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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】

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953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 12:37:38.33 ID:f2v5cdPKO
長文安価ってそれ自体がガチガチに設定を固めてくるから、ヒロイン間の設定の噛み合わせをし辛くなるのが問題だと思うの
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 15:14:26.72 ID:Fu5Jrj7+0
まぁ設定に字数制限くらいはつけて欲しいなって正直前から思ってる
個人的には50字くらいで十分かと思うけどこういうことすると何か不都合起きそうかね
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 16:05:59.43 ID:kTUFYQCQo
★4周目:高校生編
時津風:10文字
舞風:7文字
潮:13文字
漣:31文字
★5周目:大学生編
浜波:8文字
朝雲:15文字
那珂:34文字
清霜:13文字
★6周目:教師編
霞:20文字
如月:13文字
熊野:19文字
瑞鶴:28文字
★7周目:高校生編
夕立:10文字
漣:47文字
ジェーナス:16文字
青葉:13文字
★8周目:大学生編
大井:90文字
暁:34文字
大和:31文字
アブルッツィ:13文字
★9周目:教師編
朝風:78文字
ウォースパイト:127文字
対馬:115文字
弥生:60文字
★10周目:高校生編
ビスマルク:169文字
迅鯨:11文字
不知火:301文字
大井:68文字
>>904より
★11周目:大学生編
阿武隈:25文字
山雲:35文字
夕張:147文字
明石:24文字

ttps://ja.numberempire.com/statisticscalculator.phpここで計算
平均:39.545455
標準偏差:55.908795
最小:2
最大:301
中央値:17
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 16:07:32.95 ID:kTUFYQCQo
抜けてた(上の計算はこれも含む)
>>3より
★1周目:高校生編
雷:4文字
神通:9文字
五月雨:7文字
U-511:17文字
★2周目:大学生編
羽黒:23文字
加賀:5文字
阿武隈:9文字
矢矧:3文字
★3周目:教師編
衣笠:2文字
伊168:3文字
山城:16文字
伊13:17文字

50字くらいで十分かとに同意
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 16:27:09.07 ID:aky9Hn6v0
カオスだった8周目って大井以外は字数そんなに多くないんだな
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 16:42:33.17 ID:xqdWltT4O
そこまでガチガチに制限掛けてもそれはそれでって感じだし個々の良心に任せる感じでいいんじゃない
文字数少なくてもイカれた設定だった長門の例もあるし文字数の割に大和もだいぶ回想長かったからなあ
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 18:40:51.54 ID:XVLS9LIg0
良心と作者に任せるで、ガチガチに制限かけなくても良いんじゃないかな?
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 00:04:08.58 ID:T/l/EhQzO
回想が長くなる問題って、原因は安価で募集される設定文の長さじゃなくて、プロット上の過去の密度が高いからですよ?
大和なんて文字数は31文字なのに、数人分のプロットになってるし、
最低60文字を超える9週目でも、回想の3分割化は発生してませんよ?
なので、回想が長くなろうとも、物語が面白いんだから気にしなくても良いのでは?
面白くないと思うなら、そっ閉じで良いですし、
本当に無理なら長門のように安価の時に弾かれるでしょうから。
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 00:11:34.68 ID:NIJpeFkTO
(単純に長文安価が嫌われてるってのはあると思う)
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 00:32:40.79 ID:gumkn0nh0
(嫌いだって言うのは良いけど、規制しろって言うのはなぁ…)
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 07:08:08.55 ID:+8IVv+etO
「嫌なら見るな」って最初から文句ばかりの人に言う言葉であって、後から生じた問題に言及してる人に対して言うことではないと思う
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 09:22:07.01 ID:N+BF9iZnO
>>953
各ヒロインの整合性云々って長文安価云々より割とファンタジーな安価の方が難しそうだし他のヒロインもそっちに引っ張られそうではある
特にサキュバスと魔法少女の二つが競合してた6周目、魔王時間遡行者潜入捜査官と方向性の違う安価てんこ盛りだった8周目はよく捌いたなあとは思った
965 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:31:57.71 ID:mhnk73Hw0
エピローグが完成しました。
ですがスレが残り僅かなので、念の為に先に次スレを立ててきます。
966 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:38:15.09 ID:mhnk73Hw0
立ててきました!

【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」瑞鶴「その10……ふふっ」【安価・コンマ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1613914399/

それではここからエピローグを投下していきます。
967 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:39:11.93 ID:mhnk73Hw0
――エピローグ

――10周目高校・教室


迅鯨「では、HRを終わります。今日学んだことは、家でしっかり復習して下さいね?」

提督「……帰るか」スクッ

不知火「……はい」スクッ

迅鯨「………」チラッ

提督「………」スタスタ

不知火「………」スタスタ

迅鯨(……最近、目に見えて提督君の授業態度が改善しつつあるのよね)

迅鯨(ついこの間まで、不良と言っても差し支えない状態だったのに……一体、何が……)

提督「………」ガラッ…

迅鯨「……あ、あの、提督君っ」

提督「……何だよ」

不知火「………」

迅鯨「う……」

迅鯨(お、思わず呼び止めちゃった……いや、この際だから、はっきりさせておきたい……)

迅鯨(提督君がどうして、態度を改めるようになったのか……その理由を、知りたい……!)

提督「……用が無いなら」

不知火「提督君……」

提督「……!」

不知火「先生の話は、聞いておいた方が良いと思います。私としては、提督君に留年して欲しくありませんから」

提督「……分かった。不知火がそう言うなら」

迅鯨「………」

迅鯨(不知火さんの言うことは、ちゃんと聞くだなんて……この2人、もしかして……)

迅鯨「………」

迅鯨(……そうだとしたら、ちょっと嫉妬しちゃうかな。いや、まだそうと決まった訳じゃ……)
968 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:40:34.43 ID:mhnk73Hw0
提督「それで、何で俺を呼び止めたんだよ」

迅鯨「えっと……最近、真面目に授業を受けるようになったから……何かあったのかなって」

提督「………」

迅鯨「悩みが解決したとか、頑張る動機が出来たとか……」

提督「……お前には関係ないだろ」

迅鯨「う……」

迅鯨(やっぱり、教えてくれないか……)

提督「……話はそれだけか?」

迅鯨「ま、待って!後一つだけ……!」

提督「はぁ……何だよ。手短に言えよ」

不知火(提督君、迅鯨先生にやけに辛辣ですね……何かあったのでしょうか?)

迅鯨「………」

迅鯨(……もしかして、という可能性に期待してる私がいる。正直、聞くのが怖いけど……)

迅鯨「……その、提督君」

迅鯨(でも、せめて……私が考えていることが正しいかどうかだけでも、知りたいから……!)

迅鯨「私のこと、ううん、"あの日"のことを、思い出していたりは……」

提督「思い出す?」

迅鯨「………」ゴクッ…

提督「ストーカーの次は妄想かよ。お前と会ったことなんてない」

不知火(す、ストーカー……?)

迅鯨「……っ」ズキッ…

迅鯨(やっぱり、そうよね……思い出してくれていたら、こんな言い方……しないはず……)
969 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:41:25.83 ID:mhnk73Hw0
提督「もう良いか?さっさと帰りたいんだが」

迅鯨「……はい。時間を取らせて、ごめんなさい……」

提督「……行こう、不知火」

不知火「………」コクリ

スタスタ…

迅鯨「……はぁ」

迅鯨(結局、提督君は思い出してくれなかったな……この学校で貴方と再会出来た時は、凄く嬉しかったんだけど……)

迅鯨(だって、提督君は……私の恩人だから。全てを投げ出そうとしていたところを……助けてくれたから)

迅鯨「………」ギュッ…

迅鯨(そして、貴方は……私のことを肯定してくれた。貴方がかけてくれた言葉は、今でも心に残ってるもの……)

迅鯨「……お嫁さんになりたい」ポツリ…

迅鯨(この言葉があったから、私はここまでやってこられた。夢を目指す勇気を貰ったから)

迅鯨(……まぁ、幼い子供が言った言葉を、未だに信じている私は……客観的に見て、ちょっと変だと思うけど)

迅鯨「………」

迅鯨(それでも、私は……提督君に救われた。だからこそ、こうしてこの高校で再会して……恩返しをしようと思ったの)

迅鯨(あの時は私が助けて貰ったから、今度は私が貴方を助ける番。ただ、あんなに歪んでしまっているのは想定外だったけど……)

迅鯨「……でも」

迅鯨(まだ、恩返し出来ていない……まぁ、流石に奥さんとして支えるのは無理だとしても……)

迅鯨(教師として、提督君を支えていきたい。貴方が忘れてしまっていたとしても、私はずっと……覚えているから)

迅鯨「……忘れた日なんて、一度もないもの」

迅鯨(せめて、貴方が卒業するまでは……私が気にかけてあげないと。恩人であり、大事な教え子だから……!)
970 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:42:39.91 ID:mhnk73Hw0
――数分後・高級住宅街


不知火「……そんなことが」スタスタ…

提督「あぁ。いきなり恋人とか奥さんだとか言い出した時はドン引きした」スタスタ…

不知火「………」

提督「ったく、あれでよく教師になれたもんだ……」

不知火「………」

不知火(迅鯨先生のやり方にも問題はあると思いますが、提督君がここまで歪んでしまったのは……やはり、私が原因で……)

提督「……そんなことより、もっと重要な話がある」

不知火「……!それって……」

提督「あぁ、例の女の件だ。何とか"交渉"成立した」

不知火「……それを聞いて安心しました。警察沙汰や裁判沙汰になってしまったら、提督君と一緒にいられる時間が減ってしまいますから」

提督「……まぁ、我ながら、相手の弱みに付け込む酷いやり方だったけどな」

不知火「………」

提督「……幻滅したか?」

不知火「まさか。むしろ、私の方こそ……貴方にそのような手段を取らせてしまって、ごめんなさい。元はと言えば、私のせいで……」

提督「……だから、不知火は悪くないんだって。ヤケになった俺がしでかしたことで……」

不知火「………」

提督「………」

不知火「……なら、それ"も"背負いましょう」

提督「……!」

不知火「私達は、既に"彼女"を……」スッ…

提督「……あぁ。だからこそ、二人で背負って行こうと決めたんだ」

不知火「………」スタスタ…

提督「………」スタスタ…
971 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 22:43:22.47 ID:mhnk73Hw0















大井「………」ジー

大井「………」スタスタ…
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 22:44:37.91 ID:gumkn0nh0
大井っち…
973 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:44:53.08 ID:mhnk73Hw0
――数日前・10周目提督家


提督「………」

提督(昨日、丸一日考えたが……まともな解決方法なんて、全く思い浮かばなかった)

提督(むしろ、考えれば考えるほど……自分がいかにクズ野郎かを自覚するだけだった)

提督「……っ」

提督(このまま、あいつとの関係を続ける訳にはいかない。不知火の信頼を、裏切ることになってしまう)

提督(……畜生、自分で言ってて反吐が出る。ほんの二、三日前……"あいつ"に、酷い仕打ちをしておいて……)

提督「………」グッ…

提督(だが、それでも……不知火を選ぶと決めた以上、やるしかないんだ……!)

ガチャ…

提督「……!」

ビスマルク「………」

提督「……夜遅くに呼び出して悪いな」

ビスマルク「ふん。どうせまた、私に酷いことをする気でしょう?」

提督「違う。お前に大事な話があるんだよ」

ビスマルク「大事な話、ね……新しい道具でも試すつもりかしら?」ギロッ

提督「………」

提督(予想通り、警戒されてるな。俺が今までやったことを考えれば、当然の反応だが)

提督「……結論から言う。お前を強姦することを、いや、肉便器として扱うことを……今日限りでやめようと思う」

ビスマルク「……は?」

提督「これからは、お前を家族……いや、元からあいつらの養子ということにはなってるか。とにかく、お前をこの家の一員として扱う」

ビスマルク「………」

提督「それだけじゃない。慰謝料の代わりになるかは分からないが、今後の生活を保障することを約束する」

提督(どうせ、俺では使い切れないほどの資産があるんだ。ビスマルクが一人増えたところで、何ら生活に支障はない)

ビスマルク「………」

提督「今まで悪かった。許してくれとは言わないが、せめてこれで手を打ってくれないか?」

ビスマルク「………」
974 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:46:07.90 ID:mhnk73Hw0
ビスマルク「……何が目的よ」

提督「………」

ビスマルク「そんな話をされて、簡単に信用すると思う?今まで、私が貴方にどんな目に遭わされてきたか……」

提督「………」

ビスマルク「油断させておいて、後から追い打ちをかけて私を懐柔する気?その手には乗らないわ」

ビスマルク(例え体は調教され尽くしても、心は……心だけは、貴方に屈しないんだから……!)

提督「……話が上手過ぎると思うのも無理はない。だが、今のは俺の本心だ」

ビスマルク「……仮にそうだとしても、謝罪する態度とは到底思えないわね」

ビスマルク「あれだけのことをしておいて、お金を出すから水に流せだなんて……人のことを、何だと思って……!」ギリッ…

提督「……っ」ズキッ

提督(……ビスマルクの言う通りだ。俺は今、人として……最低な態度を取っている)

提督(だが、俺も今更善人面するつもりはない。どうせ、堕ちるところまで堕ちたんだ……)

提督「……あぁ、そうだな」

ビスマルク「結局、何もかもお金のせいよ。私がこんなことになったのも、全部お金のせいで……」

ビスマルク(そんな醜くて、下衆で、最低な物で誠意を示そうだなんて……!)

提督「でも、ビスマルク……お前は、自分の立場を理解しているのか?」

ビスマルク「……え?」

提督「ここで俺が『条件が飲めないなら、お前を"例の場所"へ強制送還する』と言えば……後は分かるな?」

ビスマルク「っ!?」

提督(……最後まで、クズを貫き通すしかない。まともに解決するなんて、俺のような糞野郎に……出来るはず、ない……)
975 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:47:02.88 ID:mhnk73Hw0
ビスマルク「きょ、強制送還って……」

提督「……そのままの意味だ。下手にお前を家から叩き出して、通報されても困るからな」

ビスマルク「くっ……」

提督「元々、お前は売りに出された存在なんだ。そして、お前を買ったのは……この俺だ」

提督「そんなお前を、これからは肉便器扱いをやめて……しかも、この家で贅沢させてやるって言ってるんだぞ?」

ビスマルク「………」

提督「お前にとっても、悪くない話だと思わないか?」

ビスマルク「……本当に最低ね、貴方」

提督「………」

ビスマルク「私に断る選択肢がないことを、知った上で……!」

提督「……っ」ズキッ

提督(……耐えろ。今、感じている罪悪感は……俺が背負わなければならない罪だ)

提督(それだけのことを、俺はしてしまったんだ……辛くても、苦しくても……受け入れるしかない……)

ビスマルク「……っ」ギリッ

提督「………」

ビスマルク「……本当に、もう犯される心配はないのね?」

提督「……あぁ、約束する」

ビスマルク「……分かったわ、その条件をのむ」

提督「……!」

ビスマルク(惨めで、悔しくて堪らない……でも、あの地獄へ戻されれば、今以上に辛い日々が待ち受けている)

ビスマルク(それなら、こいつが言った条件で……この家に住み続ける方が、まだマシだもの。本当は、嫌で仕方ないけどね……)

提督「……そうか。なら、これからは家族としてよろしくな」

ビスマルク「誰が家族よ、全く……」

提督「………」

提督(……これで良かったんだ。せめて、これからはビスマルクに贅沢をさせてやるという形で……償っていきたい)

提督(それがただの自己満足で、独りよがりに過ぎないことは理解している。でも、こうする他ないんだよ……)
976 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:47:56.81 ID:mhnk73Hw0
――部屋の外


家政婦「………」

家政婦(10周目提督様が、人身売買に手を出してしまった時……それを止められない自分を、情けなく思いました)

家政婦(私はあくまでも雇われの身である以上、ご主人様や10周目提督様に逆らうことは許されません)

家政婦(それに加え、ご主人様からの愛を受け取れず……悲しみに暮れる10周目提督様を、私は眺めていることしか出来ませんでした)

家政婦「……っ」

家政婦(ビスマルク様を凌辱し、大井様と行為に及ぶ10周目提督様……その顔には、陰りばかりが見えていました)

家政婦(苦しみ続ける10周目提督様に対し、自分は無力なのかと悩んでいると……突如、10周目提督様は変わられました)

家政婦(ビスマルク様、そして大井様との間に続いていた歪な関係を……断ち切る選択をなさったのです)

家政婦(それを聞いた時、私は……10周目提督様が自らの苦しみを乗り越えたのだと、嬉しく思いました)

家政婦「……ただ、全てが丸く収まった訳ではありません」

家政婦(ビスマルク様のことは、10周目提督様も悩んでいました。和解は絶望的である以上、"交渉"するしかないと)

家政婦(それだけではありません。数日ほど前には、大井様との話し合いで拗れてしまったらしく、帰宅なさった後も思い悩んで……)

家政婦「………」

家政婦(……私に出来るのは、微力ながら10周目提督様とビスマルク様のお世話をすることだけです)

家政婦(少しでも、お二人の苦痛を和らげられるよう……全身全霊をかけて、サポートをさせて頂きます)

家政婦「………」ギュッ…

家政婦(そして、不知火様……お願いします。どうか、10周目提督様を……お願い致します)

家政婦(情けない話ですが、私では10周目提督様を本当の意味で支えることは出来ませんから)

家政婦「………」
977 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 22:48:42.92 ID:mhnk73Hw0















――同時刻・10周目提督家の外


大井「………」ジー

大井(提督……)ハイライトオフ
978 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:50:16.10 ID:mhnk73Hw0
――更に数日前・不知火家


提督「……正直、嫌な顔されることは覚悟してたんだけどな。まさか、普通に迎え入れて貰えるとは」

不知火「家族には、提督君と喧嘩別れしてしまったこと……伝えていませんでしたから」

提督「……!」

不知火「あくまでも、些細なことですれ違ってしまい……しばらくの間、疎遠になっていただけと話していたんです」

不知火「……いえ、これは結果的にそうなっただけですね。本当は、怖かったんです。提督君と元の関係に戻れないことを、ずっと悔やんで……」

不知火「もし『別れた』と告げてしまえば、提督君と元の関係に戻れる可能性を……完全に捨ててしまう気がして……」

提督「………」

不知火「……結果的に、正解でした。こうして、提督君を……また、私の家に呼ぶことが出来るようになりましたから」ニコ…

提督「……不知火」

不知火「………」ギュッ…

提督(……そうだ。不知火は、どこまでも俺のことを愛してくれる。こんなどうしようもない俺のことさえ、受け入れてくれるほどに)

提督(だからこそ、俺は……大井やビスマルクとの関係をやめることを決意した。今日は、そのことを不知火と相談する為に……ここへ来たからな)

提督(俺の家に呼ぶことも考えたが、出来れば不知火とビスマルクを会わせたくなかった)

提督(例え事情を知ってくれていたとしても、気が進まなかったから……)

提督「……っ」

提督(何が『気が進まなかった』だよ。こんな状況になったのは、俺のせいだってのに……)

提督「………」フルフル…

提督(いや、自己嫌悪に陥るのは後回しだ。まずは本題に入らないと……)

提督「……俺がここへ来たのは他でもない。大井と、もう一人の女のことだ」

不知火「……!」

提督「もう一人の女については……近い内に、今の関係をやめることを切り出そうと思う」

不知火「……大丈夫ですか?その、提督君が、罪に問われたりは……」

提督「……一応、それを防ぐ術は考えてある」

提督(もっとも、それは……脅すようなやり方になってしまう。こんな方法しか思いつかない自分が、本当に嫌になる……)グッ…

不知火「そう、ですか……あの、私がこんなことを言っても、余計なお世話かもしれませんが……あまり、思い詰めないで下さい」

不知火(元はといえば、私のせいで……)ズキッ…

提督「いや、大丈夫だ。それに、余計なお世話なもんか……そう言って貰えるだけでも、嬉しいからさ」ギュッ…

不知火「提督君……」
979 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:51:12.94 ID:mhnk73Hw0
提督「……それより、問題は大井だ」

不知火「……!」

提督「不知火も知っている通り、あいつには……既に、別れを切り出している」

不知火「……この前、私が電話をかけた時ですよね」

提督「あぁ。ただ、大井はまだ……納得していない」

不知火「え……」

提督「あれ以来、俺は大井と学校以外で顔を合わせていないが……何度も連絡が入って来るんだよ」

提督「『捨てないで』、『元の関係に戻るなんて嫌』……そんなLINEばかりが、毎日な」

不知火「………」

不知火(大井さんは、提督君のことを……諦めていないのね。でも、当然か……私だって、逆の立場なら……)

不知火(それに、提督君と大井さんの関係が拗れてしまったのは……紛れもなく、私のせい。それなのに、私は彼女から提督君を奪い返して……)

不知火「……っ」ギリッ…

不知火(だとしても、今更……提督君を、大井さんに渡したくない。彼女に対してだけは、罪悪感より……嫉妬心が勝る)

不知火(私の目の前で、提督君と手を繋いだり……スイーツを食べさせたり……それを見て、自分でも抑えられないほどの怒りが……)

提督「その度に、俺も返信してるんだが……あいつ、こっちの話を全然……」

不知火「……私も説得します」

提督「……え?」

不知火「私も一緒に、大井さんを説得します。これは提督君だけでなく、私の問題でもありますから」

提督「いや、それは……」

不知火「お願いします」

提督(……やっぱり、責任を感じているのか。これは、俺が犯した罪なのに……)

不知火(……嘘だ。本当は、自分がしたことの始末ではなく……恋敵を、少しでも提督君から遠ざける為)

不知火(無論、人として恥じるべき行いであることは重々承知している。それでも、私は……)
980 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:52:18.64 ID:mhnk73Hw0
ピンポーン…

提督「……!」

不知火「……!」

提督「……誰か、来たみたいだな」

不知火「……はい。よりによって、家族が私達に気を利かせて出かけてくれた時に……」

不知火(……嫌な予感がする。この、狙いすましたかのような訪問……これは、もしかして……)

不知火「………」スクッ

提督「不知火?」

不知火「私が応対します。提督君は、ここで待っていて下さい。すぐ戻りますから」スタスタ…

提督「……分かった」

提督(まぁ、それが妥当か。ここは不知火の家だからな……俺が出るより、不知火が出た方が良いだろう)

不知火「………」ガチャ

バタン…

不知火「………」スタスタ…

ピンポーン…

不知火(……急かさなくとも、居留守なんて使わない。むしろ、好都合だもの……)

不知火「……やはり、貴女なのね」

不知火(インターホンに映し出されていた相手は、私の予想通りだった)

不知火(私が最も憎い相手。私から提督君を奪い取っていった相手……そして……)

不知火「今もなお、提督君に縋りつく……厄介な女……」グッ…

不知火(目が虚ろで、顔に生気が感じられない。"かつて"の私のように、生きながらにして死んでいる……)
981 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:53:14.61 ID:mhnk73Hw0






























大井『………』ハイライトオフ


不知火(……大井、さん)





























982 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:53:51.17 ID:mhnk73Hw0
――不知火家・玄関前


不知火「………」スタスタ…

不知火(大方、私から提督君を取り返しに来たのだと思う。むしろ、そうとしか考えられない)

不知火「………」スッ…

不知火(でも、そのお陰で……こちらから、大井さんの元へ出向く手間が省けたわ)

不知火「………」ガチャッ…

不知火(提督君……貴方だけに、辛い思いはさせません……!)

大井「………」

不知火「……何の用ですか?」

大井「………」

不知火「わざわざここへ来たということは、私に言いたいことがあるのでしょう?」

大井「………」

不知火「それとも、提督君に会う為に……」

大井「………」スタスタ

不知火「……え?」

大井「………」グイッ!

不知火「うっ……!?」

不知火(む、胸元を掴まれて……!)

大井「……お前のせいで」

不知火「……!」

大井「お前のせいで、私と提督は……ずっと、苦しんで……!」ググッ…!

不知火「っ、ぐ……!」
983 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:54:48.38 ID:mhnk73Hw0
大井「お前が提督を振ったせいで……お前のせいで、提督は……歪んで……!」

大井「それだけじゃない……!人としての道を踏み外して、私のことも完全には信用してくれなくなって……!」

不知火「お、大井……さ……」

不知火(苦しくて、上手く……言葉が、出ない……!)

大井「その癖、私が提督と一緒にいる時は……お前、見苦しく嫉妬してたわよね?一体どういうつもりよ……!」

大井「自分で提督を傷付けておいて、提督が私と過ごしていたら嫉妬……?ふざけんじゃないわよ……!」

不知火「……っ!」ズキッ

大井「誰のせいで提督が苦しんだと思ってるの!?誰が提督をずっと支えてきたと思ってるの!?」

大井「それなのに、今更私から提督を奪うなんて……そんなの、許さない……絶対に、許さないから……!」

大井「返しなさいよ……提督、返してよ……前みたいに、提督に別れを告げて……私に返しなさいよぉッ!!」ググッ!

不知火「あっ、が……うっ……!」

不知火(大井さんの言葉が、私の胸に突き刺さる……彼女の言っていることは、全て事実で……)

不知火(先程まで抱いていた嫉妬心が、罪悪感で押し潰されそうになって……)

不知火「……っ」ググッ…

大井「なっ……!?」

不知火「……それ、でも」

不知火(……私だって、分かっている。自分が何をしてしまったかを、提督君をどれほど傷付けてしまったかを……)

不知火「提督君、は……私を、選んで……くれました……!」

大井「……ッ!!」ズキッ

不知火「貴女と、同じように……私、だって……提督君を、渡したく……ない……!」

不知火(だとしても、大井さんには……大井さんだけには、渡すものか……提督君が選んでくれたのは、私なのだから……!)

大井「ぐ、うぅっ……!」ギリィ…ッ!
984 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:55:48.06 ID:mhnk73Hw0
大井「ふざけるなッ!!」バキィッ!

不知火「がふっ……!?」バタッ

大井「お前のせいで……お前のせいで、私は……私はぁッ!!」ガスッ!

不知火「あがっ……!」

大井「殺す!殺してやる!お前だけは絶対に許さない!殺してやるッ!!」ドガッ!

不知火「うぐっ……!」

大井「どうしてお前のようなクズ女が提督に選ばれるのよ!?お前なんて、一生孤独がお似合いなのに!」

不知火「……っ」

大井「こんな我儘で自分勝手で最低な奴より、私の方が提督のことを理解してるのに!提督のことを支えてあげられるのに!」

大井「何でよりによって、こんな女なんかを選んだのよ……!提督はこいつのどこに、そんな魅力を……!」

不知火「……ない」

大井「はぁ!?何よ!?この期に及んでみっともない言い訳でも……」

不知火「お前にだけは……言われたくないッ!!」バキィッ!

不知火「あがっ!?」バタッ

不知火「黙って聞いていれば、良い気になって……!お前に私の何が分かる!?」

不知火「私がどれほどの間、苦しみ続けたか……何も知らない癖に、勝手なことばかり言うな……!」

不知火(一方的に殴られ、蹴り飛ばされ、暴言を吐かれた私は……思考が怒りで染まり切ってしまった)

不知火(先程まで感じていた、こいつへの罪悪感など……完全に消え失せた。もう、自分でも感情を制御出来ない……!)

大井「ぐっ……逆ギレしてんじゃないわよ!誰のせいで提督が……!」

不知火「それくらい分かってるッ!!」

大井「……っ!」

不知火「自分が提督君に、何をしてしまったかなんて……痛いほど理解してるに決まってるでしょう!?」

不知火「お前には、好きな人に忘れられる辛さが……思い出をなかったことにされる辛さが分かるというの!?」

大井「な、何を言って……」

不知火「どう足掻いても、好きな人と新しい明日を迎えられない辛さなんて……分かるはずがない!」

不知火「そもそも、お前は所詮ただの肉体関係!これまで告白さえ出来なかった意気地なしが、今更提督君に縋りつこうとするなッ!!」

大井「っ、お、お前……!言わせておけば……!」
985 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 22:58:02.93 ID:mhnk73Hw0
提督「お、おい!一体何の騒ぎだ!?」ドタドタ

不知火「……!」

大井「あっ……」

提督「二階まで聞こえてきたぞ!まさか不審者が……えっ、お、大井……?」

大井「……っ」ズキッ…

提督「……何があったんだ。二人共、玄関で倒れ込むだなんて……」

提督(いや、それだけじゃない。よく見ると、二人の頬が腫れて……まさか、お前達……)

不知火「そ、それは……その……」

大井「……っ!」ダキッ

提督「……!?」

不知火「あっ……!」

大井「……捨てないで」

提督「……っ」ズキッ

大井「お願い……私を、捨てないで……!貴方がいないと、私……」ギュウッ…!

提督「……大井」

不知火「……提督君から離れ」

大井「お前は黙ってなさい!」

不知火「ぐっ……」

大井「こんな、貴方を一度捨てた女より……私を……」

提督「………」チラッ

不知火「………」

提督(不知火が、苦虫を噛み潰したかのような顔を……まさか、さっきの騒ぎは……)

大井「提督……」

提督「………」
986 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:00:59.43 ID:mhnk73Hw0
提督「……ごめん、大井」

大井「え……」

提督「前にも言ったが、お前とは……もう、そういう関係には戻れない」

大井「……あの女が、いるから?」チラッ

不知火「………」

提督「………」コクリ

大井「どうして……あいつは、提督のことを……」

提督「……それでも、愛してるから」

大井「ッ!!」ズキッ

提督「やっぱり、俺は……不知火じゃないと、ダメなんだ」

不知火「……!」

不知火(提督、君……)

大井「………」

提督「………」スッ…

大井「ぁ……」

提督「……ごめん」

大井「………」ジワッ…

提督「……っ」ズキッ

提督(ここで流されてはダメだ……俺は、大井やビスマルクとの関係をやめて……不知火を選ぶと、決めたんだ……!)

大井「そん、な……」ポロポロ…

提督「……本当に、ごめん」

大井「………」ポロポロ…

不知火「……これで、分かったでしょう?」

大井「………」チラッ

不知火「提督君は、私を選んでくれました。貴女には、もう……出る幕はありません」

大井「……ッ!!」ギロッ

不知火「……っ」ゾクッ

大井「うぅっ……!」ダッ…!

提督(大井……)
987 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:01:52.66 ID:mhnk73Hw0
提督「………」

不知火「……ようやく、帰ったみたいですね」

提督「………」

提督(こんなことを、自分で考えるのも気持ち悪いとは思うが……不知火と大井は、恐らく……俺のことで、言い争っていたんだろう)

提督(それこそ、お互いを殴り合ったり……大声で罵倒し合うほどに……)

提督(そうでもなければ、二人が倒れ込んでいたことや、頬の傷の説明がつかない……)

提督「……糞ッ!!」ダンッ!

不知火「っ!?」ビクッ

提督「俺は、最低だ……クズだ。糞野郎だ……!今まで、散々……大井に世話になっておいて……!」

提督「なのに、その恩を……こんな、仇で返すようなことをして……!」

不知火「………」

提督「だが、俺が愛しているのは……不知火、ただ一人だ」

不知火「……!」

提督「俺には、こうするしか……」

不知火「………」

不知火(……私にとっては恋敵でも、提督君にとっては……私がいない穴を、埋めてくれていた存在)

不知火(それなのに、提督君は……苦しみながら、胸を痛めながら……大井さんを拒絶してくれた)

不知火(私を、選んでくれた……大井さんを傷付けてまで、私のことを……)

提督「畜生……」

不知火「………」ギュッ…

提督「ぁ……」

不知火「……自分を責めないで下さい。全て、私の責任ですから」

不知火(事実、大井さんは提督君に憎しみを抱いているようには思えなかった。私と言い争っている時だけでなく……)

不知火(走り去る直前にも、私に殺気が籠った顔を向けながらも……提督君には、最後までそれを見せなかったほどだから……)
988 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:03:06.59 ID:mhnk73Hw0
提督「……違う。不知火のせいじゃない……俺が悪いんだ……」

不知火「いえ、私のせいです。提督君は、何も悪くありません……」

提督「そんなことない!俺のせいで、こんなことに……」

不知火「ですから、それは私の心が弱かったことが原因で……」

提督「………」

不知火「………」

提督「……あくまでも、自分が悪いという主張を曲げないつもりか?」

不知火「……提督君こそ」

提督「………」

不知火「………」

提督「……なら、二人で罪を背負うしかない」

不知火「……!」

提督「俺は、大井やビスマルクを傷付けてしまった罪……」

不知火「……私は、提督君を傷付けてしまった罪ですね」

提督(そして、大井を犠牲にしてでも……)

不知火(私達が共に過ごすことを選んだ、罪を……)

不知火「辛いことや、苦しいことは……お互い、分け合いましょう。そうしないと、自分の罪の重さで……潰れてしまいますから」

提督「………」コクリ

不知火「……っ」ズキッ

不知火(私は、また……提督君の優しさに、甘えてしまった。本当なら、全ての罪を……私が背負わなければならないのに……)

不知火(けれど、二人で同じ罪を背負えることに……嬉しさを感じている私がいる。こんなことを考えてしまう自分が、嫌になって……)

不知火「………」フルフル

不知火(……いえ、そんなことでは、また大井さんに提督君を奪われてしまいます。これからは、提督君に選ばれたことに……自信を持たなければ)

不知火(それでいて、自分の犯した罪を忘れず……提督君と背負いながら、生きていく。彼も、それを望んでいるはず……)

提督「……不知火」

不知火「……はい」
989 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:03:54.33 ID:mhnk73Hw0






























「俺にはもう、お前しかいないんだ。どうか、最後まで……俺の傍にいてくれ。俺を、愛してくれ……」


「……もちろんです。私にも、提督君しかいませんから……どうか、私の傍にいて下さい。そして、愛して下さい……」





























990 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:04:41.46 ID:mhnk73Hw0
――同時刻・10周目提督家


大井「はぁっ、はぁっ……!」タタタッ…!

大井(どうして……どうしてぇっ……!)ポロポロ

大井「うっ……うぅっ……!」タタタ…

大井(私は、あんな女なんかより……ずっと、ずっと……提督のことを、愛してるのに……!)ポロポロ

大井「………」ポロポロ

大井(……それこそ、無意識の内に……提督の家の前まで、走って来てしまうほどに……)ポロポロ

大井「………」ハイライトオフ

大井(どうせ、家に戻ったところで……誰一人、いないもの……)ポロポロ

大井(それどころか、唯一の心の拠り所だった提督さえ……私から、離れて行って……)ポロポロ

大井(ねぇ、提督……貴方は『幼馴染の関係に戻るだけ』と言ってくれたけど……)ポロポロ

大井「……あはっ」ポロポロ

大井(そんな関係で、今更……私が納得出来ると思う?身も心も、貴方で染まってしまったのに……)ポロポロ

大井「くふっ……あはははっ……」ポロポロ

大井(自分でも驚くほど、掠れ果てた笑い声が……涙と共に漏れてくる。おかしくもないのに、どうして……)ポロポロ

大井「あはははははっ……」ポロポロ

大井(いや、違う……もう、笑うしかないほどに……絶望しているから)ポロポロ

大井(誰も、私のことを救ってくれやしない……この世界に、私の絶望と孤独を癒してくれる存在はいない……)ポロポロ

大井「………」ポロポロ

大井(その、救ってくれる存在は……あの女が、私から奪い取って行った)ポロポロ

大井(一度は提督を傷つけておいて、性懲りも無く……また、提督に近付いて……)ポロポロ
991 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:05:17.35 ID:mhnk73Hw0
大井「……殺してやりたい」ポロポロ

大井(提督を傷付けた罪を、身をもって味わわせた後に……ぶっ殺してやりたい……)ポロポロ

大井(でも、そんなことをしても……提督の心は、あの女から離れることはない……)ポロポロ

大井(私がどれだけ尽くしても、提督は……結局、あの女のことばかり考えて……)ポロポロ

大井「………」ポロポロ

大井(いや、それ以上に……もう、提督の悲しむ顔を見たくない。あの女を殺せば……また、提督が傷付くから)ポロポロ

大井(あの女と同レベルのクズに落ちぶれるなんて……絶対に、嫌だもの……)ポロポロ

大井「ぐすっ……うぅっ……」ポロポロ

大井(提督がいない世界に、生きる意味なんて……でも、自殺するのも……怖くて……)ポロポロ

大井(そんなことをして、提督が存在すらしない世界に落とされでもしたら……絶対に、耐えられないから……)ポロポロ

大井「提督……えぐっ、提督……」ポロポロ

大井(結局、私は中途半端だったのね……最初から、依存させることなんて考えず……もっと、提督に尽くすべきだった……)ポロポロ

大井(体で癒すなんて、歪んだ手段じゃなく……常に傍にいて、献身的に支えるべきだったのよ……)ポロポロ

大井(今更、後悔しても遅い……提督はもう、私の元へ……返って来てくれないのだから……)ポロポロ

大井「………」ポロポロ

大井(……でも、無理よ。提督がいない、この地獄のような世界を……どうやって生きていけば良いの……?)ポロポロ

大井(提督から離れられない。それなのに、恋人になることは許されないなんて……そんな、ことって……!)ポロポロ

大井「……提督」ポロポロ

大井(提督……提督……)ポロポロ

大井(提督提督提督提督提督……提督、提督……提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督――――)
992 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 23:07:46.57 ID:mhnk73Hw0
――――提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督――――
993 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:09:06.75 ID:mhnk73Hw0
――現在・草原


提督「………」

不知火「………」

提督「……また、ここに来てしまったな、俺達」

不知火「……はい」

提督(静かで、それでいて心地良い風が優しく吹き渡る……)

不知火(ここに、提督君と座っているだけで……心が、安らいで……)

提督「………」ギュッ

不知火「……!」

不知火(提督君が、手を……)

提督「……俺は、大井を犠牲にしたことを背負うと決めた。それを撤回するつもりはない」

不知火「………」

提督「自分で、そう決めておいて……大井の想いを、踏みにじっておいて……」

提督(それだけじゃない。ビスマルクのことだって……あんな、強引な方法で……)

不知火「……罪悪感で胸が痛い、と」

提督「………」

不知火「……私も、似たようなものです」ギュッ…

提督「……!」

不知火「大井さんのことや、"かつて"私が提督君を深く傷付けてしまったこと……そして……」

不知火「私のせいで、提督君や大井さん達を歪んだ関係にしてしまったことを……引きずっていますから」

不知火(ただ、大井さんについては……罪悪感より、提督君を取り返せたという嬉しい気持ちが勝ってしまうけれど……)

提督「………」
994 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:09:59.63 ID:mhnk73Hw0
不知火「……提督君の苦しみを理解出来るのは、私だけです」

提督「………」

不知火「そして、私の苦しみを理解してくれるのも……提督君だけです」

提督「………」

不知火「きっと、この罪悪感や胸の痛みは……一生続くと思います。それでも……後悔だけは、してはいけません」

提督「……あぁ、そうだ。その通りだ……後悔するということは、俺や不知火の気持ちを否定することになる」

提督「自分で決めた選択なんだから、どんなに苦しくても……それを背負わなければならない」

不知火「………」ダキッ…

提督「ぁ……」

不知火「何度でも言いますが、提督君には……私がいます。貴方の苦しみも、私が半分背負いますから」

提督「………」

提督(不知火……あぁ、やっぱり俺には……お前しか……)

提督「……っ!」ギュウッ

不知火「んっ……」

提督「俺の方こそ……不知火の苦しみを、背負わせて欲しい。俺に、不知火を……支えさせて欲しい」

不知火「……提督君」

不知火(この温もりがあるだけで、私は……どんな苦しみにも、耐えられる。例え、また時間が巻き戻ったとしても……)

不知火(もう、絶望なんてしない……貴方が私を愛してくれる限り、絶対に……!)
995 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 23:10:31.96 ID:mhnk73Hw0















<●><●>














996 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:11:24.28 ID:mhnk73Hw0
提督「……っ!」ゾクッ

不知火「……どうかしましたか?」

提督「いや、今……どこからか、視線を感じたような……」

提督(それも、ただの視線じゃない。突き刺さるような、それでいて全てを見透かされているような……)

不知火「……ここには、私と提督君しかいません。きっと、心が疲れていることによる錯覚です」

提督「……そう、だな。わざわざ、こんな場所へ来て……そんなことをする物好きは、流石にいないよな……」

提督(あの教師ならやりかねないが、俺が授業態度を直し始めた頃からは……あいつが付き纏うことはなくなったし……)

提督(ただ、最近……どこにいても、その視線を感じることがある。だが、そんなことあるか?四六時中、俺を見続けるだなんて……)

不知火「……不安な時や、辛い時は私を頼って下さい。どんなことがあっても、私だけは……貴方の味方ですから」

提督「……ありがとう。不知火の方こそ、辛い時は……俺を頼って欲しい。何があっても、お前を見捨てたりはしない」

提督(……余計なことを考えるのはやめよう。不知火が傍にいてくれれば、俺は……どんな苦しみも耐えられる。得体の知れない視線なんか、どうだって良い……)
997 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 23:12:35.86 ID:mhnk73Hw0
――同時刻・提督達からやや離れた場所


大井「………」ジー

提督が感じていた視線は、気のせいではなかった。

彼らの背後、およそ数m離れた場所からは……大井が、彼を凝視していたからだ。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

彼女の心は、既に取り返しのつかないほどに壊れてしまっていた。

自殺することも出来なければ、恋敵を殺害することも出来ない。

そして、最愛の人から見放され……彼に依存した彼女は、孤独の世界へ置き去りにされてしまった。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

そのような仕打ちを受ければ、誰が正気を保つことが出来るだろうか。

提督という希望を失い、絶望に呑まれた彼女の心にあるのは……彼の傍にいたいという想いのみ。

それを、歪んだ形で……彼女は現実にした。その結果が、御覧の通りだ。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

光を失い、濁り切った瞳に映るのは……最愛の人の姿だけ。

他のものは、彼女にとって……全てがどうでも良い存在なのだ。

それは、自分自身とて例外ではない。彼女は、常に彼をストーキングしている。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

自分の時間の大半を、彼のストーキングに充てるほどだ。

生きる為に必要な、最低限の生活を除けば……それ以外の全ては、彼を視界に入れる時間に費やしている。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

彼への未練を断ち切れず、自らが離れることも出来ないとなれば……

彼女には、いつまでも彼に縋るという選択しか残されていなかった。

大井(提督提督提督提督提督提督……)

彼女は孤独だ。この行動を咎める者も、彼の代わりに彼女を支える者もいない。

無論、こんなことを続けたとしても……彼と恋敵の仲睦まじい姿を見せられ、彼女の心はより疲弊するだけだ。

大井「……うぐっ、おえぇっ……!ゲホッ……!」

例え、最愛の人が恋敵と愛し合う様子を見せ付けられ、その苦痛に耐えられなかったとしても。

彼女は、こうすることでしか……生きる意味を見出せなかった。

否、"生きる"意味というのは、少し語弊があるかもしれない。
998 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res saga]:2021/02/21(日) 23:13:41.53 ID:mhnk73Hw0






























(提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督……)


彼女の心は、彼に別れを告げられた時点で……既に"死んでいた"のだから。





























――不知火 HAPPY END!
999 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/21(日) 23:14:08.26 ID:mhnk73Hw0
本編で提督が既に大井に別れを告げていたこともあり、今回のエピローグは本当に苦戦しました。
悩みに悩んだ結果、最終的に『不知火と大井の修羅場』に焦点を置くことにしました。
大井が不知火を刺し殺そうとする等の展開も考えましたが、回想ならまだしもエピローグでそれはやり過ぎだと考え、没にしました。
また、今回は時系列が少し特殊で、不知火と大井の修羅場→(数日経過)→ビスマルクとの交渉→(数日経過・現在)→迅鯨との対話→提督と不知火が草原で語り合う〜失恋パートという順になっています。

プロット等につきましては次スレに投下します。こちらのスレは埋めて頂けると幸いです。
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:14:23.02 ID:goo6qWGGO
おつです
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | もうたらい回しは勘弁だぜ
 |_____ _____________
         ∨
    ⊂⊃
   .∧_∧          ,  ⌒ヽ
  .( ´Д`)_        (       ヽ⌒ヽ
  ( ̄ヽ   ヽ_ヽ   /⌒.\ ⌒ヽ    ⌒ヽ
  |. T |      ̄ ̄´ /\ \  /⌒)   ⌒ヽ
⌒ ヽ_ノ、    ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /⌒ヽ   ⌒ヽ
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