【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われる様です【AA不使用】2

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246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:05:13.34 ID:b1X6Mc120
悪かった…
ランサーやガイスロギヴァデスについて情報得たちょうどあとだったのはラッキーかな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:09:55.66 ID:07Jk0D+10
乙です
248 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/18(月) 22:12:22.40 ID:lTg6+JRyO

4、4:そんな好きじゃない

【という訳で返答に間違えなければ帰ってくれるという事で本日ここまで】

【皆さん、お疲れさまでした……】

249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 22:13:53.64 ID:b1X6Mc120
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 12:08:30.92 ID:H4BJv+b2O
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 20:21:46.72 ID:N0/3X7zGo
今のところ真バーサーカーだけ接点がまだないんだな
縁とかを考えるに真バーサーカーの名前がだいたい想像ついてきたから楽しみだ(まだよくわからない箇所もあるけど鯖鱒wikiはネタバレ防止のため探してない)
252 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 21:31:38.57 ID:lJCosTlWO

【未開示のサーヴァントの真名を考察して頂けるのは】

【書いている側からしても嬉しかったり】

【真バーサーカーはわかる人はわかる……はず】

【ちょっとだけ更新。早速安価ですが点呼を取る程でもないのでやらない方向で】





253 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 21:32:19.31 ID:lJCosTlWO





「……ランサー!」
「ハイハイ。そう焦らないっての」

ゆらりと、陽炎の様に表れるランサー
緋色の髪に燃える様に輝く瞳。その姿は初対面の時そのままで

「何かと思えば……獣ではないか」
「どうにもガイスロギヴァテスはペットの躾も出来ないらしい。首輪くらいつけておけ」
「言ってくれんじゃない下等生物。火山にでも放り込んでやろうかしら」
「鹿児島まで行くつもりか……?」


一触即発。やはりこの二人、相性が悪い
沸騰寸前の二人をすんでの所で停止させる。顔には汗がビッシリと
ここで戦わせる訳にはいかない。まだローンが残っているはずなのに……!


「……それで、メリッサはどうして俺の学園に」
「ランサーを出さなかったって事は、話し合いの余地があるって事でいい……のかな?」

「……アンタの経歴は洗ってる。何の変哲も無い一般人、魔術とは縁も無い平凡な奴」
「うっ……まあ、そうなんだけど」

ズバズバ切っていくメリッサ。貴方の心はもうボロボロだ


「学園に転入したのは、ドミトリイ様の意思」
「ガイスロギヴァテスの目的の為に、私が潜入して調査していたの」

「……潜入?」



123:話は終わりだ(帰宅)
456:他の御三家の情報を集めに
789:実は……
↓1

254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 21:34:51.05 ID:s4bV11vaO
255 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 21:55:10.55 ID:lJCosTlWO

【ごめんなさい。追加の安価】

【ガイスロギヴァテスは、エーデルワイスに真バーサーカーが同盟している事を……】


12345:知らない
67890:
256 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 21:55:45.97 ID:lJCosTlWO

【途中送信してしまった……再度】

12345:知らない
67890:知っている
↓1
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 21:56:37.11 ID:9N1XRze80
258 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 22:03:37.16 ID:lJCosTlWO





「他の御三家。エーデルワイスと禍門の情報を握る為」
「下級生にマスターが二人いる事は既に知っている。私はその二人を始末する為に来た」

「アキラとアーディー……!」


セイバーとアーチャーのマスター。貴方とも面識のある二人の顔が脳裏によぎる
二人を始末する。と語るメリッサ。その表情は硬く、嘘偽りは無いと如実に伝えてきた

「……それを俺に言っていいのか?」
「別に。アンタ達は驚異では無いとドミトリイ様は言っていたから」
「ほう……」「事実だからって顔真っ赤にしてんじゃないわよ」

ぐぬぬと睨むクリスティーナ。それを嘲笑するランサーは余裕の顔
対して、貴方の顔は強張っていく。もし、二人に何かあったらどうしようかと震えている


「……そこで、アンタに取引を申し出る」
「エーデルワイス、禍門。そしてそれに与する人間の情報を全て渡せ」
「……断ったら?」「アタシの出番ね」

室温が急激に高くなる。ランサーの持つ槍。鉛の槍は、ぐらぐらと煮立って燃え盛る
下手な事を言えば、直ぐ様槍が飛ぶだろう。家はおろか自分達も逃げ切れるかは怪しい
かといって、御三家の人の情報を売り渡してもいいのだろうか……?
後々になって、それが新たな火種にならないとは言えないだろう



22:15から返答。よさげなのを混ぜて使用
返答によって家の無事が決まります
↓1〜3

259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:26:56.32 ID:N0/3X7zGo
正直に話す
今まで助けてもらった相手たちや学校の仲間を不利にはできないと
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:31:28.81 ID:903qQmxA0
よしじゃあむしろ人質作戦とかしたら許さないと逆に啖呵を切ってやれ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:33:12.29 ID:viga7Pc60
弱小と罵る相手に揺するなんてずいぶんプライドがないんだな
262 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 22:36:17.36 ID:lJCosTlWO

【安価確認して、本日ここまで】

【の、前にちょっとした安価を。別にバッド選択肢では無いのでご安心を】



123:何も無し
456:街で騒動が
789:その時不思議なry
↓1
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:41:11.50 ID:903qQmxA0
乙っす
正直メリッサがどれだけ非道な手段使ってこれるか興味ある
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:41:16.01 ID:9N1XRze80
265 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/19(火) 22:44:12.58 ID:lJCosTlWO

0:満を持して助け船が(誰が来るかはこっちチョイス。どうなるかは未定)

【という訳で本当にここまで。貴方の家は守られるか】






266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:54:14.54 ID:N0/3X7zGo
乙乙
家が破壊されたら婿入りルートやな!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 22:55:57.92 ID:9axr/su8O

がんばれ一般人
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 23:07:02.46 ID:s4bV11vaO

これは女の家に転がり込む事になるか
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/20(水) 01:06:15.40 ID:ieQcVFX00
メリッサも上手く家の方針から引き離せればヒロイン候補になっちゃいそう
ほかにもアーディーの呼んだ助っ人とか、獣を助けて人間に戻すとかしたらまた増えるかもしれんし
女子が多いからとかじゃなくて、目的や基本方針から善人だから女子も寄ってくるんじゃないかと今思った。
270 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/20(水) 21:45:03.15 ID:EvjGeCV3O

【本日は用事が出来てしまったのでお休み……】

【貴方がホームレスになっても、きっと助けてくれる人もいる……はず】

271 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 19:02:04.04 ID:qp8NUNVI0

【本日は用事が終わったので早く再開】

【安価ありますが、人はいますか?】


272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 19:06:46.34 ID:d36EolyUo
よっしゃ
273 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 19:08:11.09 ID:qp8NUNVI0




……ここで逃げれば、最低でも自分は助かる
最初から強襲する等の手段を取れば、それだけで自分は手も足も出なかっただろう

けれど、それは相手なりの誠意かもしれない。単に舐められただけかもしれないが……
それを虚飾で返せる程、貴方は器用な人間では無いのだ


「ごめん。それは渡せない」
「俺はその人達に、本当に多く助けて貰った。だからさ、裏切りたくないんだ」

「……?何故、それが裏切りになるの?」
「俺のせいで困れば、そうなると思うけど」
「それで何か、不利益でも?」
「誰かが傷つくってだけで、俺は許せない」



「だから……ごめん、メリッサ。君が人質とか、脅迫とかするなら」
「俺は君達と戦う。そんな事を許す訳にはいかないんだ!」

「……アンタ、馬鹿じゃないの?」
「この状況わかってる?圧倒的に不利なの。家に招き入れるなんて警戒心の無さすぎるアンタのせいでね!」
「それなのにそんな事言っていいのかしら?家の一軒や二軒、壊せないとタカをくくっているのかしら?」


ランサーの発言はご尤も。そもそも貴方が彼女に無警戒過ぎたと言っても過言ではない
貴方はその謗りを甘んじて受ける。その上で、その行動は間違ってなんかいないと思うのだ

「そりゃそうだ。でも……」
「こうして、お互いに前を向き合ってじゃないと話せない事もあると思ってさ」
「……ハァ?」


274 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 19:10:47.19 ID:qp8NUNVI0




「ふ、マスターの理想論はいつもの事だ」
「愚かで、短慮で、間抜けだが……私は嫌いでは無い。考え無しだとは思うが」
「それ、フォローしてくれてるんだよな……?」

趨勢を見物していたクリスティーナも、議論の場に参戦する
既に剣は抜いている、いつでも戦えるぞと貴方に伝える様に……出来れば、戦ってほしくは無い

「我々の事を驚異で無いと語る割には必死ではないか。武力にかこつけた脅し等」
「プライドは無いのか?自信を喪失したか?私は受けて立つ。貴様等如き雑兵は、何の枷にもなりはしない!」

啖呵を切る。そこに、圧倒的な戦力差があるとはとても見えぬ程、堂々と
だが、彼女の宝具は強い。因果も理屈も道理も蹴飛ばし、自らの望む未来へと突き進ませる


(……あれ?でも確か何かを犠牲にしなきゃ使えないんじゃ)
(そうとも。あの時私は“ルーン魔術”を捨てる事でライダーを討ったのだ)

(つまり、次はまた別のスキルを捨てねばならない。何にするか……)
(ダメじゃないか───!)


ここでクリスティーナが弱体化すると、今度は聖杯戦争に勝ち続ける事が難しくなる
メリッサはマスターではない。ここでランサーを仕留められれば数の帳尻は合う。合うが……

まだ戦争は続く。全てを擲つのは危険だ……!



「……メリッサ!」
「交渉は決裂、生け捕りにせよとの命令は受けてない……好きにするといい」
「来るか……マスター!」「ダメです!せめて外でやって!」


「そんなの聞くワケ無いでしょ!?木っ端微塵にしてやるわ。“女の”バーサーカー!」

槍が吼える、空気が燃える。貴方の家の温度は爆発的に上昇中
ここで宝具を使うつもりだ……。凝縮する魔力の渦は、貴方でも危険を感じるほどで



「唸れ、大地の火槍!其は星の一撃也!」



275 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 19:14:27.43 ID:qp8NUNVI0





「叫べ!盛れ!人知の果てに嘆くがいい!」

「“轟く───!!!”」
「あー止め止め。それ以上は熱過ぎる」

「っとと!?」「何者!?」「……貴様は?」

ひょいっと。宝具が今まさに放たれんとする槍の前に、一人の少女が躍り出た
ケタケタと笑いながら貴方とメリッサの目の前で座る。その遠慮の無さに面食らう全員

突如表れた珍客に、宝具の開帳を中断されたランサーは元より、メリッサやクリスティーナも困惑を露にする
……ただ一人、貴方を除いて


「君……あの時の子供じゃないか!?」
「応ともさ。いやぁ覚えてくれて嬉しいねぇ」
「……知り合いなのか?」「いや、まあ……?」

「ひひ、そんな複雑な仲じゃあない。少しばかし道案内してやっただけさ」
「なぁに、そんな怯えた顔をしなさんな。ガイスロギヴァテスのお嬢ちゃん?」
「怯えてなど……!」


……何者かもわからない少女が、メリッサを相手に渡り合っている
殴り合えば間違いなく消し飛ばされる程に実力差は明白。なのに……

「く、ランサー。この子供を……」
「殺すのかい?ひゃっひゃ!止めておきな。それはドミトリイの坊主の命令にあるか?」
「悪い事は言わないぜぇ?帰りな。お前さんには夜の空気が会いはしないさ」


語りかけ、笑う。無邪気に、邪悪に
心に染み入る様な言の葉。ともすれば無遠慮に踏み荒らす傍若無人な風に



12345678:襲い掛かる
9:帰ってくれる
↓1


276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 19:18:58.73 ID:d36EolyUo
リアルタイムにして2ヶ月くらいぶりの再開か
277 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 19:36:46.54 ID:qp8NUNVI0



少女の言葉は、心に重くのしかかる
しかし、メリッサには逆効果。恐怖よりも、敵対の意志が勝った


「……ランサー!」
「了解。……正直、何か嫌な予感がするのよね」
「ちょ、待っ……!」
「ありゃりゃ、どうも躾は苦手なんだよなぁ。まぁいい。逃げるとするかね」

「逃がすか!ハァッ!」
「とと。早くこっちに来な。ここで殺されたかねぇだろぉ?」

「任務、失敗……」「なんなのよ、もう……!」

子供に手を引かれ家を後にする貴方
ランサー達は何故か、この子の言葉に縛られる様に動きが鈍くなっていた



「貴様、何者だ。いったい……」
「それは後でじいっくり教えてやるよ。今はそら、走れ走れぇ!」
「大丈夫かな。俺の家……」



【結局、貴方の家の行方は?】
1234:大破
567:無事だが警戒の手が
89:律儀に守って無事
↓1

【自由安価。この子供に何か質問とか要求とか】
19:50から。無ければ無しで。確定している内容は子供の素性のみ
↓1〜3

278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 19:53:04.02 ID:vUwWs1GMo
とりあえず何で家まで来たのかとか間に入ってくれたのかとか聞く
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 19:55:35.85 ID:d36EolyUo
お人好しなので、要求はしないし逆になんてお礼をしたらいいかって質問
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 20:36:49.03 ID:d36EolyUo
ん?早すぎて人おらず?安価は下で
そして家\(^o^)/
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 20:44:34.43 ID:OyyseJU5O
何で助けてくれたのか?
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 20:46:48.04 ID:+Pe3rSNA0
ガイスロギヴァデスとの関係
283 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 21:49:08.95 ID:qp8NUNVI0


2:無事ホームレスに



「もしもし、父さん。実は……」
「いひひひっ!派手にやるじゃあないの。ガイスロギヴァテスの小娘!」

貴方の家から離れた坂の上。そこで立ち上る火の手を呆然と見つめる

その方角は先程、貴方達がいた……貴方の自宅のあった場所から燃え盛っていて
真っ青になりながら連絡を取る貴方と、冷静に観察する少女とクリスティーナ
その顔つきは険しく。憎き相手を思い浮かべていた


「連中め……まさか、家屋を破壊するとは」
「何と言う外道。私ですら大砲を少ししか叩き込んでなかったというのに!」
「ひっひ。あぁ可笑しい。さて、どうするね。少年?」


「……保険があるから大丈夫だってさ」
「随分と軽いな。家も決して安い買い物ではないだろうに」
「親父、それなりに儲けてるから」

……とはいえ、これから貴方は家無し。おまけに金も持ち合わせていない
当面どうするかすら、今の貴方には不透明だ

「まぁいいじゃあねえか。暗い事を考えてると老けこんじまうぜ?」
「元気出せよ。慰めてやろうかぁ?お前さんのお望みのように。な!ひひひひひひ!」

……それもある。けど、一番何とかすべき問題は


「……ねえ、君、何者?」





284 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 21:50:50.74 ID:qp8NUNVI0





「んあ?ああ、こっちの事か?」
「むー……。俺?私?僕?儂?妾?吾?自分の事をどう呼ぶか、いつも悩むねえ」
「ま、ここはオーソドックスに俺でいいだろ。何者かだって?そりゃ後でわからせてやるよ」

飄々と舞いながら、ガードレールの上に座る
その態度からは、子供らしさは感じられない。寧ろ年季すら……


「何で助けたか?簡単だ。お前さんに死なれると悲しむのがいるからな」
「それともあれか。俺が、お前さんに一目惚れしたーとかそういう理由が良かったか?ん?」

顔を覗き込まれ、不覚にもドキッとする
にひひと笑う悪戯っぽい表情は、危機的状況の中でも心を揺らすには充分過ぎた

「いや、別に……ありがと、ええと」
「寧ろ俺の方が、どうお礼をしていいか……」
「そうとも。我々を救ってくれた恩。女王として返さねばなるまい」


「礼か?そうだなあ……お前さんが、うちの婿に入るってのはどうだ?」
「「はぁ!?」」
「くっくく……ひひひ!冗談だ!本気にしたか?んん〜?」


おかしくって腹を捩らせる少女に、顔を真っ赤にする貴方
その反応に気を良くしたのか、少女は立ち上がると服を引いてきた


「……それで、俺が何者か。だっけか?」
「付いてきな。ついでに一晩くらいなら身体を横に出来るかもだぜ?」




285 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 21:51:56.86 ID:qp8NUNVI0








「ここだぜ。ひひ、どうだぁ?立派だろぉ」
「え、いやあの、ここってその」

「なぁに。怖がる必要はねぇよ。俺の後ろからついてくりゃあな!」
「………………ここは」


「おうおう!テメェらまた来やがったのか?あれか、宣戦布告か?お?」
「ようデカブツ。俺の客だ、そこ退きな」
「あんだとこのガキ。ここでオレが……え?通せ?なんでだよマスター!?」

「よーし話はついた。ようこそ“禍門”の家へ、お前さんを歓迎するぜ」
「いやその、あれ?」


……アーチャーをすり抜け、辿り着いたのは禍門の家。この前泊まった、あそこだ
こんな子供いたっけ?と首を捻る二人。見覚えの無い




「応、帰ったぜえ憂午。早速だが、風呂と飯の用意をしてくれよな」





286 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 21:54:24.27 ID:qp8NUNVI0





「……君達は」
「あ、その……こんばんは?」
「やっほ〜バーサーカー!待ってたよー!」


禍門の家へと招き入れられた二人。迎えてくれたのは憂午とキャスター
きゃっきゃとはしゃぐキャスターとは対称的にその顔は厳めしく、複雑そうな顔を

「お家燃えちゃったんだって!?大丈夫?」
「軽く言うなよ……」
「せ、先輩……その、ドンマイ。デス」
「サンキュ。アキラ」


「……それで、あの子供は何者だ?禍門の家には一度来ていたが、全く存じない」
「ああ、それはな……」



「んじゃあ、自己紹介とするか」

「俺は禍門家当主。禍福総ては無門也。我が身は最早理に囚われず」

「名は禍門招福。ここのご隠居だな。ひひひひひっ!」


招福と名乗った少女は、一際意地悪い笑みを浮かべる

その理由は、目の前の二人の驚いた表情。してやったりといった顔で、けらけらと大笑いで転げ落ちていた





287 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/21(木) 21:55:01.72 ID:qp8NUNVI0

【本日ここまで。ありがとうございました】

【筆が遅いから早く始めてもあんまり変わらなかった……orz】

288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 21:57:47.30 ID:I5zI83kwO
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 22:01:11.85 ID:cnoMmZ5Yo
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/21(木) 22:35:41.30 ID:zEqxd3N60
291 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/22(金) 22:21:02.08 ID:Y5PCFmtU0

【本日おやすみ……】

292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 22:28:05.51 ID:hAZPvBVio
了解
当主同士は長い付き合いな気がするなあ
過去が気になってきた
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 17:26:16.81 ID:msIdZ3MbO
良いキャラしてんな御大…
294 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/23(土) 22:00:09.11 ID:wCVRwqAf0

【ごめんなさい。今日もお休み……】

【明日には必ず、必ずや……!】

295 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 20:56:40.77 ID:hEZMgnWt0

【ぽちぽちと再開】

【誰か、人はいますか?】

296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:04:25.79 ID:wM+f7o3c0
ほい
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:09:52.99 ID:8zIMDlm10
いません
298 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 21:11:59.32 ID:hEZMgnWt0





「……火、か」
「嫌なものだな、こうして見るのは。もしかしたら、奴等も同じ気持ちだったのだろうか」
「なんて……僕が言うのもおかしいか」

エーデルワイス邸、セイバーは火の手の上がる方角を見て自嘲する
火船……かつては破天荒な戦術でスペインを打倒した国の女王らしくない。と
……もっとも、そんな戦術なと取らせるかと言ったのも自分なのだが

「本当に、あの人は……バーサーカー?」

そんな感慨に耽っていると、外に出ようとするバーサーカーが
小動物が口で袖を引くのもお構いなしに、外套を羽織り出ていこうと


「フ……フラン……寒い、嫌い」
「あったかい、好き。フラン、喜ぶ」
「だからって、行かせる訳にはいかない。エアコンをつけよう。いいかな、マスター」
「……いい、けど」

か細い声で了承する。ソファに力無く横たわるアーディーは、見るからに具合が悪そうで

「やはり、まだ調子は出ないかい?」
「うん。……くう、まさかアキラがあんなに強いなんて」
「きゅ、きゅい!」「……ありがと、優しいね、ヴィオレは」

ヴィオレ。そう呼ばれた獣は嬉しそうに頭を擦り付ける
その様に何かを感じたのか、真バーサーカーは動きを止めて



「ウゥウウ!フラン!フラン!フラン!」
「きゅう!きゅいっ!」「……フラン、我慢?」

「……マスター、その子の令呪は」
「二画無くなってる。多分だけど、一つはバーサーカーの制御に使ったんだと思う」


狂戦士のクラスは、理性を失う分マスターにすら牙を剥く存在もいると聞く
恐らくは、このバーサーカーもその手合いなのだろう。しかし……


「フランって、何の事なんだろ……?」
「さてね……」




299 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 21:12:53.35 ID:hEZMgnWt0





「……ところで、火事ってどこで?」
「センパイ、大丈夫かな……セイバー?」

「いや、何でもない。マスターの気にする程の事でも無いよ」
「…………?そう?」


アーディーは知らない。その貴方の家が火事になっている事を
知らせないのは、セイバーなりの思いやりなのだろう。不調な今、余計な不安を重ねたくない

「……マスター。彼に未練があるのか?」
「え!?そ、そんな事無いし!エーデルワイスの使命の……為なら……」

「為なら……」

そう言ったアーディーの顔は哀しげに俯く
セイバーはその姿に何かを重ねたのか、優しげに横たわる彼女に纏っていたケープをかける


「……ありがと、セイバー」


彼女からかけられた礼に、優しく微笑む
すると、扉を叩く音が。来客だろうか。ここに来る人物なら、もしかして……


「マスター、僕が」
「ううん。私がいく……」


ふらつく体を押して、玄関に出る
そこにいたのは……少なくとも、彼女の望む人間ではなかった



123:シュヴァルツ
456:生徒会長
789:遅れてきた援軍
↓1


300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:17:56.66 ID:SG8Vh8EAo
遅れた!
301 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 21:38:32.57 ID:hEZMgnWt0

6:会長




「……こほん!はい、どなたで」
「失礼!夜分遅くに申し訳無い。君はエーデルワイスのマスターか?」
「え、あ、あの、どちら様で?」
「きゅ?」

突然現れた見慣れない女性。見た所、そこまで年上という訳でもなさそうだ
……いや、見た事はある。貴方を連れ回し、普段からこき使っている様な人物……

「私は坂松高等学校の生徒会長、潮だ。今回は理由あって聖杯戦争の監視役を担っている」
「早速だが、先の夜に火事があった事は知っているな?」
「……知ってますけど」


「その火の出火元は、奴の……いいや、庶務の家なのだ」
「え……!?あっ……」「きゅい!?」
「……申し訳ありません。座らせても」
「構わない」

ふらつくアーディーを抱き抱えるセイバー
その容態を見かねたのか、彼女を床に座らせる


「急にあれ程の火が起きるとは考えにくい。私はサーヴァントの手によるものと推測する」
「君の英霊では無さそうだから聴取しに来たが何か……エーデルワイス?」
「……あの、センパイは」
「生死不明だ。もっとも、宝具によるものなら死体は消し炭になってもおかしくないが」


……心の中がゾワゾワする。もし、貴方が死んでいたら
そう考えるだけで身体が凍りつく。思考が闇に塗り潰されていく嫌な感覚が、支配してきた



【怒り】+1 【万全ではない】−1
総計±0
123:ランサーにカチコミ
456:沈黙
789:禍門に連絡を
↓1




302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 21:41:05.53 ID:UVv4aHMPo
順調に味方が増えてる感が嬉しい
303 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 21:58:32.07 ID:hEZMgnWt0


3:ガチギレ



「……ランサー」
「あいつの真名は、キマイラ……溶岩の槍を使用していた……!」
「何!?やはりガイスロギヴァテスか!転校生として来た時は嫌な予感がしたが……」

「……!その人、名前は」
「確かメリッサだったか……?そいつが庶務の奴と行動を共にしていたという情報もある」
「よもやそいつが……庶務を殺したのか!?」

焦燥しつつそう結論付ける会長。貴方を死んだ事にする程混乱しているのは明らかだ
……それを気づかない位に、アーディーの胸にも憎しみの炎が灯り、焼き尽くしていて



「……さない」
「待ってくれ。まだ彼が死んだとは決まってないだろう……マスター?」
「赦さない。治安の維持を放棄し、あまつさえセンパイの家を襲うなんて……!」
「きゅ、きゅう!」



「……セイバー、今からガイスロギヴァテスの家に向かう。準備を」
「無茶だ!まだ万全ではないだろう!?そんな状態で事を構えるのは危険すぎる!」
「だとしても!センパイを傷つけた事、坂松の地を荒らした事は絶対に赦さない!」

「奴等はこの街の異物なんだ!今、私の手で誅伐を下す事に何の問題があるのか!」
「お、おお!そうだ、奴等は街を荒らすわ好き勝手に暴れるわで迷惑をしているんだ!」
「貴女は黙っていてくれ!」「ひっ!ごめんなさい!」


「きゅ、きゅっ!」
「……ヴィオレ、君は止めてるんだね」
「だけどごめん。私はあいつらを赦せない……」
「だから、ちょっと待っててね。ちゃんと戻ってくるから」




12345:バーサーカーを託す
67890:黙って見送る
↓1

304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 22:00:04.58 ID:xQMLlqVB0
そい
305 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 22:36:09.89 ID:hEZMgnWt0

8:黙って見送り



「フラン、外出る?フラン、倒しにいく?」
「きゅ!?きゅきゅ!きゅい!」
「ううん。大丈夫。これは私達、御三家の問題だから」
「君達を巻き込んだら、ガイスロギヴァテスと同じになっちゃう」


ヴィオレはこう話していた。“バーサーカーも連れていって”。と
それを遠慮がちに断る。もしそうしたら、自分も貴方を巻き込んだガイスロギヴァテスと何が違うんだ。と


「……先に言っておく。勝てるかはわからない」
「わかってる。……ごめん、セイバー」
「謝らなくてもいい。……僕は、君の剣だから」



「……では、セイバーはガイスロギヴァテスの元へ行くんだな?」
「私も同行しよう。事の顛末を問い質す必要もあるからな!」

意気込む二人を、不安げに見つめるヴィオレ
その不安を察したのか、セイバーは優しく頭を撫でてやり

「きゅ!」
「大丈夫。こう見えて、僕は一つの国を統べた事もあるんだ」
「幾ら怪物と言えど、国には到底及ばないよ」


家を頼む。と背中を向けるセイバー
その姿を、ヴィオレは後ろから見守る事しか出来なかった



306 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/24(日) 22:37:22.54 ID:hEZMgnWt0





「……ひとまず、今夜は禍門の家で預かろう」
「ありがとうございます。憂午さん」
「しかしだな。君も私の娘も年頃だ、本来なら姉さんの所有する物件を貸したいのだが」

「安月給の憂午に家賃が払えるとでも?」
「姉さん!今回は非常事態だ。彼も学生だ。家の復旧が終わるまでは……」


「え〜〜!?庶務くんも一緒がいい〜〜!」
「わ、私も、先輩に色々とお話が聞きたい……デス。お父さん」

「ボクも一緒がいいなぁ……。うへへ、少しくらい味見しても……あ痛たたた!?耳!耳!」
「ふん。この間抜けは置いておいても、我々と共にいた方が安全だとは思うが」
「そうだぜえ憂午ぉ?寝首を心配してんのか、肝っ玉の小せえ男に育てた覚えは無えなぁ」


「ふむ、マスターは随分とモテるじゃないか」
「モテてるのかこれ……」

「恥ずかしがる事はない。私も昔は美男美女を侍らせていたものだ」
「特にベルはいい。私と何度も睦まじく伽を共にした仲だぞ」
「カールさんに申し訳無いと思わないのか……」

「ベルは女性だが」「えっ」


「駄目だ駄目だ!断じて認めん、認めんぞ!」


……話し合いは難航している。主に貴方の処遇について
どうやら、女性陣は彼をこの家に置くべきだと主張するが、憂午が断固として認めない姿勢を



【憂午の力】+2 【女性陣達】+5
総計+3

『貴方は結局……』
12345:仮家へ
67890:禍門邸で
↓1


307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 22:44:54.35 ID:UVv4aHMPo
補正がでかいw
308 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/24(日) 22:54:52.72 ID:hEZMgnWt0

【では順当に禍門邸で本日はここまで】

【……禍門の男性って憂午だけでしたねそういえば】


309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 23:10:13.70 ID:pkZsKD4mO
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 23:13:03.35 ID:UVv4aHMPo

バーサーカーとヴィオレのやり取りが微笑ましくしか見えない
実際相性はどんな感じなんだろう…?
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 23:23:28.98 ID:xQMLlqVB0

全体的に男性が少なめ感
312 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/25(月) 22:55:27.82 ID:ul+taX790

【本日はお休み……】

>>310【理性の無いバーサーカーなので、相性だけなら割とトントン。とはいえ悪くはないと思います】

>>311【貴方が女の子ばかり絡んでるから……と思ったら、御三家でも男子が多いのはエーデルワイス。要するに同じ数でした……】



313 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:25:01.33 ID:XFdo3vyP0

【始める前に少しだけ】

【動かす目安として、禍門の人達の貴方に対しての好感度を計っておきます】

【基本的に高ければ高い程好感度が高いですが、人によっては制限あり】


(全員の最低保証は4、多いので連投可)
千呼↓1
憂午↓2
みとり↓3
招副↓4
マリア↓5
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:25:39.43 ID:KpP6kvhfO
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:27:13.64 ID:AQmn5gpFO
ほい
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:27:19.20 ID:oezqTB770
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:28:11.90 ID:AQmn5gpFO
もう一
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:28:26.18 ID:yZjcb2V+o
やっ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:38:06.51 ID:yZjcb2V+o
0は再判定?
320 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:41:29.85 ID:XFdo3vyP0

千呼:仲のいいクラスメイト
憂午:娘の友人(警戒あり)
みとり:特殊
招福:特殊
マリア:結構気に入ってる


【うーんどうしよう。全体的に貴方に友好的な陣営なのとキャラ的に嫌わせるのは変なんですよね】

【アキラは好意という感情でしたが、二人はどうしようかな……まあやってる内に考えときます】

【という訳で再開します】



321 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:42:38.49 ID:XFdo3vyP0

【再判定!その手があったか】

【再開する前に、二人の降り直しから。最低保証は据え置きで】


みとり↓1
招福↓2

322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:43:03.25 ID:sIq/SHGY0
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 20:43:06.97 ID:oezqTB770
324 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:46:58.38 ID:XFdo3vyP0

みとり:娘の友人(警戒なし)
招福:構ってると愉しそうなヤツ


【という訳でこんな感じに。まあ順当な結果かなと】

【それでは再開しますね】
325 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:48:22.00 ID:XFdo3vyP0




「……という訳で、君の身柄は私達で預かるわ」
「いや、いいんですか?俺が言うのもアレなんですけど」
「大丈夫よ。ねぇ?憂午」

みとりの一言に、苦虫を噛み潰したように顔を酷く歪める憂午
明らかに不本意だが、女性陣には逆らえなかった……と言いたげに貴方を睨む

「わーい!庶務君と一緒だー!」
「せ、先輩。よろしく、お願いします……」
「……君、ちょっとこっちに」「あっ、はい」



「……いいか、いかに仲が良かろうと娘に手を出したら承知しない」
「もしもの時には君を殺す」
「しませんよ……」

簡潔かつ端的に殺意を告げられ、苦笑いを浮かべる事しか出来ない
とにもかくにも、貴方は当面の間の住居を確保する事が出来たのだ。感謝する事はあっても、それを仇で返す等……


「……それでは、皆さん暫くの間、よろしくお願いします!」
「ええ、私からも感謝の言葉を。ローマよりかは不便ですが、我慢しましょう」
「申し訳ありませんこんなバーサーカーで!」



326 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 20:49:50.74 ID:XFdo3vyP0




「……ふぅ、人心地ついた」


簡素な食事と風呂を与えられ、ようやく心休まる一時を堪能する
禍門の人達には、感謝してもしきれない。最悪の展開を頭に浮かべていたが、それも回避できた


「せっかくだし……お礼しに行くか」


↓1〜2まで、話す相手を選択(禍門邸にいる人のみ)
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 21:00:49.54 ID:yZjcb2V+o
お礼を言うなら直接関係のある相手かな?
アキラ(アーチャーも)で
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 21:13:54.86 ID:2VBlOeZno
マリア
329 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 22:52:47.34 ID:XFdo3vyP0




「……アキラ!」
「先輩、こんばんは……デス。私に、何か」
「それは……」

「それ以上近づくんじゃあねーぞッ、この侵入者が!」
「アーチャー……先輩は、大事な人。デス。非礼は、許さない」
「大袈裟だな……」

廊下の先で、自らの後輩の姿を発見した
近付こうとすると、窓からはアーチャーの顔が飛び出る。その姿はちょっとしたホラーだ


「オラオラとっとと失せろやバーカ!出ていけカス!」
「アーチャー……?」「ごめんなさい」

「……苦労してるんだな」
「ごめん、なさい。アーチャーは、自分のテリトリーに入り込まれるの、嫌みたいで」

ペコリと謝罪するアキラ。それを恐る恐る見るのはアーチャーだ

「一番怖えーのはお前だよ……」
「何か?」「なんでもありません」

「ははは……その、ありがとう。アキラ、アーチャー」
「ライダーの時もそうだ。俺達を何度も助けてくれて、本当に感謝してる」
「これだけは、どうしても伝えておきたかったんだ……それじゃ、お休み!」
「あ……!」




「……マスターもそうだけどさあ。何でアイツにそっくりなのかねえ?」


330 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 22:59:28.54 ID:XFdo3vyP0





「……こんばんは、マリアさん」
「やっほー!待ってたよ、ベッドの用意は完ぺあだだだ!?!?」

部屋に入るや否や、いきなり手を捕まれベッドの上へ放り投げられる
貴方に股がり、手を蠢かせるキャスター。その手が服に伸びる前に、マリアの鉄槌が炸裂した

「悪い事をしたな。バーサーカーのマスター」
「いえ、大丈夫です」
「怪我は無いか?喉でも渇いたか。生憎トマトジュースしかないが」
「あ、お構い無く」


遠慮がちに、グラスに赤い液体を注ぐマリアを制止する
残念だ。と呟くと、ぐいっと一気に飲み干した


「……ふう。それで、何か」
「ああいえ、ただ、お礼を言いに来ました」
「ランサーの時も俺達に注意をしてくれて、他にも色々と」

「別に、私は君に礼を言われる事はしていないつもりだが」
「それでも、まあ……感謝の気持ちを受け取るのは暫くぶりだ。大切に覚えておこう」
「……?それって」
「マスターは喪女って奴だからねー。あ、君がお嫁さんに貰ってあげたら?」
「“令呪を以て──”」「マスターそれ脅し文句にしてない!?」


マリアとキャスターの揉み合いは苦笑しつつも微笑ましく映る
なんだかんだで、相性は悪くないのかも。そう感じる貴方だった

「……それでは、おやすみなさい。二人とも」


「ねえ、アレの退治の事、言わなくていいの?」
「若いのに余計な責務を背負わせたくない。やるのは私達だけで。だ」



331 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/26(火) 22:59:59.75 ID:XFdo3vyP0

【ごめんなさい。途中退席してました】

【本日はここまで。次回はセイバー対ランサー】

332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 23:06:48.94 ID:2VBlOeZno
乙でした
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 00:04:39.35 ID:aSIUcqdyo

背景がまだまだわからない死徒勢
マスター考案したのはそれぞれ別の人だろうし良いシナジーだ
334 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/27(水) 22:41:39.27 ID:H4XPK4Nn0

【本日もおやすみ……】


335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 12:17:53.03 ID:alsS/gtYo
セイバーはサーヴァントの性能でも相性悪そうだけど、相手は家が全員魔術使いだから補助が沢山つく可能性があるというね
助っ人が間に合わないと辛そう…、シュヴァルツがアーディーに何か仕込んでたりするかもしれないけど
336 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/28(木) 22:04:33.82 ID:jyOytf5k0

【遅筆過ぎて全部書き上げるまで待つと、遅くなるので】

【今日は描写を少しだけ】

337 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/28(木) 22:05:17.18 ID:jyOytf5k0





……貴方が禍門の家で寛いでいるその時
郊外に立つ簡素な家。オフィスと言っても差し支えない程飾り気のない住居に、三人の人影が動いていた


「……そうか、理解した」
「ドミトリイ様、いかがなさいましょう。彼は取り逃がしてしまいましたが」

「構わなくてもいいだろう。彼は本来、番外の人間。これ以上関わらせる必要もない」
「ルシフェルの言う通り。奴が生きていようがいまいが我々の趨勢に変わりは起こらない」
「ご苦労だった、メリッサ。すぐに戻り、休むように」


簡潔な指示に、はいと頷いたメリッサは屋内に戻ろうとする
……が、その足取りは止まる。背中に伝わる魔力を察知し振り向くと


「ここだ!ここが奴等のねぐらのはずだ」
「……?何者だ、我々を誰と知ってここに来た」



「当然……!ガイスロギヴァテス、坂松の御三家にして土地を侵略する異端者!」
「無辜の人間を襲撃するなんて言語道断。私がお前達を倒して、センパイの無念を晴らす!」



338 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/28(木) 22:06:26.61 ID:jyOytf5k0





「貴様は、エーデルワイスの……」
「エーデルワイスゥウウウウ!!!!!」

メリッサが確認するよりも速く、駆け出して斧を振るうルシフェル
しかし、その凶刃が届くことはない。間に割って入った影が、手に持つ剣で食い止めた

「いきなり斬りかかるとは……!大丈夫か!?」
「うん。平気、セイバー」

「エーデルワイスの小娘か、何の用だ?」
「知れた事!街を壊そうとしたその凶行は、御三家としても見過ごせない!」
「ここでランサー陣営を成敗する!戦う意志があるなら前に出ろ!」


セイバーがルシフェルの斧を弾き、後方に引く
彼の守った主……アーディーは宣言する。怒りと敵意を込めた決闘の合図を

「面白いじゃない……飛んで火に入る何とやらってね!」

「……行けるか、二人とも」
「はい」「無論!」

「マスター!魔力を!」
「わかってる……!」


ドミトリイ、メリッサ、ルシフェルが構える
アーディーは胸を抑えつつも、それを感じさせない程の闘志を燃やし

「……では、私はこれで。ここなら被害や損害は気にしなくていいな!」

そして、会長はそそくさと帰宅するのであった





339 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/28(木) 22:07:46.06 ID:jyOytf5k0





「ふっ──!」


先んじて動いたのはメリッサ。拳を固め、愚直とすら呼べる程の直線で走る
当然それを見逃す様なセイバーではない。剣を構え直し、迎撃せんと振りかぶる……


「甘い!」「はぁあっ!!」
「くっ……!?マスター!下がれ!」
「わ、わかった!……やっぱり数が多い!」


が、その刃は彼女を捕らえる事はなく
双方向から放たれた火の蛇、大振りな斧の一撃を薙ぐ事に再度注力する
メリッサの鉄拳が目の前を掠める。間一髪、直撃だけは免れた


「く、カルバリン!砲門を全て開け、まともに相手取れない以上、火力を以て蹴散らす!」
「アハハハハ!そんなヤワな炎、効かない効かない効かないんだから!」

響く砲音。ガイスロギヴァテスの面々は、蜘蛛の子を散らすように四散する
だが、彼等の率いるサーヴァント。ランサーはそれを意に返さずに突撃してきた
元よりその身は溶岩の化身。炎による攻撃には耐性があって然るべきだが……


「それでも、身体の半数を失っても戦えるのは無茶苦茶だろう……!」

前回はバーサーカー……クリスティーナのスキルによって強化されていたが、今回はそれが無い
ランサーはぎらぎらと眼を輝かせて突貫する。その滾る槍で、セイバーを無惨に貫かんと



「アハハッ、前の雪辱、晴らさせて貰おうじゃない……!」





340 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/05/28(木) 22:09:09.94 ID:jyOytf5k0

【本日これだけ】

【なんかルシフェルがアマゾネスCEOさんみたいになってるのは書きながらイベント進めてたせいです】

341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 22:10:58.90 ID:2BZMj12lO
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 14:01:52.29 ID:KYAavGkKo
単純な戦力では最優っぽいなガイスロギヴァデス
正面からでも強いししかも盤外戦術も躊躇なさそうだし
同名組んで潰すか、仲間割れさせるかってところか?
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 16:45:14.46 ID:DdAkqOvt0
判定次第でアサシン組が戦力削ったりしてくれたらいいね
聖杯戦争参加者なら無差別に襲いそうだしまだまだ騒動起こしそう
ただサーヴァント以外相手なら強そうだけど、アーチャー同様ラン サーも人外だから吸血鬼はメタってる感じもあるな
とりあえずはアーディーがかなり絶望的な中どう立ち回るか見物だ
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 16:57:42.80 ID:KYAavGkKo
そして会長の逃げ足の速さ……帰宅は笑ったわ
神秘隠匿の補助役の役目は果たしてるかもしれんけど、生徒会長としてもっと連絡とかなんかしてくれたらいいんだけどなぁ………
345 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/05/29(金) 22:41:03.54 ID:EBQkDhUL0

【本日はおやすみ。狙い通りのマスに進めない……】


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