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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」熊野「その11ですわ!」【安価・コンマ】

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333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:49:14.83 ID:6yelMJ7V0
あるサークルで如何わしい事が行われている所を覗いちゃう初春
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:49:25.97 ID:+KlBlX77o
家族?団らん
335 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/03(木) 00:03:23.87 ID:+gxHMWve0
――12周目提督家・リビング


提督「………」つPC カタカタ

山風「……♪」ギュッ

大鳳「ふふっ♪」フワフワ…

石垣「……♪」フワフワ…

初春「……おい、貴様ら」

提督「何でしょうか?」

初春「いや、提督に言った訳じゃない。その周りにいる奴らじゃ」

山風「……私?」

石垣「……?」

大鳳「何ですかー?」

初春「提督の傍にいたいという気持ちは分かる。それは分かるが……わらわの場所は?」

大鳳「え?」

初春「両脇を石垣と大鳳が固め、真後ろを山風が陣取っている状況では……わらわは一体、どこから提督を見守れば良いのじゃ?」

山風「……真上、とか?」

初春「頭しか見えないではないか!」

石垣「それなら、正面は……」

初春「それはわらわも考えた。かが、提督の作業の邪魔になりそうだと思ってのう……」

大鳳「では諦めて下さい」ニコッ

初春「ふざけておるのか!?新参の癖に、古参組に譲るという気遣いは……」

大鳳「さっき私のことを遠回しに馬鹿にしたお返しです」

初春「ぐぬぬ……!」

提督「………」


親愛度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:提督「よし、作業終了!」
親愛度上昇:小 ×1.0
50〜98:提督(解決策が思いつかない)
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「それなら正面に来ますか?」
親愛度上昇:大 ×2.0

直下

親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:04:03.09 ID:0OZ1JbL80
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:04:26.18 ID:/FUO+dnrO
いうえお
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:10:43.29 ID:5g007bD1o
初春様つぉい
これは祀られる実力ですわ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:11:11.23 ID:0PSwiGRn0
それと便座カバー
340 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/03(木) 00:16:56.55 ID:+gxHMWve0
初春「……本編を更新する度に、回想ぱーととやらに突入している気がするのじゃが」

大鳳「私も後1回でも選ばれれば、回想パートに入るのが確定していますし……」

石垣「数値次第では、私も次の出番で回想パートに入る可能性が……」








山風「………」

山風(……私の出番は?)


今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!

ここからは再び回想パートに入ります。本編進行が遅れてしまい申し訳ございません。先日述べた通り、完成した出来た時点で1レスでも少しずつ更新するよう努めます。
それだけでなく、初春の回想パートにつきましてはプロットが非常に長くなってしまった為、リーチ時にも回想パートを挟むことになります(白目)。
先に説明させて頂くと、今回は初春と山風がリーチ時にも回想パートに入り、石垣と大鳳は従来通り回想パートは好感度30到達までです。

私の力不足が原因で、ヒロイン間でプロットの量が変わってしまい重ねてお詫び申し上げます。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:18:51.72 ID:5g007bD1o
おつー
ゆっくり待ってます
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:23:39.81 ID:nrTqsm1UO

今週はマジでほのぼのしてるなあ
こういうのでいいんだよ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:49:11.44 ID:1nPp0iHJ0
ほのぼので平和だなぁ
ヒロインごとにプロットの量が違う事は気にしなくても良いんですよー
344 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 00:10:04.15 ID:TEzBlzWe0
09→90:提督「僕の姉と義妹と妖狐と天使が修羅場すぎる」 8×1.5=12 12+75=87/100


提督「………」

提督(……どうしよう)

初春「いい加減そこをどかぬか!」グイグイ

大鳳「ちょっ、押さないで下さい!」グイグイ

山風「やっ……まだ、ダメ……!」グイグイ

提督(何か言った方が良いのは分かってるんだけど……)

石垣「えっと……やっぱり、退いた方が良いですか?」

初春「………」

石垣「………」シュン…

初春「……まぁ、石垣は事情が事情じゃからな」

石垣「……ありがとうございます」

山風「……義姉さんにだけ甘くない?」

大鳳「えこひいき反対!」

初春「えこひいきとは心外じゃな。わらわのことをずっと崇拝してくれた者を優先するのは当然じゃろう?」

大鳳「だったら私は最初から妖怪の存在を知っていたわ!だからこのまま提督君の隣にいても良いわよね?」

山風「私だって、妖怪になったもん……!」

初春「話を聞いておったのか?『わらわのこと』を崇拝していたのであって、単に妖怪の存在を信じているかどうかは関係ない」

初春「そもそも山風。貴様はわらわの存在どころか、神社に対しほぼ興味を示していなかっただろうに」

山風「そ、それは……」ギュッ

大鳳「………」ギュッ

初春「じゃからこれ以上提督の隣を占領するのはやめろと言っておるのが分からぬのか!?」

石垣(……やっぱり、私が譲った方が良いかな)

提督「………」

提督(やっぱり、大鳳様か山風に一度離れて貰って……いや、きっと2人のことだから離してくれないだろうし……)

提督(だからといって、初春様のことをこのまま放っておく訳にも……あぁ、一体どうしたら……)

提督「………」

提督(……でも、このちょっとした騒ぎも、僕にとってはかけがえのない時間なんだ)

提督(本当なら、こうして初春様達と一緒に過ごせること自体……奇跡と言って良いほどの出来事だから……)
345 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 00:13:10.20 ID:TEzBlzWe0
短くてすみませんが、今回はここまでです。本当は後1〜2レス投下しようと思っていました。
ですがどうしても書き進まなかった為、一先ず書き終えた分だけ投下することにしました。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 00:13:59.51 ID:sxxohOX2o
おつおつ
噛み締められる幸せ…!
347 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:01:11.93 ID:TEzBlzWe0
初春「全く……」ブツブツ…

初春(提督と石垣は良いとして、相変わらず天使と化け猫はわらわへの敬意が足りぬわ……)

初春「………」

初春(……とはいえ、こやつらはまだ良い方じゃ。わらわを憎むことなく、同じ家に住む家族として見てくれておる)

初春(それどころか、わらわへ憎しみさえ抱く者もいたほどじゃからな……あやつの、祖父の晩年は、忘れたくとも忘れられん)


――初春神社・居間


祖父「………」ブツブツ…

猫「………」オロオロ

初春『………』フワフワ…

初春(愛する者と死別し、息子からは拒絶されて疎遠になる。本当に、運命というのは残酷なものじゃ)

初春(こればかりは、わらわでもどうにもならぬ……そもそも、わらわは限られた人間を怪異から守る存在じゃからな)

初春(病気、怪我、老い、そして、それによる『死』……これらは皆、自然の摂理じゃ。わらわが自分の都合で弄り回して良いものではない)

初春(いや、仮に弄ろうとしても……不可能じゃ。わらわとて、既に失われた生命の再生等……出来るはずがない)

初春(そして、人間同士で巻き起こる争い事も……わらわが首を突っ込むことではない)

祖父「……どうして」

猫「……!」

初春『……またか』

祖父「どうして、妻を救ってくれなかったんだ……僕はこれまで、ずっと初春様に尽くして来たというのに……」

祖父「それどころか、息子まで出て行って……僕に恨みでもあるのか?僕が何をしたというんだよ……!」

初春『………』

祖父「こんなことなら、初春様なんて……いや、僕や妻のことを救ってくれない奴のことなんて……」

祖父「最初から、信じなければ良かった……!息子の言う通り、こんな奴を信じた僕が馬鹿だった……!」

猫「……っ」ズキッ…

祖父「畜生……畜生っ……うあぁぁっ……!」

初春『………』

初春(これまで、愛する者を失ったことで……心を病んでしまう者は、決して少なくなかった)

初春(わらわにだって、出来ることと出来ぬことがある。勝手に期待しておいて、勝手に失望するとは……)

初春(……貴様も心を病んでいった者と同じ、か。こうして、理不尽な怒りを向けられるのは……いつ振りのことだったかのう)

祖父「祖母……父……どうして、なんだ……うぅっ……!」

猫「………」

初春『………』
348 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:04:02.62 ID:TEzBlzWe0
――


初春「………」

初春(あやつは日に日にやつれていき、ついには神社の手入れさえまともにしなくなり……)

初春(いつしか、神社は人間が住んでいるとは思えぬほどの廃墟へと移り変わっていった)

初春(その様子を、わらわはただひたすら……冷静に見つめていた)

初春(こうして心を病み、何も出来なくなっていく者は……もう、何度も見て来たからの)

初春「……そして、わらわが予想していたことが現実となった。"あの日"、祖父は……」


――初春神社・庭


祖父「」プラン…プラン…

猫「………」

初春『……やはりこうなったか』

初春(孤独に耐えかね、自ら命を絶つ……遅かれ早かれ、こうなることは予想しておった)

初春『………』チラッ

祖父(魂)『………』フワフワ…

初春『……わらわの声が聞こえるか?』

祖父『………』

初春『……そんな余裕もない、か。自殺した者の末路というのは、皆哀れなものじゃのう』

祖父『………』

初春『せめて、あの世で安らかに過ごすことじゃな。向こうに行けば……』

祖父『………』パァァ…ッ

初春『………』

祖父『―――』サァァ…ッ

初春(わらわが手を貸すこともなく、成仏を始めたか。この様子なら『向こう』で愛する者と再会出来ることじゃろう……)

初春『……だが、祖父よ』チラッ

祖父「」

猫「どう、して……」

初春『………』

初春(貴様は最後まで知らないことじゃったが、貴様のことを気にかけておったのは……何も祖母だけではない)

初春(自殺そのものについては、肯定も否定もするつもりはないが……それで苦しむのは当人だけでなく、残された者も……)

猫「………」ハイライトオフ

初春(……否、それを伝えようとせず……静観していたわらわが、偉そうなことを言える立場ではないの)
349 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:04:41.66 ID:TEzBlzWe0
今回はここまでです。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 01:25:47.83 ID:u5FsHJG+0
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:14:07.72 ID:A/OnPXrAo
おつおつー
山風もイベ回収したいのお
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 13:12:33.08 ID:u5FsHJG+0
353 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:20:38.28 ID:HThmoz/W0
――


初春「………」

初春(ただでさえ管理が行き届いていなかった神社は、祖父が亡くなったことで……更なる廃墟と化した)

初春(庭は雑草が生い茂り、建物は埃塗れになっていき……見るも無残な姿になった)

初春(わらわとしても『そろそろ見納めか』と思っておったのじゃが……1つだけ、気になることがあった)

初春「……山風」ポツリ…

初春(あやつはわらわの存在に気づいてさえいない。故に、本来ならわらわが見守るに値しない者じゃ)

初春(それでも、あやつはかつて祖母に懐いておった。少なくとも、疎遠になった親戚と比べれば……)

初春(祖父や祖母を含む、12周目一族と……比較的、強い関わりを持っていた者と言える)

初春(そこでわらわは、あやつを眺めることにした。というより、それくらいしかやることもなかったからの……)

初春「……今思えば、わらわが神社を離れずにいたのは正解じゃった。何故なら、そのお陰で……」


――現在から20年以上前・初春神社


初春『………』フワフワ…

山風「………」カキカキ…

初春『……この状況で、よく毎日日記を書き続けられるものじゃ』

初春『そんなことをしたところで、何の意味もないことは……貴様とて、分かっていることだろうに……』

山風「………」カキカキ

初春『………』

初春(神社が廃れたことで、わらわの存在や……神社に居付く猫の存在等、すっかり忘れ去られてしまった)

初春(当然じゃな。わらわのことを語り継ぐ者が、全員……離れて行ってしまったからのう)

山風「………」カキ…

初春『………』

山風「……どうして」

初春『………』

山風「どうして、皆……私から、離れて行っちゃうの……?私は、ただ……一緒にいたい、だけなのに……」

初春『………』

初春(……貴様も、苦労していたのじゃな。詳しい事情は知らぬが、化け猫である以上……元々は……)
354 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:22:22.79 ID:HThmoz/W0
「えっと、ここだよね……?」

「……うん。教えて貰った住所は、ここだったはず……」

初春『む……?』チラッ

山風「……え?」チラッ

「でも、凄く……ボロボロ……」

「……誰も、お掃除してなかったからだと思う」

初春(幼い子供が、2人……こんな場所に、何の用じゃ……?)

山風「……っ!」ポンッ!

猫「………」

初春(化け猫も警戒して、猫の姿になったか……いや、あの2人から敵意は感じられ――)

提督(※幼稚園〜小学校低学年)「………」トテトテ…

石垣(※幼稚園〜小学校低学年)「………」トテトテ…

初春『――!』

猫「――!」

初春(……そういう、ことか。まさか、家を飛び出したあやつが……)

提督「………」つ賽銭 チャリ…

石垣「………」つ賽銭 チャリ…

提督「………」パンパン…

石垣「………」パンパン…

初春『……!』

提督「……何だか、初春様が見てくれているような気がする」

石垣「私も、そう思った……もしかすると、近くにいるのかも……」

初春『………』

猫「………」

初春(妖怪に懐疑的な者が増えたこの時代に……貴様らのような物好きが、まだ残っていたとはのう……)
355 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:24:18.12 ID:HThmoz/W0
今回はここまでです。これで回想パートその2の約半分を投下出来ました。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 19:27:50.80 ID:qr0TFhAN0
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 20:47:59.70 ID:DBk8hoZMo
おつー
358 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:03:00.35 ID:CnihAzVG0
――


初春「………」

初春(わらわはすぐ、神社を訪れた提督と石垣が……かつて家を飛び出した、父の子供達であることを見抜いた)

初春(……仮にそれだけならば、わらわは軽く驚いただけで終わっていたじゃろうな)

初春「………」ギュッ

初春(だが、2人は神社で拝んでいた時……心の底から、わらわの存在を信じておった)

初春(わらわのことを、崇めてくれていた……それを知ったわらわは、柄にもなく感激して……)


――初春神社


初春『………』フワフワ…

初春(そろそろじゃな……)

提督「こんにちは……!」トテトテ

石垣「今日も、お参りに来ました……!」トテトテ

初春『……ふふ』ニコッ

初春(毎日、こんな寂れた神社へ来てくれるとは……本当に、物好きじゃな……)

提督「………」パンパン…

石垣「………」パンパン…

初春『………』

初春(それだけにとどまらず、純粋な心でわらわを崇拝してくれる……)

石垣「……そろそろ帰る?」

提督「うん」

初春『………』チラッ

猫「………」

初春(……すまぬ。貴様のことも気になるが、それ以上に……)チラッ

提督「………」トテトテ

石垣「………」トテトテ

初春(……2人のことを、近くで見守りたいのじゃ)
359 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:06:35.96 ID:CnihAzVG0
初春『………』フワッ…

提督「………」トテトテ

石垣「………」トテトテ

初春(わらわは、この者達についていく。貴様はどうするつもりじゃ?)

猫「………」

初春『……そうか』

初春(貴様はそれでも、ここを離れる気はないか……なら、仕方ないの)

提督「初春様、今も僕達のこと……見守ってくれてるよね……」トテトテ

石垣「うん。きっと……」トテトテ

初春『……安心せい。これからは、こうして傍で見守るからな』フワフワ…

初春(神社を離れるのはちと寂しいが、それ以上に……わらわを信じてくれる者の傍にいたいからのう』

猫「………」


――


初春「………」

初春(提督と石垣のことを気に入ったわらわは、長年見守り続けた神社から立ち去る決意をした)

初春(山風のことも気にはなったが、離れる意志がない者を無理に連れて行くことも出来ぬからな)

初春(複雑な想いが宿る視線を感じながら……正確には、わらわではなく提督と石垣に向けられていた視線じゃが)

初春(とにかく、1人佇む山風を神社に残し……わらわは提督と石垣が住む家へ向かうことにした)

初春「……とはいえ、距離としてはそれほど神社から離れていなかったがの」


――約15分後・12周目提督実家(旧)


提督石垣「ただいま……」

初春『ふむ……』

初春(普通の一軒家じゃな。生活には苦労しておらぬようで、少し安心……)

母「お帰りなさい」ニコッ

父「……お帰り」

初春『……!』

提督「あれ?お父さん……」

石垣「もう帰ってたの……?」

父「あぁ。今日は仕事が早く終わったからな……」

初春『……父』

初春(少し見ない内に、随分と立派になったものじゃ……家を飛び出した時は、まだ手のかかる子供だったというのに……)
360 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:07:09.99 ID:CnihAzVG0
今回はここまでです。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:37:02.84 ID:F99oqbSWo
おつおつ
初春様を知覚できなかった人達を思うと……
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 06:45:06.35 ID:MECbwHNw0
363 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:08:17.15 ID:CnihAzVG0
母「今日も神社に行って来たの?」

提督「うん……」

石垣「初春様と、会えた気がした……」

父「……っ」

初春『……!』

提督「……お父さん?」

父「……何だ?」

石垣「急に、怖い顔になったけど……」

父「あぁ、いや……少し、仕事の疲れが溜まってて……」

母「………」

初春『………』

母「……提督、石垣。テーブルにおやつを置いておいたから、手を洗って食べてね?」

提督「分かった……」トテトテ

石垣「………」トテトテ

母「……やっぱり、まだ?」

父「………」

父(あまり、神社のことは思い出したくない……あそこには、嫌な記憶しか……)

初春『……そうか』

初春(心身共に成長したかと思ったが、わらわや神社への嫌悪感は……消え失せていなかったか)

初春(だとすれば、やはりこやつは見守るべき対象ではない。わらわにとって、傍についていてやりたいと思ったのは……)

母「……私は、そろそろ向き合うべきだと思う」

父「……!」

初春『……!』
364 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:11:43.38 ID:CnihAzVG0
母「私があの子達に、神社についてを教えたのは……決して、貴方を苦しめる為じゃない」

母「子供を通じて……過去は過去として、受け入れて欲しいと思ったから」

父「………」

初春『………』

母「いつまでも過去から目を背けていたら、貴方自身はもちろん……私やあの子達も、貴方のことが心配で……」

父「……分かってるんだよ、そんなことは……」スタスタ…

母「あ……」

母(……私から言えるのは、これくらいか。後は、貴方が過去と決別出来るかどうか……)

初春『……なるほどのう』

初春(提督や石垣を、あの神社へ拝みに行くよう促したのは……こやつじゃったか)

初春(だとすれば、提督と石垣ほどではないにしろ……こやつのことも、少しは見守ってやろうかの)

初春『わらわと提督達を出会わせてくれた者、じゃからな……』チラッ

母「………」


――


初春「………」

初春(それから提督と石垣は、やはり毎日神社へお参りに向かい続けた。そして、わらわのことを崇めてくれた)

初春(わらわにとって、2人は本当に可愛い子供のような存在で……つい熱心に見守ってしまったものじゃ)

初春(ここまで強く信仰されたのも、久々だったからのう……今でも、あの頃は強く記憶に残っておる)

初春「………」

初春(そんな日々が、数年ほど続いた頃じゃったか……あれだけ神社を毛嫌いしておった父が、まさかのう……)
365 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:12:30.85 ID:CnihAzVG0
今回はここまでです。恐らく次回の更新で回想パートを終えられると思います。
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 23:27:38.51 ID:F99oqbSWo
おつおつでした
忘れられると神は死ぬ、なら逆はそれは肩入れするねえ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:31:04.33 ID:V/TgMJ+t0
368 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:05:30.42 ID:YCxDr/k+0
――12周目提督実家


初春『………』フワフワ…

提督「……はい、山風の分」つアイス スッ…

山風「……あ、ありがとう。その……義兄さん……」

石垣「……もしかして、まだ遠慮してるの?」

山風「あぅ……」

初春『……これは予想外じゃな』

初春(わらわが神社へ置いて行った化け猫を、父が連れて帰ってくるとは思わなかったぞ……)

提督「僕達、家族になったんだから……」

山風「……!」

石垣「気を遣うこと、ないからね……?」

山風「………」

初春『………』

山風「……うん。そう、だよね……家族、だもんね……?」

提督「だから、一緒に食べよう……?」

山風「……うんっ」

初春『………』

初春(やはり、こやつは未だに……わらわの存在を悟ってはいない、か)

初春(となると、やはりわらわが見守るべき対象は……これまで通り、提督と石垣じゃな)

初春(とはいえ、こやつも提督達が家族として受け入れた存在……まぁ、母と同じくらいには、気に留めておくかの)

提督「冷たくて、美味しい……♪」ペロペロ

石垣「夏だもんね……♪」ペロペロ

山風「……♪」ペロペロ

初春『……ふふっ』

初春(嬉しそうな顔しおって……まぁ、当然と言えば当然か。こやつは、ずっと……)
369 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:06:39.36 ID:YCxDr/k+0
――現在・12周目提督家


初春「………」

初春("あの日"、提督が神社へやって来たからこそ……今のわらわ達の関係があるのかもしれぬな)

大鳳「急に窓の外を見ながら黄昏るなんて、いつもの貴女らしくありませんね」

初春「……誰のせいだと思っとるんじゃ」

大鳳「さぁ、誰でしょう?」ギュッ…

山風「………」ギュッ…

初春「はぁ……」

石垣「……ごめんなさい」フワフワ…

初春「貴様が気にすることではない」

大鳳「だから石垣ちゃんにだけ甘くないですか!?」

山風「む……」

初春「さっきも言っただろうに。石垣はわらわのことを、ずっと慕って……」

提督「……あの」

初春「何じゃ?」

大鳳「どうしたの?」

山風「……?」

石垣「提督……?」

提督「作業、終わったから……流石に、そろそろ……」

大鳳「んー……もうちょっとだけ」ギュッ

山風「……ダメ?」ギュッ

提督「いや、その……トイレに……」

大鳳「それは大変!」バッ

山風「すぐに行って……!」バッ

提督「あ、ありがとうございます……!」タタタッ

ガチャ バタンッ!

初春「………」ジトー

大鳳「あ、あはは……」

山風「………」メソラシ

初春「全く、貴様らは……」

大鳳「は、初春ちゃんこそ!貴女だってこの前、提督君に抱き着き続けたせいで……」

初春「なっ!?そ、それについては間に合ったから良いではないか!」

大鳳「だったら私だって間に合うようにしたんだから良いでしょう!」

初春「ぐぬぬ……!」

大鳳「むぅ……!」

初春(……こんな騒がしい日々じゃが、神社に居座っていた頃より……遥かに楽しい)

初春(神社で見守るだけでなく、提督や石垣……ついでに化け猫や天使と会話出来るなんて、想像もしておらんかったからの……)
370 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:07:20.59 ID:YCxDr/k+0
今回はここまでです。次回から本編に戻ります。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:34:38.57 ID:BC8hq/CI0
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:37:02.74 ID:Eiq4hEdVo
おつおつ

こんな慈愛の初春様が石垣お姉ちゃんとギスギスする未来はない(断言)
373 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 17:19:11.12 ID:YCxDr/k+0
18:00〜19:00頃開始予定です。途中で休憩を挟むかもしれません。
374 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 18:44:52.51 ID:YCxDr/k+0
始めます。
375 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 18:49:13.42 ID:YCxDr/k+0
〜 5月4週 〜

――12周目提督家・トイレ


提督「………」

提督(……姉さん達の前では、極力女性をそういう目で見ないよう心掛けている)

提督(理由は初春様や大鳳様に幻滅されたくないし、姉さんや山風に軽蔑されたくないから)

提督「………」

提督(流石に中学生や高校生ほどじゃないけど……僕だって男だから、性欲はある)

提督(姉さん達が周りにいる状況で、発散することは出来ない……だからこそ、こうしてトイレでするしかない)

提督「………」つスマホ スッ…

提督(誤解しないで欲しいのは、決して姉さん達の存在を煩わしいと思っている訳じゃない)

提督(むしろ、凄くありがたいと思っているからこそ……こんなみっともない一面を、姉さん達に見せるのは嫌だから……)

提督「………」


――トイレの外・リビング


初春「まぁ、全部知ってるんじゃがな」

山風「うぅ……///」

石垣(て、提督も……やっぱり、男の子なんだ……///)

大鳳「シッ!提督君に聞こえたらどうするんですか!///」

初春「安心せい。自分で慰めている時の提督は、周りの音に鈍感になる。この程度の声なら気付かれることはない」

山風「……あ、あまりそういうことは言わないで///」

石垣「……///」

初春「……石垣はともかく、山風は初心過ぎではないか?貴様、祖父と祖母の」

山風「それ以上言うのはやめて!///」

大鳳「初春ちゃんには恥じらいというものがないの!?///」

初春「はぁ……貴様も天使の癖に初心じゃな……」

初春(こちとら提督の先祖の歴史を見守り続けて来たのじゃ。たかが人間の自慰行為程度のことで、今更驚かぬわ)


↓1初春のコンマ  親愛度:87/100
↓2山風のコンマ  親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ  親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ  親愛度:60/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2021/06/12(土) 18:59:44.14 ID:oSd1wsQMo
ほいさ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:03:43.15 ID:Y7tzI/Q20
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:04:07.15 ID:JoBFKd6DO
はい
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:09:02.07 ID:zD8wcwxRO
フォイ!
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:11:29.43 ID:XnJbN3DbO
山風ェ…
381 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 19:13:11.43 ID:YCxDr/k+0
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?

19:17以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:21までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。

※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:35:29.60 ID:JoBFKd6DO
昔のボードゲームを一緒に遊んでいる
383 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 19:38:08.53 ID:YCxDr/k+0
今回は>>382を採用させて頂きます。投下はもうしばらくお待ちください。
384 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 19:58:32.29 ID:YCxDr/k+0
――12周目提督家・リビング


ボードゲーム「」チョコン

駒×複数「」チョコン

石垣「……懐かしい」フワフワ…

山風「うん……」

提督「てっきり、引っ越しの時に無くなったと思い込んでたけど……」

初春「まさか、押し入れの奥まで掃除した時に偶然発見するとはのう……」

大鳳「何の話?」

石垣「ねぇ、提督……久しぶりに、これで……」

提督「……僕もそう思ってたところ」ニコッ

石垣「……!」パァッ

山風「やった……!」

大鳳「私、このボードゲーム初めて見たんだけど……」

初春「幸い、この双六は5人まで遊べる。貴様も参加じゃ」

大鳳「あ、はい。それは構いませんが……」

大鳳(……この4人にしか分からない思い出の品ってことかしら?1人だけ置いて行かれているみたいで、ちょっと寂しいわね……)


――5分後


提督(物を触れない姉さんの分のサイコロと駒は、僕が代わりに動かさないと……えいっ!)つサイコロ コロコロ…

石垣「あ……!」

大鳳「5マス進む、ですか。中々やりますね……」

石垣「……♪」

山風「……義兄さん。ひょっとして、義姉さんが有利に進むようにしてる?」

提督「え?いや、そんなことは……」

初春「……山風。最下位だからといって、周りに嫉妬するのは見苦しいぞ?」

山風「……別に、そういうつもりじゃないけど」

初春「ほほう、宣戦布告という訳か?受けて立つぞ!」←1位

大鳳「トップの余裕かましてるところ悪いけど、私がすぐに追い抜かすわよ!」←2位

提督「あはは……」←3位

石垣(……う〜ん、1位の初春様とはまだ結構離れてるかも)←4位

山風「………」ムスッ ←5位


親愛度上昇率判定:石垣の順位は?

01〜24:5位
25〜49:4位
親愛度上昇:小 ×1.0

50〜74:3位
75〜98:2位
親愛度上昇:中 ×1.5

ゾロ目:1位
親愛度上昇:大 ×2.0

直下

親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:01:30.16 ID:Y7tzI/Q20
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:05:14.33 ID:BC8hq/CI0
387 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 20:23:05.65 ID:YCxDr/k+0
16→61:ど真ん中 3×1.5=4.5 4.5+60=64.5/100

――1時間後


提督「ふぅ……ようやく上がれたよ」

初春「ご苦労じゃったな」←1位

大鳳「結局、提督君が最下位になっちゃいましたね……」←4位

提督「はい。あそこでふりだしに戻るマスを踏んだのが致命的でした」←5位

山風「えっと……どんまい……?」←2位

石垣「………」←3位

石垣(何というか、反応に困る順位かも……でも、それ以上に……提督の順位が……)

大鳳「折角だし、もう1回やりませんか?」

初春「おぉ、さてはわらわに負けたのが悔しいのじゃな?」ニヤニヤ

大鳳「その通りよ!途中であれだけ煽られたもの!目に物を見せないと気がすまないわ!」

山風「私は別に良いけど……」チラッ

提督「う〜ん……」

石垣「………」

提督(そろそろ夜ご飯の時間も近付いて来たし、これ以上は……)

石垣「……やる」

提督「え?」

石垣「私も、もう1回やりたい……」

提督「姉さんも?」

石垣「中途半端な順位だったし……やっぱり、1番を目指したい……」

石垣(というのは建前で、本当は……提督に、1位を取って欲しい……)

石垣(提督は気にしてないみたいだけど、私としては……提督の笑顔が見たいから……!)

提督「……そういうことなら、僕も後1回だけやろうかな?」

大鳳「そう来なくっちゃ!」

初春「このまま1位の座は譲らぬ!」

山風「わ、私だって……!」

提督「ふふっ……」

提督(皆、楽しそう……例え偶然でも、このボードゲームを見つけることが出来て良かった……)ニコッ

石垣「………」クスッ

石垣(……1位になるまでもなく、提督が笑顔になってくれた。提督にはやっぱり、笑っていて欲しい……)
388 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 20:37:57.12 ID:YCxDr/k+0
〜 6月1週 〜

――12周目提督家・リビング


テレビ『ねぇ〜頼むよ〜!』

テレビ『仕方ないなぁ。そういうことなら……もしもボックスー!』

山風(……この道具があったら、また会えるのかな。あっ、でも、あくまで別世界らしいから……)

大鳳「天界出身の私から見ても、やっぱりこの科学力はとんでもないわね……」

石垣「……そうなんですか?」フワフワ…

大鳳「えぇ!人類の技術だけで別次元に干渉するなんて、本当に凄いことだもの!」

初春(相変わらず、この天使の言うことは訳が分からぬな……)

提督「……大鳳様」

大鳳「それに他の道具も……え?どうしたの?」

提督「もしかして、僕達が住んでいる世界にも……パラレルワールドは存在しているのでしょうか?」

大鳳「えぇ、あるわよ。それはもう数え切れないくらいに」

石垣「……!?」

山風「……!?」

初春「?」

提督(やっぱり……)

大鳳「ただ、天界でもパラレルワールド……より正確に言えば『分岐世界』は基本的にノータッチなんですけどね」

提督「そうなんですか?」

大鳳「無数にあるから管理が追い付かないし、この世界に変な影響が出ない限りは基本的に無視することになってるんです」

提督「なるほど……」

石垣(まさか、パラレルワールドが実在するなんて……)

山風(じゃあ、今の私とは違う歴史を歩んだ私も沢山いるってこと……?)

初春「???」

初春(ぱられるわーるど?分岐世界?一体、こやつは何を言っておるのじゃ……?)


↓1初春のコンマ  親愛度:87/100
↓2山風のコンマ  親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ  親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ  親愛度:64.5/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:38:12.54 ID:BC8hq/CI0
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:38:43.23 ID:Y7tzI/Q20
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:39:40.27 ID:JoBFKd6DO
はい
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:44:54.81 ID:Eiq4hEdVo
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:46:02.05 ID:Eiq4hEdVo
初春様と太鳳様のバチバチだ
394 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 20:50:24.75 ID:YCxDr/k+0
山風「………」

山風(ま、まさか、このまま出番が無いなんてこと……ないよね……?)


少し休憩します。22:00〜23:00頃再開予定です。
ただ、大鳳は既に回想パートに入ることが確定している為、大鳳の親愛度上昇判定まで進行した時点で終了する予定です。


大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?

20:55以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし21:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。

※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:56:06.02 ID:BC8hq/CI0
みんなでお昼寝
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:57:13.68 ID:Eiq4hEdVo
太鳳様に悪魔について色々聞く提督
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:57:48.39 ID:HwP5tKSvo
昔の上司に思いを馳せる太鳳
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 21:25:24.12 ID:W25SMca60
なんでみんな太になってんだw
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 21:28:46.74 ID:Eiq4hEdVo
すまん大鳳様………
400 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 22:55:08.19 ID:YCxDr/k+0
再開します。
401 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 22:58:05.69 ID:YCxDr/k+0
――12周目提督家・リビング


大鳳「―――」

提督「大鳳様、お風呂が沸きました。山風は買い物から帰った後に入ると言っていたので、良ければ先に……」

大鳳「―――」

提督「……大鳳様?」

大鳳「―――」

初春「今はこやつに話しかけても無駄じゃ」

提督「……もしかして」

石垣「うん、女神様と連絡を取ってるみたい……」フワフワ…

提督「やっぱり……」

大鳳「――……ふぅ。テレパシーで会話するのも楽じゃないわね……」

提督「……お疲れ様です」

大鳳「あ、提督君。もしかして、私に何か話があったの?」

提督「いえ、お風呂が沸いたことをお知らせしようと思いまして」

大鳳「……いつも気を遣わせてごめんなさい」

提督「そんなことありません。大鳳様は、僕の恩人ですから……!」

大鳳「………」

大鳳(私にとっては、取るに足りない時間でも……提督君にとっては、人生の半分を私と過ごしていることになる)

大鳳(この子を見守ることになって以来、私は天界へ一度も帰っていない……まぁ、帰りたくても帰れないんだけど)

大鳳(テレパシーで連絡を取り合っているとはいえ……女神様とも、あれからずっと顔を合わせていないのよね)

石垣「……大鳳様」

大鳳「……石垣ちゃん?」

石垣「やっぱり、天界へ帰れなくて……寂しかったりするんですか……?」

提督「……!」

初春「………」

大鳳「……どうしてそう思ったの?」

石垣「いえ、その……何となく……」

大鳳「………」

提督「………」


親愛度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:大鳳「いや別にそんなことないけど」
親愛度上昇:小 ×1.0
50〜98:大鳳「まぁ、多少は」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……僕では、寂しさを埋めることは出来ませんか?」
親愛度上昇:大 ×2.0

直下

親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 22:58:14.19 ID:utNQks2W0
よよよよ
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 22:58:30.34 ID:3H0xrhL7O
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 22:59:33.04 ID:nmN8O8e+O
ゴール圏内入ったか
405 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 23:24:26.17 ID:YCxDr/k+0
19→91:そりゃ1回くらいは、ね? 4×1.5=6 6+79=85/100


大鳳「……まぁ、一度くらいは戻りたいと思ったこともあるかな」

提督「………」

石垣「………」

大鳳「あ、誤解しないで欲しいんだけど、この世界での暮らしは凄く楽しいし、今の生活に不満はないのよ!?」アセアセ

大鳳「ただ、流石に1回くらいは天界へ戻って……両親や女神様に、今までのことを自分の口から直接伝えたいかなって」

初春「……だが、それは不可能なんじゃろう?」

大鳳「……えぇ。私は一時的に追放された身だから、余程の緊急事態でもない限りは天界へ戻ることは出来ない」

大鳳「より正確には、戻ろうとしても女神様から送り返されてしまう。でも、それが規則だから」

提督「………」

提督(大鳳様が、この世界で過ごすことになったのは……僕の命を助けたから)

提督(僕はそのことを凄く感謝しているけれど、同時にそれは……大鳳様を、この世界へ縛ることになる)

提督「……っ」グッ…

大鳳「……!」

提督(出来ることなら、僕が女神様と話し合って……大鳳様の罰則を、少しでも軽くしたい)

提督(でも、ただの人間に過ぎない僕が……天界の、それも神様が決めたルールに首を突っ込むなんて……)

大鳳「……提督君」スッ…

提督「あ……」

提督(大鳳様が、僕の握りこぶしに手を据えて……)

大鳳「何度も言ったけど、貴方が思い悩む必要はないわ。私が勝手にやったことで、相応の罰を受けただけだもの」

大鳳「それに、貴方を救ったことも後悔していない。むしろ、こうして傍で見守れることを嬉しく思うほどだから」ニコッ

提督「大鳳様……」

石垣「……つまり、寂しさを感じている訳ではないんですね?」

大鳳「えぇ。この世界は、今の私にとっては第二の故郷みたいなものだしね」クスッ

大鳳(女神様達の顔を見たいという気持ちはあるけど、別にホームシックになった訳じゃない)

大鳳(たまには直接会って、近況を報告したいと思っただけ。むしろ、提督君と長期間会えなくなる方が寂しいと言っても良いくらいね)

初春「………」

初春(ふむ……親というものが存在しないわらわにとっては、頭で想像することしか出来ない感情じゃな……)

提督「………」

提督(大鳳様……)
406 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 23:26:21.39 ID:YCxDr/k+0
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
ここからはまたしばらく回想パートが続きます(白目)。本編が全然進まず申し訳ございません。
1レスでも完成した時点で少しずつ投下していく予定です。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 23:27:14.63 ID:Eiq4hEdVo
おつです
失恋ラインだけは乗らんで下さいよ!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 00:37:20.60 ID:K05Jiqa10
乙でしたー
409 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/16(水) 21:11:42.84 ID:J8rJj3Fn0
大鳳「………」

大鳳(……この世界の基準だと、あの日からもう10年以上が経ったのよね)

大鳳(私が最後に女神様と会ったのは、提督君の所へ向かう直前……)

大鳳(女神様から『余程の緊急時でない限り天界へ戻ることは許されず、テレパシーで定期的に連絡を取り合う』ことを説明された)

大鳳(その後、私は正式に追放処分を言い渡されて……この世界へ降り立つことになった)


――約10年以上前・宇宙空間


大鳳『………』フワフワ…

大鳳(あの子を見守るのは良いとして、どう説明すれば良いのかしら……)

大鳳(女神様からは『ここまでの事態になった以上、天界の存在を隠し続けるより、ある程度は伝えた方が良い』と言われたけど……)

大鳳『う〜ん……』

大鳳(……まぁ、地球に着く頃には良い案が浮かんでるわよね?)


――15分後・日本上空


大鳳『……全然浮かばなかった』フワフワ…

大鳳(だって、正直に『私は天界からやって来た天使です』だなんて伝えても信じて貰えるとは思えないし……)

大鳳(あ、でもこうして翼で空中に浮かんでいる姿を見せれば……いや、夢だと思われるかも……)

大鳳『………』

大鳳(も、もう少しうまく説明出来る方法があるはず……!いくら何でも、あの子の家に着く頃には……!)


――15分後・12周目提督実家(新)


提督「……おはよう、お姉ちゃん。初春様も、おはようございます」

大鳳『やっぱり全然思いつかなかった!』フワフワ…

提督「はい。久々に、しっかり眠れた気がします……」

大鳳(だって、どう伝えようとしても夢だと思われるか、不審者として通報される未来しか想像出来ないんだもの!)

提督「……お姉ちゃんと初春様が傍にいてくれるお陰だよ」

大鳳(うぅ……やっぱり、ぶっつけ本番でストレートに話すしかないの……?でも、ここまで来たらそうするしか……)

大鳳「あぁもう!こうなったらヤケよ!」カッ…!

提督「……え?」
410 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/16(水) 21:14:21.17 ID:J8rJj3Fn0
今回はここまでです。
更新が滞ってしまい申し訳ございません。少し立て込んでいました。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 21:44:38.59 ID:V8tv8kYWo
おつおつ
このぽんこつ具合は心地良い…w
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 23:35:56.59 ID:mrBxwmVT0
413 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/06/17(木) 02:51:24.35 ID:WLcc52ns0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 07:03:18.41 ID:PJnXN7FrO

このまま平和に終わって1週目以来の聖域になってほしい
でも平和だからこそ複数リーチとか失恋のドロッドロも見たい
415 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/17(木) 21:34:56.32 ID:YBh9Us9d0
提督「………」

大鳳「えっと……初めまして!私、大鳳と言って……その、天界からやって来た天使と言いますか……」

提督「………」

大鳳「………」

提督「……天使?」

大鳳「は、はい……あの、引かないで下さい!本当のことなんです!ほら、今だって翼で空を飛んで……」

提督「………」

大鳳「………」汗ダラダラ

大鳳(や、やっちゃったかしら……この子、凄く引いてるんじゃ……)

提督「………」

大鳳「いや、あの、怪しまないで!いきなりこんなこと言われても信じられないかもしれないけど、その……」

提督「……落ち着いて」

大鳳「……え?」

提督「貴女のこと、疑ってないから……」

大鳳「嘘でしょう!?自分で言うのも何だけど、貴方からすれば私ってかなり得体の知れない存在だと思うんだけど……」

提督「だって、幽霊と狐様がいるから……」

大鳳「はい?」

提督「信じて貰えないかもしれないけど、僕の隣には……幽霊のお姉ちゃんと、僕達を見守ってくれる狐様がいてくれるから……」

大鳳「……幽霊?狐様?」

提督「……えっと、どうしますか?」

大鳳(そういえば、この世界は妖怪や幽霊が存在するよう『設定』されていたような……もしかして、それで……)

提督「……分かりました」

パァァ…ッ!

愛法「……!?」

「……やれやれ、まさかわらわをここまで驚愕させるとはのう。貴様、中々侮れぬな?」

「……私にとっては、初春様がここまで驚いたのが意外です」

大鳳(この子の両脇から、声が……それに、光り出して……!)
416 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/17(木) 21:36:35.31 ID:YBh9Us9d0
初春「………」キラキラ…

石垣「………」キラキラ…

大鳳「……貴女達が、この子が言う……幽霊と、狐様……?」

初春「左様。わらわは初春。この地に古くから住む妖狐じゃ」

石垣「……石垣です」

大鳳「………」

大鳳(知識としては知っていたけど、やっぱり自分の目で確かめてこそ……実感が湧いて来るわね)

初春「……あまり驚いていないようじゃな」

大鳳「え?まぁ、その……さっきまでは目視出来なかったけど、貴女達の存在自体は知っていたから」

石垣「……存在を知ってた?」

提督「どういうこと……?」

大鳳「それにはまず、天使である私がどうしてこの世界に来たかを……そう言えば、どこまで話して良いのかしら……?」

女神『安心して。伝えてはいけないことは私がストップをかけるから』

大鳳「……!」

大鳳(頭の中に、女神様の声が……はい、分かりました)

大鳳「……じゃあ、まず――」


――


大鳳「………」

大鳳(それから提督君達に『天界の存在』や『この世界は創造神様によって作り出されたこと』等、私に関することを話せる範囲で簡単に伝えた)

大鳳(本当なら隠しておくべきことだけど、女神様は『仮に12周目提督が周囲に話したところで頭がおかしくなったと思われるだけ』と言っていた)

大鳳(まぁ、確かにそうだと思う。いきなり『天国や神様が存在する』と言われても、恐らく大多数の人間は信じないだろうから)

大鳳「……もちろん、伝えた情報はそれだけじゃない」

大鳳(最も重要な情報……私が提督君の元へ現れた、その理由も打ち明けた。正直、これが1番話しづらいことだったけど……)
417 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/17(木) 21:37:25.09 ID:YBh9Us9d0
今回はここまでです。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 21:45:14.66 ID:nbcTct8eo
おつおつ
石垣お姉ちゃんの反応や如何に
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 21:51:53.40 ID:nkCwWGkL0
乙でしたー
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:00:44.99 ID:ucM902q30
誰やねん愛法乙
421 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/18(金) 21:30:29.84 ID:r9F6PuyO0
――


大鳳「――という訳なの」

初春「……まさか、そんなことがあったとは」

石垣「………」

提督「………」

提督(……そう、だったんだ。僕は、あの日の事故で……本当は、亡くなっていたはずで……)

提督(それを、この人が……天使様が、救ってくれて……そのお陰で、僕はこうして……)

提督(だけど、感謝の気持ちと同じくらい……お姉ちゃんのことも、助けて欲しかったという気持ちも……)

提督「……っ!」フルフル

提督(ダメだよ、僕……そんな風に考えちゃ……!天使様が助けてくれなかったら、どうなっていたか分からないのに……!)

提督(でも、どうしても頭に思い浮かんじゃう……いっそのこと、僕よりもお姉ちゃんを……だから、そんな考え方はっ……!)

石垣「………」チラッ

初春「………」チラッ

提督「……っ」グッ…!

大鳳「……ごめんなさい。私があの時、提督君以外の子に目を配っていなかったせいで……」

提督「っ!?い、いえ、そんな……助けてくれて、ありがとうございます……」ペコッ

石垣「……弟のことを助けてくれて、ありがとうございます」ペコッ

大鳳「………」

石垣「……そんな、悲しそうな顔をしないで下さい。私は、貴女のことを……恨んでいませんから」

大鳳「……!」

石垣「本来なら、私も提督も死んでしまっていたところを……提督だけでも、助けてくれたんです」

石垣「それだけでも、本当に感謝しています。ですから、私のことは……気にしないで下さい」

大鳳「………」

大鳳(石垣ちゃん……)

初春「わらわからも礼を言わせて欲しい。提督を救ってくれて、本当にかたじけない……!」

大鳳「………」

大鳳(……初春ちゃんは良いとして、石垣ちゃん……まだ幼いのに、とても強い子ね)

大鳳(私がこの子くらいの歳だったら、きっと……『どうして私のことも助けてくれなかったの!?』と騒いだかもしれないから)

提督「………」

提督(……やっぱり、お姉ちゃんには敵わないよ。僕なんかより、よっぽど立派で……強くて……)
422 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/18(金) 21:31:38.10 ID:r9F6PuyO0
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。

>>420
またタイプミス……度々すみません。『愛法→大鳳』です。
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 21:38:25.17 ID:WtRRdd+Zo

姉は強し
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 22:35:49.11 ID:kfnscsnf0
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 16:56:37.92 ID:bOkYRGRK0
お姉ちゃん失恋して悪霊化したりしたらタイヘンだな
426 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/21(月) 00:49:11.36 ID:a+3ryllm0
――


大鳳「………」

大鳳(……その日以来、私は提督君達と一緒に過ごすことになった)

大鳳(まぁ、もし断られたとしても……その時は、姿を消して傍にいるつもりだったけど)

大鳳(でも、提督君は快く私を迎え入れてくれた。それどころか、命の恩人として慕ってくれた)

大鳳(石垣ちゃんのことを考えると、最初は後ろめたかったけど……当の本人が『気にしないで』と言ってくれて……)

大鳳「………」ギュッ…

大鳳(2人が良い子だったからこそ……私は、提督君達と家族同然の仲になることが出来た)


――12周目提督実家・自室


提督「………」カキカキ

初春「……しっかし、わらわ達が創造神とかいう者に作られた存在とはのう」

石垣「……やっぱり、実感が湧きません」

大鳳「う〜ん……そう言われても、私からはそう説明するしかないのよね」

大鳳(世界がどのようにして生み出されるかは、天使の段階では私達もそこまで深く教わる訳じゃないし……)

初春「まぁ、それはそれとしてじゃ。貴様、ずっと提督のことばかり眺めているが……本当にそれだけなのじゃな」

大鳳「どういうことですか?」

石垣「てっきり、天使なので……その、神様の力とか、そういうのを使うものかと……」

大鳳「……前にも説明したけど、本来なら私はこの世界に必要以上に干渉してはいけないことになってるのよ」

大鳳「だから、提督君自身がとてつもない災難に見舞われた時以外は……余計な干渉は規則で禁止されているわ」

初春「難儀なものじゃな、その規則とやらは……」

石垣「天使の世界でも、やっぱりルールはあるんですね……」

大鳳「……天界の人々も人間も、規則が無いと暴走する人が現れるのは同じということよ」

提督「………」カキ…

大鳳「……提督君、もう宿題が終わったの?」

提督「……大鳳様」

大鳳「はい?」
427 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/21(月) 00:50:41.97 ID:a+3ryllm0
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
スランプなのか、プロットを作っておいたにもかかわらず、文章が中々思い浮かびません(白目)。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 00:54:03.33 ID:vWpAGGPIo
おつおつ
ゆっくりでいいのよ
ほのぼのすきすき
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 21:02:13.68 ID:DSfN29RAO
乙でしたー
ゆっくりでも続けば良いんですよー
430 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/24(木) 22:24:17.85 ID:ULEPMjQw0
提督「その、僕を助けたことが原因で……ずっと僕につきっきりなのは、申し訳ないです」

大鳳「そんなことないわよ。私が勝手にやってしまったことだから、貴方が責任を感じることは……」

大鳳(それに、提督君は同年代の子供達と比べて大人びているし……自分から問題を起こさないから、見守っている側としても安心出来るもの)

初春「そもそも、提督につきっきりというのはわらわ達も同じじゃ」

提督「確かにそうなんですけど……でも、何と言うか……」

石垣「……私達は好きでやってることだけど、大鳳様は罰でやらされてる状況だから気になっちゃう」

提督「……!」

大鳳「……!」

石垣「提督が言いたいのは、そういうこと……?」

提督「………」コクリ

大鳳「えっと、確かに罰と言えば罰だけど……私は別に嫌々やってる訳じゃ……」

初春「ふむ……なら、この世界での暮らしを存分に満喫するというのはどうじゃ?」

大鳳「……はい?」

初春「罰さえ遂行していれば、天界とやらから咎められることはないんじゃろう?」

大鳳「それは、まぁ……」

初春「天使の寿命は知らぬが、少なくとも人間よりは長いと見た」

初春「そこでじゃ。提督を見守るだけでなく、少し長めの旅行気分で過ごしても……バチは当たらないと思うがの」

大鳳「………」

大鳳(流石にそれは……仮にも罰を受けている身の私が、ここでの生活を純粋に楽しむというのは……)

提督「……僕も、初春様の考えに賛成です」

大鳳「……!」

提督「僕のせいで、大鳳様の自由がないというのは……やっぱり、申し訳ないですから」

大鳳「でも……」

石垣「……大鳳様は、提督の幸せを守る為にここにいるんですよね?」

大鳳「え?う、うん。そうだけど……」

石垣「それなら、出来る範囲で提督の望みを聞いてあげるのも……提督の幸せを守ることに繋がりませんか?」

初春「同感じゃな」

大鳳「う、う〜ん……」

提督「大鳳様……」

大鳳「………」
431 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/24(木) 22:25:50.69 ID:ULEPMjQw0
大鳳「……分かったわ」

提督「……!」パァッ

大鳳「提督君や、石垣ちゃん達からそこまで言われれば……断れないもの」ニコ…

提督「あ、ありがとうございます……!」ペコッ

大鳳「ううん、お礼を言うのは私の方よ。提督君、石垣ちゃん、初春ちゃん……私の為にそこまで考えてくれて、ありがとう」

石垣「いえ、そんな……」

初春「わらわは提督にとっての幸福を第一に考えただけじゃ。礼はいらぬ」

大鳳「……もしかして、初春ちゃんってツンデレ?」

初春「はて、つんでれとな?」キョトン

大鳳「………」

初春「な、何じゃ、その目は。わらわが何か変なことを言ったか?」

大鳳「いや、やっぱり古くから存在する妖怪なんだなって……現代の知識に疎いところとか」

初春「……もしかしなくとも馬鹿にしておるな?」

大鳳「え?いや、そんなつもりは……ただ、珍しいと思っただけで」

初春「問答無用じゃ!生意気な口を聞くのはこの輪か?それとも羽根か?」

大鳳「ちょっ、やめて!折角女神様から貰った天使の明石なのに!あぁっ!そんな引っ張らないで!取れちゃう!取れちゃうからぁ!」

提督「あわわっ、は、初春様、大鳳様……その、落ち着いて……」オロオロ

石垣「……いや、止めなくて良いと思う」

提督「え?でも……」

石垣「ほら、2人をよく見て?」

提督「……?」チラッ

大鳳「やったわね!それなら私だって、貴女の耳を触っちゃうんだから!」

初春「こ、これ!やめないか!そこはわらわが許した者のみ触れられるのじゃぞ!?」

大鳳「先にリングと羽根を引っ張ったのはそっちでしょう!?」

初春「それは貴様がわらわを馬鹿にするからじゃ!」

ワーワー ギャーギャー

提督「………」

石垣「大鳳様、さっきより遠慮がなくなってるみたいだし……きっと、私達の言葉でリラックス出来たと思うから……」ニコッ

提督「……うん。お姉ちゃんの言う通りかも」ニコッ
432 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/24(木) 22:26:31.14 ID:ULEPMjQw0
今回はここまでです。
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