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【鯖鱒wiki】どうやら坂松市で聖杯戦争が行われる様です【AA不使用】2
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489 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/15(月) 22:17:01.77 ID:jwndknzx0
【ちょっとだけでしたが本日はここまで】
【ありがとうございました……】
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/15(月) 22:18:30.20 ID:eNKl7aqIO
乙
491 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/16(火) 22:15:43.62 ID:nEza0ftJ0
【本日はお休み】
492 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/17(水) 22:56:57.65 ID:g+Ro8p9+0
【本日もお休み……】
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/18(木) 15:28:08.65 ID:4ChTyelKo
招福は見た目が子供な理由がなくね?超天才児だったのかね?
シュヴァルツは新たに肉体に魂を移したてなんだろうかと思うが
時系列的には当主となれるだけ生きてるみたいだし、憂午の生まれるより前には肉体のない存在だったっぽいけど
494 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/18(木) 22:10:53.72 ID:u8tmJfRD0
>>493
招福「せっかく娑婆に戻ってきたんだ。なら若い身体の方がいいよなぁ?」
【本日もお休み……明日にはやりたい……!】
495 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 21:22:38.73 ID:VuKTe8hBO
【それでは再開】
【参加する人はいますか……?】
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/19(金) 21:24:19.48 ID:RlAiw8NWo
待ってました
497 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 21:25:55.80 ID:VuKTe8hBO
「……邪魔をする」
「来たぞ、禍門の当主よ!早くメリッサを渡して貰おうか!」
「ガイスロギヴァテス……」
門が開く。そこに立っているのは、ドミトリイとルシフェル
貴方とも幾度と無く戦った相手。距離があるとはいえ、それでも背筋が凍る様
「応よ。つっても、今のアイツは面会謝絶だ」
「アサシンの宝具の影響を強く受けている。今無理に動かすと命に関わる可能性が高くてな」
マリアからの説明に納得がいかなさそうな
しかし、認めなければならないという感情を含めた複雑な顔つきで
「……必ず、助けるとここに誓え」
「もし、メリッサを殺した場合……エーデルワイスと共に貴様らも処刑する……!」
「我等禍門の名において誓おう。彼女を無事に貴様らに返すと」
「土地を踏み荒らすハイエナ共とはいえ……約束を違う程、禍門は非道ではない」
バチバチと火花が散る。片や露骨に嫌そうに、片やサングラスの奥で眼を細め
ドミトリイと憂午の間に見えない壁でもあるのかと問いたい程、二人は断絶した空気をぶつけていた
「……なんであの二人あんなに仲が悪いんだ?」
「お家の都合、デス。私も、関り合いになったらダメって、言われて、ます」
「大変だな……」
お家事情には詳しくないものの、その苦労はなんとなく解る
アキラも少し悲しそうだ。彼女も喧嘩する父親の姿は見たくないんだろう
「……戻ろうか。終わり次第連絡するって言ってたし」
「わ、わかり、ました」
【結局交渉はどうなったの?】
『仲が悪い』-2 『ちょっと今それどころじゃない』+3
123:決裂
456:条件の押し付けあい
789:受諾
↓1
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/19(金) 21:30:19.67 ID:gfewmKytO
あ
499 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 23:49:19.27 ID:39uk89KW0
8:共闘戦線
別室に移された貴方とアキラ。そしてその英霊
本を読んだり、スマホを弄ったり。二人の間に会話は無い
微妙な緊張感が流れていく。不意に、ノックの音が響いて憂午が入室した
「……君、来てくれないか。アキラもだ」
「はい。わかりました」
「どうやら決まった様だな?交渉の結果が」
「しかし残念だ。私にやらせてくれたならば最良の結果を出したものを!」
「居候が調子乗ってんじゃねーぞ。テメーらなんざオレがブチのめしても良かったんだぜ」
「それをマスターの温情で迎えてやったんだ。立場ってモンを理解した方がいいんじゃ……」
「アーチャー」「ヒッ!?」
「余計な事、言わないで。……先輩、気にしないで欲しいデス」
「あ、うん……いいよな。バーサーカー」
「飼い犬の世話は出来ている様だな。マスターに免じこの場は流そう」
「……マスターが怒るとおっかねえんだよなあ。姫さんを思い出すぜ」
「何か」「何でもございませんよっての!」
500 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 23:53:20.95 ID:39uk89KW0
「ハン、久々ね。デカブツに小娘」
「ランサーか。またボコボコに追い回してやろうか?」
「オメーオレに負けっぱなしだろ?何でそんなに偉そうに出来んの?」
「うっさいわねコイツら!本気出すわよ!?」
「駄目だ」「チッ!」
広い客間には、ガイスロギヴァテスの面々。その英霊、ランサー
禍門のメンバーとアーチャー。外部からのマスターであるマリアとキャスター
そして、貴方とバーサーカー……ここに、実に聖杯戦争の大半の英霊が集った事になる
「さて……結論から話そう」
「我々。ガイスロギヴァテス、禍門の両名は、今回の緊急事態に対応し、同盟を締結する事にした」
「条件は“アサシン陣営の討伐。及び、それに付随する妨害の共同打破”」
「この条件は、既に禍門の陣営に下ったキャスター、及びバーサーカーにも納得して貰う」
「勿論だ。元より私は雇われだからな」
「俺もです。けど……」
「エーデルワイスの小娘を殺すな。だろう?」
「うっ」
ルシフェルからの発言に言葉を詰まらせる
彼女のエーデルワイスへの憎悪は凄まじい。ここで同盟が破綻すれば、それは間違いなく貴方の責任になる……
「勿論だ。彼女の処遇は君に一任しよう」
「え?」
501 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 23:55:03.08 ID:39uk89KW0
「……なんだその声は。私を見境無く人を襲う悪鬼だとでも思っていたのか」
憮然とするルシフェルに、眼を丸くする
その言葉は本当に嬉しい。けど……
「メリッサを助けたのは貴様だと、俺は禍門の連中から聞いている」
「……その礼という訳では無いが、借りた恩義は返すのが我々ガイスロギヴァテスのやり方だ」
「またまたー。ツンデレなの?ボクはそういうの嫌いじゃないけど!」
「……ともかく、エーデルワイスは全面的に彼に任せるという事で異論は無いな?」
憂午の一言に全員が応じる。どうやら、他の事は既に終わらせていた様だ
そろそろ宴もたけなわ。誰ともなく部屋から出ていこうとして……
「……そうだ。君に話がある」
「え、俺っすか?ルシフェル……さん」
「ああ。実は……」
502 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/19(金) 23:55:51.52 ID:39uk89KW0
【まさかの本日ここまで】
【これだけを書くのにここまで時間を使うとは…orz】
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/20(土) 00:12:48.83 ID:nVsetAxSO
乙
504 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/20(土) 22:42:47.55 ID:qRb9I/Ae0
【本日はお休み。明日にはやりたい所】
【避難所で少しサーヴァント作成をやるので、良ければ】
505 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 21:09:29.36 ID:LuHol2Vk0
【ちょっとだけやります】
【人はいますか?】
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/21(日) 21:11:06.09 ID:os1HHD+rO
ノ
507 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 21:12:28.99 ID:LuHol2Vk0
「……バーサーカーが、二人?」
「私がイレギュラーな存在である事は既に承知していたが……まさか、クラスも同じとは」
ルシフェルからの発言は耳を疑うものだった
自身の召喚した英霊、クリスティーナが非正規で喚ばれた英霊である事は何度か聞いていた
とはいえ、まさか狂戦士のクラスが重複するとは。恐らくは相手の方が正規なのだろうが……
「別に、大した奴じゃないわ。狂化の影響を差し引いても弱小の部類よ」
「少なくとも、アタシかアーチャーなら片手で捻り潰せる位ね。敵にもならないわ」
「そうか。……では、その英霊の特徴は」
「確か……」
クリスティーナからの問い掛けに応じたのはルシフェル
記憶の糸を辿るように、つらつらと答えていく
「……こんな具合か」
「うーん。特徴らしき特徴は無いかな」
「錯乱していた、か。それも何かを探す様に」
「え、これでわかるの!?もしかしてバーサーカーって名探偵!?」
「……まさか。わかる訳が無いとも」
「とにかく、アサシンへ攻め入るのは本日の夜だ。各自充分に休息を取る様に!」
「それまでは禍門の家の広間を解放する。ガイスロギヴァテスの面々はそこにいるといい」
「では、これで……む、招福様がいない?」
「私達は見ていないが。問題は無いだろう?」
「まあ、確かにそうだが……何をするつもりなんだ?不安だ……」
不安そうに頭を抱える。けれども直ぐ様気を取り直し、的確に指示を出し始めた
決行は今夜。胸に手を当て、呼吸を整える貴方
「よし……やるか!」
508 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 21:15:04.78 ID:LuHol2Vk0
豪奢な部屋の中。一人椅子に座り、本を読む男がいた
名をシュヴァルツ。エーデルワイスの首魁にして聖杯戦争の立役者
「出てこいよ幽霊。オレに用なんだろ?」
「けっ、つれねえなあ。それが数十年来の付き合いである俺に対する態度かぁ?」
ふわり。暗闇から抜け出す様に、小柄な少女が表れる
少女……招福はけらけらと笑いながら、シュヴァルツの読んでいる本を取り上げて
「そぅら、ようく見るんだなあ。お前の大親友のご尊顔だぜ?ひゃっひゃっひゃ」
「何が親友だよ、馬鹿馬鹿しい。くたばったって聞いたのにのうのうと戻ってきやがって」
「こっちの台詞だなあそりゃ。……今まで、何人犠牲にしてきた」
「……フ」
招福からの、直球な質問
おどけた表情は消え、何の感情も映さない機械然とした無機質な問い掛け
……沈黙が流れる。シュヴァルツは口元を歪め、馬鹿にしきった様な顔で笑っていた
「犠牲?オレが彼女と添い遂げる為に必要な行為をそんな酷い言葉で表すのか?」
「……そうかい。なら俺からは何も言えねえな」
再びの沈黙。これ以上の言葉は要らないと態度で語るシュヴァルツに何か思う所があったのか
招福は暗闇に消えていく。
“忘れるなよ。お前らの野望に付き合わされた連中の事をな”
「ハッ、とっとと失せろよ。亡霊が」
落ちた本をゴミ箱に放り投げ、新たな本を棚から引き抜く
そのタイトルは……“星の王子様”
509 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 21:21:21.89 ID:LuHol2Vk0
「ハッ、ハッ、ハッ……」
「ヴィオレ……クソ!ヴィオレ……!」
静けさに包まれた町の中。ひた走る青年がいた
愛する者の名を呼び、アテも無くさ迷う。顔には焦りの色がありありと
そこに表れたのは、神父服をまとった一人の男性。諭すような声色で彼に話しかける
「いけないな、少年。街は今厳戒態勢だろう」
「大人しく家に戻りなさい。影に命を盗られてしまう前に」
「ふざけるな……!お前が、お前が……!」
「はて、何の事やら。私は教会に来た迷える子羊に手を差しのべただけ」
「私の行動に一切の曇りがあってはならない。その時が来るまで……」
「何訳のわからない事を……!」
「では、君に進むべき道を示してあげよう」
「愛する者を想う感情は素晴らしい。君ならば試練に立ち向かうに相応しい」
「……は?」
男、ロベルトは青年に一枚の紙を握らせる
怪訝な表情を浮かべる青年に、ロベルトは優しげに目を細め
「そこに君の欲するものがある。どうするかは好きにしたまえ」
「………………」
「では、私はこれで。……此方も、急いでやる事があるものでね」
立ち去るロベルトを呆然と見送る青年……鹿黒
その手を見つめ、そして……
510 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 21:26:13.49 ID:LuHol2Vk0
「……ん?電話だ、誰だ?」
時は少し経ち、突然かかってきた電話に面食らう貴方
隣にいたアキラとクリスティーナは明らかに怪しげにジトッとした目で
「先輩。出ないほうがいいと、思いますけど」
「私も同意見だな。明らかに不審だ」
「大丈夫だって。……もしもし?」
『………………』「あのー、もしもし?」
『──お前は、エーデルワイスの人間か』
「は?いや、俺は……」
『一人で外れの倉庫に来い。さもないとお前のマスターの命は無いぞ』
「……!?ちょ、待っ……」
聞く前に、乱暴に通話を切られる
色々な誤解があるが、まず……
「行くのか、マスター」
「ああ。そうじゃないとアーディーが危ない」
「……どうして。私達には、関係無いデス」
「関係無くないだろ。アキラだってクラスメイトじゃないか」
「……でも、先輩だって危ないデス。行く必要性は感じません」
……アキラの言う事は尤もだ
これは、自分のエゴでしかない。行かなくても損失にはならない
けど……それでも、アーディーに迷惑がかかるなら、行かなくてはならないだろう
1:一人で行く
2:クリスティーナと共に行く
3:アキラと共に行く
4:その他
21:30から
↓1
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/21(日) 21:32:30.69 ID:os1HHD+rO
2
512 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 22:07:46.02 ID:LuHol2Vk0
「……おい、来たぞ!」
「アンタは誰なんだ、姿を見せろ!」
指定された場所に到着した貴方
薄暗く澱んだ空気。隠れるにはうってつけの場所だろう
それに怯まず、貴方は声を張り上げる。自らを呼び寄せた者へと
「誰なんだ、俺に何か用があるんだろ!」
「隠れているだけじゃわかんないぞ。出てきてくれ!」
「おーい!本当に訳が……」
貴方の意識の端の端。気にも止めない程の微かな違和感
闇の中から影が伸びる。ゆらりと音を一切立てず、貴方の背後へと
その手には鉄のパイプが握られている。貴方の頭に狙いを定める様に、ゆっくりと振り上げ……
「本当に何なんだ?いったい……」
今、貴方の頭へと───
513 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 22:09:16.91 ID:LuHol2Vk0
「させるか!」
「え?……うわっ!?いつの間に!?」
「───っ。な、何でサーヴァントが」
寸前、霊体化を解いたクリスティーナの剣がその腕を捉える
予期していなかった奇襲に加え、相手も英霊が味方にいたとは考えていなかったのだろう
その顔は明らかに狼狽え、怯えている
「ふぅ……サンキュ、バーサーカー」
「だから言っただろうに。私がいなければどうなっていたか」
「バーサーカー……!?お前も!?」
「お前も……という事は、貴様もバーサーカーを召喚したマスターか」
剣を翳すクリスティーナ。相手はへたり込み、尻込みしている
その顔には見覚えがあった。確か、林道副会長の友人の……
「鹿黒先輩じゃないですか!どうして!」 「お前……お前のせいで、ヴィオレが!」
「俺のせいで……?」
「クソ!離せよ!俺は早くエーデルワイスからヴィオレを助けないといけないのに!」
「エーデルワイス……!?」
「……マスター、一度話を聴こう。立て!」
クリスティーナに連行される鹿黒。その眼には憎しみがありありと浮かぶ
……エーデルワイスとヴィオレ。何の関係があるのか。それを聞き出さねばならなくなったのだ
「アーディー……本当に、信じていいんだよな……」
514 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/21(日) 22:10:02.37 ID:LuHol2Vk0
【本日はこれだけ。ありがとうございました】
【暫く書き留めパートが続くので遅れるかも……反応は毎日するつもりですので】
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/21(日) 22:35:09.70 ID:X95xPl+6O
乙
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/22(月) 14:09:47.03 ID:+PcNvTaw0
乙
517 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/22(月) 22:45:48.20 ID:T6xz+Naj0
【本日お休み……】
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/23(火) 20:02:43.77 ID:jnZ+dXUpo
ロベルトが暗躍してるけどまだメタ視点だけでしかわかってないよな
やはり接触しておきたい
519 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/23(火) 22:48:55.40 ID:vPYIOfY00
【本日もオヤスミ……】
520 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/24(水) 22:34:22.52 ID:af9Qj5di0
【本日もお休み……】
521 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/25(木) 22:44:59.42 ID:TflMWmbu0
【本日もお休み】
【ちょっとこれは幾らなんでもマズいので日曜日に少し進めますね】
522 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/06/28(日) 21:23:57.01 ID:bddEJpj/0
【ごめんなさい。明日に回します】
【纏めるのに時間が……ぐぬぬ】
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 00:08:49.39 ID:Ts2j2VcTo
乙乙です
なかなか面倒なマスターを送ったかもしれないと心配しておりまする…
524 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 19:30:18.47 ID:7AJTmrJh0
【今日は早めに再開】
【本当に久々ですが、人はいますか……?】
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 19:44:41.15 ID:yOSGifKsO
ノ
526 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 19:50:50.00 ID:7AJTmrJh0
「……どういうつもりだ?ロベルト」
「わざわざあんなガキに入れ知恵なんざして。いったい何を企んでいやがる?」
坂松市に佇む教会の奥。蝋燭のみが灯る薄暗い部屋でシュヴァルツは詰問する
「入れ知恵?とんでもない。私は一人の監督役として、マスターに助言を与えただけの事」
「私の行動がエーデルワイスに不都合となろうとも関係の無い話では?シュヴァルツ様」
「そうかよ。けど忘れるなよ、この町はオレの支配下にあるって事をな」
「貴方の、ですか……」
「では一つ聞きますが……この“天使の聖杯”は、何者が持ち込んだんでしょう?」
「…………ハ」
ロベルトが静かにシュヴァルツに問い掛ける
坂松の聖杯はエーデルワイスの家が持ち込み、この土地を借り聖杯戦争を開始した
しかし、その大元である聖杯はどこから来たのか?それを知る者は誰もいない
当初こそ、禍門もガイスロギヴァテスも疑っていたのだが……
「いったい何があったのですか?本当に、あの聖杯は天使からの……」
「それを知って何になる?お前はお前の職務だけを忠実にこなしていればいい」
「……そうですか」
不機嫌そうに睨み、教会から去っていく
その姿から目を離さずに、ロベルトは深くため息を吐いて
「やはり、あの聖杯は奪い取ってきた……紛い物の聖遺物か……」
「そんな物を……“我が愛する天使”を召集する為の器にするとは……ッ!!!」
527 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 19:51:46.97 ID:7AJTmrJh0
「……ヴィオレは、エーデルワイスに囚われているんだ」
ぽつり、鹿黒がそう呟く
かなり激しく動揺していたが、落ち着いたのかゆっくりと口を開いていった
「詳しくは言わないけど……俺とヴィオレは各地を転々としてて」
「ちょっと待ってください。転校する時の手続きとかは……」
貴方の質問には答えない。途端に口をつぐみ、目線を下に
「大方、そのヴィオレとやらが魔獣の類いなのだろう」
「……厳密には違うけど」
「もしかして、バーサーカーのマスターって」
「そうだよ!ヴィオレだったんだ。でも、俺のせいで!」
「人質に捕られ、敢えなく敵の軍門に……か」
「何も出来なかった……あのガキ、化け物みたいに強くて、殺されかけて……」
涙を堪える様に、ぐっと目をつぶる
すすり泣く声だけが響く。その悲痛さに貴方は鹿黒の肩にそっと手を
「……わかりました、大丈夫です」
「ヴィオレちゃんは……俺達が助けます!」
「マスター、またそんな安請け合いを……」
「どの道アーディーとはまた話したいと思ってたしさ。丁度いいだろ?」
ニッとはにかむ貴方に、クリスティーナはまたいつものか。と顔をしかめる
「……それに、もう二度と離れ離れになんかさせない。絶対に」
「大切な存在と会えなくなる辛さは……俺だってわかるはずだから」
しかし、すぐに表情は曇る。過去の別離に胸を痛めた貴方の目には涙も浮かんでいた
「大袈裟な……」
528 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 19:54:42.61 ID:7AJTmrJh0
「……お前、本当にお人好しなんだな」
「あいつも言ってたよ。“俺達が卒業しても、庶務になら任せられる”ってさ」
「副会長が?」
「名前は忘れたけど、あんたのクラスメイトの女子や下級生の子もだよ。いつも褒めてる」
「林道の人を見る目は死んでるけどさ。あんたは悪くない奴だと思うよ、俺は」
ぶっきらぼうに呟く鹿黒。その顔は少しだけ晴れやかに
「……助けないと、許さないからな」
「はい!」
「それはいいのだが。その前に其方のバーサーカーの情報を渡して貰いたい」
「エーデルワイスの手に堕ちたのならば、敵対する可能性も高い。無論、負ける気は無いが」
「別に、倒してしまっても構わないだろう?」
自信満々に宣言する。クリスティーナはさも当然と言いたそうに視線を此方に
「……わかったよ」
観念したのか、鹿黒はため息を吐いて考え込む
自分は既に聖杯戦争では勝ち残れない。だが、ヴィオレを失う方が何倍も苦痛なのだから
【隠してる場合じゃない】+2
123:特に思い付かず
456:それなり
789:「そう言えば……」
↓1
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 20:01:17.20 ID:Jt7yfexp0
えい
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 20:01:49.14 ID:yOSGifKsO
き
531 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 20:21:13.79 ID:7AJTmrJh0
9:「そう言えば……」
「……真名は知らない。狂化で理性とか無かったし」
「ステータスはそれなりに高いけど、元々戦闘に向いた奴じゃないんだろ」
「ああ、バーサーカーは理性を失うクラスって聞いてたけど」
「その『本当だったんだ』という顔はどういう意味だマスター」
狂戦士の定義について納得する。それをお構い無しに、鹿黒は話を進めていく
「まあいい……そのバーサーカーの戦闘手段は」
「剣だよ。ただぶん回すだけで、大して精密さとかは無い」
「そう言えば、狂化は理性だけじゃなくて技術も奪うって……」
「だからその『嘘じゃなかったんだ』という顔は何なんだ?」
クリスティーナの怪訝そうな顔を受け流し、貴方は感心する
どうやら、鹿黒……もといヴィオレのバーサーカーは正統派に近い英霊の様だ
「けど、決定打にはならないか……」
「せめて後もう一押し。何かあれば……」
「……ああ、そうだ。これなんだけど」
532 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 20:40:09.56 ID:7AJTmrJh0
「うわっ!?……何ですかこれ」
「知らない。あのバーサーカーが後生大事に抱えてた人形だよ」
手渡されたのは精巧な人形。豪華なドレスで着飾った、女の子の人形だ
足、手、頬、髪。どれを取っても本物の人間の少女の様な質感を持っていて、どこか不気味だ
しかし、完全無欠な様に見えても所詮は人形
その目だけは、どう見ても作り物にしか見えなかった
「……これは」
「それ、『フラン、フラン』って言っててうるさいから取り上げたんだよ」
「ヴィオレも守らないし……壊そうかと思ってたけど、なんか大切そうだから気が引けて」
「フラン……」
「んー……心当たりは無いな」
フラン。と名の付いた人形を大事そうに抱えるバーサーカー
貴方はその真名に気づかない。フランという人形は、そのバーサーカーにとっては大事なのだろうか?
「バーサーカー?どうかした?」
「……いや、まさか。……な」
533 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 20:50:59.53 ID:7AJTmrJh0
『老バーサーカーのステータスを開示します』
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:? 【属性】:秩序・狂
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【筋】:D(20) 【耐】:D(20) 【敏】:A(50) 【魔】:E(10) 【運】:D(20) 【宝具】:A
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534 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 20:56:21.30 ID:7AJTmrJh0
……時は少し遡り、アーディーの家
何やら剣呑な雰囲気のセイバーに、怯えるアーディー。そして目の前には微笑むシュヴァルツ
「と、言う訳で。セイバーにはアサシンの加勢をして貰いたいんだ」
「正気か……!?奴等は死徒と呼ばれる怪物なんだぞ!」
シュヴァルツの常軌を逸した発言に、さしものセイバーも声を荒く反駁する
「アサシンも危険な存在だ。今は微弱だが、いつ人々を襲うかもわからない」
「今は彼等に助力し、アサシンを打倒すべきであると僕は……」
「あのさあ。何であいつらに討伐令が出ていないかわからないのか?」
「……それは」
……討伐令。聖杯戦争の規律を大きく乱しかねない存在に対して、監督役が施行する一種の指令
アサシンの行動は紛れもなくそれに抵触する。それなのに、何故その気配を見せないのか……
「別に出す程の事じゃないからなんだよ。監督役……エーデルワイスにとっては」
「でも!ロベルトさんは既にエーデルワイスとの関係を断っているはずじゃ!」
「そうだよ。けどそれとこれとは話が違う。奴の思惑が何かは知らないが……」
「あいつが本当に信頼出来る監督役かどうか、今一度良く考えてみる事だな」
535 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 20:58:50.87 ID:7AJTmrJh0
「……………………」
シュヴァルツの話に二人とも言葉を失う
監督役であるロベルトは聖杯戦争の裏で何かを企んでいるのか
その疑念が強く渦巻く。坂松の街で、何かが蠢いているのだろうか
「だからこそ、これはチャンスなんだ」
「ランサー、アーチャー、キャスター、そして番外のバーサーカー」
「そしてアサシン……一気にサーヴァントを仕留める絶好の機会だろ?」
「……バーサーカーを使え。上手く動かせば、奴等を全滅させる事も出来る英霊だ」
「あのバーサーカーが……?」
「きゅぅう……」
「フラン、つまらない。フラン、遊びたい?」
「きゅう!きゅ!」
視線を向ける。バーサーカーはヴィオレを抱き上げ高い高いを
「さあ、アーディー。どうするんだ?聖杯を手にするまたとない機会だ」
「天上の天使を失望させたいのか、それとも使命に殉ずるか。選ぶのはお前自身に委ねよう」
「天、使……」
口の中で呟く単語。その言葉に何を思ったのか
セイバーの焦燥は他所に、アーディーはその口を開く。答えは……
【断れない】+3
1234:拒否
56789:承諾
↓
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 21:02:09.21 ID:82tiuJ9io
そいや
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 21:06:01.38 ID:5IgEvKqIo
これは良かったんだろうか?
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 21:23:58.59 ID:zXLjJ0WP0
数値が低い側だからまずい気がする
539 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 21:43:47.17 ID:7AJTmrJh0
【実は安価逆だったんですが後出しになっちゃうので今回はそのまま】
4:拒否
シュヴァルツからの問いに、アーディーの目は光を失う
当主からの命令は絶対だ。断るなんて出来る訳がない。……断れない
はい。と頷きかける。目の前の絶望に挫けかける。ふと過るのは、誰かの声
“それは当主に言われたからであって、自分の意思とは違うだろ!?”
「……そう、だよね。センパイ」
「マスター?まさか、本当に……」
それは誰の声だったのか。その真意は何だったのか。……今ならわかる
だったら、ここで挫けたら、その人に会う顔が無くなってしまう。だから……!
「……ま、せん」
「は?今なんつった?」
「出来ません!私の夢は好きな人と結ばれる事ですから!」
シュヴァルツの目は淀んでいく。目の前の少女の言葉を否定するかの様に
「……違うだろ?お前の使命はエーデルワイスと天使を結ばせる事だよ」
対するアーディーの目は光って輝く。一族の歴史を照らすかの様に
「違う!それは誰のものでもない。貴方だけの夢、願いだ!貴方が、一族全ての願いをねじ曲げたんだ!」
「もう止めて下さい!聖杯なんてモノがあるから皆がおかしくなるんだ。一人の願いよりも、街や誰かを傷付けるなんて間違ってる!」
「だから、私はアサシンを倒します。この街に住む人達を傷付けたくない!」
「……!この、失敗作が……!」
【サーヴァントがいる】+2
123:殺害を試みる
456:ヴィオレを拐って四陣営の妨害に
789:↑当主自ら手を下す
↓1
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 21:46:33.29 ID:Jt7yfexp0
えい
541 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 22:15:38.91 ID:7AJTmrJh0
9:当主自ら戦線に
「だったら……貴様はもう用済みだ」
「一族の恥。一族の異端よ……ここでお別れだ」
冷酷に、そう宣言する。シュヴァルツの身体からは莫大な魔力が
「っ、セイバー!」
「わかっている……!幾ら怪物とはいえ、我等は英霊!現世の存在に遅れは取らない!」
アーディーの指示で、剣を構える
シュヴァルツの力がどれ程であれど、最優とも称されるセイバーが圧倒される事はない
「フ、私の狙いは貴様ではない!」
「……まさかっ!?セイバー、ヴィオレを!」
「きゅいっ!?」
魔力が開く。閃光が目を焼き、アーディーの視界を一瞬だけ奪い取る
シュヴァルツはその隙を見逃さない。動きが停止したそのタイミング。ヴィオレを掴み、外へと飛び出した
残された老バーサーカーは首をかしげ……そのまま霊体化する。魔力の供給を切られたのだろう
「……大丈夫か。マスター!」
「私は平気。でも……ヴィオレが……」
シュヴァルツは言っていた。アサシンへ向かう陣営を纏めて倒すと
バーサーカーの詳細は未だ不明だが、利用する可能性は極めて高い……
「……セイバー!行こう!」
「マスター。体は大丈夫なのか?禍門からの呪いはまだ解けていないだろう」
「平気。じゃないけど……でも、力の無い人だって戦ってるんだ」
「こんな所でへこたれてられない!行こう!」
「わかった。……追うぞ!」
船を出す。小型の帆船は、機動力に優れたもの
これならばシュヴァルツに追い付ける……アーディーとセイバーは船に乗り、空へとかけ上がっていった
542 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/06/29(月) 22:16:13.76 ID:7AJTmrJh0
【本日はここまで。ありがとうございました……】
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 22:20:39.20 ID:yOSGifKsO
乙
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 22:29:56.55 ID:Jt7yfexp0
乙です
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/01(水) 23:25:11.56 ID:GKxwSb6Ao
1の書き込みがないけど大丈夫かな
546 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/02(木) 22:48:14.08 ID:LFf76D3G0
【本日はお休み……体調を崩してました。報告が遅れてすみません】
【現在どう進行すべきか考え中。着地点は決めてますが、どう到達させるか悩みどころ】
【最低でも土曜日には再開させるので、ご安心を……】
547 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 21:56:05.59 ID:aemXh4B10
【重要なシーンに遅筆が合わさりとんでもない遅さに……】
【描写だけですが、再開します】
548 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 21:59:30.73 ID:aemXh4B10
「……さて、四陣営とも準備はいいなぁ?」
「そんじゃまあ、今宵は楽しい楽しい死徒退治と行こうぜえ。お前さん達」
夜が更ける。時計の短針は既に十二を過ぎ、一に差し掛かる頃
禍門の当主、招福はけらけら笑う。無邪気に、今からハイキングにでも行くかの様に
「待て、何故貴様が仕切っている?」
「いいじゃあねえかドミトリイ。年上は敬うもんだろぉ?」
「坊やはオトナの言う事をしっかりと聞くべきだぜ。ひっひひひひひ!」
「…………………………」
「抑えてください。気持ちはわかりますが……」
「……本当にすまないね。何から何まで」
「別にいいのよ。その分働いて貰っているし」
「“吸血鬼なら労災適用されないわね”とか何とか言って無茶苦茶仕事させてたもんねー……」
「先……輩」
「ん?アキラ、大丈夫か?」
「はい。……けど、私より、も」
「俺は平気。アサシンのせいで哀しむ人が大勢いるなら、何とかしないと」
「アサシンにやられたメリッサの分まで、俺が思いっきりぶん殴ってやるさ」
「メリッサさん。そんな人、なんデス?」
「……まあ、やりそうではあるな」
「えぇ……」
束の間の談笑に、それぞれ花を咲かせる
この場にいる今だけの味方だが、思惑は皆同じ
アサシン陣営を倒す。一時凌ぎの同盟だからこそせめての団欒を……
「……オイ!マスター、敵襲だぜ!」
「アーチャー。それは」
「よくわかんねえ!光の塊みてーなのだ!」
549 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:00:44.21 ID:aemXh4B10
「……っ、眩しっ!」
「これは……エーデルワイスの……!」
ルシフェルが言葉をこぼす。連られた全員も空を見上げる
まるで昼と夜とが逆転したかの様な目映さに、全員の思考が停止する
降り立つ姿は神々しく。溢れ、流れ出る魔力は清廉さすら感じさせる
宵の闇の中ですら輝くその者の名は……
「おう。どうしたシュヴァルツ。今晩は夜遅くに俺の顔でも見に来たか?」
「シュヴァルツ……ってあの子供が!?」
「まさか、ここまでとは……!アキラ!下がっていろ!」
「け、けど。お父さんはサーヴァントが」
「だとしてもだ!管理者として、魔術師として奴を野放図にしておけるものか!」
光の主、シュヴァルツ。煌々と輝き下に集う者達を睥睨する
そこにいるだけで胸が苦しくなる圧迫感。空を見上げるだけで頭が揺さぶられる
瞬間、膨大な魔力が地上を覆う。響き渡る爆音と衝撃
禍門及びガイスロギヴァテス、そして二陣営のマスターが吹き飛んだ
550 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:02:06.16 ID:aemXh4B10
「ぐぁ……っ!」
「何という……無事か!マスター!」
「な、なんとか……」
「これは単なる魔術ではない……!奴め、魔法の域に片足を突っ込んでいると言うのか!」
「……いいえ。違います、ドミトリイ様」
「あれは“天使”。降霊術の大家、“シュヴァルツ家”の秘技にして禁忌」
「同門の魔術師を殺し尽くし得た、非道極まりない外道に堕ちた怪物……!」
呟き、天に聳える光を睨むルシフェル
その言葉からは憎悪の色が漏れ、聞いているドミトリイ当人すら震える程に冷たい
あれこそが、エーデルワイスの……ひいては、今回の聖杯戦争での最も危険な存在である……
「……天使」
◆天使化術式:高貴なる白
エーデルヴァイス。魂と魔力だけで構成されたエネルギー生命体へと化身する大魔術。 簡単に言うと天使化。世界の裏側や異界での活動を可能とし、人間世界とは異なる法則の中に生きている。
莫大な魔力は白く輝き、保有する神秘が下等な生物からの干渉を阻害する。
551 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:03:32.06 ID:aemXh4B10
「……成る程。あれが、相当なバケモノである事はわかった」
「しかし、逆に君は何者なのだ?何故、エーデルワイスの魔術を、君が」
「それは……」
「うぅうあぁああああああ!!!」
「げ、バーサーカー!……ジジイの方!」
マリアの質問に答えたのは、ルシフェルではなく闖入者……バーサーカー
その眼は爛々とした光を湛えている様にも、澱んだ闇を抱えている風にも映る歪なモノ
恐らくは狂化による影響だろうが、それにしては様子がおかしい
まるで強引に動かされている様に、その動きは激しいがどこか硬い。さながら壊れかけの機械を無理やり動かしている様な……
「恐らくは、魔力の暴走だろう。強制的に流し込まれた影響で狂化のランクが上昇したんだ」
「待ってくれ。あのバーサーカーのマスターはシュヴァルツじゃないんだ。ヴィオレっていう動物で……」
「そうなの?ボクにはバーサーカーがあのピカピカに従っている様に見えるけど」
キャスターの言う通り、バーサーカーは暴れてはいるものの無差別に攻撃はしていない
命令を待っているのか空を見上げる素振りを見せたり、時折停止したり……
「じゃあ、まさかヴィオレはあいつに……」
「いや。流石にエーデルワイス当主とは言え、英霊相手では分が悪いはず」
「少なくとも殺してはいないだろう。とはいえ主導権は奴が握っている様だが……」
「で、どうすんだよ!コイツぶっ倒してアサシンをシメに行けばいいのか!?」
552 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:04:35.65 ID:aemXh4B10
「……それは」
アーチャーの発言に、場は固まる
どうも、シュヴァルツは此方側を通すつもりは無いらしい。バーサーカーを使って足止めする算段なのだろう
何故そんな事をするのかは不明だが……
「い、嫌がらせ。とか……アサシンと、組んでいるとか」
「何にせよ、連中が何かを企んでいる事には間違い無さそうだ」
「ここで全員総出でフルボッコにして、明日の夜にアサシンを倒しにいけばいいじゃない」
「難しいな。拠点の位置はみとりが魔力反応から割り出せるとしても、宝具の影響が町にまで広がると手遅れだ」
「是が非でもこいつを押し倒さないといけない訳だね……あ、別に変な意味は無いよ?」
「戦力を割くとアサシン討伐の成功に関わってくる。どうする……?」
今、シュヴァルツとの戦闘は避けたい。しかし倒さねば、通る事すらままならない
場面は完全に掌握されている。時間の経過だけでも此方は不利になっていく……
「……私に、任せてほしい」
「えっ?バーサーカー、どうするつもりだ?」
「私があのバーサーカーと戦う。その間にここを離れ、アサシンを倒して欲しい」
553 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:07:18.20 ID:aemXh4B10
「……はぁ?頭どうかしてんじゃないの?」
「確かに、バーサーカーのステータスならキミでもなんとかなりそうだけと……」
「あの天使はどうすんだよ!まさか、二人ともテメーが倒すとか言わねえよなぁ!?」
三騎の英霊は、口々に疑問を呈する。確かに、バーサーカー単独ならばクリスティーナ一人で相手取れる
しかし、シュヴァルツ……天使もとなると話は別だ。彼女一人で二人を相手にする事も、ましてマスターを守る事も不可能だろう
「だが、それ以外に方法があると言うのか!」
「ここで二の足を踏み続ける事こそが、最も愚かな行為であろうが!」
「でもマスター君の方は?彼、何の備えも無い一般人だよね」
「……令呪を使うよ。それなら俺も少しだけ支援が出来るから」
「け、けど、先輩、もう二画しか無い……デス」
「その二画をここで使い切るのか?我々の為と言えば聞こえはいいが……」
「聖杯戦争で、君の持つアドバンテージをここで捨てられるのか?どうなんだ?」
「それは……」
確かに、令呪は何も出来ない貴方にとっては唯一と言える武器である
それを捨てるという事は、即ちクリスティーナを御す事はおろか聖杯戦争を諦めると宣言するに等しい行為
「……なら、誰か一人残ればいいんじゃない?」
「こっちで二人、あっちに二人。丁度割り切れて気持ちいいじゃない」
「あぁ?だったらランサー、テメエが残れや」
呆れるように、アーチャーはランサーの意見を笑って切り捨てる
だが、当のランサーは怒る様子もなく。寧ろ楽しそうに笑いながら胸を張って
「モッチロン!そのつもりよ!」
「ランサー、俺を無視して勝手な事を……」
「何よ。駄目なの?」
「そうだ。……とは言っていない。……構わないな?ルシフェル」
「はッ!」
554 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:13:00.26 ID:aemXh4B10
「……ガイスロギヴァテス」
「何だ、禍門。時間が惜しいんだろう?」
「俺は貴様らを信用していない。しかし……」
「今だけは、封印しよう。……その子を頼む」
「先、輩。その……私、少しだけ遠くに行っちゃうけど、でも……」
「……ゆびきり、デス。絶対に、生きてくれるって、約束、してください」
「わかった。……そっちこそ。絶対に戻ってきてくれよ」
憂午はドミトリイに頭を下げ、アキラは貴方と小指を絡ませる
禍門の呪術は言葉による。言葉で縛り、蝕む毒こそが禍門の魔術
敢えて言葉以外での行動を取ったその意味は、彼等にとっての誠実の現れ
言葉を手短に。キャスター達と共にアーチャーの背に乗り飛んでいった
「さて、ブチのめすわよ。準備いい?」
「……何故だ。何故私の」
「加勢じゃないわよ。……取り逃がしってのは、気分が悪いからねッ!」
「あんた達……信じるからな」
「勝手にしろ、俺はお前の様な子供は嫌いだ」
「このルシフェル……ガイスロギヴァテスの名において!エーデルワイスを殲滅する!」
見据えるはシュヴァルツ、老バーサーカー
対峙するはガイスロギヴァテスと、ランサー。そして……クリスティーナと貴方
此処に、臨時のタッグ……双方の思惑が交錯する因縁の勝負の幕が上がった
555 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/04(土) 22:13:35.89 ID:aemXh4B10
【本日ここまで】
【次回アサシン側の描写と戦闘前を少し】
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/04(土) 22:29:32.93 ID:CWYN3KvdO
乙
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/04(土) 23:51:02.61 ID:GdVLXtdQo
乙
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/05(日) 11:19:24.31 ID:EM14UGSyo
乙
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/05(日) 19:57:21.44 ID:++mXAaJc0
乙
560 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/05(日) 22:56:50.92 ID:9XR0iDdF0
【本日お休み】
【戦闘パート前後はいつも遅くなってすまない……】
561 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:27:14.72 ID:AR2wu5cc0
【取り急ぎ、書けた分だけ……】
【本日も安価は無いです】
562 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:28:59.32 ID:AR2wu5cc0
「……俺は、人を幾つも殺してきた」
「そうね。知っているわ」
坂松市の廃工場の奥。心臓喰らいはアサシンにゆっくりと語りかけている
「生きる為じゃない。復讐の為に、何人も……」
「仕方が無い事なんでしょう?何故、そんなに悲しそうな顔をするのかしら」
アサシンは適度に相づちを打ちながら、彼へと質問を投げ掛ける
途端に、意外そうに顔を歪ませる。彼女の言葉はどうやら無意識だった様だ
「……奴等の魔術回路、あれさえあれば、復讐が叶うかもしれない」
「それを奪う方法を俺は知らない。だから……」
「なら、罪悪感が沸くのはどうして?マスターは怪物じゃない」
「違う!俺は怪物なんかじゃ……!」
言いかけて、その口を閉ざす。遥か上空から、何かが落ちてくる
認識した瞬間地が爆ぜる。土煙の舞う中、そこにいたのは青銅の巨人
「そら、着いたぜ……怪物退治のデリバリー。とでも言っといてやろうか?」
563 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:30:21.22 ID:AR2wu5cc0
「おま、え達……!」
「ついこの間ぶりだな、心臓喰らい」
「今日が晴れて貴様の命日だ。全霊を以て抹殺してやるからそのつもりでいろ」
「全霊って……ボク、ここで死ぬの確定?」
「まあそうだな。これ以上必要ないし」「そんなご無体なぁあああ!!」
「お父さん。私……」
「よく見ていろ、そして覚悟しろ。ここが我等の正念場の一つだと!」
「どんな事情かは知らねえけどよお!人様のシマ荒らしたツケはガッチリ支払えやオラァ!」
アーチャーとキャスター。二つの英霊が、自らを殺さんと眼前に聳え立っていた
「何故だ……!何故、俺の邪魔をする……!」
「俺は……ただ、力が欲しいだけだ。奴等を殺すに足る程の力が……!」
「確かに殺しはした。だが俺は決して罪の無い人間を殺してはいない……!」
「……魔術師に人権は存在しないのか?」
「ボクに聴かれても……けど、そいつの言ってる事が嘘だって言うのはわかるよ」
「そうじゃなかったとしても……いずれ、見境が無くなる。そいつはそういう目をしてる」
毅然とそう告げられた。納得等出来る訳が無い
大体、何故そんな事をハッキリと断言出来る。今しがた会ったばかりの、英霊ごときに……
「だって、そいつ……笑ってるもん」
「ボク達をどう残忍に殺してやろうか。そんな眼をしたヤツは幾つも見てきてるんだ!」
564 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:32:08.93 ID:AR2wu5cc0
「……笑っている?俺が?」
──“マスターは、怪物じゃない”
「違う!違う、違、違が違違違血が血が血が血がぁあああァア!!」
「“アサシィイイン!殺せ!殺せ!奴等の心臓を俺に寄越せぇえああああ!!!”」
「……もっと早くに受け入れれば良かったのに。仕方のない子ね」
「けど、私は貴方の先輩だから。許してあげるわ。あまりに可哀想だもの」
「令呪を使ったか……!連中も、ここで引く気は無いらしいな!」
「それは有り難い。……キャスター、此方も令呪を切る。いいな?」
「拒否権無いんでしょ?好きにしちゃって!」
「よし。“汝がマスター、マリアが命ず──”」
「“あのアサシンをぶっ飛ばせ!”」
双方に魔力が迸る。赤色の閃光、互いに令呪を行使した証
迫り来るは死の化身。黒色の鎌を振り上げ、命を刈り取らんと疾風となって襲い来る
対するはキャスター。夜の星々に照らされて、ここに第二の戦闘が勃発するのだった
565 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:33:42.34 ID:AR2wu5cc0
「……おい!聞こえているんだろ!」
「ヴィオレは何処だ!お前が拐ったんだろ!」
空へと叫び問い掛ける。本来のマスターは何処にいるのかと
しかし、問いへの答えは無く。代わりのつもりなのだろうか。光の塊が降り注ぐ
その中の一つが、貴方に直撃する……寸前。腕に巻き付いたワイヤーが後ろへと引っ張った
「うおっ……!……っとと!」
「どうやら口すら聞きたくないと見える。……俺達も舐められたものだ」
「此方のマスターは我々が保護する!其方は気にせず戦ってくれ!」
「……どうして、ですか」
「どうして貴方が!よりにもよって、狂戦士のクラスで喚ばれているのですか!」
「私は、貴方程に狂気から遠い人間を知り得ない!私に知恵を説いてくれたのは貴方でしょう!」
対峙する二人のバーサーカー。クリスティーナと錯乱する老人
クリスティーナにしては信じられないくらい、その声は震えて強ばっている
「う、うぅ?フラン?フラン、違う?」
「……何よ。もしかして、この爺知り合い?」
「想定していなかった訳ではない。私というイレギュラーが召喚されるには……」
「何かしらの、強い縁がこの世界に必要だろうとは考えていた」
「だが!───っ!」
「フラン、近い?フラン、近い!フラン!フランフランフラン!!!」
「フラーーーーーーーーン!!!!!」
566 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:34:47.92 ID:AR2wu5cc0
絶叫が響く。それは、遠くにいたマスター達の耳にすら届くほどに
「……なんだ?今の声は」
「戦っている様には見えません。ですが、何か嫌な予感が……」
「うおっ!?な、何だ!?」
突然、貴方の身体がバーサーカー達の元へと引きずられる
鉄に反応した磁石の様に強力な引力。当然、為す術の無い貴方に抵抗は敵わず……
「貴様!何をふざけている!?」
「いや身体が……じゃない、これは、あの人形が引っ張ってるのか!」
「訳のわからない事を……!く、これは俺も巻き込まれる……!」
腕に巻かれたワイヤーが軋む。尋常でない力が二人へと襲う
ドミトリイまで貴方と共に引っ張られる。このままでは二人とも……
「……ルシフェル!この場は任せる!」
「はッ!」
「ちょっ、大丈夫なのか!?」
「ルシフェルまで巻き込めるか!恐らく、奴の宝具は……!」
ドミトリイの言葉が途切れる。話せなくなったのでは無く、世界から切り離されて
「フラーーーーーーーーン!!!!」
567 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:36:13.59 ID:AR2wu5cc0
……ガチガチと、歯車が噛み合う音がする
どうやら引き寄せる力は止んだらしい。冷たいリノリウムの床で目を覚ました
「う、ここは……?」
見回す先には歯車の列。それだけではなく数式やグラフ……科学的なものばかりが
「何だ。また別の世界か……?」
「──“固有結界”。魔術の極致の一つだ」
「魔術師でも辿り着く者は極少数だが……英霊の中には、宝具として持つのもいるという」
「宝具として……?」
言葉に反応するかの様に、世界が切り替わる
そこに立っているのは、三騎の英霊。ランサーと二人のバーサーカー
恐らくはあの老人の宝具なのだろう。この空間の真ん中で、高らかに天を見上げている
「……あれ、あの人形がない」
「人形だと?それが何だと言うんだ」
「いや、あのバーサーカーの持ち物でさ。“フラン”って名前の人形なんだけど」
「フラン?フラン、フラン……フランシ……フランシーヌ……」
「……不味い。急ぐぞ!」「え、何でだよ!」
「この世界は極めて危険だ!ランサーと貴様のバーサーカー、二人纏めて消滅させられる可能性が高い!」
「あの人形が“フランシーヌ人形”だとすれば、奴の真名は恐らく……!」
568 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:37:16.29 ID:AR2wu5cc0
「が、アァッ、アァアアアアアア!!!」
「何よ、これ……っ!身体が、盗られる……アタシがアタシで無くなってく……!」
ブチブチと不快な音を立て、ランサーの身体は千切れていく
ランサーの身体は鉛の粘土。それが削り取られていけば、人形を保つ事すらままならない
まるで、ハサミで切り取っていくかの様に奪われた肉体は一ヶ所に集中する
別の生命を構築するかの様に蠢き、形を作っていく。その中核にあるのは、貴方が預かっていた人形だ
「……フラン。フランシーヌ。貴方の愛娘の名前だと、聞いた事がありますわ」
「早逝した子供と重ねる様に、精巧な人形を常に持っていたと。貴方が亡き後に知りました」
「……その人形は、私が呼び寄せた際の船で棄てられたんですってね」
「フラン!産まれる!フラン!帰ってくる!」
「フラン殺された!フラン棄てられた!フラン女王のせいでいなくなった!」
「フラン!フラン!フラン!フラン!」
届いていない。クリスティーナの声すら、今の老人には響いてはいない
呻くランサーの横で、女王は剣を執る。それに反応するかの様に鉛の人形……フランシーヌは女の形へ
「……お父、様。フラン、ここに」
「 フ ラ ン ! ! ! 」
「フラン、敵を殺します。お父様、ずっと一緒にいる為に」
「……いいだろう。ここで、現世の師匠の醜態を終わらせてやろう」
「来るがいい、フランシーヌ!そして、敬愛する我が師匠……」
「─────ルネ・デカルト!」
569 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/06(月) 22:38:17.55 ID:AR2wu5cc0
【本日はここまで。次回は戦闘を少し】
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/06(月) 22:55:30.39 ID:16bXhFSaO
乙
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/06(月) 23:13:03.38 ID:ubF9eRsi0
乙
572 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/07(火) 22:15:09.56 ID:Giv+x6q40
【本日はお休み……】
573 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/08(水) 23:22:43.22 ID:37pHUxVd0
【遅くなってしまった。本日もお休み……】
574 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/09(木) 22:59:00.20 ID:DBGUJcMM0
【本日も……お休み……】
【他のスレを見ると自分のペースでスレを三周くらい出来そうだなーと。次回はもうちょい軽めにやってみます】
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 02:08:03.36 ID:jsLfHEy60
3月初めに準備が整ってから4か月以上も書いているイッチはすごいよ
576 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:44:49.04 ID:PM6Zq8DH0
【そうは言っても、休んでいたり別の事してる方が多いので】
【実は胸を張れる事では無かったり。元々が遅筆なのが悪いのじゃ……】
【取り急ぎ書けた所だけ更新します】
577 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:49:24.68 ID:PM6Zq8DH0
◆『渦動する廻転調和(マーシャル・ギア・マイソロジー)』
ランク:A- 種別:固有結界 レンジ:1?99 最大捕捉:1000人
心象風景の具現化。バーサーカーの理論の礎たる機械論的世界観を展開する固有結界。
本来はバーサーカーの思考観察能力を大幅に上昇させ、神秘の解体・再定義を行う空間なのだが
狂化によって心象風景が影響を受け、その性質を異にしている。
この世界において、神秘とは理由抜きにただ貶められて否定されるだけのものであり
全ての理論は、自動人形の肯定材料としてのみ存在を許される。
世界は一定の物理法則によって動き、人もまた物理現象の連続によって形作られる。
ならば彼女は、本物足り得る。
「ぐ、クソぉ……身体、動かな……!」
「ランサー!」
戦線から離れ、倒れ伏すランサーの元に駆け寄る二人
ランサーはまるで強引に身体を引きちぎられた様に欠損し、まともに戦える状況ではないのは明白だ
「……大丈夫なのか、ランサー」
「自分よりも、アタシの心配するの……」
「そりゃ、その身体を見ればそうするだろ。誰だって」
「これでは、令呪を使ったとしても戦線復帰は不可能だ。俺もこの場では役に立たん」
「どうやらこの空間の本質は神秘の否定……俺達の力は削り取られ、奴に吸収されるらしい」
「だとすると、最も適しているのはお前だ。何の力もないお前ならば影響も何も無いだろう」
「……行け。ここはお前のバーサーカーに勝って貰わないと困るからな」
「わかった。そっちも気をつけて!」
「当然だ」
「サイアク。本当はここらで、アタシの強さを見せつけたかったんだけどなぁ」
「ていうか、アンタも結構ヤバイんでしょ。魔術師なんて神秘を身体に埋め込んでる様なモンじゃない」
「……黙っていろ」
578 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:52:41.48 ID:PM6Zq8DH0
……我思う。故に、我あり。
思索の迷宮に囚われ、惑った時、異国より来訪した哲学者はそう語った
その言葉はある種の革命であった。漫然とした光の様で、しかして核心を突く様に照らし出す
思考の限界を超えたブレイクスルー。敬愛する師との日々があったからこそ今の私は存在する
「なのに……!その貴方が狂気に堕ちてどうすると言うのですか!」
「……?フラン、誰?フラン、違う。フラン、興味ない。フラン、殺す!」
クリスティーナの決死の言葉すら、狂戦士には届かない
それでも手に持つ剣は決して緩めず。目の前で殺しにかかる師の愛娘と切り結ぶ
「お父様……お父様、私はお父様を肯定します。何も間違ってはいないのです」
「ええ。そう!お父様はただ私に会いたかっただけ!それを貴女が否定出来るのかしら!?」
先程の拙い口調から、流暢に語り始める
その語り口はランサーのものに近付いている。取り込んだ肉体に影響されているのだろう
「クリスティーナ。お父様は貴女の頼みで故郷からスウェーデンまで渡航した」
「そしてその後間もなく亡くなった……その理由を知っているかしら?」
フランシーヌからの問いに、クリスティーナは顔をしかめる
デカルトと彼女の仲だ。当然知っていてもおかしくはない。が……
「……それは」
「“病弱なお父様を無理矢理講義に立たせ、その過労の末に身体を壊したから”」
「貴女が殺したも同然じゃない!アハハハハハハハハ!」
579 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:55:08.01 ID:PM6Zq8DH0
「…………ッ」
「過去の貴女があるのはお父様のお陰。なら、お父様の為に貴女が死ぬのは当然でしょう?」
フランシーヌの言葉は、容赦の欠片なくクリスティーナを切り刻む
例え、敵対者が誰であれ彼女の心がブレる事は無いはずだ。けれども……
「安心しなさい……貴女の代わりに聖杯を取ってあげる。お父様こそが聖杯に相応しい」
「その為に……ここで死ね!バロックの女王!」
「くっ……!」
ほんの一瞬、隙が産まれる。それは言葉によるものか、この空間によるものかはわからない
だがクリスティーナの剣が鈍ったのは事実で。その瞬間を嘲笑うかの様に、フランシーヌの剣が首へと伸びる──
「“令呪を以て命ず!避けろバーサーカー!”」
その刹那、赤い魔力の閃光が乱入する
クリスティーナの姿は光の中に消え、剣は目標を失い宙を切る
一方、剣を逃れたクリスティーナは貴方の元へと馳せ参じる
多少の傷を負ってはいるものの、大きな問題は無い様だ
「ごめん、独断で令呪を……」
「気にするな。それが最善手であるなら、私は拒否しない」
580 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:56:55.36 ID:PM6Zq8DH0
返事もそこそこに、二人はフランシーヌの方を確認する
向こうも気づいたのだろう。その歩みは遅いながらも確実にこっちへと近付いている
「なあ、少し戦闘を見てて思ったんだけど」
「相手の剣筋とクリスティーナの剣筋って、かなり似てる気がする……」
「当然と言えば当然だな。私の剣は師のものを学んで組み上げたもの」
「原点が同じなのだから、その娘の模倣ならば似てておかしくは無い」
懐かしそうに、背後の師の姿……デカルトを確認する
その目に映るのは彼の過去の姿か。彼女の願いに答え、教育を施した偉大なる哲学者
それが今や狂人に堕ちた。その責任が自らにあると言うのなら──
「宝具を開帳する。そして見せつけてやろう、貴方のお陰で歩き出せた、私の生きざまを!」
「ああ!やってやれ、クリスティーナ!」
貴方の声援を受けて立つ。誇らしげに微笑み、自らの歩みを肯定するかの様に
「……師よ。貴方の教えに照らされ、歩んだ我が生きざまをご覧あれ」
「心の歩みを知れ!師に開かれた道の果てを、私が此処に示してみせる!」
「その為に──っ、我が父からの威光を捨て!師の妄執を解き放つ!私が私である為に!」
「これが私の生きた道!私の生きざま、見せてやろう!」
「“我思う、故に……私は、ありのままに
(バロッケンズ・ドロットニング)”──!」
「……フ、ラン……?いや、私は……」
「私は、何故……何故、な、な、な……」
「………………………………フラァアアアン!!!」
両者の剣が激突する。空に浮かぶ歯車はまだ、回り始めたばかりなのだから
581 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/11(土) 22:57:56.49 ID:PM6Zq8DH0
【本日ここまで】
【次回はこっちを決着させるか、アサシン側やルシフェル側を描写するか】
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 23:10:38.76 ID:m+TzlZomO
乙
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 13:11:55.71 ID:3VuMzMyU0
乙
1月より早朝5時からデカルトの講義、講義を始めた翌月2月デカルトは風邪をこじらせて肺炎を併発して死去
招いて1か月で死んだって話は……“殺したも同然”って意見を否定できない
584 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/12(日) 22:33:23.17 ID:S8WB4L+q0
【本日はお休み】
【お知らせだけでレス消費するのは流石にアウトなので】
【返信はまばらになるかもしれません】
585 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/14(火) 22:59:54.37 ID:4Y393OoP0
【本日もお休み】
【ですが、避難所にも書きましたが金曜日には何かしら更新したいと思います】
586 :
◆6QF2c0WenUEY
[sage]:2020/07/16(木) 23:47:46.62 ID:hDl2vM4N0
【本日もお休み……】
【遅くなっても、明日には絶体に書き上げた分はやります】
587 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/17(金) 22:50:53.24 ID:0htsvtl90
【ちょっとだけ。再開……】
588 :
◆6QF2c0WenUEY
[saga]:2020/07/17(金) 22:57:37.33 ID:0htsvtl90
【ちょっとだけ。再開……】
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