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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
- 753 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/12(木) 23:40:24.52 ID:TU5bEY/+o
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みをいただくことになると思います
再開は明後日、可能であれば早い時間から
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 23:45:32.89 ID:smuW1OoqO
- 乙
そういえば四国での初戦闘は一ヶ月後だったっけ
うたのん達と接触できる機会あるかな
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/13(金) 00:48:27.31 ID:8/0AduRrO
- 乙
さすがに長野までは手回らないかもねえ
今自分のことすら精一杯だし
- 756 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 21:17:00.24 ID:84spaLMfo
- 遅くなりましたが、少しだけ
- 757 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 21:17:30.08 ID:84spaLMfo
-
陽乃「バーテックスが来る頃には、長野……どうなっちゃうのかしらね」
杏「長野……白鳥さんの件ですよね」
陽乃「ええ……」
現状では定期連絡も行えており、
向こうでの戦闘は行われているものの、問題はないという話だ
だが、それがいつまで持つのか。
長野はここと違って、たった一人の勇者が守っている
物量作戦で押し込まれる可能性はあるし、
一日ではなく、連日の襲撃で疲弊させることも可能だ
今日は無事でも、明日は?
明日は無事でも、来週、来月……
長野が無事であると言う保証はない
杏「久遠さんは長野の方に行きたいと?」
陽乃「ここで時間を潰しているくらいなら、行くべきとは思うわ」
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/14(土) 21:18:15.87 ID:boY+Hn+t0
- なるべく諦めないし
- 759 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:08:17.64 ID:84spaLMfo
-
杏「ですが、戦装束がまだ万全ではありませんし……四国の守りを無くすわけにはいきません」
陽乃「それは分かってるけれど、じゃぁ……長野は捨て駒なの?」
杏「………」
杏も陽乃も、
長野が大局的に考えれば、必要な犠牲として考えられているとみている。
勇者の力があるとはいえ、
ここおから長野までの道のりは決して楽ではない
救出に行くのは簡単ではなく、
行けたとして、救出できるとは限らない
ましてや、長野の勇者だけならば可能性もあるが……一般の人たちは連れ帰ることは不可能といっても良い
そうなったら、長野の勇者は出てくることを望まないかもしれない
陽乃「必要な犠牲があるって考えには一理ある。けれど、それを認めるかどうかはまた別の話だわ」
杏「久遠さんは、関係ない県の人たちも救いたいと?」
陽乃「仮に……仮によ?」
陽乃はあえてそう前置きして、咳払いする
この言葉で勘違いされては困るからだ
陽乃「仮にも勇者であるのなら、そこに生存者がいると知りながらただ手を拱いているだけなんて……許せると思う?」
- 760 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:25:33.91 ID:84spaLMfo
-
杏「それは……」
それは、きっと勇者と呼ばれるもの考えなのだろう
しかしながら、もし……それを成し遂げられるのだとすれば
それはもはや勇者などではなく。
陽乃「思う?」
杏「あ……い、いえ。思いません」
勇者ならば捨て置けない
なんとしてでも救おうとするだろう。
だが、陽乃はそれを成し遂げたとて……認められるだろうか?
いや、陽乃はそもそも誰かに認められたいなどと思っているのだろうか
ただ単純に、そうあるべきではない。と、思っているだけなのではないかと、杏は思う
だとしたら、やはり陽乃は……ただただ、優しい人でしかない
それ以上に、優しすぎる人でしかない
杏「あの……久遠さん」
陽乃「なに?」
杏「もし、長野に行けるのなら行きたいって思いますか?」
- 761 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 22:55:13.65 ID:84spaLMfo
-
陽乃「あら。良い回答したら長野旅行プレゼントして貰えるの?」
杏「そういうわけではないですけど……」
陽乃「ふふふっ、冗談よ」
長野に行けるのなら長野に行きたいのか
救えるのなら救いたいのか。と、、杏は聞きたいのだろうと陽乃は苦笑する
濁したわけではないが
ついさっきはちゃんと答えなかったからだろう
陽乃は、自分が生き残ることを主としているけれど
だからといって、周りを見捨てられるわけではない。
長野に行くことが出来て、
そこで戦っている勇者を救えるのならば……と、考えないことはない。
陽乃「大社に、伝える?」
杏「伝えたところで、久遠さんのことは良く考えて貰えないと思います」
陽乃「そうよねぇ……」
1、バーテックス、叩きのめしたいかな?
2、行けるのなら行きたいわ。ここにいたって、ね?
3、勘違いされると困るのだけど……私、別に人助けしたいわけじゃないからね?
↓2
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 22:56:48.30 ID:eApRcRd40
- 2
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 22:57:06.06 ID:Bg+aW/L00
- 2
- 764 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/14(土) 23:09:17.38 ID:84spaLMfo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 23:35:17.50 ID:Mzmr8n5XO
- 乙
うたのん達だけを助けるならまだしも諏訪の人達全員となるとなぁ…
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 03:17:58.34 ID:9fEMO8NxO
- 乙
陽乃長野へ行くのか
- 767 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 19:31:34.06 ID:Isg1Is6Go
- 遅くなりましたが、少しだけ
- 768 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 19:32:01.45 ID:Isg1Is6Go
-
陽乃「行けるのなら行きたいわ。ここにいたって……ねぇ?」
杏「それは、そうかもしれません」
長野までの道のりは決して楽なものではない
辿り着いたとしても、そこでの生活は辛く苦しいものであることだろう
しかし、それがどのようなものであろうと、
ここで民衆に恨まれ、憎まれ、疎まれ
大社から敵視され、勇者と一触即発の状態でいるよりは
陽乃のことを知る人のいないであろう長野にいる方が、ずっといいはずだ
杏「久遠さん、長野に行かれるんですか?」
陽乃「ちょっと、考えたけど……」
陽乃はそう言って、苦笑する
陽乃「そうしたら、私絶対に見つからないじゃない? 大変な事になるわよね?」
杏「なりますね……でも、大社なら困らせても良かったと思います」
自分たちが困ることも分かってはいる
しかし、それを望むのならそうしてくれても良かったと……杏は思う
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 19:34:41.30 ID:I7yD0N6kO
- きてたか
- 770 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 20:28:38.36 ID:Isg1Is6Go
-
杏「捜索は大変になると思いますけど、仕方がありません」
陽乃「捜索だけじゃないでしょ……乃木さん達が手引きしたのかもしれないって話にまでなると思うわ」
杏「ひなたさんは大社預かり、若葉さんがリーダーから外されて拘束……でしょうか?」
それでも軽い方だろうか
最悪、指名手配されていたっておかしくはない。
もちろん、指名手配された場合、
陽乃が街に解き放たれたと言うことになるので、
民衆は激高するか血眼で陽乃を探し出そうとするか。
とにかく、良いことにはならない
杏「でも、久遠さんは自分のためを考えたほうが良かったと思います……」
陽乃「そう?」
杏「寄宿舎に戻る許可が出されたとしても、以前よりも厳しい監視が付くと思います」
勇者が行うのか
巫女が行うのか
もっと別の誰かが行うのかは分からないが
少なくとも、一人でいさせては貰えなくなるだろう
- 771 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:11:31.46 ID:Isg1Is6Go
-
陽乃「私って、考えてみれば劇物指定の――」
杏「そんなことないです」
陽乃「そんなことあるでしょう? 私や貴女が思いたくないとしても」
少なくとも大社や、民意ではそうなっている
それは陽乃や杏がどう言おうと関係ない
杏の両親は快く迎え入れてくれているが、
その近隣の人々が快く思ってくれているとは限らない
杏「久遠さん、長野遠征、提案してみますか?」
陽乃「どうせ却下されるわ」
杏「それはあくまで、全員で良くという話だと思います」
杏はそう言うと、少しだけ考えて……眉を顰める
杏「久遠さん一人……あるいは二人、三人なら許可されるかもしれません」
陽乃「でもねぇ……」
杏「不安ですか?」
陽乃「長野に行くこと自体は問題ないけれど……」
陽乃は、母親の保護を頼んでいる
陽乃が遠征に行ったことで
母親の安全が保障されなくなる可能性が0とは言えない
- 772 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:22:14.85 ID:Isg1Is6Go
-
陽乃「私、母がいるのよ……神社で想像はつくだろうけど……」
杏「巫女……ですか?」
杏の窺うような声に、陽乃は頷く
陽乃の母は巫女として大赦に与している
だとしても、久遠の人間であることに変わりはなく、
大社内でその名は伏せられて入るものの、
いつ、なにがあるのかは分かったものではない
杏「お母さんが心配で、ここを離れられないんですか?」
陽乃「ええ、そうなるわね」
杏「……大社が、いえ、大社は信じられない。ですよね」
大社に全幅の信頼を置くことができるのであれば、
何の躊躇もいらないだろうが、そうではない
大社もそれを抑止力としたいはず
であれば、下手なことをしないという信頼は置いても良いかもしれないけれど。
杏「でも、久遠さんの力は証明できていますよね?」
陽乃「乃木さん達には悪いことをしたと思ってるわ」
杏「でも、そのおかげで勇者でさえ止められない可能性が出てきました……それが自分たちに向くことを、大社は恐れているはずです」
- 773 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 21:42:43.09 ID:Isg1Is6Go
-
陽乃の力が、かなり危険なものであることが証明された以上、
大社は陽乃の機嫌を大きく損ねるようなことは絶対に出来ないはず。と、杏は思う
それをしてしまったら、世界が崩壊する可能性さえあるからだ
杏「きっと、お母さんは大丈夫ですよ」
陽乃「……だと、良いけれど」
杏「人は、信じられませんか?」
陽乃「そんなこと……」
杏「助けても、助けても……悪魔だなんだって、石を投げられる。そんな相手を信じるなんて、神様でもしたくないと思います」
寧ろ神様だからこそ、
そんな人間は救うどころか、神罰を与えて処刑するのではないだろうか
そうしない陽乃は、神ではない
もちろん、悪魔でもない
杏「これから、頑張りますね」
陽乃「伊予島さん……」
杏「いつか、久遠さんに信頼して貰えるように……なんて」
口にしていたら怪しいですね。と、
杏は照れくさそうに笑みを浮かべた
- 774 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 22:16:05.12 ID:Isg1Is6Go
-
√ 2018年 8月3日目 朝:伊予島家
03〜12 杏
37〜46 球子
51〜60 若葉
89〜97 友奈
↓1のコンマ
※それ以外は通常
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 22:18:04.26 ID:K4CToh2JO
- あ
- 776 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/15(日) 22:21:27.54 ID:Isg1Is6Go
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
一日纏めは明日
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 22:31:49.31 ID:K4CToh2JO
- 乙
今回の杏は陽乃さんにとってありがたい救世主だなぁ
そして二人の急接近でタマっち先輩との三角関係になるのだろうか
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 02:00:06.95 ID:x2G0Ed4Mo
- 乙
タマっち先輩と絡みたかったな
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 11:55:09.75 ID:Sb/+c5m+O
- 乙
ただただお母さんが心配だなあ
- 780 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 21:46:20.60 ID:SjMINkM0o
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 21:47:40.86 ID:ByrYW4OJO
- よっしゃ
- 782 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:00:18.53 ID:SjMINkM0o
- √ 2018年 8月3日目 朝:伊予島家
朝目を覚ますと、ちゃんとした天井が見える
カーテンに遮られた穏やかな陽射しが感じられて、
体を包む布団は柔らかで、
背中と腰を支えるベッドは程よい反発がある
陽乃「……朝、だわ」
朝なのはもちろん、家の中
ちゃんとした寝床
昨日が最悪だったが、それ以前もしばらくはまったく良い目覚めではなかったため、
陽乃は二度寝でもしてしまおうかと、目を瞑る
もちろん、自分の家でも部屋でもないため
流石に、本当に二度寝をするつもりはないが。
陽乃「ん……」
頭だけを傾けて、横を見る
床には杏と球子が並んで寝ていて、
まだ、静かに寝息を立てていた
- 783 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:30:21.86 ID:SjMINkM0o
-
陽乃「監視はどうしたのかしらね……」
二人とも、しっかりと眠っている
寝たふりをしているのでなければ、
陽乃が起きても起きないという状況は非常にまずい
陽乃が本当に監視しなければいけない存在だった場合、逃亡されかねない
陽乃「貴女、何かした?」
『いいや、妾は何もしておらぬ』
陽乃「それでこの状況なの?」
『うむ』
陽乃「………」
勇者としての危機感が足りないのか
陽乃のことを信頼してくれているのか
後者ならばいいのかもしれないが
そうではないのだとしたら、聊か問題があるだろう
『何じゃ、小娘どもが戦力的に不安かや?』
陽乃「そんなことはないけど……信頼されているのかなって思っただけよ」
- 784 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 22:58:34.26 ID:SjMINkM0o
-
陽乃「私が敵だったら、寝首をかくところだわ」
『ほう?』
陽乃「本当にはやらないわよ」
静かに仲良く寝ている球子と杏
平和を感じられるその光景を、陽乃は壊したいとは思わない
むしろ、守ってあげたいと思う
陽乃「私は別に、蚊帳の外だって良いのよ……」
もう、交わりたいとは思わない
誰かと親密になって、
その相手に裏切られるのなんてお断りだ
その人に、奇異の目を向けられるのなんて嫌だ
その人が、自分のせいで巻き込まれるのが嫌だ
だから……自分は一線の外でもいいと陽乃は思う
陽乃「だからって、犠牲になる気はないけど……」
『抜かせ』
陽乃「………」
九尾の鋭い一言に、陽乃は黙って目を瞑る
陽乃が本当にどう考えているかなど、九尾にはお見通しなのだ
1、ねぇ、貴女の力なら長野に行ける?
2、貴女、勇者のこと嫌い?
3、上里さんはどう?
↓1
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 22:59:44.99 ID:ks7CJDOX0
- 1
- 786 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/16(月) 23:06:50.92 ID:SjMINkM0o
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:26:21.24 ID:x2G0Ed4Mo
- あれ、一日まとめは?
なんにせよ乙
- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:44:41.22 ID:IK8b6REyO
- 乙
陽乃さんもすっかりトラウマだらけだな…
せめて杏とだけでも信頼できるようになるといいな
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 23:47:21.27 ID:0lyLzTU8O
- 乙
1日まとめ忘れてるな時間も遅いしお疲れそう
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/17(火) 02:14:25.64 ID:b6OfV644O
- 乙
こっちでのこといろいろ解決しないまま長野に行くのも怖いな
- 791 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 22:16:11.26 ID:hac6mYwzo
- 昨日できなかったので、本日は少しだけ
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 22:18:38.70 ID:VLf3ufUSO
- やったぜ
後一日のまとめも
- 793 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 22:43:51.18 ID:hac6mYwzo
- 1日のまとめ
・ 乃木若葉 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・上里ひなた : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・ 土居球子 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家、休む)
・ 伊予島杏 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家、休む、長野)
・ 郡千景 : 交流有(再会、九尾、寄宿舎になら、杏の家)
・ 九尾 : 交流有(姿を晒す)
√ 2018/08/2 まとめ
乃木若葉との絆 56→58(普通)
上里ひなたとの絆 56→56(普通)
高嶋友奈との絆 49→51(普通)
土居球子との絆 38→40(普通)
伊予島杏との絆 43→46(普通)
郡千景との絆 21→21(険悪)
九尾との絆 61→61(普通)
- 794 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/18(水) 23:38:04.77 ID:hac6mYwzo
-
陽乃「ねぇ、貴女の力なら長野に行ける?」
『敵が現れた場合には主様が戦う必要はあるが、可か不可で言えば可じゃな』
陽乃「瞬間移動とか出来ない?」
『阿呆か主様は』
陽乃「無理なのねやっぱり」
『当たり前じゃろう』
九尾は当たり前のことを問う陽乃に呆れたように零す
もちろん、陽乃も九尾がそんな特殊な力を持っているとは思っていない
ただ、九尾の力だけで四国から長野までの距離を踏破できるのかが気になったのだ
九尾の力は強い
本気であれば若葉達勇者を一蹴できるだけの力を持っている
しかしその分陽乃への影響は大きく、
長く力を使えば使うほど、陽乃は体を蝕まれていくことになる
- 795 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:25:41.05 ID:hasPON74o
-
それを避けるためには、道中で一時的にでも力を解除するか
敵が出てくるまでは、本当に生身でいる必要がある
後者ならばともかく前者である場合、陽乃は酷く疲弊することになるだろう
陽乃「無事に辿り着ける?」
『ふむ……戦闘での消費がない前提になるであろうな』
無論、道中に一度も先頭をしないと言うのは不可能である可能性が高く、
その場合は戦闘の規模も影響するだろうが
単独で行く場合、命の保証は出来ないと考えておくべきだと、九尾は思っている
特に、陽乃の場合は。
『……一人で行くならば、死ぬと思うておく方が良かろう』
陽乃「あら、私がそんなに弱いって言いたいの?」
『主様は弱い人間じゃろう。己に仇なす有象無象すら切り捨てられぬのじゃからな』
陽乃「………」
『救いを求めている人間がいたとして、主馬は放っておけぬであろう?』
たとえ、そこがバーテックスに塗れていようと
生きている人間がいるのだとしたら
陽乃は素通りできないと、九尾は見ている
それが出来ないのであれば、諏訪まで一度も戦わないと言うのは不可能だろうし
無事に……というのも諸刃の剣である陽乃の場合は厳しい
- 796 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:31:25.91 ID:hasPON74o
-
陽乃「……そう」
『ゆくつもりかや?』
陽乃「さぁ?」
無事に辿り着ける保障があるならばともかく、
そうではないのだとしたら、陽乃は行かないべきだ
しかし、昨夜杏に言ったように、
陽乃はここにいるよりも、諏訪に行ったほうが精神的には楽だと言うのがある
大社だって、唯一の砦の中に猛毒があるよりは
外の世界に出ていってくれた方が、言葉にはしないだろうけれど嬉しいだろう
それによって、諏訪が延命出来たり
もう一人の優秀な勇者と巫女が救われるのなら、なおさら。
千景だって、きっと喜ぶだろう
そして、どうか野垂れ死んでくれと願うことだろう
陽乃「……私、ここに居ない方が良いのは事実なのよね」
『うむ……そうであろうな』
- 797 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:48:44.66 ID:hasPON74o
-
杏や若葉達といった
陽乃に好意的な人間も皆無ではないけれど、
しかしながら、望まれていないと言うのが、民意というものになってしまうだろう
その悪いイメージを払しょくしたいのであれば、
それもやはり昨日話したように、何らかの功績を立てるべきで
諏訪の勇者と巫女を含めた人々を救出してくるというのは、
これ以上ないほどに素晴らしいものであると言える
しかし……それが一人で可能かというと、微妙だった。
もちろん、
陽乃が往復することで―力の影響で―死にかけるというのを考慮しなければ、
どうにかできる可能性はあるが。
陽乃「……貴女は、私が行くって言ったら反対する?」
『ここで朽ちるよりは、善き選択であろう』
陽乃「そう……」
行くと言う選択も、悪くはないかもしれない
陽乃はそう考えながら……ベッドの横
並んで眠る二人を見つめる
陽乃が諏訪に向かうと言った時、勇者達はどんな反応を見せるのだろうか
- 798 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/19(木) 00:49:32.31 ID:hasPON74o
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 01:03:19.72 ID:FtvS/FdHO
- 乙
一人で難しいなら何人かついてきてくれないかなあ
厳しいか
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 06:06:16.73 ID:i1TW69BaO
- 乙
とにもかくにも一旦若葉たちと相談してみたいな
あと他の子は絆が改善したのに千景だけ一切動かないとは…
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/19(木) 09:55:49.03 ID:7mJ+MJxj0
- 憎悪というものはその人の価値観がひっくり返るような相当大きな出来事がないと晴れないものだ
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 22:34:32.73 ID:QyGYdGcEO
- 今日もお休みだろうか…
急に休載率が高くなってきて少し心配だな
- 803 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:33:26.45 ID:G0MRFEzTo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 23:36:09.21 ID:xWokTVZgO
- かもーん
- 805 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:43:37.49 ID:G0MRFEzTo
-
陽乃「貴女はどこまでもついてきてくれるのよね?」
『そういう契りであろう』
陽乃「……貴女が言うと、ちょっと怪しい」
陽乃はそう言って笑うと
ゆっくりと瞼が上がっていく杏へと目を向けて、軽く手を振る
寝ぼけているであろう杏の目は陽乃へと向かわず
少し時間が経ってからようやく
杏の目が閉じるかどうかの迷いから解放されて、陽乃を見つける
陽乃「……おはよう。体は大丈夫?」
杏「久遠さん……?」
陽乃「ええ、状況……分かってるかしら?」
杏「ぁ……はい……」
まだ覚醒しきっていなかった杏は、ようやく頭が働き始めたのだろう
陽乃から目を背けると
すぐ隣でまだ眠っている球子を見る
杏「おはようございます、久遠さん」
陽乃「ええ、おはよう」
- 806 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/20(金) 23:57:23.32 ID:G0MRFEzTo
-
杏「久遠さんは、朝早いんですね……」
陽乃「早くはないわ……昔に比べたら全然遅い」
杏「そうなんですか?」
陽乃「昔はあと2、3時間前に起きてた」
陽乃は神社の娘として、
ある程度の手伝いもやっていたため、
早ければ4時ごろには起きていた
今は6時頃が基本なので
陽乃個人としては、ずいぶん怠惰になったものだと……
少しだけ思うところがある。
杏「……出ていかなかったんですね」
陽乃「あら、どうして?」
杏「昨日、あんな話をした後だったので、もしかしたら……なんて」
陽乃が長野に向かってこっそりとここを出ていくのではないか。と
杏は少しだけ考えていたのだ
杏やその周囲の人が優しかろうと、
それ以外の人々がそうではないのなら、やはり……陽乃が出ていく理由になるからだ
- 807 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 00:09:38.11 ID:I3EJprACo
-
陽乃「そんなことして……メリットがないわ」
まだ杏たちに見つかっていない状態ならばいざ知らず
今はもう、杏たちに発見され、
杏の願いを聞いて、伊予島家にまで来てしまっている
若葉達にも交渉を持ちかけているし、
この状況で逃げ出したとなれば、
今はまだ悪くない関係ですら、悪化させることになってしまう
運良く長野の人々を助けられたとしても、
陽乃には戻ってくる場所なんてなくなってしまうことだろう
陽乃「行くとしても、話がついてからになると思うわ」
杏「やっぱり……行かれるんですか?」
陽乃「どうかしらね……」
杏「あの……もし、行かれるのなら……」
杏はそう言って
少し躊躇いがちに……続きを口にする
杏「私も一緒に連れて行ってもらえませんか?」
1、駄目よ。遊びじゃないの
2、貴女……戦えないでしょう?
3、あら……命を張って私の味方だって証明でもしたいの?
4、まだ行くか決めたわけでもないんだから、早計だわ
↓1
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 00:13:33.33 ID:ohJqSh/gO
- 3
- 809 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 00:17:14.07 ID:I3EJprACo
-
では短いですがここまでとさせていただきます。
明日は可能であれば通常時間から
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 00:27:39.30 ID:ohJqSh/gO
- 乙
なんという杏の押しの強さよ
この杏なら陽乃さんの心の支えになってくれるかも
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 01:15:25.06 ID:XZm1iBHHo
- 乙
杏が2週目の樹ちゃんっぽくなってきてる感
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 04:44:47.04 ID:JcxiC6i+0
- 乙
ついて来てくれるならこの上なく心強いなあ
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/21(土) 19:33:40.33 ID:n/4yFK0x0
- 2人とも理想のために自己犠牲しちゃう気がするので、ストッパーが1人欲しい
- 814 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 22:58:50.70 ID:I3EJprACo
- 遅くなりましたが、少しだけ
- 815 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:02:14.77 ID:I3EJprACo
-
陽乃「あら……命を張って私の味方だって証明でもしたいの?」
杏「いえっ、そんな……そんなつもりは……」
陽乃「……そうだろうと、そうでなかろうと……私は、貴女を護ってあげることなんて出来ないわ」
一緒に連れて行って欲しいと言う気持ちは嬉しい
ありがたいって思う
もちろん、陽乃は守らないと言いながらも守るだろう
守れないと言いながら、可能な限り守ろうとするだろう
けれど、陽乃は杏を絶対に守ってあげられるなんて自負はない
陽乃「最初の襲来とは、わけが違うのよ」
杏「それは分かっています……でも、だったら、久遠さんだって同じはずです」
陽乃の実力はまだまだ未知数で
杏は、自分が想像しているよりもずっと強い力だと考えている
けれど、だとしても
敵が無数にいるであろう外の世界は、陽乃であっても決して楽ではないはずで。
杏は、そんな場所に一人で行かせたくないのだ
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:02:15.05 ID:A8xUmzA7O
- おk
- 817 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:13:31.99 ID:I3EJprACo
-
杏「命を張って味方だって証明したいだなんて思ってはいません」
けれど、戦いは命懸けなのは間違いではないし、
そう考えれば、命懸けで味方だと証明したいと言うのも間違いではないのかもしれないと思う
しかし、杏にはそんな思惑はない
杏「久遠さんの力になりたいんです」
陽乃「伊予島さん……」
杏「それが結果的に弾除けでしかないというのなら……久遠さんの言ってることが正しいかもしれません」
でも。と、杏は首を振る
杏「私は久遠さんに、味方だと思って貰うためにこの命を捨てる気はありません」
それは、悪手だ
間違っても取ってはならない手段の一つ
禁忌だと言っても良い
そうなれば、球子は激怒するだろう
そうなれば、千景は「やっぱり」と口にする。
自分の死が、陽乃の孤立を加速させると分かり切っている以上
杏は、絶対にそうならないようにしなければならない
杏「私は……久遠さんにいなくなってほしくないんです」
- 818 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:21:43.82 ID:I3EJprACo
-
杏「久遠さんが長野にたどり着く可能性を高めたい。そして、こっちに戻ってこられる可能性を高めたいんです」
陽乃「本気?」
杏「……はい」
陽乃が単独で長野にたどり着けたとしても、
勇者と巫女以外は置き去りにしてくるなんて非道な真似はまず不可能だと杏は見ている
どれだけ悪い噂が流れていようと、
口では厳しいことを言ったりしているとしても
陽乃は、目の前にある命から目を背けられる人間ではないと思っているからだ
であれば、陽乃は無理してでも全員を連れ帰ろうとするだろう
死ぬ気はない
生きていたいと言いつつも、
誰かを護るために命を投げ出せてしまうであろう陽乃を、
杏は、たった一人で行かせたくはないと思っているし、
今は非力な勇者でしかないとしても、
陽乃が生還する可能性をわずかにでも高められるのであれば
杏は同行したいと思っている
杏「一人でなんて……無茶はしないでください」
- 819 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:30:05.25 ID:I3EJprACo
-
杏「今まではともかく……今は、力になってくれる勇者がいるって、少しだけでも思ってください」
信じて欲しいとは言わない
頼りにしてくれとも……言いたいけれど言えない
しかし、それでも
陽乃と同じような志を持っている勇者がいる
陽乃とは違うとしても、
命を救いたいと思っている人はいるのだと……思って欲しい
陽乃から見れば
それらは頼りなく、足手纏いでしかないのかもしれないが
だとしても……少なからず力になれるはずなのだ
杏「交渉、してみませんか?」
陽乃「交渉って……大社に? 無理よ。許可されるはずがないわ」
杏「全員は不可能でも、半分……久遠さんを含めて3人程度なら、許可が出るかもしれません」
陽乃「私は大社にとっての忌み子のようなものなのよ? あり得ないわ」
大社のみんなとは言わずとも、
一部は【陽乃が勇者を殺して帰ってくる】と思うかもしれない
そう思わずとも、一人でも死なせたりすれば……そうだったのだと思われてしまう
陽乃「……無理よ。危険すぎる。私一人で行く方がマシだわ」
- 820 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/21(土) 23:31:11.10 ID:I3EJprACo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:37:09.37 ID:A8xUmzA7O
- 乙
これ杏たちと合流前に長野に行ってたら陽乃さんが大変なことになってたんだろうなぁ…
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 23:39:13.81 ID:l+wEeJVpO
- 乙
二人も抜けて四国が大丈夫なんだろうか
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/22(日) 17:39:24.78 ID:zkM+ifLn0
- 大社視点だと、長野を切捨てて天乃も巻き添えにするべきで
同行を許可するとは思えんよな
- 824 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 21:13:32.20 ID:s8BTUBtSo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 21:13:55.61 ID:qf6xsdLxO
- よしきた
- 826 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 21:20:17.22 ID:s8BTUBtSo
-
杏「ですが……」
陽乃「そもそも、言った通り私は忌み子みたいなものなのよ? 他の勇者を同行させるとは思えないわ」
杏「監視目的という可能性は?」
陽乃「街中への捜索とかならともかく、四国外へ出ていく私を監視させるメリットがないでしょう?」
外に敵がおらず、
安全かつ確実に陽乃を追跡出るならばいざ知らず、
貴重な人員が消耗するかもしれない監視任務になど、つかせるとは思えない
陽乃「私が行くと言うのなら、勝手に行けと言われるかもしれないけれど……伊予島さん達は止められるはずよ」
杏「……やっぱり、そうなってしまうのでしょうか」
陽乃「十中八九」
杏「あの……」
陽乃「言っておくけれど……こっそりついて行くのは無しよ」
杏「ですよね……すみません」
- 827 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 22:17:21.04 ID:s8BTUBtSo
-
陽乃「私のことを考えてくれているのは良いのだけど……命を捨てる真似は許容できないわね」
許可を得ていない、強引な手法ということは
陽乃と杏の二人きりになる可能性もあると言うことだ
なぜなら、球子は確実に止めるからだ
であれば、命を捨てるに等しい
陽乃「……大社は長野を切り捨てるつもりなのかもしれないわ」
杏「久遠さんっ!」
陽乃「あら……貴女は言わないでくれるでしょう?」
杏「それはそうですが……あまり言わない方が良いと思います」
その可能性は十分に考えられることだけれど
しかし、だからといってそれを口にしてしまうのは問題がある
大社からの不評を買うのは
陽乃にとってはもはや些細なことかもしれないが、
より面倒なことにならないためにも、避けるべきだと杏は思う
杏「……それが、事実だとしてもです」
陽乃「……そうね」
- 828 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 22:37:58.71 ID:s8BTUBtSo
-
√ 2018年 8月3日目 昼:伊予島家
03〜12 球子
37〜46 若葉
51〜60 友奈
89〜97 杏
↓1のコンマ
※それ以外は通常
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 22:41:56.58 ID:/w/dVnGyO
- あ
- 830 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 23:14:20.61 ID:s8BTUBtSo
- √ 2018年 8月3日目 昼:伊予島家
陽乃は、一先ず伊予島家に泊めて貰うと言うことになっているが、
一泊だけになるとは……限らない
というのも、
陽乃が出した要求である、寄宿舎に戻れるなら。という条件を飲むかどうかの答えが出るまでは下手に移動は出来ないからだ
球子は街に出るくらいなら良いんじゃないかと言うけれど、そんなわけもなく
暇を持て余していたところに、一本の電話がかかってきた
伊予島家のものではなく、杏のスマホへの着信
送信元は、高嶋さん。と表示されていた
杏「……友奈さん?」
杏は相手が友奈であるかを確認すると、
スピーカーにしても問題ないかを確認してから、陽乃達にも聞こえるように切り替える
友奈『みんな、まだアンちゃんのおうちにいるの?』
球子「いるぞ〜」
友奈『そっか、良かった……久遠さんは大丈夫ですか?』
陽乃「九尾が返事しているとは、考えないわけ?」
友奈『あははっ……電話じゃ確かめることはできませんし』
なにより。と、友奈は笑いながら言う
友奈『信じたいって……思っていたらいけませんか?』
- 831 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/22(日) 23:17:09.22 ID:s8BTUBtSo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば少し早い時間から
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 23:36:45.89 ID:qf6xsdLxO
- 乙
杏と同じく陽乃さんの味方してくれる高嶋さん
それを殴り飛ばした九尾は一度ごめんなさいしないとだな
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 00:52:42.12 ID:ukMSKmnQO
- 乙
長野行き誰がついてくるのかもドキドキするな
- 834 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 20:39:31.86 ID:ltr8F7yDo
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 835 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 21:01:26.03 ID:ltr8F7yDo
-
陽乃「あら……優しい心構えね」
友奈『その方が良いと思いませんか?』
陽乃「私は、思わないわ」
杏「久遠さん……」
信じるか疑うか
相手の真偽がどちらにも考えられるならば
陽乃は友奈とは正反対に信じないと即答する
信じたところで……
あるいは、一度は信じあえたとしても
結局裏切られて培った分の傷を負わされるのであれば、
そもそも信じないのが一番だと陽乃は苦笑する
その経験があるからこそ、
陽乃はそもそも信じたくないと言う
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 21:07:28.61 ID:QTUdcHCuO
- 陽乃さん…
- 837 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:02:52.61 ID:ltr8F7yDo
-
友奈『……そうですか』
残念そうに零した友奈は、
少しばかり沈黙して……ふと、ため息をついたのがスマホから聞こえてくる
いつも明るく気遣いの出来る友奈でも、
陽乃の拒絶にはため息も零れてしまうのだろう
球子「友奈ー疲れてるのか?」
友奈『ううん、大丈夫だよタマちゃん……私より、若葉ちゃんかな』
杏「若葉さん……やっぱり、説得は……」
友奈『うん……上手くいっていないみたいなんだよね』
陽乃の条件は、今までのように寄宿舎で暮らさせて貰うと言うものだ
一言で言えるものだし、
以前と変わらないという点ではとても簡単な話に聞こえるが、
大社からしてみれば、
貴重な戦力を殺しかけた危険人物を
再度、貴重な戦力である勇者達のそばに置くと言うことになる
それは、
とても簡単だがとても許容できることではない
しかしながら、拒めば陽乃は消えていなくなるかもしれない
それを悩みに悩んでいる
そして悩み続ける間、ひなたは大社の下にいなければならない
- 838 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:45:16.82 ID:ltr8F7yDo
-
友奈『若葉ちゃんがお願いしてるんだけど……勇者が殺される可能性があるっていう話でね』
杏「若葉さんは殺すはずがないって言っているんですか?」
陽乃「そんなこと言って、誰が信じてくれるのよ」
球子「だな。タマ達がどう言ったって大社が信じるわけがない」
友奈『タマちゃんの言ってる通りみたいなんだよね……』
杏「大社は逆に要求してきているんじゃないですか?」
友奈『………』
杏の言葉に、友奈は黙り込む。
事実だ。
大社は陽乃の要求を呑むことなく、
別の案を提示している
もちろん、若葉がそれを呑まないからこそ、
大社もどうにもできていない
友奈『大社からは、久遠さんを病院に戻さなければひなちゃんを戻せないって言われているみたいなんだよね』
杏「えっ……」
友奈『久遠さん……かなり、難しいです』
陽乃「それはそうでしょう。当然だわ」
1、乃木さんに代わって貰えない?
2、いいわ。戻ってあげる
3、じゃぁ、長野に行かせて貰えるか聞いてくれない?
4、嫌よ。私は寄宿舎に戻れないならお断りよ
5、上里さんには九尾の加護があるって伝えてあげて。私は……止めないわ
↓2
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:46:48.26 ID:QTUdcHCuO
- 1
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:47:29.36 ID:LgjLkupL0
- 1
- 841 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/23(月) 22:48:45.69 ID:ltr8F7yDo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 22:49:47.24 ID:D6qKv/K2O
- 3
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 23:05:10.27 ID:QTUdcHCuO
- 乙
ひなたを人質に取るとか大社とことん悪手だなぁ
板挟みの若葉のことも心配だ…
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 08:03:24.72 ID:bNf8ZgLVO
- 乙
九尾がキレそう
- 845 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 22:08:45.42 ID:10g8lOd2o
-
遅くなりましたが、少しだけ
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 22:18:34.74 ID:3Fl3Y+iLO
- やったぜ
- 847 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:08:22.44 ID:10g8lOd2o
-
陽乃「ねぇ、高嶋さん」
友奈『はい?』
陽乃「そこに、乃木さんはいる? 変わって貰いたいんだけど」
友奈『若葉ちゃんは……あ、ちょっと待っててください』
ベッドが軋む音が聞こえて、
強引に足を突っ込まれた靴の底が擦れる音と共に、扉が開く音が響き、
軽い足音が続いて……扉が叩かれるのが聞こえた
友奈『若葉ちゃーん!』
球子「……寝て……は、ないか?」
陽「同じ部屋にいないなら別にいいのだけど……」
友奈『久遠さんがお話したいって』
若葉『何!?』
電話の奥で誰かが倒れる音がして
一目散に駆け込み、扉が開いて……
若葉『今、繋がっているのか?』
陽乃「乃木さん、お疲れ様」
若葉『久遠さん……』
陽乃「話は聞いているわ」
- 848 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:40:49.64 ID:10g8lOd2o
-
若葉『友奈……』
友奈『ごめんね……でも、言うべきだと思って』
若葉『……久遠さん、話を聞いているならそういうことだ』
陽乃「上里さんを大社預かりにしておくのは、聊か問題が大きいわね……」
ひなたは巫女としての能力が非常に高い
陽乃を戻そうとしない若葉への当てつけなどではなく、
単純に、
危険人物の隣に、力のない重要人物を置いておくわけにはいかないというものだろう
ただ、それは九尾が気に入らない。
上里ひなたは、若葉の幼馴染であるのと同時に
九尾の寵愛を受ける人物でもある
ゆえに、問題がある
陽乃「ただ、それをどうにかするためには私は寄宿舎に戻して貰えない」
若葉『そのようだ……』
- 849 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/25(水) 23:48:59.02 ID:10g8lOd2o
-
陽乃「乃木さん、別案は出しているの?」
若葉『私や友奈が必ず傍にいて目を光らせておく……とは言ったが、無駄だった』
陽乃「病院に連れ戻す以外は認められないと」
若葉『大社は久遠さんの力を完全に畏怖している……あぁ、友奈。あとで電話は返す。部屋に戻ってくれ』
友奈『え、でも……』
若葉『二人で話したいんだ』
友奈『……うん。分かった』
友奈の返事が返ると、足音が聞こえてドアの締まる音が二回
1つは友奈で1つは若葉だろう
若葉『そっちの二人も頼む』
球子「何言ってるんだ若葉! そん――」
杏「良いから行くよ。タマっち先輩」
球子「こらあんず! 放っ……」
杏に引き摺られるようにして球子がいなくなり、
部屋の中に残された陽乃はスマホのスピーカーを解除すると、
耳元にまでもっていく
陽乃「内緒話なんて……物騒ね」
- 850 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/26(木) 00:09:32.01 ID:E9Erd7oRo
-
若葉『何も物騒な話じゃないんだ……ただ、聞かれると困る』
陽乃「……というと?」
若葉『久遠さん、九尾の力の一端を私たちに見せてくれただろう?』
陽乃「ええ」
若葉『その情報……私達は大社に伝えないようにしておこうと思ったんだが……』
陽乃「郡さんが伝えたんでしょう? 隠しておく義理がないもの」
若葉『……っ』
陽乃「想定の範囲内というか……仕方がないことだわ」
若葉達に力を見せた時点で、
陽乃は九尾の持っているその力が大社に伝わることも覚悟していたし
九尾だって、
大社にその情報が向かうことも分かっていて、応じたのだ
陽乃「……そのせいで、大社がより警戒を強めたってわけね」
若葉『ああ、十中八九それが歯止めになった』
陽乃「郡さんを責める必要はないわよ? 勇者としての義務を果たしただけだわ」
若葉『そうか……すまない』
陽乃「貴女が謝る必要はないのだけど……」
若葉『それで……これはひなたからなんだが』
若葉はそう言うと、
気を引き締めるように……ため息をつく
若葉『私には構わず、久遠さんを寄宿舎に戻して欲しい。だそうだ』
- 851 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/26(木) 00:14:51.51 ID:E9Erd7oRo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 00:21:35.66 ID:2bInUH4hO
- 乙
勇者部の時と違って千景に嫌われすぎてみんなで一致団結ができないのは辛いな…
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