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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 22:08:01.83 ID:T18sBNc70
- 2
- 954 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/01(火) 22:38:58.84 ID:pJHqbQGwo
-
陽乃「白鳥さんは?」
水都「うたのんなら、定期連絡してます」
陽乃「伊予島さん達のこと、話すの?」
水都「聞き入れて貰えるかはともかく、連絡はしておくって言ってました」
報連相は大事だ
相談……は、していないけれど。
若葉から大社から派遣されてきた担当の人に変わってしまった通信
陽乃に対する忠告をするが、陽乃達がこちら側にいるという話を信じては貰えていない
陽乃「向こうが襲撃される可能性については?」
水都「それも話すそうです」
陽乃「……」
陽乃の怪訝な表情に水都ははにかむ
気持ちはわかるとでもいうようで。
水都「乃木さんではないので、襲撃のご神託が下っていても知らされていない可能性はありますね」
- 955 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/01(火) 23:03:39.73 ID:pJHqbQGwo
-
こちら側の話が信用されないのは前提
酷い話だけれど、襲撃を受けたなどの話は受けてくれるように感じるが、
陽乃や杏達の件については、話半分。
だから、こちらから情報を提供することより
向こうの情報を仕入れるというのが目的になっている。
しかし、それもままならなそうだ。
陽乃「せめて襲撃があるのかどうかだけでも把握してくれていると助かるんだけど」
水都「うたのんの交渉術次第ですね」
陽乃「そうね」
一度でもひなたさえ引き摺り出せていれば、
九尾とのパスを繋げて神託を受け取ることが出来ていたかもしれない。
陽乃「白鳥さんの交渉術がどうであれ、向こうの担当にそこまでの権限がなければどうにもならないわ」
水都「勇者と接することが可能なくらいには、位が高いと思いますけど」
陽乃「神託は最高機密だと思うから、勇者と接することができるかどうかではないと思う」
- 956 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/01(火) 23:52:07.66 ID:pJHqbQGwo
-
水都「そうですよね……私は独りしかいないから特別なだけですよね」
自分が関われているから誰でも関われている
そう考えていたらしく、傲慢だとでもいうかのように肩をすくめた。
水都「実は、陽乃さんに安静にしていて貰うために、ずっとそばにいたんです」
陽乃「それが?」
水都「でも、体調には問題がなさそうですし……今からでも、通信施設のところに行きますか?」
陽乃「もうすぐ終わりじゃない?」
水都「いつもと違って報告もあるので、まだ終わっていない可能性もあります」
陽乃「で、私に話をしてみろって?」
水都「そうですね……通信の状態もかなり酷くなっていてもしかしたらもう、通信が途切れてしまう可能性さえあるので必要であれば」
陽乃「聞いて貰えるとは思えないし話すこともないのだけど」
上里ひなたを連れてこい。なんて言うだけ無駄だろうから。
力を使って、通信回復を試みてみるのもいいだろうか
1、わかったわ。行ってみましょう
2、通信回復を試みるわ
3、やめておくわ。どうにもならないし
4、九尾を呼ぶ
↓2
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 23:55:37.92 ID:T18sBNc70
- 1
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 23:56:17.74 ID:zRNi7qpbO
- 2
- 959 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/01(火) 23:59:40.18 ID:pJHqbQGwo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 00:09:51.52 ID:OAsBe+cpO
- 乙
後々の事を考えながらみーちゃんと相談してるところを見るに陽乃さんの素はかなり真面目だよな
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 01:27:49.75 ID:2GDin3s2O
- 乙
みーちゃんの努力の賜物だなそこは
- 962 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 20:37:26.05 ID:q+hJpbORo
-
では少しだけ
- 963 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 20:37:52.30 ID:q+hJpbORo
-
陽乃「通信回復を試みるわ」
水都「また力を使うんですか?」
陽乃「反動があるような力を使う気はないわよ」
またむっとする水都に陽乃は呆れたように首を振る。
今の陽乃にとっての脅威は伊邪那美命の力による反動
九尾の力を使うくらいなら何も問題はなかった。
水都はそれでも心配なようで、陽乃をまじまじと見つめる
水都「いつもはそうでも、消耗した今の状態でも同じ保証はありますか?」
陽乃「証明のために力を使えばいいの?」
水都「……そうじゃないですけど」
証明のために消耗させていては、
ならその次は大丈夫なのかと気になってしまう。
陽乃は自分に問題がないと確信があるからいいが、水都の中では勝手に堂々巡りである。
陽乃「貴女から見て私と通信どっちが余裕がないのよ」
水都「それは通信ですけど」
けど。と、水都は渋った。
水都「大事なのは、陽乃さんの方です」
- 964 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 20:52:53.13 ID:q+hJpbORo
-
陽乃「はぁ」
水都「本気で言ってるんですよ……?」
陽乃「それはそうでしょ。私がいなくなったら諏訪が終わるんだから」
不満げな水都を一瞥する陽乃の呆れた反応には、
水都もまた深く、顔を顰める
陽乃はどちらかといえば察しが良い
しかし、察したからと言って寄り添ってくれるというわけでもなく。
水都「諏訪の代行じゃなくてもですよ」
陽乃「貴重な戦力だもの。分かってるわよ」
水都「……」
利用価値があるから。
それを大前提とした陽乃の答え。
水都はそうっと手を伸ばして、陽乃の頬をつまむ
陽乃「……なに?」
水都「なんとなく、うたのんの気持ちが分かった気がして」
陽乃「なんなのよ」
水都「こっちの話です」
にこやかな水都の反応は、やはり、さっきの仕返しか
陽乃は目を細めたが、水都は気にせず陽乃の頬を手放す。
水都「……似てるなと」
陽乃「私が? 白鳥さんに?」
水都「どうでしょう?」
- 965 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 21:07:51.75 ID:q+hJpbORo
-
陽乃は暫く水都を見つめていたが、
ため息をつくと、さっと目を逸らして自分の手を動かす。
握る力、持ち上げる力、曲げる力何一つ不自由はない。
陽乃「似てないわよ」
水都「え?」
陽乃「以前ならともかく、今は」
歌野と水都、どちらに似ていると誰が言ったか。
思い返した陽乃はそれを不鮮明に否定する。
今は到底似ていない。
陽乃「貴女は代わりに寝ててもいいわよ」
体を起こし、手足の不自由がないのを確認して、服の皴を伸ばす。
私服ではなく、寝間着
着替えさせられたのだろう。
水都「え、そのまま行くんですか」
陽乃「外に出るでもないし、これでいいわ。見るのは白鳥さんくらいだし」
水都「だ、だめですよ! 万が一があるかもしれないですから着替えてください!」
水都が回り込んで陽乃を阻む。
陽乃「……何か企んでるの?」
水都「ないですけど、とにかく、駄目です」
水都は企んでいない
企んでいないが、御柱の倒壊と地震はけたたましい警報の後に起こった災害である。
それ以前に人々を神社に集めていたので人的被害は皆無だったが、問題はそこだ。
参集殿は立ち入り禁止となっているが、境内には人が多い。
焦る水都を陽乃は睨むように見て、渋々と着替えを手に取った。
- 966 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 21:13:51.39 ID:q+hJpbORo
-
↓1コンマ判定 一桁
1,4,9 通信終了
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 21:19:48.20 ID:TyVoPUIGO
- あ
- 968 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 22:05:25.59 ID:q+hJpbORo
-
歌野『ですから、何度も言っているようにこちら側にも巫女がいるんです!』
陽乃達が通信施設に向かうと、まだ通信中の歌野の声が聞こえてきた。
口調こそ礼儀を感じるが、声はひどく荒々しい。
苛立っているのを感じるそれに、陽乃の傍らにいた水都が肩を震わせる。
陽乃「……」
歌野『その巫女が神託を受けたんです!』
歌野の言う巫女と言えば水都のことのはずだが、陽乃が振り向くと水都は首を振る。
水都が嘘をついていなければ神託を受けていない
なら、歌野が言う神託を受けた巫女というのは陽乃のことだ。
陽乃がそう言っていた、陽乃の使役している精霊がそう言っていたと伝えるより、
明言せずに巫女という枠を使った方が良いとの判断だろう。
しかし、向こうはそれを素直に受け止めてはいないように感じる。
陽乃「なるほど」
水都「え?」
陽乃「向こうはその神託を受けていないって返答をしたのね」
- 969 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 22:13:27.80 ID:q+hJpbORo
-
向こうの巫女が神託を受けたか否かを把握していなければ、歌野からの情報を受け止めて上に伝えるだけでいい
だが、そうはしていない
していれば歌野が声を荒げるはずがないからだ。
なら、どうなっているか。
通信の相手は神託の有無を把握しており、歌野が言う神託が偽りであるのではないかと考えている。
だから歌野が怒鳴った。
陽乃「……私か」
水都「陽乃さん?」
陽乃「こっちの話」
陽乃に何かされたとか、
あるいはそもそも、連絡しているのが陽乃で混乱させようとしていると疑っているのではないだろうか。
四国が襲撃されるかもしれないという重大な話。
それが、諏訪で行われて四国で行われていないというのは確かに奇妙な話である。
1、ノックしてはいる
2、忍び込む
↓2
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:15:18.08 ID:TyVoPUIGO
- 1
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:18:16.97 ID:TyVoPUIGO
- 1
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:20:14.74 ID:dR9Y9S110
- 1
- 973 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 22:41:48.48 ID:q+hJpbORo
-
軽く息を吐いて、コンコンコンッっと、三度扉を叩いて引き戸を開く。
和室として作られ、一部を通信用の設備によって作り替えられている部屋
その中央にいる歌野は驚いた様子で振り返っていた。
陽乃「失礼するわよ」
歌野「な、え、みーちゃんっ」
水都「体は問題なさそうだったから」
陽乃は水都と歌野のやり取りを無視して、
通信ようの機械から延びるコード、その終点にあるヘッドセットに目を向ける
歌野の頭から離れたそのヘッドホン構造の部分からは、かすかに声が聞こえる。
四国側の通信担当だろう。
歌野「久遠さん、どういうつもり?」
陽乃「あら、来たら行けなかった?」
歌野「そういうわけじゃ……」
- 974 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 23:11:59.77 ID:q+hJpbORo
-
歌野は少し気まずそうな顔をしている。
水都も察して困った表情になっていたが、陽乃はヘッドセットを手に取って半分を耳に当てる。
『勇者様。ご返答ください』
聞いたことのない男の声
若葉でも千景でも友奈でもないし、ひなたでもない。
女性でなく、男性であることに疑問を覚えたが、別におかしなことではないと思い直す。
『勇者様』
歌野「……」
男性の呼び声
歌野は陽乃を見る。
自分が続けるのかそれとも陽乃が変わるのか
どうするのかと問うような視線。
いくら生の声ではないと言っても、
さっきまで聞いていた声と、陽乃の声が違うという判別くらいはできるだろう。
1、杏と球子を送ったことを話す。
2、陽乃のことを通信担当に話す。
3、呪い殺されたいの? と、脅す
4、歌野に任せる
5、何も言わない
↓2
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:14:00.32 ID:21xZzaypO
- 1
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:14:12.94 ID:2GDin3s2O
- 1
- 977 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/02(水) 23:17:34.34 ID:q+hJpbORo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:37:17.86 ID:eUletyuYO
- 乙
今の大社の人が陽乃さんとの対話でどんな反応するんだろうか…
あと普段温厚なうたのんがキレ気味で怒鳴るとは結構珍しいシーンでは
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 02:04:02.29 ID:QGN7+Dh0O
- 乙
まあもうこちら側から出来ることこれくらいしかないしな……
- 980 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 22:36:53.31 ID:oGugrJ6Vo
- では少しだけ
- 981 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 22:39:17.00 ID:oGugrJ6Vo
-
陽乃「代わるわ」
歌野を制すように手を差し向けて、マイクを自分の口に近づける。
歌野がいくら言ってもダメだったなら、陽乃が言ったところで変わりはあるのかと疑問ではあるが、
直接、どういう対応かは身に感じておきたかった。
『勇者様? 何か――』
陽乃「伊予島杏と土居球子をそっちに送還したわ」
問題があったのか。そう続きかけた通信手の声を遮る。
『は……白鳥様?』
陽乃「聞いてる? 二人をそっちに送り返したと言ったのだけど」
水都「……陽乃さん」
水都が、普段から接している陽乃とはまるで違う冷たい声
威嚇し、軽蔑し、相手の恐怖心を煽る陽乃の雰囲気に水都は息をのんだ
『藤森水都さん。でしょうか』
陽乃「はぁ……」
会話の内容よりも、相手が気になっているようだ。
顔の見えない相手。警戒するのは解るが、曰く"陽乃はいない"のではなかったか。
1、冷たく接する
2、自分が陽乃だと告げる
3、話を続ける
↓2
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 22:40:54.94 ID:6pEFNWhDO
- 3
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 22:42:10.14 ID:l3VZzIJm0
- 2
- 984 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 23:12:11.11 ID:oGugrJ6Vo
-
陽乃「陽乃。久遠陽乃」
『そんな、まさか』
陽乃「信じるも信じないも結構だけど、ここ半月の捜索で成果は得られたのかしら」
『……本当に、ご本人なのですか?』
陽乃「貴方達にとって災厄以外の何物でもない名を騙るもの好きがいるとでも?」
『……』
通信手からの声が途切れる。
深く考え込んでいるかのような沈黙の後、通信手側からため息のような音が漏れてきた。
『本当に久遠様なのですね?』
陽乃「ご自由にどうぞ」
判断は委ねるという陽乃の姿勢。
一転して、怒っていないし呆れてもいないが、関心もないといった様子の陽乃
水都と歌野は固唾をのんで見守る。
『では、そこには白鳥様はいないと?』
陽乃「さっきまでと声は違うと思うけど、通信じゃ不鮮明かしら」
『……先ほどまでは』
- 985 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 23:23:22.59 ID:oGugrJ6Vo
-
陽乃「じゃぁつまり、さっきまでは勇者ともわからない誰かと情報のやり取りをしていたってわけね」
『そ、そういうわけでは! 以前から担当させて頂いており、白鳥様ご本人だと認識して――』
陽乃「最初に白鳥歌野以外が、白鳥歌野を名乗っていたとしたらどうなのかしら」
歌野「ちょっと、久遠さん!」
さすがにかく乱のし過ぎだと歌野が口を挟む。
声が向こうに届いてしまったらしく、「白鳥様」と、通信手の声が聞こえた。
当初から歌野ではなかったかもしれないという疑念
それを植え付けてしまったら、今後の通信に支障が出かねない。
いや、あるいは、通信手が疲れているのだと、別の人に変わるかもしれない。
陽乃「分かってるわよ。あまりにも、話を聞いてくれないんだもの」
歌野「だからってこれはよくないわ」
陽乃「……はいはい」
素知らぬ顔で答えた陽乃はため息をつく。
限度くらいは解っている。
陽乃「四国から、久遠陽乃、伊予島杏、土居球子がいなくなっていたことは把握しているでしょう?」
『存じております』
陽乃「三人で諏訪に来ていたのよ。無理だと思っているのだろうけど、本当にね」
- 986 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 23:32:37.64 ID:oGugrJ6Vo
-
若葉からの報告を受けていたはずだが、
通信の不調などを理由にそれを完全に信じてはいなかった大社
今回のやり取りでも、信じてくれると思っていないが
言うだけは言っておくと、陽乃はつづけた。
陽乃「でも、事情が変わった。白鳥さんが言っているように、こっちよりもそっちが危ないと神託が下ったのよ」
神託などなく、九尾がその可能性が高いと言っただけ。
九尾が神獣として知らせを持ってきたと思えば
神託と言えなくもないが。
陽乃「だから二人をそっちに送り返したの」
『ですが、白鳥様にお伝えした通り我々にはそのような神託は下っておりません。最も巫女としての適性をお持ちである、上里様にでさえ、そのような神託は下っていないと伺っております』
陽乃「なるほど……」
想定内の返し。
神託を受けるべき側が神託を受けていない
だから、その神託は信ぴょう性に欠けている。というのは、決して間違っていない考えだ。
特に、陽乃を警戒しているのならなおのこと。
向こうに、上手く言う方法はあるだろうか
――そもそも、言ってやる必要は。
1、信じなくて結構よ
2、こっちの方が優秀だとは思わないわけ?
3、そうね。実際は " 諏訪の危機は遠のいた " という神託だとしたら?
4、何も言わない
↓2
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:35:29.77 ID:hRCQGhrHO
- 3
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:37:07.27 ID:RZZMlcHIO
- 3
- 989 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/03(木) 23:38:08.97 ID:oGugrJ6Vo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:47:48.62 ID:RZZMlcHIO
- 乙
伝えるべきことをきちんと伝える姿勢を見せていい方向に転がってくれるといいなぁ
これで後で仇で返されたらもうどうしようもないけど
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 01:54:44.83 ID:ebOCihHdO
- 乙
そもそも球子たちすら間に合う保証はないもんな
- 992 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/04(金) 22:14:44.48 ID:zaoAiUXvo
-
では少しだけ
- 993 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/04(金) 22:15:34.70 ID:zaoAiUXvo
-
陽乃「そうね。実際は”諏訪の危機は遠のいた”という神託だったとしたら?」
『……言い換えれば信憑性が増すと?』
陽乃「むしろ逆。ことが重大だと思ってもらえるようにわざわざそっちが危険だって言っていたのに
神託が来ていないからありえないって跳ねのけられちゃうんだもの」
陽乃はわざとらしく苦笑する。
その笑い方は、知っている人が聞けば九尾の嘲り笑うようなものに通ずるものがあって、
歌野はやや緊張してしまう。
目の前で通信を代わった陽乃が張るのではなく九尾だったら、どうなってしまうのか。
水都が連れてきたから、陽乃本人であると思いたいけれど、
そもそもから切り替わっていたりしたら、水都でも気づけないのではないだろうかと。
陽乃「その神託の後、諏訪周辺からバーテックスの数が減っているのを確認したし、そっち側に移動しているような形跡も感じられた。
提示できる証拠はないし、信じなくても結構よ。これはあくまで形式的な報告でしかないんだから」
ほとんどでっち上げである。
神託は誇張で、数の減少もちゃんと確認したわけではないし、形跡なんて調べてもいない。
陽乃が外に出た時、来た時より明らかに数が多いのは感じたが、減ったという印象はなかった。
そんな口から出まかせ状態の陽乃から水都へと視線を移動した歌野は、小さく笑う。
- 994 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/04(金) 22:26:48.09 ID:zaoAiUXvo
-
水都「……」
水都は黙っているが、その表情は穏やかだ。
陽乃が九尾である可能性なんて微塵も疑っていない。
陽乃「だけど、私たちは言うだけは言ったわ。取り合わなかったのはそっち。どれだけの損害が出ようが自己責任で処理して欲しいの」
陽乃はそういって顔を顰める。
大社は自己責任とするかもしれないが、民衆は違うだろう。
実際に人を殺めてしまった影響が大きく出てくるはずだ。
やはりあの娘を差し出さなかったからだと、余計に荒れるかもしれない。
それこそ自己責任ではないだろうか。
『本当に諏訪の安全が確保されたと?』
歌野「ええ。諏訪周辺のバーテックスは一掃されました。そこは、諏訪の勇者、白鳥歌野が保証いたします」
陽乃に顔を近づけて、歌野が答える。
瞬時に入れ替わっているだけと思われたら反論の余地もないが、
陽乃が認めるよりは歌野が認める方がまだいいだろうとの判断だ。
『……承知いたしました』
- 995 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/04(金) 23:03:58.15 ID:zaoAiUXvo
-
考えるように、通信担当は答える。
歌野が証言しているとはいえ、歌野が陽乃に何かされていないとは限らない。
もちろん、この場にいる誰もそれは疑わないが、
顔の見えない向こう側は、疑わざるを得ないのだろう。
陽乃のことを警戒しているなら、仕方がないことだ。
陽乃「それと二人を帰しはしたけれど、間に合う保証はないから」
『どれほどの時間がかかると?』
陽乃「さぁ? そこは二人の頑張り次第ね」
『……承知いたしました。お伝えいたします』
歌野「通信、調子いいわね」
陽乃「私だから」
向こうからのつながりはともかく、
こっち側からのアクセスは陽乃の力で補強されている。
それでも、十分とは言えない
1、上里さんを呼んで貰える?
2、そっちの勇者の状況は?
3、私の扱いはどうなってるの?
4、終了する
↓2
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:05:06.46 ID:nI0VOlHNO
- 2
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:07:10.13 ID:gmxgEi/a0
- 1
- 998 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/06/04(金) 23:15:36.82 ID:zaoAiUXvo
-
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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1622816025/
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:16:19.12 ID:nI0VOlHNO
- 了解ですー
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 23:58:58.66 ID:BDhqnAdKO
- 乙
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| アパム!アパム!次スレ建てて来い!アパーーム!
\_____ ________________
∨
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/\ _. /  ̄ ̄\ |_____.| / ̄\
/| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘ | ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚  ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
/ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\ || / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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全レスする(´;ω;`)part40 埋められ気味 @ 2021/06/04(金) 07:10:56.72 ID:Y35f7p1zo
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酒飲みJJIやBBA酒の海へどんぶらこっこ @ 2021/06/04(金) 04:47:17.16 ID:9KEoKD560
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雲消霧散 @ 2021/06/03(木) 22:58:15.11 ID:cT+7OnOyo
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エーザツディヴィジョン @ 2021/06/03(木) 20:54:30.17 ID:7Npgws89o
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タワーリシチ(総合) @ 2021/06/03(木) 20:41:40.37 ID:6QGuVzgHo
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古き良きAA雑談 @ 2021/06/03(木) 20:12:43.85 ID:3rjFeyP6O
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【ヒープリ】ダルイゼン「ロスタイム…!?」 @ 2021/06/03(木) 20:08:52.95 ID:qu0vUzVb0
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