【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われる様です【AA不使用】2

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1 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:06:38.01 ID:IIc4+1l/O


【坂松市の聖杯戦争、三つ+一つのあらすじ】




【坂松高校に通う貴方は、偶然サーヴァントを召喚してしまい聖杯戦争に参加する事に】

【その過程でサーヴァント・バーサーカーとの仲違いを起こし、バラバラになってしまう】

【孤立した貴方は、ライダーとそのマスター、新重から殺害されかけるものの間一髪の所でバーサーカーに救われ、和解】




【……が、ライダーは突如マスターである新重を裏切り、その身に牙を向けたのだった】


【より詳しく知りたい方は下記のスレで】
 https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssr/1582520327/

【こちらは鯖鱒wiki】
 https://w.atwiki.jp/ssfate/sp/

2 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:07:58.20 ID:IIc4+1l/O




「新重っ!!」
「……あ…………痛、い。痛い……」
「もう喋るな!血が……!」

倒れ伏す新重に、全速力で駆け寄る貴方
どくどくと流れる血を少しでも止めようと、着ていた上着を腹部に当てる
みるみる彼女の血で染まる両手。気休め程度の効果しかなくとも、それでも動かずにはいられなかった

「“治癒(シゲル)”!これで多少は……。っ!」
「ほう?俺を傍目に気を向けるか。随分と舐めきられたものだ」

しかし、それをライダーがおめおめと見過ごす訳がなく。倒れ伏す新重へと攻撃を
今度こそは命を獲らんとする一振りを迎撃するバーサーカー。その顔には明確な怒りが浮かぶ


「……何故、自分のマスターを!」
「単純な話だ。俺はどの様な人間であれ、三つまでは非礼を許す事にしている」
「しかし、この女は俺に四つの非礼を犯した。罪人には重罰を。当然の理だ」
「馬鹿な事を……!貴様はアーチャーではない、単独行動が無い以上、自滅するしかない!」
「それこそ、愚かと言うものだ」

打ち合いを止め、黒衣をはためかせながら背後に下がる。これ以上の戦闘はしないと言いたげな笑みを浮かべながら


「その女に頼らずとも、魔力を補給する手段は幾らでもある」
「この土地に水がある限り、俺は戦闘どころか現界する事すら苦にならんな」



『ライダーのスキルを開示します』
 ◆竜の渇喉:B
   水分と魔力の相互変換を可能とする魔力炉心。飲料水などを魔力源として利用できる。
   また、魔力を雷雨に変換して圧縮し、ブレスとして放出する。
   ハンガリーの多頭竜(サーカニィ)は雷雨神の特質を持つ。


3 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:08:52.94 ID:IIc4+1l/O




「な…………」


水がある限り。それは、ライダーには魔力切れの心配等は無用という事実に他ならない
勝ち誇った様に手を振ると、ゆっくりと新重に向けて歩を進めていく

「しかし、その女との縁は不愉快だ。今ここで逃げ出すならば、ここは許す」
「何。貴様等はまだ一度目。この約束を反故にしない事を、この空に誓おう」


ライダーは問い掛ける。ここで逃げるのならば見逃すと
それはつまり……新重は捨てろと勧告したのだ


「……断る!新重は俺のクラスメイトだ!」
「だろうな。だが、バーサーカー、貴様はどうだ?ここで戦う事が賢い事と思うか?」

「実力の差は明白。その女を庇う理由も無い。死に急ぐ危篤な趣味があるなら別だが……」
「……引け。ここで貴様等を仕留める事より現世の縁を早く断ち切りたいのでな」

さっさとしろと決断を急かす。それほど、自分のマスターである新重を憎んでいたのだろう
問われるバーサーカー。彼女は剣を下げ、彼女を一瞥し、答える



「……ええ。そうでしょう。私にはこの女を庇う理由等存在しない」
「しかし、貴様の下らない流儀に付き合う程、私は生温く、寛容では無い」

「……下らない?」
「貴様も、自ら決めた法に従う者の筈だろう」
「その貴様と俺。何が違うと決めつける!」



「違うでしょう。私は自分のみの意志で全てを決めて、行動する」
「貴様は全てが他人任せ。都合が良ければ放置し、不都合になれば切り捨てる身勝手の極み」
「そんな貴様と私。比べる事すら烏滸がましいと知れ!ライダー!」



4 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:10:36.24 ID:IIc4+1l/O






「──そうか。貴様は死を望むか」

身勝手。バーサーカーの言葉に顔が歪む

「人より見放され、人より切り捨てられた俺の苦悩を、ただの一言で済ますとは」
「その骸、晒すに能わず。塵と消え失せ、微塵も遺らぬと思うがいい……!」


ひりつく程の殺気。震える程の怒気。凍てつく程の冷気
一介の人である貴方の身には、それだけで動きが出来なくなる程の重圧。耐えきれず、両膝をつきそうになる
倒れそうになる身体を、バーサーカーが支えて立たせてくれた


「言ったはずだ。私は貴方の剣になると」
「だから……自信を持って。このサーヴァントはここで倒す」


「大きく出たな。よもや、貴様程度の英霊が俺を倒すとは」
「確かに、生前トカゲ狩りはした覚えが無い。だが、やってやれない事も無いだろう?」
「……フ」

不敵に笑う両者。その意味を把握し、訪ねる

「まさか、ライダーの真名が……」
「今の今まで確信は出来なかった。しかし、水を魔力に変換するという性質は、ある国の伝承でしか見覚えが無い」
「ハンガリーの竜、サーカニィ。恐らく、奴の真名は……」


言葉を紡ぐ瞬間、豪風が吹き荒れる。ライダーを中心にして、荒れ狂う流れを産み出していく


「ここは俺の全力を出すには狭すぎる。俺の国へと招待してやろう」
「遠慮は要らん。貴様等は我が国初の処刑人として名を刻ませてやる故に」
「──飛べ!飛べ!遠く遠く、遥かな空の彼方まで!」


「来るがいい、貴様が勇者足り得るか、見定めてやろう!」
「“果て無き空路の幕明風(オーバーエンド・トルネード)”!」



5 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:12:31.19 ID:IIc4+1l/O





暴風が周囲を包み込む。しかし、不思議とその身に傷はなく
体がふわりと宙に浮く感覚。そのまま地面から足が離れていく


「うわっ……と!新重っ!」
「あ……庶務、く……」
「寝ていろ。……これは、移送する気か!」


『ライダーの宝具を開示します』
 ◆『果て無き空路の幕明風(オーバーエンド・トルネード)』
  ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:10〜30 最大補足:1人
   英雄譚の始まりを告げる、王女を攫う強烈な上昇気流。
   風に捕らえられたものは、天まで届く木の頂上にあるような異界に連れ去られてしまう。
   その異界は国一つの大きさがある一枚の木の葉。地上のような街並みに畑、竜の館が存在する。
   天まで飛ばされてしまえば脱出はほぼ不可能だが、
   ライダーはこの宝具で飛んでもノーダメージなので撤退にも利用できる。
   異界の開閉はライダーの一存。ライダー一人なら異界に行っても問題なく戻ってこられる。







“──空の国にて、貴様等を待つ”

“精々、命乞いの言葉でも考えておく事だ──”



声は遠く。どこから聴こえてくるかももう判別が出来ない
そのまま意識が剥離していく。彼方の果ての果てまで……


6 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:14:03.09 ID:IIc4+1l/O




「……ん」

……どれくらい寝ていたのだろう
頬に伝わる冷えた感触がやけに鮮烈に感じる
先刻までの記憶を辿る。そうだ、ここは……

「……バーサーカー!新重っ!」
「叫ばなくてもいい。ここにいる」

隣から声が聴こえる。もう見知った女性の声
女性……バーサーカーは、負傷した新重を護る様に佇んでいた

「彼女の事は心配しなくてもいい。怪我が広がらない様に注意を払った」
「サンキュ。……にしても、ここは」


周囲を見渡すと、石造りの柱や家。そして石の床が足元に広がる
頭上には雲一つ浮かばない青い空だけが。その風景はどこか牧歌的に映る
異国の中世へとタイムスリップしたかの様な異色の風景に面食らう。すると、またどこからか響く様に声が鳴る


“如何かな?俺の国、俺の世界は”

“下界の低俗な気体とは比べ物にすらならん程に澄んだ空気。乱雑に伸びた鉄棒とは見違える程に洗練された街”

“これこそが俺の理想、俺の住み処。本来ならば汚れたドブネズミすら足を踏み入れる事すら不可能な素晴らしき街”

“貴様如き矮小な存在が、足を踏み入れる事すら出来ない場所だ”

「どこだ!?出てこい、ライダー!」



『……“ああ、いいとも”』
『“見せてやろう、これこそが俺の真の姿!”』




突然、空が暗く翳る。太陽に何かが重なり、空の都に影を作る
遮ったものは……巨大な“竜”。竜は翼を広げて空を舞い、貴方の前に降り立った


 
7 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:14:42.34 ID:IIc4+1l/O




「……な!?」
『“GaaAAAAAAAAAA!!!”』


目の前に姿を現した黒竜……ライダー
高らかに咆哮を上げて威圧する。その声だけで貴方は吹き飛ばされそうに
しかし、今度は耐える。二度も膝をつく事はしないとばかりに歯を食い縛りながら


「……竜騎兵は聞いた事があるが、まさか騎兵の竜とはな」
『“意外でもあるまい。俺は風に乗り、勇者に討伐される存在”』
『“こう見えても、俺は馬に乗るのが得意だったんだ。魅せられんのが悔しい程にはな”』

咆哮とは変わって、理知的な語り口に戻る
その姿に感じたのは強い矛盾。怪物の姿を為していながら、その心は間違いなく人間のもの


「ライダー……お前の目的は……」
『“言っただろう。その女との繋がりは不快。故に邪魔をした貴様等は処刑対象だ”』
『“……それとも、聖杯への願いか?それこそ、貴様に話す事でもない”』

「……マスター、私はこの竜の名を知っている」
「私の想像通りなら恐らくは……貴様の願いは、復讐ではないのか?」
「自らを殺した人間の勇者への!」


叫ぶバーサーカー。彼女はライダーの真名に気がついた様だ
自分も暫し考える。ライダーの本当の名を。真の目的を……



22:20から
↓1〜3まで。ライダーの真名
8 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:23:31.92 ID:IIc4+1l/O

【やっぱり点呼は重要(確信)】

【とりあえず後十分待ってこなければ流します】


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:27:26.23 ID:xMcYWvjZ0
フェルニゲシュ?
10 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:33:07.37 ID:IIc4+1l/O


ライダー:フェルニゲシュ  【正解】




「……竜。それに風、街?なんだ……?」
「わからなくとも無理はない。何せ、貴方からすれば遠い異国の昔話」
「寧ろ、知っている私の方が酔狂者だろう」

『“……ほう?では、俺の名を存じるか”』
「その昔、勉学に励んでいた頃の手慰みにな。ほんの子供の頃の話だ」



「……雷雨を糧にする竜はハンガリーの竜。そして雲の上の街に住まう黒き竜の王!」
「そうであろう!?悪しき竜の王者、フェルニゲシュよ!」


フェルニゲシュ。それは今まで一度も聞く事の無かった竜の名前
貴方には聞き馴染みの無い名前。しかし、どうしてかあのライダーには何故かぴったりと合う気がした


『“……ハ、ハハ!ハハハハハ!”』
『“そうとも!そうとも!嗚呼、その名こそ、俺に相応しき名前、怪物の名だ!”』





『“──我が名は竜王、フェルニゲシュ!”』

『“勇者を気取る弱者共よ、二人仲良く我が国にて果てるがいい!”』


11 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:34:52.88 ID:IIc4+1l/O





「……勝てるか、バーサーカー」



貴方は問う。目の前の竜を打倒出来るかと

かつては逃げられた雪辱。宝具を使えば勝てると豪語した相手

しかし、それは相手が本気を出してこなかったが故の判断。今もそうかはわからない



「……愚問だとも。マスター」

「貴方はただ一言、私に命じればいい。……必ず勝ってこい。と」


「……わかった。絶対に勝ってきてくれ」
「それと……信じてる。俺のバーサーカーは負けないってさ」



勿論。バーサーカーは微笑み、ライダー……竜王に歩みを進める
その目に宿るは絶対の意志。それを貫き通さんとする強き意志



「さあ……決着だ!ここで貴様を倒す!」



12 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:36:26.50 ID:IIc4+1l/O










「───此は、私が歩んだ歴史の一端」

バーサーカーが唱える。自らの宝具を紐解く為に、世界へと語りかけていく



「心の叫びを聞け!命を燃やしたその果てを、私がこの世に投射しよう!」


「我が血に流れる魔力を捨てて!竜王退治の力を得る!この長き戦いを終わらせる為に!」


「私の生き様、見せてやる!“我思う、故に私は(バロッケンズ)──”」





「“ありのままに(ドロットニング)──”!!!」





『バーサーカーの宝具を開示します』
 ◆『我思う、故に私はありのままに(バロッケンズ・ドロットニング)』
  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1

  後世にて「■■■■の女王」と評される■■■■■■■の生き様。
  彼女は何物にも縛られない。常に自由である。
  たとえ令呪を何画重ねようとも、彼女の意志を曲げる事は出来ない。

  また、捨てる物を宣言し、真名開放を行う事で、我を通す奇跡を起こす事が可能。
  その対価とは自分のスキル、あるいは彼女の霊基本体。
  無論、対価として払ったものはいかなる手段でも元に戻らない。

13 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:38:15.84 ID:IIc4+1l/O




『………………!』
「………凄い…………!」


バーサーカーの宝具。かつて、少しだけ教えてくれた彼女の生き様
漲り滾る魔力は、令呪にすら匹敵する。その力を以てすれば、ライダーを倒すのも不可能ではないと思わせる程に


「私は……負けない!ここで折れる程、生半可な意志で生きてはいなかったからな!」
「貴様はどうだ!ライダー!貴様の生き様は、本当に誇れるものなのか確かめてみろ!」


『“随分と大見得を切ったな。その減らず口は俺が直々に叩き潰してやろう”』
『“王に対する非礼は許そう。ここからは殺戮、徹底的な虐殺である──!”』



爪が、尾が、顎が迫る。それを迎え撃ち、火花を散らす
ライダーとバーサーカー。一人と一体のしのぎ合いは、まだ始まったばかりだった





14 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/19(日) 22:40:20.34 ID:IIc4+1l/O

【本日ここまで。新しいスレでもよろしくお願いします】

【次回ライダー戦。このシーンはずっと書きたかった場面でもあります】


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:44:48.64 ID:xMcYWvjZ0

使うたびに損傷していくのか・・・
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:46:42.30 ID:gzq3xMds0
乙です
真名当てた人すごい……
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:49:29.08 ID:xMcYWvjZ0
初出のスレが印象深かったから覚えてた
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:36:07.92 ID:gjkCNlhVO
19 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/21(火) 21:49:35.77 ID:D0JiritpO

【本日もお休み】

【バトルシーンに入ると長考になるのどうにかすべきですかね】

20 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/22(水) 23:12:34.11 ID:/4+jLTQ/O

【本日もお休み】

【最近ちょっとスランプ気味。気分転換に雑談所で何かするかもしれない】

21 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/24(金) 22:37:32.02 ID:XKtsggINO

【本日もお休み】

【ですが土日には必ず投稿します。それまでお待ちを……】

22 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:32:12.08 ID:EzFNi6yYO

【それでは更新】

【なんとかして時間の削減を計りたい所】

23 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:32:43.08 ID:EzFNi6yYO




「はっ、はっ、はっ……!」
「おーいマスターさんよう。何をそんなに急いでんだよい」
「だ、だって、先輩が、先輩が……っ!」
「あーん?そんなの放置で良くね?てかなんでそんな必死なの?暇なの?」


既に閑静な夜の街。暗闇の中を必死に走る少女が一人
少女……アキラはマスク越しに息を切らせながら人気の無い道路を進んでいた


「てかさー俺に頼めば一瞬だったぜ?あれか、ダイエットか」
「で、でも、お父様が、許してくれ、なくて」
「だからコッソリ裏口からっと。バレてもオレは助けねーぞ」
「うぅ。イジワル、デス……」

しゅんと落ち込むアキラ。もし、この事を父に咎められたらどうしようかと不安が募る
ベンチにちょこんと腰掛けると、手にしてあるボトルを口につけ、水を飲みつつ休憩中


「んで、どうするよ。その先輩とやらを見つけて灰にすんのか?」
「ダメ……!絶対に!ダメ!デス!」
「冗談だってーの……で、本命とはちと違うが、見つかったぜ。サーヴァント」


アーチャーの声が頭上から響く。サーヴァント発見の報告に背筋が凍りながらも、立ち上がり姿を確認する
駆けながらやってきたその姿は、自分とそう年の変わらないであろう少女だった



「……っ、禍門、アキラ……!?」




24 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:34:14.29 ID:EzFNi6yYO





「え……エーデルワイス、の」
「アキラ、どうしてここに……!?」


現れたのは、御三家の一つにしてクラスメイトのアーディー・エーデルワイス
困惑する両者。共に本来は想定していなかったであろう相手に面食らい合っていた

「なんか違うのが出てきたが、丁度いいぜ!海の向こうまでブッ飛ばしてやんよ!」
「ほう。僕を相手に海ときたか。我が軍がどれ程通じるか、試してみるのも悪くはない!」

「あ、アーチャー。今は、その……」
「マジ!?やらねえの!?……オイ!そっちはどうよ。やんのか?やらねえのか!?」

急かす様に捲し立てられ、逡巡するセイバー達
暫しの空白。どうか帰ってほしいと願うアキラに、アーディーは


「私は……アキラを、アンタを殺す!」
「禍門の一族よ!ここで引くと言うのなら、私はアンタ達を末代まで滅ぼしてやる!」


凛と。まさに今、命をとらんと

「……そうか、それが、君の」
「ならば、僕はそれに従うだけ。君が答えを手にするその時まで」


宣言した。それを引き金に、セイバーはアキラへと斬りかかりに殺到する
怯えは一瞬だけ。直ぐ様アーディーを敵と認識し直し、つけていたマスクを取り外した



「なら……こっちも、手加減しない」
「響け、私の言葉よ。蝕め、私の呪いよ……!」
「ヒューッ!辛気臭えのは嫌いだから、サクッと殴り倒してやんよォ!」


25 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:36:20.81 ID:EzFNi6yYO
 




……下界でセイバーとアーチャーが火花を散らすほんの少し後
石造りの雲の上。此方でもまた二騎のサーヴァントの争いが熾烈を極めていた


「受けるがいい、竜王よ!その牙を虚仮威しと謗られたくなければな!」
『抜かせ小娘!貴様程度の矮躯でこの俺に立ち向かう愚、あの世で呪え!』

ライダーはバーサーカーに向けて、爪を、尾を振りかざし、叩きつける
着弾した箇所は見るも無惨。へし折れ、ひびが入り倒壊していく美しき町並み

……だが、直撃した筈のバーサーカーは傷一つも負わず
寧ろ崩壊した建物を縫い、その巨躯に剣を突き立てる


『ガァアァアアッッッ!!!』
「ふ……っ!」


「凄い、圧している……!」


貴方は、その光景に食い入る様に見惚れていた

黒の竜に白の姫。まるで御伽噺の世界の様で、その非現実的な空間に酔いしれる
……足下で呻く少女の声で、すぐに現実に引き戻されるが


「うぅ、痛い……痛いよ……」
「新重……傷は塞がってるからあまり動くなよ」

26 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:37:39.85 ID:EzFNi6yYO




「……ごめん、ごめんね。庶務君」

「私、ずっと寂しかった。誰も構ってくれないんだもん」

「だから、庶務君なら……って。けど……」

「遊んでくれなくて。だから殺しちゃえって。けど、ダメだよね。やっぱさ」

「どうしてだろ……どうして、こうなっちゃったんだろうね……」





ポタポタと、涙を落としながら赦しを請う新重

裏切られ、後ろ楯が失くなったからか。あるいは今の状況を引き起こした自分の愚かさに気がついたのか

責めるべきか、赦すべきか。貴方は目の前で剣と爪をぶつけ合う両者を俯瞰して言葉を紡ぐ


「……俺は許すよ。新重が俺にした事を」
「けど、全部は許せない。俺に関係の無い所でもあの獣を使ってたんだろ」
「……うん」


「だから……俺も謝る。新重が反省してるなら、俺も一緒に頭を下げるよ」
「許せないけど、許されてほしい。だって、新重は友達だから」


「………ありがと。やっぱり優しいね、庶務君」


微笑んで、目を閉じる。貴方は彼女を抱えて、戦闘に巻き込まれない様に距離をとる

荒れ狂う竜を切り刻んでいく白銀の姫騎士。既に戦いは佳境へと進んでいた


27 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:40:13.69 ID:EzFNi6yYO





『グゥオォオオオ───ッ!!!』



“竜鳴雷声(キレンツ・サカーニィ)”



咆哮と共に、空には雷雨が渦巻く。ライダーはそれを吸い込み、竜巻の様に放射する
竜の喉により過度に圧縮された衝撃波。天すら裂かんとする烈風が街並みを粉砕していく
流石のバーサーカーもこれには部が悪いと判断したのか、俊敏な動きでそれを回避した


……明らかな程に、ライダーとバーサーカーには力の差があった
けれど、今はどうか?宝具を切ったとはいえ、それだけで肉薄される程、自分は弱かったか?
理解が出来ない。どうしてここまで自分は追い込まれている……!?


『何故だ?何故、貴様程度の英霊が、この俺に並び立てる……!』
「下らない。格だの、権力だの、そんなモノは既に、ゴミクズの様に意味を為さない!」
「推し量るべきは互いの生き様!貴様の生きた衝動を、証を示してみろ、黒き竜よ!」
『黙れ……!黙れ、黙れ、黙れ───ッ!!』


ライダーの激昂が更に高まる。唸り、叫び、目の前の少女に憎しみを叩きつける
最早、その心は竜に非ず。かつて持ち得たはずの人間のもの。彼の歩んだその末期が頭の中に飛来する

『裏切られ、使い捨てられ、切り捨てられた!汚辱に塗れた我が生に意味等あるものか!』
『あって、たまるか───!!!』


「それこそあり得るものか!貴様も薄々感じていた筈だ」
「楽しむ事、思考する事、その根底は同じ事」
「今から、それを貴様に教えてやる──!」

駆ける。ライダーに向けて剣を構え、一直線に
この一撃を以てこの戦闘を終わらせる。熾烈な覚悟を秘めて、跳んだ


28 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:42:32.92 ID:EzFNi6yYO





走る。走る。走る
崩れた町を踏みしめて、折れた家を蹴飛ばして
そうして、彼女は全てを乗り越えてきた。立ちはだかる障害も、襲いかかるしがらみも

ライダーもそれをおめおめと見逃す筈もなく

爪、牙、尾、翼。ありとあらゆる手段を持ってバーサーカーを排除せんと迎撃する
だが、届かない。どの攻撃も、どの方向からでも“奇跡的に”避けていく


『何故だ……!何故!何故!何故!!』
「知れた事。私は今までも何かを捨てて、何かを得てきた女だぞ?」
「ならば今回も同じ事!貴様の首を捕る。それまで私の足は止まる訳が無いだろう!」

「……無理を通して道理引っ込む。だっけか」

貴方はぽつりとそう呟く。諺によく似た彼女の生き様を見ながら
彼女の傲慢さ、強情さ、強引さは理屈や理由を蹴飛ばしてでも望みを叶える意志の強さ

自分には無いその輝きを、焦がれる様に追っていく。今、ライダーの喉元に剣を突き刺そうとする瞬間……



「バーサーカー!上だ!」
「っ!」

頭上から、石の柱が降り注いできた



29 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:44:04.02 ID:EzFNi6yYO




「だ……大丈夫か!?」
「ええ。ギリギリだったが……」


巨大な質量がぶつかる衝撃と、破砕音が鼓膜を震わせる
先程まで、こんな物は無かったはずだ。おまけに頭上は青い空が広がっているだけ
突如、バーサーカーの上空から落ちてきた石柱はボロボロと崩れ去り、塵となった


『“竜界は寂静の如く(タートルシュ・ヴァール)”。切り札だったのだがな』


 ◆『竜界は寂静の如く(タールトシュ・ヴァール)』
  サーカニィ由来の魔術の一つ。空間を石化して石造建築を行う。
  時間を掛ければ町一つを建造することも理論上は可能。
  天まで届く木の上には、竜によって建造された、人の居ない石の街が存在するという。


『避けられるとはな……それも、貴様の生き様とやらの為せる技、か?』
「……いいえ。今のは私のマスターのお陰。早々に切り捨てた貴方には理解出来ないか?」
『違いない。……尤も、あの女と組み続ける方が理解したくはないがな!』
「同感……だッ!」


宝具の、更に奥の手を切ったライダー
しかし、防がれたとわかるや否や、その翼を広げて空へと飛び立とうと
さしものバーサーカーでも、天に逃げられては打つ手は無い。貴方は悔しげに空を仰いだ


「クソ、ここまで来て……!」
「いいや。ライダーは全ての手の内を晒した。ここで我々を逃がす事こそ愚策……!」
「──来るぞ!伏せて。飛ばされない様に!」


彼女の言葉通り。ライダーに逃げるつもりなんて最初から無い
天から落ちてくるのは黒色彗星。今、その身を賭してでも此方を消さんとするライダーの最後の一撃……


「……マスター、これが最後です。次の交錯で、どちらかの霊基は消し飛ばされるでしょう」
「……そっか。……頑張れ、バーサーカー」

「勿論。勇気は決して欺かない。それは例え、どの様な弱い人間でも」
「その言葉。有り難く受け取ります、マスター……とぉりゃあぁあああぁああっ!!」



今、銀の弾丸が地上から放たれる
二つの影は撃ち合う様に中心を目掛けて進み、遂に、星に近しい上空で衝突した


30 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:46:49.51 ID:EzFNi6yYO



「ぐっ……!」
『オォオオオ……ッ!』

剣と爪が重なり、押し合う。これは互いの意地を賭けた大勝負
力の優劣は無い。どちらが折れるかの我慢比べ


「……聞かせてもらおう、バーサーカーよ」
「貴様の生き様には毛頭興味は無い。しかし、後悔はあるだろう。憎悪はあるだろう」

「知りたくは無いのか?もっと良い道があったかと、正しい答えはあったのかと」


黒き竜王……いや、黒衣の青年は問い掛ける
ほんの、ほんの一瞬だけ、その声色は元の青年のそれへと変わっていて
その理由は、きっと彼の、本当の願いの根底だからなのかもしれない


「……あるとも。一つだけ、どうしても取り零してしまった事が」

それに、呟く様に答えるバーサーカー
少しだけ意外そうに喉を鳴らす。この女は、何もかもを腕ずくで手にいれてきたと思っていたのに

「ならば、貴様は」
「そうだ。それが私の願い。……だが、勘違いするなよ?ライダー」

「私は答えを知ろうとは思わない。体験して、初めて得られるものだから!」
「……成る程、な」





「やはり、わからんな。人間というモノは」





ズレて、すれ違い、切り裂く

宙へと延びていく赤の軌跡。バーサーカーの剣より滴り落ちる、竜の血液

黒の星は落ちていく。自らの組み上げた町の中へと招き入れられるかの様に
その落ちていった先にいたのは……貴方と新重。慌てて担ぎ上げると、直ぐに安全地帯へと避難を始める


「……うわあぁっ!?危なかった……!」
「……そこの、バーサーカーのマスターよ」
「な、何だ?」


最早、勝負は決まった。首からドクドクと溢れる血の池の中で、貴方へと語りかける


「精々悩め。自分とは何なのかを、それが人間の義務だろう?」

「尤も……俺ですら、答えは未だ届かないがな」


それは、激励の言葉か。それとも諦観の証か
確かな事は……ライダー、フェルニゲシュは、光の粒子となって、空へと召されていったのだった


31 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:49:50.62 ID:EzFNi6yYO





「……マスター!」
「バーサーカー!良かった、無事で……」
「無事なものですか。……けど、やりました」

誇らしげに微笑む彼女に、手を差し出す貴方
不思議そうな表情を浮かべるバーサーカーに、照れ臭げに顔を染めて


「その、ごめん。……俺、覚悟決めたから」
「この聖杯戦争で、誰かが傷つくのを黙って見てみぬフリはしたくない」
「だから……戦うよ。これが、俺の聖杯にかける願いなんだ」

「……此方こそ。私も随分と意地を張らせて貰いました」
「ですから、その手を改めて取りましょう。貴方を、真に私のマスターと認める為に」


手を繋ぐ。柔らかく握り返すその温度と感触がくすぐったい
顔を見つめて確かめ合う。共に信頼を授けるに相応しい相手かを再度認め合いながら

……どれほどの時間が経ったか。貴方か、彼女が手を離そうとした瞬間、地面が割れた



「……え?うわ!?何だ!?」
「そうか。ここはライダーの魔術によって造られた街」
「術者が消えた以上、綻びが生まれて崩壊するのも当然か……!」
「冷静に解説しないで!落ち──!」



焦る貴方は真っ逆さま。ぽつぽつとしか明かりの無い坂松の街へと急降下
絶叫だけが、虚しく空へ響いていった……


32 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/26(日) 21:51:59.37 ID:EzFNi6yYO

【本日ここまで。最後に安価を一つだけ】

【最終的に新重の状態は】
123:重傷(本編中入院)
456:軽傷(少し休学)
789:案外ピンピンしてる
↓1
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:52:43.20 ID:6BzRAOko0
フェルニゲシュもいいキャラしてるんだよな
34 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/26(日) 21:55:27.80 ID:EzFNi6yYO

0:割とピンピンしてる

【0はクリティカル。なので本日は本当にここまで】

【後は簡単なレビューを避難所でやりたいと思います。何で避難所かって?AAが貼れないからです】

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:58:25.52 ID:6BzRAOko0
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:58:42.15 ID:ay7lmtF30
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:02:34.34 ID:x1tw2+kYO
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 17:45:37.72 ID:n2HUZ4k/0
乙、ライダーが全能力出し惜しまずに使ってギリギリの勝負してたので満足
39 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/27(月) 23:12:38.29 ID:ywqdLwsnO

【本日はお休み……】

40 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/04/28(火) 22:55:25.34 ID:C4igo5dUO

【本日もお休み】

【連休に入ったらもっと頻度を上げたい所存】

41 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/29(水) 21:38:32.30 ID:Ff62IGUuO

【それでは再開】

【安価もちろっとありますが大丈夫ですか?】


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/29(水) 21:39:24.82 ID:JVSxWS070
43 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/29(水) 21:45:29.25 ID:Wj2LGpmlO




……天界での決着の数刻前
熾烈に行われていた、セイバーとアーチャーの戦闘に終止符が打たれようとしていた


「はぁ……はぁ……!」
「オイオイ、セイバーさんよぉ……さっきまでの威勢はどこに行っちまったんすかねぇ?」

「う、ぐ……動か、な……!」
「……………………」


倒れ伏すセイバーとアーディー。勝負はアキラとアーチャーの勝ちで幕を下ろした
負けた二人に落ち度は無かった。マスターの腕も、サーヴァントの実力も拮抗していた
唯一勝負を決める要因があったとするならば、それは相性の良し悪しだけだろう


「わかったか!剣士が弓兵に勝てねえ様に、俺に船が敵う道理がねーんだよ!!」
「くっ……よもや、僕の艦隊に……いや、奴は船落としに慣れている英霊だったか……!」
「……アーチャー、トドメ。終わらせて……!」

アキラが命じ、アーチャーの手にはエネルギーが満ちていく
セイバーの大艦隊を撃ち落とした熱線。そんなものをまともに直撃すればどうなるかは簡単に予想がつく
アーディーの額に冷や汗が流れる。令呪を使おうにも、思考が鈍り安定しない……!


「セイ、バー!れい、れい……!」
「マスター!……せめて、せめて君だけでも生きて欲しかったが……」
「……やってみるしかない!」


セイバーが手に光を集め、何かを呼び出そうと手元に力を込める
しかし、それよりもアーチャーの方が早い。熱が一際大きくうねり、セイバーへと放たれようとして……


「ん?なんだありゃ。空から何か降ってきやがるぞ」
「……!?先、輩!?」


44 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/04/29(水) 21:47:11.44 ID:Wj2LGpmlO




夜空に光る三つの点。視力の強化を施した眼で見たのは、自分の知る先輩の姿
何故天空に放り投げられたかはわからないが、アキラの取る行動は一つだけ

「アーチャー!先輩を、助けて!」
「ハァ!?ならこいつらどーすんだよ!」
「それ、はっ……!」
「あんなのどうでもいーだろがッ!そんな事よりさっさとセイバーを潰そうぜ!」

今すぐ先輩を助けに向かえと命じるアキラとは反対に、今すぐ倒すべきと
瀕死の敵を横目に言い争いを始める二人。当事者のセイバー達も困惑する他はなく
二人は意見は食い違いを続ける。圧倒的な勝利を手放す程に


「……マスター、捕まれ!全速、撤退!」
「あ……!」「ノォオオオーーーッ!マスター、テメェのせいだぞ!?」


一隻の船が、光の速さで戦線を離脱。そのまま遥か彼方へ消えていく
既に、アーチャーの手の届く範囲には……厳密には熱線を撃てば当たるだろうが、そうした場合は周辺被害が甚大になる
それを計算に入れての逃避だとしたら……中々にズル賢い連中だ



「……アーチャー、早くっ!」
「あーハイハイわかりましたよクソッタレ!ったく……」


ボヤきながらも命令には忠実に
アーチャーは全身にエネルギーを漲らせ……空を飛んだ


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