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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】

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127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 17:27:37.30 ID:BuAewn5H0
【名前】グロッホ・フィンレック
【容姿】ピンク色のショートボブ、背は小さい
【性格】強烈なほどに孤児院の子を激しく愛する人、故に反抗期が入った子には鬱陶しがられてしょぼくれる
【得意魔法】衛星のように身体の周りにハートが物理的に浮いている、感情の高ぶりによって数や温度が上昇する、投擲したり暖房代わりだったり用途は様々
【備考】テンション高すぎる孤児院の先生、ちょっと頭のネジが外れてる
128 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 17:57:27.22 ID:aw00b9reo
1.ソラ
2.カーラ
3.クロッホ

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが先生となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが先生となります
自分の作成したキャラには投票できません
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:10:44.41 ID:dbvjUzpRO
カーラ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/19(火) 18:12:54.49 ID:qnM7ASnMO
1で
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:27:20.34 ID:HjAmu7B10
2
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:38:03.14 ID:GT/owxbKo
2
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:45:41.84 ID:f7F+H1IDO
2
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:46:14.57 ID:YqhbtyLRO
1
135 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 19:26:05.53 ID:aw00b9reo
先生はカーラ・ファウストに決まりました
設定は>>126を参照
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:35:36.94 ID:3mMY8ffC0
1
137 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:01:04.21 ID:aw00b9reo
カーラ「あらためておかえりなさい、クロエ」


クロエ「ええ、ただいま」


カーラ「お部屋は前のところを使ってください」


クロエ「ありがとう、そうするわ」


カーラ「さてさて、リリウムでのお話……聞かせてもらいますよ?」


クロエ「もちろん話すわ。まずね……」


ーーーーー

ーーー




カーラ「そうですか……闇の試練……」


クロエ「大変だけどきっと大丈夫よ。たくさん友達もできたし、みんな手伝ってくれてる」


カーラ「よいお友達ができたのですね」


クロエ「ええ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
孤児院にはクロエの魔法発覚後も何人か孤児が増えております
カーラやクロエの努力のおかげで、今いる孤児たちはクロエのことを怖がってはいません

2/5回目の行動です
2回目の行動終了後に年越しとなります
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:04:26.68 ID:MG4I8dnTO
約束通りローラの部屋で1日一緒にまったりと過ごす
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:07:38.41 ID:JepCh5lM0
孤児院の皆と遊んだり学校でのことを色々と話したりする
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:09:41.27 ID:kOcSpPXYO
リリウムでのことが気になったカーラからヒカリやレナを始めとした演劇部メンバー、同級生や上級生達について質問される
いつの間にか孤児院の子供達も集まってきて質問責めにされもみくちゃに
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:12:06.84 ID:f7F+H1IDO
大晦日(あるのかな?)に孤児院の大掃除等の新年を迎える準備をする
ローラも手伝いそのまま孤児院で一緒に新年を迎える
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:15:33.65 ID:AvPslN+r0
リーケのお城に遊びに行ったときにローラの親と会話する
その時に、最初はローラがクロエと友達付き合いをしていることを疎ましく思っていたが、ローラがクロエと関わっていく中で良い方向に成長したことについて謝罪と感謝をされる
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:25:58.61 ID:/HIztgLzO
そういえばローラママの存在は確定してたけど、>>1的にローラの両親ってパパ&ママとママ&ママのどっちなんだろ
144 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:28:29.45 ID:aw00b9reo
当然ママ×ママです
145 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:31:21.17 ID:aw00b9reo
というより可能な限り男性はシナリオに絡ませないようにと考えているので、主要キャラの親はみんなママとお母さんで考えてます

男性で考えてるのは時雨や晶の道場での師匠くらいでしょうか(武道や魔力なしのスポーツは男性が強いので)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 01:07:15.89 ID:lwdNwTTBO
ママといえば他の家族の様子も気になるよね
例を挙げると
・アルシェは偏った教育されてるみたいだけど親との関係や家での様子はどうなのか
・吸血鬼の家系の楓と幼なじみの嵐の親同士の関係
とかかな
147 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:19:33.97 ID:6Irouegxo
カーラ「……あのー」


クロエ「?」


カーラ「確か演劇部に入ったんですよね?」


クロエ「ええ」


カーラ「あの水津真凜の娘がいるとか……」


クロエ「言ったわね」


カーラ「いいですねー。羨ましいです」


「あ、クロエだー!」ダーッ


クロエ「おっと。ただいま、みんな」


おかえりー!


「ねえねえ、恋人できた!?」


クロエ「できるわけないでしょ。勉強に部活にマホリオに……忙しいのよ」

クロエ(ティアとアルシェみたいな例外もいるけど……)


「なんだー。ローラお姉ちゃんと付き合ってるのかと思ったのに」


クロエ「残念ね、ローラとはそういうんじゃないわ」


「綺麗な人とかいないの!?」


クロエ「ヒカリに凜華に……美人さんはたくさんよ」


「すっげー!」


クロエ「まったく……ちょっと会わない間にませたわね、皆」


カーラ「ふふ、みんなクロエのことが取られないか不安なんですよ」


クロエ「ものは言いようね……」


「ねーねーもっとお話聞かせてー!」


クロエ「はいはい」


ーーーーー

ーーー

148 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:20:45.30 ID:6Irouegxo
翌朝ーー


クロエ「おも……」パチッ


「ぐー……」


クロエ「なに人の上で寝てるのよ……」ヨイショ

クロエ「ふあ……先生のとこ行きましょ……」ノソノソ


キッチンーー


クロエ「おはよう……」


カーラ「おはようございます」

カーラ「今日はローラさんのところに行くんですよね?」


クロエ「ええ。慌ただしくてごめんなさいね」


カーラ「いえいえ。せっかくですもの、心置きなく好きなところに行ってください」


クロエ「そう言ってもらえると助かるわ」


「おはよー」


カーラ「はい、おはようございます」


「あ……」タタタッ


カーラ「ふふ、あれは照れてますね」


クロエ「私の顔見て逃げたようにしか見えないけど……」


カーラ「あの子もクロエのことが大好きですから。いつか同じ学校に通いたいっていつも言ってるんですよ」


クロエ「……そうなの。照れるわね」


カーラ「……よし、朝ごはん完成です。皆を起こして食べましょう」


クロエ「ええ。起こしてくるわね」


ーーーーー

ーーー

149 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:21:48.08 ID:6Irouegxo
「えー、クロエ行っちゃうのー」

「遊ぼーよー」


クロエ「ローラと約束してるのよ。明日はローラ連れてくるから我慢しなさい」


カーラ「ということは年越しは……」


クロエ「ローラもこっちで年越しね。いいかしら?」


カーラ「もちろん構いません」


クロエ「そ。じゃ、行ってくるわ」


「いってらっしゃーい」


カーラ「いってらっしゃい、クロエ」


ーーーーー
150 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:22:15.77 ID:6Irouegxo
リーケのお城ーー


使用人「クロエ様、お待ちしておりました」


クロエ「この寒空の中待ってたの?」


使用人「仕事ですから」


クロエ「ったく……」ポイッ


使用人「おっと」パシッ

使用人「これは……」


クロエ「火炎石よ。握ってれば手くらい暖まるわ」


使用人「……ありがとうございます。ただの使用人に……」


クロエ「いいから中に通しなさいよ。ローラ待たせてるんでしょ」


使用人「いえ、待っているのはローラお嬢様ではありません。ローラお嬢様の母君です」


クロエ「……え」


応接室ーー


クロエ「うーん……呼ばれる心当たりがないわ……怒られるのかしら……」


ぎいいい……


ローラ母「クロエさん……ですね」


クロエ「……はい、そうです」


ローラママ「そんなかしこまらなくていいのに。いつもローラに話してるみたいにして?」


クロエ「そう、ならそうするわ。……で、なんで呼ばれたのかしら」


ローラ母「感謝の日ですから……」

ローラママ「感謝を伝えようと思ってね」


クロエ「?」


ローラ母「帰ってきたローラを見て安心しました。とても良い学校生活を送れているようで……」

ローラママ「やっぱクロエさんに任せてよかった」


クロエ「そんな大仰な……」


ローラママ「そんなことないよ。本当に感謝してる」
151 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:22:55.66 ID:6Irouegxo
ローラ母「私の家系は魔獣と会話ができる力を持ちます。それによって魔獣関連の事業でリーケは大きくなりました」

ローラママ「ひいばあちゃんの頃から魔獣以外に医療とかマホリオの大会運営とかいろいろし始めたんだっけ?」

ローラ母「そうです。結果としてここまで大きな家になりました。その代償でしょうか……」

ローラママ「ローラはちっちゃい頃からリーケの一員として育てられて、周りの人もリーケに取り入ろうとローラにくっついて来て……そのせいでローラには嫌な思いをさせちゃった」

ローラ母「でもあなたは違った。魔獣しか友達のいなかったローラにできた初めての人間のお友達」

ローラママ「だからクロエさんがいなかったらローラはずっと暗い人生を歩んでたかもって思って……そしたら感謝せずにはいられなかったんだ」


クロエ「なるほどね……特別なことをしたつもりはないけど」


ローラ母「クロエさん、本当にありがとう。これからもローラのことをよろしくお願いします」


クロエ「ええ。任されたわ」
152 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:23:22.08 ID:6Irouegxo
ぎいいい……


ローラ「あ、ママ、お母さん。ここにいたんだ」


ローラ母「少しクロエさんをお借りしてしまいました。あとはゆっくり過ごしてね」


クロエ「そうするわ」


ローラ母「そうそう、あの一緒に来たラピスさんとクリアさん……」

ローラ母「使用人達に見られないようになら、ドラゴンになって羽根を広げてくれてもいいですよと伝えておいて」


ローラ「あ……」


クロエ「バレてたのね……」


ローラ母「さすがにドラゴンは驚いたけど、私も何人か友達だしね。それっぽいなーって感じで気づいちゃったわ」


クロエ「すごいわね、リーケ親子……」


ローラ「あ、じゃあルクさんとリズのことも紹介するね」キンキンッ


ルク「どうも」


リズ「しゅあっ!」


ローラ母「……」


ローラママ「おお、鳥が喋ってる」


ローラ母「不死鳥はちょっと想定外」


ルク「どこかで監禁して実験とか……」


ローラ母「それはしません。驚きましたけど、ローラに懐いているようですし……何より大事なのは魔獣の気持ちですから」


ルク「……お母様もいい方ですね」


ローラ母「バジリスクも、育て方を間違えなければ良いパートナーになるわ。大切にね」ナデナデ


リズ「しゅるる〜♪」スリスリ


ローラ「うんっ」


ーーーーー

ーーー

153 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:23:49.16 ID:6Irouegxo
ローラ「明日は年越しパーティーをするんだって」


クロエ「ああ、昔私達が出会ったパーティーね」


ローラ「明日多分早水さんも来るけど……」


クロエ「早水……百合江部長ね。せっかくだから挨拶くらいしとこうかしら」


ローラ「そしたら、明日は挨拶してからクロエちゃんのお家に出発だね」


クロエ「お家っていうかまあ、孤児院ね」


ローラ「いいの。あそこはクロエちゃんにとってお家みたいな場所でしょ?」


クロエ「……ええ。あそこは大事な我が家よ」


ローラ「ん、よし」

ローラ「あ、そうそう。ラピスさーん?」


ラピス「はいはーい」モグモグ


ローラ「……」


ラピス「はっ」ササッ


ローラ「美味しそうなものがあっても……?」


ラピス「か、勝手に食べないこと……」


ローラ「その手に持ってるのはなんですか……?」ユラリ


ラピス「これは、あの、ローラさんの友人だと言ったらもてなしてくれて……せびった訳ではなくてですね?」


ローラ「……そっか。ごめんなさい、早とちりしちゃって……」

ローラ「もう……シェフの人達クロエちゃんにもいっつもお菓子とかあげちゃうんだから」プンプン


クロエ(『ローラお嬢様と仲良くしてくれてありがとう』って毎回渡されるやつだ……)


クリア「ローラ、これ……」テクテク

クリア「もらったけど、ローラに勝手に食べちゃだめって言われたから持ってきた」


ローラ「クリア……!」ギュー

ローラ「ラピスさんもクリアのこと見習ってください!」ナデナデ


クリア「えへへー♪」


ラピス「そ、そんな……娘を見習うだなんて……」
154 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:24:16.66 ID:6Irouegxo
ローラ「冗談ですよ。とにかく食べすぎないでくださいね?」


ラピス「は、はいっ」ホッ


ローラ「クリアも、食べていいよ」


クリア「わーい!」


ローラ「じゃあ食べながら聞いてください」

ローラ「えっと、例えばこの部屋は使用人は入ってきません。こういうとこでならドラゴンになっても大丈夫です」


ラピス「ふぉんふぉへふか!(ほんとでふか!)」


ローラ「ほんとです。校内だとそうそう羽根を伸ばせなかったでしょうから、ここでくらいのびのびと羽根を伸ばしてください」


ラピス「わー、嬉しいです」


クロエ「良かったわね」


クリア「うん!」


ーーーーー

ーーー

155 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:24:59.87 ID:6Irouegxo
翌日ーー


クロエ「……」ムクッ


ローラ「おはよう、クロエちゃん」


クロエ「おはよ、ローラ」

クロエ「うーん……」


がやがや


クロエ「もう人来てるのね……」


ローラ「朝食会からやるみたいだね。私達も食べに行こっか」


ーーーーー


ホールーー


がやがや がやがや


「ローラお嬢様だ……」


「ドレスじゃないのね……」


クロエ「えーっと……」キョロキョロ


百合江「あら……?」


クロエ「あ、いたいた。百合江部長」


百合江「クロエさん。どうしてここに……はっ!」

百合江「お泊りですわね! そうですわね!?」


クロエ「そ、そうだけど……。よく分かったわね」


百合江「っはぁーっ!」ドプッ


クロエ「鼻血!! ちょ、誰かー!」


ーーーーー


百合江「失礼。取り乱しましたわ」フキフキ


クロエ「落ち着いたみたいで何よりよ……」

クロエ「それとさっきの質問の答えになるけど、ここにいたのはローラと一緒に私の家で年越しするためよ」


百合江「ということはローラさんは今年はパーティーには出席なさらないのですわね」


クロエ「そうなるわね」


百合江「ではあまり引き留めても悪いですし……この辺りで失礼しますわ」

百合江「よいお年を」


クロエ「部長も、よいお年を」
156 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:25:27.32 ID:6Irouegxo
ローラ「あ、クロエちゃん」


クロエ「ローラ大丈夫だった? 変な人に絡まれたりしてない?」


ローラ「大丈夫。それより朝ごはん用意してもらったから、お部屋で食べよう?」


クロエ「ええ!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「そろそろ行くよー」


クリア「はーい!」


ローラ「クロエちゃんも準備できた?」


クロエ「こっちはいつでも」


ローラ「じゃ、しゅっぱーつ!」


クリア「おー!」


ーーーーー

ーーー

157 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:25:54.07 ID:6Irouegxo
マクベス・エクスルードハウスーー


ローラ「失礼します」


カーラ「はい、いらっしゃいローラさん。と……」


ラピス「ラピスと申します。ローラさんの友人で……」


クリア「クリアだよ! よろしくね!」


カーラ「ラピスさんとクリアさん。はい、よろしくお願いします」ニコッ


「ローラお姉ちゃんだー!」


ローラ「久しぶり、みんな」


「ローラお姉ちゃんは恋人できたのー?」


クロエ「こら、そういうこと聞かない」


ローラ「まだできてないんだー」


クロエ「ローラも答えなくていいから」


「じゃあじゃあーー」


クロエ「あーもー! 大掃除するわよ!」


ローラ「はーい」


「はーい!」


ーーーーー

ーーー




「終わったー!」


カーラ「おかげさまでとっても綺麗になりました。ありがとうございます」


クロエ「いいのよ、これくらい」


ローラ「あ、テレビ……」


『さあ! 全国マホリオ学生大会もいよいよ決勝! リリウム魔法学校対ーー』


クロエ「……ウィンさん決勝にいったのね」


カーラ「お知り合いですか?」


クロエ「友達で、先輩で……私が超えたいと思ってる相手よ」


『両チームの応援団も駆けつけております! 熱気はもはや爆発寸前! 試合開始はこのあとすぐです!』


カーラ「ふふ、では見ておかないとですね」


ーーーーー
158 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:26:21.69 ID:6Irouegxo
ウィン『よろしく〜』


相手1『よろしく』


審判『大将は互いに確認したな? では飛んで』


時雨『……』フワ…


審判『では……試合開始!』


相手2『魔弾【シュート】!』ゴウッ!


ナナ『防御魔法【シールド】!』ギイッ!


相手3『両手強靭【ダブルナックル】! そりゃ!』ブンッ!


時雨『手に魔力を集めて身体強化か』チャキッ


キンッ ブンッ!


実況『おっとこれは面白いことになっているぞ! 空中でまさかの肉弾戦だー!』


時雨『肉弾戦が物珍しいか。私にとってはそうでもないんだが……なっ!』ギュバァッ!


相手3『くぅ……っ!』


実況『ここで一人脱落! まるで戦い慣れたかのように攻撃を加えたのは時雨選手!』


相手1『大将狙い撃ち!』


相手2『了解! 岩弾【ロックボール】!』ボゴオッ!


相手1『煙幕魔法【スモーク】!』モワアッ


ナナ『!』


実況『大将のナナ選手が煙の中に! その上空には岩石が迫っているー!』


ウィン『……』ユラ…


ボゴオンッ!!


実況『岩が砕けたー! 中で直撃したかー!?』


審判『……』


もくもく……


相手2『どうやらリリウムの盾役はずいぶんな実力者みたいね……』


ナナ『ウィン……ありがとうございます』


実況『無事だー!! 空中で静観していたウィン選手がいつの間にか防御にまわっている!』
159 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:26:49.18 ID:6Irouegxo
ウィン『……』ボソボソッ


ナナ『え?』


ウィン『魔弾【シュート】』ズゴオッ!!


相手1『なっ……!!』


ナナ『ウィン、ストップ!』


ウィン『!』


ふしゅっ……


相手1『ひ、ひい……っ』


相手2『こ、降参します!』


ピピーーーーッ!


審判『試合終了ー!』


実況『ウィン選手のシュートが大将にあたる寸前、自力で魔法解除! 実力の差に降参しました!』

実況『とんでもない強さ! 在学中のプロ入りさえ囁かれるその実力は本物だったー!』


わああああああああっっ!!!


審判『両チーム整列。礼』


ありがとうございましたっ!


ーーーーー


カーラ「……」


ローラ「……」


クロエ「……」


「す、すっげー! プロみたい!」


カーラ「あ、あれを超えるんですか……」


クロエ「なんかどんどん強くなってるわね……」


ローラ「とんでもない強さだね……」


カーラ「今年最後にとんでもない試合を見れました。さ、晩御飯にしましょうか」


「わーい! ごはーん!」


ーーーーー

ーーー

160 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:27:51.66 ID:6Irouegxo
ローラ「年越しの瞬間ってドキドキするね」


クロエ「日付が変わるだけなのにね」


カーラ「そろそろ時間ですよ」


ーーーーー


楓「あと10秒……!」


嵐「9……」


ーーーーー


デン「8……」


ーーーーー


レナ「7……」


ーーーーー


ティア「6……」


ーーーーー


アルシェ「5……」


ーーーーー


凜華「4」


ーーーーー


モミジ「3……」


ーーーーー


ヒカリ「2……」


ーーーーー


クロエローラ「1!」


カチッ


クロエ「あけましておめでとう! ローラ!」


ローラ「あけましておめでとう、クロエちゃん!」
161 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:28:24.97 ID:6Irouegxo
クロエ「今年もよろしくね」


ローラ「うん、いい年にしようね」


クリア「ん……」ムニャムニャ


ローラ「クリア達寝てるし、私達も寝よっか」コソコソ


クロエ「ドラゴンにとっては年越しも特別なイベントじゃないのかしらね」コショコショ


ローラ「かも」


もぞもぞ


ローラ「それじゃ、おやすみなさい」


クロエ「ええ。おやすみ、ローラ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

3/5回目の行動です
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 00:37:34.20 ID:2hqgwXJYO
最後にウィンは何を口走ってたんだろうか……

晴れ着を着て初詣に
すると参拝場所が各々の家から近かったのか奇遇にも一年組と遭遇しまくる
なお余談だが最も着こなしが上手かったのはクロエと楓の絶壁組だったとか
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 00:51:01.34 ID:aGTMNEEGO
クロエ視点以外の新年の様子の安価はありですか?
もしありなら楓と嵐が家族ぐるみで新年を過ごした後、晶と共に初詣に向かうで
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 01:41:02.64 ID:cA074jqA0
孤児院の子供達と仲良くなり、孤児院の方に遊びに来るようになって元気いっぱいに子供達と遊ぶクリアとそれをほのぼの見守るラピスにカーラの大人組
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 01:50:53.47 ID:q03fDDt6O
初詣に来ていたデン、おみくじで末吉を引いて驚く
何故なら今まで幾度となく重ねてきたループの全てで凶か大凶しか引けておらず、この時間軸は今までとは違うのではと極々僅かだが思う
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 03:24:39.99 ID:9AA9uy8N0
初夢から闇の悪夢。学院の友から孤児院の子らまでが闇に襲われて傷つけられる夢を見る
恐怖に支配されながらも立ち向かおうとしたところで夢が終わる
起きてから、平静を装ってローラと話をしようとするが、体の震えに気づいたローラに抱き着かれてなんとか落ち着く
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/21(木) 12:17:38.91 ID:h5fnINka0
>>162
ナナに何すんだブチ殺すぞこの売女

とか

目隠しすればベッドでナナから主導権取れるかも?!

とか?
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 13:39:40.18 ID:MDI60dz5o
全国準優勝チームの一人を余裕で撃墜した時雨を互角に抑え込んだ晶って実はかなり強いのでは
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 13:57:34.54 ID://VFfUqyO
そういえば晶は古武術、時雨は剣道の道場出身でどっちも境遇似てるし晶の悩み関連で時雨に相談するのもありかもね
あとついでに時雨の悩みも聞くとか
170 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:23:07.37 ID:6Irouegxo
クロエ「……? あれ……」ゴシゴシ

クロエ「確か家で寝てたはず……」ムクリ

クロエ「いつの間に学校に……」


バキインッ!!


クロエ「!!」バッ

クロエ(黒い触手!? 窓を突き破って入ってきたのね……)

クロエ「魔弾【シュート】!」ドシュッ


うぞうぞうぞっ


クロエ「なによ、こんな攻撃で引っ込むなら来るんじゃないわよ」

クロエ「ねえヒカリ」


ヒカリ「……」


クロエ「ヒカリ?」ユサユサ

クロエ「ちょっと、起きなさいよ……」ユサユサ


ヒカリ「……」ゴロン


クロエ「な、何これ……黒い斑点が……まさか……!」ダッ


ーーーーー


モミジ「こ、こないで! うあっ!」ドサッ


凜華「くっ、この……! ぐうっ!」バタッ


クロエ「モミジ! 凜華!」

クロエ「あの触手のせいね……!」ギリッ

クロエ「ひとまず校長先生やウィンさんに協力してもらわないと!」


ガチャッ


クロエ「……!!!」

クロエ(寮の外に人が倒れてる)

クロエ(一人二人じゃない。何人も、何十人も……)

クロエ「嘘でしょ……ねえ、レナ……楓……ウィンさん……」ガクッ

クロエ(先生や孤児院の子まで倒れてる……)

クロエ「あ……」フラ…

クロエ「ローラ……」


ローラ「……」


クロエ(魔獣に守られるように囲まれて……でもその中でぴくりとも動かないローラ)

クロエ「ねえ、起きてよ……みんなそんな簡単にやられる人じゃないでしょう……」
171 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:23:34.31 ID:6Irouegxo
『お前には誰も救えない』


クロエ「え……?」

クロエ(空から声が降ってきた……?)

クロエ「ぁ……ああ……!」


『お前のそばには誰もいやしない』


クロエ(空一面の……闇)

クロエ「こんなの……勝てるわけない……」ガタガタ


うぞうぞうぞっ


クロエ「ひっ……!」

クロエ(触手が……次から次に降ってくる……!)

クロエ「た、戦わなきゃ……」ガチガチ


うぞぞぞぞぞぞぞぞっ!


クロエ「ぅ……うあああああああああああ!!!」


ーーーーー
172 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:24:01.65 ID:6Irouegxo
クロエ「っ!!」ガバアッ!

クロエ「はっ、はっ……! はっ……!」

クロエ(ゆ、夢……)ホッ…


ローラ「ん……」モゾ…

ローラ「おはよう、クロエちゃん……」


クロエ「え、ええ。おはよう、ローラ」


ローラ「今日は大きな神社に初詣に行くんだもんね。用意しないと」


クロエ「そうだったわね。着物もあるし……」カタカタ


ローラ「クロエちゃん……?」


クロエ「どうかした?」カタカタ


ローラ「えいっ」ギュッ


クロエ「ろ、ローラ!?」


ローラ「クロエちゃん、震えてるよ。怖い夢見たの?」


クロエ「……ええ。ちょっとね」

クロエ「みんなが闇のせいで倒れて……私一人になる夢」


ローラ「大丈夫。みんながいればそんなことにはならないから。ね?」


クロエ「……そうね。少し落ち着いたわ。ありがとう、ローラ」


ローラ「いえいえ。それよりそろそろ準備しよっか。着付けは時間かかっちゃうからね」


クロエ「ええ」


ーーーーー

ーーー

173 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:24:27.93 ID:6Irouegxo
楓家ーー


楓「あけましておめでとー」


嵐「それ年明け直後にも聞いたぞ」


楓「めでたいんたから何回言っても損なし!」グッ


嵐「そういうもんか?」


楓母「朝ごはん用意できたわよー」


楓ママ「嵐ちゃんのママたちも手伝ってくれたの。豪華だよー」


楓「やった! 嵐ママの料理美味しいんだよねー」


楓ママ「ほんとほんと」


嵐ママ「褒めてもなんもでねーよ」


嵐「いいから早く食べよう。晶との待ち合わせに遅れるぞ」


楓「はいはーい」


ーーーーー


晶「お、きたきた。あけましておめでとう、二人とも」


楓「あけましておめでとー、晶」


嵐「あけましておめでとう」


晶「で、そちらは……」


楓「ん? ああ、うちのママとお母さん、嵐の両親と初詣行くんだって」


楓ママ「そちらは……」


楓「真壁晶。あたし達のチームメイト! 強いんだよ!」


楓母「そうなの。うちの子のこと、よろしくお願いします」


嵐ママ「中々イケメンだな……」


嵐母「……」ギュッ


嵐ママ「痛い痛い! つねるなって!」


晶「仲いいんだな……」


嵐「出産前の入院時期が被ってた時に仲良くなって、それからずっとこんな感じなんだと」


晶「へえー。なんかいいな、そういうの」
174 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:24:55.50 ID:6Irouegxo
楓「へいへーい。いいからそろそろ行こうぜー、混むぜー」


晶「分かった分かった。……ああそうだ」

晶「その着物似合ってるぞ。すごく可愛い」


楓「ふへっ……?///」


楓ママ「ヒューヒュー!」


楓「ちょ、ママうるさい!」


嵐「さらっとこういうこと言うんだもんな……」


ーーーーー

ーーー

175 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:25:33.10 ID:6Irouegxo
がやがや がやがや


クロエ「人多いわね……」


ローラ「だね……」


どんっ


クロエ「おっと……ごめんなさい」


イオ「こ、こちらこそ……って」


クロエ「イオじゃない! あけましておめでとう」


イオ「あけましておめでとう! まさか知り合いに会うなんて……」


クロエ「この人混みの中すごい偶然よね……」


ローラ「もしかして皆いたりしてね」


楓「おーい、クロエー、ローラ、イオー」


ローラ「ほ、ほんとにいた……」


クロエ「楓に嵐に晶まで! 奇遇ね」


晶「あけましておめでとう!」


ローラ「あけましておめでとう」


レナ「クロエ」


クロエ「レナもいたの! あけましておめでとう」


レナ「ええ。あっちでもナミネさんやらモミジさんやらいろいろ会ったわよ」


クロエ「へー。やっぱみんな大きいところに初詣に来るのね」
176 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:26:00.21 ID:6Irouegxo
晶「……」


嵐「どうかしたか?」


晶「いや……楓とクロエが一番晴れ着似合ってるなって」


楓「……」ストーン


クロエ「そうね。補正もいらなかったしね……」ペターン


晶「あ、わ、悪い! そういうつもりじゃなかったんだけど……」アワアワ


デン(賑やかだなあ……)ペラッ

デン「……え、末吉……!?」

デン(今までは凶や大凶だけだったのに……本当に今回は違うのかも……)

デン(争い事……今までは「負けるべし」……だったけど今回は……)

デン(「立ち向かえば吉」……。うん、今までと違う……)

デン「……ちょっと頑張ってみようかな……」


クロエ「デンもいた! おーい!」


デン「あ、ど、どうも」


レナ「こっち来なさいよ。甘酒配ってるわよ」


デン「う、うん。今行く……!」
177 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 23:26:26.54 ID:6Irouegxo
その頃マクベス・エクスルードハウスーー


クリア「学校はね、すっごく楽しいんだよー!」

クリア「プールでしょ、授業も面白いし……食堂のご飯も美味しいんだから!」


「いいないいなー!」

「私も早く行きたいなー」


ラピス「クリアがお姉さん風吹かせてます……大きくなりましたね……」ホロリ


カーラ「とても楽しそう。うちの子にも友達ができて嬉しいです」


ラピス「こちらこそ。クリアにお友達がたくさんできて嬉しい限りです」


「もっとお話聞かせてー!」


クリア「もっちろん!」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

4/5回目の行動です
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 23:41:19.91 ID:sVd6Y/eIO
楓母:礼儀正しい感じ
楓ママ:でかい楓
嵐母:ティアルシェっぽい
嵐ママ:でかい嵐
って感じかな
楓の方はどっちが吸血鬼なのかも気になる

孤児院の子供達と街を歩いていたらたまたまウィンチーム三人に遭遇
大会のこともあって道端で騒ぎになりかねないので、一旦孤児院へ連れていくと子供達にもみくちゃにされながらも悪い気はしてなさそうな三人
あと可能ならウィンナナの家族についての描写欲しいかも
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 23:58:55.73 ID:KL1B8lvNO
ローラの融合が孤児院の子供達に大人気
それを見ていたクリアが『クリアも!』とせがんできたのでクリアとの初めての融合を試す
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/22(金) 00:04:22.09 ID:vqWAmqHTo
また闇の夢を見る
しかしいつもと違い、闇の中から誰かが助けを求めているような声が聞こえて……
声の主が直感的に以前樹校長と話をした「闇に呑まれた者」であると理解したクロエ、いつか必ず貴女も助け出すと誓う

>>1の中でのラミー関連の設定とかと違ってたらすみません。その場合は適宜変換するなり無視していただくなりしていただいて構いません)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/22(金) 00:06:13.94 ID:5n5AsFM4O
初詣で見かけなかったので挨拶も兼ねてヒカリに電話したが、どうやら新年早々風邪を引いてしまっていたらしい。
クロエはヒカリの体調を気遣い、ヒカリもクロエと話せて元気が出たと感謝を告げる。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 00:39:05.66 ID:icFKPZwE0
実家に帰省中のアルシェ、マホリオや闇の試練で力尽きずにティアを守れるよう、圧縮魔法の修行を家族に要求

一方ティアも、アルシェにかける負担を少しでも減らす為、固有魔法や補助魔法の使い方を家族に相談
183 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:53:26.63 ID:sBd0GQaho
ぷるるる… ぷるるる…


ヒカリ『はい……ヒカリです』


クロエ「もしもし、ヒカリ?」


ヒカリ『あ、クロエ……どうしたの?』


クロエ「初詣に行ったとき色んな人に会ったけど、あなたには会ってなかったと思って。あけましておめでとうって言ってないわよね」


ヒカリ『そうだね、あけましておめでとう。……実は風邪を引いてさ……それで初詣とか行けてないから会わなかったのかも』


クロエ「そうだったの。油断したわね」


ヒカリ『面目ないよ……』


クロエ「早くよくしなさいよ。あなたが風邪だなんて心配だわ」


ヒカリ『うん。すぐ治すよ』


クロエ「そうそう、年賀状も届いたわ。ありがとね」

クロエ「『この人が年賀状くれたのよ』ってヒカリの写真を孤児院の子に見せたら大人気だったわ」


ヒカリ『ふふ、それはありがたいな』


クロエ「機会があったらぜひ遊びに来て。子供たちも喜ぶと思うわ」


ヒカリ『うん、そうさせてもらうよ。ありがとう、クロエ』

ヒカリ『少し元気も出てきたかな。ちゃんとご飯食べて体力つけないとね』


クロエ「ええ。冬休み明けに会えるの楽しみにしてるからね」


ヒカリ『ボクもだよ。……それじゃあ、切るね』


クロエ「ええ。それじゃ」


ガチャッ ツー ツー ツー……
184 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:53:53.76 ID:sBd0GQaho
ローラ「いくよー……エアロ!」キンッ


エアロ「かうっ!」


ローラ「融合【シンクロ】!」


「おおーっ!」


ローラ「へっへーん! どうどう?」


「かわいー!」 「羽根はえたー!」


ローラ「ふふーん♪」


クロエ「ローラ、ヒカリに連絡ついたわ」

クロエ「風邪を引いてたみたい。だいぶ良くはなってるみたいだけどね」


ローラ「そっか……年明けそうそう可哀想に……私がいれば看病したのにー!」バサバサーッ


クロエ「部屋の中で羽ばたかない!」


「あははははっ!」


クリア「……」ジーッ


ローラ「どしたの、クリア」


クリア「クリアも!」


「え、どういうこと?」 「クリアちゃんって人間だよね?」


ローラ「えっと……ちょっとこっち来よっか」


ーーーーー
185 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:54:24.58 ID:sBd0GQaho
ローラ「解除」フシュウ…

ローラ「クリア、バレるようなことはしないって……」


クリア「みんなばっかりずるい……クリアもローラとシンクロしてみたい」


ローラ「そ、そっか。そこまで心を開いてくれたのはすごく嬉しいけど……」


クリア「……やっぱりダメ?」


ローラ「……分かった。やってみよっか!」


クリア「いいの!?」


ローラ「ちょっと心配だけど……。じゃあいくよ?」


クリア「うん……」ドキドキ


ローラ「融合【シンクロ】!」


ーーーーー


「あ、ローラお姉ちゃん出てきたー」


ローラ「やっほー!」


「すごーい! さっきより羽根が大きい!」


ローラ(クリアすごい……体中に力が溢れてる……!)

ローラ「へへーん。これもシンクロの力なんだー」


「いいなあ」 「その魔法使ってみたーい!」


ローラ「魔獣とお話できるようになれば簡単だよー」


クロエ「ちょ、ローラっ、それって……」コショコショ


ローラ「うん、クリアとシンクロしてる。みんなは気づいてないし大丈夫だよ」コショコショ


クロエ「ならいい……のかしら」

クロエ「って時間! そろそろ買い物行くわよ!」


「はーい!」


ーーーーー

ーーー

186 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:54:52.75 ID:sBd0GQaho
街中ーー


ざわざわ ざわざわ


クロエ「人集まってるわね……出し物かしら?」


「試合見たよー! 強いねお嬢ちゃん!」


ローラ「試合?」チラッ


ナナ「あ、ありがとうございます」エヘヘ


クロエ「ウィンさん達じゃないの……」


ウィン「あ、おーいクロエさーん」モミクチャ


クロエ「……はあ」

クロエ「すみません、この方たちとこの後用事があるので失礼します」グイッ


ーーーーー


「クロエー、これ買っていい?」


クロエ「ん、いいわよ」


「わーい!」


クロエ「……さて、あんなところで何してたのかしら」


ウィン「打ち上げを兼ねて買い物に来たら試合見てた人に捕まっちゃって……」


時雨「無理に押しのけることもできなくて困っていたところだ」


ナナ「クロエさんとローラさんは……」


クロエ「孤児院の子たちと買い物よ。おもちゃの福袋とかも買ってくつもり」

ローラ「私は付き添いです」


ウィン「孤児院……」


クロエ「言ってなかったわね。孤児院の出身なのよ、私」


時雨「そうだったのか……」

時雨「……そうだ」


クロエ「?」


ーーーーー

ーーー

187 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:55:21.11 ID:sBd0GQaho
マクベス・エクスルード孤児院ーー


クロエ「というわけで、子供たちと遊んでくれるって」


カーラ「あらあら。ようこそ、マクベス・エクスルード孤児院へ」


ウィン「お邪魔します〜」


「ナナお姉さん! こっちでおままごとしよー!」


ナナ「はーい」クスッ


「時雨お姉さん、あたしと戦ってくれ!」


時雨「戦うって……ああ、新聞紙のチャンバラか。受けて立とう」ニコッ


「ウィンお姉さんすごいね! 魔法がぶわーんって!」


ウィン「そう? 教えてあげよっか?」


「うん!」


クロエ「みんな打ち解けてるわね……」


カーラ「子供たちの相手をしてくれるお礼に晩御飯でもご馳走しないとね」


クロエ「そういうと思って食材はいろいろ買ってきたわ」


カーラ「では準備に取り掛かりましょうか」


ーーーーー

ーーー




ナナ「美味しいですっ!」


ウィン「口の中が幸せ〜」ホワー


カーラ「ありがとうございます」ニコッ


時雨「うむ、美味い……」パクパク


ラピス「そうでしょうとも」ドヤ


ローラ「ラピスさんは味見係してただけだよね」


ラピス「そうですとも」エヘン


クロエ「早く食べないと子供たちに取られるわよ」


ラピス「えっ、それはだめです!」パクパク


ーーーーー
188 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:55:54.01 ID:sBd0GQaho
「ふわあ……」


クロエ「みんな眠そうね……」


カーラ「たくさん遊んでもらいましたからね」

カーラ「ウィンさん達も、よかったら泊まっていってください」


ナナ「ではお言葉に甘えて……」


時雨「ホテルに行っても昼の二の舞になるかもしれないしな」


クロエ「なら、ちょっと早いけどみんなのこと寝かしつけてくるわね」


カーラ「お願いします」


ーーーーー


クロエ「ついでに使ってない部屋の鍵も開けてきたわ。好きなところ使ってちょうだい」


ナナ「ありがとうございます」


ローラ「あの、皆さんは年末どういうスケジュールだったんですか? お忙しいとは思うんですが……」


ウィン「えーっと、25日に学校が終わってー」


時雨「私は家が遠いからその日にすぐ実家に帰ったよ」


ナナ「その後は私達もそれぞれ実家に行って、30日に会場近くのホテルに」


ウィン「大会が終わったらまたホテル。結局年越しはホテルの中だったよ」


ローラ「そうだったんですか……」


クロエ「家族は大会の応援には来たの?」


ウィン「来たよ〜」


時雨「私の方はさすがに無理だと断られたよ。地元の人を集会場に集めて、大きいスクリーンで応援するとは言ってたがな」


ナナ「ウィンのお母さんはウィンの大ファンですから」


ウィン「応援グッズがすごくてちょっと恥ずかしいけどね〜」


ナナ「私のママもお母さんも、マホリオを見るのは大好きなんです。まさか自分の娘が学生大会とはいえ全国の舞台で戦うなんて思ってもみなかったみたいですけど」
189 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:56:20.99 ID:sBd0GQaho
クロエ「へー……」


カーラ「あ……もうこんな時間」


ローラ「おしゃべりしてたらあっという間ですね……」


ウィン「それじゃあお部屋お借りしますね」


カーラ「寝巻きはよければ私のを使ってください」


ナナ「ありがとうございます」


クロエ「それじゃあ私達も寝ましょうか」


ローラ「うん」


カーラ「私も寝ますね。皆さんおやすみなさい」


クロエ「おやすみ」


ローラ「おやすみなさい」


ーーーーー

ーーー

190 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:57:22.10 ID:sBd0GQaho
クロエ「……」ピクッ

クロエ(この感じ……また夢ね)

クロエ(四方八方暗闇……)キョロキョロ


『お前には誰も救えない』


クロエ(またこの声……)

クロエ(星光の羅針盤は学校に置いてきちゃったし……どうしたら……)


『違う! 彼女は違う!』


クロエ「!?」


『すべてが我によって飲み込まれる』


クロエ(「我」……? 闇に自我はないハズじゃ……)


『樹の生徒にそんなことさせない!』


クロエ「!」

クロエ「ラミー・アルファウス!」


『そう! 私は……! 我ハ……! ぐうぅ……!!』


クロエ「ラミー! そこにいるのね!」


『コの子の心は……壊さセない……!』


クロエ(闇の侵食から私を守ってる……!?)

クロエ「ラミー・アルファウス! もう少しだけ待ってて! あなたのことも闇から救い出すから!」


『さスが樹の生徒……いイ子……』


きいいいいい……!!


クロエ「光が……!」


『闇をこじ開けた……そこを通って目覚めて……! 早……ク……!』


クロエ「え、ええ!」ダッ!

クロエ(ラミーさん! ありがとう……!)


ーーーーー

ーーー

191 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:58:01.16 ID:sBd0GQaho
クロエ「……」パチッ

クロエ「……ふう」ムクリ

クロエ(闇の中でラミー・アルファウスは生きている。そして闇から私のことを守ってくれている)メモメモ

クロエ「まさか闇の魔法使いの先輩から助けられてたなんてね」


ローラ「んう……?」ムクッ

ローラ「クロエちゃん、また怖い夢……?」


クロエ「違うわ。今回は……助けられたから」


ローラ「……そっか」


クロエ「闇の試練……かかってきなさい」グッ
192 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:58:52.09 ID:sBd0GQaho
ー幕間
  ティアとアルシェの帰省風景ー


アルシェ家ーー


アルシェ「はあっ、はあっ……」ポタポタ


アルシェママ「ここまで」


アルシェ「……ん」ゼエゼエ


アルシェ母「大丈夫? アルシェ……」サスサス


アルシェ「大丈夫……」


アルシェママ「帰ってくるなり『稽古をつけて』は驚いた」


アルシェ母「昔は修行も言われた分はこなしてたけど、自分から努力することなんてなかったものね」


アルシェママ「なんでそうなったか分かる。ママもだから」


アルシェ「ママも……好きな人のために?」


アルシェ「ん」コクン


アルシェ母「えっ?」


アルシェママ「マホリオでお母さんが傷ついて、このままじゃだめだって思った」


アルシェ「おんなじ……」


アルシェママ「昔話はこの辺にしよう。母さん、ご飯の用意は?」


アルシェ母「え、ええ。できてるわ」

アルシェ母(もう、ママったらいつまで私に惚れ直させる気かしら///)キュン
193 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:59:26.30 ID:sBd0GQaho
ティア「ママ、知りたいことがあるんだけど……」


ティアママ「なあに?」


ティア「マホリオで、他の人のサポートがしたいの」


ティアママ「そうねえ……ティアの場合は……」


ティア母「試合ではポジションはどこだ?」


ティア「えっと……私は大将が多いかな。アタッカーの子と、アタッカー兼サポーターの子がチームだから、必然的に後ろに回ることが多くて」


ティア母「なら簡単だ。ティアは撃墜されないようにしてればいい。サポートはサポーターの役割だ」


ティア「でも……」


ティアママ「お母さんは頭が固すぎ。ティアがサポートしたいって言ってるんだからサポートの仕方を考えないと」


ティア母「んむ……」


ティアママ「浮遊魔法で味方のホウキを浮かせてあげるのはどう? 相手の魔法がぶつかりそうなとき、魔法でかわしてあげるの」


ティア母「そんなの危険だ! ママが大将の時はすべて私が防いだじゃないか。ティアのチームメイトもそうやってだな……」


ティア「私がアルシェのホウキを……」


ティア母「だめだぞティア。ティアには怪我なく過ごしてほしいんだ」


ティアママ「ママはティアが好きなことやるのが一番だと思うわ」


ティア母「うぬぬ……」


ティア「……ありがとう、ママ、お母さん。やってみたいことできたかも」


ティア母「……怪我だけはしないようにな」


ティア「うんっ」
194 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/23(土) 00:59:52.65 ID:sBd0GQaho
現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

5/5回目の行動です
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 01:02:43.67 ID:E6O+4LZ3O
朝、子供達の騒がしい声で目が覚める
どうやら昨夜の内に雪が降っていたらしく見事に積もっていた
子供達に誘われ雪遊びに興じるクロエ(泊まっていたウィン達も加わった)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 01:14:16.49 ID:PGDbBxFA0
両親に学校でルームメイトのティアの話をするローラ、ティアとアルシェの話をしている時にそれでローラはクロエちゃんといつくっつくの?と当然のことのようにママから言われ激しく動揺
夜に部屋でクロエとのラブラブを妄想し一人悶えるローラ(と召喚石の中でその様子を眺めるルク)
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 01:14:55.74 ID:xSttI/JNO
カーラや子供達に見送られてリリウムに戻る
カーラから優しく抱き締められ負けないようにと激励される
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/23(土) 01:28:25.82 ID:gnQRq5Y8O
風邪が幾分か落ち着いてきたヒカリが自分の固有魔法について両親に話す。
魅了垂れ流しを抑えたり制御して何か(=マホリオや闇の試練でのクロエの援護)に応用出来ないかと相談する。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 02:05:08.11 ID:kwtqwUn0O
ナミネが実家で母とママのラブラブぶりを見て恋愛について相談 相手について驚かれたり茶化されたりしながらアドバイスをしてもらった

※ナミネの両親については>>8には特にラブラブ設定とかは書かれていませんでしたが、身近な人物がラブラブなら感化されやすいかと思っていれてみました
矛盾とか出てしまいそうであれば改変していただいて構いません
200 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:00:51.39 ID:OQEoBmGdo
「わー!」 「すごいすごーい!」


クロエ「んん……?」モゾ…

クロエ「朝から賑やかねえ……」


「クロエ! 外すごいよ!」


クロエ「外?」


「雪が積もってる!」


クロエ「おー……真っ白だわ」


ローラ「わー……!」


「着替えてお外で遊ぼうよ!」


ーーーーー


ウィン「それー!」ヒュッ


「うわ! やったなー!」ポーイッ


時雨「ふっ!」スパッ!


「時雨お姉さん、斬るのズルいよー!」


時雨「そ、そうだな。すまない」


クロエ「そりゃー!」ブンッ


ローラ「燃えなさい!」ボッ


クロエ「きゅーちゃん禁止ー!」


ローラ「ふふっ」クスクス


ナナ「皆さん楽しそうですねー」ペタペタ


カーラ「ですねえ。かまくらができたら皆で中に入ってお餅でも焼いてみましょうか」ペタペタ


「賛成……」ペタペタ


ーーーーー

ーーー

201 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:01:17.79 ID:OQEoBmGdo
ナナ「できました……!」

ナナ「クロエさーん」


クロエ「?」テクテク


ナナ「少し中でお話しませんか?」


クロエ「かまくらできたのね! 入らせてもらうわ!」ヨイショ


ナナ「隣失礼します」

ナナ「それでお話というのはウィンさんのことなんですが……」


クロエ「ウィンさん?」


ナナ「大会は見ていただいたんですよね?」


クロエ「ええ、見たわ」


ナナ「決勝の時、ウィンさんが呟いてたんです。『つまらない』って……。その時のウィンさんなんだか怖くて……」


クロエ「ふうん……」


ナナ「ラピスさんや闇の魔物と戦ったときのウィンさんとは全然違いました」


クロエ「強い人が相手じゃないと満足できなくなってるのかしら」


ナナ「かもしれないです……それでもしかしたら悩んでたりするのかも、と……」


クロエ「ウィンさんにも悩みの種はあるのね」


ナナ「クロエさん、時間がかかってもいいです。どうかウィンさんの悩みを解決してあげてください」


クロエ「分かったわ。やるだけのことはやる。戦いがつまらないだなんて思ったままじゃマホリオが辛くなるかもしれないしね」


ナナ「ありがとうございます……!」
202 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:01:47.08 ID:OQEoBmGdo
ウィン「おー、かまくらできてるー」ヒョコッ


「いれていれてー!」


ナナ「どうぞどうぞ」


カーラ「餅焼き用の魔法具持ってきましたよー」


「わーい!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「うう……名残惜しい……」


「ローラお姉ちゃんまた来てねー!」


ウィン「それじゃあボクたちもこの辺で。楽しかったです」


ナナ「お世話になりました」ペコリ


時雨「また来たいな」


「待ってる!」


クロエ「相手してくれて助かったわ。今度は学校で会いましょう。ほら、挨拶して」


「じゃーねー!」 「またね!」


ーーーーー

ーーー

203 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:02:26.19 ID:OQEoBmGdo
ナミネ家ーー


ナミネママ「ただいまー」


ナミネ母「おかえりなさい」チュッ


ナミネ「……」


ナミネママ「ナミネも、ただいま」


ナミネ「おかえりなさい」

ナミネ「……ねえママ、お母さん」


ナミネママ「?」


ナミネ母「どうしたの?」


ナミネ「ママ達はいつからそんなにラ……ラブラブ、なの?」


ナミネママ「いつからか……気づいたときには、かな」


ナミネ母「いつの間にか好きになってて、それから毎日さらに好きになるのよね」


ナミネ「へー……」


ナミネ母「なあに、気になる人でもできたの?」


ナミネママ「ホントか!? どれ、聞かせてくれ」


ナミネ「えー……えっと……。先生……なんだけど……」


ナミネママ「先生か! そういう恋もいいと思うぞ!」


ナミネ母「燃えるわねー、年の差恋愛」


ナミネ「そ、そんなんじゃないってば! 一緒にいると一番安らぐ相手なのは確かだけど……」


ナミネ母「ヒューヒュー♪」


ナミネ「も、もう! 茶化さないで!///」


ナミネママ「まあ、真面目な話焦ることじゃない。これから先、安心できる相手よりも心臓にどかーんと来る相手に惹かれることもあるかもしれないしな」


ナミネ「お母さん達の馴れ初めってどうだったの?」


ナミネ母「お母さんが飛行訓練してる時にママに正面から激突したの。唇までくっついちゃったのよ」キャッ


ナミネママ「いやー、あれは心臓にきたなー」


ナミネ「そ、そうだったんだ……」
204 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:02:53.59 ID:OQEoBmGdo
ヒカリ家ーー


ヒカリママ「……うん、熱はないね」


ヒカリ「体調もいいし、もう大丈夫だと思う」


ヒカリ母「これで元気に学校行けるわね」


ヒカリ「うん。……そうだ、学校のことで相談なんだけど」


ヒカリ母「何かあったの?」


ヒカリ「ボクじゃなくて、これから大変な目に遭いそうな子が学校にいるんだ。ボクはその子の力になってあげたいんだけど……」


ヒカリママ「そうか……」


ヒカリ「ボクの固有魔法は、学校の先生曰く魅了魔法なんだって。何かに役立てられないかな?」


ヒカリ母「魅了魔法……?」


ヒカリママ「聞いたことがあるな。確か周囲の人にとって心地よい魔力を伝播させる魔法だとか」


ヒカリ「そうなの?」


ヒカリママ「先生は詳しく教えてくれなかったのか? 私は専門ではないがそうだな……」

ヒカリママ「魔法使いの魔力にはそれぞれが持つ形がある。そしてその形がフィットする人が近くにいると、その人同士は惹かれ合うらしい」

ヒカリママ「例えるならジグソーパズルだな。ふと出会った私と母さんのように、偶然魔力の形が一致すると互いに居心地の良さを感じたりするんだ」

ヒカリママ「そして魅了魔法はその形を常に変化させることができる。完成しないジグソーパズルに、粘土で穴を埋めるようなものかな」


ヒカリ「魔力の形を変える……」


ヒカリママ「かつて強力な魅了魔法の使い手は、異なる二人の魔法使いに同時に魔力の形を合わせ魔力を共鳴させたとも聞く」

ヒカリママ「そうでなくとも、魔力の譲渡ができるようになれば、他の魔法使いに大きな力を授けられるはずだ」
205 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:03:32.98 ID:OQEoBmGdo
ヒカリ母「ママ、ちょっと難しすぎよ。ヒカリはママみたいな学者じゃないんだから」


ヒカリママ「そ、そうだな……すまない」


ヒカリ「ううん。少し分かった……かも」

ヒカリ「ボクの魔法は今は無意識で魔力の形を変えるっていうのが本質で……」

ヒカリ「もし魔力の形をコントロールして他人に譲れたら、魔力の回復役にもなれるかもしれない。そういうことだよね?」


ヒカリママ「大体はそんな感じだ。もっと言えば、火の魔法使いに水の魔力の特徴を持つ魔力を譲渡できれば……その魔法使いはおそらく二つの魔法を別々に、あるいは同時に撃てるようになるかもしれない」

ヒカリママ「しかし魅了魔法か……中々面白い魔法が発現したじゃないか」


ヒカリ「友達のおかげで魔法に自信も持てたし……今は少し気に入ってるかな」


ヒカリ母「いい魔法使いになれるよう頑張るのよ」


ヒカリ「うん。ありがとう、お母さん。魔法の練習頑張るよ」
206 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:03:59.88 ID:OQEoBmGdo
ローラ家ーー


ローラ「ただいま帰りました」


使用人「おかえりなさいませ、お嬢様」ペコリ

使用人「お母様方がお待ちです。こちらへどうぞ」


ローラ(なんだろ……?)


コンコンッ


使用人「失礼します」ガチャッ

使用人「お嬢様をお連れしました」ペコリ


ローラ「ただいま、お母さん、ママ」


ローラママ「おかえりローラ。はい、ここ座って」ポンポン


ローラ母「学校のお話をローラから聞けてなかったと思って。聞かせてくれる?」


ローラ「うん!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「それで、ルームメイトのティアちゃんがアルシェちゃんと付き合うことになったの」


ローラ母「あら。進んでるわね」


ローラママ「ふーん……。で、ローラはいつクロエちゃんと付き合うの?」


ローラ「えっ!?」


ローラママ「ちっちゃい頃からずっと一緒にいるし、もう付き合ってたりして」


ローラ「なっ、ないない! クロエちゃんとはそういうんじゃないから!」


ローラママ「そう? お似合いだと思うんだけどなー……」


ローラ「もー、変なこと言わないでよ! クロエちゃんは今そういうこと考える余裕もないんだから……」


ローラ母「ママったら、ローラを困らせないの」


ローラママ「ごめんなさーい」


ローラ母「とにかく、学校は楽しそうでよかったわ。しっかり学んで、魔法の練習も欠かさないようにね」


ローラ「う、うん。あの、私そろそろお部屋に戻るね」


ローラママ「ありゃりゃ、戻っちゃうの」


ローラ母「ママのことはいいから、あとはゆっくりお部屋で休んでらっしゃい」


ローラ「うん、そうする……」
207 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:04:25.94 ID:OQEoBmGdo
ローラの部屋ーー


バタン……


ローラ「クロエちゃんと……付き合う……」モンモン


クロエ『ローラ、好きよ』


ローラ「うううう……///」ジタバタ

ローラ(そりゃクロエちゃんは可愛いしかっこいいし優しいしいいところしかないけど……!)

ローラ(私がクロエちゃんといるのは幼馴染だからだもん。そういう感情はない……と思う)

ローラ(それにそれに、今は闇の試練で大変なんだから。余計なことは考えないようにしないと)


ルク(ふーむ……)


ローラ(ああでも、クロエちゃんのことが嫌いとかじゃなくて……って誰に言い訳してるの私ー!)


ルク(やれやれ、人間というのは本当にめんどくさい生き物ですね。部屋で唸ったってどうにもならないのに……)


ローラ「ルクさーん」キンッ


ルク「どうかしましたか?」


もふっ


ローラ「癒やしの力で癒やしてー……」


ルク「……不死鳥を個人的な悩みを癒やすのに使った人なんて聞いたことありませんよ」


ローラ「むー……」モフモフ
208 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:04:53.26 ID:OQEoBmGdo
冬休み最終日、マクベス・エクスルードハウスーー


クロエ「それじゃ、行ってくるわね」


「クロエいってらっしゃーい」


クロエ「いい子にしてるのよ?」ナデナデ


「うん!」


カーラ「クロエ」


クロエ「先生。行ってきます」


カーラ「……」ギュッ


クロエ「……先生?」


カーラ「闇の試練、大変だと思います。でも、負けないでください。クロエならきっと立ち向かえるって信じてます」


クロエ「……ええ」


カーラ「それとこれを」スッ


クロエ「なにかしら? 小さい箱みたいだけど……」


カーラ「それは魔力の保存箱です。あらかじめ魔力を入れておいて緊急時などに開けば、魔力を急速回復できる魔導具なのですが……」

カーラ「その中に私の魔法を入れておきました。開くなり砕くなりしてその箱を開ければ、私の魔法が周りに広がるはずです」


クロエ「先生の魔法……生命力の譲渡ってやつかしら」


カーラ「はい。つまり、ある程度ダメージを負ってても回復できるということです」


クロエ「それは心強い道具ね……。大切にするわ」


カーラ「私ができる手助けはそれくらいですが……ここから応援しています」


クロエ「ありがとう、先生」


カーラ「……では、いってらっしゃい」


クロエ「いってきます!」


冬休みが終了しました
209 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/25(月) 00:05:49.32 ID:OQEoBmGdo
自室ーー


クロエ「帰ってきた、って感じね」


ヒカリ「久しぶり、クロエ」


クロエ「ええ、久しぶり」


ヒカリ「えっと……ボクも頑張るからね」


クロエ「?」


ヒカリ「魔法の練習とか、サポートの仕方とか勉強して……少しでもクロエの役に立てるようになるから」


クロエ「そう。よろしくお願いするわ、ヒカリ」ニコッ


ヒカリ「うんっ」


現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
1月10日に3学期がスタートするので
1月4回行動(20日)
2月6回行動(28日)
3月6回行動(31日)
とします

1/16回目の行動です
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 00:11:19.84 ID:cLxnhtuEO
樹に『ラミー・アルファウスの夢を見た』ことを伝える
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 00:18:11.91 ID:bL1agkvBO
マホリオの1年チームごとにそれぞれ年明けの挨拶+休み中に何をしていたかを話し合う
(休み中一緒だった楓チームはあまり必要無いかも?)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/25(月) 00:50:44.11 ID:Opv0MaNIO
マホリオの特訓&ウィンの悩み解決のためにクロエ・レナ・楓・ティアチーム全員+デンVSウィンの模擬戦
多数のハンデをものともせずに無双されるが、死に物狂いで喰らい付いた楓がウィンの能力の糸口を掴んだ

吸血鬼+時止めってことでつい浮かんでしまった
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 01:08:15.41 ID:yqcjAVH80
膝枕しながらヒカリとまったりお話
魅了魔法の練習があんまり上手くいっていないヒカリに、私でよければいくらでも練習相手になると引き受ける
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 01:57:01.27 ID:k33rD2npO
孤児院で初融合してから一層ローラになつきべったりになったクリア
それを見たラピスは割りとノリノリで『クリアを取られた』と演じるようによよよと嘘泣きしたりルクやリズ、他の召還獣から微笑ましく見られたりとやたらからかわれまくるローラ
215 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:25:32.77 ID:Hjx3MOWao
マホリオシーンが長くなってしまいました……
>>211>>212だけですが、一旦書けたとこまで投下します
216 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:26:06.13 ID:Hjx3MOWao
部室ーー


クロエ「二人とも久しぶり」


凜華「久しぶり。あけましておめでとう、かな」


モミジ「あけましておめでとうございます」ペコリ


クロエ「二人は冬休みの間何してたのかしら」


凜華「うちは母さんが忙しい人だから、ママと家でゆっくりしてたよ」 

凜華「といっても魔法の練習や演技の練習ばかりしてたけどね」


モミジ「私は実家で空を飛ぶ練習を……。あまり効果はなかったけど」


クロエ「ふむふむ。私も家で過ごしたわ。小さい子の世話をしたり、マホリオの試合を見たりね」


凜華「冬休みの間は闇の魔物に襲われたりしなかったかい?」


クロエ「ええ。……と言いたいけど、悪夢は何度か見たわ。モミジや凜華も闇に襲われて、すごく怖い思いをしたわね」


モミジ「そっか……」


凜華「でも私達の魔法なら闇の魔物に効果的なんだよね。ならきっと大丈夫だよ」


クロエ「ええ。信じてるわ」


モミジ「私も頑張って空を飛べるようにならないと……!」


クロエ「そのことなんだけど、私もいい箒が手に入ったから手伝えるかもしれないわ」


モミジ「ほんと!? ますます頑張らないとっ」ムンッ
217 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:26:34.71 ID:Hjx3MOWao
ローラ「あけましておめでとうございます」


レナ「ええ、あけましておめでとう」


ヒカリ「あけましておめでとう」


レナ「今日はさっそくローラさんが助っ人?」


ローラ「うん。なんでも早速風邪の人が何人か出たって聞いて……」


ヒカリ「風邪か……他人事じゃないな」


ローラ「ヒカリさんは年明けそうそう風邪を引いちゃったんだっけ」


ヒカリ「うん。なんとか治ったけどね」


レナ「ローラさんも気をつけるのよ。今年の風邪は厄介らしいから」


ローラ「うん」


ヒカリ「風邪を治して……多少魔法の練習をして、気づいたら3学期。なんかあっという間の冬休みだったな。二人はどうだった?」


ローラ「私はほとんどクロエちゃんと孤児院で過ごしてたよ。年末年始にゆっくりできたの久しぶりかも」

ローラ「あとは、クリアがシンクロしてくれるようになったのが収穫かな」


レナ「……私は特に話すこともないわね。舞台の参考になりそうな本を読んだりしてたくらいかしら」


ヒカリ「レナさんらしいかも。それじゃあ今年もこのチームでよろしくね」


レナ「ええ」


ローラ「よろしく!」
218 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:27:03.17 ID:Hjx3MOWao
食堂ーー


アルシェ「……」モグモグ


ナミネ「あけましておめでとうございます」


アルシェ「ん」モグモグ


ティア【あけましておめでとうございます】


ナミネ「お二人は冬休みの間どこかに行かれましたか?」


ティア【特には】

ティア【家族と過ごしてました】


アルシェ「アルシェは家で修行……」


ナミネ「かくいう私もほとんど家でした。お母さんの料理が美味しくって少し太ってしまいましたが……」サスサス


ティア【そうは見えません】


ナミネ「そうですか?」


アルシェ「ナミネはもっと食べた方がいい」


ティア【アルシェは食べすぎです】


ナミネ「ふふっ、この感じも懐かしいです。今年もよろしくお願いしますね」


アルシェ「ん」


ティア【よろしくお願いします】サッ
219 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:27:33.48 ID:Hjx3MOWao
楓「みんな冬休みの間のこと話してるねー」


嵐「俺達は毎日のように会ってたしな……」


楓「あたしもきゃっきゃお話ししたいー!」


晶「きゃっきゃ?」


楓「おお晶!」


嵐「冬休みの思い出を語り合いたいんだと」


晶「思い出ー? そうだなー……道場行ってばっかだっからなー……」


楓「つまんなーい」ブーブー


晶「そういう楓はどうだったんだ?」


楓「家で嵐とグータラしてた!」


嵐「グータラしてたのは楓だけ。俺は魔法の練習してたよ」


晶「楓……」


楓「ま、まあまあ。これからも仲良くやってこ? ね?」


晶「ったく。仕方ないやつだな」


嵐「全くだ」


楓「よ、よーし、ウィンさんにマホリオの試合でも申し込みに行こっかー」


嵐「話のそらし方が白々しいことこの上ないぞ」


楓「いいからいいから。あの試合見てからやりたかったのは事実だしさ」


晶「なら行くだけ行ってみるか」


ーーーーー

ーーー

220 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:28:00.22 ID:Hjx3MOWao
クロエ「それでこの団体みんなウィンさんと戦いたくなった訳ね……」


ウィン「モテる女は辛いですなー」


アルシェ「修行の成果を見せる……」


ローラ(クロエちゃんからウィンさんの悩みのこと聞いちゃったし……)


クロエ「でもまさか……」


ヒカリ「ナナさんも時雨さんも風邪でダウンとはね……」


ウィン「厄介な風邪だねー」


嵐「試合はしたかったけど、相手がいないんじゃな……」


晶「時雨さんのお見舞い行くか。イオも誘って……」


ウィン「相手がいない?」


レナ「ナナさんも時雨さんも風邪なんでしょ?」


ウィン「うん」


ナミネ「3対1では試合はできませんもんね」


ウィン「できるよ?」


クロエ「……ウィンさんまさか一人でやる気?」


ウィン「うん。ボクも最近普通のマホリオじゃ満足できなくなってきちゃってね〜」


楓「ならあたし達と!」


クロエ「それならうちとやってくれないかしら」


ウィン「バラバラだとめんどくさいなー。みんなまとめてかかってきて?」


ざわっ!


ヒカリ「ずいぶんな強気ですね」


ウィン「先輩ならまだしも、みんなは一年生だしねー」


クロエ「後悔しないわね?」


ウィン「当然」


クロエ「そう。ならやりましょう、皆」


ウィン「うんうん。それじゃ中庭に行こー」
221 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:28:56.24 ID:Hjx3MOWao
中庭ーー


レナ「もう一人連れてきたわ。いいかしら」


デン「ど、ども……」


ウィン「いいよー」


デン「え、い、1対……いち、に、さん……13人!? や、やりすぎじゃ……」


クロエ「ウィンさんたっての希望よ。やるだけやってみましょ。こっちは大将のモミジ、ティア、楓、レナの四人が倒されたら負けってことで」


デン「う、うん……」


ウィン「それじゃ……」フワ…


クロエ「試合開始!」


ナミネ「水弾【アクアボール】!」ゴッ


晶「炎弾【ファイアボール】!」ボッ


バシュウ!!


ヒカリ「魔弾【シュート】!」ゴオウッ!


ウィン「!」ギュンッ


晶「爆発で目くらまししてもだめか……」


ローラ「エアロ! 融合【シンクロ】!」キンッ

ローラ楓「風弾【エアロボール】!」ブワアッ!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…


楓「っ!?」ビクッ


デン「アルシェさん! そっち!」


アルシェ「!!」


ウィン「遅い。魔弾【シュート】」ズゴォッ!


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「うわわっ!?」グインッ!


ウィン「……避けられた」


クロエ「強い人から狙ってるのかしら? なら……」

クロエ「レナ! デンの防御について! ティアはそのままアルシェの援護!」


レナ「ええ!」


ティア「分かりました!」


楓(……さっきの……なんだ?)
222 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:29:25.22 ID:Hjx3MOWao
凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチイッ


ギュンギュン!


モミジ「は、速……!」


ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオッ!


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」


ぎいんっ!


クロエ「防いだ! アルシェ!」


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!!」ゴオッッ!!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…

ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオッ!


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「!」グイッ


ナミネ「また瞬間移動ですか……」


レナ「デン、あなたもなんかしなさいよ」


デン「え? えっと……」


ウィン「ふっ!」ギュン!


晶「楓そっち行ったぞ!」


楓「分かってる! 極風魔法【イダテン】!」ブオウッ


嵐「極雷魔法【ナルカミ】!」バチチッ


楓嵐「風神雷神【フウジンライジン】!!」


バチッ! ズオオオッ!!


ウィン「!」

ウィン「魔弾【シュート】!」ドゴオオオッ!


バシュッ!


ウィン「くっ……!」ギュン!


楓「わ、わー!!」ドオン!


晶「楓脱落! アタシ達は降りるぞー!」


クロエ「ええ!」


ウィン(風神雷神……この間受けたときより格段に威力が上がってる。つい力込めてシュートで対抗しちゃったな……)
223 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:29:53.39 ID:Hjx3MOWao
クロエ「次は私達よ! 闇よ、彼の者を包め!」ブワッ


凜華「冷塵魔法【アイスフィールド】!」ヒュオオオ


モミジ「重力魔法【グラビティ】! 反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイングイン」


クロエ「疑似宇宙魔法【アストロ】!」


ウィン「この……!」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】!」


デン「そ、そこ! 魔弾【シュート】!」ズゴウッ!


ウィン「!」チッ


ナミネ「か、かすりました!」


ウィン「魔弾【シュート】!」ドゴオオオッ!


レナ「デン! 魔障壁【ガーディアン】!」


みしっ……!


レナ「ぐ……う……!」


バキンッ!


レナ「きゃああああ!」


デン「ぐうう……!」


ローラ「ああっ、レナさん!」


ヒカリ「デンさんも……! ボク達も降りるね!」


ウィン(ガーディアンもあんなに堅い魔法じゃなかったはず……)


ナミネ「半分やられちゃいましたよ……!」


ティア「アルシェ……」ゴニョゴニョ


アルシェ「……」コクン


ティア「クロエさん! 闇を!」


クロエ「ええ! 闇よ! 彼の者を包め!!」ブワアッ!
224 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:30:21.61 ID:Hjx3MOWao
ウィン「……!」

ウィン(やば……)


ナミネ「あ、アルシェさん!?」


ティア「箒は私が浮かせてます! アルシェ、全魔力撃ち込んじゃってください!」


アルシェ「ん!!」

アルシェ「神槍魔法・貫【ブリューナク】!!!」ギュゴオオオッ!!


ウィン「時間魔法【クロック】!」


アルシェ「っ!」ズルッ!

アルシェ(お、落ち……!)


ティア「アルシェ!」


ナミネ「ティアさん後ろです!」


ウィン「今のは危なかった……魔弾【シュート】」ズゴオオッ


ティア「!」バチイッ!

ティア「うわっ、あっ、箒折れました! 降参です!」


ナミネ「アルシェさんはしっかり回収しました! クロエさん達頑張ってくださーい!」


凜華「いよいよ私達だけ……だね」


クロエ「こうなったらやるしかないわね……」


モミジ「あ、アレするの?」


クロエ「練習してないけど、やるだけやるわ!」
225 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:30:50.53 ID:Hjx3MOWao
クロエ「闇よ! 玉となれ!」ボウンッ


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイン!


ヒカリ「氷礫魔法【アイスシャード】!」バキキキキッ


クロエ「新魔法、黒洞魔法【ブラックホール】よ!」


ウィン「く……吸い込まれる……!」グググ…!


ひゅん! ひゅんひゅん!


ウィン「!」バッ!

ウィン(こっちのブラックホールに気を取られてたら正面から氷にぶつかるってことか)

ウィン「終わらせる……!」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】」

ウィン「っ!!」ガクンッ!


モミジ「あれ……? 消えた……」


クロエ「モミジ後ろ!」


ウィン「し……魔弾【シュート】……っ!」ゴッ


モミジ「あううっ!」ドウッ!


クロエ「モミジ!」


凜華「ここまで……かな」


モミジ「いたた……降参です……」


クロエ「これで試合終了ね。13人がかりでも勝てないなんて……」


ウィン「はあ……はあ……っ!」ボタボタ


クロエ「ちょ、すごい汗じゃない! 体冷やしたら風邪引くわ! 早く中戻るわよ!」


凜華「あ、ああ!」


モミジ「つ、捕まってください!」


ーーーーー

ーーー

226 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/27(水) 00:31:17.97 ID:Hjx3MOWao
保健室ーー


リリィ「もう! 何やってるんですか!」


クロエ「ご、ごめんなさい……」


リリィ「1対13でマホリオなんていじめですよ!」

リリィ「ウィンさんもなんでそんな試合受けたんですか!」


ウィン「ボクが頼んだんだよ〜……」


リリィ「な、な……! ナミネさん!」


ナミネ「は、はいっ!?」


リリィ「ナミネさんはこんな馬鹿な試合に手を貸す人だとは思ってませんでした!」

リリィ「ウィンさんがやるって言ったからって本気にしないでください!」


ナミネ「ご、ごめんなさいっ!」


リリィ「……とにかく応急処置はしました。ウィンさん含め全員あとで反省文ですからね!」


「はーい……」


ーーーーー

ーーー

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