【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」

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60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:11:55.77 ID:idjQPK8A0
1
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:17.08 ID:R3gtS+2+o
2
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:22.76 ID:kXAPkiUXo
2
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/03/02(月) 22:12:27.95 ID:8qgF/gpf0
3
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 22:12:33.29 ID:3K0poV34o
2
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:15:10.72 ID:m0iGiycCO
今日はもうおわり?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:21:21.07 ID:53UKGK0z0
単発末尾oで萎えたんじゃない?
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:23:57.92 ID:5MUe3L4SO
これはエタりそう
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:07:18.22 ID:py4Cc2SHo
そら荒らしが出て対処不能ならそうなるわな
まともな掲示板なら管理人がアク禁して終わる話なんだが
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 12:17:55.10 ID:5NGj6Cv0O
悲しいなあ
70 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/04(水) 20:47:12.79 ID:vgWE57A+O
一本隣の道に出ただけだというのに、表通りとは明らかに空気が違っていた。

毒々しい桃色のネオン。雄を誘う色香を恥ずかしげもなく振りまく女たち。そんな女に煽られた肉欲の炎を隠そうともしない男たち。

やけに距離感の近い男女たちは、互いの腕を絡め合ったままやけに豪華なホテルのフロントに消えていく。

裏路地から抜けてすぐ、奈月はチャラついた男たちに話しかけられた。

何やらぺちゃくちゃと話しているが、奈月は一瞥もくれることなく進み続けた。

舌打ちが聞こえ、男たちの気配が遠のいていく。また別の獲物を探しに行ったのだろう。

奈月のような若く綺麗な女がこの夜道を歩くのは、飢えた獣の前で肉をぶら下げながら歩くようなものだった。舐められたらそのまま喰われかねない。


奈月(そろそろつくはず……まぁ、そう簡単に見つかるとは思ってないけど、何か手掛かりでもつかめれば……)


目的のホテルを前にして、一度も躊躇うことなく歩き続けてきた奈月の足が止まった。

奈月は、目の前から歩いてくる男女――正確には、男と腕を組むその少女から目が離せずにいた。


奈月(――いた!)


それは間違いなく昼に出会った少女の顔だった。

他人の空似どころではない。同一人物か、そうでなければ彼女の顔をなぞって精巧に作られたコピーだとしか思えない。

しかし、まったく同じ顔でも、表情一つでここまで印象が変わるものなのか。

鼻の下を伸ばす男に身体を密着させ、上目遣いで悪戯っぽく笑う少女は、依頼主の少女よりもずっと大人の世界を知っているように見えた。

思ってもみなかった絶好のチャンスに、奈月は僅かに動揺した。

しかし、すぐに落ち着きを取り戻すと、通りの脇に逸れ、壁を背にスマホを取り出した。

先ほどぱっと見た限りでは、超常じみた何かを感じることはなかった。

依頼主の少女が嘘をついていたようには見えなかった。彼女が嘘をついて非行に走っているわけではないだろう。


奈月(本当にただの生き別れた双子の姉妹だったりして……まぁ、近くで見ればはっきりするはず)


スマホを眺めるふりをしながら、少女の気配を探る。

そして、少女たちが目の前を通り過ぎるタイミングに合わせて、ちらりと視線だけを前に向けた。

自身とは違う誰かと同じ顔をした少女が、奈月の顔を見つめていた。



少女の正体とは? ↓1〜3 コンマ最大
1.依頼主の少女の奥底に眠る本能が具現化したもの
2.依頼主の少女に怨みを持つ知人が化けていたもの
3.依頼主の容姿をコピーした異形の化け物
4.本当にただの双子の姉妹
5.その他自由安価
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 20:49:17.28 ID:/nEouu+50
5 ホラー映画 呪怨に出てくる怨霊、佐伯伽倻子だった
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 20:50:34.62 ID:HrwGzE4yO
3
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 21:07:57.56 ID:4QwZurNoO
1
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 21:45:46.95 ID:C9YI+c5nO
荒らしの格好の的になりそうだし5は無しでも良さそう
75 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 12:01:26.28 ID:YlOeNfVAO
ソレと目が合った瞬間、光では知覚できなかったその形貌が鮮明に浮かび上がった。

少女を模った被膜の内側に蠢く、おぞましい異形の姿。

驚愕に見開かれた奈月の瞳を、生気が抜け落ちた虚ろな瞳が見つめていた。

精巧に作られたそのレンズの奥にある、ギョロギョロとした目玉と目が合う。

気付かれている。こちらが向こうの正体に気付いたことに。


奈月(なんで、悟られないようにしてたのに――!?)

ドッペル「なぜ気付かれた?」

奈月「ッ!?」


少女は隣に立っていた男を肘で突き飛ばすと、脇目も振らずにそのまま路地裏に駆けていった。


奈月(逃げる!?)

奈月「このっ……!」バッ!


考えるより先に、奈月の脚は動いていた。

相手は明らかに人間ではない。むやみに後を追うことは相当の危険が伴う。

だが、人間に擬態できる化け物など、ここで逃がせば次も見つけられるという保証もない。

逃がさない。探偵として、力を持つ者としての矜持が、奈月を突き動かした。
76 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 12:02:59.43 ID:YlOeNfVAO
裏路地に逃げ込んだ少女は、詰まれたゴミ袋や段ボールを蹴飛ばしながら一心不乱に駆けていた。

足元の障害物を直感でかわしながら、奈月は見失わないように追いかける。

薄暗い裏路地から飛び出すと、眩い街の光が奈月の視界をくらませた。

荒く息を吐きながら左右を見渡す。

裏通りとは違い、表通りは健全な喧騒に溢れていた。

行きかう人たちの間をすり抜けながら、奈月はスマホを片手に壁に寄りかかる男の前に立った。


奈月「はぁ、はぁ……話、聞かせてもらえます? あなた、どっから来た人? 火星?」

ドッペル「……本当に私の擬態を見破れるのか」


スマホから顔を上げた男が奈月を見やる。仮面のような薄気味悪い顔の裏側で、異形は目玉を激しくギョロギョロとさせていた。


化け物はどうする? ↓1コンマ一桁
1〜3 観念して平謝り
4〜7 ここで奈月を始末しようと襲い掛かってくる
8〜0 奈月を実験材料にしようと連れ去ろうとする
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 12:04:49.67 ID:t3QnZNzSO
はい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 18:40:41.00 ID:AU3dvtPOO
1〜3がでたら一発で解決、8〜0がでたら一発でバッドエンド?
79 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 18:59:32.67 ID:UQLLMWJWO
奈月「ッ……!」


奈月が弾かれたように顔を背けると、突き出された男の腕が空を切った。

その先端は、指先が溶けて鋭い刃を形成していた。明確な殺意のある形状に、奈月は血の気が引いた。

人面の裏に隠れた目玉がギョロギョロと蠢く。直感による奈月の速すぎる回避に驚いているようだった。

周りの通行人たちがざわつき始める。中にはスマホを取り出す輩もいた。

事態が良くない方向に進んでいることに奈月は冷や汗をかいた。とはいえ、今さらこの場を逃げるわけにもいかない。


奈月「ちょっと、こんな人目のつくところでおっぱじめる気!?」

ドッペル「構わない。容姿などいくらでも擬態できる。お前さえ排除できればな!」

奈月「このっ……!」


男の腕が鞭のようにしなり、奈月に振るわれた。

奈月は横に転がるようにして上体を下げ、それをかいくぐる。

もはや人体の構造を逸脱したその腕は、半径数メートル以内の通行人たちを薙ぎ払い、向かいの街灯の柱を切断した。

夜の街に悲鳴が上がる。事態を静観していた通行人たちが一斉に逃げ出した。

男は逃げていく人たちには一切目もくれなかった。その異形の目玉には、奈月しか映っていない。


奈月(私以外には興味なしってか……他の人を襲うつもりはないってのは助かるな。まあ、私がヤバいことに変わりはないんだけど)

奈月「はぁ、はぁ……ちょっと落ち着いてよ。私はあなたに危害を加えたいわけじゃない」

奈月「ただ、あなたが別の誰かの姿で好き勝手すると迷惑になる人がいるの。だから、そういうことを控えてほしいだけ」

ドッペル「……」

奈月「あなた、男の人と、その、そういうこととかしてるって聞いたけど、なんで? ていうかあなたって女なの? 性別ある?」

ドッペル「……この星の支配種の生態について興味があった。雄との生殖行為を行ったのは単なる研究目的だ」

奈月「え、研究目的でそういうことできるの……? うへー、なんというか、真面目なんだね」

ドッペル「……お前は何だ? 私たちのことを知っているのか? 私の擬態はヒトの五感では見破れないはずだ」

奈月「私をそこらの人と一緒にしないでよね! 私にはとってもすごい第六感があるんだから!」

ドッペル「第六感……? 無意識化における経験則を用いたパターン推論か……私の擬態でも人間の挙動を忠実に再現できているわけではないのか?」

奈月(そういうのじゃないんだけど……なんだかめんどくさい話になりそうだからいいや)

奈月「とにかく! 勉強熱心なのはいいことだけど、やるなら他の人に迷惑かけないようにしてよ!」

ドッペル「……」


怪物はどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.奈月の言うとおりにする
2.奈月にそこまで言うなら研究を手伝ってほしいという
3.奈月を無理やり実験材料にしようとする
4.その他自由指定
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:10:23.75 ID:RrDPoHkro
2
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:11:46.63 ID:w7pER92A0
1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:14:02.11 ID:w7pER92A0
2
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:15:47.95 ID:w7pER92A0
あ、ごめん連続で書き込んじゃった
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 19:16:44.94 ID:1pO3bGLfO
1
85 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/06(金) 19:34:29.63 ID:JbszxV4sO
安価下でひとつずらしてコンマ最大の>>84採用で
86 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:39:57.79 ID:xA2MXBlGO
ドッペル「……私も、不要なリスクを冒したいわけではない」

奈月(あれ、意外と話せば分かる系?)


目の前の存在から敵意が薄れるのを奈月は感じ取った。

おそらく知性は高いのだろうが、人間の文化や情緒には馴染みがないとかそのあたりだろうと奈月は当たりを付けた。


ドッペル「だが、迷惑をかけるなと言われてもどうすればいいのか分からない。私の本来の姿はこの星で活動するには不適だ」

奈月「あなたの擬態がスゴすぎてマネした人と区別がつかないのが問題なのよね。いい感じに別人になれないの?」

ドッペル「そこまで便利なものではない。この目で視認した対象を正確にトレースするからこその精度だ。細部をアレンジしようとすれば途端に質が下がる」

奈月「うーん、そうなんだ……」

ドッペル「お前の見た目を貸してはもらえないのか?」

奈月「え、いや私の見た目で男の人とそういうことするつもり?」

ドッペル「そうだが」

奈月「だからそれが迷惑なんだって!」

ドッペル「面倒なんだなヒトという生物は」

奈月「あなただって自分と同じ姿の……いや、いいやそれは」

ドッペル「?」

奈月「よし、ここは私に任せなさい! 普通の人じゃ誰も相手にしてくれないような『ありえない』依頼をこなすのが私の仕事だから!」

ドッペル「……!」
87 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:44:50.57 ID:xA2MXBlGO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


ドッペル「……で、これは本当に実在しないヒトなのか?」

奈月「うん! 最先端の技術である人工知能が作った『いかにも実在しそうだけど実際には存在しない人』だよ!」


パソコンの前でふふんと胸を張る奈月の肩越しに、異形は目玉をギョロギョロとさせながら液晶画面を覗き込んでいた。

モニターには、日本人系の少女の顔が映っていた。

奈月は誇らしげに見せつけていたが、それは誰でも閲覧可能なウェブサイトの無料サービスだった。

大量の顔写真データを人工知能が学習して、ありもしない架空の顔写真を生成しているのだ。

昨今の画像加工技術は目覚ましい進歩を遂げている。ぱっと見れば、多少癖がある顔立ちをしている程度にしか思わない。


奈月「どう? いけそう?」

ドッペル「……」


触手の先端にある拳ほどの大きさの目玉が、モニターをじっと見つめていた。

突如、異形の体表が溶解し、ブクブクと泡を立て始めた。

おぉ〜、と奈月が感心している間に、少女の擬態は完成したようだった。


奈月「すごいじゃん! ちゃんと擬態できてるよ!」

ドッペル「そうか。正直先日まで擬態していた雌とどう違うのかがよく分からないが」

奈月「いや、全然違うから」


見慣れない外国の人の見分けがつかないみたいなものかな、と奈月は一人納得する。


ドッペル「礼を言う。これでこの星での研究に専念できる」

奈月「一応言っとくけど、売春や窃盗はこの国では犯罪行為だから。警察とかもっと怖い人たちに捕まったら、あなた解剖されちゃうかもよ!」

ドッペル「その時はここに助けを求めに来る」

奈月「いや、国家権力を敵に回すつもりはないんだけど……」
88 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:45:16.95 ID:xA2MXBlGO
ドッペル「この星では仕事をしてもらった礼に貨幣を支払うのだったな。やる」

奈月「はっ!? いや、このお金どうしたの!?」

ドッペル「交尾をした雄に貰った」

奈月「犯罪って言ったじゃんそれ!? こんなお金貰えないよ私が捕まっちゃう!」

ドッペル「そうか。では身体で払おう。雌は生殖器を弄られると快感を得るのだと交尾した雄たちが言っていた」

奈月「そういうのもいいから!!/// それは時と場合によるから、真に受けないで!」

ドッペル「ふむ、面倒だなヒトは」

奈月「じゃあもう帰りなよ母星にさ……」

ドッペル「ではな。世話になった」

奈月「うん。本当に悪いことはほどほどにねー」


疲れた様に手を振る奈月に答えるように、無表情の少女は小さく手を振った。

そのまま事務所から去ろうとする少女の後ろ姿を見て、奈月は首をひねった。


奈月「ねぇ、あなた……その身体……」

ドッペル「ああ、身体についてのデータはあの画像では得られなかったのでお前のを借りることにした」

奈月「はぁぁ!!? おい待て! 私の身体でそういうことするつもり!?」

ドッペル「じゃあね、探偵さん! この身体、大切に使わせてもらうね♥」


実在しない誰かに完全に擬態したその異形は、悪戯っぽい少女の笑みを浮かべると風のように去っていった。

奈月は怒りの表情であわあわと口を開閉させたあと、重い重いため息を吐いた。

そして、考えても仕方がないので、人工知能に非実在人物をひたすら考えさせて時間を潰した。
89 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/06(金) 21:46:40.68 ID:xA2MXBlGO
二つ目の事件も無事解決です

次の事件 ↓1〜3 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:48:04.44 ID:1pO3bGLfO
【依頼主】フツメン男子高生
【事件・怪異】彼女や若妻の寝取られが多発
【犯人・元凶】魔道具を用いた30代男性

魔道具、情欲の矢
効果、この矢に射抜かれた女性は射抜いた男性に発情しメロメロになる。
かすり傷でもわずかに効果は発動してしまう。
矢は持ち主の性欲によって作成でき、今回の犯人は非常に性欲が強く、矢が尽きることはほぼない。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:50:30.47 ID:x+d5zmPUo
>>43
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:50:45.93 ID:VsLca1dXo
>>46
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 21:54:41.42 ID:qWcxK31xO
埋まるのはっや
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/06(金) 22:08:05.47 ID:ax2qxhWuO
このドッペルさん、良いなw
95 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 09:45:59.41 ID:K2iMrYfFO
奈月「はぁ、はぁ……いやぁ、のどかですなぁ」


額の汗をぬぐいながら、奈月はぽつりと呟いた。

ローカル線の駅を降りた後バスにのって一時間半。その終点からさらに徒歩で30分以上。

あぜ道の脇に広がる田畑と四方を取り囲む大きな山を見渡しながら、奈月はリュックを背負いなおす。

鳥や蛙の鳴く声が響く。都会の喧騒で生きてきた奈月には新鮮に感じられた。


奈月「ゆっくりと羽を伸ばしてリフレッシュしたくなるところだけど、今回は仕事で来たんだよねぇ」


今回の依頼主は、この過疎集落出身だという少年だった。

家の都合で去年ごろ奈月の住む都会に引っ越してきたらしいが、依頼内容はこの村にいるはずの彼の親友についてだった。

その親友は、この村に古くから伝わる儀式に参加したのち、彼の前に姿を現さなくなったのだという。


奈月(村の儀式かぁ……骨が折れそうな仕事だなぁ)


こういった閉鎖的な集落では余所者には排他的であることが多い。

そもそも特に観光名所もないこの村に奈月が訪れる理由探しにすら苦労するほどだが、奈月の場合は直感があるためそこは大きな問題にはならない。

問題なのは、少年の親友が行方不明になった理由の方だ。

村の儀式で行方不明と聞くと、安直なのは生贄を欲する土地神などだろうが、強力な神や妖怪の類だと奈月一人ではどうすることもできない。

とはいえ、カルト集団による猟奇的犯行だったとしてもそれはそれで手に負えないのだが。

いざ逃げ出そうにも足もない。いつも以上に慎重に行動しなければならない。


奈月(とはいえ、依頼を受けたからにはプロとして仕事をまっとうしないとね)


目を赤くしながら、なけなしのお年玉を差し出してきた少年の姿を思い起して、奈月は気合いを入れなおした。


今回の仕事は…… コンマ↓1〜3
1.いつも通り奈月一人で来た
2.危険を伴うため刑事も一緒に来てもらった
3.その他助っ人と一緒に来た(どんな人物かも)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:48:10.27 ID:c7lZz0X1O
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:51:16.19 ID:+H2gP92N0
1
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 09:53:09.47 ID:SCHldjbkO
1
99 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 11:44:20.40 ID:VYy80SpzO
奈月(まあさっと盗み見てさっと返ればなんとかなるか……戦闘にも多少の心得はあるし)


今までそれなりの危機に瀕したことはあるが、全て持ち前の第六感と身体能力で回避してきた。

油断をしているわけではないが、奈月には自身のプロとしての力に自信と矜持を持っていた。

ポケットから、依頼主の少年に貰ったメモを取り出す。

儀式とやらが行われたのはこの村に唯一ある大きな本堂なのだという。

よれよれの鉛筆で書かれた地図を元に辺りを付ける。

この辺りは辺境すぎてネットの地図では詳細が分からなかった。この大雑把な地図だけが頼りだ。


奈月(まあこんだけ見晴らしがよければそれっぽい建物はすぐに見つかるか)

村人「おめぇさん見ねぇ顔だな」

奈月「っ……!」

村人「おお、こりゃおどれぇた! 随分とまぁべっぴんさんが来たもんだ!」

奈月「こ、こんにちは……!」


突然気さくに話しかけられ、奈月は慌てて挨拶を返した。

顔に多くの皺が刻まれたしゃがれ声の老人は、骨ばった指で顎を撫でながら奈月を眺めていた。

奈月の顔からつま先までを、老人の視線が何度も行き来する。

なんだか居心地が悪く、奈月は体をよじらせた。余所者がそんなに珍しいのだろうか。


村人「こんななにもねぇ村にどうしたんだ」

奈月「え、えっと、実は私、田舎マニアでして、各地のマイナーな田舎を巡ってるんですよ〜!」

村人「わっはっは! 確かにここは何もねぇ片田舎だ!」

奈月「あ、すみません……!」

村人「構わねぇ構わねぇ、ホントのことだ」

奈月「それで、各地の村の風土や慣習なんかにも興味がありまして……この村独自のお祭りとか、儀式とかってありますか?」

村人「あぁん……?」


あらかじめ決めておいた質問をして、相手の出方をうかがう。

別に本当のことを聞き出す必要はない。相手がそれについてのイメージを浮かべれば、奈月の第六感はそれを感知できる。

悟られないように奈月は老人をじっと見つめる。老人はわずかに思案したのち、その震える唇を開いた。


老人はどうするか ↓1コンマ一桁
1〜3 今晩村の儀式があるから見ていったらどうだと答える
4〜7 そんなものはないと答えるが、嘘であることが奈月にバレる
8〜0 なぜそのようなことを聞くのかと警戒を露にする
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 11:47:21.01 ID:dTyjPcjeO
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:13:42.11 ID:+H2gP92N0
エロいこと起きないねえ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:18:22.22 ID:PnWeUpYeo
待ちきれないよ早く見せてくれ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:27:12.00 ID:7HRcgzfXO
>>93
数秒足らずで埋まったり、数分程度の余裕持たせたらコンマ90代で取り合いになったスレもある
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 13:41:59.21 ID:rBNboNm60
かわいい探偵さんがかっこよく事件解決する話もおつなもの
105 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 15:01:23.66 ID:+BLtS7HtO
村人「奇遇だなぁ! ちょうど今夜村の儀式があっから見ていくといいべ!」

奈月「え、こ、今夜ですか?」

村人「よかったらうち来るか? この村はよそ者が時間潰す場所も宿もねぇでよ」

奈月「え、えっと……」


あっさりと目的の儀式にありつけそうで逆に困惑する奈月。

ただ、その老人が嘘を言っているようにも見えないし悪意も感じられなかった。

よそから来た見ず知らずの人間をいきなり家に招くなんて不用心な気もするが、田舎の人たちはこれぐらいフレンドリーなのかもしれない。


奈月(ここで断って一人で本堂を見に行くってのも怪しまれるかな?)

奈月(大丈夫、何かあれば第六感で分かるはずだし、問題ない、よね?)

奈月「ありがとうございます! それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきますね!」

村人「わっはっは! 器量がいい娘はそうでねぇとな! オラの家はこっちだで」


こうして、僅かに腰の曲がった老人に、奈月はついていくことにした。
106 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 15:03:01.30 ID:+BLtS7HtO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「んー! おいしいです! この山菜の天ぷらサクサクです!」

村人「そうかそうか! 若ぇんだからたーんと食え!」

奈月「すみません、こんなご馳走になっちゃって」

婆「ええんよ。おいしそうに食べてくれて私も作った甲斐があった」

村人「もともと儀式の日は普段よりも贅沢なもんを食うようにしてんだ」

奈月「儀式って、具体的にどんなことをするんですか?」

村人「別にどうってことはしねぇけど、神様への日頃の感謝と、これからの息災が続くことへの祈願だな」

奈月「神様……この村の神様はどんな神様なんですか?」

村人「なんか古くからいる山の神って話だけんど、詳しいことは分かんねぇなぁ。ま、縁起のいい神様よ!」

奈月「なるほど……儀式には村の皆さんが参加されんですか?」

婆「ええ。みんなが集まって顔を見せ合う貴重な機会でもあるでな」

奈月「……子供も、ですか?」

村人「もちろん。まぁ、最近はこの村も子供が減ってきてなぁ。つい最近も若い家族が都会の方に出て行っちまって」

婆「まぁ、何もない村だから仕方ないですよ」

奈月「……」


おそらく依頼主の少年の家族のことだろう。

何も知らずにこの村に来ているということにしている以上、これ以上の探りを入れることはできなかった。


奈月(特に、嘘を言っているようにも聞こえない。悪意も感じない)

奈月(儀式ってのは、本当にただの行事でしかないの? それとも、普通の村の人は儀式の真相を知らないだけだったり……)

村人「よし、じゃあそろそろ行こうか」

奈月「っ……! はい!」


老人たちが立ち上がったのを見て、奈月も続けて立ち上がる。

いずれにせよ、この目で確かめるしかない。


このあとどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 儀式に参加したが、本当にただ神様に祈って村人が駄弁るだけの会だった
4〜7 本堂にて祈りと供物をささげると、奥から神の使いを名乗る人物が現れた
8〜0 本堂にて祈りと供物をささげたあと、村人たちの子孫繁栄の儀式に巻き込まれた
ゾロ目 村人たちに襲われて本堂に縛りつけにされた
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 15:04:21.39 ID:IPOFHZBBo
はい
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 15:04:44.15 ID:maWsS06BO
繁栄
109 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 16:31:05.85 ID:VYy80SpzO
「おぉ、なんだぁそのめんこい子は!? お前さんこんな若くて綺麗な子どこで拾ったんだ!」

村人「拾ったとか失礼なこと言うでねぇ! この村の儀式に興味あるんだと!」

「へぇー! そうかそうか! こんな可愛い子が一緒に祈ってくれるんなら神様も大喜びだなぁ!」

奈月「あ、あはは……」


本堂に行くと、すでに三、四十人ほどの人たちが集まっていた。

これで村の住人のほとんどが集まっているのだという。都会の人の多さからは考えられない。

見渡してみると、還暦をとうに迎えた老人や白髪交じりの初老の男性が一番多いが、若々しい青年たちも見受けられた。

だが、依頼主から聞いた特徴に合致する少年はいなかった。


奈月(いやぁ、これは……まいったね……)


本堂に足を踏み入れてすぐ、奈月の脳裏に鮮烈なイメージが迸った。

何世代にも渡ってこの本堂で行われてきた儀式。

幾度となく繰り広げられてきた行為の、その強い情念が積み重なって残痕となり、奈月の第六感を刺激した。
110 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 16:34:11.57 ID:VYy80SpzO
かつて、人が田畑を耕し山の獣を狩る生活をしていたころ、人手は何よりも重要な資産だった。

だたでさえ飢饉や疫病で子が満足に育つことも難しい時代だ。子孫繁栄および無病息災を祈願する習わしは全国各地に残っている。

その土地で脈々と受け継がれてきた風土や慣習を、都会で育ってきた部外者の奈月がどうこう言う資格はないのかもしれない。

しかし、それに巻き込まれるとなるのであれば話は別だ。


奈月「す、すみませ〜ん……やっぱりよそ者の私がお邪魔するのも申し訳ないので、私は遠慮します……」

村人「そう言いなさんな! ほら、お前さんみたいなべっぴんさんが参加するからってんでうちの若い衆が張り切っとるぞ!」

奈月(このジジイ、自分はとっくの昔に枯れ果ててるからって完全に善意で言ってるじゃん!)


この老人に少しでも奈月をハメようという下心があれば奈月もとっくのとうに勘付いていただろう。

本堂の襖が締まるぴしゃり!という大きな音に、奈月の肩が跳ねた。

部屋の四方に、蝋燭の灯がともる。奈月を取り巻く男たちの影が、壁に移ってゆらゆらと揺れていた。


村人「これがこの本堂に代々伝わるご本尊、子孫繁栄を司る『大魔羅様』じゃ」

奈月「ひっ……!?」


奈月の目の前に突き出されたのは、大層立派な男性器を模した木像だった。

鼻息荒く奈月の肢体を眺める男たちを前に、奈月は空回る頭で必死に打開策を考えていた。


奈月はどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.とにかく説得を試みる
2.大人しく従うふりをして隙を突いて逃げようとする
3.武力で抵抗しようとする
4.その他自由指定
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:38:01.41 ID:JawdlBuUO
4一回流れに身を任せてみる
夜は長いしお酒(御神酒)あるから、酒飲みながらやろうとして酒宴を開く
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:42:18.91 ID:wdDXpl11O
4
大魔翌羅様には女性が見たら発情してしまう効果があり、体が火照り始める
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:51:24.01 ID:+H2gP92N0
4
>>112 + この事件は大魔翌翌翌羅様という魔道具が原因で、奈月は第六感で感じてしまい効果極大

ダメならずらして
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 16:53:57.58 ID:1SL+sBTI0
3
115 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 17:46:01.31 ID:Mo2QRDPSO
奈月(と、とにかく逃げないと……!)


最悪実力行使もいとわないと拳を握りしめ、奈月は本堂から逃げ出そうとする。

そんな奈月の目の前に、大魔羅様と呼ばれた木彫りの像が突きつけられた。

朱黒い光沢を放つ漆塗りの先端が、奈月のすっと通った鼻先に向けられる。

ずんぐりとしたコブのような立派な亀頭から、奈月は目が離せないでいた。


奈月(これ、ヤバっ……! 見ちゃダメだって、分かってるのに……!)


一目見てすぐ、それは単なる悪趣味な玩具などではないということが分かった。

木像の帯びた魔力が、奈月の下腹部を燻らせる。

ソレの感触など知りもしないのに、立派なソレで女の秘所を小突かれ、最奥に子種を注いでほしいと思ってしまう。

これを見続けていればどうなるかと、奈月の第六感が必死に警鐘を鳴らしていた。

しかし、それが分かるからこそ、奈月のまだ男を知らぬ本能がその魔力に抗えないでいた。

荒い息を吐くだけで身動きが取れなくなった奈月の様子に、男たちはニタニタと笑う。

そして、その張型を奈月の白い首筋に押し当てた。


奈月「んはぁっ!?♥ ん、あっ、あぅ……♥」


奈月が身体を震わせ、甘い声を漏らした。わずかに汗ばんだ首筋を、張型がつうっと伝っていく。

明らかに感度を増した首筋へのくすぐるような刺激に、奈月はゾクゾクと背中を震わせた。

内ももを閉じ、擦り合わせるように悶える。

亀頭は奈月の輪郭をなぞりながら徐々に下に降りていき、そして、形の良い乳房の先端を押し込んだ。


奈月「ひゃうんっ!?♥」


衣服の上からだというのに、奈月は甲高い嬌声を上げた。

ブラジャーの中ですっかり硬くなっていた乳首をぐにぐにと押し込まれ、痺れるような快感が身体を流れる。


奈月「はぁ、はぁ……この、調子に乗るなっ!」

「ぐはッ!?」


鼻の下を伸ばしながら奈月の反応を楽しんでいた男の頬を、奈月はビンタで吹き飛ばした。

男たちが驚いた表情を浮かべる。大魔羅様を前にしてここまで激しく抵抗できた女など、この村には一人もいなかったからだ。

男が持っていた張型が放り投げられ、木目調の床に転がる。

奈月は隠し持っていた護身用の警棒を取り出し、張型目掛けて思いっきり振り下ろした。


奈月(これさえ壊せば……!)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 砕き割ることに成功し、村人たちが正気に戻る
4〜7 砕き割ることに成功するが、怒り狂った村人たちに襲われる
8〜0 すんでのところで村人の一人に腕を掴まれる
ゾロ目 張型を破壊したことで、大魔羅様の祟りにあう
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 17:47:54.34 ID:PnWeUpYeo
もう許せるぞオイ!
117 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 18:22:05.39 ID:lmdWJhvyO
バギッ!という大きな音とともに、立派な男根は真ん中から砕け割れた。

張型が帯びていた淫猥な魔力が霧散していくのを感じとる。


奈月「はぁ、はぁ……よし、これで……」

村人「何をしてくれとんじゃあああぁぁぁ!?」

奈月「!?」


若者たちに前を任せ、一歩引いたところから儀式を見守っていた老人が怒号を上げた。

奈月に見せていた快活な笑顔は消え去り、顔に深い深い憤怒の皺が刻み込まれている。


村人「せ、先祖代々受け継いできた、この村の秘宝を……! オラたちの子孫繁栄を、無病息災を成就してくれる御神体を……!」

奈月「皆さん聞いてください。これは無病息災を叶えてくれるありがたい御神体なんかじゃありません」

奈月「女の人を無理やりそういう気分にさせて強姦するための、最低な呪い道具です」

村人「の、呪い……? お、オラたちの土地神様の御力を、呪い扱いッ!?」

奈月「こんなものに頼らなくても、この村にはおいしい山菜や綺麗な水があるじゃないですか。目を覚ましてください」

村人「こ、この小娘が! 余所者がこの村のことに余計な口を挟むな!」

奈月「勝手に巻き込んでおいて何言ってるの! 郷に入ってはなんとやらとは言うけどね、最低限この国の法律には従えレイパーども!」

村人「くぅぅ! 皆のもの、やってしまえ!」

奈月「呪具がなくなってもその態度か。救いようがないね!」


一斉に襲い掛かってきた男たちの攻撃を直感で回避しながら、奈月は男たちの急所に的確に拳を打ち込んでいった。

畑仕事で鍛えられた力自慢の男たちが、奈月によって次々と沈められていく。


村人「な、何をやってるだお前たち! 女一人捕まえられないのか!」

奈月「はぁぁ!!」


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 すべて倒しきった
奇数 数人がかりで羽交い絞めにされてしまった
ゾロ目 大魔羅様の力を宿した御札で身動きを封じられてしまった
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 18:22:42.14 ID:fNhknLUAO
封…
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 18:27:20.99 ID:Qwm5wP0RO
この子強いな
120 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 19:05:37.17 ID:6l3obL2IO
奈月「はぁ、はぁ……で、後はおじいちゃんだけだけど、そんなヨボヨボだと私加減できるか分かんないなー」

村人「ひいぃぃ!!」


最後の一人が膝から崩れ落ちたのを見て、老人は老いを感じさせぬ俊足で本堂から逃げ出した。

静寂に満ちた本堂の外から、虫の涼しげな鳴き声が聞こえてくる。


奈月(これで元凶は叩けたかな……でも、まだ大事なことが残ってる)


奈月は軽くストレッチをして身体を解した後、倒れ込んだ男たちを跨ぎながら本堂を後にした。

そのまま、離れにある小さな蔵の前に立ち、錠代わりの板を取り外して扉を開けた。


少年「ひっ……!」

奈月「大丈夫、助けに来ただけだよ」


埃っぽい蔵の片隅で座り込んでいた少年に、奈月は優しく微笑みかけた。

彼こそ、依頼主の少年が探していたという親友だ。

本堂についてから、奈月は直感で目的の少年がここにいることを感じ取っていた。

月明かりに照らされた少年は、よく見ればかわいらしい顔立ちをしていた。

大きくくりくりとした目をごしごしと擦った後、少年は奈月の元へ勢いよく駆けてきた。

奈月はそのまま少年を抱きしめた。そして、安心させるように腕にぎゅっと力を込めた。

奈月の脳内に、少年の記憶だろうと思われるイメージが流れ込んできた。


少年『やめようよ、こんなの女の人がかわいそうだよ!』

村人『何を言う。これもこの村の繁栄のために必要なんだ。それにほら、大魔羅様のおかげであんなに気持ち良さそうだ』

少年『で、でも、その道具なんだか気持ち悪いよ』

村人『なんだと!? オラたちの御神体様を馬鹿にするべか!? この村の男子として、お前には教育が必要だのぉ』


奈月「もう大丈夫、大丈夫だからね」


優しく語りかけながら、奈月は少年の頭を撫でた。

これで依頼達成だ。

奈月の汗まじりのいい匂いにドギマギした少年が、小さな御神体を元気にしていることにも気付かぬまま、奈月は少年を慈しむように抱きしめ続けた。
121 : ◆VewnKbCuMWTD [sage]:2020/03/07(土) 19:07:18.39 ID:6l3obL2IO
やや危ない所もありましたが、三つ目の事件も無事解決です

次の事件 ↓1〜3 コンマ最大
【依頼主】
【事件・怪異】
【事件の犯人・元凶】※犯人・元凶は指定しても現時点では不明でもいい
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:07:34.93 ID:+H2gP92N0
>>90
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:07:44.18 ID:Qwm5wP0RO
【依頼主】女子大生(犯人の罠)
【事件・怪異】若い女性が失踪してる(奈月は事件について知らない)
【犯人・元凶】イケメン巨根の男淫魔。顔、声、フェロモン、テクニックにより堕ちない女性はいない。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:08:43.75 ID:fNhknLUAO
【依頼主】
気弱そうなJK(小動物的な雰囲気でバストが豊か)
【事件・怪異】
最近異常なまでに痴漢にあう。
助けてくれる幼なじみ(同級生)のおかげで大事に至ってないが痴漢の中には警官もいたため、藁にもすがる思いで依頼。
【犯人・元凶】
依頼主の妹=生意気そうなJC(スポーツ少女、バストが豊か)
片思いしていた二つ上の幼なじみ(現在依頼主を助けている人物)に告白したら姉に惚れていた(庇護欲を掻き立てる姉のほうが好みだった)ためふられ、腹いせに悪い男を引き寄せる呪いをかけた。
かけた本人は「都市伝説の類い(純粋にふられた悔しさの発散目当て)」と思って呪い自体あまり信じていなかったが、偶然魔術士の血を引いていたため呪いが発動した。
今は痴漢程度で済んでいるが呪いは日増しに効果が強くなっており、より凶悪な者達が集まりつつある。
このままでは周囲(かけた本人含む)にも取り返しのつかない被害を及ぼすため早期の解決が望まれる。

楽しめるけど濡れ場が遠い。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:09:21.01 ID:6K15e1op0
安価90
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:09:44.90 ID:hbIG8ttLO
早すぎて草
捜査官スレ思い出した
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:12:05.27 ID:h4pEQYiSO
(もう少し難易度上げてもええんやで)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:16:51.01 ID:fNhknLUAO
埋まる早さは捜査官スレよかまだましよ。
人気が出てきたら>>103のようになりそうだけど。
129 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 20:28:23.18 ID:Mo2QRDPSO
俺はどこにでもいる普通の高校生。

学園のマドンナとも呼ばれる彼女と、幼い頃から家族のように過ごしてきた幼馴染。

ややブラコンが過ぎる妹に、俺をからかって楽しんでるエッチな先輩、そして町内でも評判の巨乳若妻なお袋。

そんなみんなに囲まれた、平凡で、だけど退屈しない日常を送っていた。

そう、あの日までは……


『すごいぃ♥ ご主人様の、彼のよりずっと奥まで届いてる♥』

『こんなところ、幼馴染にも見せたことないのにぃ♥ 私の初めて、全部ご主人様に捧げちゃったぁ♥』

『好きっ♥ 好き好き、このチンポ大好き!♥ ご主人様となら、赤ちゃんだって産めるもんね♥』

『ごめんなしゃいぃ♥ 本当はエッチなことなんてしたことないんです♥ ご主人様の素敵なチンポで立派な雌犬に調教してくださいぃ♥』

『んごおおぉぉおイっぐううぅぅぅ!!♥♥ 愛してるのぉ!♥ ご主人様と一緒に居られるなら、租チン旦那となんてすぐに別れますぅ!♥』


その日、俺はすべてを失った。もはや生きる希望も湧いてこない。

俺の性癖も壊れてしまい、もう寝取られモノでしか抜けなくなってしまった。

今でも夢に見てはうなされる。

見たこともないようないやらしい表情で喘ぐ彼女たちと、そんな彼女たちを抱いて口元を歪めているであろう醜悪な男の姿を――
130 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 20:30:52.10 ID:Mo2QRDPSO
「おねがいします、どうかこの男の詳細を突き止めてください! なぜ彼女たちが俺を捨ててあの男の元へいったのか、それが知りたいんです!」


奈月(という依頼を受けたわけだけど……)


奈月は一人、事務所でカフェオレを飲みながら思案していた。

彼女は今、依頼主の元に送られてきたという差出人不明のビデオレターを再生していた。

人様の痴情なんて見たくはないか、男の素性を掴むための数少ない手がかりである以上確認しないわけにはいかない。

薄目を開き、心を無にして映像を流し見る。

確かに、全員街で見かければ振り返るほどの美人だった。

彼女たちはみな、目をとろんと蕩けさせ、だらしなく開いた口からよだれを垂らし、突かれるリズムに合わせ淫らな雌声を上げていた。

女である奈月から見ても、とても気持ち良さそうに見えるというのが本音だった。

相手の男の顔は映っていなかったが、脂肪でだらしなくたるんだ腹や芋虫のような太い指先は確認できた。

おそらく二十代後半から三十代ほどだろう。

奈月の第六感が強く反応することはなかったが、一つ確信を持てるのは、彼女たちは男の純粋な魅力に惹かれたわけではないということだ。

かつての学園長や先日の呪具のことを思い起こす。

今回のターゲットも、女を惑わせるなんらかの能力を持っているであろうことは安易に想像できた。


奈月(まぁ、今回の相手は未成年との淫行もやってるし、警察にも動いてもらうとして……)

奈月(卑劣な手段で女性を陥れるクズを野放しにもしておけない)

奈月(絶対に居場所を突き止めてやる……!)


調査の結果は? ↓1コンマ一桁
偶数 奈月が先に男の居場所を突き止める
奇数 奈月が先に男に目を付けられてしまう
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 20:32:21.86 ID:6K15e1op0
ほい
132 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/07(土) 21:23:23.94 ID:5CoDlBa8O
奈月はまず、依頼主の住んでいる家を見張ることにした。

依頼主の妹と母は、今でも定期的に家に帰ってきているようだ。

家の中で、寝取られ癖に目覚めてしまった依頼主とどのような会話をしているのかは、あえて考えないことにして。

張り込みを初めて三日ほどが経ち、ついに彼女たちが家に帰る瞬間を目撃した。

気付かれぬように彼女たちを盗み見て、そして、男の本拠地を割り出すことができた。


奈月(さて、問題はここからだなぁ)


奈月は道路脇に止めた車の中から、向かい側にそびえたつ高層マンションを見上げていた。

男は街中で適当な女をひっかけ、その女の家に転がり込むというヒモのような生活をしているらしい。

現在はこの高層マンションに住むキャリアウーマンの家にいるようだった。

エントランスから出てくる住民たちを眺める。

時折サラリーマン風の成人男性も出てくるが、例の男ではない。直感を使うまでもない、体型の整った身なりの綺麗な人が多いからだ。


奈月(違う……あの人でもない……男の素性や能力がつかめさえすれば依頼は達成、あとは刑事さんに任せればいい)

奈月(周期的にそろそろ違う女の家に移ろうとするはず。ここで待っていればきっと出てくる)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 出てきた男を見て能力や素性を察知した
4〜7 男は出てくるが、女たちに囲まれていて詳細が分からなかった
8〜0 奈月の尾行に気付いた男は裏口からひっそりと抜け出していた
ゾロ目 奈月の尾行に気付いた男は、逆に奈月の素性を探ろうとした
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 21:23:56.16 ID:+H2gP92N0
ゾロ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 22:59:51.57 ID:h4pEQYiSO
今日は終わりか
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 00:09:57.78 ID:+Mfxb8HS0
多分、寝落ちしたんだろうね
136 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 10:51:00.71 ID:UTenfZjvO
奈月(来た……!)


日が沈みあたりが暗くなったころ、ついに男は姿を現した。

髪はボサボサで無精髭を生やし、たるんだ腹の上によれたシャツを羽織っていた。

その男は、自身とは到底不釣り合いな美女たちを侍らせてにやついていた。

彼女たちが心底男に陶酔しているというのは傍目からすぐに分かった。

しかし、周りと取り巻く女たちに遮られ、肝心の男の姿がよく見えない。


奈月(あいつら、また新しい女に手を出すつもりか……!)


これから仲良く夕飯を食べに行く、といった間柄にも見えない。

おそらく次の拠点に移動するつもりなのだろう。足取りを掴ませないためなのか、単なる男の趣味なのかは分からないが。

異能を使うのであれば現行犯の証拠を抑えるというのは難しいかもしれないが、罪なき女性が男の毒牙にかかるのを見逃せるはずもなかった。

奈月は車から降りると、奈月は男たちの尾行を始めた。

危険は伴うが、より近くから男を視認できれば、男の持つ異能を知ることができるかもしれない。


奈月(変なことをするようなら必ず止める!)


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 他の人が襲われそうになっているところをすんでのところで助ける
奇数 尾行しているのを気付かれ裏路地に誘い込まれる
ゾロ目 尾行しているのを気付かれ背後から隙を突かれる
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 10:51:39.74 ID:cPJWK4nR0
hoi
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 10:58:16.55 ID:6FJGyhPcO
エロシーンまだー?
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 11:54:11.49 ID:XYE8faxr0
チャンスを…ください…
140 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 12:38:18.70 ID:l34BbLQwO
矢の男(さて、どっかにいい獲物はいないかなぁ)


男は舌なめずりをしながら、下卑た視線で辺りを見回した。

生まれてからずっと女に蔑まれ、嘲笑われた記憶しかなかった彼は、ある日突然女を己の思うがままにできる力を手に入れた。

これは天恵だと思った。常に虐げられる側だった可哀想な自分への、神様からの授かり物だと。

自身を見るなり嫌悪を露にする愚かな女たちも、この力を使えば簡単に男に媚びへつらう奴隷になった。

絶望の青春時代より溜め込み続け、澱みに澱んだ情欲を、男は爆発させるように女たちにぶつけた。

際限なく湧き上がってくる異常な性欲の矛先を、男はついに見つけることができたのだった。


矢の男(グフフ……よし、あいつにしよう)


視界の向こうで、一組のカップルが仲睦まじそうに歩いているのが見えた。

ああいう幸せそうな若い男女の仲を強引に引き裂き、女を偽りの愛で塗り潰すことがたまらなく好きだった。

男はニタニタと笑いながら、女のほうに向かって手をかざした。

突如、何もない空間に一本の矢が現れた。

桃色の光に包まれた矢が、男の手のひらから射出される。

放たれた矢は、吸い込まれるように標的に向かっていった。
141 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 12:38:45.42 ID:l34BbLQwO
奈月「わっ、すみません!」

矢の男「!?」


矢がカップルの女に当たる寸前で、女は誰かに突き飛ばされてよろけてしまった。

向かいの壁に突き刺さった矢は、そのまま光の粒子となって霧散した。

女を突き飛ばしたその誰かは、怒る彼氏に対しぺこぺこと頭を下げていた。

しばらくして、カップルはそのまま去っていった。

その場に残った女が、矢の男のほうに向き直った。

その鋭い視線には、明らかな怒りや侮蔑が感じ取れた。


矢の男「ひっ!?」


かつての女に虐げられていた頃の記憶がフラッシュバックし、反射的に喉が引き攣る。

だがすぐに、男はそれを否定するように首を振った。


矢の男(な、何をビビってやがる! 女なんて、俺の力を使えば簡単にいいなりにできる! そもそも、俺の矢は他のやつには見えやしないんだ!)

奈月「さっきの矢で女性たちを無理やり洗脳してたんですね」

矢の男「ッ!?」

奈月「警察が調査すれば、あなたが未成年との淫行を行った証拠なんてすぐに出てくる」

奈月「あなたの力の証明なんてできなくても、あなたはどのみち捕まります。観念した方がいいですよ」

矢の男「て、テメェ何者だ!」

奈月「高辻 奈月、探偵です。無駄な抵抗はしないでくださいね、あなたの力についてはもうタネも仕掛けも見抜いてる」

矢の男「こ、のっ……!」


男を射抜く奈月の目は、どこまでもまっすぐだった。

一点の曇りもない澄んだ瞳。その清廉さに、男は今まで女に向けられたどんな視線よりも恐怖を感じた。

男の瞳がグラグラと揺れる。今ここで男の方から視線を逸らせば、その瞬間に男の心も折れてしまいそうだった。


矢の男「ふざ、ふざけんなッ!! 女なんて、黙って俺に従ってればいいんだ! 女のくせに、偉そうな態度とるんじゃねぇ!」

奈月「……可哀想な人」

矢の男「んギいいぃぃぃ!! 犯す! 俺に無様に許しを請うまで犯し続けてやる!」

奈月「あ、今のところ録音してるんで、参考品として警察に提出しますね」


血管がブチ切れそうなほど怒りの形相を浮かべた男が、奈月に向かって矢の切っ先を向けた。

それを合図に、奈月は男のほうに向かって走り出した。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
1〜3 そのまま男を吹き飛ばして戦闘不能にする
4〜7 男を吹き飛ばすも、矢がかすってしまう
8〜0 矢を思いっきり受けてしまう
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 12:39:50.94 ID:AZKKzhQb0
はい
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 12:43:52.27 ID:cPJWK4nR0
えい
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 13:03:32.34 ID:U0KXMAcf0
よしパンツ脱いだ
145 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 15:42:12.35 ID:XPpr4pE2O
男は手のひらから欲情の矢を放つが、奈月はそれをすんでのところで回避していく。


矢の男(なんで、こいつ本当に見えてやがるのか!? だとしても、こんな簡単にかわせるはずが……!)

奈月(どこに向けてどのタイミングで放たれるのかさえ分かれば、回避は難しくない!)


男の放つ異能の矢は風の抵抗も受けず、男が望んだ場所にまっすぐ飛んでいく。

その正確さが仇となっていた。


矢の男「このッ! お前ら何してる! 俺を守れェ!」

取り巻き「は、はい!」


女たちが身を挺して男の盾となる。

躊躇なく女たちを犠牲にしようとする男の身勝手さに、奈月は苛立ちを露にした。


奈月「どこまでクズなの! あなたたち、そんな男の言いなりになんてなる必要ないよ!」

取り巻き「ご主人様を悪く言わないで! 私たちはご主人様を愛し――」

奈月「目ぇ覚ませ!!」

取り巻き「ゴフッ!?」

矢の男「なにぃ!?」

矢の男(こいつ、容赦なく女たちを殴って……!? 正義の味方気取りのバカじゃなかったのか!?)

奈月「大丈夫、加減はしてる。本気でぶっ飛ばすのはあんただけだ!」

矢の男「ひぃぃ!?」


情けない声を上げた男は、腕で顔を庇い後ずさった。

奈月は、そんな男を逃がすまいとたるんだ腹に正拳突きを放った。


矢の男「ぐえぇ!?」

奈月(くっ、重っ……!)


後ろに転がっていった男は、腹を抑えてうずくまっていた。

運動不足のだらしない身体とはいえ、ただ重いというそのシンプルな要素が奈月にとっては十分に厄介だった。

しかし、今一番の問題はそこではない。


矢の男「ぐ、ぐぅぅ……グフ、グフフ! 掠ったな、今、掠ったろ!!」

奈月「はぁ、はぁ……」


男との距離が近づくほど危険が増すなどということは、奈月も当然理解していた。

リスクを承知で懐に飛び込み、その結果ダメージを与えることができたが、男が苦し紛れに放った矢が奈月の肩を掠めてしまった。

その効果は、第六感により既に分かってはいた。

鼓動が早くなり、肌が火照ってくる。

奈月は、倒れたまま煽るような笑みを浮かべている醜男への嫌悪感が薄れていくのを感じていた。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 男の魅了を振り切り止めを刺す
奇数 動きが鈍くなり男に捕まってしまう
ゾロ目 どんどん男のことが好きになり、男の言うことに逆らえなくなってしまう
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 15:46:22.22 ID:07OFj55sO
頼む
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 15:50:31.83 ID:OABnL2epO
パンツ弾け飛んだ
148 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 16:34:38.14 ID:gyCXT8CYO
矢の男「オラオラどうしたさっきまでの威勢は!? 俺をぶっ飛ばすんじゃなかったのか!」

奈月「この、お望み通りぶっ飛ばしてあげる!」

矢の男「ひ、ひぃぃ!?」

奈月(大丈夫、ちょっと掠ったぐらいなら効果は薄い! このままとどめを刺せば……!)

矢の男「ひぃぃ! やめてくれぇぇ!」

奈月「っ……!」


男の股間を踏みつけようと振り上げた奈月の脚が、宙でぴたりと止まった。

散々威勢のいいことを言っておきながら情けなく怯え震える男に、どうしても追撃をする気になれなかった。

女たちを異能で洗脳し自分勝手に欲望を満たすクズだと分かっているのに、涙を浮かべる男を可哀想だと思ってしまう。

胸が締め付けられる。罪悪感とともに、守ってあげたいという気持ちすら湧いてくる。

第六感が、自身が窮地に立たされたことを奈月に知らせていた。しかし、分かったところでもうどうしようもない。
149 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 16:38:47.20 ID:gyCXT8CYO
奈月(まさか、掠っただけでここまで……!)

矢の男「グフ、グフフ! なんだ、偉そうな口を叩いてた割に随分とチョロいじゃないか」

奈月「ふ、ふざけないで……! 誰が、あなたみたいな……!」

矢の男「痛つつ……くそ、さっきはよくもやってくれたなクソ女」


男はお腹を抑えながらもゆっくりと立ち上がった。

奈月は、キツく男を睨み続けた。

平均よりもやや背が高い奈月だが、やはり成人男性には勝てず、目の前に立つ男を睨みつける形となった。

殴る。絶対に殴る。

男が妙なマネをしてきても拒めるように、奈月は拳に力を込めた。

男はニタニタと笑うと、奈月を勢い良く抱き寄せ、そして強引に唇を重ねた。


奈月「っっ〜〜!? んん、んんぅ……!」


くぐもった抗議の声を上げる奈月を無視して、男は乱暴に唇にしゃぶりついた。

男の分厚い舌が、奈月の閉じた唇を押し開いて中に侵入してくる。

小さな桜色の舌を絡めとられ、力強く吸われる。粘性の高い男のツバが奈月の喉奥に流し込まれていく。

肩を強張らせ、爪が食い込むほど拳を強く握りしめていた奈月の身体から、徐々に力が抜けていく。

奈月はなされるがまま抵抗をすることもなく、男のキスを受け入れていた。
150 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 16:42:15.04 ID:gyCXT8CYO
貪るかのような濃厚なキスは数分に渡った。

ようやく口元を解放された奈月は、荒い呼吸で酸素を肺に取り込んだ。

男は舌なめずりをしながら、鼻息荒く奈月に問いかけた。


矢の男「どうだ? 俺みたいなブサイクと濃厚ベロチューした感想は?」

奈月「しゃ、しゃいていぃ♥ ぜ、ぜったい、ゆるひゃないからぁ♥」


奈月は、潤んだ目をとろんとさせ、惚けた表情で男を見上げた。

身体をくったりとさせて、男の脂肪まみれの身体にしがみつく。

男のキツい体臭も、今の奈月にとってはクラクラとした酩酊感を味わわせてくれるものだった。


奈月(な、なんで……こいつのこと、どんどん好きになる…♥ ダメなのに、もっと求めてほしくなっちゃう♥)

矢の男「グフフ、結局俺の力の前では女なんてこんなもんだ。女のくせに俺には歯向かいやがって、どうしてやろうか」


男は奈月をどうする? ↓1〜3 コンマ最大
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 16:43:13.18 ID:XYE8faxr0
とどめの矢を刺し、完全に虜にする。
その後、自宅に連れていき一日中イチャラブセックス
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 16:43:22.06 ID:Yq/dUZ2zO
完全に魅了させるため矢を射抜き、さっきの無礼を詫びさせ、ハーレムに加える
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 16:44:33.42 ID:ByLqrw7vO
家に連れてき、完全に魅了させてから胸や口でご奉仕させる
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 16:48:12.83 ID:+Mfxb8HS0
陵辱されてる最中に霊能力力が男に吸い取られて行くのを感じる、【エナジードレインされる】
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 16:49:39.67 ID:ByLqrw7vO
似たような内容になってしまった
全部混ぜてもええんやで(提案
156 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 18:29:05.62 ID:EBa5mNsiO
矢の男「ほら、入れ」

奈月「……」

矢の男「グフフ、今さら何渋ってんだ。ここまで黙ってついてきたくせによ」

奈月「っ……!」

矢の男「いいから早く来い!」

奈月「きゃっ!? んんっ……! ん、ちゅぱ、あむっ♥」


男が堕とした女の一人が住んでいるという家に連れ込まれた奈月は、玄関先でいきなり唇を奪われた。

閉じたドアを背にして逃げ場を失った奈月の胸を、男のごつい手が無遠慮に揉みしだく。

すらりとしたスタイルのよい体躯の割に、意外なほど実っている胸の感触に、男が下卑た笑みを浮かべる。

奈月はその手を払いのけることもできず、身体を捩らせ悩ましげな吐息を漏らすばかりだった。


奈月「れろ、ちゅぷ、んぁあ…♥ はぁ、はぁ、この、卑怯者……!」

矢の男「このクソ女、まだそんな生意気な態度がとれんのか」


男は、奈月の目の前に手のひらをかざすと、そこに情欲の矢を出現させた。

奈月が息を呑んだ。目の前に差し出されたことで、その矢のもつ力の恐ろしさがありありと分かった。

今ここでこれを受ければ、奈月はもう逃げられない。

そして、分かってしまう。完全に堕とされてしまった時、どれほどの幸福を感じることになるかを。


矢の男「今はまだ抵抗の意志があるみたいだが、こいつをまともに受ければ、お前は完全に俺に逆らえなくなる」

奈月「はぁ、はぁ……だめ、そんなの……♥」

矢の男「お前から求めろ」

奈月「え?」

矢の男「身も心も俺のモノになりたいと、俺に服従してあさましく腰を振りながらチンポを求める雌犬になりたいと、お前が言え」

奈月「そ、そんな……」

矢の男「俺に舐めた態度をとったことを謝罪して、俺の奴隷になって跪きたいと、お前が言うんだよ!」

奈月「あ、あっ、あっ……!♥」


男は奈月の股座に足を挿し込み、その丸い太ももで奈月の秘所を押し上げた。

奈月にかけられた発情と魅了の力は不完全だ。今ならまだ、振り払える。奈月の第六感が、これが最後のチャンスだと告げている。

淫猥な魔力を放つ異能の矢をまじまじと見つめながら、奈月は男に答えた。
157 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 18:29:48.39 ID:EBa5mNsiO
奈月「は、はいっ♥ なりたいです♥ あなたの、ご主人様の雌犬になりたいです♥」

奈月「さっきは酷いこと言ってしまってごめんなさい♥ 勝てません♥ 私じゃ、女じゃご主人様には抗えません♥」

奈月「チンポ、チンポ欲しいですっ♥ 堕として♥ 身も心も、ご主人様のものにしてぇ!♥」

矢の男「グフ、グフフ! 当然だ! 女はみんな俺のものだァ!」

奈月「んぐッ――!?」


男の放った矢が、奈月の胸に突き刺さった。

桃色に光る魔力の矢が、奈月の胸に沈み込んでいく。

奈月の黒曜のような綺麗な瞳に、ハートマークが浮かび上がる。

目の前の男を見上げる。あれほど醜悪だと思っていたのに、目が合うだけで胸がときめいて苦しい。

奈月の秘所から、よだれのように愛液が滴り落ちる。目の前の最愛の人に愛してほしくて仕方がない。


奈月「あぁ、ご主人様……大好き、愛してます♥」


奈月は男の首裏に腕を回すと、自ら唇を重ねた。

奈月はそのまま男に連れられて、寝室へと向かった。
158 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 18:32:03.53 ID:EBa5mNsiO
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


奈月「ん、んぶっ、ぐぽっ、ちゅぱ……♥」


二人はシャワーも浴びず、衣服をすべて脱ぎ捨て行為を始めていた。

奈月はベッドに腰かけた男の前に膝をつき、男の股座に顔を埋めていた。

蒸れた肉棒から発せられる雄臭は、奈月の鼻腔を突き抜け脳に刺さり、麻薬のような多幸感を与えた。

奈月は口をすぼめ、肉棒を一心不乱に啜り上げる。

その雄々しさに子宮が疼き、触ってもいないのに女陰の感度が増していくのが分かった。


奈月(あぁん、おいしいぃ♥ チンポなんて気持ち悪いだけだと思ってたのに、なんでこんなにカッコいいのぉ♥)

奈月「んぶ、ちゅぶ、れろっ……♥」

矢の男「グフフ、歯は立てるなよ。オラ、そのデカ乳もつかってキモチよくしろ!」

奈月「ひゃ、ひゃい……♥」


あらわになったその形の良い胸で、奈月は男の肉棒を挟み込んだ。

横から胸を肉棒にむぎゅむぎゅと押し当て、竿を擦る。

肉棒をべとべとに濡らしていたよだれとカウパーが潤滑油となり、男に心地よい刺激を与えていた。

奈月は胸で竿の根元を扱きながら、鈴口を舌先でちろちろと舐めた。

男の腰が跳ねる。自身の行為で男をキモチよくできたことに、奈月は幸福感を覚えていた。
159 : ◆VewnKbCuMWTD [saga]:2020/03/08(日) 18:33:14.61 ID:EBa5mNsiO
矢の男「ぐっ、もうイきそうだ……!」

奈月「はい、イってくらはい……私の胸で、いっぱいキモチよくなってくだひゃい♥」

矢の男「ぐぅぅ!」

奈月「んぶぅ!?♥」


射精する寸前、男は奈月の後頭部を掴むと、奈月の顔を自身の股座へ思い切り押し付けた。

奈月の口の中に、熱い精液が勢いよく注ぎ込まれる。

視界がチカチカと点滅する。頭を強く押し付けられ、呼吸もまともにできない。

嗚咽を抑えながら、奈月は精液を少しずつ飲み下していく。

ドロドロとした精液が、喉を通り胃に落ちていくのが分かった。


奈月(せ、精液、飲んじゃってる……濃くて、生臭いのに、クセになりそう……♥)

奈月「んぐ、んぐっ……♥」

矢の男「ふぅ……オラ、口開けろ」

奈月「ん、んっ……んあぁ〜……♥」

矢の男「グフフ、初めてのくせに全部飲みやがったのか。お前、肉便器の才能あるんじゃねぇか?」

奈月「あ、あはは、ありがとうございますぅ♥」


男に嘲笑われ、肉棒をぺちぺちと頬に叩きつけられているというのに、奈月は心底嬉しそうにお礼を言った。

すっかり従順になった奈月に気をよくしたのか、男の肉棒はすぐに硬さを取り戻した。


奈月「す、すごい……射精したばっかりなのに、もうこんなに……逞しすぎます♥」

矢の男「オラ、横になれ。ご褒美にお前を抱いてやる。感謝しろよ」

奈月「あ、ありがとうございますぅ!♥ ご主人様に抱いていただけるなんて、私幸せですぅ♥」


奈月は男に言われたとおりにベッドの上で仰向けになり、はしたなく股を開いた。

すでにぐしょぐしょに濡れそぼった秘所が、物欲しそうにヒクヒクと動いていた。

男が肉棒の先端を割れ目にあてがう。陰唇が、白濁に塗れた亀頭にぴったりと吸い付いた。


奈月「あ、あの、ゴムは……」

矢の男「あん? そんなものするわけねぇだろ。お前ら肉オナホでコキ捨てんのになんでわざわざそんなことしなきゃならねぇんだ」

奈月「あんっ……♥」


割れ目を擦られ、奈月はビクンと腰を震わせた。

今だ男を知らぬ膣内は、未知の快感を予見して戦慄いていた。

本来であれば感じるべき恐怖や憤りが、異能が無理やり引き起こした男への愛情で塗り潰される。

今の奈月には、最愛の人へ初めてを捧げることができる幸福と期待感しか感じることができなかった。

男がぐっと腰を沈める。

そしてついに、その時が来た。


奈月はどうなる? ↓1コンマ一桁
偶数 すんでのところで助けが来る
奇数 そのまま初めてを奪われる
ゾロ目 そのまま一晩中犯され、身も心も完全に堕とされる
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