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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」舞風「その7!」【安価・コンマ】

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243 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 19:35:11.32 ID:bclyKoZA0
――8周目大学・キャンパス内


アブルッツィ「………」スッ…

アブルッツィ(今のところ、私に関する歴史に影響は出ていないか……でも油断は禁物よね)

アブルッツィ(過去改変者はもちろん、自分の行動で歴史を変えてしまうことだけは避けないと……)

「も〜!何で信じてくれないの〜!」スタスタ…

提督「いや、大学生にもなってそれはなぁ……?」スタスタ…

アブルッツィ「……?」チラッ

アブルッツィ(今の声は、提督と……誰?見たところ、幼い女の子に見えるけど……)

「本当に魔王だったんだから!魔術は使えなくなってるけど、沢山の悪魔達と一緒に……」

提督「中二病乙。早く行かないと次の講義に遅れるぞ」スタスタ…

「だからちゅーにびょーじゃないってばぁ!ぷんすか!」スタスタ…

アブルッツィ「………」

アブルッツィ(提督、あの子との話に夢中みたいね……私に気付かず通り過ぎて行っちゃった)ピピッ…

アブルッツィ「……!」

アブルッツィ(測定機が反応した!何々、暁……今の子も、関係者……それにあの子、自分のことを『魔王』って……)

アブルッツィ「………」

アブルッツィ(見たところ、普通の女の子に見える。けれど、魔王は確か……いや、でも単なる妄言の可能性も……)

アブルッツィ「……どちらにしても、憶測で判断するのは危険ね」

アブルッツィ(ひとまず監視し続けることにしましょう。仮に本物の魔王だったとしても、こうして警戒していれば……)
244 :次で本編パートに戻ります。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 19:48:53.36 ID:bclyKoZA0
――


アブルッツィ「………」

アブルッツィ(それ以降も大学周辺で関係者を探し続けたけれど、提督を含めた3人以外は一向に見つからなかった)

アブルッツィ(暁のことも、魔王である可能性を考慮して監視し続けたけど……やっぱり、どう見ても一般人としか思えない)

アブルッツィ(けれど、万が一ということもある以上……彼女を監視対象から外すという選択肢は無い)

アブルッツィ「………」グッ…

アブルッツィ(そう考えながら提督達の監視を続けていると、何度も過去改変が発生した)

アブルッツィ(幸い、私の出生や人類史にほとんど影響を与えない程度の改変だったけれど……)

アブルッツィ(それでも、短期間の内に改変が繰り返される状況は……はっきり言って異常だった)

アブルッツィ(関係者の内の誰かという可能性も考えたけど、私がまだ見つけていない人物による仕業かもしれない)

アブルッツィ(迂闊に犯人以外の人物を拘束してしまえば、歴史が変な方向へ捻じ曲がってしまいかねない)

アブルッツィ「……だから、私にはこれまで通り監視や調査を続けることしか出来なかったのよね」ポツリ…

提督「……アブルッツィ?」

アブルッツィ「え?あっ……」

提督「調査って何だ?ゼミの研究か?」

アブルッツィ「……そんなところです」

アブルッツィ(危ない……また油断して、口を滑らせちゃった……)

アブルッツィ(監視を続ける中、提督とは一緒に講義を受けたり……時には昼食も一緒に食べることもあって……)

アブルッツィ(つかず離れずの関係を意識していたはずだったのに……少しずつ、仲良くなっていって……)

提督「……まぁ、無理はするなよ。お前、最近よく考え込んでるみたいだから。愚痴くらいならいつでも聞くぞ?」

アブルッツィ「……ありがとうございます」

アブルッツィ(今は大丈夫でも、彼と親しくなり過ぎてしまえば……自分で自分の歴史を変えてしまいかねない)

アブルッツィ(けれど、ご先祖様と会話出来る状況は貴重だから……どうしても、間近で観察してみたいと思ってしまう)

アブルッツィ「………」

アブルッツィ(それに、この前見たデータも引っかかって……どうして、あの子が……あの人が……)

提督「………」

提督(アブルッツィと過ごす時間も……俺にとっては、数少ない心を休められる一時だ)

提督(もちろん、今の俺には暁がいる。アブルッツィのことを、そういう目で見ることは……恐らく無いだろう)

提督(だが、良き友人として……これからも、他愛もない雑談が出来る関係を続けていきたいと思う)

提督(最初は『提督さん』と他人行儀だった呼び方も、いつしか『提督』と呼び捨てするようになってくれたんだ)

提督(俺が痛い勘違いをしている訳じゃ無ければ、アブルッツィも……俺のことを、まぁ、知人くらいには考えてくれていると信じたい)

提督(暁もアブルッツィと仲良さげに話していたし……これからは、俺や暁の共通の友人として過ごしていきたい)
245 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 20:03:29.27 ID:bclyKoZA0
〜 9月2週 〜

――8周目大学・周辺


大和「………」スタスタ…

大和(おかしい……どう考えても、絶対におかしい……最近、提督さんは露骨に付き合いが悪くなって……)

大和(元から私を警戒している素振りはあったけれど……今は、明らかに避けられてるような……)

大和「……っ」ギリッ…

大和(まさか……いや、そんなはずは無い。"今回"は、その可能性は潰しておいたはず……)

大和(なら、それ以外の……でも、彼女は"あの時"が例外だったのよ。それ以外では……)

「……さっさと消えなさいよ、見苦しい」

「ギャアアアアアアッ!?」

大和「……!」チラッ

大和(今の声って……)

インキュバス「ぐおぉぉ……」シュウウゥゥ…

霞「………」

霞(アンタ達のせいで、提督さんは……ずっと、苦しんで……!)

霞「……っ」フワッ…

霞(だから、私が守らないといけない……もう、提督さんに……あんな辛そうな顔を、して欲しくないから……!)ヒュー…

大和「………」

大和(霞ちゃん、か……そう言えば、最近は全く会わなくなったわね……)

大和("最初"は同じ魔族を発見した時、声をかけたこともあったけど……)

大和「……今は、彼女のことを気にしている場合じゃないもの」スタスタ…

大和(提督さん以外、どうでも良い……どうなろうと、知ったことじゃない……)

大和(私が自ら攻撃を加えることは、もうしない……けれど、本当ならすぐにでも……)ハイライトオフ

大和「………」スタスタ…


↓1大井のコンマ       好感度:35.5/50
↓2暁のコンマ        好感度:50/50 <END開放!>
↓3大和のコンマ       意識度:26/50
↓4アブルッツィのコンマ   好感度:34.5/50

反転コンマが最大のヒロインと交流します
ただし暁が最大値の場合はその場で終了です
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:03:42.32 ID:S5U2uERh0
病まと「[ピーーー]しかないわね」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:03:45.10 ID:o0Ba8wA2O
魔王ムーブ
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:04:07.38 ID:Wyc0W6+Do
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:04:13.16 ID:SmQoDPb10
にゃあ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:04:17.89 ID:aFBVRyHm0
まおーさま油断しすぎ…
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:04:19.74 ID:+VCcX6vYO
ほい
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:04:22.45 ID:zqZyKwDOo
まこ
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:06:12.54 ID:Wyc0W6+Do
最初の周では霞ちゃんの憧れの大和先輩だったんだろうなあ
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:07:22.28 ID:tedzC33iO
大井っちの可能性を潰してアブルッツィが例外かねえ
相変わらず暁の事は盲点なのね
255 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 20:09:54.99 ID:bclyKoZA0
大和は何をしている?もしくは提督と大和は何をしている?

20:13以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし20:17までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

★現在は夏休みの為、大学でのイベントはゼミ関連のみになります(これまですっかり忘れていました。申し訳ございません)。
★提督は暁の為に大和との関係を止めようとしている為、ここからは『大和から提督に行為の話や約束等を持ち掛ける』等の展開にアレンジさせていただく場合があります。

※R-18系安価の場合は『提督や大和の命に係わる内容』のみNGです。
ただし、あまりにぶっ飛んだ内容や激し過ぎる内容等は、大和の時間跳躍魔法により"改変"される場合があります。
また、どんな内容でも基本的には大和が攻めで提督が受けになります。それだけでなく、他のヒロインが登場する展開も避けて頂けると幸いです。

※その他、R-18系安価に限らず、プロットの関係で内容をアレンジさせていただく場合があります。申し訳ございません。
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:12:58.12 ID:63OI9iRz0
暁とデート中の提督を、提督と自分以外の時間を止めて、暁の目の前で犯す
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:00.11 ID:VH1VLVw4o
暁の事がバレない様ひやひやの会話
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:00.14 ID:zqZyKwDOo
強引に家に連れ込んでセックスを迫るもかつてなく強い拒絶にプッツンした大和、提督を拘束し寸止め攻撃で屈服させにかかる
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:00.48 ID:OjAQyK3SO
提督、うっかり危険日の大和の膣内に中出ししてしまう
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:01.34 ID:Wyc0W6+Do
暁と付き合ってる事をバレて逆上した大和に魔法や薬や道具など持ちうるもの全てを使って激しく逆レされる
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:01.86 ID:Tndl/woB0
裸コート&玩具一杯の大和に犬耳カチューシャ 犬しっぽ付きアナルバイブ 首輪の3つを付けて

ワンちゃんスタイルでの深夜のお散歩 最後に夜の男子トイレでひたすらセックス
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:13:06.25 ID:S5U2uERh0
ホテルのレストランでディナー(部屋を取ってないとは言ってない)
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:17:40.07 ID:hpIJbkuio
妊娠確実直撃弾でこれには大和さんもニッコリ
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:33:43.74 ID:97KmfJ8zO
暁は正妻の余裕だなあ
265 :長くなってしまいましたので、2回に分けて投下します。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 20:38:32.75 ID:bclyKoZA0
――8周目大学・キャンパス内


大和「……最近、私のことを避けてませんか?」

提督「………」

大和「私から誘っても、予定があるからと断って……提督さんから誘うことも無くなって……」

提督「………」

大和「……何か言って下さいよ」ギュッ

提督「……っ」

大和「どうして私を避けるんですか?」ハイライトオフ

提督「う……」

提督(こいつからの連絡は、極力断って来たが……大学で迫られる危険性を考慮していなかった)

提督(だが、こいつを避け続けるということは……大学へ通えないということ。そんなのは不可能だ……)

提督(どうする……暁と交際していることを話すか……?)チラッ

大和「提督さん……?」

提督「………」

提督(いや、今はダメだ。明らかに様子がおかしい……下手をすると、暁や俺に何をしてくるか……)

大和「……あくまでも、だんまりを決め込む気ですね」

提督「………」

提督(せめて、こいつが落ち着いている時でないと……今話すのは、危険過ぎる……)

大和「……では、私も強硬手段を取らせていただきます」グイッ

提督「うぐっ!?ま、待て!放せ!」

大和「………」スタスタ…

提督(こいつ、どこにこんな力が……いや、単に俺が非力なだけか……クソッ……!)
266 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 20:40:02.89 ID:bclyKoZA0
――数分後・誰もいない講義室

大和「……えいっ」グイッ

提督「うっ……!」バタッ

大和「言っても分からないなら、体に聞くしかありませんね♪」スルッ…

提督(下を脱ぎ始めた……お、おい、まさか……!)

提督「や、やめろ……俺は……」

大和「諦めて下さい。提督さんは、私に敵わないんですから……」ジジーッ…

提督「くっ……」

大和「しばらく振りでしたし、今日は……思いっきりヤりましょうっ!///」

ずぷぅっ!

提督「くはぁ……っ!?///」

大和「んっ、はぁっ♪口では嫌がりつつも、こっちは……あんっ♪硬くしてるじゃないですかぁ♪///」

ずぷっずぷっずぷっ!どちゅっどちゅっ!

提督「あっ、あぁっ……!?///」

提督(だ、ダメだ……!こいつや大井との関係を止めようと、我慢していたせいで……いつも以上に……!///)

大和「貴方の弱点は、全てお見通しですから……んんぅっ♪///」

じゅぷっじゅぷっ!ぱんぱんぱんぱんっ!

提督「かはっ……頼む、やめて……くれぇ……!///」

大和「嫌です♪沢山、気持ち良く……ふぁっ、してあげます……からぁっ♪///」

ぐっちゅぐっちゅ!ぐりゅっぐりゅっ!

提督「くふっ……!///」ビクビクッ

提督(俺の、弱い所ばかり……刺激、して……腰、砕ける……っ!///)

大和「ふふっ……♪提督さん、イきそうなんですか?///」

どちゅどちゅどちゅっ!ぱちゅっぱちゅっ!

提督「はぁっ、はぁっ……っぐ……!///」

大和「このまま、膣内に出しちゃって下さい♪もっとも、今日……危険日ですけどね♪///」

提督「ッ!?」ゾクッ

提督(そ、それだけはダメだ……!何とかして、抜かないと……!///)

大和「……えいっ♪///」

ぎゅううううっ!

提督「あがっ……!///」

提督(足を絡めて、逃げられないように……それに、膣内の締め付けが激しく……俺から、搾り取ろうとして……///)

ブビュルルルルルルッ!ドプッドプッ!ビュクビュクッ!

大和「あはっ♪濃いのがたっくさん出てます……♪お腹の奥、あっつぅい……♪///」

提督「あっ……あぁっ、そんな……!」ガクガク


意識度上昇率判定:提督の反応は?

01〜49:涙を流す
意識度上昇:小 ×1.0
50〜98:激怒する
意識度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:青ざめる
意識度上昇:大 ×2.0

直下

意識度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:09.22 ID:97KmfJ8zO
うぃずだむ
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:20.70 ID:uej7Zvpn0
火照る
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:22.13 ID:kHEWfpzVo
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:42.37 ID:aFBVRyHm0
うお、最高値だ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:47.71 ID:Wyc0W6+Do
最大値は草
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:40:49.80 ID:+c8JlB7FO
最大値で草
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:41:06.29 ID:zqZyKwDOo
ヒェ~
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:42:34.33 ID:VH1VLVw4o
病まとさん一発一発が重すぎて草枯れる
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:43:15.32 ID:sQmcY5usO
提督との愛の結晶を授かるんだから好感度最大値上昇は当たり前だよなあ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:46:18.08 ID:FE/Y4d6j0
一発で46か…次当たったら61.2%でENDで草
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:46:21.45 ID:uej7Zvpn0
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:47:03.19 ID:vBhVJPSbO
このタイミングで1%引くのヤバすぎない?
とりあえずこれで病まとのバックストーリー全開示か…見るの怖い
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 20:49:12.79 ID:OUXSgc9w0
大和はそもそもゴールしなければ失恋確定だからなあ
リーチはあって無いようなもの
280 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/08/30(日) 20:59:00.09 ID:bclyKoZA0
>>1(まぁ流石にこれで40以上にはならないか……大和の回想パートは長いから一気に全部書くの大変だし、せめて30以上で留まっt)



_人人人人人人_
>  46  <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄



( ゚д゚)「………」ポカーン
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚)「………」
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)「……!?」



はい、一気に40以上まで上がりました(白目)。どういうことなの……
という訳で今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
ここからは大和の回想パート(30到達&40到達分)に突入します。恐らくかなり長くなるかと思います。
自分で組んだプロットとはいえ、大井・アブルッツィ・大和と(ほぼ)連続で回想パートは疲れたよパトラッシュ……ごめんなさい冗談です。
次は明日の夜か、明後日の夜に更新予定です。それではまた次回の更新でお会いしましょう。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:00:02.12 ID:aFBVRyHm0
乙です
これで大体の全貌が明らかになるかな?
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:01:59.91 ID:FE/Y4d6j0
大井の回想も全部書いて欲しかったなぁ…
乙でしたー
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:02:22.03 ID:63OI9iRz0
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:05:37.54 ID:kHEWfpzVo
乙乙
とことん>>1の想定を超えてくる大和さん…
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:08:25.10 ID:DdnTFTMO0

なんて執筆カロリーの高い周回なんだ……
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:08:53.82 ID:ki+sFwv4O
おつ。まおーさまも単独ENDが厳しくなってきたな
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:36:55.85 ID:SPsgH+7DO
乙です

ハートフル(ボッコ)学校生活

まおーさまの単独エンドじゃないと、提督幸せになれそうにないけど、それすら厳しくなってきたか
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:42:00.75 ID:OUXSgc9w0
提督がまおーにふさわしい英雄か魔王として覚醒すればええんちゃうか(名案)
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 00:12:48.34 ID:dIz+a3XnO
>>287
アブルッツィならまだワンチャン
他はね……
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 00:34:36.80 ID:QyKjGz1A0
暁vs大和はどちらと結ばれるか、もしくはどちらが正妻かで結末変わる感じなのかな?
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 04:05:17.96 ID:jMMtyvH3O
とりあえずヒロイン勢で一番まともなのはアブ姉って認識でいいのかね
回想見ても悪い事してないっぽいし主人公からの評価も高い
292 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/01(火) 18:17:07.75 ID:+jQeep6i0
申し訳ありませんが、本日予定していた更新を明日以降へ繰り下げます。
遅くとも数日〜1週間以内に更新出来るようにしますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 19:41:11.87 ID:qIY2SqJ+o
物語も佳境、めっちゃ大変だと思います
ゆっくり待ってます、頑張って下さい
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 20:59:22.75 ID:OINS0PuRO
連絡乙です
ゆっくり待ってまーす
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 12:58:42.69 ID:Wa0z4QWmO
提督の反応の中でなんで青ざめるが1番よい反応なんだろう?
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:06:04.44 ID:2yssVEL0O
全盛期含めていいならまおーさまと大和って真面目に作中最強じゃね?
時止めできる大和はもちろんだがそれを魔翌力で解除するまおーさまもヤバイ
しかも大和は時間移動もできるからタイムマシン使えるアブか五月雨しか対抗できなそう
297 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 21:00:10.82 ID:NX+xoY3J0
22:30〜23:30頃開始予定です。
今回は回想パートを投下するのみで終了する予定です。
298 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:35:15.55 ID:NX+xoY3J0
始めます。
299 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:40:41.88 ID:NX+xoY3J0
22:思わず真剣に考えてしまうほどに…… 10×2.0=20 20+26=46/50


提督「……っ」

大和「……!」

提督(嘘、だろ……!?今まで、それだけは避けて来たのに……!)

提督(これでもし妊娠してしまえば、肉体だけの繋がりじゃ無くなって……)

大和「………」

提督(いや、俺は既に大井との行為で……クソッ!俺はまた同じ過ちを繰り返すのかよ……!)

提督(暁に、どう説明すれば……いや、黙っておくなんて出来るはずが無い)

提督(次に暁と顔を合わせた時、土下座しながら……今日のことを、全部話すしか……)

大和「………」

大和(提督さんが私のことをどう考えているか、それを確かめようと……わざと危険日であることを打ち明けてみたけど……)

大和(最近、私を避けようとしている提督さんのことだから……てっきり、怒るか悲しむと思ったのに……)

大和「……ふふっ♪///」ギュッ

提督「うっ……」

大和(私が想定していた以上に、悩んでくれているなんて……思わず無言になってしまうほど、真剣に……///)ハイライトオフ

提督「……お前」

大和「……拒絶しませんでしたね?///」

提督「な、何を……」

大和「私が妊娠することを……危険日であることを直前まで隠して、行為をしたことを……///」

提督「なっ……!?ち、違う!そういう訳じゃ……!」

大和「……♪///」スリスリ

提督「……っ」

提督(違う……違うんだ。俺は、こいつとの関係を止めようとして……)

提督(だから、こいつが妊娠してしまえば……厄介なことになると考えて……)

提督(こいつを受け入れた訳じゃない……そうじゃ、無い……こいつは、俺が憎んでいる相手で……!)

大和「………」

大和(……まぁ、このまま妊娠するようなことはしないけど。後でちゃんとピルを飲むし、それでも妊娠してしまっていれば……)

大和(過去に遡れば、全て無かったことに出来る。提督さんが望まないまま妊娠したところで、どうせ……上手くいかないことは分かってるもの)

大和(提督さんに拒絶されるのは……"あの時"だけで良い。あんなことが立て続けに起これば……私の心が持たない)

大和(貴方が心から望んでくれない限り……貴方が、心から望むまでに堕とし切ってからでないと……)

提督「……っ」ゾクッ…

提督(こいつの快楽に浸かっていたのは事実だとしても……それでも、俺はこいつに恨みを……!)

大和「……んっ///」チュッ

提督「うっ……///」ビクッ

大和(……無意味だから)
300 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:48:53.58 ID:NX+xoY3J0
大和「………」

大和(魔王を追って8周目大学へ通うことになった私は、そのまま彼女の監視を続けた)

大和(けれど、彼女は魔術が使えない状態になっていて……私も時間跳躍以外の魔法を使えなくなっている)

大和(そんな状況だったから、私も彼女も目立った動きを見せることは無く……ただ時間だけが過ぎていった)

大和「……そして、提督さんと"初めて"出会うことになった」

大和(体感で言えば、もう何年前になるのかしら……途中から、遡る回数を数えなくなったから……)


――約1年以上前(※大和の時間跳躍を考慮せず、"本来の歴史"における時間経過を考慮した場合)・8周目大学


教授「この場合における……」

大和(19)「………」カキカキ

大和(例え魔術を使えなくなっていたとしても、相手は魔王……油断は出来ない)

大和(何らかの拍子に力が蘇ってしまえば、何をしでかすか分からないもの……)

大和(もしそんなことになってしまったら、すぐにでも時間跳躍で過去に……)

提督(19)「……っ」スクッ

大和「……?」チラッ

提督(だ、ダメだ……これ以上我慢出来ない……!)スタスタ…

大和「………」カキカキ

大和(……きっと、またさぼりね。はぁ……お金を払って大学へ来ているんだから、真面目に講義を聞けば良いのに……)


――約45分後


大和「………」カキカキ

スタスタ…

大和「……?」チラッ

提督「………」スタスタ…

提督(ようやく治まった……昨日食べた消費期限切れの菓子パンがまずかったか……とにかく、大急いでレジュメに書き込んで……)

大和「………」

大和(てっきり、そのまま戻って来ないと思ったけど……一応、講義を聞かないといけないという意識は残ってたのかしら)

キーンコーンカーンコーン…

提督「……!」

教授「はい、今日はここまで。来週までに今日の分をしっかり復習しておくように」ゴシゴシ…

提督「あっ、あぁっ……」

提督(まだ書いてないのに……でも次の講義もあるし、俺の都合で文字を消すのを止める訳には……)

大和「………」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:54:38.38 ID:iCTjIavg0
まだヒロインできたかもしれない頃の病まと
302 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 22:59:06.18 ID:NX+xoY3J0
提督「畜生……こんなことなら、無理してでもトイレから出て来たら良かった……」

大和「……!」

大和(さぼりでは無くて、お手洗いに……私ったら、勝手な思い込みを……)

提督「この講義には知り合いがいないし……いや、自業自得だよな。今回のレジュメは諦めるしか……」

大和「……あの」

提督「え?」チラッ

大和「もし良ければ、私のレジュメを写しますか?」スッ…

提督「……良いんですか?」

大和「はい。その、お困りのようでしたから……」

提督「ありがとうございます!助かりました!」

大和「いえ……」

大和(今まで魔導士として活動してばかりだったから、男の方と話すのは……やっぱり、慣れないと言うか……)

大和(正直、普通に会話するだけでも……少し緊張する。魔族だった時から、男の方とはあまり縁が無くて……)

提督「急いで書き写さないと……!」カキカキ

大和「……!」フルフル

大和(って、何考えてるの私は!今まで散々強い敵と戦ったりして来たじゃない!)

大和(今更、異性の方と会話するだけで固くなってどうするの!魔導士なんだからしっかりしなくちゃ!)

提督「出来た!本当にありがとうございます!助かりました!」ペコッ

大和「へ?あっ、は、はい、お役に立てたなら何よりです……」

大和(……思いっきり声が裏返っちゃった。うぅ、自分が情けない……)


――


大和「………」

大和(あの時の私は、まだ男慣れ……いえ、提督さん慣れしていなかったせいで、普通に会話するのも緊張したっけ)

大和(人間として生活するようになった後も、高校生までは魔王を監視することしか考えていなかったから……)

大和(クラスメイトとの交流を最低限に留めていたせいで、やっぱり異性の方と会話する機会があまり無くて……)

大和「………」

大和(いや、もしクラスメイトと交流を深めたとしても……やっぱり、そういう関係にはならなかったかも)

大和(魔王とは通う学校が違うこともあって、監視しづらい状況が続いていたから……)

大和(でも、魔王と同じ大学に進学してからは、少し余裕が出て来て……そのお陰で、提督さんと仲を深めることが出来た)

大和(最初はお互いぎこちなかったけど、少しずつ打ち解けていって……季節が変わる頃には、気兼ねなく話す仲になれたっけ……)
303 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:08:21.85 ID:NX+xoY3J0
――数ヶ月後・8周目大学


提督「そうか、公務員志望か……」

大和「はい。難しいのは承知ですが、こうして大学に来たからには高い目標を目指していようと思いまして」

大和(本当は魔王の監視を続ける為だけど、話したところで信じてもらえるはずが無いもの)

提督「……世の中には、留年ギリギリなのに公務員を志望する人がいるくらいだからな」

提督「成績優秀な大和なら、きっとなれると思う」

大和「ふふっ、ありがとうございます」ニコッ

大和(留年ギリギリなのに公務員志望……それって間違い無く、魔王のことよね……)

大和「………」

提督「俺にはハードルが高過ぎるなぁ……元から勉強はあまり得意じゃないし……」

大和(提督さん、魔王と知り合いらしいけど……本当なら、魔王には近づかない方が良いと伝えたい)

大和(でも、私が公務員を目指す理由と同じで……話したとしても、まず間違いなく信じてもらえない)

大和「……こればかりは仕方ないか」ボソッ…

提督「ん?」

大和「あ、いえ。それより……」


――


大和「………」

大和(それ以降も、提督さんとはどんどん親しくなっていって……気が付けば友人として、同じ講義を取ることが多くなった)

大和(もちろん、魔王の監視も忘れずに続けたけど……提督さんと一緒に過ごす時間も、少しずつ増えていった)

大和(そんな状況が続いて、大学3年生になる頃には……私はすっかり、公務員志望と魔王を監視していることを除けば平凡な大学生になっていた)

大和(提督さんと一緒に講義を受けて、時には他愛も無い雑談をして……そんな日々を過ごす内に、私の中で提督さんの存在が大きくなっていって……)

大和「……いつの間にか、友人以上の感情を抱いちゃった」

大和(でも、当時の私は魔導士としての自覚が残っていたから……『恋愛にうつつを抜かすこと無く、魔王を監視するべき』という使命感に燃えてしまっていた)

大和(そのせいで、提督さんに告白しないまま……胸に秘める想いばかりが大きくなっていって……)

大和("随分前"の話だけど……偶然見かけた魔族、霞ちゃんと顔を合わせて……お互い、恋愛絡みの話をしたこともあった)
304 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:16:11.62 ID:NX+xoY3J0
――現在から約1年後(※大和の時間跳躍を考慮せず、純粋な時間経過のみを考慮した場合)・霞家


霞「まさか、歴史に名を遺した偉大なる大魔導士様が……生きていたなんて……」

大和(21)「……やっぱり、私は亡くなったことになってるの?」

霞「はい。記録には3000年前に強大な敵の元へ向かった後、そのまま戻らなかったと記されています」

大和「………」

霞「ですが、大和様を見た時は驚きました。古文書の間に飾られている肖像画とほとんど同じ姿でしたから」

大和(一応、この体は魔族の頃の私と無関係のはずなんだけど……魂のリンクがしやすかったのは、外見も私に似ていたせいなのかしら……)

霞「………」

大和「……ところで、さっきから暗い表情だけど……何かあったの?」

霞「……っ」

大和「あ、ごめんなさい。言いたくないなら、無理には聞かないけど……」

霞「……いえ、少し……失恋しただけですから」

大和「し、失恋……?」

霞「恋心を自覚した時には、もう手遅れだったんです。情けない話ですけど、まだ……引きずっていて……」

大和「………」

霞「大和様に、そのような相手がいらっしゃるかは分かりませんが……もしいらっしゃるなら、告白は早くすべきです」

霞「好きな人が誰かと交際してからでは、遅いですから……」

大和「霞ちゃん……」

霞「………」シュン

大和(……告白は早くすべき、か。でも、私には魔導士としての役目が……うぅ……)


――


大和「………」

大和(あの時は、後輩と同じ失敗をしてしまうことになるなんて……想像もしていなかったっけ)

大和(大学4年生になる頃には、霞ちゃんの言葉で『やはり提督さんに告白すべきでは?』という焦燥感に駆られるようになって……)

大和(だけど同時に『魔導士なら最後まで己の役目を果たすべき』という信念が邪魔しちゃって……)

大和(結局、悩み続けている内に1年が経って……私達は大学を卒業することになった)

大和(魔王は本気で勉強したのか、あの成績で何とか公務員試験に合格した。もちろん私も彼女を追う形で合格した)

大和「……っ」ギリッ

大和(そして、私は卒業の日……初めて"失恋"を経験することになった)
305 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:26:13.42 ID:NX+xoY3J0
――卒業式終了後・8周目大学


大和(22)「……ご卒業、おめでとうございます」

提督(22)「大和こそおめでとう。卒業だけじゃなく、晴れて公務員だもんなぁ……尊敬するよ」

大和「いえ、そんな……///」

提督「でも、真面目な大和を見ていたお陰で……俺も就活を頑張ることが出来て、何とかそこそこの会社への就職が決まったんだ」

大和「……提督さん」

大和(……まさか、卒業の日まで迷うことになってしまうなんて)

大和(己の使命を優先するか、提督さんへの想いを優先するか……)

大和「………」グッ…

大和(私は、どうすれば……提督さんと恋人になりたいけど、魔導士としての使命を無視する訳には……)

「提督ー!」タタタッ

提督「ん?おっ……!」

大和「……?」

大井(22)「卒業おめでとう!スーツ姿の提督、中々カッコ良かったわよ?」

提督「ははっ、サンキュー」

大和「あの、こちらの方は……?」

提督「ん?あー、そう言えば話して無かったな」

大井「もしかして、この人が……」

提督「あぁ、紹介するよ。こっちは大和。前にも話した、俺の友人で……こっちが大井」

大和「………」ドクン…

大和(……何だか、妙な胸騒ぎがする。まさか……いや、違う。これは私が勝手に不安を抱いてるだけで、決してそんなことは――)







提督「俺の自慢の彼女なんだ」ニコッ

大和「――ッ!!」







大井「初めまして、大和さん。いつも彼氏がお世話になってます」ペコッ

大和「………」

大井「……あの、大和さん?」

大和「………」

提督「大和?どうしたんだ?急に黙り込んで……」

大和「………」ガクガク

大和(う、そ……そんな、こと……って……)
306 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:37:50.35 ID:NX+xoY3J0
大和「……っ!」ダッ

提督「お、おい!大和!?」

大井「え?わ、私……何か不味いこと言っちゃった……?」

大和(嘘よ……嘘よ嘘よ、嘘よぉっ……!)


――


大和「……っ」

大和(提督の『彼女』という言葉を聞いて、目の前が真っ暗になって……私はその場から逃げ出した)

大和(告白しようか迷っていた自分が、惨めで……悔しくて、辛くて……!)

大和(そして、涙を必死に堪えながら走り続けて……家に着いた瞬間、感情が抑えられなくなって……)


――大和家


ガチャ バタンッ!

大和「はぁっ、はぁっ……うっ、あぁっ……」ジワッ…

大和(そんな……提督さんに、彼女がいたなんて……そんなこと、今まで一言も……!)ポロポロ

大和「ぐすっ……ひっく、うぐぅっ……えぐっ……!」ポロポロ

大和(私が今まで悩んでいた時間は、何だったの……?1人で勝手にウジウジして、告白することから逃げ続けて……!)ポロポロ

大和(でも、実際には……手遅れだったなんて……そんな、ことってぇ……っ!)ポロポロ

大和「………」ポロポロ

大和(……やり直したい。"もう"手遅れだとしても……"手遅れになる前"なら……まだ、望みがあるかもしれない……)ポロポロ

大和(今まで生きてきて、初めて好きになった人だもの……絶対、諦めたくない……!)ポロポロ

大和「……っ」グシグシ

大和(魔王を追いかけて以来、1度も使っていなかった……時間跳躍魔法。それを使って、少し前に戻れば……)

大和「……でも、そんなことをしたら……きっと、私は……魔導士の道を、踏み外して……」

大和(こんな、私利私欲の為に……それも、魔導士としての使命では無く……単なる、自分の身勝手な望みの為に……)

大和「………」

――やっぱり大和は優秀だな。俺も見習わないとな……ははっ。

大和「……っ!」グッ…!

大和(いや、そんなこと関係無い。自分の魔法を自分の為に使って、何が悪いのよ……!)

大和(私はただ、提督さんと恋人になりたいだけ……!魔王と違って、あんな悪事をするつもりなんか無い……!)

大和「……!」パァッ…!

大和(跳躍先は……1年前で良いか。とにかく、大井さんより私が先に告白すれば――)カッ…!

――パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:46:40.60 ID:KwDDIQAdO
流石に2イベント分一気に消化するのは大変そうだね……今日は次ターン判定もない感じかな?
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:51:18.68 ID:h+JHzHte0
そりゃ大井を嫌いになるし、そこまでする訳だ…
309 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:53:06.42 ID:NX+xoY3J0
――"1回目"

――1年前(※本編の2年後)・大和家


大和(21)「う……」

大和(ここは、私の家……それも、リビング……そうだ!今日の日付……!)チラッ

大和「……よし、1年前に戻ってる」

大和(また4年生やり直すのは、少し煩わしさを感じるけど……そんなことはどうでも良い)

大和(一刻も早く提督さんと会って……告白する。流石に1年前なら、まだ……)


――1時間後・キャンパスの裏側


提督(21)「どうしたんだ?こんな所に呼び出すなんて……」

大和「え、えっと、その……」

大和(言うのよ、私……過去に遡ってまで掴んだチャンスなんだから……)

大和(魔法を使って不正はしない……その信念を捻じ曲げたのよ……!)

大和(それに、ここで勇気を出さなきゃ……提督さんは、彼女に取られてしまう……!)

大和「……私、提督さんのこと……好きです///」

提督「……!」

大和「もしよろしければ、私と……お付き合い、していただけませんか……?///」

提督「………」

大和(言った……ついに言っちゃった……!さっきは間に合わなかったけど、このタイミングなら……!)

提督「………」
310 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:56:09.14 ID:NX+xoY3J0
提督「……ごめん」

大和「え……」

提督「俺にはもう、付き合っている彼女がいるんだ。だから、大和の気持ちには答えられない……」

大和「……そん、な」ジワッ…

大和(1年前の時点で、もう……彼女と、交際していたなんて……)

提督「………」

大和「……っ!」ダッ

提督「………」

提督(大和……)


――8周目大学周辺


大和「はぁはぁ……どうして、なの……!」タタタッ…!

大和(1年前なら、恋人になってくれると思ったのに……もう、彼女と交際していたなんて……!)ウルウル…

大和「………」タッタッタ…

大和(こうなったら、更に1年前……いや、もっと前に遡れば……1度不正してしまったた以上、もう……)

大和「……迷うことは無い、か」パァッ…

大和(こんな便利な魔法を、使わない手は無い……好きな人と結ばれる為なら、このくらい……!)

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!


――"2回目"

――3年前(※本編の約1年前)・8周目大学


大和(18)「……よし」

大和(跳躍成功……私の指定時間が正しければ、今は……)

ワイワイ ガヤガヤ

大和「……入学式終了直後」

大和(私や提督さんが、8周目大学に通うことになった日……この時期なら、提督さんはきっと……!)

大和「………」キョロキョロ

大和(どこ?どこにいるの?人が多過ぎて探しづらいけど、この中に提督さんが……)
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:56:56.42 ID:jMgQYDFwO
既に本編前というか大学入る前から彼女持ちだもんなあ
接点持てる大学以降じゃ寝取るしかないわな
312 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/05(土) 23:59:06.94 ID:NX+xoY3J0
提督(18)「………」スタスタ…

提督(さて、式も終わったし……帰るか)

大和「あっ……」

大和(いた……遡る前より、少しあどけなさを残した……私と出会う前の、提督さんが……!)

提督(同じ大学に進学した知り合いもいないしな……)スタスタ…

大和「あ、あのっ!」

提督「……え?あ、俺ですか?」

大和「はい!その……///」

大和(……そう言えば、この時点ではお互い初対面だったっけ。告白の理由はどうすれば……いきなり『ずっと好きでした』は不自然よね……)

提督「………」

大和(……あぁもう!こうなったら……!)

大和「……貴方に一目惚れしました。私と、お付き合いしてくれませんか……?///」

提督「なっ……!?」

大和(少し無理があるかもしれないけど……実際、一目惚れそのものはあり得ない話じゃないし……)

提督「………」

提督(いきなり何を言い出すんだ、この人は……凄く美人なのが、逆に引っかかると言うか……)

提督(あれか?怪しい商品販売?それとももっとヤバいやつ……どっちにしても、俺の答えは決まってるけどな)

提督「……その、ごめんなさい」

大和「え……」

提督「お気持ちは嬉しいですが、俺にはもう……彼女がいるので」スタスタ…

提督(怪しげな奴とは関わらないに越したことは無い。さっさと帰ろう……)スタスタ…

大和「………」

大和(何、で……)
313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:01:04.33 ID:yermcdMN0
――1時間後・大和家


ガチャ バタン…

大和「………」フラフラ…

大和(どうして、なの……大学に入学する前から、付き合ってたとでも言うの……!?)

大和「……っ!」ギリィッ…!

大和(悔しい……悔しくて、たまらない……!私だって、提督さんのことが好きなのに……!)

大和(私がこうして過去に遡っても、まだ邪魔してくるなんて……何なのよ、あの女は……!)

大和「………」

大和(いっそ、提督さんに『彼女といつからお付き合いしてたんですか』と聞けば……いや、ダメ……)

大和(今の提督さんは、きっと私のことを『いきなり告白してきた怪しい人』と思ってるかもしれない……)

大和(だったら、どうすれば……このまま、諦めるしかないの……!?提督さんがいない大学生活を送るなんて、絶対に嫌……!)

大和「………」スクッ

大和(……自分で調べれば良い。幸い、私は何度でも過去に遡れる……例えそれ以外の魔法が使えないなら、他の手段で補えば良い)

大和(この時代の人間界には、様々な道具やサービスがある……それらを最大限活用すれば、提督さんの人間関係を調べることくらい……)

大和「………」

大和(本当なら、私が自分の手で提督さんの住所を調べて……そのままずっと張り込んで調査したい。でも、そんなことをすれば、両親に怪しまれてしまう)

大和「……いや、時間跳躍を繰り返せば、怪しまれたところで……その事実を無かったことに出来るか」

大和(本音を言えば、更に遡って提督さんに告白したいけど……大学以前の私達は、接点が皆無だから……)

大和(もし告白しても、まず間違い無く怪しまれるだけ……実際、大学の入学式でも提督さんはそのまま立ち去って行っちゃったもの)

大和「……時間がかかるけど、やってみせる。提督さんと恋人になる為なら……どんなことだって……」

大和(ここまで来たら、引くに引けない……絶対に、提督さんを……私のものにしてみせる……!)パァッ

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
314 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:02:35.16 ID:yermcdMN0
――


大和「………」

大和(提督さんを手に入れたい一心で、私は3年前……高校入学直後へ遡った。これで"3回目"の時間跳躍……)

大和(そこから私は、様々な手段で提督さんの住所を調査した。少しでも使えそうな情報なら、全てチェックした)

大和(最初は中々手がかりが掴めなかったけど、調べていく内に少しずつ目的の情報に近付いて行って……)


――3年前・8周目提督家


大和(16)「………」

大和(ついに特定出来た……提督さんの、住んでいる場所を……)

大和(インターネットやSNSが普及していたお陰で、それほど苦戦しなかったのが救いね……)

大和「ここに、提督さんが……」

大和(大学時代は、提督さんの家に行ったことが無かったけど……予想通り、普通の家……)

「それでさ、兄さんが……」

「ふーん、そんなことがあったのね……」

大和「……!」

大和(この声は……急いで隠れないと……!)ダッ

大井(16)「……ねぇ、提督。今日も……///」ギュッ

提督(16)「……分かった///」

スタスタ…

大和「………」

大和(間違いない……あの顔は、あの声は……高校1年生の頃の提督さん……それだけじゃない……)

大和(まさか、高校生の時から……あの女と、付き合っていたなんて……!)ギリッ

大和「……っ!」フルフル

大和(いけない、今は嫉妬してる場合じゃなかった……!提督さんの住所や、あの女との関係は分かったから……1度引き上げて……)
315 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:03:56.61 ID:yermcdMN0
「んっ……」

大和「……?」

大和(今のは、提督さんの声……?でも、家の中に入って行ったはず……あ、向こうの窓が開いてる……)

「あっ、そこは……」

大和「……っ!?」

大和(ま、まさか……そんな……)ソーッ…

提督「大井……好きだっ……!///」

ぐちゅっぐちゅっ!どちゅっどちゅっ!

大井「ひゃあんっ!わ、私もっ!私もしゅきぃっ!///」

大和「ぁ……」

提督「さっきから腕に胸を押し付けて!誘ってたんだろ!///」

ずちゅずちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!

大井「んぁっ!だって、提督とシたかったから……んぐぅっ!///」

大和「………」ハイライトオフ

提督「子宮まで降りて来てるじゃないか!どれだけ期待してたんだよ!///」

ぐりゅっぐりゅっ!じゅぷっじゅぷっ!

大井「ひぎぃっ!あっ、んぎゅううううっ!?///」

大和「………」

提督「ぐっ……大井、そろそろ……!///」

大井「い、いいからっ!このまま出してっ!ゴム越しで良いから、提督のザーメン膣内に注いでぇっ!///」

大和「………」クルッ…

「くあぁっ……!」

「で、でへりゅうっ!てーとくのあっついのが、いっぱいでへるぅっ!」

大和「………」フラフラ…
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:05:16.15 ID:hzMveuUFO
ストーカーで草
317 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:06:17.54 ID:yermcdMN0
――数日後・大和家


大和「………」ハイライトオフ

コンコンコン

大和「………」

大和母『大丈夫?もう何日も部屋に閉じ籠ってるけど……』

大和「………」

大和母『……ご飯、ここに置いておくね?』コトッ…

スタスタ…

大和(そっか……提督さんと、あの女は……もう、それほど深い仲に……)

大和(家も隣同士みたいだから、きっと……幼馴染のような関係で……)

大和「………」

大和(本来なら、私に勝ち目なんて無い……昔から仲の良い人同士の間に割り込む余地なんて、あるはずが無い……)

大和「……"本来なら"、ね」ニヤッ…

大和(あの悍ましい光景に絶望して、部屋に引き籠ってたけど……時を遡れる私なら、不可能を可能に出来る……)

大和(ついさっき、この状況を破壊出来る方法を思いついた。あの女と、提督さんを永遠に引き離せる方法を……)

大和「………」スクッ

大和(こうして、勝手に落ち込んで時間を無駄にしてしまったけど……もう迷いは無くなった)

大和(提督さんを手に入れる為なら……手段を選んではいられない。魔導士?魔王の監視?そんなことはどうでも良い)

大和「待っていて下さいね、提督さん……もうすぐ、私と貴方が結ばれる時が来ますから……///」パァッ…

大和(その為には、色々な準備が必要だけど……時間跳躍魔法があれば、どうにでもなる……あははっ……)

――パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:06:38.23 ID:7COA4+SSO
もう正攻法だと小学生からの幼馴染ルートしかないじゃん大和さん
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:08:12.97 ID:DXJ3sMejO
時を遡って会いに来るストーカーとか怖すぎる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:10:28.99 ID:vmrhMZqxO
これ大和単独エンドだったらどうなったんだろ?
改心するのか瑞鶴みたいにぶっ壊れたままなのか気になるわ
321 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:11:28.66 ID:yermcdMN0
――


大和「………」

大和(それから私は、短期間で"何度も"……いえ、"何十回も"時を遡り、恐らく必要になるであろう大金を稼いだ)

大和(事前に結果を知ってから、時を遡れば良いだけだから……本当に、一瞬で大金を手に入れることが出来た)

大和(そのお金と、インターネットを使用して……あの女を、提督さんから引き離す手筈を整えた)

大和(万が一どこかでミスを犯したとしても、その度に時を遡れば良い。私にはもう、計画が成功する未来しか見えていなかった)

大和(提督さんと結ばれたい一心と、あの女への強い嫉妬心が……絶望していた私に、足掻き続ける気力を与えてくれた)

大和(そして、ついに……私は"初めて"、人間としての倫理に背き……魔導士としてのプライドを、完全に捨ててしまう日がやって来る)


――"XX回目"

――約2年半後(※本編の約1年半前)・高級ホテルの一室


大和(18)「………」ジー

大和(提督さん達が今日、この時間にやって来ることは……既に"何度も"確かめた)

大和(だからこそ、自信を持って依頼した。後はこうして……提督さん達が来るのを眺めて待つだけ)

大和「……ふふっ」

大和(あぁ、早く見たい……あの女が、提督さんの前で……酷い姿を晒す様を……)

大和「……♪」ハイライトオフ

大和(提督さんと、引き裂かれる瞬間を……!)


――同時刻・雪が降り積もった繁華街


大井(18)「……♪」ギュッ

提督(18)「……今年はホワイトクリスマスになったな」

大井「えぇ。こんな日に、好きな人とデート出来る私は……きっと、幸せ者よね」クスッ

提督「俺の方こそ。まるで白く降り積もる綺麗な雪が、俺達を祝福してくれてるみたいだ」ニコッ

大井「……臭っ」

提督「おい、その反応は流石に傷付くぞ。いや、恥ずかしいこと言った自覚はあるけども」

大井「ごめんなさい、冗談よ。むしろ、私も同じことを考えてたから……♪」

提督「……全く、可愛い奴め!」ツンツン

大井「ちょっと、頬をつつかないでよ。もうっ……ふふっ♪」

――この時、提督はもちろん……大井も気がついていなかった。

提督「さて、この後はどうする?」

――繁華街を歩く人々を見渡せる建物の窓から……

大井「そうね……少し早いけど、性の6時間……満喫しちゃ――」
322 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2020/09/06(日) 00:13:17.16 ID:yermcdMN0






























ダーンッ!

大井「――っ!?」

提督「……え?」





























――銃口が、大井を狙っていたことに。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:14:39.20 ID:acjxXNNPO
前回で大井っちが死んでも提督の心が離れなかったからしゃーなく今回は寝取ったのね
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:15:43.72 ID:bma9S5aQ0
今の堕ちた大和を霞に討たせてもっと曇らせ……いや、何でもない
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:15:46.68 ID:oy2vz1b+0
(アカン)
326 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:17:44.35 ID:yermcdMN0
大井「………」フラッ…

提督「……お、大……井……?」

大井「………」ドシャッ…

提督「っ、あ、お、大井っ!?大丈夫か!?」

――放たれた弾丸は、大井の心臓を正確に打ち抜いた。

大井「」ドクドク…

提督「大井、しっかりしろ!大井っ!」

――そのまま倒れた大井からは、鮮血が流れ出し……純白だった雪が、真っ赤に染まっていく。

大井「」ドクドク…

提督「あぁ、血が……止め、ないと……!」グッ

――ある者は悲鳴を上げ、ある者は救急車を呼べと騒ぐ中……提督はあまりの衝撃に、まともに動けずにいた。

大井「」ドクドク…

提督「なぁ、大井……目を開けてくれよ……まさか、そんな……!」ジワッ…

――それでも、提督は震えながらハンカチを大井の胸に押し当てる。だが、溢れ出る血液の勢いが衰えることは無い。

大井「」ドクドク…

提督「どうして、息してないんだよ……嘘、だろ……おい、大井……大井っ!」ポロポロ

――彼のハンカチが赤一色に変貌していく。大井は既に……

大井「」ドクドク…

提督「なぁ、嘘だと言ってくれよ……大井……こんな、うぐっ……うぅっ……!」ポロポロ

――絶命していた。冷たくなっていく大井を抱えた提督の心が……絶望で埋め尽くされていく。

大井「」ドクドク…

提督「うわああああああああああああああああああああああああああああああッ!」












――同時刻・ホテルの一室


大和「あはっ、あははははっ!」ハイライトオフ

大和(やった……やったわ!ようやく、あの忌まわしい女を……提督さんから、永久に引き離せた……!)

トゥルルルルル…

大和「………」ピッ

『これで良いんだな?』

大和「……はい、ありがとうございます。それにしても、あの距離からよく正確に狙い撃ち出来ましたね」

『……慣れてるからな。とにかく、報酬分の仕事はした。アンタとはこれでお別れだ……また機会があれば、よろしく頼む』

大和「えぇ。では、また……」ピッ

大和(事前にこちらの情報が特定されないよう、対策を施した上で……裏サイトや闇サイトを探し回り……)

大和(ようやく見つけた優秀なスナイパーを、明らかに相場と不釣り合いな大金で雇い……あの女を暗殺するよう依頼した)

大和(私の魔法と組み合わせれば、自分の手を汚すこと無く……恋敵を始末するなんて、簡単だったわ)

大和(最初からこうすれば良かったのよ……後は、失意の提督さんを私が慰めれば……ふふっ、あははっ……♪///)

――大井が命を落とし、提督が泣き叫ぶ様を……大和は恍惚な表情を浮かべながら、濁り切った瞳で眺めていた。

――そこには、かつて平和の為に戦った勇ましき魔導士の面影は……一欠片も残されていなかった。
327 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:20:34.42 ID:yermcdMN0
――数ヶ月後・8周目大学


ワイワイ ガヤガヤ

大和「……♪///」ハイライトオフ

大和(まさか、3度目の入学式を迎えることになるなんて……でも、ようやく……提督さんと、恋人になれる……!)

大和「………」キョロキョロ

大和(提督さん、どこにいるんですか……?"2度目"の跳躍の時は、確かこの辺りにいたはず……)

大和「……?」

大和(う〜ん、もしかして……私があの女を始末したから、提督さんの行動が微妙に変わっちゃったのかしら……)

大和(まぁでも、同じ大学に通っているのは確かなんだから……毎日通っていれば、いずれは出会うはず……)


――更に数ヶ月後・8周目大学


大和(19)「………」

大和(……おかしい。あれからもう、何ヶ月も経つのに……提督さんを見かけないなんて……)

大和("最初の頃"なら、もうとっくに出会っていたのに……この状況は、どう考えても偶然では済まされない……)

大和「……もう1度、調べてみましょうか」

大和(幸い、提督さんの住所は既に分かってるから……早朝から家の前で待機して、提督さんを尾行すれば……)


――


大和「……っ」ギリッ…

大和(あの女を"初めて"葬った後、私は今度こそ……提督さんと恋人になれると思い込んでいた)

大和(でも、その考えは甘かった。提督さんは、あの女を失った影響で……"本来"とは違う歴史を歩んでいた)

大和(バタフライエフェクト、だったかしら……少しの影響が、後々大きな違いを生むと言う……)

大和「……まさか、あんなことになるなんて」

大和(私は身をもって、歴史を変えることの難しさと……バタフライエフェクトの厄介さを知ることになった)
328 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:22:41.47 ID:yermcdMN0
――数日後・とある大学


大和「………」ハイライトオフ

暁(19)「………」ギュッ

提督(19)「……大丈夫か?」

暁「うん……提督こそ、大丈夫……?」

提督「……何とか、な。今でも、夢に見てはうなされるけど……」

暁「私も……」

大和「………」

大和(……道理で、見つからないはずね。まさか、提督さんが……あの女を失ったトラウマで、成績が急激に下がって……)

大和(8周目大学では無く、もっと下のレベルの大学へ通うことになっていただなんて……でも、それだけじゃない)

提督「……皮肉だよな。こうして、同じ苦しみを背負う人間同士が出会って……」

暁「そのまま、お互いを慰め合うように……一緒に過ごすことになるなんて」

提督「でも、暁がいてくれれば……少しだけ、あの日のトラウマが和らぐ気がするんだ……」ギュッ

暁「私も……提督がいてくれると、あの日のことがフラッシュバックしなくなるから……」ギュッ

暁(家族で出かけたクリスマスの日に……目の前で、人が血を流して死んじゃうなんて……)

暁(魔王だった時は、魔術で一気に倒してたから……あんな、生々しい光景……全然、見たことなくて……)

大和「……ッ!」ギリィ…ッ!

大和(あの現場に、魔王がいたなんて……知らなかった。あの時の私は、提督さんのことで頭が一杯だったから)

大和(それで、あの女が死ぬ光景を間近で目撃して……トラウマになるなんて……)

大和(しかも、あろうことか……魔王までトラウマで勉強に集中出来ず、偶然にも……この大学へ通うことになって……)

大和(そして、提督さんと出会って……お互いが背負うトラウマのことで、意気投合して……)

大和(そのまま、傷を舐め合う関係に……共依存、いや、歪んだ形で恋人に……こんなことって……!)

大和(よりにもよって、魔王が提督さんと……雑魚の分際で、私の邪魔をするなんて……!)
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:23:12.43 ID:BidVpCPrO
違う歴史を歩んだだけなのか
てっきり後追い自殺でもしたかと思った
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:24:01.58 ID:oy2vz1b+0
蝶「冤罪の予感」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:25:35.53 ID:cvttrv9XO
まおーさますこ
小ネタかなんかでこのループのまおーさまルート見てえなあ
332 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:28:26.46 ID:yermcdMN0
大和「……ない」ボソッ

提督「……ん?」チラッ

暁「え……?」チラッ

大和「許さない……どいつもこいつも、私の邪魔ばかり……」

提督「……暁の知り合いか?」

暁「いや……えっと……」

暁(前世で戦った、ヤマトと似てるような……でも、あれは3000年前の出来事だし……)

大和「……ッ!」パァッ…

提督「うわっ!?」

暁「ま、眩し……嘘!?これって、あの時と魔術と同じ……!?」

パシュウウウウゥゥゥゥンッ…!


――


大和「………」

大和(提督さんを魔王に奪われたショックで、私の思考は絶望と……強い怒りと嫉妬で染まり切って……)

大和(気が付けば、私はスナイパーを探そうとする前……あの女がまだ生きている頃へ時間跳躍していた)

大和(きっと、私は1度過去に戻って……冷静さを取り戻そうとしたのだと思う)

大和(……だけど、それは逆効果だった。度重なる時間跳躍による精神的疲労に、提督さんを奪われた怒りやショックで……我を忘れてしまった私は……)


――"XX回目"

――約数ヶ月前・大和家


大和(18)「………」

大和(許せない……どいつもこいつも、私から提督さんを奪っていくなんて……!)

大和「……っ!」ダッ

大和(許せない……許せない許せない、許せない……ッ!)ゴソゴソ

大和「はぁっ、はぁっ……!」つナイフ キラン…

大和(殺してやる……提督さんを奪う奴は、私が……全員、皆殺しにしてやる……ッ!)

大和母「ただいま〜……大和ちゃん?どうしたの?包丁なんか持って……」

大和「どけッ!!」ドガッ

大和母「きゃっ!?」バタッ

大和「あああああッ!!」タタタッ

大和母「痛た……ちょっと、大和ちゃん!?待ちなさい!大和ちゃんってば……!」
333 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/09/06(日) 00:32:05.16 ID:yermcdMN0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
今回の更新で、何とか投下予定プロットの半分〜5分の3くらいまで終了しました。ただ、本編再開まではもうしばらく時間がかかりそうです(白目)。
次の更新は未定です。早ければ数日以内、遅くとも1週間以内には更新出来るようにしますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:32:53.69 ID:DfCHGOnR0
乙です
さっきからLIVE A LIVEの憎悪が脳内で流れっぱなしだ
最初は魔王を倒しに行ったはずがいつのまにか自分が…だし
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:33:50.26 ID:tixsyLKuO
おつ
もう暁も大井も事前に殺しておこうぜ
そしたらなんかちゃっかりアブルッツィと結ばれてそうだけど
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:35:09.87 ID:G/FBv/T3O
>>335
そうなったらアブルッツィ生まれてなさそう
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:36:58.49 ID:/7yaZ3yEo
お疲れ様でした
大和の転落胸が痛い…元々魔王討伐も使命感が強すぎだったしのめり込む質だったんだなあ
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:39:48.75 ID:DfCHGOnR0
憎悪ってなんだ…魔王オディオのテーマだった
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:42:21.21 ID:lDlNH/cuO
>>336
歴史の修正力にラグがあってアブルッツィが消える前にアブルッツィと子作りして子孫を残してアブルッツィ消えるの回避とかありそう
五月雨ルートでもあったSFに有りがちな鶏が先か卵が先か的なの好き
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:43:03.31 ID:w3eqccb3O

あの安価からここまで深く設定作りこむ>>1の技量に脱帽だわ
さりげなくループ中でも提督と結ばれてる?まおーさまマジ癒し枠
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:43:47.20 ID:oy2vz1b+0
>>335
既に試した後かもしれない
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:44:55.65 ID:4+XlBFCW0

大和「女戦士……? 知らない子ですね」
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