【安価・コンマ】淫獣シミュレーター

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652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:22:21.14 ID:jpvls1uOo
>>650
653 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/09(火) 21:42:37.99 ID:AHLl/PjC0
「…葉月は先に帰ってて。ぼくは、ちょっと調べ物をしてくるよ」

「せいりゅう…」

 葉月は、せいりゅうをじっと見上げた。

「一人で何かするのは良いけど、ちゃんと帰ってきてね」

「分かってるよ」

 せいりゅうは、空高く飛び上がった。



 つい先程通り過ぎた道を、改めて見直す。目当ては、どこかへ消えたダイアルンだ。

(もうイーンジャに憑かれていないなら、一人で何を? それに、あの機械は…?)



安価下コンマ
01〜70 何も見つからない
71〜98 ダイアルン
ゾロ目 ダイアルン+???
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:43:32.53 ID:p93P/P5YO
ぬん
655 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/09(火) 21:45:22.65 ID:AHLl/PjC0
「…やっぱり駄目か」

 探し回ってもダイアルンどころか、その手がかり、痕跡すら見当たらない。
 諦めて、葉月のもとへ帰ることにした。
656 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/09(火) 21:57:03.00 ID:AHLl/PjC0
早いけど今日はこの辺で
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:57:28.87 ID:2JhGX4D/O
おつ。
658 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/09(火) 22:13:02.10 ID:AHLl/PjC0
>>451のデザインちょっとアレンジしていい?
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:18:10.75 ID:fO2q0fygo
おつおつ
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:19:39.74 ID:/dwBode2O
>>451です。
いいですとも!
ちなみに元のイメージは魔界天使コスチューム+バイザーみたいな感じです。
661 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 18:45:18.01 ID:rwSZYWMK0
『Bawdy Beast Simulator』







『ええい、いつまで我を待たせるか、ニューモニア!』



「申し訳ありません、ジャインキング様。今しばらく」

「…スタースパークルに代わる、ワープゲートのエネルギー源が、もう少しで手に入ります」



『何だと?』



「一度ゲートを開いてしまえば、あの世界にジャインキング様自ら攻め入ることができましょう。いかがでしょう、この国だけでなく、あの世界をスタースパークルごと手に入れてしまうのは」



『…』

『急げよ、ニューモニア。この身体も、そう長くは保つまい…』



662 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 18:54:20.18 ID:rwSZYWMK0


「ぼくがここに来るために通ったワープゲート…あれは、スタースパークルの力で開かれるものだ」

 誰もいない教室で、せいりゅうは言った。その場には蘭と葉月、それにゼプラもいる。

「だから、スタースパークルを持っていたぼくが通り抜けると同時に、ゲートは消えた。多分、今も開かれてない」

「でも、ジャインキングの手下もあっちから来てるんでしょう? どうやって来てるのかしら」

「ゼプラ、何か覚えてないのかよ」

 蘭が質問すると、ゼプラは唸った。

「…都合の良い部分だけ、全く記憶に残っていない、と言うか。世界を渡る瞬間には、私の意識は無く、完全にイーンジャが表に出ていたのだろう」

「つまり、手下と言うよりはイーンジャに世界を行き来する能力がある、ってことね」

「でも…それだと、どうしてジャインキングが向こうで大人しくしているのかが分からないよ」

 せいりゅうが顔を上げた。

「ジャインキング…強大な敵だけど、本質は大きなイーンジャだ。もし他のイーンジャと同じように世界を行き来できるなら、どうして自分で来ないんだろう」

「さあな。面倒くさがりなんだろ」

「…」

 ばっさり切り捨てる蘭。ゼプラは、何か言いたげに口を開いたが、結局黙り込んでしまった。

「とにかく。これからどうするか、考えましょう」

 葉月の提案に、一同は頷いた。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 18:55:24.84 ID:UH6ISlnVo
>>635
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 18:57:01.77 ID:qto95toe0
ダイアルンがきになる
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 18:57:18.06 ID:2QXKdSDZo
もうちょっと考察を進める
来たくても来れない理由について
666 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 19:05:30.77 ID:rwSZYWMK0


「ま、マジで良いのかよ、こんなとこ来て…」

「大丈夫よ。向こうはあたしたちのことを知ってるもの」

 大きな門柱についたインターホンを、葉月が鳴らす。



”はい?”



 女の声。

「家政婦さんだ」

「すみません、鷹栖さんのご主人に用があって来ました」

 ところが、女は簡単には開けなかった。



”失礼ですが、お名前は? 旦那様とはどのようなご関係で?”



「えっと…あたしは柊って言います。鷹栖さんとは…その、お仕事の関係で」



”少々お待ち下さいね”



「…大丈夫かしら」

「お、おい…」

 蘭が、葉月の肩を叩いた。見ると、その顔が青褪めている。

「何よ」

「こんな豪邸に住んでるし、何か載ってないかなって調べたんだよ。そしたら」

 スマホの画面を見せる。そこには『鷹栖 警察』で検索した結果が表示されていた。その一番上を見て、葉月は息を呑んだ。

「…警察庁、長官…!?」

 その時、門がひとりでに開いた。そうして、中から一人の老人と少女が足早に近付いてきた。

「やあ、そろそろこちらから出向こうと思っていたのだが」

「はじめまして」

 ぺこりと頭を下げる少女。2人はすっかり恐縮して、おどおどとお辞儀をしたのであった。
667 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 19:58:16.63 ID:rwSZYWMK0


 書斎に入ると、鷹栖は2人をソファに座らせ、自分は机から何かの書類を取り上げた。
 ローテーブルを挟んで向かいの椅子に座る。

「改めて、鷹栖だ」

「あの…警察庁の、長官さんだったんですね」

 葉月の言葉に、鷹栖はああと頷いた。

「少し前までは、ね。少し定年を早めて、今の部署に異動したんだ。…さて」

 彼は、テーブルに書類を置いた。そこには、細かい説明の文字に、何かの図面が載っていた。

「これは?」

「政府が秘密裏に開発した、エネルギー発生装置…君たち流に言うとスタースパークル、かな」

「! じゃあ、これが」

「葉月、知ってるのか」

「うん。せいりゅうが言ってた」

「何と、スタースパークルを作っただと」

 喋るシマウマを怪訝な目で見ると、彼は続けた。

「この図が完成品だ。朱音」

「うん」

 朱音が、ポケットから青い懐中時計を取り出し、テーブルに置いた。

「名前はメイジークロック。一応、君たちのものと遜色ないと、そこのドラゴンくんからお墨付きは貰っている」

「すげー…」

 ポケットからピンクの時計を取り出し、見比べる蘭。
668 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 20:19:38.50 ID:rwSZYWMK0
「…あの」

 葉月が、おずおずと口を挟んだ。

「あたしたちがここに来たのは、警察の人たちとも協力できないかと思いまして」

「ああ、もちろんだ」

 鷹栖はすぐに頷いた。

「こちらからもお願いしようと思っていた。機動部隊を編成しているとはいえ、朱音の危険は少しでも少なくしたいからな」

「…大丈夫なの?」

 せいりゅうが、朱音に尋ねた。戦いによる身の危険はもちろんだが、変身に伴う副作用はどう解決するのだろう。そもそも、鷹栖はもう朱音を変身させないと言っていたはずだが…

「うん」

 小さく、朱音が頷いた。その顔が、微かに赤く染まっている。

「…その、できれば朱音を戦わせたくはなかったのだが。このメイジークロックも、人を選ぶらしく…朱音以外では、まるで反応しないのだ」

「へーっ。そんなとこまでそっくりかよ」

「この世界もそうだけど」

 せいりゅうが口を開いた。

「ぼくたちには、別の目的もあるんだ。と言うか、こちらを解決しないと、根本的にイーンジャがやって来るのを止められない」

「根本的な解決法があるのか」

 せいりゅうは、自分の出自や故郷のこと、敵の親玉のことを説明した。

「…つまり、そのジャインキングとやらを倒せば、化け物はもうやって来ない、と」

「そうなるね」

「だが…それはつまり、君の故郷へ攻め入るということかね」

「…まあ、そうだね」

「流石にそこまでは、朱音をやれんぞ」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 20:26:30.33 ID:/YCzYfGuo
やだこの世界のお義父さんイケメン……
670 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 20:32:12.07 ID:rwSZYWMK0
「…」

 せいりゅうは、蘭と葉月を見た。

「…まあ、元々オレたち2人でやろうと思ってたし」

「そこまで巻き込むのは、申し訳ないわね」

「それを聞いて安心した」

 鷹栖は立ち上がった。

「少し待っていなさい。お菓子を用意しよう…」

 書斎を出ようとした、その時



『イィィィ…』



「…今、何か聞こえたか?」

「だっ、旦那様っ!!」

 下の階から、女の声が飛んできた。

「!!」

「蘭、行くわよ!」

 部屋を飛び出す。一歩遅れて、朱音もついてきた。
 一階では、鷹栖が電話を掛けていた。

「周辺住民に、家から出ないように指示を。それから、部隊を2つ、大至急だ!」

「お父さん、行ってくるね」

「朱音ちゃん、気をつけてね!」

 家政婦とお婆さんに見送られながら、3人は家を出た。
671 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 20:53:22.97 ID:rwSZYWMK0
 外では、ニューモニアが逃げていくところだった。

「待てっ!」

「…きゃっ!」

 追いかけようとする蘭たちの前に、黒塗りの車が立ちはだかった。車体の隙間から、虹色の液体が漏れ出ると…突然、車が変形し、人型のロボットになった。

「おおっ、カッコいい!」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

 ピンクの時計を取り出し、胸に当てる。
 その隣で、朱音が懐中時計を前に突き出した。その蓋が、下に開く。

「「スパークルチャージ、エクスタシー!!」」

「アドールセント、レディ・ゴー!」

 蘭と葉月の服が消える。朱音の身体が、急速に成長していく。

「メイジーチャージ、エクスタシー!!」

 少女たちの裸体を、各々の衣装が包んでいく。黒と銀の身軽な装備。白と青のドレス。そして、白い道着に藍色の袴。長い黒髪に月の髪飾りが光る。



「星竜の戦士、スパークルフラッシュ!」

「星竜の戦士、スパークルリーフ!」

「正義の使者、スパークルムーン!」



「3人揃って!」

「…えっ? 何かあったかしら」

「っ、危ないっ!」



『イイイッ、ジャアアッ!』



 タイヤの拳を跳んで躱すと、フラッシュは自分の銀のグローブで殴りかかった。

「おらあっ!」

「こっちよ!」

 リーフも、マスケットで狙撃する。ムーンは薙刀を構えると、フラッシュとは反対側から斬りかかった。

「やあっ!」
672 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 21:16:41.88 ID:rwSZYWMK0
 装甲車が到着し、武装した警官隊が出てきた。

「二班、向こうに回れ!」「朱音様を援護しろ!」「…待て、一緒にいるのは…?」



「逃げたほうが良いぞー! …はあっ!」

 フラッシュが、スライディングキックでイーンジャの足を破壊した。

『イッ!?』

「油断大敵!」

 更に、頭に銃弾が撃ち込まれる。

「今のうちに…!」

 ムーンが、薙刀を振りかぶって飛び上がる。三日月型の刃が、青い光を放つ。

「…ムーン・ジャッジメント!!」

 青い刃が、黒い超ロボット生命体を切り裂いた。



「世話になった。これからは、何かあったらすぐに連絡しなさい。こちらからも、連絡すると思う」

「また、お願いします」

 家の前で、2人と別れた。



「…そう言えば朱音、鷹栖の爺ちゃんのこと『お父さん』って呼んでたよな」

 帰り道、思い出したように蘭が言った。

「そういうのもあるんじゃないの」

「そうかなぁ…」
673 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 21:25:30.76 ID:rwSZYWMK0


 葉月が家に帰ると、親も弥生もテレビを食い入るように見ていた。

「ただいま…どうしたの?」

「葉月!」

 弥生が駆け寄ってきた。

「警視庁の建物が、爆発したって…テロだって。大丈夫だった?」

「!!」

 肩越しに、テレビの画面が見える。



『警視庁舎には救急隊や消防隊が駆けつけています。ですが、爆発物から出たと思われる汚染物質が周囲に広がっており…』



 葉月の持つ携帯電話が鳴った。

「もしもし?」

”鷹栖だ。早速で済まない。テレビで見たかも知れないが…奴が、警視庁を襲った。狙いは、地下研究所にあるメイジークロックの試作品…『プロトメイジー』だ”
674 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 21:25:57.22 ID:rwSZYWMK0
今日はこの辺で
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:28:35.36 ID:fS4xEPIOO
おつ。
676 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/10(水) 21:29:36.03 ID:rwSZYWMK0
書いてて思ったけどここにヒロイン青色ばっかだな?
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:39:25.37 ID:UH6ISlnVo
おつおつ
そんなシリーズがあってもいい
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:56:40.50 ID:fS4xEPIOO
ちなみに

フラッシュ
>>57>>70黒メイン。白いフリル。
リーフ
>>116>>122白と青がメイン。
ムーン
>>447>>604白と藍色。

暖色(赤や黄色など)が無い。
679 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 20:14:00.04 ID:7M/HSB450
『Bawdy Beast Simulator』

 眼下に広がる虹色の沼。暴れだすパトカー。逃げ惑う人々。

「…やっと始まったのね」

 電柱の上に立って、藍色のゴスロリ衣装を着た女が呟いた。それから彼女は、どこからともなくピンク色のスマートフォンを取り出した。
 ボタンを長押しすると、音声認識システムが起動する。

「『ライフ・コンバート』」

 すると、画面に3×3、9つの点が浮かび上がった。女は画面を指で触ると、それらの点を結んで文字を書いた。



『L』 『I』 『F』 『E』



 点が消え、『CONVERT』の文字が表示される。
 次の瞬間、女の纏うゴスロリ衣装がデータ光となって消えた。そして、露わになった豊満な肢体を、新たなデータ光が覆った。
 光が、衣装となって収束する。白いレオタード。白とピンクの縞模様ニーソックスとロンググローブ。機械的なピンクのバックパックに、ヘッドギア。

「生命の守護者、ライフガーディアン! …っ、ちょっとこの服、食い込みすぎじゃない…?」

 ほとんど丸出しのお尻に食い込む、白いレオタードを気にしながら、彼女はゴーグルにスマートフォンを嵌め込んだ。
 バックパックから、ピンクのレーザー光でできた羽が伸びる。
 眼下の混乱に向かって、ガーディアンは飛んだ。
680 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 20:43:43.25 ID:7M/HSB450




『緊急車両が通過します。ご注意ください』



「…」

「やべえことになってるぜ…」

 装甲車の中で、他の隊員たちに混じって、蘭が呟いた。

「あたしたちじゃなくて、警視庁の方を襲うなんて…」

「しかも、狙いはプロト『メイジン』とかいうやつだろ。何のために」

「ニューモニアは、それがスタースパークルの代わりになると考えたんだと思う」

 せいりゅうが言う。周りの隊員は、喋る奇妙なトカゲを、興味深そうに見ている。

「きっと、その力を使って…」

 ところが、せいりゅうが核心に触れる前に、装甲車が急停止した。

「うわっ!?」

「クソッ、前が」

 窓から前方を覗いて、葉月は息を呑んだ。

「イーンジャが…」



『イィィィ…』『ジャッ!』『ジャッ、インッ!』



 道路を埋め尽くす、虹色の濁流。電信柱や植木に取り憑いて、次々に怪物へと変わっていく。

「こうなったら…」

「…! 待って」

 降りようとする蘭を、葉月が止めた。
681 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 20:56:46.86 ID:7M/HSB450
 装甲車の前に、何者かが降り立ったのだ。

「誰だ?」「あれも、魔法少女…?」



「…」



 白いレオタードに、ピンクのバックパック。ゴーグル付きヘッドギアを装着した女が、こちらを振り向いた。

「!! ダイア・リーア…」

「ストップ、葉月! あれは…」

 女が、再びイーンジャの方を向く。顔の前で何かを操作すると、その両手に光の刃が出現した。



「はあぁぁぁ…っ!」



「助けてくれてる…のか?」

「どうして…」

「! 今のうちに、進め!」

 謎の魔法少女が切り開いた道を、装甲車は走り出した。



「葉月さん、蘭さん!」

 警視庁前のバリケードで、鷹栖父娘と合流した。

「気付くべきだった。今までの敵の行動は、こちらの意識をここから引き離すための陽動だったのだ…」

「その、『プロノ』メイジンってのはどこにあるんだ?」

「プロトメイジーだ。…警視庁舎地下にある、秘密研究所だ。だが、その入口は隠されている」

「じゃあ、そこまで案内してくれますか。あたしたちが道を拓くので」

「お父さん…」

 心配そうに見上げる朱音の頭を撫でると、鷹栖は頷いた。

「ああ。奴を、止めなければならん」
682 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 21:12:04.32 ID:7M/HSB450
 青い懐中時計の蓋が開く。

「アドールセント、レディ・ゴー!」



「「スパークルチャージ、エクスタシー!!」」

「メイジーチャージ、エクスタシー!!」



「よっしゃ、行くぜ!」

 3人は鷹栖を中心に陣形を組むと、バリケードを越えて警視庁舎へ突入した。



「やあぁっ!」「どりゃあっ!」「はっ! やっ!」

 次々に立ちはだかる、イーンジャに憑かれたパトカーを撃退しながら建物に入る。

「こっちだ。入り口はエレベーターに…」

 指差した鷹栖の顔が強張る。
 エレベーターのドアが破壊されて、中から煙が上がっている。

「…どうやら、既に見つかったようだ」

「急ぎましょう!」

 飛んできた手錠の怪物をマスケットで打ち払うと、リーフは言った。
683 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 21:34:41.75 ID:7M/HSB450


 緑色の光を放つ、巨大な機械の前で、燕尾服姿の太った男が何やら操作していた。

「そこまでです!」

 突然、暗い室内に凛とした声が響いた。
 男が振り返ると、そこには勇壮な衣装を纏った、3人の少女たちが立っていた。
 真ん中に立つ、薙刀を持った少女が宣言する。

「あなたを、逮捕します!!」

「…来ましたか」

 男は、機械に向かって秘密のキーを打ち込んだ。
 次の瞬間、緑色の閃光が研究所を呑み込んだ。

「!」

「くっ、本当にスタースパークルの…」

 光が収まったとき…男の隣に、虹色の裂け目が開いていた。

「!! ワープゲート」

「これで…私の…『ワガハイ』の仕事は、成った」

「…えっ?」

 せいりゅうが、目を見開いた。

「もしかして…伯爵?」

 ニューモニアは、くっくっと喉を鳴らした。

「このくらいのエネルギーが欲しかったのです…強すぎず、弱すぎず…このサイズのゲートならば、あなた方は通れても、ジャインキングは通れまい」

「伯爵…あなたは、ずっとぼくたちのために」

「ふふふ…だが…っ!」

 ニューモニア…ニューモン伯爵が、突然咳き込んだ。その口から、虹色の液体が溢れ出す。

「伯爵!?」

「ぐっ…内なるイーンジャに、我が発明でどうにか抗ってきましたが…それも、ここまでのようですな…がはっ!?」

 大量のイーンジャが噴き出し、伯爵の身体を覆っていく。



『イッ、イッ、イィィッ…』



「…2人は、ゲートをくぐって」

 不意に、ムーンが前に踏み出した。

「この方は、わたしが止めます…!」

「朱音ちゃん…無理しないでね」

「頼んだぞ! …せいりゅう、ゼプラ!」

 リーフはせいりゅうを、フラッシュはゼプラをそれぞれ抱えると、ゲートに向かって走った。
 ムーンは、不定形の怪物と化した伯爵に、薙刀を向けた。その隣で、鷹栖も銃を抜く。

「あなたを、逮捕します。でも…」

「…その後で、情状酌量は考える」

 鷹栖の言葉に、ムーンは笑顔で頷いた。そうして、薙刀を振り上げ、斬りかかった。
684 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/11(木) 21:35:16.41 ID:7M/HSB450
今日はこの辺で。

しばらく安価が無いかもしれない
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:42:30.19 ID:eHfb5wGVO
おつ
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:47:01.93 ID:c+p9NI1Yo
おつ
いよいよ佳境…
幹部全員に離反されるジャイキング様あはれ…
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:33:27.56 ID:T2iHWeGE0
乙乙
688 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 19:04:33.76 ID:v/OlWpwt0
『Bawdy Beast Simulator』



 ___光あらば陰あり

 ___陰は寄りて 陰の者となる



 ___善あるとき邪あり

 ___邪なる心 陰に宿りて 王となる



 ___光あらば陰あり 故に陰は消えず隠れるのみ

 ___善あるとき邪あり 故に邪は滅びず散るのみ
689 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 19:11:01.38 ID:v/OlWpwt0
「…ここは」

「!!」

 気がつくと、一同は透明な結晶でできた、巨大な広間にいた。
 そして、彼らの目の前。はるか前方に鎮座するのは

「陛下!?」

「父上!!」

 せいりゅうが叫んだ。
 広間の壁面が隠れるほどの、巨大な身体。折り畳まれた状態でも、天井に届くほどの翼。そして、鱗に覆われた巨大な顎。
 竜が、ゆっくりと目を開けた。
 その目から、虹色の液体が零れ落ちた。



『…遂に、来たか』



「おい…アイツ、何か様子がおかしいぞ…?」

 竜が、巨大な口を開ける。虹色の塊がこびり付いた牙を剥き出し、竜は



『…ガアアアアッッッ!!』



「!?」

「危ないっ!」

 赤い炎を、吹きかけた。
 せいりゅうとゼプラを抱え、飛び退くフラッシュとリーフ。すぐ足元を、虹色の粘液の混じった炎が通り過ぎる。
 竜が、翼を広げた。



『スタースパークルを持って、我に謁見しに来たか。褒めて遣わす。……我こそが、ジャインキングなり!!』



 結晶の天井を打ち破り、竜が翔んだ。
690 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 19:51:14.04 ID:v/OlWpwt0
「そんな…父上が」

 呆然と呟くせいりゅう。その隣で、ゼプラが気まずそうに溜息を吐いた。

「ゼプラ…知ってたの?」

「ああ。そこは覚えていた」

「何で黙ってたんだよ!?」

「王子が、折れるかもと思ってしまった…陛下…『しんりゅう』王は、それほどに大きな存在なのだ」

 ちらりと、せいりゅうを見る。彼は呆然と、上空を旋回する竜…敵の親玉に乗っ取られた父親を見つめていた。

「…ああもうっ!」

 フラッシュが、左手を突き出した。リーフも。右手を掲げる。
 胸の時計から七色の光が放たれ、手首に巻き付く。

「せいりゅう、あたしたちに任せて」

 2人の衣装が、変化する。

「星竜の勇者、スパークルフラッシュ・ブレイブ!」

「星竜の姫君、スパークルリーフ・ノーブル!」

「ゼプラ、せいりゅうを連れて隠れてろ!」

 フラッシュはそう言うと、床を蹴って割れた天井の上へ飛び上がった。リーフも、後に続く。



『人間風情が、我に抗うか!! はあっ!!』



 上空から炎を吐く、しんりゅう…ジャインキング。天井を更に砕くその炎を躱すと、リーフがマスケットで狙撃した。

「くっ、効いてない…」

「大体、あんな高いところで…ずるいぞ!」
691 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 19:58:00.26 ID:v/OlWpwt0
 見下ろすと、自分たちは高い城の上にいた。城下街は濁った虹色の汚染物質に覆われて、その中にゆらゆらとイーンジャが蠢いている。
 ジャインキングが、炎を吐きかけた。

「くそっ、しつこいぜ!」

 粘液の混じった炎が、足場を破壊していく。とうとう、2人は屋根の隅まで追い詰められた。

「どうしよう…このままじゃ」



「…!」

 柱の陰で、せいりゅうは戦う2人を見た。

「王子」

 ゼプラが、彼に声をかける。

「このままでは、2人が危ない」

「分かってる…でも、相手は父上だ」

「だが、ジャインキングに操られているだけだ! そして…王子も、陛下の血を引いている。諦めるには、まだ早い!」

「!」

 せいりゅうは…柱の陰から、身を乗り出した。
 2人の戦士は、炎に追い詰められ、崩れかけの屋根の隅まで来ていた。

「ぼくが…できること」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 20:00:42.83 ID:DdWFw4qXo
一瞬でも隙を作る
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 20:07:32.10 ID:62ogfbG60
父上に呼びかける
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 20:31:27.45 ID:Zl5ujU+wo
>>692
695 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 20:41:38.18 ID:v/OlWpwt0
 せいりゅうは、柱の陰を飛び出した。

「待てーっ!」

「!?」

「せいりゅう、待って!」

 2人の制止も聞かず、ジャインキングの目の前に躍り出る。

「父上…」



『帰ってきたか…我が子よ』



「父上! 目を覚まして」

『ふんっ!』

「うわああっっ!?」

 ジャインキングが、前脚でせいりゅうを打った。
 一撃で彼は気絶し、2人のもとへ墜落した。

「せいりゅう!!」

「おい、しっかりしろ!」

 リーフが悲鳴を上げ、フラッシュが揺さぶる。
 ゼプラも、どうにか屋根まで上がってきた。

「王子!」

「…」

 せいりゅうは、動かない。

「…嘘、でしょ…せいりゅう! 目を覚まして!」



『お前たちも、その王子の後を追わせてやる。 …ばーはあっっ!!』
696 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 20:50:56.25 ID:v/OlWpwt0
 粘液の混じった赤い炎が、せいりゅうたちを襲う。

「せいりゅう…」

「せいりゅう…お願い…!!」

 城の屋根が、炎に包まれる。



『…グハハハハッ! つまらん策を弄そうが…我は』



 言いかけたその時、炎の中から緑色の光が広がった。

『…何っ?』



「スタースパークル…もし、この国を守るための力なら」

「せいりゅうを…みんなを! 助けて!!」



 突然、炎がぱっと散った。そして、光の中から、蒼い鱗を持つ荘厳な竜と、銀の鎧を纏った雄々しい縞馬が現れた。

「…! 葉月! ぼくは…」

「蘭、この姿は…?」

「…スタースパークルの力だ。多分」

「前に言ってた、イーンジャの代わりにスタースパークルを注いだらって…」

「…! 今がチャンスだ。葉月、ぼくの背中に」

「蘭は私が乗せよう。地の果て…いや、空の果てまでも、駆け抜けてみせる!」

 葉月はせいりゅうに、蘭はゼプラに、それぞれ跨る。
 せいりゅうが、大きな翼を広げた。ゼプラが、銀の蹄で空を叩いた。

「翔ぶよ!」

「しっかり掴まっていろ!」

 2頭の獣が、澱んだ空へ舞い上がった。
697 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 21:44:21.99 ID:v/OlWpwt0
 竜と縞馬が空を駆け、巨大な邪竜に肉薄する。

「そこまでだ!」

「ジャインキング…父上を、返せ!」



『うるさい羽虫め…何度でも、叩き落としてくれる!』



 ジャインキングが、咆哮した。
698 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/12(金) 21:45:04.73 ID:v/OlWpwt0
今日はこの辺で
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 21:46:21.42 ID:m1X9lwcbO
おつ。
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 21:50:00.95 ID:DdWFw4qXo
おつー
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 09:30:17.42 ID:12ZLMt+/0
702 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 19:50:12.47 ID:zA6/5zIx0
『Bawdy Beast Simulator』

「はあっ…キリがない…っ!?」

 突然、バイザーの画面にアラートが表示された。

「マズい…エネルギーが、尽きかけて…っ!」

 画面に『CHARGE MODE』の文字。そして…

「! 何これ…っ、あっ♡」

 白いレオタードが真ん中で裂け、しゅるしゅると細く撚り上がっていく。やがてそれは真っ赤なスリングショット水着となった。
 剥き出しになった下腹部に、ハートの紋章が浮かび上がると、急速に身体が熱くなっていった。

「んっ♡ 伯爵、余計なものを…」

 逃げていく一人の男を捕まえると、路地裏に引きずり込んだ。

「ひっ!? 離して…えっ、あっ…あっ」

「悪いけど、協力して」

 ズボンを脱がせると、そこはもう臨戦態勢。男が、虚ろな目で頷いた。
 スリングショットをずらすと、既に蕩けた穴に、肉棒を捩じ込んだ。

「んあぁっ♡♡」



 次々に飛来する虹色の弾丸を、薙刀ではたき落とす。

「はぁ…はぁ…」

「くっ…こっちだ!」

 鷹栖が撃ち込んだ弾丸を、ニューモニアは虹色の触手で受け止める。そのまま、触手で鷹栖の銃を跳ね飛ばした。

「ああっ!?」

「お父さん!」

 すかさずムーンが間に入り、触手を受け止める。

「朱音…私のことは良い、戦いに集中しなさい」

「嫌だよ、お父さん!」

 ムーンは、薙刀を構える。

「お父さんは…わたしが、守るんだから…!!」
703 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 19:52:37.12 ID:zA6/5zIx0


「フラッシュ、合わせるわよ!」

「おうっ!」

 せいりゅうとゼプラが、ジャインキングを前後から取り囲む。その背中の上で、リーフはマスケットを構え、フラッシュは拳を打ち合わせた。



『まとめて撃ち落としてくれる!』



 ジャインキングが、せいりゅうに向かって炎を吐いた。



安価下 せいりゅう(&リーフ)の行動 どうする?
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:57:09.91 ID:ZZKPIT1Yo
せいりゅうも吐くんだよ焔をよ
705 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 20:20:15.04 ID:zA6/5zIx0
 炎を躱すと、せいりゅうは大きく口を開けた。

「おおお…はああっっ!!!」

 すると何と、口から青い炎が迸り、ジャインキングを襲った。

『何っ』

 躱したが、巨体の脇に焦げ目が付いた。

「おおっ、やるじゃねえか! そらっ!」

「ふんっ!」

 避けた先で、ゼプラが兜を被った頭で頭突きを見舞った。更に、フラッシュがグローブを棘付きハンマーに変えて殴りつける。

『ぐうっ…』

 ジャインキングが、粘液の滴る翼を広げ、大きく振るった。

『ぬんっ!』

 忽ち、巨大な竜巻が巻き起こり、せいりゅうたちを襲った。

「せいりゅう、避けて!」「うん!」

 せいりゅうたちは空を走り、竜巻から距離を取った。

「おい、追いかけてくるぞ!」

 フラッシュが叫んだ。



安価下 どうする?
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:25:12.72 ID:cHYIPcWmO
リーフの銃で目を狙撃(目潰し)してみる。
魔法が自動で追尾するのだろうか、手動で操作しているのだろうか?
707 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 20:28:35.70 ID:zA6/5zIx0
「あたしに任せて…」

 せいりゅうの背に立つと、リーフはマスケットを構えた。そして

「…ここっ!」

 引き金を引く。
 魔力の籠もった弾丸は、竜巻を切り裂いて、ジャインキングの左目に命中した。

『ぐわあああっっ!?』

 怯むジャインキング。目から虹色の涙が噴き出す。
 すると、竜巻の勢いが急に弱まり、消えてしまった。

『ぐぅっ…小癪な…』

 溢れ出す涙が、目を修復していく。

「攻撃にも回復にも、取り憑いたイーンジャが必要なんだ…!」

 せいりゅうが、呟いた。



安価下 どうする?
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:31:16.06 ID:N+pAO/keO
タイミングを合わせて火力を集中させよう
709 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 20:42:07.06 ID:zA6/5zIx0
「だったら…一気にぶちかますぜ!」

 フラッシュが、両手を組んだ。銀のグローブが一つになり、サッカーボールに変わる。
 リーフは、マスケットを構えた。青い光が収束し、銃口を囲むように白い花びらが漂い始める。

『おのれ…おのれぇっ!!』

 ジャインキングはやおら上を向くと、虹色の炎を吐き出した。それは火山の噴火のように、虹色の噴石となって降り注ぐ。

「くぅっ」

「諦めん…私たちは…!」

 ゼプラの背に立つと、フラッシュは作り上げたボールでリフティングを始めた。銀のスパイクシューズがボールを蹴り上げるたび、白い光とプラズマ光が、ボールを包んでいく。



『まとめて…果てろぉぉぉぉっっっ!!!』



 虹色の雨が、せいりゅうたちを襲う。次々に打ち付けて、力を…
 しかし



「…リーフ」



 滝のような噴石の中で、白い銃身が煌めいた。



「ピューリファイア!!!」



 次の瞬間、虹色の隙間を縫って、白い花びらが翔んだ。

『なっ!?』

 それは、ジャインキングの鼻先に命中すると

『…ぐっ、あっ…あああああああっっっ!!!??』

 忽ち白い百合となって、竜の鱗を覆い尽くした。

『ぐわっ…うっ…これはっ…ああっ!』

 百合の花は、ジャインキングの身体から虹色の汚染物質を吸い込んでは、花びらとなって散っていく。そして、その隙間からまた、新たな花が咲いていく。

『くそっ! クソっ! …ぬうぅっ!』

 鋭い爪で、身体を覆う花を削ぎ落としていくジャインキング。その、がら空きの胴体に



「フラッシュっ!! …シューティングスターァァァァッッッ!!!!」



 彗星が、突き刺さった。
710 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 20:50:03.50 ID:zA6/5zIx0
『ぐわああああっっっっ!!!!??』

 絶叫し、きりもみしながら巨大な竜が落ちていく。その身体から、小さな虹色のスライムが零れ落ちていく。

「父さん!」

 追いかけるせいりゅう。

「目を覚まして! 父さんっ!!」

 落下する巨竜。その身体が…空中で動いた。

「!!」

 彼は、巨大な翼を広げると、荒れ果てた地面に足を突いた。

「父さん!」

 せいりゅうたちも地面に降りて、竜の下へ駆ける。
 竜はせいりゅうを認めると、弱々しく口を開けた。

「…帰って、来たか。せいりゅう」

「父さん…良かった、戻ってきた」

 巨大な竜…しんりゅうは、フラッシュたちを見た。

「そなたらが、スタースパークルに選ばれし、勇者たちか…」

「ええ。…その」

「感謝する。…と、言いたいところだが」

「えっ?」

 その時、突然地面が揺れた。

「ジャインキングは…ワシを離れたとて、死にはせん」

 次の瞬間、魔法の国を覆っていた虹色のヘドロが、一斉に湧き上がり、空中へと跳ね上がった。
 それは、大空に凝集し、やがていびつな人の形を取った。



『許さぬ…この国を…スタースパークルと共に、滅ぼしてくれる!!』
711 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:03:25.03 ID:zA6/5zIx0
「やってやるさ…何度でも!」

「ええ!」

 息巻くフラッシュとリーフ。そこへ、しんりゅうがおもむろに言葉を投げかけた。

「…光あれば陰がある。善の心あれば、悪の心もある」

「…?」

「我らは…陰を恐れ、邪を疎み、ただ遠ざけてきた。それが、ジャインキングとなったのやもしれぬ」

「父さん…?」

 しんりゅうは、はるか空を覆う、邪悪な巨人を睨んだ。

「今こそ…全てを、一つに! 分かたれた、スタースパークルを!!」

「!!」

 フラッシュとリーフの身につけた、ピンクの時計が光る。せいりゅうの首に下がった、緑色のペンダントも。

「輝きを、一つに!」

 フラッシュが、赤く光る時計を突き出す。

「想いを、一つに!」

 リーフが、青く光る時計を突き出す。

「…力を、一つに!」

 せいりゅうが、ペンダントを掲げた。
 次の瞬間、七色の光が3者を包んだ。

「おおおおお…」「はああああ…」

 光が空高く伸び、やがて一つの巨大な人型となっていく。
 瑞々しい、紅色の肌。艷やかな、虹色の髪。すらりと伸びた、しなやかな手足。一糸纏わぬ巨大な少女は、ただ背中に、竜の紋章の刻まれた黄金のマントを羽織っていた。



『オレは』

『あたしは』

『ぼくは』

『星なる竜の娘…スパークル・スター…!!』



 透き通った声が、大地を覆うイーンジャを打ち払った。
712 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:17:10.29 ID:zA6/5zIx0


「はあっ! …はっ」

 レーザービームで装甲車の怪物にとどめを刺した所で、ガーディアンは地面に膝を突いた。

「また…エネルギーを」

 レオタードが、スリングショットへ変形していく。しかし、周りに人間はいない。もう全員、逃げてしまった…

「ここまでか……っ!?」

 ガーディアンは、息を呑んだ。



「やあっ! っ…たあっ!」

 涙を流しながら、薙刀を振るうムーン。胸の時計は半分以上が緑に染まり、袴も道着も破れ落ちて、ちぎれたサラシの隙間からは育った乳房が零れていた。
 彼女の後ろには、鷹栖が倒れていた。追い詰められたムーンを庇って、ニューモニアの攻撃を受けたのだ。

「あああっ!」

 振り下ろした刃が、敵の肩を割る。反動で、褌が解けた。
 しかし、その傷すらも染み出したイーンジャが修復してしまう。

「もう、駄目…お父さん…」

 裸同然の姿で、ムーンは膝を突いた。

『イィィ…』

「…っ」

 褌が捲れ丸出しになった割れ目から、黄色い液体が漏れ出し、膝の間に広がる。ムーンが、固く目を閉じた。
 無防備な彼女に向かって、理性を失ったニューモニアが…

「…えっ?」

 突然、敵の動きが止まった。と思うや、その身体から急速にイーンジャが抜け出し、開いたままのワープゲートへと吸い込まれていった。
 それだけではない。研究所の入り口から、夥しい量のイーンジャが雪崩れ込み、同じようにワープゲートの向こうへと消えてしまったのだ。

「な、何が…?」

713 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:23:42.82 ID:zA6/5zIx0




「…っ! わたしは、何を」「うぅっ…ひどい気分だぁ…」「あっ、しんりゅう陛下!」



 向こうの方から、声がした。それからすぐに、小さな動物や人間たちが、一斉にしんりゅうたちのもとへ駆け寄ってきた。



「王様! 一体、何があったんですか」「うわーっ! おっきな女の子!」「それに、あの巨人は…」



「魔法の国の民よ!」

 しんりゅうが、よく通る声で言った。

「ジャインキングの野望を、今こそ打ち砕く時! あの少女は、スタースパークルに導かれし、星の勇者なり!」



「!! そうだ、ジャインキングが」「イーンジャは…」「ていうかあの娘、裸じゃん…」



「勇者に…スパークルスターに、協力するのだ!」



「おおっ!」「でも、どうやって」「おっほ、こっから丸見え…」



「心配はいらない!」

 ゼプラが、声を張り上げた。

「私たちの祈り…応援が、彼女の力になる! だから、応援するんだ!」

「民たちよ! スターに、力を!」

 しんりゅうの号令に、魔法の国の民たちが一斉に声を上げた。



「がんばれー!」「勇者さん、がんばってー!」「スパークルスター!」


714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:25:25.90 ID:N+pAO/keO
がんばれー
715 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:26:02.57 ID:zA6/5zIx0


 ___画面の前の諸君。君たちにも、スパークルスターに協力してもらいたい。

 画面に向かって、レスポンスするのだ! スパークルスター! 頑張れ! と



 ___さあ、力を貸してくれ!!




安価下1〜 スパークルスターを応援しよう!!
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:26:49.81 ID:ZZKPIT1Yo
がんばれええええ
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:27:23.68 ID:2Fy1L30po
がんばえー
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:27:41.17 ID:12ZLMt+/0
幼女たちがライトを振っている姿が目に浮かぶ。

(⌒▽⌒)ノシ <がんばれー
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:28:05.69 ID:I23u0nO9o
ぎゃんばえー
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:28:56.14 ID:YbCTjr8y0
がんばれい
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:36:10.51 ID:cHYIPcWmO
応援している。
しかも精神コマンド「祝福」している!
722 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:36:13.64 ID:zA6/5zIx0


「…! がんばって…葉月さん、蘭さん…!」

「ぐっ…」

「! お父さん!」

「はあっ…あ、朱音…私は大丈夫だ…だから、2人を…」

「うん! …頑張れ、スパークルスター!!」



「…そういうことなのね」

 際どいスリングショットがデータ光に消え、元のゴスロリ衣装に戻る。
 機能停止したスマートフォンをポケットに仕舞うと…ダイアルンは、叫んだ。

「頑張れーっ! 負けたら、ただじゃおかないんだからーっ!」


723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:36:20.13 ID:VPKzcMVNO
がんばえー
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:43:26.72 ID:GE5BLlzco
が!ん!ば!れ!
725 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 21:57:57.93 ID:zA6/5zIx0


 魔法少女が、歩き出した。

『ぬんっ! ふんっ!』

 ジャインキングが、虹色の弾丸を飛ばして攻撃する。しかし

『…ふふっ』

『何だと!?』

 攻撃は、全てスターの肌に吸い込まれて、消えていく。

『陰は、消えない。邪悪は、滅びない…』

 ゆっくりと、邪なる陰の王へと歩み寄る。

『こ、これなら…っ!』

 右手を刃に変え、斬りつける。しかし、切っ先が膨らみかけの乳房に触れると、滑らかな肌を撫でるように緩慢になり、そして溶けていった。
 スターが両腕を広げた。

『やめろ…来るな、く、来るなっ…』

『…でも、受け入れることはできる』

 スターが…裸の胸に、ジャインキングの巨体を、抱きしめた。

『あ…ああっ…あぁ…ぁ…』

 虹色の身体が急速に溶け、スターの肌に吸い込まれていく。
 慎ましくも柔らかな乳房で、崩れかけの頭を包み込む。

『…ぐぅっ…わ、我は…我はぁっ…!』

 突然、ジャインキングがスターの身体を突き飛ばした。しかし、そこまでが限界であった。
 ジャインキングは、轟音と共に地面に倒れた。

『…陰も、邪悪も…全部認めて、自分のものにできる』

 スターは、細くしなやかな足で、ジャインキングの腰を跨いだ。
 いつの間にか彼の股間からは、どろりとした角のようなものが1本、上に向かって伸びていた。

『さあ…今こそ、全てを一つに』

『やめろ…やめろ、やめろおぉぉぉっっっ!!!』

 スターが、腰を下ろす。
 毛の一つもない、美しい肌の裂け目を指で開くと、桜色の粘膜でジャインキングの分身を…

『…んっ♡』

『ぐっ、あああああぁぁぁぁ…』
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:59:32.74 ID:N+pAO/keO
国民全員の前で公開セックスとかレベルたけーなオイ
727 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:07:07.75 ID:zA6/5zIx0
 スターが、腰を上下に動かし始める。

『んっ♥ んっ♥ あんっ♥』

『やっ、やめっ、あっ、うっ…』

 膨らみかけのおっぱいが揺れる。育ちかけの乳首が、つんと尖る。

『…んあっ♥♥』

 温かな穴の中で、ジャインキングが一段と膨れ上がった。反対に、身体のそれ以外の部分が縮んでいく。

『やめてくれ…このままでは、我は…消えて』

『消えないよ…ぁんっ♥』

 つるりとした陰唇が、きゅっと竦む。とろとろの肉壁が、ジャインキングを締め上げる。

『全部…受け入れるから…だからっ♥ ああっ♥』

 腰の動きが早くなっていく。

『あっ、ああっ、あああっ…ああっ!!』

『光もっ♥ 陰もっ♥ 善も悪もっ♥ 全部ぜんぶ、一緒にっ♥♥』

 ジャインキングが、叫んだ。

『うっ…あああああああっっっ!!!』

 スターの膣内に、虹色の濁流が勢いよく流れ込む。それを、一滴たりとも零すことなく、自らの胎内に受け入れる。

『あっ…やっ…いやだっ…ああっ…ああ…ぁ…』

 崩れ行くジャインキング。目も口も無い、それでも明らかに怯えに染まったその顔に、そっとキスをして…
728 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:08:49.91 ID:zA6/5zIx0



『スター・ファーティライズ』


729 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:20:56.18 ID:zA6/5zIx0


 結晶の城の頂上。屋根の上に掲げられた、光を失った大きな宝石に向かって、せいりゅうはペンダントを掲げた。
 ペンダントから緑の光が迸り、宝石に吸い込まれる。
 やがて、宝石は鮮やかな緑色に輝き始めた。

「スタースパークルが…元に戻った」

 せいりゅうは、ほとんど壊れてしまった広間へと戻った。



「これで…終わったんだな」

「あああ…あんな大勢の前で、あたしたち、何てことを…」

「…お待たせ!」

 戻ってきたせいりゅうは、ぼうっと立って呟いている蘭と、真っ赤な顔で縮こまる葉月の間に降り立った。
 彼らの前で、しんりゅうが首をもたげた。

「ジャインキング…強大な存在は、スタースパークルの一つとなった」

「それは、大丈夫なの?」

「うむ…我らがこの地に根を張る遥か昔から、スタースパークルは在った。そうして、あらゆるもの…生と死、天と地、光と影、そして善と悪…あらゆるものを受け入れて、糧としてきた。それはまさしく、『星』であった」

「…」

 しんりゅうが、咆哮した。それは大音量ではあったが、耳障りでなく、むしろ歌うような優しい声であった。

「…勇者たちよ。この地を取り戻してくれたこと、礼を言う。星の力を我がものとし、邪悪さえその身に受け入れてみせた。ワシは、そなたらに託してよかった」

「ど、どうも」

「…あの」

 葉月は、せいりゅうをちらりと見た。それからしんりゅうに向かって、言った。

「しんりゅう王に…『お義父さん』に、お願いがあります!」

「…ほう?」

 しんりゅうが、目を細めた。葉月は続けようとしたが、急に緊張したのか、歯をカチカチと鳴らしたまま黙り込んでしまった。
 代わりに、せいりゅうが引き継いだ。

「…父上に、お願いがあるんだ」

「言ってみよ」

「父上…」



安価下1〜3でコンマ最大 何と言う?
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:25:12.02 ID:ZZKPIT1Yo
ぼくは、葉月を妻にしたい…いや妻に、する
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:25:32.24 ID:04wMXQc6O
葉月との結婚を認めて欲しい
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:27:15.86 ID:+83aPqOgO
僕と葉月の婚姻を認めて下さい
(可能なら便乗してゼプラも蘭のことを国王に告げる)
733 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:45:34.22 ID:zA6/5zIx0
 せいりゅうの身体が、青い光に包まれ…やがてそこには、青い髪の美少年が立っていた。

「…その姿でワシの前に立つとは、どういう風の吹き回しかな?」

「スパークルリーフ…柊葉月は、ぼくがあの世界で初めて出会った人間なんだ」

「えっ? そうだったのか」

「蘭、詳しいことは後で説明するから。…この人は、多くの困難を抱えていた。自分で自分を、好きになれなかった」

「…」

 じっと、息子を見つめるしんりゅう。葉月が、俯く。

「でもスタースパークルは、そんな彼女を選んだんだ。戦いの中で、大変なこともあったけど…葉月は、大きくなった。強くなった。自分で自分を、好きになれた! そして」

 小さく頬を赤らめ、続ける。

「…ぼくのことも、好きになってくれた」

「せいりゅう…」

 せいりゅうは、真っ直ぐに父を見た。

「難しいことは分かってる。住んでる世界が違うからね。でも、ぼくは諦めない! …ぼくは、葉月を妻にする!!」

「!!」

 周囲がどよめいた。
 しんりゅうは足を震わせながら、それでもしっかりと立つ2人を見つめ…おもむろに、蘭とゼプラの方を見た。

「…そちらは良いのか?」

「! …私は、こうして陛下に見えるほどの身でもないが…」

 小さなシマウマから、銀髪の男へと変わる。

「…ましてイーンジャに囚われ、ジャインキングの配下となっていたような、不甲斐ない男だ」

「おい、そういうことを聞きたいんじゃないだろ」

「待ってくれ、蘭。…だが、スパークルフラッシュ…早川蘭は、そんな私を赦してくれた。そして愛してくれた。私は、彼女に応えたい。…私は、蘭を愛している!」

「よろしい」

 しんりゅうは、頷いた。

「…だが」

 太い喉を唸らせながら、問いかける。

「ゼプラはともかく、せいりゅうよ。お前はこの国の王子。いずれワシの跡を継いで、この国を治める身。対してこの少女にも、元の世界での暮らしがあろう」

「スタースパークルが戻った今なら、ワープゲートが使えるよ」

「だが迂闊に開けば、ジャインキングのような敵の侵入を許そうぞ」

「っ…あの世界は…凄かった。スタースパークルを、自分たちで作ってたんだ」

「ほう」

「でも、使い方までは分かってなかった。だから、この世界と交流して、そしたら、きっと」

「その辺りは、ニューモン伯爵に一任しよう。彼の方が適任ゆえに」
734 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:50:19.50 ID:zA6/5zIx0
「そ、そんな…」

 へなへなと膝を突くせいりゅう。葉月の目に、涙が浮かぶ。
 しんりゅうはそんな彼らに、問うた。

「…それでも…無理と知ってなお、お前たちを突き動かすものは、何だ?」

「…愛」

 ぽつり、葉月が呟いた。

「そう…愛! あたしは、せいりゅうを!」

「愛!」

 しんりゅうが、声を張り上げた。

「愛とは…何だ? それほどまでに、大切なものか? …この神竜に、説いてみせよ!」



安価下1〜5 愛とは何だ?
735 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/13(土) 22:52:34.12 ID:zA6/5zIx0
今日はこの辺で
次が最終回だと思う

安価下
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:53:52.47 ID:/tm67X93O
愛はパワーだよ
(強大なジャインキングも愛の前には無力だったよ的なあれ)
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:54:17.53 ID:gHc9viU5o
一人では手にできない、困難を乗り越える力

おつおつ
映画演出良かった…!
738 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 06:06:46.55 ID:ZcaQh5aU0
あと3つ
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 06:16:58.49 ID:xTTLiBAso
愛とは全ての源
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 06:18:52.73 ID:tSMKY53NO
愛とは ためらわないことさ
(若さは振り向かないことさ)
741 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 11:47:04.79 ID:ZcaQh5aU0
あといっこ
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 11:50:39.25 ID:5SCmAX5PO
この世界で一番強くて一番優しい力
743 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 13:04:00.85 ID:ZcaQh5aU0
『Bawdy Beast Simulator』

 愛とは。
 パワー。一人では手にできない、困難を乗り越える力。この世で一番強く、そして一番優しい力。
 全ての源。躊躇いを捨て、心を突き動かす源。

「…それだけか」

「…」

 せいりゅうと葉月の言葉を最後まで聞いて、しんりゅうが言った。

「足りぬ」

「! そんな」

「お義父さん…お願い」

「故に!」

 しんりゅうは、せいりゅうと葉月、ゼプラと蘭を順に見て、そして言った。

「…学んでくるのだ」
744 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 13:17:26.65 ID:ZcaQh5aU0
「えっ?」

「共に生き、愛が何たるか、学ぶがよい。それは容易い道ではないだろう。命尽きるまでに、果たせるかどうかも分からぬ問いだ。だが」

 しんりゅうが、目を細めた。

「陰を疎まず、邪悪から目を逸らさず、ジャインキングすらその身に受け入れた…お前たちなら、必ず果たせると信じておるぞ」

「…父さん」

 せいりゅうの姿が、竜に戻る。その姿で、彼は頭を下げた。
 背後に、虹色の裂け目が出現する。

「必ず…帰ってくるよ。愛を学んで、そしてこの国の王に相応しい存在になって…」

「あたしも…せいりゅうを、助けます」

「オレも、あんたの実家に行った方が良いかな?」

「う、うむ…それは、蘭がもう少し大きくなってからで良いだろう」



「じゃあ…行こう!」



 ワープゲートをくぐり、元の世界…蘭と葉月の生まれた世界へと、向かった。
745 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 13:40:30.45 ID:ZcaQh5aU0


「今日からこのクラスでお世話になります。星 竜太です」

 青髪の美少年が、丁寧にお辞儀する。

「…星くんっていうんだ。結構可愛い顔してるね」

「えっ? そ、そうかしら」

 斜め前の席の女子に言われて、葉月はしどろもどろに答える。

「…柊さんの隣に席を用意したから、最初はそこを使ってくれ」

「はい」

 星竜太…せいりゅうが、葉月の隣に座る。

「よかったね、葉月」

「な、何がよ!?」

「よろしくね、柊さん」

「っ!!」

 とぼけたふりをして、にっこり微笑むせいりゅう。葉月は顔を真っ赤にしながら、小さく頷いた。

「…ひゃい」



「聞いた? 今度、新しく来たALTの先生」

「さっきすれ違った。すっっっっごい、イケメンだった!」

「ね、次は英語でしょ? うちのクラスにも来るんじゃ」



「はーい、席について! 今日は、新しい先生を紹介するわ」



 忽ち、教室に黄色い声が響いた。
 英語の教師に促されて、ストライブシャツを来た銀髪の青年は、英語で挨拶を始めた。

「Good morning, everyone. My name is Zepra McKinley」



「…アイツ、いつの間に英語なんて勉強してたのかよ」

 窓際の席で、蘭は面白く無さそうに呟いた。

「大体何だよ、あんなにキャーキャー言われて…」



「…so I want to know about you. Please introduce yourself for me. First...」



 青年と…ゼプラと、目が合った。
 彼は、ニヤッと笑った。

「…蘭」

「っ、あんの野郎…」

 羨望と嫉妬の眼差しの中、蘭は立ち上がった。そうして、下手くそな英語で自己紹介を始めたのであった。
746 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 13:51:28.03 ID:ZcaQh5aU0


「…うむ、制御系はこれで良いでしょう」

 松葉杖を突いた、太った男が頷く。彼の周りでは、研究員や警察官がメモを取ったり図面を描いたりしている。

「しかし、やはりここはバックアップのため、ワガハイの発明したライフコンバートシステムを」

「やめなさいっ!」

「あ゛痛っ!?」

 藍色の狼が、彼のお尻に噛み付いた。

「冗談じゃないわよ、あんなもの…」

「むぅ…チャージ手段はともかく、汎用性と安全性に関しては折り紙付きだと言うのに…」

「汎用性は認めるけど、アレのどこが安全なのよ。…ケーサツさんも、この太っちょの言うことを鵜呑みにしちゃ駄目よ」

747 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 14:14:40.47 ID:ZcaQh5aU0


 小さな台座に、青い懐中時計を置くと、四方から銀色の壁がせり上がり、時計を覆った。更に次々と壁がせり上がり、時計を何重にも囲んでいく。
 箱が50cm四方ほどになると、それはするすると台座の中へと引っ込んでいった。

「…これで、メイジークロックは簡単には取り出せなくなった」

「…」

「イーンジャのような敵が現れない限り、もう使われることは無いだろう」

「…っ」

 朱音は黙って、鷹栖に抱きついた。

「もう…戦わなくていい。もし敵が現れても、ニューモン伯爵を始め技術チームが、もっと効率的なシステムを作ってくれるだろう」

「…お父さん」

 父のお腹に顔をうずめながら、朱音が呟いた。

「わたし…メイジーみたいに、なれたかな」

「ああ」

 鷹栖は、黒髪を撫でた。

「なれたとも。強くて可愛い、魔法少女に」

「…うん!」

 朱音は、頷いた。
748 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 14:21:13.47 ID:ZcaQh5aU0



『Bawdy Beast Simulator』

『Story mode : Happy end』



 あなたは見事、故郷を救いました。きっと、国に残れば英雄として、民たちに敬われる存在になれたでしょう。
 しかし、あなたはそうしませんでした。
 あなたは、自らが見出した少女への愛を選び、故郷を離れる道を選びました。
 いずれあなたは、魔法の国の王となるでしょう。その時、あなたの隣に愛する人がいるかどうか。2人で暮らす日々の中で、父の問う『愛』について、見つけられるかどうか。

 分かりません。しかし、いつか分かる日が来るでしょう。

 彼らの前途に、思いを馳せましょう。幸せな気持ちで…
749 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/06/14(日) 14:36:31.42 ID:ZcaQh5aU0



『Bawdy Beast Simulator』

『Edit mode』



 没デザインのコスチュームでの戦闘や、ミニゲームなどが楽しめます。
 どんな内容でも取り敢えず安価に書いてもらえれば、>>1が解釈して書きます。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(ミニゲームとだけ書いたら>>1が用意します)
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 14:43:11.28 ID:7YAIdmWUO
イーンジャになりきって魔法少女にエッチなことをしよう!
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 14:51:28.55 ID:ix0ES0XMO
薄い本などでお決まり、イーンジャに敗北した魔法少女が公然の場で辱しめられる
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