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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】

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746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:29:45.26 ID:+GGdZ97r0
これ上から順番に行って決別ルートでは
でも戦う理由ができるからどう転んでもおいしいな
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 22:45:41.67 ID:5+NVqZFB0
たしかに、これを知った以上関わらないことはもうできないからなあ。
能動的に動く理由は出来た
748 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 23:08:54.28 ID:tFBT5UpBO




「マスター。貴方はどうお考えで?」
「このまま泥舟に乗り沈むのを待つか。直ぐに降りて道を探すか」
「選ぶのは、自分自身に他ならない」

バーサーカーは冷たく言い放つ。自らに選択を迫らんと
彼女の言っている事は、『このまま関係を維持して、破綻するまで待つつもりか』
『今すぐこの同盟関係を切り上げて、新たな道を模索するか』
貴方は今まで、流されるままでいた。今、自らの意思で動くべきだと突き付けていた


「……アーディー。本当に、天使に会う為に二人を手にかけるつもりなのか?」
「それは当主に言われたからであって、自分の意思とは違うだろ!?」

「俺は誰も犠牲にしたくない……傷ついて欲しくない。犠牲の出ない方法は無いのか……?」
「それなら、俺も協力する。だから……」


声は震える。か細く途切れる様な声は、まるで蝋燭の煙の様
二人のサーヴァントからの視線は極めて無情。特に、彼女の表情からは“お前が言うな”と言いたげなのは明らかだ

アーディーは黙って下を向く。その表情から、思考を読み取る事は出来なかった



【当主と家の宿命】−2
123:センパイにはわからないよ
456:無言
789:……何とかしてみる
↓1

749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:09:23.02 ID:Nl2dsqsfo
750 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/24(火) 23:11:09.02 ID:tFBT5UpBO

2:バッサリ

【という訳で長くなりそうなので本日はここまで】

【明日はお休み。皆さんお疲れさまでした】


751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:14:04.23 ID:Ee253dE+O

アーディーさらば
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:18:34.99 ID:LY4FVuG5o

使命優先するキャラに確定させちゃったっぽいか…?
半分地雷かもしれないとは思ったが
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:24:20.71 ID:Gso9Q4oXO
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:26:08.06 ID:Nl2dsqsfo
乙です
コンマ1桁目が毎度振るわないな、決別ルートっぽいな
組んだままもっと天使への愛とか、家系の話とかいろいろ理解できたらと思ったんだけど(異種間恋愛譚好きです)
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/24(火) 23:44:54.71 ID:Ee253dE+O
まあセイバー倒してアーディー保護すれば事情を聞けるさ
貴方的にも殺したくないだろうし
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:03:00.64 ID:As4Wc6u7o
グッバイアーディ。まぁ、状況的に仕方がないよね
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 00:21:35.31 ID:irGy7edto
まあバーサーカーが偵察してなければ、見えない爆弾を抱え込んでたわけではあるしな
結果的に重い空気になったけど礼は言っておきたい
758 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/03/26(木) 21:33:35.06 ID:wGmjQvYEO

【ごめんなさい、本日もお休み……】

759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 22:09:37.58 ID:gcL9erLdo
了解ー
760 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:15:16.52 ID:DBfi4YObO

【それでは再開】

【人はいますか?】

761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:16:43.91 ID:Rb4+L8fvo
いるよー
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:17:25.89 ID:A8P3kf1b0
うっす
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:21:23.88 ID:+IpH10yh0
魔女の宅急便見てるわ
764 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:23:20.80 ID:DBfi4YObO




「……センパイに」
「センパイに……何がわかるんだよ!」
「ついこの間まで戦争どころか、何もわからなかった癖にっ!」


だが、彼女は叫ぶ。何もわかってはいないと。貴方を弾劾する様に
本心だった。犠牲を出したくない。その為ならば何でも協力する。……嘘は無かった
しかし、アーディーにはそれが刃の様に自分の身を切り刻む凶器になってしまったのだ
貴方の純粋さを……人の良さを、知ってるが故に


「犠牲を出さない方法なんて、皆考えてる!皆そう願ってるに決まってる!」
「けど、無理なんだ。誰がどうやったって犠牲は生まれる。仕方がない事なんだ!」
「センパイが優しい人だってわかってる。けど簡単にそんな事を言うのは許せない!」


「エーデルワイスのマスターとして……その答えを、受け入れる事は出来ない」

「………………」

毅然と言い放つ。そこにいたのは純粋な後輩ではなく、坂松を司る、御三家のマスターの姿
きっぱりとした言葉は彼女の強い意思を伝えてくる。何も言わせない有無をぶつけてくる

……貴方は、それに返す言葉を持ち合わせていなかった



765 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:23:52.07 ID:DBfi4YObO




「ええ、ええ。そうでしょうとも。貴女がそうしたいならご自由に」

「では、これにて同盟は棄却という事で。これからは自由に動かせて貰いますわ」
「……私は、貴様等の狗ではない」


冷酷な言葉を突きつける。それは、明確な決別の意思に他ならない
そのまま霊体化して、姿を消す。これ以上の話は無いと示していた


「バーサーカー……っ!」
「……荷物を纏めて、帰るといい。君も、ここに残るのは辛いだろう」
「……襲わないのか?俺を」
「一戦、共に戦った恩義がある。故にこの場は見逃そう」
「僕らの事よりも……バーサーカーを追わなくていいのか?君のサーヴァントだろう」


セイバーが助け船を出す。早くここから出て、彼女を追うべきだ。と
彼のマスターであるアーディーは、さっきから一言も話さない。彼の言葉に異は無さそうだ


「……ごめん。本当にごめん」

零れ落ちる様にそれだけを告げる
アーディーが顔をあげると……そこには既に、誰もいなかった




766 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:26:57.44 ID:DBfi4YObO

【他のサーヴァント行動】

【一週間経つのに誰もドンパチしないと困るので強制的に戦ってもらいます】

【ただし、一部は例外】


12:ライダー
3:キャスター
45:アーチャー
67:アサシン
8:ランサー
9:バーサーカー
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:27:17.71 ID:+IpH10yh0
768 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:31:21.03 ID:DBfi4YObO

【すみません書き忘れてました】

【下1と下2です。なのでライダーは確定】
↓1
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:34:56.29 ID:Rb4+L8fvo
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:35:14.86 ID:+IpH10yh0
連取りになるが、はい
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:35:58.54 ID:Rb4+L8fvo
また俺らやん!
でもどうするこれ
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:36:00.44 ID:+IpH10yh0
うーん前途多難
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:36:21.77 ID:Rb4+L8fvo
あ、正規のバーサーカーのほうか
774 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 21:37:56.18 ID:DBfi4YObO

【ライダーVSバーサーカー】

【……なんですが、今回バーサーカーは二人います】

【という訳で、どっちのバーサーカーとマッチするか】

12345:貴方の方
67890:別の方
↓1

775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:39:07.78 ID:+IpH10yh0
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:39:44.65 ID:+IpH10yh0
よし、老バーサーカーは情報少なかったし、ありがたい
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:01:47.55 ID:Rde4UH740
つぶしあえー
778 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:35:28.85 ID:DBfi4YObO





「………………」
「う、うぅ、ふぅあぁあぁああ!!」
「愚かな。……いや、哀れと言おうか」

早朝。人気の無い歩道で二騎の英霊が対峙した
清廉な風が黒衣をはためかせる。ライダーは目の前で呻く老人に憐憫の視線を向けている
老人……本来のバーサーカーは、頭を抱えて何かを叫ぶ。しかし内容はモゴモゴと口ごもり聞き取れない

「狂戦士は貴様の他にもいたが……奴の目は曇る事は無かった。だが貴様はどうだ?」
「志も、技術も、思想も消え失せた。貴様は既に人ではない。……獣と何が違うという」
「ふぅらあぁああああ!!!」


答えは無い。そもそも返答等出来る訳がない
その変わりと言わんばかりに、腰に下げた剣を抜き、構える。
狂っていてもこれはやれる。と見せるかの様に


「耄碌したか。……いいだろう。遊んでやる」
「精々、死に物狂いの人間の強さとやらを……俺に見せて貰おう──!」


ライダーも剣を振りかぶり、突撃する
人の強さ。人の想念の強さを確認せんと……!

779 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:36:28.14 ID:DBfi4YObO



剣戟の音が響き渡る。一撃、二撃。二人の剣が重なり合う度に衝撃が走る
意外な事に、状況は驚く程に拮抗していた。力量のあるライダーに、バーサーカーは技巧の差で食らい付く

「ふぅ!らぁあ!んんぅうぅううん!」
「……成る程、貴様はかつて、剣の達人だったと見える。……いや」
「違う、そうではない。貴様、……俺の剣筋を見切っているな?」

苦々しく吐き捨てる。まさか、狂戦士に技術で劣るとは露程も考えていなかったのだろう
しかし、ライダーの推測は半分間違っている。元来、狂戦士とは理性を失う。故に技術、知識等のスキルは意味を為さなくなる
が、今のバーサーカーは“あるもの”をマスターに奪われていた。その奪われた分を補わんと、失われた技能を微弱ながら取り返していたのだ


『バーサーカーのスキルを開示します』
 ◆高速分割思考:×
  狂化により、失われている。


 ◆心眼(真):×
  狂化により、失われている。


「ふぅらぁあああああああん!!」
「厄介な奴だ。本来ならばこの屈辱を返す所だが……潮時か」

先に退いたのはライダーの方だった。雷を放ち怯ませると、直ぐ様上空へと飛び立つ
残されたのは、状況を把握出来ていないバーサーカーだけだった


「…………フラン、どこ?ここ?」
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:37:27.95 ID:mOSN0zuB0
あ、真名分かった
781 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/27(金) 22:46:04.50 ID:DBfi4YObO

【少ないですが、本日ここまで】

【だいたい、今ので2クール目の半分くらい。ありがとうございました】
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:48:21.69 ID:+IpH10yh0

懐かしいな英国の
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 22:50:56.66 ID:Rb4+L8fvo

やっぱりマスターはいないか
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 23:14:21.66 ID:gWNnoE91O
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 23:18:15.41 ID:Rde4UH740

ライダーが楽々撤退するせいで全然削れねぇのが厄介
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:38:03.01 ID:r6v7iyES0

バーサーカーはそういう縁で・・・?
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 12:23:20.91 ID:pIRbfb9xo
そういえば本格的に登場してないのはアーチャーだけだな
788 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/28(土) 22:03:58.67 ID:WRwQAluhO

【本日おやすみ。明日は多くやれるといいなあ……】

789 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:46:17.59 ID:ls/XFjFIO

【今日はちょっと早めに更新】

【少し変則的な時刻ですが、お時間大丈夫ですか?】
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:46:55.07 ID:6bQP/6a+O
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:47:48.96 ID:ijpoTC7G0
いけるとも
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:50:21.58 ID:+e2zhS87O
793 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:51:58.89 ID:ls/XFjFIO



「………………」
「………………」



アーディーの家から遠く離れ、貴方の自宅へと逃げる様に戻ってきた二人
互いに眼を合わせない硬直状態が続く。彼女の表情は見えないが、ムードは最悪だ
沈黙だけが流れている。動かしたのは、貴方の方だった

「……バーサーカー。俺は本当に誰の犠牲も出したくないんだ」
「アーディーも、千呼にアキラも、どっちも俺の大切な……」


「何だと言うんですの?さっきから理想ばかりを口にして、何一つ打開策を出さない」
「貴方の言葉は薄っぺら過ぎる。それで誰かの心を打つ事等、不可能だと知りなさい」

にべもない返答。貴方の絞る様な声を一蹴し、冷たい瞳が睨みつける
その表情からは、人としての暖かみは感じられない。ただ拒絶するだけの氷壁の様

「……私には、貴方のその人の好さが理解出来ませんわ。無私というのも少し違う」
「そこまで、他者に尽くす理由は何ですの?」


バーサーカーが問い掛ける。貴方の原点はなんなのか。と
少しの逡巡を経て、貴方は語り出す。自らの、記憶の足跡を……



794 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:52:30.04 ID:ls/XFjFIO



「俺さ、昔、犬飼ってたんだ」
「柴犬でさ。目のところに星形の模様が出来てた可愛い子犬で……」
「そいつと俺は、ずっと一緒にいたんだ」


ぽつぽつと過去を話し始める貴方。その口調は少しだけ軽やかだ
普段から話を合わせる側になる事が多い貴方が自らの事を語るのは極めて珍しい
だからこそ、滅多にないこの状況に心を踊らせているのだろう


「けど……いなくなったんだ。俺が少し目を離した隙に、何処かへ消えたんだ」
「……俺がもっとしっかりしてたら、きっと逃げなかったはずだから……。だから、俺は」

吐き出す様に言葉を出す。それは過去の懺悔であり呪い
自らの不手際だからと責め続け、今に至るまで縛り続ける縄のように


「……だから、誰かの助けになりたい。と」
「ああ。俺は……」










「貴方、私が思っていたよりも……遥かに馬鹿なんですのね」



795 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 19:52:56.20 ID:ls/XFjFIO




「……は?」



「先程から聞いていれば、そんなどうでもいい事をいちいちと悩み続けていたとは」

「下らない事で無駄に時間を費やすな。お前のやっている事は単なる代償行為でしかない」

「寧ろ、私はその逃げた子犬の勇気を褒めてやりたいくらいだ」

「こんな無能に飼い殺される位なら、逃げようとしても何らおかしくないだろう」



彼女は無造作に吐き捨てる。彼の過去を下らないと一笑に付す
せせら笑うその表情は、極めて冷酷で非情。思いやりとは無縁の冷笑
呆然とする貴方。それを見るや否や、憮然と吐き捨てる

「はぁ……聞いて損しましたわ。こんな阿呆な事で延々と悩んでいたとは」

「ですがまあ、今後からは間抜けな事でウジウジと悩む必要はありませんわ」

「貴方のその人の好さは、理由はどうあれ美徳と言えるでしょう。愚かですが、無能ではありません」

「今からはそんな事は忘れ、これからの戦争をどう動くかを考えましょう」






【メンタルやられてる】−3
123:ブチギレ
456:……そんな言い方は無いだろ
789:ぐっと我慢
↓1

796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:54:27.25 ID:ijpoTC7G0
うら
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:56:11.20 ID:ijpoTC7G0
バーサーカーは人の心がわからない
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:13:38.96 ID:6i7y4LmHO
図星だけど同時に地雷を踏み抜いたでよ……バーサーカーの言い方!
799 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:18:31.71 ID:ls/XFjFIO

2:ブチギレ




「……なんだよ、それ」


震える声で反駁する。揺らぐ目は目の前の女性を睨んでいた
普段の貴方ならば、バーサーカーの言葉も平気で堪えられた事だろう
しかし、今の状況は最悪に近かった。突如告げられた同盟の解消にアーディーからの拒絶
これらの条件が揃った……いや、最初から、何かがあれば倒れていたのだろう


「どうでもいいってなんだよ!俺にとっては、本当に辛かったんだ!」
「……だからそれが愚かだと言うのです。逃げられたという被害者意識は人の好さ以前の問題」
「貴方の本質は、自分の事しか考えていない。その癖、他人に手綱を握らせている」
「これを、愚かと言わずに何と言う!?」


ぴしゃりと切り捨てる。貴方の行いは愚かだと断定し、その浅はかさを批難する
自分の半生を馬鹿にされた貴方も、いつも通り黙ってはいられない。既に冷静な思考は消し飛んでいた


「好き勝手言うなよ!俺の気持ちなんてわからない癖に!」
「ええ、わかりません。ですが貴方の愚かしさや無能ぶりはしかと理解致しました」
「だからこそ、貴方には大して期待をかけていないのです。何故なら貴方は怯え、恐れているのだから!」


「ふざけるな……お前みたいな自分勝手な奴に、俺の事なんて理解出来る訳ないだろ!?」





【失望】−3
123:「さようなら」
456:一発ブン殴る
789:「違うのです」
↓1
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:19:19.92 ID:6bQP/6a+O
そい
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:23:14.05 ID:6i7y4LmHO
士郎もサーヴァント失っても生き延びてるし平気平気ぃ
(なお、それまでのタイガー道場行きになった回数)
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:24:26.18 ID:IGikkg+xo
まあ、知ってた
さてと、此処からどうなるかな
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:25:00.83 ID:ijpoTC7G0
まさか死なないよな?
令呪使うかどうかの安価来るかね
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:25:24.89 ID:vJiLXFUg0
バーサーカーはゼロワンの1000%に近いタイプなんだな
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:26:22.41 ID:NEAX9mdBO
バサカさん、弱いのにマスターとも仲良くなれなかったら何が残るんだろう
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:28:45.91 ID:6i7y4LmHO
ああやって意地張れるからこその英雄でしょ
誇りとかISHIとかそういった芯の部分がバーサーカーの真骨頂なんでしょう……
たぶん
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:33:33.63 ID:IGikkg+x0
45歳独身はもっと救いようがないタイプだからちょっと違うとは思う
バサカは今のところ出てる情報だと、意志力で現実を捻じ曲げることができるタイプっぽいから、そこが根幹なんだろうなって
ただ、まぁこの貴方とは相性考えれば確実に一度はひと悶着は発生するだろうなって
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:38:12.97 ID:ijpoTC7G0
ゼロワンの1000%が気になってきた件について
809 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:49:37.53 ID:ls/XFjFIO


【※貴方のバーサーカーに令呪自害は無効】
【※ついでに、“俺に従え”という系統の命令も完全に無効です】


1:「さようなら。精々足掻けばいい」




しん。と場が静まり返る。二人の間に流れる空気が凍りつく
貴方はハッとした表情を浮かべる。怒りに任せたとはいえ、流石に言い過ぎたと思い返す
三たび、無言が支配する。話し出したのはバーサーカーだった


「ええ、どうやら貴方の言う通り。私は理解が足りていませんでしたわ」
「多少の情をかけていた、自分の愚かさに断罪したくなる。本当に時間の浪費でした」

その表情には何も浮かんでいない。怒りも、失望も、何もかも
腰に下げた剣を引き抜いて、貴方の顔前に突きつける。そのまま振りかぶり……


「……貴方は、私を従えるのには不適格でした。これにてお別れです」
「私は勝ち残る為に来たのです。泥舟に乗り、沈むまで待つ趣味はない」
「さようなら。……精々、死なない様に気を付ける事です」


下げた。切る価値も無いと言いたげに、また腰に吊り直す
代わりに突きつけたのは、明確な決別の意思。それだけを告げると、その姿は透明に


……独り、残された貴方は床に倒れ込む
仲間も、相棒も……たった一日で、いなくなってしまったのだ


810 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:50:09.92 ID:ls/XFjFIO


【他陣営行動】

【またドンパチやってもらいますがやはり一部は例外】

1:バーサーカー(老)
23:ランサー
45:アーチャー
6:キャスター
7:アサシン
8:セイバー
9:ライダー
↓1、2

811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:50:57.97 ID:ijpoTC7G0
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:51:13.27 ID:6bQP/6a+O
どうなるやら
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:52:47.66 ID:awZdaTXgo
下かな
814 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:52:54.51 ID:ls/XFjFIO

【アサシンは確定。もう一回】
 ↓1
815 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 20:53:34.24 ID:ls/XFjFIO

【あっ来てました。アサシンVSキャスターで】

【描写はもうちょいお待ちを】

816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:53:38.33 ID:ijpoTC7G0
キャスターだろうが、一応
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:53:42.67 ID:IGikkg+x0
ほい
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 20:59:10.05 ID:6i7y4LmHO
バーサーカー、主人公ほどお人好しではなかろうが主人を気遣った発言はそれなりにしている
……つまり主人公が士郎みたく意地を張り通して成長すれば認めてくれるだろうし、再会の芽はある
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:01:31.46 ID:ijpoTC7G0
弓月リスペクトかな?と思ったけどあれよりマシか
味方が欲しいなあ
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 21:06:44.35 ID:IGikkg+x0
>>818
だね。あの手の誇りに拘るタイプは自分のやった事には責任持つタイプだし
実際行きがけの駄賃程度の感覚で貴方を助けたといっても、相応の責任はバサカの中で持ってると思うし
821 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:17:42.23 ID:ls/XFjFIO



廃屋に二人、異形の影が蠢いている
アサシン、そしてそのマスター。街が夜に包まれた今こそ、彼らの活動期間だった

「う、ぐ、うぐぅあぁ……!」
「もう、だから言ったのに。貴方は生きているから辛いのよ?」
「ア、サ、シン……お前、は」
「貴方のサーヴァントよ?だからこそ言うの。死ねば楽よ?」
「ぐぅうあああ……っ!?」

ぞぶり。と肉が沈む音。男はあまりの痛みに、のたうち回る事すら出来ない
アサシンはマスターの様子もどこ吹く風。腕を動かし、汚肉をかき混ぜて弄ぶ

「悲しい?痛い?でもね、死ねば全てが無くなるの。生きているから辛いのよ」
「ね?マスターはわかってくれるでしょう?もう、諦めてもいいんじゃないかしら?」


耳元で囁く声は甘く、心を侵す様に染み込んで

「まだ、だ……。俺は、俺は、まだ……」




「いいや。お前には地獄に堕ちてもらう」



822 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:18:17.30 ID:ls/XFjFIO


「…………!!」
「久々だなあ、“心臓喰らい”。てっきり消えたと思ったが」
「あら?お客さんだわ。埃っぽくてごめんなさいね。紅茶はいるかしら」
「要らないよ!どうせ誰かの生き血だろ?」
「そう?なら角砂糖を入れましょうか。甘くて美味しいわよ」
「要らないって言ってるだろ!?」


窓を蹴破り入ってくるのは、キャスターとそのマスター、マリア
おおよそ並の成人女性を遥かに凌駕した身体能力を発揮する。その理由は……

「貴、様……吸血鬼、か……!」
「ご名答。まあ同胞だな。同業では無いが」

さらりと答える。そう、彼女は吸血鬼。遠く昔に覚醒し、今まで生きてきた存在
とはいえ彼女に人を害するつもりはさらさら無く、寧ろ……

「貴様ガァアア!ォオオオオ!!」
「珍しいわね、貴方がやる気なんて。私も少しは手伝うわ」
「うわぁ二人で突っ込んで来た!?マスター、なんとかしてぇ!」
「やれやれ。お前みたいな奴がいるから、私も生き辛くて困っているというに……」


暗闇の中で四つの影が交錯する。どれもが命を狙わんと躍動しながら。……一人を除いて


「ボクもう工房に帰りたーい!!」


823 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:19:24.58 ID:ls/XFjFIO




「……!…………!」
「よっ。と……中々やるな。いったいどれだけの人間を食らってきた?」
「なんて、今までに食べたパンの数を数える奴もいないか」

心臓喰らいは、的確にマリアを追い詰めていく
明らかに並の死徒を越える膂力に舌打ち、いなして避けていく
マリアの推測通り、その異名が示す殺戮が、彼の力を底上げする

数多の人間を襲い、心臓を喰らい、蠢く死徒。……“心臓喰らい”


 ◆"心臓喰い"  
 心臓を補食することで対象の魔術回路・特性の一部を自身に取り込む異能。
 これにより彼の魔術回路は出力の安定しないピーキーな性能となったが、  
 時に格上の相手すら打ち倒す実力を手に入れた。  

 【戦闘時、質のステータスがランダムに変動する】  
 【倒した相手の心臓を捕食することでランダムでプラス効果を得る】


「ぎゃああ!?コイツメンドくさい!」
「ワガママはダメよ?痛くても我慢してね」
「予防接種かな!?」

ふわふわと浮きながら、時折手に持つ鎌を振り落とすアサシン
キャスターは魔力の弾を放ち、迎撃する事で手一杯。ぐるぐると回る度に、遠心力で転びそうになるのは気のせいか
とにもかくにも、キャスターはアサシンに対して有効打の無い状況が続いていた


「マスター!退こう!?ちょっとここは本当に苦手っていうかボクと相性悪いっていうか!」
「頑張れ」「マスターーー!?!?」
「仕方ないわね、遊びましょう?お人形遊びはお好みかしら」


……とはいえ、マリアにとっても不利なのは代わり無い。そもそもの地力が違うのだ
このままではジリ貧か。そう判断したマリアはキャスターに指示を


(……よし、逃げるぞ。用意はいいな?)
(オッケー!)


瞬間、閃光が迸る。暗闇の住人である心臓喰らいには焼けるような痛みであり
視界が開けた頃には、既に二人は消えていた




824 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/29(日) 22:20:51.21 ID:ls/XFjFIO

【本日ここまで。ありがとうございました】

【某45%さんとバーサーカーは似て非なるもの。向こうは悪意で動いている節があるので……】




825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:23:45.19 ID:ijpoTC7G0
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:25:23.41 ID:3rUnkcfF0
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:26:05.90 ID:BvGCs8BqO
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 22:28:08.26 ID:vJiLXFUg0

仮に1000%がバーサーカーのマスターだったら最後まで付き合うのか途中で裏切るのか気になる
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:26:05.52 ID:plAmLMyJO
830 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/30(月) 21:27:36.91 ID:UANrzCFpO

【本日はお休み。少し練っておきたいのがあるので……】

>>846
【あくまで本人ではない。という注釈はつきますが、所業に眉を潜めど裏切る事は無いかと】

【一番相性が悪いのは3号の人。貴方とは違って自分の意思が全然無いのがダメ】

【一番相性がいいのは主役の人。一貫して主張がブレず、その為に行動する事が出来ているのはいいこと】

【再三ですがあくまで本人では無いですからね!】
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:32:26.11 ID:RabaaJB20
「お前は俺の道具なんだよ!」なんて言い出す奴を裏切らないのか・・・
2号の狼との相性はどんなもんなんだろ
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:45:34.25 ID:Dbd7BLpM0
アレか、主義主張と行動が伴っていれば評価にまず及第点に当たる鯖なんだな。主義と行動の善悪は差し置いて
貴方の場合は、バサカの想像以上に主義が後ろ向きすぎるから及第点から落ちた、みたいな?
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 23:51:42.18 ID:W6LY4ivC0
鯖鱒の方のアン・ボニーとか近いのかもね
834 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/03/31(火) 21:44:58.98 ID:WygulTz/O

【本日もお休み。明日には必ずや】

【2号の人とは貴方よりは相性がいいけれど最良には一歩届かない感じ】

835 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:34:31.79 ID:rtaO2k9+O

【今日更新するを嘘にするのはマズいので更新します】

【人はいますか?】

836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:36:06.40 ID:3N5qjFyYo
いますん
837 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:43:28.65 ID:rtaO2k9+O




そこは、まるで牢屋だった
息苦しくて閉塞的。唯一の光は、部屋の中心にある蝋燭だけ

真っ黒の布で覆い尽くされた一室の中で、二人の人間が何かを話している
その内の一人。幼い少女には見覚えがあった。美しく伸びた銀の髪。そして透き通っていて、何よりも強く輝く瞳の持ち主には


(……バーサーカー?)


まるで映画を見ている様な定点視点。貴方の目に写る情景は酷く非現実的で、狂気的
その原因に貴方が気づくまで、そう長くの時間はかからなかった

「ふふふ、貴方ったら可愛いんだから……。ね?私、頑張ったでしょ?」
「毎日毎日毎日毎日、しっかりとお勉強させてるわ。あなたの願った通りに育つわ。きっと」

もう一人の女性は、バーサーカーに似た少女を全く以て見ていない
手元に持つ箱の中。そこだけに意識の、神経の全てを注ぐかの様に覗いている
濁り、淀み、腐り落ちたかの様な瞳。娘である少女とは似ても似つかない、狂った両目


「……ええ!そうよ!私、貴方に相応しい奥さんになれたの。もう、ずっと一緒なんだから!」


母親の無邪気な声。まるで意に返さず、少女は前を見据えている
折れず、枯れず、燃え尽きる事無い意志を輝かせる娘に苛立ちを隠せなくなったのか、母親は憎々しげに睨み付け

「……その目、その目よ。本当に虫酸が走る。気に入らないわ」
「だから私は早く殺せって言ったのよ!こんな気味の悪い怪物、本当に二度と見たくない!」

「ね?貴方もそう思うでしょ?ね?」


確認するかの様に箱の中を此方に向ける
入っていたのは……かつては生きていた、人間の臓器。心臓だった

838 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:45:40.62 ID:rtaO2k9+O



(っ!?)


あまりの酸鼻な光景に吐き気を耐える
胃の中に何もなかった事が幸いして、なんとか堪える事が出来た
そんな状況の渦中にいる少女は、まるで慣れたかの様に顔色一つ変えていない

「本当に薄気味悪いわ。三年半も経つのに、どうして少しも変わらないのかしら」
(さ、三年半……!?)

再三、貴方の顔に驚愕が浮かぶ
この少女は、こんな暗い闇の中。しかも心臓に話しかける女性と……なんと、三年以上も一緒にいたと言うのだから当然だ
自分ならば三年どころか三日も耐えられない。と確信する貴方。しかし、目の前の少女は何て事は無さそうだ

慣れ。と言ってしまえばそれまでだが、彼女はどうしてこの光景の中にあっても……
自分を、自我を失わずにいられるのだろうか?


「あは、あはは!そろそろよ。そろそろ先生の来る時間だわ。説教して貰いましょう」
「本当にいい気味ね。どうして、あの人に好かれたのか理解できないわ」


せせら笑う母親にすら無関心を貫く少女
闇の中に光が差し込む。そこに立っているのは大きな影───





「───暗幕を除けよ。ここはどうにも、息苦しくて仕方がない」




839 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:46:13.38 ID:rtaO2k9+O




「……?貴方、は」
「久しいな。そして、貴様も退けて貰おう。既に王妃の資格は無いと知れ!」


一喝され、表情が強張る女性……少女の母親
窓から光が差してその顔が露になる。濁った瞳すらその美貌を際立たせる程、美しい女だった
彼女は促させる様に、部屋を出ていく。……手に誰かの心臓を持ちながら

男性は少女の手を取りかしずく。さながら王に謁見を果たす忠臣の様に……


「……いい目だ。国を率い、勇猛に戦った、君の父とよく似た光をしているよ」
「これから、君の肩には途轍もなく大きなモノが乗るだろう。それを避ける事は出来ない」
「しかし、ゆめ忘れるな。君の父は国の為に、まさに獅子奮迅の如く戦い抜いた事を」

「そして、君もそうなるべくして産まれたのだという事を」

男性の言葉からは、この少女に対しての信頼がありありと伝わってくる
……いや、それだけじゃない。他の、何かを彼女に重ねている様な……

「だが、忘れないで欲しい。君の生きる道は、君だけのものではない」



「君が触れた、全てが変わり──」
「君が変えた全てのものが──」


(……なんだ、よく聞き取れない……)
(ダメだ、意識が……)



流れに押し潰さてしまうかの様に、景色がどんどん遠くに消えていく

とうとう果てに到達して……消えてしまった


840 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 20:47:44.10 ID:rtaO2k9+O




「……あれ?」
「今の、夢……だよな。けど……」


背中の痛みで目が覚める
ふと周りを見渡すと、そこで自分が寝転がっていたのが床である事に気がついた
フラッシュバックするかの様に昨夜の出来事を思い出す。バーサーカーに拒絶され、決別を言い渡された事を

「……学校、行かなきゃな」

それでも、貴方のルーチンワークは変わらない
今日もまた一週間が始まる。いつも通りに……




123:イベント起きず
456:生徒会長、召集をかける
789:「千呼が来ていない?」
↓1

841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:48:31.40 ID:xit6Cu/70
ほうほう
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 20:52:28.08 ID:SSldQVAKO
843 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/01(水) 21:18:44.57 ID:rtaO2k9+O




「うーっす」「おはよ」


教室に入ると、挨拶を投げ掛けられる。貴方もそれに返事をして、机に鞄を置いた
普段通りの学校。毎度おなじみの教室。いつも通りのクラスメート……ではなかった

「……あれ、千呼は?」
「それが来てないんだよなー。風邪か?」
「もももしかして、千呼ちゃん野良犬に襲われちゃったんじゃ……!」
「落ち着けユキ。そんな話は聞いていないぞ」

御三家、禍門に属するクラスメイトの不在
普段ならば病欠だと切り捨てるであろうが、今は聖杯戦争の真っ只中。嫌な予感が背筋を走る

「……なあ、他に欠席した生徒はいるか?」
「調べれば簡単にわかるが。それがどうかしたのか?」
「いや、別に……」


ゾクゾクとした悪寒を抑え、平静を装う貴方
新聞部三人娘の返答は……




123:アキラとアーディー
456:アーディーのみ
789:いないよ?
↓1
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:19:31.15 ID:492Z8yks0
えい
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 21:21:46.70 ID:xit6Cu/70
アキラは何か知らないかな
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