【安価】ガイアメモリ犯罪に立ち向かえ【仮面ライダーW】

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623 : ◆iOyZuzKYAc [saga]:2019/11/13(水) 19:51:13.42 ID:+HqNMdMD0
 それは、二枚貝めいた形状の、不気味なドーパントであった。貝と言っても貝殻に当たる外殻は肌色で柔らかく、縦に裂けた殻の隙間からは赤いぶよぶよした肉のひだが覗いている。裂け目の上の方から突き出たピンク色の球体が頭部だろうか。殻から突き出た手足は妙に細く、艶めかしい。それが一層、不気味さを際立たせていた。

「初めまして〜、仮面ライダーさぁん…」

 ねっとりとした声で喋る、二枚貝のドーパント。デュアルが大剣を構えた。

「…ちょっとぉ〜、挨拶もなしに斬りかかるなんて、酷いわぁ〜?」

『…あんた、誰だ』

 Wが、一歩前に進み出た。
 ドーパントが、興味なさそうに目(見当たらないが、おそらくどこかにあるのだろう)を逸した。

「風都の仮面ライダーはもう良いの〜。どうしても遊びたいって言うなら…」

 やおら、Wの方に体を向けると、突然、肉のひだの隙間から、何かの液体が勢いよく吹き出した。

『うわっ!?』

 避け損ねて、液体を浴びるW。反撃しようとして、その動きが止まった。

『っ…な、何が…っ!?』

『…マズい。このドーパント、メモリは…』

 右側が喋った次の瞬間、Wがその場に伏せた。そして、何かに耐えるように、地面を繰り返し殴り始めた。

「どうしたの? 大丈夫…」

『来るな!』

 その隙に、ミヅキを抱えたドーパントが背中を向ける。

『あっ、待てっ!』

「さようならぁ〜、今度は、『お母様』と一緒に、ね〜」

 その姿が、ふっと掻き消えた。
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