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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】

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1 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 15:14:14.72 ID:FedYBPuSo
このスレは安価で

乃木若葉の章
鷲尾須美の章
結城友奈の章
  楠芽吹の章
―勇者の章―

を遊ぶゲーム形式なスレです

目標

生き抜くこと。

安価

・コンマと選択肢を組み合わせた選択肢制
・選択肢に関しては、単発・連取(選択肢安価を2連続)は禁止
・投下開始から30分ほどは単発云々は気にせず進行
・判定に関しては、常に単発云々は気にしない
・イベント判定の場合は、当たったキャラからの交流
・交流キャラを選択した場合は、自分からの交流となります

日数
一ヶ月=2週間で進めていきます
【平日5日、休日2日の週7日】×2
期間は【2018/07/30〜2019/08/14】※増減有

戦闘の計算
格闘ダメージ:格闘技量+技威力+コンマ-相手の防御力
射撃ダメージ:射撃技量+技威力+コンマ-相手の防御力
回避率:自分の回避-相手の命中。相手の命中率を回避が超えていれば回避率75%
命中率:自分の命中-相手の回避。相手の回避率を命中が超えていれば命中率100%
※ストーリーによってはHP0で死にます

wiki→【http://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/】  不定期更新 ※前周はこちらに

前スレ

【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1601649576/
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1608299175/
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1615811898/
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【4頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1622816025/
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1630739456/
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 15:14:48.31 ID:kD9DsoxwO
立て乙
3 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 15:23:10.94 ID:FedYBPuSo

陽乃「ねぇ、他の勇者の様子を見てきて頂戴」

九尾「妾を顎で使う気かや?」

陽乃「そんなつもりないわ。心では土下座でお願いしてるのよ。生憎、体が動かないから見せられないけど」

九尾「ふっ、たわけたことを抜かしおる」

陽乃の口先だけの言葉など、九尾は信じない。

顎で使うというほど酷いものではないが、

かといって、懇願しているほどのものでもない。

九尾「しかし主様、お主結局他人を気にせずには居られぬのじゃな」

陽乃「反乱でも企てられたら困るから……今の私は点滴に毒入れただけで殺せる病弱な女だし」

九尾「ふむ……」

九尾は陽乃の額にかかる前髪を払ってやると、

にやりと笑って顔を近づける。

陽乃「ちょ、ちょっと――」

何をするつもり。と、問いかけようとした声が消える。

陽乃の声は九尾の助力がなければかすれ声しか出せない。

そのうえ、体がまるで動かないからなされるがままで、どうしようもなくて。

ぎゅっと目を瞑った陽乃の唇には何の感触もなく、額に柔らかい感触が触れただけだった。

九尾「くふふっ、案ずるな。その程度では主様の命には関わらぬ」
4 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 16:11:22.77 ID:FedYBPuSo

九尾に喉を触られ、

掠れるだけだった声が戻ってきたのを感じて、陽乃は九尾を睨む。

陽乃「……次やったら、怒るわよ」

九尾「主様の怒りなど、妾には軽いものじゃ」

九尾はいつものようにくつくつと喉を鳴らしながら笑って、

陽乃のそばから離れて、また椅子に座る。

九尾の気分次第だとは思うが、

また謎の行動をされてはたまらないと陽乃は九尾を睨む。

九尾「よかろう。郡千景の動向も気にはなるからのう」

陽乃「郡さんが?」

千景は陽乃に対して強い敵意を抱いているし、

確かに危険な存在ではあるかもしれないが……

けれど、陽乃は顔を顰める

陽乃「一応上手くやれているんでしょう? 変なことするとは思えないんだけど」

九尾「白鳥歌野という諏訪からの帰還を果たした勇者を、人間は担ぎ上げるじゃろう。大社も民衆も。根幹が変わらぬ以上は繰り返す」

大社は歌野が3年間も諏訪を守り抜いた英雄とするだろう。

それも、たった一人で。

人々の関心は現リーダーである千景から歌野へと移り、

歌野をリーダーとすべきだと言う声が上がる可能性だってある。

九尾「……まぁ、都合は良いが」

陽乃「都合が良いって、どういうこと」

九尾「あの小娘の敵意が主様から逸れる可能性もある。ということじゃ」
5 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 16:38:51.90 ID:FedYBPuSo

九尾はそんなことを言い残して、

病室から出て行ったのか、姿を消してしまう。

九尾が消え、1人になった病室で陽乃はため息をつく。

九尾は思わせぶりなことを言うし、

そもそも嘘も言うだろうし、本当のことも言う。

いちいち真に受けていたら、心が持たない。

だけど。

九尾が言う、千景の憎悪が向かう先。

今は陽乃が一身に引き受けている状態だけれど、

それが変わることがあるのだとしたら、それは。

陽乃「……白鳥さん。ね」

わざわざ、担ぎ上げる。と言って歌野の名前を出したのだ。

それ以外にない。

歌野に何かがあったら九尾は庇うだろうか。

きっと庇わない。

だから。

いや、だからと言って。

陽乃「私に出来ることなんて、何にもないわ」

陽乃は持て余した暇を忘れるように、目を瞑った。
6 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 16:41:21.34 ID:FedYBPuSo

√ 2018年 9月14日目 夕:病院

↓1コンマ判定 一桁

12〜21 千景
34〜43 水都
78〜87 大社
89〜98 襲撃

↓1のコンマ

※それ以外は通常
※ぞろ目で特殊
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 16:42:31.74 ID:Zw3oiAVWO
8 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 17:12:23.98 ID:FedYBPuSo
√ 2018年 9月14日目 夕:病院


夕方にも、やはり誰も姿を見せることはなかった。

面会謝絶として扱われている為、

普通には面会しに来ることは出来ないから、仕方がないが。

九尾は勇者たちのもとへと送ってしまったし、

歌野が来るのは夜だ。

ただ言葉を発せるだけの人形同然である陽乃には、

この空虚な時間は辛い。

ここに来るまで、たくさんの人々に囲まれていたのも影響しているのかもしれないけれど、

陽乃は少し不快に感じる。

陽乃「……暫く襲撃もなさそうだし」

あっても出られないが、

あったら出てしまいたいくらいに退屈だった。

だが、集まっていた軍勢をせん滅したために、暫くは安泰……のはずだ。

どうするか。

出来ることがほとんどない。



1、ゆっくり休む
2、点けっぱなしのテレビを見る
3、白鳥歌野の居場所
4、これからについて
5、イベント判定


↓2
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 17:13:56.23 ID:/ryCqhKwO
4
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 17:15:37.22 ID:3TfAOxg60
5
11 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 18:09:39.36 ID:FedYBPuSo

↓1のコンマ

01〜10 大社
11〜20 九尾
21〜30 ひなた
31〜40 歌野
41〜50 千景、友奈
51〜60 水都
61〜70 若葉
71〜80 杏
81〜90 球子
91〜00 美佳
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 18:12:02.95 ID:4t0+/Mp6O
13 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 18:43:45.32 ID:FedYBPuSo

手持ち無沙汰なこともあって、

特に何もせずぼうっとしていると、誰かが近づいてくるのが聞こえてきて、陽乃は目を細めた。

九尾が帰ってきた可能性がある。

九尾は部屋の中に突然姿を現すこともできるが、

あえて外側から人間のように歩いてくることだってできるし、やる。

だが、九尾らしき力を感じなくて、

本来の人間だろうと考えていると、扉が叩かれた。

そうして聞こえてくる数時間前にも聞いた声。

美佳「……元気そうですね」

陽乃「どこが」

入って来たのは、花本美佳

朝にも訪れたその巫女は、

陽乃の様子を見て安堵したように胸を撫で下ろす。

美佳「丸亀城の近くで久遠様が目撃されたと聞いて、確認のためにここに来たんです」

陽乃「……病院の人に任せればいいのに」

美佳「万が一のこともありますから。郡様から……久遠様の精霊は器用だと伺っていましたし」
14 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 19:09:26.83 ID:FedYBPuSo

美佳「予めお伝えしておきますが、向こうにいると思われる久遠様も捜索しています」

陽乃の体の状態から、動くことは不可能なはず。

だけれど、

そんな常識なんて、3年前に起きた超常によって破壊された。

神々の力を用いてしまえば、

陽乃の動かない体なんて動けるようにできてしまうのではないかと、美佳は考えているようだ。

視線を感じ、陽乃が目を向けると、

美佳は目を細める。

陽乃「何?」

美佳「貴女が本当の久遠様とも限りません」

陽乃「だとしたら、貴女は死んでいるわ」

美佳「そうですか」

陽乃「信じていないって表情ね」

美佳「もしもそうなら、朝の時点で殺されていると思っているだけです。そもそも、そのつもりならそんなことは言いませんから」
15 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 19:49:19.62 ID:FedYBPuSo

陽乃「私がいなければ、九尾は何でもするわ。いても、度を越えていると思えばなんだってする」

美佳「つまり、久遠様が人を殺したのではなく、その精霊が殺したということですか?」

陽乃「それは私よ。間違いなくこの手で殺した」

それが望んでのことか、望まない結果だったのか

それは関係がない。

陽乃「でも九尾は嬲るのよ。相手が男性だろうと女性だろうと、大人も子供も関係なく」

実際にそれを目にしたわけではないが、

看護師を平然と締め上げていたのだから、気に入らない人なんて簡単に殺すだろう。

九尾の普段の口ぶりが冗談ではないのなら、絶対に。

美佳「だから、言動に気をつけろと……私の機嫌を損ねないで欲しい。ということですか?」

陽乃「何よそれ。酷い話だわ。曲解どころではないわよ」

美佳「そう言っているようなものじゃないですか。殺されたくなければって……ただの脅迫です」

美佳は眉を潜めて、陽乃を見つめる。

美佳「もしかして、殺したいですか? 私のことも」
16 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 20:28:38.32 ID:FedYBPuSo

美佳の堂々とした物言いは素晴らしいと思うけれど、

陽乃は面倒くさそうに顔を顰める。

姿勢は素晴らしいが、陽乃の望むものではない。

歌野達も相当面倒な性格をしていたが、

美佳もまた、陽乃にとっては面倒な相手だ。

陽乃「どうしてそう、私に人を殺させたがるのよ……そんなに実証が欲しいの?」

美佳「別にそういうわけではありません。ただ、そうしたければどうぞって思っただけです」

陽乃「本気で言ってるの?」

美佳「はい」

美佳はなぜだかとても強い意思を持った瞳をしながら頷く。

陽乃になら殺されたって構わないなんて狂った愛情を抱いている。なんてわけではないだろう。

その心根は、陽乃には分からない。

歌野でも分からないはず。

美佳「本音を言えば死にたくはありませんよ。当然です。でも、私の死が何かの役に立つのだとしたら、捨てる覚悟はできています」

陽乃「……なるほど」

本当に、花本美佳はその覚悟があるようだ。



1、何のために?
2、ただの馬鹿ね
3、貴女、誰の巫女だったんだっけ
4、私に殺されたって何の役にも立たないわよ
5、気に入らないわ


↓2
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 20:31:51.45 ID:4t0+/Mp6O
1
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 20:33:56.93 ID:a0sCH62vO
1
19 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 21:12:40.47 ID:FedYBPuSo

陽乃「何のために?」

美佳「何かの為ですよ」

言ったじゃないですか。と、美佳は繰り返す。

美佳自身は断言できる何かがあるからこそ覚悟が出来ているはずだが、

その何かがそれを必要としている自信がないのかもしれない。

陽乃「その何かが何なのかを聞いているのだけど」

美佳「それを答えて、意味がありますか? もしかして、私の理由を奪うつもりなんですか?」

陽乃「はぁ?」

美佳「久遠様は精霊と繋がって、私の尽くす理由を知って……そして、殺すつもりなんですよね?」

陽乃「そんなことして私にどんな意味があるって言うのよ」

余計に恨まれるし、

面倒なことになるだけではないかと、陽乃は美佳を訝し気に見つめる。

陽乃は確かに、今は失うものなんてほとんどないけれど、

そんな無駄なことはしたくない。

何より、出来る状態ではない。

陽乃「私をどう見てるのかなんて別に興味はないけど、でも、わけのわからないことを押し付けてこないで頂戴」

美佳「押し付けているつもりはありません」

陽乃「私が何か事を起こすことを期待しているじゃない。違う? 今だって、貴女を殺すことを期待してる。それが大義名分にでもなるって感じ」

美佳「……」

陽乃「でも生憎と私、人に期待されるのって……大っ嫌いなの」
20 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 21:55:32.09 ID:FedYBPuSo

美佳「っ」

驚きに目を見開いた美佳は跳ねるように動く

パイプ椅子がガタンっと音を立てて倒れる。

怯えた表情を浮かべている美佳を、陽乃はただじっと見つめて。

陽乃「本気で死んでも良いと思っていないなら、死んでもいいとか言わない方が良いわ」

美佳「私は本気で言ってます!」

陽乃「なら、そんな逃げ腰にならないべきよ」

死んでもいいと言うのは口先だけではないのだとしても、

本心では、生を諦めきれていないのだろう。

陽乃「無意味だわ」

美佳「そんなことありません! 私が……私が頑張れば、絶対……郡様のお役に……」

美佳は握った拳を震わせながら、

強く歯噛みしているような険しい表情を浮かべる。

朝を含めて、一番感情が表れていた。

郡様とは、他にいなければ郡千景のことだろう。

彼女に認めて貰うことを、人生の目標にでもしているのか

それとも、彼女の役に立つことを目標にしているのか。

いずれにしても――


1、馬鹿じゃないの
2、その下らない理想に私を巻き込まないで頂戴
3、他人の評価がそんなに大事なの?
4、もっと違う努力しなさいよ


↓2
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 21:56:46.73 ID:3TfAOxg60
1
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 21:56:57.80 ID:SEUpZdHuO
4
23 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 22:41:19.11 ID:FedYBPuSo

陽乃「もっと違う努力しなさいよ」

美佳「違う努力だって、ちゃんとしています……」

美佳はそう言うと、

千景のプレイしているゲーム等を調べたり、

実際にプレイしたりして話が合うようにと務めたり、

何かが起きても問題がないようにと、最大限のバックアップが出来るようにと、実家のことなどを調べたりもして、

常に備えていることも、話した。

けれど、そのうえで美佳は必要であればとこぼす。

美佳「郡様は久遠様の存在を煩わしく思っています……その存在が勇者という存在を地に落としてしまうと、それが災いになると」

陽乃「だけど、腐っても勇者である私に手を出せないから、大義名分を与えてあげたいってこと?」

美佳は陽乃を一瞥すると、それには答えずに「郡様は」と呟く

美佳「……戦闘から帰還されると少しだけ情緒不安定になっていることがあるんです。いつも、久遠様のせいだって怒ったように繰り返していました」

それを解消するには、

やっぱり、陽乃をどうにかするべきだと美佳は考えているようだった。

あまりにも短絡的ではあるが、最も確実だからだろう。

美佳「戻ってきてほしくなかった。ずっと諏訪に閉じこもっていて欲しかった。郡様が努力して積み上げてきたものを、久遠様と白鳥様は簡単に壊してしまう……」

陽乃「何言って――」

美佳「明日……大社から正式発表があります。たった1人で諏訪を守り抜いた英雄を人類の希望として表舞台に立たせるんです」

美佳は嘲笑するように吐き捨て、視線はどこかへと流れる。
24 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 22:52:57.80 ID:FedYBPuSo
美佳「連れてきた立役者は久遠様ですよね?」

陽乃「この無様な姿を見て、どうしてそう言えるのよ」

美佳「無様……? 立派じゃないですか。他人のために体を張って、命を懸けて、死に瀕するほどの重傷を負いながらも抗った結果なんですから」

最終的に病院に担ぎ込まれたのは陽乃だけだったが、

それほどの重傷を負うほどに勇者として尽くしたのなら、それはとてつもない功績である。

美佳「四国に入った諏訪の住民から、嫌なくらいに久遠様と白鳥様の武勇伝を聞かされました。あろうことか、喜々として動画まで見せられました」

陽乃「……なにそれ」

美佳「久遠様は立派な勇者なのだと広めるつもりだなんて言っていましたよ。もっとも、データは秘匿すべきだとして、大社が回収したらしいですけど」

陽乃「賢明な判断だわ」

絶対に厄介なことになっていたと、

少しだけ安堵してしまう陽乃を、美佳は睨む。

美佳「でも、それは良いんです。私が辛かったのは、あまりにも誇らしげに語る伊予島様達と、それを称賛する高嶋様達のせいで……郡様が瞬く間に陰に追いやられていたことです」

陽乃「知らないわよそんなこと、とばっちりじゃ――」

美佳は、そうっと指を伸ばして、陽乃ののど元を押す。

美佳の弱い力でも、無抵抗の陽乃を窒息させるくらいは出来る。

美佳「そうです。知ったことではないんですよ。みんな……大社も、高嶋様達も、郡様のことなんて知ったことじゃない。役に立つかどうかしか考えていない」

陽乃「ッ――」

美佳「だったらせめて、私だけは……郡様の巫女である私くらいは、その御心を汲み取るべきだと思いませんか? 仕える神々のいた由緒正しき神社の生まれである久遠様なら、分かるはずです」
25 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/05(日) 22:53:53.01 ID:FedYBPuSo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日、明後日はお休みをいただくかもしれません。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 23:06:01.02 ID:SEUpZdHuO

うたのん達は全く悪くないけど助けたら今度は千景の孤立を招いてしまうとは…
このままだと千景が原作よりも悲惨な目にあいそうで怖いな
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 00:20:30.55 ID:6HIvzY9JO

アカン千景闇堕ちしてまう
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 12:29:40.59 ID:ly849mzOO

人に愛されたいのに千景から人が離れていき、救いはするけど基本人を突っぱねる陽乃さんに人が集まってくるのがなんとも…
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 01:43:57.39 ID:C63+7oED0
陽乃も千景も誰かの支えが必要って意味では似てるよな
30 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/08(水) 22:54:26.43 ID:EluVkg1Qo
では少しだけ
31 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/08(水) 22:56:18.96 ID:EluVkg1Qo

陽乃「っ……ぅ゛っ……」

苦しくても、辛くても、

指先一つ動かすことが出来ない陽乃には抵抗なんて出来るわけがなく

ただただ、されるがままで。

陽乃「ぅ……あ゛……」

美佳「このまま……」

このまま、さらに指に力を込めていけば殺せる。

勇者と言われていようと、

化け物と言われていようと、

例え、人殺しであろうと。

簡単に殺せてしまうのだと美佳はその手に感じて、ぐっと下唇を噛む。

ほんの少しだけ力は緩んだものの、

まだ、無抵抗な相手を絞め殺すには十分な力がこもっている。

陽乃「ぅ……っ……っ……」

美佳「っ……」

けれど、あともう少し。

そんな寸前のところで、美佳は手を離した。
32 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/08(水) 23:55:11.92 ID:EluVkg1Qo

陽乃「っごほっ……げほっ……っぁ……ごほっ……」

美佳「あっ……」

動けない陽乃は、

当然、介抱されても寝返りを打つこともできない為、

咳込んでそのまま喉を詰まらせてしまうこともある。

美佳はそれに気づいて、

慌てて陽乃の体を横向きにし、背中を摩る。

自分で首を絞めるようなことをしておいてあれだが、

本当に殺せてしまうとなったところで、怖気づいてしまったのだろう。

美佳「……すみません」

陽乃「けほっ……っ、ごほっ……」

美佳「本当に、何にも抵抗されないとは思ってなくて……」

陽乃「っ……ごほっ」

美佳「ごめんなさい……」
33 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/09(木) 00:24:34.19 ID:E8/kxjBHo

千景は陽乃がいなくなることを望んでいるし、

美佳も可能ならいなくなって欲しいと思っているけれど、

美佳は、殺してまで消してしまおうとは思いきれていないのかもしれない。

あくまで覚悟が出来ているのは、自分の命を捨てる覚悟

奪うのは、簡単なことではないのだ。

陽乃「っ……けほっ……っは……はぁ……」

美佳「……ここまでされても、精霊は久遠様を助けたりはしないんですね」

陽乃が何もしなくても、

精霊が手を出せば美佳のひとまずの望みは達成できる

美佳「告発して頂いても構いません。でも、私は、郡様の味方であり続けます。その意志を変える気はありません」

陽乃「……ばっか……じゃないの……」

陽乃はどうしようもない状況に瞳に涙を浮かべながらも、美佳を睨む。

そんなとばっちりで殺されでもしたら、たまったものではない。

美佳はそんな陽乃を見つめると、

呼吸が整いつつあるのを見て、離れる。

美佳「ただ、久遠様の様子を確認するつもりだったのに……どうして、こんなことまでしてしまったんでしょうね」

陽乃「知らない、わよ……そんなこと」

陽乃が吐き捨てるように言うと、美佳は顔を顰め、

そして、ふっと笑みを浮かべる。

美佳「久遠様のせいですよ。久遠様の存在が……人を狂わせるんですよ」
34 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/09(木) 00:25:44.39 ID:E8/kxjBHo

√ 2018年 9月14日目 夜:病院

↓1コンマ判定 一桁

12〜21 九尾
34〜43 杏
78〜87 水都
89〜98 若葉

↓1のコンマ

※そのほか通常(歌野)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 00:28:25.33 ID:k1V54qz9O
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 00:28:28.62 ID:fBlCj/cW0
37 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/09(木) 00:29:08.54 ID:E8/kxjBHo

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 00:36:26.96 ID:daC4EoI8O

まさか花本さんに殺されかけるとは…
最早陽乃さんは生きることすら否定されるような感じになってきて辛いな
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 00:38:26.59 ID:+0N8nH2/O

うたのんに癒してもらおう
40 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 00:23:14.91 ID:kiq1wrQ5o
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
その分、明日は可能な限りお昼ごろから
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 05:14:32.69 ID:xNz1JR0OO


そういえば早いものでもう年末だけど前作の夏凜と園子の初夜回って以前言ってた今年中に間に合いそう?
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