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【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」看取「2回裏だゾ」【安価】
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 21:01:26.02 ID:VHqZ00jYO
- @
- 238 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/17(土) 22:16:51.82 ID:pHMbTkE6O
- 吹寄「まぁいいわ。言ってごらんなさいよ」
上条「実は――」
上条「……操祈と全然会ってないんだ…」
吹寄「……そう…ん?……食蜂さんと? ―――?」ハテ
上条「ちょっと前に…色々あって……それ以来全然――」
吹寄「ちょっと待って。理解が追いつかない。え、食蜂さんよね?」
上条「そうだが…」
吹寄「………?」チラチラ
上条「?」
上条(吹寄が不思議そうな顔で俺とどこかを交互にチラチラみてる)
上条「どうかしたか?」
吹寄「ふむふむ…ふぅん、わかったわ。よくわからないけど、つまり『上条がおかしい』のね」
上条「え、俺がおかしいのか!? 俺の何が操祈を――」
吹寄「あー、ちょっと待って。違う。きっと彼女はまだ上条を想ってるわよ」
上条「……じゃあ、なんで操祈はいなくなっちまったんだ?」ホロロ
吹寄「――――」
吹寄さんの面倒見の良さコンマ下1
奇数→委員長、空気を読む
偶数→恋沙汰なんてストレート勝負よ
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 22:18:03.50 ID:V2y9lqoso
- あ
- 240 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/17(土) 23:49:45.94 ID:pHMbTkE6O
- 吹寄「いや、上条に言ってないから」
上条「は?」
吹寄「…………」
上条「……吹寄?」
吹寄「――――」
上条「あのー…」
吹寄「なにそれ」
上条「!」
吹寄「なに?って事は、全部アンタが悪いじゃない!!」ズビシィッ
上条「え、やっぱり俺が悪いのか?」
吹寄「だから上条じゃないってば! ああんもう! めんどくさいわね!!」
上条「!!???!?!?」
吹寄「いい?食蜂操祈さんはずっと学校に来てたわ!生徒会長が不登校なんてなったら大騒ぎになってたでしょ!?」
上条「………確かに」
吹寄「そもそも彼女がいなかったら警策さんもドリーさんも――え?警策さんも行方不明でドリーさんは最近まで……もうなんなのよ貴様の恋人たちは!」ガックガック
上条「首を掴んで揺らすなぁぁあああ!!」
吹寄「はぁ…はぁ…はぁ…」
上条「さっきから挙動が不審だぞ…」クラクラ
吹寄「もうじれったい。もう止めたってダメだからね。私が聞いたのが運の尽きよ!」ガシッ
上条「え!? なんで右手をいきなり掴むで頭に押し付けるのでせう!?」
吹寄「能力封じよ!」
上条「いや俺、無能力者!」
吹寄「黙れ! いい? 食蜂操祈さんは今もずっと――」
吹寄「―――上条当麻の後ろにいるの!!!」
上条「………」
上条「え…」
- 241 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/18(日) 00:03:55.77 ID:j8Y2tO1UO
- ―――――
――――
―――
風斬『………これで、いいんですね?』
操祈『ええ。私と看取さんより、ドリーの方が危ない。その判断は正しいわぁ。ただ、これは私の――』
風斬『……そう、わかりました。私もついて行きますから、辛くなったら来てください』
風斬『ふぇぇえええ…! なんで私はビキニメイドなんですかぁあ!?』
操祈『なんで私もぉ…』
猫耳メイド『よくお似合いですよお嬢様方』カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
御坂妹『あの人を悲しませてしまいました、とミサカはここに謝罪します』
御坂妹『――ごめんなさい、もうそろそろ活動限界です。他のミサカと違い、まだドリーの体での活動には支障があるようで』
操祈『いいのよぉ。もうお休みなさぁい。貴女たちはとても、人間として成長しているわぁ。どうか、ドリーをお願いね』ナデナデ
御坂妹『はい、明日の朝には、ドリーは―――スー…スー…』
操祈『………私が見えていなくても、ドリーがいれば、あの人は――』ギュッ
小萌『では!みなさん!夏休みだからって浮かれてないでおべんきょーもするのですよー!』
ハーイ!!
上条『――――――』
操祈『………』
吹寄『…………』ジーッ
吹寄『やっぱり変』
吹寄(なんで1年生が3年生のクラスに、しかも上条の隣の席に普通に座っているいるのかしら)
―――――
――――
―――
- 242 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/18(日) 02:00:52.51 ID:j8Y2tO1UO
-
吹寄「いい? 食蜂操祈さんは今もずっと――」
吹寄「―――上条当麻の後ろにいるの!!!」
上条「………」
上条「え…」
吹寄「……慌てふためいてももう遅いわよ、食蜂操祈さん。そんな酷い顔で幽霊みたいに後ろ付いて回られたら、たとえ見えなくても迷惑よ」
上条「ちょ、ちょっと待ってくれ吹寄…操祈は、俺の後ろに…いるのか?」
吹寄「……ええ。酷い有様よ。肌はボロボロ、髪もぼさぼさ、あーあー目の下にクマが出来てるわね。きっと能力で誤魔化してたんでしょ」
吹寄「というか、やつれたわね。本当に大丈夫? ――何を言っているの。まったく。なに泣きそうな顔をしているの。自業自得でしょ」ナデナデ
上条(俺からすると吹寄が一人芝居をしているようでなんかシュールだ)
吹寄「ほっとけないわね。ちょっと待ってなさい。すぐに戻るから!! 食蜂さんは私と一緒に…」ズンズンズン…
上条「ええ…」
・・・・・
上条「………」
上条(そうか、操祈は俺の事を見捨ててなかったのか)
上条(ずっと傍にいた。傍にいてくれていたのか)
上条「そうか…そうだったのか…」
上条(思わず笑みがこぼれる。ちょっと嬉しくて涙が出そうだった)
上条「いや、現状何も変わっていない! 操祈の為に俺がなにかしないと…」
吹寄「あ、ちゃんと待ってたわね!」ズンズン
上条「吹寄! 操祈は…」
吹寄「いるわよ、ちゃんとここに……やっぱり見えない?」
上条「……見えねぇ。くそ、声も足音も聞こえないなんて…」
吹寄(実は今、腕を掴んでいるんだけど……本当に触覚も感じないのね)
吹寄「……乗り掛かった舟。最後まで面倒みてあげようじゃないの!」ドーン
上条「吹寄!」パアアア
上条「で、具体的にどうすれば――」
吹寄「そんなの決まってるじゃない―――」
吹寄さんの無茶振りコンマ下1
奇数→頭おかしいなら医者に聞け
偶数→頭おかしいなら殴ってみればいいじゃない
- 243 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/18(日) 02:01:34.51 ID:j8Y2tO1UO
- 今日はここまで
ありがとうございました
来週土曜日の19時から始めます
- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 02:29:50.96 ID:Mf8y+Bduo
- 乙
げんころ!
- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 03:55:32.82 ID:4ITGbGVso
- 乙
- 246 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/24(土) 19:00:32.27 ID:EwLKLcxSO
- はじめっます
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 19:04:53.18 ID:Tbb4IJEWo
- 何で原作より何百倍も平和な世界なのに上条さんの脳は原作よりボロボロなんだろうか
- 248 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/24(土) 20:42:31.60 ID:EwLKLcxSO
- 吹寄「頭が悪くなってるのなら、殴ればいいんじゃない?」パンッパンッ
上条「なんで、ハンマーなんて持ってるのでせう?」
吹寄「いやほら、よくあるじゃない? 人格入れ替わりとか記憶喪失とかって原因になった事故をもう一度やるとなるっていうじゃない」
上条「それフィクション! これノンフィクション!」
吹寄「って事で、食蜂さんソイツ抑えてて」
上条「ファッ!? か、身体が動かない!」
吹寄(あ、後ろから羽交い締めにされてると、そんな認識なんだ)
上条「お、おい正気か!? 人間の頭蓋骨って陶器より薄いんだぞ!? そんな金槌でブッ叩いたら脳ミソごと頭蓋骨粉砕だぞ!」
吹寄「――――」
吹寄「………冗談よ」
上条「……なぜ一瞬、止まった? 本気だっただろ」
吹寄「あーだこーだうるさい。しょうがないから、これで我慢してあげる」胸ぐらグイー
上条「へ、ちょ、まさかこれいつもの、頭突―――」
吹寄「じゃあ思いっきりいくわ――――よ!」
上条「――き、ゃ」ゴッ
―――――
――――
―――
「――私は、彼は思い出してくれるのだと、信じていた」
その女はそう言った。
寝不足か過度のストレスか目の下にくまを拵えた、今にも死んでしまいそうな顔で、ひび割れた唇で食蜂操祈はそう言った。
「ずっと見ていたわぁ。自分の目で、人の目を借りてでも彼を、ずっと」
そうして何年たったのだろう、とふと思った。親友の秋沙や御坂美琴さんよりずっとずっと前からあのどうしようもない男を想っていたのか。
「でもある日、突然信じられなくなったの。ふとね、『ああ、幸せそうな顔で笑うなぁ』って思ったの。すると、『ああ、私なんて思い出さなくても彼はいいんだ』って思ってしまって」
――それが食蜂の転換点だったのか。
酷くみっともない姿を見ていられなくて、服を着替えさせ、メイクを手伝い、髪を梳かしていた時だった。
ぽつり、ぽつりと、レベル5の、常盤台の女王はレベル0のただの女に。まるで懺悔のように呟いた。
「でも私は諦めれなかった。想ってきた年月に押しつぶされそうなくらいに好きだから。ダメな女よね、上条当麻は『食蜂操祈の事を記憶できない』…その原因を作ったのは私なのに」
いや、違う。と私は断言する。
食蜂操祈が言った彼女の過去が本当であれば、食蜂操祈を襲い、上条当麻の脳に軽くない障害を負わせたのは間違いなくデッドロックとかいうスキルアウト(とは違うが行動は同じか)のような奴らが原因だ。二人とも悪くない。
だが食蜂は上条を巻き込んだ、と思っているのだろう。そして結末は罰だと思い込んでいる。
――と、私はそう解釈している。
「だから私は痺れを切らして行動に出たの。ある目的の為に――」
それはどんな?と、髪を櫛で梳かしながら訊いた。
「――当麻さんの記憶を呼び覚まさせる方法」
櫛を持つ手が止まった。
- 249 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/24(土) 21:10:40.73 ID:EwLKLcxSO
- ―――――
――――
―――
上条「アイ、タタタタ…」
吹寄「〜〜〜〜〜!!!!」ジタバタジタバタ
上条「ちょっとイラっと来たから、いつも以上に力を入れて振りかぶったら、想像以上の衝撃が来たわね……」クラクラ
上条「え?」
吹寄「―――ってぇええええ!!!」
吹寄「おいこら吹寄! ちったぁやり方ってもんがあるだ…ろ……」
吹寄「は?」
吹寄?「なんで…俺が、目の前に…?」
上条?「なんで私、目の前に立っているの?」
吹寄?「もしかして…」
上条?「私たち…」
「「入れ替わってるぅーーー!?」」
チャラチャラチャララ-♪チャラチャラチャララ-♪チャラチャラチャラララーン♪
君ヲ前前前世カラ僕ハ――
吹寄「いや古いわ! 何年前の大ヒット映画だよ!!」
上条「……なんでこんなことになるのよ! 責任を取りなさい上条当麻!!」
吹寄「いや俺被害者―――つーか俺の体でその口調やめろ! 想像以上に気色悪い! 内股やめろぉ!」
上条「そっちこそガニ股禁止!って某映画の再現か! ……どうしたのよ」
吹寄「いや…なんか肩が凝るなぁっと思ったら、その…胸が―――ほう」モミモミ
上条「揉むなぁ! 自分で自分の胸を揉んで発情するナルシストな変態だと思われるじゃな、い……――――」
吹寄「……どうしたんだ」
上条「その、股になにかあるなと…///」モミモミ
上条「……ちょっと大きくなってきたんだけど!」
吹寄「オイコラそれ以上揉むな! セルフテント設営とか俺の体でそんな醜態を公然で晒すなぁ!」
上条「これどうやって収拾つかせるのよ!?」
吹寄「おまえのせいだからなぁ!?」
- 250 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/24(土) 22:11:44.67 ID:EwLKLcxSO
- ―――――
――――
―――
「上条は…記憶喪失――?」
「そうよぉ。二年前の7月に生きていた全てのエピソード記憶を『破壊されている』。夏休み前後で変わったことがないのは、当麻さんの裏表がない性格だからよぉ。彼、一部の人間には公表しているから、知り合いみんな知っているつもりかもしれないけどぉ、やっぱりあなた達には伝えていなかったのねぇ」
金槌で殴られたような衝撃だ。ただただショックだった
なぜ。なぜ。
強い怒りが湧きあがる。なぜ、アイツは私を――私たちを――――。
「それを知った時、ショックだったわぁ。だっていくら待っても私の事なんて思い出す事はないし、記憶に取っ掛かりが無かったら、私の事なんて覚えてくれる訳がないわぁ」
――それでも、食蜂は諦めなかったのだろう。
「それでも記憶の復元は不可能じゃないわぁ。可能性は低いし、与太話にも等しいくらいに未発展な分野だけど。それでも私は藁を掴む思いで手を伸ばした」
それはどんな? そう聞くと、食蜂は自嘲気味に――成功してしまった過ちを自分で嘲笑って、こう答えた。
「記憶は内臓にも宿るのよぉ」
――は?
「よく聞く話じゃない? 心臓移植をした患者がドナーの記憶を引き継いでしまうという話」
確かに小説やドラマではよくある話だ。
それは心臓だけではなく、肝臓など他の臓器、血液にもあるそうだ。
ドナーの記憶の他に、性格や趣味嗜好、食べ物の好き嫌いまでもがドナーからの影響を受けてしまう。
実際にクレア・シルヴィアという事例がある。科学的証明はされていないが、現象として起こっている。
「内臓は脳と同じく常に細胞が稼働しているから、脳と同じ細胞だから記憶保持力を持っている――そんな説もあるけどぉ、まだはっきりしていないのよねぇ。
もし記憶や意識が人間の生死力を司るのなら、上条当麻は7月に死に、別人となって生まれ変わった。でも内臓は前の上条当麻のもの。つまり内臓丸々移植したと仮定すれば」
――上条当麻には、2年前の7月以前の記憶残されている事になる。
いや、失敗する。素人でもわかる。
だって、それでも記憶は脳に宿るのだから。
百歩譲ってその理論が正しくても、あくまで腸はサブサーバー。メインサーバーは頭蓋の中にある。
小萌先生だったか、人の記憶には4つのプロセスを踏むという。
『銘記』『保存』『再生』『再認』
その処理はあくまで脳細胞が行う。
上条のエピソード記憶は、脳細胞ごと破壊されたと食蜂は言った。
なら、サブサーバーからどれだけ記憶を引き継いでも脳がポンコツなら無駄では――
「そう。だから私は上条当麻の脳を作り変える必要があったのぉ。過酷力高いけど、この方法しかなかったわぁ」
人の脳細胞を作り変える? ――どうやって
「………まずは、人一人を―――殺したわ」
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 22:21:45.09 ID:Tbb4IJEWo
- あんだけ日常的に大怪我してたら内臓とかとっくに機能的には天然と何も変わらない人口内臓に代えられてて前の上条さんのものなんて何も残ってなさそう
- 252 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/24(土) 22:37:09.81 ID:EwLKLcxSO
- ―――――
――――
―――
上条「しょうがないわねぇ」コキッコキッ
上条「ベターだけど、元に戻す方法が一つあるわ」ガシッ
吹寄「ちょ…吹寄さん? 胸ぐら掴んでどうしたんでせう?」
上条「もう一回どついたら元に戻るでしょ」グィー
吹寄「!? や、やめ――」
ムチュッ
上条「むっ!?」ムチュ-
吹寄「ん…!?」ムチュー
「「お、おおえええええええええええええ!!!」」
吹寄「な、なにしやがる…」
上条「い、いつものように頭突きしたら、た、体格差が変わってて標準が……」
吹寄「――え?なんでそんな気持ち悪そうにしてるかって?」
吹寄「当たり前だ! 男の俺が男とキスしたんだぞ!」
上条「く、思っていた以上に手慣れているから、よけいに気持ち……――ハッ」
吹寄「どうした」
上条「今のが私のファーストキス…」ウルウル
吹寄「自業自得なッ!!」
吹寄「さて、頭突き作戦はしばらく却下だ。最終手段とする」
上条「じゃあどうするのよ」
吹寄「……病院? ……またか…」
- 253 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 00:42:47.32 ID:5uENLH+nO
- ―――――
――――
―――
――人を殺した…?そんな、まさか。
「安心して。人を殺したと言っても、同意の上よ」
どういうことだ。
「内臓からの記憶を引き出すにはまず、取っ掛かりが必要だったの。ほら、部屋の鍵とか大事な論文が書かれたUSBメモリとか、失くした物を思い出すには、まず最後にどこで見たかを思い出すでしょう? それと同じように、食蜂操祈の思い出を蘇らせるには『食蜂操祈の記憶がどこで記憶から消えているか』を知る必要があった。その手始めに――全くの他人をワタシにしたわぁ」
………聞かずともわかる。ここから先は吐き気がする話だ。
「幻想御手って知っているかしら。それで私と同じ能力を持っていた彼女と私の脳波を同調させて、お互いに能力で記憶を結合させたの。
お互いの記憶を共有して、本物の食蜂操祈の体の方をカプセルで眠らせた。だってそっちの私があの人に見られて、食蜂操祈として認識されたらその時点ですべてがパーよぉ。
まずは偽物の食蜂操祈が上条当麻と接触をする――最初は彼女の、ただの『蜜蟻愛愉』として接触させたわぁ。彼女も当麻さんの事が大大大好き力私並だからぁ、久しぶりに会って号泣してたわねぇ。蜜蟻さんが落とした『食蜂操祈』の名前が刺繍されたハンカチを拾ってもらう、それだけの、たった数秒の出会いのシーンなのに。あの人、ビックリしてたわぁ――そんな記憶も消えていたけど」
と、懐かしそうに語る食蜂。それは一体いつの話なのか。
「そこから常盤台の生徒として、常盤台のレベル5として。食蜂操祈の表記をローマ字表記にして、カタカナ表記にして、漢字を変えて。髪を伸ばして、本物と一緒の色に染めて、化粧で似せて、胸にパットを入れて、服装を全く同じにして――最初はそんな地道なトライ&エラー。
『上条当麻とショクホウミサキの出会いを無数に繰り返す』
毎日毎日、学校へ行く途中、学校の帰り、休日の昼下がり。不良たちに追われる夜。雷が落ちた鉄橋の近くで。学生塾から出てきた時。第一位のもとへ向かう途中。学園都市の外の海で――無数に出会ってきたわぁ。そして、その度に彼はショクホウミサキを忘れていた」
それは辛くないのか。
「慣れているわぁ。――でもある日、
『あれ?そういえばどこかで会ってない?』
そう投げかけられた言葉にどれほど嬉しかったか。幸福力で空も飛べそうだったわぁ。その『ショクホウミサキ』の記憶の取っ掛かりを、少しずつ、少しずつ広げて、また出会いを続ける……既視感を覚える表情を見た時は本当に嬉しかった」
……具体的に、偽物の食蜂操祈をどうしたのか。
「――美容整形よ」
即答だった。
- 254 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 01:11:14.66 ID:5uENLH+nO
- ―――――
――――
―――
上条「検査、結構長引いたわね。私の方は特に」
吹寄「ま、俺の体だからなー」
吹寄「入れ替わりはカエル先生がいうには、たまにあるんだと。脳に強い衝撃を受けると、AIM拡散力場が混乱してどーのこーの」
上条「……あるのね、こんなマンガみたいな事例が」
吹寄「で、大概の場合、一日経てばなぜか元に戻るから今夜は止まっていきなさいってさ」
上条「そう。本当に夏休みでよかったわ」
吹寄「まったくだ。で、一つ疑問に思っていることがある」
上条「奇遇ね、私も同じこと思っていたわ」
「「なんで! 男女が同室なのよ」んだよ!!」
カエル先生「だって、別室なら何かがあった時不便でしょ?」
上条「何かの過ちがあったらどうするんです!?」
カエル先生「吹寄さんだね? 上条くんの姿でその口調は気持ち悪いね?」
吹寄「そうだぜ先生! 男はオオカミなのよってオティヌスが言ってた!」
カエル先生「オティヌスさんは間違いなく僕と同世代だね?」
カエル先生「別室にしてもいいのかい? それだと、お互いがお互いの体で何をするか分かったものじゃないだろう? お互いを監視すればいい」
カエル先生「それに、自分の体を見て欲情なんてするのなら、君たちはとんだナルシストだね?」
「「―――」」
カエル先生「まぁそういう事だよ? 上条君の体の検査が長かったから、今夜は遅いけど。ここでゆっくり眠るといいね? ダイジョウブ、明日になれば元通りになるはずさ」
「「………」」
カエル先生「じゃあ、おやすみ」パチッ
「「おやすみなさーい」」
―――――
――――
―――
「まずは目の形を本物に寄せて、彼と出会い、鼻の形を似せて、彼と出会い、顎のラインを削り、彼と出会い、耳の形を変えて、彼と出会い、脂肪吸引と豊胸手術で体型を作り、彼と出会い、声質を変質させるために声帯を取り換え、彼と出会い、骨格を変えるために一度全身の骨を砕いて治し、彼と出会い――……一つ一つを少しずつ、少しずつ変えて、彼の認識を変質させ、最終的に全身が本物の食蜂操祈になる頃、とうとう彼は『ショクホウミサキ』を忘れなくなっていた」
それはつまり、上条の蜜蟻愛愉の記憶をショクホウミサキにすり替え、彼女の存在をもすり替え、この世から消し去ったという事。
これが食蜂操祈の殺人。
なんてまどろっこしい洗脳。洗脳を得意とする精神系能力が能力を使わない洗脳をやりとげたというのか。
「洗脳じゃあないわぁ。洗脳は相手の脳を騙すだけ。でも私たちがやったのは上条当麻の脳の認識を…いいえ脳を作り変える」
なんて酷いことを、その蜜蟻とやらが可哀想だ。
「このアイディアを出したのは彼女よぉ。――それでもあの人と一緒にいられるなら、って。私になれるなら自分を捨てると泣きながら懇願したのは彼女よぉ。彼女のおかげで、計画は順調だった」
違う。それはあくまで偽物の食蜂操祈を『ショクホウミサキ』として覚えているだけで、本物の食蜂操祈『食蜂操祈』として銘記して保存している訳じゃあない。
記憶を失い、記憶障害を持つ上条当麻からすれば“本物のショクホウミサキ”だが、偽物は偽物である限り、『食蜂操祈』は記憶されないままだ!
――これが分からない精神系最強能力者じゃない。
……ああ、そうか。だから土御門は許せなかったんだ。
食蜂操祈は自分に嘘をついている。人に嘘をつき、自分を騙して、最初から間違えていた計画を後戻りできないまでにやり遂げてしまった――
最後に、どうするつもりだったのか。
- 255 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 01:27:21.56 ID:5uENLH+nO
-
「―――そしてあの日、土御門元春が連れてきたときは焦ったけど、最初から本物を見せるつもりだったわぁ。あの時、すでに脳細胞の作り変えは整っていた。言うなれば、壊れたハードディスクの修復は済んでいた。あとはデータのダウンロード。本物の私を認識させ、今まで食蜂操祈として出会っていたのは偽物だったと気づいた時―――あの人の世界は反転する」
つまり、どうなるのか。
「本物の私を認識した時、それが取っ掛かりになってサブサーバー…内臓からの記憶が脳に届き――記憶を失う前のあの人が帰ってくる! 」
―――ああ、そういう事か。
狂っている。狂っているわ。貴女達――いいえ、貴女は。
「そうね、私はとっくに狂ってしまっている。あの日――自分で命を絶とうとしたあの日から」
そう。一つ、質問いいかしら。
貴女、食蜂操祈と蜜蟻愛愉――いったいどっちなの?
「―――――」
目の前にいる女は、今にも崩れ出しそうだった。
「そんなの、私にもわからないわよぉ」
死んだのは、蜂か蟻か。それとも――
―――――
――――
―――
吹寄「――――ぷはぁっ!」ガバッ
吹寄「……はぁ…はぁ…はぁ…ここは……ああ、そうか病院だ」チラッ
上条「スー…スー…」
吹寄「俺の体…って事は今俺はまだ吹寄の体のままか」モミモミ
吹寄「そしてさっきの夢……いや、あの記憶は―――」
カタッ
吹寄「よう、久しぶりだな」
吹寄「元気にしていた、操祈」
操祈「――――」
上条(真夏の月夜に照らされて、久しぶりに『見える』操祈は相変わらず綺麗だった)
上条(吹寄がいうには、ひどい有様だそうだが、そんな事はない……俺の愛しい人は、やっぱり世界で一番綺麗だ)
- 256 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 01:37:27.64 ID:5uENLH+nO
-
操祈「ええ、久しぶりねぇ」
吹寄「痩せたか?」
操祈「お陰様で。酷い有様よ―――もしかして、昼間の吹寄さんとの会話、見た?」
吹寄「ああ、やっぱりか。さすが精神系能力者。なんでもありだな」
操祈「入れ替わりはAIM拡散力場の混線で学園都市ではたまにある事よぉ。ま、私の能力ならその手助けくらいは出来ないこともないけどぉ」
吹寄「―――抱き締めてもいいか?」
操祈「ええ」
吹寄「―――」ギュゥッ
操祈「うわ、流石吹寄さん。驚異の胸囲力だわぁ。おっぱい苦しい」
吹寄「操祈…操祈…操祈…」ポタポタ
操祈「―――」ナデナデ
操祈「ごめんなさぁい…本当に、ごめんなさい」ツー
吹寄「いいよ、操祈。俺の事を想ってやったのなら」
操祈「いいえ。こればかりは私の身勝手。吹寄さんにこっ酷く叱られたわぁ」
操祈「もうやらない。もう何もかも遅いけど…」
吹寄「いいさ。こうしてまた出会えた。もう絶対に忘れるもんか」
操祈「……私が、私じゃなくても?」
吹寄「構うもんか。なんなら二人とも愛せる自信がある」
操祈「……サイテー」フフッ
・・・・・
上条(そこからお互いの事を話し合った。あの日から、何があったか。何をしたか)
上条(操祈はずっと俺の傍にいていたらしい)
上条(オティヌスも察して黙っていてくれたそうだ。土御門も御坂も)
上条(だが流石は吹寄。空気を読まずにここまでズカズカ言えるとは)
操祈「ああいう真っ直ぐさ、見習いたいわぁ」ナデナデ
上条「うぅん…」
吹寄「吹寄を撫ででいるみたいだけど、それ俺の頭だからな?」
操祈「一度で二度美味力あるわぁ」ニヘー
操祈「………貴方の体にいる吹寄さん…私の事を見えていなかったわぁ。そして私の存在も覚えていなかった」
上条「………」
上条(それは、つまり)
操祈「朝になれば二人は元に戻るのでしょう? ――なら、このお話の結末は決まっているわぁ」
吹寄「――――」
吹寄「これからどうする気だ」
操祈「……もう、お別れよぉ」
吹寄「……ふざ、けんな」
吹寄「明日の朝、俺はおまえの事をきれいさっぱり忘れて、おまえの事も見えない世界で、俺は…どうやって生きていけばいいんだ!!」
- 257 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 01:50:28.78 ID:5uENLH+nO
-
吹寄「……失いたくない…失いたくない……この世界で一番愛している操祈を忘れて生きるなんて」
吹寄「こんな喪失感を覚えながら、何十年も生きていかなくちゃいけないのか!?」
吹寄「それならまた、何もかもを忘れて、いっそのこと廃人になってしまった方が百倍マシだ…!」
操祈「――――」
操祈「泣かないでよ…そんな事言われたって……私だって、お別れなんていやよぉ……うぅうわぁ―――」
吹寄「ぐずっ…ちくしょう…ちくしょう…ほかに方法はないのかよ…科学の力でも神様でも天使でも悪魔でもいい!」
吹寄「どうか、俺から操祈を、操祈から俺を奪わないでくれ…あぁ――」
操祈「………」
吹寄「………」
操祈「……ぐず、もう朝が来るわね」
吹寄「ああ。もう1時間もすれば…」
操祈「泣かないで…」
操祈「ねえ……キスして。今まで以上に精いっぱい、愛情をこめて」
吹寄「………他人の体だけど、いいのか?」
操祈「他人の体を使ってる私が文句をいうとでも?」
吹寄「……じゃあ、お休みのキスだ。これからも愛している。絶対に忘れたりしない」
操祈「――ええ。ずっと待ってる」
カエル先生「…………」
カエル先生「………」カツン、カツン、カツン…
―――――
――――
―――
上条「――――」パチッ
上条「朝…あれ、なんで俺、病院に―――」
上条さんの記憶力コンマ下1
奇数→――――操祈
偶数→………………。
- 258 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/25(日) 01:53:39.54 ID:5uENLH+nO
- 今日はここまで
来週の土曜日19時から始めます
コンマ下
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 01:54:59.90 ID:O8u9wa/Zo
- ん
- 260 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/31(土) 19:22:17.36 ID:AWaELhuFO
- 始めます
ちょっと遅れたけど
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:30:31.60 ID:M4W+g4Sro
- OK
- 262 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/31(土) 20:03:35.40 ID:AWaELhuFO
- 上条「…………」
上条「……………………。」
上条(なにか、重要な事を忘れている気がする)
上条(まるで胸にぽっかり穴でも開いたかのような喪失感)
上条(頭はスッキリしているのに、焦燥感で背中がハラハラする)
上条「―――」ポロッ
上条「……あれ、なんで俺泣いてんだ…?」
吹寄「泣きたいのはこっちのほうよ、上条当麻…」
上条「……ああ、吹寄おは―――よ?」
上条「なんで裸なんでせう?」
吹寄「昨晩はお楽しみだったようね、人の体で…」ゴゴゴゴゴ
上条「なんで朝から怒髪天?」
吹寄「なんでか“昨晩なにがあったかはしっかりと覚えている”わよ。怒髪も天を衝くわ!!」ガシッ
吹寄「―――人のか、身体で! あ、あんなはしたない事をッ――!」ギリギリギリ
上条「ぎゃーっ前隠せ! あと胸ぐら掴むな、このフォームはまた頭突きか!? また入れ替わってややこしい事に――」
吹寄「忘れているようだけど、いい加減に思い出せぇーーーーーー!!!!」グィィィイッ
上条「――ヒッ!」
ガツゥーーーン
カエル先生「どうかしたかい?いまさっき、すっごい音がしたけど?」ガラッ
吹寄「大丈夫です先生。私も上条も無事に元の体に戻りました」シュババババ
吹寄「これで退院してもいいですね?」シャキーン ←普段着に早着換え
カエル先生「ああ、いいけど………その、上条君はなぜ額がコブダイみたい腫らしてのびているんだい?」
吹寄「自業自得です。ではお世話になりました」スタスタ
カエル先生「……お大事に」
- 263 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/31(土) 22:56:02.87 ID:AWaELhuFO
- 上条「――――」ピク、ピク
上条(ふと、いまぶっ倒れている、吹寄が使っていたベットからふと)
上条「……」クン
上条「―――」
上条(蜂蜜のような匂いがした)
上条(大好きな甘い匂い。ずっと嗅いでいたい。離したくない。忘れてはいけない匂い)
上条(これは……誰の匂いだったか―――)
『これからも愛している。絶対に忘れたりしない』
『――ええ。ずっと待ってる』
上条「…………」
上条「―――操祈」
操祈『当麻さん』
操祈『当麻さん、ナイスピッチよぉ!』ピョン
操祈『はい、当麻さん。あーん。美味しいかしらぁ? あらそう? 嬉しいわぁ』ニヘー
操祈『当麻さん、あれ。とても綺麗だと思わないかしらぁ。え? 私の方が綺麗? またそんな事を言ってぇ。照れるじゃない』///
操祈『当麻さん、好きよぉ』
操祈『当麻さん』
操祈『当麻さん…』
操祈『――お願い、生きて…』
上条「―――――」
上条(忘れていなかった…忘れていなかった…)
上条「操祈…操祈…操祈ぃいいいいいいいいいいい!!」
上条「いるんだろ? どこかに…どこだ、どこにいるんだ操祈――!」
シーン…
上条「…」
カエル先生「上条君。落ち着いて? ここは病院だよ?」
上条「先生…俺、吹寄の体で、アイツが見えていたんです……操祈、ずっと俺と一緒にいた……なのに、俺、なにも――」
カエル先生「……ああ、そうだね?」
上条「俺…このままじゃあ嫌だ。操祈、操祈…」
上条「先生! 俺、このままなのか!? 一生、操祈が見えないままなのか!?
カエル先生「―――そうだよ? 君は脳に障害を負った。この僕が持てる力でも治療が難しいくらいどうしようもない障害だ」
カエル先生「これから一生恋人の姿を見つける事も、声を聴くことも、触れる事もできやしない」
上条「―――」
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:07:49.74 ID:Xj2TBSVHo
- 看取の問題も解決しなきゃいけないんだからハーレムは大変だ
- 265 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/01(日) 00:00:24.22 ID:TLbIdxgiO
-
カエル先生「このままではね?」
上条「………このままでは?」
カエル先生「君が持つ、1日学園都市理事長権を使いなさい。学園都市の全能力を総結集すれば、君の脳を回復させることができるかもしれないよ?」
上条「―――!」
カエル先生「しかし絶対ではない。学園都市でも脳の全てを把握できている訳じゃない。もし失敗すれば、さらに酷いことになるかもしれない」
カエル先生「恋人を見つけられるどころか、何も見えない、聞こえない、触れられない…いや死んだ方がマシだったと後悔するような事になるかもしれない」
カエル先生「それでも君が治りたい…食蜂操祈さんを見つけたい――いや、君と彼女の全てを取り戻したいというのなら…」
カエル先生「僕はこの命に代えても、僕は君を守って見せよう」
上条「先生…」
上条「――俺は、治りたい…この眼で、もう一度、操祈に出会いたい…!」
上条「ああ、お願いするよ先生…」
カエル先生「―――」
カエル先生「ああ、任せてくれたまえ」ポンッ
カエル先生「――――」チラッ
操祈「………」ペコリ
カエル先生「……」コクリ
カエル先生(もうこの子を泣かせるんじゃあないよ?)
・・・・・
上条「お世話になりました」
カエル先生「お大事に…」
上条(カエル先生がいうには、俺の脳外科手術はすぐにできるとのことだ)
上条(期限まであと1ヵ月――俺にはやり残したことが…)
※上条さんの手術が決まりました
- 266 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/01(日) 00:03:37.11 ID:TLbIdxgiO
- 上条さんのHPが20減りました
吹寄さんの好感度が10上がりました
吹寄制理好感度719→729
――9月上旬
現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:89/140 学力:60
野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強
野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度
休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50
遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30
デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4
勉強
HP=+20
学力=+10〜20
食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★
※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※上条さんの手術可能
※1日学園都市統括理事長権施行期限まであと半年(2ターン)
安価下2
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:06:23.34 ID:+sYpZwjOo
- 下
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:08:08.62 ID:usQJZa8t0
- 遊ぶ
土御門
- 269 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/01(日) 00:47:01.81 ID:TLbIdxgiO
- 今日はここまでにさせてください
ありがとうございました
ソフトバンクホークス、読売ジャイアンツ、リーグ優勝おめでとうございます
予想してたけどやっぱ強い
ただここ最近の戦績から
連勝続きの勢いのまま優勝してホクホクしているみさきちと
マジック減らせず変な形で優勝してしまってゲッソリしているみこっちゃん
が簡単に想像できますね…
ちなみに回裏で加入組は――
帆風さん悠里ちゃんはロッテ
蜜蟻さんはオリかヤクっぽい
入鹿と猟虎はまだ未定…
風斬さんとオリ姐さんはバファローズ
インなんとかさん?奴は飯が美味い所ならどこでもファンになれる
次回は来週土曜日19時から始めます
安価下
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 09:02:45.39 ID:6EpZ0JwLo
- 遊ぶ
土御門
- 271 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/07(土) 17:20:47.82 ID:ylgmFfvAO
- こんばんわ
ごめんなさい、きょうはお休みさせてください
明日の19時からはじめます
- 272 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/08(日) 19:41:03.36 ID:sp0ltSL3O
- ごめんなさい、今週お休みさせてください
体力的に難しいので…
来週土曜日の19時から始めます…
千葉ロッテマリーンズCS進出おめでとうございます
- 273 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/14(土) 23:11:03.11 ID:l5qK4ongO
- 申し訳ございません
急用あって更新できませんでした
明日の19時からはじめます
- 274 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/15(日) 19:19:34.89 ID:/Vtl1cuLO
- 遅れましたがはじめます
- 275 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/15(日) 20:05:59.66 ID:/Vtl1cuLO
- ――上条宅
上条「………」
上条(明日から2学期…そして9月末までに1日学園都市統括理事長権を施行しないと失効となってしまう)
上条(そのまえに俺には一つ、やるべきことがある)
上条(それは――)
ピンポーン
土御門「オッス! カミやんおっひさー」ガチャッ
上条「おう、あの研究所以来だな土御門」
土御門「いやー食蜂との問題が解決しそうでよかったにゃー」
上条「おう、お陰様でな。まったく、ひどい目にあったぜ」
土御門「そのおかげで、カミやんは無事に脳がフル回転で使えるようになったんだぜぃ。感謝してくれにゃー」
土御門「お隣にいる食蜂も泣いて喜んでいるぜぃ」
上条「あ、いるの操祈」
土御門「あ、きづいてなかったのかにゃー」
土御門「で、だ。以前から頼まれていた事だが――」
上条「やっとか。ようやく来た」
土御門「ああ。かなり時間がかかった。元多重スパイであるオレ流石、といいたいぜぃ」
土御門「いいかカミやん、心して聞け。時は極めて重大かつ切迫している。一つの選択ミスですべてがパーだ」
上条「わかっている。俺もようやく事が動き始めたばかりだ」
土御門「フッ、流石カミやん。伊達に修羅場をくぐり続けている訳じゃあない」
上条「これは俺の最後の難関にして最重要の問題だ。――俺は今夜に命を懸けるつもりでいる」
土御門「カミやん――」
上条「土御門、言ってくれ。俺が依頼した――」
@「看取の居場所について」
A「日本シリーズのチケットの入手について」
B「その前に、夏休みの宿題をだな」
安価下2
- 276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 20:08:38.85 ID:zrElcqzpo
- 1
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 20:09:06.33 ID:2fAqmjNf0
- 1
- 278 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/15(日) 22:20:52.50 ID:/Vtl1cuLO
- 上条「――看取の居場所について」
土御門「わかった―――その前に、いいか?」
上条「なんだ」
土御門「その前に………手を止めないか?」
上条「るせぇ! 夏休みの宿題がまだ終わってねぇえんだよぉオオオオオオオ!!!」ガリガリガリガリ
土御門「おまえッほんッとに成長してないな! 同じネタを二度もやらないからな!?」
上条「ああーーーー!!!(絶望)」ガリガリガリガリ
土御門「………ちなみに、あと何残っているのかにゃー?」
上条「数学と物理の問題集に読書感想文がまるまるごっそり」
土御門「―――!!」ボコー
上条「あべしっ」
・・・・・
土御門「よかったな、食蜂の派閥のメンバー全員に手伝ってもらって」
上条「……うん、ホント、ありがとうとしか言いようが、ない」グズグズ
上条「俺、初めて夏休み期間中に夏休みの宿題終わった…」
土御門「ハイハイ、よかったにゃーよかったにゃー」
土御門「で、本題に移るぜーい」
上条「―――看取の居場所がわかったってのは本当か?」
土御門「ああ」
土御門「ところでカミやん、もしかして最近テレビ見ていないのかにゃー?」
上条「? ああ、操祈の事や、夏休みの宿題の事があったから」
土御門「あの騒動が夏休みの宿題と同格レベルか…」
土御門「――じゃあちょっとテレビ借りるぜぃ……えーっと今の時間なら…」ピッピッピッ
土御門「あー、このチャンネルだぜぃ」
アナ『お昼のニュースです。昨夜、第2学区でテロ行為を企てていたと思われる生徒を警備員が補導しました』
アナ『容疑者は警策看取、16歳。第7学区の拘留所で――』
上条「―――――」
土御門「ってなわけだにゃー」
上条「み、看取ぃいいいい!?」
- 279 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/15(日) 23:48:02.50 ID:/Vtl1cuLO
- 上条(全身真っ黒な服装だったが、あの背格好とツインテールは間違いなく看取に見えた)
上条(顔は隠れて見えないけど……複数の警備員に連れられて連行される場面がテレビには映っていた)
上条「―――」ガタッ
土御門「どこへ行く」
上条「どこへって、留置所に…」
土御門「無駄だぜぃ」スクッ
土御門「あれは偽物だぜぃ」
上条「……?」
土御門「さて、じゃあ行くぜぃカミやん」
上条「行くってどこへ」
土御門「――」ニッ
土御門「警策看取の所だぜぃ」
- 280 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/15(日) 23:48:40.63 ID:/Vtl1cuLO
- ごめんなさい今日はここまでにさせて下さい
来週土曜日の19時から始めます
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 07:59:15.81 ID:Ta7bF504O
- おつ
- 282 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/21(土) 19:32:39.65 ID:GEZdbn77O
- 遅れましたが始めます
日シリ見ながら
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 22:57:13.92 ID:cknGy67yo
- またか
- 284 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/22(日) 00:39:58.27 ID:HW/OwgEQO
- ――第七学区留置所
上条「ここってニュースでやってた…」
土御門「第七学区にある留置所だぜぃ」
土御門「警備員にとっ捕まった能力者は少年院に行く前に留置所にいくもんだが――あーいたいた。おーい」
???「!?」
上条「誰だ? あのマスクをした小さな女の子…あ、小走りでこっちに来た」
土御門「あー協力者だにゃー。警策看取らスクールを探すにはあまりにも学園都市は広すぎるから、人探しのプロに頼んで―――」
???「アホーーー!!」ボコーッ
上条「!?」
???「こっちはおまえの言う通り隠れて目標を探していたというのに、大声で叫び手を振って呼びつける奴がいるか!?」ポカポカ
土御門「アッハッハッハ−全然いたくないぜよー」
???「このー!」
???「ふん、まあいい。で、そこにいる男は?」
土御門「このまえ言ってたカミやんだ」
???「ああ」
上条「よ、よろしく…?」
???「よろしく。私は――」
??「あ、リーダー!」ブンブンブン
リーダー「!」
上条「リーダー?」
リーダー「こらナル! おまえなんでいつも能天気なんだ!」ポカポカ
ナル「イデデデデ、痛いよリーダー! 清ヶとヤっくん、止めてよぉ!」
清ヶ「めんどくさ」
ヤっくん「はいはい、リーダー落ち着いて」ダッコ
リーダー「離せ! たまにはコイツにはガツンと言わないと気が済まない!」
上条「なんだコイツラ…」
土御門「協力者の皆さんだにゃー。暗部組織『屍喰部隊(スカベンジャー)』!」
上条「スカベ…え?」
- 285 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/22(日) 11:54:39.23 ID:HW/OwgEQO
- ナル「キラーン」
ナル「とーぅ!」シュバッ
ナル「我ら学園都市に巣食う悪を倒すため! 日夜問わず戦い続ける!」シュババッ
ナル「その名を屍喰部隊スカベンジャー!」シュバーン!
上条「……お、おう」
ナル「ちなみにピンクが私、リーダーがレッド、清ヶはブルーでヤっくんがホワイト! そして兼ねてより必要としていたイエロー!」
土御門「このつっちーこと土御門元春だにゃー」デデーン
上条「……え、えー」
リーダー「すまん、色々と頭のネジが吹っ飛んでていてな。まあ悪い奴じゃあないから安心してくれ」
ナル「そうだよーボクほどジンチクムガイな人はいないよー……ところでジンチクムガイってなに?」
清ヶ「ハイハイ、ちょっと黙ろうな?」
ヤっくん「リーダーは大切なおはなしがあるからねー」
上条「……えっと、土御門さん? ホントに看取の居場所がわかるんですかね?」
リーダー「それは安心してくれ。ボクの能力で彼らの居場所は把握済みだ」
上条「! それなら!」
リーダー「あ、それより前に――薬っくん」
ヤっくん「はいはい」ゴソゴソ
上条「?」
上条(この茶髪の子…なにやら神妙な顔でナイロン袋から何か取り出すぞ……もしかして何か交換条件とかあるんじゃ――)
ヤっくん「はい、リーダーのアイス。ガリガリくんでよかったよね?」
リーダー「ああ。いやぁ今日は暑いからなぁ。アイスでも食ってないとやってられない―――ん? どうした?」
上条「………ナンデモナイ」
ヤっくん「はい、君のぶん!」つガリガリ君
上条「あ、どうも…」
・・・・・
上条「……なんか普通にアイス喰ってだべってたな…」
土御門「なかなかマイペースな奴らだが、まぁ仕事は確かだ……多分」
上条「……無性に不安になってきた」
リーダー「で、警策看取の捜索だが、結論的に彼女はこの第七学区留置場にはいる」コンコンッ
リーダー「昨日の夜に侵入してからこの留置所から出てきてない」
上条「……? テレビのニュースでは看取は捕まっていて、この第七学区留置所に連れられる。でもその看取は偽物だって言ってたよな…?」
上条「じゃあなんで看取はここに? 偽物は何のために看取のフリを?」
土御門「恐らく警策はここでなにかをやっているはずだにゃー。そんで、偽物は注目を浴びせる為の囮って訳ぜよ」
土御門「収監されている能力者に助っ人を頼むのか。それとも待ち伏せにきた襲撃者を叩くためか、偽物を追ってきた刺客を待ち伏せするためか」
土御門「ヤツの本意は未だ不明だぜぃ」
上条「看取はこの中にいるんだな?」
リーダー「ああ、間違いない」
上条「――なんにせよ、ここに入らないとわからないって訳か」
- 286 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/22(日) 11:57:29.65 ID:HW/OwgEQO
- ごめんなさい、寝落ちしてました
月曜日の18時から再開します
上条さんの侵入スキルコンマ下1
奇数→俺たちはルパン一家
偶数→ルパンじゃなくてドリフ
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 12:26:42.82 ID:uiQdBDx5o
- あ
- 288 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 18:03:43.83 ID:mx6f6cVSO
- はじめます
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 18:18:56.56 ID:owQ88pIbo
- ん
- 290 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 18:50:27.06 ID:mx6f6cVSO
- リーダー「では侵入する方向で」
上条「頼む」
リーダー「それ込みで依頼を受けたんだ。キッチリやるさ」
上条「で、どうやって侵入するんだ? 高い塀が留置所を囲んでて、出口は一か所しかないぞ」
リーダー「それは問題ない。――清ヶ」
清ヶ「はいよ」ペタッ
清ヶ「じゃあ行ってくる」シュタタタタタッ
上条「おお!高い塀を走って登っていったぞ!?」
リーダー「清ヶは摩擦係数を操る能力者だ。あれくらいの事は朝飯前さ」
上条「でも中の警備は?侵入者は即捕縛だろ」
リーダー「それについては問題ない。警策看取とスクールがあらかじめ制圧している」
上条「そつのないな…」
リーダー「まったくだ。そしてそれを私たちは利用させてもらう」
やっくん「問題は奴らに気付かれずに侵入し、上条くんを警策と接触させる――で、いいんだよね?」
土御門「問題ない」
リーダー「いいか? 潜入したら細心の注意を張るんだ。警策の能力はエコーロケーションを使う。大きな音でも立てたら一発でバレるぞ」
上条「わかった」
土御門「言われなくてもだにゃー」
やっくん「当然」
ナル「あははー」
ガチャッ
清ヶ「こっちだ」
- 291 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 19:42:44.54 ID:mx6f6cVSO
- ソロリソロリ
清ヶ「看守は誰もいなかった」ヒソヒソ
リーダー「ここの設備はオートマタや警備ロボがメインだ。看守は必要最低限だろう。もっとも彼らは…」ヒソヒソ
上条「――ない」
リーダー「ん?」
上条「看取はそんなことをしない」
土御門「カミやん。あまりカッカするなよ。声がデカイ」ヒソヒソ
上条「――――」
土御門「監視カメラは大丈夫なのか?」ヒソヒソ
清ヶ「監視室はもぬけの殻だった。監視カメラに写っても問題はない。侵入するなら監視室だ」ヒソヒソ
清ヶ「舐められたな。警策が自分の能力でここを守っているつもりだ」ヒソヒソ
リーダー「ならホームアローンよろしく何か罠を張っている可能性も考えないとな。その場合、鼻が利くおまえが頼りだつっちー」ヒソヒソ
土御門「了解だぜぃ」ヒソヒソ
上条「………なんでもいい。看取に会えるなら…」ヒソヒソ
やっくん「いやぁいいなぁ。一度でいいからこんなに愛されたいなぁ」ヒソヒソ
清ヶ「いやおまえなら簡単だろ」ヒソヒソ
リーダー「オシャベリはそこまでだ。建物の壁に到着した。本格的に侵入するぞ」ヒソヒソ
リーダー「やっくん」ヒソヒソ
やっくん「ハイハイ」ゴソゴソ
上条「試験管? 薬品か」ヒソヒソ
リーダー「やっくんはあの手のモノを作るのが得意でね。基本何でもアリだ」ヒソヒソ
やっくん「みんな離れててねー」ヒソヒソ
バシャッ
ベタァ…
上条(壁が溶けた)
- 292 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 19:53:23.75 ID:mx6f6cVSO
-
やっくん「ホントに誰もいないね。罠もなし」ヒソヒソ
やっくん「入ってきていいよー」ヒソヒソ
上条「ホントになんでもありだな」ヒソヒソ
土御門「ルパン三世みたいだにゃー」ヒソヒソ
リーダー「さてここから3班に分かれる。私とナルは監視室で監視カメラから状況を伝える。ツッチーとやっくん、上条と清ヶが捜索班だ」ヒソヒソ
やっくん「これ、通信機ねー」ヒソヒソ
上条「………なぜゲコ太」ヒソヒソ
リーダー「いいだろ別に」ヒソヒソ
リーダー「各自、なにかあるか?」ヒソヒソ
ナル「はーい! 私も捜索したーい!」
リーダー「………ダメだ」
ナル「したーい! したーい! したーい!」
リーダー「だーッもうわかった。わかったから静かにしろッ」
ナル「よーし」
リーダー「じゃあ私と清ヶ。ナルは上条と組んでくれ」ヤレヤレ
「「「「「了解」」」」」ヒソヒソ
・・・・・
土御門「留置所は4階あるから、下と上から見て回るぜい」
土御門「オレたちは下から回る。カミやんたちは上から」ヒソヒソ
上条「了解」ヒソヒソ
やっくん「上条くん」ヒソヒソ
上条「はい」
ガシッ
やっくん「ナルをよろしくね…」ヒソヒソ
上条「……はい」ヒソヒソ
土御門「いくぞ」ヒソヒソ
やっくん「じゃあ後で。ナル、くれぐれもヘタしないでね…」ヒソヒソ
ナル「はいはーい」
上条(かなり念を押されたけど…まあ大丈夫か)
- 293 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 20:09:08.41 ID:mx6f6cVSO
-
上条「よし手始めにこの部屋からいくか」ヒソヒソ
ナル「オッケー」ウズウズ
上条「……さっきから気になってたけど、なんで傘持ってるの?」
ナル「んー念のため?」
ガチャッ
上条「………誰もいないが…資料室か? 本と紙ばかりだ」ソロリソロリ
ナル「おー宝の宝庫だね〜♪」スタスタ
ナル「おっと、尻拭かず」キィッ
バタンッ!
上条「!」ビクッ
上条「ドアを思いっきり音立てて閉めるな―――」
ナル「ほぇ?」ブンブンガッ
ナル「あ、ゴメン。傘、棚に引っかかった」
上条「」
グラグラ
ガッシャーーーーンッドサドサドサドサッ
上条「……ケホッケホッ、大丈夫か?」
ナル「いやぁやっちゃったなー」
リーダー『どうした!? 大丈夫か?』
上条「ああ。二人とも無事だ…」
リーダー『どうせナルがバカやらかしたと思うが、それより先程、液化人影を見つけた! そっちに向かっているぞ!』
上条「ヤッベ」
ナル「あわわわ、どうしよ…――そうだ!」ピキーン
上条「こうなったら逃げ――」グイッ
- 294 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 20:47:07.51 ID:mx6f6cVSO
-
液化人影『ニュルッ』
上条「(液化人影…看取!)」
ナル「(しー)」
液化人影『…………うっわ、大きな音がしたと思ったら、なんで本棚倒れてるのカナー?』
液化人影『侵入者の気配がしたと思ったけど…』
液化人影『………あれ?こんなトコロに特大ヌイグルミなんて置いてあったっけ……まぁいいか』
液化人影『あのコたちも首を縦に振らないし…手詰まりだナー』ニュルッ
上条「………」
ナル「………」
上条「行ったか?」
ナル「みたいだね」
シュルシュル
上条「えっと…なにをしたんだ?」
ナル「ボクの能力は『浸紙念力(パーフェクトペーパー)』!ざっくり言うと、紙を操る能力だよー」
上条「なにその大英図書館特殊工作部所属の紙使いのお姉さんみたいな能力」
上条「とりあえず次の部屋に行くぞ。この建物のどこかに看取はいる」
ナル「よーっし、じゃあいっくぞー! ちゃちゃっと見つけちゃうぞー!」ブンブン
上条「あーあー、傘をまた振り回すと危ないって――あっ」ズルッ←紙を踏んで滑る音
ナル「ダイジョーブダイジョーブ!」クルッ
ナル「ほぇ?」ガシッ←とっさに伸ばした右手で肩を掴まれ
キュィンッ
バサァアアアア…
ナル「……」スッポーン
上条「……」
上条「そのー上条さんの右手は幻想殺しと言いまして…///」
上条「その、ゴメンナサイ」
ナル「あ、後ろ」
その時、後ろにいたのは…コンマ下1
奇数→元祖!鼻血ブー伝説
偶数→T-1000
- 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 20:48:12.44 ID:owQ88pIbo
- あ
- 296 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/23(月) 20:49:12.60 ID:mx6f6cVSO
- 今日はここまでにさせてください
ありがとうございました
来週日曜日の19時から始めます
- 297 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 19:01:04.26 ID:HsLzr/HoO
- はじめます
- 298 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 19:45:07.59 ID:HsLzr/HoO
- 上条「後ろ?」クルリ
液化人影『………』ヌポー
上条「………」
上条「―――」クルッ
上条(………)
上条「…………」クルッ
液化人影『ヤホー』ノシ
上条「ナンデ!? 液化人影ナンデ!?」アイエエエエエエ!?
ナル「さっきエアコンからニュルっとでてきたよー。いやぁまるで某SF映画の敵みたいだねー」
液化人影『オヤオヤ、誰かと思ったらダーリン❤ こんな所でナニやってるのかにゃー?』
液化人影『もしかして浮気?』
上条「違うッ!」
上条「俺はおまえを追って――」
液化人影『じゃあその女、ナニ? なんで素っ裸なのカナ?』ゴゴゴゴゴ
ナル「アハハー、これは発明の余地ないね」
上条「釈明の余地な」
液化人影『ともかく、今この時にダーリンがいるとややこい事になるから退場願うとして――その前に、どこの馬の骨かもわからない泥棒猫は即排除だよねー』ニュルッ
シュパッ
上条「ヤバッ。よけろ! ソイツのキレ味は本物だ!」
ナル「でやっ!」バッ
ギャインッ
上条「!」
液化人影『ヘェ…』
ナル「ドヤァ」
上条「おまえ…紙で盾を」
ナル「ボクの『浸紙念力』はとっても硬いんだよ! そしてこの部屋には紙がたーっくさん!」バラッ
バラバラバラバラバラッ
ナル「負ける気がしないね」
上条「ナル!」
ナル「行きなカミやん!」シュバッ
上条「!」
リーダー『ここはナルに任せろ。どうやら能力的に相性がいいようだ。ナル! 窓から換気扇まで塞げ!』
ナル「ほいさっ!」バサバサバサァッ
リーダー『上条はナルが時間を稼いでいる内に警策看取を見つけろ! ナビは私がする!』
リーダー『ナル! ソイツを部屋から出すな!』
ナル「了解〜」
上条「〜〜〜〜〜! ……任せた! 死ぬなよ!」
ナル「ラジャ☆」
- 299 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 20:09:53.88 ID:HsLzr/HoO
- 上条「……アイツ大丈夫か…?」
リーダー『ナルの戦闘能力はウチらのなかでもぴか一だ。それより、早く本体を見つけよう』
リーダー『その階は独房ばかりだ。こうなったら何振りかまう必要はない』
リーダー『中への鍵はこちらで開く!片っ端から開けていけ!!』
ガチャッ!ガチャッ!ガガガガガガガガガガチャッ!
上条「オイオイオイオイ、大丈夫かそれ!」
上条「だが助かる! 看取!」ガバッ
女子囚人「ふぇっ!?」チョロロロロロロ…←トイレ中
上条「………」
上条「失礼しました」パタン
「キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「ナニナニ?」
「今の金切り声なによ!」
「あ、鍵開いてんじゃんラッキー☆」
「脱走だ脱走!」
ゾロゾロゾロ
上条「あ、これはマズイのでは?」
「………何コイツ」
女子囚人「ハァ…ハァ…ハァ…」ガチャッ
上条「……あ、ヤバイ予感」
女子囚人「こ、こ、こいつ、変態痴漢覗き魔強姦魔の女の敵ィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
リーダー『言い忘れていたが、上条がいる回は女子生徒が収監されているフロアだ。くれぐれも慎重にな』
上条「それ先に言えバカ!!」
「ほう…鍵を開けてくれたのはありがたいけど…」
「女ァ泣かす奴は許せんなぁ」
「よし、脱走前にボコるか」
上条「ちょ…!?」
「「「まてやゴラァアアアアアアアアアア!!!」
上条「ギャアアアアアア! 不幸だぁあああああ!!!」
???「こっちだ!こい!」
上条「!」
女の敵に差し伸べる手は――
奇数→先代イエロー(候補)
偶数→一人称が特殊な元テロリスト
- 300 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 20:11:30.70 ID:HsLzr/HoO
- コンマ下1
- 301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 20:17:59.01 ID:PobLCfkUo
- あい
- 302 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 21:29:17.48 ID:UhAEChSsO
- バタンッ
ドコヘイッタ-!
見ツケ次第ボコッテ遊ブゾ!
ドウ遊ブネ
ソラモウ盥回シテ…
ドドドドドド…
上条「……た、助かった…」
???「大丈夫か?」
上条「ああ、ありがとう。おかげで助かった…」
???「どういてしまして。それよりなんでこんなことに―――ああ、君を疑っている訳じゃあない! 恐らく君が一気にこの階の鍵を開けたとは思わない! ただこの騒動になんらかの関係があるのだろう?」
上条「えっと…」
???「ああ、私はエステル。エステル=ローゼンタール。死霊術師だ」
上条「死霊術…? もしかして魔術師!?」
エステル「なに!?魔術師を知っているのか!? ―――よかった、ようやく話が分かる人物に出会えた…!」
上条「えーっとエステルさんはなんで学園都市に……いやそもそも留置所なんかに?」
エステル「それは…うん、順を追って説明しよう。学園都市に来たのはある研究のアドバイザーとしてだ」
エステル「だがそれは破綻してお払い箱。故郷がない私は帰る場所はなく、公園でホームレス生活していたんだが――なぜ泣いている?」
上条「不憫すぎて…で、なんで留置所に?」
エステル「ああ。公園の噴水で沐浴をしていたら警備員に捕まってな。まったく、酷暑日が続く日中に水浴びをして何が悪いというのだ。それで私は理不尽にも公然わいせつと不法侵入で裁かれるところだったんだ――なぜ残念そうな人を見るような顔をする」
上条「いや、流石に擁護の余地ないですハイ。真昼間から公園の噴水で全裸はさすがに」
エステル「何を言う!? この国の蒸し風呂の如き灼熱地獄だぞ! 水浴びなんて週に1回出来ればいいんだ!」
上条「オッケー! エステルの身の上話はよく分かった。あとでイギリス清教にでも連絡すっか…」
上条「ああ、そうだ。エステル、さっき気になる事を言ったな。『この騒動』ってなんだ?」
エステル「!」
エステル「そうだ! そうだった! 昨夜、銀色のウネウネする気持ち悪いのを従えた女が、ここの留置所を襲ってきたんだ!」
上条「! 見たのか!」
エステル「ああ。そして私のところに来た――アイツ、とんでもない事をしようとしている!!」
- 303 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 21:59:55.34 ID:UhAEChSsO
- ・・・・・
上条「その話は本当なんだな!?」タッタッタッタッ
エステル「ああ、その警策って女は私に協力を持ちかけてきた!」タッタッタッタッ
エステル「―――学園都市を崩壊させないか、と!」
上条「看取…」
エステル「彼女の眼は……とてもおまえが言う女とは思えない…酷く歪み澱んだ眼をしていた」
エステル「あの眼をする人間はロクな事をしない! 自分も周りも関係なくすべて巻きこんで破滅へ向かおうとする奴の眼だ!」
上条「しかしなんでエステルが!」
エステル「実は私の死霊術が乱用され、死者が学園都市中を闊歩しているんだ!」
上条「!」
上条「それって!」
エステル「あの女は野球人形と呼んでいた…ああ、そういえば大きな野球大会があったのだったな。まったく、死んでも野球とは、この国の人間はどこまで野球が好きなんだ!」
エステル「ちなみに私の故郷では卓球とバトミントンが盛んだ!――ここにもいないぞ!」
上条「くそ、どこにいるんだ看取ーーー!!!」
リーダー『見つけた!』
上条「!」
エステル「…! その声……………―――――どこかで聞いたことがあるような…」
リーダー『………エステルとか言ったな。協力感謝するがそれはまた後にしよう。話がこじれる』
リーダー『それより監視カメラが警策看取を捉えた! 奴め、液化人影がナルに足止めされている事に痺れを切らせて動いたぞ!』
上条「どこにいる!」
リーダー『奴がいたのは屋上のエアコンの室外機! なるほど、エアコンのダクトを伝っていたのなら、建物すべてと繋がっているそこなら当然だ』
上条「だからどこにいるって――」
リーダー『落ち着け。警策看取はおまえらの――』
リーダー『すぐ後ろにいる』
看取「ヤッホー☆」グリッ
上条「――」
エステル「上条!」
上条「―――」
看取「アラタメマシテ。お久しぶり、ダーリン。――会いたくなかったよ」
上条「――俺は死ぬほど会いたかったぜ」
- 304 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/29(日) 23:47:55.74 ID:UhAEChSsO
- エステル「警策…恋人だろう!? なぜ拳銃を――」
看取「ダイジョーブ。ヘタなマネをしなかったら撃たないから。例えば、振り向いて反抗する、とか」
看取「まったく。私が見ていない間にまた違う女と――って、アラアラ、エステルちゃんじゃん。オッヒサー」
看取「どう? 私の計画に乗る気になった?」
エステル「冗談をよせ。私の死霊術で、学園都市中の野球人形を操り、ゾンビのように暴れさせるなんて…」
上条「本気か? そんなことをしても…」
看取「平時ならそうだね。この街の暗部を隠そうとする連中が動くよね」
看取「デモデモ、秋の大覇星祭、外部から人がワンサカ入ってきて、外へ放送するカメラもジャンジャン回る中だったら話は違うよね――」
上条「―――」
看取「そう。学園都市は外の人間の信頼が支えで動いている…それがもし覆る事件が起きれば――学園都市は実は子供たちを実験動物にして、いらなくなったら捨てる人権無視のヤバイ場所でしたと、イイ加減に外の人間も目が覚めるでしょ!」
上条「バカ! そんなことをすれば――」
看取「――この街は暗部ごと消滅する」
上条「!」
看取「……いいアイディアだと思わないかな?」
上条(窓に映った看取の顔を覗く。そこには俺が知らない恋人の顔があった)
上条「看取。バカなマネはよせ。そんな事できっこないだろ」
看取「……なんで?」
上条「――俺が止めるからだ!!」バッ
パァンッ
上条「ガッ!」ドテッ
エステル「上条! きゃっ」パァンッ
看取「ダーリンに触らないで。――大丈夫、左肩を掠めただけ。これは威嚇」
看取「もし私の邪魔をしたり、私に近づこうとしたら――殺しちゃうから」
看取「ねえダーリン。私、君の事が大好き。世界で一番愛してる。けど、やっぱりダメだわ。――ここでお別れしましょう」
上条「看取…?」
看取「私たち、いい恋人だったケド。これ以上やっていくのはムリ。――ああ、ドリーと操祈ちゃんにも伝えておいて。さようならって」
上条「看取…そんな!」
ニュルットプンッ
看取「オヤオヤ、やっとこさ私の液化人影が戻ってきた。あのおバカな子、ナルって言ったっけ? ドアまで塞いじゃうから、密室で激しく動いて酸欠になってぶっ倒れちゃった」
リーダー『すまない上条。今、清ヶがナル救出に向かっている。……やっくんとつっちーは暴徒を足止めしているので精一杯だ』ヒソヒソ
リーダー『清ヶがナルを連れて戻ってくるまで何とか持ちこたえてくれ――』
看取「じゃあエステルちゃん、行こうか。じゃないと…ここで殺しちゃうよ?」
エステル「………だが、断る! と、言ったら?」
看取「………しょうがない。無理やりにでも――」
『あーあー。まったく、ボクが最初にやったネタを自分もやるとか、二番煎じにも程があると思わんかね?』
上条「!!!」
看取「!!!」
エステル「え、外!?」
- 305 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/30(月) 01:00:44.30 ID:VvTzXSMfO
-
上条「あいつは!」
リーダー『オイ! 正面にいつの間に変な白衣の爺が現れたぞ! なんだアイツは!!』
上条「……リーダー! そこを逃げろ!」
リーダー『え……う、わぁああ!! ザーーーーー』
『ちょっとここに収容されている能力者が脱獄、暴徒化したって聞いたけど』
『まさか、ここに警策看取君がいるわけがないよねぇ…!?』
看取「木原、幻生――!」
幻生『おや、警策君、みーつけた』つ拡声器
幻生『じゃあ、よろしく頼むよ』パンパン
上条「ヤバイぞ…オイ、全員聞こえているか! 全員脱出しろ!」
エステル「……いや、もう遅い。なんだあれは!」
上条「あれは…」
「イタイ…イダイ…アアアア――」「アツイ…サムイ…」「ミズ…クイモノ…」
上条「木原製の野球人形の出来損ないゾンビ!」
看取「ヤバッ、取り囲まれてる…」
上条「……マズイ、このままだと――」
ガシャーン
キャーーーッ
ワァァアアアアアア…
上条「見境なく人を襲うぞ…」
エステル「わかったか! こんなのローゼンタールの死霊術じゃあない! 操るなんて無理だ!」
幻生『おや、もしかしてそこにエステル=ローゼンタール君もいるのかい?』
エステル「それがどうした!」
幻生『君が菱形君に協力してくれたおかげで、彼の論文からこの野球人形が作れたんだ。感謝するよ。もっとも、出来損ないだがね』
エステル「………ローゼンタールの死霊術だった…」ズーン
上条「逃げるぞ二人とも…」
清ヶ「カミやん!」ペタペタ
上条「清ヶ! ナルは!?」
清ヶ「非常階段で屋上へ向かっている。薬丸とつっちーも、リーダーを連れてもう上がった!」
上条「屋上? 追い込まれたら袋小路だぞ」
清ヶ「まぁ黙ってついてこい。あらかじめ脱出の算段は付いていたんだ。そこの天然っぽいパツキンと目ん玉どす黒いおまえも!」パシッ
看取「イヤ、私はここに残る」バシッ
上条「な!?」
上条(清ヶが看取の手を取ったが、振り払った)
清ヶ「……何をする気だ、いいから来い!」
看取「私はここに残って、みんなを待たないと――それにすべての元凶がやってきた。ここで叩かない手はない」
- 306 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/30(月) 01:04:18.24 ID:VvTzXSMfO
-
上条「ダメだ看取! おまえの能力でも――」
幻生「そうだねぇ。不可能だとも」スタッ
上条(……!?!?!! 窓にいつの間にか幻生が! どうやって!?)
看取「―――!」ガシッ
幻生「油断したねぇ。か弱い老人が地上から4階の窓にジャンプしてやってくるなんて、考えもしなかったでしょ?」グググッ
看取「ぐぅっ!」
幻生「さて、来てもらおうかなぁ」
看取「ふざ、ける、な! ぐうぅう!!」ギュウウウ
幻生「君にはまだまだ利用価値がある。というか、実は今ボクが主にしている研究テーマの主人公なんだ、君は」
幻生「ここでバトル漫画の端役よろしく、『ここは俺に任せて先に行け』みたいな恰好良い事はとてもじゃないがさせれないねぇ」
幻生「完全に首を極めた。老人の細腕だが外れないよ?なんたって、この人形のパワー出力は結構自信作なんだ」
看取「――――」カクンッ
幻生「いっちょ上がり」
上条「て、めぇえええええええええええ!!!」ダッ
清ヶ「やめろ上条!」
上条「離せ、看取が!」
清ヶ「見てわからないのか! 奴は人間じゃない。爺があんな、ドイルみたいなマネできるかッッッ!」
エステル「………その、通りだ」
エステル「近くで見てわかった。あれは、間違いなく、ローゼンタールの死霊術だ。そんな、まさか」
幻生「ホホホ、なんだかよく分からないけど、元ネタ先から褒められるのは気分は悪くないねぇ」
幻生「じゃあ上条君以外は殺してもいいけど、うん、見逃してあげるからお好きなようにしていいよ」
幻生「では僕はこれで」スタスタ
上条「! 待て、コラ。木原幻生―――!」ダッ
土御門「はいストップ」ゴッ
上条「―――」バタッ
清ヶ「おせえよつっちー」
土御門「ゴメンだにゃー。それより脱出の準備は整った。さっさと屋上から、ナルと薬丸特製ジェットエンジンロケットで留置所からグッバイだぜぃ」
土御門「それより、ちゃんと付けたか?」
清ヶ「ああ、アンタの言う通り、警策看取の手首にマイクロチップを仕込んできた。手首を切り落とされない限り追跡可能だぜ」
土御門「でかした」
清ヶ「では脱出するか」
土御門「ああ。ちょうどいい所に、指名手配中の死霊術師も見つかった所だしな…」
エステル「……え? 私、指名手配中だったのか…?」
・・・・・
春暖「あーあ、なにやら外は面白そうなことになっとるなぁ」
鰐河「でも今出て行ったらなにか面倒なことになりそうですー」
釣鐘「あ、今戻りました。外はゾンビだらけです」
春暖「よし、出よう」
「「やめてください」」
- 307 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/30(月) 01:05:12.59 ID:VvTzXSMfO
- 今日はここまでにさせてだくさい
ありがとうございました
あとコンマ1回あります
- 308 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/11/30(月) 01:06:00.21 ID:VvTzXSMfO
- 次回は来週土曜日19時からはじめます
- 309 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 19:07:54.32 ID:zk7wNERlO
- はじめます
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 19:10:02.70 ID:J73XCWjpo
- パワポケ並みに野球関係無くなってるなw
- 311 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 19:53:16.33 ID:zk7wNERlO
- ――上条宅
上条「―――」パチッ
オティヌス「気が付いたか」
上条「あれ?オティヌス……くそ、いつの間に日が暮れてる。一体何が………――――看取!?」ガバッ
上条「……おまえら何やってんだ?」
リーダー「邪魔しているぞ」グデー
清ヶ「オイ、飲み物切れてるぞー」
ナル「ああっやっくんそれズルい!」
やっくん「はっはっはー薬丸コンボから抜け出せるなら抜け出してみろー!」
エステル「うぅ、まさか私が、以前の騒動で必要悪の教会に目を付けられていたとは…」シクシク
土御門「お、カミやん気が付いたかにゃー」
上条「………人んちでくつろぎすぎじゃね?」
ピンポーン
上条「誰だこんな時に」ピンポーンピンポーンピンポピンポピ
上条「はいはいわかったわかった」
上条「はい、どなた――」ガチャッ
黒垣根「よう」
上条「―――」
上条「………」バタン
上条「………―――――………………えーっと?」
バコンッ
上条「ぎゃっ」バキッ
黒垣根「無視してんじゃねーよ」ズカズカ
獄彩「お邪魔するわよー」
誉望「………うわっ、女子がいっぱい…リア充かコイツ」
猟虎「フフフフフ、初めてリア充の男の人のお部屋に――これはもしかして」ボソボソ
上条「え、ええー」
黒垣根「てめーにも関係のある話だ。まったく、余計な事をしやがって」
上条「」
- 312 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 20:52:49.64 ID:zk7wNERlO
- ・・・・・
黒垣根「俺たちの目的は学園都市の暗部の壊滅だった」
上条「え?」ズズッ
リーダー「すまん、いきなりなんだ。私たちは戦争中なんだ」ズビッ
土御門「食事中でシリアスな話題ブッ込むな」ズバーッ
オティヌス「空気を読め!」モゴモゴ
ナル「あーっ、清ヶがショウガ全部持ってった!」
清ヶ「てめーは大葉独占してるじゃねーか!」
やっくん「はいはい、素麺も『薬味』もおかわりまだあるからケンカしないの」
「「「「「「おかわりっっっ!!!!」」」」」
獄彩「……お土産に揖保乃糸大量に持ってきて正解だったわね」チュルチュル
誉望「夏のお土産の定番っすからね。まぁ垣根さんの貰い物と上条が元からストックしてたのがほとんどですけど…おかげで俺たちもご相伴に預かったわけで」モグモグ
猟虎「おお、こんな大人数でお食事とは――これってもう血を分けた義兄弟のようなものでは? ファミリー? あ、いやそんな」デヘヘヘ
エステル「違うと思うぞ」モグモグ
黒垣根「聞け!!!」
ナル「おにーさんも食べないの?」
黒垣根「散々食って食い飽きた。くそっあいつら、嫌がらせのように揖保乃糸ばっかり押し付けてきやがって―――」ワナワナ
白垣根『私たちが』
フレメア『送りました』
黒垣根「まぁ喰いながらでもいいから聞け。――上条、野球人形ってなんなのか、具体的にわかっているのか?」
上条「……確か学園都市で死んだ人間を、おまえが作った肉体で生き返らせて……だったか」ザックリ
黒垣根「まぁおおよそそんな感じだ。俺の能力でボディを作り、そこにこの街にへばり付いた死者の魂――っつうとオカルトだが、残留思念ってヤツを定着させる」
黒垣根「俺が能力で作った野球人形は、死んだ奴のDNAデータと身体検査(システムスキャン)のデータを基に構築している」
黒垣根「つまり100%その人間の複製ってヤツを野球人形にしている。俺を含めてだ。ちなみに俺を作ったのは俺自身だぜ。木原脳幹の手助けもあってな」
黒垣根「ま、どこかで木原幻生の横槍があったがな。おまえらと試合した時、俺は最終打席であのクソジジイに操られていただろ?」
上条「ああ。木原幻生は……放置できない存在だ。危険すぎる」
黒垣根「事の始まりはフォークで素麺つついてる第五位が、性格悪い能力で幻生の脳を再起不能にした事からだな。あっさり自分の体を捨てて、無意識だった俺が作ったプロトタイプの野球人形に憑りつきやがった」
黒垣根「そこから自分で俺のファイブオーバーで独自に野球人形を作り続け、今に至る訳だが。残留思念の定着についてはブラックボックスが多い」
黒垣根「そこんところは専門家に聞きたい」チラッ
- 313 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 22:15:09.39 ID:zk7wNERlO
- エステル「……もしかして、私をスカウトしようとしたのは」
獄彩「あなたの経歴は全て洗ったわ。そして学園都市で何をしていたのかも。フフフ」
エステル「まったく、この街で悪い事はできないな…」ヤレヤレ
上条「その前に、一つ質問いいか?」
黒垣根「なんだ?」
上条「垣根が作った野球人形って、あくまで死んだ人間の複製…つまりクローンみたいなものだよな?」
黒垣根「そうだな」
上条「だけど御坂の量産型能力者計画…だっけか。それで能力者のクローンを作っても、オリジナルの1%も実力を発揮できないってのが分かっているはずだ」
上条「でもおまえらが野球人形は全員、バリバリ能力使っているだろ。どんなもんの出力かは知らないけど」
黒垣根「いい質問だ。バカの上条にしては頭が回っている」
上条「バカは余計だ」
黒垣根「量産型能力者計画により、頭の毛先から足の爪先まで遺伝子レベルで全く同じの肉体でも全く能力は発揮できない」
黒垣根「同系統の能力を出せても、出力に圧倒的な差が生まれる。その差はどこで生じる?」
黒垣根「肉体だけじゃだめだ。他に人間を構築するための大事な要素があるはずだ。オティヌス、あんたにはわかるはずだ」
オティヌス「―――魂か」
エステル「私がこの学園都市に来たのはある研究のスーパーバイザーとしてだ」
エステル「研究の内容は知らされていなかったが……酷い実験だった」
黒垣根「その実験の名は『プロデュース』……チャイルドエラーの手足から脳から内臓から骨髄から何から何まで切り分けてバラバラにするって」
黒垣根「暗闇の五月計画とどっこいどっこいのクソッたれな実験だ。――知らなかった、じゃあ済まされないだろうなぁ」
エステル「………っ。もちろん、加担した私にも責任がある。間接的とはいえ、これは私の過失だ」グッ
獄彩「性格悪い」ギロッ
黒垣根「生憎黒くてな。こんな私は純粋無垢な生娘ですってツラした奴を見るとつい虐めたくなる」
黒垣根「話がそれた。――その実験で分かった事が二つある」
黒垣根「一つは能力者の体のサイズと能力の出力は比例する……能力者の体がデカければデカいほど、能力の威力がその分跳ね上がる」
黒垣根「そしてもう一つは“能力は霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに宿る”……つまり」m9
オティヌス「同じ肉体でも魂が別なら能力が変化する。野球人形に宿る魂が死者の本物の魂であるなら能力は本物と同じ出力で発揮される」
オティヌス「面白いものだ。超能力は魂に宿ると同義じゃあないか」
オティヌス「ああそうか。野球人形は当人の魂が宿った能力者のクローンを使った死霊魔術なのか。どうりで科学にしてはオカルティズムが匂う筈だ」
オティヌス「行き過ぎた科学は魔法と区別がつかない――そのようなものだと思っていた」
オティヌス「しかし実態は科学と魔術の融合。科学を興して魔術を行い、魔術を用いて科学を成すとは………全くグレムリンを統べていた私の身内に舐めた事をしてくれたものだ」
黒垣根「アンタが知るグレなんたらは関係ないがな」
獄彩「あくまでも学園都市にいる人間の話よ。オカルトはほとんど入らないと考えていいわ」
オティヌス「あっそうでっか」チュルチュル
- 314 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 23:17:55.30 ID:zk7wNERlO
-
上条「それで、なんでエステルが必要なんだ?」
黒垣根「幻生の爺が野球人形であり、しかも無数に人形を作り続けている。一人の爺の人形をブッ殺したところで、別の爺の人形が木原幻生として起動する」
黒垣根「いわば無限残機のチート行為だ。ここまでくるとゴミ屋敷のゴキブリとそう変わらん。一匹一匹プチプチぶっ殺したところで、生き残った一匹が百匹増えるあたりまさにゴキブリ爺だ」
黒垣根「そこで、だ。野球人形は死霊術とやらで作られた。なら死霊術師とやらであるエステルなら、ゴキブリから残留思念を引っぺがす方法を持っているはずだ。違うか?」
エステル「………確かに、ある」
エステル「あの木原とかいう老人はローゼンタールの死霊術で動いていた。若干様式は変わっていたが、問題はないと思う」
エステル「だが――」
上条「何か問題でも?」
エステル「ないんだ…」
オティヌス「なにが」
エステル「剣が」
黒垣根「ケン?」
エステル「舜帝の剣が、ないんだ―――!!」ガバッ
エステル「うぅ、舜帝の剣とは、暴走した疑似魂魄を尸体から引き剥がす霊装で、警備員に捕まった時に銃刀法違反とやらで没収されたのだ…」
エステル「いまもあの留置所に置かれたままだ」
上条「Oh…」
リーダー「その駿足のケンって奴じゃないとダメなのか?」
やっくん「なにその駆けっこ一番小学生みたいなの。出頭のケンよ」
清ヶ「それじゃあまるでヤクザ映画のワンシーンじゃねえか。正しくは出張の件だろ」
ナル「会社かよ!」ベシッ
土御門「舜帝の剣な。魔術サイドについてカラッキシな奴らは黙っていような? 話が逸れるから」
土御門「舜帝と言えば、中国神話における三皇五帝の一人だにゃー。何でも、四凶と呼ばれる悪神を追い払ったとか」
エステル「渾沌、窮奇、檮杌、饕餮…ローゼンタールの中でも随一の疑似魂魄『ナンバーズの悪霊』はそこから来ている。そして暴走したそれらを納める剣こそが『舜帝の剣』だ」
エステル「もちろん死霊術で木原幻生の疑似魂魄…残留思念を排除するのは可能だ。だがあれはローゼンタールの死霊術を応用した邪道だ」
エステル「あの老人を拘束し、術式を一から構築しなくてはあならない」
黒垣根「チッ、その前に自殺で逃げられるのがオチだな。こないだよろしく躊躇なく脳に仕込んだ爆弾でテメーのドタマぶっ放すだろうよ」
エステル「手っ取り早くあの霊装であの老人の体のどこかにある符に傷をつければ楽なんだが…」
上条「うーん」
土御門のファインプレーコンマ下1
奇数→薬丸「素麺と薬味の追加できたよー!」
偶数→こうなったら上条さんの出番か
- 315 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/05(土) 23:20:21.17 ID:zk7wNERlO
- 今日はここまでにさせてください
ありがとうございました
明日の19時から始めます
- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 23:22:53.74 ID:J73XCWjpo
- 乙
- 317 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 19:03:45.26 ID:FJQIf3GnO
- ちょこっと続きかきます
- 318 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 20:25:05.90 ID:FJQIf3GnO
- 土御門「おっやぁ〜?」
土御門「カミやん、なにか忘れてないかにゃー?」
上条「なんだよ」
土御門「このカミやんならモーマンタイぜよー」
土御門「超能力だろうが魔術だろうが異能である限り、右手で触れたら最後。一発でぶち殺せる幻想殺しなんだからにゃー」
エステル「………は?」
黒垣根「確かに、ソイツのクソチート性能の右手なら可能だな。なんつったって、一方通行を一方的にボッコボコにした男だ」
エステル「………は? この男が、師匠を?」
上条「あのねエステルさん。確かに俺の右手はそんなトンデモ能力を持っているけど、それは手首より先だから。そこ以外は普通のレベル0の―――って師匠!?」
ナル「あ、昼間、一瞬でボク素っ裸にされたよ」チュルチュル
女性陣一同「は?」
上条「いやあれは不慮の事故でして…」
ナル「責任とってくれるかなー?」
女性陣一同「はぁ?」ギロッ
上条「おっとー? だんだん収拾が付かなくなってきたぞー?」
オティヌス「ほう、私という女がいながら他の女も新しく手を出すとは……最近読んだラブコメの主人公のマネかなにかか? 誠意の塊か? お?」
獄彩「食蜂さんステイ。リモコンであの子の頭を弄ろうとしちゃダメ。これ以上、罪を追うのはやめなさい」メッ
エステル「……女の敵か? 師匠の敵は私の敵だが…」
猟虎「ふひっ。わ、私はいつでもウェルカム。レッツリア充マイライフふふふ」グデングデン
土御門「カミやんに新しい彼女が! こうなったらチームに拡散だにゃー!」
上条「あーーっコラてめーヤメロッッ!」
黒垣根「コイツ、酔ってるだろ」
誉望「酔ってますね。ボッチがいきなりこんなイベントに入ったら場所に酔ってバグった言動するアレっす。このまま行くと黒歴史待ったなしっすよ」
獄彩「もともと死んでるからいいんじゃない? 上条くん、この子もハーレムに入れない?」
上条「入れません!」
猟虎「ぴぇっ」バタンッ
リーダー「ボッチが死んだ!」
やっくん「人でなし!」
上条「じゃかしい! ああ、さっそく抗議の電話が…」pirrrrrrrrr
上条「………はい、根本的な話をするぞ」ゲッソリ
ナル「(なんでカミやんゲッソリしているの?)」ヒソヒソ
やっくん「ハーレム主人公は色々な苦労があるの)」ヒソヒソ
上条「………」
上条「そ、その符ってのが魔術の霊装なら間違いなく右手で殺せるはずだ。でもその符ってのはどこにあるんだ?」
上条「キョンシーよろしくデコにはっついてなかったぞ」
エステル「紙の符は媒体だ。霊体と肉体を繋ぎとめる実際の『符』は体の中にある」
上条「俺の右手、マンガに出てくる超人みたいに体を突き破れねぇぞ」
黒垣根「手詰まり、か…」
土御門「まぁそれはオレがエステルと、あと学園都市に残った魔術師と一緒に考えるとして」
- 319 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 21:07:46.22 ID:FJQIf3GnO
- 土御門「問題は幻生の居場所だ。奴はどこにいる?」
リーダー「ああ、ちょっとまて」ゾゾッチュルッ
リーダー「えーっと、探知器探知器…」ゴソゴソ
リーダー「ああ、あったあった。これを見てくれ」
上条「……なぜゲコ太」
リーダー「いいだろう? ゲコ太型探知機。警策看取に仕掛けたマイクロチップが発生する電磁波を拾っているんだ」
リーダー「木原幻生は警策看取を拘束している。なら警策とあのゾンビ爺さんはセットでいると考えていい」
リーダー「もともとは迷子の子供を見つける為のグッズでな。このゲコ太の愛らしい顔がたまらない」ハァハァ
上条(コイツ、御坂と同類かやはり)
上条「いいから、看取はどこにいるか教えてくれ」
リーダー「えー…まぁいい。えーっと………―――ほう」
上条「いたのか!」
リーダー「ああ。どこぞの研究室かと思いきや意外な場所にいる」
リーダー「いや。木原幻生は野球人形だ。なら、ここにいるのは当然だな」スッ
上条「―――ここは!」
リーダー「学園都市甲子園球場――去年、おまえらチーム第七学区が学園都市野球大会で優勝したあの球場だ」
上条「なんでそんなところに」
リーダー「ちょっとベランダ借りるぞ。座標は球場のど真ん中だった。私の俯瞰の能力で様子を見てみる」スクッ
上条「………便利な能力だな」
やっくん「夜間限定だけどね」チュルチュル
リーダー「見てきた」
上条「早いな。どうだった?」
リーダー「球場には何もなかった。なんら変哲もない屋外球場さ」
上条「じゃあ……地下とか?」
リーダー「それが妥当な線だな」
黒垣根「誉望、おまえも能力でネットワークから情報収集しておけ」
誉望「了解っす」スクッ
黒垣根「猟虎は今すぐにでも球場へ行って地下への入り口探してこい。昨日の今日だ、なんらかの搬入があるはずだ。しばらく張り付いとけ」
猟虎「ふぇっ!? あ、明日はアリサちゃんのライブが――」
黒垣根「行け」ギロッ
猟虎「は、はひぃい…」スクッ
- 320 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 21:19:29.48 ID:FJQIf3GnO
- 黒垣根「いきなり話がバカらしくなってきたな。臭ぇ臭ぇと思っていたが、何をシコシコしてやがる」
上条「そういえば何回か見たけど、熱狂的阪神ファンだったな」
黒垣根「まさか阪神優勝を目論む為に最強助っ人外国人野球人形を――?」ゴクリ
上条「ハハ、まさか…」
土御門「いや…『木原』ならやりかねん―――」
上条「―――」ゴゴゴゴゴゴ
黒垣根「―――」ゴゴゴゴゴゴ
土御門「――――」ゴゴゴゴゴゴ
獄彩「いや、ありえないでしょ。それ」
獄彩「ハイハイ、議論も煮詰まった所でお食事会はお開き」パンパンッ
獄彩「根倉が判明したしばらくは情報収集と作戦立案の下準備。今のところあちらが圧倒的優勢なんだから。下手に動くとまたゾンビに襲われるわよ」
上条「だよな。いつもいつも先手先手で動きやがる」
土御門「腐っても学園都市研究機関の重鎮。木原の大御所だにゃー」
エステル「研究者なのか?」
黒垣根「つーか大学教授だな」
リーダー「ふぅん、その爺さんつまるところ先生って奴なのか?」
上条「ん? まぁそうだろうな」
リーダー「ほう、ほうほう」ニヤニヤ
やっくん「しかも非人道的実験の首謀者にして実行犯」ニヤニヤ
ナル「これはアレだね」ニヤニヤ
清ヶ「アレだな」ニヤニヤ
リーダー「上条!」
上条「おお、なんだ」
リーダー「これは我々、暗部組織『屍喰部隊』としてではなく、私たち4人個人的なお願いだ」
リーダー「私たちはその木原幻生を許せない。だから協力させてくれ」
上条「え、それは嬉しいけど…どうして?」
リーダー「まぁそれは追い追いな…断っても私たちは勝手に動くぞ! さて、みんなで楽しく情報収集だ!」
「「「はーい」」」
リーダー「では私たちは先に上がらせてもらう。連絡先は土御門に!では!」
「「「「ごちそうさまでしたー!」」」」
上条「お、おう…」
オティヌス「嵐のように去っていったな」
土御門「愉快な奴らだろ?」
黒垣根「喧しいの間違いだ」
上条「まぁまぁ」
- 321 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 21:43:08.88 ID:FJQIf3GnO
- 上条「しかし木原幻生の目的が見えてこない」
上条「看取を研究のテーマとか言ってたが…ダメだ、情報が足りなすぎる」
上条「――そもそもあの爺さん、野球大会で何がしたかったんだ?」
黒垣根「野球大会を引っ掻き回すのが目的――にしては陳腐すぎる。バカバカしくても筋が通ったテーマがあるはずだ」
土御門「垣根らを使って、景品欲しさに優勝を狙っていたってのも考えづらいにゃー」
土御門「奴くらいの地位ならそんな権限無くてもいいだろうぜぃ」
黒垣根「本人に直接聞くのが手っ取り早いが、出会って聞き出しても俺以外の奴ら全員ゾンビの大軍にぶっ殺されるのがオチだ」
土御門「どんだけゾンビを拵えているかわからん以上、むやみに突撃するのは下策だぜぃ」
黒垣根「あーくそ、なにかあのクソジジイと俺たちの戦力差をひっくり返す。いや同等にできる手は―――」
黒垣根「―――」
上条「なんだよ、俺の顔をまじまじと」
黒垣根「あるじゃねえか。アレイスターが用意した一日限定のワイルドカードが」ニタリ
土御門「……ま、それしかないにゃー」
上条「は? ――――あ」
上条「1日学園都市統括理事長権!!!」
黒垣根「それを使えば学園都市の表と裏、両方から木原幻生を追い詰めることが出来る!」
黒垣根「あのクソッタレのアレイスターだ。チートの中でも更にチートも使い放題だ!」
上条「……これなら木原幻生に対抗できる…」
黒垣根「………上条、てめーの女を攫ったクソジジイをぶん殴るために、学園都市中のなにもかもを使えるか?」
上条「当たり前だ。――使える。いや、使う。ただ俺は木原幻生を倒すために使わない。―――俺は看取を助ける為にあの権利を使う!」
黒垣根「決まったな」
土御門「だが馬鹿正直、あのバカスターの権利を使うのは下策だぜぃ。前もっての準備をしてからだにゃー」スクッ
上条「行くのか?」
土御門「オレはエステルと一緒に、ステイルのところへ行く。魔術サイドの問題は魔術サイドで解決するぜぃ」
土御門「エステルが持っていた舜帝の剣のレプリカくらいなら作れると思うぜぃ」
土御門「天草式とインデクスに協力を仰げば、それなりのモノが出来るはずだ」
上条「よろしく頼む」
黒垣根「じゃあ俺も帰るわ。―――俺は俺で動く。そこの妖精の体の件もあるからな」
上条「色々ありがとう」
黒垣根「おかげで忙しすぎて過労死寸前だバカヤロウ」
黒垣根「作戦立案は俺がする。確か施行期限は今月末だったな。それまでに計画実行の日時が決まったらそれまでに教える」
黒垣根「行くぞ」
獄彩「ハイハイ」
獄彩「ほんと、素直じゃない事」
黒垣根「るせぇ」
- 322 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 22:37:29.85 ID:FJQIf3GnO
- ・・・・・
ザーーーーーガチャガチャ
オティヌス「よかったな」
上条「なにがだ」バシャバシャガチャガチャ
オティヌス「事がいい様に運びそうだ」
上条「いいや、まだまだ」
上条「きっと1日学園都市統括理事長権を使ってやっと木原幻生と対等になっただけだ」
上条「なにも状況は変わらない」
上条「奴があの球場の地下でなにをやっているのかわからないし、何か罠を張っているに違いない」
上条「それに――」
オティヌス「それに?」
上条「――看取の本心を、俺は結局わからないままだ。看取は学園都市に復讐をしようとしている。それは分かっている」
上条「俺に別れを言ってきた。それだけ本気ってのはよく分かる」
上条「本気で学園都市を崩壊させようとしてた」
上条「だけど――あれは看取の本心じゃあない」キュッキュッ
上条「看取は学園都市に復讐を心から望んではいない」フキフキ
オティヌス「………それはおまえの願望じゃあないのか?」
オティヌス「それは純粋無垢だと信じていた恋人は実は殺人鬼で復讐鬼だった――そんな汚らしい事実から目を背けたいだけではないか?」
上条「………それは…」
上条「これは…直感だ。今までずっと一緒にいた看取の仕草や言葉は間違いなく本心だった。心から幸せを感じていた」
上条「だけどあの時、俺に拳銃を突きつけてきた看取は―――心が無いように思えた」
上条「言葉にうまく言い表せないけど、なにか心で動いているんじゃない感じ」
オティヌス「うむ…義で動くのではなく理に操られる……といったところか」
オティヌス「警策看取の過去は食蜂からおおよそ聞いたが、何かしら強迫観念にとらわれているかもしれん」
オティヌス「以前はドリーへ復讐で動いていたが、現在ドリーがいる……うむ、警策は復讐心で動いているのなら何に突き動かされている…?」
オティヌス「義憤か?いやそれは奴の性分とは違う……どう思う、食蜂――なるほど、その解釈もあるか」
上条「操祈はなんて?」ガチャガチャ
オティヌス「自らの過去への復讐だと。――ドリーへの復讐の為に燃やしていた炎を消したつもりだったが燻っていたらしい」
オティヌス「学園都市への怒り、今もある暗部の存在を黙殺するしかない葛藤、そして過去の自分が体験した壮絶な虐待の日々」
オティヌス「――それらが積もりに積もって、なんらかの拍子で爆発して出来上がったのがあの復讐鬼だ、とさ」
上条「………そうか」
オティヌス「憐れんでいるのか? 同情と憐れみは、アイツを傷つけるだけだぞ」
上条「『同情するな』『憐れむな』『助けようと思うな』……か。垣根も言ってた…」
上条「じゃあ、俺は何をするべきなのだろう…俺は看取を助けたい。今アイツがいるどん底から救い出してやりたい」
オティヌス「………なら、迎えに行かないとな。ゴチャゴチャ考えるのは後だ」
上条「ああ」パタンッ
上条「さて! 皿洗い完了! 寝るか!!」
オティヌス「あーあ。今日は色々あった。明日は明日の風が吹く! 果報は寝て待てってな」
上条「おやすみー。いるなら、操祈もおやすみ」
オティヌス「よい夢を、だとさ」
上条「………操祈、今どこにいるんだろ」
オティヌス「同じ布団に入っているのにも気づかんのか」
上条「…………マジっすか」
- 323 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/06(日) 23:18:52.92 ID:FJQIf3GnO
- ―――学園都市甲子園球場 地下
看取「うーん…ダーリン……むにゃ」パチッ
看取「……うっ、……―――ここは…」ガチャッ
幻生「おやおや、気が付いたかね」
幻生「上条君の夢でも見ていたのかな? うんうん、現実が不幸であればあるほど夢は幸せなものをみるよね。私も研究が行き詰って絶望した時によく見るよ」
看取「木原…幻生――」
幻生「君にはまだまだ利用価値がある」
看取「なにをしようって? 全裸のJKを手足拘束して吊し上げとか悪趣味にもほどがあるんだゾ、この妖怪爺」
幻生「ホホホホ、生憎と年老いたこの体にはもう性欲というものはないよ。あるのは探求欲だけだ」
看取「……じゃあどうするつもり?」
幻生「研究」
看取「……一応、何の研究か聞いておこうか」
幻生「うむ、実は僕はね。アレイスターがある研究のために開催した学園都市野球大会を利用して、ある研究をしようとしたんだ」
幻生「で、その研究は功を奏し、次のステップに上がろうって訳だよ」
看取「話が見えないんですけど」
幻生「確か君の能力は、比重20以上の液体を自在に操る能力だったね。そして自分の分身を作り、もう一人の自分として操作できる」
看取「それがどうしたっていうの」
幻生「つまりもう一人の自分の人形を作れると言う訳だよね」
幻生「――野球人形は人間の残留思念を固定して稼働する、別人ではない本人の理想的なクローンであり、能力は残留思念…もとい魂が宿る肉体に宿る」
看取「???」
幻生「ねぇ警策君。もし、君の能力に別の魂が入ったらどうなると思う?」
看取「――――は?」
幻生「実は君の能力は実に稀有だ。人形を操る能力者は多数いるが、それらは皆、念動力という見えない糸で操っているようなものだ」
幻生「だが君は違う。液化人影は君がもう一人の自分として確立させた個体と言える」
幻生「なにせエコーロケーションで周囲を把握できるほどの触覚と聴覚を備わっていて、それは盲目の人が持つスキルだからだ」
幻生「つまり君の液化人影はもう一人の警策看取という証明になりえる可能性がある」
看取「………なに言っているのかな? そんなヨタバナシあり得るはず」
幻生「もちろん核心はない。あくまで可能性の話だとも」
幻生「だが常に客観主義である君のパーソナルリアリティからすればそう考察できた」
幻生「自分とはどういう人間で、どういう容姿で、どういう行動をすれば相手に取り入られるか、気に入れられるか、トラブルなくいられるか」
幻生「幼少期からそう考えていた…それは大人でも出来ない一つの才能だねぇ」
幻生「そしてもう一押し! 君の過去が一番の要因だねぇ!」ズビシィッ
看取「過去…? ――それってまさか」
幻生「そうだとも。知っているかい、解離性同一性障害や離人症を患った精神病患者の多くは過去に酷く強いストレスを背負った者だそうだ」
幻生「――例えば、幼少期の性的虐待、とか」
看取「………」
幻生「体験したことがないかなぁ?」
幻生「自分がレイプされている様子を、もう一人の自分が呆然と目撃しているという幻のような体験を」
看取「…………」
幻生「心当たりあり、って顔だねぇ」
- 324 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/07(月) 00:06:08.86 ID:J38tDXpAO
-
幻生「実はこれは世界中の多くの症例があってね。自分は自分なのに別人になったような錯覚を覚えるらしい」
幻生「そしてその症状は、君は元々あった能力を向上させた」
幻生「しかしそれだけでは足りない。それだけなら君の精神は崩壊して廃人になっている」
幻生「警策看取に残ったものは何か?何を彼女の精神を支えている――それは憎悪だ。強く強く、己が血肉を薪に燃やして走る憎悪!」
幻生「それらが自分と同じサイズの人形を繊細に操り、変形させ、もう一人の自分として確立させた」
幻生「当時の君の、処女を奪った畜生――私には関係のないが、何ともまぁアリガタイ話だねぇえ」ニチャァ
看取「こ、こ、このクソジジイ…」
幻生「ひょひょっ」
幻生「で、君には今からある事をしてもらいたい」
看取「くっ…殺せ!」
幻生「ダメダメ! 命を大切に使わないと! 大事な大事な研究材料なんだから――」
幻生「野球大会での僕の目的はある金属を手に入れる事」
幻生「その金属は能力者と能力者が己が能力を全力でぶつけ合って発生する金属でね、しかも同時に、多くの能力者をぶつけないと発生しない」
幻生「本来大覇星祭でしか集めることが出来ないが、この野球大会ではそれの比ではないそれを手に入れることが出来た」
幻生「その金属の名前を不在金属(シャドウメタル)といい、一つ一つは小さな小さな欠片だったが、収集には苦にはならなかったよ」
幻生「一昨年の大覇星祭での御坂君と削板君には感謝だねぇ。彼らのおかげで、発生のメカニズムが解析できたのだから」
幻生「話はそれたね」
幻生「で、そのシャドウメタルを色々加工して液体化させたものがコレだ」パチンッ
ズズズズズズズズズ
看取「………地面から液体金属が…」チャプチャプ
幻生「ちなみに比重はちょうど20だよ」
幻生「君にプレゼントだ」
看取「ハッ、私の能力わかってるのカナ? こんなにあっても全部操れない。宝の持ち腐れだね」
幻生「ホホ、それは君次第だね」
幻生「そして、これもプレゼントだ」パチンッ
バタンッ
ゾンビたち「アーーーーーーー」ゾロゾロ
看取「………一体何を…」サー
幻生「いやなに、能力の進化を促すためにねぇ――ちょっと地獄もう一度味わってもらおうかなって」
幻生「彼らは僕が作った野球人形の出来損ないでねぇ。お遊びで血液の代わりに不在金属を入れてみたら、なんと動いちゃって」
幻生「ちょうどいいからお相手よよろしく頼むよ」
看取「イヤ…やめ、来るな! 来るなぁ!」
幻生「来てほしくなかったら自分の能力で抵抗してみなさいよ」
看取「こんのぉ!」
液化人影『ニュルッ』シュパッ
ゾンビ「アッ」シュパッバラバラ…
ゾンビたち「ニク…女…」ズッズッ
幻生「ああ、このゾンビは生殖機能ないけど、生殖本能はあるあから。いっぱい作ったから、シューティングゲーム気分で楽しんでくれ」
看取「最低…」
- 325 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/07(月) 00:28:57.74 ID:J38tDXpAO
-
幻生「じゃあね。しばらく経ったらまた来るよ。その時、一体どんな能力に進化しているのか楽しみだ」
幻生「――ガハッ。おやおや、出来損ないじゃなく、僕を殺しちゃったか」
看取「―――!」
幻生「でも残念。僕も野球人形でね、しかも僕を殺してもまた別の木原幻生がいるから無駄無駄」ハハハ
ゾンビ「あーーぃ」ガシッ
看取「うぐっ」
幻生「はい、ゲームオーバーだねぇ」
看取「この、妖怪爺ィイイイイイイイイイイイイイ!!!」
幻生「ああ、そうそう一つ言い忘れていたよ」
看取「あぁ!?」
幻生「君を暗部の道へと引き釣り込ませた、君が初めて殺した男。ほら、上条君との逢瀬での才人工房の元スタッフ」
看取「まさか…」
幻生「あれ、僕が作った野球人形だから」
看取「―――」
幻生「折角のべっぴんさんが台無しだよ、その顔。美しい――怨め怨め。憎め憎め。その憎悪が必ず君の能力を神へと進化させる」
看取「―――殺してやる!!」
幻生「ハハ、もう死んでる、よ」パタンッ
・・・・・
幻生「―――」ムクリ
???「お、また死んだのか」
幻生「いやいや、面目ない。一番パワーが強かった野球人形が真っ二つだよ」
???「しょうがない奴め。なに安心しろ。おまえの体はあと3百体以上ストックしてある」
幻生「ごめんねえ僕ばっかり。君の身体はそれ一つしかないのに」
???「バーカ。ローゼンタールの死霊術の応用で、符から符への疑似魂魄の転送なんて俺以外に出来るかよ」
幻生「本当に君には感謝してもしきれない。僕の研究は最終段階に進んだ。あとは彼女の頑張り次第だねぇ」
???「へ、鬼畜生め。俺も大概だが、あんたもヤベーな」
幻生「誉め言葉として受け取るよ。イサク=ローゼンタール君」
イサク「ハハハハ、気持ち悪いから褒めるな」
イサク「一時はどうなるかと思ったが、漂っていた俺の残留思念が、垣根って奴が無意識に生み出した野球人形のプロトタイプにとり憑けたのは幸運だったぜ」
幻生「僕と同じようにねぇ」
イサク「なんにせよ。俺は完全なるゴレム…すなわち完全なる魂魄と身体――神さえ出来ればそれでいい」
幻生「僕もだよ。推測なら警策君の能力は進化して不在金属の液化人影が完成する」
幻生「…数多の能力者の力で作られた完全合金。巨大化するにせよ分身化するにせよ、どの道、神への進化は止まらない」
イサク「クク」
幻生「ホホホホ…」
- 326 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/07(月) 00:34:19.26 ID:J38tDXpAO
- 上条さんのHPが20減りました
土御門さんの好感度が20上がりました
土御門元春好感度248→268
――9月下旬
現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:69/140 学力:60
野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強
野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度
休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50
遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30
デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4
勉強
HP=+20
学力=+10〜20
食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★
※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さん救出をしましょう
※上条さんの手術可能
※1日学園都市統括理事長権施行期限です
安価下2
- 327 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/07(月) 00:35:24.87 ID:J38tDXpAO
- 今日はここまでです
ありがとうございました
次は来週土曜日の19時から始めます
正直迷いましたがここはR板なので
ゴメンネみーちゃん
安価下
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 06:48:02.29 ID:g2Ex1kclO
- 乙
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 07:22:42.57 ID:f68QJUoco
- 看取救出
- 330 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/12(土) 18:41:11.07 ID:YTFuESHPO
- 時間変更
20時スタートでオナシャス
※
1日学園都市統括理事長権(1回だけ)を施行すると
オティヌス√
ドリー√
操祈√
看取√
ゲームクリアとなります
施行しますか?
はいorいいえ
安価下2
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 18:50:26.41 ID:aaVU7z0n0
- はい
- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 18:55:20.44 ID:HpTVGnndo
- はい
- 333 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/12(土) 20:13:58.94 ID:YTFuESHPO
- 大変お待たせしました
始めます
- 334 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/12(土) 20:31:23.14 ID:YTFuESHPO
- ―――――
――――
―――
…ケテ
声が聞こえた。
…タス
遠く、小さく、微かな、百人いたら一人の耳に届いていたら奇跡だとしか思えない、そんな――
…タスケテ
だが、これまでの16年ちょっとの人生で嫌というほど自覚しているのは、そんな声を聞こえてしまったら最後、この体は一直線に突っ走ってしまうという事だけ。
きっとこの声も、聞こえてしまったのは、誰よりも誰かの助けを求める声に敏感なアンテナを持っているからだ。
一部の人間からすれば……場合によっては大半の人間にとって俺は『タチの悪い人間』に違いない。
……タスケテ
――でも俺は例え偽善であるとしても、生まれ持っての自動機械だとしても…
声を殺しながら涙ながらに訴える彼ら彼女らの叫びを無視するなんて、絶対に出来なかった――
じゃあ、おまえはどうなんだ? 上条当麻
――そら、今もどこかにそんな声が…
「――看取…」
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 20:37:18.86 ID:kp1Lfbj8O
- キター
- 336 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/12/12(土) 21:47:37.23 ID:YTFuESHPO
- ――9月下旬
上条「―――」ガバッ
オティヌス「ん、おはよう。……どうした、ひどい顔だぞ」
上条「……」ハァハァハァ
上条「いや、なんでもない」
オティヌス「ここ最近、毎日だぞ。警策救出の手立てがいまだに整っていないから不安なのは分かるが焦るな」
上条「………わかっているよ」
上条「ただ、嫌な予感がする…」
オティヌス「虫の知らせか…うむ、もしや近いうちに何か起るか」
ピンポーン
上条「誰だこんな朝早くに」
土御門「ぐっもーにんえぶりわーんだにゃー! おっとまだ寝起きかにゃーカミやん!」
上条「土御門か……わざわざドアからくるとは律儀だな。御坂がぶち破った壁からくればいいのに」
土御門「いい加減に直そうぜ…」
土御門(毎日毎日女とイチャイチャしてるシーンを見せつけられるオレの気持ちにもなれ…)
土御門「まあそれは追い追いとして」
土御門「カミやん、朗報だぜぃ。――警策看取の救出作戦の準備が整った。決行は今日のAM0:00……それまでに準備を整えておけよ」
・・・・・
カエル先生「話は聞いているよ?――それで、いいんだね?」
上条「はい。きっと先生にメチャクチャ迷惑かけると思います」
カエル先生「そうだね…ふう、老体にはちょっと無茶かけるね?」
上条「お願いします…先生にしか出来ないんです。オティヌスの身体の手術と俺の脳外科手術を、1日でやるのは無茶だってわかってるけど…」
カエル先生「勘違いしないでほしい。出来ないとは言ってないよ? 僕は僕の患者を決して見捨てない」
カエル先生「ただタイムスケジュールが大変だね? オティヌスさんはこっちで預かっておくよ? まずは彼女のオペから始めとして――」
9:00〜オティヌスオペ
17:00〜上条オペ
カエル先生「オペにも準備があるからね? 君はこの病院に15時に戻ってくればいいよ?」
カエル先生「まぁあれだ。君は安心して警策さんを助けに行くといい」
カエル先生「ああ、そうそう。警策さんもなにかあれば、彼女も一緒にくるといい。彼女も僕の患者だよ」
上条「―――ありがとうございます」ペコリ
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