男「安価でモンスター娘のハーレムを作る」スライム娘「その2です」スララ「に!」

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2 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/08(日) 09:04:12.26 ID:FucU9eU90
要望があったのでキャラ紹介などを載せることにします。
3 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/09(月) 12:36:35.61 ID:9ebef3rC0
男:このスレの主人公。魔力は高いが魔法がほっとんど使えない魔族の男で、自身が遣える魔王から勇者に反省文を書かせる(倒す)よう命を受け動く。自身の魔力を三倍ほどに増幅し従えたモンスター(メス限定)に与えることができる指輪を装備しており、力を手に入れる為にモンスター娘を次々と堕とし妻にしている。現在18人の妻(内3人が娘)と5人の娘(内3人が妻)がいる。

魔王:男の上司。様々なコレクションを持っている。力はあるが、最終的には勇者に倒されてしまう運命を背負っているため魔王ではない男に勇者退治を命じた。すでに男に力を越されていることは喜ばしく思っており、その力を見込んで男に次代の魔王の座を譲った。


以下嫁

スライム娘(スーラ):男の最初の嫁のスライム娘。一番男と交わっており、言ってみれば正妻の立ち位置。スーラの子と子孫は全員男の嫁にする事を約束している。子沢山(予定としては合計でスララを含んだ子が合計で7人、孫があと2人産まれる予定)。色んな媚薬を生み出し男のハーレムに貢献している。

スララ:スーラの娘。伊達おちんちんが生えてる(精子に似た愛汁を射精可)。子がいる(予定としては合計で5人、孫が1人産まれる予定)。

ドラゴン娘(ロッソ):調髪爆乳のドラゴン娘。以前は夫も娘もいたが、人間に殺された。3ヶ月後に子が産まれる予定。

乳牛娘(ミル):爆乳の乳牛娘。栄養満点のミルクを子供たちに与えている。3ヶ月後に子が産まれる予定で、決戦は不参加。

狐娘(ココハ):地球から転生してきた元少年のキュウビ。こちらの世界で姉であるハチカと再開し、現在は揃って男の嫁。子供が1人いる。

ゴブリン娘(オルク):とても珍しいゴブリンのメス。現在ロッソから戦闘訓練を受けている。子供が1人いる。

ウサ娘(レイセ):兎の獣人。畑を扱うのが得意で、今は野菜などを作っている。まだ妊娠していないが、7ヶ月後に子が産まれる。

虎娘(ハチカ):地球から転生してきた元JKのビャッコ。ココハの姉。3ヶ月後に子が産まれる。

吸血鬼娘(ルルノーベル):金髪紅眼のテンプレ吸血鬼。数百年生きている超強い吸血鬼だが、強すぎてつまらなくなったため力を封印していた。男に堕とされ、封印していた力は消え去ってしまったがそれでも相当強い。まだ妊娠していないが、10ヶ月後に子が産まれる。

リザード娘(カゲロウ):ロッソとは違い全身がウロコに覆われているリザードマンのメス。まだ妊娠していないが、3ヶ月後に子が産まれ、決戦は不参加。

デュラハン娘(レイア):一部の人間に名が知れている女のデュラハン。人間に恩があり、また子供が好きなためその笑顔を脅かす魔物や魔族を倒していた。魔族にも子供がいることを知り、その笑顔も守るために勇者と魔王の戦いを終わらせようとしている。4ヶ月後に子が産まれる予定で、決戦は不参加。

サキュバス娘(サルル):淫魔なのに純情なサキュバス。男と会うまでは運命の人を探していたため搾精は口だけでしており、性経験は無かった。まだ妊娠していないが、5ヶ月後に子が産まれる。

サキュバス友(シシリア):サルルの友人。淫魔だが、暴走した人間に強姦されオス恐怖症になった。今は男の精液のお陰で症状は和らいでおり、サルルとは時々レズセックスしている。4ヶ月後に子が産まれる予定で、決戦は不参加。

金龍娘(ナギ):一部地域では地母龍と崇められている金好きの地龍。身体の大きさの割に地声は可愛い。魔王城の地下の金脈が今のお気に入り採掘場。まだ妊娠していないが、11ヶ月後に子が産まれる。

悪魔娘(カレル):初代勇者がTS転生した魔族。正義のためなら大量虐殺もいとわないという危険な思想を持っているが、その原因は転生の時にとあるニャ………邪神に善性を奪われた事にある。現在は人間サイドからも魔族サイドからも追放され、肉便器兼小間使いとして男の屋敷で働いている。まだ妊娠していないが、8ヶ月後に子が産まれる。決戦は不参加。

人魚娘(アクア):男の幼なじみの人魚。人魚王国から魚人王国に嫁がされそうになっていたのを男が救った。まだ妊娠していないが、2ヶ月後に子が産まれる。


その他

カルル:ショゴス。スララが魔王から貰った卵から産まれた。けてりりと鳴く。カレルと名が似ているのは偶然か、何かの因果か。

遊女長(スズノミ):サルルとシシリアの故郷の森を淫婦街に開拓した時、その長に選ばれたサキュバス。

魚人王子(セリック):魚人王国の王子で、アクアの夫になる予定だった。色々あって元王子のララと結婚する事に。

人魚姫(ララ):元人魚王国の王子で、元の名をローレンス。男に捕まり牢に入れられ、極度の恐怖を感じたためメスに性転換した。ローレンスの頃同じ檻にいたセリックと友人になったが、性転換した事で性欲が抑えられなくなり獄中性交し結果結婚する事になった。

魚人王:セリックの父。息子が人魚王国の元王子と結婚したり自国を魔王の配下に付かされたりして色々大変だったが、結果的にずっといがみ合ってた人魚王国と協力関係になったことはまあ良かった。

人魚王:ララ(ローレンス)の父。息子が性転換して娘になって魚人王国の王子の嫁になった。魚人王国と協力関係になったのはまあ良いとして、性転換した娘とどう接すればいいかが最近の悩み。

ゴブリン:魔王と男の会話に出てくるゴブリンの中で一番偉そうなゴブリン。文章上ほかのゴブリンと区別は付きづらいが、頭が良く魔王の側近を勤めているゴブリン長。

勇者:魔王が男を旅に出した原因。人類の希望。三人の仲間と共に絶賛進行中で、3ヶ月後に魔王城にたどり着くらしい。性別も、年齢も、性格もまだ決まっていない存在。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 13:09:57.87 ID:VlfI7GxnO
このまとめ方…

貴様、さては◆oKcMbcCGiYだな
5 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/09(月) 13:16:52.01 ID:9ebef3rC0
はっきり言えばもっとサイドストーリーとか書きたいのですが…………
例えばカレル陵辱とか、カルルの成長とか、子供たちとの絡みとか、エッチとか、海人王国(人魚王国と魚人王国が合わさった王国)との絡みとか…………
ですが、時間とかの問題で、キツいです。
エロとか書き上げるのに割と時間かかるので…………
なので決戦までの三ヶ月間の安価をとります。
決戦までの3ヶ月の間、どんな事があったか、描いてほしいエロシチュやイベントやトラブルを安価です。
いつ頃どんな事があったかを書いてほしいです。
夜まで受け付けるので、その中から3つ良さげなのを>>1が選んで書きます。
ただし、新しいモンスター娘追加は無いです。

その3つが終わったら、とうとう決戦に行くので、よろしくお願いします。
長文すいませんでした。

決戦までの3ヶ月、何があったか?>>バンバン書いてください
6 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/09(月) 13:19:49.47 ID:9ebef3rC0
>>4
誰?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 13:39:51.01 ID:lzuESr3qO
カレルとカルルが接触してカレルに良い変化が現れる
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 16:41:37.99 ID:M9yVs4vO0
ハチカとココハの里帰り
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 16:53:24.23 ID:rX9mLbRA0
カレルが穏健な嫁と比較的打ち解けて
精神的な成長と肉体的な開発が同時に進むとか

元男の精神持ってるココハと猥談&容赦ない弱点責めとか
ルルノーベルからお互いあいつの前では過去の栄光や力も無意味と諭されつつ媚薬を体内に入れられていくとか

勇者サイドと人魚の国が接触する展開も有りじゃね
そもそも勇者達も天使とか妖精とか性別不確定とか(何なら今どちらでもないが男さんの力で雌になるなんてのも。つか人魚の男を性転換させたしね)
純粋な人間連中にしなくても良さそう
何なら人間だけど種族を変える手もあるわね
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 18:54:15.15 ID:aKWc0yRAO
スライム娘の一族による
嫁や各子供達に対する男さんを悦ばせる為の教育の様子
カレルを道具として実演役にするとか
あるいはカレルへの飴としてスライムの体でリラックスさせてあげる
11 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW :2019/12/09(月) 19:04:43.43 ID:lXplY25q0
あげときます。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/09(月) 23:46:28.89 ID:0LnqjQJiO
スライム娘達は別格として
各嫁が産んだ子どものエロ適正みたいなのも結構気になるな
13 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/21(土) 07:00:30.35 ID:eHWkdX/20
生存報告です。
14 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/28(土) 21:05:41.58 ID:Yl/z3qyB0
カルルとカレルが接触しカレルに変化があります。
15 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:08:33.98 ID:Yl/z3qyB0
〜とある日、とある部屋〜

悪魔娘「………………………」ゴシゴシキュッキュッ…………

悪魔娘「………………………よし…………」ペカーン



スララ「あんよがしょーず、あんよがしょーず♪」

スララ子1「ぴ、ぴぁ、ぴ」

スララ子2「ぴー………………ぴっ…………!」

カルル「てけりり、てけりり!」オーエスオーエス!

デュラハン娘「……………………カルルは、応援してるのか?」

カルル「てけりり!」

デュラハン娘「そうか………………可愛ゆし………………♡」ニヨニヨ

スララ「えへへへ。ふたりも、ちょとずつあしをつくてあるけるようになたしねー。カルルもおりこさんだね!」

カルル「てけりり!」

カルル「……………てけりっ……………?」ピキーン…………!

スララ「ん? ………………どしたのカルル?」

カルル「てけりっ……………てけりり!」ダダダダダダダ……………

スララ「か、カルル!? どしたの!?」タタタタタ…………

デュラハン娘「あっ、ちょっ、スララ! ……………あー、もう!」ヒョイヒョイ

スララ子1「ぴっ!?」

スララ子2「ぴあっ」

デュラハン娘「2人を置いていかないでやれ!」ダダダダダダダ………………



悪魔娘「次は……………そうだな。おやつの茶でも淹れて……………」

バァン!

悪魔娘「うぉっ!?」

悪魔娘(なんだよ……………またあいつの嫁の誰かが虐めにでも来たのか………………?)

???「…………………てけり」

悪魔娘「…………………ん?」

悪魔娘(…………なんだこの、謎生物は……………初めて見るぞ…………?)

???「てけりりりりりりり……………………」モゴッ、モグ、ブヂュッ、ゴボボッ……………!

悪魔娘「え…………………あ………………?」タジ…………

スララ「あ! カルル! こんなとこにいたの! かてにどかいちゃだめだて………………え、カルル?」

悪魔娘(カルル……………? なんで、こんなグロテスクな生物に俺に似た名前が………………? 新手の嫌がらせか……………? ……………そ、それともまさか、俺を犯す新しい方法として、この生物に俺を襲わせるつもりじゃ………………)

カルル「てけ、でげり、てげ、げげげ、げぁ、ばで、んぁ」ゴボゴボゴボゴボ、ゴブッ………………ガバァッ…………!

悪魔娘「ひっ………………」
16 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:11:23.73 ID:Yl/z3qyB0
スララ「か、カルル…………! め! すとぷ! めだよ! それごはんじゃな……………」

バグンッ

悪魔娘「がぼっ、がぼがぼがぼっ!?」

スララ「あっ……………!」

……………コツ、コツ、コツ、コツ

デュラハン娘「はぁ…………はぁ……………スララ、一体どうしたと……………勇者っ!?」

スララ「ど、どーしよどーしよ…………! カルルがカレルねちゃんたべちゃた! たすけないと!」

デュラハン娘「う、ううむ…………わ、分かった。助けよう」

悪魔娘「がぼがぼ、げほっ、がぼっ……………!」ジタバタジタバタ…………!

デュラハン娘(見たところ、変形し膨張たカルルは液体のごとく勇者の顔面にまとわりついているようだ。勇者が取ろうにもぶるんぶるんと滑って取れないらしい)ガシッ

ぶぉるんっ

デュラハン娘「クソ…………! やっぱり掴めないか…………!」

悪魔娘「げ、がぼがぼ、ごぐっ、がぼぉ…………!」

スララ「あ、ああああ……………! ど、どーしよ、どーしよぉぉ……………! このままだとカレルねちゃんしんじゃうよぉ……………!」

スララ子1「ぴぇーん、ぴぇーん……………!」

スララ子2「ぴー、ぴー!」

デュラハン娘「動くな勇者! っ…………………魔法で強引に剥がすかっ……………! グラビティッ!」ズンッ!

悪魔娘「ごぉっ!?」

カルルだったもの「ぎぎぎ………………」ミチッ…………!

デュラハン娘「な、こっ、これでも無理かっ!?」

悪魔娘「がぼ、ごぼ……………………」ジタバタ、ジタッ……………バタッ…………………

デュラハン娘(ゆ、勇者が弱って来ているっ……………マズい……………!)

デュラハン娘「こうなったら………………勇者を避けてカルルを切るしか……………!」シュインッ…………!

スララ「れ、レイアねちゃん……………? や、やめて! そんなことしたらカルルがしんじゃう!」

デュラハン娘「っ…………………もう、こうするしか、無いんだ…………………! それに、これで剥がせるとも限らない…………! スララ、主を呼んできてくれ……………! すまないが……………拙者は、カルルを、切るっ………………!」

スララ「う…………………わ、わかた………………ぐすっ…………………とちゃん、よんでくるっ………………!」ヒョイヒョイ(2人を拾う音)、タタタタタタタタ………………

デュラハン娘「…………………許せよ、カルル………………!」チャキ……………!

悪魔娘「……………………」ビクン、ビクン………………チョロロロロ……………

カルルだったもの「でげり、でげら、でげる……………」ウゴウゴ…………

デュラハン娘「…………………『グラビティ………………!』」ギギギッ……………!

デュラハン娘「『スラッシュ!』」ゴッ…………キインッ!

デュラハン娘「…………な……………………に……………………?」

カルルだったもの「ぎぎぃ…………」ウゴウゴ…………
17 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:12:29.59 ID:Yl/z3qyB0
デュラハン娘(と、止めた、だとっ………? 剣を弾くでも無く、折るでもなく、衝撃を完全に殺して、吸収して、止めた、だと………? な、なんなんだこの生物は…………いや、存在は……………!?)

カルルだったもの「ぎげぁ………ぎぎっ!」………ドクンッ!

デュラハン娘「っ!?」ババッ!

悪魔娘「…………ごぐっ、ごく、ごぐんっ」ズル、ズルズルズル………

デュラハン娘(カルルを………飲んでいる…………? いや、カルルが勇者の中に侵入している…………!?)

悪魔娘「ごく、ごく、ごぐ、ごぐ…………」

カルルだったもの「てけり………てけりり…………」ズルズルズルッ、ズルッ………

デュラハン娘(あれだけ飲んでいるのに勇者の腹は膨れていない………カルルは、どこに行ってるんだ…………?)

悪魔娘「ごく、ごくんっ………ちゅるんっ」ゴクン

デュラハン娘(飲み干してしまった………いや、全て、『侵入して』しまった…………)

デュラハン娘(………っ、そ、そうだ勇者っ……! 生きているか!?)ババッ!

デュラハン娘「勇者っ、勇者ぁっ!」ユサユサ

悪魔娘「……………」シーン……

デュラハン娘「そ、そんな………い、息を、していな…………」

悪魔娘「……………ひゅ………」

悪魔娘「げーっほげほげほっ!?」ガバッ!

デュラハン娘「お、おおう………!」ホッ………
18 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:13:23.04 ID:Yl/z3qyB0
悪魔娘「え、げっほぉっ!? がっ………はぁっ、はぁっ…………な、何が起きっ…………ぇげぇぇええぇえぇえぇっ…………!」ビチャビチャビチャビチャッ!

デュラハン娘(吐瀉物の中にも黒い物は混じっていない。ごく普通に昼食だったものだ。じゃあ、カルルは本当にどこに………?)

悪魔娘「ごぼっ…………けほっ…………はぁっ、はぁっ……………あー、マジかよクソが………せっかくさっき綺麗にしたってのによ…………」

デュラハン娘「ゆ、勇者。身体の方はなんとも無いか…………?」

悪魔娘「ん……………けほっ……………ああ。アイツの嫁の、レイアか…………………げほっ……………そうだな…………一応、異常は無い………………」

デュラハン娘「そうか………………」

悪魔娘「………………なにが、あったんだ? あの、変な奴が俺の頭を覆って、それから、凄い苦しくて………………そっから先は、覚えてない……………」

デュラハン娘「………………あの黒い生物は、全て貴様の中に入っていった」

悪魔娘「え、は、入っ………………え?」

デュラハン娘「結局剥がすことは出来なくて、そのまま貴様の口から、全て入ってしまった」

悪魔娘「お……………俺の中に、あれ、が………………………うぷ…………」

デュラハン娘(…………………こいつの事は、まだ許していない。……………と言うより、許さない。今回の件も、天罰、と言えばそうなるだろう。しかし、主がいつかは私達と同じ立場を与えたいという考えを持っているから、一応死なれては困る……………様子を見ておこう)

デュラハン娘「もし、何かあったら、直ぐに言え」

悪魔娘「…………………あ、ああ。……………分かった………………」

デュラハン娘「……………………」

悪魔娘「……………………」

悪魔娘「が……………………」

デュラハン娘「……………………ん?」

悪魔娘「あ、いたっ、頭が、がぁっ、い、いたいっ、ぐぁっ……………!」

デュラハン娘「おい、大丈夫か?」

悪魔娘「い、いや、無理だ…………………! これっ、これは、無理っ、づあっ!? がああぁあああぁああああっ!? い、いでえええええっ!? あ、頭がっ、頭が、割れっ、割れるっ、いだいいいいいいいっ!!」

デュラハン娘「お、おい! 落ち着け!」

悪魔娘「あがああぁあぁああっ、あ、ぎゃあああああああああああああっ! ぐああああっ、がっ、か……………」パタンッ

デュラハン娘「勇者っ!」

……………ドタドタドタドタドタ

スララ「こっちだよ!」

男「レイア! どうしたんだ!?」

デュラハン娘「あ、主っ! 詳しい話は後だ! 今はとりあえず勇者をっ!」

男「分かった!」

19 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:14:03.15 ID:Yl/z3qyB0


悪魔娘「すぅ………………すぅ…………………」

デュラハン娘「どうだったか、主…………」

男「とりあえずは、安定している…………しかし、身体のどこを探してもあのカルルっぽい反応は無い……………」

スララ「カルル……………」シュン…………

デュラハン娘「申し訳ない、スララ…………」

男「レイア……………少なくとも、君のせいじゃない。それに、その時のレイアの判断は正しかっただろう。……………スララ、席を外してくれるか?」

スララ「ん、とちゃん…………で、でも、カルルが……………」

男「ちゃんと探す。俺は、少しレイアと話がしたいんだ。良いな?」

スララ「……………………うん」コクリ

パタン

デュラハン娘「………………主。聞きたい事とは…………?」

男「いや…………なんというか…………レイアは死ぬほど…………いや、殺したいほどカレルの事を憎んでいるんだろう」

デュラハン娘「………………ああ」

男「……………それなら、なんで助けようとしたのか、と思ってな…………」

デュラハン娘「………………特に、深い意味はない。拙者はこの勇者の事はまだ憎んでいるし、犯した罪は消えない……………ただ、主が死なせたくないと言っていたから、死なないように動いただけだ。………………それと、もしかしたら時間が経つにつれて、少しずつ心の中で許してしまっているのかもしれない」

男「………………まあ、時間は全ての物事を解決する、とも言うからな………………それでも、良いかもしれない。でも、許したくは無いんだろう?」

デュラハン娘「……………ああ。どこか、許し始めている拙者がいる………………主。拙者が前に言ったこと、覚えているか?」

男「えーっと………………前に言ったこと?」

デュラハン娘「こやつをハーレムに入れるなら、拙者は主の元を離れると言ったことだ」

男「あー。あれな」

デュラハン娘「………………しかし、やはり時間が経ったからだろうか。今なら、こやつが主の子を産んで、それで命の大切さを痛感して、本当に反省したと言うのなら……………それを、許せる気がする」

男「あー……………まあ、カレルが子供を産んで、それで本当に反省するか、だな……………」

デュラハン娘「………………子を産む、と言うのは、本当に心地が良いぞ、主よ……………」サスサス

男「そうか……………俺は男だし、産ませてばっかりだからな………………」

デュラハン娘「ふふ…………拙者は、主の子を孕んで本当に幸せだ……………母になる、と言うのは、強姦や望まぬ妊娠をした者以外なら、どんな者でも心地よい物なのでは無いかと思うのだ」

男「…………カレルの場合は強姦に近い気もするけどな」

デュラハン娘「……………どうなるか、だな………………」
20 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [sage]:2019/12/28(土) 21:15:15.16 ID:Yl/z3qyB0
悪魔娘「………………………ぅっ、ううっ………………」

男「あっ………………目が覚めたみたいだぞ」

デュラハン娘「……………!」

悪魔娘「つつつっ……………頭、痛ぇ………………」ムク

悪魔娘「あ…………2人とも………………俺は………………?」

男「カルル………流動体の黒い生物を飲み込んだ後突然頭が痛いと言い出して、気絶したんだ。覚えてるか?」

悪魔娘「あ、ああ……………覚えてる……………全部、覚えてる……………」

男(とりあえずは、大丈夫そうだな……………)

悪魔娘「全部………全部覚えてる………! なんで………なんで俺はあんな事を………なんで、なんで…………!」

デュラハン娘「勇者……?」

男(………様子がおかしいぞ…………?)

カルルと融合した事により良心や善性を取り戻したカレルは、まずどうした?
記憶はそのままで、新しい感情が芽生えたような感覚。
安価>>下
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 21:29:27.86 ID:dUp7sjkt0
男たちに事情を話し土下座して謝った
そして、償いとしてなんでも使ってくれという
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 23:30:44.09 ID:h38IgQ+7O
衝動的に良心が悪行へのザイアクカンと変わり自害を図ろうとするが
無意識の部分でカルルに止められて未遂に終わる
ひたすら謝罪を取り乱し泣きじゃくる
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 08:36:41.45 ID:hw8Dv1HKO
男に対して俺の使命はお前を倒すこと
お前を討伐してやると丸腰で宣言し挑むポーズをとる
簡単に組み伏せられながら
俺を愚かに敗れた無様な敗者として
[ピーーー]なり犯すなり好きにしてほしいと嘆願する
24 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/29(日) 08:38:17.29 ID:dJ83yAv80
悪魔娘「ああ、なんで、なんで忘れてたんだ………………なんで……………!」

男「おい、どうしたんだ、カレル?」

悪魔娘「あ、あぁ……………………うぁ………………」ポロポロッ、ポロッ……………

デュラハン娘「お、おい……………?」

悪魔娘「お、俺はっ、俺は、この手でっ……………? なんで、なんであんな事をっ……………なにが、正義………………なにが、人間………………ぅ、うおぉおおぉぉぉぉぉぉっ…………………!」ボロボロボロボロボロボロッ……………!

悪魔娘「本当にっ、すまなかった…………!」バッ! ドゲザッ!

男「いっ!?」

デュラハン娘「…………………!」

悪魔娘「…………謝っても、無駄なことは、分かっている………………! 俺は、俺は、あんなっ、あんな事を、罪のない魔族を…………………!」

男「ちょちょちょ、ちょっと待て待て、一旦落ち着け。なんだ、どうしたんだ急に?」

悪魔娘「ぐぅっ…………がふっ……………こ、こんな事なら、転生なんて、するんじゃなかった………………! 虐殺なんてするぐらいなら、俺は、俺は死んだままでっ………………!」

デュラハン娘「…………………………」

男「だから………………一回落ち着けって、な?」

悪魔娘「う、ううぅうぅう、ぅああぁああぁああっ………………!」ボロボロボロボロ……………!

25 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/29(日) 08:38:57.30 ID:dJ83yAv80


悪魔娘「はぁ…………………はぁ………………………」

デュラハン娘「………………………………」

男「………………で、カレル。どうしたんだ急に人が変わったみたいに……………」

悪魔娘「………………俺は………………どうかしてたんだ……………いや、言い訳にするつもりは無いが…………………俺は、本当にどうかしてたんだ………………」

男「…………………詳しく、聞かせてくれないか?」

悪魔娘「ああ…………………」

悪魔娘「…………………この姿になってからの俺は………………俺だったけど、俺じゃ無かったんだ…………………この姿になってからか、途中からかは分からないが、俺からは大事な物が欠落していたんだ………………」

男「欠落?」

悪魔娘「ああ……………多分だが……………俺からは、善性とか、良心とか、思いやりとか………………そんな物が、無くなっていたんだ……………」

悪魔娘「…………………魔族を虐殺していたときの俺は、魔族の事は愚か、人間世界の平和だって望んじゃいなかった……………殺された人間の家族を悼みもしていなかった。ただ、自分が賞賛され、評価される事に喜びを感じ、建て前を建てて好きなだけ生物を殺すと言う行為に快楽を感じていただけなんだおく自分の楽しみの為だったんだ………………前世の勇者としての俺なら、同じ状況でもあんな虐殺はしなかったんだ………………………」

男「……………それで、どうして急にあんな事を言い出したんだ?」

悪魔娘「………………分からない。でも、とにかく今の俺は、ついさっきまでの俺とは違うんだ。欠落していた、思いやりが戻って来たみたいな……………そんな、感覚なんだ。今までの自分の行いを、全部受け止めて、後悔しているんだ……………俺が………………思いやりの無くなった俺が……………あんな………………………うぅっ!」ボロボロボロボロッ……………!

男(あのカレルが、こんなに大きく変わるとは……………カルルが原因か? …………いや、まだそうとは限らない。もしかしたら、俺に同情を誘うための『演技』なのかも知れない………………そう思っているのは、レイアも同じようだ)

デュラハン娘「……………………どういう、風の吹き回しだ?」

悪魔娘「……………………!」

デュラハン娘「貴様の話………………到底信じられる物ではない。良心が欠落していた………………? そんな話信じられるか………………?」

悪魔娘「………………………ぅっ………………ぐすっ…………………」

デュラハン娘「…………………見損なったぞ、勇者。そんな愚かなウソをつけど、拙者は貴様を許さぬ………………それに、良心が欠落していたからと言って、何なのだ? 貴様があの村人たちを殺したことには変わりが無いではないか!」

悪魔娘「…………………許してもらおうだなんて、ハナから、思っていない…………………ぐすっ……………………信じて貰えないのも、承知している………………」

デュラハン娘「なっ……………………?」

悪魔娘「ただ……………俺は、本当に自分の行いを後悔していること………………その償いの為なら、何でもすると言うことを、伝えたかっただけ、なんだ…………………」

男「ん? 今なんでもするって……………」

悪魔娘「ああ、なんでもする。犯してくれたって、使いつぶしてくれたって良い………………望むならこの命さえも捧げても良い…………………」

男「」

悪魔娘「………俺は、初代勇者として取り返しがつかない事をしたんだ…………今まで、お前…………男から受けた事も、恨んでいない…………全部、俺の自業自得、なんだ……………」

デュラハン娘(……まさか………こいつは、本当に………?)

悪魔娘「…………償いを、させてくれ………いや、させて、ください…………!」ポロッ……!

デュラハン娘の反応>>下1
男の悪魔娘に対しての待遇>>下2
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 08:46:51.14 ID:9JmlV22V0
自分を含めた戦闘力の高いメンバーとの真剣勝負を持ちかける(心変わりはまだ教えない)
ハンデや卑猥な条件にも文句を言わずボロボロでも勇者として戦う様子に疑惑を解く
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 08:50:13.61 ID:rpBDa0Em0
怒るがそれは自分の命を無駄にしようとしたことに対して
嘘をついていないことは察したので、大切なものを奪われていたことには同情して、償いに関しては諭していく
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 08:52:16.12 ID:9caRxz0hO
じぶんの子を産むよう事と勇者戦に参加することを約束させる
待遇を少し向上させて様子を見る 後、魔王に勇者の先生を奪える存在について尋ねる
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 08:55:19.94 ID:L4QCDxUzO
人間たちが新たな勇者を生んで魔王を倒そうとしていることに触れ
お前のように利用されて平和どころか混沌を生むことを繰り返させたくない
平和のためにお前の勇者としての知識や経験を全て俺にくれと頼む
ついでに他の嫁達に開発され続けた肉体を徹底的に可愛がってトドメの雌落ち
奴隷から愛玩マゾの奴隷嫁に格上げしてあげて他の皆と同等に扱ってあげる
30 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/29(日) 09:53:26.04 ID:dJ83yAv80
>>28勇者の先生とは?
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 10:06:36.33 ID:9caRxz0hO
先生→善性
32 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW :2019/12/29(日) 16:20:41.66 ID:GUKGJzTv0
>>26すいません、イメージが出来ないので少し詳しくお願いします。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 16:50:15.64 ID:umQGptwFO
レイアみたいなタイプは口先では証明できないならば
戦いを通じてその様子を見て判断しようとか考えそうだし
そこで仲間と戦わせて残虐な様子が出ないかで見ようとするんじゃないかなと

んでサキュバス達やスライム達がエロい攻撃しかけて
ありがちな卑劣な罠にはまった姫騎士状態でエロエロボロボロになりながら
心が折れず戦い方も真っ直ぐなままでレイアがとyとう認めて

みたいな感じ(具体的過ぎるかしら)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/12/29(日) 16:52:23.12 ID:umQGptwFO
長距離移動中で機種やID 変わってますが>>26です
お手数お掛けして申し訳ない
35 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/29(日) 18:08:11.29 ID:GUKGJzTv0
>>34いえいえ、ありがとうございます!
具体的で詳しくわかりやすかったです。
36 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2019/12/29(日) 18:37:43.32 ID:GUKGJzTv0
男(俺は直感からカレルがウソを付いていないことを確信した。根拠は無いが、あのカレルがウソを付いたとしても俺たちにこんな態度を取るはずは無いと思うからだ。……………もし、カレルが言っている事が本当に本当なら、本気で同情するな……………今のカレルの心境は、グチャグチャだろう。良心が罪悪感に圧殺されんばかりに押しつぶされているだろうからな……………。結論を言えば、俺はこのカレルの態度を見て信じたいと思っている。しかし、レイアがどう思うか…………………)

デュラハン娘「…………………………」

悪魔娘「うっ……………………うぅっ……………………」

デュラハン娘「…………………主」

男「ん、なんだ?」

デュラハン娘「拙者は、こやつがウソを付いているかどうかが分からぬ………………もし言っている事が本当ならば、許したい…………しかし、嘘八百を並び立てているのなら、切り捨てる」

悪魔娘「…………………………」

デュラハン娘「………………その区別が付かぬのなら、拙者が望むことは一つ………………」

男「…………………言って見ろ」

デュラハン娘「……………これでも、勇者だ。相当の力はある。だから、拙者ら主の嫁と、こやつとで戦ってみたいと思う」

悪魔娘「え……………?」

男「そう来たか………………分かった、良いぞ。……………君も良いな? カレル」

悪魔娘「あ、ああ………………」

37 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 10:13:25.06 ID:JSMiYZCt0
〜魔王城・闘技場〜

男「場所を貸していただき感謝します」

魔王「いや、いいいい。どうせ最近は使っていなかった闘技場だ。なんにせよ、戦う者がいないのだからな」

魔王「ところで………男。闘技場を借りて何をするかと思えば、これは面白そうな催しではないか」

悪魔娘「…………………」カチャ…………

ドラゴン娘「よし……………」パシッ、パシッ…………ボッ!

虎娘「うーん……………どこか、現勇者との模擬戦、みたいな雰囲気だわね……………」

吸血鬼娘「うむ。力を試す良い機会であろうな」

スライム娘「私戦闘員じゃないのに……………」

デュラハン娘(ビキニアーマー)「…………………」

男「はい。レイアの申し出で、元初代勇者であるカレルとあの五人とで戦う事になりました」

魔王「うむ……………観客を呼び込めば、すぐにでも満員御礼になりそうなマッチだな……………ところでこの勝負…………なぜ、5対1なんだ? まさか、何かの罰でいたぶる事にしたのか?」

男「いえ、違います。まず、カレルはあの五人が束になってかかっても良い勝負をするでしょう。負ける、とは言いませんが、リンチにする気は有りません。それに、この戦いは勝負ではありません」

魔王「勝負ではない…………」

男「…………あ、魔王様。準備が出来たようです」

魔王「…………うむ。では合図をかけてくるとしよう」

デュラハン娘「………………カレル」

悪魔娘「…………………レイア」

デュラハン娘「先ほど伝えたように、この戦いは勝ち負けを競う物ではない。戦うことが目的だ。その手に付いている腕輪の効果も、既に伝えた通りだ」

悪魔娘「ああ。殺す事が出来ない腕輪、らしいな…………」

男(あの腕輪、VR(Violence Rejecter)は魔王様のコレクションの一つだ。これを付けていると攻撃力が0倍になり、他人にダメージを与えることが不可能となる。またこの腕輪は他に装着されている腕輪ともリンクし、腕輪を付けているものが他の付けているものからダメージを受けた場合、体には損害はないが精神がその攻撃を『受けた』とみなし、苦痛を受ける。また、魔王様の追加のルールであの腕輪を付けていなければ致命傷を超えるラインの傷を受けていた、と見なされれば、つまり本当なら殺されているラインを超えると、強制的に場外に転移する仕組みにしたらしい。因みに、この勝負の間だけ、カレルの力を解放した)

悪魔娘「…………こっちも、全力でやっても良いんだな?」

デュラハン娘「ああ……………殺す気で………いや、死ぬ気で来てくれ」

悪魔娘「………………分かった……………!」ギリ……………!

他の嫁達「…………………ごくり」

スララ「…………………………」ショボン…………

男「ん………………スララ。どうしたんだ、そんなに沈んで。もしかして…………………カルルの事か?」

スララ「…………………」コク…………

男「………………スララは、カルルを他の2人の子とおんなじように思ってたもんな……………ちゃんと、調査もする。なるべく、探し出せるように、努力するさ…………でも、もしもの時は…………覚悟しといてくれるか……………?」

スララ「…………………ぐしゅっ………………!」

男(すまない、スララ…………………)ナデナデ…………

魔王「では、双方、準備は宜しいか」

悪魔娘「……………………」コクリ

ドラゴン娘「最初から、全力で行くぞ………………」メキメキメキ…………

虎娘「私も、手加減はしないわ……………がんばっテ鍛えたコオり魔法……………試させてモラうわヨ…………!」メキキキ…………!

吸血鬼娘「黒、白、チェス兵……………先ずは少しだけ出してみるか。お主ら、訓練の成果、妾に示してみよ」ポポポポーン

黒石達「「「ひゃうーん!」」」

白石達「「「みーみー!」」」

チェス兵達「「「仰せのままに!」」」

スライム娘「と、とりあえず、媚薬でも作りましょう……………」コポポポ………

デュラハン娘(………………ビキニアーマー……………いくら強いとは言え…………これは、やはり、色んな意味で戦闘向けではない…………………!)スラァッ………………チャキッ!

魔王「では、双方見合って…………………」

魔王「始めっ!」バッ!
38 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 10:14:30.42 ID:JSMiYZCt0
悪魔娘「うおおおおおおおおおおおおおっ!」バリバリバリバリバリバリ!

ドラゴン(娘)「うらああああぁあぁあっ!」ガッ、ガゴォンッ!

男(打ち合った! だが、これは………………!)

ドラゴン(娘)「ぐ、く…………………!」

悪魔娘「ふぅぅうぅぅっ…………………! ぜあああぁあぁああっ!」バリバリバリバリ! ドガガァンッ!

ドラゴン(娘)「が、ふぁっ!?」ズバッ!

男(力押しでロッソが負けた……………いや、力では勝っていたが、いなされたついでに切られた、といったところか……………流石は勇者だ…………)

虎(娘)「ガオオオオオッ!」バキバキバキッ、パキィンッ!

悪魔娘「くっ………………はっ!」ババッ!

男(そこに間髪入れずに白虎としての力を付けたハチカが氷の鎧を纏って突進…………カレルは避けたが、その先には……………)

黒石騎兵「ふん!」ブオン!

白石騎兵「しっ!」ブオン!

悪魔娘「うくっ……………! 雷旋っ!」ギィンッ! ズババババッ!

黒石騎兵「ぐはっ…………!」

白石騎兵「だぁっ!?」

男(ルルちゃんの使い魔であるボードゴーレムが奇襲を仕掛けたが、カレルの華麗な動きにより電撃をモロにくらい、あえなく死亡判定で場外)

黒石騎兵「も、申し訳ございません、ご主人様………」

黒石達「「「くぅ〜ん……………」」」

吸血鬼娘「あやまら無くともよい……………それはそれとして、練習メニューを見直しておくからの」

男(ルルちゃんの襲撃を退けたカレルは回転させた身体をさらに加速させ、当たりに金色の閃光を放ちながら回る光り輝くコマのような状態になり、そのまま超高速になった剣をロッソに叩き込んだ)

悪魔娘「ぉ雄雄雄雄雄雄雄雄雄っ!」バリバリバリバリバリバリ!

ドラゴン(娘)「ぐぁあああぁぁっ!?」ドゴォオォォォッ!

悪魔娘「はぁああぁああぁぁぁ!」ドッ!

デュラハン娘「グラビティ!」ズンッ!

吸血鬼娘「鎖黒錠躍(キングロウチェーン)!」ジャラララララララッ!

悪魔娘「…………ぐっ………!?」

スライム娘「おとと…………えーいっ!」

男(カレルの黄金を纏った瞬きがロッソに直撃し、ロッソが闘技場の壁まで吹き飛び壁が割れた。カレルは追撃しようとしたが、そこに重力魔法と拘束魔法を打ち込まれ、一瞬動きが止まった。その一瞬のスキを付いてスーラが媚薬弾を撃ち込むが…………)

悪魔娘「はぁっ!」バチチチッ! ジュッ!

スライム娘「デスヨネー」

男(媚薬は一瞬で蒸発されてしまった)

デュラハン娘「ふっ!」キュイン!

悪魔娘「くっ…………!」ギィンッ!

男(息をも付かせぬ五人の攻撃…………それをなんとかいなしているカレル。このまま五人が押し切るか、それともカレルが勝つか……………)
39 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 10:15:15.81 ID:JSMiYZCt0
〜三十分後〜

悪魔娘「はぁっ………………ぜぇっ……………はぁっ……………ぁっ……………♡」ボロッ……………ポタッ、パタタッ…………♡

デュラハン娘「…………………………」

男(戦いが始まってから三十分。やはり5対1ではきつかったらしく、カレルは徐々に押し切られていき、動きがどんどん鈍くなって行った。そしてついにはスララの媚薬を思いっきりかぶり、ボロボロになりながらエロエロになっている。さながら、卑劣な罠にはまり「くっ……………殺せ…………!」とでも言いそうな姫騎士のようだ。もはや、カレルに勝機は無いだろう。しかし、エロエロボロボロになりながらもカレルの心は折れず、剣の切っ先は真っ直ぐ五人の方を向いている)

男(因みに、五人の中で唯一スララだけが電撃を受けて死亡判定を喰らい場外になっている。あとで慰めてやろう)

スライム娘「……………………」ショボーン…………

ドラゴン娘「はっ!」ドッ!

悪魔娘「ぐっ、ぅぁっ………………! がぁっ………………!」ギィ! ガギンッ!

吸血鬼娘「ゆけ」

黒石王兵「ふんぬ!」ドォォッ!

白石王兵「ハッ…………!」ゴォッ!

悪魔娘「あ………………がああああぁああぁあっ!」バリバリバリバリ! ギギンッ! ギィィィィ…………バリィッ!

虎(娘)「ウォオオオオオォオオォッ!」バキバキバキ…………! ドッッ!

悪魔娘「あがっ、ぐっ………………ああああああああっ!?」バギャッ! ゴッ、ガッ、ザザザザザザッ……………!

悪魔娘「はぁっ……………あぃっ、ぅっ………………♡ んはぁっ……………♡ ぜえっ、ぜぇっ………………!」プシャッ…………ガクガク……………

デュラハン娘「…………………終わりにしよう」チャキッ……………ギリギリギリギリギリッ………………!

悪魔娘「はあっ…………はあ……………………っ! ぅ、ぐ…………………!」グ、ググッ……………! チャキッ!

デュラハン娘「『グラビティ……………………』!」ギギギギギギギシギシギシギシ…………………!

悪魔娘「ぜえっ……………ふぅっ………………………………『雷・神……………………』!」コォオォォォォォオォォ…………………!

男(………………ぶつかる。あの二人の、最強の技同士が…………………)

デュラハン娘「『…………………レイ』!」フワッ

悪魔娘「『…………………波滅』!」カッ

…………………………………

デュラハン娘「……………………………ッ………………」ガクンッッ

男(…………………………!)

悪魔娘「…………………………………がっ、ぁ…………………!」ドサァッ! フッ……………

男(カレルが…………………消えた。つまり、今残っているのは……………)

デュラハン娘「……………………………ぅ……………ふぅ………………ふぅぅ……………」

男(流石は、勇者だった。こちらが五人がかりだったというのに、これほど善戦するとは…………………)

悪魔娘「はぁ……………………はぁっ………………………」

魔王「………………終わったか。もう、腕輪を外せるようにしたぞ」

吸血鬼娘「うむ……………良き戦いであった。……………ぉおお。腕輪を外した瞬間に痛みが綺麗さっぱり無くなったのじゃ」

虎娘「まだ男の指輪つけてなくてこれって……………勇者、強すぎる…………」

ドラゴン娘「やはり力押しではダメか………………相当のダメージを受けてしまった……………」

スライム娘「皆さん、やっぱりダメージ受けてもその程度なんですね……………私だけ戦闘力無さすぎです……………」

悪魔娘(……………………負けて、しまった。これでは、認められないのだろうな………………)

デュラハン娘「……………………」ザッザッザッザッ……………ザッ………!

悪魔娘「…………! ………………レイ、ア…………………」

デュラハン娘「………………………」

悪魔娘「…………………………」

カレルの戦い方を見たレイアの判断と行動安価>>下1
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 10:25:54.16 ID:a6IIjoXUO
その意志と剣技をこれからも私達と共に振るってほしいと握手し抱きしめる
仲間と認めつつ媚薬で出来上がっている体を
今の勝負で負けたペナルティだとして
男に見せつけるように他の嫁達と可愛がってあげる
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 10:40:39.27 ID:a6IIjoXUO
あ、媚薬は腕輪外しても効果残っていると良いな
無理ならば勇者の中のカルルが発情させるとかで
42 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 13:07:36.34 ID:JSMiYZCt0
ペナルティはレイアが勝ち負けは関係ないと言っているので、無しにします。
媚薬の効果は腕輪に攻撃とはまた別の判定をされているので外してもそのままです。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 13:12:50.22 ID:BcGuGYpPO
了解です
男さんに来てもらって
biyakuno効果を治めつつ
その場の皆も一緒にちゅっちゅしてたら
指輪が……とかはいけるかしら
44 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 13:16:50.36 ID:JSMiYZCt0
>>43さあ、どうなるでしょう。
レイアの行動の後は先ず>>27-29が動きます。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 13:23:08.40 ID:8ALCFoRPO
おkです
46 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 14:10:44.01 ID:JSMiYZCt0
デュラハン娘「……………………すまなかった」ザッ

悪魔娘「えっ………………れ、レイア………………?」

デュラハン娘「拙者はどうしても、そなたを信じることが出来なかった。だから、戦いを通じてその化けの皮をはがしてやろうと思っていたのだ。圧倒的不利な状況、たたみかける卑劣な攻撃の数々…………そうして刺激し続ければ、いつかは隠している邪悪な残虐さが出るだろうと。しかし……………そなたの戦い方は、本当に勇者のような物だった……………だから……………許してくれ。あれだけそなたは拙者らに訴えていたのに、信じなかった拙者を…………………拙者が、そなたを仲間として認めることを、許してはもらえないだろうか……………?」

悪魔娘「…………………ぁ、あぁっ…………………ありが、とう……………! レイア………………本当に……………っ、おれはっ………………! ありがとう…………………っ!」ボロボロボロボロッ…………!

デュラハン娘「カレル………………っ……………」ガシッ…………ギュゥッ……………

悪魔娘「あ、ああぁっ………………ぐすっ、ああああああっ……………!」ボロッ…………! ボロボロッ…………!

デュラハン娘「その意志と、剣技をっ………………これからは、私達と一緒に振るって欲しい………………!」

悪魔娘「うん……………! ぁあっ………………はぁっ…………………!」ボロボロボロボロッ………………!

ウサ娘「良かったねぇ……………」

狐娘「うん!」

リザード娘「ほんどによがっだだなぁ」

男(これにて、一件落着、か……………………)

男(……………………いや、まだだ。可愛い娘の為に、『あの事』の解決策を探さなければ…………………)

男「……………カレル」

悪魔娘「んぅ………………な、なん、だ……………? はぁ……………はぁ………………♡」

男(まだスララの超特濃媚薬の効果は継続しているらしいな………………)

男「ちょっと良いか?」カムカム

悪魔娘「あ、ああ………………じゃ、じゃあ、また後でな………………」

デュラハン娘「ああ、カレル」



〜寝室〜

どう>>27-29の話(改変あり)を切り出すか>>下1
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 14:32:48.47 ID:TqucvEhI0
カルルと融合してしまったことでスライム娘が嘆き悲しんでいることを伝える

出来るのであれば、魔王の特殊なマジックアイテムでカレルの今の状態を損なわずにカルルを卵から産み直すことが出来るかもしれないと話をして
セックスへと持ち込み、産んでもらう
セックスの感覚を改めて知ったところで男との間に子どもを産んでほしいとお願いする

……こんな感じですか?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 14:50:46.61 ID:FWKKhLkNO
全て見ており嫁達がお前を認めたのだから
俺もお前のことを受け入れると優しく抱き寄せる
発情状態は敢えて見て見ぬふりで我慢をさせながら
お前が勇者ならば俺はお前のことを退治する立場にあると言い放つ
一瞬身構えそうになるカレルを要は俺の嫁になれと責めを開始
上記内容やカルルの存在を伝えながら
今身籠っている子どもをまずはしっかり産むように命令しつつ
イカせまくって女として陥落させる
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 15:03:46.83 ID:yQqaj7nA0
魔王のマジックアイテムで今カレルの中にいる子供とカルルを融合させて産ませて
改めて正しい心を取り戻したカレルを孕ませるのも有りか
決戦にも間に合うようになるし
50 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/03(金) 15:47:13.45 ID:JSMiYZCt0
色々とありがとうございます。
いい感じにします。
51 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/04(土) 15:55:00.30 ID:K/C2OR140
男「まずは、お疲れ様だった」

悪魔娘「あ、ああ……………勝つことは出来なかった……………あ、いや……………出来ません、でした…………」

男「敬語なんて堅苦しい…………今まで通りに話してくれ」

悪魔娘「………………ああ」

男「まあ勝つ負けるの勝負では無かったから、それは良いとして…………カレル。君に言いたい事があるから、ここに呼んだのだ」

悪魔娘「言いたい事……………?」

男「ああ。悪い事では無い……………まず一つ目。俺の嫁達は、全員カレルを許している」

悪魔娘「許す…………………」

男「確かに君は許されない事をした……………しかし、カレルはそれを後悔し反省し償おうとしている。それに、あの行動はカレルの本意でも無かった事だしな………………」

悪魔娘「………………だとしても、俺は…………………」

男「俺と、俺の嫁達は、君を許す。あの村の残された人々は今でも君を殺したいほど憎んでいるだろうが、俺たちは許す………………そう言われても、君自身は満足もしないし納得が行かないだろうな」

悪魔娘「…………………正気を失っていたから無実だなんて………………虫が良すぎる……………………」

男「だから、それでも償いたいと言うのなら、勝手にすればいい。自身の悪意が生み出した悲劇を、その行為の罪悪感を塗りつぶすために永遠に自分で償い続ければいい」

悪魔娘「………………………」

男「……………………償いなんてのは、結局は自己満足なんだ。自分の悪い行い以上の良い行いをして、自分の罪悪感を消したいが為に、人は償うんだ……………まあ、全員がそうとは言わないけどな」

悪魔娘「………………あの村の魔族の人々も、殺された人々も、人間も…………誰も許してはくれない。でも……………償いたいんだ…………………」

男「だから言っている。勝手に償ってろって。やるななんて一言も言ってない」

悪魔娘「………………………」
52 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/04(土) 15:55:39.62 ID:K/C2OR140
男「………………………因みに、俺はカレルの償いを支援する」

悪魔娘「………………!」

男「ボランティアだの人助けだの、やりたい事があれば俺に言ってくれ。出来る限りの支援はしてやるよ。金が足りなきゃ貸すし人員が足りなきゃ派遣する。材料は揃えてやる。あとは………………気が済むまで勝手に償ってくれ」

悪魔娘「…………………本当に、すまない………………! 何から、何まで…………………!」

男「良い良い………………それと、言いたいこと二つ目なんだが…………」

悪魔娘「……………なんでも、言ってくれ」

男「よし。じゃあ………………まあまあな付き合いだ。カレル、俺の目的は知っているだろう?」

悪魔娘「ああ。確か勇者に反省文を書かせるだとか……………」

男「そうだ。分かりやすく言えば、勇者退治だ。……………殺しはしないがな。どうやら、3ヶ月後に魔王城に付くらしく、俺達はそれに合わせて出兵し、魔王城の手前で決戦を仕掛けるつもりでいる。………………カレルにはその決戦に参加して欲しい」

悪魔娘「……………………」

男「…………………やはり、それは無理か…………………?」

悪魔娘「………………もし勇者に勝ったとして、その後はどうするんだ? 人間を、支配するのか……………?」

男「しない」

悪魔娘「………………じゃあ、虐殺を………………」

男「しない」

悪魔娘「…………………」

男「俺が望んでいるのは、『魔族の勝利』じゃない。魔王が産まれれば新たな勇者が産まれ、魔王を殺しに来る……………魔王は殺されまいと抗い、人々を殺し、勇者は人間を守るために魔物を殺し魔族も殺す………………互いに殺し合う。そんな連鎖を、断ち切りたいんだ。カレルのように死んだ後も利用されて平和どころか混沌を生むことを繰り返させたくない。平和のためにカレルの勇者としての知識や経験を全て欲しい。それと、出来る事なら、勇者を止める戦いに、参加して欲しい。……………俺が求めるのは、『全世界の人間と魔族の平和』なんだ」

悪魔娘「……………その言葉は、本当なのか……………? 信用しても、良いのか……………?」

男「ああ。本当だ。俺は、カレルを全面的に信用している。だから、カレルも信用してくれ」

悪魔娘「…………………」

男「じゃあ、俺がカレルを信用しているという証拠を見せてやろう」パラッ……………パァアアァァ………………!

悪魔娘「……………っ! そ、その本は………………!」

男「カレルの、悪魔契約の書だ。今、全ての契約を破棄した。君は自由だ。まあこれで殺されたら、俺がバカだったって事だけどな。………………さあ、俺は今丸腰だぞ?」ハンザップ

悪魔娘「……………………ぐすっ………………!」

男「………………泣くなよ………………」

悪魔娘「…………………ぐじゅ……………………勇者を止めよう。俺しか知らないことも、全て教えよう……………男に、協力する」

男「…………………ありがとう」
53 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/04(土) 15:56:51.58 ID:K/C2OR140
悪魔娘「…………ああ。……………それで、まだ、言いたいことっていうのは、有るのか……………?」

男「ああ。話は変わるが……………カレルと融合したカルル…………カレルを襲った黒い塊の事についてだ」

悪魔娘「そう言えば……………あ、あれって一体何だったんだ………………?」

男「それが、分かっていないんだ。謎の卵から産まれた存在なんだが、とても大人しい奴だったハズだったんだがな……………」

悪魔娘「話によると、俺の中に入った…………? らしいんだが…………」

男「ああ。急に何かを感知したように部屋を飛び出して、真っ直ぐカレルを襲ったようだ」

悪魔娘「…………………怖っ」

男「あのカルルは、スララの大事なペットだったんだ。いや、ペットと言うよりも、自分の子供が生まれた時期と重なったためか、子供という感覚にも近かった。それがいなくなり、スララは嘆き悲しんでいる。だから、出来ればカレルから引き離したい」

悪魔娘「で、出来るのかっ!?」

男「ああ。まだカルルがカレルの中に残っていれば、出来ない事はない……………だが、大きな問題がある」

悪魔娘「それは、なんだ…………?」

男「カルルがカレルに入ってから、カレルに大きく変わった事が有る」

悪魔娘「………………ぜ、善性、か……………? でも、まさかあの黒い塊が………………」

男「ああ、俺もまさかとは思った。しかし、その可能性は非常に高い。あのカルルは、カレルが転生の時に失った善性、カレルの半身である可能性は、十分にある。何の因果かは分からないが、名前も似ているしな…………」

悪魔娘「…………じゃあ、どうするんだ? 俺からその、カルル? を引き離したら、俺はまた………………」

男「ああ。まだそうと決まった訳じゃないが、元の状態に戻る可能性も高い」

悪魔娘「そ、そんなの、俺………………!」

男「だから、念には念を入れて、ちゃんと対策は考えている」

悪魔娘「……………お、おお……………それは、良かった……………で、いつ、その俺とカルルの引き剥がしはするんだ?」

男「今からだ」

悪魔娘「へー…………………え、今?」

男「ああ。now。この魔王様からまたお借りしたこの天秤型の魔道具、『ぬるま湯分割機』を使えば、かき混ぜた卵をまた黄身と白身に分けたり、湯と冷水を混ぜて作られたぬるま湯を再び湯と冷水に分けることが出来る。勿論、カレルとカルルもな」

悪魔娘「あ、うん。し、しかし、俺とカルルを分けたら、また俺は邪悪になってしまうんじゃ無いのか………………?」

男「確かに、これは湯と冷水を分割する事は出来ても、片方をぬるま湯に維持して湯だけを取り出すことは出来ない。しかし、とある方法を使えば俺はぬるま湯を維持する事が出来る」

悪魔娘「そのぬるま湯が、俺か……………で、どうするんだ…………?」
54 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/04(土) 15:57:23.65 ID:K/C2OR140
男「性交だ」

悪魔娘「え?」

男「原理を説明するのは面倒だから省くが、ようはカレルの中に俺の魔力たっぷりの精液を流し込んで今のカレルをなんとか維持しようってことだ」

悪魔娘「え、い、今から、か………………? ちょ、ちょっと、心の準備が…………………」

男「邪悪だったころの記憶は残っているんだろう? それなら、俺や嫁達と散々ヤったことも覚えているだろう?」

悪魔娘「そっ…………それは、そうなんだがっ……………! お、俺、元男だし、そんな………………」

男「………………こんなに、発情しているのにか?」クチュッ

悪魔娘「んっ!? ぁっ、あっ…………………♡」ビクッ、ビククッ!

男「カレルの身体は散々ヤって、散々開発しまくったんだ。性交が気持ち良いことなんて、自分の身体が一番良く分かっているだろう?」

悪魔娘「ち、違っ……………こ、これはぁ……………さっ、さっきの戦いで受けた媚薬がまだ…………………♡」

男「話している間もずっと股もじもじしていただろ。……………もう我慢の限界じゃないのか?」

悪魔娘「はぁっ………………はぁっ……………………♡」

男「………………あと、俺がカレルと交わいたいのは、カルルの事もあるが、もう一つ理由があるんだ」

悪魔娘「な、なんだよぉ………………♡」

男「カレルに俺の嫁になって欲しいから、だ」

悪魔娘「あ、えっ……………」

男「今までみたいな奴隷じゃなくて、きちんと嫁にしたい。そして、俺との子供を産んで欲しい………新しい命を、産んで欲しいんだ」

悪魔娘「はあっ、はあっ、ぁっ………………♡」

男「……………どうだ、元勇者カール。良い提案だとは、思わないか?」

悪魔娘「はぁ…………………♡ こ、子供………………新しい、命…………………沢山、命を殺めたこの手で、はぁ…………♡ その子を抱くことは、ゆ、許されるのか………………? ん……………♡」

男「ああ。………………それもまた、一つの償いなのではないのか? 新しい命を、この世に産み落とす。その事が、命を殺めたカレルにとっては…………………」

悪魔娘「ん……………………んぅ…………………♡ わ………………わかった………………そう、しよう…………………そう、させてくれ……………………♡ 俺を……………………お前の、嫁に………………………っ……………………♡」

男(ここまで、長かったな……………………まだ指輪は付いていない。今まで開発し続けたこの身体……………今度こそ、雌として、嫁として、徹底的に愛してやろう…………………!)

どう犯しますか?(例:絶対に快楽堕ちさせるほど激しく。恋人のように優しく)安価下。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 16:54:47.84 ID:yoaJXa2NO
恋人のように優しくしながらもじっくりと開発していく
56 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [sage]:2020/01/04(土) 17:06:54.93 ID:K/C2OR140
ここまで疑問点や「ん?」と思った場所などがあれば(長文書きすぎてなにがなんだか分からなくなっている箇所がある可能性があるため変なところがあれば訂正したい)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 18:44:08.51 ID:uK8jZIHBO
長文でも特に問題ないっす
最初に勇者から悪魔の娘にに転生して
世界を再び平和にするためにもまずはお前が
子を成し産み産まれた子を幸せにしてみせろと
完全に自分が男の嫁になったことを自覚させるまで
濃厚でねっとりしたラブラブセックス
その後虐殺への迷いを断ち切らせるために
拘束して両穴バイブで固定
散々嫁達に受けた仕打ちを思い出し泣き叫びそうになったところで
バイブを抜いてやりもう酷いことをする奴はいないとあやす
みんな許してくれるのと退行しかけたカレルに
これからは俺達が一緒に償ってやると言ってやりアナルは残して生ハメ
何か言おうとしたら全てキスで黙らせ
男が満足するまで抜かずに全て中に出し尽くす
58 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/04(土) 23:12:34.22 ID:cMw65Wc00
そう言えば、悪魔娘の男の呼び方。
既にだいぶ崩れてはいますが、キチンと決めます。
変わらなければそのままで。
二人称
今まで、オマエ→これから、安価下1
三人称
今まで、アイツ→これから、安価下2
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:20:48.41 ID:g6acw+AA0
我が主
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:24:42.50 ID:g6acw+AA0
あ、雌モードやエロの状況ではご主人様が良いかも
3人称は下
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:27:28.22 ID:2rUc8tNk0
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 14:24:00.07 ID:Nj2tbmCA0
完堕ち状態で
「このきちくぅあくまぁ」「お前が悪魔だろ」「こんなのもう(一生嫁として可愛がってもらうしか)ないじゃん」
みたいなやり取りほしい……ほしくない?
63 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/05(日) 21:52:08.36 ID:4LDe8/Op0
男(俺はそのまま発情しているカレルの手を引き、ベッドに押し倒した…………)ドサッ……………

悪魔娘「はぁ………………あっ、んぁっ………………♡」

男「君とはやった事がなかった、愛のあるセックス……………始めるぞ………………」

悪魔娘「ぅ、ん…………………ご主人、様………………♡」

男「ご主人様って…………………」

悪魔娘「呼びたい………………呼ばせてくれ、ご主人様………………♡」

男「………………まあ、好きにしろ」クチュ…………

悪魔娘「あっ、ひぁっ…………♡ ひんっ………………♡ んああああっ♡」プシャァッ♡

男「おっと……………想像を遥かに越える早さで絶頂したな?」

悪魔娘「はぁっ、んあぁっ……………♡ ず、ずっと開発されていたから……………♡ びっ、敏感、にっ……………♡」

男「我慢しなくていい。イきたい時に好きなだけイけ……………誰も、咎めはしない……………」クチュ…………クチュクチュクチュ…………!

悪魔娘「あっ、あああっ♡ んあああっ♡ ふああぁあぁぁああっ♡」ブシャッ! ブシュ、プシャアァッ♡

男「ん、んむ…………んちゅ………………♡」

悪魔娘「んぅっ、んう、むぅっ♡ んんんんんん〜っ♡」ガクッ、ブシュゥッ♡ ビクンッ、ビクッ…………♡

男「ん…………ぷはぁ。はぁ………………おいおい、ビチョビチョじゃないか」

悪魔娘「はぁ、ぁ……………♡ ご主人、しゃ、まぁ………………♡」ビク、ビクッ……………♡

男「ふぅ……………じゃあ、入れるぞ、カレル。本当に、俺の嫁になってくれるな……………?」ボロンッ………! ビギッ、ビギンッ…………!

悪魔娘「はぁ、はぁ…………な、なる…………♡ ご主人様の嫁に、本当の嫁になる……………♡ 子供も、産む…………♡ 沢山、産む……………♡」クパァ……………♡

男「良い返事だ、カレル………………」プチュ…………

悪魔娘「い、一気に、一気に……………♡」ドキドキ…………

男「一気に? …………良いのか?」

悪魔娘「う、うんっ♡ いつもみたいに、一気にいかれたい…………射抜かれたい…………♡ 俺を、俺を串刺しにしてくれぇっ……………♡」キュン、キュン♡

男「分かったよ……………望み通り、一気に…………」ググッ…………!

悪魔娘「はぁ、はぁ♡」

男「挿れてやるっ!」ドボヂュン!

悪魔娘「あ………………ぉお〜っ……………♡ んぉ……………♡」ガクガクッ、プシュッ…………♡

男「ふぅっ……………くっ…………………大丈夫、か……………?」

悪魔娘「ぁ…………………ひっ……………♡ ぉ、ちょ…………ちょっと、くるひぃけど………………らい、じょぶ、だ……………♡」

男(まあ、今までも一気に根元までブチこんでいたからな。身体が、慣れたんだろう……………さて、出だしこそ乱暴にしたが、ここからはねっとり、濃厚に愛してやろう。今回は陵辱が目的では無いのだからな………………)
64 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/05(日) 21:56:34.10 ID:4LDe8/Op0
男「ん、ちゅっ………………んぅ……………」ズズ……………パチュ…………♡

悪魔娘「んぉ…………………ふぁ……………ちゅっ…………♡ ちゅぅ……………♡」

男(このまま、カレルの羽の根本を揉む………カレルのここが性感帯という事も、とっくのとうに確認済みだ………)モミモミ………グリ、クリュクリュ………♡

悪魔娘「ん、んんんんっ!? んぅっ、んむぅっ♡」ビクン、プシャァ………♡ ビク………♡

男「はぁ………ふぅ…………んぅ……………カレル…………カレル………!」ズヂュ………ズズズズ…………バチュン♡ ズリュゥ、ズリュ………コリュウゥッ♡

悪魔娘「はぁっ………ああぁっ…………♡ んぉぁ……♡ んぁああああああっ♡」ブシャ、ビチャビチャ♡ ビグゥッ♡

男(やっぱり、邪気が抜けたのか顔も可愛くなっている………以前までが本当にカレルの本意じゃ無かった、と言うのが分かるな…………)プチュ………ズリュリュリュッ………ボチュゥゥ………♡ ジュズズッ………ドチュゥ…………♡

悪魔娘「あ、ぉ、んぁあ………♡ んぇっ………♡」ビグビグンッ………♡ ブシャァァ…………♡

男「ふぅぅうぅ…………はぁ………ふぁ………そろそろっ、一発目出すぞ…………!」ズチュ……ズグチュゥ…………♡

悪魔娘「あ、ぅん、うん………♡ あ………♡ ご、ご主人様………♡ 出して………♡ 俺の、中に………♡」プシャッ………♡

男「ああ、カレル…………俺の子を………産んでくれ…………!」ズズ………! ズヂュン!

悪魔娘「んぁぁあ……………♡」ギュゥウゥゥ…………!

男「んっ、んぅ……………!」ビュブッ………ビュブゥッ…………!

悪魔娘「ぁ、あああっ♡ んぁああ………♡」プシャァ………♡

男「ぐっ……! ぐぅうううううっ!」ボビュウウウウウウウウウゥウウウウゥウゥゥッ♡ バビュルルルッ♡ ドブドブドグドブゥウゥゥッ♡

悪魔娘「っぇ!? あ゛………♡ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡ んぉぁああああぁあっ♡ お゛っ♡ ぉお………♡ おぉぉ…………♡」だいしゅきほーりゅどぉっ♡ ギュゥウウゥウゥウウゥゥッ♡

男「ぐぅ、ふぅう、ん、ふぅっ……!」ビョグググググッ♡ ドボブブブブブゥ、ビュールルルルルルッ♡

悪魔娘「はぁ、へひっ………♡ へひぃ♡ は、腹、あつ………♡ あ……あぁ………………♡」ビクン…………♡ ビグビグッ………♡

男「ふ、ふぅ………はぁ………ん、カレル……カレ、ル…………ちゅ…………」ボビュ…………ドク………ドク…………♡

悪魔娘「んむ、んむちゅ…………♡ んぁ…………♡ はぁ、はぁ…………♡」ビグ……♡ ビググン…………♡

男「はぁ………気持ち、良かったか…………?」ナデナデ…………

悪魔娘「あ、ああ…………♡ お、お腹、タプタプになった………♡ んぁ…………♡ ん………♡」キュンキュン………♡

男「ん…………抜くぞ………………」ズ、ズズッ…………

悪魔娘「あ、ぁ…………! んぁあ…………♡」ビク………! ビグゥッ♡

男「んんっ…………!」ズボッ……!

悪魔娘「は、ぁあんっ♡」ドボボッ♡ ドロォ………♡

男「ふぅ……ふぅ…………」

悪魔娘「気持ち、いぃ…………ご主人、様ぁ………♡」

男「ああ………良かった…………」

悪魔娘「はぁ…………ん…………♡」

男「じゃあ、続けようか」

悪魔娘「え………続、き…………?」

男「ああ、カレル………俺の精力が底無しなのは知ってるだろ? ………俺が満足するまでヤって貰うぞ」

悪魔娘「ま、満足するまでって………そ、そんなにやられたら、お、俺、気持ち良すぎて壊れ…………」

男「まあ壊れるだろうな。………でも、俺の嫁になるんだから、それぐらいは大丈夫だろ」

悪魔娘「だ、大丈夫なわけ、ま、待っ…………あ、あぁ…………♡」

65 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/05(日) 21:58:59.64 ID:4LDe8/Op0
〜丸一日後〜

悪魔娘「………あ゛………♡♡♡ …………っぁ……………♡♡♡」カクン、カクッ…………キラッ…………♡

男「ふっ、ふぅっ………ん゛っ………!」ドビュルルルルッ! ビュグンッ♡ ドブブブブッ♡

悪魔娘「ぉ、お゛お゛っ………………♡ あぇっ…………♡」ビクビク…………♡

男「ふぅ、ふぅぅうぅ……………」ドク、ドク…………♡

悪魔娘「ぉ…………ぁ……………♡」プシャッ………チョロロロロ………♡

男(…………そろそろ、良いな…………魔力も十分だろうし………はぁっ……………指輪も、付いているしな…………)ズズッ………ズボンッ♡

悪魔娘「はへっ…………♡ あ゛…………♡」ビグンッ………♡

男「…………おーい、カレル?」ペチペチ………

悪魔娘「あ…………ぁっ…………? ………ぁぁ……………は…………あんっ…………♡ ご、ご主人様……………♡」ドロォ…………♡

男「おはよう、カレル」

悪魔娘「はぁ………はぁ…………気絶するまで、やるなんて…………♡ こ、この鬼畜ぅ………悪魔ぁ…………♡」

男「悪魔はお前だろ?」

悪魔娘「………んぅ………そ、そう言われると…………」

男「………とりあえず、これでもう大丈夫だ。幾らかの魔力は吸収されたみたいだし、そろそろ取り掛かろう」

悪魔娘「取り掛かる…………?」

男「ああ。この『ぬるま湯分割機』を起動する。カレルと、カルルを分けるんだ。…………俺の精子に含まれる魔力でカレルを維持しながらな」

悪魔娘「わ………分かった。今から、なんだな…………ん………♡」コポ………

男「………残念だが、恐らくカレルの人格を維持する事で精子の魔力を使い切る………つまり、精子が死ぬ。だから、受精した卵子も死んでしまう。………今回のセックスで子が生まれる事は無い…………」

悪魔娘「……………そう、か…………」

男「そう悲しむな。そうなっても、また交わえば良い。何度でも、抱いてやるよ」

悪魔娘「ま、また、抱いてくれるのか…………♡」

男「ああ………妊娠するまで何度もな…………」ナデ………

悪魔娘「ぁ…………ご主人、様…………♡」ギュ……♡

男「……………じゃあ、始めるか、カレル」カチャ……

悪魔娘「…………分かった」
66 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/05(日) 21:59:27.18 ID:4LDe8/Op0
男(ぬるま湯分割機、起動………)カシュッ………

男「………気を強く持てよ、カレル。カレルが今のままの自分で居たいと強く思う事が、一番大事だ…………」

悪魔娘「ああ…………俺は、今のままの俺でいたい…………もう、あんな残忍な俺にはなりたく無い…………もう、あんな悲劇を繰り返したく無い…………!」ギュ………!

ぬるま湯分割機「」カチャッ、カチャッ…………カチャカチャカチャカチャカチャカチャ…………!

悪魔娘「…………手を握っていてくれ、ご主人様……………」

男「ああ…………」ギュゥッ…………

ぬるま湯分割機「」カカカカカカカカカッ………! カーーーーーーッ………!

悪魔娘「…………あ、あっ…………!」ズキッ………!

男「カレル………!」ギュッ……!

悪魔娘「あ、ぁああぁああああああぁああぁあああっ!? が、ぁあああぁあああぁあああああああっ! 頭がっ、があぁああああああああああっ…………!」ビキビキッ………!

男「大丈夫だ、大丈夫だ………! カレル………! 君は、君だ…………!」

悪魔娘「はぁっ、ぁあああああぁああっ、がっ…………! ぐぁ…………げ……………」カクン……………

男「……………カレル…………? カレルッ!?」

悪魔娘「………………ごぶっ、ご…………」ボコボコボコ………

男(カレルの腹が、異様に膨らんでいる…………だ、大丈夫なのか!?)

悪魔娘「ごべっ、がぼ…………! ぉ、ぉげぉおおぉおぉぉぁっ…………!」ズルルルルルゥッ! ベチャッ!

男(な、何か吐いてっ……!)

???「……………て、てけり…………」ズル………

悪魔娘「…………げ、げーっほっ……! げほぉっ! げほっ! げほぉっ! ………! ぺっ、ぺっ………!」

男「大丈夫か………!? カレル…………!」

悪魔娘「はぁっ……………はぁっ………………」キラッ……

男(………良かった………指輪が付いているから、人格はそのままのようだ…………)

悪魔娘「あ………ご、ご主人、様…………」ポロ………ポロポロッ…………

男「良かった良かった…………カレル………良く、頑張った………」ナデナデ………

悪魔娘「はぁ……………んぅ…………♡」

???「てけ…………てけり…………」ズルルル………ズルズル…………

男「はっ………! そ、そう言えば、あの黒い塊、カルルは…………!」

吐き出されたカレルの内カルルの部分。一度カレルを経由した事で、中身や見た目に変化はあったか?
不定形なため、大きな変化も可能。安価下。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 22:01:00.21 ID:+xdSudP00
見た目には大きな変化はないが、カレルの影響で男に懐くようになった
あと、言葉は喋れないが人型になれるようになった。姿はカレルを幼くした様な感じ。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 22:20:32.26 ID:+xdSudP00
戦闘力とかも書いた方がよかった?
69 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/05(日) 23:46:09.79 ID:4LDe8/Op0
>>68大丈夫です。
70 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/06(月) 11:08:30.97 ID:FXxAYpFG0
カルル「てけりり…………………てけりっ!」ブルルッ!

男(見たところ、前と変わった所は無いようだが……………)プニッ

カルル「てけっ……………!」プル…………!

悪魔娘「ご、ご主人様…………それ、触っても大丈夫、なのか……………?」

男「分からない。前は安全だったが、今はどうか………………」プニプニ…………

カルル「てけり……………」ジー…………

男「……………ん? なんだ?」

カルル「………………てけりり……………♡」スリスリ……………♡

男「………………………」

悪魔娘「なんか……………懐かれてる?」

男「うーん…………一応前も懐いてはいたんだが……………」

男(まさか、カレルに一回戻ったことでカレルの精神に影響されて俺の事が好きになったとか? まさかな………………)

カルル「てけりてけり、てけりりり…………………♡」ゴボ、ゴボボッ、ゴボボボボボ……………!

男「お、おう!?」

71 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/06(月) 11:20:55.76 ID:FXxAYpFG0
男「…………ということで、改めて紹介しよう。今日から奴隷から愛玩マゾ奴隷嫁になった、カレルだ。見ての通り指輪も付いている。因みにこの地位は本人たっての希望だ」

悪魔娘「こ、これからも、よろしく頼む………………♡」

スライム娘「こちらこそ、お願いします」

スララ「うん、よろしくー!」

ドラゴン娘「ああ。男の女となってまた強くなったのだろう? それなら、また手合わせを………………」

ゴブリン娘「ロッソ姉ちゃんって割と脳筋ぎゃよね」ユラユラ

ゴブリン子「んぁー」

乳牛娘「どうもー。うふ…………♡ カレルちゃんの赤ちゃんにもミルク飲ませてあげたいわぁ…………♡」

ウサ娘「また妹ちゃんが出来たよ! …………今まで、色々イジメたりしてごめんね?」

狐娘「赤ちゃん可愛いよ〜♡」ヨシヨシ

狐子「あぶー」

虎娘「私今のカレルには勝てる自信ないわ…………」パキ…………

吸血鬼娘「過去の栄光などこの主殿の前では無意味………妾らは等しく、女なのじゃ。これからよろしくたもぉ」

リザード娘「あいがん………まぞ? ま、とりあえず宜しくだよ。ながよぐしようだ」

デュラハン娘「………………これからは、同じ嫁として…………カレル、宜しく頼む」

サキュバス娘「もーヘンな気起こさないでねー」

サキュバス友「もしまたワルい気が起きたらアタシがまたびちゃびちゃにしてアゲルから、心配しないでいーし♡」

金龍娘『例のごとく我は外からの挨拶になるが、許してくれ。それはともかく…………これから宜しくな』

人魚娘「また男くんのお嫁さんが増えたよぉ…………あ、大丈夫だよ! 確かに男くんには呆れてるけど…………ちゃあんとカレルちゃんも歓迎してるからね!」

男「ほら、カレル。みんな歓迎してるぞ」

悪魔娘「我が、主…………………お、俺は………………本当に、本当に……………………!」

悪魔娘「……………………………ありがとう、ございます……………………!」

男「………………良かった」
72 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/06(月) 11:21:22.25 ID:FXxAYpFG0
スララ「えーと……………ところでとちゃん。そのうしろのこは?」

男「後ろの?」

???「………………////」モジ……………

ウサ娘「うん、気にはなってた。恥ずかしがり屋さんみたいだけど…………まさか、もう新しい子?」

男「うーむ…………そういう事では無いんだが……………説明が難しいな。とりあえずほら、みんなの前に出て来なさい」グイ

???「て、てけり…………………」モジモジ………………

スララ「……………そ、そのこえと、みためは…………………?!」

ショゴス娘「てっ、てけりりり……………」

スララ「かるる………………かるる、なの……………………?」

ショゴス娘「てけてけ………」コクリ………

スララ「かっ………………! かるるーーーっ!」ダダ! ガシイ!

ショゴス娘「てけりっ!? て、てけりり…………」ギュッ……………

スララ「も、もーほんとにどこいてたのぉ! しんぱいしたんだからぁ!」ナデナデナデナデ

ショゴス娘「てけりりり、てけりてけり…………」ショボン……………

男(戻ってきたカルルはなぜか人型になれるようになっていた。人型になる、というのは、形だけではなく肌の質感や中身まで完璧に別物になるらしい。見た目は幼い魔族のようだが、その見た目や雰囲気がとてもカレルに似ている。角や翼こそ無い物の、カレルをそのまま幼くしたような顔つきをしている。体毛はカレルと銀色だが、肌の色は元の姿の色を少し薄くしたような鉛色一色で、全身をその色の絵の具にとっぷりとつけたような印象を受ける。もちろん目は二つに減り、ぱちくりぱちくりと音が鳴るようなまばたきをしている)

男「因みに、元の姿にも戻れるらしいぞ。カルル、戻って見せろ」

カルル「てけりり!」ポヨン!

スララ「あーかるるだぁ……………♡ ほら、ふたりとも。かるるだよー」

スララ子1「あううー」プニプニ

スララ子2「んあぅー」プニプニ

カルル「てけりり〜♪」ポヨポヨ

スララ「ありがと、とちゃん!」

男「ああ」

男(これで本当に、カレルに関することは全部が丸く収まったな………………良かった良かった…………)

カルル「てけりり〜…………………てけり………………」ジッ…………

男「………………………ん?」

カルル「て、てけりっ…………………♡」ポッ……………♡

男「…………………………」

男(………………………気のせい気のせい)
73 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/06(月) 11:26:04.17 ID:FXxAYpFG0
また1ヶ月時が過ぎます(決戦まであと3ヶ月弱→決戦まであと2ヶ月)
次は>>8です。
ココハとハチカの実家の場所(日本の中で)や立地を>>安価下1
…………そして1ヶ月の間にカルルと何かあったかを>>安価下2
いや、まあ何も無かったら何もないで良いんですけどね。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 12:27:42.77 ID:MXI95vjkO
神奈川県
あまり都会ではなく、しかし田舎過ぎずの場所
実家が神社
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 12:31:03.49 ID:+NebdUNXO
流石に何もなかった
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 14:31:35.15 ID:F0TGoo1vo
ナチュラルに横浜県のパロかと思っちゃった
77 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:28:16.61 ID:MVbOYNKP0
〜1ヶ月が経った・勇者決戦まであと2ヶ月〜

男(1ヶ月が経ち、スララとスーラの子供がまた増えた…………このまま毎月増えていくと、収集が付かなくなってしまう。ある程度産んだら、出産制限をかけるか………………)

リザード娘「旦那さーん。また魔王さまがら手紙届いてただよー」ガラララ!

男「ん、ああ…………そこ、置いといてっ、くれ…………」ドチュン! ドヂュッ、バヂュ♡

金龍娘「きゅおおおおっ、ぉぉっ、きゅあああぁぁぁっ♡ はきゅっ、はきゅぅっ♡」バタッ、バタタッ♡ ガリッ、ガリガリッ♡

リザード娘「ほいだ。…………………す、凄いだね、旦那さん……………」

男「ああ…………やっぱり、体格差とか、種族とか色々あっ、て…………はぁっ……………妊娠し辛いらしいからな……………出来るだけ、ヤらないとな……………! な、ナギィっ……………!」グィッ!

金龍娘「んきゅっ、んく………んちゅぅ…………♡ きゅううぅぅうう♡」キュン♡ ドキュン♡

男「ぐぅぅぅっ……………!」ビュルルゥゥウウゥゥッ♡ バビュッ、バビュグルルルルッ♡

金龍娘「きゅああああああん、きゅ、くきゅっ♡ きゅ♡ きゅぅぁ………………♡」ガリリリィ……………♡

リザード娘「と、とりあえず失礼するだよ。ここ置いといただがらね。精液かけないようにするだよ…………♡」ジワ……………♡

男「お、ぉぉぉっ…………わ、わかった……………! ぐ、くっ……………!」ドボドボドボドボッ♡ ドボブュルゥゥゥッ♡

金龍娘「きゅあ、きゅ……………♡ きゅぐ…………………♡ ………………♡」ビククン……………♡ ビグッ…………♡ ヒクッ…………♡



金龍娘「………………っゅ……………………♡ ん…………………♡」ビク、ビク…………………♡ ゴボォ、ドポォ……………♡

男(さて………………魔王様からの手紙か………………どんな用事なのだろうか?)ガサ……ビリビリ……………ペラッ…………

男「……………………………………なん、だと…………………?」
78 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:30:11.40 ID:MVbOYNKP0
〜魔王城〜

狐娘「急に魔王城に来て、どうしたの男さん?」

虎娘「それに、私達二人きりって………………」ボテッ

男「…………二人にとって、とても大事な話があるらしいからな。忙しい所を、すまない」

狐娘「ううん、いいよいいよ。それに、魔王さまの呼び出しなら仕方ないしね。…………ああ、よしよし。ちょっと、魔王城怖いかなー?」ユラユラ

狐子「ぐず、あぁぁあぁぁ………………」

魔王「すまん、待たせた」カツ、コツ、カツ、コツ……………

狐子「!」ビクッ

狐子「おぎゃっ、おぎゃあっ、んぎゃあああ!」

狐娘「ちょ、よーしよしよし! よーしよし」ユラユラ

虎娘「魔王様泣かせた……………」

魔王「えー、ワシぃ……………? もうまあまあぐずってたじゃないか……………」

男「いえ、魔王様のせいでございます」

魔王「お前まで……………」

男「ほーら、お父さんだよー。えべろえべろばぁ!」

狐子「ぅ………………うー…………………うぐっ、ぐすっ、おああああっ! おぎゃ、んおぎゃあああ!」

狐娘「ご、ごめんなさい魔王様。多分ミルクなんでちょっと待っててください」

魔王「あ、うん。別に良いけどな……………」

79 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:30:39.99 ID:MVbOYNKP0


狐子「すぴー……………すぴっ………………」スャア…………

狐娘「良かった……………」ホッ…………

虎娘「寝たわね………………」ヒソヒソ………

男「すいません魔王様……………」ヒソヒソ………

魔王「まあ、子供だからな……………仕方がない。ワシも、無理に呼んですまなかった…………」ヒソヒソ………

男「…………………ところで、魔王様。あの手紙について………………」ヒソヒソ………

魔王「…………………………ああ。今日は、ココハとハチカの二人に話があってな…………」ヒソヒソ………

虎娘「それって…………なんなのかしら……………?」ヒソヒソ………

魔王「………………実は、だな………………………」

魔王「……………………ようやく、この世界と、ココハとハチカの世界との繋がりを見つける事が出来た」

狐娘「えっ…………!」

虎娘「そ、それって……………!」

狐子「ん……………ぅー…………………」

狐娘「あ……………! …………………ご、ごめんねー…………」ユラユラ…………

虎娘「………………で……………その話。詳しく聞かせてくれるかしら…………?」ヒソヒソ…………

(面倒くさくなったから以下ヒソヒソ省略。実際は小声という体で)

魔王「ああ。二人の世界とこちらの世界を繋げる扉を探すに当たって、幾つか目星を付けていた場所はあった」

虎娘「それは………私がいた雪山と、ココハがいた紅葉の森の事かしら」

魔王「うむ。その二カ所が一番何かが見つかる可能性が高いと思い、捜索をしていた。ココハが召還されたあの赤い森は、やはり元凶である石碑が壊された為か特に結界などの特別な力も働いておらず、何も見つからなかった。……………しかし、ハチカが召還されたというあの雪山には、まだうっすらと結界が張られていた」

男「私たちが行ったときには気づきませんでした」

魔王「本当に残り香のような薄さだったから、気づかなくても無理は無いだろう。そして、その結界の中心を探していた所…………とうとう、男が壊した石碑と同じような物を掘り当てる事が出来た」

狐娘「同じ、物…………!」

虎娘「じゃあ、私もココハと同じ方法で召還されたって事……………? あのまま男が来なかったら、私、石碑に食べられてた…………………?」ゾクッ…………!

魔王「いや、それは無かっただろう。雪山にあった石碑は、赤い森にあった物よりも数倍も年期の入った物だった。綺麗ではあるが、数百年の時の中で魂を喰らう力が無くなってしまったのだろうな。しかし、魂を喰らい魔力を維持する力は失っても、僅かに残った魔力でまだ一部の機能は動いていた…………それが、残り香のように薄く張られていた結界と、ハチカをこの世界に召還したという『ゲート』の機能だった」

男「それを通じて、ココハとハチカの世界…………地球に行ける、と? しかし、あれはあくまで召還する装置であって、こちらからあちらに移動できるような物では………………」

魔力「もちろん、仄かに魔力の残り香を帯びている石碑だけでは世界の壁を越えた転移など出来ん。しかし…………お前は持っているだろう? 世界有数の魔力を」

男「……………魔力を大量に使い、召還とは逆のメカニズムで起動させれば……………」

魔王「うむ…………………あるいは、な。しかし、リスクしかないのだ。まず正常に起動するかどうかも分からないし、戻って来れるかどうかも分からない。だから、はっきり言って勧めはせん」

狐娘「それは………………」

虎娘「確かに、危険ね………………」

男「………………………いえ、やってみましょう」

魔王「…………………よし。石碑は移動しても問題が無さそうだったから、魔王城の裏庭に置いてある。……………見てみてくれ」

80 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:31:37.54 ID:MVbOYNKP0


虎娘「これが、私を転生させた石碑……………」

狐娘「……………確かに、ボクの時の石碑と一緒だね」

男「触っても宜しいでしょうか」

魔王「うむ。好きにせよ」

男「…………………………」サワ…………ポワワワワワワ……………

男(なるほど…………ココハの時と比べると、やはりとても魔力が弱い……………自立型の魔道具としてはほぼ死んでいると言ってもいいだろう。しかし、転移を司る機能系統は動いてはいないものの壊れてはいないようだ。座標も記録されている……………理解は出来ないが、これがチキュウの座標なのだろう。これなら、もしかしたら…………………)

男「ココハ、ハチカ。もしかしたら、故郷に帰れるかも知れない。…………決行は5日後だ。準備をして来い」

狐娘「………………! わ、分かった…………!」

虎娘「帰れるの、かしら……………?」

男「分からない。確実ではないが、試しに起動、と言うわけにも行かない以上、一発勝負だ。帰れないどころか、死ぬかも知れない……………そんな覚悟を、持ってくれ」

虎娘「………………分かったわ」

魔王「………………気をつけてくれよ、男……………」

男「はい。魔王様。………………万全を期して挑みます」

魔王「……………うむ」

81 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:33:42.68 ID:MVbOYNKP0
〜5日後〜

魔王「全員いるか?」

男「はい…………あれ、ココハは?」

狐娘「ごめーん男さん! オムツ変えてた!」タタタタ!

男「おいおい足元気をつけろよ……………」

男「これで、全員揃ったな。準備は良いか?」

虎娘「…………うん」

狐娘「はい…………!」

男「よし、じゃあベルトをつけろ。教えた通りに、しっかりな」

男(このベルトとロープは転移の際に離れ離れにならないための保険だ。俺とココハとハチカとココハの子と石碑を繋げる、命綱だ)ガチャ

虎娘「完了よ」ガチャ

狐娘「ボクもオッケー」ガチャ

狐娘「じゃあ、お願いします…………」

乳牛娘「まかせといてー♪」

狐子「ぅー……………」

男(この5日間、転移の際に魔力が足り無かった時の為と、向こうに行ってからの緊急用に嫁達と自身の魔力を凝縮して結晶化させ魔石を作った。チキュウには魔法が無いらしいから、最悪自然回復が不可能かも知れない。しかし、この大量に凝縮した魔石さえあれば、数ヶ月は今まで通りの生活が出来る。節約すれば、数年は持つだろう)ジャラ…………

男「じゃあ、始める………………」

全員「………………ゴクリ」
82 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:34:09.19 ID:MVbOYNKP0
男「………………」サワ………

男(ココハの時のようにブチ壊すためではなく、ただ魔道具として起動するために魔力を注ぎ込む…………)パアァァァアァ…………!

石碑「…………………………」……………………ポゥ……………

男(石碑が、幾何学的な模様の光を僅かに発し始めた。ちゃんと動きはしたな)

男(次に…………転移対象、石碑、俺、ココハ、ハチカ。……………設定完了)パアァァアァァァ…………!

石碑「……………………キ、キキ……………ピピピピピ………………」ポワァァァァァ…………

男(転移先……………チキュウ!)

石碑「ピピッ、ピピピピッ……………ピピピピ!」カァアアァァァァ………………!

男(ぐっ………………! とてつもない量の魔力が吸われる……………! 魔石を一個消費するか……………!)パキィン!

石碑「ピピピピピー!……………ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……………」ポゥ…………ポウ、ポポポ………………!

男「よし……………! 転移が始まった……………!」

魔王「うむ………………気を抜くでないぞ、男よ」

狐娘「ど、ドキドキする…………!」

虎娘「無事に転移出来るように、祈るしかないわね………………!」

スライム娘「絶対に、帰ってきてください……………!」

スララ「きをつけてねー!」

スライム子達「「「ぴー」」」

ドラゴン娘「へまをやるんじゃ無いぞ?」

乳牛娘「ダーリンと私の赤ちゃん、ちゃんと抱っこして欲しいから無事に帰ってきてねー? ほら、おかあさんとおとうさんに行ってらっしゃーいって」ポコッ

狐子「あうう………………!」ジワ……………!

吸血鬼娘「主殿なら心配の必要はないのじゃ。頑張って来るのじゃぞ」

ゴブリン娘「けんとーを祈るぎゃ!」

ウサ娘「えっと、弟くーん! 二人のお父さんお母さんに失礼のないようにねー!」

リザード娘「いってらっしゃいだぁよー!」

デュラハン娘「主、気をつけて!」

サキュバス娘「ふたりで♡」

サキュバス友「待っているからねー♡」

金龍娘「きゅるるるるー♡」

悪魔娘「俺も、無事を祈る……………!」

人魚娘「男くんいってらっしゃーい!」

ショゴス娘「てけりりりり!」

男「ああ、みんな」

男「………………行って来る」

石碑「……………ピッ、ピッ、ピッ、ピッ…………………ピピピピピピピピピピーッ!」

パッ

83 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 15:35:43.93 ID:MVbOYNKP0
〜???〜

男「おっと!?」ガクンッ

虎娘「きゃぁっ!?」スタッ

狐娘「あべ」ドシャッ!

石碑「」ズーン!

男「…………一瞬意識が飛んだと思ったら、急に来たな……………」ガチャ

虎娘「ここは………………紅葉の、森………………?」カチャカチャ………

狐娘「いてて……………まさか、また、戻ってきた?」カチャッ

男「いや、それは無いだろう。空気中の魔力が一切感じ取れない。おそらく、ここは既にココハ達の故郷、チキュウだ」

狐娘「そう、なの………………!」

虎娘「それが分かったのは良いけど…………ここ、どこかしら?」

男「ちょっと待ってろ………………ふんっ!」ピョーン!

男「……………………ふぅっ…………!」スタッ!

狐娘「どうだった?」

男「辺りに目立った人里は無し……………とりあえず、歩いてみるか」ポワワワワワワ…………

虎娘「ん? それは何をしているのかしら」

男「石碑で結界を張っている。こっちの住民に見つかったら面倒だからな。…………回路の方も無事みたいだ。帰れはするな」

狐娘「良かった…………あっちに帰れ無くなったら、どうしようかと……………」

男「…………よし、終わったぞじゃあ行こうか」

現在地、神奈川県のどこか
歩く事にした一行。しばらく歩いていったら何があった? もしくは何がいた?
安価下
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 15:53:30.34 ID:f46qa87A0
商店街に出た
85 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 22:48:28.28 ID:IdXbp7ie0


男(ようやく見つけた道を辿って来てみたのだが、ここは………………)

ワイワイワイ

虎娘「商店街、だわね………………」

狐娘「ここって……………なんか、見覚えがあるなぁ……………」

男「どうやら、無事チキュウに着いていたようだな。俺達は人間の見た目だし、まあ大丈夫だろう」

虎娘「いや、見た目は人間…………とも言えないじゃない。私なんてネコ耳生えてるし、手と足がこうだし…………ココハに至ってはどうするのよこのモフモフの尻尾!」モフゥ

狐娘「それに、新年でも無いのに着物はねぇ……………男さんの格好も、なんて言うか……………中二病?」

虎娘「あー…………もとからこうだったから全然違和感無かったけど、帰ってきてからよく考えて見ると、凄い痛いわね………………」

男「チュウニビョウ……………何故だかとてもダメージを受けた気になるが?」

虎娘「とりあえずこのままじゃダメよ! どっかで変装しないと!」グイグイ

男「あー…………分かった分かった」



狐娘「今日が資源ゴミの日で良かった……………」ホッ

虎娘「犯罪だからね、これ」

男「まあそんな細かいことは今はいいだろ」

男(俺達は人目を避けて一度隠れ、丁度捨てられていた服を拾い着飾った。俺はジーンズとかいう長ズボンに白いシャツ。ハチカはそのままで、ココハはピンクのワンピースを着た。因みに、明らかに人間に見えない部分は頑張って引っ込ます事が出来た。二人の金と銀の体毛だけはどうしようも無かったが、まあなんとかなるだろう)

虎娘「はぁ…………………それはそれとして、再び商店街に来てみた訳だけど………………」

ワイワイワイ

狐娘「人多くない?」

男「だな……………どうやら、『アキマツリ』と言うのをやっているらしいぞ」

虎娘「…………………そう言えばなんであんたこっちの文字が読めるのよ」

男「………………………そう言えば……………………何でだろうな………………?」

狐娘「それは、まあボクたちだってあっちの世界の言葉スラスラ話してたしね?」

虎娘「よく考えると、今私達日本語話してるわ………………」

男「不思議だな………」

狐娘「そんな話は良いとして………………秋祭りかぁ………………」

虎娘「秋祭り………………まさか、私達の地元でやっていた、あの秋祭りかしら?」

狐娘「………………あ! 思い出した!」

男「知っている行事だったか?」

狐娘「うん! 凄い楽しいお祭りなの!」

虎娘「じゃあ、この商店街も、あの商店街なの……………? 見覚えがあるわ……………って事は、ウチがめちゃくちゃ近いんじゃないの!? あの紅葉の森も!」

狐娘「近いね!」

男「そうか…………じゃあ、行ってみるか?」

虎娘「ええ、行きましょう。……………色々、話さなきゃいけないこともあるしね………………」チラッ

狐娘「……………………うん。例えば、ボクの事とか、ね………………」

男「まあその事は二人の家についてからでも考えれば良いだろう。今はとにかく、二人の家に帰ることを考えよう」

狐娘「うん!」

虎娘「そうしましょう。………………………ん?」

警官A「……………………………」チラッ………

警官B「……………………………」チラチラ………

虎娘「……………………………?」スタスタ…………

86 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/09(木) 23:03:28.57 ID:IdXbp7ie0


男「喉乾かないか?」

狐娘「うん、ちょっと」

男「ほい。あっちの世界から持ち込んできた水だ」

狐娘「ありがと! ……………んく、んく、んく……………ぷぁ!」

狐娘「なんか…………そこの公園で飲んだ水と比べてみると、ちょっと汚い……………?」

虎娘「それはしょうがないんじゃ無いかしら。剣と魔法の世界といえど、技術はその程度よ」

男「……………それでも魔王城から持ってきたからあの世界では最高水準の水道設備の水なんだが。こっちの世界の上下水道の完備率が頭がおかしいんだ……………」

虎娘「これが、地球とあっちの世界の差ね………………」

カツコツカツコツカツコツ……………

警官A「ちょっと良いかな」

警官B「……………………」

男「うん…………なんだ?」

虎娘(………………! さっきの二人……………!)

警官A「いやぁ、実は怪しい男女の三人組がいるって通報を受けてね。いくつか質問良いかな?」

虎娘(やっぱりあんだけ人がいたんだから、誰かには怪しまれるわよね………………)

狐娘(け、けーさつ……………!?)

男「…………………こいつらは?」ヒソヒソ………

虎娘「警察よ。あの…………自警団よ自警団。法律を守る自警団。下手なことしないでよ……………!」ヒソヒソ………

男「………………分かった」

どうする?安価下
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 23:05:26.13 ID:1gPLsT4T0
丁寧に答える。場合によってはハチカが身分を明かす。
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 23:10:05.95 ID:5vqR6Is3O
姉弟のいた神社に招待されたが
道に迷ってしまったと伝えて案内を依頼する
身分証明については……言語の伝達手段をいじって
外国人が祭りに合わせて予め仮装してきたように見せるとかできれば
89 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/11(土) 10:22:08.07 ID:1+Pu2jSc0
警官A「はい、じゃあまずね、身分を証明出来るものある?」

男「それは、今は持っていない」

警官A「今は持ってない。なるほど。そこの二人とは、どういう関係なの?」

男「2人とも娘だ」

警官A「随分独特な髪色をしてるみたいだけど……………」

男「妻が海外の出身だから、その髪色が出たんだ。姉の方は病気だ」

狐娘「ども」ペコリ

虎娘(病気て…………)

警官A「へー……………じゃあ聞くけど、そっちのお姉さんの方、お腹、大きくない?」

男「ああ、これは肥満だ。ちょっと太ってるだけだ」

警官A「…………うーん」

警官B「………先輩、やっぱりあの子って失踪したこの写真の…………」ピラ………

警官A「…………………」

虎娘(…………風向きが、怪しいわね)

警官A「…………ちょっと君たち署の方に来てくれる? 話聞くから」

男(ヤバイな…………)

どうする。安価下
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 10:37:35.98 ID:O/DE3QHXO
身体能力は>>83見る限り普通の人間よりも遥かに高いままか
従う振りをして隙をついて気絶させて(できれば気絶したことに気づかないレベルで)
持っていた写真を拝借して中身を見る
91 :あばんぎゃるど ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/11(土) 11:31:39.11 ID:1+Pu2jSc0
男「………分かった」

警官A「はい、じゃあ………」クルッ

男「ふっ……!」トトンッ!

警官A「………?」ドサッ

警官B「ぁ…………」ドサァッ

男「ふぅ………」

虎娘「危なかったわね………」

狐娘「さっきなんか言ってたね」

男「シャシン………とか言うのを見せていたな。どれどれ………?」ガサゴソ……

虎娘「写真って言うのは景色を記録する物よ。多分、私とココハが失踪してからお父さんとお母さんが警察に届けでたのね………」

狐娘「………お父さんとお母さん……探してるんだ…………」

男「………ハチカの写真とやら、あったぞ。ほお、もの凄い精巧な画だ………いや、景色を焼き付けているのか? 原理は分からないが、魔王様のコレクションの景色録機みたいだ………ん? このもう一枚の写真は…………」

狐娘「あ………そ、それ、ボクの前の写真…………な、なんだか、恥ずかしいな…………♡」

男「うん、確かに面影があるな。ココハも、ハチカも、前はこんな姿だったんだな」

虎娘「とりあえずその写真は懐に戻しておいて。起きた時に無くなっていたら、騒がれるんじゃないかしら?」

男「そうだな………で、二人の両親は二人を探しているようだが………真っ直ぐ、その家に向かうか?」

虎娘「そうしましょう。この様子だと、多分私達が失踪してから数ヶ月が経っているわ。知り合いに会ったり、また警察に見つからないように早めに行きましょう」

狐娘「うん。数ヶ月ぶりの家かぁ…………楽しみのような、緊張するような…………」

男「人はいないな………よし、家まで案内してくれ」

〜紅葉の森の中の神社、階段前〜

男「…………ここが、家か………? 長い階段だな………」

虎娘「そうよ。神社って言うの。まあ、神殿みたいなもの…………なのかしら…………?」

狐娘「紅葉の森………もしかしたら、家の周りが紅葉だらけだったから、私もあそこに転生したのかな…………」

男「とりあえず、このバカみたいに長い階段を登ろうじゃないか」

虎娘「バカみたいって言わない!」



狐娘「なんかラクラクの登れちゃったね」

男「まあキュウビになっているし、俺の女になったから身体能力も劇的に上がっているんだろう」

虎娘「あんなに辛かった階段がエスカレーターみたいに………」

男「これがジンジャか………独特な雰囲気の建物だな。俺はこのデザイン好きだな。…………ん? あそこに居るのは…………」

袴男「……………はぁ…………」ザッ、ザッ、ザッ………

袴女「…………………ぅう…………ここ、は…………はち、か……………!」ポロポロッ

袴男「…………泣くな、七芽(ナツメ)…………警察が、探してくれている……………」

袴女「六木(ムツキ)、さぁ、ん……………う、ぅ…………うううぅ……………!」

袴男「………………あ………」

狐娘「…………あ…………!」

虎娘「あれ、って……………」

袴男「あ、ぁあ…………す、すいません、気づかなくて。よ、ようこそ…………」ゲッソリ………

袴女「……………」ゲッソリ………

男(二人揃ってもの凄いやつれているな…………恐らく、様子を見るにこの二人はハチカとココハの両親で、二人をずっと捜していたんだろう……………しかし、肝心のココハとハチカ本人には気づいていないらしい。まあ、これだけ変貌していたら、気付くものも気付かないだろうな。それに、消えた娘達が突然目の前に現れるなんて、思いもしないだろうしな…………)

どうする?安価下
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 12:12:02.14 ID:ixxwzp8A0
悲しんでいる様子に便乗させてもらい
姉弟が失踪するに至った経緯について知っていることを両親から聞き出す
93 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/11(土) 16:55:52.36 ID:SY7X0OKq0
男「……………二人はちょっと外してくれ」

狐娘「えっ、なっ、なんで……………!」

虎娘「どうして、なの………………?」

男「直ぐにでも親に抱きつきたいのは分かる。だが、今のまま失踪したはずの二人が抱きついても、混乱を生じるだけだ。先に情報を集めるために、少し話を聞きたいんだ………………良いな?」

狐娘「うー………………」

虎娘「………………わ、分かったわよ………………変なこと、言わないでよね…………………」スタ、スタ、スタ……………

男(………少し、話し方を調整するか)

男「……………………すいません」

袴男「あ………………はーい。どう、されましたか…………………?」

男「いえ、あの……………そちらこそ、どうされたんですか? そんなに、やせ細って」

袴男「ああ………………実は…………………」

袴女「六木さん………………!」

袴男「いや、いいんだ……………もしかしたら、何か知っているかも知れない………………」ヒソヒソ…………

男「……………あの?」

袴男「ああ……………すいません…………………実は、その………………娘と、息子が行方不明になりまして……………………」

男「行方不明……………!?」

袴男「はい…………………その、半年ほど前に、下の息子の方が出かけたまま帰らず、連絡が来たと思ったら、息子の自転車だけが見つかりまして…………………なぜか、息子が乗っていた自転車だけが信号無視をしたトラックに轢かれたと言うんです。痕跡も、何もかも残さずに、息子だけが消え去ってしまったように………………」

袴女「…………………ぅっ……………………」ポロッ…………ポロッ…………!

男「それは……………不思議、ですね……………」

袴男「誘拐かも、家出かも分からない…………何も分からないまま、私と、妻と、娘の三人で、警察の連絡を待ち続けました……………しかし、1ヶ月たてど、何も見つからない……………それどころか、今度は娘まで消えてしまって…………………それから、半年…………………死んだかどうかも分からない。生きているかも分からない。葬儀も、挙げようにも挙げれない……………………ほんとうに、どうしたら良いか分からなくて……………………最近は、神様に気に入られてしまったと思うようにしています…………」

男「お気の毒です…………………」

袴男「あ、こちら、チラシです………………こちらが息子で、こちらが娘です………………何かあったら、こちらにご連絡ください………………」ピラッ…………

男(さっき警官が持っていた物と同じ写真だな…………息子と娘、と言うより、今は娘と娘、なんなら妻なんだけどな)

ピリリリリ、ピリリリリ…………

袴男「ん、ああ………………ちょっと失礼します………………」ピッ………

袴女「ど、どこから……………?」

袴男「………………警察から……………」ボソッ…………

袴男「はい、煉縄(レンジョウ)です………………はい……………はぁ………………警官がウチの娘に似た子を見た……………はい……………わかりました。お願いします…………………」ピッ………

袴女「………………………今度は、どうかしらね…………………」

袴男「……………………………さぁ」

男(まとめると、どうやらココハもハチカも急にいなくなって半ば死んだ事になっているようだ。この二人はまだ探しているようだが、心の底ではほとんど諦めかけているんだろう……………)

どうする?安価下
安価多くてすいません。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 16:59:44.40 ID:i6fB71GKO
二人を出して事情を説明
二人を幸せなする事とちゃんとたまには帰らせたり、顔をだせるように(こちらの)神に誓う
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 10:15:55.62 ID:X1WIX4nYO
事情をどう説明するかが結構難しいよな
異世界の存在とこちらとの繋がりについての説明
二人と男との現在に至るまでの経緯

何より今のままではこの姿のままだから地球ではちょっと暮らせない
まずは異世界での問題を解決することや
可能であれば元の姿で最終的には返すことを約束か

あとは可能ならば両親に一連の出来事は一旦忘れてもらいつつ
二人は無事で必ず帰ってくるという希望や前向きな感情は
残していくのがベストかね
96 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:25:55.71 ID:lT+V5Wg10
男(………………………状況も分かったし、そろそろ話すか……………話す、と言うよりも、見せる、だけどな)

男「…………………あの」

袴男「はい…………………何でしょう?」

男「少しお話がしたいのですが、よろしいですか?」

袴男「話………………娘達の事について、ですか?」

男「…………………はい」

袴男「…………………そういう事でしたら、場所を変えましょう」

袴女「六木さん……………!」

袴男「いい、七芽………………冷やかしでは、ありませんよね………………?」

男「はい。………………大事な話です」

97 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:26:30.82 ID:lT+V5Wg10
〜紅葉の森の神社、居住棟〜

袴男「お茶です…………………」

男「ありがとうございます」

男(…………………毒じゃ無いだろうな。まあ、毒でも効きはしないが…………………)ズズ…………

男(…………………普通の茶だ。飲んだことが無い味だな)

袴男「それで………………話、と言うのは?」

男「はい。実はその……………ココハくんとハチカちゃん、なんですが……………」

袴女「………………………」

男「その、今は保護、と言うか、なんというか………………まあ、無事なんですよ」

袴男「なっ………………えっ、なっ!?」

袴女「……………………冷やかしなら、出て行ってもらって結構です」

男「いえ、冷やかしではないです。で、無事は無事なんですが、ちょっと元のままって訳では無くてですね……………」

袴男「え、ちょ、え? ど、どういう?」

袴女「警察呼びますよ!」

男「見てもらった方が早いですね…………ココハ、ハチカ。もう良いぞ」

ガラガラピシャン!

狐娘「お母さん、お父さん!」ガバッ!

袴男「おわっ!?」ドサッ!

虎娘「呼ぶのが遅いわよ……………!」

袴女「あ、え……………………はち…………か…………?」

虎娘「…………………お母さん………………ごめん、色々あって、ずっと戻って来れなかった…………………た、ただ、いま…………………!」ギュッ…………!

袴女「あ、ああ……………八花……………本当に、本当に八花なの……………? 夢じゃ、無いの…………? 幻じゃ、無いの………………?」ポロポロポロ………………!

虎娘「うん………………! お母さん………………! ぅぁっ……………! うああああぁあああぁ…………!」ポロポロポロッ!

袴男「ちょ、じょ、状況が理解、できな、え? え? 誰? その子、え、八花!? え、で、君誰!? この子ダレェ!?」

狐娘「お父さぁあああぁああぁん! 会いたかったああぁああぁあぁあぁぁぁ!」ボロボロボロッ、ボロッ…………!

袴男「え、おとうさ……………え? 家に娘は一人しかいない、が?」

男「ああっと……………その子は、ココハです」

袴男「………………ここ……………?」

袴女「………………………はっ…………?」

狐娘「う、うんっ……………………! お、女の子に、なっじゃっだげど………………ボク、ココハ、だよ…………………!」ズビ……………!

袴男「…………………えーっと……………? 髪が真っ白な八花が帰ってきて………………? 金髪の女の子になった九葉が帰ってきて………………?」グルグルグル……………

袴男「……………………つまりわ、ふたりとも、かえつて、きたんだね…………………」ツーーー……………

袴男「……………はらひれほれ…………………」ドサァッ!

狐娘「お父さぁああああぁああぁぁんっ!?」

98 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:27:30.25 ID:lT+V5Wg10


(袴女より改名)虎狐母「わ、私…………………何が、何だか………………」ズキズキ…………

虎娘「とりあえず、布団に寝かせておいたわ…………」ガラガラ………ピシャ

狐娘「すー……………すー………………」モファ…………

男(ココハは泣き疲れて母であるムツメの膝の上で丸まって寝ている。ムツメは頭が痛いと言うように抑えながらもココハの九本の尻尾の魅力には抗えずモフモフと揉んでいる)

虎狐母「く……………詳しく、話してくれる………………? えっと、男さんは、異世界から来て………………?」

男「異世界、と言いますか…………俺の世界から見るとこっちが異世界ですからね。仮に『あちら側』としましょう」

虎狐母「うん…………そ、それで……………あちら側にウチの娘達が転生………? したの、ね?」

男「はい」

虎狐母「うー……………そ、そんな、おとぎ話みたいな世界が存在するだなんて……………まだ、信じられないわ………………」

虎娘「その証拠はさっき見せたじゃない」メキメキ…………!

虎狐母「やめて! これ以上私を混乱させないで! 白虎に変身できる娘なんて知らない!」

虎(娘)「オカーサン、コレガゲンジツヨ…………」

虎狐母「うー…………………………………そ、それは、それとして………………その、あちら側に転生したウチの娘達を、あなたが保護してくれた、って事でよろしいかしら……………?」

男「……………うん、まあ、はい。保護しました」

虎狐母「…………………歯切れ悪いわね?」

虎娘「とっ、とにかく! その………この男さんの助けで、時間はかかったけれど、戻って来れたの……………」

虎狐母「そうなのね………………」

虎狐母「男さん………………本当に、ありがとうございました………………あなたのお陰で、私達はこうしてまた会うことができた………………本当に、感謝しか、無いです……………!」

男「まあ、それが二人の望みだったので………………」

男(捜したのは魔王様だけどな)

男「……………………それで、ムツメさん」

虎狐母「何でしょう、男さん?」

男「実は本題は別にありましてね……………」

虎狐母「…………はい………………?」

男(…………………言って良いな?)

虎娘(良いわよ…………もう、全部言っちゃって)

男「その………………お義母さん!」

虎狐母「え」

男「娘さんを俺にください!」

虎狐母「………………ん?」

虎狐「………………うん、その………保護されてから、色々あってね? 付き合う……………と言うか、そんな形になっちゃって…………………ね…………………♡」ポ♡

虎狐母「…………………どういう、事かな? 男さん?」

男「いや、まあ……………そう言う事ですお義母さん」

虎狐母「お義母さんって言わないでぇ…………………」
99 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:28:34.87 ID:lT+V5Wg10
ガラガラピシャン!

(袴男より改名)虎狐父「一眠りしてなんかもう全部吹っ切れた! 話は聞いていたし覗いていたぞ! 異世界? 変身? ドンと来いや! あとお前みたいなどこの世界の馬の骨かわからん奴に娘はやらーん!」

虎狐母「変にこじれるから七木さんは黙っててください」

虎狐父「なぜ! ………………だがまああのセリフが言えたから俺は満足だ」

男「お義父さん、おはようございます」

虎狐父「お義父さん言うな!」

虎娘「でもお母さん、お父さん。はっきり言って、もう選択肢はこれしか無いと思う」

虎狐母「これしか、無い?」

虎狐父「…………どういう事だ、八花」

虎娘「だって……………私とココハ、世間的には失踪しているんだよ? それがこんな姿になって帰って来ただなんて……………公表出来ないでしょ? 私は誤魔化せるにしても、ココハは………………無理よ。性別も変わっているし」

虎狐母「う、うーん……………………あ、あなたは、どうしたいの?」

虎娘「べ、別に、その……………せ、世間体が気になるし………………失踪したまま、って方が…………」

虎狐母「『あなた』はどうしたいの?」ニッコリ

虎娘「男さんのお嫁さんになりたい」キッパリ

虎狐母「そんなー……………」

虎狐父「八花ぁあぁぁ……………」

虎娘「…………と言うか、お母さんに選択権は無いわ。もう実質結婚してるような物だし、多分お母さんが全力で私達を止めても、男さんが許さないと思う」キラリ

虎狐母「そんな、せっかく会えたのに…………」

虎狐父「娘があああ……………娘がえんげーじりんぐをぉおおぉ……………!」

男「お義父さん、お義母さん。俺は、必ず幸せにします。それに、あっちの世界に戻っても、1ヶ月に一回は必ず顔を見せに来ます。ちゃんと、お孫さんのお顔も見せに来ます! だから、娘さん『達』を下さい! と言うか断られても持って行きますが!」

虎狐母「そういう事なら……………ねぇ…………………」

虎狐父「……………………………おい、ちょっと、待て…………………『達』?」

虎狐母「………………………ん?」

男「………………あ」

狐娘「すー……………………すー……………………」キラリ

虎狐母「……………………………」

虎狐父「……………………………」

男「…………………ちなみに、ココハには既に1人の子供がいて、ハチカも今妊娠中です」

虎娘「なんで更に核弾頭投下してんの!?」ポッコリ

100 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:29:17.16 ID:lT+V5Wg10


狐娘「…………………ボクが寝ている間に何があったの?」ゴシゴシ………

男「まあその………………色々」

虎狐父「手がぁ、手がぁ!」ズキンズキン!

虎狐母「……………………まさか………………二人揃ってもうお母さんになってるなんて…………………」ズーン…………

虎娘「……………要約すると、私が妊娠した事もあんたが赤ちゃんを産んだことも男が全部話してお父さんが男の頬に渾身のストレートをぶち込んだにも関わらず肉体のレベル差が違いすぎて自分の手首を捻った図」

狐娘「あははは!」

男「なんだ、その…………………ごめんなさい」

虎狐父「く、くそぅ………………!」

虎狐母「…………………はぁ〜………………お母さん、ほんとに、疲労で倒れちゃいそう……………………娘二人を……………お願い出来るかしら………………?」

男「はい。二人とも、幸せにします。そして、1ヶ月に一度は顔を出すと、『こちらの世界』の神に誓います」

虎狐母「………………………うん。あなたなら………………まあ、良いかな……………二人も、幸せにね…………………?」

虎娘「うん、お母さん…………」

狐娘「はい!」

虎狐父「 異世界に
     行った娘は
     母となり
     息子も娘に
     なって子を産む……………」

虎狐母「短歌を読まないで七木さん………………」

101 :あばんぎゃると ◆X0vo94uImPEW [saga]:2020/01/12(日) 12:29:44.60 ID:lT+V5Wg10


男「なんやかんやあって、今夜は神社に泊めさせて貰うことになった」

虎娘「久しぶりの我が家の布団…………あ、匂い嗅いだだけで涙でそう………………」ジワ…………

狐娘「流石に今日はしないからね! ね!」

男「そんなに言われなくても分かってる。俺は何だと思われてるんだ……………」

男「それにしても、フトンか……………床に敷いていると言うのに、とても暖かく、良い物だ。ふむ…………タタミと合わせて俺達の世界でも再現してみよう。それに、フトンでのセックスと言うのも悪くは無さそう……………」

虎娘「あの…………日本の文化を乱さないでくれるかしら?」

男「でも安定感は抜群だぞ。落ちる心配もないし、濡れてもシーツだけ洗えば良い。一度試したくは無いか?」

虎娘「う、うううううう…………………じゃ、じゃあ、今度、ね…………………」

男「よし………………じゃ、寝るか。今日は疲れただろう」

狐娘「おやすみー!」モフォヮ

虎娘「おやすみ………………ねえ、尻尾一本貸してくれないかしら」

狐娘「いいよー」モフッ

男(……………………平和だ…………………)ウトウト……………

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