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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】

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846 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 21:51:28.15 ID:rtaO2k9+O

5:アーディーだけ




「これが今日の欠席者の名簿だ。庶務」
「恐るべしカナ……全生徒の健康状態を管理しているとは……」
「まさか!?カナはこの学校を裏で牛耳る影の皇帝ダークプロフェッサー……」
「なら真っ先に汝を消してやろうか?」
「カナちゃん顔が怖いヨ!?」

カナのスマホに映し出される名簿を目で追う。その中にはアーディーの名前のみがあった
少しだけ、安堵の表情が浮かぶ。禍門の姉妹を狙うと言っていたアーディーがいないという事は、アキラはまだ無事という事だから
……千呼が無事だという保証は何もないが

「いや、まあ流石に冗談だが。しかし汝が欠席者の心配もするとはな」
「え、いや、俺は……」
「庶務くんってば優しいんだね!皆の事を大切に思ってるもん」
「本当にお人好しだよなー。何でそんな事してんだ?金貰えんのか?」


(そうだ。俺、何で心配してるんだ?)
(バーサーカーのいない今、アーディーを止める事なんて出来ないのに)


内心で驚愕する貴方。それを知ってか知らずかはしゃぐ三人
今日は何事もなく、一日が過ぎていく



22:00から自由安価
クラスメイト(新重、新聞部トリオ)
生徒会(潮、林道、アキラ)
↓1〜3

847 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:53:10.42 ID:0e7xPoZKO
ここでアーディーに狙われる事をアキラに伝えるかどうか…
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:02:59.76 ID:3N5qjFyYo
新聞部
聖杯戦争のことは隠しながら、とりあえずなんでもいいので事件とかの情報がほしいと必死に
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:06:05.33 ID:pP4GyQ7a0
新重から千呼のことについてそれとなく聞き出してみたい
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:08:41.29 ID:0e7xPoZKO
アキラに普通に心配する感じで千呼の様子を尋ねる
851 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:27:57.35 ID:rtaO2k9+O





「……なあ。何か事件とか起きてないか?」
「あ?どうしたよ、急に」
「頼む!情報が欲しいんだ。この通り!」

手を合わせて頼み込む貴方に、新聞部の三人はやや困惑の色を見せる
貴方も貴方で必死過ぎたかと反省する。でも、動かなければならないと確信もしていた
それが何故なのか、自分でもわからないまま……

「まあそこまで言うんなら……」
「フム、どうやら、ようやく我が情報網をフル活動する時が来たか?」
「わ、私も頑張ってきたよ!」

その要請を受けて張り切り出す。その成果は……



1:ダメだったよ……
234:アーディーと千呼の会話
567:野良犬騒動の真相に少しだけ
89:ようやく出てくるアーチャーの情報
↓1

852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:28:54.86 ID:0e7xPoZKO
a
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:35:52.81 ID:3N5qjFyYo
連続で判定悪かったからか判定表がマシになってるな
良かった…
854 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:54:20.94 ID:rtaO2k9+O


6:野良犬騒動の真相が少しだけ



「……マキの字!ビンゴだ!」
「どうした?何か見つかったか?」
「野良犬騒動の目撃情報だが……」

三人が輪になり議論する。ああでもない、こうでもない。情報を出し合い話し合う
そして結論が出たのか、興奮気味にカナが前に出る。その顔は少し青ざめていた

「……どうも、件の野良犬は人間を優先して襲撃しているらしい」
「その証拠に、散歩中の近くのペットを無視して飼い主の方を攻撃したという情報がある」
「え、ワンちゃんなら犬の方を襲うんじゃないのかな?」
「だとしたら、この野良犬には知性があるって事か?それとも人間を襲う理由があるか……」

ユキ、マキの発言に同調する様に頷くカナ。そして手元に出すのは新たな資料

「その理由なら、恐らくはわかるやもしれん」
「この写真を見て貰いたいのだが……」
「え?これ……私達の制服?ちらっとしか見えてないけど……」
「それに、この形は女子の制服じゃないか?」
「どうも我が坂松高校の生徒の目撃情報が多発している。関連があるかまではわからぬが……」


(……大丈夫、だよな。きっと)

不安な気持ちを抑え、礼を言う。いつも通りの日常に、苦い色が染み込んでいた




855 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 22:54:50.36 ID:rtaO2k9+O

【本日はここまで。ありがとうございました】


856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:55:25.86 ID:0e7xPoZKO
おつ
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:58:27.33 ID:YVCo+LdW0
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 22:59:14.09 ID:gYGEkOuJO
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 23:02:21.00 ID:pP4GyQ7a0
乙です
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 07:44:56.06 ID:PRkpJmFw0
虐殺祭りクルー?
861 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 21:35:49.58 ID:3aIsBTpeO

【ちょっとだけ再開】

【大丈夫ですか?】

862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:38:09.93 ID:YFzWONPk0
おう
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:43:18.91 ID:YnC8lRgJO
864 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 21:43:27.42 ID:3aIsBTpeO



「あ、庶務くん。今帰り?」
「新重こそ」

今朝の情報が頭をグルグルと回り、授業も頭に入らない
学校も終わり帰宅する生徒もちらほらと。その中には貴方も入っている
そんな帰り際に新重に話しかけられる。どこか嬉しそうに話しかけてきた

「ねえねえ、また一緒に帰ろうよ。いいクレープ屋さん見つけたんだ」
「いや、今日はちょっと……」
「あれ?もしかして用事あった?ごめんね」
「こっちこそ……そうだ、千呼の事、何か聞いているか?」
「千呼ちゃん?うーん、聞いてないかな」

どうしてそんな事を。と言いたげな新重。貴女はその答えに更に上層を掻き立てられる

(大丈夫、だよな……)

「ねえ。もしかして野良犬の事?」
「あ、ああ。うん」
「今どのくらい情報があるの?よければ教えて欲しいかな」
「ほら、私達って生徒会だしさ。知っといて損は無いかなーなんて」



1:持ってる情報を全て教える
2:ぼかして教える
3:その他(あれば再度安価)
21:50から↓1

865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:50:20.85 ID:RXJ5L/BHO
2
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 21:51:08.35 ID:YFzWONPk0
1

マスターだとしてもさして損はないだろうし、解決に動いてくれるかも
867 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 22:24:47.55 ID:3aIsBTpeO

2:ぼかして教える



「あ、ああ……それが、あんまり……」
「ふーん。じゃあまだわかってないんだ」


……実の所、貴女の中にはある程度の情報が手元にあった
それを新重に教えなかった理由は……

(……この学校の、女子生徒……)

その情報が、新重を信用する事を躊躇わせた
無論、この学校に在籍している女子生徒は新重だけじゃない。
そもそも、新聞部の三人だって該当するのだ。彼女のみを弾く理由にはなり得ない

……それでも。貴方は新重を聖杯戦争に近づけさせたくはなかったのだ


「悪い。力になれなくて」
「ううんこっちこそ。庶務くん、頑張ってね」
「野良犬探しをか……?」


手を振って廊下を走り去っていく新重。その背中を横目に、貴方も学校の中を進む。目指すのは一階、一年生の教室だ

アキラには連絡網で伝えてある。貴方は足早に進んでいった

868 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/02(木) 22:25:19.06 ID:3aIsBTpeO

【ごめんなさい。予想以上に時間が掛かってしまった為本日はここまで】


869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:27:03.21 ID:RXJ5L/BHO
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:27:54.93 ID:YFzWONPk0
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:30:47.05 ID:MdRc/86Co

女子生徒誰だろう?(今更学生に新キャラ出てこないだろうし誰かだろうけど)
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 22:32:35.97 ID:JE3EHr9QO
873 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 19:09:35.14 ID:+q06PHziO

【今日はちょっと早めに更新する予定】

【そのついでに、幾つか安価を投げときます】


【同学年のアーディーとアキラの仲は?】
123:あんまり良くない
456:顔見知り程度
789:良好
↓1

【アキラは貴方の事をどう思っているか】
1ほど普通、9にいくほど好感度が高い
↓2

874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:10:42.75 ID:L1oVxzLHo
了解です
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:26:27.39 ID:huq6lV6kO
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:30:39.11 ID:L1oVxzLHo
最高値は草
主人公の性格上ひねくれもの以外は好かれそうだよね
877 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 19:32:26.65 ID:+q06PHziO

5:顔見知り

9:かなり強い好意


【なんか聖杯戦争中に一人だけギャルゲーやってる奴がいるぞ()】

【とりあえず方向性は決まりました。それではまた後程……】



878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 19:42:17.49 ID:L1oVxzLHo
そもそも身近で聖杯戦争に関わってそうな人物が女子ばかりだからどうしてもギャルゲー感ある
好感度高いのは協力とかの判定簡単になりそうだし単純に嬉しいけど
879 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:22:10.37 ID:+q06PHziO

【はーいそれじゃゆるゆる更新します】

【人はいますか?】


880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:24:16.39 ID:rVjnGk23O
ファイト✊
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:27:55.11 ID:O5ydOi3gO
882 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:28:04.47 ID:+q06PHziO




「アキラ!待たせてごめん」
「……あ、せ、先輩。な、何か用、デス?」


一年生の空き教室に入る貴方。そこには言った通りにアキラが待っていた
貴方が入ってきた事を確認すると、弄っていたスマホをポケットにしまう
別にいいのに。と笑うが、結局また出す事はしなかった

「あの、話したい事、って……」
「そうだ。千呼の事なんだけど、大丈夫か?」
「普段から凄く元気だからさ、何かあったのか心配になってさ」
「え……あ、そう、デスか。お姉ちゃんの事は、大丈夫……デス」

自分の姉の名前を出された途端、どこかしょげた様に顔を反らす
その反応を見逃せる程、貴方はぼうっとしてはいない。すぐにアキラへ話しかけた

「えっと……アキラ、もしかして千呼と何かあったのか?なんか暗いぞ」
「別に、そんな事……暗いの、いつもデスから」
「でも普段はそんな風じゃないぞ。何かあったなら相談くらいには乗るけど」
「本当に、大丈夫なんで……いいんで」

そっけなく返される。どこか不貞腐れた様に見えたのは気のせいか

「……わかった。何かあったら相談してくれよ」
「俺にもさ、何かやれる事はあるかもしれないから」
「……了解、デス。それじゃ、また」




「……お姉ちゃん、ばっかり。いいなあ」「…………?」



883 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 20:28:43.12 ID:+q06PHziO


【早速他陣営行動】

【今回もまたドンパチしてもらいますが例によって例外あり】


1:ライダー
2:ランサー
3:セイバー
4:アサシン
5:バーサーカー(どちらかは再度安価)
6:キャスター
789:アーチャー
↓1、2
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:29:13.00 ID:cv6dB+iV0
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:29:41.24 ID:uxpbCrsSo
そろそろアーチャーがみたい
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:26.74 ID:O5ydOi3gO
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:27.14 ID:cv6dB+iV0
ふり直し
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:30:54.34 ID:O5ydOi3gO
4.4.4
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 20:31:03.69 ID:cv6dB+iV0
怒涛のアサシン推し
890 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 21:51:51.06 ID:+q06PHziO




「では、今日の定例会議を始める……」
「……が、千呼。お前は今日学校もいかずに何をしていた?」

……ここは禍門邸。坂松の御三家でも有数の土地を所有する管理者
ここまでの地脈を押さえているのは、ひとえに現当主の腕。そして、みとりの経済戦略の賜物だろう
そんな中、禍門憂午は青筋を立てて娘を睨む。睨まれた方の娘……千呼は、けろっと答えた

「ごめーんパパ!機材の調整とか今度の企画何しよっかなって考えてたら忘れちゃった!」
「忘れちゃったで済むか!このバカモンが!」
「うえーごめんなさい!」


「そこまでにしときなさい憂午。あんただって締め切り誤魔化してんじゃない」
「な、姉貴、なんでその事を……」
「ここら辺の企業で私の力の及ばない所は無いわ。娘を叱る前に、自分の身を正しなさい」
「そーだそーだ!パパは私の事怒れないよ!」
「調子に乗るんじゃない!姉貴も、千呼を甘やかさないでくれ!」
「甘やかしてないわよ。単にあんたを苛めているだけだもの」「なお悪い!」

みとりと千呼の茶々に、苦い顔を浮かべる憂午
会議とは名ばかり。実のところ、家族の交流の為にと現当主が考案したものなのだから
この場にいる人間は、大小差はあれど笑顔を浮かべていた。二人を除いて


「……あの、アーチャーが、何か言いたいそう、デス」

「あーじゃあ言わせてもらうわ」
「お前らさぁ〜本気で戦争勝ちたいワケ!?」


891 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 21:59:19.02 ID:+q06PHziO



大声に怯えたアキラはきゅうっと縮こまる
声の主は、天井に付かんとする身体を体育座りでなんとか納めている、極めて大きな巨人
サーヴァント・アーチャー。禍門の召喚した英霊にして、最強の防衛システム
彼は今、怒れる態度をギリギリ押し込めつつ最大限の疑問を叩きつける。やる気あんのか?と

「失礼な事を言わないで頂戴。我々は今大切な話をしているの」
「ドコガ!?俺にはふざけてる様にしか見えませんでしたケドぉ!?」
「その面でその態度の方がふざけてるわよ」

みとりのにべもない態度。それに若干イラつきながらも、アーチャーは反論を投げつける

「じゃあ言わせてもらいますぅー!さっきからピーチクパーチクお喋りして何の役になるんですかねぇー?」
「もー!役に立つ立たないじゃないの!やりたいからやるの!アーチャー!」
「ウワァー!抱きつくなァー!アイツを思い出すゥー!そしてそこから離れろウワァー!」


千呼はアーチャーの足元に抱きつく、それを振り払う事は物理的に不可能なので甘んじている
頭を抱える憂午に、にやにやと笑うみとり。更に活気の増す会議を、アキラはどこか寂しげに見ていた

アーチャーのマスターである自分は、ここにいてもいいのか。と

892 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 22:07:20.48 ID:+q06PHziO




厳格な父。聡明な伯母。……明るく人気者の姉
アキラは家族の中では浮いた存在だった。地味で、根暗で、陰気な自分を自覚しているから
アキラを邪険にする者はいない。けれど、自分の居場所が無いと感じる事はいつもの事だった

今日だってそうだった。同じ委員会に入ってる先輩にすら、姉の方を優先したと感じていた
姉は、先輩のクラスメイトだから。彼女も理由は頭で理解できていたのだが……それでも

ずっと追いかけていた男性は、そもそも自分を見ていなかったという事が、より惨めな気分を引き立てていた



「……待て、敵だ。あれは……」
「アサシン!?どうしよう。マリアさん達まだ帰ってきていないよ!」
「そういう時こそ俺の出番じゃあーん?吹っ飛ばして来てやるから見とけよオラァ!」

霊体化し、敷地内へと移動するアーチャー。通路は通れないので窓から直接飛び降りた
アキラもその後を追い、外へ出ようとして…… 


「アキラ、どこに行くつもりだ!?奴等は危険だ。ここにいなさい!」
「けど、私は、マスター……」
「アサシン相手に身を晒すのは自殺行為だと前に言っただろう!マリアさんが来るまで待つんだ。いいな!」
「…………はい」

「わあわあ!戦闘だね!?見に行こうよ、みとりさん!」
「そうね。この映像を他の陣営に叩きつければ今後に有利になるかもしれないもの」


「………………」


893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:16:01.84 ID:cv6dB+iV0
あれ?
これやっぱ生徒会に学校の全マスターいるのでは
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:23:32.23 ID:L1oVxzLHo
好感度予想外に高いせいで話の主軸がそこになりつつある
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 22:39:12.20 ID:cv6dB+iV0
ヒロインレースに一気に躍り出たな
アーディー、新重、アキラ、一体誰がゴールできるかな
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:03:41.71 ID:8WEJ9Bna0
戦略的にはめちゃくちゃ正しいのが辛いところ(マスター直で出るな)
897 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 23:04:25.06 ID:+q06PHziO





「グゥウ……アァアァァ……!」
「もう。お腹が空いたからって吠えないの」
「あーあ、宝具を使えれば楽なのだけれど。それは嫌なのよね」

アサシンに連れられながら、心臓喰らいは禍門邸へと足を進める
最早、彼にあるのは生存本能と食欲。そして他の語れない何かしら
兎に角全てを満たす為。アサシン陣営は禍門を強襲しようとしていた


「……待ちな!そこのキモい肉塊とステキなお嬢さん!」
「そこから先は……このアーーチャーーが行かせない……ぜッ!!!」


言うが早いか、アサシン達の目の前に投石がブチ込まれ、着弾した箇所からは炎が燃える
炎の明かりに巨体が映える。そこに立つのは、鋼鉄の巨人


「まあ、あれは何?見ればわかるわ。あの血はさぞかしマズいって」
「そんなモン食ってから判断しろヤぁーー!」

鉄の腕を振り回し、アサシンを迎撃せんと殴りかかる。それを軽々と避け、鎌を突き立てんとして……



「……止めましょう。こいつは好みじゃないわ」
「さようなら。ロボットさん、出来れば二度と会いたくはないけれど」
「ふざけるなァー!オァアーーッ!!」

逃げようとするアサシンに向けてもう一度岩を放り投げる
それを縫うように避けると、心臓喰らいを連れて闇の中へと消えていった……



898 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/03(金) 23:08:36.77 ID:+q06PHziO

【本日はここまで。ありがとうございました……】

899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:09:06.18 ID:48PNmUhU0
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:13:54.62 ID:lv0319Y8O
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/03(金) 23:15:02.85 ID:am1Q3Aamo
乙です
アサシンのマスターは何があっても先は長くなさそうだなあ…
本編終了後に色々設定開示でわかるタイプっぽい
902 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:01:19.23 ID:tGsVRfb3O
undefined
903 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:03:30.35 ID:tGsVRfb3O

【どうやらAA貼ると強制的にアウトなもよう】

【更新します。人はいますか?】


904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:12:31.19 ID:h1CFSaNbO
おる
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:13:39.05 ID:cFhNf9cdo
おっと出遅れた
906 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:14:42.15 ID:tGsVRfb3O





「──正気ですか、王女よ!」
「何故、今になって戦争を止めるのです。この戦争がどれほど国にとって利益をもたらすか、考え及ばなかった訳ではあるまい!」

「臆病風にでも吹かれたのか!彼の王ならば、必ずや征服するまで戦ったであろうに!」
「我々は、貴女の父親に顔向け出来ない……!」


(……また、か)


大声を挙げて、誰かを批難する老人達。程近い位置にいる貴方には目もくれない
誰かの記憶を覗いている。貴方はただの観客、エキストラにすら及ばない部外者だ
故に、貴方が何をしても気づかれる事はない。それが例え、紛糾の場だとしても……

数多くの老人に囲まれ、批難される女性。その姿は、昨晩見た時よりも遥かに成長していた
そして、その目に湛える光りも、また強く

「何をどう言われようと、私は意思をねじ曲げるつもりは無い。直ちに戦争は終わらせろ」
「そして、彼等にこう伝えろ。“我々は寛大なる処置によって、譲歩しよう”と」

「ふざけるな!それは奴等の信仰を受け入れろと言っているに等しい!」
「そもそも、その様な事をすれば我が国の戦果が減ってしまう!国が衰退するぞ!」
「何故、我が国があの様な異端宗教なんぞに屈せねばならない……!」



「…………下らない。その様な事で無駄にして」
「古臭く、カビの生えた信仰等、さっさと捨てておけばいいものを」

見下す様に吐き捨てる。そこで、一度視界が途切れた



907 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:17:06.29 ID:tGsVRfb3O



……どこかの港でバーサーカーが話している風がとても寒い。その中で彼女は事も無げな顔を浮かべていた
隣にいるのは誰だろうか?わかるのは、その男性と彼女はとても親しいという事だけ
先程とはうって変わって、楽しげに話す二人。その表情はとてと嬉しそうで


「■■■!聞いたよ。条約を締結すると」
「ええ、こうする他はありませんわ。カール、何か言いたい事があって?」
「まさか。君に文句なんて言わないさ。僕も君の事は理解しているつもりだからね」


「もう、カールったら……」
「あはは……」


(……なんか、面白くないぞ)

仲睦まじく笑顔で話す、カールという名の青年とバーサーカー
貴方には見せない表情にモヤモヤした感情を覚えながら、彼等の話を見守る事にした



「……君に初めて会った時、僕が言った事を覚えているかい」
「覚えてますとも。『君の父の仇は必ずとる』子供心に、感動しました」
「はは、恥ずかしいな……けど、僕はそれを果たせそうなんだ」

バーサーカーの手を取る。青年の顔は興奮気味に紅潮し、決意を秘めていた

「僕は必ず、使命を果たす!それが終えた時には、僕と……!」
「それ以上はいけませんわ。カール」


908 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:18:30.89 ID:tGsVRfb3O




「……どうして」

「私は……貴方の希望は奪いません。しかし、与える事も無いでしょう」
「ですが、もし私が結ばれるならば貴方以外の何者とも結ばれない事を誓います」
「そして、誰とも結ばれないならば……貴方に、この国を託します。国の安寧の為に」
「これ以上の約束は出来ません。それが例え、貴方が相手だとしても」


「……僕は、君と共に歩みたい。君のいないこの国にいたくはない!」
「それは違いますわ!私と結ばれる事。それは貴方の最も崇高な使命ではありません」
「………………」


どうやら、青年の告白はバーサーカーにフラれてしまった様だ。唇を噛み、泣き出しそうな顔を浮かべている
しかし、どうもバーサーカーも彼に好意が無いようには見えなかった。寧ろバーサーカーの方が彼に……


「……わかった。それじゃあ」
「ええ。ご武運を」


立ち去る青年。それを目で追うバーサーカー
その顔は、やはり青年に対しての情をありありと映していて……





909 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:18:56.75 ID:tGsVRfb3O




「……また、か」


覗き見た記憶。それは明らかにバーサーカーのもので
彼女と決別したあの日以来、一度も姿を表さない。今、何をしているかも不透明
聖杯戦争に勝ち抜くと言っていた。令呪もまだ腕にある。しかし、これで呼び出そうとは思えなかった


とにもかくにも、今日も学校に向かわねばならない。貴方は準備を……

「……?誰だ?」

する前に、チャイムが鳴る。朝も早くから、来訪者が来るとは。貴方は仕度を一時止め、玄関へと向かっていった



123:生徒会長
456:アキラ
789:???
↓1
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:20:34.52 ID:h1CFSaNbO
911 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:31:09.24 ID:tGsVRfb3O

2:生徒会長




「……貴様、私を無視とはいい了見だな?」
「あ、おはよっす」


玄関を開けるとビキビキと青筋を立てた会長が
その顔は笑顔を取り繕っているが、どう見てもキレている。正直怖い


「あの、なんすか?こんな朝っぱらから」
「なんすかだと?このマヌケ!そんなのもわからないのか!?貴様の脳には何が入っているんだ。腐った豆か!?脳味噌すら出来損ないとは本当に哀れな奴だな!死ね!」
「本当になんなんすか……」


朝からこの罵倒は頭に響く。流石の貴方もげんなりとした表情に

「あの、俺に何か用っすか?こんな早くから」
「なんだこの役立たずが。そんなもの……」



123:特にはない
456:最近だらしねぇなお前!
789:野良犬騒動について
↓1
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:32:13.84 ID:h1CFSaNbO
うーん、古臭い宗教なのか
真名わかったと思ったがその表現が引っ掛かるな
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 19:36:42.81 ID:s4pa00st0
カール…カール大帝?……や、まさかな
914 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:54:47.33 ID:tGsVRfb3O

【貴方のバーサーカーの真名はこの人かな?と思ったら言っても大丈夫】
【真名解析も募集スレの醍醐味だと思ってますので。楽しんでくれるのが一番です】

4:たるんでるぞ!シャッキリしろ!



「貴様……最近の態度はどういう事だ?」
「普段にも増して腑抜けている。そんなクラゲの様な表情を浮かべられると迷惑だと理解が出来ないのか?」
「……そうっすか?俺、そんな顔してました?」
「当たり前だゴミめ。自分のマヌケ面を見たくないという気持ちは痛い程わかるが、洗顔の時くらいには鏡を見ろ。無能」

呆然とした様に顔を撫でる。自分がそんな顔をしていたとは思わなかったかの様に
潮は呆れた様にため息をつくと腕時計を確認する。その手に包帯は巻かれていない

「……そういや、会長腕の怪我治ったんすね」
「当たり前だ馬鹿者が。何日経ったと思っている?当然治るだろうがボンクラ」
「そもそも、貴様が電話を……!」「ああもう遅刻する!急ぎますよ!」


また説教が始まってしまっては敵わない。貴方は荷物を手早くまとめると、すぐに外へと走っていった

915 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 19:55:24.23 ID:tGsVRfb3O




「ふー間に合った間に合った」
「全員いるみたいだな。よかった……」


周りを確認すると、クラスメイトに欠員は見当たらなかった
その事実に安堵する。自分でも自覚の無いままに



20:05から自由安価
選択メンバーは以下の通り
クラスメイト(新重、新聞部トリオ、千呼)
生徒会(潮、林道、アキラ)
↓1〜3
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:11:12.40 ID:h1CFSaNbO
んじゃ多分クリスティーナ(スウェーデン女王)
北方の獅子王グスタフ・アドルフの娘でデカルトを国に呼んで死なせちゃったから、多分その縁で召喚されたとかかなあと
あと母親のマリア・エレオノーラに昔監禁されてるし

で、安価どうしよう
禍門組に警戒するよう伝える?
安価下
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:14:25.24 ID:cFhNf9cdo
アキラ
巻き込みたくないという感情ありそうだし、聖杯のことには触れずに野良犬の件という体で相談しよう、一応生徒会同士だし
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:15:05.87 ID:dvEtw7vh0
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:15:58.27 ID:h1CFSaNbO
新聞部トリオ
情報くれ
920 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:16:23.75 ID:tGsVRfb3O

【んー、自由安価は難しいですかね……】

【では今回は安価で決めましょう。どう反応するかも安価でやりましょう】


選択メンバーは>>915から
↓1、2
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:17:06.74 ID:dvEtw7vh0
千呼
922 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:18:00.85 ID:tGsVRfb3O

【ありゃ、来てた……】

【安価ここまで。描いてきます】
923 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:25:04.30 ID:tGsVRfb3O




「ようマキ。いつもので」
「あいよ庶務、採れたてのがあるぜ」

馴染みのバーの常連が如く、貴方は新聞部に情報を頼む
マキもマキでノリノリだ。いそいそと手帳を取り出し、パラパラと捲っていく


「……ああは言っているが、本当にあるのか?」
「わからないよぉ……」



12:無いゾ
345:坂松市の噂話(弱い)
678:坂松市の噂話(しっかり)
9:どんどん真相に迫っていく
↓1
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:27:12.29 ID:h1CFSaNbO
おれよ
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:39:08.39 ID:dvEtw7vh0
やっと物語に深く入り込むルートが見えたな
926 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 20:50:29.20 ID:tGsVRfb3O

9:有能新聞部




「おーそうそう、野良犬の写真撮ってきたぜ」
「「「721!?!?!?」」」


朝っぱらから絶叫するユキ、カナ、貴方。その叫び声はクラスを震わせて視線を集める
誤魔化しつつ、なんとか撒くと、マキは手元のメモから一枚の写真を取り出した


「ほいよ。キモい見た目だろ?」
「む、これは……なんとも奇特な」
「これ本当に犬なの……?なんか怖い」

そこに映っていたのは複数の怪物。まるで肉が獣の姿を取り繕っている様な不気味な姿
こんなものが街中にうろついているとは考えたく無い。貴方の体に怖気が走る


「ところでマキの字よ。肝心の汝は何故襲われなかったのか?」
「んあ?そんなモンダッシュで逃げたに決まってんだろ!B!B!B!」
「ああ……マキちゃん、陸上選手だったもんね」

「そんでよー、聞き込みとかしてみたんだけどやっぱウチの学校の生徒をよく見かけんだと」
「でだ!今度目撃者のクレープ屋のねーちゃんに生徒名簿を持っていこうと思うんだよ!」
「そっか!その人に聞けば、誰が近くにいたのかわかるよ!」
「だが危険ではないか?自然的なものにせよ、人為的なものにせよ、怪物紛いの獣と相対する可能性があるぞ?」


「そーなんだよなー……なあ庶務、ボディーガードやってくんね?」
「え、俺?」

「なんだよーいいだろいいだろー!どうせ暇だろ?犬好きそうな顔してるからいいだろ!」
「無茶苦茶な……」

マキの無秩序な要望に、苦い顔をする貴方
しかしこの三人を放置するのも心苦しい。万一何かあれば、それこそ心が折れるだろう



【ボディーガード、受けますか?】
↓1〜3まで多数決

927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:52:26.30 ID:h1CFSaNbO
ええやん
受けちゃる
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:53:27.96 ID:Rhm8Ss91o
受ける
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:53:51.32 ID:dvEtw7vh0
受ける
930 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:05:29.75 ID:tGsVRfb3O




「あーもうわかった。受けるよ」

……自身の労力と彼女達の危険を天秤にかける
勝ったのは、三人の身を守る方だった

「よっしゃ!それでこそ生徒会役員!」
「無理はするなよ庶務。汝の身に何かあれば、それこそ我々の活動に支障が出る」
「大丈夫だよ。もし、三人に何かあったら俺が不安だからさ」
「ごめんね……庶務君、ありがとう」

礼を言われる事はしてない。と頭を下げるユキへ笑顔を向ける
それでも、まだ不安げな表情を浮かべるユキに優しく話しかける


「いいって……俺が、やりたいだけだから」


その言葉に嘘はない。純然たる自分の為の行動だと慰めた
……自分でも不思議だが、どうしてなのかは理解出来なかったが


「んじゃ決行は今日の夜な!待ち合わせは駅前で!遅れんなよオメーら!」
「そういう汝が遅れるフラグだぞそれは……」




【ちなみにこの騒動、どれだけ広まってる?】
123:ちっとも
456:教室全部
789:校内全部
↓1
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:05:57.45 ID:dvEtw7vh0
ほい
932 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:27:59.97 ID:tGsVRfb3O





「お姉、ちゃん」
「ん?どーしたの?アキラちゃん」

「私、もう……マスター、辞めたい……デス」
「……どうして?アキラちゃん、アーチャーと何かあった?」
「私でいいなら相談に乗るよ?何でもいいから言って言って!」

放課後、千呼とアキラは二人きりで話し合う
姉妹なのだから家で話そうよ。と言った千呼を制止してここで話したいと持ちかけたアキラ
その態度に何か察したのか……千呼はその提案を受け、話す事にしたのだった

明るい千呼に対して、アキラの表情は暗い
私でよければ相談に乗る。……先輩と姉。二人の言う言葉が重なって見えて
被害妄想である。と断ずる事が出来るからこそ自分の性格が更に嫌いになっていった

「……あ、ここにいたのか。アキラ」
「庶務君!やっほー!」
「っと、千呼も一緒か?昨日は心配したぞ、大丈夫か?」

その先輩……貴方が二人を見つけたのか、教室に入ってきた
最初は自分の名前を挙げた事に内心喜ぶが、姉と親しげに話す姿を見て、更に自己嫌悪に拍車がかかる
そんな空気を察したのかそうでないのか。そうそうと貴方が話を変える


「今夜、新聞部の連中と一緒に野良犬の捜査する事になったんだ」
「何事も無いとは思うけど……もし、何も見つからなかったら気を付けてくれよな」
「うん!ね、アキラちゃん」「あ、は、ハイ」

「せ、先輩、その、いいんデスか?無理、してないデス、よね……?」
「ん?大丈夫だって。平気平気」

「あ、あの!……頑張って、ください」
「応援……して、ますから」
「了解!もし何かあったら……その時は、アキラが生徒会を守ってくれよ」
「ひっ!は、ハイ!頑張ります、デス!」
「それだと庶務君死んじゃうよー」


少しだけの会話を交わし、貴方は帰路につく
それはどこかざわついていて、今夜は何かあるかもしれない。そんな期待に胸を踊らせていた


933 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/04(土) 21:29:08.48 ID:tGsVRfb3O









【全てのフラグが満たされた為、夜行動が確定しました】

【という訳で書き貯めたいので本日はここまで、お疲れさまでした】


934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:30:20.20 ID:h1CFSaNbO

あれ、不味いか?
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:40:27.49 ID:Rhm8Ss91o
乙おつ
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:44:37.79 ID:yUAYvr5XO
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:44:59.59 ID:cjK1D2c20
938 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/05(日) 21:36:19.55 ID:ovh0Fb+4O

【本日はお休み。申し訳ありません……】


939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 22:05:25.40 ID:5eddTysw0
了解ー
940 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/06(月) 22:27:00.68 ID:N0FhkIeEO

【本日お休み。しばらくは書き留めやデータ作成にあてちゃうかも……すみません】


941 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/07(火) 22:42:50.02 ID:Ca2XknJWO

【本日もお休み……なるべく土日には戻ってきます……】

942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 01:03:01.24 ID:kIwlB3o1O
ウィ
943 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/08(水) 22:21:54.08 ID:0nFcSlPEO

【本日もお休み。書き貯めはしてるのでお許しください……】

944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/09(木) 00:00:20.23 ID:8gSdO2w20
了解。多分週末かな、と見てる
945 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/09(木) 22:51:03.61 ID:n24xVXUMO

【本日も……お休み……】

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