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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】

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465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 17:00:11.61 ID:ourVxcvuO
仲間に頼りきりになるわけにもいかないので、座禅を組むなどして精神を鍛える
念のため星光の羅針盤も常備するように心がける
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 17:40:14.22 ID:XQAh0SkgO
卒業が近付き、一層エミール総受けの気が強くなっていた黒魔術部
そんな中で橘花が現れ卒業後の進路として自身の助手(+研究対象)としてエミール達を勧誘
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 20:35:49.12 ID:798CEDBXO
アルシェとティアによるホワイトデー
>>426で何を作るかは当然分かっているのだが、にも関わらずお互いに嬉しさが頂点になり極甘空間展開
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:03:44.68 ID:YjzQf08Y0
デンから『お返し配りの手伝い』を依頼される

他の子と話ている姿をレナに見せまいというデンなりの気遣いのつもりだったがハブられた事で結局レナは機嫌を損ねる
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 22:40:01.84 ID:WfoxsndvO
見返してたら前スレ>>464でローラは父がいるって言ってるんね

@実はローラのパパ(意味深)だった
A経営上何らかの理由で男が必要だったので父を購入
Bリーケ家は母・父・ママの三親

どれだろう
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 23:41:45.78 ID:5MRoyIYvo
4.当時そこまで設定を固めてなかった

も入れてあげて
後から設定が生えてくるのは安価スレのお約束なんだ…(前科あり)
471 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/12/30(月) 00:08:53.32 ID:yKgTPmIQo
>>469
4ですね…
あとになって「両親母とママでも書けるじゃん」って思って変えたので、そこまで深く考えてませんでした
その部分はママとして読み替えてもらえれば幸いです

ちなみにローラ母→魔獣関連事業の中心(研究所や保護施設を多数所有)
ローラママ→経営の中心(最近はスタジアムを建設するなどスポーツの発展に注力中)
みたいなイメージで書いてます
472 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:07:07.02 ID:4tIUSlXEo
お久しぶりです
前回行動時に>>454を書いていなかったので、今回の行動の中で採用しました

久しぶりな上に長い投下になってしまいますが、お付き合いください
473 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:07:37.04 ID:4tIUSlXEo
ホワイトデー当日ーー


アルシェ「ティア……これ……」


ティア「わあ、嬉しいです……!」


クロエ「……何あの茶番」


ローラ「ふ、二人が幸せならいいんじゃないかなあ」


アルシェ「食べさせてあげるね」


ティア「は、はい///」


ヒカリ「見てる方が恥ずかしくなっちゃうね……///」


クロエ「あーもー、修行いくわよー」


ーーーーー


クロエ達がいなくなった後、ティアの部屋ーー


アルシェ「はい、あーん」


ティア「あー……」パクッ


アルシェ「おいしい?」


ティア「美味しいです、とっても」


アルシェ「じゃあもっと美味しくしてあげる」


ティア「もっと?」


アルシェ(漫画で読んだ「口移し」を……)パクッ

アルシェ「んー……」


ティア「!?」


アルシェ「ちゅっ……れろ……」


ティア「ぁむ……! ふ、ん……!」


アルシェ「ぷは……。どう? 美味しい?」


ティア「はぃ……/////」ポーッ


ーーーーー

ーーー

474 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:08:26.05 ID:4tIUSlXEo
修練場ーー


クロエ「じゃあ、ザゼンを組むから」


ヒカリ「そっと出てけばいいんだよね」


ローラ「ダメだったらすぐ出てきてね」


クロエ「ええ」

クロエ「……ふう」ストン


ローラ(それじゃあ……)コソコソ


ヒカリ(うん。外に出よう)コソコソ


ギイ…… バタン


クロエ「……」

クロエ「…………」


???「クロエ」


クロエ「!」ビクッ


晶「あ、悪い。驚かせちゃったな」


クロエ「ああ、晶だったの。どうかした?」


晶「外でヒカリ達に会ってクロエが座禅組んでるって聞いてさ。アタシ道場でよくやってるから手伝えるかもと思って」


クロエ「そうなの? なら手伝ってもらおうかしら」


晶「任せろ。まず、一番大事なのは呼吸だ」


クロエ「呼吸?」


晶「落ち着いて呼吸を繰り返すことで、とっさの時も心を落ち着かせることができるんだ」


クロエ「へえ……」


晶「じゃ、まず体勢から整えてこうか。真っ直ぐを意識して座ってみてくれ」


クロエ「体勢を……」


晶「そうそう。あ、目は閉じなくていい。そして深呼吸。吸って、吐いて」


クロエ「すぅ……はぁ……」


晶「そう。もう一回。吸って……吐いて」


クロエ「すー……はー……」


ーーーーー

ーーー

475 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:08:53.80 ID:4tIUSlXEo
晶「ラスト。10秒そのまま……」


クロエ「………………」


晶「……よし、いい感じだな。あとはこれをできるだけ毎日すること」


クロエ「ありがとう、晶。だいぶスッキリしたわ」


晶「どういたしまして。アタシも手伝える時は手伝うし、いつでも気軽に声かけてくれ」


クロエ「助かるわ」

クロエ(あとは……星光の羅針盤も常備した方がいいわね。忘れないように持ち歩かないと)


ーーーーー


廊下ーー


デン「あ……クロエさん」


クロエ「あらデン。どうかした?」


デン「えっと、バレンタインのお返しを配るのを手伝ってほしくて……」


クロエ「? 私よりレナの方が……」


デン「機嫌悪くさせちゃうかなって思って……」


クロエ「あー……」

クロエ「分かったわ。そういうことなら手伝わせて」


デン「あ、ありがとう」


ーーーーー
476 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:09:27.49 ID:4tIUSlXEo
デン「こ、これお返し……。バレンタインのときはありがとう」


「えー! お返し!? 嬉しい!」


クロエ「人気ねえ」


デン「私なんか人気になっても仕方ないのにね」


クロエ「はいはい、次行くわよー」


レナ「……」コソッ


ーーーーー


「ありがとー。ありがたくいただくねー」


クロエ「これで全員ね……疲れたわ」


デン「手伝ってくれてありがとう。すっごく助かったーー」


レナ「デン!」


デン「わっ!?」


レナ「なんでクロエと一緒にお返し配ってるのよ」


クロエ「あら、何か困ることでもあるの?」


レナ「べ、別に困ることなんかないけど……」


クロエ「ならいいじゃない。デンが誰と配ったって問題ないわ」


レナ「うぐぐ……!」


デン「れ、レナさん!」


レナ「なによ」


デン「こ、これ……バレンタインのお返し」


レナ「!」


デン「バレンタインにチョコくれた人と一緒にお返し配るのも変かなって……」
477 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:09:54.75 ID:4tIUSlXEo
クロエ「あら」

クロエ(デンも中々隅に置けないわね)


デン「レナさんがくれたの手作りのチョコだったから、私も手作りなんだけど……形とか味とか良くないかも……」


レナ「そ、そんなの素人のチョコに求めてないわよ」


デン「そ、そう?」


レナ「……♪」


クロエ(あーあ、ずいぶんご機嫌になっちゃって)


デン「あ、それと一緒に配ってくれたお礼。はい、クロエさん」


クロエ「あら、ありがとう」


レナ「……」ジトー


デン「さ、さすがに何もお礼しないわけにはいかないから」


クロエ「そ、そうね……あはは……」

クロエ(わざわざレナのいるところで渡さなくたっていいでしょ……!)


ーーーーー

ーーー

478 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:10:23.98 ID:4tIUSlXEo
部室ーー


百合江「も、持ちませんわ……」ボタボタ

百合江(本命を贈ったと思われる子が予期せぬお返しに顔を染めていたり、他の子とは明らかに違う包装のお返しを用意している方がいたり、バレないよう周りを気にしながらロッカーにチョコを置く方がいたり……)

百合江「なんて……幸せ……!」


「あ……!」


百合江「?」


後輩「あ、あの……! 舞台、素敵でした! バレンタインには渡せなかったんですけど、これ、チョコです!」バッ

後輩「し、失礼しましたっ!」タッタッタ…


百合江「……」ポツン

百合江「これ……私に……?」

百合江(わ、私は見る専ですわ。こんな、こんな……!)

百合江「と、とにかく今日のところは自室で休みましょう。血を流しすぎましたわ……」フラフラ


百合江の部屋ーー


百合江「あら、ポストに何か……」ヒョイ

百合江「『百合江先輩へ』……ま、まさかチョコですの!?」


百合江のクラスメイト「あ、百合江。これ百合江に渡してって頼まれてさ。はい、確かに渡したからね」


百合江「これは……ま、またチョコ……!」

百合江(こ、こんなにチョコが……。とてもありがたいことですわ。でも、私は百合に混ざりたい訳ではありませんの……)フッ
479 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:10:51.44 ID:4tIUSlXEo
百合江のクラスメイト「百合江ってさー、誰かと付き合ったりしないの?」


百合江「へっ!?」


百合江のクラスメイト「誰それが付き合ってるとかお似合いだとかよく言ってるけど、百合江自身はどうなのかなーって」


百合江「わ、私は誰かとお付き合いするつもりはありませんわ。見るだけで十分ですの」


百合江のクラスメイト「ふーん……恋愛いいと思うんだけどなー。私も最近毎日楽しいし」


百合江「その口ぶり……誰かとお付き合いを始めたのですわね」


百合江のクラスメイト「う、バレたか」


百合江「お相手は……」コショコショ


百合江のクラスメイト「せ、正解。すごいね百合江」

百合江のクラスメイト「ま、恋愛はいいよって話。やっぱり見るのとするのじゃ全然違うよ。百合江もいい人見つかるといいね」


百合江「いい人……」


百合江のクラスメイト「んじゃーね。あとでお礼言っとくんだよー」


百合江「え、ええ……」


ーーーーー

ーーー

480 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:11:17.89 ID:4tIUSlXEo
卒業式前日、黒魔術部ーー


黒魔術部員「え、エミール。あのさ、卒業したら私と……」


黒魔術部員2「エミール! 卒業記念のお出かけしよう!」


エミール「あ、あわわ……みんな落ち着いて……」


こんこん ガチャッ


橘花「エミール、いるか」


エミール「あ、き、橘花先生。どうしました?」


橘花「いやなに、簡単なお誘いだよ」


エミール「お誘い……?」


橘花「卒業したら私の元で助手をしないか?」


部員「!」ザワッ


橘花「もちろんその魔法の研究を私にさせるという条件付きだが……どうだ?」ウキウキ


エミール「あ、え、えと、ごめんなさい。それはできません……」


橘花「なぜだ! しっかり給料は出すぞ! 手当もちゃんと付ける!」


エミール「進学先ありますし……」


橘花「……」

橘花「そうだな。卒業するとなると進路は決まってるか」


黒魔術部員「残念でしたね橘花先生。エミールは私達と大学生活を謳歌するんですよ」


橘花「なら四年後だ」


エミール「へ?」


橘花「お前の四年後を予約する。大学を卒業したらすぐここに来い。エミールなら大歓迎だ」

橘花「他の部員も、エミールの魔法について知りたければ研究員として雇おう。これでも私は学会じゃ多少は名の知れた魔法研究家だ。ここの部員を抱え込むくらいの給料は出せる」


エミール「な、なんでそこまでするんですか……?」
481 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:11:44.29 ID:4tIUSlXEo
橘花「お前の(魔法の)全てを知りたいからだよ、エミール」
482 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:12:11.64 ID:4tIUSlXEo
部員達「!!!」ザワザワザワッ!


エミール「そ、そうですか……///」


橘花「どうした、顔が赤いぞ」


エミール「い、いえ。あ、あの、四年後、本当に来るかもしれませんよ」


橘花「大歓迎だと言っただろう。何が起こるか分からない魔法使いなんて、他に聞いたことがない。研究家としてはぜひ研究したい対象だ」


エミール「じ、じゃあ……四年後……また、会いに来ます」


橘花「ああ、待ってる」

橘花「……それじゃあ、伝えることは伝えたし私は行くとするよ」スタスタ


黒魔術部員2「行っちゃった……」


黒魔術部員「ほ、ほんとに大学卒業したらここにくるの?」


エミール「ど、どうなるかは分からないけど……来てもいいかなって……」


黒魔術部員「ここにいる部員だけがライバルだと思ってたのに……!」ボソッ


エミール「?」


ーーーーー

ーーー

483 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:12:39.47 ID:4tIUSlXEo
そして卒業式ーー


樹「……以上で、卒業式を閉式いたします」


パチパチパチパチ……


クロエ(式はつつがなく終わった。式の途中で別れを惜しんで涙を流す人も何人かいて……私もその内の一人だった)


ヒカリ「クロエ、行こう。見れなくなっちゃうよ」


クロエ「そうね……ぐすっ。卒業生と在校生で最後のマホリオだものね」


ーーーーー


グラウンドーー


先生「卒業生は誰と戦いたいか指名してくださいね。もちろんマホリオ不参加でも大丈夫ですよー」


ざわざわざわざわ


クロエ「さすがにウィンさんは大人気ね……」


ヒカリ「プロ級の人と戦う経験なんてそうそうできないもんね」


先生「えーっと……あ、クロエさん。対戦指名ですよ」


クロエ「わ、私? 誰かしら……」


ーーーーー
484 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:13:17.51 ID:4tIUSlXEo
くるくま「やあ」


クロエ「くるくまさんだったのね。百合江部長と戦わなくていいの?」


くるくま「彼女とは部活の中でいろいろ語り合ったしね。それにマホリオも得意ではないし……」


クロエ「なら喜んで試合を受けさせてもらうわ。凜華とモミジもいいわよね?」


凜華「もちろん」


モミジ「うん!」


アルト「そ、それじゃあよろしくね」フワ…


審判「試合開始ー!」


クロエくるくま「シュート!」ゴッ!


ーーーーー

ーーー




凜華「ありがとうございました」


アルト「あ、ありがとうございました」ペコリ


モミジ「今回も負けちゃったね」


クロエ「ええ。やっぱり先輩達は強いわ」


くるくま「そんなことないよ。そもそも魔力量が違う三年生に対してあそこまで善戦できるのがすごいんだから」


クロエ「そう言ってもらえると嬉しいわ」


くるくま「うん……最後にふさわしい楽しい試合だった。ありがとう」


クロエ「……そうね」


くるくま「それじゃあね、クロエくん。これから大変かもしれないけど……頑張って」


クロエ「ええ」


ーーーーー

ーーー

485 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:14:45.82 ID:4tIUSlXEo
部室ーー


くるくま「あ、いたいた」


百合江「くるくまさん……」


くるくま「百合江くん、演劇部を頼んだよ」


百合江「はい」


くるくま「ま、時々見に来ちゃうかもしれないけど……許してくれると嬉しいな」


百合江「もちろんですわ。くるくまさんが見にいらしてくだされば、部員みんな気が引き締まるはず」


くるくま「そう? じゃ、アルトと一緒に遊びに来るよ」


百合江「……アルトさんと?」ギラリ


くるくま「あ……」


百合江「何か進展はありましたの!? 最近はお二人で何をなさって!?」ハアハア


くるくま「あ、あー。今晩卒業記念のパーティーに呼ばれてたんだったー。時間だからもう行くよー。またねー!」


百合江「くっ、なんて下手くそな演技を……!」

百合江「……」

百合江「……卒業おめでとうございます、先輩」


ーーーーー

ーーー




白夢くるくまが卒業しました。
アルト・ナナリーが卒業しました。
エミール・ストライアが卒業しました。
アリサ・シルフィが卒業しました。
486 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:15:12.50 ID:4tIUSlXEo
夜、自室ーー


ヒカリ「三年生がいないと、寮もこころなしか静かだね」


クロエ「そう、ね……」


ヒカリ「……クロエ?」


クロエ「……っ」ポタッ


ヒカリ「……」ナデナデ


クロエ「卒業って……寂しいわね……」グスッ


ヒカリ「うん……」


クロエ「人が、離れて……っ」


ヒカリ「クロエ、落ち着いて。クロエを嫌って離れた訳じゃない。分かるでしょ?」


クロエ「頭じゃ分かってるつもり……。でも、心の中で黒い部分が叫ぶの。『お前から人が離れていくぞ』って……!」


ヒカリ「クロエ……」


クロエ「怖い。怖いの……」ガタガタ


ーーーーー


樹「……!」ゾクッ


ーーーーー


クロエ「!」ビクッ!


ヒカリ「怖がらないで。大丈夫だから」


クロエ「ち、違うの……」


ヒカリ「え?」


クロエ「闇が……来た……」フラ…
487 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:15:40.26 ID:4tIUSlXEo
中庭ーー


ウィン「来たねー」


クロエ「……」フラフラ


ヒカリ「クロエ、掴まって」


ローラ「嫌な予感がして出てきたけど……」


ティア「正解みたいですね」


アルシェ「ん」


レナ「デン、今日来ることってあった?」


デン「ううん……初めて」


凜華「前部長にはよくしてもらったからね。それで仲良くなったから……」


モミジ「その分、反動が……」


樹「みんな、来るわよ」


ず……っ


がしゃどくろ?「ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! !」


ラピス「う……なんですかあれ……」


クリア「き、気持ち悪い……!」


ナナ「前やってきた骨に、肉がところどころ付いてるような……」


クロエ「あ……」フラ…


ヒカリ「クロエ!」ガシッ


クロエ「離して……呼んでるの……」


ヒカリ「違う! あいつはクロエを喰う気だ!」


クロエ「あ……う……!」ズキッ

クロエ「頭が……いた……い……!!」ズキズキズキ
488 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:16:26.60 ID:4tIUSlXEo
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


『もう二度と白夢くるくまは会いに来ない』

     『お前の力が恐いからな』

ラミー『黙りなさい! お前の言葉なんかに力はない!』


クロエ「……ラミーさん……いるのね」


ラミー『ええ、そう。それと……ごめんなさい。この闇は私を取り込んだことで知能を得たみたいなの。そして、あなたの心が不安定になったことを察知して、不完全な姿ながらもあなたを襲いに来た……』


クロエ「だから今日来たってわけね」


ラミー『ただ、私が中にいるせいで闇自身も私に影響されている。今日は絶対に手を出させないわ』

   『クロエ、お前の心は弱い』

        『何も考えず闇に飲み込まれた方が楽だぞ』

ラミー『あなたが心を強く持てば闇は諦めるはず。頑張って……!』


クロエ「……」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
489 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:16:58.42 ID:4tIUSlXEo
ヒカリ「クロエ、クロエ!」


クロエ「……あ」ピク


ローラ「よかった……気がついた?」


クロエ「あの中に……ラミーさんが……」


樹「!」


クロエ「ラミーさんが、闇を止めてくれてる……!」


樹「ラミー……」


ウィン「どおりであの骨モドキが動かないわけだ」


ナナ「どうするんですか……?」


樹「助けに行きたいとは思うけど……そのせいで闇が暴れだすのが恐い」


クロエ「……ふん。なら悩むことはないわ」

クロエ「ローラやヒカリ達みんなに支えてもらえば、私の心は折れたりしない。そうなればあの不完全な闇くらい撃退できる」


時雨「なるほどな。ウィン、用意しておいて損はなさそうだ」


ウィン「うん」


樹「……ダメな校長ね。生徒を危険に晒すのを分かっていながら、気持ちが抑えられない」


ナミネ「そんなことありません。今の校長先生、とっても素敵ですよ」


樹「……私の愛しい生徒達、信じてるわよ」フワ…


クロエ「校長先生、念の為これを」


樹「星光の羅針盤……まさか私が使うことになるなんてね」
490 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:17:26.96 ID:4tIUSlXEo
樹「……ラミー、今行くわ」フオン!


がしゃどくろ?「イ ツ キ … … コ ナ イ デ … … ! !」


樹「さあ、私を食べなさい!」


がしゃどくろ?「ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


ばくんっ!!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


闇の体内ーー


樹「ラミー! いるなら返事をして! ラミー!!」


ラミー「…………」


樹「ラミー!」ペタペタ

樹「息はしてる……本当に生きてたのね……!」グスッ

樹「ううん、泣いてる場合じゃないわ。すぐにこの絡みついてる闇も剥がして……外に出してあげるから……!」ベリベリ


『ソイツに触れルなア!!』バシュッ!


樹「魔弾【シュート】!」ゴウッ!

樹「邪魔をしないで。今私は忙しいの。魔弾【シュート】!」バリイッ!

樹「ほら、ラミー。闇は全部剥がれたわ。すぐに外に出ましょう」


『コノ暗闇ノ中、ドウ帰ル気ダ』


樹「ご心配どうも。……星光の羅針盤よ、道を示せ!」キイイ…!


『ヤメロ! ソイツヲツレテイクナ!!』ズルズルズルッ!


樹「……はあ。拘束解除【リミットブレイク】」ゴオオッ!

樹「邪魔な触手ごとぶち抜くわね?」キイイ…

樹「魔弾【シュート】」


カッ


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
491 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:17:54.98 ID:4tIUSlXEo
ウィン「っ」ゾクゾクッ!


どおおおぉぉぉぉぉん……!!


がしゃどくろ?「ア … … ガ … …」


ナミネ「な、なんですか今の! 校長先生は大丈夫なんですか!」


ウィン「大丈夫。今のは……」


樹「ふう」スタッ

樹「ナナさん。ラミーをお願いできる?」


ナナ「は、はい!」


クロエ「助けられたのね……。よかった……」


アルシェ「……えっと……どなたでしょう」


樹「ああ、この姿を見せるのは初めてだったかしら。私は樹よ。普段の姿は魔力を抑えてるだけで、こっちが本当の私」ドタプーン


アルシェ「そ、そうだったんですか」


ウィン「さっきあいつの腹に穴が空いたのも、校長先生が魔法を撃ったから」


樹「さすがウィンさん。正解」


ウィン「ぜひその姿でお手合わせ願いたいな」


樹「それはーー」


がしゃどくろ?「ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! ! !」 


樹「……後で話しましょうか」
492 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:18:24.21 ID:4tIUSlXEo
ウィン「……空気読んでくれないかなー。魔弾【シュート】」ズゴオッ!


がしゃどくろ?「グ ガ ア ア ア ア ! ! !」ボロボロボロッ

がしゃどくろ?「グ … … ! マ リ ョ ク … … コ ワ ス … … ! !」ズズン…!


樹「! 寮の方に!」


寮、楓と嵐の部屋ーー


楓「は、はっ、こわい……っ、からだ、うごかな……」


嵐「楓……」ギュッ


楓「ううぅぅぅぅ!!」ガバッ

楓「二人とも、もう、はなれて」ゼエゼエ

楓「死が……ここに迫ってきてる……」


晶「……」スクッ


嵐「おい、晶! 楓を見捨てるのか!?」


晶「違う……」


嵐「え?」


晶「楓はアタシが守る!!」
493 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:18:57.97 ID:4tIUSlXEo
中庭ーー


時雨「く……! 間に合え……!!」ギュン!


がしゃどくろ?「コ ワ レ ロ ! !」


晶「炎弾【ファイアボール】!!」ボウッ!


がしゃどくろ「ギ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」ボロボロボロッ


時雨「ナ、ナイスタイミング……」


晶「ど、どーだ! 熱かっただろ!」ガタガタ


クロエ「晶……」


がしゃどくろ?「ク ズ レ ル … … カ ラ ダ ガ … …」ボロボロボロ…

がしゃどくろ?「ツ ギ ハ … …」ボロッ…


しゅううううう……


クロエ「……消えた」


ヒカリ「大丈夫だった?」


クロエ「ええ……なんともなってないみたい」


晶「く、クロエー!」タタタッ


クロエ「晶……」


晶「あ、アタシ、アタシ……!」カタカタ


クロエ「大丈夫よ。あなたはもうルールがなくたって、自分の意志で魔法が撃てるわ」


晶「そ、そうだ! 楓!」ダッ


樹「今日のところは無事乗り切れたみたいね……」


ラピス「今日はもう解散した方がいいですね。みなさんも疲れてるみたいですし」


樹「そうね。明日から春休みだし、話し合う時間はあるはず」


クロエ「じゃあ、今日のところは解散で……」フラッ


ヒカリ「おっと」ガシッ


ローラ「また三人で寝よっか」


クロエ「うん……」


ーーーーー

ーーー

494 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:19:25.08 ID:4tIUSlXEo
皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(解決)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない
495 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/09(木) 20:19:52.33 ID:4tIUSlXEo
現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

14/16回目の行動です
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 21:11:28.71 ID:7L3D/TeN0
闇との決戦に向けて皆で戦闘訓練
クロエは別室で晶の指導のもと精神修行。晶自身も先日の闇襲来時に魔法を撃った感覚を想起してイメージトレーニングを行う
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 22:27:30.94 ID:0sm4JS1e0
せっかくだからラミーとお話しよう
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 02:06:46.89 ID:Fx6g6zfUO
デンにこれまでのループであのようなこと(ラミー救出など)があったかどうかを確認
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 03:33:23.79 ID:PkeTGFrA0
嵐に先日の件で晶と違い楓のために何もできなかったことが悔しいとうち明けられる。ナナのことを守りながらでも強いウィンを参考にするため嵐の悩みのことも含め話をしてみる
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/10(金) 03:57:04.99 ID:GajtmB/q0
精神修行後、ローラとヒカリを探しに行くと、二人が仲良く談笑しているところを発見。ちょっともやっとした気分に
501 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:40:56.33 ID:N9SE1mlPo
校長室ーー


クロエ「ラミーさん、今いいかしら」


ラミー「は、はい?」


クロエ「会わせたい人がいて……。デン、入ってきていいわよ」


デン「し、失礼します」


ラミー「はじめまして」ペコリ


クロエ「なんて言ったらいいかしら……デンはこの一年をループしてるらしいのよ」


ラミー「ループ……?」


クロエ「それで、最後の対策にいろいろ話し合おうと思って」

クロエ「まずそうね……今までラミーさんと会ったことは?」


デン「な、ないよ」


クロエ「じゃあラミーさんのこと紹介したほうがいいわね。ラミーさんは……」


樹「ラミーはここの生徒よ。クロエさんと同じ闇魔法の使い手で、最後の試練の時私を守るために自分から闇に飛び込んで……」


デン「す、すごいですね。誰かを守るために自分を犠牲になんて」


ラミー「樹が傷つくのが嫌だったから……」


樹「ラミー……」


デン「な、なんか雰囲気が……」コソコソ


クロエ「二人とも好きあってるみたいよ」コソコソ


デン「ええっ」


樹「……こほん。というわけで私は二度とラミーを危険な目に合わせたくないわ」
502 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:41:24.20 ID:N9SE1mlPo
ラミー「で、でもわたしクロエさんの先輩だもん……! 闇への対処法ならわかってるつもり……」


クロエ「確かにラミーさんが味方になってくれるのは心強いわ。でも、校長先生の言い分も分かる」


デン「……作戦指示だけもらうとか」


クロエ樹「それよ!」


樹「それなら許可できるわ」ウンウン


ラミー「確かに魔法の実戦経験もずっとないし……それならできるかも」


クロエ「ナイスよ、デン!」


デン「じゃ、じゃあ私が知ってることも伝えておくね。どうせなら情報はたくさんあったほうがいいし」


クロエ「そうね。頼むわ」


樹「ならこの部屋を使ってていいわよ。私は試練に向けて、校舎や寮に防御魔法を上掛けしてくるから」


クロエ「なら私も修練場で精神修行してくるわね」


樹「頑張ってね、ラミー」ナデナデ


ラミー「う、うん。頑張るね」


クロエ「見せつけてくれるわね……」


樹「もう会えないと思ってた人に会えたのよ。これくらい許しなさい」


クロエ「はいはい。じゃあね、デン。頼んだわよ」


デン「うん」


ーーーーー
503 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:41:51.30 ID:N9SE1mlPo
廊下ーー


嵐「く、クロエ。話し合いは終わったのか?」


クロエ「ええ。どうかしたの?」


嵐「ここじゃちょっと……。どこか別の部屋で話を聞いてくれるか?」


クロエ「ええ、いいわよ」


教室ーー


クロエ「今は春休みで誰もいないし……ここならいいかしら」


嵐「ああ。それで話っていうのは……晶のことで」


クロエ「晶? 楓じゃなくて?」


嵐「楓もまあ、関係あるけど……」モニョモニョ

嵐「晶が魔法を撃てるようになってさ。それがなんか……楓のために俺は何もできなくて惨めだなって……悔しくて……」


クロエ「なるほどね……」


嵐「楓のために俺も強くなりたい。楓を守れるくらい……」


クロエ「ウィンさんみたいになりたいってこと?」


嵐「ウィンさん……」


クロエ「だってあの人、ナナさん守りながら勝っちゃうじゃない」


嵐「あ、ああ。確かにそうだな」


クロエ「やっぱり強い人に弟子入りするのが早いわよね。私が相手するより格段に強くなれると思うわよ?」


嵐「……」ガタッ


クロエ「いい顔ね、嵐。しょんぼりするより、そのいつもの勝ち気な顔してる方が好きよ」


嵐「クロエ、ありがとな!」タッタッタ…


クロエ「頑張りなさいよー」


ーーーーー

ーーー

504 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:42:18.29 ID:N9SE1mlPo
食堂ーー


嵐「いた! ウィンさん!」


ウィン「むぐっ!?」ビクッ

ウィン「び、びっくりした……なに?」


嵐「頼む! 俺を弟子にしてくれ!」


ウィン「弟子〜?」


ナナ「ワケアリみたいですね……」


嵐「守りたい人がいるんだ。でも、俺は弱いから……」


ウィン「んーと……たしか君、雷の子だったよね」


嵐「あ、ああ」


ウィン「……わかった。いいよ」


嵐「ほんとか!」


ウィン「ま、詳しいことは後でね。まずはこのケーキを食べてから〜」パクッ


嵐(これで楓のことを……!)メラメラ


ウィン(たまたま転がってきた話だけど……試すにはちょうどいいかな)ペロリ


ナナ「あ、ほっぺについてますよ」フキフキ


ウィン「ん〜」


ーーーーー

ーーー

505 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:42:51.72 ID:N9SE1mlPo
修練場ーー


晶「よーし、やるぞー」ウキウキ


クロエ「元気ね……」


晶「自分にも魔法が撃てるって思うと心が軽くなってさ。楓のためにも頑張らないとな」


クロエ「楓のためねえ……。嵐も言ってたわ」


晶「そっか。二人でならきっと楓も守れるよな」


クロエ「ええ」


晶「よし、じゃあまずクロエの修行だな。座ってくれ」


クロエ「今日もよろしくね、晶先生」ストン


ーーーーー

ーーー




晶「……よし、大分ブレずに呼吸できるようになったな」


クロエ「そう? 指導がいいからかしら」


晶「クロエが真剣にやってくれるからだよ。さてと……」


クロエ「晶も修行?」


晶「ああ。あの時の感覚を忘れないようにな」


クロエ「みんなも外でマホリオ形式の練習してたし……ありがたいことだわ」


晶「クロエを闇に飲まれるなんてごめんだからな。みんなそうならないために必死なんだよ」


クロエ「私も闇の仲間入りなんてごめんよ」


晶「その意気だ。大事なのはまずは気持ちだからな」

晶「……そうだ。クロエはもう今日は終わりか?」


クロエ「そうね……みんなの様子も見ておきたいし、そろそろ終わろうかしら」


晶「ならさ、時雨さんを呼んできてほしいんだ。やっぱりあの人がいた方が気も引き締まるしな」


クロエ「分かった。呼んでくるわ」


ーーーーー
506 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:43:19.19 ID:N9SE1mlPo
食堂ーー


クロエ「ーーで、時雨さんを呼んでほしいって」


時雨「承知した。わざわざすまないな」


クロエ「いいのよ。それより早く行ってあげて」


時雨「ああ」


クロエ「……ん?」


ローラ「それでね……」


ヒカリ「うんうん」


クロエ「……」モヤッ


ヒカリ「あ、クロエ。修行は終わったの?」


クロエ「え、ええ。お邪魔だったかしら」


ローラ「そんなことないよ。よかったら一緒に座ろ?」


クロエ「なら……失礼するわ」ストン

クロエ(二人で仲良く話してただけなのに、なんかモヤモヤする……)


ローラ「それでね、美味しいお店をラピスさん達が見つけたから一緒に行ってみないかって話をしてたんだけど……」


ヒカリ「クロエも一緒にどうかな。修行が大変じゃなければだけど……」


クロエ「い、行くわ! 絶対に一緒に行く!」


ローラ「そっか。じゃあ三人で行こうね」ニコッ


クロエ「ええ」
507 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:43:45.97 ID:N9SE1mlPo
皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(解決)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた(進行中)
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない(???)
508 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 00:44:12.80 ID:N9SE1mlPo
現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

15/16回目の行動です
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 06:41:35.17 ID:cdSV3eTEO
何か役に立つ情報があるのではと考えて、ヒカリ・ローラと共にアートルムとその仲間二人についてもっと詳しく調べてみる
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 08:32:28.81 ID:S8J18bReO
ウィンによる嵐への修行
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 10:02:32.85 ID:cC6C5HNt0
>>507の娘たちって全員闇の試練のこと知ってたっけ?

知らない子いたらその子にも協力要請出してラミー樹含む全員で作戦会議

楓たちは戦わせるんじゃなくて『どの辺が戦場になり得るか』の情報を共有させる感じで
512 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/15(水) 11:54:06.67 ID:N9SE1mlPo
>>511
全員知ってます
それに加えて、ナナ、時雨、樹、ラミー、クリア、ラピス、ルク、が戦いに参加します
くるくま、百合江、橘花も知っている状態ですが、戦いには参加しません
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 12:07:28.69 ID:hULYnTDUO
ウィンのためにも樹(全力モード)VSウィンを実現させよう

全員の戦闘訓練も同時に並行
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 12:36:25.19 ID:QkNTEeNA0
最後の闇の試練で協力してくれるようにレイアをラピスに呼び寄せてもらうローラ
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:34:06.89 ID:cC6C5HNt0
楓は吸血を『できない』ではなく『しない』なのよな

嵐なり晶なりの血を吸わせて「なじむ実に!なじむぞ」させてみたい
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:39:28.97 ID:Hh0a/qq2O
晶か嵐か、はたまた両方と結ばれるのかは分からないけど、恋人限定で吸血鬼の能力(魅了の魔眼とか吸血行為による快感とか)発現みたいな薄い本が厚くなりそうな展開も良さそう
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 22:40:55.81 ID:2CcEYdy8O
追いついた
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 00:17:21.87 ID:ZKzqDr9e0
これも後から設定が生えてきたパターンなのか、何気にクロエとローラの出会い方と闇の力の目覚め方も多分変わってるのね
1スレ目の719からのローラの話と2スレ目966からのクロエの回想を見返すと
519 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:39:10.01 ID:dYrkrH8ho
>>518
設定後から生えてますね…
回想のあったリーケのお屋敷の方が正史という認識でお願いします
520 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:39:42.44 ID:dYrkrH8ho
修練場ーー


ウィン「それじゃあやってくよ〜」


ナナ「……」ハラハラ


嵐「お願いします!」


ウィン「まずそうだな〜……一対一で魔法を撃ち合ってみようか。ボクは受けるのに徹するから、できる魔法は全部見せてほしい」


嵐「ああ!」フワ…


ウィン「いつでもどーぞー」フワー


嵐「まずは……雷弾【サンダーボール】!」バチイッ


ウィン「防御魔法【シールド】」バシュウッ


ーーーーー

ーーー




嵐「これが俺の全力……! 極雷魔法【ナルカミ】!!」バチチィッ!


ウィン「防御魔法【シールド】」バチイッ

ウィン「……ふむ」


嵐「ど、どうだった? じゃなくて……どう、でしたか?」


ウィン「んー……」

ウィン「まだいけそうなんだけどな……」ボソッ


嵐「な、なんですか?」


ウィン「んーん。いい魔法だったよ。雷は威力も高いし、使い勝手もいいって聞くし、多分マホリオや戦闘に向いてると思う」

ウィン「次はボクの言うとおりにやってみてくれるかな」


嵐「はいっ!」


ウィン「……その前に、敬語はなしにしよっか。あんまりカッチリしすぎるのはボクも好きじゃないしね〜」


嵐「わ、分かった!」
521 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:40:09.77 ID:dYrkrH8ho
ウィン「それじゃあまず、溜めるイメージを作ろっか」


嵐「溜めるイメージ?」


ウィン「魔法を撃つ前に、自分の中に雷の力を溜めておく。それだけで魔法の威力は上がるからね」

ウィン「具体的には、体の中で魔法を撃つ感覚を身につけること。そして、魔法を撃つときにそれを放出するって感じかな」


嵐「自分の中に……」バチンッ


ウィン「もっと杖は軽く握って。深く考えないで、手のひらの中に雷の力だけを集めてみて」


嵐「……」チリッ


ウィン「そうそう、いい感じ。今度はそれを逃さないように杖を握り込む」


嵐「……っ」グッ


ウィン「そして、いつも通り魔法を撃つ」


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチュンッッ!


バチチチチチチチチッ!!!


嵐「お、おお……!?」


ウィン「さっきより強くなったでしょ〜」

ウィン「ま、本番は飛びながらだからそう簡単にはできないよ。それこそ訓練あるのみ」


ナナ「ウィン……あの……」


ウィン「?」
522 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:40:49.01 ID:dYrkrH8ho
ナナ「正直驚いてます……。修行と称してスパルタな魔法の撃ち合いでもするのかと……」


嵐「そ、それはちょっと想像してた……。でも強くなるためならウィンさんとも撃ち合おうと思って」


ウィン「……笑わないで聞いてくれるかな」


ナナ「?」


ウィン「ボクね、マホリオのコーチになりたいんだ」


嵐「コーチ?」


ウィン「正直……最近マホリオをやっても楽しくなかったんだ」


ナナ「全国大会の決勝でも言ってましたね」


ウィン「うん。でもね、最近すごく楽しいことがあって……」


ナナ「一年生13人がかりでマホリオをしたこと……ですか?」


ウィン「正解〜」

ウィン「なんて言うのかな……『いつかボクと渡り合えるかもしれない力が出てきた』っていうのがすごく嬉しくて、楽しくて……」


嵐「だからコーチになって、自分より強い魔法使いを育てたくなった……?」


ナナ「自分が楽しみたいから魔法使いを育てるなんて……」


ウィン「そういうこと」

ウィン「……だったんだけどなあ」ポリポリ


ナナ「?」


ウィン「今の嵐さんを見てたら、純粋に力になってあげたくなっちゃって……。『夢への足がかりにちょうどいい』なんて思ってたはずなのに、今は嵐さんにもっと上手くなってほしいなって思うんだ」


嵐「ウィンさん……」
523 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:41:16.17 ID:dYrkrH8ho
嵐「俺、ウィンさんの指導をもっと受けたいです! 分かりやすかったし、強くなった実感もあるし!」

嵐「ウィンさん……いや、師匠!」


ウィン「師匠!?」


嵐「これからも俺に稽古をつけてください! そして、師匠のチームといつか戦って……勝ちますから!」


ウィン「……」


ナナ「ふふ、頼もしいですね」


ウィン「……うん」


嵐「これからよろしくお願いします! 師匠!」


ーーーーー

ーーー

524 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:41:44.43 ID:dYrkrH8ho
校長室ーー


ラミー「闇の標的はクロエさんです。なので、迎撃しやすい場所でクロエさんには待機してもらって……」


楓「てことは中庭かグラウンドか……屋内ってのもあるけど、万が一追い詰められたときに逃げられないかもしれないな」


ナミネ「でしたらやはりグラウンドが最善かと。一番広い場所ですし、寮からはそれなりに離れてるので他の生徒も安全です」


クロエ「じゃあ私はグラウンド待機で……」


ティア【アルシェのホウキを私が浮かせる練習もしましょう】


アルシェ「ん。飛ぶこと考えなくていいなら、全力で魔法が撃てる……」


レナ「デン、大丈夫?」


デン「怖い……けど、今までとは違うから。……きっと大丈夫」


ガチャッ


ウィン「遅れちゃった〜。ごめんごめん」


ナナ「すみません……」


晶「嵐も一緒だったのか」


嵐「まあな。今何話し合ってた?」


晶「迎撃ポイント決めて、各自の役割を決めようかってところだな」


ウィン「戦闘はボクにお任せ〜」


イオ「戦力と言えば……ドラゴンさんや不死鳥さんはどうですか?」
525 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:42:11.99 ID:dYrkrH8ho
ローラ「みんな参加してくれるみたいです」


クロエ「ラピスのお嫁さんは?」


ローラ「あ……! 来てくれるかラピスさんに聞いてみるね!」


ヒカリ「じゃあボクも行くよ。調べたいものもあるし……」


クロエ「アートルムのこと?」


ヒカリ「うん。だから話し合いは任せてもいいかな」


凜華「うん。こっちは任せて」


クロエ「なら私も行くわ。戦力にはなれそうにないし……調べ物ぐらい手伝わせて」


ローラ「それじゃあ三人で抜けますね。失礼します」ペコリ


樹「それじゃあこっちは作戦会議を続けましょうか」


ーーーーー

ーーー

526 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:42:43.46 ID:dYrkrH8ho
ローラとティアの部屋ーー


ローラ「それで、レイアさんを呼んでほしいのですが……」


ラピス「もちろんです。頼まれなくても呼びに行くつもりでしたから」

ラピス「では早速……」キイイイ…


ローラ「えっ、も、もう呼んじゃうんですか!?」


ラピス「少し遠くにいるようですから、早めに呼んでおきます。遅れるよりは早いほうがいいですもんね」


ローラ「そう……ですね。では、お願いします」


クリア「お母さん来るの?」


ローラ「うん。一緒に戦ってもらうね」


クリア「じゃあもうクロエ大丈夫だよ! お母さんほんとにほんっとーに強いから!」


クロエ「正直、すごく頼りにしてるわ。ウィンさんに勝ったラピスさんより、さらに強いって言うんだから」


クリア「楽しみだなー。早く会いたいなー」ウキウキ


ーーーーー

ーーー

527 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:43:14.28 ID:dYrkrH8ho
図書室ーー


ヒカリ「アートルムについての本をお願いします」


司書「春休みなのに勉強家ですねえ……。検索魔法【モニター】!」バラララッ

司書「はい、こんなところですね。どうぞ」


ヒカリ「ありがとうございます」ニコッ


司書「きゃっ///」キュン


ヒカリ「クロエ、ローラさん。借りてきたよ」


クロエ「ありがとう。早速読んでくわね」ペラッ


ローラ「じゃあ私はこっちの本から……」パララッ


ーーーーー


その頃、校長室ーー


嵐「……」ソワソワ


楓「どしたー、嵐」


嵐「あ、いや、校長先生の大人の姿ってどんなんなのかなって思って……」


樹「もう噂になってるの?」


ウィン「ボクが『大人姿の校長先生と戦いたい』ってみんなに言って回りました〜」


樹「ウィンさん……」


ウィン「それより、うやむやになってましたけど結局戦ってくれるんですか?」


樹「仕方ないわね……。見られた時点でしつこく誘われるのは分かってたし、観念してあげる」


ウィン「わ〜い」ヤッター


樹「どうせだからみんなも外に出なさい。こもって頭使ってるだけっていうのも疲れるでしょう」


ウィン「それじゃあみんなで中庭に行こ〜」
528 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:43:50.87 ID:dYrkrH8ho
中庭ーー


樹「拘束解除【リミットブレイク】」ゴオオッ!

樹「怪我だけはしないようにね。手加減できないから」


ウィン「さっさとやりましょう」フワ…


ナナ(早速本気モードですか……!)


嵐「……」ドキドキ


時雨「晶、よく見ておけよ」


晶「はいっ」


ナミネ「では僭越ながら私が声掛けを……」フワ…

ナミネ「……試合スタートです!」


樹「魔弾【シュート】」ズゴオウッ!!


ウィン「!! 時間魔法【クロック】!」ユラ…


時雨「あのウィンが避けに徹した……」


樹「魔弾【シュート】」ズゴオオオッ!


ウィン「二回も見れば十分……。魔弾【シュート】」ズガアッ!


グラグラ……ッ


レナ「きゃっ……!」ヨロッ


デン「あぶないっ」ガシッ

デン「大丈夫? レナさん」


レナ「え、ええ……///」


嵐「見た目だけなら校長先生のシュートの方が大きくて早いのに……」


ナナ「ウィンは魔力が薄い箇所にシュートを撃ち込んでますから。相殺するならそれで十分……らしいですよ?」
529 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:44:25.36 ID:dYrkrH8ho
樹「模倣・爆発魔法【エクスプロージョン】」バゴオオンッ!!


ウィン「フッ!」ギュン!


晶「粉塵に紛れて後ろを取った!」


ウィン「魔弾【シュート】」ゴオオウッ!


樹「模倣・時間魔法【クロック】」パッ


ウィン「消え……」

ウィン(違う! 後ろ……)グルッ


樹「魔弾【シュート】」ドウッ!


ウィン「ぐっ……! あああああああああ!!」


ナミネ「試合終了ー!!」


ナナ「ウィン!」


樹「ふう……お疲れ様。ウィンさん」


ウィン「いてて……手加減できないとか嘘じゃないですかー。最後のシュート、めちゃくちゃ弱かったですよ」


樹「自分の生徒に本気の弾を撃ち込むわけないじゃない」


ナナ「よかった……怪我はないみたいですね」


ラミー「樹……かっこいい……///」ポッ
530 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:44:51.91 ID:dYrkrH8ho
晶「……」ゾクゾク


嵐「……晶?」


晶「あ、いや……時雨さんはこんな人達に勝つために修行してるんだって思ったらなんか感動してさ……」


時雨「晶、どうだ。今から私とトレーニングに行かないか」


晶「時雨さん! もちろんです!」


アルシェ「アルシェも……」


デン(みんなトレーニングしに行った……)

デン(今までとは本当に違う……。戦力だって集まってるのに、さらにみんな自分を鍛えるなんて……)


レナ「デン」


デン「あ、な、なに?」


レナ「……デンのことは私が守るわ」


デン「え……」


レナ「今の試合を見ても表情が明るくならないってことは、最後の闇の試練はもっと激しいってことでしょ」

レナ「もしそうなら、私があなたを護るって約束するから。だから、その……元気出しなさい」


デン「えと……」

デン「みんながトレーニングに行ってるのに何もしてない自分が恥ずかしくなっただけで、最後の試練うんぬんは関係ない……かも……」


レナ「……」

レナ「……///」ポコポコ


デン「いたた、いたいいたい」

デン(レナさん可愛いところあるなあ……)ホッコリ
531 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:45:38.87 ID:dYrkrH8ho
図書室ーー


クロエ「……」パタン


ヒカリ「やっぱり伝説的な人だってことばっかり書いてるね……」


ローラ「ドラゴンを使役したとか……」


ヒカリ「いろんな魔力を扱えたとか……」


クロエ「周りにはいつも人がいたとか……」

クロエ「……ドラゴンを使役って、ローラみたいね」


ローラ「いろんな魔力……ヒカリさんも使えるよね」


ヒカリ「クロエの周りにもいつも人がいる気が……」


クロエ「ふふ、まるで私達三人でアートルムみたいね」


ローラ「……あれ、クロエちゃんの足元のそれ読んだっけ?」


クロエ「?」ペラッ

クロエ「……何も書いてないわ、この本。白紙よ」


ヒカリ「変な本だね……」


クロエ「あ、著者だけ書いてあるわね。……アー……トル……ム」


ローラヒカリ「アートルム!?」


クロエ「そ、そうみたいね。また魔本かしら……」


ヒカリ「……それはクロエが持ってた方がいいと思う。闇の魔本みたいに、また何か読めるようになるかも」


クロエ「そうね。校長先生に話して、借りっぱなしでいいか確認しましょう」


ローラ「思いもよらない収穫だね……」


クロエ「そうね。とりあえず今日のところはこれを持ち帰って……解読は明日からかしら」


ヒカリ「そうだね。それじゃあこの本たちは返してくるよ」


ーーーーー

ーーー

532 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:46:04.91 ID:dYrkrH8ho
皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(解決)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた(進行中)
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた(進行中)
デン   死にたくない(進行中)
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない(進行中)
533 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/01/16(木) 22:46:33.26 ID:dYrkrH8ho
現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

16/16回目の行動です
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 22:57:50.70 ID:A2GU+EaQO
リリィ先生と二人きりのナミネ、ふとリリィ先生が『危ないこともなく新学期を迎えられそう』と呟く
それを聞いて闇の試練に関してリリィ先生に隠している罪悪感や自分やリリィ先生に何かあったらという不安と恐れから号泣、最終試練前にリリィ先生に打ち明ける
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/16(木) 23:54:48.78 ID:v0T9VTn0O
嵐と晶がウィンや時雨と修行していてかまってくれず寂しそうにエアロと戯れる楓。
エアロ→ローラ経由で二人に伝わったらしく休日を三人で満喫。
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 00:38:36.77 ID:4LT+jiayO
とりあえずクロエ・ローラ・ヒカリの三人でアートルムの魔本を解読
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 10:11:19.27 ID:U6RZdGYQO
最後の闇の試練を前に、恋人組(ウィンナナ・樹ラミー・ティアルシェなど)や仲良し組(クロエローラヒカリ・レナデンなど)のふれあい
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 22:54:46.69 ID:4O40BrV5O
ソフィアにラミーを会わせてラミーの闇がどうなっているかとか聞く
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:45:56.89 ID:v/gOfUalO
やっぱ1年生最後のイベントだけあって結構難航してるみたいやね
最近は急に寒くなってきた上に例の新型肺炎もちらほらニュースでやってるし、気長に待ってるから体調には気を付けて頑張ってほしいな
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/01(土) 21:53:19.38 ID:wTjU5g4D0
生存報告があれば遺棄てイケる
541 : ◆ZOSRNJGVq. [sage]:2020/02/02(日) 21:06:41.81 ID:FpXf29g2o
すみません、生存報告だけさせていただきます
お待たせして申し訳ありません
542 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 21:31:10.25 ID:tj0qzy9ao
お待たせしております
年が明けてから実生活が忙しく中々執筆時間が取れなかったため、まだ一年生編を書ききれていません
闇の試練前夜までは漕ぎ着けたので、とりあえずそこまで投下しようと思います

3月になれば安定して時間が取れるはずですので、一年生編の完結までもう少しだけお付き合いくださいませ
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 21:35:02.36 ID:JdgFDxPqO
とんでもねぇ、待ってたんだ
544 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:13:28.30 ID:tj0qzy9ao
自室ーー


クロエ「さてと……」パサッ


ヒカリ「それ、解読するの?」


クロエ「ええ。闇の試練のことは分からなくても、アートルムがどんな人物だったのかが分かるかもしれないわ。そうすれば、なんで闇の魔本を創ったのかも分かるかも……」


ローラ「でも白紙なんだよね?」


クロエ「魔力は感じるわ。魔力を込めれば文字が浮かび上がる本なのかも」キイイイ…


ローラ「……どう?」


クロエ「……だめね。変化なしよ」ペラペラ


ヒカリ「今はその本より闇の試練だよ、クロエ」


クロエ「そ、それもそうね。……これはしまっとくわ」パタン


ローラ「うーん……何かすることあるかなあ」


ヒカリ「ここのところ根を詰めてたし、息抜きもいいと思うけど……」


クロエ「それじゃあ……」


ーーーーー

ーーー

545 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:14:06.43 ID:tj0qzy9ao
ソフィアの住む城ーー


ラミー「よ、よろしくお願いします」ペコリ


ソフィア「よろしくお願いします、ラミー・アルファウス様」


ヒカリ「結局闇の試練のこと調べに来ちゃったね」ヒソヒソ


ローラ「今はクロエちゃんの好きにさせてあげよう。他のことしても落ち着かないだろうし……」ヒソヒソ


クロエ「ソフィアさん。ラミーさんも闇の魔法使いなの。何か分かることとかないかしら」


ソフィア「私は闇の魔法に特別詳しいわけではありません。ですが、情報を共有できれば何か分かるかも……」


ラミー「私は……闇に一度飲まれました」


ソフィア「!」


ラミー「でも、今はこうして外に出て生きています」


ソフィア「闇からの生還……非常に興味深いです。詳しく聞かせてください」


ーーーーー

ーーー




ラミー「……以上が、私の経験したことです」


ソフィア「なるほど……。記憶があるのは闇から脱出する少し前からなのですね」


クロエ「私とラミーさんの接触が関係してるのかしら」


ソフィア「その可能性は高いかと。普通であれば飢えで亡くなってもおかしくないほどの時間を闇の中で過ごした。しかし本人曰くその前後で身体的に変化は見られない……」


クロエ「闇に完全に封じ込められてたわけね。それが私との接触で揺らいだ」
546 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:14:41.92 ID:tj0qzy9ao
ヒカリ「それじゃあもしかして、闇に飲まれてる間ラミーさんは歳をとってないってこと?」


ラミー「そうなる……のかな」


ローラ「じゃあまだ生徒ですね! もしかしたら一緒にリリウムに通えるかも……」


クロエ「それは面白そうね。楽しみだわ」


ソフィア「あの、質問なのですが。ラミー・アルファウス様は今、闇の魔法は使えますか?」


ラミー「は、はい。クロエさんのと比べると硬い感じ……でしょうか」


クロエ「そうね。撃ち合うと私の方が勝つけど、盾のようにしたラミーさんの闇は、私の魔法じゃ撃ち抜けなかったわ」


ソフィア「硬い闇……。樹・ユグドラシル・リリウム様を自身の身を犠牲に護ったように、人を護ることに特化しているのかもしれません」


ラミー「人を護る……」


クロエ「いい魔法ね」


ラミー「て、照れますね……」


ソフィア「ラミー・アルファウス様が脱出しても闇は消えなかった。つまり、最後の鬼は近い将来またクロエを狙ってくるはずです」

ソフィア「私の時は、闇が近づく程に心が重く暗くなりました。……おかげで闇を友達に、なんてことに考えが至った訳ですが」


ラミー「あ、同じ……かもです。樹が支えてくれてたけど、それでも悲しくて、辛くて……。その日は朝から、闇に飲まれた方が楽なんじゃないかとか、そんなことばっかり考えてました」
547 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:15:13.81 ID:tj0qzy9ao
クロエ「最後の闇の試練の日は精神的にも大変そうね……」


ヒカリ「今までも闇の試練の最中に具合が悪くなったりしてたよね」


クロエ「そうね。頭痛がしたり……」


ソフィア「それのひどいものと考えていただければ」


クロエ「う……今から憂鬱だわ」


ラミー「大丈夫。クロエさんは闇なんかに渡さないから」


ローラ「レイアさんも向かってくれてるし、大丈夫だよ!」


ソフィア「私もここからですが応援しています」


ヒカリ「ソフィアさんは一緒に戦ってはくれないんですか?」


ソフィア「考えたくはありませんが……。万が一闇が学校の外まで広がるようなことがあったときに、街の人を守る人がいないと大変でしょうから」


クロエ「ここの近場の人はソフィアさんのことを信頼してるみたいだし、避難指示もすぐ聞いてくれるわ」


ヒカリ「そっか」


ソフィア「……健闘を祈ります、クロエ」


クロエ「ええ、ありがとう」


ーーーーー

ーーー

548 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:15:41.06 ID:tj0qzy9ao
街中ーー


クロエ「あら、楓たちじゃない。奇遇ね」


楓「おー。クロエたちは帰るところ?」


ローラ「うん。ソフィアさんには会えたから……」


嵐「ローラ、ありがとな」コソコソ


晶「ほんと、気づかなくて……」コソコソ


クロエ「?」


楓「じゃあ帰るの邪魔しちゃ悪いな。嵐、晶、次はあそこのゲームセンターに行くぞー!」


ヒカリ「行っちゃったね……」


クロエ「ローラ、あの三人と何かあったの?」


ローラ「エアロがね、楓さんが二人と遊べなくて寂しがってるって教えてくれたの」


ヒカリ「それを伝えたら、三人で遊びに行くことにしたわけだね」


ローラ「うん、多分そう」


クロエ「楓は愛されてるわねー」


ラミー(話を聞きに行くだけなのに、ローラさんとヒカリさんが付いてきてるクロエさんも相当愛されてると思うけど……)


ーーーーー

ーーー

549 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:16:29.80 ID:tj0qzy9ao
カフェーー


楓「いやー、遊んだ遊んだー」


晶「こんなに景品貰ってどうするんだよ……」ドッサリ


楓「んー……はい!」

楓「二人にもあげる! 仲良しの証にさ」


嵐「あ、ありがとう」


楓「ほんとはさ、二人の邪魔しちゃいけないって分かってるんだよ。晶は時雨さんのとこで、嵐はウィンさんのとこで毎日特訓してるんだもん」

楓「二人がクロエのために特訓してるのは邪魔したくなかったけど……二人とも疲れてる顔してたから」


嵐晶「!」


晶「そっか……自分じゃ気づかなかったな」


嵐「まあ、命がかかってるわけだしな……」


楓「二人の気分転換になればなって思って……。迷惑だった?」


嵐「そんなことない。嬉しかったよ」


楓「そっか。よかった」


晶「でも、クロエのためだけじゃない。アタシたちは楓を守るために稽古をつけてもらってるんだ」


嵐「そうそう」


楓「あたしのため……」

楓「……そうだったんだ」
550 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:16:56.42 ID:tj0qzy9ao
楓「なら、あたしも頑張る!」ガタッ


晶「お、おおっ?」


楓「二人は気づいてないのかもだけどさ、ほんとに必死で、クマもできてて……。そんな二人を見て放ってはおけないよ」

楓「死に立ち向かう強さ……あたしだって身につけたい」


嵐「うん、楓ならいつかそう言う気がしてた」


晶「無理はすんなよ」


楓「しないしない。でもそうだなー……帰ったらまず二人の稽古の見学でもしようかな」


嵐「その前に、目の前のケーキセットを片付けなきゃな」


楓「そうだったそうだった♪」パクッ


ーーーーー

ーーー

551 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:17:23.03 ID:tj0qzy9ao
校長室ーー


コンコンッ


クロエ「失礼するわ」ガチャッ


樹「おかえり、ラミー。クロエさんたちもお疲れ様。収穫はあった?」


ラミー「私のは防御向きの魔法なのかもって。あと、万が一街の方に闇が行っちゃったときはソフィアさんが率先して街を守ってくれるみたい」


樹「そう。ソフィアさんにはお礼をしなくちゃね」


クロエ「あとは報告することもないかしら。最終日に向けて訓練してくるわね」


樹「ええ」


ガチャッ……バタン


樹「ラミー、こっちに来て」ポンポン


ラミー「校長室のソファーって何回座っても緊張するね……」モフッ


樹「……ラミー、私の子にならない?」


ラミー「へっ!?」


樹「言いづらいけど……あなたが闇に飲みこまれた時あなたの家族は、その……」


ラミー「……私を化物扱いしてたから、いなくなっても困ってなかったでしょ?」


樹「……ええ」ギリッ

樹「……だから、今あなたは孤児のような……まあ、扱いが難しいけど、身寄りがいないことになっている」


ラミー「それで……樹の子に?」


樹「そうよ。そうすればいろいろ行政の手続きもしやすくなるし、身元もハッキリさせられる。……どう?」
552 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:17:55.03 ID:tj0qzy9ao
ラミー「……やだ」


樹「な、なぜ? 悪い話じゃないわ。あ、いや、確かにアルファウス家には悪い話かもしれないけど……」


ラミー「アルファウスさんはどうでもいいの」


樹(アルファウス『さん』……。まるで他人みたい)


ラミー「でも……樹の子供になったら、樹と結婚できないもん……」


樹「なっ……!///」カアッ


ラミー「リリウムの名字を名乗るなら、樹の子供じゃなくてお嫁さんとして名乗りたい」


樹「わ、分かったわ。なら……せめて、卒業してから」

樹「さすがに妻を学校で指導して正気ではいられないと思うし……。それでもいいかしら」


ラミー「うんっ!」


ーーーーー

ーーー

553 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:18:31.52 ID:tj0qzy9ao
レナの部屋ーー


レナ「まず基本はデンの好きに動いてもらって……危ないと思ったときに私の後ろに来てくれればいいわ」


デン「う、うん」


レナ「きっと守ってみせるから、信じて」


デン「でも、ウィンさんでも駄目だった相手だよ」


レナ「人を護るだけならウィンさんより強い自信あるわよ」


デン「なんでそんなに……」


レナ「?」


デン「なんでそんなに私に構うの……?」


レナ「そうね……クロエのことも見捨てられないし、試練に協力するのは当然として……そうなると戦力が欲しいのよ。そして、私が知る中で最強の魔法使いがあなただから、あなたといる。それじゃ不満?」


デン「最強って……私なんかだめだよ……弱くて、使えない魔法だけが取り柄のしょうもない奴だよ」


レナ「そんなことない。私はあなたを信じてるわ」


デン「……レナさんは優しいね」


レナ「な、べ、別に。そんなことないわよ」


デン「……分かった。レナさんが信じてくれるなら今回の試練、全力で協力するよ」

デン(もし、本当にレナさんが私のことを護ってくれたなら……その時は……)


レナ「そ。良かったわ。あ、せっかく部屋に来たんだから紅茶でも飲んでく?」


デン「うん。いただこうかな」


ーーーーー

ーーー

554 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:18:58.57 ID:tj0qzy9ao
食堂ーー


ティア「……」


アルシェ「ティア、あーん」


ティア「え、あ、あーん」パクッ


アルシェ「悩んでも仕方ない」


ティア「?」


アルシェ「敵が強くても、アルシェがなんとかする。だからティアは安心してていい」


ティア「アルシェ……」


アルシェ「ティアは難しく考えすぎ。きっとなんとかなるよ」ナデナデ


ティア「そう、ですね……」


アルシェ「だからほら、一緒にプリン食べよ? あーん」


ティア「あーん……」


百合江「はーっ、はーっ……!」ドクドク

百合江(幼女百合やべえですわ……!)ボタボタ


ーーーーー

ーーー

555 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:19:25.49 ID:tj0qzy9ao
生徒指導室ーー


リリィ「はい、コーヒーです」コトッ


ナミネ「あ、ありがとうございます。いただきます」ズズ…


リリィ「……」

リリィ(かわいい……)


ナミネ「せ、先生? ボーッとしてどうかしましたか?」


リリィ「あ、いえ。なんでもありません。ただ平和だなと思って……」


ナミネ「平和……」


リリィ「何事もなく新年度も迎えられそうですし、のんびりした時間っていいなあと」


ナミネ「……」ポロッ


リリィ「な、ナミネさん!?」ドキッ

リリィ「急にどうしちゃったんですか? 落ち着いてください」ホワン


ナミネ「こ、怖くて……なんか、涙が……」ポロポロ


リリィ「……話してください。何かあったんですね?」


ナミネ「今月の最後……クロエさんを狙って、闇の魔物が襲ってくるんです。私はクロエさんが好きです。闇に負けてほしくありません。だから、手助けをするつもりで……」


リリィ「……」ナデナデ


ナミネ「でも、闇の魔物はとても強くて……私の方が無事じゃ済まないかもとか、建物の中にいるリリィ先生に被害がいったらとか、そういうことを今になって考えてしまって……」

ナミネ「先生に今まで話せなかったのも、辛くて、心配かけたくなくて……!」


リリィ「もういいですよ。大丈夫です」ギュッ
556 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:19:53.20 ID:tj0qzy9ao
リリィ「そんな大変なことがあるなんて、全く知りませんでした」

リリィ「それはクロエさんとナミネさんだけしか知らないことなのですか?」


ナミネ「いえ……他にもたくさんの人がクロエさんを助けようとしています」

ナミネ「生徒の中でもクロエさんと仲のいい人はほとんど……あとは校長先生と、その恋人のラミーさんがクロエさんを助けるために動いています」


リリィ「そうですか……」

リリィ「それならきっと大丈夫ですね」ニコッ


ナミネ「え……」


リリィ「この一年、生徒のことはよく見てきたつもりです。中でもクロエさんの周りの子は、互いを刺激しあい、支え合い、めざましい成長を見せてくれました。だから大丈夫です! 私が保証します!」


ナミネ「先生……でも……」


リリィ「先生の言うことが信じられませんか?」


ナミネ「先生のことは信じてます。でも、やっぱり怖くて……」


リリィ「まったく……仕方のない子ですね。分かりました、おまじないをかけてあげます。前髪を上げておいてもらえますか?」


ナミネ「?」ササッ


リリィ「妹たちが怖がったりしたときは、魔力をこめたこのおまじないが一番効くんですよ」


ちゅっ……


リリィ「はい、これでもう大丈夫」
557 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:20:26.14 ID:tj0qzy9ao
ナミネ「……」

ナミネ「!!?/////」ボンッ


リリィ「ふふ、顔真っ赤ですよ」


ナミネ「だ、だって、おでこ……!」


リリィ「おまじない……というより、リラックスの魔法を集中させたものです。恐怖心は脳から生まれますから、そこに近い額から魔力を流すことで最も効き目が大きくなるんです」


ナミネ「な、なるほど……???」グルグル


リリィ(妹たち相手にするときは額に手を当てるだけなんですけどね。恋人仕様の特別版です)フフッ

リリィ「また怖くなってしまったら言ってください。何回でもしてあげますから」


ナミネ「あ、う……!///」カアアアアッ


リリィ「頑張ってくださいね」ナデナデ


ナミネ「は、はい……///」


ーーーーー

ーーー

558 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:20:53.14 ID:tj0qzy9ao
♡幕間
  ウィンとナナの試練前夜♡


季節は春に向かい、日々暖かさを増している。それでも夜はやはり肌寒く、人肌恋しくなる。
いつものようにナナをベッドへと迎え入れ、ぬくもりを分けてもらおうと包むように抱きしめる。
いつもならこのままぎゅっと抱きしめて眠りに落ちるのだが、今日はそうはいかなかった。

「じゃあ、始めますね……」

こくり。
明日の闇の試練に備え、ナナからありったけの魔力を受け取っておく。それがボクのできる事前準備だ。
僕の頭の横に両手を付き、まぶたを閉じたナナの顔がゆっくりと迫ってくる。

「んっ……」

ふに、と唇が押し当てられる。今まで何度もしてきた行為だが、未だにドキドキしてしまう。
そして同時に、じんわりと魔力が流れてくるのを感じる。

「ん、んん……っ。ちゅ、ちゅ……」

体が熱を持ち、吐息も甘い熱を帯びてくる。
おぼつかない手付きでナナの寝巻きを脱がせると、白い肌はほんのりの桃色に色づいていた。

「あつい……ですね」

袖からするりと腕を抜き、ナナはとうとう裸になる。
ボクもナナに手伝ってもらいながら、やがて寝巻きを脱ぎ去った。
高鳴る胸同士を潰すようにくっつけ、再び口付けを交わし合う。

「ちゅむ……れろ、ぢゅ……」

どちらのものとも付かない唾液が零れ落ち、互いの口周りを濡らしていく。その量が増すにつれ、ボクの中の魔力は爆発しようと体に訴えかけてくる。
もっとナナとくっつきたくて、脚も絡ませる。ふとナナの太ももがボクの敏感な部分を擦り上げ、それがとどめになった。

「ふぁ……っ! ぅ、あ、んんんん……っ!」

びくびくびくっ。
二、三度体が震え、ゆっくりと落ち着いていく。
ほわんとした夢見心地にまどろみかけるが、はっと気を持ち直す。
559 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:21:21.50 ID:tj0qzy9ao
「ナナ……もっと……」

この程度では足りない。もっともっとーー。

「……ぐすっ」

「な、ナナ? どうして泣いてるの……?」

なぜか目の前の彼女は泣いていた。
ポロポロと溢れる涙がシーツを濡らしていく。
とにかく泣き止んでほしくて、頭を撫でてあげる。
しばし泣き続けていたナナだったが、やがて涙が止まるとボソボソと話し始めた。

「明日……万が一にもウィンさんが死ぬかもって考えると怖くて……」

要するに、この彼女は不安でいたたまれなくなってしまったらしい。
いつもは強気にボクを攻めるのに、やっぱり年相応に不安になることもあるようだ。

「ナナ、泣かなくていいよ」

それなら言ってあげることは決まっている。

「ボクは死なないからさ。約束するよ」

できる限り優しく伝える。どうか少しでも彼女が安心するように。

「ウィンさん……でも……」

ナナは一瞬ふわっと笑顔を見せたが、すぐに落ち込んだ表情へと逆戻りしてしまった。
言葉では説得は無理かもしれない。なら次は……。

「じゃあ……安心できるまで魔力を注いでほしいな」

「安心できるまで……?」

「うん。これだけ魔力あれば大丈夫って思えるまで、どんどん注いでよ」

言葉ではなく行動で示すしかない。

「……分かりました。精一杯注ぎます」

「うん、お願い」

かくして、ボクとナナの二回戦が始まった。
560 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:21:48.73 ID:tj0qzy9ao
まずはキスからだ。
舌を絡ませ合い、唾液を交換する。
その間にナナは手を下ろしていて、ボクの胸を優しく包むように触ってきた。

「んく、ふぁ……! ちゅ、ん……!」

きゅううっと先端をつねられる。ビリビリとした刺激が駆け抜け、秘所が湿り気を帯びたのを感じる。
かと思えば優しくついばむようなキスだけになり、その優しい口付けにうっとりとしてしまう。

「ん、く……んぅっ!?」

ナナから与えられる刺激が気持ちよすぎて、手が降りていることに気づかなかった。突然電気魔法を撃たれたかのように体がのけぞり、ボクから漏れ出した液体がぴしゃっとシーツを濡らす。

「やっ、ナナっ、だめ、イっちゃ……からぁ……!」

くちくちと粘ついた音がボクの下腹部から聞こえてくる。それがなお興奮を呼び、さらに体液を分泌させる。

「あっ、ぅ〜〜〜〜……!!」

きゅううううと体が切なく疼き、一際大きな快感が全身に襲いかかってくる。
じっとりとした汗が額を濡らし、ふうふうと熱い息を吐くことしかできない。

「ナナ……満足……した……?」

中々に激しかったが、これも彼女を安心させるためだ。たっぷりキスもして、魔力はたくさん貰った。
さて着替えようかと勝手に終わった気になり体を起こそうとするも、がっしりと腕を掴まれ立ち上がることができない。

「……ナナ?」

まさか。

「満足……してません」

不安気な顔で見つめられ、もっと注ぎたいという意思が表情から読み取れる。
嫌な汗が背中を伝う。

ーーーーー

ーーー

561 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:22:16.94 ID:tj0qzy9ao
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!! も゛っ、む゛り、しんじゃ……!! や、あ、ふああああああっっ!!」

「イッちゃだめです。イッたら魔力が発散しちゃいますよ」

「やだあ゛あ゛ああああ!! イぐ、イぎゅ、う、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛……っ!」

びちゃびちゃびちゃっ!
もはや何度目か分からない潮吹きがボクから発射される。
直接粘膜を触れさせるのが効率的だと、ナナがボクの秘部を舐め始めてからずっとこのままだ。
ナナは顔を離すことなく舐め続け、時に肉種を甘噛みし、時に舌を突き刺してくる。

「ひいっ、ひいっ……! あっ、また……!? やだ、もう、やだ……!」

「……ぺろっ」

「んくぅううう!!」

ぴしゅっと弾けるように少量の潮が吹き出す。もはやナナに責めつくされたボクの体はおかしくなってしまったらしい。
ほんの少し触られただけで、気が狂うほどの快感が生まれる。

「じゅぷ、ちゅ、じゅるるる……! れろ、かりっ、れろれろれろ……」

「いやああ゛あ゛あ゛っ!! もうイキたくない、やだ、やだやだやだああああああ!!」

こんな状態で激しく責められれば、当然もっと強い刺激となる。
バチバチと視界が明滅し、かつてない絶頂が来ていることを本能が知らせる。
これ以上は本当にーー。

「しぬっ、イ゛キ死ぬっ゛! こわい、やだ、イキたくない、あ、あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

ビクビクビクビクンッ!!
膣が、子宮が、腹筋が、腰がありえないほど脈動し、ボクの機能をとうとうぶっ壊したらしかった。

「あ゛っ、あ゛ー……」

びしゃああああ……。ぶしゅああああ……。
ぴしゃっ。しゃああああああああ!
じょぱっ、ちょろろろろ……。

「こわれたぁ……ぼくのおまんここわれちゃったあ……」

「うわわ、止まりませんよこれ……」

漏れだす液体が止まらない。
シーツが水分を吸っていき、やがてそれはボクのお尻の部分を濡らし、背中の部分まで浸食し……。
とうとうボクは、そこで意識を手放した。
562 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/02/25(火) 22:22:56.86 ID:tj0qzy9ao
そして、闇の試練の日がやってくるーー
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:10:37.14 ID:k5srUkYwO
おつおつ
>>1も体に気を付けてね
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:41:16.20 ID:JdgFDxPqO
おつおつ
ウィンナナって母性溢れてるのはナナの方なんだけど、ナナのこのベッドヤ◯ザぶりを見ると将来的にはウィンの方が娘孕みそうな気がする
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