【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その16

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102 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/08(月) 23:40:28.93 ID:x3EpUZ+h0
聖域なき帝国性癖、アベルの感化具合(>>88)


コンマ22

2 2


偶数ゾロ目:兄に倣い正直に+???


――


アベル「――俺もアドルラン兄様を見習おうと思うんだ」



一同「「!!??」」ガシャーン!


アベル「うおっ!?」ビク!

アーシャ「ま、待って待ってアベル!? はやまらないで!?」ユサユサ!

シア「駄目ですよ〜!? もう私、街を歩けなくなっちゃいますよぅ〜!?」ユサユサ!

エリス「ア、アベル様が望まれるのならば……でも……///」モジモジ…

パトラ「み、皆さんどうしたんです? 確かに恥ずかしいですけれど、食器を落とさずとも……」オロオロ

ティア「は、恥ずかしいという域じゃありませんよ!? 神から裁きの雷を何万と浴びせられます!?」ガタガタ!

ロウル「アベルさん、アドルラン様はかなり特殊な方ですからね!? わかってます!?」ガシ!

アベル「ま、待てみんな、一回落ち着こう、な?」

アベル「別に皆の性癖を帝国民全員に公表しようって話ではない……」

一同「「ほっ……」」

アベル(色々な意味で言うわけがないだろう……)

アベル「俺が倣いたいのは、兄様の清廉さだよ」

ティア「清廉さ……」

アベル「ああ。兄様は、人の上に立つ者として、どんな些細な隠し事でもしてはならないと考えている」

アベル「それはとても素晴らしい考え方だと、俺は思う」

アベル「開かれた帝国……そんな未来が見えるんだ」

アベル「だから俺も……」


――

※偶数ゾロ目の為、範囲拡大

1:嫁全員をアドルランの演説の後に公開

2:自分の嫁公開+もう流れでキアラとマックスも公開

3:その他自由安価


↓1〜3コンマ多数決
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 23:43:19.01 ID:rDhM2vEEO
そう来たか()
ではいっそ2で

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 23:50:09.71 ID:ymuifSEmO
2かな
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 23:50:09.84 ID:BMmrzywDO
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 23:52:11.48 ID:E6RupFTOO
2
国民の驚き半端なさそう
107 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/08(月) 23:55:15.67 ID:x3EpUZ+h0
妹を巻き込んだあたりで今日はここまで
アベルもなんだかんだでこの奇跡のような状態を自慢したいのかもしれません
そして先に↓1コンマ二桁も判定しておきます

本日もありがとうございました!
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:00:26.80 ID:+8nrcLaJO
おつおつ
頑張れ帝国民
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:00:35.63 ID:3wMBoLn20
乙
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 08:26:34.81 ID:m0y3lltX0
アドルラン兄様はまだ猫耳コスプレいいよね!で済むけど
アベルやヒロイン達の性癖は暴露したらパトラさん以外漏れなく大惨事になるもんなぁ……
フィーアは果たして将来いい相手が見つかるんだろうか
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 14:22:54.44 ID:8ejS4bwVO
以前も言われてたけど、フィーアの場合は本人達にその気があるのかは別として、帝国民側からはサクがその候補として勘違いされそうなんよね
・高身長貧乳でスミレ以上に男装執事が似合う(+スミレが長い間男だと思われてたせいでローズさんに男色疑惑が出ていた実績付き)
・兄三人が軒並み従者を娶るという前例が出来た
・フィーアがアベル並みにサクに対してなついている
・3年後フィーアは見た目の犯罪臭が凄まじいので相対的に手を出すためのハードルが上がる
112 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:21:44.31 ID:/v6XeF0C0
こんばんはー
判定結果までも進めていませんが、ちょっとだけ更新です
フィーアはある意味キアラ以上のガードなのでなんとも……
113 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:22:16.20 ID:/v6XeF0C0
2:自分の嫁公開+もう流れでキアラとマックスも公開

――


アベル「――お前達との関係を、今のうちから明かしておこうと思うんだ」


一同「「!?」」ガタッ!


アベル「いずれは全員と正式な式を挙げるつもりだが、式後に報告するよりはいいと思わないか?」

アベル「そもそも俺の都合で民を集めるわけにもいくまい」

アベル「兄様の発表に合わせて……皇子達からの通達という形にすれば問題ないだろう」

アーシャ「ま、待ってアベル。問題はあると思いますよ?」

アーシャ「まずあなたは、エリスちゃんとの関係は報告済なのですよ?」

アベル「ああ」

アーシャ「そしてそれから、まだ然程時間は経っていません」

アーシャ「ここで私達との関係まで明かしたら……」

ロウル「事情を知らない人からすれば、速攻でエリスさんを裏切った外道ですよ?」

パトラ「えぇ。その、私達も原因の一端である以上強くは言えないのですが……」

パトラ「まともな女性が見れば、女の敵と認識されても不思議ではないですよ」

シア「聖国なら、そこに愛があればいいという手で逃げれないこともないんですけど〜……」

ティア「せ、聖国でもこの人数はどうなんでしょう?」

エリス「私はまだ増えても大丈夫ですよ?」

アーシャ「うーん……エリスちゃんの懐が広すぎるのも考えものかも」

ロウル「でもそのお蔭で、私達の今もあるんですよねぇ……」

パトラ「あまり貴族としては相応しくありませんが、関係性を隠すという手は?」

アベル「無いな。それではお前達や子供達も堂々と帝都を歩けないだろう?」

アベル「さらに言えば、妾として扱うのも論外だ」

ロウル「心遣いはありがたいですけど、なんだか恥ずかしいですね……///」


114 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:23:47.76 ID:/v6XeF0C0
アベル「帝国も、まだ完全に安定しているとは言い難い」

アベル「皇帝となるアドルラン兄様は元より民からの支持も大きいが……」

アベル「それの補佐をする俺の信頼も、勝ち得なければならない」

アベル「兄様の言葉通り、民に疑心を持たせない為に自ら進んで晒すことに意味がある筈だ」

アーシャ「エリスちゃんとの結婚報告の様子を見る限り、あなたも信頼は十分ですよ?」

ロウル「むしろその信頼下げることになりそうで怖いですよ……」

ティア「で、でも、後からばれるのも確かにいけないような?」

シア「帝国の皆さん、後でも先でも驚くのは間違いないですね〜」

ロウル「ん〜、でもそう言えばアベルさんの手が早いってのはもう広まっていますからねぇ」

ロウル「何しろ年齢で言えばキアラ様より年下のエリスさんとすぐに赤ちゃんを作っているんですよ?」

アベル「それはだな……///」

エリス「アベル様は悪くないんです。私がすぐに欲しいなって……///」

パトラ「いえ、お二人とも悪くないですよ?」

パトラ「その……たまたま、結婚初夜と重なっただけで手順はしっかりしていますし///」




パトラ「むしろ、マックスの方が……」



アベル「!」ハッ!

アベル「そうか、いっそのことキアラとマックスも呼んで報告をしてもらおう!」

パトラ「!?」

ロウル「な、なるほど! 木を隠すなら森の中というやつですね!?」

アベル「ああ。これは妙手かもしれん」

アベル「確かにマックスの行為も反感を抱かれるかもしれないが……」

アベル「聖国でも例の無い俺が前にでることで、それも緩和されるだろう」

シア「な、なんという挺身でしょう〜!?」

エリス「マックスさんとキアラ様をお守りする意味合いもあるとなると……」

アーシャ「私達も、覚悟を決めた方がよさそうですね」

ティア「き、緊張するけど、頑張ります!」グッ!

パトラ「」



パトラ(ごめんなさいマックス、思わぬ飛び火を……)ダラダラ…



……

――

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:27:05.68 ID:2uOqhjpn0
フィーアは色々とスペックおかしい一方で
保護者のガードがミルクレープ並の層と
オリハルコンじみた硬さを併せ持つからねえ……
116 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:27:40.62 ID:/v6XeF0C0
――


【城塞・皇女の私室】


マックス「――っくしゅ!?」

キアラ「だ、大丈夫マックスさん?」

マックス「だ、大丈夫だよ。変だな、別に寒くないのに?」

サク「人間は脆いっきゅからね。些細なことが命取りになるから気をつけるっきゅ」

マックス「俺、昔から身体は丈夫なんだぜ?」

マックス「ああ、でも確かに万が一風邪でキアラちゃんに移したりってのは不味いか」ブル…

マックス「どんなことからもキアラちゃんを守るって、誓ったしな!」

キアラ「ふふ、ありがとうマックスさん。私も今まで以上に体調には気をつけているから大丈夫」

フィーア「ローズさんの教え、レディーは自己管理も完璧に! です!」ピョーン!

マックス「はは、フィーアちゃんも風邪とは無縁そうだよなぁ」

フィーア「はい! でもくしゃみは、風邪だけが原因でもないですから、本当に油断は駄目ですよ?」

マックス「え?」

フィーア「人に噂をされるときとかにも、出てしまうそうです!」

サク「それは迷信というやつなんじゃないっきゅか?」

サク「……でも、私も似たようなものは経験あるっきゅ。嫌な予感がする時に身震いが……」

マックス「ああ、それはわかるな」

キアラ「噂や予感、かぁ……」

キアラ「アベル兄様達、今は大事な話をしているらしいけど……」

フィーア「もしかして、マックスさんのお話なのかもしれません!」

マックス「はは、まさかぁ」



マックス(まさか、なぁ……?)



……


――
117 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:28:52.37 ID:/v6XeF0C0
――




……そして後日……



アドルラン「アベル! 早速だが例の作戦を決行しようと思う!」ドバーン!

アドルラン「昨日お前に相談された件も、いいと思うぞ! 共に民に打ち明けよう!」

アベル「今からですか!?」ガーン!

ヒロインズ「「まだ心の準備が!?」」ガーン!


ヒバリ「ごめんねみんな。アドルランって一度決めたら行動が早いから……」ハァ…

ルーシェ「ドキドキします……///」



〜〜その頃〜〜


【王城・執務室】


カイン「さて……これで急ぎの書類は片付いたか。こっちはどけておこう」ザザ…

エメリナ「カイン様? 急に執務室の整理をされてどうされたんですか?」

カイン「……兄さんが妙なことを企んで、アベルまでそれに乗ったのを知っているだろう?」

エメリナ「は、はい。詳細は知りませんが、アドルラン様からそれらしいお話は……」

カイン「本来なら止めるのが一番なんだけどねぇ……」ハァ…

カイン「兄さんは昔から突き進むと止まりやしない。アベルも加われば尚のことだ」

カイン「僕ら兄弟で新たに大がかりな法は制定していない。でも兄さんは民を集めている」

カイン「おそらくは、僕に話せない……でも兄さんとしては絶対に広めたいような何かだ」

エメリナ「つ、つまり?」

カイン「……僕だったら、馬鹿馬鹿しいって一蹴するような案件を、大真面目にやる気だよ兄さん……」ハァー…

カイン「兄さんは人望凄いけど、時々ずれているからねぇ……」ヤレヤレ

カイン「事と次第じゃ、抗議の投書が次々にやってくる可能性も0じゃない」

カイン「今のうちからそれを処理する為の準備ってわけさ……」

エメリナ「お、お手伝いいたします!」ビシ!

カイン「何事もなければ一番なんだけどねぇ……」


……


――
118 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:33:40.09 ID:/v6XeF0C0
――


【帝都・コロセウム】



ザワザワ…


帝都民1「い、一体何が始まるんだ?」

帝都民2「わからん。だがアドルラン様からの重要な報せだぞ?」

帝都民3「きっと重要なことに違いない……」ゴクリ…


貧民1「俺達でも、こんなところに来れるようになったんだなあ……」シミジミ…

貧民2「今日は決闘とかじゃなくて、皇子様からの大切なお話ってことらしいけど……」

貧民3「アベル様もいらっしゃるらしい。しっかり聞いておこうぜ」


帝国兵1「全員、警戒を怠るな! アドルラン様達を狙う輩が現れんとも限らん!」

帝国兵2「カイン様の結界あるし、アドルラン様達強いし、俺達の存在意義怪しいけどなー」ハハハ

帝国兵3「警戒はちゃんとするつもりだけど、アドルラン様の報告内容気になるな……」ソワソワ


ザワザワ…



……



アベル「……」

ヒロインズ「「……」」



全員((想定をさらに上回る規模だ……!?))ガーン!


アドルラン「おお! 急な召集だというのにそれでもこれだけ多くの民が!」ホクホク

アドルラン「私もしっかりと民の期待に応えねばなるまい!」

ヒバリ「せめて王城前の集会とかにしてよ……///」

ルーシェ「コロセウム、円形……あちこちから見られます……///」


119 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:36:35.91 ID:/v6XeF0C0
アドルラン「よし!」グッ!

アベル「……アドルラン兄様」

アドルラン「む、どうしたアベル?」

アベル「この規模、コロセウムの構造上……俺達の声を広めるには、その……」




アドルラン「安心しろ! アルフとリーナ君から拡声魔法の宝珠を借りてきているからなっ!」バーン!




アベル「で、ですよね……」

アベル「……」

アベル「…………」






アベル(拡声という名の大音響で彼女達のことを明かすのは、流石に羞恥心出てくるな///)

アベル(だが……)チラ…








マックス「」ガタガタガタガタガタガタガタ…

キアラ「マックスさん、しっかり……!?」ブルブル…




アベル(巻き込んだ罪悪感が……)

アベル(だが、お前達ならきっと大丈夫だ)

アベル(俺は人の心配の前に、まずは自分がやり遂げられるように頑張らねばな)フゥ…



……


――
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:37:24.84 ID:aUveP04t0
マックスの運、真面目にスゲーからな
心配ないだろう(フラグ)
121 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/09(火) 23:41:59.66 ID:/v6XeF0C0
中途半端な位置ですが、今日はここまで
そして昨日の判定結果まで行けていませんが再び判定を↓1から拾っていこうと思います

先に言ってしまうとエピローグの子供たちのちょっとした判定などです
判定無しで書き溜めてもよかったのですが、皆さんの安価とコンマに支えられたスレなので
そしてこれがこのスレ最後の判定ともなります
数がやはり多いため(間違えてなければ18)、明日以降の私のレスのコンマも使用させていただきます
本日もありがとうございました!


↓1より、最後の特殊判定コンマ二桁
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:42:35.71 ID:3wMBoLn20
乙乙どうなるか
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:43:27.29 ID:2G6BCQ+c0
乙
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:44:20.09 ID:2uOqhjpn0
乙です
そういや結構こうやって判定とってましたねえ
今となっては懐かしい
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:46:18.35 ID:b93POxYrO
おつおつ
ギリギリ判定外の>>121でイッチ自らゾロ目出しててヒヤヒヤしてる
そして恐らくエリスは最後までコンマさんが荒ぶらせるはず(確信)
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:49:31.43 ID:+VwJ6k2cO
おつです
これはアドルラン兄様の心臓もオリハルコンですわ……
そして判定も最後と聞くと寂しいが新スレも建つと信じている
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:02:53.54 ID:m2Tdnn6DO
乙です
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:12:14.21 ID:13rx095B0
乙
取り合えずマックス&キアラ頑張れ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:15:00.65 ID:t2se2fxFO
おつです
ここまでの判定コンマがニアピン連発しててコンマさんすごい遊んでるのが分かる
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:17:02.06 ID:BQj23GaaO
三連続でゾロ目なりかけとかある意味すげぇ……コンマ神も最後は平和を持ってくるのか?
しかし判定数見ると子供の人数以上だし子供以外もなんかあんのかな?
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 08:54:41.17 ID:0l/0bzgfO
子供の数がアドルラン2・カイン1・アベル6・キアラ1・ローズ2の計12人だからあと6個か
三年後で考えられそうかつ判定してないのだと
・各国の王族の後継ぎ問題
・アドルラン兄様の治世の評価
・サクの使用人技能成長判定(ローズさんポジションに無事就けてるか否か)
・フィーアの中身成長判定(成長してレディらしく落ち着いたのかそれとも変わらずか)
辺りが浮かぶかなぁ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 10:49:57.21 ID:aY2WdBHaO
>>126-129のニアピン四連発とかはあったけど最後だけあって流石にコンマ神が自重してきたかな
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 11:03:42.24 ID:9RKE04Qt0
>>132
あなたもね
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 12:27:41.16 ID:/UXdDw92O
ここまで高コンマが一つも無いのもすごいな
平穏か波乱かわからんけど仮に荒ぶっても両親が頑張ってくれる筈
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 12:42:46.92 ID:8//rlDTyO
シンプルに子どもたちの外見や性格がどちら寄りか、辺りかねえ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 12:46:28.69 ID:m2Tdnn6DO
判定内容気になってたけど、前のバレンタインイベントの時と同じ形式で外見性格確かにありそう
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 13:02:53.90 ID:6nqDgpozO
確か外見確定してるのはロウルの娘だけで、それも耳尻尾あるか無いかの判定ぐらいだったね
仮に子供の外見性格でゾロ目出てたらどうなるんだろ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 17:16:20.18 ID:9BpNn2KLO
前スレの>>1の発言に
(当初の予定では、女の子は髪色は母親譲り、瞳の色が父親譲り。男の子はその逆の予定でした)
ってあったから見た目判定じゃないのかも。そうなると性格とかかな?
139 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/10(水) 23:21:10.50 ID:yn1/XkbD0
こんばんはー
遅くなったため本日の更新は難しそうです。明日の夜は更新できるかと
そして混乱させてしまったかもしれませんが、判定内容は主に
『3年後の未婚上層部の状況』+『各子供達の性格や技能の寄り方』+αになっています
外見は女の子は母親似、男の子は父親似です(主に髪色ですが)
そして見事に数え間違いしていたので判定数19ですね。もう埋まっていそうですけど
この後コンマを回収していきたいと思いますが、ざっと見3番以外は平和になってくれそうでよかったです

それではまた明日、よろしくお願いします
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 23:26:54.30 ID:HlgKEmZrO
おつおつ
表記的に未婚上層部のが先に来てるから最後の最後までエリス、ってのは避けられそうだな
なんとなくだがアルフォートがやらかしたと予想
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 23:27:37.66 ID:13rx095B0
了解
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 00:03:33.01 ID:D3obD2LuO
>>140
アルフって見返すとコンマで荒ぶり
シュタイナーと一緒に暴走
その後振り切って単騎突撃
ダブル66で即捕縛+エリスに狙われる
その後の追撃ゾロで情報全部ゲロる
学力テストで0点+人になる前のサクに負ける
って色々やらかしてるから本当に最後の判定でもやらかしてそう
143 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:08:58.65 ID:MTpqLrJ50
こんばんはー
3と14以外が平和な中、自分もまさかなコンマ出していてびっくりです
遅くなりましたが、アドルラン達の暴露から再開です
144 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:09:50.12 ID:MTpqLrJ50
――

……

アドルラン「……」スゥー…


アドルラン「本日は私の急な発案にも関わらずお集まり頂き、誠に感謝する!」キィーン!


ヒバリ「アドルランアドルラン、もうちょっと声量落として大丈夫だって……!」クイクイ!


アドルラン「これは失礼! まだ色々と不慣れな身故に、ご容赦願いたい!」

アドルラン「これほど多くの帝国の民……」グルリ…

アドルラン「そしてどうやら王国と聖国からの来客もおられるようだ」

アドルラン「緊張はするが、お集まり頂いたからには私もそれに応えたい」


ザワザワ…


アドルラン「……」スゥ…

アドルラン「……この場所で、我が父ギルバートが敗れ……」

アドルラン「皇帝の座を降りると宣言したことは、まだ記憶に新しいことと思われる」

アドルラン「……あれから、皇帝の椅子は空席のままだ」


ザワザワ…


アドルラン「私には、父ほどの強さは無い」

アドルラン「弟達のように、魔法が使えるわけでもない」

アドルラン「妹達のように、生まれ持った才能があるわけでもない」

アドルラン「私は……かつての帝国において、最たる弱者と言われてきた存在だ」

アドルラン「蔑まれ、虐げられ……苦しんできた者は、私以外にも大勢いる」


貧民達「……」


アドルラン「私は……そんな帝国を変えたいと、願っていた」



145 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:10:46.03 ID:MTpqLrJ50
アドルラン「私が今も生きて、この想いを口に出来ているのは……」

アドルラン「弱者と切り捨てられ、淘汰されるだけの存在だった私に手を差し伸べてくれた人……」


ガシ!


アドルラン「我が妻、ヒバリのおかげに他ならない!」ガシ!

ヒバリ「ちょ、アドルラン!?///」カアァァ!


ワアアァァァァ!


アドルラン「ヒバリは才ある大貴族。片や私は出来損ないの名ばかりの皇子……」

アドルラン「それでも彼女は、私を見捨てなかった。私も、彼女に応えたくより一層の努力をした」

アドルラン「未だ不完全、されどあの頃よりは成長できて、今の私が在る」

アドルラン「この世は一人の強さだけが全てではない。友と支え合うことの大切さを学んだ」

アドルラン「そして……」


ガシ!


アドルラン「我がもう一人の妻、ルーシェも私の考えを変えてくれた!」

ルーシェ「ふえぇ……!?///」カアァァ!


ワアアァァァァ!


アドルラン「……貴族のヒバリとは違い、彼女の出自を知らない者は多いことだろう」

アドルラン「それ故に、未だ私と彼女の関係を認めていない者がいることも、知っている」


反対派「……!」ピク!


アドルラン「……あえて、この場で聞こう。彼女の何がいけないというのか?」

アドルラン「髪の色か? 聖国であれば、そこまで珍しいものではないと友人から聞いたぞ」

アドルラン「あるいは……」チラ…

ルーシェ「……」コクリ

ルーシェ「……」ファサ…


ザワザワ…


アドルラン「左右で色の異なる瞳か? 私にはとても美しいものにしか見えないな」

アドルラン「髪や瞳の色など、この場に集まっている者だけでも相当な差異があるだろう」

146 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:11:45.82 ID:MTpqLrJ50
アドルラン「彼女の淹れてくれる紅茶を知っているだろうか?」

アドルラン「暇を見つけては私の部屋だけでなく、帝都の清掃活動をする彼女の姿を見た者は?」

アドルラン「見た目がなんだというのか。そんなものを気にしていれば、本当の彼女には触れられない」

アドルラン「そしてそれは、私達だけに限った話ではない」

アドルラン「帝国、王国、聖国……戦争の歴史もあり、文化も色々と違う三国だ」

アドルラン「受け入れ難いという者がいるのも、わかる」

アドルラン「だがしかし、今の私には両国に親友とも呼べる存在が出来ている」

アドルラン「共に同じ問題で悩み、共に鍛錬に励んでいる」


ザワザワ…


アドルラン「……まだ若輩者だが、それでも私のこれまでの人生で学んだ大切なこと」

アドルラン「それは、強弱の差があるから、見た目が違うから、国や文化が違うから……」

アドルラン「そんな些細なことで、壁を作ってはいけないということだ」

アドルラン「……民達よ!」


ザワ!


アドルラン「少しづつでも構わない! どうか、今までに築いてきた壁を壊して欲しい!」

アドルラン「壁の無い国――それが今の私が望む、変えたいと願う帝国の姿だ!」



アドルラン「――私は未熟者だっ!」

アドルラン「――だが、愛する者と! 家族と共に! 諸君らと共にっ!」

アドルラン「必ずや、この国をより良きものにすると!」



アドルラン「ここに、誓おうッ!!!」グッ!



ワアアアアァァァァァァァァァァ!


ヒバリ「……///」

ルーシェ「……///」


147 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:14:00.91 ID:MTpqLrJ50
アドルラン「――そして!」


ザワ!


アドルラン「もう一つ……この望みを果たすにあたって、どうしても伝えなければならないことがある」


ザワザワ…


アドルラン「先程も言った通り、外見の問題は些細なことだ」

アドルラン「しかし私は……気がついてしまったのだ」


ヒバリ(つ、ついに来たか……! ルーシェ、覚悟はできてる!?)ゴソゴソ…

ルーシェ(アドルラン様の、為! 羞恥心、投げ捨て、ます!)スッ!



スチャ!




黒猫ヒバリwith尻尾「ニャー♪///」

白猫ルーシェwith尻尾「にゃんにゃん♪///」




アドルラン「――むしろ違う方が、興奮してしまうこともあるのだとっ!!!///」グッ!



ガタガタ!

ザワザワザワ!

ガシャーン!

ドタンバタン!


アドルラン「どうか! 落ち着いて! 聞いて頂きたいっ!!!」キィィン!


アベル(いや、流石に無理かと……)

148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:14:50.95 ID:uqtJDiW6O
イイハナシダッタノニナー
149 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:17:18.44 ID:MTpqLrJ50
アドルラン「混乱させてしまったことは、謝罪させて貰おう」

アドルラン「しかし、これから私は皇帝となり……歴代の皇帝の誰も為さなかったことをやろうとしている」

アドルラン「それが茨の道だということはわかっているが、皆の協力があれば決して不可能だとは思わない」

アドルラン「民からの信頼を得るにはどうするべきか」

アドルラン「形はどうあれ、父の様な絶対的な存在ではない私にできること……それは、隠し事をしないことだ」

アドルラン「全てを包み隠さず打ち明けることで、私は諸君らの信頼を勝ち得たい……」

アドルラン「故にこうして、私の性癖も隠さずに明かすことにした次第だ」


ザワザワザワ!


アドルラン「勿論、これが一般的なものではないという自覚はあるが……」チラ…





アドルラン「――正直、この二人に反応してしまった者は心の中で挙手をして欲しい」





反応者1(俺だけじゃ、なかったんだ……!///)

反応者2(アドルラン様がまさか!? ああ、叶うならば語りたい!)


アドルラン(先程の様子を見る限り、思った以上に同じ嗜好の持ち主がいそうだ。これはいい傾向だな)



150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:18:33.89 ID:CdbHp4cd0
大丈夫?この国
151 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:19:40.94 ID:MTpqLrJ50
アドルラン「そして、これを打ち明けた理由はもう一つある」

アドルラン「私はいずれこのつけ耳をもっと帝国に広めるつもりだが……」

ヒバリ(うまい! 大事な話の合間にさらりと言い切った!)

アドルラン「世の中には、つけ耳ではない……本当にこういった耳や尻尾を持つ者達もいる」

アドルラン「帝国全土を変えるには、まだ時間がかかるかもしれないが……」




アドルラン「――私の嗜好は見ての通りだ! 少し違う耳や尻尾など気にしない!」

アドルラン「いや、むしろ来てくれと言ってしまおう!」



隠れ獣人「!?///」



アドルラン「我が名を持って、帝国は正式に獣人の受け入れを表明する!」

アドルラン「もう怯え隠れる必要もない!」

アドルラン「今後も迫害されたり、その身を狙われそうな時はすぐに相談をして欲しい!」

アドルラン「私自ら、駆けつけよう!」

アドルラン「壁の無い帝国実現の為に、君達もどうか力を貸してくれ!」



ワアアアアァァァァ!


帝都民1「す、凄いな。流石アドルラン様と言ったところか……」

帝都民2「確かにあの黒猫と白猫はこう、何か揺さぶられたけど……実際にいるものなのかね?」


パサ…


猫耳娘「わーい! アドルラン様ばんざーい!」

帝都民達「「すぐ横にいたぁ!?」

152 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:21:14.33 ID:MTpqLrJ50
ザワザワザワ!


アドルラン「至らぬところは出てくるだろう」

アドルラン「だからこそ、あらゆる者の協力が必要不可欠だ」

アドルラン「どうか、力を貸して頂きたい」ペコリ


パチパチパチ!


アドルラン「詳細な政策などについては、またいずれ報告させて貰おう」

アドルラン「今日は私の決意表明だけだが、どうしても伝えたかったのだ」


アドルラン「それから、私だけでなく弟と妹からも大切な話がある」


ザワザワザワ!


アドルラン「もし時間が許すか……或いは少しでもアベルとキアラに興味があれば、聞いて欲しい」


アベル(いよいよ回ってきたか……)

アベル(未だ混乱と熱気が冷めやらぬ中で、俺の行いは火薬同然に思えるが……)チラ…

ヒロインズ「「……」」コクリ…

アベル(俺も、正直でありたい。後の彼女達の為にも)

マックス「あ、あの……!」

アベル「まずは、俺が行く。俺の方が、人道的に踏み外しているからな」

アベル「だからマックス、それにキアラ。心を落ち着かせるんだ」

アベル「何も気負うことはない。お前達はただ、お互いを愛し合っただけだ」

マックス「……///」

キアラ「……///」

アベル「兄様の様に、帝国の行く末を宣言するわけじゃない。俺の様に、投石されかねんことを言うでもない」

アベル「俺達にしたように、たった一言を堂々と口にするだけでいい」

アベル「……できるな?」

マックス「は、はい!」

アベル「よし。それでは……俺も覚悟を決めるとしようか!」ザッ!

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:23:58.90 ID:D3obD2LuO
既に十分な信頼が無いとこんな堂々とは振舞えないし、受け入れても貰えないよな
積み重ねって大事
154 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:24:33.10 ID:MTpqLrJ50
――

……

アベル「……」


ザワザワ…


アベル「……私のような者の為に民達の時間を頂戴してしまい、申し訳ない」

アベル「我が兄、アドルランの決意表明の前には霞んでしまうが……」

アベル「帝国を変えたいと願っていたのは、私も同じこと」

アベル「私の行いで、兄の願いを急かしてしまった面もあるだろう」

アベル「だからこそ、私もここに誓おう」


アベル「――兄アドルランを支え、この帝国のより良き未来の為にこの身を捧げると!」


ワアァァァァァァ!


アドルラン「うむ! 今も世話になっているが、今後ともよろしく頼むぞアベル!」

アベル「ええ、勿論です」

アベル「……」

アベル「しかし、私……いや、俺は第三皇子」

アベル「かつての皇帝の妾、敗者の子として棄てられた存在だ」

アベル「それを受け入れ支え評価してくれた民達には、感謝の念しかない」

アベル「……それと同時に、まだ受け入れられない者がいることも、わかっているつもりだ」


ザワザワ…


アベル「だから、俺も信頼を勝ち得る為に……兄に倣い、正直に打ち明けたいと思う」



帝国兵1「な、なんだ? アベル様もネコミミが好きなのか!?」

帝国兵2「あのアドルラン様の衝撃を知った以上、俺はどんな趣味でも驚かないぞ……」

155 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:28:50.67 ID:MTpqLrJ50
アベル「……」スッ…

エリス「……」ペコリ


ザワザワ…


アベル「彼女はエリス。先日正式に式を挙げた……俺の愛する妻だ」

エリス「ふ、不束者ですが! 私もアベル様を支え、帝国の為に力を尽くします!///」



帝国兵1「……エリスちゃんもネコミミ似合いそうな気がする」

帝国兵2「何馬鹿言っているんだお前は。そもそもアベル様とご結婚なされたなら、エリス様と――」



アベル「そして……」クイ!


アーシャ「……///」

ロウル「……///」

シア「……///」

パトラ「……///」

ティア「……///」


ザワザワ…!



アベル「――ゆくゆくは、この五人も俺の妻にするつもりでいる」



ガタガタガッタン!!

ザワザワザワザワ!

バサバサバサ!

グシャア!


アベル「む……覚悟はしていたが、やはり騒動が起きるか」


アドルラン(それは私でもわかっていたことだぞ、アベル!)


156 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:30:35.45 ID:MTpqLrJ50
ザワザワザワ!


アベル「……混乱はわかる。罵声も甘んじて受け入れよう」

アベル「一夫多妻は、既に兄アドルランが実現しているとはいえ……」

アベル「第三皇子の俺が、兄を差し置いて6人もの妻を娶るということは、差し出がましいことだろう」

アベル「だが……」

アベル「俺には、誰か一人だけを選ぶことは、どうしても出来なかった」

アベル「兄を支えたのがヒバリとルーシェの二人であるならば、俺にとってはこの6人がそうだ」

アベル「彼女達がいなければ……俺は自分の願いを、この帝国を変える夢を果たすことなく、とっくに死んでいる」

アベル「それだけは断言できる」


ザワザワ…


アベル「エリス」

エリス「はい!」

アベル「彼女はかつて幼い身ながら、一人で何でもできると思いあがっていた俺の命と心を救ってくれた」

アベル「それから時が経った今も、ひたすらに俺を支え救ってくれる大切な人だ」

アベル「アーシャ」

アーシャ「ここに」スッ…

アベル「彼女は俺の学友で……唯一俺の話に耳を傾け、協力してくれた」

アベル「彼女の協力に策が無ければ、俺はここまで来ることは出来なかっただろう」

アベル「ロウル」

ロウル「はい……」フードカブリ

アベル「……ロウル、ローブとフードを」

ロウル「うぅ、もうどうとでもなれぇー!」バサァ!


ロウル「……///」ミコフクー!


ザワザワ!


アベル「見ての通り、彼女も耳付きだが……彼女の助けが無ければやはり命を落としていただろう」

アベル「あと、兄に合わせるわけではなく、俺も彼女の耳と尻尾が大好きだ」


カワイイー!


アベル「同調、感謝する」

ロウル「〜〜っ!///」プシュー…

157 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:36:48.21 ID:MTpqLrJ50
アベル「シア」

シア「はい〜」ポヤポヤ

アベル「彼女は元は聖国の者だ。戦場で刃を交えたこともあるが……俺の話を戯言と流さず聞いてくれた」

アベル「そして……俺が戦場で瀕死の傷を負った時。幾度も彼女の癒しの力に救われてきた」

アベル「パトラ」

パトラ「はっ!」

アベル「彼女は今も王国に使える誇り高き将だ。彼女の力添えがなければ、王国との同盟も結べなかっただろう」

アベル「彼女の忠誠心、死地にも臆さず挑む勇ましさに救われたのは、俺だけではない筈だ」

アベル「ティア」

ティア「は、はい……!」

アベル「彼女も聖国の者だが聖国を憂い、俺を信じてくれた。彼女の協力が無ければ聖王は止められなかった」

アベル「彼女に関しては……兵士の多くは、助けられた経験があるのではないだろうか?」


ザワザワ…


帝国兵1「ティ、ティアちゃんが……俺達の、天使があぁぁぁぁぁぁぁ!?」

帝国兵2「おっ……おうぉぉぉ……!」ダバダバ…

帝国兵3「ま、前向きに考えろお前達! 帝国にいればいつでもティアちゃんに会えるぞ……!」


アベル「……俺は、彼女達や多くの者に支えられて、ようやく今この場に立っている」

アベル「誰か一人でも欠けていれば、俺はここにいない」

アベル「戦いの最中での彼女との交遊は……俺の背負っているものの大きさを自覚させた」

アベル「成し遂げなければならない。……彼女達を、守りたいと。そう誓わせた」



アベル「――俺はこの選択に、後悔していない」

アベル「――彼女達を愛し続けることも、ここに誓おう!」



ワアアアアァァァァァ!



アベル「女の敵だ、けしからんと思う者は、この後に俺を殴りに来てくれて構わない」

アベル「揺るがずに、全てを受け入れよう」グッ!

エリス「だ、駄目ですよアベル様!?」ワタワタ!

エリス「アベル様を傷つけようとする方は誰であれ、私達全員でお相手させていただきますからねっ!」フンフン!

アベル「こらエリス!?」


ザワザワ…

158 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:41:48.89 ID:MTpqLrJ50
……


アベル「……殴られる覚悟はしていたのだがな」ムキズ

アベル「これは、あなた達からの信頼の証なのだと受け取らせてもらう」

アベル「その信頼に恥じぬように。ただ女性にだらしないだけの皇子であると歴史に名を刻まぬように」

アベル「今後も、より一層帝国の未来の為に尽力させて頂きたい」ペコリ


パチパチパチパチ!


アベル「そして、もし街中で俺や彼女の姿を見かけたときは……」

アベル「遠慮なく声をかけて欲しい。壁を作らず、多くの者にも彼女達の魅力を知って貰いたい」

アベル「……不埒な行為は、流石に見逃せないが」ボソリ


帝都民1「6人も嫁さんいたら、きっと毎日幸せなんだろうな〜///」デヘヘ…

帝都民2「でも、奥さんにそれから子供全員分ってなったら……地獄じゃないか?」

帝都民3「まず夜が持たないぜ……軽く言ってる風で、アベル様は死を背負う覚悟なんだ……」ゴクリ…


アベルサマー! サラニオシアワセニー!


アベル「……ああ、ありがとう」

アベル(俺だけでなく、みんながそうなれるように、な……)



……



アベル「……ふぅ」スタスタ

アドルラン「お疲れ様だな、アベル」

アベル「いえ、俺は何も。衆目に晒された彼女達の方が、余程疲れたでしょう」

エリス「いえいえ!」ブンブン!

アーシャ「大丈夫ですよアベル。あ、エリスちゃんは早くこっちの椅子で休んでね?」

ロウル「私はちょーっと恥ずかしかったですよ。誰ですか、可愛いなんて大声で叫んでたの///」

ティア「わ、私も兵士さん達からの声、聞こえました……///」

シア「思ったよりも受け入れて貰えたみたいで、嬉しいですね〜」ポヤポヤ

パトラ「アベルさんは、私達のことを評価してくださいましたけど……」

パトラ「帝国、王国、聖国……三国を駆けて奮戦したアベルさんのことを、民達が信じているんですよ」

アベル「そうだと、嬉しいがな。それでもさっき言った俺の言葉に偽りはない」

アベル「その信頼を裏切らないように。これからが本番と言えるだろう」

アベル「お前達との関係も、な……///」

ヒロインズ「「……///」」

ヒバリ「わぁー……見てるこっちも熱くなっちゃうよ///」

ルーシェ「これで、最後に……」

アベル「ああ、俺の山場は越えた。後は……」

159 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:46:09.17 ID:MTpqLrJ50
……



――次期皇帝アドルランの性癖暴露

――それに伴い宣言された、壁無き帝国の実現と獣人の受け入れ

――間髪入れずに告げられる、第三皇子アベルの一夫六妻宣言

――三国の美しい女性、そして獣人をも含むその混成具合は既に帝国の未来を示しているようであった

――突拍子も無い、しかし確かに明るい話題に会場は沸き立つ

――混乱が収まらぬ者も、これ以上は何が来ても驚くまいと謎の自信を得ていた









マックス「王国騎士マックス、この度帝国第一皇女キアラ様と……け、結婚させて頂くこととなりましたぁ!」

キアラ「正式な式はまだですが、それも近いうちにすぐに……/// 今日はご報告だけですが……///」







――初々しく、しかし兄達のそれと比べたら実に簡潔に告げられたその言葉

――ロウルの見立てでは、木を隠すなら森の中……皇子の報告を先に済ませることで衝撃を和らげる

――そういう計画であり、兄達も問題は無いと判断していた

――性癖暴露と多重妻と比べれば、婚前妊娠を伏せた結婚報告など可愛いもの

――そう聞かされたマックスも、その言葉に支えられこうして公衆の面前で宣言ができた



――だが、読みが外れることもある




帝国兵団「「うおおおおぉぉぉぉぉぉ! アベル様は殴れねえがこの餓鬼は一発殴らせろおおぉぉぉぉぉ!」」

マックス「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」



――帝国兵団の一部が立ち上がり、会場は更なる混沌の渦に巻き込まれたのだ





――
160 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:52:11.73 ID:MTpqLrJ50
――


……



マックス「はぁーっ、はぁーっ……!」


帝国兵の山「「」」


――そして混沌は、程なくして収まることとなった

――帝国兵団の沈黙

――何もできずに傍観するしかなかった多くの帝国民は、唖然とする


マックス「キアラちゃんは、俺が守るっ!!!」


――最初は青年騎士は予想外の事態に慌てるばかり

――しかし、兵士の一人が口にした言葉を聞いた瞬間に、その顔つきは変わった

――『そんな奴に奪われるくらいなら、今この場で……!』

――兵士が何をしようとしていたか。それを察せない程青年も馬鹿ではない

――武器を持たぬ素手で、元より接近戦を得意とする兵士達を相手取るに僅かな躊躇いも無く

――皇女を後ろ手に庇いながら、彼は獅子のごとく奮迅し……

――そして今、最後の一人をも打ち倒してみせたのだ



――息を荒げ、それでもはっきりと告げた言葉

――彼はそれを見事に実行し、多くの帝国民に見せつけた



パチパチパチ…



アドルラン「……見事だ、マックス君」


マックス「え?」


――静かな拍手の音と共に、会場は再び音を取り戻す

161 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/11(木) 23:56:51.09 ID:MTpqLrJ50
ザワザワ…


アドルラン「すまないな。彼らが飛びだすことを私は知っていた」

アドルラン「彼らの方から、相談を受けていたからな」

マックス「えええぇっ!?」

アベル「俺はアドルラン兄様が動かないから、何かあるとは思っていた」

アーシャ「ええ、キアラ様も落ち着いていたし、知っていたのかしら?」

マックス「!?」ガーン!

キアラ「ご、ごめんなさいマックスさん!」ペコリ

キアラ「マックスさんなら大丈夫って、信じていたから……///」

マックス「ど、どういうことなんだ一体?」


帝国兵1「……俺達は、昔のキアラ様を知っている古参の兵士だよ」ムクリ

帝国兵2「キアラ様には、いつか幸せになって貰いたいって……願ってたよ」ムクリ

帝国兵3「でも俺達は、無力で……何もできなくて」ムクリ

帝国兵4「結局出来たのは、ノワール様に助けを求めることぐらいだった」ムクリ

帝国兵5「キアラ様が、突然こんな若造と結婚するってんだ。心配して当たり前だろう……!」ムクリ

帝国兵6「だけど……強いな、お前! 本当に、キアラ様を守ろうって気迫を拳に感じたぜ!」ムクリ


キアラ「皆さん……」

帝国兵1「腑抜けだったら本当にのしちまおうって、俺達本気だったからな?」

帝国兵2「でもお前は、言葉通りにキアラ様を守って見せた」

帝国兵3「実力も、言葉に嘘がないことも、これだけの人間が見ている」

マックス「あ……」


帝国兵達「「……キアラ様を、頼む!」」バッ!


マックス「……はいっ!」バッ!



ワアアアァァァァァァ!

162 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/12(金) 00:03:57.03 ID:GQ/oxdzv0
帝国兵「さあ、キアラ様。最後の仕上げです」

キアラ「は、はい! 今、回復を……」

帝国兵「いえいえ俺達は大丈夫です! 鍛えていますし覚悟はしていたので!?」ブンブン!

帝国兵「……こいつは、その想いを示してみせたんです。ですから、キアラ様からも」

キアラ「あっ」

帝国兵「それで俺達もみんな、安心できます」

キアラ「……」コクリ…


キアラ「……」スッ…


――公の場にあまり姿を現さない、大人しい第一皇女

――そんな彼女が、堂々としてこの観衆の中で口を開く


――

特殊判定結果(>>108)

皇族の衝撃報告に対する帝国民の理解(人数増加で判定激化)

アドルラン基準値25+アベル25+キアラ+25=75

80>75

※基準値を上回った為、帝国民は受け入れてくれたようです!

――


――衝撃は大きかった。それでも多くの帝国民は心のどこかで安堵していた

――あまりにも型破り、しかし宣言通りに真っ直ぐな皇子が皇帝となる

――かつて疎まれていた存在は、一足先に各国の架け橋となっていた


キアラ「その、何からご報告すべきなのでしょう……///」モジ…

キアラ「申し訳、ありません。あまりこのような場になれていなくて」

キアラ「マックスさんは、見ての通りとても勇敢な方で、私も何度も助けられて……///」


――そして何より、普通の少女のように顔を赤らめながらも嬉しそうに騎士を称賛する皇女の姿を見て

――帝国も、変わるのだと

――誰もがその姿に、想いを馳せることとなった



……

――
163 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/12(金) 00:07:24.82 ID:GQ/oxdzv0
と今日はここまで
この後はこの日の後日談+少しだけイベントがありますが、その後エピローグの投下となります
先にコンマ判定を取っているため、エピローグは書き溜めてからのまとめて投下になるかと(大仰ではなく、簡素なものですが)
あともう少し、お付き合いをお願いします

本日もありがとうございました!
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:12:23.43 ID:dw6PM3t4O
おつおつ
そういえばティアにはファン付いてたけどどんな反応かなと思ったら案の定だった
あと反応者1・2、帝都民2辺りはこれを機に獣耳娘を嫁に迎えられたらいいね
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:25:41.39 ID:TVx8iaM/O
乙!地味に判定値シビアだったけど三連爆弾ともなりゃ厳しくても当然か
そういやノワールママンの脱出インパクトで忘れてたけど大元キアラの為に動いてくれたのってモブ兵だったんだよなぁ
本当に明るいエンディングになりそうだけどいよいよかと思うと…
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 01:05:35.12 ID:/5Vk/Xx/0
乙です!
ここ数日見れてなかったから最後のコンマ参加できなかった…!
無念…!
167 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:44:05.91 ID:R+eSWSwk0
こんばんはー
それではエピローグ前まで投下していきたいと思います
168 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:45:11.38 ID:R+eSWSwk0
――



帝国のさらなる変革……

第一皇子達が発した衝撃の内容は、瞬く間に帝国中に広まることとなった。

それに対する反応は実に様々。



帝国兵隊長「アドルラン様が、あれだけ堂々しておられるのだ!」

帝国兵隊長「我々もアドルラン様の兵として恥じぬよう、より精進するのだ!」

帝国兵達「「はっ!」」

帝国兵隊長「この中に、隠し事がある者がいれば言え! 今が好機やもしれんぞ!」



……



???「あのー……」ビクビク…

門番「ん、どうした? ここは王城だが……」


パサ…


兎耳娘「皇子様が、私達でも受け入れてくれるというお話を聞いたのですが……」ビクビク

門番「っ!……少し待っていろ。今、担当の者を連れてくる」

兎耳娘「は、はい!」パァ!


門番「……」スタスタ

門番(……やはり、アドルラン様は間違えておいでだ!)




門番(猫より兎の方がいいじゃないか……っ!)




……




169 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:46:05.23 ID:R+eSWSwk0
帝都民1「しかし凄いなアベル様……6人も侍らせるとかそうそうできねーよ」

帝都民2「しかも全員すげえ美人だもんなぁ……」

帝都民3「俺、桃色の髪の子とは話したことあんだけどさ、とっても優しい雰囲気なんだよ」

帝都民1「いいなぁ。俺んとこの鬼嫁とは大違い――」


帝都民妻「誰のことを話しているのかしらねぇ?」


帝都民1「げっ!? ま、待て! これは冗談――」


ギャアアアアァァァァ!


帝都民2「……本当に凄いよな。普通、一人と結婚するだけでもあんなになりかねないってのに」ブルブル…

帝都民3「俺もアベル様の女運にあやかりたいなぁ……」


商人「……アベル様にちなんだ商品……恋愛運の向上……これは新商品が作れるか……!?」コソコソ…




……



貧民1「アベル様とあの方達全員が、まさかご結婚なさるとは……」

貧民2「俺は会場で見ましたけど、間違いなく全員ここにも足を運んでくれている人でした」

少年「エリス姉ちゃんもパトラ姉ちゃんも、みんなアベル様のお嫁さんになっちまうのか?」

少女「お嫁さんが一人じゃないって、どんな感じなんだろう」

貧民1「うーん、お前達にはまだちょっとはやいかな?」

貧民2「まあ、アベル様だからこそって面もありますよね。幸せそうではありましたけど」


貧民3「……よし決めた! 俺も将来立派になったら嫁さん7人は貰うぜ!」グッ!


少年「立派になる程お嫁さんが増えるのか!? だったら俺は8人だ!」

少女「じゃ、じゃあ私は旦那様を9人!」ワタワタ!

貧民2「立派になれば誰でも好きに結婚できるわけじゃないぞ!?」アセアセ



……

170 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:47:05.44 ID:R+eSWSwk0
帝国兵1「はぁ〜……キアラ様が結婚……」

帝国兵2「そう落ち込むなよ。見ただろキアラ様のあの嬉しそうな顔」

帝国兵1「まあ、な……だから文句はないんだよ。でもなぁ……」

帝国兵3「はは、お前結構キアラ様のこと気にしてたしな」

帝国兵1「俺ももっと強くなって、近衛騎士とかになってりゃ可能性あったのかなぁ……」

帝国兵2「今更だけどな。それにあの王国騎士、ギルバート様も一目置いてるって噂だぜ?」

帝国兵3「あのアベル様の隊で鍛えられたんだろ? そりゃ納得だわ……」

帝国兵2「まあもし俺達が強くてキアラ様のお付きになってても、メイド長もいるし無理だろうな」

帝国兵1「そういや、あのメイド長もよく結婚許したもんだと思うよ」

帝国兵3「キアラ様の意思を汲んだんだろうな。しかしいつの間にか皇族の方で残るはフィーア様だけかー」

帝国兵1「フィーア様は流石にまだ早いだろ? 見た目通りまだ子供だし……」

帝国兵2「っても、お貴族様はどうするかねぇ。キアラ様の突然の結婚であいつら焦りそうだけど」

帝国兵1「……変な貴族と嫌々結婚するよりは、キアラ様もずっと幸せだよな。ああ、でもなぁ……!」

帝国兵3「いつまで言ってるんだお前は! おら、そろそろ仕事に戻るぞ!」



……



貴族1「ああ、一体どうすればいいんじゃ! 儂の計画が丸つぶれじゃあ!」

貴族2「第一皇女に深い付き合いの者はいないのではなかったのか!? 使えん部下共め!」

貴族3「下賤な騎士を選ぶなど、考えてもおらんわ!」

貴族1「皇族の趣味嗜好がまるでわからぬ……第一皇子を見る限り、貴族にも可能性はあるのだ」

貴族2「第二皇子は小間使い、そしてあの色欲の第三皇子も貴族の者を選んでおったが……」

貴族3「ふむ……第一が貴族と小間使い。第二が小間使い。第三が貴族と小間使いとその他」

貴族1「そして第一皇女が愚民と……この流れで行くと、第二皇女は貴族を選ぶのではないか?」

貴族2「あのなりはそそられぬ、余りものではあるが……皇族には違いないか」

貴族3「第三皇子もあれだけ女を囲っておれば、一人や二人平気で増やすやもしれぬな……」

貴族1「仕方がない。計画を変更し、この二人を重点的に……」




ガサ…



ローズ「サクちゃん、次の執事訓練はアレを黙らせることヨ」

サク「任せるっきゅ」




……

171 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:47:53.21 ID:R+eSWSwk0
――


【王城・カインの私室】


カイン「……」

エメリナ「……」

カイン「……もっと投書か直訴が来るものだと身構えていたんだけど」

エメリナ「……来ませんね?」

カイン「嘘だろ、伝聞だが兄さん達の話を聞いたけどさぁ……」

カイン「普通、頭がどうかしたと思うんじゃないのか? 僕がおかしいのか?」アタマオサエ

エメリナ「そ、そんなことないですよ!」アセアセ

カイン「兄さんが馬鹿正直なのは今に始まったことじゃないけど、ほんと驚きだよ」

カイン「僕の立場に置き換えれば、エメリナに貝殻3枚貼り付けて公衆の面前に立たせてこれが僕の趣味だ!」

カイン「……って言ったようなもんだよ?」

エメリナ「カ、カイン様が望まれるのでしたら……///」モゾモゾ…

カイン「違う違うっ! 貝殻は別に趣味じゃないし、誰かに見せる気もない!」ブンブン!

カイン「エメリナは、いつも通りそのメイド服で頑張っている姿が一番だよ」

エメリナ「うう、身長が伸びないこの身体が恨めしいです。ずっとダボダボなんですぅ……」

カイン「……それがいいんだよ。転ばないようにでも一生懸命僕の後ろをついてきてくれるし……」ボソ…

エメリナ「カイン様?」キョトン

カイン「なんでもないよ。これからも君は君のままでいてくれ」

エメリナ「はい! で、でも……」モジ…

カイン「ん?」

エメリナ「……お、奥さんになってからも、このメイド服のままが……?///」

カイン「……エメリナが着たいなら、着ればいい。脱ぎたいなら、そうだな」

カイン「あまり人に肌を見せて欲しくないし、足下まですっぽり覆える大きめな服がいいなぁ」

エメリナ「やっぱりダボダボなんです!?」ガーン!

カイン「ははは! まあ僕は君の意思を尊重するよ」


172 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:49:58.62 ID:R+eSWSwk0
エメリナ「……そう言えば、ルーシェさんとエリスさんはどうなんでしょう?」

カイン「うーん……二人とも流石に脱ぐと思うよ」

カイン「皇帝の妻がメイド服ってのも妙だし、エリスも最近は私服を着ることも出てきたっていうし」

エメリナ「あの、それは多分妊娠したから……」

カイン「ああ、なるほど。しかしアベルの奴も随分と思い切ったものだよねぇ」

エメリナ「え?」

カイン「だって、正式に結婚して妊娠しているメイドに並べて5人との結婚の発表だよ?」

カイン「僕にはとても真似できないよ。愛する人も、君だけでいい……」クイ

エメリナ「カイン様……///」

カイン「兄さんはともかく、アベルは何かしら言われると思ったのになぁ」

カイン「ちゃっかりとマックスの奴もキアラとの結婚を公に認めさせているし……」

カイン「なんでこんなうまく行ってるんだろうね。あれか、これが人望ってやつなのかなぁ……」

エメリナ「それは……」

カイン「……僕には無いなら無いで、今から作ればいい。どれだけ時間がかかってもね」

カイン「さ、予定変更だ。この感じなら、今回の件の投書とかは気にする必要はない」

カイン「いつも通り、地道に働いて……僕も真っ直ぐに生きて、民達から信頼を勝ち取るしかない」

カイン「エメリナ、手伝ってくれるかい?」

エメリナ「は、はい! 勿論です!」

カイン「ありがとう。ああ、そうだ。一段落したら買い物に出よう」

エメリナ「お買いものですか?」

カイン「ああ。――さっき言った君の服を、見に行こうじゃないか」



……

――

173 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:50:44.01 ID:R+eSWSwk0
――


かつて強者が全てを支配した国、帝国

絶対的な皇帝を退けたのは、その子供達であった

しかし、皇帝は今も生きている

腑抜けた姿を見せれば、返り咲かんと目を光らせている

それでも、子供達は動く

かつての皇帝に、見せつけるように

新しい風を取り入れ、手を伸ばし、帝国を変えていく

その全てが良いものかは、誰にもわからない

それでも、子供達は動く

あの日抱いた想いを、現実のものとするために

困難は多いが、止まることは無い

より良い帝国のために、立ち止まることはできない

皇帝も、子供達も、知っている

かつて世界の覇者であった帝国が衰退した、その理由を

国は、一人の王の力だけでは動かせない

次代を考えていかねばならないということを、知っている

同じ過ちを、苦しみを、繰り返さないように

皇帝の子供達は、今日も動く

今を生きる人の為に

手に入れた幸せの為に

そして、時代の為に……


――
174 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:52:42.13 ID:R+eSWSwk0
――――
―――
――
―


……


【帝国・アベルの城塞】


アーシャ「ふぅ、これでこっちは片付きましたね」ドサ!

アベル「すまない、みんな。今日は随分と処理するものが多い……」カリカリ…

ロウル「少し日にちをずらしてくれれば、助かったんですけどねぇ……!」タタタ

パトラ「陛下からの書状と、聖国からの書状も同時でしたからね……」トサ

シア「聖国もマークスさんが正式に聖王補佐になられてから、大忙しですからね〜」パタパタ

ティア「でも、帝国だけじゃなくて、王国も聖国も良い方向に向かっていると実感できます……!」ヨロ…

ネスト「おっと危ない。それは俺が王城の方へ運んでおくよ」

アーシャ「だけど久々ですね。こうしてみんな総動員で処理に動く仕事は……」

アベル「アドルラン兄様とカイン兄様も似たような状況だろうな……」カリカリ…

ロウル「アドルラン様のは若干自爆もありますけどねぇ。あの日以来、王国からの移民が増えたんですから」

ロウル「思っていた以上に同族が多かったことにびっくりですよ。よいしょっと!」

パトラ「ん、これはその獣人に対する政策の書類ですね。アベルさんの署名が必要なものです」サッ



エリス「あの……私もお手伝いを……」フラ…



ティア「だ、駄目ですよ! 安静にしていないと……!」アセアセ

シア「もうすぐ産まれそうなんですから、無茶は駄目です〜!?」ワタワタ

エリス「で、でも、皆さんが大変な時に、私だけ……」ズキ…

エリス「ッ―――!? あっ……ぐぅ……!?」ガクッ…

一同「「!?」」ガタッ!

エリス「あっ……ぅ……お、お腹が……っ!」ズキズキ…

シア「っ! いけない、これは……! 誰か、すぐに部屋の用意を!」

シア「それと、清潔な柔らかいタオルに、お湯もですよ〜! ティアさんもお手伝いお願いします〜!」

ティア「わ、わかりました!」

パトラ「すぐに用意します!」バッ!

ネスト「あなたももう妊婦なんだから大人しくする! おいお前達、急ぐぞ!」バッ!

斥候部隊「「はっ!」」シュバッ!


175 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:55:17.71 ID:R+eSWSwk0
エリス「だ、大丈夫、です……から、皆さんの邪魔は……っ!」ダラダラ…

ロウル「何言ってるんですか! そんな辛そうな顔をして!」

パトラ「エリスさん、意識をしっかり持って!」

アーシャ「私達じゃ、何もできないのが歯がゆいけれど……」

アベル「ど、どうすれば……!?」オロオロ

アーシャ「アベル、あなたはエリスちゃんの傍に。ずっとですよ!」

ロウル「ちゃんと手、握ってあげるんですよアベルさん!」

アベル「あ、ああ!」

エリス「ふぅ……ぐっ……!」

パトラ「でもまずは、準備を整えてからですね……!」

シア「そこはお任せあれですよ〜!」

ティア「エリスさん、沈痛魔法をかけますからもうしばらくの辛抱ですよ……!」


タタタ!


斥候部隊「「用意、できましたぁ……!」」ゼェゼェ


シア「よし、急ぎますよ〜!」スタタタタ!




アーシャ「大丈夫かしらエリスちゃん……」ハラハラ…

ロウル「シアさん達もついていますから、大丈夫ですよ!」

ロウル「それにしても、いきなり来るものなんですね。流石に焦りました……」ドキドキ…

パトラ「……私達も、近いうちにこれを経験するんですね」ゴクリ…

三人「「……///」」

アーシャ「後で、もう専用の部屋を用意しておきましょう」

パトラ「必要な物も全て揃えて、部屋に置いておきましょう」

ロウル「それがいいですね……毎回この慌て方をしたら、身が持ちません」ハァ…

ネスト「……深く詮索しないけど、殿下ももうちょっと考えて子供を……」ポツリ…

三人「「……っ///」」プシュー…

ネスト(あ、これ彼女達も我慢できなかったってやつかな?)ダラダラ…

ネスト(やれやれ、本当に罪なお方だよ殿下は。エリスちゃん、大丈夫かなぁ……)ハラハラ…


……

――
176 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 22:56:53.47 ID:R+eSWSwk0
……



エリス「ふっ……くぅぅ……っ!?」ズキィ!

エリス「か、ふ……! んうぅぅぅ……!」ズキズキ…

ティア「アベル様、エリスさんの手を……!」

アベル「エリス、頑張れ……!」ギュゥ…!

エリス「アベル、さま……っ、ぐぅぅ……ぁっ……!」ビクン!

シア「エリスさん、辛いと思いますけど息を整えて。もうすぐですよ〜!」

エリス「は、い……っ! ふぅー……っ、ふぅぅっ……!」グッ…

エリス「アベルさまっ……もっと……離さない、でぇ……!」ググ…!

アベル「ああ、ああ! 俺はここにいるぞ! ずっと、お前の隣にいる!」ギュゥ!

アベル「だから、エリス……!」ギュゥゥ!

エリス「ふぅぅ、んんんっ……くうぅぅ……っ!」グググ…!

シア「あっ! 見えました! 見えましたよ〜!」

ティア「もう一息です、頑張ってください……!」

アベル「エリス……!!!」

エリス「ふ、く、んぅ……ん゛ぅぅ………っ!!! ん゛ん゛ん゛んんんんぅ……っ!!!」グググ!






エリス「ん゛っ、ぁ……ぁ、ぁ……!!! あ、ああううああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ギュッ!









……オギャア……!






エリス「あ……っ」ポロ…

アベル「あ……っ」ポロ…

シア「ふうぅぅ……よく、頑張りましたね〜」


赤ん坊「おぎゃあ……!」


ティア「元気な、女の子です……!」

エリス「あ、ああ……!」ポロポロ…

アベル「よく頑張ったな……!」ポロポロ…

アベル「そして、ありがとう……っ!」ポロポロ…

エリス「私の……赤ちゃん……」ソッ…

赤ん坊「おぎゃ……おぎゃあ……!」


……


――
177 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 23:00:26.10 ID:R+eSWSwk0
――

……



シア「それじゃあ、しばらくごゆっくりですよ〜」

アベル「すまない。二人ともありがとう」

ティア「いえ! それよりはやく皆さんにもお知らせしないと……!」


パタン…



アベル「……改めてエリス、よく頑張ってくれたな」ナデ…

エリス「いえ、突然にあんな痛みに襲われるとは思っていませんでした……」

エリス「アベル様や皆さんにもご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありません」

アベル「そんなことはない。本当にありがとうエリス……」チラ…


赤ん坊「……」スヤァ…


アベル「ふふ、泣き疲れてしまったのかな?」

エリス「この子が、私とアベルさんの赤ちゃん……」

エリス「まだ、実感がありませんけど……私、お母さんになったんですね」

アベル「俺は、父親か……」

エリス「家族が、増えたんですね……」シミジミ…

アベル「ああ……女の子だったな。俺達の、可愛い子供……」ソッ…

赤ん坊「……」スヤァ…

アベル「……エリスの魔導書でこの姿を記録したいところだが、まだ難しいか」

エリス「そう、ですね。一瞬とはいえ強烈な発光がありますし……」

エリス「この子に負担がかかるようなことは、したくありません」

アベル「ああ、俺も同じだ」


二人「「……凄く、記録したいけれど」」


アベル「……ははっ!」

エリス「ふふ……!」

アベル「今のこの子の様子は、俺達の目に焼き付けておこう」

エリス「ええ、そうしましょう」


178 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 23:04:37.71 ID:R+eSWSwk0
エリス「……ねぇ、アベルさん?」

アベル「なんだ?」

エリス「この子の、名前なんですけれど……」

アベル「ああ、そうだ。我が子に、はやく名前をつけてやらないとな」

エリス「実は、私……いつかアベル様との子供が出来たらつけたいなって名前があったんです」

アベル「そうだったのか? 実は俺も考えてはいたんだが……」

エリス「まあ、それでしたらアベルさんの案を!」

アベル「待て待て、聞く前から折角のエリスの案を却下するなどありえん」

アベル「俺の案はその……だな、なんというか……な、なんだこの気恥ずかしさは///」カアァ!

エリス「じ、実は私も、その……///」カアァ!

アベル「……では、もう同時に言ってしまおう」

エリス「は、はい!

アベル「この子の」

エリス「名前は……」



アベル&エリス「「――アリス」」



アベル「!?」

エリス「!?」

アベル「……ま、まさか同じ名前を考えていたとはな///」

エリス「びっくりしちゃいました/// でも、これで……」

アベル「ああ、決まりだな」

アベル「――産まれてきてくれて、ありがとうアリス」


アリス「……」スヤスヤ…


アベル「……俺は、子供には絶対に俺と同じ道を歩ませない」

エリス「私も。アリス、あなたには寂しい思いをさせないからね?」

アベル「お前達が将来、誇れるような……そんな国にしてみせる」

アベル「絶対にな……!」

エリス「私も、微力ながらお手伝いさせて頂きます」

エリス「だって私は、アベルさんの剣であり……つ、妻であり……///」

エリス「――アリスの、お母さんですもの!」

アベル「ああ、これからもよろしく頼むよエリス」ナデ…

エリス「はい! あなた……///」



――みんなで、幸せな未来を――




――

EX16

戦いを終えて〜〜君に永遠の誓いを〜〜

おしまい

――

179 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 23:06:23.62 ID:R+eSWSwk0
――――
―――
――
―



……それから、時は流れ……




――【エピローグ】――




―
――
―――
――――
180 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/13(土) 23:12:44.38 ID:R+eSWSwk0
エピローグ手前まで行った辺りで、今日はここまで

次の投下で、最後の投下となります
私自身、キャラクターに愛着が沸いてしまっていますが、比較的あっさりとしたエンドを予定しています
(その後を色々想像できる余地を残したいので)

本日もありがとうございました!
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 23:44:22.22 ID:vx6+CbZh0
乙です
作者自身が敢えて自らその後を書きすぎずに
想像の余地を残すようにするって何かめっちゃ分かりますわ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 00:33:04.79 ID:tnKG60T7O
おつおつ
この後アリスに続々妹ができるんだよな……
あっさりとなるとFEの後日談的な感じになるのかな
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 00:50:34.92 ID:vC+MB2tr0
乙です!
とうとう最後かあ…!
184 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:44:27.78 ID:8fl/iWPk0
こんばんはー
それではコンマ結果に合わせて書きなおしたら存外長くなりましたが、エピローグを投下していきたいと思います
185 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:45:04.37 ID:8fl/iWPk0
――――


【王国・来賓室】


国王クラウス「お忙しい中、お呼びたてしてしまい申し訳ない」

聖王エカチェリーナ「いえ、私共も本日を心待ちにしておりました」

聖王アルフォンス「我々聖国がこうした関係を築けているのは、全てクラウス王のおかげでございます」

マークス司教「王国に、神の御加護があらんことを」バッ

皇帝アドルラン「ああ。聖王殿の仰る通り。我が帝国も感謝の意を」サッ

国王クラウス「こちらこそ、両国にはお世話になってばかりだ」ペコリ

国王クラウス「さて、それでは……」




クラウス「堅苦しい挨拶は抜きにして、みんなもっと楽にしてくれると私も助かるかな」ハハハ!

アルフ「そう言って頂けると助かるよ……」フゥ…

リーナ「聖国では、もう中々気を抜けないんですの! ただのリーナになれる時間は本当に助かりますわ」フー!

マークス「それでは私も失礼して、服を脱がせていただこう!」バリーン!

アドルラン「ははははは! すごいなマークス、また身体が鍛え抜いたのか?」

マークス「ええ、神が授けてくださったこの身体に限界はありませんからな」

マークス「それに聖王様を支える身となった今は、より強靭な肉体が必要というものっ!」ムキムキィ!

アルフ「私も鍛えてはいるんだが、公務もあってなかなかな」

リーナ「結局はこうして兄妹で聖王の仕事を分担していますけど、やっぱり大変ですの……」

クラウス「はは、アルフが一時王国に逃避してきた時は何事かと思ったよ」

アドルラン「ああ、そんなこともあったな。あれは結局何が理由だったんだ?」

リーナ「ほら、キアラも手伝ってくれた三国共通模試があったでしょう? あれの為ですの」

アルフ「今も変わらず民達から『智将』として羨望の眼差しを浴びる私が……」

アルフ「まさか公務を放って深夜まで勉強をしている姿は、見せられないだろう?」

リーナ「だからといって私に押し付けて、公務に見せかけて王国の一室を借りて勉強もどうかと思いますの……」

マークス「アルフ様、正直に民に打ち明けるのも手だと思いますぞ!」グッ!

アドルラン「うむ! 隠し事はよくないぞ! まあ、アルフがどうしても嫌だと言うなら無理強いはしないがな」

クラウス「そういえば、その試験の結果は――」

アルフ「黙秘」

リーナ「キアラの問題は純粋に難しかったですの……」ガクリ…

クラウス「王国でも、学問書の売り上げが一気に上がったよ……」

アドルラン「やはり三国で学び舎を強化していくという政策は、間違っていなかったな!」

186 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:45:31.46 ID:8fl/iWPk0
クラウス「我が国としては、もう少し学校を増やしつつ授業内容の更なる綿密化をしたいが……」

クラウス「それはまた後日。せっかくこうして『休暇』で集まったのだから、もっと砕けた話をしてしまおう」

アドルラン「はは、クラウスもだいぶ変わったものだな」

クラウス「それは多分、君達のおかげだろう。私を支えつつも気さくに接し、共に鍛錬をしてくれるのだから」

クラウス「流石に民達の前では国王でなければならないが、友の前では気を抜かせてくれよ」

リーナ「うんうん、わかりますの。聖国はまだ聖王の影響力も大きくて……」

リーナ「昔みたいに迂闊な真似ができなくて、つい気を張っちゃうんですの」

マークス「しかし、砕けた話となると何からにしましょうか?」

アルフ「リーナがいなければ、鍛錬場で男仲良く汗を流すのだが……」

リーナ「やめてくださいな兄上……」

リーナ「というよりも、皆さんあえて口にしてませんの? それとも連絡が拗れてますの?」

一同「「?」」

リーナ「……私、今日はアドルランの子供達に会えると聞いて楽しみにしていたんですのよ?」

アドルラン「おお、そうだった! 今はとなりの控室で待っているよ」

アドルラン「いや、我が子ながらに本当に可愛くてだな……///」

アドルラン「……」

アルフ「ん? どうしたアドルラン?」

アドルラン「いや、ふと思ったんだが」



アドルラン「――君達は、結婚する気はないのだろうか?」



一同「「」」

アドルラン「いやな、私も昔は然程意識したことはなかったのだが……」

アドルラン「いざ結婚し子供ができると、愛する妻との生活もますます楽しくなり……」

アドルラン「公務の疲れも苦でなくなるからな! 是非ともこの気持ちを知って貰いたいのだ!」

クラウス「結婚、か……」

187 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:46:10.19 ID:8fl/iWPk0
――

最終特殊判定結果
生き延びた世界の未来で(>>122より)
※一部を除き基準値50。85以上で……?

『未婚者の状況』

1クラウス:71(元より誠実で人望のある国王様。気に掛ける娘は多い)


――


クラウス「私の元にも、確かにそういった話は増えてはいるんだ」

アドルラン「おお!」

クラウス「あと、こう言うと自惚れていると思われるかもしれないが」


コンコン…


狐耳メイド「失礼致します。お茶のご用意を」

クラウス「ああ、ありがとう」ニコリ

狐耳メイド「///」


パタン…


クラウス「……おそらくだが、彼女達からも好意を向けられているような気がする」

リーナ「いや、あれは私でもわかりますの……間違いありませんわね」

アドルラン「なかなか可愛らしい子だったが、あの格好は……」

クラウス「王国に対する帝国の影響力は大きいぞ?」

クラウス「以前アドルランが発表した政策のおかげもあり、私も彼女達の人権を唱えやすかったんだが……」

クラウス「どうにも、メイドという職に就くと高位の人と結ばれるという説まで広まったようでな……」

クラウス「現在、王国のメイド志願者数は上昇を続けているよ」

リーナ「アベルとカインもですからね。あながち間違った説ではないのかもしれませんわ」

クラウス「ありがたい話ではあるんだが……私はアドルラン達と比べるとまだまだだ」

クラウス「今はしっかりと王国の基礎を叩き直し、結婚はもう少し落ち着いてからかな」

アドルラン「なるほど。では、聖国はどうだろう?」

リーナ「……」



188 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:46:47.27 ID:8fl/iWPk0
――

2エカチェリーナ:29(少しは考えるが、前途多難。最近とある理由で凹み気味)

3アルフォンス:09(そんなことより鍛錬と勉学だ! ……後継ぎ大丈夫?)

4マークス:35(顔が良く親身に相談に乗ってくれる彼に焦がれる者は多いが……)

――


リーナ「私も、いい加減にいい歳ですの」

リーナ「ですから、公務の傍らで淑女としての嗜みを再勉強してはいるのですが……」

リーナ「なんと言いますか、その……出会いが、ありませんの」ガクリ…

リーナ「慕われてはいると思うんですの。それはありがたいのですが……」

クラウス「ふむ……聖王という高みにいるため、愛というより崇拝に近いのかな?」

リーナ「そうですの。聖王問題がこんなところにまで……」グヌヌ…

マークス「私も恐れ多くも、多くの民から頼りにされているのだという自負はあります」

マークス「ですがだからこそ、誰かを選ぶということは少々難しいかもしれませんな」

マークス「むしろ私はやはり、誰かの幸せを見ている方が性に合っているかもしれません」

マークス「ああ、思い返してもアベル君達の式は全部素晴らしかったなぁ……!」

リーナ「ええ、本当に羨ましい限りですの。でもあれは、なかなか特殊な事例だと思いますの」

アドルラン「アベルもやはり大変そうではあるが、あいつが幸せなのは間違いないぞ!」ハハハ!

マークス「うむ! きっと彼は神にも愛されているだろうからな!」

マークス「ですから、きっとリーナ様とアルフ様にもいつか素敵なお相手が……」

アルフ「いや、私はいい」

一同「「!?」」

アルフ「私はまだ聖王としては遥かに未熟だ。肉体も頭脳も」

アルフ「女性にうつつを抜かす暇があれば、ひたすら鍛錬と勉学に励まねば」

アドルラン「アルフ、気持ちはわかるが……家族と支え合うことも大事だぞ?」

リーナ「そ、そうですの。守りたいものの為に強くなれるということも……」

アルフ「……わかっている。わかってはいるんだ」

アルフ「ただ……」





アルフ「――何故か世の女性に身体が反応しないというのもある」





一同「「」」

リーナ「兄上ぇぇぇぇ!? それは私も初耳ですのおおぉぉぉぉぉ!?」ガーン!


189 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:47:20.16 ID:8fl/iWPk0
アルフ「待て、待て。みんな落ち着いて欲しい」

アルフ「何も私は、女性の全てを否定しているわけではない」

アルフ「リーナは可愛い妹だし、絶対にいい婿を見つけられるだろう」

アルフ「アドルランの奥方も、二人とも違った美しさを持っていると言える」

アドルラン「ありがとう。あとで二人にもそう言って貰えるかな?」

アルフ「そ、それはなんだか気恥ずかしいな/// 私が不貞を働くようにも取られかねんぞ」

アルフ「とにかく、だ。私は女性に興味が無いわけではない。ここだけは信じて欲しい」

リーナ「いや、兄上、さっき……」ダラダラ…

アルフ「そう。世の女性には反応しない。だが、興味はある……」

アルフ「そもそも反応しなくなってしまったのも、ある日彼女と出会ってしまったからなのかもしれん……」

アドルラン「おおっ!?」ガタ!

クラウス「こ、これはまさか……それほどまでに一人の女性に惹かれていたと!?」ガタ!

マークス「なんということだ、アルフ様はそれほどまでに!?」

アルフ「ああ……」







アルフ「――夢の中で、美しい翼を持った白い女性に出会ってな/// もうその姿が頭から離れないんだ……///」ポワーン…






アドルラン「アルフ、戻ってこぉぉぉぉいっ!?」ユサユサ!

マークス「アルフ様、お気を確かにっ!」グワングワン!

リーナ「兄上……」ホロリ…

アルフ「あと、胸も大きかった……///」ポワーン…

リーナ「兄上ェッ!」クワッ!

クラウス(少し、聖国の未来が不安だ……)




女神『ああ、どうしましょう!? アルフォンスに私の声が届いたかと思えば……』アワアワ

女神『まさかこんなことになるなんて……なんとかアルフォンスを元の道に戻さないと、聖国が……』オロオロ…

女神『カミラ、あなた実は人の子だったとか、そういったことはありませんか!?』

カミラ『!?』ムリムリ!

女神『うぅ、私が発展していく聖国の様子をはしゃいで眺めたりしなければ、こんなことには……』ガクーン…

カミラ『……』ポン…



リーナ「……」ヒク…

リーナ(妙ですわね。巨乳の気配が……気のせいですの?)ヒクヒク…



……


190 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:48:38.02 ID:8fl/iWPk0
――


……


クラウス「……では、アルフの今後は後日改めてしっかりと煮詰める方向でいこう」

リーナ「異議なしですの……」

マークス「大丈夫、きっと神も見守ってくださっていることでしょう!」

アルフ「そ、そこまで深刻に考えずとも……」

リーナ「深刻ですのぉっ!」クワッ!

アドルラン「はは、だがアルフの言う通りかもしれないな」

アドルラン「私のように、遅れて気がつく可能性もあるからな」

リーナ「それはまあ、そうですけれど……」

アルフ「アドルランの言う通りだ。私のことは心配しなくても大丈夫だ」

アルフ「それよりもだな……私よりも心配な者もいるではないか」

リーナ「え?」

アルフ「印象深い二人ではあった。あまりいい意味ではないのだがな」

リーナ「??」

アルフ「……以前の愛の祭りで、エリスをつけ回していた黒騎士バーンズ」

アドルラン「」

アルフ「……私が堪らず抜刀してしまう程、性に正直過ぎる深紅の令嬢スカーレット」

クラウス「」

アルフ「あの二人は、今頃どうしているのか。年齢で言えば私達よりも危機感を持つべきではないのか?」

アルフ「いかんせん、あの行動は目に余ったからな。私以上にまともな恋愛ができるのかどうか……」

クラウス「……」

アドルラン「……」


191 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:49:44.61 ID:8fl/iWPk0
――

5『親衛隊長と深紅の令嬢、今は?』

01〜33:良き好敵手。お互いの主君の為に切磋琢磨
34〜66:遅れて来た仄かな……?
67〜99:忘れられない恥辱。引き換えせぬ被虐の沼へ……?

コンマ43

34〜66:遅れて来た仄かな……?

――


クラウス「その、実はだな……」スタスタ…

アルフ「?」

クラウス「この窓から、中庭を見てみるといい」


……


スカーレット「ふぅ、今日の手合せはこのくらいにしましょう」ヒュパン

バーンズ「……そうだな」チャキン

スカーレット「最近、また腕を上げられましたわね。ワタクシももっと精進しなくては」

バーンズ「……まだまだ、我が剣も道半ばだ」

スカーレット「それにしても、よかったのですか? 主君から頂いた折角の休暇だったのでしょう?」

バーンズ「……最近は、暇を出されることが多い。陛下はその……最近……」

スカーレット「ああ、お孫さんにご執心なのですね?」ポン

バーンズ「ぐ……その通りだ。私如きが陛下の時間を奪うわけにもいかぬ」

バーンズ「しかし、私は生まれてこの方……鍛錬以外の時間の潰し方を知らぬのだ」

スカーレット「あらまぁ……では、何故ワタクシの元へ?」

バーンズ「……貴女との鍛錬は、得る物が多い。以前敗れた雪辱を果たしたいという想いもあるがな」

スカーレット「そうですか……それはワタクシも同意見ですわね」フフ…

スカーレット「……実は、ワタクシも最近は陛下から暇を出されることが多いのです」

バーンズ「む……?」

スカーレット「これからもお互い、暇な時間が増えるかもしれない……」

スカーレット「その度に鍛錬ばかりでは、流石にマンネリしてしまうかもしれませんわ」

バーンズ「それは……」

スカーレット「ですので、今日は少し趣向を変えて息抜きをしに行きません?」

スカーレット「あなたの主君もですけれど……たまには、武器を置いて穏やかな時間を過ごすのも悪くありませんわ」

バーンズ「そう、なのだろうか……?」

スカーレット「ええ、そうですわ。どうなさる?」

バーンズ「……迷惑でなければ」


……

アルフ「こ、これは……」


192 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:50:14.15 ID:8fl/iWPk0
クラウス「少し前からかな。二人はよく共にいることが増えているようだ」

アドルラン「彼も父に変わらぬ敬意を払ってくれているようだが、もう親衛隊長ではないからな」

アドルラン「父も口にはしないが、バーンズにはバーンズの道を歩んで欲しそうだったよ」

リーナ「徹底した実力主義者でしたけど、長年傍に仕えていた騎士に思うところはあったのでしょうね」

クラウス「その気持ちは私もわかる。スカーレット将軍には今も支えられているが……」

クラウス「そろそろ彼女も落ち着いてもいい頃だと思ってね。極力時間が合うように予定を入れているんだ」

リーナ「それはまた……」

マークス「お二人とも、以前よりも纏う気配が柔らかくなっていますな。これはもしかすると……?」

リーナ「兄上より、よほどまともですの……」

アルフ「」

アルフ「も、もう私のことはいいだろう!?」

アルフ「それよりアドルラン、そろそろお前の子供達を私は見たいな!」

アドルラン「そ、そうか?」

リーナ「そうですわね。今間違いなく幸せを掴んでいるのはあなた達でしょうし」

リーナ「こう見えて私、子供は大好きですの!」

マークス「やはり子供はどこの国であれ、次の世代を担う宝ですからな!」

クラウス「特にアドルランの場合は、次期皇帝になる可能性もあるからな」

アドルラン「ははは! 流石に何も為さぬまま皇帝の座を譲るわけにはいかないぞ!」

アドルラン「それでは、少し待っていてくれ。すぐに連れてくるよ」


……

193 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:50:45.31 ID:8fl/iWPk0
――

……

ヒバリ「皆さま、お久しぶりです」ペコリ

ルーシェ「お久しぶりです……」ペコリ

リーナ「お久しぶりですの。お二人ともますますお綺麗になられて……」

アルフ「うむ、佇まいも美しく……リーナもこうなれればいいのだがな」

ヒバリ「……///」

ルーシェ「……///」

クラウス「あまり緊張をしなくても大丈夫だ。以前のように力を抜いてくれて大丈夫だよ」

ヒバリ「あ、申し訳ありません。やっぱりどうしても緊張しちゃって……///」

ルーシェ「皇妃として、失敗はできないかと思うと……」ブル…

アドルラン「はははは! まあ二人の気持ちはよくわかるが……」

アルフ「私達の場合は、以前から交友があったのが大きいのだろうな」

マークス「ええ。私も立場を忘れ、ついつい友と接する態度になってしまうよ」

クラウス「私はそれで構わないよ。存分に気楽にくつろいでくれ」

ヒバリ「い、いや流石にそこまでは……///」

ルーシェ「子供達の教育、良くないです……///」

リーナ「あ、そうですの! はやくお二人の子を見てみたいんですの!」ワクワク!

ヒバリ「そこまで期待されても困っちゃいますよ!?」

アドルラン「私達にとっては可愛い子ではあるんだがな」

ルーシェ「その、まだ小さくて、ご無礼をしてしまうかも……」

クラウス「はは、だから気にしないと言っているだろうに」

マークス「子供は元気が一番! さあ、どんとぶつかってきたまえ!」バッ!

ヒバリ「どんとぶつかるかもわからないけど……それじゃあ」


ヒバリ「――セッカ! セッカ―! こっちに来て、皆さんにご挨拶してー!」

ルーシェ「――プラチナム、あなたも、です……!」キテキテ



トテトテ…!


194 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:51:16.41 ID:8fl/iWPk0
――

『未来の皇帝二人、両親どっち寄り?』←01(母)50(父)99→

6セッカ:54(両親二人の良い面を見事に継承。努力家ですが暴走はしません)

7プラチナム:21(母に似てセッカよりは控えめ。父とは違いお片付け大好き)

――


セッカ「――はじめまして! ていこくの、セッカともうします!」ビシ!

プラチナム「……プラチナム、です」ペコリ


リーナ「あらまぁ……これは、びっくりですの。なんてしっかりした子……」

リーナ「あ、私は聖国のリーナですの。よろしくお願いしますの」スッ…

セッカ「よろしくおねがいします!」ギュ!

プラチナム「よろしく、お願いします」ギュ

リーナ「ふぐぅ!? わ、私の中の何かが擽られますのぉ……!?」プルプル…!

マークス「それはおそらく母性本能かと。私はマークスだ。よろしく頼むよ二人とも!」ムッキィ!

アルフ「私はアルフだ。しかし流石に真面目な二人の子だな。これは帝国は安泰か?」

クラウス「私はクラウス。みんなと同じく、君達のお父様の友達だよ」

セッカ「みなさま、よろしくおねがいします!」ペコリ

プラチナム「よろしくおねがいします」ペコリ

リーナ「本当にしっかりしていますの……」ナデ…

リーナ「見た目はアドルラン似のようですが、性格はヒバリとルーシェに似た感じですわね?」

アドルラン「ああ、本当に二人には感謝しているよ」

アドルラン「二人とも私に似ないで、思った事をすぐに行動に移したりしないいい子だぞ!」ハハハハ!

セッカ「いえ、ちちうえのこともそんけーしています! たんれん、もっとします!」

ヒバリ「……って言うのを、私が時間かけて抑制したんだよねぇ」

プラチナム「……おかたづけしないちちうえは、めっ」

ルーシェ「……」ムフー!

アドルラン「……どうだ、立派な子供達だろう?」メソラシ

アルフ「まあ、お前の唯一とも言える悪癖が引き継がれなかったのは喜ぶべきことだな……」


195 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:52:13.27 ID:8fl/iWPk0
クラウス「だがプラチナム、おかたづけ以外のお父さんはどうかな?」

プラチナム「……すき」

アドルラン「ん……///」コホン!

マークス「いいですなぁ、いいですなぁ……!」ホッコリ

アルフ「仲睦まじいようでなによりだ。将来が楽しみな子達だよ」

リーナ「プラチナムの髪色はお二人譲りかしら? 私に似た綺麗な白金色ですの」サラ…

ルーシェ「密やかな、自慢、です。名前に、ぴったり……」

プラチナム「……」コクコク

ヒバリ「いいよねぇ……ごめんセッカ、お母さんの髪色ももっと綺麗に伝わっていれば!」クゥ!

セッカ「いえ、ぼくもこのかみすきです!」

アルフ「ヒバリの黒色が混じったのか、セッカの金髪はアドルランよりも深みが増した感じだな」

アルフ「顔つきも凛々しいし、小さいアドルランを見ているようだ」

アドルラン「たぶん、昔の私はセッカよりもずっと頼りなかったぞ?」

アドルラン「今でこれだけ立派な子なのだ。将来きっとすぐに私を超える男になる筈だ!」ハハハハ!

セッカ「はい! いつかちちうえよりりっぱなおーさまになってみせます!」キラキラ!

プラチナム「……ぼくも、あにうえたすけます」ギュ…

ヒバリ「ふふ、二人とも頼もしいけど……今はまだ無茶しちゃ駄目だよ?」ナデナデ

ルーシェ「お母さん達を、もっと頼ってね?」ナデナデ

セッカ「えへへ///」ホクホク

プラチナム「……///」ホクホク

マークス「むぅ、撮影の魔導書を持ってこなかったのが悔やまれますな……」

クラウス「ああ。見ているこちらも幸せな気分になる。これは帝国の活気が増しているという話も頷けるよ」ウンウン

リーナ「うぅ、羨ましいと思うのに結婚とは程遠い我が身ですの……」ガクリ…

リーナ「せめて、せめてこの胸がもっと成長――き、きぇっ、きぇっ……ぇっ!」ビクンビクン!

セッカ「!?」ビクゥ!

ヒバリ「ちょっ、リーナさん大丈夫なのこれ!? どういう表情なのこれ!?」ドキドキ

ルーシェ「……子供、見ちゃ駄目な顔です」メカクシ

アルフ「ああ、すまないな……いつもの癖だ。この数年でなんとか少しは改善したのだがな」

マークス「今は更に可愛い子供達の前で必死に抑えている状態ですな」

クラウス「いつもの……しかし、今は条件に当てはまりそうな女性の姿はないが?」キョロキョロ

ヒバリ「私の大きさにはなんとか慣れてくれた筈だし……なんで?」

アルフ「……原因はフィーアだ」ハァ…

一同「「あー……」」ナットク

アルフ「最近、夜な夜な枕を濡らしているよ。彼女は元気にしているかな?」

クラウス「アドルラン一家が明るいことはわかったが、帝国全体の様子も確かに気になるな」ソワソワ

アドルラン「そうだな、実は……」


……

――
196 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:52:43.39 ID:8fl/iWPk0
――――
―――
――
―


【帝国・帝都】



ザワザワ…!


帝都民1「うわぁー……今日は一段と混んでいるなぁ」

帝都民2「何か特売でもしているんかね?」



オイオスナ!


オレモミタイ!


帝都民1「誰か来ているのかな?」

帝都民2「セッカ様とプラチナム様じゃないか? この辺りは陛下のお気に入りの散歩道と聞いたけど……」



オイダレカマドウショ!

モッテネエ!



帝都民1「……それにしても熱気がすごくない?」

帝都民2「そうだな。陛下なら一喝して人混みを割りそうだ」」

帝都民1「そうなるとアベル様かカイン様かな?」

帝都民2「カイン様は王城内でのお仕事が多いし、アベル様は……」

帝都民1「ああ、確かにお忙しいあの人の道をあんな風に塞いだらご迷惑だもんなぁ」

帝都民2「そうなると、この人だかりってもしかして……」

帝都民1&2「「……」」

帝都民1&2「「……俺達も見に行こうっ!」」ダダダダダダ!



197 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:53:19.35 ID:8fl/iWPk0
――

8『レディーを目指し、身体は大人になった第二皇女は……?』

01〜33:お淑やかさも身に着け、まさに憧れていたレディー!
34〜66:お勉強はしました。でも染みついた癖はなかなか。変わらぬ君が好き
67〜99:元々アウトドア派。今まで以上にあちこち駆け回るお転婆に!

コンマ65
34〜66:お勉強はしました。でも染みついた癖はなかなか。変わらぬ君が好き

――


帝都群衆「「フィーア様、ありがとうございます! ありがとうございます!」」


フィーア「え、えっと、ただお買いものに来ただけなんですけれど?」オロオロ


帝都群衆「「来て頂けただけで、本当に嬉しいのです! 思わず我らもフィーア様のように跳ねてしまいそうです!」」ビョンビョン!

フィーア「も、もう! 私も大人になったのです! もうこんな風にピョンピョンしたりなんて……」ピョンピョン!


バルンバルン!


帝都群衆「「〜〜〜〜いえぁ!」」グッ!

フィーア「って、あぁぁ……///」カアァァ!

フィーア「ついまた昔の癖で跳ねてしまいました……まだキアラ姉様には程遠いです……」ショボン…

帝都群衆「「いえ、フィーア様はそのままが一番です! そのまま我らの太陽でいてください!」」

フィーア「むぅ……でも、民の皆さんの為にも、私はもっと立派な淑女としてですね……」

群衆1「いえ、フィーア様の明るさは、他の方々にはないものです」

群衆2「フィーア様が元気な笑顔を見せてくれるだけで、こっちも元気を貰えるんですよ!」

フィーア「皆さん……///」

群衆3「っと、申し訳ありません。お買いものの途中なのでしたね」スッ…

帝都群衆「「失礼致しました! お気をつけて!」」ビシ!




帝都民1「……あれはもう、兵器だと思うよ。女の子の成長期ってほんとすごい」ボタボタ…

帝都民2「ああ。でも同時に、守らなきゃいけないこの国の宝でもあると思うよ」ボタボタ…

帝都民1「フィーア様、可愛くて優しくて小っちゃくて、それでいてあのおっぱいだからな……」

帝都民2「いつ悪い奴に目をつけられるか、正直俺は不安で仕方がないよ……」ハァ…

帝都民1「俺達の間だと、尊過ぎて絶対不可侵が暗黙の了解になってるけど、心配だよねぇ」

帝都民2「一応、お付きの白髪執事が害虫は追っ払ってるらしいけどさぁ……」

帝都民1「その執事と恋仲だったりした日にゃ、どれだけの帝都民が泣き崩れるだろう……」

帝都民2「陛下筆頭に皇族の方がみんなかつての従者と結ばれているから、余計にその可能性あるのがまた……」ハァ…

帝都民1&2「「あ〜……フィーア様がずっと俺達のフィーア様でい続けますように!」」オイノリ



……

――
198 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:53:52.30 ID:8fl/iWPk0
――

【帝都・街道】


フィーア「ふぅ、キアラ姉様への道のりは遠いですね」テクテク

フィーア「皆さんからの期待もありますし、はやく私も一人前にならないと!」グッ!


ザリ…


フィーア「……」ピク


ゾロゾロ…


帝国貴族「これはこれはフィーア様、ご機嫌麗しゅう」

貴族私兵団「「……」」ズラッ!

フィーア「……なんの御用ですか?」

帝国貴族「いえいえ! フィーア様のお時間はとらせませんよ!」

帝国貴族「ただ――少し、我が家に来て頂きたいだけでございます」ジュルリ…

帝国貴族「お前達! 護衛がいない今が好機だ! すぐに――」



シュン…



――『刻印の刃』発動――

★『刻印の刃』★
戦闘開始直後、敵に確定で2劣勢を与えかつ回復不能の状態異常と軽傷状態にする(奇襲とは異なる)
このスキルで相手を倒した時、敵の負傷判定を1増加させて逃走判定に移ることができる
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても25までに軽減し戦闘を行う
さらに戦闘時、ネームレス敵兵の存在を全て無視して敵将のみへの攻撃が可能となる



帝国貴族「か……ぺ……?」ドシャァ…


貴族私兵団「「!!??」」


フィーア「……安心してください。峰打ちですから」ユラリ…

フィーア「私、あなた達みたいな人とのお付き合いは、絶対にいたしませんからね!」チャキ…


貴族私兵1「こっ、この――っ!」ブオン!

フィーア「……」ハァ…


ドゴォ!


貴族私兵1「ぐぺっ!?」グシャア!

フィーア「えっ?」


199 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:54:22.90 ID:8fl/iWPk0
アイナ「フィーア様への狼藉は、私が許しませんよ!」ザッ!

フィーア「アイナさん!?」

貴族私兵2「げ……帝国メイド長だと!? なんでここに――ぐぼぉ!?」ザシュ!

貴族私兵団「「!?」」バッ!

スミレ「……ボクもいますよ。覚悟はできているんでしょうね?」ジャキン!

フィーア「スミレさんまで!?」

貴族私兵3「嘘だろ執事長まで……今日は護衛はいないって話じゃなかったのかよ!?」オロオロ

貴族私兵4「ひ、怯むな! この人数なら――」


ズドォォォォン!


ローズ「やあねぇ本当に……久々だワ。こんな馬鹿な連中を見たの。――喰い殺してあげましょうか?」ゴキゴキ!

サク「名案だ。私は普段は肉は食べないんだが……焼き加減はローで頂くとしよう」ゴキゴキ!


貴族私兵団「「」」



ギャアアアァァァァァァァァ!



……



メイド隊「「メイド長、この連中は我々がしっかりと連行しておきます!」」バッ!

アイナ「うん。ごめんね急に呼びつけちゃって?」

メイド「いえ。メイド長達は、引き続き休暇をお楽しみください。それでは!」シュバ!


フィーア「どうしてみんなここに……今日は、お休みの日でしたよね?」

ローズ「ええ、そうネ。でも嫌な気配を感じちゃったから」

スミレ「元々ボク達は今日はこの先の湖に行く予定だったんですよ」

サク「フィーア、やっぱりまだ私が傍にいた方が安全じゃないっきゅか?」ハラハラ

フィーア「ありがとうございます。でも、あのくらいの相手なら私一人でも対処はできますよ?」

フィーア「……その、む……胸が急に大きくなって変装がしにくくなっちゃいましたからね///」

フィーア「エリス義姉様とノワール義母様に無理を言って、鍛錬は欠かしていませんから!」エヘン!

ローズ「……もう、あなたって子は」ヤレヤレ…

フィーア「本当は、アベル兄様と一緒に戦っている時にこのくらい強くなれていればよかったのですけど……」

ローズ「やめてちょうだい」ペチ

アイナ「あはは、確かにフィーア様のお力ならあの程度難なく切り抜けられたと思いますけど……」

アイナ「やっぱりフィーア様の危機は見過ごせませんし、私もたまにはお仕事をしてるところを見せなきゃいけませんし……///」

フィーア「え? あ!」


ローナ「ふぃーあさま!」キラキラ!

リリィ「ふぃーあさま!」キラキラ!

200 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:54:52.09 ID:8fl/iWPk0
フィーア「ローナちゃんにリリィちゃん! また大きくなりましたねー!」ナデナデ

ローナ「えへ〜///」ホクホク

リリィ「ぼくおおきくなれたー?」

フィーア「ええ。私にもちょっと分けて欲しいです……」ボソ…

フィーア「……今の光景、見せて大丈夫だったんですか?」ダラダラ

ローズ「アタシも不安だったんだけどネ。もうすっかり両親の影響を受けちゃってて……」

スミレ「ボクが一番まずかったですね……。リリィもローナも甘えん坊で、よく後ろをついてくるんです」

スミレ「鍛錬場にまでついてきてからは、ボクとアイナさんの格闘術にまで興味を持ってしまったようで……」

フィーア「リリィちゃん、自分のことをボクって言ってますし、そこもスミレさん似ですね!」

スミレ「お恥ずかしい……/// 直さなければと思ったのですが、この服共々ボクには馴染み過ぎていたようで///」

アイナ「スミレちゃん、ますます執事服が似合うようになったもんね〜」

スミレ「今はサクさんもいますから、ボクもメイドになっていいのかもしれませんけど……」チラ…

リリィ「おかーさん、きょうもかっこよかったー!」キラキラ!

スミレ「このリリィの笑顔を見ていると、脱ぐに脱げなくて……!」ガク…

サク「私もまだ修行の身っきゅから、執事長の座はまだまだスミレのものっきゅねー」

スミレ「そもそもなんで執事長なんて座が増えていたのか、これがわかりません……」

アイナ「あ、ごめん。一緒にいたかったし、ローズさんが引退するって不安だったからつい分担して貰おうかなって///」

スミレ「アイナさん発案だったんですか!?」ガーン!

ローズ「いや、一部執事から不満があったのも事実なのヨ?」

ローズ「メイド試験も、ちゃんと名前に執事もいれてくれって意見も多いしネ」

サク「でも、一応執事の私とスミレが女って知ったら新米執事はどんな顔をするんきゅかね?」

サク「この前、メイドの子から告白された時は流石に驚いたっきゅよ」

フィーア「確かにその姿のサクちゃん、羨ましいくらい背が高くてカッコいいですものね!」

ローズ「……待って、それ初耳ヨ? それでどうしたの?」

サク「え? ちゃんと丁重にお断りしたっきゅよ?」

サク「――私にはフィーアがいるから、お受けできないって」

一同「「」」

サク「きゅ?」

ローズ「……何か、一部で誤解が広まりそうネ」ダラダラ

ローズ「いや、アタシ達が既にちょっと性別がややこしくなっているんだけど……」

フィーア「……そういえば、ふと思ったんですけど」

フィーア「――ローナちゃんとリリィちゃんにとって、ローズさんはどちらなんでしょう??」

アイナ「あ、あー、ローズさんかローゼンさんかということですね?」ポン

アイナ「実はですね……」

201 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/02/20(土) 18:55:26.86 ID:8fl/iWPk0
――

『お父さんなの?お母さんなの? 愛娘はローズとローゼンどっちがいいの?』←01(ローズ)50(ローゼン)99→

9ローナ:06(圧倒的ローズ。お母さんの私服の影響でもう服もゴスロリ趣味になっちゃった)

10リリィ:17(硬く真面目なローゼンよりも、家族みんなが笑顔なローズの方が大好きです)

――


アイナ「見ての通り、私の影響もあってかローナはローズさんの方が大好きなんですよ?」

ローナ「ろーずさんすきぃー///」ゴスロリー!

アイナ「我が子ながら、この服の可愛さに今から目覚めてくれて、本当に嬉しいです……!」ギュッ!

ローナ「おかあさんもすきぃー///」

ローナ「かわいくて、かっこいいのー!」キラキラ

アイナ「もう、もう……!///」クネクネ…

ローズ「天使に勝るとも劣らない天使っぷりよネ……!///」

サク「格好だけみると、親子三代で妙な服を着ている様にも見えるっきゅ……」

スミレ「確かにその服可愛いんですけど、それはアイナさん達だから似合うんですよ」

スミレ「やっぱり執事服の方が動きやすいですし、公的な場でも違和感がありませんからボクはこっちですね」

リリィ「しつじー!」キャッキャッ!

フィーア「なるほど……ローナちゃんがローズさん派で、リリィちゃんがローゼンさん派なんですね?」

スミレ「いや、それが……」チラ


ローズ「さぁーて、悪い人はみんな懲らしめたし、お出かけの続きをしましょうネ!」ニコニコ

ローナ「おでかけー!」ワーイ!

リリィ「おかあさんとおかあさんとおでかけー!」ワーイ!


スミレ「ローズさんの姿の方が甘えやすいみたいで……ボクに女らしさが足りないせいでしょうか?」ウーン…

スミレ「ローナ同様にリリィもローズさんの方が喜んでくれるので、最近はずっとローズさんなんですよ」

アイナ「ローゼンさんなのは、夜だけなの……///」ゴニョゴニョ…

フィーア「な、なるほど……///」

サク「よし、ちょっと時間取っちゃったし、湖までは私に乗って行くといいっきゅ!」ボウン!

白帝サク「キュルル、キュルー?(フィーアも来るっきゅよね?」バサァ!

フィーア「え? で、でも折角ローズさん達で家族水入らずなのに……」ワタワタ

ローズ「何を言ってるのヨ! 確かにアタシにはかけがえのない天使がさらに増えたけど……」

ローズ「あなたとキアラちゃんも、ずっとアタシの天使で大切な家族なんだからネ? 遠慮しないの!」ガシ!

フィーア「ローズさん……」ジーン…

アイナ「お城にはカイン様も優秀な後輩もいるから、大丈夫!」

スミレ「今日のお弁当、結構自信作なんですよ。フィーア様の感想も聞きたいですね」

サク「きゅっきゅ、きゅー!」バサァ!バサァ!

ローナ&リリィ「「さくちゃんはやいはやーい!」」キャッキャッ!

フィーア「はやーい!」キャッキャッ!

ローズ「天使達が天使過ぎてアタシ死んじゃうかもっ!!!」ブバァッ!

アイナ&スミレ「「ローズさん落ち着いて!?」」ワタワタ!


……

――
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