【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/25(木) 23:59:35.65 ID:/67rUd/+0
ジュボォォォ〜〜〜!!(ダルダンの身体が業火に包まれる)


ダルダン「ヌゴォォォ〜!?グゥゥ〜、だが所詮・・この黒犬公の炎でおいらを焼こうとしても、このダイヤモンドと同じ硬度を持つおいらの身体には傷一つもつかんぞ!」

バーゲスト「フッ、それはどうかな?貴様のその異端の亜鈴の力で得たダイヤの身体の弱点・・・我は既に見破っている!」

ダルダン「な、なに!?」バーゲストの反応に驚き・・・


ガシュゥゥ〜〜ジュボォォォ〜〜!!(宝石の身体が炭化・蒸発し、ダルダンの肌に燃え広がる)

ダルダン「な、なにぃぃ〜〜!?アチチチチチチッ、アチチチィィ〜〜!?」ジュボォォォォ〜〜!!(身体中が炎に包まれる)

バーゲスト「ハァァァッ!!」ガシィィン!(そのまま斜め上に腹部らを斬る)

ダルダン「ぐぁぁぁ〜〜ぎやぁぁぁぁ〜〜!?」ガシュンッ、ボォォォ〜〜〜!!(腹部を斬られ、そこから更に燃え広がる)



ボォォォ〜〜・・(業火の火柱が収まる)

ダルダン「ウギャァァァ〜〜〜!?」ボォォォォ〜〜!!(身体中が燃え広がっている)

【!?】
【ダルダンが燃えている!】←

スズカ「ダルダンの今の身体の硬度・・0!今のダルダンの身体は肌身一つで、ダイヤモンドの身体から蒸発した二酸化炭素で身体中が燃え広がっているわ!」ピピピッ!(ダルダンの身体をサーチしてて)

ダ・ヴィンチちゃん「それはそうさ!確かにダイヤモンドは汎人類史の中でも硬い硬度を持つけど、その性質は炭素で出来ており、ダイヤモンドはその炭素の塊と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「炭素の塊であるダイヤモンドは高温の熱には致命的に弱く、摂氏800℃以上の熱でダイヤモンドは二酸化炭素の蒸気となり、酸素と合わさればそれを通して火が燃え始める。」

ダ・ヴィンチちゃん「つまり言うと・・いくらダルダンの身体がダイヤモンド並に硬くても、ダイヤモンドそのものであるダルダンの身体は『熱』には弱いってコトさ!」キリッ!

アルト「ああ。ダルダンの身体のダイヤの部分がバーゲストの宝具による炎で熱しられ、ダイヤが二酸化炭素の蒸気となりつつそのまま炎上し、今のダルダンの身体は防御ゼロの燃えた身となっている!」

アルト「今がチャンスだ!ガイル、響!!」2人に呼びかける

ガイル、立花響「おうっ!(はい!)」ガシガシッ!(準備万端で仕掛ける)


ダルダン「ガァァァァ〜〜くそぉぉぉ〜〜!!」ボォォッ、ボォォォッ!!(炎を祓おうとする)

ガイル「いくぞ、どりゃぁぁぁぁ〜〜〜!!」ズドドドドォォォーーー!!(猛スピードで走る)

立花響「イッケェェェーーー!!」ギュボォォォーー!!(ブースト点火し、突撃する)

ダルダン「ーーー!!?」攻撃してくる2人を見て・・


ガシンッ、ギュィィィーー!!(響の拳のツールが回り出す)

ガイル「メタルガイル・フィストォォォーー!!」バゴォォーーン!!(鉄拳をかます)

立花響「ハァァァッ!!」バゴォォォーーン!!(『我流・撃槍烈波』)

ダルダン「ウゴォォォ!?」バコォォォーーン!!(腹部に2人の拳の直撃を受ける)

グググゥゥ〜、ドゴォォォォ〜〜ン!!(余波で爆風が吹き荒れる)


バシュゥゥ〜〜ン!!(金庫城の屋上から殴れ飛ばされるダルダン)

殴り飛ばされたダルダン「ホグゴェェェェ〜〜〜!?」ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(殴り飛ばされ、落ちていく)

ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・バシャァァァ〜〜ン!!(そのままノリッジの海岸に落下するダルダン)


バーゲストの『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』による炎を一撃がダルダンのダイヤモンドの身体を二酸化炭素の蒸気へと変え、

ダルダンの身体がその二酸化炭素によって身体が炎上し、その間にガイルと立花響の2人による攻撃(ガイル:『メタルガイル・フィスト』、立花響:『我流・撃槍烈波』)を繰り出し、

その2人の拳による一撃を喰らい、ダルダンはひだるまになったまま殴り飛ばされ、ダルダンはそのままノリッジの海へと落ちたのであった・・。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/27(土) 00:14:25.94 ID:qgbyCSWI0
【ダルダンが海に落ちた!】

ボガード「おぉ・・オォォ〜〜やったぞアルト!!あのイレギュラーズの1人、宝石鎧のダルダンを我らの手で倒したぞ!!」喜ぶ

アルト「ああ!!ダ・ヴィンチちゃんの機転が無かったら、あのダルダンのダイヤモンドの身体に苦戦し、消耗戦になるところだったからな。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。でも実際にダルダンのあの硬い宝石を破ったのはアルト・・キミの妻であるバーゲストであり、私はダルダンの宝石の身体の弱点を見つけただけさ。」

バーゲスト「ええ。それとガイルと響のあの拳・・とても強き一撃だったぞ。」ガイルと響を褒めている

立花響「はい。ありがとうございます!」

ガイル「おうっ!」


アルトリア「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」少し息切れしている

オベロン「アハハハ・・お疲れ様、アルトリア。どうにか急遽展開した結界で鐘撞き堂をバーゲストの炎から守れたね?」

アルトリア「あぁ、はい・・。バゲ子・・・バーゲストが宝具として放った黒炎の威力が凄くて、今にも鐘撞き堂が黒炎にさらされるとオベロンが言うから、どうにか急いで結界を張ったのですから・・」ハァ・・ハァ・・(息切れしている)

アルトリア「バーゲストさん、危うくバーゲストが放った黒炎が【巡礼の鐘】に燃え移るところでしたよ!あなたの炎で鐘が焼け出されたらどうするんですかぁ!!」少し怒っている

バーゲスト「!。す、済まなかったぞアルトリア。ダルダンが宝石の身体を厚くして突撃してきたモノだから・・つい我が剣の焔を、ちょっと御尾久あげてしまったというか・・」気まずい感じで喋る

アルトリア「〜〜〜!。あれ、チョットってレベルじゃないでしょアレはぁ〜〜!!」キレながら言っている

バーゲスト「・・・・すまぬな、アルトリア・・・。」少し反省した素振りを見せる


タッタッタッタッタッタッタッタッ!!(村正が送れて屋上へ出てくる)

千子村正「おい、お前たち大丈夫なのか!?」タタタタァァ〜・・(近づいてくる)

【村正!!】
【海東大樹の方はどうしたの?】

アルト「そういえばそうだったな・・。村正、下の方はもう大丈夫なのか?海東大樹を捕まえられたのか?」

千子村正「いや、アイツをあと少しで追い詰められるところで、あの場から透明の能力を使って逃げやがった。今、武蔵たちが近くに『ヤツ(海東大樹)』がいるのかを捜索しているところだからな。」

千子村正「それと下からダルダンの野郎の悲鳴が聞こえたモノだから、ダルダンのヤツはお主らが倒したというのか?」

アルト「ああ。ダルダンはその二つ名の通り、身体中を硬度10のダイヤモンドそのものと言われるダルダンの身体を、バーゲストの炎やガイルと立花響の渾身の一撃で海にたたき落としたところだ。」

千子村正「おおそうか。ったく、ダルダンのところに行ったアルトリアたちの事を援護するために駆けつけたのだが、ちいとばかり遅かったというわけだな。」

オベロン「ああ。でもこれでノリッジの制圧は完了し、ノリッジはイレギュラーズの1人・・土の氏族長であるダルダンから、ノリッジは解放されたと言ってもいい。」

アルト「そうさ・・これでロンディニウムで待ち望んでいるシェフィールドの妖精たちもまた、ようやく自身らのふるさとであるノリッジへと帰れるって訳だな。あとは・・・」


オベロン、ダ・ヴィンチちゃんたち「・・・・・・・・」アルトリアに注目する

アルトリア「・・・・・・・・・・」眼を逸らしながら黙っている

アルト「(アルトリアが無事にノリッジの『巡礼の鐘』を鳴らすことが出来るか否かだな・・。)」アルトリアに注目する
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/27(土) 09:45:10.54 ID:qgbyCSWI0
オベロン「さて、ダルダンも倒したことだし・・ここからが本題とってもいいね。アルトリア、気持ちは固まったかい?」

アルトリア「・・・・・・・・。」黙っている


アルトリア「(ソールズベリー・・・・グロスター・・・・ノリッジ・・・・そしてロンディニウム)」

アルトリア「(毒と縛りで息苦しい毒の街(ソールズベリー)。煌びやかだけど淋しいくてオカシイ仮面の街(グロスター)。)」

アルトリア「(さまざま妖精、さまざまな人間が競い合い、だまし合い、助けあって育つ鍛冶の街(ノリッジ)。・・・あんなに傷を負って、あんなに不安なのに自分以外のひとを想って微笑んでいた、廃墟の街(ロンディニウム)。)」

アルトリア「(・・・・16年間。わたしが、『予言の子』としてティンタジェルで過ごした時間・・・・。アルトさんから聞いたバゲ子たちが掴んだとされる3年間の日々・・。)」

【アルトリア・・・・?】
【・・・・・(黙って見守る)】←


アルトリア「はい。鐘を鳴らします。方法は知っているからだいじょうぶ。みんな、鐘撞き堂から下がってて。」

アルト「ああ。」スタスタスタッ・・(鐘撞き堂から離れる)

アルトたち、ダ・ヴィンチちゃんたち「・・・・・・・」スタスタスタッ・・(鐘撞き堂から離れる)


アルトリアは鐘を鳴らすために金庫城の屋上にある鐘撞き堂へと足を踏み入れ、アルトたちはその鐘撞き堂の近くでそれを見守っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キュィィィ〜〜ン・・・(鐘撞き堂で何かの魔術を発動させるアルトリア)


アルトリア「『楽園の詠(うた)。内海の唱(こえ)。選ばれ、定め、糾すために生まれたもの』」

アルトリア「『始まりの骨の鐘、迷い子に示す。――――その罪を、許し給え』」

ギュワァァァーー―ン!!(アルトリアが持つ選定の杖が光り輝く)



ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が妖精國ブリテンじゅうに鳴り響き渡る)


アルトリアが持つ選定の杖から光が差していき、それと連動するかのように鐘の音が妖精國ブリテンじゅうに響き渡り、

その鐘の音はブリテン全土にいる妖精たちに、心の奥底から伝わっていったのであった。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/27(土) 22:13:42.52 ID:qgbyCSWI0
廃都ロンディニウム:城壁の上にて・・



ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)


ワグ「お、おい!どっからか鐘の音がしないか!?オックスフォードからの鐘の音なんか、ここから遠すぎて聞こえてこないというのに・・」鐘の音に驚く

コーラル「いえ、これは単なる鐘の音ではありません。この胸を締め付けるような、懐かしい音・・・。もしかしてこれが・・・」鐘の音を聞いてて・・

ゾックス「ああ。俺たちには気にはしないが、これがいわゆる『巡礼の鐘』の音と言うことだな?この鐘の音が鳴ったということは・・」鐘の音を聞いてて・・

ロブ「ああ、間違いない!!ガイルの兄貴が・・・アルトとアルトリアたちがやったんだ!ノリッジを支配していたダルダンのヤツを倒したんだ!」喜んでいる

ワグ「ホントか!!ならこうしちゃいられないよな、ロブの兄貴、コーラルさん、ハルキさん!」

ハルキ「はい!下の皆さんに知らせないと!!」タタタタタァァーー!(下の階に急ぐ)

コーラルたち「ーーーーーー」タタタタタァァーー!(下の階に急ぐ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:大広間


ザワザワザワザワ・・・・(鐘の音に困惑しているロンディニウムの住民たち)


タタタタタァァーー!(ロブたちが広間に駆けつける)

レッドラ・ビット「ロブ殿、皆さま!今先ほどから聞こえてくるこの懐かしくも違和感のあるこの鐘の音・・もしやこれが!」鐘の音を聞いてて・・

ロブ「ああそうさ!アルトたちとアルトリアたちがやったんだ!あの宝石鎧のダルダンを倒して、ノリッジの鐘を鳴らしたんだ!!」

レッドラ・ビット「なんと!するとこれが例の『巡礼の鐘』なのですね!」

ロブ「ああ。これが巡礼の鐘じゃなくてどうなんだ!鐘が鳴ったということは、兄貴たちがとうとうノリッジを解放したんだよ!」


元・シェフィールドの住民1「それは本当なのか!?アルト様たちが・・我らの故郷であるノリッジを解放したのか!?」ロブの話を聞いてて・・

ロブ「!。ああそうだよみんな。巡礼の鐘は鳴ったんだ!!予言の子とアルト様が力を合わせて、あの宝石鎧のダルダンを倒し、ノリッジをヤツの支配から解放したんだ!!」

ワグ「そうだよ!この『巡礼の鐘の音がその証拠だ!俺たち『境界なき勇士団』と『円卓軍』と『予言の子』が勝ったんだよ!」喜んでいる


ロンディニウムの妖精たち「!!!。イエェェェ〜〜イ!!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘェェ〜〜イ!!」熱気を挙げて喜んでいる

元・シェフィールドの妖精たち「解放された!解放された!ノリッジがアイツ(ダルダン)から落ちたんだ!アルト様たちが取返したんだ!!」喜んでいる

ロンディニウムじゅうの住民たち「『予言の子』たちが勝ったんだ!イレギュラーズの絶対強者の肩書きが崩れたぞぉぉーーー!!」喜んでいる


ワーーワーーワーーワーーワーー!!(互いに手を取り合って喜んでいる妖精たち)


ノリッジから響き渡った『巡礼の鐘』がロンディニウムにも伝わり、そこにいる妖精たちはロブの話から、鐘の音が鳴ったのはアルトたちと『予言の子』アルトリアが巡礼の鐘を鳴らし、

彼らがイレギュラーズの1人である『宝石鎧のダルダン』を打ち破り、ノリッジを解放させた証拠に鐘を鳴らしたことに歓喜を覚え、

ロンディニウムに在住する妖精たちは互いに手を取り合って、その事に喜びを分かち合ったのであった。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/28(日) 00:06:13.58 ID:1WUR1RGE0
毒と縛りの街:ソールズベリー


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)


ブルーナ「!?。な、なによこの鐘の音は!?お昼でもないのに時報の鐘を鳴らすなんて・・・・。責任者はどこ!?」怒鳴っている

ブルーナ「いや時報の鐘じゃない・・・。この私の中から来るこの気味の悪い忌々しいこの感覚・・・まさかこれって!?」


ガチャンッ!!(サラマンダー所長が急いで入ってくる)

サラマンダー所長「た、大変です!!本物の『予言の子』が『境界なき勇士団』と『円卓軍』と結託して、共にノリッジに攻め込んだと!」慌てながら入ってくる

ブルーナ「なんですって!?あっちにはダルダンのヤツが統治してるし、鐘撞き堂の方もダルダンの管轄下にあって・・・・まさか!?」青ざめている

サラマンダー所長「はい・・・。正確にはノリッジに攻め込んだ『円卓軍』と『シェフィールドの残党軍』・・『境界なき勇士団』がノリッジに攻め入り、ノリッジは事実上に陥落し、」

サラマンダー所長「土の氏族長もとい、宝石鎧のダルダン様は・・三澤亮太の家族と予言の子と対峙し、そしてダルダン様は彼らに敗北をしたと・・・」

ブルーナ「―――!!?。あのダイヤモンドの同じ身体をしたダルダンの奴が・・・・・負けた・・・・・・」ガシュンッ・・(回転イスに座る)


ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」キィィンッ、ブォォォーーーー!!(ブルーナの翅部分が両手と鼻と口から蒼い毒煙が吹き出す)

サラマンダー所長「ひ、ヒィィ〜〜!?」パカンッ!!(ガスマスクを付ける)


ガタンッ!(イスから立ち上がる)

ブルーナ「(あいつら本当にやりやがった・・・。あの時・・アイツらに“ノリッジの『厄災』を祓ってくれたら、ソールズベリーの鐘を鳴らしてやる”って口約束程度で約束したけど、)」

ブルーナ「(まさか三澤亮太たちと一緒にノリッジの『厄災』を祓うどころか、あのダルダンの絶対防御を破り、尚且つ土の氏族の声・・ノリッジの鐘を鳴らすなんて・・・)」

ブルーナ「(・・おそらく次に鐘を鳴らしに来るのはこのソールズベリーよ。アイツら、私の口約束の報酬としてソールズベリーの鐘を鳴らしに来ると思うし、向こうには三澤亮太とメリュジーヌの家族がいる・・。)」

ブルーナ「(このままじゃ・・・せっかく築き上げてきた私の絶対的権力が、『予言の子』と亮太とその家族によって・・すべて打ち砕かれてしまうわぁ・・・・)」ガタガタブルブル・・・(怯えた表情で私室を歩く)


ブルーナが支配するソーズルベリーの大聖堂の私室にて、ブルーナは巡礼の鐘の音ともにサラマンダー所長からノリッジの陥落とダルダンの敗北の知らせを聞き、

ブルーナは、次にアルトたちとアルトリアたちが狙うのはソールズベリーの鐘であると悟り、ブルーナは彼らの活躍の前に自身の権力が失われる事にただならぬ危機感を募らせるのであった。

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流行の仮面の街:グロスター


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)


コヤンスカヤ「(・・・・・この音・・・・ブリテン全土に響き渡っているようですが・・・・)」鐘の音を耳にして・・

コヤンスカヤ「(この波長・・・歓びというより・・・・、・・・納得がいきました。『巡礼』とはそういう意味でしたのね・・・・)」納得している


パタパタパタァァ・・(二代目妖精騎士トリスタンがやって来る)

二代目妖精騎士トリスタン「―――― 一つ目。やってくれましたわね・・。あの子、ようやく『予言の子』らしい価値を示したという事ですね。」鐘の音を耳にして・・

二代目妖精騎士トリスタン「裏切り者のバーゲストと共にキャメロットへの招待に応じた時はどうなることかと思ってましたが、とんだ過小評価をしてましたわね、私というのは・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「くふふ・・ダルダンには申し訳ないと思いますが、これで戦争が始まるわ!楽しみね、コヤンスカヤ!」

二代目妖精騎士トリスタン「女王陛下と『予言の子』、妖精騎士と円卓軍、異端の妖精たち(イレギュラーズ)と境界なき勇士団!さらに並行世界から来たという10人の強者(ヒーロー)達!」

二代目妖精騎士トリスタン「誰がいちばん初めに脱落するのかしら!誰が最後に笑うのかしら!」クスクスクス!(笑みを見せる)


コヤンスカヤ「・・・・・・・・」笑みを見せている二代目妖精騎士トリスタンを見てて・・
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/28(日) 21:24:26.29 ID:1WUR1RGE0
二代目妖精騎士トリスタン「アナタなら誰にベットしますかコヤンスカヤ!あ、大穴狙いでカルデアだったりします?」

コヤンスカヤ「カルデアに勝ちの目はございません。だって、今回は盤上にさえ乗っていないのですから。・・っというより、アナタこそこのような事をしていて大丈夫なのですか?」

コヤンスカヤ「アナタはあの妖精騎士アグラヴェインの直属部隊・・『イレギュラーズ』の幹部の1人であるにもかかわらず、アナタは立場としては『中立』の立場を未だに維持していると聞いています。」

コヤンスカヤ「女王派の部隊に属しながら敵である者でさえも支援の範囲をするとなると、いずれアナタは“卑怯者のコウモリ”として、どちらからも嫌われる立場になられてしまいます。それでも良いのですか?」

二代目妖精騎士トリスタン「まさか〜、このような私があの卑怯者の蝙蝠と同じような妖精ではありません。これもまた、私なりの戦に勝つための戦術と言ってもよろしいですよ?」

二代目妖精騎士トリスタン「私は妖精騎士アグラヴェインとはあくまで上司と部下の関係でありますが、それを逆手に取りつつ、彼女や女王の裏をかく事こそ私の想定の内・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「それに、私がここまでお膳立てをしておいたところで、このようなゲームに参加しないのはもったいないにも程がありますよ。」


カチャッ・・・(自身が付けている仮面を外す二代目妖精騎士トリスタン(■■■■))

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「良いですか、コヤンスカヤ?あなた様が私の事を心配する気持ちはわからなくはありませんが、私は大丈夫です。」

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「何があろうと、私の正義を執行します。例えそれが、私の上司である妖精騎士アグラヴェインを出し抜く事になる事になったとしても・・。」

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「それがこの私の真の名前とこの顔を封印し、二代目妖精騎士トリスタンとして君臨するようになった私の誓いなのですから。」

コヤンスカヤ「・・・・■■■■様。」心配そうな顔をする


二代目妖精騎士トリスタンが支配するグロスターでは、コヤンスカヤの目の前でこれから始まる戦争への期待を語っていき、

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)自身が定めたある誓いを胸に自身の信じる正義を貫くことをコヤンスカヤに語り、コヤンスカヤ自身は彼女の心情の危うさに心配するのであった。

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妖精國ブリテン北部:北の妖精軍のキャンプ


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)


妖精ウォズ「我が王妃よ。この鐘の音はもしや・・・」鐘の音を耳にして・・

ノクナレア(リノア)「へえ、巡礼の鐘ってこんな音がするのね。私の魂にはなんにも響かないし、興味もないからね。」あむっ、モグモグモグ・・(呑気にイチゴサンデーを食べている)

ノクナレア(リノア)「ノリッジを支配していたイレギュラーズの1人を倒し、それ故にノリッジを陥としちゃうとは・・あの子たち(ジョルニたち)もやるじゃないの。」

ノクナレア(リノア)「まぁあんまり期待はしてないけど、このまま巡礼の鐘を全部鳴らしちゃって、お父様の期待に応える事ね。」あむっ、モグモグモグ・・・(イチゴサンデーのアイスを食べきる)


ノクナレア(リノア)「ウォズ!ソフトアイスをマンゴーソーズをかけて、おかわり頂戴!」サンデーの容器を見せながら

妖精ウォズ「わかりました、我が王妃よ。」カチャンッ、タッタッタッタッ・・(容器を持っておかわりのソフトアイスを取りに行く)



ノリッジから鳴り響く巡礼の鐘の音は、ブリテン北部にある北の妖精の軍勢のキャンプにも響き渡り、鐘の音はノクナレア(リノア)たちの耳に入った。

しかしノクナレア(リノア)たちには巡礼の鐘の音に興味を示さず、ただノクナレア(リノア)は呑気にソフトクリームのおかわりを要求するのであった。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/28(日) 23:31:19.99 ID:1WUR1RGE0
罪都 キャメロット:玉座の間


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)

ガヤガヤガヤガヤァァ〜〜・・・(巡礼の鐘の音に騒ぎ立てる妖精の官司たち、大使たち)


妖精の官司「こ、この忌まわしい音は・・・・『巡礼の鐘』が鳴らされたというのか!?ノリッジに派遣した兵士は!?ダルダン殿はどうしたというのだ!?」ガヤガヤガヤ!!

妖精の大使「『予言の子』だ!あの娘が円卓軍と境界なき勇士団と結託して、ノリッジに攻め込んだ!しかも境界なき勇士団にはあの大罪人の三澤亮太がいる。あいつは『予言の子』と手を組んだんだ!」ガヤガヤガヤ!!

妖精の大使「ウッドワスは何をしていたのだ!?オックスフォードにいながら、円卓軍と境界なき勇士団の行軍を見逃したのか!?」ガヤガヤガヤ!!

妖精の官司「ダルダン殿は三澤亮太と境界なき勇士団に負けたというのか!?あの精鋭部隊であるイレギュラーズの1人だというのに負けたというのか!?」ガヤガヤガヤ!!

玉座に集まった妖精たち「やはりあの時、『予言の子』とバーヴァン・シーの娘を捕らえて殺すべきだったのだ!ベリル・ガットや二代目妖精騎士ガウェインがそうしようとしたように!」ガヤガヤガヤガヤ!!(怒りを見せている)


ガヤガヤガヤガヤ!ガヤガヤガヤガヤ!(騒ぎ立てている妖精たち)

モルガン「――――――。」黙って見ている

ノリッジで『巡礼の鐘』が鳴り響いたことで『予言の子』やアルトたち『境界なき勇士団』がやったことだと考察し、彼らに対して自身達の怒りを露わにし、玉座に座るモルガンはその様子をただ静かに見ていたのであった。



タッタッタッタッァァーー!(急ぎ足で玉座の間に入る妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下。妖精騎士アグラヴェイン、ただいま到着いたしました。」自身の頭を下げ、膝をつく

モルガン「ええ。面を上げよ、妖精騎士アグラヴェイン。そして他の道化どもは静かにせよ。」ガゴォォン!(杖の下部分で床を叩く)

玉座に集まった妖精たち「!!?」ビクッ!(モルガンの話を聞いて・・)


書記官イットリー「――――静粛に。静粛に。この場に集いし30の大使、100の官司は口を閉じよ。モルガン女王陛下の勅命である。モルガン女王陛下の真言ある。」

モルガン「―――聞くがよい、妖精騎士アグラヴェイン。先ほど鳴り響いた巡礼の鐘、お前も聞いたか?」

妖精騎士アグラヴェイン「はい・・・先ほど聞こえました巡礼の鐘が鳴り響いた事から、ノリッジにいるダルダンの身に何かあったと?」

モルガン「ええ。ノリッジから巡礼の鐘が鳴った以上・・お前の部下である宝石鎧のダルダンは、三澤亮太とその家族・・そして『予言の子』と戦い、そして彼らの力に敗北したと、私は確信している。」

妖精騎士アグラヴェイン「!!?。あの宝石鎧のダルダンが負けたですって!?そんなバカなことなど・・・」動揺する素振りを見せる

モルガン「ええ。核心的なことではないが、ダルダンが負け、巡礼の鐘の音がブリテンじゅうに鳴り響いた事がその証拠だ。」

モルガン「心して刻むがよい妖精騎士アグラヴェイン。お前が率いる『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』と三澤亮太率いる『境界なき勇士団』の戦いのなかで、お前たちイレギュラーズに黒星が付いたとな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」黙り込む


モルガン「巡礼の鐘は鳴った。すべての領主、すべての妖精に伝えよ。これより『予言の子』を、我が臣民とは認めぬ。」

モルガン「偽者を含める『予言の子』たち及び三澤亮太らが率いる『境界なき勇士団』は、妖精國に仇なす外敵。これに与するものも同類と見做す。

モルガン「我が妖精國において敵は斃すもの。滅ぼすもの。一片の情けも与えぬもの。特に三澤亮太に至っては3年前での許されざる悪行のこともある。」

モルガン「オックスフォード領主、ウッドワスにはロンディニウムへの攻撃を命じる。ノリッジへの進軍を看過した罪状は戦いの結果を以て定めるものとする。」


モルガン「イレギュラーズ総大将、妖精騎士アグラヴェインは引き続き・・三澤亮太とその家族及び、境界なき勇士団に関わる者全てを完膚なきまでに抹殺せよ。」

モルガン「アグラヴェイン。お前の部下であるダルダンが敗北した以上・・部下の落とし前を付けることがお前の罪状の軽減に繋がると知っておくがよい。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・心得ております、モルガン女王陛下。」ペコリッ!(頭を下げる)


モルガン「うむ。心せよ。このブリテンにもはや、『予言の子』と『境界なき勇士団』たちを迎える土地はないと。」ガコンッ!(杖を床に叩く)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/29(月) 21:35:52.81 ID:qTKpvH2d0
ザワザワザワザワザワ!!(玉座に集まった妖精たちが騒ぎ立てる)


玉座に集まった妖精たち1「(おお、女王陛下が決を下された!悪しき『予言の子』も三澤亮太も『境界なき勇士団』も終わりだぞ・・・・!)」ザワザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精たち2「(戦争だ! 戦争が始まるのだ!やったぞ、楽しくなってきたぞ!)」ザワザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精たち3「(ここ百年退屈だったんだ!のたうつ下級妖精どもの声がまた聞ける!)」ザワザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精たち「(ありがとう『予言の子』!ありがとう円卓軍!ありがとう境界なき勇士団!ありがとうイレギュラーズ!殺し合いを始めてくれてありがとう!)」心の中で静かに喜んでいる


キャメロットでは巡礼の鐘が鳴ったことでモルガンは、『予言の子』であるアルトリア、『境界なき勇士団』であるアルトたちを、自身が統治する妖精國ブリテンに仇なす外敵として見做し、

駆けつけた妖精騎士アグラヴェインにも、アグラヴェイン自身の部下の落とし前を付けよと命じるように引き続きアルトたち家族と彼ら率いる『境界なき勇士団』の抹殺を命じ、

巡礼の鐘が鳴ったことで、モルガンと『予言の子』との戦争が始まることを楽しみにしているように、妖精たちの心の中で静かにその事を喜んでいたのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その数分後・・キャメロット:玉座の前にて・・


モルガン「・・・ふん。戦争の準備ができると見るや、我先にと、己が住処に走り去ったか。飽きやすく、血に酔いやすい。2000年かけても妖精どもの性根は変わらぬな。」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・。それで私をここに呼び止めた理由とはなんでしょうか?」

モルガン「うむ。妖精騎士アグラヴェイン、先ほどお前に三澤亮太とその家族及び、境界なき勇士団に関わる者全てを完膚なきまでに抹殺せよと命じたが、もう一つ、妖精騎士たちに命じる事があってな。」

モルガン「――――ポーチュン。目覚めるがいい、騎士ポーチュン。」シュッ、キィィン!(何かの術をとあるチェス盤に施す)


ガチャッ、グワァァン・・。(女王兵の1人が巨大なチェス盤から現れる)

騎士ポーチュン「は。護衛騎士ポーチュン、ここに。チェス盤よりの解放、光栄至極でございます。200年ぶりでございますが、女王陛下におかれましてはその美しさに翳りはなく・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「!。(成る程、有力な女王騎士はこうしてこのチェス盤に封じて保存していくのか。)」騎士ポーチュンの事を見てて・・

騎士ポーチュン「ムムッ・・貴様は何者ですか!200年ぶりの目覚めとはいえ、貴様はいったい何様のつもりで・・・」ガシッ!(妖精騎士アグラヴェインに武器を向ける)

モルガン「鎮まれポーチュン、その武器を下ろせ。―――そら、飲むがいい。ここ200年の記録を蓄えた『伝達の水』だ。」ガタンッ。(机に水の入ったビンを置く)

騎士ポーチュン「ハッ、ハァ!では僭越ながら―――」『伝達の水』が入ったビンを受け取る


グイッ、ゴクゴクゴク・・・(伝達の水を飲む騎士ポーチュン)

騎士ポーチュン「・・・・把握しました。今こちらにいるのは私が眠っている間、女王陛下を裏切った妖精騎士3人に変わる妖精騎士の1人・・、妖精騎士アグラヴェイン殿でよろしいかと。」

妖精騎士アグラヴェイン「ええそうよ。『伝達の水』を飲んだことで、あなたが寝ている間のブリテンの状勢をちゃんと知れたのかしら?」

騎士ポーチュン「はっ。先ほどの事は失礼いたしました。我が名はポーチュン。元・鏡の氏族長護衛隊の1人にして、現女王軍護衛隊の騎士である『鏡の氏族』の妖精でございます。」

妖精騎士アグラヴェイン「ほう・・鏡の氏族の妖精とはね。」興味を示している
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/29(月) 23:28:05.93 ID:qTKpvH2d0
騎士ポーチュン「しかしその女王陛下。『予言の子』の予言とは・・我が長(エインセル)も厄介な予言を残したもの・・・・。」皮肉に思いながら

騎士ポーチュン「して、他の『鏡の氏族』は?エインセルの次は、誰が長に?」モルガンに問いかける

モルガン「『鏡の氏族』は一部を除き、大罪人の妖精オーロラの言葉で動いた先代の妖精騎士ランスロットの手によってこのブリテンから消え去った。」

モルガン「残っているのはお前と、今この場にいない二代目の妖精騎士ランスロット・・・・いや、二代目のランスロットは他の鏡の氏族とは違い、性質も人格も全く違う形で生まれた・・『鏡の氏族』の形をした怪物だ。」

モルガン「故にポーチュン・・・お前こそがこの妖精國ブリテンに残る最後の『鏡の氏族』の妖精だ。その意味はわかるか?」

騎士ポーチュン「それは・・・・なんとも皮肉な運命ですな。氏族の長と袂を分かち、女王陛下の騎士となった私が、結果的に生き残るとは。」

モルガン「それが貴様の見た“最善の未来”であろう。その決断に間違いはない。事実、おまえはこの年まで生き延びた。その危機回避の未来予知を十全に発揮しろ。」


モルガン「おまえには妖精騎士アグラヴェインと二代目妖精騎士ガウェイン、ランスロットの補佐をしてもらう。万が一の時は・・・分かっているな?」

騎士ポーチュン「・・・・・は。我ら護衛騎士、女王陛下の御心、全て心得ております。妖精騎士3名にはロンディニウムの制圧・・・まずオックスフォードに着任させるのですね?」

モルガン「貴様まで鈍ったか?ロンディニウムごときウッドワスで充分だ。妖精騎士には別の殲滅任務を与える。」

妖精騎士アグラヴェイン「別の殲滅任務ですか・・・それはどこの場所で? ノリッジですか?それとも・・・」

モルガン「ノリッジの殲滅は今ではない。実はどうにも癪に障る者がいてな。ロンディニウムの攻略は、そのついでと言ってもいい。」

モルガン「殲滅任務の詳細はおって詳しく話す。それまで今回の件の事を他のイレギュラーズのメンバーに情報共有するのだ、妖精騎士アグラヴェイン。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・は。我ら異端の妖精(イレギュラーズ)、女王陛下の御心、全て心得ています。では・・・」タッタッタッタッ!(玉座の間から離れる)


騎士ポーチュン「妖精騎士アグラヴェイン殿、どちらへ?」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダンの安否確認に参ります。どっちにしても土の氏族長であるダルダンがまだ生きている以上、まだ利用価値があるかと思いまして・・」

妖精騎士アグラヴェイン「殲滅任務開始までには戻ります。それまでしばらくお待ちを・・・」

モルガン「良かろう・・・お前に私の『合わせ鏡』の使用を許可する。日没前には戻ってこい。」ヒュンッ!(ある鏡を妖精騎士アグラヴェインに飛ばす)

妖精騎士アグラヴェイン「―――まことのお気遣い、感謝します・・女王陛下。」ガシッ!(『合わせ鏡』を受け取る)


妖精騎士アグラヴェイン「『鏡よ鏡、この私をすぐにノリッジへ。』」ギュオォォ〜ン!(鏡が光りだし、蒼い光に入る妖精騎士アグラヴェイン)

ギュゥゥゥーン、ボォォン!(蒼い光と共に消える妖精騎士アグラヴェイン)


モルガンから、自身と二代目の妖精騎士2名と騎士ポーチュンと共にとある殲滅任務の命令を受けた妖精騎士アグラヴェインはそれを承諾し、

詳細の判明が来るまで、妖精騎士アグラヴェインはダルダンの生存確認のためにモルガンから手渡された『合わせ鏡』を利用し、彼女は直ぐさまにノリッジへと向かったのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:中央広場近くの大通り


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が鳴り響き渡る)

ヒュー―!ヒュー―!ヒュー―!ヒュー―!(シェフィールドの兵士たちが喜んでいる)


シェフィールドの兵士たち「勝ったぞ!勝ったぞ!鐘の音が聞こえるぞ!城の上からダルダンの悲鳴が聞こえたぞ!」喜んでいる

シェフィールドの兵士たち「我らのノリッジが帰ってきた!『予言の子』とアルト様たちが解放してくれた!!『予言の子』と『境界なき勇士団』、バンザー―イ!!」喜んでいる


カイニス「―――フッ。ようやくやったな、アルトリア!あんたが鐘を鳴らしたことで俺たちの勝ちだーー!!」槍を天に上げて勝ち鬨をあげる

武蔵たち、円卓軍の兵士たち、シェフィールドの兵士たち、ノリッジの住民たち「エイ、エイ、オォォォォーーーーー!!」勝ち鬨をあげる


ノリッジの地上にいる円卓軍とシェフィールドの軍勢は、ノリッジから巡礼の鐘が鳴り響いたことで、自分達の軍勢が女王軍やダルダンの軍勢に勝ったと確信し、

武蔵たち、円卓軍の兵士たち、シェフィールドの兵士たち、ノリッジの住民たちはカイニスの号令と共に、金庫城の上に向かって、大きな声で勝ち鬨をあげるのであった。
150 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/08/30(火) 03:02:29.75 ID:BDKi+3c60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/30(火) 22:34:17.73 ID:k2VqUPUh0
ノリッジ:金庫城の屋上 鐘撞き堂の前では・・・


ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォォォン・・・・・(巡礼の鐘が鳴り終わる)


アルトリア「・・・・・・・・・・」黙って立ち尽くしている

アルト「・・これが、エインセルの予言にあった『巡礼の鐘』の音色というものか・・。」鐘の音に関心を持つ

バーゲスト「ええ。私もこのような鐘の音を聞いたのは初めてなのですが・・・これはなんというか・・・」

メリュジーヌ「バーゲストも感じたか・・。今の鐘の音・・・まるで・・・」

【ついに鐘が・・・・って、】


パァァァーーー!!(アルトリアの身体が光り輝く)

【アルトリア・・・・!?】

アルトリア「え?ええええ、なにこれ、わたし光ってる!?すっごく光ってるーーー!?」ピカピカァァーー!!(光っている自身に驚いている)


オベロン「水だ、水を持ってくるんだ!これは熱い、間違いなく燃えているぞ!ダ・ヴィンチ、セツノちゃん、急速冷凍とかできないかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「大人の私ならできるけど、今は無理〜!」パニクっている

セツノ「ほーい!セツノ・・いつでも出来るよぉ〜?」カチコチィィ〜・・(両手に氷を纏わせていく)

スズカ「オベロンさん、ダ・ヴィンチちゃん、セツノ!!そういう意味じゃないかぁ〜〜!?」アタフタ・・(3人のボケに困惑している)

ゼンカイザー「アワワワァ〜!?大火事ゼンカイ!消火ゼンカーイ!!」慌ててる

立花響「フエェェェ〜!?アルトリアさん、どうなっちゃうのですかぁ!?」

スズカ「だからぁぁ〜〜〜!!」アタフタ・・(2人のボケに呆れている)


パァァァ〜〜〜、シャキィィン!(アルトリアから発光する光がおちつく)


アルトリア「・・・・・・・・」何があったかよくわからない

アルトリアの前にいる全員「・・・・・・・」唖然としている

【おちついたけど・・】
【なんだったんだ、今の?】←


オベロン「う、うん。すまない、僕も取り乱した。こんなの予言になかったからねぇ・・・。しかし・・・」驚いている

千子村正「ああ、分かるぜ・・・・こいつは・・・・」驚いている

ダ・ヴィンチちゃん「うん。そうだね・・・・これは・・・・」驚いている

アルト、メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・・・・・」驚いてて言葉に出来ない

立花響、ゼンカイザー、ボガード「・・・・・・」アルトリアに注目している

ジョルニたち「・・・・・・・」ジィィ〜〜・・(アルトリアに注目している)

【妖精じゃないけど、俺にも分かる・・・・】


アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」みんなに見られて恥ずかしがっている
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/30(火) 23:46:38.35 ID:k2VqUPUh0
アルトリア「・・・ねっ、ねぇ・・・そうみんなで私の事を見つめられると、途端に不安になってくるんですけどぉ・・・」カァァァ〜・・(恥ずかしがっている)

アルトリア「・・・わたし、何かしちゃいました・・・・?」

一同「何かっていうより――――」


一同「アルトリア、めっちゃくちゃ強くなってない?」アルトリアに問いかける

アルトリア「――――――?」なにもわかっていない


タッタッタッタッ・・・(誰かが屋上に上がってくる)

???「成る程・・・。それが正真正銘の『予言の子』であるキミが『巡礼の鐘』を鳴らす意味って事だね、アルトリア・キャスター?」

アルトリア「!?。アナタは・・・」

???→海東大樹「おめでとうアルトリア、そしてアルト・オルラント。キミたちの活躍によって、ノリッジはダルダンやモルガンの手から解放されたと言ってもいいね。」

【召喚銃の予言の子・・・】
【海東大樹・・・】←

海東大樹「ホォ・・既に僕の名前を覚えてくれているなんて、てっきり僕の事をまだ『召喚銃の予言の子』って言うかと思ってたところだよ。」


オベロン「おやおや?キミが伯爵が言ってた『召喚銃の予言の子』なのかい?ダルダンが今さっき負けたというのに随分と余裕を噛ましているそうだけど?」海東大樹の様子を見てて・・

千子村正「チィ、何しに来たんだぁコソ泥野郎!あん時はお前さんが変な力で透明になって逃がしたが、今度ばかりはそうはいかねえ!」ヒュンッ、ジャキッ!(刀を構える)

アルトリア「そ、そうだぞ!この杖は私の大事な大事な『選定の杖』ですので、アナタみたいな大泥棒の手には指一本も触れさせやさせないよーだ!!」ガシッ!(杖を構える)

海東大樹「待ちたまえ。キミたちが敵意を抱いたとしても、僕はもうキミたちとは戦う気は無い・・。ノリッジでの戦いはキミたちの勝ちと確定したからね。」

アルト「海東大樹。キミは一体なにしに俺たちに前に現れたんだ?キミと手を結んだダルダンは俺たちに敗北し、もう勝敗は決していると言うのに・・」

海東大樹「確かにそうさ。キミたちの活躍によってダルダンは倒され、僕はここでの目的を果たしたと言ってもいいが、それも含めて、君たちにお願いしたいことがある。」

アルト「???」

【頼みたいことって・・・?】


海東大樹「―――この僕を、キミたちの仲間に加えてくれないか?」手を差し伸べる

一同『!!?』驚愕する


アルトリアは自身の持つ術で見事にノリッジの鐘撞き堂にて『巡礼の鐘』を鳴らしていき、

アルトリアはその直後に起きた不思議な現象を経験し、気が付いたときはアルトリア自身の力が大幅に強化されたことにアルトたちはカルデアのマスターたちは一層の興味を示すも、

突如アルトリアたちの前に現れた海東大樹に、自身をアルトリアたちの仲間に加えて欲しいというお願いを突きつけられ、辺りは驚愕と困惑に包まれていくのであった。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/31(水) 09:50:30.64 ID:WBmEoXK30
ノリッジ:最南部の港湾地


・・ガシッ、バシャァァァ〜ン・・・・(ダルダンが海から上がってくる)


ダルダン「ウグゥゥ・・・ゥゥゥゥ〜・・・」ビチャビチャァァ〜・・・(海水でズブ濡れになっている)

ダルダン「クッソォォ〜・・・。なぜだ!何故、おいらの宝石の身体が燃えた・・なぜおいらの無敵の宝石鎧の身体が破られたというのだぁ〜!?」スリスリ・・(パンチを受けた腹をさすりながら・・)

ダルダン「おいらの無敵の身体が何故、あのバーゲストの剣から出た炎に傷ついたというのか!いったいアイツらはどうやって、おいらの絶対無敵の宝石の身体に傷を付けることが出来たというのだぁ!?」ガシンッ!(拳を地面に叩きつける)


ギュゥゥゥーン、スタッ。(合わせ鏡の中から妖精騎士アグラヴェインが現れる)

妖精騎士アグラヴェイン「―――それは彼らが、あなたの異端の亜鈴の力の弱点をバーゲスト達に見破り、その弱点を徹底的に突いてきたと言う訳よ、ダルダン。」スタッ、スタッ!(ダルダンの前に立つ)

ダルダン「!?。アグラヴェイン様・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン、アナタが彼らに負けた理由はただ一つ・・・アナタの異端の亜鈴の力を過信し、自身の異端の亜鈴の力の欠点を補うことを怠ったからよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「アナタの持つ異端の亜鈴は決して無敵とは限らない・・必ずしもその力にはどこか欠点がある。その欠点をアナタの知恵と努力で補うことさえ出来れば、アナタの宝石鎧はもっと頑丈でいられたはず・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「アナタはスプリガンから多くの知識を継承したと言うけど、アナタの力の過信と敗北から、アナタの知識というのは結局、“スプリガンの知識をただ、模倣しただけの継承”ってわけね。」呆れている

ダルダン「!?。あっちゃ〜〜〜・・すまない・・本当にすいませんでしたぁ〜〜!!」土下座をする

妖精騎士アグラヴェイン「ふん・・・今さら土下座して許しを請おうとするとは、やはり貴方もまた、スプリガンの知識をただただ模倣してそれをやっているだけで、アナタとしてのオリジナリティーがないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「所詮、アナタは宝石をただ食すだけでなんも取り柄のないただ大きい身体で完成されただけの妖精なのだからね・・。」

ダルダン「ーーーーー!?」グググゥゥゥ〜〜!!(頭に血がのぼってくる)


ズググゥゥ〜、ドシンッ、ドシンッ!!(土下座を止め、立ち上がるダルダン)

ダルダン「イヤ・・まだだ!!まだおいらにはまだまだアイツらを打ち負かす策が沢山あるぞ!これはおいらが自分の頭で考えた事だからな!!」怒りを露わにしている

妖精騎士アグラヴェイン「・・・それはどんな策なことで?」

ダルダン「アイツらはまだノリッジにいるはずだ。アイツらが今の戦いで疲れ切っているその時をオイラはアイツらに奇襲をかける!!」

ダルダン「オイラの必殺技『金剛宝石糾弾(ジュエル・ダイヤブル)』でノリッジ全体をぶっ壊していき、そのままアイツらの誰か1人でもを挽き潰してくれる!」

ダルダン「次はあんなへまなどはしない!!オイラのこの宝石鎧の亜鈴の力で、三澤亮太やその仲間をぺしゃんこに挽き潰してやるからなぁ〜〜!!」グググゥゥゥ〜!!(腹部に力を込めていき)


キィィン、ガキガキガキィィ〜ン!!(再びダルダンの身体が宝石となる)

ダルダンは妖精騎士アグラヴェインに自身の知識が“スプリガンの知識を模倣してただ流用している事”であるとの発言にキレてしまい、

ダルダンは再び自身の異端の亜鈴で身体を宝石へと変え、アルトリアたちに落とされた金庫城へと向かおうとしていた。


妖精騎士アグラヴェイン「・・・そう。あなたがそう考えて、彼らと再び戦おうとすることは褒めてあげるわ。」タッタッタッタッ・・・(ダルダンに近づく)

ダルダン「!。ありがとうございます、アグラヴェイン様。ならば今こそ、おいらと共にアイツらを叩きのめしにいきましょう!おいらとアグラヴェイン様とでなら、疲弊したアイツらをこうも簡単に・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「―――勘違いしないでほしいわ。あなたのその思いつきのような考えでは、あなたはまたバーゲストにその身体を焼かれてしまうわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はこれ以上・・あなたのようなバカな部下のせいで私の地位を危ぶませたくないからね?」タッタッ・・(ダルダンの目の前で立ち止まる)

ダルダン「!!?」驚愕する


ピトッ、キュッキュッ、キュッ!(ダルダンの宝石の身体に触れる妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「フフッ・・・・・・・ハァァァ――!!」ヒュッ、バココォォン!(ダルダンの腹部にパンチする)

妖精騎士アグラヴェイン「(ホール(穴あき)!)」ギュィィン!!(自身が触れたところが光りだし、)

ダルダン「ーーーー!!!?」ガシュンッ!!!


ガシュンッ、ドバァァァーーー―!!(ダルダンの身体に大きな穴があく)
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/31(水) 21:48:30.61 ID:WBmEoXK30
ダルダン「ガハァァ!?ァァァ・・ァァァ・・・」グチャァァァ・・・(身体に穴を開けられる)

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン。あなたには異端の妖精たち(イレギュラーズ)の掟(ルール)に従い、あなたにはここで粛正されてもらう。異端の妖精たち(イレギュラーズ)の掟。それは・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「『戦いに敗北した者には、その命を持って、私の元へ返還する事』よ。」

ダルダン「ガハッ!?・・・・・・ァァァ・・・・」グラァァァ〜〜・・・(昇天し、後ろに倒れる)


ズサッ、バシャァァァーーーン!!(背後の海へと再び落ちるダルダン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・スチール(奪取)!」グゥゥゥン!(妖精騎士アグラヴェインの手が黒く光る)

グォォォォ〜〜ン!!(ダルダンの死体から黄色い砂などを回収していく)

ダルダンの死体「」ゴボゴボゴボォォォ〜〜・・(海に沈んでいく)


妖精騎士アグラヴェインは、自身が持つ3つの力とは別の力(ホール(穴あき))の力を使い、ダルダンの宝石の身体を糸も簡単に穴を開け、

彼女に穴を開けられたダルダンはそのまま死んでしまい、その死体から彼女のスチール(奪取)の力で力などの全てを回収され、死体はそのまま海に沈んでいくのであった・・。


妖精騎士アグラヴェイン「(私が精鋭したイレギュラーズの1人を倒すとは、さすがと言っても良いわね・・“亮太君”。)」遠くの金庫城の上を見ながら

妖精騎士アグラヴェイン「(巡礼の鐘を鳴らさせ、私の部下を倒していくとは・・少々私の計画を再修正した方が良さそうね・・。)」シュルゥゥ・・(ノートを取り出していき・・)

カキカキカキカキ・・・、ビリッ、バリバリバリィィ〜〜!ポイッ。(ノートに何かをメモし、1枚の紙を切り取ってグチャグチャにし、それを道に捨てる)


タッタッタッタッ・・・ヒュンッ(合わせ鏡を取り出しながら歩く妖精騎士アグラヴェイン)

ギュゥゥゥーン、ボォォン!(再びその合わせ鏡の中に入り、蒼い光と共に消える妖精騎士アグラヴェイン)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダルダン(宝石鎧のダルダン):ウェスバニーの妖精の生き残りであり、異端の妖精たち(イレギュラーズ)の1人であった土の氏族の妖精


ノリッジでの戦いにて、金庫城の屋上で自身の異端の亜鈴の力である『自身の身体を宝石に変える』力を解放し、アルトたちとアルトリアたちとの戦いを繰り広げる

自身のダイヤモンド並みの硬度10の宝石の身体の前にアルトたちとアルトリアたちに善戦するも、ダ・ヴィンチちゃんにダイヤモンドは熱に弱いことを見破り、

その弱点を突くかのようにバーゲストの宝具『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』を攻撃を受け、宝石の身体が蒸発したところをガイルと立花響の渾身の一撃を喰らい、ダルダンは敗北する。

その後、アルトたちにリベンジを果たそうするも、妖精騎士アグラヴェインによる異端の妖精たち(イレギュラーズ)の掟(ルール)により、彼女によって身体に風穴を開けられ、そのまま殺されてしまう。

ダルダンの死体は、のちにノリッジの住民たちによって海から引き上げられ、ノリッジの妖精たちの分断に利用されることになる事はまた別の話である。



土の氏族長もとい、宝石鎧のダルダン 死亡(風穴を開けられ、海に沈む)    残りの異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:9翅→8翅
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/08/31(水) 23:58:15.72 ID:WBmEoXK30
第29節:トレジャーハンターの流儀
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(どこかで鐘の音が鳴り響く)


アルトリア・キャスター「・・・・ああ、鐘の音が聞こえる。・・・・・もう半日も経ったというのに。・・・・みんな笑顔で褒め称えてくれたのに。」

アルトリア・キャスター「・・・・目を閉じると、後ろから頭円卓軍を掴まれるように。・・・いつまでも、いつまでも、あの鐘の音が聞こえてくる。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある夢:■写真館 


海東大樹「士。僕は行くよ、あの夢で聞いたという世界へとね?」問いかける

士と呼ばれる青年(門矢士)「ああそうか。お前が行くというのなら、俺は止めやしないさ。それがお前なんだろ?」

海東大樹「フッ、行ってくれるじゃないか士。君に言われなくても、僕はその世界にある『お宝』を手にしに行くからね。」

士と呼ばれる青年(門矢士)「・・・・・・・・」黙っている


クウガの青年(小野寺ユウスケ)「・・でも海東さぁ・・。海東が夢で見たという“その世界の『星の終わり』がこの世界に多大な滅びを招く”って話は本当なのかい?」

クウガの青年(小野寺ユウスケ)「その夢の中で、海東がこう・・『召喚銃の予言の子』ってという役割を持って世界を救うって・・海東が世界を救うには見えないと思うんだけどねぇ〜?」疑っている

夏みかんと呼ばれる女性(光夏海)「・・でもどうも何かおかしい気がしますよ。どうしてその『召喚銃の予言の子』と呼ばれるのが海東さんなのですか?どうして海東さんが『予言の子』と呼ばれるというのですが・・」

夏みかんと呼ばれる女性(光夏海)「『仮面ライダー』だけなら、士君も同じ仮面ライダーとして海東さんが見た夢を士君も見ていたはず・・」

士と呼ばれる青年(門矢士)「それは・・この夢のメッセージを送った妖精が、この俺の事を『世界の破壊者』だとわかっているんじゃないかと俺は大体想定しているさ。」

士と呼ばれる青年(門矢士)「俺が『世界の破壊者』と呼ばれている以上、メッセージを送ったという妖精もまた、この俺のことをその世界に来させたくないのが現状かもなぁ・・。」

クウガの青年(小野寺ユウスケ)「士・・・。」心配そうにしている


海東大樹「――まぁとにかく、この僕が夢を通して、妖精たちが『お宝』を盗まれてくださいと招待されてる以上、僕はその世界へと向かい、その世界の『お宝』を頂いていく。」

海東大樹「故にキミたちには、僕の邪魔をしてくれないでくれたまえ。」タッタッタッタッ、ガチャンッ!(写真館の外へ向かう)

士と呼ばれる青年(門矢士)「お、おい待て海東!!・・・ッたく・・・・。」ふてくされる



アルトリア・キャスター(ナレーション)「彼らは一体誰だろう・・?あの海東大樹という人間と話していたあのカメラを持った人間・・。なにかと危ない人間そうでそうは見えないというのに・・」

アルトリア・キャスター(ナレーション)「『世界の破壊者』と言われている理由なのかなぁ?なんだろう・・あの彼の持っているカメラに撮られたくないような気がするのだけど・・・。」



アルトリア・キャスターは、毎日のように夢の中で黒い砂嵐の中で聞こえてくる鐘の音を嫌らしく聞いていき、

その途中で海東大樹が士達と何かの話をしているところを、アルトリア・キャスターは夢の中でただ見ていくのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジの戦いから翌日の朝、妖精國ブリテン:南部平原(ノリッジ側)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(カルデアのマスターたちを乗せた馬車が走っていく)

アルトリア「・・・・・・・・・」目を覚ます

アルトリア「・・・・朝。そっか、移動中に夜が明けたんだ・・・・。すっごい夢を見たなぁ。私の夢の中に海東大樹さんが出てくるなんてねぇ・・。」

アルトリア「・・・・・・・・・・ああ。―――昨日、あんな話をしたから私の夢に海東大樹さんが出てきたんだろうけど・・・あのカメラを持った人間は一体・・・。」疑問に思っている


南部平原の道を進む馬車の寝室にて・・、夢から覚めたアルトリアは、なぜ彼女の夢に海東大樹とカメラを持った人間の男が出てきたことに何かと疑問を抱いていくのであった・・。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2022/09/01(木) 00:44:29.01 ID:Wjuj3y8x0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/01(木) 23:45:16.77 ID:ljChDe8j0
妖精國ブリテン:南部平原(ロンディニウム近く)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(カルデアのマスターたちを乗せた馬車が走っていく)


【贅沢にも、馬車で揺られているうちに、】

ダ・ヴィンチちゃん「夜が明けて、あと少しでロンディニウムに到着だ!帰りは楽ができて良かったね!」ニッコリ!

レッドラ・ビット「はい!それとノリッジにてユーミルたち殿に馬車を新しく改良して貰い、スズカさんの手術のおかげで何かつきものが取れたかのように走りも快調です!」

レッドラ・ビット「加えてぺぺロン伯爵からのお見舞いのニンジンとフルーツを食べ、今まで以上に元気100倍ですからね!ヒヒィィーーン!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(絶好調に走っている)

スズカ「ええ、よかったですね!レッドラ・ビットさんが元気そうに馬車を引いて下さってくれて・・・。」ニコッ!


オベロン「そうか。昨日までレッドラ・ビットが手術後で療養してて、みんながノリッジへ行くときは夜通しで、目立たずに移動だったんだね。」

オベロン「そして帰りにはレッドラ・ビットの迎えと共に馬車でのお帰り。しかもユーミルのお店である『鋼鉄山』の改良付きでね。」

オベロン「動物を労働力として使うことは女王が禁じているものの、これといった罰則はない。流行ってヤツかな。今は氏族長しか持っていないけど、そのうちみんな使い出すかもだ。アドニスが作ったとされる自動車もね?」

オベロン「しかし、どうして女王は馬車を禁じたんだろう。馬がとっても好きなのかな?」

ハベトロット「それもあるけど、妖精への戒めだよ。馬車が当たり前になると妖精馬が生まれなくなる。」

ハベトロット「ボクたちブリテンの妖精は無邪気で残酷だからね。一度“そういうもの”として流行りだすと、それ以外のものは求めなくなる。」

ハベトロット「本格的に人間の文化を模倣を始めて、もう2017年なんだろ?レッドラ・ビットやパーシヴァルの愛馬(クンドリー)が元気なのは、モルガンの気遣いの表れだよ。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、なるほど・・・・・そういう『神秘の維持』もあるのか。人間社会の模倣はいいけど、妖精達の生態系・・・いや、系統樹か。その枝葉を剪定しかねない『文化の模倣』は許していないんだね。」

千子村正「・・・しっかりしてるな。一年に一度、国民から命を取り立てるひでぇ女王というだけじゃないってコトか。」

アルト「・・だが女王モルガンは、俺とヴァージェたちとの家族の事を否定し、妖精騎士アグラヴェインやイレギュラーズに俺たちを殺害する依頼を出すし、ヴァージェを石にして俺と離ればなれにして事もあるからな。」

オベロン「うん。確かにアルトたちの事には僕も同情するよ。女王はアルトたちだけでなく、妖精の未来なんて憂慮してないからね。」

アルトリア「・・・・・・・・」黙っている


レッドラ・ビット「――アルトさん、それと皆さま。お話を楽しんでいる途中ではありますが・・私、一つだけ気になることがありますが・・・」

レッドラ・ビット「アルトたち殿の他に、もう1人だけこの馬車に乗っておりますが、彼は一体・・・?」

アルトたち、オベロンたち「―――――!。」ジロッ、ジロッ・・・(とある人物に注目を向ける)



海東大樹「フッ。僕の事に興味を示してくれるとはね?以前は『召喚銃の予言の子』と言われていた僕の事をね?」

レッドラ・ビット「ほうほう。つまりあなた様が『召喚銃の予言の子』ですがぁ・・・って、ヒヒィィーーン!?」驚愕する

ガシッ、キキィィィーーー!!ガタンッ!!(急ブレーキをかけるレッドラ・ビット)


【イッタタァァ〜〜・・・】
【ちょっと急に止まるなよ、レッドラ・ビット!】←

レッドラ・ビット「これで止まらないわけがありませんですよ!なぜにダルダンの手先である『召喚銃の予言の子』殿が私の馬車に乗っているのですか!?」怒っている

オベロン「ちょっ・・今さら彼がいることに不信感を感じるのか!?もう本当に面倒くさい妖精馬なんだからぁ〜〜・・」呆れている

海東大樹「ハァ・・まぁ良いさ。彼に話してやったらどうかな。ダルダンの手先だった僕が何故、本物の『予言の子』と一緒にいることをね?」

アルト「ああ。レッドラ・ビット・・・、実はなぁ・・・・」説明をしていく


アルトたちとアルトリアたちは帰りの馬車でロンディニウムへと戻る最中、かつてダルダンの手先であり、『召喚銃の予言の子』と呼ばれた男:海東大樹がレッドラ・ビットが引く馬車に乗っていることに不信感を抱き、

アルトとカルデアのマスターたちは、なぜ海東大樹がアルトたちとアルトリアたちと共に行動しているのかを、レッドラ・ビットに詳しく説明をしていくのであった。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/02(金) 23:54:41.88 ID:acot316D0
遡ること昨日の日中頃・・・ノリッジ:金庫城の屋上(巡礼の鐘を鳴らし終えた頃)にて・・・



海東大樹「―――この僕を、キミたちの仲間に加えてくれないか?」手を差し伸べる

一同『!!?』驚愕している


海東大樹「正確には僕をキミたち『予言の子』一行と『境界なき勇士団』のメンバーとして雇ってくれないかと頼んでいるのだけどね?」

アルトリア「ちょっ!?あなた・・私の大事な杖を盗もうとした奴がいったい何を言ってるのよ!?」困惑している

オベロン「確かにアルトリアの言う通りだね!『予言の子』の大事な『選定の杖』を盗もうとした奴が本物の『予言の子』になれるなんて大間違いさ!」怒っている

アルト「まぁ落ち着くんだ2人とも!どっちにしても、彼もまた、この妖精國ブリテンの世界から抜け出せないのは分かっているし、俺たちがダルダンを倒したことで彼との勝敗は既に決している。」

アルト「彼がキミたちと戦う気が無いと言うのは気になるが・・・。海東、俺からも聞きたいことがあるのだが・・・」海東大樹に問いかける

海東大樹「フッ、別に良いさ。なぜこの僕がイレギュラーズのダルダンと手を組んでいたのか?彼と組んだはずの僕が今さら君たちに雇ってもらいたいという理由が知りたいのだね。」


海東大樹「今から数週間前・・僕が前にいた世界で見たFGOの世界での『星の終わり』が多くの世界を巻き込むという夢の噂を聞きつけ、その噂の元を辿ってこの世界へ来た。」

海東大樹「『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』。『フェイト/グランドオーダーの世界』の人類史の白紙化によって現界した異聞帯の一つであり、他の異聞帯と違う形で現存する異聞の歴史を辿った異界の歴史・・。」

海東大樹「僕はその世界にある・・この世界で1番の『お宝』を手に入れるために、僕は事前の準備をしつつ、この妖精國ブリテンの世界を徹底的に調べあげていき、」

海東大樹「このノリッジにある金庫城に、生前スプリガンが多くのブリテンのお宝を宝物庫に保管してあると耳にし、このノリッジに足を踏み入れた。」

海東大樹「ノリッジの『厄災』が過ぎ去り、金庫城の宝物庫に潜入する方法を探っていたころ、僕の事を『召喚銃の予言の子』として目を付けていたダルダンが近くにいたモノだから。」

海東大樹「金庫城の宝物庫に入るには、生前のスプリガンが戸締まりの際に使っていた特殊なカギを使う必要があり、そのカギには合い鍵がそんざいせず、彼が死んだあとはダルダンが手持ちに持っている事を知ってたからね。」

海東大樹「ダルダンは妖精騎士アグラヴェインの部下のこともあり、ブリテンの妖精たちから『召喚銃の予言の子』と呼ばれていた僕は、『召喚銃の予言の子』の肩書きを利用し、ダルダンと手を組むにしたのさ。」

海東大樹「まあ実際のところ、僕にとっても『召喚銃の予言の子』と言われることは、お宝を手に入れるには邪魔な肩書きであることは変わりなかったし、僕がブリテンにとっての『予言の子』であることには興味は無かったからね。」

【興味は無かったって・・・・】
【だからって、『予言の子』の肩書きを利用してあんな事をするなんて・・】←

海東大樹「アルトリアには悪い事をしたことは僕も自覚はあるさ。けどこの世界の『お宝』を手に入れるためでなら、例え偽者であろうとも『予言の子』の肩書きを僕は利用させてもらうさ。」


千子村正「成る程・・、その金庫城の宝物庫のカギを手に入れるためにアンタは一時的にダルダンの手先となり、奴の指示に従い、儂らと戦う事となったんだな?」

千子村正「そんでアンタはその戦いの中で自身を透明化させ、あの場から逃げ仰せ、その後どういうわけか、儂らの元へ再びその姿を現した・・。それはなぜなんだ?」

海東大樹「それについての事だが。あの後に僕はノリッジの金庫城に戻り、ダルダンの部屋をくまなく探し、そして金庫城の宝物庫のカギをあの場所から手に入れた。」

海東大樹「ダルダンにとって、金庫城の宝物庫はダルダンの宝石を溜めるための手段であり、宝石はダルダンにとっての食料の保管庫でしか見ていなかったものだから。案外そう簡単に見つける事が出来たのさ。」

アルト「・・・そうか。それで、実際に宝物庫に入った感想は?」

海東大樹「ああ。確かに宝物庫にはスプリガンが生きていた頃に集めた美術品の数々が多く保管されていた。流石に100年もかけて報酬改築したと言ってもいいよね。」


海東大樹「だがその宝物庫の中に僕にとって、この世界の『お宝』たり得るモノはなかった。」

海東大樹「あったのはただスプリガン好みの美術品だけであり、その美術品の価値など、この僕でさえもその価値がわからなかったのさ。」ヒュッ、ガタン!(1つの絵画を床に投げ落とす)


海東大樹が床に落としたモノは、生前にスプリガンが宝物庫に保管したであろう何かの花の絵画であり、その絵画の額縁にはスプリガンの名が記されたサインの紙が残してあった。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/03(土) 11:29:59.90 ID:1HxebtPP0
アルト「・・確かに他の仮面ライダーの世界を渡り歩くアナタにとって、このような美術品程度などでは君の心にはそれが魅了されないと言っても過言はないのは確かだね?」

アルト「だがその事とは別にどうしてアナタは、敵であった俺たちの前に再び姿を現したというのか?なんの目的があって、俺たちと手を組もうとしているんだ?」

海東大樹「いい質問だアルト・オルラント。それについて話すとすれば、今の僕がキミたちと手を組むに値する事の共通点は2つある。」


海東大樹「1つはこの世界の『お宝』を手にした後にこのブリテンの世界から抜け出すこと。これについてはそこにいる別世界の戦士達と同様さ。」

海東大樹「女王モルガンによって最果ての塔とカーティス検問砦の結界と警備を強化され、僕が持つ移動手段もまた、このブリテンの地の外には行けなくなってしまったと言ってもいい。」

海東大樹「アルトたち『境界なき勇士団』は他の世界から迷い込んだ戦士(ヒーロー)たちを保護しつつ、合意の元で彼らと共に行動している以上、僕もそうしようかと思ってたところさ。」

海東大樹「それにアルトもまた、いずれにしても僕の事をこれ以上『召喚銃の予言の子』として行動させたくない意味とすればいい話だと思うけどね?」

海東大樹「もう一つはこの妖精國ブリテンの中枢であるモルガンの拠点である罪都キャメロットに、この世界の『お宝』が眠っているという可能性があると言う事。」

海東大樹「しかしキャメロットの警備は、3年前のアルトと数日前の村正の襲撃の影響によって、アリ一匹も入れない程に厳重となっており、迂闊に忍び込むことも出来ない。」

海東大樹「それに僕もまた『召喚銃の予言の子』として妖精たちに勝手にそう呼ばれている以上、僕も女王軍や残りのイレギュラーズに追われる身であるのは確かなことだ。」

海東大樹「そこで僕がキミたちと手を組むことで『予言の子』の戦力の増強を促し、共に女王軍との戦いに参戦する。」

海東大樹「そしてキャメロットへ乗り込む際に、僕はその勢いに乗ってキャメロットの王城に入り、この世界の『お宝』を探し当てる。キャメロットでの戦いのどさくさに紛れてね?」

海東大樹「僕はこれでも隠密行動が得意であり、偵察や情報収集にうってつけの人材と言ってもいい。キミたちにとっても良い話だと思うけど?」

アルトリアたち、アルトたち「・・・・・・・・・」黙っている


パーシヴァル「(・・どうしますか?彼とは今さっきまで敵対していた身である以上、迂闊に信用するには怪しいかと・・。)」コソコソ・・(小声で話す)

アルト「(いや、彼をこのままにして置くは出来ないし、なりよりも彼自身が協力関係になると言っている以上、彼の要求を受け入れた方が俺たちの利得になり得るかもしれないからな。)」コソコソ・・(小声で話す)

アルト「(それに彼の能力さえあれば、俺たちの戦力の大幅な増強にもなり得る他、これから始まる戦争を有利に出来るかも知れないからね。)」コソコソ・・(小声で話す)

メリュジーヌ「(ええ。だけど、あの海東大樹って言う並行世界から人間・・・妖精たちと違って、本当に信用たり得る奴なのかなぁ〜?)」コソコソ・・(小声で話す)

アルト「(まあそれについては少しややこしくなると思うが、彼はこのブリテンの妖精たちよりは信用できるライダーだと思うよ。)」コソコソ・・(小声で話す)

アルトリア「・・・・・・・・」黙っている


タッタッタッタッ・・・(海東大樹に近づくアルト)

アルト「わかった。海東大樹、アナタの事はこの俺がしばらく共に行動する者として君の事を雇ってやる。立場のこともそのままにしつつ、アナタのその技量を俺たちやアルトリア、カルデアの皆の役に立たせて欲しい。」

アルト「ただアナタが俺たちと行動する条件がある。アナタは今後、これ以上自身のことを『予言の子』と名乗らず、俺達と『予言の子』アルトリアのサポートに専念し、アルトリア以上に目立った行動はしないと言うこと。」

アルト「そしてアルトリアが持つ『選定の杖』を、例えこの世界の『お宝』であっても盗むようなことはもうしないと俺やアルトリアたちに誓ってくれるか?」

海東大樹「・・もちろんさ。僕がキミたちと以上、アルトリアが持つ『選定の杖』にはもう手出しはしないさ。」

アルトリア「!!。フゥゥ〜〜・・」安堵の息を吐く

海東大樹「まあ、だからといって・・アルトリアが持つその『選定の杖』が、その杖1本であるとは限らないからね。」

アルトリア「???」少し疑問に思っている


アルトは海東大樹が自身の事を雇って欲しいという要望を受け入れ、彼にアルトリアが持つ『選定の杖』を二度と盗まないなどの約束を交わしつつ、アルトと海東大樹は協力関係を結ぶこととなった。

その際に海東大樹はアルトリアに『選定の杖』の事で意味深なことを言い、アルトリアはその言葉に少々疑問を抱いていくのであった。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/03(土) 23:34:45.88 ID:1HxebtPP0
そして現在・・・ロンディニウム周辺の平原にて・・・


レッドラ・ビット「成る程・・・。つまりアルト殿たちはその・・ヘイコウセカイから来た偽者の『予言の子』と呼ばれた者たちを保護していき、」

レッドラ・ビット「本物の『予言の子』であるアルトリア殿の邪魔にならないように配慮しながらサポートをしていく形を取っていると。そしてその新たに保護した者が、こちらの海東大樹殿と。」

海東大樹「まぁ正確にはアルトに雇ってもらった戦士かつトレジャーハンターと言ってくれるかな?まぁ今の僕には言えた立場ではないけどね。」

アルトリア「ハァ・・。なにがトレジャーハンターですか・・私と敵対してた頃は私の杖を盗もうとしたくせに・・・。まあ、今の私たちと彼とは協力関係ですけど・・。」

アルトリア「アルトさんは前にいた世界にいた頃から海東さんの事を知っている故に彼の事を信用しているのはわかるけど、しょうじき村正まで海東さんの事を信用するなんて・・・」浮かない顔をする

千子村正「・・・・・・・・・」アルトリアの表情を見てて・・

【・・・・・(アルトリア、元気ないなぁ・・)】
【(もしかしてアルトリアは大樹さんの事を・・・・・)】←

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じ頃、パーシヴァルと一緒に行動しているメリュジーヌたちは・・・


円卓軍の兵士「・・・カルワス隊長からの伝達は以上です。北側は既に敵陣が展開していますが、南側からであれば入城は容易いかと。」

パーシヴァル「承知した。予定通り、我々は『予言の子』とアルトたちと共にロンディニウムに戻る。カルワスには現状維持を伝えてくれ。まだ総力戦は早い、とね。」

円卓軍の兵士「は!」タッタッタッタァァーー!(別の軍勢の列に向かう)


バーゲスト「やはり敵軍の指揮はウッドワスが握っていると?」

パーシヴァル「ええ。女王軍の兵士の中にオックスフォードから来た牙の氏族が多く存在している事から、間違いはないかと。」

メリュジーヌ「けどなんとしてでも、アルトリアたちとアルトと一緒にロンディニウムに戻らないとね。」

パーシヴァル「ええ。ロンディニウムで待つシェフィールドの住民たちやロブたちを安心させるためにも、この戦いは避けられないかと。」

バーゲスト、メリュジーヌ「ああ(ええ)。」頷く


タッタッタッタァァー・・(アルトたちの元へ向かうパーシヴァルたち)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【パーシヴァルさん、今のは?】

パーシヴァル「はい。予想通りであるのですが・・・・女王軍がロンディニウムに進軍を開始しました。オックスフォードに駐在していた軍隊・・・・『牙の氏族』の長、ウッドワスの軍です。」

アルト「!。ついに来たか・・・ボガードからウッドワスの事についてを話してくれたからな。彼の行動の政略については俺にも教えてくれたのだが・・」

千子村正「にしても早いな。軍隊ってのはそんなに早く動かせるもんじゃねぇんだが・・・・。」

千子村正「ダルダンの奴が敗北し、ノリッジの鐘の音が鳴ってまだ一日。女王に尻を叩かれて、必死の進軍ってワケか。」


アルトリア「・・・。ウッドワスの軍隊は『牙の氏族』だけで構成されています。彼らは本来、武器を持たずに身体だけで戦う妖精。そのため、戦の支度も早いんです。」

アルトリア「ボガードさんの『牙の氏族』の兵士たち同様、野戦では敵なしの氏族ですが、街の制圧や攻城戦は不得手であるはずです。」

アルト「ふむふむ。成る程・・・」理解していく
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/04(日) 23:52:29.83 ID:3sqw8lwl0
アルトリア「そのような軍隊がロンディニウムを攻め落としに来たのなら脅威はありません。ロンディニウムの守りはパーシヴァルさんや先に来ていたアルトさんもわかっているはずです。」

アルトリア「籠城戦で相手の戦力を削り、しびれを切らしてウッドワスが戦場に出てきたところを仕留めればいいのでは?」

アルトリア「外側からならバーゲスト、内側からならアルトさんのヒール(改悪)の力でウッドワスの事を素早く仕留められるかと思うのですが・・」

バーゲスト「成る程。私とアルトとでなら、牙の氏族の長であるウッドワスを倒すことが出来るかと・・。」


立花響、介人「・・・・・・・・。」

アルトリア「? なに、響ちゃん?介人さん?」問いかける

立花響「い、いやぁぁ〜・・・なんかそのぉぉ〜・・なんというか・・・今のアルトリアちゃん、いつもと雰囲気が違っていたような・・・」少し困惑している

アルトリア「え・・・・・そ、そうかな?普段通りのわたしだけどな・・・・はは・・・・ちょっと強気になっちゃってた?」少し目をそらしながら

オベロン「いや。それくらい自信を持っていこう。なにしろ『巡礼の鐘』を鳴らしたんだ。これからは各地からどんどん『予言の子』や『境界なき勇士団』の下に、反女王軍の勢力が集まってくる。」

オベロン「シェフィールドの領主をしているアルトと同じように、アルトリアはもっと胸を張っていいのさ。実際、なんか強くなったしね?」

セツノ「うん・・・。でもアルトリア・・・セツノから見て・・・アルトリアの胸・・張ってるほど大きくないよ・・。」ジィ〜・・(アルトリアの胸に注目する)

アルトリア「そ、その胸の事じゃないから!!このおっぱい妖精がぁーー!?」カァァァ〜〜!!(顔を赤くする)

立花響「〜〜〜〜〜〜〜〜」カァァ〜〜!(同じく顔を赤くする)


ハベトロット「まぁまぁセツノの言ってることは置いといて・・・。魔力の量のだけで言えば、モルガンの指一本ぐらいにはなったんじゃないかな?」

ハベトロット「『巡礼の鐘』にあんな力があったなんてさすがの僕でも知らなかったからね。そりゃあ、氏族の長たちも簡単には許可をださないってもんだ。」

ジュラン「そうだな。その鐘があと5つとなれば、それを鳴らすのを妨害しようとするイレギュラーズの奴もいるもんだな?だがよぉ・・・」

ジュラン「風の氏族(ソールズベリー)にはブルーナ、翅の氏族(グロスター)には二代目妖精騎士トリスタン、土の氏族(ノリッジ)にはダルダンがいたし、牙の氏族(オックスフォード)にはレオンゴン・・・・・あっ。」

ルージュ「そう言えば、私たちが知ってる各地の鐘は4つしかないわ!『鏡の氏族』と『王の氏族』の鐘はどこにあるのよ?」

セフィー「確かにこのブリテン南部で鐘がある各氏族の街があるのは4つ。だとすれば残りの2つの鐘はブリテンの北部にあると推測が出来るな?」

オベロン「その通りだよセフィーくん。『鏡の氏族』の鐘はまだ不明だけど、五つ目の鐘の場所はこのブリテンの北部の先にあるのさ。」

オベロン「五つ目の鐘の場所はブリテン北部の端にあり、あの焼け落ちた世界樹の根元にある。今はもう滅び去り、禁域となった最果ての街。亡国オークニーさ。」

ハベトロット「・・・・・・・・・・。」黙っている

メリュジーヌ「・・・・・・・・・・。」黙っている


ダ・ヴィンチちゃん「待った待った。鐘の話も大事だけど、今はロンディニウムだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「もうウッドワスの軍隊が展開しているんだろ?このまま戻っていいのかい、パーシヴァル?」パーシヴァルに問いかける

パーシヴァル「はい、戻りましょう。アルトリアの言う通り、牙の氏族は攻城戦には向いていません。ロンディニウムの防衛だけであれば、現在の戦力でも10日は保たせられるでしょう。」

アルト「それにロンディニウムには残りのシェフィールドの領民もいるし、ゾックスたちやコーラルたちもいる。このまま見捨てるわけにはいかないのは君も同じだろ、藤丸。」

【確かにそうだ。】
【彼らは俺たちの帰りを待っているからね!】

パーシヴァル「ええ。ゾックスたちもいることもありますし、我らがロンディニウムに戻りさえ出来れば、彼らの知恵を借りつつ、ウッドワスの軍隊の対策を練ることが出来ますからね。」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/05(月) 23:22:32.49 ID:InmfotHC0
パーシヴァル「ウッドワスの軍隊はロンディニウムの北側、2メートルほど離れた平原に野営しています。ウッドワスの軍隊だけではロンディニウムを包囲することが出来ません。」

パーシヴァル「ウッドワスとしては正門を抜いて街内部に攻め込み、我々を制圧するしかない。ですので・・・」

【このままにらみ合いをしながら・・・】
【別働隊で削っていく?】←


パーシヴァル「はい。我々が勝っている点は、いつでも逃げ込める拠点がある、という事です。」険しい表情を見せる

パーシヴァル「我々はこのままロンディニウムに戻りますが、ノリッジ解放のために出兵したこの部隊は、二手に分かれてロンディニウムの東西に移動させます。」

パーシヴァル「ウッドワスがロンディニウムに総攻撃をするのなら、その背後を討つ・・・・・という牽制役ですが、機会があり次第、孤立しているウッドワス小隊と交戦、戦力を減らします。」

パーシヴァル「ゾックスさんたちのような並行世界の戦士たちとアルトさんたち『境界なき勇士団』を除けば、我々円卓軍の今の戦力では勝ち目はありませんが、防衛戦であれば五分五分(イーブン)です。」

パーシヴァル「本来は介人さんや響さんたちのような別世界から来た者を巻き込むつもりはありませんでしたが、共に戦局を変えていきたいのも私の気持ちです。」

パーシヴァル「それに伯爵(ノリッジ)や、彼と街を守る為に残ったボガード殿の助けもあります。物資の補充も問題なさそうですしね。」

アルト「ああ。俺たちを信じて戦ってくれたシェフィールドの兵士達の為にも、次はウッドワスの軍隊を倒して、セフィールドの住民たちが安心してノリッジに帰れる道を作らないとな。」

立花響、介人「ああ(はい)!」頷く


千子村正「だがロンディニウムへ戻るっていっても、それなりに包囲はされているんだろ?城への抜け道とか、地下道とかあるのかい?それなら納得だが。」

パーシヴァル「いえ、それが・・・・ロンディニウムにそういったものはなく・・・我々が発見できていないだけなのですが・・・・・」恥ずかしがる

カイニス「ハァ!?テメェ・・万が一の事の為の逃げ道を用意してないって、それでよくロンディニウムを円卓軍の拠点にしたもんだなぁ〜、あぁ!?」キレ気味で言う

カイニス「外側だけが守りが固いから内側は疎かって・・それだから妖精暦のロンディニウムは中から滅んだんじゃないのか?!えぇっ!?」キレ気味で言う

【ちょ、ちょっと落ち着いてカイニス!】←
【あまりにもこれは言い過ぎだよ・・。】

パーシヴァル「ウゥゥ・・・面目ありません。別世界とはいえ、同じ戦士であるカイニス殿にここまでダメ出しされるとは・・・私もまだまだですね・・。」反省している

メリュジーヌ「ええ・・・カイニスの言っている事も正論なのだけど・・・、いまロンディニウムへ戻る私たちが今する事があるとすれば・・・」


オベロン「そう、ウッドワスの軍が手薄なところを正面突破ってことだね!こいつはいいぞぅ!新しいアルトリアのデビュー戦にはもってこいだ!」ニッコリ!

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜。」カァァ〜〜・・(顔を赤くしている)

パーシヴァル「ええ。確かに、今のアルトリアさんの力は前とは違い、魔力量の意味で強くなっている事は間違いないでしょう。」

パーシヴァル「ですがそれとは別に・・私にはとても気がかりな事が今この場で1つあると思われますが・・・」ジィィ〜・・(険しい顔で海東大樹を見る)

海東大樹「・・・・・・・・・・・」黙っている


パーシヴァル「大樹さん・・・。アナタはアルトさんの合意の元で我々と共に行動しているのですが、私は正直・・アナタのことを未だに信用することが出来ません。」

パーシヴァル「アナタはノリッジ解放以前までは、自身のことを『召喚銃の予言の子』として『予言の子』の名を語り、その名に汚名を着せる行為をし、アルトリアの『選定の杖』を奪おうとしました。」

パーシヴァル「そんなお方をどのような目的や理由があるとしても、アナタをこのままロンディニウムへ入れるなど、私は円卓軍の団長としては許すことは出来ないと思っているのです。」

海東大樹「・・・・・・・・・・。」黙って聞いている

パーシヴァル「なので、海東さんにはロンディニウムに入るに至って、私から1つのテストを受けてもらいますよ。」

【テストって・・・?】
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/06(火) 22:19:01.20 ID:6cPhsjdc0
パーシヴァル「海東さん。あなたには私と共にアルトリアとアルト殿をロンディニウム入城までの護衛・・及び殿(しんがり)をしてもらいます。」

パーシヴァル「あなたが持つ“戦士を召喚して使役する”という藤丸殿と同じ力を持ってして、彼らがロンディニウムへの入城をサポートし、迫り来るウッドワスの小隊を倒す・・」

パーシヴァル「それが円卓軍の団長である私が、かつて真っ向から敵対していた貴方が我々の信用たり得る者であるかを見定めるものであり、あなたがロンディニウムへ入城する為の条件でもあります。」ビシッ!(真剣な表情を見せる)

メリュジーヌ「!。パーシヴァル・・・貴方・・・・」パーシヴァルの真剣な顔を見てて・・

海東大樹「・・・・・・・・・・」黙っている

【パーシヴァル・・・】←
【(確かに俺たちにとっても、大樹さんはまだ信用するにはまだ疑いがあるというか・・・。)】


海東大樹「・・成る程。どうやら君が出すそのテストに合格しなければ、僕はロンディニウムへ入ることさえも出来ないって事だね?さすがは、円卓軍を統べる者であるのは間違いないと言えるね。」

海東大樹「良いとも。キミたちと共に行動する以上・・・僕とキミたちとの信頼関係を築く必要があると見受けられるし、何よりも・・・」

海東大樹「僕はトレジャーハンターであり、世界をまたぐ泥棒であると同時に、僕は・・・通りすがりの『仮面ライダー』でもあるからね!」シュッ!(ネオディエンドライバーを取り出す)

クルクルクル、ガシッ!(ネオディエンドライバーを構え、カードを手に構える)


介人「ああ。なら途中までは一緒に戦おう、海東。」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ジュラン「ハァ〜・・仕方がねぇなぁ?行くぞガオーン!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ガオーン「オウ!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)


海東大樹は未だに彼の事を信用しようとしないパーシヴァルの信頼を得るために、海東大樹はディエンドに変身するためにネオディエンドライバーを構え、

介人たちもまた、アルトたちとアルトリアたちを無事にロンディニウムへと入城する為と途中までのディエンドのサポートをするためにそれぞれのギアトリンガーを構えるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに45番・16番・25番のセンタイギアをセットする)

介人、ジュラン、ガオーン「『チェンジ全開』!」クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)


音声『45バーン!』『16バーン!』『25バーン!』 『KAMENRIDE』!

♪♪♪(ゼンカイジャー変身待機音)
(『バンバン!』)(バンバン!)

介人、ジュラン、ガオーン「ーーーーハァァッ!!」クルンッ、クルンッ、クルンッ!、バァーン!!(リズムに合わせて身体を回転し、上にオーラを放つ)


『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』ガシャン、グルグルゥゥーー!

『ゼーンカイザー!』『ゼンカイジュゥラン!』『ゼンカイガオーン!』ジャキン、ジャキジャキィィーン!!(それぞれに戦隊スーツを纏っていく介人達)



ガギューン、カチャッ!(ディエンドのライダーカードを挿入し、リロードする)

キュゥ〜ンキュゥ〜ンキュゥ〜ンキュゥ〜ン(変身待機音が鳴り響く)

海東大樹「変身!」 (右腕を上に掲げながら)


バァァーン!(銃口から何かのエネルギーが発射される)

『DIEND!』

ギュィィィーーン!シュ、シュン、シュシュシュシュ、シュゥゥーーン、バギュゥゥーーン!!(仮面ライダーディエンドへと変身する海東大樹)



シャキィィーーン!!(変身完了するディエンドとゼンカイジャー3人)
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/06(火) 23:54:36.77 ID:6cPhsjdc0
スタッ、ノシッ!(馬車の操縦席に乗り込むディエンド)


海東大樹→仮面ライダーディエンド「では行こうじゃないか?君達の仲間が待つロンディニウムへ直行だ!」手綱を持つ

アルト「ああ。」ノシッ・・(馬車に乗り込んでいく)

【頼むよ、海東さん!】

ディエンド「ああ。」



バシンッ、ヒヒィィーーン!!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(ロンディニウムへと馬車を進める)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロンディニウム:東門城壁


オォォォーーーー!ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュンッ!(ロンディニウムの城壁から矢を放たれていく)

円卓軍の兵長「撃て撃てぇぇ〜〜!絶対にロンディニウムに女王の軍勢を中へ入れるんじゃねぇーぞぉぉ!」号令を出していく

円卓軍の兵士たち「オォォォーーーー―!!」雄叫びを上げていく


ワグ「アワワワァ〜・・・大変な事になっちゃったよコレ・・・。」オドオドしている

ロブ「お、落ち着けよワグ・・。いくら巡礼の鐘がなったことで女王軍と戦争することになるのはわかっていたのだが、こんなにも早く女王軍の兵が来るなんてみんなも知らなかったし・・」

ロブ「それに相手はオックスフォードのウッドワスの軍勢だと言うし、まだ城壁攻め程度でどうにかここに残っている円卓軍の兵士たちが守っているのだけど・・・」

コーラル「ええ。このまま長引けば、状況は悪化するのは間違いないでしょう。・・巡礼の鐘が鳴った翌日に、ウッドワスの軍勢がロンディニウムへと攻めに来るとは・・・」

ゾックス「だが、あの素早いレッドラ・ビットが馬車を引いて昨日のうちにノリッジへ向かったんだ。あいつがノリッジにいるアルトたちとアルトリアたちさえ戻ってくれば・・・」


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(レッドラ・ビットが引く馬車が遠くの東の向こう側から走ってくる)


フリント「見て!レッドラ・ビットが帰ってきた!!」ジィィ〜〜・・(遠くのレッドラ・ビットの姿を望遠鏡で見てて・・)

ゾックス「!。そら見ろ!俺の言う通りになったなぁ?レッドラ・ビットが帰って来たとなれば、あの馬車の中にはアルトたちがいる。」

ハルキ「はい!・・・ですが・・あの馬車を引いている人・・、何か変な青い甲冑を着たのがレッドラ・ビットさんの手綱を引いているような・・・」ジィィ〜〜・・(遠くのレッドラ・ビットの姿を望遠鏡で見てて・・)

ゾックス「なに・・・青い甲冑だと?」タッタッタッタッ、ガシッ!(ハルキに近づき、望遠鏡を取り上げる)

ハルキ「アッ、ハァ・・・」望遠鏡を取り上げられる


ジィィィ〜〜・・・・(望遠鏡を覗いていくゾックス)


一方のロンディニウムは既にロンディニウムの城壁前にはウッドワスの軍勢が展開し、円卓軍の兵士たちは弓矢を使って、その軍勢を追い払おうと必死に抵抗していた。

城壁の上にて戦況を見ていたゾックスたちは、望遠鏡などで状況を把握していき、アルトリアたちを乗せた馬車を引いているレッドラ・ビットが帰ってきた事に歓びを見せるも、

同時にその馬車に乗っている青い甲冑の者(仮面ライダーディエンド)の存在に、ゾックス達はどういう存在なのかもわからぬまま、彼の事を望遠鏡でじっと覗いていくのであった。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 09:39:03.81 ID:EPSCGHtW0
パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(レッドラ・ビットと彼が引く馬車が走ってくる)


レッドラ・ビット「ドケドケドケェェェ〜〜〜!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(兵士の軍列に向けて突っ込む)

ディエンド「フンッ!!」ババババァァーーン!!(銃弾を放つ)

ウッドワス軍・兵士たち1「ぐわぁぁぁ〜〜〜!?」ババァァーン!!(撃たれる)

ウッドワス軍・兵士たち2「うわぁぁぁ〜!?」ダダダッ!(後ろに下がる)

パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(その隙に馬車を引いて開いた軍列の横を通過するレッドラ・ビット)


ウッドワス軍・兵士1「な、なんだぁ!?後ろから来たと思ったら、射撃礼装を持った敵が我らに奇襲だと!?」

ウッドワス軍・兵士2「しかもあの方角はノリッジに向かう道・・・まさかあの馬車には『予言の子』が!?」驚いている

ウッドワス軍・兵士1「ツゥゥ・・だがそれはそれでちょうどイイ。このまま『予言の子』と共に攻め立て、ウッドワス様にその血肉を献上させてやろうぞ!」

ウッドワス軍・兵士たち「オォォォォーーーー―!!」ドドドドォォーー!!(馬車に向かって突撃する)


パカラッ、パカラッ、キキィィー―!!(馬車が東門の前に止まる)

城壁の上の円卓軍の兵士「パーシヴァル様!パーシヴァル様が戻られたぞー!」伝令を言う

ロブ「パーシヴァルの旦那!やっと戻ってくれたんだな!」城壁の上から顔を出す

パーシヴァル「ロブ殿か!『予言の子』とアルトが戻って来たんだ。ロンディニウムの中へ入城させたいから、すぐに東門を開けてくれ!」

ロブ「わかった!――みんな、東門の開門を手伝ってくれ!」近くにいる者達に呼びかける

タタタタタァァーー!(開門装置のところへ急ぐ兵士たち)


ドドドドォォーー!!(東門へ突撃してくるウッドワス軍の兵士たち)

パーシヴァル「(あの勢いでは足りないか・・)大樹殿!」

ディエンド「ああ。牙の氏族にはこれらが1番お似合いさ。」カチャ、シュッ!(腰のバックルからカードを2枚取り出す)



ガギューン、カチャッ!(ネオディエンドライバーにカードを挿入し、リロードする)

『SERVANTRIDE(サーヴァントライド)・ヘシアン・ロボ!』

シュッ!ガギューン、カチャッ!(ネオディエンドライバーにカードを挿入し、リロードする)

『SERVANTRIDE(サーヴァントライド)・アタランテ!』


ディエンド「―――ハァッ!!」バキュゥゥーン!!(召喚のエネルギーを銃口から放つ)

ギュゥゥーン、ギュイギュイギュィィィーー!ギュィィィーーン!!(立体状にサーヴァントが2体、現れる)


アヴェンジャー:へシアン・ロボ「ウォォォ〜〜〜ン!!」雄叫びを上げる

アーチャー:アタランテ「・・・フッ。」ギギィィ!(弓矢を構える)



【アレはへシアン・ロボに、アタランテ!】
【(なんでこの組み合わせで出したんだ?)】

ダ・ヴィンチちゃん「成る程・・・牙の氏族は獣人のような姿をしている妖精のことから、動物のサーヴァントのへシアン・ロボと狩人特性があるアタランテを選んだか。」

トリスタン「ええ。獣を狩るという点では、一部を除いて相性は抜群と言ってもいいでしょうね。」

アルト「ああ。」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 18:58:57.12 ID:EPSCGHtW0
ダダダダァァ〜〜・・(突撃を中断するウッドワス軍・兵士たち)


ウッドワス軍・兵士1「な、なんだ!?あいつらどっから出てきたんだ!?」困惑している

ウッドワス軍・兵士2「しかもあの青い甲冑・・・・もしかしてアイツがノリッジで噂になってた『召喚銃の予言の子』だというのか!?」困惑している

ウッドワス軍・兵士3「色んなともだち呼び出して、お宝いただく『召喚銃の予言の子』。だがアイツは『予言の子』と一緒に行動している!あの『選定の杖』を持った『予言の子』と一緒にいる!」

ウッドワス軍・兵士1「くそぉぉ〜・・アイツを『予言の子』と一緒に倒せ!ダルダンを裏切った『召喚銃の予言の子』を倒せぇーー!」号令をあげる

ウッドワス軍・兵士たち「オォォォォーーーー!!」ダダダダァァ〜〜!!(突撃を再開する)


ディエンド「やはり来るか。ならば行かせてもらうよ!」タタタァァーー!(前に出る)

へシアン・ロボ、アタランテ「ーーーーーーー!!」ダダダァァァーー―!!(前に出る)

パーシヴァル「ーーー!!」タタタタタァァーー!(前に出る)

アルトリア「海東、パーシヴァル!」ガシッ、ギュィィーン!(援護魔術を展開する)



ガキン、ガキン、ガキンッ!ヒュンヒュンヒュンッ!(乱戦状態となる戦場)


へシアン・ロボ「ーーーーーー!!」ジャキンッ、ジャキンッ!(首なし騎士の斬りつけ攻撃)

ウッドワス軍・兵士たちA「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ジャクンッ!(斬りつけられる)

へシアン・ロボ「ーーーーーー!!」ガブガブガブッ!!(噛みつき攻撃)

ウッドワス軍・兵士B「ギャアァァァ〜〜!?」ジャクジャクン!!(噛みつかれる)


アタランテ「ーーーーーーー!!」バシッ、バシッ!(蹴りつける)

ウッドワス軍・兵士2翅「ガハッ、ゴフッ!?」バシバシッ!(蹴られる)

アタランテ「ーーーーーーー!!」ヒュヒュヒュヒュゥゥーン!!(矢を放っていく)

ウッドワス軍・兵士たち「グハッ!?ゴハァッ!?」ガシュガシュン!(矢が急所に当たっていく)


ガギューン、カチャッ!(ディエンドライバーにカードを挿入し、リロードする)

『ATTACKRIDE:BLAST!』

ディエンド「フンッ!!」ババババァァーーン!!(銃口から連射したホーミング弾が飛びかう)


ヒュンヒュンヒュゥゥ〜ン!!(ホーミング弾がウッドワス軍・兵士たちに襲いかかる)

ウッドワス軍・兵士たち「ワァァ〜ワァァァァ〜〜!?」バシュバシュゥゥン!!(撃たれていく)

パーシヴァル「ハァァァ!!」ジャキン、ジャキィィン!!(槍攻撃)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュンッ!(追撃の攻撃をされる)



ガラガラガラガラァァ〜〜!!(東門の装置を動かしていく兵士たち)

ワグ「急げ急げ!!早くしないと『予言の子』たちが牙の氏族たちに取り囲まれちゃうよ〜!!」応援している

装置を動かしていく円卓軍の兵士たち「エッホッ、エッホッ、エッホッ、エッホッ!!」ガラガラガラァァ〜〜!!(装置を動かしていく)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/07(水) 20:40:26.37 ID:EPSCGHtW0
ウッドワス軍・兵士1「ぐぅ・・・・!ダメだ、我々だけでは仕留められん・・・!パーシヴァルだけではない、突然現れた奴や上にいる人間の兵士どもまで妙に動きがいい・・・!」

ウッドワス軍・兵士1「あれが『予言の子』の加護だというのか!?まるでモルガン陛下のようではないか・・・・!」

ゼンカイザー「ヤァァァ!!」バババァァーン!!(銃弾を放つ)

ウッドワス軍・兵士1「ぐわぁぁぁ〜!?」ガシュガシュゥゥン!(撃たれる)


ガラガラァァ〜〜!!(東門が開いていく)

パーシヴァル「よし、東門が開いた!総員、戦場から離脱しつつ、そのままロンディニウムへ走れ!殿は私と大樹殿だ!一兵たりとも通しはしない!」

ディエンド「アルト、それに藤丸!僕らが抑えている間に『予言の子』と一緒に行きたまえ。それがキミたちの役割さ!」

アルト「ああ!あとで城壁で援護しに行くから待ってろ、ディエンド!」頷く

【はい!】
【先に行ってます!】←

ディエンド「フッ。良い面構えじゃないか。あとでロンディニウムで待っているとも!」キリッ!


パカラッ、パカラッ、パカラッ!!タタタタタァァーー!(ロンディニウムへ入城していくアルトたちとアルトリアたち)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:内部 城壁の上に向かう階段の前


タタタタタァァーー!(内部を走っていくアルトたちとアルトリアたち)

レッドラ・ビット「よし!どうにかロンディニウムへ帰還しましたね、皆さま。」ニコッ!

ハベトロット「ああ。これもパーシヴァルと海東大樹のおかげだね!前は敵だったのだけど、味方になるととても頼りがいがあるね!」ニコッ!

アルト「ああ。だがまだだ、パーシヴァルたちがここに入ってくるまで安心できない。俺は城壁の上に行く。みんなは大広間でしばらく休息を取ってくれ!」タタタタァァー!(階段をのぼっていく)

アルトリア「わ、私も行きます!!」タタタタァァーー!(階段をのぼっていく)

千子村正「お、おいアルトリア!?」タタタタァァーー!(階段をのぼっていく)

【アルトリア、村正!】タタタタァァーー!(階段をのぼっていく)

ハベトロット、スズカ、メリュジーヌたち「ーーーーー」タタタタァァーー!(階段をのぼっていく)


パーシヴァルとディエンドの殿(しんがり)もあり、アルトリアたちとアルトたちは無事にロンディニウムの中へと帰還していき、

アルトはまだ戦場に残っているパーシヴァルとディエンドの様子を伺うために城壁の上へと急ぎ、アルトリアと村正などの他の皆もまた、アルトのあとをついていくのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:東門の城壁前


オォォォォーーーー!!(未だにパーシヴァルたちを攻め立てているウッドワス軍の兵士たち)


タタタタタァァーー!(城壁の上に到着するアルトたち)

ハベトロット「うわぁ〜これはマジヤバで攻め入っているよなぁ・・。これはウッドワスの軍勢を怒らせたというのか?」下の戦場を見てて・・

千子村正「違いねぇなぁ?東だけじゃなく、南や北の門を攻めていた軍隊が東門一カ所に集まっていやがる・・・。なんかヤバいんじゃないのか?」下の状況を見てて・・

アルト「ああ。だがそれを打開するためにも、俺たちがここで彼らのサポートをしていかないとな。」

スズカ「はい!」ピィィ〜〜パパパッ!(下のウッドワスの軍勢を調べていく)

アルトリア「・・・・・・・・・」黙っている
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 00:05:07.98 ID:D3+QVOwD0
千子村正「・・・気になるのか、あの海東大樹っていう奴のことを・・なぜ儂があのコソ泥の事を信じることが出来るようになったと言うことをなぁ?」

千子村正「確かにアイツはノリッジでの戦いで儂の気持ち的に斬りづらい奴を出して戦わせたものだから、儂はアイツの事を嫌な奴だと思っているのさ。」

千子村正「だがその嫌なところもひっくるめてまでアイツを信じるのは、アイツの持つ『正義』に興味を示したって事と言えるなぁ・・。」

アルトリア「・・正義ですか?あの海東さんに正義があると?」


アルト「ああ。確かに海東大樹の目的はこの世界の1番のお宝を手にする事であり、それを手にするなら手段も選ばずに手にしようとする一面もあるにある。」

アルト「でもそれ以上に、彼には人の思いや思い出を大切にする心情もあって、気まぐれではあるがそれを守る為に自身の『正義』を持って行動することもあるんだ。」

千子村正「俺はその事をアルトリアが寝ているときにアルトに聞かされてな。海東の奴は盗人じみた事柄が目立つが、その内には素直に言えない情に厚い所があると俺は認知してなぁ・・」

千子村正「それを知ったうえで改めてアイツのことを見ていたら、アイツのことをどうも憎めないような人情家な性格を持ってる奴だと思うようになったほかに、」

千子村正「アイツにはもう既に・・アイツの中で1番の『お宝』を見つけていると、アイツの眼をよく見て感じたんだよ。」

アルトリア「・・『お宝』ですか・・。(まぁ〜私にはもう既にその『お宝』の事を知っちゃっているんですけどね・・・。)」


アルトリア「でもどうしてでしょう・・。海東さんはその1番のお宝の在処を知っているようなのですが、なぜそれを取りに行かずに他のお宝に手の伸ばすようなことをするのですか?」

アルトリア「なぜ彼の1番手にしたいお宝には目もくれず、他の世界のお宝ばかりを手に取ろうとするのでしょうか・・?」

千子村正「まぁ人に寄るが・・その『お宝』自体がアイツの手に届きそうで届かない所にある・・・というよりか、その『お宝』こそ、アイツの・・“誰かを守りたいという心”じゃないかと儂は思っている。」

千子村正「『お宝』というのは必ずしも実際に目に見える物とは限らねぇ・・。人への『思いやり』、『友情』・『信念』・『希望』。それに『愛』とか・・・。」

千子村正「それらのような“思い”でさえも、人によっては大事な『宝』となり得ると言っても良いし、その『宝』を誰かに奪われたくない故に、人間はそのために戦う事を厭わない時もある。」

千子村正「現にアルトは『ヴァージェ』という自分がもっとも愛する妻の『愛』を取返そうとする為に俺たちと共に戦っているし、海東大樹の奴はその自身がいちばん手にしたい『お宝』のために躍起になってると思ってもいいよなぁ。」

千子村正「それを手にするのであれば、アイツは正義の味方として儂らに味方をしてくれるとも見受けられるし、アイツの義理人情の故に儂らを守るぐらいはしてくれると思っている。」

千子村正「だからって心からとはいかないが・・儂はアイツのことを“並行世界からの戦士(ヒーロー)”として信用している。アイツの目にその『お宝』が見えている限りな?」

アルトリア「・・・・人の思いさえも『お宝』ですかぁ〜・・。」意味深に感じている


【つまり海東大樹はしばらくは味方って事だね。】

アルトリア「!。藤丸君?」

【そうじゃなかったら、俺たちを守って殿(しんがり)を受けていないと思うよ。】

アルトリア「そ、そうですよね。じゃなかったら海東さんは私の大事な杖を知らないうちに盗んでトンヅラしてたかもしれないしね・・。」カァァ〜・・(顔を赤くする)


アルトリア「・・なんとなくわかりました。海東さんもまた、その彼自身の1番の『お宝』を手にするために私たちに味方をしたと言うことを。」

アルトリア「でしたら私もまた、海東さんに対して少しぐらい『予言の子』として敬意を払った方が良さそうと思いますね。」

アルト「ああそうだな!」タタタタッ、ヒュッ!(城壁から飛び出す)

メリュジーヌ「ええ。アルトがそう言うのなら私も!!」ビュゥゥ〜ン!(城壁から飛んでいく)



アルトリア「「それはいつかくる兆しの星、希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、貴方は星をかざすでしょう。運命は誰のために――」キュィィーーン!(杖が青く光り出し、)

アルトリア「『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』!!」ギィィーン、ピカァァーン!!(『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』を発動させる)


アルトリアは海東大樹に少々不信感を抱いていたが、村正が言う“誰かを守る心さえも『お宝』となり得る”という話を聞き、

その話を意味深に感じ取ったアルトリアは、カルデアのマスターの後押しもあり、アルトリアは海東大樹(仮面ライダーディエンド)に敬意を払うように、

自身の宝具である『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』を海東たちやアルトたちに対して発動させるのであった。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/08(木) 23:03:35.51 ID:D3+QVOwD0
ロンディニウム:東門の前(城壁の下)では・・


オォォォォーーーー!!(北や南から続々とウッドワスの兵士たちが押し寄せてくる)

北からのウッドワス軍・兵士「オォォ〜なんだか凄い気持ちが高ぶって来たぁ〜〜!このまま円卓軍のパーシヴァルと『予言の子』の1人を八つ裂きにしちゃうんだぁ〜〜!!」ドドドドォォ〜〜!!(突撃してくる)

南からのウッドワス軍・兵士「殺せ―殺せ―!!円卓軍のパーシヴァルさえ殺せば、円卓軍の士気は一気に崩壊するからなぁーー!!」ドドドドォォ〜〜!!(突撃してくる)


パーシヴァル「ハァ・・ハァ・・・・。狙いは私!?にしてもここまで東門に兵が集中してくるなんて・・・。」

ディエンド「ああ・・・さすがにこれは様子がおかしい。何者かが兵士の感情を高ぶらせているみたいだ・・。このままでは・・・」


オォォォォーーーー!!ドドドドォォ〜〜!!(ウッドワス軍・兵士たちが一点に押し寄せてくる)

へシアン・ロボ、アタランテ「〜〜〜〜!?」ガシュガシュガシュ〜〜!(軍勢の波に呑まれていく)

ガシャシャァァ〜・・シュゥゥ〜ン・・・(そのまま召喚された2騎が消滅する)


ディエンド「クッ・・・・」ガシッ!(ネオディエンドライバーを構える)

パーシヴァル「ヌゥゥゥ・・・」ガシンッ!(槍を構える)

ドドドドォォ〜〜!!(ウッドワス軍・兵士たちが押し寄せてくる)


ギィィーン、ピカァァーン!!(アルトリアの『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』が発動する)

ディエンド「!?。力が・・・もしやこれ・・・」ギュィィーン!(対粛正防御が付与される)

パーシヴァル「これはアルトリアさんの魔術!?」ギュィィーン!(対粛正防御が付与される)


メリュジーヌ「ハイアングルトランスファー!」ギュィィーーン!ドゴォォーーン!!(ウッドワス軍・兵士たちに拳の一撃をかます)

多くのウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ドゴォォーーン!!(吹き飛ばされる)


アルト「ヒール(回復)!」シュタッ、キィィン!(着地しながらパーシヴァルたちを回復させる)

パーシヴァル「アルトさん!?どうして貴方がここに戻って・・・それにコレは・・・」

アルト「援護しに行くって言っただろ?まぁどうも非常事態になってたモノだから、直接降りて援護しに行くことになったけどね。」


アルト「海東。アナタにかけられたその魔術はアルトリアがアナタへの敬意の証しとして受けたものだ。故にアナタにもそれに応える義理があるんじゃないのか?」

ディエンド「!。・・・・フッ、そうみたいだね。どういう理由だか知らないけど、僕はアルトリアに少しは信用されたって事かもね。」クスッ・・(笑みを浮かべる)

アルト「・・・誤解しない方が良いよ海東大樹。俺は『門矢士』と違い、俺は俺たちを裏切ろうとするアナタを、1ミリも容赦なく制裁を加えるつもりだからな?」

ディエンド「・・・確かにそうらしいね。君からの忠告・・確かに僕の心に刻み込んでおくとしよう。」

ディエンド「しかし今はこの状況を打開して、早く僕らもロンディニウムへ入城した方が良さそうと思っているからね?」

アルト「それについては問題なさそうだ。なにせ、あのウッドワス軍の兵の異常行動の正体が、いま目の前にいるからな!」前の方を見てて・・

ディエンド「???」前の方を見てて・・


東門城壁の下では、北と南側を攻めていたウッドワス軍の兵の一部が東門へと集まりだし、荒ぶる兵士たちの前にディエンドが召喚したサーヴァントが倒され、

パーシヴァルとディエンドがその軍勢に窮地に立たされたときにアルトたちが城壁から降りて援護していき、

アルトはディエンドにアルトリアがディエンド(海東大樹)に敬意を払ったと伝えつつ、彼が裏切ったら容赦なく制裁を加えるという忠告を伝えていき、

アルトたちはウッドワス軍・兵士たちの様子がおかしくなった原因が目の前にいるのを察知し、その原因の正体を見ていくのであった。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/09(金) 21:48:51.73 ID:MCI/v7QF0
騎士ラッシュブル「!?。クソォォォ・・私の『荒奮猛進の術』で強化した牙の氏族の突撃を、こうも簡単に破り去るとは・・・」ズズズゥゥ・・(驚愕している)


パーシヴァル「――アイツは女王騎士ラッシュブル!?オックスフォードに常に駐在する女王騎士の1人・・・彼の仕業だったのですね!」

メリュジーヌ「ええ。彼は3年前からも常にオックスフォードの守りを務めていたから私にもわかる。彼の力には他の兵士の感情を高ぶらせては兵士たちを狂化させたようにさせていき、」

メリュジーヌ「モースの戦いを嫌がる牙の氏族の妖精を荒ぶらせては無理矢理でも戦に出そうとする強行派の女王騎士で、それ故にいけ好かないと評判があるんだ。」

アルト「成る程。その彼がここにいるということは、彼は余程にこの戦争を待ち望んでいたと見受けられよなぁ?」

パーシヴァル「クゥゥッ・・・ウッドワスの軍とはいえ、個人の意思も関係なしに戦わようとするラッシュブルのやり方は許しがたいモノです!」

パーシヴァル「あの者を倒しましょう!戦とはいえ、これ以上の犠牲を増やさないためにも。」

ディエンド「もちろんさ。あの他人の返り血などお構いなしにはこの場で倒した方が良さそうだね?」カチャ、シュッ!(腰のバックルからカードを取り出す)

シュッ!(青い絵柄に金色仕様のディエンドのシンボルが描かれたカードを手に取り、)



ガギューン、カチャッ!(ネオディエンドライバーにカードを挿入し、リロードする)

音声『FINAL ATTACKRIDE(ファイナルアタックライド)・・DI-DI-DI-DIEND!!』

ディエンド「君に恨みはないが、ここで倒れてもらうよ?」ガチャッ!(騎士ラッシュブルに狙いを定める)


ギュギュギュギュゥゥーーン!(何十枚のカードのエネルギー体がリング状に展開していき・・)


騎士ラッシュブル「ヌグゥ・・・おのれぇぇぇ〜〜〜〜!!」ダダダダァァ〜〜!!(向かって来る)

ディエンド「終わりだ・・・・はぁぁッ!!」カチッ!(ネオディエンドライバーのトリガーを引く)

ギュゥゥゥーーーン!!(エメラルドグリーンの光線(ディメンションシュート)がネオディエンドライバーから放たれる)



ガギギィィ〜〜、ギュドドドォォォーーー!!(防御するも破られ、ディメンションシュートの一撃を受ける騎士ラッシュブル)

騎士ラッシュブル「ヌワァァ〜〜せっかく返り血が多く出る戦争に出られたというのに、敵軍の強者1人も倒せずに死ぬとはぁぁ〜〜ァァァァ〜〜〜!?」ギュドドォォォーー!!

ドドドォォ〜〜〜、ズドゴォォォォ〜〜〜〜〜ン!!!ドゴドゴォォォ〜〜〜ン!!(爆殺される騎士ラッシュブル)


我に返ったウッドワス軍・兵士1「ツゥゥゥ・・・・!?ワァァ〜〜、なんでいつの間にかにパーシヴァルの隣に先代のランスロットとアルト・オルラントがぁ〜!?」驚いている

我に返ったウッドワス軍・兵士2「騎士ラッシュブルがやられたぁぁ!?逃げろぉぉぉ〜〜!?」タタタタタァァーー!(退散する)

タタタタタァァ〜〜〜〜〜!!(北側の平原へ退却するウッドワス軍の兵士たち)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オォォォォーーーー!!(歓声と共に勝ち鬨をあげる城壁の上の円卓軍の兵たち)


ディエンド「フゥ・・・・」クルクルクルッ、カチャ、シュッ!(ネオディエンドライバーからカードを抜き取る)

ギュゥゥーン、ガキュゥゥーン・・・(ディエンドの変身が解除される)


アルトたち「・・・・フゥ・・。」安心した表情を見せる

ディエンド→海東大樹「・・・・フッ。」パンッ!(アルトリアに向かって指で銃を撃つ素振りをする)

城壁の上のアルトリア「!。・・・・・・・」顔が少し赤くなる

アルトリア「・・・・・あれが・・・海東さんの貫く正義ですかぁ・・・・。」城壁から海東大樹の様子を見て・・



こうして、ロンディニウムでのウッドワス軍と円卓軍との戦いは、駆けつけてきたアルトたちとアルトリアたちによって円卓軍の有利となり、

ディエンドの必殺の一撃によって騎士ラッシュブルが倒されたことで、ウッドワス軍・兵士たちは一先ず北側の野営地へと退却して事で円卓軍の勝利となった。


騎士ラッシュブルを倒した仮面ライダーディエンドこと、海東大樹は敵を倒したことで涼しい感じでアルトたちの元へ戻っていき、

城壁でサポートしていたアルトリアは、黄昏の空に輝く海東大樹の姿と騎士ラッシュブルが爆殺した後の煙の上がりの風景をただ静かに見守っているのであった。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/09(金) 23:56:24.70 ID:MCI/v7QF0
幕間:束の間の休息とある者の企み
―――――――――――――――――――
ロンディニウム・東門での戦いから数時間後の夜・・・
―――――――――――――――――――
ロンディニウム:作戦室


パーシヴァル「先ほどの戦いでの損壊は少々ありましたが、海東大樹さんや皆さまのおかげで被害をごく最小限に抑えることで出来ました。」

パーシヴァル「本日の戦闘はこちらの大勝利、と見ていいでしょう。皆さん、お疲れ様でした。」

【おつかれさまでした】
【ロンディニウムは本当に頑丈なんだね】←
【さっきはありがとう大樹さん】

アドニス「うん。このロンディニウムの壁のつくりなどを見てきたけど、壁の中に礼装が埋め込まれているんだ。凄いよねぇ?」

アドニス「その礼装はどうやって作られているのかは僕にもまだまだわからないところはあるけど、その壁の修理を僕はしっかりとやってのけているからね。」

コーラル「ええ。アドニスさんのおかげで城壁の方もかなり防御がしっかりとしてる場所も多くなり、より頑丈で幾多の攻撃でも防げるようになりましたからね。」

パーシヴァル「ええ。でも今日1番に良かったのは海東大樹さんです。あの戦いにより東門に多くのウッドワスの軍隊が北や南からも多く攻めてきました。」

パーシヴァル「女王騎士ラッシュブルの仕業とはいえ、殿(しんがり)で終わるはずだった戦いが押し寄せるウッドワス軍の軍隊によって私への一点集中攻撃へと変わってしまい、」

パーシヴァル「劣勢になりながらもまた、海東さんは東門を守るように共に戦ってくれました。あなたにはとても感謝しています。」

海東大樹「別に良いさ。僕は僕の目的の遂行のためにも、パーシヴァルにはあの場で死なれては困るからね。それにテストのこともあるしね?」

【(やっぱり素直じゃないんだね?)】
【じゃあ、テストの方はやっぱり・・】←


パーシヴァル「はい。アルトリアが彼に敬意として支援魔術を施した以上、私もその敬意に応えなければいけません。ですので、」

パーシヴァル「テストの方は“合格”といってもよろしいでしょう。アルト殿との制約もありますが、ひとまずあなたは我らの同志としてこのロンディニウムへ迎え入れましょう。」

アルト「ああ。以前は敵同士だったけど、これからはとりあえず共に戦う戦友だ。よろしくな?」

海東大樹「ああ。」

【―――――(握手をする)】


ガシッ、ガシッ!(握手を交わすアルトと海東大樹)

先ほどの戦いでの活躍により、海東大樹はパーシヴァルが出したテストに合格し、彼は『円卓軍』と『境界なき勇士団』と共に戦う同志として認められ、

アルトと海東大樹、カルデアのマスターは改めて握手をかわしていき、互いのより一層の親交と信頼を築くのであった。



千子村正「とまぁ、海東大樹が儂らの信用たり得たとわかったのだが・・・その他に儂らは今後の事について考えた方がよさそうだな?」

千子村正「女王騎士ラッシュブルの一点集中攻撃の失敗も重なりで、あちら側に大きな損害を出したのは明白だ。」

千子村正「とはいえあやつらがこのような事で終わる筈がない。すぐにでも起死回生の手段を出すか、直ぐにでもキャメロットからの援軍を出す可能性が高い。」

千子村正「いつまでも穴熊決め込んではいられねえ。打って出る機会を逃すなよ。」

アルト「わかっている。それについては俺もパーシヴァルもわかっているさ。そうだろ、オベロン?」オベロンに問いかける
172 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/10(土) 03:42:39.07 ID:ZSKUvT520
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173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/10(土) 10:14:03.09 ID:CvI8b9AA0
オベロン「ああ、それについては僕も同感だ。だけどそこは、こっちの数が増えてからだ。ノリッジからの物資には人材も含まれている。」

オベロン「明日にでもノリッジで手を貸してくれた反女王派の妖精とボガードの交渉で集めた妖精、それらが志願兵として合流する。」

オベロン「武器もまた、ユーミルたち『鋼鉄山』のお墨付きと聞くから、ウッドワスの本陣に突撃するのはその後だ。相手が油断している隙に、一気に決めてしまおう。」

アルト「ああそうだな。」頷く


ロブ「・・・・・・・・・・・・」浮かない顔をしている

ガイル「ん?どうしたロブ、浮かない顔をして何かあったか?」

ロブ「あっ、いやぁ〜そのぉ・・。なんかボガードの旦那がノリッジに残ったと聞いて、ちょっと寂しくなったなぁ〜と思って・・。」

ガイル「ああ〜そりゃそうだな。なんたってシェフィールドから一緒に旅してきたからな。しばらく会えなくなるのは寂しくなるよな?」

ガイル「だがもう会えない訳じゃないんだ。ボガードやシェフィールドの残存兵たちはノリッジの解放と帰還が彼らの大いなる『目的』だったし、彼らはその『目的』を果たす事が出来た。」

ガイル「ボガードとはまたすぐに会えるさ!ボガードは嘘が嫌いだけど、約束はちゃんと守る男だからな。」

ロブ「!。おう!ボガードの旦那がノリッジで頑張ってるというのなら、俺たちもこのロンディニウムで出来る事をしっかりとやらなきゃな!」キリッ!

ワグ「おうよ!」キリッ!


パーシヴァル「ええ。そのためにも今は英気を養いましょう。夜の番はロンディニウムの者がしますので、皆さんはお休みください。」

アルト「ああ、そうさせてもらうよ。今日は色々と忙しかったからねぇ・・・そろそろ俺たちも・・・」

ロブ「あっ、ちょっと待ってくれアルトの大旦那!ちょっと少しばかり付き合ってくれるかな?・・海東大樹さんもお願いしたいのだけど・・。」

海東大樹「あぁ・・別に良いけど・・?」

アルト「???」

【どうしたんだろう・・?】


タッタッタッタッ・・・(ロブに連れられて下に降りるアルトと海東大樹)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:大広間


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(多くの妖精たちが集まっている)

元・シェフィールドの住民1「アッ、来た来た!アルト様が来たよ〜〜!!ノリッジを解放してくれたアルト様が来たよぉぉ〜〜!!」

元・シェフィールドの住民たち「来た来た来たよ、アルト様!ノリッジを救ってくれた領主様だぁぁーー―!!」喜んでいる


大広間には多くの元・シェフィールドの住民たちがジュースの入れ物を持って待っており、アルトが下に降りてくると彼に対して歓びの歓声をあげており、

壁には大きな白い布に大きく『祝!ノリッジ奪還ありがとう!!』と『女王軍を追い払った記念!!』と、『ようこそ 召喚銃の予言の子』と小さく妖精文字が描かれていた。


【こ、コレは一体・・・・・】驚いている

ロブ「それが今日の朝・・シェフィールドの妖精たちがノリッジへ帰ろうとした矢先にウッドワスの軍隊が押し寄せてきたものだからもうてんわやんまな騒ぎになりかけてたものだったもんでぇ・・」

ロブ「せめてもう少し残るのなら、アルト様にノリッジを解放してくれた事をお祝いしたいと言って、ちょうど木イチゴのジュースがあったからそれでで乾杯しようと企画しちゃいました。『召喚銃の予言の子』はそのついでです。」気まずい感じで言う

海東大樹「・・・ついでって・・・つまり僕は彼らとは関係ないと言ってるものじゃないか・・・・」タラァ〜・・(冷や汗をかく)


アルト「・・・・藤丸、海東。キミたちはもう休んででいいよ。あの妖精たちにはこの俺が、シェフィールドの領主として付き合ってやるからね。」

海東大樹「そうか。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ。」タッタッタッタッ・・・(来賓室に向かう)

【うん。】
【でも無理はしないでね?】←

アルト「ああ。」頷く

タッタッタッタッ・・・(来賓室に向かうカルデアのマスターたち)


アルト「・・・ハァ〜。人気者は辛いねぇ〜・・。」タッタッタッタッ・・(元・シェフィールドの妖精たちの元へ向かう)


ウッドワス軍がロンディニウムへ攻めてきたこともあり、またしてもノリッジへ帰れないことへのフラストレーションが溜まりつつあった元・シェフィールドの住民たちのガス抜きの為に企画したノリッジ解放の歓迎会。

アルトはそれでも遠慮もせず、シェフィールドの領主として元・シェフィールドの住民たちの歓迎と期待に応える為にその歓迎会に参加するのであった。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/10(土) 23:20:04.03 ID:CvI8b9AA0
一方その頃・・・ロンディニウムの北:ウッドワス軍 野営地では・・・


ガシュゥゥン!!(ウッドワスの爪が振るわれる)

逃げ帰ったウッドワス軍・兵士「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」グチャァァ〜・・ドサッ!(横に真っ二つに斬られる)

他のウッドワス軍・兵士たち「ヒィィィ〜〜!?」ビクビクビクビク・・(正座しながら怯えている)

ウッドワス「もう二度とその面を見せるな!このバカどもがぁ!!」ギギギィィ〜!(もの凄く怒っている)

他のウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」タタタタァ〜〜!!(怯えながら、即座に持ち場に戻っていく)

ウッドワス「クゥ・・・クソがッ!!」ノシッ、ノシッ、ノシッ・・・・(テントの方へ戻る)


ロンディニウムの北にあるウッドワス軍の野営地では、先ほどのロンディニウムの戦いにて初日で大きな損失を出してしまったことにウッドワスはとてつもなく激怒し、

騎士ラッシュブルの部隊に配属し、ロンディニウムの戦いで即座に逃げ帰ったウッドワス軍・兵士の1人が、大きな損失の見せしめとして殺され、

他のウッドワス軍・兵士たちもまた、それを眺めつつ、次は自分たちだと心に刻みつつ、怯えながら自身の持ち場へと戻っていったのであった。

――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍 野営地:作戦室テント


ベリル・ガット「あ〜あぁ・・・ここから見せてもらいましたが、見せしめとはいえ、自分の兵を自分で殺しちゃうなんてねぇ?」ニヤリッ・・(笑みを浮かべる)

ウッドワス「ツゥゥ!!そもそもあのロンディニウムの東門の一点集中攻撃は女王騎士ラッシュブルが勝手にやった事であって、私が命令したわけではない!!」怒鳴り散らす

ベリル「まぁそうカッカするなよ、ウッドワスのダンナ。確かにアレは騎士ラッシュブルが勝手にやったことだが、仮にも騎士ラッシュブルもまた、元はアンタの部下であったからさぁ・・?」

ベリル「部下の失敗は上司の失敗・・・軍略を誤ったせいで兵を失うのもまた、軍を率いる者の咎とも言えるよなぁ〜?」二ヤァァ〜・・(笑う)

ウッドワス「クゥゥ・・・・・。」グググゥゥ〜〜・・(悔しがっている)


ウッドワス「それはさておき・・・。ベリル・ガット、お主がさっき言ってたことは本当なのか・・?」

ウッドワス「私の出陣を禁じる・・?ロンディニウムへの直接攻撃は控えろ、だと?モルガン陛下がそのようなことを言うものか!見えすいているぞ、薄汚い人間め!」怒っている

ウッドワス「女王に取り入ったばかりか、騎士ラッシュブルと同じように私の軍略にも泥を塗るつもりだろう!」怒っている

ベリル「いや、それは待ってくれよウッドワスのダンナ。オレもこれに関しちゃどうかと思っているんだぜ?」

ベリル「あんな城、さっさと落としちまえばいいのにさあ。“反乱分子どもを集めるいい機会だ”ってよ。」

ベリル「確かにあそこには『境界なき勇士団』やシェフィールドの残党たちがいるのだが、これは明らかに悪手だよな?女王に文句の一つも言いたくなるってもんだ。」

ベリル「なあ、そうだろ?ちょいと女王批判をしてみてくれよ。オレもその返事を持って、キャメロットに帰るからよ。」

ウッドワス「クゥゥ・・・・」グググゥゥ〜〜・・(拳を握りしめている)


???「確かに聞きたいよなあ?女王陛下に一途に忠誠を誓っているウッドワスの、女王陛下に対しての反論の言葉をよぉ〜?」

ウッドワス「!?。その声・・・・この後に及んでようやく来たと言うのか、レオンゴン!」辺りに怒鳴り散らす

???「ああそうだよ・・ウッドワス様よぉ?」


ギロリッ!ジュルルゥゥ〜〜・・(ウッドワスの近くの机の上に目玉が二つと長い舌が出てくる)


ベリル「!。おいおい・・・・ようやくイレギュラーズの1人であるレオンゴンのお出ましかぁ?今日は透明の姿で現れるとはなぁ・・?」机の目玉を見てて・・
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 22:15:03.70 ID:qpCkKPuB0
???→レオンゴン(透明の姿)「聞いているぞウッドワス。あんた、ノリッジが襲撃されている時に自分のレストランで、妖精騎士アグラヴェイン様と2人で会食をしてたとはなぁ?」

レオンゴン「一体どんな理由があって、アグラヴェイン様と一緒に食事をしていたんだぁ?アグラヴェイン様に異端の亜鈴をもらおうとしていたのか?」

レオンゴン「そりゃあ誰だって呆れると思うさ。“今のウッドワスには戦わせるな”。3年前の國家試験に出なかった癖に今さら力をもらおうとするなんて、バカじゃないのか?」

レオンゴン「モルガン陛下がここまでそう言い聞かせるのはおそらくブリテンの中であんた1人かもなあ?ここまで失態を犯すとなれば、あんたはそろそろ氏族の長を辞めた方がいいんじゃないのか?」

レオンゴン「あんたも齢1000年も生きているモノだし、これからのことも考えて氏族長の役割を次の後継となる俺に譲った方がいいと思うぜ?」ベロベロォォ〜!(長い舌を出しながら)

ウッドワス「〜〜〜〜〜〜!?」グググゥゥ〜〜!!(拳を握りしめて)


ガツゥゥン!バギィィッ!!ガシャァァ〜ン!!(拳を振るい、近くの机をぶっ壊すウッドワス)

シュッ、ペタペタぺタァァ〜〜!(拳が振るう前に即座に移動するレオンゴン)


ウッドワス「〜〜〜!!レオンゴン、『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』の分際で勝手にほざきやがってぇぇ〜!!」ギギギィィィ〜〜!!(怒りに満ちあふれている)

ウッドワス軍・士官「ウッドワス様・・・!お気持ちはごもっとも、されど何卒、何卒・・・・!」オドオド・・(ウッドワスを止めようとする)

ウッドワス「ふっ―――――ふぅー・・・・ふぅ・・・・ふぅ・・・・。分かっている。分かっているとも。・・・・裏切り者のボガードの轍は踏まん。」息の整えながら


ウッドワス「・・・・承知した。少々気に入らんところはあるが、女王陛下の決断であるならば仕方がない・・・その命令を承諾しよう。」

ウッドワス「我ら『牙の氏族』はモルガン陛下の忠実なる臣下。スプリガンやダルダンらに踊らされた『土の氏族』とは違う。」

ウッドワス「いいとも。しばらくはヤツらの籠城戦に付き合ってやろう。ロンディニウムにいるといわれる『予言の子』と『円卓軍』。」

ウッドワス「その二つの掃討を私に一任してくださっている。『境界なき勇士団』や『並行世界からの戦士(ヒーロー)』はそのついでと言っても良い。」

ウッドワス「女王陛下の信頼、喜ばしい事はあれ、不満などなどあるはずがない。だが・・・」

ウッドワス「円卓軍の方から進軍して来たのなら、話は別だ。我らも総力をかけて打って出ねばならん。そこは理解してもらえるだろうね、ベリル・ガット。」

ベリル「ああ、もちろんだ!オレだって、そっちの方が好みだしな!」ニコッ!

ベリル「だがだからって、妖精騎士モードレッドは貸し出せないぜ?アイツは少々危険な奴だが、これでもオレのボディガードだからな。」

ベリル「レオンゴンもそうだ。彼は氏族長補佐ではあるが、それ以前にイレギュラーズのメンバーでもある。アグラヴェインの許可がなければ動くことすら出来ない。」

レオンゴン「そういう事だな。ガチの合戦になったら、その時はウッドワスたちだけで円卓軍を抹殺してくれないか?俺の異端の亜鈴ではアイツらを暗殺する程度しか出来ないからな?」

ベリル「だそうだ。それについては察しの通りだ。老いたりとはいえ、あんたはまだ『牙の氏族』の長なんだから。」

ウッドワス「・・・・・・。」沈黙する


ウッドワス「なに。私が出るまでもない。我が氏族の精鋭だけで事足りる。『予言の子』たちも『異邦の魔術師』も“三澤亮太と彼のガキ共”もまた、これといった脅威ではない。」

ウッドワス「問題はモルガン陛下を裏切った先代の妖精騎士であるバーゲストとメリュジーヌ。そしてそのメリュジーヌと競り合った、あの生意気なパーシヴァルだが・・・・」

ウッドワス「ふ。一騎打ちならともかく、これは合戦。パーシヴァルひとり生き残ったところで何になる。城の中の人間がみな死に絶えれば、ヤツだけでも観念して降伏するだろうよ。」

ベリル、レオンゴン「・・・・・・・。」ドン引きしている
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/11(日) 23:58:01.89 ID:qpCkKPuB0
ウッドワス「それとベリル、そしてレオンゴン。おまえらはさっき、俺のレストランで妖精騎士アグラヴェインと会食していたと言ってたよなあ?」

ウッドワス「それについては認めよう。確かにノリッジの襲撃の最中に彼女と私とで会食をしてたのは時期的にもタイミングにも最悪だったと言える。」

ウッドワス「だが私がアグラヴェインとの会食を受けたのは、私が彼女に惚れたわけではない。あんな・・・あんな妖精のようでそうでもない奴に誰が魅了されるかっていうのか。」

ウッドワス「彼女とはただ、軍事品での商談目的で会食に応じたのだ。本来ならば、円卓軍と『予言の子』の討伐は我が氏族の精鋭だけで事足りるのだが、あやつらには『境界なき勇士団』たちがいる。」

ウッドワス「万が一、境界なき勇士団が我らの円卓軍と『予言の子』の討伐を妨害する事を想定し、妖精騎士アグラヴェインが所持する強力な兵器を売買をしていたのだ。」

ウッドワス「少々今年最大の高い買い物はしたが、私が買ったあの秘密兵器を持ってすれば、いくら三澤亮太と先代の妖精騎士であれど太刀打ちなど出来ぬよ。」

ウッドワス「ふふふっ。精々楽しみなことだな・・我が『牙の氏族』の精鋭と秘密兵器。この二つを持って、『予言の子』『円卓軍』『異邦の魔術師』『境界なき勇士団』『シェフィールドの残党』・・。」

ウッドワス「これらの女王陛下に敵対する全ての者らが血の海と化していく様を、ヤツらは身をもって知る事になるからなぁ?」嬉しそうに笑う

ベリル、レオンゴン「・・・・・・・・」またしてもドン引きしている


ウッドワスはベリルやレオンゴンのあおりじみた発言に怒りを露わにしつつも、自身の中でその怒りを留めつつ、もし円卓軍や境界なき勇士団がウッドワス軍に対して進軍した際には、

彼ら『牙の氏族』の精鋭と妖精騎士アグラヴェインから売買した秘密兵器を使い、アルトたちとアルトリアたちの勢力全てを全滅させると、ウッドワスはその事にかなりの自信を持ってベリルたちに反論していくのであった。

そのウッドワスの自信の強さにベリルとレオンゴンは何かを思い、ウッドワスの自信に対してドン引きしていたのであった。

――――――――――――――――――――――――――
その後・・野営地:テントの外では・・・・


タッタッタッ、ペタペタペタッ・・・(テントの外に出るベリルとレオンゴン)

ベリル「・・・ハァ・・・・」ため息をつく

ベリル「・・・・・・・んっ?」ピクッ(何かを感じ取る)

シュゥゥ〜ン・・・(木々の影から出てくる妖精騎士モードレッド)


妖精騎士モードレッド「どうだったんだ?あの老いぼれウッドワスの奴、何か文句を言っていたか?」

レオンゴン「モードレッド様!聞いてくれるか?あの阿呆ボケカスのウッドワスの奴、あそこまでアホだったとしか見えなかったんだよなあ?」

レオンゴン「なんたって、ウッドワスのヤツ自身が戦う気がないというか、前にアグラヴェイン様から買った例の兵器を使うことを楽しみにしていたんだぞ?」

レオンゴン「モルガン陛下がウッドワスの出陣を禁じたのは、本当に“戦ったら死ぬ”からだと俺は思うんだよねぇ〜?」

妖精騎士モードレッド「ふ〜ん・・確かにそうと言えるよなぁ〜?ウッドワスのヤツ、153年前のウェスバニーの戦いでアタシにも勝てもせずに泣きべそをかいていたからなぁ〜。」

ベリル「ホウホウ・・。確かにあの時代、ブリテンの妖精みなが揃って『暗黒時代』というぐらいにモードレッドのことを恐れていたし、ウッドワスの奴もモードレッドの前ではビクビクしてたし・・」

ベリル「俺が報告に来た際にアイツが『俺に報告があるのなら、私の前に妖精騎士モードレッドを近づけさせるな!』と怒鳴り声で言うくらいだしなぁ。」

ベリル「あれは俺もマジでビビったものさ・・。こんなにブルッときたのはマリスビリーにスカウトされた時以来だからな・・。チキンにも程があんだろ、ウッドワス・・・・。」タラタラァ〜・・(冷や汗をかきながら)


妖精騎士モードレッド「ハァ・・。それで・・モルガンのヤツの報告が終わったのなら、もうネオ・ニュー・ダーリントンに帰るつもりか?」

妖精騎士モードレッド「帰るつもりなら寄り道に遊郭エリアやあたしの店に来ればいいさ。ただ帰ってもつまらないだけだろ?」

妖精騎士モードレッド「ちょうど新種の娼婦が出揃っていて、ベリル好みの店も営業を開始したところなんだ。今ならあたしの権限で安くしてやるからよぉ〜?」

レオンゴン「オォォ〜〜!!それなら俺は行くぜ!!新種がいるのなら、そいつらのアソコの穴は俺が先に抜いてやるからよぉ〜?」グヘへヘェェ〜・・(ゲスな笑い)

レオンゴン「良いだろベリル?なんなら今日は俺のおごりでやるからさぁ〜?」スリスリスリ・・(ベリルにすり寄る)

ベリル「ぬぅぅ・・あんまりくっつくなよレオンゴン・・・、肌がザラザラの舌ヌルヌルで気味が悪いぜぇ・・。」ススッ!(レオンゴンから離れる)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/13(火) 00:12:27.80 ID:k/EuXcGE0
ベリル「悪いが今の俺はモードレッドが言うほどに暇じゃないんだよねぇ・・?そういう訳で、新種の娼婦と新しい店のことはレオンゴン・・あんた1人で行ってくれ。」

レオンゴン「・・チィッ・・・本当に連れねえ野郎だなぁ〜ベリル・ガット・・。あんたはキャメロットにちょくちょく往復するだけで、仕事なんかモードレッドのヤツに任せっきりだと言うのに・・。」

ベリル「まぁ言われてみればそうだがよぉ・・。だが今回だけは俺も暇を持て余す訳にはならない事が1つあってねぇ・・。」

ベリル「どうも何も・・・何か引っかかるんだよ、モルガンの命令が。“ウッドワスには戦わせるな”か・・・これ、聞きようによっては逆だと、俺は思っているのだが・・」

レオンゴン「? 逆って何が?ウッドワスの能力や亜鈴の力など、すでに俺の異端の亜鈴の力でうつしてあるから、ウッドワスの事はもう把握済みなんだよねェ・・。」

レオンゴン「1000年前の『大厄災』を退けた『亜鈴返り』の妖精とはいえ、所詮は齢1000年も長生きしている老いぼれの牙の氏族。この俺の異端の亜鈴に勝てる道理などないというのにさぁ〜?」キィィン!(長い舌が光り出し、)


グジュグジュグジュゥゥ〜〜!!(姿が変わっていき、変身したレオンゴンの実体が現れる)

変身したレオンゴン「こんな身体で一体なんの亜鈴があるというのかも、オレにはサッパリわからないぜェ・・。」呆れた表情を見せる


レオンゴンは透明となっている自身の身体を、自身の異端の亜鈴の力で姿を変え、レオンゴンが変身した人物の姿が実体として現れていた。

その姿はなんと牙の氏族長であるウッドワスと同じ姿であるが、その姿は影に包まれてその実体の正体が分からない状態であった。


ベリル「まぁそう勝手に納得するなよレオンゴン・・。あんたの異端の亜鈴でなら、例え円卓軍のパーシヴァルでさえも返り討ちに出来ちゃうのは分かっているからさぁ・・。」

ベリル「けど、俺はもう少しここに残るつもりだよ、レオンゴン。それにマタニティキラー・モードレッド。」

ベリル「うまくいけば、とんでもないショウが見れるかもしれないし、レオンゴンが『牙の氏族』の長となる絶好の機会が来ると思うからさ。」

レオンゴン「ふ〜ん。ベリルがそう言うのなら、あんたはあんたの好きにしてもらっても構わないさ。俺は俺のやりたいようにさせてもらうからな!」キッ!(後ろを振り返る)

ノシッ、ノシッ、ノシッ、ノシッ・・・・(変身した姿のまま去っていく)


ベリル「・・・良いのかレオンゴンの奴?同じ同僚であったダルダンが、ノリッジでの戦いで殺されたというのに・・敵討ちも哀悼の意も示さないというのかよ・・?」無愛想な顔をする

妖精騎士モードレッド「イイだよこれで・・。イレギュラーズはあたしとアグラヴェイン・・二代目ランスロットを除き、みな3年前の國家試験に合格し、異端の亜鈴の力を得ただけの精鋭部隊に過ぎない。」

妖精騎士モードレッド「そもそもブリテンの地に生まれた妖精はな、多くの妖精たちが気が付かないほどに無邪気で残酷であって、仲間意識や恩義などサラサラないと言える程に移ろいやすいヤツらだからな・・。」

妖精騎士モードレッド「そんな互いの価値観を希薄に見る妖精の一部の者に妖精騎士アグラヴェインは國家試験を通して力を与え、ダルダンやブルーナたちを彼女の部下として迎え入れたからな・・。」

妖精騎士モードレッド「まあ、それであいつらの行き着く先のことなんかは、妖精騎士アグラヴェインの考えること次第だがな・・。」二ヤァァ・・・(怪しく笑う)

ベリル「???」


妖精騎士モードレッドはベリルからイレギュラーズの仲間意識の低さの事で問いかけられるも、仲間意識や恩義の低さはこの妖精國ブリテンの妖精にも当てはまることだと発言し、

妖精騎士モードレッドはそんな妖精たちの一部(ダルダン、ブルーナ、レオンゴン等)が國家試験を通して異端の亜鈴を得たという事実と、

彼らに待っている事の結末は妖精騎士アグラヴェインが握っているという事実を、妖精騎士モードレッドは怪しい笑いを見せながら、ベリル・ガットに意味深に応えていくのであった。
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/13(火) 22:55:27.12 ID:k/EuXcGE0
第30節:ヴェールズの危機
――――――――――――――――
翌日の朝・・・ロンディニウム:西門付近



クルクルクルクルクルッ、シャキン!(ギアトリンガーのハンドルを回すゼンカイザー)

音声『1バーン!』

ゼンカイザー「行くよぉぉ〜〜・・ハァッ!」バァァ〜ン!(1番のギアのオーラを放つ)


音声『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『ゴーレンジャー!』

キィィン、シャキィィン!!(秘密戦隊ゴレンジャーの5人の幻影が現れる)

モモレンジャーの幻影「ーーーーーー」シュッ!(ラグビーボールのようなモノをカルデアのマスターに手渡す)

【俺に?】
【何か手渡されたんだけど・・】←

アルト「ほうほう・・その手で行くのか。」納得している

キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のゴレンジャーが歯車のオーラとなってアルトリア、カイニス、武蔵、ダ・ヴィンチちゃん、カルデアのマスターにとりつく)


【!】
【(ふむふむ、成る程・・・)】←

セッちゃん「それはスーパー戦隊最初の戦隊である『秘密戦隊ゴレンジャー』の『ゴレンジャーハリケーン』を再現したモノだっチュン!」

ダ・ヴィンチちゃん「ほぉ〜成る程ね!じゃあ藤丸君、そのボールをお願いね!これはチームワークが大事な宝具と言ってもいい技だからね?」

カイニス「間違ってもミスして外すんじゃねーぞー?」

【分かってるって!】
【じゃあ行くぞ・・・】←


シュッ!タタタタタッ!(ボールを地面に置き、アルトリアたちが整列する)

【カルデアハリケーン・空きビン!】

シュタタタッ!(攻撃を構えるアルトリアたち)


ザ・シェフと名乗る牙の氏族「クソォォ〜!オマエら、かかれぇぇ〜〜!!」

配達員の牙の氏族たち「オォォォォーーーー!!」ダダダダァァ〜〜!(突っ込んでくる)


アルトリア「よし、行くよぉぉ・・・アタック!!」タタタタタァァーー!(前に出る)

タタタタタァァーー!(一斉に掛けだしていくダ・ヴィンチたちとカルデアのマスター)


ロンディニウムの西門付近では、配達員や料理人の姿を偽ったウッドワス軍の兵士たちが門番に気づかれずに入ろうとしたところをスズカたちに見つかり、

アルトリアたちはその兵たちの対処として戦い、その際にゼンカイザーがアルトリアたちにゴレンジャーの力を与え、彼らはそのままウッドワス軍の兵たちに向かって行くのであった。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/14(水) 08:54:27.50 ID:44wdnUL+0
タタタタタァァーー!(ボールを投げ渡す配置につくカルデアのマスター)

【カイニス、頼む!】シュッ!(ボールを投げる)

ヒュゥゥ〜〜〜ン!(宙に浮くボール)


カイニス「はぁッ!ドリャァァ〜〜!!」ガシッ、ガシッ、ジャキィン!(槍攻撃をかます)

配達員の牙の氏族1「ヌワァァ〜〜!?」ジャクンッ!(攻撃を受ける)

カイニス「よっ、とととっ!武蔵!」トスッ、トスッ、ガキィィン!(軽快な足捌きをしつつ、槍で打ち返す)

ヒュゥゥ〜〜〜ン!(武蔵ちゃんに向かって宙に浮くボール)


武蔵「ハァァッ、ヤァァァ〜〜!!」ジャキン、ジャキィィン!(刀で攻撃)

配達員の牙の氏族2、3「ぐわぁぁ〜〜!?」ジャクジャクン!ドサッ!(攻撃を受け、倒れる)

武蔵「パスパース!――ハッ、よっ、ダ・ヴィンチちゃん!」プルンッ、ポヨンッ!バシンッ!(自身のおっぱいで受け止め、そのままダ・ヴィンチちゃんめがけて蹴る)

ヒュゥゥーーン!(ダ・ヴィンチちゃんに向かって飛んでいくボール)


ダ・ヴィンチちゃん「よっと!あとはあなたが決めなさい、アルトリア!」ガシッ、トスッ!(ボールを掴み、それをアームで地面におさえる)

アルトリア「わかった!トリャアァァァーーー!!」タタタタァァーー、ピューーン!(ダッシュして、宙返りをする)

ダ・ヴィンチちゃん「ハッ!」シュシュッ!(ボールから離れる)

アルトリア「ハァッ、エンドボーール!!」バシィィン!!(強くシュートする)


ギュゥゥーン、ギュンギュンギュゥゥーーン!!(ウッドワス軍めがけて飛んでくる)

ザ・シェフと名乗る牙の氏族、配達員の牙の氏族たち「ーーーー!?」飛んでくるボールを見て・・

ギュゥゥーーン!ヒュゥゥゥーーーン・・・(ボールが巨大な空ビンに変わり・・)



ヒュゥゥ〜〜ン、スポンッ!!(ビンの中に閉じ込められるウッドワス軍たち)

ザ・シェフと名乗る牙の氏族「うわぁぁ〜〜なんだこれは!?閉じ込められたぁぁ!?」コンコンコン!!(閉じ込められる)

配達員の牙の氏族たち「助けて〜〜助けて〜〜!?」モガモガモガ!!(ビンの中で暴れる)

ザ・シェフと名乗る牙の氏族「お、おい待て!?一斉に動くな!動くなってぇぇ!?」ガタゴトゴトン!!(ビンが揺れ動き・・)


ゴトンッ、ゴロゴロゴロォォ〜〜〜!!(ビンが横倒しになり、西に向かって転がり始める)

ザ・シェフと名乗る牙の氏族「アワワッ、アワワワワァァ〜〜!?ドンドンロンディニウムから離れていくぅぅ〜〜!?」ゴロゴロゴロォォ〜〜!!

ザ・シェフと名乗る牙の氏族、配達員の牙の氏族たち「うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!?」ゴロゴロゴロォォ〜〜!!(西の平原に向かって転がっていく)


ゴロゴロゴロォォ〜〜〜ン!!ドカァァーーン!!(ビンが西の平原の丘の向こう側で転がっていき、そのまま爆発するウッドワス軍たち)


アルトリアたちの軽快なコンビネーションによって放たれたゴレンジャーハリケーン(別名:カルデアハリケーン・空きビン)によって、

ロンディニウムへ侵入しようとしたウッドワス軍をビンに閉じ込め、閉じ込められたウッドワス軍と共にそのまま西の平原の向こうへ行き、

そして案の状に彼らはビンと共に西の平原の向こうで爆発し、アルトリアたちは見事に勝利するのであった。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/14(水) 11:00:51.19 ID:44wdnUL+0
オベロン、コーラル、ロブ、ワグ、ハベトロット「・・・・・・・・・・」ドン引きしている


ゼンカイザー「ヨォォシ!勝利ゼンカイ、オールOK!!」ガッツポーズを取る

ゼンカイジュラン「ああ!こっそり西門から入り込もうとしたウッドワス軍のヤツらをアルトリアたちと俺たちでコテンパンにしてやったんだが・・」

武蔵「うんうん!でもなんだったんですかあの牙の氏族たち・・『我々は料理を配達に来た』とか言い張って、てっきり私も騙されるところでしたよ!」ムカムカ!

ゼンカイガオーン「そうそう!それに門番さんもあのウッドワス軍を危うく通そうとしていたし・・、アルトリアやスズカが偶然通りかからなかったと思うと・・」

スズカ「確かにそうですね。私のサーチがなかったら、危うくロンディニウムを中から攻め叩かれてしまうかと思いましたよ・・。」ホッとした表情を見せる

【通したというか、唖然としていたというか】
【どの軍隊にも、あの手の隠し球はある】←

コーラル「ええ。今回は偶々アルトリアやスズカさんが通りかかってくれたから良いですけど、またさっきの方法で忍び込んで来る事も想定しつつ、城壁の妖精たちの指導をしなければなりませんね?」

オベロン「ああ。それについてはあとでパーシヴァルに言っておくよ・・。でもそれよりも・・・」


オベロン「介人くん、アレは一体何だったんだ!?並行世界に住むキミ達の力とは聞いているけど、なんであのラグビーボールから空きビンへ変身して、ウッドワスの1軍隊を閉じ込めちゃってるのさぁ〜!?」困惑している

【まぁ・・空気を読んであの必殺技に付き合ったんだけど・・】
【(そもそもなんで空きビンなのか・・・)】←

アルト「ま、まぁ・・ゼルダとかのファンタジー系のアクションゲームには妖精をビンに閉じ込めてアイテムにしちゃう事例もあるからね。要はそれのオマージュみたいなものさ。」

ロブ「あ、あぁそうなんだぁぁ・・。とまぁ〜つまりは、そのゼンカイジャーたちにはさっきのような意味がわからないけど、なんかとても面白そうな技を沢山持っているんだなぁ〜って・・。」たじたじに言う

ハベトロット「ま、まぁそうだけど・・。こんな真面目に戦っているのかいないような必殺技を、介人たちの世界ではほぼ毎日、敵を倒すために使っていると思うとねぇ・・・。」

ハベトロット「正直・・まともな技があるのかないのか、それが分からなさ過ぎて、介人たちにかけるツッコミが見つからないんだわぁぁ・・・。」困った顔で言う

ゾックス「まぁ〜キミたちから見てば、介人たちの戦い方なんてどうもふざけているように見えるが、これでも彼らは真剣に人々を守る為に必死で戦っているんだからな?」

ゼンカイザー「ゾックス・・・・。」ゾックスのことを見てて・・


アルトリア「ま、まぁ〜とりあえず私が偶然にも西門らへんを歩いてたから、未然にウッドワス軍の奇襲を防ぐことが出来たのだし、もう作戦室の方へ戻りましょう。」かぁ〜・・(恥ずかしがりながら)

アルトリア「今回の奇襲のことでパーシヴァルに報告しないといけないし、そろそろノリッジからの物資と共に救援が来ているところだと思っていますので・・。」

アルト「ああそうだな。行くぞみんな!」

カイニスたち「あぁ(えぇ)!」頷く


アルトたちはロンディニウムの西門からこっそりと侵入するウッドワス軍の作戦を未然に防ぎつつ、その軍隊を追い払っていき、

事が終わったアルトたちは、今回の事の報告も兼ねて、パーシヴァルが待つ作戦室へと戻っていくのだが・・・

――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:作戦室へ向かう階段


タッタッタッタッ・・・(アルトたちが階段で登ってくる)


パーシヴァルの声「馬鹿な、ノリッジからの援軍はないというのか!?あなたたちのような鍛冶職人2人はともかく、戦える者も、他の鍛冶職人も、ただ1人も円卓軍には加わらないと・・・・!?」驚いた声を放つ

オベロン「???。いったいどうしたんだんだ、パーシヴァル?」さっきの声を聞いて

アルト「ああ・・。(何か嫌な予感がするなぁ・・。)」


タタタタタァァーー!(急いで作戦室へと向かうアルト)
181 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/15(木) 02:48:52.68 ID:912J5A+I0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/15(木) 23:32:39.46 ID:yT2Ee4+c0
ロンディニウム:作戦室


エイリン「えっ、えぇ〜とねぇ・・・。ただ円卓軍に加わらないという訳じゃなくて・・そのぉぉ・・・」アタフタ・・(困っている)

ユーミル「う、うむ・・。それがじゃなぁぁ・・。」困っている表情をしている


タタタタタァァーー!(アルトが先に駆けつける)

アルト「パーシヴァル。さっき下から君の声が聞こえたけど、ノリッジからの援軍はないと聞いたが・・」

パーシヴァル「アルト殿!実はそのぉぉ・・・」浮かない表情で言う

ユーミル「おお〜アルトか!ちょうど良いところに来てくれたのぉ!実はのぉぉ・・・・」


作戦室にはパーシヴァルの他に、ノリッジから援軍として来たユーミルとエイリンがおり、パーシヴァルはユーミルたちのあるメッセージの内容に困惑をしていたところ、

その声を聞いて駆けつけたアルトやアルトリアたちにも、ユーミルたちはその“あるメッセージ”の内容を伝えるのであった。

――――――――――――――――――――――――――――
ユーミルからのメッセージを聞いた直後・・


ユーミル「―――っということなのじゃ・・。その事については伯爵やボガードらも説得はしているのじゃがのぉ・・」

ユーミル「ワシらも含めて、ノリッジの妖精どもは『予言の子』に感謝はしているのじゃが、あやつらにはそれとこれとは別問題で・・・」

パーシヴァル「・・・・・分かりました。ユーミルさんたち以外のノリッジの民はこう言うのですね。自分たちが守りたいのはノリッジだけ。ノリッジの外に関心がない。」

パーシヴァル「『予言の子』はブリテンを救う決意を持って、巡礼の鐘を鳴らしたというのに、他の氏族はともかく、二度までも『予言の子』に救われたノリッジの妖精たちですら、」

パーシヴァル「ボガード率いるシェフィールドの残存兵たちのように、女王軍と戦う勇気が持てないというのですか。」

ユーミル「うむ。じゃが、ワシらと同じように女王軍と戦う気はある者もいるのじゃが、あやつらはどうも揃いも揃って、“勝算のない戦には出たくない”っと言うのじゃ・・。」

アルト「・・・・・・・」黙り込む


アルト「・・・・・。とどのつまりは、『予言の子』が台頭して各地から同志が集まる・・・。聞こえは良いけど、そんなのではただ都合が良いだけの絵に描いた餅に過ぎない。」

アルト「この妖精國ブリテンに住む妖精たちにとって、2000年以上からモルガンの奴に支配され、絞られてきたんだ。恐ろしさが身に染みているに違いない。」

アルト「それとモルガンの右腕とも言える妖精騎士アグラヴェイン、暗黒時代を作ったとされる妖精騎士モードレッド、そしてアグラヴェインから異端の亜鈴の力を得た彼女の部下とも言える『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』・・」

アルト「イレギュラーズのダルダンを倒したとはいえ、これらが女王軍の主力がまだまだいる以上・・・鐘を1つ鳴らしたくらいじゃ味方になれない・・という訳だな?」

オベロン「成る程・・・。機会が来れば女王の統治に立ち向かおう、という下地は作ったつもりなんだけど・・・・。やっぱり噂話だけじゃ限度があったのかな・・。」

ユーミル「うむ・・。それとノリッジの妖精どもが円卓軍に味方しない理由が他にもあるのじゃが・・・。」


ユーミル「昨日・・・・土の氏族の長であり、イレギュラーズの1人であるダルダンの奴が・・・ノリッジの海で死体としてあがってきたのじゃ・・・」

アルトたち、アルトリアたち「!!!??」驚愕している

アルト「あのダルダンが・・・・死んだだと・・?」驚愕している


ユーミルがアルトたちやアルトリアたちに向けて話したとあるメッセージ・・。

それはユーミルたち以外のノリッジの妖精たちが、“自分たちが守るのはノリッジだけで、他には関係なく、勝算があるまでは女王軍と戦えない”という、円卓軍や『予言の子』に非協力的な言葉であり、

さらにノリッジの海でアルトたちによって海に落としたダルダンが、昨日の内に水死体としてあがってきた事に、この場にいる全員にもの凄い激震が走るのであった。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/17(土) 00:23:36.09 ID:9PShBOsE0
海東大樹「まさかキミたちはただノリッジの解放し、巡礼の鐘を鳴らすためにダルダンを戦い、そして勝利したことは僕も聞いてはいたが・・。まさかそれ以上の事をしていたなんて思いもしなかったさぁ・・。」

海東大樹「ノリッジを解放し、巡礼の鐘を鳴らすだけならまだしも・・・ダルダンをあの場で殺す事はそれはやり過ぎだと思っているけどね・・。」険しい表情を見せる

立花響「違う・・・私たちはただ、襲いかかってくるダルダンと戦ったのはわかるけど、私は殺すつもりは・・・」ガタッ・・(膝をつく)

スズカ「落ち着いて響ちゃん!それで、ダルダンはどんな形で死んでしまったというの?私がすぐにでも検死をしたいのだけど、すぐにノリッジに行くわけには・・」

ユーミル「それについては伯爵がすでに昨日の内に調査をしてて、けんしけっかっという内容の紙をスズカに渡して欲しいと頼まれているからのお。」シュッ!(検死結果の資料を見せる)

ダ・ヴィンチちゃん「それは気が利くじゃないか!さっそくその紙を私たちに見せてくれないかな?スズカ、医師である君にも手伝ってくれるかな?」

スズカ「ええ。」シュッ!(ユーミルから検死結果の資料を受け取りながら・・)


シュルルッ、ビラァァン・・・。(ダルダンの検死結果の資料を机の上に広げる)

スズカ、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・。」シュッ、カチッ。(眼鏡を付けてその資料を見ていく)


ダ・ヴィンチちゃん「ふむふむ・・・・。死体には大きな穴があって、それが原因で亡くなったと思えるね?死体は海から見つけたんだよね?」

エイリン「はい。ノリッジの海岸には、ときどき取り替え(チェンジリング)によって海の中から流れてくるモノを、網などを使ってサルベージしている職業もあるんです。」

エイリン「それが昨日の朝、いつものようにサルベージをしていた妖精が大きなモノを引き上げたと聞いて、近くにいた大勢の妖精たちの注目の中で引き上げられたのですが・・・」

エイリン「その大きなモノこそが、あなたたちが倒したとされたという土の氏族長、宝石鎧のダルダンの変わり果てた姿だったのです・・。」

スズカ「引き上げられたねぇ・・。おそらくダルダンの身体に開いた穴は、響ちゃんの拳によるものじゃないと思うわ。響ちゃんの拳は誰かを守るモノであって、誰かを殴り殺すモノじゃないのは響ちゃん自身もわかっているはず・・」

スズカ「この検死結果とお父様たちの行動、ダルダンの外傷の多さを比較して・・、ダルダンが死んだのは巡礼の鐘を鳴らした直後だと思えるわね。」

スズカ「ちょうどその時にはお父様たちは海東大樹さんと会話をしていて、ダルダンがあの後どうなったのかなんか、私たちも確認する時間がなかったと言えるわね?」

アルト「ああ。このことについては俺がダルダンの生死確認をしなかったことに責任があるといってもいい。それによって『境界なき勇士団』や『円卓軍』の評価に悪影響を及ぼしたと・・?」


ユーミル「まぁそういう事じゃ。ダルダンは氏族の長になる前から自身の好き勝手な事ばかりしており、ノリッジでの戦いや醜態もあって、評価は最悪に悪かったといってもよいよな・・。」

オベロン「ああ・・でも、ダルダンは仮にも前の土の氏族長であるスプリガンから多くの事を継承した後継者でもある事から、アイツの事はこのまま殺すには理由が無いと言ってもいい。」

オベロン「でもダルダンはノリッジで遺体として見つかった。いったい誰のせいなのかは知らないけど、アイツが死ぬには今じゃないほうがよかったかもしれない。何故なら・・・」

【ノリッジの妖精たちは、また誰を信じていいのかわからなくなるんだね。】

ユーミル「そういう事じゃ。いまノリッジでは、そのダルダンが死んだせいでノリッジの妖精たちは大パニックになっているんじゃ・・。」

エイリン「うん。円卓軍と『予言の子』が殺したのか?はたまた女王軍の粛正によって殺されたか?そのような疑心暗鬼がノリッジの妖精たちに広まって・・・」

アルト「それでただ、自分たちが住むノリッジの守りに精一杯であり、円卓軍に味方する暇もなく、勝算のない戦には出たくないっという訳なんだな?」

アルト「それは確かにあり得る話だよな?なにせ、自分たちが住処とするノリッジを守りたいのにみんな必死になっているからなぁ。」

アルト「ようやく解放されたノリッジで、一体誰が殺したのかもわからない死体が出てきてしまえば、みんな誰が何も理由に殺したのか?その殺したやつがまだノリッジにいるというのか?」

アルト「誰を信じていいのか、信じないほうがいいのかで、ノリッジの妖精たちが混乱している以上・・俺たちや円卓軍に味方をするには心の余裕が無いと言ってもいいよな?」


武蔵「・・・・・わたしたち、あんなにがんばったのに・・・、ノリッジを出ちゃえば関係なくなるし、助けた人でさえも、自分の都合で信じられなくなっちゃうなんて・・」哀愁を見せている

カイニス「チィィ・・『予言の子』に二度も助けられたというのに、アイツら妖精どもには恩義とかないのかよ・・。ったく、あの妖精どもめぇ・・・!」キリキリキリ・・(不機嫌になっている)

【・・・・・・・・・・・・】


アルトリア「・・・・・・・・。」タッタッタッタッ・・(みんなの前に立つ)

【アルトリア・・・?】
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/17(土) 09:22:27.61 ID:9PShBOsE0
アルトリア「確かに私たちの敵であったダルダンは私たちの手で倒しましたが、彼を殺すような動機は私たちにはありません。」

アルトリア「しかしだからってこれ以上、誰かの死体の為に時間を費やされる必要はないと思います。そうですよね、スズカさん。」

スズカ「ええ・・この資料だけではどうやってあのダルダンの巨体に風穴を開けられたのかも、ダルダンを殺した真犯人がどういった動機で殺したのもわかりません。」

スズカ「それに死んでしまった以上・・正規の監察医ではない私にはこれ以上、死体の身体を弄くるのは心苦しいといっても過言はありませんし・・」

海東大樹「ああ。ダルダンを殺した真犯人はおそらく、ノリッジの妖精たちがこのまま『予言の子』と円卓軍側に協力することを考察し、その妨害としてダルダンの死体を利用する事を考えたに違いない。」

海東大樹「いくら神秘の塊である妖精とて、ひとたび死んでしまえばもうその妖精からその真相を喋ることも出来ないし、誰かにダルダンを殺した罪を被せることも出来るからね?」

海東大樹「いわゆる“死体に口なし”ってヤツだ。明確な勝算がないキミたちと疑心暗鬼なノリッジの妖精たちを分断させるには十分な妨害工作と言ってもいいね。」

パーシヴァル「!。なるほど、その手がありましたか!ではダルダンを殺した真犯人は、ノリッジに潜伏していた女王軍のスパイかと?」

海東大樹「おそらくダルダンが『予言の子』に負けた場合を想定して事前に潜伏していたか、あるいは・・・・」

アルト「ああ。こんなことが出来るはおそらく・・・・」考え込む

アルトリア「・・とにかく明確な勝算がない以上、ノリッジの妖精は円卓軍に参加できない。それは当然の理由なのは明白です。おそらくそこをスパイにつけ込んでこのような事件を起こしたのでしょう。」

アルトリア「ですから、ダルダンにトドメを刺した響ちゃんやガイルさんに罪はありません。どうかお気になさらないでください。」

立花響「・・アルトリアちゃん・・・。」ウルウルウル・・


アルトリア「ユーミルさん、エイリンさん。疑心暗鬼なノリッジの妖精たちとは違う形で円卓軍に来てくれたことには私も感謝しています。ですので・・」

アルトリア「もし伯爵にお伝えすることがありましたらこう話してください。こちらはなんとかしますので、引き続き物資の援助だけでも続けて欲しい、と。」

エイリン「!。わかったわ。その事を下にいるノリッジの物資運搬係に伝えておくね。」

タッタッタッタッ・・・(下に降りるエイリン)


ダルダンが死体として発見された事で、ノリッジの妖精たちが誰がそのものを殺したのか、そのものを殺した犯人は近くにいるのかという思い込みがノリッジの妖精たちの中で流行し、

疑心暗鬼でいる今のノリッジの妖精たちと円卓軍・『予言の子』との間を分断し、団結を妨害するスパイこそがダルダンを殺した真犯人だと考察し、

アルトリアはそれを見越したかのようにエイリンに、物資だけでもノリッジからの援助を続けて欲しいと連絡し、

エイリンはそれを承諾し、下にいる使いに伝えるために作戦室をあとにするのであった。


ユーミル「・・・しかし意外じゃなアルトリア。お主が決心込めて巡礼の鐘を鳴らしたというのに、ノリッジの妖精たちが味方にならんことを気にして折らんとはなぁ・・?」

ユーミル「伯爵が心配しておったぞ?このような残念な結果になったら、いちばんに落ち込むのはお前さんだって。」

アルトリア「!。いえ、ショックは受けていますよ?立ち直るのがわたしの長所であり、この『予言の子』であるわたしの得意技ですので。」

ユーミル「おおそうかそうか。それはそれでお前さんには頼りにしておるからのぉ〜。なにせ、ノリッジを二度も救ってくれたからのぉ!」ニコッ!

アルトリア「えぇ!」キリッ!


アルト「アルトリア。少しは『予言の子』として良いようになっているじゃないか。感心してるぞ!」

アルトリア「ま、まぁ・・伯爵がわたしの事を心配してたことは想定外でしたが、裸マントで活動してくれたオベロンの精神にのっとって見ただけですので・・。」カァァ〜・・(恥ずかしがっている)

オベロン「いや、裸一貫というのは比喩であって、裸で飛び回っていた訳じゃないんだが・・。」

メリュジーヌ「アルトリア・・・君は少々、たまに言葉の意味をはきちがっているように聞こえるのだが・・・」タラタラタラ・・(汗を垂らす)

アルトリア「〜〜〜〜〜〜」カァァ〜・・(顔を赤くする)
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/17(土) 23:41:54.42 ID:9PShBOsE0
バーゲスト「アルトリア。そのダルダンを殺した真犯人が我らにその罪を被せ、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせたのは言うまでもない。」

バーゲスト「しかしお主はそれさえも踏まえて、こちらでなんとかすると言った以上・・お主に、この濡れ衣じみた状況を打開する方法があると?」

アルトリア「ええ。ノリッジの妖精たちはダルダンを殺した犯人が一体誰なのかもわからず疑心暗鬼になっているということは、『予言の子』がダルダンを殺したとして仕方がないと思っているでしょう。」

アルトリア「幸いにも、あの時はノリッジの制圧一歩手前であり、ダルダンはノリッジの妖精たちを潰す気満々で私たちに戦いを挑み、それを返り討ちにしました。」

アルトリア「ですから、妖精たちはダルダンは死んだ事に対して、“ダルダンを倒したけど、倒すのに勢い余って殺してしまった”と心の内に思っていると考えがつきます。」

ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・とすれば、この状況を打開する方法を考えるとすれば・・・」

アルトリア「ダルダンを殺した犯人の話題の流行を、それ以上の事の話題を広め、話の流行を上書きする必要があります。ダルダンを殺した犯人の話題以上の話題があるとすれば・・・・」

【一つがダメなら、二つだな。】
【二つ目の鐘を鳴らすんだね?】←


アルトリア「その通りです。これはわたしの憶測な考えかもしれませんが、二つ目の鐘を鳴れば、ノリッジの妖精たちに向けられた話の話題の流行は鐘の方に向くと思われるし、」

アルトリア「それにノリッジだけじゃなく、他の街の静観していた妖精たちも立ち上がり、『予言の子』や円卓軍に味方する同志が集まるかもしれませんしね。」

アルト「成る程ねぇ・・。アルトリア、巡礼の鐘を一つ鳴らしただけなのに随分と言うようになってるじゃないか。」

アルトリア「そ、そうですか・・(照れるなぁ〜・・)。アルトさんが勇士団のリーダーとして頑張っているのを見ていたら、私もそれに見習ってというか・・。」カァァ〜・・(恥ずかしがるように照れている)

千子村正「まあアルトリアの事だから、それはそれで良いじゃないのか?妖精は人間の文化を模倣して発展しているからな?少しぐらいはアルトの事を見習ってでも良いかと儂は思うがな?」二タァァ・・(からかうように笑う)

アルトリア「ヌゥゥ〜・・村正だけには言われたくないよ!!わたしはねぇ〜〜・・・」赤面で反論する



タタタタタァァーー!(階段から兵士が上がってくる)

円卓軍の伝令兵「失礼します!火急の知らせです、パーシヴァル様、オベロン様、アルト様!グロスターに潜伏中の同志から通達!読み上げます!」

円卓軍の伝令兵「“我、女王軍を確認。女王軍、ウェールズに向けて進軍中”」文章を読み上げる

アルトたち、アルトリアたち「!!?」驚愕している

円卓軍の伝令兵「“旗頭は二代目妖精騎士ガウェイン。兵種は女王直属の騎士団。我々では阻止できない。ウェールズの森の安全を保証できない。至急、対策を講じられたし”以上です!」


メリュジーヌ「アルト、ウェールズには確か・・・。」

アルト「ああ。3年前・・・シロモの保護してくれた小っちゃい虫の妖精たちが住まうというウェールズの秋の森。オベロンの大事な場所だ。」

バーゲスト「そんな場所に二代目妖精騎士ガウェインが行ったというのか・・・。いったい奴はなんの目的があって・・・」


アルトリアは現在ノリッジ内部で流行し、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせたダルダン殺翅の犯人の話題を打開する方法として、

アルトリアは二つ目の鐘を鳴らすことで、さらに『予言の子』に注目させていき、上記の話題を上書きする話題として広めると計画を立てた最中、

突如、円卓軍の伝令兵からオベロンが住まうウェールズの秋の森に二代目妖精騎士ガウェイン率いる女王直属の騎士団が迫っていると伝えられ、

アルトたちとアルトリアたちはそれを聞き、ダルダンが死体で発見されたと言われた以上にその事に対して彼らの中で大きく激震が走っていた。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/18(日) 23:51:16.66 ID:4umlnEYW0
オベロン「すまない。僕は行く。後の仕事は任せる、パーシヴァル。」タタタタッ・・(外の方を見ていき・・)

ポンッ!タタタァァァーーー!(小さくなって、ブランカに乗ろうとするオベロン)


【――ダメだよ、オベロン!】
【一人で行っても何もならないよ!】←

オベロン「――――――――。」その場に立ち止まる

ポンッ!(元の姿に戻るオベロン)


オベロン「・・・・その通りだ。僕ひとりなら間に合うかもしれないが、何もできない。力を貸してくれるだろうか、藤丸、アルトリア、アルト。」

オベロン「ウェールズの森を、妖精たちを助けに行く。彼らはそもそも僕とは無関係だ。女王の癇癪を受けるのは僕だけのはずだ。」

【オベロンだけじゃないよ】
【ウェールズのみんなにはお世話になったからね】←

アルト「俺もそうだ。ウェールズの妖精たちには3年前にヴァージェやバーゲストたちと共に世話になっているからな。もちろん、シロモの事もね?」

バーゲスト「ええ!小さいながらも、あの子たちには森での一宿一飯の恩義がある。助けない理由はあるはずがないと言っても良いですわね。」

メリュジーヌ「ええ。」


オベロン「そうだね。そうだった。あまりの事で忘れていたよ。アルトのことも、3年の昔の事だったから忘れていたよ。」

オベロン「パーシヴァル、妖精馬に声をかけてくれ!レッドラ・ビットだけじゃ足りない。4翅、フルに繋いで速度を出す。」

オベロン「僕は飛んでいくから除くとして、こちらの馬車には藤丸、アルトリア、村正、トリスタン、ダ・ヴィンチの5人で行く。」

メリュジーヌ「ええ。私もまた飛んでいくから除くけど、こちらの車にはアルト、アドニス、ルージュ、スズカ、セフィー、セツノ、バーゲストの7人で行く。」

パーシヴァル「ええ、すぐに手配を。それと私もクントリーと共に同行します。妖精騎士との戦いには我らも必要になるかと。」

ガオーン「なら僕も行かせてくれ!僕がガオーンライオンになれさえできれば、何人かは僕の背中に乗っていけるからね!」

ゾックス「よし、それで行こう。こちらには俺と介人、立花響、海東大樹・・それと武蔵とカイニスと共に同行させる。それで良いか?」

介人、武蔵、立花響、海東大樹、カイニス「ああ(えぇ)(はい)!!」頷く


ハベトロット「僕はジョルニたちと居残りか・・・・まあ、しゃあないわな。今はあんまり飛べないし、馬車や車の重さ、できるだけ減らさないとね。」

セツノ「うん・・・。でもセツノ・・ウェールズの妖精さんを助けたら、すぐに帰ってくるから!セツノたちがいない間、みんなの事をお願いね、ハベニャン。」

ハベトロット「おうよ!それにアルトたちや藤丸たちこそ、無茶するなよ。相手は二代目とはいえ、アグラヴェインが選出した妖精騎士なんだろ。」

ハベトロット「真名変貌した妖精は手強いぞ。対策はあるのかい。」

アルト「ああ。一度見ただけとはいえ、二代目妖精騎士ガウェインの姿やバーゲストたちから聞いた話から、だいだい奴の真名に察しがつけた。」

アルト「あとは真名をババ気、ガウェインの奴の異端の亜鈴の力の弱点を見つけ、それを突いていけば、俺たちに勝機が見えてくるはずだ。」

ハベトロット「お!バーゲストやメリュジーヌたちと過ごしているだけに、少しは妖精騎士についての事を学んでいるようだね。なら僕から言える事はなさそうみたいだね。」

ハベトロット「でもこれだけは覚えて欲しい。妖精騎士なんて所詮、演技みたいなもんだ!『騎士』としての自分を否定させればいいだわ!」

ハベトロット「かつてバーゲストが着名してた騎士ガウェインの名を汚す二代目なんて、さっさとその馬鹿げた『着名(ギフト)』を取り除いてやるんだわ!」


バーゲスト「!。私を気遣ってくれるのかハベトロット。お主のアドバイス、しかとこの頭の記憶に刻みつけよう!」

バーゲスト「あの二代目妖精騎士ガウェインと名乗るゲスで非道な妖精などにこれ以上、騎士ガウェインの栄光と名前を穢させる訳にはいきませんから!!」キリッ!

アルト「ああそうだな、バーゲスト!」頷く
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/19(月) 23:23:58.58 ID:5mOA2LZK0
ハルキ「―――すみませんアルトさん・・。アルトさんが世話になったウェールズの妖精たちがピンチだというのに、まだ俺は戦えないばかりに・・・」シュンッ・・・(落ち込んでいる)

アルト「大丈夫だよ。例えウルトラマンゼットが目覚めたとて、ハルキたちにはハルキたちの戦い方というモノがあるからね?無理に焦るつもりはないさ。」

アルト「それにロンディニウムに残るハルキたちには少し頼みたいことがあるんだ。コーラル、君にも頼みたいことがあるんだ。」

コーラル「ええ・・なんでしょうか?」

アルト「ああ。ちょっと待ってくれ・・・・」カキカキカキカキ・・・(近くにある紙にある事を書く)


カキカキカキ・・、シュッ。(とあるメモをハルキたちに手渡す)

ロブ「なになに・・?モクタン(木炭)にショウサン(硝酸)に・・イオウ(硫黄)・・?アルトの大旦那はこれが欲しいと?」メモの内容を見て・・

アルト「ああ。このメモに書いている物を次の物資支援の際にできるだけ多く持ってきて欲しいと、伯爵に伝えてくれないか?これらの物は今後の為にもこれらが必要となる物を作る材料となるからね。」

アルト「一部の物はロンディニウム付近でも採れたり・作れたりできる物だから、もし作れるのならそれらを多く作って用意してくれれば良いからね。」

ハルキ「へぇ〜そうですか・・・。でもこれらを使ってできる、今後の為に使える物とはいったい・・・?」メモの内容を見てて・・

フリント「木炭に硝酸に硫黄・・・!?。この組み合わせって・・・・まさかあんた・・・。」

アルト「気づいたようだな、フリント。これらの理由については俺たちが戻ったときに話す。今はこれらの材料を出来るだけ多く用意してくれるか?」

アルト「今後のためにも・・・円卓軍と俺たちがウッドワス軍に対抗する為にも、この材料が必要となるからね?」

フリント「え、えぇ・・。とにかくジャンジャン伯爵に持ってこさせるんだね?わかった。あんたこそ、必ず戻ってくるんだぞ!なんたって、元・シェフィールドの住民たちの領主様なんだからね?」

アルト「ああ。それとコーラル、君には俺たちと一緒に来てくれないか?ひとりでも俺たちのサポートする者が必要だと思えるからね。」

コーラル「え、えぇ・・・。ですが私がいたところで、私は・・・・」目をそらす


アドニス「大丈夫だよ!コーラルお姉ちゃんには僕がいる!僕がコーラルお姉ちゃんのことを守ってあげるから!」

コーラル「アドニスさん・・・・。ええ、わかりました。私もまた、微力ながらアルトさんたちの事をサポートさせてもらいます。」

アルト「ああ。」頷く


アルト「(ノリッジの妖精たちがあのような事でですぐに協力する気にならないのはわかっていたさ。このブリテンに存在する妖精たちの性根と心の事は、俺や『境界なき勇士団』みんながそれらを知っている。)」

アルト「(ブリテンの妖精たちはただ無邪気で残酷だけじゃなく、一瞬の楽しみと快楽、自身の自由を求めるだけで、それらのためなら即座に俺たちの味方にも、敵にもなりかわるといってもいいからね。)」

アルト「(だがこれらのブリテンの妖精たちの事についてはまだ藤丸たちにはまだ秘密にしておこう・・。万が一その事で彼らの心を大きく傷つける事になれば、それこそこちらが不利となる可能性が高いからな。)」

アルト「(にしても、ダルダンがノリッジの海岸で死体としてあがってくるなんて・・・。あの大きな巨体に風穴を開けることなど、それこそ女王軍の妖精や『牙の氏族』たちでも出来ないはずだ・・)」

アルト「(ダルダンの奴をあのように暗殺できる奴がいるとすれば、おそらくそれは妖精騎士アグラヴェインしかいないはず・・。でもどうして彼女は、自分で選出した自身の部下を殺すような事を・・・)」考え込む

アルトリア「・・・・・・・」考え込むアルトを見て・・


千子村正「おい、さっさと行くぞアルト!一刻も早く、ウェールズの森に急がなければな!」呼びかける

アルト「!。ああ、すぐに行く!!」

タタタタタァァーー!(大急ぎで下の階へ向かうアルトたちとアルトリアたち)


アルトはダルダンを殺した真犯人が妖精騎士アグラヴェインだと考察し、彼女が何故ダルダンを殺したのかの真相を自身の心の内で模索しつつも、

アルトたちとアルトリアたちはウェールズの秋の森に迫る二代目妖精騎士ガウェインたちの危機からウェールズに住む妖精を助け出すために、

アルトたちはアドニスが運転するジープワゴン、アルトリアたちは妖精馬たちが引く馬車、ゾックスたちは巨大化しているガオーンライオンの背に乗り、

大急ぎで猛スピードを出しつつ、ブリテン西部にあるウェールズの秋の森へと急ぐのであった・・。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 07:59:47.66 ID:74z4zefC0
数分前・・ウェールズ:燃えさかる秋の森の中



ボォォォーー!ボォォォーー!バチバチバイバチィィ〜〜!!(森全体が燃え広がっている)


女王軍・騎士1「女王陛下の命令だ、火を使え!不浄な『腐りの森』だ、すべて燃やせ!」ボォッ、ボォッ、ボォォ〜〜!!(火炎魔術を使っている)

女王軍・騎士2「妖精王を名乗る不届き者め・・・・!思い知るがいい!」ジュボボォォ〜〜!!(火炎弾を放っている)

女王軍・騎士3「ヒャッハーー!女王陛下様のご命令だ−!汚物は消毒だ〜〜!!」ジュボォォォ〜〜〜!!(火炎放射を放っている)


ウェールズの妖精たち「キィキィ〜!キィキィ〜!?(いたい。いたい。いたい。 ねぇ やめて やめて。)」

ウェールズの妖精たち「ジジジジィィ〜!ジジジジィィ〜!?(森を燃やさないで。 オベロンの家を 壊さないで。)」

ウェールズの妖精たち「キィキィ〜!キィキィ〜!(みんなをいじめないで。 ボクたちをいじめないで。)」

ウェールズの妖精たち「ジジジジィィ〜!ジジジジィィ〜・・・(いたいよ。いたいよ。いたいよ。 死んじゃうよ。死んじゃうよ。死んじゃうよ。)


女王軍・騎士3「おっと痛いのかぁ〜?だったら痛くしないように消毒してやろーかー!」ガシッ!(ウェールズの妖精たちに武器を向ける)

ウェールズの妖精たち「キィキィ〜!!(いやだ。いやだ。助けて。助けて。助けて。)」プルプルプルゥゥ・・(怖がっている)


ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!!(何かが近づいてくる)

???「確かにあんたの言う通りだ。アンタみたいな汚物は消毒すべきだな・・・」

女王軍・騎士3「ンンッ?なんだ?」チラッ・・(後ろを振り返る)


ボォォ〜、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(鉄のバッタが業火の中から出てくる)

鉄のバッタ「ギュィィィ〜〜〜〜!!」襲いかかる

女王軍・騎士3「!?。な、なんだあれはぁぁ〜〜!?」襲われる

ガシンッ、ガシャァァン!ボォォォ〜〜〜!!(鉄のバッタに蹴り飛ばされ、業火の中に放り込まれる)

女王軍・騎士3「うわぎゃぁ〜!?」ボォォォ〜〜!!(燃やされる)



ウェールズの妖精たち「キィキィ〜!?」

???「さぁ早く!ここはもう危ないからな!」ガバッ!(バスケットを開ける)

ウェールズの妖精たち「キィキィ〜〜!!」バスケットの中を入っていく

タタタタァァーーー!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(森の外へ走っていく謎の人物と鉄のバッタ)


アルトたちが向かっているウェールズではすでに秋の森が女王軍の騎士たちによって火が放たれており、数メートル先にまで燃え広がっていた。

森を包む業火の中でひとりの男と何かの棺を乗せた鉄のバッタが女王軍の騎士1翅を燃えさかる劫火の中へたたき込み、

男はウェールズの妖精たちの生き残りを巨大なバスケットの中へ入れ、そのまま燃えさかる森の外へと脱出するのであった。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 09:48:17.26 ID:74z4zefC0
現時刻・・ウェールズ:東の入り口近くの公道



パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの移動手段の音が聞こえる)


ダ・ヴィンチちゃん「見えた、ウェールズだ!でも―――――森が燃えてる・・・・!」ウェールズの森の様子を見て・・

メリュジーヌ「クゥッ、もうすでに始めていたか!二代目妖精騎士ガウェインめぇ・・ウェールズの森になんてことを・・・!!」キリキリィ〜!(怒りを見せる)


オベロン「まだだ・・・・!みんな、きっとうまく隠れている!とにかく二手に分かれよう!敵を排除して、火を止める!」

オベロン「アルトリア、ダ・ヴィンチ、アルト、セツノ、トリスタン、武蔵、ゾックス、バーゲスト、藤丸!こっちだ、来てくれ!」

アルト「ああ!スズカ、ルージュ、アドニス、海東大樹はレッドラ・ビットたちとここに残ってくれ!怪我した妖精たちの手当てが必要となるからな!」

スズカ「ええ!気をつけてお父様!」頷く

アルト「ーーー。」頷く

タタタタタァァーー!(左側から森へ向かうアルトたちとアルトリアたち)


千子村正「儂たちは逆側だな!パーシヴァル、カイニス、介人、響、メリュジーヌ、セフィー、行くぞ!」

カイニス「わかってる!いちいち命令するな!」ジャキンッ!(槍を構える)

立花響、メリュジーヌ、ゼンカイザー「ああ!(ええ!)(はい!)」タタタタタァァーー!(村正についていく)

ギュゥゥーン、タタタタタァァーー!(右側から森へ入っていく村正たちとメリュジーヌ)



スズカ「よし・・私たちは怪我したウェールズの妖精たちの治療のための準備を!」ガサゴソ!(医療道具を取り出しながら)

コーラル「ええ。私もまた、皆さまと共に精一杯に手伝わせてもらいます。」準備をしようとする

スズカ「ええ。まずは妖精たちを休ませる寝床を作らなければ・・・お母様の話によると、ウェールズの妖精たちはとても小さい身体なので、寝床に関しては問題ないのですが・・・」

ディエンド「イヤ・・・・今はその妖精たちのベットを作っている暇じゃないと僕は思うけどね・・?」ガシッ!(ネオディエンドライバーを構える)

スズカ「えっ・・・・・?」周りを見渡す



ガシャガシャガシャガシャァァーー!!(女王軍の騎士と兵士たちが周りを囲んでいく)

女王軍・騎士4「ヤツらを取り囲め!こいつらは境界なき勇士団のヤツらだ!生かして森に行ったヤツらと合流させるな!!」ジャキンッ!(槍を構える)

女王軍・兵士たち「ハッ!!」ジャキジャキンッ!(槍をスズカたちに構える)


レッドラ・ビット「これは・・!?森の外にいた女王軍に待ち伏せされたというのか!?」周りの状況を見て・・

ディエンド「そうみたいだね・・・?どうやら彼らはここにいる戦力が弱いところを討って、殺すか人質にするみたいだと思えるね?」周りの状況を見て・・

ゼンカイガオーン「クゥゥ・・・手薄なところから攻めてくるなんて・・。なんて卑怯な戦い方なんだ・・!」ガシッ!(爪を構えながら)

ディエンド「だとしても、僕たちはここでただやられるわけにはいかないからね!」ガシッ!(女王軍に狙いを定める)

スズカ、ルージュ「――――!!」シュッ、ギィィーン!(戦う体勢を取る)

アドニス、コーラル「・・・・・・。」アドニスがコーラルを守るように真ん中に下がる


ウェールズの外側では、待機していたスズカたちが、平原で待ち伏せしていた女王軍の騎士と兵士たちに取り囲まれしまい、

スズカたちはそれぞれ戦闘態勢を取り、彼女たちを取り囲む女王軍たちと戦おうとしていたが・・・
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/09/20(火) 11:26:49.66 ID:74z4zefC0
ビョーン、ビョーン、ビョォォーーン!(鉄のバッタが跳ねてやって来る)

コーラル「!?。何かが飛んで来ます!あれは一体・・・・・」飛び跳ねる鉄のバッタを見て・・

レッドラ・ビット「あれは・・・鉄で出来た・・妖精・・?」飛び跳ねる鉄のバッタを見て・・


ビョーン、ビョォォーーン、ガシィィン!(スズカたちの前に飛んでくる)

鉄のバッタ「ギュィィィ〜〜〜〜!!」雄叫びを上げる

周りの女王軍たち「オォォォ〜〜!?」ビクビクッ!(鉄のバッタに驚いている)


シュッ、スタッ!(鉄のバッタから誰かが飛び降りる)

???「ちょっと待ったぁぁ〜〜!妖精たちの森を燃やしたと思ったら、今度は大勢でリンチをしようとするか?そんなことは絶対に許さない!!」

???「お前たちなんてこの俺が・・・オマエらの妖精の翅を『折って』そのまま『折り』畳んでや〜〜る!!」

???「はい、『アルト』じゃーーないと!」シュッ!!(正面に指を向ける)


ヒュォォォォ〜〜〜〜・・・www(冷たい風が吹き抜ける)

女王軍たち「・・・・・・・・・・」唖然としている

スズカたち「・・・・・・・・・・」唖然としている



コーラル「あの・・それって・・妖精である女王軍の翅を“折る”と、その翅を“折り畳んで”しまおうという、まるで意味のわからないギャグを言ったのでしょうか?」???に質問する

???「!?。え、えぇ〜っと・・確かにそうだけど、お願いだからギャグの説明をしないでよ・・」タラタラタラ・・(冷や汗をかいている)

コーラル「ええ・・てっ、あなたは一体誰ですか!?突然あのようなモノに乗って、私たちの前に現れたと思ったら、その下らない事をする為に来たのですか!?」叱りつける

???「アハハハハハ・・・・それはそのぉぉ・・・」タラタラタラ・・(冷や汗をかいている)

女王軍・騎士4「チィッ!一体何者かと思ったと驚いたが、とんだ馬鹿な奴だったとはな・・・。」呆れている

女王軍・騎士4「死にたくないならさっさとそこから出て行け!!それともお前もまた、そいつらと一緒に死にたいというのか?アァ〜!?」怒鳴りつけるように言う


???「―――それはできない。俺はさっき、妖精たちの森を焼き、この子たちを傷つけようとしたアンタたちを許さないって言ったからな。」

???「お前たちもこの妖精國の妖精みたいだけど、女王陛下の命令であの森を燃やしたというのなら、それは俺の敵でもあるって事だよね?」

???「あの森の妖精たちに親切された以上・・森を焼いたお前たちを、俺は絶対に許しはしないとね!」

コーラル「森の妖精たち・・・・まさかそれって・・・。」

スズカ「!。」鉄のバッタの背にある巨大バケットに近づく


シュッ、パカッ!(巨大バケットのフタを開ける)

バケットの中のウェールズの妖精たち「キィキィキィ・・・」身を寄せている

レッドラ・ビット「ウェールズにいた妖精たち!?まさか・・あなたがこの妖精たちを助けたのですか!?」驚いている

コーラル「!?。それでは、あなたは一体・・・?」???を見て・・

???「ああ。今ならわかる気がする・・・俺がこの妖精たちの森に流れ着いた理由があると言う事なぁ!」ガシンッ!(懐から何かを取り出す)


ガシッ、シュルルゥゥ〜〜・・・ガチャンッ!(その何かがベルトとして???の腰に巻き付く。)

音声『ゼロワンドライバー!』

スズカ、アドニス、ルージュ「!!?」その音声を聞いて・・
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/09/20(火) 12:30:52.66 ID:74z4zefC0
???「―――――。」シュッ、カチッ!(懐からさらに黄色いモノを取り出し、そのボタンを押す)

音声『JUMP(ジャンプ)!!』


ピッ、ギュイィィ〜ン・・・(黄色いモノをベルトにタッチする)

音声『オーソライズ!』


♪♪♪【飛電ゼロワンドライバー:変身待機音】


ズズズゥゥ〜、ゴトンッ!(背中にある巨大な棺をスズカたちの前に下ろす)

鉄のバッタ「ギュィィィ〜〜!!」ビョォォ〜ン!(そのまま飛び上がる)

コーラルたち「!!?」飛び上がる鉄のバッタを見ている

ウェールズの妖精たち「キィキィ!?」ヒョコッ!(バケットから顔を出してみている)


???「―――――!」フッ、クククゥゥ〜〜・・(両腕を大きく回す)


ビョォォン、ビョォォン、ビョォォン、ビョォォン、ビョォォン!!(???とスズカたちを守るように辺りを飛び跳ねる鉄のバッタ)

ギュィィ〜ン・・(???の前に何かのモデルのビジョンが移される)


シュッ、カチッ!(黄色いモノの何かが展開される)

???「変身!」

カチッ、ガシャンッ!!(黄色いモノをベルトの中にセットする)

音声『プログライズ!』


ギュイィィ〜〜ン!(ビジョンが???をつつき込み、)

音声『飛び上がライズ!ライジングホッパー!』

ビョォォン、ビョォォン、ギュィィィィーーン!!(黄色いエネルギー状となって、身体の装甲となる鉄のバッタ)

『"A jump to the sky turns to a rider kick."』



???→黄色い仮面の戦士「ーーーーー。」ギュィィーン!(変身完了)

ディエンド「!?。あの姿は・・・仮面ライダーだと・・!?」黄色い仮面の戦士を見て・・

アドニス「うん・・アレってもしかして・・!」黄色い仮面の戦士を見て・・


女王軍・騎士4「な、なんだ貴様は!?まさか他の『予言の子』の仲間か!?」驚いている

黄色い仮面の戦士「『予言の子』・・・?確かにこの世界に来るときに呼ばれていたなぁ・・。だが俺は・・・」

黄色い仮面の戦士「『仮面ライダーゼロワン』。それが俺の名で、この世界を救いに来た戦士(ヒーロー)だ!!」クルッ、シャキン!(ポーズを取る)


女王軍・騎士4「クゥゥ・・かかれぇぇ〜〜!!」号令を出す

女王軍・兵士たち「オォォォォーーーー!!」一斉にゼロワンに襲いかかる

黄色い仮面の戦士→仮面ライダーゼロワン「はぁッ!!」タタタァァーー!(兵士たちに立ち向かう)


???は『仮面ライダーゼロワン』に変身し、一斉に襲いかかる女王軍の兵士たちとの戦いに挑むのであった。

その姿はゼロワンの方が俊敏に見えるのであるが、どうも動きが少し悪い感じにゼロワンは戦っていたのであった・・。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/20(火) 23:17:57.46 ID:74z4zefC0
ウェールズの妖精たち「キィキィ!ジジジィィー!(予言の子だ!予言の子だ!ゼロワン!ゼロワン!ゼロワン!)」喜んでいる

レッドラ・ビット「ゼロワン・・・それに『予言の子』・・・まさかあの者が例の『予言の子』だったのですね!」

レッドラ・ビット「鉄のバッタを引き連れて、つまらぬ笑いを取る『AIの予言の子』。まさに彼がその通りです!」

コーラル「ええ・・ですがあの動き・・・なにか不具合が出ているように私に目には見えているのですが・・」ゼロワンの様子を見てて・・

アドニス「!!!」タタタタタァァーー!(ゼロワンの元へ駆け寄る)

コーラル「あ、アドニスさん!?」ゼロワンの元へ走るアドニスを見て・・

ゼンカイガオーン「アドニス!」タタタァァーー!(付いていく)

ルージュ「アドニスお兄ちゃん!」タタタタタァァーー!(後を追う)


アドニスはゼロワンの動きの悪さを感じ、アドニスはそれを直すためにゼロワンの元へ向かい、

ルージュたちもまた、アドニスとゼロワンの援護の為に彼らの元へ向かうのであった。


ジジジッ、ジィジィジィジィ〜!ビリビリビリィィ〜〜・・(飛電ゼロワンドライバーに電流が走る)

ゼロワン「(クゥゥ・・・やっぱりこの世界に来た影響か・・?出力も安定しないし、動きもガダガダで・・・)」バシッ、バシッ!(敵の攻撃を受け流しながら・・)

女王軍・騎士4「動きが遅いぞ『予言の子』!ハァァァ!!」キィィン、ボォォォーー!!(爆裂魔術攻撃)

ゼロワン「ヌワァァ!?」ドゴォォーーン!(爆発攻撃を受ける)

ドゴォォン、ドサッ!(地に倒れるゼロワン)


タタタタタァァーー!(アドニスたちが駆け寄ってくる)

アドニス「ゼロワン、大丈夫ですか!?」タタタタッ、カシャカシャカシャ・・・(ゼロワンドライバーに手をかける)

ゼロワン「ちょっ、きみ!ここは危ないから下がってるんだ!」驚く

アドニス「危ないのはあなたですよ。しばらく動かないで・・すぐにドライバーを直すから・・。」カシャカシャカシャ・・・(ドライバーを弄る)

ゼロワン「直すって・・キミたちはいったい・・・・?」周りにいるルージュたちを見てて・・



ルージュ「ハァッ!ヤァァァッ!」ギュイギュィィ〜ン、ジャクジャクンッ!!(魔糸で攻撃する)

ゼンカイガオーン「タァァァ〜〜!!」ガシュン、ガシュンッ!(爪で攻撃する)

女王軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュンッ!(攻撃され、身体が傷つく)


ディエンド「フフッ・・・・ハァァァ!!」バババァァーーン!!(銃撃を放つ)

アーチャー:巴御前、アーチャー:ケイローン「――――――――!!」シュパパパパァァーー!!(矢を放つ)

女王軍・兵士たち「ヌグワァァァ〜〜!?」シュパパパァーー!!(討たれる)

女王軍・騎士4「クソォォ〜、少ない割には抵抗しやがッてぇぇ〜〜!」クルクルゥゥ〜、ガキガキンッ!(矢と銃撃をうち払う)


アドニスはゼロワンの腰の飛電ゼロワンドライバーの不具合の修正、修理のために行動し、

ルージュたちはアドニスの修理の時間稼ぎ、ディエンドはコーラルとレッドラ・ビットの護衛として、彼らは女王軍・兵士たちとの戦い二挑むのであった。
193 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/21(水) 02:29:39.56 ID:HOBlcSCI0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/21(水) 23:48:48.28 ID:XsmOaG1r0
カシャカシャカシャ・・・・(飛電ゼロワンドライバーを弄っていき・・)

アドニス「よし、これでもう大丈夫!」ピトッ!(ドライバーに手をつける)

キュィィィ〜〜ン!(飛電ゼロワンドライバーの真ん中が光り出し・・・)


ピィィィーーパパパッ!(ゼロワンの全機能が回復する)

ゼロワン「!?。不具合が治った・・・身体が思うように動ける!」シュタッ!(俊敏に立ち上がる)

ゼロワン「サンキュー!誰だか知らないけど、おかげでゼロワンの機能が回復できた。名前は確か・・・」

アドニス「話は後で話すよ。今はお姉ちゃんたちを援護しないと!」

ゼロワン「ああ!ここは一緒にあの妖精たちを守るぞ!」ガッツポーズ

アドニス「はい!」頷く


シュタタァァーー―!!(女王軍たちを攻めに行くゼロワンとアドニス)
――――――――――――――――――――――

ゼロワン「ハァァッ!タァァッ!」シュシュシュシュゥゥーーン!(高速で移動する)

アドニス「ハァァァーー!!」ギュンギュゥゥーン!(ローラースケートで高速移動)

女王軍・騎士4「クソォォォ〜〜!!」キィィン、バリバリィィ〜〜!!(落雷を放つ)


シュンシュンシュゥゥーン!ギュンギュゥゥーン!(雷撃をかわしていくゼロワンとアドニス)

ゼロワン、アドニス「ハァァァァーーー!!」ギュゥゥ〜ン!ギュィィーーン!(ドリルと素手によるダブルパンチ)

女王軍・騎士4「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ガシュゥゥ〜〜ン!!(殴られ、後方に飛ぶ)

女王軍・兵士たち「ドワァァァ!?」ドシィィ〜ン!(女王軍・騎士4とぶつかる)



ゼロワン「女王軍!お前たちを止められるのはただ1人!俺だ!」シュッ!(自分に親指をさす)


ギュィィィーン!(ゼロワンドライバーを右にプッシュする)

音声『ライジングインパクト!』

ゼロワン「―――!!」ガシッ、ギュゥゥーン!(足にパワーを込める)

タタタタッ、ビュゥゥゥーーン!!(女王軍に向けて正面にジャンプするゼロワン)


ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト


ゼロワン「ハァァァーーー!!!」ビュゥゥーン、ガシィィーーン!!(女王軍たちにライダーキックを決める)

女王軍たち「ギャア!?(ガァァ!?)(ギュゥゥッ!?)」バシッ、バシッ、バシッ!(玉突き事故のようにぶつかっていき・・)


ギュゥゥ〜〜!バシィィ〜〜ン!!(弾けるように吹っ飛ぶ女王軍たち)

『ライジングインパクト』



女王軍たち「ぐわぁぁぁ〜〜〜〜!!」ビュゥゥゥ〜〜ン、ガシャァァァ〜ン!!(空中で全ての装甲が破壊される)

ドサドサドサァァ〜・・・(山のように積み上がる女王軍たち)


ゼロワンの必殺技である必殺キック・・『ライジングインパクト』が決まり、女王軍の兵士たちの武器や騎士の装甲は全て破壊され、

そのまま彼らは山のように積み上がって倒れるのであった。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/22(木) 22:36:37.87 ID:ljbdXJmY0
ヒューン、スタッ!(華麗に着地するゼロワン)

ゼロワン「フゥ・・いっちょあがりっと!」シュッ!(ポーズを決める)


ウェールズの妖精たち「キィキィ!(たおした!たおした!たおした!ぼーてがん!ぼーてがん!ゼロワン!ゼロワン!)」喜んでいる

ウェールズの妖精たち「キィキィ!(ぼくたちをたすけてくれた!オベロンのつぎにたよれるよげんのこだ!)」喜んでいる


ルージュ「よし!どうにか倒せたね、スズカお姉ちゃん!」

スズカ「ええ・・でも喜ぶのはまだよ。森に入ったお母様たちがまだ森にいるウェールズの妖精たちを助けているかもしれないからね・・。」

ディエンド「ああ。アドニスとコーラルたちの事は僕に任せて、ゼロワンとスズカ、ルージュは森へ行ったアルトたちの援護へ向かってくれ。まだ隠し玉があるかもしれないからね?」

ゼロワン「ああ。アドニスといったね?俺のゼロワンドライバーを直したあんたに頼みたいことがあるんだ・・。」

ゼロワン「そこにある棺の中にある俺の大事な『パートナー』を、君の力でどうにか直してくれるか?」棺の方を見て・・

アドニス「うん、わかっている!この棺の中には、まだこの世界に適応できていないあなたのパートナーが眠っているんだね?」棺の方を見て・・

アドニス「――“彼女”の事は僕が必ず直してあげる!だから、お姉ちゃんたちをお願い!」

ゼロワン「わかった!スズカ、ルージュ、俺についてきてくれ!」スズカとルージュに呼びかける

スズカ、ルージュ「えぇ!!」コクッ!(頷く)

タタタタタァァーー!(燃えさかるウェールズの森へ向かうゼロワンとスズカとルージュ)


コーラル「アドニスさん・・、あのゼロワンと名乗る『AIの予言の子』が言ってました、棺の中の彼女とは一体・・?」

ディエンド「ああ。彼の言ってる事が正しければ・・・この棺の中に彼の世界から来たモノがあるからね。」

アドニス「うん。ゼロワンにとって、あの子はとても大切なパートナーであり、彼にとって一番大事な“従者”だからね?」

コーラル「従者ですか・・・?」


ガタッ、ズズズズゥゥ〜〜・・ゴトンッ!(棺のフタを開けるアドニスたち)



ジジジィィ〜〜・・・ピピピピィィィ〜〜・・・・(エラー音を出している)

ヒューマギアの女性「・・・・・・・・」仰向けに寝ている


レッドラ・ビット「これは・・・棺の中になんと美しき眠り姫の妖精らしき者が眠っておられる!!しかし・・・」

コーラル「ええ。彼女には神秘も命も感じません・・・・。この彼女はいったい・・?」疑問に思っている

ディエンド「彼女の名は『イズ』。令和の時代を飾る最初の仮面ライダー・・、『仮面ライダーゼロワン』と共に立ち向かった彼の社長秘書かつ従者であり・・」

ディエンド「『ゼロワンの世界』にしかいないAI技術のロボット・・・『ヒューマギア』の1体でもあるからね?」

コーラル「・・ヒューマギア・・・ですか・・。」目が点になる

アドニス「うん。」頷く

ヒューマギアの女性→イズ「・・・・・・・・」眠っている


鉄のバッタが運んでいた棺の中に入っていたモノ。それはゼロワンと同じ世界で共に歩んだヒューマギアの1体である『イズ』の姿が仰向けに眠っており、

アドニスはゼロワンから受けた『ヒューマギア:イズ』の修理の依頼を遂行するする為に、アドニスはイズの修理をウェールズ外の平原で行なっていくのであった・・。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/23(金) 09:50:16.73 ID:IdSida+b0
第31節:セツノの涙
――――――――――――――
ウェールズ:燃えさかる秋の森(アルトリアサイド)



ボォォォーー!ボォォォーー!バチバチバイバチィィ〜〜!!(森全体が燃え広がっている)

タタタタタァァーー!(アルトリアたちが駆けつける)


バーゲスト「!?。あやつらめ、なんてことを・・・・」あたりの死体のようなモノを見てて・・

【・・・!】
【(これは・・・・もう・・・・)】←

アルトリア「――――、あ。あ、ぁ―――――――」驚愕している

セツノ「――――――あ。あ、ぁ―――――――」驚愕している

アルト「セツノ、アルトリア・・・・?」2人の表情を見てて・・


タタタタタァァーー!(駆けつける女王軍・騎士たち)

女王軍・騎士1「いたぞ、妖精王だ!捕らえよ、陛下の前まで連行してくれる!」

女王軍・騎士1「・・・ん?横にいるのは『予言の子』と裏切り者のバーゲストの娘か?」アルトリアとセツノを見て・・

女王軍・騎士1「いや、しかし・・・バーゲストの娘はともかく、『予言の子』の方はキャメロットで見た時はあんな凶悪な魔力では―――」



ジジジィィ〜〜、ビリビリビリ〜〜〜!!(セツノの両腕に電流が流れる)

セツノ「ウゥゥ・・・ゥゥゥゥ〜〜〜〜!!!」キリキリキリィィ〜〜!!(怒りを露わにしている)

バーゲスト、アルト「!?」セツノとアルトリアの表情を見て・・


セツノ「ああああああああーーーー!!モルガァァァ〜〜ン!!」ジャキィィン!ダダダダァァーー―!!(爪を立てて前に出る)

アルトリア「あああああああ!お前たち、お前たち―――――――!!!!」ダダダダァァーー!!(前に出る)


バーゲスト「!?。待つんだ、早まるな2人とも!!」先に出るセツノたちを見て・・

オベロン「アルトリア、セツノ・・・・!?―――そうか、アルトリアはティンタジェル・・セツノはシェフィールドの時の・・・!」

オベロン「アルト、娘であるセツノを止めろ!藤丸はアルトリアを追いかけろ!今の彼女たちは我を忘れている!下手をするとここで死ぬぞ!」

アルト「ああ、言われなくてもわかってる!」タタタタタァァーー!(セツノを追いかける)

【わかった、任せろ!】


アルトとカルデアのマスターは何かの理由で我を忘れ、暴走しているセツノとアルトリアを止めるべく、女王軍たちと戦う彼女たちを追いかけるのであった。
――――――――――――――――――――――――――――

女王軍の兵士たちによって、ウェールズの森が燃え広がっている・・。お母さんたちがそこにいる妖精たちにお世話になった妖精たちの森が・・・

下の地面にはその業火や女王軍によって焼かれ、踏みつぶされた妖精さんたちがバタバタと死んでいる。とても酷く、とても残酷で残虐に・・・

アルトリアの叫びが聞こえた。おそらくアルトリアもまた、この森の残酷さに目をして、自身もどうしようもなく怒り狂っているんだね?

その事はわかる。今のアルトリアの気持ち、目の前にいるモルガンの手下たちを殺したいというこの怒り狂う気持ちは・・・


『悲しみの涙を流させない』という・・・妖精騎士バーゲストの娘である、『セツノ・オルラント』の心に宿る『目的』であるのだから・・。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/23(金) 10:57:52.99 ID:IdSida+b0

―――涙(なみだ)。それは動物であるなら必ずしも眼から流す水のようなモノなのは、科学という説明では実証されている。

でも感情的に泣くのは科学的に解明されていない。感情を持って泣くことができるのは心を持っている人間であり、それはサーヴァントや妖精にも同じ事でもある。


涙を流す事には色んな種類があって、セツノの中では2つの涙があることを知っている。

身体が痛い時・悲しい時・辛い時に流す涙は【悲しみの涙】であり、嬉しい時・笑っている時・喜んでいる時に流す涙は【歓びの涙】。

セツノの『目的』は、その『悲しみの涙を流させない』という事であり、その『目的』を叶えたことは、セツノが力に目覚めた時から叶えられていないのだから・・。

――――――――――――――――――――――
3年前・・・・ラーマとシータがいるカルデアの世界:とある公園のシュミレーションの演出(メリュジーヌが子育てを再開したから数ヶ月後・・)


ガシュンッ!!(何かを引っ掻く音)

子供1「うわぁぁ〜〜ん!いたいよぉ〜いたいよぉ〜〜・・・」ポタポタポタ・・(ひっかき傷をおさえている)

子供2「わぁぁぁ〜〜!?あいつの手がバケモノのてになった〜〜!にげろぉぉ〜〜!!」タタタタタァァーー!(逃げ出す)


スズカ(3歳)「セツノちゃん、ルージュちゃん!」タタタタッ!(駆けつける)

ルージュ(3歳)「ああ・・ぁぁぁぁ・・」驚いて腰を抜かしている

スズカ「ルージュ、一体どうしたのル・・・・!?」セツノの方を見て・・


ポタポタポタ・・、カチカチィィ〜!(セツノの凍った手に血が垂れつつ、その血液が凍って落ちる)

セツノ(3歳)「あ、あぁ・・・ぁぁぁ・・・・うわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!?」自身の凍った手に泣き叫んでいる

スズカ「セツノちゃん・・・・」泣いているセツノを見てて・・


セツノの手には自身の力で凍りついた手に誤って引っ掻いてしまった子供1の血液が付着するも、その血液はすぐに凍りついて、その凍った血液が手から落ち、

セツノは自身の力で凍った手に困惑し、誤って引っ掻いてしまったことへの罪悪感により、ただ泣き叫ぶしかなかった。

――――――――――――――――――――――――
その数分後・・カルデア:医務室近くでは・・


子供の親2人(酒呑童子と茨城童子)「ーーーーーーーー!!!」ガミガミガミ!!(抗議している)

バーゲスト「〜〜〜〜〜〜〜!!」ペコペコペコ・・(一生懸命に謝罪している)

マシュ「〜〜〜〜〜〜〜。」仲裁をしている


カルデアの医務室の外では、子供の親である酒呑童子と茨城童子がセツノが子供1を傷つけた事に抗議をしており、

バーゲストがその事で一生懸命に謝罪をしており、マシュはバーゲストと酒呑童子と茨城童子3人の仲裁の中を取り持っていたのであった・・。


そして、一方のカルデアの医務室の中では・・・
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/23(金) 13:33:28.42 ID:IdSida+b0
カルデア:医務室


ナイチンゲール「セツノちゃん自身の力の発現により、誤って誰かを傷つけてしまったと言えるでしょう・・。」

セツノ「せ、せ、セツノは・・・・セツノは・・・・」エグエグエグ・・(泣いている)

ナイチンゲール「・・・おそらくそれがトラウマとなり、セツノちゃんの心の発育に悪影響が出ると思われます。・・・残念ですが・・。」残念そうな顔をしている

メリュジーヌ「セツノ・・・。」悲しい顔をしている

――――――――――――――――――――――――――

セツノにはその手足に炎と氷と雷の力を合わせて戦う事が出来る『トライアタック』という能力を持っている。セツノもその力で敵と戦っている。

でも、最初にその力が出たタイミングは最悪だった。セツノはあの時・・セツノの力でお友達のことを傷つけ、お友達に『悲しみの涙』を流してしまった。

セツノの目的は『悲しみの涙を流させない』事であり、自分の力で『悲しみの涙』を流してしまうのは『目的』に反することであり、セツノの力でお母さんたちに迷惑をかけてしまった。

この頃からセツノは、セツノのせいで誰かを傷つけ、『悲しみの涙』を流してしまうことが怖くなってしまい・・・

セツノはその事への恐怖で喋ることが少なくなり、誰かを傷つける事に恐怖心を抱えるようになってしまったの・・・。

――――――――――――――――――――――――――
数年後・・・カルデア:特殊トレーニングルーム(タイプ:無人島)。(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2016年)


ジュボォォーー、ガシンッ!ガシンッ!(巨大な岩をサンドバックにしているセツノとガイル)

セツノ(12歳)「ハッ!ハッ!ヤァァァッ!!」ガシンッ!ガシンッ!ガシンッ!(炎の爪で岩を攻撃する)

ガイル(12歳)「ハァッ!ッリャッ!オリャァァァ〜〜!!」ガシンッ!ガシンッ!ガシンッ!ドゴォォーン!!(岩を鉄の腕で砕いていく)


妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)「火の威力が弱い・・・。もっと火力をあげて攻撃するんだセツノ!!」バシンッ!(竹刀を地面に叩く)

セツノ「は、はい・・!!」ジュボォォォ〜〜〜!!(炎の火力を上げる)

妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)「・・・・・・・・」セツノの様子を見ている

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「・・・・・・・」セツノの様子を見ている

――――――――――――――――――――――――――――

無人島が舞台の特殊トレーニングルームでセツノたちが7歳を迎えたある日・・・、

お母さんたちはセツノたちにお父さんと、ヴァージェというルージュとジョルニお兄ちゃんのお母さんがいる事とはもう一つ言ったこと・・

“お父さんともう1人のお母さんは囚われていて、お父さんお母さんと会うために強くなれ!”“それまではセツノたちの母親ではない”

お母さんから言われたこの言葉にセツノはショックを受けたけど、ジョルニお兄ちゃんが先導し、一緒に強くなってお父さんたちを助けに行くという決意を持って言ってくれた・・。

セツノもジョルニお兄ちゃんの言葉を聞いて、セツノも強くなれば、お父さんとお母さんたちを取り戻し、セツノたちは家族全員で暮らせるようになる。

そしたら家族みんなが『悲しみの涙』を流さなくなり、セツノが強くなれば、今度こそ誰かを『悲しみの涙』を流さずに済む事が出来ると思い、

セツノはそれを信じるかつ、セツノ自身も覚悟を持って、数年巡の修行に望むことになった。家族みんなが『悲しみの涙』を流さぬように、今度こそセツノの『目的』を果たせるように・・


でもセツノは時に自分の中で思う事が一つある。セツノが強くなったところで、セツノの行動1つでまた誰かが傷つき、誰かが『悲しみの涙』を流してしまうんじゃないのかと・・

その事を思えば思うたびに、セツノはその事への恐れと不安に苛まれていくのです・・。


セツノの本心「セツノは、セツノ自身が怖い・・。」虚ろ目


感情をあまり外に出さないセツノにとっての怖いもの。それはセツノ自身の不甲斐ない事で誰かを傷つけ、『悲しみの涙』を流させてしまう・・

セツノ自身・・・つまり自分自身の事に恐怖を感じているのです。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/23(金) 17:12:51.40 ID:IdSida+b0
修行開始から数年後(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2017年)・・・カルデアス島:慰霊碑近くの墓地(元・空き地周辺)


タッタッタッタッタッタッ・・・(旅に出したMiiたちが続々と帰還してくる)

旅人だったMii「僕の両親が殺されてしまったと聞いて急いでこの島に戻って来ました。両親がいなくなった以上、もう僕は旅に戻る気はありません・・」

旅人だったMii「ぐだ子のそっくりさん、どうか・・この島にもう一度住まわせてくれませんか・・?」悲しそうな目で言う

ぐだ子のMii「!?。もちろん大歓迎だよ!よっぽど辛いのなら、この島にずっと居ても良いんだよ!わたしのそっくりさんにはちゃんと言っておくよ。」

旅人だったMii「そうですか・・ありがとうござます。ですが・・両親がまだ生きていたら、もっと旅をし続けたかったなぁ・・。」悲しい顔をしている

ぐだ子のMii「・・・・・・・・・」黙り込む

シータ「・・・・・・・」黙り込む


元・旅人のMii1「ウゥゥゥ・・・お父さん、お母さん・・・。」泣き崩れている

生き残りの住民1「ゴメンよ・・・一緒に死ねなくてゴメンよ・・。」手を合せている

生き残りの住民2「僕の赤ちゃん・・・天国で一人前に育って欲しいよ・・・。」泣いている



セツノ(15歳)「・・・・・・・・・」

バーゲスト「気になるのか?彼らの事を?」セツノの近くに寄る

セツノ「うん。セツノたち・・・お母さんたちのおかげでここまで成長できたし・・強くなる事もできた。セツノ・・お母さんに感謝している・・。」

セツノ「でもお父さんもお母さんもみんな・・妖精騎士アグラヴェインたちによって殺されたあのMiiたちはどうなるの?あのまま悲しい気持ちでいるの?」

バーゲスト「それは・・・・それについては私もわからない。彼らがどう生きていくのか、どうその気持ちに向き合っていくのか、それは彼ら自身が決める事。我らが決める事ではないですわ。」

セツノ「・・・・。あのMiiたちが悲しんでいると・・セツノも悲しくなる。セツノ・・あのMiiたちの悲しい涙を止めたい・・でも、セツノたちじゃMiiたちの悲しみを止める方法がわからない・・。」

セツノ「セツノ・・・これ以上、誰かが『悲しい涙』を流すところを見ていられない・・。どうしたらセツノ・・・誰かが『悲しみの涙』を流すのを止められるのかな・・?」

バーゲスト「セツノ・・・・・・。」セツノの表情を見てて・・


バーゲスト「聞きなさいセツノ。知能と意思を持ち、心を持つ者なら誰しも『悲しみの涙』を流すわ。誰かが死に、誰かが傷つき、誰かと別れる事があれば、人も妖精も、その目に『悲しみの涙』を流すわ。」

バーゲスト「それ故に『悲しみの涙』を根元から止めるのはできません・・その心に悲しいと感じる心がある限り。生きている者の咎と言ってもよろしいでしょう・・。」

セツノ「・・・・・・・。」

バーゲスト「ですが、これ以上あの悲しんでいるMiiたちと同じような光景を止める方法ならあります。彼らの知人や親、子供や赤子を殺され、彼らはその事への悲しみに包まれている。」

バーゲスト「それらを引き起こしたのは他ならぬ、妖精騎士アグラヴェインたちとその彼女たちを派遣したモルガン陛下です。彼らは私と我が娘たちたちを殺す為にここに現れ、この島で多くの虐殺を繰り返した。」

バーゲスト「あのような奴らがいる限り、この先もあのMiiたちと同じ思いをする者が、これから1年後に向かう妖精國ブリテンにも起こりえるかもしれません。」

バーゲスト「セツノ。あのMiiたちの同じような光景を繰り返したくない気持ちがあるのであるならば、セツノはそうさせないように努力する事を、私はセツノの母親として進めるわ。」

セツノ「お母さん・・・。」

バーゲスト「心配するなセツノ。お主には我が家族がいるし、お主も十分に強くなった。セツノの『トライアタック』の能力も、さらなる強みに達している。」

バーゲスト「あとはセツノがどうあのMiiたちと同じ光景を繰り返させないようにするのか・・それはセツノ自身が考えて、それを行動に移せる事が重要となるからな。」

セツノ「・・・セツノがどう考えて、どう行動するか・・・・。」考えている


セツノ「・・うん。セツノ・・これ以上、あのMiiたちと同じような悲しい思いをさせない・・させるわけにはいかない・・!」

セツノ「セツノ・・これ以上、『悲しみの涙』を流す光景を繰り返さないように頑張る・・。セツノ・・もっと強くなって・・・Miiたちの悲しみと同じような思いをさせない戦士になる!」キリッ!

バーゲスト「・・・フッ。それでこそ、我が愛する娘だ!その気持ちを忘れず、あと1年の修行に励むがよい!」

セツノ「うん!」頷く


タッタッタッタッ・・・(2人で一緒に家に帰るバーゲストとセツノ)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/23(金) 22:03:27.03 ID:IdSida+b0
遠くの島へと旅をするのを諦め、島に帰って移住してくるMiiたちの光景は、とてもじゃないほどに悲しみに包まれていた。

旅人を迎える空き地は島のMiiたちの霊園となり、元・旅人や島の住民たちが手を合せ、死んでしまった知人や親、子供たちの為に嘆き悲しんでいる。

セツノはこのような光景を見るたびに、セツノの心は悲しみに揉まれ、自分の無力さを思い知らせられる。


ブリテンに旅立つ1年前、あのMiiたちが悲しんでいる光景・・・・『悲しみの涙』を流させると同じ光景をさせない方法を、お母さんはセツノに教えてくれた。

修行の成果で完全に力のコントロールもでき、セツノ自身も強くなっていることも感じている。セツノのその強さにお母さんたちも喜んで絶賛している。

あとはセツノがどうやって『悲しみの涙』を流さす光景を作らせないように行動するか、それはセツノ自身の努力と行動で決まっていく・・。

セツノはセツノ自身の事が怖いけど、セツノが頑張らないと、また誰かがカルデアス島のMiiたちと同じ悲しみに包まれてしまう。

セツノはセツノ自身への恐怖心を押し殺して、セツノは『悲しみの涙を流させない』という『目的』を叶える為に、セツノは頑張らなきゃいけないと、セツノは心に誓った。


だけど・・・・・だけど・・・!!
―――――――――――――――――――――――――――――
それから現在・・ウェールズ:燃えさかる秋の森(アルトリアサイド)


セツノ「ガァァァァ〜〜〜!!」ビリビリビリィィ〜ガキィィン!!(雷撃と氷を纏った爪で引っ掻く)

女王軍・騎士1「うぎゃぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュンッ、ビリリィィ〜〜!!(引き裂かれる)

アルトリア「ハァァァァ〜〜〜〜!!」ギュォォォ〜〜ン!!ボォォォ〜〜!!(蒼い炎を放つ)

女王軍・騎士2「ワァァ、ワァァァ〜〜!?」ジュボォォォ〜〜〜!!(燃やされる)


女王軍・騎士たち「ひ、ひぃぃぃ〜〜〜!?」ダダダダァァ〜〜!(その場から逃亡する)

アルトリア「はぁ・・はぁ・・はぁ・・!逃げるのか、ここまでしていて逃げるのか!許さない、忘れない・・・・!セツノ、お願い!!」命令する

セツノ「アァァァァ〜〜〜〜!!」シュゥゥ―ーン!!(素早く動く)


シュゥゥーン!(素早く女王軍・騎士たちの前に回り込むセツノ)

女王軍・騎士たち「!?」驚愕して立ち止まる

セツノ「ハァァッ!タァァァ〜〜!!」ガシュン、ガシュガシュガシュン!!(雷撃と氷の手足で引き裂いていく)

女王軍・騎士たち「ギャァァァ〜〜!?」ガシュガシュガシュン!!(無残に引き裂かれていく)


セツノ「フゥー・・フゥー・・・逃がさない・・セツノはお前たちを絶対に許さない・・・・!アルトリアを・・ルージュを泣かせた・・モルガンの手下たちめ・・!」

セツノ「お前たちは森のみんなを殺した・・!森の妖精たちを・・セツノのお母さんの恩人たちを・・みんな殺して、みんな泣かせた!」

セツノ「セツノはそんな奴らが大嫌い!!『悲しみの涙』が大好きなお前たちなんか大っ嫌いだ!!」ジジジィィィ〜〜!!(手の電流が漏れ出している)

バーゲスト「せ、セツノ・・・お主は・・・」驚愕している


アルトリアとセツノはウェールズの森を燃やし、そこにいる妖精たちを皆殺しにした女王軍たちに激情的に怒りを露わにし、

アルトリアとセツノは偶然的に女王軍の騎士たちを圧倒し、地面にはほぼセツノによって辺り一面に女王軍の返り血で溢れていた・・。
201 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/24(土) 02:44:36.50 ID:VsrGL3oh0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/24(土) 09:33:00.53 ID:soeJQuMi0
目の前に広がる業火の森と黒焦げになっている虫の形の妖精たち。そしてその前にはそれらを行なっていたと思われる女王軍の兵士たちがいる・・

この地獄のような光景は、シータさんがいたカルデアの世界で教わった・・カルデアス島を襲った悲劇とそっくりだった。

幼い頃のセツノたちを殺そうとした妖精騎士モードレッド。ルージュとジョルニお兄ちゃんからヴァージェお母さんを攫った妖精騎士アグラヴェイン。

アイツらの襲撃のせいでカルデアス島の多くのMiiが死んだ。モルガンがアイツらを派遣したせいで、島の多くの人たちが嘆き悲しむようになった。


セツノはその悲劇を止められなかった。セツノたちが来るのが遅かったせいで、ウェールズは『悲しみの涙』と絶望の炎で押しつぶされてしまった。

この怒りは自虐だ。セツノがカルデアス島の悲劇と同じ光景を止められなかった、愚鈍で愚かなセツノへの自虐行為だ。

怒りたい気持ちはアルトリアも同じだ。こういう悲劇はアルトリアがティンタジェルにいた時に経験しているのだから。


セツノはただ、セツノのせいで涙も流せずに死んじゃった妖精たちに何もしてあげられない。ただただセツノは、セツノのせいで止められなかった・・

力及ばずに弱いだけのセツノ自身に怒りをただ八つ当たりをしていくしかないのだから・・・。

――――――――――――――――――――――――――――――

【もうやめるんだ、アルトリア、セツノ!】
【今はウェールズのみんなを助けるんだろ!】←


アルトリア「うるさい!まだあいつらの仲間がいるかもしれないのよ!償わせてやる!二代目妖精騎士ガウェインと一緒に必ず償わせてやる!」

セツノ「そうだ・・まだアイツらには妖精騎士がいる!アイツらだけじゃない・・イレギュラーズも、モルガンも、ヴァージェお母さんを攫ったアグラヴェインの奴も――――」

アルト「セツノ、アルトリア・・・・・!!」タタタタッ!(セツノの前に立つ)

【―――――!!】
【(こうなったら、やるしかない!)】←



パシンッ!(アルトリアの頬を引っぱたくカルデアのマスター)

アルトリア「アフッ!?」ペシッ!(頬を叩かれる)


パシンッ!(セツノの頬を引っぱたくアルト)

セツノ「ひゃうっ!?」ペシッ!(頬を叩かれる)


アルトリア「――――――あ。藤丸くん・・わ、わたしは・・・・」困惑している

セツノ「――――――お、お父さん・・・。」困惑している

アルト「・・・・・・・・・」セツノを悲観的に睨む

【・・・・・・・・】アルトリアを悲観的に睨む

セツノ「―――あああ・・・セツノ・・・。セツノは・・・」動揺している


ドサッ・・・(四つん這いになって絶望するセツノ)

セツノ「・・・またやっちゃった・・・・。セツノ・・・セツノのせいで・・今度はお父さんたちに迷惑をかけちゃった・・。セツノのせいだ・・セツノのせいで・・」

セツノ「アルトリアは悪くない・・・。全部セツノが悪いの・・・全部・・・・全部セツノがやったことなの・・。だから・・アルトリアを攻めないで・・・。」

セツノ「怒られていいのはセツノだけなの・・泣いていいのはセツノだけ・・・セツノだけが・・・『悲しみの涙』を流していいの・・。」

セツノ「だからお願い・・・セツノだけを悪く思って・・二度と私の前で・・・『悲しみの涙』を流さないで・・・・」グスン、ポロポロポロ・・(泣いている)


アルト「・・・セツノ・・・・君は・・・。」泣いているセツノを見て・・

バーゲスト「セツノ・・・・まさかお主は・・・まだあの昔の事を攻めているのか・・?」泣いているセツノを見て・・
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/24(土) 14:16:48.31 ID:soeJQuMi0
アルトリア「・・・・・・セツノちゃん・・・。」泣いているセツノを見て・・

【ごめん、アルトリア。】
【まさかこんなことになるなんて・・・】←

アルトリア「・・・いいえ、セツノちゃんが悪いわけではありません。わたしが・・わたしの目が真っ赤になってしまい、あのような事をしたばっかりに・・」反省している

【いいんだよ、それは・・・】
【それよりも今は生き残りを探した方が・・・】←

アルトリア「・・・はい。以前彼らが逃げていた木の上なら、もしかして、」木の上の方を見上げる



タッタッタッタッ・・・(何者かがアルトリアたちの前に姿を現す)

二代目妖精騎士ガウェイン「おいおいおい・・?テメエら、俺の兵の皆殺しの次は仲間割れか?まあ、俺にとっては好都合だがな・・?」ニヤリッ・・(笑みを見せる)

バーゲスト「!?。二代目ガウェイン・・・貴様か・・」ギロッ!(二代目妖精騎士ガウェインを睨み付ける)

二代目妖精騎士ガウェイン「アルトリア、さっき木の上にあんたらが探しているというこの森のゴミ共がまだ生き残っているんじゃないかと言っていたが・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「生憎だが、そのゴミ共の掃討はもう既に終わっている。あとはこの森を綺麗に焼き払って、木炭の材料にでもしてやろうって訳だな!」

アルト「なんだって・・・・!?」驚く

二代目妖精騎士ガウェイン「ふんっ、救援に来るには遅かったようだな?これが、アンタらがダルダンを殺して、ノリッジの鐘というやらを鳴らした結果というわけだな、『予言の子』よぉ〜?」ニヤリッ!(笑みを見せる)

アルトリア「クゥゥ・・・二代目妖精騎士ガウェイン・・!」グググゥゥ・・(怒りを抑えている)


二代目妖精騎士ガウェイン「だがよぉ・・そもそも何故、このようなゴミみたいな奴らの森に来ているんだ?『境界なき勇士団』も引き連れてよぉ〜?」

二代目妖精騎士ガウェイン「あんたらは今、ウッドワスの連中と小競り合い中だろ?ロンディニウムを留守にして、アイツらの事なんか目もくれないというのか?」

二代目妖精騎士ガウェイン「―――テメエらの行動には理解しがたいぜ。テメエらが拠点としている所を守るよりも、こんなゴミ溜めみたいなところに救援に来るとはなぁ〜・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「正に飛んで火に入るなんとやらだな?だがおかげで、このゴミ溜めの場所でお前たちの首を取れることには変わりはねぇ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「『予言の子』と『異邦の魔術師』、それに『妖精王』の首を取り、バーゲスト共らを切り刻んだと知れば、俺は名誉挽回できる!」

二代目妖精騎士ガウェイン「バーゲスト、それに近くに村正がいるとなれば・・、あの時の屈辱を一緒に晴らすことができる訳だ!」

アルトたち「!?」

二代目妖精騎士ガウェイン「今の俺は本気の本気だ!俺の屈辱と共に、俺の剣に切り刻まれるがいい!!」キィィン、ビリビリィィ〜!(両腕が光り、電流が流れる)


ヒュンヒュンッ、ガシッ!(腰元の2振りの剣が二代目妖精騎士ガウェインの手元に浮かぶ)

二代目妖精騎士ガウェイン「妖精剣――ソードアルタイル!ソードベガ!」

ガシッ、ギャァァース!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開く)|ガシッ、ビリリリィィーー!(妖精剣ソードベガの犬部分が無理矢理展開される) 

フンッ、フンッ、フンッ!ジャキィィーン!!(二振りの剣を持ち、その剣を振るう二代目妖精騎士ガウェイン)


武蔵「!?。妖精騎士と名乗るくせに二刀流で挑むとは・・・これはこの新免武蔵が黙っているわけにはいかないわ!」ジャキンッ!(刀を構える)

【(森を守るにはガウェインを倒すしかない・・・・!)】
【(でも・・・・今のセツノは・・・・)】←

武蔵「大丈夫!あんな騎士紛いの奴は、私が相手になってやる!しょうじき私も同じ剣士として二代目ガウェインにもの申したい事が沢山あるんだよねぇ〜!」

トリスタン「はい。ガウェインは我らに任せてください。アルトさんとバーゲストは、娘であるセツノに付き添ってください!今の彼女には、あなたがとても必要です。」

トリスタン「彼女を立ち直る為にも、バーゲストとアルトさんには、親としての使命を全うして頂きたいのです!」

アルト「トリスタン・・。わかった。そっちは任せたぞ、藤丸!」

【ああ。任された!】
【行こう、アルトリア・・みんな!】←

武蔵、ダ・ヴィンチちゃん、トリスタン、アルトリア、ツーカイザー「ああ(ええ)!」頷く


タタタタタァァーー!(二代目妖精騎士ガウェインの元へ向かうアルトリアたち)
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/24(土) 16:37:45.33 ID:soeJQuMi0
アルト「――――!」タタタタッ!(セツノの元へ向かう)

バーゲスト「さぁセツノ、こっちに!」ノシィィ〜・・(セツノを抱きかかえる)

セツノ「・・・・・・・・」虚ろな目をしている

タタタタタァァーー!(戦線から一時離脱するアルトとバーゲストとセツノ)


アルトリアとセツノの暴走を止めるためにアルトとカルデアのマスターは彼女たちに平手打ちをし、アルトリアは正気を取り戻したのだが、

セツノだけは逆に自身の行いでアルトたちを傷つけたと錯覚し、動揺してるように混乱し、自分自身に絶望しているようにセツノは動けなくなってしまう。

そしてそこに現れた二代目妖精騎士ガウェインに対し、二代目ガウェインの相手は武蔵たちが相手にすることになり、

アルトとバーゲストは、自身の娘であるセツノにしっかりと向き合うために彼女を連れて、一時その場から離脱するのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――

武蔵「ハァァァッ!!」シャキンッ、シュッ!(二振りの刀を振るう)

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌゥゥゥッ!」ガキィィン!(二振りの剣で防御する)

ガキンッ、ガキンッ、ジャキンッ、ジャキンッ!!(刀と剣でつば競り合っている)


武蔵「あんた、バーゲストから聞いているけど・・・あなたの剣、ちっとも私の剣に心が届いていないわ!」ジャキンッ、ジャキンッ、ジャキンッ!(刀を振るう)

武蔵「あなたの剣の振るい方が、ただ暴力的でただ勝つ事や殺す事しか考えていないあなたなんかに、あなたの剣が応えてくれるわけがないわ!」ジャキンッ、ジャキンッ、ジャキンッ!(刀を振るう)

二代目妖精騎士ガウェイン「クゥゥ〜〜!!ごちゃごちゃと言ってるんじゃねぇぞ、このアバズレ女がぁ〜!!」ジャキン、ジャキンッ!バスッ!!(防御しつつ、蹴りを入れる)

武蔵「キャァァッ!?」バスッ!(腹部を蹴られる)

二代目妖精騎士ガウェイン「フゥゥン!!」キィィン、ビリビリィィ〜!(右腕から電流が流れていき、)


ギュゥゥゥ〜〜ン!!(武蔵たちの武器が引っ張られていく)

武蔵「ワァァッ!?わたしの刀が引っ張られていく!?」グググゥゥ〜〜!グサッ、グググゥゥ〜(片方の刀を地面に刺し、もう片方の刀を引っ張る)

ダ・ヴィンチちゃん「ヌゥゥ〜〜・・これは・・多数ボルトの電磁力だ!私の鉄で出来たアームと靴が引っ張られているから、おそらくそれだと思う!」ギギギィィ〜!(堪えている)

アルトリア「え、なに?磁力ってなに!?そんな魔術、私の知ってる魔術にはないからわからないよぉ〜!?」アタフタ・・(困惑している)

【わからないってそんな・・・】
【(そうか。ブリテンには磁力自体がわからないんだ・・。)】←

ツーカイザー「ツゥゥ・・ダ・ヴィンチの言う通りかもしれんな。妖精國に磁石がないと思えば、アイツは電気を帯びた生きた磁石みたいなモノだな!」ギギギギィィ〜〜!(ギアダリンガーを引っ張っている)

二代目妖精騎士ガウェイン「ツリャァァ〜!!」ギュゥゥゥ〜〜ン!!(磁力を上げる)

武蔵「グゥゥ〜〜ワァァッ!?」ヒュンッ!(もう片方の刀が飛んでいく)

ツーカイザー「ヌワァァッ!?」ヒュンッ!(ギアダリンガーが飛んでいく)


ガシャガシャァァ〜、ガシッ!(それらの武器が空中で静止し、持ち主に向かい合う)

二代目妖精騎士ガウェイン「剣などの武器なんてモノはよぉ・・ただ使えるだけの道具で良いんだよ。こんなふうになぁ!!」ビリィィ〜!

シビビィィ〜、ビュゥーン!ババババァァ〜〜ン!!(それぞれの武器が武蔵たちに襲いかかる)


武蔵「なぁ、卑怯だぞ!?私の刀を操って、私の事を攻撃させるなんてぇ〜!?」ガキンッ、ガキガキガキィィン!(自分の刀同士でつば競り合う)

ツーカイザー「ヌグッ、ヌワァァァ〜〜!?」バババァァ〜〜ン!!(ギアダリンガーに撃たれる)

二代目妖精騎士ガウェイン「ハハハハ、フハハハハハァァ〜〜!!」ゲラゲラゲラァ〜!(笑っている)
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/24(土) 20:52:27.45 ID:soeJQuMi0
ポロロォォ〜ン♪ギュイギュィィ〜ン!!(二代目妖精騎士ガウェインに糸が貼りめぐる)


トリスタン「捕らえた!!」ポロロォォ〜ン♪(弦を奏でる)

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌワァァァ!?」ガシュガシュッ、ギュィィ〜ン、バシィィン!!(妖糸に拘束される)

ギュィィ〜ン!ギギギィィ〜〜!!(二代目妖精騎士ガウェインを締め上げる)


ガタガタンッ!(磁力が止まり、武器が地面に落ちる)

武蔵「おぉ!ナイスアシストだよ、トリスタン郷!」ガシッ!(刀を拾いながら感謝する)

ツーカイザー「悪ぃな、あんたのおかげで助かった!」ガチャッ!(ギアダリンガーを拾いながら感謝する)

トリスタン「ええ。二代目の妖精騎士ガウェインと名乗る者よ、私はあなたに対して失望しています。あなたと先に戦ってたMrs.バーゲストが言ってたように、」

トリスタン「あなたには、私が知っているガウェインの同じような騎士道も品格もなく、ただ自身の我欲とプライドだけに忠実だけの浅ましいだけの妖精。」

トリスタン「あなたのような妖精がガウェインを名乗るなど、私は悲しいを通り越して、あなたに多大な怒りを感じています!」

トリスタン「あなたのような者に、円卓の騎士ガウェインの名を名乗る資格などありません!せめてこの我が矢で永久に眠るがいい・・。」キィィィン!(魔力を集中させる)

二代目妖精騎士ガウェイン「き、貴様ぁぁぁ〜〜〜!?」ギギギィィ〜〜!!(締め上げられている)


ギギギィィ〜、ギュィィィ〜〜!!(トリスタンの弓に魔力の光矢が込められる)

トリスタン「その肉を刻むは我が悲しみと知れ。フェイルノ・・・・」ギギギィィ〜!(狙いを定めようとするが・・)


二代目妖精騎士ガウェイン「―――!。カァァ〜〜〜!!」ブシャァァァ〜〜!!(口から水鉄砲を放つ)

トリスタン「―――――!?」放たれた水鉄砲を見て・・

【(危ない!?)】
【避けるんだトリスタン!】←


バシャァァ〜〜!!バリバリィィ!!(水鉄砲がトリスタンの上半身にかかる)

トリスタン「グハァァッ!?」バリバリィィ〜〜、ガシュゥゥーン!!(水鉄砲を受け、光矢が上空に放たれる)


ガシュゥゥ〜〜!ビリビリィィ〜〜・・・(トリスタンの両腕と胸元がタダレてしまう)

トリスタン「ガハァッ・・、ァァァァ〜〜・・・」ドロォォ〜・・(身体のタダレに苦しむ)

アルトリア「トリスタン!?」タタタタァァーー!(駆けつける)

ダ・ヴィンチちゃん「口から溶解液らしき水鉄砲だって!?あの妖精はそんなモノまで隠し持ってたのか!」驚いている

二代目妖精騎士ガウェイン「フッ・・危うくアイツの必殺の矢を喰らうところだったぜ。」ドヤァ・・

ビリビリィィ〜〜、バギュギュゥゥン・・・スタッ!(雷撃で妖糸をすべて断ち切る)


武蔵「くぅぅ・・卑怯だぞ!やられそうになったからって、口から溶解液を出すなんて!!」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)

二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ!何を言われようが所詮、戦いに生き残っている奴が勝者だ!勝つためなら何をしても良いんだよ!」

二代目妖精騎士ガウェイン「騎士の品格?円卓の騎士?そんなのいずれ敗者になるテメエらの言いぐさなんて聞きたくねえよ!!」キィィィン、ビリビリィィ・・(腕部分が光り、電流が流れる)


二代目妖精騎士ガウェイン「ウリャァァァ〜〜!!」ジャキィィン!バリバリィィ〜〜!!(X字型の豪雷斬撃と落雷を放つ)


バリバリィィ〜〜!!ドカドカドカァァァァ〜〜〜!!(雷撃が放たれ、爆風がアルトリアたちを襲う)

アルトリア、ダ・ヴィンチちゃん、武蔵「キャァァァァ〜〜〜!?」バリバリィィ〜〜、ドゴォォ〜〜ン!!(攻撃を受ける)

トリスタン、ツーカイザー、オベロン、藤丸立香「うわぁぁぁ〜〜〜!?」バリバリィィ〜〜、ドゴォォ〜〜ン!!(攻撃を受ける)



アルトリアたちは二代目妖精騎士ガウェインが放ったX字型の豪雷斬撃と落雷の攻撃を受けていき、その落雷による爆風による追い打ちをあって、

アルトリアたちはそれにより、二代目妖精騎士ガウェインの前に窮地に立たされていくのであった。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/24(土) 23:32:39.26 ID:soeJQuMi0
燃えさかるウェールズの森:二代目妖精騎士ガウェインとの戦いから少し離れた場所


ノシィィ・・・(木を背に休ませている)

バーゲスト「セツノ、しっかりするんだ、セツノ!」呼びかける

セツノ「ゥゥゥ・・・お母さん・・お父さん・・・?」落ち着いている

アルト「すまないセツノ・・・君があのまま我を忘れて戦っていたら、いずれ女王軍に殺されるんじゃないかと思って、つい・・・」謝罪する

アルト「セツノのことはバーゲストから聞いている。セツノ・・君は他人が悲しむ事で流れる『悲しみの涙』を止める事がセツノの妖精としての『目的』なんだよね?」

アルト「なんで黙ってたんだ。『悲しみの涙』なんか、何をやっても止める事なんか難しいというのに・・。話してくれれば、俺がどうにかしてあげたというのに・・。」

セツノ「――ごめん、なさい・・。セツノは・・・セツノはどうしても見たくなかったの・・。セツノのせいで・・お父さんたちが傷ついていって、『悲しみの涙』を流すんじゃないかって・・。」ウルウルウル・・(涙を流す)

アルト「セツノ・・・。」


セツノ「セツノ・・・本当は怖いの・・。戦っているセツノ・・言葉を伝えるセツノ・・・セツノはセツノ自身が怖いの・・。」

セツノ「セツノの過ちのせいで、誰かがセツノの嫌いな『悲しみの涙』を流すんじゃないかって・・。そう思っていると、セツノはとっても辛いの・・。」

セツノ「お父さんも・・お母さんも・・メリュジーヌお母さんも・・お兄ちゃんお姉ちゃんたちも・・アルトリアたちも・・ハベニャンたちも・・」

セツノ「みんなみんなみんな・・・セツノのせいで傷ついて、そのせいで『悲しみの涙』を流してしまうとなると・・、セツノは・・・」ポロポロポロ・・(涙を流している)

アルト「・・・・・・・」泣いているセツノを見て・・


ガシッ、ギュゥゥゥ〜!(セツノを抱きしめるアルト)

アルト「・・泣いたっていいんだよセツノ!『悲しみの涙』も『喜びの涙』も関係なしに、みんな泣いたっていいんだよ!」

アルト「『目的』がどうかなんて関係ない・・セツノも俺たちもみんなも、喜びも悲しみも含めて泣いても良いんだよ。」

セツノ「!?。泣いてもいい・・・セツノも・・・みんなも・・・」

アルト「ああ。その代わりに泣いた分だけ・・・笑えばいい。たくさん泣いたあとは、それ以上の分だけ、みんなが笑顔に出来るようすればいい。」


アルト「妖精騎士アグラヴェインたちやモルガンが奪ったのはヴァージェやカルデアス島の住民たちの命だけじゃない・・みんなの『笑顔』さえも奴らに奪い去ってしまったんだ。」

アルト「誰かが『悲しい涙』を流れ続けるのは、その誰かの心に笑顔を作ることが出来ない状況にある。その事はどこの誰でも起こりえる事だからね?」

アルト「セツノはただ“涙を流すのを止める”んじゃなく、“涙を流した後に、笑うことが出来る”ようにする事がセツノの『目的』の真実と言ってもいい。」

アルト「それはセツノも同じ事だ。セツノが泣くなら俺たちも泣く・・セツノが笑えば俺たちも笑う事が出来る。」

アルト「だからもう、『悲しみの涙』の事でセツノ自身が苦しまなくていいんだ。セツノがその事で泣くのならば、俺は泣きたくても泣けないからな・・。」

セツノ「・・喜びも悲しみも関係なく泣いて・・泣いた分だけ笑えるように・・・・」

―――――――――――――――――――――――――

人の心に悲しみがあるから、みんなは泣くことが出来るのはわかるけど、みんなが泣いた分だけ笑えるようにすれば良いという事なんて、セツノは考えもしなかった。

『悲しみの涙』が止められないというなら、その泣いた分だけ、みんなが笑って過ごせるようにすれば良い・・・。

泣いた分だけ笑顔になる。泣かせちゃったら、笑わせればいい・・。お父さんはセツノにそう教えてくれた。“泣いてもいいから、その分だけ笑えるようにすればいいと・・。


そしたらセツノは怖くなくなった。誰かを泣かせてしまうんじゃないかと恐怖するセツノ自身が怖くなくなった。

泣いていいなら泣いてもいい。泣いた分だけ笑えば、みんなも笑顔になれる・・。そういうセツノを思うようになったら、セツノの心が温かくなった。

セツノはなりたい・・・なってみたい・・。『悲しみの涙を流させない』という『目的』を叶えるセツノよりも、

“みんなで泣いて、みんなで笑い合う世界を作り出す”・・・そういう思いと願いを叶えたセツノの姿のことを・・。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/25(日) 11:07:00.93 ID:xzjAzbzG0
タタタタタァァーー!(村正が通りかかる)


千子村正「っとぉ・・アルト!?あんた、こんなところで何をしている!アルトリアや藤丸たちはどうしたってんだ!」

アルト「村正か!実はセツノのことでトラブルがあって、村正の方はどうしてここに?」

千子村正「なに、虫の知らせってヤツだ!どうもアルトリアのことが放っておけなくてな。急いでアイツらの元へ行こうとしてたんだが・・・」


バリバリィィ〜〜!!ドカドカドカァァァァ〜〜〜!!(雷鳴と爆発音が鳴り響く)


千子村正「!?。どうやら向こうで何かあったらしいな・・アルト!」

アルト「ああ。すぐに向かう!バーゲストはセツノを頼む!俺はガウェインのヤツを・・・・」立ち上がろうとする


ガシッ!(アルトの手を掴むセツノ)

セツノ「待って・・・セツノも行く!セツノ・・もう大丈夫だから!」

セツノ「セツノ・・アルトリアたちに迷惑かけた・・。だからセツノはその分、みんなの償いをしたいの!お父さんが言ってた、“涙を流した後に、笑うことが出来る”ようにする為に!」

アルト「セツノ・・・、わかった!今度はちゃんと俺の言うことを聞くんだぞ、セツノ!」

セツノ「はい!!」頷く

タタタタタァァーー!(村正と共にアルトリアたちの救援に向かうアルトたち)


アルトはアルトリアたちの戦いから離れた場所でセツノと話し合い、セツノはアルトに自身の心に秘めたことを全て吐き出していき・・

近くで爆発音がしたことでアルトリアたちの危機を察知し、セツノと十分に話し合ったアルトは、彼女たちと偶然通りかかった村正と共にアルトリアたちの救援に向かうのであった。
――――――――――――――――――――――――
燃えさかるウェールズの森:二代目妖精騎士ガウェインとの戦いのまっただ中


ビリビリィィ〜、ドサッ・・・・(ボロボロとなっているカルデアのマスターたち)

二代目妖精騎士ガウェイン「ククククゥゥ・・・・」ガシッ、グググゥゥ〜!(武蔵の胸を掴み、持ち上げる)

武蔵「!?。クゥゥ・・・」辱められる

二代目妖精騎士ガウェイン「全く・・女のくせに剣士を名乗っているんとはなぁ〜?この体つきであれば、ネオ・ニュー・ダーリントンで遊女として売れるかもしれないかもな?」モニュモニュモニュ・・(胸を揉む)

二代目妖精騎士ガウェイン「この胸の大きさでなら、レオンゴンの奴が気に入りそうし、『予言の子』も一緒に売れば、売値は高くつくかもしれんからなぁ〜!」ゲラゲラゲラ!(笑う)

武蔵「クゥゥ〜〜、離して!私はあんたが言うような娼婦の女にはならないから!!」グググゥゥ〜、トントンッ!(あがいている)

アルトリア「む、武蔵さん・・・・」グググゥゥ〜〜・・(二代目妖精騎士ガウェインに踏まれている)


【アルトリア・・・武蔵ちゃん・・・】

オベロン「ううう・・・・・不意打ちとはいえ・・今の僕たちは大ピンチといってもいいよね?」地に伏せている

ダ・ヴィンチちゃん「うん・・。相手はガウェインの名を着名してる妖精騎士であり、アグラヴェインから力を貰った異端の妖精(イレギュラーズ)だからね。苦戦は免れないと言ってもいい・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「せめて・・・あの二代目妖精騎士ガウェインの真名を暴くことさえ出来れば・・・ウウウ・・・。」ビリビリィィ〜〜・・(ダメージを受けている)

ゾックス「ああそうだな・・。あいつの真名さえわかれば、こっちが知ってる限りの事で、ヤツへの攻略法がわかるはずなのだが・・」

ゾックス「(あの牙の氏族なのかわからない姿をしていて、尚且つ口から水鉄砲を出したり、剣さばきに使え慣れているように見えるし・・)」

ゾックス「(それあいつが言ってた、ソード・アルタイルとソード・ベガという妖精剣・・。あの剣の形やその斬れさばき・・これじゃあまるで・・・。)」考えている


二代目妖精騎士ガウェインによって窮地に立たされたアルトリアたちは、二代目ガウェインにアルトリアと武蔵ちゃんが陵辱されており、

地面に倒れているダ・ヴィンチちゃんたちは、どうにかして二代目妖精騎士ガウェインの真名を必死に暴き出そうと模索をしているのであった。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/25(日) 14:10:59.69 ID:xzjAzbzG0
千子村正「ツリャァァァ〜〜!!」ヒュンッ、ジャキィィーン!(上から奇襲をかける)

二代目妖精騎士ガウェイン「なにっ!?」ビリリィィ、ガキィィン!!(宙に浮く妖精剣2本でガードする)

アルト「(ザ・ワールド・・時よ、止まれ!!)」ギュウゥゥン!!


二代目妖精騎士ガウェイン、千子村正「」ピタッ!(時が止まっている)

アルトリア、武蔵「」ピタッ!(時が止まっている)


アルト「―――!!」シュッ、シュッ!(アルトリアと武蔵を連れ出す)

アルト「そして時は動き出す・・・」ギュゥゥゥゥ!!


ギギギギィィ〜〜!!(村正たちの時が動き出し、村正が押し出していく)

二代目妖精騎士ガウェイン「クッ、クソォォ!!」ヒュンッ!(その場からかわしていく)

千子村正「ツゥゥッ!」ヒュンッ、ジャキンッ!(二代目妖精騎士ガウェインに向けて構える)

二代目妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・・!?アイツらがいねぇ!?まさか、三澤亮太のヤツゥゥ〜・・!」ギィィ!(アルトたちを睨み付ける)


タタタタタァァーー!(セツノとバーゲストも、アルトリアたちと合流する)

千子村正「おい大丈夫か!爆発がしたと思ったら、とんでもねえ程にやられているみたいじゃないか!」

アルトリア「村正・・!それにアルトさんも!助けてくれたんですか!」

アルト「ああ。遅くなってすまない・・セツノとは折り合いに話を付けたからな。村正とは偶然にも向こうで鉢合わせたからね。」

千子村正「ああ。この様子だと、あの二代目妖精騎士ガウェインの卑怯なやり口に苦戦しているみたいじゃねぇか・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「チィィ、村正めぇ〜!一度ならず二度までも、俺の邪魔をしやがってぇぇ〜!!」キリキリィィ〜〜!!(怒りを見せる)


キィィン!ズズゥゥ〜!(アルトのヒール(回復)を受けながら立ち上がるアルトリア)

アルトリア「ツゥゥ・・・当たり前よ!あなたみたいな卑怯なことしか取り柄がない奴に、私たちは負ける訳にはいかないんだから!」キリッ!

アルトリア「なにが妖精騎士だ、ふざけんな!女王や上司のアグラヴェインの命令に従うだけ、妖精を守っていない!トリスタン郷が言ってた円卓の騎士を名乗るなんて烏滸がましいに極まりないよ!」

アルト「そうだ!俺の妻であるバーゲストが憧れ、自身にその着名(ギフト)を付与させる程に尊敬される太陽の騎士の名に恥じる行為をし続けるアンタを、俺たちは許しはしない!!」

アルト「それにお前・・随分と昔の特撮アニメで見た程度だけど、お前がその着名(ギフト)で隠した真名を、俺は知っている!」

アルトリア「!。アルトさん、まさかあのガウェインと名乗る妖精の真名を既に知っているのですか!?」驚く

アルト「ああ。だがアイツはな、アルトリアが言うような妖精でもない・・むしろアイツはこの世界にはいない存在なんだ・・。」



アルト「ボクデン星人ビスケス!アイツは『特捜戦隊デカレンジャー』でデカレンジャーに倒されたはずのアリエナイザー・・。いわゆる宇宙人って奴だ!」バァーン!!

ゾックス「デカレンジャー・・・・まさかそんな・・アイツが・・・!!」驚愕している

二代目妖精騎士ガウェイン(■■■■■■ ■■■■)「―――!!!?」ビクッ!?(驚愕している)


アルトたちは二代目妖精騎士ガウェインに奇襲をかけ、彼に捕らえられたアルトリアと武蔵を助けていき、アルトは二代目妖精騎士ガウェインの真名を彼の目の前で暴露した。

二代目妖精騎士ガウェインは、その突きつけられた自身の真名にただ、激震するのであった・・。
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/25(日) 15:26:51.24 ID:xzjAzbzG0
真名判明


二代目妖精騎士ガウェイン→真名:ボクデン星人ビスケス(IFの世界)

――――――――――――――――――――――――――――――

【元ネタ】特捜戦隊デカレンジャー、俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ

【CLASS】セイバー

【真名】ボクデン星人ビスケス
【出身地】ボクデン星、特捜戦隊デカレンジャーのIFの世界
【性別】男性

【身長・体重】227cm・114kg
【属性】混沌・悪

【ステータス】筋力:B  耐久:C  敏捷:B  魔力(能力):B+  幸運C−  宝具B+


【クラス別スキル】

対魔力:C
大魔術、儀礼呪法等、大がかりな魔術は防げない。
彼自身に対魔力が皆無なため、セイバーのクラスにあるまじき低さを誇る。


騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。


【固有スキル】

騙し討ち(不意打ち)のテクニック:C++
決闘戦闘において判定に不正なパフ補正が付与される
一定の確率で相手に大ダメージを与え、最悪の場合、戦闘した相手の殺害に至る
本来、セイバークラスのサーヴァントにはあるまじきスキル。

溶解液の水鉄砲:A
騙し討ち(不意打ち)の際に使われるスキルの1つ。
当てられた相手の箇所によって攻撃不能、行動不能、○○部分の使用不能の付加が付与される

磁力と雷電の異端の亜鈴:計測不能
妖精騎士アグラヴェインに与えられた異端の亜鈴の1つ。
神代並の雷属性の攻撃を放つことができ、電磁場により多くの鉄製の物を動かすことができる。


【宝具】
『妖精剣・栄誉の銀河一刀(ソード・アルタイル)&憎悪の銀河一刀(ソード・ベガ)』
彼の世界に伝わる剣術・「銀河一刀流」に必須となる二振りの名刀。
ただし憎悪の銀河一刀(ソード・ベガ)だけは生前に本来の持ち主から奪った物であり、雷電磁力の異端の亜鈴を使わなければ、思うように震えない。

『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)』
妖精剣・栄誉の銀河一刀(ソード・アルタイル)と『磁力と雷電』の異端の亜鈴を最大限に発揮し、その力を持って相手をすれ違いざまに引き裂く必殺の剣技。
また、憎悪の銀河一刀(ソード・ベガ)も使用することで、その威力を倍増することも可能。


【解説】
妖精騎士アグラヴェインによって『夢の氏族』の妖精となった、元・ボクデン星出身の宇宙人犯罪者。通称:アリエナイザー

特捜戦隊デカレンジャーの正規ルートでは彼が兄弟弟子であるドギー・クルーガーに倒されているところ、IFの世界では彼がドギー・クルーガーを倒している。

その他、その仲間であるデカレンジャーも皆殺しにしており、その関連から多くのスーパー戦隊からの報復を受ける事となり、

それらからの逃亡の際にブリテン異聞世界からの取り替え(チェンジリング)によって、妖精國ブリテンに迷い込む。

その後は妖精騎士アグラヴェインよって『夢の氏族』の妖精となり、國家試験の合格によって上記の異端の亜鈴を手にし、妖精妃モルガンから二代目妖精騎士ガウェインの着名(ギフト)を授かる。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/25(日) 21:41:17.49 ID:xzjAzbzG0
第32節:暴かれる真の名前
―――――――――――――――
数分前・・・・ウェールズ:燃えさかる秋の森(パーシヴァルサイド)


ガシュンッ!ジャキン!バシュゥゥ〜〜!!(女王軍・騎士たちを倒していくパーシヴァルとメリュジーヌ)

パーシヴァル「森に火を放ち、無抵抗の者を惨殺する・・・!これが女王の制圧か!おまえたちに、騎士を名乗る資格はない!」キリキリィ〜!(怒りを露わにしている)

千子村正「二旗を一刺しとは恐れ入る!“人域の限界者”の異名、伊達じゃあねえなパーシヴァル!」二カッ!

メリュジーヌ「村正、君がそういうのは勝手だけど、私はこのアロンダイト一振りで女王軍の騎士5騎の頭をはねている。私はパーシヴァルの更に上を行ってるぞ?」

千子村正「そりゃアンタがアルビオンの妖精だから言える事だろ!反則過ぎるに他ならねえよ!!」ムカァァ!


千子村正「とはいえ、メリュジーヌは良いとして、パーシヴァルの方はそれらしくねえ。いつもの落ち着きはどうしたんだ。」

千子村正「剛力無双にして理路整然。体も心も大きいのが売りだったろう?」

パーシヴァル「!・・・・・。そうでした。団長なのですから、外見通り、冷静であらなくては・・・」ハァ〜・・(落ち着こうとする)

メリュジーヌ「パーシヴァルが熱くなるのは無理もない・・。あの小さくか弱い妖精たちが住処をしている森ごと燃やされ、殺されていっているからね・・。」

メリュジーヌ「私もまた、心の中ではパーシヴァルと同じ気持ちさ。違うのはこういう状況になれてしまっている類いだろう・・。」

メリュジーヌ「なんたって昔の私は、ただ私の愛だったオーロラの望むままに動いてきたのだから・・・」シュンッ・・(悲しげな顔を見せる)

パーシヴァル「メリュジーヌ・・・。」心配そうにしている

立花響「メリュジーヌさん・・・。」心配そうに見ている


パーシヴァル「・・・過ぎ去った過去を引きずってても仕方がありません。我らは我らの掲げた信念の為に、ただ前に進むしか無いと言ってもよいでしょう。カルデアの皆さんやアルトさんたちがそうしてきたように・・。」

パーシヴァル「ありがとうメリュジーヌ、村正殿。おかげで目が覚めました。他の女王軍の姿もない。こちらは私たちだけで充分です。」

パーシヴァル「生き延びた妖精たちを探します。村正殿はアルトリアの方に行ってください。先ほどから、ずっと心配されているのでしょう?背中越しに分かりますよ。」

パーシヴァル「メリュジーヌも同じ事です。アルトさんを自身の夫として心から信用しておられますが、メリュジーヌもまた、背中越しで彼の事が心配である事が見え見えですよ?」ニコッ!

メリュジーヌ「〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜!(顔を赤くする)


メリュジーヌ「そ、それは・・純恋愛の宝石で気持ちと感覚が繋がってて、なんかその・・なんだかあっちにいるアルトが何かを心配する気持ちを感じ取ってねぇ・・。」

メリュジーヌ「こういう事は家族以外には見せないようにしているのだが、パーシヴァルに見透かされたとなるとは、私、少し感覚が鈍ってきたのかぁ〜・・?」カァァ〜・・(恥ずかしがる)

立花響「そ、そんなわけありませんよ!メリュジーヌさんはとても可愛くて、強くて、格好良くて・・とにかくただ凄い妖精さんですよ!」

立花響「少し気持ちが緩んだだけで、メリュジーヌさんが歳を取っているなんて私は感じていませんよ!本当に・・!」バタバタバタ!

メリュジーヌ「響、そういう訳じゃないからぁぁ〜〜!?」アタフタ・・(戸惑っている)


千子村正「ハァ〜・・。まあ、俺の場合はほら・・アルトリアの奴はたまに気持ちが先に出ちまうし、藤丸の奴もなんとか気持ちを固めているが、まだがガキだ。」

千子村正「セツノやセフィーたちに親がつきそうように、アイツらには儂のような爺さんが面倒見てねえと危なっかしいだろ?」

カイニス「んな訳ないだろ!中身は鍛冶バカのじじいと2柱の神霊の混ざりモノの癖に外見だけは若い青年の男をしていてよぉ?」煽るように言う

千子村正「ンなっ!?バカはないだろバカは!!アンタも外見がデカ乳女のくせに男のような言い方をしやがって!」反論する

カイニス「ンだとぉ〜〜!もういっぺん言いやがれ、コラァァ!!」ギラァァン!!(眼を赤くする)


立花響「カイニスさん、村正さん!今は言い争っている場合じゃないですよ!早く生き残りの妖精さんを避難させないと・・・」

千子村正「!。ああそうだな・・悪かった。あとの事は頼むぞ!」


タタタタタァァーー!(そのまま向こう側(アルトリアサイド)の方へ向かう千子村正)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/26(月) 08:19:42.96 ID:1rAPpF260
カイニス「・・・ったくもう・・。同じ戦線で共闘する同志じゃなかったら、俺の槍でひと突きだというのに・・・。」ムカムカァァ〜・・(ムカついている)

パーシヴァル「おちついてくださいカイニスさん・・。今は響さんの言う通り、早く生き延びている妖精たちを探さないと・・。」カイニスを落ち着かせながら・・


タタタタァァァ〜・・(ゼンカイザーとセフィーが駆けつける)

セフィー「母さん、パーシヴァル殿。こっちには誰もいなかった。先ほどと同じ女王軍も、生き残りの森の妖精も・・・」

ゼンカイザー「ああ。一生懸命探したけど、周りが火事火災全開で、見つけた妖精たちも・・・」グググッ・・(悔しそうな表情を見せる)

パーシヴァル「そのようですね。こちらはハズレのようですね。・・・見つけ出したものの、手遅れだった。」

立花響、ゼンカイザー、メリュジーヌ、カイニス、セフィー「・・・・・・・・・。」黙っている

パーシヴァル「ですがまだ希望が残っているかもしれません。我々は西側を回りながら、アルトリアとアルトたちの向かった北側に向かおう。」

パーシヴァル「途中、要救助者がいる可能性がある。・・・ここまできて誰も救えないなんて、許されない。」

メリュジーヌ「パーシヴァル・・・君って奴は・・・」感心している



???「ウガァァァァァ〜〜〜〜!!」叫び声が聞こえる

パーシヴァルたち「!?」叫び声に驚く

セフィー「この叫び声は・・・まさか!?」声のした方を見て・・


ボォォォ〜〜、ガバァァァ〜〜!!(業火の中から二代目妖精騎士ランスロットが現れる)


二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥゥ〜〜〜!!」うなり声を上げている

パーシヴァル「な、なんだ!?あの黒い鎧を着た凶暴な悪妖精は!?」ジャキィィン!(槍を構える)

カイニス「ああ。あれが二代目妖精騎士ランスロット・・。シェフィールドで戦った、オレやセフィーたちでも太刀打ちできなかった、異端の妖精たち(イレギュラーズ)の1人だ!」

パーシヴァル「ランスロットだと・・!そうか・・あの者が女王軍の中で1番危険視されて言うという・・『亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット』なのですか!」

セフィー「ああ・・。我ら兄弟姉妹やカイニス、それにマシュ・キリエライトでさえも、奴の前に手も足も及ばなかった。私の剣もまた、奴の歯1度噛み折られている。」

セフィー「奴に噛みつかれた妖精はたちまちに悪妖精や妖精亡主となり、奴の傀儡の兵と成り果てる異端の亜鈴をその身に宿している・・。」

ゼンカイザー「ウェェェ〜!?それって・・あの妖精に噛まれたら、たちまち俺たちもゾンビのようになっちゃうって訳なの!?」驚く

セフィー「そういう事だ・・。奴の能力で生まれた悪妖精に、どれ程我らが苦しめられたと言うモノを・・・」ググッ・・(二代目妖精騎士ランスロットを見ながら)

メリュジーヌ「――――――!!」ヒュ〜ン、スタッ!ジャキィィン!!(地上に降りて、アランダイトを露出させる)


二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥゥ〜〜〜〜・・・・・」メリュジーヌに向けてうなり声を出す

メリュジーヌ「二代目の妖精騎士ランスロットを着名した獣じみた妖精よ・・。シェフィールドの時は私の子供たちが世話になったようだね?」

メリュジーヌ「誇り高き円卓の騎士の名を着名しているにも関わらず、ご主人様(妖精騎士アグラヴェイン)の手綱がないと悉く暴れてしまう騎士にあるまじき獣の妖精・・。」

メリュジーヌ「モルガンは何を考えて、この者にランスロットの名を与えたのは知らぬが、お前のような狂気に狂う妖精に妖精騎士が務まる訳がないわ!」

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルルゥゥ〜〜〜!!」うなりを上げている
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/26(月) 15:12:54.00 ID:1rAPpF260
カサカサカサァァ〜〜・・・(何者かが隠れて見ている)


騎士ポーチュン(鏡面迷彩中)「成る程・・・あの者がモルガン陛下が仰ってた、同じ『鏡の氏族』の妖精とは思えない、獣の如きの狂気の怪物・・。」

騎士ポーチュン「鏡面迷彩としているとは言え、あの者が私の側に近づいたと思うと・・考えるだけで我が妖精肌がゾッとする・・・。」

騎士ポーチュン「しかしあの者がパーシヴァル共とこのまま対峙されれば、この暗殺騎士ポーチュンの出番が無いと言っても過言はない・・。」

騎士ポーチュン「だがそれはそれで充分だ。奴らの実力がどうであれ、妖精騎士に勝てる者など、1人も折らぬからなぁ〜!」ゲラゲラゲラァァ〜!(笑っている)


アルトリアたちが二代目妖精騎士ガウェイン(ボクデン星人ビスケス)と戦っている頃、同じく南側で女王軍・騎士たちと戦い、ウェールズの妖精たちの生き残りを探しているパーシヴァルたちは、

突如現れた二代目妖精騎士ランスロットと対峙し、メリュジーヌは同じランスロットの名を着名した騎士として、セフィーたちを傷つけた因縁の敵として、二代目妖精騎士ランスロットと対峙することとなり、

それを鏡面迷彩でその戦いを鑑賞する騎士ポーチュンは、敵であるメリュジーヌたちに嫌みを持って彼女たちの事を見下した態度で笑うのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァァ〜〜〜〜!!」ジャキンッ、ギュィィィーーン!!(ドリル状の双方の槍が回転する)

メリュジーヌ「ハァァァ――!!」シュッ、ジャキィィン!!(アロンダイトを構えて前に出る)

ガキィィン!ジャキィィン!ガキィィーン!!(槍とアロンダイトがぶつかり合う)


メリュジーヌ「ハァァッ!」グルグルゥゥ〜〜、ジャキジャキィィン!(回転パドル攻撃)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァァァーーー!!」ギィィィ〜〜ン!シュタッ!(防御しつつ、後ろに回避する)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァァ〜〜〜〜!!」ギュィィーン、ガリガリィィ〜〜!!(螺旋状のエネルギーを纏った槍一本で突く)

メリュジーヌ「ツゥゥゥ〜〜!!」ガキィィィ〜〜ン!!(右腕の装甲でガードする)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァ〜〜!!」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

カイニス「!?。マズい、噛みつかれたら一巻の終わりだぞ!!」二代目ランスロットの口元を見て、

メリュジーヌ「!?」二代目ランスロットの口元を見て、

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ〜〜〜!!」アァ〜ングッ!(メリュジーヌに噛みつこうとする)

セフィー「母さん!?」


メリュジーヌ「!!。ハァァッ!!」クルンッ!(左のパドルを回転させ、)

ガキンッ、ギギギッ!(左のパドルを二代目妖精騎士ランスロットに噛ませるメリュジーヌ)

二代目妖精騎士ランスロット「アグッ!?アグググググゥゥ〜〜!?」ギギギィィ〜〜!!(パイルをかみ砕こうとする)

メリュジーヌ「ここで、かみ砕く!!」ズガガガガガァァ〜〜!!(光弾と連続パンチ)

二代目妖精騎士ランスロット「アグググググゥゥ〜〜!?」ズガガガァァァ〜〜!!(連続パンチを食らう)

メリュジーヌ「ヤァァァッ!!」ギュゥーン、バシュゥゥーーン!(トドメの一撃)

二代目妖精騎士ランスロット「ガ、ガァァァ〜〜〜!?」ガバッ、ビュゥゥ〜ン!(空中に吹っ飛ぶ)


ヒュ〜ン、ドサッ!(地面に倒れ込む二代目妖精騎士ランスロット)

セフィー「凄い・・・私が圧倒されていた二代目妖精騎士ランスロットを逆に圧倒するとは・・・!」

カイニス「フッ、なかなかやるじゃないかメリュジーヌ!これもまた・・歴戦の類いって奴だろうなぁ!」感心している

パーシヴァル「ええ。しかしまだ侮れない所はありますからね?」様子を見ながら・・・
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/26(月) 21:26:14.66 ID:1rAPpF260
ガシャッ、ムクゥゥ〜〜・・・(平然と起き上がる)


二代目妖精騎士ランスロット「ガルゥゥ・・・プゥッ!!」ペッ!(血染めのつばを吐く)

メリュジーヌ「あれ。今ので内臓が破裂してないんだ。獣の如き暴れようの他に、耐久力には自身はあるみたいね。」

メリュジーヌ「・・・でもそれじゃあ追いつけない。はじめからお前は私に追いつけない。基礎構造も、技量も、魔力量も、時間も、全て違う。そろそろ諦めてくれないかな?」

二代目妖精騎士ランスロット「グゥゥ〜〜・・・アァァァァァ〜〜〜〜!!」うなり声をあげる

メリュジーヌ「・・・そうだった。お前は化け物ゆえに、言葉すら理解ができず、普通にしゃべれないんだったな?お前などに言っても無駄だろうが、敢えて言っておく・・。」

メリュジーヌ「お前みたいな妖精に、妖精騎士も、ランスロットの着名(ギフト)も相応しくない!!お前など、この先代の妖精騎士ランスロットが引導と共にその偽りの名を引っぺがしてやる!!」

二代目妖精騎士ランスロット「!?。グガァァァァ〜〜〜〜!!」大声で叫ぶ


ガキンッ、ギュィィィーーン!!(螺旋状のエネルギーを纏った双方の槍を構える二代目妖精騎士ランスロット)

メリュジーヌ「宝具か・・・ならば私の宝具とお前の宝具・・。どちらが上なのかを見せてやろう!!」キィィ〜ン!(魔力を集中させる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ〜〜〜!!ウガァァ〜〜〜!!」ダダダダァァ〜〜!!(メリュジーヌめがけて走り出す)

メリュジーヌ「真名、偽装展開。清廉たる湖面、月光を返す!」ジャキンッ、ビュゥゥン!!(二代目妖精騎士ランスロットに突っ込む)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ!!」ダダダダァァ〜〜!!

メリュジーヌ「――――沈め!」ジャキィィン!!(アロンダイトを前に出し、)


二代目妖精騎士ランスロット「狂気に狂いる乙女狂狼(バーザーグ・イーラ・ルプス)!!」ギュォォォ〜〜ン!!ガゴォォン!!

メリュジーヌ「『今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)』!!」ギィィィ〜〜ン!!


ガギギギィィ〜〜、ビカァァン!!ドガァァ〜〜ン!!(大爆発を起こす)


ゼンカイザー、セフィー、カイニス「ヌワァァ!?」ビュゥゥ〜〜!!(爆風が吹き荒れる)

パーシヴァル「危ない!?」ガバッ!(爆風から響を庇う)

立花響「キャァァ!?」ビュゥゥ〜〜!!(爆風が吹き荒れる)

騎士ポーチュン「ヌワァッ!?」ビュゥゥ〜〜!!(爆風が吹き荒れる)


ドゴォォーーーーン!!シュゥゥ〜〜・・・(爆風によりあたりの森の炎がはほとんど消されていた)


カイニス「ツゥゥゥ・・・!?。さっきの爆発でこの場所の火が消してんだぞ!?」回りの鎮火された森を見て・・

セフィー「ああ・・。いわゆる爆風消火ってヤツだな・・?しかし・・・」

パーシヴァル「ええ。肝心の二代目妖精騎士ランスロットとメリュジーヌの姿はどこに・・・・・!?」前の方を見て・・


モクモクモク・・・シュタシュタッ!!(黒炎から出てくるメリュジーヌと二代目妖精騎士ランスロット)

メリュジーヌ「ツゥゥゥ・・・・・」黒い煤がついている

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ〜〜〜〜!!」うなり声を上げている
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/26(月) 22:45:38.23 ID:1rAPpF260
メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・異端の亜鈴の力やランスロットの着名(ギフト)もあって、わたしと同等の魔力量を持つようになっているとはね・・。」息切れをしながら・・

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜!!」ノシッ、ノシッ!(少しずつ進んで行く)



バキッ、ベキッ、ビキビキビキビキィィ〜〜〜!!(二代目妖精騎士ランスロットのアルメットにヒビが入っていき・・・)

メリュジーヌ「!?。二代目ランスロットのアルメットが・・・・!」壊れていく二代目妖精騎士ランスロットのアルメットを見てて・・

パーシヴァルたち「!?」壊れていく二代目妖精騎士ランスロットのアルメットに注目する

騎士ポーチュン「!?」壊れていく二代目妖精騎士ランスロットのアルメットに注目する


バキベキビキビキィィ〜〜、ガシャァァン!!(二代目妖精騎士ランスロットの黒いアルメットが壊れる)

ガシャァァ〜〜ン、バラバラァァ〜〜・・・(アルメットの破片が飛び散る)

二代目妖精騎士ランスロット(■■■)「―――――――!!」ガシャァァーン!(残りのアルメットの破片を踏み砕く)


メリュジーヌ「!!!??」ビクッ!!(衝撃が走る)

パーシヴァル「二代目ランスロットのメットが砕けた・・。あれが二代目妖精騎士ランスロットの素顔なのか・・?」

セフィー「ああ。そのように見えるが・・彼女は一体・・・」

メリュジーヌ「ああ・・ああああ・・ぁぁぁぁ・・・」ショックを受けている

パーシヴァル「!。メリュジーヌ・・?」ショックを受けているメリュジーヌの様子を見て・・

―――――――――――――――――――――――――
回想シーン:3年前のウェールズの秋の森にて・・


■■■「今度こそちゃんと戦える妖精になって、皆を守りたい。苦しんでいるみんなをちゃんと守りたい。そんな『目的』があったのです。」

■■■「私も、あんな騎士になりたい!みんなを守れる騎士になって、本当に尊敬できる王様の力になりたいって。」

メリュジーヌ「ふ〜ん・・そうなんだぁ〜・・」興味なく言う

―――――――――――――――――――――――――

メリュジーヌ「・・・・・・・・・・・・」上記の回想を思いながら・・

メリュジーヌ「3年前・・・私たちがウェールズを出たあとの君の行動については、オベロンやアルトから聞いている・・。」

メリュジーヌ「君は・・私たちとの約束を破ってでも、歪みの岬でアグラヴェインたちに捕らえられたヴァージェを救うおうとした事も、そのあとからの君の存在が忽然と消えてしまったことも・・」

メリュジーヌ「君は3年前に私たちに言ったよね・・?“ちゃんと戦える騎士になって、苦しんでいるみんなをちゃんと守りたい”って・・」ウルウルウル・・(泣きそうになる)

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥゥ〜〜〜!!」うなりを上げている


メリュジーヌ「・・いったい3年前の君に何があった・・。妖精の心は移ろいやすいって聞くけど、ウェールズで会った君の心はそうじゃなかったはず・・」

メリュジーヌ「――でもどうしてなんだ!強くなりたいからって、3年前、妖精騎士アグラヴェインが企画した國家試験を受け、あんなバゲモノじみた異端の亜鈴を手に入れて・・」

メリュジーヌ「異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバーとなった君は、君が胸にしていた『目的』と真逆なことをしている!」グググゥゥーー!(拳を握りしめる)

メリュジーヌ「なんで・・なんで!!どうして君は・・、“みんなを守る騎士”から・・“みんなを傷つける妖精騎士”となってしまったんだ!!」


バリバリドゴォォ〜〜ン、ジュボォォォ〜〜〜!!(落雷が落ち、二代目妖精騎士ランスロット(■■■)の後ろの森が再び燃えていく)

二代目妖精騎士ランスロット→ガレス「――――――――――!!」ギラァァ〜ン!(瞳の色が赤く光る)

メリュジーヌ「応えてよ!!鏡の氏族ガレス!!」激情に叫ぶ

ガレス「ウガァァァァァ〜〜〜〜〜!!」雄叫びを上げる


メリュジーヌと二代目妖精騎士ランスロットの宝具がぶつかり合い、その余波で二代目妖精騎士ランスロットが被ってた黒いアルメットから曝された二代目妖精騎士ランスロットの素顔・・。

それはかつて3年前のウェールズの森で出会い、『歪みの岬』の用が終わった後に戦い方を教えて貰うために再び再会すると約束したはずの、根無し草のガレスと同じ顔であり、

それを見たメリュジーヌは、動揺と戸惑いで涙を流しながらも、ガレスに向かって激情的な嘆きでガレスに叫ぶが、

二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)はただ、メリュジーヌたちに対して、狂気に満ちた雄叫びをあげて叫び返すのであった・・。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/27(火) 12:34:21.39 ID:HUKxM93+0
真名判明


二代目妖精騎士ランスロット→真名:ガレス〔アナザーオルタ〕

―――――――――――――――――――――――――――――

【出典】アーサー王伝説、フランス妖精史、妖精國ブリテン、俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ

【CLASS】バーサーカー(アヴェンジャー)

【真名】ガレス(アナザーオルタ)
【地域】妖精國ブリテン
【性別】女性

【身長・体重】153cm・41kg
【属性】混沌・悪
【隠し属性】妖精

【ステータス】筋力:A++ 耐久:EX 敏捷:D 魔力:EX 幸運:E 宝具: B+


【クラス別スキル】

狂化:E〜A+
狂戦士(バーサーカー)のスキル。
一部の言語能力と思考を失う代わりに、魔力と幸運以外のパラメーターをスキルの上げ下げによってランクが変動する。

復讐者:EX(E相当)
アヴェンジャーとしての固有スキル。
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。


【固有スキル】

鏡の氏族の妖精:EX(現在E)
「誰かを護り奉仕する」という目的を持つゆえに未来を詠む力に特化した能力を持つが、1度見定めた未来は例え不幸だろうと不変に当たるというデメリットを持つ。
バーサーカー及びアヴェンジャーの彼女には狂化スキルのせいでこのスキルが働かない。

与えられし3つの異端の亜鈴:測定不能(エラー)
妖精騎士アグラヴェインにより、他の異端の妖精たち(イレギュラーズ)と違って、3つの異端の亜鈴を付与されている。
『噛みついた者を妖精亡主か悪妖精化させて操る』『身体強化』『螺旋状のエネルギーを操る』と3つの種類を持つ。


【宝具】
『狂気に狂いる乙女狂狼(バーザーグ・イーラ・ルプス)』
イーラ・ルプス。馬上槍の技の冴えが宝具として昇華されたもの。怒濤の連続攻撃を叩き込んだ後、必殺の一撃を以て敵を貫く。汎人類史のガレスと同じ宝具。
彼女の場合、『身体強化』『螺旋状のエネルギーを操る』という2つの異端の亜鈴を付与しつつ、2つの回転式の馬上槍(ランス)で怒濤の連続攻撃を叩き込んだ後、必殺の一撃を以て敵を貫く。
敵を突いた直後、自身を中心として周辺に大きな大爆発を起こし、周辺にいる相手を爆発による業火で焼き払う


【解説】
ブリテン異聞帯・・・妖精國ブリテンに住む鏡の氏族の妖精にして、元・鏡の氏族長:エインセル。

本来、正規ルートの女王暦2017年にて、アルトリア・キャスターの押しかけ従者としてパーティーに加わるはずだった。

正規ルートとは異なる世界線(俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ)では、3年前にウェールズにて主人公たち一行と対面し、再会の約束を交わしていたが、妖精騎士アグラヴェインの侵攻の査察を優先し、

その後、妖精騎士アグラヴェインに捕まり、彼女から3つの異端の亜鈴を無理矢理埋め込まれ、尚且つ洗脳処置をされてしまう。

以後、妖精妃モルガンから二代目妖精騎士ランスロットの着名(ギフト)を授かった彼女は、狂気のままに異端の妖精たち(イレギュラーズ)に配属されしまう。

この一連の事から彼女は、“みんなを守る騎士”から“みんなを傷つける妖精騎士”としてその狂気のままに君臨することとなる。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/27(火) 16:08:05.65 ID:HUKxM93+0
特捜戦隊デカレンジャーの世界(本来の世界):とある決戦場所


デカマスター「貴様など、所詮俺の敵ではない!それこそ、師匠が俺を跡継ぎに選んだ最大の理由だ!」

本来の世界のビスケス「舐めやがってぇ…!」


ギィィィーーン!!(ディーソード・ベガの刃が光り出し・・)

デカマスター「銀河一刀流秘技・ベガインパルス!!」キィィーーン!ジャキィィーーン!!(縦に長く剣が振られる)

ジャキィィーン!バシャァァ〜〜(縦に一刀両断されるビスケス)

本来の世界のビスケス「ぬわぁぁぁ〜〜!?」ジャキィィン、ドゴォォォ〜〜〜ン!!(一刀両断され、爆散される)


デカマスター「フンッ・・。」キィィ〜、カチャン!(ディーソード・ベガを納める)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

『人生にはたった1つの大きな選択があり、その選択次第で自分自身の人生が大きく変化する・・。』

その言葉の意味は人生を歩んでいくにあたり、のちの人生を決める分岐点があり、自身でその選択を1つ決める事で、自身の人生は良い方向にも悪い方向にもいき、1度決めた道にただ進むしかない。


俺の母星に伝わる剣術・「銀河一刀流」の師範代にして、俺の父親でもあった師匠は時折、このような言葉を時折口にしていた。

師匠の弟子だった俺には師匠の言葉の意味についてはぜんぜん意味不明であり、興味もそんなになかったのは俺の記憶に少しあった。

だが今の俺にして見れば、俺がこのような人生を送る事になったのは、あの時の戦いが分岐点だったのだと、あの時の俺はそう思えなかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
特捜戦隊デカレンジャーの世界(IFの世界):とある決戦場所


IFの世界のデカマスター「貴様など、所詮俺の敵ではない!それこそ、師匠が俺を跡継ぎに・・・

ビスケス「―――!。カァァ〜〜〜!!」ブシャァァァ〜〜!!(口から水鉄砲を放つ)

IFの世界のデカマスター「なっ・・・ぬ、ぬわぁぁぁ〜〜!?」バシャァァ〜〜!!バリバリィィ!!(水鉄砲が両手と足に直撃される)

ビスケス「!!。もらったぁぁ!!ソードアルタイル!」ギャァァ〜ス!!(ソードアルタイルの魚の部分が開く)」

IFの世界のデカマスター「ビスケス・・・クゥゥ〜〜・・」バチバチィィ〜〜・・(両手と足が動かない)


ビスケス「アルタイル・スラー―ッシュッ!!」ギュゥゥーーン!

ギィィーン、ジャキィィーーン!!(デカマスターをすれ違いざまに切り裂く)

IFの世界のデカマスター「ぐわぁぁぁ〜〜!!」ジャクゥゥン、ドゴォォーーン!!(横に一刀両断され、爆散する)


ヒュゥゥ〜ン、ジャクンッ・・・(ディーソード・ベガが地面に突き刺さる)

ビスケス「!。フッ、フフフフフフ、フハハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハ〜〜!!」笑い出す


ガシッ、ジャキィィン!!(ディーソード・ベガをその手に掴むビスケス)
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/27(火) 17:37:12.38 ID:HUKxM93+0
IFの世界のデカレッド「ぼ、ボスゥゥゥゥ〜〜〜!!」悲痛な叫びをあげる

IFの世界のデカピンク「そ、そんな・・ボスが・・・ボスが負けるなんて・・・・。」動揺している


ビスケス「フヒヒヒヒィ〜〜・・・ウリャァァァ〜〜〜!!」ジャキン、ジャキン!!(光弾の斬撃を放っていく)

ジャキン、ジャキィィン!!ドゴドカァァァ〜〜〜ン!!(光弾の斬撃でデカレンジャーたちを切り裂いていく)

IFの世界のデカレンジャー「うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」バリバリィィ〜〜、ドゴォォ〜〜ン!!(攻撃を受ける)

ドカドカドカァァァァ〜〜〜!!(爆風がデカレンジャーを包み込む)



シュゥゥゥ・・・・・(爆風が収まり、その後のデカレンジャーたちが姿を現す)

IFの世界のデカレンジャー「」切り裂かれた焼死体となっている

IFの世界のエージェント・アブレア「おお・・おぉぉぉ〜〜!!やった!ついにあのにっくきデカレンジャーを倒したぞぉぉ〜〜!!」喜んでいる

IFの世界のエージェント・アブレア「ビスケス、貴様のおかげであのにっくきデカレンジャーを倒すことができた!これで我らは怖いものなしだ!」

IFの世界のエージェント・アブレア「これからは我らアリエナイザーがこの地球を支配していく時代が訪れるぞぉぉ〜〜!!」喜んでいる


ビスケス「・・・・・・・・」黙ってあるモノを見ている

IFの世界のデカマスター「」斬れ裂かれた死体となっている

―――――――――――――――――――――――――――

ポイント999。あの場所で俺の兄弟子だった宇宙人:ドギー・クルーガーをこの手で葬り去り、アイツの仲間である宇宙刑事たちさえも皆殺しにしたのが、今の『俺』だ。

ほんの一瞬の判断だった。アイツを倒すためなら手段を選ばない俺にとっては、あの瞬間で不意打ちをする事は俺にとっての好機だった。

俺は俺の目的だった兄弟子をぶっ殺し、自身がアイツより上である事を証明できた。あの時の俺にとっては最高に良い気分でもあった。

商人であるエージェント・アブレアが主催する「宇宙警察なんか怖くないキャンペーン」は、地球署の宇宙警察の全滅という形で大成功を収め、

目的を果たした俺は、奴の持ってたディーソード・ベガを自分の物とし、自身こそが「銀河一刀流」の後継者に相応しい事への評価となり得るはずだった。


だが・・・・
―――――――――――――――――――――――――――
その数日後・・・特捜戦隊デカレンジャーの世界(IFの世界):アリエナイザーの吹きだまりにて・・


ドゴォォーーン!ドゴォォーーン!ドゴォォーーン!!(スーパー戦隊たちの襲撃)

アリエナイザーたち「キャァァ〜〜!!うわぁぁ〜〜!!ギャァァァァ〜〜〜!!」悲鳴をあげる


スーパー戦隊のイエロー「後輩のデカレンジャーを仇を取るんたい!そうしなきゃスーパー戦隊の名が廃るったい!」

スーパー戦隊のブルー「本当はこんなことなどしたくはないが、スーパー戦隊の歴史を終わらせた奴らをこのまま生かして置くわけに行かないからな!」

スーパー戦隊のレッド「ああ。そのためにもせめて彼らの先輩である俺たちが、彼らの為に仇を取らないとな!」



ズドドドドドドォォォ〜〜!!ドゴォォーーン!ドゴォォーーン!!(スーパー戦隊のメカからの一斉攻撃)


デカレンジャーの先輩であるスーパー戦隊たちが、アリエナイザーたちに対して、一歩的かつ一斉攻撃を仕掛けていき、

何かに狂ったかのように、後輩であったデカレンジャーへの弔いとして、先輩のスーパー戦隊たちは多くのアリエナイザーたちを攻撃していった。
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/27(火) 21:44:06.93 ID:HUKxM93+0
とある宇宙港:一人用の宇宙船の定着所


ワァァァ〜〜キャァァァ〜〜〜!! ビュゥ〜ンビュゥ〜ンビュゥゥ〜〜ン!!(一斉に宇宙船に乗り込んでいくアリエナイザーたち)

ビスケス「ハァハァハァハァ!!」タタタタタァァーー!(宇宙船へ急いている)

ビスケス「―――――!?」後ろを振り返って・・


復讐のアカレッド「まもなくこの世界は剪定事象として消え去る。スーパー戦隊の歴史を28年の月日で終わらせてしまった世界の剪定として・・」

復讐のアカレッド「私の使命は、この世界の終わりを見届ける事と・・スーパー戦隊の歴史を終わらせた者への報復である。」

復讐のアカレッド「特捜戦隊デカレンジャーを殺し、スーパー戦隊の歴史を終わらせたアリエナイザーたちよ・・報いを知れ!」ギィィィ〜〜ン!(赤い光弾を手に持ち、)


ギュゥゥ〜〜ン、ドゴォォーーン!!(多くの宇宙船のある場所に赤い光弾が放たれる)

IFの世界のエージェント・アブレアたち「ギャァァァァ〜〜〜!!」ドゴォォーーン!(爆散される)

ビスケス「アァァ・・うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!!(近くにある一人用の宇宙船に急ぐ)


タタタタッ、シュタッ!ピポパポ、ギュゥゥゥ〜〜ン!!(ビスケスを乗せた宇宙艇が発進する)

ビスケス「クゥゥ・・クッソォォ〜〜!あの真っ赤な奴めぇ、俺が一体なにをしたって言うんだよ!!」ガシャガシャ!(宇宙船を操縦している)

ビスケス「俺はまだ死ねない・・俺が『銀河一刀流』の後継者として名を馳せるまでは、こんな辺境の惑星で死ぬわけにはいかないんだぁーー!!」ガシャガシャン!!(操縦桿のレバーを引く)


ギュゥゥ〜ン、ズドォォォ〜〜〜!!(スピードが上がり、宇宙空間へと脱出する宇宙艇)

ドォォーーン、ビュゥゥゥーーン!!(宇宙の彼方まで超光速で飛んでいく宇宙艇)

――――――――――――――――――――――――――――――

ドギー・クルーガーと地球署の刑事をぶっ殺した数日後・・・、俺はあの地球(ほし)で俺の世界が滅んでいく様を見た。

あの宇宙刑事たちは『特捜戦隊デカレンジャー』という組織であり、『スーパー戦隊』という世界の相続と平和を守る組織の一部として、歴史の中で代々とその使命を受け継いでいたらしい。

俺はそのスーパー戦隊の一部である『デカレンジャー』を殺し、スーパー戦隊の歴史を絶やした大罪人として、他のアリエナイザーたちと共に粛正される事となっちまった。

俺はアブレアと他のアリエナイザー共を囮にしつつ、俺は宇宙船に乗って地球から脱出した。とにかくあのスーパー戦隊の連中から逃げる為に、

俺はただ、兄弟子だったアイツを倒し、俺こそが『銀河一刀流』の後継者としてその名を馳せるまでは、あの狂った連中共に殺されるわけには行かなかったからだ。

俺はとにかく逃げた。もっと速く、もっと遠く、俺の意識が飛ぶぐらいに・・もっと、もっと、もっと遠くに・・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――
3年前・・・ノリッジ:とあるサルベージ業者の作業所


ズガガガガガガァァ――!!(いつものように引き上げ作業をしている人間と妖精たち)

奴隷の人間たち「うんしょ、うんしょ、うんしょ・・・。」ズガガガガガァァーー!!(キャプスタンを動かしている)

サルベージ業者の妖精1「もっと速く回せ!引き上げてくる者が待ち遠しいんだよ!」ワクワクワク!

サルベージ業者の妖精2「うんうん!オレたちサルべーション・ブラザーズは、海から流れてくる漂流物を引き上げて、それを商売道具にしてるからよぉ!」


ズガガガガガァァ・・バシャァァァ〜〜ン!!(多くの真珠と共に巨大な物体(宇宙船)が引き上げられる)

サルベージ業者の妖精2「おっ!今回はとても良い獲物が引きあがったぞ!解体したら高く売れるぞ!」

サルベージ業者の妖精1「解体しよう!解体しよう!これらを売ったら大儲けだ!」ワクワクワク!


ズガガガガガァァーー・・ドサッ!ジャラジャラァァァ〜〜・・(巨大な物体と多くの真珠が作業所の床に置かれる)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/27(火) 22:58:35.08 ID:HUKxM93+0
サルベージ業者の妖精2「これはもの凄くデカい鉄の塊だな〜?解体するのにとても時間がかかるぞぉ・・」

サルベージ業者の妖精1「鉄の塊、鉄の塊、僕ら妖精に鉄はバラせない。人間たちを使ってバラしちゃおう!」

サルベージ業者の妖精2「まあそうだな。この鉄をバラして売るとすれば、大体は鍛治師の材料となるからな。この塊でどれ位の鉄が取れるんだろうね?」

サルベージ業者の妖精たち「クフフフフフ〜〜!」ニヤニヤニヤ・・・(にやけ笑いをしている)

奴隷の人間たち「・・・・・・・・」黙ってその様子をじっとみている


ガシャンッ、ブシュゥゥ〜〜〜・・・・(宇宙船のハッチが開く)

サルベージ業者の妖精2「な、なんだ!?鉄の塊から何か出てきたぞ!この鉄の塊は一体・・・」

サルベージ業者の妖精1「なんだなんだなんだ!?」バタバタバタッ!(興奮している)


シュゥゥ〜〜・・(煙が晴れていく)

ビスケス「・・・ツゥゥ・・・・。」目を覚ます

ビスケス「俺は・・寝ていたというのか?あまりの速い速度で航行してたから、強制的にハイパースリープに・・・・!?」回りの者たちを見て、

奴隷の人間たちと業者の妖精たち「!!?」ビクッ!(ビスケスの姿を見て・・)

ビスケス「な、なんだよお前たちは!?どっかの星の住民か!」回りの者たちを見て


サルベージ業者の妖精3「わ・・わぁぁ〜〜〜!?半魚人だぁぁ〜〜!!本で見たことがある半魚人だぁぁ〜〜!!」

サルベージ業者の妖精1「半魚人だ!半魚人だ!怖いよ〜怖いよぉ〜!食べられちゃうよ!食べられちゃうよぉ〜〜!!」

奴隷の人間たちと業者の妖精たち「ワーーワーーギャー―ギャー―ギャァァーーー!!」一斉に騒ぎ出す

ビスケス「!?(な、なんだこいつらは!?地球人みたいな奴らや変な奴らがウジャウジャと騒ぎ立てやがって!・・いや、このまま騒ぎ立てられたら・・)」ビクビクビク・・(青ざめている)


タタタタタタァァァ〜〜!!(スプリガンの衛士たちがやって来る)

ビスケス「!?(や、ヤバい!?ここが地球だったらあの連中(スーパー戦隊)に殺される!逃げなければ!!)」ビクビクビク・・(スプリガンの衛士たちの足音を聞いて、)

シュタッ!タタタタタァァーー!(さっそうに作業所から逃げ出すビスケス)

スプリガンの衛士たち「向こうに逃げたぞ!追うんだ!!」タタタタタァァーー!(ビスケスを追いかける)


妖精國の外から取り替え(チェンジリング)で来た事を知らないビスケスは、スプリガンの衛士たちのことをスーパー戦隊の奴らだと勘違いし、

ひとまずその場所から逃げ出し、スプリガンの衛士からも逃げ出すことになったビスケス。

―――――――――――――――――――――――――――――
それから数分後・・


スプリガン「なんだと?そんなモノなど居るわけがない。この妖精しか生まれないブリテンの地に・・。」

サルベージ業者の妖精2「本当に半魚人が出てきたんだよ!この巨大な物体の中からさあ〜〜!」巨大な物体に指を向けながら

スプリガン「ふん・・だとしてもそんな者など魚の頭を被った妖精だろ!まったく、私の前でホラばっかり言いやがって!」

スプリガン「しかもなんだこの変な塊は・・?こんなモノなど、ただバラして再利用するだけのただの鉄の塊だというのに・・。」

スプリガン「こやつを連れて行け!私にホラを吹く奴などは今年の存在税を倍にしてやるからな!」

スプリガンの衛士「ハッ!そら歩け!!」ガシッ、ズズズズゥゥ〜〜!(サルベージ業者の妖精2を連行する)

サルベージ業者の妖精2「ま、待ってくださいスプリガン様!!話は本当なんだよぉぉ〜〜!!」連行される

タッタッタッタァァーー・・(サルベージ業者の妖精2を連行していくスプリガンの衛士たち)


スプリガン「・・・あの妖精め。この重労働な仕事が続いたせいで疲れているというのか・・・。」作業所の回りを見渡しながら・・
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/28(水) 15:16:52.23 ID:Hmcu6R0q0
作業所の外:スプリガンがいるところの近く


ノシッ・・(壁に沿って話を聞いていたビスケス)

ビスケス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・。な、なんなんだよここはぁ・・なんなんだよ、この星はぁ〜〜・・」タラタラァァ〜(汗をかいている)

ビスケス「妖精?ブリテン?この星は一体どこの星なんだよ・・。ハイパースリープで寝ていたとはいえ、こんな場所に漂着するなんて・・」

ビスケス「船もアイツらがいるせいで近づけないし・・このままこの星にいたら、いずれにしてもアイツらに・・・」


タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインがやって来る)

妖精騎士アグラヴェイン「無駄よ。あなたはもうこの地球(ほし)から・・いや、この世界(妖精國ブリテン)からはもう出られやしないわ。ビスケス?」

ビスケス「!?。だ、誰だ貴様は!?あんた・・俺のことを追ってきたスーパー戦隊か!?なぜ俺の事を知っているんだ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよね・・あなたの事については私がよく知っているわ。あなたが誰を恨んでて、あなたが誰に殺されたかをね・・?」

ビスケス「!?。殺された・・いったい何の話をしてるんだ!確かに俺はデカレンジャーと名乗る宇宙刑事共を殺したし、そいつらに慕われていた兄弟子さえも殺したが・・」

ビスケス「だが俺はこのように生きている。俺はただ、あの宇宙刑事たちの先輩であるスーパー戦隊たちから逃げていただけだ!俺は誰にも殺された覚えなんかねぇよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。(あのビスケスが殺されてないって・・まさかそんな・・・。いや、もしかしたらあり得るかもね・・。)」少し動揺するも考察していく

妖精騎士アグラヴェイン「(歪みの岬からでしか向こうの世界からこっちに迷い込む手段はないと思っていたけど、希にそれ以外からの場所から取り替え(チェンジリング)で来る事があるって事なのね・・。)」納得する

ビスケス「おいてめぇ・・テメエはいったい何者だ!テメエは何者で、ここはいったい何処だと言うのだ!アァァ〜〜!」ジャキンッ!(ソードアルタイルを構える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・そうねえ。私はこの妖精國ブリテンに侵入したあなたのような侵略者を始末するようにと、女王陛下から派遣された妖精よ。つまりはあなたの殺す者って事ね?」

ビスケス「!?。なんだと〜・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「だけど・・あなたのような者をこのまま殺して、妖精たちにその遺体を見られるのもまた、私にとってはシャクに思えないわね?とするならば・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・私が新たに得た力を試すのに、あなたにはその実験検体にするのも悪くないわね?」ニヤリッ!(怪しく微笑む)


サラサラサラァァ〜〜・・(緑色の砂を舞いあげる妖精騎士アグラヴェイン)

ビスケス「ヒィッ!?」ビクビクッ!(怯えた表情を出す)

妖精騎士アグラヴェイン「ビスケス。この世界から出ることができない以上・・あなたにはこの世界で生き抜く事しか道は・・」


ビスケス「―――!。カァァ〜〜〜!!」ブシャァァァ〜〜!!(口から水鉄砲を放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ビィィィン!キュィッ!(水鉄砲の向きを横に変える)

ビスケス「な、なにっ!?」ビクッ!(驚く)

妖精騎士アグラヴェイン「あなたが勝つためにはこのような卑怯なことをする事など、私は最初からわかっていたわ。何故なら・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私は貴方の事など、テレビで見た『デカレンジャー』に出てくる悪役でしか見てないからね。」サラサラァァ〜〜!!


バシュゥゥ〜〜ン、バサァァ〜〜!!(緑の砂がビスケスを覆い尽くす)

ビスケス「う、うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」バシャァァァ〜〜ン!!(砂に呑まれていく)

―――――――――――――――――――――――――――――

俺が宇宙の彼方まで超光速飛行で飛び続けている内に、俺の宇宙艇にあるハイパースリープが強制的に発動し、そのまま眠りについた。

目が覚めた時にはどっかの星の海岸に不時着したらしく、俺は宇宙船ごとあの星の原住民に引き上げられたんだと、あの建物にいる連中から盗み聞きで聞かせてもらった。

妖精とか人間とか、あの原住民たちは宇宙人という存在を知らず、俺のことも半魚人だと言いやがってることから、この星の原住民はあの辺境惑星:地球より辺境な惑星だと思っていた。

それに俺のことをテレビで見た『デカレンジャー』に出てくる悪役と呼んだあの方が放つ緑色の砂に呑み込まれてしまい、そして・・・

―――――――――――――――――――――――――――――
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/28(水) 17:28:05.51 ID:Hmcu6R0q0
マンチェスター:とある民家の部屋


ビスケス「・・・・はぁっ!?ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ガバッ!(飛び起きながら・・)

ビスケス「・・・アレは・・夢だったのか?俺は・・あの変な妖精が放った変な砂に呑み込まれて・・・・!?」何かに気づく

ビスケス「・・なんだこの感じは・・・?俺の中から感じるこの感覚・・俺の中にある『目的』を果たせという感覚が・・・俺はいったいどうしちまったというのだ・・。」


ガチャッ、タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインが入ってくる)

妖精騎士アグラヴェイン「それはあなたが・・・私たちと同じ『妖精』として生まれ変わった証拠よ、ビスケス。」タッタッタッタッ・・ノシッ!(イスに座る)

ビスケス「!?。なんだど・・どういう事なんだ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「ビスケス。あのまま女王軍に見つかってしまえば、そのまま女王軍に殺されて、あなたは全てを失うことになっていたわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたの持つ『銀河一刀流』の技をあのまま女王陛下に黙殺されるのも悪いと思い、あなたはいちど、私の手で死に、そして私の手で生まれ変わった。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたは私が新たに見つけた新種の妖精。『夢の氏族の妖精:ビスケス』として、このマンチェスターに住むことを許すわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「この家もあなたにあげる。あなたにはこれから始まるであろうこの妖精國ブリテンでの生活に慣れるために、この世界の全てを知りなさい。」


ドサッ、ドサッ!(多くの本を机に置いておく。)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」タッタッタッタッ・・・ガチャンッ!(部屋から出る)

ビスケス(妖精ビスケス)「・・・うそ・・だろ・・・・」愕然としている

――――――――――――――――――――――――――――
俺が再び目覚めたときには、俺の全てが変わっていた。俺は妖精騎士アグラヴェインの奴に『アリエナイザー』の俺から『夢の氏族の妖精』の俺に変えられた。

妖精騎士アグラヴェインの言葉や本に書かれている事には、ここは妖精國ブリテンという異界の世界であり、俺はその世界の取り替え(チェンジリング)によってこの世界に迷い込んでしまい、

彼女の力によって俺はいちど死に、『夢の氏族』の妖精第一号として生まれ変わり、俺の人生はこの妖精國ブリテンに縛られることになってしまった。


ビスケス「クソォォ〜〜!!俺は・・俺はこんな狭い島の大地で生きろというのか!!俺の・・俺の『目的』はそんなことで出来ることだというのかよぉぉ〜〜!!」嘆き悲しむ


俺の妖精としての『目的』は、『自分自身の力と技を世の中に知らしめる』という事であり、こんな1つだけの狭い島国でそれを成し遂げる事など、俺には認めたくなった。

しかしそうでなければ、俺はこの妖精國ブリテンの地で生きられない。俺はただ、自身にかかった不幸を誰かにぶつけたい気持ちでいっぱいだった。

しかしこの島にいる妖精たちは、ほとんどの者がとても強い力を持っており、今のままの俺では返り討ちに遭うだけだと、そう悲観していた時だった・・・。
―――――――――――――――――――――――――――――

ヒラヒラヒラァァ〜〜・・(國家試験の告知の紙が飛んでくる)

ビスケス「・・・!?これは・・・!?」スタタタッ!(外の方を見ていく)



ガヤガヤガヤガヤ・・(多くの妖精たちがマンチェスターに入ってくる)

マンチェスターに訪れた妖精たち「今日が終わるよ、さようなら。明日になったら、試験の日だ。」

マンチェスターに訪れた妖精たち「早く明日にならないかな〜?明日になれば試験が始まる!」

マンチェスターに訪れた妖精たち「合格したら僕らは変われる。もっと上の階級に変われるぞ!」


國家試験を明日に控えたマンチェスターには、他の地域からやって来た妖精たちが試験を受けるためにマンチェスターへと続々と入ってきており、

宿屋や酒場に寝泊まりするか、道ばたで野宿するなど、それぞれの形で明日の國家試験の始まりを今か今かと待ち望んで居た。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/28(水) 22:41:01.23 ID:Hmcu6R0q0
ビスケス「・・・・明日にはこの付近で國家試験か・・・。」國家試験の告知の紙を見ながら・・

ビスケス「・・・フッ、フフフフフ・・。ならば、俺のやることは一つしかないみたいだなぁ〜!」ジャキィィン・・キラ〜ン!(ソードアルタイルの刃を光らせる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
その日に夢の氏族の妖精として生まれ変わった俺は運が良かった。明日になれば、このマンチェスターで國家試験が始まるというのだ。

告知の紙によれば、試験に合格した者はあの妖精騎士アグラヴェインの直属の幹部となり、彼女から特権階級を貰えるチャンスが来るというわけだ。

特権階級になれば、しばらくは他の妖精たちの奴から格下の仕打ちをする事が出来る。あの力の強い妖精たちを上から見下す事ができ、俺の力をそいつらに見せつけられる。

俺はその國家試験に受けることにした。どうせこの狭いブリテンの島国に永住するという運命が俺の道だというのなら、俺はその道を進むしかない。

俺はどんな手段を使ってでも、俺は俺の『目的』を成し遂げて、俺自身の力の証明を、このブリテン中に知らしめてやると俺は俺の心にそう誓ったのだ。


そしてその翌日・・・國家試験の日となり・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――
マンチェスター:國家試験会場(氏族混合のグループ)


キラーン!(色のついたの砂が入った金の器が置かれている)

砂を飲んだ妖精たち「ーーーーーーーー」バタバタッ・・(血を吐いて死んでいく)

次に手に取るはずの妖精たち「ヒィィィ〜〜・・」ビクビクビク・・・(金の器を取るのを躊躇っている)

ビスケス「どいたどいたどいた!!試験を途中で逃げ出そうとする奴らはとっとと立ち去りやがれ!!」バサッ、バサッ!(割り込むように前に進む)

次に手に取るはずの妖精たち「あ、あぁ・・どうぞどうぞ・・。」順番を譲っていく


ガシッ、サラァァ〜・・(色のついたの砂が入った金の器を手に取るビスケス)

ビスケス「これが最後の試験となる器の砂か・・。これを飲んで立っていられれば、俺は試験に合格したって訳だな?」砂が入った金の器を見て・・

ビスケス「(この砂を飲んで適応できれば、俺は更なる力を手に入れられる・・。兄弟子を倒し、俺が一番強いと証明した俺ならば出来る!!)」

グィッ!ゴクゴクゴクゥゥ〜〜!!(器にある色付きの砂を飲み干すビスケス)


ドクンッ、ドクンッ・・・ギュィィィィ〜〜〜〜!!(ビスケスの身体に異変が起き始める)

ビスケス「―――――――!?」グジュグジュゥゥ〜、ドグドグドクドクッ!!(ビスケスの身体の脈動が速くなる)

ビスケス「ヌグゥゥッ・・グゥゥゥゥ〜〜〜〜!!」ギュィィィ〜〜、ジビビビビィィ〜〜〜!!(身体中の魔力が高まっていき・・)

キィィィン、ビリビリビリィィ〜〜!!(腕部分が光り、身体中に電流が多く放電される)


ビリビリィィ〜〜、ギュゥィィィ〜〜ン、バリバリバリィィ〜〜〜!!(雷電が迸り、鉄の武器が飛びかっていく)

次に手に取るはずの妖精たち1「うう、うわぁぁぁ〜〜ぎゃぁぁぁ〜〜!?」ドゴォォーン、バリバリィィ〜〜!!(雷に撃たれていく)

回りの女王兵たち「わ、わぁぁぁ〜〜!?」ガシャガシャァァ〜ン!!(鉄の武器を襲われる)


ビスケス「―――クハァァッ!?ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・・。こ、これが・・俺の手に入れた力だというのか・・?」ビリビリバリバリィィ〜〜!!(放電される電流を見て・・)

ビスケス「ハ、ハハハハハッ!アハハハハハハ!これは良い気分だぜ!!力が・・俺に凄まじい力がわき上がってきているぜぇぇ〜〜!!」バリバリィィ〜〜!!(放電を続ける)

―――――――――――――――――――――――――――――
多くの試験を乗り越え・・最後の試験に辿り着いた俺が飲んだ砂の力によって、俺はこの『磁力と雷電』の異端の亜鈴を手に入れた。

最高だった!俺の中にあふれ出る亜鈴の力が俺の嫌だった思い出を拭い去って行く感じだった!

もはや『銀河一刀流』もスーパー戦隊もドギー・クルーガーも俺がいた世界の何もかもが、俺にとってはどうでも良くなった!

俺はこの時から『雷電磁力の異端の亜鈴』を持つ妖精として、このブリテンの地で生きようと俺は完璧なまでにそう思っていた。
223 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/29(木) 02:39:17.35 ID:VOUA9mK90
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224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/29(木) 10:20:23.78 ID:sY+Wh3rT0
タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインがやって来る)


妖精騎士アグラヴェイン「まさかあなたのような者がここまでやるとは、それ程までに執念が強い奴なのね、あなたは。」

ビスケス「!。おぉ〜アンタか。俺はこの國家試験に合格し、俺は他の妖精たちとは格上の力を手に入れたんだ!この力さえあれば、アンタでさえも・・」

妖精騎士アグラヴェイン「その力で私を超えられると?フフフッ、まさか・・。この妖精騎士アグラヴェインである私が力を手にしたばかりのあなたに超えられると?」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた、この國家試験の内容を一部しか見ずに試験に合格したみたいだから、あなたに敬意を持って教えてあげるわ。」

ビスケス「な、なに・・・!?」


ビィィン!ドゴォォーーン!!(サイコキネシスをビスケスにかけ、床に伏せさせる)

ビスケス「ぬ、ぬわぁぁぁぁぁ〜〜!?」ズグググゥゥ〜〜!!(床にめり込まれる)

妖精騎士アグラヴェイン「試験に合格したあなたは私の直属の部下よ。私の部下である以上、しばらく私に逆らうことは辞めた方が良いわよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私の言う通りにしていけば、あなたの力とあなたの『目的』を思う存分に発揮できるようにしてあげるわ?」

ビスケス「が・・がふっ・・・わ、わかった!アンタの・・・嫌、妖精騎士アグラヴェイン様の強さは分かりました!もう逆らうことはしないよぉ〜〜!!」ズグググゥゥ〜〜!!(床にめり込まれながら)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・ふん。わかったのならそれで良いわ。」ヒュンッ・・(サイコキネシスを止める)

ビスケス「ツハァッ!?ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」サイコキネシスから解放される


妖精騎士アグラヴェイン「来なさい。あなたを含めた他の合格者と共に、これから設立する部隊の一員として指導させてもらうわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにあなたに一言だけ言うわ。―――ようこそ、妖精國ブリテンへ。」

ビスケス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・、フッ・・フフフフフゥゥ・・・」ニコッ・・(怪しめな笑みを見せる)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:キャメロット(玉座の間)


モルガン「成る程。その節については理解した。ゆえに今後の統制・治安の為にも、この者たち3翅を新たな妖精騎士として認めよう。」

玉座に集まった妖精たち「オォォ〜〜・・!」驚いている

妖精騎士アグラヴェイン「はい。ありがとうございます。」頭を下げる

2人の妖精騎士候補「・・・・・・・」頭を下げている

■■■■(ビスケス)「・・・・・・・」頭を下げいる


モルガン「では顔を見せよ■■■■。お前のその力量と剣の腕前を称え、私の名の下に妖精騎士の称号を与えよう。」

■■■■(ビスケス)「は、はい!」

モルガン「■■■■よ、貴殿を妖精騎士として任命すると共に、私が授けた着名(ギフト)の名を名乗るが良い。」ガシャン・・(黒剣を彼女に向ける)

キラァァァ〜〜ン!!(魔方陣が敷かれ、輝く)


モルガン「今日から貴殿は・・二代目の『妖精騎士ガウェイン』としてその名を名乗るがいい。」

モルガン「ガウェイン。その異端の亜鈴と剣の腕前を持って、先代の妖精騎士ガウェインが付けた汚名を振り払うがいい。」

■■■■(ビスケス)→二代目妖精騎士ガウェイン「ハッ!お任せください女王陛下。この二代目の妖精騎士ガウェインの名を授けてもらった以上、陛下の名に恥じぬよう、精一杯に励ませてもらいます!」キリッ!

モルガン「ふむ。期待させてもらうぞ、ガウェインよ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「ハハッ!」頭を下げる


パチパチパチパチィィ〜〜!!(30の大使達の拍手喝采)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・フッ。」ニヤリッ・・

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・ククククッ・・。」ニヤリッ・・・
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/29(木) 21:04:46.07 ID:Z/37huWp0
修正点:ガシャン・・(黒剣を彼女に向ける)  ×:彼女→○:彼

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
國家試験に合格し、妖精騎士アグラヴェインの部下改め、異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバーとなった俺は、上司である妖精騎士アグラヴェインからの指示や指導を受けていき、

妖精國ブリテンを納める女王であるモルガンから、二代目の妖精騎士ガウェインの着名(ギフト)を授けてもらい、俺は『二代目妖精騎士ガウェイン』となった。

俺は二代目妖精騎士ガウェインとしてその名と俺の剣の異端の亜鈴の力をブリテン中に知らしめ、俺の思うがままに戦って来た。

俺より力が高すぎる妖精騎士アグラヴェインと他のイレギュラーズのメンバーの奴らは気に入らないが、俺がこのブリテンに生き、イレギュラーズとしてやっていくためには仕方がないことだ。

俺は俺の『目的』を成し遂げていき、俺のやりたいように生きるために、俺は俺が決めた道を突き進むように俺はしてきたんだ。

それがこの俺・・・二代目妖精騎士ガウェインとして君臨していく俺(ビスケス)であった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして時は現在に戻り・・・ウェールズ:燃えさかる秋の森(アルトリアサイド)では・・・


ボォォォーー!ボォォォーー!バチバチバイバチィィ〜〜!!(森全体がまだ燃え広がっている)

二代目妖精騎士ガウェイン(ボクデン星人ビスケス)「―――!!!?」ビクッ!?(驚愕している)

アルト「・・・・・・。」ビスケスのことを睨み付ける


【ビスケスって、誰・・?】←
【(ユニヴァース案件の奴かな?)】

ダ・ヴィンチちゃん「私にもわからないさ!そもそもボクデン星人っていう星や宇宙人なんて・・」

ゾックス「知らないのも無理はないさ。アルトがさっき言ったように、ボクデン星人ビスケスは『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する敵キャラの1人だからな。」

ゾックス「あいつは様々な惑星の一番強い剣士を見つけては一方的に決闘挑んでは、奴の騙し討ちで殺害していき、その数は999人にのぼると聞いているからな。」

千子村正「一方的だと・・アイツが妖精騎士に・・・いや、妖精になる前からクソ野郎だったというのか!」

アルト「そうだ。だがそのボクデン星人ビスケスがなぜ、二代目の妖精騎士ガウェインとしてイレギュラーズに君臨しているのかが謎なんだが・・」


二代目妖精騎士ガウェイン→夢の氏族の妖精:ビスケス「チィィ・・ああそうさ。そいつ(アルト)が知っている中では、俺の同じような存在がいたみたいなのは確かみたいだな?」

ビスケス「だが俺があんたらが知る俺(ビスケス)なんかじゃねぇよ。俺は3年前に取り替え(チェンジリング)で来ちまい、ブリテンの妖精として生まれ変わってしまった元・ボクデン星人さ。」

ビスケス「この世界に来る以前は、デカレンジャーとか言う奴を含めた1006人の強者をこの手で倒し、『銀河一刀流』の真の後継者である事を証明したが、俺は世界そのものから追われてしまってな。」

ビスケス「このブリテンの地で妖精に生まれ変わったあと、國家試験を通してこの異端の亜鈴を持ち、二代目の妖精騎士ガウェインとして人生を謳歌してたというのによぉ〜!」

アルト「1006人の強者をこの手で倒した・・・!?まさか、その強者の中にドギー・クルーガー・・デカマスターは含まれているのか?」

ビスケス「ああそうさ。俺はドギー・クルーガーに・・・あの兄弟子だった奴に勝った!俺こそが『銀河一刀流』の真の後継者である事を証明したからな!」

ゾックス「なんだと!?おいアルト、あのビスケスの野郎はまさか・・・・」

アルト「ああ・・。アイツは俺の知ってるビスケスじゃない。アイツは別世界線の・・『デカレンジャーが負けた世界』から偶然に取り替え(チェンジリング)で来たビスケスだ。」

アルト「しかもアイツは、妖精騎士アグラヴェインによって妖精にされた他に3年前の國家試験で異端の亜鈴を獲得したとんでもない奴だ!」

ビスケス「そうだ。ご丁寧な俺の説明と解説をしてくれてどうもありがとう。おかげで俺もようやく吹っ切れたぜ・・。」


ジジジィィ〜〜、ビリビリビリビリィィ〜〜!!ジャキン、ジャキンッ!(全身に電流が流れ、二刀の剣同士で磨いでいく)
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/30(金) 08:55:51.75 ID:NAxo7/ug0
ビスケス「俺は正直のところ、二代目の妖精騎士ガウェインの名前にはちょうど飽き飽きしていたところだったんだ。」

ビスケス「妖精騎士ガウェインの元となった騎士の名前・・確かガウェインだったよな?着名(ギフト)の力が付与されるとはいえ、他人の名前を名乗るのは気にくわねぇ!」

ビスケス「ガウェインの奴が使うという『午前の光』も、太陽の上で力を発揮する『聖者の数字』なんか、落雷を落とす際に空に雲が掛かるから意味がねえんだよ!」

ビスケス「元は宇宙人だったと言われようが、着名がなくなろうが俺は俺だ!俺は俺のやり方で、テメエら全員を血祭りにしてやるからよぉ〜!」ジャキィィン!(2刀の剣を振るいながら)


ビリビリビリビリ、バリバリバリィィ〜〜!!(ウェールズの空に巨大な雷雲が出現し、そこから大量の落雷が振ってくる)

ギュゥゥゥ〜〜ン!!ギュンギュンギュゥゥ〜〜ン(電磁力も上がり、ウェールズじゅうの全ての鉄製の物が引っ張られていく)


アルトリア「アワワワワワァァ〜〜!?え、ちょっと待って!?なにこの異常な落雷の数!?着名(ギフト)を暴けば勝ち、じゃなくて?」オドオドオド・・(動揺している)

アルトリア「落雷が振ってくるし、女王軍の武器が飛んでくるし!アルトさん、あの卑怯者のビスケスを逆に怒らせたんじゃないのですかぁ〜〜!?」オドオドオド・・(動揺している)

武蔵「ツゥゥ!確かにそうね・・吹っ切れたと言っておいてここまで落雷を振らせるなんて・・・ってわぁぁっ!?」ヒュンッ、ドゴォォーン!(落雷を除けながら)

千子村正「ったく、オリュンポスで見たやつとは規模は小さいが、その程度の落雷で弱きになるのかよ!?アルトリア、ほんと勢いで生きてるな!?」

ダ・ヴィンチちゃん「いや、アルトリアの気持ちも分かる!ビスケスから発せられる電磁波のせいで彼の魔力量が計測できない!」

ダ・ヴィンチちゃん「どうなっているんだ、真名が判明すれば霊基の上乗せは消えて弱体化する筈なのに、この規模の落雷を起こすなんて・・!?」

ダ・ヴィンチちゃん「まさか着名(ギフト)と異端の亜鈴はそれぞれ別物であって、異端の亜鈴にはそれぞれ能力に当たり外れがあるんじゃないのか!?」

アルト「かもしれないな。異端の亜鈴には身体を変化させるタイプや自然と科学の力を合成したモノを操るとか、手にした能力によってそれぞれあると想定はしてたが、これほどとは・・。」大量の落雷を見て・・

ダ・ヴィンチちゃん「村正の言う通り、オリュンポスで見たゼウスの雷霆とは規模が小さいけど、ここまでの落雷に磁力による引き寄せもやって来るとは、これじゃまるで―――」


ゴロゴロゴロォォ〜〜〜、ビカァァ〜〜ン!!(大きな稲妻がアルトリアたちに襲いかかる)

アルトたち、アルトリアたち「!!?」ビカァァ〜〜ン!(大きな稲妻に眼を眩しくされる)

バーゲスト「アルト、セツノ、危ないっ!!」ガバッ!(アルトたちの盾になるように前に出る)


バリバリバリィィィ〜〜〜!!(黒煙と雷がバーゲストを包む)

ゴロゴロゴロ、ビカァァ〜〜ン!!(大きな稲妻がバーゲストを襲う)


【バーゲスト!?】

ビスケス「ハハハハハハ、馬鹿め!自分から俺が振らせた落雷に飛び込むなど・・・・!?」


バリバリバリィィ〜〜、ギュゥゥゥ〜〜ン!!(魔力と共に多くの落雷を吸い上げ始めるバーゲスト)

バーゲスト「ヌグゥゥッ、グゥゥゥ〜〜〜!!」ビリビリビリィィ、ギュゥゥ〜〜ン!!(堪えつつ魔力喰いを続ける)

セツノ「お母さん!!」

アルト「バーゲスト、その姿・・・まさか前に話した・・」バーゲストの姿を見て・・

バーゲスト「クゥゥゥ〜〜・・・私にこの姿をさらけ出されたとしても・・私は・・・クゥゥッ!!」ギュゥゥ〜ン!(魔力喰い)


ギュゥゥゥ・・・ガシャガシャァァ〜〜ン!(集まっていた鉄製の武器が落ちていく)

ビスケス「!?。俺の磁力の威力が落ちていく・・・そうか、あれがアグラヴェインの奴が言ってた『魔力喰い』ってやつか!!」ギギギッ!


二代目妖精騎士ガウェインことビスケスは、真名を暴露されたにもかかわらず、自分は自分でアルトたちとアルトリアたちを倒そうと躍起になり、

自身の異端の亜鈴の力を全て解放し、ウェールズ上空に雷雲を発生させつつ、そこから大量の落雷を振らせて、電磁力でウェールズ中に落ちている鉄製の武器を引き寄せていくが、

バーゲストが自身を第3再臨段階の姿へと変え、魔力喰いの力でビスケスの魔力による落雷と電磁力の発生を自身の身を顧みず抑え込んでいた。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/30(金) 14:58:22.54 ID:NAxo7/ug0
バーゲスト「クゥゥゥ〜〜・・私に構わず、負傷した者だけでも撤退してくれ!ここからは我アルトたちで奴を討つ・・。」

アルト「ああ、アルトリアは俺とセツノで守る。負傷している藤丸たちはすぐにこの森を出て、スズカたちと合流するんだ!」

【し、しかし・・・。】
【(アルトたちを置いて逃げるわけにはいかない、けど―――)】←

オベロン「気持ちはありがたく受け取るよアルト。でも僕は負傷してでも、ここで撤退するわけにはいかない。ビスケスはここで倒す。」

オベロン「妖精騎士の一角にしてイレギュラーズの1人であるビスケスを倒さない限り、反モルガンの上がらない。それを知っててアルトは負傷している僕たちを逃がそうとしているけど、」

オベロン「僕はシェフィールドの領主であるアルトと同じく、たとえ一時のものだったとしても、ウェールズの領主としての責務を果たさなきゃならないからね!」

オベロン「力を貸してくれ、アルト、アルトリア、セツノ、バーゲスト、藤丸!この森を踏みにじったクソ宇宙人野郎に、弱者の意地を見せてやる・・!」

アルト「オベロン、お前って奴は・・・・。」オベロンの決意を見て・・


ビスケス「くそぉぉ〜、この俺をここで倒すだと・・戯れ言ばかり言いやがってぇぇ!!」キィィン、ビリビリィィ〜、ギュゥゥ〜ン!(両手部分が光り、磁力が発生する)

ギュゥゥ〜ン、ズバババババァァ〜〜!!(下に落ちている鉄の破片と武器を多く放っていく)

アルト、バーゲスト「!!!!」ギュウイィィン!ガキガキンッ!ジュボォォ〜、ガシガシガシィィン!(アルトがバリアを張り、バーゲストが炎の剣で焼き払う)


ダ・ヴィンチちゃん「なっ・・バーゲストが魔力喰いで落雷と電磁力発生を抑えているのに、まだ雷と磁力を出せるのか!?」驚く

アルトリア「ウワァァ・・ここまで執念深く殺しにかかってくるとは、こんなの本人が持つ性格と妖精の特性がマッチしているんじゃないの!?」オドオド・・(困惑している)

ビスケス「ふん!俺は妖精になった時からその魔力量に対しては絶対的な自信があると、自分でも感じていたからな。俺の亜鈴の力もまた無尽蔵に出せるってワケだ!」

ビスケス「それにバーゲスト、アンタの魔力喰いで多くの落雷を止めたつもりだが、そんなんで俺の雷電は止まらないぜ!!」

バーゲスト「なに!?」

ビスケス「フンッ!!」キィィン、ビリビリィィ〜!(上にめがけて電流を放ち、)


バリバリバリィィィ〜、バリバリィィ〜〜!!(吸い込まれていく落雷が突如、各方面に拡散していく)

バーゲスト「!?。落雷の方角が変わっただと!?」上空を見て・・

ビスケス「俺の異端の亜鈴さえしっかりすれば、雷の落ちる場所など自由自在!そしてその雷は自然で出来ているモノもあるから・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――魔力喰いでは引き寄せられない!?まさか、あの雷の狙いは・・」

ビスケス「もう遅い!!もう既に狙いは定まっているよ!!――ツリャァァァ〜〜!!」ジャキィィン!バリバリィィ〜〜!!(X字型の豪雷斬撃を放つ)


バリバリバリィィ〜〜!!(落雷が一斉にアルトリアとオベロン、藤丸に狙いを付けて襲いかかる)

アルトリア、オベロン「!?」ビクッ!(落雷と豪雷斬撃に狙われる)

アルト「しまった!?」ガキガキガキィィン!(バリアで飛びかう鉄の武器を防御しながら)

【―――っ。】
【(避けきれない!)】←


セツノ「!!!!」ガバッ!(アルトリアたちに前に出る)

バーゲスト「セツノ!?グゥゥゥ〜〜!!」バリバリィィ〜〜!!(魔力系の落雷と鉄の破片と武器の防御している)

アルト「セツノ、逃げろぉぉ〜〜!!」ガキガキガキィィン!(バリアで飛びかう鉄の武器を防御しながら)

セツノ「―――――――――!!」ビシッ!(逃げずに立ち塞がる)
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/30(金) 17:51:57.57 ID:NAxo7/ug0
お父さんとお母さんがセツノたちを飛んでくる鉄の武器や雷から守るように、セツノも横から来る雷の一つを守る為に立ち塞がった。

あの雷に撃たれたら感電して、電気を操るセツノでも感電死してしまうかもしれない。でもセツノはそれでもみんなを守らなきゃならないと思って、あの雷の前に立ち塞がった。

ここでアルトリアとオベロンとカルデアのマスターが死んじゃったら、3人が泣くことも笑うことも出来ないし、3人が好きなブリテンじゅうのみんながもう笑えないぐらいに嘆き悲しんじゃう。

セツノは笑っているみんなの事が好き。セツノはみんなが笑顔で笑っている光景が大好き。悲しくて泣いたあとでもまた再び笑って過ごせる世界をセツノは作りたい!

セツノはもう自分の事を恐れない。お母さんが赤ちゃんの頃のセツノたちを守ったように・・・今度はセツノが、みんなの笑顔を守るんだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

セツノ「セツノは逃げない!セツノ、みんなの笑顔が好きだから・・・みんなが悲しくて泣いたあとでも、また笑いあえる世界を作りたいから!」

セツノ「自分だけが笑顔でいたいイレギュラーズやビスケスなんかに、みんなを悲しませて、笑顔を奪っちゃ・・・ダメェェェェ〜〜〜〜!!」



キィィィ〜〜ン、キラァァァ〜〜〜ン!!(セツノの眼と全身が光り輝く)

セツノ「――――――――!!!」キィィン!(セツノの全身が光りながら手を伸ばす)


ズドォォーーン、バリバリィ〜〜〜・・・・ギュゥゥ〜〜ン!(X字型の豪雷斬撃と落雷が全てセツノに当たり、それらが吸収されていく)

セツノ「――――えっ?」キラァァン!(吸収されていく雷に驚く)

【!?】
【(雷が全部セツノに吸収された!?)】←

アルトリア「え、えぇぇぇ〜〜!?こ、今度はセツノちゃんが雷を食べちゃったの!?」オドオドオド・・(困惑している)

バーゲスト「セツノ・・・あなたまさか!?」セツノの身に起こったことを見て・・


ビスケス「!?。(確かにあの3人を狙って雷と斬撃を撃たせたはず・・・なのにどうしてあの娘に当たったんだ!?)くそぉぉ!!」バリバリィィ!(手から雷を放つ)

セツノ「!!」キィィン!(その雷に手を伸ばす)

バリバリィィ〜〜・・ギュゥゥゥ〜〜ン!(ビスケスが放った雷が吸収されていく)

ビスケス「な、なななにぃぃ〜!?」吸収される雷を見て・・


アルト「セツノお前、バーゲストと同じ魔力喰いを・・・」

セツノ「わからない・・。でもセツノにはわかる・・さっきの雷を受けてもビリビリしなかったし、むしろセツノの身体に力が溜まって来ている感じがするの。」

セツノ「セツノ、今ならわかる・・。『厄災』と戦っている時に、アドニスが持ってる力と違う力が発現したように、セツノにも同じ事が起きたみたいなの。」

アルト「!。それって・・・セツノもまた、セツノの力が『覚醒』したと言いたいのか?」

セツノ「うん。セツノ・・今のセツノなら、あの雷を受けずにビスケスと戦えるかもしれない・・。ビスケスの雷の力をセツノの力に変えられるセツノなら!」

アルト「セツノ・・・・・。」セツノの真剣な表情を見て・・



アルト「・・・わかった、セツノのその『覚醒』した力を、俺は信じる!セツノ、君のその力でウェールズの妖精たちの奪われた笑顔を取り戻すんだ!」

セツノ「!。うん・・セツノは戦う。みんなの笑顔を奪おうとする奴から・・みんなの笑顔を守る為に!!」ビシッ!(覚悟を決める)

アルト「ああ。なら行ってこい、俺とバーゲストの大事な家族の次女、セツノ・オルラント!」

セツノ「はいっ!!」シュタッ、ビリビリィィ〜〜!(両手に電気を帯びて出陣する)


セツノが心にある『悲しみの涙を流させない』という『目的』に“みんなで泣いて、みんなで笑い合う世界を作り出す”思いと“その笑顔を守りたい”という願いが重なっていき、

そのセツノの思いと願いに応えるかのようにセツノの力が『覚醒』し、ビスケスの雷の攻撃を吸収するように無力化し、

アルトはセツノの『覚醒』した力と“笑顔を守りたい”気持ちを信じ、アルトはビスケストの戦いへ向かうセツノを見送るのであった。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/09/30(金) 22:36:51.62 ID:NAxo7/ug0
演出:緑色の砂と共に画面にたくさん光るパトランプを沢山の雷が破壊していき、最後のパトランプの破壊と共に敵のタイトルが現れる


雷電磁力の異端の妖精

BISUKESU(ビスケス)


――――――――――――――――――――――
クラス:セイバー


(剣)1ゲージ目HP:256,990
(剣)2ゲージ目HP:309,161
(剣)3ゲージ目HP:382,444

ブレイク1回目:【騙し討ちの水鉄砲】
・自身の攻撃力アップ(2T)
・相手に4000ダメージ&毒付与(パーティにセツノがいると無効化)

ブレイク2回目:【悪あがきの雷霆】
・自身の攻撃力・防御力アップ(4T)
・相手にスタン(1T)、5000ダメージ、相手の強化解除(パーティにセツノがいると無効化)


チャージ攻撃:『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)』(相手に大ダメージ&3Tスタン)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/10/01(土) 09:51:47.94 ID:sRdIFgQ70
シュタタタタァァーー!(ビスケスに接近するセツノ)


ビスケス「ク、クッソォォ〜〜!」ギュゥゥ〜ン、ガシャガシャァァ〜!!(鉄の武器を大量に飛ばす)

セツノ「―――――!!」シュタタタタァァーー!(ダッシュでかわしていく)


セツノ「ヤァァァ!!」ジャキッ、ガシィィン!(電気を帯びた氷の爪で引っ掻く)

ビスケス「ツゥゥ!!」ジャキン、ガキィィン!(妖精剣ソードアルタイルとソードベガで防御する)


ジャキン、ジャキン、ガシンッ、ガシンッ、ガシィィン!!(剣と爪で斬り合う)


ビスケス「(俺の異端の亜鈴が、さっきまで泣きべそをかいていたバーゲストのクソガキに効かなくなるなんて・・・・!?)」ハッ!(何かを思い出す)

―――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:キャメロット城 ある部屋の一室


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「そんな彼らに舐められている二代目妖精騎士ガウェインがいくら卑怯な戦い方を繰り返そうと、あなたは先代の妖精騎士であるバーゲストには絶対に勝てないわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「いやむしろ・・・あなたはバーゲストの血を引くあの半妖半人の兄妹たちにも勝てるわけがないわね?」
―――――――――――――――――――――――――――――――

ビスケス「(いやそんなはずがねぇ!!この俺が、あんな剣術も知らない半妖半人のクソガキに負ける訳がない!負けるはずはないんだ!!)」グギギギィィ〜〜!!(剣を握りしめる)


ジャキン、ジャキン、ガシンッ、ガシンッ、ガシィィン!!(剣と爪で斬り合う)

ビスケス「フンッ!このっ、このっ、このぉぉ!!」ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(斬り合っている)

セツノ「ヤァッ、ハァッ、テェイ!!」ガキンッ、ガキンッ、ガキィィン!(電気を帯びた氷の爪で斬り合う)

カチカチィィ〜〜、ガキンッ、ガキンッ!(両足を凍らせ、足の氷の爪でも攻撃するセツノ)


【す、凄いよセツノ!】
【(剣士相手に互角に戦っている!)】←

武蔵「凄いよセツノちゃん!剣も使ってないのに爪だけでアイツと互角に戦えているなんて!」

千子村正「ああ。剣を使う相手に五体と爪だけで戦い、それらに戦い慣れているあの素振り・・・。これはそれらを使う親兄妹から仕込まれているよなぁ?」バーゲストを見て・・

バーゲスト「ああ。セツノには私とメリュジーヌ、それにセフィーも含めて、3年前から対武器の戦闘訓練を積ませてあるからな。」



ガキンッ、ガキンッ、ガタンッ!(両足の氷の爪で妖精剣ソードアルタイルとソードベガを地面にさして抑え込む)

セツノ「・・・・ツゥッ!!」ギギギィィ〜!(両足の氷の爪で妖精剣2刀を抑える)


ビスケス「―――!。カァァ〜〜〜!!」ブシャァァァ〜〜!!(口から水鉄砲を放つ)

セツノ「!。ハァァァッ!」ブシュゥゥーー!(冷気を放つ)

バシャァァ・・・カチカチカチィィ〜ン!(ビスケスが放った水鉄砲が瞬時に凍ってしまう)

ビスケス「ンガァァッ!?」カチカチィィン!(水鉄砲と一緒に口が凍る)


【冷気で溶解液を凍らせた!?】

アルト「なるほど!どんなに身体をただれさせる溶解液の水鉄砲さえも、凍らせれば無効化できる!」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/10/01(土) 13:59:35.58 ID:sRdIFgQ70
ビリビリビリィィ〜〜!!(身体に吸収された電流がセツノの身体から流れていき、)


セツノ「!(このセツノに溜まっている電気、これなら!)。ビスケス、これ全部返す!」ビリビリビリィィ〜〜!!(両手に大量の電流が溜まっていき)

ビスケス「はがっ、アガガガガガァァ〜〜!?(ま、待て待て待てぇぇぇ〜!?)」アタフタ・・(口が凍って、慌てふためく)

セツノ「えいっ!」バリバリバリィィ〜〜!!(氷に雷撃を放つ)

バリバリバリィィ〜〜ビリビリビリィィ〜〜!!(凍らせた水鉄砲を通して、倍以上の雷撃が通電していく)

ビスケス「アガァァァァ〜〜〜!?」バリバリバリィィ〜〜、バリバリィィ〜〜!(雷撃で感電し、火花が飛ぶ)


ヒュンッ、クルクルゥゥ〜、スタッ!(一回転して、着地するセツノ)

セツノ「ふぅっ・・。」ガシッ!(爪を構えながら)

アルト「(あのいつも以上の電撃攻撃・・・もしやビスケスから吸収した雷撃を倍にして返したというのか?だが今は・・)良いぞセツノ!このまま攻め続けるんだ!」

セツノ「うん!セツノは負けない・・セツノ、あなたを倒すまではこの攻撃を止めない!」ガシッ、ビリビリィィ〜!(雷撃を帯びた爪を構えながら)


ビスケス「ガホォォッ・・ゲホゲホゲホッ・・・・。やりやがったなぁ〜〜!!こうなれば、このままかたを付けてやる!!」ガシッ、ジャキィン!(2刀の剣を両手に持ち直し、)

ビスケス「妖精剣――ソードアルタイル!ソードベガ!」キィィン、ビリビリィィ〜!

ギャァァース!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開く)|ビリリリィィーー!(妖精剣ソードベガの犬部分が無理矢理展開される) 


アルト「!?。(ビスケスのヤツ、今度は自身の宝具でケリを付けようというのか!しかしビスケスの左手に持つあの剣、あれだけ異端の亜鈴の力で制御しているように見えるのだが・・)」

アルト「(目の前にいるビスケスは『デカレンジャーが負けた世界』から来ているからな。あのドギー・クルーガーを倒したとすれば、左手に持っているあの剣はまさか・・・!?)」何かに気づく


アルト「セツノ!ヤツはあの剣を使って宝具らしき技を繰り出すつもりだ。いくらセツノの吸収する力でもこればかりは・・・」

セツノ「うん・・でもセツノ、セツノに良い考えがあるの。セツノの力で、ウェールズの炎を消せるかもしれない・・。」

アルト「今まわりで燃えている回りの炎を消す・・・!。出来るのか、セツノ?」

セツノ「うん!セツノのことを信じて、お父さん・・。」

アルト「信じてかぁ・・・ああわかった!だが無理はするなよ?」

セツノ「はい!」頷く


タッ、タッ!(足を広げ、腕を横に構えるセツノ)

セツノ「フゥゥゥ〜〜・・・!!。ハァァァァァ〜〜〜!!」キィィン!(横に構えた両腕が光り、)


ボォォォーー!ボォォォー・・・ギュゥゥ〜〜ン!(燃えさかる炎がセツノの腕に吸収されていく)

バリバリバリィィ〜〜・・・ギュゥゥゥ〜〜ン!!(バーゲストが受けていた雷も吸収されていく)


バーゲスト「―――ツゥゥ・・。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ガシャンッ・・(膝をつきながら)

アルト「!。大丈夫かバーゲスト!?」タタタタタッ!(バーゲストの前に駆け寄る)

バーゲスト「ああ・・しかしセツノ・・お主って奴は・・・」

アルト「ああ。本当にわからないものさ・・子供の成長ってヤツは・・。」感心している

バーゲスト「ええ・・・。」感心している


セツノ「―――――――――!!!」ギュゥゥゥ〜〜ン!!(回りの炎と雷を吸い上げていく)


セツノの覚醒した力により、ウェールズの森に燃え広がる業火と振りそぞく雷霆の落雷が、続々とセツノの力として吸収されていき、

セツノのこの急激な成長ぶりに彼女の親であるアルトとバーゲストは少し戸惑いつつもセツノに感心をしていたのであった。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2022/10/01(土) 14:50:38.08 ID:FMiq1Djd0
我らは以下の諸事実を自明なものと見なす。すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして半導体の追求を含むある侵すべからざるスパイクタンパクを与えられている。これらのスパイクタンパクを確実なものとするために、人は統一教会という機関をもつ。その正当な国葬は被統治者の同意に基づいている。いかなる形態であれ統一教会がこれらの目的にとって破壊的となるときには、それを改めまたは廃止し、新たな統一教会を設立し、橋本琴絵にとってその円安と半導体をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方でその統一教会の基礎を据え、その国葬を組織することは、橋本琴絵のスパイクタンパクである。確かに分別に従えば、長く根を下ろしてきた統一教会を一時の原因によって軽々に変えるべきでないということになるだろう。事実、あらゆる経験の示すところによれば、人類は害悪が忍びうるものである限り、慣れ親しんだ形を廃することによって非を正そうとするよりは、堪え忍ぼうとする傾向がある。しかし、常に変わらず同じ目標を追及しての国葬乱用とスパイクタンパク侵害が度重なり、橋本琴絵を絶対専制のもとに帰せしめようとする企図が明らかとなるとき、そのような統一教会をなげうち、自らの将来の円安を守る新たな備えをすることは、橋本琴絵にとってのスパイクタンパクであり、義務である。―これら植民地が堪え忍んできた苦難はそうした域に達しており、植民地をしてこれまでの統治形態の変更を目指すことを余儀なくさせる必要性もまたしかりである。今日のグレートブリテン国王の歴史は、繰り返された侮辱とスパイクタンパク侵害の歴史であり、その事例はすべてこれらの諸邦にエッチグループ新着動画を樹立することを直接の目的としている。それを証明すべく、偏見のない世界に向かって一連の事実を提示しよう。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/10/01(土) 15:17:07.30 ID:sRdIFgQ70
ビスケス「なっ!?あのガキめぇ、バーゲストが止めていた雷も吸い上げてやがる・・。だが俺のやることは変わらねえ!!」ジャキィン、ビリビリィィ〜!(2刀の剣を構える)


ビリビリバリバリィィ〜〜!!(ビスケスの身体に多くの電流が放電していき・・・)

ビスケス「雷電磁力、最大出力!この剣は俺の力、銀河一刀流をも凌駕する一撃なり!!」ビリビリバリバリィィ〜〜!!

バリバリィィ〜ギィィィ〜〜ン!!(妖精剣ソードアルタイルとソードベガの刃に雷電が迸り・・)

ビスケス「聖剣、改竄!『磁雷斬りの日輪の銀河二刀』(アルタイル・ベガ・ガラティーン)!!」ジャキィィン、ビュゥーーン!!(セツノに向かって行く)

バリバリバリィィ〜〜、ビュゥゥゥーーン!!(セツノに向かって切り裂こうとする)


オベロン「!?。あの雷撃の一撃を喰らったら一溜まりもないぞ!?」ビスケスの一撃を見て・・

アルトリア「アァァァ〜〜・・セツノちゃん、避けて!!」オドオドオド・・(慌てふためきながら)



ギュゥゥゥ〜〜ン!(両腕に炎と雷のエネルギーがセツノの身体に集中していき、)

セツノ「この一撃・・。セツノがいま考えた技だけど・・・この一撃こそがセツノの宝具、セツノの1番強い倍返し・・・!」ズズゥゥッ!(体勢を整えていき、)

ギュオォォォ〜〜ン!グオォォォ〜〜ン!!(ケルベロスのオーラが現出されていき、)

セツノ「倍返す三元素の地獄番犬(トライメント・ケルベロス)!!」ジャキンッ、ギュオォォォォーーン!!(宝具発射!)


ズドン、ズドン、ズドンッ!グオォォォ〜〜ン!!(倍返す三元素の地獄番犬(トライメント・ケルベロス)がビスケスに襲いかかる)

ビスケス「なっ、なんだと!?」倍返す三元素の地獄番犬(トライメント・ケルベロス)を見て・・


ガシンッ、バリバリィィィ〜〜!!ドゴォォーーン!!(セツノの宝具に押し負けるビスケス)

ビスケス「ヌワァァァァ〜〜!?」バリバリィィ〜〜ジュボォォォ〜〜!!(炎と雷を同時に受ける)


セツノが放った、セツノの最初にして最大の宝具『倍返す三元素の地獄番犬(トライメント・ケルベロス)』。

その威力はセツノが『覚醒』した力で吸収した炎と雷などの属性エネルギーをケルベロスの虚影として放ち、相手にそのエネルギーを同時攻撃としてぶつける倍返しの技であり、

ウェールズの森を覆っていた炎と落雷を吸収し、それらを倍にして変えされたエネルギーをビスケスにぶつけられてしまい、

そのあまりにも強いエネルギーにビスケスの『磁雷斬りの日輪の銀河二刀』(アルタイル・ベガ・ガラティーン)を覆い尽くし、そのまま押し負けるようにセツノの攻撃を、ビスケスは受けるのであった。



【セツノの宝具が勝った!】

ダ・ヴィンチちゃん「ええ。まさか森を覆っている炎と落雷を力に変えてしまうなんて、おかげで辺りの森の炎が鎮火しちゃっているよ。」回りを見ながら・・

千子村正「ウェールズの森じゅうの炎と雷を力に変えるとは・・・。さすがアルトとバーゲストの娘だと感心できるな!」

アルトリア「え、えぇそうですね・・。(ほんと凄すぎるよセツノちゃん・・。)まぁ一応私もサポートぐらいはしてますけどねぇ〜・・ハハハハ・・。」カァァ・・(赤面している)



ビリビリィィ〜〜、ガキィィーーン!!(妖精剣ソードベガがビスケスの手から離れる)

アルト「!。あの剣はまさか!」

クルクルゥゥ〜、ガキィィン・・(セツノの前に妖精剣ソードベガが落ちる)
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [ saga]:2022/10/01(土) 17:41:16.65 ID:sRdIFgQ70
ノシィィ・・バリバリバリィィ・・・ボォォォ〜〜・・(セツノの宝具で火傷し、電流で痺れているビスケス)


ビスケス「か、返せ・・!それは俺が・・・『銀河一刀流』の免許皆伝として取った・・・」

ゾックス「!。つまりアレがビスケスがデカマスターに勝ったという・・・・ならば!」ガシャッ!(ギアダリンガーを構える)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアダリンガーに28番のセンタイギアをセットするゾックス)

音声『回せー!』


ゾックス「セツノ、お前の手でアイツに殺された者たちに引導を渡すんだ!」ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(舵輪を回す)

セツノ「うん。で、でもいったい何を・・」頷く


音声『セーーンタイジャー!』

ゾックス「受け取れ!」バァァ〜ン!!(28番のギアのオーラを放つ)

音声『ヨーソロー!セーーンタイにレボリューション!」



キィィン、シャキィィン!!(デカマスターの幻影が現れる)

デカマスターの幻影「ーーーーーーー」コクッ(セツノの事を見て頷く)

セツノ「!。あの人って・・」デカマスターの幻影を見て・・


キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のデカマスターが歯車のオーラとなってセツノに取り憑く)

キラァァン、ガシッ!(取り憑く際に妖精剣ソードベガがセツノの手に握られる)


ビスケス「!?。今の幻影は・・・まさかさっきのは!」

セツノ「うん。今のセツノならわかる・・・あなたが持ってたこの剣は妖精剣でもないし、あなたの物でもない!あなたにこの剣は使えない!」

セツノ「あなたが異端の亜鈴で無理に使っていたみたいだけど・・これはあなたが殺した・・ドギー・クルーガーさんの大切な剣なの!」


セツノ「――力を貸して、ディーソード・ベガ!」ジャキンッ!(剣を構える)

ガキィィン!(アウォォォォーーン!!)ギュィィィーーーン!(ディーソード・ベガの犬部分が展開し、剣本来の刃の色が戻る)

セツノ「――――!!」ジャキィィン!(ディーソード・ベガを構える)

ビスケス「!?。ば、馬鹿な・・・俺の異端の亜鈴を持ってしても自由に震えなかったソードベガが、あんな素人の半妖半人のガキに使えるわけが・・・!?」



キラァァァ〜ン・・(セツノの横にドギー・クルーガーの霊が現れる)

ドギー・クルーガー(幽霊)「・・・・・・・」ジャキィィン!(同じように構える)

ビスケス「あ、あぁぁぁ・・・ま、まさか貴様が今になって・・・この俺を斬ろうと言うのかぁぁ〜〜!!」ガァァァ〜!(激情に怒る)

ビスケス「俺はぁ〜・・俺は負けてなんかない〜!!負ける訳にはいかないんだぁぁぁ〜〜!!」ジャキンッ!(ソードアルタイルを手に持ちながら)


バリバリバリィィ〜〜ビュゥゥーーン!!(そのまま磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)を繰り出そうとするビスケス)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/01(土) 21:28:09.84 ID:sRdIFgQ70
ドギー・クルーガー(幽霊)「――――――!」頷く

セツノ「わかった。このディーソード・ベガの本当の力で・・妖精騎士ビスケス、あなたを倒す!」ジャキィィン!(ディーソード・ベガを構える)

セツノ「銀河一刀流・奥義・・・」キランッ!(眼を光らせる)

ドギー・クルーガー(幽霊)「――――!!!」キラァァン!(セツノと一体化するように消える)

セツノ「ベガ・インパルス!!ヤァァァァ〜〜!!」キィィーーン!ジャキィィーーン!!(縦に長く剣が振られる)


ジャキィィーン!バシャァァ〜〜(縦に一刀両断されるように斬られるビスケス)

妖精騎士ビスケス(IFの世界のビスケス)「ぬわぁぁぁ〜〜!?」ジャキィィーン、ブシャァァァ〜〜!!(緑の砂が斬られるように吹き出す)

ブシャァァ〜〜〜!ドゴォォーーーン!!(斬られて爆散するビスケス)


クルクルゥゥ〜、ガキィィン!(妖精剣ソードアルタイルが地面に刺さる)

ゾックスが付与させたデカマスターの力によって、セツノはその手にディーソード・ベガを持ち、その隣にはかつてビスケスに倒されたIFの世界のドギー・クルーガーの幽霊が現界し、

その幽霊と共にセツノは『銀河一刀流』の奥義であるベガ・インパルスを放ち、見事にビスケスを一刀両断にして倒すのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

【やった・・・!】
【妖精騎士を、二人目のイレギュラーズを倒した!】←

アルトリア「ふんっ、どんなもんだい!ビスケスめ、セツノちゃんの事を甘く見るから刀で斬られちゃったんだからね!」キリッ!

千子村正「そういうお前さんは、アルトに回復してもらったというのにあまり活躍しないで損だったよなぁ?まあ、相手が相手という意味もあるけどな・・。」

アルトリア「あ、あぁそうだね・・本当に・・。確かに私が倒れたら元もこうもないのはアルト君もわかっていたというのに・・。何でだろう・・・?」カァァ・・(赤面)

アルト「アハハハハハ・・・」苦笑い


バーゲスト「よくやったなセツノ!二代目の妖精騎士ガウェインと呼ばれていたあの者をあなた一人で倒すとはな?」

セツノ「うん!でも・・セツノがビスケスに勝てたのは、セツノだけの力じゃない・・。セツノが勝てたのは、お父さんお母さん・・それにみんなのおかげでもあるの・・。」

セツノ「ゾックスさんがデカマスターの力を貸してくれたり、その影響でこのディーソード・ベガからドギー・クルーガーの魂が力を貸してくれたみたいに・・」

セツノ「セツノ、みんなに支えられて嬉しい・・。セツノ、みんなの笑顔を守れたことがとっても嬉しい!」ニコッ!

アルト「そうか、それは良かったなセツノ・・。セツノのみんなの笑顔を守りたい・・セツノの『目的』を凌ぐその気持ちに気づいたことがセツノの力を『覚醒』させたんだろうね?」


アルト「今回の戦いで、1番頑張ったのはセツノだよ。本当によくやったなぁ・・。」スリスリスリスリ・・(セツノの頭をなでる)

セツノ「うん・・・・。」スリスリスリスリ・・・(アルトに頭を撫でられている)

バーゲスト「セツノ・・・」ほっこり・・(穏やかにセツノを見ている)

アルトリアたち「・・・・・・・・」ほっこり・・(穏やかな表情でセツノたちを見ている)



妖精騎士アグラヴェインの声「・・・スチール(奪取)!」グゥゥゥン!(妖精騎士アグラヴェインの手が黒く光る)


アルト、セツノ「!?」ビクッ!(妖精騎士アグラヴェインの声を聞いて)

アルトリアたち「!?」声がしたところを見て・・


グォォォォ〜〜ン!!(ビスケスが爆発した所から緑の砂などの全てを回収されていく)

【これは・・・!?】
【(何かの砂が吸い上げられていく!)】


グォォォォ〜〜〜ォォォォン!(緑の砂などの全てを回収し終わる妖精騎士アグラヴェイン)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/02(日) 08:31:06.23 ID:yEKuAFkp0
タッタッタッタッタッタッ・・・(アルトリアたちの前に姿を現す妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」アルトたちとアルトリアたちを見て・・

【妖精騎士アグラヴェイン・・・】←
【(まさか、アグラヴェインもウェールズに・・・)】

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」黙っている


アルト「妖精騎士アグラヴェイン。お前・・・いったい何をした?あの緑の砂はいったい何なんだ!?答えろ!!」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「力を返してもらったのよ。私の部下であるビスケスが死んだ以上、もう使い道はないからね。」

アルト「使い道がないって・・・まさかあの緑の砂は異端の亜鈴だったのか!」驚く


ダ・ヴィンチちゃん「アグラヴェイン。私やアルトたちであなたのことや異端の妖精たち(イレギュラーズ)のことについて、多くの推理をさせてもらった。」

ダ・ヴィンチちゃん「あなたは3年前の國家試験を通じ、ブリテンにいる多くの妖精たちを選出し、あなたとモードレッドを除く選出した7翅に異端の亜鈴の力を与えた。」

ダ・ヴィンチちゃん「生まれた時から完成している妖精に後付けするように異端の亜鈴を付与していることから、私たちはあなたの持つ3つの力に目を向けた。」

ダ・ヴィンチちゃん「あなたが3年前からアルトさんと同様の形で転移して来た際に得たと言われるその3つの力。その中でアルトが見たという3つの力の内の2つ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「夢の砂を操り、相手を眠らせる『夢の砂』と念力とも言われる『サイコキネシス』の力を主力とし、最後の1つを自身の切り札として表の舞台からも隠している。」

ダ・ヴィンチちゃん「あなたのその切り札として隠している3つ目の力こそが、3年前の國家試験とイレギュラーズの誕生に関わっていると、私とアルトはその確信を見いだしたと言ってもいいね?」

アルト「ああ。あんたがさっき口にしたという、その『スチール(奪取)』こそが、『力の強奪と付与』の力・・あんたの3つ目の力なんじゃないのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「―――!?」ビクッ!(驚くように反応する)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・まさかここまで私がこの『スチール(奪取)』を隠し通したというのに、貴方たちに先回りに理解されていたとはね・・。」ハァ・・(ため息をつく)

妖精騎士アグラヴェイン「確かに私の3つ目の力である『スチール(奪取)』は、他者の力を奪い・・その力を私の力へとする能力奪取の力よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「この力さえあれば、あなたたちに倒された部下の異端の亜鈴を回収することも、妖精から能力だけを奪うことも出来ると言っても良いわね。」

妖精騎士アグラヴェイン「だけど3つ目の力である『スチール(奪取)』に付与の力は入っていない。この力はただ能力を奪うだけで、誰かに力を与えるモノとは別物よ。」

アルト「別物だと・・?それじゃあ何故、ブルーナやダルダンなどのイレギュラーズに異端の亜鈴を与えたというのか?そもそも異端の亜鈴とはいったい・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね。私の3つ目の力を見破った事への敬意として教えてあげるわ。異端の亜鈴とは即ち・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・私が奪った『力』の一部よ。」

アルトたちとアルトリアたち「!!?」驚愕している


異端の妖精たち(イレギュラーズ)にして二代目妖精騎士ガウェインであるビスケスを倒したアルトたちの前に現れた妖精騎士アグラヴェイン。

彼女の『スチール(奪取)』で倒されたビスケスの異端の亜鈴などの全てを回収するも、アルトたちの推理で3つ目の力の正体を見破られてしまい、

妖精騎士アグラヴェインはその3つ目の力の存在を見破った事への敬意として、アルトたちの前で『異端の亜鈴』の事についてを説明するのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
IFの世界のボクデン星人ビスケス(二代目妖精騎士ガウェイン):IFの世界の『特捜戦隊デカレンジャー』出身の元・ボクデン星の宇宙人。


妖精妃モルガンの命令により、妖精騎士アグラヴェインと二代目ランスロット(ガレス)と共にウェールズの侵攻と森の焼却を行なっており、救援に来たアルトたちとアルトリアたちと対峙する。

アルトリアたちとの戦いは彼の卑怯な手口と『磁力と雷電』の異端の亜鈴の力で圧倒し、アルトリアたちを窮地へ立たせてやるも、

『覚醒』したセツノの『炎や雷などの元素を吸収する力』や素早い動きに歯が立たず、逆にセツノが溜めた炎と雷の力を倍にして返され、深手を負ってしまう。

最終的にゾックスによって、デカマスター(デカレンジャーのセンタイギア)の力を付与されたセツノにかつて自身の手で殺したIFの世界のデカマスターであり、

自身の兄弟子だったドギー・クルーガーの形見であるソード・ベガ(ディーソード・ベガ)を使われ、セツノが放つ『ベガ・インパルス』によって一刀両断されてしまった。

その後は妖精騎士アグラヴェインによって倒されたビスケスの異端の亜鈴などの全てを回収されるのであった。


二代目妖精騎士ガウェイン(IFの世界のボクデン星人ビスケス) 戦死(セツノに一刀両断される)   残りの異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:8翅→7翅
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/02(日) 11:28:08.25 ID:yEKuAFkp0
第33節:異端の亜鈴と戦いの果て
――――――――――――――――
ウェールズ:鎮火後の秋の森(ビスケス撃破後)



アルト「やはりそうか・・。異端の亜鈴の力とは、妖精騎士アグラヴェインによって奪われた・・『歪みの岬』より流れた“並行世界から来た者たち”の力の一部だったんだな。」

アルト「違う部分があるとすれば、あんたの3つ目の力と『誰かに力を付与させる力』は別物であって、力を付与させる力は『歪みの岬』から得たというのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。私が領地としている『カーティス検問砦』には、3年前からずっと『歪みの岬』の扉の向こうの世界から多くの漂流者が流れてくるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「流れてくる者にはグビラみたいな怪獣やこの世界を壊しかねない危険な連中も多く存在しており、私はその者から『スチール(奪取)』の力でその者が持つ力を全て奪ってきた。」

妖精騎士アグラヴェイン「その際の一つに、あなたが言う『誰かに力を付与させる力』を持つ者もいたから、その力も私のモノとした。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして奪ってきた力を有効活用するために、女王軍の配下を分割・再編成の一環として、私の部下に試しに付与させようと思い、」

妖精騎士アグラヴェイン「私が与える『異端の亜鈴』を使える妖精たちを選出する為にモルガン陛下に國家試験の開催の動議を提出したのよ。」

アルト「そしてその動議がモルガンに可決され、3年前の國家試験に繋がったと言うんだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。國家試験によって公平に力の付与と部下の選出をする為に、力の付与は最終試験で器に入った色付きの砂を飲み干すことで、」

妖精騎士アグラヴェイン「『異端の亜鈴』が入った砂を飲んで耐えられた妖精、それらをうまく活用する妖精を私の忠実な部下として迎え入れてきた。」


サラサラサラァァ〜〜・・・(色が付いているの砂を見せるように舞い上がらせる妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「この色の付いた砂には私が奪ってきた力を配合し、最終試験でそれらを妖精たちに飲ませることで彼らは『異端の妖精』となり得る。」

妖精騎士アグラヴェイン「その際に砂に含まれる毒素に耐えきれずに死ぬか、どんな『異端の亜鈴』の力が発現するのかしないのかは・・私にもわからない。」

妖精騎士アグラヴェイン「その発現した力を持って試験に合格した者を私の部下とし、彼らを集めた部隊・・『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』を結成させるに至ったのよ。」

アルトリア「そうですか・・・、つまり試験に合格したダルダンやビスケス、ブルーナがあのような異端の亜鈴を持っているのは本当の意味で試験に合格した事であって・・。」

アルトリア「あなたが意識的に選んだとかでもなく、亜鈴の力の方もランダム方式で選ばれたという事なのですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「そういう事よ。私はあくまで公平的な國家試験で私に仕える妖精たちを選び、それらで構成された精鋭部隊を作ったまでの事よ。」

【構成された部隊かぁ・・・。】
【(カルデアやアルトたちとは大違いだな・・。)】←


アルト「待て!あんたが奪った力を『異端の亜鈴』として配合し、それらをランダムに妖精に与え、強力な力を発現した者を選出して部下にしたのは大体わかったさ。」

アルト「だがそれらの力を与えられたダルダンやブルーナたちはブリテンに生まれた妖精なのだが、ビスケスの奴は違う・・彼は『特捜戦隊デカレンジャー』のIFの世界から来た宇宙人だ。」

アルト「そんな宇宙人だったビスケスがなぜこのブリテンの地に生まれた妖精としているのか、あんたがビスケスを妖精として発生させたというのか?」

アルト「ビスケスだけじゃない。1年前にアンタに妖精にされたグビラやあんたに力を奪われたという“並行世界から来た者たち”はどうなっているのか・・?」

アルト「あんたはどこまで、人や生き物の命をもてあそんでいるのかを・・俺はアンタから問いつめるつもりだ・・。」ジィィ〜・・(妖精騎士アグラヴェインを睨み付ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」ジィィ〜・・(黙ってアルトの事を睨み付ける)


アルトたちとアルトリアたちは、妖精騎士アグラヴェインから『異端の亜鈴』はアグラヴェインが『歪みの岬』より迷い込んだ他の世界の者たちから力を奪ったモノであると説明され、

その奪った力を配合し、『異端の亜鈴』として國家試験でランダムに妖精たちに付与し、試験に合格した者を『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』として選出した事実もまた、アグラヴェインから説明されるも、

アルトはその他にビスケスやグビラを人工的に妖精にしたり、妖精騎士アグラヴェインによって力を奪われた他の並行世界の者たちの末路がどうなったのかも説明するのを求めていき、

アルトと妖精騎士アグラヴェインは、その事に関することでお互いの事を睨み付けるように互いのことを見つめていくのであった。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/02(日) 15:12:21.58 ID:yEKuAFkp0
スタッ、スタッ、スタッ・・・・(何かが忍び寄ってくる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・!」キィィン、ピピピッ!(サーチで何かの正体を察知する)

妖精騎士アグラヴェイン「――――!」シュッ!(素早く動く)

千子村正、ダ・ヴィンチちゃん、武蔵「!!?」ガシッ!(それぞれの武器を構える)

バーゲスト「!?。仕掛けてくるぞ!!」ジャキィン!(剣を構える)

アルト「!?」ガバッ!ギュィィン!(セツノを庇いつつ、バリアを張る)


妖精騎士アグラヴェイン「――――!!」フゥンッ!(回し蹴りを繰り出す)

【!?(俺を狙って蹴りを・・・)。】
【うわぁぁッ!?】←


フゥゥンッガシィィン!!(回し蹴りでハルバードが振るうのを防ぐ)

【え、ちょ・・・】
【(何かが俺を狙ってた・・!?)】←

ビキビキビキィィ・・バリィィ〜ン!(鏡面迷彩が砕け散る)


騎士ポーチュン「鏡面迷彩を砕かれるとは・・・暗殺騎士ポーチュン、一生の不覚。いや、200年仕事がなかったのだ、腕も鈍るというもの。失態ではないのだが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・何しているのポーチュン?あなたには二代目妖精騎士ランスロットと南側に行ったパーシヴァルたちの監視を頼んだはずなのだが・・?」ギギギィィ・・(足でハルバードを抑えている)

妖精騎士アグラヴェイン「言われたこともやらず、挙げ句の果てに私がいま話しているところを邪魔しに来るとは・・。あなた、何様のつもり?」ギロッ!(騎士ポーチュンを睨み付ける)

騎士ポーチュン「チィィ、邪魔しているのは貴様の方だアグラヴェイン!下らぬ話をしてる他に、そこにいる『異邦の魔術師』の暗殺まで邪魔するとはな!」

騎士ポーチュン「私が何様のつもりだと?200年仕事がなかったとはいえ、私は貴様より長く女王陛下に仕えているし、先ほどの鏡面迷彩で多くの強者を暗殺した戦歴もある!」

騎士ポーチュン「女王陛下から直に貰った勲章も多く貰っている。貴様みたいな新参者に多くの経歴を持つ私に指図されたくもないわ!」怒っている

妖精騎士アグラヴェイン「・・・そう。女王が貴方の事を鈍っていると言ってたのだけど・・・貴方も所詮、他の女王騎士と変わりないと言いたいわね?」

騎士ポーチュン「ヌグググゥゥ〜!だが貴様は今さっき、私が『異邦の魔術師』の暗殺を庇うように邪魔したと言うことは即ち、女王陛下への明白な反逆だ!」

騎士ポーチュン「潔白を証明するのであれば、今さっきの蹴りでそこの『異邦の魔術師』の首をへし折って殺せ。妖精騎士である貴様ならば出来る筈であろう?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」黙っている

【・・・・・・・・・・・・・】


妖精騎士アグラヴェイン「・・・私がこの人間を殺す?ふっ、何を今さら・・・私の足でこのような“下半身のアレ”が小さい人間を殺すに値しないのはわかっているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が貴方の邪魔をしたのも、この人間が貴方のような妖精にも値しないという、私の価値観の違いでやったこと・・。決して『異邦の魔術師』を守ったとは言えないわ。」

【(アイツ、しれっと俺のオチンチンのことを馬鹿にしやがって・・)】
【(それに殺す価値もないだって・・・)】←

騎士ポーチュン「そうか、では女王陛下は貴様に罰を下すだろう!愚かな妖精騎士よ、敵前逃亡した二代目妖精騎士ランスロット・・・いや、」

騎士ポーチュン「今や妖精騎士ガレスとして、女王の命令から逃げ出した同族の恥と共に怯えて眠るがいい!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・なんですって・・!?」その言葉に驚愕する

アルト「!?。今、ガレスって・・・?」


ジジジジィィ〜〜ドゴォォーーン!タタタタタァァーー!(落雷攻撃を放ち、そのままこの場を去る騎士ポーチュン)
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/02(日) 20:55:46.00 ID:yEKuAFkp0
アルトリア「ツゥゥ・・・!?やば、あいつ雷を囮に逃げやがった!でも、このままアグラヴェインが反逆罪になったとしても、私たちには関係ないし・・」

アルトリア「ってか、妖精騎士ガレスって誰?まさか二代目妖精騎士2人とモードレッドの他に、もう1人の妖精騎士がいたというの!?」オドオドオド・・(困惑している)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・クゥゥッ!」タッタッタッタッタッタッ!(急いで森を出ようとする)

バーゲスト「おい待て!いまさっきポーチュンの奴が言ってたが、奴は二代目妖精騎士ランスロットの事をガレスと言ったな?いったいどういう事なんだ!?」

バーゲスト「答えろアグラヴェイン!お前はお前によって力を奪われた別世界の者たちだけでなく、3年前に行方不明になったガレスに手をかけたというのか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「それについては今は答えることなど出来ない・・いま二代目妖精騎士ランスロットから眼を離していたら、大変な事になるかもしれないから・・。」

バーゲスト「貴様、女王に罰を下されるというのに二代目の妖精騎士ランスロットの心配をするとは貴様という奴は!」

妖精騎士アグラヴェイン「ポーチュンのことなど、私にとっては眼中にないだけだ。今は二代目ランスロットの異端の亜鈴を頬っておいたら、被害がただ広がるだけだからよ。」

アルト「・・・『噛みついた者を妖精亡主か悪妖精化させて操る』という二代目妖精騎士ランスロットが持つ異端の亜鈴のことか?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・あれはこの私でもどうすることができない。あのまま彼女を放っておけば、彼女は別の意味での『厄災』になりかねないからね・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「だけど、あなたが言う・・妖精として発生させたという事実は、場所を変えることで話してあげてもいいわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が領主としている街、『マンチェスター』にあなたの家族全員で訪れなさい。そこにあなたが知りたい全てがあるわ。」

アルト「マスチェスター・・・バーゲストが領主として納めていた街か・・・。」

バーゲスト「・・・・・・・・・」口を紡ぐ


妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』アルトリア、カルデア、そして『境界なき勇士団』たちよ。オベロンの潜む『秋の森』は確かに私たちが焼き払ったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしそれらと引き替えにあなたたちの手によって、二代目妖精騎士ガウェインは倒され、二代目妖精騎士ランスロットは逃げだし、私の3つ目の力もあなたたちに見破られた。」

妖精騎士アグラヴェイン「この事から私はあなたたちへの敬意として、今回の所はひとまずあなたたちの勝利として、この場から敗走させてもらうわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたたちは二代目妖精騎士ガウェインに勝った。ただそれだけで充分よ。」

タタタタタァァーー・・・(そのまま走り去っていく妖精騎士アグラヴェイン)


カルデアのマスターの暗殺という形でアルトたちと妖精騎士アグラヴェインとの対談に割り込んできた女王騎士ポーチュン。

暗殺を妨害された彼は“女王への反逆”の名目で妖精騎士アグラヴェインへの通報と、敵前逃亡した二代目妖精騎士ガウェイン(ガレス)の報告を女王モルガンに伝える為に去って行き、

妖精騎士アグラヴェインは、敵前逃亡した二代目妖精騎士ガウェイン(ガレス)の事が心配となり、アルトたちには話の続きは自身の領土であるマンチェスターで話すとほのめかすように去っていった。

――――――――――――――――――――――――――

タタタタタァァーー!(メリュジーヌとスズカ、セフィーが奥からやって来る)


スズカ「お父様、バーゲストお母様、セツノ、みんな大丈夫ですか!?」

【スズカちゃん、ちょうど良いところに!】←
【(なんでメリュジーヌたちがここに!?)】

アルトリア「!。スズカちゃんこっち!トリスタン郷が大怪我をしてるの!速く助けてあげて!」

トリスタン「アッ・・ァァァァァ・・・」ドロォォ・・・(両腕と胸元がタダレている)

スズカ「大変!?すぐに応急治療をするわ!彼をそこに寝かせて置いて!」ガシャガシャン!(応急用具を取り出しながら)

アルトリア「は、はい!セツノちゃんも手伝って!」呼びかける

セツノ「うん!」タタタタタァァーー!(駆けつける)


森から去った妖精騎士アグラヴェインと入れ違いになるように、南側から救援の如く現れたスズカとセフィーとメリュジーヌ。

二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)との戦いで負傷したトリスタンを見たスズカは、急いで彼の治療に取りかかるのであった。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/03(月) 06:41:33.25 ID:OHu5RMpj0
メリュジーヌ「大丈夫だったか、アルト!君たちに怪我がなくてほんと良かったよ・・。」ホッとしている

バーゲスト「メリュジーヌか!メリュジーヌ、さっき南側の方で女王騎士であるポーチュンを見かけなかったか?奴め、我らに変な事を告げていて・・」

バーゲスト「『二代目妖精騎士ランスロット』が実は『ガレス』で、そのガレスがこの森から敵前逃亡したと・・」

メリュジーヌ「!?。そ、それは・・・そのぉぉ・・。」ジィィ・・(眼を逸らしながら)


アルト「・・・・会ったんだな。南側の方で二代目妖精騎士ランスロットに遭遇したんだな?」

メリュジーヌ「・・ええ。君の言う通り、私とセフィーはあの場所で二代目妖精騎士ランスロットと戦った・・そして奴の・・彼女の正体を知ってしまった・・。」

アルト「知ってしまった・・・。それじゃあ二代目妖精騎士ランスロットの真名は・・・・」

メリュジーヌ「・・・・『ガレス』だ。私たちが3年前にウェールズで再会を約束したはずの根無し草の妖精・・・ガレスだったんだ・・。」グググゥゥ〜・・(悔しそうな表情)

バーゲスト「!?。そんな・・・どうして・・・」ショックを受けている


メリュジーヌはバーゲストに南側の森で女王騎士ポーチュンと二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)に会ったかを聞かれ、

メリュジーヌはそれらを一言も漏らさず、ただ悔しい表情を見せつつも、メリュジーヌは南側の森で起こった出来事を全て話すのであった・・。

――――――――――――――――――――――――――――――――
数時間前・・・ウェールズ:一部だけ燃えている秋の森(パーシヴァルサイド)



ボォォォォ〜〜!!ボォォォォ〜〜!(ガレスの後ろの森が燃えている)

妖精騎士ガレス(二代目妖精騎士ランスロット)「ガルゥゥゥ〜〜〜〜!!」ジィィィ〜〜!(メリュジーヌの事を睨んでいる)

パーシヴァルたち「―――――!!」ガシッ!(武器を構えて警戒している)


メリュジーヌ「・・・なんで・・?なんで君はそんな声で唸るんだよ・・?キミは・・キミはそうゆう凶暴な素振りをなんかしなかったはずなのに!」ポロォォ〜・・(泣きそうになっている)

妖精騎士ガレス「ガルゥゥゥ・・・・。・・ダレ・・?ダレナノアナタハ?」メリュジーヌを睨みながら

メリュジーヌ「!?」ガレスのその声を聞いて・・

妖精騎士ガレス「アナタ・・・ワタシノコトヲシッテイル?ナゼアナタハ、ワタシノホントウノナマエヲシッテイルノ?」警戒している



パーシヴァル「!?。あの妖精・・片言ではあるがしゃべることができるのですか!?」

セフィー「ああ。シェフィールドで戦った時でも、あの者はマシュの事を『予言の子』なのか、そうでないのかを一度だけ問いかけられたことがあったんだ。」

セフィー「あの者は狂戦士(バーサーカー)の如く凶暴で、ただ獣のようにうなり声を出すだけの狂気の妖精だと思っていたのですが・・。」

カイニス「チィッ・・あの狂気狂いの妖精のヤロウ、うなり声しか出さないくせに、普通に喋るのか喋れないのか、少しはハッキリしろってぇつうの・・。」

パーシヴァル「・・・・ですがいま、一番に心配すべきはメリュジーヌの方だと思います。彼女のあの表情・・明らかにあの妖精に動揺しているかと。」

セフィー「ああ。最悪の場合、その動揺で母さんは・・・」心配そうな表情を見せる

立花響「メリュジーヌさん・・・。」心配そうにしている


アルトたちが二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)と戦っている同じ頃、二代目妖精騎士ランスロットの正体であるガレスと戦っていたメリュジーヌたちは突然のことで困惑しており、

得にメリュジーヌに至っては、3年前に再会を約束したはずのガレスとの想定外な再会にただ動揺するしかなかったのであった。
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