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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その14
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 23:57:01.71 ID:QbiTw+nZO
- へい
- 656 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/29(金) 00:04:09.51 ID:PuXasWY10
- デート中?の子供との遭遇。パトラ、優先順位は?
01〜33:何が起きても日々の職務を遂行します!
34〜66:今はアベルさんとの時間が大切です!
67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!
コンマ71
67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!
※パトラ、子供にはやはり弱い……!
※予定外の時間消費により、パトラの内心焦り値が蓄積されます
――
判定を取ったあたりで、今日はここまで
真面目な性格なので暴走はありませんが、真面目故に焦りが蓄積されます
うまく最後のディナー(or奇跡の料理成功)に行けることを祈りましょう
本日もありがとうございました!
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 00:13:35.08 ID:rq9YLwjT0
- 乙です!
パトラさん大丈夫なんですかね…?
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 00:46:55.46 ID:9BwqE99jO
- おつおつ
なんでだろう?パトラさんって本編でも色々活躍したし間違いなくいい人なのにどこかポンコツなのが凄く似合う気がする
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 19:17:56.67 ID:Kj8jwD9P0
- パトラさんって仮に料理作るにしても何作れるんだろ?
王国出身だからアベルが知らないようなもんを知ってるかもってアドバンテージはあるけど
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 19:21:03.26 ID:CjXbhD9s0
- どんな飯になるか予想できない
- 661 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:31:28.78 ID:IRPGP69T0
- こんばんはー
遅くなりましたが、ゆるゆる再開です
パトラが料理を作るかどうかも最終的にはコンマですが、もし作ることになった場合は
いくつかの選択肢+自由安価になるかと思います
- 662 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:32:27.07 ID:IRPGP69T0
- コンマ71
67〜99:子供の面倒を見てあげるのもお姉さんの仕事です!
※パトラ、子供にはやはり弱い……!
※予定外の時間消費により、パトラの内心焦り値が蓄積されます
――
パトラ(うぅ、どうしましょう……)
パトラ(この子のお願いを無碍にするわけにはいきません)
パトラ(でも、今は形式上職務の途中……)
パトラ(そ、それに……)
パトラ(それに、アベルさんとの……)
パトラ(……)チラ…
パトラ(……っ、ごめんなさい!)グッ!
パトラ「何かしら? 私にできることなら、なんでも言って?」シャガミ
少女「あのね、実は……」
……
少女「お姉ちゃん、本当にありがとう!」ニコニコ
パトラ「お役に立てたならよかったわ。それじゃあ、またね?」フリフリ
パトラ(よかった、簡単なお願いごとで。これなら……)
少年1「あ、パトラ姉ちゃんだ!」タタタ!
少年2「わーい!」タタタ!
パトラ「!?」
アソンデアソンデー!
チョ、チョットマッテネ!
ワーワー!
アベル「……」
……
- 663 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:34:03.73 ID:IRPGP69T0
- ……
パトラ「そ、それじゃあそろそろ、私はお仕事に戻るわね?」
少年少女達「「ありがとうパトラお姉ちゃん! また来てね!」」
アベル「お疲れ、パトラ」
パトラ「あ、アベルさん……ごめんなさい!」バッ!
アベル「な、何を謝っているんだ?」
パトラ「今日はアベルさんとの時間だと言うのに、私はあの子のお願いを引き受けました」
パトラ「それが終わっても、その場の流れで他の子達とも遊んでしまい……」
パトラ「その……」オソルオソル…
アベル「なんだ、そんなことか」
アベル「むしろ、流石はパトラと感心したぞ?」
パトラ「え?」
アベル「しっかりと子供と向き合い、誰一人として差別することなく集まった子全員の面倒を見ていたじゃないか」
アベル「とても内心で時間が経つことに焦っている素振りも見せずに、だ」
アベル「まだここでの暮らしは大変なことが多いだろうに、あの子達はみんなが笑顔になっていた」
アベル「とても誰もが真似できることではないぞ?」
パトラ「そう、でしょうか……///」テレテレ
アベル「ああ」
パトラ「……しかしやはり、職務中に脇道にずれてしまうというのは」
アベル「あくまで今日はパトラの心構えによる巡回だろう?」
アベル「俺との時間と言うのは……」
アベル「……パトラさえ嫌でなければ、またいつでも機会はあるさ」
パトラ「そ、そんな嫌だなんてありえませんよ!?」ブンブン!
- 664 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:37:14.45 ID:IRPGP69T0
- アベル「そうか、ありがとう」
パトラ「……でも、よろしいのですか?」
アベル「ん?」
パトラ「私は……多分、この癖が染みついてしまっています」
パトラ「もしまたアベルさんとおでかけをすることになっても、同じことを繰り返してしまうかも……」
アベル「はは、パトラらしいじゃないか」
アベル「それに次の話をしているが、まだそこまで時間が経ったわけでもないからな」
アベル「まだこの後も……あ、流石にあれだけの数の子供を相手にするのは疲れたか?」
アベル「それならすぐに戻って休――」
パトラ「大丈夫ですっ!!! 行きましょうっ!!!」クワッ!
アベル「お、おぉ……」タジ…
パトラ(ああああぁぁぁぁぁ……!)ドキドキ
パトラ(どうしようどうしよう、アベルさんはこう言ってくれているけど……)
パトラ(どんな魔法を使っても、過ぎ去った時間は戻ってこない!)
パトラ(それに、あの子達と遊ぶのは嫌いじゃないけど……)
パトラ(子供に混じって遊ぶ、子供っぽいとか思われていないかしら……?)ドキドキ
パトラ(ほ、褒めてくれたのは嬉しかったけど……///)
パトラ(それはそれ、これはこれです……!)
パトラ(なんとか、なんとか次で挽回しないと……!)
パトラ(大人らしく――最後にアベルさんを驚かせて、そして喜んでもらうためにも……!)グッ!
……
――
- 665 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:38:39.27 ID:IRPGP69T0
- ――
【帝国・帝都】
ガヤガヤ…
アベル「やはり、貧民街との差はまだまだあるな……」テクテク
パトラ「帝都も賑わっていますが、これは飽和状態でもあるんですね」テクテク
アベル「あぁ。帝国は山岳や森林など未開拓な場所も多々ある」
アベル「人が安定して住める場所が帝都だが、そこから溢れた者……弱者が犠牲になってきたわけだ」
パトラ「そして力有る人が、帝都内でも更に領地を力ずくで拡大、蹴落とされた人が貧民街へ……」
アベル「そいつがなまじ力があるから、貧民街で横暴を働き……元いた者がさらに下へと落とされてきた」
パトラ「……大丈夫です。アベルさん達は、そんな実力主義を断ち切ったんですから」
パトラ「それに、貧民街の子達だけではなく、ご高齢の方も活気に満ち溢れていましたからね」
パトラ「すぐには難しいかもしれませんけど、きっとみんなの暮らしもよくなっていく筈ですよ」
アベル「その為には俺達も、頑張らないとな」
パトラ「ええ。あの子達に恥じない……そういえばアベルさん?」
アベル「ん? なんだ?」
パトラ「さっき私が子供達の面倒を見ている時、アベルさんはずっと私の様子を見ていたんですか?」
アベル「う……」
パトラ「……」ジトー…
アベル「し、仕方がないだろう。あの状態で俺が割り込んでも、何にもならん」
アベル「パトラは自覚が無いのかもしれんが、そもそもあそこの子達があそこまで懐くのが驚きだ」
パトラ「みんなとてもいい子達ですよ?」
アベル「……単純な貧民街の警邏の時間は、パトラよりも長年城塞にいた俺達の方が遥かに上」
アベル「アーシャ達も懐かれてはいるが、あんな子供が次々に喜んで集まってくるほどではない」
アベル「パトラは遥かに短い時間で、子供達の心を掴んだんだよ。本当に凄いことだよ……」
パトラ「いやいや、そんなことは……///」テレテレ
アベル「俺では、子供達からあれだけの信頼を得ることは無理だ」
アベル「だからこそ、ついパトラと子供達の姿には目を惹かれてしまうんだよ」
- 666 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:40:20.36 ID:IRPGP69T0
- パトラ「ですけどアベルさんも、あの子達から慕われていましたよ?」
パトラ「大きくなったらアベル様のお嫁さんになるのって言う子もいたんですからね?」クスクス
アベル「そ、それはありがたいが……何と言えばいいのだろうな」
アベル「子供達が俺を慕ってくれていたとしても、それは黒騎士や皇子としての俺だ」
アベル「つまり親しみではなく畏怖の感情の方が強いだろう」
アベル「それに、だな……」
パトラ「?」
アベル「――こ、子供に遊んでくれとせがまれたとして、俺はパトラのように上手くできる自信が無い///」
パトラ「ふふ、大丈夫ですよ。私も難しいことはしていませんし、あの子達も純粋ですから」
アベル「一体、最近の子供達は何をすれば喜ぶんだ? 子供と触れ合ったことなど、思い返せばあまりないぞ?」
パトラ「あまり、ということは少なからず経験はおありなのでしょう? それを活かすだけで大丈夫ですよ」
アベル「……キアラとフィーアだぞ?」
アベル「大人しくて、いつも俺に本を読んでくれと控えめにやってきたキアラと、俺が抱き抱えるだけで笑っていたフィーアだぞ?」
アベル「とても貧民街の子達と同じではないだろう?」
パトラ「あ、あぁー……確かに、お二人ともアベルさんのことが最初から大好きといったご様子ですものね」
パトラ「ほ、他には?」
アベル「他に、か。……いることはいるが」
パトラ「ではその時のことを――」
アベル「あの子達よりもさらに幼かったエリスにはナイフの使い方、ロウルには獲物の心臓の位置を教えたりだったんだが?」ダラダラ
パトラ「……あ、あの子達もちゃんばらごっこは好きでしたし?」アセアセ
アベル「できれば、その風習も薄れて欲しいんだがな」
アベル「物心ついた時から戦いのことばかり考えなくてもいい、子供らしいことができる帝国を……」
アベル「……何が子供らしいかが、わからないんだがな」ハァ…
パトラ「……」
- 667 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/30(土) 23:41:57.36 ID:IRPGP69T0
- パトラ「確かに、子供達もみんながみんな同じことを喜ぶわけではありません」
パトラ「でも、多くの子供達が喜ぶことはありますよ?」
アベル「そ、そうなのか?」
パトラ「ええ。そしてアベルさんも、もう何度もやっていることですよ」
アベル「俺が?」
パトラ「ふふ……ちょっと失礼?」
アベル「?」
ポフ
パトラ「良く頑張ったね。いい子いい子♪」ナデナデ
アベル「」
アベル「〜〜〜〜〜〜っ!?///」カアアァァ!
アベル「や、やめろパトラ!///」バッ!
パトラ「あれ? 頑張ったことを褒められるのって嬉しくありませんか?」
アベル「い、言いたいことはわかるが、俺はもう大人だぞ……!?」
パトラ「ふふ、でも私からみれば年下ですからね!」ムフー!
アベル「く、確かにそうだが!」
パトラ「それにアベルさん、エリスさんやロウルさんをよく撫でているでしょう?」
パトラ「彼女達も、凄く喜んでいるじゃないですか。褒められて撫でられて嬉しいのに、あまり年齢は関係ないと思いますよ?」
パトラ「だからアベルさんも、褒めて欲しい時は私に言って下さい」
パトラ「こうして、撫でてあげますからね?」ナデ
アベル「け、結構だ……!///」
パトラ「ふふふ!」
パトラ(なかなか貴重な反応ですね……!)
パトラ(……ノワール様のこと、それにみんなを率いる将としての立ち振る舞い)
パトラ(それを考えれば、アベルさんは誰かに褒めて欲しくても、撫でて欲しくても、決して口にはしなかった筈)
パトラ(本当に、何年もずっと頑張ってきたのだから。本当に私の前でだけでも、肩の荷をおろしてくれていいのに……)
特殊判定
↓1コンマ二桁
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 23:42:07.83 ID:qozaNfUk0
- あ
- 669 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 00:01:59.82 ID:K6St1hpp0
- 帝都でのタイムロス(前判定焦り蓄積により補正+10)
83>50+10
※基準値を超えたため、問題無く進行!
――
アベル「だ、誰かに見られたら不味いだろう……?///」
パトラ「ふふ、軽く撫でるくらいなら見られても大丈夫ですよ」
パトラ「もし何かを言われたら、頭のゴミを払っていたとでも逃げれば良いのです」
アベル「それはそれで、情けない姿になりそうな気もするんだが……」
パトラ「……」ジー
アベル「な、なんだ?」
パトラ「いえ、そう言いつつもアベルさん、私の手を払わなかったなーって」
パトラ「心底嫌だったら、もっと強く拒絶できたと思いますよ?」
アベル「……っ」
アベル「……確かに、恥ずかしさは相当なものではあった」
アベル「だが……悪い気はしなかったよ///」
アベル「流石パトラ、慣れているな……」
パトラ「いえいえ。でも、これで子供達が来ても大丈夫かもしれませんね」
アベル「俺の場合、パトラのように自然な笑顔で子供に接せられない問題点もありそうだがな……」
パトラ「普段から慣れていれば、自然とそうなると思いますよ?」
アベル「普段から俺がそんな笑顔では、示しがつかない気もするが?」
パトラ「では、もう一度撫でたら表情を崩してくれるのかしら?」クスクス
アベル「も、もういいからな!?」バッ!
パトラ「あら、なかなか道のりは遠そうですね……」
パトラ「でも、撫でてちょっと気がついたんですけど……アベルさん、髪の毛ってお手入れしています?」
アベル「……だ、駄目だったか?」ドキドキ
パトラ「あ、いえ。いい意味でですよ? とても艶やかで柔らかくて、ちょっと驚きました」
アベル「そ、そうか。おそらくは母上のおかげだろうな」
パトラ「あ、なるほど。確かにノワール様の髪の毛、羨ましい程にお綺麗ですものね」
アベル「……それに、父上の影響もあるのかもな」
パトラ「えっ!?」
アベル「ああ見えて、父上も髪質はいいんだ。兄様達や妹達の金の髪も身内贔屓を抜きにしても綺麗だろう?」
パトラ「い、言われてみれば……」
パトラ「……」
アベル「……念の為言っておくが、あの人の頭を撫でてみようとかは考えるなよ?」
パトラ「わ、分かっていますよ!?」アセアセ
パトラ(ふふ、こうしてただ話しながら歩くだけでも、楽しいですね)
パトラ(もめ事も起きていないし、これなら次の予定には間に合いそう……)
パトラ(次は、大事な場所! 気合を入れるのよパトラ!)グッ!
……
- 670 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 00:04:28.51 ID:K6St1hpp0
- 途中ですが、今日はここまで。帝都での少し高めのもめ事判定はクリアです
そして先に↓1コンマ二桁で判定を取っておきます
来れれば明日のお昼過ぎ、自由安価を出すかもしれませんのでお手すきの方はよろしくお願いします
本日もありがとうございました!
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:05:37.61 ID:dtJhjXEt0
- 乙
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 00:21:08.97 ID:ZxlzYdmz0
- 乙です!
明日の昼は無理そうですね…
- 673 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 13:45:17.75 ID:K6St1hpp0
- こんにちはー
コンマ結果がまた絶妙で驚きましたが、自由安価部分まで投下しておきます
続きはまた夜に来られれば
- 674 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 13:46:30.71 ID:K6St1hpp0
- ――
……
【帝都・街道】
ガヤガヤ…
アベル「ふむ。特に問題無さそうだな」
パトラ「以前カイン皇子が暴徒を即座に制圧されたようですからね」
アベル「ああ、エメリナとの休暇中に遭遇したと言っていたな」
パトラ「やはり休暇とはいえ、気を抜き過ぎるわけにもいかない事例ですね」
アベル「確かにそうだな。今日がたまたま落ち着いているだけという可能性もあるか」
パトラ「……」
パトラ「ですが、今日落ち着いているということもまた事実」
パトラ「この様子なら、私達も少しは休暇としての時間を使っても大丈夫でしょう」
アベル「……ほう」
アベル「それではパトラ、どこか行きたい場所があるのかな?」
パトラ「え、えぇ……///」ドキドキ
アベル「ふふ、パトラもようやく緊張がほぐれたといったところか?」
アベル「その真面目さは称賛に値するが、たまには息抜きも必要だからな」
アベル「この辺りであれば、俺も把握している」
アベル「パトラの望む場所へ向かおう」スッ
パトラ「そ、それでは……」
……
――
- 675 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 13:47:11.96 ID:K6St1hpp0
- ――
【帝国・服屋】
パトラ「……///」
アベル「なるほど」
アベル(ロウルにシアと、続けて服を買ってきたからな)
アベル(それに二人ともよく似合っていて、パトラの評価も同じくだ)
アベル(……パトラも新しい服が欲しくなっても、不思議ではない)
色々な服「……」ズラリ
アベル(しかし、問題があるぞ?)
アベル(パトラも普段基調としているのは白い服や緑の服)
アベル(だが彼女は日毎に少し違う服……上下の色が逆になることもある)
アベル(それに今の服の着こなしといい……)
アベル(ロウルやシアと比べると、普段から服への拘りは強そうだ)
アベル(そんなパトラに、俺の選ぶ服が果たして通用するのか……?)ダラダラ…
パトラ「……」
アベル「……」
パトラ「……」ゴクリ…
パトラ(い、言わなきゃ……!)
――
- 676 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 13:47:54.59 ID:K6St1hpp0
- 特殊判定結果(>>671)
服屋の攻防。アベルとパトラ、どっちから?(焦りによりパトラ-10補正)
01〜60:アベル「それじゃあパトラ、こんな服はどうだ?」
61〜00:パトラ「今日は、お姉さんの私がアベルさんの服を選んであげます!」
コンマ61
61〜00:パトラ「今日は、お姉さんの私がアベルさんの服を選んであげます!」
※ギリギリパトラの先制!
――
アベル「――」
パトラ(っ、アベルさんが口を開きかけている!)
パトラ(違うの、今日は私にじゃなくて……!)
パトラ「――それじゃあ早速、アベルさんに似合う服を探しましょう!」パン!
アベル「……ん?」
パトラ「きょ、今日はお姉さんの私が、アベルさんの服を選んであげますからね!」ムフー!
アベル「お、おいパトラ!?」アセアセ
パトラ(……い、言えたっ!)ドキドキドキ!
パトラ(言えたわよね? 私いま、ちゃんと言えましたよね?)
パトラ(アベルさんだってみんなの服を選んでばかりじゃなくて、誰からか選ばれてもいい筈!)
パトラ(ここは年長者として、私の出番!)
パトラ(……)
パトラ(でも、どうしよう。いざアベルさんの服を選ぶと言っても……)
――
※パトラ、アベルにどんな服を選ぶ?
※基本アベルは黒い服しか持っていません
↓1〜3コンマ二桁自由安価
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 15:33:10.31 ID:Ggh/6c8C0
- タンクトップとダメージジーンズでワイルドな感じ?で
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 16:53:13.74 ID:dkggMKy1O
- >>677で
アベルの肌露出増えたらシアさん辺り発情しそう
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 17:22:06.47 ID:+LcIdptDO
- ベジータの私服みたいな
ポロシャツと動きやすいズボンのコーディネート
色は白地を選ぼうとするもアベルの嘆願で上着は灰色で妥協 とか
- 680 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 22:52:34.71 ID:K6St1hpp0
- こんばんはー
それでは続きからゆったり再開です
- 681 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 22:53:07.98 ID:K6St1hpp0
- パトラ、ワイルドな服を発見
――
パトラ「さて、冷静に考えないと……」
アベル「パトラ? 俺は別に……」オロオロ
パトラ「ご安心ください。必ずやいい服を探し出して見せます!」ダッ!
アベル「パトラァ!?」
パトラ「……」キョロキョロ
パトラ(アベルさんは基本、黒い服で統一しています)
パトラ(戦時の際も黒鎧に黒剣、操る氷魔法さえ黒みがかっている徹底ぷり……)
パトラ(今のアベルさんの格好は、白いシャツが差し色になっていますけど、やはり黒く固められています)
パトラ(確かにアベルさんのイメージカラーは黒。これは揺るぎませんし、本人もそう思っているでしょう)
パトラ(ロウルさんとのやりとりを見ている限り、白い服は避けたいところなのかしら?)
パトラ(そうなると、やはり基本は黒。そして白以外の刺し色が出来る様な……)キョロキョロ
タンクトップ「……」テテーン
ダメージジーンズ「……」テテーン
パトラ「――これですっ!」バッ!
アベル「パトラ!?」
- 682 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 22:54:19.72 ID:K6St1hpp0
- アベル「待て待てパトラ!?」
パトラ「大丈夫! 絶対にアベルさんに似合いますから!」グイグイ!
アベル「いや、これは軽装が過ぎるというか……」
アベル「そもそもなんだこれは!? 膝の部分が破れかけているというか……」
アベル「これでは防御力に問題があるのではないか?」
パトラ「アベルさんまでエリスさんみたいな思考をしないでくださいよ!」
パトラ「いいですか、アベルさん?」ピッ!
パトラ「これは、戦場に着ていく服ではありません。今日みたいな休暇の時、息抜きの時に着る服です」
パトラ「この破れかけはあえての加工、きっちりし過ぎずに少しくずした雰囲気を演出させます」
パトラ「そして上のこの服も、両腕と胸元の露出こそありますけど過剰ではありません」
パトラ「組み合わせれば、その……///」
パトラ「アベルさんの男らしさと言いますか、逞しさと言いますか……///」
パトラ「と、とにかく! いつものアベルさんとは違うアベルさんが見られると思うんです!」
アベル「そ、それはそうだろうな……」
アベル「俺の中では、こういった服を着ると言う発想がそもそも出てこない」
アベル「色が黒色というのは、俺に気を遣ってくれたのはわかるんだが」
パトラ「ええ、一番大胆に違うアベルさんになるには私みたいに白い服を着るのが早いとは思います」
パトラ「でもそれだと、肝心のアベルさんが耐えきれずにそわそわしてしまうでしょう?」
アベル「ああ……。俺がシュタイナーのような格好をするなど、考えられん」
アベル「それにロウルは下手をすると笑い死んでしまうのではないか?」
パトラ「私は白い服のアベルさんも素敵だと思いますけど、それはいずれ慣れてもらいましょう」
パトラ「今日のところは、アベルさんの好みに合わせて黒色です」
- 683 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 22:55:13.02 ID:K6St1hpp0
- パトラ「黒い服は大人びていますけど、重さや怖さもあります」
アベル「むぅ……」
パトラ「あと、アベルさん本人が暑くなりますね」
アベル「それは身を持って経験しているな……」
パトラ「でも、この服ならその問題も解決しますよ!」バァン!
パトラ「膝や両腕に胸元……」
パトラ「アベルさん自身の肌が、黒に対する刺し色になってくれる筈です!」
パトラ「そして軽やかで涼しい! 新しいアベルさんの誕生ですよ!」
アベル「……そ、そうか?」
パトラ「ええ!」グイ!
アベル(まさか、パトラがこれほど押してくるとは……)
アベル(しかし彼女がわざわざ俺の為に選んでくれた服だ)
アベル(俺一人ではあれこれ悩み、結局はいつもの服に落ち着いてしまうだろう)
アベル(このシャツも、以前パトラが用意してくれたものだし……)
アベル「……わかった」
パトラ「!!」
アベル「――少し、着てみるよ」
パトラ(よし、やりました……!)グッ!
……
――
- 684 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 22:55:58.46 ID:K6St1hpp0
- ――
……
【試着室】
アベル(あえて衣服に傷を作るか……)
アベル(これも王国の文化なのだろうか?)
ヌギヌギ…
アベル(意外と穿くとしっかりと脚に馴染む感じなんだな……)
ヌギヌギ…
アベル(う、上もか。確かに全体的には引き締まった感じがするのかもしれないが……)チラ
傷痕「……」
アベル(まあ、両腕を出せばそうなるな)
アベル(腹の傷痕が出ていないだけいいのかもしれないが、一般的にはどうなのだろう?)
アベル(本当に、俺一人では絶対に選ばない服だな)
シャッ!
ワイルドアベル「ど、どうだパトラ……?///」
パトラ「……」
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:56:25.72 ID:NqBhhCqX0
- ゾロ目
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:56:51.80 ID:ATNJl2iyO
- ほ
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:56:52.61 ID:Ggh/6c8C0
- あ
- 688 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 23:07:10.14 ID:K6St1hpp0
- 1アベルの満足感
72(わ、悪くないな……///)>50
※基準値を超えたため、今後も着ます
2ワイルドに溢れるフェロモン、パトラ大丈夫?
80(あ、これはいけません……///)>75
※基準値を超えたため、パトラの平常心を保つのも必死です
※この後の判定コンマに変化発生
――
ワイルドアベル「お、俺としては……」
ワイルドアベル「悪くない……いや、良いなと思うんだが……///」
ワイルドアベル「パ、パトラ?」
パトラ「///」ポー…
パトラ(うああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?///)
パトラ(な、なんですか!? なんですかこれは!?)
パトラ(さらに軽装になったアベルさんが新鮮ではあるけど……)ドキドキ
アベル腕「……」ムキィ!
アベル胸板「……」ガシィ!
パトラ「ふああぁぁ……///」
アベル「パトラ!?」
パトラ「――いいです、アベルさんっ!」グッ!
アベル「そ、そうか。ありがとう///」
パトラ(アベルさんの鍛えられた身体が、刺し色どころかもの凄い魅惑的です……)ゴクリ…
パトラ(細身に見えるような服を選びましたけど、そのおかげかアベルさんの身体のラインがこんなはっきりと……///)
パトラ(お、落ち着くのよパトラ……!)ドキドキ!
パトラ(まだ、まだこの後があるんだから……!)
……
――
- 689 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 23:23:38.68 ID:K6St1hpp0
- ――
店員「あ、ありがとうございましたー……///」
パトラ(さっきのお店の店員さんも、アベルさんの雰囲気にドキドキしているようでしたね……///)
アベル「だ、大丈夫なのかパトラ?」
パトラ「え、ええ。大丈夫ですよ!?」
アベル「それならばいいんだが……」
パトラ「惜しむべきは、どうして元の格好に戻ってしまったんですかアベルさん……」
パトラ「や、やっぱり実は無理をして……?」オソルオソル…
アベル「い、いや。悪くないと思ったのは本当だ」
アベル「だがあれは休暇、息抜き用なのだろう?」
アベル「こうして隣に貞淑なパトラがいるのに、俺があんな開放的な姿は流石に不味いだろう」
パトラ「!!」
アベル「俺個人が散策する分には快適だと思うがな。ありがとうパトラ」
パトラ「い、いえ……///」
パトラ(うわああああぁぁぁぁ!/// 目先のアベルさんの肌色に釣られてしまうなんて……!?)
パトラ(そ、そうでした……緊張のあまり忘れそうになっていたけど、最終目的地は……)
パトラ「……」ゴクリ…
アベル「パトラ?」
パトラ(でも、アベルさんも気に入ってはくれたようですし……)
パトラ(それにさっきの言い方だと、公の場以外でなら一緒にいても着てくれる……?)
パトラ(もう一度、さっきの男らしいアベルさんの姿で……)
パトラ(でも……)
パトラ「……」
↓1コンマ二桁
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:24:06.33 ID:LUNiKfUL0
- ん
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:26:47.75 ID:ATNJl2iyO
- これはみんなのお姉さん(笑)
- 692 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 23:28:26.68 ID:K6St1hpp0
- ここで強烈なマイナス補正跳ね除けるってどうなってるのパトラさん(白目)
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:30:10.78 ID:NqBhhCqX0
- 何が出たのだろうか?
- 694 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 23:38:32.39 ID:K6St1hpp0
- パトラのデートゴール地点(焦りで-10、アベルフェロモンのせいで−30補正)
01〜10:お、大人に相応しいお店で夜食を共にしましょう!
11〜00:城塞に戻って、私の渾身の手料理を……!(追加判定あり)
ゾロ目:お姉さんは抜かりないのですよ?
コンマ33
3 3
ゾロ目:お姉さんは抜かりないのですよ?
※ゾロ目のため……?
――
パトラ「……」スゥー…フゥー…
アベル「だ、大丈夫かパトラ?」
パトラ「――大丈夫です」
パトラ「やはり、先程のアベルさんの格好はよかったなぁと」
アベル「そ、そうか///」
パトラ「ですけど、確かにアベルさんの仰る通りですね」
パトラ「私としたことが、ついアベルさんに惑わされてしまいましたが……」
パトラ「このひと時は、気を抜き過ぎていけないと言ったのは私ですからね」
パトラ(アベルさんの格好が元々しっかりしていたので、つい私も崩した服を選んでしまいましたが……)
パトラ(大丈夫。王国騎士は、貴族は、――お姉さんは慌てない!)
パトラ「……うん、時間も大丈夫ですね」
パトラ「アベルさん」
アベル「ん?」
パトラ「この後は、このまま帝都を散策して……」
パトラ「――最後に、どうしても向かいたい場所があるのです」
……
――
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:42:03.02 ID:ATNJl2iyO
- パトラさんも要所でゾロ目の最高結果出すことに定評あったなそういえば
- 696 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/05/31(日) 23:57:21.91 ID:K6St1hpp0
- ――
【帝都・街道】
帝国兵「あ、アベル皇子! お疲れ様です!」ビシ!
帝都民「あ、アベル様だ!」
アベルさんは、今や帝国でも遥かにその知名度を上げている。
あの皇帝ギルバートに宣戦布告を行い、部下達と共に打ち倒したのだから当然だろう。
皇帝の座にはつかずとも、次期皇帝のアドルラン皇子も認める右腕……
これからの帝国に、なくてはならない人。
聖国旅行者「あれが、道を誤ってしまった聖国を正してくださったアベル皇子……」
そしてその名は、他国にも広まっている。
聖王シュタイナーをも打ち倒し、その弟と妹とは同盟を築いて見せたのだから当然だろう。
私達の王国に関しては、言わずもがな。
アベルさんがいなければ、私もマックスも……王国そのものが、この世から消えていたことだろう。
三国に大きな影響を及ぼしたアベルさん。
その功績と容姿から、帝国貴族や王国貴族も縁談の話を持ちかけているのは当然の流れだろう。
帝国貴族「よ、横の娘は誰じゃ? 我が娘をなんとしてでもアベル様に近づけねば……」オロオロ
でも、彼らは知らない。
アベルさんにはもう、婚約者がいるということを。
それも複数人。皇族ならば、珍しいものではないけれど。
恐れ多くも、私も……その一人に含まれている。
アベルさんを……愛してしまっている。
けれどそれは、まだ公にすることは許されない。
少なくとも私は、そう考えている。
どう言い繕っても、私はエリスさんの優しさに甘えているのだから。
だから……デートという甘美な言葉は私には重すぎた。
ロウルさんのように、気楽なお散歩という表現も……まだ難しい。
- 697 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 00:17:12.79 ID:ewVjqRzt0
- エリスさんの想いは本物で、アベルさんもそれを一番に応えるだろう。
もう式場も押さえてある。時期がくれば、きっとお二人はすぐに式を挙げる筈。
メイドという身分ではあるけれど、エリスさんの強さとあらゆることに対する弛まぬ努力は私でも知っている。
間違いなく、良い妃となってアベルさんを支えることでしょう。
だから、まだ私はあまり目立ってはいけないのだ。
アーシャさんは元々帝国貴族。ロウルさんもエリスさんと同じくアベル様との付き合いは長い。
シアさんとティアさんは、外では殊更にアベルさんへの従属の姿勢を強く見せる。
帝都をアベルさんと一緒に歩いていても、誰も違和感は感じないだろう。
だけど、私はそうもいかない。
アベルさんに身も心も捧げたとはいえ、私は王国への忠誠心を捨てたわけではない。
そして私の家……没落した貴族の家。
それを再興させようと躍起になっていた、かつての私。
私がアベルさんの名を利用して家の再興を考えていると思われる可能性も、0ではない。
帝国兵2「お疲れ様です! 今日も、街の警邏ですか?」
アベル「――」
パトラ「――はい。とはいえ重装備ですと皆さんを不安にさせてしまいますので、この軽装で」
帝国兵2「なるほど! ありがとうございます!」
だから、色々浮かれてしまうけど。
アベルさんと二人きりと言うだけで、冷静さも失ってしまうけど。
どうしても私は、気を抜き過ぎるわけにもいかない。
アベル隊の一人として、アベルさんと共にいるだけ。
少なくとも帝都では、補佐官のような立ち位置でなければならない。
……それでも。
……それでも私も、アベルさんを愛してしまった者の一人。
……どれだけ蓋をしても、自分の欲は閉じ込めきれない。
……心のどこかで、今日と言う日を楽しみにしていた。
……他に何を考えられなくても、ここだけはという場所は。
……ずっと前から、決めていた。
……
――
- 698 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 00:26:06.73 ID:ewVjqRzt0
- ――
……
【帝国・とある店】
アベル「随分と帝都から離れたが……」
アベル「ここは一体?」
パトラ「……」
パトラ「普通のお店で夜食を共にすることを考えました」
パトラ「でも、そういったお店は周りの目がありますからね」
パトラ「それこそ、大人の二人が夜にそういう場所で飲食を共にしていれば……」
パトラ「噂は、広まってしまいます。アベルさんは特に有名人なんですからね」
アベル「それは……」
パトラ「――でも、このお店なら大丈夫ですよ」
パトラ「私はその、お恥ずかしながら、まだ料理には苦戦しています///」
パトラ「それでも……アベルさんと静かに二人きりの食事というものに、憧れはあったんです」
パトラ「だから、デートの内容や道順とかはまるで考えられなくても……最後のお店だけはずっと決めていたんです」
パトラ「……いざ本番となると、色々と焦ったり記憶が飛んだりしましたけどね///」
アベル「パトラ……」
パトラ「このお店なら……周りを気にすることなく、二人きりになれます……///」
……
――
- 699 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 00:28:33.98 ID:ewVjqRzt0
- 途中ですが、今日はここまで
まさかのゾロ目で確定成功の隠れ家ディナーを引くとは……
ロックス隊へのゾロ反撃とかもそうですけど、パトラは一発逆転コンマが多い印象です
本日もありがとうございました!
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:46:42.41 ID:FKpNEpmC0
- 乙です!
パトラも地味にコンマ運あるなww
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:57:48.97 ID:ev1Zgbxi0
- 乙
今回もったいないとしたらパトラの洋服選ぶことができなかったことぐらい
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 08:27:17.06 ID:1xz62pjW0
- パトラさんもなんだかんだ言って根っこの部分はアベルが普段しない出来ないことをさせてやりたいだしアベルもパトラさん気遣ったりして
他とはまた違うというか本当に大人な感じがするなぁ
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 19:00:50.98 ID:V7Ga4XnSO
- パトラさんが成功して嬉しい反面、頑張り料理もちょっと見てみたかったな
- 704 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:10:24.91 ID:ewVjqRzt0
- こんばんはー
それではゆったりと再開していきます
- 705 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:10:53.41 ID:ewVjqRzt0
- ――
……
【隠れ家・店内】
アベル「驚いたな……」
アベル「まさか帝国に、こんな店があったとは」
アベル「パトラの言う通り落ち着いた雰囲気が素晴らしいが……」キョロキョロ
アベル「本当に俺達以外の客はいないんだな」
パトラ「本当に隠れたお店ですからね」
パトラ「アベルさんが知らないのも、無理はないですよ」
パトラ「何しろこのお店は……」
店員「ようこそお越しくださいました」ペコリ
店員「今宵はパトラ将軍の計らいにより、アベル様の貸切とさせていただきます」
店員「どうぞ、ごゆっくりお食事をお楽しみ下さいませ」
アベル「!?」
パトラ「ふふ、実はかなり無理を聞いて貰っているんです」
パトラ「このお店を見つけた時に、然るべき時に備えた無期限の予約を……///」
アベル「そ、そこまでしていたのか……」
アベル「しかし今の店員の反応と所作、もしかして?」
パトラ「はい。このお店は、私の王国の知り合いのお店なんですよ」
- 706 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:11:38.61 ID:ewVjqRzt0
- アベル「やはりか。しかし王国の者が何故?」
パトラ「……私がこのお店を見つけられたことを含めて偶然、というべきでしょう」
パトラ「かつての天使の襲撃で王国の貴族は大打撃を受けましたが……」
パトラ「腐敗貴族がほとんどとはいえ、良識ある貴族も少なからず巻き込まれていたのです」
パトラ「このお店の店主もその一人で、なんとか命は助かったけど家は全焼してしまいました」
アベル「それはまた……」
パトラ「ただ、彼は私と違って資金力はありましたからね。燃えずに残った財を金に換え、帝国へ」
パトラ「家も無くなり生き延びたのだから、新しい人生を歩んでみようと思ったそうですよ?」
パトラ「そして帝国で、移住をしたがっている貴族を見つけたんです」
パトラ「ちょうど私が警邏中にその現場に居合わせたのが始まりですね」
アベル「移住を希望する帝国貴族だと?」
パトラ「ええ。詳しくは知らないのですが」
パトラ「なんでも、実力主義の撤廃は許せないとお金で雇った自称強者を率いて王城の方へ」
パトラ「一番弱いであろうカイン皇子から狙ったとかなんとか……」
アベル「……カイン兄様、色々な意味で怒っただろうなぁ」
パトラ「一瞬で蹂躙されたそうですよ? そして当の貴族は一刻も早く帝国から移住しないと殺されると怯えていて」
パトラ「王国から流れてきた彼は帝国貴族の領地がまさに探し求めていた場所で」
パトラ「とんとんと話は進み、結果的にお互いの領地を交換するような形になったわけですね」
アベル「……王国の方は大丈夫なのか?」
パトラ「あの様子は心の底から怯えている様子でしたからね。万が一があっても、場所は把握しているので大丈夫ですよ?」
アベル「そうなのか。しかしまさか、王国貴族が帝国の領地を買うとは驚きだ」
- 707 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:12:35.14 ID:ewVjqRzt0
- パトラ「アベルさんはご存じだと思いますけど、王国の領地は広大です」
パトラ「しかし、王都や貴族領地は賑わいすぎていたり、過度な装飾が目に痛いでしょう?」
アベル「ああ、言わんとすることはわかるな」
パトラ「かといって僻地の方に行くと……私の実家の天幕とか、そういったものしかありません」ガクリ
パトラ「ですので、自然豊かで静かな場所であり、かつ人が全く来れない場所でもない……そんな場所を探していたそうです」
アベル「なるほど、そういうことか」
店員「お待たせしました。こちら、本日のおすすめの品となります」トン
高そうな酒「……」デデーン!
アベル「」
アベル「」
アベル「――はっ!?」
パトラ「だ、大丈夫ですかアベルさん!?」
アベル「す、すまない。どうにも酒を見るとな……」トオイメ
パトラ「……お気持ちはわかります」
パトラ「でも、アベルさん自身はお酒を愉しまれていたでしょう?」
パトラ「私も、お酒に強いわけではありませんけれど……」
パトラ「こうして食事の時に嗜む程度には、飲めるつもりですよ?」フフ
パトラ「――城塞ではできないこと、折角だからしてみませんか?」
アベル「パトラ……」
パトラ「さ、アベルさん」
アベル「……あぁ」
「「――乾杯」」スッ…
特殊判定
↓1コンマ二桁
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:14:31.93 ID:pp8gMqIT0
- あ
- 709 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:27:18.72 ID:ewVjqRzt0
- アベル、実際どのくらい酒は好きなの?
93(みんなには黙っていたけど、すごく好きなんだ……)
※アベルは城塞の安全の為に酒を撤去しましたが、実は大好きだったようです
※落ち着いて飲めるパトラの存在は非常に大きかったようです
――
アベル「……」コク…
アベル「!!」
アベル「これは、美味いな……」
パトラ「ええ、本当に」コト…
パトラ「ふふ、やっぱりこのお店を選んでよかったです」
アベル「え?」
パトラ「アベルさん今、かなり表情が緩んでいましたよ?」
パトラ「やっぱりみんなの為に飲んでいないだけで、本当はお好きだったのでしょう?」
アベル「っ……///」
店員「前菜になります」コト…
アベル「ほう、これはまたいい彩りの前菜だな」
パトラ「小さくまとまっていますけど、本当に綺麗ですね」
パトラ「それに……」コク…
アベル「……この酒とまた、よく合うな///」コク…
店員「当店では、各料理にあったものをご提供させて頂いております」
店員「心ゆくまで、お楽しみください」ペコリ
アベル「料理毎に酒を変えるか……帝国では、なかなか見られない光景だろうな」
パトラ「そうかもしれませんね。でも……」コク…
アベル「……」コク…
パトラ「この感じだと、二人でしっかり一本は空にしてしまうかしら?」クスクス
……
――
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:29:50.61 ID:e/4AByfcO
- 流石パパンとママンの子である
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:35:16.17 ID:ev1Zgbxi0
- 一回の行為で出来ただけはある
- 712 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/01(月) 23:45:30.47 ID:ewVjqRzt0
- ――
……
カチャ…
アベル「これは、猪肉と鹿肉か。丁寧な仕込みだな……」モグモグ
パトラ「さ、流石アベルさん。お詳しいですね」
アベル「野生動物は、危険も伴ったが貴重な食料だったからな」
アベル「生き延びるため、粗方のものはとりあえず食べたと思うよ」
アベル「ここまで、しっかりとした料理にまでは昇華していないけどな」フキフキ
パトラ「王国では、貴族の趣味の一つとして狩猟がありましたからね」
パトラ「ただ狩るだけではつまらないと、それらを調理する技術も発展したようです」
アベル「なるほど……」
アベル「しかしこれも、また合わせて出てきた酒がよく合うな……」コク…
パトラ「ええ。最初のものよりも渋みが強いですけど、それがまた……」コク…
アベル「……」コク…
パトラ「……」ジー…
アベル「ん?」
パトラ「あ、ごめんなさい」
パトラ「アベルさん、お酒が好きなのはわかりましたけど……思ったよりはゆっくり飲むなぁって」
アベル「あぁ、これか」コト…
アベル「……確かに、俺は酒が好きだ」
アベル「だが流石に、父と母ほどではない。あんな真似をすれば俺でも即座に潰れる自信があるからな」
パトラ「そ、そこまでですか……」ゾク…
アベル「どちらかといえば、俺は料理と一緒にゆっくり楽しむのが好きなんだろう」
アベル「さほど量は無くていい。ただ、落ち着いて飲みたい……」コク…
パトラ「……」コク…
アベル「……ふぅ」コトン
アベル「――ありがとう、パトラ」
アベル「――確かにこんな時間を共に過ごせるのは、パトラだけだろうな」
パトラ「〜〜〜〜っ!///」カアアァァ!
- 713 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 00:02:47.87 ID:YAD2L0/70
- アベル「……思い返せば、そもそも夜にこういった落ち着いた食事をしたのも初めてか?」
パトラ「そ、そうなのですか?///」
アベル「あぁ。王城にいたころは気など休まらなかった」
アベル「暗黒街にいた頃は、ただただ生き延びることに必死だった」
アベル「城塞で暮らし始めてからは、みんなと卓を囲んだ」
アベル「そしてパトラも知っての通り、城塞から酒は全部取っ払ったからな」
アベル「……間違いないな。初めての経験だ」
アベル「……みんなと食べることは大好きだが」
アベル「――これも、悪くない」コク…
パトラ「……よ、よかったです///」
パトラ「その、アベルさんお一人で飲まれることは?」
アベル「……昔、少しだけあったかもしれないな」
アベル「だがやはり、折角美味いものを飲むのなら誰かとそれを共有したいという気持ちはあるな」
アベル「……人は、どれだけ強くなろうとも」
アベル「一人では、生きていけない。生き延びても、その生は果たして本当に愉しめているのか」
アベル「誰かと何かを共有できる。これは素晴らしいことだと思うよ」コク…
パトラ「そう、ですね……///」コク…
アベル「とはいえ、あまり俺に合わせて飲み過ぎるなよ?」アセアセ
パトラ「大丈夫ですよ。これでも節度はあるつもりです」
パトラ「折角アベルさんが愉しめているのに、私が酔って醜態を晒したら台無しでしょう?」
アベル「……少し見てみたい気もするな?」クツクツ
パトラ「絶対に晒しませんからね!?///」
アベル「冗談だ。……なぁ、パトラ?」
パトラ「なんでしょうか?」
アベル「……偶にでいい」
アベル「こうして、またいつか俺と飲んでくれるか……?」
パトラ「ふふ、勿論ですよ」
パトラ「……一緒に、大人の時間を愉しみましょう?」コク…
アベル「あぁ……」コク…
……
――
- 714 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 00:08:11.45 ID:YAD2L0/70
- 途中ですが今日はここまで
まさかのアベル酒スキーでしたが、本当に一緒に程よく飲める相手はパトラしかいないという奇跡
(ノワールやルーシェは水の様に飲むレベルのため)
コンマを味方につけてるパトラさん、この後の最後の判定もこの流れならきっと大丈夫でしょう
そして少し早いですが、最後の相手のエリスとのデート内容ももう募集しておきます
本日もありがとうございました!
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 00:23:06.29 ID:iRwG9Ux20
- 乙です!
もうこの流れでエリスも服見繕ってあげよう(提案)
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 01:28:46.87 ID:aQQ6WKX4O
- おつおつ
デートイベントの締めになるけど、エリスと初めて出会った貧民街を歩いて色々なことを振り替える
↓
帝国を一望出来る場所(小高い丘とか)で帝国を見下ろして、改めてこれからも自分に着いてきてくれるように頼む
とかどうかな
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 05:54:36.23 ID:AcvmFQxC0
- この世界にウユニ塩湖的なスポットってあるのかな
天も地も満天の星空に包まれた中で、改めてプロポーズの言葉を伝える、とか
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 07:12:46.01 ID:v3RW4avkO
- おつおつ
パトラさんお酒飲んでも乱れないってこれ唯一無二の武器なんじゃないか?
エリスは何しても喜びそうだけど、ファフニールに乗って馬に慣れつつゆったり散歩とかどうだろう
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 07:20:01.93 ID:Hhdba9H10
- 乙
デート中に迷子の子供になつかれて結果的に疑似親子みたいに感じになるとか
- 720 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:09:31.10 ID:YAD2L0/70
- こんばんはー
それではパトラデート最後まで進めればと思います
エリスデート、ウユニ塩湖はちょっと難しいかもですね
確かに絶景ですけど、大元の環境が過酷だったり描写が難しいかなと。申し訳ないです……
- 721 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:10:06.89 ID:YAD2L0/70
- ――
……
アベル「……」チラ…
夜景「……」キラキラ…
パトラ「綺麗でしょう?」
パトラ「ここを選んだのは、この景色もあったからなんですよ」
アベル「……いい、眺めだ」
アベル「……」
アベル「王国であれば、きっとさらに素晴らしい景色も見られるのだろう」
アベル「聖国であれば、整然とした美しい街並みが見られるのだろう」
アベル「俺は、この国が……帝国が嫌いだった」
パトラ「……」
アベル「それでも……俺は、帝国の風景が好きでもある」
アベル「行き過ぎた実力主義者が多かったのは紛れもない事実ではある」
アベル「だが、そんな帝国でも真剣に競い合う者もいた」
アベル「そういった活気が、街の賑わいが、この夜の灯りが……好きだ」
パトラ「ふふ……」
パトラ「アベルさんが変えると願い続け、そして今それは叶いつつあります」
パトラ「あなたの愛した帝国の風景、これからも守り続け……」
パトラ「そして、より素晴らしいものに変えていく為にも、頑張らないといけませんね?」
アベル「あぁ、勿論だ」
- 722 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:12:00.63 ID:YAD2L0/70
- アベル「……」コク…
アベル「しかし店の雰囲気に夜景……」
アベル「それに素材の味を活かした数々の料理とそれに合う酒……」
アベル「本当に良い店を見つけたものだなぁ」コク…
パトラ「それほどでも///」テレテレ
アベル「……それに、俺とこうして落ち着いて飲んでくれるパトラもいる。実に素晴らしい時間だ」
パトラ「〜〜〜っ!///」カアアァァ!
アベル「どうしたパトラ? 随分と顔が赤いぞ?」クツクツ
パトラ「よ、ようやくお酒が回ってきたのかもしれませんね///」
アベル「そうだな。俺もこれだけ飲んだのは……」
アベル「……」
アベル「美味しく酒を飲めたのは、初めてだな」
パトラ(一体アベルさんは過去にどれだけ飲まされたのかしら……)
アベル「酔いが回ってきたのなら、この一杯で俺も最後にするとしよう」
パトラ「そうですね。それにそろそろ……」
店員「こちら、デザートとなります」コト…
パトラ「わぁ……!」
アベル「最後まで抜かりのない店だな」
サク…
アベル「……いい甘さだ」ホクホク
パトラ(……)
パトラ(そう言えばアベルさん、シアさんと甘味の大食いをするくらいだから……)
パトラ(甘いものは本当に好きな筈。これくらい食べきりのデザートなら、いつか私も作れるといいなぁ)
……
――
- 723 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:12:40.63 ID:YAD2L0/70
- ――
……
紅茶「……」カタ…
アベル「……ふぅ」
パトラ「……ふぅ」
パトラ「……」
アベル「……」
パトラ「……長く続いて欲しいと思う程」
パトラ「時間というものは、早く経ってしまうものですね」
アベル「そうだな……」
アベル「……」
アベル「……また、いつの日か来よう」
パトラ「ええ……」
夜景「……」スゥ…
パトラ「灯りも、減ってきましたね」
アベル「ああ……」
アベル「本当に、時が経つのは早いな。ゆっくりと楽しんでいたせいだというのはわかるが……」
アベル「……」
アベル「…………」
パトラ「アベルさん?」
アベル「……パトラ、一つ聞きたいことがあるんだが」
パトラ「なんでしょうか?」
特殊判定
↓1コンマ二桁
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:13:53.51 ID:D5C03wsa0
- ん
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:15:08.02 ID:wYUQbt9r0
- あ
- 726 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:29:41.42 ID:YAD2L0/70
- ゆったりディナーに大満足……帰宅時刻は大丈夫?
51>50
※基準値を超えたため、パトラ抜かりなし!
――
アベル「時を忘れていた俺が悪いんだが……」
アベル「……城塞に今から戻る時間が無いように思うんだが」ダラダラ…
アベル「外泊をするにしても、パトラも用意はないだろうし……」
パトラ「……」
パトラ「――大丈夫ですよアベルさん。私に抜かりはありませんよ?」ドヤ!
パトラ「アベルさんとの外泊……天幕で一夜を過ごすというのも、悪くは無いのですけど///」
パトラ「今回の休暇は、一人一日ですからね。その取決めを反故にしては貴族の名折れです」
パトラ「……私が一番アベルさんを長く占領してしまっていますが、あくまで範囲内だから大丈夫なのです!///」
パトラ「昨夜のうちから、内容こそ決まらずともアーシャさん達には少し遅くなるかもとは伝えてあります」
アベル「そ、そうだったのか」
パトラ「それに、こうしてつい時間を忘れてしまっても大丈夫なように……」ゴソ…
転移の護符「……」ジャーン!
パトラ「ちゃんと帰還手段も用意してありますよ!」
パトラ(これなら万が一私が酔い潰れても大丈夫でしたからね……)
アベル「転移の護符か。しかしまた高価なものを用意していたな?」
パトラ「いえ、これはカイン皇子から頂いたものです」
パトラ「時間を見つけてはエメリナさんと試作品を作られているそうで、その余りを」
パトラ「アベルさんの城塞にしか飛べない代物ですが、私達には丁度いいでしょう?」
パトラ「……」
パトラ「さて、名残惜しいですけど」スッ…
パトラ「日付が変わる前に、そろそろ戻りましょうか」
アベル「……そうだな」
……
――
- 727 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:41:50.16 ID:YAD2L0/70
- ――
……
【帝国・アベルの城塞】
シュイン!
アベル「っと!」スタ!
パトラ「っ、用途限定ですけど、ほぼ王国の物に遜色ありませんね」スタ!
パトラ「後日カイン皇子にもお礼を言っておきましょう」
ロウル「うおぅ!? まさか転移で直帰りとは予想外です!?」ビク!
アベル「す、すまない。かなり遅くなったな」
パトラ「申し訳ありません。私も転移の護符に甘えて、アベルさんを独占しすぎてしまいました」
ロウル「いやいや、それは別にいいんですけどね。結構心配しましたよー?」
ロウル「……出発前のパトラさんがアレでしたしねぇ」
パトラ「……面目ないです///」
ロウル「でもその様子だと、しっかり楽しめたようですね」
ロウル「こんな遅くまで、パトラさんと何をしていたんですかアベルさーん?」ウリウリ
アベル「いや、それはだな……」
フワ…
ロウル「!!!???」ズザザザザザザザ!
アベル「!?」
パトラ「!?」
ロウル「お、お二人とも……お酒飲んでいますね!?」ガタガタ!
ロウル「あの悪魔の飲み物を、飲んじゃってますね!?」
ロウル「特にアベルさん、かなり! 私の鼻はごまかせませんよぉ!?」プルプル
アベル「あ、あぁー……すまん、ロウル……」
パトラ「そ、そんなに臭うかしら……///」
ロウル「うぅ、そういうことですか……」ナットク
ロウル「とりあえず、お酒が匂いますけどお二人とも入ってください」ハナオサエ
ロウル「お二人を心配して、まだ皆さん起きていますからね。戻った報告だけはきっちりお願いします……」
……
――
- 728 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/02(火) 23:51:55.31 ID:YAD2L0/70
- ――
……
アーシャ「確かに、遅くなるかもとは聞いていましたけど……」
ティア「まさか、アベル様とお酒を飲んでいただなんて……!?」ブルブル
シア「ひいぃぃ〜! お酒はいけない飲み物なんですよぉ〜!」ブルブル
ロウル「ああ、思い返すだけでも恥ずかしい……///」
エリス「あの日は、色々な方にご迷惑をおかけしましたからね……///」
アベル「ロウルはともかく、みんなもやはり今の俺は酒臭いと感じるか……?」
パトラ「ちょ、ちょっと湯浴みしてきていいですか?///」
シア「そ、そんなことはないんですけど〜……」
アーシャ「何しろ、かつての事件がありますからね……」
ティア「皆さんも私と同じくらいお酒に弱いと知った時は嬉しかったのですけど……」
ヒロインズ((アベルさん(様)がお酒をこんなに飲むということは、本当は飲みたかったんだ……!))
ヒロインズ「「……」」
おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:52:52.54 ID:0Ve/1qXFO
- とう
- 730 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 00:10:22.53 ID:Sw6G86Z00
- お酒の飲める大人、パトラさんへの羨望
54>50
※基準値を超えたため、ヒロインズから大人認定!
――
ヒロインズ((す、すごいパトラさん……!))
ロウル「そ、その! どんな感じで、お酒を飲んだんですかっ!?」
エリス「参考までに! 参考までに聞かせてください!」
パトラ「どんな感じと言われても難しいのですが……」ウーン…
パトラ「普通に、グラスに注いでこう……」クイ…
ロウル(所作に余裕を感じますし、淀みもありません……)
エリス(昨日今日飲めるようになったのではない……お、大人の余裕を感じます!?)
シア「こ、怖くはなかったんですか〜?」
ティア「お酒は、人を惑わす飲み物です……」
パトラ「確かに、私も強い部類ではありませんけど……」
パトラ「いきなり飲み干す真似をしないで、少しづつ味わっていけば大丈夫ですよ」
パトラ「……流石にシアさんと同席していたら、お酒にも恐怖したかもしれませんけど」
シア「うわ〜ん! わかっていましたけど私に対してだけはやっぱり風当たりがきついです〜!」
ティア(お酒を全く恐れていない……こ、これが大人のお姉さんなのですね……!?)
アーシャ「……アベル、お酒は楽しめた?」
アベル「そ、そうだな……自分でも気がつかなかったが、匂いでわかる程度には飲んでいたのだろう」
アーシャ「そう、それならよかったわ」
アーシャ(アベル、私達の為に黙っていたんですね……)
アーシャ(そしてパトラさんはそれに気がつき、城塞を離れる今日アベルとお酒を楽しんできた……)
アーシャ(今の私達じゃ、到底真似のできないことを……!)
ヒロインズ「「パトラさん……本当に大人のお姉さんだったんですね……!」」キラキラ!
パトラ「ん゛っ!?///」
パトラ「そ、そうですよ?///」テレテレ
パトラ「だから言ったじゃないですか! 私はみんなよりも、アベルさんよりも、お姉さんなんですからね!///」ドヤ!
ワーワー!
アベル(パトラも楽しそうで何よりだが……)コソコソ…
アベル(酒の匂いはすぐに落としてこよう。ロウルとシアはこの匂いでも危ういからな……)コソコソ…
……
――
- 731 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 00:15:38.56 ID:Sw6G86Z00
- ――深夜……
【城塞・エリスの私室】
エリス「……」
エリス「……どうしましょう、眠れません」
エリス「……」ゴロン…
エリス「パトラさん、わかってはいましたけど大人ですね……」
エリス「アベル様と、一緒に……」
エリス「私は……」ゴロン…
エリス「……くじ引きは運ですから、仕方がないですけど」
エリス「まさか、私が最後にアベル様とお出かけすることになるなんて……」
エリス「皆さん、やたらと応援してくださいましたけど……」ゴロン…
エリス「……」
特殊判定
↓1コンマ二桁
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:16:00.32 ID:81lzpbGQ0
- あ
- 733 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 00:19:06.52 ID:Sw6G86Z00
- 判定を取ったあたりで今日はここまで
少し判定がギリギリでしたが、パトラは綺麗にデートを終えられたのでエリスもそうなってほしいところです
本日もありがとうございました!
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:19:38.98 ID:81lzpbGQ0
- 乙です
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:25:13.98 ID:VTEFpkyOO
- おつおつ
どこかポンコツ臭するけど真面目で優しいお姉さんのパトラさん大好き
エリスは多分荒ぶるんじゃないかなあ。だってエリスだもん
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 00:30:05.01 ID:64dPs87f0
- 乙です!
確かにエリスは荒ぶりそうww
- 737 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:15:00.99 ID:Sw6G86Z00
- こんばんはー
それではエリス編ゆるりと進めて行きます
- 738 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:15:38.40 ID:Sw6G86Z00
- エリスのデート服
01〜50:前に買った白ワンピース
51〜00:当然メイド服です!
コンマ32
01〜50:前に買った白ワンピース
※なんだかんだで、アベルとのデートは楽しみなようです
――
エリス「……」
エリス「皆さん、お洒落をしていましたよね……」
エリス「私はアベル様の剣でメイド。いつ如何なる時も、アベル様の傍に」
エリス「でも……」ゴロン…
エリス「……」チラ…
白の私服「……」
エリス「……///」
エリス「アベル様とのお出かけ……」
エリス「明日限りですけど、特別な日……」ゴロン…
エリス「やっぱり、特別な日くらいはメイドをお休みしても……?」
エリス「うぅぅぅ〜///」パタパタ!
〜〜〜
ロウル「……よし、これはエリスさんちゃんと私服を着ますね」コソコソ
ティア「い、いいんでしょうか? こんな盗み聞くようなこと……」オロオロ
アーシャ「確かにあまりしたいことではないけど、エリスちゃんもパトラさんに近いから……」コソコソ
パトラ「メイド服もエリスさんに似合っていますけど、やっぱり彼女も息抜きは必要ですからね」ヒソヒソ
シア「エリスさん前に選んだ私服を気に入ってくれてましたし、それを着てくれますかね〜?」
アーシャ「……あとは、明日のアベルに任せましょう」スス…
一同「「……」」コクン
〜〜〜
……
――
- 739 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:16:51.63 ID:Sw6G86Z00
- ――
……翌日
私服エリス「アベル様、今日はよろしくお願いいたします!」ペコリ
私服アベル「その服を着てくれたか。相変わらず似合っているぞエリス」
エリス「……///」
コソコソ…
ロウル「よし、関門は突破ですね!」グッ
ティア「エリスさん、白い服が似合うなぁ……」
パトラ「アベルさんは本当に私服も黒ばかりなのね」
パトラ「……エリスさんとのデート用の服を選ぶべきだったかしら?」
パトラ「いやでもあの服とアベルさんの身体の組み合わせはやっぱり捨てがたい……」ムムム…
アーシャ「……パトラさん、後ほどそのお話し詳しく」
シア「ど、どんな服を選ばれたんですか〜!?」ドキドキ
パトラ「そ、それはまた後日。今日はエリスさんが楽しめることを願いましょう」
アベル「ところでエリス、出発前に言っておきたいんだが」
エリス「はい?」
真麟の双剣「……」ジャキィン!
アベル「腰のそれは置いていけ」
エリス「で、でもそれじゃあ」アセアセ
アベル「流石にその服に対して帯剣するものではないだろう……」
アーシャ(アベル、メイド服でも帯剣するものじゃありませんよっ!)
アベル「……今日はメイドは休みだ。エリスもそう思ったから、その服を着てくれたんだろう?」
アベル「なに、いざとなれば俺は氷剣を出せる。エリスが武器を持たずとも、守ってやれるさ」
エリス「アベル様……///」
- 740 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:18:44.11 ID:Sw6G86Z00
- アベル「今日もいい天気だ。俺はある程度向かうところは決めているが……」
アベル「エリスはどこか行きたいところはあるか?」
エリス「いえ、アベル様のお傍にいられれば、それで十分です///」
アベル「そうか。それじゃあ……」
ファフニール「ヒヒーン!」バッ!
エリス「きゃ!?」
アベル「おお、ファフニール。そっちから来てくれるとはな」ナデナデ
ファフニール「ヒヒン///」
エリス「え? アベル様もしかして……」
アベル「ああ。今日はファフニールに乗っていこうと思ってな」バッ!
アベル「エリスもファフニールならなんとか大丈夫だろう?」
エリス「え、えっと、アベル様は……」ワタワタ
アベル「ふっ……」
ヒョイ!
アベル「俺と一緒だ。放さないから安心しろエリス」ギュゥ…
エリス「は、はいぃ……///」ギュッ…
アベル「戦場で高速移動するのではない……」
アベル「ゆったりと揺られながら普段とは少し違う景色を楽しめれば、エリスも少しは馬に慣れるかと思ってな」
アベル「ちょうどいい機会だと思ったんだ」
エリス「あ、ありがとうございますアベル様///」
アベル「よし、それでは早速出るとしよう。頼むぞファフニール!」
ファフニール「ヒィン!」
トコトコ…
エリス「あ、本当にゆっくりです!」
アベル「速くても大丈夫な時は言ってくれていいからな?」
エリス「はい!」
……
――
- 741 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:22:05.94 ID:Sw6G86Z00
- ――
【帝都・街道】
パカ…パカ…
エリス「……もう少し速くても、大丈夫かもしれません」
アベル「エリスもだいぶ馬に慣れてきたか?」
エリス「い、いえ」アセアセ
エリス「乗っているのがファフニールというのと、アベル様がここにいる安心感があるおかげですので……///」
アベル「はは、まあ焦ることはない。今を楽しめているならそれでいいよ」
エリス「馬がみんな、ファフニールみたいならよかったんですけどね」
ファフニール「ヒヒヒン///」
アベル「ファフニールほど懐きやすく、この体躯に健脚を持つ馬など滅多にいないだろうな」
アベル「改めてクラウス王には感謝しかないよ」
エリス「ええ、本当に」
エリス「ところでアベル様、向かわれているのはもしかして……」
アベル「……ああ」
アベル「デート先には向かないのはわかっているんだがな」
アベル「……この数日で、少し俺も思うことがあったんだ」
アベル「用が終われば、また帝都に方に戻ってくるつもりだが……」
アベル「エリスが向かいたくなければ、勿論向かわない。このまま帝都の中心に向かえばそれでいい」
アベル「どうするエリス?」
エリス「いえ。先程も述べました通り、私はアベル様のお傍なら何処へでも」
エリス「それに、ファフニールの背から見下ろすこの道は、新鮮でもありますし」
アベル「そうか……」
アベル「では、向かうとしよう。掴まっていろよエリス?」
エリス「はい!」ギュッ!
アベル「駆けろ、ファフニール!」
ファフニール「ヒヒーン!」パカパカ!
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:22:41.35 ID:vOJKxEC40
- はい
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:22:59.88 ID:AppEs8FDO
- はい
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:24:26.33 ID:ZO/LKheUO
- コンマさん『待っていたぜ!この瞬間(とき)をよぉ!!』
- 745 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:25:28.28 ID:Sw6G86Z00
- エリスはなんでこんなに頻繁に偶数ゾロ目叩きこんでくるんですかねぇ!?(白目吐血)
少々お待ちください……
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:26:41.04 ID:vOJKxEC40
- エリス隠しスキル:偶数コンマ発生
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:29:47.42 ID:XkkL5BxaO
- 荒ぶるんじゃないかと言われて速攻荒ぶるってもう草しか生えない
- 748 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:44:23.91 ID:Sw6G86Z00
- 暗黒街とエリスの記憶
1迷子判定
50>35
※基準値を下回った為、迷子はおらず
※帝都での迷子発見確定。見られるのも帝都の人間となりました
2幼少期のエリス、その後
>50
コンマ88
8 8
偶数ゾロ目:アベル、幼少期より……?
――
【帝国・暗黒街】
ファフニール「ヒヒーン!」ダダン!
暗黒住民1「!?」
暗黒住民2「ひぃ!?」
アベル「ああ、怯えずとも大丈夫だ。危害は加えない」
暗黒住民達「「こ、皇族の方だー!?」」ピュー!
アベル「あ、おい!? ……流石にこの辺りは、貧民街以上に警戒は厳しいか?」
エリス「皇帝陛下達も最初はここまで堕ちたわけですから、その時の名残も大きいのではないでしょうか?」
アベル「ああ、父上達も葉っぱ一つですぐにのし上がったんだったな……」ブル…
エリス「皇族というだけで恐怖が染みつくのも、わかります……」ブル…
アベル「それにしても……」キョロキョロ
シーン…
アベル「ここも、随分と人数が減ったものだ」
アベル「環境改善としてまず貧民街への移住を進めているが、その効果だろうか?」
アベル「いずれは貧民街もこの暗黒街も、帝都に並ぶくらいにはしたいものだが……」
エリス「先程の様子からすると、まだ住まわれている方はいるんですね」
エリス「色々と事情はあると思いますけど……」
アベル「そうだな……」
アベル「しかし昔はあれだけ苦労した道が、こうも簡単に踏破できてしまうとはな」
エリス「ファフニールのおかげもありますけど、やっぱり誰かから襲われることがないというのは……」
アベル「それが一番大きい要因だな。ここも平和に近づいている証拠だと思いたいところだ」
アベル「しかしこの様子なら、目的地もすぐにつくかな……」
エリス「?」
アベル「……」
……
――
- 749 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/03(水) 23:58:32.87 ID:Sw6G86Z00
- ――
黒い巨馬が、暗黒街を駆け抜ける。
跨るのは黒服の青年と白服の少女。
しっかりと抱き抱えられた少女は、かつての暗黒街からすれば攫われているようにも見える。
だがそれを止める者は誰もいない。
数を大きく減らした住人。馬の装具に施された、黒騎士団の証。
皇族がこんな僻地になんの用なのだと、問い詰める者がいるわけがない。
そもそも誰も、馬に追いつけない。
すぐに走り去るのだから、我が身が可愛い者は彼らをいないものとして扱う。
帝国の最下層、暗黒街。
その暗黒街の、さらにさらに奥。
あまりにも僻地過ぎて、今や誰も人が残っていないような場所。
「……」
誰も、第三皇子がそんなところを目指しているとは夢にも思わない。
(ここ、は……)
ただ一人、抱き抱えられた少女だけは周りの光景に見覚えがあった。
忘れたくても、忘れられるわけがない。
辛く、苦しい記憶の場所。
そして――運命の場所。
(え……?)
年月が経ち、朽ちかけた家屋が見える。
焼け焦げた痕は、あの時のまま。
しかしそこには、少女の見知らぬものが二つあった。
……
――
- 750 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/04(木) 00:16:39.72 ID:GZiSnPWv0
- 【暗黒街・旧エリスの家跡】
ファフニール「……」ピタ!
エリス「こ、ここは……」スタッ
エリス「私の、お家……」
エリス「でも、あれは……?」
二つの墓石「……」
エリス「お墓、なの……?」
アベル「……」スタッ
アベル「……あの日」
エリス「!」
アベル「あの日、エリスと初めて出会った日」
アベル「俺は、まだ自分が強者のつもりでいた」
アベル「頼れる者は誰もいない。自分の力こそが全て……」
アベル「そう信じ……他の者もそうあるべきだと、子供のお前にナイフを渡した」
エリス「……」ギュ…
アベル「……だが」
エリス「え?」
アベル「そうしてから……俺は不安に駆られた」
アベル「本当にあれでよかったのか。俺がもう少し傍にいてやるべきだったんじゃないか」
アベル「……あのまま泣き崩れ、そのまま死んでしまったんじゃないか」
アベル「俺は……しばらくしてから、引き返していたんだ」
エリス「!!」
アベル「だがそこにはもう泣いていた子供の姿はなかった。俺の言葉を受けて、生き延びようと一人でどこかへ去っていた」
アベル「あれだけ泣いていたのに、両親の亡骸に縋ることもなくな……」
アベル「……強い子だと思ったが、せめて一緒に二人を弔うくらいはすべきだったと。後になって後悔したよ」
アベル「頭の冷静な部分は、何をやっているんだと警鐘を鳴らしているくせに……俺は、拙い子供の手で穴を掘って……」
アベル「不格好な、墓を作っていた。名前も知らない、我が子を最後まで守ろうとした強者の……」
アベル「――エリスを産んでくれた二人の、墓をな……」
エリス「アベル、さま……っ!!!」ジワ…
- 751 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/04(木) 00:19:59.93 ID:GZiSnPWv0
- 途中ですが、今日はここまで
……容赦なくゾロ目をぶち込んでくるエリスの恐ろしさを改めて実感しました(白目)
帝都の方では荒ぶらないことを祈ります
そして偶数ゾロ目でエリス旧家となったため、先に追加の判定も↓1コンマ二桁で取っておきます
本日もありがとうございました!
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 00:21:02.98 ID:4POc5und0
- 乙
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 00:34:18.23 ID:TzhJDZxa0
- 乙です!
やたらコンマ高いけどこれはいいコンマ?
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 00:55:44.56 ID:jMGoDDSC0
- 乙
この時点で、デート編ラストに相応しい展開だ...
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