【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】

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159 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 19:30:55.72 ID:1ifcHOslo

歌野「そうね……まずはやっぱり……」

陽乃「嫌よ」

歌野「良いじゃない! このくらい」

心が分かるから、言われなくても分かる

だから言われる前に先手を打つが、

歌野は諦めてはいないようだった。

歌野「みーちゃん達だって呼んでるわけだし……」

陽乃「向こうが勝手にでしょう? 私は違うわ」

歌野「だからこそよ。いきなり物理的に距離積めるのは嫌だろうから、せめて名前で……って」

陽乃「名前で呼ぶことに意味を感じないわ」

歌野「ならむしろ、ね?」

陽乃「一人許可したら私も私もって来るじゃない」
160 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 19:58:57.43 ID:1ifcHOslo

水都も、杏も、球子だって

もしかしたら若葉とひなた……友奈もかもしれない。

それは確実に面倒だ。

第一距離を詰めるなんて……

歌野「やっぱり嫌?」

歌野は伺って、少し考えを巡らせる

さっきまでの乱れはなくて、落ち着いていた。

歌野「みんなの前では呼ばなくていいわ。何なら心のなかでもいいし……どうかしら?」


1、普通に呼ぶ
2、2人の時だけ
3、心の中で
4、それ以外でお願い

↓2
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 20:01:14.09 ID:d0bwdWpUO
3
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 20:01:24.09 ID:q9kjIzG20
3
163 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 20:52:18.55 ID:1ifcHOslo

陽乃「なら心の中だけね」

それなら呼ばずに済むしと思ったものの、

もちろん、それは歌野に筒抜けでむっとした不満顔が向けられる。

陽乃「分かってるわよ……分かってるってば」

歌野「本当に?」

陽乃「失礼ね。騙すのはあんまり好きじゃないのよ」

九尾が散々騙したりなんだりしているが、

それはあくまで、陽乃の命が脅かされるような状況にある場合など、

そうしなければならない状況だからこそのもので、

不必要な時にまで、そんなことをするつもりはない。

実のところ、陽乃は基本的に下の名前で呼ぶことがない。

それは、こんなことになる前からもそうで、

特別こだわっていたわけではなく、巫女として幼少から人前に出ていたからこそ染みついたものである。

陽乃「……気味が悪いわね」

歌野「そう?」

陽乃「貴女だって、違和感があるでしょう。普段は久遠さんなんだから」

歌野「そこは……まぁ、ノリと勢いだわ! 陽乃さん!」

陽乃「声が大きいわよ」
164 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 21:04:34.39 ID:1ifcHOslo

歌野「どう? ね?」

勢いで何とかなるし、呼んでいれば慣れるはずだと歌野は言うが、

歌野自身、慣れているわけではなさそうでほんのり羞恥心が感じられる。

本音では、やはり「久遠さん」の方がまだ馴染むと思っているくらいだ。

ならやっぱりやめる? と言ったって歌野は拒むだろう。

それを考えただけで目を向けてくるし、首を振るくらいには。

だったら、と、陽乃は息を吐く。

陽乃「本当に面倒ね。う――」

歌野。と呼ぶか、歌野さんと呼ぶか

あるいは歌野ちゃんと呼ぶか。

3つ目はあり得ないが、1つ目2つ目もしっくりこない。

陽乃「面倒くさいわ」

歌野「誤魔化した……」

陽乃「うるさいわよ」

歌野「心の中でも呼ばなかったわっ」

陽乃「呼ぶ必要があるときで良いじゃない」

歌野「……照れなくていいのに」

陽乃「記憶を消し去るわよ」

それだけはやめてっ……と、願う歌野にそっぽを向く。

いつかなれる。

いつか、本当に……そうだろうか?
165 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 21:11:07.71 ID:1ifcHOslo

√ 2018年 10月07日目 夕:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 ひなた
2 球子
4 杏
6 若葉
8 大社

ぞろ目 特殊
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 21:12:17.84 ID:d0bwdWpUO
あ
167 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 22:41:49.09 ID:1ifcHOslo
√ 2018年 10月07日目 夕:病院



杏は約1週間前の戦いで重傷を負い、暫く伏せっていたが、

昨日の時点で少しでも会話が出来るようには回復していると話だけは聞いていた。

それでもまだ動くのは難しいと思っていたのだが……

杏「久遠さん……無事で、何よりです」

一見、満身創痍にも思えるような状態で車椅子に乗って病室へと尋ねてきた。

満身創痍と言っても、包帯が見える部分が多いという程度で、

まだ出血が見られるだとか、歌野のように一部が変質しているということもないので、

そこまで、大騒ぎするほどでもない。

陽乃は、それでもわざわざ訪ねてきたことには不服と言った表情で迎える。

陽乃「何しに来たのよ。死にたいの?」

杏「いえ、その……院内で、かつ短時間なら外出も許される程度には回復したので」

歌野「回復したと言っても、まだ安静にしていた方が良いと思うわ」

陽乃「貴女が言えることではないでしょ」

杏「それに、久遠さんが千景さんにその……襲撃を受けたって聞いて」

球子だろう。

陽乃が千景に襲われたことや、歌野が命を懸けようとしていることも聞いているはずだ。
168 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 23:13:07.87 ID:1ifcHOslo

陽乃「土居さんに聞かなかったの? 見ての通り何の問題もないわ」

杏「それは聞きました。でも、直接会いたくて」

陽乃「まともに動かない身体に鞭を打ってでも?」

皮肉のつもりだったけれど、杏は笑みを浮かべる。

またそんなこと言っちゃうんだから陽乃さんはと、歌野までも知ったようなことを思っていて。

杏「それでもです。私、最後に見たのが、久遠さんが敵に向かっていく姿だったから……心配で」

陽乃「土居さんから――」

杏「戦いで傷ついていないか心配だったんです」

千景に殺されるとまでは考えていなかったものの、

バーテックスとの戦闘でどれだけ怪我をしたのか分からなかったし、

左手を斬りつけられたと聞いて、それで。

杏「……ごめんなさい」

陽乃「謝られても困るのだけど、それは何に対しての謝罪なの? 貴女なんかを助けた程度でこんなことになるような脆弱さだとでも馬鹿にしたいの?」

杏「そんなこと、あるわけないじゃないですか」

杏は首を振ることが辛いのか、その分だけ声を強めて否定する。

そんなわけがない。

陽乃は確かに、戦闘後に倒れることが多いけれど、

それは力の反動によるものであって、決して陽乃は脆弱だからではない。

が、その貴重な力を使わせてしまった。と言う思いもあると杏は吐露する。

杏「久遠さんは、何が何でも私達を守ってくれてしまうから、頑張らないといけなかったのに」
169 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 23:31:03.01 ID:1ifcHOslo

陽乃「それは勘違いも甚だしいわ」

杏「もう、いい加減無駄なんです。久遠さんが、絶対に他人を見捨てられないことはみんな分かっているんです」

千景はそれに納得していないし、

それに甘んじる気は毛頭ないように思えたが、

他のみんなは陽乃を最終手段だと考えているし、

それなのに、簡単に命を張ってくれる危ない存在だとも思っている。

杏「私は久遠さんの事情を全部は知らないから、あんまり勝手なことは言えませんけど……」

でも。と、

杏は固く瞼を閉じて、少しだけ、零れていく熱を手の甲で拭う。

杏「受け入れてください。自分の行いの見返りを」

何もかもが仇で返されるわけではないと

感謝をする人もいれば、それに返したい人だっているのだと。

杏「自分だけが傷つけばいいなんて、それは嫌です。それは駄目です。そう思わせたんです。久遠さんが」

陽乃「だから?」

杏「もう少し、身体を大切にしてください。長生きしてください。恩返しを、させてください」



1、してるわよ。してるから生きてるの
2、だったらもっと強くなりなさい
3、要らないわよ。そんなもの
4、それは私に頼むことではないわ。


↓2
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 23:31:48.09 ID:dxmgg4WXo
1
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 23:31:51.04 ID:HS1hR+uXO
2
172 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/10(日) 23:43:24.30 ID:1ifcHOslo

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 23:51:23.30 ID:YoWXdae5O
乙
久々に杏に会えたけど大怪我で寝込んでる間に色々あったからなぁ
この必死な説得が陽乃さんの心に少しでも響いてくれるといいのだが…
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/11(月) 06:48:41.17 ID:h+FupBfGO
乙
口調はキツめながら少しずつ妥協し始めてるような気がする
175 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/12(火) 23:46:26.77 ID:rpqpLtSmO
遅くなりましたが、少しだけ
176 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/12(火) 23:48:25.62 ID:rpqpLtSmO

陽乃「だったらもっと強くなりなさい」

歌野「でも命は懸けるなって言うんでしょ?」

口を挟んできた歌野をひと睨みで黙らせて、陽乃は杏へと目を向ける。

杏達は、歌野と違ってそれほど重くなることはないはず。

だが、歌野であれば軽いものも杏達には重いものになる。

つまり、通常の力の使い方でさえ命懸けと言わざるを得ない。

陽乃「賭ける必要のないことに懸けるべきではないと思っているだけよ。懸けなければならないのなら、それは仕方がないことだわ」

歌野「く……陽乃さんってば、伊予島さんに甘くない?」

陽乃「貴女よりは、話が通じるからよ」

歌野「む……」

杏「強くなりたいです。なるつもりです……つもり、だったんですが」

陽乃「そう言えば、精霊についての進展はあったの?」

杏「さっぱりです。可能なら久遠さんにご一緒して戴きたかったんですが、そうもいきませんでしたし……」

杏までもがリタイアしてしまうという最悪の状況にまで陥ったこともあって、

訪れた大社の関係者に直訴をしては見たものの、検討するくらいしかできないという。

その手のことには陽乃が詳しいとは言ったが、

しかし、陽乃に頼る気は全くない様子だったと、杏は零す。
177 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/13(水) 00:08:38.20 ID:4TLyMwTMO

杏は残念そうではあるが、陽乃としては当然だろうと思う。

ひなたを誘拐した疑惑があるし、それ以前に前科が多すぎる。

なにより、千景から伝わった九尾の情報もあるし、

騙すことに特化しているというのが大社の印象だろうから、

人類の切り札である勇者の命運を左右することに関わらせたくはないだろう。

ただでさえ、戦場においては深く関わっているのだし、

これ以上はと言う思いもあるのかもしれない。

陽乃「むしろ私がいなくて正解だったでしょうね」

歌野「気になるのは、伊予島さん自身が陽乃さんからの刺客だって思われて話を聞いてくれていないんじゃないかってところね」

杏「そう、ですね。それは少し不安ではあります」

杏は悩ましそうに言いながら、眉を潜める。

検討する。

検討するが、それ止まり……というのはよくあることだ。
178 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/13(水) 00:18:56.50 ID:4TLyMwTMO

杏「ただ、大社はそれでも考えざるを得ないと思います」

勇者のシステムに関しての改修

ただの機械ではなく、

神樹様という、超常的な力が関わっているものの為、

一筋縄ではいかないはず。

だからこそ勇者であり、巫女であり、精霊を従えている陽乃に助力を願うべきだと、杏は思う。

それを拒み、

無理して改修を行えば、より状況が悪化してしまうことも考えられる。

歌野「精霊については陽乃さんが一手打ってくれているから大丈夫よ」

杏「えっ?」

歌野「みーちゃん達、巫女さんにお手伝いを――」

陽乃「白鳥さん、余計なこと言わないで頂戴」

歌野「陽乃さ……あ……」

陽乃に咎められ、それでもと考えを言おうとした歌野だったが、

陽乃が内に留めているものを感じ取って、目を伏せる。

巫女ならだれでもいい。

けれど、その人選では無駄に命を奪うだけでしかないからだ

陽乃「伊予島さん、貴女、親しい巫女はいるかしら?」
179 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/13(水) 00:20:41.01 ID:4TLyMwTMO
途中ですが時間なのでここまでとさせていただきます。
明日も可能であれば通常時間から

再開時に安価
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 00:26:20.55 ID:yghEBAQaO
乙
杏たちの巫女さんと言えば…ここに来て安芸先輩の出番だろうか
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 06:01:25.84 ID:878fSGGzO
おつ
182 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/14(木) 23:46:19.72 ID:UhdZLx20o
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/14(木) 23:49:14.40 ID:BoN3HRSxO
乙です
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/15(金) 23:58:07.39 ID:qSpSZY07O
ここのところ遅かったり休載が続くなぁ…
185 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/16(土) 23:26:21.04 ID:Cgnoppt8o
遅くなりましたが、少しだけ
186 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/16(土) 23:35:53.17 ID:Cgnoppt8o

杏は一瞬だけ驚いた顔をしたが、

すぐに、ほんの少しだけ寂しそうな笑顔を見せる。

杏「ひなたさんと水都さんを除けば、1人……ですね。美佳さんは親しいとは言えませんし」

陽乃程険悪な関係ではなかったものの、

杏もまた、美佳とは巫女と勇者の関係であってそれ以上でも以下にもなり得なかったようだ。

それゆえ、杏には一人だけ。としか言えない。

もちろん、陽乃を巫女としてカウントしていいのであれば、

もう一人増やすこともできるが。

杏「もう、暫く会うこともできていませんけど……大社に属している巫女の中に、安芸真鈴っていう子がいるんです。私と、タマっち先輩を導いてくれた子で……」

短い間ではあったけれど、

でも、あの極限状態とも言える生活の中で、とても、仲良くなれた。

杏「歌野さんと水都さん、若葉さんとひなたさん……ほどではないかもしれないですが」

陽乃「そう……」

水都に副作用はほとんど見られなかった。

それが、互いの信頼関係なのか、巫女としての素養か、陽乃との繋がりのおかげか

あるいはそのすべてなのか。

いずれにしても、その要素があった方が良いのは間違いない。


1、その子、呼べる?
2、どうにかして引っ張り出すか
3、その子を殺す覚悟はある?
4、その子から見た貴女はどうなのかしら

↓1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/16(土) 23:36:45.56 ID:wZ3xfjWtO
1
188 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 00:49:02.94 ID:GhY7Qcoxo
陽乃「その子、呼べる?」

杏「どう……でしょう?」

杏は悩ましそうに言ってから、久遠さんがどうとかではないですよ。と、取り繕う。

陽乃が怖くて、会いたがらない人もいる。

けれど、彼女は違うと。

普通の友人なら会いたいときには会える。

しかし、大社所属の巫女ともなれば、そうそう会えない。

少なくとも、こちら側からは難しい。

ただ、陽乃が関わっていることも影響しているのだろう。

杏「ひなたさんだったら、まだ可能性はあったと思いますが……」

歌野「みーちゃんじゃダメ?」

杏「大社が許可しないかと。少なくとも、正攻法では無理だと思います」

申請はまず通らない。

杏も、水都も陽乃と関わりすぎている。

何か裏があるのではないかと、思われてしまう。

歌野「そこまでではないと思うんだけど……」

杏「九尾さんの件が知られているのが大きいんです。あれもこれもまやかしではないかって、恐れられちゃって」
189 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 02:38:54.25 ID:GhY7Qcoxo

歌野「そう言えば」

そんなこともあったんだっけ。と、

顔を顰める歌野を一瞥し、陽乃はため息をつく。

足を引っ張っているというより、足枷になっている。

以前から自分に関わるなと突っぱねてきて、

それでも突っかかってきた末のものだから、トラバサミに引っかかったようなものの方が正しいか。

歌野「なら、みーちゃんにお願いするのが一番かしら」

陽乃「門限までに戻ればって……貴女」

歌野「やっぱり、駄目?」

陽乃「駄目というか」

陽乃は素っ気なく歌野に釘をさすが、

やっぱり? と困った顔をする歌野の一方で、杏は眉を潜める。

杏「あの……」

歌野「みーちゃんにどうにかして貰おうと思ったけど、陽乃さんはダメって」

水都に安芸真鈴を説得して貰い、施設から出てきて貰う。

大社にバレる前に戻れれば、セーフなんて、歌野は思ったようだが。

陽乃「藤森さんが巫女代表は使い勝手が良いから、無駄なリスクを背負わせるのは感心しないわ」

歌野「とは言ったって、安芸さんを連れてくるのは難しいわ」
190 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 02:46:20.85 ID:GhY7Qcoxo
では途中ですが、ここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 06:07:55.34 ID:viKesYYWO
乙
みーちゃんでダメならひなたの時みたいに陽乃さんが強引に連れてくるしかなさそうだな
192 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 22:30:42.21 ID:GhY7Qcoxo
遅くなりましたが、少しだけ
193 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 22:33:27.49 ID:GhY7Qcoxo

陽乃「だからといって……」

陽乃は言葉を切ると、顔を顰める。

上里ひなたがそうであったように、藤森水都も大社に囚われることはあるだろうか。

仮に囚われても、上里ひなたのように連れ出すことは出来るだろうけれど、

それはそれで陽乃にもリスクが伴う。

それも、上里ひなた時以上に。

今度こそ、陽乃がやったと確信をもって近づいてくるだろう。

そうなったら面倒だ。

とはいえ、安芸真鈴を連れ出してもそれは同じはず。

陽乃「穏便に済ませられるのが、一番面倒がなくていいのだけど」

歌野「だからみーちゃんに任せてみようって言ってるのに」

陽乃「だとしても貴女のそれはあり得ないわ。その巫女に反発されたら終わりよ」

杏「安芸さんは大丈夫だと思います……むしろ乗ってくるかと」

陽乃「その根拠は?」

杏「3年前の久遠さんを知ってる1人です」
194 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:11:41.11 ID:GhY7Qcoxo

3年前の陽乃を知っているからといって、それが根拠になるとは思えない。

しかし、杏は自信があるようだ。

であれば、知っているのは陽乃が3年前に贄を逃れたことではなく、

奮闘していたことだろう。

杏「直接戦っているのを見たわけではないらしいですけど、聞いた印象が久遠さんそのものだったので間違いないかと」

陽乃「なるほど」

歌野「あちこち飛び回ってたものね。知られていても不思議じゃないわ」

陽乃「でもだからって味方とは限らないわ」

杏「大丈夫だと思いますけど……念のため水都さんに接触して貰うのはどうですか?」

まずは水都が接触し、協力して貰えるかどうかを確認する。

その後、協力して貰えそうならどうにかして連れてきて貰う。

リスクがあるのは相変わらずだが、協力的なら、やりやすさはある。

歌野「慎重に行くなら、そうね。私は良いと思うわ。みーちゃんは絶対協力してくれるし」

陽乃「……」

一番楽で、一番確実な方法は陽乃が連れ出すことだ。

とはいえ、

千景に対する美佳のような巫女である可能性もあるし、水都に確認して貰う方が良いだろうか。


1、分かったわそれでいきましょう
2、私が連れてくるわ
3、どうなっても知らないわ


↓2
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:12:50.70 ID:oDID2k0uo
1
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:12:55.91 ID:OVZp8tErO
1
197 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:40:12.17 ID:GhY7Qcoxo

陽乃「分かったわそれでいきましょう」

申請をしての正攻法は難しい。

でも、対象の巫女に協力して貰うという方面まで無理だとは限らない。

千景と美佳のこともあるが、

杏の相手なら、問題はないはずだ。

杏に危害は加えていないし、

危険な道筋に導いたことはあるが、それは杏の選んだことだ

九尾の力で惑わしているのでは。なんて難癖をつけられればそれまでだが、

そんなことを言われたら、もうどうにもならない。

それが可能なのは間違いないし、

違うという証明は不可能だ。

杏が否定したって、そう言わせていると思われたらそれまで――

歌野「大丈夫よ」

歌野は、相変わらずなんだから。と、

同情の視線を向けながら、小さく笑み浮かべる

歌野「人間、そこまで酷くはないわ」
198 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:52:37.15 ID:GhY7Qcoxo

陽乃が疑いたくなる気持ちは十分理解しているつもりだが、

かといって、徹頭徹尾疑い続けていれば心が疲弊する。

信じろというのは無理だし、

安心してとも言い難いが、けれど、

少しくらいは気を緩めてくれた方が良い。

その分くらいは、任せて欲しいと歌野は思う。

もちろん、それだって信じて共安心して共。と、なってしまうのだけれど。

歌野「ひとまずは、みーちゃんにお願いするところからね」

杏「それなら、私が帰りに伝えておきます。久遠さんと歌野さんは……ここから動けそうにないですから」

歌野「助かるわ」

陽乃「それは良いけれど、余計な人に知られないようにして頂戴」

杏「はい。気を付けます」

ここは病院だが、大社の息がかかった病院だ

いつ、どこで、誰が聞いていて大社に情報を伝えるか分からない。

特に、今回の件は話が漏れれば陽乃がやるしかなくなる。

それはそれで仕方がないが、

やらなくていいなら、やらないに越したことはないし、今後が面倒になるため避けたい。

陽乃「気を付けるだけで済めばいいけれど」

杏「手段は考えているので、大丈夫です」

杏は笑顔で、答えた。
199 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:54:22.94 ID:GhY7Qcoxo
√ 2018年 10月07日目 夜:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 九尾
2 ひなた
4 歌野
9 水都

ぞろ目 特殊(悪)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:54:47.72 ID:mZsJDmo/O
あ
201 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/18(月) 00:02:57.10 ID:bNVfBrR+o

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/18(月) 00:10:17.68 ID:ZsNSgh7gO
乙
安芸先輩も陽乃さんの理解者の一人であることがわかって安心したわ
あとは上手く合流できるといいなぁ
203 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/19(火) 23:21:56.99 ID:eps6gap4o
遅くなりましたが、少しだけ
204 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/19(火) 23:31:05.07 ID:eps6gap4o
√ 2018年 10月07日目 夜:病院


水都と歌野の儀式の影響を受けて、

昼過ぎからずっと目を覚まさなかったひなた

儀式の当事者の場合、最悪死に至る可能性まであったものだが、

偶然にも伝わってしまったという程度のひなたは、まだ、命に別状はなかったようだ。

皆が寝静まろうかという頃に、ひなたは玉粒の汗を額に浮かべながら目を覚ました。

ひなた「……久遠、さん?」

陽乃「意外に早いお目覚めね」

早くても明日の朝になるかと思っていた陽乃は、意地悪く言いながら額に手を当てる。

比較的冷たい陽乃の手

熱を帯びた体には心地良いようで、ひなたは弱弱しく笑みを浮かべる。

ひなた「まだ……」

陽乃「まだ一日も経ってないわ」

ひなた「そう、ですか」

顔を顰め、ぎゅっと目を瞑って。

ひなた「失望しましたか?」
205 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/20(水) 00:21:37.29 ID:scFNpZKto
巫女としての素質が高いと言われながら、

たったこれだけのことで半日近く眠ることになってしまったため、

自分に失望したのではないか。なんて悩んでいるのだろうかと、陽乃は眉を潜める。

陽乃「私は誰にも期待したりしないわ」

ひなた「……久遠さんらしいです」

失望なんてしないと慰めるとか、

失望したと肯定するとかいろいろあるけれど、

陽乃の場合は捻くれているから、慰めるにしても言い方が辛辣だ。

辛辣だけれど、陽乃の言葉遣いを知っていれば、問題はない。

ひなたも分かっている為、困りつつも表情は穏やかだった。

ひなた「私……出来そうですか?」

陽乃「死ぬか死なないかでしかないわ。運が良ければ出来るし、悪ければ出来ない。それだけ」

ひなた「そうですけど……」

陽乃「もちろん、やりたくなければそれでいいのよ。命を大事にでも構わないわ」

ひなた「いえ……大丈夫です」

陽乃「何が大丈夫なんだか」


1、とりあえず寝ておきなさい
2、まぁ、私がやらせないけれど
3、で? 気分は?
4、ならいいわ。頑張りなさい

↓1
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:26:25.36 ID:JgI9HhwWO
4
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:26:46.19 ID:92r+L4Rs0
1
208 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/20(水) 00:29:43.59 ID:scFNpZKto

では短いですが本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:38:05.51 ID:beGuqYFbO
乙
ひなたが倒れたのは不可抗力なところもあったからなぁ…
本番の時に寝込まないように祈るしかないか
210 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/04/20(水) 02:30:07.07 ID:igbfVb5G0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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211 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/21(木) 23:23:21.57 ID:eKOgcaVRO
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/21(木) 23:31:38.32 ID:fy03JZmAO
いつも乙です

更新が従来のペースに戻るにはまだ時間かかりそう?
213 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/23(土) 22:14:49.73 ID:cLairzf/o
遅くなりましたが、少しだけ
214 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/23(土) 22:22:42.90 ID:cLairzf/o

陽乃「ならいいわ。頑張りなさい」

ひなた「……はい」

ひなたは薄く笑って咳込む。

まだ全快ではないようだ。

神樹様に見初められているひなたなら……とは思ったが、

流石に、神様そのものは負担が過ぎたのだろう。

それを受け止められている水都は何なのかと思うが、

宇迦之御魂大神様は協力的だし、

水都はその力の影響を一番受ける歌野との関係も良好で

なおかつ、すでに神々の領域に近い神託を受けた経験があったというのもあるから、比較対象とは不適切だろう。

ひなた「藤森さんは……無事に?」

陽乃「貴女と違ってね」

ひなた「……よかったです」

陽乃「まだ安心できるわけではないけど、大した影響はないと思うわ」

でも、だからって、ひなたまで同じとは限らない。

巫女としての適性が高い

だからこそ、余計に負荷を抱えてしまう可能性だって、あるわけで。

全てはやってみなければわからない。
215 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 00:11:47.46 ID:WGATp9JRo

ひなた「……明日、やりますか?」

陽乃「貴女の状態的に難しいでしょ。私は別に、人を殺したいわけじゃないの。特に、関係者はね」

ひなた「久遠さんは元々……」

人を殺したい人じゃない、と、ひなたは心の中だけで思う。

言ったって否定される。

何より、陽乃やひなたがどう思っていても、人々がそうじゃない。

全てを奪ったバーテックスへの憎悪は消えないし、

誰が扇動したのか

陽乃もバーテックスの一部だなんて、眉唾なうわさが流れ、信じられてしまっている。

今を生きている人々には、余裕がないのだ。

食料も、住居も、心にだって。

だからこそ、希望である勇者が必要で……やっぱり、

その敵だなんて思われている陽乃へと矛先は向かう。

ひなた「……なら、明日はお休みですか?」

陽乃「いつもお休みよ」

どちらにせよ、入院中だ。

退院できるのはまだ先だろうし、

正式に退院できるとなったら、また大社が出てくるだろう。

ひなた「いつまで、入院するつもりですか?」
216 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 00:40:16.37 ID:WGATp9JRo

陽乃は、退院しようと思えば出来る。

つまりは、逃げようと思えばいつだって逃げられるのだ。

今は、本来の体が非常に弱っている為、それが出来ないが、

もう少し回復したら、本来の退院予定日よりも数日早く逃げ出せるはず。

それに、そうしなければ大社に囚われる。

そう言う態度がいけないと言われればそうなのだが、

陽乃の場合、

そうしなければならない状況にある。

陽乃「さぁ? 身体が治るまででしょ」

ひなた「侵攻があればまた伸びるんですか?」

陽乃「他の勇者が役に立てば伸びないし、立たなければ伸びるわ」

いつものように、他の勇者を敵視しているような口ぶりで、

けれど、実際には、その勇者を護るように戦って自分が傷つく。

それを勇者が頼りないからだと、言っているだけだ。

どちらにせよ、前線へと出て行くのに。

陽乃「どうしてそんなこと聞くのよ」

ひなた「だって、私は久遠さんのそばを離れるわけにはいかないので」
217 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 02:07:36.86 ID:WGATp9JRo

ひなたは大社の施設から誘拐された身で

大社に見つかった場合、陽乃と同じように連れ戻される。

とはいえ、

陽乃程酷い目には合わないだろうから、最悪の場合保護されても問題はない。

だが、若葉の助力になることもできなくなる。

それを考えると、やはり、陽乃が保護しておく方が良い。

ある意味、自作自演のような状況だが。

陽乃「まぁ、そうね」

ひなた「出来たら、若葉ちゃんも一緒にいて欲しいところですけど」

陽乃「無理よ。立場が違うもの」

陽乃はお尋ね者で、若葉は人々に認められている勇者だ。

陽乃とのかかわりのせいで、ひなたと同様に厄介なことになっているけれど、

それでもまるで違う。

陽乃「一緒にいられる時期はもう、当の昔に終わったのよ」

陽乃が逃亡した時、人を殺めてしまった時

もう、一緒にいられることは出来なくなった。

陽乃「この病院以外ではね」
218 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 02:08:08.99 ID:WGATp9JRo

では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 06:12:30.08 ID:yFgFXG67O
乙
ずっとみんなと一緒にいれないのは辛いなぁ
大社に色々事情を説明して説得出来たらいいんだけど…
220 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 22:57:41.33 ID:WGATp9JRo
遅くなりましたが、少しだけ
221 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 23:02:43.27 ID:WGATp9JRo

ひなた「どうにか、仲直り出来ないものでしょうか」

陽乃「不可能よ」

ひなた「でも……」

陽乃「大社の姿勢を考えれば、取り付く島もないのは明白だわ」

大社は個人ではない。

人が集まって作り上げられた組織であり、

四国を取りまとめる役割を持った存在。

人々の反感買うわけにはいかず、その最たる要因となるのは間違いなく陽乃である。


それゆえ、陽乃を受け入れられない。

そうすべき理由があるとしても、

外聞としては、突っ撥ねる必要がある。

陽乃の提案を受け入れ、それを扱っていると世間に知られれば瞬く間に信用を失うことだろう。

陽乃「私は、人殺しだから」

ひなた「久遠さん……」

正当防衛だから。

それが、何だというのか。

人殺しは人殺しだ。

何より、久遠陽乃という人間への評価が、それを許さない。

陽乃「私は誰かを信じる気はないし、頼りたくもない。誰かと慣れ合う気なんて毛頭ない。その点で言えば、郡さんとは気が合うはずだけど、それ以外が全く正反対だし」

なにより、彼女には高嶋友奈という拠り所がいる。

だが、陽乃には――

陽乃「……」

歌野「zzz……」

陽乃「ともかく、不可能な話よ」
222 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 23:46:07.71 ID:WGATp9JRo

ひなた「久遠さんの力は紛れもなく人類の希望なのに」

陽乃「希望足り得る力は、同時に脅威でもあるものよ」

ひなた「……もう」

ひなたは自分を卑下してやまない陽乃の姿勢に目を細める。

疎まれていると自覚しつつも、それを改善する気が陽乃には全く感じられない。

とはいえ、陽乃から寄り添ったところで。というのはあるし、

仕方がないことだった。

それに、陽乃が言っているのは事実だ。

使い道を失えば、排斥されるべきなのはなんだってそうである。

危険がなかろうと、不要になれば捨てられる。

もしも危険があるなら、扱いに困って、腫れもの扱い

仕方がないことではあるものの、もう少し。と、思ってしまう。

ひなた「……久遠さん、身体を大切にしてくださいね」

陽乃「はぁ?」

ひなた「久遠さんがいるからこそ、起きている問題は確かにあります。でも、いるからこそ救われた命があることを、どうか忘れないでください」

陽乃が生きているから、その行いがあったから。

だからこそ、救われた命が多く、それはきっと、これからだって増えていく。

陽乃が救った歌野が、さらに多くの命を救うことになるかもしれない。

ひなた「久遠さんは、これからも多くを救う力があるんですから……大事に、して貰わないと」


1、そういうのは、他人を気にするだけの余裕を持ってから言いなさい
2、私は私しか大事にしてないわ
3、まずはあなたが自分を大事にしなさい
4、誰に言ってるのよ

↓2
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:18.00 ID:zPTmy5/d0
3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:26.91 ID:j5dIdhHHO
1
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:52.66 ID:b6wQxDn90
3
226 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/25(月) 00:04:26.37 ID:Rl28JkAQo

陽乃「そういうのは、他人を気にするだけの余裕を持ってから言いなさい」

ひなた「……そうですね」

今は特に、反動を受けたこともあって余裕がさらにない。

死にかけというほどでは、無いけれど。

しかし、ひなたは笑みを浮かべる。

ひなた「でも、今は久遠さんの世話係ですから」

不可抗力というべきか、失態というべきか、

不運な事故というべきか。

ひなたを庇ったことで、陽乃の左手は今、ほとんど動かせなくなっていて、

包帯で覆われているが、

その中身はあまりにも酷い状態になっている。

だからひなたは陽乃の左手の代わり。

戦う力にはならないけれど、日常生活においては役に立つ

ひなた「体調管理にも物申します」

陽乃「それは病院側がやっているから、あなたのやることではないわ」

ひなた「……巫女として、気にするべきところ。ですよね?」

実際には若葉の巫女としての役割を与えられているものの、

九尾に認められているし、その力の一端を受けている為、陽乃の巫女とも言えなくもない。

ひなた「……お願い、しますね」

ひなたはそう言って、少しだけ陽乃へと寄り添った。
227 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/25(月) 00:05:40.87 ID:Rl28JkAQo

では短いですが本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/25(月) 00:18:14.50 ID:LaNy7Ty8O
乙
陽乃さんはまず心の支えを作ることが必要だろうしひなたには頑張ってサポートしてあげて欲しいな
陽乃さんの認識をなんとかしていい方向に変えないと
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/25(月) 06:44:50.43 ID:eRa6eW6HO
乙
どこかで折り合いつけられないもんかねぇ
230 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/26(火) 23:46:50.71 ID:dHbLPMFDO
すみませんが、本日もおやすみとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/26(火) 23:58:22.89 ID:EjOZyqPXO
連絡乙ですー
早く続きが気になるけどまだ忙しい感じなのだろうか…?
232 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:38:59.11 ID:rNOe3fGro
では少しだけ
233 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:39:36.10 ID:rNOe3fGro

√ 2018年 10月08日目 朝:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 友奈
2 侵攻
4 水都
6 若葉
8 ひなた

ぞろ目 特殊
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/27(水) 22:40:24.42 ID:ogMb/z8OO
あ
235 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:59:54.52 ID:rNOe3fGro
規模判定

↓1コンマ

01〜10 小規模
11〜20 中規模(進化型+1)
21〜30 大規模
31〜40 小規模
41〜50 中規模
51〜60 大規模(完成型+1)
61〜70 小規模
71〜80 中規模(進化型+1)
81〜90 小規模
91〜00 大規模(進化型+1、完成型+1)


※ぞろ目の場合、完成型+1(中または大)
※1桁目偶数の場合、進化型+(1桁÷2)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/27(水) 23:01:03.14 ID:Z2RHqvtP0
あ
237 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 23:30:37.83 ID:rNOe3fGro
14:中規模(進化型+1)+(進化型+4÷2)

√ 2018年 10月08日目 朝:病院


もうしばらくは休みをくれてもいいのではないかと思ってしまうものだが、

バーテックスにとっては勇者の体調など知ったことではない。

むしろ、体調が悪い方が好都合でさえあるだろう。

千景の精神面に不安があり、歌野と杏が戦線離脱中

陽乃も無理をすればどうにかといった状況で、それは訪れた。

ふと、テレビの音が消え、フリーズしたかのように動かなくなって静寂に包まれる。

だが、陽乃も歌野も意識はしっかりとあって――

ひなた「……バーテックス、ですか?」

意外にも、ひなたも身動きがとれるようだった。

陽乃「貴女、平気なのね」

歌野「陽乃さんと一緒にいるからかしら……違うわ。九尾さんの力って感じがする」

陽乃「でしょうね」

九尾の加護。

それが、ここまで身近にあることで、

四国を取り囲む神樹様による樹海化の影響を受けなくなっているのだろう。

ということはつまり、水都も今は自由の身になっている可能性が高い。

だからといって。というところではあるが。
238 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/28(木) 00:19:18.63 ID:dQXw4usXo

歌野「今出られるのは、高嶋さん、土居さん、乃木さんだったっけ?」

陽乃「大社がそれを許可するなら、郡さんもね」

とはいえ、球子もだいぶ傷ついている。

友奈に関しては病み上がり。

千景は体の傷こそそこそこだが、精神面が重い。

友奈がいる分、中和されるかもしれないが。

歌野「陽乃さんは行くつもり?」

陽乃「貴女は?」

歌野「私は……」

陽乃「今の貴女なら、無理をすればどうにかなるはずよ」

水都の命を削ればという前提にはあるものの、

歌野もまた、戦えるようにはなるはず。

歌野は元々、そう言った力を宇迦之御魂大神様から与えられているからだ。
239 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/28(木) 00:38:12.66 ID:dQXw4usXo

歌野「可能なら、とは思うわ」

歌野は生命力に溢れ、癒しと言える力を持っている勇者だ。

歌野がいるかいないかで、生存率が大幅に変わってくるほどに。

けれど、それは。

歌野「みーちゃんを酷使するのは、ちょっと……もちろん、本当に必要な時は仕方がないとは思うけれど」

自分が戦うために。というのは例外だ。

そうしなければ誰かが命を落とすというならいざ知らず、

そうではないなら、やるべきではないだろう。

特に、昨日の今日という状況ではハイリスクだから。

歌野「でも、陽乃さんは関係ない。自分を誤魔化して無理矢理に戦う。でしょう?」

ひなた「……行くんですか?」

確実に戦いに赴くのは、球子と若葉そして友奈。

友奈がいるということを支えに、千景を投入する可能性もあるため、4人いるかもしれない。

ある程度なら、これで十分なはずだが。


1、行く
2、行かない

↓1
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 00:54:24.67 ID:Cd4LJT0EO
2
241 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/04/28(木) 02:44:42.96 ID:VSm1fmyH0
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242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 03:42:22.87 ID:xn+mfzlCO
今日はこれで乙かな?
体を休めることを優先したようだけどどうなるか
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 07:01:14.86 ID:i6GBMihyO
乙
若葉たちに何事もなければいいけどな
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/29(金) 23:31:49.48 ID:l6rmDYUwO
最近連休が多くて寂しい…
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/01(日) 07:20:41.29 ID:cE3hb1rnO
前にもあったけどお知らせもなく休載が続くとずっと長いこと追ってるだけに不安になってくるな…
もしかして話の展開が詰まったりとかしたのだろうか
246 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:28:35.01 ID:qcQmb2HRo

諸事情で暫くできませんでしたが、少しだけ
247 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:30:20.73 ID:qcQmb2HRo

陽乃「そう、ね……行くのは止めておくわ」

歌野「……何か企んでる?」

陽乃「どうしてそうなるのよ。3人や2人ならともかく、4人いるならどうにかなるでしょ。今回に関しては、九尾が出張ってこないのを見るに、一番厄介なものもいなさそうだし」

ひなた「なにより、千景さんが出るなら……」

千景は陽乃の有無でそのモチベーションや意識に大きく変化があるだろうし、

その動揺や狂気は、友奈達の負担にもなって返って足手まといになるのは間違いない。

もちろん、だとして、陽乃なら十分に突破可能ではあるが。

相当な鬱憤が溜まっているだろうから、その八つ当たりをバーテックスにして

普段以上の力量を発揮してくれる可能性もある。

それが仇となって集中力を欠いたり……

陽乃「最悪、わざと病院送りになる可能性もあるけど」

歌野「いくら何でもそこまではしないんじゃないかしら」

陽乃「人を殺すことを躊躇わない狂気が、自傷に及ばないとでも?」

ひなた「……」

無いとは言い切れない。と、2人が沈黙すると、

陽乃はため息をついて、歌野を一瞥する。

陽乃「たぶん、貴女を殺しに行くでしょうし。あの子」

歌野「……私?」

陽乃「貴女を殺さないと、私、死なないじゃない」

歌野「えぇ……」

陽乃「そうじゃなくても、貴女に名声を奪われかねないってなってるんだから。死んでもらった方が好都合でしょ」

歌野「それは、やっぱり疑い過ぎなんじゃない?」

陽乃「殺されかけたんだから、信じる気持ちなんて微塵もないに決まってるじゃない」
248 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:51:13.96 ID:qcQmb2HRo

歌野は、それでも千景を信じたいと思っているようだが、

陽乃としては信じてあげられる部分がこれっぽっちもないし、

そうでなかったとしても、

今の状態の千景は警戒に警戒を重ねてもまだ足りないほどには危険な状態にあると思う。

陽乃を殺しに来たこともあるし、陽乃の手前にいたひなたでさえも手にかけようとしたし、

その結果、美佳がそうすべきではないと断じる実家への謹慎となった。

美佳のことも陽乃はもちろん信じていないものの、

千景に入れ込んでいる美佳が言うのなら――という点での特殊な信頼もあって、

そんな状況に置かれることになった千景が、

まっとうな精神状態で居られるとはとてもではないが、思えない。

そこから解放される樹海化状態の空間で暴挙に走る可能性は極めて高いと言えるだろう。

特に、その元凶である陽乃と、それを生きながらえさせる歌野に対しては。

ほぼ無関係で、力のないひなたさえ殺しかけたのだから、関係の強い2人は確実だ。

と、警戒しておくべきだと陽乃は思う。

陽乃「郡さんの両親が実際にどうなのかは知らないけれど、私がもし、知人の家に預けられるとなったら気が気じゃないでしょうね」

その知人は恐らく死地に追いやった人達の一組だろうし、

どんな扱いをされるかもわからず、寝首をかかれる可能性もあるし、

向こうだって、人を殺したと噂の陽乃を傍に置いておくなんて怖くて堪らないだろう。

歌野は、陽乃の過去を知っているからか、顔を顰めて、目を伏せる。

歌野「それは比較にするべきじゃないわ」
249 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 23:17:01.67 ID:qcQmb2HRo

歌野「とにかく、陽乃さんが行かないなら私も待機しておくわ」

歌野がいないと陽乃の回復が遅れるし、

今の歌野の身体では無理をすれば本当に死にかけない。

それも普通に死ぬのではなく力の使い過ぎによる崩壊という形でだ。

考え過ぎだろうが、

もしかしたら樹海の一部にだってなり得る。そんな状態にある。

歌野「郡さんに殺されるかはともかく、ね。それに、こう言ってはあれだけど陽乃さんと私がいない状態でどこまで戦えるのかを知っておく必要があると思う」

ひなた「私個人としては、あまり好ましくない考えですけど……」

力の温存はスポーツや模擬戦程度であるなら状況によっては問題がないと思うけれど、

命に係わるこれにおいては、出し惜しみして欲しくないとひなたは思ってしまう。

けれど、そうせざるを得ない状況にあるのも事実で、

なにより、

非戦闘員でしかない自分にはそれを強要することなどできないと、ひなたは唇を噛む。

ひなた「若葉ちゃん達なら、きっと……」

陽乃「まぁ死にはしないでしょ。そんな軟ではないし。気になることはあるけど」
250 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 23:59:11.47 ID:qcQmb2HRo

千景の精神面の不安定さが、

全員の足を引っ張ることになるのではないかという懸念がある

それを差し引いたとして

若葉、友奈、千景の近接戦闘タイプと中遠距離タイプの球子というバランスの悪さが気になる所だ。

友奈は千景のフォローから離れられないだろうから、

若葉と球子が組むことになるはず。

以前の若葉なら猪突猛進の傾向があって危険だったが、今は、球子のこともよく見てくれるだろう……けれど、
いかんせん、バランスが悪く囲まれやすい。

ある程度の怪我は覚悟しておいた方がよさそうだ。

歌野「……ところで、陽乃さんは戦いに行かないでここで大人しくしていてくれるの?」

陽乃「どういう質問よ。それ」

歌野「お母さんを探しに行くのかと思って」

陽乃「あぁ……」

今なら大社に知られることなく忍び込むことは可能だ。

そうして、ひなたを連れ出した時のように母親を見つけ出し、連れ出す。

言うは易しというもので、かなり難しい話だが。

ひなた「もしそうなら私を連れて行ってください。力になれるはずです」


1、1人で行く
2、ひなたを連れていく
3、行かないわ。そんな状態じゃないもの
4、それより……郡さんの実家を見てみたいわ

↓1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:01:27.51 ID:MtxSpnPwO
4
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:03:11.16 ID:mjJoxnX4O
2
253 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/02(月) 00:06:41.05 ID:t1W7pmU7o

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:14:33.34 ID:mjJoxnX4O
乙
お母さんの行方も気になるけど千景の掘り下げが先か
現状だと陽乃さんと仲直りできる気が全然しないけど…
255 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/02(月) 23:03:54.09 ID:yb5i9HVqo
すみませんが本日は、おやすみとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 23:53:04.02 ID:FO0tlES0O
乙です
257 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:26:23.52 ID:VisrFJn4O
遅くなりましたが、少しだけ
258 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:28:44.47 ID:VisrFJn4O
陽乃「それより、郡さんの実家を見てみたいわ」

ひなた「お母様は気にならないのですか?」

陽乃「貴女のことがあったばかりなのに行動できるわけがないじゃない」

ひなた「……そう、ですね」

すみません。と、ひなたは頭を下げる。

現状でもほぼほぼ陽乃の仕業で確定しつつあるのだろうけれど、

まだ、断定はされていない。

それは陽乃とひなたの関係が特別良好と呼べるようなものではなかったこと、

ひなたよりも優先するべき人がいること、

ひなたのことを何よりも第一に考えていて、それをやらかしそうな人が他にいるからだ。

そんな中で、陽乃の母親まで似たような手口で奪われ、影も形も見当たらないとなれば、

その疑いの目は陽乃だけに向けられることになるだろう。

陽乃「それに、実家の件が事実なら私、その恨みで殺されることになるだろうから……嫌じゃない? 知りもしないことで殺されるの」

歌野「殺させないわ」

陽乃「殺されないわよ」

だとしても、そんな納得のいかない理由は遠慮したい。

ひなた「事実を確かめて、千景さんを助けるんですか?」

陽乃「まさか。いずれにしたって知ったことじゃないし、一蹴するのは変わらないわ」

でも、それはそれ。これはこれ。

調べておくことに越したことはない。
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