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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
- 41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 05:14:32.69 ID:xNz1JR0OO
- 乙
そういえば早いものでもう年末だけど前作の夏凜と園子の初夜回って以前言ってた今年中に間に合いそう?
- 42 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 16:52:25.25 ID:kiq1wrQ5o
- 遅くなりましたが、少しずつ
- 43 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 16:54:47.48 ID:kiq1wrQ5o
- √ 2018年 9月14日目 夜:病院
本来は陽乃しかいないはずの夜の病室には、
陽乃だけでなく、歌野の姿もある。
昨日言っていた通りに面会謝絶の規制を乗り越えてきたのだ。
陽乃「……早くない?」
歌野「そう、かしら……早かった?」
陽乃「……」
陽乃がじっと見つめると、歌野はさっと目を伏せてしまう。
面会時間は過ぎているものの、
まだ看護師の見回りも終えておらず、
消灯時間を過ぎていない。
なのに歌野がここにいてしまうと、発覚するリスクがある。
陽乃は一瞬、九尾ではないかと疑いもしたが、
流れる力がそうではないと物語っていて。
陽乃「何? まさか、向こうの空気が合わなかった?」
歌野「そういうわけじゃないわ」
- 44 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 17:27:06.98 ID:kiq1wrQ5o
-
歌野「もしもそうだったとして、みーちゃんを置いてくると思う?」
陽乃「私なら置いていくけど」
歌野「久遠さんはでしょ?」
歌野は勢いでそう反論したものの、
乗り出すようにしていた姿勢を正して、陽乃を見る。
歌野「久遠さんだって、決して放置できない性格の癖に。最低でも、声をかけるに決まってるわ」
一緒に逃げない? とか、
きっと、自分一人で勝手にいなくなったりはしないだろうと歌野は考えているらしい。
陽乃「買いかぶりが過ぎるわ」
歌野「そんなことないわ。今まで……長いようで短いけれど深い付き合いをしてきた私のイメージだもの」
歌野は、笑いもしない陽乃の代わりを務めるように、笑みを浮かべる
陽乃はそんな歌野を見つめて。
陽乃「それで? どうしてこんなに早く来たのよ」
こっちに来てしまうにはまだ早い時間だ。
なのにここにいるのにはそれなりの理由があるだろうと
陽乃は考えていた。
- 45 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 18:00:15.68 ID:kiq1wrQ5o
-
歌野「理由は色々あるんだけど……久遠さん、九尾さんのことこっちに送ったでしょ」
陽乃「気付いたの? それとも接触してきた?」
歌野「接触してきたわ。しかも、久遠さんの姿で」
陽乃「……あぁ」
美佳が言いに来ていたが、
九尾はどうしてか陽乃の姿で向こうに行ったらしい。
そのせいで色々と面倒なことになったわけだが、
頼んだのは陽乃なので、文句はあまり言えない。
歌野「問題はその後よ。どうせ病院行くんだから、寄こせって……私になっちゃうんだもの」
陽乃「なら、向こうでは今貴女の代わりに九尾が活動してるってことよね? 大丈夫なの? それ」
歌野「変なことはしないって言っていたし、みーちゃんもいてくれるから大丈夫だとは思うけど……」
ちょっと心配かも。と、
歌野は本音を零して、困ったように顔を顰める。
歌野「けど、ちょうど良かったわ。早く久遠さんに会いたかったし」
陽乃「……なんで?」
歌野「そんな顔しないで、嫌なことはしないから」
歌野はそう言うと、
一度落ち着かせるように深呼吸をして。
歌野「むしろ、久遠さんに何かあったのかなって……少し気になってたの」
- 46 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 18:26:31.91 ID:kiq1wrQ5o
-
確信を持てているわけではなかった。
けれど、何か嫌な感覚があったのだと歌野は言う。
歌野「普通にしていただけなのに、なんて言ったら良いかしら。こう、胸がキュッとする感じがして」
陽乃「検査したら?」
歌野「そうじゃないの。まるで、首を絞められているような感覚だったわ」
陽乃「……」
歌野は、だから何かあったのではないかと不審に思ったらしく、
九尾が接触してきたことを幸いと考えて、
そのまま病院に来たらしい。
歌野「久遠さんから流れてくる力も少しだけ弱まったような感じだって……だから、なにかあったのかと」
陽乃「そう……離れているのにそんなこともあるのね」
歌野「そう。それよ。だから余計に気になっちゃって」
何かあったの? と、歌野は陽乃に問う。
1、何もないわ
2、ちょっとね
3、別に何でもないわ。殺されそうになっただけ
4、花本さんに殺されかけただけよ。大したことないわ
↓2
- 47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 18:36:08.16 ID:ta+0wUuhO
- 4
- 48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 18:36:41.59 ID:3lmlhgG60
- 4
- 49 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 19:11:28.05 ID:kiq1wrQ5o
-
陽乃「花本さんに殺されかけただけよ。大したことないわ」
歌野「こっ――」
がたんっと椅子を倒しながら立ち上がった歌野は、
陽乃のさらりと答えた言葉に驚きを隠せないようで、
それでも、叫び声をあげては周囲に気づかれるのではと口を押えて、首を振る。
暫くそのままだったが、
歌野はどうにか落ち着いたようで、息を飲んで口を塞いでいた手を離す。
歌野「は、花本さんって、あの……新しい巫女よね? さっぱりしてると言うか、大人しい感じの子だったのに」
陽乃「なら私が嘘ついてるってだけでしょ」
歌野「疑ってるわけじゃないわ。驚いてるの」
陽乃の言葉を信じれば、
大人しく思えた巫女が陽乃を殺そうとしたのが事実となる。
そんなことをしそうには思えなかったのに、
どうしてそうなったのか。
歌野「何があったの?」
陽乃「あの子、郡さん側の子なのよ。それで察して頂戴」
歌野「察するなんて、いくら敵対……険悪な関係でも殺そうとするなんてありえないわっ」
- 50 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 20:07:11.75 ID:kiq1wrQ5o
-
陽乃「なら私が嘘を――」
歌野「違うっ! そうじゃなくて……」
歌野はとても辛そうな表情で否定し、首を振る。
歌野は陽乃と違って……と言っても、
陽乃も諦めきれているわけではないが
ともかく、歌野は人々のことを信じている。
陽乃の過去を見て、知ってしまっていても、
それは偶然が重なったゆえの悲劇であると。
しかし。
身動きの取れない陽乃を殺そうとしたのなら、それはもう。
歌野「……久遠さんのことを、認めてくれる人はいないの?」
陽乃「少なくとも、花本さんは認めてないわ」
歌野「っ」
大社に所属する巫女であり、今は勇者に最も近い状態にある花本美佳
彼女は功績を知っている。
そのうえで殺そうとするなら、それは……
歌野「私……大社に抗議するわ」
- 51 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 20:30:37.75 ID:kiq1wrQ5o
-
陽乃「は?」
歌野「我慢しようと思っていたけど……やっぱり駄目よ」
歌野はそう言って、陽乃のことを一瞥する。
その表情はとても悲し気で、辛そうで、苦しそうで、
陽乃に痛く同情しているのが丸わかりだった。
その同情心は、ただ話を聞いただけではなく
力の繋がりによる影響で、
似たような体験を夢見てしまったことも影響しているのだろう。
歌野「事情を知っている人まで、功績を知っている人まで、久遠さんを殺そうとするなら……私、我慢ならないわ」
陽乃「落ち着きなさいよ」
歌野「落ち着いてなんていられないわ! あまりにも酷いじゃない!」
諏訪に助けに来た勇者の1人で、その筆頭
道中の警護で命を張って、ボロボロにまでなって。
なのに、勇者でさえ面会謝絶として隔離されている中、
殺されそうにまでなって。
歌野「……抗議がダメなら、ここから久遠さんを連れ出すことも厭わない。それもダメなら、私、ずっとここにいるわ」
1、落ち着きなさい
2、抗議するって、何するのよ
3、連れ出す? どこに?
4、何が貴女をそこまでさせるのよ
↓2
- 52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:36:32.12 ID:3lmlhgG60
- 1
- 53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:38:49.92 ID:7QFQGMu9O
- 1
- 54 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 21:50:26.21 ID:kiq1wrQ5o
-
陽乃「落ち着きなさい」
歌野「むしろどうして久遠さんは落ち着いて――」
陽乃「落ち着きなさいと言っているはずよ。白鳥さん」
歌野「っ……どうして……」
どうしてそんなに落ち着いていられるのか。
迫害を受けて、
人を殺してしまうような悲劇に見舞われて、
命懸けで何かを成し遂げたって感謝はされずにその功績を奪われて、監禁されて、
その間に殺されかけて。
なのに、落ち着いている方がおかしいと歌野は珍しく苛立ちを溢れさせながら、
それでも、大きくため息をついて椅子に座り直す。
歌野「……落ち着くことなんて、出来ないわ」
陽乃「貴女、私の経験を知っているなら " たかがこの程度 " って言えるはずよ」
歌野「それは過去のことだわ! これからのことにまで、そうやって諦めていていいはずがない」
- 55 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 23:39:02.20 ID:kiq1wrQ5o
-
陽乃「諦めてると言うか、そうなるものだっていう推測?」
歌野「ただの屁理屈じゃない」
陽乃「そうとも言うわね」
歌野「……久遠さん、本気で今のままで良いと思ってるの?」
陽乃「急落を経験した私が、砂の山を築きたいとでも?」
歌野「私達がそうはさせない」
陽乃「……ふっ」
歌野「久遠さんっ」
笑い事じゃないと歌野は言うが、
それでも陽乃は嘲笑するように笑う。
信じられる相手なんていないような状況で、
その言葉をどう信じろと言うのか。
陽乃「諏訪から四国に移ったばかりで興奮が抜けていないのよ。冷静になった方が良いわ」
歌野「っ」
歌野は歯噛みして、首を振る。
だけど、どうせ屁理屈を言われると思ってか、口を開く様子はなかった。
- 56 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 23:41:25.80 ID:kiq1wrQ5o
-
↓1コンマ判定 一桁
0、7
またはぞろ目 特殊
他は終了
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 23:42:47.72 ID:7QFQGMu9O
- あ
- 58 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/11(土) 23:45:12.45 ID:kiq1wrQ5o
- では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であればお昼ごろから
>>41
すみませんが少し難しいかもしれません
何とかしようとは思っています
- 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 23:56:27.01 ID:7QFQGMu9O
- 乙
繋がりが強いからかうたのんが相棒っぽくなってきたな
この件がうたのん経由で若葉たちに伝わったら暴動が起きそうだけど…
- 60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 00:22:35.29 ID:bGXQDX+GO
- 乙
うたのんー!
陽乃の心と身体を守ってくれ
- 61 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 16:51:07.42 ID:2VjNa+nio
-
1日のまとめ(諏訪組)
・ 土居球子 : 交流無()
・ 伊予島杏 : 交流無()
・ 白鳥歌野 : 交流有(美佳に殺されかけた、落ち着きなさい)
・ 藤森水都 : 交流無()
・ 九尾 : 交流有(勇者の様子見)
・ 乃木若葉 : 交流無()
・ 高嶋友奈 : 交流無()
・ 花本美佳 : 交流有(真実、陽乃の情報、何のために、違う努力)
・ 郡千景 : 交流無()
・上里ひなた : 交流無()
√ 2018/09/14 まとめ
土居球子との絆 78→78(良好) ※特殊交流2
伊予島杏との絆 93→93(良好) ※特殊交流4
白鳥歌野との絆 90→91(良好) ※特殊交流4
藤森水都との絆 95→95(良好) ※特殊交流8
九尾との絆 79→80(良好)
乃木若葉との絆 72→72(良好)
上里ひなたとの絆 66→66(普通)
高嶋友奈との絆 62→62(普通)
花本美佳との絆 35→37(普通)
郡千景との絆 21→21(険悪)
- 62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 16:53:43.14 ID:3zO44TMxO
- 花本さんとの絆ってあのやりとりでも上がるのか…
- 63 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 17:00:42.80 ID:2VjNa+nio
-
√ 2018年 9月15日目 朝:病院 ※特殊
↓1コンマ判定 一桁
0 友奈
3 水都
9 美佳
7 襲撃
- 64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 17:01:44.11 ID:3zO44TMxO
- あ
- 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 17:06:58.52 ID:Kn87+yllO
- ゾロ目でて欲しい時にこないな
- 66 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 17:37:50.95 ID:2VjNa+nio
- √ 2018年 9月15日目 朝:病院 ※特殊
歌野「おはよう、久遠さん」
陽乃「貴女、まだいたの?」
歌野「……ええ。出来るなら、このまま行きたくないとも思ってる」
今日、歌野には諏訪から四国へと住民を連れ帰ってきた勇者として、
会見を行うと言う役目があった。
大社からの要求の為、
歌野としては、それを忠実にこなしてあげる義理はない。
本来ならあったかもしれないが、
陽乃が隔離され、あまつさえ殺されようとした以上、
そんなことをしてあげる気はなくなってしまったのだろう。
歌野「ある意味、私と乃木さんは同じ状況に置かれることになるのかもしれない。ううん、置かれているのかもしれない」
陽乃「なに、急に」
歌野「大切なものを、大社によって奪われている状態ってこと」
陽乃「もしかして、藤森さんも大社預かりになるの?」
陽乃がそう言うと、
歌野はちょっぴり驚いた表情を浮かべて、眉を潜める
歌野「この状況でそれを言う?」
陽乃「違うの?」
- 67 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 18:02:24.41 ID:2VjNa+nio
-
歌野「みーちゃんは平気よ。諏訪から来たばかりのみーちゃんを私と引き離す乃のは、無理があるって分かっているみたいから」
陽乃「そう。藤森さんじゃなくても、諏訪から持ち込んだお荷物があるものね。ままならないでしょ」
歌野「……お荷物、ね」
歌野は静かに呟いて、
陽乃の動くことのない体を見ると、横に向けてあげる。と声をかけてから、
陽乃の体に寝返りを打たせて、床ずれを起こさないようにと気遣う。
歌野「いっそ、このまま九尾さんに任せちゃおうかしら」
陽乃「はぁ?」
歌野「九尾さんが会見で何を言うか、気にならない?」
陽乃「貴女の立場がなくなる未来しか見えないけど」
歌野「……でも、私が行ったとしても。私は私の言葉を話してしまいそうな気がする」
歌野は、自分の胸に手を宛がって、
仕方がないわ。と、諦めたような声で笑う。
歌野「会見では、ある程度決められた台本のようなものが渡されるって、乃木さんが言っていたわ。でもきっと、それは私には受け入れられない内容だと思う」
- 68 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 18:27:09.35 ID:2VjNa+nio
-
諏訪を3年間守り続けたというのはその通りだが、
今の流れからして、
諏訪から四国への大移動の功績もまた、
殆どすべてが歌野の功績として語ることになるだろう。
大社が望むように、語って
大社が望むように、騙って
大社が望むように、人々を先導していく。
歌野「ここは確かに平和かもしれない。守られているかもしれない。だけど代わりに、自由がない」
陽乃「自由でしょ。私達以外は」
歌野「諏訪は自由だった」
陽乃「なら帰る?」
歌野「久遠さんも連れ出していいのなら」
歌野は、まるで本気であるかのように言って、
ふと、笑う。
歌野「なんて、ね。そろそろ行かなきゃ」
1、今の貴女が行くべきではないわ
2、余計なことは言わないようにしなさい
3、いずれは行かなければならないのよ
4、九尾に余計なことしないように言っておいて
↓2
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 18:29:10.51 ID:TNKPOg7xO
- 1
- 70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 18:31:16.57 ID:YTvb26YD0
- 2
- 71 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 19:06:07.00 ID:2VjNa+nio
-
陽乃「余計なことは言わないようにしなさい」
歌野「……我慢するわ」
陽乃「貴女が余計なことを言うと、また私の立場が悪くなる。そう言えばいいかしら」
歌野「えっ」
陽乃「貴女が私を庇うようなことを言えば、お前が誑かしたのではないかって、詰め寄られるってこと」
陽乃には特殊な九尾の力もあって、
かなり、何でもありだと思われている。
歌野が変なことを口走れば、
その原因が陽乃にあるとされる可能性は高い
歌野「これ以上、悪くなる立場があって良いわけがない」
陽乃「そうね。そう願いたいところだわ。だから気を付けて頂戴」
歌野「そう言われちゃうと、困るわ。何にも言えなくなっちゃう」
陽乃「それでいいのよ。貴女が言えなくても、貴女が言うべき言葉は用意されているんだから」
歌野「……そう、だけど」
歌野は、悲し気な表情を浮かべると、
陽乃の頬から口元へと流れる髪を払って。
歌野「体を仰向けにしてあげる」
それ以上は言わず、
歌野は陽乃の体を戻して、病室を出て行った。
- 72 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 19:08:52.23 ID:2VjNa+nio
-
√ 2018年 9月15日目 昼:病院 ※特殊
↓1コンマ判定 一桁
1 水都
4 若葉
8 襲撃
ぞろ目特殊
- 73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 19:13:52.28 ID:YTvb26YD0
- あ
- 74 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 19:24:06.07 ID:2VjNa+nio
-
襲撃痕規模判定
↓1コンマ
01〜00 ※低〜高
※50以上で進化型含む
※75以上で完成型含む
※ぞろ目で最大
- 75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 19:25:09.63 ID:/dFWXTlnO
- あ
- 76 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 19:43:47.18 ID:2VjNa+nio
- √ 2018年 9月15日目 昼:病院 ※特殊
歌野が病室を出た後、
朝の見回りに来た看護師がつけて行ったテレビで耳にタコができるほど言われ続けていた勇者たちの会見
お昼過ぎに行われるはずのそれは、
しかし、まもなく会見が始まると言うテロップから先へと進むことはなかった。
陽乃「……」
テレビから流れる音声が止まり、
キャスターの口が半開きのまま動かず、
左上に表示されている時間が増えることもない。
バーテックスの襲来
諏訪で感じたものとは違いがあるが、それだろうと陽乃は察して目を開く。
だが、動かない体ではどうにもならない。
陽乃「九尾」
九尾「ならぬ」
陽乃「まだ何も言ってないでしょ。貴女を呼んだだけじゃない」
- 77 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 20:12:19.93 ID:2VjNa+nio
-
陽乃「いつ戻ったの? あんまり感じなかったわ」
九尾「主様がここにいるなら、妾がここに来るのは刹那もかからぬ」
陽乃「そう……そうね。で?」
九尾「襲撃じゃ。小娘どもは出て行ったぞ」
しかし。と、
九尾はのんびりと陽乃のそばに腰を下ろす。
女性看護師の姿をしている九尾は、
介護の1つとでもするように、陽乃の額に触れる。
九尾「主様は出さぬ」
陽乃「死ぬから?」
九尾「うむ。諏訪を生かすつもりならば回復するまで戦うべきではない」
陽乃「……そう」
陽乃は九尾を一瞥して、小さく息を吐く。
陽乃「それで、勇者の誰かが死ぬとしても?」
九尾「妾が生かすのは主様だけじゃ」
陽乃「……あの子たちが負けるような規模だった?」
九尾「そこまでは知らぬ」
- 78 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 20:29:47.68 ID:2VjNa+nio
-
そもそも戦闘はどこでどのように行われているのか。
結界の外で行っている可能性もあるが、
陽乃が一瞬感じた不可思議な感覚は、
きっと、それ以外の何かが行われたことによるものだろう。
陽乃「……今なら、病院抜け出せそうね」
九尾「してどうする。愚か者め」
九尾は、無意味なことを言うなら口を奪うぞ。と、
また一時的に陽乃がしゃべることが出来ないようにしてしまう。
とはいえ、
本当なら、それが今の陽乃の状態だ。
九尾「口を利くこともできぬ小娘が、余計なことをするものではない」
陽乃「……」
九尾「勇者が死のうと、主様が死なぬならばそれでよい」
九尾はそう言うが、
しかし、陽乃が言葉を話せるようにすると、諦念のようなものを感じる表情を見せて。
九尾「死にたければ連れて行ってやろう」
1、行かない
2、行く
↓2
- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 20:32:57.95 ID:YTvb26YD0
- 2
- 80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 20:33:05.16 ID:/dFWXTlnO
- 2
- 81 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 20:59:06.25 ID:2VjNa+nio
-
陽乃「行くわ」
九尾「本気か?」
陽乃「連れて行ってくれるんでしょう?」
陽乃の伺う表情に、
九尾は呆れた表情で笑って、陽乃へと力を流し込んでいく。
九尾から感じられる力は全身をめぐっていき、
やがて、まるで動く気配の無かった指や、腕、足が動くようになる。
陽乃「っ……なんだか、ぞわぞわする」
九尾「主様の体がそれだけ弱っているということじゃ」
動くだけでも相当な無理が必要で、
戦うだなんてとんでもないと言った状態にある陽乃の体。
それを無理矢理に動かせるようにしているのだから、
陽乃の体の内側は今にも引きちぎれかねないことだろう。
陽乃「っ……ぅ……ごほっ……」
体を起こすと、
喉の奥からこみあげてきた吐き気に負けて、吐血する。
九尾の力で痛みを誤魔化しても、
体の症状までは、隠しきれない。
九尾「……良いのか?」
陽乃「ええ。良いから、連れて行って」
- 82 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 21:23:27.92 ID:2VjNa+nio
-
陽乃は、イザナミ様ではなく九尾の力を身に纏う。
九尾の力よりもイザナミ様の方が強いが、
今の状態では、逸れこそ本当に死にかねないからだ。
陽乃「……で、どこから行けるのかしら」
九尾「ふむ……」
九尾は少し考える素振りを見せ、
病室の中で、人間の姿から妖狐へと姿を変える。
九つの尾の1つが陽乃の体を包み込み、
そうして、何か不思議な感覚に襲われたかと思えば、
陽乃の視界にはまるで見たことのない景色が広がっていた。
虹色のような、木の根が伸び放題になっている世界。
眩いその世界の中心とでもいうのか、
根が伸びる先にあるのは、枯れ木のような何か。
陽乃はそれが神樹様だと悟って――
陽乃「!」
どこかで爆発のような騒音が響いて、陽乃はその音がしただろう方角へと目を向ける。
- 83 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 21:36:48.26 ID:2VjNa+nio
-
陽乃「……あそこね」
不思議な輝きのある、闇のような空を白い粒が埋め尽くすほど無数に蠢いているのが見える。
ぽつりぽつりと、
その粒よりも遥かに大きく、凶悪な姿をしているものが点在していて。
陽乃は軽く握り拳を作る。
完成型はいないようだが、進化型が数体いるようで、
さっきの爆発はその個体の1つからのようだった。
陽乃「苦戦……しているのかしら」
九尾「戦うつもりかや?」
陽乃「必要なら、そうしないといけないでしょ」
陽乃「……っ」
陽乃は口元を袖で拭う。
幸い、黒が主体となっている装束のおかげで
血がついてもそこまで目立たない。
とはいえ、みんなと合流したら、きっと、色々言われることになるだろう
- 84 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 21:44:19.76 ID:2VjNa+nio
-
01〜10 善戦
12〜21 苦戦
23〜32 普通
34〜43 勝利
45〜54 普通
56〜65 苦戦
67〜76 飛び火
78〜87 善戦
89〜98 普通
↓1のコンマ
- 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 21:47:25.21 ID:YTvb26YD0
- あ
- 86 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/12(日) 22:02:39.53 ID:2VjNa+nio
-
少し早いですが、本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 22:18:40.71 ID:L7o+h7FlO
- 乙
何気に四国での本格的な戦闘は初か
これで助太刀してもなお立場が良くならないようならどうするかね
- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 00:29:15.92 ID:u0dbrIfhO
- 乙
陽乃って1周目の天乃みたいに早死にしそうだな
天乃には友奈がいたけど陽乃の方は救いないなあ
- 89 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 22:14:48.01 ID:RTJQwT4zo
- では少しだけ
- 90 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 22:25:39.51 ID:RTJQwT4zo
-
陽乃からだいぶ離れた距離で行われている戦いは、
あまり、良くない状況のように見える。
勇者達も決して後れを取っているわけではないが、
バーテックスの数があまりにも多かった。
しかも、その猛攻を潜り抜けてどうにか進化型を討っても、
無数にいるバーテックスが再び集結して、進化型のバーテックスが生み出されている。
完成型にする余裕を与えられていないだけ、
十分頑張っているとさえいえるかもしれない状況だ。
陽乃「はぁ……持ってどのくらい?」
九尾「死ぬ気ならば、数分」
陽乃「死にたくなかったら?」
九尾「戦うのならば、数十秒程度じゃろう」
九尾の力で、初期型のバーテックスの軍勢をせん滅してすぐに倒れたのと同じ状況。
陽乃「あの時から、まるで回復していないのね」
九尾「当たり前じゃ。本来ならば、立つこともままならぬくせに」
- 91 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 22:45:04.86 ID:RTJQwT4zo
-
陽乃は少し考えて、目を細める。
このままでも、勇者たちはどうにかできるかもしれない。
けれど、場合によっては被害が出るだろう。
だが、果たしてここで手を出していいのだろうか。
杏達は感謝するかもしれないが、
千景は、どう思うか。
陽乃「……気にする必要なんて」
九尾「気になるならばやめておけ」
陽乃「気にしたってどうにもならないわよ。あれは」
嫌いになることはあっても、
好きになってくれることはない。
1、様子見
2、助太刀に向かう
3、歌野に力を分ける
↓2
- 92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 22:46:42.26 ID:oCHZu7Vw0
- 2
- 93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 22:47:02.19 ID:fiQrO4x0O
- 2
- 94 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 23:14:18.51 ID:RTJQwT4zo
-
陽乃「このままじゃらちが明かないから、行くわ」
九尾「主様は本当、お人よしじゃな」
陽乃「そんなじゃないわ。私の為よ」
こんなところで勇者に欠けられては困る
これから会見もあると言うのに、
勇者が傷だらけだったり、
負傷で中止ともなれば、また、世論がれるかもしれないし、
その矛先が戻ってきた陽乃に向かうかもしれないからだ。
陽乃「降りかかる火の粉を払う。ただそれだけよ」
陽乃はそう言って、
今もなお爆発音と雄たけびの聞こえてくる戦地へと向かう。
入り乱れる木の根のような足場を全速力で駆けていくと、
力強く踏み込むたびに、
体のどこにも痛みを感じていないのに、こみあげてくる吐き気を感じ、口元から血が飛び散っていく。
勇者たちの最後方
杏達のいる場所にたどり着いた時点で、
陽乃はもう、見た目だ気でも満身創痍と言った状態になっていた。
- 95 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 23:25:54.82 ID:RTJQwT4zo
-
杏「く、久遠さん!?」
球子「おまっ……な、なにやってんだ!?」
後方支援として、
後から援護に回っていた杏と球子が陽乃の登場に気づき、
迎撃の合間に声を荒げる。
球子「しかも、それ……」
陽乃「これは持病の癪のせいよ」
杏「何言ってるんですか、そんな……そんな顔して」
全力で走ってきたにもかかわらず、
顔は青ざめて悪く、口元や袖は何度も拭った血で汚れてしまっていて、
どうみても、危険な状態だった。
陽乃「何でもないから、気にしないで」
杏「でもっ」
陽乃「貴女達に何かがあったら、また私が悪く言われるんだって、いい加減自覚を持って貰わないと困るわ」
球子「もうすぐ何とかなるから下がってろ! そんな状態で戦ったら死ぬぞっ!」
目の前で大変なことになるのを見てきた杏と球子は、
気が気でないと言った様子だが、
陽乃は、首を横に振って、息を吐く。
陽乃「死なないわ。そこまで馬鹿じゃないもの」
- 96 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/13(月) 23:27:57.14 ID:RTJQwT4zo
- では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 23:40:41.49 ID:HGlqa81iO
- 乙
これ陽乃さん生きて帰ってこれるのだろうか…
でもやるからには例え仲が悪い者がいても全員で力を合わせて戦うしかないな
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 00:14:08.69 ID:O8qrW/HAO
- 乙
マジでそろそろ寿命の告知受けそうでドキドキする
- 99 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/14(火) 22:33:30.26 ID:QoDQlF6do
- すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 22:38:04.20 ID:6yuTrHvYO
- いつも乙ですー
- 101 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 20:59:34.11 ID:YcVnjQqNo
- では少しだけ
- 102 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 21:01:07.47 ID:YcVnjQqNo
-
とはいうものの、陽乃はいつ死んでもおかしくないほどに疲弊していた。
九尾のおかげで痛みこそないが
血反吐を吐きそうな息苦しさは、ほんのりと喉元で燻っている。
陽乃「はぁ……で、状況は?」
球子「見たまんまだっ!」
陽乃「……」
長々と説明している場合はないと怒鳴るように返された陽乃は、
戦闘の続く前線を睨む。
歌野と若葉、友奈と千景
それぞれが守るエリアを決め、そのエリア内に入ってきた敵を片っ端から倒していっているようだが、
バーテックスは歌野達を倒すことよりも、
その先に進むことに注力しているのか、
次から次へと手に余る分だけこちら側に流れ込んできている
それを、球子と杏が加わることでどうにか防いでいる。といった状況で、
さらに、進化型のバーテックスが歌野達の隙をつくように強力な一撃を加えているため、
かなり……余裕がない。
杏「物量作戦だけならまだどうにかなるかもしれないけど……」
陽乃「良かったじゃない。もう一手あって」
- 103 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 21:27:53.11 ID:YcVnjQqNo
-
バーテックスの狙いは、神樹様か、陽乃か。
見えない視線が自分へと向かっているような不気味さを感じて、陽乃は身震いする。
陽乃「嫌な感じ」
杏「久遠さんは無理しないでくださいっ、私達で何とかしますから!」
陽乃「……そんなこと言ったって」
余裕がないと分かり切っているのに、
ここで手を出さない陽乃ではない。
そもそも、止めろと言われて止めるような性格ではないつもりだし、
ここにきておきながら、ただ黙って傷ついていくのを見ていくほど、
陽乃は我慢強くもない
陽乃「このままじゃどうにもならないでしょ」
杏「それはっ」
陽乃「一手、一手だけ叩き込むわ。あとはどうにかしなさい」
陽乃はそう言って深く息を吸い込み、長く息を吐く
時間も余力もない
だけれど、だからこそ、準備は念入りに。
――助けるべきは
1、歌野
2、若葉
3、友奈
4、千景
↓2
※コンマ42以上で戦闘終了
- 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 21:33:02.93 ID:5ZSjVOxkO
- 2
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 21:35:14.37 ID:PGzeAtgI0
- 2
- 106 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 22:01:01.41 ID:YcVnjQqNo
-
歌野は、大丈夫だろう。
陽乃との距離が近づいたことで、
余分に必要だったように感じられた分が削げ落ちることなくダイレクトに歌野の方へと伝わり、
この異様な世界に陽乃が足を突っ込む以前よりは
まともに力を使えるようになっているはず。
そして、千景は助けたくない。
いや、千景が助けられたくないだろうし、
嫌な話、完全犯罪が可能なこの世界で、
背中から切り付けてきそうな相手のところに向かうほど、陽乃は命を捨てていない。
そして、友奈はその千景が一番強く肩入れしている相手だ。
陽乃が友奈の方に向かったと知れば、
殺すために向かったとでも思って、何かしてこないとも限らない。
となれば、やはり。
陽乃「ッ――」
陽乃は力強く足場になっている木の根を踏みしめて、駆け出す。
- 107 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 22:32:21.39 ID:YcVnjQqNo
-
靴底が木の根の皮を抉るように削りとっていくのを感じながら、
陽乃は全速力で駆け抜け、
木と木とを飛び移っては、一瞬の脱力感に転びそうになって、
踏ん張るたびに、口の中に血が滲む不快感を覚えてしまう。
陽乃「っぁ……ぅ゛」
口元から、血が溢れる。
目が霞んで、若葉に近づいた分だけ遠ざかったようにさえ感じ、
それでも、陽乃は踏みとどまって、駆ける
陽乃「……あとで、大変、ね……」
また長引くだろう
歌野は怒るだろうし、
大社がなんて言おうとあの病室に泊まり込んだり、
陽乃を引き取って、勝手なことが出来ないようにとしようとするかもしれない。
なんて、陽乃は考えながら若葉のもとにたどり着く
陽乃「乃木さっ――ごふっ……」
若葉「っ!?」
陽乃「けほっ……」
若葉「何しに来たんだッ!」
若葉は思ってもいなかった来訪者の血にまみれた姿に驚愕の表情を見せながら、
バーテックスの軍勢を凌ぎ、どうにか陽乃の方に戻って、刀を構える。
若葉「今は守ってやれる余裕がないんだ! 今すぐ戻ってくれッ!」
- 108 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 22:55:47.75 ID:YcVnjQqNo
-
陽乃「守る……? 誰が、誰を……」
陽乃は滴る血を拭うのを止めて、震える膝を手で抑え込む。
視界が半分ほど赤い。
口の中は血の味に満ちていて、呼吸するだけでも喉が痛むように感じる。
九尾の力で隠していても、
極限にまで来てしまうと、隠しきれないのかもしれない。
けれど、ここまで来たのだ。
陽乃「そもそも……貴女達が、遅いから……っ」
若葉「無理に話すな……なんだ。なんでそんなっ」
一見、襲撃を受けてどうにか切り抜けてきたと言った様子の陽乃を案じながら、
近付いてくるバーテックスを切り伏せる若葉の困惑をよそに、
歯を食いしばって、力を込めていく。
陽乃「一手だけ、手を貸してあげる」
陽乃はそう言って
ため込んだ力を足元へと叩き付けて、辺り一帯へと拡散させる。
身を蝕み、神を穢し、死に至らしめる災厄の力。
通常個体の白い体がだんだんと黒く穢れて行ったかと思えば、炭のように砕けて消えていく。
その余波は若葉にも多少害を及ぼしているのか、苦しそうな表情を浮かべていたが、
陽乃はそんなものを見ている余裕もなく、その場で膝をついてしまう。
若葉「っ……久遠さ――」
陽乃「良いからッ! げほっ……っ……良いから……貴女は貴女のなすべきことをしなさい……」
助けようとする若葉に怒鳴って、陽乃は倒しきれなかったバーテックスを倒すように促す。
辺り一帯にいたバーテックスのほとんどは消え、残ったバーテックスもダメージが蓄積していて、チャンスは今しかない。
若葉「っ……絶対にそこから動かないでくれ!」
そう言い残して、速攻を仕掛けるべく残存戦力へと突っ込んでいく若葉の背中を、陽乃はほとんど見えない視界にとらえ、
そして、ふらりと、倒れる。
陽乃「……死にそう……」
陽乃はそこで、気を失ってしまった。
- 109 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/15(水) 22:57:24.18 ID:YcVnjQqNo
- では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 23:10:19.60 ID:ypmuHRMfO
- 乙
陽乃さん本格的に死の危機が迫ってきてるな…
この惨状を目の当たりにしたみんながどんなやりとりするのか気になる
- 111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/16(木) 06:15:14.83 ID:U8a34NG2O
- 乙
前作までの陽乃さんは千景のことを結構気にかけてたけど今作では普通に嫌ってる節があるな
- 112 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/16(木) 22:23:21.30 ID:JgO+ce9No
- すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/16(木) 22:29:13.35 ID:wwxd0+DeO
- 乙です
陽乃さんは大丈夫だろうか…
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 06:49:29.29 ID:+d3V+cCpO
- 大満開の章が終わった…
三周目なら調査は若葉たちが担ってそうだな
あと四年後の夏凜がすごいイケメンになってたけどこちらを読み返したら丁度その辺りで天乃と子作りし始めてるというね
出来ればそれも短編でリクエストしてみたいな
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 17:31:15.86 ID:rmaWTD3P0
- 四年後にぼっしーいいよね…
- 116 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/18(土) 21:19:17.42 ID:FiHhfiyBo
- では少しだけ
- 117 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/18(土) 21:29:33.44 ID:FiHhfiyBo
-
若葉「くそっ……!」
若葉は陽乃を置いていくことに不安を覚えつつも、
力一杯に刀を握りしめ、歯を食いしばる。
バーテックスをどうにかしなければ陽乃どころか世界が終わってしまう。
だから、置いていくしかない。
若葉「邪魔だ……邪魔だっ……邪魔をするなぁッ!」
上や左、右
どこからでも襲い掛かろうとしてくる初期個体のバーテックス
若葉の怒りの籠った一閃が左右のバーテックスを切り裂いたものの、
残る上方からの襲撃は取りこぼしてしまう。
だが――
若葉「邪魔だと言っているッ!」
若葉の体は食い破られることなく、それどころか向かってきていたバーテックスを足蹴にし、
地へと踏み落として砕く。
若葉が持ちうる力の一旦、
神樹様から引き出した精霊、その名は源義経
若葉「お前達に割いてやる時間など、一刻もないと知れッ!」
若葉はわずかでも早く陽乃を救うべく、
持てる力を全力で引き出し、バーテックスを切り伏せて行った。
- 118 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/18(土) 22:01:12.82 ID:FiHhfiyBo
-
若葉は進化個体を含む数百を超えるバーテックスの軍勢を精霊の力を使ってものの数分で壊滅させると、
精霊の力をそのままに全速力で陽乃のもとへと駆け付ける。
若葉「……っ」
しかし、その数分で陽乃は酷いことになっていた。
辺り一面血の海というほどではないが、
陽乃の体からあふれ出ていただろう血溜まりが陽乃を中心に広がっており、
陽乃はピクリとも動かない。
若葉は慌てて近寄って、軽く体をゆすり声をかけたが、陽乃は反応しない。
呼吸さえ――
若葉「まずい……まずいっ……駄目だッそれだけは駄目だッ!」
陽乃は死んでしまったのか。
即時入院が必要なほど消耗していたにもかかわらず、
無理矢理に力を使ったのだから仕方がないのかもしれない。
けれど、だから容認できるというほど若葉は死を認められる心ではなかった。
若葉「死なないでくれ……っ!」
若葉は陽乃の体を抱き上げると、
負担をかけないように気を付けながら、急いで歌野の方へと向かう。
歌野なら傷を癒せると聞いていたし、
陽乃の状態はもう、戦闘後の医療班を待っていられる程の猶予を感じられなかったからだ
- 119 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/18(土) 23:13:35.09 ID:FiHhfiyBo
-
若葉がたどり着く頃にはもう、
歌野はすでにバーテックスを倒しきっていたが、
大怪我でも負ったのか、変異しきっていない建物の上で膝をついていた。
若葉「白鳥さん! 」
歌野「ぁ……乃木さ――」
若葉「頼むっ! 久遠さんを助けてくれ!」
歌野に声をかけ、降り立った若葉
その姿を認めた歌野は自分の頬に血が飛び散ったのを感じて目を見開く。
その目の前に、若葉が下ろしたからだ。
血まみれで、もう、息絶えてしまったかのように静かになった陽乃を。
若葉「バーテックスにやられたわけではないんだが、気付いたら――」
歌野「宇迦之御魂大神様!」
歌野は若葉の言葉を聞かず、
宇迦之御魂大神様を呼び起こして力を纏い、陽乃へと力を流し込む。
歌野「久遠さん……お願い。駄目よ……駄目……」
戻ってきて。と、
歌野は、自分の中にある生命力が付きかけるほどに力を使い、
また、それを無理矢理に回復させる。
- 120 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 00:10:50.52 ID:Xs7bkibVo
-
若葉「……これは」
歌野の周囲に草花が芽吹き、
すぐさま枯れて消え、もう一度芽吹いては枯れていく。
歌野の力を表すようなその光景は美しくも儚く、
その輝かしさとは裏腹に、陽乃の体はまるで治る気配がない。
九尾も姿を見せず、本当に救えるかもわからないままだ。
だが、それでも歌野は力を使い続ける。
歌野「お願い、治って……治って……治ってッ!」
歌野が力を借りてる宇迦之御魂大神様は、
食物の神ではあるものの、
それが持つ強い生命力ゆえ、回復特化の力を持っている
それでも治せないのはそれだけ陽乃の消耗が激しいか
治せないような状態にあるかだ
歌野「貴女は死んではいけないのよ……」
歌野は願い、祈り、その命を捧げる。
失った傍から戻る無限の命を使ったその力は
枯れるばかりだった草花を咲き誇らせるほどに溢れかえって。
――大輪の花が咲く。
- 121 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 00:13:26.31 ID:Xs7bkibVo
-
√ 2018年 9月15日目 夕:病院 ※特殊
↓1コンマ判定 一桁
1 友奈
4 若葉
6 歌野
9 千景
- 122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 00:14:04.08 ID:b5s9ljrhO
- あ
- 123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 00:14:08.46 ID:dWhgVG28O
- あ
- 124 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 00:28:08.31 ID:Xs7bkibVo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから少しずつ
アニメは終わりましたが、もうしばらく続きます。
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 00:54:47.90 ID:S1+w7KWFO
- 乙
うたのんもピンチか?
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 04:46:23.66 ID:H5SdJEmCO
- 乙
この回復能力も明らかにリスクありそうだし歌野も無理させると危険か…
そしてアニメみたいなハッピーエンドにたどり着けるか先が読めなくて楽しみだな
- 127 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 15:24:29.04 ID:Xs7bkibVo
- では少しずつ
- 128 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 15:31:34.28 ID:Xs7bkibVo
- √ 2018年 9月15日目 夕:病院 ※特殊
水中を漂いながら目を開いているかのような、
ゆらゆらと揺れ、歪んでしまっている世界が陽乃の目に映る。
その視界はだんだんとクリアになっていき、
やがて正常に近いくらいに見えるようにはなったが、
そこでようやく、視界の約半分……左側の一部が見えないことに気づく。
陽乃「ぅ……」
九尾の力も切れているのか、声が出ない。
不思議と体中にあるはずの痛みは感じないけれど、
同時にまるで動かせる気配はなく、
それどころか、嫌に静かだった。
まるで、全てが失われて陽乃一人となってしまったかのような静寂
陽乃は唯一正常と言えるだろう右目だけを彷徨わせるが、
見える限りには誰もいなかった。
- 129 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 16:23:50.64 ID:Xs7bkibVo
-
陽乃「っ……」
何もできない、何もわからない。
視界も半分がつぶれているような状態。
だが、生き残ったことだけは分かる。
若葉乃方に向かって、失神したから、
助けてくれたのは若葉だろうか。
常人の治療ではどうにもならないだろうから、
若葉が歌野のもとに連れて行ったか、
歌野が若葉のもとに向かったか
いずれにしても、歌野が関わっているのは間違いない。
陽乃「……ぃぁ……ぉ……」
名前が呼べない。
呼べてもどうにもならないが。
歌野が傍にいるのかもわからない今、
出来るのは休むことくらいだろう。
- 130 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 16:42:37.28 ID:Xs7bkibVo
-
01〜10 友奈
12〜21 若葉
23〜32 千景
34〜43 大社
45〜54 球子
56〜65 九尾
67〜76 水都
78〜87 杏
89〜98 美佳
↓1のコンマ
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 16:43:37.57 ID:4R7g578aO
- あ
- 132 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 17:20:25.99 ID:Xs7bkibVo
-
生きてはいる。
本当にただその程度のように感じられる陽乃のそばに、
1人分の影が出来る。
左側にいるため、その姿を知ることは出来なかったが、
感じられる気配が九尾だと語っている。
陽乃「ぅ……ぃ?」
九尾「愚かなことをしたものじゃな。主様」
陽乃「ぁ、ぇ……」
九尾「よい。何も言わずとも」
左方から身を乗り出すようにして姿を見せた、いつもの女性の姿をしている九尾は、
微かに動く程度の陽乃の唇に指を押し付けて、完全に動かないようにしてしまう。
動いたところで言葉にもならないのだから、
動かすだけ無駄だろう
九尾「戦闘は主様の介入で滞りなく終了した。死人は出なかったが、負傷者はさすがに避けられなかったようじゃ」
九尾はそう言うと、陽乃を一目見て、ため息をつく
九尾「一番重傷なのは主様じゃな。白鳥歌野が限界まで力を使っても治しきれてはおらぬ」
陽乃「っ……」
九尾「案ずるな。白鳥歌野は生きておる」
- 133 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 18:14:16.97 ID:Xs7bkibVo
-
力を使い果たしたものの、
宇迦之御魂大神の御力によって、生きながらえている
それでも神々の御力に頼り切った代償は重く、
歌野は暫く動けないらしい。
九尾「会うことはできぬぞ」
陽乃「……」
九尾「主様は自己回復に務めた方が良かろう」
歌野の力を貰うのが最適だったが、
その歌野も今は、自分のことで精一杯なため、
陽乃に回す余裕がない。
九尾「無茶をしたな」
陽乃「っ……」
陽乃が無茶をしなければそんなことにはならなかった。
だが、
無茶をしなければ勇者の誰かが犠牲になっていた可能性がある。
とはいえ、
どちらにせよ負傷者は出てしまった。
- 134 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 19:07:51.91 ID:Xs7bkibVo
-
歌野は重症
若葉は骨折や火傷など乃症状がみられるが、
歌野よりは軽い。
友奈と千景も同様で、
しかし、両者ともに精霊を行使した弊害もあって、
その反動による身体的ダメージによって、入院を余儀なくされている。
今動くことが出来るのは杏と球子の2人だけ。
九尾はそう説明して、陽乃には療養を進める。
陽乃はそれに反論も何もできず、
呻くくらいで、言葉を返すことは出来なかったが、
九尾は気にせず「そうしておればよい」と、嫌味を含めた笑みを浮かべて。
九尾「良いか主様。しばし休息を取れ」
陽乃「っ……ぁ……」
それ以外にない。
陽乃はそう答えたつもりだったが、
やっぱり、言葉にはならなかった。
- 135 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 19:08:51.51 ID:Xs7bkibVo
-
√ 2018年 9月15日目 夜:病院 ※特殊
↓1コンマ判定 一桁
0 友奈
3 球子
5 杏
8 美佳
ぞろ目特殊
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 19:11:21.46 ID:4R7g578aO
- あ
- 137 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 19:18:42.84 ID:Xs7bkibVo
- 少し中断いたします
再開は21時ころを予定しています
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 19:35:16.27 ID:lMk4YmGXO
- 一旦乙
- 139 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 21:35:18.96 ID:Xs7bkibVo
- √ 2018年 9月15日目 夜:病院 ※特殊
陽乃が目を覚ましたことで検査が行われ、
自らの力による反動で脊椎を損傷してしまっており、
それに加えて、脳へのダメージも酷く、
言語機能にも影響が出ているのだと説明された。
治る見込みはないと言われ、
何をしたらここまで酷いことになるのかと、
大社専属の医者も怪訝な反応を見せるほどの状態。
だが、もう一人理解に苦しむような状態の患者を診たらしく、
今日という日の不幸さに絶望していたようだった。
陽乃「……」
陽乃の体は医者が言うように絶望的ではあるが、
とはいえ、超常的な回復力を持つ陽乃の体は本当に少しずつ治っている。
歌野がおらず、
諏訪に力を裂いている影響で治りが遅いのだ
- 140 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/12/19(日) 22:06:44.24 ID:Xs7bkibVo
-
そろそろ諏訪に力を送るのを諦めるべきだろうか。
向こうにいる人々だって
すぐにでも死ぬことを覚悟していただろうに、
なぜだか、死なずに生き延びられていると思っている程度だろう。
いや、
もしかしたら神の御加護や、外へと向かった勇者たちのおかげだと思って
信仰深くなっているかもしれない。
陽乃は神様ではないが、
諏訪神様から代行を委ねられてしまっている影響で
その存在は神格に足を踏み込んでいる。
その為、
その存在を崇め祈ってくれる存在というのは
存外、無視できないものとも言える。
しかし、
諏訪での信仰は、ここまで届かない。
九尾に言わせれば、無駄だ。
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