このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その15

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 13:16:34.03 ID:ugFTskzHO
おつおつ!やっぱりシスターはエロい生きものだって改めてわかるな…
そしてシアティアの百合もありだと思い(ry

>>858
エリス「私純愛ラブじゃないんですか!?」
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 13:34:35.78 ID:6/VN5Y8a0
復活本当に待ってました
今回のパートもエロくて最高でした
パトラパートについては>>858でも書かれてるようにキアラ妊娠の報告を聞いて、羨ましさからの焼きもちとか先を越されてしまった焦りとかで積極的に妊娠しようと頑張るシーンで

(残りレス数も少なくなって書き込み控えようかとも悩んでいましたが、いっそ次スレを建てても歓迎します
余ったスペースは気が向いたときにアベルたちや子供世代の後日談等のオマケを投稿する場とか次回作のキャラ案や世界設定を投げたり議論する場として利用したりとか)
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 14:25:10.43 ID:E/HjYFTBO
パトラは年上で真面目だけどどこか抜けてるって感じだし
仕事や執務も気を抜いちゃ駄目ですよとアベルの意識を整えてあげつつも
マッサージの中でやっぱ自分も遅れたくないって気持ちが
そもそも自身一度は没落した貴族なことのコンプレックスと合わさってぐるぐるして
貴族の仕事は世継ぎを残すことなのでアベルさん真剣に励みましょうという感じ?
二人とも酒いけるしその力借りたりあるいはこいつらに限って優勢劣勢判定取りながら……とか
862 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:30:27.40 ID:yFmhGSiD0
こんばんはー
短いですが、判定取得部分まで進めておきます
863 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:30:54.23 ID:yFmhGSiD0
――――
―――
――



……



ティア「あ……あ……♪」ドロドロ…

シア「だ、大丈夫ですかティアさん〜?」ヨロヨロ…

アベル「シア以上にねだってきたからなぁ……」フラ…

アベル「流石に、俺も少し休みたい……」

シア「もう朝ですよ〜……?」

シア「本当に寝かしてくれないだなんて、いぢわるです〜……」

アベル「――だが、それを二人とも望んでいたんだろう?」クイ

シア「あ……///」カアァァ…

シア「は、恥ずかしいので黙秘です〜……///」

アベル「今更だと思うがなぁ……」

アベル「まずシアの場合、あの水着を称する紐はなんだ?」

シア「あ、あれはですね〜!?」アセアセ

アベル「……できるなら、俺の前以外ではあまり大胆な格好はしてくれるなよ?」

シア「は、はい! もちろんですよ〜!」

シア「とりあえず、あれはまたしばらく封印して……あれ?」カクン…

シア「た、立てない……」プルプル…

アベル「……すまない。やはり無理をさせすぎたか」

シア「気持ち良すぎて、夜の間は平気だったんですけど〜……///」

シア「私でこれだと、ティアさんもきっと辛いかも〜」

ティア「あ……/// アベルしゃまのあかちゃん……///」

シア「……これは、皆さんにも言い逃れできないですね〜……」

アベル「……だな」ハァ…


864 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:32:21.38 ID:yFmhGSiD0
アベル「しかし、求めてくれるのは男としては嬉しいが……」

アベル「昨夜は二人とも、随分と積極的だったな?」

シア「だ、だって〜……///」

シア「エリスさんにアーシャさん、あんなに幸せそうだったんですよ〜?」

ティア「あかちゃん、ほしぃぃ……///」ムニャ…

アベル「……///」

シア「それにルーシェさんとヒバリさんもしっかりとなさっていたようですし〜」




シア「その上キアラちゃんも妊娠してただなんて知ってしまったら――」



アベル「……なんだって?」

シア「あ」

アベル「今、とんでもないことを聞かされた気がするんだが……?」

シア「と、とにかくティアさんも私もアベルさんの赤ちゃんが――」


グチュリ!


シア「んあああぁぁぁ!?///」ビクン!

アベル「シア、正直に話さないと……」グチュグチュ…!

シア「あ、あっ♪ そん、な……また……///」

アベル「今後はシアだけ手のみで――」

シア「話しますからお慈悲を〜!?///」


……


――

865 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:33:05.33 ID:yFmhGSiD0
――

……


【帝国・王城】



マックス「」ガタガタガタガタ!

キアラ「え、えっと……」オロオロ…


ギルバート「……」

フローレン「……」

ノワール「……」

アドルラン「その、だな……」

アベル「……」チラ…

パトラ「……」

ローズ「……」


マックス「」



おまけ特殊判定
↓1〜3コンマ二桁

866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:34:43.63 ID:2BuqqUFX0
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:34:54.30 ID:vGo2uZaDO
はい
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:35:02.95 ID:RcwwLxES0
869 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/09/24(木) 23:46:26.08 ID:yFmhGSiD0

キアラの妊娠に対する一部の人々の反応(前回のアドルラン補正あり)
ローズのみ保護者補正−30

1アベル
85>63(思うところはあるが、俺は人のことを言う資格が無い……)
※基準値を下回った為お咎め無し!

2ローズ
55>30(天使も大人になってしまったのネ……)
※基準値を下回った為お咎め無し!

3パトラ
95(マックス、一から叩きなおしますか……?)>85

※基準値を上回った為お咎め決定!

※しかしアドルラン+アベル+ローズの三連援護には勝てません

――

判定公表した辺りで今日はここまで
ローズ以外は大丈夫かと思えばまさかのローズクリアからのパトラ基準値超えってマックス……
主だった面々(+ギルバート)に容認された為、マックスはそこまで酷い目には遭いませんが、
これによりちょっとだけイベントも起きます

……しっかり描写いれとこうと思うとこのスレ内で収まるかすごく不安になってきました(白目)
最悪>>860さんのようなスレの使い方をしてしまう羽目になるかも……

本日もありがとうございました!
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:48:52.91 ID:RcwwLxES0

マックス、ごめん………
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:52:29.30 ID:vGo2uZaDO
乙です
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:05:16.68 ID:yTWRC334O
乙!
まさかのローズさんが一番寛容とは
>>870
いやむしろこの後のパトラさんの快楽堕ち考えたら引き合いに出せる最高のコンマだぞ
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:24:18.77 ID:W/5Scaz/0
パトラは引っ込みつかなくなったところでフィーア辺りに
「パトラさんも兄さまの奥さんなんですから兄さまの子ども産むんですよね」とか
爆弾投げられて動作停止しそう
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 08:44:50.94 ID:i3jLT6Lz0
a
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 10:11:49.22 ID:VOIqRF9JO
三連援護を絡めると個人的には
『マックスのキアラ様への想いは誠実であることは認めましょう』

『ですがそれを踏まえると、マックスには速やかにキアラ様に相応しい者に成長してもらう必要がありますね?』(折檻開始)
な感じがする
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:21:49.97 ID:B3E8geWMO
>>875
折檻はアベルとアドルランが
「こいつ咎めるなら先に俺らを」ってなっちゃうからね
パトラさんはスカーレット将軍の支援もあると良さそうかな
「シアさんとティアさんの二人がかりで無理なんで何かアイディアを」的な
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:05:52.07 ID:ZXsjnfNJ0
むしろ父親になるのだから、キアラを安心させる意味でも堂々としてればいいのにこんなに震えて情けないという意味で怒りそう
(それはギルバート・フローレン・ノワールの役割っぽいけど)
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 15:07:14.61 ID:kSZ1mAFTO
そういやマックスはまだクラウス・スカーレット・マックス家への報告残ってるんだよね
879 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:50:13.03 ID:4HSXd1eQ0
こんばんはー
更新が飛び飛びで申し訳ないですが、とりあえずパトラ導入少し前までの判定まで進めたいと思います
880 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:50:39.48 ID:4HSXd1eQ0
――


ローズ「…………」フゥ…


マックス「」ビックン!


ローズ「天使も、完全に大人になってしまったのネ……」

マックス「え?」

ローズ「そう怯えないの。あなた達の仲は、もう認めた筈ヨ?」

ローズ「確かに、あまりにも早すぎるって思いが全くないわけでもないのだけど……」

ローズ「……それを言うと、ここにいる若干名の方も問い詰める必要があるしネ」

ローズ「これが、どこぞの男の手によるものだったらもう、地の果てまで追いかけてぶちのめしてる」

ローズ「でも、あなた達はお互いを想って……つい昂ぶってしまった、そういうことなのよネ?」

キアラ「あ、あぅ……///」

マックス「その……///」

ローズ「……それなら、アタシがとやかく言う権利はないワ」

ローズ「でも、どうかこれだけは約束して頂戴?」


ローズ「――お互いと、そして子供は何があっても大切にすること。わかったわネ?」


マックス&キアラ「「は、はい!」」

ローズ「……いい返事ヨ」ニコリ

ローズ「それじゃあ、アタシは先に退散させてもらうわネ?」タタタ…


バタン…




<ウオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン! オヴ、オヴゥゥゥゥォォォォ……!

<ローズサン!シッカリ!
<オケショウガイッシュンデクズレタ!?





一同((やっぱり無理はしていたんだな……))



マックス(ローズさん……その約束は、絶対に違えません!)グッ!

キアラ(今のうちから、赤ちゃんの為の勉強も始めないと……!)グッ!



881 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:51:10.60 ID:4HSXd1eQ0
アベル「……やはり、ローズさんは大人だな」フゥ…

マックス「ア、アベル皇子……」ブル…

アベル「まあ、確かに俺も最初聞いた時には驚いたよ……」

アベル「ローズさんと同じくだが、相手次第では確実に俺も斬り捨てていたと思う」

アベル「だが、マックス。お前は俺達と一緒に苦難を乗り越えた仲間の一人だ」

アベル「確かに調子のいい面もあるが、根は真面目な男だということは俺もわかっているさ」

マックス「アベル皇子……」ジーン…!

アベル「大方、膣内に出す前に引き抜けば大丈夫とか短慮なことをしたんだろう? それは無意味だからな」

マックス「!?」ドキィ!

ノワール「ええ。とはいえ、それは多分キアラも知っていたのではないですか?」

キアラ「!?///」ドキィ!

マックス「えっ!?///」

アベル「はぁ……キアラも心のどこかで望んでいたということなら、俺ももう何も言えん」

アベル「……そもそも、俺にマックスを責めることは不可能なんだがな」

アドルラン「はははは! そうだな、私も責める気は毛頭ないが不可能な立場だなぁ」

マックス「え? え?」

アベル「……婚前、という問題は確かにあるんだがな」

アベル「…………エリスはキアラよりも年下と言えばわかるだろうマックス?」

マックス「あ、あぁー……」

ノワール「本当にこの子はもう……」

ノワール(……でも、孫が沢山見れそうなのはちょっと楽しみです)ソワ…

アドルラン「ルーシェもキアラとそう変わらない歳だからなぁ」

アドルラン(猫のように甘えてくるルーシェに我慢ができず私も理性を飛ばしたからな……)

アドルラン(二人の夜を聞く無粋な真似はできないが、きっとマックス君も似た状況だったのだろう)

アベル「そういうわけだマックス。斬り捨てることはしないが……」

アドルラン「男として、責任はとらないといけないからな?」

マックス「も、勿論です!」ビシ!

882 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:51:43.52 ID:4HSXd1eQ0
マックス「……でも正直、殺されると思っていました」ブル…

アドルラン「ん?」

マックス「アベル皇子の言う通り、俺とキアラちゃんはまだ正式な式を挙げていない。それなのに……」



ギルバート「……恥ずることはない、マックスよ」ズン…!



マックス「!?」ドキィ!

ギルバート「我が実力主義の名の元に帝国を治めていたことは理解しておろう?」

マックス「は、はい」

ギルバート「……アベルとエリスの式には参列したが、それは強者たるアベル達の望みであったからだ」

ギルバート「我が敗れる以前は……挙式前からの子供なぞよくあること。そもそも挙式せぬことも多々あった」

マックス「……え?」



ギルバート「――欲しい女があれば、己が力で手に入れるのだっ!!!」クワッ!



マックス「結婚も実力主義!?」

フローレン「そうよぉ? 相当力の差を見せつけてやらないと大変なんだからぁ」

フローレン「貴族達は建て前や損得で動くからまだ温いけどぉ……」

フローレン「たとえば兵士達の結婚とかは特に荒れるわぁ。文字通りの略奪婚よぉ?」

フローレン「男から花嫁奪って勝ったと思ったら、その花嫁に殺されることも……」

マックス「」ガタガタ!

フローレン「ちなみに私とギルバートはしっかり式を挙げたし、とっても平穏なものだったわぁ。当たり前だけどねぇ?」

ギルバート「誰か一人ぐらいは乗り込んでくるかと期待したのだがな」

フローレン「まあ私にはギルバート以外の男なんて考えられないから、ぜぇったい略奪婚は無理でしょうけどねぇ……」

ギルバート「近年ではこの傾向も減ってきてな。不甲斐ない者が増えたものだと思ったが……」


ギルバート「――形こそ違うが、お前のキアラをなんとしてでも自分のものにしたいという強き意志は感じたぞ」


マックス「」


883 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:52:50.78 ID:4HSXd1eQ0
ギルバート「キアラもあの魔力であれば、並大抵の男は捻り潰せるであろう」

フローレン「そもそも結界張って挿入できないようにしてやるって手もあるしねぇ……」

ギルバート「キアラがそれをしなかったということは、お前は強者として認められたのだマックスよ」

キアラ「お、お父様? マックスさんが弱い強いとかじゃなくて、私は……///」

ギルバート「絶対に手に入れたいモノの為に練磨する……それに相応しくなるまで己を鍛える」

ギルバート「これが出来る者は、紛れも無く強者よ。我の拳にも怯まなかった点も評価できるがな……」クク

マックス「あ、ありがとうございます……」

ギルバート「だが、婚前の子程度で狼狽えるな。己は帝国皇女を孕ませた強者なのだと誇るがいい!」

マックス「」

フローレン「そうよぉ? 上手くいけばアベルのとこより先に産まれるかもしれないし……」

フローレン「皇族で一番最初に子供作ったとかアベルの自慢を封じられそうねぇ。キアラもよくやったわぁ」

キアラ「お、お母様、私そんなつもりじゃ!?///」

ノワール「フローレン……」ハァ…

アベル「俺もそんな自慢はしませんよ……」

フローレン「なによぉ? それじゃああの人に認められたエリスを孕ませてやったぞって自慢かしらぁ?」

ノワール「フローレン。前にも言いましたけど、子供ができるというのはそういう問題ではなくですね……」

ノワール「それとマックス君? ギルバートの理論は極端だけれど、私も覚悟と誇りは持つべきだと思いますよ?」

ノワール「――自分が親になるのだという、次代の命を育んでいく覚悟と誇りをね」

マックス「覚悟と、誇り……」

ギルバート「……ふむ、見どころはあるがまだ青くもあるか」

ギルバート「ならば仕方がない。一つ教えてやろう」ガシ!

マックス「うぇっ!?」メキメキ…!



ギルバート「我も、妻がいる状態でノワールの痴態に歯止めが効かなくなり一夜にして孕ませた過去がある。気にすることはないのだ」

ギルバート「そう、ただの一夜のつもりがあやつの普段決して出さぬ声と揺れ動く――」



ノワール「ギルバートオオォォォォォォォォォォォ!!!///」ヒュオオオオォォォォォォォ!



ギルバート「ぐああああああぁぁぁぁぁぁ!?」パキパキ…!

フローレン「あなたぁぁぁぁぁ!? 色々な意味でおのれノワールウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」ギリギリギリ!


一同「「」」


……


――
884 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:53:24.83 ID:4HSXd1eQ0
――


……


アベル「……文字通り嵐が去って行きましたね」

アドルラン「う、うむ……///」

マックス「」

アドルラン「はは、私も色々と驚いたがしっかりしたまえマックス君」ユサユサ

マックス「――はっ!?」

アベル「もう嵐は収まったぞ。あまり聞きたくない内容だったのはわかるがな……」

アドルラン「とにかく、だ。私やアベルは勿論、父上も母上も君とキアラの子を否定はしていない」

アベル「年齢の問題は先に言ったが、婚前というのも確かに帝国では珍しくはなかったんだ」

アベル「……式後に、というのはあくまで俺個人の考えだからな」

アベル「俺も一歩間違えば、戦中にエリス達を孕ませていたかもしれんしな……」

アドルラン「うむ。結局のところは、当人達の考えが一番大切だ」

マックス「……」

キアラ「……」

アベル「さて、二人とも。改めて問う必要もないとは思うんだが」

アドルラン「一応、聞いておこうか」

アベル「母上も言っていたが――覚悟はあるな?」

マックス「……はい!」コクリ!

キアラ「私も……!」コクリ!

アドルラン「うむ! ならば良し! 呼びつけて悪かったな!」

アベル「……お前達なら、大丈夫だろう」

キアラ「アベル兄様……」

アドルラン「ははは! むしろ覚悟を決めなければいけないのは我々も同じことだからな!」

アベル「そういうことだ。しっかりと前を見て進め、二人とも」

マックス&キアラ「「はい!!!」」



アベル「……そういうことだ。いい加減、何か喋ったらどうだパトラ?」



パトラ「…………」



マックス「パトラ将軍……」

キアラ「パトラさん……」

885 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:54:02.04 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「…………」

パトラ「……」ハァ…

パトラ「キアラさんのご両親にご兄弟に保護者、そしてご本人が認められているなら……」

パトラ「私にも、何も言えるわけがないじゃないですか……」ヤレヤレ…

マックス「パトラ将軍――」




パトラ「でもっ! 王国騎士マックスに対して王国将パトラとしてもの申すっ!!!」クワッ!




一同「「!?」ビクッ!



パトラ「マックスあなたねぇ!? 仮に、仮にキアラ皇女の方からお誘いがあったのだとしても!」

パトラ「そこはぐっと堪えなさい!? 前から言っているけど、あなたは少し欲が表に出過ぎなの!」

マックス「すみませんでしたぁ!?」ドゲザァ!

パトラ「それも違うっ! 額を床に擦り付けても、もうあなたがキアラ皇女を妊娠させて父親になる事実は変わらないの!」

パトラ「あなた、この事の重大さをちゃんと理解できていますか!?」

マックス「はい! 絶対にキアラ皇女と産まれてくる子は幸せにしますっ!」ビシ!

パトラ「んん、それはいい返事なのだけれども!」

パトラ「ああ、もう! ギルバートさん達が少しずれているせいで別の問題に気がついていないのね!?」

アベル「べ、別の問題?」

パトラ「アベルさんまで……」ハァ…

パトラ「いいですか? 確かにキアラ皇女のご両親達には認められて、あなたも覚悟はある。それはいいでしょう」

パトラ「でも、それは少なからず私達と彼らに面識と理解があるからです。マックスの在り方を知っているからです」

アドルラン「うむ。マックス君ならキアラを任せても大丈夫だと思うが……」




パトラ「――王国の無名騎士が帝国皇女を婚前に妊娠させた。これ、王国側で流れたらとんでもないですよ?」





アベル「」

アドルラン「」

マックス「」

キアラ「」


886 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:55:01.15 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「……私も口に出して寒気がしてきました」ブル…

パトラ「実際は、もう誰もが認めてしまい問題ないことなのかもしれません」

パトラ「でもマックスを知らない人からすれば、さっき私が言った言葉通りなんです」

パトラ「あなたがもう王国で並ぶものがいない程の将にまで成長していても、それはまだ私達や騎士団の仲間しか知らないの」

パトラ「陛下にわざわざ、弁明させるつもりですか? この騎士はもう立派な将だから問題ないと」

マックス「そ、それは……」

パトラ「まあそもそも、どんな立派な騎士の肩書を持っていてもいきなり皇女を妊娠させるのが不味いでしょうけど……」

アベル「待てパトラ。それなら俺も……」

パトラ「残念ですけど、アベルさんとマックスでは事情は大きく異なります」フルフル

パトラ「アベルさんはそもそも皇子ですし、王国でもかつての四天の撃破等で英雄視されています」

パトラ「対してマックスは、どれだけ頑張っていても現時点ではまだよくてアベル皇子の部下の一人、そう認識されるでしょう」

パトラ「この子がどれだけ努力を重ね、死線を潜り抜けてきたかはまだ表に出ていない。当然、キアラさんとのなれ初めもです」

パトラ「もし、陛下以外……私やアベルさんがこれは問題ないことなのだと説明しても難しいでしょう」

パトラ「むしろ下手に弁明すれば、邪推されかねません。事実は違っても、無名騎士と皇女はあまりにも不釣り合いなのです」

マックス「……」

キアラ「……」

パトラ「何か帝国の弱みを握った、或いは逆に王国が取り込まれるかもしれない。帝国の罠なのか」

パトラ「婚前の皇女を妊娠させるなんて常識外れ過ぎる。国王や将の任命責任なのではないか……誰がどう言われるかもわからない」

パトラ「……そしてそれは、生まれてくる子にまでつきまとうかもしれない」

マックス「!!」

パトラ「腐敗貴族……いえ、あえてここでは人間というけれど。その醜さや陰湿さはあなたもよく知っているでしょうマックス?」

マックス「はい……」

キアラ「……」

パトラ「……」

パトラ「……私も、あなたとキアラさんの仲を裂きたいわけじゃないの」

パトラ「本当なら、素直におめでとうと言ってあげたいの……」


887 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:55:41.56 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「でも、それでも。お互いの立場を考えて、どうか一歩踏み止まって欲しかった」

パトラ「普段のあなたなら、きっとぎりぎり頑張れたとは思うのだけれど」

キアラ「マ、マックスさんは悪くないんです! 私が……!」

マックス「違う! 俺が……!」

パトラ「……」フゥ…

パトラ「さっきも言いましたけど、もう事実は変わらないんです」

パトラ「それなのにぐちぐちとごめんなさい。でも、改めてマックスにはちゃんと理解して欲しかったから」


パトラ「……さて!」パン!


一同「「!?」」


パトラ「お説教はここまでにしておきましょう。事実は変わらない以上、ここからどうするかが大事ですからね」

マックス「パ、パトラ将軍……?」

パトラ「さっき挙げた問題は、大半がマックスが無名扱いされる点と婚前妊娠という点にあるわ」

パトラ「つまりこれさえ解消すれば……今度こそ、あなた達を邪魔する者は誰もいなくなります!」

マックス「ど、どうやって!?」

パトラ「幸いにも、まだキアラさんの妊娠を知る者は少ないですからね」

パトラ「強引な手ではありますけど――今から筋を通してしまえばいいんですよ」

キアラ「?」




パトラ「――まずマックス、近いうちにあなたのご両親、陛下にも正直に報告すること!」

パトラ「――そしてキアラさんが大変かもしれないけど、生まれる前にすぐに挙式しなさい!」



マックス「」

キアラ「」


888 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:56:53.21 ID:4HSXd1eQ0
パトラ「またそんな顔をしないの! アベル皇子とアドルラン皇子もよろしいですか?」

アドルラン「うむ、そうだね……確かに我々も認識が甘かったやもしれん」

アベル「あのドレスも圧迫感があるからな。お腹の子のことを考えると迅速に動かざるをえんな……」

アベル(……俺も用意を急ごう)

マックス「ま、待ってくださいパトラ将軍!? その、俺の実績とかの問題は――」

アドルラン「いや、そちらの問題は楽に片付くと思うぞ?」

アドルラン「なにしろ私達と共に父上と戦った勇敢な騎士だからな!」

アドルラン「それに、以前の暗将ルーシオの件もある。帝国から正式に君が皇女を守り抜いたことに対する謝状も贈るべきかな?」

アベル「だとすれば、ヘリング司教の一件も使えるでしょう。マックスがキアラを救ったのは間違いない事実だからな」

パトラ「騎士団の方にも、天使襲撃の際にあなたが頑張っていたことをそれとなく広めさせた方がいいかしら?」

マックス「ちょ、ちょ、ちょ!? いくらなんでも――」

パトラ「……安心なさいマックス。私は嘘の情報なんて絶対に流さないから」

アドルラン「君がキアラを守り抜いてくれたことに感謝している気持ちも、勿論本当さ」

アベル「あの日、お前は燃え盛る街で天使にも怯まず騎士として動いていた。それを否定することは誰であれ俺が許さん」

パトラ「――もっと堂々と胸を張りなさいマックス。あなたは、少し急いてしまっただけ」

パトラ「――皇女様と結ばれたって不思議ではない、立派な実績はもう持っているんだからね?」

マックス「お、俺……」

ピト…

マックス「え、キアラちゃん!?」

キアラ「……私がマックスさんのことが大好きだという気持ちにも、偽りはありません///」

キアラ「お腹の子のことも。だから……///」

マックス「あ……///」デレ…

アベル「……本当に、お前が俺の部隊の一員でよかったよ」

アベル「お前以外がそんな顔をしていたら、考えるより先にやっぱり叩き斬っていたかもしれん」グググ!

マックス「ひぇっ!?」

アドルラン「はははは! まあ落ち着けアベル!」ガシ!

パトラ「うーん……先程ギルバートさんと同意見になってしまうかもしれませんけど、もう少しこの子は自信を身につけるべきかも?」

パトラ「王国騎士はいつでも毅然とした態度で物事に取り組むのです。となると……」

パトラ「――皇女様との色に溺れてしまった心身を今一度鍛え直してあげる必要もありそうですね!」ジャキン!

アドルラン「鍛錬なら、私もご一緒させてもらおうかな!」

アベル「……俺も手を貸そう」

マックス「!?」

マックス(いや、でも……キアラちゃんに、俺の子に誇って貰えるような父親になるには……!)



マックス「――お願いします!!!」バッ!


……

――

889 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:57:43.69 ID:4HSXd1eQ0
――

【帝国・鍛錬場】


アドルラン「はっはっは! いい動きだぞマックス君!」ブオン!

マックス「重っ!? でもまだまだぁ!」ギャリィン!




キアラ「だ、大丈夫かなマックスさん」ハラハラ…

アベル「アドルラン兄様も鍛錬に熱が入ると周りが見えなくなるからな」

アベル「だがマックスも十分に強くなった。心配する必要はないだろう」

アベル「むしろキアラ、俺はお前の方が心配だぞ? 身体は大丈夫なのか?」

キアラ「はい、今のところはまだ実感もないんですけど……」

パトラ「無理は禁物ですよ。エリスさんと同じく、今の内からしっかりと身体を休めておかないと」

キアラ「そう、ですね。色々と準備も必要でしょうし」

アベル「俺もこの鍛錬が終われば手伝――」

パトラ「アベルさんはまず、シアさんとティアさんの方に戻ってあげてください」ハァ…

パトラ「あえて何も言いませんけれど、あの様子ではとてもお仕事は無理です」

アベル「……」ダラダラ…

パトラ「先程は公務で来られなかったカイン皇子に諸々の報告は私がしておきますから」

パトラ「あの様子だと、マックスの鍛え直しはまだまだアドルラン皇子がなさってくださいそうですしね」

アベル「すまないな、パトラ……」

パトラ「いえ」

キアラ「カイン兄様は、認めてくれるかな……」ドキドキ

パトラ「恐らくは大丈夫だと思いますよ。仮に否定されたとしても……」

キアラ「はい。私の口で、兄様を説得してみようと思います!」



パトラ(……)



……


――
890 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:58:29.50 ID:4HSXd1eQ0
――

……

【帝国・執務室】



カイン「ははーん、そういうことかい……」

カイン「しかしまさか君の口からこんな報告を受けるとは予想外だよ」

パトラ「それは、どういう意味です?」

カイン「君はどちらかと言うと外を警邏しているイメージが強いからねぇ」

カイン「てっきりアーシャかシア辺りが来るかと思ったけど……」

パトラ「生憎と、エリスさんをはじめアーシャさんとシアさん、それにティアさんも今はちょっと……」

パトラ「ロウルさんもお忙しい状態ですので、代理で私が」

カイン「ふぅん……」

パトラ「しかし、流石カイン皇子と言うべきでしょうか。凄く落ち着いていらっしゃいますね?」

カイン「ふん、僕を誰だと思っているんだい?」

カイン「昔の僕ならともかく、今の僕ならキアラの妊娠程度じゃあもう驚かないよ」

カイン「マックスの奴が欲望に正直だってのは、前の温泉で察してたし」

パトラ「そうですか……」




パトラ「――ところで、何故先程からエメリナさんは一言も発さずにカイン皇子の膝の上なのですか?」




エメリナ「!?」ドキィ!

カイン「べ、別にいいだろう彼女をどうしようが僕の自由だぞ!?」アセアセ

パトラ「……そうですね。失礼致しました。それでは、私はこれで」スタスタ…




カイン「……あ、危なかった。エメリナ、流石に執務室でしようとするのは不味かったと思うよ……」ドキドキ…

エメリナ「で、でも……/// 予定よりも早く終わって、二人きりの場所になったんだと思うと……///」

カイン「やれやれ……彼女がしっかりノックをする人間でよかったよ本当」ハァ…

カイン「しかしまさか、キアラがねぇ……」

エメリナ「驚きました……」

カイン「僕はいつ自分が下半身丸出しなのがばれるかと冷や冷やして、それどころじゃなかったけど……」

カイン「改めて考えると、なんかマックスに負けた感じがして悔しいかもしれないなぁ」

エメリナ「……///」クイクイ

カイン「ん?」



エメリナ「――わ、私はいつでも準備はできていますよ?///」クパァ…

カイン「エメリナ……///」



……


――
891 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/01(木) 23:59:42.84 ID:4HSXd1eQ0
――

……


パトラ「……」カツカツ…


パトラ(多分……ですが。あのお二人も恐らくは……)

パトラ(なんだか少し、いやらしい臭いもしましたし……///)

パトラ(皇族という地位、年齢を考えれば……世継ぎを積極的に作ることは当たり前なのかもしれない)

パトラ(それでも、まさかマックスがキアラさんを……)

パトラ(……あの子も私にとって義弟になるのよね)

パトラ(私もいつか、アベルさんと……)

パトラ(……)

パトラ(いけない、もっとしっかり自分を保たないと)

パトラ(マックスにはかなりきつく言っちゃったし、私もしっかりと踏み止まらないと!)グッ!

パトラ(シアさんははぐらかしていましたけど、ティアさんはうっとりと赤ちゃんの名前を考えていましたからね……)

パトラ(おそらくは、そういうことでしょうし、こちらも覚悟を決める必要はあるでしょう)

パトラ(そうなるとアベルさんの部隊で動けるのは私とロウルさんのみ……)

パトラ(仕事の穴埋めをしっかりとしなければならないという意味でも、私は自分をしっかりと律さないと)

パトラ「……」



パトラ「――……妊娠中はできませんし、その間アベルさんをずっと我慢させるのも……」ボソリ…




パトラ「――っ!?///」カアァァ!

パトラ「いけない、しっかりしなさいパトラ!?」パン!

パトラ「……」

パトラ(……エリスさん達は勿論、今朝のシアさん達も……幸せそうだったな……)



おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁

――
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:59:52.12 ID:XyB/88v30
893 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/02(金) 00:07:08.02 ID:aQqSNdPn0
――
パトラさーん!(白目)

清廉な騎士パトラの屈強な理性

15>12

※基準値を下回った為、理性の敗北!

※アベルからのお誘いではなく、パトラの積極性に変化します

※この後マッサージ中に色々昂ぶってしまいそうです



判定を取った辺りで今日はここま……なんかこのスレ15パーセント確率をよくぶちぬかれている気がします(白目)
マックスにああは言ったけど、周りの様子とかで我慢しきれずに……な流れかな?
なお王国への報告はパトラパート後となります

本日もありがとうございました!
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 00:08:09.15 ID:aTsLbvCQ0

コンマ君はある意味仕事する
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 00:21:50.37 ID:S62BCwAKO
エリス:純愛……なんだけど初めてなのにお尻完全開発されました
アーシャ:露出ペットプレイ
シスターズ:説明不要
ロウル:クンカクンカ確定
パトラ:理性敗北(←NEW!!)

コンマさんから『純愛はさせるけど純粋な甘々イチャラブなどさせるものか』という鉄の意志が伝わってくる
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:02:27.09 ID:ckLxKUUWO
確かに普通に考えると皇女を下っ端が孕ませるとか国際問題だよな……
しかし話が進む度におめでた産休組が増えていくのか
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:10:34.08 ID:p7OoEgDG0
乙です
めっちゃ時間かかっただけあって読みごたえも整合性も素晴らしかった
と思った矢先に良いこと言ってたパトラさんが欲望に負けるとか笑うわこんなん
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 06:34:36.39 ID:y3Pm6+l60

純粋な甘々イチャラブはマックス・キアラ担当だから…(震え声)
しかし>>745の描写を見た時は、この時に膣内射精してしまってキアラ妊娠したと思ったけど、>>881見ていると一応この時も外に出していたのか
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 08:35:48.17 ID:dknS+HUDO
乙です
個人的に前回気になる所で終わったから更新楽しみにしてたけど良かった
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 09:22:02.35 ID:GLx3EzLJ0
乙でした
パトラさんの理性敗北もインパクトあるが、いやお兄ちゃんなにやってんの?www
901 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:10:09.54 ID:+BZV2HV60
こんばんはー
パトラパート用意までまたお時間を頂きますが、
その直前までを投下しておきます
おまけ判定一つありです
902 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:10:55.85 ID:+BZV2HV60
――


パトラ「……」

パトラ「…………」

パトラ「………………///」



パトラ「――っ!?///」カアァァ!




パトラ「い、いけないっ! 何を考えているの私は!?///」ブンブン!

パトラ「貴族は節度も守るもの! こんな体たらく、許されない……!」

パトラ「そう、落ち着くのよパトラ……」スーハー…

パトラ「マックスにあれだけ言ってしまった私が模範をしめさなくてどうするの!」パン!

パトラ「私は誇りある王国騎士にして貴族! いつ如何なる時もそれを忘れては駄目……!」

パトラ「そう、冷静に考えれば今は一番気を引き締めないといけない時……」

パトラ「帝国三皇子のご結婚、新しい帝国の夜明けを感じさせる祝祭……」

パトラ「だからこそ、狙われないとも限らない。それこそかつての実力主義派の転覆の危険性がある筈です」

パトラ「皇子達は勿論、エリスさん達が戦えない今は確実に防衛力が下がっている」

パトラ「可能性は低くとも、万が一にも備えてこそ。私だけはきっちりと自分を律し、皆さまをお守りしなくては!」グッ!





パトラ「――エリスさん達が復帰したら、大丈夫かな……///」ボソリ…




パトラ「――って、だから私は一体なにをぉぉぉっ!?///」ブンブン!

パトラ「煩悩退散! すぐに鍛錬してこの邪念を払わないと……!」



……

――
903 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:11:22.82 ID:+BZV2HV60
――

……数日後……


ロウル「うーん、わかってはいましたけど……」

ロウル「エリスさんとアーシャさんだけでなく、シアさんとティアさんも安静にしておいた方がいいですねぇ」

ロウル「特にティアさんはまだ歩きにくそうですし」

アベル「……う、うむ」ダラダラ

パトラ「アーシャさんは大丈夫って言っていたけど、彼女もつい無理をしかねませんからね」

パトラ「もうしばらくは私とロウルさんで仕事をしておこうと思います」

ロウル「キアラ様も大変ですけど、あちらはフィーア様とローズさん達がついていますからねぇ」

ロウル「あとは肝心のマックスさんですけど……」チラ…


マックス「」チーン


ロウル「……相当に扱かれたみたいですね」

アベル「マックス自身も望んだことだったんだが……」

パトラ「流石に私とアベルさん、それにアドルラン皇子に連日鍛錬漬けにされた疲れが出てしまいましたね……」

ロウル「流石に今日はお休みした方がいいですって……要安静者一名追加っと」

アベル「そうだな。この後のこともあるし、マックスの気持ちは十分に伝わった」

アベル「あちらへの報告が満足に行えるよう、しっかり休んでもらおう」

パトラ「しかし、気がつけばアベルさんの部隊で自由に動ける人も残り僅かです」

パトラ「ここは私が――」


ロウル「――ああ、パトラさんも今日はゆっくりしていて大丈夫ですよ?」


パトラ「え?」


904 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:11:56.96 ID:+BZV2HV60
ロウル「斥候部隊の皆さんも動いていますし、今日は処理する書類も少ないですしねぇ」

ロウル「パトラさんも働き詰めでは疲れちゃうでしょう?」

パトラ「そ、それはロウルさんもでしょう? ロウルさんこそ今日はお休みに……」

ロウル「……」




ベーコンエッグ「……」テーン!

焼きたてパン「……」テーン!

新鮮野菜「……」テーン!

温かいスープ「……」テーン!




ロウル「……アーシャさん達と比べると簡素な朝食で申し訳ないと思いますけども」

ロウル「昼食や夕食の用意と、ああ後買い出しやお掃除もお願いすることになっちゃいますよ?」

パトラ「……お掃除だけしておきます」ショボン…

ロウル「あはは、まあそんなに落ち込まないでくださいよパトラさん」

ロウル「私だって程々に作れるんですから。いつか上達しますって!」

アベル「そうだな。失敗を恐れずに、何度も挑んでは改善していけばいい」

アベル「確かアーシャの話では、少々火力が強すぎるんだったか?」

パトラ「は、はい……」

パトラ「料理は火力と、スカーレット将軍のお話にあったのに……!」

ロウル「……あの人の話を全て正面から受け止めるのは危ないと思いますよ?」



パトラ「――でも、実際にスカーレット将軍のお料理は超火力なのに美味しいそうなんですよぉっ!?」



アベル「あ、あぁー……そういえば、あの人意外にもチョコレートは美味かったな……」

ロウル「ふざけている時と真面目な時がありますし、料理もそういうことなのでしょうか?」

アベル「謎だな……」


パトラ(うぅ、このままでは私だけ子供に手料理を振舞えない……こ、子供っ!?///)


パトラ「うあああああぁぁぁぁぁぁ!?///」

アベル「落ち着けパトラ!?」

ロウル「大丈夫、大丈夫ですって!?」



……

――
905 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:12:31.19 ID:+BZV2HV60
――

……


パトラ「……はぁ。結局ロウルさんに任せてしまうことに」ガクリ…

アベル「何故か俺まで休むように言われてしまったぞ……」

パトラ「それはロウルさんが正しいですよ」

パトラ「アベルさんもマックスとの鍛錬でお疲れでしょうし」




パトラ「――ここ数日、随分と夜に頑張られたようですからね?///」マッカ!





アベル「ん゛んっ……!」ゴホンゴホン!

パトラ「疎い私ですらわかってしまう程なのですから、相当だと思いますよ?」

アベル「い、いや俺は……」

アベル「……否定は、できないな……」

パトラ「まったく。マックスとは立場が違うとはいえ、あなたも少しは節度を心がけてくださいよ?」

パトラ「あなたが体力自慢なのは知っていますけど、どれだけ強い人にも休息は必要です」

パトラ「それに、エリスさんの中に宿っている新しい命……父親になる覚悟だけでなく、立ち振る舞いも大切ですからね」

パトラ「子供には強く逞しく、そして頼れる親の姿をみせてあげたいじゃないですか?」

パトラ「立派な両親がいるということは、その子の大きな支えにもなるんですから」

アベル「そう、だな……」

パトラ「ええ、そうです!」フンス!

パトラ「だから今日はアベルさんもお休みです。ゆっくりと身体を休めることも仕事だと思って!」

パトラ「……あ」

アベル「どうしたパトラ?」

パトラ「私もお休みなら、折角だから……」


……

――
906 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:13:05.78 ID:+BZV2HV60
――



【アベルの私室】



アベル「本当にいいのかパトラ?」ゴロン…

パトラ「ええ。ただ寝るだけよりも、マッサージを加えた方がいいんじゃないかなって」

パトラ「まあ、私も大した腕ではありませんし、最近やってなかったから鈍っているかもですけどね」

アベル「いや、以前のパトラのマッサージはなかなかよかったぞ?」

アベル「……迷惑でなければ、頼めるか?」

パトラ「お任せください。それでは、やっぱり一番負担が来ているであろう場所を」



グリッ!



アベル「おっ!?」

パトラ「駄目ですよー? まだ若いのに腰を痛め続けるお父さんだなんて」グッ…! グッ…!

アベル「っぉ……!」

パトラ「あ、そうそう。勉学に励まれるのも素晴らしいですけど、アベルさんは時々背中が丸くなっていますよ?」

パトラ「読み進めているうちにのめりこんでしまうというのは、気持ちがわかりますけど、ね!」グイ!

アベル「ぜ、善処する……!」

パトラ「思った通り、身体はだいぶお疲れのようで……」

アベル「め、面目ない……」




パトラ(……でも、この硬さは疲労のせいだけじゃない)

パトラ(……鍛え抜かれた男性の、アベルさんの身体……)ゴクリ…

パトラ(……)



おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:13:16.81 ID:HKctZUeK0
908 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/10/06(火) 00:18:55.98 ID:+BZV2HV60
理性敗北パトラ、羞恥心の方は?

81(わ、私なにをして……!? でも止まれない……///)

※色々せめぎ合っているようですが、理性は敗けています

※高い羞恥心の為、勢いで妙なことまではしないようです

――

判定を取った辺りで今日はここまで
更新不安定ですが、またしばらくお時間頂戴したいと思います
この値だと少し落ち着いた一夜の感じかな……?

本日もありがとうございました!
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:20:09.62 ID:HKctZUeK0
乙乙
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 00:30:52.93 ID:T/95T6bQ0

パトラさんって夜の方は
やべープレイや性欲フェスティバルな他の嫁達を何とか撃退したアベルを
真っ当なプレイとお姉さん的な立場で癒してくれそうなポジションになってそう
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 14:04:57.42 ID:Y6qYKYmfO
パトラさんは子供の教育厳しそうにみえて意外と甘いイメージあるなぁ。アーシャが順当にしっかりしてそう
まあ共通の父親であるアベルが一番甘そうだけど
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 07:21:27.60 ID:UHuozDvXO
忙しいのか、シスターズ以上に難航してるっぽいな……ただそろそろインフルも来はじめるから少し心配
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:31:07.97 ID:R/FfoI4KO
信じて待ってます
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 00:01:12.89 ID:WcNpyqoNO
今までのペースだと1ヶ月空くのはかなり心配になるな……
生存報告あると安心出来るんだが……
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 00:24:11.45 ID:fd3XPHL60
いつまでも待ってる
916 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/08(火) 00:23:22.68 ID:Z8EWAb8r0
報告も無くこれほど長く音信不通にしてしまい、誠に申し訳ございません……
なんとか戻ってこれましたので、リハビリしつつ来週には再開できればと思います
ほとんど人も残られていないとは思いますが、もし残られている方は、今しばらくお付き合いお願い致します
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:27:51.19 ID:J39afw2p0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
生きていてよかった
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:42:27.93 ID:4b9Ee38B0
待ってました!!
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 00:47:39.74 ID:HPv8cJz10
無事で良かった

二ヶ月がエターラインだから生存報告だけでもしにきてくれると嬉しいです
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 11:25:01.23 ID:2Wz8C1vLO
とんでもねぇ、待ってたんだ(歓喜)
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 14:19:15.43 ID:lDLIcqTu0
待っていたぜぇ、この時をよぉ!
でも無理はしないでね
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 17:54:35.51 ID:F+NWaT/DO
ずっと待ってました
無理しないで作者のペースで構いません
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 22:53:59.97 ID:v185XEVGO
いやホンマご無事で何より
落ち着かれたらぜひ再開してくだされ
924 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/20(日) 23:54:49.03 ID:qNg44Dj90
申し訳ありません、諸事情でさらに立て込み投下遅れそうです……
今年のうちには投下できるかと思いますが、重ねて申し訳ありません
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 06:50:24.25 ID:dtQV/aOdO
年末は忙しいししゃーない
気長に待ってるから無理はしないで
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 07:09:56.52 ID:PKsGXXkk0
生存報告乙です
無理なさらずに
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 18:08:04.43 ID:mvPZlT0lO
無理のない程度で頑張ってね。
928 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:46:06.71 ID:JWft5Wlx0
こんばんはー
私事でとんでもなく間が空いてしまいましたが、パトラパートを投下していきたいと思います
929 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:47:03.23 ID:JWft5Wlx0
「……」


悟られぬように、女騎士は小さく喉を鳴らす。
既に突きつけられたことではあるが、自分は浅ましい女だと自嘲したくなった。
騎士として。貴族として。
口癖のようにそう言い続け、誇れる部下にもきついことを言ってしまったというのに。
自分も所詮、愛してしまった男の前では一人の女に過ぎないのかと痛感した。


「本当に、硬いですね」

「そ、そうか」


ぐいと指を押し込めば、みっしりと繊維の詰まった感触が返ってくる。
鍛え抜かれた男の肉体。
時に自分を抱きしめ、屈服させてしまう強い雄の身体。
服越しに触れているだけだというのに、身体の奥底が熱くなってしまうのは何故なのか。


「……これは、思ったよりも強敵かもしれませんね」

「――上を、脱いでいただいてもよろしいですか?」


気がつけば、パトラの口からはするりとその言葉が出ていた。
普通のマッサージであれば、服を着たままでもできはするのだが、
脱がなければ満足にできないマッサージというものも勿論存在する。


「こんなこともあろうかと、いい香油を用意しておいたんです」


なんでそんな物を用意していたのか。問い詰められても問題はない。
香油は身嗜みで使うこともあるし、湯に混ぜることもある。
木の実や花々、混ぜ込むものにより心を落ち着かせたり、身体を柔らかくしたりと効果も様々だ。
決して、いかがわしい目的の為に用意したわけではない。


「ほら、香りもいいでしょう? これでアベルさんの身体もしっかり解してさしあげますからね」


少しだけとろりとした香油を指に垂らしてみる。
微量でありながらも、それは非常に滑りが強いものであると誰でもわかるだろう。
服を着ていては、確かにこれは使えない。


「すまないな。少し、待ってくれ」


衣擦れの音の後、アベルの上半身が晒される。
傷痕の多い、戦士の身体だ。


「その……失礼、します」


断りをいれてから、アベルに跨る格好となる。
騎馬騎士団を率いるパトラからすれば、こういった格好になることは珍しいことではない。
しかし今跨っているのは馬では無く、幾度か肌を重ねた帝国の皇子だ。


「っ……」


完全に意識しないということは、できない。
それでも努めて冷静に、施術を続けていく。


930 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:48:00.63 ID:JWft5Wlx0
「やはり、お疲れのようで。どうですか?」

「んっ……気持ち、いいぞ」


香油を纏った指が、ぬるりと広い背中全体に這わされる。
日常ではなかなか経験することのできない、不思議な体験。
皇族ではあるが、所謂貴族の生活を過ごしてきたわけではないアベルは勿論のこと、
貴族ではあるが、騎士として実直に励んでいたパトラも手慣れているわけではない。


(香油を使うだけで、こんなにも変わるものなのね……)


仄かに香る花の匂いに混じり、男の臭いまでもが鼻腔を刺激する。
触れて撫でまわす指先は、男の逞しさをより一層感じてしまう。
これは不味いと、騎士の理性が訴えかける。


「さ、さあ。腕も解していきますね?」

「わかった」


逃げるように、背中から腕へ。
片腕ずつを持ち上げ、最初は優しく。
そして徐々に力を込めて扱いてやれば、こちらも疲労の様子が感じ取れた。


「まあ、腕まで? どれだけ身体を酷使なさっているのかしらねアベルさんは?」

「むう、少しの書類作業でがたつくほどやわでは、っ、ないつもりだったんだがな」


探りながら時折強めに押せば、押し殺してはいるが隠しきれていない声が漏れる。
存外にこの皇子の全身は疲労が溜まっているのは間違いないようだ。
でもそれは、本当に常日頃の激務からくるものだけなのか?
……考えるまでもない。
ここ連日の部隊の様子を見ていれば『夜』に何が行われているかは明らかだ。
昔ならばともかく、今は真っ当な知識を得てしまった。
深紅の令嬢の部屋に招かれた新兵が、翌朝には枯木のようになっていた意味も、今なら理解できてしまう。


(何を考えているの、パトラ)


邪念、それもとびきりのものが理性を侵食していく。
振り払おうと、今やるべきことに集中しようとすれば、それさえも裏目になってしまう。
神経を集中させた指先は、彼の腕の逞しさをより強く意識させる。
ああ、この腕で彼は剣を振るい、多くの少女達を抱きしめてきたのだ。


――自分も、そのなかの一人だ。


国王に忠誠を誓った身でありながら、あろうことか横恋慕をしてしまった。
抱いてはいけない想いだと自制していたというのに、この皇子は複数人に手を出していて。
歯止めが効かなくなり、自分も想いを打ち明けてしまい……そして、堕とされた。
初めてだったのに。つい最近まで、ろくに正しい性知識もなかったというのに。
自分の方が、年上だったというのに。
安易に色欲に負けてはならない。それは正しい騎士の姿ではない。
それでも、受け入れて貰えた。
どうしようもない程に嬉しかったことを、今でも鮮明に思い出せる。

931 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:48:39.58 ID:JWft5Wlx0


(私は……)


だからと言って、自分は騎士を辞めたわけでもない。
当然だ。自分は国王に槍を捧げたのだ。
清廉な先祖の誇り、正しい貴族としての務めも果たさねばならない。


(私は、皆とは違う……)


いくら皇子に抱かれた女の一人だとはいえ、彼女達と釣り合うこともない。

メイドの少女は幼少期から共に在り続け、彼をずっと支え続けてきた子だ。
敬い愛した人の為にはあらゆる努力を怠らず、そして人一倍に心が広い。

軍師の学友は様々なことに精通し、貴族としての教養も備えている。
彼の為にと、彼女が今も新たな知識を得続けていることを知っている。

狼耳の弓兵も幼少期から彼を支え続け、今では副官の地位にある。
軽口の裏には確かな信頼があり、彼女と話している彼は実に愉しそうだ。

いつも穏やかな聖女は、彼に初めて協力してくれた異国の者。
その場にいるだけで空気を和ませてしまいそうな彼女は、しかしその魔力で彼の命を救っている。

争い事が苦手なもう一人の聖女は、儚げな見た目とは裏腹に芯が強く、そして魅惑の肢体を持つ。
元は捕虜だったせいか少々従順過ぎる気配もあるが、ひたむきとも言えるだろう。

皆、自分が持っていないものを持っている。
愚直に槍を振るうだけの自分とは違う。
気の利いた軽口も叩けない。かと言って男性を誘惑するような甘言も持ち合わせていない。


(アベルさん……)


だからと言って諦めることもできない。
なんと欲深いのかと自分自身を罵りたいが、どう取り繕っても想いを抑えきれない。
こうしてその身体に触れているだけで、自分の奥底が熱を持つのがわかる。
施術すればするほど、指先にその逞しさを感じてしまう。
また強く抱きしめられたいと、女の部分が疼く。


「っ、はぁ……」

「パトラ?」

「すみません、大丈夫、です」


思わず漏れた艶めいた吐息を誤魔化す様に、指先に再度力を込めていく。
王国騎士として。貴族として。
欲に負けて流されるなどあってはならない。
今はただマッサージに集中しなくてはならないと、邪念を振り払う。


(本当に、逞しい身体……)


しかし払えど払えど、触れたそばから欲は渦巻くばかり。
元から崩れ気味であった騎士の理性は、自覚を持ったまま急速に崩れ去って行った。


932 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:49:19.32 ID:JWft5Wlx0


(落ち着け、落ち着くんだ)


パトラが悶々としている最中、その下に寝そべるアベルもまた理性を保とうとしていた。
相当に疲労が溜まっているらしい己の身体。
それを解してくれているパトラには感謝するが、どうしても彼女を意識せずにはいられない。
跨った彼女の熱を衣服越しに感じ、背に触れる指は直接その熱を伝えてくる。


「くっ……ぉ……」


柔らかく撫でられたかと思えば、少し力を込められて扱かれる。
心地良いと思っていたところに、腕を押されると堪らず声が漏れた。
痛みを感じるということは疲労の証明でもあり、本当に自分でも気がつかない内に疲れていたのだろう。

腕に続いて肩や首にも手が伸びてくる。
こちらもするりと撫でられたかと思えば、不意にぐいと押さえられる。
僅かな痛み。しかし指が離れればほぅと思わずため息が勝手に漏れてしまう。
首の付け根に鎖骨上部。ぐいぐいと指の圧を感じるが、それがまた心地良い。


「ん、ふっ……!」


こちらも相当に凝っているのか、パトラの指先に込められる力もなかなかに強い。
うつ伏せの状態で、鍛えられた騎士が皇子の首に対して自重を加えつつ圧迫してくる……
状況だけを見れば、慌てふためく者も出てくるかもしれない。
だが当の皇子はそれを気にしない。限りなく無防備な状態を晒してでも、彼女のことを信頼しているから。


「っ……」


だからこそ、アベルは理性を保とうとする。
その信頼する彼女からの善意の整体、自分の性欲で穢してしまってはあまりに失礼。
腕や背に触れる指の感触だけでも心をざわつかせるが、先程から上からくぐもった声まで降ってくる。
原因は自分の凝り固まった筋肉であり、彼女はそれを解そうとしてくれているだけ。
断じて誘ってなどいない。
わかっているのだが、耳をくすぐるその声はどうしても騎士の淫らな姿を連想してしまう。

そして首元を力を込めて押す影響なのだろう。
体重を加える為にパトラの身体は僅かに前のめりな格好となる。
そして指が離れると同時に彼女の身体も元の位置に戻る。
その度に、ゆっくりと引き締まった臀部が背中に触れてくる。
微かな触れ合いだというのに、それは確かに主張をしていて……


(抑えろ……!)


本当に節操がないとは思うが、ゆっくりと情欲が下腹部に溜まっていくのを感じる。
うつ伏せ故に気がつかれることもないが、気を抜けば勃起してしまうかもしれない。
全く持って情けないが、愛撫でもない行為に……パトラの身体の一部だけで欲情していることになる。
多くの少女達に手を出し、兄からは色事に秀でているとまで言われた自分がこの有様とは。
少なからず夜の技量に自信を持ち、愛する彼女達を満足させてやれるよう頑張ろうと常日頃から考えるアベルにとって……
初心な少年のような反応を示す今の自分は、ただただ恥ずかしくあった。


「っは……本当に、全身お疲れのようで……!」

「ぉ……そのよう、だな……!?」


パトラはそれを知らず、変わらず施術を続ける。
疲れている原因のほとんどが情事によるものだと知られたら、軽蔑されるだろうか?
いや彼女のことだ。もう察せられているかもしれない。
流石にそんな状態で、まさか今も欲を溜めこんで行っている最中などとまでは気がつくまいが。


933 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:50:12.67 ID:JWft5Wlx0


――ああ、しかし。
うつ伏せのまま、アベルは内心で言い逃れる言葉を模索する。
自分も大概だが、パトラも不用心が過ぎるのではないか?
転嫁。責任のなすりつけ。
恥ずべき行為だが、しかし実際どうなのだと気を紛らわせるように考えを巡らせる。

以前、パトラは言っていた。
自分のマッサージは部下にも好評であったと。
まさか部下にも、一人一人こうして親身に施術していたのだろうか?
いや、仮にしていなくとも鍛錬は共にしてきているだろう。
新米のマックスですら彼女との鍛錬を経験し、その胸部に視線を集中させているのだから。

彼女の振るう槍の威力は凄まじい。
薙ぎ払い、穿ち、時には投擲すら辞さない豪胆さが、それを後押ししている。
自分の知る女性の中では、文句なく最も『鍛えられた』人だとアベルは評価するだろう。
よく鍛錬を共にするエリスも強者ではあるが、彼女の場合は魔力の恩恵も大きい。
体質や環境と言った問題もあるだろうが、真正面からの腕力勝負ではパトラに勝つことはできない。
騎士として、パトラの身体は完成されている。
貴族の身でありながら、だ。
アーシャという例外もいるが、彼女も戦闘は主にその戦術眼に重きを置いている。
しなやかな身体と細剣で敵をいなし、敵を翻弄しつつ鋭い一撃をいれるスタイルだ。
パトラの場合、このしなやかさに加えて、どこか逞しさも備えているのだ。

こうして自分の身体を圧してくる指は細身ではあるが鍛錬の痕が滲み出ている。
腕は女性らしい細さを有しながら、しかし鍛え抜かれて余計な脂肪など一切存在しない。
そして跨られると改めて感じるが、ふとももから足首にかけては特にしなやかに鍛えられている。
おそらくは馬を駆る騎士故にここまで引き締まるのだろうが、それを差し引いても実に見事なものだ。
当然腹部も無駄なく、腰は見事なまでに括れている。
それでいて胸の二つの膨らみは大変に実っている。四肢の削いだ分が集結したのかと馬鹿な考えさえ過ぎる。
さらに言えば先程から感じる臀部の温もり。今まであまり気にしていなかったが、こちらもそそられる丸みだ。


(……)


真面目に彼女の騎士として鍛え抜かれた身体を評価しようとしてもどうしても雑念が入ってしまう。
だが実際問題、どれもが事実である以上どうしようもない。
非常に端的にまとめてしまえば、パトラは優秀な騎士であり、
そして、出るとこは出て括れるべきところは括れるという男を……
いや最早同性でさえ目で追ってしまうような、本当に完成された身体であると言わざるをえない。

さて、そんなパトラとの鍛錬を彼女の部下達は、果たして本当に煩悩なく打ち込めていたのか?
胸は見まいとしても、肢体が魅惑的ともなればどこか別の場所を見てしまうのではないか?
機能性を重視する彼女はスカートはあまり履かないと言っていたから、下着に惑わされることは少なそうだが……
むしろ鍛錬の汗で身体に張り付いた服の方がより扇情的なのではなかろうか。

あの激しい槍撃の前では煩悩ごと吹き飛ばされる可能性もある。
そもそもかつての王国の腐敗が色濃く残る最中で、あれだけ高潔な姿を見せる将軍がいればまず畏れ敬ってしまうか。
実力も人望も人格も備えているとあらば、おいそれと穢すような真似もできなくなるだろう。
事実マックスも胸への熱視線こそ送っているが、純粋に将として尊敬の念を抱いていた。


(俺は……)


そんな彼ら騎士団の長を。
間違いなく魅惑的に映ったであろう美しき高嶺の花を。
自分は、手折ったのだ。
自分にも過ぎた相手だとは思うが、欲してしまいそして受け入れられたのだ。
男として嬉しくないわけがない。
そして自分はやはり帝国の皇子なのだと実感させられるほどに――独占欲が強い。
気を紛らわせようと巡らした思考は、いつの間にか彼女への欲とその部下達への嫉妬になっていた。



934 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:51:12.29 ID:JWft5Wlx0
――

……


「っ、すまないパトラ。もう少し、肩の方も頼めるか?」

「は、はい。大丈夫ですよ」


ゆったりとした施術の時間。
しかしそれは、いつの間にかどこか色を含んだものへと変化していた。


「っ……は……」

「ふっ……んっ……」


時に浅く。時に深く。
吐き出される男女の息は、じわりじわりとその場の空気を変えていく。
どこにもやましいものはない。凝りを解そうとすれば思わず力は入るし、解される側も反応を示して当然だ。
しかし二人は、身体を重ねた仲だったのがいけなかった。
その逞しさを。
その痴態を。
お互いに記憶しているからこそ、頭の片隅で吐息がそれと結び付けられてしまう。


「はっ……はぁ……!」


パトラのなけなしの理性は限界寸前であった。
抑えようにもいつの間にか息は荒くなり、指先は施術と共に彼の逞しい身体を求めている。
この向きで触れたいのではない。
背に腕を回す様に――抱きしめるように触れたい。


――自分も触れられたい。


自分を律さねばと常々考えてきた。
部下にも説教をしてしまった。
帝国はめでたい状況であるが故に、気を引き締めなければならない。
騎士として、貴族として、皆の模範であらねばならない。


それでも。


この身体はもう、女の悦びを知ってしまっている。


はしたない、はしたない。
恥ずかしい、恥ずかしい。
感情がごちゃ混ぜになる中で、必死に踏み止まる。
せめて羞恥の感情だけでも保てているだけ上等なのでは?
いやそもそも劣情を抱いている時点で、救いようがないのでは?
自問自答をしても、何も変わらない。

自分はいつから、こんな駄目な女になったのだろう。
王国に、国王に槍を捧げたのではなかったか。
今からでも、この想いを断ち切るべきなのではないか。


――どうか、幸せな道を歩んでくれ


その仕えるべき王の言葉が、背を押してしまう。
自分の幸せを、王も望まれているのだ。


ならば、なんの問題があるのだろう?

935 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:52:44.55 ID:JWft5Wlx0
考える、考える。
色々な問題から、羞恥の感情は強い。
それでも、この疼いた身体はもう制御できそうもない。
真下から立ち昇る、濃密な男の香もそれを加速させる。

自分の幸せ……いつだったか夢想した、ありふれたものだが確かに幸福な生活。
両親が、祖先がそうしてくれたように、自分も子供に教えを説いて……


(アベルさんと、私の子供……)


きっと、とても賑やかなことになるのだろう。
沢山のきょうだいと共に色々なことを学び、育っていく。
父親は忙しくても、きっと我が子の面倒を投げ出さないだろう。
自分が生まれ育った国の転覆を幼い頃に思い立ち、そして長年をかけてついに実現した人なのだから。


(欲しい……エリスさん達だって、あんなに……!)


この人を慕う人は多い。それはわかる。
自分も彼に魅了され、今こうして頭がどうにかなってしまいそうなのだから。
自分は彼女達とは違う。それもわかっている。
だけどそれがなんだと言うのか。


(マックスも……私も、私だって……!)


崩れかけた理性に、欲望の波が止め処なく押し寄せる。
身体の奥底から、無尽蔵に溢れてくる。
ああ、これは気のせいなんかではない。
子宮が疼く。彼の子との幸せな生活を欲している。


止めろ、止めろ。


理性が訴える。
もし、もしも。
これが今よりも過去であれば、踏み止まれたのかもしれない。

しかし、身の回りでは次々に幸せな報せが続いている。
自分が望んでいるささやかな夢を、彼女達は既に手にしている。
いかに貴族と言えど、己の幸せを願うなというのは酷だ。


欲しい、欲しい。


純然な欲望。
それは理性の壁を突き破り、押し流すには十分過ぎた。
同じくして抑えきれなくなった愛蜜が服を濡らすが、もはやそれも些細なこと。
今からさらに恥ずかしい、はしたない真似をするのだから。


「――アベルさん、では次は前の方を」


ああ、ついに口走ってしまったという後悔の感情は当然にある。
下の身体がびくりと反応した以上、きっと相手も驚いていることだろう。
それでももう、止まることはできない。

騎士にあるまじき振る舞いをしながら、不退の誓いだけは貫く自分に、
パトラは小さく自虐的な笑みを浮かべた。

936 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:53:41.21 ID:JWft5Wlx0
いくら相手が鍛えられた成人男性とはいえ、この体勢での不意討ち。
馬から降りる要領でさっと腰を浮かせつつ、パトラは焦がれる男の身体をひっくり返す。


「パトラッ!?」


突然の出来事にアベルも反応が遅れ、為す術も無く体位を変えられた。
まさか前までマッサージの対象とされるとは思っていない。
加えて嫉妬の混ざった女騎士の肢体への欲情から、既に自分の身体が反応を示していることもわかっていた。
そんな状況下でひっくり返されれば、どうなるか。
節操がないことの自覚はあるが、まさか施術中にこんな反応をするとは誰も思うまい。
ここ数日の夜の生活について多少の苦言で済まされたが、これはどうだ。
清廉な女騎士ならば、今度こそはしたないと彼女の部下と同じように説教を受けてしまうだろう。
むしろそれで済めば恩の字、彼女の善意に対して欲情したとなれば粛清されても文句は言えない。


「うっ!?」


しかし言葉より先に、身体にはとろりと香油が垂らされた。
腕に、胸に、腹に。先と同じ要領だ。
それがパトラの手で、引き伸ばされていく。
自分の身体がぬめり、その上をついと指が滑っていくのは実にこそばゆい。
しかし同時に、真面目な彼女が念入りな施術をしようとしているのだと思うと、申し訳なさが出てくる。


(俺は何を考えているんだ……)


ゆるりと動く彼女の手に、余計興奮を覚えてしまっただなんて言えるわけもない。
これ以上彼女に失望されない為にも、自分を律さなくてはならない。
アベルは滑らかな誘惑から逃げるように、思考を外へと飛ばす。

その時は、彼にしては珍しく自分のことだけで精一杯だった。
ただただ自分の失態、善意を踏み躙る欲情を鎮めることに集中していた。
だから、気がつけなかった。


自分の身体が、パトラの身体が、香油以外の何かで濡れていることに。


(本当に、私はどうしてしまったのかしら……)


指先に伝わる立派な胸板の感触が、心地よい。
こんな真似をしておきながら、自分がこの身体に劣情を抱いてしまったことは悟られたくない。
だから、自分の股が彼の腹に触れる前に、多めに香油を垂らした。
滑りも匂いも、これで少しは誤魔化せるだろうと画策して。
そう。自分の有様を偽った。
清く正しくあるべき自分が、正規の用途の香油を言い訳に使った。


(……違うわね。マッサージを提案したその時から、もう私は……)


惚れてしまった弱みと言えば、それまでではあるが。
それでもパトラは、せめてアベルの前では正しい姿で振舞っていたかった。
僅かとはいえ彼よりも長く生き……彼の生き方に、思うところもあるからこそ。

ぬちりと香油が小さな水音を立てる。
それだけだというのに、妙に淫らに聞こえてしまうのは何故なのか。

皇子も騎士も、己を律そうとばかり考える。
官能の誘惑に耐え、この人の前では抱いてくれているであろう人物像を崩すまいと抗う。
まさか最初の触れ合いだけで、どちらもが意識してしまっているなどとは思い至らない。
いっそ正直に打ち明ければ、楽になるというのに。

937 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:54:53.86 ID:JWft5Wlx0


「んぅ……!」


そして、先に限界が来たのはパトラの方であった。
同僚、城塞の仲間、そして部下……
幸せな報せにより体内で燻っていた火種は驚くほどに燃え盛ってしまった。
相も変わらず頭の冷静な部分は自分を御そうとするが、もうどうしようもない。


「パトラ……!?」

「ごめん、なさい、アベルさん……!」


何に対する謝罪だろう。
清廉な騎士に相応しくないことをしているからか。
彼の身体を癒すつもりがそれどころではなくなってしまったことか。
浅ましくも彼の腹部に股を擦り付けていることか。


「ん、んぁ……っぁ……!?」


もう、施術どころではなくなっていた。
アベルに跨ったまま、パトラはゆっくりと腰を前後に揺らす。
香油が染み込んでくるが、気にもならない。


(ここ、ちょうどアベルさんのものが当たって……♪)


香油と愛液とが潤滑油となって、服越しでも脈打つ熱を感じられる。
彼の身体を利用して自慰をしていると言われても、否定はできない。
はしたない女だと、幻滅されるだろう。
それでも……




「っ、すまないパトラ……ッ!」

「ん゛ぅっ!?」




構わない。
そう考えた矢先に、衝撃と共に下腹部に甘美な刺激が奔った。
予期せぬそれは快楽に忠実になりつつあったパトラを、軽く絶頂させる。
何が起きたのか。
深く息を吐きだしパトラが現状を把握しようとする頃には、再度身体に痺れが訪れる。


「アベル、さん……っ!?」

「ぐ……!」


漏れだす呻き声。
それ以上に押し付けられた硬いものが、何よりも雄弁に男の興奮を証明していた。
腰を掴み、怒張したそれを着衣状態のままで突きつける……
直接の挿入ではないが、双方に大きな刺激だ。

男と女は、互いに勘違いを続ける。
自分が『先に』欲に負けた浅ましい存在であると思いこむ。
実際はほぼ同時に負けていたのだとしても……


……

938 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:55:45.00 ID:JWft5Wlx0

「あ、あっ……!」

「パトラ……」


その絡み合いは、静かで穏やかな……それでいてひどく淫らなものであった。
遠慮がちに行われていた着衣越しの愛撫も、すぐに我慢ができなくなった。
これもどちらから脱ぎ捨てたのか、二人にはもうわからない。
ただただ肉欲に負けて、駄目だと思いつつもそれに抗うことができなかった。


「ん、んちゅ……ん……」


深く交わされる口づけも、そこまで貪るものではない。
どこか許しを請うような、それでいて思考を蕩かすには十分な甘さを持っていた。
負い目から少し引いてしまうのか、しかしだからこそ以前とはまた少し違う刺激となる。


(これ、好き、かも……)


激しく求められ、快楽に溺れてしまうのもいい。
だがこうして、罪悪感を抱えながらゆっくりするのも悪くないと、パトラは考える。
勿論申し訳ない気持ちはある。
あるのだが、こうしていつまでも甘く緩い快楽に浸け込まれるのも捨てがたかった。


「ごめんなさい、アベルさん……」

「謝るな、パトラ」


一方がすまなそうな表情を浮かべれば、相手も浮かべる。
根にある真面目さから来る反応なのだろう。
たとえどちらが先だったにしろ、こうして互いの身体を求めているのであれば謝罪など無意味なのだから。


「アベルさんの……っ、疲れを、癒そうと、したの、にっ……こんな、ぁああぁっ!」

「俺こそ、パトラの善意に対して、こんな……っぉ……!」


互いに謝罪はする。
しかし身体を動かすことは止めようとはしない。
男の身体も女の身体も、実に魅力的だった。
後ろめたさから遠慮をすれど、それは完全なものではない。
中途半端に求め続け、それが逆に快楽を増大させていく。

そしてそれは、どこか用意された逃げ道のようにも思えた。
自分は完全な快楽の虜にはなっていない。
獣のように求めていない。自分はまだ、理性ある人間なのだと。
ゆっくり、ゆっくりと。静かに沈んでいく快楽の泥濘。
そんな最中で、パトラはそこから這い出ようとももがいていた。


(だって、私は……)


いくつも逃げ道はあった。
しかし不退を誓う王国騎士の生き方をしてきたからこそ、彼女は一歩を前に踏み出す。
ただの謝罪だけでは、きっといつまでもこの調子だ。
このゆったりとした快楽もいいが、それを享受し続けるわけにもいかない。

939 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:56:59.97 ID:JWft5Wlx0


「っ、善意じゃ、ないですよ……! 私、心の中で……みんなを羨ましいって……っ!」


幻滅されてもいい。正直に打ち明けようと、全てを吐き出す。
それに合わせるように、アベルを呑みこんだまま腰が大きく動かされた。
角度が変わり新たな刺激となる。
堪らず零れる嬌声にのせて、本当の想いも出しきってしまおう。
パトラの腰の動きは、徐々にはやくなっていった。


「私も、アベルさんに触れたい……! 私も、アベルさんとの子供、できればいいなって……!」

「パトラ……」

「本当に、ごめんなさい……っ、私、……っ……!」


思わず涙が零れそうになる。
少し前までなら、きっとこんなことにならなかったのに。
いつの間にか自分は、腐敗貴族と同じように欲望に忠実になりすぎている。
真面目で清廉な騎士と評してくれる彼の期待を、こんな形で裏切ってしまうことになるとは。


「……」

「アベル、さん……?」


そんなパトラの頭が、優しく撫でられた。
それはそのまま頬にそえられ、指で滲んだ涙も拭い去る。


「……そこまでパトラに想われているというのは、男としては嬉しい限りなんだがな」

「で、でも、私は誇りある騎士で貴族で、それがこんな……!」

「騎士も貴族も、まずは一人の人間だ。その程度で恥じることはないと思うぞ?」

「っ」


冷酷な皇子の顔などではなく、薄い笑みを浮かべたアベルの顔を見た瞬間、
パトラは自分の頬の熱を再認識する。
添えられた手の熱とは違う、内側からやってくる熱。
嘘偽りの無い言葉なのだと、根拠もないのに信じさせてくれる。


「パトラはこれまで、自分を犠牲にしてきた。もっと、正直に生きていいんだ」

「ふふ……」


そしてかけられた言葉に、思わず笑いが漏れてしまった。
彼の本心からの言葉を笑ってしまうのは失礼だとは思う。
そう言ってくれるのは、救われた気もする。
それでも、この優しく逞しい皇子が。
自分のような一将にそんな言葉をくれたのかと思うと、苦笑せずにはいられなかった。


「パトラ?」


笑みの理由がわからないでいるようなアベルの頭を、
パトラはその胸に抱き寄せると同時に撫でていた。
940 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:57:41.14 ID:JWft5Wlx0


「お、おい!?」

「ありがとう、アベルさん。でも……」



「――それは、あなたにこそ相応しい言葉だと思いますよ?」



どういう意味だという返しは予測できた為、胸に埋めたまま封殺する。
胸の中で身じろがれると少しこそばゆいが、そこは耐えて頭を撫で続けた。
まるで子供をあやすように。


「アベルさんは、私よりも辛く険しい道を歩んできました」

「私達を率いて、ついに悲願を達成されてからも……まだまだ、歩みを止めることは無い」

「きっとこれからも頑張り続けるのでしょう。その最期の時まで……」

「だから、あなたこそもっと正直に生きて、幸せになっていいと思いますよ?」


慈しみすら感じさせる声音だった。
そして彼女の言わんとすることも理解できたが、それをそのまま受け取れるわけでもなく。
少し名残惜しいが、谷間から顔を上げたアベルは反論する。


「……俺はもう、十分に幸せだと思うが?」


これはアベルの本心だった。
確かに辛いことも少なくはなかったが……
あの戦争を、大切な人を誰一人欠くことなく生き延びることができた。
きょうだいとの仲は昔に戻り、母も帰ってきた。
王国と聖国とも繋がりが持てた。
どこかで少しでも何かが狂っていれば、こんなに幸福な結末は迎えられなかった筈だ。


「そう、ですね。では言い方を変えましょうか。――アベルさんは、もっと欲を出していいんですよ?」

「何?」

「あなたは、優しい人。だからいつも、誰かを優先して動いて……あまり、自分の欲を口に出さない」

「それは……」

「以前のデートの時、本当はお酒を飲みたかったと打ち明けてくれたりはしましたけどね?」


くすりと笑うパトラの表情は、朱に染まってこそいるがどこか包容力を感じさせた。
アベルにも思い当たる節は無いわけでもない。
大切な彼女達や家族。自分の願いが叶った今、支えてくれた彼女達の願いは極力叶えさせたかった。
自分がこれ以上ない幸せを感じてしまっているからというのも大きいのだろう。
それをパトラは、今この時になって口にしている。
お互いに生まれたままの姿になり、曝け出している。内面の問題も隠すなと……
恥ずかしいならば、遠慮してしまうならば、自分には正直に打ち明け――甘えてくれということか。


「ふっ……」


以前も、パトラの口から言われたことがある。
元々面倒見の良い彼女だが、あえて言うなら皇子の自分を甘えさせたいことこそ、彼女の欲なのか。
なるほど、ありがたい話ではあるが……アベルとて少なからず男としての意地がある。
望みは叶えたいが、こればかりは快諾はしかねる。

――正直に欲を出していいのならば、お言葉に甘えさせてもらおうではないか。

941 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:58:30.91 ID:JWft5Wlx0


「悪いが、パトラ。俺ほど欲深い人間も、そうはいないぞ?」


きっと今、自分は黒い笑みを浮かべているなとアベルは確信する。
確かに自分よりも他者を優先したことが無いとは言い切れない。
だが結局最後は、自分は欲望のままに彼女を抱くのだ。
欲深いから、諦めきれない。
欲深いから、少女の優しさに甘えてしまう。
欲深いから、手放したくないと独占し、嫉妬の感情さえ持ってしまう。


「パトラが俺を気遣ってくれるのはとても嬉しい。さっきのマッサージも、とてもいい」

「あ、ありがとうございます……」

「だから――今の俺の欲を言えば、そんなパトラを俺も労いたいというところかな?」

「ひゃっ!?」


アベルの口の端が吊り上るのを見ると同時、パトラは短い悲鳴をあげた。
先程まで使っていた香油を、秘裂と太腿に垂らされたのだ。
先に使っていた香油は互いの身体で揉まれ適温かつ少量が馴染んだ状態となっていたが……
ここにきて追加の、それもこんな場所に垂らされては察せざるをえない。
施術のためではない。最初から、快楽目的の……


「アベ、アベルさ……んぅっ!?」


香油をたっぷりと塗したアベルの両手が、パトラの引き締まった太腿にそえられる。
真似事のようであるが、労いたいという言葉の現れなのか。
指は筋肉の流れにあわせるように動き、そして優しく解すかのように蠢く。
それはそれで心地良いが、既に火のついていたパトラには少々物足りない。


「あ、あぅ……! アベル、さん……!」

「ほらみたことか。俺もだが、パトラもだいぶ疲れが溜まっているんじゃないのか?」


それは否定できない。だがそれ以上に、解れることよりも身体の奥底の疼きが気になってしまう。
もはや取り繕えているとは思えないが、それでも淫らな欲望に負けていることには恥ずかしさを覚える。


「んぅ……!」


太腿全体を一撫でにした両手の指先が、僅かに動く。
滑らかに動くそれは、少し強めに脚の付け根を圧しながら揉むように動いた。
これの刺激だけでもパトラはその身を震わせるが、直後に違った意味でもその身体を震わせることになる。


(やだ、これ、あそこ、ひろげられて……!?)


アベルの指が動くたびに、脚の付け根が揉まれていく。
それに合わせるように、濡れそぼった秘裂も左右に開かれるのだ。
身体の構造上当然のことではあるが、直接性器を愛撫される以上の恥ずかしさがそこにはあった。
香油のせいではない、ぬちりとした音もそれに続く。
強めに押されればより一層割り開かれ、焦がれる膣内まで曝け出しているのは想像に容易い。
香油に混じり滴る蜜も何もかもが、愛する人に見られてしまっている。

942 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 22:59:43.86 ID:JWft5Wlx0
これが初めて、というわけではないというのに。
未だに慣れないというか、羞恥心が消え去ることはない。
自分も少しは深紅の令嬢に教えを乞うた方がいいのではないか?
彼女の持論では殿方を満足させるのも淑女の務めらしいが、清廉な騎士ではないのでは?
ああ、もうどちらが正しいのかわからない。
それでも今、確かに言えることもある。


「ん、んぅ……っ! も、もっと、アベルさんのしたいようにして大丈夫ですよ……?」


既に浮ついた思考で、それでも余裕なフリをしてみせる。
既に見てきた、彼の愛する少女達は完膚無きまでに腰砕けにされていた。
それが彼の本当の欲望なら、まだ満足していないのではないか。
自分はまだ大丈夫だから、もっと激しく扱っても問題ない。



「――いいえ、違いますね」



そう考え、パトラは首を静かに横に振った。
人に正直になるように言っておきながら、自分はいつまで逃げるのか。
貴族である前に、騎士である前に、一人の女として……



「もう、私が我慢できません。だから来てください、アベルさん……♪」



――愛する人の前では、正直でいたい。
真っ赤になりながらも、精一杯の勇気を振り絞り、パトラは自分の手を動かす。
香油と愛液に濡れたその指は、それだけでもいやらしい。
そんな指が、自らの秘所を割り開いて見せつけてくる。
直接曝け出されたそこは、ひくひくと男を今か今かと待ち受けているようだ。


「っ、パトラ……!」

「ん、んううぅぅぅぅぅぅぅ……♪」


もう少し、焦らす様に……そそられた脚の愛撫を続けたい気持ちもあった。
しかしあのパトラが、自ら股を開いて誘ってきた。
この事実が、アベルの欲を大きく煽った。
彼女の望み通りに、一息で真正面から貫いてやる。


「くっ……おっ……!?」


迎え入れるは濡れそぼった媚肉。
一突きする度に、もっと奥へと挿れたくなってしまう。


(俺が、欲を我慢している、か……)


誘われ、挿入し、より強い欲にとりつかれる。
自覚はなかったが、パトラの言葉は正しかったのか?
すぐに射精すことはすまいと食いしばりながら、アベルは口を開く。


943 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 23:01:06.31 ID:JWft5Wlx0

「っ、は……っ! パトラは、欲を、見せては……っ、くれないのか……!?」

「んっ……っ! わたしは、今日、最初からっ……、欲に、負けてしまっていますよぉ……!」


突かれる度に胸を揺らし乱れるパトラの姿は、およそ普段の姿からは想像つかないだろう。
アベルだけが見ることを許される、彼女の秘密。
顔を染めながら、快楽に負けている……敗北とも言える言葉を口にする様は実に愛おしい。


「アベルさんっ、わかります……? わたし、いまっ、一番奥、アベルさんに、何度も突かれてぇ……♪」

「ああ、わかるよ……っ!」


体内から痺れるような快感がパトラの全身を駆け巡る。
荒い息を吐き出すアベルも、パトラの最奥をこつこつと責めている感覚がよく伝わってくる。
子宮を一突きする度に、きゅうきゅうと絞めつけてくるのだ。
言葉をかわす最中に、気を抜けば思わず吐き出してしまうだろう。


「あなたとの、赤ちゃん欲しくて……こんなに、子宮降りちゃって……!」




「――ずっと、ずっと前から、私……妄想してたんです……!」



「っ!?」


深く甘い吐息と共に、パトラはその身体をアベルに預ける。
豊かな乳房が押し潰される感触と有様は実に魅惑的だが、今はそれよりもその表情に目を奪われる。
凛とした騎士の鑑である彼女が、自分のすぐ傍でこうまで蕩けている。
そして、本当に自分との子を求めてくれているのだとわかる程に、用意の整った子宮。
男として昂ぶらないわけがない。




「――私も、孕ませて」




そしてトドメの一撃と言わんばかりに、パトラはアベルの耳元で熱っぽく囁いた。
彼女らしからぬ程に、酷く甘く淫らな言葉。


「……っ! わかっ、た……っ!!!」

「あ、あ、きてる、きて……んぅぅぅ――――――ッ!?」


欲の極致とも言える言葉に、アベルは白旗の代わりに未だ濃さを失わない精液を吐き出す。
それでもなおも収縮を続けるパトラの膣壁は、一滴残らず搾り取ろうとしているようだ。


「あ……♪ アベルさん、まだ……」


ふるふると身体を震わせながらも、パトラはまだアベルを離さない。
誇りある姿を取り繕うことをやめた彼女は、どこまでも貪欲になっていた。


……

944 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 23:02:54.70 ID:JWft5Wlx0
――


「ん、ん……ふぁ……あ!」

「パトラ、大丈夫か……?」


二つの影は、まだ重なり続けていた。
抱きしめ合っていたかと思えば、パトラがアベルに跨り腰を振ることもある。
どちらかが絶頂を迎えれば、しばらく休んで……またゆるゆると動き始める。
激しさこそないが、部屋は確かに情欲の匂いで満たされていた。


「アベルさんこそ、大丈夫です、か……?」

「あ、ああ……」

「ごめんなさい。これじゃあ、あなたを余計に疲れさせてしまいますね……」


そうは言うが、ゆっくりとパトラの腰は動き続けていた。


「……明日の業務に、支障が出ない範囲で自重しますから、もう少しだけ……!」


ゆったりとした交わいは、捨てきれないパトラの真面目さからくるものであった。
アベルの精力と体力を考えれば、アーシャ達の二の舞になる可能性が高い。
騎士たる者、節度を守るべし……
欲望のままに子供を求めても、完全には理性を捨てきれていない。
やはり根っから真面目な騎士なのだと、思わずアベルは笑みを浮かべてしまう。

そんな彼女が、淫らな姿を晒してでも自分の子供をこうして求めてくれているというのも……
堪らないものがある。


「パトラ、そんなことは、気にしなくてもいいんだぞ?」

「いえっ、こんな痴態をお見せしてますけど……誇りはまだ少し、残ってます!」

「――アベルさんが、私を壊れるまで犯したいというのなら、受け入れますけどね?」

「……いや、そんなことはしない」


悪戯な笑みを浮かべるパトラに、アベルは降参する。
彼女は、自分に対しては騎士の姿を忘れて乱れてくれる。
自分もパトラの前では、どこまでも欲望をぶつけてしまうのもいいのかもしれない。


(……あまり、節操のない姿を見せたくない筈なのにな)


しかし、どうしてだろう。
パトラの前では、少しだけ節度ある皇子の姿を保ちたくなってしまうのは。
今更手遅れな気もするが、なかなかこの感情を捨てることはできない。
……隙を見せれば、本当に甘えてしまう恐れがあるからだろうか。
アベル自身、理由はわからない。


「明日からは、ちゃんと騎士に戻りますから……! 今は、赤ちゃん……!」

「……明日以降も今みたいに乱れてくれていいんだぞパトラ?」

「やめてください、恥ずかしい……!」


それでも、彼女は馬の代わりに男に跨り続ける。
清廉さと淫猥さを併せ持つ騎士の痴態。休みを挟みながらならなおのこと萎えようもない。
下から存分に彼女の表情を楽しみながら、アベルも彼女に応えるべく腰を深く突きだした。


しっとりとした夜は、まだまだ明けることはない……


……


――
945 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/12/30(水) 23:08:02.99 ID:JWft5Wlx0
というわけで、パトラパートでした。
更新停滞、本当に申し訳ありませんでした……
次回よりまた少しづつ更新できていければいいなと思います。
(この後はロウルの前に、マックスの報告イベントが入ります)

今年は色々と大変な年でしたが、皆さんもどうかご自愛を
予定以上に長引いてしまいましたが、来年度もどうかよろしくお願いいたします
先にコンマ二桁↓1〜3で判定をとりつつ、一足早いですが締めの挨拶をさせていただきます。

皆さん、良いお年を!
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 23:11:57.93 ID:CVMBD9A0O
おつおつ
もう少しで終わりではあるけど、来年もよろしく!
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 23:22:20.15 ID:UFL+3VrA0

待ってた
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 23:22:47.11 ID:yOJ/YZ1DO
良いお年を
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 23:54:11.32 ID:7tmoOzu50
久しぶりに乙です!
残り少ないですが良いお年を!
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 00:01:15.97 ID:oqRhKcmQ0
帰還乙です
年末に力作最高でした
そして何か恒例と言えるゾロが見えるんですが
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 11:05:42.62 ID:aNSOb1kBO
おつおつ!
パトラさんもなんだかんだでかなりえちぃ思考だよね
そしてまた開幕ゾロで>>1白目になりそうだけど来年もよろしく!
952 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:01:18.50 ID:wR7S+Zic0
あけましておめでとうございます
そして開幕からうわああぁぁぁ(白目吐血)
と、とりあえずいい気つけになったと考えましょう
判定結果公開を含むマックスハウス前まで投下していきます
953 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:02:12.33 ID:wR7S+Zic0
三連特殊判定結果

1理性が負けても節度はあるパトラ将軍

93>85

※基準値を上回ってしまった為、まさかの足腰立たず!

※マックスの挨拶まわりに同行できず、ロウルの負担も増大!


――

……


パン…! パン…!


パトラ「あっ、あっ……!///」

アベル「パトラ……!」

パトラ(気持ち、いい……///)

パトラ(アベルさんに抱きしめられて、突かれて……///)

パトラ(駄目、これ以上は明日に支障を……っ///)

パトラ(でも……///)



ギュゥゥ…!



パトラ「アベルさん、もっと……///」

パトラ「――私も、あなたとの子を……♪」

アベル「ああ……!」グッ……!



パトラ(騎士として、貴族として……)

パトラ(本来なら、止めておくべきなのに……)





パトラ(――今の、そしてこれからの幸せは、手放したくない……///)ギュ…



……

――
954 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:02:53.92 ID:wR7S+Zic0
――――
―――
――




パトラ「ぁ……♪」ドロドロ…


アベル「だ、大丈夫かパトラ!?」アセアセ

パトラ「は、はひ……///」



パトラ(やってしまった……///)



パトラ「んぅ……♪」トロォ…

パトラ「もう少し、お待ちを……♪」

パトラ「すぐに、支度を……」ググ…


ペタン


パトラ「あ、あれ?」アセアセ

アベル「無理をするなパトラ。すまない……」

パトラ「い、いえ! 私こそあんな……///」

パトラ「私もう、色々な意味で騎士失格です……///」

アベル「そんなことはない。とにかくしばらくは休んでくれ」ポン

パトラ「うぅ……申し訳ありません。これでは陛下へのご報告も……」

アベル「マックスの件なら、こちらでなんとかしておく」

アベル「とりあえず今はまず身体を拭くべきかな。すぐに戻る」タタタ…

パトラ「……///」




パトラ「……赤ちゃん、できたかしら?///」サスサス…



……

――


955 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:03:25.50 ID:wR7S+Zic0
――


……


【帝国・メイド長私室】


ロウル「――ので、もう早めにマックスさんとキアラ様のことを王国に伝えようかと」

ローズ「そうネ。今ならまだ、国民からも結婚初夜に妊娠させたと思われなくもないし……」ンギギ…

アイナ「ローズさん落ち着いて」アセアセ

スミレ「帝国と王国の今後にも関わりかねませんからね。ボクも急いだ方がいいと思います」

ロウル「ええ。折角王室直通転移陣もあるわけですしね」

ロウル「そういうことですので、今日はキアラ様は不在になるかと思います」

ロウル「出発の準備とか諸々は私がやっておきますので……」

ロウル「あ、でもあっちの仕事が先ですかねぇ……」ポツリ…

ローズ「……ロウルちゃん、随分と忙しそうネ?」

ロウル「あ、いえそんなことないですよ?」ブンブン!

アイナ「私達でよければ、お仕事手伝うけど……」

ロウル「いえいえ! 大丈夫ですって全然!」

スミレ「……そういえば、パトラさんはどうされたのですか?」

スミレ「マックスさんのことを気にかけていましたし、てっきり彼女も同行するかと……」

ロウル「あ、あー……その、ですね?」

ロウル「私は全然平気なんですけど、パトラさんの方が仕事疲れでちゃったみたいで!」アセアセ

ロウル「ですので私が代わりにこうして動いている次第ですよ」

ロウル「まあアベルさんの副官の私にかかれば、あの仕事もこの仕事もぱぱっと解決ですって!」

ロウル「それじゃあ、失礼致します!」スタタタ!


バタン!


ローズ「……」


956 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:04:10.02 ID:wR7S+Zic0
アイナ「ロウルちゃん、忙しそうだね……」

スミレ「パトラさんがお休みといいますが、確か残る部隊の皆様も……?」

ローズ「……」

ローズ「こう立て続けにとなると、アベル様の手がすごく早いと見るべきネ」ハァ…

スミレ「!?///」

アイナ「え、え? それってつまり、そういうことなんですか!?」

ローズ「あの子達、みんなアベル様を慕っているワ」

ローズ「エリスちゃんが妊娠して、あれだけ幸せそうにしていたら……乙女としてクるものがあるでしょう?」

ローズ「一人増えたら私も私もって、どんどん勢いは増していくものヨ」

スミレ「ではパトラさんも……///」

ローズ「騎士も人間だもの。それに真面目な子ほど色々溜め込みやすいし……」

ローズ「誰にもそれを咎めることはできない。天使の件はアベル様とロウルちゃんに頑張ってもらうしかないワ」

ローズ(でもロウルちゃんも、溜め込み過ぎなければいいんだけど……)

スミレ「そういえば、私達はともかくローズさんはキアラ様に同行されないのですか?」

ローズ「ふふ、キアラちゃんもフィーアちゃんもアタシの天使だけれど……」

ローズ「残念ながら本当の親子じゃないの。あまりアタシがでしゃばるのもよくないワ」

ローズ「……あと挨拶している最中にお化粧崩れそうだしネ」ムグググ!

スミレ「な、なるほど」

アイナ「……」

アイナ「えっと、それじゃあローズさんは今日はお休みなのかな?」

ローズ「え? ええ、そうネ。今のところは急ぎの仕事はないけど――」


ギュゥ…


ローズ「っ!?」

アイナ「――ごめんなさい、ローズさん。でも、みんながって思うと、もう……///」スリ…

ローズ「アイナちゃん……」

スミレ「……っ」

アイナ「……」テマネキ

スミレ「!!」


ピト…


スミレ「ボクも、です……///」ギュ…

ローズ「スミレちゃんまで……」

ローズ「……」ギュ…

アイナ「///」ドキドキ…

スミレ「///」ドキドキ…

ローズ「……明日以降の仕事もすぐに片づけるわヨ」

ローズ「――三人ずっと部屋から出て来なくても、誰も文句を言えないくらいにネ」

アイナ&スミレ「「は、はい!///」」


……

――
957 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:04:44.02 ID:wR7S+Zic0
――

……

【帝国・アベルの城塞】


ロウル「ローズさん達へ報告はしておきましたよー」

ロウル「他の仕事も片しておくんで、アベルさんとマックスさんはキアラ様をお願いしますね?」

アベル「すまないロウル。色々と押しつける格好になってしまうが……」

ロウル「なーに言ってるんですかアベルさん。このくらいなんともないですよ!」

マックス「その、ごめん。元はと言えば俺がしっかりしていれば……」

キアラ「い、いえ! 私の方が……!」

ロウル「はいはい、これから挨拶なんですからもっと堂々と!」

アベル「キアラも無理はするなよ? いつも以上に身体は大切にするんだぞ」

キアラ「心得ています。でも、私もしっかりとご挨拶はしたいので」

マックス「キアラちゃん……」

アベル「俺も落ち着いたら、改めて挨拶に回らねばな……」

マックス「あれ? そういえばパトラ将軍は?」

ロウル「あー、パトラさんはちょっとお疲れ気味なので休ませてあげた方がいいかと」

ロウル「まあそもそもマックスさんのケジメの挨拶ですし、アベルさん同伴で十分でしょう?」

マックス「そ、そうだよな。よし、行くぞ……!」グッ!

キアラ「うん!」

アベル「俺もいなくても平気だとは思うが、一応な」

ロウル「もう用意は済ませてあるんで、転移陣の方からすぐに向かえますよ」

ロウル「まああんまり気張りしすぎないで、いつも通りで頑張ってくださいよー」フリフリ


ガチャ…パタン…




ロウル「……」

958 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/01/03(日) 23:05:11.39 ID:wR7S+Zic0
ロウル(今朝の様子からして、アベルさんとパトラさんは……)

ロウル(あれだけ元気だったパトラさんがああなるんです)

ロウル(きっとアベルさんに好き放題されちゃったんだ……)

ロウル(パトラさん綺麗で胸も大きいですし、当然ですよねぇ……)

ロウル(エリスさんもアーシャさんも、シアさんもティアさんも……)

ロウル(……アベルさんとの、子供)

ロウル「……」フルフル…

ロウル「何を考えているんですか、私は」

ロウル「私はアベルさんの副官で、あの人を支えるのが仕事なんです」

ロウル「皆さんが動けない今こそ、私が頑張る時です!」フンス!

ロウル「皆さんの分の仕事をして! 皆さんが元気あふれる様なお食事も作って!」

ロウル「それから、エリスさんやアーシャさん達の赤ちゃんのお世話もいつかは……」

ロウル「えっと、まずはどれから手をつけましょうかね……」





ロウル「――頑張ったら、アベルさんも撫でてくれるかな……」ポツリ…




ロウル「うん。私は、多くは望まない。それだけで、十分です」グッ…

ロウル「……」

ロウル「……よし! アベルさんのコートで気を引き締めてから、お仕事頑張りますかねぇ!」


……

――

822.15 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)