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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】

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160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.03 ID:mM9RxXaxo
嫉妬マシマシの大井っちに私だけを見てと囁かれ、大井っち上位で絞られる提督
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.52 ID:eqeof3tyO
大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.75 ID:C7YjnhNW0
大井と一緒にデートに行ったけど、不知火とのデートコースと同じだと気付いて虚しくなったら、大井にラブホに連れ込まれた
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:50.29 ID:fV+zM3we0
相合い傘で帰る
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:35:19.09 ID:JMk3ItwNo
これ連取りになるよねすまん!!
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:39:25.70 ID:MH2Lri1UO
連取りもそうだが注意書きくらい読もうぜ
激しいプレイ禁止って書いてあるやん
166 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 23:00:24.72 ID:KWVFhRgE0
>>159は連取りになるので、今回は>>163を採用させて頂きます。

――放課後・10周目高校

ザーザー…

大井「……嘘」

提督「………」

俺にとって無意味で苦痛な授業を終え、ようやく家へ帰れると思った矢先にこれである。

確かに、天気予報では午後から小雨が降るかもしれないとは言われていたが……土砂降りじゃないか。

大井「何で、よりによって傘を持って来てない日に……」

提督「……傘、持ってないのか」

大井「えぇ。まさかこんな大雨が降るとは思わなかったもの。全く、ついてないわ……」

提督「………」

提督(……そんなことも、あったっけな)

大井「雨宿りするか、ずぶ濡れ覚悟で走り抜けるか……」

提督「……ほら」スッ…

大井「え?あっ……」

提督「家政婦から、傘を持たされてたんだよ。大井さえ良ければ……これで、一緒に帰らないか?」

大井「………」

提督「………」

大井「……私が、提督からのお誘いを断ると思う?」

提督「……いや」

提督(一応、確認しただけだ……他意は無い)

――10分後・10周目提督家までの道

ザーザー…

提督「………」スタスタ…

大井「………」スタスタ…

提督「……肩、濡れてないか?」

大井「……大丈夫。提督こそ……」

提督「心配無い。無駄に金かけてる傘だし、2人入っても十分だろ?」

大井「………」

提督「………」

2人で1本の傘を使う、所謂相合傘だ。もっとも、俺達の関係を考えればカップル等という甘いものじゃないが。

今も、俺と大井の間には……どこか心地良く、それでいて、どこか気まずい無言の時間が流れている。

ピシャピシャと濡れた地面を踏む足音に、今も振り続ける雨の音だけが……ただひらすら鳴り響く。

提督「………」スタスタ…

大井「………」スタスタ…


依存度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:提督、不知火との思い出が……
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井「……まるで、世界に2人だけしかいないみたいね」
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督、この時間に安らぎを感じてしまう
依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:01:52.37 ID:mM9RxXaxo
はい
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:02:24.07 ID:98AlbXwC0
うい
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:06:47.97 ID:0+OW1i0e0
大井強ぇ...
170 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 23:08:47.17 ID:KWVFhRgE0
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次は大井の回想パートその2からです。不知火同様、今回とリーチ時で回想パートを2分割(前回を合わせると合計で3分割)することになりそうです(白目)。

次の更新は未定です。上手くいけば数日中に更新出来ると思います。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:10:12.59 ID:mM9RxXaxo
乙です
このまま独走するか大井
172 :◇0I2Ir6M9cc [sage]:2020/12/06(日) 23:10:48.28 ID:0+OW1i0e0
...p
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:24:42.49 ID:Rnj3edy1O
なんだこいつ
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:25:11.57 ID:C7YjnhNW0
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 00:14:19.14 ID:AqxiBvjcO
176 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 21:08:53.33 ID:qLNkA1Wf0
22:30〜23:30頃開始予定です。今回は回想パートの投下のみになると思います。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 21:12:03.11 ID:NA+nupXV0
了解
風呂入ってくる
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 21:32:41.19 ID:1och58Ew0
待っていたぜ
風呂抜いてくる
179 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 22:55:30.84 ID:qLNkA1Wf0
始めます。
180 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 22:58:19.29 ID:qLNkA1Wf0
37→73:それはそれで、良いかもしれない 7×1.5=10.5 10.5+71=81.5/100 


大井「………」スタスタ…

提督「………」スタスタ…

あれから、俺達はほとんど会話をしないまま……ただひたすら、家へ向かっている。

俺にとっては、寂しさを埋めてくれるに値しない人間しかいない場所へ。

大井にとっては、自分を迎えてくれる人間が誰もいない場所へ。

飴に濡れないよう、お互いの身体を寄せ合いながら。だが、そこに青春なんてものは存在しないが。

大井「………」スタスタ…

提督「………」スタスタ…

雨が降っているせいか、周囲に人影はいない。それでいて、俺達の間に会話も無い。

沈黙の時間が続くのは少し居心地が悪いとは思うものの、この場に相応しい話題なんて持ち合わせていない。

大井で心を慰め、肉便器でストレスを発散する……そんな日々を送る俺に、健全な会話など出来るはずが無いだろう。

提督「………」

大井「……不思議ね」

提督「……ん?」

大井「誰もいない道を、2人で歩いていると……世界には、私達だけしかいないように感じるわ」

提督「………」

大井「それだけじゃない。普段の私達も、きっと……そうなのかも」

提督「普段……」

大井「提督も私も、自分を理解出来る人としか関わろうとしない。そのせいで、見える世界が狭くなっていって……」

大井「結果的に、2人しかいない世界に取り残されてしまうの。もちろん、厳密には2人"だけ"という訳じゃないんだろうけど」チラッ

提督「………」

大井「今の状況は、そんな私達の心情を……的確に表してると思わない?」

提督「……そう、だな」

否定出来なかった。確かに俺は、自分で自分の視野を狭めてしまっている。

現に、不知火という素晴らしい女性と巡り会ったことで、それを自覚したほどだからな。そしてそれは、大井も同じなのだろう。

こいつの孤独の辛さを理解出来るのは……少なくとも、周囲には俺しかいないのだから。

大井「………」

大井(……本当は、私の世界は狭いなんてものじゃない。提督しか"いない"んじゃなくて……提督しか"見えない"から)
181 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:08:28.93 ID:qLNkA1Wf0
大井「………」スタスタ…

提督「………」スタスタ…

狭い世界、とは言ったけれど……この状況、当時の私の精神状態と似てるかもしれない。

提督が、あの女に奪われたと知った時……生きる希望を失ったと考えたから。

何なら、この孤独な世界で生きている意味さえ分からなくなってしまったほどだから。

大井「………」

大井(あの頃の私は、本当に酷いものだったわね……今も大して変わらないけど、あの頃よりはマシだと断言出来るもの)

思い出したくもない嫌な記憶というものは、忘れようと思っていても脳にこびりついてしまう。

今だって、こうして……思い出そうとしてしまっている。私にとって、記憶から抹消したいほどに辛かった日々を。


――数年前・有名私立中学校


大井(13)「………」ハイライトオフ

大井(提督……提督……)

あの女が提督を奪って行った"あの日"以来、私は生きたまま死んでいた。

誇張表現なんかじゃない。本当に、生きる屍のような状態になっていた。

大井(提督……提督……)

焦点があっていない視線。青白い顔。ただうわ言のように、心の中で提督の名前を呟くだけ。

はっきり言って、周りから見れば異常者だったのかもしれない。

もっとも、私にとって赤の他人などどうでも良かった。私を癒してくれるのは、提督だけだったから。

大井(提督……提督……)

その提督が、あの女に奪われてしまった。私の隣から、引き離されてしまった。

提督に孤独を消してもらおうにも、あの女はいつも提督の傍にいた。私の居場所を独占していた。

それだけで、私の心は殺されたも同然だった。故に私は、生きながらにして死ぬことしか出来なかった。

大井「……っ」ギリッ…!

大井(あの女さえ、いなければ……)

当然ながら、あの女を殺すことも考えた。始末してしまえば、居場所を取り戻せると考えたから。

だけど、それはどうしても出来なかった。

大井「……でも」

大井(そんなことをすれば、きっと……提督に嫌われる。そうなってしまえば、私はもう……)

提督に嫌われたくない。拒絶されたくない。その気持ちだけが、私を辛うじて人の道に引き留めてくれた。

仮にも依存し、片思いしている相手に拒絶されてしまえば……ただでさえ限界を超えていた私の心は、完全に壊れてしまう。

後は孤独と絶望で潰れてしまい、自ら命を絶つだけ。自分の末路ながら、ここまで鮮明にイメージ出来るのが恐ろしい。

逆に言えば、提督が私を拒絶しないという確信さえあれば……きっと私は、躊躇なくあの女を殺していたでしょうけどね。
182 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:22:39.76 ID:qLNkA1Wf0
そんな状態の私だったけれど、実は……あることに気付いていた。

普通の人間なら『微笑ましいカップル』と思うか『自分ばかり恋人を作って悔しい』と思うだけかもしれない。

でも、それは違う。あの女が、提督と過ごしている時の態度に……既視感を抱いたもの。


――約1年後・10周目提督家までの道


大井(14)「………」スタスタ…

こんな、ストーカー紛いのことをしたところで……あの女に夢中になっている提督が、振り向いてくれるはずがない。

それでも、こうでもしなければ……私の心は耐えられなかったかもしれないから。

大井「………」

大井(……あっ)

だけど、そのお陰で気付いたことがある。提督の隣にいる、あの女は……

提督(14)「なぁ、今日も一緒に勉強しないか?」スタスタ…

不知火(14)「………」スタスタ…

提督「……不知火?」

不知火「……良いですよ」

提督「……!」

不知火「勉強ですよね……予定なら大丈夫ですから」

提督「そ、そうか……ならこの後、俺の家で……」

不知火「………」ハイライトオフ

不知火(この会話も、"何度目"でしょうか……もう、一字一句反復出来てしまうほどに……)

大井「………」

大井(……"同じ")

私と"同じ"顔色だった。この世の全てに絶望して、希望を見失ってしまい、生きながらにして死んでいる顔。

まさに今、私が浮かべている表情と"同じ"。一般人は気付かなくとも、私は瞬時に理解した。

理由は分からないし、知りたくもない。ただ、私にとって……これは朗報だった。

大井(……提督が、戻って来るかも)

あの女が提督と歩いている時、"同じ"表情を浮かべているということは……もしかすると、提督と過ごすのが苦痛なのかもしれない。

そうすれば、あの女が提督に別れを告げるかもしれない。そして、提督が……再び、私のことを見てくれるかもしれない。

大井「………」ギュッ…

私は、僅かな希望を見出し……それに縋ることしか出来なかった。提督とあの女が別れることだけを望み続けた。

そして、その望みは……私の予想は、見事的中することになる。
183 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:38:10.95 ID:qLNkA1Wf0
――約1年後・10周目提督家までの道


大井(15)「………」スタスタ…

大井(あの女が提督と別れることを祈りつつ、提督を遠巻きに眺めるだけの日々……)

大井(一体、いつになったらあの女は提督から離れるのよ……あんなに嫌そうで、辛そうな顔をしてる癖に……)

提督(15)「………」トボトボ…

大井「……?」

大井(……提督?いつもなら、あの女と一緒に歩いてるはずなのに……)

大井「………」スタスタ…

提督「………」トボトボ…

大井「……ね、ねぇ」

提督「………」トボトボ…

大井「提督……ちょっと、聞いて……っ!?」ビクッ

提督「……大井、か」ハイライトオフ

大井「………」

大井(……何かあったわね。確実に……)

私やあの女と同じか、それ以上に……死相が見えている、提督の顔。

それだけじゃない。今にも消えてしまいそうな、か細く掠れ果てた声。

むしろ生きているのが奇跡とも言えそうな、憔悴しきった表情。そんな状態の提督を一目見た瞬間、私は察した。

もちろん、それが正解とは限らない。思い込みで決め付けて、提督を傷付けてしまうことだけは避けないといけない。

だから私は、慎重に……出来る限り、言葉を選んで探ることにした。

大井「……どうしたの?1人で歩いてるなんて」

提督「………」

大井「もしかして、彼女と喧嘩でもしたとか……」

大井(流石に『別れた』なんて言えないから、まず『喧嘩』の線を疑う。あの女が関係することなら、きっと何かしらの反応があるはず……)

提督「………」
184 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:53:47.94 ID:qLNkA1Wf0
提督「……た」

大井「え?」

提督「……裏切られた」

大井「裏切られた……?」

提督「……不知火に」

大井「……!」

提督「はは……俺、不知火に"裏切られた"んだ……捨てられたんだ……」

大井(やっぱり……ついに、ついに提督が……あの女と……!)

不謹慎だとは思うけど、正直に言ってしまえば……飛び上がりたくなるほどに嬉しかった。

提督が、あの女と決別した……いや、実際にはあの女から別れを切り出されたみたいだけど。

とにかく、私は感激した。これでまた、提督と一緒にいられる……既に死んでいた心が、蘇っていくのを実感した。

大井「………」フルフル

大井(いけない、今は落ち着いて提督の話を聞かないと……)

提督「何がいけなかったんだろうな……自分で考えても、分からなくてさ……」

提督「もちろん、不知火にも理由を聞いたけど……全然、答えてくれなくて……」

大井「………」

提督「俺、馬鹿だよな……恋人が出来て、1人で舞い上がって……そのせいで、捨てられて……」

提督「ようやく、孤独から抜け出せたと思ったんだけどな……実際には、俺の勘違いだったなんてな……」

提督「謝罪したくても、不知火は俺を避けようとするし……やっぱり俺、救いようの無い馬鹿だよな……」

大井「て、提督……?ちょっと、大丈夫……?」

提督「はは……」トボトボ…

提督(やっぱり、俺は孤独なんだな……好きな人さえ、俺から離れて行くんだもんな……)

提督(俺なんかが、人の温もりを求めようとしたのが……いけなかったのかもな……)

提督「………」トボトボ…

大井「……っ」ギリッ…!

落ち着こうとするまでもなく、私の心は急速に冷え込んでいく。

提督をあの女から取り返すことが出来た喜び以上に……怒りが込み上がってくる。

大井(どうして提督を傷付けた?どうして提督に別れを告げた?そもそも、どうして提督と付き合った?)

大井(提督が何をしたというの?あんなに幸せそうだったのに、どうして……何が不満だって言うのよ……!)

今思えば、当時の私も提督と同じくらい……情緒不安定だったのかも。

歓喜の気持ちはいつの間にか消え失せ、すっかりあの女への怒りと失望で思考が埋め尽くされていく。
185 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:01:47.13 ID:rIcLzg4e0
――数日後・正門前


大井「………」

トボトボ…

大井「……!」

提督「………」

大井「て、提督……その、良かったら、一緒に帰……」

提督「………」トボトボ…

大井「………」

大井(今日もダメ、か……提督、あれから何度声をかけても……まともに取り合ってくれないというか……)

毎日、正門前で提督を待つ。そして、校舎から出て来たところで声をかけても……無視されてしまう。

いや、もしかすると、本当に私の声が耳に届いていないのかもしれない。

それほど、あの女に別れを告げられたショックが深かったんだと思う。むしろそうとしか考えられない。

トボトボ…

大井「……!」

不知火「………」トボトボ…

大井「……っ」

大井(あいつのせいで……あいつのせいで、提督は……)

我ながら矛盾していると思う。提督と別れることを望んでおきながら、いざ破局すると苛立ちを感じるなんて。

それでも、好きな人を傷つけた相手を好意的に見ろというのは無理に決まってる。

いや、それだけじゃない。私はあの女を見て、更に憎しみを抱いていた。

不知火「………」トボトボ…

大井「……どうして」

大井(どうして、アンタがそんな辛そうな顔してるのよ……本当に辛いのは、提督なのに……!)

自分が提督に別れを切り出した癖に、さも被害者のような面をしているのが気に食わなかった。

未だに"同じ"顔をしているのが、腹が立って仕方が無かった。

だからこそ、私はあの女から事情を聴くことはしなかった。あんな奴の話なんて、聞きたくもなかったから。
186 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:04:37.17 ID:rIcLzg4e0
それからというものの、提督があの女と別れたことは……私にとって、状況が好転するものでは無かった。

以前より塞ぎ込んでしまった提督は、私の声にほとんど反応しなくなってしまったから。

ただ、提督が誰とも付き合っていないという事実は、ほんの少しだけ私の心を軽くしたけれど……所詮は気休めにしかならない。

孤独に苦しみながら、ただひたすら放課後の時間を待つだけの日々を過ごすしかなかった。


――約半年後・教室


大井「………」カキカキ

モブ子a「ねぇ、志望校どこにした?」

モブ子b「私は○○高校かな?家から近いし」

大井(……くだらない)カキカキ

私の居場所は提督の隣だけ。それ以外の場所は、孤独に耐えるしかない地獄。

学校にいる間は、勉強して気を紛らわせることしか出来なかった。

まぁ、仮に提督と同じクラスだったとしても……1人で勉強するのが、2人に変わるだけだったとは思うけどね。

大井「………」カキカキ

大井(……大丈夫。私の成績なら、油断さえしなければ……)カキカキ

提督は依然として心ここにあらずだったから、彼の担任から無理言って聞き出した。

提督の志望校は10周目高校だったから、私も同じ高校を受験した。理由はもちろん、少しでも提督の傍にいたいから。

そして無事に合格したものの……私の生活は、中学校時代と何ら変わらなかった。
187 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:07:08.77 ID:rIcLzg4e0
――約1年後・大井家


大井(16)「……ただいま」バタン…

シーン…

大井「………」

大井(相変わらず、誰もいない家ね……受験日も、合格発表の日も……そして、今も……)

大井(子供の気持ちを考えず、仕事ばかり……いくら私が寂しいと言っても『もう少しだけ我慢して』としか言ってくれなくて……)

大井「……っ」ズキッ…

提督と同じ高校に進学したは良いけれど、それ以外は今までと同じ。いや、むしろ悪化した。

私自身は彼と違うクラスになって、放課後まで勉強して耐えるだけ……でも、提督は違った。

大井(……提督、また無断欠席するなんて)

今まで、体調不良以外の理由で学校を休まなかった提督が……高校生になってから、急に無断欠席を繰り返すようになった。

もちろん、これは直接確かめた訳じゃない。廊下を歩いている時、先生が話している内容を偶然聞いただけ。

それでも、私にとっては心配だった。あの女と別れたショックで、変なことをしてしまわないか。

それほどまでに提督が追い詰められているとしたら、すぐにでも何とかすべきではないのかと。

大井「………」ガチャ バタン…

スタスタ…


――数分後・10周目提督家


大井「………」

大井(こうして、ここを訪れるのは……何年振りかしらね)

私は提督の家にやって来ていた。万が一、彼が自殺でも考えていたらどうしようかと思い、いてもたってもいられなかった。

徒歩で行くことが出来る距離にもかかわらず、あの女が提督を奪い取って以来……1度も来ていない。

大井「………」スッ…

大井(出て、くれるかしら……そもそも、家にいるかどうかさえ分からないけど……)

きっと、提督にはまだ私の声が届かないと思う。話しかけても、ほとんど相手にされないと思う。

それでも、彼が変な気を起こしていたら……死ぬ気で食い止めないといけない。

私が初めて好きになった相手で、私が唯一……心の拠り所にしている人だから。
188 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:10:05.67 ID:rIcLzg4e0
――現在・10周目提督家までの道


ザーザー…

大井「………」スタスタ…

大井(あの日、私が提督の家へ行っていなかったら……今の、この状況は無かったのかもしれない)

提督「………」スタスタ…

大井「……ねぇ」

提督「……ん?」

大井「今日も……良い?」

提督「……あぁ」

大井「………」ポスッ…

提督「………」

提督(大井が、俺の肩に寄りかかって……)

大井「………」

提督は私で心を癒し、私は提督で心を癒す。そこにあるのは、お互いを利用し合うだけの関係。

ずっと孤独を味わうくらいなら、今の関係の方が良い。

もちろん、理想は恋人同士だけど……今の提督に、そこまで求めるのは酷な話だと思うから。

大井「………」ギュッ

大井(でも、私は提督から離れられない……だから、もしこのまま今の関係を続ければ……)

提督も孤独に飢えているはずだから、きっと……私から離れられなくなる。

今は心を癒し合う関係だったとしても……いずれは提督も、私だけしか見えなくなるはず。

現に私がそうだから。提督があの女に奪われた時から、貴方しか見えないもの。

孤独に加えて、失恋という地獄を味わった提督なら……私を逃したくないと考えるようになる。

そしてそのまま、2人で一緒に沼に嵌っていけば良い。底の底まで、戻れないところまで沈んで行けば良い。

大井(ふふっ……♪)ハイライトオフ

提督「………」

提督(……大井は俺を理解してくれる。そして俺も、大井を理解することが出来る)

提督(だからこそ、こうして……お互いの心の傷を舐め合うことも出来る。いや、出来てしまう……)

提督(本当なら、こんな関係を続けてもお互い破滅しか待っていない。頭では、そう分かっていても……)

提督「……っ」

提督(孤独によるストレスが、苦痛が、痛みが、大井を求めてしまう。その癖、俺は大井を心から信用出来ていない……)

提督(もう、あんな思いをするのは耐えられない……だから、今の関係に余計な感情は挟まない。お互い利用し、利用されるだけの関係で良い)

提督「………」

提督(……それでも、大井は幼馴染だ。赤の他人よりは、信用しても良い。だからこそ、こんな関係になったんだ……)

提督(後ろめたい気持ちはある。この状況が問題なことも自覚している。でも、今の俺にとって……唯一の心の支えが、大井しか……)
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:15:21.20 ID:/iSzSe/u0
ぬいもぬいで大変だけどその理由は知りようがないからにんともかんとも
190 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:17:53.21 ID:rIcLzg4e0
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次回は本編パートからです。回想パートが長くなりがちで、そして更新頻度が下がってしまい申し訳ございません。

次の更新は未定です。上手くいけば本日の夜に更新出来るかもしれません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:19:18.08 ID:6ipC2xqK0
乙でしたー
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:19:26.73 ID:rn38vK20O
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:29:45.18 ID:mdbog+2Lo
おつおつ
あやうい…
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 00:30:10.57 ID:/uuLrRx1O

大井視点だとぬいぬい完全に悪役だな
にしても今週は誰と結ばれても綺麗に終わる気がしないんですが
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 08:27:04.05 ID:Weaeiagj0
提督がそもそも相当歪んでるし全うなハッピーエンドは無理やろ
196 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 19:27:47.32 ID:rIcLzg4e0
21:00〜22:00頃開始予定です。
197 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 21:32:47.41 ID:rIcLzg4e0
始めます。
198 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 21:35:38.37 ID:rIcLzg4e0
〜 7月1週 〜

――


提督(小学校中〜高学年)『……ただいま』ガチャ…

家政婦『お帰りなさいませ、10周目提督様』ペコリ…

提督『……お父さんとお母さんは?』

家政婦『………』フルフル

提督『……うん。分かってた』

提督(今日も、家にいないことくらい……)

提督『………』スタスタ…

家政婦『お荷物をお持ち……』

提督『ううん、いい……』

家政婦『……申し訳ございません』

提督『………』トボトボ…

提督(家政婦さんは……お父さんでも、お母さんでもない……)ガチャ

バタン…

提督『………』

提督(お父さん……お母さん……)

提督『……っ』ジワッ…

提督(何で、帰って来てくれないの……?)

提督『うっ……うぅっ……』ポロポロ…

提督(寂しいよ……会いたいよ……)ポロポロ…

提督『ひっく……うわぁぁん……』ポロポロ…

提督(他の子は皆、お父さんやお母さんと仲良しなのに……何で、僕と大井だけ……)ポロポロ…

提督『お父さん……ぐすっ、お母さん……えうっ……』ポロポロ…


――早朝・自室


提督「………」

提督(……またかよ、この夢)

提督「………」グシグシ

提督(この夢を見た時は、いつも……寝ながら泣いてるせいで、最悪の目覚めだ……)

提督「……はぁ」

提督(不知火と付き合っていた時は、この夢に悩まされることもなかったのに……)

提督("裏切られて"からは……孤独に戻ってからは、余計に悪化して……畜生……)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:8/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:81.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:35:59.50 ID:40owR6aG0
Poi
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:36:16.88 ID:5lqwDZRJO
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:36:40.60 ID:xxaB5K8+0
!すでのな
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:37:04.73 ID:mdbog+2Lo
a
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:37:14.85 ID:EEYijD6So
きたか
204 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 21:39:06.26 ID:rIcLzg4e0
迅鯨は何をしている?もしくは提督と迅鯨は何をしている?

21:42以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし21:46までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:42:00.91 ID:ET6HLWEuo
授業の準備を手伝って欲しいと提督に頼む
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:42:11.65 ID:mdbog+2Lo
(意図的に)町でばったり合う二人
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:43:17.74 ID:ALjxGMs/0
二人で昼飯
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/12/13(日) 21:47:41.41 ID:ALjxGMs/0
今日は人が少ないな
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:50:27.62 ID:6ipC2xqK0
非エロだからじゃない?
他の三人ならすぐに5レス埋まると思う
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/12/13(日) 21:51:21.57 ID:ALjxGMs/0
成る程
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:54:35.94 ID:qPYVAEqyO
sageろよ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 21:55:29.63 ID:ALjxGMs/0
すまん!
213 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:09:51.75 ID:rIcLzg4e0
――休日・繁華街


提督「………」スタスタ…

提督(ちゃんと仕入れとけよ、糞ったれが……)

肉便器に負の感情をぶつけてやろうとしたら、必要な物が売り切れていた。

しかもネット通販では入荷待ち。結局、自分の足でアダルトショップへ行く羽目になっちまった。

提督「………」スタスタ…

スタスタ…

提督「………」スタスタ…

スタスタ…

提督「………」クルッ

迅鯨「っ!?」ビクッ

提督「……尾行してるのがバレバレなんだよ」

迅鯨「い、いや、そうじゃなくて……ぐ、偶然!偶然なんです!たまたまここに用があって、それで提督君を見かけたから……」アセアセ

提督「………」ジトー

迅鯨「ほ、本当だから!前に1回怒られたでしょう?だから、尾行なんて……」アセアセ

バレバレの嘘ついてんじゃねえよ。

途中、いや、家を出て10分も経った時点で、お前が尾行していることには気づいてたんだぞ?

提督「……チッ」

迅鯨「うぅ……」

迅鯨(や、やっぱりバレてるのかな……でも、それだけ心配ってことだから……)

迅鯨(仮にも私の教え子だし、場合によってはそれ以上の関係……じゃなくて!)フルフル

迅鯨(何としてでも、提督君を助けたい……悩みや不安があれば、解決してないといけないから……!)

提督「………」

そこまで狼狽える癖に、よく人にものを教える職業に就いたな。

俺じゃなくとも、配属された学校によっては……絶対、生徒から舐められるタイプだろ。

しかも、俺は前にも『干渉するな』と言っただろうが。まだ分からないのかよ。

提督「………」

迅鯨「………」オロオロ


信用度上昇率判定:この後どうなる?

01〜09:無視
10〜49:予定変更して大井の家へ
信用度上昇:小 ×1.0

50〜98:迅鯨「お昼ご飯奢ります!」
信用度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……いい加減にしろよ」
信用度上昇:大 ×2.0

直下

信用度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:10:23.51 ID:pAwEo3m10
はい
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:10:32.40 ID:ALjxGMs/0
mm
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:14:30.55 ID:mdbog+2Lo
チャージしていくぅ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:16:48.90 ID:40owR6aG0
もしやジェノサもとい失恋祭りの準備なのでは
218 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:26:12.54 ID:rIcLzg4e0
51→15:大井「やったぜ」 10×1.0=10 10+8=18/50 


提督「………」クルッ

迅鯨「……!」

提督「………」スタスタ…

迅鯨(提督君が、こっちに向かって来てくれた……!ひょっとして、私と話し合ってくれる気に……)

提督「………」スタスタ…

迅鯨「……え?」

提督(こんな状況じゃ、アダルトショップなんて入れる訳無いだろ……)

今日は本当についてない。朝から悪夢に魘されて、肉便器とヤる時に必要な物は品切れ。

おまけに店へ出向けば、顔も見たくない教師に尾行される……もう嫌だ。

迅鯨「ちょ、ちょっと提督君!」

提督「……何だよ」

迅鯨「私に悩みを話してくれるんじゃないんですか!?」

提督「誰がそんなこと言った?」

迅鯨「じゃあ、どうして急に反対方向へ……」

提督「………」スタスタ…

迅鯨「あっ、提督……君……」

鬱陶しいストーカー教師を相手にせず、俺は心を癒せる場所……大井の家へ向かう。

これ以上、俺に干渉しようとする奴と関わっていたら……ストレスでどうにかなりそうだ。

提督「……っ」スタスタ…

提督(孤独の辛さを知らない奴に、俺の気持ちなんて……分かってたまるかよ……)

不知火に別れを告げられてしまった今、俺の気持ちを理解出来るのは大井しかいない。

ストレスをぶつけるような真似は出来ないが……大井といれば、例え僅かな間だとしても、嫌な現実を忘れられる。

ストーカー教師に干渉された苛立ちも……多少なりとも、誤魔化すことが出来るからな。

迅鯨「………」

迅鯨(今日も、ダメでした……どうして上手くいかないんでしょうか……)

迅鯨(私はどうしても、提督君の力になりたいのに……いや、むしろその考えがいけないのかも……)

迅鯨(提督君は『干渉するな』って言ってたから……でも、このまま放っておくなんて……そんなこと……)

迅鯨「………」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:35:19.33 ID:GmGe33Vlo
20惜しかったな
220 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:38:41.09 ID:rIcLzg4e0
〜 7月2週 〜

――10周目高校・プール


ビスマルク「………」

モブa「おい、あの子去年よりデカくね?」ボソッ

モブb「お前もそう思うか。あっちの子も中々……」ボソッ

ビスマルク「………」

モブ子a「……男子の奴、またスタイル良い子を凝視してるんだけど」ヒソヒソ

モブ子b「露骨に胸ばっかり見ちゃってさ。はぁ……」ヒソヒソ

ビスマルク「………」チャプ…

ビスマルク(……胸を見られたくらいで、何を嫌がってるのよ)

モブa「見ろ!背泳ぎしてるから水面に胸が……!」

モブb「………」ゴクッ

モブ子a「………」ペターン

モブ子b「………」ストーン

モブ子ab(巨乳が何よ!貧乳の何がいけないのよ……畜生……!)

ビスマルク「………」バシャバシャッ

ビスマルク(こっちなんて、水着の裏に……色々な跡があるんだから……)

ビスマルク(他人に見られたら、ドン引きされてしまうような……痛々しい"跡"が……)

ビスマルク「………」バシャッバシャッ

ビスマルク(……出来るだけ深く潜る。長い時間、肌を晒すのは避けたいから)

ビスマルク(いくら水着で隠れているとはいえ、もし水着が少しでもズレてしまえば……)

ビスマルク「……っ///」ゾクッ…

ビスマルク(って、見られた時のことを想像するのはダメ!ただでさえ私はあいつに嬲られて……そのせいで……)

ビスマルク「……っ!」バシャバシャバシャッ!

ビスマルク(泳いで気を紛らわさなきゃ……!これも全部、あいつのせいよ……!)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:18/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:81.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:39:22.16 ID:40owR6aG0
Poi
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:07.29 ID:i+TsfxOAo
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:12.47 ID:6ipC2xqK0
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:40:15.69 ID:ALjxGMs/0
へい
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:42:11.00 ID:9Jjhg8qkO
大井強いな
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:42:32.78 ID:ALjxGMs/0
大井独走してんなぁ....
227 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 22:43:02.64 ID:rIcLzg4e0
大井は何をしている?もしくは提督と大井は何をしている?

22:46以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:50までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※R-18系安価の場合、『激しいプレイやアブノーマルなプレイ』、『コンドーム不使用のセックス』、『ビスマルクを含めた3P』等はNGです。
基本的に『お互いを物理的・精神的に傷付けない穏やかなセックス』のみと考えて頂ければ幸いです。
また、セックスする場所も提督もしくは大井の自宅、ラブホテル等に限定させて頂きます。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:00.27 ID:z2hba4s8O
休み時間に二人で食事
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:01.02 ID:6ipC2xqK0
学校をサボって一日中セックス
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:01.16 ID:2AXqQC7IO
大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:08.43 ID:40owR6aG0
夏休みの予定作り
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:46:20.31 ID:QVBMH/MiO
きのこたけのこ論争
233 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 23:02:37.02 ID:rIcLzg4e0
――昼休み・屋上


大井「………」モグモグ

提督「………」モグモグ

大井「相変わらず、誰もいないわね……」

提督「でも、その方が落ち着くだろ?」

大井「……えぇ」

俺と大井は屋上に来ていた。本来は立ち入り禁止だが、そんなことはどうでも良い。

別に停学になったところで、少なくとも俺は痛くも痒くも無い。

そして大井も、停学のリスクを承知の上で……こうして、俺の隣にいる。

大井「……美味しそうね、そのお弁当」

提督「……家政婦お手製だからな。大井は確か、自分で……」

大井「手作りと言っても、そんな出来の良いものじゃないわ。親が作ってくれる料理と比べたら……」

提督「………」

俺も大井も、お互いの"心の痛み"を理解している。身に染みて分かっている。

だからこそ、こうして一緒に昼飯を食う……理由は当然、お互いの孤独を埋め合う為に。

提督「………」

だが、少し前までは……俺の隣には、彼女がいた。最愛の人が座っていた。

俺の心の痛みを理解してくれた人。そして……俺を愛してくれた人。

提督「……っ」

大井「……提督?」

提督「………」

大井「……また、思い出したの?」

提督「……悪い」

大井「ううん、気にしないで……」

提督(……畜生)

大井と過ごしている時でさえ、俺は不知火への未練を忘れられずにいる。

その癖、俺はその未練を大井で誤魔化そうとしている。

こんな屑野郎じゃ、不知火に見捨てられて当然だ。愛想を尽かされて、当たり前なんだ……

大井「………」

大井(提督……)


依存度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:2人共、そのまま黙々と昼食を食べ続ける
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井「……私は、見捨てない」
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:大井「……夏休みは、私と一緒に暮らしましょう?」
依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:02:44.93 ID:i+TsfxOAo
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:02:52.34 ID:G06JgurKO
236 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 23:06:09.24 ID:rIcLzg4e0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
次の更新は未定です。上手くいけば明日の夜に更新出来るかもしれません。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:21:13.84 ID:6ipC2xqK0
乙でしたー
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 23:24:19.93 ID:mdbog+2Lo
おつおつ
そら見る(ビスマルク)
239 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 19:40:51.22 ID:IdPCELKj0
21:30〜22:30頃開始予定です。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:14:28.81 ID:8RnCSvut0
今日もか
241 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:32:00.45 ID:IdPCELKj0
始めます。
242 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:35:47.93 ID:IdPCELKj0
93→39:静寂に包まれた時間 4×1.0=4 4+81.5=85.5/100


提督「………」モグモグ

大井「………」モグモグ

話すことも無くなり、俺達は無言で弁当を食べる。

だが、思考は留まることを知らない。目を背けたい現実が、頭の中で反復される。

提督「………」モグ…

提督(不知火……)

忘れられない。立ち直れない。考えずにはいられない。

かつて傍にいてくれた人。俺から離れて行ってしまった人。

俺は彼女を今でも愛している。それは断言しても良い。

大井「………」チラッ

提督(……何が愛してるだよ。まさに今、大井と飯を食ってる癖に……)

大井「………」

大井(……あの女は、どこまで提督の心に刻み込まれているのかしら)

大井(提督は未だに、失恋の絶望から抜け出せずにいて……そして、私とこんな関係に……)

提督「………」ハイライトオフ

提督(最愛の人なんて、よくそんな都合の良いことを言えるよな……)

大井「……っ」ギリッ…

大井(提督は、人一倍孤独で苦しんでいて……あの女は、恐らくそれを知った上で……提督と交際して……)

大井(それなのに、提督を捨てておきながら……自分も苦しいと言わんばかりの態度で……)

大井「………」グッ…

大井(……だから、私があの女の傷を埋めないといけない。提督のことを理解してあげられる、私でなければならない)

大井(そして、提督にも……あんな女なんかと違って、私は裏切らないということを信じて貰わないと……)
243 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:49:24.48 ID:IdPCELKj0
〜 7月3週 〜

――10周目高校・教室


迅鯨「次は提督君」

提督「………」スタスタ…

迅鯨「……もう少し頑張らないと」スッ…

提督「黙れ。お前には関係無いだろ」

迅鯨「あぅっ」

提督「………」スタスタ…

提督(……予想通り赤点か。勉強なんてろくにしてなかったから、当然と言えば当然だな)

ストーカー教師から答案を奪い取り、それを眺めながら席へ戻る。

こいつの科目に限ったことじゃない。どの科目も全滅だ。

かつて不知火と勉強していた時は、安定して平均点以上の成績を叩き出していたものだが。

今となっては、成績なんて何の価値も無い。留年しようが、知ったことでは無い。

提督「………」チラッ

不知火「………」

提督(……流石不知火だ。満点とはな)

俺なんかとは違い、不知火は勉強をちゃんと続けているらしい。

その証拠に、後ろから覗き込んだ答案には『100点』と書かれている。

提督「……っ」

提督(それに比べて、俺は……いつまでも不知火のことを引きずって……不知火のように、立ち直れなくて……)

迅鯨「………」

迅鯨(落ち込むくらいなら勉強しなきゃダメでしょう?やっぱり、何とかして提督君としっかり話す機会を作らなきゃ……!)

不知火「………」

不知火("同じ"テストを何度も受けていれば、嫌でも答えを覚えてしまう……)

不知火(こんなテストに、何の意味があるのかしら……これなら、初見の問題を間違える方が余程……)

不知火「……っ」ズキッ…

不知火(……でも、その考えのせいで……私は取り返しのつかないことをしてしまった。提督君に、あんな……)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:18/50
↓3不知火のコンマ      未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ       依存度:81.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:02.63 ID:kGxi4iOXo
はい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:11.43 ID:MxLx7y+Uo
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:34.67 ID:8RnCSvut0
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:35.59 ID:dIP7FEr7O
ぬいぬい
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:50:50.73 ID:dQzZdft10
ぬいっ?!
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:51:51.46 ID:9zF2R1Gso
決めに来ているな大井っち
250 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 22:52:38.04 ID:IdPCELKj0
大井は何をしている?もしくは提督と大井は何をしている?

22:56以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:00までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※R-18系安価の場合、『激しいプレイやアブノーマルなプレイ』、『コンドーム不使用のセックス』、『ビスマルクを含めた3P』等はNGです。
基本的に『お互いを物理的・精神的に傷付けない穏やかなセックス』のみと考えて頂ければ幸いです。
また、セックスする場所も提督もしくは大井の自宅、ラブホテル等に限定させて頂きます。
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:52:44.98 ID:dQzZdft10
大井っち強すぎぬい?
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:55:40.77 ID:4DsNrE73O
大丈夫だとは思うけど>>243に上昇分が反映されてぬいね
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:00.77 ID:cQwnXmwLO
不知火をストーキングしてる提督を捕まえてデートに誘う大井っち
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:01.04 ID:9zF2R1Gso
二人で紅葉狩りへ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:01.48 ID:SkGaFuC2o
待ち合わせしてたけど電車遅延で大幅に遅れた提督
連絡入れたし流石にもういないだろうなと待ち合わせ場所に行くと……
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:03.40 ID:w8kfu7jLO
大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:03.63 ID:Tr1kiuvk0
学校をサボって一日中セックス
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 22:56:10.53 ID:dQzZdft10
学校さぼって小旅行
259 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/14(月) 23:16:21.20 ID:IdPCELKj0
>>252
またミス……度々申し訳ございません。『81.5』→『85.5』です。

――休日・繁華街


提督「……糞が」スタスタ…

提督(何で今日に限って電車が止まるんだよ……お陰で大遅刻じゃねえか……)

昨夜、俺は大井とデート……と呼べるほど綺麗なもんじゃないか。

2人で会って、目的も無く街をうろついた後……高級ホテルに泊まる約束をした。

提督「チッ……さっきより暑くなってやがる……」スタスタ…

集合時間は昼間の12時だったが、電車の故障だの、不備が発覚しただの……理由はどうでも良い。

そのせいで、約束の時間を2時間近くオーバーしてしまったのだ。

運転手や駅員に文句の1つでも言ってやろうと思ったが、その時間が無駄だと考え、急いで待ち合わせの場所へ向かうことにした。

提督「………」スタスタ…

提督(『どこかの店で時間を潰しておいてくれ』と連絡は入れたし、既読もついてるから大丈夫だよな……)

この糞暑い時期に外で待たせるのは馬鹿のすることだ。30分待たされた時点で、俺はLINEで大井に連絡しておいた。

恐らく待ち合わせの場所に大井はいないだろうから、着いたらもう1度連絡しないと。

提督「………」スタスタ…

提督(そろそろ着くはずだ……ここは今まであまり来たことが無いせいで、油断すると迷っちまう……)

吹き出る汗をタオルで拭きつつ、俺は待ち合わせ付近の場所までやって来た。

後はLINEして、大井にどの店で休んでいるかを教えて貰えば……

提督「……ん?」

提督(向こうにいるのって……いや、まさか……)

ふと待ち合わせ場所を見ると、予想していなかった光景が目に入る。

ちょっと待て。俺は確かに連絡したはずだ。なのに、一体あれは……どういうことだ?


依存度上昇率判定:提督が見た光景は?

01〜49:大井が不知火の胸倉を掴んでいる状況
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井が待ち合わせ場所で佇んでいる状況
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:大井が待ち合わせ場所で佇んでおり、その直後……
依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2

※ただしリーチ突入時は、上昇率が『小』だった場合も『中』と同じ展開になります(上昇する数値は『小』と同じです)
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