【安価・短め】元ビッチと元キモオタの子供が恋人を拾った

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137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 10:39:09.67 ID:2TGUbyP4O
>>136
麗華が、です
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 15:12:23.04 ID:T04g/AvOO
ひかりって誰だ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 15:14:20.79 ID:9iOqiGuNO
かぐやだった申し訳ない
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 15:21:44.87 ID:UUVClKEoO
id変わってて草
141 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/16(土) 12:24:20.14 ID:UL6qZNKg0


えみり「海だぁああぁあああっ!」

ありす「やっほー!」

聖堂院さんの家に荷物を置いた僕らは、すぐ海に走って行った。
僕も服を脱ぎボクサーパンツのような水着一丁になった。

杏「海っ……敏嗣の水着っ、ハァ、ハァ♡」タラー……

僕「鼻血を垂らすなっ」

かぐや「そうよ。少し引くわ」タラー……

僕「かぐやもっ。……ほら、聖堂院さんが戸惑ってる」

既に裸を見ている筈なのに……
聖堂院さんの方を見ると、鼻血を一筋垂らしている2人には目もくれず僕の身体をガン見していた。

麗華「はわぁ…………///」タラー……

僕「聖堂院さんもっ!?」



バシャバシャ

ありす「えーいっ♡」ボヨンボヨン

えみり「そっち行ったよー♡」タップタップ

杏「ふひひっ……パスっ……!」バルンバルン

かぐや「トスっ!」バユンバユン

僕「よいしょぉっ」バシッ

麗華「あ、ぅわっ、きゃっ!」ガッ、バチャァンッ!

みんなで水中ビーチバレーをしていた時、聖堂院さんが転んでしまった。

杏「大丈夫……?」

ありす「顔から行った……」

麗華「ぅ、ぅう、しょっぱいですわ………」ザパァッ

かぐや「一回ビーチボールしまっておくわね」

僕「大丈夫ですか?」

麗華「……ありがたく存じますわ……」ザパ……

聖堂院さんはしっかり僕が差し出した手を持って髪に昆布を絡めながら立ち上がった。
それからも僕たちは海の中で遊び続けたが……

麗華「………」チラ……

ありす「波きたー♡」バルンバルン

麗華「………」ぺターン

麗華「………」チラ……

えみり「ぅわああぁああがぼごぼがぼ」タプリタプ

麗華「………」ぺターン

麗華「………………」(´・ω・`)

何故か聖堂院さんが自分の胸とみんなの胸を見比べて(´・ω・`)な顔をしている。
まあ、その……聖堂院さんは胸が全く無いという訳では無いが、みんなに比べたら体型も大人しいし、胸も小さい。
その(´・ω・`)な顔に気付いたありすが後ろから聖堂院さんに抱きついた。

ありす「れーいかちゃんっ! どーしたのー?」

麗華「わきゃぅ!?」
142 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/16(土) 13:21:51.51 ID:UL6qZNKg0
ありす「私達のおっぱい見てたでしょー? むっつりかなー?」モミモミ

麗華「あ、ありす様っ……!? あ、あのっ、お胸はっ……! はぅっ………///」

杏「む、変態発見………」

かぐや「例え同性同士でもセクハラは通用するわよっ!」バシャバシャバシャ!

えみり「なーにやってんのー?」

麗華「はっ、あのっ……! ひやっ、ひわぁああぁっ♡」

あー……なんか大変な事になってしまった。
5人の女子がイチャイチャしていて乳揉みし合っている天国のような光景を見ていた僕は、水面下でチンコを勃ててしまった。
こんなん男として勃たない訳が無いだろう……

モミモミイチャイチャモミモミイチャイチャ

麗華「きゃわっ………!?」

僕「おっとぉ……!」

その時足がもつれた麗華さんが偶然僕の方に倒れて来たので、また顔面から海に突っ込む前に僕はギリギリで支えた。

麗華「あっ……あ、ありがたく存じま………」

僕「みんな気をつけてよ………」

ありす「ごめーん♡」

かぐや「ごめんなさいね……」

みんながバツが悪そうに謝る。
その時僕は聖堂院さんが静かな事に気づいた。

僕「あの、聖堂院さ……」

声をかけようとした時、僕は聖堂院さんが何故フリーズしているか分かった。
聖堂院さんの目は、水面から少しだけ出ている僕の海パン……正確に言えば、勃ったチンコが押し上げた水面から出ている海パンに釘付けになっていた。

麗華「……………」ポー……

僕「せっ、聖堂院さんっ……!?」

麗華「……………っ」ハッ

聖堂院さんはバッと起き上がり赤くなった頬を見せた。

麗華「もっ、申し訳ございませんっ……!」

僕「い、いえっ………」

やっぱり、聖堂院さんは僕のチンコを気にしている………互いに意識しあってしまい、ギクシャクしたまま僕らは海で遊び続けた。

143 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/16(土) 13:51:15.87 ID:UL6qZNKg0


それから、僕たちは2泊3日のお泊まり会を過ごした。
ありすとのセックスもしばらくはお預けして、ごく普通の楽しい3日を過ごした。
聖堂院さんとは少しギクシャクしてしまったけれど、互いに特に何も言わずに過ごしたのだった。

帰りのリムジンには聖堂院さんも乗り、一緒に帰った。

麗華「楽しかったですわね………♡」

みんなが遊び疲れて熟睡している中、起きているのは僕ら2人だけ。
少しこんがりした聖堂院さんは、よりこんがりした僕に微笑んでそう言う。

僕「そう、でしたね………」

麗華「あの、相上様………また今度………ご一緒に遊んでくださりますか………?」

僕「……はい」

僕は頷いた。

僕「次の約束はLI○Eでしましょうか」

麗華「そうしましょう………♡」

聖堂院さんはそうやって満面の笑みを見せてくれた。

144 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/16(土) 13:55:02.44 ID:UL6qZNKg0
〜ある日の朝、とある場所にて〜

……ミーンミーンミーンミーン………

ぼぉおおおおおしっ! つくつくぼおおおおしっ!

ずぃっっちょん! じぃいいぃいいいっっちょぉおおんっ! じじじじじじじ、じじじいいいぃぃぃぃん⤵……

相上と麗華の街デート。
待ち合わせ場所(下1)とデートプラン(下2)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 14:09:23.96 ID:6PA++f8xO
麗華の家
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 14:18:46.58 ID:zRFDTsUxO
映画→カラオケ→ディナー
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/16(土) 14:19:37.80 ID:a2zzGJRYO
虫の鳴き声で草生える
148 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/18(月) 09:52:03.65 ID:GP8ZIsQR0


ピーンポーン……

僕「おはようございます聖堂院さん」

麗華『あ、相上様………/// ……お待ちしておりました。しばらくお待ちくださいませ』

僕がチャイムを押すと聖堂院さんが応答し、少ししてから扉が開かれた。
門をガラガラと開き聖堂院さんが僕の前に立つ。
聖堂院さんは白いレースのワンピースを着てこの前とはまた別の白いつばひろの帽子を被り、その手にはブランドっぽい小さいバックを持っている。

麗華「で、では………参りましょう………///」

僕「はい」



今日は聖堂院さんとのデートだ。
デートと言っても、世間知らずの聖堂院さんに色々な場所を見せる、というような感じだ。
昨夜、デートすると言う事で杏とかぐやとありすに少し絞られたが、青天井の体力のお陰で寝不足はない。

麗華「あの………まず初めはどこに行くのでしょうか?」

今日のデートプランは全て僕が引き受けた。
僕は聖堂院さんの意見も聞きつつ、なるべく色々な場所を通り目にも楽しく坂の少ない楽なデートルートを作った。

僕「先ずは映画館です。最近話題になっている映画を見に行きましょう」

麗華「映画、ですか………楽しみです………♡」

聖堂院さんはふふ、と微笑んで僕が差し出した映画チケットをしばらく見つめてからブランドバッグに丁寧にしまった。
僕らは街の観光も兼ねながら映画館に向かった。



麗華「わぁ、これが映画館ですの………」

映画館はちょっとした異世界だ。
いわば、うす暗い独特の雰囲気で映画の世界へ誘うエントランス、といった所だろう。

僕「そう言えば……聖堂院さんは映画館には来た事が無いんですか?」

麗華「ええ……恥ずかしながら……」

話を聞いてみると、聖堂院さんはまず余り人が多いところには来た事が無いらしく、映画も親が選んだ映画を家のスクリーンでしか見た事が無いらしい。
僕はそう話ながらポップコーンを買うことにした。

僕「何味が良いですかね」

麗華「えっと………塩、チョコ、キャラメル………あ、このいちご味って言うのが可愛らしいですわね……♡ これが良いですわ……♡」

僕が惜しみなくXLを買うと聖堂院さんはうさぎみたいに喜んでお腹に抱えてぴょんぴょんしていた。
そしてコーラ二杯(XL)を追加注文してから、僕らは指定ホールに行った。


話題の映画の内容と感想(マッド○ックスのような物は却下)下1
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/18(月) 09:55:38.47 ID:XGaiWPy8O
過激なシーンがある恋愛映画
150 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/20(水) 09:55:28.89 ID:nJkyxxkh0


ビーッというブザーと共にホールが暗くなり、スクリーンに例の踊りの上手いカメラマンが映る。
隣を見ると聖堂院さんは映画館の音の大きさに一瞬驚いたようだが、すぐに視線一杯に広がるスクリーンに釘付けになった。
広告が流れ、ロゴが流れ、本編が始まった。

僕らが見に来たのは海外の恋愛映画だ。
レビューの評価がとても高く、内容も面白そうだった為聖堂院さんを誘ったのだ。

主人公は世界的企業のトップで、裏の世界とも繋がりが濃厚のカリスマイケメン。
しかし、ある橋の下で出会ったホームレスの少女がきっかけで、裏の世界の大いなる陰謀に巻き込まれてしまう。
財産、地位、名声、全てを投げ捨て、主人公はホームレスの少女との圧倒的逃避行に挑む………!

151 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/20(水) 11:18:09.34 ID:nJkyxxkh0


画面が暗くなると共にホールが明るくなり、観客がまばらに帰り始めた。
肘掛けに置いてある僕の左手の上には、じっとりと汗ばんだ聖堂院さんの手がしっかりと握っている。

僕「どうでした………?」

麗華「………とっても良かったですわ………!」

聖堂院さんは余韻で興奮気味に頬を赤く染めながら僕にそう言った。
僕も同感だ。

………そう。
映画はとても良かった。
ロマンス、アクション、ストーリー、どこをとっても最高だった。

でも……2人でこの映画を見に来たのはちょっと失敗だったかもしれない。
何故なら、その………ちょっと、過激なシーンが………ね………

映画の3/4ほどの所で、サイボーグダチョウに匿われてからムーディーな2人がそのまま………ね………
とっても気まずかった。

僕「じゃあ、次のプランに移りましょうか」

麗華「そういたしましょう」

僕らは恋人のように肩を並べたまま、映画館をでて次のデート場所、カラ○ケ舘に向かった。

152 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/20(水) 11:50:41.81 ID:nJkyxxkh0
〜カラ○ケ舘〜

カラ○ケ舘に着いた僕らは3時間コースとドリンクバーを取り、2人きりでボックスに入った。

麗華「わあ………ここがカラ○ケボックスですの………?」

僕「そうですよ。何か歌いたいものはありますか?」

麗華「はい、沢山ございますっ………♡」

僕は聖堂院さんにマイクを渡してから基本的な操作を一通り教え、一緒にカラオケを楽しむ事にした。

カラ○ケ舘での出来事。下1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/20(水) 12:05:54.58 ID:4vRteMIW0
デュエットのラブソングを歌い、お互い意識してしまう
154 : ◆DLsVqu3F.A [sage]:2020/05/20(水) 14:24:01.78 ID:nJkyxxkh0


店員『残り時間30分です』

僕「はい。あ、メロンソーダといちごオ○、2杯ずつください」

店員『分かりました』

僕は受話器を置いた。
今は聖堂院さんがアニソンを熱唱している番だ。

麗華「〜〜〜っ、〜〜〜〜〜〜っ♪」

上手では無いが、それは僕も一緒だ。
さて、次は……SEKAIN○○WARIの曲でも歌うか。



僕が歌い終わると、また聖堂院さんの曲になる。
僕も知っている有名なラブソングだ。
もうそろそろ時間も終わりだな……
そう思っていると、イントロ中に聖堂院さんが2本目のマイクを僕に差し出してきた。

麗華「…………一緒に………デュエットしていただけますの………?」

………そう言えば、このラブソング男女2人の歌手が歌っていたな………
断る訳にも行かず、僕は頷いてそのマイクを受け取り立ち上がった。

僕たちはラブソングを歌った。
特に聖堂院さんは一語一句を自分の言葉だというように、心を込めて歌っているようだった。
その歌詞の全てが僕に向けられているようだった。
………事実、本心なのだろう。
僕が『アイラヴュー』と言えば頬を染め、胸に手を置きながら『アイラヴュートゥー』と返す。
………意識してしまう。
密室の熱気が対流して更に熱くなる。

僕&麗華「「…………アイラヴ、ユー…………」」

………曲が終わった。
僕らの唇と唇がじわじわと近づいて………そして重なっ………

プルルルルルッ、プルルルルルッ

麗華「っ…………//////」

僕「あ………ご、ごめんなさい…………」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 22:04:48.21 ID:39hWqL2c0
待ってるぞ
156 : ◆DLsVqu3F.A [sage]:2020/05/24(日) 23:17:25.06 ID:nE8nKOdE0
生存報告。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 17:35:11.78 ID:rZBOBDwUO
待機
158 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/28(木) 21:58:46.57 ID:xiwV+I6F0


結局、あの密室で僕たちの間には何も無かった。
カラ○ケ舘からの帰り道、僕達はどちらからともなく手を繋ぎながら夕闇を帰っていた。
その後ろ姿は恋人同士に見えるだろうが、手の繋ぎ方は恋人未満のごく普通の繋ぎ方だ。
友達以上、恋人未満の関係というのはこういう事を言うのだろうか………?

麗華「あ、あの……本日は、誠に楽しかったですわ………♡」

聖堂院さんが頬を染めながら僕に言ってくる。

僕「それなら、良かったです」

麗華「…………」

ニギ、と聖堂院さんの手に力が入った。
5秒程沈黙があってから、聖堂院さんがいつもより大きい声で話しかけてきた。

麗華「あっ、あのっ………! 相上様っ………!」

僕「は、はい………?」

一瞬驚いた僕が聞き返すと、麗華さんは口元をもにょもにょとした後、哀しそうに目を伏せた。

麗華「わっ、わたくし……………い、いえ…………なんでもありませんわ…………」

僕「そうですか………」

僕は、聖堂院さんが何を言おうとしていたかなんとなく分かってしまった。
もう、僕がその言葉を直接聞くのも時間の問題だろう……
それから聖堂院さんとは一言も話さないまま家の前まで見送って帰宅してしまった。

159 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/28(木) 22:01:40.65 ID:xiwV+I6F0


夏休みが終わり、2学期が始まった。
しかし、もう僕と聖堂院さんは今までと同じようには過ごせないだろう。
どこかで互いを意識し合ってしまい、ギクシャクしている……



短くてごめんなさい。
どこでどのように麗華からどのように告白されますか? 下1
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 22:35:23.52 ID:z4P5KqKmO
杏やかぐやとイチャイチャしてるのを見かねて、体育館裏に呼び出し自分もハーレムに加えてほしいと言う。
涙目上目遣いで
161 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/29(金) 15:09:05.92 ID:+FNhNL6z0
麗華の敏嗣の呼び方を「敏嗣様」に統一します




夏休みが明けて少しが経ったとある日の昼休み、僕が夏休み前のように杏とかぐやとイチャイチャしている時、視線を感じた僕が教室の扉の方を見るとそこに聖堂院さんが居てこちらをじっと見ていた。
なんだろう、あの表情........少し不機嫌そうだ。
その後、何か不思議な予感を感じながら僕が生徒会で聖堂院さんの手伝いをしていると、聖堂院さんから放課後に体育館裏に来てほしいと呼び出された。
体育館の裏に呼び出されたのは人生で3回目、そして今までの2回でどちらも告白をされてしまい、引き受けてしまった。
僕は放課後、杏とありすとかぐやを校門前で見送ってから、その足で体育館裏に行った。
僕は去年よりも伸びてきた植物の枝を手で押し除け、太陽光の当たらない狭い通路に入った。

麗華「………………」

そこには聖堂院さんが立っていた。
真っすぐ百合のような美しい佇まいで、そのお嬢様は他の誰でも無い僕を待っていた。

僕「...............待ちましたか?」

僕がそう聞くと、聖堂院さんはフルフルと首を横に小さく振る。

僕「で、えっと.........話、というのは.........」

わかり切った事を聞く。
聖堂院さんは風でなびく黒髪を耳にかけてから口を開いた。

麗華「...............あの............こんな事を聞くのはあまりにも非常識だというのは分かっていますわ。でも、どうしても胸の内には納めておけなくて.........」

僕「...........はい..........」

聖堂院さんは目が潤ませ、深い息を2・3挟んでから言った。

麗華「あ、のっ............! わ、わたくしもっ.........! .......わたくしも、どうか敏嗣様のハーレムに入れてくださいませっ!」

ほら、やっぱり告白だっ........? ................!? ...............!!? ..................!?!?

僕「ハーレムっ!?」

麗華「だっ、だめなんですの........?! だっ、だってわたくし敏嗣様のことを思っておりますしっ、そ、そのっ、と、敏嗣様はありす様とハーレムを作ろうとしているんですわよねっ!? なっ、ならわたくしもどうか敏嗣様のハーレムに入れてくださいましっ! お願いですのっ、正妻の座は他の方々に譲りますからっ、そ、側室で構いませんからぁっ!」

僕「ハーレム?! ありす?! 正妻?! 側室?! 待って、待って待って待って、ストップ! 止まってください!」

このまま涙目で上目遣いでズンズン迫られてしまったら勢いでokしてしまいそうだ。
僕は一回聖堂院さんを落ち着かせ、聖堂院さんの言葉を整理する。

僕「う、うぅうぅぅぅん.......っと.........ありすから何を聞きました?」

多分だが、この聖堂院さんの混乱のしようはありすがまた震源だろう。

麗華「えっと、あの、えっと...........も、もし敏嗣様のことが好きなら、告白しちゃいな、という事とか、ありす様も実は敏嗣様のお嫁さんなんだとか........あ、あと、その、せっくす、の事、とか...........////」

また、このパターンか.......

僕「あの.....どうして僕なのか、という理由を聞いてもよろしいですか?」

麗華「そ、それはもちろん、あの時助けて頂きましたし、色々とお出かけにご一緒してくださる内に、さらに魅力的に感じて来たのですわ.........♡ そ、それで、ぜひわたくしも敏嗣様の彼女に、と...........♡」

僕「......知っているとは思いますが、僕には杏さんとかぐやさん、それにありすという恋人がいます。......それを踏まえて、僕の彼女になりたい、と.......?」

聖堂院さんが目を潤ませる。

麗華「だ、だめ、ですの...........? あ、あの、側室で良いですのでっ...........! わたくしはただ、敏嗣様の側に居たいだけですわ......」

僕「思ったんですけど.......側室ってなんですか?」

僕は少し低い声で言った。

麗華「えっ、あっ.........で、ですから、わたくしはただ..........」

僕「ただ側に居たいだけなら彼女じゃなくても良く無いですか」

麗華「えっ...........」

僕「聖堂院さん。僕は側室なんて取りません。絶対に」

その言葉に、聖堂院さんの目から涙が溢れた。
ホロホロと絶望したように、何個も何個も。

麗華「え、ぁう、ぁっ............あっ...........そ、そう、ですわよね........だって、敏嗣様には、もう........」

泣かせてしまった........
162 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/29(金) 15:36:14.23 ID:+FNhNL6z0
僕「違うんです聖堂院さん。キツいことを言ってしまいすいません」

僕は少し焦りながら言った。

麗華「ち、違う........? で、でも、側室は取らないって.......」

僕「はい。でも、それはありす以外はサブというわけじゃ無いというだけで、ちゃんと全員と結婚するつもりなんです。ちゃんとみんなをお嫁さんにして、幸せにしたいんです」

麗華「..............?」

頭の上に『???』を浮かべている聖堂院さんに僕の気持ちをちゃんと説明する。

僕「........僕は、聖堂院さんも幸せにしたい」

麗華「幸せに......」

僕「はい。側室なんて、悲しいこと言わないでください。僕は、本当に聖堂院さんも幸せにしたいんです。なので........もし付き合うのなら、結婚を前提に付き合います。正妻もその他もありませんから」

麗華「そういう、ことなのですわね........」

僕「はい。重いと思ったら、すいません...........僕と結婚してくれますか?」

聖堂院さんが恥ずかしそうに顔を伏せた。

麗華「わたくしが........間違っていましたわ..........こんな生半可な気持ちで告白なんてして、申し訳ございませんでしたわ。まさか、逆にプロポーズされてしまうなんて............」

顔をあげた聖堂院さんの頬には、温かい涙が伝っていた。

麗華「もちろんですわ........♡」

僕「.......ありがとうございます」

聖堂院さんは僕の胸の中に顔を埋めて、ぎゅっと優しく抱きしめてくれた。

僕「................ああ、それと、聖堂院さん、あの............」

麗華「ん.........なんですの........?」

一つ、訂正することがあって、僕は真正面からしっかり聖堂院さんに言った。

僕「結果的にそうなっただけで、僕別にハーレムを作ろうとして作ったわけじゃありませんからね」

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 15:45:38.34 ID:giOn7OFJO
ネクスト女の子
164 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/29(金) 15:47:54.74 ID:+FNhNL6z0
〜次の日、体育館裏〜

僕はまたみんなを体育館裏に呼び出し、土下座していた。

僕「申し訳ございません」

杏「..........ありすから話は聞いてた.........♡」

かぐや「まあ、そろそろかな、とは思っていたわ」

ありす「おめでとー♡」

3人が3人別々の反応をする。

麗華「あ、あの.......ふ、不束者ですが、何卒よろしくお願い致しますわ..........♡」

杏「まさに社長令嬢.......こちらからも宜しく」

かぐや「これでまたハーレム計画に第一歩だわ。よろしくね」

ありす「よろしくー」

軽い...........僕は顔を上げてみんなにお礼を言った。

僕「.........みんな.........ありがとう..........」

僕の隣の『麗華さん』が、こんなロクでも無い僕の姿を見て、上品に微笑んだのだった。

165 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/29(金) 15:52:41.10 ID:+FNhNL6z0
ちなみに、ある程度ありすからあるコトないコト吹き込まれている麗華ですが、少し長くなってしまいましたし、社長令嬢なのでこのままセックスしないまま次の女の子に行きますか?
それとも、ありすから吹き込まれたあるコトないコトを元に麗華が行動を起こしますか?
麗華とセックスするか次の女の子か。下1
セックスの場合、ありすから吹き込まれた性知識とそれを元に麗華が起こした行動。下2
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 16:04:58.27 ID:FtcBEg82O
テンポ良くいくため次の子で
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/29(金) 20:03:13.17 ID:vihmR4NBO
敏嗣はセックスの怪物であり1度男として受け入れると底無しの性欲に溺れさせられると言われる(実際は全員の相手を最後まで出来る絶倫具合と自身を含めたハーレム達の性行為への貪欲さを比喩してるだけ)
168 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 11:45:49.10 ID:0R4nyayu0
>>166>>167

〜真桜編〜

種族 人間
年齢 16(中3当時、13歳)
名前 桜井真桜(さくらいまお)
見た目 ショートカット。ボーイッシュ。ボクっ子。胸は普通。
出会い 朝、ジョギングしてたら会って、ジョギング仲間になった。
惚れ方 周りから、女っぽくないってからかわれてたけど、敏嗣だけはかわいい女の子扱いしてくれた。
備考 男っぽい口調だが、少女漫画のような恋をしたいと思ってる。陸上部所属でクラスは違うが同学年。



『俺』は中3になった。
去年から麗華さんとは正式に付き合うことになったが、
169 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 11:46:25.87 ID:0R4nyayu0
ミスです。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 11:51:33.97 ID:xdaInxkpO
>>167の内容は次の子でやるの?
171 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 12:17:02.90 ID:0R4nyayu0
>>167はありすが麗華に吹き込んだ物です。
172 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 12:18:35.19 ID:0R4nyayu0
ちょっと>>165で書き方ミスっていましたが、書いてくれたので採用します。
173 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 12:37:56.10 ID:0R4nyayu0
中3はミスです。中2の秋です。



種族 人間
年齢 16(中2当時、13歳)
名前 桜井真桜(さくらいまお)
見た目 ショートカット。ボーイッシュ。ボクっ子。胸は普通。
出会い 朝、ジョギングしてたら会って、ジョギング仲間になった。
惚れ方 周りから、女っぽくないってからかわれてたけど、敏嗣だけはかわいい女の子扱いしてくれた。
備考 男っぽい口調だが、少女漫画のような恋をしたいと思ってる。陸上部所属でクラスは違うが同学年。



あれから麗華さんとは正式に付き合うことになったが、大企業のご令嬢だからか結婚まで純潔は守らなければいけないらしくセックスはしていない。
ただし、麗華さんだけ仲間外れ、というわけにもいかないので、麗華さんがどうしても我慢できなくなった時は僕が手や口を使って麗華さんを満足させているんだ。
純潔はしっかりと守っているのだ。

ある朝。

僕「ふっ、ふっ、んっ、んっ..........」

日鳥さん「あ.....おはよ〜敏嗣君」

僕「ふぅ........おはようございます日鳥さん」

僕が家の前で準備運動をしていると、近所の日鳥さんが挨拶をしてきた。
日鳥さんとは中学になってから知り合ったご近所さんだ。
未亡人で、僕に色々とよくしてくれる人だ。
勘違いしないでくれよ、体の関係は無いぞ。

日鳥さん「偉いわね〜毎朝毎朝。いってらっしゃ〜い」

僕「はーい、行ってきます」

僕は手を腰に揃え、いつものルートを走って行った。

174 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 13:01:06.98 ID:0R4nyayu0


僕「あ、おはようございます桜井さん」

真桜「おう、おはよートシツグ!」

僕が50%ほどの力で走っていると、いつものように桜井さんと出会った。
クラスは違うが同じ学年で、毎朝ジョギングで走っているうちにジョギング仲間になったのだ。
僕らは2人で並走しながら、なんでも無い話をした。



真桜「ふぃ〜、疲れた.......飲むか?」

僕「あ、いえ。僕は僕の水筒を持っているので」

真桜「そうか!」

僕らはベンチで冷たいお茶に喉を鳴らしていた。
汗をかいたためか、桜井さんの服が肌に張り付きエロくなってしまっている。
しかし、本人は気付いていないため、僕も気にしないように普段どうり接する。

真桜「よし。ンじゃ、帰るか!」

僕「ですね」

僕は桜井さんのその言葉にベンチを立ったのだが、桜井さんはなぜか立たずに座っていた。

僕「ん、どうしました?」

真桜「いや、なンというかよ........この前も言ったンだけどよ、その話し方どうにかならないンか?」

僕「あー.........敬語ですか?」

桜井さんが首を縦に振った。

真桜「タメ口でいいじゃンかよ」

僕「なんかタメ口だとあれなので......このままじゃダメですか?」

桜井さんは少し嫌そうな顔をしたが、ちょっと考えてからこくんと頷いて立ち上がった。

真桜「ま、いいや! じゃ帰りは全速力で走るぞ!」

僕「え、ちょ、待ってくださいよぉっ!」

175 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 13:24:41.85 ID:0R4nyayu0
〜翌朝、公園〜

翌朝、僕と桜井さんはまたいつも通り公園で一休みしていた。

真桜「そういやさ、トシツグってなんで陸上部でも無いのにそんなに筋肉ついてるンだ?」

僕「え、筋肉、ですか? ま、まあ、家でちょっと運動を.........あはは..........」

セックスで鍛えられたなんて言えねぇ。
昨日も二週間ぶりに麗華さんと愛し合ったし。

真桜「へーそうなのか。ちょっと触らしてくれよ!」

僕「あっ、ちょっ、止めてください」

真桜「なんだよー」

桜井さんが急に胸周りを触ろうとしてきたので避けると、少し拗ねたように手を引いた。
女の子に触らせるのはちょっと..........

真桜「あ、じゃあオレの筋肉触る?」

僕「触りません」

真桜「ツレねえな。なンでだよ」

僕「セクハラになるじゃ無いですか」

真桜「セクハラ........?」

僕がセクハラ、と言った途端真桜さんの表情が緩んだ。
なぜ?

真桜「そうか、セクハラか................そうだな。セクハラになンな。悪かった」

その時、いつもは元気ハツラツ、と言った感じの桜井さんが急に失速したように見えた。
なんだろう.........まあ良い。
僕らはいつも通りに走って家に帰ったのだった。

176 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 13:42:05.37 ID:0R4nyayu0
ボクっ娘というのを完全に見落としていました。修正です。



僕「あ、おはようございます桜井さん」

真桜「おう、おはよートシツグ!」

僕が50%ほどの力で走っていると、いつものように桜井さんと出会った。
クラスは違うが同じ学年で、毎朝ジョギングで走っているうちにジョギング仲間になったのだ。
僕らは2人で並走しながら、なんでも無い話をした。



真桜「ふぃ〜、疲れた.......飲む?」

僕「あ、いえ。僕は僕の水筒を持っているので」

真桜「そうか!」

僕らはベンチで冷たいお茶に喉を鳴らしていた。 汗をかいたためか、桜井さんの服が肌に張り付きエロくなってしまっている。
しかし、本人は気にしていないため、僕も気にしないように普段どうり接する。

真桜「よし。ンじゃ、帰るか!」

僕「ですね」

僕は桜井さんのその言葉にベンチを立ったのだが、桜井さんはなぜか立たずに座っていた。

僕「ん、どうしました?」

真桜「いや、なンというかさ........この前も言ったンだけどさ、その話し方どうにかならないの?」

僕「あー.........敬語ですか?」

桜井さんが首を縦に振った。

真桜「タメ口でいいじゃンよ」

僕「なんかタメ口だとあれなので......このままじゃダメですか?」

桜井さんは少し嫌そうな顔をしたが、ちょっと考えてからこくんと頷いて立ち上がった。

真桜「ま、いいや! じゃ帰りは全速力で走ろ!」

僕「え、ちょ、待ってくださいよっ!」

〜翌朝、公園〜

翌朝、僕と桜井さんはまたいつも通り公園で一休みしていた。

真桜「そういやさ、トシツグってなんで陸上部でも無いのにそんなに筋肉ついてるの?」

僕「え、筋肉、ですか? ま、まあ、家でちょっと運動を.........あはは..........」

セックスで鍛えられたなんて言えねぇ。 昨日も二週間ぶりに麗華さんと愛し合ったし。

真桜「へーそうなンだ。ちょっと触らして!」

僕「あっ、ちょっ、止めてください」

真桜「なんだよー」

桜井さんが急に胸周りを触ろうとしてきたので避けると、少し拗ねたように手を引いた。 女の子に触らせるのはちょっと..........

真桜「あ、じゃあボクの筋肉触る?」

僕「触りません」

真桜「ツレないね。なンでさー」

僕「セクハラになるじゃ無いですか」

真桜「セクハラ........?」

僕がセクハラ、と言った途端真桜さんの表情が緩んだ。
なぜ?

真桜「そうか、セクハラね................そうだね。セクハラになるね。悪かったよ」

その時、いつもは元気ハツラツ、と言った感じの桜井さんが急に失速したように見えた。
なんだろう.........まあ良い。
僕らはいつも通りに走って家に帰ったのだった。

177 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 13:48:15.17 ID:0R4nyayu0
〜真桜目線〜

真桜「.............セクハラ...........」

真桜(セクハラって言われるってことは、ボクのことを女の子として見ているってことだよね.........? 他の男子はそんなこと言わないし、なんなら男っぽいってからかわれるし.........まあ、気にしてはいないンだけどさ..........考えすぎかな...........?)

真桜(.............なんでもないよね。ただセクハラって言われただけでこんなに考え込んじゃって、バカみたい............こんなボクみたいな子を、女の子として見てくれる男子なんて、いないンだもんね.............)



真桜が敏嗣の事を意識し始めた出来事(体育祭でも可)下1
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 13:52:37.66 ID:z0OavCZLO
足を怪我して、敏嗣にお姫様抱っこで優しく介抱してくれた
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 13:53:38.78 ID:z0OavCZLO
書き忘れてた
体育祭の出来事でお願いします
180 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 15:17:19.14 ID:0R4nyayu0
〜体育祭〜

ポンポン、とアニメのような花火を火蓋にうちの学校の体育祭が始まった。

僕「次は女子のタイヤ泥棒か。頑張れー」

かぐや「お、応援なんてしないでよっ.............恥ずかしい...........///」

麗華「敏嗣様の1日を賭けて、頑張りますわ.......!」

杏「勝ったら1日デート、勝ったら1日デート..........! ふひ、ふひひ..........♡」

僕「..............ちょっと待ってなんか僕が知らない約束してない?」

ありす「えへへー、ごめんねお兄ちゃん♡ なんか、みんなで一番活躍したらお兄ちゃんと1日デートっていうルール作っちゃって...........」

僕「震源地は?」

ありす「私♡」

僕「あぁぁぁぁぁぁりぃぃぃぃぃぃすぅぅぅぅぅぅ?」

ありる「あははー♡」

杏「ふひひっ........♡ そ、そういうことだから..........♡」

かぐや「してくれるわよね、デート」

麗華「わたくしからもお願いいたしますわ...........!」

僕はため息をついた。
そんな勝負なんてしなくてもちゃんとデートするのに.........
でも、みんなやる気だし良いか。

僕「............みんな、がんばってね」

ありす「うんっ♡」

かぐや「い、言われなくてもっ.............い、言われたら、意識しちゃうじゃん.................////」

杏「ふひひひっ............♡ 盗みに盗んでやるぅううぅぅうぅぅ.............♡」ワキワキ

みんな本来の目的とは違うやる気を出しながらタイヤ泥棒に行った。
はぁ.........困るなぁ...........
僕はハチマキを締め、みんなの応援をしに行った。

181 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 17:05:30.62 ID:0R4nyayu0


結論から言うと、なんと奇跡の同点だった(自己申告制)。
全員5点を取り、しばらくわちゃわちゃした後、最終的に僕とデートをする権利はジャンケンで勝った(下1)が手に入れた。
なお、一番活躍したのは桜井さんだった。
近くで話していた男子によると、なんと10点も取ったそうだ。

それから特に事故もなく、熱中症で倒れる人などもいなく、スムーズに体育祭は進んでいった。

僕「づがれだ........」

杏「ふひ.......徒競走1位お疲れぇ.........♡」

麗華「ちょっと。わたくしが看病するんですわよ。ささ、お水ですわ」

ありす「次はー..........リレーだね。応援がんばろ!」

たった1度徒競走を走っただけだと言うのにこんなガチガチの介抱をされ少し恥ずかしかった。
その後、リレーの応援までの間自席で休憩していると、桜井さんが横に座った。

僕「あれ........桜井さん.........次リレーですよね」

真桜「うん。そうだよ。...........徒競走お疲れ」

僕「ありがとうございます」

桜井さんは水筒を傾け、喉を鳴らした。

真桜「..................良い彼女をもっていンね」

僕「はい」

真桜さんは口の中でお茶をクチュクチュしてからゴクリと飲んだ。

真桜「じゃあ、トシツグ。..........ボク頑張るかンさ、応援してね」

僕「わかっていますよ。頑張ってください」

その時校内放送がなりリレー選手の呼び出しがされた。
桜井さんは立ち上がり、にっこりと微笑み手をパタパタと振った。

真桜「行ってくンね」

僕「行ってらっしゃい」

182 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 17:17:37.52 ID:0R4nyayu0
1日デート権を手に入れたのは誰?下1
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 17:19:35.13 ID:LlvqHHYJO
184 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 18:39:46.87 ID:0R4nyayu0


実況『そして、今アンカーにバトンが渡ったぁああああぁああああぁあぁああぁっ! 陸上部エース桜井選手ぅううううぅううぅううぅうっ!』

桜井さんのチームのバトンがアンカーに、つまり桜井さんに渡った。
レースがラストスパアートを迎え、実況は喉が潰れんばかりに叫び、応援席が烈火の如く燃える。
僕も他の生徒に負けないように超叫んだ。

僕「桜井さぁぁあぁぁああぁあぁぁああぁあんっ! 頑張れぇええぇぇぇええぇぇえぇぇぇええっ!」

声が聞こえたのか、桜井さんがチラ、とこちらを向きニカッ、と不適に笑った。
桜井さんが2位のチームとほんの少しの差をつけながらゴールテープを切ろうとした瞬間、ガッ、と言う鈍い音とともに桜井さんの体が浮いた。
転んだっ…………!?
桜井さんはラストスパートの勢いのまま地面に膝を打ちつけ、ゴールテープ前まで転がった。
僕は急いで区画ロープをくぐり、走者にぶつからないように気を付けて桜井さんに走り寄った。

僕「桜井さんっ! 大丈夫ですかっ!?」

桜井「だ、大丈夫..............ご、ゴールしな、きゃ............う.........」

桜井さんの膝には大きい傷ができ、ダラダラと赤黒い血が流れている。
救護の先生も救護テントから走ってくるが、桜井さんはなんとか立ち上がろうとしているようだ。

僕「動かないでください、血が………!」

桜井「ご、ゴール………! あ、ぅ……………!」

桜井さんの目に涙が溜まってきた。
その様子を見た僕は………

僕「……………ぁああんもうっ!」

桜井「ぅ…………………」

僕は桜井さんの肩を持ち、一緒にゴールラインを通った。
辺りから歓声が上がる。

僕「これで満足ですね」

桜井「あ、ありがとう…………トシツグ……………ぅう…………………うぁっ!?」

例えゴールしたって怪我は治らない。
僕はハチマキを桜井さんのももに巻き緊急止血し、抱き上げて保健室に走った。

185 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 18:40:15.35 ID:0R4nyayu0
保健室での展開、イベント、セリフ。
186 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/30(土) 18:41:41.23 ID:0R4nyayu0
下1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 19:25:39.79 ID:Un20tcDVO
敏嗣が綺麗な体だね、など褒めちぎる
真桜は全部見る?と言い服を脱ぐ
188 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/31(日) 06:41:54.71 ID:B5c9bAEk0
〜保健室〜

真桜「いたたぁ........」

保険の先生「もう、無茶なんてして........救護の先生に任せればよかったのに」

僕「ごめんなさい.........」

桜井さんの膝に大きな絆創膏を貼った保険の先生が僕に注意をした。
確かに、僕の行動は軽率だったかもしれない。
でも、正しい事をしたと自分では思っている。
そう思っていると、先生が心を読んだかのように小さなため息をついた。

保険の先生「まあ、応急処置もちゃんとしていたし、別に責めはしないよ。じゃあ、ごめんけど私は閉会式に行かなきゃいけないけど、歩けるようだったらもう動いても良いよ」

真桜「分かりました...........」

そう言って保険の先生は保健室を出て行った。
外が閉会式の準備でザワザワする中、静寂の保健室で桜井さんが僕に話しかけてきた。

真桜「............あンがと............」

僕「どういたしまして」

そういう桜井さんの顔はなぜか少し赤らんでいた。
しばらくしてから僕は、ずっと心に引っかかっていた事を話した。

僕「................あの、もしかしたら、僕のせいで転んだかもしれません」

真桜「トシツグのせい.......?」

僕はあの時の事を思い出しながら話す。
あの時桜井さんが転んだのは.......

僕「あんな大きな声で応援していたから、桜井さんが気を取られて転んじゃったんじゃないかって...........」

僕がそういうと、桜井さんは首を振った。

真桜「ち、違う..........! あれはボクのミスだからっ.........!」

僕「そのせいで、桜井さんの綺麗な体に傷をつけてしまって..........」

真桜「えっ...........?」

僕「...................あ」

僕は自分の失言に気づいた。

僕「いや、あの、違くて.........せ、セクハラとかではなくただ綺麗だなーと思って.........!」

桜井さんが自分の腹筋を触った。

真桜「きれい...........?」

僕「いや、その............」

真桜「...........思ってることを言って」

桜井さんは僕の目を見てくる。

僕「えっと.........はい。すごい綺麗です。その、凄いシュッとしてて........」

真桜「そう...........もっと言って」

もっと...........?

僕「えーと.........その、筋肉のハリとか、肌の艶とかがとても完成されていて、羨ましいです。えーと......美しい、というか.........」

真桜「羨ましい..........美しい..................」

その時、桜井さんが不意に自分の体育着を捲り腹筋をチラリズムしてきた。
エロくて、とっても魅力的なその凹凸の浮いた腹部に、ぼくは思わず唾を飲んだ。

僕「......っ...........」

真桜「..............それなら............全部見っか.........?」

止める? それとも.......下1
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 10:17:22.71 ID:h4A8Rfya0
思わず見入り勃起してしまう
190 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/31(日) 12:41:49.03 ID:B5c9bAEk0
桜井さんが体操着を脱ぐと、腹筋の全容とソフトブラが露わになった。
筋肉の上を汗が伝い、ベッドにシミを作った。
ありすや杏とは別のベクトルでエロく、艶かしい。
ブラのサイズは平均ほどで、無駄がなくキュッと締まっている。

真桜「好きなだけ見て良いよ..................」

桜井さんは脱いだ体操服をパサリとベッドの上においた。

真桜「...........ボク実はさ、小学校の時いじめられていたンだ」

僕「えっ............」

突然のカミングアウトに、僕は驚いた。
今のポジティブでアクティブな桜井さんの様子からは全然想像がつかない............

真桜「幼馴染で、密かに好きだった男子がいてさ、5年生の時告白したンだ。だけど.........フラれた。『お前の事は女として見れない、はっきり言って気持ち悪い』............ってフラれたンだ。それから、からかわれたり、いじめられたりし始めて..........そいつの事は、いつの間にか大っ嫌いになっちまったンだ............」

そんな酷いフラれ方をしたのか..........許せないな............

真桜「中学に入ってからは、もう女の格好とかなんてしないで、男として生きてきたンだ。...........ボクだって本当は普通の女の子みたいに過ごしたかった。少女漫画みたいな恋をしたかったンだ。...............でも、もうあんな思いはしたくなくて...........中学に入って最初からずーっと男っぽくしてたンだ...........時々ちょっとからかわれるけど、ボクはこのままで良いかなとも思ってた............でも............」

言葉を止めた桜井さんが頬を染めて、目線を下の方に動かした。
その目線の先は.......僕の膨らんだ股間だった。
僕は慌てて後ろを向いた。

僕「あっ、ご、ごめんなさい............つい.............」

真桜「..............トシツグは、ボクのこと女の子として見てくれるンだな.............♡」

僕「そ、それはまあ、女の子ですから............」

桜井さんが『女の子』という言葉の響きに、嬉しそうに目を細めた。
さらに、桜井さんは体操ズボンに手をかけそれを脱いだ。
筋肉質な太腿が露わになり、ピチピチのスパッツを履いているためか、ワレメがくっきりと出てしまっている。
血の滲んだ絆創膏が痛々しい。

僕「あ、あの、流石にもう..........!」

真桜「も、もっと見てよ.............もっと、ボクを女の子として見て...............♡」

桜井さんの様子が明らかにいつもと違う。
感情が勢い付いているためか、冷静ではないのは明らかだ。
外ではそろそろ閉会式が始まりそうだ。

どうする?orどうなった。下1
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 12:55:58.47 ID:FWDshjHOO
敏嗣「人が来るかもしれないし続きは怪我が治ってから家でしよう」
192 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/31(日) 16:32:37.57 ID:B5c9bAEk0
僕「や、止めましょう...........!」

僕が目を逸らすと、桜井さんはうろたえた。

真桜「え、な、なんで..........やっぱり、こ、こんな身体は嫌なの........?」

僕「い、いえ、違うんです.........身体は素敵です。でも、その、保健室ですし、人が来るかもしれませんし........続きは、怪我が治ってから別の場所でしましょう..........? た、例えば家とか........」

その言葉に少し悲しそうにしていた桜井さんがパァと表情を明るくした

真桜「そ、そう、か............家で、ね..........うん、そうしよう。今度、ボクの家で、続きをね.........♡」

とりあえず今は桜井さんを落ち着かせるためにこんなことを言ってしまったが、失言をしたと後悔をした。
ま、まあ、考えるのは後だ.........

僕「と、とりあえずもう閉会式が始まりそうなので行きましょう。..........立てますか?」

真桜「うん、一応、立てる...........肩かして」

桜井さんがベッドから地面に降り、少し怪我した方の足がズキンとしたらしく、もう片方の足に体重をかけた。

僕「............まず服着てください」

真桜「あ.........ごめん.........////」

193 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/31(日) 18:03:55.68 ID:B5c9bAEk0


僕らが閉会式に向けてクラスごとに整列している所に戻ると、桜井さんはクラスのみんなに囲まれて励ましの言葉を貰っていた。
桜井さんのクラスのみんなは転んで4位になりながらもゴールを成し遂げた桜井さんのことを一切責めてなんておらず、「ありがとう」や「がんばった」、「おつかれさま」という言葉をたくさん貰い、桜井さんは感極まって泣きそうになっていた。
整列が乱れたのを見た先生が優しく注意し、列が戻った。
それから閉会式は滞りなく進んだ。
リレーこそ1位にはなれなかったものの、桜井さんは個人として大いに貢献した、という事で、個人活躍賞を貰っていた。
壇上で賞状を胸に抱えた桜井さんは拍手と歓声を受けながら、僕を見つけてにっこり微笑んでくれた。



体育祭が終わり解散した後、ありすが駆け寄ってきた。

ありす「うふふふー♡ おーにーいーちゃーん♡」

僕「なんだよ」

ありすは好奇心に満ちた目で僕を見る。

ありす「ねぇねぇ、真桜ちゃんと何かあったの? あったんでしょー?」

僕「な、何にも無いって」

ありす「えー、ウソでしょ〜? やけに保健室から戻ってくるの遅かったし、さっきだって真桜ちゃんお兄ちゃんお方向いてにっこりしてたじゃん」

ありすが僕の腕に絡みついてくる。

僕「いやーまぁ...........ちょっとだけ、あった」

ありす「やっぱり? 保健室のベッドでなんてお兄ちゃん大胆.........」

僕「『そういう事』はしてないって」

ありす「そうなんだー」

ありすが僕の腕に胸を押し付けて、耳元で囁くように言った。

ありす「............次の子、あの子になりそう...........?」

僕「次の子なんて.........違うよ。桜井さんはただの友達。そういう関係にはならないと思う...........多分............」

けれども、予感はしている。
次に僕のハーレムに加わるなら、桜井さんだろうな、と.........
...........どうして僕の恋愛関係は、こんな事になってしまうのだろうか............?

杏「あ、いたいた.........って、ねぇ。私がジャンケンで勝ったんだから、あんまりイチャイチャしないで..........」

そこに、椅子を運び終わった杏さんが胸をたゆんたゆんさせながら来た。
少し嫉妬もしているようだった。

ありす「ジャンケンで勝って手に入れたのは1日デート権でしょー? 今は別にイチャイチャしても良いじゃん♡」

杏「むぅ...........なら私も...........ふひひ............♡」むにゅっ...♡

さらにかぐやさんと麗華さんも合流してきて、全員が集合してしまった。

かぐや「あ..........もう。わ、私も加わるわ............////」ムギュ...

麗華「あっ、いたいた..........ってちょっと、校庭のど真ん中で何をしているんですの!? 早く教室に帰らないと先生に怒られますわよ! それにわたくしを仲間外れにしてイチャイチャして........!」グイグイ

僕「あー、行くから。行くからどうか離れて〜.........」

周りの椅子を運んでいた男子たちの妬みの視線を痛いほど感じながら、僕たちは校舎に戻った。

194 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/05/31(日) 18:09:03.27 ID:B5c9bAEk0
後日、絆創膏が剥がれる程度まで傷が治った真桜から家に来てと誘われた敏嗣。
傷が治り、敏嗣を家に誘うまでの真桜の学校での様子。下1
真桜の家での出来事。下2
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 18:29:57.63 ID:3nrDVPoQO
赤面しモジモジと敏嗣をチラチラ見てた
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 18:33:27.17 ID:FWDshjHOO
真桜も敏嗣の体が見たいと言ってきた
197 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/03(水) 09:49:42.98 ID:hTDZqtzK0


僕「..................」

今日、僕はずっととあることに悩んでいた
なんというか........ずっと気になることがあるのだ。
僕はチラ、と悩みの種の方を向いた。

プイッ......///

ほら、またそうして顔を背ける......

チラ、チラチラ.........///

そしてまたチラチラと見てくる。
そう、彼女が僕の今の悩みの種.........桜井さんだ。
桜井さんは以前の積極的な雰囲気はどこへやら、声も小さくなり、どことなく消極的、そして何より時に赤面したまま僕の方、というか身体をチラチラと覗き見をするように見てくるのだ.........
なんかくすぐったい.........!
見るならじっくり見てくれても良いのにっ.........!



それからいくらか経った。
あの後も桜井さんはチラチラと見て来る。
更に、時々一緒に昼食を食べたり、話したりする仲になった。
しかしそんな近くで接するという機会も多々あるにもかかわらず、僕から何かに誘ったり話しかけたりしない限り、桜井さんは廊下で僕とすれ違った時には顔を赤らめさせて俯いて、ツツツ....と離れてしまうのだ。
時に近く、それ以外では遠い謎の距離感を桜井さんが保ってしばらく、少し痕は残っているものの桜井さんの絆創膏が剥がれた。
今日僕が「良かったですね」と言うと、桜井さんは「あ、あンがと..........」とモジモジと応えた。
その日の昼、桜井さんが僕に話しかけて来た。
『近』スイッチが入ったのだろう。

真桜「あ、あンさ、トシツグ.........こ、この前さ、怪我が治ったら家に来るって言ったよね........そ、それで、続きをするって...........///」

僕「あ、う、うん.........言った、ね.........」

僕はもうどうとでもなれ状態だった。
自分で作ってしまった流れには身を任せる.........そうひっそり、僕は覚悟を決めている。
桜井さんが僕の裾をツツイ、と引っ張った。
可愛い、な.........

真桜「だ、だかンさ..........今日、ぼ、ボクの家、来てくれる.........?」

僕「..........はい」

桜井さんがその僕の返事を聞いて、嬉しそうに二へへ、と微笑んだのだった。

198 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/03(水) 10:45:23.42 ID:hTDZqtzK0
〜桜井宅〜

真桜「あンさ、今日親いないから……///」

僕「そうなんですか……」

靴を脱ぎながら桜井さんがそう言った。
僕は桜井さんと共に家に上がった。



桜井宅での脱いで見せ合うまでの流れや出来事。下1
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 16:00:04.88 ID:/BpEdTbw0
真桜のかわいい柄の下着を見つけてしまい、お互い意識してしまう
200 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/03(水) 20:58:16.19 ID:hTDZqtzK0


僕「えーっと........」

真桜「と、とりあえずゆっくりしてよ........お菓子、出すからさ」

僕はそのまま桜井さんの部屋に上がった。
桜井さんの部屋には色々な賞状や景品などが飾られている。
殆どは3位や2位などの一歩惜しい結果だが、それでも才能があることはわかる。
あ、この前の体育祭で貰った個人活躍賞も飾られている......
そういった陸上部の賞状などがある反面、桜井さんの部屋には可愛らしいグッズが沢山あり、ギャップ萌えというのを感じた。
ピンクの熊のぬいぐるみ、少女漫画、キラキラしたグッズ........そう言うのを見ると、やはり桜井さんも女の子なのだな、と思った。
その時、床に淡いピンク色のウサギ柄のハンカチが落ちているのを見つけた。
可愛い模様だな、と思いながら拾い上げると、そこに丁度桜井さんが冷たいカ○ピスと雪○だいふくを持って戻って来た。

真桜「ただいま、トシツグ。何やってン......」

桜井さんがピタッ、と動きを止めた。

僕「ああ、お帰りなさい。可愛いハンカチを持っているんですね」

真桜「.........ト、トシツグ.........それ、ハンカチじゃ無い..........」

僕「え........?」

僕は手の中のハンカチを弄る。
ん? ハンカチにしては伸びるな........レースが着いている。
..........穴?

僕は左右にハンカチを広げた。
僕の目の前に広がったそれは、淡いピンク色のウサギさんが何羽も楽しそうに飛び跳ねている、パンt...........

真桜「うわぁあああああああああああああっ////////////////////」

バッ! と100m12秒台のスタートダッシュで桜井さんが僕の手の中の物を奪い取った。

真桜「ちゃ、ちゃんとしまったはずなのにっ、トシツグがくるからっ、片付けたのにっ、なんでっ、ぅわああぁあぁぁあぁ...........////////////」

湯気が出そうなくらい真っ赤な顔のまま、桜井さんがベッドに顔を沈めた。

僕「ごっ、ごめんなさい........! ぼ、僕、し、知らなくてっ.........!」

真桜「.........................ボクハ死んダ.........」

桜井さんは体重をベッドにかけ、脱力している。

僕「あの、ごめんなさい.........と、とりあえず、雪○だいふく食べましょ、ね?」

僕がそういうと、桜井さんはベッドから剥がれるように起き上がり、涙目のままコクリと肯定した。

雪○だいふくを食べながらも、僕はまだ手に残っているさっきのパンツの感触を忘れられないでいた。
......そして、さっきの出来事を意識しているのは桜井さんも同じらしく、まるで赤く火照った顔を冷やすようにガリガリとカ○ピスの氷を口内で粉砕していた。
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 23:48:26.58 ID:5//uNmFZO
最後の付き合ってからのエロ安価以外は無理に安価とらなくても>>1が書きたいように書いていいと思う
202 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/03(水) 23:51:22.10 ID:hTDZqtzK0
そうしてみます。
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/05(金) 18:28:56.42 ID:x97LgJKNO
待ってるぞ
204 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/07(日) 06:03:14.60 ID:Vyo+tDDE0


おやつと飲み物で少し落ち着いた火照りがまだ身体の芯に残っている内に、桜井さんが話しかけて来た。

真桜「あンさ.........そろそろ、やろ.........?」

僕「..........はい」

忘れていたわけでは無いが、僕は桜井さんの家にきた理由を思い出した。
........そう、身体を見せてもらうんだった。

僕が返事をすると、桜井さんはからのコップと皿の乗ったお盆を部屋の端に寄せると、両手で服の裾を摘み、ゆっくりと腹筋から露わにしていく。
その魅力的な凹凸..........一部の見る目のない男どもは興味はないだろうが、僕にはとても美しく見える。
そして、桜井さんはシャツを脱ぎ終えた。

真桜「ふぅ、ふぅ.............////」

結構的な汗でしっとり濡れて、てかる肌。
スポーツブラ越しに2つの出っ張りがある。
桜井さんは短パンも脱ぎ、完全に下着姿になった。

真桜「ど、どう........? ほんとに、こんなのが綺麗なの.......?」

不安そうなその言葉に僕は力強くうなずく。
異論は許さない。

真桜「ぅ、ぅうん.........//////」

もじり、もじり......../////

桜井さんは顔を真っ赤にして僕の視線から守るように身体をよじるが、僕は視線を外さない。
しばらく後、桜井さんが僕の身体に目線を移した。

真桜「あンさ.......えっと........ボクも、トシツグのカラダ見たい.........ボクだけ見られるのは、ちょっと不公平じゃないかって..........////」

桜井さんのその言葉に僕は上着とシャツ、そしてズボンを脱いだ。
桜井さんが一層赤くなり、僕の身体をじっくり上から下まで見ていく。

真桜「スゴい..........陸上部じゃないのに、あんな筋肉...........♡」

ポーッとした様子で、僕の筋肉に見入る桜井さんの様子は、自分で言うのもなんだが、さながら恋する乙女のようだった。

真桜「...........はぁ、はぁ...........♡」

桜井さんは頬を真っ赤にしながら、その視線を僕の筋肉に釘付けにする。
そして、スス、とすり寄って来て、触れる。
プニプニと柔らかい部分を摘んだり、ナデナデと硬い部分を撫でたり.......
くすぐったい。
桜井さんの指遣いに、僕は思わず興奮してしまい、勃起してしまった。

真桜「あ、う...........こ、れって............ひゃっ.........////」

僕はお返しとばかり桜井さんの筋肉に触れる。
硬い部分、柔らかい部分...........ただ見るよりも深く、皮膚の下の構造まで透けて見えるように解析していく。

真桜「ぅ、ぁ..........ふぅ、っ.........♡ も、もっと.........♡」

桜井さんは僕の手を誘導して、胸に当てる。
おそらく、初めて異性に触られるであろう少し硬めの胸。
ムニムニと、僕は手を動かす。

僕「はぁ.......はぁ.........」

真桜「大きく、なってンね..........♡ もっと、もっとボクを知って...........♡ はぁ、ふぅ...........♡」

女の子の部屋に2人きり。
もう2人の気持ちは歯止めが効かなくなってしまっていた。
僕はスポーツブラの中にまで手を滑り込ませる。

真桜「あ、ンっ.........♡」

脂肪の少ない胸、でも、綺麗な形。
僕は乳首とまとめて胸全体を揉みしだく。

真桜「トシツグ、ぁっ、トシツグぅ.........♡」

僕「........可愛いよ、桜井さん.........可愛い..........」

真桜「かわ、いい........? ぁ、あぅ............あ、トシツグ........♡ あンがと、ぁっ、トシツっ、ぅあっ..........!」

初めての快楽に我慢しきれなかったのか、桜井さんはビクン、ビクン、と身体を大きく震わせてから、脱力した。
その下着は、しっとりと濡れてしまったようだった。
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 14:45:58.44 ID:I59rvsgJO
次は、敬次の子供が美醜逆転の異世界に飛ばされる物語が見たいなあ
206 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/08(月) 06:49:14.23 ID:AiTLblZA0
真桜「な、なにこれぇ.........?」

桜井さんは身体に力が入らなくなってしまったようで、ベッドに寄りかかってぐったりしている。
僕が桜井さんに覆いかぶさるように動くと、桜井さんは涙目になってフルフルと首を振った。

真桜「や、やめっ.......トシツグ........もう、これ以上、は..........!」

僕「これ以上は.......?」

真桜「だ、だって..........トシツグには、もう、カノジョもいて..........!」

流石に、桜井さんもこれ以上を求められるとは思っていなかっただろう。
僕に彼女がいるからか、これ以上はマズいと思ったのだろう。
......まあ、世間一般からしてみれば、当然だろうな。
でも、僕の周りは世間一般とは違う。
僕がみんなを幸せにしたいと望んだら、みんなもそれを望んでくれる。
僕は本当に幸せものだと思う。
みんなに感謝しなきゃね.........
とっても我儘で最低だと思う.........
でも、今はそんな認めてくれるみんなに甘えて、目の前の少女を幸せにしようと思う。

真桜「ぅむ.............」

僕は桜井さんの唇を奪った。
手をしっかり恋人繋ぎして、静かに水音を立てる。
唇を離すと、ねっとり濃厚な唾液が僕らの間に落ちた。

真桜「ぁ.............トシツグ.............」

僕「桜井さん........桜井さんを絶対に幸せにします。結婚を前提に、僕と付き合ってください」

これが一番、最低で、手っ取り早い告白。
僕はこんなに沢山の彼女を持とうとしようとしてしまったこの罪を、一生背負って生きなければいけないんだ。

真桜「...............で、でも、トシツグにはカノジョが......」

僕「僕は今、4人の彼女と結婚を前提に付き合っています。でも、みんながみんな認め合っています。……みんなは認めてくれますが……桜井さんはこの僕の状況をどう思いますか? ……もし最低だと思うなら、このまま振ってくれても構いません」

桜井さんは僕の告白を聞いて、目を伏せてギュッと下唇を噛んだ。

真桜「最低だね………」

僕「………」

そうだよなぁ………と思った次の瞬間、桜井さんがぐっと迫ってキスをして来た。

僕「…………っ!?」

真桜「んぅ、ぁう、ふん…………////」
207 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/08(月) 10:19:29.09 ID:pXoTE/em0
真桜「ぷはぁ........♡ 他の人から見ても最低でも、優しいんだって言うのはわかるよ...........だって、実際優しいし、みんな幸せそうだし............♡」

僕「あぁ、うん..........」

桜井さんは僕の言葉に吹っ切れたようで、キュンキュンと目を潤ませている。

真桜「ファーストキスは結婚してからって思ってた.........でも、誰もこんな男っぽい僕と結婚なんてしてくれないって思ってた.........♡ トシツグが告白をしてくれるなんて思っていなかった........♡ す、好きだから...........♡ ボクを女の子として見てくれるトシツグが、大好きっ♡」

僕は桜井さんを抱き上げてベッドの上に押し倒した。

真桜「ぁっ.........」

もう我慢できない。
僕は桜井さんのスポパンを引きずり下ろし、そこを舐める。

真桜「あっ、や゛っ♡ トシツグっ、そこきたなっぁ、あぁあああっ♡」

じゅぷじゅぷじゅぷ..........!

僕は桜井さんがイっても止めなかった。
多分桜井さんが5回ほどイき脚の力がすっかり抜けたころ、僕は口を離した。

真桜「ぁっ.............♡ ぁぁ...................」

桜井さんは気絶したようによだれを垂らして、ピクピクと震えていた。
やっぱり耐えられなかったか.......
僕は口周りの愛液を舐めとってから、桜井さんのブラを剥いた。
そして、その乳首を舐める。

真桜「おっ、おぅっ、あっ..........♡」

小さくのけぞり喘ぐ桜井さん。
パンツ越しにチンコに当たっているアソコも、さっき舐めとったと言うのにさらにトロトロに粘り気を帯びていく。
乳首を弄りながら、告白してから直ぐにセックスに持ち込んじゃうあたり僕もサキュバスのありすに染められてしまったのかなぁ、と思った。
……もしかして、実はもうインキュバスになっちゃってたり。

真桜「ぅぁあっ…………♡」

その声と共に、また桜井さんがビクビク動いた。
じわわ、とアソコが濡れていく。

どんなセックスをしますか? 展開可能。下1
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/08(月) 10:32:30.02 ID:7zS3TsjHO
ベロチューしながら対面座位
209 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 15:51:24.02 ID:84EMSUoc0
僕はビチビチに張っているパンツを脱ぎ、スマホの裏からゴムを取り出し装着した。
桜井さんを抱き上げ、キスをする。
そして、アソコにチンコをグリグリと押し当てた。

僕「ふぅ、ふぅ............♡」

真桜「ん、ぅ、んう、ぷぁ...........♡」

桜井さんをバンザイさせ、ブラを脱がす。

僕「もし痛かったら痛いと、嫌なら嫌、と言ってくださいね」

真桜「わぁったぁ..........♡」

僕は桜井さんを持ち上げ、チンコの頭を付けてからゆっくり下ろした。
桜井さんのアソコはトロトロになっていて、とても入りやすくなっていた。

真桜「ぁ、あふぅう...........っ..........!」

吐息を吐いて、桜井さんが目を瞑る。
桜井さんは少しのけぞりながら、僕のチンコを受け入れていく。

真桜「ぁ.......う.................♡ ひゅっ、はぁ、はぁ............♡」

ぶち、ぶち、と処女膜が破れる感触。
下唇を噛みながら、桜井さんはその痛みに耐えているようだった。
それでも桜井さんは痛い、と言わない。
我慢しているのだろう。
僕は桜井さんをぎゅっと抱きしめながら奥の奥までチンコを挿入していった。
ぷちゅっ、と子宮と亀頭がキッスをした。
これでもまだ根元までは入れていない。

真桜「あ、ぁああぁああああぅぅうぅ..............っ♡」

ぷしゃぁあぁぁ.........と桜井さんがイって、かくん、と首が座っていないみたいに力が抜けた。

僕「だ、大丈夫ですか..........!?」

真桜「..............あ、あぅ................ちょっと.......飛ン、だぁ........♡」

桜井さんは目をプルプルしながら僕の背中に手を回して、キスをする。
舌を絡め合わせて、それはそれは濃厚な繋がりを構成した。

真桜「んちゅ、んっ.........♡ んんん〜...........♡」

僕「はぁ、はう、はぁ.............♡」

僕は桜井さんのお尻を揉みながら、桜井さんの身体を浮かせた。

真桜「ふ、ぅぅ............んっ♡」

そして、トチュッ、と落とす。
桜井さんの子宮口が可愛くきゅんきゅんと脈打っているのがわかる。

真桜「んっ、ちゅぅっ、ちゅるっ........♡!」

僕「はぁ、はぁっ、んっ、んん、ぅっ、うぅっ.........!」

僕はリズムに乗せ、ぱっちゅ、ぱっちゅと桜井さんの身体を動かし始めた。
結合部が一回ごとに水気を増していく。
前に後ろに、いろんな方向にチンコの先を動かして桜井さんの弱点を探す。
しかし、あんまり爆発的に快楽を感じると言うところは無いらしい。
それでも全体的にはちゃんと気持ちいいらしく、キスをしながら嬌声を上げて、悦んでくれていた。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 16:16:17.95 ID:stT1E27NO
次からは非人間の子か
211 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 17:54:35.52 ID:84EMSUoc0
真桜「んん〜、んんんんん〜っ.......♡」

僕「んっ、はあ、はあ..............! そ、そろそろ、出しますよ..........!」

真桜「ふぅうぅっ、ぅううう.......!」

僕がそう言うと、桜井さんはこくこくと首を縦に振った。
そして僕が桜井さんの子宮口を押し広げカリでロックすると、桜井さんがまた静かにイって気絶しかけた。

真桜「ぁっ、ああぁあぁぅ..........♡ あっ、おなかっ、あっ...........♡」

僕「ぐっ............ぅっ..........んむぅっ..........♡」

真桜「んちゅ.........♡」

びゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ、びゅっ、びゅくんっ♡

濃厚なキスをしながら、僕はゴムの中に思い切り射精した。
桜井さんが全身の力を抜いて全体重を僕にかける。

真桜「んっ...........ん.................♡」

だらんと手を下ろし、ピクンピクンと跳ねる桜井さん。
最後にもう一度桜井さんはイって、眠るように失神した。



真桜「ぁっ、あっ.........♡」

僕「ふっ、ふぅっ、はぁ、はぁ.............!」

既にベッドの周りには精液でパンパンになっているゴムがいくつも転がっており、僕と桜井さんは最後のゴムを使い切ろうとしていた。
窓の外は陽が斜めになり、少しずつ暗くなっている。
その時、家の扉の鍵が開く音がした。

桜井母「ただいまー。いやぁ、今日仕事早く終わってねー。あれ? 誰かお友達来ているの?」

真桜「えっ、お、おかあさん..........!?」

どうやら桜井さんのお母さんが予定より早く帰って来たようだ。
桜井さんは慌てたように起き上がろうとしたが、僕が敏感になっている子宮を小突いてあげるとまた枕に倒れ込んだ。

真桜「やっ、なんっ........♡!? と、トシツグ.......!?」

僕「あとちょっと、あとちょっとですからっ..........!」

真桜「そっ、そんなこと言っている場合じゃなくて.........! あっ、ぁあぐっ..........! 〜〜〜〜〜〜っ♡」

桜井母「真桜? いるんでしょ?」

トン、トン、と階段を登ってくる音がする。

真桜「ま、マジでヤバいから........! やめてっ、見られちゃっ、〜〜〜〜っ、〜〜っ♡」

必死に声を押し殺す桜井さん。
徐々に近づいてくる足音。

僕はバレるかもしれない、という状況にとても興奮した。

212 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 18:08:43.39 ID:84EMSUoc0


ガチャ

桜井母「真桜? .........あら、彼氏さん?」

真桜「ぅ、うん.........はぁ、はぁ..........♡」カチャカチャ

僕「お邪魔しています」ガチャガチャ

桜井母「いえいえ、こちらこそお邪魔してごめんなさいね。じゃあ、帰るときは声かけてちょうだいね」

僕「はい」

バタン

扉が閉まった瞬間、僕は決壊した。

どびゅるるるるるるるるるるるるるるるぅうううぅうううっ♡

真桜「っ............................♡ がっ、がぁっ、はぁっ♡ ぉお゛っ♡」

僕「静かにっ..........!」ぎゅぅぅぅぅ.........♡

まだ桜井さんのお母さんがドア前にいる。
僕は桜井さんをしっかり抱きしめながらその口を唇で抑えた。

真桜「ぅぐぅぅぅ............♡」

ごぽごぽと結合部から静液が溢れる。
僕が射精し終わると、ようやく桜井さんが手に持っていたゲーム機からゲームの起動音が流れた。
きゅぽん、とキスを解除すると、しばらくトロンとトロけた目を向けてから、キッと睨んできた。

真桜「こ、この、おお、ばか............み、見られたら、どう、するつもりだったンだよぉ...........」

僕「でも興奮しましたよね?」

真桜「してたけど、よぉ............♡」

何をしたかというと、僕は桜井さんのお母さんが部屋の扉を開ける前に上着だけを着て、ゲーム機を持たせて下半身を布団で隠したのだ。
証拠はベッドの下に隠したし、ゲームをしていたように見せたのはフリ、という訳だ。
我ながらの早技だったし、興奮した。
桜井さんをゆっくり横にしてチンコを抜くと、ゴムが伸びつつダプンと転がり出て来た。

真桜「はぁ、はぁ...............♡ シーツ、洗わなきゃ...........♡」

僕「そうですね...........はぁ、ん........コインランドリーに出しておきますね...........」

僕と桜井さんは最後にもう一度キスをした。

213 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 18:10:48.67 ID:84EMSUoc0
〜真桜編終わり〜

三年生に上がるまで、杏との一日デート、かぐやとの本番なしのセックスです。

214 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 18:12:29.92 ID:84EMSUoc0
かぐやではなく麗華でした。
215 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 18:34:33.39 ID:84EMSUoc0


杏「ふひひっ...........ど、どこ行こうか..........」

僕「相変わらず怪しいな杏は」

杏「酷いな...........」

僕が待ち合わせ場所である公園に行くと、杏は紫や黒を多く使ったよそ行きの服に身を包み、ショルダーバッグを持ち待っていた。
ごく普通の格好の筈なのに、なんかオーラを纏っているように見えるのはなんでだろうか。

杏「んふふひひっ..........♡ また腕硬くなったな...........♡」

僕「また勝手に鍛えられているからなー。杏達のおかげだよ」

杏「私も貢献してるんだなー.........んふふひひっ♡」

ちなみに、杏が最初に1日デート権を使って立てたプランは丸々1日を使ってお家デート(セックス)だったが、流石にと言うことで僕が
そうして僕と杏は一緒にデートに出た。

え、桜井さん.........いや、真桜とはどうなったかって?
もちろんしたよ。土下座。
もうしなくては良いことは良いんだけどさ、ケジメとしてね。
そして、正式に僕の彼女になった。
真桜もみんなが言うハーレム計画には賛成らしく、まだまだ僕の彼女を増やす予定らしい。
うん。
ねえ、どうなの、僕の彼女達のこの考え方。
まあ幸せではあるんだけどさぁ..........
もう僕の選択肢なんて無いんだろうな。

杏「.........ん.......どうした?」

僕「ああ、ごめんごめん。なんでも無い」

とりあえず、今は杏とのデートに集中しよう。

216 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 18:45:38.87 ID:84EMSUoc0


杏「むむ.......限定品が売られているッ............ぁああああっ! しかしこれを買ってしまうとプランがっ.........!」

僕「どれか省いたら?」

杏「どれも捨てがたいー..........!」

杏は人間恐怖症が直ってからゲームやアニメのオタクにどっぷりとハマったらしく、こうして時々都市部に出向いては色々とプラン立ててから買うらしい。
こうして一緒に買うのも、楽しいからな。
しかし、今杏はそのプラン崩壊の危機に瀕しているらしい。
杏は頭を抱えて悩んでいる。
しょうがないなぁ。
僕は杏が買おうとしているグッズのうち一つを手に取り、自分のカゴに入れた。

杏「............ん」

僕「僕もこれが買いたかったから、ちょうど良かった。........これで買えるよね?」

杏「...........感謝する敏嗣っ! ありがとう!」

杏は本当に嬉しそうな顔をして、鼻息荒く限定品のフィギュアを手に取りカゴに入れた。

217 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 20:59:25.32 ID:84EMSUoc0


杏「ふひひ..........♡ 少し予定こそ狂いはしたが、買えて良かった.........♡ さて、荷物はロッカーに預けて.......次はゲームセンターで遊ぶんだったな」

僕は頷き、一緒にゲームセンターに向かった。



『シューティングゲーム(分かりますかね、あの両手で銃をマシンガンを持って虫が襲ってくる奴。海賊のも)』

ダタタタタタタタタタッ!

ザシュッ

僕「痛てっ」

杏「おるるるるるるるるぁあああっ! 私の彼氏になに晒しとんじゃワレぇええええっ!」

僕「本当に銃握ると性格変わるタイプだね」

>ステージクリアー<

杏「はぁ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ..........小休止..........」

僕「はい、水筒。脱水症状に気をつけてね」

杏「ありがと..........♡」

『結果、2人の相性98%』



『クレーンゲーム』

ポロピンポロピンポロピン、ピェーウピェーウピェーウ........

杏「来い........皇帝ペンギン...........来い.........皇帝ペンギン............!」

ピェウ、ペロロペロロペロロ、ペーウペーウペーウ、パゥゥウウゥゥゥン⤵

杏「死っ..........!」ガクッ.......

僕「やってみるね」チャリン

杏「仇を討ってくれ...............」

ポロピンポロピンポロピン、ピェーウピェーウピェーウ........ ピェウ、ペロロペロロペロロ

杏「..........嘘だろ」

コローン、ポスッ

僕「おっ」

テテテテーンッ!

杏「愛しているぞぉおおっ、敏嗣ぅううっ♡」ガシィッ

僕「ちょ、ちょっ、公共の場だよ!?」

杏「ん〜〜〜〜〜〜っ♡」ぎゅぅううぅうぅぅっ♡

『結果、皇帝ペンギンのぬいぐるみゲット』

218 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 21:23:24.69 ID:84EMSUoc0
『コインドーザー』

チャンチャンチャンチャンチャンチャンチャンチャン........jackpot!

杏「ジャックポット...........!」

僕「やった!」

ドザー、ドザー、ドザー

杏「ふひひっ、ふひひひっ.........♡ 億万長者........♡ ほんとのお金なら、敏嗣との子供のために貯金しておくのに.........♡」

僕「ぉおう急にそっちの話に来たね」

杏「私との子供はイヤ........?」

僕「前から言ってるだろ? 子供は高校を卒業して、結婚してからって。......それまでは我慢だよ」

杏「ん.........♡ ..........あ、また777........ふひひっ.........♡」

『結果、愛の力で億万長者、閉店まで色んなコインゲームでイチャイチャしながら遊び尽くして、使いきれないので遊びにきた子供達に配ったりもした』



杏「あー、楽しかったな..........ふひひひひっ♡」

デートで遊び尽くした杏が満足げに言った。
両手には大きな皇帝ペンギンを持ち、足取り軽く帰路についている。
僕は男なので、グッズなど重い物を率先して持っている。

僕「確かに、1日デート楽しかったね。今度はみんなで来ようか」

僕がそう言うと、杏は「ん〜?」と言いながらクルンと振り返って来た。

杏「...........ふひひ、何言ってるの.........?」

僕「え?」

そう聞き返すと、杏は妖しげな笑顔を浮かべてペロリと舌舐めずりをした。

杏「............『1日デート権』..........有効期限は今日の朝から明日の朝までの24時間.........どう言う意味か、分かるな......?」

なるほど........僕の彼女は夜のデートもお望みのようだ。

僕「良いよ。どうする?」

杏「せっかくの独り占めなんだから、いつもとは違う感じで...........♡ ふひひっ、ふひひひっ♡」

219 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 21:42:44.89 ID:84EMSUoc0
〜翌朝(日曜日)〜

ありす「あ、おにいちゃーん♡ 結局昨日帰って来なかったねー♡」

かぐや「あら、おはよう........ってどうしたの? 凄い疲れているみたいだし.......」

僕らが公園でデートの解散のキスをしていると、たまたまありすとかぐやが散歩しに来て、かぐやが僕の方を見て心配して声をかけて来た。

杏「ふひひ........♡ おはよう、諸君.......♡」

僕「あ、あぁ、おはよう........いやあ、昨日は『眠らなくて』ね.......」

ありす「ほら、かぐやちゃん。昨日は杏ちゃんの1日デートの日だったでしょ? 正確には、ついさっきまでね♡」

かぐやはげっそり疲れている僕と、やけにツヤテカしている杏を見比べて、あー、と言った。

かぐや「折角だから言わせてもらうわ。.......昨晩はお楽しみでしたね」

ところでなぜセックス後の女ってのはこんなにツヤツヤテカテカするんだろうか。
養分吸収?

僕「おかげさまで.......」

杏「まさか現実でそのセリフを聞くことになるなんて、しかも、言われる側になるなんて............♡ ふひひっ♡」

杏は例のセリフを聞けて嬉しそうだった。
その時、ジョギング中の真桜がこれまたたまたま合流。

ありす「おはよう真桜ちゃん!

真桜「おー、ありすにトシツグ、みんな! おはよう! どうだった? 昨日のセッk」

かぐや「ちょいちょいちょいちょい! この公園子供もいるんだから、口には気をつけなさいよね!」

僕「昨晩はお楽しみでしたねとか言ってた方が何言ってるんすか」

かぐや「あれは言わざるは得ないでしょ!?」

杏「いや、まあ、確かに........ふひひっ」

今日も僕の彼女達は仲良しです。

220 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/09(火) 22:01:07.75 ID:84EMSUoc0
〜ある日〜

ピンポーン

ある日、僕が家でごく普通に勉強をしていると、チャイムが鳴って、母さんが出たらしい。
一階から母さんが僕を呼ぶ。

母さん「敏嗣ー、聖堂院さんだってー」

僕「はーい」

麗華か......
そういえば、そろそろだったな。

僕「いらっしゃい。.......あれですね?」

麗華「そ、そうですわ........し、失礼致しますわ..........////」

僕は頬を紅潮させている麗華を家に招き入れ、部屋に通した。
扉を閉めた瞬間、麗華さんは何かリモコンのような物を差し出しながらその嫋やかなスカートを指で摘み、めくった。

麗華「も、もう、我慢が出来ませんわ...........あなた様を思えば思うほど、切なくなって...........///////」

そこには白い清楚そうなガーターベルトとは対照的に、ヴヴヴと音を立てているピンク色のローターがアソコに固定されていた。

僕「バカ.......だから危ないからそう言うことはやめてくれって言っただろ? 誰かに襲われでもしたらどうするんだ。もしそうなったら.......悲しいぞ」

麗華「す、すいません........で、でも、どうしても、疼いてっ...........どうしても、どうしてもっ.........♡」

僕はため息をつきながら立ち上がると、麗華さんの手からリモコンを受け取り、最弱から一気に最強までダイヤルを捻った。
221 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 06:26:27.30 ID:s23OrSx00
麗華「お゛........!」

ガクンッ、と麗華が膝をついて、ボタボタとカーペットに愛液を溢した。
ビクンビクンとイく麗華に僕は優しく諭すように言う。

僕「麗華は僕の大切な大切な彼女だから、もう二度とこんなことはしないで欲しい。........もし次にやったら、もう密会は無しだよ」

麗華「あっ、そ、それはっ、嫌ですわっ..........はっ、はぁっ...........♡ わ、私が、悪かったですわっ...........だ、だからっ、そ、そんなこと言わないでくださいましっ、ぅうっ♡」

麗華は懇願するように僕にそう言ってくる。
僕は微笑んで頷く。
そして、麗華を抱き上げてベッドに押し倒す。

麗華「はーっ、はーっ、はーっ............♡」

麗華は結婚まで貞卒を守らなければいけないという家の決まりがあり、そのおかげでお預けを喰らっている状態。
しかし、どうやら以前までは隠れていた先天的な性欲の強さがあるムッツリ体質らしく、発散しなければ日常生活を送れないほどになってしまうらしい。
だから、そうなる前に時々こうして密会を開き麗華の性欲を発散してあげている。

僕「は、ぅ、ふぅ、んむ..........♡」

麗華「んっ、んちゅっ........♡ んんんっ........♡」

僕は麗華とキスをしながら手マンをする。
処女膜を破らないように、丁寧に優しくだ。

麗華「は、はぅうっ..........! ...........はぁ、っ、はぁぁ.........♡」

僕「麗華........♡」

麗華「と、敏嗣、様.........♡」

一度麗華がイったのを確認すると、僕は下にずれ、クンニを開始する。
しっかり処理されているアソコに舌を入れ、弱いところを全部舐め回り、すぐに麗華をイかせる。

麗華「あっ、ぁあぁあぁぁ................///////」

しょわぁぁ.........と広がっていく潮。
それが治るのを待ってから、体位を変える。
222 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 06:35:30.80 ID:s23OrSx00
麗華が僕に背中を向ける形、つまり、バキバキに膨張したチンコに跨る形で抱きしめる。
まるで自分の股間から生えているように見えるチンコを潤んだ目で見ながら、麗華は自分の胸を揉み始めた。
僕はその体位から手マンを開始し、ズリ、ズリ、とチンコを擦り付ける。

麗華「あっ、あ、ああっ、ぁぅぅ..........♡ おぅ、はぁ、はぁ..........♡♡」

その状態からキスをし、舌を絡め合わせる。
いっつも我慢させてしまって、すまない.......だから、せめてこの手と舌で...........イかせるだけ、イかすっ.............!

麗華「んっ、んぅっ、ん゛〜っ♡ はっ、はやっ、い、イきましゅっ、イきましゅわっ♡ はっ、はぉおおおおぉっ.........♡」

ぶしゃあぁぁぁぁぁ..........♡ ぶしゃ、ぷしっ♡

僕のチンコが濡れる。
僕は追い討ちをかけ、更にイかせる。

麗華「あっ、あぁっ、へっ.........♡ へぅっ♡ んぁああああぁあっ♡」

ガンッ

僕「〜〜〜〜〜っ.............!」

麗華は僕のアゴを強打するほど仰け反りイきまくる。
この調子だと、あと一回ぐらいだな........
その波が終わり最後の愛撫を始めようとした頃、麗華が僕のチンコを両手で握った。

麗華「はぁ、はぁ..........♡ わ、私も、敏嗣様を..........♡」

僕「そんな心配しなくても良いのに..........じゃあ、最後は一緒にイこうか」

麗華「は、はい♡」

細い両手を上下に動かして、腰も動かしてアソコを擦り付け気持ちよくしてくれる麗華を、僕は本気のテクで攻めまくった。
胸、口、アソコ、麗華の全てを愛でまくる。

麗華「はっ、はぁっ、っひゃ、んぁっ♡ んぅううっ♡ 敏嗣しゃまっ、ぁあんっ♡」

僕「麗華、麗華っ........! 好きだ、好きだぁあぁぁぁ............!」

クチュクチュじゅぷじゅぷシコシコシコッ♡

ぶしゃっ、ぷしゃぁぁぁぁ..........♡

ドビュルルルルルルルルルゥッ♡

本来は子を作るための白い体液と透明な体液がシーツにぶち撒けられる。

麗華「あ゛、あ゛ぅ............♡ んぁぁ..........♡」

麗華さんがビクビクしながら舌を絡ませ、胸を上下させている。
可愛いなぁ。

ちょろろろろろろろ〜〜〜............♡

麗華さんが再度身体を震わせ、お漏らしをした。

麗華「あ、あぁぁぁ.........♡ み、見ないでくださいましぃ........♡」

僕「大丈夫だよ、好きなだけ出して..........♡」

僕のベッドは特別製........何人もの彼女を抱くために、洗いやすく、汚れが落ちにくい物にしている。
僕が膀胱の辺りをぐっと押してあげると、更に勢いよくおしっこが吹き出る。

麗華「はあ、はあ...........♡」

僕「愛してるよ、麗華..........♡」

麗華「あと6年.........あと6年ですわ...........♡」

僕「そうだね..........♡」

僕と麗華さんが結婚して本番ができるまで、あと6年。
それまで、僕は麗華さんを守らなければいけない。
麗華さんを悦ばせ続けなければいけない。
.........このままじゃ、多分ダメだ。
来年で最高学年にもなるし、ね。
僕は............いや、「俺」は、更に強くならなければいけないと、覚悟を決めた。

223 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 08:01:35.11 ID:s23OrSx00
〜高校3年生〜

リーシャ(15)
種族 獣人
年齢 18
名前 リーシャ
見た目 茶髪のショートカットに獣耳。Bカップ。
出会い 喧嘩の仲裁に入った。
惚れ方 自分より強い雄に惹かれた。
備考 学校に通ってない不良。よく喧嘩沙汰を起こすが負けなし。喧嘩っ早いが惚れた雄には発情するし服従する。極度の匂いフェチで、主人公の匂いが大好きになる。



5月の暖かいある日、俺は1人で夜の繁華街を歩いていた。
特に用というのは無かったが、まあ下見みたいなもんだ。
中3になって格闘技も始めて、そろそろ身長が180を越えるためもうそろそろ年齢確認もされずにラブホに入れるだろうから、それの下見に来ていたのだ。

ラブホの名前や特徴がたくさん書き込まれたメモを閉じ帰路についていると、公園を通りかかった時に打撃音や叫び声が聞こえていつでも警察に連絡できるようにスマホに手をかけた。
そして様子を見にいくために公衆トイレの裏からひっそりと覗いた。
すると、そこでは1人のフードをかぶった背の高い茶髪の少女がヤンキーっぽい男たちにリンチにされていた。
..........いや、男が少女に殴られて吹っ飛んだ。
あれは、リンチじゃなくて喧嘩だな。
女の子の方強いな、と思いながらも、俺は止めに入るために走っていった。

ヤンキーA「クソ........オラァアッ!」

大きく無駄に振りかぶった拳を僕は後ろ手で掴み、ギリギリと捻りあげる。

ヤンキーA「あだだだだだだだだだっ!?」

茶髪少女「っ.......!?」

俺「おいおいおい........女の子を1人に対して複数人の男が.........恥ずかしくは無いんですか?」

ヤンキーA「だ、誰だテメェ........!? 離せっ!」

俺は捻り上げていた腕を少し動かし、ごきりと脱臼させた。
激痛で倒れ込むヤンキー。
悪いな、これが一番手っ取り早いんだ。

他のヤンキーが殴りかかって来た。
遅い。
ついイキっちゃうぐらいには、遅い。
俺は全員の肩に掌底を当てたり腕を抜いたりして、全員の肩を脱臼させた。
全員が立てなくなったのを確認したついでに「11」まで打っていたスマホを取り出し、最後に「9」を押した。
俺がコール待ちしている間に、少女が話しかけて来た。

茶髪少女「..........お前........喧嘩の邪魔して、何のつもりだよ...........」

俺「いやぁ、女の子が1人で戦うなんて、放って置けなくて」

茶髪少女「ほお.......? 女だから、可哀想に見えて同情したのか...........ナマイキな奴だ............じゃあ、喧嘩の邪魔をした穴埋めに、戦ってもらうぞ!」

少女がズンッ、と腰を深く落とし臨時体制に入った。
俺は一旦少女を制止してから電話越しに救急車を呼び、スマホをズボンにしまった。

俺「良いですけど、殺すのだけは勘弁してくださいね。待っている家族がいるので」

茶髪少女「知らねえよ! はぁっ!」

少女が正拳突きを繰り出して来た。
空手と柔道........異種格闘技、というのは初めてだ。
俺は手のひらでその拳を逸らし、捻りあげようとした。
しかし.......

僕「.........っ!? 堅っ.......!?」

関節が硬すぎて関節技が決められないなんて、初めてだ........!

茶髪少女「ハハハハッ! オラァッ!」

俺「ぐっ.......!」

風を切りさく音と共に拳が頬をかすりビッ、とナイフで切られたような切り傷が出来る。
いや拳、鋭すぎるだろ!?
直撃したらどうなるかなんて考えて、俺はゾッとした。
でも、強張りはしなかった。
.............一歩間違えたら、死ぬ.........っ!
でも、恐怖と共に僕は興奮していた。
.............楽しい.........
224 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 08:53:16.98 ID:G8uicB1N0
僕と俺が混合して申し訳ございません。
慣れるまでもうしばらくお待ち下さい。
225 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 09:41:05.23 ID:G8uicB1N0
訂正です。

風を切りさく音と共に拳が頬をかすりビッ、とナイフで切られたような切り傷が出来る。
いや拳、鋭すぎるだろ!?
直撃したらどうなるかなんて考えて、俺はゾッとした。
.............一歩間違えたら、死ぬ.........っ!
でも、強張りはしなかった。
何故なら、僕は興奮していたからだ。
.............楽しい.........
今まで感じた事のないような命の危機、このとってもスリリングな状況に、僕は興奮していた。
226 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 14:40:28.93 ID:s23OrSx00
何度も命を刈り取る勢いで飛んで来る拳。
俺はそれらの尽くをいなし、隙を狙っていた。

俺「くっ、ふっ………!」

パン、パンッスパパン!

茶髪少女「フ、フフフッ……! ハハハハッ!」

その時、特別重い一撃が飛んできた。
俺は咄嗟に肩透かしを喰らわせ、脇を担ぎ上げた。

茶髪少女「っ........!」

また関節を堅くし俺の攻撃を凌ごうとしたらしいが、今度はそうはいかない。
俺はズン、とありったけの力で地面を踏み込み、背負い投げの体制に入った。

俺「ぐっ...........!」

茶髪少女「う............!?」

フワ、と少女が浮き、踏ん張りが外れた。
これで.......終わりだ..........!

俺「ぉおおおおおおおおおおおおっ!!!」

茶髪少女「なっ、あっ!?」

ドターン! と少女は地面に叩きつけられた。

茶髪少女「................」

投げられた少女は受け身を取ったらしいが、痛がるでもなく立ち上がるでもなくなぜかポカーンとした表情で呆然としている。

俺「.........? 大丈夫ですか?」

少女がなにかブツブツ言っているのに気付いて、俺は耳を近づけた。

茶髪少女「............私が負けた..........この私が.........喧嘩無敗の私が............負け、た...........♡」

そう言うと少女はガバッと起き上がり、惚けた目で俺をまっすぐ見て、高らかに宣言した。

茶髪少女「決めたぞ........! お前を私のツガイにするっ♡ 私の.......私の全てを捧げるっ♡」

...........しばし思考が停止した。

僕「.....................は!?」

227 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 15:30:00.32 ID:s23OrSx00
ぁあぁまた俺が僕になってるぅうぅ。すいません。



救急車が来たのでとりあえず公園から離れた俺と少女。
俺は落ち着いて話を聞くことにした。

俺「えっとまず、あなたは誰ですか?」

茶髪少女「私の名は加古(かこ)・リーシャ。父の教えにより私より強い雄を求めていた。お前は私より強い。だからツガイになってくれ!」

俺「いや、何故」

茶髪少女改め加古さんは、どうやらそう言うことらしい。
さらに話を聞いていると、なんと加古さんは俺と同じ中学の通いらしいが、現在絶賛不登校中らしい。

リーシャ「ところで、お前の名前はなんだ?」

俺「ほらね! まだ俺の名前だって知りませんよね! そんな男と付き合うなんておかしいと思いません!?」

リーシャ「いや、これは運命だ。ツガイとなろう!」

俺「それに.........俺もう結婚を約束した彼女がいますから!」

俺は話が通じない謎の少女に諦めてもらうために最終兵器を取り出した。
そして考え直してくれることを期待したが.........

リーシャ「...............うん」

俺「...............ん? うんって.............」

加古さんはキョトンとしていた。

リーシャ「それがどうした?」

俺「え、え、え?」

リーシャ「そんなの重婚すれば良いじゃないか」

あ、ヤバい、常識が通じない人だった。
まあ確かに重婚自体は俺もするつもりなんだけどさ........

俺「.............とりあえず、返事は保留でもよろしいでしょうか?」

リーシャ「返事? 何を言っている。これは決定事項だぞ。さあ、なんと呼んでほしい? ご主人様? 主? マスター? 首輪もつけろと言われたらつけるぞ.........♡」

加古さんは俺の手を取り、その匂いを犬が嗅ぐみたいにスンスンとしていた。
頬も心なしか赤くなっている........
え、なにこの人ドM?

リーシャ「私の事をドMだと思っているなら間違いだぞ。ただ、私より強いお前に服従しているだけだ。ほら」

そう言うと加古さんはゴロンと地面に転がって俺に腹を見せて来た。
犬かよ。

リーシャ「さあ、ご主人様。私はお前に全てを捧げる。この力も、誇りも、貞卒も、全て捧げる。秘密も、全て教える。だから、お願いだ...........♡」

加古さんはまた犬みたいに地面に座り込んで、俺に尊敬の目を向ける。

俺「..............あの」

リーシャ「なんだ?」

俺「もし強いってだけで俺と付き合う.........ツガイになろうとしているなら、やめておいた方が良いですよ」

その俺の言葉にまた加古さんがキョトンとし、こてんと首を傾げた。
228 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 16:42:12.19 ID:s23OrSx00
俺「俺よりも強い人はこの世界にはいくらでもいます。今回加古さんに勝てたのもはっきり言って運も入っていますし、もしツガイになったとして目の前にもっと強い奴が表れたら、加古さんはそっちの人に行きますよね。俺はそれが嫌なので、付き合いません。そう言う事です、さようなら」

俺が言い切って踵を返そうとしたら、慌てて加古さんが俺の服を掴んだ。

リーシャ「ちょっ、違っ...........ま、待ってくれ!」

俺「........なんですか」

振り返ると、加古さんの目には涙が溜まっていた。

リーシャ「ち、違うんだ........実は、お前とツガイになろうとしたのは、強いってだけじゃない。その........運命を感じたからだ..........♡」

俺「運命?」

加古さんは表情を崩して俺の服に鼻先をつけ、すぅ〜、はぁ〜.......と深呼吸をして、ピクンッ......♡ と震えた。

リーシャ「はぁ..............っ♡ 匂いだ..........♡ 知っているか.............? 遺伝子レベルで相性がいい雌雄のツガイは、体臭が互いにとても良い匂いに感じるらしい.........♡ わ、私は、お前のこの匂いを嗅いでいるだけで、あっ、ぁあっ.................♡ ............はぁっ、はぁっ..............♡」

やっぱり変態なのかこの人は。
俺はまさかと思い鼻を効かせてみたが、別にどうと言うことは無かった。

俺「そんなこと言われても困りますって...........」

俺がそう断ると、加古さんはいよいよ切羽詰まった様子で俺にすがり付いて来た。

リーシャ「じゃ、じゃあ良い、と、友達からでも良いからっ、頼む.........! な、何でもするから、付き合ってくれ! もう、お前なしでは生きていける自信が無いんだ.......!」

俺「う、うぅうぅぅん.............」

しかし、何でもする、と言うと言うことは、相当の覚悟があると言うことだろう...........そこまで言われてしまっては、俺も断り切るに断れない。

俺「じゃあ、学校に来てください。そうすれば、まだ全く知らないお互いのことをいろいろ知れますし」

学校、という言葉を聞くなり加古さんは嫌な顔をしたが、互いの事を知れる、と言うのが相当魅力的だったらしく、喜んで了承してくれた。
明日からまた、もう少しめんどくさいことになりそうだな..........

家に帰り、俺に抱きついて来たありすを見てふと思った。
そう言えば、ありすは俺の匂いをどんな風に感じているのだろう。
俺もありすの匂いを不快に思ったことはないし、もしかしたら加古さんが言っていたように俺らも相性がバツグン、という訳なのだろうか。

229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 18:04:29.83 ID:s23OrSx00
〜次の日〜

朝の会の後の休み時間、俺が自分の席でありすと麗華と談笑していると、教室の外がやけにざわめき始めた。
何事かと思い一緒に観にいくと、ニット帽を被った高身長の美人が歩いて来ていた。
しかし、ネクタイとかはなんかぐちゃっとしていていかにも着慣れていない、という感じが丸出しだった。
その美人が近づいてくるにつれ、俺はその美人をどこかで見かけたことがある気がして来た。
そう言えば昨日の夜、こんな茶髪ショートで高身長の少女と公園で戦ったような気が........

リーシャ「おはよう! ご主人さ......」

俺「わ゛ーーーーーーーーーーーーーっ!?」



リーシャ「そうか、敏嗣と言うのか」

俺「そう言えばまだ名前教えていなかった.........」

ありす「また新しい子?」

俺「まだ決まった訳じゃ.......」

リーシャ「ほう、さてはお前たちが敏嗣の彼女と言うものか。よろしく!」

かぐや「よ、よろしく..........(変な子..........)」

ありす「よろしくねー♡(うーん、この子何か隠しているね。それを抜いても変な子だね。しっかりお兄ちゃんに惚れてはいるみたいだし、ハーレムにも寛容っぽいけど、念の為またちょっとだけ認識、弄らせて貰うねー♡)」ィィィィイイイイン.............♡

リーシャ「...................?」ポー.........

〜昼休み〜

男友達「おいおいおいおいおいおい敏嗣..........」

昼休み、親友が話しかけて来た。

俺「なに?」

男友達「み、みんな知らないだろうけどさ..........あ、あの高身長の美女って、『狂犬』で有名な加古・リーシャだろ...........?!
230 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 18:05:05.19 ID:s23OrSx00
ミスです。
231 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 18:28:57.08 ID:s23OrSx00
〜昼休み〜

男友達「おいおいおいおいおいおい敏嗣..........」

昼休み、親友が話しかけて来た。
その顔は真っ青だった。

俺「なに?」

男友達「み、みんな知らないだろうけどさ..........あ、あの高身長の美女って、『狂犬』で有名な加古・リーシャだろ...........?!」

俺「狂犬..........?」

男友達「そうだよ、ここら一体で最強の暴走族の総長が知り合いにいる奴から聞いたんだけどよ、あの狂犬、何人ものその知り合いの暴走族を相手に普通に戦りあったらしいし、普通に勝ったってよ。他の所でも男の集団相手に喧嘩を吹っかけては勝って、吹っかけては勝ってを繰り返して、ついた二つ名が狂犬...........! まさかこの学校にいるなんて思っていなかったんだよ..........!」

なるほど........加古さん、割とその界隈では有名だったのか。
それにしても狂犬..........確かに、あの強さを考えると、そう言われてもおかしくないかもな。
俺は友人の話の続きを聞くことにした。

男友達「いや、確かにこの学校にいた事も予想外だったけどそれ以上にお前...........」

友人が頭を抱えてしばらく悩んでから、バッとあげた。

男友達「あんな美人だなんて聞いてなかったしよぉおおおおっ! それに、それに、なんだよあの狂犬のお前に対する態度ぉおおおっ! あれじゃ『狂犬』じゃ無くてまるで『仔犬』じゃねぇかよぉっ!」

どうやら友人は何よりもその容姿と俺との関係にド肝を抜かれたようだ。

俺「あー...........まあその色々あってな。加古さんが喧嘩売ってたのって自分より強い男を探すためだったらしくて.......」

男友達「ほおほお.......」

俺「で、昨日たまたま喧嘩、と言うか一方的な加古さんによる陵辱の現場を見たんだけど、それを助けようとしてな」

男友達「ふんふん.......?」

俺「で、加古さんと喧嘩になって、勝った結果なんか一方的に好かれた」

男友達「へぇー...............うん? うーん? .........................??????????」

俺「まあ、そう言う顔になるよな。俺もなった。付き合ってくれって懇願されて、どーしても付き合って欲しいなら友達から、それに、学校にも来ることって言ったら、今日来てくれた訳だよ」

男友達「ごめん、俺の理解の範疇を超えている」

俺「俺が言うのもあれだが、俺もだ」

232 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 19:51:01.61 ID:s23OrSx00
〜帰り道〜

リーシャ「はぁ、はぁ、すんすん........♡ すーはーすーはー、んぅっ..........♡」

俺「...........あの、もの凄い歩行の妨げになっているんですけど」

リーシャ「すまない。でも、直接かがせてもらえないなら、これで我慢するしか.........すぅ、はぁ、すぅ...........♡」

帰り道、加古さんは僕の使用済みのタオルを勝手にバッグから取り出し、口をポカーンと開けて鼻から大きく息を吸い込む独特のスタイルですーはーしてた。
周りの目とかあるし、はっきり言ってやめて欲しい。
それにしても、本当に気持ちよさそうだな。
もしかして本当にいい匂いなんじゃ.........

クンクン

いや、臭い。
自分でもわかるぐらいくっさい。
匂いフェチで、価値観が少しずれているこの加古さん。
どう扱えばいいのか、本当に困る........



ありす「付き合っちゃえばいいじゃん」

俺「それはそれで面倒くさいことになるだろ.......」

結局、あれからタオルは加古さんに持って帰られてしまった。
まあ、タオル一枚ぐらいは良いんだけどさ、今もすーはーされていると思うとちょっと変な気持ちになると言うか.........

ありす「でも、リーシャちゃんはもちろんお兄ちゃんのことは好きでしょ? で、お兄ちゃんも満更でもなさそうじゃん」

俺「そう、なのかぁ..........? うーん...........」

確かに、好意を抱かれるのは悪い気持ちはしないけど、なんか加古さんのはベクトルが違うと言うか.........
ありすが座っている僕の腕の中に潜り込んできた。

ありす「どっちかだよ。もうきっぱり振って二度とすーはーさせないか、付き合ってこの先ずっとすーはーさせるか。ずるずる引きずるのだけは、絶対ダーメ。..........今私に答えなくても良いよ。でも、お兄ちゃんなら私が望む答えを導き出してくれるって信じているよ.......♡」

どっちか、ね........
前者なら、もう加古さんからのアタックは無くなる確率が高い........でもあの加古さんなら諦めない気もするし、逆に意気消沈してしまって二度と関わってこない事もあり得る。
しかし、そうなってしまえば加古さんはまた不登校になるだろうし、絶対に心に大きな傷を残してしまうことになる。
.........俺を好きになってくれたみんなを幸せにする。
言ってみれば、それは俺のポリシーであり、覚悟である。

俺は愛しの妹と一緒にベッドに倒れ込みながら、これからの加古さんとの事を考えた。

233 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 20:34:40.82 ID:s23OrSx00
〜数日後、放課後の空き教室〜

俺「...............」ナデナデ.......

リーシャ「くぅ〜ん...........くぅぅん..............♡」

俺が加古さんを呼び出した空き教室、加古さんは入ってくるなり座っている俺の膝を枕にし、ナデナデを求めて来た。
別に良いやと思い、俺は犬を撫でるみたいに加古さんの各部を撫でた。
本当に犬みたいな声出すなぁ........
それでもニット帽の下だけは何故か触らせてもらえない。
何かあるのだろうか.........?

俺「加古さん。今日で、俺と加古さんが出会ってから1週間ですね」

リーシャ「リーシャって呼んでも良いと言ってるのにな.........♡ くぅ〜ん..........♡ そろそろツガイになってくれよ〜.........♡」

俺は目を瞑り次の言葉を選んだ。
そして口を開く。

俺「俺もそうしたいと思います。結婚を前提に付き合いましょう。会ってからたった1週間ですけど、これからお互いの事は知っていけば良いですしね」

リーシャ「ん? 良いのか? よっしゃ!」

驚くでも無く、戸惑うでも無く、あっさりと加古さんは俺と付き合うことになった。

234 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 20:53:02.98 ID:s23OrSx00


告白した帰り道、俺はこの数日を振り返る。
俺は色々と話したおかげで、加古さんについて色々と知れた。
まず母親が日本人のハーフで、父親は既に亡くなっている。
鼻が良くとても敏感で、匂いフェチなのもそれの影響らしい。
ニット帽の下の事は話したく無いらしく、俺もあまり聞かないようにしている。
好きな食べ物は肉、嫌いなものはチョコレート、ぶどう、味が濃いもの。
.......とかまあ、色々ね。
そんな事を考えていると、口を開けたまま俺の腕にしっかり抱きついて脇の匂いをすーはーすーはーしている加古さんが話しかけて来た。

リーシャ「ふぁ、はぁ...........♡ ぁ、うっ.........♡ な、なぁ、敏嗣。今更なんだが、私と付き合って良かったのか.........? 彼女達はどうするんだ?」

本当に今更だな。

俺「みんな何故かハーレムに寛容でして.........明日、みんなに加古さんと付き合っちゃった事を謝らなければいけませんから」

リーシャ「ハハハ、そりゃそうだな♡ ハハ...........」

加古さんは朗らかに笑っていたけど、夕日を目に映すと何かを考え込むように突然静かになった。

リーシャ「.......ツガイになるんだから、秘密はあっちゃダメだよな」

俺「いえ、そんな事は無いと思いますよ。俺だっていくつも秘密はありますし」

夕日が地平線に消えていく。
加古さんが俺の方を向いた。

リーシャ「............山行くか」

俺「..........? ........そうですね」

いつもと違い思いつめるような表情の加古さんの事が、俺は少し気がかりだった。

235 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 21:04:50.81 ID:s23OrSx00


街を見下ろせるちょっとした展望台。
今日は先客もいず、とても静かだった。
一番星に続き、幾つもの星がマジックアワーの夜空に輝き始めている。

俺「どうしたんですか? こんな所に来て.........」

加古さんは一番明るい星を見ているようで、風が短い茶髪が揺らす。

リーシャ「..........私さ、秘密があるんだ」

俺「そうですか」

次に加古さんが発した言葉は、俺が全然思いもしなかった、どこかで聞いたような言葉だった。

リーシャ「私、ニホンオオカミの末裔って言ったら、笑う?」

俺「............?」

不意に、加古さんがニット帽を外した。

俺「あ................!?」

そこには、2つのピンと立った三角形のもふもふの耳があった。
236 : ◆DLsVqu3F.A [saga]:2020/06/10(水) 22:02:18.60 ID:s23OrSx00
リーシャ「お父さんが死んだって話したけどあれは嘘だ。この前見せた写真に写ってた犬、あれがお父さん」

俺「............待って待って。パニック。なんか2作品が混じってる。えっと..........その人間の耳は?」

俺がそう聞くと、加古さんはその人間の耳を取った。
マジか、作り話とかじゃ無かった。

リーシャ「人間と過ごしているときはずっとこれと帽子付けといてってお母さんとお父さんから言われていて........」
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