【艦これ】提督「うん……うん? 」間宮「捨てられては? 」【コンマ】

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52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 00:05:59.71 ID:q5wVMVTVo
間宮さんの入り込める好きがねぇ…
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 00:06:52.28 ID:Dz7Gd7feO

なんだこいつやべーやつじゃん……(楽しい)
でも楽しいけど間宮さんだった意味とは……?

ちょっと申し訳ありませんが今回はここまでで
たぶんきっと今夜来ます

ありがとうございました
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 00:08:50.13 ID:q5wVMVTVo
おつおつ
>>1が楽しそうでなにより
間宮さんは…………どんまい
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 21:58:57.70 ID:vKL+bWSX0

たぶんそんなにコンマ無く終わります
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 21:59:36.32 ID:vKL+bWSX0

【よっちゃんから提督への愛情】

【84→ 大概のことは許せる女】




提督「はは、はははっ……あはははははっ」

間宮「…………悪夢ですね」

悪夢はその大きさを膨らませて育つものだ

ただこの場合は悪意だけを糧に成長するのならばまだしも

そこに純粋な愛情を多分に含むのだから余計タチが悪い

せめて、幼いが故の無垢が生み出す妄信や信奉の類いであったのなら

目を覚まさせてやることも、できたろうに

提督「間宮、俺とて鬼畜と謗られる男であることは百も承知なんだ。
ただ、そこにあるものが性処理の為だけに幼児を犯す狂人だとは思うなよ」

ーーいや、君にどう思われようがどうということも無いのだがね

ーー折角深海のクソどもを圧殺できそうな戦況の中下らん噂を流されても、困る

間宮「……………………」

あくまで彼にとって私こそが、鬱屈の発散点とそういうことらしかった
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:00:25.98 ID:vKL+bWSX0

きっと、そこには彼自身が戦えないという憤りもあるのだろう

大きなことを言うが決して戦局に関して大言壮語は、吐かない

冷静に、沈着として、ただ敵の撃滅という目的達成を望むそれはまさに軍人の鑑

けれど、戦えない

戦闘の主役は彼が小娘と罵る“ 艦娘 ”である

だから同じく戦闘には甚だ不向きな私が共犯者としては丁度良かったのだ

私に鬱屈を吐き出して、もしかするとその足で愛する少女の下に行くのかもしれない

彼が、嘯いていた

ーーあれで、全て咥え込める女だ

ーーあれは、好い貌で啼く女だ

間宮「……………………悍しい」

よつ、という少女にすらなっていないような子を相手に、なんて非道を

化け物に堕ちた身なれど、その絵面を想像する苦しみを否定されたくはない
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:00:56.04 ID:vKL+bWSX0

提督「ま、本当にアレに拒まれれば止まれたのかもしれないが…………いや、それは

間宮「言い訳ですね。あなたは、その程度で立ち止まる手合いでは、ありません」

提督「分かったような口を聞くな化け物、と言いたいところだが……そうだな」

間宮「……………………」

つい最近まで、彼の本性を知るまでは、好ましく思っていた

どのようなことであれ、己の不利になることであろうとも、認める

そういう度量の広さと冷静さが、今は心から腹立たしい

これで激昂するような無能ならば自分とて好いたりはしなかった

それに、卑小な身なれど弾劾に動くことだって、できた

けれど、彼自身の類稀な能力がそれをさせない

目的の為だけにつくられた仮初の人格がそれを、させてくれない
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:01:27.98 ID:vKL+bWSX0

提督「しっかしこの機械をつくったやつは……俺にとっちゃ素晴らしいが悪魔か何かか?
感情や能力を数値化するなんざお前の言う通り眉唾だと思っていたが……」

その然程大きくはない機械を手慰みに弄んで、呟く

あのとき、初めてこれを使ったとき

既に、彼の手の平で踊らされていたのだろう、私は

捨てるべきでは、なんて進言はどう足掻いても棄てられて

彼自身の感情を曝け出す為の道具として使い切られていたのだ

好感度測定器、なんて生易しいものなんかではない

彼の言う通り、これをつくった人物はきっと、悪魔だ

誰かの内心を真心無く覗き見て、幸せになれる存在がいるとは到底思えない

否、そんな存在、いるわけが、無い
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:01:55.96 ID:vKL+bWSX0

提督「まぁ、いいさ。悪魔だろうが魔物だろうが俺の為になるのなら、な。……間宮」

間宮「…………何でしょうか」

提督「何か、使いたい相手やことは無いか?
無いのならまぁ……捨てるのも面白くないしどうにかするが」

間宮「…………」

提督「ま、無理にとは言わん」

間宮「…………」

提督「…………」

間宮「…………」

提督「…………」

間宮「…………」

提督「…………使う気が無いのなら

間宮「ッ…………! 」

提督「…………うん? 」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:02:40.90 ID:vKL+bWSX0

最早何がしたかったのかは、分からない

彼は、紛れも無く人類にとっての英雄で、いなくてはならない存在で

よつ、という一人の女の子にとっても、いなくなってはならない存在で

壊れた彼を更に壊すなんて、許されない背信、なのに

ただ単に、興味本位だった、というのが偽らざる答えなのかもしれなかった

こんな彼が果たして幸せであれているのだろうか、と

それが復讐心なんかではないのだと胸を張ることは、できないけれど



【(現状の)幸福度】

高い程良い
ゾロ目の場合は100で00も100扱い

このレス
提督

↓1
間宮
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:03:19.80 ID:OFu3Pu/lo
ぬん
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:05:47.61 ID:q5wVMVTVo
提督はもう…としておっと間宮さんる
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:06:50.52 ID:CABhx5Feo
ヘイワダナー
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:07:32.52 ID:vKL+bWSX0

【(現状の)幸福度】

【提督→ 90】

【間宮→ 80】




間宮「…………」

提督「ククッ……どうかな? お気に召しては……いないようだな、うん? 」

間宮「…………悪魔が」

提督「どうとでも言え。……お互いに信頼し背中を預け、身を捧げても良いと想える女がいる。
人生を賭けて駆逐し討ち滅ぼしてやりたい家畜未満のクソどもを干上がらせる途上にいる。
それに、無償で鬱憤を吐き出しても良い傀儡まで手に入れている」

ーーこれで、俺が不幸だとでも、思えたのか?

間宮「…………」

言われてしまえば、ただそれだけのことで、ただそれだけの、事実である

せめて、彼が壊れた伽藍洞の心で泣き笑いをしているのなら

そんな縋った先の、一瞬の、負けでしかない
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:11:31.97 ID:vKL+bWSX0

提督「ま、それでも何か低過ぎる気はしないでもないが……目指せる高みがあるということにしておこうか」

間宮「…………」

提督「それよりも間宮、さすがに驚いたぞ。なんだ、お前も十分生を楽しんでいるじゃないか」

間宮「…………」

提督「仲間がいて、笑い合って、ああ、それだけで幸福だなんてお前、舩の化生にしておくには勿体無い女だなぁ」

間宮「…………ッ」

そう、結局は、そういうこと

皆がいて、戦って、それでも前を向いて

その道の後ろを共に歩いて、時々戻ってきてくれる皆にお料理とひと時の安らぎを

それで、満たされてしまうのだ。私という、安い女は
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:16:06.00 ID:vKL+bWSX0

提督「何、安い女だなどとは思うなよ? それは、今時人間ですら忘れた尊い魂に他ならない」

間宮「…………あなたに褒められると、不愉快です」

内心を読まれて、心臓が跳ね上がった

そして、そんなことでも理解されているという事実に安心して、恥じる

そんなことで喜ぶなんて、どうしようも、無い

提督「そうかい。……ふふん、不愉快そうな顔には、見えないがな、うぅん? 」

間宮「…………なんて、あなたという、人はッ」

提督「あぁん? 」

なんて、なんて?

なんて、なんだというのだろう

酷い、人? 当然、その通りだ

悪魔のような、人? それもまた、然り

罵倒する言葉は瞬時に湧いてきて、消え失せた

そのどれもをきっと彼は微笑みとともに飲み込んで

顔では肯定しながら何の感慨も持たずに流してしまうのだ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:24:47.54 ID:vKL+bWSX0

提督「ま、お前が俺を壊してしまうか、はたまた幼女暴行だか兵器の私的利用だかで告発できる女であれば……」

間宮「ッ……女であれば、なんだというのです」

提督「或いは、好きになっていたのかもしれない。それだけの話だ」

間宮「…………」

ーーお前はただ仲間の戦果を共有した気になっている傀儡

ーーお前はただ享受していればいいものを更に望んでしまった

ーーお前はただそこにいて望まれていればよかったのに

提督「お前はただ……そこで指を咥えてぬるま湯の幸福にでも酔っているんだな」

間宮「…………」

提督「お前にはそれが相応しくて、お前にはそれしか無い。
相応しい生き方をしていれば誰もお前を責めたりはしないんだよ、給糧艦」

間宮「ぁ…………」

遂に、名前まで

そんなこと、きっと彼の本性を知るまでだったら、許せなかった

恋した人に邪険にされて、それで喜ぶなんて、それこそ化け物の邪心に他ならない

間宮「なんで……どうして……」

提督「ふふん……いや、中々に、これは……」



【← 被虐 加虐 →】

高い程加虐
ゾロ目の場合は100で00も100扱い

このレス
提督

↓1
間宮
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:25:31.93 ID:e+GA0uR10
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:29:04.55 ID:vKL+bWSX0

【← 被虐 加虐 →】

【提督→ 54】

【間宮→ 93】




間宮「」

提督「ほら、どうした間宮。俺を歪んだ欲望の持ち主だと罵るか? 」

間宮「」

提督「できねぇよなぁ? 俺程ノーマルなやつを、度を越したサディストのお前が罵るなんてなぁ! 」

間宮「あゝ……あぁ……」

そうだ、そんなことには、気付いていた

私は、自分が戦えないクセに救い難い業を抱えていて

それを棚に上げて彼を、謗ろうとしていたのだ

提督「知ってるぞ間宮。戦傷を負って帰ってきたやつらの傷を見てお前が隠れて淫らに嗤っているのをなぁ! 」

間宮「…………」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:33:39.18 ID:q5wVMVTVo
くそっ提督が強すぎる
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:35:18.91 ID:/TfjTADf0
トリガーハッピー共の宴って感じだなあ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:35:56.91 ID:vKL+bWSX0

提督「喜べよ。お前の幸福度はこれからも上がり続けていくだろうさ。
戦況は良い方だがその分クソどもの反攻も激しくなるだろうしなぁ、あん? 」

間宮「…………」

提督「お前程士気に好影響なやつもいないからな。俺は喜んでお前を使い続ける」

間宮「…………」

提督「よつに、俺の女に手を出さなければ、トチ狂って俺のことを糾弾しようとしなければ、俺の世界を犯さなければ、いつまででも」

間宮「…………」

冷笑は本気で化生の者を見る程冷ややかに

それでいて、本当に愉快だと言わんばかりに

私には、そこまで見透かしていてなお使い続けると語る彼への共感が全く浮かばなかった

提督「お前という女への好感度、ってやつが低かったのは、そういうところだぜ、給糧艦」

間宮「…………」

提督「答え合わせは、この辺でいいか? 」

間宮「……………………は、い」

そんなものを望んだつもりは無かったけれど反射的に答えてしまった

きっと、それすらも彼の手の平の、上
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:40:05.75 ID:vKL+bWSX0

提督「ま、取り敢えず今日はこのくらいにしておくか。……給糧艦」

間宮「…………なんでしょうか、提督」

提督「今日の夜食もとびきり美味かった、さすがだな」

間宮「ッ、……ありがとう、ございます」

提督「いいや、こればっかりはお前程のやつを見たことは無いからな、掛け値無しに本当だよ。
いつぞやも言ったが本気で料亭を任せてみたいくらいだ」

間宮「それは……私にとっては

提督「あぁ、悪い。帝都の料亭じゃあ傷付くやつらの戦傷を見れないもんなぁ、すまなかった」

間宮「…………」

私にとっては行き過ぎた御言葉です、と

そう言いたかった筈の言の葉は悪意の刃で切り捨てられて

それを否定する言葉も気力も、気概なんて、無かった
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:43:18.30 ID:vKL+bWSX0

提督「じゃ、本当に本気でありがとう。……どうする? よつを私室に呼んであるが、来るか? 」

間宮「……は? 」

提督「俺が非道なプレイをしているか確認したいんじゃないのか?
それを詰って糾弾するのか、それとも股座を濡らして賤しい貌をするのかは知らんが」

間宮「ッ、結構ですッ。さっさと彼女のところへ行かれては? 」

提督「ふふん……そうするよ。……じゃ、またな」

間宮「……………………」

そう言って彼は激した顔の私を置き去りに

心から愉快そうな微笑を浮かべて、去って行った
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:48:05.86 ID:vKL+bWSX0

間宮「……………………」

残されたのは彼が所望した夜食の器

自分の中を渦巻く激情の数々に翻弄される自分

そして、今や悪魔の道具としか思えなくなった、それ

好感度測定器、という名の魔具

間宮「……………………」

私の本性をあそこまで深く見透かして

それを利用し切ると豪語する彼

そんな彼にとっては私のこの後の行動も読まれているのだろうか

混乱し続ける頭は未だ次の行動を決めかねているというのに

私よりも私を理解している男、なんて

しかも、非常に優秀な高級将校として帝国の守護者であり

部下の多くから慕われる人望の持ち主で

愛した女のことを一心に考える一途な男である

それが恋人であったのなら、どれだけの幸福だったのだろう

ただ、そうではないのだという一点が、私をこんなにも掻き乱す
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:53:21.85 ID:vKL+bWSX0

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………」

間宮「……………………ふぅ」

手を、伸ばす

指先に触れたそれは冷たくて少しだけ、重い

まるでそれは私の心を表しているよう、なんて

それはさすがに詩的に過ぎるだろうか

間宮「……………………」



【自制心、またの名を善性という】

高い程高い
00は100扱い

このレス
提督

↓1
間宮
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:53:45.31 ID:CABhx5Feo
はい
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:53:54.37 ID:CSqeox43O
そい
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:53:57.06 ID:q5wVMVTVo
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:54:05.12 ID:QBsurtasO
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 22:54:07.38 ID:vKL+bWSX0



………

……………

…………………


83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:55:31.52 ID:CSqeox43O
提督がペド以外は完璧な人間すぎて草
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:58:22.91 ID:q5wVMVTVo
おいおい
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:01:24.51 ID:vKL+bWSX0

【自制心、またの名を善性という】

【提督→ 85】

【間宮→ 31】



提督「っ……はぁ……ハ、ッ、ァ……」

よつ「んんっ……ハァ……ハァ…………ッ、……ぅん……? 」

提督「ふぅ……いや…………痛いところは、無いか? 」

よつ「ッハァ……ぜーんぜん! 今日もていとくは優しかったから」

提督「そう、か。…………? ふふん……嗚呼、本当に、救い難いやつ」

よつ「うーん? 」

提督「何でもないよ、よつ。…………もう一回、いいか? 」

よつ「はーい、おっけーでぇす! 次はよつ、上がいいなぁ〜」

提督「……あぁ、おいで」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:08:42.45 ID:vKL+bWSX0



………

……………

…………………



間宮「ああ……暴露て……んっ……ふふ、やっぱり、そこ、までっ……」

本来固く閉ざされている筈である彼の私室

僅かにドアを開けられた寝室の中では、きっと世に言う悍しい行為が為されていて

けれど、彼と彼女は心から愛し合っていて、幸せで

ただ覗き見ているだけの私の股座は賤しい蜜に溢れている

純粋な同意の元、愛を分かち合う二人の行為ではあるけれど

鍛え抜かれた男の体躯は小柄に過ぎる彼女の矮躯に相応しくなくて

その分不相応なある種の暴虐がどうしようも無く、愛おしい

間宮「私、わた、しは……んっ…………ッ」

化け物で、いいじゃないか

何を恐れることがあるというのだ

彼が私を鬱屈の吐き出し口にするというのならば

私だって彼らを捌け口にしたっていいじゃないか

愛ある暴虐、なんてもの、神聖で、悪辣で、素晴らし過ぎる
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:13:56.69 ID:vKL+bWSX0

間宮「うふ、ふふふ、あはっ……」

彼女が全て咥え込める、というのは真実だったようで

自分の何倍も大柄な男の、巫山戯た凶悪さのそれは

まるで内臓を邪魔だと言わんばかりに突き進み

跨っただけで彼女の腹部は薄く蠕動している

それを眺める男の顔はこちらから見えないけれど

その上で踊る彼女の顔はとても、とても言葉では言い表せない程に幸福そうで

そんな彼女の貌はとても、私には相応しく無い妖艶さだった

誰かにとって幸福なことが別の誰かにとって幸福であるとは限らない

逆に、誰かにとっての不幸が別の誰かにとっての幸福であることも有り得る

痛み、或いはそれを感じさせる行為

それを献身と愛で成し遂げてしまうなんて、なんて

間宮「しあっ、わせな……あぁ……」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:18:50.46 ID:vKL+bWSX0

間宮「着いて、いきますともっ……ええ、ええ……あなたみたいに最低な人だけどッ……っ」

否、最低な嗜好を持つ者だからこそ、私には相応しい

女の趣味が私にとって好都合で

優秀な軍人という事実も好都合で

その上共犯者と宣う程の理解者で

そんな男、きっと終ぞ現れない

間宮「あぁ……あなたは、なんて、なんて……」

なんて、なんて?

なんて、なんだというのだろう

酷い、人? 当然、その通りだ

悪魔のような、人? それもまた、然り

罵倒する言葉は瞬時に湧いてきて、消え失せた

そんなことは、ただの事実という些事であって前提条件でしかない

彼という人間の表層をなぞるだけの言葉に過ぎない

間宮「なんて…………ッ……
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:21:01.42 ID:vKL+bWSX0




 


 


 




間宮「素晴らしい、人間なのでしょうか……ッ……! 」

舩の化生にとってそれは最高の言祝ぎ

そして化け物にも悖る私にとっては最高の、呪いだった

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:21:50.28 ID:vKL+bWSX0








終わり!
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/01/31(日) 23:25:14.80 ID:vKL+bWSX0

>>1 は悪くないんです許してください
全部コンマが悪いんですそういうことなんです
一応普通に幸せにしたかったんです本当に
まぁ実際前二つが順調過ぎた反動かもしれなくもないですけど

もしかするとまた似たようなことをするかもしれません
そのときはよろしければまたお願い致します

ありがとうございました
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 23:25:48.05 ID:EFonJ4x3O
おつ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 23:25:56.31 ID:QBsurtasO

次も期待
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 23:26:29.58 ID:wmojXWH40
コンマ神が悪いんだよ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 23:28:00.70 ID:CSqeox43O
間宮さん完全敗北
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 23:31:40.87 ID:q5wVMVTVo
おつおつ!
提督とよつ、あと間宮さんも結局幸せそう!ハッピーエンド!!
ここまでのシリーズ提督が一枚も二枚も上手の展開のみ…次は甲板で転がされる提督も見てみたい
またよろしくお願いします!!
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 01:25:57.29 ID:Uqsz381F0
乙 酷い人間のように感じるがペド以外は完璧な人間なんだよな...
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 07:14:28.19 ID:J6Zfmo4no
間宮よ、この世界線ではあなたがナンバーズか…
喜劇よりも悲劇、ハッピーエンドよりもバッドエンドが好まれるのは、こういった所にあるのかも知れない。
バッドエンドに終わった前2作よりも感慨深いしね…
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 07:15:37.56 ID:J6Zfmo4no

×バッドエンドに終わった ○ハッピーエンドに終わった
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/01(月) 09:11:33.44 ID:eJYFwZAv0

ふと、よつに提督の身内の魂が入ってるとか想像したら凄かった

恋人:あるある
妹:まあ……ある?
姉:むしろ次回とか艦娘(伊勢とか)inねーちゃんで1本いけるやんと思った(今回みたいなドロドロな内容は難しそうだけど)
妻:うん……うん?
娘:やべえよ……やべえよ……でも今回に限っては提督の壊れっぷりとかと抜群に相性が良い設定な気がした
母:あばばばばばばば
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/02(火) 20:52:05.15 ID:P29ePzSd0
【艦これ】提督「さーて蒼龍の変態度は」蒼龍「捨てるね」【コンマ】
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