【安価】でアズレンファンタジー

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157 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/22(水) 07:12:25.34 ID:Xha3Svn00

ウォースパイト「早速人の役に立ったわね」マンゾクゲ

リン「あ、あぁ。そうだな」

 ふんすと鼻を鳴らす彼女へ、複雑な気持ちで頷く。とりあえずは彼女との関係がバレなくて良かった、と一安心である。

シェフィールド「――それでは、ギルドへ報告に向かいましょう」

赤城「そうですね。彼女のように突然現れた門番に困ってた人もいるでしょうから」

リン「あぁ、行くか。ユニコーン、ゆーちゃんも警戒ありがとな」

ユニコーン「……うん。何もなくてよかった」

ゆーちゃん「」ウナズキ

リン「さ、帰るか」

 依頼完了。周囲の安全を確認し、5番隊のメンバーは森からロイヤルギルドへと出発した。
158 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/22(水) 07:12:53.25 ID:Xha3Svn00




 ギルドに報告を終わらせ、仲間は宿舎に。リンは件のお祝いを受けるべく普段は向かわない重桜のギルドへと向かうことにした。

リン「はー……たまにしか来なかったが、こっちもすごいな」

 観光客も多い重桜のエリア。ロイヤルとは違う木製の建物が並び、提灯の灯りに通りに並ぶ無数の屋台の照明。それらが賑やかに夕陽の中で煌めき、何も無い日である筈なのだがまるでお祭りのような光景である。
 歩いている人らも殆どがKAN-SENかギルド員であるロイヤルと対象的に、一般人も多そうだ。

夕立「ふふーん、そうだろ? ここはいつでもうまいもんが食えるぜ」

 案内役を任されたらしい夕立が、前をぴょこぴょこと歩く。時刻は夕飯時。お腹が空いているのか食べ物の屋台に落ち着きなく視線を向けては、名残惜しそうに前を向く。仕事との葛藤か、はたまた持ち合わせがたまたま無いのか。
 それを後ろから眺めていると、好奇心旺盛な犬を散歩してるような気分。

1 何か奢ろうか?(夕立イベ進行)
2 お祝いって吾妻さん一人なのか?(重桜陣営の誰かを一人をイベントに追加。選択肢の番号と共に指名可)

 ↓1 一つ選択
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 07:25:40.77 ID:ZfdiykPjO
2
島風
160 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/22(水) 07:31:16.76 ID:Xha3Svn00
島風ちゃんご指名

服装やジョブなどの設定をよろしければ
ゾロ目なので、主人公との関係や開発具合などなど設定可

なければこっちで設定します
では一旦落ちます
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/09/22(水) 07:58:55.39 ID:41/ABQmz0
職業:銃や小刀を武器とする盗賊寄りのスキルを持つ忍者、手先が器用で罠の解除や敵の発見に武器・防具のメンテナンスもこなす縁の下の力持ちタイプ
服装:口元半分を隠す紺のマスク、首から下を覆う全身網タイツの上に袖無しへそ出しミニスカートの軽快なくノ一衣装。腰右側に鞘に収めた小刀、腰左側にホルスターに収めた短銃、腰両端に毒薬や応急手当て用の薬が入った小物入れ
主人公との関係:初対面だが(かなり誇張された)噂話だけは聞き及んでおり憧れであり目標としている
開発具合:常に周囲に気を貼る職業柄、敏感肌。耳は特に弱く、責められると力が抜けて「くたっ」っとなって無抵抗で流されるままになる
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 15:41:01.22 ID:4qJTv7TwO
数ヶ月止まってたスレがすぐに再始動できる貴重な例
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/22(水) 15:49:35.80 ID:QPlUGNyaO
お久しぶり
164 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/23(木) 03:21:00.86 ID:3K4OPlzn0
島風

職業:銃や小刀を武器とする盗賊寄りのスキルを持つ忍者、手先が器用で罠の解除や敵の発見に武器・防具のメンテナンスもこなす縁の下の力持ちタイプ
服装:口元半分を隠す紺のマスク、首から下を覆う全身網タイツの上に袖無しへそ出しミニスカートの軽快なくノ一衣装。腰右側に鞘に収めた小刀、腰左側にホルスターに収めた短銃、腰両端に毒薬や応急手当て用の薬が入った小物入れ
主人公との関係:初対面だが(かなり誇張された)噂話だけは聞き及んでおり憧れであり目標としている
開発具合:常に周囲に気を貼る職業柄、敏感肌。耳は特に弱く、責められると力が抜けて「くたっ」っとなって無抵抗で流されるままになる

 と、書いてもらったままで決定です。ありがとうございます



リン「お祝いって吾妻さん一人なのか?」

 初対面の女性と二人っきりというもの中々難易度が高い。それは向こうも同じ気持ちだろうし、せめて何人かいれば気が楽なのだが。
 そんな思いを込めて尋ねてみると、夕立はニコッと笑う。

夕立「ああ、そういえばもう一人、吾妻さんお付きの人がいるぜ!」

リン「お付き? 従者か何かか?」

夕立「ふふん、重桜の忍者だ。いつもは雑用なんだけど、吾妻さんのお気に入りの子で、今回も呼ばれたみたいだな」

リン「はぇー、ニンジャか」

 話には聞いたことがある。暗殺、諜報、裏での隠密活動を得意とし重桜を支える主力の一つ。実力は勿論、容姿端麗なKAN-SENの忍者衣装は男の浪漫とも呼べる素晴らしいものらしく、ロイヤルメイドのメイドさん衣装と同じく友人男性との話題に挙がる頻度が高い。
 男として一度見ておきたかった人達である。

夕立「まぁ、変に緊張する必要はないと思うぜ。食事会だと思えば」

リン「ああ、心配してくれてありがとな」

夕立「どういたしまして! ――お、もう着くぞ」

 賑やかな通りから外れ、住宅街へと足を踏み入れる。重桜風の家々が並ぶ中、一際大きな建物が見えてきた。レストランで食事、とも思っていたがどうやら自宅に招待されるらしい。

リン(令嬢さんに忍者……何事もないといいけどな)





 ゾロ目イベントなので書き溜め前にちょっと判定を

↓1 吾妻さん  コンマ60以上でお祝いイベント
↓2 島風ちゃん コンマ80以上でお祝いイベント

 ゾロ目でも成功判定とします。二人が判定成功ならばもうそういうお祝い(意味深)でハーレム的に進行。
 二人失敗でも吾妻さんとの濡れ場は保証されます
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 03:25:15.69 ID:p8FJ1sxFo
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 04:03:13.46 ID:oALTJ0VuO
ぜかまし
167 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/23(木) 07:19:21.74 ID:3K4OPlzn0

 吾妻さんからお祝い
 島風ちゃんはまた今度に

 吾妻さんとのプレイ内容、拾いきれるかは分からないけれど1、2個程度リクエスト受け付けます
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 10:43:30.64 ID:p8FJ1sxFo
処女を捧げられながらの危険日種付けプレイ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/23(木) 14:40:19.75 ID:M2qSOH3+O
やはりおっぱいずり!
170 : ◆u1rV3Ri3IQ [sage]:2021/09/30(木) 06:20:47.59 ID:Qz5BR4X90



 夕立に連れられ立派なお屋敷の中へ。吾妻だけの家ではないらしく、他にもKAN-SENらしき女性の姿も見えた。護衛か従者かはたまたただの集合住宅なのか。いずれにせよ重桜の公爵――平民のリンとは比較にならないスケールの持ち主のようだ。

リン「重桜は独特だよな……ロイヤルとはまた違った優雅さで」

 玄関から今歩いている縁側まで、地球で言うところの所謂和風な建築。靴を脱いで家の中を歩くのも中々新鮮で、匂いも基本的な構造も何から何まで自分らの領域とは異なる。
 左側、開いた縁側から見える中庭を眺めつつ、リンはしみじみと呟く。

夕立「わぅ? まぁでも、ここまでのお屋敷は重桜にも中々無いけどな。豪華すぎて落ち着かないぜ」

リン「はは……確かに。家ごと芸術品みたいだからな」

 建てるのもそうだが維持にどれほどのコストがかかっているやら。丁寧に手入れされている庭の木々を見やり、苦笑する。夕立も緊張しているのか、言われてみれば尻尾をピンとさせているような気がする。

夕立「おっ、着いたぜ。ここだ」

 縁側から奥に続く通路へ。建物内を少し進んでとある部屋の前で立ち止まる。他の部屋の襖と見た目は変わらないが、表札らしき木の札になにやらマークが描かれている。

リン「ここは?」

夕立「吾妻さんの部屋だぜ」

リン「お、おぉ。そうなのか」

 客間やら広間やらに通されると思っていたが、私室と聞いて妙に緊張してしまう。姿勢を正し、襖をトントンと叩く夕立を見守る。

???「はい」

 部屋の中から落ち着いた雰囲気の声が聞こえる。物音一つしないことから察するに、準備は万端なようだ。
171 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:22:19.09 ID:Qz5BR4X90

夕立「5番隊の隊長さんを連れてきたぜ! さ、入ってくれ」

リン「あぁ。案内ありがとな」

 襖を開いてその横へ。手招きする夕立に会釈をし、リンは部屋の中へ。
 ロイヤルと同じ魔法の光だろう。和紙に包まれた照明の優しい光が照らす、広めの部屋。畳に床の間、押入れ――最近国で流行りの、重桜風の一室の中心に長机が一つ。その部屋に二人、女性が座っていた。

吾妻「ようこそ。今日はお忙しい中お越しいただいて、ありがとうございます。吾妻です」ペコリ

 すっと立ち上がり、頭を下げる彼女。毛先の方でゆるく結んだ長い黒髪。そこに見える重桜のKAN-SENの特徴である動物の耳。コルセットのワンピースに薄手のブラウス、黒のタイツと他ギルド風の服装の上に重桜の軍服を羽織っている。
 声の印象と違わず落ち着いた、美しい女性の登場にリンは自然と顔の温度が上がるのを感じてしまう。

リン(この子が俺のことを招待、か……)

 ちょっとした期待の心もあって尚更。
 服によって強調された薄手のブラウスに包まれている豊かな乳房と太もも、腰の丸み。女性的な魅力をこれまでかと詰め込んだスタイルに、無意識に視線が向けられてしまう。

吾妻「あの、どうかされましたか?」

リン「あ、いや。は、初めまして。こちらこそ招待してもらってありがとうございます」ビシッ

吾妻「ふふふ。はい、『初めまして』」クスクス

 慌てて返事をすると、なにやら面白そうに笑われてしまう。視線の先が気づかれたのか、声が裏返っていたのか。心配になりつつ吾妻に促され、座椅子に座る。

島風「あなたが5番隊の隊長さんですか!」

 ――と、その直後に彼の隣の席にいた少女がキラキラとした目を向けて身を乗り出してくる。
 お屋敷と同じくらい分かりやすく『重桜』な少女である。忍者、そう呼ばれる者の服装だ。
 ぴょこんと出た兎耳に白のサラサラした長髪。髪に浮き出た赤い2つの楕円の模様に、はつらつとした大きな瞳が特徴的だ。小柄で年齢はウォースパイトと同等に見える。が、服装はセクシーめ。
 口元を隠すマスクに、おそらく全身の素肌が見える薄手の網タイツ。裾が胸元を隠すまでの短めのノースリーブのシャツに、下はミニスカート。彼女が元気よく動く度、チラチラとタイツ越しの脇やへそ、太ももが見えてきて、これはこれで見る場所に困ってしまう。
 腰の道具や貴重品であろう銃を見るに、彼女もギルドでそれなりの役割を任されているのだろう。
172 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:23:09.56 ID:Qz5BR4X90

島風「吾妻様の部下、島風です! よろしくお願いします」

リン「あぁ、よろしく。俺は……」

島風「5番隊のリン隊長ですよねっ。いやぁー話には聞いてましたけどかっこいいですな〜」

 キラキラキラ。そんな擬音が聞こえてきそうな目をまっすぐ向けられ、狼狽える。雑用係、5番隊のバカップル、はやく結婚しろ、などと罵られることしばらく。こうして尊敬の視線と言葉を向けられるのはいつぶりか。
 想定外の賛称っぷりに戸惑うものの、愛らしい少女に慕われるのはそう悪くはない気分であった。

島風「七色の魔法を操り、ロイヤルギルドで唯一の男性隊長!」ドン!

リン「お、おう……」

リン(七色? 補助魔法のことか?)

島風「数々の任務をこなし、かつてはロイヤルギルド最高規模の部隊を率いていたと!」ドドン!

リン(ほぼ雑用だけどな。平ギルド員を集めて宴会してただけだけどな)

島風「更にはロイヤルのKAN-SENを籠絡し、他ギルドの女性とも多数関係を持つプレイボーイ。男性すらも手篭めに――」ドドドド

リン「ちょちょちょ! なんだその話は!」

島風「リンさんの話ですけど?」ドーン?

 首を傾げる島風。壮大な誤解があるようだが……事実に思われているらしい。

吾妻「リンさんの反応を見るに、やっぱり尾ひれが付いてるみたいですね。噂話」

リン「ええ、まぁ……」

島風「えぇえ!? じゃあ、街のため雑用をしたりギルドのみんなを指揮していたという話は……」シュン

リン「それはしてた。というか今もしてる。隊長になってからは指揮は部下にしかしてないけどな。今も国の便利屋だ」

島風「おおっ! そうですよねっ」パァッ

 落胆の表情から一転笑顔に。国のため忙しくしているところに何か思うところがあるらしい。満足げな島風の様子につい笑みがこぼれてしまう。

吾妻「良かったですね、島風ちゃん」

島風「はいっ! 噂と全く――じゃないですけど、そうは違わない人でした!」

リン(男性は攻略してないけどな……。というか、そんな話が出るなんてまさか相手はアイツか? 噂ってコワイ)

吾妻「……では、リンさんの5番隊増員のお祝いに食事を用意しましたので、今晩は楽しんでいただければ」

 吾妻が言うとほぼ同時に料理が運ばれてくる。お茶だけ乗せられていた机はあっという間に料理でいっぱいに。任務帰りということもあり空腹だったリンはありがたくいただくことにした。
173 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:23:46.64 ID:Qz5BR4X90




吾妻「リンさん、どうぞ」

リン「あ、どうも。ありがとうございます」スッ

 さて、料理もあらかた食べ終わり宴会が終わりに近づいてきた頃。
 空になったお猪口に吾妻が日本酒を注ぐ。器をぼんやり見ていたリンはふと視線を上げ、吾妻と目が合う。

吾妻「ふふ」クスッ

 酔いのせいかほんのりと赤い顔で微笑する。羽織っていた服は外し、ノースリーブの袖から肩が覗く。露出度でいえば他のKAN-SENよりも控えめなのに妙に色気を感じてしまい、ドキドキしてしまう。

吾妻「寝てしまいましたね、島風ちゃん」

リン「そ、そうですね……」チラ

 横を見ると座椅子に寄りかかり、熟睡する島風がそこに。忍者でありリンに会えたとはしゃいでいた時も何気なく隙は見せなかったのだが、今は隙だらけ。マスクもずれ落ちて緩んだ口元が丸見えである。速度が自慢だと言っていたが呑む速度も確かに尋常ではなかった。酔い潰れる早さも同じく。

吾妻「起こしたら悪いですし……場所を変えましょうか?」

 そんな提案が聞こえ、島風から視線を戻す。髪に触れ、姿勢を直し彼へと微笑みかける彼女。何気ない仕草に胸が高鳴り視線が釘付けになってしまう。
 アルコールのせいもありクラクラする頭でリンは首を縦に振った。彼女にどんな意図があるのかも考えず言われるまま立ち上がり……
174 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:24:32.39 ID:Qz5BR4X90




リン「……ん?」

 そして気づくと見知らぬ場所にいた。
 いや、吾妻のお屋敷も見知らぬといえば見知らぬのだが……自分が何でここにいるのかも把握できていなかった。

リン「呑みすぎだな……」

 ふぅとため息をつき、体を起こして周囲を見る。
 お屋敷の和室だろうか。時刻は夜。丸い窓からは月が見える。照明のおかげで昼のように明るいが。
 家具の少ない部屋に、大きめの布団が一つ。その上でリンは寝ていたらしい。

リン「泊まる話になったのか……?」

 見れば身につけている服は浴衣。ほんのりと石鹸の匂いがする。泥酔からお風呂、そして宿泊――という流れだろうと予想。

リン(迷惑をかけてしまった……)

 やれやれと頭を振る。明日は吾妻にしっかり謝っておかねば。そんなことを思いながら、照明のスイッチを探すべく立ち上がる。
 すると、トントンとノックの音。

リン「はいっ?」

 ちょっぴり驚きながら返事をし、襖の向こうに人影があることに気づく。

吾妻「……お待たせしました。入ってもいいですか?」

 吾妻のようだ。なにやら緊張したような声音で、影がきゅっと手を握る動きをとる。

リン「勿論。どうぞ」

 何の用だろうかと思いつつも、謝る機会かとすぐに中へ招く。すると吾妻は深呼吸を何回か繰り返し、意を決した様子で襖を開いた。

吾妻「……」
リン「……」

 互いに無言。吾妻の方は緊張か、顔を真っ赤にしてそそくさとリンの隣へ座る。手にしていた、お酒の乗ったお盆を床へ。落ち着きなく視線を泳がせる。
 そしてリンはと言えば、吾妻の姿に見とれ、そして同時に自分の置かれている状況にひどく混乱していた。
175 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:25:32.76 ID:Qz5BR4X90

リン(え!? どういうことだ……?)ダラダラ

 冷や汗が流れる。隣には彼と同じく、薄手の浴衣を羽織る吾妻が。魅惑的なボディラインに、重ねた衿から見える谷間。湯上がりなのかほんとりと赤く、いい香りが鼻に入る。わずかに濡れた髪をほどき……彼女が隣にいるだけで理性が削られていくのをはっきり感じた。
 彼女の様子に部屋の状況。宿泊としか考えていなかった彼に、一つの仮説が思い浮かぶ。

リン(そ、そういうことなのか……?)

 そわそわしながらこちらを見る吾妻。恥ずかしさと期待の入り混じった視線に、ついに我慢ができなくなり手が伸びる。

吾妻「ひゃっ……」ピクッ

 隣の彼女の肩を寄せると、可愛らしい小さな声が上がる。おずおずとリンと目を合わせる吾妻。そのまま見つめ合っていると、意外にも先に仕掛けたのは吾妻であった。

吾妻「んんっ……」

 彼の身体に手を回し、軽い口づけ。彼女の匂いが間近で香り頭がぼんやりする。不意打ちにぼうっとしていると間髪入れずに吾妻は首に手を回して、身体を密着させてくる。
 我慢できないといった様子で言葉も無く、再度唇を重ねる。

吾妻「んっ、ちゅ……ちゅぷ……じゅる、ちゅ……んふ」

 口内で絡みつく舌のように、吾妻は身体を合わせ胸を擦りつける。興奮を煽る柔らかな感触。リンはたまらず彼女の身体へ手を。腰を撫で、尻に触れる。最初は浴衣越しに、すぐにその下の素肌へ。もちもちした、けれどハリのある触り心地。重ねた吾妻の口から喘ぎ声が漏れた。

吾妻「ちゅるっ……じゅ、んん……っ」

 身体を擦り合わせ、激しく舌を絡め合う。お淑やかな吾妻が自ら積極的に彼の舌を舐めとり、頬に手を寄せて唾液を交換し合う。口元から顎、首にかけて谷間へ流れる銀の糸。興奮しきったリンは彼女を布団へと押し倒す。

吾妻「あっ……。リンさん……」

 恍惚とした表情の吾妻が、とろんと蕩けた目を向ける。乱れた浴衣は半分脱げた状態でちらっと白の下着がそこから覗く。

リン「吾妻……さん……」

 無意識に帯を取り、浴衣を脱がせる。彼女の些細な動きにも合わせて揺れる大きな膨らみに、陶器のような艷やかな肌。大胆なデザインの下着を身に着けた彼女は息をのむほど美しく淫靡であった。
176 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:26:19.41 ID:Qz5BR4X90

吾妻「……さっきみたいに吾妻って呼んでください」クスッ

 やはりまだ恥ずかしそうに脚を擦り合わせつつ、手を広げる彼女。誘われるまま身体を倒すと、彼の浴衣へと吾妻が手を伸ばし脱がしにかかる。
 その間も胸や彼女の身体に夢中で……脱がされていることに気づいたのは、彼のモノを見て吾妻が顔を真っ赤にした時だった。

吾妻「リンさん……興奮してくれたんですね」

リン「当たり前で――当たり前だ」

 敬語で答えようとして訂正。彼女の頬を撫で、頭の上に手を置く。

リン「ぁ……吾妻。綺麗だ」

吾妻「っ……は、はぃ……」カアァ

 物凄く照れた。目を逸して体の前できゅっと手を合わせて俯いてしまう。彼女の手で押しつぶされて形を変える膨らみ。つい手を伸ばし、触れてしまう。

吾妻「ひゃっ!? あ、リンさ……っ」ピクンッ

 吾妻が驚く様子を見せるが抵抗はしない。手に収まらないサイズのそれを撫でるように触れ、手を下着の下へ。上にずらす。
 彼の手に吸い付くようにして、形を変える乳房。服越しでもその柔らかさは感じられたが、素肌同士で触れると改めて感心してしまう。彼女の体温で温かく、スライムみたいに弾力のある感触、彼女の甘い香り。
 ただの愛撫、本番前の準備だというのにひどく興奮している自分を感じつつ、リンは指の動きを大きく、先端もいじりはじめる。

吾妻「あっ、ん……ふぅっ……はぁ……」 

 ビクビクと震える吾妻の身体。喘ぐ声が恥ずかしいようで、きゅっと口を一文字に結び。手はリンの肩へ。
 先程は積極的に求めてきたが、お互いに裸になったせいか恥ずかしさが勝ってしまっているようだ。フッと微笑み、リンは声をかける。

リン「ちょっと強めにしてるが……痛くはないか?」

吾妻「は、はい……大丈夫、で――ふぁっ!」

 彼女が口を開くと共に膨らみの先を甘噛み。大きな声が上がるのと共に、彼は彼女へ身体を寄せて片手を吾妻の下半身へ。下着の上から割れ目を擦る。

リン「確かに、これだけ濡れてるなら大丈夫か」

吾妻「あっ、あっん――リンさん、そこは……んっ! やっ、ぁ」

 クチクチと濡れた秘所が音を立て、下着が吸収しきれない蜜が脚を滴る。恥ずかしさに顔を赤くさせながらも、与えられる快感に吾妻の身体は電流が走ったように跳ねてしまう。胸の先端もピンと起ち、淫らにリンを誘う。
177 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:27:00.34 ID:Qz5BR4X90

吾妻「ぁ――っ、身体、ピクピクして――んぁっ、あっ、んぐっ……ん、ちゅ、じゅる――ぷぁ」

リン「ん、く……っ」

 乳頭を指の間で擦り、割れ目に直接触れる。甘い声が漏れ始めた口を塞いで、舌を絡める。彼女の肉体を味わうようにゆっくりと、時折激しく。 

吾妻「んんっ! ぁ、んっ! あっ、あっ、リンさ、んぅっ――」

リン「かわいいよ、吾妻。どう? 気持ちいい?」

吾妻「は、はひ……っ、頭、ふわふわして……んぁっ!」

リン「どこが気持ちいい? ここか? それともここ?」

 呂律の回っていない彼女の頭を撫で、焦らすように動きを緩め胸と
秘所を指先でなぞる。ぞくぞくと彼女の身体が震え、彼の指に押し付けるように吾妻の腰が浮いた。

吾妻「ふぁっ……ど、どっちも……気持ちよくて――も、もっとしてほしいです……」

 羞恥は表情のどこにもない。蕩けた目を向け、恍惚と懇願する彼女。赤面して拒否しそうなものだが、今はこの問いも彼女を高めるものでしかない。
 焦れったそうに身体をくねらせ、今にも自分で慰めそうな彼女。リンも無茶苦茶にしたくなる衝動を耐えつつ、緩い愛撫を続ける。

リン「『どっちも』? 何処と何処だ? ほら言って」スッ

吾妻「あぁんっ――お、おっぱいとおまんこ……です――んぅっ!?」

 よくできました。そう言わんばかりに吾妻を抱き締め、指を秘所の中へ。不意をつかれた吾妻が上ずった声で喘ぐ。
 蜜を溢れさせる割れ目の中は彼の指をきつく締め付け、二人の耳にも届くほどクチュクチュと大きな音を立てる。

リン「いやらしい音が出てるな、吾妻。そんなに気持ちいい?」

吾妻「あっ、あっ――っ! おっぱい、もっ、おまんこも気持ちよくて……っ、あぁっ! 激しっ、んぁっ、頭の中っ、まっしろになっちゃっ、う――んんっ!」

 リンの問いにコクコクと頷きながら、喘ぎ声混じりに答える吾妻。目の前で淫らに乱れる彼女を見つめながら、最後の仕上げとばかりにリンは親指で秘核を擦り、乳房の先端を吸い上げる。
 彼女の身体の反応が強まり、だらしなく開いた脚に力が入り、腰を上げ――

吾妻「イ、ク……ッ、んんんぅぅっ!」

 一際大きな喘ぎ声を上げ、吾妻は絶頂へと達した。プシッと愛液が勢いよく溢れ彼女の身体から力が抜ける。目を閉じて荒い呼吸を繰り返し、時折絶頂の余韻に身体をピクピクと震えさせる。
178 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:27:43.97 ID:Qz5BR4X90

吾妻「はっ……はぁ……リンさん……っ」

 少しして目を開き、彼女はリンを自分へと引き寄せる。まずは唇だけ触れる口づけ。悩ましげな吐息を漏らし、続けて彼女から舌を入れられる。

吾妻「ん、ちゅ……っ、れる……じゅる」

 脚を絡ませ彼女の豊かな胸が押し付けられ、ねっとりと彼女の体温に溶かされるような深い口づけが交わされる。甘えるみたいなキスにリンは頭を撫でつつ応える。
 すると不意に、彼女の手が彼の勃起しきったそれに触れた。

リン「……っ!? ぷは……吾妻っ」

吾妻「リンさんも……気持ちよくなってほしくて……」

 唇を離すとスッ、と彼女はリンの肩を軽く押して離させる。涙を少し浮かべた快楽に蕩けた瞳を向け、吾妻は自ら脚を開いて彼女を秘所に指を。

吾妻「リンさん……私の初めてをどうぞいただいてください……」

 そして下着を横にずらし、てらてらと光る割れ目を開いて見せた。ぴくぴくと震え、愛液を溢れさせる蜜壺。今から、初対面の彼女のアソコに……。そう思うだけで理性など無くなりそうなのに、初めてという言葉も加わり我慢などできそうにもない。

リン「あぁ……いくぞ」

 痛いほど硬くなった男性器の先端を、彼女の割れ目へとあてがう。蜜と先走りが触れ粘着質な音が立った。そのままゆっくりと彼女を中へと押し入れていく。

吾妻「っ……ぁ、ん……リンさんの太いものが入って――んぁぁ……」

リン「ふぅ……痛くないか?」

 膜の感触はあったものの、吾妻の痛がる反応は無かった。存分に準備をしていたおかげか、それとも単に運か。吾妻の中は待ち望んでいたかのようにリンのモノを締め付け、奥まで受け入れる。
 蜜で蕩けた中がまるで何本もの舌のように絡みつく快感。息を整えながら問いかけると、吾妻は頷く。
179 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:28:33.22 ID:Qz5BR4X90

吾妻「は、ぃ……っ。それよりも気持ちよくて……今からリンさんのおちんぽで犯されちゃうんですね……」

リン「ま、まぁな……」

 うっとりとした表情で男を刺激するようなことを口にする吾妻。実際、誘っているようで口元には笑みが浮かんでいる。吾妻は緩く腰を動かし、脚で彼の腰を固定する。そして彼の頭をその豊かな胸元へ押し付けた。
 顔を覆う柔らかな膨らみ。それにリンが心を奪われていると、彼女は耳元に顔を寄せ、囁く。

吾妻「私……今日、危険日なんです」

リン「っ!?」

吾妻「だから……精液いっぱい出して、気持ちよくなって……私に何度も種付けしてください……」

 彼の身体を撫でながら酔ったような甘い口調で彼女は誘う。魅力的な彼女を、初対面の女性を抱く、だけではなく孕ませる。計画的な何かを感じるものの、そんなことはどうでもよくなるくらい淫らな誘惑に興奮したリンは、彼女の身体を強く抱きしめた。

吾妻「あっ……。おちんぽビクッてしましたね……我慢しなくていいですよ? いっぱいビュービューして、孕ませてください……」

リン「……吾妻っ!」

 トドメとばかりに淫語を囁かれ、彼の頭の中は真っ白になる。彼女に挿れた肉棒を奥に押し付け、顔を上げるとリンは吾妻へと唇を重ねた。

吾妻「んぅっ……ちゅ、ちゅる――ふぁっ!? ん、んぁっ――!」

 唇を貪り、彼女の胸を強めに揉みながら不意打ちにピストン。ゆっくりと腰を引いて奥へ。口づけへ応じていた吾妻が大きな反応を見せる。痛みへの悲鳴ではない。彼女の蕩けた目と精を搾ろうと絡みつく中が、悦んでいると物語っている。

リン「っ……初めてで中出しをねだって、こんなに感じて――吾妻はいやらしい子だな」

吾妻「ん、んぁっ――ひぅっ! リンさんだから、こんなに、あっん……感じて――あぁっ!」

 唇を離し、腰の動きに集中する。緩急をつけ彼女の様子を窺いつつ、胸への愛撫も行う。胸も中も敏感で、とても初めてとは思えない感じ方である。言葉責めにも興奮しているのか、中がきつく締まる。
 身体もそうだが彼女自身もまた淫らなようだ。リンのモノが行ったり来たりする度に彼女は声を上げ、更にとリンを抱き締め求めてくる。
180 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:29:12.92 ID:Qz5BR4X90

吾妻「こんなのっ、初めてで――んぁっ! す、すごい、ぃっん――リンさんのおちんぽ、ゴリゴリして――頭、まっしろに、んぁっ!」

リン「まだ始めたばかりだぞ……っ。ほら、いくぞ」グッ

 気を抜けば出てしまいそうな快感に歯を食いしばり耐え、腰の動きを早める。愛液が奏でる水音が強まり、動きに合わせて彼女の2つの膨らみが大きく揺れる。
 その先端を口に含み、下は指でクリトリスを擦りつつピストン。彼女を容赦なく責め立てていく。

吾妻「んうぅっ! あっ、あっ――んうっ! ぁ、ひっ――ダメッ、イッ、イッちゃい――あぅっ!」

 喋る余裕もなくなってきた吾妻が悶え、だらしなく脚を開いて腰を浮かせる。子種を受け入れる雌に身も心も染まった彼女へ、リンは最奥を突き――

吾妻「イクイクッ――イッ、くううぅっ!」

 そして彼女と共に果てる。絶頂の締め付けを感じつつ、彼女の奥へと精を注ぐ。前戯の時からおあずけされていた射精は、彼女の中から白濁が溢れても止まらず。頭が真っ白になりそうな快楽が高まり、そして男性器を通じて開放されていく。

リン「ふっ……ぅ」

 思わず声が漏れてまう。射精の度、電流が流れるように痙攣する彼女の身体を抱き締めて数秒かけてすべてを出し切る。

吾妻「はー……っ、ぁ。はーっ……」

 初めての性行為で絶頂を迎えた吾妻。あまりの快感に意識が飛んでいるのか、余韻に惚けているのか薄く開いた目は虚ろで、けれど中は未だ彼を求めるようにきつく締めている。血混じりの精液が結合部から溢れ……彼女の裸体に淫靡なセックスの形跡、あられもない表情。見ていると、彼のモノはすぐ元気を取り戻した。

吾妻「ぁ……リンさん、足りないですか?」

 目の前にある光景に見惚れていると、吾妻の手がするりと彼の頬へ伸びる。虚ろな目のまま微笑する彼女は、静かに誘う。

吾妻「もっと……滅茶苦茶にしてください。ずっと待っていたんですから……」

リン「あぁ……っ。お望みどおりに」ガバッ

吾妻「んあっ♡」

 後ろから、上下を入れ替えて、上から押さえつけて――それから何度も彼女とリンは行為を重ね――
181 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:29:56.93 ID:Qz5BR4X90




吾妻「ん、ちゅ……じゅる」

 回数も分からぬほどの性行を終え、男性器の掃除を申し出た吾妻。口で一通り奉仕すると彼女はその胸に棒を挟み、擦り始める。ボリュームたっぷりの柔肉が押し付けられ、いやらしく形を変える様はまさに圧巻である。触感的にも腰が浮きそうなほど気持ちいいが、見るだけでも射精してしまいそうなほどだ。
 
リン「っ、ふぅ……」

吾妻「お疲れ様でした、リンさん……じゅぷっ」

 うっとりとした表情で労いの言葉をかけ、吾妻がはみ出た先端をくわえる。ねっとりと先端を舌で舐め回しながら、胸を上下に。受け身のまま予告も無しに与えられる快楽にリンの口から声が出てしまう。

リン「うぁっ……上手だな、吾妻」

吾妻「れろ……ふふ、かわいい声ですねリンさん」

 口を離し、胸での奉仕に集中する。唾液で滑りが良く、卑猥な水音を響かせながら2つの膨らみが男性器に擦りつけられリンはあっという間に限界が近くなってしまう。

リン「っ……う、吾妻っ……それは……っ」

吾妻「イッちゃいそうですか? んっ。いいですよ、最後におちんちんで、おっぱいにも種付けしてください……♡」

 動きを緩めてもらおうとしたのだが、意図に反して吾妻が身体を寄せて早めてくる。甘やかすような優しい口調で、対照的に目眩がするほどの強い快感を与えてくる彼女。感じている彼の姿に興奮しているのか、息が荒い。
182 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:30:27.90 ID:Qz5BR4X90

リン「いや、これは、くっ――掃除にならな――っ!」

 弱点にさらに弱点で攻められては成す術が無い。彼女の許しを得るとほぼ同時に達し、言われた通りに胸の中へ射精してしまう。ぎゅっと押さえられ、搾り取るように上下にゆっくりと動かされる膨らみに、腰が面白いくらい跳ねてしまう。

吾妻「あっ……すごい出てますね。びゅーっ、びゅーっ……」

リン「ちょ、動かれると……っ、くぁっ」

吾妻「リンさん、気持ち良さそう……」

リン「いやまぁ、気持ちいいはいいんだが、余裕が――んっ、吾妻っ?」

 こうなると攻守逆転である。その後たっぷり射精した敏感な男性器を更に舐め上げられ、情けなく絶頂したのは割愛する。



 ○


島風「う、うわぁ……吾妻様、あんなに喘いで……」

島風「リンさんのおっきなアレで、ガンガン……」

島風「……」ゴクリ

島風「やっぱり噂……本当でしたね……」シミジミ

 途中、一部始終を島風が屋根裏から覗いていたことも。


183 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:31:01.01 ID:Qz5BR4X90




 その後、一泊して何故だがよそよそしい島風と、何事も無かったかのように通常運転な吾妻に見送られ、ロイヤルギルドへ帰還。そしてその中へ併設されている酒場へ直行。見知った顔を見つけ、同じ席で飲むことに。

ヒロ「――で、何かあったのか? こんな時間にお前が来るなんて」

 席に座って早々に、彼の親友――ヒロは尋ねてくる。
 高い身長にほどほどに良いガタイ。リンと同じく男性用のギルドの制服を着ているのだが……彼が着るとさながら軍人のように見えるほどの貫禄がある。
 短い赤髪のオールバックで爽やかな、気さくなお兄さんといった風貌の彼は、見た目そのまま気のいい好青年である。
 ギルドの下っ端ではあるが力だけなら相当なもので、5番隊よろしくよく雑用に駆り出されている。
184 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/09/30(木) 06:31:54.53 ID:Qz5BR4X90

リン「あぁ……まぁ、大問題がな」

 閑話休題。
 リンが宿舎に戻らず朝から酒場へと足を運んだ。特に理由もなくフラフラ入ったわけではなく、そこにはある重大な訳があった。
 テーブルに肘を付いて手を合わせ、そこに額を乗せ深刻な顔で、たっぷり意味深な間を溜めて言い放つ。

リン「何も言わず朝帰りになっちゃったんだよ……!」

 朝帰り問題である。
 一人ご指名のお祝いから一泊。「あっ……」となること間違いなし。変えれば5番隊宿舎は修羅場と化す――否、既に修羅場となっているかもしれない。
 そこへただいまと暢気に帰っていく気にはなれなかった。

ヒロ「……女の子関連?」

リン「……ゔん」

ヒロ「よし、聞かせろ」

 何度かあったように、リンは親友に経緯を語る。かくかくしかじかと。

ヒロ「ぐっ……! 羨ましい……!」

 そして泣かれた。まぁいつものことなのだが。いつものことなのだが、まぁそれはそれとして引くリンであった。

リン「いや羨ましいってお前もお嫁さんいるだろ……」

ヒロ「いやそれとは別の話だろ。充実してる奴を妬む気持ちは」

リン「真顔で妬むとか言うな。というか妬んでたんだな」

 多分冗談だろうが。

??「何話してるの?」

 と、そこへ女性の声が。
 聞き覚えのあるこの声は――たった今話題に挙がった親友のお嫁さん。彼女は……



↓2 ロイヤル陣営で親友のお嫁さんポジのキャラを1名
  (未登場のキャラに限ります。セリフはそのキャラに合わせて修整するのでお気になさらず。このスレは寝取られたり寝取ったりはありません。お嫁さんキャラのエチチなシーンは覗き見か、視点移動かになります)
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 08:45:07.50 ID:UqoRqRzPo
ヴァリアント
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 08:53:03.28 ID:dac6YjUzO
上に同じ、ヴァリアント
187 : ◆u1rV3Ri3IQ [sage]:2021/09/30(木) 12:38:30.49 ID:536EQLJjO
 ヴァリアントちゃんで
 これまで通りキャラ設定があればよろしければ投稿を
 無ければ――以下略
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/09/30(木) 14:15:19.37 ID:7Or0IXIB0
名前 ヴァリアント
ジョブ ナース
服装 ほぼリトルナースタイム
設定 ヒロの嫁でカリスマナース・アンド・ワイフを自称
愛する旦那の僅かな怪我や病気も許さず何かあればやり過ぎなくらいの治療を施す
任務にすら同行してくるが後方で怪我人の治療に従事するので周囲からは黙認されている

これでいい?
駄目な部分があったら削ってください
189 : ◆u1rV3Ri3IQ [sage]:2021/09/30(木) 23:03:22.32 ID:Qz5BR4X90


 大丈夫です。ヴァリアントさんはその設定で。
 あとは、ヒロとの夜の営みの方の設定をコンマ判定で決めましょうか。そういうSSなので。
 00から99で、高いほど励んでる感じで。
 50が平均値で、ゼロに近いとお互い初心なカップル。高いとラブラブな夫婦。ゾロ目は今回は関係なし

 ってなわけで↓1で判定
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 23:04:08.01 ID:aPZg1dzUO
ほい
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/01(金) 06:26:59.27 ID:ohtT3m+IO
初すぎるwww
192 : ◆u1rV3Ri3IQ [sage]:2021/10/01(金) 07:42:35.52 ID:88y1IBLd0

 01で、初夜のみの性経験。まだまだ初々しい夫婦



名前 ヴァリアント
ジョブ ナース
服装 ほぼリトルナースタイム
設定 ヒロの嫁でカリスマナース・アンド・ワイフを自称
愛する旦那の僅かな怪我や病気も許さず何かあればやり過ぎなくらいの治療を施す。
任務にすら同行してくるが後方で怪我人の治療に従事するので周囲からは黙認されている。
結婚して数カ月は経つが夜の営みの方は未だ一度きり。興味があるか無いかで言えば……



 こんな感じの設定で親友夫婦さんも登場です。
 夜の営みの少なさの理由なども追加であれば随時。ラブラブ前提で



193 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/01(金) 07:43:02.99 ID:88y1IBLd0


ヴァリアント「何を話してるの?」

 女性の声。二人が視線を横に向けると、そこにナース姿の少女が。小柄な身体にフリフリのピンクのナース服。清潔感あふれる白のエプロンを上に重ね、下は白のニーソックス。
 軽くカールした銀髪ツインテールをフリルのついた愛らしいピンクリボンで結び、頭の上にはハートマークの付いたナース帽。
 くりくりした大きな赤い瞳に、唇から覗くちっちゃな八重歯。ヒロと同年代ではあるが幼い見た目で、身体付きも華奢。彼と並んでいると父と娘にも見えなくはない。が、れっきとした彼の妻である。指には彼と同じ銀の指輪が輝いている。

リン「あぁ、ヴァリアントちゃん。おはよう」

ヒロ「おお、来てたのか」

ヴァリアント「おはよう。二人とも、朝っぱらからいいご身分ね」

 カタンと椅子をヒロの隣へ動かして着席。長身の彼と妻のヴァリアント。服装もあって若干絵面が犯罪臭――

ヒロ「何考えてるか、顔ですぐ分かるぞ」ジトー

リン「いやぁ、ヴァリアントちゃんは綺麗だから羨ましいなと思ってな」

ヴァリアント「まーたちっちゃくてかわいいとか思ってたでしょ。美しいと言いなさい、美しいと」ジトー

リン(二人してなんでそこまで読める!)

 流石は夫婦。息がぴったりである。

ヴァリアント「で? 何してるの? ヒロはまぁ、仕事上がりだから多目に見るとして――あっ、お酒は控えめにしなさいよ。野菜も食べてる……わね。よし」

ヴァリアント「こほん。ヒロはいいとして、リンはどうしたの? 5番隊の任務は夕方には終わったと聞いたけど、朝から酒盛り?」

 ちょこまかとテーブルの上の物をチェックしたり、おしぼりを配置したりとヒロとリンの世話を焼く彼女。リンを知る彼女も、やはり彼が朝からここへ来ていることに疑問を抱くようだ。一通りチェックを終えると席に戻り、小首を傾げる。
194 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/01(金) 07:43:42.92 ID:88y1IBLd0

ヒロ「それがな、こいつ重桜のお偉いさんに名指しで呼ばれて任務後に食事会してきたんだと。それで今帰ってきて」

ヴァリアント「重桜? へぇ、すごいじゃない。流石は隊長ね」

ヒロ「そのお偉いさんを抱いて、朝帰りになったから宿舎に帰るのが怖いらしいぜ」

ヴァリアント「ぶっ!?――っ、そ、そう」

 優雅に水に口を付けていたヴァリアントが噴き出しそうになるものの、そこはカリスマ。すぐに持ち直す。
 他ギルドのお偉いさんを――否、お偉いさんにお持ち帰り。結構なニュースである。

ヴァリアント「だ……抱くって、つまりそういうことよね……」モジモジ

リン(ほんとかわいいお嫁さん貰ったよな……)
ヒロ(恥じらう姿、ヨシ……)

 数秒のヴァリアント鑑賞会が開催。

ヴァリアント「こほん……相変わらずリンはモテるわね。主にKAN-SENから。顔が良いからかしらね」

 閉会。落ち着きを取り戻した彼女が、行儀よくお冷を飲む。

ヒロ「ほんと何人に手を出してきたんだか」

ヴァリアント「ま、男性のリーダーとしては何事も経験豊富な方が頼りになるし、いいことじゃない?」

 と、意外にもヴァリアントは容認。この前ヒロが他のKAN-SENと話していた時は、彼の傍で服を離さず掴んでくっついていたのだが――リンに関しては別の話のようだ。
195 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/01(金) 07:44:22.81 ID:88y1IBLd0

ヴァリアント「ただウォースパイトや他の女性のことも大事にしてあげなさいよ? 捨てるなんてもってのほかだから」

リン「あ、あぁ。当然。そこは責任は持つつもりだ」

ヴァリアント「そう。ならいいの」

 一旦話は一区切り。ヴァリアントにメニューを見せ、ワイワイと騒ぐ二人を眺めつつリンはじっくりとこれからのことを考える。宿舎に戻る方法。怪しまれない手段。昨晩のこと。

リン(……素直に正面から行くか)

 結局は詰みなので、正面突破しかないのだが。

リン「――よし、決めた。潔く帰るよ」ガタッ

ヒロ「はは、それがいい。ここで時間潰しても悲惨なことになるだけだからな」

ヴァリアント「大丈夫? もしあれなら、私がついていってもいいわよ」

ヒロ「アタイも行くよ」スッ

リン「いやいや、多分余計拗れるからいいよ。ヒロはとにかく来んな」

リン「――ま、ありがとな。少し気が楽になった」

 相談に乗ってくれた二人に礼を言い、酒場を後に。ギルドを出て通りを進み、宿舎への道を進むのだが……。


 1〜4 謎の襲撃者
 5〜6 誰かと出くわす
 7〜9 魔物が出現
 0、ゾロ目 無事帰宅――その後、来訪者

 ↓1 コンマ末尾で運試し
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/01(金) 08:10:53.25 ID:6Sw2X2yDo
197 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/02(土) 06:18:55.42 ID:HvIT1CA20

5 で、誰かと出くわす

 ↓1 誰と?
  (名前の出たメンバーから一人。
   シェフィールドにユニコーン、吾妻とヒロ、ヴァリアントは最近活躍(意味深)したので除外。フッドさんやラフィー、クイーンエリザベスさんなど名前だけ出た者も可)

198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/10/02(土) 07:14:18.04 ID:cCb5LngI0
赤城
199 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/06(水) 07:02:21.08 ID:72TT1fuH0

 赤城


 そこで、赤城と出くわした。

赤城「指揮官様……」ズーン

 宿舎への道の途中、ベンチに腰掛けた赤城を発見。どこを見ているのか分からぬ虚ろな目でぼんやりし、ボリュームたっぷりの尻尾が3人掛けくらいのベンチを占領。時折指揮官と呟いてはため息を吐き、なんだか親にひどく怒られた子供のようで見ていて心配になってしまう。

リン(吾妻の呼び出しに悔しがってたからな……)

 彼女が何故か自分に好意を持っているのは分かっている。そこで吾妻の指名に乗って朝も帰らない――となったら、こんな様子になるだろう。
 少し怖いが見過ごすわけには行かず、リンは彼女の方へ。前に立つと赤城はハッと我に戻る。

赤城「あ、あらっ……指揮官様。おかえりなさいませ」

リン「あぁ、ただいま。悪いな、酔い潰れて帰るのが朝に――」

 ズイッと立ち上がった赤城が彼の首筋へと顔を寄せる。なんだか刺されそうな流れに怯えるものの、彼の視線は上から見下ろす形の彼女の谷間へ。こんな時でも見てしまうのだから、男というのはバカなのかもしれない。
200 : ◆u1rV3Ri3IQ [saga]:2021/10/06(水) 07:03:04.59 ID:72TT1fuH0

赤城「赤城も……お待ちしていますから……」

 彼の胸板に頭を預け、囁く赤城。セリフだけならロマンティックな場面――なのかもしれない。けれど彼女から発せられる暗いオーラは抱きしめるという空気でもなく。
 緊張に起立の姿勢でピンと立っているリンは、なんだか首筋に刃物を当てられているような感覚で彼女の囁きをただ聞く。

赤城「あまり他の子を優先すると、やいちゃいますわ……」

 やいちゃう。その言葉がどう変換されるのか。
 ダラダラと冷や汗が流れるのを感じるリンであった。

赤城「――というわけで、赤城はいつでも大歓迎ですわ〜指揮官様♡」

 パッと離れ、赤城は何事も無かったかのように微笑む。
 赤城のような女性にいつでも手を出していいと誘われる。男なら誰でも歓喜するであろうお誘いだが、深い沼から手招きされているような感覚がして苦笑いを浮かべることしかできない。

リン「あ、あはは……了解」

リン「帰れない連絡はするべきだったな、悪い」

赤城「いえ。お仕事ですから、仕方ありませんわ」

リン「仕事、といえば今日はギルドから連絡来たか?」

 話しつつ自然と宿舎へ歩き出す。赤城も外に出ていた用事はないようで、彼の斜め後ろをお淑やかについてくる。

赤城「ええ。今日は……」


↓1、2 今日のお仕事依頼ギルドをコンマで
      1〜3 ロイヤル
      4〜6 ユニオン
      7〜8 鉄血
      9、0 重桜
      ゾロ目 お楽しみ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/06(水) 07:14:58.48 ID:utazzqICo
ほい
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/06(水) 07:24:06.26 ID:GqfeOZUFO
こうろう
203 : ◆u1rV3Ri3IQ [sage]:2021/10/06(水) 12:41:20.77 ID:1u+UPKZmO

鉄血とユニオン
 ユニオンの伝令、もとい連絡係は……↓1で指名を。キャラ設定もあれば随時受け付け。
 どんなお仕事が来たのかも、試しに安価で募集やってみます。依頼主もその内容も滅茶苦茶でなければ多分オーケー。無ければこっちで決めるので、お気楽に
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/06(水) 12:59:29.06 ID:H9IPAm0rO
モントピリアちゃん!
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/08(金) 07:59:27.39 ID:b2EagQ0jo
依頼主:クリーブランド
内容:ユニオンにて海上騎士団と合同演習
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/12/10(金) 11:11:39.58 ID:joVlRLi7O
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