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【鯖鱒wiki】ふたたび坂松市で聖杯戦争が行われるようです【AA不使用】

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153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 21:09:53.87 ID:0+JWLRbQ0
現金な話だが送ったデータが採用されてるかは早めに見たいよなやっぱ
154 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 21:19:06.22 ID:gTjOpqHOO

【ではちびっと再開します】

155 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 21:19:42.84 ID:gTjOpqHOO




「ロシュ、フォール……」
「知っていたかしら?脳味噌に火薬が詰まっていると思っていたのだけど」

「当たり前よ。どいつもこいつも“魔眼”を持つ一族なんて、一度聞けば忘れないわ」
「どうせ、あたしを転ばせたのもその魔眼の力でしょ。随分といい“眼”してるじゃない……!」


 ◆顛倒の魔眼   
 彼女の右目に持つ魔眼の一種
 ランクは『ノウブルーカラー』   
 この魔眼の発動は彼女が相手の足を見ることで発動する。   
 彼女に足を見られた人物は、下半身の力が抜けバランスを崩し倒れ込んでしまう。   
 シンプルな能力だが、使い勝手が良く割と気に入ってるとは本人の談。   
 魔眼使用時は彼女の右眼は赤色に輝く


「ご、う、か、く。よくできました」
「ガイスロギヴァテスも有名よ?火薬と硝煙にまみれた鼠。魔術の恥さらし……ふふ」
「うるっさ……!」

余裕そうに微笑みを浮かべ、ルゥナを足で踏みつけ悦に至るティファ
反論しようにも、彼女の拘束から逃れられない状況が続く。いつの間にか人も無くなっていた

「人払いは済ませておいたわ。これで、心置きなく話し合えるでしょう?」
「貴女には聖杯戦争は早過ぎた。大人の世界に踏み込んだら駄目じゃない。お子様は」

「こ、の……!」

ティファの明らかな挑発にも、這いつくばって睨み付ける事しか出来ない
このままいたぶられ続けるくらいなら、いっそここで令呪を使って……


156 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 21:20:38.22 ID:gTjOpqHOO





「あー……ちょい待ちちょい待ち」
「それ以上は止めてくれ、やる事が増える」
「おまけに、まだ夕方じゃねえか、神秘の秘匿とか考えてくれ、な」

割り込んできたのは中年の男性。明らかに嫌な顔を浮かべながら、こちらに向かってきた

「あら?私の人払いが効いていないの?」
「ま、一応魔術師なんでね。……怪しいもんじゃないんだが」

「おれはディール・ガイスロギヴァテス。この学校の用務員で、神秘の監査役だ」
「この場は俺に免じてくれねえかな。頼むよ、ロシュフォールさんよ」「はあ!?」

ぶっきらぼうに名乗ったディールはつかつかと二人の元に行き、一切の躊躇い無く頭を下げる
あまりにもあっさり。あまりにも軽く腰を曲げたその姿にティファも面食らって目を白黒させていた


「……はあ。そうね、今回はその羽虫の様な無様な姿に免じて許してあげる」
「それに私のサーヴァントはとても強大でね。ここで暴れたら学校がどうなるか」
「助かる。それじゃ、お嬢から足をどけてやってくださいよ」


仕方無いわね。とため息を吐いて足をどける。確認していないが、恐らく背中には足跡がくっきり残っているだろう
不適な笑みを残して去っていくティファ。彼女の背中を、ルゥナは床に転がり睨み付ける事しか出来なかった


157 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 21:22:12.32 ID:gTjOpqHOO

【では、今回は他陣営の行動を】

【コンマで決定します】

12:セイバー
34:アーチャー
56:ライダー
78:キャスター
9:????
↓1

158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 21:22:19.82 ID:/p0yC4gNO
159 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 21:59:15.00 ID:gTjOpqHOO

2:セイバー



遡る事、数日前
早朝の街を俯瞰する、一人の女性がいた
その手に宿る刻印は令呪。彼女は聖杯を我が手にする為に異国の地から推参した魔術師

「……ここが、坂松。聖杯戦争の地」
「待っていてください。必ずや、私が聖杯を手にしてみせます……!」

誰にともなく決意を新たに、清廉な冷えた空は故国の記憶を想起させた
そうだ。私は聖杯を手にしなくてはならない。絶対に……!
……そして、現在



「ん〜〜〜!ファ◯チキ美味ひい〜〜〜!」
「ねえねえフェリシア、もう一個貰っちゃ駄目かな?これ凄っごく美味しいの〜〜〜!」

もっしゃもっしゃと揚げた鶏肉を齧り、ご満悦に浸る女性
彼女こそが女性……フェリシアのサーヴァント。それも、最優のクラスと名高い剣の英霊だ

事実、前回の聖杯戦争の勝者はセイバー。故に最初は大きく期待していたのだが……

「……それが必要なら。けれど、貴女の性能には不必要。寧ろ無駄じゃないかしら」
「あら冷たい。私のマスターなら、もっとこう楽しくいかないと」
「人生は楽しまないと損!それが、私の人生で得た教訓なのです」

ニッと拳を突き出すセイバー。しかし、その顔はすぐに曇る
背中に携えた巨大な剣。それを見やるとため息を吐く

「あーあ、こんなクソ剣、高く売れたらさっさと売るんだけどナー」
「貴女、自分のクラスがわかっているの?それが無くては戦えないじゃない」


160 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 22:01:17.38 ID:gTjOpqHOO



「ええ、ええ。わかってますとも」
「私はフェリシアのサーヴァント。貴女の命令には従います」

「……それはそれとして、ちょっとくらいお小遣いをくれてもいいんじゃないかなーって」
「駄目よ」「ケチ!」

そんなやり取りをしていると、視界には制服を着た男女がちらほらと
どうやら下校の時刻らしい。フェリシアは彼等を眺めながら、足を人気の無い場所へと移す


「あらフェリシア。もしかして懐かしの青春って奴かしら?」
「いいなー。私ももっと楽しい十代を……」
「全然違うわ。そもそも私は……」

下らない会話、どうでもいい日常。彼女達は、今この時だけは聖杯戦争を忘れている……様に振る舞っていた

「……ところで、さっきからこっちを覗き見している外道!」
「さっさと失せたなら気づいてないふりをしてやったものを!出てきなさい!」

セイバーの一喝。姿を見せない卑怯者に向けた渾身の一撃
凛とした声は、先程のふにゃふにゃとした態度とはうって変わって力強く
その声に相手は観念したのか、その姿を現した



123:???(有害)
456:???(どっちとも言えない)
789:???(無害)
↓1

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:02:03.83 ID:XbgnnS2zo
立ち位置的にはケイネス先生とかと同じか
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:02:04.11 ID:50nBgnXAO
163 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 22:26:03.46 ID:JkozjGQP0

3:有害な奴



「はは、やはり割れていたか」
「慣れない事はする物じゃない。恥ずかしくて顔から火が出そうだよ」

暗闇から現れたのは一人の男性。その細い痩躯はおよそ戦闘に耐えうる肉体ではない
それにも関わらず、この男から発する邪気は場違いな程に恐ろしい
戦に馴れたセイバーさえも、その剣を振るうのを躊躇ってしまっている程に

「……貴様は。私達を監視していたのか?」
「監視?……くくっ、そんなご大層なものじゃあ無いさ」
「君達を見続けた所で、大した情報が手に入るとも思えない。暇に見られたのなら心外だね」


大袈裟に両手を広げて鼻で笑う。そのオーバーな態度はフェリシア達を苛立たせるのに充分で

「だがまあ……用があるというのは嘘じゃない」
「端的に言ってしまうと、君達の武力を我々が買い取ろう。という話だよ」

黒衣の男はそう言いながら、懐から一枚の紙を差し出す
どうやらそれは何かの名刺の様で。受け取ったフェリシアは名前を確認する

「……それは、私達と同盟を結びたい。という事でいいのかしら?」
「好きな風に考えるといい。君達を利用する。君達を助ける。君達と手を取り合う……」

「何にせよ利害は一致する。それでも私達を信用出来ないと言うのなら……」





「“聖杯は、君達に渡そう”」
「“我々は聖杯そのものには興味ないのでね”」


【条件は美味しい】+2 【幾らなんでも怪しすぎる】-2 【初対面】-1

【合計】-1
123:乗った
456:保留
789:断る
↓1
164 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 22:26:40.39 ID:JkozjGQP0

【全部の補正が逆でした。+1が正しい】

【このレスはコンマに含まれません】

165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:27:35.14 ID:50nBgnXAO
ほい
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:27:40.21 ID:mqIxGlvb0
乗りそうだな
167 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/25(金) 22:29:03.32 ID:JkozjGQP0

5:この場は保留

【という訳で本日はここまで】

【次回は続き+ルゥナのターン。ありがとうございました】

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:30:20.91 ID:mqIxGlvb0
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:35:02.09 ID:zeIJW9+50
乙ー
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:37:53.45 ID:/p0yC4gNO
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 22:51:44.02 ID:50nBgnXAO
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 23:02:12.61 ID:XbgnnS2zo
市長のサーヴァントは何者ぞ?
まあ主人公がまだ会ってもないのに真名わかったりしたらそれはそれで困るけどw
173 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/26(土) 21:29:36.32 ID:FiMIHuS5O

【本日はお休み】

【その代わり、明日はほんの少し早くやる予定です】

174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:37:11.88 ID:Z5Lebn6qO
了解です
175 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:12:17.85 ID:tpMyMRz00

【19:30を目安に再開します】

176 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:30:02.70 ID:tpMyMRz00




「……この場は、保留させて貰うわ」
「貴方達を信用する要素も、切り捨てる要素も無い。今の段階では話を進められない」

毅然と。凍る背筋と震える唇を噛み潰しながら答えるフェリシア
男の方は憮然としながらも、体裁を整える為に咳払いを一つ。その顔には嘲りが


「それならば仕方が無い。この場はお引き取りしよう」
「ただ……我々はあくまでも、武力だけを求めていてね」

「候補はまだ他にもいる。君達だけが特別だと勘違いしない事を祈っているよ」
「いいからとっとと失せなさい。私のクソ剣の餌にしてやろうか?カラス男」


セイバーからの悪態にもどこ吹く風。男は闇にその身を溶かして消えていく
男の態度は最初から、一貫して此方を下に置き値踏みする様な厭らしいもの。思わずフェリシアは身を震わせる

貼り付くような笑みが頭から離れない。ふと、目につくのは渡された名刺に書かれていた名前



『坂松市長 坂松鳥仁』の文字が、やけに頭に残っていた


177 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:31:36.61 ID:tpMyMRz00




「ロシュフォールってどういう事!?」
「あんなのがいるなんて、聞いてないわよ!?どうなってんの!?」

帰ってきた開口一番。ルゥナの絶叫が部屋の中で木霊する
顔には青筋が幾つも浮き、目は血走って怒りを堪えているのがありありと

その後ろから、申し訳なさそうにディールが姿を見せて平謝りを。その額には油汗がびっしりとついていた


「いやー本当にすみません。おれの方でも把握はしていなくて」
「名乗ってようやく気づいたんです。恐らく、暗示の魔術で……」

「話に聞いた事がある。ロシュフォールの一族は全員が魔眼を持ち、当主となる者は最上級の眼を持つ。と」
「連中は有名だぜ?権力争いの中枢にはいつもその名前が出てきやがる」
「どど、どうしてそんなのが……ままままさか、ベル達はもう用済みって事じゃ」

報告を受けた面々は、侃々諤々の大騒ぎ



「そっか……そんな人がいるんだ」
「なら早速会いに行こう!善は急げって「待ちなさいこのバカ!」




178 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:32:42.14 ID:tpMyMRz00




「え?何?お腹でも痛い?」

「違うわよ!……あんたを召喚してから、ずっと探索ばっかりじゃない」
「一度ゆっくりと腰を据えて、話をしてもいいと思うんだけど」

「そもそもあたしはこの街の事も、ひいてはあんたの事も知らないのよ?」

逸るランサーを制止させ、ルゥナは持論を展開する
それを聞いたランサーは不服そうな表情……時計の為読み取れないが……を浮かべている


「えぇ……でも行動は早い方がいいし」
「振り回されるあたしの身にもなりなさいよ!こっちは筋肉痛で疲れているの!」
「あんな奴、筋肉痛じゃなければこてんぱんにしてやれたんだから……!」

半ば逆ギレする様に叫ぶルゥナ。頭の中には先程の、ティファにされた仕打ちが脳裏に浮かんでいるのだろう
次こそは、次出会ったなら必ず倒す……その執念を心の中で滾らせるルゥナ

その為に入念な準備。もとい休憩を取りたいというのが本音だろうが……



※1以外どちらがいいかは不明
1:敵が来る
2345:いいや限界だ行くね
6789:しょうがないにゃあ
↓1
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:33:06.11 ID:lM39xefFO
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:34:00.72 ID:8ZOgHUnKo
ピンポイントでw
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:35:14.15 ID:lM39xefFO
どちらが良かったか考えずにすんだな
182 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:37:40.06 ID:tpMyMRz00

1:ピンポイント

【では次は誰が来るか。これはこちらで候補を選択】

123:ライダー
456:アーチャー
789:セイバー
↓1
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:38:02.84 ID:wac+nYjFO
a
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:41:19.67 ID:8ZOgHUnKo
アチャーか
両方万全で再戦かな
185 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 19:56:43.98 ID:tpMyMRz00


4:アーチャー


それは、突然の出来事だった
探索だ休息だと言い合う二人を襲った振動。外で放たれた高出力の光が基地を襲う

あまりにも突然の出来事に、全員の思考が一瞬フリーズする。彼等は傭兵の一族の出だが全員がそうとは限らない


「外だ!一旦外に出よう!」
「モタモタしてると壊される!早く!」

ただ一人、冷静な思考を保つランサーの発現で意識を取り戻す。着の身着のまま蹴破る様に基地から脱出を果たす
ガイスロギヴァテス陣営の前に立ちはだかっていたのは銃を担う女性……アーチャー

そして、その側にいる傷んだ外套に身を包む者はマスターなのだろう。
顔も見せない暗がりの中で、薄暗い瞳を彼等に向けていた


「サーヴァントを確認した。対象はランサー。マスターは赤毛の女と特定」

「戦力差は未知数。サーヴァントは互角と判断した。……手筈通りに動け、アーチャー」


???判定
12345:知らんがな
678:なんとなーく
9:知ってるよ
↓1

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:57:15.38 ID:Fbpnvmpq0
187 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 20:11:24.74 ID:tpMyMRz00

8:なんとなーく


「……?あいつは?」
「知ってるのかな、ディール」
「いや、なんとなく聞き覚えが……後で、本家に連絡しときますよ」

アーチャーのマスターを、怪訝そうな顔で見つめるディール
その反応に興味を失ったのか。全員を捕捉していた視界はルゥナに注力される

そして、それを皮切りにアーチャーの銃が光り炎を放つ。聖杯戦争の幕開けを示す様に


「……行くわよ!ランサー!」
「いいよ!けどまあ、今回もオレの勝ちだろうけどね!」

意気揚々と、アーチャーへ突進するランサー。前に見せた圧倒的な敏捷は健在だ
一瞬の内に間合いを詰めて、槍で貫く算段なのだろう。その距離は瞬く間にも縮んでいく

しかし、アーチャーもそれは想定内だったのか無数の銃を盾にその槍を阻む
最短距離で動いていたランサーの直線的な動きは読まれていたのか。見事に即席の鉄林に引っ掛かってしまう

一瞬の停止。それは速度を売りとするランサーにとって致命的な隙となる
生まれた隙を見逃さず、アーチャーは顔の頂点へと引き金を……


「余計な事はしなくていい。手筈通りにと指示したはずだ」
「……わかっているわ。これは前のお礼よ!」


寸前、銃弾が顔を掠める。ギリギリだったが、直撃していればかなりのダメージを負っていただろう
その間、アーチャーはランサーを無視して背後の建物……ガイスロギヴァテス簡易基地へと侵入していった



188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:23:19.46 ID:8ZOgHUnKo
敵マスター、関係者じゃないけど情報網に引っかかってた感じかな
アーチャーは単純に強いな…銃という身近な得物なせいで想像できて今までの中でもサーヴァントじゃないと勝てない感が強い
189 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 20:29:14.81 ID:tpMyMRz00



「……はぁ?」
「な、なんで基地へ……?」
「俺達は相手にすらならねえってか?」
「別に重要な情報はありゃしないはずですが」

「しまった!私のリアル肉体はまだ基地の中にいるのだ!このままでは非常にマズイ!」
「えええぇぇええ!?」

一人だけ、場違いな程に狼狽えるコリー。ここにいるのはアバターであり、中にはまだ操作を行う本体が
このままではアーチャーに殺される可能性すら存在する。コリーは極めて危険な窮地に立たされてしまっていたのだ

「オレがアーチャーを倒す!その間にアンタは逃げてくれ!」
「かたじけない!シャットダウン!」

言葉と同時に姿を消す二人。恐らく電源を落として脱出の準備を始めたのだろう
そしてランサーはアーチャーを追って、基地の中に突入する。追おうとするルゥナを阻む様に立ち塞がるのは……


「止まれ。それ以上の行動は許可しない」
「あっそ……あんたがあたしの相手ってワケ!」

アーチャーのマスターが基地の前で待ち受ける
片腕から発する魔力の鼓動。どうやら、あの光弾はこのマスターのものによるらしい

「敵対マスターを捕捉。速やかに降伏するならば命までは奪わない」
「ならあんたから燃やしてやるわ……ベル!魔力を回しなさい!」「はひぃいいい!!」

瞬間、轟音がルゥナ達を襲撃する。炎を纏う剣が周囲を払う
マスター同士の激突。聖杯戦争における魔術師同士の戦闘が始まるのだった


190 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 20:46:38.44 ID:tpMyMRz00





「そこ!外さないわ!」「うわっ!?」

外で爆炎が燃える一方、基地の内部では静かに戦闘が行われていた
元々はガイスロギヴァテスの建物である。当然ランサーは構造を知っている

対してアーチャーは初見。地の利でアーチャーの方が不利だと判断出来るだろう
しかし、現在押されているのはランサーの方。初戦とは逆に、アーチャーの動きに翻弄されている

理由は幾つかある。その一つは屋内という限定された空間での戦闘であるという事
ランサーの強みである敏捷を活かせないこの場所は、足をもがれるに等しい難所となっていた

アーチャーは的確に銃弾を撃ち込んでいく。多くの鉛が殺到する
ランサーは思考を高速化させて対応しているが、やはり限界が近づいていた

「ここだっ!」
「無駄よ。幾ら速くとも、当たらなくては意味が無いわ!」
「貴方の動きは読めている。この場にいる限り私の銃からは逃れられないのよ!」

……そして、もう一つの理由は閉鎖空間
この狭い空間は、アーチャーにとっての最高の戦場となっていた


 ◆空間掌握:B- (種別:体術/異能 タイプ:常時)
  三次元的な空間把握・利用技術。
  屋内などの閉鎖空間に限り、高いレベルの回避能力や高速移動、対多数戦闘技能を行使することが可能。


191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:54:36.97 ID:wac+nYjFO
アーチャーは地の利を得たぞ!
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:56:13.94 ID:Fbpnvmpq0
多分どっかで見た事あるなこのアーチャー
193 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 21:29:11.01 ID:tpMyMRz00




「ふっ……な、中々やるじゃない」
「きゅうぅうぅえええ!!ベルはやりたくないのにぃいい!」

一方、ルゥナとベルは降りしきる絨毯爆撃を炎で迎撃する
アーチャーのマスターの放つ高火力の魔力弾は純粋な威力だけを高めた代物
ベルの援護もあるとはいえど、ルゥナだけでは出力がどうしても足りない。こちらも押されているのはルゥナの方だ


「不味い。このままじゃぶっ殺されちまう……」
「ベルだってこんな所で死にたくありませええええん!!」

「ええいわかったわよ!あんた達は一時退避!後でまた合流する事にするわ!」
「ディール!アダムスさん!ここはあたしが何とかするから死ぬんじゃないわよ!」

不安そうに顔を曇らせる面々に、ルゥナは叫び逃げる様に伝える
その言葉を受け取ったのか、二人は背を向けて闇へと姿を眩ませていった


「じゃじゃじゃあベルもこの辺で」
「あんたは残る!」「うひぃいいん!!!」

泣き叫ぶベルの首根っこを掴みながら、炎の剣を振り回す
何度も繰り返された迎撃に、アーチャーのマスターは埒が明かないと判断したのか腕を下げ


「これ以上の時間経過は不要と判断。段階を一つ上昇する」
「循環、加速……周囲の殲滅を開始する……!」

再度、その腕を上げる。手に渦巻くのは先程とは比べ物にならない程の魔力の波動


「……ルゥナさぁん」「撤退、撤退ーーーっ!」

ルゥナが叫ぶのと魔力の着弾はほぼ同時だった
酷い爆破音が耳に響く。ランサーを脳内で呼びつけて、脱出を図ろうと画策した


12:アーチャーには勝てなかったよ…(令呪を使用)
3456789:敏捷EXは伊達じゃない
↓1

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:29:38.65 ID:oFnuaYaEO
195 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/27(日) 21:32:06.96 ID:tpMyMRz00

5:超高速移動により令呪を使用せず脱出

【それでは、本日はここまで】

【お付き合いありがとうございました】

196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:32:28.63 ID:oFnuaYaEO
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:33:18.25 ID:8ZOgHUnKo
乙乙
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:34:01.75 ID:wac+nYjFO
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:36:43.20 ID:Fbpnvmpq0
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:37:10.82 ID:6qz0MEzD0
201 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/09/28(月) 21:10:56.46 ID:gQrmT2wiO

【本日はお休み…】

202 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/09/29(火) 21:07:19.27 ID:LYIro2TdO

【本日もお休み…】

【明日。明日こそは必ずや…!】
203 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 19:38:49.14 ID:tadddOUe0

【それでは再開します】

【ゆっくり更新ですので、のんびり参加していただければ】

204 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 19:40:40.15 ID:tadddOUe0




「……終わったわ。マスター」
「これでこの建物は私のもの。今後はここを拠点にしましょう」

ルゥナ達が去ってすぐの事。静けさの帰る数分の間
ガイスロギヴァテスの基地を奪ったアーチャーは、外で待機するマスターに話しかけた

事務的で無感動、淡々とした感情の無い声。彼女からすれば彼は単なる同盟相手なのだろう
互いの目的の為に利用し合う。ただそれだけのビジネスライクなドライな関係のはずなのだ


「アーチャー。貴様は聖杯に何を願う」
「……何ですって?」

「聞こえなかったのか。聖杯をその手に収めた時、何を叶えるのかと発言した」

故に、突然の話題に言葉が詰まる。そんな事を問われる程、信頼関係を構築した覚えは無い


「言ったはずよ。貴方と私は干渉しない。好きに私を使う事を許す代わりに、私の好きに動いても許して貰う」
「願いについても同じよ。貴女に話す義理も、筋合いも無いわ」

返答はにべもなく。冷たく突き放すかの様に、アーチャーは背中を向けて基地へと戻る



205 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 19:42:05.26 ID:tadddOUe0




「……バーサーカーを狙う事と、何か関係があるのか?」
「ッ!?」

ふと、思いついたと口に出した言葉。マスターのその表情は変わり無く平静で
対するアーチャーはその動揺を隠せておらず。振り向きざまに銃を突き付けた


「……何のつもりだ。アーチャー」
「それとこれと……何が関係あると言うの!?」
「私が誰を狙おうと、貴方に口出しする権利は無いでしょう!?」
「あれは私の獲物……他の誰でもない。私があれを仕留めるしかないの!」

先程の冷淡な様子から一辺、突如激昂して感情を爆発させた様に発露する
ランサーとの戦闘ですら見せなかった必死の形相を、彼女は自らのマスターに向けたのだ


「……オレは、必ず聖杯を手に入れる」
「最強であると証明する。己の価値をこの世界に刻み付ける」
「お前は、そうではないのか?」

目を見据える。その目に写る感情は虚無

「私は、聖杯を、手にして……」
「…………救済を願う。それだけよ」


逃れる風に吐き捨てて、内部へと消えていく
その姿を何の感慨もなく眺めると、ボロボロになった外套を拾い上げてその背を追っていった



206 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 19:42:59.78 ID:tadddOUe0




「や〜ゴメンゴメン!負けちゃった!」
「負けちゃった〜じゃないわよこの馬鹿!」

何とか窮地を脱したルゥナ。ほうぼうの体で逃げ出した二人の顔には疲労が色濃く
対するランサーの態度は軽い。負けたとしても気にする事は無いという事だろう

「ま、今夜はしょうがないから野宿しようか。夜営キットは通販で買っておいたよ」
「気が利くじゃない……それ、どうしたの?」

「コンビニで受け取れるよ?あ、資金はネットで稼いでたから心配しないで!」
「あんたが受け取ったの?」「いやベルが」


「はひぃいい……重ぃぃいい……」
ずりずりと引き摺る様に、何らかの荷物を運んでくるベル
中に入っているのは簡易的な寝袋や軽食。これならば一日程度は凌げるだろう

「そ、ならいいわ。時計怪人が町に出たなんてニュース。洒落にならないし」
「あのぅ、ベルの分は……」

「それじゃ、あたしは寝るわ。人避けの魔術はやっとくけど」
「魔術師相手じゃ万全とは言えないもの。護衛は任せるわ」「了解!」

人気の無い場所で設置した寝袋にゴソゴソと潜り込み、寝息を立てるルゥナ
残されたランサーは霊体化して闇に消える。ベルは呆然とその姿を見る事しか出来なかった

「……もしかして、ベルも護衛に入ってるんですかぁあ!?」


【そういや他の皆は】
アダムス
1234:ツカマッチャッタヨ…
56789:逃げ延びる
↓1

コリー
1234:ツカマッチャッタヨ…
56789:逃げ延びる
↓2

ディール
1234:ツカマッチャッタヨ…
56789:逃げ延びる
↓3

207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:43:32.64 ID:YcG/9xnCo
待ってたー
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:49:08.48 ID:YcG/9xnCo
コンマは連投あり?
最強を証明するってワードで某聖杯スレを思い出した
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:51:57.40 ID:pWvEeA8fO
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:52:14.58 ID:TLL+5LFJo
211 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 19:57:42.46 ID:tadddOUe0

【連投アリ。なのでアダムス以外は逃げ延びましょう】

【捕まっちゃった人判定。下にいく程命の保証は無いです】


12:キャスター
345:セイバー
67:????
89:ライダー
↓1、2


【ディールは特殊判定なので特別な人と会えます。良いか悪いかは不明】

123:少々森「…………?」
456:縦島「用務員のおっさんが行き倒れに!?」
789:???
↓2

212 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/09/30(水) 19:58:29.67 ID:tadddOUe0

【アダムスは下1判定です。このレスは判定に含まず】

213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:58:30.88 ID:pWvEeA8fO
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 19:59:47.80 ID:YcG/9xnCo
アダムスさん生きろ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 20:29:52.46 ID:pWvEeA8fO
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 20:32:01.02 ID:R7lZ8z4R0
217 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 20:35:48.57 ID:tadddOUe0

【まずはアダムスから描写します】


8:ライダー(死ぬ確率がメチャ高い)

0:特殊判定



「クソッ……」
「ふふっ、お馬鹿さん。サーヴァントも連れずにお外を出歩くなんて」
「けれどもありがとう、ガイスロギヴァテスの鼠さん。交渉材料に使わせて貰うわね」

床に転がるアダムスを蹴りながら、儚げな顔つきを嗜虐的に歪めるティファ
アダムスは身動き一つ取れずに睨むだけ。その両手と両足は、サーヴァントによってへし折られた状態なのだから

ティファのサーヴァント……ライダーは、つまらなさそうにその様子を伺っている
その尊大な姿はただそこに存在するだけで諸人を萎縮させる威容を放つ。王の風格


「……ティファ、もういいだろ?」
「そいつを生かすか、殺すかは僕が決める。……おい、お前」
「ここで死にたいか、生きたいか。選ばせてあげるよ。……どうする?」

アダムスを見る眼は冷酷そのもの。いつ殺してもいい、と物語っている
ここでどう答えるか。それはもう決まっていた



「当然、俺はアンタに従うぜ……ライダー」
「欲しい情報があるならくれてやる。汚れ仕事でも何でも引き受けてやるさ」

「だから俺はアンタ達に付く。ロシュフォールの次期当主さんよ」


218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 20:47:49.76 ID:YcG/9xnCo
死ぬ確率が高いのは捨て石にされるからか、従ったふりをするからか…
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 20:51:21.39 ID:R7lZ8z4R0
裏切り者は[ピーーー]という可能性も
220 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 20:53:55.67 ID:tadddOUe0




「……ぷっ。あはははは!」
「無様ね、本当に。命乞いにしては上等よ」
「そうかいそうかい。気に入っていただけりゃ何よりだ」

あまりの可笑しさに笑うティファ。御三家であるガイスロギヴァテスが、自らに翻意するというのだから尚更だ
その答えにライダーも満足したのか、アダムスに向けるつもりだった槌を下げる

「そうか、そうか!お前は僕の下に付く。そういう事でいいんだろう?」
「ならば、お前の命を奪う事は止めておこう。我が手足となり、帝国の礎となるのなら!」

……助かった。そうアダムスは確信する
高笑いを挙げるライダーの姿は、まさしく満ち足りているのだから


「……お前、名前は?」
「アダムス。アダムス・ガイスロギヴァテス」
「そう。法政科の溝鼠、それが貴方ね」

「……法政科?それは政を弄する奴か?」
「そうか、そうか……僕は、そういう奴はあまり好きじゃあ無いんだよなぁ……」

素性が明かされた途端、その顔は不快感を露に
雲行きが怪しくなった事を悟ったのか、アダムスの顔も不安に曇る

ライダーの出した結論は……


1:死ね(無慈悲)
2345:しばらく様子を見ておこう
6789:まあいいか
↓1

221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 20:54:15.96 ID:R7lZ8z4R0
222 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 21:04:54.37 ID:tadddOUe0


6:まあいいか


「……ま、いいか」
「お前が僕の下に付くというなら、それなりの待遇は考えてやるよ」

少しの思考を経て、ライダーの出した結論はアダムスを利用する事だった
とにかく、当面の命の保証は付いた。その事に深く安堵する

ティファはその様子を妖しげな瞳で俯瞰する。どう食らおうか思案する蛇のように


「ライダー。その男は貴方の好きに任せるわ」
「当然だとも、僕の帝国、僕の野望。叶える為に使い潰してやるさ」
「お手柔らかに頼みますよっと」

野望に近づいた高揚からか、ライダーは豪奢な着衣をはためかせて外の空気を一身に浴びる
ライダーは風の心地好さ、星の瞬きに目を細め、在りし日の栄華、帝国に思いを馳せるのだった

223 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 21:27:00.89 ID:tadddOUe0




「……ん。おれは」

一方その頃、ディールはとある一室で目を覚ました
直ぐ様身辺を確認する。どうやら危害も、盗まれた物も無いようだ

「ここは……どこ、ですかね」
「見たところアパートの部屋っぽいですが」

周囲を見やると、家具もそこそこに簡素な部屋が辺りに広がる
ふと、部屋の端に鎮座する何者かが目に入る。何故かは知らないが、神々しさを感じる程……


「あー、モノローグ中に申し訳ないんだが」
「そろそろオレも喋っていいよな?座禅すると足が痺れちまってだな」
「な……」

突如、その何者かに語りかけられて面食らう
意外なくらいに飄々とした語りは、ディールの心を不思議と砕き

「あんた……何者なんです?」
「何者。はいけないな。オレは───」



「あ、起きたんですか。良かった、お怪我はありませんか?」




224 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 21:40:08.42 ID:tadddOUe0



部屋に入ってきた、新たな人物。
年は若く、大学生くらいか。人の良さそうな顔をした青年だ
青年は横たわるディールに水を差し出すと、側に座り込んだ

「……あんたが、おれを助けたんです?」
「いや……実際に助けたのはそれなんですけど」

「こう、怪しい奴が表にいたから軽くな」
「お前が余計な事するからだよ……」

……どうやら、自分はこの男に不審人物と勘違いされた末に倒されたらしい
そして、それを助けたのが目の前の青年というのが事のあらましだろうか


「俺は────です。覚えてます?」
「そういえば……会った気があるような」

「ま。思い出話はいつでも出来るだろ」
「今は話すべき事、話した方がいい事。話したくても話せない事を話そうぜ」
「意味がわからないんだが……?」

理解不能な話を呟きながら、それは話を進めていく
それは起きてはならぬ事。有り得てはならない事を話していくのだった


「オレは■■■■■の───。」

「聖杯戦争で起きた、致命的なバグを消しに来たのさ」



225 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/09/30(水) 21:41:30.29 ID:tadddOUe0

【本日はここまで】

【ご参加いただき、ありがとうございました】

226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:41:37.75 ID:772DhjqoO
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:43:03.90 ID:DLYDsD6aO
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:45:25.01 ID:xsd0ttOY0

キャスターの真名に心当たりがあるけど、外れてたら恥ずかしいから黙っていよう
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:48:35.76 ID:kxYynPPP0
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 21:53:53.13 ID:r/i2IYRT0
乙ー
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 22:17:11.25 ID:YcG/9xnCo

なんかいきなり核心に来ちゃった感
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 23:15:12.90 ID:d8krboHSO

アダムスはライダーに拾われるのが一番危険ってことは、キャスターなら逆に助けてくれたのかな
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 11:59:46.50 ID:3yUPkBJSo
ディールの遭ってる人物はなんかエクストラクラスの鯖感あるな
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 17:06:12.85 ID:JGH3ienLo
てかティファガチ魔術師思考で怖いね
交渉は通じそうだけど
235 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:23:24.11 ID:5NyhGudb0

【それでは、本日は少しだけ更新】

【ゆっくり更新ですが、参加していただければ幸いです】
236 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:26:44.90 ID:5NyhGudb0




「……はぁ、どうしよ」
「大丈夫ですか姫!何かあれば俺が!」
「あんたじゃどーしようも出来ないの!」

心配そうに話しかける縦島。それを邪険に払い机に突っ伏すルゥナ
取り急いで身支度を整えて学校へと登校したはいいものの、その顔色は悪い

まさか、開幕から数日でホームレスの身になるとは思いもしていなかった
ちなみにランサーはベルの護衛に宛てている。ここでベルに死なれると困るのだ


「何とかして拠点を作らないと……」
「大丈夫かよルゥナ?なんか悩みがあるなら相談に乗るぜ?」
「だからどーしようも出来ないっての!」

施経からの言葉もにべなく切り捨て、人知れずに苦悩する
男二人は論外。誰か家に押し掛け……あわよくば定住しても許してくれそうな人物は……



「………………」
「うおっ、少々森!?いつの間に?」
「完全に気付かなかった……」
「集まってた。来た」



「……そうだわ。少々森、こっちに来なさい」



237 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:28:40.68 ID:5NyhGudb0




「?」
「あ、あんた達は来なくていいから。というか付いてきたら殺すわ」
「それじゃ……ちょ〜っとお話、しましょうか。少々森?」

捲し立てる様に早口で警告し、二人をさっさと振り切って退室する。……少々森の腕を掴みつつ
残された花村と縦島は、ぽかんとするしか無い様子で

「……どうしたんだろうな?」
「くそ〜〜!!少々森、いつの間に〜〜!!」

「前から思ってたけど、縦島と少々森って学校同じだったのか?」
「ん、まあ。クラスが同じだった事は一度しか無かったけどな」

「……そう言えば、少々森ってあんなだっけ?あれか、高校デビューか!」
「やっぱり俺も金髪にしてグラサンかけといた方が良かったか!しくったーーー!」
「しくじる以前に校則違反だっての!」


とはいえ、残された方も大して気にしていないのか。くだらない話に花を咲かせる
何気の無い日々が、数多の願望で侵食されつつあるとも知らずに……


238 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:30:33.26 ID:5NyhGudb0




「……ここなら大丈夫そうね」
「少々森、単刀直入に言うわ。あんたの家を、あたしに渡して貰う」
「当然、あんたの家族は……聞いてる?」

「ん……家を、渡す」
「意味、不明。理解、出来ない」
「まあそうよね。だからあたしは……」

「家、いえ?家……いいえ?」
「ふざけてんの!?」


無茶苦茶な要求を突きつけるルゥナに対して、少々森の反応は薄く無関心そうな顔を浮かべる
その態度には流石のルゥナも苛立ちを隠せず。ルゥナは思わず勢いよく詰め寄ってしまう

しまった。と焦るルゥナに対しても、少々森は何とも無かったかの様に首をかしげている
その姿は、まるで感情の無い機械の様な……


「る、る……ルゥナ、了承。家、来ても、いい」
「……本当に?」
「ん」

こくんと頷いた少々森。真意はともかく、彼女はルゥナを家に上げる事にした様だ
色々と気がかりはあれど、雨風を凌げる場所を確保する事に成功したルゥナは、満足げに頷くのだった





239 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:32:01.53 ID:5NyhGudb0




色々とあったが無事に放課後
少々森の家に上がり込む準備は出来た。後は外にいるランサー達を……


「呼んだ?」「速っ!?」
「ぐぇえええ……胃が、ぐりゅぐりゅ……」

「あれっ?君がルゥナの言ってた子かな?」
「…………………………うーん?」

考えるが早いか。隣にはランサーと小脇に抱えられて目を回したベルが姿を現した
ちなみに、ここは学校の校門前。時刻は三時を過ぎた頃。ランサーの見た目は喋る人間時計男

当然、多くの生徒の目を引く訳で……


「ナンダアレ」「トケイカシラ?」「ケドシャベッテタゾ」
「皆!オレはラ」「今すぐ霊体化しなさい」
「……今、のは」「気にしたら胸をもぐわよ」

目立つランサーを霊体化させて、少々森の困惑を強引に誤魔化す
取りあえずのその場しのぎ。ルゥナは何とかしなくてはと考えねばならなくなったのだった


「……ランサー」「いいから!早く案内して!」


240 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:33:05.85 ID:5NyhGudb0


【夜は少々森との会話ですが、先んじて他陣営の行動を】

【今回も候補は此方で選択。相手によっては会話だったり戦闘してたり】


12:????
34:キャスター
56:アーチャー
789:セイバー
↓1

241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:33:26.44 ID:U5KIfd2qO
242 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 20:57:46.22 ID:5NyhGudb0

4:キャスター



「……という訳で、私はこの地に足を踏み入れたのだよ」
「いや踏み入れたのだよではなくてだな」

夜の帳の落ちた時。とあるカフェの一角で少女は男に何かを力説している
少女は辞典と見紛う程の分厚さの本を、幼げな体格で一生懸命に捲っていく

対して、男の方は仏頂面を崩さず。微笑ましいとすら感じられる光景にすら嫌そうな顔を

「それで、俺を召喚した理由は」
「うん。聖杯でなくてはなし得ぬ事象。それを一生の内に体験するにはどうしても」
「前置きはいい!要件を言え!」

「英霊に会いたかった。それだけだな」
「それだけか……」


少女……キャスターのマスター。ユーニスは小柄な体を精一杯に反らし、ふんすと得意気に笑う
男……キャスターは、「そんな事の為に呼ばれたのか」と言いたげな顔を隠す事もせず苦々しげに曲げていた

「何、こうして会えたのも何かの縁。是非ともゆっくりと話をだね」「するか!」

バン。と机を叩き激怒するキャスター。その姿に周りも不審そうな顔を

「とにかく、ここでは目立つか。早く外に出るとしよう」
「フンっ……」

器用に本を抱えて、とてとてとキャスターに走り寄るユーニス
その姿を疎ましそうにしながらも、キャスターは夜を迎えた町に消えようとして……


123:誰かとエンカウント
456789:無事
↓1


243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:59:08.47 ID:RJLctRak0
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:59:15.60 ID:wUQDwl830
あっ
245 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 21:09:08.83 ID:5NyhGudb0

7:キャスターは無事に帰宅


ルゥナは後悔していた
拠点を構えるべきという判断は間違っていないはずだった
問題なのは、話しかけた相手だった

朽ち果てた壁に雑草は延び放題。明らかな廃屋で立ち止まり、彼女はこう言ったのだ

「……私の、家」
「嘘でしょ?」「廃墟じゃないですかああ……」

「騙したんですか!?ベルはゴミ同然って言いたいんですかあああああ!?!?!」
「私の、家。ここにいる」

叫ぶベルを無視しながら、少々森は廃屋の中へ入っていく
ルゥナの選べる道は二つ。ここで見なかった事にして帰るか、廃屋に入るか

暫しの精神内での問答を経て。ルゥナは答えを弾き出した

「入るわよ、ベル。……背に腹は変えられない」
「はひぃ。ま、守ってくれます……よね?ね?」
「その時次第ね。……行くわよ」

暗い家……らしき建物の扉を開く。ギイという嫌な音を建てて、二人は足を踏み入れていった


246 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 21:22:44.77 ID:5NyhGudb0




「おねえちゃーん!」
「きゃっ」「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

扉を開けた途端、廊下から走り寄ってくる小さな影が
ルゥナは驚くだけで済んだが、ベルは泡を吹いて失禁している。放置しておこう


「だいじょうぶ?びっくりした?」
「ビックリしたけど大丈夫よ。貴女は?」
「……妹?」「何で疑問系なのよ」

少々森が奥から顔を出す。手に持つ盆には水の入ったコップが幾つか
どうやら、外からの見かけ程の老朽化は進んでいないらしい。屋内はそれなりに綺麗だった


「おねえちゃんのおともだちのおねえちゃん。こんにちは!」
「わたしは……えっと、さきです!よろしくおねがいします!」
「よろしく!オレはラン……サー……?」

「ひっ!」「バカーーーっ!!!」

突然沸き出て手を差し出すランサーに、渾身の肘鉄をお見舞いするルゥナ
ダメージは無いだろうが、衝撃で向こうにすっ飛んだ隙を見て必死に訂正する

「あれはただの変態だから。気にしちゃダメ」
「あたしはルゥナ。こっちの倒れてるのがベルよ。宜しくね」

手を差し出すと、ぷにぷにとした手で握り返してくる
その感覚に目を細めるルゥナ。倒れたベルが目覚めるのはもう少し後の事だろう……


247 : ◆6QF2c0WenUEY [saga]:2020/10/01(木) 21:23:11.88 ID:5NyhGudb0

【本日はここまで】

【ご参加、ありがとうございました】

248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:23:23.25 ID:3ngrnx6Fo
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:25:13.12 ID:I+VyMiNYO
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:48:29.36 ID:U5KIfd2qO
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:50:43.49 ID:shQMpvfj0
252 : ◆6QF2c0WenUEY [sage]:2020/10/02(金) 21:16:51.20 ID:xmPr36Hf0

【本日はお休み……】

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