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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.
735 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/21(日) 23:09:10.97 ID:9YAZkdY90 5:全陣営を粗方把握 「まあ、【ストーキング】の成果でもお見せしましょうか」 キャスターがようやく手を止め、壁一面にまとめられた大量の資料へ貼り付くような視線を向けた。 それらの資料は明らかに隠し撮りや、非合法な手段に頼っていると思わしいものがほとんどだが、几帳面に整理され、正確に分類されている。 成し遂げるためにどれほどの時間、あるいは執念を以って動いたか。キャスターのマスターが思わず、というように生唾を飲み込んだ。 ◆ストーキング:C 自身の興味が赴くモノを追い求め続けるためのスキル。 綿密な情報収集と驚異的な執念によって、調査対象を追い求め続ける。 「まず御しやすいのはランサー陣営、これは個人的に僕らへの復讐を狙っています。ランサーは火焔を操り、サーヴァントとしては例外的に成長するとか」 「まったく、復讐とはまたバカなことをするものだな」 「マスターと似てますね。で、次に個人的に非常に興味深いフォーリナー陣営」 じっとりと湿った好機の目線がフォーリナーの調書へ向けられる。 「何が興味深いかと言いますと、やはりあの炎ですね。魔術師としても気になりますが、オカルティズム的には非常に興味をそそられます」 「フォーリナー、降臨者、という提議が私にはまだ理解ができんがね」 「理解しない方がいいモノでしょう。SPRの連中ならトリックと揶揄するかもしれませんが、アレはそういうものとはまた別の場所にある」 涎を垂らさんばかりに話し続けようとする気配を察したのか、男が咳払いで話を戻す。 「話を戻して、だ。お前のスキルとも相性がいいのではないか?」 「……いえ、フォーリナーはどうでしょうね? むしろそのマスターの相性がいいかもしれません。可能な限りの調査では、あの男、巨人種の末裔の可能性がある」 「何!? そんなものがいていいのか?」 「かなり薄まってますがね、まあ、僕の力を使えば疑似的な先祖返りくらいは可能かもしれません」 喋りながらキャスターの指は次の陣営へ向けられる。 「あとはバーサーカーですね、特徴的な武器ですし真名はほとんど確定でしょう。ただ、宝具は厄介です。僕とは相性がいいですが」 「……宝具を使ってさえいれば、お前は心臓を貫かれん限りは大丈夫だものな」 「実際のところは近年の諸々もありますし確実ではありませんが。加えてバーサーカーの狂気を加速してしまえば、仲間割れを狙えるかもしれません」 「成程、となるとやはりバーサーカー、フォーリナーの陣営から詰めていきたい、といったところか?」 「そうですね、そこから崩してあとはセイバー、ランサーを個別撃破する。これが理想ではないでしょうか?」 キャスターはそれだけ応え、視線を手元の書き物へ戻す。そんな様子に肩をすくめながら、男は最後に問うた。 「ところで、セイバー陣営が拠点にしているあの場所。何か分かったか?」 「……ああ、そう言えばそれも頼まれてましたね。結構苦労するんですよ、あの場所。セイバーはかなり目がいいですしね」 直下、鎮守の森って結局何かあるの? 123:ないよ! 456:わかんないよ! 789:どうもあるっぽいよ!
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:10:39.22 ID:dP+Bgtfwo ぬ
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:13:08.55 ID:lxTZBfEJo 残念 利用される可能性も減ったけど
738 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/21(日) 23:20:32.46 ID:9YAZkdY90 2:ないので、今後土地に絡んだ覚醒イベントとかもない 「結論としてはなんもないですね、あそこ」 「そうなのか?」 「ええ、ちょっと前までは神主なんかもいたみたいですが、後継者がおらず、そのまま潰れたみたいです」 拍子抜けたような表情を浮かべたマスターに、キャスターはやれやれと手元の資料を放り投げた。 「そこに全部集めてます。セイバーが呼ばれたのはおそらく土地の縁だってのが分かったくらいですね。あそこに祀られてるのは____です」 「……私は極東の神話体系にはあまり詳しくなくてな、鍛冶の神でいいのだろうか?」 「んー……、神と呼んでいいのかは分かりませんがね、その関連で鋼の塊を御神体にしたりとかはあったみたいですが」 「そうか、いや、いい、お前の情報収集能力は信頼しているからな」 「貴方の未来視くらい?」 皮肉気に口元を上げるキャスターの表情に気付かなかったのか、色眼鏡の奥で目が光る。 「無論だとも!」 「……そりゃまた、アテになりませんねえ」 【他陣営の行動描写を終了します……】 【五日目・昼】 ……目が覚めたら空は夕焼けだった。 山登りで慣れちゃあいるが、不眠不休は流石にマズったか……。 直下、何をしますか? 【五日目・昼】 1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営) 2:偵察 (拠点から移動せず) 3:情報収集 (拠点から移動) 4:自由安価
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:28:52.07 ID:lxTZBfEJo 1降
740 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/21(日) 23:33:43.16 ID:9YAZkdY90 1:フォーリナー陣営とコミュ ……手元のスマホを見る。適当に繋げたSNSでは昨日の大爆発のことをやってて。 とりあえず被害はないらしいが、何人かは青い炎が見えただの何だの書いている。 「青い炎かぁ……」 心当たりは1つしかない。ものすごく抵抗感はあるが、情報の収集先だと割り切っちまう。 数分のコールの後、あのバカみたいな声が聞こえてきた。 「おお、セイバーのマスターか!」 「声でかくね!?」 直下、コミュ内容 1:昨日の爆発のこと 2:フォーリナーのこと 3:バーサーカー陣営のこと 4:自由安価
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:39:41.32 ID:iQs2X6N3o 1
742 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/21(日) 23:45:41.50 ID:9YAZkdY90 1:昨日の爆発 とりあえずスマホの音量を下げて、何を話すかを考えることにする。 マジなことを言えば、フォーリナーの正体について聞きたい。だけど、それを教えてもらえる保証はないし、昨日のやり取りからして理解できてるかも怪しい。 だったらバーサーカーかとも思ったが、同様の理由でキャンセル。っつーわけで無難なところで。 「おう、昨日の爆発凄かったな」 「ああ、あれはフォーリナーがランサーと戦ってなあ!」 「いきなり核心!?」 バカか!? コイツ、バカなのか!? なんでそんなストレートに話せるんだ!? 「……なるほど、ってことはかなりの被害なんだよな」 「そういうことになるなあ、だからよ」 直下、フォーリナーマスターのぽろっと 123:フォーリナーキャンセル 456:令呪状況 789:↑+【???】について
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:47:31.57 ID:qmzEMZjXO さ
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 23:47:32.82 ID:jcKOkvgC0 そら
745 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/21(日) 23:51:33.75 ID:9YAZkdY90 7:運はいいよね、貴方 【というわけで今夜はここまで。お疲れさまでした】 【次回はフォーリナーについてのお話。おそらく火曜日の同じくらいになるかと】 【花粉症が酷くなってきたので、ちょっと急なお休みが増えるかもです、ご勘弁のほどを】
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 00:17:35.50 ID:2g66FqGuO 乙
747 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/02/23(火) 22:27:22.60 ID:73JJ+7vv0 【申し訳ない、ちょっと帰りが遅くなりそうなので今夜はお休み。明日再開します】
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:37:59.45 ID:W29kLP1S0 了解です
749 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 22:26:09.89 ID:Wdpm+V4s0 【22:40分ごろに再開しますね】
750 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 22:40:11.68 ID:Wdpm+V4s0 【再開】 「俺も令呪二画使っちまってよお」 「そうかい、そりゃ、……ん? 何か俺聞き違えたか?」 「俺も令呪二画使っちまってよお」 「ほわ? ……あ、アアッ!? それは言っていいことなのか!?」 すっと出されたから思わず聞き逃すとこだったが、その情報って結構デカいんじゃねえかと俺は思うんだなあ! 「そこで黙って弱みに付け込まないのがマスターだよな」 「うおっ、音もなく出てくんじゃねえ!?」 いや、今のはこの反応しかねえだろうが!? 「……そうだな、そういやこれは言っちゃいけねえよな。まあ、でも大丈夫だ、フォーリナー、一回くらい死んでも大丈夫らしいからよ」 「……俺の耳がおかしいのか?」 「いや、俺も聞こえたぞ。フォーリナーは」 "一回くらい死んでも大丈夫"……? それってどういうことだ? 「それってよお」 「俺もよく知らねえんだけどな、なんかやり終えたら一回くらいは大丈夫なんだってよ」 「……何が大丈夫なんだよ」 「いや、分かんねえんだよな。フォーリナーは説明してくれんだけど、例えがややっこしくて」 そういやコイツ、異常なくらいに要領を得ねえんだよな。……まあ、でもこれで一つ分かったことがある。 「とりあえず、フォーリナーには奥の手があるんだな?」 「んー、そういうことだろうな」 そしてそれはおそらく、消滅とかに関係してるわけだ。そうなりゃこっちとしても警戒できる。 ……これはかなりデカい情報だ。もし、これを知らなかったらカチコミに行ってその奥の手でやられたかもしんねえ。 マジでコイツが馬鹿で助かった……。 「お、おう、とりあえずありがとうな」 「おう、いいってことよ」 直下、フォーリナーマスターから何かあるか 123:どうも剣陣営狙われてんじゃないかって話 456:特になし 789:ついでに……
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 22:41:04.81 ID:Cy5EBEtJo ぬん
752 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 22:54:28.12 ID:Wdpm+V4s0 1:おたく大分ヘイト稼いでますよって話 「じゃあまた何かあったら電話しろよ」 「おう」 ……何なんだろうな、俺はなんで敵陣営の本丸に電話かけて敵陣営の情報得てるんだろうな。 「まあ、がんばれよ。お前んとこほとんど全部の陣営が狙ってるっぽいから、じゃあn」 「待て待て待て!? 何だ今のブッコみ情報!?」 「? ああ、がんばれよ! 俺も力になれることがあったら」 「そこじゃねえよ!? そもそもお前は敵だろ!?」 頼むから論点を勝手にずらすな!? 「ほとんど全部の陣営が狙ってるってどういうことだよ!?」 「いや、お前らがどうもそこの森に居着いてるってことはほとんど全部の陣営が知ってるっぽくってな」 「拠点が限られてる弱点がここに来たか」 「で、令呪もまだ温存してるっぽい、マスターも俺と同じ素人。ってことでよ」 「そこまでバレてんのか!?」 いや、よく考えりゃ残った陣営、ライダー以外とは全部遭遇してるし、そのライダーもまさか一切情報交換してないってのはありえないわけで。 つまりはアレだな? ゲームで言う、ヘイト稼いでる状態だな!? 「まあ、気いつけろよ」 「どう気をつけろってんだよ!? それ!?」 だが俺の言葉に応えることなく電話は無情に切れる。 ……? 俺が、俺たちが? 全員に? 狙われてる? 「ヤダーーーーーーーーッ!!!」 俺の叫びは無情にも森の中に吸い込まれていくのだった。 「割と響くなあ」 【昼行動を終了します】 【【拠点】に滞在している限り、他陣営の行動に【強襲】が追加されます】 直下、他陣営描写 12:【強襲】 3:槍 4:魔 56:狂 78:騎 9:降
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 22:56:58.70 ID:2kbZkMzio 笑うしかない
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 22:59:40.28 ID:LMLfpXaw0 どうすればいいんだ
755 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:02:42.56 ID:Wdpm+V4s0 0:特殊判定 /! / // /! \ 、 r、_`ヽ、 / レ _,.:' / _,.- './ `ヽ 、 ヽ ヽ-、\ \ー ' _ ヾ:、! / - '´, :' _,.-- ./ ヽ_ヽ ヽ`ヽ`ヽヽ、_  ̄ ̄ ̄ ̄/ __! ! ,..-‐'/ ∠.-‐ ' \_ ヽヽ、-、':、 ヾ:、ヽ_ゝー--──'´ ミ、 <_ ':\ゝ\ヽミ ヽ.!`ヽ、ミミヽ -' ー--`ヽ \` ヽ! ` ->、ミ'; 、 _`ヽ、 r‐-`:、;;;; ̄ヽ, ,.-‐,,;イヾ / i / ! ! ':、`ヽ ヽ ト、\_/;; ノ:::::!__ / | i .ノ / | ,ィ ヽヽ. \ \! 、ヽ`ー--‐ :::''''''::::::::) ヽ、 ! !、 / | / ! `ヽ! f ヽ 、ト、 ! ノ ''' ...::::::::::ヽ ヽ' :...\ / .| / .| i、 | i ト、ヽ、! .....:::::''''....:::::'/、 :: _`ー.、 ./ /' / .! | |ヽ ./| ! 、ヽ\!、 ''''' ..:::::::::''..::::::::) : (_--,ノ ,ィ /! ! ! ヽ/ ! .| ヽ ヽ ` - '''...:::::::::::'' ,..ィ─t‐-,/ . ! / .| ': ! ! ':、 ヽヽ 、_ ::::::::::''''' ,. ヘ_!<_ー' ! / ! | | ヽ ヽ ヽ ヽゝ ;;;;;;;;;;/_Y二rコ-'-' ̄) |/ | ! | | i `ト、_!_ ヽ--、、 i / ;;;; ./ィ;;;;;''' ;;;; --イ、 | |∧| |/! | | ヽ` ` /! ,,;;;;;;//;; ;;'' i ! | ' / | | |'; ヾヽ、 / |;'';;; ;;' ,;;;;,,,,;;;;,, ノ ィ ! ./ | / r | | _ミー------────┬─── '´ 直下 123:対セイバー大同盟 456:湖の怪物に異変 789:ランサー陣営、気づく
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:03:43.97 ID:1zcDWrOdo サーヴァントゆるして
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:04:24.55 ID:LMLfpXaw0 本当に何故か運がいいな…
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:05:01.49 ID:2kbZkMzio 123だったらひどかったw
759 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:20:43.94 ID:Wdpm+V4s0 【誤爆しちゃった、思ったより恥ずかしいですね】 7:ランサー陣営は気付いた 一方その頃、ランサー陣営は気付いていた。 「ランサー、俺はよお、昨日の負けでよく考えることの大事さを知ったんだよ」 「おう、奇遇じゃねえかマスター。俺も考えるのは大事だと思ったんだ。これも成長の結果かもな」 大人びたことを言いつつ、口元に付いたファストフードのソースに気付かないランサー。 それをナプキンで拭ってやりながら、伝次は話を続けていく。 「俺はセイバー陣営が悪い奴だと思ってカチコミに行ったよな」 「おう! で、負けた! 今なら勝てるぜ!」 「ああ、そうかもしれねえ。だがな、ここで考えるんだよ、ランサー。ここでな、賢さが分かるってもんだよ」 「そうなのか、じゃあ考えるぜ」 むくむくと頬を膨らませるランサーに伝次は頷いた。 「俺はな、よく考えたんだ。で、よく考えて気付いたんだが」 「気付いたんだが?」 ランサーの視線にたっぷり間をおいて伝次はバッチリ目線をキめ。 「そういやアイツが兄貴殺したわけじゃねえじゃん」 沈黙が二人の間に流れ。しばらくしてようやく口の中から食べ物が無くなったのか、ランサーが叫んだ。 「そうじゃん!」 「そうなんだよランサー、確かにアイツは嘘を吐いてたぜ? だけどその嘘は、俺の兄貴を殺したって話じゃねえんだ」 「あー、確かにそう言う話だった! 畜生! すっかり勘違いしてたな!」 「そうなんだよ、まあ、逃げたのはダメだとは思うが、アイツはよく考えりゃ昔っからそうだった」 「俺の義理の叔父上もそんな感じだったけど、最後はお釈迦様に許されたからな。まあ、俺たちが許してやってもいいよな」 うんうんとユニゾンのように頷く二人。 「だから、とりあえずアイツらは俺の仇じゃねえ。これはデカいと思わねえか?」 「おう、ぶっ飛ばせねえのはもったいねえけどよ。でもな、マスター、そうなると、結局マスターの兄貴の仇ってのは誰なんだ?」 「そこだよなあ、振り出しに戻っちまったんだよなあ。まあ、もうちょっと考えてみようぜ、今日から俺はちゃんと考えて動く男だ」 「分かった! マスターが考え、俺がカチ込む! ……これはひょっとして最強じゃねえか!?」 ワッハッハと高らかに笑う二人。ついさっきまで敵だと判断していた相手への怒りなどどこかへ吹き飛んだようで。 夕焼けの赤い光が、その影を長く長く伸ばしている。 【他陣営の描写を終了します……】
760 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:29:06.69 ID:Wdpm+V4s0 【五日目・夜】 ……なんかどっかで噂されている気がする。 「……うー、あー」 「マスター、唸ってても仕方がない。どうにか方法を取らなくちゃな」 方法ってもよお……。 「こっから動いてもここを吹っ飛ばされたりしたらダメなんだろ? でも此処にいればいるで狙われんだろ? 詰じゃね?」 「ならまあ、教会で敗退宣言するなり、俺を自害させるなりすれば」 「そ、それも、嫌だなあ」 後半、蚊の鳴くような声になった俺に、セイバーは露骨な軽蔑の目を 「ならまあ、頑張ろう。俺はあなたのサーヴァントだからな」 向けてこなかった。……あれ? 「どういう風の吹きまわしだよ、いつもならバカにするのによ」 「そういう風の吹きまわしだっただけだよ」 ……露骨に誤魔化しやがった。……少しは認めてくれたってことなのかね? 違う? 違う気がしてきたなあ。 直下、何をしますか? 【五日目・夜】 1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営) 2:偵察 (拠点から移動せず) 3:情報収集 (拠点から移動) 4:自由安価
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:29:37.40 ID:xw/32cL/O 1
762 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:32:19.22 ID:Wdpm+V4s0 【対象の指定が無かったのでランダムで行きます】 1:コミュ 直下 1234:フォーリナー陣営 5678:セイバー 9:ランサー陣営
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:32:57.43 ID:CKJDlYmtO あ
764 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:37:31.91 ID:Wdpm+V4s0 3:フォーリナー陣営 ……一応ちょっと冷静になったし真偽確かめてみるか。 「またフォーリナー陣営に連絡するのか?」 「いいじゃねえか、お前はアレか、彼女できたのって気にするオカンか」 ……そういやうちのババアにもしばらく会ってねえな。オヤジもどうしてんだろうな。 ……ケッ、どうせ出来の悪いのがいなくなってせいせいしてるだろうな。 直下、フォーリナー陣営への電話は 123:「あれ? 何か着信音近くで聞こえね?」 456:繋がらず 789:繋がる
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:38:25.02 ID:LMLfpXaw0 はい
766 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:42:01.83 ID:Wdpm+V4s0 2:着信音が近くで聞こえるってことはだね ……繋がらねえな。なんかプルプル言ってんのは聞こえんだけどな。 ん? プルプル言ってる? あれ、おかしいな? 繋げようとしてるトゥルトゥルって音じゃねえな? これは要するに、相手側の電話に繋がろうとしてる音で、それが聞こえるってことは相手が近くにいるってことで。 俺が電話しようとしてる相手は、フォーリナーの、マスターで……!!! 「セイバー!」 「だから言ったんだ!!!」 何かが、夜の闇を切り裂いて、飛んでくるッ!!! 直下、飛んできたもの。5以上で炎、4以下でギロチン
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:43:54.91 ID:CKJDlYmtO あ
768 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/24(水) 23:51:50.89 ID:Wdpm+V4s0 1:ギロチン 【というわけで、対狂降戦開始しますというところで今夜はここまで、おつかれさまでした】 【続きは明日の同じくらいに】 【雑談】 『いやあ、誤爆って思ったより肝が冷えますね。全身の血の気がザっと引くのはああいう感じなんですね、参考になりました』 『申し訳ないついでに宣伝しておきましょう。今夜の誤爆先です。ワイバーンさんのスレですね ttp://yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1611133269/ 』 『AAの使い方がお上手で動きがあり、物語全体を盛り上げています。今回で全陣営揃って物語がドンドン動き出しそうな予感ですね、応援しましょう』 『まあ、実は>>1 が過去に作ったデータがいたりするのですがね。誤爆の恥ずかしさが消えたら私も応援しに行きます』 【雑談終わり】
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:54:57.87 ID:LMLfpXaw0 乙 向こうのセイバーも鬼滅の刃なのはなんか面白い
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:56:40.83 ID:CKJDlYmtO 乙
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 05:35:38.35 ID:Wjfzuc4Co 向こうのアサシンもたぶんここで候補だったやつかな?
772 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 22:29:27.21 ID:ladACOC90 【22:40頃から再開しますね】
773 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 22:40:59.67 ID:ladACOC90 【再開】 音すら切り裂いてんのか、というスピードで飛んでくる鉄の塊。狙いは俺の首。セイバーが刀で弾き飛ばす。 こんな戦いになってから嫌というほど感じてきた死の恐怖に全身から汗が出る。 木陰に隠れるが、俺に向けられる指を、どこかで感じていた。 「【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】」 沈むような声と共に、俺の頭上へ拘束具が現れ、ギロチンがまるで俺を見つけたかのように木をすり抜けてやってくる。 セイバーが力任せに叩きつけ、なんとか拘束具が外れ、寸でのとこで身をよじる。 俺の首があった場所をギロチンが通り抜けていき、息が詰まった。 ギロチンが放たれた方向で蒼い炎が、嗤っている。 「"哀れ、哀れ、と言うものは言え、だが、良きほうが勝ちまさりますよう"」 歌うように、踊るように、前に会った時よりもよりその目は蒼く燃え。 「見るな、マスター。アイツ、さらに深く堕ちている」 セイバーの背中の向こうで、その蒼い炎の残像が揺らめいている。 直下、戦況 1:セイバー拘束 23456:蒼い炎、優勢 78:なんとか防ぐ 9:バーサーカーへ
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 22:43:36.69 ID:NzTqrhVb0 勝てるかバカ!
775 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 23:04:57.54 ID:ladACOC90 9:最優は伊達じゃない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ マスターを背の箱へ隠し、先ほど"視た"ものを思い出す。 ギロチンの連打と蒼い炎に紛れてはいたが、拘束されたマスターの頭上に浮かんだ"印"。 それはバーサーカーの指が向けられたときに起こった。考え事の苦手なセイバーだが、ことこの戦場において何故か頭は異様に冴えている。 蒼い炎に対する無意識の抵抗、あるいは今背に負うマスターに、若干の同族意識を覚え始めた故か。 何者でもない自分だが、剣は作れた。だが、それだけだった。俺は、ずっと、何かを作りたかった。 だが、それはどうにも遠く、求めれば求めるほど去っていき。言葉にできないもどかしさを抱えたまま俺は果てた。 誰だってそうなのかもしれない。ただ何者かになりたくて、俺の場合はそれが剣だっただけで。 例え千の剣を作り、東征に役立てようと、かつて大蛇を斬り落とした神剣を作り、天を照らした鏡には及ばない。 俺は、どう足掻いても、その神剣を作ったモノには届かない。 だから、呼ばれてこの方ずっと目の前で阿呆面を晒している自分の主が、届かぬものを何と気づかぬまま追おうとしているあの馬鹿が。 どうにも、見捨てられないのかもしれない。
776 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 23:05:23.67 ID:ladACOC90 「……そうか!」 蒼い炎の影に隠れた痩身のバーサーカー。その指は、自分へ向けられている。 フォーリナーの剣から放たれる炎は、その艶めかしい体の動きと、絶えず呟かれる言葉は、思考を蝕む。 だが、視る。一心に、視る。炎を見つめ、鉄を見つめて鍛えられたその目で、バーサーカーの指を。 バーサーカーの口元が動いた。 「【徳なき恐怖は忌まわしく── 「そこだッ!!!」 言い終えるまでの一瞬。蒼い炎の隙を突き、セイバーがバーサーカーへ殺到する。 その首を刃が狙うことはない。 「バーサーカー! お前の宝具はあの刃じゃない! お前の宝具は」 |\_____ \ ______| .:.:.:.:.:.:.: \|\::::::::::::::::::::::::::/:: |:::::::::::::::::::::| \____ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \:::::::::::: / |::::: |:::::::::::::::::::::|: \. \:``〜、、) :.:.:.:.:. \.:..:.:.:\.:.:.:.:.:__|__ \::/ |::::: |:::::::::::::::::::::|___\_:\.:.:.:.:.:\..:.:.:.:.:.:.: \.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.: \/\ \ | ̄ ̄ ̄ ̄\―― (____:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:\_____ | \::::::_\.:.:.:.:.:.:.:.:\..: /: ̄\.:.:.:.:.:)/⌒.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /- \ _ <⌒ \_.:.:.⌒>''"゚~ ̄~゚"''>⌒:i/.:.:.:.:.:.八.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:::::::: \ _ <⌒\__/.:.:.:.:./ _/:i:i/.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ̄ ̄ / ̄ `'<⌒ ></\_.:.::. / (:ir_\___//.:.:. /.:.:.:.:.:\___ ___/ ̄ ̄``〜、、 / /ニ__/.:.:.:.「~\ __/:i:/⌒):i:i:i___/.:.:.:/.:.:.:(:::::::::::::: /___⌒\ ``〜、 / /ニ\___/:/, \ /:i:/ ̄ ̄ ̄⌒):i/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/⌒:::::::::: | |____乂  ̄\ | √ニニニ/.:.:八 '⌒):iY __ ( 7....:.:/⌒\  ̄ ̄ | | ⌒\_〈::::: ) | /| √ニニ<_.:.:/|ハ⌒刈 _;:ノ 〃ヌ天\ {....../ ノ } /:::乂__> >:〈 __|/ |_√ニニニニニ___彡 vツ 乂rツ ___彡 。 /=- __/: .:::::/ /__乂(::〈 ) └―――=./〇//:, ノ ,;;;, /_/__ /ニニ|ニ\:: / /\ ∨⌒ J ( 〈(___'⌒ / /-〈/込 ` /〇/ //二=|ニニ / ⌒∨ ̄\__フ , .: ⌒: :. ⌒ r――=一\ ` - /⌒=- /_/_//ニニ |ニニ , , ;' ;/ /⌒\';'; ';';';';ノ⌒) ';'; ( ∧ |:\___ -=/_/ニニニ=|ニニ _, ; ; ; , ; (__,/ , ; ; ;; ,, , , ;; , ,, .. : : : ::, ) ∧ .|::::::::::::::| ̄'〈 ̄ ̄ ̄ニニニニ.八ニニ /⌒\ , , ,. : :. :, ,,; , ;;⌒ニ=一, ,/ /..∧/:::::::/ ̄,,;( ̄ ̄(, ,; ; ; ;, , ; ;⌒\__ _/, ,; , ; ;; ; ;――=, ; ;; , . :: :: : .: :: : :./_.八:::::::乂, ,; ;; ,\__\, , ;; ; , ; ; ; ; ;,\ (, ,; ;; ノ⌒\. ..: : : ,, ; ;; ; , ,; ; , ,, , ,, ; , , ;;, ,___彡, ,,; ; ;; ;, ,;\, ,; ;; ;; , ; , , ;; ,, , ; ;, /⌒\. .. : :: : : :.. : : .. : :: :: :ノ ∧ニニニニニニ:\/ ̄三二ニ=--- 「その指だなッ!!!」 【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である(ルソー・オブ・ブラッディハンド)】 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:? 最大捕捉:1人 史上初にして史上最悪といわれる「恐怖政治」の具現。 この宝具は、バーサーカーを“正義の執行者”、攻撃対象を“断罪されるべき者”と定義する。 反撃や防御、逃亡は可能だが、バーサーカーの攻撃――正義の執行を拒否する事は許されない。 狂化の影響と相まって、水や音、有形・無形に関わらずあらゆる物をギロチンの対象として 『粛清せよ正義の柱(ボワ・ド・ジャスティス/ラ=モール)』による処断の施行が可能となる。 直下、戦況 12:バーサーカウンター 345:フォーリナーの妨害 678:バーサーカー、一時宝具封印 9:バーサーカー、消滅判定
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:08:33.43 ID:NzTqrhVb0 えい
778 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 23:26:10.08 ID:ladACOC90 3:フォーリナー妨害 しかし、その剣閃は蒼い炎に絡め取られた。 剣を通じてすら感じる異形の魔力と熱。燃えているのに酷く冷たく、湿った腕で触られたような嫌悪感が全身を包む。 思わず軌道を変え、矢鱈滅法に蒼い炎を振り落とす。バーサーカーはその隙に距離を取り、冷たい目でその攻防を見つめていた。 セイバーが息を整え、改めて蒼い炎を"視る" 「フォーリナー」 「なんだ? セイバー」 「お前のその炎、それは一体なんだ?」 セイバーの問いにフォーリナーは少し考え、そして答えた。 「私だな。そして運命であり命だ。炎は流転し、命も同様に揺らめく」 「運命?」 「そうだ、運命だ。私はデメーテルにより、それを知った。人は運命に翻弄されるものであり、私はそれを寿ぐもの」 笑いながらフォーリナーは炎を射出していく。怖気のするそれをいなし、その本質を捕えようと視続ける。 揺らめくその炎は、かつて自分が鉄火場で見たそれとは違う。その違和感に、セイバーはようやく思い至った。 「いつかは消えるもの、いつかは呑まれるもの、だが、それ故にそれは素晴らしい。だから私はそれを書く、それが私の信仰!」 「ならお前は、その終わりがどれほど苦痛に満ちていても、どれほど空虚に消えていても、喜ぶのか?」 「勿論! それが至ったものだからな! だから、それを否定することは許さない! 悲劇を慰めることは! 喜劇を嘲弄することは!」 そこまでを聞き届け、セイバーは頷いた。 「分かった、お前と俺は相容れない」 ギア 「……だろうな、理解できるとは端から思ってもねえよ。じゃあ、一段、狂気をあげていく、【赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)】!」 ◆『赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1〜10 炎の精の炎で鍛え、刃の中に炎の精を封じ込めた片刃の剣。及びそれを利用した炎の武器。 触れるもの全てを燃やし、燃えないものであろうともダメージを与えることが可能。 この炎は世界の理に従わないものであるためこの世界の道具、方法での消失は不可能であり 一度着火すればこの宝具による切断、断絶、あるいはこの宝具と同じ理による消火のみを以て可能。 【以下、秘匿情報アリ】 「さあ、"人間どもを、虚しい勇気に駆りたてるもとは───、なりふり構わぬ狂乱の心"!」 直下、戦況 1:セイバー、致命 2345:蒼い狂気が降り注ぐ 678:セイバーのマジレス 9:何かに至りそうな
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:28:53.13 ID:IIO5UA5yO たのむ
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:29:19.48 ID:NzTqrhVb0 すっげえヤバそうなやつじゃ〜ん!
781 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 23:40:44.15 ID:ladACOC90 3:蒼い炎が降り注ぎ、ついでにギロチンも降ってくる 剣を中心に、炎は蒼く揺らめく。月光に照らされた火柱は処女の柔らかな髪のように、あるいは醜悪な海生生物の触腕のように。 清廉でありながらあまりにも冒涜的。その動き自体が一種の魔術志向とでも思わせるようなパターンを描き、セイバーに降り掛かる。 「ッ!」 なんとか直撃こそ免れているが、セイバーの動きは炎を防ぐだけで精一杯。そしてその炎は触れると同時に先ほどと同様、尋常ではない狂気を流し込まれていく。 サーヴァントの身であっても、一撃、一撃ごとに精神の摩耗を強いられる。 「……それだけじゃないな、この領域そのものが、かなりの被害を、受けている」 「よそ見してる場合じゃねえぞ! さあ、足掻け! 足掻け! そうしたって海神が味方しなきゃ海の藻屑だが!」 炎は延焼することこそないが、一度着火した場所では消えることもなくただ揺らめいている。 最初からそこに存在したというように、揺らめくセイバーの姿を鑑賞し、嗤うように。セイバーとフォーリナーの戦いは炎に彩られた闘技場の様相を。 いや、それどころではない。 「【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である】」 「上かッ!」 バーサーカーが援護するように放つギロチンの雨。宝具の発動を阻もうとすればフォーリナーの炎が迫る。 今はもはや、可能な限り足を動かし続け、この処刑場で踊る以外には許されない。 直下、戦況 12:セイバー、敗北 3456:蒼い炎 78:炎を切る刀 9:問答
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:41:34.20 ID:Te2MKQQ2o 小生やだ!
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:42:50.18 ID:NzTqrhVb0 終わった……
784 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/25(木) 23:44:51.16 ID:ladACOC90 0:特殊判定 ___ ´......................≧ 、 /...........................((::::::)) /.......≦  ̄ ̄ ̄ ̄ 丶 ...........< ∨/ 〃............./  ̄\ ∨/ ................/ - ∨/ l _ lV l............./丶―‐ ミ V// ノ l / ̄`|..∨ |............l \ O \" r __ l.../ l........../  ̄ "ノ K оノ |/ r ⌒ヽ  ̄ l丶 ̄´ l、 l /≧ 丶 ノ l ∧丶 ∧ __ ‖ /∧ ∧ ( (/////) l ‖/ ―∧ ニニ ′ _l イ __/丶| 丶 /l丶 ___/--∧ \ ―― |--\ =====------∧ \ l\--丶―‐ 、 =========---∧ \ / /---- l====\____ ===========--∧ \ / /-----|============== 7 ========------∧ / /======|==============/ 直下 123:セイバー負けるし領地も燃える 456:おっと怪物出現 789:助っ人参上
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:45:41.85 ID:cTMxcXEKo どうなる
786 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/26(金) 00:04:21.38 ID:ACqz9+AZ0 5:怪物出現 炎と恐怖が徐々にセイバーを追い詰めていく。 熱と刃、自らが得意としたもので構築された監獄の中で、徐々に視界が滲んでいく。 「……かなり、マズいか? これは」 「ははは、仕方がないさセイバー! お前はそもそも戦士じゃない、それもまた仕方のないことさ!」 ついに、脚が止まる。死ぬその一瞬まで演じ続け、踊り続けたとある役者のように。 セイバーの足がもつれ、そこへ裁きの刃が降り落ちる。その罪は何とするべきか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ……セイバーが完全にやられちまってる。 今までもかなり厳しい戦いだったが、今回は別格にヤベえってことが俺にも分かる。 セイバーの剣を伝わって、俺にもあの炎のヤバさは伝わっている。むしろ、よくやった方だと思う。 だから、倒れたとき、思わず、もういいんじゃねえか、と言いそうになった。 俺みたいなクズをよくここまで戦わせてくれたよ、とか、もう十分戦ったぜ、とか。 そういうことを言いそうになった。……でも、俺はやっぱりクズで、どうしようもないらしい。 まだ、俺はやってねえ、すげえ奴になれてねえ。 聖杯で叶えるんじゃねえ、もし、もしこんな俺と、セイバーが勝ち残れたら。 それだけで俺は、すげえ奴なんだ。他の誰が知ってなくても、それでいいんだ。 俺は、すげえ奴になりてえんだ。俺は、このままでいたくねえんだ。 だから。脚はぶるぶる震えてるけど。セイバーが、俺より先に折れるのは、ダメだろ。 「セイバー! ふざけてんじゃねえぞッ! 立てよッ! この鍛冶バカ!」 まあ、そんな声は届くわけもない。気合だけで変わるなら、俺の人生、もうちょっといいことがあってもよかった。 でも、でも、例えセイバーが立ち上がらなくても、ここで声を上げたことは、いいんじゃねえかな。
787 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/26(金) 00:05:45.42 ID:ACqz9+AZ0 半分諦めた俺の目に、倒れそうになってるセイバーと。 「……は?」 __ ,‐、 ヾ、 \ \、 _ \ \ \-、 くヽヽ 、_ i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__ ,,-‐‐‐‐‐、,,-ー'''''''''ヾ-、_ ,,,7 ̄7''''''ヽ/_____j__ `ヽ/ o o、 /i i ̄ ̄ヽ、 \ /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、 i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__ / .i j __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i ゝ‐.j─j─i─i''''i \ヽヽ-、、二/ i i i /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ ヽ ヽ i ̄ヽ i i i i l lヽ l i i ヽヽ\__ ,,,, i i i / .j / / j j j j j j j i--/ i_i__i_i_i_i/ i i i i i .i ヽ\ヾヽ、 i i i / / / /ヽ j .i i i i i i iーーi i i i_i i .i i i i i\ヽ j ヽ 二二j--く_/ / / i i二二i二i ̄i ̄j-/ /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/ //‐‐‐''''''\j j j j \ゝ / ̄ ̄ / / /ヽ__/ \ ヽ i i i / \ / / / /ヽーー、,,,i i i .i .i iヽ / / / / / \ j j j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/ ヽ i //ヽj j i .i i / / /──/ /二二二'''''''''二j oニoニ二,,,,,,,-''' j二二二/ / ヽ ヽi .i i / / / /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j oニoニ二/、 \ ヽ / / i__/ / / // j ∠∠/ `ヽ_,,,,-‐j__ /i ヽ‐'´ / /ヾゞ j' oニoニ/ / i i _ゝ''´ /ゞ i二il  ̄ヽ  ̄ヽ ヽi ̄´ _ゝ/ゞ i二.jl \ ヽ/ `'''''' ̄ iゞ i二.jl ヽニニ jゞ ゝi二jl ヽ‐ ヽゞ二二ゝ</ ゙ ヽ-ーーー''´ 「GAaaaaaaaaaaaaaaa!!!」 デカい影。あれ、このフォルム、何か見たことあるぞ? というか脳味噌が混乱してよく分かんねえ。説明は? その影は炎から隠れるように姿を消して、セイバーを思いっきり、跳ね上げて。 『は?』 「は?」 俺とセイバーが、思わずユニゾンした。 今何がいたの? 俺が分かる限りではさ? 今いたのって。 「怪獣?」 どうなってんの? これ? 直下、状況 123:普通にセイバー倒しに来てます 456:漁夫の利狙おうとしたら怪物が勝手に動いた 789:隙をついて降狂倒す作戦ですよ勿論
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 00:07:18.81 ID:+INSTlnKO ぬっ
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 00:07:45.39 ID:IK9LYT/F0 これは
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 00:07:53.59 ID:ye9AKSVqo オワタ
791 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/02/26(金) 00:09:58.01 ID:ACqz9+AZ0 1:ふっつーにセイバーを倒しに来てますよ 【というわけで今夜はここまで、次回は多分撤退判定かな。ついにボコボコにされましたね】 【次回は日曜日の同じくらいに、お疲れさまでした】
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 00:10:11.74 ID:IK9LYT/F0 最低値出した後に最高値が続いてて駄目だわ
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 00:11:41.87 ID:IK9LYT/F0 乙
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 18:49:04.48 ID:R8ibeq/sO 乙 まあボコられたって言っても実質1VS3だしシステム戦闘だとしても負けてたと思うよ
795 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/02/28(日) 16:09:19.31 ID:DNKDZdwxO 【早めのご連絡:今日は遅くなるのでお休みです。再開はちょっと長くなりますが、火曜日に】
796 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 22:28:23.33 ID:LBSG8MmT0 【22:45分ごろに再開しますね】
797 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 22:46:56.12 ID:LBSG8MmT0 【再開】 突然現れた怪獣にその場の全員が固まっている。 そのパニックの中で閃いた、もしかして援軍かな? という期待は。 「マスター、こいつ、俺を食う気だ!」 というセイバーの叫びで露に消えた。少なくともこの怪物は俺たちを狙ってきている。 つまりは漁夫の利狙いの第三陣営だ。で、セイバーは空中に跳ね上げられて、流石に飛ぶことはできないから……。 「あれ!? 詰みか!? どうにかできねえのかセイバー!」 「無茶を言うな! できるとしたら、令呪を使って逃走か、あとは……」 「あとは!?」 「俺の宝具、マスターの入ってるそれを展開して、この怪物ごと内部に放り込む!」 そんなことができんのか!? あの箱大分小さかったが!? 「どっちみち令呪を切ることにはなるだろう! だから!」 ……! わーた、わーたよ! 「俺が決めろってんだろッ!!!」 「そうだ! 頼む!」 戦法安価、22:52まで先に二票。22:57までに集まらなかった場合は集まった分、もしくはランダムで 1:令呪を切って逃走(使用数:ランダム) 2:令呪を切って宝具で隔離(使用数:一画) 3:自由安価
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 22:48:01.41 ID:9GopgF5fo 1
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 22:49:00.66 ID:l7jqhHZho 1
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 22:49:53.11 ID:fkvkZHxK0 1 まともにやったら絶対に死ぬし
801 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 22:54:57.66 ID:LBSG8MmT0 1:令呪を切って逃走 「早く!」 「急かすんじゃねえよ!」 ……もし仮にこっちに引き込んだとしてだ。もしそれで勝てたとしてだ。 そのあとにまだあのフォーリナーとバーサーカーを切り抜ける必要がある。 それはかなり不利だ。というかセイバーじゃ絶対にスタミナ切れで負ける。 それに、だ。こっちに引き込んだ場合、まず真っ先に俺が狙われる。今までの奴らならセイバーでなんとか守れたかもだが、今回は図体が違いすぎる。 ならまあ、選択は1つしかねえ、なあに、慣れた手だ。俺はそうやってきたからな、いつだって躊躇わずに逃げたから生き残ってきたんだ。 「逃げるぞ! セイバー!」 「……了解! それをお前が決めたのならな、マスター!」 ……だけど、少しだけ、ほんの少しだけ。 「悔しいなあ」 「……ああ」 直下、令呪使用判定。5以上で一画消費し逃走、4以下で二画消費
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 22:57:52.76 ID:Dyjyivbdo ぬ
803 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:02:43.09 ID:LBSG8MmT0 6:一画消費 で。 「どうすりゃいいんだ!?」 「……あっ! そこからか! ホントにそういうとこだな! とりあえず念じろ!」 「よく分からんが! こんな感じか! 【どっかに逃げるぞ!】」 全身が熱くなる。というかいてえ! 小さい棘が突き刺さるような感覚。 血管の中に新しい管を通されるような違和感。それが全身に回り、手の甲の痣が光った。 瞬間、世界がぐるりと回る。 【戦闘から逃走しました】 直下、このあと残った陣営どうするの。 123:解散するし一部は居座る 456:解散 789:戦闘開始
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:03:41.05 ID:9GopgF5fo 争え…もっと争え
805 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:07:25.23 ID:LBSG8MmT0 5:解散です解散 【夜行動を終了します……】 直下、他陣営判定の前に、ライダー宝具使えないはずでは問題 123:普通に回復しました 456:キャスターのスキルで無理やり動かしました 789:令呪一画消費して動かしてました
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:08:16.78 ID:a/W2LhszO あ
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:08:24.07 ID:fkvkZHxK0 現地解散するな
808 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:11:32.98 ID:LBSG8MmT0 8:令呪一画消費し復活させてました ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「必要な対価でした」 「ありがとうございます! きっとあの子も喜んでいます!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 直下、他陣営描写 123:魔 456:騎 789:槍
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:12:49.19 ID:XurMXI5uo ウェ
810 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:20:59.26 ID:LBSG8MmT0 9:槍 鎮守の森にて戦闘が行われていたのとタイミングを前後して。 「マスター、とりあえずセイバー陣営がマスターの敵じゃねえのはいいとしてさあ」 「あー、そのあとは分かるぜランサー。俺は考えるようになったからな。「誰が敵か分かんねえじゃん」だろ?」 「おお! その通りだ! 今んとこよお、戦っちゃいるけどそこは全く分かんねえもんな」 ランサーの指摘に伝次が唇を曲げる。 「それなんだよなあ、何でか話が出てこねえ。どうもこのあたりで人殺しが起こってるってのは確実なんだが」 「どいつが犯人か分かんねえんだもんな」 「まあ、全員ぶっ飛ばせば確実にその内誰かは犯人だからそれが一番面倒くさくなくていいんだけどよ」 「俺もその方が楽だけど、それじゃあ頭使わねえもんな!」 「……うーむ、どうすっか」 直下 123:まあいいや、ぶつかった奴ぶっ飛ばそう 456:今んとこ戦ってないヤツを探すか 789:とりあえずセイバー陣営を頼ってみるか
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:21:35.51 ID:Dyjyivbdo ひょ
812 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:38:08.23 ID:LBSG8MmT0 1:バカ! 「……まあいいか、とりあえず出会った奴ぶっ飛ばせば誰かが犯人だろ」 「……そうだな!」 「ランサーも強くなるしな」 「そうだな!」 ワッハッハと何も考えていない二人が夜の街を行く。 目の前にあるものは、とりあえずぶっ飛ばそうと、そんな物騒なことを言いながら。 【他陣営の描写を終了します……】 【六日目・朝】 ……昨日の夜は中々ハードだったな。 「セイバー、大丈夫か?」 「ああ、だがフォーリナーの傷は厄介だな。完全に治すことは難しそうだ」 あの蒼い炎に付けられた火傷の跡は確かに残ったままだ。 「とりあえずバーサーカーの宝具が分かっただけでもそれなりの収穫と考えていいんじゃないだろうか」 「そうか? 俺としてはかなりアレだったな、って感じだけどよ」 「仕方がない、流石に三騎にも攻められたらな。改めて考えると他の陣営から敵意を向けられてるのはかなり厳しいな」 そこなんだよな……。少なくともフォーリナーとバーサーカーは組んでるし、キャスターもこっちが倒した手前味方になるとは思えねえ。 昨日のあの怪物は分からんけど、消去法で言えばライダーだし、ランサーは完璧に敵視されてる。 完璧に囲まれてる状態だ。どうしようもなさすぎて、ついついどうにもならねえことを愚痴っちまう。 「あのときアーチャー味方にしときゃ良かったか?」 「終わった話を蒸し返すのはあんまり良くないと思うぞ。俺も刀を打つときはなるべくそういうことを考えないようにしてる。今目の前にあるものに向き合うべきだ」 「……まあ、そりゃそうだけどなあ。……今やれることか」 できることって言えばまあ、他の陣営の場所を探ったり、あとは昨日のことを整理してなんか情報がねえかを考えたり、くらいか? ……あの森にまだいるんじゃねえだろうな? 有り得はするだろうけど。 直下、何をしますか? 【六日目・朝】 1:コミュ (対象:セイバー/フォーリナー陣営) 2:街で情報収集 (ランダム) 3:情報整理 4:拠点へ帰還 5:自由安価
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 23:45:06.67 ID:fkvkZHxK0 3
814 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/02(火) 23:54:40.01 ID:LBSG8MmT0 3:情報整理 ……とりあえず、昨日会った奴を整理していくか? 「一番厄介だと思うのは誰だ?」 「俺の意見なら間違いなくフォーリナーだ。上手く説明はできないが、あの宝具はかなりヤバく見える」 「やっぱ、そんなにヤバいか」 「間違いなく。……フォーリナー自体があの炎に呑まれていっている気もするんだよ」 そりゃあなあ、俺が見ても何か、俺が俺じゃなくなるような、そんななんっつうのか、ズレた感じがした。 「バーサーカーはどうだ? 俺としてはアイツに首を吹っ飛ばされる方がヤバいと思うんだが」 「うーん、宝具の特性は分かったが、確かにアーチャーのマスターみたいな虚を突かれた行動を取られるとマズいよな」 「だよなあ」 「ただ、そこまで神秘を持った相手じゃない。宝具から考えてもおそらく近代の英霊だ。だから、懐に入りさえすれば俺でもイケるとは思う」 なるほどな、名前が分かれば対処のしようがあるかもしれねえが。 「あとはあの怪物だな」 「消去法で言えばライダーなんだろうが……、キャスターの可能性もあると俺は考えてる」 「理由を聞いてもいいか?」 「キャスターはドラキュラに変化する宝具を持っていた、つまりはそういった怪物の類を操ることもあるかと思ったんだ」 確かにそれもそうか。だけど、あの怪物はそういう怪物っていうよりもどっちかっつうと……。 直下、どの情報について整理するか 1:フォーリナーの宝具 2:バーサーカーの真名(判定有) 3:怪物の正体(判定有)
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/03(水) 00:01:40.56 ID:kch6RiBgo 1
816 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/03(水) 00:03:11.13 ID:BScWokB10 1:フォーリナーの宝具秘匿部分について 【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】 【全陣営令呪が削れましたね。次回は木曜日の同じくらいに】
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/03(水) 00:43:56.83 ID:J0RqJgd70 おつ
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 00:12:55.24 ID:n1dmXfTB0 乙
819 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 22:29:16.21 ID:hZRWPpGJ0 【22:40ごろから再開しますね】 【たまには時世に乗るかとウマ、始めました】
820 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 22:42:03.06 ID:hZRWPpGJ0 【再開】 1:フォーリナーの宝具 一番安牌から確認しとくか。セイバーの見立てなら間違っちゃいねえだろ。 「フォーリナーの宝具、お前にはどう見えたんだよ」 「……さっきは炎に呑まれていく、と表現したが、何というんだろうな、霊基が徐々に浸食されている印象があった」 「ってーと、アレか、乗っ取られてるってことか?」 「それが近いのかな。おそらくフォーリナーはかなり強い自我で抑え込んでいるんだが……」 分からねえが、ストレス溜め込んで爆発寸前みたいな奴か? いや、ちょっと違うな? 「そうだな、爆発寸前ってのは間違いないと思うけど」 「……は?」 「フォーリナーは徐々に炎へ霊基を奪われている。自分を薪にしているようなものだ。おそらくはあの宝具だろうが。一番最初に会った時よりそれは加速していた」 ◆正気喪失 A 邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。 「……燃料をボンボン放り込んでるわけか」 「そういうことだな、そして最終的に全部を燃やして現れる炎が、フォーリナーの接続した何か、あの因果を超えた蒼い火の本体なんじゃないかと」 「……あの蒼い炎って、やっぱヤバいもんなの?」 「俺の勘が正しければ、世界の法則が崩れる。……もっとも、その前にフォーリナーの霊基が耐えられそうにないから、おそらくは」 そこでセイバーは言葉を止める。俺をじっと見て、震え始めた肩に目線を向ける。 要するに、これ以上話すと、俺のビビりが酷くなりそうってわけだ。クソ真面目な奴め。今更じゃねえか。 「言えよ」 「……この街が吹き飛ぶ」 ◆『赫奕たる秋宵の剣(ブレード・オブ・コルヴァズ)』 . :./( : : . . /: : : :乂: : \:\ . : : ':i:i:し): :/: : : : :\:ヽ: : :. . : ':i:i:i:i:i:/: : : : :}:i:i:i:. : : . . :/:i:i:i:i:ノ: : : : 〉:i:i:i:. : : . :/:i:i:i:ノ: : ' : :\ヘ:i:i:i:. : : . . :/:i/^´:_: : : }\:i:i:i. : : :. .::/:i/ : /: :^ : :ヾ: ハi:.: : :. ,:i:i/: :./: : : : : :_: 〉:i. : . . :/:i:i' : /: : : :ゞ⌒ヽi: : : . :.':i:i:{: /: : ゞ': : : i:. : : . :|:i:i:i:/: : _ : :: |i: : : :i:i:i/: : .: : : : : :. : : :||: : : :|:i:iし): : : : :○.: : : : :||: : : :ヽ/: : : : 、: : : : ノ .:(: :||: : : : : : : : 人: : `¨¨´ : ノ:iN|: : : : : :/:i:i:i:i\ : :. : : {:i:i:i:i|: : : :}j: :.:しイ:i:i:i:i:i:;. : :. : : ヽ:i:i:i,: : : : :|:i:i:i:ハ:i:i:. : : : : : : : }:i:/: : 。 : :|:i:i:i{:i:V : : : : :/(: :. : : : /: : : : :ノ:i:i: |: : : : :.ノ . :./:i:i(: : :. : :./: : : :(:i:i:i:i:i:i:i 、: : : : . : /イ:i:i:i}: : o: : /: : : : 、:i:i:i:i:i:i:i\: : : _ : :.ノ': |:i:i:i,: : /: : : : : :.\:i:i:i:i:i:i:i\(:(: : . . : :.o: /:i:i/: : : : :/: : : : : :\:i:i:i:i:i:i:i\): : . . :⌒7:i:i:i:しヘ: :': : : : / ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1〜10 炎の精の炎で鍛え、刃の中に炎の精を封じ込めた片刃の剣。及びそれを利用した炎の武器。 触れるもの全てを燃やし、燃えないものであろうともダメージを与えることが可能。 この炎は世界の理に従わないものであるためこの世界の道具、方法での消失は不可能であり 一度着火すればこの宝具による切断、断絶、あるいはこの宝具と同じ理による消火のみを以て可能。 ただし、使用すれば使用するほど前述の正気喪失スキルが進行する。 スキルが最終段階まで進んだ場合、フォーリナーは炎に包まれ周囲数百mを巻き込んで消失する。 それは抗えない運命であり、どのような方法であっても回避は不可能。
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 22:47:27.65 ID:6Az/7oh90 えええどないすんねんこんな奴
822 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 22:53:36.41 ID:hZRWPpGJ0 「こここここここここここここここここここここここここここここここここここここここ」 「……だから話さないでおこうかと思ったんだが」 ……ほら、全身が震え始めた。 「こここここここここここここここここここここここここここここここここここここここ」 「落ち着け、マスター、まだ、まだ多分大丈夫だ」 「この街が、吹き飛ぶ!?」 「ああ」 それは解決できる奴いるのか!? なあ、セイバーよお!? 「分からん。少なくとも、今の俺じゃムリだ」 「ならいつのお前なら出来んだ!?」 「分からん。……俺がもっと優れた鍛冶師なら、十束剣を造った先祖なら、あるいは……」 「何で先祖なんだよ! お前ができねえと意味ねえだろうが!」 「……すまない」 うなだれるセイバー。あの夢を思い出す、ちげえだろうよ、お前はバカでクソ真面目だけどよ。 ……何にせよ、ど、どうにかしねえと、とりあえず、考えられる方法は。 「ば、爆発する前に潰すしかねえよな」 「ああ、今の戦力で考えるとそれ以外にはない。残った陣営が対抗できるかもしれないが……」 ……他の陣営と協力するしかねえのか? でも、今の俺らの状況はハッキリ言って周り全員が敵。 この状況で話し合いに持ち込んで、普通に協力してくれる奴なんて、いんのか……!? 頭を抱えた俺とセイバーを、うざってえほど爽やかな朝日が照らしていた。 【朝行動を終了します】 直下、他陣営行動判定 12:降 34:魔 56:狂 78:騎 9:槍
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 22:57:10.03 ID:YJUwNtPEo どうにかしたいいしはある
824 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 23:10:07.84 ID:hZRWPpGJ0 3:魔 洋館の地下にて、今朝もまた貧血のような顔のキャスターが資料を整理している。 色眼鏡の男が静かにその様子を眺め、やや勿体ぶって聞く。 「さて、ライダーの宝具を差し向けた結果はどうだったのかね?」 「確認できた限りではセイバーは令呪を使用し撤退、その後、流石にフォーリナー、バーサーカーとの戦闘は避けたいのでこちらも撤退、という判断のようですね」 「よろしい。これでセイバー陣営の手を一つ奪ったわけだ。まったく、あんなところにいつまでも居座られると困るからな」 にこにこと笑いながらコーヒーのカップを口元へ運ぶ。 「しかし、あの場所を占拠するには至りませんでしたね」 「確かに。だが、ライダーの宝具はいわば獣だ。一度敗北した相手を前に怯えんとも限らん。悪手ではなかったと私も考えるが?」 「……ま、僕も同意見ですよ」 「人を試すような真似は良くないぞ、キャスター」 余裕ありげに鼻を鳴らす自らのマスターに、キャスターは些細な違和感を覚える。 ついこの間まではすっかり苛立っていたというのに、この期に及んで余裕が生まれたのは一体どういうわけか。 さりげなく全身を観察し、違和感の理由を探ろうとして、それに行き当たった。 「……マスター、今朝の眼鏡は魔眼封じのそれではないのですね?」 「ああ、気付いたか。そうだとも、この2日ほど未来視の結果が現れなくてな」 「……現れない?」 「そうだ、行おうとしても何もないことが見えるのみ。だから唐突に発生する視覚異常も知れたものでね。今朝は思い切って気に入ったブランドのものを付けてみたわけだ」 「成程……?」 何かがキャスターの中で引っかかる。男の持つ未来視の魔眼は、気にも留めていない情報から多くのことを類察し、一つの結論を映像として投影するもの。 すなわち幻にも近い未来演算能力。それが出した結論が、"何もない"……? そのずれがたまらなくもどかしい。恐怖を専門とするキャスターにとって、その未知は、十分な蛍光色を見せていた。 直下、キャスター思考 123:辿り着けない 456:突然の敵襲で中断 789:フォーリナーの性質に気付く
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 23:11:56.40 ID:YJUwNtPEo は
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 23:12:25.44 ID:6Az/7oh90 えい
827 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 23:16:45.63 ID:hZRWPpGJ0 0:44じゃなくてよかったね! −、::::::::... \::::::::::ヽ ヽ:::::::::} ..........................、}:::::::/ ....::::::::::::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ヽ、 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ .:::::::::::::::::::::::::::::::,乂::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. /::::::::::::::::/:::::::∠__i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::/::::/__ i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. i:::::::i:::::::{ , ..//::::::::ヽ丶:::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::i ; ´ Y::::::i < .{:::::::::::::::::ヽ`、:::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::: i `、\::::::::::/ 丶::::::∧、:::::::::::::::ノ:::::::i ヽ  ̄ ̄ \i ` ̄ヽ::::::::::∧i ノ::丶 ノ Y´ `イ }:::::/ ` −=::::::\ ヽ ノ /i:/ <::::/::::`丶、 , ::´( /::::::::::::::/::::`>::::::::::::::::::::::<i:く::::::::::> ./:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::○::::::::::::::}:::ヽ ̄ >、:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::: ..{_ヽ、:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::ヽ 直下 123:マスター作成のとき、爆発を要素に入れてましたよね 456:突然の未来視! 789:超軍師パワーが加わり
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 23:21:25.21 ID:6Az/7oh90 そーれ
829 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 23:44:52.28 ID:hZRWPpGJ0 1:今です 壁に貼られた資料を見つめ、キャスターの思考が進んでいく。 (……何も見えないということは視点の主が存在していないということか? ならば、考えたくはないが、マスターの死というのは有り得る) コーヒーを啜り、ゆっくりと息を吐く色眼鏡の男を横目に、少しだけ首を振った。 (いや、マスターの未来視は自分だけではなく、他者のものさえも把握する。情報があれば行動は推測できるからな。だが、それが全て何もない、ということになると……) それが起こる理由に気づいたのか、キャスターの白い顔がさらに白くなる。改めて収集した資料を確認しながら可能性を考え続ける。 「マスター、その未来視の状況はいつからだ!」 「む? それは昨夜からだ。お前とショーの奴にライダーを差し向ける計画を聞き、そこでフォーリナー陣営とバーサーカー陣営がいるのを視ただろう」 「その後か?」 「……そういえばそうかもしれんな。だがキャスター、どうしてそんなことを?」 ようやくキャスターの顔色に気付いたのか、色眼鏡の男が怪訝な視線を向ける。 それに対する皮肉を言うこともできず、キャスターはさらに資料を読み込み、その異常な、這い寄るような恐怖の正体を探っていく。 (可能性としてはフォーリナーとバーサーカーを見たとき。そこで違和感があるならば、フォーリナーの狂気が加速していたことだ。……加速?) キャスターの指が震えだし、いくつかの資料を引っ張り出す。緻密に描き込まれたそれらを繋げ、筋書きを考察していく。 (狂気と共にあの炎の動きが加速していた。ならば考えられるのは、サーヴァントの正常性を失うことで強化されていくということ) (……古代ギリシアの神降しや東欧の人狼変化と似たようなものか? いや、神を降ろすにはサーヴァント一騎の霊基では足りない。……待て、待て、待て) 「……足りなくて、いいのか? マスター! フォーリナー、降臨者の定義は!?」 「く、詳しくはないが、少なくとも我々とは異なった大系を持つ者。それはおそらくこの世界の外の」 「……! つまり、フォーリナーの霊基を崩壊させることによる顕現! いや、それほどの規模にはならないか!? それはフォーリナーの意思か、いや、待て」 「ど、どうしたんだ、キャスター! 何に気付いた!?」 キャスターのプロットは、ストーリーの流れは、それらの要素を足し、最悪の展開へ転がり始める。 登場人物の過去を読み込み、起こったイベントを確認し、そのときどうなるかが読むように分かってしまう。 同時刻にセイバーが辿り着いた結論に、キャスターも同時に到達した。 「つまり、それは、巨大な爆発……!」 隠していた資料を引きずり出す。いざというとき、この同盟が破綻する可能性を考えマスターにも秘匿し制作していたプロファイリング。 すなわち、過去の戦争によって受けた疵により、"爆発、大規模な破壊に悦楽を覚える"、その精神性の情報。 それは、"狂気"と呼ぶにふさわしく。そして、狂気は── 『今です』 『逃げ、て、ください──!!!』 `χλ ◎( ヽ /.:. ! 《 ./ ノ │ .( `ヾ λ │ ゝ.::.┏___┓ イ┘::│ /ヽ ノ刀 . ゝ ├−−→¬ ̄// ト 二 /│ < ..丶 `ヽ/´_ゝ } // 「 ヽ / .│ V \_ ノヽ )/ .// │\`┳´ . /│ V  ̄丶 ヽ \__....ノ } /./ │. \_ノ │ ヘ V γ( ヽ__ノ ノ ノ..ノ__ │ ∧..:::::..∧ │ 》 > / !゚\__ノ} └−ー >! .∨ ゝ::ノ ∨ // ノ ( ヾ ..( ) // i ノ::::::ヽ │\\ ノ ( ゞ.⌒Ψ⌒ /ヘ // i !::::::::│ │ :.\\ }  ̄ ̄イ/ } く く ゝ !:::::::::│/ / / ヽ 丿 ∧ \ \ ソ:::::::/ // ヽ / ヽ \ \ ∨ // `ヽ── イ \ 丶 丶 ノ // ━┳┳━━┳━━ ━┻ ━ ┳┳━ ┻ ━┻━ ━┳┳━━┳━━━┻ ━ ┳┳━ ━┳━ ━┻┻━┻━ :ヽ::\: : : : : :'''\:\ /::.;イ/|::.l| xwx 弋:乏っ|::.:|::.::.:| : : :\:\: : : : : : :ヽ;,:\///|::八 `′ xwx /」::.:l::.::.:| :、: : : \:\: : : : : : :''': :`しYヽト\ (二ヽ /ア::.::ハ::.::.| : \: : : : \:〉 : : : : : : : : : : し'| }┐ト、__,. x≦-‐´::.::/∧::.:| : : : \: : : : : .、: : : : : : : : : : :└'J/ /ア:// ̄`ヽ、::}::i| :、: : : :\: : : :}:_: : : : : : : :\: : :\__ -/::.// } l:∧八 : :\: : : : ⌒Y: : : > 、: : : : : : Y : :と> 、l::.::l |/ |:/∧::.\ : : : :〉: : : : : : \/: : : : \: : : :〈;: : :`ーと^ヽ::|/─- 、 /://∧:::.::.\ : : :∧: : : : : : : 〈\ : : : : : : : : : \: : : : : \:| ̄`ヽ ∨////∧:.::.::.::.\ : :/ : : : : : : : : : : : : Y^ー: : : : : : : :\ : \ ヾ Y//////∧:.::.::.::.::.\
830 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/04(木) 23:48:42.65 ID:hZRWPpGJ0 どこかで誰かの声がするのをキャスターは聞いた気がした。 直後、地下室に水が満ちる。そして、その下に沈んだ気配、怪物の咢が迫る。 「な!? ライダーの、魔獣!?」 「逃げるぞ、マスター! ライダー陣営は既に僕たちを裏切った!」 「何だと!? な、何故だ!? 何故なのだ!?」 「情報交換を怠った僕のミスだ! いや、僕がここまでの情報を得ると知って動いた相手の勝ちか!?」 一瞬で沈む地下室の中で、キャスターは起死回生の策を模索する。だが、そう簡単に見つかることはなく。 「マスター、とにかく令呪でもなんでもいい! この場を逃げないと、伝えることすらできない!」 直下、キャスター陣営行動 12:絶望の水中戦開始 345678:令呪で脱出 9:キャスターのスキル使用
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 23:50:05.16 ID:6Az/7oh90 えい
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/04(木) 23:50:14.71 ID:K19XoAPmo そい
833 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/05(金) 00:01:58.64 ID:mPudsfPr0 6:令呪使用で脱出 「ええい、この状況、仕方あるまい! 令呪を用いて命じる! 『脱出せよ、キャスター』!」 「オーライ!」 怪物の咢が水中を掻く。獲物が消えたことを知り、沈黙した"それ"はどこか寂し気に高い唸り声を上げた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「何故、何故ですか、マスター! 何故、こんな、キャスターさんたちを……」 「……さすがに高い対魔力、一瞬言葉を通すので限界でしたか」 「答えてください!!!」 小さな体躯に怒り、いや、哀しみを讃え、ライダーはショーに問うた。 だが、その目は彼女を見ず、答えることもない。 「貴女は戦いを否定します、その一方で、教義から自害することもないでしょう。ですから、ここで大人しく貴女の友達と共に見ているといい」 「何を……」 「この街が爆ぜるところを」 ライダーの相貌が驚愕に見開かれる。ただ一心に、自らの主の顔を見る。 その虚ろな目に燃える蒼い光。朝日に照らされているその表情は暗い影に沈み。 蒼い炎だけが瞳孔の奥で怪しく、姦しく、蠢いていた。 「ライダー、私はね、異常者なんですよ」 【他陣営の描写を終了します……】 【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】 【次回は多分日曜日の同じくらいに】
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/05(金) 23:03:23.48 ID:hdW6R9470 乙 ライダーは令呪使われて命令を聞かされたの?
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