【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十三輪目】

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1 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 00:00:20.10 ID:+4O5/Y95o
このスレは安価で

乃木若葉の章
鷲尾須美の章
結城友奈の章
  楠芽吹の章
―勇者の章―

を遊ぶゲーム形式なスレです

やりたいこと

披露宴
 ・お色直しと交流
  →(夏凜、友奈、風、沙織)
  →(東郷、園子、樹)

安価

・コンマと選択肢を組み合わせた選択肢制
・選択肢に関しては、単発・連取(選択肢安価を2連続)は禁止
・投下開始から30分ほどは単発云々は気にせず進行
・判定に関しては、常に単発云々は気にしない
・イベント判定の場合は、当たったキャラからの交流
・交流キャラを選択した場合は、自分からの交流となります

日数
一ヶ月=2週間で進めていきます
【平日5日、休日2日の週7日】×2
基本的には9月14日目が最終
勇者の章に関しては、2月14日目が最終

戦闘の計算
格闘ダメージ:格闘技量+技威力+コンマ-相手の防御力
射撃ダメージ:射撃技量+技威力+コンマ-相手の防御力
回避率:自分の回避-相手の命中。相手の命中率を回避が超えていれば回避率75%
命中率:自分の命中-相手の回避。相手の回避率を命中が超えていれば命中率100%
※ストーリーによってはHP0で死にます

wiki→【http://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/】  不定期更新 ※前周はこちらに

前スレ
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【一輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1464699221/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1468417496/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【三輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1472477551/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【四輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1477053722/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【五輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1481292024/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【六輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1484833454/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【七輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1488104860/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【八輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1491918867/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【九輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1495544664/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十一輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十二輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十三輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十四輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十五輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十九輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十輪目】
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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十一輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1579428830/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十二輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1587302604/
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 00:03:09.04 ID:5Sey9oWYO
立て乙
3 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 00:14:17.87 ID:+4O5/Y95o

天乃「ほら、うまくできたでしょう?」

友奈「は、はいっ」

天乃「緊張、してるのね」

身体は密着させていないものの、

握る友奈の手からは震えが伝わってきて、

いつもより暖かく感じるその感覚が、

心臓の音まで教えてくれているような気がして、天乃は微笑む。

友奈の方が身長は上だが、それでも高すぎるというほどではない。

顔を上げれば、俯きがちな友奈の耳元に囁きは届くだろう

天乃「抱きしめて、あげましょうか」

友奈「っ……だ、だめですっ」

天乃「かわいいのに」

友奈「久遠さんっ」

天乃「ふふっ」
4 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 00:20:44.22 ID:+4O5/Y95o

友奈にとってはとても呼びなれた【久遠さん】という呼び方

高校生の頃はまだ「久遠先輩」だったけれど

次第に先輩からさん付けに慣らしていって、変わったのだ

そこから下の名前で呼ぶようにと段階を踏んだのだが、

やっぱり、そっちの方が馴染み深いのだろう

焦った友奈のその声に、天乃は思わず笑ってしまう。

嫌味ったらしくない……嬉しそうな、笑い声

友奈「……」

恥ずかしさに赤くなっていた友奈は自分の「久遠さん」に遅れて気付いて、

けれど、天乃の幸せそうな横顔には何も言えなくて

ドキドキとする胸の奥

その興奮が冷めないままに、友奈は口を開く

友奈「可愛いのは、天乃さんもです。そうやって笑っているところが、本当に」

天乃「あら、ありがとう」
5 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 00:43:26.98 ID:+4O5/Y95o

天乃は余裕たっぷりに微笑むと、

まだ二人で握ったままのナイフを一瞥して「残念ね」と零す

天乃「貴女の頬にクリームが付いていたなら、キスの一つでもできたのに」

友奈「……っ」

胸が弾む。

みんなに見られている場で――という恥ずかしさがないわけではない

けれど、結婚式ではそれをするのが通常だとみてきた友奈は、

まだ、それをしなかった分が残っていると、強引な解釈と共に、しり込みしそうな唇を噛む

友奈「しますか?」

天乃「えっ」

友奈「ケーキ、食べさせてください」

一歩踏み込む。

一矢報いる……報いるというようなものではないのだけれど

攻められてばかりではいないのだと示そうとする友奈の可愛らしい誇り顔を、天乃はじっと見つめる

天乃「それって、私の好きにして良いってことよね?」
6 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 01:15:26.95 ID:+4O5/Y95o

友奈「ほ、ほどほどに――」

天乃「ダメよ」

踏み込んだ一歩を引き下げようとした友奈だが、

握られたままの手が引かれて、その場に留まる

天乃の左手がナイフの余っている持ち手の部分を掴んで引き抜き、

そのまま、右手が友奈の手を握る

積極的だ〜と、賑やかな友人の面々

あらあらと困り顔の親族

天乃の視界には入らないそれらを目にしてしまった友奈は目を背けようとして、天乃と目があってしまう

天乃「ほら、目を瞑って」

友奈「……はい」

友奈は少しだけ考えて、自分に向けられるカメラを一瞥すると目を瞑る

どちらが花嫁なのか分からなくなってしまうが

どちらも花嫁なのだから問題はないだろう
7 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 01:50:07.83 ID:+4O5/Y95o

目を瞑って佇んでいる友奈は、

タキシードも相極まって、男顔負けの格好良さがある

友奈はもう少し成長したかったと言っていたけれど、

控えめなプロポーションだからこその感覚を、天乃は嬉しく思う

そして、からかってみたくなってしまう

天乃「……」

天乃は見守る人たちに向けて唇に人差し指を立てて見せると、

果物を一つつまんで、クリームをすくって

天乃「友奈……」

友奈「っむっ!」

囁くように名前を呼んで、友奈の唇に押し込む

キスをされると思っていた友奈は驚いて目を見開き、

緩んだ口の中に、天乃の指がすっぽりと入っていく

天乃「キス、されると思った?」

ちゅぷ……と、指を引き抜いた天乃の意地悪な笑みに、

友奈は早鐘を打つ心臓を押さえるように息を飲んで

友奈「……して欲しかったです」

本音を漏らした
8 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 01:50:42.64 ID:+4O5/Y95o

では遅くなりましたが、ここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 02:57:57.04 ID:ZNa90u12O

友奈ちゃん不意打ちでいたずらされてばっかりだなwwwwww
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 06:36:28.41 ID:zQN9gxcDO

久遠さんに反撃のいたずらするならやはりベッドの上じゃないとな
11 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 22:49:13.94 ID:+4O5/Y95o

遅くなりましたが、少しだけ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 23:03:04.71 ID:dNu6dxsqO
よしきた
13 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/28(金) 23:44:49.70 ID:+4O5/Y95o

天乃「あー……」

泣いてはいない

ただ、とても寂しそうな顔をしているだけだ

悪いのは間違いなく天乃で

周囲の目は「責任とったほうが良い」と語っている……ように感じる。

夏凜の時のように頬にクリームが付いていない

唇はつやつやと女の子らしいが、ケーキの汚れはない。

どうするべきかと考えた天乃は、

意を決して、フルーツを一つまみして、咥える

友奈「あま――」

天乃「んっ……」

そして、唇からはみ出させた数センチを、友奈の唇に差し込む。

咥えていたパインは熟しているせいか柔らかく解けて、

果汁の甘酸っぱさと、友奈の唇の柔らかさが口いっぱいに広がる

流石に長々とするわけにはいかなくて、すぐに離れた
14 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 00:03:16.82 ID:4zcB8ufzo

天乃「ん……」

口の中に残ったパインとクリームを飲み込む。

普段よりも潤ってしまう口の中の物をもう一度飲み下して、息を吐く

思ったよりも、ドキドキとしてしまった

夏凜にしたのとは違う、唇に触れてしまったキス

勢いもなく、自分の意思だったのも大きいかもしれない

友奈の手を離し、

一歩引いた天乃は手持ち無沙汰な自分の手を握り合わせて、友奈を見上げる

天乃「……満足、した?」

友奈「は、はい……っ」

天乃「そう……」

シャッター音が聞こえる

顔の赤い友奈が顔を背けると、天乃も視線を下げて、胸に手を当てる

友奈はして欲しかったと言ったけれど、触れる程度で満足したと言う

この場限りの嘘なのか、本当なのか

嘘なら良いなと、天乃はこっそり思って自分の唇を舐める。

甘くは、無かった。
15 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 00:52:57.84 ID:4zcB8ufzo

風「あの二人の次とかちょっと困るんだけど」

天乃「大丈夫よ、別に変なことしないから」

風「変なことした結果があれなのに……?」

風の目は天乃の後ろ、

すでに餌食になった夏凜と友奈に向いている

夏凜に関しては驚かせただけだが、

友奈にはやりすぎてしまったと自覚のある天乃は、

風の訝し気な視線から逃れるように顔を動かす。

天乃「変な事じゃないわ……食べさせあいよ」

風「あたしは普通にやるからね」

天乃「ええ、分かってる。振りってやつよね?」

風「違うからっ」

ちょっぴり声を張り上げた風だが、

怒っているわけではないので、安心して距離を詰める

元クラスメイトのみんなは、

二度あることは三度ある……と言うのを期待しているように感じる
16 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 00:53:33.31 ID:4zcB8ufzo
では短いですがここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 03:07:11.84 ID:y637+Q1uO

新婚でラブラブな久遠さん最高かよ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 06:58:11.17 ID:zW7ML+WSO

悪戯してる時の久遠さんは本当にイキイキしてるなぁ
19 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 22:38:14.26 ID:4zcB8ufzo
遅くなりましたが、少しだけ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:40:16.33 ID:avP8m9oVO
おk
21 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 23:15:45.37 ID:4zcB8ufzo

天乃「そんなに焦らなくたっていいじゃない」

風「いや焦るわっ!」

夏凜はされるなんてわかっていなかっただろうから、

風や友奈のように何をされるのかなんて緊張感はなかっただろう

しかし、友奈はまだ頬にされるくらいならと思ったはずだ

だが、風はその両方があり得る

それ以外の場所にされる可能性もある

だから――ドキドキとする

天乃が、触れ合いの中でキスを最も好んでいると知っているから。

風「みんな、見てるんだから……」

天乃「良いじゃない、普通の結婚式だったら誓いのキスをするんだから」

風「そう言えばキスオッケーとか思ってるでしょ」

天乃「ちょっとだけ思ってる」

そうじゃないと、夏凜だけ狡い。と、後が大変になりそうだから
22 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/29(土) 23:46:39.27 ID:4zcB8ufzo

風「満面の笑みで答えられると困るわね」

天乃「したり顔の方がお好みかしら?」

風「普通の笑顔で良いわよ……あぁもう」

調子狂うわね。と風は困ったように零した。

調子を取り戻した天乃は手強い

歳を重ねるにつれて、大人しくなってはいたものの

それ以前に押し殺していた子供らしさの片鱗が見られることがある

今はそのはっちゃけることが許されてしまっているので、手が付けられない。

風「加減、してくれるのよね?」

天乃「もちろんよ。やりたいことをやっていたら吸い尽くしてしまうもの」

風「吸い、尽くす?」

天乃「そんなことよりも先に進みましょう?」

にこやかな笑顔で天乃は流す。

一応は頷いた風だが、吸い尽くすって何? と、

思わず半歩後退りをしてしまう
23 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 00:09:31.90 ID:JVEzM06Do

天乃「風は私の手を握――」

風「握りたい」

天乃「そ、そう?」

圧の感じられる風の勢いに天乃はたじろぐ

握られたら何をされるのか分からないと警戒してのことだろう

だが、握っていなくても何をするのかは分からないのが天乃なのだが。

じゃぁ握ってと促された風は、

ケーキの傍らに置かれていたナイフの持ち手を握る。

その手を持ち上げると、天乃の手が伸びて来て風の手を包む

風「もう少し柄の長いナイフにして貰えば良かったかも」

天乃「それでも、私は風の手を握ると思うわ

風「……そっか」

持ち手が長かろうと触れるところは変わらない

天乃は風に限らず、相手のことを感じたいのだ

その距離感も今ではなりを顰めつつあるが、

学生時代の遠慮のなさは大変だったと、風は思い出し笑いをする

風「そっかぁ、なら仕方がない」
24 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 00:27:51.09 ID:JVEzM06Do

天乃「何笑ってるのよ」

風「可愛いなって思って」

天乃「……」

天乃の驚いた顔が、すぐ横で見上げてくるのを風は感じて

視線を泳がせた風は、けれど逃れられずに天乃の方を見てしまう

天乃「……もう」

天乃の顔はケーキのほうを見ていて見えなかった。

天乃の空いた手は胸元に当てられていて

少しだけ垂れている横髪に遮られている耳元が、赤らんでいるように感じる

天乃の肌は白い

日焼けをしたくないからではなく、出来ないからだ

だから、良く良く分かる

それがまた――筆舌に尽くしがたく

しかしながら明確に、愛おしい。

両立できないそれが出来てしまうような心持ちになってしまう

約20cmも低い、天乃の身体

対面ではなく横に並ぶとそれはまた顕著で、華奢で、可愛らしくて

けれども花嫁衣装が美しく――

風「……抱きたい」

天乃「えっ?」

風「あっ、いや……手早く済ませましょ」

やっぱり、好きだと風は改めて感じられた
25 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 00:35:51.66 ID:JVEzM06Do

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 00:53:13.02 ID:uuAiKwbjO

風先輩のカウンターで照れる久遠さんもかわいいな
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 02:24:12.10 ID:Ex8m7F6eO

みんな盛り上がっちゃって初夜が大変なことになりそう
28 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 17:30:29.33 ID:JVEzM06Do

遅くなりましたが、少しだけ
29 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 17:58:17.53 ID:JVEzM06Do

天乃「普段より温かいのね」

風「そりゃ……まぁ」

天乃「可愛いところあるのよ、貴女にも」

風「っ……」

自信を感じる声。

風が可愛らしいということを冗談では言っていないと感じられるそれに、

風は言葉を返せなかった。

目を向ければ、天乃は目を向けていない。

普通のクリームとフルーツばかりではと考えられてか、

ハートの形をしたショコラケーキを嬉しそうに見つめている。

そのうえで「可愛いところがある」と天乃は言ったのだ

見た目を言ってはいない

天乃「どうしたの? ケーキカットするんでしょう?」

風「へっ、はっ、あ、あぁ、うん……」

天乃「あんまり手汗かかないようにしてよ? 滑って落としたりしたら危ないんだから」
30 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 18:34:27.35 ID:JVEzM06Do

恥じらっていた可愛らしさはもう隠れてしまっていて天乃は平然としている。

赤らんでいた横顔も落ち着いていて、

ただ、自分の手を包み込んでいる風の手の温もりに微笑んでいる

大人びた微笑は、可愛らしいというよりも綺麗に感じるのは気のせいではないだろう。

可愛くもあり、綺麗でもある

久遠天乃と言う女性は齢15歳の見た目のまま、

そんな彩りを持っているのだと風は噛みしめる

もしもバーテックスなんていなければ、出会わなかったかもしれない。

三百年以前に終わっていたならば、天乃も自分も別の誰か

それこそ、異性と結婚していたかもしれないと、風は思って――首を振る

例えそうであったとしても、この場で考えて良いことではない。

天乃「……そんなに強く握らなくても、私はどこにもいかないわ」

風「えっ」

天乃「何考えたのかは考えないでいてあげるから、ケーキ、一杯食べて頂戴ね?」

風「天乃……」

天乃は笑顔を見せる

風が考えてしまったことを悟っていても、気にすることなく――いや、気にしているかもしれないけれど

ちょっとしたパフォーマンスで終わりにしてしまおうという天乃の笑みに、

風は「タキシードが汚れない程度にね」と、苦笑した。
31 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 19:02:11.84 ID:JVEzM06Do

ショコラケーキは、とても簡単に切ることが出来た。

ナイフを傍らに置いた天乃は、そのまま大きなスプーンを手に取ってすくう

天乃「はい、一杯」

風「おぉう……」

スプーン一杯

それも、一段しかないとはいえ約10cmほどはありそうな厚みを、

上から下までひとすくいしたのだ。

天乃はそれをどうぞ。と、差し向けてきている

天乃「あ〜んっ」

風「悪魔の笑みに思えて仕方がないんだけど」

弾むように高い声と童顔ゆえどうしても可愛らしくなってしまう笑顔

それなのに風は困ってしまって、目を背ける

一杯とは言ったが、普通は使わないような大きなスプーンが埋まるほどの一杯とは誰だって思わないだろう

高さはあっても幅がないのが良心だろうか
32 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 20:16:24.97 ID:JVEzM06Do

天乃「何よ、あの子のケーキは食べられるのに私のケーキは食べられないって言うの?」

風「あの子って誰っ!?」

天乃は鋭く睨みを利かせて詰め寄るようなそぶりを見せて、

思わず引き下がりそうになった風の戸惑う声に、くすっと笑った。

天乃「樹かしら、お祝いの時に試しに作ったケーキ食べてたでしょ?」

風「あったわねそんなこと」

天乃「どうかしら? ちょっとドキドキした?」

風「びっくりはしたわね、まぁ」

誰に吹き込まれたのかは知らないが、ヤンデレというキャラクターを演じて見せたのだろう

今ここでやるかと言いたいところではあるのだが

こういうところだからこそ、少し踏み切ってみたのかもしれないと風は思う。

軽く微笑んで、風は口を開く

風「あ〜――むぐっ!」

口いっぱいに広がっていくほろ苦さ

ケーキのほんの少しのひんやりとしした冷たさが顎のあたりから感じられて

鼻腔にはチョコレートの匂いが満ちていく
33 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 21:10:46.90 ID:JVEzM06Do

天乃「ふふっ、べったりね」

風「んっ……っ」

普通のクリームではなく、

口の中に残りやすいショコラだからか、

風は飲み込むことに苦戦しているようで、

口元から零れそうになっていたひとかけらを、天乃は布巾で拭う

キスしても良かったけれど、それは夏凜に使った手だ

何より……

天乃「キス、されたい?」

風「ん゛っ」

天乃「そんな驚かなくたって分かっていたことでしょう?」

天乃は困ったように笑って、薄茶色に汚れた布巾を見つめる

夏凜や友奈なら、ウェディングドレスという辛さはあるものの天乃が背伸びを頑張ればどうにかなる

しかし、風はそうはいかない。

たとえつま先立ちを頑張っても10cmにも満たない増量では風の唇に届かないのだ

天乃「わかる、でしょ? 私じゃ……頑張っても風の唇に届かないのよ」
34 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 22:32:49.55 ID:JVEzM06Do

ムッとして目を逸らしたように見える天乃だけれど、

その頬は赤らんでいて、風は飲み込むのを少し諦めて見つめる

今は背が低いことをコンプレックスに思っているわけではないので

それ自体を恥ずかしがっているわけではない

ただ、体温が少し高くなっているのだ

風「ん……」

何? キスしたいの? と、普段なら返す言葉もあるのに

今は口が一杯でそれが出来ない風は、少しだけ屈む

天乃が簡単に届かない高さに抑えたのは精一杯の仕返しだろう

風「………」

天乃「意地悪なんだから」

天乃はそうぼやいて風の袖を引く

天乃「もう少し屈んでよね」

力一杯に下に引いてみれば、風が膝を曲げて

天乃はその勢いのまま、風の鼻頭にキスをした
35 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 23:01:46.67 ID:JVEzM06Do

ほんの少しだけ感じられるチョコレート

ほろ苦いその味わいの中に甘さが広がる

風は驚いた様子はなく、天乃もすぐに離れて勢いあまって数歩下がる

天乃「ふふふっ」

風「っ……」

離れた天乃は嬉しそうに笑う。

その笑顔はやっぱり、可愛らしいもので

風は思わずキスをされた鼻に触れようとして、天乃の手が止める

天乃「今触ったら汚れちゃうわ。待って」

風「んっ」

天乃「一ヶ月くらいじゃ、私のお姉さんにはなれないみたいね」

少しだけ背伸びをしながら風の頬や口元を拭った天乃は、

汚れた布巾を傍らに置くと「沙織の方に行くね」と、向かって行ってしまう

頬でも唇でもなく鼻へのキス

それは「可愛い」と思っているからこそなのだろうかと悩む風は、

まだ口の中に残るケーキを無くそうと、もぐもぐと口を動かした。
36 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/30(日) 23:06:58.73 ID:JVEzM06Do

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 23:23:09.50 ID:C+lq8N/NO

これだけ可愛らしいのにここまでで何度か子作りしてるという久遠さんの余裕っぷりよ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 23:40:52.63 ID:YLccGJj4O

天乃「わかる、でしょ? 私じゃ……頑張っても風の唇に届かないのよ」はズルくね?
こんなのする以外の選択肢消えるだろ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 02:21:55.61 ID:d83wpGVoO

久遠さん以外はみんな身長何pくらいになったんかな
40 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/08/31(月) 23:02:43.11 ID:uma2Ycx9o

遅くなりましたが、少しだけ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 23:08:49.13 ID:n09bWp3R0
いえす
42 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/09/01(火) 00:16:16.03 ID:k5B+4eafo

沙織「楽しんでるね」

天乃「うん、とっても」

沙織「夏凜ちゃんも友奈ちゃんも、犬……風さんも大変だね」

沙織はまるで自分はそうではないというような口ぶりで

けれど口元を綻ばせると「あたしもかな〜?」と、望むように天乃を見つめる

少しだけ屈んでくれて入るものの、

それでも見下ろす形になってしまっているのが、天乃の小ささを引き立たせる

大人の女性――今は男性と言うべきだろうか

それと、女の子

そんな風に見えてしまいそうな差があった

天乃「そう言われると出来ないのが私なのよねぇ」

沙織「ううん、それでもしてくれるのが久遠さんだよ」

天乃「さて、どうかしら?」

ニヤリと笑った天乃だけれど

沙織は余裕綽々といった笑顔を崩さない
43 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/09/01(火) 01:09:14.70 ID:k5B+4eafo

沙織「三人のようにはいかないよ」

天乃「別に弄ぼうだなんて思ってないのに」

自慢げな沙織の言葉に、

天乃は少し困ったように笑いながらぼやいて沙織との距離を詰める

楽しんでるねと沙織は言った。

その通りでしかない

天乃は今を全力で楽しもうと思っているだけ。

それが驚かせるという形になってしまっているだけ。

――なんて。

天乃「ふふっ」

沙織「思ってるんでしょ?」

天乃「ちょっとだけね」

沙織は本当に良く分かっている

あるいは、天乃がとても分かりやすいだけか。

きっと、その両方だ
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