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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】

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421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:40:03.01 ID:yLX8qJEOo
>>420
おっぱい大きいの?
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:40:46.26 ID:pwDHPXY40
あれ、セイバー?
>>374で別のバーサーカーが出てるしこっそり二騎抱えてるのか
まあとりあえず組んでくれそうでありがたい
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:42:19.95 ID:xYbqfJ6Y0
街中だし他陣営のと偶発的に遭遇したんじゃない?
まぁこっそり2騎抱えも無くはないだろうけど
424 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 21:53:58.94 ID:TcdvtFUWO

9:快諾



暫し、悩む素振りを見せるアーディー。緊張感で心臓が破裂しそうだ
幾つ時間が経っただろう。彼女はニッと笑顔を見せ、俺の手を握り締めた


「……わかった!センパイ、貴方と共に!」
「本当に!?」
「待った。持ち掛けた我々が言うのもおかしな話だが、幾らなんでも話が良すぎる」
「何の条件も無く同盟を組む等、普通はあり得る事ではない。裏があるのではないか?」

トントン拍子に進む話に、バーサーカーが制止をかける
……確かにおかしな話だ。俺を騙そうとしていると言われても頷くだろう

「そんなんじゃないって。ただ……」
「ただ?」
「セイバー、凄く気難しいんだ。だから嫌がるかもしれない」
「勿論、私も説得はする。けどセイバーを戦力として扱うのは無理かもしれない」
「成る程、アーディー個人としては力を貸すけれど、セイバーはわからない。か」

頷くアーディー。どうやら、セイバーはかなり性格に難があるらしい。渋い顔も納得だ


「同盟を締結するにせよ、そうでないにせよ、そのセイバーに一度会う必要がある」
「マスター、今日はそのセイバーに話をつけに行こう」
「え!?そそそ、それって私の家に来る……って事ですか!?センパイ!?」
「……?駄目なら、後日別の場所にしようか」
「え、えっと、それは、その……」

……?どうしたんだろうか、何か用事でもあったりするのか?



123:よりによって当主が来る予定
456:セイバー、現る
789:「い、いいぞ!どうせならセンパイも一緒に住もう!(混乱)」
↓1


425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:54:59.70 ID:Mo2QRDPSO
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:55:21.09 ID:pwDHPXY40
あー、その可能性もあるか
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:57:16.55 ID:yLX8qJEOo
つまり……最大値?
428 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 21:57:18.28 ID:TcdvtFUWO

【まーた特殊かあ、どうしようか】

【あまり超展開で整合性破綻しても困りますし、0は安価下でもいいですか?何にせよ今回は最良の結果なので】

429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:58:15.26 ID:zZ+ho4Z4O
以後0は最大値ってことでいいんじゃない
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:58:27.15 ID:pwDHPXY40
いいぜよ
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:00:01.61 ID:xYbqfJ6Y0
おk
特殊無しの1-10判定か0ー9判定で進めて良いんじゃないかと思うけど
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:01:04.63 ID:Mo2QRDPSO
OK
433 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 22:17:04.80 ID:TcdvtFUWO




「〜〜〜〜〜!!」
「あ、アーディー?どうした?」
「あ〜!わかった!センパイ、もうこうなったら一緒に住もう!」
「いやどうなったら!?」

唐突に同棲しようと持ち掛けられた。何が起きているのか俺にもわからない
バーサーカーも意表を突かれたのか、目を白黒させて驚いている。そりゃそうだろ!

「だって、センパイは魔術師じゃない。家に押し入られたら一巻の終わりだろ?」
「だったら私と一緒に住んだ方が安全だ!私がセンパイを守るからな!」
「……セイバーは」
「何とか説得する!」


キッパリと言い切るアーディー。なんかもう目がグルグルしてるぞ、大丈夫か?
けど同盟を組む以上近くにいた方が都合がいい面もある。ここはお言葉に甘えて……


「って異性での同棲は如何なものか!?」
「ふふふ。それは私を異性として見ていないという意味ですわね?」
「怒るポイントはそこ!?」
「そうだ。センパイの両親って……」
「親父は単身赴任で暫く帰って来ない。お袋は昔に死んだよ」

俺としては別に隠す事じゃない。だけど、それを聞いたバーサーカーは表情を曇らせ


「ご両親とは、離れ離れなのですね」
「ん。でももう慣れた。だからそんな顔しないでよ」
「……よし、それじゃあ話は決まりだ!センパイは荷物を纏めたら私の家に来てくれ、セイバーはそれまで説得しておく!」
「わかった!ありがとう、アーディー!」
「こ……このくらいは当然だ!」


アーディーの家ってどんな感じ?
1ほどボロくて共用スペースのみ。9ほど豪華で部屋もいっぱい。0は安価下
↓1
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:17:26.95 ID:WHrsX0t1o
ほいさ
435 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 22:19:39.93 ID:TcdvtFUWO

5:普通の一軒家

追加判定。アーディーの同居人は……

12345:いないよ
67890:1人だけ
↓1

436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:20:18.95 ID:pwDHPXY40
はっ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:20:20.70 ID:1SL+sBTI0
いろ
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:22:20.26 ID:oBz7I9y8O
何も起きないはずもなく…
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:23:25.48 ID:pwDHPXY40
同じ屋根の下、なあ
まあバーサーカーが圧かけてきそうだけど
440 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 22:26:05.04 ID:TcdvtFUWO

5:一人暮らしだよ

【という訳で本日はここまで。次回セイバーとの対話】 

【最悪セイバーが拒否してもアーディーから呼び掛けたので家から追い出させる事はされませんのでお気楽に】

>>421
【せっかくなので判定してみましょうか。1ほどちっぱい、9ほど隠れ巨乳】
↓1
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:26:39.24 ID:fmvGC8HZ0
442 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/07(土) 22:28:04.40 ID:TcdvtFUWO

4:どっちかと言うと小さい
【という訳で本当にここまで。参加ありがとうございました】

443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:28:05.77 ID:pwDHPXY40

茜さんがガッツポーズしている
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:28:20.11 ID:xYbqfJ6Y0
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:35:04.00 ID:2DnD049do
乙です
とりあえず同盟は組めたし、楽になるように他陣営潰し合い始まってくれないかな…
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:36:17.23 ID:Mo2QRDPSO
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:37:37.36 ID:rBNboNm60
乙です
結構大きく前進できたみたいで嬉しい
448 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:22:49.88 ID:aCG3UF9SO


【いつ忙しくなるかわかんないので今日は早めに更新したい】

【参加出来るよ。という人はいますか?】

449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:23:47.77 ID:AZKKzhQb0
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:23:59.97 ID:EHieDpEpO
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:25:20.98 ID:qC/z1+hK0
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:17.01 ID:0NpkNQ3lo
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:21.05 ID:ZpFxoN82O
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:28:58.37 ID:1ilJ19qjo
455 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:29:42.82 ID:aCG3UF9SO



「……ここか、アーディーの家は」
「普通……ですわね。一人増えるくらいでは問題ない程度には」

連絡先を書かれた紙に従って、アーディーの家に向かう
そこにあったのは一軒家。住宅街の一つの中に佇んでいた

「見た所、罠の類いは無さそうですわね。本当に招き入れてくれるとは思いませんでしたわ」
「正直、俺も少しだけ疑ってた。……けど、俺はアーディーを信じる事にするよ」
「あの少女のサーヴァントはセイバー。近接戦での実力は高いと見ていいでしょう」
「もっとも、どの様な相手であろうと私が遅れを取るとは思いませんわ。安心して席に座ってください」

とんと胸を叩く。その仕草は可愛らしく、また頼もしい
セイバー……アーディー曰く気難しい性格らしいが、どうなるか
チャイムを鳴らす。とたとたと歩く音が響くとアーディーが飛び出してきた

「せ、センパイ!ようこそ我が家に!」
「前置きは結構ですわ。早速ですが、その件のセイバーと合わせて貰えます?」
「……わかった、セイバーは居間にいる。交渉に応じるつもりはあるみたいだ」
「案内するよ。センパイ、早く上がって!」


急かされるままに手を引かれる。二重の意味でドキドキするけれど、今はそんな事言ってる場合じゃない
アーディーのセイバー。そいつに認められないと同盟を組む事は難しい……気合い入れないと!



456 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:30:10.60 ID:aCG3UF9SO




「反対だ。今すぐ消えろ」
「セイバー!何度も言っただろ、センパイ達と組む事はメリットの方が大きい!」

「デメリットの方が。の間違いだろう?右も左もわからない素人を抱え込む方が余程問題だ」
「そもそも、どうしてこんな奴等を味方にする意味がある?それも、断り無しに、だ。常識を勉強した方がいい」


「言われてんなあ、俺達」
「………………」「……バーサーカー?」
「いえ。何でも……あの子がセイバーでしょう」


青い髪の綺麗な少女。明らかに不機嫌に顔を歪ませ、アーディーを批難している
負けじと反論するアーディー。その態度から、この二人があまり仲良くない事は明白だ


「……じゃあ!セイバーに確認取ってたら同盟に承諾してたのか!?」
「するわけないだろう。そんな、どこの馬の骨ともわからない男となど」
「マスターの事だ。どうせ下らない目的の為に違いない」

ぐっと言葉に詰まる。直ぐ様セイバーに反論を

「そ、そういうセイバーはどうして信用出来ないんだ!?センパイが何したって言うんだ!」
「初対面の、しかも女性を連れた男を信用しろと?そっちの方が難しいだろう!」


声を荒げるセイバー。……このまま二人だけで話をしていても、一向に進まないだろう
その惨状を見かねたのか、ため息をつきながらバーサーカーが口を挟んだ



「……ならば、我々はどうすれば貴公の信用を勝ち取れる?此方が望むのは対等な同盟。一方的に利益を得る事は、私としても本意ではない」
「答えるがいい、剣の英霊よ!我々に望む事、余す所無く示してみろ!」



457 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:33:02.31 ID:aCG3UF9SO

『セイバーのステータスを開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【属性】:中立・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:C+     【耐久】:A      【敏捷】:C      【魔力】:D     【幸運】:C      【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:34:44.00 ID:EHieDpEpO
まぁバーサーカーよりは強いか
459 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:36:14.56 ID:aCG3UF9SO



「答えろ、だと?ならば、答えは一つ」
「今すぐにここから出ていけ。私は貴様と組む答えは持ち得ない」

……けんもほろろとはこの事か。睨むセイバーをバーサーカーは一瞥する

「セイバー、いい加減にしてくれ……せめて断るにしても、理由を話さず嫌がる事がお前のやり方なのか?」
「理由なら最初から言っているだろう。そいつは信用出来ない。それ以上の理由等無い!」
「どうしてだ?センパイは信用するに値する人だ。今会ったばかりのセイバーより、私の方がセンパイには詳しいぞ!」
「……恥ずかしい事、言わないでくれよ」


「令呪を使うとは言わない。けど、同盟の検討すらせずに、私的な感情で拒絶して勝ち目がある程聖杯戦争は甘くない」
「セイバー、せめて同盟の条件くらいは二人に提示しろ。相手は話し合いに応じている。お前だけがワガママを言ってるんだ」

……押し黙るセイバー。少し考え込んだ後、俺達に改めて向き直った



【???】−2
123:かなり無茶苦茶
456:それなりに厳しい
789:寛容な条件
↓1

460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:36:56.79 ID:AZKKzhQb0
どうなる?
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:23.81 ID:qC/z1+hK0
強くなくてよかった
後のこと考えるといい塩梅
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:28.43 ID:S245kk3y0
昨日からコンマが優しい
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:31.10 ID:0NpkNQ3l0
イージーモードかな?
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:37:43.68 ID:SXbwR0ep0
運命力は高い
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:44:23.50 ID:mF56PWcw0
運命ちからなら仕方ない
466 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 19:53:57.70 ID:aCG3UF9SO


7:寛容



「……互いの持つ陣営の情報の共有を行う事」
「それと、お互いの倒すべき陣営に対して可能な限りの支援をする」
「この条件でなら、同盟を結ぼう」

「え?その程度でいいのか?」

セイバーの提示した条件は、俺ですら簡単だと感じるほどに甘いもの
さっきまで徹底的に拒絶していたのに。俺だけでなく、バーサーカーも、アーディーも驚いていた

「せ、セイバー?急にどうしたんだ?」
「同盟を組む為の条件を出せと言ったのはマスターの方だろう。何か問題が?」
「いや、さっきまで嫌がってたし……」


「……私からも聞かせて貰おう。その心変わりの理由はなんだ?」
「私には、先程までの拒絶が嘘とは思えない。答えてみよ、セイバー」


バーサーカーからも質問される。幾らなんでも条件が緩すぎると感じたのだろう
セイバーの返答は……



1234:ぶっちゃけ舐めてる
567:相手が予想以上に強大だった
89:心の贅肉
↓1


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:55:57.21 ID:0NpkNQ3l0
はい
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 19:56:06.59 ID:eYXi0htno
バーサーカーの怒りアップ
難易度アップ
難易度ダウン


かな?
469 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:21:16.10 ID:aCG3UF9SO

1:舐めプレイ



「……フ、その二人はいつでも切り捨てられる」
「ならば私の役に立たせ、用済みになった時点で消せばいい」
「どうせ放置していても、他の陣営に倒される事は目に見えている。なら保険として、戦力として手元に置くべきだ」
「…………何だと?」


「……要するに、倒せる相手を取っておきたいって事か」
「そうとも。そうでなければ貴様らと組む必要すら感じない。私に不利な相手ならば、ここで追い出し別の陣営と組んで始末していた」
「………………」


……セイバーは俺達を舐めている。いつでも俺達を倒せるから、敢えて味方に引き込んだ。と
アーディーもセイバーに叱責する。当の本人は涼しそうな顔もしているが
バーサーカーも、きっとセイバーの発言に怒りを感じている……


「……では、その条件で同盟を結ぼう。私からは異論は無い」
「バーサーカー、いいのか?」
「相手の考えがどうであれ、相手の提示した条件は私達にも有利。受けない理由は無い」

穏やかに答えるバーサーカー。その表情からは争おうという意思は無い

「……何、私もマスターを信頼しよう。というだけだ。彼女は信じられる人間だと、貴方が判断したんだろう?」

……ありがとう

「では、これで同盟を締結する!双方、異論は無いか!」
「モチロン!よろしくな、センパイ!」
「ああ、こっちこそ」


手を繋ぐ。どうも本来は細かい契約があるそうだが、一般人の俺では無理だからこれだけだ

……さて、これで同盟は結ばれた。何か話しておく事はあるか?



自由安価。同盟に関して確認しておきたい事
20:30から
↓3まで
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:24:54.36 ID:qC/z1+hK0
互いの能力の確認とかは行わないのか、とかか?
あんま思い浮かばん
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:26:15.32 ID:0NpkNQ3l0
これ以上同盟を増やすのは難しそうだな
強い相手なら無理やり戦闘して捨て駒にされそうだし、弱い相手なら組んで反抗されるのを恐れそうだ
472 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:26:24.80 ID:aCG3UF9SO

【あ、無しなら無しでいいですよ】

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:29:34.18 ID:SXbwR0ep0
同盟を増やすというよりはより良い条件があったら乗り換えるかワンチャンくらいかなあ
とはいえセイバーはまだステ的にはいけそうな感じするから好条件には違いない
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:30:01.72 ID:mF56PWcw0
同盟の期間や破棄につながりかねない禁止事項だろJK
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:30:31.78 ID:SXbwR0ep0
同盟する上で最低限共有していないといけない情報が欲しい
御三家とか聖杯戦争のルールとか
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 20:36:59.63 ID:0NpkNQ3lo
上の2つでだいぶ出揃ってるよな…
友好的なアーディからセイバーのことや現在の関係性をもう少し聞いとくか
477 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 20:40:39.36 ID:aCG3UF9SO

【ここまで。では今回はセイバーの情報を引けるかどうかで】


478 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:00:13.92 ID:aCG3UF9SO



「……なあ、アーディー」
「ん、どうかした?センパイ」


同盟を組むに当たって、不安なのはアーディーのセイバーだ
もし、暗殺や裏切りの逸話が……アサシンで呼ばれてもおかしくない様な人物なら尚更だ
バーサーカーの情報を見せる前に、まずはセイバーの事を知っておきたい

「もしかして、セイバーとは険悪なのか?」
「……昨日まではそうでもなかったんだけど、多分同盟の提案を出したからかな」
「セイバーには無断だったし……」

……普通、険悪じゃなければ無断で同盟を組むなんて考えないと思うんだが

「……セイバー、何だか人を信用していない感じなんだ。だから、同盟を組むにはセイバーの目が無い方がよかった」
「ごめん、センパイ。正直センパイから同盟を持ちかえられた時は嬉しかったんだ」

「禍門も、ガイスロギヴァテスも……多分、一人じゃ絶対に勝てない相手だったから……」
「アーディー……」


さっきまでの元気な姿から、嘘みたいにしゅんとする

「マスター、いい加減に席に付け。このままだと交渉すら出来ない」
「……さて!話し合いを始めようか、センパイも言って!」
「わかった!」


セイバーに呼ばれて、席に付く。さて、ここからが話し合いだ……

479 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:01:10.44 ID:aCG3UF9SO


「双方、意見を言って欲しい。その上で同盟案を煮詰めよう」

バーサーカーが温度を取り、話し合いが進められる。口を開いたのはアーディーだ

「センパイはランサーを倒したいんだよな?」
「私達もなんだ。と言うより、ガイスロギヴァテスがやたらと突っ掛かってくるんだよな」


深い溜め息を吐く。確かガイスロギヴァテスとエーデルワイスは同じ御三家だ
それなのに仲が悪いなんて、おかしな話だが……


「正確にはガイスロギヴァテスは外の家の魔術師なんだ。この土地の霊脈に目を付けて、外来からやってきた寄生虫」
「禍門はもっと酷いよ。あの二つの家はいつも争っているから」
「なら、禍門となら同じ目的で同盟が組めるかもしれない」
「それは無理だマスター。禍門にはキャスターが付いている。我々と組むメリットが薄い」
「キャスター……?何故、それを貴様らが知っている?」
「新聞部が教えてくれたんだよ」

あの新聞部が……?と不思議そうな顔を浮かべるアーディー。疑う気持ちはよーくわかるぞ

「では、ランサーの情報を渡して欲しい。我々も彼女とは因縁がある」
「討伐に協力する為にも、私達に教えるべきではないか?」


バーサーカーに指摘される。ランサーの情報、それは俺達も知りたいからな



123:ステータスだけ
456:↑にランサーのスキル情報
789:↑に禍門のサーヴァントの情報
↓1
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:01:34.90 ID:EHieDpEpO
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:01:35.45 ID:qC/z1+hK0
はい
482 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:25:30.45 ID:aCG3UF9SO

5:ランサーのステータス+スキル



「……私達が調べた所だと、ステータスとスキルを少しわかったんだ」
「流石に、ランサーの真名や宝具まではわからなかったけど……」
「いや、充分だよ。ありがとう」

ランサーのスキル。そしてステータス……それがわかれば戦いやすくなる


『ランサーの一部スキルを開示します』
 ◆怪力:B
 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

 ◆火炎耐性:A
  火山の化身としての能力。炎、及び高熱によるダメージを無効化する。
  また火神系の英霊に対して高い防御力を得る。


「……魔物?魔獣?けど、あいつ人間の姿をしていたぞ」
「恐らく、何か姿を変化させるスキルか宝具を所有しているのだろう」
「それに炎や高熱に高い耐性を持っている……相手によっては厳しくなるだろう」

バーサーカーの指摘に頷く。ルーン魔術の炎は聞かなくても、自己強化で切りかかれば……


「それと、これがランサーのステータスだな」

483 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:27:25.11 ID:aCG3UF9SO

『ランサーのステータスを開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【コスト】:3or4        【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
  【筋力】:C(30)    【耐久】:B(40)    【敏捷】:C(30)   【魔力】:B(40)    【幸運】:E(10)  .【宝具】:A(50)
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:28:09.92 ID:qC/z1+hK0
あーあーはいはいあの子か
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:32:37.20 ID:P3sIpRSFo
オーケー、分かった
486 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:53:31.60 ID:aCG3UF9SO


「……全体的に高めだな」
「けど、ずば抜けて高い訳じゃない。これなら二人で攻めれば勝機はあるでしょう」
「私一人でも勝ち目はある。が、確実を求めるならば貴様らの力は必要だ」

バーサーカーの意見に同意するセイバー。確かにセイバーとの差はそこまでない
逆にバーサーカーは水を開けられている。ここで同盟を組めた事は俺達にとってもラッキーだ

「じゃあセンパイと私達は同じランサーを……」
「いや、待て。我々としては、ライダーの方を追っておきたい」
「……ライダー?」

きょとんとした顔。どうやらアーディーはライダーの事については知らないらしいな

「学校で襲われたんだ。黒い衣服を着た、風に乗るライダー」
「校舎裏に描かれた召喚の魔方陣。それを調べている最中に」

「……ちょっと待て。学校に召喚用の魔方陣が描かれていたって事!?」
「あれ、言ってなかったっけ」
「学校で召喚した。とは聞いたけど、それが魔方陣が原因なんて私聞いてない!」

ぷんぷんと怒るアーディー。すぐに表情を改めると、こう切り出した

「……ハッキリ言って、そんな事をする必要性を感じない。あそこは別に霊地じゃないし」
「それは私も感じていましたわ。あの場所で英霊を呼ぶ等、余程の酔狂者でしょう」
「それに、そのライダーの出方もおかしい。まるで、センパイが来る事を知っていたみたいなタイミングで……」

「おい!まさか、生徒会の誰かがマスターだって言いたいのか!?」
「落ち着きなさい。まだそこまでは言っていません。あそこに侵入者が来る事を見越して罠を張っていた可能性もあります」
「……そっか。バーサーカー」

「よし!じゃあ、今夜は二人でその魔方陣を見に行こう」
「確認すれば、マスターが誰かわかるかもしれない……いいよな?センパイ」
「ああ!」


学校の魔方陣。それを調べる事が俺達の第一歩だ
あの時は何も出来なかった……けど、今は味方がいる。絶対に大丈夫だ

「それじゃ、少し休んでいてよ。夜、二人で学校に行こう!」



487 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:55:04.70 ID:aCG3UF9SO

【本日はここまで、ちょっと進みが遅いので次回サーヴァント戦】

【という訳で、次回は誰が出てくるか】


12345:ランサー
67890:ライダー
↓1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:55:12.12 ID:TYGsbB7uo
はい
489 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/08(日) 21:56:38.07 ID:aCG3UF9SO

【という訳で、次回バーサーカー、セイバーVSランサー】

【これで本当に終了です。皆様お疲れさまでした】

490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:57:04.18 ID:EHieDpEpO
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 21:58:29.48 ID:qC/z1+hK0
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:31:23.05 ID:i+RCEYYs0
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 22:41:22.37 ID:ixLQsS/AO
494 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/09(月) 22:00:57.01 ID:p2LCUz/nO

【ちょっと書き溜めておきたいので本日はお休み】

495 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:53:52.09 ID:V/2g7MVDO

【書かない日が続くのは避けたいので描写だけ〜】


496 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:54:20.97 ID:V/2g7MVDO



「……ドミトリイ様、どうか、許可を」
「どうか、私にエーデルワイスを討ち取らせて欲しいのです」


郊外に居を構えるガイスロギヴァテス邸。その前でルシフェルは頭を下げる
地に座り、額を擦り付け、ただただ深く礼をする……土下座をして、ドミトリイに懇願していた
ドミトリイは見下ろしながらサングラスをかけ直す。そして、彼女に淡々と言葉をかけた


「ルシフェル、何度も言ったはずだ。俺達の目的は聖杯の奪取。そして威信を取り戻す事」
「雑兵ごときにかまけている暇は無い。ここは堪え、消耗してきた所を叩き潰す」
「ですが……!もう、もう私は我慢する事ができません!」
「目の前に一族の仇がいるのです!狂った思想に潰された者もいるのです!私は……!」
「これは戦争だ、私闘じゃない。認める訳にはいかない」

毅然とした態度の拒絶。それは、ルシフェルを絶望させるのには充分過ぎて

「……いーじゃん。やろうよ、殲滅戦」
「ランサー、これは我々の問題だ。部外の者は黙っていろ」
「アタシのマスターはアンタでしょ?ならもうアタシだって関係者だっての」
「それに……いい加減、暴れたいっての!」


「……仕方がない。エーデルワイスを襲撃する、出撃の準備をしろ、ルシフェル」
「ドミトリイ様!……ありがとうございます!」
「勘違いするな。これはランサーのガス抜きも兼ねて、だ。使い魔を放ち、捕捉する」


「……すまない、ランサー」
「別にアンタの為じゃないしぃー」

それだけを呟いて、ガイスロギヴァテス邸を後にする三人
目を光らせた狩人は、今まさに天使を落とさんと動き出した



497 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:54:50.64 ID:V/2g7MVDO



「……やっぱり。これ素人が描いたものだ」
「わかるんですの?魔方陣を見ただけで」
「これだけ雑ならね。センパイがバーサーカーを呼べたのも納得だよ」

地面を弄くりながら、ブツブツと話し合う女性二人
もう一人のセイバーは、俺の見張りと言って、その中には加わらなかった

「描き方が杜撰過ぎて、ほんのちょっとの魔力でも反応しちゃう。今は聖杯の魔力が減ってるから大丈夫だけど」
「万一。という事も有り得ますわ。消しておかねばなりませんわね」
「要するに、適当に描かれた召喚陣だったから俺が偶然呼んじゃった。って事か?」
「そういう事!にしても、いったい誰が……」

思案するアーディーの隣で、合点がいった様に手を合わせるバーサーカー

「偶然にせよ、私としては都合のいい事でしたので。それだけは感謝致しますわ」
「バーサーカー、あまり褒められた事じゃないからな」




「……ああ。全く以てその通りだ。こんな茶番で我がガイスロギヴァテスの名が汚されたとは」
「覚悟しろ、エーデルワイス。その狂った妄念の罪を贖わせてやる……!」





498 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:55:23.06 ID:V/2g7MVDO



「……な!」
「やっほー、死に損ない。まだ生きてたの?」
「ドミトリイ……ルシフェル!」
「下がっていろ、マスター……こうも早く、また会う事になるとはな。ランサー」
「こっちの台詞だっての、バーサーカー。雑魚は雑魚らしく、狩られるのがお似合いよ」


鼻で嗤うランサーを、軽くいなすバーサーカー
後ろの二人……ドミトリイとルシフェルも、得物を取り出す。ここで俺達を仕留める気か!

「……ここは地形的に不利だ。狭く浅いから武器を振るうだけで互いに当たる」
「相手はランサー……槍の使い手。この場面では数の有利は意味をなさない……」

セイバーとバーサーカーの分析に、思わず冷や汗が出る。向こうは数の利すら差にならない程地形が味方していると
おまけに、後ろの二人は間違いなく戦闘のプロだ。俺は勿論、恐らくアーディーもあの二人に勝つ事は困難だろう

……また、同じなのか?追い詰められ、またここで殺されるのか?
一歩一歩絶望が歩いてくる。血の気がどんどん引いていく


「マスター。最悪でも貴方だけは助けよう」
「私は、貴方の剣なのだから」


……ああクソ、バーサーカーの言葉に上手く返答できない
『そんな心配なんていらない』の一言すら、俺はまともに答えられない──!





「……仕方がない。三人とも、伏せろ!」
「──『砲撃、用意《カルヴァリン》!』」

499 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:56:45.45 ID:V/2g7MVDO




「え?……うぉっ!?」
「ば、爆発!?……いや、砲撃!?」
「マスター、アーディー!セイバー、何を!」


セイバーが吼える。すると、どこからともなく砲台が表れ、ランサー達を撃ち抜いた
ランサーは火炎に耐性がある。これが有効な手にはならない事はセイバーもわかるのに……


「これは牽制、足止めだ!奴等が硬直している隙に、この場から逃げるぞ!」
「オッケー!センパイ、早く!」
「わかってるよ!」


ガイスロギヴァテス一行を横に、サーヴァント達は俺達を担いで屋根に上る
咄嗟の一時凌ぎだが、少しだけなら行動に余裕が持たせられる。どうする……?


「今ランサーの相手は出来ない。一度退くぞ」
「駄目だ!ここで奴等を倒す。居場所を突き止められた以上、また襲われるぞ!」
「けど、相手の二人はかなりの手練れだ。私はあの二人には勝てない……」
「センパイもいる以上、危険な目は合わせられない。撤退しよう、バーサーカー!」


どうも、セイバー陣営とバーサーカーの意見は食い違っている。ここで逃げるか、戦うか
戦うとなるとリスクがある。ここで俺達が殺されれば、芋づる式に二人も消える
かといって、逃げ続けるにも限度がある。奴等は目的の為ならば、最悪この学校を吹き飛ばすくらいはやりかねない
……俺の、答えは



「迎え撃とう。……ランサーと戦うんだ!」
「……マスター!」



500 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:57:35.74 ID:V/2g7MVDO



「……正気か、貴様っ!」
「ああ。このまま鬼ごっこを続けても、いずれは捕まって殺される」
「鬼は鬼でも鬼退治の方が好きなんだ。桃太郎みたいに……わかるかな?」「わかるかっ!」

セイバーの反応は尤もだ。明らかに不利なのはわかりきっている

「センパイ、相手は手練れの魔術師だ。命のやり取りに長けている。……手加減なんてしない」
「わかってる。けど、このまま逃げ続けちゃ駄目だ。いつかは相手になる連中なら、今相手になろう」
「死んじゃうかもしれないんだぞ!センパイが死んだら、私……!」

アーディーの心配もわかっている。けど、俺には自信もあるんだ

「絶対に死なない。俺には、バーサーカーがついている」
「だから……信じてくれ。俺達を」

強く頷き、バーサーカーに視線を移す。彼女は笑顔を向けて、強く肩を叩いてきた

「そう、私は負けない。私が私である限り、私の目の前に障害は無い!」
「だが、私は貴様等の意見には反対した。しかし二人の主張する権利は──」



「──命を懸けて守る。か」
「……知っているのか、セイバー」
「昔、そんな事を聞いた気がするんだ」
「なら、わかるだろう?私の言いたい事が」
「ああ。守って貰おうか。不遜なる女剣士よ」


不敵に笑う二人。そこには互いに対する信頼と覚悟が
それに応じるように、アーディーは指示を出す


「……よし!なら、なるべく広い場所……校庭に行こう!そこなら迎え撃つ事が出来る」
「わかった!頼んだぞ、バーサーカー!」



返事は無く、ただただ強い感触が伝わるだけ
俺は、もう逃げない……!


501 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:59:17.00 ID:V/2g7MVDO



「げほっ、ごほっ!アンタ達、死んでない?」
「案ずるな、無事だ。しかし、まさか不覚をとるとはな……慢心したつもりは無いが」
「くっ、これしきの事!すぐに追いましょう、ドミトリイ様。まだ近くにいるはずです!」

いきり立つルシフェルの声に、ドミトリイは目を伏せる
それは呆れからではなく、寧ろ彼女に呼応するかの様に

「……その様だな。奴等、校庭で陣取っている。我々を打倒する算段だろう」
「ハッ、舐めてくれんじゃない。数じゃないって事をわからせてやるわ」
「それをお前が言うのか、ランサー」
「アタシはいいのよ、アタシは!」

ランサーのきゃんきゃんと吠える姿。それを流し、ドミトリイは確認をとる

「……ルシフェルはエーデルワイスの小娘を、俺は小僧を仕留める」
「ランサー、宝具の開帳を許す。……盛大に暴れるがいい」


「……やーっと暴れられるのね。相手が鼠二匹だけってのは少し残念だけど」
「そう言うな、これは仕事だ。遊び無く、的確に屠るがいい」
「はいはい!……それじゃ、今度はアタシが狩る側って訳ね。面白くなってきたわ!」


狩人は高らかに笑う。追い詰めた得物を仕留める為に、二人を連れて空に駆けた



502 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 21:59:53.44 ID:V/2g7MVDO

【ここまで。次回には安価入れたいな……】

503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:04:01.93 ID:xmGaciOY0

カルヴァリン砲ってことは姉御の関係者かな?
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:08:40.03 ID:oW0Vv+TbO
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:10:14.89 ID:DzQLqTqXO
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/10(火) 22:25:43.30 ID:vi0Gs6rqO

あれ、ヴォルテール以降の人間なのか?
507 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/10(火) 22:37:36.62 ID:V/2g7MVDO

>>506
【ごめんなさい。今確認したら別の人と勘違いしていたという致命的なミスでした】

【そして使う言葉も間違えていたというね。なんかそれっぽい事を聞いた事がある。と解釈していただければ】

【なので、真名とはなんも関係がないと思ってください。申し訳ありませんでした……】



508 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/11(水) 23:01:45.20 ID:Hu9ocVH0O

【本日も書き溜めしたいのでお休み〜】

509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/11(水) 23:06:10.78 ID:pS9s7Ja/O
了解です
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 14:19:37.68 ID:bcCg+EolO
毎度ながらやらない時に知らせてくれるの助かる
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 15:04:50.41 ID:TarU3AnsO
この一言があるだけでいくらでも待ってられる
512 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:26:31.14 ID:aq2CTJavO

【ちらっと更新。最後に安価があります】


513 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:27:11.67 ID:aq2CTJavO






──“なんだい、アンタが女王かい?この萎びた魚みたいな目をしたヤツが”





……嵐が来たか。初めて出会った印象は、そんな荒々しいモノだった


男かと見違う程の大胆さ、女とは見違えない程の豪快さ。大口を開けて笑う姿は、“僕”には男にしか見えなかった


……けど、だからだろうか。僕は、どうにも彼女が気になって、気になって仕方がなかった


だから、ちょっとだけ試してみたかったんだ




──“何?アタシにアンタの替え玉をやれって?無理言うんじゃないよ!第一、アタシがアンタに似せたとしても、似るワケないじゃないか”


──“こちとら世界を回る準備があるんだ。お遊戯なら他を当たんな!”




……わかっている。けど、僕にとっては顔の傷は最大のタブーだ


特に、“顎の回りの傷”だけは何がなんでも隠し通さなければならない、秘中の秘


……それに、今を逃せば、きっとこんな事は頼めなくなる。そんな予感めいた感覚が僕にはある




──“……はぁ、仕方ないねぇ。一回だけだよ?それが終わったら楽しい船旅のプランを考えなくちゃならない”


──“待てよ?いっそ、アタシがアンタの代わりに『女王』になってやろうか?……なんてな!”




……貴女はわからないだろう。僕の胸に燻り続ける苦しみは


僕は、そもそも『女王ですらない』事を……




514 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:28:04.26 ID:aq2CTJavO



「……来たっ!」

アーディーの鋭い声が刺さる。覚悟は決めた筈なのに、否応にもなく体が固まる
歩み寄ってくる二つの影に視線を向ける。悠々と進む姿からは、俺達を警戒する様子は無い


「まさか、真正面から来るとはな」
「丁度いい。ここで始末してくれる!」
「二人とも、なんか悪役っぽいぞ」

「……いいや、始末されるのは貴様等だ」
「俺は自らの油断でガイスロギヴァテスの誇りを穢した……その罪、ここで清算する!」
「ドミトリイ……アンタ一人だけで私達に勝てると思ってるのか!」


一人、男が前に進む。その目に宿る決意の炎で俺達を焼き尽くさんと手を伸ばす
爆発。閃光。轟音。暴力的なまでの感覚に身を捩らせる……その一瞬が命取りだった
手や体を締め上げられて、肉を焼かれる。苦痛が多過ぎて、思考が出来ない……!



「ここからは俺も本気だ……完膚なきまでに焼き尽くす!」
ドミトリイの目が光る。ここで終わらせる覚悟を放ちながら─!



 ◆灼牙の蛇
  ヴァイパー。ドミトリイ自身と彼独自の戦術を指す異名。
  煙幕やフラッシュなどの目くらましと高速で展開されるワイヤーで相手の行動を妨害する  そこから身動きが出来ない相手に火炎を投げつけたり、ワイヤーを発火させ蒸し焼きに、   爆薬を仕込んでの撤退など。さまざまな戦法に展開が可能。   
  今回は対サーヴァントを想定した、霊体に効果が高いワイヤーを用意している。


515 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:28:38.13 ID:aq2CTJavO



「あっ……!」
「アー、ディー……っ!」
「あ、熱い……っ。痛ぁ……!」


見ると、アーディーにも燃えるワイヤーが絡み付いて締め付けている
キツく身体に食い込む紐に、苦悶の表情を浮かべながら、額から汗を垂らす
俺も、身体から嫌な音が軋み始めた。このままだと二人とも……

「セン、パイ……。私は大丈夫、だから……!」
「だから、バー、サーカー……っ!センパイを、お願い……!」

「マスターを狙うとは卑怯な手を……!待っていろ。すぐにワイヤーを」「させるかぁっ!」
「ランサー!貴様、伏せていたか!」
「当然でしょ?アタシはアンタ達の相手。遊んでよ、イケてるお二人さん!」
「くっ、厄介な……!」

「……ドミトリイ様が奴等を始末する間、貴様等は黙って見ているがいい」
「そして、エーデルワイスの小娘……貴様は、私が手ずから殺してやる」
「ふざ、けんなっ。こんな、所、で……!」


ランサーと対峙するセイバーとバーサーカー。アーディーに向け斧を構えるルシフェル
行動したのはルシフェルだった。斧を振りかぶり、アーディーの首に向けて……!



「覚悟しろ、エーデルワイス……『天使に恋した一族』よ!その穢れた血で……」
「今まで犯してきた罪を、贖うがいい──!」


516 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:29:18.53 ID:aq2CTJavO




「……させるか!」
「バーサーカー!……ランサー!取り零すな!」
「無茶言わないでよ。ニ対一なんだし少しは見逃してっての!」

間一髪。バーサーカーがランサーをすり抜け、首に迫った斧を弾く
アーディーを庇う様に立つバーサーカー。彼女は俺に視線を向けると、文字を書いてワイヤーを切った
ルーン魔術の応用だろうか。隣のアーディーのワイヤーを解除する

「……ありがとう!バーサーカー」
「マスター、下がっていてくれ。こんな奴等に傷付けさせる訳にはいかない……!」

「…………」
「セイバー、ゴメン!……セイバー?」
「何でもない!油断するな!」

「ドミトリイ様……!すみません!私のせいで、私の……!」
「……いや、俺が仕留め損ねたせいだ。気に病む必要は無い」
「ランサー、宝具を開帳しろ。次こそは確実に殺し切る」




冷たい死刑宣告が肌を走る
ドミトリイの声を受けたランサーは、獰猛な笑みを浮かべながら槍を掲げた





「了解。命乞いなんて聞かない、嬲り殺しにしてくれる……」

「此は赤熱、蝕む鎖……鉛の穂先よ、外敵の口を封じるがいい!」

「『他者拘束・灼熱流鉛《カウンタークロス・メタルハイドラ》』!!」



517 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:30:00.92 ID:aq2CTJavO




ランサーが槍を振るう。先端の穂先がどろりと溶け、宙に舞う
散った鉛は雨の様に降り注ぐ。……粘土の高い、高熱の雨となって

「熱っ、熱い!なんだコレ!」
「……!マスター!離れろ!」「ぐえっ!」


俺とアーディーが蹴飛ばされ、端に吹き飛ぶ
起き上がった目の前にあったのは、鉛で身体中を縛り上げられたバーサーカーとセイバー
ジクジクと嫌な音を立て、二人を焼いていた


「……拘束か。しかも、高熱によってダメージを蓄積させる性質の」
「アハハっ、いい気味ね!偉そうにしてるその面歪むの、サイッコーの気分だわ!」
「これで、アンタ達は手も足も出ない。思う存分痛め付けてあげる……!」

「セイバー!今助けに」「向かわせると思っているのか?」
「……ドミトリイ!」
「貴様等如きにランサーを差し向ける必要は無い。……ルシフェル!」


立ち塞がるドミトリイが腕を向け、ルシフェルが突進してくる
ランサーは槍を揺らしながら、セイバーとバーサーカーに歩み寄る。……ここで、その命を潰さんと


「さぁて、どっちを先に殺そうかなぁ〜?うん決めた。そこの白い方にするわ」
「くっ……!この私を易々と殺せると思うな!ケダモノが!」
「アハハハ!バーサーカーの癖にペラペラ喋るのは面白かったけど、そろそろ幕引きね」
「バーサーカー……」
「……私は」


ケタケタと笑うランサーを睨む。けど、俺には何も出来る事が無い……


「───死ね」


冷たい、氷の様な声。その一言で槍が落ちる
俯くセイバーの横で、目を閉じる。まるで……

518 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:30:47.92 ID:aq2CTJavO






「私は、まだ死ぬつもりは無い」
「──は?」


一瞬だった。鉛の鎖が引き千切れ、ランサーの腕を、剣が切り落とす
ガランと音を立てて落ちる槍。それを蹴飛ばし立ち上がったのは……バーサーカーだった
さっきとは逆に、ランサーに剣を突きつける。勝ち誇った顔ではなく、冷静に


「形勢逆転だ。ランサー」
「バ、カな……!何で、あの鎖を……!」
「愚問だな。知性の始まりは疑う事から……と、言いたい所だが、教えてやろう」


風が吹く。白銀の少女は目の前の怪物へと語りかける


「私は何者にも縛られない。それが猛る炎の中であろうと、凍む氷の壁であろうと」
「それが、私の生きた道……生き様。誰が、何であれ、私の歩みを止める枷にはなり得ない!」
「刮目せよ。私の生き様、見せてやる!!」


凛。強い意思を迸らせて、宣言する
英霊とは過去に足跡を遺した英雄の魂。な、ば彼女は正しく生粋の英雄だ
言葉一つの重みが違う。バーサーカーの声は、俺に……俺達に、立ち上がる勇気をくれる……!


「立て!勝負はここからだ。恐れるモノは何も無い、お前達には私がついている」
「貴方には彼の偉大なる大英雄の娘……この私がいるのだから!」


『バーサーカーのスキルを開示します』
 ◆■■■の娘:B
  ■■の■■■の娘である彼女が持つ固有スキル。   
  彼女が本来持つカリスマが更に強化されたもの。   
  自軍の能力を向上させる上に、自身を除く味方全体に戦闘続行のスキルを付与する。  
  死してなお■■■■■■■■■■■■が遺した影響を現すスキル。



「ふざ……けるなぁ……!ふざけるなあぁああああーーーっ!」
「……バーサーカー。僕は」


各々の意志が揺れ動く。バーサーカーの言う様に、ここからが本当の勝負
絶対に、生き残ってやる……!


519 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:33:03.29 ID:aq2CTJavO

【本編はここまで】

【次は??してくるサーヴァントだけ】
 12345:アーチャー
 67890:キャスター
 ↓1
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:33:46.89 ID:BC4wHkAL0
521 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/12(木) 22:34:56.88 ID:aq2CTJavO

9:社畜のキャスター

【という訳で本日はここまで】

【次回決着。お疲れさまでした〜】

522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:37:52.11 ID:3XuLFuSL0
乙ー
まぁ、ランサーは想定通り、セイバーは具体的な背格好描写なかった気がするから分からなかったけどコイツか。久々に見たな
バーサーカーは恐らく個人を特定できるスキルが公開されたけど知識不足で分からん
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 22:45:30.08 ID:XTTUsWT20

ランサーがギリシャの怪物系だってことは分かった
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/12(木) 23:34:57.22 ID:bcCg+EolO

足癖悪いなこのバーサーカーwww
525 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/13(金) 21:46:54.07 ID:Yb/u3PonO

【本日も書き溜めてるのでお休み】

【戦闘シーンに一週間かけるとか幾らなんでも無能過ぎるので何かしらの対策は考えます】


526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 22:00:30.85 ID:yGa1BYs3O
スレを建てようと書き貯めに挑み、余裕で一ヶ月掛かって筆折った話する?(白目
ぶっちゃけ良いもの作ろうとしたら時間掛かるぐらい想定の範囲内だし定期的に報告してくれれば高望みしないよ
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/13(金) 22:04:51.09 ID:H9Z/UGS/o
息抜きに抽選落ちマスターとサーヴァントのショートショートとか
528 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:29:28.79 ID:U7A1JUMaO

【予想以上に書き溜めが進んでしまったので初投稿です】

【安価はありますがそんなに急ぎでもないのでお気楽にどうぞ】


529 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:30:01.77 ID:U7A1JUMaO




「喜べキャスター。お前の願いはようやく叶う」
「ホント!?やったあ!」


……セイバー、バーサーカー、ランサーの三騎が激突する数刻前
禍門みとりの所有するマンションの一角。最上階の部屋で、女性がぴょこぴょこと飛び跳ねた
小柄な肉体に相反した胸の膨らみは、跳ねる度に連動して、激しく大きく躍動する
キャスターのマスター……マリアは彼女に向けて冷ややかな視線を浴びせる。とっとと止めろと

「じゃあ、さっそくセッ」「自害コマンドって知ってるか?」

言わせないと言わんばかりに令呪を見せる。やる気満々のキャスターは面食らって抗議した


「あれ!?叶えてくれるんじゃないの!?」
「当たり前だ色ボケ露出狂。召喚して早々小学校に性教育と称して乗り込んだバカに好き勝手やらせられる訳ないだろうが」
「私はサーヴァントを呼んだのであって、デリヘル嬢を呼んだんじゃない。仕事しろ、仕事」
「ぶー。ケチ、喪女、一万年独身」
「失敬な。まだそんなに生きていないぞ」


不貞腐れた様に拗ねる女性……キャスター
胸元を大きくはだけさせたその姿は扇情的とも呼べる大胆さ
その反対、顔立ちは容姿と相反する様に幼く、そのアンバランスな姿が艶かしい
もっとも、今は叱られた子供の様にむすっと頬を膨らませているのだが


「……そもそも、どうしてボク達なのさ。禍門にだってアーチャーがいるじゃん」
「アイツを出すと否応無く警戒されるだろう。事実、私達も消されると思った」
「おっきかったもんね……やっぱりアソコも」
「“汝がマスター、マリアが命ず……”」「ごめんなさい調子に乗り過ぎました!」
「……はぁ。さっさと支度しろ。夜の学校は幽霊が運動会するらしいからな」
「それ間違って……いや、合ってる……?」


土下座を決めるキャスター。それを養豚場の雌豚を見る様な目付きで凄むマリア

そんな事等露知らず。夜の戦いは混迷を増していた……



530 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:31:21.54 ID:U7A1JUMaO



「ふふ、ふふふ……許さない。命乞いしても絶対に殺す……!」
「知性どころか理性すら消し飛んだか。卑しいケダモノが」

相対するランサーとバーサーカー。その瞳に宿る光は真逆のもの
知性を感じさせる怜悧な少女。髪を振り乱し、殺意を滾らせる少女

「あの程度……あの程度ですって?」
「なら……あの程度に殺されたアタシは……」
「何だって言いたいのよおおおおおっ!!!」


ぐにゃり。とランサーの姿が歪む。ヒトの姿から“破る”様に
少女の身体から頭や尾が飛び出す。たちまち、獅子の頭に、蛇の尾を持つ怪物へと“戻った”


『ランサーのスキルを開示します』
 ◆変容:B
  肉体変貌。能力値を一定の総合値から状況に応じて振り分け直す。
  総合値は現在のステータスの合計値であり、各能力値の上限はAランクである。

 ◆自己改造:A
  自身の肉体を、まったく別の肉体に組み替える適性。
  このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。


「……ランサー!誰がそこまでやれと言った!」
「黙っててよドミトリイ。アタシは今、そこの小娘をブチ殺したい気分なの……!」


「あ、あの姿って……!」
「聞き覚えがあるな。数多くの動物が混じった怪物が神話の世界にいる。と」
「じゃあ、あいつの本当の名前って……!」


「覚悟しなさい、小娘。英雄の資格があるか、このアタシが直々に試してやる──!」
「来るがいい怪物。英雄の血を引く私が、父の娘として相応しい事を証明してくれる──!」


剣と顎が交錯する。これはただの殺し合いではない。己のプライドを賭けた、しのぎ合い



531 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:32:13.16 ID:U7A1JUMaO



「はあっ──!」


バーサーカーの握る流麗なる剣先が、ランサーの異形の身を斬りつける
刀身が首を切り落とす。ボトリと嫌な音を立てて沈む、獅子のあぎと
意外な程にあっさりと決まった勝負。怪物の身が大地へ堕ちた

「やったか!?バーサーカー!」
「……手応えが無い。気を付けろ、マスター!」


「ク、フフフ……ハハハハハ!」


……いや、まだ終わりじゃない。
寸断したあぎとと身体が泥の様に溶け出す。それはくっつき、混ざり合い……一つの塊となった
塊は徐々に肉体を形成していく。先程と同じ、化け物の姿へと


「泥の肉体という訳か。……厄介な」
「これで終わり?……なら、次はアタシの番よ」
「我が肉体は火山の化身。炎の瀑布にいつまで耐えられるかしら!?」


一転攻勢。ランサーが襲いかかる
爪、牙、蛇の尾。どれをとっても致死の攻撃。バーサーカーはいなすだけでも手一杯だ
文字通り違う手数の差。それは、ゆっくりと、確実にバーサーカーを追い詰めていく……




532 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:33:29.15 ID:U7A1JUMaO



「………………」
「セイバー!バーサーカーの援護を……」
「させるものか!ここで沈むがいい、エーデルワイス!」

激を飛ばすアーディーに迫る、鈍色の刃。ぐおんと空を切る音が、やけに耳にこびりつく

「また来た……!?何で私達をつけ狙う?私達の一族が、アンタに何をしたって言うんだ!」
「語る必要は無い、邪悪なる一族が。死こそが貴様等の為せる唯一の赦しと知るがいい!」


女性のか細い腕から、重量に満ちた凶器を振り回す。当たれば成人男性でも致命傷だ
鈍い音を鳴らしながら追うルシフェル。撃退の手段を持たないアーディーは、ただただ逃げて惑うしかない
しかし、それにも限度はある。今、まさに追い詰められて、首を落とされようとしていた


「く……う……」
「天使に恋した一族よ……呪うならば、その身に流れる穢れた血を恨むがいい」
「アーディー!ぐっ……!」
「貴様の相手は俺だ。黙って見ていろ、直に、お前も連れていってやろう」


身体を縛られる。首を落とされる。身を削られていく──全員が、死の直前に迫っていた

……ただ、一人だけを除いて


「…………僕は」



533 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:33:59.40 ID:U7A1JUMaO



──“騎士ぃ!?アタシがぁ?おい、この女王頭でも打ったのかい?”

──“でも、ま、有り難く頂戴するとするさね。ほら、騎士様ってのは高給取りだって相場は決まってる”

──“だったら受け取らない理由は無い。要は、アンタはアタシを雇いたい。って事なんだろ?”




「……そんなつもりじゃ、無かったんだけどな」


……本当は、貴女の姿が騎士の様に見えたから
自分には無い、天性の輝きを見初めたから……


「聞け!我が光を知らぬ者よ!」


セイバー。剣士の英霊が、苦笑を浮かべ、立ち上がる
三者三様の絶体絶命。それを救わんと、自らが本物の騎士にならんと声を張りあげる
その背後に、一つ。また一つと集う艦。満ちていくのは輝く?


「この名を刻んで逝くがいい……《テメロッソ・エル・ドラゴ》!」
「《太陽を落とした女》と──!!」


砲が火を噴く。ドミトリイの炎も、ランサーの炎も掻き消す程の嵐が吹き荒れる
瞬く間に砲撃の雨が戦場を覆い尽くす。その様はまるで、嵐の夜……


「うおっ!?」
「くっ……!まさか、これ程とは……!」
「セイバー!此方にも頼む!」
「心得た。……全く、あいつは本当に似てるな。自分勝手な所が、特に」


534 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:35:41.43 ID:U7A1JUMaO

【文字化けしてる……】
【?→焔】


「ハ、馬鹿の一つ覚えじゃあるまいし……」
「こんなの、痛くも痒くも無いわ!」


しかし、砲撃の雨霰を受けても平然としている存在もいる
ランサーの肉体は火山の泥。人の手で造られた火など、毛ほども障らない

「たかだか火の噴く木箱程度で、アタシを倒せると思っていたの?そんなもの……ッ!?」



「油断大敵、だ。その人を甘く見過ぎ、自分を過信する癖を調教し直した方がいい」

……が、迎撃せんとしたランサーの身体を細剣が貫く
その理由は至極単純。巨躯を誇る肉体は、砲撃によってその大半を消し飛ばされていたからだ
ここまで削り取られれば、粘土の肉体とはいえダメージは免れない。今のランサーには、肉体の優位性すら無くなっていた


「最初から効かない事はわかっていた。しかしその身を吹き飛ばすには充分過ぎる」
「───私の勝ちだ」

「あ……ア、アァアァアアァァアアア!?!?」

叫ぶ。錯乱した様に、獣の慟哭が響く
剣を身体から引き抜き、振るう。刃についた泥が、足元に落ちた
そのまま、頭を切り捨てんと……





「“ランサーよ。汝がマスター、ドミトリイ・ガイスロギヴァテスが令呪を以て命ず”」

「“潮時だ……我等を連れて、撤退せよ”」


目を焼く程の、深紅の魔力が光り輝く。その光はランサーを包み、空へと消えた
先程までいたドミトリイ、ルシフェルの姿は既に無い。命令通り、何処かに撤退したのだろう


「マスター。この戦い……我々の勝利だ!」
「僕は……騎士として戦えたのなら満足だよ」


バーサーカーとセイバーの、勝利を伝える声が響く
途端に沸き上がる歓声が、初陣の戦果を雄弁に物語っていた




535 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:38:22.30 ID:U7A1JUMaO

【???判定。どうなっても大丈夫なやつ】

123:特に無し
456:セイバー
789:貴方
↓1
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:40:06.77 ID:uUhDFUWW0
えい
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:41:30.88 ID:tCZQFC910
ランサーの真名がようやくわかった
538 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 12:42:13.80 ID:U7A1JUMaO

7:「うん!ボク、あの子が気に入ったよ!」「確か、禍門のマスターの知り合いだったな」


【という訳で昼の部はここまで。続きは夜に】

539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:43:02.62 ID:ZUzY0okRO
乙ー
どうなっても大丈夫(色情魔にロックオンされる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 12:45:13.34 ID:SoBp5FnDo
おつおつ
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 13:19:07.97 ID:/LOXyuf20
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 13:27:53.63 ID:fSJYeAaPO
543 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:24:48.28 ID:Q7Vd2kP1O

【鯖鱒wikiに自作のデータを登録させていただきました】

【お暇でしたら、見ていただいて貰えると嬉しいです】

【それでは夜の部。人はいますか?】

544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:25:05.43 ID:SoBp5FnDo
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:31:26.24 ID:W5ZFlcIG0
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:36:19.04 ID:Xcaeh6ee0
うむ
547 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:38:48.77 ID:Q7Vd2kP1O
undefined
548 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:39:32.25 ID:Q7Vd2kP1O
undefined
549 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:40:07.10 ID:Q7Vd2kP1O



「やっ……たああああ!!」
「センパイ!やった!あのガイスロギヴァテスの連中に勝ったあああ!!」
「わ、落ち着けって。アーディー」

「大義である、セイバー。私からの労いの言葉は必要か?」
「要らない。……それにしても、予想以上に派手にやってしまったかな」

貴方の首に抱き付くアーディー。ぐいっと強く抱きしめられ、軽く呻く
バーサーカーとセイバーは目の前のクレーターを横目に談笑を始める始末

「……緊張感が無いな。一応戦場だぞ、ここ」
「まあいいじゃん。……うへへへ、あの男の子、可愛い顔してるなぁ」
「止めろ。本気で外交問題になる」
「痛たたた!?!?髪引っ張らないで!?」


それを横目で眺めるマリアとキャスター
奇妙な声を上げるキャスターを睨み付け、行くぞとぐいっと髪を引っ張り上げる
二つに結った片方の束がピンと伸びる。涙目を浮かべながら、四人の元へ歩いていった

550 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 21:40:44.25 ID:Q7Vd2kP1O



「──失礼。少年少女、少し話は如何かな?」
「……!新手か!?」
「警戒する必要は無い。私のサーヴァントは塵芥並にか弱いものでね」
「ちょっとそれは言い過ぎじゃない!?」

突如表れたサーヴァント。そしてマスター
流れ落ちる様な銀髪に、ルビーを思わせる赤の瞳。その姿はまるで、お伽噺の魔女だ
キャスターの容姿は更に特徴的。水着の様な薄い服に、ざっくりと切り取られた胸元が、どうしても目を引いてしまう
今も微かにぽよぽよと動いている、豊満で、柔らかそうな二つの双丘……

「セーンーパーイー?」「どこを見ている?」
「あだだだだ!?耳、耳が千切れる!?!?」
「だから言ったんだ。その痴女の様な服装は止めろとな」

両方の耳を引っ張られる貴方。両端の少女の顔は笑っているが、目は冷たい
自分のサーヴァントをげしげしと蹴るマリア。キャスターは微妙そうな顔でそれを受け入れる
こほん。と咳払いをすると、マリアは話を切り出した

「さて、私が言いたいのは」
「そこの君!ちょっとボクと寝てみない?」
「……それ、俺の事か?」
「ニヤニヤするな、マスター」「してない!」

……仕方がないだろう。巨乳の美女に誘われれば男なら逆らえない。三大欲求にも書いてある



※ちなみに、キャスターは貴方の事をどのくらい気に入ってるのか.
123:顔が好みというだけ
456:頼まれれば一晩くらいOK
789:即お持ち帰りしたいくらい
↓1
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:43:05.22 ID:SoBp5FnDo
もう女子に囲まれまくってるし、いっそどんどん極端に行ってくれ
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 21:47:00.76 ID:uUhDFUWW0
>貴方の首に抱き付くアーディー
うらやましい
しかしバーサーカーとセイバーもいつの間にか仲良くなってる
553 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 22:17:20.56 ID:Q7Vd2kP1O

2:顔だけ



「いい加減にしろ、キャスター。男を誘惑するなと言ったはずだが」
「はーい、ごめんなさーい。ボク好みの可愛い顔なんだけどなあ……」
「それってつまり、センパイの事は顔だけ好きだって事でいいんだよな?」
「うん。だってボク、その子の事知らないし」
「……売女が」

あっさりと。まるでスナック菓子と同じ感覚で男を選ぶキャスター
その返答に、反吐が出ると言いたげに酷く顔を歪めるバーサーカー
セイバーも同様に顔をしかめる。キャスターの男を漁る嗜好は、来歴上理解し難いのだろう

「失礼だなー、ボクは単なる男好きじゃない。これも職業病ってやつだよ」
「梅毒か?」「性病じゃないか!」


「……話とはなんだ。低俗な話をしたいだけなら今すぐにでも切り捨ててやろう」
「わ、怖いなぁ。でも、さっきランサーと戦ってたよね?そんな状態でボクとやるの?」


バチバチと火花が散る。女と女の戦い程恐ろしいものは無いと先程とくと堪能した
一触即発。バーサーカーとキャスターの仲裁に入るのは、少なくとも貴方には無理である


(……どうすっかなぁ、これ)



554 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 22:17:56.20 ID:Q7Vd2kP1O



「あー、おほん!キャスターのマスター、話とはなんの事だ?」


女と女の戦いを唯一止められるのは、やっぱり同じ女の子だ
アーディーが咳払いをして無理矢理断ち切る。二人の女傑は武器を下ろした

(……ごめん、アーディー)
(気にしないでよ。センパイは、人が良すぎる所があるからさ)

ウインクを決め、微笑むアーディー。自分の不甲斐なさにうちひしがれるだけだった
場が収まってた事を確認するマリア。ようやく本題へと進むのだった

「……すまないな。其方のバーサーカー」
「ご覧の通り、私のキャスターは性病で脳味噌がやられているんだ。許してほしい」
「そんな逸話は無いから!?デタラメ言うのは止めてよ、もう!」


「……それで、話とは?」
「ああ。それはな」


1:死ぬがよい
234:禍門からの忠告
567:バケモノの目撃談
89:???に気を付けろ
↓1

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 22:18:49.97 ID:KLduNlWlO
そい
556 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 22:51:46.54 ID:Q7Vd2kP1O


7:「なんかバケモノがうろついているぞ」 



「……この学校に通う生徒が、バケモノに襲われたらしい」
「な……っ!?本当か!?」


神妙な面持ちで語る。一番早く反応したのは、生徒会役員である貴方だ
当然だろう。彼の人の良さは筋金入り、生徒会長に奴隷の如く酷使されても、決してへこたれる事はない
隣にいるアーディーも息を呑む。まさか、聖杯戦争に関わらない生徒が犠牲になるなんて……


「それで、怪我の具合は……」
「酷い有り様だ。顔や腕は食いちぎられ、半年は入院せざるをえないだろうな」
「そんな……」
「ふざけんな……っ、何で、……っ!」


怒りに震える少年法少女。隣にいる二人の英霊も、同様に静かな怒りを漲らせ


「……一般人すら手にかける事も厭わぬ外道か。さぞ腐った人間なのだろう」
「そうだな、バーサーカー。俺もそいつは許す事は出来ない……!」
「ふむ、そう言うだろうと禍門の姉妹も言っていた。お前は人が良いそうだからな」
「俺、どんな風に皆から言われてるんだ……」


くすくすと笑うマリアに、苦い笑いを浮かべる貴方
少しの間、穏やかな空気が流れる。用は済んだのか、マリアはくるりと背を向ける


「ではな、若人。なるべく死ぬなよ」
「ばいばーい!今度セ……あいたぁ!?」

ごつんと鈍い音が響く。少女魔術師達は、新たな敵の存在を告げて去っていった




557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 22:53:28.27 ID:KLduNlWlO
魂食いかな?
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:01:21.60 ID:SoBp5FnDo
動物系のサーヴァントいるっぽいか?
殺してないからまだそんなに強くないか、マスター側が抑えてるのかな
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:01:32.92 ID:Xcaeh6ee0
なんか普通に良い人だったな
戦場の鉄火場後にわざわざサーヴァント見せてまで忠告しに来てそのまま帰ったし
560 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 23:13:31.16 ID:Q7Vd2kP1O




「──お疲れ様ですわ。マスター」
「まずは一勝。……勿論、消滅した訳では無いので油断は出来ませんが」
「それでも、非力な貴方にとっては大きな前進と呼べるでしょう。……本当に」

「ありがと、バーサーカー」


バーサーカーに労われて、横になる
学校からの戦闘を終え、帰路に着いた貴方達
一度、お互いにしっかりとした休息を取ろう。そう話し合った二人は、今日の所は各自で情報交換を行う事にした
特に、ほんの数日前まで戦争のせの字も関わらなかった貴方の負担は大きい。休息は願ったり叶ったりであった


「さて、本日は様々な事がありました。同盟の成功。敵との戦闘。新たに討伐すべき陣営……」
「あのバケモノの事は明日にしよう。気になるけれど、俺達は、まだ情報が足りていないし」
「同意見ですわ。……マスター、貴方も指揮官が板に着いてきましたわね」
「そ、そうか?」
「ええ。少なくとも、あの苛烈な戦闘に怯まずに立ち向かった事は誉めて差し上げます」

思った以上に直球な賛辞。なんだか照れ臭くて顔を背ける
気まずくなったのか、先に話を切り出したのは貴方だった

「そ、そうだ。バーサーカー、何か話す事とかあるか?」
「そうですわね。……やはり、サーヴァントの真名についてでしょう」


……真名。クラスで呼称し合うサーヴァントが、最も隠すべき存在
何せ、生前の全ての情報を知られる可能性があるのだ。そこには自分の弱点も含まれる……


「では、マスターに問いましょう。ランサー、そしてセイバーの真名は?」

思案する。あの二騎は、今回でかなりの情報を吐き出していた
ならば、真名を特定するキーワードも残されているはずだ。セイバー、ランサーの真の名は……



【セイバー、ランサーの真名は?】
23:25から↓3。どれか一つでも合っていれば正解とします

561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:17:45.81 ID:Xcaeh6ee0
エリザベス1世
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:18:45.94 ID:SoBp5FnDo
ランサーはスキル名からgoogle先生に訊いたらわかった
セイバーはわからん…
まあ雑談所の様子だとわかってる人もいそうだし、正解来たら打ち切りで良さそう
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:20:53.90 ID:/LOXyuf20
エリザベス一世とリキュアのキマイラで多分あってるんだけど当てた方がよいのかどうか
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:22:06.03 ID:SoBp5FnDo
あ、当てないで進めたほうがいい可能性もなくはないのか
565 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/14(土) 23:24:34.96 ID:Q7Vd2kP1O

【そんな真名知ったらSAN値減るような事はしませんから……】

【なので安心して当ててください。23:30まで延長】


566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:24:38.84 ID:/LOXyuf20
まあ先が読めない以上得られる情報アドバンテージ捨てるメリットはないか
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:28:01.71 ID:SoBp5FnDo
知ってしまったということ自体がダメージになりうる存在もいるねw
あえて情報アドバンテージない方が、相手の性格によっては交渉が楽なこともあるかな程度に思ったけど
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:31:30.45 ID:/LOXyuf20
セイバーはエリザベス一世
ランサーはリキュアのキマイラ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:33:56.98 ID:FPAMWaMfO
メール送りました
緊急ではないので終わったあとにでも確認お願いします
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/14(土) 23:34:17.18 ID:SoBp5FnDo
調べたけどたぶん>>563で合ってると思います
>>563
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:00:00.56 ID:86BAEheno
ランサーはキマイラ
セイバーはエリザベス一世だろうね
572 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 00:06:29.42 ID:eir9p3wMO


セイバー:エリザベス一世 【正解】
ランサー:リキュアのキマイラ 【正解】



「……ランサーは、キマイラだろう」
「あんな有名な怪物なら、神話に詳しくなくても知ってる人は多いはずだ」

脳裏に映る異形の怪物。獅子の頭に山羊の胴、極めつけは蛇の尻尾……
これだけの条件が重なれば、どこにも疑う余地は無い。ランサーはギリシャ神話の怪物、キマイラだと

「私も同じものを想定していました。あれは、リキュア火山に生息していた怪物だろうと」 
「でも、あの怪物の死因って何なんだ?名前は知っているけど、死因までは……」
「それなら私が知っています。キマイラの死は鉛を飲まされ、気道を全て潰された窒息死」
「ですが、今回のキマイラはその鉛の槍を宝具として持ち込んでいる。……同じ手が使えるかは疑問ですわね」


顎に手を当て、思案するバーサーカー
まさか、自ら死因を自分の宝具にしてしまうとは思ってもいなかったんだろう
反英霊とは倒される事で人の善を肯定する存在だと言っていた。ならば、死因すらもその英霊を象徴する武器になる……


「ランサーについては、後日改めて対策を考えましょう。では、セイバーはどうですか?」
「セイバー……」

573 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 00:08:09.50 ID:eir9p3wMO


セイバーはアーディーのサーヴァント。勝手に真名を暴くのは気が引ける
しかし、バーサーカーにそんな事を言えば何をされるかわからない。先の戦闘を思い返す……

特徴的なのは、あの軍艦だろう。あれだけの数を所有しているとなると、生半可な力の英雄では無い


「そう言えば何か言ってたな……確か、て……」
「テメロッソ・エル・ドラゴ。スペイン語で、恐ろしい悪魔。という意味ですわ」
「スペイン語……?という事は、セイバーはスペインの英霊なのか?」

「そうでは無いでしょう。セイバーはこうとも言っていました……『太陽を落とした女』」

「スペインとは太陽の国。それを落としたと言うのならば、セイバーは寧ろスペイン側の敵と言えるのでは?」
「主観混じってないか?それ」

バーサーカーの結構な偏見に苦笑しつつ、条件に合う人物を探る
スペインの敵……軍艦を用いる、それに女性。これら全てに合致する人物は……


「もしかして、スペインは無敵艦隊か?それを倒した人物は……」
「フランシス・ドレイク。ですが、彼は男性。女性では無いので条件からは外れます」

 ……なら、答えは一つ。直接的に倒したのでは無いのなら、それを指揮した人物こそ……

「……エリザベス一世。この人物なら、全ての条件を満たす」


 無敵艦隊を撃破し、一躍イギリスを列強国へと押し上げた、処女皇帝とすら呼ばれた純潔の女王
 それこそが、セイバーの真名。……実は、この時途轍もない思い違いをしていたのだが、それはまた別の話である……



574 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 00:09:31.00 ID:eir9p3wMO

【という訳で、本日はここまで。お疲れ様でした】

【どこら辺で二騎の真名がわかったのかは気になる所。既出なのでごり押せばわかるのですが……】

575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:14:05.23 ID:a45C2xJNO

キマイラは背中から矢を射かければ行けるかも
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:14:44.99 ID:/ibwDPW3o
乙です
セイバーなのに射撃武器がんがん使うのはびっくりしたわ
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:20:31.47 ID:JrZ+wtCm0
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:20:32.11 ID:eNol1tvGo
>>576
セイバーって(ビーム)射撃武器を使うクラスじゃなかったっけ?
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 00:22:52.92 ID:/ibwDPW3o
>>578
一応剣は使ってるから…
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 11:07:19.60 ID:tjhGcFBn0
>>578
セイバーは剣を使う英雄のクラスだよ

そのセイバーの中でもランク付けがあって剣からビーム撃てるセイバーは一流のセイバーってだけ

そこにメタ目線加えると「剣を使う英雄ってカッコいいよね」「どうせなら一流所がいいよね」ってなって一流のセイバーが多くなるから「セイバー=ビーム」の図式ができる



ローマの借金王とか英雄船の船長とか人斬りサークルの吐血とかもビーム撃てないけどちゃんとセイバーだよ
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 11:38:04.78 ID:T75TY9kZO
582 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 20:32:06.15 ID:SBaj/5EiO

【「フランシス・ドレイク。ですが、彼は男性。女性では無いので条件からは外れます」】

【に、誰も突っ込まなくて私は悲しい……】

【今日は初手自由安価なのですが、人はいますか?】




583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:34:38.55 ID:T23p9j3H0
いや、わざわざ突っ込むことでもないかと思って……
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:35:00.99 ID:6xFtK7kzO
いや、だって実際のFateのドレイク知らなかったらその予測は何処までも正しいよなって…(めそらし
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:36:09.51 ID:T75TY9kZO
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:38:02.73 ID:IjdOTqBY0
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:38:09.78 ID:hjaFldrOO

歴史的にはまぁ、そうだし…
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:38:35.99 ID:3U07225Qo
ドレイクが男として召喚される可能性もなくはないかと思ったので素でスルーしてた
589 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 20:40:59.15 ID:SBaj/5EiO




「……やっぱり、ランサーはキマイラか」
「神話の怪物が相手とはな。……やり辛いが、手はあるだろう」
「身体が粘土みたいなのが厄介なんだよなー。首を落としてもケロッとしてるし」


およそ朝の食卓に似つかわしくない、血生臭い話題で目玉焼きをつつくアーディー
バーサーカー陣営だけではなく、セイバー陣営もランサーの正体に気付いたのだらう
苦い顔を浮かべながら朝食を食べる二人。それよりも貴方が気になる事が


「……なあ、セイバー。どうして急にスーツを着始めたんだ?」
「失礼を承知で申し上げますが、私達は貴公の真名を既に暴いています」

セイバーの服装だ。昨日までは高価なドレスを身につけていた彼女が、今ではシンプルなメンズスーツに身を包んでいる

「ああ、その事か……。真名についてはもう隠すつもりは無い」
「私が家に注文したんだ。セイバーの為に男用のスーツを持ってきてって」
「いや、だからもう……」「僕は男だ」


「隠す必要は……は?」「今、なんと?」
「僕は男だ。女王じゃない」


愕然。貴方とバーサーカーは思わず持っていた箸を落とす
そんな様子を気にする事無くアーディーは味噌汁をすする


「……な、なあ。セイバーの真名って」
「エリザベス一世。間違いないはずですわ」
「そうとも。我が名はエリザベス。日の落ちる事の無い国を落とした国の王」
「おかしいだろ!?本当に男なのか?お前」
「失礼な!僕が嘘をついていると言うのか!」
「じゃあここで脱いでみろ!」
「ふざけるな!止めろ!うわぁああ……」



「……知っていたのですか。アーディー」
「そりゃ、自分のサーヴァントだし」
「なら、何故教えてくれなかったのです?」
「聞かれなかったし……なら、別に言わなくてもいいかなって」

590 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 20:42:19.50 ID:SBaj/5EiO




「本当だ、男だ……」
「うぅ……ぐすっ。酷い目にあった……」

一通り服を剥かれ、涙目のセイバー
貴方もようやく納得したのか、再度席に座る

「でも、なんで女王が男に……バーサーカー、まさかとは思うけど」
「言っておきますが、私は女ですわ!歴史の上でも、現在でも!」
「でもバーサーカーって結構勇ましいというかたくましいっていうか」
「イケメンだよな!」「そうそう!」

「二人とも、何か言い残す事は?」
「止めてくれ……朝から喧嘩は頭に響く」

額にビキビキと青筋を立てるバーサーカーを、やんわりと諌めるセイバー
セイバーに免じたのか、矛を収める。……それはそれとしてマスターを睨んではいるが


「けど、どうして男が女王に……?」
「それは、まあ深い訳が……話すと長くなる。今は止めておこう」
「よく露見しませんでしたわね。確か、晩年まで玉座に君臨したはずですが」
「なにも民衆の前で裸体を見せた訳ではない。肌さえ見せなければ誰も気付かない」

「ですがこうも言っていたではありませんか。太陽を落とした女。と」
「それは彼女の事を言ったんだ。……サー・ドレイク。僕が騎士勲章を授けた女性」
「ん?」


セイバーの発言に、アーディー含めた全員が首をかしげる
当の本人はきょとんとした顔。何がおかしいのか理解していないようだ


「……ちょっと待ってください。今、なんと?」
「だから、サー・ドレイクは女性だ。……知らなかったのか?彼女を」
「「知るかーーー!!!」」


アーディーとバーサーカーの絶叫が響き渡る
……この世の中、デタラメばかりだと痛感する貴方なのであった


591 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 20:44:33.96 ID:SBaj/5EiO




「なァ聞いたか!?隣のクラスの奴が、野良犬に襲われたってよ!」
「聞いたよ!怖いよね〜。大怪我して暫く入院するって聞いたけれど……」
「私の耳にも入っているぞ。顔や腕といった部分が食いちぎられ、スプラッタもかくやと言う有り様!」
「特に、顔は整形せねばならぬ程の悲惨な状況らしい。命があるだけ儲け物かもしれんがな」

「やけに詳しいなオメェ!さては犯人だな!」
「失礼な。私には独自の情報網があってだな」
「具体的には禍門の家のアドバイザーの方に、交渉に交渉を重ね私にも情報を回してくれる事になったのだ」
「わぁ!そうなんだ、凄いねえカナちゃん!」
「何だよソレ!いつもカナばっかりいい情報が行ってるじゃねーか!」
「そうは言うがなマキの字。汝、あの時のインタビュー中はずっと会社の収益の事ばかり聞いていたじゃないか!」
「将を射止めんとするならまず……という事だ。これを期に周囲に気を配る事を覚える事だ!」

「あーチャクラとか水見式でやる的な?」
「違うそっちの気じゃない!!」


……クラスの中はてんやわんや。昨晩のバケモノの話で持ち切りだ
情報源は新聞部の三人だ。既にスクープとして全校内にばら蒔いているのだろう


混乱もあるが、話をする事は出来そうだ。誰かに話を聞いてみよう



選択可能メンバー 20:55から
クラスメイト(新重、千呼、新聞部トリオ)
生徒会(潮、林道、アキラ)
その他(アーディー)
↓3まで内容含めて


592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:45:37.49 ID:T75TY9kZO
新聞部トリオ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:46:39.11 ID:6xFtK7kzO
新聞部トリオ
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:52:08.89 ID:T23p9j3H0
生徒会が怪しいんだよな
安全なうちに突っ込んでみる?
まあ放っておいても向こうからそのうち接触してきそうな気もするけど
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:54:42.46 ID:3U07225Qo
序盤だしどんどんいろんな方面突っ込んでいきたいのはあるな
情報が多ければ繋がってくるかも
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:55:21.94 ID:hjaFldrOO
新重
野良犬の件で注意喚起
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:56:36.96 ID:IjdOTqBY0
アーディー 本件についての見解と対応について
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:57:01.21 ID:3U07225Qo
新聞部からネタを聞く
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:57:02.17 ID:T75TY9kZO
新聞部トリオ
アドバイザーはどんな事を話したのか
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:57:52.48 ID:T23p9j3H0
あと一枠くらいキャラの掘り下げに充てたい(私欲)
千呼ちゃんとか林道パイセン気になるんだよな

とりあえず安価は千呼ちゃんに聖杯戦争関係ない世間話
ずっと聖杯戦争のこと考えても疲れるでしょ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 20:58:32.54 ID:3U07225Qo
よく見たら>>599のほうが有用そうや
まあどうにかなるかな
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:00:33.07 ID:T23p9j3H0
禍門以外の情報手に入るかもだしわからんよ
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:02:49.53 ID:3U07225Qo
あと野良犬は他で忙しくなったらそっち優先でもいいんじゃないかな
マスターが学校にそこそこいるっぽいし誰か解決してくれそう
信頼得るために協力する姿勢だけは示しときたいけど
604 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 21:17:24.42 ID:SBaj/5EiO



「よ、随分元気そうだな」
「庶務か。酷い言い種だな。我々は何も誰かの悲劇を嬉しがっている訳ではない」
「そうだぜ〜。あくまでも新聞部として、ネタを提供しているだけだって」
「私も本当に心配しているんだよ〜。野良犬に噛まれて大怪我なんて、怖いもん」


新聞部の三人は普段通りだ。とはいえ、その顔には焦りの色が多々残っている
恐らく野良犬ではない……何か別の存在に襲われたという事実を、この三人は意図せずして隠している


「それで、我々に話しかけたという事は何か情報が欲しいんだろう?」
「いや、まあ、くれるなら……」
「いいんだヨ!私達も色々調べているもん」
「大変だよなー物騒な世の中になったモンだぜホント!」


三人の意見は様々。けれど、どれも新聞部としての誇りはあるようで
ならば遠慮せず。と聞いてみる。結果は……




1234:ダメでした
567:襲われた生徒について
89:???
↓1

605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:19:12.83 ID:T23p9j3H0
606 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 21:40:40.95 ID:SBaj/5EiO




「……よ、アーディー。話、聞いたか?」
「聞いた聞いた。……センパイの所の新聞部ってなんか凄いよね」
「同感」

授業の合間、一年生の教室へ向かいアーディーと接触する
幸い、一年生は教室の移動はしていなかった。彼女はクラスの中で、他の生徒と談笑していた

「なんかゴメンな、友達と話してたんだろ?」
「……いや、いいんだ。で、やっぱり昨日のバケモノについてだろ?」
「ああ。やっぱりそっちでも話題になってるのか?」
「うん。何でも二年生の女子生徒みたい」
「マジか。あいつらプライバシーだのなんだのでろくに教えてくれなかったぞ」


無駄に守秘義務を守る辺り、彼女らもジャーナリストの鏡である
そんな事は置いておいて、話を進め出した


「で、アーディーの家は御三家だろ?何か手を打っていたりするのか?」
「ううん。神秘の秘匿さえ守られているなら何してもいいっていうのが大方の見解みたい」
「これが頻発するようなら考えものだけど……」

「……大丈夫だって!私だって考えはあるから」
「考え?」



123:こう、外出は自粛して貰うとか
456:ロベルトに頼んで保護して貰おう
789:私の仲間を呼んだんだ!
↓1
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:43:16.83 ID:hjaFldrOO
ほい
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:43:23.83 ID:IjdOTqBY0
えい
609 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 21:52:55.00 ID:SBaj/5EiO




「……こう、外を歩くのを自粛して貰うとか」
「それ、根本的な解決にはならないんじゃ……」


もじもじと指を弄りながら、そっぽを向いて答えるアーディー
微妙そうな表情を浮かべる貴方。アーディーはむっと反論する


「し、仕方無いだろ!犯人やどんな相手かわからないのに手の打ち様も無いし!」
「そうだよな……」
「あ、けど大丈夫!仲間を呼んでおいたから」
「あいつ、頭は悪いけど機動力はあるし……センパイとも仲良くなれるよ!」
「へえ……それで、いつ来るんだ?」


123:「……道に迷った?」
456:ちょっとよくわかんない
789:明日の夜には
↓1

610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:54:06.52 ID:T23p9j3H0
今度こそ
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:54:40.25 ID:hjaFldrOO
打つ手、なし!
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 21:56:31.02 ID:T23p9j3H0
ちくしょおおおおう!!
出る機会をことごとくフイにしてるなもう一人
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:00:36.87 ID:3U07225Qo
全体的に低空飛行なコンマやね
貴方には自分の力で動いてもらいたいコンマ神
614 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 22:02:54.31 ID:SBaj/5EiO

2:「ねぇ、今どこ?」「地球ん中」



「えーっと待ってて!今連絡してみるから」


スマホを取り出し、連絡用のアプリを起動する
ちょうど連絡が来ていたらしく、ぱっと顔が明るくなる……
……と、同時に苦い表情へと変わっていく


「どうした?アーディー」
「道に迷った、今どこにいるかわからない、とりあえず近くにいたシーサーに聞いてみる……」
「最南端!?」


……どうやら、その援軍は相当に頭が悪いらしい
何をどうしたら、日本の最南端に行ってしまうのか……


「……ごめん。また連絡する」
「お、おう」







「……ふぁ〜!おっきいねこさん!さばますしに行きたいんだけど!どうすればいい!?」
「お嬢ちゃん、それ獅子舞だぜ?」

615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:09:04.68 ID:T23p9j3H0
果たして聖杯戦争が終わるまでにたどり着けるのか
616 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 22:18:21.10 ID:SBaj/5EiO



そんなこんなで、本日の授業は終わり放課後に
今日は週末……明日からは二日間の休みである
生徒達は皆どこか浮き足立ち、狂犬騒ぎはどこ吹く風。休日に向けてはしゃいでいた

「あ、庶務君。少しだけいいかな?」
「新重!どうかしたか?」

そして、ここにもそんな二人が。新重のどこかそわそわとした雰囲気は、貴方も否応無く意識してしまう

「早く帰った方がいいぞ?なんか、野良犬が出てるみたいだし」
「ここの所、物騒だしな。新重も何かあったら心配するぞ。俺」
「あ、それなんだけど、ね……」


「お願い!今日、私と一緒に帰ってくれないかな?」「えっ!?」

唐突なお願い。それは貴方の心を揺さぶるには充分すぎる
目の前の女子は手を合わせてお願いのポーズ。上目遣いで頼む仕草は、男子の心を鷲掴みだ
前屈みになる事で、その豊かな胸は重力で更に主張し……


「って新重!どうして俺に!?」
「だって君しか仲のいい男の子いないし……」
「それに、生徒会で一番仲がいいって思うんだよね。私と庶務君」


「だから、ね?お願い!一緒に帰って!」



22:25から一緒に帰るかどうか。台詞もあればお好みで
↓3
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:25:02.99 ID:T23p9j3H0
メタ的にすごい怪しいけど思惑があるとしたら何だろうな
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:26:09.58 ID:tjhGcFBn0
いっしょに帰る
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:27:35.18 ID:T23p9j3H0
ちょっと一緒に帰ってみるか
これも一つの情報収集ってことで
620 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 22:40:18.50 ID:SBaj/5EiO



「……わかった。少し待っててくれるか?」
「本当!?ありがとう!」


……なんにせよ、クラスメイトである新重の安全は貴方も気にしている事
ならば、断る理由等は無いだろう。気になっている女子からの頼みなら尚更に


「取り敢えずアーディーに連絡いれとくか。それと後は……」
『………………』
「バーサーカー。違うんだこれは。俺はただクラスメイトの安全をだな」
『はぁ……まあいいでしょう。見ている私としては面白くありませんが』


その後、アーディーから了承の連絡が届く。なるべく早く帰ってこい。とも
ともかくこれで準備は万端。新重も準備を終えた様で、校舎の外で待っていた



「ごめん!遅くなった」
「いいよいいよ!それじゃ、行こ!」




123:チンピラに絡まれる
45:何もなく終わり
67:妙なウワサ
89:???
↓1

621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:41:04.55 ID:hjaFldrOO
流石にそろそろ何か
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:41:09.16 ID:JrZ+wtCm0
ほい
623 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/15(日) 22:41:47.13 ID:SBaj/5EiO

5:何も起こらずおしまい


【という訳で本日ここまで。お付き合いありがとうございました】
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:43:29.58 ID:JrZ+wtCm0
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:43:36.23 ID:hjaFldrOO

626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:47:37.14 ID:T23p9j3H0

ついて行っても即何かある訳ではないんだな
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:47:55.56 ID:T75TY9kZO
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 22:48:41.24 ID:3U07225Qo

なんにもなく夜パートかぁ
裏では色々動いてるんだろうか…
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 23:01:31.30 ID:T23p9j3H0
茜ちゃん怪しく見せかけて冷たい態度取ると後々不味いことになるタイプのマスター、ってのは深読みかね
次また誘われたらどうしようかなあ
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 08:18:11.20 ID:IdBtAeCuo
3割でチンピラに絡まれるって結構治安悪いなw
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 19:47:54.22 ID:Id0UPkbv0
貴方か茜が町のチンピラどもに恨まれてる可能性もなくはない
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 19:55:42.90 ID:BJRe6mgPO
茜は判断に困るが、アーディーとセイバーは演技とか誤魔化しとかできそうにないから、その点では安心できそう
633 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 21:31:40.43 ID:7pTNXxY+O

【可愛い女の子を連れていると絡んできません?チンピラ(偏見)】

【それでは、本日は更新する前にどうでもいい安価を】

【色々いるけど、結局貴方の女の子のタイプって?】

1:プロローグで絡んできた謎の少女
2:アキラ
3:バーサーカー
4:アーディー
5:千呼
6:マリア
7:ルシフェル
8:キャスター
9:新重
0:セイバーが男じゃなかったらなあ
↓1

634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:33:32.23 ID:L1/S5YG10
ほい
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:33:39.56 ID:E6/hlctRO
はい
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:34:02.05 ID:L1/S5YG10
見えたな、今後のルートが!
637 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 21:38:22.53 ID:7pTNXxY+O

3:「バーサーカーかな……いや、理由はわからないけど」

【ありがとうございました。それでは本編をどうぞ】


638 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 21:39:00.16 ID:7pTNXxY+O



「……あ!あそこのクレープ美味しいんだあ」
「ねえ、庶務君も一緒に食べよ?ね!」
「それ、俺に奢らせたいだけじゃないか?」
「えへ。……バレちゃった」

「ここのゲーセン、クレーンゲームが簡単だって聞いたんだよね」
「ねぇ……少しやってみようよ」
「いや、早く帰らないと……」
「…………ダメ?」「少しだけなら……」


中睦まじく二人で話す高校生。傍目から見れば恋人同士に映るかもしれない程に仲良く歩く
日も暮れ始め、空が紫に染まり始めた頃、新重はある一つの家を指差して立ち止まった


「ここ、私の家だよ。……今日はありがとう」
「大丈夫だって。このくらい」
「そうだ。お茶してかない?悪いしさ」
「いやいいって。最近なんか危ないし……」
「ほら、野良犬だっけ?あれも外をうろついているしさ」
「……わかったよ」

拗ねた様に頬を膨らませる新重。思わずドキッとするが、流石に長居する事は出来ない
手を降りながらさようなら。新重は目を伏せ、家の中に


『……マスター。貴方、あの女に心を許し過ぎではありませんか?』
「そうか?クラスメイトだし、当然だろ」
『まあ、貴方の交遊関係に口を出すつもりはありませんが……覚悟はしておいてください』
『貴方には、自らの願いすらないのですから』


願い。その単語にびくりと体を震わせる
夜はまだ始まったばかり。貴方の悩みは解決するのか……




639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:39:00.77 ID:N1RFPmOG0
マジで?
女として見てない感じにとらえてたけど、マジかあ
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:43:25.15 ID:L1/S5YG10
容姿が好みってだけで人間関係はまあ別だろ多分
あと真面目にサーヴァントって身体能力考えたら性欲面では萎えるし
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:46:00.92 ID:N1RFPmOG0
あー、万力
642 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 21:56:04.93 ID:7pTNXxY+O



……夜の帳が町に落ちる。戦争がまた始動する
貴方とアーディーは外を歩く。一般人を襲った凶行を行った犯人を突き止める為に
ある一角で立ち止まる。そこは、夕方に貴方が通った道だ


「さて、襲われたのはだいたいこの辺りだって聞いたぞ!」
「……ここ、新重の帰り道だ」
「新重センパイも今後襲われる可能性があるって事だよな……気を付ける様言っといて!」

「では、私がルーンで捜索してみます。何か手がかりがあるかもしれませんわ」

バーサーカーが空に文字を描き、光が飛び散り霧散する
セイバーも剣を構え、冷静に周囲を警戒する様に守りを固めた




1234:何も得られず
56:サーヴァント強襲
78:成果あり
9:???
↓1

643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:56:58.19 ID:+JzaKnZH0
えい
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 21:57:06.53 ID:mS6c6K+Fo
そい
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:00:32.41 ID:ykVJk74GO
ようやくの謎
646 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 22:12:06.60 ID:7pTNXxY+O

9:“心臓を、寄越せ”



「……ダメですわね。何も残されていませんわ」
「こっちもだ。完全に証拠が消されてる」


バーサーカーが首を降り、成果が無かった事を周囲に伝える
どうやら本日の結果は空振りの様だ。早々に切り上げ、退散する素振りを見せる

「もう帰ろうか。ここにいても何も無いし」
「そうだな……そろそろ戻……」


“──お前、達”


「……?センパイ、何か言った?」
「いや、何も……っ!?」

振り向く貴方。彼が見たのは道に佇む異形の男
身体中は返り血で真っ赤に染まり、顔に付けるは鉄の仮面
それ以上に、あの男からは……危険だと、頭の中の警報が叫んでいた

「マスター!下がっていろ、こいつ、明らかに異常だ!」
「貴様、何者だ!要件だけは聞いてやる、話すがいい!」

バーサーカーの問いに、怪物は唸る。まるで、月に吼えるかの様に



「心臓を、寄越せ……!!!」



123:初手奇襲
456:普通に真正面から
789:連れてきてなかった
↓1

647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:12:41.34 ID:N1RFPmOG0
ほい
648 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 22:38:01.67 ID:7pTNXxY+O

4:正面から出てきてくれる



「バーサーカー、頼む!」
「わかっている!下がっていろ、マスター!」

バーサーカーの指示で背後に下がる。セイバーも同様に、アーディーを自らの背後へ
二人は正面に呻く怪物を見やる。どうやら身体に異常をきたしたらしく、小刻みに震えながら壁にもたれ掛かる
弱々しく、びくりと跳ねる。その姿を好機と見なした二人は、剣を怪物に向け──


「あら、虐めるの?こんなに、こんなに可哀想なのに」
「な……アサシン!?」
「アサシン?それは私の事?失礼ね、私にも名前はあるのよ?もう忘れてしまったけれど」


虚空から現れ、降り立つ少女。
恐らくバーサーカーよりも年若いであろう少女は、あろう事か怪物の前に立ちふさがった

「貴方達、もしかして貴族?だとしたら酷い事をするのね。ノブレス・オブリージュ。教えられた覚えがあるの」
「だとしたら、何だと言うのだ?」
「そうね。けれども、私は私じゃない。なら、私は守らなくてもいいのかしら?」
「なんだ……話が噛み合ってない……?」

セイバーは目の前の少女に怪訝な顔をする。目はどこか遠くを見つめ、話は全く通じていない
そんな、どこかちぐはぐな印象のサーヴァントを与えるアサシン。突如怪物に歩み寄ると、その身体に腕を突っ込んだ


「あ、があ、あぁあぁぁ……!」
「いい子、いい子。よーしよーし」
「うっ……!気持ち悪い、センパイ……」

ぐじゅりぐじゅりと肉をかき回す音。それが否応無く不快感を煽る
アサシンは満足したのか、血濡れた手を引き抜き血を啜った


「それじゃあ、貴方達には死んで貰わないとね?気持ち良く死んでくれると嬉しいけれど」


澄んだ目で告げる死刑宣告。今、ここで新たな戦闘の火蓋が切って落とされた




649 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 22:39:50.98 ID:7pTNXxY+O

『アサシンのステータスを開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:アサシン
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???                【属性】:混沌・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:E(10)   【耐久】:B(40)   【敏捷】:E(10)   【魔力】:A(50)   【幸運】:E(10)    【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

650 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/16(月) 22:40:52.10 ID:7pTNXxY+O

【それでは本日ここまで。次回アサシン戦】

【お付き合いありがとうございました】
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:43:29.04 ID:pasooeXiO
宝具が厄いッス
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:44:30.04 ID:J89JI1TkO
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:45:12.07 ID:9OiOqg8SO
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 22:47:49.79 ID:N1RFPmOG0

そういえば貴方は第八騎目のイレギュラーだったな
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 23:13:36.59 ID:iQnaipMQ0
656 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/17(火) 21:46:09.38 ID:jvpVq7PyO

【少し気分が優れないので本日はお休み】

【明日は必ずやりますので、お待ちください…】

657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 08:22:42.55 ID:zI3ER5B+O
乙です
お大事に、無理しなくてもいいのよ?
658 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 20:50:18.59 ID:s4B3M0YmO

【本日は更新。少しだけ……】

【人はいますか?】

659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 20:52:25.14 ID:Qnp3TW8yo
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 20:53:34.96 ID:I0Pu0ZQxo
661 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 20:54:34.08 ID:s4B3M0YmO



「それじゃあ、死んでね。なるべく痛くならない様に頑張るわ」


アサシンの背中から生える奇怪な翼。小柄な体躯に反し、身の丈を越えて飛び上がる
月を背にして空を舞う。その姿からは幻想的と言うよりも、非現実的な気味悪さを感じさせた

「セイバー!あの砲撃で」
「無茶を言うな!こんな場所で撃てるか!」

現在時点は民家の近く。ここで大砲を撃てば、周囲に被害が出るのは火を見るより明らかだ
知ってか知らずか、セイバーは不利になる場所で襲われた事になる。周りの被害を無視出来るならば簡単に落とせるのだが……


「ここは私が……《氷結(イス)!》」
「あら?冷たいわ、まるで私の身体みたい」


まごついているセイバーを横に、バーサーカーがルーンを飛ばす
たちまちアサシンの翼は凍てつき、動きが鈍くなる……が、それでも止めるには至らない
フラフラと浮き、此方を観察する。攻撃するにも逃げるにも中途半端な行動だ

「く、ボウフラ女が……セイバー!奴のマスターを叩け!」「わかった!」
「気をつけて!アイツ、普通じゃない!」

業を煮やしたバーサーカー。アサシンを狙う事を諦め、マスター……仮面の怪物を倒そうとする
セイバーが剣を構え、首を切り落とそうと……


「う……ぐ、あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!?!?」
「っ!?」


絶叫した。まだ首どころか、一歩進んだだけであるにも関わらず
苦しそうにのたうち回る。その姿に何か思う事でもあったのか、アサシンは降りてくる


「もう。だから早く死になさいって言っているのに、仕方ないんだから」
「ぁ……あ、さ、し」
「はいはい。帰るわよ、朝が来たら困るもの」

「逃がすものか!」「待て!深追いするな!」


「……心、臓を」「はいはい。お腹が空いても我慢しましょうね」


四人を残し、アサシンと怪物は闇夜へ消える
血生臭い匂いは、いつの間にか消えていた



662 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 20:56:06.43 ID:s4B3M0YmO


【その頃他の人達は】

123:反撃のガイスロギヴァテス
456:ライダー、街を往く
789:禍門家家族会議
↓1

663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 20:56:26.46 ID:I0Pu0ZQxo
ほい
664 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 21:12:06.99 ID:s4B3M0YmO



……貴方達が怪物と戦って数時間後
喧騒が響く雑踏に、黒衣の青年が歩いていた
夜も更けて微睡みにつく頃。未だ眠らぬ人々へと冷めた視線を向け、歩く

「……わからないな。人間は」

ぽつりと独り言。かつて生きていた時より遥か先に生きる人間は、不可解な事ばかりだ
それでも、考える頭と足は止めない。それだけを為すべきと示すかの様に
……わからないと言えば、自らのマスターもだ。アレは理解しようとして、早々に諦めた
不可能。というより、不必要。という意味で


「フ、まあいい。好きにやらせておくか」
「だが、後二回……それ以上は……」


人気に当たり多少気分が高揚したのか、青年は普段よりも饒舌に語る
その背後に迫る影を、知ってか知らずか……



123:アーチャー
456:マリア&キャスター
789:自分のマスター
↓1

665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 21:13:09.77 ID:Qnp3TW8yo
666 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 21:30:31.03 ID:s4B3M0YmO


7:マスターだった



「……貴様か」

弦が鳴る。その喧しさに眉を潜めて振り替えると、そこには件のマスターが
蹴飛ばして黙らせると、黒衣の青年……ライダーはマスターへと冷たい視線をぶつけた


「言ったはずだ。俺は俺のやりたい様に、貴様は貴様のやりたい様にする……」
「何の用も無いならば、俺の名を呼ぶな」


あろう事か、自らのマスターへの不快感を隠さずに吐き捨てる
ライダーとそのマスターは、陣営ですらない。互いが互いを利用し合う殺伐とした関係だ
当のマスター本人は嫌悪感等どこ吹く風。ただ自分の伝えたい事だけを話す


「……下らないな。それを俺にやらせるか」
「ああ、いいとも。その非礼、免じてやろう」
「それで……いつやるつもりだ?」

問い掛ける。その声は、先程よりも冷えていた



123:割りとすぐ
456:まあそのうち
789:決めてなかった
↓1

667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 21:31:33.80 ID:ksPC76Sd0
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 21:36:47.88 ID:vFoxB6+UO
振りなおしか?
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 21:37:37.60 ID:Qnp3TW8yo
ライダーはけっこうまともっぽいけど性格上、マスターがこれだと話は通じなさそうだな
ライダーとちゃんと話してみたいけど、聖杯戦争終わったとき生き残るとしたらマスターの方なんだよなあ
670 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 21:52:40.05 ID:s4B3M0YmO

8:やるという事だけ



「……決めていない。か、そうか」
「いや、何。怒っている訳ではないさ」
「だが……。いや、何でもない。俺は戻ろう」


「くれぐれも……いや、好きにするがいい」


言いたい事だけを伝え、突風に乗り天に向かう
残されたのはマスターだけ。自分も戻ろうと踵を返すと……


『……?……!…………!』
『……!…………?』


後ろには複数の男性が。どの目も欲望に光り、ギラギラと淀んでいる
肩を掴まれ、無理矢理に路地裏へと連れていかれる。そして……悲鳴


ぽんぽんと手を叩き、出てきたのはライダーのマスター
その日、路地裏から人が出てくる事は無かったらしい


671 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 22:05:23.59 ID:s4B3M0YmO



「センパイ、おはよー」
「おはよ。今日は土曜日だけど、どうする?」
「そうだなあ……私は一度、本家へ連絡してみようかな。何かあるかもしれないし」
「僕は陣を構えるとしよう。ここに敵が来ないという保証は無い」


学校の無い土曜と日曜。アーディーとセイバーは独自に行動を起こしていた


「マスター、貴方はどうするんですの?まさか日がな一日のんびりしている訳は……」
「そんな訳無いだろ!ちゃんとやるよ」

そして、貴方とバーサーカーも……
自らの願いを勝ち取る為に、動き始めた



22:15から自由安価
クラスメイト(新重、千呼、新聞部トリオ)
生徒会(潮、林道、アキラ)
その他(アーディー)
↓3

672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:11:13.38 ID:Qnp3TW8yo
林道は学校内で人望ありそうだから情報とかありそうだし、何なら他の人への伝手とかくれないかな…
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:17:42.39 ID:AIBg9R2QO
アーディー
エーデルワイス家について、教えられる範囲で教えてほしい
無理そうなら、同盟組んでるし連携の確認をしたい
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:24:55.50 ID:Qnp3TW8yo

なんだか学校で色々事件起きて忙しそうだし、情報聞くついでに仕事でももらって機嫌を保たせたい
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:26:24.65 ID:vFoxB6+UO

野良犬の件に関して注意喚起
あと何かすべきことはあるか
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:27:30.54 ID:I0Pu0ZQxo
新重
昨日のこともあるし身の回りで何か起きてないかとか
677 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/18(水) 22:43:29.05 ID:s4B3M0YmO

【アーディー、潮、一つ下がって新重でここまで】

【本日はここまで。お付き合いありがとうございました】


678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:46:28.16 ID:AIBg9R2QO
乙です
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:47:37.53 ID:vFoxB6+UO
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:48:16.89 ID:yGh7EnJN0
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:49:36.56 ID:Qnp3TW8yo

潮の包帯も結構気になるけどもう遅くて触れるタイミング逃してるよなあ
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/18(水) 22:52:30.35 ID:I0Pu0ZQxo
林道はマスターの可能性なさそうだから重要度低いわ
でも気がついたら事件に巻き込まれて死んでたりしそうで怖いね
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 09:46:43.17 ID:CYTAUDtv0
メタ的に考えると林道は募集キャラじゃないから(募集で学生男子いないし)、マスターはまずない
募集キャラじゃないから死なせたりしやすいというのも確かっぽい…?
たぶん募集キャラは最初から死にそうなキャラか自業自得的な悪人以外死ななそうなんだよな
684 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/19(木) 20:08:45.53 ID:1cFZVvRiO

【念願のwikiメンバー登録。やったぜ】

【本日はデータを読み漁りたいのでお休み。明日はやります】

【それと、三連休は少しごたついているので更新は通常運行となります】

>>683
【はははそんな馬鹿な()。……実際死にそうな人って誰がいるのか】

685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/19(木) 21:39:43.77 ID:RhYNX+iHo
私の送ったマスターは善人寄りだけど普通にひどい目にあわせたり死なせてもいいですよ
むしろそんな展開が見たい(説明に書いとけばよかったと思った)
選択肢やコンマ次第だろうけど楽しみだな(すでに出てるかどうかは伏せます)
686 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 21:03:33.64 ID:JVcTYjvOO

【本日もちまっと更新】

【大丈夫ですかー?】

687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:07:06.42 ID:wDvIKvhGo
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:08:42.75 ID:EAc4XI28o
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:10:17.74 ID:jwnU8aIzO
690 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 21:11:55.97 ID:JVcTYjvOO



「……では、まずは何をするおつもりで?」
「それなんだけど……俺達はアーディーと同盟を組んでいるだろ?」
「だから、その連携を取るべきだと思うんだ。ワンチームって訳じゃないけどさ」

「マスター……貴方、どうかしたんですの?急に真面目な事を言って」
「俺、そんな変な事ばっかやってるか!?」
「冗談ですわ。仮にも、貴方は生徒の前に立つ存在ですもの……ふふふ」
「なんだよその笑い……」


軽口を叩き合い、アーディーの連絡を待つ
坂松の御三家、エーデルワイス。彼女の家の力を借りる事が出来れば心強いだろう
その為に、まずは家の事を知る必要がある。確か、ルシフェルは『天使に恋した一族』と呼んでいたが……


「……え?家の事を教えて欲しい?」

連絡を終えたアーディーに話しかける。彼女は少し考えると……



【個人の問題じゃない】−1
123:ゴメン!言えない!
456:遅れてる子の事まで
789:詳しい面子まで
↓1

691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:13:02.74 ID:BM9fdoXbO
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 21:26:05.22 ID:EAc4XI28o
渋いコンマが続くな…
高確率で情報くれそうな人は誰だろう?
693 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 21:47:03.92 ID:JVcTYjvOO

3:どんな家かだけ



「……ゴメン!それは言えない!」
「私だけの事だったらいいんだけど、勝手に他の人の事を話したら当主様が何をするか……」
「当然ですわね。敵に内部の情報を話すなんて背信と思われても仕方がありませんもの」

アーディーは両手を合わせて、頭を下げる
家の事は教えられない……本当に申し訳無さげな態度には、此方としても引くしかない
……背信。と言うバーサーカーの顔が少し哀しそうに見えたのは、気のせいだろうか


「でも、エーデルワイスの家自体なら教えても問題ないかな……セイバー?」
「僕に振らないでくれ……いいんじゃないか?」
「なら大丈夫か!……エーデルワイスは、天使と会う事を目的にした魔術師の集まりなんだ」
「降霊術とか……それに特化した魔術師の家を取り込んで、どんどん大きくなっていったんだ」
「全ては、天使に会う為……天使と結ばれる為」

「……天使と?その、貴女の家を悪く言う事をしたくはないのですが」
「貴女達の家の人間は……それに、疑問を抱かないのですか?」
「うん。それが全てだから」


遠い目。遥か遠くを見つめるアーディー
昔からそう決まっていたから。それだけの理由で天使と結ばれる人間がいる
それでいい……


「……ふざけるな!本気で、それでいいと言っているのか!?」
「バーサーカー!?止めろ!」
「答えろ、アーディー!本当に、そんな望まぬ婚姻を……」
「…………バーサーカー」
「すまない、バーサーカーのマスター。少し、外に出ていて欲しい」
「……わかった。行こう」「…………ええ」




694 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 22:14:24.80 ID:JVcTYjvOO




セイバーに促され、外に出る
幸いまだ日は高く、出歩く時間には丁度いい
とはいえ、当てがないのも確かで……ブラブラと歩いていた

「どうしたんだよバーサーカー。らしくない」
「失礼しました……。私とした事が、あの程度でカチンときてしまうとは……」
「その要素あったか?」
「いえ。まあ私的な感情で……」
「……お、メールだ。アーディーからか?」

話の最中に、震える携帯。その画面には『潮会長』と映っていた

「会長からか……なんだ?急に」
「あのいけ好かない女からですか……無視しません事?どうせろくでもない案件でしょう」
「そうもいかないんだよ……もしもし?」


『ああ、貴様か……。……どうだ?元気か?』
「え、何か悪いものでも食いました?」
『貴様こっちが心配してやったのになんだその口の聞き方は!?次会った時には縫い付けてやろうか!』


電話口から聞こえてきた心配の声。通常の二人の関係性を知る者が聞けば、耳を疑うだろう
とはいえ、それはすぐに元通りになるが……


「そうそう。最近野良犬が出ているみたいっすから、会長も気をつけてくださいね」
『フン、貴様こそ。精々件の野犬に噛まれん様に注意を払う事だな!』
「それと、何かやって欲しい事とかあります?暇ですし少しくらいならやれますよ」



123:『黙れ!余計な世話だ!』
456:『なら生徒会の連中と連携をとれ!』
789:???
↓1




695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:14:41.03 ID:jwnU8aIzO
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:17:58.56 ID:jc/Ni9ZC0
コンマが振るわんな
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 22:19:40.29 ID:wDvIKvhGo
何も起きないな
悪い方向のイベントが無いだけましなのか…?
698 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 23:01:42.58 ID:JVcTYjvOO

3:全体的に出目が低い



……人の心は複雑なもので
よかれと思って言った事でも、言われた当人には全く響かなかったりする場合もある
そして、酷い時には……侮辱として捉えられる事すらあるのだ


『黙れ!余計な世話だ!貴様如きが心配だと?馬鹿にしているのか!?』
『この唐変木の低能が!この私が』


「おっと、手が滑ってしまいましたわ」
「バーサーカーーーー!?!?」

携帯を奪い、電源を落とす。慌てて取り上げて起動させようとして……止めた

「……今からかけ直しても怒るだけだよなあ」
「そうですわね。また次回に回しましょう」


ニコニコと微笑むバーサーカー。彼女に逆らうと何をされるか……
実際の所、そこまで凶暴ではないのだが……貴方の知るよしではないだろう


「さて、もう少し歩いてみるか。バーサーカーも来るか?」
「お供させて頂きます。上手くエスコートしてくださいね?」
「大袈裟だな……」


二人並んで、街並みを行く。来るべき戦争を、今は忘れる様に……


699 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/20(金) 23:02:19.16 ID:JVcTYjvOO

【本当にちょっとだけで本日はここまで】

【少しだけですが、お付き合いありがとうございました】


700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:04:10.79 ID:jc/Ni9ZC0
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:05:31.05 ID:iktr4kJc0
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:07:54.96 ID:TrKdgbpXO
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:07:59.18 ID:wDvIKvhGo
おつ
悩みを抱えこむ感じの会長いいね
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/20(金) 23:15:06.98 ID:jwnU8aIzO
705 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/21(土) 19:53:25.33 ID:2F6f2ipmO

【本日はお休み。けど明日は早くからやる予定】


706 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 20:39:34.52 ID:4Ump1nmYO

【早くやる(三十分)】

【人はいますか?】

707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 20:40:32.51 ID:Ot/IpUhmO
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 20:42:01.82 ID:+9P0x27X0
709 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 20:43:42.24 ID:4Ump1nmYO



さて、時は夕刻頃
貴方とバーサーカーは、帰路へとつく為に、足早に家を目指していた

「バーサーカー。無理に、とは言わない」
「けど、もうちょっと節約してくれよ……」
「な、失礼な!これでも私は自重しています。マスターこそ手持ちが少な過ぎですわ!」
「普通の男子高校生の平均だと思うけどな……」


「あ、庶務君。女の人連れて、どうかした?」
「げっ、新重!?」「あらあら、まあ」

ばったりと。意図しないタイミングで出会ってしまった……という顔を浮かべる貴方
バーサーカーはきょとんとした顔をする新重と見比べると、意地の悪い笑みを浮かべ

「あら、ご機嫌よう。貴女が彼の話す可愛らしいお嬢さん?」
「ちょ、おま「え?そんな風に私の事を話してたの?」
「いやまあ……」
「えー……なんか照れちゃうな。ありがと、庶務君」「お、おう」
「ええ。それはもう本当に。特に胸の部「止めないか!?」


余計な事まで口にする前に、慌てて口を封じる
それよりも。と話を変える為に、貴方は新重に声をかけた

「新重。なにかあったか?昨日の事もあるし」
「デートのお誘いなら、もっと洒落た言い回しをオススメしますわ」
「黙ってて!?」



123:特には無い
456:街の噂話
789:実は……
↓1
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 20:46:12.92 ID:+9P0x27X0
711 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 21:10:51.07 ID:4Ump1nmYO

2:特にはない



「え、平和だよ?怖い人とか見ないし」

ほわんとした顔で、何て事無いように答える
本当に、街に驚異は無いという表情で、彼女はけろりと言った

「そうか……ならよかった」
「残念そうですわね。マスター」
「あはは。変なのー」
「笑わないでくれ。事情が……」

貴方とバーサーカーの言葉に、ケラケラと無垢に笑う新重
いたたまれなくなった貴方。バーサーカーの手前、下手に声をかけると茶化されるだろう
真っ赤になる貴方を笑う。それも見かねたのか助け船を出してきた

「……ですが、万一何かあっても困ります。入り用であれば、是非ともお声かけ下さいね」
「あ、どうもー。じゃあね、庶務君」


手をふりふり、去っていく
気恥ずかしい様な、ほっとした様な……奇妙な感覚が包んでいた




712 : ◆DpAYaCgMQh0p [saga]:2020/03/22(日) 21:13:18.62 ID:4Ump1nmYO

【ちょっと試しにランダム行動を取り入れてみたいと思います】

【酉に陣営が書かれてますので、1〜7まで、好きな数字を書いてください】

↓1、2

713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 21:14:34.62 ID:ibUKhPLFO
4
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 21:14:40.03 ID:4RysAUPeo
1
715 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 21:22:14.19 ID:4Ump1nmYO

#剣+狂暗弓騎狂魔槍



【という訳で、貴方達とライダー】

【次はイベント。何があるか】


123:当主が来る
456:情報収集しよう
789:なんかサーヴァントを見かけるよ
↓1
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 21:22:57.22 ID:+9P0x27X0
717 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 22:07:28.11 ID:4Ump1nmYO

2:当主が来る



「ごめん、アーディー。ただい……っ!?」
「しっ!センパイ、早く二階に!」
「わ、何だ急に!?」「いいから、早く!」
「……わかった、行くよ」

貴方が散策から帰って早々、手を引かれる
アーディーの顔は危機迫ったもので。だから、貴方は反論もせず、素直に二階へと向かった
……しかし、ここに納得の行っていない者が存在する


「……怪しいですわね。唐突に二階へ行けとは」
「いいじゃないか。何かあるんだろ、多分」

「そんなものがあるなら、最初から家に来いだなんて言わないはずではなくって?」
「恐らく、私達に隠しておきたい何かがある。もしくは会わせたくない誰か……」
「仮に、セイバーと別の陣営が影で結託し、私達を陥れる算段が……」
「そんな事するなら、最初から同盟なんて組まないだろ。見つけた時に倒せばいいんだから」

キッパリと否定する。その感情は強めに
毅然と返す貴方の言葉に、ふむと少し考え込む


「……では、こうしましょう。私が様子を見てきます。何か不審な事があれば報告しますわ」
「大丈夫か?セイバーに気づかれるんじゃ」
「ルーンで誤魔化しますわ」
「本当にルーンって万能だなぁ……」


感心する貴方を他所に、バーサーカーが部屋を出る。淡々とスパイの様に、光の漏れる部屋を目指して


718 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 22:07:55.95 ID:4Ump1nmYO




「……いや、凄いねぇ!あのガイスロギヴァテスのボンボンを叩きのめすなんてさあ!」
「えーっと、ドミトリイだっけ?ボクとしても本当に助かるよ。キミは天才だ!」
「はい!お褒めの言葉、光栄です!」


……部屋ではアーディーと少年が談笑していた
足を降りながら嗤う少年。その無邪気な表情と相反する禍々しいオーラに、思わずひっそりと顔をしかめる
そして、それを意に介していないかの様に話すアーディー。その姿からは、崇拝に近いものを感じられた


(……あの男、何者だ?おおよそまともな人間とは思えない)


バーサーカーは思案する。目の前の男と、自らのマスターが組む相手の関係を
事と次第によっては、マスターに同盟の解消を提言しよう。そう心に決めながら

「流石はアーディーだ。ボクの見込んだ子供なだけはある」
「キミの天使に対する想いは、ボクらの中でも随一だ。信用しているよ、アーディー!」

 ◆狂愛C
 彼女自身は見たことすらない、先祖から受け継がれエーデルワイス家を代々蝕む、天使への狂った愛。
 天使への愛が失われない限り、彼女は決して折れることがないが、その愛を成就するために手段を選ばず、また天使第一の思考や行動が他者から推測されやすくなる。
 しかし、彼女は同時に天使の伴侶に相応しくない振る舞いは取るべきでないという思考も持っており、デメリットが緩和されている。

「はい!私は天使の伴侶となるべく日々研鑽を重ねております!当主様、何なりとご申し付けください!」
(……当主!?)

目の前の少年に跪くアーディー。その光景は、明らかに異様だ
戦慄するバーサーカー。その事を知らずに、当主は彼女に勅命を下す

「ん?今何でもって言ったね。なら……」



123:イレギュラーのガキ殺してくんない?
456:禍門の姉妹消しといて?
789:これからも頑張ってねー
↓1

719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:10:31.74 ID:UFskk/x00
ほい
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:10:40.46 ID:S2fUekJj0
721 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 22:33:53.00 ID:4Ump1nmYO

4:狙われた千呼とアキラ



「実はさあ……禍門の連中がウザくてさあ」
「なーんか強い英霊を引き当てて調子に乗ってるって言うかあ……」
「徒党を組んで、増長してるって言うかさあ」

ふんふんと鼻唄を歌いながら、当主は語る
態度とは裏腹に顔は歪んでいく。心底嫌な事を話さなければならない様に

「だからさ、正直な話、真正面で相手したくは無いんだよね」
「つまり、マスターを狙え。と?」
「そう!ボクの予想だと、多分憂午や社長、当主はマスターやらないと思うんだよ」
「だからさ……学校に禍門の姉妹がいるだろう?どっちかがマスターのはずだ」
「あいつらの事だ。学校であのバケモノを呼び出す事はしないだろう」
「そこでアーディーの出番だ!校内なら幾らでも接触出来るだろ?」
「パパッと消しといてくれないかな?」

打って変わって、あっけらかんと。まるで宿題の変わりを頼むかの様に
いとも簡単に、姉妹を殺してこいと命じたのだ


「ですが、リスクもあります。私も御三家の人間であると向こうも承知しているはず」
「うん!だから、片方だけ仕留めて、そいつを餌に禍門と交渉しようと思う。娘の命を切り捨てる様な連中じゃないからね」
「……ま!どっちにせよあの姉妹は有用だ。生け贄は多い方がいいからね!」


「……わかりました!このアーディー・エーデルワイス、必ずや達成してみせましょう!」
「その息だ!ようし、ボクは帰るよ。これからも戦争、頑張ってねー!」


その答えに満足がいったのか、当主はご機嫌に去っていく
残されたアーディーは、貴方に伝える為に部屋へ向かおうと

「……外道が」
「バー、サーカー……っ!?」
「いつの間に……!下がっていろ、マスター!」

軽蔑した様に吐き捨てる。その気迫に立ち向かう様に、セイバーが前に立つ
一触即発。先に引いたのはバーサーカーで、剣を納め


「心底見下げた女だ。汚らわしい」
「………………」
「その腐った性根、よくわかった。……ではな」

霊体化し、目の前から消える
俯くアーディー。その姿に同情する様に、セイバーは彼女の肩に手を起く
まるで、慰めるかのように……



722 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/22(日) 22:34:36.81 ID:4Ump1nmYO

【本日はここまで。最近書くペースが落ちている……】

【お付き合いありがとうございました。それではまた】


723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:37:49.68 ID:ibUKhPLFO
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 22:40:45.06 ID:ibBu5NRnO

まさかの二面性
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 11:24:59.30 ID:S5n+jVjJo
一応はヒロイン枠っぽいし、使命から逃れたいと言う本心があるタイプかねぇ
最初にエーデルワイスの設定見たときめっちゃ心惹かれたから、本心尊重しながら使命達成もできるルートとか考えたいけど無いもんか…
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/23(月) 20:20:57.19 ID:w+ykRnt80
これイレギュラーを消せといわれたら悩んでくれたのだろうか
727 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/23(月) 20:38:44.49 ID:/JBIdvkeO

【ごめんなさい。今日はちょっと予定が入ってしまったのでおやすみ。明日には必ずや】

【それと、アーディーは貴方を消せと言われていたら即答していました。どちらにとは言いませんが……】

728 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 21:02:18.79 ID:tFBT5UpBO

【それでは更新】

【早速安価ですが人はいますか?】

729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:03:55.55 ID:Nl2dsqsfo
はい
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:07:52.99 ID:UNc+3mM2O
いいえ
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:08:04.36 ID:LY4FVuG5o
732 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 21:10:54.35 ID:tFBT5UpBO

【ようし再開しちゃおう】

【結局、ライダー何してるの?】
123:町ブラ
456:過去の事を思い返す
789:なんかサーヴァントとやりあってるよ
↓1
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:11:29.71 ID:BP/ZVMO1O
734 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 21:15:41.53 ID:tFBT5UpBO

1:町ブラ

【入れておいてアレですがこれだとシナリオ進まないので再度安価】

【ライダーの町ブラの目的は?】
123:本当にただの暇潰し
456:過去と今を比べてうんぬん
789:実は……
↓1
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:16:50.96 ID:UNc+3mM2O
ほい
736 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 21:43:46.93 ID:tFBT5UpBO

6:過去の人間も今の人間も変わらんな



「………………」

黒衣をはためかせ、闇夜を行くライダー
彼の眼に映る人間は、どれもこれもが同じ風に見える
姿ではなく、在り方が。どの人間にも、欲望の澱が醜く溢れる

実に醜悪。実に劣悪。己の事しか考えていないそのおぞましさに怖気が走る
それでも、彼は考える。人間とは何ぞやと

「らしくない。当に理解したつもりでいたが、まだまだ甘いという事か」

かつて人に裏切られ、人に葬られた黒王は苦笑する。自分も嘗ては同じ存在であった事に
考えても答えは無く。だからこそ、彼は考えを止める事は無いのだろう


風が吹く。その一陣に周囲の人々は微かにその方向を振り向くも、既に何もなく
気紛れかとまた動き出す。その営みは、何も変わらずに



737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:45:18.71 ID:g12pUttJ0
あ、このライダーアイツか。やっとわかった
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 21:46:37.82 ID:+GGdZ97r0
暇そうっすね
マスターもそれほど勝負を急いてないというか、待ちの姿勢なんだろうな
739 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 22:01:07.24 ID:tFBT5UpBO




「千呼と、アキラを……!?」

エーデルワイスの当主が離れた数分後。貴方は相棒たる女性により、事の顛末を聞かされた
禍門の姉妹であり、貴方の親愛なる友人である千呼とアキラを始末しろ。と語った事
そして、何よりも驚いたのは……それを即答し、受け入れたアーディーの対応だった


「なんでそんな事を!そんなの!」

「これは戦争だ、決闘じゃない。卑怯卑劣な手を使おうと、批難される謂われは無い」
「そして、同じ様に批判する道理もない。……僕は彼女の剣。命じられれば、従うのみ」
「相手もその事は理解しているはずだ。故に、彼女を誹謗する資格は無いと知れ」

淡々と返すセイバー。その言葉には、さしものバーサーカーすら何も言い返さず
戦争という場がどの様なものかを知っているが故の沈黙。それを許さない程彼女は甘くはない
貴方もそれを理解してはいる。感情を勘定に入れなければ。の話だが

「……センパイに迷惑はかけないよ、絶対に。私が、全部やる」
「だから、センパイは何も気にせず……」
「気にしない訳無いだろ!アーディーも、千呼も、アキラも……」
「全員、俺の大切な人なんだよ……」

絞り出す様に。その言葉がどれだけ薄っぺらいものだとしても……

「マスター。私はこの二人を信用できません。当主が我々を始末しろ。と言えば、直ぐ様後ろから刺すでしょう」
「狂信は得てして最悪の結果をもたらすもの。地雷を抱えながら戦争なんてごめんですわ」

「けど、ランサーの時は一緒に……」
「それは向こうにも利があっただけの事。いざとなれば切られるのは当然と思っております」
「しかし、そのタイミングは完全に相手に握られています。我々は都合のいい駒と何が違うと言うのでしょう?」

バーサーカーの剣幕に何も言えず押し黙る
アーディーが反論しないのはそれが正しいからなのだろう。俯き、暗い顔を浮かべて沈む

……状況は最悪と言っても過言ではない。何かを言わなければ、打開する事は出来ないだろう



22:15から自由安価。発言内容
無ければ無しで
↓1〜3

740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:08:45.36 ID:+GGdZ97r0
もう一度問うぞ
なんでそんな事をするんだ、アーディー
誹謗する資格は無いかもしれない。だけど、戦う理由を問う権利はあるはずだ
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:15:56.96 ID:LY4FVuG5o
当主に生まれながら誑かされてるだけだろうと聞く、否定したらそんなはずはないとこちらも否定してかかる
僕ら全員で協力すれば当主をどうにか出来るはずではないのかとも
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:17:40.79 ID:Nl2dsqsfo
誰も見捨てたくない…犠牲の出ない方法にできないか
そのためなら何でも協力したい、と申し出る
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:20:23.64 ID:+GGdZ97r0
いや、駄目か

安価は
わかった、アーディーがそうしたいならそうすればいい
だけど、俺達は君達の犬じゃない。俺たちがどうするかは俺たちが決めるからな。
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:22:56.38 ID:Nl2dsqsfo
うわお方向性がバラバラだw
物語的に良い方向求めるか、勝ち抜くために良い方向求めるか、貴方らしいロールするかとかで結構分かれるよねぇ
745 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 22:27:39.87 ID:tFBT5UpBO

【安価確認。少々お待ちを】

746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:29:45.26 ID:+GGdZ97r0
これ上から順番に行って決別ルートでは
でも戦う理由ができるからどう転んでもおいしいな
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:45:41.67 ID:5+NVqZFB0
たしかに、これを知った以上関わらないことはもうできないからなあ。
能動的に動く理由は出来た
748 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 23:08:54.28 ID:tFBT5UpBO




「マスター。貴方はどうお考えで?」
「このまま泥舟に乗り沈むのを待つか。直ぐに降りて道を探すか」
「選ぶのは、自分自身に他ならない」

バーサーカーは冷たく言い放つ。自らに選択を迫らんと
彼女の言っている事は、『このまま関係を維持して、破綻するまで待つつもりか』
『今すぐこの同盟関係を切り上げて、新たな道を模索するか』
貴方は今まで、流されるままでいた。今、自らの意思で動くべきだと突き付けていた


「……アーディー。本当に、天使に会う為に二人を手にかけるつもりなのか?」
「それは当主に言われたからであって、自分の意思とは違うだろ!?」

「俺は誰も犠牲にしたくない……傷ついて欲しくない。犠牲の出ない方法は無いのか……?」
「それなら、俺も協力する。だから……」


声は震える。か細く途切れる様な声は、まるで蝋燭の煙の様
二人のサーヴァントからの視線は極めて無情。特に、彼女の表情からは“お前が言うな”と言いたげなのは明らかだ

アーディーは黙って下を向く。その表情から、思考を読み取る事は出来なかった



【当主と家の宿命】−2
123:センパイにはわからないよ
456:無言
789:……何とかしてみる
↓1

749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:09:23.02 ID:Nl2dsqsfo
750 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 23:11:09.02 ID:tFBT5UpBO

2:バッサリ

【という訳で長くなりそうなので本日はここまで】

【明日はお休み。皆さんお疲れさまでした】


751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:14:04.23 ID:Ee253dE+O

アーディーさらば
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:18:34.99 ID:LY4FVuG5o

使命優先するキャラに確定させちゃったっぽいか…?
半分地雷かもしれないとは思ったが
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:24:20.71 ID:Gso9Q4oXO
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:26:08.06 ID:Nl2dsqsfo
乙です
コンマ1桁目が毎度振るわないな、決別ルートっぽいな
組んだままもっと天使への愛とか、家系の話とかいろいろ理解できたらと思ったんだけど(異種間恋愛譚好きです)
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:44:54.71 ID:Ee253dE+O
まあセイバー倒してアーディー保護すれば事情を聞けるさ
貴方的にも殺したくないだろうし
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:03:00.64 ID:As4Wc6u7o
グッバイアーディ。まぁ、状況的に仕方がないよね
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:21:35.31 ID:irGy7edto
まあバーサーカーが偵察してなければ、見えない爆弾を抱え込んでたわけではあるしな
結果的に重い空気になったけど礼は言っておきたい
758 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/26(木) 21:33:35.06 ID:wGmjQvYEO

【ごめんなさい、本日もお休み……】

759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 22:09:37.58 ID:gcL9erLdo
了解ー
760 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:15:16.52 ID:DBfi4YObO

【それでは再開】

【人はいますか?】

761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:16:43.91 ID:Rb4+L8fvo
いるよー
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:17:25.89 ID:A8P3kf1b0
うっす
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:21:23.88 ID:+IpH10yh0
魔女の宅急便見てるわ
764 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:23:20.80 ID:DBfi4YObO




「……センパイに」
「センパイに……何がわかるんだよ!」
「ついこの間まで戦争どころか、何もわからなかった癖にっ!」


だが、彼女は叫ぶ。何もわかってはいないと。貴方を弾劾する様に
本心だった。犠牲を出したくない。その為ならば何でも協力する。……嘘は無かった
しかし、アーディーにはそれが刃の様に自分の身を切り刻む凶器になってしまったのだ
貴方の純粋さを……人の良さを、知ってるが故に


「犠牲を出さない方法なんて、皆考えてる!皆そう願ってるに決まってる!」
「けど、無理なんだ。誰がどうやったって犠牲は生まれる。仕方がない事なんだ!」
「センパイが優しい人だってわかってる。けど簡単にそんな事を言うのは許せない!」


「エーデルワイスのマスターとして……その答えを、受け入れる事は出来ない」

「………………」

毅然と言い放つ。そこにいたのは純粋な後輩ではなく、坂松を司る、御三家のマスターの姿
きっぱりとした言葉は彼女の強い意思を伝えてくる。何も言わせない有無をぶつけてくる

……貴方は、それに返す言葉を持ち合わせていなかった



765 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:23:52.07 ID:DBfi4YObO




「ええ、ええ。そうでしょうとも。貴女がそうしたいならご自由に」

「では、これにて同盟は棄却という事で。これからは自由に動かせて貰いますわ」
「……私は、貴様等の狗ではない」


冷酷な言葉を突きつける。それは、明確な決別の意思に他ならない
そのまま霊体化して、姿を消す。これ以上の話は無いと示していた


「バーサーカー……っ!」
「……荷物を纏めて、帰るといい。君も、ここに残るのは辛いだろう」
「……襲わないのか?俺を」
「一戦、共に戦った恩義がある。故にこの場は見逃そう」
「僕らの事よりも……バーサーカーを追わなくていいのか?君のサーヴァントだろう」


セイバーが助け船を出す。早くここから出て、彼女を追うべきだ。と
彼のマスターであるアーディーは、さっきから一言も話さない。彼の言葉に異は無さそうだ


「……ごめん。本当にごめん」

零れ落ちる様にそれだけを告げる
アーディーが顔をあげると……そこには既に、誰もいなかった




766 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:26:57.44 ID:DBfi4YObO

【他のサーヴァント行動】

【一週間経つのに誰もドンパチしないと困るので強制的に戦ってもらいます】

【ただし、一部は例外】


12:ライダー
3:キャスター
45:アーチャー
67:アサシン
8:ランサー
9:バーサーカー
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:27:17.71 ID:+IpH10yh0
768 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:31:21.03 ID:DBfi4YObO

【すみません書き忘れてました】

【下1と下2です。なのでライダーは確定】
↓1
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:34:56.29 ID:Rb4+L8fvo
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:35:14.86 ID:+IpH10yh0
連取りになるが、はい
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:35:58.54 ID:Rb4+L8fvo
また俺らやん!
でもどうするこれ
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:36:00.44 ID:+IpH10yh0
うーん前途多難
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:36:21.77 ID:Rb4+L8fvo
あ、正規のバーサーカーのほうか
774 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:37:56.18 ID:DBfi4YObO

【ライダーVSバーサーカー】

【……なんですが、今回バーサーカーは二人います】

【という訳で、どっちのバーサーカーとマッチするか】

12345:貴方の方
67890:別の方
↓1

775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:39:07.78 ID:+IpH10yh0
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:39:44.65 ID:+IpH10yh0
よし、老バーサーカーは情報少なかったし、ありがたい
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:01:47.55 ID:Rde4UH740
つぶしあえー
778 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:35:28.85 ID:DBfi4YObO





「………………」
「う、うぅ、ふぅあぁあぁああ!!」
「愚かな。……いや、哀れと言おうか」

早朝。人気の無い歩道で二騎の英霊が対峙した
清廉な風が黒衣をはためかせる。ライダーは目の前で呻く老人に憐憫の視線を向けている
老人……本来のバーサーカーは、頭を抱えて何かを叫ぶ。しかし内容はモゴモゴと口ごもり聞き取れない

「狂戦士は貴様の他にもいたが……奴の目は曇る事は無かった。だが貴様はどうだ?」
「志も、技術も、思想も消え失せた。貴様は既に人ではない。……獣と何が違うという」
「ふぅらあぁああああ!!!」


答えは無い。そもそも返答等出来る訳がない
その変わりと言わんばかりに、腰に下げた剣を抜き、構える。
狂っていてもこれはやれる。と見せるかの様に


「耄碌したか。……いいだろう。遊んでやる」
「精々、死に物狂いの人間の強さとやらを……俺に見せて貰おう──!」


ライダーも剣を振りかぶり、突撃する
人の強さ。人の想念の強さを確認せんと……!

779 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:36:28.14 ID:DBfi4YObO



剣戟の音が響き渡る。一撃、二撃。二人の剣が重なり合う度に衝撃が走る
意外な事に、状況は驚く程に拮抗していた。力量のあるライダーに、バーサーカーは技巧の差で食らい付く

「ふぅ!らぁあ!んんぅうぅううん!」
「……成る程、貴様はかつて、剣の達人だったと見える。……いや」
「違う、そうではない。貴様、……俺の剣筋を見切っているな?」

苦々しく吐き捨てる。まさか、狂戦士に技術で劣るとは露程も考えていなかったのだろう
しかし、ライダーの推測は半分間違っている。元来、狂戦士とは理性を失う。故に技術、知識等のスキルは意味を為さなくなる
が、今のバーサーカーは“あるもの”をマスターに奪われていた。その奪われた分を補わんと、失われた技能を微弱ながら取り返していたのだ


『バーサーカーのスキルを開示します』
 ◆高速分割思考:×
  狂化により、失われている。


 ◆心眼(真):×
  狂化により、失われている。


「ふぅらぁあああああああん!!」
「厄介な奴だ。本来ならばこの屈辱を返す所だが……潮時か」

先に退いたのはライダーの方だった。雷を放ち怯ませると、直ぐ様上空へと飛び立つ
残されたのは、状況を把握出来ていないバーサーカーだけだった


「…………フラン、どこ?ここ?」
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:37:27.95 ID:mOSN0zuB0
あ、真名分かった
781 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:46:04.50 ID:DBfi4YObO

【少ないですが、本日ここまで】

【だいたい、今ので2クール目の半分くらい。ありがとうございました】
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:48:21.69 ID:+IpH10yh0

懐かしいな英国の
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:50:56.66 ID:Rb4+L8fvo

やっぱりマスターはいないか
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 23:14:21.66 ID:gWNnoE91O
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 23:18:15.41 ID:Rde4UH740

ライダーが楽々撤退するせいで全然削れねぇのが厄介
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:38:03.01 ID:r6v7iyES0

バーサーカーはそういう縁で・・・?
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 12:23:20.91 ID:pIRbfb9xo
そういえば本格的に登場してないのはアーチャーだけだな
788 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/28(土) 22:03:58.67 ID:WRwQAluhO

【本日おやすみ。明日は多くやれるといいなあ……】

789 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:46:17.59 ID:ls/XFjFIO

【今日はちょっと早めに更新】

【少し変則的な時刻ですが、お時間大丈夫ですか?】
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:46:55.07 ID:6bQP/6a+O
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:47:48.96 ID:ijpoTC7G0
いけるとも
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:50:21.58 ID:+e2zhS87O
793 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:51:58.89 ID:ls/XFjFIO



「………………」
「………………」



アーディーの家から遠く離れ、貴方の自宅へと逃げる様に戻ってきた二人
互いに眼を合わせない硬直状態が続く。彼女の表情は見えないが、ムードは最悪だ
沈黙だけが流れている。動かしたのは、貴方の方だった

「……バーサーカー。俺は本当に誰の犠牲も出したくないんだ」
「アーディーも、千呼にアキラも、どっちも俺の大切な……」


「何だと言うんですの?さっきから理想ばかりを口にして、何一つ打開策を出さない」
「貴方の言葉は薄っぺら過ぎる。それで誰かの心を打つ事等、不可能だと知りなさい」

にべもない返答。貴方の絞る様な声を一蹴し、冷たい瞳が睨みつける
その表情からは、人としての暖かみは感じられない。ただ拒絶するだけの氷壁の様

「……私には、貴方のその人の好さが理解出来ませんわ。無私というのも少し違う」
「そこまで、他者に尽くす理由は何ですの?」


バーサーカーが問い掛ける。貴方の原点はなんなのか。と
少しの逡巡を経て、貴方は語り出す。自らの、記憶の足跡を……



794 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:52:30.04 ID:ls/XFjFIO



「俺さ、昔、犬飼ってたんだ」
「柴犬でさ。目のところに星形の模様が出来てた可愛い子犬で……」
「そいつと俺は、ずっと一緒にいたんだ」


ぽつぽつと過去を話し始める貴方。その口調は少しだけ軽やかだ
普段から話を合わせる側になる事が多い貴方が自らの事を語るのは極めて珍しい
だからこそ、滅多にないこの状況に心を踊らせているのだろう


「けど……いなくなったんだ。俺が少し目を離した隙に、何処かへ消えたんだ」
「……俺がもっとしっかりしてたら、きっと逃げなかったはずだから……。だから、俺は」

吐き出す様に言葉を出す。それは過去の懺悔であり呪い
自らの不手際だからと責め続け、今に至るまで縛り続ける縄のように


「……だから、誰かの助けになりたい。と」
「ああ。俺は……」










「貴方、私が思っていたよりも……遥かに馬鹿なんですのね」



795 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:52:56.20 ID:ls/XFjFIO




「……は?」



「先程から聞いていれば、そんなどうでもいい事をいちいちと悩み続けていたとは」

「下らない事で無駄に時間を費やすな。お前のやっている事は単なる代償行為でしかない」

「寧ろ、私はその逃げた子犬の勇気を褒めてやりたいくらいだ」

「こんな無能に飼い殺される位なら、逃げようとしても何らおかしくないだろう」



彼女は無造作に吐き捨てる。彼の過去を下らないと一笑に付す
せせら笑うその表情は、極めて冷酷で非情。思いやりとは無縁の冷笑
呆然とする貴方。それを見るや否や、憮然と吐き捨てる

「はぁ……聞いて損しましたわ。こんな阿呆な事で延々と悩んでいたとは」

「ですがまあ、今後からは間抜けな事でウジウジと悩む必要はありませんわ」

「貴方のその人の好さは、理由はどうあれ美徳と言えるでしょう。愚かですが、無能ではありません」

「今からはそんな事は忘れ、これからの戦争をどう動くかを考えましょう」






【メンタルやられてる】−3
123:ブチギレ
456:……そんな言い方は無いだろ
789:ぐっと我慢
↓1

796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:54:27.25 ID:ijpoTC7G0
うら
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:56:11.20 ID:ijpoTC7G0
バーサーカーは人の心がわからない
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:13:38.96 ID:6i7y4LmHO
図星だけど同時に地雷を踏み抜いたでよ……バーサーカーの言い方!
799 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:18:31.71 ID:ls/XFjFIO

2:ブチギレ




「……なんだよ、それ」


震える声で反駁する。揺らぐ目は目の前の女性を睨んでいた
普段の貴方ならば、バーサーカーの言葉も平気で堪えられた事だろう
しかし、今の状況は最悪に近かった。突如告げられた同盟の解消にアーディーからの拒絶
これらの条件が揃った……いや、最初から、何かがあれば倒れていたのだろう


「どうでもいいってなんだよ!俺にとっては、本当に辛かったんだ!」
「……だからそれが愚かだと言うのです。逃げられたという被害者意識は人の好さ以前の問題」
「貴方の本質は、自分の事しか考えていない。その癖、他人に手綱を握らせている」
「これを、愚かと言わずに何と言う!?」


ぴしゃりと切り捨てる。貴方の行いは愚かだと断定し、その浅はかさを批難する
自分の半生を馬鹿にされた貴方も、いつも通り黙ってはいられない。既に冷静な思考は消し飛んでいた


「好き勝手言うなよ!俺の気持ちなんてわからない癖に!」
「ええ、わかりません。ですが貴方の愚かしさや無能ぶりはしかと理解致しました」
「だからこそ、貴方には大して期待をかけていないのです。何故なら貴方は怯え、恐れているのだから!」


「ふざけるな……お前みたいな自分勝手な奴に、俺の事なんて理解出来る訳ないだろ!?」





【失望】−3
123:「さようなら」
456:一発ブン殴る
789:「違うのです」
↓1
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:19:19.92 ID:6bQP/6a+O
そい
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:23:14.05 ID:6i7y4LmHO
士郎もサーヴァント失っても生き延びてるし平気平気ぃ
(なお、それまでのタイガー道場行きになった回数)
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:24:26.18 ID:IGikkg+xo
まあ、知ってた
さてと、此処からどうなるかな
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:25:00.83 ID:ijpoTC7G0
まさか死なないよな?
令呪使うかどうかの安価来るかね
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:25:24.89 ID:vJiLXFUg0
バーサーカーはゼロワンの1000%に近いタイプなんだな
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:26:22.41 ID:NEAX9mdBO
バサカさん、弱いのにマスターとも仲良くなれなかったら何が残るんだろう
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:28:45.91 ID:6i7y4LmHO
ああやって意地張れるからこその英雄でしょ
誇りとかISHIとかそういった芯の部分がバーサーカーの真骨頂なんでしょう……
たぶん
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:33:33.63 ID:IGikkg+x0
45歳独身はもっと救いようがないタイプだからちょっと違うとは思う
バサカは今のところ出てる情報だと、意志力で現実を捻じ曲げることができるタイプっぽいから、そこが根幹なんだろうなって
ただ、まぁこの貴方とは相性考えれば確実に一度はひと悶着は発生するだろうなって
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:38:12.97 ID:ijpoTC7G0
ゼロワンの1000%が気になってきた件について
809 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:49:37.53 ID:ls/XFjFIO


【※貴方のバーサーカーに令呪自害は無効】
【※ついでに、“俺に従え”という系統の命令も完全に無効です】


1:「さようなら。精々足掻けばいい」




しん。と場が静まり返る。二人の間に流れる空気が凍りつく
貴方はハッとした表情を浮かべる。怒りに任せたとはいえ、流石に言い過ぎたと思い返す
三たび、無言が支配する。話し出したのはバーサーカーだった


「ええ、どうやら貴方の言う通り。私は理解が足りていませんでしたわ」
「多少の情をかけていた、自分の愚かさに断罪したくなる。本当に時間の浪費でした」

その表情には何も浮かんでいない。怒りも、失望も、何もかも
腰に下げた剣を引き抜いて、貴方の顔前に突きつける。そのまま振りかぶり……


「……貴方は、私を従えるのには不適格でした。これにてお別れです」
「私は勝ち残る為に来たのです。泥舟に乗り、沈むまで待つ趣味はない」
「さようなら。……精々、死なない様に気を付ける事です」


下げた。切る価値も無いと言いたげに、また腰に吊り直す
代わりに突きつけたのは、明確な決別の意思。それだけを告げると、その姿は透明に


……独り、残された貴方は床に倒れ込む
仲間も、相棒も……たった一日で、いなくなってしまったのだ


810 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:50:09.92 ID:ls/XFjFIO


【他陣営行動】

【またドンパチやってもらいますがやはり一部は例外】

1:バーサーカー(老)
23:ランサー
45:アーチャー
6:キャスター
7:アサシン
8:セイバー
9:ライダー
↓1、2

811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:50:57.97 ID:ijpoTC7G0
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:51:13.27 ID:6bQP/6a+O
どうなるやら
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:52:47.66 ID:awZdaTXgo
下かな
814 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:52:54.51 ID:ls/XFjFIO

【アサシンは確定。もう一回】
 ↓1
815 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:53:34.24 ID:ls/XFjFIO

【あっ来てました。アサシンVSキャスターで】

【描写はもうちょいお待ちを】

816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:53:38.33 ID:ijpoTC7G0
キャスターだろうが、一応
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:53:42.67 ID:IGikkg+x0
ほい
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:59:10.05 ID:6i7y4LmHO
バーサーカー、主人公ほどお人好しではなかろうが主人を気遣った発言はそれなりにしている
……つまり主人公が士郎みたく意地を張り通して成長すれば認めてくれるだろうし、再会の芽はある
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:01:31.46 ID:ijpoTC7G0
弓月リスペクトかな?と思ったけどあれよりマシか
味方が欲しいなあ
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:06:44.35 ID:IGikkg+x0
>>818
だね。あの手の誇りに拘るタイプは自分のやった事には責任持つタイプだし
実際行きがけの駄賃程度の感覚で貴方を助けたといっても、相応の責任はバサカの中で持ってると思うし
821 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:17:42.23 ID:ls/XFjFIO



廃屋に二人、異形の影が蠢いている
アサシン、そしてそのマスター。街が夜に包まれた今こそ、彼らの活動期間だった

「う、ぐ、うぐぅあぁ……!」
「もう、だから言ったのに。貴方は生きているから辛いのよ?」
「ア、サ、シン……お前、は」
「貴方のサーヴァントよ?だからこそ言うの。死ねば楽よ?」
「ぐぅうあああ……っ!?」

ぞぶり。と肉が沈む音。男はあまりの痛みに、のたうち回る事すら出来ない
アサシンはマスターの様子もどこ吹く風。腕を動かし、汚肉をかき混ぜて弄ぶ

「悲しい?痛い?でもね、死ねば全てが無くなるの。生きているから辛いのよ」
「ね?マスターはわかってくれるでしょう?もう、諦めてもいいんじゃないかしら?」


耳元で囁く声は甘く、心を侵す様に染み込んで

「まだ、だ……。俺は、俺は、まだ……」




「いいや。お前には地獄に堕ちてもらう」



822 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:18:17.30 ID:ls/XFjFIO


「…………!!」
「久々だなあ、“心臓喰らい”。てっきり消えたと思ったが」
「あら?お客さんだわ。埃っぽくてごめんなさいね。紅茶はいるかしら」
「要らないよ!どうせ誰かの生き血だろ?」
「そう?なら角砂糖を入れましょうか。甘くて美味しいわよ」
「要らないって言ってるだろ!?」


窓を蹴破り入ってくるのは、キャスターとそのマスター、マリア
おおよそ並の成人女性を遥かに凌駕した身体能力を発揮する。その理由は……

「貴、様……吸血鬼、か……!」
「ご名答。まあ同胞だな。同業では無いが」

さらりと答える。そう、彼女は吸血鬼。遠く昔に覚醒し、今まで生きてきた存在
とはいえ彼女に人を害するつもりはさらさら無く、寧ろ……

「貴様ガァアア!ォオオオオ!!」
「珍しいわね、貴方がやる気なんて。私も少しは手伝うわ」
「うわぁ二人で突っ込んで来た!?マスター、なんとかしてぇ!」
「やれやれ。お前みたいな奴がいるから、私も生き辛くて困っているというに……」


暗闇の中で四つの影が交錯する。どれもが命を狙わんと躍動しながら。……一人を除いて


「ボクもう工房に帰りたーい!!」


823 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:19:24.58 ID:ls/XFjFIO




「……!…………!」
「よっ。と……中々やるな。いったいどれだけの人間を食らってきた?」
「なんて、今までに食べたパンの数を数える奴もいないか」

心臓喰らいは、的確にマリアを追い詰めていく
明らかに並の死徒を越える膂力に舌打ち、いなして避けていく
マリアの推測通り、その異名が示す殺戮が、彼の力を底上げする

数多の人間を襲い、心臓を喰らい、蠢く死徒。……“心臓喰らい”


 ◆"心臓喰い"  
 心臓を補食することで対象の魔術回路・特性の一部を自身に取り込む異能。
 これにより彼の魔術回路は出力の安定しないピーキーな性能となったが、  
 時に格上の相手すら打ち倒す実力を手に入れた。  

 【戦闘時、質のステータスがランダムに変動する】  
 【倒した相手の心臓を捕食することでランダムでプラス効果を得る】


「ぎゃああ!?コイツメンドくさい!」
「ワガママはダメよ?痛くても我慢してね」
「予防接種かな!?」

ふわふわと浮きながら、時折手に持つ鎌を振り落とすアサシン
キャスターは魔力の弾を放ち、迎撃する事で手一杯。ぐるぐると回る度に、遠心力で転びそうになるのは気のせいか
とにもかくにも、キャスターはアサシンに対して有効打の無い状況が続いていた


「マスター!退こう!?ちょっとここは本当に苦手っていうかボクと相性悪いっていうか!」
「頑張れ」「マスターーー!?!?」
「仕方ないわね、遊びましょう?お人形遊びはお好みかしら」


……とはいえ、マリアにとっても不利なのは代わり無い。そもそもの地力が違うのだ
このままではジリ貧か。そう判断したマリアはキャスターに指示を


(……よし、逃げるぞ。用意はいいな?)
(オッケー!)


瞬間、閃光が迸る。暗闇の住人である心臓喰らいには焼けるような痛みであり
視界が開けた頃には、既に二人は消えていた




824 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:20:51.21 ID:ls/XFjFIO

【本日ここまで。ありがとうございました】

【某45%さんとバーサーカーは似て非なるもの。向こうは悪意で動いている節があるので……】




825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:23:45.19 ID:ijpoTC7G0
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:25:23.41 ID:3rUnkcfF0
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:26:05.90 ID:BvGCs8BqO
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:28:08.26 ID:vJiLXFUg0

仮に1000%がバーサーカーのマスターだったら最後まで付き合うのか途中で裏切るのか気になる
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:26:05.52 ID:plAmLMyJO
830 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/30(月) 21:27:36.91 ID:UANrzCFpO

【本日はお休み。少し練っておきたいのがあるので……】

>>846
【あくまで本人ではない。という注釈はつきますが、所業に眉を潜めど裏切る事は無いかと】

【一番相性が悪いのは3号の人。貴方とは違って自分の意思が全然無いのがダメ】

【一番相性がいいのは主役の人。一貫して主張がブレず、その為に行動する事が出来ているのはいいこと】

【再三ですがあくまで本人では無いですからね!】
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:32:26.11 ID:RabaaJB20
「お前は俺の道具なんだよ!」なんて言い出す奴を裏切らないのか・・・
2号の狼との相性はどんなもんなんだろ
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:45:34.25 ID:Dbd7BLpM0
アレか、主義主張と行動が伴っていれば評価にまず及第点に当たる鯖なんだな。主義と行動の善悪は差し置いて
貴方の場合は、バサカの想像以上に主義が後ろ向きすぎるから及第点から落ちた、みたいな?
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:51:42.18 ID:W6LY4ivC0
鯖鱒の方のアン・ボニーとか近いのかもね
834 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/31(火) 21:44:58.98 ID:WygulTz/O

【本日もお休み。明日には必ずや】

【2号の人とは貴方よりは相性がいいけれど最良には一歩届かない感じ】

835 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:34:31.79 ID:rtaO2k9+O

【今日更新するを嘘にするのはマズいので更新します】

【人はいますか?】

836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:36:06.40 ID:3N5qjFyYo
いますん
837 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:43:28.65 ID:rtaO2k9+O




そこは、まるで牢屋だった
息苦しくて閉塞的。唯一の光は、部屋の中心にある蝋燭だけ

真っ黒の布で覆い尽くされた一室の中で、二人の人間が何かを話している
その内の一人。幼い少女には見覚えがあった。美しく伸びた銀の髪。そして透き通っていて、何よりも強く輝く瞳の持ち主には


(……バーサーカー?)


まるで映画を見ている様な定点視点。貴方の目に写る情景は酷く非現実的で、狂気的
その原因に貴方が気づくまで、そう長くの時間はかからなかった

「ふふふ、貴方ったら可愛いんだから……。ね?私、頑張ったでしょ?」
「毎日毎日毎日毎日、しっかりとお勉強させてるわ。あなたの願った通りに育つわ。きっと」

もう一人の女性は、バーサーカーに似た少女を全く以て見ていない
手元に持つ箱の中。そこだけに意識の、神経の全てを注ぐかの様に覗いている
濁り、淀み、腐り落ちたかの様な瞳。娘である少女とは似ても似つかない、狂った両目


「……ええ!そうよ!私、貴方に相応しい奥さんになれたの。もう、ずっと一緒なんだから!」


母親の無邪気な声。まるで意に返さず、少女は前を見据えている
折れず、枯れず、燃え尽きる事無い意志を輝かせる娘に苛立ちを隠せなくなったのか、母親は憎々しげに睨み付け

「……その目、その目よ。本当に虫酸が走る。気に入らないわ」
「だから私は早く殺せって言ったのよ!こんな気味の悪い怪物、本当に二度と見たくない!」

「ね?貴方もそう思うでしょ?ね?」


確認するかの様に箱の中を此方に向ける
入っていたのは……かつては生きていた、人間の臓器。心臓だった

838 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:45:40.62 ID:rtaO2k9+O



(っ!?)


あまりの酸鼻な光景に吐き気を耐える
胃の中に何もなかった事が幸いして、なんとか堪える事が出来た
そんな状況の渦中にいる少女は、まるで慣れたかの様に顔色一つ変えていない

「本当に薄気味悪いわ。三年半も経つのに、どうして少しも変わらないのかしら」
(さ、三年半……!?)

再三、貴方の顔に驚愕が浮かぶ
この少女は、こんな暗い闇の中。しかも心臓に話しかける女性と……なんと、三年以上も一緒にいたと言うのだから当然だ
自分ならば三年どころか三日も耐えられない。と確信する貴方。しかし、目の前の少女は何て事は無さそうだ

慣れ。と言ってしまえばそれまでだが、彼女はどうしてこの光景の中にあっても……
自分を、自我を失わずにいられるのだろうか?


「あは、あはは!そろそろよ。そろそろ先生の来る時間だわ。説教して貰いましょう」
「本当にいい気味ね。どうして、あの人に好かれたのか理解できないわ」


せせら笑う母親にすら無関心を貫く少女
闇の中に光が差し込む。そこに立っているのは大きな影───





「───暗幕を除けよ。ここはどうにも、息苦しくて仕方がない」




839 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:46:13.38 ID:rtaO2k9+O




「……?貴方、は」
「久しいな。そして、貴様も退けて貰おう。既に王妃の資格は無いと知れ!」


一喝され、表情が強張る女性……少女の母親
窓から光が差してその顔が露になる。濁った瞳すらその美貌を際立たせる程、美しい女だった
彼女は促させる様に、部屋を出ていく。……手に誰かの心臓を持ちながら

男性は少女の手を取りかしずく。さながら王に謁見を果たす忠臣の様に……


「……いい目だ。国を率い、勇猛に戦った、君の父とよく似た光をしているよ」
「これから、君の肩には途轍もなく大きなモノが乗るだろう。それを避ける事は出来ない」
「しかし、ゆめ忘れるな。君の父は国の為に、まさに獅子奮迅の如く戦い抜いた事を」

「そして、君もそうなるべくして産まれたのだという事を」

男性の言葉からは、この少女に対しての信頼がありありと伝わってくる
……いや、それだけじゃない。他の、何かを彼女に重ねている様な……

「だが、忘れないで欲しい。君の生きる道は、君だけのものではない」



「君が触れた、全てが変わり──」
「君が変えた全てのものが──」


(……なんだ、よく聞き取れない……)
(ダメだ、意識が……)



流れに押し潰さてしまうかの様に、景色がどんどん遠くに消えていく

とうとう果てに到達して……消えてしまった


840 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:47:44.10 ID:rtaO2k9+O




「……あれ?」
「今の、夢……だよな。けど……」


背中の痛みで目が覚める
ふと周りを見渡すと、そこで自分が寝転がっていたのが床である事に気がついた
フラッシュバックするかの様に昨夜の出来事を思い出す。バーサーカーに拒絶され、決別を言い渡された事を

「……学校、行かなきゃな」

それでも、貴方のルーチンワークは変わらない
今日もまた一週間が始まる。いつも通りに……




123:イベント起きず
456:生徒会長、召集をかける
789:「千呼が来ていない?」
↓1

841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:48:31.40 ID:xit6Cu/70
ほうほう
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:52:28.08 ID:SSldQVAKO
843 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 21:18:44.57 ID:rtaO2k9+O




「うーっす」「おはよ」


教室に入ると、挨拶を投げ掛けられる。貴方もそれに返事をして、机に鞄を置いた
普段通りの学校。毎度おなじみの教室。いつも通りのクラスメート……ではなかった

「……あれ、千呼は?」
「それが来てないんだよなー。風邪か?」
「もももしかして、千呼ちゃん野良犬に襲われちゃったんじゃ……!」
「落ち着けユキ。そんな話は聞いていないぞ」

御三家、禍門に属するクラスメイトの不在
普段ならば病欠だと切り捨てるであろうが、今は聖杯戦争の真っ只中。嫌な予感が背筋を走る

「……なあ、他に欠席した生徒はいるか?」
「調べれば簡単にわかるが。それがどうかしたのか?」
「いや、別に……」


ゾクゾクとした悪寒を抑え、平静を装う貴方
新聞部三人娘の返答は……




123:アキラとアーディー
456:アーディーのみ
789:いないよ?
↓1
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:19:31.15 ID:492Z8yks0
えい
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:21:46.70 ID:xit6Cu/70
アキラは何か知らないかな
846 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 21:51:28.15 ID:rtaO2k9+O

5:アーディーだけ




「これが今日の欠席者の名簿だ。庶務」
「恐るべしカナ……全生徒の健康状態を管理しているとは……」
「まさか!?カナはこの学校を裏で牛耳る影の皇帝ダークプロフェッサー……」
「なら真っ先に汝を消してやろうか?」
「カナちゃん顔が怖いヨ!?」

カナのスマホに映し出される名簿を目で追う。その中にはアーディーの名前のみがあった
少しだけ、安堵の表情が浮かぶ。禍門の姉妹を狙うと言っていたアーディーがいないという事は、アキラはまだ無事という事だから
……千呼が無事だという保証は何もないが

「いや、まあ流石に冗談だが。しかし汝が欠席者の心配もするとはな」
「え、いや、俺は……」
「庶務くんってば優しいんだね!皆の事を大切に思ってるもん」
「本当にお人好しだよなー。何でそんな事してんだ?金貰えんのか?」


(そうだ。俺、何で心配してるんだ?)
(バーサーカーのいない今、アーディーを止める事なんて出来ないのに)


内心で驚愕する貴方。それを知ってか知らずかはしゃぐ三人
今日は何事もなく、一日が過ぎていく



22:00から自由安価
クラスメイト(新重、新聞部トリオ)
生徒会(潮、林道、アキラ)
↓1〜3

847 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:53:10.42 ID:0e7xPoZKO
ここでアーディーに狙われる事をアキラに伝えるかどうか…
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:02:59.76 ID:3N5qjFyYo
新聞部
聖杯戦争のことは隠しながら、とりあえずなんでもいいので事件とかの情報がほしいと必死に
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:06:05.33 ID:pP4GyQ7a0
新重から千呼のことについてそれとなく聞き出してみたい
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:08:41.29 ID:0e7xPoZKO
アキラに普通に心配する感じで千呼の様子を尋ねる
851 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:27:57.35 ID:rtaO2k9+O





「……なあ。何か事件とか起きてないか?」
「あ?どうしたよ、急に」
「頼む!情報が欲しいんだ。この通り!」

手を合わせて頼み込む貴方に、新聞部の三人はやや困惑の色を見せる
貴方も貴方で必死過ぎたかと反省する。でも、動かなければならないと確信もしていた
それが何故なのか、自分でもわからないまま……

「まあそこまで言うんなら……」
「フム、どうやら、ようやく我が情報網をフル活動する時が来たか?」
「わ、私も頑張ってきたよ!」

その要請を受けて張り切り出す。その成果は……



1:ダメだったよ……
234:アーディーと千呼の会話
567:野良犬騒動の真相に少しだけ
89:ようやく出てくるアーチャーの情報
↓1

852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:28:54.86 ID:0e7xPoZKO
a
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:35:52.81 ID:3N5qjFyYo
連続で判定悪かったからか判定表がマシになってるな
良かった…
854 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:54:20.94 ID:rtaO2k9+O


6:野良犬騒動の真相が少しだけ



「……マキの字!ビンゴだ!」
「どうした?何か見つかったか?」
「野良犬騒動の目撃情報だが……」

三人が輪になり議論する。ああでもない、こうでもない。情報を出し合い話し合う
そして結論が出たのか、興奮気味にカナが前に出る。その顔は少し青ざめていた

「……どうも、件の野良犬は人間を優先して襲撃しているらしい」
「その証拠に、散歩中の近くのペットを無視して飼い主の方を攻撃したという情報がある」
「え、ワンちゃんなら犬の方を襲うんじゃないのかな?」
「だとしたら、この野良犬には知性があるって事か?それとも人間を襲う理由があるか……」

ユキ、マキの発言に同調する様に頷くカナ。そして手元に出すのは新たな資料

「その理由なら、恐らくはわかるやもしれん」
「この写真を見て貰いたいのだが……」
「え?これ……私達の制服?ちらっとしか見えてないけど……」
「それに、この形は女子の制服じゃないか?」
「どうも我が坂松高校の生徒の目撃情報が多発している。関連があるかまではわからぬが……」


(……大丈夫、だよな。きっと)

不安な気持ちを抑え、礼を言う。いつも通りの日常に、苦い色が染み込んでいた




855 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:54:50.36 ID:rtaO2k9+O

【本日はここまで。ありがとうございました】


856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:55:25.86 ID:0e7xPoZKO
おつ
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:58:27.33 ID:YVCo+LdW0
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:59:14.09 ID:gYGEkOuJO
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 23:02:21.00 ID:pP4GyQ7a0
乙です
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 07:44:56.06 ID:PRkpJmFw0
虐殺祭りクルー?
861 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 21:35:49.58 ID:3aIsBTpeO

【ちょっとだけ再開】

【大丈夫ですか?】

862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:38:09.93 ID:YFzWONPk0
おう
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:43:18.91 ID:YnC8lRgJO
864 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 21:43:27.42 ID:3aIsBTpeO



「あ、庶務くん。今帰り?」
「新重こそ」

今朝の情報が頭をグルグルと回り、授業も頭に入らない
学校も終わり帰宅する生徒もちらほらと。その中には貴方も入っている
そんな帰り際に新重に話しかけられる。どこか嬉しそうに話しかけてきた

「ねえねえ、また一緒に帰ろうよ。いいクレープ屋さん見つけたんだ」
「いや、今日はちょっと……」
「あれ?もしかして用事あった?ごめんね」
「こっちこそ……そうだ、千呼の事、何か聞いているか?」
「千呼ちゃん?うーん、聞いてないかな」

どうしてそんな事を。と言いたげな新重。貴女はその答えに更に上層を掻き立てられる

(大丈夫、だよな……)

「ねえ。もしかして野良犬の事?」
「あ、ああ。うん」
「今どのくらい情報があるの?よければ教えて欲しいかな」
「ほら、私達って生徒会だしさ。知っといて損は無いかなーなんて」



1:持ってる情報を全て教える
2:ぼかして教える
3:その他(あれば再度安価)
21:50から↓1

865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:50:20.85 ID:RXJ5L/BHO
2
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:51:08.35 ID:YFzWONPk0
1

マスターだとしてもさして損はないだろうし、解決に動いてくれるかも
867 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 22:24:47.55 ID:3aIsBTpeO

2:ぼかして教える



「あ、ああ……それが、あんまり……」
「ふーん。じゃあまだわかってないんだ」


……実の所、貴女の中にはある程度の情報が手元にあった
それを新重に教えなかった理由は……

(……この学校の、女子生徒……)

その情報が、新重を信用する事を躊躇わせた
無論、この学校に在籍している女子生徒は新重だけじゃない。
そもそも、新聞部の三人だって該当するのだ。彼女のみを弾く理由にはなり得ない

……それでも。貴方は新重を聖杯戦争に近づけさせたくはなかったのだ


「悪い。力になれなくて」
「ううんこっちこそ。庶務くん、頑張ってね」
「野良犬探しをか……?」


手を振って廊下を走り去っていく新重。その背中を横目に、貴方も学校の中を進む。目指すのは一階、一年生の教室だ

アキラには連絡網で伝えてある。貴方は足早に進んでいった

868 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 22:25:19.06 ID:3aIsBTpeO

【ごめんなさい。予想以上に時間が掛かってしまった為本日はここまで】


869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:27:03.21 ID:RXJ5L/BHO
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:27:54.93 ID:YFzWONPk0
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:30:47.05 ID:MdRc/86Co

女子生徒誰だろう?(今更学生に新キャラ出てこないだろうし誰かだろうけど)
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:32:35.97 ID:JE3EHr9QO
873 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 19:09:35.14 ID:+q06PHziO

【今日はちょっと早めに更新する予定】

【そのついでに、幾つか安価を投げときます】


【同学年のアーディーとアキラの仲は?】
123:あんまり良くない
456:顔見知り程度
789:良好
↓1

【アキラは貴方の事をどう思っているか】
1ほど普通、9にいくほど好感度が高い
↓2

874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:10:42.75 ID:L1oVxzLHo
了解です
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:26:27.39 ID:huq6lV6kO
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:30:39.11 ID:L1oVxzLHo
最高値は草
主人公の性格上ひねくれもの以外は好かれそうだよね
877 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 19:32:26.65 ID:+q06PHziO

5:顔見知り

9:かなり強い好意


【なんか聖杯戦争中に一人だけギャルゲーやってる奴がいるぞ()】

【とりあえず方向性は決まりました。それではまた後程……】



878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:42:17.49 ID:L1oVxzLHo
そもそも身近で聖杯戦争に関わってそうな人物が女子ばかりだからどうしてもギャルゲー感ある
好感度高いのは協力とかの判定簡単になりそうだし単純に嬉しいけど
879 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:22:10.37 ID:+q06PHziO

【はーいそれじゃゆるゆる更新します】

【人はいますか?】


880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:24:16.39 ID:rVjnGk23O
ファイト✊
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:27:55.11 ID:O5ydOi3gO
882 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:28:04.47 ID:+q06PHziO




「アキラ!待たせてごめん」
「……あ、せ、先輩。な、何か用、デス?」


一年生の空き教室に入る貴方。そこには言った通りにアキラが待っていた
貴方が入ってきた事を確認すると、弄っていたスマホをポケットにしまう
別にいいのに。と笑うが、結局また出す事はしなかった

「あの、話したい事、って……」
「そうだ。千呼の事なんだけど、大丈夫か?」
「普段から凄く元気だからさ、何かあったのか心配になってさ」
「え……あ、そう、デスか。お姉ちゃんの事は、大丈夫……デス」

自分の姉の名前を出された途端、どこかしょげた様に顔を反らす
その反応を見逃せる程、貴方はぼうっとしてはいない。すぐにアキラへ話しかけた

「えっと……アキラ、もしかして千呼と何かあったのか?なんか暗いぞ」
「別に、そんな事……暗いの、いつもデスから」
「でも普段はそんな風じゃないぞ。何かあったなら相談くらいには乗るけど」
「本当に、大丈夫なんで……いいんで」

そっけなく返される。どこか不貞腐れた様に見えたのは気のせいか

「……わかった。何かあったら相談してくれよ」
「俺にもさ、何かやれる事はあるかもしれないから」
「……了解、デス。それじゃ、また」




「……お姉ちゃん、ばっかり。いいなあ」「…………?」



883 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:28:43.12 ID:+q06PHziO


【早速他陣営行動】

【今回もまたドンパチしてもらいますが例によって例外あり】


1:ライダー
2:ランサー
3:セイバー
4:アサシン
5:バーサーカー(どちらかは再度安価)
6:キャスター
789:アーチャー
↓1、2
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:29:13.00 ID:cv6dB+iV0
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:29:41.24 ID:uxpbCrsSo
そろそろアーチャーがみたい
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:26.74 ID:O5ydOi3gO
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:27.14 ID:cv6dB+iV0
ふり直し
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:54.34 ID:O5ydOi3gO
4.4.4
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:31:03.69 ID:cv6dB+iV0
怒涛のアサシン推し
890 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 21:51:51.06 ID:+q06PHziO




「では、今日の定例会議を始める……」
「……が、千呼。お前は今日学校もいかずに何をしていた?」

……ここは禍門邸。坂松の御三家でも有数の土地を所有する管理者
ここまでの地脈を押さえているのは、ひとえに現当主の腕。そして、みとりの経済戦略の賜物だろう
そんな中、禍門憂午は青筋を立てて娘を睨む。睨まれた方の娘……千呼は、けろっと答えた

「ごめーんパパ!機材の調整とか今度の企画何しよっかなって考えてたら忘れちゃった!」
「忘れちゃったで済むか!このバカモンが!」
「うえーごめんなさい!」


「そこまでにしときなさい憂午。あんただって締め切り誤魔化してんじゃない」
「な、姉貴、なんでその事を……」
「ここら辺の企業で私の力の及ばない所は無いわ。娘を叱る前に、自分の身を正しなさい」
「そーだそーだ!パパは私の事怒れないよ!」
「調子に乗るんじゃない!姉貴も、千呼を甘やかさないでくれ!」
「甘やかしてないわよ。単にあんたを苛めているだけだもの」「なお悪い!」

みとりと千呼の茶々に、苦い顔を浮かべる憂午
会議とは名ばかり。実のところ、家族の交流の為にと現当主が考案したものなのだから
この場にいる人間は、大小差はあれど笑顔を浮かべていた。二人を除いて


「……あの、アーチャーが、何か言いたいそう、デス」

「あーじゃあ言わせてもらうわ」
「お前らさぁ〜本気で戦争勝ちたいワケ!?」


891 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 21:59:19.02 ID:+q06PHziO



大声に怯えたアキラはきゅうっと縮こまる
声の主は、天井に付かんとする身体を体育座りでなんとか納めている、極めて大きな巨人
サーヴァント・アーチャー。禍門の召喚した英霊にして、最強の防衛システム
彼は今、怒れる態度をギリギリ押し込めつつ最大限の疑問を叩きつける。やる気あんのか?と

「失礼な事を言わないで頂戴。我々は今大切な話をしているの」
「ドコガ!?俺にはふざけてる様にしか見えませんでしたケドぉ!?」
「その面でその態度の方がふざけてるわよ」

みとりのにべもない態度。それに若干イラつきながらも、アーチャーは反論を投げつける

「じゃあ言わせてもらいますぅー!さっきからピーチクパーチクお喋りして何の役になるんですかねぇー?」
「もー!役に立つ立たないじゃないの!やりたいからやるの!アーチャー!」
「ウワァー!抱きつくなァー!アイツを思い出すゥー!そしてそこから離れろウワァー!」


千呼はアーチャーの足元に抱きつく、それを振り払う事は物理的に不可能なので甘んじている
頭を抱える憂午に、にやにやと笑うみとり。更に活気の増す会議を、アキラはどこか寂しげに見ていた

アーチャーのマスターである自分は、ここにいてもいいのか。と

892 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 22:07:20.48 ID:+q06PHziO




厳格な父。聡明な伯母。……明るく人気者の姉
アキラは家族の中では浮いた存在だった。地味で、根暗で、陰気な自分を自覚しているから
アキラを邪険にする者はいない。けれど、自分の居場所が無いと感じる事はいつもの事だった

今日だってそうだった。同じ委員会に入ってる先輩にすら、姉の方を優先したと感じていた
姉は、先輩のクラスメイトだから。彼女も理由は頭で理解できていたのだが……それでも

ずっと追いかけていた男性は、そもそも自分を見ていなかったという事が、より惨めな気分を引き立てていた



「……待て、敵だ。あれは……」
「アサシン!?どうしよう。マリアさん達まだ帰ってきていないよ!」
「そういう時こそ俺の出番じゃあーん?吹っ飛ばして来てやるから見とけよオラァ!」

霊体化し、敷地内へと移動するアーチャー。通路は通れないので窓から直接飛び降りた
アキラもその後を追い、外へ出ようとして…… 


「アキラ、どこに行くつもりだ!?奴等は危険だ。ここにいなさい!」
「けど、私は、マスター……」
「アサシン相手に身を晒すのは自殺行為だと前に言っただろう!マリアさんが来るまで待つんだ。いいな!」
「…………はい」

「わあわあ!戦闘だね!?見に行こうよ、みとりさん!」
「そうね。この映像を他の陣営に叩きつければ今後に有利になるかもしれないもの」


「………………」


893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:16:01.84 ID:cv6dB+iV0
あれ?
これやっぱ生徒会に学校の全マスターいるのでは
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:23:32.23 ID:L1oVxzLHo
好感度予想外に高いせいで話の主軸がそこになりつつある
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:39:12.20 ID:cv6dB+iV0
ヒロインレースに一気に躍り出たな
アーディー、新重、アキラ、一体誰がゴールできるかな
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:03:41.71 ID:8WEJ9Bna0
戦略的にはめちゃくちゃ正しいのが辛いところ(マスター直で出るな)
897 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 23:04:25.06 ID:+q06PHziO





「グゥウ……アァアァァ……!」
「もう。お腹が空いたからって吠えないの」
「あーあ、宝具を使えれば楽なのだけれど。それは嫌なのよね」

アサシンに連れられながら、心臓喰らいは禍門邸へと足を進める
最早、彼にあるのは生存本能と食欲。そして他の語れない何かしら
兎に角全てを満たす為。アサシン陣営は禍門を強襲しようとしていた


「……待ちな!そこのキモい肉塊とステキなお嬢さん!」
「そこから先は……このアーーチャーーが行かせない……ぜッ!!!」


言うが早いか、アサシン達の目の前に投石がブチ込まれ、着弾した箇所からは炎が燃える
炎の明かりに巨体が映える。そこに立つのは、鋼鉄の巨人


「まあ、あれは何?見ればわかるわ。あの血はさぞかしマズいって」
「そんなモン食ってから判断しろヤぁーー!」

鉄の腕を振り回し、アサシンを迎撃せんと殴りかかる。それを軽々と避け、鎌を突き立てんとして……



「……止めましょう。こいつは好みじゃないわ」
「さようなら。ロボットさん、出来れば二度と会いたくはないけれど」
「ふざけるなァー!オァアーーッ!!」

逃げようとするアサシンに向けてもう一度岩を放り投げる
それを縫うように避けると、心臓喰らいを連れて闇の中へと消えていった……



898 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 23:08:36.77 ID:+q06PHziO

【本日はここまで。ありがとうございました……】

899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:09:06.18 ID:48PNmUhU0
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:13:54.62 ID:lv0319Y8O
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:15:02.85 ID:am1Q3Aamo
乙です
アサシンのマスターは何があっても先は長くなさそうだなあ…
本編終了後に色々設定開示でわかるタイプっぽい
902 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:01:19.23 ID:tGsVRfb3O
undefined
903 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:03:30.35 ID:tGsVRfb3O

【どうやらAA貼ると強制的にアウトなもよう】

【更新します。人はいますか?】


904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:12:31.19 ID:h1CFSaNbO
おる
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:13:39.05 ID:cFhNf9cdo
おっと出遅れた
906 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:14:42.15 ID:tGsVRfb3O





「──正気ですか、王女よ!」
「何故、今になって戦争を止めるのです。この戦争がどれほど国にとって利益をもたらすか、考え及ばなかった訳ではあるまい!」

「臆病風にでも吹かれたのか!彼の王ならば、必ずや征服するまで戦ったであろうに!」
「我々は、貴女の父親に顔向け出来ない……!」


(……また、か)


大声を挙げて、誰かを批難する老人達。程近い位置にいる貴方には目もくれない
誰かの記憶を覗いている。貴方はただの観客、エキストラにすら及ばない部外者だ
故に、貴方が何をしても気づかれる事はない。それが例え、紛糾の場だとしても……

数多くの老人に囲まれ、批難される女性。その姿は、昨晩見た時よりも遥かに成長していた
そして、その目に湛える光りも、また強く

「何をどう言われようと、私は意思をねじ曲げるつもりは無い。直ちに戦争は終わらせろ」
「そして、彼等にこう伝えろ。“我々は寛大なる処置によって、譲歩しよう”と」

「ふざけるな!それは奴等の信仰を受け入れろと言っているに等しい!」
「そもそも、その様な事をすれば我が国の戦果が減ってしまう!国が衰退するぞ!」
「何故、我が国があの様な異端宗教なんぞに屈せねばならない……!」



「…………下らない。その様な事で無駄にして」
「古臭く、カビの生えた信仰等、さっさと捨てておけばいいものを」

見下す様に吐き捨てる。そこで、一度視界が途切れた



907 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:17:06.29 ID:tGsVRfb3O



……どこかの港でバーサーカーが話している風がとても寒い。その中で彼女は事も無げな顔を浮かべていた
隣にいるのは誰だろうか?わかるのは、その男性と彼女はとても親しいという事だけ
先程とはうって変わって、楽しげに話す二人。その表情はとてと嬉しそうで


「■■■!聞いたよ。条約を締結すると」
「ええ、こうする他はありませんわ。カール、何か言いたい事があって?」
「まさか。君に文句なんて言わないさ。僕も君の事は理解しているつもりだからね」


「もう、カールったら……」
「あはは……」


(……なんか、面白くないぞ)

仲睦まじく笑顔で話す、カールという名の青年とバーサーカー
貴方には見せない表情にモヤモヤした感情を覚えながら、彼等の話を見守る事にした



「……君に初めて会った時、僕が言った事を覚えているかい」
「覚えてますとも。『君の父の仇は必ずとる』子供心に、感動しました」
「はは、恥ずかしいな……けど、僕はそれを果たせそうなんだ」

バーサーカーの手を取る。青年の顔は興奮気味に紅潮し、決意を秘めていた

「僕は必ず、使命を果たす!それが終えた時には、僕と……!」
「それ以上はいけませんわ。カール」


908 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:18:30.89 ID:tGsVRfb3O




「……どうして」

「私は……貴方の希望は奪いません。しかし、与える事も無いでしょう」
「ですが、もし私が結ばれるならば貴方以外の何者とも結ばれない事を誓います」
「そして、誰とも結ばれないならば……貴方に、この国を託します。国の安寧の為に」
「これ以上の約束は出来ません。それが例え、貴方が相手だとしても」


「……僕は、君と共に歩みたい。君のいないこの国にいたくはない!」
「それは違いますわ!私と結ばれる事。それは貴方の最も崇高な使命ではありません」
「………………」


どうやら、青年の告白はバーサーカーにフラれてしまった様だ。唇を噛み、泣き出しそうな顔を浮かべている
しかし、どうもバーサーカーも彼に好意が無いようには見えなかった。寧ろバーサーカーの方が彼に……


「……わかった。それじゃあ」
「ええ。ご武運を」


立ち去る青年。それを目で追うバーサーカー
その顔は、やはり青年に対しての情をありありと映していて……





909 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:18:56.75 ID:tGsVRfb3O




「……また、か」


覗き見た記憶。それは明らかにバーサーカーのもので
彼女と決別したあの日以来、一度も姿を表さない。今、何をしているかも不透明
聖杯戦争に勝ち抜くと言っていた。令呪もまだ腕にある。しかし、これで呼び出そうとは思えなかった


とにもかくにも、今日も学校に向かわねばならない。貴方は準備を……

「……?誰だ?」

する前に、チャイムが鳴る。朝も早くから、来訪者が来るとは。貴方は仕度を一時止め、玄関へと向かっていった



123:生徒会長
456:アキラ
789:???
↓1
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:20:34.52 ID:h1CFSaNbO
911 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:31:09.24 ID:tGsVRfb3O

2:生徒会長




「……貴様、私を無視とはいい了見だな?」
「あ、おはよっす」


玄関を開けるとビキビキと青筋を立てた会長が
その顔は笑顔を取り繕っているが、どう見てもキレている。正直怖い


「あの、なんすか?こんな朝っぱらから」
「なんすかだと?このマヌケ!そんなのもわからないのか!?貴様の脳には何が入っているんだ。腐った豆か!?脳味噌すら出来損ないとは本当に哀れな奴だな!死ね!」
「本当になんなんすか……」


朝からこの罵倒は頭に響く。流石の貴方もげんなりとした表情に

「あの、俺に何か用っすか?こんな早くから」
「なんだこの役立たずが。そんなもの……」



123:特にはない
456:最近だらしねぇなお前!
789:野良犬騒動について
↓1
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:32:13.84 ID:h1CFSaNbO
うーん、古臭い宗教なのか
真名わかったと思ったがその表現が引っ掛かるな
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:36:42.81 ID:s4pa00st0
カール…カール大帝?……や、まさかな
914 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:54:47.33 ID:tGsVRfb3O

【貴方のバーサーカーの真名はこの人かな?と思ったら言っても大丈夫】
【真名解析も募集スレの醍醐味だと思ってますので。楽しんでくれるのが一番です】

4:たるんでるぞ!シャッキリしろ!



「貴様……最近の態度はどういう事だ?」
「普段にも増して腑抜けている。そんなクラゲの様な表情を浮かべられると迷惑だと理解が出来ないのか?」
「……そうっすか?俺、そんな顔してました?」
「当たり前だゴミめ。自分のマヌケ面を見たくないという気持ちは痛い程わかるが、洗顔の時くらいには鏡を見ろ。無能」

呆然とした様に顔を撫でる。自分がそんな顔をしていたとは思わなかったかの様に
潮は呆れた様にため息をつくと腕時計を確認する。その手に包帯は巻かれていない

「……そういや、会長腕の怪我治ったんすね」
「当たり前だ馬鹿者が。何日経ったと思っている?当然治るだろうがボンクラ」
「そもそも、貴様が電話を……!」「ああもう遅刻する!急ぎますよ!」


また説教が始まってしまっては敵わない。貴方は荷物を手早くまとめると、すぐに外へと走っていった

915 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:55:24.23 ID:tGsVRfb3O




「ふー間に合った間に合った」
「全員いるみたいだな。よかった……」


周りを確認すると、クラスメイトに欠員は見当たらなかった
その事実に安堵する。自分でも自覚の無いままに



20:05から自由安価
選択メンバーは以下の通り
クラスメイト(新重、新聞部トリオ、千呼)
生徒会(潮、林道、アキラ)
↓1〜3
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:11:12.40 ID:h1CFSaNbO
んじゃ多分クリスティーナ(スウェーデン女王)
北方の獅子王グスタフ・アドルフの娘でデカルトを国に呼んで死なせちゃったから、多分その縁で召喚されたとかかなあと
あと母親のマリア・エレオノーラに昔監禁されてるし

で、安価どうしよう
禍門組に警戒するよう伝える?
安価下
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:14:25.24 ID:cFhNf9cdo
アキラ
巻き込みたくないという感情ありそうだし、聖杯のことには触れずに野良犬の件という体で相談しよう、一応生徒会同士だし
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:15:05.87 ID:dvEtw7vh0
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:15:58.27 ID:h1CFSaNbO
新聞部トリオ
情報くれ
920 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:16:23.75 ID:tGsVRfb3O

【んー、自由安価は難しいですかね……】

【では今回は安価で決めましょう。どう反応するかも安価でやりましょう】


選択メンバーは>>915から
↓1、2
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:17:06.74 ID:dvEtw7vh0
千呼
922 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:18:00.85 ID:tGsVRfb3O

【ありゃ、来てた……】

【安価ここまで。描いてきます】
923 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:25:04.30 ID:tGsVRfb3O




「ようマキ。いつもので」
「あいよ庶務、採れたてのがあるぜ」

馴染みのバーの常連が如く、貴方は新聞部に情報を頼む
マキもマキでノリノリだ。いそいそと手帳を取り出し、パラパラと捲っていく


「……ああは言っているが、本当にあるのか?」
「わからないよぉ……」



12:無いゾ
345:坂松市の噂話(弱い)
678:坂松市の噂話(しっかり)
9:どんどん真相に迫っていく
↓1
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:27:12.29 ID:h1CFSaNbO
おれよ
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:39:08.39 ID:dvEtw7vh0
やっと物語に深く入り込むルートが見えたな
926 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:50:29.20 ID:tGsVRfb3O

9:有能新聞部




「おーそうそう、野良犬の写真撮ってきたぜ」
「「「721!?!?!?」」」


朝っぱらから絶叫するユキ、カナ、貴方。その叫び声はクラスを震わせて視線を集める
誤魔化しつつ、なんとか撒くと、マキは手元のメモから一枚の写真を取り出した


「ほいよ。キモい見た目だろ?」
「む、これは……なんとも奇特な」
「これ本当に犬なの……?なんか怖い」

そこに映っていたのは複数の怪物。まるで肉が獣の姿を取り繕っている様な不気味な姿
こんなものが街中にうろついているとは考えたく無い。貴方の体に怖気が走る


「ところでマキの字よ。肝心の汝は何故襲われなかったのか?」
「んあ?そんなモンダッシュで逃げたに決まってんだろ!B!B!B!」
「ああ……マキちゃん、陸上選手だったもんね」

「そんでよー、聞き込みとかしてみたんだけどやっぱウチの学校の生徒をよく見かけんだと」
「でだ!今度目撃者のクレープ屋のねーちゃんに生徒名簿を持っていこうと思うんだよ!」
「そっか!その人に聞けば、誰が近くにいたのかわかるよ!」
「だが危険ではないか?自然的なものにせよ、人為的なものにせよ、怪物紛いの獣と相対する可能性があるぞ?」


「そーなんだよなー……なあ庶務、ボディーガードやってくんね?」
「え、俺?」

「なんだよーいいだろいいだろー!どうせ暇だろ?犬好きそうな顔してるからいいだろ!」
「無茶苦茶な……」

マキの無秩序な要望に、苦い顔をする貴方
しかしこの三人を放置するのも心苦しい。万一何かあれば、それこそ心が折れるだろう



【ボディーガード、受けますか?】
↓1〜3まで多数決

927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:52:26.30 ID:h1CFSaNbO
ええやん
受けちゃる
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:53:27.96 ID:Rhm8Ss91o
受ける
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:53:51.32 ID:dvEtw7vh0
受ける
930 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:05:29.75 ID:tGsVRfb3O




「あーもうわかった。受けるよ」

……自身の労力と彼女達の危険を天秤にかける
勝ったのは、三人の身を守る方だった

「よっしゃ!それでこそ生徒会役員!」
「無理はするなよ庶務。汝の身に何かあれば、それこそ我々の活動に支障が出る」
「大丈夫だよ。もし、三人に何かあったら俺が不安だからさ」
「ごめんね……庶務君、ありがとう」

礼を言われる事はしてない。と頭を下げるユキへ笑顔を向ける
それでも、まだ不安げな表情を浮かべるユキに優しく話しかける


「いいって……俺が、やりたいだけだから」


その言葉に嘘はない。純然たる自分の為の行動だと慰めた
……自分でも不思議だが、どうしてなのかは理解出来なかったが


「んじゃ決行は今日の夜な!待ち合わせは駅前で!遅れんなよオメーら!」
「そういう汝が遅れるフラグだぞそれは……」




【ちなみにこの騒動、どれだけ広まってる?】
123:ちっとも
456:教室全部
789:校内全部
↓1
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:05:57.45 ID:dvEtw7vh0
ほい
932 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:27:59.97 ID:tGsVRfb3O





「お姉、ちゃん」
「ん?どーしたの?アキラちゃん」

「私、もう……マスター、辞めたい……デス」
「……どうして?アキラちゃん、アーチャーと何かあった?」
「私でいいなら相談に乗るよ?何でもいいから言って言って!」

放課後、千呼とアキラは二人きりで話し合う
姉妹なのだから家で話そうよ。と言った千呼を制止してここで話したいと持ちかけたアキラ
その態度に何か察したのか……千呼はその提案を受け、話す事にしたのだった

明るい千呼に対して、アキラの表情は暗い
私でよければ相談に乗る。……先輩と姉。二人の言う言葉が重なって見えて
被害妄想である。と断ずる事が出来るからこそ自分の性格が更に嫌いになっていった

「……あ、ここにいたのか。アキラ」
「庶務君!やっほー!」
「っと、千呼も一緒か?昨日は心配したぞ、大丈夫か?」

その先輩……貴方が二人を見つけたのか、教室に入ってきた
最初は自分の名前を挙げた事に内心喜ぶが、姉と親しげに話す姿を見て、更に自己嫌悪に拍車がかかる
そんな空気を察したのかそうでないのか。そうそうと貴方が話を変える


「今夜、新聞部の連中と一緒に野良犬の捜査する事になったんだ」
「何事も無いとは思うけど……もし、何も見つからなかったら気を付けてくれよな」
「うん!ね、アキラちゃん」「あ、は、ハイ」

「せ、先輩、その、いいんデスか?無理、してないデス、よね……?」
「ん?大丈夫だって。平気平気」

「あ、あの!……頑張って、ください」
「応援……して、ますから」
「了解!もし何かあったら……その時は、アキラが生徒会を守ってくれよ」
「ひっ!は、ハイ!頑張ります、デス!」
「それだと庶務君死んじゃうよー」


少しだけの会話を交わし、貴方は帰路につく
それはどこかざわついていて、今夜は何かあるかもしれない。そんな期待に胸を踊らせていた


933 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:29:08.48 ID:tGsVRfb3O









【全てのフラグが満たされた為、夜行動が確定しました】

【という訳で書き貯めたいので本日はここまで、お疲れさまでした】


934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:30:20.20 ID:h1CFSaNbO

あれ、不味いか?
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:40:27.49 ID:Rhm8Ss91o
乙おつ
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:44:37.79 ID:yUAYvr5XO
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:44:59.59 ID:cjK1D2c20
938 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/05(日) 21:36:19.55 ID:ovh0Fb+4O

【本日はお休み。申し訳ありません……】


939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:05:25.40 ID:5eddTysw0
了解ー
940 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/06(月) 22:27:00.68 ID:N0FhkIeEO

【本日お休み。しばらくは書き留めやデータ作成にあてちゃうかも……すみません】


941 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/07(火) 22:42:50.02 ID:Ca2XknJWO

【本日もお休み……なるべく土日には戻ってきます……】

942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 01:03:01.24 ID:kIwlB3o1O
ウィ
943 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/08(水) 22:21:54.08 ID:0nFcSlPEO

【本日もお休み。書き貯めはしてるのでお許しください……】

944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 00:00:20.23 ID:8gSdO2w20
了解。多分週末かな、と見てる
945 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/09(木) 22:51:03.61 ID:n24xVXUMO

【本日も……お休み……】

946 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/10(金) 23:32:10.09 ID:j79L2LkNO

【本日はお休み】

【ですが鯖は終わったので明日からは更新したいと思います】

947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 10:10:02.01 ID:CfBnFwGZo
仮面ライダーのAAのやつですよね(わかる)

私は使いたいキャラのAAがないのでAA作成勉強中です
間に合わなかったとき用の候補もいるけれど
948 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 22:44:24.13 ID:Hrbc0bIHO

【今日は描写だけ】



949 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 22:45:01.75 ID:Hrbc0bIHO




「よっ、ユキ、カナ」
「庶務君!こんばんは!」
「やはり最後はマキか……嫌な予感がする……」


「おーっす!お待たせー!」
「「うわぁ何だその物騒なモノは!?!?」」

夜の駅前、新聞部の二人と貴方は時間ぴったりに落ち合う。最後のメンバーを待ちながら
結局、約束の十分後に到着したマキ。その手に握っている長物に三人とも驚愕する

「何って……木刀だよ木刀!野良犬退治用の!」
「野犬とはいえ、動物を殴るのは動物虐待法に引っ掛からないか……?」
「他にも色々あるぜ!踏むとシビレる罠とか、麻酔玉とか!」
「罠は先に仕掛けないと意味がないし麻酔を動物に使うのも虐待だろうが!」「うわぁあ!」

マキの持ってきたものをポイポイとゴミ箱に放り込んでいく
結局、手元に残ったのは木刀だけだった

「せっかくだし木刀は持っていこうよ!護身用にはなるし!」
「そうだな……いざって時には使わせて貰うよ」
「おーし、電車はそろそろだな?遅くなる前にケリつけて帰ろうぜ!」
「お前が言うなァアア!」


950 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 23:03:42.73 ID:Hrbc0bIHO




夜をそぞろ歩く四人衆。ぽつぽつと談義をしながら、目的地へと進んでいく

「ところで、そのクレープ屋ってどうやって見つけたんだ?」
「えっと、まずは野良犬の目撃情報や被害情報を集めてまとめて……」
「それで集中していた付近に聞き込みしてみたんだよー」

まるで警察だな、とユキに笑いかける。それと同時に下手な事はしないと心に誓う貴方だった
そんな心配も露知らず、夜の坂松市をゆっくり歩いていく一行。……望んでいたモノは、唐突に現れた

「しっかし暇だなー、こんな事なら明日にでもしときゃ良かったぜ」
「そうだマキの字。汝が件の野良犬を見たのはどの辺りかね?」
「ああ、だいたいこの辺りかな?もしかしたら探せばいたりしてな!」

「どんな特徴があるのカナ?」
「なんか変な唸り声あげてたから、それを目安にするか!」
「■■■■…………」
「そうそう、例えばこんな感じ……」


三人の顔がひきつるのと、獣が飛び掛かってくるのは同時だった
牙を向けて、貴方に噛みつかんとする。直ぐ様マキから木刀をひったくり、応戦する
幸いにも獣は貴方を狙っている様で。三人に襲う気配は感じられなかった


「「「うわああああ出たああああ!!」」」
「皆逃げろ!ここは俺が!」
「それ死んじゃうフラグだヨ!?」
「言ってる場合か!?」


三人を庇い、前に出る貴方。ちゃんと逃げ出した事を確認すると、獣を前に木刀を向ける
敵対を察して牙を向く獣。貴方は剣を構え、獣に立ち向かっていった


 
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 23:05:31.90 ID:hQHjMnsPO
まさか人が犬に勝つつもりか…?
952 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 23:21:16.26 ID:Hrbc0bIHO




「はあっ!」

貴方が上段から木刀を振り落とす。獣はひょいと避けると、貴方に噛みつきかかってくる
からがら避けて距離をとる。獣は逃さぬかの様に、此方を睨み付けていた

「■■■■……!」
「くそ、しつこい……!」

人気が無い事が幸いしてか、貴方と獣の方へは誰も来ない
とはいえ、相手は獣。筋力はおろか、持久力も向こうに分がある
このままでは嬲り殺されるだけ。貴方にそれを打開できる地力は無かった


(……バーサーカーがいれば)


なら、バーサーカーは?英霊である彼女なら、この様な獣は容易い相手だ

ふと、手元に残る令呪を見やる。未だに貴方の元にある、バーサーカーとの契約の証を
令呪があるという事は、彼女は、まだ自分との契約を完全に断ち切ってはいない
サーヴァントに対して行使出来る絶対命令権。これを使えば、例え離れている、決別したバーサーカーにも届く……






───“その絶対命令権で、私の自由を奪わないでください”

「…………っ!」


953 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 23:24:39.33 ID:Hrbc0bIHO




すんでの所で、頭を振る
バーサーカーと交わした約束を、まさに破ろうとした弱さを振り払う様に
確かに令呪を切ればバーサーカーに伝わるのは間違いないだろう
けど、彼女を縛る事はしたくない。それに、一度命じたが最後、本当にこの契約は断ち切られるだろう


「……呼ばないのか、バーサーカーを」
「それとも捨てられたか?……笑わせる。飼い犬の手綱くらい、しっかりと握っておけ」

貴方と獣の間を声が遮る。嘲りとも、哀れみともとれる色を含ませる
声の主は闇夜を背に歩み寄る。獣もその姿に感じ入るものがあったのか、唸りつつも後退して
発言の主……ライダーは、夜の帳を切り裂く様に前に出た


「ライダー……!?お前がこの獣を街中に放ってたのか!?」
「そうだとしたら?」


悪びれる様子もなく返される。自分だとしたらどうだ。と試すかの様に
貴方は叫ぶ。怒りをライダーに叩きつけるかの様に、声高く


「決まってるだろ……お前を倒す!」
「……ふ」











「残念だが、ハズレだ」




954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 23:25:06.35 ID:j6qpdgXK0
バーサーカーはどうやって魔翌力補給してるんだろう
魂食いかな
955 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 23:32:37.21 ID:Hrbc0bIHO



「……は?」
「おーい、庶務君。こんばんはー」


ライダーからの返答は貴方の思考を完全に停止させる
“自分じゃない”。そう告げたライダーは、どこか同情するかの様な視線を向ける
しかし、貴方はそれを直視していない。その目はライダーの隣、後ろから表れた人物へと向けられていた


「……新重?どうしてここに」
「え?だって、ここ私の帰り道だし」


きょとんとした顔で返される。ヘンな事を聞くんだね。と笑いながら
そうだ。貴方は一度、ここを通った事がある。誰でもない、彼女と一緒に
そもそも、貴方は既に目的地のクレープ屋にも足を運んでいたのだ。……目の前の彼女、新重と共に


「ヘンなのー。庶務君、大丈夫?」
「あ、ああ……って新重!早く離れるんだ!そいつは……」
「あ、庶務君には言ってなかったね」



「これね、ライダーって言うんだって。えい、れい?だっけ……なんだってさ」
「…………新、重?」
「凄いでしょ!私、こんなに強いのを持ってるんだよ!庶務君!」



熱に浮かされた様に自らのサーヴァントを自慢する新重
それは、最新のオモチャを見せびらかすみたいに明るく楽しげに
しかし、それとは対称的に……貴方の顔は、どんどん凍りついていった

956 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/11(土) 23:33:40.66 ID:Hrbc0bIHO

【本日はここまで。途切れ途切れですみません……】

>>954
【一応、単に呼び掛けに応じなくなっているだけで契約そのものは切っていません。なのでパスもそのまんま】

957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 11:30:47.14 ID:4lCYsp6mO
コンマとか色んな神あわせが悪かったからわからなかったけどお前……マスターだったのか……
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 11:32:18.88 ID:F4+D8mxjO
959 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:37:35.74 ID:81Lc/sO5O

【これより更新。描写だけですが……】

960 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:39:01.05 ID:81Lc/sO5O




目の前の少女は、何を言っている?
頭が理解を拒んでいる。目の前の事実と言葉を
ライダーが、自分のサーヴァント?なら、新重は……


「待ってくれ……それ、どういう……」
「ねえねえ庶務君も持ってるんでしょ?」
「何、を……」

「英霊!あの前に会った銀髪の女の人、庶務君のものだよね?」
「遊ぼうよー。私のライダーと庶務君の英霊、どっちが強いか戦わせててみない?」


ケラケラと無邪気に笑う新重。戦わせてみようと口にする態度からは戦争の危険さ等、微塵も感じられない
ゲームで対戦を申し込むかの様にあっさりと。サーヴァント同士を戦わせようと言ったのだ


「待て……待ってくれ!どうして、新重が……」
「ライダー!お前、新重に何をした!?」

「何も。俺がどうこうする事等する以前より、この女の在り方は変わらない」
「わからないのか?貴様の見ていたこの女は、最初から“こうだった”んだよ」


突き放す様に告げるライダー。その言葉は貴方の心に楔を打ち込む
ずっと近くにいたつもりなのに、何もわかっていなかった。その事実が痛い程に染み入った

しかし、知ってしまった以上は見過ごせない。聞かねばならない事は沢山ある




「……新重、どうして、どうして英霊を」
「面白そうだったから!」



961 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:40:28.37 ID:81Lc/sO5O




あっけらかんと笑いながら新重は答える
理由も何もない。単なる好奇心だけで聖杯戦争へと参加したのだ。と

「それだけで……!英霊がどれだけ危険な存在かわかるだろ!?」
「えー、だってつまらないんだもん。毎日毎日優等生やってるとさ」
「だったら、ちょっとくらいハメを外してもいいじゃん。タバコやお酒と同じだよ」

それくらいいいでしょ?と不貞腐れる様に頬を膨らませる
何で自分が怒られているのか。さっぱりわからないという風に

「それに……令呪は!令呪はどうした!?」
「ああ。それは不必要なものだからな。“適当に使って貰った”」

次に答えたのはライダー。その返答は、貴方を動揺させるに充分過ぎるもので

「て……適当に?」
「うん。だって、アレってずっと残しておくとダメだってライダーが言ってたよ?」
「ああ、そうだとも。令呪という存在は我々にとって百害はあれど一利も無い」
「早々に捨てて貰う他はない。そうだろう?」


……なんて事だ。このライダーは自らのマスターを騙し、自らの鎖を放棄させている
いや……もしも、新重にちゃんとした聖杯戦争の知識があればそんな事はしないはずだ
わざわざ自らの首を絞める、自殺行為等……



「私、庶務君が英霊持ってるって知って、嬉しかったんだ」
「君は私と同じだよ。ずーっとつまらなさそうな顔をしてた」
「だから、君ともっと遊びたい!わざわざバケモノを放ったりしたりしたんだもん!」

「…………今、何て言った?」

今日で、何度目かもわからない程言った言葉。相手の意思を確認する問い掛け
それに対して呆れたのか、新重は何言ってるのと言いたげに、口を開く


「うん。そのバケモノは私が造ったんだよ」




962 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:41:55.22 ID:81Lc/sO5O




ちょいちょいと手を招くジェスチャーをする
それに呼応するかの様に、貴方から視線を外し新重の元へと走っていく
足元へ、お座り。のポーズをして待つ獣。それはご主人に対してご褒美をねだる犬と重なった

それを見て、微笑みながら……足を振り落とし、頭を踏み砕いた
血飛沫すら、呻き声すら出さず倒れる獣。その姿はたちまち地面へと消えていく


「な……」
「ごめんねー。本当はあの三人を襲う様に躾をしたはずなんだけどさ」
「なんか知らないけど、庶務君の方行っちゃった。……このバカ犬!えいっ!」

怒りながら、先程までそこにいた地面を蹴る。どこか子供染みた、愛らしさすら感じる動作
しかし、貴方は違う。まるでその目は、怪物を見たあの時と同じ様な眼で……


『新重 茜のスキルを開示します』
 ◆怪獣母胎   
 神話に語られる反英雄の紛い物である怪物を使い魔として世に生み出す魔術。   
 怪物を模している為に使い魔しては非常に攻撃的であり、餌となる魔力を保有する生物を無差別に襲撃する。   
 ある程度は操ることが出来るが、正式な魔術師でないため指向性を持たせるのにも一苦労。


「ねえねえ!早く、早くっ!私とバトらせようよ!庶務君っ!」

興奮を隠しきれなくなったのか、ワクワクと体を動かして催促する
……貴方は、前を見据えて、毅然と言葉を



「……ごめん。バーサーカーは呼べない」




963 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:46:25.17 ID:81Lc/sO5O




「……どうして?」

ピタリ。と新重の動きが止まる
確認するその目からは感情が消え失せ、どろりとした淀みすら感じさせる
少女の豹変に、貴方は怯まない。強い態度で、言葉を叩きつける

「俺は……バーサーカーを呼ぶつもりはない」

ハッキリと新重に突きつける。“お前と遊ぶつもりは無い”。という、明確な拒絶を


「わからんな。二つ、貴様は間違えている」
「呼ばない。ではなく……呼べない。だろう?」
「……ああ」
「そして、二つ。貴様には令呪を残しているはずだ。どうして使わない?」

冷静な指摘に、少しだけたじろぐ。
それと共に、貴方に令呪はあれどそれを使わないのは不自然だと、確かめる様に


「もしかして、別の英霊にやられちゃってもういないとか……?」
「……似たようなものだよ」


怪訝そうに聞き返され、含みを持たせて答える
貴方の答えを確認するや否や、新重はむっとした顔を浮かべて、地団駄を踏んだ


「えーーー!?つまんないつまんないつまんない!つーまーんーなーいーーー!!」










「……ライダー。庶務君、殺しちゃっていいよ」


964 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:49:14.20 ID:81Lc/sO5O




「……っ!」
「私と遊んでくれないなら、庶務君なんていらなーい」
「ちゃっちゃと死んじゃってよ。庶務君」


クラスメイトからの死の宣告。処刑人は笑みを浮かべ、貴方へと歩いていく
その姿はどこか勇壮に。まるで勇者の如く堂々とした歩みで

「……理解出来んな。この状況で、まだあの女を呼ぼうとしないとは」
「本当に消されたか?……いや、その手の令呪は真なるもの。ならばこそ、ここで呼ばぬ理由等無いだろうよ」


ライダーは語る。貴方の不合理さを
貴方は語る。ライダーへ、自分の意思を


「俺は……あいつの事をよくわからない。正直、俺がマスターで良かったのか、今でも思う」

「けど、俺はバーサーカーをただの兵器として使いたくない。誰かを傷つける為に動かしたくないんだ!」

叫ぶ。叫ぶ。喉が痛む。それでも、強く!





「これは……俺の意思だ!誰でもない、俺の願いなんだ!」

「俺は戦いたい。……いや!戦う!誰かが笑ってくれていると、俺は前を向けるから!」



965 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:51:17.74 ID:81Lc/sO5O




「……なんだ、それは」


「それは……ただの独善。偽善だ……そんなものの為に、戦うというのか……!」



「……ああ。それが俺の願い。俺の意思」

「俺は戦う!戦えない、他の人の代わりとしてこの聖杯戦争を勝ち抜いてみせる!」

「それで……!」





「……もういい、語るな。本当に理解出来ない。他人を自分の欲にする等と」

「理解不能、解析不可、こんなもの、到底納得出来るものか……!」

怒りを滲ませ、剣を執る。その顔には、理解の範疇を越えた感情が



「ラーイーダーー!はーやーくぅーーー!!」

「疾く消えろ。貴様に生きる価値は無い……!」


剣が迫り来る。貴方は想う。故に、目は剣から反らさずに




“……俺は、ずっと他人の顔を見てきた。けど、それは間違っていたんだ”

“本当は俺の為だった。ずっと目を逸らしてた。だから、もう止める”

“俺は、俺の為に……皆の為に戦いたいんだ”

“だから───!”



966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 22:51:48.67 ID:R50yrdeo0
龍之介以上のサイコパスだな
967 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:52:43.67 ID:81Lc/sO5O








「“令呪を使う。力を貸してくれ、バーサーカー”」







968 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/12(日) 22:53:14.66 ID:81Lc/sO5O

【本日はここまで。描写オンリー回ばかりで申し訳ががが】

969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 22:54:03.02 ID:Ty21P6lbO
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:42:21.30 ID:85I1jNgmO
読者ー!はやくきてくれー!
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 23:51:07.77 ID:OaB+/fMco
乙ー
令呪使うが、さて、どうなるか
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 09:01:49.84 ID:lDy2jVZ70

サイコパスとライダーの前で言いたいこと言い切ったのは偉い
973 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/13(月) 22:06:39.85 ID:OqxB61JZO

【本日はお休み】

【ところで、そろそろ次スレの用意をするのですが】

【何書けばいいんでしょうね……三行あらすじだけじゃ寂しいですか?】

974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 23:04:34.62 ID:RYgJGW5EO
登場したキャラの一行紹介とか?
975 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/14(火) 22:30:20.12 ID:81gy1LMWO

【本日もお休み】

【一行説明……現在でも相当数あるので、多分厳しい。かなあ……】


976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 23:44:23.81 ID:RnfrP01s0
描写少ないヤツや増やしたいヤツのちょっとした幕間とか?(TIPS的な)
977 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/15(水) 23:04:22.77 ID:KUc81nF2O

【本日もお休み。明日には必ず……必ずや……!】


978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 23:16:38.84 ID:YBxuxgeSo
待ってるー
979 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:19:38.12 ID:mXAtnqZiO

【遅くなりました。更新します】

【一個だけ安価あり。ゆっくりやりましょう】


980 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:20:56.97 ID:mXAtnqZiO






───我思う、故に我あり。とは、いったい誰の言葉だったか




そう。あれは思索の海に囚われた時、我が師が教えてくださった言葉だった
全てにおいて疑うべし。しかし、現在思考している自分は見失うな。という意味だった様な

……その点において、あの青年はどう擁護をしても落第点と言えるだろう



“力を貸してくれ、バーサーカー”



……身体に漲る。令呪を使ったか、そうでも無ければ、彼はここまでの魔力を回せない
さて、どうしたものか。ここで放置すれば、彼はまず間違いなくライダーに殺されるだろう
それもまた彼の甘さが招いた結果。自分が批難される謂れは無い


幸い、バーサーカーにありがちな魔力の乱暴な食い潰しによる自滅の可能性は、自分には無い
このまま彼を捨て置き、新たな契約者を探すのもいいか……




……数刻前の自分は、間違いなくそう思っていた





981 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:21:58.57 ID:mXAtnqZiO





『俺は戦いたい。……いや!戦う!誰かが笑ってくれていると、俺は前を向けるから!』




「全く。そう言われてしまうと、私……」
「……つい、手を貸したくなってしまうじゃないですか」


微笑み、剣を執る。貴方の願いに応える為に。貴方の剣となる誓いを果たす為に
初めて見せた強い意志。彼女はそれに、自分が何処か、遠くで感じた衝動を思い出す
それは確か……。あの日、極寒の空の下で彼が涙ながらに私に懇願した言葉


自らの意志を曲げ、溶かす程の熱を帯びた心


貴方の踏み出したか弱い一歩は今、間違いなく一人の女性の心を動かしたのだ





───彼の願いは、漸く叶う



982 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:23:21.36 ID:mXAtnqZiO






「──ええ、そうでしょう。彼の言葉に意味はありません」
「……何?」
「けれど……何かを為す事、それに意欲的に取り組む事こそ、人の最も偉大なる事」


「だとすれば、我がマスターは……今、偉大なる一歩を進めたと呼べるだろう」
「ライダー!その邪魔は誰にもさせない。例え神が相手だろうと!」

剣が貴方に刺さる寸前、光の奔流が介入する
当然、困惑するのはライダーだ。寸分の狂いも無く振った剣。弾かれる要因等どこにも……
……いや、令呪ならば。時として奇蹟にすら匹敵する程の力を授ける大魔術。ただの素人ですら英霊を縛れる切り札


歯噛みする。自らの分は既に剥奪した、これでは相手の分に対応できない……!



「……ありがとう。バーサーカー」
「悪い様にはしない。と誓ったから……というのも違うか。最初、私は見捨てるつもりだった」
「貴方のその言葉、その意志……それに、賭けてみたくなったから」


差し出された手を取る。新たな契約の証。貴方とバーサーカーの、新たなる門出




「わぁー!すっごいすっごい!庶務君の英霊だぁ!」


……そこには似つかわしくない、底抜けに明るい声が割り込んで来た


983 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:25:02.82 ID:mXAtnqZiO




「……新重」
「なーんだぁ、いるんじゃん!ケチ!」
「貴様、確かマスターの……」
「あ、でもそんなに強いって程でもないね。なんかがっかり……」


バーサーカーを見て一喜一憂する新重。それを冷ややかな目で睨みつける
そんな状況を知ってか知らずか、きゃっきゃと無邪気な笑顔でライダーに命じる


「ライダー!ねえねえ、早く戦ってよ!」
「庶務君の英霊と私のライダー、どっちが強いか比べるんだから!」
「…………そうか」


ライダーが剣を構え直し、向き直る
それに呼応してバーサーカーも剣を執り


「一つ、俺の行動を理不尽に拘束した」
「二つ、俺の思考を切り捨て放逐した」
「三つ、俺の意思を無視して戦わせた」





「そして、四つ……潮時だな」




【???補正】+2
123:???
456:???(条件あり)
789:セーフ
↓1
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 22:25:27.02 ID:PPNZiEcHO
a
985 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:49:30.57 ID:mXAtnqZiO



4:(今は)セーフ




「…………ハアッ!」
「…………!!」


ライダーが剣を振るう。貴方に向けた時よりも早く、正確に
怒気を纏ったソレは力強く振り落とされ、的確にその身を引き裂く

「…………は?」
「…………え?」
「…………あれ?」

貴方と“バーサーカー”は目を見開き、その光景をただただ眺める事しか出来ない
ポタポタと滴る紅い液体、目に痛い程の赤だけが視界の中で点滅する
切り裂かれた“新重”は、起きている状況についていけていない様で……


「ライダー?…………痛い、よ?」
「ああ。痛くしたつもりだからな、すまない、一撃で殺せなかった」
「……迷いで剣が鈍った。俺もまだまだか」

どしゃり。と倒れる新重。その腹からは夥しい血が流れ出ていて
今、この光景を見れば誰でもわかるだろう

……ライダーは、自らのマスターを手にかけたのだと





「……新重ーーーっ!!!」




986 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/16(木) 22:50:15.42 ID:mXAtnqZiO

【本日はここまで。ほんのちょっぴりですみません……】

【次回は書き留めとキャラ作成があるので少し遅れるかも。ご容赦を】


987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:03:48.27 ID:PPNZiEcHO
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/16(木) 23:16:53.70 ID:O1C85b080
乙乙ー
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 00:09:42.96 ID:yM8OWShkO
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 10:54:57.94 ID:nZ0xRUMI0

令呪捨てたり好き勝手してようが「俺の行動を理不尽に拘束した」扱いで反逆カウンターが溜まっていく理不尽さに草
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 11:19:09.62 ID:+ZiUIUCcO
令呪捨てたのに俺の話も聞かずに偉そうに顎で使おうとした
+100裏切りポインツ
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 22:21:37.48 ID:KHzZ3MCs0
このライダー基本的に人間不信だからね
ぐだみたいなマスターならともかくサイコパスならそうなって当然
993 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:17:02.81 ID:IIc4+1l/O

【次スレのお知らせ。完全に忘れててすまない……】
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssr/1587301598/

【ちょっと今回は冒頭はさっくりめに。また次回になったら考えさせていただきます】

994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/15(火) 00:56:47.91 ID:9WWBh1F7o
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