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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その13

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550 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/12(木) 23:47:13.79 ID:d87meyh60
キアラの忍耐・成長後

1部屋でのお留守番とごまかし

50>32

※基準値を下回ったため、フィーアの行動にペナルティ無し

2一部帝国兵からの扱い(育つわがままボディ補正+15)

79+15

=94(優しくておっぱいある美少女だよ? かなり理解者も現れたようです)>25


※お留守番キアラに対する虐めはなかったようです


――


帝国兵「キアラ様、失礼致します」

キアラ「巡回、お疲れ様です」ペコリ

帝国兵「……」キョロキョロ

帝国兵「失礼ですが、フィーア様は?」

キアラ「え? あ、ごめんなさい……」

キアラ「私ったら、また本を読むのに集中しすぎちゃったみたいで」

キアラ「フィーアちゃんは遊びたい盛りだから、またお城の中を動き回っているかもしれません」

帝国兵「あー、またか……こほん、お勉強中のところを、申し訳ありません」

キアラ「いえ、こちらこそお役に立てず申し訳ありません」

帝国兵「それでは、失礼致します」ペコリ


バタン…



キアラ「……ふぅ」

キアラ「あんまり嘘ってつきたくないけど……」

キアラ「フィーアちゃんが変装して帝都やアベル兄様の城塞に向かったなんて、言えないもんね」

キアラ「透明魔法とかあれば、私も行けるのに……」

キアラ「……」

キアラ「私は、私にできることをやらないと」

キアラ「やっぱり、最低限の戦術は……」ムムム…


……


――


551 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/12(木) 23:48:34.54 ID:d87meyh60
――


【帝国王城・廊下】


帝国兵2「おーい、フィーア様みつかったか?」

帝国兵1「駄目だった。キアラ様も知らないようだった」

帝国兵2「また城内捜索かねぇ……フィーア様ちっこいから、物陰はいられただけできついっての」

帝国兵2「しかし陛下はなんで、フィーア様の動向をよく気になさるんだろうなぁ?」

帝国兵1「わからん。わからんが……」



帝国兵1「……少しはキアラ様の方も気遣っていいと思うんだよなぁ」

帝国兵2「だよなぁ……」



帝国兵1「確かにキアラ様には戦の才能は無いが、さっきもずっと戦術書に齧りついているようだったぞ?」

帝国兵2「強者になろうって気持ちはあるんだし、もう少し評価されてもいいよな」ウンウン

帝国兵1「俺らみたいなただの兵士にも威張らず優しいし、この前なんて俺の小さい怪我まで手当してくれたんだぜ?」

帝国兵2「なんつーか、あの方の娘とは思えないよなぁ……」

帝国兵1「……あくまで噂だが、キアラ様が冷遇されている理由の一つに胸もあるらしいぞ?」ヒソヒソ

帝国兵2「あぁー……そこも確かに、あの方の娘とは思えないもんなぁ///」ヒソヒソ

帝国兵1「正直手当してくれている最中も視線がそっちいったよ///」

帝国兵2「まだ小さいのにあれは反則だよな。将来絶対有望だって!///」

二人「……」

帝国兵1「……キアラ様も将来、報われるといいよなぁ」

帝国兵2「俺達みたいな兵士じゃ何にもできねえけど、願うのくらいは自由だよな」

帝国兵1「さて、あまりしゃべってばかりもいられないか。フィーア様を探さないと」

帝国兵2「だなー……」



ローズ「……」



……


――
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 23:50:56.53 ID:YwYOidx60
キアラが現代では色々報われているのを知ったらこの兵はどう思うか……
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 23:57:40.40 ID:PtmAcfrBO
ローズさんが何だかんだ色々見ているだろうし
一連の戦乱の中でこういう連中はそれなりに頑張って
現代でも報われている筈
554 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/13(金) 00:01:09.48 ID:FqADTkqW0
――



【帝国・帝都】


フィーア「……」キョロキョロ…



帝都強者「おいおい、この俺にぶつかっておいてそのまま立ち去ろうってか?」グイ!

帝都弱者「ひぃ!? そんなつもりは!?」ガタガタ



フィーア(……最近になって、ようやくわかったことがあります)

フィーア(キアラ姉様もローズさんも、私を守ってくれていたということ)

フィーア(私達が住むこの帝国は、なんでも力ばかりのあまり気持ちいい国ではないということ)

フィーア(そして……)



帝国弱者「や、やめてくれええぇぇぇぇぇ!」



フィーア(私は皇女だけど、目の前の困っている人を助けられない。まるで戦えない――弱者だということ)

フィーア(姉様も小さいけれど、私はもっと小さくて身体の成長も遅いらしい)

フィーア(それなのにどうしてか、お父様もお母様も私だけは可愛がってくれる)

フィーア(でも、キアラ姉様には逆に凄く厳しい)

フィーア(嫌だ。このままの帝国なんて、絶対に嫌です)

フィーア(でも、私は戦えないから……)

フィーア(うんと小さい頃から、あの優しい手の感触はずっと覚えている、大好きなアベル兄様)

フィーア(アベル兄様なら、きっと。そのお手伝いくらいは、頑張らないと……!)

フィーア「……」タタタ!

フィーア(大人のレディーには憧れるけど、こういう時だけは、自分の身体が小さくてよかったと思います)

フィーア(戦えないから、何かあったら隠れるしかないし……)

フィーア「次は……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 00:01:23.72 ID:O7s4zfOv0
n
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 00:01:37.23 ID:ZgAv9ANDO
はい
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 00:01:45.95 ID:qKKU6iYOo
くっ
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 00:03:03.41 ID:2MjB4gBgO
唐突な千早は草
559 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/13(金) 00:04:01.37 ID:FqADTkqW0
フィーア判定を取ったあたりで今日はここまで
キアラは兵士コンマで高めをとれて幸いでしたね。コンマ10以下で相当悲惨なことになってました
なお姉妹過去編ではありますが、後ほど一部にアベルも絡むコンマが出てきます

本日もありがとうございました!
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 13:26:30.58 ID:VOWAjQGm0
キアラとフィーアに限らず登場するキャラの大半が結構過去に苦労多いけど、ゾロ目でまくったおかげでもあるがみんな現代では報われてる子多いよね
フローレンはまあ生き延びただけでも多分儲けもんだし……
561 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/14(土) 23:09:29.93 ID:v/onCBl/0
こんばんはー
一日空いてしまい、今日も短いですが少しだけ再開です
562 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/14(土) 23:10:32.21 ID:v/onCBl/0
フィーアの散策・帝都

1当時のフィーアの警戒力

72>50

※基準値を上回った為、奇襲等回避

2不審者との遭遇

25>23

※基準値を下回った為、遭遇

※警戒遭遇により追加判定

――


フィーア(やっぱり、嫌な感じしかしないです)キョロキョロ

フィーア(どうしてお父様は、実力主義なんか……)

フィーア(それにお母様だって……)



不審者「フヒ……」



フィーア「っ!」

不審者「お嬢ちゃん、一人かい……?」ジリ…

不審者「ここは危ないよ、おじちゃんが安全なところに連れて行ってあげるよ」ジリ…

フィーア(変装の効果で、私が皇女であることはばれていないようです……)

フィーア(でもこの感じ、ただの追いはぎとは違う……?)

フィーア「……」

フィーア「だいじょうぶです。一人で帰れます」ジリ…

フィーア(ローズさんの教えでは、マントやコートは色々武器を隠せるといいます)

フィーア(それに死角を作ったり視界を塞いだり……)

フィーア(て、手練れなのでしょうか……)ブル…

不審者「え、遠慮はいらないよぉ……」ハァハァ

不審者「さぁ……!」


追加特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:12:24.40 ID:9cUJkbZc0
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:12:42.14 ID:HIZrY0IDO
はい
565 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/14(土) 23:25:55.11 ID:v/onCBl/0
1救援

01〜33:エリス
34〜66:ロウル
67〜99:アベル

コンマ40
34〜66:ロウル

2不審者の夜レベル(サイズ)

90>14(色々悲惨)

――



不審者「フヒヒ!」バッ!



フィーア「!?」



全裸不審者「さぁ、おじちゃんと気持ちいいことしようね!」プラーン…



???「……」バシュ!



ドス!



全裸不審者「ぎやあああああああぁぁぁぁぁぁ!?」ブシャアァァァ!


フィーア「!?」

ロウル「ったく、何変なもの見せてるんですか」チャキ

ロウル「こんな小さい子を路地裏で襲うなんて、帝国の強者が聞いて呆れますよ」

ロウル「大丈夫ですか? 待っててください。あんな奴すぐに……」

フィーア「ロ、ロウル姉様!?」

ロウル「えっ、その呼び方まさか……」

フィーア「はい、フィ――」

ロウル「ああ駄目駄目!? っと、とにかく今は一度いつもの場所に退きましょう!」

フィーア「は、はい! でもあの人……」

ロウル「殺してはいませんが、今の叫び声で兵士も来ることでしょう。ずらかるが勝ちです」

ロウル「ああ、ああいう輩に襲われた時はあの辺りを狙うと倒しやすいですよ?」

フィーア「お、覚えておきます!」


全裸不審者「……!」ゴロゴロ!


ロウル(さて、あいつの呻き声以外の音は……)ピョコピョコ

ロウル(――兵士はあっちから来るようですね。それなら……)

ロウル「少し遠回りですが、こっちから行きますよ!」バッ!

フィーア「はい!」


……


――
566 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/14(土) 23:39:21.08 ID:v/onCBl/0
――


……


【帝都・街道】


ロウル「やれやれ、帝都も相変わらずのようで……」フードカブリ

ロウル「でもフィーア様をお助け出来たなら、来た意味はありましたかねぇ」

ロウル「気をつけてくださいよ? 正体を隠せても、誰でも襲う輩はいるんですから」

フィーア「ご、ごめんなさい……」

フィーア「……」

フィーア「……私も、力があれば……」ボソリ

ロウル「……そんなこと、考えちゃいけませんよ」ナデナデ

ロウル「フィーア様はまだ小さいですし、争うことを嫌う優しい子だってことも知っています」

ロウル「アベルさんも、あなたやキアラ様には平穏無事でいて貰いたいんですよ?」

フィーア「で、でも」アセアセ

ロウル「んー……まあ、アベルさんのお役に立ちたいって気持ちはわかるつもりです」

ロウル「私だって、さっきの不審者はどうにかなりましたけど、全然弱いままですし……」

ロウル「そもそも私も世間一般では子供の部類ですからね」

ロウル「もし、フィーア様が私と近い年頃になってもまだ強くなりたいと思っていたら、その頃からちょっとずつ鍛えるといいですよ」

フィーア「まだ、早いのですか?」

ロウル「ええ。武器は危ないですし、それに物によっては重いし疲れますし管理も大変です」ウンウン

ロウル「護身用でも、もう少し大きくなってから。危ないことも控えること。いいですね?」

フィーア「は、はい! わかりました!」

ロウル「よくできました!」

ロウル「……」

ロウル(エリスさんはもっと小さい頃からナイフを扱っていたなんて、言えませんよねぇ……)





567 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/14(土) 23:50:14.39 ID:v/onCBl/0
フィーア「そういえばロウル姉様はどうしてこちらに?」

ロウル「ああ、アベルさんもそろそろいいお年になりましたからね」

ロウル「……一応、第三皇子の肩書は残っているそうで」

ロウル「皇子直轄の部隊を保有することを認められているんです」

フィーア「……」

ロウル「そしてお察しの通り、ほとんど志願者はいませんでしたよ」

フィーア「ほ、ほとんど? ということは、兄様にも少しは――」

ロウル「いーえ、その一部の輩は皇子をいびって悦を得ようとする連中のようでした」

ロウル「勿論、私が頑張って倒して不採用にしてやりましたよ」フンス!

ロウル「こんな女の子に敗けたとあっては、彼らも恥ずかしくて仕方がないでしょうねぇ」ニヤニヤ

フィーア「す、すごいですロウル姉様!」ピョン!

ロウル「ま、まあ相手も私を子供と侮って油断していたからこそですけどね」

ロウル「でも、晴れて私も正式にアベルさんの部隊の副官ですよ!」

ロウル「お飾りかもしれませんけど、それでも副官権限で妙な兵士が来れないようにしてやります!」

フィーア「アベル兄様の部隊の副官、ますます凄いです!?」

ロウル「他に誰もいないんですけどねー。アベルさんも、やっぱり考えていることが考えていることなんで」

ロウル「よっぽど信頼できる人じゃなきゃ、傍に置きたくないようです」パタパタ!

フィーア「ロウル姉様、嬉しそうです!」

ロウル「そ、そんなことないですよ///」

568 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 00:02:46.09 ID:kdZ7QuuT0
ロウル「ただ、やっぱりどうしても欲しい人材はあるそうでして」

フィーア「欲しい人材?」

ロウル「斥候、密偵……要するに、城塞外の情報を調べられる人です」

ロウル「アベルさんはあまり表だって動けませんし、動いてもむかつく兵士に目をつけられちゃいますからね」

フィーア「むぅ……」

ロウル「それにアベルさんも軍学校に入られて、これから城塞内での時間も減ってしまいます」

ロウル「しばらくは力と知恵を蓄えるとのことでしたけど、それなら尚更今の内から優秀な人材を確保しておきたいですね」

ロウル「私もこの耳と尻尾ですから多少は隠密行動も得意ですけど、自分の力量はわかっているつもりです」

フィーア「わ、私が……」ソワソワ

ロウル「だーめですって。いえ、実際フィーア様には助けられていますけどね?」

ロウル「それでも、やっぱりさっきみたいなことが無いとも言い切れないんです」

フィーア「うぅ、大人のレディーになれれば……」ガクリ…

ロウル「正式に、斥候部隊とか用意できるのが一番なんですけどねぇ……」

ロウル「アベルさんが学校で優秀な人を見つけてきてくれたりとかもあればいいなぁ」

フィーア「アベル兄様なら、必ずできますよ!」フンス!





???(アベル様は、斥候部隊を欲しがっている!? それなら……)





ロウル「ん?」ピクン

フィーア「どうしました姉様?」

ロウル「いえ、そこの茂みに誰かいたような……?」

ロウル「気のせい、でしょうか。……行きましょう!」

フィーア「はい!」

ロウル「後は、あっちを抜けるだけですね。あんまりあそこは通りたくないんですけど」

フィーア「?」


569 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 00:12:01.99 ID:kdZ7QuuT0
――


【帝都・貴族街】


ロウル「あーやだやだ……迂回してなきゃこっち通りませんよ……」

フィーア「貴族の人が多く住んでいる場所ですね……」

ロウル「実力主義の帝国でも、随分例外的な人達ではありますよね」

ロウル「お金の力……あぁ、確かに力ではありますか。とにかくお金にものを言わせる、嫌な人達ですよ」

ロウル「中にはしっかり強かったりまともな貴族もいるそうですが、どうにもいいイメージはありません」

ロウル「……貴族よりもさらに上の皇女様がいい人だって知ってるせいもあるんですかね?」

フィーア「えへへ///」

ロウル「!!」ピク!

ロウル「隠れて!」バッ!

フィーア「!?」バッ!



貴族達「「――」」ガヤガヤ



ロウル(あぁ、タイミングの悪い)

ロウル(まーた自分達の自慢話か、あるいは儲け話でも話しているんでしょうかねぇ?)

ロウル(私やフィーア様も目をつけられたら不味いですし、ここはしばらく隠れましょう)

フィーア「……」コクコク

ロウル(しかし……)



ピョコピョコ!



ロウル(聞きたくない話でも拾ってしまう私の耳の良さですよ!)ピクピク!

ロウル(ま、どうせ聞くならアベルさんの役に立つ情報でもあるといいんですがねぇ……)


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:14:17.73 ID:AdF9stH60
えい
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:14:19.63 ID:VDD6Cj9C0
ウィクロス
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:15:01.24 ID:skikaQpOO
そぉい
573 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 00:16:33.55 ID:kdZ7QuuT0
皇女判定を取ったあたりで今日はここまで
明日はもうちょい進めるといいなぁ……

本日もありがとうございました!
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 19:46:20.80 ID:e4Kii0TAO
不審者がサイズで偶数ゾロとか出してたらどうなってたんだろうな……w
575 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 22:58:17.84 ID:kdZ7QuuT0
こんばんはー
それでは亀ですが今日もゆっくり再開です

>>574
一応最初の判定でキアラもフィーアも当時は辛いこと多めの判定になっていますので
ゾロ目だと救援者も巻き込まれた逃走劇でフィーアの苦い過去+男性不信判定入ってました
576 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 22:59:57.44 ID:kdZ7QuuT0
皇女を狙う帝国貴族

1キアラの狙われ具合(わがままボディ補正+15)

73+15=88(地位もいいが女としても悪くないな……)>70

※基準値を超えたため……


2フィーアの狙われ具合

70>63(見た目はいいが、流石に子供過ぎる)

※基準値を下回った為、この時点では回避

――


貴族1「ぬぬ、ではそちらも子供を皇子達に……?」

貴族2「ああ。皇子に皇女は多いが不出来が多い。次期皇帝はアドルラン皇子に違いないだろう」

貴族2「今の内から縁談を進めていけば、我が家も皇族の関係者……より素晴らしい暮らしができるというものよ!」

貴族2「我が娘も、こう言ってはなんだがとてもできた娘。まぁ、この為に育ててきたのだから当然ではあるのだがな」

貴族3「確かにそちらの娘は、悔しいが美しい。だが私の娘の器量も悪くは無い筈。アドルラン様なら或いは……」

貴族1「お主らまで第一皇子狙いでは、我が子は厳しいかもしれんなぁ……」

貴族2「ははは! 何、我が娘が選ばれるのは当然だが、付き合いの長い君らを無碍にはしないよ」

貴族2「後の皇妃の権限で、君達も重役に取り立てると約束しよう」

貴族1「おお、それはありがたい!」

貴族2「しかし、皇族と関係を持ちたいのであれば何もアドルラン皇子に拘る必要もないのではないか?」

貴族2「我が娘には及ばぬが、そちらの娘も悪くは無い。カイン皇子やアベル皇子でも一応は皇族だぞ?」

貴族1「……確かに、あのいけ好かない黒髪貴族は娘の一人を第三皇子に近づけるとかは言っていたがな」

貴族1「いくら皇子とはいえ、妾の子だぞ? 実質無価値と同じ、候補にも挙がらぬわ」

貴族3「カイン様も論外だ。実質アドルラン様以外は皇子もいないも同然……」

貴族2「……それもそうか。実はアドルラン皇子にも、幼少期からとある貴族の娘が付きまとっているという噂があってな……」

貴族1「幼少期って、誰もが絶望していた頃ではないのか? 随分と先を見据えたのか、ただの酔狂か……?」

貴族3「何にせよ、我らが狙うべきはアドルラン様一人。競争率の激化も止む無しではあるな」



――


ロウル「……」ピキピキ…

フィーア「ね、姉様……!?」オロオロ


――
577 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:01:42.48 ID:kdZ7QuuT0
貴族4「……おや、皆さんが集まられるとは。何を話されていたのです?」

貴族1「ああ、いや。我らが娘をどの皇子に嫁がせるかを話していたのだがな……」

貴族2「まあ、私の娘が勝ち取るであろう!」フン!

貴族3「可能性はあると信じたい……」

貴族4「いやはや、羨ましい。僕の家は息子のみですからね」





貴族4「――狙える皇族といえば、キアラ皇女くらいのものですよ」




貴族1「そういえばそうか。しかし、フィーア皇女は?」

貴族4「流石にまだ幼すぎますし、戦う力も無いとか。それに王城では跳ねまわって落ち着きがないと聞きます」

貴族4「僕や息子にも選ぶ権利はあるでしょう? 出来損ないで皇位継承権も無い子供など無価値ですよ」

貴族2「ふーむ? しかし君の言うように彼女はまだ幼すぎる。アドルラン皇子のような可能性もあるのではないかね?」

貴族3「それに継承権を考えればキアラ様も似たような者。それに未だこもりがちだ」

貴族3「フィーア様の方がまだ希望があるのではないか?」

貴族4「ふふ、確かに皇位を考えればどちらも似たようなものです」

貴族4「ですが、キアラ皇女は……その見た目と発育の良さだけは非常に素晴らしいとは思いませんか?」

貴族1「そ、それは確かに。皇妃様譲りの美貌だとは思うが……」

貴族4「実の所、僕も息子も皇位には興味がないんです」

貴族4「今で十分の地位です。金さえあれば、屈強な戦士を……力も買えます」

貴族4「勿論、女だっていくらでも買える。ですがそれは同時に……」

貴族4「僕の金の力に負けた弱者。生きる為に股を開く浅ましい生き物でしかない。それでは満足できない」

貴族4「考えてみてくださいよ。皇女という地位に守られた、何も知らない純白を好みの色に塗り潰す……」

貴族達「「……」」ゴクリ…

貴族4「僕も息子も、そういったものが特に好きでしてね……」ククク


578 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:02:53.39 ID:kdZ7QuuT0
――


ロウル「……」ピキピキ!

フィーア「……」オロオロ

ロウル「……深い意味はわかりませんが、アベルさん達がみんな馬鹿にされたことだけはわかります」

フィーア「え?」

ロウル「行きましょう。手、握ってください。走りますよ!」ギュ!」

フィーア「はい!?」ギュ!


タタタ!


……

――



【帝国・アベルの城塞】


ロウル「アベルさんアベルさん! 私、無事に副官になれましたよ!」バーン!

フィーア「アベル兄様、お久しぶりです! フィーアです!」ピョーン!



特殊判定
↓1コンマ二桁

579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:04:06.95 ID:/c8HMtJ3O
とぅ
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:08:25.55 ID:NBwInNIcO
高いな
581 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:24:14.06 ID:kdZ7QuuT0
アベルの帰還

95>75

※基準値を上回ってしまった為、アベル未帰宅
※フィーアはこの頃、城を抜け出してもいつでもアベルに会えていたわけではないようです

――

シーン…

ロウル「ありゃ……? 学校の方が長引いているんでしょうかね?」

フィーア「あ……」ショボン…

フィーア「に、兄様も忙しいですものね!」

ロウル「ああ、もう! せっかくフィーア様が抜け出してきてくれたというのにアベルさんったら!」

フィーア「だ、大丈夫ですよ!?」アセアセ

フィーア「城内のお話はロウル姉様に話しても問題ないですし、お城だってまた今度抜け出せば!」

ロウル「アベルさんもできれば控えて欲しいっていってましたからねぇ……」

ロウル「あまりの高頻度抜け出していると流石に怪しまれますし、キアラ様も大変だと思いますよ?」

フィーア「うっ、キアラ姉様を出されると……」

ロウル「ごめんなさい。今度、私の方からもアベルさんにちゃんと城塞にいる時間を増やすよう言っておきますからね」

フィーア「だ、だから大丈夫ですよ!?」ワタワタ

フィーア「確かに今日アベル兄様とお会いできなかったのは寂しいですけれど……」



フィーア「――めげたりしません! 私は兄様や姉様の妹なんですから!」エヘン!



フィーア「それに……」

ロウル「それに?」

フィーア「アベル兄様なら、いつかきっと……こういうお忍びをしなくても、いつでも会えるような……」

フィーア「そんな素晴らしい帝国にしてくださると、確信してますから!」ピョン!

ロウル「……ええ、私もお手伝いしますから。いつか、きっと!」グッ!

フィーア「はい!」


タタタタ!


エリス「も、もうしわけありません! お迎えが……あれ? ロウルさんにフィーア様?」

ロウル「あ、エリスさんは残られていましたか。アベルさんはどうも遅れているみたいですよ」

フィーア「エリス姉様、こんにちは!」ペコリ

エリス「こ、こんにちは! もうしわけありません、こんなに慌ただしくて――」

ゴポポポ…

ロウル「……エリスさん? この嫌な音に臭い、まさかまたこっそりお料理の練習を?」

エリス「はわぁ!? 慌ててて火を消していませんでしたっ!?」

ロウル「ま、まずいですって! はやく消火ですよ消火!?」ワタワタ!

フィーア「お、お手伝いしますっ!?」ワタワタ!

フィーア(大好きなアベル兄様……)

フィーア(会えなかったのは寂しいけれど、大丈夫なのも本当です)

フィーア(だって、血は繋がっていないけど、キアラ姉様以外にこんなに賑やかで優しい姉様達もいるんですもの!)


……

――
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:26:11.34 ID:pxaGPDD8O
まだエリスがダークマター作ってた頃か……やっぱ愛の力すげぇな
583 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:28:09.09 ID:kdZ7QuuT0
――


……その頃……


【帝国・軍学校】


アベル「……」

アベル(……予定より随分と長引いたな)

アベル(ロウルとエリスは大丈夫だろうか?)

アベル(大きくなったとはいえ、まだまだ子供だからな)

アベル(危ないことをしていなければいいんだが……)



???「……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:29:31.71 ID:GPGx0zkDO
はい
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:29:37.17 ID:1mtSn5XK0
586 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:45:19.72 ID:kdZ7QuuT0
アベルの忍耐

1軍学校時代初期のアーシャ友好度

71(恥ずべきは私の家。私はこの人の助けになりたい……)>70

※基準値を超えた為、初期の頃から交流あり


2軍学校内でのアベルの扱い(妾第三皇子補正−15)

17−15<50

= 2 (弱者の妾の子、それだけに飽き足らず身の程知らずの馬鹿だぜあいつ!)

※基準値を下回り、かつ相当な低値の為扱いは散々

※教師や貴族どころか平民生徒にまで馬鹿にされ、厄介ごとも色々押し付けられていたようです

――


アーシャ「……アベル、お疲れ様です」

アベル「アーシャ……君まで付き合うことはなかったというのに」

アベル「君は名家の生まれにして、なんでもこなす秀才だというではないか」

アベル「俺になど構う必要はないだろう?」

アーシャ「いいえ。わざわざ不必要な書物を持ち出し、それをあなたにだけ片させるなんて……」

アーシャ「卑屈な、ただの嫌がらせ。見て見ぬふりはできませんよ」

アベル「……君は、変わっているな?」

アーシャ「そうかしら?」

アベル「……俺は妾の子だ。幼少期は兄様達と違って専属の教師などいなかった」

アベル「そしてこの年齢になっても、アドルラン兄様と同じ学校には通えていない」

アベル「第三皇子など、名ばかり。周囲の反応も、間違ってはいない」

アーシャ「……いいえ」

アーシャ「帝国は実力主義。たとえあなたが、皇帝陛下やみんなから蔑まれ続けてきたとしても……」

アーシャ「ん……自分で言うのも恥ずかしいですけど、名家の私が通う学校にこうして通えているのです」

アーシャ「――お金だとか地位だとか、そんなものではない。あなた自身が身に着けた力と知恵……」

アーシャ「それが本物だからこそ、彼らもここへの入学を認めざるを得なかったのだと思いますよ?」クスクス

アベル「そ、そうなんだろうか……?」


587 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/15(日) 23:59:03.74 ID:kdZ7QuuT0
アベル「……しかし、そうだとして」

アベル「君が俺をこうして気に掛ける理由にはならないだろう?」

アベル「仮に成績がまともだとして、君はまだ及んでいない筈だ」

アベル「俺に知識や経験が足りていないのは、俺が一番わかっているつもりだからな」

アベル「そんな第三皇子と交友があるなどと知れれば、君の名に傷がつくのではないか?」

アベル「今日だけじゃない。君は、俺と会ったその日から……」

アーシャ「……」

アーシャ「……あなたこそ、私を買いかぶり過ぎですよ?」

アーシャ「私は、そんな大した存在ではないの」

アベル「アーシャ?」

アーシャ「大体、こうしてあなたを呼び捨てで呼んでいるのも本来……たとえば、アドルラン様とかに対してなら不敬でしょう?」

アーシャ「私のきまぐれで、内心ではあなたを見下してほくそ笑んでいるかもしれない。他の貴族と同じかもしれない……」

アーシャ「そう考えたことはないのですか?」クスリ

アベル「……君は違うと、俺はそう思う」

アーシャ「……本当に、買いかぶり過ぎですよ」

アーシャ「……」スッ…

アーシャ「――こうして、私が剣を隠し持っていても?」シャキン!

アーシャ「――それでも、それでもあなたは!」

アベル「……!」


コンマ50以上で優勢
コンマ49以下で劣勢

↓1コンマ二桁

588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:01:00.08 ID:ibXsR3HI0
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:01:47.09 ID:odEWjhUBO
まさかの戦闘判定!?
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:03:22.80 ID:vIQgz87OO
そういやアベルって本編序盤
めっちゃ戦闘コンマ運悪かったのよね
591 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 00:11:51.96 ID:wfUF+bR+0
コンマ08


――アーシャ劣勢!


アーシャ「ふっ!」

アベル「……」スッ…

アーシャ「っ!?」

アーシャ(う、動きが見えなっ!?)

アベル「……」グオッ!

アーシャ「!!」ゾクッ!



アーシャ(そう、これ……)


アーシャ(あの日確かに見た、落ち着いたこの人の瞳の中に宿る――冷たい鋭ささえ感じる、確固たる意志!)ゾクゾク!




キィン!


細剣「……」カラカラ…


アーシャ「っ……」

アベル「っと!? すまないアーシャ、大丈夫か!?」オロオロ

アベル「あまりに急だったから、俺もつい……」

アーシャ「ふふ、謝るのは私の方ですよ。皇子様を相手に、こんな無礼を働いてしまったんですから」

アベル「……今の君の剣には、殺意が籠っていなかった」

アベル「もしかして、俺を……試したのか?」

アーシャ「ふふ、そうかもしれませんね……」

アーシャ「今の鋭い目、反応。アベル、あなたはやっぱり……」

アーシャ「――あの日の言葉通り、本当にこの帝国を変える道を選ぶつもりなのですか?」


592 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 00:15:02.88 ID:wfUF+bR+0
初期アーシャとの判定が済んだあたりで今日はここまで
アベルが城塞帰宅していなかった為、少しだけアベルサイドの補完となります
(なおこの部分は現代では語られておらず、アベルとアーシャのみ知っています)
友好度も高めを乗り越えた為、この後アーシャもフィーアと顔合わせが行われます

本日もありがとうございました!
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:21:46.12 ID:2HkTiMKFO
おつおつ
劣勢はアーシャ側だったのか
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:22:22.56 ID:odEWjhUBO

てっきりまたアベルが戦闘コンマ運無いのかと思ったが攻め手が不意を突いたアーシャだから高いとアーシャの優勢になってたのか
しかし全部コンマだから仕方がないけど天使達もアベルも周りからの言われよう結構ひどいってか貴族ども表にでやがれ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:28:15.76 ID:ibXsR3HI0
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 01:23:48.20 ID:qk/ACAXnO
アベル初期レベル判定でヒロインズに完敗してたなぁ……
アーシャはこの後頑張ってキアラとフィーアにアベルも周囲の目に耐えながら鍛えたんかな
なんか今の幸せ一杯の状況からはなかなか想像できない境遇だな
597 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:22:45.20 ID:wfUF+bR+0
こんばんはー
それではゆるりと再開していきます

なお、信じられないかもしれませんが、このスレの当初の難易度や構想はハードモードで
ヒロイン死亡や凌辱、鬱や不幸も含んでいたんですよ?
まあゾロ目や要所を打ち抜くコンマでそんなプロット分子分解されましたけどね(白目)
598 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:23:14.57 ID:wfUF+bR+0
アベル「……あれは忘れろ。妾の子の、愚かな妄言だ」

アベル「誰もがそれを理解している。だからこそ俺に深く関わろうとする者もいない」

アベル「聡い君なら、わかりそうなものだが?」

アーシャ「……いいえ」

アーシャ「今のあなたの動きは、明らかに普段とは異なっていました」

アーシャ「その瞳の奥に隠されたあなたの信念……偽りのないもの」

アーシャ「傍から聞けば確かに妄言かもしれないれど、あなたはそれを成し遂げようという意志がある……」ズイ

アベル「……」

アーシャ「あんなことを言えば、妄言吐き……皇帝陛下への不敬もですね」

アーシャ「目をつけられることは、孤立することはわかっていた筈です」

アーシャ「それでもあなたは、国を変えることを口にした」

アーシャ「……この場で孤独になっても構わない覚悟。もう支えてくれる人がいるのではないですか?」

アベル「……っ」

アーシャ「ほんの少しだけ、賛同者が現れないかという淡い期待も持っていそうですけどね?」クスリ

アベル「……大したものだよ、君は。全部見抜かれているとはな」

アーシャ「ふふ、正解できて嬉しいわ」

アーシャ「でも私程度に見破られては、この先が大変ですよ?」

アベル「うぐ……」

アーシャ「武力は鍛えてきたようですけど、まだまだ駆け引きや演技は苦手かしら?」

アベル「それを言われるとつらいな……」

アーシャ「……ねぇ、アベル?」

アーシャ「もし、よければ――」



……



――
599 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:24:04.88 ID:wfUF+bR+0
――


【帝国・城塞への道】



アベル「……」スタスタ

アーシャ「……」スタスタ

アベル「……君は本当に変わっているな」

アーシャ「褒め言葉かしら?」

アベル「こんなところを誰かに見られたら、まずいだろう?」

アーシャ「ご心配なく。大丈夫ですよ」

アーシャ「……黙っていましたけど、私があなたの信念に気がつかないで、普通に暮らしていたとしても」

アーシャ「きっと、こうなってはいたと思いますから……」

アベル「?」

アーシャ「……これは、私の意思。私は、あなたの力になりたい」

アーシャ「微力かもしれませんけど。だからアベルは、気にしない方がいいですよ?」

アベル「……いや、ありがとう」

アーシャ「ふふ……」

アーシャ(アベル、あなたはこんな私を信じてくれた)

アーシャ(だから私も、あなたを信じてついていきますからね……?)


アベル「……ここだ」

アーシャ「本当に随分と帝都から離れていますね……」

アーシャ(逆に言えば、近づく物好きもいない隔離された場所。野心を隠すには、丁度いいかも?)

アベル「ロウルから小言は貰いそうだな……」ガチャ…



モワァーン…




アベル「ごふっ!?」

アーシャ「アベル!?」ビクゥ!



600 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:26:14.47 ID:wfUF+bR+0
アーシャ「ま、まさか野心がばれて毒を撒かれたの……!?」バッ!

アーシャ「アベル、気を確かに! これで鼻と口を覆って!」

アベル「だ、大丈夫だ……不意をつかれたが、この臭いは……」ヨロ…

アーシャ「アベル駄目、まだ中に毒の塊があるかも――」



エリス「ふえええぇぇぇぇぇぇ! し、知らない人にまでいきなり毒扱いされましたああぁぁぁぁぁ!」ピエーン!



アーシャ「え……小さい女の子!?」

アベル「おー、よしよし泣くなエリス」ナデナデ

アベル「帰りが遅くなってすまなかった。また、料理に失敗してしまったんだな……」ヨシヨシ

黒炭鍋「」シュゥゥゥゥゥ…

エリス「ごめんなさいぃぃぃぃ……!」シクシク…

アーシャ(い、色々と頭が混乱してきたわ……)


ロウル「あっ! アベルさんったらエリスさん泣かせちゃ駄目でしょう!? ってあれ? 誰ですその人?」キョトン

アーシャ「あっ……その……!?」

アーシャ(背は高めだけど、また女の子……いえそれ以上に、耳と尻尾……!?)

アベル「ああ、彼女は――」



フィーア「アベル兄様――――ッ!!!」ピョーン!

アベル「うおおぉぉ!? フィーア!?」ガシ!

フィーア「えへへへ/// 遅くまで待った甲斐がありました!」スリスリ!


アーシャ「」

アーシャ(フィーアって……皇帝陛下からの寵愛も噂される第二皇女じゃないですか!? そしてやっぱり小さい女の子!)

アーシャ(……アベルの趣味なの?)


フィーア「あれ?」

アーシャ「!!」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 23:26:26.70 ID:L1Mw17lU0
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 23:26:42.79 ID:R7pvX4EDO
はい
603 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:40:34.49 ID:wfUF+bR+0
特殊判定結果

1アーシャの城塞への適応

70(驚いたけど、楽しめそうですね)>50

※基準値を超えた為、柔軟な対応

2フィーアのアーシャへの懐き具合

79(お、大人のレディーな気配がします!? 憧れちゃうなぁ……)>30

※基準値を超えた為、警戒心も無く打ち解けます

――



アーシャ「そ、その私は……」

フィーア「アベル兄様、この大人のレディーな感じがする方は誰なのですか!?」キラキラ

アーシャ「レ、レディー? いえ、私はそんな……」

ロウル「ア、アベルさんが大人の女性を連れてくるなんて……」ガタガタ

エリス「……アベル様?」プルプル

アベル「あー……」

アベル「彼女はアーシャ。俺の数少ない大切な学友だ」

アベル「――俺の野心を、彼女にも話した。いや、見透かされたと言った方が正しいか」

アーシャ「い、いえそんなことは……ん、んん」コホン

アーシャ「初めまして。アベルと一緒に学んでいるアーシャと申します」スッ…

アーシャ「以後、お見知りおきを」ペコリ

フィーア「わぁぁ……!」キラキラ!

ロウル「おぉう……」

エリス「……!」

アーシャ「あ、あの……?」

フィーア「すごいです、ローズさんの言っていた淑女の佇まいです!」

フィーア「あ、申し遅れました! 私は帝国第二皇女のフィーアです!」ペコリ

ロウル「これは失礼を。アベルさんの副官、ロウルです」ペコリ

エリス「ア、アベル様の……メ、メイドのエリスです!」ペコリ

アーシャ「」

アーシャ(アベル……こんな小さい子にメイド服、それにロウルちゃんもあの歳で副官って……)

アーシャ(……いえ、帝国を変えるという無謀さの前に、まずは私の常識を変えてきている……?)

アーシャ(深い、深いですねアベル……!)

604 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/16(月) 23:57:53.43 ID:wfUF+bR+0
――

……


アーシャ「……ほ、本当にこの子達がアベルの協力者なのですか?」

アベル「ああ。もう何年もここで一緒に暮らしている、大切な家族さ」

エリス「アベル様達は、私がお守りします!」フン!

ロウル「いえいえ、ここは副官ほやほやの私めが……」ニヤリ

アーシャ「えっと、それでフィーア様も……」

フィーア「はい! 戦えないので、お城の中のことを時々兄様にお伝えするだけですけど……」

フィーア「キアラ姉様も、アベル兄様に賛同してくださっています!」

アーシャ「……」

アベル「……言いたいことはわかるぞアーシャ」

アベル「確かにフィーアとキアラは俺も心配ではあるんだが……」

アベル「エリスとロウルは、なかなか強いぞ?」ニヤリ

ロウル「ふふーん! と、自慢したいところではありますが……」

ロウル「まだまだ力不足。アベルさんの計画を実行に移すにはまだまだ年月はかかりそうですけど」

エリス「今はまだ、鍛錬です……! 剣も、お料理も!」

フィーア「私も! ローズさんにもっと色々教えて貰います!」

アーシャ(……みんな、なんて純粋な瞳。アベルへの想いが、私にまで伝わってくる……)

アーシャ「……これから、数年間はまだ耐える時。そういうことですねアベル?」

アベル「ああ。この子達もだが、何より俺自身が一番未熟だからな」

アベル「母上から頂いた手帳も、流石にこの子達への教育方法とかまでは書かれていない」

アベル「色々教えるにしても、教える俺が知識を積まなければ……」

アーシャ「ふふ、そういうことですか。それなら……」


アーシャ「――私もこれから、ここで色々手伝っちゃってもいいかしら?」ニコリ


フィーア「え、いいんですか!? わーい、また姉様が増えました!」ピョーン!

アーシャ「ね、姉様……?」

アベル「……俺達家族の状況は大体察しがつくだろう? フィーアは優しい子だからな……」

アベル「――普通の、温かい家族というものに憧れがあったんだ」

ロウル「……私達と初めてお会いした時のこと、よく覚えていますよ」

エリス「……私でも、家族が大切なものなのはわかります」

アーシャ「そう……少し恐れ多いけど、悪い気はしないかも?」フフ

605 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 00:09:35.43 ID:fSe/nes80
フィーア「これから、よろしくお願いしますアーシャ姉様!」

アーシャ「ええ、よろしく」ニコリ

アベル「……だがフィーア、流石にそろそろ戻らないとまずいのではないか?」

フィーア「あ、そうでした!?」

ロウル「元はと言えばアベルさんのせいですからねぇ?」

アベル「うっ……」

フィーア「で、ではアベル兄様、皆さん、今日はここで失礼させて頂きます!」

フィーア「次はいつ会えるかわからないけど……その時は、またよろしくお願いします!」

フィーア「あ、アーシャ姉様には素敵なレディーの作法とかを教わってみたいです!」

アーシャ「ふふ、しっかり用意しておきますね?」

フィーア「それでは!」シュバッ!

アーシャ「……つい普通に見送ってしまったけど、護衛とかは?」ダラダラ

アベル「フィーアは変装が得意でな。ちょっとやそっとではばれないんだ」

ロウル「それにあまり狙われることも無く……ってそうだったアベルさん!」

ロウル「今日、フィーア様に近づく不審者いたんですよ!」

アベル「なんだと!?」ガタ!

ロウル「ま、この私が射抜いてやったので大丈夫でしたけどね」ムフー!

アベル「そ、そうだったのか。すまないロウル、助かった……お前も、怪我とかはしなかったか?」ナデナデ

ロウル「ふふん、大丈夫に決まってるじゃないですか。で、でももうちょっと褒めてくれていいですよ?///」パタパタ!

エリス「……」

エリス「……アーシャさん?」

アーシャ「はい、何かしらエリスちゃん?」

エリス「お、お料理とかも……教えていただけますか?」

アーシャ「ええ、大丈夫よ。お料理はこう見えて結構得意なの!」

アベル「そ、そうなのか? それはかなり助かるな」



アーシャ(……あのアベルが、ここに来てから一気に表情が柔らかくなった)

アーシャ(きっとこの場所が……唯一心を許せる場所にして、守りたい場所なのね)

アーシャ(エリスちゃんとロウルちゃんも、いい子みたいだし)

アーシャ(私も、ちゃんとここの一員になれるといいな……)


……


――
606 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 00:12:16.98 ID:fSe/nes80
――


【帝国・皇女の部屋】



キアラ「……」ドキドキドキドキ

キアラ(フィーアちゃん、大丈夫かな……)

キアラ(さ、流石にこれは下手をすると私も不味いような……)

キアラ「……」

キアラ(い、いや、万が一の時はそっちの方に話を持っていこう……)

キアラ(フィーアちゃんは悪くなくて、私だけが悪いってことにすれば……)



コンコン!



キアラ「……!」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 00:12:49.77 ID:izufYZ9N0
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 00:12:50.60 ID:f9faBoNFO
てや
609 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 00:15:54.13 ID:fSe/nes80
おっふ!?(白目)

キアラの判定を取ったあたりで、今日はここまで
判定結果などはまた後日に

本日もありがとうございました!
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 00:17:03.09 ID:f9faBoNFO
おつおつ
爆発四散じゃなくて白目止まりってことはまだそこまで酷くは無さそうだな!()
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 00:22:35.79 ID:GqUjJlXOO
乙!奇数なのが怖いが吐血じゃないからこれはキアラセーフかな?
しかし城塞の教育係がアーシャってなるとやっぱエリスとロウル学校は行ってないのないのね。パパン学生時代赤点だったしアベルももしや?
……主要メンバーの学力テストイベントとかどうかな?(チラ
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 06:51:09.73 ID:HVEINexx0

奇数ゾロ何だろう…?
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 21:02:23.12 ID:dhb81Ti3O
学力テストって聞くとどうしてもめ◯ゃイケのあれが浮かぶわw
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 22:00:27.19 ID:0G6R/Y+mO
とりあえず本編での描写見る限り、学校の試験ではアーシャとフローレンは満点でアベルが多分90点台ぽかったな
ヒバリとパトラさんも賢そうなイメージあるけど、やっぱ一番気になるのはカインお兄ちゃん
615 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:43:51.48 ID:fSe/nes80
こんばんはー
ほんの少しだけ再開です

学力判定は取るにしても、このイベントが終わってからですね
あとやっぱりカインとか賢い設定の人は最低保証をつけた方がいいかな?
616 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:44:33.43 ID:fSe/nes80
キアラの忍耐・心と身体


1本当は吐きたい弱音
85>

コンマ77

 7 7

ゾロ目:アベル兄様の境遇と比べれば、全然平気です

※この頃からもう鋼メンタルだったようです(白目)

2育つ胸の恥ずかしさと自覚

60(ちょ、ちょっと恥ずかしい……///)>50

※基準値を超えたため、自分の胸が見られていることも理解しているようです

――



帝国兵「失礼しますキアラ様。フィーア様ですが……」

キアラ「こんな時間まで、お疲れ様です」ペコリ

キアラ「フィーアちゃんは少し前に帰ってきたんですけど……」チラ


フィーア?「……」


キアラ「遊び疲れたのか、もう寝ちゃってて」

キアラ「寝つきのいい子だから、起こすのには少し時間がかかってしまうかもしれませんが……」

帝国兵「い、いえ大丈夫です」アセアセ

帝国兵「陛下から命ぜられたのは、フィーア様の動向の確認だけですので」

帝国兵「すでにお休みになられているなら、問題はありません」

キアラ「……」

キアラ「お父様がフィーアちゃんを可愛がっているのは知っていますけど、どうしてそこまで……」

帝国兵「それは……」

帝国兵「やはり――アベル皇子との接触が原因でしょう」

キアラ「!!」

帝国兵「キアラ様もご存じかと思いますが、帝国の皇子においてアベル皇子だけは異端なのです」

帝国兵「皇妃フローレン様の血が流れていない、妾の子……」

帝国兵「皇妃の座をかけた戦いに敗れた敗者の子は、帝国には相応しくない」

帝国兵「本来であれば始末されていてもおかしくありませんが、陛下の恩情により生かされている状況です」

キアラ「……」


617 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:45:09.97 ID:fSe/nes80
帝国兵「軍の上層部は帝国の力を誇示する為にも、皇族とはいえ弱者は捨てるべきという意見が多いのです」

帝国兵「そんなアベル皇子に対してフィーア様が懐いてしまうのは、色々と面倒なのですよ」

帝国兵「陛下もアベル皇子に対していつも決まって、放っておけの一言で済まされていますが……」

帝国兵「やはり内心は、他の者と同じくフィーア様との接触を煙たがっているのだと思います」

キアラ「そう、ですか……」


キアラ「――戦えない、弱者の皇族ならば私もなのに」


帝国兵「そ、それは……」

帝国兵「キアラ様は、このような時間まで勉学に励まれていますし!」アセアセ

キアラ「……わかっています。私がこの部屋で過ごせているのも、フィーアちゃんのお願いがあったからなのでしょう?」

キアラ「どれだけ勉強しても、お母様みたいな雷の魔法どころか他の魔法も使えない」

キアラ「アドルラン兄様みたいに、重い装備を着たまま動き回ったりもできない」

キアラ「……カイン兄様みたいに、……っ、他国の人から、情報を聞き出すこともできない」

キアラ「私は第一皇女なのに、何もできない……」

帝国兵「キアラ様、そのようなことは――」


キアラ「――でも、あのアドルラン兄様も遅咲きだったのです」グッ!


キアラ「時間はかかってしまうかもしれないけれど、いつか。いつの日か……」

キアラ「お父様やお母様にも認められる、そんな第一皇女になって見せます!」ムネハリ!

帝国兵「おおっ!? そ、そうですよキアラ様! その意気です!」

帝国兵「……」チラリ

キアラ「?」ポイーン

帝国兵「///」


618 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:45:57.72 ID:fSe/nes80
帝国兵「そ、それでは私はこれで! お時間を頂戴してしまい、申し訳ありませんでした!」バッ!

キアラ「いえ、こちらこそ。お休みなさい」フリフリ

帝国兵「お休みなさいませ!」ペコリ


パタン…


キアラ「……」

キアラ「い、今、また胸を見られていたような……///」

キアラ「やっぱり、変なのかな……背は伸びないのに、こんなところばっかり」ポイン

キアラ「下着もまたきつくなっちゃうし、フィーアちゃんみたいに自由に着る服選べないしなぁ」


フィーア?「……」


キアラ「ふぅ、フィーアちゃんとローズさんが変装道具組み合わせて作った、このフィーアちゃん人形……」

キアラ「私がなんとか兵士の人に至近距離まで近づかせないように頑張れば、今度も誤魔化せそうだね」ポンポン

キアラ「頑張らないと、色々と……!」グッ!

キアラ「だって、アベル兄様は私よりもずっと辛い思いをしてきたのに、しっかり前を見て頑張っているんだもの」

キアラ「お母様が違う……たったそれだけのことで……」

キアラ「私やフィーアちゃんにとっては、優しくて温かい兄様なのに……」

キアラ「……アベル兄様。私は不出来かもしれないけれど、それでも絶対に諦めませんからね……!」


……


――
619 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:46:37.91 ID:fSe/nes80
――


帝国兵「ああ、よかった……」ホッ…

帝国兵「てっきりキアラ様を泣かせちまったかと思ったが……」

帝国兵「キアラ様、あんななりなのに随分と強いもんだなぁ……」

帝国兵「フローレン様からよくねちねち叱られているって聞くけど、大した子だよ」

帝国兵「それに……やっぱ育ってるよなぁ……///」

帝国兵「……俺ももっと強くなって将になったりすれば、ワンチャンあったりするのかな?」

帝国兵「……なんて馬鹿言ってないで、次の確認場所へ急がねえと……」タタタ…




フィーア「……」コソコソ…



シュバ!


フィーア(……キアラ姉様が、どうしてかお父様とお母様から嫌われているのは知っています)

フィーア(そして私も、可愛がられてはいますけど、周りから期待されていないことも知っています)

フィーア(キアラ姉様は、ローズさんは、それでいいと……帝国に染まらないでと言ってくれました)

フィーア(代わりに私が……そう言って姉様は、面白い本以外にも難しい本を読むようになってしまった……)

フィーア(キアラ姉様、いつも私を守って大切にしてくれる大好きな姉様)

フィーア(今はまだ……でもいつか、私も姉様を守れるくらいの、立派な皇女になってみせますからね……!)タタタ!




620 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:49:23.82 ID:fSe/nes80
カチャ…



キアラ「!」


フィーア「ただいま戻りましたっ!」ピョーン!


キアラ「フィーアちゃん、よかったぁ……」ホッ…

キアラ「もう、遅いからかなり心配してたんだよ?」

キアラ「こんなこともあろうかと、フィーアちゃん人形をベッドの中に入れておいてよかったよ」

フィーア「ご、ごめんなさい。ちょっとアベル兄様の城塞で、お料理のお片付けを手伝ってて……」

フィーア「でもそのおかげで、帰りが遅れていたアベル兄様にも少しだけお会いできました!」ホクホク

キアラ「ふふ、よかったねフィーアちゃん」

フィーア「はい!」

フィーア「それにですね、なんとアベル兄様に新しい協力者の方も見つかったのです!」

キアラ「ほ、本当!?」

フィーア「アーシャという、綺麗な黒髪のレディーな人です!」

キアラ「綺麗な黒髪……」

キアラ(……ノワール義母様、あの日以来お会いしていないけど……)

キアラ(無事、だよね……?)

フィーア「姉様?」

キアラ「あ、ごめんね?」

フィーア「アーシャ姉様の協力があっても、まだまだ時間はかかるそうですけど……」

キアラ「うん、そう簡単に行くことじゃないからね。私達もまだまだ子供だし」

キアラ「でも、いつか。きっといつか……」



姉妹「「私達も、アベル兄様の力に……!」」



……


――
621 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/17(火) 23:51:14.15 ID:fSe/nes80
―――
――



フィーア「――というようなこともありました!」

ロウル「ありましたねぇ。今思い返すとあの貴族達、本当に最悪極まりないですよまったく」

アーシャ「うう、懐かしいと同時に耳が痛い……」

パトラ「王国に限らず、どの国の貴族も腐るものなのかしら?」

ティア「せ、聖国なら大丈夫……?」

シア「ん〜……聖国はまた違った問題ですし、やっぱりどの国も昔から問題は多いんですね〜」

アベル「ロウルが耳にした貴族達以外にも、キアラとフィーアによからぬ感情を持っていた奴は多いだろう」

アベル「やはりさっきのあれは処分して正解だったな」

パトラ「そうですね。アドルラン皇子は当時からやはり縁談が多いご様子でしたけど……」

アーシャ「アドルラン様も、当時から地位目的の貴族の娘に辟易なされていたのでしょう」

ロウル「そこにあんな無遠慮に切りこんでくる、真っ直ぐな人が現れたら突然求婚もするわけですよ」

エリス「……ん/// ヒ、ヒバリさんも幼い頃よりアドルラン様を支えていますし、いまではルーシェさんもですし!」アセアセ

シア「カインさんも、エメリナさんというやすらぎを手に入れられたようですしね〜」ニコニコ

ティア「皇女様も当時は、本当に幼かったでしょうに色々な苦労があったのですね……」

ティア「そんな苦労なされて来た方々が、今長き苦難の果てにようやく幸せを掴む……」

ティア「やはり、神は見ておられるのですね……!」

アベル「……言われてみれば、俺達兄弟はここのところめでたい話が多いな」

アベル「この調子でいくならば、苦労してきたキアラとフィーアもそろそろ報われるんじゃないか?」

シア「お二人にも、いいお相手が見つかるということですか〜?」

キアラ「!?」

フィーア「!?」

マックス「!?」

アベル「そうだなぁ……」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:51:47.86 ID:Ckcz8BpO0
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/17(火) 23:51:48.39 ID:dhb81Ti3O
そぉれ
624 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 00:06:19.41 ID:GLH542HX0
苦労を乗り越えた現代にて

1アベルのお兄ちゃんブロック

86>85

※基準値を超えたため、アベルは妹達の相手にも思うところはあるようです

2いいお相手、フィーアにも来たり?

85>39

※基準値を下回った為、やはり現時点では存在せず

――


フィーア「んー、私には残念ながら……」

フィーア「まだ早いと言いますか、アベル兄様のような方とまず出会わなければ何も始まりません!」

アベル「ははは、俺みたいな男はなかなかいないと思うぞ?」

ロウル「黒髪って点ではここにマックスさんがいますけどねぇ」

マックス「ぶっ!?」

パトラ「見た目の話ではないでしょう? マックスではアベルさんにはまだまだ及びませんよ、色々と」

マックス「はは、ですよねー……」ショボン…

キアラ「で、でもマックスさんには、マックスさんのいいところがあると思いますよ!?」アセアセ

キアラ「いつでも真っ直ぐで、真剣なところとか!」

マックス「キ、キアラちゃぁん……」ジーン…

ロウル「流石キアラ様、お優しい……ま、マックスさんのその真っ直ぐさは確かに好感持てますけどねぇ」

ロウル「でもキアラ様、程々にしておかないとその真っ直ぐさでマックスさんがキアラ様の優しさで惚れてしまうかもしれませんよ?」アハハ


キアラ「」

マックス「」


アベル「そうだな。確かにキアラもフィーアも優しい子だ。帝国も変わりつつある今、今後惹かれる男も現れるかもしれないが……」






アベル「――その時は俺も出陣するかもしれないな」ジャキン!





マックス「」

マックス「」

マックス「」


アベル「まぁ、最後は二人が決めること。あまり兄の俺がでしゃばり過ぎるのも……ど、どうしたマックス?」

マックス「ナンデモナイデスヨ?」




625 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 00:10:00.48 ID:GLH542HX0
マックス「アー、モウスコシフタリノムカシノハナシキニナルナー」

アベル「だ、大丈夫かマックス? なんか声がおかしくなってないか?」アセアセ

ロウル「アベルさん、瞬間的に冷気漏れてたからそのせいじゃないですか?」

キアラ「な、なにか面白い話とかあったかな!?」アセアセ

フィーア「うーんと、うーんと……」



※次の姉妹の過去のイベントを選んでください

※どちらか一方。もう片方は簡略的になります

1:フィーアの王城脱走作戦(判定多め)

2:キアラとフィーアのレディー特訓

3:その他自由安価

↓1〜3多数決
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:10:50.17 ID:XadiNrFU0
1
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:11:21.93 ID:ZLcMjIb10
2
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:11:34.13 ID:0aZgeM4DO
2
629 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 00:14:57.74 ID:GLH542HX0
次の内容が決まったあたりで今日はここまで
マックスは運がいいのか悪いのか……

そして先に判定を二つほど取っておきます
本日もありがとうございました!

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:15:21.16 ID:ZLcMjIb10
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:15:45.40 ID:wRGgXG5zO
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:15:50.64 ID:0aZgeM4DO
乙です
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 00:22:54.13 ID:jYLy5cRC0
乙です!
マックスワロタww
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 12:25:19.08 ID:c6+MmOHoO
キアラが天使に襲われた時もアベルコンマでブチ切れてたし、思ったよりもシスコンなのかもしれん
しかしキアラも過去はともかく今は容姿に加えて最高の料理技能やスカーレットさんも認める強さと、
帝国では引く手数多だろうしマックスほんとこの先大変そう
635 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:30:27.06 ID:GLH542HX0
こんばんはー
今日もほんの少し再開です

実はキアラとフィーア、あれだけ色々判定を取っているのに揃ってほとんど良結果ばかりなんですよね
唯一駄目だったのは温泉卓球(しかも姉妹揃って同奇数ゾロ)のみ
年齢を考えると、全キャラクターの中でも一番才に恵まれているのかもしれません
636 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:31:08.22 ID:GLH542HX0
フィーアの王城脱走、どうだったの?

1幼少期のフィーアの歩行レベル

50>16(無音どころか騒々しい。流石に生まれつき無音だったわけではない様子)

※基準値を下回った為、第二判定が失敗回数に

2王城脱走成果

50>40(40回ほど見つかって連れ戻された苦い経験があるようです)

※基準値を下回った為、きついお咎めは無し

――


フィーア「あ、私がもっと小さい時に沢山捕まったお話とかはどうでしょう!?」

ティア「つ、捕まった!? も、もしかして王国や聖国にですか……!?」ビクゥ!

フィーア「ち、違いますよ! お城の兵士の人にです!」

シア「どういうことですか〜?」

キアラ「あの頃は……そう、丁度カイン兄様がお城に戻ってきた頃だったかな?」

キアラ「フィーアちゃん、カイン兄様だけでも戻ってきてくれたことが嬉しかったみたいで」

キアラ「お部屋から飛び出して、カイン兄様に会いに行ったんです」

エリス「……私の記憶が確かなら、その頃のカイン様は一番嫌な時期ですよね?」

キアラ「はい。あの日からカイン兄様はどこかおかしくなってしまって、誰かをいたぶる趣味を持つように」

フィーア「とっても辛かったです……」

フィーア「でも、今はカイン兄様も元に戻られて本当によかったです!」ニコニコ

キアラ「でもやっぱり、当時は子供だったフィーアちゃんにはだいぶショックが大きくて」

キアラ「しばらく笑顔も消えちゃって、私も辛かったなぁ……」

フィーア「でも、そんな時でした!」

フィーア「アベル兄様も、戻ってきたとの報せを聞いたのは!」

キアラ「当然、フィーアちゃんはカイン兄様の時以上に凄い勢いで飛び出したんだけど……」

ロウル「およ? 確か私とエリスさんがフィーア様と初めてお会いしたのはもう少し後ですよね?」

キアラ「ええ。フィーアちゃんはあの日、アベル兄様に会う前に……捕まったんです」

キアラ「兄様に、会っては駄目だと……酷く言い聞かされて」

アベル「……」


637 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:31:45.91 ID:GLH542HX0
フィーア「でも、私どうしてもまたアベル兄様にお会いしたくて……」

フィーア「日を改めては、何度も何度も王城を抜け出そうとしたんです」

マックス「はは、フィーアちゃんの変装と移動術があればあっさり抜け出しそうだな」

フィーア「そ、それが……///」

フィーア「その頃の私は本当に幼くて、ただがむしゃらに正面から出よう出ようってしてまして///」

フィーア「結局、何度も何度も捕まっちゃったんです」

キアラ「その度に私やローズさんを含めて怒られちゃったよね……」

フィーア「うぅ、思い返しても本当に申し訳ないです……」

フィーア「もっと言ってしまうと、その頃の私は隠し事もできなくて……」

フィーア「泣きながら、アベル兄様に会いに行くのの一点張りだったみたいで……///」

キアラ「しばらく監視も酷かったよね……」

パトラ「そんなことが……」

シア「んん〜?」

シア「でも、さっきのお話しを聞く限りだと、フィーアちゃんは帝都やこの城塞まで抜け出せていますよね〜?」

フィーア「えへへ///」

フィーア「それは勿論、この時の反省を踏まえてたっくさんお勉強しましたからね!」

キアラ「ローズさんもフィーアちゃんの為に色々考えてくれたんです」

キアラ「私達が、立派なレディーになれるように」

キアラ「そして――アベル兄様に会いに行けるように」

フィーア「色々ありましたねぇ……」シミジミ

キアラ「そう、まさに特訓と呼べましたね」

キアラ「あれは確か、散々に捕まっちゃったフィーアちゃんを見かねたローズさんが……」


……



――

638 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:32:46.58 ID:GLH542HX0
―――
――



【帝国・皇女の部屋】


ローズ「……フィーアちゃん、落ち着いてよく聞くのヨ?」

フィーア「?」

ローズ「……しばらく、アベル様の為にお城を抜け出そうとするのはやめなさい」

フィーア「っ!!!」ジワァ…

キアラ「な、泣かないでフィーアちゃん」ヨシヨシ

ローズ「安心して。何も、アベル様を諦めろだなんて言わないワ」

ローズ「でもネ。レディーには、時に耐えることも必要なのヨ」

フィーア「たえる……?」

ローズ「そう。このままじゃ、何百回やっても捕まっちゃうワ」

ローズ「……アタシだって、すぐにでもアベル様に会わせてあげたいわヨ」

ローズ「でもきっと、今はアベル様もお疲れヨ」

ローズ「暗黒街を必死に生き抜いてきたんだもの……」

ローズ「だから、ちょっとアベル様にもお休みをあげるの。わかる?」

フィーア「にーさまに、おやすみ?」

ローズ「そう。そしてあなた達にはその時間を使って……」




ローズ「レディーのお勉強をしてもらうワ!」バーン!



キアラ&フィーア「「レ、レディー!?」」



……


――
639 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:33:28.57 ID:GLH542HX0
――


ローズ「いい? レディーのお勉強は実に多岐に渡るの」

キアラ「……」ドキドキ

フィーア「……」ドキドキ

ローズ「そしてそのうちのいくつかは、あなた達の将来に役立つと同時に……」

ローズ「――アベル様に会う為の武器にもなりえるワ」

キアラ「!!」

フィーア「!!」ガタ!

ローズ「ふふ、やる気は十分みたいネ」

ローズ「それじゃあ、まずはこれから行ってみようかしら……!」バッ!

キアラ「!!」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:34:36.18 ID:c1Z6XZQ60
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:34:54.64 ID:0aZgeM4DO
はい
642 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:46:41.49 ID:GLH542HX0
レディー特訓その1・佇まい

1フィーア

50>18(まだ子供だもの……じっとしているのは苦手です)

2キアラ

64(元々大人しい子。ゆったりした動きは苦にならない)>50

※キアラ開幕合格!

――

……


ローズ「こうして、こう……」サッ、サッ!

フィーア「えっと、こうして、こう!?」ブン、ブン!

ローズ「んんっ、惜しいわネ。もう少しゆっくり、落ち着いて?」

ローズ「ほら、お姉ちゃんを見てみて?」


キアラ「ほ、本当にこれでレディーに……?」スッ、スッ…


ローズ「うん、思った通りキアラちゃんは筋がいいわネ!」

フィーア「ねーさま、すごい……」

フィーア「こうして、ええい!?」シュバ!

ローズ「頑張っている姿は可愛いけど、動き過ぎはレディーじゃないのっ!」ブッ!

フィーア「うぅ、むずかしい……」

ローズ「……」

ローズ(やっぱり、二人とも天使ではあるけどかなり個人差があるわネ)

ローズ(それにフィーアちゃんはまだまだ遊びたい年頃……)

ローズ(まだ身体の動きをしっかりさせるには早いのかしら?)

ローズ「はぁい、それじゃあ一回やめてぇ」パンパン!

キアラ「え、もう?」

ローズ「いきなりみっちりは叩き込まないわヨ?」

ローズ「こういうのはね、日々の積み重ねが大事なの」

ローズ「だからフィーアちゃんは気を落とさずに、キアラちゃんも油断しないで」

ローズ「次は……これっ!」バッ!

フィーア「!!」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:47:06.24 ID:XadiNrFU0
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:48:34.93 ID:g0mLZ6vLO
とりゃ
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 23:49:30.96 ID:wRGgXG5zO
646 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/18(水) 23:51:16.23 ID:GLH542HX0
思ったよりも早い!?(白目)
647 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/19(木) 00:08:23.37 ID:S5zi4lI80
レディーの特訓その2・優雅な歩法(フィーア、佇まい失敗による奮起で補正+5、固有判定有)

1キアラ

50>24(落ち着いてはいる。でもどっちかと言うと落ち着き過ぎて遅い)


2フィーア

93+5

=98(一体何があった!? どたばた走りから一変して見事な足さばき)>50

98>95

※フィーア合格!

※また固有判定で基準値を超えたため、追加イベント

――


ローズ「レディーたるもの、手の動きだけじゃ駄目」

ローズ「こうやってしなやかに、優雅にあるくことも大切ヨ?」シナリシナリ…

キアラ「わ、と……こ、こうかな……?」モタモタ…

ローズ「んんっ! 落ち着いて音を立てないのはレディーとして高評価ヨ!」

ローズ「後はもう少し素早く右足と左足をこうして……」

キアラ「す、すばやくゆっくり……!?」グルグル…


ローズ(ううん、次は手と足を混ぜて全身の動きを見ようと思ったけど……)

ローズ(やっぱりキアラちゃんは足は遅めみたいネ)

ローズ(フィーアちゃんも結構走り回る子だし、全身の動きを見るのはもっと後でいいかしらネ?)



フィーア(おちついて、ゆっくりと……)スッ…

フィーア(でもすばやくうごかす……)スススス…

フィーア(あと、ねーさまみたいにおとをたてないように……?)フッ…



フィーア「――」スー…



ローズ「はぁい、それじゃあこれもここまで……あら? フィーアちゃんは?」キョロキョロ



フィーア「こっちです!」ピョン!

ローズ「っ!?」

キアラ「あれ、いつの間に!?」ビックリ!

ローズ(キ、キアラちゃんに気を取られ過ぎてたかしら……?)

ローズ(アタシが天使の動きを見失うなんて……)

ローズ「……」

ローズ(なんでかしら、妙な胸騒ぎが……)


……


――
648 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/19(木) 00:11:55.62 ID:S5zi4lI80
思ったより早く特定イベの基準値を越えてしまったあたりで今日はここまで
次は割り込む形ですが、特殊イベから再開です

本日もありがとうございました!
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 00:15:05.68 ID:kUyjiuB+O
おつおつ
この吸収速度と隠密スキル見たらそりゃパパンも強者の才能感じますわ
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