男「安価でモンスター娘のハーレムを作る」スライム娘「その2です」スララ「に!」

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117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 05:54:58.66 ID:9oF8RVWTO
職業 モンク
性別 女
名前 マイ
種族 人間
性格・趣味 明るくさっぱりとした性格
能力 徒手空拳と神聖魔法
武器 無し
強さ ハチカなら一人で倒せる
その他(身体的特徴・過去・勇者との関係・等々) 勇者の幼馴染 貧乳 魔物に両親を殺されたため、恨んでいる
118 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/15(水) 06:02:21.95 ID:i4pgC+2E0
age………
安価は一個ズラしです。
119 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/15(水) 07:41:36.45 ID:i4pgC+2E0
多かったですね。
なかなか来なくて悲しい。
勇者の仲間あと3人を安価下1から3(モンクは決定)
勇者を安価下4でとります。
あとハチカなら勝てる、は、ハチカになら勝てる、と言う解釈でよろしかったですか?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/15(水) 10:26:07.22 ID:4+8igpMDo
ちょっとふわっとしすぎてて逆に難しかったのかも
性別は男でもいいのよね?女の子貼るけど

職業 魔道士
性別 女
名前 ミリア(愛称ミリィ)
種族 小人族
性格・趣味 いわゆるメスガキめいた挑発的な性格。(後述の原因でニヒリストを拗らせた結果で、本来の性格は思慮深く奥ゆかしい)
基本的に他者を見下したような言動を取るが、心を許したもの、及び信頼に値すると判断した相手には相応の敬意を払う
能力 魔法と名の付いたものなら一通り使える。魔族相手でも
武器 魔法メインなので特になし。強いて言うなら魔力増幅の力を持った古めかしい杖を持っている程度
強さ 中々。まともに戦えば魔族でも正面突破は困難と思われる
その他(身体的特徴・過去・勇者との関係・等々)
外見年齢は人間の10歳児程度。実年齢は75歳(人間換算で25歳程度)
ヒトの醜い姿を色々と見たことが原因で基本的に他者を信用していないが、勇者及びその仲間のことは深く信頼している
ちなみに非処女。「過去に色々あった」らしい
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 11:52:20.29 ID:9oF8RVWTO
>>119
はい
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 12:05:18.31 ID:Xf9VqylhO
職業 スカウト
性別 男
名前 プーサー
種族 人間
性格・趣味 クールでニヒル 裁縫が趣味
能力 ダガーや道具などを使って戦う 罠の解除や斥候を得意とする
武器 ミスリルダガー 投げナイフ 煙玉などの小道具
強さ 身体能力は高い方では無いが、器用に立ち回って戦う(ゲーム的にいうならクリティカル、急所狙いのテクニックタイプ)
その他(身体的特徴・過去・勇者との関係・等々)
銀髪
実は初代勇者の妹の子孫だが初代勇者の血縁というだけで人間・魔物の双方に狙われたため隠している
今の勇者とはとある遺跡を攻略する際に手を組んだ。それ以降なんだかんだで友人
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/15(水) 12:06:50.11 ID:4+8igpMDo
すみません>>120の投稿者ですが
よく見たら書きかけの部分があったので補足です
能力の所の「魔族相手でも」の部分に「引けをとらない程の強大な魔力を持つ」と追加お願いします
124 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/15(水) 14:18:53.50 ID:c/Qqb3f30
勇者の仲間後1人です。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 20:02:39.76 ID:EprC+fURO
職業 僧侶(一応)
性別 女
名前 ガネーシャ
種族 天使
性格 一本気で人の話を聞かない
テンション高めで短絡的に動く
趣味 説教
能力 回復もできるがやたら物理攻撃に長ける
武器 メイスの二刀流
強さ 無鉄砲に動くが神格による加護があり鉄壁
但し無自覚の加護や素質が強い分集団戦闘では足を引っ張る傾向
その他(身体的特徴・過去・勇者との関係・等々)
勇者と出会い世界を旅しろという命を世界を救えと誤認し
勇者一行を振り回すトラブルメーカー
だが神格故の人徳なのか他者には好かれやすく憎めない
水色の長髪に低身長なグラマー
本人は自分の体型を気にせず
しょっちゅう胸を主張させて周囲を困惑させる
126 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/15(水) 20:04:15.77 ID:i4pgC+2E0
最後に勇者です。
127 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/15(水) 20:07:43.38 ID:i4pgC+2E0
安価下
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 20:47:13.40 ID:LzuHKxLdO

職業・勇者
性別 男
名前 アレン
種族 人間
性格・趣味 優しく穏やか。困っている人がいれば損得抜きで助けてしまうお人好し
しかし故郷を滅ぼした魔物達への憎しみはどうしても消せない
趣味は釣りと楽器(横笛)の演奏
能力 フィジカルもさることながら、魔法も攻撃・補助・回復と一通りこなせる
武器 神々を加護を受けた鎧兜、片手剣と盾
魔族特効の加護を得ており魔族にはかすっても大きな打撃となるだろう
強さ 基礎身体能力はあくまで鍛えた人間のそれを越えないが、神々の加護を受けており並みの魔族では歯が立たない程度に強化されている
その他(身体的特徴・過去・上記の仲間との関係・等々)
黒髪緑目。中肉中背でギリギリ成人していない程度の優男
かつて過激派の魔族により故郷の村の住民をほぼ皆殺しにされており、魔物には並々ならぬ憎しみを抱いている
そこを反魔族派の人々や神々に半ば利用される形で勇者となった
129 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/16(木) 16:34:39.88 ID:jp33m3MC0
男「ふむ……………報告書によれば、勇者パーティは……………

勇者>>128:名をアレン。故郷を魔族に滅ぼされた事を神々等に利用され勇者にされたお人好し優男。神の加護を受けた防具と魔族に大ダメージを与える神の加護を受けた武器を持っている。パーティー最強。

モンク(武闘家)>>117:名をマイ。勇者アレンと同郷であり幼なじみで、両親を魔族に殺されている。武器を持たずに神聖魔法で神気を纏い戦うバトルガール。強さはなかなか。

魔導士>>120:名をミリア。男程では無いものの膨大な魔力を持ち、世界に存在するほぼすべての魔法を使える。幼く見えるが実年齢は高いらしい。パーティーメンバー以外の事は信頼していない。強さはなかなか。

スカウト(斥候)>>122:名をプーサー。身体能力は中の上程だが、小道具やテクニックを駆使し器用に立ち回る事でそれをカバーし、敵の急所や弱点を突くことを得意とする。強さはなかなか。

僧侶?(ヒーラー)>>125:名をガネーシャ。背中に羽根が生えており、また勇者達の会話からおそらく天使と断定。パーティーの回復役として傷を癒すが、二刀のメイスでの近接攻撃もやたら強い。また戦闘は無鉄砲で隙だらけなのだが、加護が働いているのか防御力は有り得ないほど強い。また他人から好かれやすい。無自覚グラマー。強さは勇者にも迫る。

という事だな………………」

ゴブリン長「はい」

男「うーむ………………なるほどな……………天使がいるのが厄介では有るな………………勇者も魔族に強い攻撃力を持っているらしいし、そこに神格がいるとなると、俺はどうにか出来てもこっちの嫁達が危ういな………………」

ゴブリン長「では、私はこれで」

男「ああ、ありがとう。……………あ、そうだ。後で魔王様から斥候部隊に褒美が出るそうだ。よく頑張ったな」

ゴブリン長「………………! ありがたき幸せです………………!」

男「俺に言うな」

ゴブリン長「はっ……………!」

130 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/16(木) 16:38:54.87 ID:jp33m3MC0


〜その頃勇者一行、海友王国〜



勇者「国王陛下、お会いできて光栄です………………」

モンク(人魚王国の国王様……………しし、失礼の内容にしないと)カチコチ

魔導士(人魚王国に来るのは久しぶりよの。なんだか、以前来たときよりも雰囲気が明るくなったようにも思えるの…………?)

スカウト(たしかにここは人魚王国のはずだが…………………アレンは気付いてないようだが、ちょくちょく魚人もいるんだが? なぜ敵対しているはずの魚人が人魚王国に………………?)

天使(わー、お魚さーん♡ 天界にはいなかったからな〜………………下界って、綺麗だな〜………………♡)キラキラ

人魚王「うむ。はるばる良く来てくれた、勇者殿の一行よ。そちらの王から来るという話は聞いていた。まずは我が国のもてなしをしようとしよう」

〜宴中〜

勇者「な、なあ、プーサ」

スカウト「ん、なんだ?」

勇者「僕たちって、確か国王から命を受けて魚人王国を打破して友好関係にある人魚王国を守るためにここに来たんだよな?」

スカウト「ああ………………気付いたか?」

勇者「気付くもなにも……………なんで、宴の席に魚人がいるんだ?」

スカウト「なんなら歓迎の舞にもいたな」

勇者「魚人王国は敵国じゃなかったのか……………? というか、これじゃあ俺達が来た理由が………………」

魔導士「のうのう、ちょっとえーかの」

勇者「どうしだんだ?」

魔導士「なんか、食事の中に以前来たときには無かった食材が多用されてるでの。多分だが、これは深海の食材での」

モンク「深海の……………ん、プリプリしてて美味しい……………!」モニュモニュ

勇者「じゃあ、やっぱり人魚王国と魚人王国は……………」

天使「ん…………んっ…………………ぐすっ………………!」ポロポロポロ……………!

モンク「ってどうしたのガネーシャ」

天使「お、おいひぃよぉ……………………お刺身、おいひぃよぉ…………………お魚さん、綺麗でおいひぃよぉ……………エビさんもトュルントュルンだよぉ………………みんなといっひょにいれて良かったよぉ…………………下界来て良かったよぉ…………………」ポロポロポロ…………

モンク「また美味しくて泣いてるの………………よしよし」ナデナデ………

スカウト「いつも思うんだが、泣くほど天界の食事はマズいのか?」

天使「マズいって言うか…………食べるって言う概念が無かったもん………………もう天界帰りたく無いよぉ………………堕天しちゃうよぉ………………」モグモグパクパク

魔導士「みょほほほほ。それは困ったよの」

勇者「ほんとに困るって……………」

〜宴後〜

人魚王「して、勇者殿。わざわざ海道を使いこの海友王国に訪れたのには、何か理由が有るのであろう?」

勇者「は、はい。実は、私達の王国の国王から命を授かりまして、その………………」

人魚王「うむ。友好関係を築いているあの王だな。なんという命を受けたのだ?」

勇者「あ、えっと、その………………」

勇者「………………魚人王国を打破する手助けをせよ、と………………」

人魚王「なるほどな………………………」

勇者「しかしその…………もうその必要は無さそう、ですね………………」

人魚王「うむ。まだ情報が届いて無かったようだが、我らが人魚族は訳あって魚人族と手を取り合い生きて行くことになった。今は魚人族は深海を出て、日の光の降り注ぐこの場所に住んでいる。今は我らが王国には我と魚人王が君臨しており、人魚王国と魚人王国は併合し海友王国となった。そう王にも伝えておいてくれ」

勇者「わ、わかりました………………」
131 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/16(木) 16:39:22.39 ID:jp33m3MC0
魔導士「………………………」スッ

人魚王「うむ? どうされたか」

魔導士「発言をお許し下さい、陛下」

人魚王「宜しい」

魔導士「ありがたく……………もしよろしければ、なぜあれほどまで対立していた二カ国手を取り合うようになったか、教えてはくれませぬかの」

人魚王「ふむ、そう言うことか………………分かった」

人魚王「詳しくは言えぬが、まあ色々あってな。先に前我が国の元王子ローレンスと前魚人王国の王子セリックが結ばれてな。それで我らも仲良くしようと言うことになって、人魚王国と魚人王国も手を取り合ったのだ」

モンク(………………………ん?)

スカウト(えっ、今の、どういう事………………?)

天使(王子と……………王子………………?………………???)

勇者(お、俺の、聞き間違いか……………?)

魔導士「ちょっ、と、すいません。も、もう一度、おっしゃってもらっても構いませんかの……………?」

人魚王国「うーむ……………まあ、そう言う反応をされるのも無理は無い。見せた方が早いな。丁度二人そろっている時で幸いだった。二人を呼んで来てくれ」

人魚兵「はっ」

勇者(ま、まさか、同性愛とかそう言う…………………)

132 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/16(木) 16:40:35.80 ID:jp33m3MC0


人魚兵「連れて参りました」

人魚姫「はい。何でしょうか父上」

魚人王子「何でしょうか、人魚王陛下。ごぼごぼ」

勇者「………………………………………?」

モンク「………………………………………??」

魔導士「………………………………………???」

スカウト「………………………………………????」

天使「………………………………………?????」

人魚王「戸惑っているだろう。普通に人魚の姫ではないか、と。しかし、この人魚姫ララこそは、元私の息子であったローレンスなのだ。ララ、セリック殿下。こちらは勇者殿ご一行だ」

人魚姫「あっ、その、ご活躍は、話に聞いています。お、俺………いや、私は、元人魚王国王子、現海友王国の姫の、ララです」

魚人王子「へー、あんたらがあの人の言ってた………………あ、いや、何でもない。ごぼっ。ボクが、海友王国の王子であり次期王のセリックだ。ごぼぼぼっ」

人魚姫「で、こ、こっちが…………私達の子の、セルリア、です……………//////」チャプチャプ

人魚姫子「かぷかぷ、かぶぅ」

魔導士「ま、まさかっ…………………書物でしか見たことは無いが……………性転換、ですかの……………?」

人魚王「うむ、その通りだ。まあ、こういう事で我らはもう平和を手に入れている。もう手助けはいらぬが、まあせっかく来たんだ。ゆっくりしていくと良い」

勇者「は、はい……………お、仰せの、ままに………………」

133 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:06:17.72 ID:986Zl0SH0
〜再び男サイド〜

男「えー……………今日君達を集めたのには訳がある」

スライム娘(なんだろう…………旦那様がみんなを集める事なんてそうそう…………あるな)

ショゴス娘「てけりり……………」

スララ「さ〜るる〜」

虎娘「お腹重いい……………」ズシッ

リザード娘「早く話始めるだぁよ」ポッコリ

吸血鬼娘「もしかして、すぐそこまで迫っている決戦の事かのう?」

男「ああ。その事だ。……………みんな、決戦には参加したいだろう?」

デュラハン娘「ああ。必ず勇者を止めたい」ポコッ

サキュバス娘「あたし達も…………」

サキュバス友「敵をメロメロにして倒すし…………♡」ポコッ

人魚娘「私も一応強くなったし、水魔法使えるよー」

男「そうなんだが………………この中に、何人か参加できない者がいる」

ドラゴン娘「…………………まさか、子の事か……………?」ポッコリ

男「ああ、そうだ。子が腹にいる状態での戦いは、母胎にとっても子供にとっても危険だ。だから、決戦と臨月が被った者、臨月の一月前の者は、残念ながら決戦には参加させることは出来ない」

デュラハン娘「…………………!」

男「決戦前に産んでいればまだ参加は出来るが、な………………では、居残りのメンバーを発表する。もしかしたら、参加できる可能性がある、というメンバーも中にはいるがな……………」
134 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:07:08.67 ID:986Zl0SH0
〜不参加メンバー〜

ドラゴン娘(ロッソ)(実際には参加)

乳牛娘(ミル)

虎娘(ハチカ)(実際には参加)

リザード娘(カゲロウ)

デュラハン娘(レイア)

サキュバス友(シシリア)





男「…………………以上6名、決戦に参加させることは出来ない」

ドラゴン娘「やはり、か………………」

乳牛娘「あー……………こればっかりは、仕方が無い…………ですねぇ……………」

虎娘「残念…………ココハ、頼んだわよ」

狐娘「うん、チカお姉ちゃん…………!」

リザード娘「えー、お留守番は嫌だぁよ……………」

サキュバス友「一緒に行きたかったぁ……………」

サキュバス娘「しょうがないし、シシリアちゃん。あたし、頑張ってくるから!」

サキュバス友「うー……………」

デュラハン娘「…………………………」

男「……………………………レイア」

デュラハン娘「…………………ご主人………………様……………………そんな………………………なんで………………………」

男「レイアは強い……………だから、俺も惜しいよ」

デュラハン娘「す、すみません………………拙者が、こ、こんな時期に子を孕んだばかりに………………こんな、醜態を…………………!」ポロ、ポロポロッ……………!

男「レイアッ!」ゴォッ!

デュラハン娘「ひっ………………!?」ビクッ!

ウサ娘「きゃっ………………!?」

金龍娘「あ、主っ………………?」

男「……………………………確かに、子を孕んだ事で、君は因縁とも言うべき勇者との決戦に参加できなくて、悔しいかも知れない……………だけどな。その滞りは子にぶつける物じゃ絶対にない。子は授かった物だ。流石の俺でも………………………怒るぞ?」

デュラハン娘「ご、ごめんなさっ………せっ、拙者………………! あ、ああぁあぁっ………………! うぁああぁあああっ…………………! ひぐあぁあぁぁあっ…………………!」ボロボロボロッ、ボロッ……………!

男「……………………………」ギュッ…………………ナデナデ……………………

135 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:10:20.55 ID:986Zl0SH0
〜とある部屋〜

男(レイアは、本当に勇者との決戦を心待ちにしていたからな………………まあ、悔しくはあるだろうが、子の方が大事だ………………)

ガチャ

狐娘「おとーこさん」

男「うん? どうした?」

狐娘「あれ、珍しくせっくすしてないね」

男「俺だって四六時中ヤってる訳じゃないぞ……………で、用は、もしかして帰省の事か?」

狐娘「うん。今度は、赤ちゃんも連れて行きたいなーって……………♡」ユラユラ

狐子「くぷぅ……………」スヤァ…………

男「ああ、心配無い。じゃあ、準備しろ」

狐娘「はーい!」

136 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:12:54.54 ID:986Zl0SH0
〜再び紅葉の森の神社〜

虎狐父「二人が消えてからもう半年以上………………」

虎狐母「落ち込まないで、五木さん………………いつか、帰って来るわよ」

虎狐父「ああ、そうだな……………ひょっこり、帰って来るかもな………………」

虎狐母「………………………ねぇ、五木さん。あの、こ、今夜も………………」モジ…………

虎娘「……………………」

虎狐父「え……………こ、今夜も、かい…………………?」

虎狐母「は、はい………………また、今夜も……………あ、愛して…………………♡」

狐娘「……………………」

虎狐父「で、でも、ハチカとココハがまだ帰って来て無いのに……………」

虎狐母「だからよ……………二人はいつか必ず帰ってくる。だから、二人のいない今の内に……………ね………………?」

虎狐父「………………………ああ………………そう、だな………………」

虎娘「……………………」

虎狐母「五木さん………………♡」

虎狐父「六芽…………………」

狐娘「……………………」

虎狐母「五木さん………………!」

虎娘「……………………」

虎狐父「むっ、六芽っ………………!」グイッ!

狐娘「…………………あの……………」

虎狐母「あ……………♡」
137 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:13:33.68 ID:986Zl0SH0
虎娘「…………………スウウウゥゥゥゥ……………」

虎娘「どこまで見せられるの私達は!?」ガォォッ!

虎狐父「うおわぁっ!?」

虎狐母「だっ、誰っ!?」

狐娘「…………………まだボクたちが行方不明なのに……………ショック」

虎狐母「あ、え……………………はち…………か…………?」

虎娘「そうだよ私だよ!」

虎狐母「あ、ああ……………八花……………本当に、本当に八花なの……………? 夢じゃ、無いの…………? 幻じゃ、無いの………………?」ポロポロポロ………………!

虎狐父「ちょ、じょ、状況が理解、できな、え? え? 誰? その子、え、八花!? え、で、君誰!? この子ダレェ!?」

狐娘「ココハだよお父さん!」

虎狐父「え、おとうさ……………え? 家に娘は一人しかいな(ry

男「だあぁぁっ! めんどくせえ! 前に一回見たぞこの下り!?」ビカッ!

虎狐父「え………………あっ…………………?」パチクリ

虎狐母「あ、あら、私…………………………」パチクリ

虎娘「………………思い出せた?」

虎狐父「あ、ああ………………思い、出せた…………………」

虎狐母「不思議な感じね……………記憶が無かったときの記憶を覚えてるのって……………」

狐娘「ねえ、お父さんお母さん……………なんで、せっくすしようとしてたの?」

虎狐父「いやっ!? え、えっと、それはその〜……………絶対に帰ってくると信じてたから……………」

虎娘「あの会話って子供がお泊まり会に行っている時にやる会話であって、行方不明になっている時にやる会話じゃないわよ」

虎狐母「なんでかって言われると………………安心してたから、というか、希望に満ちあふれてたから、というか…………………」

男「……………すまない。これに関しては、俺のミスだ。2人が帰ってくるっていう催眠をかけたから、多分緊張が緩みに緩んでいたんだ………………」

虎狐父「そ、そうだそうだ! 君のせいだー、責任をとりなさい!」

虎狐母「そ、そうよそうよ! というか、あなた転移する前にお嫁さんが沢山いるとか言っていなかったかしら!? そんで逃げたわよね!?」

男「ははは。元気な夫婦だ」

虎狐父&母「「笑い事じゃない!」」

138 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:15:04.87 ID:986Zl0SH0


狐娘「ほら、おばあちゃんとおじいちゃんだよー」

狐子「きゅうー、きう、きぷぷ!」

虎狐父「あはは〜♡ おーおー、可愛いなあぁぁ♡」デロォン

虎狐母「お人形さんみた〜い♡ あ、私がおばあちゃんって分かるの〜♡」デロンデロォン

男(やっぱり、孫娘のパワーは絶大だな。さっきまで半ばパニクってた2人も、もうこんなにデロンデロンだ)

虎娘「………………………」ムスッ

虎狐母「あー、なつかしいわねーこのお腹……………ほ、ほら、八花も元は私のこんなお腹の中に入っていたのよー?」

虎狐父「あ、ああそうだ。さ、最初の子供だったから、あの頃は大変だったなー?」

虎娘「………………………」プイッ

虎狐母「………………ほんとーにごめんなさい、ハチカァ………………」

虎狐父「こ、この通りだから、な? 機嫌を直してくれよぉ………………」

虎娘「………………………」ツーン

男(………………と、対局的にハチカはとてつもなく機嫌が悪い。まださっきの二人の会話を引きずっているのだろう。まあ、はっきり言って俺も同じ状況なら、嫌だわな)

男「だからハチカ。あれは俺の刷り込み方が悪かったんだって。もう少し心配させるような刷り込み方をしとけば……………」

虎娘「………………………あんたがそう言うなら、良いわ………………許す」

虎狐父「ほっ………………」

虎狐母「本当にごめんねぇ…………………」

虎狐父「………………………と、こっちの問題が終わった所で」

虎狐母「………………………あなた」

男(やっぱりこっち来たか)

虎狐父&母「「お嫁さんが沢山いるってどういう事!?」」

139 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:15:43.41 ID:986Zl0SH0


男「…………………と言うことでまあその、一夫多妻という形を取っているんです」

虎狐父「魔王……………」

虎狐母「勇者……………」

虎狐父「………………………私達には分からないほど話が大きかった…………………」

虎狐母「つまりその………………仕方なくなのね……………」

男「いや、まあ……………仕方なくと言えば違います。俺は全員を最大限、平等に愛するようにしています。だから、ハチカも、ココハも、他の嫁達も、誰も仲間外れなんていません。許してくださいなんて言いません。ただ、理解して欲しいんです」

虎狐父「……………………………他の世界の事には私達には分からない。自分達の娘の他に嫁がいる、と聞かされたら、誰だって怒る。だがまあ…………………それでも、幸せなんだろう?」

虎娘「ええ」

狐娘「幸せだよ……………♡」

狐子「くきゅぅ……………くぷぅ…………」

虎狐父「それなら…………もう私たちが言うことは何もない」

虎狐母「私たちは、二人の幸せを一番に願っているから。もしひどいことでもされたら、すぐに私たちに言うのよ? ……………その時は煉縄家の全てをかけてあなたたちを取り返すわ」

男「出来る物ならやってみてください。まあ、もとよりひどいことをするつもりは有りませんが」

虎狐母「ええ、望む所よ…………………!」ユラァ………

虎狐父「もしそうなれば私も手加減はしないからな…………!」フワァ………

狐娘「……………なんかお父さんとお母さんの後ろに見えるんだけど」

虎娘「……………気のせいよ気のせい。………………………多分」

狐娘「そこは断定してぇ!」

男「ほう、オーラか…………………興味深いな。是非調査を……………」

狐娘「男さんも食いつかない!」

140 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/17(金) 12:16:34.64 ID:986Zl0SH0
〜昼、図書館〜

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……………

男(………………せっかくこちらの世界に来たと言うことで、俺は以前見た夢について調べる事にした。ココハとハチカに何か調べれるような場所は無いかと聞いたところ、どうやらこの町にも図書館と言うのが有るらしく、早速来て見た。興味深い書物も大量にあるが、読みあさりたい衝動を我慢して新聞記事を調べることにした。しかし、まあ量が膨大だ。どうあってもあの量から探し出すのは困難なため、行き詰まりかと頭を抱えていた所、このインターネットなる物を見つけた。初めてみる機械に最初は電源の付け方すら分からなかったが、図書館の職員に少し使い方を教わった後は完璧に理解した)

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……………

男(それにしてもこのインターネットは便利だ。調べれば調べた分だけ情報を返してくる。しかし、かれこれ数時間こうしてカタカタしているが、やはり情報が少ないのか夢の中の出来事には行き当たらない。国名らしき単語、なにかの団体らしき単語、人名らしき単語………………思い出す端から打ち込んでいるが、なかなか…………………………………)

カタカタカタカタカタカタカタカタ…………………カタッ

男(…………………………………………お……………………………これは……………………………………)

カチッ

男(俺の…………………………顔写真…………………………)

とうとう男が見つけた自分の前世の情報、安価下3つ(それぞれが矛盾しないようにお願いします)
確定しているのは善意から平和貢献活動をしていたこと。
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 12:32:17.81 ID:Wksc8DjuO
死亡時、全国紙にそこそこ大きくお悔やみ記事が載る程度には界隈で有名な人だったようだ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 13:04:41.26 ID:3QzQ29QaO
当時有名さを利用しようとして寄ってくる女性が非常に多く
それら全てをシャットアウトして清廉潔白に活動していた
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 15:45:44.84 ID:J1thX1qu0
実家は寺
男(前世)を心配する両親の反対を説き伏せて平和貢献活動を行っていた
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/18(土) 11:59:33.50 ID:DvX7mBW1O
男が魔王サイドで転生した理由が重要かな
現魔王はあまり黒幕に向かなそうだし
カレルのような要素が働いたか
もしくは男さん当時性欲溜め込んでいたとか
145 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:00:27.34 ID:Adr1V7HS0
俺(これは………………俺の顔写真と、何かの記事、か………………?)

俺「……………………………っ」

俺(内容は、前世の俺(仮)が死んだことについてだった……………この国の全国新聞で、割と大きく載っていると言うことは、俺(仮)は相当有名だったらしいな…………まとめると、こんな事が書いてあった)

 ×月○日、未明、□□国で米滝 飯治(こめたき はんじ)死亡。
 死因、テロによる爆死。自ら身を呈して大広場で自爆しようとしたテロリストの爆弾を抱えて走り、他に誰も犠牲を出さずに死亡した。
 □□国では生前も彼を慕う者も多く、今後英雄として殉死したという勲章が贈与される予定。
 日本に住む両親も、自慢の息子だったと酷く心を傷めている。

男(英雄、か………………俺の柄では無いな。これ本当に俺か? ただ顔が似ているという可能性もあるが………………ん? ブログ?)

男(ほう…………俺(仮)のインターネット版の日記のような物か。どれどれ……………)

 *月〆日
 今日は保護犬猫ちゃん達の里親を8人も見つけました! 新記録! 幸せになってねー!

 ●月∇日
 また千羽鶴が来ました。千羽鶴より物資をください。

 ♂月◎日
 今日は友達もつれて瓦礫処理に行きました。ボランティアのサイトはこちら→www**********.jp

 ▲月%日
 今日から前々から言っていた□□国に行きます。もしかしたら死ぬかも知れませんが、無事に帰ってこれるように祈っていてください。

 ▲月%日
 現状はこんな感じです。とにかくお金が足りません。
 ちょっとの募金で、こんな現状を変えられます。
 募金はこちら→www***********.jp、www**************.us
 100円からで良いので、どうか募金してください。

 ☆月◆日
 現地でも女の人に追われてまーす。
 というか日本から追っかけて来てる方がいるんですが!?

 ×月○日
 偉い人にお呼ばれしました。
 そんな大したことして無いんだけどなー。

男(日記は最低1日一度は作成されているが、それも×月○日で終わっている………………この日に死んだのか。コメント、というこの日記を見た者が自由に感想を言える所では、俺(仮)の死を悼む声が大量に来ている。……………生前のコメントは、俺(仮)の善行に対する賞賛声と、常に女に追っかけられているという事への嫉妬の声が飛び交っている)



カタカタカタカタカタカタカタカタ………………ッタン

男(さて…………………………ブログやネットで拾った俺(仮)に関する情報はまとめると、こうなる)

・善人
・死んだときに割と広い範囲でそれが伝えられる程度には有名だった
・当時有名さを利用しようとして寄ってくる女性が非常に多く、それら全てをシャットアウトして清廉潔白に活動していた
・童貞
・実家は寺という宗教的な意味合いの強い施設で、心配する両親の反対を説き伏せて平和貢献活動を行っていた

男(ということらしいが、やはり俺の前世とは思いづらいが…………内容は、あの夢と完全に一致する……………)

男(…………………とりあえずプリントアウトして、持って帰るか…………………)ピピッ、ウィーン……………ガッションガッションガッション……………

146 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:05:26.04 ID:Adr1V7HS0


虎狐母「………………あ、思い出したわ……………! そう言えばそんな事件もあったわねぇ………………」

虎狐父「私は覚えて無いな…………」

虎娘「何年前? ……………なるほど。ってことは、私が生まれる前、ね………………」

狐娘「相当前だね」

男「顔は完全に一致している……………しかし、さっき話した夢の事以外の記憶は無いし、童貞だし、性格も全然違う。これは、俺なのか……………………?」

狐娘「いや、どう考えても男さんだと思う」

虎娘「私も」

男「…………………根拠は、あるのか?」

虎娘「だって、記憶がある時点でまずほぼ本人だし…………ほら、これ。『平和貢献活動』」

狐娘「男さんっぽい」

男「平和、なぁ………………」

虎狐母「今も、男さんはあっちの世界の平和の為に働いているのよね……………?」

男「はい………………魔王様の命令で、結果的にそう言うことになったんですが」

虎狐父「それでも、素晴らしい事だ。………………あちらの世界の事情は分からないが、素晴らしいと思う」

男「ありがとうございます」

虎狐母「………………まあ、あっちの世界のことも色々あって大変だと思うしねぇ。こっちにいるときぐらいは、ゆっくりして行ってね……?」

男「……………ありがたいのですが、そうも行きません。あと1ヶ月で決戦ですから、明日の朝には帰らせていただきます」

虎狐父「そんな………………! 1ヶ月ぶりに会ったというのに………………」

虎狐母「……………まあ、記憶は消えるのだけどね」

虎娘「大丈夫よ、お母さん、お父さん。全てが終わったら、また戻って来るわ」

虎狐父「ああ……………」

男「……………俺は引き続き自分の事を調べていますので、お義父さん達は家族団欒をしていて下さい」

狐娘「うん、分かった……………」



虎狐母「あの……………九葉」

狐娘「なにー?」

虎狐母「ま、またもふもふしてもいかしら………………?」ワキワキ

狐娘「いいよー」

虎狐「あ、ありがとー……………♡」

147 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/21(火) 20:05:52.18 ID:Adr1V7HS0
〜その夜〜

虎娘「おとこ……………ぉ…………………♡」グー……………パー…………………

狐娘「すー………………すー…………………」

狐子「ん……………………ぁ……………………」

男(…………………あとたった1ヶ月………………あとたった1ヶ月で、世界の運命が決まる。嫁達も、魔王様も………………誰も、失いたくない。失わない為に、戦うんだ。守るんだ。強くなるんだ………………!)

男(…………………俺の前世の事をちゃんと調べるのは、また今度だ…………今日は、おやすみ。ココハ、ハチカ…………)モゾ………



今宵も何かが干渉してきた。
何が?>>安価下
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 20:17:03.00 ID:e+At3dSG0
この世界の神(♂)
男やハチカ達は異世界の邪神に魂を奪われて転生してしまった事を詫びる
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 20:25:51.29 ID:2DHAPyd9O
邪神に目をつけられそうなもの
男:生命への渇望や禁欲に伴う潜在的性欲
ココハ:TS願望
ハチカ:猫被って生活していた分の好きに暴れたい願望
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/01/23(木) 20:34:03.88 ID:4W3OBMR00
〜???〜

???『……………よ………………きて…………………とこ………………あの………………お……………………すいませ……………………………起き……………………………ちょ………………………願………………………しもし…………………………きてくだ…………………………なん………………………………………あの……………………………………目覚める……………………………目を……………………………………あなた…………………………………えっと…………………………は…………………………………おーい………………………起き………………………の、ね………………………起きな………………………………全然……………………ぐすっ……………………………』

男「……………………ん、んんっ…………………ふぁ……………?」パチッ

???『なっ、なんで、なんで起きないんですか…………? ま、まさか死んでる……………? わ、私が殺した? そ、そんな……………ひぐっ…………………』

男「…………………………」ジー

???『ひがっ…………ぐっ…………………えぐっ……………………』

男「……………………おはよう」

???『……………………ん、へ?』パチクリ

男「…………………勝手に殺すな」

???『う……………………うわあああああああっ!? 生き返った!?』ズザザザザ!

男「まず死んでいないが……………とにかく、ここはどこだ? 君は誰だ?」

???『はぁ、はぁ、はぁ………………! あ、ちょ、ちょっと………………ちょっと、落ち着かせてください……………………すぅー……………………………』

男「落ち着いてる暇があるか。俺が聞いているだろ……………………?」ピシ……………………!

???『わーっ! ちょ、ちょっと待って、あ、待ってください! お願いです! お願いですからぁ……………う、うぇーん……………!』ポロポロポロ…………

男「泣いたり驚いたり落ち着いたり泣いたり…………忙しい奴だな」

151 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/23(木) 20:35:48.11 ID:4W3OBMR00


???『んっ……………んっ………………んっ……………』コク、コク、コク…………

???『………………………ふぅー…………………』

???『と、取り乱してしまってごめんなさい……………』

男「はぁ………………で、お前は誰だ? ここは、どこだ?」

???『えっと…………わ、私は人間の死後の魂を司るこちらの世界の男神です。そ、そして、ここは私が創造した神域です』

男「男神かよ………………」ボソッ

魂神『えっ?』

男「いや、何でもない」

男(目の前の神と名乗る中性的な美少年は、髪も、瞳も、生命の神秘を感じさせるように真っ白だった。仄かに緑色を含んだ白い地面は、まるで木の表面のようにデコボコしており、ゴツゴツしていながらも転んでも怪我をしない程度には柔らかかった。俺の足元の地面はそのまま巨大な枝のように伸びており、霞むほど遠くで枝分かれして、恐らく数百メートルはあるであろう葉や蕾を付けているのが見える。また、感覚を研ぎ澄ますと、どこか遠くからあらゆる生物が産声をあげているようなかすかなさざ波の音と、胎の中にいるような心地良い潮の香りがする)

男「で、こっちの世界の神がなんで余所者の俺なんかを神域に呼んだんだ?」

魂神『は、はい……………そ、その、謝りたいことがありまして』

男「謝りたいこと………?」

魂神『はい……………米滝さん……………』

男「…………………! その、名前は…………………」

魂神『……………人間が死ねば、その魂は一度私の元に集められ、天国か地獄、もしくは煉獄に行きます。…………しかし、あなた方3人の魂は、私の元に来る前に…………名前は上げられませんが、とある邪神に盗まれ面白そうという理由で異世界に転生されてしまったのです…………』

男「……………じゃあ、俺は元々チキュウの住民で、コメタキって名前だったんだな?」

魂神『はい、そうです。本当に申し訳ありません…………!』

男「……………でも、邪神に奪われたって…………ハチカとココハは石碑に転移させられたんじゃ無いのか? 俺は確かに死んで葬式も挙げられているから、そこから魂を奪われて異世界に生まれた、というのは分かる。しかし、ハチカとココハは死ぬ前に転移の力を持つ石碑によってあっちの世界に転生されているんだぞ? 身体ごと消えているせいで、葬式も挙げられていない…………」

魂神『その石碑も、おそらくあのニャ…………あの邪神が作った玩具でしょう。恐らく、地球上にいる人間の中からランダムに秘めたる欲望のある人間を選び抜き、転移、転生させる、といった内容の……………』

男「そうか……………じゃあ、俺たち3人以外にも既に転移した誰かがいるかもしれないって事だな?」

魂神『はい………残念ながら私には権限がない為世界を超える事は出来ずあちらの情報は分かりませんが、権限を持つ神から聞いた情報によると、転移、転生した人々は決まって生前持っていた欲望に添った姿、能力になるみたいです』

男「ふむ……………じゃあ、俺の姿も、ココハの姿も、ハチカの姿も、欲望が反映されてるんだな」

魂神『はい………まあ、確信はありませんが…………』

男「……………じゃあ、俺が性欲強いのも?」

魂神『…………さあ?』

男「さあ、って…………」

魂神『多分ですが………色々とあったんじゃ無いですかねぇ…………』

男「分からないか…………」

魂神『…………ですが、もしかしたら少し記憶を取り戻す事は出来るかも知れません』

男「で、出来るのか…………!?」

魂神『………はい。魂を奪われてしまった事は申し訳ないので、お詫びとして頑張らせていただきます………貴方の魂の記憶に干渉すれば、あるいは』

男「……………その言い方だと、何か問題がありそうだな?」

魂神『……………はい。魂の記憶と言うには、貴方の魂の奥底に刻まれている記憶です。なので、もしかしたらそれを掘り起こすと言う事は、貴方の精神に深い傷をつけるリスクがあるのです。…………それでも、転生の秘密を探るのですか?』

男「…………今からか?」

魂神『はい。今夜は1ヶ月に一度あるか無いかぐらい干渉がしやすいので、なるべく今夜が良いのですが………』

男「分かった。じゃあ、頼もう」

魂神『……………分かりました…………では、目を閉じてください………………』

男「………………」

思い出してください…………貴方の魂の記憶を……………潜っていきます………………どんどん………………奥へ…………………深くへ…………………

男が性豪に、それも魔族の、魔王サイドに転生した理由>>下
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 20:40:06.71 ID:L9U7F8cr0
清廉潔白に禁欲的に活動していた男から禁欲さを取り除いて精に奔放になるように邪神がいじった。
それでも人間サイドだと前世と同じようになってしまうかもしれないからと邪神があえて魔族サイドに置いてみた。
(魔王が割と良い人だったので残虐な人物にならずに済んだが)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/23(木) 21:55:59.33 ID:Sij5rUAA0
人間の為に尽くした続けた結果
その人間に殺されてそれでも人間を最後まで信じ続けた男を見て
滅茶苦茶面白いと思ったので試しに人外にした
その上でどこまで人外に尽くせるかを見たり
人間を仇なす存在にしたらどういう風に人間を扱おうとするかを試そうとした

ついでにココハやカレルは男と元男の間に生まれるのは友情か愛情か
良くある疑問をきのこたけのこ論争並みの軽さで試そうとした
154 :オパビー ◆KAEGoYwefVpi [saga]:2020/01/25(土) 11:48:05.16 ID:V2BCICHA0


A「ねえアナタ………テレビで有名人でしょう? ねえ、アタシと付き合う気なーい?」

男「すいませんありません。では忙しいので」タタタタ………

A「あ、ちょっと………!」

男(女か………残念だけど、俺は一人でも多くの命を救うために必死なんだ………)

155 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:49:17.55 ID:V2BCICHA0


B「有名人さん。私なんてどお?」

男「すいませんそう言うのはちょっと………」

B「えー? ほら、私の身体好きにしてい良いのよ?」プリン

男「女の子はもっと自分の身体大事にした方がいいよ。それじゃ」タタタタ………

B「えー!? あんたホモ!?」

男(俺だって溜まる物は溜まるよ………だけどな………そんなことしてる時間は無いんだよ!)ムラムラ………!

156 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:50:10.29 ID:V2BCICHA0


C「あ、あの、米滝さん、ですよね…………?」

男「うん。そう、だけど…………君は?」

C「あ、あの、覚えてませんか………? 私、その、高校の時同級生で、米滝さんに助けて貰った…………」

男「ん…………? ああ、あの子ね」

C「そ、それで、その…………つ、付き合って貰えたり、とか…………」

男「うーん…………ごめん。そう言うのは受け付けていないんだ…………」

C「え、そ、そんな………! こ、今度一緒にお食事だけでも………!」

男「ごめん!」タタタタ………

C「そんなぁ…………」

男(………誰だあの子………あんな風に有名人の俺の知り合いを装って近づいて、あわよくば関係を持っちゃおうって人、居るんだよなぁ)

157 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:50:41.80 ID:V2BCICHA0


D「おにーさぁん。ねー、たったこれだけでヤれるんだよぉ?」

男「お金無いんだ。じゃ」タタタタ………

D「くっ………! やっぱり噂通りの固さね…………!」

男(噂……!?)

158 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:51:10.49 ID:V2BCICHA0


男(ふう………ようやく◻◻国に着いたか…………ん?)

C「はぁ………はぁ…………! こ、米滝、さん………! お、お待ちしてましたぁ………!」………タタタタ!

男「おわぁ!? き、君って………なんでここに!?」

C「ぜーはーぜーはー………! え、SNSでここに来るって言ってたので、さ、先回りを……………!」

男「すごいな君…………あ、付き合わないよ」

C「こんなにも意思を表示しているのに!?」

男「ごめんね!」タタタタ………

C「ま、待ってええええ!」タタタタ!

159 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:51:50.39 ID:V2BCICHA0


E「オニサンオニサン、ニホジン?」

男「あー、yes」

E「ワタシフゾクジョ。エチシテオカネモラウ。オカネチョダイ」

男「あー、no」

E「オカネホンノチョト! エチシテ!」プリプリ!

男「sorry!」タタタタ………

E「#\%@*!」タタタタ!

160 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:52:19.26 ID:V2BCICHA0


男「な、なんで海外に来てまで女に追われにゃあかんのだ…………!」

同僚「お前羨ましいなー。そんなに女に追われてよ………」

男「羨ましいもあったもんかよ………こっちは世界平和の為に命かけてるんだっつーの…………」

C「はい、タオルです」

男「あ、ありがとう…………」フキフキ…………

男「………………」フキフキ…………

C「………………」ニコ♡

男「………………………!!!?」

C「えへ…………♡」ニパ♡

同僚「あー、その子今日からボランティアに入った子だ。可愛がってやれ」

C「もう逃しませんよ…………ボランティアに入った私を追い出すなんて、出来ませんもんねー」

男「なに言ってんだ! ここでの活動がどんなに危険な事か………」

同僚「コメタキ!」

男「っ危ねえ!!!」ガバッ!

C「きゃ、きゃぁ!?」

ドカァァアアァアアン!

同僚「またかよぉ!」

男「っち………! ……………大丈夫か?」

C「あ…………ありがとうございます………………」カタカタカタ………

男「……………だから危ねえって言ったろ? …………帰るなら戦況が酷くなる前の今の内だ」

C「………そ、それでも、私は、米滝さんの側に………………」

男「……………じゃあ勝手にしてろ。死んでも知らねえぞ」

C「………………はい…………」

161 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:53:15.14 ID:V2BCICHA0


F「ア、アノ、コメタキニーチャン…………」(カタコト英語)

男「うん? いつも炊き出しに来てる子だね。どうした?」

F「ミー、ニーチャン、スキ………ダ、ダイテ……………?」クパァ……♡

男「ゔっ…………!?」

C「米滝さぁん…………? モテモテですねぇ?」ジロリ………

男「君に言われなくたって抱かないよこんな小さい子!」

F「ム…………ライバル?」

C「ええ…………あなたなんかには渡さないわよ?」バチバチバチ………!

F「ミーモ………ユーニニーチャンハワタサナイ」バチバチバチ………!

男「おい、俺どっちの物でも無いんだが」

162 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:54:36.26 ID:V2BCICHA0


C「本当に行くの…………? 危険じゃない?」

男「ああ、都市に近いお偉いさんのところだからな。最近は戦況も落ち着いてきているし、安全な筈だ。どちらかと言うと、二人が気をつけてくれ」

F「ウン…………キヲツケル」

C「じゃあ、気をつけてね…………」ギュ…!

男「あ、ああ……………」

F「…………ネー、ニーチャン」

男「ん? なに?」

F「……………コノクニ、ジュウコンデキルンダヨ」

C「え…………」

男「ゔゔっ!?」

F「…………ミーモモウケッコンデキルシ…………カンガエトイテネ。ジャ、イッテラッシャイ……………♡」チュ……♡

男「………………あ、あぁ…………」

C「………………結婚………」ドキ………♡

男(……………お、俺は……………どう、したら……………)

163 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/25(土) 11:55:14.57 ID:V2BCICHA0


男(電車の時間は………5分後か…………)

プルルルルルルッ

男(ん? ああ、俺の携帯か)

男「あ、かーちゃん?」

かーちゃん『飯治〜? 元気にしてる?』

男「うん、元気でやってるよ」

かーちゃん『良かった良かった。あ、あんたが高校の時に風邪ひいた時プリント持ってきてくれた女の子、覚えてる?』

男「…………ふんふん」

かーちゃん『どうやら危険を顧みずに、「米滝さんの所に行く!」ってそっちに行ったらしくてね。もしかして、あんたのところでボランティアをやってるの?』

男「あー…………まあ、そんなかんじ」

かーちゃん『あんたもあの子も、無事だろうな?』

男「大丈夫、一応無事だって…………」

テロ男「*******!」

ザワザワ………

男「………え、おい、マジか…………みんな、危なっ………!」

かーちゃん『どうしたの?』

テロ男「*********!」カチッ!

男「ごめん、かーちゃん…………! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

ドッ!

テロ男「***!?」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!

男(このまま、崖から……………)

ダンッ………!





テロ男「******〜〜〜!!!」

男(……………よく考えたら、俺まで飛ぶ必要ねえじゃん。しくった)

男(……………こんな事になるんなら、あの二人と結婚ぐらいしても良かったんじゃ無いかって……)




カッ





    良か   み な救  く  飛ん   死  な     とぅ    母ちゃ    る        ふ

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