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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十一輪目】
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 22:32:51.94 ID:gHvJfDDtO
- 乙
今までの過酷さに比べればまだマシなのかも知れないが久遠さんにとっての試練はまだ続いているみたいだな…
- 403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 23:16:20.17 ID:wYyvLZAJO
- 乙
園子と夏凜順番待ちだから……
チューくらいならしてもいいけど
- 404 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/25(火) 21:39:28.59 ID:4WWw90mTo
-
では少しだけ
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 21:44:32.81 ID:yHuMRiRYO
- かもーん
- 406 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/25(火) 21:58:53.49 ID:4WWw90mTo
-
√ 2月17日目 夜 (病院) ※木曜日
抜き足差し足忍び足
夜の帳の下りた暗い廊下を静かに進む
天乃達のいる区画はほかの入院患者のいない特別なところで、
ほかの誰かの迷惑になるというわけではないけれど、
気分的にそれが最適だった
東郷「………」
ゆっくりとつま先を床に下ろし、
足裏の薄い肉を押しつぶしながら前足を床にぴったりとくっつけて……かかとを下ろす
立ち止まった東郷は、病室の番号を見定めて頷くと
小指の先から、第二、第三間接と搾るようにして
親指を残して持ち手を握り、親指の腹を持ち手に押し付ける
ひんやりとした感触が伝わってくる
力を入れて引き、少しだけドアが浮いたのを感じた東郷は
限りなく摩擦をなくしたまま扉を開いて侵入する――が。
天乃「……何してるのよ。東郷」
東郷「っ!?」
天乃「バレないとでも思った?」
- 407 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/25(火) 22:27:22.83 ID:4WWw90mTo
-
東郷「……起きていたんですね」
天乃「起きてなかったらどうかするつもりだったのかしら」
東郷「流石に、今の久遠先輩に余計なことはしません」
気分的に夜這いをかけてしまったけれど、
子供も傍らにいるのだ
もしも天乃が寝ていたら余計な気は起こさずに撤退していただろうと東郷は思う
余りにも無防備だったら……とも思うが
天乃以外から感じる視線の主はそれを許さない
天乃「東郷には悪いけれど、今日は相手してあげられないわ」
東郷「私のことエッチなだけの女だと思ってませんか?」
天乃「……思ってないわ」
東郷「笑顔で誤魔化されませんよ」
そう言った東郷は、
天乃の声の合間に聞こえるそよ風に似た穏やかな寝息を妨げないように天乃へと近づくと
椅子をたてるのはと、ベッドに腰かける
東郷「夜泣きは?」
天乃「今のところ、全然よ」
東郷「赤ちゃんなりに、久遠先輩の体を気遣っているのかもしれませんね」
- 408 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/25(火) 23:04:25.02 ID:4WWw90mTo
-
赤ちゃんはまだ言葉の理解力は高くないかもしれないが、
感覚的に天乃の体の状態を感じ取れているのかもしれない
特に力での繋がりのある天乃と双子は、
微々たる変化に敏感でもおかしくない
東郷「どっちが月でどっちが星かは決まったんですか?」
天乃「……あっ」
東郷「久遠先輩……」
天乃「し、仕方ないじゃないっ」
月乃と星乃
その名前に決めたと言うだけで充分に得られるものがあったせいか
どっちがどっちかという当然のことが頭から抜けていた
もっとも、みんなの意見を聞いてからという仮定であったせいもあるのだけれど。
東郷「単純な意味で考えれば、星は月も含むのでお姉さんが星乃ちゃんをお勧めしますよ」
1、そうね……そうしようかしら
2、誰も反対しないのね
3、星乃と月乃。夏凜らしいと思う?
4、東郷が考えた名前は良いの?
↓2
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:06:56.18 ID:yHuMRiRYO
- 1
- 410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:12:27.85 ID:imKx1Tf80
- 1
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:19:16.18 ID:lZ6KPHSLO
- 1
- 412 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/25(火) 23:20:55.81 ID:4WWw90mTo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
姉:星乃(ほしの)
妹:月乃(つきの)
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 23:32:32.98 ID:yHuMRiRYO
- 乙
双子ちゃん、産まれて数ヶ月で久遠さんを気遣ってるのか…
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 01:01:39.47 ID:zAYRFSxJO
- 乙
外伝みたいな感じ星乃ちゃんと月乃ちゃんが大きくなった時の話とかも見たいなあ
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 08:24:00.80 ID:/oXj2pFMO
- 乙
二人が大きくなっても久遠さんは変わらない…
中学の制服が似合う母親…
- 416 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 21:48:23.94 ID:O/axC2FCo
-
では少しだけ
- 417 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 22:11:01.06 ID:O/axC2FCo
-
天乃「そうね……そうしようかしら」
夏凜がどうすると決めていたのかは分からないけれど、
どちらかと言えばその方がいいと言うだろうと天乃は思う
もしかしたら、夏凜は夏凜なりにもっと別の理由があるかもしれないが。
天乃「星乃ちゃんと月乃ちゃん」
天乃から見て左側のベッドで寝息を立てるほんの少しだけ先に産まれてきた姉と、
右側のベッドで眠るちょっとだけ遅かった妹
姉が星乃で、妹が月乃
どちらも凛とした響きのある名前だ
天乃「良いわね、そうしましょう」
東郷「夏凜ちゃんも良い名前を考えてくれましたね」
天乃「夏凜はなんか違うって最初は否定してたんだけどね」
東郷「ただの照れ隠しですよ」
東郷は夏凜のことを想像したのか悪戯っぽく笑い声を零して
横目に子供を一瞥する
母親ではないけれど、女として抱いてみたい気持ちがわく
けれど、さすがにこの時間はダメだ
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 22:14:55.80 ID:xkW6ZcMzO
- かわいい
- 419 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 22:36:05.49 ID:O/axC2FCo
-
東郷「こんな時間にお邪魔して、体の方は大丈夫ですか?」
天乃「こんな時間って言ってもまだ消灯には早いわ」
東郷「でも、久遠先輩はその早い時間でも起きていられる体ではなかったんですよ?」
神樹様の種を取り込んだことで天乃の体は回復傾向にある
それはみんな解っている
けれど、東郷としては……不安を拭いきることは出来ない
神樹様はけして悪い存在ではない
しかし、神ゆえの純粋悪にも通ずる曲解をしてしまうこともある
神樹様の種にそれをするほどの何かが備わっているとは思えないけれど、
力は力だ
歪な形で願いを叶えているのではないか
そんな考えが頭の片隅に残っている
東郷「無理はしてませんか?」
天乃「ええ、してないわ」
東郷「……なら、良かったです」
- 420 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 23:01:54.34 ID:O/axC2FCo
-
ほんの一瞬、悩む素振りを見せた東郷だったが、
返ってきたのは安堵の言葉
浮かべている笑みはとてもきれいな作り物
疑念はあるが、天乃に対してのものではなく
信じているから、それを口にしても仕方がないと飲み込んだのだろうと天乃は察する
天乃「東郷こそあんな戦いの後で出歩いて平気なの? 足は?」
東郷「もうすっかり自分の足です。時間が時間なら、久遠先輩をお姫様抱っこしてお散歩することも出来ますよ」
天乃「お姫様抱っこはちょっと……」
東郷「大丈夫です。小柄なので私くらいの身長でも力さえあれば簡単に抱っこできます」
それに。と、東郷は自慢げに人差し指をたてる
東郷「久遠先輩はまさしく私達のお姫様のような人ですし、関係性を鑑みればお姫様抱っこなど触れ合いの一種でしかありません」
天乃「と――」
東郷「されていいんです。させて良いんです。いえ、させてください。恥ずかしがらずに」
天乃「東郷、ねぇ――」
東郷「もっとも、まったく恥じらいもなく堂々とされてしまうとそれはそれで物足りない気もしますが」
本人はいたって真面目なのだろう
天乃の声は聞こえていないようで
深く考え込んでいく東郷は瞼をきゅっと閉じる
キスでもしてやろうかと考える天乃をよそに、東郷はすぐに瞼を上げて真剣な眼差しで天乃を見つめた
東郷「少し恥じらっている久遠先輩をやや強引に抱き上げているほうが雰囲気的に映えるような気がします」
天乃「真剣に何考えてるのよ」
- 421 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 23:32:35.91 ID:O/axC2FCo
-
東郷「これから、してみたいことです」
真剣に考えているのはそればっかり
確かに、口にすれば馬鹿らしいことかもしれないけれど
東郷にとってはやってみたいことだ
東郷「お姫様抱っこも、子育ても……無理にとは言いませんが、結婚式も」
天乃「結婚式は……」
東郷「正直、今の世界の状況ではその余裕はないと思います」
まだ問題が本格化していないとはいえ、
神樹様の消えてしまったこの世界で
なにに永遠を誓うのかと問われかねない
そんなの相手以外の誰に誓うのかと言い返すけれど。
東郷「なのでこっそり、それこそ久遠先輩の本家とか」
天乃「やるにはやるのね」
東郷「久遠先輩はやりたくないんですか?」
天乃「みんな次第……かしらね。今だって東郷が無理だって言うなら私も無理にというつもりはなかったわ」
東郷「そこはこう、結婚式を挙げましょう。とか、我を強くしても罰は当たりませんよ?」
天乃「みんなにだって色々あるでしょう?」
東郷「久遠先輩の幸せを蔑ろにする色々ですか……」
幸せを二の次に神樹様など破壊してしまおうかと考えたことのある東郷は
チクリと痛む胸元を抑えながら、首を振る
東郷「少し胸が痛む思いですが、今はそんなの誰にもありませんよ」
- 422 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/26(水) 23:42:10.14 ID:O/axC2FCo
- では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/26(水) 23:58:09.03 ID:ux9z9atKO
- 乙
山積みの問題を解決しないと幸せへの道は遠そうだなぁ
あとえっちなことでもないのに東郷さんの勢いが凄い…
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 00:08:35.75 ID:aw/CssLfO
- 乙
結婚式は挙げてあげたいなあ
- 425 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/27(木) 21:54:46.31 ID:jX2x3oP9o
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 21:57:19.53 ID:8sRoX8HtO
- よしきた
- 427 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/27(木) 22:21:50.45 ID:jX2x3oP9o
-
東郷「久遠先輩がやりたいと言わずとも、誰しもがやりたいと思いますよ」
やっていいのだろうか……と、思わないと言えば嘘になる
ある意味で崩壊の流れにあるこのご時世に結婚式など不謹慎ではないか
そう野次られる可能性も無きにしも非ず
不安に満ち満ちている中で
女同士などという異質さ
一人で複数人もの若い命を娶るという異質さ
神の失われた世界で、それは人の目にどう映るのか……
東郷「あらかじめ言っておきますが、世間体的に反対されるようなことなのは勇者部一同重々承知しています」
天乃「みんな……」
みんなの両親へのあいさつでそれは身に染みているつもりだ
身内だからこその厳しさもあるだろうけれど
それで幸せになれるのなら……と、
勇者という役目を負わせてしまったことによる罪滅ぼしのような承諾と
神樹様にあだなすような汚らわしい血とつながりを持ってしまうことへの不快感
女同士というよりも久遠家が相手という問題に重きを置いていたように思う
もっとも、末代まで呪われかねないと知っていれば嫌悪するのも無理はないと天乃自身も解っているが。
天乃「承知してるってことはもう話し合いは終わっているの?」
- 428 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/27(木) 22:47:43.67 ID:jX2x3oP9o
-
東郷「したいかどうかというだけですが」
天乃「友奈も?」
東郷「お見舞い……というのは微妙に違う気もしますがその時に」
友奈のことを思ってか、東郷の浮かべる笑みに影が差す
友奈は元気だ
それは間違いない
しかし、元気だからこそ動けないことのへのストレスも出てくる
仕方がないことだと解っていても
病室に差し込む陽の光が……少しだけ妬ましくなることだってある
東郷「大人になってからでも遅くはないのではという意見もありました」
天乃「大人ね……樹が成人してから?」
東郷「一般的に言えばそうなりますね。高校卒業したらという考えもありますけど」
天乃「大学に通うならまだ結婚式はしていられないんじゃない?」
東郷「大人になって仕事を始めてからの方が難しいかと」
天乃「確かにねぇ……」
普通の男女であっても、初めてすぐに結婚というのは気が引けてしまうかもしれない
そうなってくると先延ばし先延ばしになりかねない
天乃「一番問題だった寿命のことも何とかなったし、数年くらいは先でも良いわよ」
東郷「あまり楽観視しないでください。久遠先輩の体は常識で考えたら駄目なんですから」
- 429 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/27(木) 23:07:40.84 ID:jX2x3oP9o
-
天乃「ふふふっ、それはそうなんだけどね」
常識で考えられないことを経験し繰り返してきたのは事実だけれど
それでも真っ向から言われてしまうと笑ってしまう
夏凜に言われたら……ムッとしてしまうのだろうが
天乃「とても調子がいいのよ。だけどエッチなことは控えているし、ちゃんと考えてるんだから」
東郷「それならいいのですが……」
東郷はエッチなことという言葉に反応せず
安心したように微笑んで息を吐く
球子が逃げ出すほどの勢いは感じられない
東郷「久遠先輩は結婚式を挙げたいと思いますか?」
天乃「そうねぇ……」
東郷の反応を見る限り、
今すぐでなくても良いと言う反応こそあれど
やりたくないという反応はなかったように感じる
1、落ち着いたら、挙げたいわね
2、控えたほうが良いかもしれないわね
3、人数も多いことだし、ちょっとしたお祝いはしたいわよね
↓2
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 23:18:09.64 ID:HijvMNiGO
- 3
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 23:19:13.23 ID:wmZa+bVm0
- 3
- 432 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/27(木) 23:44:22.85 ID:jX2x3oP9o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
夏凜「珍しく冷静ね」
風「若葉達もいるからじゃない? 流石に監視されてて暴走は出来ないでしょ」
樹「久遠先輩の場合、したいと言えばさせてくれるので焦る必要がないのでは?」
園子「わっしーはわっしーなりに天さんを一番に考えてるからね」
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/27(木) 23:53:40.08 ID:HijvMNiGO
- 乙
冷静時と暴走時の差が激しい東郷さん
あと久遠さんってささやかなお祝いの方が好きそう
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 01:10:01.59 ID:nFLjspLHO
- 乙
したいと言えばさせてくれるけど順番待ちだぞ
- 435 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/28(金) 22:46:01.23 ID:oFp5KbMgo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/28(金) 22:47:13.58 ID:YbHKOwrcO
- あいよ
- 437 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/28(金) 23:51:58.51 ID:oFp5KbMgo
-
天乃「人数も多いことだし、ちょっとしたお祝いはしたいわよね」
東郷「ちょっとした……ですか」
天乃「ええ。ささやかなお祝い」
人数が多いなら、
それこそ大規模にやるべきと思うかもしれない
けれど、天乃はささやかでいいと言う
なぜかと問いかけるような視線を感じ、天乃は微笑む
天乃「ささやかなことだって、お祝いが出来るってだけで充分特別でしょう?」
東郷「久遠先輩……」
天乃「もちろん、結婚式はもっと特別だし披露宴とかだって特別だとは思うけどね」
個人的な意見だと解ってか、天乃は取り繕うように続ける
だが、東郷はそうですね。と、小さく答えるだけに留めて……天乃から目を逸らす
天乃の言っていることに反論は簡単だ
交際するとなった段階から興味を持っていて
調べているうちにより抱くものがあった
その思いの丈を口にすればいいだけだ
東郷「……久遠先輩の言う通りです」
- 438 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 00:16:30.90 ID:rBN4pPKeo
-
結婚式も披露宴もとても特別なことだ
何回だって行うことは出来るけれど、何度もやりたいことじゃない
出来るのなら、たった一度
一番好きな人とのたった一回にすべてを込めたい
東郷「ささやかなお祝いも、特別ですよね」
普通の人にとっての結婚式と同じくらいに、
ちょっとしたおめでとうが、天乃達にとっては特別なことだ
散々死にかけた
誰かが欠けていてもおかしくないような事ばかりだった
お祝いなんてする余裕はなかったし、
笑顔でいられることでさえ凄く貴重なことだったのだ
そんな死と隣り合わせの非日常を生きてきたから
全員で集まってのちょっとしたことでも十分に思える
だから、自分たちは少し浮かれ過ぎていたのではと……東郷は思う
東郷「失念していました」
天乃「重く受け止める必要はないわよ? 今まで大変だったから、それでも十分だって感じるだけの話だから」
- 439 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 00:49:30.54 ID:rBN4pPKeo
-
天乃「東郷はもう少し軽く受け止めて良いのよ」
軽く受け止められ過ぎても困るけれど、
何でもかんでも重く考えられては安易に言葉も口に出来ない
その部分を友奈のポジティブさがうまく緩和していたのかもしれないけれど
今は動きの取れない不自由な身だ
天乃「久遠さんはそんなこと考えてるのね。くらいに」
東郷「……なるほど」
天乃「ふふっ、またそうやって――」
東郷「っ」
楽しげに笑う天乃の人差し指が東郷の眉間をつく
寄っていた皺が圧し割られて、見開いた東郷の瞳に天乃の笑顔が映りこむ
天乃「ダメよ。難しい顔したら勿体ないわ」
東郷「く……おん、先輩?」
天乃「なぁに?」
東郷「…………」
- 440 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 01:21:10.45 ID:rBN4pPKeo
-
東郷に難しい顔をさせないための優しさだろう
子供をあやすような甘やかす声が耳を通り抜けずにとけこんで
考えはなく、東郷の手は額に触れる天乃の手を掴む
東郷「………」
樹の手よりも小さく、友奈の手よりも温かな手
何も言わず掴まれたのに抵抗はなくて
東郷の手に導かれるまま、東郷の頬へと手のひらが触れる
天乃「貴女も柔らかいわね」
東郷「……赤ちゃんには負けますが」
襲ってしまおうかと思う心を、その言葉で押さえる
好きなら、無理強いするべきではない
手と頬に感じる温もり
目を閉じて、それだけに意識を集中させる
ちょっとしたことが特別
ささやかなことで充分
それが、とても良く分かる
- 441 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 01:21:56.09 ID:rBN4pPKeo
-
途中ですが遅いのでここまでとさせていただきます
明日はできれば早い時間から
- 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 01:22:10.85 ID:4u7pvHssO
- 乙
東郷さんよく耐えた
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 06:04:05.33 ID:XBjd7CsAO
- 乙
東郷さんの欲望も浄化する久遠さんの母性よ
- 444 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 19:58:14.05 ID:rBN4pPKeo
-
では少しだけ
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 20:09:33.30 ID:9MlJVT14O
- きてたか
- 446 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 20:29:11.48 ID:rBN4pPKeo
-
たったそれだけで良いのか
もう少し先に進みたくはないか
どこからともなくそんな声が聞こえるような気がする
だけど、それだけでいいじゃないかと東郷は思う
今、先に進まずとも
今が以前に求めた先であるように
未来の今が、今の未来であればそれでいい
東郷「久遠先輩の声が……もっと聴きたいです」
天乃「これからいくらでも」
東郷「久遠先輩に、触れて貰いたいです。心も体も……隅々まで」
天乃「ええ。貴女が許す限りにね」
東郷は天乃の手を、自分の胸に持っていく
性的な欲望のひとかけらもない接触
天乃は東郷の出方を待つ
東郷「触って頂いてもいいんですよ?」
天乃「……触ったらどうなるか分からないから難しいわね」
東郷「久遠先輩が攻めの立場を味わい、私が受ける立場を味わうだけです」
- 447 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 20:48:52.43 ID:rBN4pPKeo
-
そう言う東郷は、どうせしないだろうと笑みを浮かべる
時間も時間で場所も場所
始まってしまえば乱れに乱れるエッチな人なのに
始まってさえいなければエッチなことは酷く控えめだ
天乃「もう少し体が強ければ、してあげることも簡単なんだけどね」
東郷「されるがままの間違いでは?」
天乃「……痛いところ突いてくるわね」
東郷「痛いところなんて突きません。突くものも持ち合わせていませんし」
東郷は半ば本気であるかのように困った表情を浮かべながら、
空いている左の手で自分の下腹部に触れる
もしもあったらどのような関係に至れていたか
少なくとも、思いを寄せる一般人の先に進むことは不可能だっただろう
どれだけ思いを寄せようと、
取り巻く真実に触れることが出来ないのだから
東郷「持っていても、久遠先輩をもう一度妊娠させるなんて気が引けます」
- 448 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 21:12:32.00 ID:rBN4pPKeo
-
東郷「それとも力のバランスが崩れていなければ妊娠していても影響は少ないのでしょうか?」
天乃「さぁ? この子たちが最初だから」
東郷「……試す気にはなれませんね」
万が一にも天乃の体が耐えられなかったりしたら
後悔するだけに留まれない
この世界を救った意味すらも見失いかねない
東郷「一般的な危険性はありますが、私達は妊娠出来るならしたいと思ってますよ」
誰かの子供などというのはごめん被る話だが
天乃を受けての命ならば願ってもないことだ
学校生活が危ぶまれるけれど、それはそれこれはこれ
今すぐには難しい事柄ではあるし、その問題が解消された辺りで成就すれば完璧だろうか
東郷「そのための勉強をしてこようかと」
天乃「本気?」
東郷「なせばなると言いますし、やってみようかと思っています」
天乃「私の子供を産むためだなんて……私にどうして欲しいのかしら」
東郷「そんなことせずとも、穢れの力を使えば男の子のそれを模せるのに。と自慢げな笑顔が見たいです」
天乃「無理なこと言うわね……まったく」
- 449 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 21:33:34.62 ID:rBN4pPKeo
-
勇者としての力があったころでも不可能だっただろうか
もしかしたら。
本当に、もしかしたらの話になってしまうけれど
悪五郎と天乃の力の繋がりによる妊娠が可能だったならば
東郷達の宿す神樹様の力を根こそぎ奪ってそうさせることは可能だったかもしれない
可能であってもするわけにはいかなかったし、
考えても仕方がないことではあるけれど。
天乃「仮にできたとしても、貴女達の将来を壊したくないからしないわ」
東郷「じゃぁ、大人になったらしてくれますか?」
天乃「……そうねぇ」
大人になってからならば
子供が出来たかどうかなんて、時折ある出来事だ
ならば、そうさせられるのならそうしてもいいかもしれない
天乃「この子たちの歳離れの妹か弟が出来ちゃうわね」
東郷「妹だと思いますよ……何となく、女の子しかできない気がします」
- 450 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 21:46:08.29 ID:rBN4pPKeo
-
親も子も一貫して女の子
奇跡的なほどに純粋な女系一族
そうなるような気がするのだ
東郷「男の子が出来たらできたで大変そうですが」
天乃「……確かに」
親はみんな女で、兄も弟もなく姉二人
そして、中学生ほどから姿の変わらない母
異性を意識するようになったらさぞ大変だろう
東郷「……久遠先輩」
天乃「うん?」
東郷「エッチなことをしないと誓うので、一緒に寝てもいいですか?」
1、ええ、良いわよ
2、あら……信用できないわね
3ふふっ、そんなこと誓わなくても寝るくらいならいつでも大丈夫よ
↓2
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:51:28.41 ID:9MlJVT14O
- 1
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:55:10.76 ID:tTS/P23s0
- 3
- 453 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/02/29(土) 22:01:53.94 ID:rBN4pPKeo
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
天乃「誓うって何に誓っているの?」
東郷「そうですね……私の純潔に」
東郷「なので誓いを破ったらどうぞ貰って戴ければと」
天乃「それだと東郷に利点しかない気がするんだけど……」
東郷「考えたらダメですよ」ニコッ
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:12:33.80 ID:9MlJVT14O
- 乙
果たして一緒に寝て己の煩悩に勝つことができるのだろうか
あと東郷さんは将来、子作りの研究者とかになってそう
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 02:25:04.10 ID:IMPlZHiiO
- 乙
ガマンのコンマ判定に打ち勝てるのか東郷さん
- 456 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 17:27:57.33 ID:jx1nYzMRo
-
では遅くなりましたが、少しずつ
- 457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 17:43:07.68 ID:1aSMfJ1LO
- かもーん
- 458 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 17:54:47.76 ID:jx1nYzMRo
-
天乃「ふふっ、そんなこと誓わなくても寝るくらいならいつでも大丈夫よ」
東郷「いつでも大丈夫なんですか?」
天乃「寝るだけよ?」
東郷「はいっ、分かっています」
天乃「ちょっ……」
元気に声を上げた東郷は、
天乃を押し倒す勢いでベッドに上がりこみ、
布団の中に入ることもなく、天乃の横に倒れる
天乃「東郷?」
東郷「良いですね……こういうの」
隣に天乃がいる
エッチなことは厳禁ではあるけれど、
目を開けば目の前に天乃がいてくれる
話しかければ声が聞こえる
何も言わなければ吐息が聞こえる
もう嗅ぎ慣れてしまった病院の匂いに交じって
天乃だけの匂いをかすかに感じる
東郷「久遠先輩、エッチな意味じゃなければ抱くのもありですか?」
- 459 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 18:10:14.56 ID:jx1nYzMRo
-
天乃「息苦しくしなければ」
東郷「なら、抱いて寝たいです」
寝相には自信があると、東郷は微笑む
仰向けで眠れば朝起きてもそのままで
抱いたことはないけれど、
枕を抱いて眠ればそのまま目を覚ませる自信がある
それはそれで天乃を困らせてしまいそうだけれど
感じられるだけ感じていたい
エッチじゃなくても
抱きしめれば、それをより強く感じられる
東郷「……お慕いしています。久遠先輩」
天乃「ありがとう、私も好きよ」
東郷「………」
はっきりと、笑顔で天乃は答えてくれる
本当に喜んでくれている笑顔は、不意を打ってキスをしてみたくなる
東郷「面倒くさいことを言ってもいいですか?」
天乃「ん〜……そう言われちゃうと。ダメって言いたくなるわね」
- 460 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 18:27:08.00 ID:jx1nYzMRo
-
天乃は困ったように笑って、ちょっとだけはぐらかす。
自覚している面倒なこととは何だろうか
球子が逃げ出すような東郷が、自覚している面倒さ
エッチなことではないという安心感を足場に、天乃は東郷を見つめる
天乃「でも、良いわ。言ってみて」
東郷「……言葉だけじゃ、安心できません」
東郷の体が傾くと、距離が縮まる
東郷の方を向いているおかげか、
子供達が頭を上げていても、天乃達が何をしているのかは分からない
天乃「それって……」
東郷「解って、ますか?」
天乃「………」
東郷の伺うような視線を真向に受けて
天乃は東郷の瞳から、唇へと視線をおとす
- 461 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 18:45:33.65 ID:jx1nYzMRo
-
好きが言葉だけで安心できないなら
安心できることをしてあげれば良い
たとえば、キスとか。
エッチなことはしないと言う約束
ただそれは、寝る時だ
そもそも……キスはエッチなことだろうかと天乃は思う
あいさつ程度の意味だってある
エッチというよりは、
想いを伝える行為と思うべきだろう
エッチなこともそのためだと言われたら
それはそれで否定できないけれど。
天乃「………」
抱きしめてあげるのも、悪くない
キスをしてあげるのも、驚かせるかもしれないけれど悪くない
東郷がどっちを求めているのか
聞くのは無しだ
1、頭を撫でる
2、目を瞑って
3、抱きしめる
↓2
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 19:09:41.85 ID:1aSMfJ1LO
- 2
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 19:17:24.60 ID:tsAdMX4p0
- 3
- 464 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 19:52:25.69 ID:jx1nYzMRo
-
天乃「……東郷」
東郷「っ――」
本当は、キスして欲しいのだろうか
そんなことを考えながら東郷の背中に腕を回して、抱き寄せる
ベッドの上のため両腕でとはいかなかったが、
東郷の抵抗どころか助力のような体の動きに助けられ、
天乃の胸に東郷の頭が埋まる
天乃「好きよ。東郷。言葉は軽いかもしれないけれど……本当に」
その想いを加えるように抱く力を強くする
胸の谷間から東郷の息が漏れだす
ほんの少し蒸れる吐息は熱がこもっているように感じる
天乃「苦しくない?」
東郷「うぅひふなぃへふ」
天乃「?」
胸に埋もれてくぐもった返事はなかなか分からない言葉だったけれど、
東郷の腕は離されまいとしてか、天乃の体に抱き着いて応える
東郷「ぅひほ……」
天乃「んっ」
幸せです。と、東郷は天乃の胸にすりすりと頬ずりする
- 465 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 19:54:29.04 ID:jx1nYzMRo
-
では少し中断いたします
再開は21時ころから
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 19:56:04.26 ID:1aSMfJ1LO
- 一旦乙です
- 467 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 21:17:12.13 ID:jx1nYzMRo
-
ではもう少しだけ
- 468 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 21:33:30.40 ID:jx1nYzMRo
-
温かくて、柔らかくて
押し付けると息苦しいけれど
このまま窒息してもまぁ別に良いんじゃないかと思う多幸感
離れるくらいなら意識を手放す方が良いような気がしてしまう
天乃「っ……まっ、ちょっと……」
東郷「んーっ」
天乃「あっ」
東郷の頭はもぞもぞと動いて、
押し付けるような感覚が胸を圧迫する
自分から抱きしめた手前、
ダメとは言えなくて……駄目そうな感触が胸に出てくる
天乃「ご、ごめんなさい……離れて」
東郷「久遠先輩?」
天乃「……出ちゃったの」
東郷「えっ」
- 469 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 22:05:52.26 ID:jx1nYzMRo
-
東郷「まさか、母乳が出ちゃうとは……」
天乃「気にしないで、そういう体質なだけだから」
新しいシャツと患者衣に変え終えた天乃は、
しょんぼりとする東郷の頭を優しく撫でる
優しかろうが強かろうが
胸に対する刺激は強すぎれば母乳が出てしまうのは以前からの体質だ
子供にあげるようにしてから落ち着いたかと思ったのも一瞬で、
樹との行為の最中にやってしまったりもしたし、今更だ
東郷「まだまだ母乳は止まりそうにないんですか?」
天乃「あげていない期間も長かったから、その分残っちゃってるのかも」
東郷「いえ、まだ卒乳には早いので残っていても良いのですが……」
問題は出やすすぎること
胸に頬擦りされる程度で出ていたら、大変だ
東郷「張っているような感じは?」
天乃「大丈夫」
東郷「何かありそうだったらすぐに教えてくださいね」
天乃「ええ……頼りにしてるわ」
- 470 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 22:36:48.21 ID:jx1nYzMRo
-
東郷「……そういえば久遠先輩の母乳って力が込められているんですよね?」
天乃「ええ」
東郷「私達が飲むことでもその力は効力を発揮する」
天乃「どうしたの?」
東郷「もし久遠先輩の力が母乳を作るのなら、母乳が止まることがないような気がしたんです」
考えすぎだとは思いますが。と
東郷はなぜか嬉しそうな笑顔で言う
表情的には、考えすぎの方に転がって欲しいように見える
天乃「この子たちが赤ちゃんの内は、母乳は出てきちゃうんじゃないかしら」
力が作用しているなら、
天乃が必要だと思っているうちは出続けるはずだ
そして、不要だと思えば出なくなる
天乃「一年くらいかしら」
東郷「どのくらい必要かによりますね。長くても3年ほどかと。2年くらいは続いても普通ですよ」
天乃「……私、来年の受験なんて考えてる場合じゃないんじゃないかしら」
東郷「赤ちゃん次第ですが、1年で断乳も可能ですし、久遠先輩の胸次第ですね」
心配なら、私達も飲みますよ。と
危うく口にしそうになった東郷だが、その言葉だけは飲み込んだ
- 471 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 22:47:17.97 ID:jx1nYzMRo
-
√ 2月17日目 夜 (病院) ※木曜日
01〜10
35〜44
91〜00
↓1のコンマ
※範囲内の場合、満開
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 22:52:19.97 ID:OkTb1OPqO
- あ
- 473 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/01(日) 22:58:48.73 ID:jx1nYzMRo
-
ではここまでとさせて頂きます
明日もできれば通常時間から
樹「赤ちゃん次第と言いつつ、久遠先輩次第って言い換えませんでした?」
風「その方が有利に持っていけるって思ったんじゃない?」
樹「有利……?」
園子「言わなかったし良いんじゃないかな〜?」
風「良くないけど、言わなかったから悪くもないってことで」
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 23:04:09.95 ID:OkTb1OPqO
- 乙
やっぱり欲望が駄々漏れしてる東郷さん…
そして判定の満開って何が起こるのだろうか
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 23:12:28.52 ID:IMPlZHiiO
- 乙
満開しちゃったならしゃーない(錯乱)
- 476 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/02(月) 22:19:02.37 ID:pbNjF2CKo
-
では少しだけ
- 477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:23:51.82 ID:IO1cVTxiO
- いえす
- 478 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/02(月) 22:35:10.64 ID:pbNjF2CKo
-
√ 2月17日目 夜 (病院) ※木曜日
夜も更けた頃、
みんなが寝静まっているであろう静寂さを肌に感じながら、
東郷は覚め切った目を開く
すぐ隣では、何もしないと言う言葉に全幅の信頼を持って眠っている天乃がいて
規則正しい寝息に隠れるように、小さな命の確かな吐息が部屋に木霊する
布団をやんわりと盛り上げる乳房は妊娠による膨らみがまだ収まっていない
サイズ的な大きさで言えば、まだ東郷の方が上かもしれないけれど
元々引き締まっていた体と、そもそもの体の小ささのせいか
一見では天乃の方が大きく見える
東郷「……こういう時は、どう、するんだったかしら」
動くものが視界の端にあったとして、それを見ずにいられようか
いや、いられまい。と、東郷は断じる
呼吸のたびに胸が大きくなって、小さくなって……大きくなる
エッチの最中ではないということもあってか、天乃は恥じらいなく目の前で着替えてくれたので
眼が冴えているのはそのせいだという言い訳は出来るかもしれない
穏やかな寝息が艶めかしく落ちていくのはさぞ色香に満ちているのではないだろうか
東郷「待って、おちつくのよ……東郷美森」
- 479 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/02(月) 22:56:48.05 ID:pbNjF2CKo
-
深々と息を吐いて……吸い込む
清潔な香りと天乃の匂いが体に染み込んで少しだけ熱が上がる
東郷「だって……目の前に」
一緒に寝て良いのかと申し出たのは東郷だ
それに対して、天乃は良いと言ってくれたけれど
エッチなことはしないと言う言葉があってこそ
ここで一時の享楽に耽ってしまっては裏切りになる
どうしようもなかったと訴えれば天乃は仕方がないと不問にしてくれるだろう
だが、それはそうしてくれるというだけであってそうして良いわけではない
東郷「据え膳食わぬは……」
女の恥ではない。
そもそも若干だが意味が違う
東郷「……久遠先輩」
一人昂っているときは布団の中でもぞもぞするか、
お手洗いから戻って長かったわね。と笑われるかのいずれかだ
しかし、自業自得だけれど
目の前にいるのに何もできないのは胸が苦しい
- 480 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/02(月) 23:16:40.62 ID:pbNjF2CKo
-
東郷「……このくらいなら」
そうっと、天乃の体に身を寄せて、縋りつく
抱きしめるのは母乳が出てしまう可能性もあるから出来ない
だけど天乃の腕を抱くくらいなら出来る
肩の辺りに額をつけて……胸いっぱいに取り込む
甘い匂い
ドキドキして、熱くなって、そのことしか考えられなくなりそうな匂い
東郷「………」
布団の中の天乃の左手に右手を絡めてグッと体の方へと寄せると、
身を屈めるようにしていたせいか、天乃の手の甲が股の辺りに触れる
東郷「っ」
駄目な何かが芽生えてしまいそうで
東郷は唇をくっと噛んだが……何の意味もない
左手を天乃の胸元に置いて、もう少し近づく
天乃の体温が、布を挟んでしっかりと届く
邪魔な壁があろうと、
胸の膨らみと、素肌の柔らかさが記憶の中から鮮明に浮かぶ
東郷「っ……んっ」
駄目だと解っていても
天乃を襲うまいとするくらいで、精一杯だった
- 481 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/02(月) 23:22:33.55 ID:pbNjF2CKo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:28:37.62 ID:IO1cVTxiO
- 乙
久遠さんとの約束を守ろうとして必死に我慢してる東郷さんかわいい
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:29:43.65 ID:7dZgS/lDO
- 乙
満開ってそういう
- 484 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/03(火) 23:07:00.79 ID:nfcQ9uRpo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 23:17:15.32 ID:eydgPKjQO
- きてたー
- 486 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/03(火) 23:22:49.93 ID:nfcQ9uRpo
-
東郷「っ……」
起きてしまったらという怖さとふしだらな高揚感
体が醸す熱量は普段のそれをゆうに超えて、額には汗が浮かぶ
熱を吐くたびに、聞かせてはいけない声が漏れてしまう
心臓が下腹部にあるのではないかと思わせるような高鳴りが湧き上がってくる
東郷「っふ……ふっ……っ」
優しく握った天乃の手の甲を押し付けて少しだけ上下させると
指の付け根辺りの硬さが、うまく擦ってくれる
東郷「っ……だめ、だめ……」
もう少し
そんなところにまで上り詰めた感覚を払い除けて、天乃の手を放す
布団の中に潜りかけていた頭を上げて、大きく息を吐くと
冷たい空気が肌を撫でる
布団をめくれば、蒸された熟しかけの匂いが逃げ出していく
東郷「……久遠先輩」
- 487 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/03(火) 23:37:37.40 ID:nfcQ9uRpo
-
布団の中の体はまだまだ快感を欲していて
身じろぎすると、
粗相をしてしまったかのようなじっとりとした汗が患者衣を貼り付かせる
天乃の体から布団を奪わないようにと、
不自由な時代に培った摺り足で布団から足を出し、
腰を出して、座り込む
東郷「……はぁ」
駄目だと踏みとどまったつもりだったものの、
染み出てしまうほどの強い想いはあったらしい
それでも天乃を穢さなかったのだから偉いだろうかと、皮肉を思う
好きだからこそ我慢するべきで、好きだからこそ手を出したくなる
一緒に寝られるのは幸せなことこの上ないけれど
せめて、欲求が解消されていない時期は避けるべきだったかもしれないと今更考える
一時の……気の迷いではないにしろ
欲望に駆られてしまった結果がこれだ
東郷「久遠先輩は樹ちゃんとしたから……」
せめて、明日にするべきだったかもしれない
- 488 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/03(火) 23:51:09.16 ID:nfcQ9uRpo
-
元々失せていた眠気は戻る気配がないものの
体が冷えるにつれて、頭も冴えてくる
東郷「………」
ふと見れば、天乃は何も知らずに眠っている
体が不自由な時期もあったが、
それに関係なく寝相の良い天乃は東郷が触れた以上の動きはない
膨らむ胸と規則正しいリズムの寝息
東郷はしばらくそれを眺めて、このまま出て行こうかと悩む
眠くはないし、一緒に居たらまたやらかしてしまいそうで。
本当に危ない時は止めに入ってくれる人もいるけれど、
布団に覆われた肉欲はそう察知できるものではない
東郷「……」
起きたとき、心配させてしまうだろうか。
東郷はそう考えて……布団をめくった
- 489 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/03(火) 23:54:03.26 ID:nfcQ9uRpo
-
01〜10 天乃
11〜20
21〜30 千景
31〜40
41〜50 天乃
51〜60
61〜70
71〜80
81〜90 園子
91〜00
↓1のコンマ
※ぞろ目は東郷
- 490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 23:55:29.55 ID:eydgPKjQO
- あ
- 491 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 00:11:56.34 ID:CWcMjdK3o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「………」
東郷「…………」
夏凜「いや、何か言いなさいよ」
友奈「駄目だよ夏凜ちゃん、この理性はもう死んでる」
樹「千景さん、お願いします」
千景「ええ。任せて。別に……昏倒させてしまってもいいんでしょう?」
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 00:15:25.18 ID:JosnROKhO
- 乙
まさかの東郷さんのターン継続
やはり本能には逆らえないのか…?
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 00:30:48.08 ID:bkFDLqBKO
- 乙
東郷さんコンマ強すぎて笑った
- 494 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 22:12:11.73 ID:CWcMjdK3o
-
では少しだけ
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:19:35.32 ID:/fCs2F5tO
- よしきた
- 496 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 22:36:17.85 ID:CWcMjdK3o
-
――などと考えていたのは数瞬の過去の話
布団をめくれば、皺が走った患者衣に包まれた天乃の肢体が顔を見せてくれる
色気の欠片もない患者装束だが
小柄に豊満な体つきは潔く不一致に性的だ
東郷「……ん」
緊張か興奮か思わず喉が鳴る
東郷の性格からして
自ら立てた誓いを破るなど嫌悪感も甚だしいものだが
ことここに至っては、そんなことなど取りこぼしてしまったと心が嘯く
千景たちに袋叩きにされるとしても、触れることさえできればお釣りがくる
万が一天乃が目を覚ましたとしても、
寝ぼけていたと言えば、情に訴えるよりも天乃の傷は浅くなるだろう
東郷「なん、て」
ベッドの上、布団を握る左手に右手を重ねて爪を立てる
爪が食い込む痛み、血管の圧迫感
食いしばった口の端から、唾が溢れる
東郷「久遠先輩を裏切るのは……駄目」
- 497 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 22:52:51.40 ID:CWcMjdK3o
-
東郷「……どうして、駄目なの?」
天乃の体が不安定だから?
いや、もうだいぶ安定してきている
程度さえ弁えれば寝ている間に致したところで体調を崩すようなことにはなり得ない
特に、自分だけが満足できればいいのであれば影響は最小限だ
東郷「………」
どこからともない【言い訳】が耳をくすぐる
左手を抑える右手から力が奪われて、唇がはしたなく緩む
東郷「少し、なら」
そうだ
さっきのように、天乃の体に触れて貰えばいいだけ
心身共に満足できるかは惜しいところだけれど
少なくとも体は満たされてくれる
天乃の体を刺激するなら精霊達も実力行使で止めに来るだろうが、
惨めな自分の慰めに艶を加えるだけ
そんな寂しい背中にやめろとは言えないはずだ
- 498 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 23:27:39.58 ID:CWcMjdK3o
-
天乃「すぅ……すーっ……んっ……」
東郷「………」
捲れた布団から入り込む冷気を感じてか、
天乃の寝息が途絶えて、小さな声が零れる
そのまま覚醒への流れに乗せてしまわないように
天乃の体を眺めるにとどめる
目は覚めても、熱は冷めることを知らず、
それどころか、さんざんお預けをされた体は
あと少しで食せるちょっとした贅沢を前にして、半狂乱だ
……そうしようと考えている時点で狂っているかもしれないが。
東郷「好きです……壊れそうなほど」
寝息の静まった天乃の唇に指で触れ、
薄い潤いに浸った指先に、口づけする
本物の口づけを――その渇望を突き飛ばして首筋にキスをする
もはや糸引くほどの欲求を横目に、
天乃の手を跨ぎ、圧迫しないように腰を下ろす
自分以外の誰かの手が触れる
ただそれだけで――
- 499 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 23:50:10.76 ID:CWcMjdK3o
-
千景「悪いけれど、私は止めるわ」
東郷「……っ」
千景「分かるでしょう?」
東郷「………」
背中へと投げかけられる静かな声
比例しない力強さで肩を掴む手
東郷は動かそうとしていた腰を止め、目を瞑る
正直に言えば、邪魔だ
だけど……分かる
東郷「残念……慰めるだけなら見逃してくれると思ったのに」
千景「この部屋で、それは認められないわ」
理性のある口づけくらいならば目を瞑ろう
けれど、情欲に堕ちた接吻は見て見ぬふりはしてあげられない
千景「どうするの?」
東郷「諦めます。そうしなければ、どうなることか……」
口惜しいと思いつつ
本気の千景を相手にはできないと、東郷は首を振った
- 500 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/03/04(水) 23:51:44.14 ID:CWcMjdK3o
-
√ 2月18日目 朝 (病院) ※金曜日
01〜10
11〜20 九尾
21〜30
31〜40
41〜50 千景
51〜60
61〜70
71〜80 東郷
81〜90
91〜00 若葉
↓1のコンマ
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 23:52:16.85 ID:fGgnGMfW0
- あ
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