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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その13

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650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 00:22:43.69 ID:Xzpl8/sDO
乙です
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 00:31:51.12 ID:GecmKb0I0
キアラも高かったらどうなったの?
652 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/19(木) 23:39:55.19 ID:S5zi4lI80
こんばんはー
申し訳ありませんが、今日の更新はお休みです……
そして先にまたコンマ判定を

>>651
フィーアの暗殺才能は歩法を含む複合的なものなので、
キアラが歩法高コンマでも現代での淑女レベルが更に高まるだけです

↓特殊判定1〜2コンマ二桁
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:42:45.77 ID:GecmKb0I0
ゾロ目
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:43:17.90 ID:Xzpl8/sDO
はい
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:44:31.43 ID:7Wjj4S3KO
有言実行してる!?
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:44:39.42 ID:GecmKb0I0
久々に有言実行してしまった……>>1の反応が気になる
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:45:43.46 ID:61WqW+ua0
だから自己アピールウザいんだよ自己中
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 23:47:47.13 ID:41pQ9SMOO
キアラの荒ぶるコンマに合わせてきたか……流石温泉で奇数ゾロを合わせた仲良し姉妹だ(白目)
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 08:29:43.90 ID:PcCRB0JI0
660 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:47:41.34 ID:uoGqifRn0
こんばんはー
日付変わる寸前ですが、今日も少し再開です(白目)

もー、ほんとにゾロ目はもー(白目)
661 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:48:33.96 ID:uoGqifRn0
――


フィーア「〜〜〜♪ これは、うまくできそうです!」スッ、スッ…

キアラ「うぅ、むずかしい……」モタモタ…

ローズ(……優雅、いやそれ以上に……)


コンコン


ローズ「!」



ガチャ


親衛隊「失礼致します。陛下がお二人をお呼びでございます」

親衛隊「……ローズ、あなたも」





ローズ「そう、わかったワ。すぐに向かうから大丈夫ヨ」

親衛隊「では……」バタン…

ローズ(流石に、呼び出しは受けるわよネ……)

キアラ「ローズさん……」

フィーア「?」

ローズ「大丈夫。大丈夫ヨ」

ローズ「アタシがついているから、何も心配はいらないワ」

ローズ(この子達まで、即暗黒街送りということはないと思いたいけど……)



……


――
662 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:49:09.24 ID:uoGqifRn0
――


【帝国・皇帝の間】



ギルバート「…………」


ローズ「……」

キアラ「……」ブルブル

フィーア「……」ギュ…


ギルバート「……我が言いたいことは、わかるな?」

ローズ「はっ……」

ローズ「フィーア様の、度重なる脱走の件でございますね……」

ギルバート「うむ……」

ギルバート「子供故の行動と思っていたが、些か回数が気になってな」

フィーア「……!」

フローレン「ああ、大丈夫よぉフィーア?」

フローレン「お父さんもお母さんも、別に怒っているわけじゃないのよぉ?」

フローレン「むしろ元気一杯って褒めてあげたいくらいよぉ?」ナデナデ

フローレン「――部屋に籠って本ばかり読む鈍間より何倍も素晴らしいわぁ」

キアラ「……っ」

フローレン「しかもぉ、本ばっかり読んでおきながら魔法も使えないなんてねぇ……」

フローレン「ほんっとぉにカインとは大違いねぇ?」ニヤニヤ

カイン「ふふ、これが才能の違いですよ母上」ニヤニヤ

フローレン「ええ、そうねぇ」ナデナデ

ギルバート「フローレン、キアラなど捨て置け。今はフィーアの話だ」

フローレン「はぁい、あなたぁ」スッ…

ローズ「……私も、此度の事態は重く受け止めています」

ギルバート「ほう……?」


663 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:49:50.38 ID:uoGqifRn0
ローズ「お二人はこの帝国の皇女……」

ローズ「皇位継承の優先度は低いとはいえ、フローレン様の実子」

ローズ「偉大な母君の名に恥じぬ、立派な淑女に育ってこその皇女です」

フローレン「ふふ、そうねぇ。そのとおりだわぁ!」パン!

ローズ「段階的に、ではありますが。お二人ともかつてよりも成長なされた以上……」

ローズ「そろそろ、本格的に皇女に相応しい教育をすべきだと考えております」

ローズ「実は先程より試験的にですが既に取り組んではおるのですが……」

ギルバート「……」チラリ

親衛隊「はっ! 確かに、室内で励んでおられる様子でした!」ビシ!

ギルバート「……そうか」

ギルバート「ならば、よい。そのまま続けるのだローズよ」

ローズ「はっ!」

ギルバート「……話はそれだけだ。戻ってよいぞ」

ローズ「失礼致します……」スッ…

キアラ「し、しつれいいたします……」スッ…

フィーア「しつれいします!」スー…




ギルバート「……っ」ピク




フローレン「あなたぁ?」

カイン「父上?」



664 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:51:29.22 ID:uoGqifRn0
ギルバート「……お前達は、どう思う?」

フローレン「いいと思うわよぉ? あの子、あの若さで相当優秀なメイドだって話じゃなぁい?」

カイン「ふん、どれだけ優秀な教育係だとしても、あいつが僕の才能を超えられるわけはないけどねぇ」

フローレン「ええ、そうねぇ! フィーアはともかく、キアラには絶対無理よぉ?」ナデナデ

ギルバート「……」


ギルバート(今のは、我の錯覚か? ……否)

ギルバート(あやつらがここを訪れる前から、音の数が釣り合わぬ)

ギルバート(怯えて震えていたキアラ。無駄なく動いていたローズ。大小の音は確かにあった)

ギルバート(だが――フィーアはどういうことだ?)

ギルバート(兵の報告では、騒がしく城を跳び回っては脱走しようとしていたと聞いたが、あれは真逆……)

ギルバート(ローズの本格的な教育を開始するという発言が偽りでないとすれば、それが切っ掛けか?)


ギルバート「くく……!」

フローレン「ど、どうしたのあなたぁ?」


ギルバート(――面白いっ! 長かった、長かったがついに我にも刃を向けられるやもしれぬ子が現れたか!?)

ギルバート(確かに遥か未熟、武器も持てぬ貧相な幼児。それまでに十数年はかかるやもしれぬが……)

ギルバート(ローズの教育で、眠っていた我が血、戦の才が目覚めたのは疑う余地無し……!)

ギルバート(いつか、必ずや強者となることだろう……!)


フローレン「どうしたのかしら……?」

カイン「……?」


665 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/20(金) 23:53:23.58 ID:uoGqifRn0
ギルバート(我が、あれほど気配を察せなかったのはいつ以来だろうか?)

ギルバート(……)

ギルバート(……ノワール以来、か)

ギルバート(フィーアも、いずれはあのような強者になるのであろう)

ギルバート(――いや、あやつすら越えるやもしれぬ)


フローレン「……思っていた以上に、あの子達の教育失敗に悩んでいるのかしらぁ?」

フローレン「……こういう時のこの人は、そっとしておくに限るわぁ。行きましょうカイン?」

カイン「はい、母上!」


ギルバート(フィーアはまだ幼く、戦がどういうものかすらわかっておらぬ)

ギルバート(身体も小さく非力、成長も遅い。キアラ以上に救いようがないことになるかと思えば、そうでもない……)

ギルバート(幼いが故に、弱者であるが故に、誰も警戒はできぬ……!)

ギルバート(あの平坦かつ小柄な体躯で、人懐っこく胸元に飛び込んでくる幼児)

ギルバート(――もし、その手に刃を握っていれば?)

ギルバート「――っ!」ゾクリ!

ギルバート(我も、防げぬやもしれん……)

ギルバート(屈強な身体こそ、剛腕こそが武器と思っていたが、まさかあんな身体でも強者になりうる可能性が……)

ギルバート(ノワール曰く、育った胸は暗器を忍ばせることができるが、やはり動く際に邪魔になるというし……)

ギルバート(フィーアのあの才、あの身体。時代の帝国を担うに相応しき強者はまさかあやつが……)

ギルバート(くく、キアラが余計なものを全て引き受けたと解釈できぬでもないか。いずれにせよ、これは……)





ギルバート「――その時が愉しみだ」ニヤリ




……


――
666 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:00:36.65 ID:AQYZ0m4X0
――


【帝国・皇女の部屋】



ローズ「っ……ふぅ。なんとかなったわネ」

キアラ「……」

ローズ「……気にしちゃ駄目ヨ」

キアラ「いえ、大丈夫です」フルフル

フィーア「ねーさま?」

キアラ「フィーアちゃんが怒られたり、酷いことされなかったもの」ナデナデ

フィーア「んっ///」ホクホク

ローズ「……そうネ。でも、これからが大切ヨ」

フィーア「?」

ローズ「皇帝陛下の手前であんなことを言ってしまった以上、アタシはあなた達にこれからも色々教えていくワ」

ローズ「勿論、戦闘以外のことをネ?」

ローズ「……そして、当然あなた達はこの部屋でのお勉強の時間が増える。教えるアタシも同じくヨ」

ローズ「――アベル様に、これまで以上に会いに行くことが難しくなるかもしれない」

キアラ「!!」

フィーア「!!」

ローズ「……でも、一つだけ。もしかしたらって作戦もあるの」

ローズ「……どうなるか、アタシにもわからない。失敗するかもしれない」






ローズ「そして、試せるのは――今日が最初で最後かもしれないワ」

ローズ「フィーアちゃん、覚悟はある?」





フィーア「!?」

667 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:04:30.63 ID:AQYZ0m4X0
キアラ「ロ、ローズさん!? フィーアちゃんに何を……!?」オロオロ

ローズ「……さっきの歩き方。アタシは一瞬あなたの気配を見失ったワ」

フィーア「こ、これ?」スー…

ローズ「そう、それヨ。その歩き方なら――王城を今度こそ抜け出せるかもしれない」

フィーア「!!」

ローズ「今日なら、アタシが明日からお勉強を厳しくするから最後の我儘を聞いてあげたという嘘も通じる筈」

ローズ「でも、キアラちゃんは素早くは動けないしアタシもここからは動けない」





ローズ「――アタシも、本当はこんな危ない真似はさせたくないワ」

ローズ「――でも、アベル様に会えるかもしれない。あなたのその願いを叶えてあげたい気持ちもあるの」

ローズ「――フィーアちゃん、どうするか決めるのは、あなたヨ?」




キアラ「フィーアちゃん……」

フィーア「わ、わたしは……」



……


――

668 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:04:58.25 ID:AQYZ0m4X0
――


【帝国・街道】



タタタタタ…


フィーア「……」ドキドキ



――

ローズ「……この黒衣を被っていきなさい。ノワール様が残されたものヨ」

ローズ「アベル様がいるのは、ここ。誰も近寄らない寂れた城塞……」

ローズ「万が一見つかりそうになったら、兵士の方に見つかりなさい。その方が、まだ安全だから」

――



タタタタタ…

フィーア「……」ドキドキ



――


キアラ「うん、フィーアちゃんの気持ち、私もわかるよ」

キアラ「アベル兄様に、会いたいもんね……」

キアラ「……貧しい格好の子供なら、逆に狙われないかもしれない。とにかく、気をつけて……!」


――


タタタタタ…

フィーア「……」ドキドキ



タタタタタ…

フィーア「……」




フィーア(にーさま、もうすぐ……!)



……



――
669 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:11:41.65 ID:AQYZ0m4X0
――


【帝国・アベルの城塞】


ガサガサ…



フィーア「はぁ……はぁ……」ヨロ…



フィーア「つ、ついたぁ……!」



フィーア「ここに……」ゴクリ…




玄関扉「……」


フィーア「……」ドキドキ


フィーア「……」スゥー…



ガチャ…


フィーア「え!?」スカッ

???1「っ!?」ギョ!



???1「何者です!?」チャキッ!


フィーア「!?」ビックゥ!


???2「アベルさんを狙う刺客ですか!?」バッ!


フィーア「わ、わ……!?」アタフタ



???2「って、あれ……?」



ロウル「――エリスさんより小さい女の子?」パサ…

エリス「あ、本当だ……?」スッ…

エリス「ご、ごめんなさいいきなり!?」ワタワタ

ロウル「迷子ですかね? いやそれにしてもこんな場所へ……?」ウーン…


フィーア「……」


670 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:17:21.21 ID:AQYZ0m4X0
特殊判定結果

フィーアの城塞に住まう兄以外への懐き具合

1エリス
コンマ77×2(ゾロ目ボーナス)

= 1 5 4 

( わ た し と ち か い と し な の に つ よ そ う で す ! ! ! )

※フィーアは何かを感じ取ってしまったようです(白目)

※これにより……

2ロウル(前回救援対象だった為、懐き補正+10)
コンマ90+10

= 1 0 0

( か わ い い お み み と し っ ぽ ! なのに、かっこよくもあります!?)

※フィーアは未知の種族でも可愛ければオールオッケーのようです(白目)

※めっちゃ懐いて城塞に到着です(白目)

――


フィーア「わあぁぁ……!」キラキラ!


エリス「!?」

ロウル「ど、どうしたんでしょうこの子?」



エリスwith短剣「……」シャキン


フィーア( つ よ そ う ! )


ロウルwith狼耳尻尾「……」フリフリ



フィーア( か わ い い ! )



フィーア「……///」キラキラ


ロウル「あっ、もしかして私のこれが気になるんですかね?」ピョコピョコ

フィーア「わぁっ♪」

ロウル「ん、なんなんでしょうこの感覚……」ムズムズ

ロウル「こんな純粋な目で見られたのは、初めてでなんか恥ずかしいです///」

エリス「とても綺麗な目……アベル様に、近しいような……?」

フィーア「っ! アベルにーさま、知っているんですかっ!?」



エリス&ロウル「「に、にーさまっ!!??」」ズザッ!



フィーア「?」



……


――
671 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 00:19:23.33 ID:AQYZ0m4X0
判定結果までいったあたりで今日はここまで
……最初は懐いてなかったけどだんだん、とか考えていたらこれだよ!?(白目)
まぁ、純粋なフィーアらしいといえばらしいのかな?

この後はアベルとの再開後、残ったレディー特訓を再び再開する流れになります

本日もありがとうございました!
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 00:26:06.62 ID:GRQO0l+OO
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 08:12:25.67 ID:GtE/16ZG0
乙です
結果論だけど、フィーアが白帝竜と仲良くなるのは必然だったんやなって
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/21(土) 08:48:19.82 ID:Qr4W3UncO
おつおつ
これは紛れもなく天使ですわ
でも確かにパパンの言う通りこのピュアっぷりで両手にナイフで無音無臭接近されたら怖すぎる…
675 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:33:39.72 ID:AQYZ0m4X0
こんばんはー
今日も今日とて少しだけ更新です
次の判定までいければと思います
676 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:34:11.68 ID:AQYZ0m4X0
――


……


バタバタ!



アベル「――フィーアっ!?」




フィーア「あ……」



フィーア「アベルにーさまぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」ピョーン!

アベル「おっと!」ダキ!

アベル「フィーア……大きくなったな」ナデナデ

フィーア「にーさま、にーさまだ……!」スリスリ!

アベル「久しぶりだな……元気そうで何よりだ」

フィーア「はい……!」スリスリ!

アベル「キアラも、元気か?」

フィーア「ねーさまも、げんきです!」

アベル「そうか……」

アベル「まったく、無茶をして……」ギュゥ…

フィーア「ん……///」

アベル「待っていろ。すぐに何か飲み物を……」


エリス「用意します!」バッ!

ロウル「あ、待って待って私が淹れますよ!?」


アベル「待て、俺が淹れるから落ち着け! 少しの間だけ、フィーアを頼む」


エリス「は、はい!?」

ロウル「わかりました!?」


フィーア「?」



……

――
677 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:35:38.18 ID:AQYZ0m4X0
――



ロウル「まさか、アベルさんにこんな妹さんが……」

ロウル「それも王城から脱出してこんな場所までって……」

エリス「驚きました……」

フィーア「……ふたりは、アベルにーさまといっしょにすんでいるのですか?」

ロウル「ええ、まぁ……」

ロウル「正しくは、アベルさんに匿って……守ってもらっている状態ですが」

エリス「いつか、もっともっと鍛錬を積んで、私達もしっかりアベル様をお守りするのです!」

フィーア「にーさまを、まもる……」




フィーア「――わたしも、にーさまのちからになりたいです!」ピョン!




ロウル「……」

ロウル(さっきの様子、そしてアベルさんの性格からして、この子を可愛がっているのは明らかです)

ロウル(こんな純粋な子まで、私達みたいな経験をさせるのは流石に……)

フィーア「こっちのおねーさん、さっきぶきをかまえてました! わたしも!」ピョンピョン!

エリス「……」

ロウル(エリスさん、あの年頃からもうナイフと魔法使ってましたけどねぇ……)

ロウル(この子はさらに小さいですし、何より経験が違いますし。なんとか話を逸らしてみますか)



エリス「――持ってみますか?」スッ…



ロウル「ちょ!?」




678 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:36:18.72 ID:AQYZ0m4X0
ロウル「ま、まずいですってエリスさん!?」ワタワタ

フィーア「わーい!」

ロウル「ああ、あぶな――」


フィーア「!?」ズシ…


カシャン…


フィーア「あ、あれ?」

エリス「思ったより、重いでしょう?」

エリス「それでも、軽い方なんです。軽いから、相手も倒しきれないかもしれない」

エリス「補うには、両手で持たないと」チャキン!

フィーア「!?」

エリス「……アベル様、危ないことするから。私が、守ってあげるんです!」

エリス「だから、安心してください。アベル様の大切な家族に、危ないことなんてさせません!」フンス!

ロウル「ああ、そういうことですか……」

ロウル「どうです? この人が代わりにアベルさんを守ってくれるから、危ないことはしなくても大丈夫」

ロウル「あ、もちろん私もアベルさんをお守りしますからね?」

フィーア「……」










フィーア「 か―― か っ こ い い ! ! ! 」キラキラ!






エリス「あ、あれ?」アセアセ

ロウル「おや?」


679 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:37:54.57 ID:AQYZ0m4X0
フィーア「すごいすごい!」ピョンピョン!

フィーア「おもいのに、にほんもってる!」

フィーア「ちゃ、ちゃんとつかえるの?」

エリス「え、ええ。アベル様から教わったのである程度は……」ヒュンヒュン!

フィーア「わぁ〜!」キラキラ!

ロウル「エリスさん、逆効果です!」ビシ!

エリス「はっ!?」

フィーア「すごーい……!」キラキラ

フィーア「わたしよりちょっとおおきいくらいなのに、こんなに!」キラキラ!

ロウル(あぁ、純粋な眼差しが眩しい! でも、どうするんですかこれ!?)ヒソヒソ

エリス(えっと、えっと……)

ロウル(仕方がありません、ここは私が……)

ロウル「ん……まあ、見ての通りこの人は凄いんです。何しろお姉さんですからね」

ロウル「刃物は危ないですし、フィーア様がもっと大人になったらもう一度考えてみればいいんじゃないですか?」

ロウル(流石に、お城の人も止めてくれますよね? こんな純粋な子に……)

エリス「そ、そうですね。私も最初は握ることで精一杯でした」



エリス「――でも日々の努力を積み重ねれば、いつかきっと報われます!」グッ!



フィーア「!!」

ロウル「だから報われちゃ駄目なんですって!」ビシ!

エリス「はう!?」



680 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:47:03.51 ID:AQYZ0m4X0
フィーア「ひびの、どりょく……」

フィーア「まいにち、がんばるってことですね!」

エリス「はい!」

ロウル「んー……まぁ確かに、それは大事なことですね」

ロウル「アベルさんも私達も、今も昔もそれが基本ですし」

フィーア「アベルにーさまと、おみみのおねーさんたちも?」

ロウル「おっと、そういえばまだちゃんと名乗っていませんでしたね。これは失礼」

ロウル「私はロウル。こちらはエリスさん。よろしくお願いしますフィーア様」

エリス「よろしくお願いします」ペコリ

フィーア「よろしくおねがいします!」ペコリ

ロウル「しかしおみみのおねーさんって……これ、変だと思ったりしないんですか?」ピョコピョコ

フィーア「かわいいです!」キラキラ!

エリス「わ、私も可愛いなって……///」

ロウル「……もう、おだてても何も出せませんよぉ?///」パタパタ

フィーア「しっぽもかわいいです!」キラキラ!

フィーア「……」

フィーア「アベルにーさまといっしょにすんでいるということは、かぞくなのですか?」

エリス「!?///」

ロウル「!?///」

フィーア「アベルにーさまのかぞくということは……」






フィーア「エリスねーさまとロウルねーさま?」キラキラ!




エリス「んっ!?///」

ロウル「くっ!?///」


エリス(な、なんでしょう……この感覚?)

ロウル(……姉様、家族、ですか……)


681 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:54:34.15 ID:AQYZ0m4X0
ロウル「あはは、皇女様に恐れ多くはありますけど……」チラ…

フィーア「……」ワクワク

ロウル(あの目は、私と同じ……家族を欲している目……)

ロウル(アベルさんとお兄さんの関係は知っていましたけど、妹さんまで……?)

ロウル「……」

ロウル「そうですねぇ、アベルさんを支える私は確かにフィーア様からするとお姉さんかもですね!」フンス!

ロウル「フィーア様が望まれるのであれば、どんな呼び方もどんとこいです!」

フィーア「わーい、ロウルねーさまー!」テテテ!

ロウル「あはははは、可愛い妹ができましたねぇ」ナデナデ

ロウル「ほら、エリスさんも」

エリス「わ、私がお姉さんって、それは……」ワタワタ

フィーア「……」ジー…

エリス「……」

エリス「……お、おねーさんですよー?」ナデナデ

フィーア「わーいわーい、エリスねーさまー!」テテテ!

エリス「……///」ナデナデ

ロウル「……アベルさんの気持ちがちょっとわかった気がします」

ロウル「私ももっと頑張って、アベルさんとこの子を守れるようにならないと!」

フィーア「あ、ロウルねーさまはどうやってアベルにーさまをおまもりしているのですか?」

ロウル「私ですか? 私はこの弓で、そもそも怪しい奴をアベルさんに近づけさせません!」チャキ

フィーア「?」

ロウル「あ、こういうのを見るのは初めてですかね? 見ていてください、こうして構えて撃つと……」バシュ


林檎「」ドス!


フィーア「すごーい!」キラキラ

ロウル「ふふん、これがおねーさんの実力です!」エヘン!

ロウル「今はまだ無理ですけど、いつかは走りながらスパーンと撃って決めたいですね!」

フィーア「はしりながらスパーン!」キャッキャッ!


……


――
682 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/21(土) 23:59:58.95 ID:AQYZ0m4X0
……




アベル「すまない、ちょっと待たせたな。 おや……」


キャッキャッ!


アベル「ふ……」





アベル「ありがとう二人とも。フィーア、お待たせ」ナデナデ

フィーア「あ、アベルにーさま!」パアァ!

フィーア「すごいです、エリスねーさまとロウルねーさますごいんです!」キラキラ!

アベル「ねーさま……ふふ、そうか。仲良くなってくれて俺も嬉しいよ」

アベル「何が凄かったんだ?」

フィーア「ナイフとゆみ――」

エリス「ロ、ロウルさんの耳としっぽがお気に召したそうで!」アセアセ

ロウル「そ、そうそう! 手入れはちゃんとしてますから、悪い気はしないですね!」ドキドキ

フィーア「はい、かわいくてもふもふです!」キラキラ

アベル「はは、それはよかったな。ほら、二人の分も淹れてきたから飲んでくれ」

ロウル「おや、すみませんねぇ」コクコク

フィーア「お、おいしい!」コクコク

エリス「わ、わたしもいつか……」コクコク

フィーア「からだがぽかぽかしてきました!」

アベル「ははは……」

アベル「……」ギュ…

フィーア「にーさま……?」




683 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 00:03:47.59 ID:0RnL8Qsm0
アベル「……このまま、またお前と笑い合っていたい」

アベル「フィーア、お前はどうだ……?」

フィーア「は、はい! にーさまと、ねーさまといっしょがいいです!」

アベル「ありがとう……でもな」スッ…

フィーア「あ……」

アベル「今は、まだ……駄目なんだ」

アベル「俺は弱い。一人で生き延びられるつもりで、全然駄目だった」

アベル「エリスとロウルがいなければ、俺は今頃ここにはいない。こうしてお前と再会もできなかっただろう」

アベル「……」

アベル「フィーア、約束する。今すぐには無理だが……」

アベル「いつかきっと、俺とお前にキアラ……家族で、また共に暮らせるように」

アベル「弱いからといって、蔑まれないように……平穏な時を過ごせるように」








アベル「俺は――この国を変えてみせる」








アベル「……その時まで、待っていてくれるか?」

アベル「それまで、俺やエリスにロウルと会っていることは、他の人には秘密だ」

フィーア「……」ジワ…

フィーア「まてば、またにーさまと……?」

アベル「ああ……」ナデナデ

フィーア「んっ……!」

フィーア「まってる……!」ギュウゥゥ!

アベル「……いい子だ」ナデナデ

アベル「ありがとう、フィーア」ナデナデ

アベル「この約束がある限り、俺は立ち止まらない」

アベル「だから、今日はもう……帰るんだ」

フィーア「……」コクン

アベル「……」ナデナデ



ロウル「……」

エリス「……」




……


――

684 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 00:11:19.89 ID:0RnL8Qsm0
――



フィーア「……」タタタ…





アベル「……」

ロウル「……よかったんですか、アベルさん?」

アベル「よくないに決まっているだろう。しかし、今の俺はあまりに無力だ……」

アベル「フィーアをここに住まわせることも、帰るまでしっかり守ってやることもできん……」

アベル「しばらく会わないうちに、足の速い子になっていたようだが……」

エリス「まさか、身を隠しながら一人でここまで……?」

アベル(……フィーアの全身を包んでいたのは母上のかつての仕事着)

アベル(フィーアの身体と、闇夜が手伝えば王城まで戻れはするかもしれないが……)

アベル(フィーア一人で、この城塞の場所まではわからない筈)

アベル(おそらくキアラと、ローズさんも……)

アベル(俺を慕ってくれるフィーア、そしてそれを後押ししてくれた二人。それに……)

ロウル「アベルさん?」

エリス「やはり、私がフィーア様のお傍にいた方が……?」

アベル「いや……」

アベル「王城には、少し変わっているが俺達の数少ない味方がいる。フィーア達は大丈夫だ」

アベル「今は、俺だ。俺がもっと強くならなければ、約束は実現できないし……」



アベル「――フィーアと同じく、大切な家族のお前達も守ってやれないからな」



エリス「……っ///」

ロウル「……!///」



ロウル「も、もう! 何を言ってるんですかアベルさんっ!///」

ロウル「私とエリスさんがアベルさんを守ってあげてるんですよー?」

エリス「た、頼りないかもしれませんが、いつか必ず!」

アベル「ふふ、そうだったな……一緒に、これからも頑張っていこう」




アベル「今の帝国を……変えるためにも!!!」グッ!



……


――

685 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 00:12:14.01 ID:0RnL8Qsm0
――


【帝国・皇女の部屋】



フィーア「……」シュタ!



ローズ「……!」ダキ!

フィーア「わわっ!?」

キアラ「よかった、フィーアちゃん……!」ダキ!

ローズ「ああもうっ! かつてないくらいにドキドキしたワ!!!」ギュー!

フィーア「く、くるしいです……!?」ペシペシ

ローズ「あ、ごめんなさいネ?」パッ

キアラ「フィーアちゃん、どうだった……?」

フィーア「えっと……」



……



ローズ「……そうだったの」

キアラ「よかった、アベル兄様、一人ぼっちじゃなかったんだ……」ホッ…

ローズ(……本当に、この子とアベル様が無事でよかったワ)

ローズ(でも、フィーアちゃんの話を聞く限り、アベル様はもしかして……)

ローズ(アタシでも、何かできることがあれば……)

ローズ(メイド長の仕事も考えると、、城塞まではアタシもそう簡単に動けない)

ローズ(そうなると……)ムムム…

ローズ(……覚悟を決めるのよローズ。これは、もしかしたらこの子達の幸せの未来に繋がるかもしれないんだから!)

ローズ「……今日はもう遅いから、明日だけど」

ローズ「キアラちゃんとフィーアちゃんには、次はこの特訓をしてもらうワ!」

キアラ「え?」


特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:12:57.36 ID:JgPgGOfDO
はい
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:13:02.88 ID:daz2Yah00
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:13:38.15 ID:WPAZAZvbO
とう
689 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 00:21:10.60 ID:0RnL8Qsm0
またゾロ目でしかもちゃんと偶数って(白目)
判定を取ったあたりで今日はここまで
この後は姉妹それぞれの判定結果公表後、現代に戻ってのやりとり後におまけ終了となります

そしてその後は次のおまけになりますが
以前挙がっていた学力判定等のイベントも、申し訳ないですがご希望であればチケット消費のイベントとさせていただきたいと思います(土下座)
自分の速度と1000ボーナスのことも考えると、小イベントとあわせてきりがない(+もしかしたら途中の判定でチケット補充)ので……
また後日、次のおまけ自由安価を取りたいと思います

本日もありがとうございました!
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:25:01.18 ID:daz2Yah00

>>642ではフィーア最初、>>647ではキアラ最初だったが、どっちが偶数判定踏んだかな?
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:29:01.57 ID:Xr6JhCEAO
おつおつ
ほんとコンマさんはこの二人にはデレデレだなぁ(白目)
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:36:19.87 ID:WPAZAZvbO
おつー
今のフィーアの戦闘才能目覚めさせたのはこの時のエリスとロウルか……
しかし今更だけどフィーアのイメージがFE烈火のギネヴィアに見えてきた。確かあそこも妾の兄に懐いた可愛い金髪幼女だったし
693 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:28:13.81 ID:0RnL8Qsm0
こんばんはー
それではおまけ終了まで投下していきます
694 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:30:00.10 ID:0RnL8Qsm0
特殊判定結果

これからの安全を考えて

1フィーアの当時の変装技能

50>36(移動はともかく、早着替えはまだまだ。これから頑張ろう)

※フィーアの変装技能は努力の賜物だったようです

2キアラの当時の裁縫技能

コンマ88
 
 8 8

偶数ゾロ目:子供とは思えない手捌き。集中力を欠かず素早く様々なものを縫い上げます

※当時、フィーアの変装のサポートをしていたのはキアラだったようです

※勿論現代も衰えぬ技術

――


変装道具「……」モチャア…

キアラ「これは?」

ローズ「アタシの使っているお化粧や特別なお洋服ヨ」

ローズ「今回はなんとかなったけど、折を見てアタシもアベル様にお会いするワ」

ローズ「とはいえ、アタシも完全な自由ではないからアベル様から王城側に寄ってもらう……」

ローズ「つまり、王城と城塞の真ん中に秘密の合流場所を用意して、そこで物を渡すわけヨ」

キアラ「なるほど。それと、これはどういった……?」

ローズ「いくらフィーアちゃんが気づかれずに走れると言っても、それは身軽だからこそでしょう?」

ローズ「アベル様に何かを渡そうと、ちょっとした荷物を持つだけでもうそれもできない」

ローズ「だから、そういう時でも大丈夫なように、変装をするのヨ!」

ローズ「正体が皇女様ってばれなければ、万が一の時もなんとかなるワ」

ローズ「本当はずっとアタシがついていたいんだけど、他の仕事がネ……」

ローズ「本当は危なくて嫌なんだけど、これから先もアベル様にお会いするなら、それはあなた達が自力で頑張るしかないの」

フィーア「……っ」

ローズ「勿論、アタシも全力で協力するわヨ? これもその一環」

ローズ「アタシ、お化粧や可愛い服を探すの結構得意なのヨ!」

ローズ「明日を楽しみに待っていてネ!」

キアラ「……」ヒョイ…

キアラ「……」ゴソゴソ…


……


――
695 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:30:33.54 ID:0RnL8Qsm0
翌日……



ローズ「――と、言うわけで今日は約束通り、フィーアちゃんの変装の特訓ヨ!」

フィーア「はいっ!」

ローズ「お着替えにお化粧、これもレディーの立派な嗜みだから問題はないワ」

ローズ「アタシが沢山服を仕入れているのは……キアラちゃんのお勉強という名目で行くわネ」

ローズ「キアラちゃんなら落ち着いた作業が好きだし、前にも言ったけどお裁縫もレディーの嗜みだからネ!」

キアラ「わ、わかりました!」

ローズ「それじゃフィーアちゃん、早速だけどお着替えの時間ヨ! 素早くネ!」

フィーア「はい!」グッ!



……



フィーア「うわあぁぁぁぁん!?」ゴチャゴチャ…

ローズ「あら……思っていた以上に大変なことになったワ……」

ローズ「こんなにあちこち色々絡まったり脱げにくくなるなんて」ホドキホドキ

ローズ「やっぱり、無理だったのかしら……?」

キアラ「うーん……」



キアラ「――昨日も思ったんですけど、やっぱりこれはフィーアちゃんには大きいんですよ」



キアラ「フィーアちゃんだと……」ゴソゴソ…

布「……」

キアラ「これくらいで……」チョキチョキ…

キアラ「急いで脱いだり着たりしたいならこうして……」チクチク…

フィーア「……」ジー…

ローズ「……」ジー…

キアラ「ぱっと見てフィーアちゃんってわからないように、色も抑えて……」シャッ

キアラ「あ、こっちは使えるかな? 裾を直してあげて……」ヌイヌイ…


フィーア変装服「……」ジャジャーン!


キアラ「こ、これならどうかな?」


フィーア「ねーさますごいです!?」キラキラ!

ローズ「ア、アタシも欲しいワ!」ガーン!


696 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:31:08.19 ID:0RnL8Qsm0
フィーア「わぁ、ぴったり!」スポン!

キアラ「よかった。後は顔のお化粧や、髪型を変えれば変装になるのかな?」

ローズ「こ、これは想像以上だワ……」

ローズ「これで服の問題は解決ネ!」

ローズ「でも、もし外でも早着替えが必要になった時に備えて、フィーアちゃんはもう少し慣れること」

フィーア「はーい……」

ローズ「それにキアラちゃんも、助かるけどこればかりさせていると負担が大きいわネ……」

ローズ「アタシもそれっぽい服は探して仕入れておくから、無理はしないでネ?」

キアラ「はい。でも、フィーアちゃんのお洋服作るの楽しいかも……?」

ローズ「……そうね。読書以外に何か行動をしろって言われた時にも使えるし、やっぱり偶にお願いしようかしら?」

ローズ(本当に、大した天使達だワ……)

ローズ(正体を隠したこの子なら、きっとまたアベル様にも会える……)

ローズ(でも……)

フィーア「ローズさん?」

キアラ「どうか、なされましたか?」

ローズ(膨大な魔力を宿すキアラちゃんに、使い方を誤れば暗殺兵器にもなりかねないフィーアちゃん……)

ローズ(二人のこの力は、絶対に気がつかれないようにしないと……)

ローズ(フィーアちゃんはまだ、武器さえ持たなければ大丈夫の筈だし……正念場ネ!)

ローズ「……なんでもないワ! さ、次にアベル様のところに行けそうな日はアタシが探しておくから、次の特訓ヨ!」

ローズ「素敵なレディーの特訓、何がいいかしらネ?」

キアラ「……お料理、とか?」

フィーア「おりょうり、してみたいです!」

ローズ「うんうん、美味しいお料理もレディーには欠かせないわネ!」

ローズ「でもまだだーめ。火を使ったり、こわーい刃物もあるから、もう少し大人になってからネ」

ローズ「それじゃあ、次は……」


……


――

697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:31:51.31 ID:qBsF+6u90
この技術レベルだと知り合いにも変装がばれないのでは?
698 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:32:43.56 ID:0RnL8Qsm0
―――
――



キアラ「――ということもありましたね」

ロウル「え、キアラ様お裁縫得意だったんですか!?」

キアラ「え、ええ。お勉強の時間が増えてからは、あまりできなくなっちゃったけど……」

キアラ「昔のフィーアちゃんの変装服は、私が作っていたんですよ」

フィーア「えへへ、姉様が作ってくれたお洋服は全部大切にとってあります!」

キアラ「でもまさか、あの時はフィーアちゃんがここまで変装の達人になるなんて思ってなかったなぁ」

フィーア「アベル兄様にお会いするため、そう思って頑張りましたから!」

フィーア「昔は苦労しましたけど、今なら……」クルクル

変装フィーア「ぱっと!」パッ!

一同「「!?」」

キアラ「うん、本当にあの頃を知っているから凄いとしか言えないよフィーアちゃん……」

フィーア「えへへ、常日頃の努力が大切! ですよねエリス姉様!」

エリス「はい、その通りです!」

アベル「やれやれ、まさかあの日俺がいない間にそんなことがあったなんてな……」

ロウル「エリスさんの影響力、恐るべしです……」

アーシャ「ロウルちゃん? 今のお話を聞く限りだと多分あなたもですよ?」

ロウル「え?」

フィーア「はい! 走りながらスパーン! ロウル姉様の、移動しながら標的を見定める力も参考にさせて頂きました!」

フィーア「兄様達にはお見せしていませんでしたけど、普通の兵士さん相手なら縫いかわして大将さんを一気に狙えます!」エヘン!

アベル「おいロウルゥ!?」

ロウル「ひええええぇぇぇぇぇ!? 私もいけない片棒担いでいたんですかぁ!?」

アーシャ「ま、まあまあ落ち着いて。キアラちゃんもフィーアちゃんも、これはこうして語ってくれる思い出なんです」

アーシャ「そして、そんな経験があったからこそ……私達に協力してくれて、そして今のこの時間があるのではないですか?」

アベル「そ、それは確かにそうなんだが……」


699 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:35:11.52 ID:0RnL8Qsm0
アベル「しかしやはり、色々と苦労をかけた挙句、結局最後まで巻き込んでしまったというのはな……」

フィーア「アベル兄様!」ズイ!

アベル「な、なんだ?」

キアラ「確かに、大変だったことも多いです……」

フィーア「でもキアラ姉様も、私も。自分の意思でアベル兄様の助けになりたいと思ったのです!」

キアラ「ええ。だから、アベル兄様がお気になさることではないんですよ?」

フィーア「むしろ、色々ご迷惑をおかけしてばっかりで……」

フィーア「兄様以外にも、シアさんやパトラさん達にもお世話になって……やはり、帝国第二皇女としてまだまだ未熟です!」

シア「そ、そんなことないですよ〜!?」アセアセ

パトラ「ええ、その通り! 四天と初めて争ったあの日も、フィーアさんがいなければ私もどうなっていたか……」

キアラ「そうだよ、フィーアちゃんはずっと頑張ってた。むしろ私の方が……」

ティア「い、いえ!? キアラ様は聖国でもヘリング司教の野望を阻止したんですよね!?」

マックス「そうそう! 俺、今あの光景思い返しても心臓止まりそうだもん! あんな勇気ある真似普通できないって!」

キアラ「そ、そうでしょうか?」

アベル「やれやれ……本当に、俺には勿体ないよくできた妹達だ……」ナデナデ

キアラ「///」

フィーア「///」

アベル「……本当に、苦労をかけたな。そして、ありがとう」

アベル「こんな兄でよければ、どうかこれからも力を貸してくれるとありがたい」

キアラ「は、はい!」

フィーア「勿論です!」

キアラ「あ……もうこんな時間? 結構話し込んじゃったね……お片付け、最後までやらないと」グッ

フィーア「お片付けも、どんなことでも、これからもアベル兄様の為に協力は惜しみません!」エヘン!

アベル「はは、頼もしいな。よし、はやく済ませてこの後はみんなで遊ぶとしようか」

一同「「おー!」」




エリス「ん?……こっちの箱の中、まだキアラ様とフィーア様宛の縁談です!?」


アベル「消し炭にしてしまえ」

エリス「わかりました!」シュボッ!

マックス(俺も、頑張らないとああなるのかなぁ……)ブルブル


――

EXイベント11


【戦いを終えて〜〜かつての帝国皇女姉妹〜〜】 おしまい


――
700 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/22(日) 23:40:10.77 ID:0RnL8Qsm0
というわけで、皇女姉妹の昔話でした。
結構ハードだった幼少期も、判定で持ち前の精神力と技能でたくましく生き延びた感じになりましたね……

さて、先日お伝えした通り次のおまけ内容を自由安価募集しておきたいと思います
以前の学力判定を希望される方がいらっしゃれば、改めてお願い致します
(なお、判定行う場合でもカインなどに補正をつけるかは未定です)
埋まるのに時間もかかると思うので、少し早いですが今日はここで失礼させていただきます

本日もありがとうございました!

それでは次のおまけ自由安価
↓1〜5あたりコンマ二桁
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:47:26.97 ID:7FXeV1mTO
おつおつ
キアラがめっちゃ高いから他の子の裁縫も気になるけどせっかくだし学力テスト、それも三国巻き込んだ全国模試でお願いします
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 23:58:27.01 ID:lXIT4+sIO
本当妹ズは癒し
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 00:12:08.96 ID:bkSCrHArO
おつです
次回のおまけは学力テストで
とりあえず教師役という名の哀れなツッコミが誰になるか気になる
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 00:47:56.15 ID:AYwgMasZO
学校行ってたりローズさん補正あるメンバーは最低保証あるだろうけど
こういうときはまずマックス辺りが極端な結果になりそう
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 07:52:26.77 ID:n8Z5VqQn0
もうほとんど決まりだけどスカーレットさんがああなった過去が知りたい
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 08:26:03.19 ID:D+pZsVPu0

自分も学力試験でお願いします
ローズさんの妹ズへの親身さ見ると勉強教えてそうだけど、頭いいアーシャも夜レベル一桁だった実績あるからどうなるかわからんな
お兄ちゃんは万一低かったらガチ凹みしそう
707 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:14:55.66 ID:aigvtIj+0
こんばんはー
多数決の表記が抜けていましたが、どうやら学力テスト希望の方が多いようなので
学力おまけを始めたいと思います
いきなりコンマを拾って……といきたいですが、まずは方針を決める多数決あたりまで投下していきます
708 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:15:21.73 ID:aigvtIj+0
――


EXイベント12


【戦いを終えて〜〜三国教育事情〜〜】


――
709 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:15:58.34 ID:aigvtIj+0
――




【王国・会議室】



クラウス「お忙しい中、ご足労頂き申し訳ない」

アドルラン「いえ、問題はありません」

アドルラン「私には優秀な弟妹に、頼れる人達がいますからね」

アルフ「うむ、私も同じくだな」

アルフ「クラウス王こそ、未だかなりお忙しい身であろう?」

アルフ「以前取り決めた日程だったとはいえ、我々は日を改めても……」

クラウス「なに、そちらに優秀な人材がいるように、こちらも優秀な人材はいるからね」

クラウス「それにこの議題は、我が国にとって非常に重要な……」

クラウス「いや違うな。これからの三国に関わる最重要案件と言っても過言ではないだろう」

アドルラン「……」コクリ

アルフ「……」コクリ

クラウス「そう簡単に纏まるとは思えないが、それでもこうして顔を合わせることができたのだ」

クラウス「一歩一歩でも、この難題をじっくりと煮詰めていきたいと思う」

アルフ「我々聖国は、一切の協力を惜しまない」

アドルラン「帝国も、尽力することを誓おう!」





三人「「「これまでの教育の在り方を、今一度協力して見直そう!!!」」」





……



――
710 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:16:31.06 ID:aigvtIj+0
――

……


クラウス「では、改めて各国の状況から報告しよう」

クラウス「まずは我が王国だが……」

クラウス「不甲斐ないことに、やはり貧富の差が教育にも大きな影響を及ぼしている」

クラウス「学ぶべき舎こそあるが、貴族が優先されていたのが実情」

クラウス「平民が入ることができても、心無い貴族から迫害があったとの報告も受けている」

クラウス「そういった輩もだいぶ排することができたとはいえ、まだまだこれは根深い問題と言えるだろう」

クラウス「私としては、誰もが分け隔てなく学べる環境を作り上げることが急務だと考える」

アドルラン「帝国も、王国に近しい状況と言えます」

アドルラン「そもそもの学舎の数が少ない問題もありますが……」

アドルラン「何しろ最近までは実力主義だった弊害が大きいのです」

クラウス「と言うと?」

アドルラン「金という力を持っていた貴族は確かに入学こそしていましたが、修業過程にて排されます」

アドルラン「つまるところ、ほぼ全てが軍学校。戦闘技能や戦術の勉強に重きを置いていたのです」

アルフ「なるほど。下手な貴族よりも叩き上げの平民の方が、かえってそこでは上にのぼれたか」

アドルラン「その通り。ですが私としては帝国も軍縮を行い、戦闘以外の勉学に力を入れたいのです」

クラウス「そういえば、アドルラン皇子は……」

アドルラン「ええ、私は軍学校に通いつつ足りない部分は城内で別の者に個別の授業を受けて知識を深めました」

アドルラン「今も至らぬことが多いですが、当時は本当に何もなかったもので」

アルフ「その実直さ、神も称賛してくださることだろう。しかし、個別の指導……それも道の一つか?」

クラウス「しかし、誰かを雇うということはやはり金銭の問題が出てくる」

アドルラン「それは避けられませんね。基本を学ぶ学舎、それでも足りないと思った者はより深い個別指導などは?」

アルフ「知識に貪欲な者は、更なる勉学に独自に励むということか」

アルフ「我々聖国にはなかった発想だな……」


711 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:17:14.96 ID:aigvtIj+0
アルフ「我々聖国の教育体系は、表向きだけを見れば王国と帝国よりは良好と言えるだろう」

アルフ「元々聖国の理念は平等主義。教育も平等に行うべきという考えが根付いていたからな」

アルフ「教会では食事や寝床の提供の他に、勉学を教えている場所もある」

アルフ「そして国柄でもあるが、魔法精通者が圧倒的に多い故、文字の読み書きもほぼ必ず習うのだ」

クラウス「なるほど、まずは魔法文字が読めなければ魔道書が使えないからか」

アドルラン「そして魔道書を完璧に理解できなければ、書を持たない状態で詠唱もできない……」

アルフ「その通り。この点からして、国民全体の教育という面では我が国は充実していると自負できる」

アルフ「だが……」

アルフ「知っての通り、我が国は神に……聖王に頼り過ぎていた節がある」

アルフ「その結果、知識の偏り……さらには、他国に対しての誤った認識までも広めてしまった……」

アルフ「さらに平等であるが故、先程のアドルランのような更なる知識を得るということをする者も少ない」

アルフ「聖国の今後を考えると、私にはこれが正すべき急務になるな」

クラウス「ふむ……」

アドルラン「やはり、どの国もそれぞれ問題を抱えているわけか……」

アルフ「ここから、どう正していくか。そこが肝要だな」

クラウス「そうだな。しかし、聖国の平等な教育はやはり王国としても取り入れたい」

アドルラン「帝国も同じく。国が主体となって開かれた教育の場所を提供するというのは、前提としてもいい筈だ」

アルフ「そうだな。いずれの国にしても、まずは国が……我々が率先して動かねばならないのは間違いない」

クラウス「では、国営の学び舎を基礎として、次の話に移ろうか」

712 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:19:08.79 ID:aigvtIj+0
クラウス「先にも言ったが、これはそう簡単に片付く問題ではない」

クラウス「幾つもの試みの果てに、ようやく形になるだろう」

クラウス「一口に学び舎と言っても、その内容にも問題がある」

クラウス「……特に歴史問題は非常に頭が痛い」

アルフ「……間違いなく、最難関だな」

アドルラン「……子供達以前に、帝国の場合大人も考えを改める必要が出てくるな」

クラウス「と、とりあえずこれは置いておこう。歴史に関しては個別の見当が必要だ」

アルフ「う、うむ。やはり、これからを考えると……」

アドルラン「三国の交流が増える以上、共通の認識ということは大切になるだろうからな」

アルフ「流石に、帝国や王国の子供の教育の第一声に神を讃えよとは言えぬからな……」

アドルラン「力こそ全て、よりは建設的だと思うぞ?」

クラウス「ははは……今は処理したが、王国には金こそ全てという教本もあってな?」

三人「「……」」

三人(教育改革、やはり難題そうだ……)

アドルラン「だ、だが私は立ち止まらないぞ!」バッ!

クラウス「その通り。私はこの王国を正すのだ!」

アルフ「ああ。問題は多いが、一つ一つ処理して行けばいつかは……」

アルフ「とりあえず、まずは歴史問題は置いておくとして、文字の読み書きを最優先」

アルフ「そして三国共通の勉学の内容を集めて教えるのはどうだろうか?」

アルフ「恵まれていなかった子供達にも、三国共通の部分が広まれば、教育の改善と交流の第一歩になるとは思わないか?」

アドルラン「なるほど、それは妙案だ」

クラウス「三国共通……」

クラウス「……!」ピコーン!





クラウス「――統一試験などはどうだろうか?」




二人「「?」」



713 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:21:05.90 ID:aigvtIj+0
クラウス「根深い歴史問題は抜きにして、三国共通の知識……」

クラウス「そういった問題を集め、まずは我々がその問題を解答する」

クラウス「その結果から、子供達に教える内容も模索していくのだ」

アルフ「なるほど、我らは少なくとも一般的な民よりは教育に恵まれている」

アルフ「まさに試験、試してみる価値はありそうだ」

アドルラン「……」ウーン…

クラウス「ん、問題があれば遠慮なく言って欲しい」

クラウス「私も思いつきで発言しただけだからね」

アドルラン「いえ、三国の教育の基準を模索するというのは、いい発想だと思います」

アドルラン「ただ、私はあえて……」




アドルラン「――我々だけでなく、参加希望があれば民も含んだ、そんな試験の方がいいのではないか、と」




クラウス「た、民を含む!? まさしく、国を挙げての大事だが……」

アルフ「民も含むというのは、確かに平等ではある」

アルフ「しかしやはり、どうしても我らとの教育の差は出てきてしまう」

クラウス「試験である以上、正答誤答で点数はつけざるを得ない」

クラウス「そうなると、やはり貴族との格差を改めて突き付けてしまうような結果になるのでは?」

アルフ「それにより奮起する者も現れるやもしれんが、落胆する者も当然いる筈だ」

アドルラン「仰ることはごもっともです。ですが……」

アドルラン「私の経験論になりますが……この世に、知識というものは無数に存在します」

アドルラン「軍学校で学ぶことなど一握り。個別に指導を受けても、それでも遥かに足りない」

クラウス「?」

アドルラン「あれも、これも……戦闘技術だけに限ってしまっても、剣術・槍術・斧術・弓術・魔法……実に多岐に渡ります」

アドルラン「この世界には、こんな知識もあるのか。それを知る機会としても、非常に試験範囲を広くするのです」

アドルラン「平民ならでは知っている知識というものもあるでしょうし、貴族は逆に言えば教育内容が固定され過ぎている」

アルフ「なるほど、確かにそれならば格差は減るかもしれないし、どんなものなのか話題性から人が集まる可能性もあるな」

クラウス「……私達が悲惨な結果になる可能性も高まるが、逆にそれは民を刺激する機会にもなるか?」

アドルラン「とはいえ、範囲を広げすぎると誰もが等しく大惨事になるかもしれない。これはあくまで私の考えです」

アルフ「さて、どうしたものかな……」



――


※三国のお試し学力テスト、どうする?


1:一般的教育内容テスト(皇族・一部キャラに最低保証有)

2:幅広い雑学含むテスト(皇族だろうが補正一切なし)

3:その他自由安価



↓1〜3多数決コンマ
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:21:41.82 ID:PYPNAcBl0
1
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:22:40.41 ID:3V7NNiNhO
ここは2
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:22:58.92 ID:PHu/MahDO
1
717 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/23(月) 23:41:07.56 ID:aigvtIj+0
1:一般的教育内容テスト


――


アルフ「……」

アルフ「アドルランの広範囲試験も面白そうではあるが、これは記念すべき一歩だからな」

アルフ「まずは堅実に、普通の試験をした方がいいだろう」

アルフ「アドルランも理解している様子だったが、最悪全員の点数が一桁ではどうしようもないからな……」

アドルラン「う、うむ……」

クラウス「しかし、面白そうなのは間違いない。そちらもいずれ行ってみようじゃないか」

アルフ「アドルラン、今回は保留。それで問題ないだろうか?」

アドルラン「ああ、大丈夫だ」

クラウス「しかし、だ。一般的教育内容といっても、この中でも範囲は結構広いな」

アルフ「極端な話をしてしまえば、1+1も自国の長の名を答えるのも一般的教育内容だ」

アルフ「そして何より、私達も試験を受けるとなると……」






アルフ「――誰に試験を作らせるか、というのも重要な問題になってくる」






クラウス「そ、それは確かに」

アドルラン「私達が作っては、忘れようと思ってもどうしても答えを覚えてしまうな」

アドルラン「そんな不公平な状態はよくない。折角の機会なのだから、アベル達とも競い合いたい」

アルフ「我々三人が作るわけにはいかない。かといって見知らぬ誰かに任せられる仕事でもない」

クラウス「そもそも情報を集め、一般的な試験を作成するとなると教養が必要になってくる」

アドルラン「後は、それぞれの国を贔屓しない公正さも必要か……」

アルフ「むむ……これは、困った」

クラウス「誰か適任者はいないものか……」

アドルラン「ふぅむ……」



――

※一般試験作成、誰に頼む?(対象者によって最低保証値変動)

1:王国代表(スカーレットベース)

2:聖国代表(エカチェリーナベース)

3:帝国代表(フローレンベース)

4:その他自由安価(ヒロイン指定等も可)


↓1〜3多数決コンマ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:44:23.14 ID:qgtXHDJ5O
これ誰でも波乱あるんじゃね?
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:52:47.04 ID:svgZYZlN0
3かな
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:55:13.24 ID:uGjyeNDf0
3
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 23:57:48.46 ID:XhB02JLjO
1の場合は要所にそっち系の問題が含まれてるとかでシスターズ&エロメイド組に最低保証入ってそう
722 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/24(火) 00:01:43.06 ID:mLLnoaG60
3のフローレンに決まった辺りで今日はここまで
まあいくら最低保証があるからと言っても、皇族部分が保証値で他で00とかでたら当然負けます
皇族の面目は保てるのか?

ということで試験方針と保証値も決まったことですので、
これより↓から順次コンマを拾っていきます
相も変わらず量が多いので、私の書きこんだものもコンマを拾っていきますので、無理に埋める必要もありません

本日もありがとうございました!
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:05:23.45 ID:1WHyZek2O
おつおつ
フローレンさんのことだから嫌らしい問題多そうやね
それでも多分スカーレットさんよりは安全(断言)
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:05:50.06 ID:je2ErdWHO
おつおつ
フローレンのことだから変なひっかけ問題とか組み込んできそうだなぁ
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:06:32.55 ID:5zCE/wO9O

頑張って
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:08:02.04 ID:yx+H/T8nO
乙です
某ハマグフィトのような天災は生まれてしまうのだろうか……
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:09:05.16 ID:a5RzvInP0
乙乙
どうなることか
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:16:28.35 ID:hrw7mB1wO
乙とりゃ
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:19:55.33 ID:1WHyZek2O
これ、コンマ値がそのまま点数なら開幕から大惨事なんじゃ……?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:21:55.09 ID:rODA/NHDO
乙 埋め
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 00:28:08.08 ID:/ttSpXYOO
コンマさん、多分>>1に対して物凄く楽しそうな笑みを浮かべてそう
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 01:47:38.13 ID:uYV8CCrm0
コンマが荒ぶっておる
まあそれはともかくスカーレットさんというR的な意味で危険な可能性のある選択肢よりはフローレンは妥当かも知れないかもね
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 01:50:03.17 ID:uYV8CCrm0
あれ?ちょっとここまでのコンマ点数だとしたら>>729でも触れられてるけど補正値あるとは言えアカン事にならない主に>>1の胃にダイレクトアタック的な意味で
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 06:09:56.79 ID:zP1c7wKYO
割とここまで最低保証差し引いても某バラエティの抜き打ちテスト状態
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 06:33:20.97 ID:3D+3Yv8J0
次来たときの>>1の反応が楽しみ
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 06:34:47.49 ID:BGx1amot0
これはヒドイw
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 06:52:53.37 ID:YjOcCyNa0
おつです
各国の代表が会議してるの微笑ましいな
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 10:09:47.71 ID:vnpX8VSyO
大きいほど高得点としたら
90以上or偶数ゾロ目:天才
80以上:秀才
25以下:赤点
10以下or奇数ゾロ:ハマグフィト
ってことかな
これは採点役として弄る側に回ろうとしたフローレンがあまりの惨事に振り回される事態になる気がする
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 18:59:41.04 ID:B1YVjCKq0
判定始めて実質11連続で50以下(平均以下)のコンマが出るってこれすごくね?
戦闘判定とかじゃなくてよかったといいたいが、やはり凄まじい
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 20:30:44.94 ID:uYV8CCrm0
結構判定出てるけどマジで大惨事過ぎて草も生えないかも
最低保証あるとはいえ平均点が既に赤点になってそうで怖い
741 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/03/24(火) 23:35:54.90 ID:mLLnoaG60
こんばん――う わ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ? (七孔噴血)

いや、いくらなんでもこんな偏りコンマは想定してないというかマジでうわああああ!?
申し訳ありませんが、今日の更新はお休みさせていただきます
流石にこれはちょっと展開を考えないと……

先にほんの少し公開ですが、なにより不味いのは

――

フローレンテスト結果
50で十分。70以上で優秀
00(完璧)>偶数ゾロ>奇数ゾロ(壊滅)

※一部キャラは最低保証及び追加得点有

※奇数ゾロは保証補正貫通の問答無用0点←ココ
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:38:12.39 ID:6zzDEdWM0
この時点で0点二人か
しかも本来補正があるキャラをぶち抜いた予感
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:44:46.72 ID:3D+3Yv8J0
コンマは働かない
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:03:32.86 ID:JFrNnrgxO
やべぇ
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:42:09.44 ID:0YTHY4AzO
誰であれ、大人勢が0点とってたら洒落にならんな……
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 01:35:37.76 ID:Yn0nVyQSO
>>723-745までの平均点(奇数ゾロは0点、偶数ゾロは100点と過程した場合)
……約42点
大丈夫か三国トップの教育状況(白目)
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 07:17:08.89 ID:nHwe977lO
フローレンさんが張り切りすぎて突飛な内容の問題ばかり作った可能性
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 07:35:14.18 ID:NVOt0crnO
ま、まあ最低保証も50はあるだろうし、0点以外は大丈夫なんじゃないかな?
発起人のアドルラン兄様が0点だったら流石にやばいが
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 11:44:07.80 ID:3U+2OFr60
ちなみにもう判定って全部取り終わった?
俺1回も書き込めなかったんだが
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