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【安価・短め】元ビッチと元キモオタの子供が恋人を拾った
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224 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 08:53:16.98 ID:G8uicB1N0
僕と俺が混合して申し訳ございません。
慣れるまでもうしばらくお待ち下さい。
225 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 09:41:05.23 ID:G8uicB1N0
訂正です。
風を切りさく音と共に拳が頬をかすりビッ、とナイフで切られたような切り傷が出来る。
いや拳、鋭すぎるだろ!?
直撃したらどうなるかなんて考えて、俺はゾッとした。
.............一歩間違えたら、死ぬ.........っ!
でも、強張りはしなかった。
何故なら、僕は興奮していたからだ。
.............楽しい.........
今まで感じた事のないような命の危機、このとってもスリリングな状況に、僕は興奮していた。
226 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 14:40:28.93 ID:s23OrSx00
何度も命を刈り取る勢いで飛んで来る拳。
俺はそれらの尽くをいなし、隙を狙っていた。
俺「くっ、ふっ………!」
パン、パンッスパパン!
茶髪少女「フ、フフフッ……! ハハハハッ!」
その時、特別重い一撃が飛んできた。
俺は咄嗟に肩透かしを喰らわせ、脇を担ぎ上げた。
茶髪少女「っ........!」
また関節を堅くし俺の攻撃を凌ごうとしたらしいが、今度はそうはいかない。
俺はズン、とありったけの力で地面を踏み込み、背負い投げの体制に入った。
俺「ぐっ...........!」
茶髪少女「う............!?」
フワ、と少女が浮き、踏ん張りが外れた。
これで.......終わりだ..........!
俺「ぉおおおおおおおおおおおおっ!!!」
茶髪少女「なっ、あっ!?」
ドターン! と少女は地面に叩きつけられた。
茶髪少女「................」
投げられた少女は受け身を取ったらしいが、痛がるでもなく立ち上がるでもなくなぜかポカーンとした表情で呆然としている。
俺「.........? 大丈夫ですか?」
少女がなにかブツブツ言っているのに気付いて、俺は耳を近づけた。
茶髪少女「............私が負けた..........この私が.........喧嘩無敗の私が............負け、た...........♡」
そう言うと少女はガバッと起き上がり、惚けた目で俺をまっすぐ見て、高らかに宣言した。
茶髪少女「決めたぞ........! お前を私のツガイにするっ♡ 私の.......私の全てを捧げるっ♡」
...........しばし思考が停止した。
僕「.....................は!?」
〜
227 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 15:30:00.32 ID:s23OrSx00
ぁあぁまた俺が僕になってるぅうぅ。すいません。
〜
救急車が来たのでとりあえず公園から離れた俺と少女。
俺は落ち着いて話を聞くことにした。
俺「えっとまず、あなたは誰ですか?」
茶髪少女「私の名は加古(かこ)・リーシャ。父の教えにより私より強い雄を求めていた。お前は私より強い。だからツガイになってくれ!」
俺「いや、何故」
茶髪少女改め加古さんは、どうやらそう言うことらしい。
さらに話を聞いていると、なんと加古さんは俺と同じ中学の通いらしいが、現在絶賛不登校中らしい。
リーシャ「ところで、お前の名前はなんだ?」
俺「ほらね! まだ俺の名前だって知りませんよね! そんな男と付き合うなんておかしいと思いません!?」
リーシャ「いや、これは運命だ。ツガイとなろう!」
俺「それに.........俺もう結婚を約束した彼女がいますから!」
俺は話が通じない謎の少女に諦めてもらうために最終兵器を取り出した。
そして考え直してくれることを期待したが.........
リーシャ「...............うん」
俺「...............ん? うんって.............」
加古さんはキョトンとしていた。
リーシャ「それがどうした?」
俺「え、え、え?」
リーシャ「そんなの重婚すれば良いじゃないか」
あ、ヤバい、常識が通じない人だった。
まあ確かに重婚自体は俺もするつもりなんだけどさ........
俺「.............とりあえず、返事は保留でもよろしいでしょうか?」
リーシャ「返事? 何を言っている。これは決定事項だぞ。さあ、なんと呼んでほしい? ご主人様? 主? マスター? 首輪もつけろと言われたらつけるぞ.........♡」
加古さんは俺の手を取り、その匂いを犬が嗅ぐみたいにスンスンとしていた。
頬も心なしか赤くなっている........
え、なにこの人ドM?
リーシャ「私の事をドMだと思っているなら間違いだぞ。ただ、私より強いお前に服従しているだけだ。ほら」
そう言うと加古さんはゴロンと地面に転がって俺に腹を見せて来た。
犬かよ。
リーシャ「さあ、ご主人様。私はお前に全てを捧げる。この力も、誇りも、貞卒も、全て捧げる。秘密も、全て教える。だから、お願いだ...........♡」
加古さんはまた犬みたいに地面に座り込んで、俺に尊敬の目を向ける。
俺「..............あの」
リーシャ「なんだ?」
俺「もし強いってだけで俺と付き合う.........ツガイになろうとしているなら、やめておいた方が良いですよ」
その俺の言葉にまた加古さんがキョトンとし、こてんと首を傾げた。
228 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 16:42:12.19 ID:s23OrSx00
俺「俺よりも強い人はこの世界にはいくらでもいます。今回加古さんに勝てたのもはっきり言って運も入っていますし、もしツガイになったとして目の前にもっと強い奴が表れたら、加古さんはそっちの人に行きますよね。俺はそれが嫌なので、付き合いません。そう言う事です、さようなら」
俺が言い切って踵を返そうとしたら、慌てて加古さんが俺の服を掴んだ。
リーシャ「ちょっ、違っ...........ま、待ってくれ!」
俺「........なんですか」
振り返ると、加古さんの目には涙が溜まっていた。
リーシャ「ち、違うんだ........実は、お前とツガイになろうとしたのは、強いってだけじゃない。その........運命を感じたからだ..........♡」
俺「運命?」
加古さんは表情を崩して俺の服に鼻先をつけ、すぅ〜、はぁ〜.......と深呼吸をして、ピクンッ......♡ と震えた。
リーシャ「はぁ..............っ♡ 匂いだ..........♡ 知っているか.............? 遺伝子レベルで相性がいい雌雄のツガイは、体臭が互いにとても良い匂いに感じるらしい.........♡ わ、私は、お前のこの匂いを嗅いでいるだけで、あっ、ぁあっ.................♡ ............はぁっ、はぁっ..............♡」
やっぱり変態なのかこの人は。
俺はまさかと思い鼻を効かせてみたが、別にどうと言うことは無かった。
俺「そんなこと言われても困りますって...........」
俺がそう断ると、加古さんはいよいよ切羽詰まった様子で俺にすがり付いて来た。
リーシャ「じゃ、じゃあ良い、と、友達からでも良いからっ、頼む.........! な、何でもするから、付き合ってくれ! もう、お前なしでは生きていける自信が無いんだ.......!」
俺「う、うぅうぅぅん.............」
しかし、何でもする、と言うと言うことは、相当の覚悟があると言うことだろう...........そこまで言われてしまっては、俺も断り切るに断れない。
俺「じゃあ、学校に来てください。そうすれば、まだ全く知らないお互いのことをいろいろ知れますし」
学校、という言葉を聞くなり加古さんは嫌な顔をしたが、互いの事を知れる、と言うのが相当魅力的だったらしく、喜んで了承してくれた。
明日からまた、もう少しめんどくさいことになりそうだな..........
家に帰り、俺に抱きついて来たありすを見てふと思った。
そう言えば、ありすは俺の匂いをどんな風に感じているのだろう。
俺もありすの匂いを不快に思ったことはないし、もしかしたら加古さんが言っていたように俺らも相性がバツグン、という訳なのだろうか。
〜
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/10(水) 18:04:29.83 ID:s23OrSx00
〜次の日〜
朝の会の後の休み時間、俺が自分の席でありすと麗華と談笑していると、教室の外がやけにざわめき始めた。
何事かと思い一緒に観にいくと、ニット帽を被った高身長の美人が歩いて来ていた。
しかし、ネクタイとかはなんかぐちゃっとしていていかにも着慣れていない、という感じが丸出しだった。
その美人が近づいてくるにつれ、俺はその美人をどこかで見かけたことがある気がして来た。
そう言えば昨日の夜、こんな茶髪ショートで高身長の少女と公園で戦ったような気が........
リーシャ「おはよう! ご主人さ......」
俺「わ゛ーーーーーーーーーーーーーっ!?」
〜
リーシャ「そうか、敏嗣と言うのか」
俺「そう言えばまだ名前教えていなかった.........」
ありす「また新しい子?」
俺「まだ決まった訳じゃ.......」
リーシャ「ほう、さてはお前たちが敏嗣の彼女と言うものか。よろしく!」
かぐや「よ、よろしく..........(変な子..........)」
ありす「よろしくねー♡(うーん、この子何か隠しているね。それを抜いても変な子だね。しっかりお兄ちゃんに惚れてはいるみたいだし、ハーレムにも寛容っぽいけど、念の為またちょっとだけ認識、弄らせて貰うねー♡)」ィィィィイイイイン.............♡
リーシャ「...................?」ポー.........
〜昼休み〜
男友達「おいおいおいおいおいおい敏嗣..........」
昼休み、親友が話しかけて来た。
俺「なに?」
男友達「み、みんな知らないだろうけどさ..........あ、あの高身長の美女って、『狂犬』で有名な加古・リーシャだろ...........?!
230 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 18:05:05.19 ID:s23OrSx00
ミスです。
231 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 18:28:57.08 ID:s23OrSx00
〜昼休み〜
男友達「おいおいおいおいおいおい敏嗣..........」
昼休み、親友が話しかけて来た。
その顔は真っ青だった。
俺「なに?」
男友達「み、みんな知らないだろうけどさ..........あ、あの高身長の美女って、『狂犬』で有名な加古・リーシャだろ...........?!」
俺「狂犬..........?」
男友達「そうだよ、ここら一体で最強の暴走族の総長が知り合いにいる奴から聞いたんだけどよ、あの狂犬、何人ものその知り合いの暴走族を相手に普通に戦りあったらしいし、普通に勝ったってよ。他の所でも男の集団相手に喧嘩を吹っかけては勝って、吹っかけては勝ってを繰り返して、ついた二つ名が狂犬...........! まさかこの学校にいるなんて思っていなかったんだよ..........!」
なるほど........加古さん、割とその界隈では有名だったのか。
それにしても狂犬..........確かに、あの強さを考えると、そう言われてもおかしくないかもな。
俺は友人の話の続きを聞くことにした。
男友達「いや、確かにこの学校にいた事も予想外だったけどそれ以上にお前...........」
友人が頭を抱えてしばらく悩んでから、バッとあげた。
男友達「あんな美人だなんて聞いてなかったしよぉおおおおっ! それに、それに、なんだよあの狂犬のお前に対する態度ぉおおおっ! あれじゃ『狂犬』じゃ無くてまるで『仔犬』じゃねぇかよぉっ!」
どうやら友人は何よりもその容姿と俺との関係にド肝を抜かれたようだ。
俺「あー...........まあその色々あってな。加古さんが喧嘩売ってたのって自分より強い男を探すためだったらしくて.......」
男友達「ほおほお.......」
俺「で、昨日たまたま喧嘩、と言うか一方的な加古さんによる陵辱の現場を見たんだけど、それを助けようとしてな」
男友達「ふんふん.......?」
俺「で、加古さんと喧嘩になって、勝った結果なんか一方的に好かれた」
男友達「へぇー...............うん? うーん? .........................??????????」
俺「まあ、そう言う顔になるよな。俺もなった。付き合ってくれって懇願されて、どーしても付き合って欲しいなら友達から、それに、学校にも来ることって言ったら、今日来てくれた訳だよ」
男友達「ごめん、俺の理解の範疇を超えている」
俺「俺が言うのもあれだが、俺もだ」
〜
232 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 19:51:01.61 ID:s23OrSx00
〜帰り道〜
リーシャ「はぁ、はぁ、すんすん........♡ すーはーすーはー、んぅっ..........♡」
俺「...........あの、もの凄い歩行の妨げになっているんですけど」
リーシャ「すまない。でも、直接かがせてもらえないなら、これで我慢するしか.........すぅ、はぁ、すぅ...........♡」
帰り道、加古さんは僕の使用済みのタオルを勝手にバッグから取り出し、口をポカーンと開けて鼻から大きく息を吸い込む独特のスタイルですーはーしてた。
周りの目とかあるし、はっきり言ってやめて欲しい。
それにしても、本当に気持ちよさそうだな。
もしかして本当にいい匂いなんじゃ.........
クンクン
いや、臭い。
自分でもわかるぐらいくっさい。
匂いフェチで、価値観が少しずれているこの加古さん。
どう扱えばいいのか、本当に困る........
〜
ありす「付き合っちゃえばいいじゃん」
俺「それはそれで面倒くさいことになるだろ.......」
結局、あれからタオルは加古さんに持って帰られてしまった。
まあ、タオル一枚ぐらいは良いんだけどさ、今もすーはーされていると思うとちょっと変な気持ちになると言うか.........
ありす「でも、リーシャちゃんはもちろんお兄ちゃんのことは好きでしょ? で、お兄ちゃんも満更でもなさそうじゃん」
俺「そう、なのかぁ..........? うーん...........」
確かに、好意を抱かれるのは悪い気持ちはしないけど、なんか加古さんのはベクトルが違うと言うか.........
ありすが座っている僕の腕の中に潜り込んできた。
ありす「どっちかだよ。もうきっぱり振って二度とすーはーさせないか、付き合ってこの先ずっとすーはーさせるか。ずるずる引きずるのだけは、絶対ダーメ。..........今私に答えなくても良いよ。でも、お兄ちゃんなら私が望む答えを導き出してくれるって信じているよ.......♡」
どっちか、ね........
前者なら、もう加古さんからのアタックは無くなる確率が高い........でもあの加古さんなら諦めない気もするし、逆に意気消沈してしまって二度と関わってこない事もあり得る。
しかし、そうなってしまえば加古さんはまた不登校になるだろうし、絶対に心に大きな傷を残してしまうことになる。
.........俺を好きになってくれたみんなを幸せにする。
言ってみれば、それは俺のポリシーであり、覚悟である。
俺は愛しの妹と一緒にベッドに倒れ込みながら、これからの加古さんとの事を考えた。
〜
233 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 20:34:40.82 ID:s23OrSx00
〜数日後、放課後の空き教室〜
俺「...............」ナデナデ.......
リーシャ「くぅ〜ん...........くぅぅん..............♡」
俺が加古さんを呼び出した空き教室、加古さんは入ってくるなり座っている俺の膝を枕にし、ナデナデを求めて来た。
別に良いやと思い、俺は犬を撫でるみたいに加古さんの各部を撫でた。
本当に犬みたいな声出すなぁ........
それでもニット帽の下だけは何故か触らせてもらえない。
何かあるのだろうか.........?
俺「加古さん。今日で、俺と加古さんが出会ってから1週間ですね」
リーシャ「リーシャって呼んでも良いと言ってるのにな.........♡ くぅ〜ん..........♡ そろそろツガイになってくれよ〜.........♡」
俺は目を瞑り次の言葉を選んだ。
そして口を開く。
俺「俺もそうしたいと思います。結婚を前提に付き合いましょう。会ってからたった1週間ですけど、これからお互いの事は知っていけば良いですしね」
リーシャ「ん? 良いのか? よっしゃ!」
驚くでも無く、戸惑うでも無く、あっさりと加古さんは俺と付き合うことになった。
〜
234 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 20:53:02.98 ID:s23OrSx00
〜
告白した帰り道、俺はこの数日を振り返る。
俺は色々と話したおかげで、加古さんについて色々と知れた。
まず母親が日本人のハーフで、父親は既に亡くなっている。
鼻が良くとても敏感で、匂いフェチなのもそれの影響らしい。
ニット帽の下の事は話したく無いらしく、俺もあまり聞かないようにしている。
好きな食べ物は肉、嫌いなものはチョコレート、ぶどう、味が濃いもの。
.......とかまあ、色々ね。
そんな事を考えていると、口を開けたまま俺の腕にしっかり抱きついて脇の匂いをすーはーすーはーしている加古さんが話しかけて来た。
リーシャ「ふぁ、はぁ...........♡ ぁ、うっ.........♡ な、なぁ、敏嗣。今更なんだが、私と付き合って良かったのか.........? 彼女達はどうするんだ?」
本当に今更だな。
俺「みんな何故かハーレムに寛容でして.........明日、みんなに加古さんと付き合っちゃった事を謝らなければいけませんから」
リーシャ「ハハハ、そりゃそうだな♡ ハハ...........」
加古さんは朗らかに笑っていたけど、夕日を目に映すと何かを考え込むように突然静かになった。
リーシャ「.......ツガイになるんだから、秘密はあっちゃダメだよな」
俺「いえ、そんな事は無いと思いますよ。俺だっていくつも秘密はありますし」
夕日が地平線に消えていく。
加古さんが俺の方を向いた。
リーシャ「............山行くか」
俺「..........? ........そうですね」
いつもと違い思いつめるような表情の加古さんの事が、俺は少し気がかりだった。
〜
235 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 21:04:50.81 ID:s23OrSx00
〜
街を見下ろせるちょっとした展望台。
今日は先客もいず、とても静かだった。
一番星に続き、幾つもの星がマジックアワーの夜空に輝き始めている。
俺「どうしたんですか? こんな所に来て.........」
加古さんは一番明るい星を見ているようで、風が短い茶髪が揺らす。
リーシャ「..........私さ、秘密があるんだ」
俺「そうですか」
次に加古さんが発した言葉は、俺が全然思いもしなかった、どこかで聞いたような言葉だった。
リーシャ「私、ニホンオオカミの末裔って言ったら、笑う?」
俺「............?」
不意に、加古さんがニット帽を外した。
俺「あ................!?」
そこには、2つのピンと立った三角形のもふもふの耳があった。
236 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/10(水) 22:02:18.60 ID:s23OrSx00
リーシャ「お父さんが死んだって話したけどあれは嘘だ。この前見せた写真に写ってた犬、あれがお父さん」
俺「............待って待って。パニック。なんか2作品が混じってる。えっと..........その人間の耳は?」
俺がそう聞くと、加古さんはその人間の耳を取った。
マジか、作り話とかじゃ無かった。
リーシャ「人間と過ごしているときはずっとこれと帽子付けといてってお母さんとお父さんから言われていて........」
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 01:36:39.24 ID:hHJVDLqiO
おう、見てるぞ
がんばれ
238 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 05:23:42.69 ID:rgODen/T0
加古は狼人間で、父親は犬........ケモノの子って事ね。
オーケイ、それは理解した。
理解はできたが、咀嚼できないんだ。
その時、メキメキと加古さんの身体が大きくなり、ザワザワと毛が生えて来た。
マズルが伸び、爪が鋭く硬く伸びる。
服の下から隠れていた尻尾も出たようだ。
リーシャ「............これが、私の本当の姿だ。ご主人様だから見せた。どうか、受け入れてくれ」
ははーん.........マジで狼人間だったわけね..........
まあ、既にサキュバスもいるしね。
俺は普通に頷いた。
加古さんはそれを見てポロポロと涙を流し、尻尾をブンブン振りながら抱きついて来た。
もふもふしていてとても暖かい........
リーシャ「.............ありがとう...........♡」
俺「こちらこそ、信じてくれてありがとうございます」
ついでのように首元に濡れた鼻先をつけて肺一杯に俺の匂いを吸い込み、パカッ、と口を開けた。
あー、これもフレーメン反応だった訳ね。
〜
239 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 05:26:17.28 ID:rgODen/T0
その夜、リーシャと流れでセックスする事に。
どこでどんなセックスを?下1
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 09:09:21.33 ID:Q4T5Qu1RO
サキュバス空間で
お腹を優しくなでながら、四つん這いになった状態でセックス。
241 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 14:20:56.55 ID:rgODen/T0
〜その夜〜
はぁ……はぁ……はぁ……♡
……………ん? ここは…………
俺は目が覚めた。
淫魔次元(サキュバスディメンション)…………?
確か、今日はありすとそんな約束は無かったはずだったが………
寝る前、確かありすに加古さんと付き合うことになった、と言うのを伝えたのは覚えているのだが…………
ふと股間に違和感を感じ見下ろすと、そこには毛深い狼人間状態の加古さんがいて俺のチンコにピッタリと鼻をつけてアヘッていた。
リーシャ「は、あっ、ぁっ………♡ 凄いご主人様の匂いぃ………♡ すーはーすーはー♡ んぁっ、ああぁあっ………♡」
ブンブンとしっぽを振り、恍惚とした顔で全力で俺のチンコにスリスリスリスリしていた。
幸せそうだ。
俺「おはようございます」
リーシャ「んぅ、お、おはよぉ…………♡ ご主人様、はぁ、はぁ、はぁ…………♡ 夢の中でも、カッコいいなぁ……………♡」
やっぱり、加古さんも夢だと思っているか。
俺「夢じゃないですよ。まごうこと無き、現実です」
リーシャ「げんじつ……………?」
俺「はい。信じられないのなら、明日の朝俺に確認しに来てください」
リーシャ「ん………はぁ、はぁあ…………♡ 分かっ、たぁ…………♡」
そう言いながらも加古さんは深呼吸を止めない。
俺は呆れながら、加古さんの頭を撫でる。
尻尾がブンブン振られ、微かな風すら顔に感じる。
リーシャ「ご主人様ぁ…………♡ もっと撫でてぇ♡ お腹も撫でてぇ♡」
俺が体制を変え加古さんの脇腹をわしゃわしゃとすると、加古さんはごろんと転がってそのお腹を見せてきた。
そのお腹も望むだけ撫でてあげる。
リーシャ「お、あっ♡ きゅんっ、きゅぅんっ♡ はっ、はぁっ、はっ♡ く〜ん、く〜ん♡」
バタバタバタと飛んでいってしまいそうなほど尻尾が振られている。
匂いが好きと言うならこの体勢の方が良いかと思い、加古さんの顔に丁度俺のチンコが来る位置に移動し、ナデナデを再開する。
リーシャ「あっ、あぅっ♡ あぅぅんっ♡ きゅう、きゅう♡」
この体勢は正解だったらしく、さっきより更に気持ち良さそうに、嬉しそうに鳴き、尻尾を振る。
俺はふと思いつき、撫でる場所をお腹からその大きくは無い胸に移動した。
全体をプニプニ、毛に埋もれた乳首をくにくにする毎に、加古さんが嬉しそうに吠える。
リーシャ「きゃうっ♡ きゃうわぅ、あぅんっ♡ きゃぅぅぅっ♡」
そして、唐突にビグッ! と大きく跳ねてから静止した。
俺「大丈夫ですか?」
リーシャ「はーーっ………♡ はーーっ………♡」
加古さんは夢中で俺のチンコの匂いを嗅いでるようで、返事は無かった。
リーシャ「はぅ、きゅうきゅう…………♡ んぅ…………♡」
ゆっくりと起き上がり、犬のようにすりすりぐりぐりぺろぺろと最大限のスキンシップを取る加古さん。
その可愛らしい本能的な姿に、俺の性欲もチンコもはち切れんばかりに膨張していた。
242 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 18:20:15.51 ID:rgODen/T0
俺はそろそろ始めようと思い近くを探すと、いつも通りのバスケットを見つけた。
中には山盛りの色とりどりのゴムが入っている。
サキュディメ(サキュバスディメンション)での性行為の影響は現実世界と繋がっているため、ゴムを付けずに中出ししてしまうとそのまま妊娠してしまう危険がある。
最終的には子供も作るつもりだが、今はまだ中学生。
来るべき時が来るまで、生中出しだけは避けるつもりだ。
リーシャ「きゅーん、きゅーん........♡ へっへっへっへっ.......♡」
ゴムを装着した俺が加古さんを見ると、加古さんは既に四つん這いになり俺に発情しきってぷっくりと充血しているアソコをふりふりと見せつけていた。
俺は獣のようにその加古さんに後ろから抱きつき、アソコにチンコを押し付けた。
俺「い、挿れますよ、加古さん...........♡」
リーシャ「きゅんっ、きゅぅ、ぁう、ご主人様ぁ♡」
ずぷ、ぷ........♡
リーシャ「ぁっ、ぁあああっ、きゅぅう〜〜〜っ♡」
加古さんは俺のチンコが入ると同時に高い声で鳴いた。
そのまま少しずつ、少しずつ加古さんの処女膜を破りながら、奥に侵入していく。
加古さんの膣内はみんなよりも熱く、感触も全然違った。
途中痛かったらしく、「キャンッ!」と俺の手を噛んだが、お腹や胸を撫でてあげるとすぐに離してくれた。
処女を貰ってからしばらく後、俺は子宮にピッタリと亀頭をくっつけた。
リーシャ「くぅ〜ん.......♡ くぅ〜〜ん.......♡」
切ない声で鳴きながら、あぶあぶと俺の指をよだれまみれにしながら甘噛みしている。
俺「かわいいですよ、加古さん.......いや、リーシャ」
リーシャ「くぅうぅ〜ん♡」
加古さん改めリーシャは、さらにあぶあぶとジャーキーでも噛むように俺の指を味わう。
俺「動くよ、リーシャ」
リーシャ「わう♡」
俺は体を後ろに動かした。
愛液が飛び散るくらいに濡れまくったチンコが外気に触れて、リーシャがのけぞる。
リーシャ「あっ、あぅうっ♡ きゅんっ♡」
俺「はぁ、はぁ.......♡」
そして身体を前に動かすと、まるでみずみずしい果実を切ったようにリーシャのアソコから愛液が吹き出した。
リーシャ「きゅっ、くぅ〜んっ♡ くぅんっ、くぅんっ♡」
俺「はっ、はっ、はっ.......♡」
リーシャの本能に当てられてか、俺も理性が薄くなってきた。
意識ははっきりしている、でも欲望がどんどん溢れ出してくるんだ.........!
俺は腰を動かし始めた。
リーシャ「あっ、ぁぅっ、きゃんっ、わうっ♡」
俺「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ♡」
バチュ、パチュ、パチュ、バチュ♡
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいいっ♡
あぁっ、リーシャ、リーシャ、リーシャ、俺のメスっ、俺のメスっ、俺のメスぅっ♡
バチュンッ♡
ビュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡ ビュッ、ビュゥウウウウウ〜〜ッ♡
リーシャ「きゃぅぅうんっ♡」
俺「お、ぉおおっ、おおおおおっ............♡」
もっとだ、もっと、もっと快楽を、もっと.........!
243 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 18:47:27.46 ID:rgODen/T0
孕ませなければ..........こんな邪魔な物なんて必要無い...........
俺はリーシャからチンコを抜くと、ゴムを投げ捨てた。
そして何も付けないままチンコを当て、そのまま挿れようとして理性が引き止めた。
...........いや、ダメだ、落ち着け、俺...........
俺は何とかゴムの山に手を突っ込み、袋を破って装着した。
この一線だけは、超えてはいけない、俺........!
また理性が力尽きたように本能に塗りつぶされた。
目の前のメスの尻をガシッと掴んで挿入する。
俺「ぐぅっ、ふうっ、ふぅうううぅぅっ!」
リーシャ「きゃんっ♡ きゃんっ♡ きゃんんっ♡」
ばすんっ、ばすんっ、バッコバッコ♡
俺「ぉおおおおっ♡ うっ、ぅおおおおおおっ♡」
リーシャ「きゃふっ、くぅんっ、きゅぅぅうん♡」
交尾だった。
セックスなんて生温い物じゃなくて、交尾だった。
俺「おぉおおおおおおおおおおおっ♡ がぁあああああっ♡」
リーシャ「きゃんっ...............♡」
ガクンッ、とリーシャが白目を向いて気絶したが、構わず動き続けて射精した。
ビュルルルルルルルルルルルルルルルルッ♡ ドクンッ、ドクッドグッ、ドグッ........♡
俺「ぁあああぁぁっ..............♡」
気持ちいい.........
俺はリーシャからチンコを抜き、今度はしっかり結んでまたゴムを投げ捨てる。
そして微かな精神的賢者タイムの内に急いで装着する。
この時間の内に付けなければ、また本能に支配されてしまう.........
リーシャは気絶から目覚めたらしく、また俺に向けてフリフリと尻を振っている。
その様子が可愛くて、愛おしくて、ブツンと理性が消えた。
俺はリーシャを襲った。
〜
244 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 20:26:36.74 ID:rgODen/T0
〜
リーシャ「っは.........♡ はぁ、はぁ............♡ くぅ〜ん........♡」
ペロ、ペロ、と狼人間の形態で俺のチンコを舐めるリーシャ。
その膣口からは取り残されたゴムの頭がのぞいており、そこから静液がごぷごぷと流れている。
あれから何十ラウンドも人間形態と狼人間形態を行き来しながらまぐわい、ゴムの山を半分ほど使い切った。
そろそろ現実世界では朝になっている頃だろう。
お掃除フェラをしているリーシャの頭を、お腹を、俺は撫でた。
リーシャ「はぁ.........はぁ............♡ ...............ご主人、様.............♡」
俺「お願いだから、人前では別の呼び方にしてくれよ........」
リーシャ「くぅん..........♡ 分かったぁ...........♡」
そう言うと、疲れ切ったようでリーシャはゆっくり目を閉じて、寝息を立て始めた。
このサキュディメの利点は周囲を気にせずにセックスできるだけでなく、しっかり睡眠した効果も取れるところだ。
俺もリーシャの毛皮に埋もれながら、目を閉じた。
おやすみ、リーシャ.......
〜
245 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 20:27:33.64 ID:rgODen/T0
〜リーシャ編終わり〜
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 20:35:06.90 ID:ARspev7rO
敏雄とえみるのショートサブストーリーや、元彼女たちとのエロ話とか見たいなぁ
247 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 21:06:56.85 ID:rgODen/T0
〜シャル編〜
シャル(14)
種族 ハーフエルフ
年齢 17
名前 シャル
見た目 金髪ロング碧眼のAカップ。童顔。
出会い 人気のない夜道で倒れていたところに声をかける。
惚れ方 ハーフエルフである自分を嫌悪しないし、優しくしてくれるから。
備考 ハーフエルフという理由で村のエルフから裏切られ奴隷商に引き渡されるところで逃走し、ボロボロになるまで走り、体力が尽きて倒れていたところ、こっちの世界に移動してきた。生まれてから忌み嫌われてきたので、生まれて初めて優しく接してくれた敏嗣にベタ惚れする。気弱で涙もろい性格。
〜
あれから数ヶ月、季節は風が冷たくなってくる秋から冬に移り変わる頃。
分かっているとは思うが、あの翌日、俺は土下座した。
やっぱりケジメとしてな。
リーシャは俺の彼女になり、呼び方も人前では「敏嗣」に直してくれた。
.......ときどき「ご主人様」が溢れてしまうがな。
ちなみにこのプライベートでのご主人様呼びはそのまま。
俺も別に悪い気はしないし、リーシャもそう呼びたいらしいし、何より興奮するからな。
因みに何度かリーシャの家にも遊びに行ったことがあるが、確かに表向きには大きめの犬を飼っていた。
それがリーシャの言うとおりお父さんだったわけで、急に喋り出したときには某携帯CMの父かとマジで驚いた。
あれとは違い生まれつき狼だった訳だけどな........
リーシャ「じゃあな、ご主っ......敏嗣!」
俺「ああ」
今日はリーシャとのデート日だった。
相変わらず耳は隠せないらしく、人間の付け耳とニット帽を被っている。
リーシャと別れた俺は人気のない肌寒い夜の街をぶらぶら歩いていた。
その時、数年ぶりのあの感覚が俺を襲った。
..................タスケテ..............ダレ、カ,,,,,,,,,,,,
俺は振り向いた。
誰もいない........
まるであの時のようだ。
あの時..........ありすを拾った時のように,,,,,,,,,,,,!
俺は直感のままその声に従い、走った。
そして、その声の導きの終着点に着いたが.......
そこは人気のない夜道だった。
俺「誰かいないのか........?!」
返事は無い。
もしかして、空耳だったのか.........?
もう少し探そうとゴミ捨て場近くを見た時.......
金髪少女「.................」
俺「...........!?」
ワンピース一枚のボロボロの金髪少女が生ゴミの間でぐったりしていた。
元は綺麗だったであろう裸足には鉄の枷がついており、何キロも走ったように皮がむけて傷だらけ血だらけだった。
しかし、状況からして歩いてきて力尽きてそこで倒れた、と言うよりも、力尽きてからそこに現れたような..........?
...........なんか、耳が尖っている気もするけど気のせい気のせい。
俺は少女の脈を測る。
とても冷たい、それに、脈も弱い..........
俺「も、もう大丈夫だからな.........! 死ぬなよっ.......!」
俺はゆっくりその謎の金髪少女をおんぶし、なるべく揺れないように走っていった。
〜
248 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 21:08:29.99 ID:rgODen/T0
>>246
実妹のえみるとの情事はもちろん書きますが、元彼女とは?
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 21:13:39.19 ID:txQqn34xO
えみるだとお母さんになってしまう
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/11(木) 21:21:49.06 ID:ARspev7rO
敏嗣がハーレム結成してる一方、敏雄とえみるのセックス事情ってこと
元彼女 → 現彼女の間違いだった。ただ単にかぐやや杏のセックス描写も見たいと思って
251 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/11(木) 22:10:32.94 ID:rgODen/T0
そうですね、シャル編が終わったら手を付けてみます。
あと、【.】がたまに【,】になっているのは申し訳ない。
252 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/12(金) 03:27:18.43 ID:EE9JPxSd0
〜翌朝〜
俺は目が覚めた。
昨日の夜は大変だった.......
俺が持って帰ってきたこの少女、どうやら人間じゃ無いらしく耳が長い。
何かの病気で耳が長い、と言うのもあるかもしれないが、怪我の具合から虐待の可能性もある為父さんと母さんもとりあえずは治療と体調の安定に走った。
俺もぬるま湯を用意したりボロボロの足に包帯を巻いたり色々とした。
あの鉄枷は今は外すことが不可能な為、治療してから布を間に入れて様子見する事にした。
とりあえずは一時保護、と言う事になるだろうな.......まるでありすの時みたいだ。
そう言えばそのありすだが、金髪のこの少女を見てやっぱり境遇に近視間があるらしく、何か思うところもあるらしい。
その時俺は、誰かが左腕にしがみついている事に気づいた。
ははーん、ありすだな.......と思いながら横を見て、金髪が目に入り、しばし硬直。
思わず二度見した。
俺「............!?」
なんっ............なんでここにこの子が.........!?
だ、だって父さんと母さんの部屋にいたんじゃ.........!?
その時、もにょもにょとその少女が身をよじり、ゆっくり目を開けた。
その目は、ありすと対照になるように綺麗な青色だった。
金髪少女「...........っ..........!」
そして逃げるように体を硬らせて、ベッドから転がり落ちた。
俺「ちょっ、大丈夫!?」
少女は素早く移動すると、部屋の隅で野良猫みたいに俺にむけて歯を剥き出しにしている。
じゃあなんで昨日の夜俺の横に........
〜
あの少女は俺の部屋の机の下で落ち着いたのでとりあえずパンがゆを作って置いておいたが、食べてくれるかどうか........
その内に、俺達は家族会議を開いた。
参加者は俺、ありす、父さん、母さん。
えみりと末っ子は別室で遊ばせている。
父さん「..............どうしようか」
母さん「と、とりあえず、またありすの時みたいに児相に行く.........?」
俺「でも...........長い耳に金髪、怪我、それに極め付けは鉄枷だよ.........? 絶対普通じゃ無いって...........」
ありす「うん、普通じゃない...........あの子、この世界の子じゃ無いよ」
その時、ありすが変なことを言い出した。
この世界の子じゃ、無い........?
父さん「ありす........ふざけるのは止めなさい」
母さん「あの耳は多分生まれつき、だと思う.........異世界転生なんてファンタジーなものじゃ無いって事は、言い切れるよ」
まあ、それはそうだろうね.........
ありす「ううん、転生じゃ無い、転移。それも、十中八九私と同じ世界から来た..........」
俺は思わず立ち上がった。
なん、だって.........?
そうだ、思い出してみればありすの前世はサキュバス。
実際に異世界転生を成しているありすがいう事なら、信憑性はグッと上がる。
父さん「ありす、父さん達は真面目に.........」
ありす「ごめんね、お父さん、お母さん。あの子、家族にするね。だから、ちょっとイジるよ」
ありすがカッと目を開いてピンク色の波紋を放った。
久しぶりに見たな、あれ........
俺「って父さんと母さんに何してんの!?」
ありす「いつもみたいに認識をいじった」
さも当たり前、というようにさらっと言うありす。
..........ん?
俺「いつも.........?」
ありす「あ、ううん、なんでも無い! ..........とにかく、あの子はこの世界の子じゃ無いの。多分、本物のエルフ」
俺「そうか.........まあ、もう身の回りにサキュバスも狼人間もいるから疑わないんだけどさ」
253 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/12(金) 03:49:24.20 ID:EE9JPxSd0
俺は父さん達の方を見た。
父さん「...............?」
母さん「あら、私達............?」
2人してぼーっとしている。
俺「で、あれどうするの? どう認識を改変したの?」
ありす「えっと、あの子が異世界のエルフって言うのは言ったよね。だから、この世界には親がいない。耳も長いし、状況からして多分養子にもできない。だから強引にちょっと常識を変えて、一緒に住めるようにした」
俺「チートだなその能力」
ありす「まあ、とりあえず即興でこの場をやり過ごすための催眠だけどね。.......もしあの子から話を聞けるようになって元の世界に帰りたいって話なら、その時はその時。さ、家族会議の続きやるから座って座って」
俺「分かった」
俺が椅子に座り直すと、父さん達が何事もなかったかのように話し合いを再開した。
父さん「...........とりあえずあの子には慣れてもらうしか無いな」
母さん「そうだね........でもあの様子だと、難しいかもね........」
まるで人間ではなく子犬を拾った時のような会話。
子犬とすると、既に飼うという話まで進んでいるようだ。
その時ありすが袖をくいくいとひっぱり、発言をするように促した。
俺は手をあげる。
俺「じゃあ、俺が責任とって面倒をみる」
父さん「面倒をみるって、ペットじゃ無いんだからな.........」
母さん「うーん.........でも、そうした方が良いかもね。もちろんご飯とかはお母さん達がきちんとつくるよ。私は末っ子ちゃんのお世話でいそがしいから、あの子のお世話係をお願いできるかしら?」
俺はその母さんの言葉に頷いた。
少し強引なやり方ではあるが、そうして名前も知らないエルフの少女は、暫定とはいえ俺たちの家族になったのだった。
〜
254 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/12(金) 03:50:57.16 ID:EE9JPxSd0
眠り半分なので、文章が変になっているかもしず申し訳ございません。
寝ます。
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/12(金) 03:57:21.16 ID:pT+CViFNO
おつ
256 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 12:28:44.94 ID:12ZLMt+/0
〜
金髪少女「う、ぅううぅぅ..........!」
あれから数日が経ったが、相変わらず金髪の少女は心を開いてくれない。
もし毛があれば逆立っているのが分かるだろう。
俺がご飯のプレートを持って近づくと、より一層怯える。
俺「大丈夫、大丈夫だから........ご飯だよ」
金髪少女「ふーっ、XXXX........!」
やはり、言語のようなものを話しているな......理解はできないけれども。
俺はゆっくりとプレートを置く。
金髪少女「XXXXXX.........」
俺が離れると、恐る恐ると言った様子で少女はプレートに近づき、スプーンを使って食べ始める。
教えてもいないのに、最初から使い方を分かっていたらしい。
俺はそれをじっと、何もせずに見守った。
その時、少女がスープをカーペットに溢した。
少女は何故かひどく怯え、涙を流しながら慌てたように自分のワンピースでゴシゴシと拭き始める。
俺「ちょ.......!?」
金髪少女「.............XXXXXX......! ........XXXXX..........!」
その様子は、まるで何度も何度も謝っているようだった。
俺はこれ以上ワンピースが汚れるといけないので、ふきんを取り出して拭こうとした。
すると、少女はビクッと震え、身体を縮こまらせ目を瞑った。
極寒にいるみたいに、ガタガタと震えている。
俺「............大丈夫、大丈夫だから...........」
俺がその少女の手に触れると、少女の体がまた跳ねた。
でも、ゆっくり撫でると、徐々にその震えは弱まっていく。
少女が目を開けて俺を見た。
金髪少女「…………XXXX……?」
何かを聞いてきた。
俺「大丈夫だから………大丈夫………俺は、君を傷付けないから………」
俺はまだ僅かに震えている少女の手を離し、カーペットを拭き終えると、また少し離れて少女が食べ終わるのを待ってから、プレートを回収した。
俺が部屋を出ていく時も、少女は静かに俺を見ていた。
〜
257 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 12:31:02.03 ID:12ZLMt+/0
因みに金髪少女の見た目ですが、実年齢よりも幼く、10歳程に見えます。
パンツは履いていません(新しい服を着てくれないため)
トイレは敏嗣が連れて行っています。
258 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 13:32:22.75 ID:12ZLMt+/0
〜
更に数日が経った。
金髪ちゃん(仮)は俺を危険では無いと判断してくれたのか、少女は徐々に心を開いてくれた。
怯える事なく一緒のベッドで寝るし、一緒にお風呂も入ってくれる。
とは言ってもまだ行動範囲は家の中限定で、まだ俺以外の人間への恐怖意識は残っているらしく俺がいないと一緒に食事も取れない。
しかし、逆にいうと俺がいれば家族みんなで食事を取れるようになるまでなった。
また、末っ子ちゃんを可愛がるようにもなった。
喋っている言語も分からないが、それでも守るべき存在として認識してくれるようだ。
何もかも手探り状態だが、少しずつ良い方向には向かっているようだ。
………しかし、この生活のせいで俺の方は困った事になっている。
かぐや『最近デートしてくれなくて寂しいわ』
麗華『わたくしもですわよ。お家の事情は分かりますけれども、そろそろ性欲が限界になりそうですの』
杏『オンライン対戦だとラグが多い。早くどうにか会えない?』
真桜『ジョギングも少なくなったよね』
リーシャ『これがほうちぷれいというものか?ごしゅじんさま』
いつの間にかにありすが作っていたグループLI○N『としつぐのハーレム』にて、色々な会話が飛び交う。
最近俺は金髪ちゃんのお世話のために寄り道もデートも出来ないからな……
金髪の女の子を拾ったという事情を話し、納得してもらってはいるが、溜まるものは溜まる。
とりあえずみんなに謝り、リーシャにはそれは違うと否定しておく。
今日は麗華とサキュディメするか………隣に金髪ちゃんがいるからあんまりしたく無いんだけど、しょうがない……
俺がスマホを置くと、隣にいた金髪ちゃんが興味深そうにそれを見ている。
俺「これが気になるの?」
俺が画面を開くと、金髪ちゃんはスマホという存在を初めてみるらしく、とっても驚いていた。
そして猫ちゃんの動画を見せると、何度も何度もスマホの後ろをのぞいたり、横から見たりして、魔法でもみるような反応だった。
金髪少女「XXXXX......? XXXXXX!?」
俺「本物はいないよ。これはスマホ。画面に写っているだけ」
金髪少女「..........? ..................?」
戸惑う姿が可愛かった。
〜
259 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 15:30:13.41 ID:12ZLMt+/0
〜
金髪少女「と、とー............」
俺「ん、どうしたの?」
ある日一緒にお風呂に入っていると、金髪ちゃんが何かを言おうとしていることに気づいた。
金髪少女「と、と.......とし、つぐ.........?」
俺「............っ!?」
金髪ちゃんはしっかり俺を指差してそう言ったのだった。
俺「お、俺.......? 俺の事、言ったの...........?」
金髪ちゃんはコクコクと頷く。
そしてもう一度俺に言う。
金髪少女「としつぐ!」
俺は思わず浴槽を飛び出して、タオル一枚で父さんと母さんにその事を報告しに行ったのだった。
〜
それからの金髪ちゃん........いや、シャルの言語成長は凄まじかった。
なぜシャルかと言うと、本人がそう名乗ったからだ。
シャルは言葉を覚えた手の子供、いや、それ以上のようにペラペラと沢山の物事を喋り、自分から学びたいと近くの家族に声をかけ回り、学習アプリでも遊びまくり、スポンジのように吸収していく。
シャル「としつぐ、としつぐー」
俺「はいはい。今度は何かな?」
俺を呼んだシャルは、テレビを指差してはしゃいでいる。
シャル「アレナニ? ミズおっこっテル! ざーッテ!」
俺「ああ、あれは滝だよ。た・き。川が崖から落っこちているんだよ」
シャル「カワおっこチル? ヘー、タキ、タキ.......スゴイ!」
俺「シャルは偉いねー」
俺がシャルの頭を撫でると、えへへと言いながら俺の手にすり寄ってきた。
シャル「しゃるガンバル、ガンバッテコトバオボエル♡ .......えへへ〜♡」
俺「うんうん。頑張ってね」
〜
ある日、シャルがAmaz○nの映画の1つに目をつけた。
いわゆるファンタジーもので、1つの指輪をめぐって冒険する、3部作の大長編映画だ。
シャル「コレミターイ」
俺「分かった、じゃあちょっと待ってね.......」
シャルはまだテリトリーが家の中だけで、父さん、母さん、ありすとえみり、そして俺という家族にこそ心は開いたが、まだ外にお散歩、というレベルにはなっていない。
本人も憧れてはいるが、まだ怖いと自分で言っているため連れて行っていないのだ。
ちょっとずつ俺もシャルのお世話に省く時間が少なくなってきており、みんなとのデート時間なども戻ってきた。
こうして映画を見て外出できないストレスを埋めてくれるのなら、俺も助かる。
〜
260 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 15:57:26.45 ID:12ZLMt+/0
〜
シャル「としつぐー、きてきてー」
俺「はいはーい」
シャルが俺を呼んだ。
映画を一時停止しているので、また俺に単語の意味とかを聞こうとしているのだろう。
シーンは、ちょうど灰色の服を着た魔法使いが炎の魔法を放っている所だった。
シャル「オカアサンコレデキルネー。リョウリシテルトキ」
俺「ん、魔法を.......? ああ、コンロのことね。あれは魔法じゃなくて、機械だよ」
シャル「こんろ? キカイー? てれびトイッショ?」
俺「そうそう。魔法とは違うの」
シャルは首を傾げたが、理解してくれたみたいで頷いた。
そして、不意に両手を差し出した。
シャル「しゃる、デキルヨー」
俺「え?」
ポッ、とシャルの手の中に蝋燭の火ぐらいの小さな灯火が現れて、しばらく燃える。
シャル「ん.........ハア、ハア.........コレクライシカデキナイケド、デキルンダヨー」
俺「............か、母さん、父さぁぁぁぁああぁんっ!」
俺はダッシュで2人に伝えに行った。
しかしありすの催眠の影響か、2人は実際にシャルの魔法を見ても「シャルは良い子だなー♡」とか、「将来は魔法使いかしら♡」とか、褒めるようなことしかしなかった.........
ありすの催眠さえなければものすごい驚いてくれるのに.........
俺はちょっと、ありすの催眠の効果を恨んだのだった。
〜
261 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 17:08:35.26 ID:12ZLMt+/0
〜
シャル「としつぐー、としつぐー」
俺「なにー?」
2日かけて例の3部作を見終わったらしいシャルが俺に声をかけてきた。
シャル「ゴイがソロッタカラ、しゃるノカコヲハナシターイ」
俺「シャルの、過去.........?」
シャル「ウン」
シャルの過去、というのは、この世界に来る前の事なのだろうか。
シャルが俺の腕の中にぽすんと座り込んできて、体重をかけてくる。
シャル「...........しゃるネ、えるふジャナイノ.........はーふえるふナノ........」
俺「はーふえるふ.......純粋なエルフじゃ無いって事?」
シャルはほんの少し頷き、震える声で続ける。
シャル「ゴメンネ、ヤサシクシテクレテイタノニ、ダマシテ.......えるふジャナイッテシッタラ、としつぐモイヤダト、オモッテ.......ッ.........!」
シャルが声を殺して泣き始める。
俺はその頭を撫でる。
俺「大丈夫だよ、シャル。過去に何があったかは分からないけど、俺はそんな事でシャルのことを差別なんてしないよ。だって、シャルはシャルだもん」
ハーフエルフ、やはり、シャルはエルフの一族の1人だったわけか。
どうりで魔法が使えたりするわけだ.....
シャル「と、としつぐぅぅぅぅぅ..........! うー.......ひぐっ、ひぃ〜ん.......!」
俺はシャルの頭をナデナデする。
俺「好きなだけ泣いて良いから。いくらでも、泣いて良いから.......」
シャル「ひっ、っひぐ........! ぅっ、ひぁうううぅぅう..........!」
〜
シャルは泣き止んだ。
今もたまに鼻を啜る音が聞こえる。
俺の部屋だったからか、父さんも母さんもシャルが泣いたことには気付いていない。
俺はただ静かにシャルの頭を撫でていた。
ぽつりぽつりと、シャルが過去を話し始める。
シャル「...........しゃるネ、えるふノムラニウマレタノ。オカアサンガえるふデ、オトウサンガ、タビビトのニンゲン......オトウサンはタビビトダカラドッカイッテ、オカアサンハしゃるヲウンダトキニシンジャッテ、しゃるハオバサンニヒキトラレタ.......ミンナ、しゃるガはーふえるふデモフツウにソダテテクレタト................オモッテイタノニ...............オモッテ、イタノニ............!」
俺「辛かったら話さなくて良いよ、シャル........」
フリフリと首を横にふるシャル。
意地でも話すようだ。
シャル「ウラギラレタ.......しゃるハドレイショウニンにタカイオカネデウラレタ。オリにイレラレテ.......ムラノミンナカラヒドイコトイワレテ.........! .....オバサンカラモ『はーふえるふノケガレタチのオマエナンカ、ウマレナキャヨカッタ。アネはバカダッタ』ナンテイワレテ.........ソレカラ、クサリツケラレテ、ドレイのバシャニノッテ........ナントカスキをツイテ、ニゲテ、ニゲテ、ニゲテニゲテ......」
そんな辛い過去があったんだ.....
俺がシャルを抱きしめると、シャルは俺の指をキュッと握りしめた。
シャル「モウハシレナクナッテ、しゃるハモウシヌカトオモッタ。デモ、としつぐガタスケテクレタの。サイショはコワカッタケド、ヤサシクシテクレテウレシカッタ。イマは、ダイスキダヨ........♡ ......アリガト、としつぐ.......♡」
俺「うん。.......あの時、シャルが助けを求める声が聞こえてきたんだ。助けを求めてくれたから、俺も見つけられた。.......本当に良かった」
シャル「ウン.......♡」
ゴロンと体勢を変えて、シャルが猫みたいに丸まった。
ちょと鉄枷が痛いけど.......
そのまま俺がシャルを膝の上で撫で続けると、シャルは目を閉じて眠ってしまった。
本当に良かったと思いつつ、そろそろこの鉄枷、もといその悲しい過去ともおさらばさせてやろうと思ったのだった。
〜
262 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 17:31:13.88 ID:12ZLMt+/0
〜
ガチャガチャガチャ......
シャル「としつぐ......イタイ?」
俺は色々な道具を準備していた。
父さん同伴で、日曜大工のような道具をたくさん準備する。
俺「もしかしたら、痛いかもね.......でも、痛く無いように気をつけるから」
シャル「..........ウン........!」
シャルが俺の手を握って、覚悟を決めたみたいにぎゅっとした。
父さん「...........じゃあ、始めるぞ」
父さんがシャルの足と鉄枷の間にガチガチに絞った濡れタオルを挟む。
俺はハンドソーを手にもち、鉄枷を外側から擦り始めた。
ゴリゴリゴリゴリゴリ........!
シャル「.........っ........!」
俺「..........堅いな」
父さん「まあ、鉄だからな。気を付けろよ」
俺「分かってるって。.......絶対にシャルには傷つけないから」
順調にドーナツ型の鉄枷は内側に向けて削れて行った。
しかし、中程まで行った時......
ギギギギギギギギ........!
俺「なんだコレ......?」
父さん「どれ、見せてみろ。..............ん? ........なるほどな。どうやら、簡単に外れないように中に別の堅い金属が入っているらしい。このままだとハンドソーの方が削れていくだろうな」
俺「マジか.........」
父さん「使うか、電ノコ」
俺「早速!?」
父さん「準備しろ、敏嗣」
俺は父さんの指示通り、濡れタオルを外し防護板を挟み、火花が飛び散っても大丈夫なようにシャルの身体にシーツを被せた。
シャル「コ、コワイヨォ........としつぐぅ........!」
俺「大丈夫だから、大丈夫だから..........」
俺は安心させるためシャルの手を握る。
後の操作は父さん任せだ。
父さんはシャルの足を作業台に乗せ、固定し、電ノコの電源を入れた。
まるで歯医者のようだが、シャルは今、それとは比べ物にならないほどの恐怖を感じているだろう。
テストで父さんがハンドルを掴み少し下に下ろすと、大きい金切音がしてシャルがビクッと震えた。
父さん「よし、行けそうだ。.....敏嗣、シャルを頼んだ」
俺「........うん.........!」
シャル「ひ、ひぐっ、ぐすっ.......!」
俺「シャル、大丈夫だから、俺がいる........!」
シャル「と、としつぐ.......!」
母さんも、ありすも、心配そうにベランダから見ている。
手を握ることしかできない俺が情けない.........!
263 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 17:54:03.53 ID:12ZLMt+/0
父さんがゆっくりと歯を下ろした。
激しい火花を散らせながら、まるで豆腐に包丁を下ろしていくみたいに鉄枷が切れていく。
シャル「っ、ぅっ..........!」
俺「っ..................!」
音が止まった。
見ると、既に鉄枷がすっぱり切れていた。
父さん「ふぅ.........とりあえずは大丈夫そうだ。反対もやるぞ」
そうだ、まだ半分だ.......
父さんは鉄枷を180度回し、電鋸を下ろす。
火花が散る。
シャル「としつぐ、としつぐ.........!」
俺「もう終わるから、シャル........!」
その時、バキン、と鈍い音が鳴り、ガランッと何か堅い音が2つ落ちる音。
父さん「................フー..........」
父さんが電ノコの電源を落とし、フェイスガードを外した。
シャル「あ.........としつぐ、としつぐ..........」
シャルが涙をポロポロ流しながら足を動かす。
その足にはもう忌々しい過去なんて巻きついていなかった。
自由だった。
俺「..............よか、った............!」
シャル「としつぐぅぅうぅぅぅ.......!」
シャルが抱きついて来たので、俺は抱き返した。
末っ子ちゃんを抱っこした母さんとありすとえみりが喜んでいる。
父さん「っしゃぁあああああっ! 見てたか異世界の奴隷商人とやらがよぉっ! 相上家の絆舐めんなぁあああぁああっ!」
父さんが勝利の雄叫びをあげた。
〜
264 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 18:36:57.96 ID:12ZLMt+/0
〜その夜〜
シャル「えへへ、えへへへ、えへへ.........♡」
スリスリ、スーリスリと嬉しそうにシャルが俺の足にもう何にも縛られていない足を絡めてくる。
俺「良かったね、シャル」
シャル「としつぐ、しゃる、ウレシイ.........♡ しゃる、としつぐダイスキ.........♡」
俺「俺も大好きだよ」
うむ、あまりにも可愛い。
あの後、足枷が無くなった勢いで家族でシャルを連れてみんなでお散歩に出た。
耳は耳当てで隠して、ちゃんと服を着せて、近くの公園まで行って焼き芋を買って、とにかく楽しい時間を過ごした。
シャルは本当の意味で自由になったようで、その背中にはまるで天使の翼でも生えているようだった。
昼のことを思い出している俺の裾を、シャルがくいくいと引っ張った。
俺「なーに、シャル」
シャル「としつぐ、としつぐ...........♡ ..........ちゅーシヨ♡」
俺「.........うん?」
頬を染めたシャルが唐突にそんな事を言ってきて、俺は思わず聞き返してしまった。
シャル「ダイスキなヒトトハちゅースルンデショ? ユビ○モノガタリでも、ちゅーシテタモーン。ネ、ちゅーシヨ♡」
俺「う、うん.........」
俺はすっかり子供らしくほっぺにちゅーをするものかと思って、ほっぺを差し出した。
でも、次の瞬間にはシャルはなぜか目の前にいて、覆いかぶさっていた。
俺「え、シャル........んぶっ!?」
シャル「んっ、んんっ、んぅうぅぅぅ♡」
ちゅーーーーーーーーーっ♡
大人も顔負けの、濃厚キッス。
キス慣れしている俺は思わず受け入れてしまい、入れてきた舌に自分の舌を絡めつけてしまった。
シャル「あっ、んんっ、ん、んむ、んちゅー♡」
俺「んっ、ん.........! ふっ、ふぅっ........!」
きゅぽん、とシャルが離れ、よだれがベロの先からタラーと垂れてきた。
俺「だ、誰から、こんな事........? ぜ、絶対、指○物語の影響だけじゃない、でしょ.......?」
俺が戸惑いながら聞くと、シャルは半分ほど予想できていた答えを言った。
シャル「ありすガ、コーシナサイッテイッタノ.........スキナラ、ちゅースルンダッテ........♡ ハァ、ハァ.........♡」
あーりーすぅぅぅぅぅぅ...........!
いや、待てよ........ありすがキスを教える程度で終わるか........?
俺の考えに返事をするように、シャルが興奮したように俺の硬くなってしまっている股間を弄る。
やっぱり『それ以上』も教えてんのか........!
え、ロリコンだって?
あんな濃厚なキスをされたら誰だって勃つだろう.........?!
シャル「スキ、スキ、としつぐ、スキ、スキぃ♡」
265 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 18:40:42.03 ID:12ZLMt+/0
ちょっと一旦
>>261
の改変です。
シャル「...........しゃるネ、えるふノムラニウマレタノ。オカアサンガえるふデ、オトウサンガ、タビビトのニンゲン......オトウサンはタビビトダカラドッカイッテ、オカアサンハしゃるヲウンダトキニシンジャッテ、しゃるハオバサンニヒキトラレタ.......ミンナ、しゃるガはーふえるふデモフツウにソダテテクレタト................オモッテイタノニ...............オモッテ、イタノニ............!」
↓
シャル「...........しゃるネ、えるふノムラニウマレタノ。オカアサンガえるふデ、オトウサンガ、タビビトのニンゲン......オトウサンはタビビトダカラドッカイッテ、オカアサンハしゃるヲウンダトキニシンジャッテ、しゃるハオバサンニヒキトラレタ.......ミンナ、しゃるガ、はーふえるふダカラッテ、ミンナ、ミンナヒドイコトイッテ.............ズット、ズット...........ツラカッタ............!」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 18:40:49.23 ID:RN3EatXFO
リーシャのセリフのカタカナ表現はずっと?
ちょい読みづらいかな
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 18:41:16.12 ID:RN3EatXFO
リーシャじゃない、シャルだ
268 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 18:42:37.74 ID:12ZLMt+/0
このまましちゃいますか?(ただし、シャルの性知識はほとんどありすの受け売りで、よく分かっていません)
それとも、しっかり愛を育んでから日を改めてしますか?
下1
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/13(土) 18:44:12.47 ID:Bb9tVhaz0
日を改めて、
リーシャとシャルの亜種族ハーレムプレイをする
270 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 18:44:36.38 ID:12ZLMt+/0
>>266
あう。そうですよね。
次レスからカタカナ表記止めて、皆さんの脳内で変換してもらいたいと思います。
安価は下1です。
271 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 18:45:07.75 ID:12ZLMt+/0
>>269
採用です。
272 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/13(土) 20:32:00.89 ID:12ZLMt+/0
シャルの言葉はまだカタコトです。
〜
俺「ストップ、ストップ、ストーップ!」
シャル「あう.........?」
俺はシャルの手を掴んだ。
その目がうるうると潤んでくる。
シャル「い、イヤ? としつぐ、しゃるの事キライ.......?」
俺「違う違う違うって、シャル。落ち着いて聞いてくれ」
なんか俺の周りの子たちはみんななぜかセックスを断る=嫌いって解釈するんだよな........
俺は涙ぐむシャルを一旦落ち着かせて、説明をする。
俺「えっとね.......キスは、恋人同士がするもんなんだよ」
シャル「コイビト......? .......ノ○タとシ○カちゃんみたいな?」
俺「あーうん。あとキス以外にありすから何言われた?」
シャル「えーっと.........と、としつぐのおちんちんを気持ちよくさせたら、アイが深まるって..........」
よーしとりあえずありす、後でお仕置き決定。
俺「それも、恋人同士がするものだよ..........」
シャル「コイビト.........じゃ、じゃあ、しゃる、としつぐとコイビトになるもんっ! キスもしたしっ、一緒にっ......!」
俺はシャルの口を指で止めた。
俺「.........シャルのその恋人に対しての認識は、あまりにも軽い。一度シャルは、『恋人』という事についてよく知る必要がある」
俺がそう言うと、シャルはこてんと首を傾げる。
シャル「........知るって、どーするの?」
俺「しばらく、一緒に恋人になろう。そうすれば、自ずと知れるかもしれない」
シャル「.......分かった、コイビト、なるっ!」
シャルは元気よく返事をした。
その時、俺はある事を思い出しシャルに伝えた。
俺「......あ、あと、父さんと母さん、えみりと末っ子ちゃんには秘密ね。絶対、俺たちが恋人って事は秘密」
シャル「んー........? .......分かった」
これを忘れたら、大変な事になるからな........
〜
273 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/14(日) 11:47:11.77 ID:rltQSQ+W0
〜翌日〜
シャル「コイビトになったよー!」
ありす「やったねーっ♡」
シャルが恋人宣言をすると、ありすがシャルを抱き上げてくるくると回った。
ほんとにありすは俺にハーレムを作らせるつもりなのか......
俺はシャルと喜び合っているありすの肩をトントンと叩き、ありすにしか聞こえない小さい声で言った。
俺「あーりーすー.........シャルに変な事吹き込んだバツとして、今夜お仕置きな」
ありす「ひっ........!?」
ありすがびくりと震え、シャルがまた首を傾げる。
シャル「んー?」
俺「なんでもないよー♡」
ありす「.........お、お兄ちゃん............怖............オシオキ、かぁ...........♡」
俺とシャルが身体をおんなじ方向に傾けている一方で、ありすは2つの意味で震えていた。
〜
俺「.......そう。で、とりあえずお試しで恋人になった」
シャル「しゃる、よく分からないから、おためし.......」
俺はいつもの公園でみんなにシャルを紹介していた。
他の人間に慣れたとは言っていても、やはりあんな過去を持っているからか俺の後ろにギュッと身体を隠している。
杏「ふひひ、可愛い........♡」
かぐや「ハーフエルフだなんて、本当にファンタジーじゃないの.......」
麗華「まあまあ犯罪的ですわね」
真桜「この耳本物? ......わ、動いたっ」
リーシャ「ありすと私に続く人外の3人目だな。敏嗣の人脈どうなってんだ?」
ありす「私はどっちかって言うと人間だけどね」
リーシャのその言葉に俺の後ろのシャルがまた首を傾げる。
シャル「え、お、おねーちゃんも......?」
リーシャ「ああ、そうだぞ。周りに人はいねぇな........ふん.........!」
メキメキとリーシャの体が膨張し、毛深くなり、ボフンッ、と尻尾が服の下から飛び出た。
シャルが目を輝かせてその尻尾にもふもふと抱きつく。
シャル「わぁ、すごーい♡」
リーシャ「あっ、ちょ、尻尾.......ま、まあ、良いけど.......////」
リーシャが頬を赤くしてシャルに尻尾を触らせる。
そのままシュルシュルと小さくなっていき、尻尾と耳だけを残して元に戻った。
もふもふしているシャルを横目に、俺はみんなに言う。
俺「まあ、とりあえず........これからしばらくは、シャルと俺はお試し恋人期間を設ける事にしたから、恋人という物を、愛という物を学ばせてあげて欲しい。お願いだ」
杏「うん......ふひひ.........♡」
リーシャ「お、おうよ」
かぐや「ずいぶん難しい事を言うわね」
真桜「確かに」
麗華「分かりましたわ」
ありす「うん..........♡」
みんな、協力的なようで助かった。
〜
274 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/14(日) 11:51:12.50 ID:rltQSQ+W0
愛を育むためのイベント(ゴールは
>>269
)下1〜3
嫁達が考えた物でも、参加するものでもok。
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 11:58:04.19 ID:l5lHvaNeO
サキュバス空間で、みんなでお風呂に入る
お風呂は媚薬も混ざっており、全員発情して乱交
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 12:02:36.14 ID:wG9kxuEYO
みんなでポッキーゲームをする。
敏嗣だけじゃなく、嫁同士(カップリングは任せます)でもやり、キスをしてしまうなどの百合展開
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 12:15:55.65 ID:qo8ETvsw0
リーシャとシャルと敏嗣で川の字になって寝る。
リーシャが敏嗣の匂いにあてられて発情し、敏嗣を求めてセックスをする。それを見たシャルも徐々に発情して
>>269
に繋がる。
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 13:46:43.89 ID:rltQSQ+W0
>>275
セックスは最後ですので、お風呂イベントだけにします。
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 13:47:21.39 ID:rltQSQ+W0
ついでにあと1つ。下1
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/14(日) 14:16:02.94 ID:j6NklwgDO
シャルを水族館に連れて行く。
イルカショーを手を繋いで見たりイチャイチャする。
帰りはシャラが寝てしまい敏嗣の肩にもたれかかる。
281 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/15(月) 08:16:27.45 ID:GwV71ERG0
〜11月11日〜
ありす「きょうはポ⚪キーの日、って事でポ⚪キーゲームしよー♡」
とある休日、俺が麗華の家でみんなでたむろしているとありすが袋一杯の某チョコで包まれたクッキー菓子を持ってきた。
真桜「ぽぽぽっ、ポ⚪キーゲーム!? そ、そそそ、そんな.........///////」
リーシャ「ゲームか? 面白そうだな」
シャル「ぽ⚪きー...........? 何それ、楽しそー♡」
乙女な真桜が頬を赤らめるが、一切知らないリーシャとシャルはどんなゲームかと目を輝かせている。
俺「良いね、やってみようか」
デモンストレーションとして、俺はありすと一緒にポッキーゲームをする事にした。
ありすが片方をくわえて、俺がもう片方をくわえる。
みんなが何かを察したように息を飲んだ。
ありす「ほーやって、キスしないようにふぁべるの。へーの、すたーと♡」
しゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃくしゃく
え、ちょっ。
スタートした瞬間、ありすがものハムスターのような勢いでポッキーを食べ始めて、急接近してきた。
このままキスしっ........!
ぱくんっ
俺「.............っ...........!」
ありす「ふふーん、キスされると思った......?」
キスするほんの1ミリ手前で、ありすがポッキーを食べた。
こ、この小悪魔ぁ、ドキドキさせやがってぅ.............!
麗華「な、なるほど.........そんな感じなのですわね...........」
かぐや「わ、私はチョコは苦手だから、べ、別に.........でも、どうしてもって言うなら............////」
杏「つまりあわよくばも可能..........ふひひひ♡」
リーシャ「なるほどな」
シャル「ち、ちかぃ..........////」
みんなが一本ずつ取り出し手に持つ。
しょうがない、杏から順番にして行くか。
282 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/15(月) 08:56:03.85 ID:GwV71ERG0
〜杏ポ⚪キー〜
杏「.........................」
もにゅ、もにゅ、もにゅ、もにゅ.......
俺「.........................」
じー.........
...................遅くない?
ポ⚪キーゲームを始めて2分くらいが経っただろうか。
杏は俺の目をじーっくり見ながら、ゆっくり、ゆっくり、もにゅもにゅとポ⚪キーをはみはみしている。
杏「.............ふひひ..............この時間が至福..........もっと、ゆーっくりね..............♡」
俺「..............」
我慢できなくなった俺は口を動かし始めた。
しゃくしゃくしゃくしゃくしゃく
杏「えっ、ふえっ、ふぁ、ふぁんで早くっ..........!」
俺が目の前でブレーキをかけジッと杏の目を見ると、杏は顔を真っ赤にしてフリーズした。
ぱくっ
俺「............」ポリポリ.......
杏「は、はぁ、はぁ........♡ ど、どきどきしたぁ...........ふひ、ふひひ...........♡」
〜かぐやポ⚪キー〜
かぐや「ん、んー........////」
ポリ、ポリ、ポリ、ポリ.......
1ポリ1ポリごとに、かぐやの顔はグラデーションのように赤くなってくる。
始める前は1人であんなにやることを渋っていたけど、俺が声をかけた途端「.........もう、そんなに言うなら仕方ないわね」とすぐに了承してくれた辺り、やっぱりツンデレは健在なんだな。
ポリポリ、ポリ.......
その時、ほんの少し唇が触れ合って、かぐやが跳ねた。
衝撃でポッキーが折れてしまい、ポ⚪キーゲームは終了。
かぐやは少し寂しそうに俺を見ながら、残されたポ⚪キーをポリポリと食べていったのだった。
セックスの時はもっと積極的なのになぁ。
〜麗華ポ⚪キー〜
麗華「..............」
俺「...............」
ポリポリポリポリポリポリ
無言で、まあまあの速度でポ⚪キーが消費されて行く。
まさにお嬢様、と言った風に真顔で気品のある態度でポ⚪キーをポリポリする姿は、ちょっとだけ面白かった。
ポリン
麗華「.............」ポリポリ
麗華「美味でしたわ」
俺「ごちそうさまでした」
まるで茶会のような雰囲気に俺は頭を下げた。
なんというか、あれだな。
麗華さんには悪いけど、こういう専門のお店みたい。
〜
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/15(月) 21:45:16.96 ID:0CKxsaaUO
ポッキーゲームのカップリングは誰と誰になったんだろう
284 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/15(月) 22:52:22.92 ID:GwV71ERG0
すいません、この中で誰かと誰かがポ○キーゲームしてユリーしている姿が思いつかなくて………
してほしいカップルを下にどうぞ。ピンときたのを採用します。下1〜
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/15(月) 22:53:43.23 ID:PqlaR7BEO
真桜、かぐや
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/15(月) 23:00:59.07 ID:lv7CaHwUO
杏と真桜
で、真桜が杏の巨乳を羨ましがってキス&揉んじゃったりとか?
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/17(水) 22:39:24.95 ID:/iqyD6GEO
杏とかぐや
ありすがサキュバスの力で作った敏嗣のを模した極太ポッキーでやり、お互いが加えてるうちに敏嗣のチンコと思い夢中に進めていき、次第にキス。それでも二人は止まらずそのまま濃厚な絡みを続ける。
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/18(木) 00:56:12.28 ID:KJWJMQSXO
待ってるで
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/19(金) 22:39:08.30 ID:Ci+YMLFSO
頑張りー
290 :
◆DLsVqu3F.A
[sage]:2020/06/19(金) 23:03:00.09 ID:BJQuw1Zu0
生存報告です。
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/19(金) 23:59:54.03 ID:oSneYT8jO
カップリングはどうなったんだろう
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/20(土) 15:58:43.59 ID:YeJT3pN3O
ポッキーゲーム書くのに難航してるのか
>>1
が忙しくて更新こないのか
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/20(土) 20:19:22.48 ID:sLkew1CvO
生存報告あったから更新くると思ったが残念
294 :
◆DLsVqu3F.A
[sage]:2020/06/20(土) 23:53:21.52 ID:WsG+uwZQ0
すいません。
>>286
で書きます。
今日は寝ます。
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/21(日) 00:18:04.07 ID:26UtbC/qO
期待
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/24(水) 09:08:44.62 ID:3mDa/dxQO
書き溜め中?
297 :
◆DLsVqu3F.A
[sage]:2020/06/24(水) 22:52:05.78 ID:FtQS27eH0
忙し中です。
298 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/25(木) 06:45:01.25 ID:sVqlJWC40
〜真桜ポ⚪キー〜
真桜「.................////」
もじもじもじ、と1人で口にポ⚪キーを咥えたままもじょる真桜。
顔が真っ赤っかだ。
俺は真桜に体を寄せると、ポ⚪キーの一端を咥えた。
俺「.............」
ポリポリポリポリ
真桜「う、ぅん............♡」
可愛い。
お互いちょっとずつ近づいていって、ポッキーが残り1センチ。
その時、急に真桜が1センチぐらい近づいてきた。
残り1センチなのに1センチ近づいたと言うことは.......
真桜「..............んっ..........♡」
離れた真桜は唇をペロリと舐めて、嬉しそうにしていた。
〜リーシャポ⚪キー〜
リーシャ「よし、やるか」
俺「ほねあいしあす」
俺がリーシャ用にチョコを剥がしたポ⚪キーを咥えていると、何故か腕まくりしたリーシャがパクリと反対側を食べた。
そしてポリポリと尖った歯で進めていく。
.........よく見たらリーシャは首を動かしていない。
ちょっとずつ狼人間になっていって、マズルを伸ばしているだけだった。
リーシャ「んふふー♡」
器用だなぁ。
リーシャの濡れた狼の鼻が当たって、ポッキーが丁度なくなった。
最後にリーシャはれろぉんと俺の顔面を舐めて、にぱ、と笑ったのだった。
299 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/06/25(木) 08:22:51.92 ID:sVqlJWC40
〜シャルポ⚪キー〜
シャル「ん..........」
シャルがお口をつんと尖らせてそこにポッキーを咥えた。
恥ずかしいようで、ほっぺをピンクにしてぎゅっと目を瞑っている。
俺はシャルちゃんの頬を撫でてから、ポッキーの先端を咥えた。
ポリ、ポリ、とゆっくりとシャルとの距離が縮まっていく。
シャル「ん.......む...................んっ!?」
しかしまだ半分も減らないうちにパキン、と真ん中で折れてしまった。
俺「..................」
シャル「..............ぅ、ひっ、ひぐっ............!」
しばらく時が止まった後、じわぁ、とシャルの目に涙が浮かび、片割れのポ⚪キーを咥えたまましゃくり上げ始めた。
他のみんなが少なくとも目と鼻の先まで入ったのに、自分だけ折れてしまい悲しいのだろう。
このままでは終わらせられない。
俺はシャルの体を抱き寄せると、キスでもするように優しく折れてしまったポッキーの先を咥えた。
俺「........まだ、ほわってないよ」
シャル「う、ん.............♡」
周りのみんながざわめく。
「王子様みたい」とか、「羨ましい......♡」とか聞こえる。
ポリポリと、再びゆっくり俺とシャルの距離が動き始める。
もにもにと口元を動かしながら、シャルも距離の収縮を手伝う。
可愛い。
あと3センチ、あと2センチ、あと1センチ........
..........ちゅ........♡
ほんのりクッキーとチョコの味がするライトキス。
口のなかで俺たちのベロが触れ合って、細い銀の糸が伸びた。
シャル「あ、あぅぅぅぅぅぅ.............////////」
シャルが顔を真っ赤にして、両手で覆った。
本当に、可愛いなぁ..........♡
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 19:18:36.39 ID:WsOYAxY0O
ポッキーゲーム長いな
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 13:35:21.96 ID:Rs3ZHNuxO
待ってるぞ
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/03(金) 09:42:54.85 ID:dE9TnZoFO
いきてるー?
303 :
◆DLsVqu3F.A
[sage]:2020/07/03(金) 23:28:58.89 ID:0SpvGeWM0
すいません、ちょっと忙しくて………
こうしてたまに見には来て入るのですが、本文があまり書けません。
ごめんなさい。
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/04(土) 00:07:12.67 ID:6HQ+SdlZO
ええんやで
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2020/07/05(日) 03:05:31.70 ID:NckmrAp8O
よく分からないけどつまらないから埋まるね
306 :
◆DLsVqu3F.A
[sage saga]:2020/07/05(日) 09:05:44.74 ID:D/Ej4kgd0
>>305
埋まるとは?
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/05(日) 10:05:25.42 ID:JSLVzU2yO
あげるの間違いじゃね
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/06(月) 15:04:14.12 ID:vMumUhyVO
どうでもいいこと聞く暇あったら続き書いてくれ
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/08(水) 01:11:14.62 ID:PA3shUbaO
生存報告するのはいいけど更新がくる気配がないな
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/09(木) 20:37:33.77 ID:3+EhertoO
2週間更新できないほど忙しいってほんとぉ?
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 20:50:11.73 ID:Y28Rl5etO
まだ?
312 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/07/11(土) 16:58:49.43 ID:90xSNEBO0
〜杏&真桜ポ○キー〜
杏「ふひひ........ほえほえ、はよ来ひ..........」
真桜「なんでボクと杏が........」
全員とポ○キーゲームを終え、さあ普通に遊ぼうとなった時に杏が箱に残った一本を咥え、何故か真桜にポ○キーを向け、ゲームを挑んだ。
真桜は最初は少しとまどっていたが、杏の挑発的な態度が気に食わなかったのか、結局レースに挑む前みたいな顔で杏の前にドカリと座った。
カプ、と真桜がポ○キーの端を咥え、ゲームが始まった。
ポリ、ポリ、ポリ、ポリ、ポリ........
真桜「................」ジー.....
杏「んっんー」ボヨンボヨン
ポリ、ポリ、ポリ
真桜「................」プリンッ
杏「んーんんー♪」ボヨンボヨーン
後半分、というラインを超えたその時、不意に真桜が両手をパーにし、ガッと杏の巨乳を鷲掴みにした。
杏「んんんんんんんんんんっ!? ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ!?!?」モミモミモミッ!
真桜「.............」キッ.......!
みんな「「「!?」」」
突然杏の乳を揉みしだき出した真桜に俺たちが茫然としている内にも、真桜の手つきは激しくなっていく。
モミモミからグニグニへ、グニグニからグニュグニュへ。
杏「んっ、んぐっ、フゥゥゥゥゥッ、ふぅぅぅううぅぅっ♡」ビクッ、ビクンッ♡
真桜「..................!」グニュッ、グニュッ、グニュゥゥゥゥゥッ♡
そんなエロい攻防の最中でも、ポ○キーは折れずに2人の間に生き残っている。
恨めしいような目で杏の胸を揉みしだきながらも真桜はポリポリとポ○キーロードを進んでいき、どんどん2人の距離が縮まっていく。
杏「んっ、んんんっ、んぅううぅううっ♡ はふぅうぅうううぅんっ♡」ビグッ♡ ビグッ♡
真桜「.............っ!」モミモミモミモミモミィッ♡
そして最後の1センチが真桜の口の中に含まれ、2人はブチュッと盛大にキスをした。
杏「んっ、んぐっ!? むーーーーーっ♡」
真桜「...............っ...............フーッ..........!」
杏がダランと両手を下げてビクビクと痙攣している。
あれ.......もしかしてイッてない?
キュポン、と息荒く真桜が口を離すと、唾液がポ○キーの代わりに2人の間に繋がった。
杏「は、あ、はぁ...........ふひひっ............♡」
真桜「はー..........はー...........」
俺「............あ、あの、真桜..........」
俺は恍惚の表情を浮かべてる杏を尻目に、頬を赤らめている真桜に恐る恐る話しかけた。
真桜「はー.........ふぅ...........な、なに............?」
俺「いや、何? じゃ無くて...........何故に揉んだ?」
真桜は深呼吸をして息を整えると、自身の両胸に手を置きながら答えた。
真桜「................胸が................」
俺「............え?」
涙目になりながら、真桜が叫んだ。
313 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/07/11(土) 17:07:36.11 ID:90xSNEBO0
真桜「む、胸がっ、羨ましかったんだもんっ!」
な.........なーるほどぉ..........
でも、だからってシャルもいる前であんなことをするのはいただけないなぁ......
俺「うん、それはまあ、男の俺に言えたわけじゃないけど、気持ちはわかる........でも、俺は胸で差別はしないよ?」
真桜「むー...........ぼ、ボクの胸でも、好き?」
俺「うん。大好き。..........それはそれとして、胸の話はシャルの前ではしないで」
真桜「ん........? ..............あ」
俺たちがシャルを見ると、シャルは無い胸をもみもみと少し悲しそうに揉んでいた。
シャル「.........しゃる、おっぱいちいさいダメ..........?」
俺「いやいやいやいやいやいやいやそういう訳じゃ無くてっ!」
真桜「ご、ごめんっ!」
それから俺たちは、シャルに言い訳するのにしばらくの時間を要したのだった。
〜
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 02:00:09.38 ID:kbs3cu7aO
更新頻度上がってほしいものだな
315 :
◆DLsVqu3F.A
[saga]:2020/07/12(日) 19:01:09.60 ID:d9dcyBPr0
〜
その夜、俺たちはあの後も公園などでシャルと遊んでかいた汗をサキュディメに生成した泡まみれの大浴場で流していた。
サキュディメと言ってもそこにはシャルもいるため、みんな水着を着ている状態だ。
シャル「ふーんふふーん♡」
シャルは俺の隣で泡をもふもふ弄って遊んでいる。
俺「はぁぁぁ..........」
杏「ふひひ、泡風呂なんて初めて.............ゴージャス............♡」
かぐや「すごいわ.........こんな事も出来るのね」
ありす「でしょー♡」
麗華「泡の質がとても良いですわね.........木目が細かくて、肌に優しい..........」
真桜「トシツグの身体............♡」
リーシャ「ゔぁぁああぁぁぁあぁ..............癒されるぁあぁあ..........」
俺たちはみんな揃って健全に癒されていた。
リーシャは人狼形態になってしまうと抜け毛が増えるため、100%の人間形態だ。
サキュディメでの身体への影響は現実世界へも影響が出るため、ここで綺麗になれば現実世界でもツルツルになるって塩梅だ。
.........え、風呂に入っているからビシャビシャになるんじゃないかって?
.........さあ、そこらへんは俺には分からないけど、とりあえず綺麗になる事だけは分かっているから、細かいことは気にしていない。
俺「ふぁぁ...........ん゛っ..........!?」
俺がもう寝そうになっていたほどリラックスしていた時、股間に柔らかいものがグニュッと当たり変な声を出してしまった。
ビクッ、とはねてから浴槽内を見てみると、目の前に位置しているありすがニコリと妖艶に笑っていた。
ありす「ん〜、どうしたの〜..........♡」
グニュッ、と股間に当たるものが動いた。
俺「お、おい、おま、ありすっ...........!」
ありす「んふふーん........♡」
泡風呂だから水面下の状況は分からないが、十中八九ありすだ。
俺「やめてくれ、お願いだから.........! あ、ぁぅ........!」
ありす「何のこと? 知らないよー、んふふふふっ.............♡」
グリン、グニュ、グリグリ、とドSな足付きが俺のチンコを虐める。
どうしても知らぬ存ぜぬを貫くつもりらしい。
しかしこのまま続けられたら射精してしまい浴槽内を汚してしまう。
だから、俺はチンコに力を入れ、硬化させた。
ビキビキビキッ、ビギッ!
ありす「..............っ........!?♡」
俺「.........フッ.........」
これなら、海パン越しの足コキくらいでは射精には至らない。
ありす「お、お兄ちゃん..........!」
俺「んー、どうしたんだ?」
俺は余裕綽綽で隣でもこもこと泡をいじっているシャルの頭をナデナデしていた。
すると、その時.........
杏「ん.......ありすちゃん、何かしてる.........? んー............ふひひっ.........なるほどねー...........ふひひひ♡」
俺「................杏?」
杏がそんなことを言ってから、泡が少し揺れた。
グニュ
俺「..............っぉあ..........!?」
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/16(木) 02:31:36.14 ID:43Sa8szpO
待ってるぞ
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/17(金) 21:31:51.52 ID:LAiq8Enu0
全員攻略できるのか?
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/20(月) 11:10:14.75 ID:SVRmZhwLO
いきてるー?
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/24(金) 14:58:03.36 ID:+FCGC+hNO
コロナった?
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 09:18:53.37 ID:5iIodSJ1O
エタったかー
321 :
◆DLsVqu3F.A
[sage]:2020/07/28(火) 13:11:52.63 ID:dMdmtS4D0
書ききりたい。
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 16:30:13.08 ID:1lmtEBZsO
頑張りー
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 01:41:55.48 ID:Zk4yxk0AO
とか言いつつエタるのであった
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