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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】
- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 22:19:06.92 ID:o8vbkMlI0
- >>87
>>1に責任を押し付けるな
>>1が全部受け止めてくれるとしても、ぶっ飛び設定を投げる方が悪いんだ
女が綺麗だからって強姦して、美女だったから悪いと言っても言い訳にならないんだ…
- 89 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 19:22:41.62 ID:dvRJSk/j0
- 21:00〜22:00頃開始予定です。
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 19:49:55.60 ID:mfAxYeTb0
- おけ
- 91 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:43:04.90 ID:dvRJSk/j0
- 始めます。不知火の回想パートのとちゅからです。
- 92 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:45:45.17 ID:dvRJSk/j0
- 友人がいなかった私は、学校では勉強するしかなかった。
休み時間はもちろん、それ以外の空き時間も、孤独から逃げるように勉強を続けた。
皮肉にも、そのお陰で成績だけは優秀だった。両親や祖母も評価してくれたけれど……
いくら勉強が出来ても、やはり学校での孤独による辛さが無くなることはなかった。
――不知火家
不知火父「……不知火」
不知火「……何?」
不知火父「無理、していないか……?」
不知火「………」フルフル
不知火母「本当?」
不知火「……えぇ」
不知火父「………」
不知火父(僕達に心配をかけまいと、気丈に振舞っているようだけど……)
不知火母(どう考えても、無理してるわよね……この子、学校で1人ぼっちみたいだから……)
不知火「………」
もちろん、ただ勉強を続けるだけで好成績を維持出来た訳じゃない。
私は性格だけでなく、能力も遺伝していたのだと思う。話を聞く分には、お父さんは敏腕のエリートだったらしいから。
けれど、友人に恵まれたかった私にとって……いくら成績が良かったとしても、寂しさは埋まらなかった。
不知火父(……この成績なら、十分……いや、十二分に……)
不知火「……お父さん?」
不知火父「……不知火が良ければの話だが」
不知火「……?」
不知火父「私立中学校、受験してみないか……?」
不知火「……!」
- 93 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 21:57:32.95 ID:dvRJSk/j0
- お父さんは、私に公立中学ではなく……有名私立中学への進学を勧めた。
理由は『人間関係をリセットすることで、不知火に改めて友人を作って欲しい』とのことだった。
決して安くない学費も、両親は『お金の心配はしなくて良い。その為に、しっかり蓄えて来た』と言ってくれた。
けれど、私としては……どちらでも良かった。既に友人なんて、私には出来ないと諦めきってしまっていたから。
私はそのままお父さんの提案通り、小学生ながら受験生となった。
勉強ばかりしていたこともあって、合格そのものは難しくなかった。
――約数年後・有名私立中学校
ワイワイ ガヤガヤ
不知火(13)「………」
不知火(案の定、1週間足らずで大方のグループが出来上がったか……私には無縁だけれど)
私は、私自身が想定していたように……1人だった。
入学早々、クラスメイトの大半に怖がられてしまい……その瞬間、私は自分の今後を察した。
結局、私はどこへ行っても孤独なのだと。私に友人なんて、出来るはずが無いのだと。
不知火「………」
不知火(今の内に、覚悟を決めるべきね……小学生の時と同じように、黙々と勉強するだけの日々を……)
友人が出来ない。私立中学校入学。ふと教室を眺めようと考える。
様々な要因が重なり、私は見つけた。見つけ出した……出会うことが出来た。
不知火「……?」
提督(13)「………」
不知火(あの男子生徒、未だに誰とも会話していない……)
私と同じ、孤独に苦しんでいた人。私の辛さを理解してくれる、唯一無二の人。
提督(……最悪だ。大井と違うクラスになるなんて……この先、どうやって過ごせば……)
不知火(それに……私と同じ目をしている……?)
10周目提督君……私が心から愛した人。彼がいてくれたから、"かつて"の私は……救われた。
- 94 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:09:35.91 ID:dvRJSk/j0
- 失礼な言い方になるけれど、彼は今までいなかった……友人がいない人間。
私は彼に興味を持ち、それからはいつも彼を遠巻きに眺めていた。
――数週間後・休み時間
ワイワイ ガヤガヤ
提督「………」
不知火「………」ジー
不知火(どうして周りの人に話しかけないのかしら……私と違って、目を合わせただけで怯えられることもないのに……)
彼は孤独だった。暗い表情を浮かべながら、他者と積極的に関わることをしなかった。
私と同じように、彼も淡々とした灰色の日々を過ごしていた……と思う。
提督(……大井)
不知火「………」ジー
不知火(……いや、もしかすると、他に理由があるのかもしれない。どちらにしても、彼は私と同じ……)
不知火(クラスで孤立して、いつも1人で……そこから脱却することが出来ないままで……)
いつしか、私は彼に対して仲間意識が芽生えていた。今思えば、馴れ馴れしいことを考えていたと思う。
相手の事情を知らない癖に、勝手に自分と同じだと決め付けるなんて……失礼にも程がある。
でも、仕方なかった。何故なら、自分と似た境遇の人を初めて見つけて……どうしても、嬉しさを感じてしまったから。
不知火「………」
不知火(彼となら、友人……いや、せめて、たまに話す仲くらいには……)
――更に数週間後
提督「………」
提督(早く、大井と過ごしたい……1人は、孤独は嫌なんだ……)
不知火「……っ」ドキドキ…
不知火(い、いざ話しかけようと考えると……動機が止まらない……)
私は意を決して、彼に話しかけることにした。
緊張、恐怖、期待……様々な感情が織り交ざり、心臓の鼓動が激しくなる。
不知火「……!」フルフル
不知火(ここで怖気づいてはダメ……この機会を逃せば、下手をすると一生……!)
それでも、私は前に進むことを選んだ。もしかすると、今まで通り怖がられてしまうかもしれない。
いや、それどころか、拒絶されることもあり得る。けれど、それ以上に……現状を変えられる可能性に賭けたかった。
- 95 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:21:33.97 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「あ、あの……」
提督「……何だよ」
不知火「………」
提督「………」
不知火「……えっと」
提督「……何も無いなら話しかけるな」
提督(どうせ、お前達には理解出来ないだろ……俺の辛さなんて……)
不知火「………」
この時点で、私の心の中には僅かな希望が宿っていた。
普通のクラスメイトなら、私が話しかけた時点で……露骨に怯えているはずだから。
不知火「……の?」
提督「……え?」
不知火「怖がらないんですか……?」
提督「何がだよ……」
不知火「その、私を見て……」
提督「……馬鹿にしてるのか?」
不知火「いや、そうじゃなくて……他の人は、私が目を合わせただけで……怯えるので……」
提督「……別に。何の変哲も無い女子としか思えないが」
提督(確かに目つきは鋭いかもしれないが、それがどうした。俺にとって、そんなことどうでも良いんだよ……)
不知火「あ……!」パァッ
嬉しかった。私の顔を見ても怯えないどころか、普通の女子と言ってくれた。
こんなこと、人生で初めてだった。家族以外の人と、普通に会話出来たことに……興奮を抑えられなかった。
不知火「……貴方だけです」ギュッ
提督「なっ……!?」
不知火「私を見ても、怯えなかった人は……貴方だけなんです……!」
提督「ちょっ、おい!?何で手を握るんだよ!?」
不知火「え?あっ!す、すみません!つい……」スッ…
不知火(やってしまった……!あまりに感激したせいで……)
提督「………」
提督(何だ、こいつ……でも『怯えなかったのが俺だけ』って……)
- 96 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:24:51.84 ID:dvRJSk/j0
- 提督「……なぁ」
不知火「は、はい……」
提督「もしかして、お前……友達いないのか?」
不知火「………」グサッ
不知火(事実とはいえ、いざ指摘されると……心にくるというか……)
提督「あ、すまん。別に馬鹿にしようとした訳じゃない。ただ、引っかかったんだよ……さっきの言葉が」
不知火「……さっきの、言葉?」
提督「怯えなかったのは俺だけ……それって、他の奴らはお前を怖がってたってことか?」
不知火「………」コクリ
提督「………」
不知火(……引かれたか、それとも嘘つきだと思われたかしら。でも、本当のことだから……)
提督「………」
不知火「あ、あの……」
提督「……1つ、聞いても良いか?」
不知火「……え?」
提督「お前は……1人でいることの辛さ、孤独の辛さを……知っているか?」
不知火「……!」
提督「………」ジッ
不知火「………」
不知火(さっきまでとは違って、真剣な眼差し……それだけ、重要な質問ということよね……それなら、私も真剣に返答しなければ……!)
- 97 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:30:21.43 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……孤独の定義がどこまでを指すのか、何を持って孤独と断定するかは、私には測りかねます」
提督「………」
不知火「ですが、私は幼稚園から小学校卒業まで……1度も友人が出来たことはなく、常に1人で過ごしました」
提督「………」
不知火「その間、私は孤独に苦しみました。幸い、家族は傍にいてくれましたが……学校では、誰も傍にいませんでした」
不知火「ですから、私の答えとしては……学校生活における孤独については、普通の生徒より身に染みて理解しているつもりです」
提督「………」
不知火「………」
自分の意見を、自分が感じ続けて来たことを正直に、嘘偽り無く打ち明けた。
彼は口を挟まず、ただ黙って私の話を聞いていた。内心、どう考えているかは……私には分からない。
提督「……そうか」
不知火「………」
提督「悪かったな、言いづらいことを問い詰めるような真似をして」
不知火「いえ……」
提督「………」
不知火「………」
不知火(これでダメなら、もう諦めるしかないか……でも、折角見つけたのに……私と普通に会話してくれる人を……)
提督「……どうやら、お前となら気が合いそうだ」
不知火「……え?」
提督「お前の話、表情、声色から……確かに感じた。孤独を経験した人間にしか分からない、心の痛みを」
提督(大井だけだと思っていたが……まさか、こんな身近にいたとはな。視野を狭めていたせいで、全く気付かなかったが……)
不知火「あの……」
提督「………」
- 98 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:40:24.80 ID:dvRJSk/j0
- 提督「……お前は、どうして俺に話しかけた?」
不知火「……!」
提督「いや、理由は大方想像つく。俺だって、お前の立場なら……同じことをしたかもしれない」
提督「だが、所詮は想像に過ぎない。だからこそ、お前の口から伝えて欲しい……正直な気持ちを」
不知火「………」
提督「………」
不知火「……友人」
提督「……!」
不知火「貴方と、友人に……いえ、そこまでの贅沢は言えません。せめて、軽く雑談する程度の仲に……なりたいと思って……」
提督「……そうか」
不知火「………」
提督「……俺も同じだ」
不知火「え……?」
提督「寂しかったんだよ。このクラスに、孤独の辛さを味わったことがある人間が誰もいなくて……」
提督「だから、同じ苦しみを理解する者同士……話し合える人が傍にいて欲しかったんだ」
提督(唯一の理解者である大井は、クラスが離れてしまったせいで……学校にいる間、孤独に耐えるしかないと思っていたからな……)
不知火「そ、それって……!」
提督「……10周目提督だ」スッ…
不知火「……!」
不知火(右手を差し出して……)
提督「これからは、友人として……仲良くしてくれないか?」
不知火「……は、はい!えっと、わ、私は、不知火と言います……こちらこそ、よろしくお願いします……!」ギュッ
不知火(つ、ついに……ついに私に、人生初の友人が……!)パァッ
あの日のことは、今でも忘れない……私が"初めて"、彼と友人になった日だから。
彼は、提督君は……私にとっての救世主。私の、暗闇の学校生活に……眩く、それでいて温かい光を灯してくれた人。
これからは、学校で寂しい日々を過ごさなくても良い……そう考えただけで、天にも昇れそうな心地だった。
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:45:32.72 ID:JRbaSUYe0
- この先数千回のループが待ってると思うと…
- 100 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 22:50:42.59 ID:dvRJSk/j0
- それ以来、私と提督君はほぼ毎日行動を共にしていた。
それこそ、男女が別々になっている体育以外の全ての時間を、提督君と過ごしたと言っても過言では無い。
友人と、他愛も無い話が出来る……恐らく一般人にとってはごく普通のことでも、私にとっては幸せを感じられる時間だった。
――1ヶ月後・10周目提督家までの道
提督「さっきの小テスト、どうだった?」スタスタ
不知火「一通りは解けました」スタスタ
提督「そうか……俺は半分くらい分からなかった。不知火は頭が良いんだな」
不知火「いえ、そんな……昔から、学校では勉強しかすることが無かったので……」
提督「………」
不知火「……ですが、今は違います」ギュッ
提督「……!」
提督(俺の手を握って……)
不知火「こうして、友人がいつも傍にいてくれますから」
提督「……不知火」
不知火「………」
不知火(す、少し重い発言だったでしょうか……)
今まで友人がいなかった私にとって、提督君との距離感を測ることは想像以上に難しかった。
友人とは、どんな会話をするのだろうか。どのような態度で接するのがベストだろうか。
もしかすると、引かれてしまってはいないだろうか……そんな考えばかり、頭に浮かんでしまう。
けれど、同時に……ようやく出来た友人だからこそ、私は提督君との仲を大切にしたかった。
提督君が望むことなら、何でもしてあげたい……本気でそう考えていたほどだったから。
提督「……ありがとうな」ギュッ
不知火「あ……」
提督「俺は、自分が馬鹿だと思う。こんなに素晴らしい人がいたことを知らずに、自分が孤独だと思い込んで……」
不知火「……私こそ。提督君という素晴らしい方を知らないまま、1人で塞ぎ込んで……」
提督「……これからも、俺と友人でいて欲しい」
不知火「……!」
不知火(提督君……)
不知火「……もちろんです。提督君も、どうか私の友人でいて下さい……」
提督「当然だ。唯一無二の友人だからな」
不知火「……はい」
私の心配は杞憂だった。提督君は、私との距離感を……心地良く感じてくれていた。
『俺と友人でいて欲しい』……その言葉が、私にとって何よりも嬉しかった。
今思えば、この瞬間だったかもしれない。私が提督君に対して、友人以上の感情を抱き始めるようになったのは。
大井「………」
大井(……誰よ、その女)
そして、彼女から提督君を……結果的に、"奪う"ことに繋がったのは。
- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:55:22.94 ID:v3qCM6iU0
- 幼馴染で慢心は負けフラグ、はっきりわかんだね
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 22:58:00.58 ID:vuQRb5wMO
- アブゥ「せやな」
- 103 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:00:08.78 ID:dvRJSk/j0
- 数ヶ月も経つ頃には、放課後になるとお互いの家へ遊びに行くことも珍しくない程に親しい関係になった。
この時点では、少なくとも私は……既に提督君とは、親友と呼べる仲になっていると考えていた。
直接言葉で確かめたことは無い。でも、私と提督君は……そんな確認さえ必要無いほど、お互いを信頼していたもの。
そして……今でも忘れない、いや、忘れられない日がやって来る。
"体感"では、もう何年前の話だっただろうか……"あの日"は確か大雨が降っていて、提督君の家へ遊びに行った時のことだった。
私は、提督君への想いが募りに募っていた。友人より進んだ関係になりたいという気持ちが、膨れ上がってしまっていた。
――1年後・10周目提督家
提督(14)「相変わらず、何も無い部屋だけどな……」ガチャ
不知火(14)「いえ、そんなことは……提督君の部屋、居心地が良いですから」
提督「……そう言ってくれるのは、本当に数えるほどしかいない」
不知火「………」
不知火(数えるほど……"私だけ"では無いんですね……もっとも、もう1人が誰なのかは検討がついていますが)
提督「どうして休みの日に限って、こんな大雨が降るんだろうな……昨日の天気予報では、晴れるはずだったのに」
不知火「………」
提督「で、何しようか。幸い家だけは無駄に広いから、別の部屋なら遊び道具が沢山……」
不知火「……提督君」
提督「ん?」
不知火「私達の関係って……何だと思いますか?」
提督「そりゃ、友人……いや、親友だろ?」
不知火「………」
提督「……ま、まさか違うのか?」
不知火「………」
提督「し、不知火……?俺、もしかして気に障るようなことをしたとか……」
不知火「……っ」ギュッ…
提督「……!」
提督(不知火が、抱き着いて来た……!?今まで手を握って来ることはあったが、こんなことは……)
- 104 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:17:38.92 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……親友。そう言ってくれて、凄く嬉しいです」
提督「……え?」
不知火「ですが、そこから立ち止まり続けるのは……もう、耐えられないんです……」ギュウッ
提督「………」
不知火「……更に先の関係へ踏み出したい。提督君と、より親密になりたい。ずっと、貴方の傍にいたいんです……!」
提督「………」
提督(不知火……それって……)
ザーザーと雨粒が落下する音だけが響き渡り、電気がまだつけられておらず……それでいて、私達以外に誰もいない部屋。
そこの男女が抱き合っている。中学生ともなれば、これがどういう意味を指すかは……誰もが察するはず。
私は、告白したのだ。提督君のことを、異性として慕っていると。友人や親友では無く、恋人になりたいと。
不知火「………」
提督「……そんなこと言われたら、勘違いするぞ」
不知火「………」ギュウッ
提督「……!」
不知火「それはきっと、勘違いではありません……それとも、やはり直球で言った方が良いですか……?///」
不知火「恥ずかしいと言いますか、慣れないことだったので……つい、遠回しな言い方に……///」
提督「……いや、いい。今ので十分伝わった」
不知火「……重い上に、面倒な女で……ごめんなさい」
提督「馬鹿言うな。重いのは俺の方だ」ギュッ
不知火「あ……///」
提督「俺だって、不知火と……その、そういう仲になりたいと考えたことはある」
不知火「……!」
提督「でも、怖かったんだ。もし俺が告白して、今の関係が壊れてしまったら……」
不知火「………」
提督「断られるだけなら良い。でも、もし絶交なんてことになってしまったら……俺はまた、孤独になる」
提督「情けないことを言っている自覚はあるが、それでも……不知火との仲に亀裂が入るのが、怖くて堪らなかったんだ……」
不知火(提督君……)
- 105 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:19:31.80 ID:dvRJSk/j0
- 彼は同じだった。私も、提督君と恋人になりたいと考えていても……1歩を踏み出すことが出来なかった。
今の関係が壊れてしまえば、私は再び孤独に戻ってしまう。そのリスクばかり考え、身動きが取れずにいた。
けれど、恐怖や不安以上に……提督君と恋仲になりたいという気持ちが、私に勇気を与えてくれた。
不知火「……情けないなんて、そんなことありません。私も、同じでしたから」
提督「………」
不知火「それに、凄く……嬉しいです」
提督「え……?」
不知火「提督君も、私と……親友以上の関係になりたいと、考えてくれていたなんて……///」
提督「……!」
不知火「ふふっ……///」
提督「……何だ、出来るじゃないか」
不知火「……?」
提督「表情が固いって言ってたけど、今の笑顔……柔らかくて、自然で……凄く、綺麗だった」
不知火「あっ……え、えっと、そう……ですか……?///」
提督「……俺の彼女として、自慢したくなるくらいにはな」
不知火「……!///」
初めて褒めて貰えた。家族以外の人に……私の表情を。
今まで怯えられたり、引かれてばかりだった表情を……私のコンプレックスだった表情を。
それを、提督君に……友人で、親友で、恋人になりたい相手に……綺麗だと、言って貰えた。
提督「いや、自慢する相手なんてゼロに等しいけどさ……」
不知火「……っ!///」グイッ
提督「うわっ……!?」ポフッ
不知火「……提督君のお陰です///」ギュッ
提督「いや、あの……///」
不知火「提督君が、私の強張った表情を……和らげてくれたんですよ……?///」
提督「……し、不知火。この体勢はまずいって……///」
不知火「……///」
- 106 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:22:48.57 ID:dvRJSk/j0
- 不知火「……良いんですよ?///」ボソッ…
提督「うぁっ///」ビクッ
不知火「私だって、分かってて……やってますから……///」ボソボソッ…
提督「ちょっ、耳にささやくのは……///」
あまりに感激してしまい、私は提督君をベッドに押し倒してしまった。
もちろん、"そうなる"ことは覚悟の上で。彼の耳元で呟くのも、彼を刺激する為。
提督「……本当に、良いのか?///」
不知火「……///」コクリ
提督「不知火のような、美人で可愛い女の子が……俺なんかで……///」
不知火「"なんか"ではありません」
提督「……!」
不知火「提督君"でないと嫌"、なんです……///」
提督「……不知火っ!///」
不知火「あっ……///」
この日、私と提督君は身も心も1つになった。お互いに心を通わせ、肌も重ね合わせた。
私の人生で、1番幸福を感じた瞬間だったと思う。あの一時は、今でも強く記憶に残っている。
提督君に求められて、私も彼を求めて……時間を忘れて、ただひたすら行為に励んだ。
――数時間後
提督(全裸)「……///」
不知火(全裸)「……///」
提督「……一線、超えちまったな///」
不知火「……///」コクリ
提督「まさか、恋人同士になって……その日の内に、とはな……///」
不知火「……///」
提督「しかも、こんな時間に……どうする?俺、不知火の両親に謝りに行った方が……///」
不知火「……いえ、私がLINEで連絡しておきます。この時間を、誰にも邪魔されたくありませんから///」
提督「そ、そうか……///」
不知火「……///」ギュッ
提督「……!///」
不知火「今夜は、一緒にいて下さい……もっと、提督君を感じさせて下さい……///」
提督「……分かった///」ギュッ
不知火「……♪///」
結局、この日は提督君の家に泊まることになった。
一緒に入浴したり、同じベッドで眠ったり……2人きりの時間を過ごすことが出来た。
当然、翌日帰宅した時には両親から叱られてしまったけれど……正直、話は頭に入って来なかった。
提督君と、恋人同士になれた。身も心も1つになった。それだけで、私の心は幸福で包み込まれていたもの。
- 107 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:26:00.63 ID:dvRJSk/j0
- けれど、提督君と付き合う以上……どうしても避けては通れぬ道があった。
彼女への……大井さんへの報告だ。提督君の幼馴染である以上、黙っている訳にはいかなかった。
当時の私は、提督君の話でしか彼女を知らなかった。同じ学校だったけれど、顔を合わせる機会もほとんど無かったから。
――数日後・大井家
大井「………」
提督「その、さ……俺達、付き合うことになったんだ」
不知火「………」ペコッ
大井「………」
提督「決して隠してたわけじゃない。ただ、中々話す機会が無くて……すまん」
大井「………」
不知火「………」
提督「でも、これからも俺と大井は幼馴染だ。遠慮せず、これまで通り過ごしていこう」
大井「……そうね」
不知火「………」
不知火(……き、気まずい。何か話しかけなければと思っても、私は大井さんとほとんど接点がありませんし……)
提督「突然邪魔して悪かったな。それじゃ……」
不知火「………」ペコリ
ガチャ バタン…
不知火「……すみません。私、何も言えないままで……」スタスタ…
提督「いや、気にしなくて良い。俺だって、不知火の立場なら……どうすれば良いか分からなかったから」
提督「でも、隠すのもどうかと思ってさ……俺の方こそ、無理言ってついて来させて悪かった」
不知火「そんな、提督君が謝ることではありません!私がもう少し、しっかりしていれば……」アセアセ
不知火(……あの、まるで信じられないものを見たかのような表情。もしかして、大井さんも……提督君のことを……)チラッ
不知火「……っ!?」
提督「……どうした?」
不知火「い、いえ、何でもありません」
提督「……?」
見てしまった。見えてしまった。窓の向こう側、家の中で……大井さんが、大暴れしていた様子を。
部屋中の物を破壊して、衝動のままに怒り狂っていた様を。
けれど、それを提督君に伝えることは出来なかった。出来るはずが無かった。
彼女がそうなってしまったのは、紛れも無く私のせいだから……少なくとも、"この時点では"そう考えていた。
もっとも、"繰り返す"内に……そんな考えも、無くなってしまったけれど。
- 108 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:31:40.98 ID:dvRJSk/j0
- それから私と提督君は、学校内でも有名なカップルになった。
平日はもちろん、休日も常に一緒に過ごした。私が提督君の家に泊まっては、肌を重ね合った。
時折、大井さんから睨まれることもあった。最初は気まずさを感じていたけれど、徐々に慣れていった。
受験生になる頃には『大学を卒業したら結婚しよう』と約束するほどになっていて、両親達からは呆れられつつも応援して貰えたことを覚えている。
そして、提督君と2人で受験勉強もこなし……無事にお互いの志望校である10周目高校へ進学することになった。
ここでも私と提督君は運命の糸で結ばれていたのか……3年間同じクラスになることが出来た。
――"本来の"現在・10周目高校
迅鯨「ではHRを終了します。今日習ったことは、しっかり家で復習して下さいね?」
提督(17)「ふぅ……ようやく終わったか」
不知火(17)「はい。提督君、今日の授業は理解出来ましたか?」
提督「何とかな。ただ、数学は正直……」
不知火「そう言うと思いました。今日"も"教えましょうか?」
提督「頼む。先生より不知火の説明の方が分かりやすいんだよな」
不知火「……そう言って貰えると、嬉しいです///」
提督「で、その後は……」
不知火「……///」コクリ
提督「分かった。じゃ、早速帰ろうぜ」スッ…
不知火「はい……///」ギュッ
スタスタ…
迅鯨「………」
迅鯨(まさか、提督君に恋人が出来ていたなんて……いや、何を考えてるの私は!?)フルフル
迅鯨(確かに私はその、提督君と親しくなって……恋人とか家族になりたいと考えることもあったけど……)
迅鯨(提督君が既に幸せを掴んでいるのなら……私が横入りして良いことじゃない)
迅鯨(そもそも、提督君が"あの日"のことを覚えているとは限らないもの……)
迅鯨「……応援、してるからね?」ボソッ
迅鯨(だから、私はあくまでも教師として……提督君の幸せを祈らなきゃ。今の私に出来ることは、それくらいしかないわよね……)
不知火「……提督君。私、幸せです……」スタスタ…
提督「……俺もだよ、不知火」スタスタ…
- 109 :次で本編パートに戻ります。 ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:34:17.29 ID:dvRJSk/j0
- ――現在・10周目高校
不知火「………」
不知火(……今の私に、当時の思い出を懐かしむ資格は無い)
自分の心の弱さが原因で、提督君に別れを告げた。提督君を傷付けてしまった。
それなのに、私は提督君へ強い未練を抱いてしまっている。
こんなこと、許されるはずが無い。本当なら、私は恨まれても仕方ないことをしてしまったのだ。
不知火「……っ」ギリッ…
不知火(その癖、私は結局……)
どうして、もう少し早く"あの現象"が止まらなかったのか。
どうして、私が己の弱さに負けてしまった後で……今更、"現象"が止まったのか。
考えれば考えるほど、自分への苛立ちと"現象"への怒りで狂いそうになる。
不知火「………」グッ…
不知火(どうして……どうして、私は……後少し、耐えられなかったの……)ググッ…!
"何度も戻された"?そんなものは言い訳だ。
提督君にとっては、初めて私と付き合ったことになっているのだから。
それなのに、私は一方的に別れを切り出してしまった。
そんな酷い行いをしてしまった私のことを、提督君は……今でも、気遣ってくれる。
不知火「……ッ!」ググッ!
不知火(今更、こんな仕打ちだなんて……そんな、ことって……!)ツー…
ポタッ…
不知火「………」
あまりに強く握り締めてしまったせいで、手のひらから血が垂れてしまっている。
けれど、提督君が感じた痛みは……きっと、この程度のものじゃない。
さっきの、提督君の寝言……夢の中でも、私がいた。私は未だに、彼を苦しめてしまっていた。
そして、提督君は『もう1度、不知火とやり直したい』と言っていた。
不知火「……提督、君」ジワッ…
不知火(ごめんなさい……弱い私で、ごめんなさい……貴方を傷付けてしまって、ごめんなさい……)ウルウル…
それでも……私は、彼と元の関係に戻ることは出来ないだろう。
今は止まっているとはいえ、再び"あの現象"が起こらない確証は無い。
あの地獄を、もう1度繰り返されることを考えると……提督君と関係を深めるのが、怖い。
また、無に帰されてしまう辛さを味わわされることを想像するだけで……正気を保っていられなくなる。
不知火「………」スタスタ…
不知火(提督君……)
- 110 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:40:55.94 ID:dvRJSk/j0
- 〜 6月2週 〜
――10周目高校・教室
家政婦「……本日はよろしくお願い致します」ペコリ
迅鯨「あっ、は、はい!こちらこそ……」ペコッ
迅鯨(去年も、家政婦さんが来てくれたのよね……やっぱり、提督君のご両親は……)
家政婦「本来なら、10周目提督様も同席して頂かなければならないのですが……」
迅鯨「………」
迅鯨(予想はしていたけれど、提督君は無断欠席か……)
家政婦「お恥ずかしながら、私で良ければ10周目提督様について答えさせて頂きます」
迅鯨「……ありがとうございます。じゃあ、えっと……提督君は、去年と比べて……」
家政婦「………」フルフル
迅鯨「そう、ですか……」
家政婦「……10周目提督様のご様子がおかしいことは、何年も前から分かっていました」
迅鯨「え……?」
家政婦「それでも、家政婦という立場上……出過ぎた真似をすることは出来ません」
迅鯨「………」
家政婦「その結果、10周目提督様は……心を閉ざしてしまったのです」
迅鯨「………」
家政婦「私が未熟なばかりに、こんなことになってしまって……本当に、何とお詫びを言えば良いことか……」
迅鯨「……そんなことありません。私こそ、提督君に……全然、教師らしいことをしてあげられないままで……」
家政婦「………」
迅鯨「………」
迅鯨(……そうよね。家政婦さんだって、辛くない訳が無い……ご両親以上に、提督君を傍で見て来たらしいから……)
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:9/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:8/50
↓3不知火のコンマ 未練度:72.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:71/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:06.30 ID:JRbaSUYe0
- ぬい
- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:12.83 ID:v3qCM6iU0
- はい
- 113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:41:51.93 ID:DwvTazKX0
- あ
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:42:06.70 ID:JjJ1v6LS0
- ho
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:42:13.77 ID:JbF6XEbDO
- はい
- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:43:17.78 ID:JjJ1v6LS0
- 大井を阻止
- 117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:43:23.98 ID:7LIxd5t1O
- ぬ
- 118 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:44:07.05 ID:dvRJSk/j0
- 不知火は何をしている?もしくは提督と不知火は何をしている?
23:47以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:51までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:00.08 ID:ODkPCfsRO
- 日課のぬいぬいストーキングをしてる提督
- 120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:00.69 ID:JjJ1v6LS0
- 不知火、提督をストーカー中
- 121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:01.06 ID:nuCalKcWO
- また過去に戻って、提督とやり直して幸せになってる夢を見ている不知火を起きるまで見守る
涙を流した時には頭を撫でてあげる
- 122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:47:01.46 ID:6K0joGij0
- 昔一緒に昼ごはんを食べていた場所に不知火がいたので
一緒に昼ご飯を食べる
- 123 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/03(木) 23:50:42.90 ID:dvRJSk/j0
- 今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
まさか回想パートその1でここまでの量になってしまうとは思いませんでした(白目)。
更新頻度が安定せず申し訳ございません。もしかすると、場合によっては深夜に更新を行うことになるかもしれません。
次の更新は未定です。上手くいけば数日以内に更新出来ると思います。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:57:20.39 ID:20GkZvbVo
- おつおつ
大井っちが負けてしまうといよいよ幼馴染のジンクスががが
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:01:59.74 ID:uUI3atiG0
- 乙でした
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:05:07.38 ID:cip8omSlO
- 乙
大井は2週前も幼馴染で出たのに負けたもんな
これでまた負けたら大井単独で呪い扱いしていいと思う
- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:13:17.04 ID:Usbbwmq20
- つ乙
- 128 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 18:11:08.31 ID:KWVFhRgE0
- 19:00〜19:30頃開始予定です。
- 129 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:29:59.14 ID:KWVFhRgE0
- 始めます。
- 130 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:32:00.11 ID:KWVFhRgE0
- ――放課後・10周目提督家までの道
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(……私は一体、何をやっているのかしら。未練がましく、提督君の後をつけるような真似をするなんて……)
不知火(この前の『やり直したい』という言葉に影響されたから?それとも、単に私が情けないだけ?)
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(……両方か。私は、どこまで愚かなの……?自分の心の弱さが原因で、彼を傷付けて……)
不知火(その癖、"例の現象"が起こらなくなれば……こうしてまた、彼との復縁を望むだなんて……)
提督「………」スタスタ…
不知火「……っ」スタスタ…
不知火(自分で自分が、憎くて……堪らない。どうして、提督君は……こんな私のことを、今でも……)
不知火(『やり直したい』と、言ってくれるんですか……?)
提督「………」スタスタ…
不知火「………」スタスタ…
不知火(私は貴方の隣にいる資格はありません……あんなことを、告げてしまったのだから……)
不知火(それなのに、どうして……どうして、なんですか……?)
不知火「……提督君」ボソッ…
不知火(どうして……)
提督「………」
未練度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:提督、そのまま自宅へ戻る
未練度上昇:小 ×1.0
50〜98:不知火が引き返した直後、背後から気配を感じた提督が振り向き……
未練度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……不知火?」
未練度上昇:大 ×2.0
直下
未練度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 19:32:45.09 ID:mM9RxXaxo
- あ
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 19:34:00.42 ID:htrs0LXaO
- んゆ
- 133 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 19:47:56.37 ID:KWVFhRgE0
- 09→90:もう少し気付くのが早ければ…… 2×1.5=3 3+72.5=75.5/50
不知火「………」フルフル…
不知火(……こんなことをしたところで、無駄よね。例え、提督君が復縁を望んでくれていたとしても……)
不知火(私の方が、きっと……それを受け入れられない。かつて別れを告げてしまった罪悪感と……)
不知火「………」クルッ…
不知火(また、"例の現象"が起こるかもしれない……その恐怖と絶望が、私の心を締め付けてしまうから……)
不知火「………」スタスタ…
提督「……?」
提督(さっきから、誰かが俺を……いや、流石に自意識過剰か。そんな物好きがいる訳……)クルッ
提督「……えっ」
不知火「………」スタスタ…
提督(不知火……?)
背後から気配を感じ、振り返ってみれば……最愛の人がいた。
しかし、どうして不知火がここにいるかが分からない。理解出来ない。
不知火の家は、この道では無かったはずだ。途中で曲がるのだから、この道を通ることはまずあり得ない。
提督「しらぬ……」
提督(……待てよ、俺。声をかけたところで、どうするって言うんだ)
不知火が何故この道を歩いているのか、その理由は問題じゃない。
俺は既に、不知火に"裏切られている"。別れを突きつけられている。
そんな奴が、不知火に話しかければ……迷惑極まりないじゃないか。
提督「……っ」クルッ
提督(……帰ろう。これ以上、不知火に軽蔑されれば……俺の心は、きっと……持たないだろうから)
不知火へ声をかけたい、話しかけたい、また他愛もない話をしたい。
そんな、強烈な未練と欲求を無理矢理抑え込んで……俺は家へ向かう。
出来ることなら、今すぐにでも駆け寄りたい。力の限り、優しく抱き締めたい。
提督「………」スタスタ…
提督(でも、それは叶わないんだ……)
- 134 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:02:52.76 ID:KWVFhRgE0
- 〜 6月3週 〜
――夕方・10周目提督家への道
提督「………」スタスタ…
大井「………」スタスタ…
大井がこうして隣にいるだけで、俺は誤魔化すことが出来る。目を背けることが出来る。
不知火がいないことによる孤独や、肉便器に手を出したことへの後ろめたさを。
最低なのは分かっている。だが、大井も俺を求めているのだから、別に構わないだろう?
提督「……なぁ、大井」
大井「……えぇ」
提督「……すまん」
大井「だから、謝らなくて良いのよ。お互い様なんだから」
提督「………」
「きゃっきゃ♪」
提督「……ん?」
大井「あ……」
8周目娘「でぃた!」
大井(8周目)「……立派な砂のお城ね」
8周目娘「うんっ!」ニパッ
大井(8)「………」ナデナデ…
8周目娘「えへ〜♪」
提督「……いつ見ても瓜二つだな。本当に……」
大井「……赤の他人よ。間違い無く」
提督「………」
公園の前を通りがかると、それなりの頻度で彼女を目撃する。
大井とは双子の姉妹と言われても信じてしまうほどに、そっくりな彼女。
大井「ただ、男との関係で揉めたのは似てるかも……」
提督「……確か、元カレに浮気されたんだっけか」
大井「えぇ。あくまで噂だけどね……私の場合、立場が逆かしら」チラッ
提督「……そう、だな」
大井に似た彼女が浮気"された"奴なら、大井は浮気"相手"に近い存在と言えるだろう。
もっとも、不知火とは既に破局してしまっている以上、これが浮気に当てはまるかは知らないが。
何にせよ、俺と大井には無関係だ。彼女がどんな人生を歩もうが、心底どうでも良い。
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:9/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:8/50
↓3不知火のコンマ 未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:71/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:03:58.09 ID:XXv7Hitp0
- 誰と結ばれるのがいいか、悩ましい
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:04:41.68 ID:mM9RxXaxo
- 娘ちゃん…幸せになって…なって…
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:09:33.28 ID:ehYQtBsd0
- あ
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:09:54.41 ID:/IM1bpODO
- はい
- 139 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:11:43.69 ID:KWVFhRgE0
- ビスマルクは何をしている?もしくは提督とビスマルクは何をしている?
20:15以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし20:19までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※R-18系安価の場合、『提督やビスマルクが社会的・物理的に死ぬ内容』、『提督とビスマルクの関係が周囲にバレてしまう内容』、『大井を含めた3P』等はNGです。
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:14:59.57 ID:mM9RxXaxo
- 淫紋シールに鼻フックで尊厳破壊エッチ
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:16:18.56 ID:JMk3ItwNo
- ビスマルクをいつもの様に使おうとするも気の乗らない提督
あまりの消沈ぶりに逆にビスマルクに心配される始末
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:19:04.03 ID:l3YabW5To
- バレないように野外調教
- 143 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:37:47.18 ID:KWVFhRgE0
- ――10周目提督家・ビスマルクの部屋
ビスマルク「………」
ビスマルク(『風呂入ったら、部屋で待ってろ』か……どうせまた、酷いことをされるのかしらね……)
ビスマルク(それに、私も……あいつに襲われれば、体が反応してしまって……)
ガチャ…
ビスマルク「……!」
提督「………」
ビスマルク「……随分と待たせるじゃない。やるならさっさとやりなさいよ」
提督「チッ……相変わらず、肉便器の癖に生意気だな」
ビスマルク「ふん……」
提督「………」
大井はストレスを忘れる相手。それに対し、こいつはストレスや性欲をぶつける相手だ。
我ながら、最低な物言いだとは思う。そもそも、こいつを買うと決めた時も……半ばヤケクソだったからな。
提督「………」
ビスマルク「……何黙って突っ立ってるのよ。いつもみたいに、私を凌辱するんじゃないの?」
提督「………」
そうだ。俺はこいつに、風呂を済ませたら部屋で待機しろと命令しておいた。
理由はもちろん、学校で感じたストレスをこいつで晴らす為だ。
提督(……そう、思っていたはずなんだが)
ビスマルク「………」
提督「……っ」
提督(……いや、ヤる前から賢者になってどうするんだ。そういうのは、ヤってから後悔すれば良いだろ)
頭では分かっていた。こいつで性欲とストレスを発散したとしても、孤独は埋まらないことに。
それどころか、自分が人としての道をどんどん踏み外し……戻れない領域まで突き進んでしまうのではないかという、漠然とした不安さえある。
それを、無理矢理かき消して……いつもなら、こいつの体を貪っていた。そうすることで、罪悪感を忘れようとした。
ビスマルク「……?」
ビスマルク(何か、様子がおかしいような……いつもなら、もっと容赦無く私を嬲るのに……)
提督「……糞っ」
提督(相手は肉便器だぞ?人間の尊厳も糞も無い奴なんだ……それなのに、俺は……)
ビスマルク「……ちょっと、本当にどうしたのよ。いつもの貴方らしくもない」
提督「うるさい……黙れ……」
ビスマルク「覇気が無い言葉で凄まれたところで、ちっとも怖くないわ」
提督「くっ……」
ビスマルク「………」
調教度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:提督「……今日はやめだ」
調教度上昇:小 ×1.0
50〜98:ビスマルク「……何かあったの?」
調教度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……今から話すのは独り言だ。お前は黙って聞け」
調教度上昇:大 ×2.0
直下
調教度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:38:00.43 ID:ehYQtBsd0
- あ
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:38:22.74 ID:/IM1bpODO
- はい
- 146 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 20:39:53.81 ID:KWVFhRgE0
- 少し休憩します。22:00〜22:30頃再開予定です。
- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 20:42:38.94 ID:5uYMk6rZo
- はい
- 148 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:09:16.34 ID:KWVFhRgE0
- 再開します。
- 149 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:11:14.81 ID:KWVFhRgE0
- 43→34:決して後ろめたさが無い訳じゃない、が…… 4×1.0=4 4+9=13/50
提督「……やめた」
ビスマルク「え?」
提督「そんな気分じゃなくなったってことだよ。言わないと分からないのか」
ビスマルク「………」
提督「……チッ」
こいつ、露骨に怪しんでるな……いや、それとも驚いてるだけか?
どっちにしろ、今日はもうこいつを犯す気分にはなれない。
襲った後ならまだしも、襲う前からこんな調子じゃ……恐らく、このまま続けようとしても途中でやめるのが目に見えてる。
ビスマルク「……それは何に対する言い訳かしら?」
提督「は?」
ビスマルク「本当は、別の理由があるんじゃないの?」
提督「……どういう意味だ」
顔には出さず、態度にも出さない……そう心がけていても、僅かな動揺を隠し切れない。
まるで、心の中を覗かれているような……待て。こいつは俺がいないと路頭を迷うしかない肉便器だ。
所詮は金持ちから落ちぶれた可哀想な女に過ぎない。そんな奴に、俺の真意を見抜くことなんて出来るはずが無い。
ビスマルク「さぁね。そんなこと、私が知るはず無いじゃない」
提督「………」
ビスマルク「ただ、少し気になっただけ。いつもの貴方なら、有無を言わさず私を犯す癖に……」
ビスマルク「突然それをやめるだなんて、私には話せない理由があるとしか思えないわよ」
提督「………」ガチャ…
ビスマルク「………」
提督「……そんな訳、無いだろ」
ビスマルク「………」
ビスマルク(見え透いた嘘ね。貴方、気付いてないの?普段、私を襲う時より……酷い顔をしていることに)
バタン…
言えるはずが無かった。どうせ、お前を襲ったところで不知火は戻って来ないだなんて。
そんなことを言えば、ますますあいつが調子に乗るだけだ。
俺があいつの主人、いや、持ち主である以上……弱みを見せて、舐められるような真似は出来ない。
提督「……畜生」
提督(肉便器如きに、迷いを見抜かれちまうなんて……明日、大井で心を落ち着かせるか……)
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:13:06.57 ID:0+OW1i0e0
- E-1 終わらない....
- 151 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:28:10.76 ID:KWVFhRgE0
- 〜 6月4週 〜
――不知火家
不知火「………」スタスタ…
不知火(宿題は終えたし、夕食も入浴も済ませた。後は寝るだけね……)
不知火父「……ただいま」ガチャ
不知火「……!」
不知火父「………」
不知火「……お帰りなさい」
不知火父「……不知火」
不知火「………」スタスタ…
不知火父「……はぁ」
不知火父(最近、娘が目に見えて元気を無くしている……決定的なのは、やはり"提督君と別れた日"か……)
不知火父(理由を尋ねようにも、これはデリケートな問題だ……場合によっては、人の心に土足で踏み込むことになりかねない)
不知火父(そう思って、娘が立ち直るのを黙って待ち続けたが……その兆しは一向に見えない)
不知火父(やはり、拒絶されてしまうのを覚悟した上で……踏み込むしかないのだろうか……)
不知火祖母「……父君」
不知火父「っ、お、お義母さん……ただいま、帰りました」
不知火祖母「えぇ、お帰り……ぬいちゃんのことかい?」
不知火父「……はい」
不知火祖母「あの子、本当にどうしちゃったんだろうね……話を聞こうとしても『大丈夫』としか言わないから……」
不知火父「……お義母さんにも、話さないんですか?」
不知火祖母「………」コクリ
不知火父(不知火……一体、どうして……)
――不知火の部屋
不知火「………」
不知火(……馬鹿ね、私。両親のことを、自分より年下かもしれないと考えてしまうなんて……)
不知火「………」
不知火("今まで"のことを話したところで、信じて貰えるとは思えない。仮に話そうと思っても、どう伝えれば良いか分からない……)
不知火(そう考えている内に、家族との距離感さえ……って、この葛藤自体、何度も……)
不知火「……っ」
↓1ビスマルクのコンマ 調教度:13/50
↓2迅鯨のコンマ 信用度:8/50
↓3不知火のコンマ 未練度:75.5/100
↓4大井のコンマ 依存度:71/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:28:52.32 ID:ehYQtBsd0
- あ
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:29:13.46 ID:/IM1bpODO
- はい
- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:29:18.20 ID:qQNqGSV/0
- い
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:29:48.27 ID:XXv7Hitp0
- はい
- 156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:29:51.79 ID:mM9RxXaxo
- あ
- 157 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 22:31:03.35 ID:KWVFhRgE0
- 大井は何をしている?もしくは提督と大井は何をしている?
22:34以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:38までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※R-18系安価の場合、『激しいプレイやアブノーマルなプレイ』、『コンドーム不使用のセックス』、『ビスマルクを含めた3P』等はNGです。
基本的に『お互いを物理的・精神的に傷付けない穏やかなセックス』のみと考えて頂ければ幸いです。
また、セックスする場所も提督もしくは大井の自宅、ラブホテル等に限定させて頂きます。
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:00.47 ID:PXJp/GA2o
- 相合傘で下校
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:00.57 ID:JMk3ItwNo
- ビスマルクの分を大井に叩きつけるようにヤル
- 160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.03 ID:mM9RxXaxo
- 嫉妬マシマシの大井っちに私だけを見てと囁かれ、大井っち上位で絞られる提督
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.52 ID:eqeof3tyO
- 大井が風邪を引いたので、学校を休んで一日中看病する
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:01.75 ID:C7YjnhNW0
- 大井と一緒にデートに行ったけど、不知火とのデートコースと同じだと気付いて虚しくなったら、大井にラブホに連れ込まれた
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:34:50.29 ID:fV+zM3we0
- 相合い傘で帰る
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:35:19.09 ID:JMk3ItwNo
- これ連取りになるよねすまん!!
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 22:39:25.70 ID:MH2Lri1UO
- 連取りもそうだが注意書きくらい読もうぜ
激しいプレイ禁止って書いてあるやん
- 166 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 23:00:24.72 ID:KWVFhRgE0
- >>159は連取りになるので、今回は>>163を採用させて頂きます。
――放課後・10周目高校
ザーザー…
大井「……嘘」
提督「………」
俺にとって無意味で苦痛な授業を終え、ようやく家へ帰れると思った矢先にこれである。
確かに、天気予報では午後から小雨が降るかもしれないとは言われていたが……土砂降りじゃないか。
大井「何で、よりによって傘を持って来てない日に……」
提督「……傘、持ってないのか」
大井「えぇ。まさかこんな大雨が降るとは思わなかったもの。全く、ついてないわ……」
提督「………」
提督(……そんなことも、あったっけな)
大井「雨宿りするか、ずぶ濡れ覚悟で走り抜けるか……」
提督「……ほら」スッ…
大井「え?あっ……」
提督「家政婦から、傘を持たされてたんだよ。大井さえ良ければ……これで、一緒に帰らないか?」
大井「………」
提督「………」
大井「……私が、提督からのお誘いを断ると思う?」
提督「……いや」
提督(一応、確認しただけだ……他意は無い)
――10分後・10周目提督家までの道
ザーザー…
提督「………」スタスタ…
大井「………」スタスタ…
提督「……肩、濡れてないか?」
大井「……大丈夫。提督こそ……」
提督「心配無い。無駄に金かけてる傘だし、2人入っても十分だろ?」
大井「………」
提督「………」
2人で1本の傘を使う、所謂相合傘だ。もっとも、俺達の関係を考えればカップル等という甘いものじゃないが。
今も、俺と大井の間には……どこか心地良く、それでいて、どこか気まずい無言の時間が流れている。
ピシャピシャと濡れた地面を踏む足音に、今も振り続ける雨の音だけが……ただひらすら鳴り響く。
提督「………」スタスタ…
大井「………」スタスタ…
依存度上昇率判定:この後どうなる?
01〜49:提督、不知火との思い出が……
依存度上昇:小 ×1.0
50〜98:大井「……まるで、世界に2人だけしかいないみたいね」
依存度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督、この時間に安らぎを感じてしまう
依存度上昇:大 ×2.0
直下
依存度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:01:52.37 ID:mM9RxXaxo
- はい
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:02:24.07 ID:98AlbXwC0
- うい
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:06:47.97 ID:0+OW1i0e0
- 大井強ぇ...
- 170 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/06(日) 23:08:47.17 ID:KWVFhRgE0
- 今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
次は大井の回想パートその2からです。不知火同様、今回とリーチ時で回想パートを2分割(前回を合わせると合計で3分割)することになりそうです(白目)。
次の更新は未定です。上手くいけば数日中に更新出来ると思います。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:10:12.59 ID:mM9RxXaxo
- 乙です
このまま独走するか大井
- 172 :◇0I2Ir6M9cc [sage]:2020/12/06(日) 23:10:48.28 ID:0+OW1i0e0
- ...p
- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:24:42.49 ID:Rnj3edy1O
- なんだこいつ
- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 23:25:11.57 ID:C7YjnhNW0
- 乙
- 175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 00:14:19.14 ID:AqxiBvjcO
- 乙
- 176 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 21:08:53.33 ID:qLNkA1Wf0
- 22:30〜23:30頃開始予定です。今回は回想パートの投下のみになると思います。
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 21:12:03.11 ID:NA+nupXV0
- 了解
風呂入ってくる
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/12/12(土) 21:32:41.19 ID:1och58Ew0
- 待っていたぜ
風呂抜いてくる
- 179 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 22:55:30.84 ID:qLNkA1Wf0
- 始めます。
- 180 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 22:58:19.29 ID:qLNkA1Wf0
- 37→73:それはそれで、良いかもしれない 7×1.5=10.5 10.5+71=81.5/100
大井「………」スタスタ…
提督「………」スタスタ…
あれから、俺達はほとんど会話をしないまま……ただひたすら、家へ向かっている。
俺にとっては、寂しさを埋めてくれるに値しない人間しかいない場所へ。
大井にとっては、自分を迎えてくれる人間が誰もいない場所へ。
飴に濡れないよう、お互いの身体を寄せ合いながら。だが、そこに青春なんてものは存在しないが。
大井「………」スタスタ…
提督「………」スタスタ…
雨が降っているせいか、周囲に人影はいない。それでいて、俺達の間に会話も無い。
沈黙の時間が続くのは少し居心地が悪いとは思うものの、この場に相応しい話題なんて持ち合わせていない。
大井で心を慰め、肉便器でストレスを発散する……そんな日々を送る俺に、健全な会話など出来るはずが無いだろう。
提督「………」
大井「……不思議ね」
提督「……ん?」
大井「誰もいない道を、2人で歩いていると……世界には、私達だけしかいないように感じるわ」
提督「………」
大井「それだけじゃない。普段の私達も、きっと……そうなのかも」
提督「普段……」
大井「提督も私も、自分を理解出来る人としか関わろうとしない。そのせいで、見える世界が狭くなっていって……」
大井「結果的に、2人しかいない世界に取り残されてしまうの。もちろん、厳密には2人"だけ"という訳じゃないんだろうけど」チラッ
提督「………」
大井「今の状況は、そんな私達の心情を……的確に表してると思わない?」
提督「……そう、だな」
否定出来なかった。確かに俺は、自分で自分の視野を狭めてしまっている。
現に、不知火という素晴らしい女性と巡り会ったことで、それを自覚したほどだからな。そしてそれは、大井も同じなのだろう。
こいつの孤独の辛さを理解出来るのは……少なくとも、周囲には俺しかいないのだから。
大井「………」
大井(……本当は、私の世界は狭いなんてものじゃない。提督しか"いない"んじゃなくて……提督しか"見えない"から)
- 181 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:08:28.93 ID:qLNkA1Wf0
- 大井「………」スタスタ…
提督「………」スタスタ…
狭い世界、とは言ったけれど……この状況、当時の私の精神状態と似てるかもしれない。
提督が、あの女に奪われたと知った時……生きる希望を失ったと考えたから。
何なら、この孤独な世界で生きている意味さえ分からなくなってしまったほどだから。
大井「………」
大井(あの頃の私は、本当に酷いものだったわね……今も大して変わらないけど、あの頃よりはマシだと断言出来るもの)
思い出したくもない嫌な記憶というものは、忘れようと思っていても脳にこびりついてしまう。
今だって、こうして……思い出そうとしてしまっている。私にとって、記憶から抹消したいほどに辛かった日々を。
――数年前・有名私立中学校
大井(13)「………」ハイライトオフ
大井(提督……提督……)
あの女が提督を奪って行った"あの日"以来、私は生きたまま死んでいた。
誇張表現なんかじゃない。本当に、生きる屍のような状態になっていた。
大井(提督……提督……)
焦点があっていない視線。青白い顔。ただうわ言のように、心の中で提督の名前を呟くだけ。
はっきり言って、周りから見れば異常者だったのかもしれない。
もっとも、私にとって赤の他人などどうでも良かった。私を癒してくれるのは、提督だけだったから。
大井(提督……提督……)
その提督が、あの女に奪われてしまった。私の隣から、引き離されてしまった。
提督に孤独を消してもらおうにも、あの女はいつも提督の傍にいた。私の居場所を独占していた。
それだけで、私の心は殺されたも同然だった。故に私は、生きながらにして死ぬことしか出来なかった。
大井「……っ」ギリッ…!
大井(あの女さえ、いなければ……)
当然ながら、あの女を殺すことも考えた。始末してしまえば、居場所を取り戻せると考えたから。
だけど、それはどうしても出来なかった。
大井「……でも」
大井(そんなことをすれば、きっと……提督に嫌われる。そうなってしまえば、私はもう……)
提督に嫌われたくない。拒絶されたくない。その気持ちだけが、私を辛うじて人の道に引き留めてくれた。
仮にも依存し、片思いしている相手に拒絶されてしまえば……ただでさえ限界を超えていた私の心は、完全に壊れてしまう。
後は孤独と絶望で潰れてしまい、自ら命を絶つだけ。自分の末路ながら、ここまで鮮明にイメージ出来るのが恐ろしい。
逆に言えば、提督が私を拒絶しないという確信さえあれば……きっと私は、躊躇なくあの女を殺していたでしょうけどね。
- 182 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:22:39.76 ID:qLNkA1Wf0
- そんな状態の私だったけれど、実は……あることに気付いていた。
普通の人間なら『微笑ましいカップル』と思うか『自分ばかり恋人を作って悔しい』と思うだけかもしれない。
でも、それは違う。あの女が、提督と過ごしている時の態度に……既視感を抱いたもの。
――約1年後・10周目提督家までの道
大井(14)「………」スタスタ…
こんな、ストーカー紛いのことをしたところで……あの女に夢中になっている提督が、振り向いてくれるはずがない。
それでも、こうでもしなければ……私の心は耐えられなかったかもしれないから。
大井「………」
大井(……あっ)
だけど、そのお陰で気付いたことがある。提督の隣にいる、あの女は……
提督(14)「なぁ、今日も一緒に勉強しないか?」スタスタ…
不知火(14)「………」スタスタ…
提督「……不知火?」
不知火「……良いですよ」
提督「……!」
不知火「勉強ですよね……予定なら大丈夫ですから」
提督「そ、そうか……ならこの後、俺の家で……」
不知火「………」ハイライトオフ
不知火(この会話も、"何度目"でしょうか……もう、一字一句反復出来てしまうほどに……)
大井「………」
大井(……"同じ")
私と"同じ"顔色だった。この世の全てに絶望して、希望を見失ってしまい、生きながらにして死んでいる顔。
まさに今、私が浮かべている表情と"同じ"。一般人は気付かなくとも、私は瞬時に理解した。
理由は分からないし、知りたくもない。ただ、私にとって……これは朗報だった。
大井(……提督が、戻って来るかも)
あの女が提督と歩いている時、"同じ"表情を浮かべているということは……もしかすると、提督と過ごすのが苦痛なのかもしれない。
そうすれば、あの女が提督に別れを告げるかもしれない。そして、提督が……再び、私のことを見てくれるかもしれない。
大井「………」ギュッ…
私は、僅かな希望を見出し……それに縋ることしか出来なかった。提督とあの女が別れることだけを望み続けた。
そして、その望みは……私の予想は、見事的中することになる。
- 183 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:38:10.95 ID:qLNkA1Wf0
- ――約1年後・10周目提督家までの道
大井(15)「………」スタスタ…
大井(あの女が提督と別れることを祈りつつ、提督を遠巻きに眺めるだけの日々……)
大井(一体、いつになったらあの女は提督から離れるのよ……あんなに嫌そうで、辛そうな顔をしてる癖に……)
提督(15)「………」トボトボ…
大井「……?」
大井(……提督?いつもなら、あの女と一緒に歩いてるはずなのに……)
大井「………」スタスタ…
提督「………」トボトボ…
大井「……ね、ねぇ」
提督「………」トボトボ…
大井「提督……ちょっと、聞いて……っ!?」ビクッ
提督「……大井、か」ハイライトオフ
大井「………」
大井(……何かあったわね。確実に……)
私やあの女と同じか、それ以上に……死相が見えている、提督の顔。
それだけじゃない。今にも消えてしまいそうな、か細く掠れ果てた声。
むしろ生きているのが奇跡とも言えそうな、憔悴しきった表情。そんな状態の提督を一目見た瞬間、私は察した。
もちろん、それが正解とは限らない。思い込みで決め付けて、提督を傷付けてしまうことだけは避けないといけない。
だから私は、慎重に……出来る限り、言葉を選んで探ることにした。
大井「……どうしたの?1人で歩いてるなんて」
提督「………」
大井「もしかして、彼女と喧嘩でもしたとか……」
大井(流石に『別れた』なんて言えないから、まず『喧嘩』の線を疑う。あの女が関係することなら、きっと何かしらの反応があるはず……)
提督「………」
- 184 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/12(土) 23:53:47.94 ID:qLNkA1Wf0
- 提督「……た」
大井「え?」
提督「……裏切られた」
大井「裏切られた……?」
提督「……不知火に」
大井「……!」
提督「はは……俺、不知火に"裏切られた"んだ……捨てられたんだ……」
大井(やっぱり……ついに、ついに提督が……あの女と……!)
不謹慎だとは思うけど、正直に言ってしまえば……飛び上がりたくなるほどに嬉しかった。
提督が、あの女と決別した……いや、実際にはあの女から別れを切り出されたみたいだけど。
とにかく、私は感激した。これでまた、提督と一緒にいられる……既に死んでいた心が、蘇っていくのを実感した。
大井「………」フルフル
大井(いけない、今は落ち着いて提督の話を聞かないと……)
提督「何がいけなかったんだろうな……自分で考えても、分からなくてさ……」
提督「もちろん、不知火にも理由を聞いたけど……全然、答えてくれなくて……」
大井「………」
提督「俺、馬鹿だよな……恋人が出来て、1人で舞い上がって……そのせいで、捨てられて……」
提督「ようやく、孤独から抜け出せたと思ったんだけどな……実際には、俺の勘違いだったなんてな……」
提督「謝罪したくても、不知火は俺を避けようとするし……やっぱり俺、救いようの無い馬鹿だよな……」
大井「て、提督……?ちょっと、大丈夫……?」
提督「はは……」トボトボ…
提督(やっぱり、俺は孤独なんだな……好きな人さえ、俺から離れて行くんだもんな……)
提督(俺なんかが、人の温もりを求めようとしたのが……いけなかったのかもな……)
提督「………」トボトボ…
大井「……っ」ギリッ…!
落ち着こうとするまでもなく、私の心は急速に冷え込んでいく。
提督をあの女から取り返すことが出来た喜び以上に……怒りが込み上がってくる。
大井(どうして提督を傷付けた?どうして提督に別れを告げた?そもそも、どうして提督と付き合った?)
大井(提督が何をしたというの?あんなに幸せそうだったのに、どうして……何が不満だって言うのよ……!)
今思えば、当時の私も提督と同じくらい……情緒不安定だったのかも。
歓喜の気持ちはいつの間にか消え失せ、すっかりあの女への怒りと失望で思考が埋め尽くされていく。
- 185 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:01:47.13 ID:rIcLzg4e0
- ――数日後・正門前
大井「………」
トボトボ…
大井「……!」
提督「………」
大井「て、提督……その、良かったら、一緒に帰……」
提督「………」トボトボ…
大井「………」
大井(今日もダメ、か……提督、あれから何度声をかけても……まともに取り合ってくれないというか……)
毎日、正門前で提督を待つ。そして、校舎から出て来たところで声をかけても……無視されてしまう。
いや、もしかすると、本当に私の声が耳に届いていないのかもしれない。
それほど、あの女に別れを告げられたショックが深かったんだと思う。むしろそうとしか考えられない。
トボトボ…
大井「……!」
不知火「………」トボトボ…
大井「……っ」
大井(あいつのせいで……あいつのせいで、提督は……)
我ながら矛盾していると思う。提督と別れることを望んでおきながら、いざ破局すると苛立ちを感じるなんて。
それでも、好きな人を傷つけた相手を好意的に見ろというのは無理に決まってる。
いや、それだけじゃない。私はあの女を見て、更に憎しみを抱いていた。
不知火「………」トボトボ…
大井「……どうして」
大井(どうして、アンタがそんな辛そうな顔してるのよ……本当に辛いのは、提督なのに……!)
自分が提督に別れを切り出した癖に、さも被害者のような面をしているのが気に食わなかった。
未だに"同じ"顔をしているのが、腹が立って仕方が無かった。
だからこそ、私はあの女から事情を聴くことはしなかった。あんな奴の話なんて、聞きたくもなかったから。
- 186 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:04:37.17 ID:rIcLzg4e0
- それからというものの、提督があの女と別れたことは……私にとって、状況が好転するものでは無かった。
以前より塞ぎ込んでしまった提督は、私の声にほとんど反応しなくなってしまったから。
ただ、提督が誰とも付き合っていないという事実は、ほんの少しだけ私の心を軽くしたけれど……所詮は気休めにしかならない。
孤独に苦しみながら、ただひたすら放課後の時間を待つだけの日々を過ごすしかなかった。
――約半年後・教室
大井「………」カキカキ
モブ子a「ねぇ、志望校どこにした?」
モブ子b「私は○○高校かな?家から近いし」
大井(……くだらない)カキカキ
私の居場所は提督の隣だけ。それ以外の場所は、孤独に耐えるしかない地獄。
学校にいる間は、勉強して気を紛らわせることしか出来なかった。
まぁ、仮に提督と同じクラスだったとしても……1人で勉強するのが、2人に変わるだけだったとは思うけどね。
大井「………」カキカキ
大井(……大丈夫。私の成績なら、油断さえしなければ……)カキカキ
提督は依然として心ここにあらずだったから、彼の担任から無理言って聞き出した。
提督の志望校は10周目高校だったから、私も同じ高校を受験した。理由はもちろん、少しでも提督の傍にいたいから。
そして無事に合格したものの……私の生活は、中学校時代と何ら変わらなかった。
- 187 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2020/12/13(日) 00:07:08.77 ID:rIcLzg4e0
- ――約1年後・大井家
大井(16)「……ただいま」バタン…
シーン…
大井「………」
大井(相変わらず、誰もいない家ね……受験日も、合格発表の日も……そして、今も……)
大井(子供の気持ちを考えず、仕事ばかり……いくら私が寂しいと言っても『もう少しだけ我慢して』としか言ってくれなくて……)
大井「……っ」ズキッ…
提督と同じ高校に進学したは良いけれど、それ以外は今までと同じ。いや、むしろ悪化した。
私自身は彼と違うクラスになって、放課後まで勉強して耐えるだけ……でも、提督は違った。
大井(……提督、また無断欠席するなんて)
今まで、体調不良以外の理由で学校を休まなかった提督が……高校生になってから、急に無断欠席を繰り返すようになった。
もちろん、これは直接確かめた訳じゃない。廊下を歩いている時、先生が話している内容を偶然聞いただけ。
それでも、私にとっては心配だった。あの女と別れたショックで、変なことをしてしまわないか。
それほどまでに提督が追い詰められているとしたら、すぐにでも何とかすべきではないのかと。
大井「………」ガチャ バタン…
スタスタ…
――数分後・10周目提督家
大井「………」
大井(こうして、ここを訪れるのは……何年振りかしらね)
私は提督の家にやって来ていた。万が一、彼が自殺でも考えていたらどうしようかと思い、いてもたってもいられなかった。
徒歩で行くことが出来る距離にもかかわらず、あの女が提督を奪い取って以来……1度も来ていない。
大井「………」スッ…
大井(出て、くれるかしら……そもそも、家にいるかどうかさえ分からないけど……)
きっと、提督にはまだ私の声が届かないと思う。話しかけても、ほとんど相手にされないと思う。
それでも、彼が変な気を起こしていたら……死ぬ気で食い止めないといけない。
私が初めて好きになった相手で、私が唯一……心の拠り所にしている人だから。
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