このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その15

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 23:47:30.39 ID:/ZQFXCnc0
キアラ アックス
ヒバリ セッカ
ルーシェ プラチナム
エメリナ ジェイド

アーシャ シャル
シア  オリヴィア
ティア アリアンナ
パトラ アトラ
ロウル フェリ
アイナ ツヴァイ
スミレ リリィ
でお願いします
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 23:50:31.59 ID:AtGaLvd1O
キアラ:シャイン
ヒバリ:セッカ
ルーシェ:プラチナム
エメリナ:ジェイド

女の子
エリス:アリス(確定)
アーシャ:ソフィア
シア:オリヴィア
ティア:アクア
パトラ:レスカ(パトロール→レスキュー。野暮ですが他の候補流石に安直な気が)
ロウル:フェリ
アイナ:ツェン
スミレ:リリィ
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 23:50:58.28 ID:Cte8SgghO
男の子
キアラ:アル
ヒバリ:ハルト
ルーシェ:ルード
エメリナ:ジェイド

女の子
エリス:アリス
アーシャ:ソフィア
シア:オリヴィア
ティア:アリアンナ
パトラ:アトラ
ロウル:フェリ
アイナ:ローナ
スミレ:リリィ
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/01(土) 23:56:14.05 ID:VROiOAv30
キアラ:アル
ヒバリ:ハルカ
ルーシェ:ルード
エメリナ:ジェイド
エリス:アリス(確定)
アーシャ:シャル
シア:ジル
ティア:ルティ
ロウル:アルル
アイナ:ローナ
スミレ:リリィ
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 00:02:29.81 ID:b1E28cSs0
>>638
事前に候補出しとくか普通に名前だけ言えばいいのにさぁ…
安直とかそんなすぐ煽るような奴の名前なんて選びたくない
642 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 00:04:04.24 ID:FFjytHU20
男の子
キアラ:アル
ヒバリ:セッカ
ルーシェ:プラチナム
エメリナ:ジェイド

女の子
エリス:アリス(確定)
アーシャ:ソフィア
シア:オリヴィア
ティア:アリアンナ?
パトラ:アトラ?
ロウル:フェリ (コンマ合計値)
アイナ:ローナ(コンマ合計値)
スミレ:リリィ
――

ロウルの子、耳と尻尾は?

偶数:無し
奇数:有り

コンマ21

奇数:有り

――

これであってるかな?
確かにエピローグ時に個々に取った方がよかったかもですね(白目)
ほぼ決まった状態ですが、パトラのみ新しい名前の『レスカ』が出ているため、変更を希望される方がいれば

本日もありがとうございました!
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 00:10:00.61 ID:x1YKITG1O
636だけティアが抜けてない?
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 00:13:33.56 ID:mFs+2cxDO
申し訳ありません>>636でティアの子供の名前を書き忘れました
アリアンナです
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 00:14:04.93 ID:oZW3zG44O
乙です
あと638だが確かに>>641の言う通りで本当申し訳ない
パトラさんの性格的に子供の名前めっちゃ悩みそうなイメージだったので
安直発言は候補考えてくれてた人に失礼極まりないっすね
改めて申し訳ありませんでした
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 00:21:09.96 ID:5kNJDMVv0
乙です
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 19:58:58.66 ID:24kKbuLLO
こうして見るとコンマさん、異母きょうだい達はしっかりと性別同じにして近親防いでるのもすごいわ
648 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:26:47.75 ID:FFjytHU20
こんばんはー
それではゆったりと再開していきます
式の途中まで進めればいいなぁ
649 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:27:48.73 ID:FFjytHU20
――

エリスの許容。やきもちはある?

83(皆さんも、私とシアさんと同じ婚約指輪にすべきだと思います!)>50

※基準値を超えたため、躊躇いなくお揃いチョイス

――


エリス「アベル様、やはりここはお揃いのものにすべきだと思うのですが……」

アベル「う……同一のものが見つかるか、少し怪しいところがあるな」

エリス「お店の場所は覚えていますので、私のものと同じものを用意できないか交渉できないでしょうか?」

アベル「それしかないか。だがエリス、今は……」

エリス「あ、そうでしたね。今は……///」

アベル「都合のいい指輪があればいいんだが……」キョロキョロ…

エリス「あっ」



銀の指輪「……」テン!



エリス「アベル様、こちらの指輪などはいかがでしょう?」

エリス「これなら、アベル様の指にいくつもつけても余裕がありそうです!」

アベル「はは、普通はそんなつけ方を想定していないだろうがな……」

アベル「しかし過度な宝飾も無く落ち着いた、いい指輪だな」

アベル「俺の件を抜きにしても、これならばエリスの鍛錬の邪魔にもならないかな」

エリス「そうですね。これなら剣を握る時や拳打の時も……」

エリス「……」

アベル「エリス?」

エリス「……敵を殴り飛ばすなら、先端に尖った宝石をつけた指輪の方が或いは?」

アベル「それはやめてくれエリス!?」ワタワタ

エリス「ふふっ! 冗談ですよアベル様」

エリス「いくら私でも、大切な指輪をそんな使い方はしません」

エリス「本当に、本当に大切なものなんですから……///」

アベル「ああ……」



……


――
650 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:28:21.76 ID:FFjytHU20
――

……


【帝国・街道】


エリス「……///」モジモジ

アベル「エ、エリス。そう嬉しそうにしてくれるのは嬉しいんだが……///」

エリス「申し訳ありません。ですが、こうして目前に迫っているのだと思うと、どうしても……///」

アベル「それは俺も、わかるがな……///」

エリス「こっ、このままでは、式本番で私は意識を失ってしまうかもしれません///」カアアァァ!

アベル「安心しろエリス。流石に予習の時間はある」

エリス「助かりました……」ホッ…

アベル「詳細はまた後ほどマークス神父に確認を取るべきだが……」

アベル「俺が調べた限りでは、用意や段取りにはかなりの時間を要するようだ」

アベル「マークス神父は任せてくれたまえと快諾してくれたが、俺達も出来る限りは尽くそう」

エリス「はい!」

アベル「そして準備が整った後の問題は列席者だ。これに関しては……」

エリス「その……あまり大勢の方に見られると私、恥ずかしさが……///」

アベル「俺もだよ。気心のしれた身内や友人だけに絞った方が色々な意味でいいだろう」

エリス「それだけでも、なんだかどきどきしちゃいますね……///」

アベル「司式者はマークス神父が担ってくれるというのは、俺達からすれば気が楽だな」

エリス「進行を担当してくださるということは、いざとなればマークスさんを頼れば?」

アベル「式の開始宣言や全体の流れはともかく、俺達だけでどうにかしなければいけない部分もあるぞ」

エリス「……」ゴクリ…

アベル「まあ、そう身構える必要もない。俺が入った後に、エリスが入る」



アベル「――その後、列席者と共に祝歌の斉唱だな」



エリス「せ、斉唱……」ゴクリ…

エリス「私やアベル様も、歌う必要があるのですね?」

アベル「ああ……ここも、かなり緊張するな」

651 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:29:01.72 ID:FFjytHU20
エリス「でも、大丈夫です! アベル様の歌声は私もロウルさんも大好きですから!」フンス!

アベル「や、やめてくれ/// どうにもこそばゆいというか、俺の柄じゃないだろう?」

エリス「うぅ、ではアベル様は、式では歌ってくださらないのですか?」ショボン…

アベル「歌う歌う!」アセアセ!

アベル「だがやはり、恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ……///」

アベル「そもそも俺があの環境下で歌を歌うようになったのも、エリスのおかげだしな」

アベル「エリスも歌の心配はないだろうし、俺が覚悟を決めて歌えば問題はないだろう」

エリス「私も、そこまで自信はないのですけど……シアさんみたいに歌えたらなぁ」

アベル「ああ、シアが時間を見つけてはあちこちで歌い方を教えているとは聞いたが……」

アベル「……」

エリス「……」

アベル「もしかしなくとも、俺達のため……なんだろうな」

エリス「沢山の方々に、支えられての結婚式なのですね……///」

アベル「そうだな……」

アベル「俺は、ここに至るまでずっと誰かに支えられて生きてきた」

アベル「それを考えれば、結婚式も誰かに支えられて行うというのも当たり前なのかもしれないが」

アベル「各方面のその尽力を無駄にしない為にも、俺達もそれに応えられるようにならねば……」

アベル「……エリス、戻ったら――少し、歌の練習につきあってもらえるか?」

エリス「はいっ!」

エリス「その、私は結婚式の流れも教えて頂けると……///」

アベル「……やはり、今からでもマークス神父に段取りを教わった方がいいか」

アベル「先日の騒動から、多忙でなければいいのだが」

アベル「……」ドキドキ…

エリス「アベル様?」

アベル「いや、予習にしてもやはり、エリスとの結婚式が間近と思うとな……///」

エリス「私も、同じ気持ちです……///」

エリス「ゆ、ゆっくりでも、しっかり積み重ねましょう?」ギュ…

アベル「ああ、そうだなエリス」ギュ…


……

――
652 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:34:48.84 ID:FFjytHU20
――



……そして……



【聖国・マークス教会】


ザッ…



アルフ(ついに、この日が来たか……)

リーナ(長かったような、短かったような。私まで感慨深い気持ちになってしまいますの)

アルフ(アベル皇子の希望で、あまり大々的なものではない……親族と友人のみの式とのことだったが)

リーナ(私達も友人として列席させてくれたこと、本当に感謝しますのアベル)

アルフ(それに……)チラ…


ギルバート「……」ゴゴゴゴゴ…

バーンズ「へ、陛下。もう少し気を鎮まらせた方が……」コソコソ…

フローレン「まったく、認めたくないけど……ギルバートったら今日を愉しみに待っていたそうよぉ……?」


アルフ(まさか、彼らまでとは)

リーナ(もうあえて何も言いませんけど、バーンズは鎧は脱いでも絶対に兜だけは脱ぎませんのね……)


クラウス「……スカーレット将軍」

スカーレット「陛下、ご安心ください。ワタクシ今日は淑女として、参列させていただきますわ」


アルフ(三国の長達が、国を留守にして一同に会する……本来であれば、あまりに無謀な行為)

リーナ(事前に各国に優秀な聖国兵を送って結界を張り巡らせておいたとはいえ、警戒は必要ですの)

アルフ(この祝福の日を狙う愚か者がいれば、誰もが断罪に動くとは思うが……)


アドルラン「ついに、この日が来たのだな……」

アドルラン「アベル達を祝うのは当然だが、私達も少し参考にしたいところだな」

ヒバリ「うん、そうだね……///」

ルーシェ「こっちも、ドキドキします……///」


カイン「やれやれ、まさかあいつが一番乗りとはねぇ……」

カイン「まあいいさ。兄さんの言う通り、これを参考にしてエメリナとの式はもっと凄いものにしてやる」

エメリナ「カイン様……///」


キアラ「だ、大丈夫。正装はしてきたし、歌の練習だって……」ドキドキ…

サク「落ち着くっきゅキアラ、絶対大丈夫だから! むしろ私がこんなところに招かれて大丈夫っきゅ……?」

フィーア「大丈夫です! サクちゃんも大切なお友達ですし!」

フィーア「アベル兄様とエリス姉様の結婚式……もうすぐ始まるんですね///」ドキドキ…


653 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:43:39.63 ID:FFjytHU20
ノワール「うっ……」ポロ…

ノワール「いけませんね、まだ式も始まっていないというのに……」ゴシ…

ローズ「仕方がありません。ノワール様とアベル様の境遇を考えれば当然のことです」

ローズ「……それにしても、私はこの格好で大丈夫だったのでしょうか? 口調には最大の注意を払いますが……」

アイナ「エリスちゃんとアベル様に、確認はとれているから大丈夫です……!」グッ!

スミレ「お二人にとって、馴染みがあるのはローズさんですから。参列も、それでお願いしますとのことです」

ノワール「ふふ、アベル達らしいですね」



ロウル「……」パタパタ…

アーシャ「ロウルちゃん、尻尾がせわしないけど大丈夫?」

ロウル「す、すみません。やっぱりちょっと緊張しちゃって」

パトラ「無理もありません。アベルさんとエリスさんの結婚式……万が一の粗相も許されませんからね」ドキドキ…

マックス「俺はとりあえず、声を抑えることに全力を尽くそうと思います……」コソコソ…

ティア「だ、大丈夫ですよマックスさん……! シアさんと、あれだけ練習したじゃないですか……!」

シア「頑張りましたよ〜……!」

シア「全ては、この日のために……!」グッ…!

シア「……」



シア「――そ、そして私達の場合は、後々のことも考えて、ですね〜……///」




ヒロインズ「「……///」」




マックス(アベル皇子、全員と式を挙げるって羨ましいけど大変そうだよなぁ……)




ガチャ…



一同「「!!」」




マークス「――お待たせしました」ピシッ!




一同((ちゃ、ちゃんと服を着ている……!?))ガーン!

654 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:48:48.49 ID:FFjytHU20
マークス「……」ツカツカ…



参列者一同「「……!」」バッ!







マークス「――これより、アベルさんとエリスさんの結婚式を開式致します」






一同「「……」」




コツ…


コツ…




正装アベル「……」ドキドキ…







コツ…



コツ…




アベル「……」スッ…




マークス「――続いて、エリスさんの入場です」




655 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/02(日) 23:50:08.04 ID:FFjytHU20
コツ…



コツ…





ドレスエリス「……///」





コツ…



コツ…



アベル「……」スッ…

エリス「……///」ギュッ…


コツコツ…



アベル&エリス「「……」」ピシ!



マークス「……」ニコリ



マークス「――それでは皆様」




マークス「――祝歌の斉唱を!」バッ!




一同「「!!」」グッ!



おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁

656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 23:51:21.71 ID:mFs+2cxDO
はい
657 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 00:01:50.28 ID:rgZJzX200
シアの奮闘、その効果は?

71>50

※基準値を超えたため、全員歌唱力上昇!
※自覚しているものは声を抑え、惨劇回避!

――


――♪


〜〜♪


アベル(よ、よかった。この空気ならば……)

エリス(私達も合わせて……!)

アベル「〜〜♪」

エリス「〜〜♪」


リーナ(よ、よかった……よかったんですの……!)ポロポロ…

リーナ(いけません、まだ途中なのに泣いては……!)グシ…

リーナ「〜〜♪」

ティア「〜〜♪」

シア「〜〜♪ 〜〜♪」

マークス「……」ウンウン…!

マックス(アベル皇子、エリスちゃん……)パクパク

マックス(俺、こうして小さくしか歌えないけど……本当に、おめでとうございます!)

ギルバート(……この空気を壊す、無粋な真似はせぬ)パクパク

ノワール(ごめんなさいアベル。しっかり歌えない母を許してね?)パクパク

ローズ(あの子達のことを考えると、もっと練習しないとな……)パクパク



……


マークス「……」スッ…

マークス「神は、慈悲深きものです」

マークス「その教えには様々なものがありますが……」

マークス「お二人や、参列者の皆様にはこの教えこそが、相応しいでしょう」



マークス「――そこに、愛があればいい」



マークス「国の違い、年齢の違い、種族の違い……」

マークス「それらは愛の前には実に些細なものです」

マークス「愛こそが、この世界で不変にして最も優れたもの」

マークス「これからも、変わらぬ愛を追い求め続けるのです……」スッ…



一同「「……」」スッ…



マークス「……」オイノリ…


658 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 00:03:50.43 ID:rgZJzX200
式の途中ですが、今日はここまで
そして先に、とある判定も取っておこうと思います

特殊判定
↓1コンマ二桁

本日もありがとうございました!
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 00:05:30.45 ID:3Jab5Ok70

660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 00:05:33.75 ID:MTNrsmbb0
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 00:09:18.74 ID:F5w7dOzDO
乙です

今の結婚式とは直接は関係ないけどキアラがエリスと同速で出産する経緯が気になるけど、この結婚式がキアラとマックスに影響を与えたのかな?
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 00:16:42.36 ID:hsq4PtXpO
おつおつ
マークスさんがちゃんと神父してる……(失礼)
この後が誓いの言葉や指輪交換だっけ?ブーケトスもあったら誰が真っ先に飛びつくんだろ
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 00:20:06.22 ID:capyAN5FO
おつおつ
ところで子供の生まれ順ってエリスと早期出産のキアラのどっちが先なんだろ
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 13:43:53.49 ID:OIRebuSU0
いよいよだとワクワクする反面このスレが終わっちゃう時も近づいている悲しみ
>>1の中で子供達の続編とか次回作の予定とかはある?
665 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:42:14.82 ID:rgZJzX200
こんばんはー
それではゆるりと再開します
666 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:43:13.13 ID:rgZJzX200
――


神への祈りが捧げられる。




「――アベルさん」




そして少しの間の後、ゆっくりと神父の声が教会に響き渡った。




「あなたはエリスさんと結婚し、彼女を妻としようとしています」

「誠実な家庭を作り、夫としての分を果たし常に妻を愛し、敬い、慰め、助け……」

「健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も……」

「――死が、二人を分かつまで」

「その命の灯が続く限り、常に愛に満ち、あなたの妻に対して堅く節操を守ることを誓いますか?」



「――誓います」



まずは、新郎の誓い。



「――エリスさん」


「あなたはアベルさんと結婚し、彼を夫としようとしています」

「誠実な家庭を作り、妻としての分を果たし常に妻を愛し、敬い、慰め、助け……」

「健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も……」

「――死が、二人を分かつまで」

「その命の灯が続く限り、常に愛に満ち、あなたの夫に対して堅く節操を守ることを誓いますか?」



「――はい、誓います」


続いて、新婦の誓い。


「よろしい」

「それでは、二人のこの誓いの印として……」



「――指輪の交換を」



667 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:43:53.05 ID:rgZJzX200
神父の言葉に、式場の空気がさらに昂ぶったかの様な錯覚を誰もが覚える。

新婦の持つブーケが預かられ、そして純白の手袋がするりと外された。


「……」


誰もが息を呑む。

静かに光る銀色の指輪。

新郎が手に取ったそれが、ゆっくりと最愛の少女の左手薬指にはめられた。

そして、今度は新婦から新郎へ。

慈しむような手つきで、優しく指輪がはめられる。




「――今、二人を隔てるものは無くなりました」

「――ここに、誓いの口付けを」



純白のヴェールが、ゆっくりと上げられていく。

露わになる、紅く染まった……しかし、これ以上無い程に幸せそうな新婦の顔。

それを見つめる新郎の顔もまた紅いが、やじを飛ばす様な輩は一人としていない。

見つめあう二人。

既に深い仲となっているが、今日のこれはいつもとは意味合いが違う。

やがて新郎は少し屈み、新婦もそれに応え……




――互いの唇に、誓いの証をおとす



このまま、いつまでも重ねていたい。より深くまで繋がりたい……

そんな欲望は今は抑えて。

二人の唇は、名残惜しげに離れていく。



668 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:44:37.56 ID:rgZJzX200
「――神よ。この者達に祝福を……」


新郎新婦の手が重ねられ、そこに神父の手も重ねられる。

これから先の、神の祝福を願って。






「――列席者の皆様っ!!!」





「ここに!!!」





「アベルとエリスが、神と証人の前において、夫婦となったことを宣言致しますっ!!!」





神父の一際大きな宣言を受け、式場はまさに祝福の色に包まれる。
さらに歓声と拍手。
それを一身に受ける新郎新婦は少しばかり困惑気味だが、その表情は晴れやかだ。


「エリス……」

「アベル様……」


互いの名を小さく呼び、腕を組んで二人は歩き出す。

ゆっくりと踏みしめる、純白の道。



「おめでとう、おめでとう……!」



感極まったのか、王国騎士が寄越すやたら多い花の雨に彩られながら。


新たな夫婦は、生涯、忘れることの無いであろうこの日を噛みしめる。


……


――
669 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:48:34.55 ID:rgZJzX200
――


……


【マークス教会・外】


アベル「こ、これは……」

エリス「皆さんが先に出られるというのは聞いていましたけど……///」




列席者一同「「おめでとうっ!!!」」シャー!



アベル「ほ、本当に米を浴びせるんだな……///」パラパラ…

エリス「聖国では、馴染みある行為だそうですけど……///」パラパラ…

アベル「むぅ、教会の外に出たからか、みんな少し遠慮が無くなっているような?」

エリス「カイン様とか、にやにやしながらこちらを見ています……///」

アベル「ありがたいが、やはり恥ずかしいものだ……///」

アベル「このまま、お前を抱えて走り去ってしまいたくすらあるが……」チラ…

アベル「最後に、まだエリスはやることが残っているんだったな?」

エリス「は、はい///」



青薔薇のブーケ「……」キラキラ!



エリス「スカーレット将軍とローズさんが、秘密裏に用意してくださっていたこの綺麗な薔薇の花束……」

エリス「花嫁となった私が投げて、これを一番最初に掴めた人が、次に結婚できる。とても大切な花束です///」ギュ…

エリス「……」ゴクリ…




女性陣「「!」」ピク!


女性陣「「……!」」ザザザ!



アベル「い、一部の眼の色が変わったような?」アセアセ

エリス「これは……」ジリ…

エリス(力を込めすぎて、折角の青薔薇が散ってしまっては大変です)

エリス(ここは、本当に天に運を任せて軽く投げましょう……!)



エリス「……えーい!」フワッ…




女性陣「「!!」」





670 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/03(月) 23:54:23.62 ID:rgZJzX200
特殊判定結果
ウエディングブーケは誰の手に?(>>659

01〜10:ティア
11〜20:シア
21〜30:キアラ
31〜40:フィーア
41〜50:ヒバリ(一桁偶数)&ルーシェ(一桁奇数)
51〜60:エメリナ
61〜70:アイナ(一桁偶数)&スミレ(一桁奇数)
71〜80:パトラ
81〜90:ロウル
91〜00:アーシャ

コンマ45

41〜50:ヒバリ(一桁偶数)&ルーシェ(一桁奇数)
奇数:ルーシェ

――



青薔薇ブーケ「……」ヒュウゥゥ…




ポス…




ルーシェ「……え?」キャッチ!

ヒバリ「や、やったじゃないルーシェ!」グッ!

ルーシェ「え? え?」

ヒバリ「花嫁が投げたブーケを受け取れた子は、次に結婚できるんだってさ!」

ヒバリ「――ね、アドルラン?」



ルーシェ「―――!?///」ボッ!

アドルラン「……う、うむ///」

ルーシェ「〜〜〜〜〜っ!?///」パタパタ!

ヒバリ「あははは、ルーシェ知らなかったの?」ニヤニヤ



エメリナ「うぅ、神様の前だから、無欲で無ければいけなかったんですね……!」ガクーン!

カイン「そう気を落とすなエメリナ」ポンポン

カイン(アベルが結婚して、この流れなら兄さんも近いうちに式を挙げるだろう)

カイン(第三皇子と第一皇子が続けてメイドと結婚したなら、僕もその流れに乗れる……!)グッ!

カイン「――僕達だって、すぐに……///」ボソリ…

エメリナ「!?///」ボッ!



ノワール「……」ニコニコ…

フローレン「……あなたの鉄面皮が、こんなあっさり崩れるなんて驚きだわぁ」

ノワール「我が子の結婚式ですよ? あなたもすぐに、こんな顔になってしまうのでは?」ニコニコ…

フローレン「ふん、どうかしらねぇ……少なくとも、あなたよりは引き締まった顔にしてみせるわぁ」

ギルバート「……」ワクワクソワソワ…

バーンズ「……陛下が、一番影響を受けているかもしれません」

フローレン「あなたぁ!?」ガーン!


671 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 00:04:45.77 ID:DMnKBACl0
クラウス「いや、いい式だったな」

クラウス「私にはまだ相手もいないし、結婚など夢のまた夢だが……」

クラウス「少しばかり、憧れを覚えてしまったかもしれないな」

スカーレット「ええ、それで良いのですよ陛下」

スカーレット「ああっ! しかし今回の式……!」

スカーレット「真紅の薔薇こそが一番と思っていましたが、今回は貴方が正解だったようですわね?」

ローズ「エリスちゃんなら、似合うのはあっちだと思ったのヨ」

スカーレット「ええ、流石は薔薇にお詳しい……」

スカーレット(でもキアラ皇女には、白薔薇! 今度は譲りませんわよ?)

アイナ「エリスちゃん、幸せそうだなぁ……///」

スミレ「青い薔薇の花言葉は、まさに彼女には相応しいですね」

アイナ「見とれてブーケを受け取り損ねちゃったけど……! 私達だってローズさんといつか!」

アイナ「あ、でもその時は薔薇のブーケ、何色がいいかな……///」

スミレ「……薔薇に拘らなくても、ほかの花でもいいかもしれませんね」

スミレ「たとえば、そうですね」




スミレ「ボクは……百合の花も結構好きなんです」




アイナ「え?/// スミレちゃん、やっぱり私生やした方がいいの? それとも貝――」

スミレ「!?」

スカーレット「ちょっとお二人とも詳しいお話を――」



クラウス&ローズ「「 や め な さ い ! 」」



672 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 00:10:22.19 ID:DMnKBACl0
キアラ「エリスさん、本当に綺麗……///」

フィーア「はい! でもアベル兄様達を見ていたら、ブーケを掴めませんでした……」

サク「ご、ごめんきゅ。まさかあれに、そんな大切な意味があっただなんて……」

フィーア「いえ、大丈夫です! やっぱりアベル兄様のような素晴らしい方は、簡単には現れないという神様のお告げですね!」

フィーア「それに、結婚式を挙げるなら私よりもまずキアラ姉様です!」ピョン!

キアラ「ちょ、フィーアちゃん!?///」アセアセ

フィーア「ですよね、マックスさん!」クルリ

マックス「えっ!?///」

マックス「いや、それは……///」モジモジ…

キアラ「……///」モジモジ…


マックス(アベル皇子はカッコいいし、エリスちゃんはすげえ綺麗だし……)

マックス(お、俺とキアラちゃんも、あんな格好で、こうやって……?)ドキドキ…



キアラ「……///」ドキドキ…


フィーア「あれ?」キョトン

サク「……人間という生き物は、色々難しそうっきゅ」





キアラ(……少しだけ)



キアラ(少しだけ、あのブーケが欲しかったな……なんて///)



マックス「?」


673 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 00:19:10.25 ID:DMnKBACl0
ロウル「あーあ、取れませんでしたねぇ。あのブーケ」

アーシャ「ふふ、そうは言うけどロウルちゃん?」

アーシャ「あなたの反応速度なら、跳べば取れたと思いますよ?」

ロウル「だ、だって! なんだかそんな本気出すのも恥ずかしいですし!///」

ロウル「――それに、今はエリスさんのあの幸せそうな顔を見ていたい気分ですしね」

シア「そうですね〜。本当に、幸せそうでこっちも幸せになってきます〜」ポヤポヤ

パトラ「し、しかし本当に大丈夫なのでしょうか?」アセアセ

パトラ「元はと言えば私の意思が弱いことが起因ですが、いずれ私や皆さんもアベルさんと結婚するというのは……///」

ティア「わ、私も色々と不安はありますし、エリスさんに申し訳ないとは思うのですが……」




マークス「――そこに愛があれば問題ない!」



一同「「!?」」


マークス「先程も言ったが、これが神の教えだよ」

アルフ「アベル皇子なら、矛盾しているかもしれないが……限られた人数の中で、節操を守ることだろう」

リーナ「ええ。そして、あなた達もきっとそうでしょう?」


ヒロインズ「「……///」」


アルフ「しかし、私も久々にいい式を見れた気がするよ」

リーナ「ええ。友人としての祝福は勿論ですが、きっとこれは聖国全体にもいい影響をもたらしますの!」

リーナ「あ、そうだ! もし良ければ、いつかあなた達もここで式を挙げてみては?」

マークス「おお、それはいいですな! このマークス、いつでも待っているぞ!」


ヒロインズ「「〜〜〜〜っ!?」」パタパタ!





???「……」ガサ…




674 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 00:20:59.99 ID:DMnKBACl0
ネスト「ふー……どうやら、なんとか平穏無事に式を終えられたようだな」

ネスト「……殿下、それにエリスちゃん。本当におめでとう」パチパチ

斥候部隊1「いやぁ、二人とも幸せそうですねー……」

斥候部隊2「本当なら、俺達も教会内で祝いたかったけど……」

ネスト「それは俺もだ。だが、殿下達の為に俺達は存在するんだ」

ネスト「万が一もあっちゃいけない。どんな時も警戒を怠らない」

ネスト「こういう時だからこそ、俺達が頑張らないといけない」

ネスト「そして、俺達はこれからもっと忙しくなるぞ?」

ネスト「――殿下のことだから……多分、早いうちに子供ができちゃうだろうし」

斥候部隊1「そ、そうか! 子供を人質にとる卑劣な輩が!?」

斥候部隊2「隊長! 俺達もっと精進します!」ビシ!

ネスト「ま、そういうことさ。気が抜ける時間なんて、そうそうこないぞー?」








女神「……」ニコニコ

四天「「……」」パチパチ








ネスト「……なーんか、ぼんやりと教会の上にどっかで見たようなデカブツが見えるしなぁ……」ダラダラ…

斥候部隊達「「あ、あれやっぱ見間違いじゃないんですね……」」ダラダラ…

ネスト「いや、うーん……なんなんだろうなぁ……?」



……


――
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 00:24:14.07 ID:vwRSEHj/O
女神様、パパンと戦ったりサクに羽もしゃられた辺りから急速にポンコツ化してませんかね……
676 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 00:26:18.98 ID:DMnKBACl0
式を終えた辺りで、今日はここまで
この後は少しやりとりを挟んで、結婚初夜となります

少し前にあがっていましたが、子供たちの名前を募集こそすれ、このスレは続編は無くこれで最後の予定です
子供たちの成長の想像の余地を残したいという私の我儘でもあります
そしてまさかの新作期待は凄く嬉しいのですが、このスレのキャラクター達に私自身愛着わいちゃっているから難しいかも……
時間もなかなか安定しませんし……
もし仮にあるとしても、亀更新かつ似たようなファンタジー世界でしょう。アベルが皇族だったので、今度は逆に平民が姫を求めるとか?

本日もありがとうございました!
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 00:30:56.40 ID:6J0s7u4wO
おつです
もうすぐ終わりだけど、そういえばこのあとにエリスとの初夜+エリス以外のヒロインズ全員との夜+三年後エピローグがあるから割かしまだ残ってるんだよね(特にヒロインズ全員との夜)

仮に新作やるとしたら同一世界観で『王国の海を越えた先』とかが舞台になるとかかな
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 08:27:04.92 ID:NkbrlpH20
乙!
ポンコツ神様だけどガチモンの祝福確定だし幸せになれそうだね。フィーアがブーケゲットしてたらどうなったんだろ
そしてさりげにスミレがさりげに子供の名前決めておる
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 16:29:07.21 ID:U4eRJB9MO
FEだと子世代は大抵境遇悲惨なことになってるし、女神様には子世代の祝福お願いしたい
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 17:54:20.00 ID:v4rnSnxqO
子世代のシステムあるFEは親世代も親世代で悲惨だよなぁ
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 18:10:16.84 ID:HSaeSuvY0
おめでとうアベル達末永く爆発してくださいとまではいかないけどお幸せに

世界は広いから確かに海を隔てて別の大陸の国家とかはありそうだよね、この世界?の惑星の広さが地球位だとしても後一か二個位大陸がありそうってなっても問題無いんじゃないかな?
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 18:31:38.61 ID:UcP4gK8c0
同一世界での別大陸と聞いて、今作が西洋風ファンタジーの世界観だったから別大陸は東洋風ファンタジーの世界観をイメージしてしまった
(ネタ潰しみたいな書き込みでごめんなさい)
683 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:45:34.33 ID:DMnKBACl0
こんばんはー
同一世界、別太陸……難しそうだけど、ファンタジーの定番ではあるんですよねぇ……
とりあえず、初夜直前まで投下しておきます
684 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:46:30.82 ID:DMnKBACl0
――

……


マークス「――さて!」

マークス「無事に二人の結婚式を終えることができましたが……」

マークス「列席者の皆様には、簡単なものですが食事会のご用意もあります」



サク「食事……?」バッ!

フィーア「サクちゃん、気になるんですか?」

サク「……流石に、この姿で地面に這いつくばって草を食べるわけにはいかんきゅ」

サク「機会があれば、色々と知識は吸収していくに限るっきゅ!」


ガヤガヤ…


アーシャ「私達は、どうします?」

ロウル「言わずもがな。アベルさんとエリスさんは早く二人きりにしてあげるべきでしょう」

ロウル「あの様子からして、もう結構我慢しているんじゃないですかねぇ?」ニヤニヤ

シア「そうなんですか〜?」

アーシャ「ふふ、流石エリスちゃんと同じく一番付き合いの長いロウルちゃんですね」

ロウル「まあ、それほどでもありますかね!」パタパタ!

ロウル「折角ですから、私があのお二人の昔話で食事会をそれとなく盛り上げてみましょうか」

パトラ「大丈夫ですか? 許可も取らずに……」ジトー…

ティア「で、でも気になります……」ソワソワ

ロウル「あはは、私だって節度は守るつもりですし、笑い話は私にも飛び火しちゃいますからね」


ノワール「……」コソ…


ロウル「……勿論、ノワールさんにもちゃんと昔のアベルさんのお話しますから、出てきてくれて大丈夫ですよ?」

ノワール「それを聞いて安心しました」ガサ!

ノワール「本来であれば、私やギルバートが語るべきだというのに……」

ロウル「それは仕方がないですよ……さ、そうと決まれば行きましょう!」


……

――
685 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:47:03.90 ID:DMnKBACl0
――

……


アベル「重ねて、申し訳ない……」フカブカ

マークス「いや、構わないよ。元々君達の要望通り、式は最低限のものにしてある」

アベル「本来ならば、来賓をもてなす為にまだまだ次の段取りがあったのは承知しているんだが……」

マークス「安心したまえ。こういった形式も過去より存在しているからね」

マークス「こうして結ばれた二人、それを噛みしめるために二人きりになりたいという者も多いんだ」

エリス「そう、なのですか……///」

マークス「本当に、二人ともおめでとう。神も必ずや大いなる祝福を授けてくれるだろう」



マークス「――そして私からも細やかだが、君達の友人として贈り物をさせてもらおう」



アベル「え?」

マークス「君達のそのタキシードとドレスは、そのまま差し上げよう」

エリス「い、いいんですかっ!?」

マークス「ああ。そのドレスはとてもよく似合っているし……」

マークス「以前、わざわざ帝国にまで持ち帰る程だったんだ。エリス君も気に入ってくれたのだろう?」

エリス「は、はい///」

アベル「マークス神父……何から何まで、本当にお世話になります」

マークス「私こそ礼を言おう。あの日、君と拳で語り合ったからこそ……今の私も在るのだ」

マークス「そして乱れてしまった聖国を正し、私の教会で式を挙げてくれた」

マークス「本当に、感謝するよ」

エリス「マークスさん……」

マークス「さて、そろそろ行きたまえ。城塞への帰還陣も、既に用意してあるよ」

マークス「ドレスは踏むと危ないからね。部屋に戻るまでは、アベル君がしっかりと助けてあげるんだぞ?」

アベル「ええ、もちろん」ヒョイ

エリス「ひゃっ……///」フワ…



ローズ「――今よ! 激写するワ!」キュイイィィィン!


アベル「ロ、ローズさん!?/// それにあれはエリスの母君の魔道書!?」

エリス「私がローズさんに無理を言ったんです/// 余裕があれば、今日という日を記録してくださいって///」


パシャア! パシャア!


アベル「だからと言って、この状態をそんなに記録されるのは……///」カアァ…

アベル「急いで戻るぞエリス……!///」タタタ!

エリス「……はい///」


……


――
686 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:49:25.43 ID:DMnKBACl0
――

……

【アベルの城塞・アベルの私室】



シュイン!



アベル「流石マークス神父、用意がいいというか……俺の部屋に直送か」

エリス「あ……」





ダブルベッド「……」ズドーン!





アベル「……本当に用意がいいな」

エリス「……」ゴクリ…

アベル「……エリス」

エリス「は、はい!?」



アベル「――この場で、今一度誓おう」

アベル「――神でも誰にでもなく。エリス……君に、永遠の愛を」チュッ…




エリス「あっ……///」

エリス「――もちろん、私もです///」

エリス「この身も心も、アベル様だけのもの。あなたに、永遠の愛を誓います……」チュッ…

エリス「いつまでも、いつまでもお傍に……」チュッ、チュッ…

アベル「……マークス神父は、俺達のことをわかっていたんだろうな」チュゥ…

エリス「え?」

アベル「式の最中の誓いの言葉……あれは本来の聖国式であれば、神に誓わせるものの筈だ」

アベル「彼はそれをあえて口にせず……誰に誓うかを濁して聞いてくれたんだよ」

エリス「そういえば……」

アベル「それでも……一度や二度では足りない。エリス、何度でも誓うよ……」チュッ!

エリス「ん、私も何度でも、何度でも誓います……!」チュッ!

アベル「エリス……」

エリス「アベル様……」


687 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:51:53.60 ID:DMnKBACl0
純白の花嫁の華奢な身体が抱きしめられる。
このまま……それも悪くないが、今宵は止まることなどできはしない。


「ああ、本当に……綺麗だ、エリス」


抱き寄せながら、もう片方の手で頬を撫ぜる。
今日という日の為に普段はしない化粧で仄かに彩られた顔は、妙に大人っぽく見える。
しかしくすぐったそうにはにかむ彼女の顔は、やはり年相応の愛らしい少女で。


「エリス……」


この少女が自分の妻になったのだと思うと、それだけで舞い踊ってしまいそうだ。
自分には勿体ない、しかし手放したくないと願い続けた大切な少女。


「もう、ヴェールは必要ない。俺達を遮るものは、何もない……」

「アベル様……」


めくりあげたヴェールはそのまま取り払われ、結われていた髪もほどかれる。
さらりと流れる彼女の金色の髪は、本当に純白のドレスによく似合うと心の中で幾度も称賛を送ってしまう。


――ああ、こんなにも素晴らしい子を。


――今から俺は、自分の欲望で染め上げてしまうのか。


僅かな躊躇い。
だがそれ以上に、この少女を深く深く愛したいという欲求が渦巻く。

――そこに愛があればいい。

神の言葉すら免罪符として、アベルはゆっくりと顔を近づける。
そうすればエリスも迷いなく顔をあげ、再び唇が触れ合う。
そのまま軽く触れ合わせる優しい口付けを幾度も繰り返しながら……


「エリス……愛している……」

「アベル様……愛しています……」




「だが――今日の俺は、もう加減もできそうにない」





「このまま――君を孕ませてしまいたい」




「っ……!?」



ちろりと舌先をのぞかせながら、ついに皇子は最大の欲望を口にした


688 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/04(火) 23:57:04.27 ID:DMnKBACl0
初夜直前までにいったあたりで今日はここまで
そしてしばらく、書き溜めの時間を頂きたいと思います
以前の多数決よりアベルも遠慮無しです

そしてこの後はエリス初夜→妊娠発覚→各ヒロインズとの夜になりますが、
おそらくその都度時間がかかるかと思いますので、内容に期待はせずに気長に待っていただけると助かります(白目)
なお順番は勝手ながらとある理由から
アーシャ→シア&ティア→パトラ→ロウルを予定しています

本日もありがとうございました!
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 00:00:42.64 ID:LGhEuJuyO
おつおつ
シアとティアが一緒に来るのはなんとなく予想出来てた
とりあえず書くのの助けになるかもだけど各々のシチュ案はいつぐらいから挙げた方がいいかな?
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 00:01:06.31 ID:3fOG4SbKO
乙です
しかしマークス神父マジで男前っすな
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 00:14:37.60 ID:aWOSGmawO
各ヒロインズの妊娠願望もプレイに反映されるのかな?
それだと
アーシャ:38
シア:46
ティア:94
パトラ:64
ロウル:42

……やべぇ、明らかに搾り取る気満々のシスターがいるわ
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 08:19:55.16 ID:eVD3l6A1O
>>691
元々このイベントがエリスの偶然ゾロ乱舞のおかげだし、一番妊娠願望強いのもエリスだから大丈夫……?
しかし今から待ち遠しいな
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 22:43:05.83 ID:NU5FPu9ZO
名前もだけど、それぞれの子供達の髪と目の色がどんな組み合わせになるのかも気になるね
ちなみにそれぞれ
アリス:黒髪&金髪翠目(アベル目の色設定無し)
ソフィア:黒髪&黒髪(アーシャ目の色ry)
フェリ:黒髪&銀髪赤目
オリヴィア:黒髪&ピンク髪(シアry)
アトラ:黒髪&緑髪(パトラry)
アリアンナ:黒髪&白髪青目
セッカ:金髪&黒髪黒目(アドルラン兄様ry)
プラチナム:金髪&白髪碧目+緋目
ジェイド:金髪&栗髪(どっちもry)
アル:黒髪&金髪(どっちもry)
ローナ:赤髪&茶髪(どっちry)
リリィ:赤髪&青髪薄紫目

こう見ると目の色まで決められてるキャラって案外少なかったのね
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/05(水) 23:16:16.05 ID:bnZvPTujO
キャラシに無くてもさりげに>>1が補完してたりするのよね
アベルは要所で濃紫の瞳の描写があったし、パトラさんは確か深緑の瞳だった筈
というか今更だけどすごいカラフルな子世代になりそうだな
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 01:55:00.25 ID:KK9NF75OO
そういや獣人・亜人系キャラって耳や尻尾が性感帯なことがよくあるけどロウルってそういう描写あったっけ?
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 18:56:38.79 ID:M1MEBk9G0
>>695
アベルに抱かれた時にもう開発されてる
しかしフィーアは急成長確定したけどロウルのちっぱいは成長するんだろうか
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 15:30:09.70 ID:qJlLVlOEO
フェリに耳があるのは種付けの時にアベルが責めまくってロウルが意識してしまった可能性が微レ存?
698 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/10(月) 23:29:56.28 ID:N/r2/Kd70
こんばんはー
とりあえず生存報告です……
他と並行して考えていたら想像以上に時間がかかってしまいました
今週中には投下できると思いますので、もうしばらくお待ちください……

エリス以外の他ヒロインズのおおまかな流れも考えていたのですが、上でシチュ案を考えてくださっている方もいらっしゃるようなので、
やっぱり募集をかけた方がいいのかな?
既に並行書きしている為、完全採用というものは難しいかもしれませんが、とりあえずまだ自由の利くアーシャは少し募集してみようと思います
お手すきの方は、案をお願いします
(エリス妊娠発覚後、しばらく動けないエリスに代わって……とまず先に迫るのがアーシャの基本流れです)
あと髪色と瞳の色も判定取った方がいいですか? 本当にフレーバー中のフレーバーですけど
(当初の予定では、女の子は髪色は母親譲り、瞳の色が父親譲り。男の子はその逆の予定でした)
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/10(月) 23:51:02.45 ID:DApr9jkNO
生存報告乙です
変態枠と常識(純愛)枠でセットだと良いかも
アーシャ&ロウル、シア&パトラ、
ティア&エリス(アベルとティアで大惨事性界大戦繰り広げた後身重な体で二人を正気に戻して癒すとか)
正直なるべく複数名のプレイにした方が書きやすくもあるでしょうし
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 01:03:36.93 ID:ISkTYch6O
報告乙です
ここの>>1は投げ出す人とは思ってないし気長に待ってます
アーシャは最初はペット扱い…と見せかけて普通に可愛がって困惑させちゃうとか?
子供配色はそれで大丈夫だと思う
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 02:24:23.29 ID:2WVQxjMiO
>>699
順番や組み合わせは一応>>688の予定っぽいよ

アーシャのプレイは最初はエリス妊娠でアベルの性欲処理のために躍起になったアーシャとペットプレイ、後半では妊娠したエリスを見て自分も妊娠欲求が出てきたアーシャとしっぽりいちゃラブとかどうだろ
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 08:27:06.74 ID:tiZxofzY0
おつ。なるほど身重のエリスに変わってみんなが順にアベルに飛びかかる流れなのね
子世代は任せても大丈夫だけど、欲を言うとルーシェの子もオッドアイがいいな
ウェディングブーケキャッチしたし、ルーシェも出産ワンチャンないですか(小声)
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/11(火) 10:56:04.09 ID:JcUk8soy0
アーシャの着弾シチュかー

先代が2人しか相手を作らなかったのに対して6人いる状況
何かのきっかけで仲がこじれたり争いが起きるかもしれない
でも私ならば国の平和から全て治められる自信がある
そんな私を躾られるのはあなただけだからガンガンこいよオラァ
というか一生躾てくれないとクーデター起こすぞ

というフリからアベルのSを引き出して手加減無しのプレイ

わざと屋外でバレるようなプレイに出て
アーシャ夫人は変態だったと広まって実家にトドメ刺しちゃう作戦とか
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/12(水) 18:43:25.50 ID:FWvEAWPVO
アーシャはこれまでの描写見る限りソフトペットな感じだし、段々ハードなペット扱いをしていってアーシャが羞恥の限界に達したらノーマルプレイに移行するとか
今更だけどガチペット(雌奴隷)になりかねないドエロシスターズ同時に相手取るっぽいけど、アベルは耐えきれるんだろうか
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/12(水) 22:09:45.10 ID:nKzQffrKO
キアラの早期出産ってエリスと同時期らしいけどここでエリス着弾としたらキアラは
・初体験の時に実は着弾してた(>>27では外に出してるけど現実でも先走りで妊娠する例はある)
・エリス結婚に触発された二人がまたヤッちゃった
・実はエリスとの初夜を偶然ほんの少しだけ覗いてしまったキアラが悶々としてヤッちゃった


辺りのどれになるんだろ
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/13(木) 14:18:01.39 ID:pKyq1hwg0
>>582でフレーバーだけど高コンマ程妊娠欲求大と書いてあったけど、キアラの11はどういう扱いになるかな
数値通りで低い扱いならマックスがハッスルしたか>>705の1番目になりそうで、ゾロ目として高数値扱いなら>>705の3番目になりそうだけど
707 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:52:20.69 ID:oWRLwf0g0
こんばんはー……
すみません寝落ちてました(白目)
予定より凄まじく遅くなり、今週内かも怪しいですが、
アベルとエリスの一夜を投下しておきます
708 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:52:59.61 ID:oWRLwf0g0
――


『孕ませる』


この言葉が、どういった意味を持つのか。
少し前までの少女であれば、まるで理解ができなかったことだろう。

帝国を変えるため、そして仕える主君を助ける為。
城塞で数年間暮らしてきた少女達はそればかりを考え、動いてきた。
敵を倒すための武力。味方の被害を減らす為の知略。情報収集に奇襲の対策。
性知識など使う場面もなかったのだから、当然なのかもしれない。


だが、今はもう違う。


十分過ぎる程の力を身につけ、ついに目標は達した。
心の奥底で幼少期より募らせていた恋慕の情は、主君や大切な友人達にも受け入れられた。
幾度か肌も重ねてきた。主君の為に、そういった知識も必死に取り込んだ。
もう――無知な少女ではないのだ。


「勿論、エリスが嫌だと言うならば止める。……抱くことを止めることはできんがな」


敬愛する主君は、余程相手が強く望まない限りは手荒な真似はしない。
こうして再度了承を求める辺りが、彼の性格が出ていると言えるだろう。


「アベル様……」


しかし、その言葉を受けて花嫁姿の従者は喉を鳴らす。
主君の言葉に偽りはないと断言できる。
それでも、その振る舞いに胸の高鳴りが抑えきれなくもあった。

孕ませずとも、抱くことは止められない。
その言葉を裏付けるかのように、その吐息は既に荒さを含んでさえいた。
ドレスと同じく純白の上質なスーツの上着は少し乱暴に投げ捨てられ、
首元を飾るタイも片手で取り払われ、既に鍛え抜かれた胸板が顔を覗かせている。

決して慣れない白い服に耐えきれないからではなく、そこには確かに男の欲望が見て取れた。
冷静で、慎重で、考えが読めない男。そう言われるが、本当はこうして燃え上がることもある。
普段はそれを隠すようにするが、今はそれも出来ない程に……これまで以上に、欲している。

『孕ませる』

この言葉が、どういった意味を持つのか。



「――わ、私も……アベル様の赤ちゃん……欲しい、です……!」



かつてまっさらだった少女は、意味を理解してその言葉を口にする。

きっと今の自分も、相手に負けず劣らず息を荒げてしまっているのだろうという自覚はあった。
自分から赤ん坊をせがむ、孕まして欲しいと懇願するのは恥ずかしいとも思う。
それでも。
これは主の望みだからではなく――自分の意思でそう思ったからこそ。


羞恥の混じった、しかし幸せそうな笑みを浮かべながら、エリスもその決意を口にする。


709 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:53:26.88 ID:oWRLwf0g0


「エリス……」


愛らしい花嫁の言葉に、情欲はより駆り立てられる。
今度は唇に軽く触れるだけではない。


「んっ……んぅっ! あっ…ふぁ……っ、は、ぁ……ぅんっ……!」


一度や二度ではとても足りない、降り注ぐ口づけの雨。
その一つ一つを受ける度に、エリスは小さく声を漏らした。

額。

瞼。

頬。

あますことなく、慈しむかのように次々に落とされていく。


「っ、アベル様ぁ……」

「ふふ、そう急くな」


あえて外されていた唇が、切なげに強請る様な甘い声を紡ぎだす。
こちらにもちゃんとくださいと恥ずかしげに差し出される唇を食みながら、アベルは小さく笑みを返した。
それは時折、友人達にも見せる嗜虐を含むものだ。


(ああ、私……本当にこの後、アベル様に孕まされちゃうんだ……)


僅かばかりの恐怖と、圧倒的な多幸感。
愛する人に、これほど求められることのなんと幸せなことか。
こうも愛されては、本当に自分は今日孕まされるのだという強い確信すら持ててしまう。
一体自分はこの後、どうなってしまうのだろうか?
舌を絡め取られながら、エリスの身体は小さく歓喜に打ち震える。


「まだだ。まだ足りない……」

「ん、んぅ……!」


舌が解放されたかと思えば、耳や首筋にまで口づけは及ぶ。
くすぐったさに身を捩りでもすれば、その捩った先までもが狙われる。


「本当に、綺麗だ……」

「んっ、あぁっ!?」


そして雨は、ゆるりと下へ下へと。
純白のドレスから覗く、むき出しの肩へと辿りついた。
今度はさらにさらに強く。舌先で撫ぜてやりながら強く吸い付く。


ドレスに負けぬ白く穢れの無い場所に、紅い華が咲いた。



710 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:53:56.98 ID:oWRLwf0g0


「あっ……駄目、です……痕が、のこ……あ、やぁ……!?」


細やかな抗議を無視して、肩口に続いて今度は胸元に紅い華。

以前、浴場で抑えきれなくなったこの主従はその時もこうして痕を残す真似をしていた。
あの時はまだ、その時では無かった。誰かに気がつかれることもなかった。二人だけの、秘密の刻印。
式を決めてからは、当然に自重した。
清廉な花嫁の装束とはいえ、肩や胸元などは肌が露わになっているからだ。
刻印も、鍛錬の傷も見せるわけはいかない。
互いに抑えて抑えて過ごしてきた。


「……残す、刻む。エリスは、俺だけのものだ……」

「あっ、ふぁっ、ああぁぁっ……!」


だがこうして夫婦の契りを交わした今ならば、もうその必要もない。
遠慮なく、愛と独占の誓いの証を印すことができる。

唇が吸いつき、離れる度にエリスの身体はぴくりと反応する。
彼女はもう細やかな抵抗すらしない。
先程の抵抗も口だけのもの。エリス自身、主君から賜るこの所有者の刻印は気に入っているのだから。


「絶対に、離さない……」

「はい……」


いくつも刻まれた紅い印。
それでもまだ足りないと、再び互いの舌が絡み合う。
己の舌を吸われれば、吸い返し。
また吸いかえされたなら、こちらも負けじと。
流石にここに痕は残せないが、それでも二人はお互いの唇を貪り合う。

息苦しささえ覚えてしまうほどの、濃密な口づけ。
どんどんと身体は熱を持ち、欲望を滾らせる。
式の誓いだけではまだ足りない。
この繋がりこそが、何よりも雄弁に物語る二人の誓い。
揺るがぬ愛の誓いだ。


「はふぅ……アベルさま……」

「蕩けた顔も素敵だぞ、エリス」


つぅっと繋がる唾液さえも、アベルは舌先で全て掬い取る。
この素晴らしき花嫁を穢したくもあり、穢したくもない。
相反する感情に挟まれながらも、その手が止まることはなかった。


「あっ、やぁ……」


未だ余韻で蕩けていたエリスが、短い悲鳴をあげる。




711 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:54:24.08 ID:oWRLwf0g0


アベルの手は、ゆっくりとだが純白の布地の上からエリスの胸を愛撫し始めていた。
折角のドレスに余計な傷みが入らないように……
そして愛しい人を焦らす為に、本当にやんわりとした手つきで。


「エリス、気持ちいいか?」

「ふっ……んっ、くすぐ、ったいです……!」


僅かに左右に振られる首。
あえて焦らしているのだから、当然即座に快楽を得ることはできない。
それをわかっていながらの、あえての問いかけ。
短く、そうかと返しても動きは変わらず。
おそらく胸の頂があるであろう場所を探り当てても、指先でほんの少しだけひっかく程度。
確かに刺激は与えられるが、微々たるものに過ぎない。


「やっ、んぁぁ……! アベル、様……どう、してぇ……!?」


少し明確な抗議の声。
だがそれにアベルは小さくくつくつと笑うのみ。


「可愛いぞ、エリス……」

「んっ!?」


布越しに先端を小さく虐めていた指は、不意に矛先を変える。
ドレスの胸元、申し訳程度に主張する谷間の間にそれは侵入した。
しかし最初こそ身体を反応させるも、それもまた快楽には程遠い。
せめて、差し込まれた指を動かしてくれたならば。


「アベルさまぁ……」


エリスの身体はふるふると震え、瞳の潤みが増してくる。
あからさまに焦らされている。それは未だ知識が完璧とはいえない彼女でもわかることだった。
このままでは、はしたなくもっと縋ってしまうかもしれない。
現に、自分でもどこから出しているのかわからない程に媚びた声が出ている。

そして、主はそれこそを望んでいるのだということも、理解できてしまった。

緩い愛撫により、エリスの芯は甘く疼いている。
これから、どうなるのか。
孕まされるまでに、何をされるのか。
無知ではなくなったが故に、女の情欲が燃える。
激しい口付けが、それに反するような愛撫が、自分の肌に熱をもたらし昂ぶらせていく。
もっともっとと、理性が焼かれ焦がされていく。

それでも、生まれつきか。あるいは聖国のドレスに身を包んでいるからだろうか。
幾度肌を重ねようとも、エリスは羞恥の感情を忘れない。
度を越えた愛の形を理解こそすれ、真似をすることはできない。
清く正しく、自分はただ愛する人と共に在れればそれが一番幸せ。
それが、エリスという少女であった。


「エリス――どうしてほしいのか、言ってごらん……?」

「っぁ……」


耳元で囁かれ、ぞくりと身体が震えあがる。
ああ、やはりそういうことなのか。

結婚した夫婦とは、互いを想いあう存在。そして支え合い、分かち合う存在。


――欲望も、互いでぶつけ合わなければならない――


712 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:54:55.98 ID:oWRLwf0g0


改めて口にするのは恥ずかしい、はしたないという思いが無いわけではない。
しかし彼が望んでいるのは、正直な自分の気持ちの吐露だ。

上質な生地と共に、胸がそっと撫ぜられる。
これでは、足りない。お互いに。
答えを待つアベルも表情は余裕を見せているが、呼吸の乱れまでは隠しきれていない。
本当は、孕ませる為により激しく責めたいのだろう。
だがそれでは駄目だ。
夫婦として、エリスからも己を求める言葉を聞かねば。
孕ませる了承は得たが、まだそれだけだ。
彼女自身の気持ちを、欲望を、曝け出して欲しい。


「……っ……」

「ん?」

「……もっと、触れて欲しいです……」

「ドレス越しじゃなくて、私の身体に直接、アベル様の手で……っ」


耳まで紅くしながら、しかしエリスはやがてしっかりとその言葉を告げる。
相手が望んだからではなく、自分も望んでいる。
対等な関係の確認のためにも、必要な言葉だ。


「ああ」

「んぅ……」


薄い笑みを浮かべたアベルは満足気に頷くと、その手をエリスの背中へと回す。
愛用のメイド服と比べれば、背中の露出の激しいドレスだ。
指先が軽く素肌に触れるだけで、エリスは甘い声が漏れてしまう。
まだまだ、これからより激しくなるのだとわかっていても。


「エリス、折角だが脱がしていくぞ?」

「は、はい」


花嫁の身を彩る純白の装束が、後ろ手で緩められる。
一気に脱がされることはない。惜しむように、ゆっくりと。
壊れ物を扱うように、丁寧に。


(これは、なんとも言えんな……)


そしてアベルは、気付かれないように小さく喉を鳴らした。
今まで幾度もエリスの服を脱がせてきたものの、今日ほど興奮を覚えたのは初めてかもしれない。
無垢な花嫁のドレスを、時間をかけて剥ぎ取っていく……
これから自分の色に染め上げていくのだという、倒錯的な欲望。
それをより強く実感できるからだろうか。

背中が緩められれば、必然的に胸元も緩んでいく。
やがてはらりと、花嫁を守る壁の一つは力なくはだけてみせた。


713 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:55:26.46 ID:oWRLwf0g0


ドレスの下には、やはり清楚な純白のビスチェ。
普段の下着とは異なる、細やかな刺繍の刻まれたものだ。
このままこの姿のエリスを眺めつづけるのも悪くないと思えてしまうほどに、これも彼女によく似合う。


「あっ、アベル様……」

「わかっているよ、エリス」


だが、少し虐めが過ぎたか。
お互いの身体は熱を持ち、下半身は早く早くと疼きを訴えてくる。
力任せにしてしまわないよう、細心の注意を払って美しい下着も押し下げられていく。


「んっ、ぁっ……」


純白から肌の色が覗き、続けて鮮やかな蕾が顔を見せる。
ゆっくりと下げられた下着はその先端に少しだけひっかかった後に、あえなく陥落。
少し勢いよく、ふるりと慎ましいながらも美しい乳房が曝け出された。


「エリス……本当に君は、どこもかしこも綺麗だ」

「アベル様、恥ずかし……あっ、やっ……んぅぅっ!?」


アベルは躊躇うことなく、形の整った綺麗な胸を直接愛撫する。
両の手で優しく揉み回し、舌先で乳首を嬲り、わざとらしく音をたてて吸い上げる。


「んぁ、はぁ……ふっ、ん……アベル、さま……んいっ!?」


潤んだ瞳も、甘い吐息も、恥ずかしげに捩られる身体も……
何もかもが愛おしく、アベルは責めを緩めることなく胸全体を口に含んだかと思えば、軽く歯を立てる。
少し強めの刺激に驚いたようではあるが、その声もすぐに甘いものへと変わっていく。

愛おしい、大切な少女。
それが今日は、いつも以上に愛おしく……そして淫らに見える。
清楚なドレスを完全には崩さず、しかし魅惑的な胸を晒して顔も蕩けているせいだろうか。
普段肌を重ねる以上に、どこか陶酔しかねない魔力がこのドレスには宿っているとでもいうのか。


「はぁっ……あっ、アベル様、わたし……」


そしてそれは花嫁のエリスも同じこと。
少し憧れをおぼえてしまった、聖国の純白のドレス。
こんな淫らな行為に耽る為に用意されたものではなく、頭のどこかで後ろめたさが生まれる。
しかしそれ以上に、だからこそより深く深く、愛の沼に嵌まれるのではにかという期待感も生まれてしまう。
純白のドレスは、何物にも染まっていないことの証明。
愛する人に、あなたの色に染め上げて欲しいという意味があるということは学んでいた。


(アベル様の、色……)


愛する彼の色は、純白の対極に位置する漆黒。
子供の頃から、彼の色が大好きだった。
激化する戦いに備え編み出した己の魔法剣も、無意識の内に彼の色合いを真似ていた。

冷酷な仮面を被る、黒衣の青年。
しかし少女にとっては、たとえ黒くともその存在は煌めいて見えた。


(アベル様色になってしまうには、どれだけ染め上げられるのでしょうか……?)


純白が、漆黒に。
灰色では済まない程に染め上げられる――愛されるなら。
自分は果たしてどうなってしまうのだろう……?

胸を弄られながら、その身体はさらなる興奮を抑えることはできなかった。



714 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:55:56.85 ID:oWRLwf0g0


「アベル、さまぁ……」


ぞくりと身体を駆け抜ける、更なる深みへの期待感と興奮。
変わらず胸を捏ねくり回す主人へ、哀願のような声が漏れた。


「っと、すまないな。痛かったか?」

「い、いえ。気持ち、いいです……」

「そうか。それならこのまま……じゅっ、んぷ……!」

「んぅぅっ!? やぁ、違うんですぅ……!?」


既に散々弄られた乳首は淫らに色づき、ぴんと主張をしている。
そこを再度強く吸われれば、当然にエリスの身体は跳ね上がった。
偽りの無い、確かな快楽を感じている。
それでも、他ならぬエリス自身が気がついていた。

自分の身体は、もっともっと強い刺激を欲している。
まだ暴かれていない、この純白のドレスの下で悶えている秘所。
羞恥の感情は強い。それ以上に自分は求めてしまっている。

この疼きを、止めて欲しい。

もう、待ちきれない。

もうとろとろと蜜を垂れ流している、はしたない自分を……

この身体を、満たして欲しい。

奥の奥まで染め上げて。



――孕ませて欲しい。




「アベルさま……もうっ……」


準備はできています。その言葉は、どうしても恥ずかしくて口から出てこない。


「ふっ……」


しかし、顔を更に紅くして懇願の眼差しを寄越すだけの愛しい人の想いに、夫は短く笑って応える。
まだまだ彼女が恥ずかしがり屋であるということは、重々承知している。
本人の口から直接聞きたい気持ちも無くはないが、虐め過ぎて泣かせてしまうのもいただけない。
何より、我慢の限界なのは自分もなのだから。


「まったく、俺の花嫁は随分といやらしい子だな?」


口ではそう言いつつも、アベルは少し困ったような笑みを浮かべていた。
彼とて、自覚はある。
まさしくこのドレスと同じ純白とも言えた少女を、こうも変えてしまったのは……
間違いなく、自分の欲望を抑えきれなかったせいなのだから。


(ああ、俺はどこまでも卑しいんだろう)



そしてそんな少女を、これから更に堕とそうとさえ思ってしまっているのだから。


715 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:56:38.98 ID:oWRLwf0g0


「あっ……」


お望み通り、名残惜しげに口が双丘から離れていく。
そして両の手は、白いドレスの内側にするりと潜り込んでいた。


「ド、ドレス、脱がないと……!?」

「いや、もう少し。もう少しだけ待ってくれエリス」


慌てふためく少女の静止は、あっさりと止められた。
するりと内腿を撫でながらアベル自身も聖域へと乗り込まんとする。


「ア、アベル様っ!? そこはっ……」


より強い静止もやはり無視され、エリスの顔は羞恥に染まりきる。
主人の黒髪の一切が視界から消えた。
どこにと言えば、考えるまでも無い。自分の着ているドレスの内側だ。
優しく手で撫ぜられる内腿と、時折触れる髪の毛が実にこそばゆい。
だが今はそれを気にしている余裕も無かった。


「い、いけませんっ……んぅぅ!?」


広げられた脚を閉じようとするが、それをするとアベルの頭を挟むこととなってしまう。
心底恥ずかしく、本来であれば両脚でもって対象の頭蓋を締め付けるくらいはしたかもしれない。
だが悲しいかな。純白のドレスに護られていた聖域に踏み込んできたのは、この世で最も愛する人なのだ。
抵抗は弱弱しく、為すがままにされてしまった。


「ああ、エリス……こんなに濡れて、ドレスの中はエリスの匂いで一杯だぞ?」

「やぁ……言わないでください……!」


見えていないとわかっていても、エリスは小さくいやいやと首を横に振る。
恥ずかしい報告など聞かずとも、自分が今どれだけ期待して蜜を零しているかなど理解している。
上品な純白の下着も既に多量の愛液を啜り、薄く透き通って内側が見えてしまうほど。
その中心が指で押された瞬間、確かな水音と押し殺した嬌声が部屋に響き渡る。


「ふぁ……! アベルさまぁ……!」


エリスは堪らず身を捩るが、しかし熱い視線は潜り込んだ主人へと向けられる。
翠の中には隠しきれない期待と欲望の色が浮かんでいた。
不意に秘所に感じる解放感、見ずとも彼が下着を抜き取ったのだということがわかる。
いよいよなのだと、固唾を呑み……



「ひあうぅぅっ!?」



その瞬間に、悲鳴と共にエリスの身体は大きく跳ねあがった。
予測した、期待した刺激とはまるで違うものが襲ってきたためだ。


716 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:57:21.59 ID:oWRLwf0g0


「ちょ、ちょっと、アベル様……!?」

「なに、熱そうだったから少し冷ましてやろうと思ってな?」


エリスが驚くのも無理はない。
期待に濡れそぼった秘所、そして可愛らしい肉芽に対してアベルは息を吹きかけたのだ。
それも、自身の氷の魔力を操作した少しひんやりとしたものを。


「それ、だめです……んっ、んうぅぅ……!?」


ここにきて、まだお預けをされ。
しかし敏感な場所に感じたことのない刺激を受けてエリスはひたすらに悶え続ける。
脚を閉じようにも、いつの間にか両膝を押さえつけられていてそれもできない。


「やぁ……アベル様ぁ……!」


なんとか起き上がり抗議をしたいが、ぞわりとする刺激を受け続け思うようにいかない。
どろどろのぐずぐず、どうしようもないくらいに蕩けきり熱を持っているのがわかる。
はやく、はやく……いつまで我慢をすればいいのだろう?


(切ない、よぉ……)


お腹の奥がきゅうっとなるような感覚。
頭が、身体が。何もかもを忘れ去って、ただただ愛しい人と繋がりたいと叫び続ける。
羞恥心は、どこかへと置き去りにされていた。


「んじゅっ……」

「んああああぁぁぁっ!?」


そんな時、冷風に焦らされ続けた秘所に突然舌が這わされ、強く舐めあげられる。
不意の一撃、そして冷やされたせいか余計に熱く感じる舌の感触にエリスは思わず軽く達してしまう。
思わず口元を手で覆い隠すが、もう声は抑えきれなかった。

じゅるじゅると、大仰にいやらしい音を響かせながらアベルの愛撫は止むことは無い。
伸ばされた舌は肉をかき分け、奥へと潜り込んで無遠慮に蠢く。
ようやく求めていた刺激を受け、止め処なく溢れ出る愛液。
次々に溢れだすそれを、彼は飽きることなく啜り続けた。

純白の花嫁装束の中、聖域内で堪能する淫猥な光景と甘露はアベルにもいつも以上の劣情をもたらしていた。
口では愛する少女より優位に立っている風を装っているが、彼とて状況は似たようなもの。
すでに己の下着は先走りでぬめりきり、とうに使い物にはならなくなっているが、それはひた隠す。

舐め啜るたびに、いつまでも初心な反応をしてくれる少女の反応をまだまだ楽しみたい。
そして……



より深く――これまで以上に、その身体に愛を刻み込みたい故に。


「んぅ! あ、ああぅっ……! やぁ!? ふあっ! あぁっ……ぁはっ……っ」


ただでさえ蕩けきった場所を念入りに解され、エリスはもう声を抑えることも身体に力を込めることもできなくなっていた。
くたりとした肢体、霞がかかったようにぼんやりとする頭。
荒い息の中に感じる、確かな甘さ。
もう、お互いの準備は完全に出来上がっているだろうと言える状況。
それでも、まだアベルは動かない。
いつのまにかエリスがドレスの裾を掴み持ち上げ、より乱れる準備を無意識にしていたとしても。


彼女の全てを愛するために、もう少し――手を出しておきたいところがある。


717 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:58:11.06 ID:oWRLwf0g0
「ん、あ……ひゃんっ!?」


蕩けきった状態から、一気に覚醒状態へ。
今、自分は何をされたのか?
それを理解するのには少しだけ時間を要した。


「アベル様、そこは……」


エリスは小さく首をふるふると振る。
ああどうしてこの人はこうも意地悪をするのだろう。
とっくに準備ができて、もう待ち焦がれているのに。
未だ前には指も触れず、よりよって後ろを責めてくるなんて。


「前に言っただろう? いつか、こちらも楽しみにしていると」


少しだけ恨めしげな視線を浴びつつ、アベルは小さく笑いながら指を動かす。
男を惑わす蜜壺よりも下、柔らかな尻肉の奥には可愛らしい穴が隠れていた。
アベルがそっと触れたのは、本来であれば生殖行為には一切使わない場所だ。


「ひぅ……んん……!?」


アベルの指は溢れ出る愛液ですぐさまに粘り、図らずも丁度良い潤滑油代わりになっている。
その状態でエリスの肛門の周りを優しく撫ぜる。
こそばゆさに加えて、排泄の為の穴に触れられているという羞恥にエリスは身を硬くする。
しかしその反応にアベルは違和感を覚えた。
何度かたまたま触れてしまった時は、もう少し良い反応が返ってきた筈だ。これは……


「不意を突いたつもりだったんだが……エリス、俺がこうするとわかって――備えていたな?」

「っ!!」


ぴくりと身体が反応を示す。言葉よりもわかりやすい肯定だ。
事実、エリスは以前のアベルの言葉からいつの日かこういうことをされる覚悟は決めていた。
そして幸か不幸か、身近に後ろの穴を既にメイド長に弄り倒されている竜の力を持つ少女もいる。
全ては主人の為に。如何なることにもその信念で突き進み、彼女は成長してきた。
たとえそれが、自身の理解の範疇を逸脱したものであっても、その知識を取り込んできたのだ。


「そ、その……スミレさんから、少し教わって……」

「ほう?」



「ア、アベル様も以前に私のお尻を触られていたので……ちゃ、ちゃんと清めてありますからご安心下さいっ!!!」



半ばやけになった様子で、しかしはっきりと真っ赤な顔でエリスはその事実を伝える。
このドレスを着る際に、一際念入りにいつも以上に身体を清めてはいたが、それは後ろの穴とて例外ではない。
友人からの指導を受け、こうなることも想定されていたのか滑りをよくする為の油まで貰っていた程だ。
さらには恥ずかしいけれど、少しだけ自分で……弄ってみたりもした。
とても正直には話せる内容では無く、エリスはただ黙ってアベルに身体を任せるのみ。


(でも、よかった。これでアベル様も……)




「――そうか。なら、俺も遠慮はしなくていいんだなエリス?」

「っ!?」


718 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:58:49.57 ID:oWRLwf0g0


一瞬感じたのは、開いてはいけない扉を開いてしまったのだという――恐怖。



「ん、んあああああああぅっっ!?」


それはすぐさま――快感で塗り潰された。


「え……ぁ……!?」

「ふふ、思った通り……いい声だ、エリス」


とても自分の口から出たとは思えないような大きくはしたない声。
手で口元を強く押さえても、もう声を出してしまったという事実が消えることも無い。
耳元で囁かれる主人の言葉にさえ、混乱してしまう。


(うそ……今、私のお尻……)


なんのことはない筈だ。指の本当に先端が門を潜り抜けただけ。
自分でも、なんとかそこまではやってみせた筈なのに。
その時とは比べものにならない快感が、エリスの全身を襲っていた。


「ぁっ……ま、待ってアベル様……ちゃんと、頂いた油がぁっ……はぅ……っ!?」

「安心しろエリス。俺もああして用意はしてある。まぁ……この溢れるエリスの蜜のおかげでそれも不要そうだがな?」


ちらりと目だけで小瓶の存在を報せはするが、アベルがそれに手を伸ばすことは無い。
彼の言葉通り、そんなものを使わずとも自前の愛液だけで十分に滑りはよくなっているようだ。
しかも、次から次へと湧き出てくる。小瓶の容量よりもきっと多いことだろう。
突き付けられた現実にエリスは顔を背けたくなるが、それも叶わない。
ゆっくりと、しかし絶え間なくつぽつぽと尻穴を刺激してくる指の感触に、全神経が集中してしまう。
何度も出し入れをされた影響なのか、気がつけば指は更に奥へと入り込んできていた。


「だ、めぇ……指、抜いてくださ……あっ……」

「ん? そうか。それじゃあ抜くぞ?」


存外素直に、アベルは肛門からゆっくりと指を引き抜いていく。
本当に、ゆっくりと。


「あっ!? あっ、あっ、あぁっ……んっ、駄目ぇっ……!?」


しかしそれは、エリスの新たな快楽の引き金となった。
指の圧迫感に混じって感じていた、もどかしさ。
ゆるゆると与えられていた腸内への刺激。
通常ならありえない、侵入し蠢いてくる異物。
そして、それの排泄に伴う解放感。


「あっ――ぃ――!?」


アベルの指がちゅぽっと音を立てて全て引き抜かれると同時、エリスの身体は大きく跳ねた。
全身の力が抜けた様子で、荒い息を吐き出す彼女のその様子は……
紛れも無く、少なからぬ快楽を受け取ったことの証明でもあった。



719 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:59:21.35 ID:oWRLwf0g0


「はぁっ……ぁ……い、今のは……」

「どうだったエリス? 次はもう少し奥まで行ってみようか?」

「えっ!?」


そんなエリスの後ろの穴に、休む間もなくアベルの指が再び挿入される。
先程よりも滑らかに動くそれは、一気に前回よりも奥地へと到達してみせた。


「あ、ふっ、はぐぅ……!?」


さっきよりも、太くて長い。

エリスは異物が変わったことを、腸壁で敏感に感じ取ると同時に悟った。
自分の時と、どうしてもこうも状況が異なるのか。
答えは実に単純なものであり、エリスとアベルとでは指の大きさが異なるからだ。
双剣を振るい勇猛に戦うエリスも、こうして寝台に寝かされている様はどこからどうみても華奢な少女でしかない。
たゆまぬ鍛錬を積んでなお、その指は白く細く滑らかで少女らしい。無骨なアベルの指とは大違いだ。
おそらくは、先程の指はあれでも小指だったのだろう。
では、この指はどれだろう?


「ん゛っ!? ひ、ぁ……ふ、うぅぅ……!?」


それを考えるよりも先に、エリスの思考が再び快楽で塗り潰される。
今、弄られているのは後ろの方だというのに。
前の方から、切ないほどに愛液が撒き散らされる。


「どうだ、エリス。今、こちらからお前の子宮に触れているぞ?」

「ぁひっ!? しょん、な……ふああぁぁあぁっ!?」

「これから、ここを一杯にしてやる。俺が、エリスを孕ませるんだ」

「んひぃ……!? っは……アベルしゃま……これ、らめぇ……!?」


アベルの言葉通り、エリスの腸壁越しに彼は子宮を優しく叩いていた。
指の腹で、撫でていると言った方が正しいか。
とても緩やかな、間接的な愛撫。


「ひっ、ふぁっあ……はう゛ぅぅ!? どうして、らめなの、らめなのに……きちゃ、うぅぅぅ……!?」


前は弄られていない。だというのに、お腹の奥底が疼いて仕方がない。
壁越しに大切な場所を撫でられている。本来の用途ではない場所に指を入れられて。
こんなのはおかしいと、エリスは襲い来る快楽を否定しようとする。
しかし否定しようすればするほど、その場所に意識が向いてしまう。
こりゅこりゅと腸と子宮を刺激する指の感触が、もう頭に焼き付いて離れない。


「やら、やれす、きちゃ、あっ……!?」


「んっ、イっ――〜〜〜っ!!??」


そして、アベルの指が曲げられ、再び子宮を刺激されたその瞬間。
エリスは、前や胸を刺激されていないというのについに達してしまう。
取り繕うにも、噛み殺したかのような嬌声は聞かれてしまっている。
そしてきつく締まった肛門は、直接彼に絶頂の報せを送っていることだろう。


(そん、な……私、お尻でぇ……)


興味が全くなかった……そう言えば、嘘になってしまう。
だがしかし、初めての後ろでの絶頂は、エリスに並々ならぬ衝撃と快楽をもたらした。


720 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 00:59:57.45 ID:oWRLwf0g0


「アベル、様……今のは……っ」

「ふふ、やはりエリスはこちらが弱いみたいだな?」


なんとか顔だけ起こして見れば、アベルは口の端を少しだけ吊り上げていた。
彼の腕から滴り落ちる雫を見れば、自分が改めて尻穴で絶頂を迎えてしまったのだと見せつけられるようだ。
今のは、たまたま。
そう言い逃れしたかったエリスではあるが……


「だが、俺もそろそろ限界なんだ。こちらはまた今度、ゆっくりと……」

「んにぃぃっ!?」

「おっと」


仕舞いだと言わんばかりに、指が再び引き抜かれる。
その瞬間にエリスの身体も再び跳ね、漏れ出る嬌声も抑えることができなかった。
挿れられ、抜かれ、そのどちらもが違う種類の快楽をもたらす。
この有様では、もう言い逃れもできないだろう。


「ふふ、可愛いぞエリス」

「やらぁ……これ……」


ばれている。お尻の穴で気持ちよくなってしまったことが。
教わる時に、癖にならないように気をつけてくださいと忠告は受けていたがもう手遅れかもしれない。
結婚を経て、一つの障壁を乗り越えたはいいが違う壁も乗り越えてしまったのだろうか。
口では嫌がりつつ、自分の肛門が切なげにひくついてしまっていることを、エリスは自覚していた。


「……もう少し、解しておくか?」

「え? やぁ、だめ、だめです……!? やめ……あっ!? んふぅんんんんんっ―――っ!?」


そして、気が変わったのかアベルの指は三度エリスの菊穴を穿つ。
さんざんに弄られたせいか、エリスの身体の強張りもなくなりそれはぬぷぬぷと奥まで呑みこまれていく。
さらにはもう片方の手はは焦らされた前へと伸び、二本の指が蜜壺に挿されて掻き回す。
とどめだと言わんばかりに、充血し膨らんだ豆が思いきり吸い上げられた瞬間、エリスの身体は今日一番の反応を示した。
背を仰け反らせ、浮き上がった身体は意思とは無関係にがくがくと震える。
ぐちょぐちょと掻き回される膣からは止め処なく愛液が幾度も撒き散らされ、肛門は指を咥えこんで離そうとしない。
強烈な快楽。少女の身には余るほどだが、そこに苦しみはなかった。


「ひどいです、アベルさま……」


しばらく余韻でくたりとしていたエリスだが、身体を起き上がらせるなり少しだけ口を尖らせる。
虐めぬいた少女の股から顔を上げたアベルと目が合うと、そのまま口づけをして抱きついて見せる。
紅に染まりきったその顔には、幸福と情欲に満たされた蕩けた笑顔しか浮かんでいなかった。


「私ばっかり、気持ちよくなるだなんて……駄目です、そんなの……」

「――ふ、夫婦ならっ、アベル様と、一緒に……気持ちよく、なりたいです……!」

「っ……そうだな」


身体を擦りつけるように甘えてくるエリスに、いよいよアベルも自分の限界を悟る。
自分でもできる限り、これから長い一夜になっても大丈夫なようにといつも以上にエリスの身体を昂ぶらせてきたつもりだ。
もう少しとも思ったが、こんな可愛らしい顔を見てしまってはもう駄目だ。
ゆっくりと口づけを落とすと同時に、互いは強く抱きしめ合う。

二人を遮るものは、もう何もない。


721 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:01:08.80 ID:oWRLwf0g0


……


純白のドレスは胸元を曝け出し、優雅なスカートはたくし上げられてその機能を果たしていない。
清純とは真逆、淫らな格好となってしまった花嫁。
しかし向かい合う夫婦の顔には、笑みが浮かんでいた。


「エリス……挿れるぞ?」

「は、はい」


エリスのお腹の上に、ぴとぴとと猛り狂ったアベルの肉棒が当てられる。
まさにはち切れんばかりであり、こんな状態でも確認を取ったのはアベルの優しさか。


(こ、これからあれに、アベル様に、赤ちゃんを……)


孕ませる。その意思の象徴のような姿に、エリスは覚悟を決める。
愛する人が、自分の他に誰かを何人愛していようとも構わない。
だけれども、メイドの身分でありながら欲深くなった自分にも、譲れないものはできていた。
誰よりも先に、愛する人の赤ちゃんを産みたい……家族の時間を過ごしたい。
それは、幼くして過酷な運命を背負った少女の心からの願いだった。


「エリス……」


横たわるエリスの脚が開かれ、アベルはより密着した姿勢となる。
そしてどちらからともなく両手を重ねあわせると、彼女の顔の両側へと持っていかれる。
自然と合わさる、二人の視線。


「アベル様……きて、ください……♪」

「ッ……エリス!」


潤んだ瞳で見つめるエリスに頷き――アベルはそのまま一気に最奥までを貫く。



「っあああぁぁぁあああぁぁっ――!? ぁ……ふぁ、ぁ、ぁあっ……!」


エリスの身体が幾度目かわからない程に跳ね、ふるふると震える。
膣内も挿入と同時にきつく締め付けたかと思えば、すぐに緩めてみせた。
まだかまだかと待ち望んでいたエリスの身体は、挿入だけでも軽く達してしまったようだ。


「っぁ……もうしわけ、……っまた、私だけ……」

「まだだ。まだ夜は始まったばかりだぞエリス?」


またしてもアベルよりも先に気持ちよくなってしまったことに罪悪感を覚えるエリス。
しかしアベルは気にした素振りも見せず、優しいキスをして慰める。
そう。一度や二度の絶頂程度は誤差の範囲。
これからまだまだずっと可愛がるのだから。
にやりと笑うアベルは、ゆっくりと腰を動かし始めた。


「ひぁっ! ふぅっ……ぁぁん、あぅ! あっ……気持ち、いい……♪」


熱く柔らかいエリスの内側は、きゅうきゅうとアベルを締め付けながら絡みつく。
それも当然にアベルを昂ぶらせるが、それ以上にエリスの表情と声が大きい。
内だけでなく外からも、男を悦ばせる。


722 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:01:48.31 ID:oWRLwf0g0


「アベルさまぁ……いい、の……! もっと……っぁ……もっと……!」


努力家で、純真で、一切の穢れを知らなかったエリス。
そんな彼女がこうして自分の下で乱れて、もっともっとと自分を欲している。
純白のドレスを纏った美しいこの少女を、自分の手で染め上げているというこの背徳感。
そして、紛れも無く彼女は――自分だけのものなのだという、至高の悦び。


「エリス、エリス……っ!」

「んぁ……! アベルさま、アベルさまぁ……!」


腰が止まらない。
このまま、いつまでも繋がっていたい。
独占欲が意外と強いことを、アベルは自覚している。
誰にも渡す気はない。
愛する少女に、最後の愛の証を刻み込まねば。
誰よりも先に、愛の結晶を。それは彼女も強く望んでいることなのだから。


「アベルさま、だいすきです……! アベルさまのあかちゃん、ほしいの……!」

「ああ……俺もだ……!」


緩急をつけて動かされる身体。下半身の水音だけでなく、お互いの口からも水音は止まらない。
飽きもせぬ甘い口付け。上も下も、繋ぎ合った両手も離れることはない。
お互いの身体を、お互いに知り尽くす。
ただの主従から夫婦となる二人は、より相手を知ろうとさらに繋がりを深め続ける。


「あぁぁっ! んぅ、はぁ……っ! ふあっ、あぁぁっ! んあああああぁぁぁっ!」


握られた手の力が、強くなる。
声もより艶めき、エリスも無意識の内に腰が動き出して締め付けも強くなっていく。
やはり先に限界を迎えるのは彼女の方か。察したアベルも動きを速め、より激しく膣内を抉りこむ。




「ひっ、あ……らめ、またい、イッ……っぁ―――――!?」

「く……! まずは一発目だ……! 出すぞエリスっ! 俺の子を……孕めっ!!!」

「あ゛っ、イ……んぅぅぅぅ―――〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」




繋いだ手は離さないまま、エリスの身体が大きく張りつめる。
同時にぎゅっと収縮してみせたエリスの膣内に、アベルは言葉通りに無遠慮な焼けるような精液を流し込んだ。
すでに達していたエリスにとっては追い討ちとなるようなものであり、彼女の痙攣はしばらく続いた。
お互いが達し、これほどの量の精液を注いだのだ。
本来であればここで終わるだろうが、今日は何よりも特別な日だということはお互いがわかっている。
荒い呼吸を少し整えると、二人はどちらからともなく口付け、舌を絡ませあってお互いを確認し合う。


「お腹に、アベル様がとぷとぷ入ってきているのがわかります……赤ちゃん、できたかな……?」

「……わからないな」

未だぴくりと反応するエリスの頭や身体が、優しく撫でられる。
大切な少女を慈しみ――再度、高みへと引き上げる細やかな愛撫。


「んっ!? あ……また、大きく……」

「まだ、わからない。エリスの中を満たすまでは……な?」


アベルの言葉に、再び顔の熱を自覚するエリス。
しかしそれを断る道理も無く、恥ずかしげに目を反らしつつもこくりと首を縦に振った。
その様子を満足そうに見つめると、アベルは手を彼女の後ろにまわし抱きしめながら再びキスをする。


723 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:02:20.40 ID:oWRLwf0g0


「んむ……アベル様……」


ただ唇を重ね、舌を絡め合う。
これだけの行為だというのに、どうしてこうも安心し、そして色々と期待してしまうのか?
それはわからないが、エリスは夢見心地だった。
愛する人と上も下も繋がり、こうして抱きしめられる。
これ以上の幸福が、この世に存在するのだろうか?


「あかちゃん……」


いや、存在するからこそ、今宵はまだまだ続くのだ。


「ああ、エリスの子ならきっと可愛い子だろうな」

「あ、ふあああぁぁ!?」


そしてとろんとした心地よさは再び淫らなものへと変わっていく。
繋がったまま上体を抱き起され、その際に膣内も掻き乱されたのだ。
アベルのものは一度出した後だと言うのに、先程よりも固く主張している。


「あっ……ん……」


思わず漏れた嬌声は再びキスで塞がれ、エリスもそれに応えつつ身体を動かす。
さっきよりも、より深く。抱き合いながらお互いが触れ合える、対面座位。


「んむ……ちゅ……んっ!? ふきゅっ!? ふっ、ああ、んあああああんっ!?」

「言った筈だ……そう簡単に、眠らせない……終わらせない!」


ゆったりと舌を絡め合っている最中、突然アベルの腰が激しく打ち込まれる。
先程より深く……それは、体内の状況にも当てはまる。
最奥をとちゅりと突かれ、エリスは堪らず叫ぶと同時にアベルに抱き縋った。


「ひゃうっ!? らめ、れす……これ、らめ……!? ひあ、ああぅぅうああぁっ!?」


しかしそれでどうにか緩和できるということもなく。
先程よりもアベルの責めは苛烈となっていた。
抱きしめられていて、身体を捩らせ逃げることは叶わず。
綺麗な形の胸も胸板でぎゅうと押し潰され、腰の動きにあわせて擦れれば甘い痺れをもたらしてくる。
それだけでなく、まわされた両腕は時にエリスの身体を動かし、揺さぶってくる。
ただ下から突き上げるだけではない、異なる方向からの刺激に慣れる程の経験をエリスはまだ積んでいない。
瞬く間に、もう次の絶頂を迎えようとしていた。


「はぅ……! ま、ってアベルさま……! わたひ、まださっきのがぁ……きゃうぅぅっ!?」

「エリス……!」


容赦ない責めに、再びエリスの身体は達してしまう。
一緒にという想いからなのか、同時に中がより強く締め付けるが、アベルはこれを食いしばって耐え抜く。
そして耐えながらに、エリスへの責め手を緩めることもしなかった。


724 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:03:19.81 ID:oWRLwf0g0


「はぁっ……! らめ、らめなんれすアベルさまぁ……!?」


エリスは目で止まってくれと懇願する。
しかし彼女は気がついていない。
顔は蕩けきり歓喜に染まり――悦ぶ身体は子宮を降ろしているということに。


「ほら、エリス……わかるか? 今、俺のものが突いているのが」

「んひぃ……♪ らめぇ、これ、アベルさまにとんとんってぇ……♪」


元々体躯差がある二人だ。
かつてない快楽に身体が反応し、ここまで子宮が降りてくれば容易にそこを突くことができる。
少し激しさを控え、とはいえ突きだされる動きの度にエリスの身体はぞくりと反応を示す。
今、自分が小突かれている場所こそが、赤ちゃんの部屋なのだ。
そしてゆっくり動いている今でさえも、奥を叩かれているということがわかる。
扉を軽く叩く時のような、控えめなものでこの心地よさ。
もし、また激しく突かれたら、どうなってしまうのか?


「いひ……アベルさまの……♪」

「……まだだ」

「ひっ、ぐぅ!? そ、そっちはらめれすぅぅぅぅ……!?」


そう考えていた隙を突かれたのか、アベルは後ろの穴にまたしても指を滑り込ませた。
堪らずエリスは喘ぐと同時に、意識が飛びかねない程の刺激を受ける。
前戯の時とは違い、より激しく掻き回されていることも大きい。
しかしそれ以上に、今は既に前でアベルの逞しい一物を受け止めているのだ。
薄い肉壁越しに、二つの異物が擦れあう。


「あ゛っはぁ……ひぐ、はっ……おなか、くるしいのに……!?」

「すまないエリス。だが……こうするとどうだ?」

「ん゛っ!? んうう゛うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♪」


ずぷりと、指が根本まで呑みこまれる。
そしてそれが蠢けば、降りた子宮がまたしても裏側から柔らかく愛撫される。
前後の穴から大切な場所を異なる刺激で弄ばれる、倒錯的な快楽。
恥じらい以上、抗い難い快楽の前に、エリスはただただアベルを抱きしめることしかできない。


「こりぇ、らめれふ……わたひ、おかひく……♪」

「エリス……愛しているよ」

「わ、わたひも、あべるひゃまとはなれたくないれす……♪」


呂律も怪しくなってきたが、それでもエリスはアベルに抱きつきながらキスをせがむ。
頭が真っ白になりそうではあるが、この上ない幸せ。
自分の心も身体も、悦んでいるのがわかる。
離れたくない。離したくない。
それを主張するように、エリスの前後の穴もアベルを捕えて離そうとはしなかった。


「ああ、俺も――絶対に離さない」


それに応えるように、アベルは力一杯エリスを抱きしめる。
そして――その勢いのまま、エリスの身体に腰を打ちつけた。


725 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:03:53.42 ID:oWRLwf0g0



「あ……♪」


びくりと、エリスの身体が反応する。
合わせるように、その口の端からはだらしなく涎が零れ落ちた。
今の一突きで、またイってしまった。
そしてきっとこの直後、またイってしまうのだと、彼女は本能で悟った。


「エリス……!」


ぐっとアベルの腰にも力が込められる。
膣内の奥の奥。本来は容易には届かない子宮も、待ち焦がれ降りてきている現状。
突かれる度に子宮口はくにゅくにゅとした奥底の感触をアベルに伝えてはいたが、彼はそこで止まることをしなかった。
前と後ろから可愛がり、愛する少女を快楽で染め上げた。
そして孕ませるという野望を為すために、その逃げ場の一切を塞いだのだ。
ぶちゅりと異なる感触、奥底のさらに奥。子宮内まで到達し、さらにその壁までをも貫いた。
既に先に注いだ精液が入ってはいるようだが、心もとない。
確実に、孕ませる。





「いくぞ……! 孕めっ! 孕めエリスっ……!!!」


「んああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――!?」

「おくに、おくにアベルさまの、きてるぅぅぅ……!?」

「――アベルしゃまのあかちゃん、できちゃううぅぅぅぅ! ひ、あ、ふああああああぁぁぁぁぁぁ――〜〜〜〜〜〜っ!!!?」


エリスの両腕が、アベルから離れる。
奥底に直接注ぎ込まれる精の奔流の前に、絶叫に近い嬌声とともに幾度も身体を跳ねさせては抱きつく余裕も無い。


「ぐっ……!」


代わりに、尋常ではない射精を続けながらも食いしばったアベルが、その身体を離すまいと支えていた。
くたりと力なく倒れ込むエリスを抱きとめると、その身体を優しく横たえた。
正直な所、アベルはまだまだ出したりない思いがあった。
奥底に解き放ったが、果たしてこれでエリスは妊娠できたのだろうか?
しかしそれ以上に、やはり無茶をさせてしまったエリスが気がかりであった。


「大丈夫か、エリス?」


ゆっくりと引き抜けば、ごぽりと精液が溢れ出る。
我ながらとんでもない量を出したものだと思うが、それを受け止めてくれた彼女が愛おしい。
労うかのように頭を撫でて、汗で張り付いてしまった金の髪をやんわりとどけてあげる。


「……アベル様」


程なくして、エリスはぼんやりとしつつも、視線をアベルにあわせて少しだけ唇を突きだした。
彼女の願い通り、荒々しさは控えた優しく丁寧な口づけを贈れば、嬉しげに喉を鳴らした。
本当に、愛おしくてたまらない。
そう思うと再び下半身に熱が戻ってきたが、アベルも流石に控えるべきと――



「――今度は、私から……♪」



その言葉を聞いた瞬間、アベルの理性は完全に吹き飛んだ。


726 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:04:26.64 ID:oWRLwf0g0


……


「ん、あ、あっ……♪ いかが、ですか、アベルさま……♪」

「最高だよ、エリス……っ!」


その後も、二人はお互いを愛し続けた。
騎乗位でアベルの上に跨ったエリスが、自ら腰を落とすこともあった。


「ん、きゅっ、ふぁぁ……♪」

「ふふ、あまり無理はしなくていいぞエリス?」

「ん、でも……ふやぁ!?」

「――俺が突きあげたくなる気持ちを、抑えられないからな?」


そしてアベルも腰を突き動かし、下から幾度となくエリスの子宮を蹂躙する。
この時に放たれた欲望もまた、子宮をこじ開けての直接攻撃であった。



……


「ん……♪ また、後ろぉ……♪」

「……そんなに尻を振って俺を惑わさないでくれ」


「――我慢ができなくなる、だろっ!!!」


「んあああああぁぁぁっ!? お、おひりにあべるひゃまがぁ……♪」


幾度目かに体位を変え、本来はエリスの好みではない後背位となった時、二人はさらに一線を越えた。
ふるふると揺れるエリスの愛らしい桃尻を眺めているうちに、アベルは目的の一つを見失ったのだ。
後ろへの挿入では、子供は絶対に孕めない。それはわかっているのだが。
どうしたことか……いや、間違いなく自分が今日エリスの尻を弄り倒したことが原因ではあるのだが。


「ごりゅごりゅって、アベルひゃまがおひりぃ……♪」

「う、ぐ……! これは、また……!」


受け入れられるか少々不安な行為ではあったが、杞憂だったようだ。
自分が愛するエリスの全てを味わいたいと思ったように……
エリスも愛する人からの愛は全て受け入れたいと思ったのだろうか?
痛みもないのか、甘ったるい声で悦んでくれる少女の姿を見ていると、アベルももう止まれなかった。


「エリス、エリス……!」

「んふぇぇ……♪ これ、らめぇ……♪ らめなのに……おひりきもちいいよぉ……♪」


両者の間に、未知の快感が突き抜ける。
子供を作る為ではない、快楽を貪るだけの行為。
挿入する速度はゆったりとしたものだが、だからこそより長くそこにあるものを感じられる。
そして引き抜かれる度に、エリスの身体はびくびくと悦びに打ち震える。
お互いに言葉はないが、もうわかっていた。
純白の花嫁は、愛する黒い皇子の手で堕ちてしまったのだということを。
それを悔いも咎めもせず、二人は底なし沼のような快楽に身を委ねていく。

ただ、この愛し合いは一点だけ問題があった。

727 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:05:03.24 ID:oWRLwf0g0


「あ……」


短く、エリスの切なげな声が漏れる。
最早尻での絶頂に抵抗も薄くなってきた筈だが、アベルはその声を聞き逃さなかった。


「どうしたエリス? やはり苦しかったか……?」


顔を赤らめ、後ろからの快楽に身を捩らせるエリス。
しかし彼女は続けて口を開いた。


「お尻から圧迫されていたら、アベル様から頂いた赤ちゃんの素が……」


それを聞いてアベルもようやく合点がいった。
確かにたっぷりと子宮に注いだ精液が、時折外へと零れだしているではないか。
こんな行為をすれば当然の結果ではあるが、エリスの瞳は実に寂しげだ。


「だめ、戻さないと……アベル様との、赤ちゃんが……」


なんとか零れる精液を押し戻そうとするエリス。
しかし後ろから突かれ、体力を消耗している彼女は片手を自らの股に持っていくことも辛そうだ。
そしてそうしている最中にも、溢れだす愛液と混じって精液が外へと出てしまう。


「やぁ……」


哀しみさえも混じってきた声に、アベルはそっと後ろからエリスを抱きしめた。


「アベル、様……」

「……安心しろ、エリス」


そして彼は後ろから引き抜くと同時に、抱えたエリスの身体をひっくり返してみせた。


「んああぁぁ♪ ア、アベル様……?」


その瞬間にまた軽くイってしまったことを誤魔化す様に、突然体位を変えられたエリスはアベルの顔を見つめる。



「――零れた分だけ、また注いでやるからな」



「―――――〜〜〜〜〜〜っ♪」




耳元でそう囁かれた瞬間、エリスはその全身を震わせて悦びを表す。
そしてエリスの顔の横で、再び二人の手がどちらからともなく繋がれる。
これは、今日の最初の体位だ。


「さぁ、エリス。もう一度……」

「はい、アベル様……♪」


二人の夜は、まだまだ終わることはない……


……


――
728 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 01:06:42.40 ID:oWRLwf0g0
というわけで、アベルとエリスの結婚初夜でした。
まだこの後少しやりとりととある判定が残っていますが、それはまた明日に
長らく間が空いてしまい本当に申し訳ありませんでした
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/16(日) 01:08:17.78 ID:gmP2IlAMO
おつおつ
お盆だししっかり休んでええんやで、この後もアーシャ・シスターズ・パトラ・ロウルと控えちゃってることだし
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2020/08/16(日) 01:24:43.31 ID:TNz92fB+0
乙です
これはまた力作……後ろ責めて前から逆流とか普通書けんぞ
待った甲斐があった……というかこのクオリティが
さらに続くとなると凄まじい……期待せざるを得ない
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/16(日) 13:53:18.65 ID:oaA1TkC60
これは妊娠待った無しというか、第二子第三子も出来ちゃいますわぁ
初期レベル2でママンも匙投げたエリスがこんなにえっちぃ子に育つなんて……
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/16(日) 21:17:22.64 ID:jyz3kqjgO
生クリームprprにお尻まで好きになっちゃうとか純情なのにエロいメイドとか最高かよ
733 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 23:26:18.93 ID:oWRLwf0g0
こんばんはー
それでは、イベント最後までと次の導入部まで投下できればと思います
734 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 23:26:47.81 ID:oWRLwf0g0
――




……


トチュ…トチュ…


エリス「ん、ふぅ……///」

エリス「んっ、んぅぅ〜〜っ!///」ビクンビクン!

エリス「ふぁ……///」クテ…


アベル「っ……」ヌポ…


トロォ…


エリス「あっ……お腹、もう一杯……///」ポッコリ…

エリス「アベル様で、一杯です……///」

アベル「流石に、やりすぎてしまった気もするが……///」ポリポリ…

アベル「エリス、大丈夫か?」

エリス「はい、私……とっても幸せです///」

エリス「赤ちゃん、できたかなぁ……///」

アベル「ああ。もし出来ていなくとも……また近いうちに、な」ナデ…

エリス「んぅっ!?」ビクン!

アベル「エリス!?」

エリス「あっ/// らめ、アベル様……お腹、撫でられたら……///」トロ…

アベル「……」ムラァ…

アベル「こうか、エリス?」ナデ…ナデ…

エリス「あっ、あっ、あふぅ……!?///」フルフル…

アベル「まだまだ、欲しいのかエリス……?」ギシ…

エリス「あっ……///」


アッ…


アァー…!



……

――
735 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/08/16(日) 23:27:22.69 ID:oWRLwf0g0
――――
―――
――




エリス「ん、んぅ……?」ゴシ…

アベル「……おはよう、エリス」

エリス「ひゃ!?」

アベル「……すまない。俺も箍が外れたのか、途中で力尽きて眠ってしまったらしい」

アベル「繋がったまま意識を手放すなど……」

エリス「……///」カアァァ…

エリス「……」

エリス「…………」

アベル「エリス?」

エリス「私達、これで……夫婦、なのですよね?///」

アベル「あ、ああ///」

アベル「こんな俺だがエリス、どうかこれからもよろしく頼む」



エリス「……っ……」




エリス最終特殊判定

↓1〜2コンマ二桁

736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/16(日) 23:29:33.95 ID:fVqlTjf30
822.15 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)