【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 23:49:11.55 ID:FjGhQ4KS0
ウッドワス「!!。(いったいなんだったんだ・・・さっきまで輝いていた選定の槍の光が、あの小娘に触れた途端に色が変わった・・・)」

ウッドワス「(コマドリ大会やオーロラから聞いた話でも、あのような光を放ったという話は一度も無かった・・・だが・・・!!)」

ウッドワス「ハ―――ハハハハハハ!!どうやら貴様ら2人、土壇場になって、その槍とやらに見放されたようだなぁぁ〜〜!!」


ジャキンッ、グォォォ〜〜ン!!(黒いオーラを纏って2人に向けて接近するウッドワス!)

ウッドワス「勝機!オワリダァァァーーーー!!」グォォォ〜〜ン!(接近してくる)

立花響、パーシヴァル「―――!?」


フゥゥンッ、ガコォォォ〜〜ン!(ウッドワスの前にガイルが鋼鉄の片腕で立花響とパーシヴァルを守る)

ガイル「―――!!」クルッ、ガシッ!!グググゥゥーー!!(即座にウッドワスの腕を握りしめる)

ウッドワス「――なに!?貴様なぜだ・・なぜ貴様はまだ動けるというのか!?」グググゥゥーー!!(腕を握られる)

パーシヴァル「!?。ガイル殿!?」

立花響「ガイルさん!?」


ガイル「ウウゥゥ・・・ゲホゲホッ・・・。ゴメン・・・俺が・・・・猪突猛進で自分勝手なばかりに・・・みんなに迷惑をかけてしまって・・・」咳き込みながら・・

ガイル「俺が間違ってたんだ・・・・・俺が・・・俺が“正義のサイ”であり、この俺がウッドワスを倒せる奴なんだと、思い上がってしまったばかりに・・・」

立花響「・・ガイルさん・・・・」

ガイル「・・・だが・・・俺はもう間違えない・・・。もう自分勝手にやることも・・俺の思っていることを他人に押しつけたりしない・・・。俺は俺自身が・・・“正義のサイ”であると誇れるように・・!」

ガイル「俺は心から2人を、父さん母さんを、家族を、皆を・・・・・この真なる“正義のサイ”となる俺が全員守ってやるからなぁぁーー!!」



キィィィ〜〜ン、キラァァァ〜〜〜ン!!(ガイルの眼と全身が光り輝く)

ガイル「うおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!」キィィン!バシュゥゥ〜〜〜!!(ガイルの全身が光りつつ、身体から水蒸気が噴出する!)

ウッドワス「!?。ヌオォォォ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜〜!!(水蒸気と一緒に吹っ飛ぶ)

立花響、パーシヴァル「うわぁぁぁ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜〜!!(水蒸気と一緒に吹っ飛ぶ)


タタタタタァァーー!(アルトたちとアルトリアたち、バーゲストたち3人が吹き飛んだパーシヴァルと立花響の前に寄り添う)

【響ちゃん!パーシヴァル!】
【大丈夫か、2人とも!?】←

パーシヴァル「え、ええ・・・ガイル殿の身体から出た水蒸気によって吹き飛ばされましたが、特になにも・・・・」

立花響「はい。でもあのモクモクしたの・・・・一瞬だったけど、なんかもの凄く熱かったような・・・」

アルト「なんだって・・・・・それじゃあ、あのガイルの身体が輝いたと同時に出たと言う事は・・・・」

バーゲスト「ええ。・・・ガイル・・・まさかお主は・・・・」ある所のほうを見上げて・・・


ウッドワス「――熱ッ!?おのれぇぇ、いったいなにが起きて・・・・!?」

ウッドワス「な―――なん・・だと・・・?」ある所を見てて・・・


ブシュゥゥ〜〜〜、シュッ!ゴォォォ〜〜〜!(水蒸気の霧がガイルの手によって霧払いされる)
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/20(火) 08:41:06.09 ID:meTqcW1I0
バシュゥゥーーー!ドロドロォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの身体全体をマグマと業火が包んでいる)


マグマと炎を纏ったガイル「ヌォォォォ〜〜〜!!」ジュボォォーー−!ブシュゥゥーー!(火炎とマグマを纏っている)

アルト「―――!?」驚愕している

ウッドワス「〜〜〜〜!?」驚愕している

アルトリアたち、バーゲストたち、介人たち「―――!?」驚愕している

【なんか燃えてるぅぅ〜〜!?】←
【燃える“サイ”だ、これ!?】

アルトリア「見ればわかるよこれぇぇ〜〜!?」驚愕している

―――――――――――――――――――――――――
一度はウッドワスの手口によって倒され、チェーンガンの弾丸の暴発とクリサリスからの漏電による感電により、瀕死の重傷を負ってしまったガイル。

彼はアルトのヒール(超回復)とスズカのヒーリング(緊急治療)、さらに立花響の魂の叫びによって目を覚まし、アルトはウッドワスとの戦いによる敗北で意気消沈していたガイルを叱っていき、

ガイル自身の自分勝手で猪突猛進な性格を改め、ガイルの『目的』優先で自身の存在を誰かに押しつける事ではなく、ガイル自身が誰からも慕われる存在に慣れるよう・・

今のガイルに足りないとされる『コミュニケーション』と相手への『理解力』を持ち、誰からも信頼され、わかり合える存在になれとアルトはガイルにそう教えた。


自身の過ちと改める事を理解したガイルは、その気持ちと持って再びウッドワスの前に立ちはだかり、彼の強い思いと皆を守りたい気持ちが重なった事で、

その思いに答えるかのようにガイルの力が『覚醒』し、彼の身体は水蒸気の放出と共にガイル自身の身体にマグマと轟炎が纏っていき、

ガイルの全身がマグマと炎を纏ったメタルゲラスみたいとなり、その姿は業火の如く燃えているのであった。
―――――――――――――――――――――――――

ガイル「(ハァ・・ハァ・・。なんだこれは・・・身体中がマグマと炎に包まれて凄いことになってる。身体中がもの凄く熱い・・・)」ドロドロォォ〜〜・・(身体に纏っているマグマを見て・・)

ガイル「(だがなんだろう?この熱さとこの力・・・今の俺ならアイツを倒せる気がする・・・俺の新たに得た、この熱き力であるならば!)」ガシッ!(拳を握りしめる)


ウッドワス「ツゥゥッ!なんだその姿は・・・さっきまで鋼鉄に身を纏っているとは違い、姿が火の妖精と同じではないか!」

ウッドワス「だが黒犬公の息子である貴様が今さら姿を変えたところで、一度死に瀕した貴様にこの私が倒せぬ!再び返り討ちにしてくれる!!」シュッ!(手からレーザーを出そうとする)

ガイル「!!」ガバッ!(前に出る)


ドロドロォォ〜〜!ガシッ、ジュボォォーー!(ガイルの拳にマグマと業火が混ざり込んでいき・・)

ガイル「ハァァァァ〜〜!!」ボォォォォ〜〜!!(マグマと業火のパンチを繰り出す)

ウッドワス「!!」ガシッ!(身構えていく)


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)

ウッドワス「フッ――たわいもない。そのようなパンチなんかにこの私が――」

ガイル「ウォォォォォーーー!!」ジュボォォォーー!(更に拳に力を込めていく)



ジュウゥゥゥ〜〜!バリンッ、バジィィン!バシュゥゥゥーーン!(バリアを突き破り、ウッドワスの胸部に拳を喰らわせるガイル)


ウッドワス「!?。ウガァァァァァ〜〜〜〜!?」ジュボォォ〜〜!ボシュゥゥゥ〜〜!

ガイル「オォォォォォォォ!ハァァッ!」バコォォォン!(拳を振りかぶる)


バコォォォン!ジュボォォォォーーー!!(ガイルに殴られたウッドワスの胸部がマグマと炎で焼けていく)
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/20(火) 22:27:05.07 ID:meTqcW1I0
【!?】
【バリアを突き破っただと!?】←

スズカ「ガイルの体内温度・・・じつに5000万度!?これ、太陽の推定温度をかなり上回っているわ!?これってもしかして・・・」ピピピッ!(サーチしていく)

アルト「ああ・・・。――『覚醒』だ。ガイルの奴、自分の過ちを認め、俺や皆を守る想いが更に強まった事でその想いとガイルの心が、ガイルの力を『覚醒』させたと言うのか!」

千子村正「マジか!?あのやろう、今まで散々儂らに心配かけさせやがって・・・!」

バーゲスト「ガイル・・・・全く、お主ときたら・・・」ジィィ〜ン・・(感心している)



ウッドワス「ガァァァ〜熱い!?なんだ、この溶けたような鉄並みの熱さは?この私の守りを突き破るこの熱い炎の拳は・・・?不遜なり、不快なり!」ジュオォォ〜〜!(胸部を押さえている)

ウッドワス「・・・我が『星の肺』が焼けていく・・・!この亜鈴を持つこのオレがあの半妖半人の子の炎なんかに焼けられるとは・・・」ボォォォ〜〜!(胸部が燃えている)

ガイル「――ハァァァァ!!」ジュボォォーードロドロォォーー!!(マグマを纏った拳を再び振るう)

ウッドワス「!?。クソォォォ〜〜〜!!」ジャキンッ!(爪を立てていく)


ヒュッ、ヒュンヒュンッ!ジュボォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの攻撃をかわしていくウッドワスとそれを追うガイル)

ドロドロォォ〜〜、ボタボタッ・・・ボォォォ〜〜!!(ガイルが動く度、マグマが地面に落ち、そこから炎が広がっていく)


ウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁぁ〜〜!?」炎から逃げていく

円卓軍・兵士たち「オォォォ〜〜!?」炎から避けていく

【もの凄い炎だ!】
【これでは近づけない!】←

ボガード「いや、むしろ今はガイルの野郎にウッドワスの相手をさせた方が適材適所だ。見るがいい、ウッドワスのあの行動を・・・」

ボガード「『牙の氏族』が得意とする爪と牙があの燃えるガイルの前にはもはや無力とも言える!あのガイルの身体より流れ出しあの熱き焔と溶岩がそうさせている!」

ボガード「ああ――まさに『火山の厄災』の再来!ガイルの放つ灼熱の業火が、あの排熱大公のウッドワスを追い詰めていくとはなぁ!」

アルト「ああ。だがだからって、ガイルをあのままにしておくわけにはいかない。ガイルが『覚醒』したからには、ガイルのあの力はまだ俺たちには未知数と言ってもいい。」

アルト「それに『覚醒』した力にはそれ相応の『弱点』もある。その『弱点』をこちらが先に見抜けない限り、俺は安心できない・・・」

アルト「俺とスズカの魔力も残り僅かだが・・・、今はガイルの戦いを見守る事しか出来ないからな、俺たちは・・・・」

メリュジーヌ「ええ・・・・」

【・・・・・・・・】
【(頑張れガイル!)】←
――――――――――――――――――――――――――――
ジュボォォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの攻撃をとにかくかわしていくウッドワス)


ウッドワス「ツゥゥゥ〜〜!!」ヒュッ!(横に避けようとする)

ガイル「逃がすか!」ドバァァァーーー!(マグマを操る)

バシャンッ、ジュウゥゥゥ〜〜!ボォォォ〜〜!!(右ももと右の脇腹にマグマが当たり、そこから炎が燃え広がろうとする)

ウッドワス「!?。ヌゴォォォ〜〜!?」ボォォォ〜〜!!(焼かれようとする)


シュッ、ジャクゥン!(マグマが当たったところの表面を手刀で切り落とすウッドワス)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/21(水) 22:21:03.57 ID:tHvIclQc0
ウッドワス「グゥゥゥゥゥ・・・・!バカな、バカなァ!氏族の長が、排熱大公を継ぐオレが、あんな・・あんな半妖半人の黒犬公の息子に倒されるなど、断じて・・断じて・・・!」

ウッドワス「断じて!あってはならぬ、とてつもない、大問題だ!あんな・・・あんな半妖半人の子1人にこのオレが・・・・!」

ウッドワス「貴様はいったいなんなんだ!?この正当なる亜鈴返りの・・・排熱大公の亜鈴と同格の力をお前が―――!?」

ガイル「・・・・・・・・」ジュボォォーー!ボォォォーー!(炎とマグマが荒ぶるように放出されてる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスが見たイメージ


ドスンッ、ドスンッ!ドゴォォォーーーン!!(背中に背負ってある火山が大噴火する)

火山を背負ったサイ(ガイル)「グォォォォ〜〜〜〜ン!!」雄叫びをあげていく

ウッドワス「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ガタガタガタガタァァァ〜〜!!(怯えている)


ドゴォォォーーン!ドカァァァーーン!(火山の大噴火の光景が広がっていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「・・・違う・・!貴様のその力・・・もはやオレの・・・排熱大公の亜鈴を超えるモノ・・・こんな・・このような力が、我が亜鈴を遙かに超えている・・・!」ガタガタガタガタ!!(震えている)

ウッドワス「もはや我が排熱大公では敵わぬ・・・貴様のその亜鈴・・・『排熱大公』を超えた『灼熱大公』――“『灼熱大公:ガイル・オルラント』!?”」ガタガタガタガタ!(震えている)

ガイル「・・・・・!!」ギリッ!(眼を睨ませる)

ウッドワス「ひ、ヒィィッ!?」ガタガタガタブルブルブルッ!!(震えあがる)


ガイル「(ハァハァハァハァ!さ、さすがに今の俺は、この灼熱の熱さを長く維持できない・・・。)」ジュボォォーー!ボォォォーー!

ガイル「(だがせめて・・・あのウッドワスの野郎へのトドメとして、俺の渾身の一撃を喰らわせてやる!)」ガシッ!グググゥゥー!(拳を握りしめる)

ガイル「ヌォォォォォ〜〜〜〜!ハァァァァーーー!」ジュボォォォ〜〜、ドシィィィーーン!!(マグマと炎を纏った拳を地面に叩きつける)


ドゴォォォーーン!ズゴゴゴォォォォーーー!!(ウッドワスに向けてマグマが這い寄る地割れが発生する)

ウッドワス「な、なぁ!?ノワァァァ〜〜!?」ドゴォォォーーン!バシュゥゥーーー!!(その地割れに落ち、そこに這い寄るマグマによって焼かれていく)

ガイル「!!。オォォォォォーーー!」ドスンッ、ガシッ!(両腕を構えていく)


ボシュゥゥ〜〜!ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォーーーー!!(そのまま地面にめり込んだままガイルの元へ引き寄せられるウッドワス)

ウッドワス「がぁッ、ガァァ〜〜!?やめろ〜〜、やめてくれぇぇぇぇ〜〜〜!?」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!(ガイルに向かって引き寄せられる)

ガイル「ウオォォォォォォ〜〜〜!!(必殺奥義・・灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)!!)」ボコボコボコォォォ〜〜!(両腕にマグマが溜まっていき・・)

ガイル「――セイヤァァァァーーーー!!」ボコボコォォォ〜バシュゥゥン!


バシュゥゥン!ズドゴォォォォーーーーーン!!(灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)がウッドワスに炸裂する)
―――――――――――――――――――――――――――――
ガイルの強き想いにより、ガイル自身の力が『覚醒』し、ガイルはその身に纏ったマグマと炎を駆使し、ウッドワスにマグマと炎を付与した打撃をかましていく・・

逆にウッドワスはガイルのマグマ付与の打撃を打ち込まれ、自身の強みであった『星の肺』を一撃で焼かれてしまい、その後もガイルが纏うマグマと炎によって身体を焼かれていき、

ウッドワス自身もまた、ガイルの事を自身が自称する『排熱大公』を超える存在『灼熱大公』と称し、その力の前に身体が震える程に恐怖を感じていき、

ガイルは『覚醒』したばかりの能力の限界に気づきつつも、最後にガイル自身の新技にして最大の一撃をウッドワスへのトドメとするように発動していき、

ガイルの必殺の宝具『灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)』をウッドワスに向けて放ち、その攻撃はウッドワスにめがけて直撃するのであった。
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/22(木) 22:54:37.40 ID:jojk3AEN0
【―――き、決まったーー!!】
【もしかしてこれ、いけるか!】←

アルトリア「えっ、なにこれ!?あまりの驚きの連発で頭が真っ白だったけど・・・。今、ガイルくんの攻撃がウッドワスに直撃したよね!?」

アルトリア「ってわぁぁ〜!?あれ、さっきの攻撃でガイル君だけじゃなくウッドワスまで身体が火だるまになっちゃっているよぉ〜〜!?」アタフタ!(慌てている)

武蔵「ええ!――あっでも、ウッドワスは私たちの敵だとして、あいつだけはあのまま火だるまにしても問題じゃないのかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「いや待って!なんかガイルくんが何か叫んでいる・・・・声がガラガラでよく聞こえないけど、これって・・!」

アルト「ああ!セツノ、一緒に来てくれ!ガイルとウッドワスを氷で消火させるんだ!スズカ、まだヒーリングはいけるか?」

スズカ「え、えぇ・・・でもガイル兄様はともかく、あのウッドワスまで助けるつもりですか!?彼は私たちの事を・・・」

アルト「いいから来い!ガイルが呼んでいる以上、ウッドワスも含めて助けるぞ!」

セツノ、スズカ「は、はい!」頷く


タタタタタァァーー!(ガイルの元へ急ぐアルトたち)
―――――――――――――――――――――――――――
ジュボォォォ〜〜!ボォォォォ〜〜〜!!(ガイルの一撃を受け、身体全体が火だるまとなっているウッドワス)


ウッドワス「うがぁぁぁぁ〜〜〜ぎやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!?」ボォォォ〜〜ボォォォ〜〜!!(火だるまになっている)

ウッドワス「あああぁぁぁ―――熱い・・・身体中が燃えていく・・・!魔血も・・内臓も・・なにもかも燃えていくぅぅーーー!」ボォォォ〜〜!ブルンッ、ブルンッ!(炎を振り払おうとしている)

ガイル「・・・ヌゥゥゥ・・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ドスンッ、ジュォォォ〜〜!(身体が燃えつつ、膝をつく)


ウッドワス軍・兵士1「うわぁぁぁ!?ウッドワス様が燃えている!あの黒犬公の息子の一撃でウッドワスが火だるまになってるぞ!」

ウッドワス軍・兵士2「あれではもう助からない!ウッドワスは負けたんだ!黒犬公の息子の方がよっぽど強かったんだ!」

ウッドワス軍・兵士3「に、逃げるんだ!ウッドワスはもうおしまいだ!賭けはウッドワスの負けだったんだぁぁ〜〜!!」

タタタタタタァァァ〜〜〜!!(続々と潰走していくウッドワス軍の兵士たち)


ウッドワス「お、おい!?逃げるな!オレの身体を消火しろ!オレはまだ負けてない!まだオレはアイツらなんかに負けてなんかいないんだ!」

ウッドワス「何故だ!何故なんだ・・・女王の援軍が・・・女王軍の援軍さえ来てくれれば、こんな事にはならなかっ・・・・!?」

――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェイン(回想)「モルガン陛下は貴方の事を信頼していると見せかけて、貴方もろとも『牙の氏族』を廃滅しようと考えている・・」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「貴方たちへの増援として送られるはずの増援はブラフであり、貴方たちに増援を送ると見せかけて、貴方たちをあの場で見捨てるつもりよ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「いくら貴方が窮地に立たされようとも、実際に援軍が送られていない以上、貴方はモルガン陛下に不要とされた妖精‥」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「女王陛下は貴方と『牙の氏族』を用済みとし、陛下はあのような嘘を付いたと見て間違いはないわ・・・」
――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「あああああ〜〜!!嘘だぁぁ〜〜!あんな・・・あんな妖精騎士アグラヴェインの戯言が本当だと言うのか〜!!」

ウッドワス「援軍が来ていないというのなら、モルガンはオレの敗北を望んでいたのか!オレたち『牙の氏族』はモルガンにとって存在すら不要だと言うのかぁ〜〜!」

ウッドワス「オレは・・・オレたち『牙の氏族』はもはや陛下にとって不要な存在だと言うのかぁぁぁ〜〜!!」絶叫している

ガイル「―――!?。クソォォォッ!」グググッ、ドスドスドスッ!(ウッドワスに近づく)


ドスドスドスッ、ガシッ!(燃えながらもウッドワスを捕まえるガイル)
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/23(金) 23:53:48.47 ID:0IXJo8Eo0
ウッドワス「!!――なにをする!?寄るな、離れろ!半妖半人の黒犬の息子よ!貴様なんかになにがわかるんだ!」

ウッドワス「『牙の氏族』でも無い貴様に、今までブリテンを殺さず、『厄災』やモース共からブリテンを何十年、何百年も守り、1000年前の『大厄災』からブリテンを守った妖精の事も知らずに!」

ウッドワス「『牙の氏族』オレをなくして誰が務まる!レオンゴンなんかに長の座を取られたら、それこそあの無能共は、“あの時”の過ちを繰り返す!繰り返してしまうのだ!」

ウッドワス「それなのにアグラヴェインの奴は・・・モルガンは・・・・我ら『牙の氏族』を愚弄し、このオレを排除しようとするなんて・・・!」

ガイル「落ち着けウッドワス!お前の身にいったい何があったかは知らないが、お前はただでは燃えつかせたりはさせないよ!」

ウッドワス「!?。なんだと・・・・」驚愕している


ガイル「父さん、セツノ!早くこっちに来てくれ!俺とウッドワスをどうにか助けてくれ!」

ガイル「どうも今のウッドワスは様子がおかしいんだ!とにかく俺と一緒に彼を助けて欲しいんだ!頼む!」ガラガラながらも叫んでいく



タタタタタァァーー!(アルトたちが駆けつける!)

アルト「聞こえたぞ、ガイルのその声。セツノ!!」

セツノ「うん。セツノに任せて!ハァァァァ〜〜!」ヒュゥゥ〜コチコチコチィィィ〜〜!!(両手に氷と冷気を溜めていき・・・)


バシッ、カチカチコチコチィィィィ〜〜〜!!(セツノが触れたところから勢いよく凍りついていく)

セツノ「バースト・ゼロ・ブリザード!!」カチコチコチィィ〜〜ン!!(凍らせていく)

ガイル、ウッドワス「――――――」カチコチコチィィ〜〜ン!!(身体が凍っていく)

コチコチコチィィ〜〜〜ン!カチィィィ〜〜ン!シュゥゥゥ〜〜・・・(ガイルとウッドワスを含めた辺りのマグマと炎が凍りつくように消火される)


セツノ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・!ガイルお兄ちゃん!」カチィィン、コンコン、ガコンッ!(氷の両手で氷をどけていく)

バーゲスト「ガイル!ガイル!」ガシャンガシャンッ!(氷を砕いていく)

アルト「ガイル!」ガコンッガコンッ・・・(氷をどけていく)


ガコンッ、ガコンッ、ガコンッ・・・・(氷をどかしていき、ガイルとウッドワスの頭を出していくアルトたち)


アルト「大丈夫かガイル!全く・・・さっき言った側からまた無茶をしやがって・・・!」

ガイル「ウゥゥゥ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・。ゴメン、父さん・・・・俺・・・・どうしてもパーシヴァルと響ちゃんのことを・・・」

アルト「言わなくても分かってる・・・パーシヴァルと立花響は無事だ。ガイルのおかげであの2人だけじゃなく、皆も助かった・・・」

アルト「それにガイル・・・お前、他にも言うべき事があるだろ?ゴメンだけじゃなくて・・・なあ?」

ガイル「!。・・・・・・うん。ありがとう父さん・・・・俺のことを2度も助けてくれて・・・・」

アルト「ああ・・・とても格好良かったよ・・・お前の・・・“烈火に燃える『正義のサイ』”の姿をな?」

ガイル「!。ああ・・・!」ニッコリ!(笑顔を見せる)


ウッドワス「―――――・・・・・・・・」シュゥゥゥ〜〜〜・・(氷漬けにされている)

――――――――――――――――――――――――――――――
“灼熱のマグマと業火を操る”という力に『覚醒』したガイルの渾身の一撃を受け、身体全体が火だるまになるようにして敗北を喫した牙の氏族・ウッドワス。

ウッドワスの敗北が確信に変わった途端、ウッドワス軍の兵士たちはウッドワスの事なんかお構いなしに続々とオックスフォードの方角へと潰走していった・・・


ガイルとの戦いに敗れ、ある事で自棄になって燃えていくウッドワスに対し、ガイルは彼(ウッドワス)を捕まえ、セツノの繰り出す『バースト・ゼロ・ブリザード』の氷撃によって2人の身体が凍りついていき、

アルトは自身の息子であるガイルに対し、死にかけたり業火に焼かれたりと、かなり無茶をした事への罵りつつも、アルトはガイルの事を“烈火に燃える『正義のサイ』”として認めるのであった。


かくしてロンディニウム周辺での『予言の子』率いる『円卓軍&境界なき勇士団』とウッドワス率いる『ウッドワス軍』との戦いは、『予言の子』の勢力の勝利に終わった。

ウッドワスの秘密兵器である妖精兵器3機や力ある戦力により、多くの犠牲を払いながらも、アルトたちは強敵・ウッドワスを撃破し、彼を捕縛することに成功したのであった。
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/24(土) 10:23:27.52 ID:ONzsykUa0
幕間:戦いが終わって・・・〜ある者たちの謎と陰謀〜
―――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム内部:大広間にて・・・


オォォォォ〜〜〜〜!!(勝ち鬨と歓声をあげていく円卓軍)


円卓軍・兵士「ウッドワス軍、潰走!戦闘は終わったぞー!非戦闘員は避難所から出てきていいぞー!衛生班は全員、正門の野営地に集合〜!」

円卓軍・兵士「投降した兵士は西の居住区予定地に連行!面会を申し出たい者はケンウッド隊まで!」

円卓軍・兵士「繰り返す、ウッドワス軍潰走!防衛戦は我々円卓軍と境界なき勇士団の勝利だ!」


ワーーワーーワーーワーーーー!!(防衛戦の勝利に歓声をあげるロンディニウムの住人たち)


ワグ「よっしゃぁぁ〜〜!遂にあのウッドワスの軍勢を倒した!ガイルのアニキとパーシヴァルたちが、ウッドワスの野郎に勝ったんだ!」

ロブ「ああ!それにガイルのアニキやアルトの大旦那たちだけじゃない!このロンディニウムの中に侵入してたウッドワス軍の兵士らをコーラルの姉さんが吹き飛ばしたんだ!」

ロブ「周りがおぼろげに見えている中で、俺たちを暴風から吹き飛ばされないように警告をしたり、導いたりしてたしな!」

レッドラ・ビット「はい。あの多くの軍勢を辺りの視線が混濁していた中、彼女はその内に秘めていた力を解放し、あのような暴風の嵐を巻き起こしました。」

レッドラ・ビット「私の知る中では、3年前以前はこのような力をコーラル殿も知らなかったと言いつつも、彼女はその力でかの軍勢を竜巻の中へと吹き飛ばしました。」

レッドラ・ビット「これはノリッジの『厄災』にてアドニス殿の力が『覚醒』したと同じように、コーラル殿もまた、彼女自身の力が『覚醒』したかと思われまして――」

レッドラ・ビット「――だとすれば、これはもう彼女の事は・・・“嵐風(らんふう)のコーラル”と呼ぶしかありませんね!」キリッ!

コーラル「ら、嵐風って・・・私はただ・・・アドニス様やロンディニウムにいる皆さまをお守りしただけでありまして・・・」タラタラ・・・(動揺している)


タタタタタァァーー!(多くのロンディニウムの住民たちが一斉にコーラルの元へやって来る)


人間の住民1「コーラル様の風の報せを聞きました!まさかあんなに凄い暴風を起こし、ウッドワス軍を数多く吹き飛ばしてしまうとは!」

人間の住民2「だがおかげで皆が助かった!一瞬だがあなた様の風の報せで導いてくれたおかげであの暴風に吹き飛ばされずに済んだからね?」

妖精の住民1「私も同じ風の氏族の妖精ですが、あなた様のような風なんて起こせません・・。ですからコーラル様は、我ら風の氏族の誇りと呼べる妖精ですよ!」

妖精の住民2「ありがとうコーラル様!我らを守りし風の覇者!風の力を駆使し、ウッドワスの兵を吹き飛ばした風の妖精!」

人間の住民3「あなた様のおかげで皆が助かった。本当にありがとう・・・!」

コーラル「・・・・!。皆さま方・・・私・・・・」ギュゥゥ〜・・・(胸元を握りしめていき・・)


ロンディニウムの妖精たち「ありがとうコーラル様!女王の犬の軍勢を吹き飛ばせし風の覇者!嵐風のコーラル様!」讃えている

ロンディニウムの妖精たち「ありがとう『予言の子』!ありがとうコーラル様!我らを守りし救世主の軍団よ!」讃えている


ワーーワーーワーーワーーーー!(一斉に円卓軍、境界なき勇士団、コーラルを讃えるように歓声をあげるロンディニウムの妖精たち)


ワグ「うわぁ〜スゲェェ!コーラルの姉さん、これもうロンディニウムの英雄と呼ばれるぐらいになっちゃってますよ、これ!」周りの様子を見て・・

コーラル「え、えぇ・・・・そうですね・・・・この状況からしまして・・・。・・・・・・・」少し浮かない顔をしている

アドニス「・・・・・コーラル?」その顔をしているコーラルを見てて・・・


グググッ・・・(アドニスの手を握っていくコーラル)
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/25(日) 23:13:36.16 ID:PVrqpSuH0
ロンディニウム:作戦室では・・・・


オベロン「・・・・ウッドワスはガイルとの戦いで大火傷を負い、昏睡状態に陥った故に少々手当てを施しつつ、現状のところ、ウッドワスの身体を冷凍保管して捕縛したと・・」

オベロン「戦場にいた『牙の氏族』の2割は投降し、円卓軍の捕虜に。残りはオックスフォードに潰走していった。」

オベロン「本来、『牙の氏族』の氏族長補佐でもあるレオンゴンが戦場には不在、ウッドワスの身柄もこちらにある今、彼らに軍隊として機能しないだろう。」

オベロン「・・・・はぁ。まさかウッドワス軍にあんな変わりダネの戦力があるとは、ボクらも想定外の事態だったと言ってもいいよね?妖精兵器っと言ってたかな?」

オベロン「あの兵器の攻撃により、ランドン部隊はほとんど壊滅。他のロンディニウムに在留してた兵の数も減ってしまった…」

オベロン「・・・・だがそれでも今回の戦いに意味はあった。想定以上の犠牲は払ったけど、2つ目の大波は超えたかな。予定外のウッドワスの捕縛も付けてね?」

オベロン「これで南部における障害はほぼ取り除けた。君たちはどう思う、伯爵?パーシヴァル?」

パーシヴァル「え、えぇ・・・・確かにそうですね・・・。」頷きながら・・


ぺぺロン伯爵「そうね。キャメロットに向けて進軍する足場はできたんじゃない?アルトリアちゃんは鐘を二つ鳴らして、仲間たちと一緒にイレギュラーズを3人も撃破した。」

ぺぺロン伯爵「加えてガイルくんが『覚醒』し、ウッドワスを生け捕りにしちゃったからね?そしてなにより『牙の氏族』をあまり追い詰めていない。」

ぺぺロン伯爵「潰走する彼らを追撃せず、投降した者は捕虜として丁重に扱っている。これもパーちゃんが掲げているという円卓軍のスローガン・・・」

ぺぺロン伯爵「『目指しているのは妖精と人間の共存。糾すべきは女王の体制である』。それをここまで徹底しているんですもの。」

ぺぺロン伯爵「それに予定に無かった『牙の氏族』の長“だった”ウッドワスの捕縛、そしてボガードにも施したであろうアルトくんの『ヒール』の力によるウッドワスの改心・・」

ぺぺロン伯爵「これらもあって、『予言の子』と『境界なき勇士団』、『円卓軍』、『異界の戦士(ヒーロー)たち』の連合は女王と対等の正義となった。」

オベロン「うん。僕たちは妖精を滅ぼしたい訳じゃない。女王派だったウッドワスとは戦わざるを得なかったけど、『牙の氏族』はブリテンを護る為に必要だ。」

オベロン「『大厄災』がノリッジで終わりとは思えないしね。強力だといっても、しょせん先代も含めて妖精騎士は単騎。イレギュラーズもまた、強力なのだが数が少ない・・」

オベロン「大量に発生するかもしれないモースと戦うには、『牙の氏族』という戦士職は必要なんだ。それについてはパーシヴァルも知っているよね?」

オベロン「円卓軍にはランドンを中心に部隊を立て直し次第、オックスフォードを占領してもらおうとして・・・他に問題があるとすれば・・・」

ぺぺロン伯爵「その『牙の氏族』を誰がまとめるかよね?アルトの手で改心させたウッドワスか、ボガード、パーシヴァルとかアルトらが適任なのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「ウッドワスに至っては3日前に交わされ、ウッドワスが負けたことで契約が成立された妖精國版の『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)・・」

ぺぺロン伯爵「正式名:妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)の呪術によって、氏族の長としての権限を全てイレギュラーズのメンバー・レオンゴンに取られてしまい、」

ぺぺロン伯爵「加えてウッドワス軍の『牙の氏族』の兵士たち全員がその契約の生き証人であるからに、今のところ、『牙の氏族』達は氏族の長となったレオンゴンに従う他はない・・」

ぺぺロン伯爵「おそらくレオンゴンが『牙の氏族』の氏族長である限り、女王派の『牙の氏族』は彼以外に従うことはないと思うわ。」

ぺぺロン伯爵「ハァ・・・まさか妖精國にもセルフギアス・スクロールがあったなんて聞いてなかったし、アレの呪術解除は私でも無理そうだからねぇ・・・・」困り顔

オベロン「そこは僕の方で何とかしてみるよ。いずれにしてもイレギュラーズのメンバーであるレオンゴンとは戦わないといけない理由がアルトたちやボクらにもあるからね?」

オベロン「それにアルトリアは名実ともに女王を倒す『予言の子』になった。ノリッジ、ソールズベリーからだけじゃなく、協力者は更に増えてくる」

オベロン「レオンゴンが倒されるか・・どっかで失脚した後で、『牙の氏族』の文化、習性に理解があって、指揮の才能もある逸材を見つけて、その者を候補として見繕おっておくよ。」


オベロン「それより、問題はこの後だ。後ろから刺される心配はなくなったけど・・・。これからの予定としては・・・・」

ぺぺロン伯爵「キャメロットに進軍するか、残りのイレギュラーズを倒しに行くか、残りの鐘を鳴らしに向かうかって事だよね?」

ぺぺロン伯爵「なまじ軍隊をもっちゃうと、気軽には動けなくなるのよねぇ〜・・。パーシヴァル、これらの件について、円卓軍の団長である貴方はどう考えるのかしら?」

パーシヴァル「・・・・・・・・・・」浮かない顔をしている
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/26(月) 23:47:03.61 ID:GcnJFbto0
ぺぺロン伯爵「・・・。どうしたのかしら?ウッドワスとの戦いの後で疲れているのはわかっているのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「パーちゃん。あなた、ウッドワスとの戦いからずっと浮かない顔をしているのだけど、あの戦いの中で一番気にしていることがあるのかしら?」

ぺぺロン伯爵「アルトたちから後で聞いたのだけど、あなたがウッドワスとの戦いにて、ヒューマギアのイズちゃんに貴方たちがウッドワスに殺される結果がシミュレートされてね・・・」

ぺぺロン伯爵「それを響ちゃんが止めようとしたところ、あなたの持っている選定の槍が響ちゃんの手に触れた途端、いつもとはまるで違う発光をし、それに驚いた貴方と響ちゃんはその槍から手を離した・・・」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァルや響ちゃんの身に何があったかは知らないのだけど、あなた、あんまりそれについてあまり深く考えすぎない方が良いと思うわね?」

パーシヴァル「え、えぇぇ・・・・すみません・・・。その・・なんというか・・その・・・・・・」詫びる素振りをする


パーシヴァル「私がこの槍を振るうたびにこの槍はただ強く、“失敗した”という悲しみが流れ、身を裂くような後悔の念が溢れるように感じています。」

パーシヴァル「その念は今でもこの槍を私が持つ度にそう感じているのですが、響さんがこの槍に触れた時、今まで感じたことがない感覚が、槍を通して感じ取ったのですが・・・その・・・」

オベロン「???。今まで感じたことがない感覚って・・・?その感覚とはいったいなんだというのかい、パーシヴァル?」

パーシヴァル「ええ・・・あの感覚を感じた時、私の中でとても信じられない事であると感じ、おもわず選定の槍から手を離してしまったのですが・・・」

パーシヴァル「あえて一言で表現するとすれば・・・なんというか・・・その・・・・響さんが選定の槍に触れたとき、選定の槍がいつもと違う光で発光したと同時に・・・」


パーシヴァル「・・・・『選定の槍』が・・・・笑っている感覚がしたのです・・・・・」

オベロン、ぺぺロン伯爵「!?」驚きを隠せない
――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いが終わり、ロンディニウムや円卓軍の被害状況をまとめている頃、ロンディニウムの街では円卓軍と境界なき勇士団がウッドワス軍に勝利した事への歓声をあげており、

特にロンディニウム内部に侵入した女王騎士ミスティとウッドワス軍を1人残らず吹き飛ばし、住民達を導いて護ったコーラルを英雄として讃えており、

ロブとワグ達はそれについて喜ばしいことだと話す中、コーラル本人はそれとは対照的な感じに浮かない顔をしているのであった。


一方の作戦室でウッドワス軍での戦いで発生した被害状況の把握と軍勢の立て直しの内容をまとめており、その事でオベロンとぺぺロン伯爵、パーシヴァルの3人で話し合っていたのだが、

パーシヴァルはウッドワスとの戦いの時、パーシヴァルが『選定の槍』の力を使おうとするのを止めようとした立花響が『選定の槍』に触れた途端・・

選定の槍が通常とは異なる光で発光したと同時に選定の槍が立花響に触れて、“笑っている”感覚をした事でパーシヴァルが動揺したことをオベロンとぺぺロン伯爵に打ち明け、

その話を聞いた2人は驚きを隠せないまでにパーシヴァルの話に驚愕するのであった・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム 正門付近:救護テントの集落


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(多くの負傷兵たちの手当てをしている衛生兵たち)

スズカ「そこに包帯をたくさん持ってきて!重傷患者を優先に手当てをしていくわ。トリアージを急いで!」

スズカ「ダ・ヴィンチちゃん、そこの医療器具箱を持ってきて!こっちの患者の止血をしたい。出来れば止血の方も手伝って欲しいのだけど…」

ダ・ヴィンチちゃん「了解だ!止血の方はこっちでなんとかやっていくから、スズカちゃんは重症患者のヒーリングを頼む!」タタタタッ!(医療器具箱を取りに行く)

スズカ「ええ!衛生班、こっちに最重傷患者をお願い!」


タタタタタッ、ガタン!(重症患者2人が担架に運び込まれていく)

重傷患者2人「う、ウゥゥゥ……」大怪我をしている(症状:牙の氏族の攻撃による大怪我)

スズカ「…もう大丈夫よ。あなた助かるわよ。」キィィン!(ヒーリング(回復)を2人にかけていく)



立花響「・・・・・・・」浮かない顔をしている
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/27(火) 23:02:42.48 ID:ix6FACIE0
回想シーン@:一週間前・・・・ロンディニウムにて、悪妖グビラとの戦いの中で・・・


悪妖グビラ(回想)「Baaaaaaーーー!!」ノシィィ〜・・(二本足で立ち上がるように背中を後ろに曲げる)

立花響(回想)「〜〜っと、とととととぉぉ〜〜!?」タタタァァ〜〜、ガシッ!(どうにか選定の槍を掴む立花響)


グワァァァ〜ン・・・(選定の槍が微かに光り出す)

微かな声「・・・フフ・・フフフ・・・・・ウフフフフフ・・・・・・」笑い声

立花響(回想)「!?」選定の槍を掴んでいて・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーンA:少し前・・・ロンディニウム周辺にて、ウッドワスとの戦いの最中・・・・・


パーシヴァル(回想)「選定の槍よ、いま一度、私に力を!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を、」

立花響(回想)「―――!!そんなのダメェェェーーー!!」シュタッ!(パーシヴァルの前に飛び出す)

シュッ、ガシィィーン!(パーシヴァルの選定の槍を掴む立花響)


グワァァァ〜〜ン!(選定の槍が別の色の光を放っていく)


選定の槍から聞こえる声「・・・フフッ♪ウフフフフ♪ウフフフフ♪」グワァァァ〜〜ン!(オレンジ色に光り輝いている)

パーシヴァル、立花響「―――!?」その光と声に驚愕する


ガバッ・・・ガジャシャァァ〜ン!グワァァァ〜〜ン・・・(互いに選定の槍から手を離し、選定の槍の光が消えていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
立花響「・・・・・・・・・」ジィィィ〜・・・(自身の手のひらを見続けている)


立花響「(パーシヴァルさんやアルトリアちゃんは、あの『選定の槍』の事を・・もう選ばれてはなく、ただ失敗したという身を裂くような後悔の念が溢れていると言っていた・・・)」

立花響「(でも、私があの選定の槍に触れたときに感じたのは、“ただ身を裂くような後悔の念”ではなく・・・・“誰かと繋がれたと嬉しく思う同情と喜びの念”だった・・・)」

立花響「(――私がいた世界や別の世界の奏さん達の世界で色々な聖遺物に触れる機会があって、それに伴う形でシンフォギアの武装が色々と変わっていった事を、私はよく知っている。)」

立花響「(けれど・・・パーシヴァルさんの選定の槍は、今まで見てきた聖遺物とは何かが違うし、聖遺物のような物から感情のような感覚を感じた事など、私たちの世界では一度もなかった・・・)」

立花響「(わたしと藤丸くんの世界がかなり違うといっても、こればかりは私もよくわからない・・・。ハァ・・・エルフナインちゃんがいてくれたらなぁ〜・・・)」


タタタタタッ!(次々と重傷を負った兵士達がスズカの近くへと運び込まれていく)

スズカ「・・・・・!。看護する人が足りないわ・・・・誰か、1人でも動ける人がいたら、止血とか包帯を巻くとか手伝って!」

スズカ「このままじゃ多量の失血で命を落とす人が多数出る可能性がある・・・。誰でも良いから動ける人は衛生班の人の手伝いを・・・!」

立花響「――!?。はい、わたしに出来ることならなんでも言ってください!これでも人助けをするが得意ですので!」

スズカ「!。響ちゃん・・・・・わかった。ならそこの兵士達の止血をお願い!そこに多くの止血道具があるから、使い方は隣の衛生兵に聞いて!」

立花響「はい!」ガタッ、タタタタッ!(手伝いに向かう)


立花響「(・・難しいことを考えるのはあとだ!今はわたしがみんなにできることをやらないと!)」
―――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの正門近くにある救護テントの集落では、円卓軍の衛生班とスズカを含めた医者たちが、ウッドワス軍戦での多くの負傷兵達の傷の手当てをしており、

スズカはアルトリアの魔術的加護を受けつつ、医者として多くの重傷を負った負傷兵達をヒーリング(回復)や自身の医療技術で手当てをしていき、

立花響は以前と今回の事で感じた『選定の槍』から感じた“笑っているような感覚”に疑問を抱いていたが、負傷兵を手当てする人が足りないと叫ぶスズカの要請を聞き入れ、

立花響もまた、スズカや衛生班の人達と共に、1人でも多くの負傷兵を治せるように手当と治療に専念していくのであった。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/28(水) 09:28:38.59 ID:tQMvFuDv0
円卓軍 救護テントの集落:アルトたちがいる救護テントの中では・・・・


タッタッタッタッタッ、シュルシュルシュルッ・・・・・(向こうで多くの負傷兵達の手当てをしている)


【あれだけ魔力を使ったというのに・・・】
【さすがだね、スズカちゃん】←

セフィー「ああ。癒やしの力の他に、様々な医療技術を習得している彼女にとって、このような多くの負傷兵たちがいることは心許ない・・・」

セフィー「ガイルの治療のために『ヒーリング』の力を使う魔力を多く消費してでも、スズカは人を救う手を止めない。それこそ彼女の医師といてのプライドと言っても過言はない。」

セフィー「そしてその“誰かの命を救う事”こそ、スズカの産まれた時から持つ『目的』であると、自身もそれを認識しつつ行動しているからな。」

【成る程・・・・】
【まるでこっちの知るナイチンゲールみたいだね?】←

セフィー「ああ。そのナイチンゲールこそ、スズカに医療技術を教え、スズカが医師を目指す切っ掛けを作った・・・スズカの師匠とも言えるサーヴァントだからな。」


ワグ「ほんと凄いよなぁ〜スズカの姉さんは!自分も少々怪我をしてて魔力も少ないというのに、円卓軍の兵士達の手当を懸命にやっていくなんてなぁ〜!」

ロブ「ああ・・・円卓軍にも衛生班の人間と妖精はいるのだけど、それでも人が足りないとスズカがそう思ったのだから、ダ・ヴィンチちゃんと一緒に手伝いに行っているからな。」

千子村正「ああ。正に医療従事者のカガミと言えるな。まったくさっきまで自分も怪我していたというのに、その傷をすぐに治し、他の負傷者の手当をしにいってるものだからな・・」

千子村正「・・まぁスズカはともかく、こっちはこっちで治療が大変そうなのは変わりはないのだけどな・・・?」ある場所に目を向けながら・・



シュゥゥゥゥゥ〜〜〜・・・・(セツノが作った氷のベットに横たわり、そのまま身体を冷却しているガイル)

ガイル「・・・・・・・・・・・」シュウゥゥゥ〜〜・・・・(身体中を氷漬けにされている)

ガイル「ハァ・・・どうだ?少しはここから動いても平気かな?なんかずっとこうして寝ていると、なんか冬眠しているようで恥ずかしいのだが・・・」

セツノ「ダメ。まだガイルお兄ちゃんの身体、まだ熱い。セツノ、氷で手を覆ってても・・お兄ちゃんの身体がとても熱いよ・・・」

ルージュ「そうそう!見てよこれ・・・・ガイルお兄ちゃんのお腹に置いているだけでお湯が湧きそうに沸騰しているよ!ガイルの身体がまだまだ熱いって感じを表すかのようにね?」


ボコボコボコボコォォォ〜〜〜!!(ガイルの腹部に置いてある鍋のお湯が沸騰している)


武蔵「うわぁ〜〜ほんとだ!まるで本当にへそで茶が湧かせるぐらいにお湯が沸いている!うどんがあったら、これで茹でることが出来るかなぁ?」

ユーミル「うむ・・なんじゃそれは?それ、ワシも食べてみたいものじゃなぁ〜?そのうどんっていうやつをなぁ・・?」

武蔵「おっ、あなたもそれ気になる〜?そのうどんというのはねぇ〜〜―――」

ガイル「おい、人の腹で遊ぶんじゃないよ!氷漬けで動けず固定されているからって、これは恥ずかしいだろ!」カァァ〜〜!(恥ずかしがっている)

バーゲスト「〜〜〜〜〜・・・・」呆れている

【ハハハハハハハ・・・・】
【(確かにお湯が湧かせるようだからね・・・)】←


アルトリア「ハァ〜・・・とはいえ、あの業火の中でガイルさんが無事でなによりでした。アルトさんとスズカさんの懸命な治癒の力で命を取り留めたのはよかったの束の間・・・」

アルトリア「パーシヴァルと響ちゃんが揉めているところをウッドワスが攻撃しようとして、それをガイルが止めたその後に、」

アルトリア「ガイルさんの力が『覚醒』して、身体中がもの凄く熱い炎とマグマを操ってウッドワスを丸ごと焼いて撃破しちゃいましたからね。」

アルトリア「それとあの中でセツノちゃんがウッドワスと一緒にガイルさんの身体を氷で消火しちゃうものですから、ほんと私もかなりびっくりしましてね・・・」

ガイル「!。・・・・・・」黙り込む
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/29(木) 22:50:12.79 ID:9E0dsTNG0
アルト「まさかあの場でガイルが『覚醒』して、あのウッドワスの『星の肺』ごと焼きつくす程の獄炎とマグマを出せるようになるとはな。」

アルト「しかもその体内温度は5000万度と太陽を超えるぐらいの熱さだし、ウッドワスが出していたバリアを突き破るぐらいの威力だったものだからな・・」

アルト「このガイルの『覚醒』した能力を、ウッドワスは自身の『排熱大公』の亜鈴を超える――『灼熱大公』のガイルだと、カレはそう言ってた。」

ボガード「灼熱大公か・・・。確かにあのガイルの身体から出ていた、マグマと呼ばれる真っ赤にドロドロと燃えるように出る液状のモノは、そのマグマが垂れた場所から灼熱の炎が舞い上がり、」

ボガード「まるで『火山の厄災』の再来の如く、ウッドワスの奴を死に際一歩手前まで焼き尽くしたのだからな。」

ガイル「灼熱大公かぁ・・・。あの燃えたぎるマグマと灼熱の炎・・・正に俺の“正義のサイ”としての新たな姿といって間違いなさそうだな!」

アルト「ああ。あのガイルの“マグマと灼熱の炎を操る能力”・・・名を“『灼熱大公フォーム』”と呼ぶべきかな?」

ガイル「ああ!」頷く

【とっても似合っているよ!】
【さすが灼熱大公:ガイル・オルラントだね!】←


アルト「ああ。・・・・ただガイルの灼熱大公フォームには、同じく『覚醒』したアドニスやセツノと同じように『覚醒』した力の使用による反動とも言える『弱点』が存在している。」

アルト「ガイルの場合・・・『灼熱大公フォーム』を使った後、あまりに熱すぎる熱が身体に籠もり、触れるだけで身体の熱であらゆるモノが燃えてしまう事があり、」

アルト「ガイルの身体を十分に冷却しないと元の体温に戻らないというのが、スズカのサーチでわかった事なのだからな?」

アルト「・・・ほんと、俺がガイルにヒール(回復)をかけたいが、今のガイルの体温じゃ、手に触れただけで皮膚が燃え上がるぐらいの火傷を負いかねない体温になっているからな、ガイルは。」

メリュジーヌ「うん・・・だからこうしてガイルの身体をセツノの氷で冷やしつつ、ガイルが元の体温に戻るまでセツノの氷のベットで寝かしつけているからね。」

メリュジーヌ「その事についてはガイル・・・君もあの力を発現した時でも感じていたはずだよね?あのもの凄く熱いマグマと炎を長時間維持することも含めてね?」

バーゲスト「ああ。ガイルの灼熱の体温を冷却する手段は、今のところセツノの氷でまかなってはいるが、それだけでは私も心許ない・・・」

バーゲスト「画期的で且つ効率よいガイル自身の冷却方法が見つけるまでは、緊急時を除き、あの『灼熱大公フォーム』の姿の使用はしばらく差し控えるようにな?」

ガイル「ウウ・・・・・わかったよ母さん・・・・」渋々と聞き入れる

アルト「うん・・わかればそれでいいさ。」


ユーミル「うむ・・・確かにガイルのあの『覚醒』の力はかなり強力なのじゃが、その力を使った後、身体を冷却しないとあたり全てが燃えてしまうというのが難儀なのじゃが・・・」

ユーミル「ガイルがあのウッドワスと戦う事で、ヤツの攻撃で傷ついたお主らを回復させる時間を稼ぎ、そしてお主たちもまた、ウッドワスとの戦いを続けられた・・・」

ユーミル「ワシらも同じじゃ。ガイルが来てくれたおかげで、儂とコーラルは女王騎士に殺されるところを助けられた。ガイルのおかげであの竜巻に巻き込まれずに済んだからな?」

アルト「ああ。オレたちがウッドワスを撃破できたのも、ガイル・・・お前が一番頑張ってくれたおかげだ。本当にありがとう。」

ガイル「!。――うん。」笑顔で頷く


アルトリア「ええ。ガイルさんがあの戦いの中、決死の思いで戦い、ガイルさんの『覚醒』によって発現した『灼熱大公フォーム』によってウッドワスは撃破されました。」

アルトリア「ウッドワス軍もまた、投降した『牙の氏族』たちの2割を捕虜とし、残りはオックスフォードへと潰走した事で我々は勝利しました。」

アルトリア「あとそれになんというか・・・・その・・・当初の予定にはなかったのですが・・・・その・・・・」ジィィ〜〜・・(とあるベットにいる人物を見ながら・・)

アルトたち「!。・・・・・・」ジィィィ〜〜・・(同じ場所に眼をつけていく)


カチカチィィーン・・・シュゥゥ〜〜・・・(氷に包まれて眠っているウッドワス)


ウッドワス(昏睡状態)「・・・・・・・・・・」氷漬けになって眠っている

アルト「・・・・・・・・」ウッドワスの事を見つめている・・
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/30(金) 23:56:48.12 ID:C3QxNgH30
数分前・・・・ロンディニウム周辺:平原(ウッドワスとの戦いの直後・・)


カチカチィィ〜ン、シュゥゥゥ〜〜・・・・(身体が氷漬けとなっているウッドワス)


ウッドワス「―――ァ・・・・アァァ――――・・・ァァァアア―――――」意識が朦朧としている

アルト「・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(ウッドワスの前に立つ)

ガイル「・・・・・・・・」隣で凍っているウッドワスを見ていく


ウッドワス「・・・・なぜだ・・・・・なぜ・・・・このオレを助ける・・・・?オレは・・・・貴様や・・貴様の半妖半人の息子らを殺そうと・・・した者だぞ・・・?」

ウッドワス「・・・オレを捕虜にする気ならそんなの無意味だ・・・・・。オレはもう『牙の氏族』の長ではない・・・・・貴様らのせいで・・・オレは全てを失った・・・・」

ウッドワス「オレを捕虜にしたところでなにもない・・・・貴様らに屈辱と恥辱を受けるくらいなら・・・オレは死んだ方がマシだ・・・」

ウッドワス「・・さっさと殺せ三澤亮太・・・このオレにこれ以上、屈辱を与えるな・・・・これ以上・・・『牙の氏族』の名誉を傷つけるな・・・」

アルト「・・いや、アンタに聞きたいことが出来た。アンタが妖精騎士アグラヴェインと何かの賭けをしたのか、彼女とは何かの話をしていたというのか・・?」

アルト「俺はアンタに何を言われようと、俺はアンタを・・・・ウッドワスという1翅の妖精を生かしておく必要がある・・・。」

ウッドワス「き、貴様・・・・・・」


シュッ、ガシッ!(ウッドワスの頭を掴んでいくアルト)


ボガード「・・!?。アルト・・・お前まさか!」アルトの行動を見て・・・

ウッドワス「!?。や・・・やめろ・・・俺の・・・俺の頭をどうするつもりだ・・・・?そんなことをしたところで・・・俺は貴様なんか・・・・」

アルト「ヒール(改良)!」キィィン!(ウッドワスの頭にヒール(改良)をかけていく)

ウッドワス「っ!――――・・・・・・・・」ガクッ・・・・(意識を失う)

アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」クラァァ〜〜・・・(身体がよろける)

スズカ「お父様!?」タタタタッ!(アルトの後ろに駆け込む)


クラァァ〜・・ドサッ!(スズカに背中を支えられていくアルト)
―――――――――――――――――――――――――――――
そして現在・・・・・


ボガード「・・まさか我々が当初の予定では倒すはずだったウッドワスをアルトのヒールの力で私と同じように改心させようとするとは私も思いもしなかったなぁ・・・」

ボガード「軍にいた『牙の氏族』の妖精から話は聞いている。ウッドワスはその・・・3日前に妖精騎士アグラヴェインとは、ウッドワスとモルガンとの信頼の事で揉め事となり、」

ボガード「ウッドワスは我々との戦いを勝敗によって、ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインの誰かの全てを失うという賭け事を妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)で約束を交わし、」

ボガード「皮肉にもその戦いがウッドワスの敗北によって、ウッドワスは『牙の氏族』の長としての全てを失い、モルガンとの越権行為も失ってしまった・・・」

ボガード「アルトはその・・・妖精騎士アグラヴェインとの賭けに敗北し、氏族の長も全権も失い、行き場を失ったウッドワスをヒールの力で改心させ、」

ボガード「恰もウッドワスを我らの味方とする為に、ウッドワスの奴を説得しようとしているのか?」

アルト「・・・・・・ああ。」頷く


【説得するって言っても・・・】
【それって本当に大丈夫なの?】←
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/02(日) 23:50:56.48 ID:2d6Kp6Rv0
修正:越権×→謁見○
―――――――――――――――――――――
アルト「藤丸。君の言う通り・・・俺たちは当初、女王派であるウッドワスを倒すつもりで戦っており、今回の戦いもまた、ウッドワスを倒す事を前提としていたモノだった・・・」

アルト「しかしウッドワスは3日前での妖精騎士アグラヴェインとの賭けにより、ガイルがウッドワスに勝ったことでウッドワスにかけられたフェリアル・スクロールの呪術が発動し、」

アルト「牙の氏族長の全権がウッドワスからレオンゴンに移り、モルガンとの謁見さえも出来なくなった事で、文字通りウッドワスは全てを失った・・・」

アルト「だがそれでも尚、ウッドワスが生きている限り、彼からなにか情報を得ることが出来るかもしれないし、交渉次第では彼をこっちの味方に出来るんじゃないかと思うのだが・・・」

アルト「1000年以上も女王モルガンに忠誠を誓っているウッドワスを交渉するのは極めて難しく、尚且つ俺たちとの戦いに負けたことで、それ相応の恨みを買っているに違いはないと思う・・・」

アルト「それに俺もまた、今回の戦いで致命傷を負ったガイルや大怪我をしたメリュジーヌ達を回復させるため・・俺の魔力が底を尽くほど魔力を消費してしまい、」

アルト「しばらく俺はヒールの力を使っての回復が出来ない以上、迂闊にウッドワスをすぐに目覚めさせて交渉に移る事など出来ない・・・・。」

千子村正「まあそう言えるよな。アルトの奴がウッドワスの頭にヒール(改良)をかけて、少しはウッドワスの奴がボガードのように改心してくれるというとはあまり思えない・・・」

千子村正「アルトのヒールの能力自体が回復しない以上、ウッドワスがこのまま目を覚まさない可能性もあるし、仮に目覚めたとしても、奴は俺たちを恨んで襲いかかる可能性もある・・」

千子村正「故にいまの現状、ウッドワスの身体を凍らせたままにし、アルトのヒールの力が治るまでウッドワスを捕縛目的で冷凍保管をしておく事が今のところ最善かもな。」

アルト「ああ。俺のヒールの力が回復し、ウッドワス軍との決戦の話が落ち着いてきた頃に、ウッドワスをこちらの味方に出来るよう交渉するつもりだ。」

アルト「それまでの間、ウッドワスには氷のベットの中で静かに眠ってて貰う。俺のヒール(改良)の力で改心し、こちらの交渉に応じてくれれば良いのだが・・・」

アルトリア「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる


武蔵「・・・あっ、そう言えば・・・・・コーラルとアドニスくん、戦いが終わったというのにまだ顔を見せていないよね・・?」

武蔵「響ちゃんや調ちゃんの話から、あの竜巻を起こしたのはコーラルであって、風の報せと発言した風の力で住民達をあの竜巻に吹き飛ばされないように導いたと聞いている。」

武蔵「それであの竜巻で飛ばされたのはウッドワス軍の兵士だけであって、住民達をコーラルの風の力で守ってくれた事にみんな感謝しているって!」

【それってホントに!?】←
【(あの竜巻・・・コーラルが起こしたモノだったんだ・・・)】

ロブ「おうよ!ロンディニウムにいる妖精たち、コーラルの姉さんの事を風の覇者とか『嵐風のコーラル様』とか言って、ロンディニウムを守った英雄として讃えてるんだ!」

ロブ「だけどコーラルの姉さん、その事でなんか浮かない顔をしてて・・・なんか少し用事があると言って、自分の夫のアドニスと一緒に、近くの森の方まで飛んで言っちゃってねぇ・・」

メリュジーヌ「森に・・・?まあこの辺の森にはモース除けの礼装を貼って対策をしているから大丈夫なのだけど・・・どうして2人は森なんかに・・・・?」首をかしげる


タッタッタッタッ・・・(アルトたちの前にやって来るカレン・C・オルテンシア)

カレン「・・今は2人だけでやらせてあげてください、メリュジーヌさん。コーラルさんは今、思わぬ形で発現した新たな力の事で少し心が不安定なのです。」

カレン「今のコーラルさんには自身の夫であるアドニスさんが必要であり、それらの方法に関しては人には言えない・・・“営み”なのですから・・。」

アルト「・・・!?。ああなるほど、そういう事ね・・・。」納得している


介人たち、飛電或人たち、ロブたち「???」首をかしげている

ジョルニたち「???」首をかしげている

メリュジーヌ、バーゲスト、ハベトロット、「!。――――」少し頬を赤くする

ダ・ヴィンチたち、ボガード「・・・・・・・・」納得した表情をしている

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」顔が真っ赤になる


【あっ、ああそーゆー事ね・・・】
【完全に理解した(嫉妬)】←
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/03(月) 23:29:55.09 ID:HHfBHpsb0
ロンディニウム周辺:近くの森にて・・・・


ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡(木を柱に立ちバックしている)


アドニス「ンンッ、ンハッ・・・・ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル「アァァッ♡アァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アァァァン♡アッ♡アッ♡アァァァァ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ♡アァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡――アドニス様♡キモチイイ♡もっと・・♡もっと突いてください♡ッアァ♡アァァン♡」グチュ♡グチュ♡グチュッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「わたしは・・アァァ♡生きてる・・・いま生きています・・ンンッ♡ファァ♡アァァァン♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハッ、ハッ、フゥゥッ♡コーラル・・・・なんか今日のコーラル・・・いつもより激しく求めてて・・オマンコの締りも・・すごくキツい・・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡

アドニス「いったいどうしたのコーラル・・・?女王騎士を倒してから何か変・・・そんなにコーラルは僕の身体を求める理由があるとしてもなにがなんだが・・・ツゥゥ〜♡」グプッ♡グプッ♡ギュゥゥ〜!

アドニス「コーラルの持ってる『純恋愛の宝石』から感じてた・・・コーラルが心に不安と恐怖心がまた溜まり始めてて、それによってコーラルがなんだか冷たく感じるようになってて・・・」

アドニス「コーラルはその冷たくなっていく心を温めようと、僕の身体とおちんちんを求めているんだよね?」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

コーラル「――!?。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」グチュゥゥ〜♡ピタッ・・・(我に返る)


コーラル「・・・ロンディニウムで・・・・視線が混濁している中、私はあの発現したばかりの風の力を全力で使い・・・ミスティを・・・城内に侵入した兵士たちを吹き飛ばしました・・・」

コーラル「私と同氏族かつ私の先輩であった妖精ミスティが私が起こした竜巻で飛ばされ、そのまま兵たちと一緒に転落死したと聞いた時・・・わたしの中で罪悪感が生じたと同時に・・・」

コーラル「自分の中で同胞の風の氏族を殺した事にも関わらず、彼女を殺しても構わなかったと、残忍かつ残虐で終わらせようと思ってしまって・・・」

コーラル「それを考えていたら・・・私もまた、まだ妖精國の妖精なんだなと思ってしまい、それによる自分自身がとても怖くて・・・辛くて・・・身体と心がとても冷たくなっていくような感じがして・・」

コーラル「気づいたときには・・他の方々などどうでもよく、夫のアドニス様とSEXしていれば、私自身が冷たくならなくなると思ってしまって・・・わたしは・・」ポロポロポロ・・(涙を流す)

アドニス「コーラル・・・。・・うん、そうだよね・・・そんな怖い事を考えていたら、僕だって怖くて、コーラルの事を乱暴にしてでも求めていたかもしれないね・・?」

アドニス「自分でもわからない力が使えるようになって、それが原因で自分自身の事が怖くなり、自分の心がそれによる不安でいっぱいになるのは仕方がない事だよ・・・」

アドニス「・・でもそれでも僕は、コーラルの事を僕のお嫁さんとして支えたい・・・僕の事を夫として好きになってくれたコーラルを、僕がこの心で支えてあげる・・」


ググッ、ジュブブブゥゥ〜〜♡(コーラルの身体をバックから正面に体位を変えていく)


アドニス「だから・・・コーラルの心が冷たくなろうと・・バラバラに砕けようと・・・僕はコーラルと一緒に支えあって生きていくよ。いつどんな時だろうとも・・・」

アドニス「だから自分の事を攻めないで、不安に鳴ったら、僕がコーラルを支えるように側にいてあげるからね?」ニコッ・・(笑顔を見せる)

コーラル「!。・・・はい・・アドニス様・・・♡♡♡」ウルウルウル・・・


ムクムクムクッ♡ジュブブゥゥゥ♡ズブッ♡(アドニスのおちんちんが、コーラルの子宮に届くように大きくなり、ドンドンと奥へ挿入されていく)

コーラル「アァァァァ♡アウゥゥ♡ウハァァァァ〜〜♡♡」ジュブブブゥゥ♡♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡(駅弁の体位で続けていく)


コーラル「アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ〜イイ♡キモチイイです♡アドニス様ぁぁぁ〜♡ハァッ♡アンッ♡アン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「もっと♡もっとわたしのオマンコと子宮に・・・アドニス様の愛を・・愛欲をぶつけていってください♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ギィィン、バサッ!バサバサバサバサバサッ!(コーラルの翅が広がり、ホバリングするように正常位でセックスをしていく)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/04(火) 23:29:51.62 ID:Avw0OYrr0
ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


コーラル「アッ♡アッ♡アァァァァ♡♡アウゥゥ♡♡オォォ♡オォォォォ〜〜♡♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡コーラル・・♡コーラルゥゥゥ〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡ギュウギュウギュゥゥ〜♡♡


ギュウギュウギュゥゥ〜♡ムニュムニュムニュッ♡♡(コーラルの胸を名いっぱい揉んでいくアドニス)


コーラル「アァッ、らめぇぇ♡いまとても身体が敏感になっているのに♡わたくしのおっぱい、アドニス様の好きにされているぅぅ〜♡♡」ムニュムニュムニュ♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡好きだよ・・・とってもとっても大好きだよ・・・コーラル・・♡」パン♡パン♡パン♡パン♡グリュグリュグリュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「アァァ♡ハァァ♡アァァァ♡わたしもですアドニス様♡わたしはあなたの妻・・・この身体も、胸も、手足も、翅も、オマンコも、力も全て・・愛しきあなた様のモノです!」

コーラル「わたしはあなた様の妻として、あなた様の愛する者として、あなた様と一緒に支えあっていきたい♡一緒に繋がっていきたい♡一緒に愛しあいたい♡アッ♡アァァァ♡」ブチュ♡ブチュ♡パン♡パン♡

アドニス「ンッ、ンッ、ウンッ!僕もだよコーラル!何があっても、僕が絶対にコーラルの事をいっぱい幸せにしてあげる!してみせるから!」パチュ♡パチュ♡バチュ♡バチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡(ピストンが早くなっていく)


アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡コーラル・・僕、もうそろそろ・・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡はい♡来て・・・♡出して・・・♡わたしの奥に・・・♡あなた様の全てを解き放って♡わたしの全てを満たしてください♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡あぁコーラル・・・アァァッ、ンゥゥゥゥ〜〜〜!!」ズブ♡ジュブ♡ジュブッ♡ズブブブゥゥ〜〜♡♡



ドクンッ♡ドプッ♡ドクドクドクッ♡ビュルルゥゥゥ〜〜〜〜!!


コーラル「アゥゥゥ♡ウハァァァァァァ〜〜〜〜♡♡♡」ドプッ♡ドプドプゥゥゥ〜〜!!

アドニス「アッ、アァァァァァァ〜〜!!」ドビュドビュビュルルルゥゥゥ〜〜!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ビュルルゥゥゥ〜〜♡・・ドサッ!(お互いに絶頂し、地面に倒れ込んでいく)


コーラル「アァァ・・・♡ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」ビクンビクンビクンッ♡

アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ビクビクビクゥゥン・・・・・


アドニス「(コーラル・・・。僕とこのようにセックスする度に、コーラルの身体と心がとってもエッチで可愛くなっている・・・。本当に可愛い・・)」ビクビクビクッ・・・

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡アドニス様・・・愛しています・・・・・♡♡♡」トロォォ〜ン・・・ジュブジュブジュブ♡(眼がハートになっている)

アドニス「!。うん・・・・・・愛しているよ、コーラル・・。」ズブブブゥゥゥ!


チュッ♡チュゥッ♡チュウッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡(互いにキスをしながら行為を続けていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いにより、自身の魔力切れが近い中で一生懸命に多くの負傷兵たちを手当てしていく――スズカたち

パーシヴァルの持つ『選定の槍』に触れてしまい、槍から笑っているような感覚を感じ、それによる疑問を持ちながらも、人助けのために奮闘する――立花響

自身の『覚醒』によって発現した『灼熱大公』の力の反動により、身体が通常温度に戻るまで氷のベットに寝かせられるも、ウッドワスを撃破し、アルトたちを守れた事に誇りを持つようになった――ガイル・オルラント

ヒールの使いすぎで魔力切れを起こし、しばらくはヒールの力が使用不能に陥るも、妖精騎士アグラヴェインとの賭け事で全てを失ったウッドワスを生かす事に意味があると話していく――アルト・オルラント

妖精である自身と発現した力に対する不安と恐怖に囚われてたコーラルを支え、お互いに支えあうと誓うように少し離れた森の中で“夫婦の営み”を交していく――コーラルとアドニス


ウッドワスとの戦いを終え、それぞれの考えと思想・信念が渦巻く中でそれぞれ自身のやるべき事を考えながら成し遂げていき・・

こうしてアルトたち『境界なき勇士団』と『円卓軍』、『予言の子』一行によるウッドワス軍との戦いにおける長い日が幕を引くのであった・・・
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 00:00:35.78 ID:mpqBzb+W0
妖精國ブリテン北部:北の妖精軍のキャンプ


妖精ウォズ「カレン・C・オルテンシアからのご報告は以上です。いかがなモノでしょうか、我が姫君。」

ノクナレア(リノア)「ふん、当然よ!あのクソ厄介な『牙の氏族』の長を倒しちゃうなんてね?アイツら中々やるじゃない、格下の集まりのくせに・・・」

ノクナレア(リノア)「ウッドワス・・・お母様の話には1000年の昔、『排熱大公・ライネック』の次代として生まれ、その手でモースの王を倒したモルガン最強の衛士と言われた妖精・・・」

ノクナレア(リノア)「先代・妖精騎士よりずっと厄介な亜鈴返りを持ち、今でもその力は健在であると言われたという妖精だったのだけど・・・。」

ノクナレア(リノア)「まあ私でなら、私の真の力を持ってして、あんな首輪を巻いたワンワン公なんか一捻りでやっつけちゃうのだからね!」

妖精ウォズ「ハァ・・・・。ではそれで、例のグロスターの二代目妖精騎士トリスタンから、舞踏会の招待状が送られてきた件についてはいかがなモノで?」


ノクナレア(リノア)「舞踏会?ああ・・・あの何年に一度開かれると言われている妖精國の中で至高最大のイベントとだと聞いているのだけど・・・」

ノクナレア(リノア)「でもそれって、お母様の影武者をしている私自らがそのグロスターっていう所に出向いていかないと参加できないんでしょ?」

ノクナレア(リノア)「わかるわそれ・・・私のお母様ならこう考える・・・・。あの先代の翅の氏族長・ムリアンの趣味の悪さ、腹の黒さならば、考える事はただ一つしかない・・・」

ノクナレア(リノア)「“円卓軍の部隊の再編成、進軍までに掛かる期間を稼ぐ為、『予言の子』と一緒に遊びましょう”って言う事と見受けられるわね?」

ノクナレア(リノア)「私はそんなのに騙されないわ!あんなブリテンの妖精の言っている事なんか、これ一つも断じて信じるつもりもない!私を見くびらないで欲しいわ!」

ノクナレア(リノア)「あの招待状にそう送り返しなさい!『王の氏族』は不参加よ。第一この私が大の妖精嫌いの私が、妖精たちがいる他所の街なんかに・・・」

妖精ウォズ「そうですか、わかりました。この招待状に書かれていると言われる妖精舞踏会(フェアリウム)には、我が姫君が口にしたことがない料理が沢山出されると噂に聞いており、」

妖精ウォズ「その料理の中に、我が姫君の大好物であるスパゲッティを含めたパスタ料理も数多く振る舞われると聞いてはおりましたが・・・・」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・・・・・・。」


ノクナレア(リノア)「・・・ウォズ、南部へ向かう為の馬車を用意しなさい。10名ぐらい下僕を引き連れてグロスターへ向かうわ。」

妖精ウォズ「!。グロスターへ向かうって・・・我が姫君、あなた様は今さっき『王の氏族』は不参加だと言いましたが・・・?」

ノクナレア(リノア)「ああそれ?その話はいま撤回するわ。私が行くと言ったら行くって言うのがわからないのかしら?ええ?」

ノクナレア(リノア)「・・まあ、行くとしてもただグロスターへ外食に向かうだけのこと、ただご飯を食べに行くだけなら問題ないでしょ?」

ノクナレア(リノア)「無論、お腹いっぱいになったらすぐに帰るわ。社交場だからって、私が他の妖精たちと語り合うなど、言語道断にも程があるわ。」

ノクナレア(リノア)「舞踏会にはこっちでは食べたことがない料理を食べに来ただけ・・・それぐらいの理由でなら、あっちの妖精たちは私に興味なんか示さないわよね?」

妖精ウォズ「えっ・・・はぁ、はい・・・・・・。」タラタラタラ・・・(困惑した表情をしている)


妖精ウォズ「(フンッ・・・さっきまではブリテン南部の妖精の事など信じられないと言って舞踏会の参加を拒否していたのでしたが・・・)」

妖精ウォズ「(我が姫君が大好物であるスパゲッティ料理が出ると聞けば、気分を変えて妖精舞踏会に参加すると言い出すとは・・・我が姫城もまだまだ子供の用ですね・・・。)」ニッ!(笑みを浮かべる)

ノクナレア(リノア)「!。なんか言ったかしらウォズ?まさかと思うけど、私に悪口を言うようでは・・・」

妖精ウォズ「いいえ、何でもありません。何があっても決して、私の心に誓ってあなた様を貶す言葉など言っておりませんよ、我が姫君。」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・・・・」ふくれっ面に妖精ウォズを見ている

―――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたち『境界なき勇士団』と円卓軍と『予言の子』一行との同盟がウッドワスとその軍勢を倒した話は、瞬く間に妖精國ブリテン全体へと広がっていき、

ブリテン北部にあるノクナレア(リノア)の野営地にも、南部にいるカレン・C・オルテンシアの通信によってその話はノクナレア(リノア)達の耳にも入っていった。

それと同時に二代目妖精騎士トリスタンからの妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が届いており、最初はノクナレア(リノア)の妖精不信により、舞踏会の不参加を決めていたのだが、

ウォズから妖精舞踏会にはノクナレア(リノア)の大好物のスパゲッティ料理が数多く出される事を聞いた途端に不参加の意を撤回し、急遽、妖精舞踏会に参加する意を見せ、

ウォズはその事に関して、ノクナレアの姿をしているリノアの心境に対し、以前にもまだ子供であると、彼女の事を影から罵っていくのであった。
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 10:22:12.64 ID:mpqBzb+W0
妖精騎士アグラヴェインの夢空間


二代目妖精騎士トリスタン「・・・そうですか。ウッドワス公は『予言の子』とアルト・オルラントの家族とその一味により瀕死の重傷を負い、現在はロンディニウムにて軟禁状態・・」

二代目妖精騎士トリスタン「加えてアグラヴェイン様とウッドワス公との賭けはウッドワス公の敗北に終わり、妖精賭博証明の契約の元、牙の氏族長の権限は全てレオンゴンに移行されたと・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。二代目トリスタン、あなたは私とウッドワス公のどっちに賭けていたのかしらね?あなた、このようなゲームは大の好みなのでしょ?」

二代目妖精騎士トリスタン「ええ・・無論、妖精騎士アグラヴェイン様の勝利にチップを賭けてましたわよ?あなた様がその賭け事に勝利しなければ、こちらの立場も当然と危うかった・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それと私が長きに渡る計画の実行のためにも、ウッドワスの敗北は必然かつ必要な事でもあり、この賭け事のこちらの勝利は必要事項であった。」

二代目妖精騎士トリスタン「ですので円卓軍と境界なき勇士団がウッドワスに勝利した事にはとても喜ばしく思いますわ!さすがアルト・オルラントのご子息と『予言の子』の加護とでも言いましょうか。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・。だがしかし・・あなたがウッドワス公の敗北を望み、彼の敗北を手助けしたとモルガン陛下にバレれば、あなたは即座に反逆罪としての罪を問われるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうなってしまえば、たとえ私の部下であれど・・あなたは私の手で切り捨てなければならなくなるわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「・・勘違いしないで欲しいですわ。私はただアグラヴェイン様との賭け事の勝利を願っていただけで、ウッドワス公を敗北させるような策はしておりません。」

二代目妖精騎士トリスタン「あなた様とウッドワス公の賭け事に私が干渉したという確実な証拠がない限り、私はこの件には関係のない立場ですわよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」


二代目妖精騎士トリスタン「・・ところで、そちらに私がお送りし播いた舞踏会の招待状は届きましたか?もちろんあなた様の舞踏会のご出席はされますよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・既にグロスターへの出立の準備は済ませてある。グロスターに到着次第、近くのホテルに泊まる予定よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「招待状の送り先にはモードレッドとレオンゴンも含まれているのか、モードレッドはともかくレオンゴンからの連絡はまだ来てはいないのだが・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの2人に舞踏会の招待状は送ってなどいません。無論、先日亡くなられたブルーナや二代目ガウェインもまたしかり・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの品格もなくただ自身の欲望に忠実な4翅には、2年前に開催された舞踏会での失態の事もあって、4翅にはグロスターへの出禁とブラックリスト入りを徹底いたしていますので。」

二代目妖精騎士トリスタン「先週のオークションでのモードレッド様の乱入はありましたが、私のグロスターにあの者たちを入れる事など、私の生理的に不愉快極まりません!!」

二代目妖精騎士トリスタン「あの者らとの宴など、モードレッド様が治める性の楽園『ネオ・ニュー・ダーリントン』で事足りますわ。そこ以外に私が許される所はありませんので。」


二代目妖精騎士トリスタン「・・さて、こちらの舞踏会の準備もありますので、私はここらでお暇させてもらいますわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。楽しみにしているわよ、二代目トリスタン。あなたが企画しているという数多くの出し物というモノをね?」

二代目妖精騎士トリスタン「はい。妖精騎士アグラヴェイン様や招待客をあっと驚かせるような・・妖精舞踏会(フェアリウム)史上最大のイベントを見せてあげますからね!」


サラサラサラァァァ〜〜、ヒュンッ!(夢の砂が覆い被さり、夢空間から二代目妖精騎士トリスタンが消え去る)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
流行と仮面の街 グロスター:氏族長の私室


ムクムクゥゥ〜・・・、バサッ!(二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)の顔に被っていた資料本が落ちる)


二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「ウゥゥ・・ファァァ〜〜〜・・・・」ムニャムニャ・・・(ソファから起きていく)

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「・・・・・・。―――――」ピトピトッ・・・(自身の顔に触れながら)


バサバサッ・・・シュッ、カチャッ!(直ぐに自身の仮面を顔に付ける二代目妖精騎士トリスタン(■■■■))
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 23:30:08.78 ID:mpqBzb+W0
コヤンスカヤ「おはようございます■■■■様。あなた様がそこでお休みになられていらしてましたので、ご勝手ながらお部屋で静かに寛がせて貰いました。」

コヤンスカヤ「私の留守中かつあなた様がそこでお昼寝をなされる前になにかお変わりはありませんでしょうか?」

二代目妖精騎士トリスタン「問題ないわ。私が寝てたのは妖精騎士アグラヴェイン様からの連絡を受け取ってただけ、その他の事については何も変わっていないわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「宴の準備は着々と。舞踏会の招待状を既に皆さまに送ったところです。アナタの方はいかが?急な仕事でしたが、問題なくこなせましたか?」

コヤンスカヤ「それはもう。本性を出しての蹂躙はオリュンポス以来―――血肉と悲鳴、魂魄と絶望。たっぷりと堪能させていただきました。」

コヤンスカヤ「しかもあろうに、ロンディニウムでの戦いを拝見してたところ、とても珍しいモノまで御がめられたのもありましたが・・・」

コヤンスカヤ「その結果、ウッドワス様が大火傷を負い、円卓軍に捕縛されてしまったようですが、私には与り知らぬこと。」

コヤンスカヤ「『予言の子』とカルデアの皆さんの他、アルト一家と異界のヒーローの皆さんが力を合わせてうまくやったのでしょう。」

コヤンスカヤ「まさに窮鼠猫を嚙む。私の大嫌いな言葉ですけどね?」


コヤンスカヤ「それより、よろしいのですか?また一つ、氏族の一角が敵の手に落ち、より一層敵軍の勢力が増して行く一方・・・」

コヤンスカヤ「あなたは女王軍の主力部隊である『イレギュラーズ』の1人にも関わらず、いつまでも敵味方も中立な立場で居続ければ、いずれにしても、」

コヤンスカヤ「女王モルガンや妖精騎士アグラヴェインに眼をつけられ、アナタ様を反逆者と認定し、その方々に粛正されるかと思うと・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「心配なさらずとも大丈夫ですわ、コヤンスカヤ。前にも言ったように、私はあの“卑怯者の蝙蝠”ではなく、あくまで私なりの戦い方で勝利する妖精騎士の1人・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それについては妖精騎士アグラヴェインには了承しており、私には緊急の用と命令による招集を除き、自身をグロスターの領主として、」

二代目妖精騎士トリスタン「このグロスターという私の妖精領域の力を真に発揮されるこの場所に留まる事ができ、敵味方と問わない中立な立場でいられる権利を持っているのです。」

二代目妖精騎士トリスタン「もっとも・・・この権利には期限があり、それらが過ぎてしまえば・・この私が先ほどコヤンスカヤが恐れいう事態になる事になるのは確実なこと・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「ですのでその権利の使用期限が満了を迎える前に、私のある『計画』を完成させる為に、私はこの中立な立場を続ける必要があるですわ!」

コヤンスカヤ「ほうほう・・・ある『計画』ですか・・・・。」頷いていく


二代目妖精騎士トリスタン「ウッドワスについてはとても気の毒であると思っていますわ。まさか、あの異界からの男と黒犬公の息子にメタメタにされてしまうなんて・・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「ですが『牙の氏族』は健在であり、ウッドワスの後継とも言える存在・・・『イレギュラーズ』の幹部の1人、『千姿変化のレオンゴン』もまた、いまだに健在です。」

二代目妖精騎士トリスタン「ウッドワスにかけられたフェリアル・スクロールの呪術により、『牙の氏族』の長としての全権は彼が握っています。」

二代目妖精騎士トリスタン「それに多くの『牙の氏族』がオックスフォードに逃げ込んだのなれば、そう簡単に円卓軍に組み込まれる事はない。少なくても直ぐには・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「彼らに必要なのは立て直す時間です。なら、私がそれを作ってあげましょう。彼らをものにするのは円卓軍でも境界なき勇士団でもない・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「女王陛下に頼らずともよくなる抑止力・・・ブリテンの守護職、『牙の氏族』は私のものです。『予言の子』や外から来たよそ者に渡してたまるものですか。」

コヤンスカヤ「!。(成る程、それがあなた様が言う・・・ある『計画』の言うものなのですね?)」


コヤンスカヤ「では、私はしばしお暇をいただいても?オベロン様との取引で入手した情報・・・・“竜骸”の調査に参りたいのですが。」

二代目妖精騎士トリスタン「・・・はあ。ホントはイヤですけど、仕方がありません。アナタにはもっと話し相手になってほしかったけど、それ、ブリテンに来た本来の目的なんでしょう?」

二代目妖精騎士トリスタン「友人として邪魔はできません。気をつけていってらっしゃいな。」

二代目妖精騎士トリスタン「でも、できるだけ早く済ませて戻って来てね?とびきり邪悪な吉報、期待しています。」

コヤンスカヤ「それはもちろん。私、無駄骨だけは折らない女ですので♡必ずや、あなた様の期待通りの吉報をお伝えいたしますわ!」

コヤンスカヤ「ただ妖精舞踏会にてあの者の歌声を直に聞けない事が心残りですが、いずれにしてもこの事はカルデアに邪魔などされたくない故の事・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あらそうですか・・・。まあ、いずれにしても彼女が私の所有物である限り、彼女はこのグロスターへは出る事など許されません。」

二代目妖精騎士トリスタン「彼女はこれから開催される妖精舞踏会(フェアリウム)に出す音楽の一部・・グロスターの夜を奏でるメインボーカリスト・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それことあなたがいた世界で職業としていたと言う・・あなたの特技なのですよね?あなたは。」


ジャラジャラジャラ・・・(首輪と腕輪をされて立っているとある女性ボーカリスト)

青髪の女性ボーカリスト「・・・・・・・・・」悔しそうな顔をしている
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 00:03:23.25 ID:ZzWumpf+0
同じ頃、グロスターでは二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が妖精騎士アグラヴェインから夢の砂を通して、ウッドワス軍がアルトたちと円卓軍に敗北した事・・

さらにウッドワスと妖精騎士アグラヴェインとの賭け事でウッドワスが敗北した事により、ウッドワスが持っていた『牙の氏族』の長の全権をレオンゴンに移行されたという情報を聞いていき、

それら情報は現実世界にてコヤンスカヤにも情報を共有し、女王軍派であるイレギュラーズのメンバーでありながらも中立な立場を続けることに妖精騎士アグラヴェインとコヤンスカヤに忠告されるも、

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)は、とある事情で貰い受けた・・彼女自身が敵味方も関係ない中立な立場でいられる『権利』を持ち、

その『権利』の有効期限が過ぎる前に二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)自身が建てたとある『計画』を成し遂げようとしている事をコヤンスカヤに打ち明けていき、

コヤンスカヤもまた、自身が妖精國ブリテンに来た本来の目的とも言える、とある“竜骸”の調査に向かうべく、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)にお暇をさせて頂くことを話し、

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)もまた、その事への了解をコヤンスカヤに告げ、“竜骸”の調査に向かう許可を告げるのであった。


そしてその2人の側には、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が妖精舞踏会(フェアリウム)に使う予定の奴隷の歌手が存在しており、

その奴隷の身体には首輪と腕輪、足枷が付けられ、彼女をグロスターの外へ出さないように徹底的に拘束され、その奴隷の髪の色と姿・・・そして・・・

ある世界から来たとある人物2人と同じペンダントを持った彼女こそ・・・アルトたちが探していたもう1人の『絶唱の予言の子』の1人でもあったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ロンディニウムの外れの丘道では・・・・・


ベリル「はぁ・・・・おいおいマジかよ・・・。ウッドワスの奴、肉体がいいのにあそこまで頭が残念だったとは思えなかったとはなぁ・・・」呆れている

ベリル「アイツの亜鈴返りの力は本物だった。あのサーヴァントたちや異界の戦士(ヒーロー)達も圧倒し、裏切りの妖精2人も追い詰め、アイツ(アルト)の息子を殺しかけていた・・・」

ベリル「だがその殺しかけた息子・・・確かガイルというガキの力がとんでもなく強くなって、あの灼熱に燃えるマグマにウッドワスはそれにやられて逆転負け。」

ベリル「その結果ウッドワス軍は潰走し、『牙の氏族』の長の刺客も権限全部を失い、身柄も大怪我する形で円卓軍に確保された・・・」

ベリル「全く・・・結局の所、アイツらに負けて敗残したウッドワスの霊基を手にしようとしていたが、アイツらに生きたまま捕まってしまったら元もこうもない・・・」

ベリル「ロンディニウムに忍び込もうとしても、ぺぺロンチーノの奴がまだいるとマジで無理なんだよなぁ〜〜・・・」ハァ〜・・(ため息をつく)


妖精騎士モードレッド「フッ、まあいいじゃないかベリル・ガット。あんな私にビビるような奴の力が欲しいというあんたの依頼でデコイを連れてこっちに来たのだけど・・・」

妖精騎士モードレッド「よもやあの7人の子供の1人が『覚醒』する事で強くなり、あのウッドワスを圧倒するかのように倒したと思いきや・・三澤亮太の奴がアイツを生け捕りにしてしまった・・」

妖精騎士モードレッド「その結果、ベリルがやろうとしてた魔術の対象がなくなって、こうして途方に暮れていても仕方がないだろ?もう済んでしまったことなんだから――」

妖精騎士モードレッド「――ウッドワスの奴なんかじゃなくても、マンチェスターにいる『夢の氏族』の妖精とかでも連れ去って・・そこからその魔術を使う対象を選んでも良いんじゃないのか?」

妖精騎士モードレッド「まあマンチェスターには他のブリテンの妖精とは違って、力も能力も桁違いに癖があるから、適当に力強いのを選んで連れて来るからさ!」

ベリル「いやそういう訳じゃないんだよな、マタニティ・キラー。あの魔術は一生に一度の秘術であって、そうポンポンと軽く出せるモノじゃないんだよなぁ〜・・・・」


ベリル「(なにしろ使ったヤツの魂が腐るからな。試すなら他人にやらせるのが一番ってヤツさ。)」

ベリル「(しかし困ったものだ。ウッドワスの奴が敵の手に確保されちゃった以上、妖精國最強の妖精であるウッドワスの霊基をコピーしようとする俺のプランがダメになっちまったなぁ〜・・)」

ベリル「(他に候補を探すとしても、あの『排熱大公』と呼ばれた亜鈴返りを持つウッドワス以外に、とても強力な亜鈴を持っている妖精がいるとしても・・・・・・!)」


ベリル「少し聞いていいか、マタニティ・キラー?あんたらイレギュラーズが持つ『異端の亜鈴』ってさ、どのようにしてその力を発動しているのか知ってるか?」

妖精騎士モードレッド「ああ?確か前に妖精騎士アグラヴェインに聞いてみたのだけど、『異端の亜鈴』の力はな・・・試験の時にアグラヴェインに渡された砂を飲んだヤツの体内に蓄積し、」

妖精騎士モードレッド「砂を飲んだヤツの身体が砂に適合する事でより魔力がため込める身体基幹に砂が鎮座し、砂を通してその基幹が発光する事で、異端の亜鈴が力を発揮できる。」

妖精騎士モードレッド「その発光する基幹はそれぞれ違うが、砂に適合してしまえば、あとは自分の意思で力を使えばいいし、適合した身体・・・」

妖精騎士モードレッド「つまり砂に適合したその身体と体内の砂、発光する基幹さえあれば・・・他の妖精にも代わりに使えるんじゃないとあたしは思うんだよねぇ〜〜?」

ベリル「・・・・・・・・・・」黙って聞いている
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 08:31:29.47 ID:ZzWumpf+0
ベリル「・・・成る程ね。それで話を変えるが、3日前の賭け事でウッドワスが負けたことで『牙の氏族』の長の全権がレオンゴンの奴に移ったのだけど・・・」

ベリル「あれ以来、レオンゴンの奴とは連絡はあるのか?ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインとの賭け勝負の事は、アイツにも情報共有されているのか?」

妖精騎士モードレッド「レオンゴンか?アイツからの夢の砂による連絡は来ていないし、アイツは氏族長補佐の解任と軍勢から追い出された事で気に病んでいて、」

妖精騎士モードレッド「それ以来3日前から夢の砂からも音信不通でな・・・まあアイツの事だから、ネオ・ニュー・ダーリントンで女遊びに耽っているとあたしは思うのだが・・・」

ベリル「成る程ねぇ〜・・・・・」理解する


ベリル「(レオンゴン・・・・確かアイツには“千姿変化の異端の亜鈴”の他に、身体を擬態とか何かで透明化させて隠れる能力があるし、特にアイツの舌の長さというか・・・・)」

ベリル「(・・・フッ。ともあれ、ウッドワスの霊基を手にする事が俺のプランAだったのだが、それができなくなっちまった以上は仕方がない。)」

ベリル「(要はプランAがダメなら、プランBに切り替えて気持ちを一新することが俺らしいって事なんだよなぁ〜〜・・・)」

ベリル「(まあ、今の俺にAという文字は似つかわしくないと言うことなど自分でもわかっているからな。Aチームの頃からな・・・)」ニヤリッ・・・(怪しく微笑む)

――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの外れにある丘では、遠くからロンディニウムの様子を見ていたベリル・ガットと妖精騎士モードレッドの姿があり、

ベリルは当初、『排熱大公』の亜鈴返りを持つウッドワスの霊基を手にする為にウッドワスが敗北し、敗走したところをとある魔術で奪い取ろうと計画していたのだが・・

ウッドワスがベリルの予想に反して、ウッドワスがアルトたちに生きたまま捕獲された事で計画が頓挫してしまい、そのまま丘道付近で途方にくれていたところ・・・

ベリルは妖精騎士モードレッドに異端の亜鈴についてとレオンゴンの様子を聞き出していき、ベリルはその聞き出した話を元に新たな計画を立てていき、

ベリルはAという事に関しては自身が所属していたカルデアのAチームの頃から縁がないと罵りつつ、新たに計画した事に関して、自身は怪しく微笑むのであった・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――

???(アルトリアたちとアルトたちの姿が見える所)


アルトリアたち「――――――――」楽しくおしゃべりをしている

アルトたち「――――――――」楽しくおしゃべりしている


ギロリッ、ジロッ・・・!(壁に2つの眼がアルトリアたちを見つめている)

睨み付ける二つの眼「(フムフム・・あの金髪頭の杖持ちが、『予言の子』と言われているというアルトリアって奴か・・・)」

睨み付ける二つの眼「(あの妖精の体格じゃ俺を満足させる事など出来ないのだが、まあそんな事を考えるのは後だ。)」

睨み付ける二つの眼「(フフフフッ・・・・ともあれ『予言の子』であるアイツと三澤亮太の首さえ取れればそれでいい。アイツら2人を殺せれば。、後はこっちのものだ。)」

睨み付ける二つの眼「(覚悟するがいい。『予言の子』アルトリアと『境界なき勇士団』リーダーの三澤亮太の2人を暗殺し、その首を取った時こそ・・・)」


睨み付ける二つの眼→レオンゴン(透明の姿)「(この俺様レオンゴンこそが、『牙の氏族』の氏族長にして妖精國最強の『牙の氏族』として君臨するのだからなぁ〜!)」

―――――――――――――――――――――――――――
そしてアルトたちとアルトリアたちを裏から透明の姿で眼をつけ、アルトとアルトリアの姿を確認していくレオンゴン。

彼はアルトとアルトリアをレオンゴンが暗殺し、その2人の首を持って牙の氏族長にして妖精國最強の『牙の氏族』として君臨するという野望を企てており、

アルトたちとアルトリアたちは、裏でレオンゴンが透明の姿で睨みを聞かせていることに対し、誰もその事に気づかずに過ごしていたのであった。
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 23:58:51.60 ID:ZzWumpf+0
第45節:妖精舞踏会〜フェアリウム〜
―――――――――――――――――
翌朝―――ロンディニウム:大広間にて・・・・


ヒュウゥゥ〜〜!ヒュルルゥゥ〜〜ン!(コーラルの風の力が吹きあげていく)


コーラル「行きます・・・・ウインド・ショット!」ヒュゥゥ〜、パンパンパンッ!(風の弾丸を飛ばしていく)

ヒュゥゥ〜!バコッ、バコッ、バコン!(風の弾丸に撃たれ、台から落ちていく)


ルージュ「行くよ・・・それっ!それっ!」ギィィ〜ッ、ヒュンヒュンヒュン!(木の的を飛ばしていく)

ワグ「それ、それ、それっ!」ヒュンヒュンヒュン!(的を飛ばしていく)

コーラル「ウインド・カッター!」ヒュゥゥ〜、シュンシュンッ!(刃状の風を放つ)

ヒュゥヒュゥ〜〜、ジャキジャキッ!バキバキッ!(2人が投げた木の的が真っ二つに折られる)


コーラル「フゥゥ〜〜・・!ウインド・キャプチャー!」ギィィン!ヒュゥゥ〜〜ン!(宝石部分が光り、風の渦がコーラルの両手より発生する)

ビュゥゥ〜〜ン!ギュォォォ〜〜ン!(風の渦がハベトロットを包み、そのまま引き寄せていく)


ハベトロット「!?。ウワァァッ!?」ギュォォ〜〜ン、ビュゥゥ〜〜ン!(引き寄せられるように飛ばされる)

ギュォォォ〜〜ン!バスッ!(ハベトロットをキャッチしていくコーラル)



パチパチパチィィ〜〜!(コーラルに向けて喝采をあげていくアルトたちとアルトリアたち)

【スゴいよコーラル!】
【もう既に風の力をマスターするなんて!】←

コーラル「はい。昨日の戦いにおいて、私の持つ『純恋愛の宝石』の力により、このように風を自在に操れるようになれたんです。」

コーラル「その・・・技の使用も技名についても、この風を操る力と共に私の頭の中で急に思いついた形なのですが・・・・なんというか・・その・・・」カァァ〜・・(恥ずかしがっている)

アドニス「別に気にしていないよ、コーラル。コーラルの風の力を駆使してのあの技・・・とても凄くてカッコいいよ!」

ルージュ「うんうん!それにコーラルさんが風の力を使えるようになれた事で、色んな元素の力を駆使して戦えるようになれたんだからね!」

ルージュ「セツノちゃんの氷と炎、カイニスさんの水と雷、ガイルお兄ちゃんの大地(マグマ)、コーラルさんの風・・・・」

ルージュ「これらを駆使した戦いをもっと極めていけば、きっとあの女王モルガンの魔術にも負けないんじゃないかなと思うのよね!」ニコッ!

コーラル「!。アドニス様・・・ルージュ様・・・・」感心している

アルト、メリュジーヌ、バーゲスト「―――――」感心している

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いから一夜明けた頃・・・・早朝のロンディニウムではルージュの提案により、近くの森より朝帰りしたコーラルに頼み込んで、

朝練の名目でコーラルが昨日の戦いにおいて自身の持つ『純恋愛の宝石』の力によって発現し、使用可能となったコーラルの“風を操る力”を皆に披露していき、

コーラルは恥ずかしながらもまた、ルージュやアドニスに褒められ、コーラルはさらに自身の得たその力に自信を持つようになったのであった。
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/11(火) 23:24:05.04 ID:1e8FaPYq0
タッタッタッタッ・・・(パーシヴァル、ガイル、スズカの3人がやってくる)


パーシヴァル「ここにいらっしゃいましたか。おはようございます、皆さま方。」

ガイル「おう!父さん母さん、おはよう!」

スズカ「おはようございます、お父様。」

アルト「ああ!おはようガイル、スズカ。」

【おはよう、ガイル。スズカさん。】
【それよりガイル、身体の方は?】←


ガイル「ああ!おかげさまで俺の体温は元通りに身体が冷えて、いま氷のベットから起きたところだ、心配かけてすまなかったな。」

スズカ「ええ。ガイルの体温が36度台にようやく下がった事で私のヒーリングを使って体力を回復させ、こうして元気に立っているのですよ、ガイルは。」

スズカ「ほんとガイルのあの高すぎる体温はとても異常だったわ・・・ガイルの身体からマグマが出てて、それによってあの異常過ぎる体温の高さを見たら、もう驚愕する程の驚きじゃなかったわ。」

スズカ「あんな太陽以上の高熱なんて、普通の人ならあり得ないほどの高熱だったし、あの体温をどうすれば冷やすことが出来るのなんかは・・・」

アルト「ああ。まあ、ガイルがあの土壇場でガイル自身の力が『覚醒』して、その『覚醒』した能力があの超高熱の業火とマグマだったからねぇ・・。」

アルト「ガイルには一応言ってあるが、ガイルの『覚醒』した能力である『灼熱大公フォーム』の常習的な使用を差し控えつつ、使用後のガイルの身体の効率よい冷却の模索・・・」

アルト「それとその力の使うタイミングと戦法の切りかえを学んでいくことが、今のガイルの課題だからな?」

ガイル「ああそうだな。」頷く

バーゲスト「・・・うむ・・・。」静かに微笑んでいく


パーシヴァル「アルトさん、ガイルさんの事でお話ししている所をすみませんが、こちらにも早朝から皆さまに集まって頂きたい話がありまして――」

パーシヴァル「昨日の戦いの疲れはまだ取れそうにないそうですが、それでも皆さまに集まっていただきこのような話をする訳があります。」

アルト「ほうほう・・それで、俺たちやアルトリアたちを集めて話したい話とは?」

パーシヴァル「はい。実は・・・・昨夜、グロスターを統治する翅の氏族長にして、イレギュラーズの幹部の1人――二代目妖精騎士トリスタンから、」

パーシヴァル「アルトリア、藤丸立香、アルトさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん、コーラル、ガイルの7名宛てに、妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が届いたのです。」

アルト、メリュジーヌ、バーゲスト、コーラル、オベロン、ボガード「―――!?」ビクッ!(驚いた表情を見せる)

【妖精舞踏会の招待状?】←
【それも二代目妖精騎士トリスタンからって・・・・】


オベロン「このタイミングで舞踏会か・・・・。おそらく罠かも知れないと思えるが・・・確実に何か企んでいるね、二代目トリスタンは。」

ダ・ヴィンチちゃん「確かに彼女はアルトたちや我々とはイレギュラーズの関係上、敵である事なのは変わらないさ。その彼女から招待状が送られる限り、必ずしも疑い深くなるのは確実なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そもそもなんなんだい、妖精舞踏会(フェアリウム)って。そこから説明してくれるかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「まずそこから説明されない限り、これが罠なのか罠でないのか以前に話の内容がチンプンカンプンなのさ!」

オベロン「あっ・・・ま、まあそうだよね・・・・。ほんと知らないって本当に罪なことだよねぇ〜〜・・・」眼を逸らしながら・・

アルトリア「・・・ええ・・ハァァ〜〜・・・」呆れているようにため息をつく


【ブリテンの妖精だから知らないというか・・・】
【どうか教えてください、妖精舞踏会についての事を!】←
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/12(水) 10:30:45.30 ID:GKdu67al0
メリュジーヌ「それについてはその妖精舞踏会に毎年選ばれ、招待されているこの私――元祖・妖精騎士ランスロットこと、メリュジーヌが満を持して説明してあげよう!」キリッ!


メリュジーヌ「妖精舞踏会(フェアリウム)。それはブリテン全妖精たち誰もが知っている憧れの夜の祭典。」

メリュジーヌ「氏族の長をはじめ、その年に活躍した著名の妖精たちが招かれ、色んな会話で語り合う賛美空間。」

メリュジーヌ「見た事もない風景、食べた事もない料理、聞いた事もない音楽が乱舞し、そして、その年もっとも“輝いた”妖精を決める、社交界の頂点なのさ――――」

メリュジーヌ「だがこれら私が話した話は妖精舞踏会の中で基本中の基本であり、そこのアルトリアのような田舎者の妖精でもわかる事・・・そうだよね、アルトリア?」ニヤリッ・・・(嫌みに笑みを見せる)

アルトリア「えっ・・・そ、そうですとも・・。確かに妖精舞踏会の事はティンタジェルに居た頃からよくその話を聞いていたような・・・その・・・・」

アルトリア「というか、この話の流れだと、わたしたちが行くってこと・・・?妖精舞踏会にいい思い出、ほんっとないんですけどぉ・・・!」カァァ〜〜・・(いつもの赤面顔)

千子村正、バーゲスト「・・・・・・・。」黙り込む

【えっ、グロスターに行くの!?】
【そっか、鐘を鳴らすチャンスだ・・・・!】←


ダ・ヴィンチちゃん「ウ〜ン・・どう考えても、アルトリアを招待するのはそれを狙っていると思えるだろうけど・・・」

コーラル「はい。前回までの妖精舞踏会ではわたし、オーロラの護衛という形で舞踏会にご同行していたのですが・・・・まさか私のような妖精が単身で妖精舞踏会に招待されるなど、夢にも思えませんでした・・・」

コーラル「だがしかし今回ばかりは今の状勢と戦況・・イレギュラーズの事情から、この妖精舞踏会の招待には素直に喜べないと言いますか・・・その・・・」

オベロン「まあ今の状況下を含めて考えてみればそう思えるよね?なんたってあのイレギュラーズの1人である彼女が主催する妖精舞踏会に彼女の方から招待されているからね。」

オベロン「二代目妖精騎士トリスタンは前の翅の氏族長・ムリアンの次代であり、彼女は先代領主の領地や妖精領域まで引き継いでいて、グロスターの統治もルールも、3年前とそのままで残している。」

オベロン「それでも彼女は妖精騎士アグラヴェインの部下である事には変わりはないし、3年前とは違い、女王軍の兵を自信の領地の警備に採用しているからね。」

オベロン「これらの事から、この妖精舞踏会への招待は二代目妖精騎士トリスタンが僕らをハメる為の罠だと確信を持ってしまうのは仕方のないことだと僕は思っているよ。」

アルト「・・・・・・・・・」

【妖精舞踏会が俺たちを貶める為の『罠』かぁ・・・】
【でもどうしてその妖精は俺たちに招待状なんかを・・・】←

オベロン「そう。考えるところはそれなのさ!彼女の事については以前、藤丸たちとアルトリアがグロスターに来た時に彼女とは面識がある。」

オベロン「彼女とは一週間前に開かれていたグロスターのオークションで会っており、彼女からも『予言の子』や『巡礼の鐘』の事で話をしていたからね?」

千子村正「ああそうだな・・・そん時にオークションで出品扱いされていた儂もまた、アルトリアや藤丸たちに助けてもらっているんだからな。これも何かの縁ってヤツだな。」

オベロン「うん。それに二代目妖精騎士トリスタンは同じイレギュラーズの仲間だったブルーナとは違い、自身の中立の立場を守っている形で会話も出来ている。」

オベロン「彼女はブルーナとは違って、そう簡単にこちらの約束を破って話をご破算にするつもりなど無いからね?」

メリュジーヌ「ヌゥゥ・・・・そう言っておいてその二代目妖精騎士トリスタンが私たちを貶める罠を仕掛けていたらどうするんだい?」

メリュジーヌ「ほんと、ソールズベリーでの一件以来、君の言っている事にはどうも信用が皆無というか・・・そもそも君の言ってる事が真実なのかもわからないよ・・・。」

オベロン「・・・・・・・・・・・」困った表情をしている

【日頃の行いが悪いせいだね・・・】
【また石版を持って正座する?】←


オベロン「まあ必要であるならば、僕を煮たり焼いたり好きにしても構わないさ。はぁ〜・・ほんと僕って皆から信用されていないだなぁぁ〜〜・・」

オベロン「・・・でもこれだけは信じられる事は確かな事だ。今回の妖精舞踏会の開催やアルトリアたちへの招待についても、こればかりは確信が持てるのは確かなことさ。」

オベロン「こればかりは僕の全財産と僕の霊基を賭けてでも、この事案が信じられる事であることを証明するさ!本当の意味でね!」

アルト「お、おおそうか・・・。それで、その二代目妖精騎士トリスタンが開催する妖精舞踏会(フェアリウム)が『罠』でないという根拠はどういう理屈で?」
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/12(水) 22:42:03.15 ID:GKdu67al0
オベロン「まあこれは彼女の・・・二代目妖精騎士トリスタンなりの、女王と『予言の子』への意識表明と言ってもいい。なぜこのようなことをする理由はまだわかっていないのだけど・・・」

オベロン「グロスターの長が舞踏会を開くのは当然であり、それが歴史ある妖精舞踏会(フェアリウム)なら尚更だ。もちろん、招待されるのはその君たち7名だけじゃない。」

オベロン「モルガン・・・・は玉座から動く事はないだろうが、その名代として何人かやってくるだろう。おそらくは妖精騎士アグラヴェインもまた、妖精舞踏会に必ず出席するはずだ。」

アルト「!。確かにそうだな・・・ヴァージェやメリュジーヌ、バーゲストのような先代の妖精騎士が抜けた分、妖精國を守ってきたのは、彼女の力と知恵があっての事だからな。」

千子村正「・・・だよな。それに今は女王モルガンに反旗を翻す存在ではあるが、メリュジーヌとバーゲストがその妖精舞踏会(フェアリウム)に呼ばれた事にも、何か理由があるかもな?」

千子村正「全く・・・あの時の借りを返したいところだが、グロスターには二代目妖精騎士トリスタンの掟がある。どの陣営も、舞踏会で戦う事はできないってコトだな?」

オベロン「ああ。そしてそれこそがこの妖精舞踏会において僕たちが重用点とする絶好のチャンスって事なのさ。」


オベロン「鐘を鳴らし、イレギュラーズを3翅も倒し、ウッドワスを生け捕りにした僕たちは反逆者だからグロスターには入れない。無論、潜伏さえも簡単なことじゃない。」

オベロン「でも今回は別だ。客として堂々と舞踏会に参加できるし、あとのことはほら・・・お堅い式から抜け出して、秘密の部屋に忍び込むのは海東大樹とアルトリアの得意とすることだろ?」

海東大樹「ああ。トレジャーハンターである僕でならば、部屋の構造さえわかれば、どんな所にも潜入する事が出来るからね?君もそうだろ、アルトリア?」

アルトリア「あ〜〜嫌々イヤ!海東さんと一緒にされるのは困るよオベロン!私、泥棒なんかじゃないし〜!」カァァ〜〜!(赤面)

【今度こそ、怪しい魔術がさくれつするね!】
【『妖精快盗アルトリア参上!』ってヤツかな?】←

アルトリア「そういう意味じゃないし!ってか、妖精快盗って―――――」


ボガード「まあ確かにそれについては悪くはない話なのだが、今の我々に考えている時間は無さそうと言っても過言はないぞ。」ビラビラ・・・(招待状の内容を見ていて・・)

ボガード「なにしろ舞踏会は今夜だ。夜までにグロスターに向かわんと間に合わんぞ。」ビラァァ〜・・・(招待状の内容を見せつける)

パーシヴァル「はい。ですから私の方からも今すぐに馬車の用意をいたします。今夜までにグロスターに到着できるよう、頑張りましょう!」ニコッ!


アルトたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

介人たち、ゾックスたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

立花響たち、飛電或人たち、武蔵たち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

一同「二代目妖精騎士トリスタン、無茶ぶりが過ぎない!?」一斉に言い出す


メリュジーヌ「確かにこれは僕でも無茶ぶりが過ぎるよね?そうだよね・・・バーゲスト?」呆れた表情

バーゲスト「もっともだ・・。」共感している

ボガード「〜〜〜〜・・・・」お手上げの素振りを見せる

――――――――――――――――――――――――――――――――――
昨日の戦いでガイルの『灼熱大公』の力による反動によってはね上がっていたガイルの体温が下がり、ようやく動けるようになったガイル。

しかしその束の間、パーシヴァルから二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)から妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が送られてきた事に対し、

アルトたちは最初、二代目妖精騎士トリスタンがアルトたちを貶める為の『罠』だと疑ってはいたのだが、それを考察する時間はあまりなく、

妖精舞踏会(フェアリウム)の開催が今夜である事をパーシヴァルから通知され、アルトたちとアルトリアたちは無茶ぶりながらもグロスターへと向かって行くのであった・・・
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/13(木) 10:15:56.75 ID:yiq54RPf0
妖精國ブリテン:中部平原(時間帯:午後3時頃――)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルゥゥ〜ン、ブルルルゥゥ〜〜!グォォォ〜〜〜ン!(それぞれの移動手段がグロスターへと向かっている)


レッドラ・ビット「ハァハァハァハァ!このまま直進方向で進む且つ、モースとかの襲撃さえなければ夕方頃には間に合う事なのですが・・・」

レッドラ・ビット「ウェールズといいグロスターといい、ここまで我ら妖精馬を酷使するほどのハードスピードで走りさせるとは、本当に妖精馬扱いが悪いというか・・・」不満げに走ってる

カイニス「良いからとっととグロスターまで突っ切れ!雷を落とすぞコラァァ!」バシバシッ!ギュゥゥ〜〜!(手綱を握っている)

レッドラ・ビット「ヒ、ヒィィィ〜〜ン!?わかりましたよも〜〜〜!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(とにかく走り続ける)

スズカ「ハァ〜〜・・・・・・」キィィ〜ン!(ヒーリング(疲労回復)をレッドラ・ビットに施している)


【なんか荒っぽいようなやり方なのだが・・・】
【それよりも間に合うのかなぁぁ・・・?】←

オベロン「間に合わせるさ!ウッドワス軍を撃退したからこそ、南部の道を思う存分に突っ切る事が出来るからね。君たちの努力の賜さ!」

オベロン「それにグロスターには皆も行くからね。もしグロスターで何がトラブルがあっても心配は無い・・・・二代目トリスタンの妖精領域を除けばね?」

ダ・ヴィンチちゃん、アルトリア「・・・・・・・・・」不安そうな顔をしてる


アルト「・・なあ、オベロン。やはり俺にはどうも二代目妖精騎士トリスタンが主催する妖精舞踏会の招待が、俺たちを罠にかけようとしてるとしか見えないのだが・・・」

オベロン「まあそうだよね。二代目トリスタンはシェフィールドでメリュジーヌを戦い、メリュジーヌを殺しかけ、ジョルニとルージュにもチョッカイをかけている事は承知の上だよ。」

オベロン「妖精舞踏会もそうさ。二代目妖精騎士トリスタンはモルガンや上司の妖精騎士アグラヴェインからの特例で、彼女とグロスターの立場は先代の翅の氏族長・ムリアンの統治をそのままに、」

オベロン「グロスターはいまだにムリアン時代そのままの中立主義の統治であるも、3年前とは違って警備事態がとても厳重となってて、女王軍の兵もまた、グロスターの警備として採用されている始末さ。」

オベロン「それ故に通常営業のグロスターに、モルガンの反逆者である僕たちは入れない。アルトリアが3つ目の『巡礼の鐘』を鳴らす為にも、妖精舞踏会は絶好の好機でもあるんだ。」

オベロン「それにアルト・・・3日前のソールズベリーでもあったように、住民達が人質に取られ、ブルーナが処刑会場で色んな仕掛けを用意している中で・・・」

オベロン「君たちは打倒ブルーナ及び、人質とソールズベリーの解放と2つ目の『巡礼の鐘』を鳴らすという大きな事をやり遂げた。だからこそ・・・・・」

アルト「――!。・・・・つまり二代目妖精騎士トリスタンの誘いに乗れ、って言う事なのだな?グロスターの『鐘』を鳴らし、アルトリアの『巡礼の旅』を更に進ませる為にも・・・」

オベロン「ああ。それ以外にグロスターに入る事も、鐘を鳴らす方法も思いつかなかった。君たちには少々危ない吊り橋を渡らせる思いをさせるかも知れないけど・・・」

オベロン「全ての責任は僕が背負う。だからどうか僕の事を信じてくれないか?アルト・オルラント。」スルッ、ペコッ。(正座しつつ、頭を下げてお願いする)

アルト「オベロン・・・お前・・・。」

【・・・・・・・・・・】


レッドラ・ビット「・・・・。んっ?あれはいったい・・・」とある方向を見てて・・・

カイニス「あん?なんだ・・・・・?」同じ方向を見ていて・・・

【どうしたの2人とも・・・?】
【・・・・・!?】←
――――――――――――――――――――――――
ブゥゥゥ〜〜ン!ブンブンブンブンブンゥゥ〜〜ン!(謎の黒いモヤが飛んでくる)


レッドラ・ビット「―――――!?」黒いモヤを見て・・

アルトたち「――――!?」黒いモヤを見て・・

アルトリアたち「――――!?」黒いモヤを見て・・

【なんだあれ・・・・】
【こっちに来る!】←
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/13(木) 23:29:29.85 ID:yiq54RPf0
ブゥゥゥ〜〜ン!ビュゥゥ〜〜ン!(謎の黒いモヤがレッドラ・ビットと馬車、ジープワゴンに襲いかかってくる)


アルトリア「わっ、わぁぁぁ〜〜何これ何これ!?なんか黒いモヤがこっちに近づいてくるんですけどぉぉ〜!?」驚愕している

スズカ「いえ、あれはただの黒いモヤじゃない・・・あれは大量の蚊の群れだわ!」ピピピッ!(サーチしてて・・)

ダ・ヴィンチちゃん「か、蚊の大群だって!?だがこれはあまりにも多いし、それにこんな数の蚊が群れをなして襲ってくる事自体・・――」

アルト「嫌々それどころじゃない!蚊がこっちに来るぞ!」黒いモヤを見てて・・

【アワワワワァァ〜〜!?】
【(避けきれない!)】←


ブゥゥゥ〜〜ン!ゴワァァァ〜〜!(大量の蚊の群れがレッドラ・ビットと馬車、ジープワゴンに襲いかかるように覆い被さる)
―――――――――――――――――――――――――――
ブンブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!(馬車やジープワゴンの中に大量の蚊が侵入し、中にいるアルトたちやアルトリアたちに襲いかかる)


チクッ、チクチクチクッ!(次々と蚊に刺されるアルトたちとアルトリアたち)

ルージュ「キャアァァ〜〜!?か、痒い!いま私の手足に蚊に刺された!」カイカイカイ!(痒がっている)

千子村正「クゥゥッ、こっちも蚊に刺された!なんだこの蚊の大群は!?ただの蚊じゃないぞ!」カイカイカイ!(痒がっている)

トリスタン「ええ。この蚊の群れ・・・サーヴァントの血の他にこちらの魔力も一緒に・・・か、カユッ!」カイカイカイ!(痒がっている)

レッドラ・ビット「ヒ、ヒィィィ〜〜ン!!か、痒い!我が身体に蚊が刺さり、あまりにも痒すぎルゥゥゥ〜〜!!」カイカイカイ!(痒がっている)

ガイル、武蔵、アルトリア、カイニス「〜〜〜〜〜〜!!」カイカイカイ!(全身痒がっている)

ハベトロット、セツノ「かゆいかゆいかゆいかゆい!」カイカイカイ!(全身痒がっている)

【カユいぃぃぃ〜〜!?】


パーシヴァル「皆さん!?ツゥゥッ!――立ち去れぇぇぇ〜〜!!」キラァァン、ジャキィィン!!(蚊に刺されながらも、光の槍の刃を振るう)

メリュジーヌ「バン・カー!」バババババァァァン!(蚊に刺されながらも蚊に攻撃をしていく)

ゼロワン(フレイミングタイガー)「オリャァァァ〜〜〜!!」ジュボォォォ〜〜!(炎を放っていく)


ボォォォ〜〜!!ブゥゥゥ〜〜ン!ブゥゥゥ〜〜ン・・・・・(パーシヴァルたちの攻撃を避けるかのように飛び去っていく大量の蚊の群れ)


一同「「「「カユいぃぃぃ〜〜!!」」」」」カイカイカイカイカイ!(身体中が痒がっている)

カイカイカイカイカイ!(馬車やジープワゴンから出て、それぞれ刺された箇所をかいていくアルトたちとアルトリアたち)
―――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたちとアルトリアたちが今夜中にグロスターに到着できるよう、急いでグロスターへと大急ぎで向かっていた。

そんな中、アルトはいまだに二代目妖精騎士トリスタンが主催する妖精舞踏会自体が彼女の仕掛けた『罠』だと疑っている中で、オベロンはそれらの事は承知の上で、

アルトリアが3つ目の『巡礼の鐘』を鳴らす為にも、あえて二代目妖精騎士トリスタンの誘いに乗り、それを成し遂げようとアルトに伝え、アルトもそれに納得したのも束の間・・・


突如として飛来してきた大量の蚊の群れに遭遇し、その蚊の大群に襲われてしまい、アルトたちとアルトリアたちはその大量の蚊に刺されてしまい・・・

蚊に刺されつつも、パーシヴァルやメリュジーヌ・・・そして後から駆けつけたゼロワンの攻撃によって蚊の大群は何処かへ飛び去るも、

アルトたちとアルトリアたちは蚊に刺さされたことで全身痒い思いを強いられ、身体中蚊に刺されに苦しんでいたのであった。


そしてアルトたちとアルトリアたちを襲い、彼らの血を吸って赤黒く漂って飛んでいく大量の蚊の群れが向かった先は・・・・
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/15(土) 18:19:23.23 ID:EcfWnkjs0
妖精國ブリテン:中部平原(アルトたちとは別の平原にて・・)


ブゥゥゥ〜〜ン!ズズゥゥゥ〜〜ン・・・・・カポンッ!(大量の蚊の群れが不思議な壺の中へと入り、それにフタをするレオンゴン)

レオンゴン(フードの姿)「フフフッ・・・よし、これで奴らの血は採取できたな?さてと・・・」コトンッ!(壺を地面に置きながら)

ガシッ、キィィン!グルグルグルグルグルグル!(壺に付いているレバーを回していくレオンゴン)


蚊の妖精風俗嬢「ハァ〜・・・ね〜レオンゴン・・・本当にあれで良いの?あいつらってレオンゴンや他のイレギュラーズと敵対している組織なんでしょ?」

蚊の妖精風俗嬢「アイツらは確か・・・・『予言の子』と『境界なき勇士団』だったっけ?アイツらの姿を見たところ、なんか弱そうな感じにしか見えないんだよねぇ〜?」

蚊の妖精風俗嬢「あんな奴ら、私と私の下僕たち全員で血を吸っちゃえば、糸も簡単にアイツらをミイラにして殺しちゃうのだからね?」

レオンゴン(フード姿)「まぁな・・・だが奴らを侮るのは良くない。奴らはあれでも俺様の同僚であったダルダンとビスケス・・それにブルーナのヤツの3人も倒しているし、」

レオンゴン(フード姿)「それに奴らは牙の氏族長だったウッドワスを氷漬けにして生け捕りにする程に、あの三澤亮太の半妖半人の子どもの力が増している・・・」

レオンゴン(フード姿)「奴らと正面から普通に戦ったとしても、奴らは数的にも能力的にもこっちの方が不利なのはわかっている事・・・」

蚊の妖精風俗嬢「ふ〜ん・・・・で、レオンゴンのお得意の暗殺でその『予言の子』と三澤亮太を殺して、その首を持って、自身が『牙の氏族』の長である事を証明させるってプランなのね?」

レオンゴン(フード姿)「ああ。元々『予言の子』と三澤亮太の討伐は女王陛下からの命令だからな。アイツら2人の首さえ取れれば、反乱分子の士気は大幅に下がる。」

レオンゴン(フード姿)「それに君の僕である蚊のおかげで奴らを騙す準備が整ったし、俺の異端の亜鈴を持ってすれば・・・・ホラ・・・」グルグルグルッ・・・カポッ!(レバーを回し終え、壺の蓋を開ける)


スルッ、ベロリンッ!ピチョン・・・・(壺から出した赤い血の塊をレオンゴンの長い舌に浸していく)

レオンゴン(フード姿)「・・フムフム。よし・・・覚えた!」キィィン!(長い舌が発光する)

グチュグチュグチュゥゥ〜〜!!(みるみると姿を変えていくレオンゴン)


レオンゴン(???の姿)「ジャジャ〜ン!これで変身したそいつ(???)の姿と能力を覚え、こっちもその能力を使えるようになったぞ。」その姿を見せびらかす

蚊の妖精風俗嬢「アハハハッ♡本当に凄いわね、あなたのその変身能力!誰かの血をあなたの舌に染みこませるだけで、その人の姿や力を簡単にコピーできちゃうのだからね!」

蚊の妖精風俗嬢「ねぇ〜レオンゴン・・あの2人の暗殺が終わったら、私の事を高く買ってくれるんだよね?そんでアイツらの中で1番イケメンの男の姿で私のアソコを犯してくれるって・・♡」

蚊の妖精風俗嬢「あなたとはそういう約束でしょ?ちゃんとあなたの言う通りにしたから、あなたもちゃんと約束守ってよね♡――お・ね・が・い♡」


プルンッ♡ヌチィィ♡くぱぁぁ〜♡(おっぱいをさらけ出し、オマンコを見せて誘惑する蚊の妖精風俗嬢(モスキート娘))

蚊の妖精風俗嬢(夢の氏族:モスキート娘)
https://livedoor.blogimg.jp/nizisencom/imgs/d/8/d850a320.jpg


レオンゴン(???の姿)「グヘへへへ〜・・。ちゃんと約束を守るさ。この一件が終わったらすぐに君の店に直行して、君の事を愛しに駆けつけるよ♡」

レオンゴン(???の姿)「そしたら君を俺様の氏族長としての妻として嫁ってやっちゃうのだからな!君は俺様のかなりのお気に入りだからね♡」ガシッ、ムニュムニュ♡

蚊の妖精風俗嬢→妖精モスキート「きゃぁぁ〜も〜う♡レオンゴンったら、私の店の常連客だからって冗談が過ぎるんだから〜♡」ムニュムニュ♡

妖精モスキート「約束は絶対よ?嘘ついたら即座にあなたの血を根こそぎ吸い尽くしてやるからね♡」ニコッ♡

レオンゴン(???の姿)「ウッ・・・・ハハハ・・わかってる・・。これは君と俺様との約束だからな・・・?」タラタラ・・・(冷や汗をかきながら・・)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
他人の血を採取し、その者の血を取り込むことでその者に変身できる異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:レオンゴン

彼は自身の愛人とも呼ぶ蚊の妖精風俗嬢(夢の氏族:モスキート娘)が使役する大量の蚊の群れを使い、アルトたちとアルトリアたちから血を採取してしまい、

彼らは互いに交した約束を結びつつ、彼らによるアルトとアルトリアを暗殺する計画が着々と進んでいった・・・
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/15(土) 23:16:18.41 ID:EcfWnkjs0
数時間後・・・・流行と仮面の街:グロスター(日没近く)



タッタッタッタッタッタッ・・・・・(妖精舞踏会の会場近くまでやって来るアルトたちとアルトリアたち)


【あぁ〜〜痒かったぁぁぁ〜〜・・・】←
【もう最悪だよ・・・これ・・・・】

オベロン「まさかウェールズの妖精たちのような虫型の妖精に好かれているこの僕が、あんな蚊の大群に刺されてしまうなんてね・・。ほんと、人生わからないことばかりだね?」

オベロン「あの蚊の大群に身体を刺され、僕らはその蚊に刺されによる痒みに苦しみつつも、どうにか舞踏会の時間までにグロスターへたどり着けた・・・」

オベロン「痒みの方もそうさ。スズカがとっさに自作のかゆみ止めをみんなに塗ってくれた事で、みんなの身体の痒みを治まったからね?」

メリュジーヌ「ええ・・・スズカにはとても感謝しているよ。あのままかゆみ止めを塗ってくれなかったらもうどうなっていたことなのか・・・」安堵している

スズカ「ええ・・・一応妖精國に来る前に作っておいたかゆみ止めをここで全部使う事になるとは思わなかったわ・・・」ビロンビロン・・・(空になったかゆみ止めのチューブを見てて・・)

【でも本当に助かったよ、スズカさん・・・・】←
【(でも、あの蚊の大群はいったいどこから・・・・・)】


オベロン「ハァ・・・ともあれ、多少のトラブルはあったのだけど、僕らやアルトたちにとっては再びのグロスターだ。」

オベロン「レッドラ・ビットとパーシヴァルはゾックスのクロコダイオーの駐禁の見張りついでに街の外で待機してもらっているけど・・・」

オベロン「困ったことに、招待状は7通、アルトリア、藤丸立香、アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、コーラル、ガイル宛て。同行者はそれぞれ1名のみ、とある。」

オベロン「それにアルトとバーゲスト、メリュジーヌに至っては夫婦で1組と書かれているし、計算しても事実上4組は舞踏会には入れるくらいなのだけど、どうしたものかな。」

千子村正「そうだな。アルトリアと藤丸の事は儂とダ・ヴィンチのペアでいいだろ。コーラルに至っては夫のアドニスが適任だろ。」

千子村正「二代目妖精騎士トリスタンのヤツとはもう面識あるしな。戦闘より弁が役立つグロスターだ。オベロンもいると助かるんだが・・・」

ガイル「ま、てめぇのことだ。自分だけならガイルとペアにならずともいくらでも忍び込めるだろ?」

オベロン「アハハハハ、まあそうだね!信頼が厚くて嬉しいよ村正。僕は間違ってもゴツい男と舞踏会のペアになる気は無いし、女装して入るつもりもない。」

オベロン「僕はグロスターのご婦人がたにツテがあるからね。いずれかの同行者として潜り込むさ。」

ガイル「んなっ・・・俺はてっきりオベロンが俺とペアになって舞踏会に入るつもりだと思っていたが、さすがにそれはなくて良かったぜ・・。」

【オベロンとガイルのペアかぁ・・・・・】
【くそみそというか・・・腐るというか・・・】←

ガイル「バカ言うなよ!俺はホモでもゲイでもないし、遠回しに言っても丸わかりだぞ!」キィィーー!(キレている)

ガイルまあ、俺がなんでその舞踏会に招待された理由もわからないというか・・・。まあ俺とペアを組むとしても、俺の場合は身内とペアを組んだ方が・・・」


武蔵「!。――そこはこの女武蔵の出番でしょ!ガイルの事は私とペアを組んで、妖精舞踏会(フェアリウム)に入りましょう!」ニコッ!

武蔵「なにもガイル君にはいっさい私の方から手を付けないし、怪しいこともやらしいこともしませんのでそこはあしからず。」

武蔵「楽しみだねガイル君!私と一緒に飲んだり食べたりと、舞踏会で色んな事をしようねぇ〜!(あっちの事も含めて)」デレデレ!(にやけ顔をしながら)

ガイル「ま、まぁそうなのだが・・・・」タラタラタラ・・・・(冷や汗をかきながら)


千子村正、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」気まずい表情をしている

【(これは絶対なにかやらかす雰囲気だよ、武蔵ちゃん・・・)】
【(さすがに武蔵は舞踏会に入れちゃいけない・・・・)】←
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/16(日) 22:40:58.65 ID:2uGroGuh0
シュルシュルゥゥゥ〜〜、バシィィン!!(ジョルニのツタとトリスタンの妖糸が武蔵ちゃんの身体全体を縛る)


武蔵「――!?え、ちょ、待っ・・・」縛られたことに困惑している

トリスタン「マスター、私は武蔵や残りの皆さんと共にグロスター周辺の情報集めに専念いたします。舞踏会の事はダ・ヴィンチ女史と村正でなら大丈夫かと。」

トリスタン「それと私が思うに、ガイルとのペアは『サーチ』の能力による情報収集が可能なスズカで宜しいかと思いますが、いかがなモノで?」

オベロン「おお成る程!確かにスズカの『サーチ』でなら『巡礼の鐘』がどこにあるかも調べられるし、舞踏会にいる招待客の事も調べられるしね。」

オベロン「スズカ。君で良ければ、君の兄妹であるガイル君とペアを組んで舞踏会に行ってくれるかな?まあ事実上のアルトの子供たちの代表の1人としてだと思うけど・・・」

スズカ「ええ。ガイルお兄様が舞踏会で弾けて迷惑にならないよう、私の方で見張っておきます。兄妹の長女として、医師として。」

トリスタン「はい。私はお先に街の様子を見ておきますので、マスターの事はお任せいたします。では―――」ギィィィン!ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・・(武蔵を引きずっていく)

カイニス「だそうだ。さっさと行くぞ。」タッタッタッタッタッ・・・(トリスタンについていく)

武蔵「ま、待って違うってば!は、離せぇぇぇ〜〜〜!!」モガモガ、ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・(連れ出されていく)


ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・(武蔵を引きずるように無理やり連れ出していくトリスタンとカイニス)


千子村正、ダ・ヴィンチちゃん、オベロン「・・・・。―――――」フゥゥ〜〜・・・(安堵していく)

【(うまくいったみたいだね・・・)】
【(ナイスだよ、トリスタン卿!)】←

遠くにいるトリスタン「――――(フッ。)」ピキーン☆(グットサイン)



ハベトロット「う〜んまあ、情報集めの方は2人で頑張ればいいかな?ボクはテキトーに街を散歩してるよ。もちろんセツノも一緒に行くよね?」

セツノ「うん。舞踏会に行けなくて・・・セツノ、とても哀しい気分だけど、ハベニャンが側にいるとすぐに気持ちを変えられる。」

ルージュ「そうそう!だから気持ちを切り替えて・・・ハベニャン、セツノ、ぺぺロン伯爵のお店に行こうよ!セフィーお兄ちゃんもジョルニお兄ちゃんもさぁ〜〜。」

セフィー「ああ。ロンディニウムを出る時、伯爵からお店の招待状を貰っているからな。私はジョルニとトリスタン卿と一緒に情報収集に勤しむつもりだ。」

セフィー「グロスターには南部の他に北部からも色々な情報が集まっていると伯爵から聞いているからな。おそらく我らが探している者たちの所在についても・・・」

オベロン「良いところを付くじゃないかセフィー!確かにここグロスターでは流行次第で店の入れ替わりが激しいが、その分、他の所からの情報も集まりやすい都市でもあるからね。」

オベロン「イレギュラーズの誰かに囚われているマシュやヴァージェとはいけないけれど、未だに妖精國の何処かで迷子になっている異世界からの人物である・・・」

オベロン「介人たちの仲間の『マジーヌ』と『ブルーン』。響ちゃんたちの仲間である『風鳴翼』。それと未だに正体も何処にいるのかもわからない偽の『予言の子』である『剣士の予言の子』。」

オベロン「この者たちを一刻も早く見つけ出して、介人たちや響ちゃんたちを安心させないといけないし、アルトリアこそが真の『予言の子』であるという確定的な証拠を作らないといけないからね?」

介人、立花響、ジュラン、ガオーン「・・・・・・・」頷いていく

ジョルニ、アルト、千子村正「・・・・・・・」頷いていく


【それじゃあ、二手に分かれて行動するって事だね?】←
【ほんと無駄が無いと言うか・・・・】

オベロン「その通り!その他にも飛電或人やゾックスたちにも色々と手伝って欲しい事もあるからね。なんかとても丁度イイ感じにね?」

オベロン「実は二代目妖精騎士トリスタンから送られてきた招待状の中に同封してあるチラシがあるのだけど・・・」

ゾックス「俺と飛電の社長さんに丁度イイ感じだと?それは何だ?」

【???】
【(とりあえず招待状の中身を確認する)】←


シュッシュッシュッ、ポトンッ。(招待状が入っている手紙の袋から折り畳んだチラシが出てくる)
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 08:16:38.32 ID:s7Efwiau0
ビラビラビラァァ〜〜・・・・・(『妖精舞踏会(フェアリウム)スペシャルイベント:妖精曲芸会(フェアリジック)、同時開催!』のチラシを開いていく)


【なんだこれ・・?】
【妖精曲芸会(フェアリジック)?】←

メリュジーヌ「あっ、それ私もよく知ってるよ!この大会には妖精國の各地から腕のある曲芸師の妖精たちがグロスターに集まり、1番の芸達者な妖精を決める大会なんだ。」

メリュジーヌ「本来はブリテンの年末年始に1度だけ行なわれるグロスターの行事なんだけど、この大会には凄い芸を出来る人間や妖精でならば参加が自由であり、そしてなによりも・・・」

メリュジーヌ「優勝者にはグロスターの領主が出来る範囲でその者の願いを叶えてくれると、妖精たちの中で数多く伝わっているんだよ。」

【おお〜!】
【それはとても凄い景品だね!】←

メリュジーヌ「ええ。前にオーロラと一緒にその曲芸会の審査員をした事があるからね。審査員としての目線だけにね。」

飛電或人「おぉぉ〜〜これは正に俺にその曲芸会に俺が参加しない訳がないよな!くぅ〜〜俺のお笑い精神が猛々ってくるぜぇぇ!」

ゾックス「ホォ〜、面白そうじゃないか!何なら俺もその大会に参加してみようじゃないか?なぁそうだろ、おまえら!」

フリント、カッタナー、リッキー「おうっ!(やってやるぜぇぇ!)」共感している

ハルキ「押忍ッ!俺もなんかわからないですが、皆さんの役に立てるのでしたら、芸でも何でもやってやりますよ!」やる気満々

【やる気満々だね、みんな!】


千子村正「へぇ〜そうかい・・・つまり妖精國版の隠し芸大会のようなモノか。そんな年末年始でそんな凄い景品を出す大会があるならば、妖精たちもさぞかし注目が集まるって感じのようだな?」

千子村正「二代目トリスタンの考えている事はわからぬが、年末年始にやる行事を舞踏会と一緒にやるからに、これら全てにとても重用点があるのは間違いないみたいだな?」

オベロン「ああ。曲芸会には僕も1度は参加したことはあるのだけど、その時はダンゴムシの妖精を使ったジャグリングを披露したのだけど・・・」

オベロン「“女王陛下が嫌がる事はダメだ!”と審査員に激怒されちゃって、あえなく予選失格になっちゃったんだよねぇ〜〜・・・」眼を逸らしながら・・

アルト「ああそうなんだ・・・・。それでその曲芸会が開催される以上、参加者は少しぐらいは舞踏会に関われるって事はありそうなのだな?」

オベロン「ああそうさ。もし舞踏会の方でトラブルになった場合、こちらの方の味方を増やした方が特策と思ってね?」

オベロン「まあただ、今回の曲芸会は異例の期間による開催と舞踏会との同時開催だ。急がないと曲芸会にエントリー出来なくなる可能性もあるからね。」

飛電或人「!?。そりゃ大変だ!よし、曲芸会に参加したい人は急いでいくぞぉぉ〜〜!」

イズ「はい。調べましたところ、エントリー受付はこちらです。私が案内いたしますので、参加を希望する者はお急ぎを。」タタタタァァーーー!(急いで向かう)

飛電或人、ハルキ、ゾックスたち、立花響、月読調「――――――――――」ピュゥゥーーーン!(大急ぎで受付に向かっていく)

【ああちょっと!?】
【(本当に大丈夫なのかなぁぁ・・・?)】←


オベロン「よしよし。これでグロスターでのみんなの役割は決まったようなものかな?“舞踏会や曲芸会を通して、3つ目の『鐘』を鳴らさせる事”と“グロスター内部での情報収集する事”・・」

オベロン「これらの事を2つのチームに分けてやり遂げるにはもう十分な程なのだけど、あと他にやるとすれば・・・・」


アルトリア「――――――――」カイカイカイカイ・・・・(いまだに腕をかいている)

オベロン「一向に覚悟も決まらず、依然に身体をカイカイしているコレ、どうしよう藤丸くん?」

メリュジーヌ、バーゲスト、アルト「・・・・・・・・・・・」黙っている

【村正とふたりで無理やり、連れて行きます】

千子村正「それしかないわな。儂は左側、そっち右側な。」頷いていく
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 21:41:51.32 ID:s7Efwiau0
ガシッ!ガシッ!(アルトリアを両側から腕を掴んでいく)


アルトリア「うわーーー!やっぱりヤダーーー!こんな恰好で舞踏会なんて行きたくなーい!あの妖精騎士に会いたくなーーーい!」ギャーギャーギャー!(喚いている)

アルトリア「オベロン王子様なんだから、オベロンが行って!それで鐘、鳴らしてきて!お土産に珍しい料理も忘れずにね!」

オベロン「ワガママを言うんじゃありません!そんなコトを言う子は『予言の子』じゃありませんよ!」

オベロン「世の中には舞踏会に行きたくても行けない鮮血魔嬢(はいかぶり)もいるの! 我慢しなさいな!」

【オベロン・・・・・継母のマネまでして・・・】
【ちょっと高度すぎてわかんないです】←


メリュジーヌ「ハァ〜・・・もう早く舞踏会に行こうよアルト〜!私、アルトと一緒に舞踏会を楽しみにしているのだからね!ねぇ〜!」コシコシコシ!(アルトにすり寄っている)

アルト「ああ・・でもアルトリアがいないと『巡礼の鐘』が鳴らせないからな。全くどうしたモノだか・・・・」

バーゲスト「ツゥゥ〜・・・全く、本当にとてもじゃないほどに世話の焼ける『予言の子』というものだな・・・。」

メリュジーヌ「ええ・・・・あれだけ面倒くさいと私、舞踏会を楽しむ気力が萎えるというか・・・かくなる上は・・・バーゲスト。」

バーゲスト「ええ。オベロンや藤丸には悪いが・・・ここは強行させてもらう。」

ビュンッ!タタタタタァァ〜・・・(メリュジーヌとバーゲストがそれぞれの行動に移っていく)


ビュンッ、ゴトンッ。タタタタッ、ガシッ!(メリュジーヌが1人入るぐらいの酒樽を持ってきて、バーゲストがアルトリアの後ろを掴んでいく)


【えっ、ちょっ、バーゲスト!?】
【なにしているの2人とも!?】←

アルトリア「わ、わぁ〜〜なにをするのよ!?やめて!暴力ハンターイ!」バタバタバタ!(背中を掴まれて)

アルトリア「バゲ子あなた!あなたはそれでも3年前に妖精騎士をしていた妖精だというの!?私を舞踏会に入れる為なら手段を問わないって言う事なのか!」

バーゲスト「フンッ、『予言の子』とも言われるお主の行動がみっともないと判断したコトだ。お主はそれだから妖精騎士アグラヴェインに胸ぐらを掴まれたのじゃないか?」

アルトリア「あっいや・・・あの時のそれと今のことはあまりに関係ないというかその・・・・」カァァ〜〜・・・(顔を赤くしながら)

バーゲスト「〜〜〜〜〜。」不機嫌な顔をしている


スッ、バタンッ、バコンッ!(アルトリアを酒樽に入れて蓋を閉める)

アルトリア(酒樽の中)「ちょっ!?わわ、わかったから!自分で舞踏会に行きます、行きますから!出して、ここから出してーー!」ゴトゴトゴトッ!(中でもがいている)

バーゲスト「・・・・・・・・」ゴトンッ!タッタッタッタッ・・・(酒樽を持って宮殿へ向かう)

メリュジーヌ「フンッ・・・・」タッタッタッタッタッ・・・・(一緒について行く)

アルトリア(酒樽の中)「出してー−!出してー−!バカーー!バカバカバカバカ!バカバーゲストォォォーーーー!!」ゴトゴトゴトッ!


オベロン、千子村正「・・・・・・・・」気が引いている

【・・・・・・・・】
【なんか強引すぎるようなのだが・・・】←

アルト「ああ。まあ仕方がないと思うよな・・・彼女たちはこれでも妖精舞踏会(フェアリウム)を楽しみたい気持ちもあっての事だからな。」

アルト「その舞踏会が今夜開催で無茶ぶりをかけられるわ、平原で正体不明の蚊に刺されるわと、次々と大変な目に遭っているし、会場は目の前だというのにアルトリアが一向に覚悟を決めなくて、」

アルト「それでバーゲストとメリュジーヌが不機嫌になっちゃって、先ほどの強引な方法でアルトリアを舞踏会に連れ出したというか・・・こっちも本当にすまないと思ってる・・」ペコッ・・(詫びるように謝る)


【ま、まあそうとも言えるのけどね・・・・】
【こっちも悪かった・・・ゴメンね・・】←
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 23:56:32.52 ID:s7Efwiau0
オベロン「確かに今のバーゲストとメリュジーヌの立場を考えてみれば、彼女たち2人の気持ちもそうわからなくはないとも言えるよね。」

オベロン「本来であるならば、3年前にモルガンの元を離れ、愛するアルトと共に生きる事を選び、モルガンに反旗を翻した2人は言われるまでもなく妖精國の反逆者だ。」

オベロン「反逆者と言われている以上、彼女たち2人はグロスターにも行けず、舞踏会にも呼ばれなくなって当然のはずだったのに、彼女たちは舞踏会に招待された。」

オベロン「二代目妖精騎士トリスタンがいったいなにを考え、敵であるはずの2人を舞踏会に招いたのかは気になるが、今はその事を考えるのは後にした方がイイと思う。」

オベロン「あの2人はアルトやヴァージェがいなかった分、赤ちゃんだったジョルニたちを育て上げ・・戦士として鍛え上げ・・ヴァージェを取り返し、家族を守るように奮闘してきた。」

オベロン「あの2人は妖精騎士として、7人の子共の母として、境界なき勇士団のメンバーとして十分に立派に頑張っている。今もこれから先も・・・」

オベロン「だから今は少しでも、あの2人には思いっきり翅を伸ばすように舞踏会を楽しんで貰いたいのが本音というか・・・アルトもそう思っているはずだよね?」


アルト「!。―――――」頷く

ジョルニ、セフィー、セツノ、ルージュ、ハベトロット「・・・・・・・」笑顔で頷く

スズカ、アドニス、コーラル、ダ・ヴィンチ、千子村正「・・・・・・」笑顔で頷く

【確かにそうだね。あの2人の為にも】←


オベロン「さて・・もうそろそろ舞踏会の時の事もあるし、みんなはそれぞれのやることに取りかかろうじゃないか。」

ハベトロット「ああそうだね。アルト、2人のドレスは私の方で新調してあるから、宮殿にフィッティングルームがあったら、コレを2人に渡して欲しいのだわ。」

ハベトロット「ドレスの色と形は今までのと変わらないのだけど、新しいので舞踏会に臨めば少しは爽快感があって良いものだろ?」シュルッ。(2人の新調ドレスの袋を渡していく)

アルト「おう、ありがとなハベトロット。2人とも新調したドレスを喜んでくれるからすぐに渡しておくよ。」袋を受け取る

ルージュ「お父ちゃん。私、お母ちゃんたちが喜びそうなモノを沢山いっぱい買ってあげるから楽しみに待っててね!」

セツノ「うん・・・セツノ、セツノたちを育ててくれたお母さんたちに恩返しできるよう、お母さん達が喜ぶモノ、いっぱい用意するからね。」

コーラル「はい。私もまた、バーゲスト様に認められしアルト一家の一員として大いにお二人方をサポートいたしませんとね。」

アルト「ああ。みんな、2人のためにありがとな。」お礼を言う

周りのみんな「――――――」笑顔で答える

―――――――――――――――――――――――――――――――
グロスターへ向かう途中・・・・大量の蚊に襲われ、凄まじく痒い思いを受けたアルトたちとアルトリアたち。

それから数時間後・・・どうにか舞踏会の時間までにグロスターに到着し、妖精舞踏会(フェアリウム)の会場である宮殿の前で話し合いをしていき、

最終的に“妖精舞踏会(フェアリウム)や妖精曲芸会(フェアリジック)に参加し、『巡礼の鐘』を鳴らす”チームと“グロスター内部を周り、色々な箇所から情報収集する”チームに分かれていき、

それぞれ皆で決めた事をやり遂げるため、アルトたちとアルトリアたちが一旦、二手に別行動を取るように行動を開始していくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
グロスター:妖精舞踏会(フェアリウム)と妖精曲芸会(フェアリジック)の会場である宮殿(二代目妖精騎士トリスタンの本拠地)にて・・・


ペタペタペタペタペタ・・・・(とある透明と化している存在が宮殿の階段を上がり、宮殿内部へと侵入していく)

レオンゴン(透明の姿)「(フフフフフフフ・・・・・)」ニヤニヤ・・・(にやけながら侵入していく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――
そして同じく透明の姿で静かに堂々と宮殿の内部へ入り、アルトとアルトリアの暗殺する為に事を進めていくレオンゴンの姿があり、

いまグロスターの宮殿にて、数々の思惑が交差し、二代目妖精騎士トリスタンが開催する妖精舞踏会(フェアリウム)が開幕していった。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/18(火) 22:52:54.04 ID:IsVIo20F0
グロスター宮殿内:妖精舞踏会(フェアリウム)会場 ダンスホール


舞踏会にいる妖精たち1「―――――――」タッ、タッ、タッ。(社交ダンスをしている)

舞踏会にいる妖精たち2「―――――――」タッ、タッ、タッ。(社交ダンスをしている)


タッタッタッタッタッ・・・・・(新調したドレスに着替えてきたバーゲストとメリュジーヌ)

バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」アルトの腕を掴んでやって来る

アルト「――――――――」メリュジーヌとバーゲストに挟まれている

コーラル、アドニス「―――――♡♡♡」ラブラブ♡(いちゃつきながらやって来る)

スズカ、ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「・・・・・・・・」普通にやって来る

ガイル「・・・・・・・」ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・・(アルトリアが入っている酒樽を持ってやって来る)


タッタッタッタッ、ゴトンッ!バカンッ!(アルトリアが入っている酒樽がダンスホール前に置かれ、樽から出てくるアルトリア)

アルトリア「―――プハァァ〜〜!ハァ・・ハァ・・ハァ・・・全くもう・・・・!」酒樽から脱出し、辺りを見渡す

アルト、アドニス、ガイル、スズカ「――!」辺りの様子を見てて・・・

ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「――!」辺りの様子を見てて・・

【すごい・・・・】
【きれい・・・・】←


ダ・ヴィンチちゃん「うん、これは凄い。オークション会場のとなりがこんな造りになっているとはね。あっちの会場も、こっちの会場も・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精領域の中にある妖精領域・・・・まさに異常常識、超一級の固有結界だ。外から見た建物の大きさと、このホールの大きさ、一致していないからね。」

千子村正「それにしても大したもんだ。二代目トリスタン、敵ながら庭師としちゃあ超一流じゃねえか。アンタもそうだろ、アルト?」

アルト「うん。3年前に来たオークション会場といい、ここといい、グロスターにはとても不可思議なことが多いのだな。」

アルト「3年前の大火災でオークション会場である宮殿が消失したと聞いてるが、ここは何事もなかったように復旧している。」

アルト「前のグロスター領主だったムリアンの次代とはいえ、先代が持ってた妖精領域をそのまま受け継いでいるとは、こんな事まるで・・・・」


アルトリア「ハァ〜・・・バーゲストに無理やり連れ出されたとはいえ、わたし、ここ来るのは二度目だし、別にホールに見惚れて黙ってるワケじゃないし。」

アルトリア「それより二代目妖精騎士トリスタンは?招待しておいて挨拶もないのかな。」

ダ・ヴィンチちゃん「(アルトリア、怒ってる怒ってる。開き直ると頼もしいよね。彼女)」

コーラル「ええ。それにわたし、二代目妖精騎士トリスタンとは直接お会いはしていませんが、あの方はいったいどちらにいらしているのやら・・・?」

バーゲスト「ええ全くですわ。あの二代目妖精騎士トリスタンという者は、先代のムリアンと全く同じ性根と品格をお持ちのようですわね・・・」

バーゲスト「しかしあの者がこの舞踏会と曲芸大会を同時に取り仕切っている以上、一向に姿を現さない理由はあるかと・・・ほら・・・。」向こう側の方を見てて・・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(別会場の所へ向かって行く舞踏会の招待客たち)


【(妖精たちが移動している・・・?)】
【(確かあそこは・・・・)】←
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/19(水) 23:22:45.30 ID:GsqGj+190
司会者の妖精「皆さま。ご歓談中、失礼いたします。当館の主人、二代目妖精騎士トリスタン様の挨拶が遅れてしまい、まことに申し訳ありません。」

司会者の妖精「トリスタン様は別会場で同時開催されている妖精曲芸会の審査員を執り行っており、こちらへの当本人のお披露目は約2時間後を予定しております。」

司会者の妖精「それまでは今しばらく、同時開催の妖精曲芸会(フェアリジック)のご観覧も含めて、素晴らしき時間をお過ごしください。」


アルトリア「・・・二代目トリスタンはゾックス達の曲芸の審査に行ってるようだね。オベロンもやってこないし・・・・・」

アルトリア「どうする、藤丸くん・・アルトさん?もう鐘撞き堂に忍び込んじゃった方が私には良いと思いますが・・・」

アルト「ああそうだな・・・藤丸はどう思うのだ?」

【うん、そうだね・・・・】
【いや、せっかく来たんだし・・・・】


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(招待客の妖精たちが道を開けるように移動していく)

ダ・ヴィンチちゃん「ん?新しい招待客が来たようだね。すごいな、妖精たちが自分で道を開けたり、サイン表紙を持ってきたり―――――」


タッタッタッタッタッ、カキカキカキッ、シュシュッ!(サインを書きながらやって来るナイトガウン姿の妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」カキカキカキッ、シュッ、シュッ!(サインを書いて渡していく)

招待客の妖精たち「――――――――」嬉しそうにサインを貰っていく

妖精騎士アグラヴェイン「――――――。」お礼を言っていく

ベリル・ガット、ウインキー「・・・・・・・・」揃ってやって来る


ダ・ヴィンチちゃん「ベリル!それに妖精騎士アグラヴェイン!やはりオベロンの思ってた通りだったわ!」

バーゲスト「ツゥゥ・・・!やはり彼女も舞踏会に招待されてたか。彼女の姿を見るのも、約5日ぶりだけどな・・・」

アルト「ああ・・・そしてベリルの護衛するかのように付き添ってるあのゴブリンみたいな妖精・・・アイツがガイルたちがシェフィールドで対峙したという・・・」

スズカ「『重引斥力のウインキー』・・・・他のイレギュラーズと同じ異端の亜鈴を持ち、ロブさんとワグさん、マシュさんさえも裏切った妖精よ・・・。」

アルト「・・・アイツが『重引斥力のウインキー』か。確か彼の持つ異端の亜鈴は、引力と斥力並びに重力も操ることが出来ると聞いてはいるのだが・・・」

アルト「(だとしてもまさかゲームではマシュを助ける他にベリル・ガットにシェフィールドの戦力の密告をするだけだったウインキーがこっちでは幹部クラスの敵になってたとはな・・・・)」

アルト「(妖精騎士アグラヴェインによって異端の亜鈴の力を得たようだが・・・、あいつ自身は今の自分にどう思っているのだろか・・・。)」


千子村正「にしてもアグラヴェインのヤツ、あの妖精たちにサインなんか書いていやがる。ヤツの部下が3人も不祥事を起こしてたり、儂らに敗北して、イレギュラーズの評判はガタ落ちだというのに。」

千子村正「妖精騎士アグラヴェイン当の本人はそんなの関係無しにサインを書いて貰うほど大人気とは恐れ入るほどに凄いよなぁ〜・・・?」

千子村正「(・・・・ったく。二代目妖精騎士トリスタンめ、アイツ一体なにをしようと企んでいやがるんだ?いや完全主義ってヤツか?)」

千子村正「(オークションの件で一度アイツ自身に迷惑をかけてしまった以上、とことんまで俺たちを叩きのめす気なのだな。アルトたちの事も含めて・・・)」

【・・・・ざわめきが収まったな】
【・・・・招待客は今ので最後かな?】←

アルトリア「・・・・・・・・・」

【アルトリア?】
【誰か捜してる?】←


アルトリア「い、いえ、別に。リノ・・・ノクナレア来てるかなー、なんて、ちょっと思っただけで。」

アルトリア「あー良かった、あいつ来ていなくて!あのお子ちゃまの事だから、こんな夜中のパーティーに来るわけがな・・・・アァッ!?」ビクッ!(誰かを見つける)

【どうしたの?】
【まさかだと思うけど・・・・】←
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/23(日) 00:06:13.19 ID:LeEAbb820
はむっ、あむっ。パクパクパクパク、モグモグモグモグ・・・・・(バイキング料理近くの席で沢山多くの料理を食べているノクナレア(リノア))


ノクナレア(リノア)「モグモグモグモグ・・・・ウゥゥ〜ン♡―――はむっ、モグモグモグ・・・・」夢中に食べている

ノクナレア(リノア)「(なかなか美味しいのを作るじゃないのよ、ブリテンの妖精のくせに・・・・)」モグモグモグ・・・(食べながら)

妖精ウォズ「・・・・・・・・」ガチャッ、ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・・(食べ終わった料理の皿を片付け、次の料理を持って来る)

周りの妖精たち「・・・・・・・・・」ゾゾォォ〜〜・・・(ドン引きしている)


アルトリアたち、アルトたち「・・・・・・・・・・」その様子を見ていて・・・

【ノクナレア・・・いたね・・・。】
【思いっきり楽しんでいるのですけど!】←

千子村正「見ればわかるだろ。アイツ・・今はノクナレアになっているからって、親の七光りで好き放題しすぎだろ、どう見ても!」驚いている

コーラル「・・・村正さん、それに藤丸。あの方が北の妖精の元女王であり、『魔王の氏族』オーマジオウの妻曰く王妃をなされているという・・ノクナレア様ですよね・・?」

コーラル「確か人間と妖精を忌み嫌い、偏見と差別・暴力を振るっていると聞いてはいましたが、まさかそのお方が舞踏会に出席なされているとは・・・」

コーラル「しかもあろう事に、あのように舞踏会の食事を貪るように食べているとは・・・とても3年前から聞いていた話とは全然違うと・・・」

アルトリア「あぁ〜〜違う違うのコーラルさん!?あのノクナレアはね・・・何というかそのォ〜・・ここでは言えない事情があってねぇ〜・・・」アタフタ・・(慌てている)

アルトリア「なんというか〜・・・ノクナレアっぽい妖精なのか、ノクナレアのそっくりさんというかそのぉぉ〜〜・・・」アタフタ・・(慌てている)

コーラル「???」首をかしげる

【(ダメだ。ここでリノアちゃんのことは絶対に言えない・・・)】←
【(これ、なんと説明すれば良いのやら・・・・)】


アルト(小声)「(・・あのバイキング料理をとても楽しんで食べているあのメイヴに似た妖精がノクナレア・・・・というより、ノクナレアの姿を借りたノクナレアの娘:リノアだと言うのか?)」

バーゲスト(小声)「(ああ。あの娘の首にかけているネックレスの魔力で、母親であるノクナレアの三年前までの姿に変身している。ノクナレアの影武者として・・・)」

バーゲスト(小声)「(影武者であるあの娘はネックレスの力による変身でノクナレアと全く同じ姿をしているが、本当は生まれて2歳ぐらいの幼稚園児と同じ大きさの子供だ。)」

バーゲスト(小声)「(しかもあの娘は母親であるノクナレアとは違ってワガママで態度も悪く、平気で同族の『王の氏族』の妖精に偏見と差別と暴力を振るっている始末であり・・・)」

バーゲスト(小声)「(過去に何があったのか・・あるいは母親の教育が悪いのか・・・。あの娘は噂に聞いている以上に自身の両親以外の人間と妖精を極度に嫌っているのは事実だ。)」

アルト(小声)「ああ・・・3年前の事件依頼、彼女の母親であるノクナレアの身に何があったのか、娘のリノアが何故あのような性格へと成長したのか?)」

アルト(小声)「(それを知っているのはリノアの父親であり、ノクナレアの夫であるオーマジオウでしかわからないからな・・・・・」


千子村正「・・・にしてもノクナレアのあの様子・・・明らかにバイキング料理をエンジョイしすぎだろ!どんだけあそこの料理を食っているのやら・・・」

アルトリア「は、はい・・・しかも彼女、料理を食べることに夢中でこっちに気づいていない・・・ま、まぁこの様子じゃこちらが何かしない限り、あっちがこちらに気づいていない・・・」

アルトリア「それにノクナレアとは北の大地で一度敵対しているし、こっちに気づいたらそれはそれで面倒な事になってしまいそう・・・」タラタラ・・・(冷や汗)

アルトリア「まあ、要するにその・・・アレだよ。“触らぬ『王の氏族』に『厄災』なし”ってね・・アハハハハハハ・・・・」カァ〜〜・・・(赤面)

千子村正、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・」ハァ〜〜・・・(ため息)

【(要はリノアちゃんのことは見なかったことにするって事だよね・・・?)】←
【(“触らぬ神に祟りなし”・・だね?)】
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 08:42:08.31 ID:cmdg2s790
タッタッタッタッ・・・(アルトたちの前に1人の妖精がやって来る)


招待された妖精「ああ、そこの人間の男2人。そう、君たちだよ、君たち。」アルトと藤丸立香(男)の指名手配書を見せびらかせながら・・

招待された妖精「確か右の人間が『境界なき勇士団』のリーダーのアルト・オルラントで・・左にいるのが『異邦の魔術師』の人間なのは間違いないんだよね?」

アルト「あ、あぁ・・・・そうだけど・・?」

【は、はい・・・】
【(なぜか俺だけ名前が呼ばれていない・・・)】←

招待された妖精「ハァ・・・ホント、このホールには二代目妖精騎士トリスタン様の魔法がかかっていて、“自分が知らない相手の顔は見えない”ようになっててねぇ。」

招待された妖精「この大勢の中で人捜しをしようにも、このようにその存在を証明するモノを持ち歩いていなければ、この大衆の中でその存在を見つけ出すのは不可能だからねぇ〜・・」

招待された妖精「見知らぬ他人に自分の顔を見られる心配はないのだけど、顔も知らない奴の相手を呼び出すのだったら、そんなの自分で呼び出せっていうのに・・・」ブツブツブツ・・(愚痴を言ってる)

【あっ・・はぁ・・・・】
【それで、あなたは俺たちに何か御用でもあるのですか?】←

招待された妖精「いや、私はただ君たち2人に関係する者から『少し話がある』と伝言を届けたまでだ。私には関係のないことだ。」

招待された妖精「急いでテラスに行きたまえ。くれぐれも失礼のないようにな。」

タッタッタッタッ・・・(その場を去って行く)


【えぇ〜と・・となるとつまり・・・】
【俺とアルトが呼ばれているって事?】←

アルト「そのようで間違いないよな。このホールにいる人間は俺と藤丸だけだからな。どう考えてもな。」

アルト「しかし俺も含めて呼び出しをかけられるとは・・・君はどうするつもりだ?この呼び出しについて行ってみる価値はあるのか?」

【みんなと一緒なら】

アルトリア「もちろんです。グロスターの掟があるといっても、ここは二代目妖精騎士トリスタンが統治する敵地のど真ん中ですから。」

アルトリア「テラスは貸し切りなので他の妖精も入って来ない。密談にはもってこいです。」

アルトリア「まあただ、今のこの人数でテラスに向かうとなると、かえって他の妖精たちに怪しまれると思われますので、人数は絞った方がいいかと・・」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。ならテラスには藤丸くんとアルトリアとわたしとアルトが向かうとして、残りは自由行動ってことで良いかな?」

アルトリア「ええ。アルトさんのことは私とダ・ヴィンチちゃんに任せて、皆さんはご自由に舞踏会を堪能しても良いかと思いますね。」

アルトリア「あ、でもこのホールにはリ・・・ノクナレアやイレギュラーズの面々もいますので、彼らに鐘を鳴らす計画を悟られぬように気をつけて行動した方がいいかと・・」

メリュジーヌ「ええ。その為に私たちはこうして舞踏会に潜入したのだからね。舞踏会はそのついでと言ってもいいのだが・・・」


アルトリア「では合流は遅くても1時間後ぐらいにはテラスで待ち合わせを致しましょう。そこで作戦会議をする形で。」

アルトリア「それまではノクナレアや招待されているイレギュラーズのメンバーに気をつけつつ、曲芸会や舞踏会の行事をそれぞれで先に楽しんでいてください。」

アルトリア「アルトさん、おそらくあなたと藤丸くんを呼び出したのは別行動で潜入したオベロンだと思います。彼の方で何か大ごとには言えない進展があったのかもしれませんからね。」

千子村正「そうかもな。それには儂も異論はねえ。正直に言えば、もう少し観察したかったところだしな。」

アルトリア「・・・・・・」ムムッ!(村正に睨みを付ける)

千子村正「ああいや、服の話だぞ、服の話な?最後の仕上げに参考になるかもってな?」タラタラ・・


【じゃあ、テラスで待っているから】
【では、解散!】←
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 10:39:10.37 ID:cmdg2s790
パクパクパクパク、モグモグモグモグ・・・・・(数多くのデザートを食べているノクナレア(リノア))


ノクナレア(リノア)「モグモグモグモグモグ・・・あむっ、モグモグモグ・・・」ハンバーグを食べている

妖精ウォズ「ハァ・・・。・・・ん?」とある光景を目の辺りにする


タッタッタッタッタッタッ・・・・(向こう側でそれぞれの行動に動いていくアルトたちとアルトリアたち)


妖精ウォズ「我が王妃よ、もうそろそろお腹の方もいっぱいになられるでしょう。そろそろお帰りになられた方がいいかと思うのですが・・・」

ノクナレア(リノア)「モグモグモグ・・・・嫌よ、まだ帰るつもりはないわよ。これを食べ終わったら、今度は妖精曲芸会(フェアリジック)を見に行って、

ノクナレア(リノア)「妖精たちの可笑しな芸をして憐れな姿を晒している所を見て、爆笑しにいくのだからね!」

妖精ウォズ「ハ、ハァ・・・・ですが我が王妃よ、あなたは確かグロスターには外食をしに行くだけで、満腹になったらすぐに帰ると仰っていたのでしたが・・・」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・あむっ、モグモグモグ・・・」モグモグモグ・・・(ケーキを食べて、ウォズの話を無視する)

―――――――――――――――――――――――――――――
グロスターの中心にある宮殿の内部には、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)の妖精領域によってとても広く構成されており、そこで妖精舞踏会の色々な行事が執り行われていた。

数多くの豪華な食事、華麗なる社交ダンスの数々、色々なことで会話を楽しんでいく妖精たちの姿が見受けられ、アルトたちはその様子に眼を大きく向けていた。

しかしアルトたちはあくまでグロスターにある『巡礼の鐘』を鳴らす為だけに妖精舞踏会(フェアリウム)に潜入しており、アルトやアルトリアは舞踏会の客や会場の様子を観察しつつ、

アルトとカルデアのマスターはアルトリアとダ・ヴィンチちゃんと共に彼らを呼んでいる者への対応のためにテラスへと向かい、

アドニスや村正たちなどの残りのメンバーは同じく舞踏会会場にいるノクナレア(リノア)たちやイレギュラーズの動向に気をつけつつ、それぞれ、舞踏会を楽しく堪能するように行動を開始していくのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
グロスター宮殿・別会場:妖精曲芸会(フェアリジック)会場


司会者の妖精「お集まりの紳士淑女の皆様方。グロスター最大の笑いと喜劇の祭典、妖精曲芸会(フェアリジック)へようこそ!」

司会者の妖精「本来ならば、このような祭典は年末年始に行なわれる行事なのですが、今年は色々と悲しい事が多くありました・・・」

司会者の妖精「モース被害による犠牲、ブルーナ氏の蒼毒による毒被害、戦争による戦士の数々・・それら多くの事で、ブリテンの民の笑顔が多く失われました・・」

司会者の妖精「しかしだからこそ、我々は笑顔で笑って今を前に進まなければならないという二代目妖精騎士トリスタン様のご厚意により、今回は特別に今年2度目の開催を決行したのです。」

司会者の妖精「皆さまの前には数多くの曲芸を振るう多くの曲芸師が会場の皆さまを持てなすために、年末年始のあの事から今再び集結致しております。」

司会者の妖精「さて、前口上はここまでにいたしましょう。それでは、今年二度目となる―――妖精曲芸会(フェアリジック)の開幕です!」


パチパチパチ〜〜ヒュ〜ヒュゥゥ〜〜〜!!(会場の声援が聞こえてくる)


司会者の妖精「それでは最初の曲芸の妖精さん、どうぞ!」

観客席の妖精たち「――――――」パチパチパチパチィィーー!(拍手をしている)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」審査員の席に座っている

――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、宮殿内にある別会場では今年初の2度目の開催となる妖精曲芸会(フェアリジック)が開催しており、会場にはそれを見に来た多くの招待客が集まっており、

会場内には曲芸会の審査をする為に他より少し高く中央にある席にイレギュラーズのメンバーである二代目妖精騎士トリスタンが審査員として座っており、

妖精曲芸会の舞台上で妖精たちが色々とパフォーマンスや芸当をしている様子を、二代目妖精騎士トリスタンは少々つまらなそうに妖精たちの審査をしていくのであった。
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 22:06:57.80 ID:cmdg2s790
妖精曲芸会(フェアリジック)舞台裏:曲芸師の妖精合同の楽屋にて・・・


ザワザワザワザワザワ・・・・・(出番を待っている曲芸師たち)

立花響「うわぁ〜緊張する〜・・・私こういう事あまり参加したことがあまりなくて・・・」ビクビクビク・・(緊張している)

ハルキ「はい。俺もこういうのは初めてですけど、とにかくお互いに精一杯を出してパフォーマンスを披露いたしましょう、響ちゃん!」張り切っている

立花響「はい!」張り切っている


月読調「ジィィィ〜〜・・・・」ジィィ〜・・(チラシをじっと見ている)

フリント「調ちゃん、さっきからそのチラシばかり見ててどうしたの?何かそのチラシで気になるものがあるの?」

フリント「それに調ちゃん、調ちゃんはどんな特技でパフォーマンスをするつもりなのかな?やっぱり調ちゃん、歌で勝負をするのかな?ねぇ?」

立花響「あ、そうそう!あの時、調ちゃんに手を引っ張られて、飛電さんたちと一緒に曲芸会に参加することになったのだけど・・・・調ちゃん?」調ちゃんの様子を見て・・

月読調「・・・・このチラシに描かれているこのシルエット・・・もしかしてだと思うのだけど・・・」ツンツン・・(チラシのシルエットに注目を見せる)

立花響「んんっ?・・・・・・・えっ・・・このシルエット、もしかして・・・・」チラシのシルエットを見て・・・


ガチャッ、タッタッタッタッ・・・(係員の妖精がやってくる)

曲芸会スタッフの妖精「次、エントリーナンバー8番の方、舞台へどうぞ。」

ゾックス「お、8番と言ったら、これは俺たちの番だな。んじゃ、ちょっと行ってくるぜ!」

フリント「えっ、もう私たちの番なの!?よし、カッタナー、リッキー、行くわよ!」

カッタナー、リッキー「よっしゃぁ(行くぜ)!」張り切っている

ハルキ「押忍ッ!頑張ってくださいね、ゾックスさん!フリントさん!弟の皆さん!」

ゾックス「ああ!」頷いていく


タッタッタッタッタッ・・・・(ステージへと向かっていくゾックス達)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック):エントリーナンバー8番・タイトル『踊る海賊』(ゾックス・ゴールドツイカー&その仲間たち)


タッタッタッタッタッ・・・・(ステージに上がるゾックスたち)

ゾックス「ヨホホ〜〜イ!よう、会場の皆。俺が数週間前、『予言の子』アルトリアと共にノリッジを救ったという『海賊の予言の子』と呼ばれた者というものは俺の事だ!」

観客席の妖精たち「お、オォォ〜〜・・・」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ゾックスたちを見て・・)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・」ただ黙って見ている

ゾックス「(あいつが二代目妖精騎士トリスタンっというワケか。)ふっ・・・今宵、この俺がここにいる妖精たちを盛り上げる為に、満を持してこの曲芸会のステージに立ってあげたぜ。」

ゾックス「妖精というのは、音楽とダンスが大好きと聞いている。だから俺もそれにあやかって芸をしていくぜ!」

フリント、カッタナー、リッキー「おう!」カシャカシャ!(マラカスなどの手に持てる楽器を用意していく)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!(ギアダリンガーにツーカイザーギアをセットする)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・」ジィィ〜・・・(その様子をただ眺めている)
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 23:09:28.78 ID:cmdg2s790
ガチャッ。クルクルッ、ガシッ!(ギアダリンガーを構えるゾックス)


音声『回せー!』

ゾックス「踊ろうぜフェアリーたち!『チェンジ痛快(ダンスバージョン)』!」ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)

音声『ツーー・・・カイザー!!』ヒュンッ!(ポーズをとるゾックス)


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音)
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

ゾックス「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

フリントたち「〜〜〜♪♪♪」パンパンパンッ、カチャカチャカチャッ♪(リズム良く楽器を鳴らしていく)

(『Hey!』) (『HeyHey!』)


二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」静かに見ている

ゾックス「次はこれだ!」チャリィィン!(19番のギアを飛ばしていく)


ガチャッ、ヒュンッ!チャリン、ガシャン!(ギアを取り替えるようにパフォーマンスをしていくゾックス)

音声『回せー!』ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーを回していく)

音声『オーーレンジャー!』


♪♪♪(ツーカイザー:オーレンフォーム 変身待機音)

(『オーレ!』)(『オーレ!』)

ゾックス「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

フリントたち「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」つまらなそうに見ている

観客席の妖精たち「・・・・・・・・・」ただ眺めている


ゾックス「(なんか妖精たちの盛り上がりが少ねえなぁ・・・本当に妖精っていうのは音楽につられて踊るものなのか?立花響の場合はうまくいってたと聞いてはいるが・・・)」

ゾックス「(ならば音楽のテンポが足りないのか?だったら尚更、出し惜しみはなしだぜ!)来い、ゼンカイジュウギア!」

ガシャ、ガシャ、ガシャッ!ピョンピョンッ!ガチャガチャン!(ゼンカイジュウギアがパフォーマンスをしつつ、センタイギアモードへとチェンジしていく)


ガチャッ、ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(そのままギアダリンガーにゼンカイジュウギアを装着させ、舵輪を回していく)

音声『スーパー−!』

ゾックス「一気にテンポをあげてくぞ!俺の動きについてこれるかな!」バァァ〜ン!(ポーズを取っていく)

フリントたち「イエェェ〜〜イ♪♪♪」ジャラジャラジャラァァァ〜〜♪(楽器を鳴らしていく)


(Say! Say! Say!)

ゾックス「―――――♪♪♪」テンポ良く踊っていく

フリントたち「―――――♪♪♪」テンポ良く踊っていく

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・フッ・・・。」鼻で笑う

(Say! Say! セ―――)


カーン・・・・(鐘を1つだけ鳴らす二代目妖精騎士トリスタン)

ゾックス、フリントたち「――――ハァ?」その鐘の音を聞いて・・
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/08/06(日) 12:52:58.58 ID:fVOBbUN30
天安門事件 四五天安門事件 六四天安門事件 中国六四真相 六四事件 Tienanmen Massacre Tienanmen massacre
中華民國總統選舉 Taiwan 台湾問題 台灣問題 臺灣問題 台湾独立 台灣獨立 臺灣獨立 法輪功 Falun Gong 大紀元時報
The Epoch Times 九評共産党 チベット独立 西蔵独立 西藏獨立 チベット動乱 北京之春 ダライ・ラマ Dalai Lama 達ョ喇嘛
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622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/06(日) 19:36:27.88 ID:LGEyh/lX0
観客席の妖精たち「なんだよ、華麗に踊る『海賊の予言の子』の実力はそんなものだったのかよ!」ゲラゲラゲラ!

観客席の妖精たち「アンタが踊っているだけでツマンネ〜〜!なーにがツー・・カイザーとかスーパーなんだとさぁ〜www」ゲラゲラゲラ!

観客席の妖精たち「まあ、少し前に見た下手くそ踊りの下級妖精たちよりはマシかもな(笑)」ゲラゲラゲラ!

ゲラゲラゲラゲラ!ギャハハハハハハァァァ〜〜〜!(ゾックスたちを笑いもの扱いに爆笑している)


ゾックス「!?。テメェら・・・俺たちゴールドツイカー一家をバカにしてんのか!俺は構わねえが俺の妹たちを馬鹿にするならばなぁ〜――」ガチャッ!(ギアダリンガーを観客席に向けようとするが・・)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・」パチンッ!(指パッチンをする)

グワンッ!(ゾックスたちがいる所の床に落とし穴が現れる)

ゾックス「!?。うわぁぁぁ〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜〜ン!(落とし穴に落ちる)

フリントたち「ワァァァァ〜〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜〜ン!(落とし穴に落ちる)

ヒュゥゥ〜〜〜ン・・・・グワンッ。(落とし穴が消える)


二代目妖精騎士トリスタン「はぁ・・・・ダンスのレパートリーの価値が低すぎましてよ、『海賊の予言の子』。それでは我らを満足させるには至りませんわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「キレの方は少々興味はありましたが、それだけではこの妖精曲芸会で合格などあり得ませんですからね?」クスクスクスww(バカにしている)

司会者の妖精「アハハハハ・・・。では気を取り直して、それでは・・・次の曲芸の妖精さん、どうぞ!」


タッタッタッタッタッ・・・・・(次の出番の曲芸師の妖精が現れる)
―――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)のステージで、ゾックスたちは妖精たちを盛り上げようといつもの変身音によるダンスを披露するも、二代目妖精騎士トリスタンの評価には至らず、

さらに観客席の妖精たちもまた、ゾックスたちのダンスをバカにするかのように笑っており、ゾックスはその事にキレて銃口を向けるも、

二代目妖精騎士トリスタンの妖精領域により、ゾックスたちはステージから強制的に降ろされ、また次の曲芸の出演者が出てくるのであった。


妖精曲芸会(フェアリジック)の結果【ゾックス&フリントたち:失格】
――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・・妖精曲芸会(フェアリジック):エントリーナンバー11番・タイトル『元祖・お笑い芸人アルト』(飛電或人)


司会者の妖精「それでは、続いての曲芸の妖精さん――どうぞ!」



タタタタタタァァーー、ババンッ!(格好良く衣装を決めて出てくる飛電或人)


飛電或人(自称:元祖お笑い芸人・アルト)「どうも〜〜〜!アルトでぇぇぇ〜〜っす!」ビシッ!(華麗に?決めていく)

飛電或人「さぁさぁやって来ました。妖精國で1番の華麗な街グロスター!この街はとても美しくも流行の入れ替わりがとても激しいと聞いていてねぇ〜・・・」

飛電或人「グロスターで1番のモノを買いに来たのだけど、いったいどんなモノがグロスターで1番のモノなんでしょうねぇ〜?」

二代目妖精騎士トリスタン、観客席の妖精たち「・・・・・・・・・・・・」ドン引きしている


ゴソゴソゴソッ・・・シュッ!(手鏡を取り出す飛電或人)

飛電或人「さぁ〜鏡よ鏡。この華麗なる流行の街グロスターで1番のモノはいったいなんなのかな?」手鏡に話しかけていく

手鏡(CV:イズ)「今回のグロスターで1番流行なモノは、辛いスパイスが効いたカレーライスでしょう。」

飛電或人「ほうほうカレーかぁ〜・・・つまりグロスターのカレーは今のグロスターで1番流行がある食べ物なんだね!俺も食べてみたいなぁ〜そのカレー・・・」

飛電或人「あ、まさに『華麗』なる流行の街グロスターで1番の『カレー』ライスを食べる!『かれい』だけに。」

飛電或人「はい、『アルト』じゃーーないと!」シュッ!!(決めポーズ)


シーン・・・・・(観客席には二代目妖精騎士トリスタン以外に誰もいなくなっている)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・ふわぁぁ〜〜・・・えっ?いまあなた、一体なにを言ったのかしら?」つまらなすぎて聞いていなかった。


飛電或人「――――――――――」キャァァァァ―――!!(ゼロワン本編1話のシーン)
https://blog-imgs-129.fc2.com/k/o/t/kotoha4311/vlcsnap-2019-09-01-12h14m11s202.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)の結果【飛電或人:失格(論外)】
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/06(日) 22:25:21.52 ID:LGEyh/lX0
その後、妖精曲芸会(フェアリジック)舞台裏:ステージ近くにて・・


ゾックスたち、ハルキ、飛電或人「・・・・・・・・・・」ズ〜ン・・・・・(落胆している)

立花響、月読調「・・・・・・・」落胆しているみんなを見てて・・・


千子村正「ったく、元気出せよ。たかが曲芸会の審査が通らなかったぐらいでそう暗く落ち込むなって。お前たちらしくもないぞ?」慰めている

ハルキ「お、押忍ッ・・。俺、得意の空手によるパフォーマンスを披露したのですが・・・どうも妖精たちには受けておらず、「そんなの自分でも出来るぞ!」って言われてしまいました・・・」

千子村正「まあそれな。妖精國の妖精は人間たちの模倣をしてここまで発展してきてるからな。動きさえ見てれば、妖精によってはすぐに真似できてしまうというからな・・」

飛電或人「はぁ〜・・・やっぱりあのニセモノの予言の通り、妖精國の妖精にとって俺の爆笑ギャグはただのつまらないギャグだって言いたいのかなぁ〜・・?」

立花響「そんなわけありませんよ!飛電さんのギャグはその・・・・なんというか・・・ウケがなんかズレていると言うか・・そのぉぉ〜・・・」

飛電或人「ハハハッ・・・無理に弁解しなくてもいいよ響ちゃん。ただ俺のギャグがグロスターにいる妖精には全然ウケなかったって事だとハッキリわかったからね・・・」

ゾックス「ツゥゥ〜・・・俺たちなんか渾身のダンスをつまらないとかでバカにしやがって・・・グロスターじゃなかったら、この俺が痛快にボコってやったというのに・・・」ムカムカ!

フリント「そうよ!こっちは一生懸命にパフォーマンスしたというのに、お兄ちゃんと私たちの魅力が全然わからないって事じゃないのかな〜!」ムカムカ!

カッタナー、リッキー「そーだそーだ!」ムカムカ!

千子村正「おいおい、それは普通にダメな奴だろ・・。まったく、たかが隠し芸大会の結果が不服だとはいえ、そこまで怒る必要があるわけ・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・(村正たちの前に1人の妖精が現れる)

曲芸師の妖精「いやそうでもないと言えるよ、そこの人間のお方。お前さんら、妖精曲芸会(フェアリジック)に出るのは初めてだったかな?」

曲芸師の妖精「だったら普通に失格になるのは当たり前だよなぁ・・曲芸会の審査など、氏族長様の予定調和だというのに・・・」冷めた表情

月読調「!。予定調和って・・・あなたはこの曲芸会の事で何か知っているの?」

曲芸師の妖精「ああ知ってるとも。ワシなんか、この曲芸会に何度も参加してて、一度もあの翅の氏族長様から合格点を貰っていないのだからねぇ〜・・」


曲芸師の妖精「そもそも曲芸会で優勝する者はいつも、その年で氏族長様が選んだ“シード選手”が優勝しててね。それはもう他の芸をする妖精とは比べものにもならないほど凄くてな・・」

曲芸師の妖精「しかもシード選手が優勝すれば、『願いを叶える』という景品もなかった事にされてね。言ってみれば、シード選手は翅の氏族長様の奴隷でしかない。」

曲芸師の妖精「妖精曲芸会(フェアリジック)の主催者である翅の氏族長・・・今は二代目妖精騎士トリスタン様は、先代氏族長であったムリアン様と同じく、ワシら妖精にこうも簡単に願いを叶えるつもりなんかなくてのぉ。」

曲芸師の妖精「自身の都合の良く・とても芸の出来る奴隷であるシード選手の妖精を使って、恰も主催者である自分自身が曲芸会に優勝しちゃっている感じになってるんだよ。」

村正たち、ゾックスたち「―――!?」驚愕している


千子村正「マジかよ。いくら自分の領地で主催する隠し芸大会だからって、あまりにも八百長が過ぎるぜ!アイツ、そうまでして妖精たちに景品を渡す気がないというのかよ、あの野郎。」

曲芸師の妖精「全くだ・・・奴隷となっているシード選手も気の毒なものだ。自分の願いも叶えられず、ただ氏族長様の都合の良いようにその力、その養成領域を利用されているんだからのぉ。」

曲芸師の妖精「こうなると妖精曲芸会(フェアリジック)は氏族長様の奴隷のパフォーマンスショーであって、他の選手はそこにいる観客らの悪口の的に過ぎぬ。そうなるとお前さんらなんて・・・」


ガチャンッ、プツンッ!(ステージが急に暗転する)

曲芸師の妖精「!。そろそろお見えになる頃じゃな?今年2回目の氏族長様の奴隷・・・妖精曲芸会(フェアリジック)のシード選手がな。」

村正たち「!」ジロッ!(ステージの方に注目する)
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/07(月) 00:05:22.30 ID:2newW1hC0
ガヤガヤガヤガヤ・・・・(暗転するステージに動揺している観客席の妖精たち)


司会者の妖精「さて、お待たせいたしました!今年2回目もまた、翅の氏族長:二代目妖精騎士トリスタン様の選りすぐりで選ばれた妖精曲芸会(フェアリジック)の大捕り者!」

司会者の妖精「その者の芸を見れば誰もが釘付け!その者が勝てば、願いなんか泡と散る。参加者(チャレンジャー)にとっての最大の敵!」

司会者の妖精「いったいこの者より凄い芸が出来る者は現れるのか?この者より凄い事が出来る曲芸の妖精さんは現れるのか?」

司会者の妖精「ではお呼びいたしましょう!妖精曲芸会(フェアリジック)のシード、どうぞ!!」


ブシュゥゥ〜〜〜!ガラガラガラァァ〜〜!(煙と共に中央の仕掛けが上がってくる)

青髪の女性ボーカリスト「・・・・・・・・・」煙と共に現れる


ステージに現れた、妖精曲芸会(フェアリジック)シード選手の青髪の女性ボーカリスト
https://www.symphogear-xv.com/characters/img/tsubasa_gear.png


月読調「!?。あの人って・・・まさかそんな・・・・」

ハルキ「お知り合いなのですか?あの青髪の人、なんか綺麗な人というか・・・・」

千子村正「あのシード選手の女に霊基の気配がねぇ・・・。アイツは間違いなく人間だな?成る程そういう事か・・・」

千子村正「二代目トリスタンの奴め、妖精や人間の願いを叶えさせる気がないから、とても凄い芸が出来る人間を自分の奴隷にして、曲芸会のシード選手として参加させたのだな?」

千子村正「ったく、にしても月読。お前さんがあの青髪の彼女に反応したとなると、お前さん、彼女の事を知っているのか?」

月読調「うん・・・知っているのなにも、あの人は私たちがいる世界から来た・・・もう一人のシンフォギアを纏うシンフォギア装者・・・」

月読調「私たちと一緒にこの妖精國へ来た時にはぐれてしまった・・・私たちS.O.N.Gの仲間で、私たちの先輩・・・その人こそが・・・」

立花響「・・・翼さん・・・どうして・・・・」


青髪の女性ボーカリスト→風鳴翼「・・・・・・・・」ギリッ・・・(二代目妖精騎士トリスタンの方を見ている)

二代目妖精騎士トリスタン「(フフフッ。さぁ歌いなさい、あなたの歌でここにいる妖精たちにあなたの存在を見せつけるのよ!)」シュッ、グイグイ・・(鎖のようなモノを引っ張っていく)


グググゥゥ〜、ジビビビビィィ〜〜・・(風鳴翼の首の紋様から電流が流れる)

風鳴翼「クゥッ・・・ゥゥゥ・・・・」ビビビビィィ〜・・(首をおさえつつ、マイクを握りしめる)


♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪(「FLIGHT FEATHERS」(戦姫絶唱シンフォギア:風鳴翼のキャラソン)を歌っていく風鳴翼)

観客席の妖精たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」盛り上がりを見せている

――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)にて、二代目妖精騎士トリスタンの審査による評価により、次々とゾックスたちや飛電或人たちを含む曲芸会に参加した妖精や人間たちは失格・脱落していく

しかしそれは曲芸会主催者である二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が、景品である“誰かの願いを叶える”行為を妨げるための・・ある意味、彼女の都合の良いパフォーマンスショーであり、

その八百長マシマシの曲芸会を目玉となる二代目妖精騎士トリスタンが選出した自身の奴隷である曲芸会シード選手が登場し、ステージはその彼女を中心に盛り上がりを見せていた。


妖精曲芸会(フェアリジック)にて、二代目妖精騎士トリスタンが用意したであろうシード選手。それは立花響たちがいる『戦姫絶唱シンフォギア』の世界の歌姫にして、

立花響たちの仲間であり、シンフォギア『天羽々斬(あめのはばきり)』の装者である『風鳴翼』本人であり、

彼女の首元にかけられた謎の紋様に縛られながら、翼は妖精曲芸会(フェアリジック)の会場で彼女の持ち歌を歌い上げていくのであった。
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/08(火) 23:26:09.92 ID:Qfy4vjXu0
一方その頃、グロスターの街中:商店会通りにて・・・



タッタッタッタッ・・・(街中を歩いているジョルニたち)


トリスタン「さて・・介人さんたちゼンカイジャーの仲間の二人と立花響たちの仲間である風鳴翼殿を探し出すために情報集めに街を散策していたのですが・・・」

ジョルニ「ああ。酒場といっても街には流行もあってか、酒場の種類も豊富で色々あるし、この夜中じゃ俺たちのような人間は入れなさそうな感じはするし、」

ジョルニ「セツノやハベトロット、ルージュに至ってはもう既にぺぺロン伯爵の店に行くかのように勝手に別行動を取っているようだし・・・」

トリスタン「ええ・・ミスター五色田介人さん、あなたたちゼンカイジャーの仲間であるマジーヌさんとブルーンさんの事で何か知っていることはありますでしょうか?」

トリスタン「ジュラン殿やガオーン殿のような機械で出来た生命体とはいえ、人捜しをするにあたり、何か特徴さえあればその者を探し出すのに役に立つかと・・・」

ジュラン「ああ確かにそうだな。ブルーンの奴は好奇心が多くて、疑問があるともうしつこく質問してきてかなり面倒くさいところはあるが、それでも誰かを守る事に関しては俺たちと一緒って所はあるし・・・」

ジュラン「マジーヌはちょっと引っ込み思案で少しドジでへりくだりなところはあるのだが、まあいざとなればとても便りになる俺たちの仲間だからな・・。」

ジュラン「それにマジーヌの奴はファンタジーやオカルト話が好きだから、トリスタンの旦那のような使い魔やこの世界に居る妖精たちとかにはとても興味が湧くと思うのだけど・・・」

ジュラン「あんたらが言うこの妖精國の妖精っていうのは、どうも俺たちや介人たちが知ってる妖精とは根本的に違ってそっちの妖精はとても恐ろしい部分があると聞くのだが・・・」

ジュラン「ああ〜いま思えばとてもじゃないほどにマジーヌの事が心配だ・・・。こんなにも恐ろしい妖精たちがいる妖精國の何処かにマジーヌが一人取り残されていると思うとなぁ・・・」心配している

トリスタン「ええ・・・その為にも一刻も早くマジーヌという機械生命体の女性を見つけ出さなければ、その彼女の身に妖精たちがなにを・・・おや?」なにかを察知する

――――――――――――――――――――――――――――――――――
グロスター:深謝の噴水広場


クイクイクイッ!・・・・・(占いの館のプラカードを掲げて広告している怪しい人物?)

怪しい恰好の機械生命体「え〜占い〜占い・・・占いはどうかねぇ〜?あなたの今後の人生を占って差し上げるよぉ〜!今なら格安っすよ〜!」

怪しい恰好の機械生命体「モースが今後現れる所に危険予知、モルポンド払えばあなたの人生バラ色だよぉ〜!さあさあ寄ってらっしゃい来てらっしゃ〜いっす!」クイクイクイッ!(プラカードを掲げている)

通りにいる妖精たち「・・・・・・・・・」プイッ!(無視する)


怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「ぬぬぬぅぅ・・・こんなに宣伝しているのにお客がもの凄く来ないっす〜・・。この街の妖精さん、占いなんか興味ないのかなぁ〜・・。」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「身体の方も時々ガタガタに動けなくなる時もあるし、わたし、こんな所で鉄くずになって終わりたくないっす・・・」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「ハァ〜・・・。介人・・ジュラン・・ガオーン・・・ブルーン・・・セッちゃん・・・いったい何処にいなくなっちゃったのかなぁ・・・」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「わたし・・・みんなに会いたいっす・・・わたし・・・こんな変な世界でずっと過ごしているなんて・・・」シュン・・(落ち込んでいる)


その者に呼びかける声「おぉぉ〜〜い、マジーヌぅぅ〜〜!!」呼びかけている

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「・・・・へっ?」その呼びかけに反応して


タタタタタァァーー!(介人たちが急いで駆けつけてくる)


ジュラン「ハァハァハァ・・・やっと見つけた・・・。マジーヌ、いったいここでなに怪しいバイトをしているんだ!ここらの妖精に鴨にされてるのか?」

怪しい恰好の機械生命体→マジーヌ「ジュ・・ジュラン・・・それに介人・・ガオーン?」3人の姿を見てて・・・

ガオーン「やっと会えたよマジーヌ!みんなマジーヌの事、ずっと心配して探していたんだよ!この世界に来てからずっと!」

介人「ああ。でもマジーヌが無事に見つかって本当に良かった!マジーヌは俺たちゼンカイジャーの大事な仲間だからね!」ニコッ!

マジーヌ「介人ぉぉ・・・みんな・・・・・・アァァァ〜〜・・・ウワァァァァァ〜〜ン!!」ガコンッ、ウェェェ〜〜ン!(介人たちの前で泣きじゃくっていく)


介人たちの後ろにいるみんな「・・・・・・」フゥゥ〜・・(安堵している)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/10(木) 09:01:28.25 ID:Drg7oYSv0
アルトたちとアルトリアたちが宮殿で開催されている妖精舞踏会(フェアリウム)に潜入し、飛電或人たちが別会場で妖精曲芸会(フェアリジック)に参加している頃・・

いまだに行方がわからない立花響と月読調の仲間である『風鳴翼』と五色田介人たち『機界戦隊ゼンカイジャー』の仲間である『マジーヌ』と『ブルーン』の探すため、

介人たちゼンカイジャー3人、ジョルニ、セフィー、トリスタン、武蔵、カイニスの8人は彼女たちの情報を探るためにグロスターの街に君臨していっており・・・

その道中に介人たちゼンカイジャーの仲間の1人である『マジ―ヌ』が怪しげな広告のプラカードを掲げてバイトのような行動をしているところを目撃し、

介人たちは即座にマジ―ヌに声をかけていき、彼らの存在に気づいたマジーヌは仲間との再会をただ喜ぶかのようにただ嬉し涙を流していくのであった・・
――――――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・グロスター:商業施設街外れにある、占いの館の店内にて・・・


ボォォ〜・・ジリジリジリィィ〜〜・・・(ろうそくが怪しく明かりを照らしている)

ジュラン「フムフム・・・成る程・・。つまりあの穴に吸い込まれた後、グロスターの街にあるこの占いの館の妖精の元で占いをしながら働いていたって事なのか?」

マジーヌ「そうっす・・・そしてこのお方が、この占いの館の従業員として働く事を条件に、わたしをここに住ませてくれた妖精の―――」


グォォォ〜ン・・・(マジ―ヌが紹介している妖精の前にある水晶玉が怪しく光っている)

自称・隠れ鏡の氏族の占い妖精:ハッケイ「・・私がグロスターの唯一無二の占い師、隠れ鏡の氏族のハッケイと申します。ようこそ、このわたしの占いの館へ・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――
自称・隠れ鏡の氏族の占い妖精:ハッケイ(姿はイメージ)
https://pokemori-yun.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_3738r.jpg
―――――――――――――――――――――――――――――――

マジーヌ「ハッケイさんはこのブリテンの中で鏡の氏族の次に当たる占い師の妖精さんで、ハッケイさんに掛かればブリテンの中で知らない事は何もないハチャメチャな妖精っす!」

ハッケイ「うむ。わたしの占いの力とグロスターから流れてくる情報の数々がある限り、わたしの中ではブリテン中の事で何も知らないことはないに等しい。」

ハッケイ「無論、ろくに客を集められない少々無能で身体が鉄で出来ているその者と比べれば、わたしの方がとても役に立つと言えますがね?」

マジーヌ「ヌググッ・・・悪かったっすよ、自分の身体がろくに動けずにハッケイさんのお役に立てなくて・・・。そんなわたしをどうして雇ってくれた事が不思議に思うぐらいっす・・・」

ハッケイ「あなたの事を占った際にこのような事になると予測し、無能であるあなたをわざわざ保護したまでですので・・・」

トリスタン「!。予測したとは・・・まさかあなた、我々がミス・マジーヌを探しにこのグロスターへ来る事をあなたは既に知っていたと・・?」

トリスタン「それにあなたは自身の事を隠れた『鏡の氏族』と自称しました。『鏡の氏族』は確か6年も昔に滅んだと聞いているのですが、まさか他にも生き残りがいたと・・・」

ハッケイ「たまにいるのですよ。生まれた場所が違う事と自身の持つ力の違いから、6つの氏族の1つに入らない中途半端の妖精が生まれる事を、わたしがそうであるように・・・」

ハッケイ「わたしは湖水地方の狭間の間に生まれ、同じ『鏡の氏族』の者たちと過ごしてはいましたが、わたしが中途半端な生まれ故には正式に『鏡の氏族』には受け入れられず、」

ハッケイ「7年も昔に湖水地方を離れ、他の街を転々としつつ、このグロスターの街で占い師として今日まで過ごしてきたのですから。」

セフィー「成る程、そのような生まれを持つ妖精もまた、このブリテンに存在していたとはな・・・母さんが聞いたらどんな反応をするのか・・・」

ハッケイ「!。そこの長身の人。確かあなたの言う母親とは今、このグロスターの中心にある宮殿で開かれている妖精舞踏会(フェアリウム)に招待されており、」

ハッケイ「3年前まで妖精騎士ランスロットと名乗っていた女王を裏切りし竜の妖精・・・名をメリュジーヌと呼称する妖精の事ですよね?あなたはその妖精の実の息子であることも。」

セフィー「!?。」驚いている


ハッケイ「わたしの予知占いをあまく見ないで欲しいですよ。あなたたちがかなり遠くのロンディニウムから『予言の子』と一緒にグロスターに来た事もまた、この水晶を通してわたしは見ていましたので。」

トリスタン「!?。――全てあなたの占いによって筒抜けというのですね。流石に中途でも『鏡の氏族』の妖精と名乗る妖精とみて間違いはないでしょうね。」

ハッケイ「はい。あなたたちがここへ来る事もまた、わたしの水晶を通して見ていましたので・・。」
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/10(木) 20:54:09.77 ID:Drg7oYSv0
介人「スッゲェェ〜〜!!俺たちがここに来ている事も、メリュジーヌが舞踏会に行ってる事もわかっちゃうなんて!」

介人「それじゃあハッケイさん、あなたのその占いでお願いしたいことがあるのだけど・・・・」

ハッケイ「お願いですか・・・確かに私の占いの力であるならば、貴方たちが知りたいことを全て見つけて当てることが出来るのですが・・・・」

ハッケイ「ここから先、わたしの占いは有料です。私から何かを知りたいとなれば、それ相応のモルポンドを支払ってからお願いいたします。」

ジュラン「ンナッ・・・金取るのかよ!ここに来て図々しい事を言いやがって・・・」

ハッケイ「はい。ですがこれでも今日と明日をグロスターで過ごすための商売ですのであしからず・・・」

ジュランたち「・・・・・・・・・」その事を聞いて・・・


マジーヌ「っと言う事なのっす・・・。なのでハッケイさんに占ってもらうにはお金を支払ってからお願いしたいっす。(自分が衣食住料も支払う意味で・・・)」

マジーヌ「お代は1000モルポンドと割と値段は張るけれど、その分、ハッケイさんの占いは良く当たるっす!自分がそれを保証するっす!」

カイニス「1000モルポンドか・・・。オベロンの野郎が言うに今のブリテンは情報ほど貴重な価値はあると聞くしな。」

カイニス「んで・・ジョルニがいま持っている手持ちの軍資金はいくらあるんだ?別行動を取る際、オベロンから手渡されてるだろ?」

ジョルニ「ああ。ルージュたちが買い物をする際に渡したのを引いて、今持っている金額はぁ・・・・」パカッ。(財布の中を見ていく)


ジャラジャラジャラ・・・・(財布には小銭も含めて7000モルポンドが残っている)

トリスタン「7000モルポンドですか・・・では占いには7問質問にお答えが出来るというのですね?」

ハッケイ「さようです。ではその7つの質問を糧にわたしに何を占ってほしいとでしょうか?」

ジョルニたち「――――――」ゴクッ・・・(少し緊張している)


マジーヌ(小声)「(ハッケイさん、実はこれでも商売上手でお金には1番うるさい妖精っす。質問するときはハッケイさんの機嫌を見て、質問をしていった方がいいっす。)」

マジーヌ(小声)「(それと、くれぐれもハッケイさんに搾り取られないようにハッケイさんの様子を見て質問をしていくっすよ?)」

ジョルニ(小声)「(ああ・・つまり心理戦って言う事だな?)わかった。ではそれで、最初に質問することは・・・」ウ〜ン・・・・(じっくり考えていく)

―――――――――――――――――――――――
1つ目の質問:『ゼンカイジャーの仲間であるブルーンが今どこにいるのか?』


ジョルニ「まず初めに1人、人を探して欲しいんだ。マジーヌや彼らと同じ仲間である『ブルーン』と言う彼ら3人と同じ鉄の身体をしている存在だ。」

ジョルニ「特徴としては身体は青くて、四角い顔で眼鏡をしてて、とても知識的で好奇心が多い、彼らと同じ外の世界から来た機械生命体なんだ。」

ガオーン「あとそれと疑問があるとしつこく質問攻めでウザく感じる事があるところもあるけどね・・」

ジュラン「ちょっ・・ガオーン、今は少し静かにしてくれ!今はそれを言ってる場合じゃないゾ・・・」


ハッケイ「・・・わかりました。ではあなたのいう・・・ブルーンという仲間がどこにいるのかを、このわたしが水晶を通して探し出して差し上げましょう・・・」

ハッケイ「では皆さま、眼を閉じてくださいませ・・・・・」

ジョルニたち「・・・・・・・・・」眼を瞑っていく


チリリリィィ〜〜ン・・・・ボォッ!グワァァ〜ン・・・(ハッケイの前のろうそくに火が灯り、水晶玉が怪しく光り出す)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/11(金) 22:57:39.75 ID:3CG27u1V0
ハッケイ「ケツハモルタァ・・ケツハモヌラタァ・・・シートミオ、イナラウ・・・・」グワングワングワン・・・(水晶玉に念を入れている)

ハッケイ「きえぇぇぇぇーーーい!!」キラァァァーーーン!!(水晶玉が光り出す)


グワグワグワァァ〜〜ン・・・(水晶玉にブルーンらしき者の顔が映り込んでいる)

水晶玉に映る者(ブルーン)の顔
https://twitter.com/toei_ZENKAIGER/status/1349932374742626304/photo/1



介人「・・・・!?。あぁっ!?ブルーンだ!ブルーンの顔が水晶玉に映ってる!」水晶玉に映る

ジュラン「なに!?――ああ本当だ!水晶玉にブルーンの顔が映ってるぞ!」

ハッケイ「・・成る程。この水晶玉に映っているその者こそ、あなたが探し求めているという・・ブルーンと呼ばれるあなた方のお仲間のようですね?」

介人「ああ!それで今、ブルーンはいま何処にいるの?ブルーンはいま無事なの!?」ソワソワソワ!(焦っている)

セフィー「落ち着くんだ介人。ブルーンの事を心配する気持ちはわからなくもないのだが・・・」

ハッケイ「そうですよ。この水晶玉に映るブルーンさんはあくまで占いの力によるブルーンさんの実際の顔の模倣した偶像ですので、実際に彼が無事である顔とは言えません・・」

ハッケイ「それでこの水晶玉に映し出された占いの結果なのですが・・・・・」


ハッケイ「滅びし北の大地にて、雪の上の火元で寒さに耐えいく轟轟の鉄の者・・・」

ハッケイ「この占い結果とイメージから、どうやらブルーンさんはこのブリテン北部の寒い場所で遭難されていると思われます・・・」

ハッケイ「・・ま、これらは占いなのですから、そうなっているか否かは、それはあなた次第と言ってもイイでしょうね・・。」

ジュラン「そ、そうなっているか否かって・・・もっとハッキリした答えはないのかよ!?あんた、なんでも知ってる占い師なんだろ!?」

ハッケイ「それについてはノーコメントです。具体的な事が知りたければ、次の質問でそれを言って宜しいでしょうかね?」

ジュラン「そ、それはだなぁ〜・・・・えぇ〜っとぉぉ・・・」

トリスタン「!。いいえ、それについてはもう結構です。次はわたしの方から質問を言わせて貰います。」

ジュラン「ちょ、ちょっとおい!まだ質問は―――」ガバッ!(トリスタンに口をおさえられる)

トリスタン「(今は堪えてください。でなければ、ハッケイさんに全ての質問権を取られ、こちらが絞られる結果になってしまわれるかと・・)」

ジュラン「――――――。」コクコクッ・・(「わかった・・。」っと頷いていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
2つ目の質問:マシュ・キリエライトが何処で囚われている場所の特定


トリスタン「次はわたしがあなたに質問をします、ミス・ハッケイ。私もまた、人を探しているのですが・・・」

トリスタン「名前はマシュ。マシュ・キリエライトという人間の女性であり、特徴としては紫の髪に黒い甲冑を着ており、大きな盾を所持しております。」

トリスタン「彼女は我々の仲間であり、一刻も早く彼女を見つけたいのですが・・・・」

ハッケイ「ほうほうそうですか・・・。わかりました。ではそのマシュっていうお方が何処にいるのかを、水晶を通して探し出して差し上げましょう。」

トリスタン「ええ。どうかお願いいたします。」


武蔵(小声)「(ちょっとトリスタン。マシュを探して欲しいって、確かマシュはイレギュラーズの妖精の誰かによって捕らえられているんじゃ・・・)」

トリスタン(小声)「(武蔵殿。ミス・マシュがイレギュラーズの誰かに囚われている事はハッケイ殿には伏せてお願いを致しました。)」

トリスタン(小声)「(ハッケイ殿がまだこちらの味方となる見透しがない以上、ハッケイ殿をこちらの戦いに巻き込ませない方が良いかと思いましたので・・)」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/12(土) 23:41:44.23 ID:2uwH8xkH0
チリリリィィ〜〜ン、グワァァ〜ン・・・(ハッケイの前の水晶玉が再び怪しく光り出す)


ハッケイ「ケツハモルタァ・・ケツハモヌラタァ・・・シートミオ、イナラウ・・・・」グワングワングワン・・・(水晶玉に念を入れている)

ハッケイ「きえぇぇぇぇーーーい!!」キラァァァーーーン!!(水晶玉が光り出す)


グワグワグワァァ〜〜ン・・・(水晶玉に何か白い物体とそれを持って売っている人型の妖精の姿が映し出される)


ハッケイ「・・・おやおや・・・あなた方らがお探ししているキリエライトっていうお方なのですね。このお方はここから東の奥にある性の楽園『ネオ・ニュー・ダーリントン』にお店を構えておりまして・・」

ハッケイ「この手に持っている白いお菓子はネオ・ニュー・ダーリントンでしか売られていないとても美味しい食べ物でして、わたしもいまだに食べたことがないというか・・・」

武蔵「そうそう!その白いお菓子はねぇ〜白くてフラフラな感触で、食べたらお口で蕩けて・・・・・」

武蔵「・・・・って、それは『マシュ』じゃなくて『マシュ』マロ!私たちが探しているマシュじゃありません!」

ハッケイ「アラ・・それは失礼いたしました。マシュというのはてっきり、あの白くて美味しいお菓子のことだと思いまして・・・つい・・・」

トリスタン「・・・ハッケイ殿。わたしはマシュ・キリエライトという人間の女性を探して欲しいと言いましたよね?彼女の特徴をハッキリと教えておいてまで、」

トリスタン「何故あなたは“人間の女性:『マシュ・キリエライト』”ではなく、“『マシュ』マロを売っている『キリエライト』さんという妖精”であると解釈をしたのですか?ふざけているにも程があると・・」

ハッケイ「・・はい?確かにわたしは確かに私の占いの力であるならば、貴方たちが知りたいことを全て見つけて当てることが出来るが出来ますが、」

ハッケイ「わたしの占いの力の範囲はこのブリテンの地のみでありまして、それ以外についてはわたしの占いの範囲圏外なのですよ。」

トリスタン「!。なんですって・・・それはいったいどういう意味で言っているのか・・・?」

ハッケイ「それはわかりません。わたしにもわからないものはわかりません。以上です。」


ジュラン「ンナッ!?アンタ、さっきより占いの結果が雑じゃないのか!?探して欲しい人物を間違えた挙げ句にわからない事はキッパリと終わらせるってか?」

ジュラン「いくら凄腕の占いの妖精だからってそりゃないだろ!アンタそれでも妖精國唯一の占い妖精というのか!?」

介人「ちょっと落ち着いてよ、ジュラン・・。ハッケイさんにだってわからない事だってあるのだから・・・そうだよね?」

ジュラン「・・ツゥゥゥ・・・けどよぉぉ・・・」納得がいかない


ハッケイ「ハァ・・・。このブリテンの外から来たという『予言の子』の仲間とは聞いてはいましたが、ここまで手間の掛かる者たちとは思いませんでした・・。」

ハッケイ「では、次のあなたたちの質問はなんでしょうか?あなたたちの質問次第では、わたしはあなた方の質問に答えられないと思われますので・・・」

ジョルニたち「―――!」ビクッ!(動揺している)


セフィー(小声)「(マズいなぁ・・・。いまの質問でハッケイの機嫌を損ねてしまった・・・このままではろくに我々の質問に答えるつもりは無さそうだな・・。)」

トリスタン(小声)「(ええ・・わたしも迂闊でした。彼女もまた、このブリテンの妖精である以上、彼女の心が我らに嫌みを持つ方向へ移ろってしまえば、質問はそこで終わってしまうでしょう・・)」

ジョルニ(小声)「(ああ・・。マシュの事は気になるが、ここはもっと慎重に質問を返した方が僕らの為にも・・・・)」


ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(占いの館のドアが開き、そこから誰かがやって来る)

ハッケイ「・・・おや?またお客が来ましたね・・あなた方らに関係するお客がまた1人・・・」

ジョルニ「僕たちに関係するって・・・・・!?」後ろを振り返って・・・


ルージュ「・・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(ジョルニたちのところへ近づいてくる)
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/11/26(日) 00:42:25.58 ID:7mYgp30y0
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