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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】

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521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:11:44.88 ID:q5wVMVTVo
28……ぬいぬい決めたな!

ヒェ~
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:13:33.80 ID:K8pwbq3/O
ヒエ
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:15:00.32 ID:K8pwbq3/O
痴漢の冤罪から庇ってもらう提督
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:15:00.52 ID:8rSy9JWwo
大井、一人ふらふら歩く提督に付いて行って例の草原に
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:15:00.64 ID:q5wVMVTVo
彼女になりたいと大井から告白
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:15:03.03 ID:j6r+yQZ3O
大井が風邪を引いたので、治るまで家に帰らず看病する
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:15:03.22 ID:wmojXWH40
夜這い
間違えた>>481
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:21:04.73 ID:A5KuQzux0
ここまできたら大井とぬいぬいで二股を....
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:32:17.43 ID:c4xOxGFw0
そういえば数値的に99.5の可能性があるのか……
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:34:02.04 ID:ZsNS7fa00
18.5%でEND行き
4.5%で99.5止まりですねー
531 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/31(日) 20:42:10.98 ID:ZW79D1fv0
申し訳ありませんが、少しアレンジさせて頂きます。

――10周目提督家までの道


提督「………」スタスタ…

大井「………」スタスタ…

俺にとって無価値な始業式を終え、大井と岐路につく。

律儀に学校へ出向いた理由は、もちろん……不知火の顔を見る為だ。

それ以外の理由など無い。不知火がいなければ、あんな場所へ通う理由なんざ一切存在しない。

大井「………」チラッ

提督「……っ」ズキッ…

だが、例え不知火の顔を見ることが出来たとしても……俺の気持ちが晴れることはない。

むしろ、不知火と元の関係に戻れないという現実に……胸が痛むばかりだ。

それでも、俺は不知火のことが忘れられない。そんな自分に反吐が出る。

大井「……ねぇ」

提督「……今日もか?」

大井「ううん、そうじゃなくて……このまま、ずっと不知火さんのことを引きずるつもり?」

提督「………」

提督(急に何を言い出すんだ、大井……そんなこと、俺が一番悩んで……)

大井「その、責めるつもりはないの。ただ、ずっと傍で見ている身としては……」

大井「好きな人が辛そうな顔をしていると、どうしても……心配で……」

提督「……大井」

"好きな人"、か。以前も、そんなことを言われたことがあった。

でも、俺は……不知火に振られて以来、歪んでしまった。

人を心から信用することが、出来なくなってしまったのだ。

提督「……ごめん。でも……」

大井「……出来ることなら、不知火さんへの未練を……断ち切って欲しい」

提督「……!」

大井(あいつの反応を見て、確信した。あいつはまだ、提督のことを……諦めていない)

大井(だとしたら、あいつには……あいつだけには、提督を……渡したくない)

大井(今の関係を続けて、もしあいつと提督がよりを戻してしまえば……私の末路なんて、想像に難くない)

大井(それならば、一刻も早く……提督を私に、依存させないとダメ……今まで以上に、私から離れられないように……)

提督「………」


依存度上昇率判定:この後どうなる?

100未満:提督(……俺は、大井のことも……そういう目で、見ているのか?信頼、しているのか……?)
100到達:大井「私を見て。私だけを、見て……!」

01〜49なら依存度上昇:小 ×1.0
50〜98なら依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら依存度上昇:大 ×2.0

直下

依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2

※リーチ確定です。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:42:46.64 ID:A5KuQzux0
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:42:53.15 ID:5ofO0f+M0
へい
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:42:54.04 ID:rgF1mkTTO
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:44:25.84 ID:A5KuQzux0
届か...ない!
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:45:25.55 ID:q5wVMVTVo
失恋圏内か…!
537 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/01/31(日) 20:49:59.34 ID:ZW79D1fv0
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
ここからはしばらく大井の回想パートその3が続きます。不知火の時と同様に、少しずつ投下していく予定です。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:51:39.03 ID:q5wVMVTVo
お疲れ様でした!
不知火大井両者一歩も引かない殴り合いで震える
これ二人ゴールインの絵が全然浮かばない怖い
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:53:47.47 ID:A5KuQzux0
提督と不知火が結ばれたとしって
大和みたいに頼みこむんじゃないか?
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:55:45.67 ID:5ofO0f+M0
おつおつ 完全にタイマンでの殴り合いで草

ビス子と迅鯨ももう少し頑張って欲しいですね
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 20:55:49.48 ID:ZsNS7fa00
乙でしたー
大井に依存しきった後に、不知火と復縁したら面白そう
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 19:15:38.07 ID:TEZGlaeZ0
むしろこの後ビス子が大爆発起こして地獄じみた二人が失恋する展開が一番鬱ゲーじみて良さそう

って言うかコンマ神ならそういう事やりそう
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 23:13:12.82 ID:69UR6zGTO
このスレはギャルゲースレに見せかけた鬱ゲースレだったのか
1週目で前作みたいな明るい感じが続くと思ってた俺が甘かった
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 23:28:51.78 ID:S7kYUvitO
>>543
いつから鬱ゲーになったとお思いで?
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/02(火) 16:57:42.06 ID:PBFuz6820
>>544
>>543じゃないけど

★1周目:高校生編1
友人の妹やフツーにクラスメイトと交流しつつも未来人の娘に引っ掻き回されるフツーにギャルゲー

★2周目:大学生編1
二人の幼馴染に挟まれドタバタしつつもセフレとヤったり教授に褒められたりしたえろげー(修羅場もあるよ★)

★3周目:教師編1
性奴隷拾ったり教え子調教したり恩師の娘に慕われたりしたけど同僚との更生ルートに迷い込んだ陵辱ゲー

★4周目:高校生編2
化け犬がいたり両親に性処理メイド押し付けられたりした程度にフツーのギャルゲー?

★5周目:大学生編2
風俗嬢に入れ込んだ挙句愛人作って妹曇らせたんだから鬱ゲー

★6周目:教師編2
淫魔のせいでエロエロしちゃう魔法少女(そっちのけだった)陵辱ゲー

★7周目:高校生編3
エロメイドいるけどギャルゲーでいいんじゃない

★8周目:大学生編3
Re:大魔導士が始める人間関係破壊ゲーム

★9周目:教師編3
救いはあったけど陵辱鬱ゲーでしょ

★10周目:高校生編4
鬱ゲー
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/02(火) 21:21:06.13 ID:xb8jCu9kO
こんなんで鬱とか流石に豆腐メンタル過ぎるんだよなあ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/02(火) 21:41:36.09 ID:eqFogh6JO
人と違う俺カッケー
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/05(金) 05:49:12.12 ID:CQ1iFyUDO
鬱かどうかは人それぞれですむ話っしょ
いちいち噛みついてる人らはそんな事もわからないのかねえ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/05(金) 12:38:42.63 ID:x5kGvyZi0
1行目だけで終わらせればいいのにそうやって余計に煽るから不毛な争いが続くんよ
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/05(金) 16:20:15.48 ID:jtuqmiuaO
あっそ
勝手に続けてれば
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/05(金) 18:08:19.05 ID:AmZw94oYO
鬱要素主張しときながら正史が悲劇のひの字も無いようなハッピーエンドのゲームもあるし、定義が人によるというのは本当その通りだと思う
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/05(金) 18:43:46.83 ID:6qBkFlAZ0
>>551
パワポケだな(すっとぼけ)
553 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:36:09.82 ID:iTwCCuP20
64→46:停滞したままではいられない 5×1.0=5 5+89=94/100 《-- リーチ --》


提督「………」

大井「………」

提督「……それは、難しい」

大井「……っ」ズキッ…

大井("まだ"、ダメなのね……でも、そうだとしても……!)グッ…!

大井「………」ギュッ…

提督「……!」

提督(俺の手を握って……)

大井「私は、何があろうと……貴方のことを、裏切ったりしない」

提督「あ……」

大井「それだけは、覚えていて欲しいの……」

提督「………」

提督(……赤の他人なら、月並みな言葉だと思ったかもしれない。それどころか、苛立ちを感じたかもしれない)

提督(でも、大井の言葉だと思うと……他人より、信用している大井からの言葉だと思うと……)

提督「……そう、か。そう言って貰えるだけでも、俺は……だいぶ、救われるような気がするよ」

提督(すんなりと、信じようとすることが出来る俺がいる……大井の言葉が、心に染み渡るのを感じる)

提督(俺は、大井のことを……そういう目で、見ようとしているのか……?)

提督(他人を信用出来ないと、拒絶し続けてきたのに……俺はまた、人を信じようとしているのか……?)

大井「……良かった」

私は、あんな奴とは違う。私は、ずっと貴方のことを想っていたから。

たかが数年の付き合いの人間に、提督のことが……理解出来るはずがない。

大井「……っ」ギリッ…

あろうことか、恋人を切り捨てるような奴に……提督を渡すものか。

少しずつ、提督の心を私に向けようと思っていたけれど……先に私が限界を迎えてしまった。

もう、慰め合う関係のままでいたくない。私が傍で、彼のことを支えたい。

大井「………」

大井(あんなに歪んで、それでいて苦しんでいた提督を癒せるのは……私だけだもの)
554 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:37:23.30 ID:iTwCCuP20
――約1年前・10周目提督家


「あっ、あぁっ……」

「どうした?もっと喘げよ。無様で下品な声を出してみろよ」

大井(16)「……?」

大井(今の声って、提督……?)

インターホンを押そうとした直前、敷地内から声が響いてくる。

聞き間違えるはずのない、大好きな人の声と……知らない人間の声。

それも、どこか様子がおかしい。不自然なほど、声や息が荒い。

大井(まさか、何かあったのかしら……)

状況を怪しんだ私は、外から敷地内の様子を伺うことにした。

すると、私が予想していなかった……衝撃の光景が飛び込んでくる。

ビスマルク(16)「っぐ、やめ……!///」

提督(16)「黙れ。肉便器の分際で、俺に指図するんじゃねえよ」

ビスマルク「ふぁっ!んぎゅぅっ!///」

大井「……え?」

提督が、見知らぬ女を強姦していた。

まるで、その手の道具のように……女を凌辱していた。

提督「………」

ビスマルク「んっ、あっ、ひぎぃっ!?///」

大井「………」

でも、私にとって……襲われている女のことは、心底どうでも良かった。

提督以外の人間なんて、私にとって……何の興味も湧かないから。

私が気になったのは、提督の言動。ただそれだけだった。

提督「……出すぞ。全部受け止めろ」

ビスマルク「あぁっ!?な、膣内はダメっ!ダメ、なのにぃっ……!///」ガクガク

大井(……おかしい)

強姦される側ならともかく、強姦する側が……あんな、死んだような目をするだろうか。

あれほど虚ろな表情を浮かべるような人が、異性を物のように扱う気力があるだろうか。

私が疑問に思考を巡らせていると、行為を終えた提督は……決定的な言葉を口にした。
555 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:38:33.96 ID:iTwCCuP20
提督「……畜生」

大井「……?」

提督「こんなことをしても、無駄なのに……こいつは所詮、金を払って買った肉便器に過ぎない……」

提督「どれだけヤっても、不知火に"裏切られた"寂しさは……埋まらないのにな……」

大井「……!」

提督「……後片付けはお前がやれ」スタスタ…

ビスマルク「ひっ、ぁ……///」ガクッガクッ

大井「………」

大井(……そういうこと、だったのね)

提督の言葉を聞いて、私はおおよそ何があったのかを察した。

彼はきっと、あの女の未練を別の女で紛らわせようとして……それが無意味だと悟ったのだろう。

1人の人間を購入するという行動には驚いたけれど、それほどまでに……提督は追い詰められていた。

大井「……っ!」ギリッ…

大井(あの女のせいで……あいつのせいで、提督は……あんなに、歪んで……!)

この程度のことで、私は提督を軽蔑なんてしない。

むしろ、私が感じたのは……あの女に対する、更なる嫉妬心と怒り。

あの女が、提督を悪い方へ変えてしまったのだ。大好きな人を、狂わせてしまったのだ。

大井「………」グッ…

大井(どうすれば、提督の苦しみを……和らげることが出来るかしら……)

それと同時に、提督を支えたいという気持ちが一気に込み上がってくる。

元はといえば、今日は……無断欠席を繰り返す提督を心配して、ここへ来たのだから。

ここまで追い詰められてしまった提督を見てしまった以上、私が何とかしなければならない。

大井「……提督の寂しさを埋められるのは、私しかいない」ポツリ…

勝手に好きになっておいて裏切った女や、単なる肉便器とは違う。

私は、これでも提督の幼馴染。他の人間よりは、彼に信頼されている自信がある。

それだけじゃない。私自身、提督と疎遠になってしまったせいで……孤独に苦しんでいた。

だとすれば、私が何をすべきかは……決まっている。
556 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:40:05.81 ID:iTwCCuP20
――数日後・10周目提督家


大井「………」スッ…

ピンポーン…

大井「………」

家政婦『……お久しぶりでございます、大井様』

大井「ご無沙汰しています。提督はいますか?」

家政婦『はい。もしかして、10周目提督様に会いに来て下さったのですか?』

大井「………」コクリ

家政婦『……今、開錠致します』


――数分後・自室前


大井「………」

大井(この家に来るのも、数年振りね……)

提督から、あの女との交際を告げられて以来……ここを訪れたことはなかった。

そして、提督があの女と破局した後も……ここへ足を運ぶ勇気が出なかった。

大井「………」グッ…

大井(でも、もう……悩んでばかり、いられない……!)

提督は既に歪んでしまっている。取り返しのつかいほど、狂ってしまっている。

そんな状態の彼に、第三者がとやかく言ったところで……恐らく、その声は届かない。

けれど、私は違う。かつては彼と共に過ごした、いや、共に"依存"していた私なら……!

大井「………」コンコンコン…

提督『……だから、今日は学校へ行く気分じゃないって言ってるだろ』

大井「……私よ、提督」

提督『……は、え?その声……まさか、大井……なのか……?』

大井「えぇ。入っても良いかしら?大事な話があるの」

提督『………』

大井「………」

部屋に入れて貰えない可能性は全く考えていなかった。

自惚れかもしれないけど、それ以上に……提督なら、きっと私を拒絶しないと信じていた。

ガチャ…

大井「……!」

提督「……入れ」

大井「……ありがとう」

むしろ、その程度のことも信じられないようでは……彼の気持ちに寄り添えるはずがない。
557 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:41:40.61 ID:iTwCCuP20
――自室


提督「………」ハイライトオフ

大井「………」

大井(……とても、女を無理矢理凌辱する醜い男の表情とは思えないわね)

この前、偶然情事を目撃した時よりも……提督の顔はやつれ果てていた。

その瞳も濁り切っていて、まるで今までの私のように……死人とさえ呼べる様相だった。

いや、仮に強姦魔そのものの顔をしていたとしても……事情を聴かず、彼を一方的に責めるような真似はしないけど。

提督「……さっさと話せ」

大井「……!」

提督「話があるんだろ?それを話したら、早く帰ってくれ……」

提督(不知火には"裏切られ"、肉便器に手を出すような俺には……どうせ、誰も……)

大井「………」

大井(……毒にも薬にもならない、慰めや励ましの言葉はいらない。私の気持ちを、しっかりと伝えれば良い)

大井「……単刀直入に言うわ」

提督「………」

大井「私には提督しかいないし、貴方には私しかいない。不知火さんがいなくて寂しいなら、私で寂しさを紛らわして貰って構わないわ」

提督「……は?」

大井「………」

提督「……揶揄ってるのか?」

大井「冗談やおふざけで、こんなことを言うと……いや、そうね。確かに、冗談にしか聞こえないかもしれない」

大井「でも、私は本気よ。貴方の心が少しでも癒されるなら、喜んでこの身を捧げるわ」

傍から見れば、私は異性に肉体関係を望む淫乱な女に見えるかもしれない。

でも、こうでもしなければ……提督の心は、きっと……近い内に、本当の意味で壊れてしまうかもしれない。

そして、私も……このまま、孤独に苦しみ続ければ……いずれ、心が死んでしまうかもしれない。

提督を癒したいという気持ちは紛れも無く本物だけど……同時に、自分の心も満たしたいと考えていた。

例え、それが周囲から軽蔑される関係だとしても……彼の温もりが恋しかったのだ。
558 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:43:11.89 ID:iTwCCuP20
提督「……どうして今、このタイミングで……そんなことを言うんだ」

大井「………」

提督「それに、俺しかいないって……勘違い、しかねないようなことを……」

大井「………」ダキッ

提督「っ!?」

大井「……そのつもりで言ったのよ」

提督「なっ……」

大井「それとも、もっと直球で言った方が良い?」

提督「……いや、いい」

提督(抱き締められて、そこまで言われれば……分からないはず、ないだろ……)

大井「そう、良かった」

提督「……いつからだ。その、俺を……」

大井「ずっと昔から。小学校の頃からね」

提督「嘘、だろ……」

提督(当時の俺は、大井のことを……そんな風には……)

大井「………」

案の定、提督は驚いていた。まぁ、無理もないでしょうね。

貴方は昔、私のことを異性として見ていなかったみたいだから。

ただ、それでも……幼馴染として、私のことを信頼してくれていた。

そのせいで、いや、お陰で……私は、貴方に"依存"してしまったけれど。

提督「……ダメだ」

大井「………」

提督「俺は、もう……不知火に振られてから、人を……特に、異性を信用出来なくなってしまった」

提督「どうせ、俺のことを裏切るに決まってる……そうとしか、考えられなくなってしまった」

大井「………」

提督「それだけじゃない。俺は、そんなことを言いながら……ある女を金で買い、肉便器にしている糞野郎だ」

大井「………」

提督「他人を信用出来ない癖して、自分に逆らわない奴を犯してストレスを発散する……最低のクズなんだよ」

大井「………」
559 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/06(土) 18:44:30.07 ID:iTwCCuP20
今回はここまでです。上手くいけば次の更新で回想を終えられるかもしれません。
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 19:23:18.30 ID:So1eQ8GU0
乙でしたー
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 19:38:15.79 ID:7P+SFtW/o
おつおつ
この回想が終わったら……二人の運命が決まる
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 02:32:59.83 ID:2jFUfYkaO
2人とも100に到達せずに話が終わった時に、生きる理由と気力は残ってるかなぁ…
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 13:59:51.58 ID:w3tt5s5MO
最悪孕ませておけば子供が生きてる間は生きざる得なくなるでしょ・・・
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 09:38:57.95 ID:M2eYVXdSO
もしそんな展開になったらビス子も孕みそう
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 14:11:35.72 ID:wfzAUON20
多分不知火と別れた後大井が助けに来なかったら、心が壊れてそうなってたかもねー
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 01:12:43.63 ID:/arkDMlqO
歴代提督のEND後幸せ度ランキング作ったらどうなるんだろう?
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 09:53:48.60 ID:z1q+2Z0cO
>>566
とりあえず1位は1週目提督でいいんじゃないかな
この前の埋めネタでも幸せそうだったし
568 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:31:03.27 ID:j8mAEXRD0
提督「だから、俺は……お前の気持ちには答えられないし、関係を持つことも……」

大井「………」

提督は、私に拒絶されることを分かった上で……それこそ、通報されることを覚悟の上で、正直に話してくれた。

隠し続けて、私と関係を持つという選択を取ることも出来たのに……それでも、打ち明けてくれた。

つまり、提督は私のことを……嘘をつきたくないと思える程度には、大事な存在と考えてくれている。

大井「……知ってる」

提督「は……?」

大井「提督が、金髪の綺麗な女性を強姦していたことなら……とっくに知ってるわよ」

提督「なっ……!?ど、どうして……」

大井「この前、庭でその女性を襲っていたでしょう?あの日、私はこの家を訪ねたから」

提督「……っ」

提督(迂闊だった……ヤケになって、青姦なんてやっちまったから……)

大井「もちろん、このことを公にするつもりはない。むしろ、バレないよう協力するつもり」

提督「……!」

大井「だから安心して。私は絶対に、提督を"裏切らない"から……」ニコ…

提督「………」

提督(大井……)

提督を安心させたいと考えていると、自然に笑みが浮かんだ。

私が笑顔を見せるなんて、いつ以来だっただろうか。もはや記憶にない。

ただ、その笑顔が普通でないことは……自分でも分かる。

きっと、今の私は……歪で、不気味な笑顔を浮かべているのだろう。

提督「………」

提督(俺、は……)
569 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:31:54.05 ID:j8mAEXRD0
提督「……本当、なのか?」

大井「………」

提督「その言葉……信用しても、良い……のか……?」

大井「………」コクリ

大井("信用"、ね……)

提督「………」

提督(……畜生。本当なら、ここでどう返答すべきかなんて……分かり切っているのに……)

提督(こんな、セフレのような関係なんて……絶対に、ロクなことにならない……肉便器で、それを知ったはずなのに……)

提督「……っ」グッ…

大井「………」ギュウッ

提督「……!」

大井「貴方が金髪の女性と関係を持っていることなんて気にしないし、それを周りに言いふらすつもりもない」

大井「例え、恋人になれなくても良いから……私の孤独を、癒して欲しい」

提督「ぁ……」

大井「寂しさを、埋めて欲しいの……そして、私も……貴方の寂しさを、埋めてあげたい」

大井「肉便器にしている女性に飽きた時でも構わないわ。だから……」

提督「………」

大井「………」

提督のことだから、きっと……いえ、間違いなく迷っているのだと思う。

私だって、逆の立場なら……突然こんなことを言われれば、困惑するだろうから。

でも、私の意志は揺るがない。だからこそ、提督の心を揺さぶれるであろう言葉を……ダメ押しのつもりで呟いた。

大井「……不知火さん」

提督「っ!?」ビクッ

大井「不知火さんに振られて、辛いでしょう?悲しいでしょう……?」ナデ…

提督「う、ぁ……」

大井「何度でも言うわ。不知火さんに未練を抱いているなら……私で誤魔化してくれても良い」ナデナデ…

大井「寂しさも、憎しみも……全部、受け止めてあげるから……」ナデナデ…

提督「……っ」プルプル…

提督(不知火……あぁ、糞っ……俺は……俺、は……っ)プルプル…

大井「………」

あの女の名前を告げただけで、提督が露骨に狼狽えだした。

さっきは私の突然の告白に驚いて、それどころじゃなかったのかもしれない。

だからこそ、こうしてもう一度……私の気持ちを打ち明ける。

そうすれば、提督の心を揺さぶって……少しでも、私に向けることが出来ると思ったから。
570 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:33:29.78 ID:j8mAEXRD0
提督「俺は……お前のことを、憎からず思ってるが……」

大井「………」

提督「それは、あくまでも……幼馴染としてだ。恋愛感情があるかと言われると……」

提督「いや、それどころか……異性に、そういう感情を抱くこと自体……無理、だと思う……」

大井「………」

提督「それでも、お前は……俺の寂しさを、埋めてくれるのか……?」

提督「俺のことを、本当に……"裏切らない"のか……?信用、しても……」

大井「……えぇ」

提督「……!」

大井「私も、提督で……寂しさとか、孤独の辛さを埋めるから」

大井「お互いを利用し、慰め合う関係……分かりやすくて、良いでしょう……?」

提督「……っ」ポフッ…

大井「……!」

提督「大井……大井……」

大井「……もう。胸に顔をうずめるなんて……子供みたい」ナデナデ…

提督「うっ……うぅっ……」

大井「………」ナデナデ…

恋人になろうと迫れば、提督がより辛い思いをしてしまう。それだけは絶対に避けなければならない。

だからこそ、提督を私に"依存"させる。そして、私がいなければ生きられないようにしてしまう。

そうすれば、あの女のせいで空いた心の隙間も……私への依存心で、埋まってしまうはず。

大井「ふふ……」ハイライトオフ

提督を癒せるのは、私しかいない。あの女のせいで傷付いた心を治せるのは、他でもない私だけ。

幼馴染であり、提督から一定の信用を得ている私でなければ……彼に歩み寄ることは出来ない。

そして私も、提督がいなければ生きていけない。もう少しで、孤独で潰されてしまうところだった。

提督「………」

大井「………」ナデナデ…

例え恋人ではなかったとしても、互いに依存し合う関係であれば……一緒に生きていくことが出来る。

周りからどう思われようが、何を言われようが……そんなことはどうでも良い。

私には提督しかいない。そして提督にも、私しかいない。

この狭い世界を、二人だけで歩めるのなら……これほどの幸せが他にあるだろうか。

提督「大井……うぅ……」

大井(……このまま、共依存になってしまえば良い。そうすれば、提督と……)
571 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:34:22.46 ID:j8mAEXRD0
その日から、私と提督は歪んだ肉体関係になった。

孤独やストレスに耐えかねた時、相手の温もりに触れ、その苦痛を誤魔化す。

けれど、そこに恋人のような甘い時間は存在しない。お互いを"利用"し合うだけの関係に過ぎないから。

決して、愛し合うことが目的ではないからだ。


――数日後・大井家


大井「んんっ……あっ……」

提督「……痛く、ないか?」

大井「え、えぇ、何とか……」

提督「……痛みが引いたら言ってくれ。ゆっくり動く」

大井「……意外」

提督「え……?」

大井「てっきり、乱暴にすると思ったから……」

提督「……出来る訳、ないだろ。お前は肉便器なんかじゃなくて……俺を慰めてくれる相手なんだ」

大井「……!」

提督「恋人じゃなかったとしても……ただ、肌を重ねるだけの関係だとしても……」

提督「お前を傷付けるようなことは、したくない……お前の信用を、裏切りたくない……」

提督(……何を偽善者染みたことを言ってるんだ、俺は。肉便器を買って、凌辱するようなクズの癖に……)

提督(大井のことは、傷付けたくない……?こんな言葉が、自然に口から出て来る自分に反吐が出る……!)ギリッ…

大井「………」

大井(提督……)

"信用を裏切りたくない"。その言葉が、全てを表しているのだと思う。

私のことが大切だからではなく、辛い現実から目を背けてくれる相手を失いたくないだけ。

普通の人間なら、その言葉の真意に気付かないか……あるいは、気付いたことで怒り出すだろう。

大井「……大丈夫」ギュッ…

提督「……!」

大井「言ったでしょう?私にも、貴方しかいないって……だから、余計なことは考えなくて良いの」

提督「……ごめん。俺は……くっ……」

大井「………」

けれど、私は違う。そんなことは分かり切った上で、今の関係になることを望んだ。

むしろ、このまま提督が私に依存してくれれば良いとさえ思っている。

提督と二人で過ごすことが出来るのならば、過程はどうだって良い。大事なのは結果だ。

大井(もっと、私を感じて欲しい……そして、私から離れられなくなって欲しい……)

二人で一緒に、底なし沼へ沈んでしまえば良い。堕ちるところまで落ちれば良い。

提督の苦しみを理解してあげられる存在。その苦しみを、癒してあげられる存在。

それは、あの女でも、金髪の女でもない。私だけ。私さえいれば良いのだから。
572 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:36:01.92 ID:j8mAEXRD0
――現在・10周目提督家までの道


大井「………」

大井(そう思って、この関係を続けてきたはずなのに……)

提督の温もりを、何度も感じたせいで……私は、割り切ることが出来なくなってしまった。

共依存の関係より、恋人として……彼を支えてあげたい。

あの女でさえ、それが出来たのだから……私にも出来るはずだと、考えるようになってしまった。

提督「……大井?」

大井「………」ダキッ

提督「……!」

大井「……しばらく、こうさせて」ギュッ

提督「……あ、あぁ」

大井(やっぱり、私は……)

あの女が諦めていない素振りを見せていることを知って、私は焦っているのかもしれない。

だけど、それ以上に……純粋に、提督に心から愛して貰いたい。

今まで、その想いから目を逸らし続けてきた。意識しないよう努めてきた。

大井(提督のことが、どうしようもなく……)

深い深い沼の底で、提督と寄り添え合えれば良い。それ以上は、望まないつもりだった。

それなのに……胸の内に秘めていた想いが暴走して、私だけを沼の上へ叩き出してしまった。

大井「……っ」ギュウッ

大井(好き、なのね……)

提督は未だに苦しんでいるのに。あの女のことを忘れられないのに。

私ばかり、彼への気持ちを募らせて……そのせいで、彼に負担をかけてしまう。

そんなこと、あってはならないのに。そんなこと、分かっていたはずなのに。

大井(なんて女々しいのかしら、私は……自分から、今の関係を切り出しておいて……)

大井(やっぱり満足出来ないから、恋人にして欲しい……?そんなこと、言ったところで……提督を、苦しめるだけなのに……)

提督「………」

提督(俺は……あぁ、糞っ……)
573 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/13(土) 19:37:10.08 ID:j8mAEXRD0
今回はここまでです。ようやく大井の回想パートが終了しました。次回からは本編に戻ります。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:40:02.01 ID:vDGFhAu/0
おっつおっつ
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:42:49.25 ID:3PF5zDcO0
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:11:50.65 ID:3oWqEsC2o
お疲れ様でした
お互いバックボーンは提示された…どちらが制するか…
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:14:26.03 ID:bfo7W89f0
乙でしたー
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:27:26.49 ID:AoDANZa70
仁義なき殴り合いの始まりだー(゜凵K)
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 16:41:58.91 ID:1tPzMUEgO
不知火が恋人に復縁すれば、提督は依存先が必要なくなり、大井は不要になる
大井が恋人になれば、提督は未練を断ち切り、不知火は不要になる
大和みたいに妾になれれば良いんだろうけど、なれなかった場合は8週目大井より悲惨ですね
8週目大井は夫と言う支えがあったけど、大和・不知火・10週目大井には、提督しかいませんから
580 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 18:50:45.55 ID:47yVlLGA0
19:30〜20:00頃開始予定です。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 18:51:57.06 ID:LakP07jA0
ついに決着の時か……?
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:05:02.49 ID:oLTgN8TzO
いよいよ物語も佳境に入りました!
不知火が過去の過ちと絶望を乗り越えるのか
あるいは大井が失意の先に見いだした暗い光を手にするのか!
まさにデッドヒート!
次回、艦これ学園生活
ビスマルク大勝利!欲望の未来へReady Go!

思い付きでやった、反省はしてない
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:11:47.37 ID:WO+u7GQF0
是非大井っちを例の草原に連れてきたい
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:18:59.63 ID:url8J51tO
>>582
誰か忘れてませんかねえ
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:36:09.29 ID:1fVxza86O
だって先生影薄いから(メソラシ
586 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 19:44:12.99 ID:47yVlLGA0
始めます。
587 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 19:46:46.71 ID:47yVlLGA0
〜 9月2週 〜

――10周目高校・教室


提督「………」モグモグ

不知火「………」チラッ

不知火(提督君……今日も、最低限の栄養を補給する食事しか……)

モブ子a「わぁ〜!可愛いキャラ弁!」

モブ子b「そうでしょ?お母さんが作ってくれたの!」

提督「………」ピタッ…

不知火「……!」

不知火(提督君の、手が止まって……)

モブ子a「でも、これだけ細かく作るのは大変そう……」

モブ子b「それは私も思った。それで聞いてみたんだけど……どう言ったと思う?」

モブ子a「実は手作りじゃなくて市販品とか?」

モブ子b「そんな訳ないでしょ!お母さん、勉強頑張ってる私の為なら、これくらい苦じゃないって!」

提督「………」

不知火「………」

モブ子a「お〜!愛されてますな〜!」

モブ子b「えへへっ、自慢のお母さんですから!」

提督「……っ」ブヂッ

不知火「……!」

不知火(て、提督君……食品を、握り潰して……)

提督「………」スタスタ…

提督(クソッタレが……)

不知火「………」

不知火(本当なら、今すぐ追いかけたい。提督君のことを、慰めたい……)

不知火(でも、私には……そんなことをする、資格なんて……でも、やっぱり……)

不知火「……っ」グッ…

不知火(提督君……)


↓1ビスマルクのコンマ    調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ       信用度:19.5/50
↓3不知火のコンマ      未練度:98.5/100 《-- リーチ --》
↓4大井のコンマ       依存度:94/100 《-- リーチ --》

反転コンマが最大のヒロインと交流します
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:46:50.43 ID:LakP07jA0
このターンに波乱はないと予想
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:46:59.14 ID:VLPey8YYO
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:47:04.26 ID:PHj3qYdDO
ぬーいぬいぬいぬい
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:47:05.82 ID:2oxKuWZ3O
ほあ
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:47:42.72 ID:qVcx4ooEO
これにはぬいぬいもニッコリ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:47:44.28 ID:fv0NMhDpo
ぬいぬいだあああ!
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:47:47.15 ID:SJFolzKbO
あー……決まったか……
595 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 19:48:51.89 ID:47yVlLGA0
不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?

19:52以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:56までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:49:22.22 ID:4anjhb4fo
阿武?「フフフ……上昇値1ヲ出セバ……フフフ……」
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:50:23.17 ID:SJFolzKbO
1でるか……?
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:00.07 ID:zZbrnUrFO
しりとりする
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:00.56 ID:fv0NMhDpo
例の草原ですべてを打ち明け謝罪する不知火
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:01.12 ID:1tPzMUEgO
インキュバスに襲われそうになった不知火を助けに入った提督
2人ともまとめて魔法少女に助けられる
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:02.93 ID:j/Uc694CO
我慢できなくなり提督の唇を奪って濃厚なディープキスをする不知火
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:03.38 ID:HcDzGjYgo
提督に告白するぬいぬい
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:52:11.86 ID:2TWVijjS0
文化祭の出し物を決める話し合い
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:53:06.16 ID:1tPzMUEgO
>>598
ある意味凄い事になった
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:16:02.67 ID:LakP07jA0
これはどうなってしまうんだ
606 :長くなってしまいましたので、2回に分けて投下します。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 20:20:00.71 ID:47yVlLGA0
申し訳ありませんが、少しアレンジさせて頂きます。

――郊外・草原


提督「………」

ピークを過ぎたとはいえ、まだ夏の日差しが照り付ける。

だが、ここは比較的涼しい。汗ばんだ体を、そよ風が優しく包み込んでくれる。

提督「……っ」

提督(馬鹿じゃねえのか、俺は……)

ここへ来れば、ますます不知火への未練が大きくなるばかりだと言うのに。

ここへ来たところで、不知火から"裏切られた"事実は変わらないと言うのに。

提督「……なぁ、不知火。俺、やっぱり……」

ザッ…

提督「……!?」クルッ

不知火「………」

提督「し、不知火……?」

提督(どうして、お前がここに……)

不知火「……いると思いましたから」

提督「………」
607 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 20:22:38.01 ID:47yVlLGA0
一体、どういうことなんだ?何故不知火がここにいる?

不知火にとって、ここは……俺との黒歴史が蘇る、嫌な場所じゃないのか?

いや、考え込んでいる場合じゃない。とにかく、何か……言わなければ。

提督「……ら、来客が来るとは思わなかった。こんな辺鄙な場所にさ」

提督(クソッ!やっぱりダメだ!慌ててるせいか、また変なことを……!)

不知火「……苛まれているんです、未だに」

提督「……?」

提督(苛まれて……?それって、どういう……)

不知火「憎いんです、こんな……愚かな私が……それだけじゃない……」

不知火「こうして、提督君のことを忘れられず……貴方に会えると思い、ここへ来てしまう私が……」

不知火「反吐が出るほどに、憎い……気持ち悪い……!」

提督「い、いや、別に憎いだなんて……違、俺は何を言って……」

さっきから何を言ってるんだ、俺は。それに、不知火の様子もおかしい。

苛まれている?自分のことが憎い?どうしてそんなことを言うんだよ。

それに、俺に会えると思った……?ますます、訳が分からない。

提督(その言い方じゃ、まるで……)

不知火「………」

不知火(ここに来れば、提督君がいるかもしれないと思っていたけれど……まさか、本当にいてくれたなんて……)

不知火「………」グッ…

不知火(……覚悟を決めろ、私。きっと、こんな機会……もう、無いかもしれない……)

不知火(これ以上、自分の気持ちに蓋は出来ない……ここで怖気づいていたら、一生後悔することになる……)

不知火「……提督君」

提督「……!」


好感度上昇率判定

99.5:不知火、ここにきて恐怖心が勝ってしまう
100到達:不知火「……もう一度、恋人になってくれますか?」

01〜49なら好感度上昇:小 ×1.0
50〜98なら好感度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら好感度上昇:大 ×2.0

直下

好感度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:22:42.24 ID:LakP07jA0
直下でで確定したい
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:22:43.26 ID:HcDzGjYgo
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:22:43.88 ID:C2e/g9oPO
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:23:23.76 ID:VPyU0EeoO
ゴールだ!
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:24:17.33 ID:LakP07jA0
こういうしりとりになってるやりとり好き
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:24:32.98 ID:fv0NMhDpo
きまったあぁ!!
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:25:24.94 ID:4anjhb4fo
>>612

おーすっごい
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:25:37.38 ID:PRxNdP9QO
おおいっち……
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:31:02.56 ID:WO+u7GQF0
大井は50に行けるといいね…
流石に2回ともアウトは呪いになりそう…
617 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 20:39:37.78 ID:47yVlLGA0
24→42:不知火、勇気を出す 6×1.0=6 6+98.5=104.5 → 100/100 《-- END開放 --》


不知火「……っ」スタ…スタ…

不知火(足が、震えて……それに、拒絶されてしまった時のことばかり、頭に浮かんで……)

不知火「くっ……!」スタ…スタ…

不知火(だとしても……ここで、逃げれば……本当の意味で、取り返しがつかなくなる……!)

提督「………」

不知火が、少しずつ……俺に向かって、歩み寄って来る。

その真意は分からないが、表情を見る限り……今にも泣きそうだ。

まさか、俺に『いい加減目障りだから関わらないで下さい』と告げる気だろうか。

不知火「はぁっ……はぁっ……!」スタ…スタ…

提督「……っ」ズキッ…

提督(そう、だよな……別れた相手に、未だ未練を抱くような奴なんて――)

不知火「……っ!」ダキッ

提督「――え?」

不知火「んっ……!」チュッ…

提督「んむっ……!?」

不知火「ぷはっ……」

提督「……え?あ、し、不知火……い、今……あっ、え……?」

不知火「……っ」ギュッ

頭が回らない。思考がまとまらない。気が動転して、ただでさえ拙い言葉が更に詰まる。

不知火は今、俺に何をした?抱き締めた?そして、キスをした?

何故?どうして?不知火は、俺に愛想を尽かしたんじゃなかったのか?

不知火「……提督君」

提督「あ、や、その……」

不知火が潤んだ瞳を向けながら、俺を見つめて来る。

その意味を図りかねていると、不知火が静かに口を開き……消えそうなほど儚い声で、俺の耳に語り掛けて来た。
618 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 20:41:35.33 ID:47yVlLGA0






























「やっぱり、私は……貴方の傍から、離れられません。どうか、もう一度……私と、付き合ってくれませんか……?」





























619 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 20:57:19.46 ID:47yVlLGA0
提督「……は、はぁっ!?」

不知火「………」

提督「あ、ぁ……え、と……」

理解が追い付かなかった。不知火の口から告げられた、衝撃の言葉。

俺が一番待ち望んでいて、なおかつ……一番あり得ないと思っていた言葉。

キスの時点で混乱していたのに、そこへ立て続けにそんな言葉を贈られれば……

提督(こ、これは夢か?だって、こんな……あり得ないことが……)

不知火「………」ススッ…

提督「……え?」

提督(俺から、離れて……)

不知火「……ごめんなさい」スッ…

提督「っ!?し、不知火……何、を……」

不知火「あの時は、心にもないことを言って……ごめんなさい……」ジワッ…

不知火「これまでも、そして今も……提督君のことを、愛しているんです……!」ポロポロ

不知火「それなのに、自分の心の弱さに負けて……あんな、酷いことを……!」ポロポロ

不知火「ごめんなさい……本当に、ごめんなさい……!」ポロポロ

提督「………」

不知火は俺のことを抱き締めていたかと思えば、今度は涙を流しながら土下座した。

しかも、"あの日"のことを謝罪しつつ……俺のことを『愛している』と言ってくれた。

つまり、俺は……不知火に嫌われていない?"裏切られて"いない、のか……?

提督「……なら、どうして」

不知火「……!」ポロポロ

提督「"あの日"、どうして不知火は……俺に、別れを……」

不知火「それ、は……」ポロポロ

提督「……俺に愛想を尽かし」

不知火「違いますッ!!それだけは、断じて……違うんです……!」ポロポロ

提督「……!」

嬉しかった。俺のことが嫌いになった訳ではないと、力強く言い切ってくれた。

それだけで、ボロボロだった心に……生気が戻っていくのを感じる。

だからこそ、気になったのだ。それならば、何故不知火は"あの日"、俺を拒絶したのだろうか。

不知火「……突拍子もなく、それでいて……長い話になります。凄く、長い話に……」ポロポロ

提督「……全部聞く。ゆっくりで良いから、話して欲しい」

不知火「は、い……」ポロポロ

不知火(例え、信じて貰えなくとも……全てを、打ち明けなければ……誠意を、見せなければ……)ポロポロ
620 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/02/14(日) 21:12:12.00 ID:47yVlLGA0
――数時間後


不知火「……それで、私は……ずっと、後悔し続けて……」ポロポロ

提督「………」

にわかには信じ難い話だった。時間が巻き戻る地獄を、ずっと味わい続けていただなんて。

だが、それを作り話と断定することも……出来なかった。

不知火「ごめんなさい……私が、弱かったせいで……」ポロポロ

提督「………」

不知火は終始、涙を流しながら語ってくれた。

それも、俺の目を見ながら……言葉を詰まらせながらも、真剣に話してくれた。

俺には、不知火が嘘をついているとは……到底、思えないのだ。

提督「………」

不知火「………」ポロポロ

もし、その話が事実だとすれば……不知火は俺の為に、必死に足掻いてくれたことになる。

俺と過ごす未来の為だけに、心をすり減らしながら……時が巻き戻る現象、いや、魔法か?

とにかく、そんな得体の知れない状況に……抗い続けてくれたのだ。

提督「………」ギュッ

不知火「ぁ……」ポロポロ

提督「その、まだ色々と整理出来てないんだけどさ……」

提督「不知火は、俺の為に……そこまで、頑張ってくれたんだよな……耐えて、くれたんだよな……」

不知火「……!」ポロポロ

提督「……ありがとう」ナデ…

不知火「……ぐすっ、うぐっ……あぁっ……!」ポロポロ

提督「俺の為に……ありがとうな……」ナデナデ…

不知火「うあぁぁっ……!えぐっ、ひっく……ぐしゅっ……ああぁぁっ……!」ポロポロ

不知火(ただ一言、最愛の人から『ありがとう』と言って貰えただけで……今までの苦労が、報われた気がした……)

不知火(提督君に、話を聞いて貰えて……辛さや苦しさを、知って貰えただけで……こんなに心が楽になるとは、思わなかった……)
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