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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】

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62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 09:45:06.45 ID:8puDBly70
名前だけ投げとこう

ティール
63 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:20:25.24 ID:Xe4KVOFho
中庭ーー


クロエ「おー、パーティーの準備してるわねー」フワフワ


凜華「設営も力入ってるね」フワフワ


モミジ「し、したっ、見れな……っ!」


リリィ「大丈夫ですよー、リラックスしてー」ホワア


クロエ「ちょっとずつ高さは出てきてるのよね」


モミジ「う……うん……でもやっぱり怖いかな……」フラフラ


リリィ「焦りは禁物ですよー」


クロエ(着実に飛べるようにはなってる……。けど、もうひと押しね)

クロエ(凜華が言ってたように飛ぶことを楽しめるようになるか、高いところが怖くないって思えればあるいは……かしら?)


ーーーーー

ーーー

64 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:22:14.98 ID:Xe4KVOFho
空き教室ーー


クロエ「お、元気ね」


レナ「あれがバジリスク……」


ヒカリ「小さくて可愛いね」


子バジリスク「しゅるる……?」


ローラ「今日はみんなのこと紹介するからね」


キキキキキンッ


ローラ「大丈夫。怖くないよ」


子バジリスク「しゃー……」スルスル


ユーニ「ぶるる……」


すりすり


子バジリスク「……しゅあぁ♪」


エアロ「かううー」パタパタ


きゅーちゃん「こぅんっ」モフモフ


ミトラ「わうっ」テコテコ


子バジリスク「しゃーっ♪」


ルク「……」ソオ…ッ


子バジリスク「……」ジ…ッ

子バジリスク「しゃあっ♪」スルスル


ルク「……くるるっ」


ローラ(ルクさん喉なってる。気に入られて嬉しいんだ)ニコニコ


クロエ「そういえばこの子の名前とか決めたの?」


ローラ「まだ決めてないよ。どうしよっかな……」


ヒカリ「ボク達も考えていいかな」


ローラ「うん」


クロエ「ティールとかどうかしら」


ヒカリ「クリバとか……」


レナ「……リズ」


ローラ「リズ! 可愛い!」
65 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:24:27.17 ID:Xe4KVOFho
子バジリスク「しゅるる?」


ローラ「あなたの名前だよ。リズ……どうかな?」


子バジリスク「しゅあっ!」コクンッ


ローラ「気に入ってくれたみたい……よかった」


子バジリスク→リズ「しゅるる♪」スリスリ


レナ「わっ、何よ?」


ローラ「『素敵な名前をありがとう』って」


レナ「そ、そう……///」

レナ「あ、そ、そーだわ、この子ともシンクロってできるの?」


クロエ(話の切り替えが下手くそすぎる)


ローラ「できるけど……まだしない方がいいかな。産まれて間もないし、慣れないことしたら疲れちゃうかも」


レナ「そう……」


ローラ「まだ成長途中だもんね。毒も葉っぱとか柔らかいものしか溶かせないレベルだし……」

ローラ「睨まれると死んじゃうって聞いたけど、そんなこともない」ナデナデ


リズ「しゅるる〜♪」スリスリ


ローラ「よしよし」ナデナデ


ミトラ「……」ジー


ローラ「ミトラも撫でてほしいの?」ナデナデ


ミトラ「わぅんっ」スリスリ


きゅーちゃん「こんっ!」


エアロ「かうー!」


ローラ「わー、待って待って! 手は二つしかないよー!」


クロエ「モテモテねえ」


レナ「すごい求心力だわ……」


ーーーーー

ーーー

66 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:25:47.97 ID:Xe4KVOFho
また別の日ーー


ローラ「今日は人に慣れてもらうね」


リズ「しゅるっ」


ローラ「みんな、入ってきていいよ」


ぞろぞろ……


ティア「おお……」


ナミネ「さすがにバジリスクは子供でもそこそこの大きさですね……」


楓「ヘビだー」


凜華(可愛い……目くりくりしてる……)


リズ「しゅるる♪」


晶「おお、人懐っこいやつだな」


ローラ「あとはおやつ」ドサッ

ローラ「好きな食べ物も調べたいから、いろいろあげてくれるかな?」


レナ「じゃあこれ……」スッ


リズ「……」チロチロッ

リズ「かぷっ」


レナ「……美味しい?」


リズ「しゅあ〜」


ローラ「食べた……」メモメモ


嵐「俺はこれやるよ。甘いぞー」スッ


リズ「……」チロチロッ

リズ「……」プイッ


嵐「……だめか」


ローラ「ふむふむ……」メモメモ


ーーーーー

ーーー

67 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:27:09.06 ID:Xe4KVOFho
ローラ「おもちゃとかいるかな……」


リズ「しゅるる……」スルスル


ローラ「あ……うーん、私に巻き付かれても、常に一緒にはいられないし……」ナデナデ


リズ「しゅるっ」


クロエ(……なんか母親みたいね)


ローラ「みんな、今日はありがとう。おかげでいろいろ分かったし、ちゃんと飼育できそう」


ナミネ「それはよかったです。では私達はこれで失礼しますね」


リズ「しゅる〜……」


ローラ「あ、『またね〜』って言ってる」


モミジ「ま、またね」バイバイ


バタン……


クロエ「今後はどうするの?」


ローラ「んー……バジリスクは成長が早いけど、それでも何ヶ月かはこのお部屋でゆっくりさせてあげたいかな」

ローラ「怖い思いもしてほしくないしね」ナデナデ


クロエ「しっかり者が拾ってくれてよかったわね」ナデナデ


リズ「しゅあっ!」


クロエ「……ね、ねえローラ?」


ローラ「?」


クロエ「私のことも撫でてほしいなー……なんて」


ローラ「ど、どうしたのクロエちゃん」


クロエ「リズが気持ち良さそうにしてるの見てたら私も撫でてもらいたくなって……」


ローラ「……ふふ」

ローラ「クロエちゃん可愛い」ナデナデ


クロエ「……///」


ーーーーー

ーーー

68 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:27:40.86 ID:Xe4KVOFho
廊下ーー


ナミネ「……あ」


リリィ「あら、ナミネさん。こんにちは」


ナミネ「こんにちはリリィ先生」


リリィ「最近はどうですか? 気になる方とか……」


ナミネ「そ、それはまだです」

ナミネ「……リリィ先生って結構恋バナ好きなんですね」


リリィ「そうではありません。真面目なナミネさんが今何を感じてるのか興味があるんです」


ナミネ「それはそれで恥ずかしいですっ」


リリィ「ふふ、冗談です。悩める生徒の手助けがしたいだけですよ」


ナミネ「もう……」ムウ


リリィ「それで、実際のところはどうですか? 進展とか……」


ナミネ「ありません。最近はテストに向けて勉強中ですから」


リリィ「さすがナミネさんです。テスト頑張ってくださいね」


ナミネ「はいっ」

ナミネ(……最近はリリィ先生と話してるときが一番心が安らぎますね。先生の魔法もあるんでしょうが、ティアさん達のことを考えてドギマギせずに済んでます)


リリィ「どうかしましたか? ま、まさか顔に何かついてますか?」ペタペタ


ナミネ「ああいえ、なんでもありません。では勉強しに部屋に戻りますので、失礼しますね」ペコリ


ーーーーー

ーーー




百合江(本能に従って来てみれば……校内でも有名な癒やしコンビではありませんの)

百合江「しかし……」フム

百合江(教師と生徒の恋愛……萌えますわね。ナミリリ、今後の動向に注目ですわ)
69 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:28:07.89 ID:Xe4KVOFho
アルシェの部屋ーー


アルシェ(ティア……)モンモン

アルシェ(ティアの唇ってなんであんなに柔らかいんだろ……)

アルシェ(キスしてもしたりなくなる……)

アルシェ「ティア……」

アルシェ(……体があつい……)


もぞ……


アルシェ「んっ」ピクン

アルシェ(な、なにいまの……)

アルシェ(こう……)モゾッ

アルシェ「ふぁ……っ!」ピクンッ

アルシェ(お、おまたのとこ擦れたら気持ちいい……?)


こすこすっ


アルシェ「あっ、あっ……」ピクッ

アルシェ(こ、こわい……けど、きもちいい……)

アルシェ「て、てぃあ……!」ビクッ

アルシェ(ティア、ティア好きっ、大好きっ)キュウウウッ

アルシェ「ーーーーっ!!」ビクンッ!

アルシェ「っ、はぁ、はぁ……っ」

アルシェ(な、なに、いまの……ふわふわって……)


ぽふん


アルシェ「つ、つかれた……」ハアハア

アルシェ(このまま少しお昼寝……)ウト…


ーーーーー

ーーー

70 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:28:39.71 ID:Xe4KVOFho
ローラとティアの部屋ーー


ティア(ローラさん中々戻ってきませんね……バジリスクのお世話はやはり大変なんですかね)

ティア(……アルシェは今何してるんでしょうか……)

ティア「……はっ」

ティア(何もしてないときに顔が浮かぶなんて、私がアルシェのこと大好きみたいじゃないですかっ///)

ティア(もー……)

ティア(まだローラさん帰ってきません……よね?)チラッ


くにくに


ティア「はっ……あ……っ」

ティア(アルシェが悪いんですからね。さっきまで一緒にいたのに、空き教室から出るなり自分の部屋に行って……!)


こすこす


ティア「んっ、く……あっ」ピクッ

ティア「アルシェ、アルシェ……」キュウウ…


くちゅくちゅくちゅ


ティア「あっあっあっ……き、きちゃう……っ!」

ティア「ん、んぅう……っっ!!」ビクンッ!

ティア「……はぁ、はぁ……」ネト…

ティア(やってしまいました……)イソイソ

ティア(それもこれもアルシェのせいなんですからね……)


ーーーーー

ーーー

71 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:29:31.01 ID:Xe4KVOFho
テストの日ーー


先生「クリスマスの前に、生徒の皆さんにはテストですよー」

先生「もちろん赤点は補習になりますからね」

先生「はい、では前から配っていきます」


クロエ(しっかり勉強したつもりだけど、今回はどうかしら……)


先生「では、テスト開始です!」


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>22>>36->>37によりコンマ+20のボーナス
また1学期満点のため、最低値50保証(ボーナス含め最低点は70になります)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:30:10.71 ID:l4TCq+2xO
てい
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:30:37.92 ID:3R8StawB0
74 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/15(金) 23:43:59.63 ID:Xe4KVOFho
テスト返却日ーー


先生「では出席番号順で取りに来てください」


クロエ(……全部平均で90点ってとこね。前よりは下がったけど、まあ悪くないでしょう)


先生「結果……赤点はいませんでした!」

先生「明日は終業式、そしてそのまま冬休みになりますから、帰省の予定がある方は早い内に荷物をまとめておくといいですよ」

先生「……その前にクリスマス、ですね?」


わああああっ!


先生「はいはい、落ち着いてください。19時から食堂でパーティーをしますから、予定のない人は来るように」


はーい!!


現在の目標
・クリスマスパーティーを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
クリスマスパーティーでの行動を指定してください
(ウィンナナは書くと思いますが、時間がかかるかもしれません)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:49:47.19 ID:LSbcfC47O
パーティー会場で何人もの女子に囲まれるヒカリ
その光景を見て何故か少し嫉妬していると、囲まれ過ぎて堪らなくなったヒカリに頼まれ一緒に一時的に会場から退出
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/15(金) 23:53:30.54 ID:3R8StawB0
どういうわけか飲み物にお酒が混じってたようであり、酔っぱらって普段より積極的になりスキンシップ多めのローラと過ごす(これはこれで悪くないと思うクロエ)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/16(土) 00:06:56.83 ID:mQ7dQE1+O
ゆっくり気長にウィンナナ楽しみにしてます

会場付近で酷く動揺しながら必死に何かを探し回っているレナを発見
どうやら例の写真が入った生徒手帳を落としてしまったらしいので事情を知っているローラ&ヒカリと共に一緒に探す
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 00:08:07.98 ID:Xo89th4bO
普段は見られない抑圧された思いを爆発させようとパーティー参加者達に酒を盛る百合江
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 02:33:46.61 ID:KVWyW7oQO
クリスマスパーティーの目玉、プレゼント交換会が開かれ各自に様々なプレゼントが行き渡る
80 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 09:44:20.69 ID:LeDkglz4o
食堂ーー


ざわざわ ざわざわ


「えー今年もたくさんの生徒にお集まりいただき……なんて堅苦しい挨拶はなし! クリスマスパーティーの開催だー!」


いえええええい!


「さー早速やっていこう! お待ちかね! プレゼントこうかーん!」


わああああっ!


「ルールは至ってシンプル。全員がクリスマスパーティー用のプレゼントを提出し、それを目隠ししたまま交換魔法で交換するだけ! 何が来るかは分からない! だから面白い!」

「さあやってみよう! 手にプレゼントを持って、目隠しをして……」

「チェンジターイム!」


チェンジ! チェーンジ!


ぽんっ ぽぽんっ


クロエ(私のプレゼントはブラックチョコのケーキ。誰にいくかしら……)ワクワク

クロエ「交換魔法【チェンジ】!」ポンッ

クロエ(きたっ!)


「全員交換できたかな? さあ目隠しを外して見てみよう!」


本だー  こっちはお菓子の詰め合わせ!
  わ、可愛いシュシュ  マジックアイテム!やった!


クロエ「……っ」バッ


安価↓
クロエが手に入れた物
ただのお菓子等でも構いません
道具テンプレート↓
【道具の名称】
【見た目】
【効果】
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 10:26:27.20 ID:InRZyDpE0
【道具の名称】超速箒
【見た目】赤くて全体的に角張った箒
【効果】通常の三倍の速さで飛べる、代わりに通常の十倍くらい制御が難しい
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 10:44:17.75 ID:KVWyW7oQO
なんかセットで仮面付いてきそう
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 11:57:49.64 ID:InRZyDpE0
仮面やヘルメットは別売りです、ノースリーブとサングラスで代用して下さい
84 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:47:09.43 ID:WNZWC2CXo
クロエ「ほ、箒……?」


「あ、それ当たった? 箒屋でセールしてたんだけどさ、それ使うと3倍の速さで飛べるらしいよ」


クロエ「へえ……そんな凄いもの貰っていいの?」


「代わりに10倍制御が難しいんだってさ。変わり種で作ってみたら売れなかったんだって」


クロエ「……貰っとくわ」


「楽しんでー」


ーーーーー

ーーー

85 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:47:49.31 ID:WNZWC2CXo
「ど、度胸試しほんとにやんの……?」


「やるよ! 乗り越えてこそ女だもん! このお酒を、先生にバレずにドリンクボウルに注ぐ……この綱渡り、やってみせる!」


百合江「もし、そこの方」


「ひっ」


百合江「その度胸試し、わたくしにやらせてくださいませ」


「え、ほ、本気?」


百合江「先生にバレずにドリンクボウルにお酒を混ぜる……なんてスリリングでしょうか」


「い、いいよ。やってみな」


百合江「お預かりしますわ」ニヤリ

百合江(そしてこの読みが正しければお酒の力で……)ツツー

百合江「おっと鼻血が……」フキフキ


それは神業であった。
監視の先生の視線が動いたほんの一瞬。
時間にしてコンマ数秒。
その刹那に懐からお酒を取り出し蓋を開け、中身をすべてボウルに注ぎきったのだ。
執念の勝利の瞬間であった。
86 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:48:16.71 ID:WNZWC2CXo
クロエ「……なんか雰囲気変わってきたわね……リリウムのクリスマスパーティーってこういうものなのかしら?」


「ヒカリくんこっち来てえ」

「こっちー」


ヒカリ「あ、あはは……」


「あ、なんかいい匂いする……」

「ちょ、ヒカリスメルはズルい!」


クロエ(む……)

クロエ(ヒカリ困ってるじゃないの。ヒカリはああいうの苦手なのに……)


ヒカリ「あ、く、クロエ!」パタパタ


クロエ「……限界?」


ヒカリ「な、なんか皆お酒臭いし……限界。お願い、外に出よう!」


クロエ「はいはい。こっち……」ドムッ

クロエ「な、なによ? 誰かぶつかってきた……?」


ローラ「んふふー」ギュー


クロエ「ローラ? ってお酒くさっ!」


ローラ「クロエちゃんはー、わたしといるのー」ムギュ


クロエ「……こういうローラも悪くないわね」


ヒカリ「……クロエ」ジト


クロエ「そ、外に出ましょうか。ほら、ローラも歩いて」


ローラ「はーい」ギュッ


ーーーーー

ーーー

87 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:48:45.36 ID:WNZWC2CXo
食堂の外ーー


レナ「……」オロオロ


クロエ「レナ?」


レナ「あ、クロエ……」


クロエ「どうかしたの? いつになくうろたえてるじゃない」


レナ「生徒手帳落としちゃって……探してるの」


クロエ「そういうこと。この辺にあるの?」


レナ「多分。さっきまではあったからこの辺りに……」


ヒカリ「じゃ、探さないとね」


レナ「いいの? パーティーは……」


クロエ「抜け出してきたところよ。ローラの酔いを醒ますのにもちょうどいいわ」


ローラ「うーん……さがすよぉ……」


クロエ(まだ酔ってるのに探そうとしてる……)クスッ


レナ「三人とも……ありがとう」


ーーーーー

ーーー

88 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:49:15.81 ID:WNZWC2CXo
ヒカリ「ないね……」


レナ「どこいったのかしら……」


クロエ「もう誰か拾って先生に届けてたりして」


レナ「それならいいけど……」


「あの……」


レナ「?」


デン「こ、これ……落ちてたよ」ハイ


レナ「あら、ありがとう。デンが拾ってくれたのね」


デン「そ、そのさ……誰のか調べるために中見ちゃったんだけど……」

デン「その写真の人……私も知ってる人? 見覚えあるような……」


レナ「……っ」ギリッ


クロエ「……レナ?」


レナ「これは“中学の時のあなた”よ! デン!」


デン「えっ」ビクッ


ヒカリ「えっ?」


ローラ「ええーっ!?」


クロエ「び、びっくりした……。酔いは醒めたのね」


ローラ「そんなこと言ってる場合じゃないよ! だってあの写真……」


クロエ「私その写真とやらを見たことがないのよね……見てもいい?」


レナ「……はい」


クロエ「……えっ!?」


ローラ「だよね! そうなるよね!」
89 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:49:51.03 ID:WNZWC2CXo
クロエ「すっごい美少女じゃない!」


レナ「……」


デン「いや……えっと……」

デン「覚えてない……」


レナ「またそれ!? 中学の時の話してもいつもそうじゃない!」


デン「お、覚えてないんだもん」


クロエ「ちょっと、落ち着きなさいよレナ」


レナ「落ち着いてなんかいられるわけないでしょ!」

レナ「私、あの時のデンに憧れてたのに!!」


デン「わたし……に?」


クロエ「憧れてた……?」


ヒカリ「つ、次から次にすごい情報が出てくるね……」


レナ「なのに当の本人は覚えてないって言うし、いつの間にか卑屈になってるし……!」


デン「……わ、分かった」


レナ「何が分かったのよ!」


デン「全部話す……から」

デン「……三人も来て」


ーーーーー

ーーー

90 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:50:52.72 ID:WNZWC2CXo
空き教室ーー


クロエ「廊下じゃだめだったの?」


デン「人に聞かれたくないから……」


レナ「いいから話しなさいよ。理由によっては怒るわよ」


デン「既に怒って……」


レナ「なに?」


デン「ナンデモナイデス」


レナ「ほら、話して」


デン「う、うん……。信じてもらえないと思うけど……」

デン「私、この一年をずっとループしてるんだ」


レナ「……どういうこと?」


デン「そ、そのままの意味。4月1日から次の年の3月31日までをループしてるの」


クロエ「ちょっと待って……スケールが大きすぎて……」


デン「ま、待たない。冗談だって思われたくない」

デン「……ヘビが襲いに来るって言ったのも何回も経験してるからだし、中学の時のことを覚えてないのはループしすぎたから」

デン「す、筋は通ってるでしょ?」


ヒカリ「通ってる……けど……」


ローラ「信じられないよ……」


デン「い、いいよ。そんな気はしてたし……」


クロエ「……3月31日?」


デン「そ、そう」


クロエ「最後の闇の試練も多分その日……よね。何か知ってることはないの?」


デン「……知ってるよ、もちろん」

デン「……まず、襲ってくるのは鬼みたいなやつ。大きさはこの間のドクロと同じくらいで、両腕がいやに長い。手も使って四足歩行みたいに動く。額からは大きい角が生えてて……それくらいしか鬼っぽいところってないんだけど、あとは背中にもとげとげした角みたいな突起がある」

デン「基本的にその鬼は撃退できるけど、鬼は空に吸い込まれて今度はその空が攻撃してくる。とにかくめちゃくちゃに……」


クロエ「……」
91 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:51:48.45 ID:WNZWC2CXo
クロエ「分かった。信じるわ」


レナ「クロエ!?」


クロエ「私はデンには闇の試練の話はしてない。それでもあの本と同じことを言ってる。……いや、それ以上に詳しいかもしれない」

クロエ「もっと詳しく教えてくれない?」


デン「……ご、ごめん。それは無理かも……」


レナ「や、やっぱり嘘なんじゃない」


デン「ち、違う」

デン「……死んじゃうんだ」


レナ「……は?」


デン「闇の攻撃のせいで、絶対に私は死ぬんだ! 何度も何度も何度も何度も繰り返して繰り返して……! もうやだよ! 死にたくないよ!!」


レナ「デン……」


デン「ハーッ、ハーッ……!」

デン「……ごめん、取り乱した……」


クロエ「死んで……4月1日に戻るってこと?」


デン「……っ」コクッ


レナ「聞いていい? 性格が変わったのはなんで?」


デン「……もうあまり覚えてないけど、最初は私も立ち向かおうとした。相手が何者でも倒しきる自信があったし、実力だってあった」


レナ「そうよ、あなたは私が知る最高の魔法使いだもの。そう簡単にやられないわ」


デン「……だめなんだ。私が何をやっても……」

デン「最初の何回かはよかったよ。今度は倒せるはずだ、生き残れるはずだって考えてた。でも、そのたびに希望は打ち砕かれて……」

デン「気づいたらこう」


レナ「……」


デン「どうせ死ぬし、何やってもだめだし、ならもういいかって。私の魔法は闇の魔物とやらも倒せない貧弱な魔法なんだって。そう思い始めたら止まらなくなっちゃった」
92 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 17:52:28.20 ID:WNZWC2CXo
レナ「……分かった。私も信じる」

レナ「今のデンが嘘ついてるようには見えなかったしね」


デン「……信じてくれてありがとう」


レナ「ただ納得いかないのが容姿なのよね。写真と全然違うじゃない」


デン「最近は死ぬ間際まで耐えようとしててさ、だから肉体変化かけたまま死に戻りしてるんだ。そしたら前の顔とか分からなくなっちゃって……」


レナ「ふーん……」

レナ「ならこの写真の通りにしない? 一応卒業する少し前の写真だから、リリウムに入学したときと顔は変わらないはず」


デン「えっ……と……」


レナ「ね?」


デン「そんなに言うなら……」


デンの容姿が変わります
安価↓
【容姿】
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 18:18:40.43 ID:SXmDv4JQO
【容姿】
基本的なポイント(低身長・Cカップ・起伏あり)は変わらず
髪は明るい紫色のロングストレートで目はパッチリとした碧色
中学時代のものをそのままトレースしたためか現在よりも自信や活力に満ちた顔つきになった
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 19:16:16.85 ID:InRZyDpE0
(アカン)
95 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 19:47:24.12 ID:WNZWC2CXo
デン「どう……かな」


クロエローラヒカリ「おー……」


レナ「ま、まあいいんじゃない」


デン「確かにいつもより馴染む感じ……」


クロエ「元の自分の姿なんだし当然かもね」


デン「じゃ、じゃあそろそろ行ってもいいかな……? 生徒手帳は渡したし、いいよね」


クロエ「ええ。これからいろいろよろしくね。闇の試練のこととか聞きに行くかも」


デン「て、手伝えることなら……」


ーーーーー

ーーー




デンの悩みが判明しました
96 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 19:48:02.42 ID:WNZWC2CXo
翌日ーー


クロエ「さてと……用意しないとね」


ヒカリ「その……孤児院は遠いの?」


クロエ「そうでもないわ。ただまあ数日はいるつもりだから、準備だけはしとかないとね」

クロエ「そっちはどうなの?」


ヒカリ「同じ感じ。年越しは家かな」


クロエ「そう。じゃあ……よいお年を、かしら」


ヒカリ「うん、よいお年を」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
冬休みは15日あります

1/5回目の行動です
2回目の行動終了後に年越しとなります
97 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 19:48:37.64 ID:WNZWC2CXo
皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 19:55:04.01 ID:TfjFgslcO
2回目終了時に年越しってことは、それまでは学園内扱いですか?
安価下
99 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/16(土) 20:18:46.15 ID:WNZWC2CXo
校内と出先での安価があった場合、校内の安価を処理→出先に移動、となります
2回目の行動はおそらく孤児院やその周辺での安価のみを採用します

なおリーケのお城と孤児院はそれなりに近い位置関係にあります
ローラのお屋敷(魔獣を保管していた屋敷)とリーケのお城(クロエとローラが出会ったお城)は別の建物です
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 20:25:29.92 ID:TfjFgslcO
つまり2回目はクロエ関連だと孤児院orローラ関連以外は難しい感じですね

ヒカリと一緒に部屋でお互いの帰省準備を手伝う
その後、年納めということで思う存分撫で撫でしてあげる
あとついでに年賀状用にお互いの住所を教えておく
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/16(土) 20:47:14.17 ID:InRZyDpE0
シャア専用箒で事故ってクロエもお空怖い(((´;ω;)))ってなれば同じ悩みを持つモミモミのトラウマ克服が加速するかも
とか妄想してる場合じゃなかった

闇の試練対策強化のために校長凸しよう
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 20:56:44.63 ID:pDPQzHua0
デンと闇の試練について話す。ループ中の情報より本の情報量が多ければデンにとっても希望になるかもしれない
あと、念のためもう一度本にも目を通す。デンのいるときに解読作業していなかったはずなので
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 20:58:06.14 ID:OIiaUDRg0
クリスマス翌日、密やかに朝帰りをするティアとアルシェの二人に遭遇してしまう
いかがわしい想像がクロエの脳裏をよぎるが、それを察してかティアが先制してその想像を否定する
直後アルシェが何かを言おうとするも、ティアに口を塞がれて引きずられていった
実際のところどうだったのかは結局分からず、クロエの頭に(割とどうでも良い)疑問の種が残ってしまうのであった
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 20:59:49.11 ID:pEuZ6ICA0
水晶竜親子やルク等あまりおおっぴらに出来ない魔獣に家に居る間の注意事項を言い聞かせてる完全に魔獣達のお母さんなローラと遭遇
よかったら冬休み中1日ぐらい一緒にお城で過ごさない?と誘われる
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/16(土) 21:47:20.35 ID:cNznnyq8O
明かされた設定重すぎない!?
しかしデンは最後の闇の試練で毎回死んでるって事だけど
それは「闇の試練は毎回失敗している」のか「試練そのものは成功したけどデンは死んだ」世界線もあるという事なのか
後者なら大分楽にはなれそうなんだけどな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/16(土) 21:56:28.05 ID:TfjFgslcO
自分の場合は
実は『デン・ハザード』という人間は既に存在せず、現在のデンは変身魔法で『デン・ハザード』の姿と名前を名乗っている別の人間
みたいなのを想像してたらまさかのループ系という感じ
107 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:50:05.90 ID:pXc/e4kWo
クロエ「デン、今から校長先生のところに行くから付いてきてくれる?」


デン「あ、う、うん」


クロエ「帰省の準備とか大丈夫だったかしら」


デン「わ、私の親は世界中飛び回ってるから、家に帰っても誰もいないし……だから学校に残るよ」


クロエ「そうなの。じゃ、行きましょうか」


校長室ーー


クロエ「ーーというわけで、強力な味方を得たわ」


樹「あなたが……」ジロジロ


デン「……」ビクビク


樹「入学した時の情報と違いすぎて、あの天才デン・ハザードとは思えなかったけど……ひとまず信じるわ」


クロエ「校長先生もデンのこと天才って言うのね……」


樹「ええ。ウィンさんの後釜としてリリウムのマホリオの強さを引き上げてほしいと思ってたくらいよ」


クロエ「ウィンさんレベルなのね……」


デン「いやそんな、私なんかがそんな強い訳ないし、私でウィンさんと同じ強さだったらみんなウィンさんより強いみたいな訳わかんないことになってるよ」


樹「……」


クロエ「やられすぎて自分の魔法に自信が持てないらしいわよ」


樹「全く……見た目は元に戻ってるのに……」

樹「それで、クロエさんが伝えたいのはデンさんのことだけ?」


クロエ「冬休み中は闇の試練は起きないと思うけど、何か対策はできないかと思って相談に来たの」


樹「そうだったのね……」

樹「それじゃああの闇の本は? 何か発見があったり……」


デン「そ、それ知らない……」


クロエ「デンの前では見せたことなかったかしら。これよ。よっ……」キイイ…
108 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:50:33.61 ID:pXc/e4kWo
私の力を持ってして、闇の力を感知し学習し続ける魔本を創り上げた。

いずれ必要な者の手に渡り、きっと役立ててくれることだろう。



著者 アートルム
109 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:53:05.33 ID:pXc/e4kWo
クロエ「……なるほどね」パタン

クロエ「この本は、アートルムが創った学習し続ける魔本。だから闇の力に反応して前回の闇の試練のことも書いていた」


樹「アートルム……」


デン「伝説の魔法使い……」


樹「確かに、アートルムならそんな魔本を創ることも不可能ではないんでしょうね」


クロエ「真新しい情報は他にはないわね。とりあえずデンにも内容を共有しとくわ」


ーーーーー

ーーー




デン「……」


クロエ「どう? 何か発見はあった?」


デン「ぜ、全部新発見……かも。今までは私が体験したことしか知らなかったから、悩みを解決することが弱点を突くことになるなんて知らなかったし……」


クロエ「ちなみによ? 今までは一度も闇の試練は解決したことないの?」


デン「どうだろう……いつも闇が晴れる前に私は絶対に死んじゃうから、もしかしたら解決してるのかも」

デン「ただ……今まではそもそもクロエさんが演劇部に所属したこともなかったし、試練のために色んな人が集まってるのも初めてだから……」


クロエ「てことは解決するはずないわね」


デン「前回はドクロが来てたけど、あの時期にあんな強い敵が来るのも初めて。いつもは巨大な黒い狼が来てたし、もう少し簡単に倒せてた……」

デン「今回は確かに今までとは違う……気がする」


クロエ「それが聞ければ十分よ。今回は結果も違うわ」

クロエ「あなたは死なない。そして闇の試練も解決する。それで二年生からは平和に過ごすのよ」


デン「……うん」
110 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:55:37.95 ID:pXc/e4kWo
樹「対策としては、魔法の練習を怠らないことかしら」

樹「もしくは……その本に書いてある『闇の試練に打ち勝った者』に会いに行く……とか」


クロエ「……確かに、その手もあるわね」


樹「誰のことが書いてるか知らないけど、会いに行く前に私に連絡を入れること。危険な魔法使いじゃないとも限らないからね」


クロエ「分かったわ。それじゃあ部屋で準備してくるわね」


デン「あ、こ、校長先生。私は親が家にいないので寮で年越しします」


樹「了解したわ」

樹「それじゃあクロエさん、よいお年を」


クロエ「ええ、よいお年を」


バタン……


クロエ「誰もいない学校ってちょっと楽しそうね」


デン「そ、そうかな……」


ティアアルシェ「……」トコトコ


クロエ「あら、ティアにアルシェ」


ティア【こんにちは】


クロエ「クリスマスはどうだった? 昨日のうちは帰ってなかったわよね?」

クロエ(もしかして……///)ゴクリ


ティア【何もやましいことはしてません】


クロエ「ほんとに?」


アルシェ「えっちなこ」ガバッ


ティア「あっち行きましょうかアルシェ」ズーリズーリ


クロエ(『えっちなこ』……えっちなこと……かしら///)モヤンモヤン


デン「く、クロエさん? 行かないの?」


クロエ「そ、そうね。早いとこ準備しないと……」

クロエ(き、気になるわ……!///)ドキドキ
111 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:57:03.20 ID:pXc/e4kWo
自室ーー


クロエ「ヒカリ、これ忘れてる」


ヒカリ「わわ、入れ忘れちゃってた」

ヒカリ「あ、クロエ、これ良かったら持ってってよ。一日遅いけど、クリスマスプレゼント」


クロエ「舞台の映像?」


ヒカリ「何か参考になるかもでしょ? 移動のお供にでも見てみて」


クロエ「ありがたく見させてもらうわ」


ヒカリ「あとは……」


クロエ「駅かどこかで家族用のお土産でも買えばバッチリね」


ヒカリ「そうだね。最近冷え込むし……温まるものにしようかな」


クロエ「それじゃあヒカリ」ポンポン


ヒカリ「? 膝を叩いてどうしたの?」


クロエ「冬休みの間分なでなでしてあげるわ。それともいらない?」


ヒカリ「あ、えと……お願いします」ポフン


クロエ「よしよし」ナデナデ

クロエ「あ、そうだわ」カリカリ…

クロエ「これ、孤児院の住所よ。よかったら年賀状でも送ってちょうだい」


ヒカリ「ん……そうする……」ホニャア…


クロエ「もう、だらしない顔しちゃって」


ヒカリ「クロエのなでなでが気持ちいいせいだよ……」


ーーーーー

ーーー

112 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:58:06.80 ID:pXc/e4kWo
ローラとティアの部屋ーー


コンコンッ


ティア「はい」ガチャッ


クロエ「ティアいるかしら」


ティア「います。どうぞ」


ローラ「はい、復唱して」


クリアラピスルク「絶対にバレないように行動すること」

クリアラピスルク「美味しそうなものがあっても勝手に食べないこと」

クリアラピスルク「どこかに出かけたい時はちゃんと言うこと」


ローラ「はい、よくできました」ナデナデ


クロエ「……」


ティア「なんでも注意事項の確認だとか」


ヒカリ「お母さんみたいだね」


ローラ「あ、二人とも来てたの?」


クロエ「ええ。ローラ達にあいさつしてから出発しようと思って」


クリア「クロエ、よいお年を!」


クロエ「おー、クリアはいつでも元気ね。よいお年を」ナデナデ


クリア「きゅー♪」


ローラ「ヒカリさんも、よいお年を」


ヒカリ「うん。ローラさんもね」
113 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:59:18.84 ID:pXc/e4kWo
ローラ「えっと、クロエちゃん……よかったら冬休み中遊びに来て?」

ローラ「向こうの魔物もクロエちゃんに会いたがってと思うから」


クロエ「そうね。久しぶりにそっちに行くのもいいかも」

クロエ「……そうそう、リズはどうするの?」


ローラ「さすがに置いてけないから、我慢させちゃうけど召喚石に入ってもらってる」チャリン


クロエ「そう。じゃあ準備はバッチリなのかしら」


ローラ「うん。今も最後の確認をしてたところだから」


クロエ「じゃあローラと私は同じ方向の列車に乗るから、一緒に行くわね」

クロエ「ローラ、出発できる?」


ローラ「うん、大丈夫」


クロエ「あらためて二人とも、よいお年を」


ティアクロエ「よいお年を」


ーーーーー

ーーー

114 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/18(月) 23:59:45.45 ID:pXc/e4kWo
列車ーー


ガタンゴトン……


クロエ「今のところのみんなの悩みをまとめておきましょうか」


ローラ「うん」


皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


クロエ「……こんなところかしら」カキカキ
115 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 00:00:18.57 ID:aw00b9reo
ローラ「こういうのでもちゃんと自分のこと書けるとこ、好きだな」


クロエ「そ、そう……恥ずかしいけどね」

クロエ「で、聞きたいのは……ローラの魔法も闇の魔獣に効いたってこと。心当たりはあるかしら」


ローラ「もちろん! って言っても大したことじゃないかもだけど……」

ローラ「昔クロエちゃんと出会って、クロエちゃんが『リーケのお嬢様』とか『リーケの娘さん』とか言わなかったから……だからかな」


クロエ「……凛華と似たようなことかしら」


ローラ「似たような……っていうかおんなじかも」

ローラ「リーケって呼ばれるの、好きじゃなかったから」


クロエ「はー……ローラはローラじゃないの」


ローラ「それが嬉しいの。ローラって呼ばれるたびに『ちゃんとローラとして見てくれてるんだ』って思えるから」


クロエ「水津といいリーケといい……名家の娘って大変なのね」


ローラ(その悩みも確かにあった……けど、ほんとは人気者のクロエちゃんが私から離れちゃうんじゃって悩んでた。でも……一緒に過ごすたびにクロエちゃんがみんなのことを大切に思ってるのが分かったから)

ローラ(だから大丈夫。クロエちゃんは私のことをないがしろにしたりしないし、それに、私だってみんなのことが大好きだもん)

ローラ(クロエちゃんがこの先どうなっても、きっとずっと仲良しでいられる。そんな自信がある)

ローラ「……これからもよろしくね、クロエちゃん」


クロエ「え? ええ」

クロエ「そういえばクリスマスが終わったから、サンクスデイなのよね。友達やお世話になってる人に感謝を伝える日」

クロエ「……こほん。いつもありがとうローラ。これからもよろしく」


ローラ「……うんっ」

ローラ(ほら、やっぱりクロエちゃんは優しい)


ガタンゴトン……
116 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 00:00:46.08 ID:aw00b9reo
皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
117 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 00:01:13.21 ID:aw00b9reo
プシュー……


ローラ「んー……っ」ノビー


クロエ「久々に帰ってきたわね……」


ローラ「このあとはまっすぐ孤児院に行くの?」


クロエ「そうね、そのつもり。先生にも会いたいしね」


ローラ「そっか。じゃあここでお別れかな。私はクリア達にこの辺りの案内もしたいから」


クリア「んん……」クシクシ


ラピス「全く……クリアったらずっと寝てたんですよ。ほら起きて」ナデナデ


ローラ「ふふ、目が覚めるような飲み物でも飲みに行きますか」


ラピス「行きます!」


ローラ「じゃあね、クロエちゃん。またね」


クロエ「ええ。また」バイバイ

クロエ(……よし、行きましょう)


孤児院の名前 安価↓
「○○孤児院」でも「○○ハウス」でも構いません
118 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 00:05:06.04 ID:aw00b9reo
明日(日付変わったので今日ですが)クロエが「先生」と呼ぶ人物の設定を募集する予定です
設定を考えていただけると嬉しいです
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/19(火) 00:18:17.32 ID:pAHvPLDP0


グレイスフィールド・ハウス はマズいか

マクベス・エクスルードハウス
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 01:31:41.83 ID:APxpvaZSO
そういえば新年といえば初詣だけど、初詣でローラ以外の同級生に遭遇して挨拶とかする展開はありですか?
あとリーケの城以外で孤児院の近くに同級生の家はあるのかどうかとか
121 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 08:17:03.03 ID:aw00b9reo
>>120
神社仏閣より教会があるというイメージだったので、初詣のことを考えてませんでした
初詣どうしようか悩み中です

もちろん孤児院から出かけた先で誰かに出会うというのはありです

生徒の実家の位置関係は考えてませんが、洋名の人は割と近場、和名の人は遠い地方に住んでる、くらいの感覚で考えてます(もちろん人によって距離に差はあります)
全員と出会うようなことがなければ、安価で「実は近所に住んでた○○と出会う」みたいに書いてくれても大丈夫です
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 10:09:39.33 ID:MwcxT0ckO
和名組は凜華・楓・晶・嵐・時雨・百合江・くるくま・橘花やね
なんとなくなんだけど楓は吸血鬼の家系&多分家族単位で日光に弱そうだから、僻地とかのいかにもそれっぽい館に住んでてもおかしくなさそう
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 12:57:03.89 ID:CrlJnbQA0
カタカナ表記だけどモミジなんかは純和風名な感じするな。ヒカリもスタイル良かったりするしハーフとか個人的にはそんな感じの印象
124 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 15:22:45.76 ID:aw00b9reo
マクベス・エクスルードハウスーー


クロエ「まだここから出てから一年経ってないけど……懐かしいわね」


コンコンッ


クロエ「クロエよ。少しの間だけど帰ってきたわ」


ガチャッ!


???「クロエ! おかえりなさい!」


クロエ「先生、久しぶり」


???「お久しぶりですね。外は寒いでしょう。ほら、入って」


???のプロフィールを作っていきます
孤児院の名前が人名のようですが、先生の名前はこれに関係する名前でも、全く違う名前でも構いません

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/19(火) 16:49:36.75 ID:dbvjUzpRO
【名前】ソラ・エクスルード
【容姿】深緑のウェーブがかったロングヘアーに青の瞳 長身巨乳
年齢の割りに若く見えるとのことだが、実はクロエが小さい頃からほとんど容姿が変わっていない
【性格】時に厳しく時に優しいまさに先生の鑑と言える性格
孤児院の子供達のことを誰よりも大切に思っている
【得意魔法】相手の素質を見極めることが出来る(魔法以外のものも可)
それにより子供達が道に悩んだ時に助言を行っているが、仮に素質から逸れた道を選ぶと決めた場合でも最終的な選択は本人に任せている
【備考】マクベス・エクスルードハウスの責任者
孤児院の名前のマクベス・エクスルードは孤児院創設者の名前でありその子孫
実はクロエにも秘密だがクロエの親とは旧知の仲である

クロエの親との関係に関しては無理だったら削除で大丈夫です
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 17:26:02.01 ID:y2rg4Mde0
【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 17:27:37.30 ID:BuAewn5H0
【名前】グロッホ・フィンレック
【容姿】ピンク色のショートボブ、背は小さい
【性格】強烈なほどに孤児院の子を激しく愛する人、故に反抗期が入った子には鬱陶しがられてしょぼくれる
【得意魔法】衛星のように身体の周りにハートが物理的に浮いている、感情の高ぶりによって数や温度が上昇する、投擲したり暖房代わりだったり用途は様々
【備考】テンション高すぎる孤児院の先生、ちょっと頭のネジが外れてる
128 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 17:57:27.22 ID:aw00b9reo
1.ソラ
2.カーラ
3.クロッホ

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが先生となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが先生となります
自分の作成したキャラには投票できません
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:10:44.41 ID:dbvjUzpRO
カーラ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/19(火) 18:12:54.49 ID:qnM7ASnMO
1で
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:27:20.34 ID:HjAmu7B10
2
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:38:03.14 ID:GT/owxbKo
2
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:45:41.84 ID:f7F+H1IDO
2
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 18:46:14.57 ID:YqhbtyLRO
1
135 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 19:26:05.53 ID:aw00b9reo
先生はカーラ・ファウストに決まりました
設定は>>126を参照
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:35:36.94 ID:3mMY8ffC0
1
137 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:01:04.21 ID:aw00b9reo
カーラ「あらためておかえりなさい、クロエ」


クロエ「ええ、ただいま」


カーラ「お部屋は前のところを使ってください」


クロエ「ありがとう、そうするわ」


カーラ「さてさて、リリウムでのお話……聞かせてもらいますよ?」


クロエ「もちろん話すわ。まずね……」


ーーーーー

ーーー




カーラ「そうですか……闇の試練……」


クロエ「大変だけどきっと大丈夫よ。たくさん友達もできたし、みんな手伝ってくれてる」


カーラ「よいお友達ができたのですね」


クロエ「ええ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
孤児院にはクロエの魔法発覚後も何人か孤児が増えております
カーラやクロエの努力のおかげで、今いる孤児たちはクロエのことを怖がってはいません

2/5回目の行動です
2回目の行動終了後に年越しとなります
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:04:26.68 ID:MG4I8dnTO
約束通りローラの部屋で1日一緒にまったりと過ごす
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:07:38.41 ID:JepCh5lM0
孤児院の皆と遊んだり学校でのことを色々と話したりする
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:09:41.27 ID:kOcSpPXYO
リリウムでのことが気になったカーラからヒカリやレナを始めとした演劇部メンバー、同級生や上級生達について質問される
いつの間にか孤児院の子供達も集まってきて質問責めにされもみくちゃに
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:12:06.84 ID:f7F+H1IDO
大晦日(あるのかな?)に孤児院の大掃除等の新年を迎える準備をする
ローラも手伝いそのまま孤児院で一緒に新年を迎える
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:15:33.65 ID:AvPslN+r0
リーケのお城に遊びに行ったときにローラの親と会話する
その時に、最初はローラがクロエと友達付き合いをしていることを疎ましく思っていたが、ローラがクロエと関わっていく中で良い方向に成長したことについて謝罪と感謝をされる
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:25:58.61 ID:/HIztgLzO
そういえばローラママの存在は確定してたけど、>>1的にローラの両親ってパパ&ママとママ&ママのどっちなんだろ
144 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:28:29.45 ID:aw00b9reo
当然ママ×ママです
145 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/19(火) 22:31:21.17 ID:aw00b9reo
というより可能な限り男性はシナリオに絡ませないようにと考えているので、主要キャラの親はみんなママとお母さんで考えてます

男性で考えてるのは時雨や晶の道場での師匠くらいでしょうか(武道や魔力なしのスポーツは男性が強いので)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 01:07:15.89 ID:lwdNwTTBO
ママといえば他の家族の様子も気になるよね
例を挙げると
・アルシェは偏った教育されてるみたいだけど親との関係や家での様子はどうなのか
・吸血鬼の家系の楓と幼なじみの嵐の親同士の関係
とかかな
147 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:19:33.97 ID:6Irouegxo
カーラ「……あのー」


クロエ「?」


カーラ「確か演劇部に入ったんですよね?」


クロエ「ええ」


カーラ「あの水津真凜の娘がいるとか……」


クロエ「言ったわね」


カーラ「いいですねー。羨ましいです」


「あ、クロエだー!」ダーッ


クロエ「おっと。ただいま、みんな」


おかえりー!


「ねえねえ、恋人できた!?」


クロエ「できるわけないでしょ。勉強に部活にマホリオに……忙しいのよ」

クロエ(ティアとアルシェみたいな例外もいるけど……)


「なんだー。ローラお姉ちゃんと付き合ってるのかと思ったのに」


クロエ「残念ね、ローラとはそういうんじゃないわ」


「綺麗な人とかいないの!?」


クロエ「ヒカリに凜華に……美人さんはたくさんよ」


「すっげー!」


クロエ「まったく……ちょっと会わない間にませたわね、皆」


カーラ「ふふ、みんなクロエのことが取られないか不安なんですよ」


クロエ「ものは言いようね……」


「ねーねーもっとお話聞かせてー!」


クロエ「はいはい」


ーーーーー

ーーー

148 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:20:45.30 ID:6Irouegxo
翌朝ーー


クロエ「おも……」パチッ


「ぐー……」


クロエ「なに人の上で寝てるのよ……」ヨイショ

クロエ「ふあ……先生のとこ行きましょ……」ノソノソ


キッチンーー


クロエ「おはよう……」


カーラ「おはようございます」

カーラ「今日はローラさんのところに行くんですよね?」


クロエ「ええ。慌ただしくてごめんなさいね」


カーラ「いえいえ。せっかくですもの、心置きなく好きなところに行ってください」


クロエ「そう言ってもらえると助かるわ」


「おはよー」


カーラ「はい、おはようございます」


「あ……」タタタッ


カーラ「ふふ、あれは照れてますね」


クロエ「私の顔見て逃げたようにしか見えないけど……」


カーラ「あの子もクロエのことが大好きですから。いつか同じ学校に通いたいっていつも言ってるんですよ」


クロエ「……そうなの。照れるわね」


カーラ「……よし、朝ごはん完成です。皆を起こして食べましょう」


クロエ「ええ。起こしてくるわね」


ーーーーー

ーーー

149 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:21:48.08 ID:6Irouegxo
「えー、クロエ行っちゃうのー」

「遊ぼーよー」


クロエ「ローラと約束してるのよ。明日はローラ連れてくるから我慢しなさい」


カーラ「ということは年越しは……」


クロエ「ローラもこっちで年越しね。いいかしら?」


カーラ「もちろん構いません」


クロエ「そ。じゃ、行ってくるわ」


「いってらっしゃーい」


カーラ「いってらっしゃい、クロエ」


ーーーーー
150 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:22:15.77 ID:6Irouegxo
リーケのお城ーー


使用人「クロエ様、お待ちしておりました」


クロエ「この寒空の中待ってたの?」


使用人「仕事ですから」


クロエ「ったく……」ポイッ


使用人「おっと」パシッ

使用人「これは……」


クロエ「火炎石よ。握ってれば手くらい暖まるわ」


使用人「……ありがとうございます。ただの使用人に……」


クロエ「いいから中に通しなさいよ。ローラ待たせてるんでしょ」


使用人「いえ、待っているのはローラお嬢様ではありません。ローラお嬢様の母君です」


クロエ「……え」


応接室ーー


クロエ「うーん……呼ばれる心当たりがないわ……怒られるのかしら……」


ぎいいい……


ローラ母「クロエさん……ですね」


クロエ「……はい、そうです」


ローラママ「そんなかしこまらなくていいのに。いつもローラに話してるみたいにして?」


クロエ「そう、ならそうするわ。……で、なんで呼ばれたのかしら」


ローラ母「感謝の日ですから……」

ローラママ「感謝を伝えようと思ってね」


クロエ「?」


ローラ母「帰ってきたローラを見て安心しました。とても良い学校生活を送れているようで……」

ローラママ「やっぱクロエさんに任せてよかった」


クロエ「そんな大仰な……」


ローラママ「そんなことないよ。本当に感謝してる」
151 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:22:55.66 ID:6Irouegxo
ローラ母「私の家系は魔獣と会話ができる力を持ちます。それによって魔獣関連の事業でリーケは大きくなりました」

ローラママ「ひいばあちゃんの頃から魔獣以外に医療とかマホリオの大会運営とかいろいろし始めたんだっけ?」

ローラ母「そうです。結果としてここまで大きな家になりました。その代償でしょうか……」

ローラママ「ローラはちっちゃい頃からリーケの一員として育てられて、周りの人もリーケに取り入ろうとローラにくっついて来て……そのせいでローラには嫌な思いをさせちゃった」

ローラ母「でもあなたは違った。魔獣しか友達のいなかったローラにできた初めての人間のお友達」

ローラママ「だからクロエさんがいなかったらローラはずっと暗い人生を歩んでたかもって思って……そしたら感謝せずにはいられなかったんだ」


クロエ「なるほどね……特別なことをしたつもりはないけど」


ローラ母「クロエさん、本当にありがとう。これからもローラのことをよろしくお願いします」


クロエ「ええ。任されたわ」
152 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:23:22.08 ID:6Irouegxo
ぎいいい……


ローラ「あ、ママ、お母さん。ここにいたんだ」


ローラ母「少しクロエさんをお借りしてしまいました。あとはゆっくり過ごしてね」


クロエ「そうするわ」


ローラ母「そうそう、あの一緒に来たラピスさんとクリアさん……」

ローラ母「使用人達に見られないようになら、ドラゴンになって羽根を広げてくれてもいいですよと伝えておいて」


ローラ「あ……」


クロエ「バレてたのね……」


ローラ母「さすがにドラゴンは驚いたけど、私も何人か友達だしね。それっぽいなーって感じで気づいちゃったわ」


クロエ「すごいわね、リーケ親子……」


ローラ「あ、じゃあルクさんとリズのことも紹介するね」キンキンッ


ルク「どうも」


リズ「しゅあっ!」


ローラ母「……」


ローラママ「おお、鳥が喋ってる」


ローラ母「不死鳥はちょっと想定外」


ルク「どこかで監禁して実験とか……」


ローラ母「それはしません。驚きましたけど、ローラに懐いているようですし……何より大事なのは魔獣の気持ちですから」


ルク「……お母様もいい方ですね」


ローラ母「バジリスクも、育て方を間違えなければ良いパートナーになるわ。大切にね」ナデナデ


リズ「しゅるる〜♪」スリスリ


ローラ「うんっ」


ーーーーー

ーーー

153 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:23:49.16 ID:6Irouegxo
ローラ「明日は年越しパーティーをするんだって」


クロエ「ああ、昔私達が出会ったパーティーね」


ローラ「明日多分早水さんも来るけど……」


クロエ「早水……百合江部長ね。せっかくだから挨拶くらいしとこうかしら」


ローラ「そしたら、明日は挨拶してからクロエちゃんのお家に出発だね」


クロエ「お家っていうかまあ、孤児院ね」


ローラ「いいの。あそこはクロエちゃんにとってお家みたいな場所でしょ?」


クロエ「……ええ。あそこは大事な我が家よ」


ローラ「ん、よし」

ローラ「あ、そうそう。ラピスさーん?」


ラピス「はいはーい」モグモグ


ローラ「……」


ラピス「はっ」ササッ


ローラ「美味しそうなものがあっても……?」


ラピス「か、勝手に食べないこと……」


ローラ「その手に持ってるのはなんですか……?」ユラリ


ラピス「これは、あの、ローラさんの友人だと言ったらもてなしてくれて……せびった訳ではなくてですね?」


ローラ「……そっか。ごめんなさい、早とちりしちゃって……」

ローラ「もう……シェフの人達クロエちゃんにもいっつもお菓子とかあげちゃうんだから」プンプン


クロエ(『ローラお嬢様と仲良くしてくれてありがとう』って毎回渡されるやつだ……)


クリア「ローラ、これ……」テクテク

クリア「もらったけど、ローラに勝手に食べちゃだめって言われたから持ってきた」


ローラ「クリア……!」ギュー

ローラ「ラピスさんもクリアのこと見習ってください!」ナデナデ


クリア「えへへー♪」


ラピス「そ、そんな……娘を見習うだなんて……」
154 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:24:16.66 ID:6Irouegxo
ローラ「冗談ですよ。とにかく食べすぎないでくださいね?」


ラピス「は、はいっ」ホッ


ローラ「クリアも、食べていいよ」


クリア「わーい!」


ローラ「じゃあ食べながら聞いてください」

ローラ「えっと、例えばこの部屋は使用人は入ってきません。こういうとこでならドラゴンになっても大丈夫です」


ラピス「ふぉんふぉへふか!(ほんとでふか!)」


ローラ「ほんとです。校内だとそうそう羽根を伸ばせなかったでしょうから、ここでくらいのびのびと羽根を伸ばしてください」


ラピス「わー、嬉しいです」


クロエ「良かったわね」


クリア「うん!」


ーーーーー

ーーー

155 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:24:59.87 ID:6Irouegxo
翌日ーー


クロエ「……」ムクッ


ローラ「おはよう、クロエちゃん」


クロエ「おはよ、ローラ」

クロエ「うーん……」


がやがや


クロエ「もう人来てるのね……」


ローラ「朝食会からやるみたいだね。私達も食べに行こっか」


ーーーーー


ホールーー


がやがや がやがや


「ローラお嬢様だ……」


「ドレスじゃないのね……」


クロエ「えーっと……」キョロキョロ


百合江「あら……?」


クロエ「あ、いたいた。百合江部長」


百合江「クロエさん。どうしてここに……はっ!」

百合江「お泊りですわね! そうですわね!?」


クロエ「そ、そうだけど……。よく分かったわね」


百合江「っはぁーっ!」ドプッ


クロエ「鼻血!! ちょ、誰かー!」


ーーーーー


百合江「失礼。取り乱しましたわ」フキフキ


クロエ「落ち着いたみたいで何よりよ……」

クロエ「それとさっきの質問の答えになるけど、ここにいたのはローラと一緒に私の家で年越しするためよ」


百合江「ということはローラさんは今年はパーティーには出席なさらないのですわね」


クロエ「そうなるわね」


百合江「ではあまり引き留めても悪いですし……この辺りで失礼しますわ」

百合江「よいお年を」


クロエ「部長も、よいお年を」
156 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:25:27.32 ID:6Irouegxo
ローラ「あ、クロエちゃん」


クロエ「ローラ大丈夫だった? 変な人に絡まれたりしてない?」


ローラ「大丈夫。それより朝ごはん用意してもらったから、お部屋で食べよう?」


クロエ「ええ!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「そろそろ行くよー」


クリア「はーい!」


ローラ「クロエちゃんも準備できた?」


クロエ「こっちはいつでも」


ローラ「じゃ、しゅっぱーつ!」


クリア「おー!」


ーーーーー

ーーー

157 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:25:54.07 ID:6Irouegxo
マクベス・エクスルードハウスーー


ローラ「失礼します」


カーラ「はい、いらっしゃいローラさん。と……」


ラピス「ラピスと申します。ローラさんの友人で……」


クリア「クリアだよ! よろしくね!」


カーラ「ラピスさんとクリアさん。はい、よろしくお願いします」ニコッ


「ローラお姉ちゃんだー!」


ローラ「久しぶり、みんな」


「ローラお姉ちゃんは恋人できたのー?」


クロエ「こら、そういうこと聞かない」


ローラ「まだできてないんだー」


クロエ「ローラも答えなくていいから」


「じゃあじゃあーー」


クロエ「あーもー! 大掃除するわよ!」


ローラ「はーい」


「はーい!」


ーーーーー

ーーー




「終わったー!」


カーラ「おかげさまでとっても綺麗になりました。ありがとうございます」


クロエ「いいのよ、これくらい」


ローラ「あ、テレビ……」


『さあ! 全国マホリオ学生大会もいよいよ決勝! リリウム魔法学校対ーー』


クロエ「……ウィンさん決勝にいったのね」


カーラ「お知り合いですか?」


クロエ「友達で、先輩で……私が超えたいと思ってる相手よ」


『両チームの応援団も駆けつけております! 熱気はもはや爆発寸前! 試合開始はこのあとすぐです!』


カーラ「ふふ、では見ておかないとですね」


ーーーーー
158 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:26:21.69 ID:6Irouegxo
ウィン『よろしく〜』


相手1『よろしく』


審判『大将は互いに確認したな? では飛んで』


時雨『……』フワ…


審判『では……試合開始!』


相手2『魔弾【シュート】!』ゴウッ!


ナナ『防御魔法【シールド】!』ギイッ!


相手3『両手強靭【ダブルナックル】! そりゃ!』ブンッ!


時雨『手に魔力を集めて身体強化か』チャキッ


キンッ ブンッ!


実況『おっとこれは面白いことになっているぞ! 空中でまさかの肉弾戦だー!』


時雨『肉弾戦が物珍しいか。私にとってはそうでもないんだが……なっ!』ギュバァッ!


相手3『くぅ……っ!』


実況『ここで一人脱落! まるで戦い慣れたかのように攻撃を加えたのは時雨選手!』


相手1『大将狙い撃ち!』


相手2『了解! 岩弾【ロックボール】!』ボゴオッ!


相手1『煙幕魔法【スモーク】!』モワアッ


ナナ『!』


実況『大将のナナ選手が煙の中に! その上空には岩石が迫っているー!』


ウィン『……』ユラ…


ボゴオンッ!!


実況『岩が砕けたー! 中で直撃したかー!?』


審判『……』


もくもく……


相手2『どうやらリリウムの盾役はずいぶんな実力者みたいね……』


ナナ『ウィン……ありがとうございます』


実況『無事だー!! 空中で静観していたウィン選手がいつの間にか防御にまわっている!』
159 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:26:49.18 ID:6Irouegxo
ウィン『……』ボソボソッ


ナナ『え?』


ウィン『魔弾【シュート】』ズゴオッ!!


相手1『なっ……!!』


ナナ『ウィン、ストップ!』


ウィン『!』


ふしゅっ……


相手1『ひ、ひい……っ』


相手2『こ、降参します!』


ピピーーーーッ!


審判『試合終了ー!』


実況『ウィン選手のシュートが大将にあたる寸前、自力で魔法解除! 実力の差に降参しました!』

実況『とんでもない強さ! 在学中のプロ入りさえ囁かれるその実力は本物だったー!』


わああああああああっっ!!!


審判『両チーム整列。礼』


ありがとうございましたっ!


ーーーーー


カーラ「……」


ローラ「……」


クロエ「……」


「す、すっげー! プロみたい!」


カーラ「あ、あれを超えるんですか……」


クロエ「なんかどんどん強くなってるわね……」


ローラ「とんでもない強さだね……」


カーラ「今年最後にとんでもない試合を見れました。さ、晩御飯にしましょうか」


「わーい! ごはーん!」


ーーーーー

ーーー

160 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:27:51.66 ID:6Irouegxo
ローラ「年越しの瞬間ってドキドキするね」


クロエ「日付が変わるだけなのにね」


カーラ「そろそろ時間ですよ」


ーーーーー


楓「あと10秒……!」


嵐「9……」


ーーーーー


デン「8……」


ーーーーー


レナ「7……」


ーーーーー


ティア「6……」


ーーーーー


アルシェ「5……」


ーーーーー


凜華「4」


ーーーーー


モミジ「3……」


ーーーーー


ヒカリ「2……」


ーーーーー


クロエローラ「1!」


カチッ


クロエ「あけましておめでとう! ローラ!」


ローラ「あけましておめでとう、クロエちゃん!」
161 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/11/21(木) 00:28:24.97 ID:6Irouegxo
クロエ「今年もよろしくね」


ローラ「うん、いい年にしようね」


クリア「ん……」ムニャムニャ


ローラ「クリア達寝てるし、私達も寝よっか」コソコソ


クロエ「ドラゴンにとっては年越しも特別なイベントじゃないのかしらね」コショコショ


ローラ「かも」


もぞもぞ


ローラ「それじゃ、おやすみなさい」


クロエ「ええ。おやすみ、ローラ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

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今後三日程度の行動を指定してください

3/5回目の行動です
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