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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 09:50:13.00 ID:U6FR4bCDO
- 今まで以上にローラになついているリズを見ながら、ルクがクロエにローラが持ってると思われる力について話す
- 355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/08(日) 11:40:04.32 ID:JFWCreegO
- 休日に舞と会う凜華、少し遅れたバレンタインデーのチョコを渡し合う(カサブランカ校や劇団の都合などで舞が忙しかったらしい)
リリウムでたくさんチョコを貰ったことを話した凜華だったが、それを聞いた舞が秘かに嫉妬の炎を燃やしていたことには気付かなかった
- 356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/12/08(日) 12:31:20.46 ID:vb/+mMurO
- 何やらレナの機嫌が悪い。
どうやら中学時代の姿に戻ったデンが周囲に好評だったらしく結構多くのチョコ(※デン曰く『歴代ループで最多』)を貰ってたそうな。
- 357 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:28:39.90 ID:8WffvD1wo
- 修練場ーー
クロエ「だいぶコントロールできるようになってきたわね」
ヒカリ「うん。今は離れてても魔力補給できるよ」ポウウ…
クロエ「おおー」
ヒカリ「クロエ以外の人とも試してみたいかも」
クロエ「そうね。上手くいけばマホリオでもサポーターや大将として立ち回れると思うわ」
ヒカリ「でももう少し練習しないと。動いてる人に魔力を渡すのは一苦労しそうだし」
クロエ「そうね。飛びながらやってみる?」
ヒカリ「うん」
ふわ……
クロエ「まず修練場の壁に沿ってぐるぐる回りながら飛ぶわね」フワー…
ヒカリ「うん。いくよー」ポウ-
クロエ「来てないわー」フワフワ
ヒカリ「こう……かなっ」ポワンッ
クロエ「おおっ! 来たわ!」
ヒカリ「ちょっとだけだけどね……」
クロエ「ちょっとでも前進よ」ストッ
ヒカリ「止まってれば簡単なんだけどなあ」ポワー
ヒカリ「っ」ゾクッ
クロエ「え……今……」
ヒカリ「なんか入ってきた感じ……」
クロエ「私の闇が少し持ってかれた感じがしたわ」
ヒカリ「……まさか」
- 358 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:29:09.12 ID:8WffvD1wo
- クロエ「大丈夫? 具合悪くなったりしてない?」
ヒカリ「大丈夫。違和感とかはないし……」
クロエ「ならいいけど……」
クロエ「もしかしたら、ヒカリの魔法はすごく危険なのかもしれないわ」
ヒカリ「うん……」
クロエ「形を変えた魔力を譲渡するだけじゃなくて、魔力の融合ができる魔法なのかも……」
クロエ「とにかく、すこし調べてみないと」
ヒカリ「分かった。ボクも詳しく知りたいし、調べてみるよ」
クロエ「ええ、お願いね」
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- 359 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:29:36.13 ID:8WffvD1wo
- 廊下ーー
クロエ「それじゃあ私はこのままローラのところ行ってくるから。ヒカリはちゃんと部屋で寝てること。いいわね?」
ヒカリ「うん。行ってらっしゃい」
クロエ「行ってくるわ」テクテク
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クロエ「あら、レナ」
レナ「……ああ、クロエ」
クロエ「暗い顔してるわね……どうしたのよ」
レナ「デンが……」
クロエ「デンがどうかしたの?」
レナ「チョコもらってたの……」
クロエ「別にいいじゃない。デンだって嬉しいでしょうし」
レナ「1個や2個じゃないの……たくさん貰ってて……今までで一番の数だったって……」
クロエ「ふーん……?」
レナ「……なんか、ムカつくわ」
クロエ「レナって……デンのこと好きよね」
レナ「はあ!!?///」
クロエ「だって、今のって完全にヤキモチじゃない。そんなに取られたくないの?」
レナ「と、取られるとか、デンは物じゃないし……」
クロエ(分かりやすくうろたえてるわね……)
クロエ「デン可愛いし、本命チョコもあったりして……」
レナ「だっ、だめよ!」
クロエ「あら? なんであなたがダメなんて言うのかしら?」ニヤニヤ
レナ「なんでもよ! 今のデンは根暗でひねてて可愛いとこなんて一つもないんだから、付き合うとかダメ!」
クロエ「『今の』……ねえ」ニヤニヤ
レナ「そのニヤケ顔やめなさい!///」
- 360 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:30:03.23 ID:8WffvD1wo
- クロエ「ま、さっさと素直になることね。デンが誰かに取られてからじゃ遅いんだから」
レナ「余計なお世話よ!」
クロエ「はいはい。じゃ、私ローラのところ行くから」
レナ「早く行きなさい!」
レナ(素直になんてなれるわけないじゃない……。思い出さないデンが悪いのよ……!)
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- 361 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:30:30.62 ID:8WffvD1wo
- 空き教室ーー
リズ「しゅる、しゅるる〜♪」スルスル
クリア(龍形態)「きゅあ〜♪」スリスリ
ローラ「あはは、くすぐったいよ」
クロエ「ローラ、ルクさんとお話させてくれる?」
ローラ「うん、いいよ。ルクさん」キンッ
ルク「なんですか?」
クロエ「ラピスさんにも聞きたいんだけど……吸血鬼についてなにかしってる?」
ラピス「吸血鬼……ですか」
ルク「昔はそれなりにいましたけど、今の状況は知りませんね。どこかでこっそり暮らしてるのか、絶滅したか……」
ルク「しかしなぜ今吸血鬼のことを?」
クロエ「知り合いに吸血鬼の子孫がいるのよ。ただ体質で苦しんでて、どうにかしてあげたくて」
ルク「ふむ……私が癒やしてどうにかなりますかね」
クロエ「どうかしらね……」
- 362 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:31:23.02 ID:8WffvD1wo
- ラピス「吸血鬼と言いますと……弱点が多い代わりに、小さな体で屈強な力を持つ種族だと聞いたことがあります」
ルク「日光、流水、にんにく、十字架、銀……確かに弱点だらけですね」
クロエ「楓は確かに、一年生の中ならトップクラスで魔法が強いわ」
クロエ「でも日に当たると体調が悪くなる程度だから……ウィンさんほどの強さって訳じゃない」
ラピス「日光に弱いのを治したいのですか?」
クロエ「ううん。死が近づくとトラウマで体が動かなくなるって……」
ルク「それはそれは……」
クロエ「実際にリズが暴れたとき、膝から崩れ落ちるのを見たわ。それに、悪夢のせいで我を失ってるのも見たことがある」
ルク「残念ですが、そんな吸血鬼は聞いたことがありませんね。私の癒やしの炎も効くかどうか……」
ラピス「誰か心の底から安心できる人に守ってもらうのが一番確実でしょうか……」
クロエ「難しいわね……」
- 363 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:31:53.98 ID:8WffvD1wo
- ルク「そうそう、吸血鬼の話とは変わりますが……ローラさんのことで一つ」
クロエ「なに?」
ルク「ローラさんの力は、私が思ってるよりとんでもないものかもしれません」
クロエ「どういうこと?」
ルク「私はアートルムのことを知ってます。……あなたではありませんよ」
クロエ「まさか……伝説の魔法使いのこと?」
ルク「そうですね、そのアートルムです。彼女が生きていた時代から私は生きてますから」
クロエ「不死鳥すごいわね……」
ルク「それでですね、アートルムが存命の時にもその名声は光輝いていました。で、気になった私は一度会いに行ったんです」
クロエ「会いにって……不死鳥が簡単に人前に出ていいの?」
ルク「人目につかない遺跡で休息をとっている時に訪ねましたから。それに、魔獣には優しいと聞いていましたしね」
クロエ「ふーん……」
ルク「でですね、アートルムの近くには二人の魔法使いが常にいたんです」
クロエ「聞いたことあるわ。それがそもそもマホリオが三人チームになった理由だものね。伝説の魔法使いとその仲間のように、互いを助け合い高め合う……」
ルク「そうです。そしてその内の一人が……ローラさんのような方でした」
- 364 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:32:27.88 ID:8WffvD1wo
- ルク「どんな魔獣とも会話ができ、その力を借りてアートルムの手助けをしていると、彼女は話してくれました」
クロエ「へえ……すごいわね」
ルク「ただ、全ての魔獣と『心を通わせる』ことはできなかった」
ルク「言ってしまえば、荒くれ者のバジリスクなどは手懐けることができなかったらしいです」
クロエ「え……」
ルク「もちろん、ローラさんは卵から育ててます。だからこそ心を開いてるのかもしれない」
ルク「でも、あの暴れたバジリスクを抑え込むのは簡単にできる芸当じゃないと……私はそう思います」
クロエ「神話クラスの力……」
ルク「安心してください。ローラさんがその力を悪いことに使う人じゃないのは、クロエさんこそよく知ってると思います」
クロエ「ええ、そこは心配してないわ」
ルク「私もラッキーですね。そんなすごい人にお世話してもらえるなんて」
クロエ「そうね。ローラは優しい子だから、きっとバジリスクのことも大丈夫よ」
ルク「ええ。私も無闇に喧嘩しないように気をつけます」
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- 365 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:32:55.11 ID:8WffvD1wo
- 喫茶店ーー
凜華「舞さん、久しぶり」
舞「はい。お久しぶりです!」
凜華「ちょっと遅くなっちゃったけど……はい、チョコ」
舞「わあ! う、嬉しいです! まさか凜華さんから貰えるなんて……」
凜華「大げさだよ。それにお返しの練習にもなったしね」
舞「お返しの練習?」
凜華「ありがたいことに、いろんな子からチョコを貰ってね。ホワイトデーには返さないといけないから……」
舞「な……」
舞(なに凜華さんに群がってんですかリリウムの子たちは。凜華さんはあのトップスター真凜さんの娘。憧れるのもおこがましいってことを自覚してないんですか)
凜華「舞さん? どうかした?」
舞「はっ」
舞「いえいえ、なんでもありません。それより凜華さんの方こそお返しを楽しみにしててください。気合入れたの渡しますから」
凜華「それは楽しみだな。……おっと、そろそろ時間だね」
舞「そうですね。行きましょうか」ガタッ
凜華「まさかあの演目の再演を見られるなんてね。一人で見に行くのも寂しかったし、舞さんがいてくれて嬉しいよ」
舞「私こそですよ。カサブランカの人たちは観劇に誘いづらくて……」
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- 366 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:33:22.36 ID:8WffvD1wo
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 367 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/11(水) 00:33:51.37 ID:8WffvD1wo
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
8/16回目の行動です
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 02:04:16.38 ID:VZfaxoPA0
- リズがひとりぼっちなのも退屈だろうし以前のように脱走して騒ぎにならないためにもと、ローラが学校に行っている間ルクが保護部屋で一緒に過ごすようになる
後日こっそり様子を見に行くとまだ少し警戒心もありぎこちないが一緒にお昼寝したり遊び相手になってあげたりとルクの方からも仲良くしようとしているみたい
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 05:21:41.39 ID:ZWx4IqAKO
- 図書館で調べもの中の嵐と晶
どうやら楓の症状を和らげる方法がないか調べていたらしい
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 07:03:26.96 ID:9T9xzs7eO
- ヒカリ闇の魔翌力が流れ込んだことについて樹に相談、ちょうど橘花には話していたのでアナライズしてもらう
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 09:06:43.47 ID:/Kj/z8MdO
- マホリオ特訓
トラウマ克服からかモミジの動きが目に見えて良くなったので新たな連携を考える
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/11(水) 12:31:51.79 ID:fjyuWEUL0
- 大量のチョコを貰った面々の悩みが噴出、お返しまでに食べきって感想を伝えねばと思いながらも体重が気になったり毎日チョコばかりで飽きてきたり
なおアルシェや楓がおこぼれに与ることは無かった
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/13(金) 14:42:19.20 ID:K8G8xtxA0
- 楓はパニック起こしたリズに反応して((((;Д;))))したってことは逆にリズを使って恐怖耐性付ける事はできないかね?
リズと同じ部屋に閉じ込めてバジリスクにprprされ続ける鬼畜荒療治とか
- 374 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:29:04.75 ID:Pf9wc9/so
- 図書室ーー
クロエ「魔力譲渡……あった」パラパラ
クロエ「『魔力を譲ること。他の多数の魔法と同じく、訓練次第ではできるようになる魔法使いも多い』……簡単な火魔法や医療魔法なら誰でも使えるのと一緒ね」
クロエ「『ただし、固有魔法として発現した魔法使いの魔力は他とは異なる。魔力量が多く、質も良い傾向にあるのだ。他の魔法を苦手とする代わりに、大量の魔力を他人に譲ることが可能だと考えられる』……。つまり、ナナさんは魔力譲渡のみに特化した魔法使いってことね」
クロエ「『魔力譲渡を訓練したての者がコントロールできずに、逆に魔力を吸収してしまう現象も報告されている。ただし、吸収の途中で純粋な魔力に変化するため、属性魔法を扱えるようにはならない』。……てことはヒカリの中には闇は入り込んでないのかしら? ひとまず安心ね……」パタン
クロエ「あら?」
嵐「パニックに陥った時は、とにかくリラックスできるようにすること……」ペラッ
晶「トラウマは刺激せず、ゆっくりと治療をすること……」ペラペラ
クロエ「二人とも。珍しいわね」
晶「ああ、クロエ。楓のためになにかできないかなと思ってさ」
嵐「どうにかして楽にしてあげたいんだけどな……」
- 375 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:29:36.55 ID:Pf9wc9/so
- クロエ「なにかいい対策は見つかった?」
晶「なかなか見つからないな。トラウマっていうのは簡単には治らないらしいし……」
嵐「やっぱり根気よく付き合ってくしかないのかな……」
クロエ「発作が起きた時に「死なないんだ」って思わせられれば解決したりしないかしら」
嵐「それが難しいんだよ」
嵐「まず発作が起きるのが頻繁にあることじゃない。近頃の発作は仕方ないとしても、普段は死なんて身近にあるものじゃないからな」
嵐「そして、あの状態だと落ち着かせるので精一杯だ。他のことを意識させるなんていうのは難しいと思う」
クロエ「うーん……」
晶「発作が起きないのが一番なんだけどな」
クロエ「そ、それはごめんなさい。私の闇の試練は避けられないから……」
嵐「あと一日くらいならなんとかするよ。クロエも頑張ってな」
晶「正直一番危ないのはクロエだからな……手伝えたらいいんだけど」
クロエ「いいのよ。二人こそ楓のこと頼んだわよ」
嵐「ああ」
晶「任せろ!」
クロエ「それじゃあ私、そろそろ行くわね」
嵐「またな、クロエ」
ーーーーー
- 376 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:30:03.08 ID:Pf9wc9/so
- 研究室ーー
クロエ「遅くなってごめんなさいね」
橘花「いや、いま始めるところだ。気にするな」
橘花「さて……」
樹「……」ジー
橘花「なぜいる?」
樹「ヒカリさんが心配だからよ。ほら、始めるんでしょ」
橘花「はいはい……。では、やるぞ」
ヒカリ「お願いします」
橘花「分析魔法【アナライズ】」ヴン…
橘花「ほう……」
クロエヒカリ樹「……」ドキドキ
ーーーーー
ーーー
ー
橘花「結果が出たぞ」
ヒカリ「ど、どうでしたか」
橘花「結論から言おう。危険な変化は見られなかった」
クロエ「よ、よかった……」
橘花「前回の診断のときのデータと比べても、闇の魔力は入り込んでないと断言できる」
橘花「ただし、魔力量と性質に変化が見られた」
樹「だ、大丈夫なの?」
橘花「言っただろう。『危険な変化は見られなかった』と」
橘花「魔力量が増えるのは、魔力譲渡ができる魔法使いに見られる現象だ。魔力を渡すために、魔力の限界量が増える」
橘花「そして性質の変化だが、さまざまな性質を微細ながら感じることができた。これは魅了魔法の力だな」
- 377 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:30:40.70 ID:Pf9wc9/so
- ヒカリ「つまり……」
橘花「魔力譲渡のできる魅了魔法の使い手として着実に進化していただけだ。心配することは何もない」
クロエ「……さまざまな性質って……その中に闇魔法は入ってないの?」
橘花「……そうだな、そういえばその性質は見つからなかった」
橘花「まあ、火や水といった属性魔法はコントロールも簡単で、魔力の形もシンプルだからな。性質の変化も簡単なんだろう」
樹「じゃあ心配することはないのね」
橘花「そうなるな」
橘花「そうそう、魅了魔法についての文献を少しだが用意しておいた」ドサドサッ!
クロエ「少し……?」
橘花「なにか参考になるかもしれん。読んでおいて損はないぞ」
ヒカリ「ありがとうございます。読ませてもらいますね」
橘花「しかし、魔力譲渡に魅了魔法というと、アートルムの仲間を連想せずにいられないな」
クロエ「アートルム……伝説の魔法使いね」
橘花「そうだ。アートルム自身もさまざまな魔法を使えたと言われるが、二人いた仲間の内の一人は魅了魔法の使い手だったと考えられている」
橘花「そして、さまざまな性質の魔力をアートルムやもう一人の仲間に分け与えたらしい」
橘花「……まあ、アートルムの話は記録が完璧には残ってないから、これは数ある学説の一つなんだがな」
クロエ「へえ……」
- 378 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:31:08.19 ID:Pf9wc9/so
- クロエ「中々興味深い話だけれど……」
ヒカリ「ああ、マホリオの練習だね」
クロエ「ええ。そろそろ時間だから失礼するわね」
樹「忙しい子ね……」
橘花「どうだ、ヒカリさん。ここで文献を読むなら、私の見解でも話しながら語り合おうじゃないか」
樹「魔法のこと語り始めたら止まらないんだからダメよ」
橘花「止めるな樹。魅了魔法は珍しいんだぞ! 使い手と話す機会なんてそうそうないんだ!」
ヒカリ「あはは、仲いいんですね」
樹「……まあね」
ーーーーー
ーーー
ー
- 379 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:31:41.09 ID:Pf9wc9/so
- 中庭ーー
クロエ「よーし、やるわよー」
モミジ「うんっ」
凜華「モミジさんの連携がかなり取れるようになったし、そろそろ新しいコンビネーションに挑戦してもいいかもね」
クロエ「そうね。この間のブラックホールはマホリオには使いにくいし……」
凜華「クロエさんが闇を球状に展開させて、そこにモミジさんが引力を発生させ続ける。そして私がたくさん氷をばら撒いて、逃げられない包囲攻撃……のつもりだったけど」
クロエ「この間のウィンさんみたいに相手が一人なら捕らえきれるけど、三人相手だと一人に抜かれた瞬間にモミジがピンチになるものね」
モミジ「クロエさんが闇を壁みたいに展開して、そこに私が引力を発生させるのはどうかな? そしてそこに凜華さんが氷を撃ち込めば……」
クロエ「向こうにしてみれば、闇の中から突然引力で加速した氷の弾が飛んでくる……」
凜華「面白そうだね。やってみようか」フワ…
クロエ「それじゃあ……闇よ、そびえ立て!」ズオッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ
どしゅっ!!
クロエ「おお……! すごい早さだわ!」
- 380 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:32:08.87 ID:Pf9wc9/so
- 凜華「難点はこっちからも向こうが見えないことだね。見えなきゃ当てるのは簡単じゃないし……」
クロエ「それじゃあ、天井みたいに上に闇を展開するのはどう? 凜華は氷の塊をその場で作れば……」
凜華「撃ち下ろすようにできるかもしれないね」
クロエ「じゃあ早速! 闇よ、空を覆いつくせ!」ズオッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「はあっ! 氷弾【アイスボール】!」キンッ
ひゅんっ! ……どうっ!
モミジ「わあ、流れ星みたい……」
凜華「さっきより格段に狙いが付けやすいね」
クロエ「じゃあ、これで完成ね。名前は……流星魔法【シューティングスター】でどう?」
凜華「うん。分かりやすくていいと思う」
モミジ「本番が楽しみだなあ」
クロエ「この時期は学生大会はないのよね。小規模の草マホリオ大会ならどこかでやってるかもしれないけど……」
凜華「ランキングのために他の生徒に挑むのもありかもね」
クロエ「そうね。ま、今日のところは解散よ。お疲れ様、二人とも」
ーーーーー
ーーー
ー
- 381 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:32:36.55 ID:Pf9wc9/so
- 空き教室ーー
リズ「しゅあー……」
ルク「……」
リズ「しゅー……」
ルク「……はあ」
ルク「そんなに炎が気になりますか? 燃えませんよ」
リズ「しゅあー……」ソローリ
リズ「しゅあ♪」
ルク「はいはい……」
リズ「しゅーあ、しゅーあ」スルスル
ルク「動き回ってなにを……ああ、体を動かしたいんですか」
ルク「ほら、ボールですよ」コロコロ
リズ「しゅあー!」グルグル
ルク「ボール遊びで満足ですか……子供ですねえ」
ーーーーー
ーーー
ー
こんこん
ローラ「ルクさん、リズのことと見ててくれてありがと……」ガチャッ
クロエ「あら」
リズ「しゅー……しゅー……」コックリコックリ
ルク「すう……すう……」ムニャムニャ
ローラ「ふふ、ちょっとずつだけど仲良くなってきたみたい」
クロエ「ルクさんも面倒見いいわよね……」
ローラ「うん。すごく助かってるよ」
ーーーーー
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ー
- 382 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:33:07.98 ID:Pf9wc9/so
- 食堂ーー
凜華「ふう……」
ヒカリ「あ、凜華さん」
凜華「やあ、ヒカリさん」
ヒカリ「その顔、もしかして……」
凜華「もしかしてヒカリさんもかい?」ゴソゴソ
ヒカリ「あ、チョコ……」
凜華「だいぶ消費してきたけど、さすがに辛くなってきたかな」パクパク
ヒカリ「ボクも少し甘いもの漬けで辛くなってきたよ……」
アルシェ「アルシェが食べてあげる」
ヒカリ「わっ! び、びっくりした……」
凜華「どこから聞いてたんだろう……」
ヒカリ「うーん、ごめんねアルシェさん。さすがにそれはできないんだ」
ヒカリ「やっぱり食べてほしくてくれてるわけだから、誰かに譲るわけにはいかないよ」
アルシェ「そっか」
楓「あわよくばと思って聞いてたけど、やっぱりダメか」ヒョコッ
ヒカリ「楓さんもいたんだね」
凜華「これはやっぱり自分で食べてお礼しないとね」
楓「いい人だなー、二人とも」
デン(ふ、二人とも私以上の量を食べてお礼……!? や、やっぱりこんなんでへこたれる私なんかがお礼なんておこがましかったんだ死にたい)モグモグ
ーーーーー
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- 383 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:33:35.61 ID:Pf9wc9/so
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 384 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/14(土) 02:34:02.60 ID:Pf9wc9/so
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
9/16回目の行動です
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 05:33:07.43 ID:e2+lTzVwO
- 未だにバレンタインの件で不機嫌なレナ
デンがどうにか取り成そうとして偶然過去にかけた言葉と同じことを口走る
記憶が戻ったわけではなさそうだがデン自身も何らかの既視感を覚え、レナの機嫌もある程度良くなった
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 06:12:22.59 ID:CzW8DVoPO
- 本日のパルプンテ
今回は『校舎及び寮内の生物が擬人化してしまう』という内容だった(クリアを発見した森とかは幸い範囲外)
そのせいでなんときゅーちゃん・エアロ・ユーニ・ミトラ、そしてルクやリズまでもが擬人化してしまった
なお時間経過で元に戻った(今後も擬人化可能になるか、あくまでここだけの効果かは>>1的にやりやすい方でお願いします)
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 07:53:00.81 ID:Rhl/GP51O
- クロエチームVSレナチームで唐突に対戦形式のマホリオ特訓
言い出したのは凜華とヒカリらしく、チョコを食べ切りはしたものの案の定体重が増えてしまったらしくその減量も兼ね備えているらしい
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 09:36:39.01 ID:bbxbbiCh0
- 次回の演劇大会を見越してカサブランカ魔法学校(と他の入賞校)への偵察を観光
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 10:38:53.57 ID:rxTYexP7O
- ナミネとリリィ先生、学校関係者にバレないようにお忍びデート
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/14(土) 21:23:22.16 ID:bbxbbiCh0
- >>388
観光してどうするよ俺ェ……
- 391 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:13:40.55 ID:QF5r0eS3o
- 中庭ーー
クロエ「珍しいわね、凜華からマホリオのお誘いなんて」
凜華「やっぱり連携の確認には実戦が一番だからね」
凜華(チョコの食べ過ぎで太っちゃったとは言えない……)
ローラ「よろしくね」
モミジ「はいっ」
クロエ「じゃ、やるわよー」フワ…
ヒカリ「試合開始ー!」
凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギイッ
レナ「凜華さん、ちょっと威力あがったんじゃないの……!?」
凜華「レナさんこそ、固さが増してるみたいだね」
ヒカリ「ローラさん! 魔力譲渡【ギフト】!」フオン
ローラ「融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「エアロスタイルプラス火の魔力! ファイヤーカッター!」ブオン!
凜華「うわわ!?」
クロエ「や、やるわね……」
モミジ「クロエさん! ヒカリさんを!」
クロエ「ええ! 魔弾【シュート】!」ゴッ
ヒカリ「防御魔法【シールド】!」ギイッ
ローラ「燃えろ燃えろー!」
凜華「く、速くて熱い……!」
モミジ「魔弾【シュート】!」ゴッ
ローラ「わっ!?」
レナ「モミジさんの動きが良くなってるわね……。早いとこ決めるわよ!」
- 392 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:14:07.72 ID:QF5r0eS3o
- ローラ「融合【シンクロ】! きゅーちゃん!」
ヒカリ「魔力譲渡【ギフト】!」
ローラ「ナイスですよ、ヒカリさん。火の魔力がたぎるのを感じます……!」ボウ…
ローラ「獄炎魔法【ヘルファイア】!!」ボワアッ!
凜華「これは……! く、魔障壁【シールド】!」
モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」
クロエ「ローラの魔法の威力じゃない……魔力が合わさって強くなってる……!」
クロエ「二人とも、あれを!」
ローラ「ふう、疲れますね……」フシュッ
ヒカリ「はい、魔力譲渡【ギフト】」
ローラ「助かります。では改めて……」ボウ…
クロエ「闇よ!」ブワッ
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイッ
凜華「巨大氷弾【フロスト】!」ギンッ
ず……っ!
レナ「ローラさん! 上!」
ローラ「ええ! 獄炎魔法【ヘルファイア】!」ボウッ!
クロエ「流星魔法【シューティングスター】!」
ゴッ! ドオオオオオオン!!
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 393 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:14:34.44 ID:QF5r0eS3o
- モミジ「きゅう……」バタンキュー
クロエ「負けたわ……」
ヒカリ「最後のガーディアンがなかったら相打ちだったかも」
レナ「それで、カロリー消費はもういいのかしら?」
ヒカリ凜華「!?」ギクッ
クロエ「それで二人ともマホリオしたがってたのね」
凜華「そ、それもあるけど……ほんとに連携の確認もしたかったんだよ?」
レナ「……くだらない」プイッ
ヒカリ「れ、レナさん怒っちゃった……」
ローラ「あとで謝らないと」
クロエ「うーん……多分くだらないって言ったのは二人がマホリオをしたがったことじゃなくて、バレンタインそのものだと思うわ」
ーーーーー
レナ「全く……みんなバレンタインで浮かれすぎなんじゃないの」ツカツカ
デン「れ、レナさん」
レナ「デン?」
デン「な、なんか機嫌悪いからどうしたのかなーって……」
レナ「なんでもないわよ」
デン「……『私はレナさんの笑顔、好きだよ』」
デン「だから、あんまり怒らないで……」
レナ「……」ポカン
- 394 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:01.94 ID:QF5r0eS3o
- デン「あああ、わ、私なんかが偉そうに言うことじゃないよねおこがましすぎて死にたい」
レナ「ま、待ってデン。なにか思い出さないの?」
デン「え?」
デン「えっと……」
ーーーーー
『私はレナさんの笑顔、好きだよ』
ーーーーー
デン「さっきみたいなこと、言ったことあるような……」
デン「ああでもループしすぎてていつの記憶か分かんないし……」
レナ「……完全に忘れたわけじゃないのね」
デン「へ?」
レナ「いいわ、もう。少しスッキリしたから」
デン「そ、そう?」
レナ「……♪」スタスタ
- 395 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:31.33 ID:QF5r0eS3o
- ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ま、レナのことはデンがなんとかするでしょ」
ヒカリ「そうかな……」
ローラ「! 融合【シンクロ】解除!」ポンッ
ローラ「きゅーちゃん大丈夫!?」
きゅーちゃん「こん……」
ピカーーーーっ!
凜華「な、なに!?」
きゅーちゃん「う、ううん……?」
きゅーちゃん「あら、人間の手? というか、人間になってる……?」
ローラ「え」
「ええーーーーーーーっ!!?」
ーーーーー
エミール「またとんでもないことに……絶対怒られる……」
橘花「ぐずぐずするな! 人化魔法の効力を調べに厩舎の魔獣を見に行くぞ!」ウキウキ
エミール「あああああああぁぁぁ……」
ーーーーー
- 396 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:15:59.05 ID:QF5r0eS3o
- ローラ「と、とにかくみんなのことも出さないと……!」キンッ
エアロ「うわーい! 足だー!」ピョンピョン
ユーニ「面白い体験ですね」フフッ
ミトラ「……」アワアワ
クロエ「みんな人間になってるわね……」
ローラ「……まさか!」ダッ!
モミジ「ううん……」ムクッ
凜華「あ、モミジさんおはよう。試合は負けちゃったよ」
きゅーちゃん「正直あの連携は驚きました。私だけの火魔法では押し負けていたでしょうね」
モミジ「……はじめまして?」ペコリ
凜華「えっと……人化したきゅーちゃんさんらしいよ」
モミジ「きゅーちゃん……?」グルグル
モミジ「きゅう」パタン
きゅーちゃん「あらあら」モフン
エアロ「うー! 楓のとこ行っていい!? 自慢したい!」ソワソワ
ヒカリ「えっと、ローラさん行っちゃったし……迷惑にならなきゃいいんじゃないかな」
エアロ「わーい!」ダーッ
- 397 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:16:26.65 ID:QF5r0eS3o
- 空き教室ーー
バンッ!
リズ「っ!」ビクッ
ローラ「や、やっぱり……」ヘナヘナ
ルク「なにか魔力が来たと思ったらこうですよ。驚きました」
クロエ「あら、二人とも可愛くなったわね」
クロエ「赤いロングヘア似合うじゃない。燃えてるみたいでかっこいいわ」
ルク「どーも」
クロエ「で、リズは……」
リズ「ローラ!」ムギュー
ローラ「うう、可愛い……」ヨシヨシ
クロエ「栗色の跳ねたショートヘアが似合ってるわ」ナデナデ
リズ「えへへ……」
ルク「ま、大方あの魔法使いの仕業でしょうね。魔力も薄らいでるのを感じますし、そのうち魔法も解けると思います」
ローラ「そ、そっか。よかったあ……。体に害がないんだったらとりあえずは大丈夫……かな」
リズ「あのね、最初はびっくりしたけど、ルクがよしよしってしてくれたんだよ」
ルク「あなたが泣きそうだったからですよ。泣かれたらめんどくさいじゃないですか」
ローラ「ルクさん、ありがとうございます。リズのこと、いろいろ助かってます」
ルク「……まあ、乗りかかった船ってやつですか」
リズ「ルク最初の頃は怖かったけど、今は大好きだよ!」ニパーッ
ルク「……///」ポリポリ
- 398 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:16:54.68 ID:QF5r0eS3o
- クロエ「解けるんだったら今のところは問題ないわね」
ローラ「うん。そのあとどうなるかが怖いけど……」
ルク「ま、死ぬようなことはなさそうです。安心してください」
リズ「ローラ、お外行っちゃだめ?」
ローラ「うーん……」
ルク「もう何時間かは大丈夫ですよ。人のまんまです」
ローラ「それじゃあ一緒に外に出よっか」
リズ「うん!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 399 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:17:21.54 ID:QF5r0eS3o
- カサブランカ魔法学校ーー
百合江「皆様、粗相のないように。快く見学を許可してくださったカサブランカの方々に感謝するように」
はいっ!
ーーーーー
舞「『私を……空へ連れてって!』」
凜華「魔力欠乏症に悩む女の子と、そのヒロインのお話か」
百合江「やはり音無様はずば抜けていますわね。声の通し方、体の動かし方、すべてプロですわ」
ヒカリ「参考になるね……」
ーーーーー
ーーー
ー
舞「ふう……」フキフキ
凜華「お疲れ様、舞さん」
舞「り、り、凜華さん!?」
凜華「今日は見学。すごく参考になったよ」
舞「お、お力になれたなら光栄ですけど……」
凜華「ただ、舞さん以外……その……」
舞「はっきり言ってくれて大丈夫ですよ」
凜華「やる気がない……ように見えたな」
舞「そうですね。多分私がいれば来年も再来年も大会で優勝できると思ってるんだと思います」
舞「それで、大会優勝の実績だけ引っさげて進学でもするつもりなんじゃないですか」
凜華「不機嫌だね」
舞「三年の先輩達は本気でした。だからこそ私も期待に応えるために、本気の演技で返したつもりです」
舞「でも、今のカサブランカにはその熱がない。このままなら私、退部して宝坂に専念するかもしれません」
凜華「それは困るな。まだ私達も舞さんと舞台で腕を競いたい」
舞「まあ、まだ辞めませんよ。どこかで本気になってくれれば、私だって頑張ります」
凜華「そうなってくれればいいな」
- 400 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:17:49.07 ID:QF5r0eS3o
- クロエ「凜華ー、そろそろ時間よ」テクテク
凜華「ああ、今いくよ」スクッ
凜華「じゃ、舞さん。またね」
舞「はい、また」
ーーーーー
百合江「今日学んだことは各自活かすこと。来年のためにできることは今からでもたくさんありますわ」
はいっ!
百合江「では今日は解散ですわ。お疲れ様でした」
お疲れ様でしたっ!
百合江(……持つものと持たざるものというシチュエーション……良かったですわ)ジュルリ
ーーーーー
ーーー
ー
- 401 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:18:15.54 ID:QF5r0eS3o
- 街中ーー
ナミネ「先生! こっちです!」
リリィ「ふふ、なんだかドキドキしますね」
ナミネ「は、はい」ドキドキ
リリィ「それじゃあ行きましょうか。えっと……デートに」
ナミネ「は、はいっ!///」ドキドキ
ーーーーー
ナミネ「こ、この服とこの服だとどっちが似合いますか?」
リリィ「うーん……どっちも似合ってるので悩みますが……こっちのワンピースの方が可愛いです」
ナミネ「じゃあこっちにします!」パタパタ
リリィ「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
- 402 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:18:43.93 ID:QF5r0eS3o
- 学校ーー
リリィ「はあ……」
樹「リリィ先生」
リリィ「校長先生」
樹「デートはどうだった?」
リリィ「し、知って……!?」
樹「ナミネさんにそれっぽいことを相談されたから、誰が相手か考えてみたらリリィ先生しかいなくって」
樹「ただ、今までの様子を見る限り……リリィ先生はナミネさんのことを好きってわけじゃないわよね」
リリィ「……」
樹「生徒と付き合うなとは言わない。でも、本気じゃないのに付き合うのは相手が可愛そうよ」
リリィ「そ、そうですよね……でも……」
樹「でも?」
リリィ「き、今日のナミネさんとのデートで、一生懸命なナミネさんを見てたら『こんな可愛い子が私のことを好きなんだ』って考えてしまって……」
リリィ「ナミネさんがすごく可愛く見えてしまって……もう……!」キューン
樹「その様子だと心配なさそう……かしら?」
リリィ「ま、まだ分かりませんけど……」
樹「とにかく、生徒のことは大切にね。どう転ぶにせよ、誠実に向き合うこと」
リリィ「は、はいっ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 403 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:19:11.03 ID:QF5r0eS3o
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 404 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/19(木) 21:20:51.77 ID:QF5r0eS3o
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
10/16回目の行動です
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 22:28:28.67 ID:5ZwLFyRDO
- >>396で一緒に遊んで以降、共に風の使い手とあってか楓とエアロの仲が良い
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 22:45:02.94 ID:McCWB3PBO
- 休日にレナがデンを二人の思い出の場所に連れ出す
ただし思い出に関しては照れ隠しで言わない
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:32:42.84 ID:j1ur/BknO
- カサブランカ(というより舞)の演技に発奮されて一層稽古に熱が入る演劇部
特に百合江が燃えており、そのせいか稽古の題材がいつもよりなんか際どい
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:35:33.70 ID:JfP6sEKEo
- 最後の闇の試練に備えて魔法の鍛練をしておこう
最近やってなかった気がするし
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 23:44:52.57 ID:QZshZHNA0
- ルクが人間化を使いこなすようになる。今までは必要がなく人間としてのイメージもなかったがこの前の事でイメージもでき仮の姿も学園で過ごす時は色々と便利とのこと
- 410 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:20:45.17 ID:zaPtS5qlo
- 空き教室ーー
コンコン ガチャッ
クロエ「ルクさん……あら」
ルク「おや、クロエさん。どうかしましたか?」
クロエ「頼みたいことがあったんだけど……」ジロジロ
ルク「変ですか?」
クロエ「いえ、人化した姿も素敵よ」
ルク「ありがとうございます。この間の魔法を受けて人の姿がイメージしやすくなったので、もう一度やってみたら人化できました。いろいろ便利ですし、この姿も悪くないですね」
クロエ「そうね。外も出歩けるし……」
ルク「ところで頼みたいこととは?」
クロエ「そうそう、魔法の練習がしたいから見ててほしいのよ」
ルク「実戦なら私よりラピスさんの方が向いてると思いますが」
クロエ「ケガしたときにルクさんいたら便利じゃない」
ルク「不死鳥を救急箱扱いですか……つくづく面白い人間ですね。分かりました」スクッ
クロエ「褒め言葉として受け取っておくわ」
ルク「リズも行きますか?」
リズ「しゅあっ!」
クロエ「ルクさんがいれば平気かしら。じゃ、修練場に行くわよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 411 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:21:14.07 ID:zaPtS5qlo
- 修練場ーー
ルク「今日はどんな練習をするんですか?」
クロエ「私は魔力と闇の力が別々に存在してて、闇の力は強くしようがないから……」
ルク「魔力の強化、ですか」
クロエ「ええ。とにかく魔力を強くできれば、闇の魔物も自分で対処できるかもしれないしね」
ルク「では僭越ながら、私の炎を的にさせてもらいましょう。それくらいしか手伝うこともなさそうですし」ボワッ
クロエ「ありがとう。それじゃあ……」フワ…
ボシュッ ドシュッ!
ーーーーー
ーーー
ー
ルク「お疲れ様です」
クロエ「ありがとう、助かったわ。付き合わせて悪かったわね」
ルク「いえ、こちらも退屈しませんでしたし」
リズ「しゅるる……」
ルク「おっと、リズはそうでもなかったですか。戻ります?」
リズ「しゅあっ!」
クロエ(仲いいわね……)
ルク「では、私達はこれで失礼します」
クロエ「ええ」
- 412 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:21:46.12 ID:zaPtS5qlo
- 部室ーー
クロエ「ってことがあったのよ」グイー
ヒカリ「へえ。でも仲悪いよりいいんじゃない?」野美ー
クロエ「そうね。子供とはいえバジリスクを放ってはおけないし」グッグッ
百合江「はい、アップ終了ですわ。今日は練習としてエチュードをしますわ」
百合江「二人一組で、私の言うシチュエーションで即興劇を行ってくださいまし」
はいっ!
百合江「ではまず、ヒカリさんとクロエさん、お願いしますわ」
クロエ「はい」
ヒカリ「はいっ」
百合江「シチュエーションは……『仲を割かれた恋人たち』」
クロエ(ど直球ね……)
クロエ「『ヒカリ……逢いたいわ……今どこで何をしてるの……』」
ヒカリ「『クロエ!』」
クロエ「『ヒ、ヒカリ……?』」
ヒカリ「『ごめん、逢うなってお母さんに言われてたけど……無理だった。どうしても逢いたくて』」
クロエ「『なんで……』」
ヒカリ「『……好き、だから』」
百合江「っはぁーーーっ!」ドプッ
クロエ「だから鼻血!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 413 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:22:29.12 ID:zaPtS5qlo
- 食堂ーー
楓「ほーれ、肉だぞー」プラプラ
エアロ「はぐっ! ……きゅー!」パタパタ
楓「おーよしよし、美味いか」ナデナデ
クロエ「仲いいわね」
楓「こないだの魔獣人化事件の時に人化したエアロが来てさー。そしたらなんか仲良くなっちゃった」
クロエ「へえ。中々いい取り合わせじゃない?」
楓「あたしもエアロとは気が合うし、人化した時に会いに来てくれたっていうのも嬉しかったな」ナデナデ
晶「……」ムスッ
嵐「……」ムー
クロエ「ま、まあほどほどにね。ちゃんと人間とも付き合いなさいよ」
楓「分かってるって」
クロエ「……仲がいいって言えば……レナとデンも最近仲いいわよね」
楓「さっき一緒に出かけてくとこ見たよー」
クロエ「ふうん……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 414 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:23:19.64 ID:zaPtS5qlo
- 街の図書館ーー
デン「ここ……」
レナ「図書館よ」
デン「私読みたい本とか特に……」
レナ「いいじゃない別に。寮ですることもないんでしょ?」
デン「う、うん……」
レナ「……♪」
デン「機嫌いいね……?」
レナ「なっ、べ、別にいいでしょっ!」
デン「いいけど……」
デン(ここに何かあるのかな……)テクテク
ーーーーー
デン「……」キョロキョロ
デン(ダメだ……思い出せない)
レナ「これ借りたいんですけど」
「はい、貸出ですね。……どうぞ」
レナ「ありがとうございます」
デン「な、なに借りたの?」
レナ「演劇の本。特に台本関係ね」
デン「……」
デン「れ、レナさん。レナさんが演劇を始めた理由って……」
レナ「……秘密よ。もし思い出せたら教えなさい」
デン(『思い出せたら』ってことは……やっぱり私が関係してるんだ)
デン「……うん、きっと思い出すよ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 415 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/22(日) 07:24:05.24 ID:zaPtS5qlo
- クロエ「そういえばそろそろ期末試験ね」
ヒカリ「うん。終わったらすぐ卒業式だ」
クロエ「卒業式ね……」
ローラ「寂しくなるね……」
クロエ「そうね……」
現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
11/16回目の行動です
11回目の行動終了後、期末試験となりす
13回目の行動終了後、卒業式となります
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 10:14:10.60 ID:iNo2kilPO
- 期末試験に向けてみんなで最後の追い込み勉強
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 11:06:52.46 ID:WEeWT0rkO
- 人化出来るようになったルクが水晶竜親子と共に街に赴いて人の味覚を大いに楽しむ(リズはリュックか何かに入れて連れていくorお留守番)
水晶竜親子の評判を知っている周囲からは『娘のが増えた』と思われたとか
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:12:21.51 ID:cyn/VreH0
- ティアと一緒にお菓子作りの練習をしているアルシェを発見
ティアに渡す為のホワイトデーのお菓子を作るべく、ティアにいろいろ教わって練習しているらしい
何かがおかしいような気がしなくもなかったが、二人が幸せそうだったのでクロエは考えるのをやめた
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:22:01.63 ID:er+DGVkA0
- クロエが部室に忘れ物を取りに行くと一人熱心に映像を見ている百合江が、クロエに気付き慌てて消すとまだ未完成の演劇用イメージなので秘密と言う
試験近いのに部長も大変なんだなと感心しその場をあとにするクロエ、実際は勉強の息抜きにクロエがヒカリとローラに取り合いされながら責められている妄想を魔法で映像化してお楽しみ中だった
- 420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/22(日) 12:54:27.95 ID:ZaQ/X9glO
- 勉強会前、いつものように講師役になってしまったナミネがリリィ先生に個人指導してもらう
勉強のはずなのに二人きりというシチュエーションに二人ともドキドキ
なお公私混同はしっかりしているので試験で実際に出題される問題や答えなどは教えていないしナミネも聞かなかった
- 421 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:58:12.14 ID:YbDvlpX2o
- 部室ーー
ガチャッ
百合江「っ!」ビックゥ
クロエ「あら、部長」
百合江「ど、どうかしまして?」
クロエ「今何か見てたわよね。何見てたの?」
百合江「えー、えーっと……そう、次の舞台のイメージを練ってたんですわ。それを確認してて……」
クロエ「そうだったの。試験も近いのに部長も大変ねえ」
百合江「好きでやってることですわ。気にしないでくださいまし」
クロエ「よかったら私も確認のお手伝いしましょうか?」
百合江「み、未完成のものですし結構ですわ。お気づかいありがとうございます。それよりも、クロエさんはなぜこちらに?」
クロエ「そうそう、勉強しようと思ったら教科書がなくて。部室に置きっぱなしだと思って探しに来たのよ」
百合江「確かにありましたわね……。そこの机の上に置いておいたはずですわ」
クロエ「あ、あったわ。ありがとう」
百合江「いえ。お勉強頑張ってくださいましね」
クロエ「ええ」
バタン
- 422 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:58:38.59 ID:YbDvlpX2o
- 百合江「……ふう。行ってくださいましたか」カチッ
ローラ『ヒカリさんだめだよ、クロエちゃんは私の幼馴染なんだから』
クロエ『ローラぁ……』トロン
ヒカリ『リリウムに来てから一緒に過ごした時間が一番多いのはボクだよ』
クロエ『ヒカリぃ……』ウットリ
百合江「こんな妄想、本人に見られるわけにはいきませんわ……!」ドプッ
百合江「……さて」
百合江「もう少し堪能してから私も試験の勉強としましょう」キリッ
ーーーーー
ーーー
ー
- 423 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:59:06.11 ID:YbDvlpX2o
- 空き教室ーー
クロエ「ごめん皆。待たせたわね」
楓「全くもー、教科書くらい見せるのに」
クロエ「そういうわけにいかないでしょ。メモの書き込みだってあるし……」
ヒカリ「とりあえず勉強はじめよっか?」
アルシェ「ん」
嵐「じゃあナミネ先生、頼む」
ナミネ「は、はい。まずはそうですね……得意科目不得意科目、それぞれ把握するところからでしょうか」
楓「薬学苦手ー」
晶「魔法陣が覚えられなくて……」
嵐「錬金術の配合間違っちゃうんだよな」
クロエ(実技ならずば抜けてすごいのに……)
ーーーーー
ーーー
ー
- 424 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/25(水) 23:59:34.02 ID:YbDvlpX2o
- 勉強終了後ーー
ナミネ(ううん……もっと上手く教えられる方法はないでしょうか……)
リリィ「あ、ナミネさん」
ナミネ「リリィ先生!? こ、こんにちはっ」
リリィ「何か考えてたようですが……」
ナミネ「一年生で勉強会をしてたんですが、そこで先生役をしてて……どうにかしてもっと上手く教えられないか考えてたんです」
リリィ「そうでしたか。よければ教え方のコツをお教えしましょうか?」
ナミネ「お、お願いします!」
空き教室ーー
リリィ「ではまず、今は何をしてるか教えてもらっていいでしょうか」
ナミネ「はい。えっと、まず最初に皆さんの得意な科目と不得意な科目を教えてもらいました。そして、分からない人には得意な人が教えるという形をとってます」
リリィ「ふむふむ。それは良いですね」
リリィ「教える、というのは実はそれ自体が良い復習になります。さらに、分からない人に分かりやすく教えるためには『分かりやすくまとめる』という工程が必要になります。そうすると、教えてる側も理解が進むんです」
ナミネ「そうだったんですね」
リリィ「あとはそうですね……アドバイスとしては、一緒に考えるというのも有効ですよ」
ナミネ「一緒に考える……?」
- 425 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:01.24 ID:JXCEIYF6o
- リリィ「分からないところがある人に答えを教えるのも重要ですが、まず『どこが分からないのか』を一緒にくださいんです」
リリィ「もし根本的に解決できれば、今後は似た問題でつまずくこともないはずです」
ナミネ「なるほど、参考になります」
リリィ「ときにナミネさんは分からないところはありませんか? 分かる範囲で教えますよ」
ナミネ「あ、では魔獣学のことなんですが……」ペラペラ
ナミネ「ここです。『素材の使い道』で……」
リリィ「ふむふむ……」ピトッ
ナミネ「っ!///」ドキッ
リリィ「あ……///」
ナミネ「先生……」
ナミネ「キス……してもいいですか?」
リリィ「……///」コクリ
ナミネ「……///」ドキドキ
ちゅ……っ
ナミネ「……うぅ///」ドキドキドキドキ
リリィ(全然嫌なんかじゃない……ナミネさんが愛おしくてたまらない……)ドキドキ
ぎゅっ……
リリィ「少し……このままでいいですか……?」
ナミネ「は、はい……///」
ーーーーー
ーーー
ー
- 426 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:32.11 ID:JXCEIYF6o
- 食堂ーー
クロエ(頭を使ったあとは甘いものよねー)テクテク
アルシェ「難しい……」カショカショ
ティア「大丈夫です。できてますよ」
クロエ「二人とも。厨房借りてお菓子作り?」
ティア「そうです」
アルシェ「バレンタインのお返し」
クロエ「お返し?」
アルシェ「貰ったら、ホワイトデーに返すって聞いた」
クロエ「ティアに?」
アルシェ「ん」
クロエ「ティアから教わりながらティアへのお返しを作ってるってこと……?」
ティア「そうなりますね」
クロエ「そ、それなんか変じゃないかしら」
アルシェ「変? 分かんない」
ティア「あ、アルシェ。頬にチョコ跳ねてますよ」フキフキ
クロエ「……」
クロエ(あー……)
クロエ(考えるのやめましょう)
ーーーーー
ーーー
ー
- 427 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:00:59.93 ID:JXCEIYF6o
- 街中ーー
ルク「ラピスさん、あれはなんですか」
ラピス「あれはチョコレートフェアですね」
ルク「フェア……?」
ラピス「様々なお店が自慢のチョコレートを売ってるんですよ」
ルク「ほう……!」
クリア「行ってみよー!」
店員(よく食べる人今度お姉さん連れてきた……!)
通行人(お姉さん美人さんだあ……)
家族連れ(またフードファイトみたいなことになるのかな……)
最近街では大食いの三姉妹が見られるという噂が流れているようだ……。
- 428 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:01:32.72 ID:JXCEIYF6o
- 時は遡り、クリスマスの日……
- 429 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:02.25 ID:JXCEIYF6o
- ー幕間
ティアとアルシェのクリスマスデートー
街中ーー
ティア「……」ソワソワ
アルシェ「……」テクテク
ティア「…………」ソワソワソワソワ
アルシェ「……ティア」
ティア「は、はははははいっ!?」ビクーッ
アルシェ「どうかした?」
ティア「ど、どうもしてません」
アルシェ「ソワソワしてる」
ティア「し、してませんっ」
アルシェ「……ティア」ジーッ
ティア「ーーーっ、い、行きたいところがあるんです! それで、ソワソワ……してた……かも……」ゴニョゴニョ
アルシェ「だったらそこに行こう。連れてってくれる?」
ティア「え、ええっ、ほ、ほんとにいいんですか」
アルシェ「ん」コクン
ティア「じゃあこっち……です」テクテク
ーーーーー
ーーー
ー
- 430 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:28.91 ID:JXCEIYF6o
- ラブホテルーー
アルシェ「ここ……前になんのお店か教えてくれなかったところ……」
ティア「は、入りましょう」
ぎいいいぃぃ…… ばたん
アルシェ「……魔法案内板? お部屋の案内みたいな……」
ティア「こ、ここでお部屋を選びます」
アルシェ「……ホテル?」
ティア「そ、そうです。ホテルです」
ティア(ラブが付く方の、ですけど……)
アルシェ「でもこれどこも使えない……」フォン
ティア「えっ?」
アルシェ「多分満室……」
ティア「ええ……?」
ティア(クリスマス舐めてました……どうしましょう……)
アルシェ「ホテルに泊まりたかったの?」
ティア「ぅえっ!? えと、そうですけどそうじゃないと言いますか……」
アルシェ「じゃあ他のホテル探そう。他のところなら空いてるかも」
ーーーーー
ーーー
ー
- 431 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:02:56.48 ID:JXCEIYF6o
- ティア「全滅……」
アルシェ「なんでこんなにお部屋空いてないんだろ……ホテルってそういうもの?」
ティア「ホテル泊まったことないですか?」
アルシェ「うん。リリウムに来るまではずっと家だったし、リリウムに来てからは寮以外で寝たことないから」
ティア「えっと……普通はホテルはお部屋空いてます。ただ今日はクリスマスなので……」
アルシェ「クリスマスだと皆泊まるの?」
ティア「恋人同士とかが泊まってるかと」
アルシェ「一緒にお家にいればいいのに……」
ティア「家じゃできない人とかが使ってるんだと思いますよ」
アルシェ「できない……?」
アルシェ「何かホテルでするの? 恋人同士はしないとだめ?」
ティア「しないとだめではありませんが、してるという話は聞きますね」
アルシェ「んー……何するの?」
ティア「そ、それは……その……」
ティア「……ぇっち……なこと……です///」ボソボソ
アルシェ「えっち?」
ティア「こ、声が大きいです!///」
アルシェ「ご、ごめん」
アルシェ「……えっちなことってなあに?」コソコソ
ティア「し、知らないんですか……!」
アルシェ「ん……知らないの変かな……」
- 432 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:03:24.69 ID:JXCEIYF6o
- ティア「珍しいですが変ではないかと……」
アルシェ「ほっ」
アルシェ「……あ、じゃあティアが教えて?」
ティア「ぶっ!」
ティア「む、無理です! 無理無理!」
アルシェ「むー……」
ティア「と、とてもデリケートなことなんです。ゆっくり知ればいいですから」
アルシェ「……ティアがそう言うなら……」
ティア「じゃあ今日のところはどこかで食事でもして帰りますか」
アルシェ「……ん」
ーーーーー
ーーー
ー
公園ーー
アルシェ「お腹いっぱい」ポンポン
ティア「たくさん食べましたね」
アルシェ「……ティア」
ティア「はい?」
アルシェ「これ。クリスマスプレゼント」
ティア「!!」
アルシェ「ネックレス。ティアに似合うと思って買ってみた」
ティア「さすがのアルシェもクリスマスの文化は知ってたんですね」
アルシェ「うん、知ってる」
ティア「じゃあこれ……私からもプレゼントです」
ティア「ブレスレットです。気に入ってくれるといいんですが……」
アルシェ「ティアからのプレゼント……」
アルシェ「……嬉しい」ギュッ
ティア「私もアルシェからのプレゼント、すごく嬉しいです」
アルシェ「……えっと、ティアに言いたいことがある」
ティア「……? なんですか?」
- 433 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:03:51.21 ID:JXCEIYF6o
- アルシェ「感謝を伝える日だから……まず、ありがとう」ペコリ
ティア「これはこれは、こちらこそ」ペコリ
アルシェ「まだ出会って一年も経ってないけど、ティアにはいろんなことを教えてもらった」
アルシェ「一緒にご飯を食べると美味しいこと、誰かのためならいつもより頑張れること、なにより、人を好きになるのがどういうことか教えてもらった」
アルシェ「ドキドキして、一人の時でもティアのことを考えて、会いたくなって……」
アルシェ「ティアに出会えたからこの気持ちを知ることができた。きっとこの先も、ティア以外にこんな気持ちにはならないと思う」
アルシェ「……アルシェは、ティアのことが大好きです。恋人になってくれて、本当にありがとう」ニコッ
ティア「……」
ティア「……」
ティア「!!?///」ボンッ
ティア(な、え、あ、アルシェがカッコよすぎます……!)ドキドキドキ
アルシェ「それで、ここからはアルシェのわがまま」
アルシェ「今日は恋人の日だから、アルシェとずっといてほしい。友達にありがとうって言うのは明日にしてほしい」
アルシェ「すっごくわがままなことだって分かってるけど……」
ティア「〜〜〜っ!」キュンキュンキューン
ティア「き、今日はアルシェと過ごします! 学校には帰りません!」
アルシェ「……んっ」
ーーーーー
ーーー
ー
- 434 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:04:17.87 ID:JXCEIYF6o
- ホテルーー
アルシェ「ここはキラキラしてない……」
ティア「普通のホテルですからね」
アルシェ「ホテル……。あっ」
ティア「?」
アルシェ「えっちなこと、するの?」
ティア「し、しません。アルシェが理解できてからです」
ティア「……代わりに、くっついて寝ましょう」
アルシェ「ん」
もぞもぞ ぎゅっ
アルシェ「……あったかい」
ティア「一緒に寝るのも夏休みの旅行以来ですか……」
アルシェ「……ティア」
ティア「はい……?」
アルシェ「来年も、その来年も、クリスマスは二人で過ごそうね」
ティア「……はいっ」
アルシェ「ずっと……ずーっと、ティアのこと大切にするから……」
アルシェ「ずっと……いっしょに……」
ティア「……アルシェ?」
アルシェ「……すー……すー……」
ティア「……もう寝ちゃったんですか」ナデナデ
ティア「全く、プロポーズみたいなことをさらっと言わないでくださいよ」
ティア「ま、そこがアルシェらしいと言えばらしいですけど……」
ティア「……私もアルシェのことが大好きですよ」チュッ
ティア「……おやすみなさい……」
ーーーーー
ーーー
ー
- 435 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:04:44.90 ID:JXCEIYF6o
- そして学校では……
- 436 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:05:11.72 ID:JXCEIYF6o
- 時雨は食堂で人を探していた。
両手に何かを持ち、あたりをキョロキョロと見回している。
「時雨さん?」
後ろからかけられた声に肩を跳ねさせ、振り返った時雨は笑みを浮かべた。
「お、探したよ。晶、イオ」
「アタシ達のことを探してた?」
「な、なんでしょうか……」
「これを渡したくてな。修行を頑張ってる君たちにクリスマスプレゼントだ」
晶達に渡されたのは小さな箱だった。時雨いわく魔力の保存箱であり、普段から魔力を込めておけば好きな時に魔力を取り出せる代物だという。
「あ、ありがとうございますっ。大切にします」
「あとはアルシェにもと思ったんだが……」
「アルシェは恋人と街に出てます。よかったら渡しておきますよ」
「そうか、すまないな。実家が遠方なもので、今日行かないと年末のマホリオの全国大会に間に合わないんだ」
アルシェにも、と魔力の保存箱が晶の手に渡された。
「確かに預かりました」
「それじゃあ私はウィン達に会ってから出発するよ。メリークリスマス……それと、よいお年を」
二人に見送られ食堂を後にした時雨は、その足で寮へと向かった。
ーーーーー
- 437 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:05:40.60 ID:JXCEIYF6o
- ウィン達の部屋の前に立ち、ドアをノックする。
「ウィン、ナナ。入ってもいいか?」
少し遅れてからドアが開き、ナナがひょっこりと顔を出した。
「時雨さん。どうぞどうぞ」
ウィンはベッドの上でシーツにくるまって座っていた。
それを横目に、時雨は荷物の中からお菓子を取り出す。
「二人には……私からは特別な物を渡さなくてもいいだろう。お菓子を買ってきたから二人で食べてくれ」
「はい、いただきます」
ナナがお菓子を受け取る。それはチョッポと呼ばれる細長い棒状のお菓子で、『最後までチョコガッポリ、略してチョッポ』の広告でよく見るものだった。
クリスマス限定の味で、パッケージもきらびやかだった。
「これ高くて買うのためらってたんですよ! ありがとうございます」
にっこりと笑ったナナは、お返しにと小説を渡す。
ウィンと二人で選んだ小説だ。スポーツがメインだが恋愛要素もあり、時雨に少しでも恋愛を学んでほしいという二人からのクリスマスプレゼントだった。
「本か。ちょうどいい、移動中に読ませてもらうよ」
「やっぱり今日出発なんですね」
「ああ。大会に間に合わせるとなるとどうしてもな。二人は日程は大丈夫なのか?」
「ぼ、ボク達は大丈夫」
「……どうしたウィン。顔が赤いぞ? 大会前に風邪か?」
よく見てみれば額はうっすらと汗ばんでおり、頬も赤らんで上気している。
普通ではない様子に時雨は不安を隠せない。
「そ、それはない。大丈夫、うん」
「そうか……? ちゃんと体を温めて寝るんだぞ。全国大会前に風邪を引いては地区代表の名が廃る」
「ウィンさんは私が責任持って元気にさせますから、安心してください。それより時間は大丈夫ですか?」
時計を見ると、そろそろ学校を出ないと魔法列車の出発時間に間に合わなくなりそうだった。慌てて時雨は荷物を担ぎ直す。
「慌ただしくてすまないが……そろそろ行くよ。メリークリスマス」
「はい、メリークリスマスです」
「メリークリスマス〜」
ドアが閉じる。時雨の足音が遠のいて、やっとウィンはベッドから降りてきた。
- 438 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:06:06.69 ID:JXCEIYF6o
- 「ふふ、まさか裸で時雨さんと会話するとは思いませんでしたね?」
「ナナが部屋に入れたんじゃん! やめてって言ったのに〜!」
ウィンは何も身に着けていなかった。
白い肌にはいくつかキスマークがつけられており、今まさに情事が行われていたことを証明していた。
「まあまあ。貰ったお菓子でも食べましょう」
「う〜……」
箱から取り出し「はい」と差し出されたチョッポを、ウィンは無碍にはできなかった。
ぱくりと口に咥えてポリポリと食べ進める。
「もう一本どうぞ」
「ん……」
次のチョッポを口に咥えた瞬間、ナナに顔を抑えられる。
「んっ……!?」
ウィンが理解するより早く、ナナが逆側からチョッポを食べ進めていく。
どんどんと迫るナナの唇からウィンは逃げられなかった。
「んむっ……」
甘いチョコレートの味が口に広がる。
それだけでは飽き足らず、ナナはウィンに舌をねじ込んだ。
チョッポを噛み砕きながら、それを舌で送り込む。唾液と混ざったチョッポは、ゆっくりとウィンに飲み込まれていった。
「んは……あ……」
口を離すと、飲みきれないものがあったのか、でろりとチョコの塊がウィンの胸元へと落ちていく。
それを見たナナはそっとウィンをベッドに押し倒す。
「私が拭ってあげますから動かないでくださいね?」
ナナはゆっくりと顔をチョコに近づけると、それを舐め取った。
だが、チョコがなくなったあとも執拗に舌を往復させている。
「ふっ……んっ……も、もういいよナナ……あっ……!」
舌はゆっくりと胸の上部を滑り、やがて頂点に辿り着いた。
そのままちゅうっと吸い上げてから口を離せば、たぷんと大きく弾んで完璧な丸さで留まった。
- 439 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:06:33.83 ID:JXCEIYF6o
- じんとした甘い痛みが、先端から沁みるように駆け抜ける。
「ふう……きれいになりました」
「な、ナナぁ……」
甘い声でナナに訴えかける。ウィンは太ももをこすり合わせて、もじもじと何かに耐えていた。
「さっきイく直前までいきましたもんね? ちゃんとイかせてあげます」
ふわふわと頭を撫でつけると、そっと太ももを割り開く。
耐えきれないとばかりに薄ピンクのそこは濡れそぼり、シーツに濡れ跡を作っていた。
「ペロ……ッ」
「んぅ……!」
そっと口づけ、そのまま上下に舐めていく。
ひくんひくんと反応するウィンを見ながら、ナナは徐々にスピードを早めていく。
「ちゅぷ、れろ、れろれろ……」
「あっ……! ま、待って、まって、ナナ……!」
構わずナナは舌を出し入れし続ける。
水音が激しくなり、やがてウィンは限界を迎えた。
「だめ、でちゃう、でちゃ……!」
ぷしゅっ。吹き出したのが初弾。
ぶじゃっ! 後を追うようにナナの顔を濡らしていく。
ぷしゃああああ……。そしてそのままシーツも濡らしていった。
「……わあ」
「ご、ごめ……なな……出ちゃった……」
顔を濡らしたナナは、満足そうな顔で微笑む。
「いいんですよ。スッキリしましたか?」
「……うん。全部出ちゃったから……」
「ではこのまま二回戦に行ってみましょうか」
「えっ」
二人の性夜は、日付が変わっても続いたそうな……。
- 440 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:07:01.12 ID:JXCEIYF6o
- ーーーーー
ーーー
ー
- 441 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 00:11:44.04 ID:JXCEIYF6o
- 試験日ーー
クロエ「三年生がいないと校舎も静かね……」
楓「三年生はもう試験もないみたいだしね」
先生「はい、では期末試験を開始しますよ。皆さんしっかり勉強の成果を発揮してくださいね」
先生「では、テスト開始です!」
クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>416によりコンマ+10のボーナス
また1学期満点のため、最低値50保証(ボーナス含め最低点は60になります)
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 00:13:19.77 ID:20fh7j+UO
- とう
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 00:15:16.15 ID:eD3uNQ+3O
- ウィンナナみたいな『普段強い娘が自分より弱い娘に性的に翻弄される』シチュが個人的に大好き
- 444 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:54:38.47 ID:JXCEIYF6o
- クロエ(テストの方は順調ね)
楓「よし、実技行こう実技」
晶「テストはだめだったのか?」
楓「う、うるさいなー。なんだかんだそれなりにやれたと思うよ。皆で勉強したし……」
晶「点数いいといいな。その前に……」
楓「実技ー♪」
ーーーーー
先生「飛行技能のテストは終了です。では、固有魔法と魔力のテストに移ります。今年度最後ですから、頑張ってくださいね」
はいっ!
先生「それじゃあ出席番号順で……アートルムさんから」
クロエ「はい」
先生「ではまず魔力の強さを計測します。あちらに向かってシュートを打ってください」
クロエ「魔弾【シュート】!」ゴッ!
先生「あら……。ずいぶん強くなりましたね。いい数値が出てますよ」
先生「では次、固有魔法の宣言と発動をお願いします」
クロエ「闇魔法よ。じゃあ、打つわね」キイ…
クロエ「闇よ……」
- 445 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:55:05.30 ID:JXCEIYF6o
- お前は独りだ
- 446 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:55:33.47 ID:JXCEIYF6o
- クロエ「ーーッ!!?」ガクッ
先生「クロエさん!?」
クロエ「う゛っ……!」ガバッ
白夢くるくまは、二度とお前の前には現れない
クロエ「いや! いやああああ!!」
お前の側には誰も……
楓「クロエ!」ガシッ!
晶「クロエ、しっかりしろ!」
嵐「先生! クロエのこと保健室まで連れていきます!」
先生「え、ええ。お願い!」
ーーーーー
ーーー
ー
- 447 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:56:04.68 ID:JXCEIYF6o
- 保健室ーー
クロエ「……」パチッ
ヒカリ「……あ、起きた?」
ローラ「よかったあ……心配したんだよ」
クロエ「私……」
ヒカリ「テストの実技試験中に倒れたんだよ」
クロエ「そ、そう。急に声が聞こえて……」
クロエ「くるくまさんが学校を離れるんだって思ったら、怖く、なって……」ポロ…ッ
ローラ「前の演劇部の部長さん……だよね? 呼んでこよっか」スクッ
クロエ「待って!」
ローラ「?」
クロエ「だめ、行かないで……怖いの……離れてほしくない……」
ヒカリ「重症みたいだね……」
ローラ「大丈夫。怖くなくなるまで一緒にいるよ」
クロエ「ありがとう、二人とも……」
ガラガラッ
楓「ヒカリー、クロエが落ち着いたら改めて再試験だって」ヒソヒソ
楓「ってありゃ、起きたのか」
クロエ「ええ。心配かけたわね」
楓「じゃあ先生に伝えてくるねー。ゆっくり休んどいて」
ローラ「……楓さんは行っても大丈夫なの?」
クロエ「そうね……ヒカリとローラがいなくなるのが一番怖いから……」
ヒカリ「そっか」
その後改めて行われた実技テストでも本領は発揮できず、追試は免れたものの60点という結果に終わった……。
- 448 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:56:38.10 ID:JXCEIYF6o
- 皆の悩み一覧
クロエ 皆を失うのが怖い
ローラ リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ 魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ 昔のことを掘り返されたくない
凜華 水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ 高い所が苦手(解決)
ティア 話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ 恋愛をしてみたい(解決)
楓 吸血鬼の体質で死にかけた
嵐 楓を失いかけた
晶 ケンカで守るべき人を傷付けた
デン 死にたくない
イオ 魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン 戦いがつまらない
- 449 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/26(木) 16:57:04.58 ID:JXCEIYF6o
- 現在の目標
・皆の悩みを解決する
安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
12/16回目の行動です
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 17:04:11.90 ID:pySUivxw0
- 試験でのことを気に病んでいるクロエを見かねてローラとヒカリが気晴らしにと町へと遊びに誘う
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:26:11.82 ID:NtIOqXsoO
- 楓のリハビリを目的に>>373
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:31:40.79 ID:yBKjzW7SO
- 闇の悪夢を見たことから不安になり、休日にソフィアに相談に行く
可能ならばローラとヒカリも伴って
- 453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:46:34.87 ID:5wLQ4VSA0
- 休日ローラ&ヒカリと外出した帰りにそのままローラの屋敷に誘われ不安定なクロエを真ん中に3人で一緒に添い寝お泊まり
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