【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/15(日) 23:45:56.83 ID:KtcSnFOo0
>>364 追記 タタタタタァァーー!(処刑会場の方へ引き返す女妖精)
――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドクドクドクゥゥ〜〜!!(蒼毒の巨大物体が下から生え替わっていく)


立花響「うわぁっ!?調ちゃんが斬った所から蒼毒が生え替わった!?」驚いている

月読調「そんな・・・あの蒼毒の物体はブルーナの能力が続く限り、あの物体は斬っても斬っても再生するって事なの!?」驚いている

カイニス「だろうな・・・。クソォォ〜‥ブルーナのヤロウめ、とんだ土壇場でとんでもない力に覚醒しやがって!」


ジュボォォォ〜〜〜〜!!(バーゲストが放った炎が蒼毒の巨大物体を焼いていく)

ボォォォ〜〜〜!シュゥゥゥ〜〜・・・(蒸発する)


バーゲスト「大丈夫かお前たち!」

月読調「バーゲストさん!今、バーゲストさんの放った炎が、さっきの巨大物体を蒸発させて・・・」

バーゲスト「ああわかっている。どうやらあの蒼毒の巨大物体は液体で出来ており、蒸発するほどの熱で燃やせば、蒼毒の被害を最小限に減らせると思われる。」

バーゲスト「要は熱消毒のようなモノだ。蒼毒の物体のことは予定通りに私たちが相手になる。調たちは妖精たちの避難と救助を優先し、何としてでも処刑会場に避難させるのだ!」

立花響「はい!行くよ、調ちゃん!」

月読調「ええ!」


タタタタタァァーー!(蒼毒の巨大物体の討伐をカイニスとバーゲストに専念し、住民たちの救助活動を徹底的にやる立花響と月読調)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナが放ち、彼女の能力によって、ソールズベリーにいる者全てを毒殺するために蒼毒の毒液と毒ガスを吐いて襲いかかってくる蒼毒の巨大物体たち。

その蒼毒の物体からソールズベリーやそこに住む妖精たちを守る為にアルトたちはそれぞれの役割で手分けをしていき‥

バーゲストたちは蒼毒の巨大物体を討伐。響とスズカ、ルージュたちは処刑会場を避難場所として妖精たちの避難と救助をし、

アルトとメリュジーヌはコーラル、アルトリア、村正、ダ・ヴィンチちゃん、藤丸立香と共に元凶であるブルーナの元へと急いで行くのであった。


その際にみんなの事を守りたいと願う月読調の気持ちに説得され、スズカは調に『アドレナブースター』というアドレナリン誘発薬を投与し、

30分というリミットがあるも、調のシュルシャガナの機動力とスピードを生かし、生き残っているソールズベリーの住民たちを救出していくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂



ドクドクドクゥゥ〜〜!(蒼毒の巨大物体がソールズベリーを襲っていく)

住民たちの声1「ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜〜!?」悲鳴が聞こえてくる

住民たちの声2「ギャァァァ〜〜〜ぐわぁぁぁ〜〜〜!?」断末魔が聞こえてくる


ブルーナ「ウフフフフフフ、アハハハハハハハハハ!!」ゲラゲラゲラ〜!(悲鳴を楽しんでいるように笑っている)
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/17(火) 22:26:09.59 ID:YKtCbSae0
ドクドクドクゥゥ〜〜!バシャァァ〜〜ン!!ブシュゥゥ〜〜!!(蒼毒の巨大物体が妖精たちを殺していく)


ブルーナ「アハハハハハハ!死ね〜、死ね〜、死ね〜!死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇ〜〜〜!!良いわよ皆殺しよぉぉ〜〜!!」歓声をあげている

ブルーナ「虫けら共め!これが私の力・・・これが私の亜鈴の力・・・。これがこの風の氏族長・ブルーナの妖精領域よ!!」怒鳴るように喋る

ブルーナ「私の蒼毒で死んだ妖精だけがこのブリテンの地に居る良い妖精なのよ!アハハハハ、アァァ〜ハハハハハハハハァァ〜〜!!」ゲラゲラゲラ〜!(大声で笑う)



ビュゥゥーーン、スタッ!(メリュジーヌがアルトを連れて着地する)

タタタタタァァーー!(階段からアルトリアと藤丸立香、千子村正、ダ・ヴィンチちゃんがやって来る)


【そこまでだブルーナ!!】←

ブルーナ「――! ようやく来たわね『予言の子』、『異邦の魔術師』・・・そして三澤亮太に裏切り者のメリュジーヌ‥。」

アルト「ブルーナ、もうこれ以上、俺とメリュジーヌとは関係ない奴らを巻き込むな!アンタの敵は俺とメリュジーヌ、そして俺たちの家族と『境界なき勇士団』だけだろ!」

アルト「アンタはアンタ自身の蒼毒の異端の亜鈴の力でアンタが支配するソールズベリー全てを蒼毒で汚染させようとするつもりなのか!」

ブルーナ「クゥゥ‥うるさいわね!3年前、ただアンタは私の言う事だけを聞いて動いてくれさえいれば、ソールズベリーはこんな事にはならなかったはずなのに‥」

ブルーナ「全ては3年前、私の恩や努力を無駄にし、私の元から去ったアンタが悪いのよ!いったいアンタは誰のおかげであの名無しの森から助けられたというのよ!」

ブルーナ「一体誰がただの奴隷だったアンタに独立権を発行し、アンタに自由にソールズベリーを歩かせたり、アンタの力の存在をオーロラの奴に申告しせずにいられたというのよ!」

アルト「‥あの時はお前を巻き込みたくなかったからだ。アンタが女王軍に反旗を翻す俺と繋がりが解れば、女王軍はアンタを捕らえられ、何をするのかも解らなかったというのに・・・」

アルト「それをアンタは俺がアンタを裏切ったと勘違いをして、俺の理解者だったアンタは妖精騎士アグラヴェインの元へと寝返り、アンタは俺の愛するメリュジーヌの大切な人の命を奪ったんだ。」

アルト「メリュジーヌだけじゃない・・・アンタが手にした蒼毒の異端の異端によってマイクや調ちゃんが死にかけたり、アンタと協同して作った蒼毒兵器がブリテンの大地を汚染したり、」

アルト「ついさっきもアンタの仲間だったサラマンダー所長を殺し、アンタが覚醒させた蒼毒の異端の亜鈴で今もなお多くのソールズベリーの住民たちを殺している。」

アルト「俺はアンタの事を名無しの森から救ってくれた妖精とはもう思っていない。アンタはそれ以上に多くの者たちをその蒼毒の力で殺していき、多くの者たちを恐怖と悲しみで屈服させていった。」

アルト「そして風の氏族長に君臨したアンタは多くの者たちから『自由と財産』を自身の権力で奪い、奪った金でアンタは自由気ままな生活を誰にも分かち合うことなく過ごしてきた。」

アルト「アンタは風の氏族の妖精の長に相応しくない。アンタを氏族の長にするには器がとても小さすぎるからな‥」

ブルーナ「う‥うるさい黙れ!!アンタみたいな人間に言われたくないわ!アンタみたいな昔から力があるだけで、奴隷にしか使いようがない虫けらと同等の人間なんかに言われたくは無いわ!!」

【コイツゥゥ〜〜・・・】←
【(こいつ、人間を虫けら呼ばわりしていたなんて・・・)】


ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナ。3年前のキミとアルト、それにメリュジーヌたちとの関係についての関係性を部外者である私たちは聞く必要は無いかもしれない‥」

ダ・ヴィンチちゃん「しかし現にキミは3年前に世界を変えようとしていたアルトの事を裏切り、國家試験を通して妖精騎士アグラヴェインから蒼毒の力を授かり、キミはイレギュラーズのメンバーとなった。」

ダ・ヴィンチちゃん「そして前の風の氏族長であるオーロラに成り代わるように風の氏族の長となったキミがしてきた事は、このソールズベリーを自分の都合の良いように支配する事だった。」

ダ・ヴィンチちゃん「キミがしでかした事はもう他でもなくこのブリテンを支配する女王モルガンと同じ・・・いや、それ以上に酷いモノだと断定できるさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そして今は君自身の手でソールズベリーの住民たちを皆殺しにし、このソールズベリーを死の街に変えようとしている。それを藤丸君や『予言の子』、そしてアルトたちが黙っている訳には行かないからね!」

アルトリア「はい!蒼毒のブルーナ・・・あなたは他の妖精たちより上の地位に立ちたい故に他の妖精たちを蹴落とし、多くの妖精たちを殺し、自分自身だけが幸せになる事なんて、私は絶対に許すはずがありません!」

アルトリア「あなたみたいな自分勝手で他人を蹴落とす妖精に誰かの上に立つ事など、一生かけても無いと知りなさいよ!!」

ブルーナ「―――――!!」キリキリキリィィ〜〜〜!!(怒りを全体で表している)
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/18(水) 00:06:33.88 ID:LihIByor0
ブルーナ「クゥゥ〜〜!数日前の三澤亮太の復活といい、『予言の子』の謁見と脅しといい‥・アンタたちと関わって以来、私の思い通りになったことは確かと言っても過言はないわ。」

ブルーナ「3年前に私の事を利用するだけ利用して、私の功績と努力を自身のモノとして横取りしていっあのクソ頭の妖精のオーロラと同じように、

ブルーナ「私の全てを否定し、私のヤロウとしている事を止めようと私の前に立ち塞がると言うのならば、私はアンタたちを殺すのみよ・・・」


ブルーナ「―ーアンタたちは私の『目的』と覇道の邪魔する敵でしかない!アンタたちなんて、私の蒼毒の力と魔力を全て使ってでも、アンタたち全員を蒼毒の底深くに沈めてやるのだから!」

ブルーナ「アンタたちとアンタたちのお仲間全員をぶっ殺し、私は私の栄光たる道を突き進んでいくのだから!!」キリッ!

メリュジーヌ「ええそうね。‥・・そうやってキミはソールズベリーの住民たちを使い、オーロラを徹底的に屈辱を与えて殺し、氏族長の権力で住民たちを自身の圧政にしいていき、」

メリュジーヌ「今度は自身を罵倒した住民たちをキミの蒼毒の異端の亜鈴で皆殺しにし、私たちも含めてあなたの敵と呼べる者全てを殺すというキミのその『目的』と野望・・・」

メリュジーヌ「今ここでそのキミの野望と共に、私はオーロラの仇を含めて、キミを倒す!!」

アルト「あぁそうさ・・・俺はこの風と自由の街であるソールズベリーをアンタの支配から解放し、俺をあの浜辺に置き去りにした事やブリテンの人たちをアンタの蒼毒や権力で苦しめた事‥」

アルト「そしてアンタの手でオーロラを殺し、俺の妻であるメリュジーヌとオーロラの従者だったコーラルを悲しませた償いを今ここで受けさせてもらう!」


アルト「藤丸、アルトリア。アイツの蒼毒の異端の亜鈴を攻略するためにも、君たちの力を貸してくれるか?ソールズベリーの住民たちを助けて、その目の前にある2つ目の『鐘』を鳴らす為にも!」

アルトリア「ええ!ソールズベリーにいるみんなを守り、そこにあるソールズベリーの鐘を鳴らす為にも、私はあなたの凶行を全力で止めて見せます!」ガシッ!(杖を構える)

千子村正「ああ!覚悟しやがれブルーナ・・・お前さんの野望はここで終わらせてやるからよぉ〜!!」ジャキンッ!(刀を構える)

ダ・ヴィンチちゃん「―――――」ガシンッ!(頷きつつ、自身の武器を構える)

ブルーナ「ツゥゥッ・・・貴様らぁぁぁ〜〜!!」ドクドクドクゥゥ〜〜!(蒼毒を滾らせる)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー大聖堂の屋上にある鐘撞き堂にて、高みの見物をするように下の様子を見下していき‥

そこから多くの蒼毒を操り、多くのソールズベリーの住民たちを毒殺していくのを上から眺めていく中で、ブルーナの凶行を止めるためにアルトたちが駆け付けてにきて、

アルトとメリュジーヌ、そしてアルトリアたちは蒼毒の元凶である蒼毒のブルーナを倒し、ソールズベリーをブルーナの元から解放し、ソールズベリーにある2つ目の『巡礼の鐘』を鳴らす為にも、

アルトたちはブルーナの前に自身の武器を構えていき、ブルーナのまたアルトたちを自身の蒼毒で殺す為に自身の中に流れる蒼毒を著しく滾らせていき・・・


今ここに、ブルーナとアルトたちによる――ソールズベリーを賭けた決戦がいま始まるのであった。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/18(水) 00:24:55.74 ID:LihIByor0
演出:青い砂と共に青い翅の蝶々が舞う中をドロドロと流れる蒼毒の毒液と共に敵のタイトルが現れる


蒼毒の異端の妖精

BURUUNA(ブルーナ)


――――――――――――――――――――――
クラス:キャスター


(術)1ゲージ目HP:267,990
(術)2ゲージ目HP:310,161
(術)3ゲージ目HP:400,444

常時発動:【蒼毒のソールズベリー】
・味方フィールド全てのサーヴァントに毒付与

ブレイク1回目:【死ね死ね死ね死ね!!】
・味方のサーヴァント全体にスタン(2T)
・味方のサーヴァント全体に毒付与x3

ブレイク2回目:【蒼毒超マシマシでやるわよ!!】
・自身の攻撃力・防御力アップ(4T)
・味方の強化解除&味方のサーヴァント全体に毒付与x5(合計で6600のダメージ)


チャージ攻撃:『蒼毒亜鈴・死天使ノ神判』(相手に大ダメージ&猛毒x4付与)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/18(水) 09:59:20.97 ID:LihIByor0
ドクドクドクゥゥ〜〜!バシュゥゥ〜〜〜!!(ブルーナの両手から蒼毒の毒触手を放つ)


アルトたち、アルトリアたち「―――――――!!」ヒュンヒュンッ!(毒液をかわす)

ブルーナ「クゥゥ〜〜!」クイ、ギュゥゥ〜〜ン!(触手の動きを操作する)

メリュジーヌ「!。このぉぉ〜〜!!」クルクルゥゥ〜〜、ジャクン、ジャクン、ジャクン!(蒼毒の触手を切り裂いていく)

ブルーナ「小癪なぁ〜〜!蒼毒の死網(ポイズン・デス・ネット)!!」ドクドクゥゥ〜〜!バシュゥゥ〜〜!!(網状の毒液が飛んでくる)


ギュゥゥゥ〜〜〜ン!!(蒼毒の巨大触手も左右同時に襲いかかる)

メリュジーヌ「!?」左右と前方の攻撃を察知する

ブルーナ「テェェイ!!」パンッ!(両手のひらを合せる)

ギュゥゥゥ〜〜〜ン、ボチャァァ〜〜ン!!(メリュジーヌを蒼毒の死網で包みつつ、巨大触手が合わさるように挟み込む)


アルト「メリュジーヌ!?」

ブルーナ「ふっ、決まったわぁ・・・」ドヤァァ‥


バシュゥ〜〜バリバリィィ!!バシャァァ〜〜ン!!(魔力放出によるエフェクトで蒼毒の巨大触手がはじけ飛ぶ)

メリュジーヌ「ハァァッ!」バリバリィィ〜!(第3段階の姿に変わる)

ブルーナ「なっ!?こいつぅぅ〜〜!!」キリキリィィ〜!

メリュジーヌ「ハァァァ〜〜!!」ビュンビュンビュンッ!(ハイスピードで近づいていく)

ブルーナ「!!。」ギュゥゥ〜〜ン、シャァァァ〜〜!!(蛇の形の蒼毒の物体を放つ)

メリュジーヌ「――刻めっ!」ジャキン、ジャキンッ!バシュバシュンッ!(デュケイナイトで蒼毒の物体を斬っていく)


千子村正「ハァァァッ!」ジャキィィン!(真横から斬りかかる)

ブルーナ「――――!!」ドクドクゥゥ〜〜ン!!(蒼毒の壁を展開する)

ガジュブブゥゥ〜‥・シュゥゥ〜〜!(村正の刀が蒼毒の壁で防がれ、刀の先が溶ける)


ブルーナ「フッ、蒼毒の煙霧(ポイズン・スモークミスト)!」バシュッ、ブシュゥゥ〜〜!!(壁に手を突っ込み、蒼毒の煙を出す)

千子村正「!?。クソッ!」スタタタッ!(口を塞ぎつつ、その場を離れる)

ブルーナ「これもおまけよ!蒼毒の棘槍(ポイズン・デスピアー)!」ドクドクゥゥ〜、ジャキンッ!シュパパパァァァ〜〜!!(蒼毒で出来た棘を放つ)

千子村正「――――!!」ジャキン、ジャキン、ジャキンッ!(刀で蒼毒の棘を切り払っていく)

ブルーナ「ツリャァァ〜〜!!」ドクドクゥゥ〜、ジャキンッ!シュパパパァァ〜〜!!(蒼毒の棘をメリュジーヌにも放つ)

メリュジーヌ「――アメ、ナミ――!!」ジャキィィン、キュゥゥーン!(デュケイナイトがひとりでに動き出す)


ジャキジャキジャキジャキィィーーン!!(自動でデュケイナイトの斬撃で棘を斬り落としていく)



ブチャンッ、ボチャンッ、シュゥゥゥ〜〜・・・(飛び散った蒼毒が足場を蒼毒で浸蝕刺せていく)
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/19(木) 22:05:50.81 ID:y00JmnlX0
【(足場が蒼毒に毒されていく・・・)】
【このままじゃマズい・・・】←

アルトリア「アワワワワ!ブルーナの蒼毒が飛び散って、どんどん私たちが踏める足場がなくなっていく・・・このままじゃ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「落ち着くんだアルトリア。確かにブルーナの蒼毒の攻撃をはじき返せば返すほど、それによる飛び火でこちらが踏める足場がなくなっていくのはわかるわね。」

ダ・ヴィンチちゃん「だからってこれ以上飛び火ガ起こらぬよう蒼毒を避けようにも、ブルーナの蒼毒は遠隔操作で追ってくるようだし、避けきれるモノでもなさそうだ。」

アルト「ああ・・・メリュジーヌは空中を飛んでいるから問題ないとして、このままでは俺や村正、ダ・ヴィンチちゃんがブルーナに近づくどころか、鐘にすら近づくことも出来なくなるとか・・」

アルト「どうにかブルーナの放つ蒼毒を止める事が出来ればいいのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ‥しかしブルーナの弱点をサーチで調べられるスズカは下で避難民たちの治療をしているし、今から連れて来るにも、この蒼毒の中で連れて来るのは不可能と言ってもいいね‥」

アルト「ああ・・・一体どうすればいいんだ・・・」ぐぬぬぬぅぅ〜・・(困った表情を見せる)

アルトリア「・・・・・・・」ジィィィ〜‥(黙ってその様子を見ている)


アルトリア「(落ち着くんだ私‥このままブルーナの蒼毒に慌てふためいても、あのブルーナを止める事は出来ない‥)」

アルトリア「(考えるんだ私・・・・。あのノクナレアの娘と戦った時と同じように、私はただ前に出て戦うだけが魔術を使える者としての戦い方じゃない・・・)」

アルトリア「(敵の動き、能力の特徴と・・・あらゆる動作を見逃さずに観察し、どうにかブルーナの弱点かブルーナを一撃で倒す隙を見いださないと‥)」


アルトリア「・・・・・・・」ジィィィ〜‥(黙ってブルーナの様子を観察している)

【アルトリア・・・】
【(もしかして自力でブルーナの弱点を見いだそうと・・・)】←


ブルーナ「!?。予言の子め、私の事をジロジロジロジロ見やがって!なんならアンタから先に殺してあげるわ!!」キィィン、ドクドクゥゥ〜〜!(背中の翅が光り、蒼毒が目の前で生成されていく)

アルトリア「!?。アレって・・・」何かに注目している

ブルーナ「喰らいなさい!蒼毒の激流砲(ポイズン・ハイドロ・ストリーム)!!」ドクドクゥゥ〜〜、ブシュゥゥ〜〜!!(放水のごとく放たれる)


ブシュゥゥ〜〜〜!!ドクドクゥゥ〜〜!!(蒼毒の放水がアルトリアに襲いかかる)

アルト「危ない!!」ギュィィン!!(アルトリアの前でバリアを展開する)

アルトリア「!!」

【アルト!?】


バシャァァ〜〜!バシャバシャァァ〜〜!(ブルーナの蒼毒の激流砲(ポイズン・ハイドロ・ストリーム)をアルトのバリアが防御している)

ブルーナ「チィッ!三澤亮太め‥力があるだけの人間のくせに妖精である私の邪魔ばかりしやがって・・・」

ブルーナ「でもここでアンタを殺す事さえ出来れば、アンタのヒール(回復)による回復要員は消え、アンタさえ殺せば、『境界なき勇士団』の指揮系統はぶっ壊れる!」

ブルーナ「アンタさえ殺せれば、シェフィールドの残党兵やノリッジの支持者も私の前にひれ伏し、モルガン陛下やアグラヴェイン様への手土産にも出来るからね!」

ブルーナ「三澤亮太と『予言の子』、そしてメリュジーヌやカルデアの奴らをこの手で殺し、私こそがこのソールズベリーの支配者であると証明してやるのだからね!」キリッ!


キィィィン!ドクドクゥゥ〜〜、ブシュォォォォ〜〜!!(蒼毒の激流砲(ポイズン・ハイドロ・ストリーム)の放水威力を上げるブルーナ)

アルト「クッ、クゥゥゥ〜〜〜!!」ギュィィ〜、グググゥゥ〜〜!!(必死に蒼毒の激流砲の攻撃に耐えようとする)
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/20(金) 00:00:06.14 ID:uUFh97lf0
メリュジーヌ「ハッ!フッ!――ツゥゥ、アルト〜!」ジャキジャキンッ!(蒼毒を斬り続けている)

千子村正「クソッタレがぁ・・・ブルーナの奴の蒼毒め、斬っても斬っても水飴のように触手が再生し、斬れば斬るほど儂らが踏める足場が減る一方だぜ!」ジャキンジャキンッ!タタタッ!(かわしつつ、蒼毒の触手を切り続ける)

アルト「ああ‥だがまだだ!俺はアイツを・・・ブルーナの奴を必ず止めて、メリュジーヌやソールズベリーのみんなの『風と自由』を取り戻さなきゃならないんだ!だから・・・クゥゥ〜!!」

グググゥゥ〜〜!(ブルーナの蒼毒の激流砲に押し負けそうになる)

アルトリア「アルトさん‥メリュジーヌ‥村正・・・ツゥッ!!」ゴソゴソゴソッ!(何かを準備する)


タタタタァァーー、タッタッタッタッ!(蒼毒に毒されてない足場を転々として動くアルトリア)

アルトリア「弾けて、シャフティホルン!」ヒュンヒュンッ!(色違いの瓶をブルーナに投げる)

ブルーナ「!?。ツゥッ、」キィィン、ドクドクゥゥ〜、バンバンッ!(指から蒼毒の銃弾が放たれる)

バンバンッ、バリバリンッ!(蒼毒の銃弾で白と水色の瓶が割れ、粉末が飛び散る)


スゥゥ〜〜・・・(白と水色の粉末が何処かに吸われていく)

アルト、アルトリア「―――!」何かに気づいてそれを見ている

キィィン!バサッバサッバサッ・・・スゥゥゥ〜〜・・・(ブルーナの背中の翅が光ると同時に色違いの粉末が翅の中に吸われていく)


アルト「(アルトリアが投げた瓶の中身が飛び散って・・・その中身が粉末としてブルーナの翅の中に入って・・・まさか!?)」何かに気づく

アルトリア「(思ってた通り・・・もし彼女の蒼毒の生成の元があるとしたら、ブルーナの翅の発光はもしかしたら!)」何かに確信を持つ



アルトリア「ブルーナの背中の翅を狙ってメリュジーヌ!彼女の弱点はそこにある!」

メリュジーヌ「!。えぇ、わかったわ!!」ヒュンッ!(姿が一瞬で消える)

ブルーナ「!?」メリュジーヌの動きを見て


メリュジーヌ「ハッ!!」ヒュンッ、ジャキンッ!(ブルーナの後ろに現れ、斬りかかる)

ブルーナ「クゥゥッ!!」ドクドクゥゥ〜ン、ブチュンッ!(背中後ろに蒼毒の壁を展開して防御する)

ブルーナ「このぉぉぉ〜〜!!」ブシュゥゥ〜〜!ギュゥゥ〜〜ン!(蒼毒の壁から毒液を放つ)

メリュジーヌ「!?。クゥゥッ!」ヒュンッ、ビュゥゥ〜〜ン!(高速移動でかわす)

ブルーナ「ハァァァァ〜〜!!」ドバァァ〜〜ギュゥゥゥ〜〜ン!!(蒼毒の触手を身体中から出す)


ギュゥゥゥ〜〜〜ン、ギュンギュンギュゥゥ〜〜ン!!(蒼毒の触手が一斉にメリュジーヌを攻撃していく)


メリュジーヌ「―――――――」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!(触手などの多くの蒼毒をかわしていく)

ブルーナ「私の後ろを突いて攻撃するなんていい度胸じゃないの、メリュジーヌ!アンタの動きが速い事は、私も11年以上も前から知っていたわよ。」

ブルーナ「ずっとオーロラの側にいて、忠犬のようにオーロラの命令を聞いていき、ずっとオーロラのことを守るように側にいる、ブリテンの中で1番強くて1番目障りなクソ妖精!」

ブルーナ「アンタだけは1番邪魔だった‥オーロラを氏族の長から引きずり降ろすのに、先代の妖精騎士ランスロットであるアンタが一番邪魔だったのよ!」

ブルーナ「アンタがオーロラの側を離れ、三澤亮太の嫁として指名手配されたと知った時、私はどれほど嬉しかったと思ったのか‥アンタが生きて戻って来たと知った時、どれほどイライラが止まらなかったと言うことを!」

ブルーナ「そんなアンタに対する怒りと憎しみをここで晴らす・・・アンタと三澤亮太、そしてこのソールズベリーにいる者たち全員を殺す事によってねぇ!!」

メリュジーヌ「クゥゥ・・・」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!(触手などの多くの蒼毒をかわしながら‥)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/20(金) 23:04:52.49 ID:uUFh97lf0
バシュゥゥ〜〜モクモクモクゥゥ〜〜!!(鐘撞き堂周辺が蒼毒の雲に覆われようとしている)


【―――――――】
【(い、息が出来ない・・・)】←

千子村正「――!?。ゴフゴフッ・・・何だこの雲は・・・あの雲が近づく度、息が苦しくなってくんぞ・・・」口をおさえながら

ダ・ヴィンチちゃん「ゴホゴホッ・・・この雲、普通の雲とは何か違う‥まるで雲自身が生きているように私たちに近づいているようだ・・・」口をおさえながら

ブルーナ「クフフフッ・・・製毒工場の煙突から噴出し、ソールズベリー上空に浮かんでいた蒼毒の雲よ。雲の中にはガス状の蒼毒が詰まってて、それらがソールズベリーの上空を漂っていたのよ。」

ブルーナ「それにひとたび雨が降れば、蒼毒の雨が一気にソールズベリーに降り注ぎ、それで妖精たちの阿鼻叫喚の声はとても良い音色で良かったわね‥。」

アルトリア「!?。(雨が降ったら蒼毒が雨になって降り注いでって・・・・まさかあなたは!?)」

ブルーナ「ええ!製毒工場から出る雲は蒼毒の量がカスぐらいにしか含まれてなく、蓄積して体内に蒼毒の毒袋が出来るぐらいにしか出来なかったけど‥」

ブルーナ「今の私は遠隔操作でこの雲を動かすこともできるし、ぶ厚くなった蒼毒の雲でアンタたちを覆って毒殺するだけでなく、」

ブルーナ「このまま私の力で雲から蒼毒の雨を降らせ、下にいる連中全てを一気にぶっ殺してやるわよ!アッハハハハハ!!」ゲラゲラゲラゲラァァ〜〜!

メリュジーヌ「!?。そうはさせない・・・お前なんかにアルトを‥『予言の子』を‥下で頑張っているスズカたちを殺させたりさせない!お前は‥この私がここで倒す!」


アルトリア「―――――!」何かを伝えるように頷く

メリュジーヌ「――――うん。」頷く

ブルーナ「私をここで倒すですって・・・ならやってみなさいよ、このクソ妖精どもめぇぇぇ〜〜!!」キィィン、ヒュ、ヒュン、ヒュゥゥ〜ン!(ブルーナの翅が光りつつ、両手を動かしていく)



ギュゥゥゥ〜〜ン!!モクモクモクゥゥ〜〜!!(メリュジーヌを狙い撃とうとする蒼毒の触手とアルトリアたちを包もうとする蒼毒の雲)


アルト「ま、マズい!このまま包まれたら、たとえ口を塞いでいたとしても・・・」

アルトリア「させません!―――選定の杖よ、光を!」キュィィーーン!(杖が青く光り出し、)

アルトリア『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』!!」ギィィーン、ピカァァーン!!(『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』を発動させる)


ギィィーン、ピカァァーン!!(アルトリアたちを守るように『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』が発動する)

モクモクモクゥゥ〜〜!ギンギンギン!(蒼毒の雲がアルトリアたちを守る『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』の結界を包み込もうとする)


ブルーナ「!。結界で防御したですって・・・余計なあがきをぉぉ〜〜!」イライライラ!(イラついている)

アルトリア「こっちは大丈夫・・・メリュジーヌ、あなたの手でブルーナを!」ギィィーーン!(結界で防御しつつけている)

メリュジーヌ「ええ、このまま一気に攻める!アイツを倒すにはもうこれしかない・・!」ピキンッ!(覚悟を決める)


バリバリィィ〜〜、ギュィィーーン!!(高速に動きながら、第1段階の姿に戻る)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/21(土) 23:59:52.35 ID:1HtD/Ydk0
ブルーナ「クソォォォ〜〜、ならばやってやるわよ!」シュッ、キィィン!!(ブルーナの翅の発光と共に手をかざす)


ドクドクドクゥゥ〜〜!(ブルーナの後ろから放出される蒼毒から大鎌を持った天使の姿が形成される)


メリュジーヌ「一撃、一瞬で終わらせる。切開剣技──開始! 」ジャキン!ビュゥゥゥン!!(超スピードで動いていく)

ブルーナ「――我が異端の亜鈴、我が蒼毒。全ての毒を持って、我が目の前の敵を毒殺せし!」ドクドクドクゥゥ〜〜!(ドンドン蒼毒があふれ出していき‥)


ギュゥゥゥ〜〜〜ン!ギュンギュンギュン!モクモクモクゥゥ〜〜!!(多くの蒼毒の物体と蒼毒の雲が一斉にメリュジーヌに襲いかかる)

バフッ、ベチョッ、ギィィン!!(蒼毒の雲や物体に少々触れつつも、そのままアロンダイトを前に突き出すメリュジーヌ)


メリュジーヌ「グゥゥゥ〜〜!──沈め、『今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)』!!」ギィィィ〜〜ン!!(ブルーナめがけて突っ込む)

ブルーナ「我が毒で撃ち落としてくれるわ!――『蒼毒亜鈴・死天使ノ神判(ポイズニア・サマエル・ブルーナ/ディスペアー)』!!」ドクドクゥゥーー!シュッ!(号令を出すように手を動かす)


グウォォォォーー−!ギィィーーン!(両者の宝具が近づいていき‥)

ジャキィィィーーーン!!(両者の持つ刃が互い同士に交差するように振るわれる)


メリュジーヌ「・・・・・・・・・」黙っている

ブルーナ「・・・・・・・」黙っている

アルトたち「・・・・・・・」ただ見ている

【―――――】
【(一体どっちが斬ったんだ・・・)】←


ガフッ!ドサッ・・・(口から血を吐き、膝をつくメリュジーヌ)

メリュジーヌ「ゴフォッゴフォッ・・・」ガフンッ、ポタポタァ〜‥(口から血が流れる)

アルト「メリュジーヌ!?」驚愕している

アルトリア「メリュジーヌ!?」驚愕している

ブルーナ「・・ウフフフフ、アハハハハハ!勝った・・・私の蒼毒があのメリュジーヌを・・・・」嬉しそうな顔をするが‥


シャキシャキンッ・・・バラァァ〜〜、バラバラバラァァ〜〜・・・(ブルーナの背中の翅が切り刻まれたようにバラバラに落ちる)


ブルーナ「・・えっ?・・・あっ、あぁぁ・・・あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!?」バラバラァァ〜〜‥(背中の翅が斬られたのを見て‥)

ブルーナ「あぁ・・あぁぁ〜〜‥あぁぁぁぁぁ〜〜!?わ‥私の翅が・・・私の青く美しい翅がぁぁぁ〜〜!!」

メリュジーヌ「ゴホゴホゲホ・・・・‥フッ・・・。」ニッ‥(苦し紛れの笑みを見せる)


ドロォォ〜〜‥ドロドロドロォォ〜〜・・・(蒼毒で出来た物体たちが一斉に変色し、そのまま崩れ去る)

【これって・・・】
【蒼毒で出来た物体が崩れていく】←
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/22(日) 23:19:51.69 ID:o287YzfM0
同じ頃、ソールズベリー:街全体では・・・・


ドロォォォ〜〜‥ドロドロドロォォ〜〜‥(多くの蒼毒の物体が透明色に変色し、そのまま形が崩れていく)


ゼロワン「!?。一体どうしたんだ・・・蒼毒で出来た怪物の色が水のように変色してドロドロと崩れていくぞ!」

カイニス「ああ・・一体どうなってやがる!あれだけ俺たちを苦しめたブルーナの蒼毒がこうも色が変わってドロドロと崩れるとはなぁ・・?」

バーゲスト「ええ・・・・!?。もしや、アルトたちがブルーナと戦っている中でブルーナの身に何かあって、その影響でブルーナの蒼毒に何か変化が起きたと・・・」


タタタタタァァァーー!(イズが向こうから走ってくる)

イズ「バーゲストさん、それに皆さま‥スズカ様から皆さまにお伝えすることがあります。」

イズ「“ブルーナの蒼毒は無力化された。こちらの方でもサーチを通して蒼毒の無毒化を確認した”っと、私の方もブルーナの蒼毒が忽然と、毒性の喪失とそれらの物体の崩壊を確認しました。」

ゼロワン「なんだって‥それは本当なのか!?」

イズ「はい。ソールズベリー大聖堂の上の方でメリュジーヌさん側の戦いがスズカさん側でも把握しており、そちらで宝具らしき魔力の増大が確認されており、」

イズ「その直後に蒼毒の物体が変色とそれらの物体の崩壊と共に蒼毒の毒性が消えた事から、メリュジーヌさんの一撃がブルーナの蒼毒の異端の亜鈴に対する弱点を突いたと思われます。」

ゼンカイザー「!。それって、上にいるアルトたちとアルトリアたちが、ブルーナに勝ったという事だね!そうじゃなきゃ、あの恐ろしい蒼毒が急激に力を失う訳がないからね?」

バーゲスト「ええ・・。アルト・・・それにメリュジーヌ‥、遂にやったというわけだな?」大聖堂の上の方を見上げながら‥


キィィーーン‥キラキラァァ〜〜‥(上空の雲から光が差し込んでいく‥)

―――――――――――――――――――――――――

ソールズベリー大聖堂の屋上にて、アルトたちとアルトリアたちとブルーナとの戦いが繰り広げられ、熾烈の戦いが続いていく中で、

アルトリアは以前、ノクナレア(リノア)との戦いで身についた敵の観察を駆使し、足場の蒼毒の浸蝕や蒼毒の雲による苦戦の中、それらを打開する手をアルトリアは見つけ出し、

アルトリアのアドバイスを元にメリュジーヌは自身の身体が蒼毒の攻撃に当たろうとも、彼女の捨て身の攻撃による宝具をブルーナに向けて突撃し、

その末にブルーナの背中にある青い翅をバラバラに切り裂き、ブルーナが斬られた自身の翅に対する嘆きの叫びと共にブルーナの放出した蒼毒の力が失われたかのように、

蒼毒の毒成分が消滅し、それらで作った物体全てが崩れゆくように色が透明色に変色・物体が崩壊していき・・・

それらと同様にソールズベリーに放出された蒼毒の物体が一斉に変色と崩壊が起こり、ソールズベリーを覆っていた蒼毒の雲もまた、黄昏の空の光が差し込むように消滅していくのであった。

―――――――――――――――――――――――――
場所は戻り、ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂では・・・


ゴワゴワァァ〜〜・・・・(ぶ厚い蒼毒の雲が晴れていき、黄昏の空が見えてくる)

シュゥゥ〜〜・・・(屋上周辺の蒼毒が消えていく)


【蒼毒が消えた!】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ!この屋上に浸蝕していた蒼毒も跡形もなく消えている‥メリュジーヌがブルーナの背中の翅を斬った直後にだ!」

アルト「ああ・・だがそれよりもメリュジーヌが!」ダダダァァーー!(急いで前に出る)


タタタタタァァーー!(メリュジーヌの側に向かうアルト)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/24(火) 21:53:58.16 ID:/ZwMBvx80
アルト「メリュジーヌ、キミはなんて無茶なことをしたんだ・・・あわやメリュジーヌがあの蒼毒の攻撃でサラマンダー所長と同じ目に遭おうかと‥」

メリュジーヌ「ごめんアルト・・・・あの状況でブルーナの翅を斬るには、あのような捨て身の宝具で行くしかなかったんだ‥。キミを心配させたことはとても悪いと思っている‥」

メリュジーヌ「‥でも私は大丈夫だ。私には以前、シェフィールドで受けた蒼毒に対する抗体もあるし、私は妖精國ブリテンで元・一番最強の妖精だからね‥こんなモノなど・・・ウゥッ!」苦しむ素振りを見せる

アルト「無理はするなメリュジーヌ。蒼毒に対する抗体があるからって、まだ油断することなど出来ないからな‥。」キィィン!(ヒール(回復)を施す)

メリュジーヌ「アルトォォ・・・・」ウルウルウル・・・(涙が少し流れる)


ブルーナ「‥なんで・・・なんで私の蒼毒で出来たのがドンドン崩れていくの・・・なんで私の蒼毒の力の雲が消えていくというの!?」困惑している

ブルーナ「クソォォ〜、一体なにがどうなっているのか知らないけど、メリュジーヌめぇ〜良くも私の大事な青い翅をバラバラに切り裂きやがって!!」激怒している

メリュジーヌ「・・・それはキミも同じ事だ。キミは3年前にも二代目妖精騎士ガウェイン・・・ビスケスを使って、オーロラから妖精の翅を切り落としたと聞いている。お互い様ね?」

ブルーナ「〜〜〜!?。黙れ!私が生まれた時から青く美しく輝いていた私の翅をこんなバラバラに切り刻むなんて‥絶対に許さないわ!!」

ブルーナ「このままあんたら2人をぶっ殺す!――蒼毒の煙霧(ポイズン・スモークミスト)!」シュッ!(両手をメリュジーヌとアルトに向ける)


シュッ・・・(手から何も出てこない)

ブルーナ「・・あれ?・・・ンッ、ンッ、ンンンゥゥゥ〜〜!!」シュッ、シュッ、シュッ!(何度やっても手から何も出てこない‥)


ブルーナ「!?。な、なんで・・・・さっきまで私の手から蒼毒の毒液や煙が出ていたというのに・・・」困惑している

ブルーナ「アンタたち、私に一体なにをしたというの?一体どうして私の蒼毒の異端の亜鈴が発動しないというのよ!?」怒鳴り上げる

アルトリア「――思ってた通りだ。あのブルーナの背中の青い翅から蒼毒の生成に必要なモノを吸い込んで身体に取り込み‥」

アルトリア「ブルーナが蒼毒の力を出す際に翅の発光と共に、ブルーナの手から蒼毒を放出してたんだ。蒼毒の物体の遠隔操作の時も!」

【(ブルーナの背中から蒼毒を・・・)】
【それってどういう事なんだ?】←


ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの異端の亜鈴である蒼毒の力。その蒼毒の攻略を含めて、スズカや私がその蒼毒の毒性を研究していたのだけど、今のこの状況で全て繋がったと言ってもいいさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナが放つ『蒼毒』の正体・・・・それは空気中の酸素を水分と共に魔力で極限まで濃縮し、液体やガス状に変化させたモノだったんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「空気中の酸素・・・私たちが生きている限り、必ず空気中の酸素を肺に取りこむために息をしている。それについては生き物の常識と言っても良いさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「けど時に酸素は純度が高いほど取り込みすぎれば、それ相応の猛毒と化し、それが原因で死に至るケースも科学的に証明されている。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの蒼毒に至っては彼女の青い翅から空気中の酸素と水分を多く取り込みつつ、彼女の異端の亜鈴の魔力によって、体内で蒼毒を生成していき、」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女の翅の発光と共に彼女の体内から蒼毒を放出し、極限まで濃縮された最極純度の空気は同じく濃縮された水分と自身の魔力と共に付着したモノ全てを蝕む猛毒として機能し、」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精さえもイチコロで毒殺する事ができ、それらをサラマンダー所長はそれらを使って多くの蒼毒兵器を生み出した。」

ダ・ヴィンチちゃん「蒼毒の解毒薬を作る工程もそうだ‥・ただ濃縮された水分と酸素を分解さえ出来ればそれで良い。濃縮された酸素を分解すれば、酸素は猛毒には至らなくなる。」

ダ・ヴィンチちゃん「つまり蒼毒とはブルーナの青い翅から沢山多くの空気を取り込み、体内で彼女の魔力と共に放出される拡散可能な妖精領域だタッと言うことだ!」


アルトリア「そういう事です。ブルーナが蒼毒を出す際に背中の翅の発光と共に大きく羽ばたかせ、そこから空気中の酸素を大量に取り込んでいると考察し、」

アルトリア「私が投げた色付きの砂がブルーナの背中の翅に取り込んでゆくところを目撃し、ブルーナの蒼毒の弱点が背中の羽にあると確信を持ったのです。」

ブルーナ「!?」驚愕している
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/25(水) 00:00:36.08 ID:1CsVOW/K0
アルト「そういう事だったのか・・・ブルーナの蒼毒で多くの蒼毒兵器が出来たことも、蒼毒に汚染された地域や上空の雲の汚染が自然と浄化されないのは、蒼毒にブルーナの魔力が微かに入っている事が原因であり、」

アルト「その魔力はブルーナが生きている限りは失われずに残り続け、そこにいる生き物を瞬く間に汚染させて毒殺させることも可能であるって事だからな。」

アルト「ブルーナの蒼毒の力の『覚醒』によって、ブルーナの意思で拡散した蒼毒の魔力を可能な限り遠隔操作が出来るようになり、そこから蒼毒の物体や雲を操る事が可能となったんだ。」

アルトリア「ええ。ただ私が驚いたことはそのブルーナの背中の青い翅が蒼毒の生成に必要な空気を取り込む収集機として機能しているだけでなく、」

アルトリア「ブルーナによって放出され、あちこちに拡散された蒼毒の魔力を持続させ、蒼毒の遠隔操作にも役立つアンテナとしても機能していて、」

アルトリア「そのアンテナである翅を破壊したら、全ての蒼毒の魔力が失われる事があると言うことは私も想定していませんでした‥」

アルトリア「まさかブルーナの蒼毒の亜鈴が、ブルーナの背中の翅を壊せばもっと早く蒼毒の解毒が出来るなんて知らなかったし、ブルーナ自身も、まさか自分の翅が蒼毒の動力源だと気づきもしなかったからね‥。」

アルトリア「そうなると、村正たちが行なっていた蒼毒の解毒薬の確保自体が無駄だったって事になりますからね・・・。」

千子村正「まぁ確かにそう言えるよなぁ・・・ブルーナの翅の破壊が彼女の蒼毒の異端の亜鈴の攻略に繋がったと言う事は、今さっき解った事実だと言ってもおかしくないからな‥。」二カッ‥(笑みを浮かべる)

【アルトリアの判断は間違っていないよ】
【むしろおかげでみんな助かったからね】←

アルトリア「!。――はい!」キリッ!(キッチリとした表情を見せる)


ブルーナ「ア、アァァ・・・アァァァァァァ・・・・」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・(身体が震え上がる)

千子村正「さて・・・頼みの綱である蒼毒の力も失った以上、もうお前さんに俺たちと戦うすべはなくなったと言ってもいいよなぁ‥?」

アルト「ああ・・ブルーナの蒼毒の亜鈴がもう出せなくなった以上、もう俺たちの敵ではないのは確かの用だね?」

ブルーナ「アワワワワァァ〜〜!?マママ、待って!私が悪かったわ・・‥私があんな力を持ったばっかりに調子に乗って、3年間もあんな酷い事をしでかしてしまうなんて・・・」ドサッ‥(両膝をつく)

ブルーナ「いいい‥命だけは勘弁してください!今まで殺してきた妖精たちの分まで謝るし、殺してきた分の罪を必ず償いますから!!」

ブルーナ「お願い亮太君・・・3年前にあなたを名無しの森から救い出し、独立権も発行し、あなたの良き理解者になった仲でしょ?一緒にソールズベリーで暮らしてきた仲の良い友達だったでしょ?」

ブルーナ「もう悪い事なんてしないからお願いだから許してぇぇ〜〜〜!!」エグエグエグ・・・(泣きべそをかく)

アルト「・・・今度は泣きべそかいて命乞いか・・・随分と見苦しく成る程の心の移ろいが激しいよなぁ〜?」

アルト「全く‥ブルーナだけは他のブリテンの妖精たちとは違うと思ってはいたのだが、所詮はアンタもブリテンの地で生まれた妖精である事には変わりはないのか‥。」ハァ‥(呆れた表情)

ブルーナ「!?。ううう、うるさいわね!!アンタたちみたいなブリテンの外から来て、アンタたちの正義とかなんかの理由でこんなどうしようもない妖精たちを救おうとしているなんて・・」

ブルーナ「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」


ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばすブルーナ)

アルト「ヌグッ・・・えっ、なんだって・・?」

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜」キリキリキリィィ〜〜!!(泣きながらも怒りを見せている)

アルト「ブルーナ・・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・(よろめきながらもブルーナに近づくメリュジーヌ)

メリュジーヌ「ブルーナ・・・君がどんなに泣きべそをかいて命乞いをし、君が殺してきた妖精分の償いをしようとも、私は君を一生かけても許そうとはしない。」

メリュジーヌ「キミは妖精騎士アグラヴェインから授かった蒼毒の異端の亜鈴の力とオーロラから奪い取った風の氏族の長の権限を使って、数多くのソールズベリーの妖精たちを殺し‥」

メリュジーヌ「何よりもお前はソールズベリーの住民たちを使ってオーロラの命を奪い、蒼毒でシェフィールドの妖精たちの命を奪い、さらにアドニスの事も傷つけた・・・」

メリュジーヌ「それに何よりもキミは私にとって、オーロラの命を奪った私の仇だ。みすみすキミを見逃すつもりなど、はなからないからね?」ジャキンッ!(アロンダイトを首に向ける)

ブルーナ「ヒッ‥!?」ビクビクッ!(震え上がる)

メリュジーヌ「だけど・・・君の大事にしていた青い翅を切り裂いたことで君は蒼毒の異端の亜鈴が失われ、事実上、君は力のない普通の妖精へと戻ったと言ってもいい。」

メリュジーヌ「仇の妖精とはいえ、力のない君を私の手でトドメを刺すことは私の妖精騎士としての義に反する事だと察している。」

メリュジーヌ「だから私は‥今の君の相手に相応しいぐらいの、同じオーロラの仇を担う妖精にそのケジメを付けさせようと思っている。」

ブルーナ「・・・同じオーロラの仇を担う妖精ですって・・?」

メリュジーヌ「ええ・・・君がオーロラのことをよく知っているのなら、その妖精の事は当然知っているはずだよね?――ねぇ、そうよね?」向こうの方を見上げる

ブルーナ「・・・‥!?」見上げた方を見て・・・


【オーロラの仇を担う妖精って・・・】
【つまりあなたの出番って事だよね?】←
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/25(水) 10:35:34.40 ID:1CsVOW/K0
タッタッタッタッタッ・・・・(階段の方からとある妖精がやって来る)


コーラル「・・・・・・・・・‥」睨みついている

ブルーナ「!?。コーラル・・・・やっぱりアンタも三澤亮太たちと関わっていたと言うことだったのね・・・。アイツらが初めてソールズベリーに入ってきた時からずっと・・・」

ブルーナ「警告したはずだよね?“妙なことをすれば、ダダじゃ済まされない“っと、アンタがあれ以来大人しくしてて、3年の年月を経て、ようやくオーロラの仇を討つ為に三澤亮太たちと組んだというのかしら。」

コーラル「はい・・・。オーロラ様を失い、わたしがあなたの元から去ってからこの3年間・・・私は人間も妖精も何もかもが『下等生物』だと思うようになり、」

コーラル「3年間の刻をこのソールズベリーの裏通りで静かに暮らし、オーロラ様を失った失意を拭えぬまま、あの場所で自堕落な生活をして朽ち果てようとしていたところを‥」

コーラル「三澤亮太・・・アルト・オルラントさんとそのご家族と出会い、皆さまとの旅を経て、私はその中で多くの事を知り、考え、そして私は答えを見つけました。」


コーラル「ブルーナさん、あなたはやり過ぎました。あなたが得た蒼毒の異端の亜鈴で、どれほど多くのブリテンの妖精たちと人間たちを殺め、どれほど多くの土地を汚してきたのか‥」

コーラル「風の氏族長の権力と地位でどれほど多くの者たちから富を奪い尽くし、どれほどの者たちの不幸と死に様をあなたはあざ笑ってきたのか・・・」

コーラル「わたしは妖精騎士アグラヴェインから力を得る前のあなたと同じ、力も無く平凡で生真面目な性格が取り柄の妖精であり、あなたやオーロラ様のお側にいることがやっとでした。」

コーラル「しかしあなたと同じ風の氏族の妖精の身として言わせて貰います。あなたはその自分勝手と傲慢な性格、妖精ゆえの無邪気とはあまりにもかけ離れた身勝手な数々‥」

コーラル「それ故に風の氏族長であるあなたは、その地位と権力で妖精たちと人間たち幸福と富を奪い、あなたの蒼毒の亜鈴であなたが気にくわない者たちの命を奪っていきました。」

コーラル「あなたは私が思う『下等生物』以下のブリテンの妖精たちの中でただ1人しかいない心の醜く、他の者たちを蹴落とし、彼らの上に立つ者にしてはいけない者だと確信を持ってます。」

コーラル「故にあなたはアルトさんが言うように、風の氏族の長として相応しくなく、氏族の長としての器もない・・・あなたは只の欲望と傲慢と力に飢えた妖精以下の存在です!」

ブルーナ「〜〜〜〜〜!!」ブチブチィィ〜〜!!(怒りが頂点に立つ)


ブルーナ「それが何だって言うの・・・アンタやオーロラが私の努力を認めようともせず、オーロラは私の利用して私の全てを無駄にこき使っていった‥。」

ブルーナ「今でもそうよ‥私がようやく手にした力も富も権力も‥アンタたちが関わってきたせいで何もかもがぶち壊されて、蒼毒の異端の亜鈴も発動できなくなった!」

ブルーナ「アンタたちがいなければ、私はこのブリテンで私の『目的』を果たせたと思っていたのに〜〜!!」


ジャキンッ、タタタタタァァァーーー!!(ブーツに隠し持ってた護身用のナイフを手に持ち‥)

【(ナイフを仕込んでいた!?)】
【コーラル、危ない!?】←

ブルーナ「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(ナイフを持って突進する)

アルト「コーラル!!」

コーラル「・・・・・・!!」目の色を変える


ヒュンッ、ガシッ!バシッ、ベキッ!(ブルーナのナイフをかわし、肘でブルーナの腕の関節を折る)


ブルーナ「!?。ギャァァァァァ〜〜!?」ヒュッ、バリィィン・・・(激痛のあまり、ナイフを落とす)

コーラル「・・・・・・・」

アルトリア「!。アレはスズカさんが使っている護身術の一つ・・・いつの間にあんな技を・・・」


グルンッ、タタタタァァ・・・(そのままコーラルに折れた腕を掴まれ、正面に受けながらされるブルーナ)

ブルーナ「アァァァ〜〜痛たたたぁぁぁ〜〜・・・。コイツゥゥ〜〜・・・」ズキズキズキ・・・(折れた腕をおさえてながら‥)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/25(水) 23:20:11.86 ID:1CsVOW/K0
コーラル「まだそんなことを言うのですかブルーナ!あなたがしてきた悪行から出た因果応報の数々を他人のせいにするなんて‥」

コーラル「私はあなたに何度も言います。あなたは風の氏族の長として、器も資格もない、傲慢極まりない下等生物の妖精だと言うことを!」

ブルーナ「・・・器も資格もないですって!?アンタねぇぇ〜〜!!」

コーラル「ブルーナ。妖精騎士アグラヴェインを利用し、自身の異端の亜鈴で住民たちを従わせ、あなたは風の氏族長として君臨し、今日まで好き勝手にソールズベリーを支配してきました。」

コーラル「ですが、あなたの好き勝手な氏族長とソールズベリーの領主しての支配はもうここまです。もうあなたに風の氏族の長もソールズベリーを治める事もさせません。」

コーラル「あなたに言っておくことがあります。あなたにソールズベリーの統治も風の氏族長も務められる事など出来ません。故に・・・


ヒュゥゥ〜〜ン・・・ポロポロポロポロォォ〜〜・・・(強い風と共にコーラルの眼から涙がこぼれていき・・・)

涙目のコーラル「真の風の氏族の長‥・オーロラ様の後継者は‥このわたし(コーラル)です!!」バァァ〜〜ン!!

ブルーナ「!!?」ビクビクッ!


タッタッタッタタタタタァァァ〜〜!!(歩くスピードを上げてブルーナに近づいていくコーラル)


コーラル「―――――――!!」グググゥゥゥ〜〜!!(拳を握りしめて‥)

ブルーナ「――!?ヒッ・・・」ビクビクッ!(完全に顔が青ざめてしまい・・・)



バキィィーーンッ!! 『これがわたしのケジメ!』(コーラルの自称宝具演出)


コーラル「―――――――」バキィィィーーン!!(ブルーナを殴りつける)

ブルーナ「ゴッブゥゥゥゥ〜〜〜!?」バキバキィィ〜!(顔を思いっきり殴られる)


グググゥゥ〜〜、バビュゥゥ〜〜ン!!(コーラルに殴られ、鐘撞き堂の鐘の所まで殴り飛ばされるブルーナ)

【!】
【(あの先にはソールズベリーの鐘が・・・)】←
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヒュゥゥ〜〜ン、バコォォォ〜〜ン!!(ソールズベリーの鐘にブルーナの頭が直撃する)

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜」バコォォォ〜〜ン!!(頭が鐘に直撃する)



ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が妖精國ブリテンじゅうに鳴り響き渡る)


コーラル「・・・・これが・・・これがわたしの、あなたへのケジメです・・・。」クルッ、タッタッタッタッ・・・(後ろを振り返り、そのまま去って行く)

ブルーナ「ガァァ・・・・ガハァッ・・・・」ドサッ・・・(頭が血塗れでうつ伏せに倒れ込む)



ソールズベリー大聖堂の屋上にある鐘撞き堂にて、ソールズベリーを賭けた決戦を繰り広げていたアルトたちとアルトリアたちとブルーナとの死闘の戦いは‥

アルトリアの懸命な観察とメリュジーヌの捨て身の攻撃によって、ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の弱点である青い翅を切り裂いたことで、全ての蒼毒の魔力が無力化され、

そして最後の仕上げとして、メリュジーヌと同じくオーロラの仇を取ろうとするコーラルの怒りと思いをコーラルの拳に全て注ぎ込み、

コーラルこそが真の風の氏族長の後継者であるという決意と共に、その拳はブルーナの顔に炸裂し、ブルーナが殴られたその勢いでソールズベリーの鐘に激突する。

そしてブルーナの敗北とコーラルのKO勝ちを祝福するかのようにソールズベリーの『巡礼の鐘』は鳴り響き、偽りの風の氏族長:『蒼毒のブルーナ』との戦いは集結するのであった‥。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/25(水) 23:24:18.35 ID:1CsVOW/K0
>>378 集結→終結に変更

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/26(木) 21:51:10.61 ID:Z4nUS/b+0
第38節:奪還!風と自由のソールズベリー
――――――――――――――――――――
ブルーナとの決戦後・・・罪都 キャメロット:玉座の間では・・・



タッタッタッタッタッ・・・‥(妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドが揃ってモルガンの前に立つ)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙って立っている

妖精騎士モードレッド「・・・‥フンッ。」不満げに立っている

ガシャガシャガシャ・・・(書記官2人が玉座の横に並び立つ)


書記官イットリー「妖精騎士アグラヴェイン様。妖精騎士モードレッド様。現時刻をもって、妖精騎士アグラヴェイン様はウェールズの森の制圧任務より帰還と共に、」

書記官イットリー「妖精騎士モードレッド様と共にウッドワス公のロンディニウム制圧任務の途中経過の報告に参られました。」

書記官イットリー「両妖精騎士は女王陛下へ、戦果と途中経過の報告を納めるように。」


モルガン「報告を聞こう。偽りなく真実だけを述べるがいい。」

妖精騎士アグラヴェイン「は。モルガン陛下のご命令通り、ウェールズの森の浄化任務を二代目妖精騎士ガウェイン・・・妖精騎士ビスケスと共に遂行いたしました。」

妖精騎士アグラヴェイン「その最中、『予言の子』と『異邦の魔術師』、それにアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の一行と『AIの予言の子』、反逆者オベロンと交戦。」

妖精騎士アグラヴェイン「その交戦の中でビスケスはガウェインの着名(ギフト)を失い、バーゲストの娘であるセツノ・オルラントとの戦いに敗北、無念の戦死をいたしました。」


ジャキン・・・(形見である妖精剣ソード・アルタイルをモルガンの前に見せる)


妖精騎士アグラヴェイン「これがその証拠となるビスケスの形見です。私にあたっては、他の『境界なき勇士団』のメンバーとの交戦に手間を取ってしまい、彼の救援に間に合わず、私もまた、彼への無念を抱いています。」

モルガン「そうか・・・ビスケスの事は残念だったな。アグラヴェインから授かりし雷の異端の亜鈴を持ってしても、バーゲストの娘に敵わなかったとはな。」

妖精騎士アグラヴェイン「仰るとおりです。彼は自分自身の力を過信し、尚且つ卑怯な手口で騙し討ちと不意打ちを平気でする、騎士にあるまじき行いをしていた妖精騎士でしたので‥」

妖精騎士アグラヴェイン「彼がもう少し利口であれば、彼は戦死せずに再びモルガン陛下の前に立たれていたモノを・・・」

モルガン「そのようだな・・・。で、二代目妖精騎士ランスロット・・・・今は『ガレス』とかいうバケモノはどうなのだ?ヤツも同じく戦死を?」

妖精騎士アグラヴェイン「いえ、ガレスはまだ生きております。彼女もまた、ウェールズの森にて他の一行の仲間とメリュジーヌと交戦し、着名は失いつつも生存し、私の元へ戻りましたが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちに何を吹きこまれたのか、現状のガレスは乗除不安定な状態であり、このまま戦場に立たせるのは危険だと判断し、」

妖精騎士アグラヴェイン「今現在、私の持地であるマンチェスターにて『再教育』を施しており、復帰には時間が掛かると・・・」


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(妖精士官たちがザワめいている)


男の妖精士官「なんてことだ!二代目の妖精騎士にしてイレギュラーズの1人である妖精が黒犬公の娘にやられ、もう1人は前線を離脱するほどの手負いを負うとは!」

男の妖精士官「ノリッジで死んだダルダンに続いて二代目ガウェインがやられ、二代目ランスロットもまた敗走してしまうとは!とても許されがたい失態だ!」

男の妖精士官「先ほどソールズベリーの方で聞こえた『巡礼の鐘』もそうだ!あの蒼毒の力を持ってしても、『予言の子』や『境界なき勇士団』には勝てなかったというのか!」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙り込んでいる

妖精騎士モードレッド「・・・‥‥‥」妖精騎士アグラヴェインの様子を見てて‥
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/26(木) 23:58:00.99 ID:Z4nUS/b+0
二代目妖精騎士トリスタン「あらあら・・我らイレギュラーズのメンバーが次々とやられているというのに、あなた方の士官たちがどのような口で我らイレギュラーズの事を批判すると言うのですか‥?」

二代目妖精騎士トリスタン「我らイレギュラーズに仲間意識がなく、協調性もない妖精部隊ではありますが、我らは我らなりに全力でこの妖精國の治安を維持してきた選抜された妖精なのですよ?」

二代目妖精騎士トリスタン「あなた方のようなキャメロットで不自由なく暮らし、そこから高みの見物の如く、私たちの事を上から目線で観賞しているだけの癖にねぇ〜?」

妖精騎士モードレッド「はぁ?貴様も同じようなモノだろ!貴様も重大な用事がない限り、自分の領土であるグロスターから出ようとしないくせになぁ〜?」

二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ〜、私は私でグロスターの領主としての仕事が忙しい身でもあるし、グロスターの治安と妖精領域の維持の事もありますから、迂闊にグロスターを出るわけには行かない訳ですので‥」

二代目妖精騎士トリスタン「モードレッド様のような自身の領土でしか自由行動が出来ない身とは違い、こちらの自由で領土の外へと出かけられますが、先ほどのグロスターの治安と妖精領域の事もありまして・・・・」


モルガン「鎮まれトリスタン、モードレッド。お前たちイレギュラーズにも緊急の招集をかけたのはお前たち自身の領土の事ではない。お前たちに話す事は別にある。」

モルガン「つい先ほどそこの士官が言ったように、少し前に2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いた・・・しかもソールズベリーの方にだ。」

モルガン「しかも、本来ならばすぐにでもこの玉座の間に先に来ているであろう‥『蒼毒のブルーナ』の姿もない。鐘が鳴り響いたであろうソールズベリーの領主たるあのブルーナがな?」

ウィンキー「!。あのブルーナがモルガン陛下の招集に来ていないだと・・・。自身の地位権力の喪失を恐れ、毒を吐く身であっても陛下の前に直接来るあのブルーナが来ていない・・・」

ウィンキー「・・・まさかソールズベリーの鐘の件の事で、ブルーナの身に何かあったと言うのですか?モルガン陛下はその原因を知っていると?」

モルガン「それをいま聞こうとしているのだ。アグラヴェイン・・・お前にも心当たりはあるのだろうな?」

妖精騎士アグラヴェイン「‥はい。妖精騎士ガレスをマンチェスターへ置いた後、ウッドワス公の軍列がソールズベリーに向かっているとレオンゴンからの連絡が入り、――」

妖精騎士アグラヴェイン「彼らの様子を見に急いで駆け付けたところ、ソールズベリーにてブルーナの蒼毒が生き物のように荒ぶっている光景を目の辺りにしまして・・・」


書記官イットリー「陛下。ご無礼のほど、お許しください。ただ今、『風の氏族』蒼毒のブルーナ様の鏡に反応がありました。許可いたしますか?」

モルガン「ブルーナか。自身の領土で問題があっただけに空鏡の方から連絡してくるとはな。――よい。映せ。」

書記官イットリー「は!『空鏡』、こちらに!」



ヒュンッ!(空鏡からブルーナの姿が映し出されるが・・・)


ブルーナ(空鏡)「・・・・・・‥」(頭に包帯と顔にアザとガーゼ)

モルガン以外の玉座の間にいる者たち「!!?」驚愕している

モルガン「・・・・・・」平常心を保っている


妖精騎士モードレッド「おいおいブルーナ・・・一体どうしたというのだ、その怪我は!?」

ブルーナ(空鏡)「ウゥゥ・・・・申し訳ありませんモルガン陛下・・・。実は少し前に『予言の子』と『異邦の魔術師』、そして『境界なき勇士団』の者たちの襲撃に遭いまして・・・」

ブルーナ(空鏡)「・・・不覚だったわ・・・あいつらはウェールズの救援に行ったその足でソールズベリーの鐘を鳴らす為に新たな仲間も引き連れて侵攻してきて‥」

ブルーナ(空鏡)「私も奴らに対して応戦をいたしましたが、奴らの猛攻は激しくなる一方であり、奴らに不意を突かれてしまい・・・」

ブルーナ(空鏡)「私の従者であるサラマンダー所長が殺され、私もまた、蒼毒の力を無力化されて敗北し、ソールズベリーの鐘を鳴らされてしまいました‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」


???(空鏡)「おいおいブルーナ‥お前が言ってる事、話が全然違うになっているじゃないか?」

ブルーナ(空鏡)「え、ちょ・・・待って、待ちなさいよ!?」アタフタ・・・(慌てている)

モルガン「!?。この声は・・・まさか・・・」


ズズッ、ズズズゥゥ〜〜・・・(ブルーナの姿が空鏡の画面から外れる)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/27(金) 23:08:44.49 ID:jNmlEYb20
タッタッタッ、ガタンッ!(空鏡に持ってきたイスに座っているアルトの姿が映り込む)


アルト(空鏡)「久しぶりだな、モルガン。アンタとこうして話すのは3年前のあの日・・・ヴァージェを救いにキャメロットへ突っ込んできた以来だったかな?」

モルガン「・・・三澤亮太・・・・いや、今は『境界なき勇士団』のリーダー、アルト・オルラントか。‥よもや我が石化の術から蘇ったというのは本当だったのか。」

アルト(空鏡)「ああ‥おかげさまでな。確かに俺は3年前にアンタの得体の知れない術でヴァージェと共に石にされたが、俺は俺の娘であるルージュに助けられた‥。」

アルト(空鏡)「アンタが前にバーゲストたちとの謁見の際、わざわざ変装してまでアンタに会いに来たというのに、アンタが半妖半人と罵声を飛ばした‥俺とヴァージェの娘がな!」

モルガン「ルージュ・・・ああそうだったな。あの半妖半人の赤髪娘、確かに我が娘であったバーヴァン・シーとほぼ似ていたな。身体も魔力の方も‥」

モルガン「しかしそのルージュという娘がお前とバーヴァン・シーの娘である以上‥彼女の存在など裏切り者の血を引く外来種との混血の何かにしか、私は感じていないからな。」

アルト(空鏡)「ツゥゥ、そうやってルージュの事をそのような言葉で傷つけて泣かしたというのか!アンタがずっと娘として愛していたヴァージェの娘であり、アンタの孫なんだぞ!」

モルガン「勘違いをするな。この私に娘も孫などおらん・・・お前が勝手に娘を奪い、お前が勝手にこの世に産み落とさせたお前の娘だろ?」

モルガン「バーゲストもメリュジーヌのそうやってお前に惚れたばかりに私への忠誠を捨て、お前とその2人の血を引く子供たちを産み出し、今もお前の側にいるのだろう?」

モルガン「そのような異界から来たお前とブリテンを守るはずの妖精騎士3人との混血で亜鈴でもない力を持つ子供の存在を、この妖精國ブリテンを統べる女王である私が許さない。ただそれだけなのだからな。」

アルト(空鏡)「クゥゥ・・・モルガン、あんたって奴はどこまで俺たちの子を侮辱するというのか・・・。」キリキリィィ〜‥(怒りを抑えつつ、冷静を保とうとする)


モルガン「して、お前に改めて問おう。なぜお前がブルーナの空鏡に映っているのだ?なぜブルーナの顔があのような酷い有様になっていたのか?」

アルト(空鏡)「ブルーナが・‥?ああそうだな・・・なぜブルーナが傷だらけで俺たちと一緒にいるのか?なぜソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いたというのか‥?」

アルト(空鏡)「その答えは簡単だ。今日のお昼頃、ブルーナがソールズベリーの住民たちを虐殺する凶行から住民たちの救援に向かい、」

アルト(空鏡)「俺たち『境界なき勇士団』と『予言の子』の同盟は、イレギュラーズの1人である『蒼毒のブルーナ』の暴虐と支配からソールズベリーを解放したからだ!」


妖精士官たち「―――!?」ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(ざわついている)

ウィンキー、二代目妖精騎士トリスタン「!?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」黙っている

モルガン「・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ソールズベリーでの戦いから数時間が過ぎ・・・、キャメロットの玉座の間には女王モルガンの他に妖精士官や妖精騎士アグラヴェイン、そして残りのイレギュラーズのメンバーがおり、

ロンディニウムの討伐に行っているウッドワスやベリル・ガットを除き、ほとんどの関係者が緊急の招集によって集められており、

妖精騎士アグラヴェインから二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)がセツノに負けて戦死し、二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)が『再教育』の為に前線を離脱するという報告をモルガンが聞いており、

ソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響き、尚且つ緊急の招集にブルーナが来ていないことに議論がされており・・

その最中にブルーナからの空鏡からの連絡があり、モルガンたちはそれらに注目をしようとしたが・・・


空鏡に映っていたのは先ほどのアルトたちとブルーナとの戦いで顔が傷だらけのブルーナであり、その途中からアルトがキャメロットの空鏡に映し出され、

そしてモルガンたちの見ている中で、アルトはブルーナからソールズベリーを解放したと勝利宣言を言い放ち、

モルガンと妖精騎士アグラヴェイン以外の妖精士官や他のイレギュラーズのみんなはアルトが言ったそれらのことで動揺していたのであった。
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/29(日) 22:12:36.46 ID:23se1iyl0
ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中


拘束されているブルーナ「助けて・・・助けて〜〜!アグラヴェイン様ぁぁ〜!モルガン陛下ぁぁぁ〜〜!」ガタンガタンガタンッ!(イズに縛られてもがいている)

メリュジーヌ「静かにしてるんだブルーナ。君の叫び声で空鏡からの声が聞こえなくなるよ・・・・。」呆れている

バーゲスト「大人しくしていろ!足掻いたところでお前のためにならんぞ?」

ブルーナ「ク‥クゥゥゥ〜〜〜・・・・」キリキリィィ〜〜・・・(悔しがっている)



カクカクシカジカ・・・・(ソールズベリーでの戦いを説明していくアルト)


モルガン(空鏡)「やはりそうか・・・お前たちは『予言の子』たちとウェールズの救援に向かい、イレギュラーズのメンバーであるビスケスを倒し、ガレスというバケモノを撤退させていき・・」

モルガン(空鏡)「お前たちを『厄災』呼ばわりし、ソールズベリーの住民たちを殺す前提で人質に取って誘き出し、お前たちはお前たちの目的の遂行の為に・・・」

モルガン(空鏡)「お前たちはウェールズから戻るその足でブルーナの元へ向かい、お前たちはソールズベリーの解放のためにブルーナとの戦いになったと?」

アルト「ああそうだ。そのブルーナは初めから人質を殺す気で、人質の体内に蒼毒の毒袋を仕掛けて起爆させ、2人の人質を除く住民たち全員を殺した‥。」

アルト「しかもブルーナはサラマンダー所長と共謀し、恰もモース毒の解毒方法と特効薬を作っていると偽り、キャメロットや多くの支援者から研究資金としての金を徴収していき、」

アルト「しかもそれがバレてソールズベリーの住民たちに罵倒され、それらに怒ったブルーナは自身の蒼毒の異端の亜鈴の進化した力を使い、」

アルト「あろうことか、ソールズベリーの住民たちを俺たちごと殺そう力を大きく振るって、多くの住民たちがブルーナの蒼毒によって殺されてしまったんだ。」


ガシッ、ググゥ〜!(空鏡をブルーナに向ける)

ブルーナ「!?。やめて!私の姿を晒すな、三澤亮太!!」モガモガモガ!!(無意味な抗いをする)

アルト「ソールズベリーの領主で風の氏族長であるブルーナが、自身の領土の住民たちに見境なく手をかけてな?」

モルガン(空鏡)「・・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――――――
場所は戻り、キャメロット:玉座の間


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」空鏡から目を背けている

モルガン「・・・またイレギュラーズに黒星が付いたな‥?それも3翅連続でアルト・オルラントたちに敗北し、ブルーナに至ってはこのような暴虐と醜態を晒されるとはな‥?」

妖精騎士アグラヴェイン「申し訳ありません陛下・・。ブルーナには私の次の命令が下されるまではソールズベリーにて待機命令を下していたのですが‥」

妖精騎士アグラヴェイン「まさかブルーナが私の待機命令を無視し、独断で『予言の子』一行と『境界なき勇士団』たちを罠にかけていたとは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「にもかかわらず彼女は三澤亮太たちに敵わず、ソールズベリーの住民たちに手をかけてまで暴れておいて、彼らに返り討ちされるとは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私がソールズベリーの外側近くで様子を見ていたというのに、部下の暴走を止められないなんて・・・これは私の監督不行き届です‥。」ググッ!(頭を下げて謝罪する)

モルガン「‥結構だ。アグラヴェイン、ソールズベリーはお前の管轄ではない‥ソールズベリーはそこの領主であり、風の氏族の長であるブルーナの管轄だ。」

モルガン「アルト・オルラント。お前が話した話から推測して、ブルーナが妖精騎士アグラヴェインの待機命令を無視し、お前たちに罠をかけたのはブルーナ自身の意思であり・・・」

モルガン「『予言の子』と『異邦の魔術師』との謁見で守る気のない約束を交し、その約束のことで彼らとブルーナとの関係が明るみとなることで、」

モルガン「ブルーナの中で追い詰められ、それらが露見される前にお前たちを始末しようと彼女の方から動き、そして彼女は暴走したと見て間違いないな?」


アルト(空鏡)「ああ‥アンタの推測通りだよ、モルガン。ブルーナはそうやって、俺たちとは関係ないソールズベリーの住民たちを全て虐殺しようとし、俺たちはそれを止めようとした‥」

アルト(空鏡)「そして俺たちはブルーナに勝った。ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力の元を断ち、今、ブルーナは俺たちの元で囚われの身だって事だ‥。」

ブルーナ(空鏡)「・・・・・・・・・」シーン・・・(何も言えず、目を背けている)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/30(月) 21:14:51.62 ID:na8LByc90
モルガン「成る程。ブルーナ、異端の妖精にして風の氏族の長ともあろう者が、お前の独断行動で『予言の子』と『異邦の魔術師』らと秘密裏で接触し、」

モルガン「ソールズベリーの『鐘』をやると口約束程度の約束で『予言の子』らを煽る形での支援し、自身の首を締めあげただけでなく・・・」

モルガン「恰も私を含めた多くの者たちをモース毒の解毒方法と特効薬があると偽って資金を横領し、無関係のソールズベリーの住民を人質に『予言の子』らと『境界なき勇士団』をおびき寄せ、」

モルガン「風向きが悪くなれば、お前自身の力で住民たちもろとも『予言の子』と『境界なき勇士団』らを抹殺しようとして、その者たちに敗北するとはな‥?」

モルガン「これについてはこの私もこれ以上もないぐらいに聞くにも見るにも堪えん事実だ。故に・・・・」


ヒュッ、ガァン!(モルガン自身の杖を床に叩き‥)

モルガン「ブルーナ。お前には風の氏族長の全権と領土のすべて剥奪‥および異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバーからの懲戒解雇を言い渡す。」

モルガン「従ってブルーナ‥お前がどんなに救援要請をしようとも、我が軍はお前を救わぬ、お前がどうなろうとも、お前の自業自得が招いた事としてお前を見捨てる。」

モルガン「敢えて汎人類史の言葉を借りるとするならばこうだ・・・『お前は“クビ”だ。』っと。」キリッ!

ブルーナ(空鏡)「――――!?」ガビィィーーン!!(ショックを受ける)


モルガン「そして妖精騎士アグラヴェイン・・・お前には4度に渡って『予言の子』と『境界なき勇士団』共に自身の仕える部下が敗北し、内2人が戦死し、」

モルガン「そして今さっき懲戒解雇した部下ブルーナの敗北と事の失態についても等に聞くに堪えかねん話になっているのだが、これはあくまでお前の部下の醜態の数々であり‥」

モルガン「いくらお前が優秀な力を持った妖精騎士であっても、お前が使役させる部下の失態は上司であるお前の失態であり、お前の監督不行届でもある。」

モルガン「したがってお前たちイレギュラーズにはしばらく我が軍兵の使用権を禁じ、お前たちに何があろうと、私からの支援や援軍がない事を自覚するが良い。」

モルガン「そしてこれを気にこれ以上のお前たちの失態を繰り返させぬよう、謹んで事の重大さと責任を認識するのだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・は。確かに今回の事態には私の管理不足が招いた事もあり、これを期に部下の統制をもっと改めるようにいたします。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして陛下より授かりし妖精騎士アグラヴェインの名の下にこのしかるべき処罰を受け入れ、女王陛下の信頼を取り戻す機会に備えていき、」

妖精騎士アグラヴェイン「いつか必ず女王陛下の信頼を取り戻せるように全力で励みたいと思っております。」

二代目妖精騎士トリスタン、ウィンキー、レオンゴン「――――――」ペコリッ‥(詫びるように頭を下げる)

モルガン「ウム。それで良い・・・。」二ヤァァァ〜・・・(笑みを浮かべる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・(チッ!)」裏で舌打ちをする

妖精騎士モードレッド「フッ、あ〜あぁ・・・」呆れている

二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ・・・・」裏でしかめっ面を見せる

ウィンキー、レオンゴン「・・・・・・・・・・」黙り込む


女の妖精士官「お待ちください女王陛下!急な横やりではございますが、妖精騎士アグラヴェイン様はともかくイレギュラーズたちには戦場で罪を償わせるべきだと思います!」

女の妖精士官「現在、ロンディニウムにて反抗組織の兵力が増し、ノリッジからの支援物資の搬入も大幅に増えたと報告を受けております。」

女の妖精士官「おそらく先ほどソールズベリーにて鳴らされた『巡礼の鐘』に感化された他、ブルーナの余計な救援要請の影響でウッドワス軍の分散もあり、」

女の妖精士官「その隙にボガードの勢力と円卓軍が自身らの勢力の増強させ、勢力を大幅に増やしたのだと見受けられます。」

女の妖精士官「これでは『牙の氏族』だけでは心許せない。ここはイレギュラーズのメンバー全員をウッドワス軍の支援に向かわせ、『予言の子』や『境界なき勇士団』らを打ち破らせるのが特策かと!」


モルガン「・・・・・・・」

レオンゴン、妖精騎士モードレッド「・・・‥」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/31(火) 23:48:14.84 ID:bvrwPznA0
モルガン「フッ、笑わせるな。ウッドワスがあの人間たちや半妖半人の子供らに敗北するとでも?」

女の妖精士官「で、ですが向こうの勢力には『予言の子』や『境界なき勇士団』の他に、偽者の『予言の子』であった並行世界の力ある者たちが大勢いると聞きますし、」

女の妖精士官「ウッドワス様も齢1000年を超える妖精。もう戦える体ではないと存じますれば―――」

モルガン「・・・・まったく。知らぬ、という事は幸福だな。そこの空鏡に映る『境界なき勇士団』のリーダーが見ている前でな。」

女の妖精士官「あっ・・・・えぇ〜とそれは・・・」気まずい感じになっている

アルト(空鏡)「・・・・・・‥」黙っている


モルガン「しかしてアルト・オルラント、お前にもう一つ問うことがある。お前が何故にブルーナの空鏡を通して、私の目線にその姿を現したのか‥?」

モルガン「風の氏族の長だったブルーナを倒し、ソールズベリーをお前の占領下にしたと報告したには話が単純すぎるし、わざわざ私にその事を報告するには何かしらのリスクが伴うはずだ。」

モルガン「お前とは3年前での因縁がある。娘だったバーヴァン・シーと2翅の妖精騎士を私から奪い取り、私をあそこまで追い詰めた事もあり、」

モルガン「お前など、この私の妖精國に存在してはいけない程にお前の事を嫌っていることは、お前もまた、生前のダルダンから聞いているはずだが?」

アルト(空鏡)「ああそうだな。モルガン、アンタが3年前から俺のことを嫌っていることは、ノリッジの『厄災』を祓った後にダルダンから聞いているよ。」

アルト(空鏡)「だがそれを踏まえつつ、俺がこの空鏡を通してモルガンとの会談しようとした事には理由があるからな。」


アルト(空鏡)「女王モルガン。俺はアンタに石にされた3年間・・・俺は石の中でこの妖精國ブリテンにいる妖精たちが、本当に俺が救うべき存在であるのかを考えていた。」

アルト(空鏡)「そして俺が3年の年月をかけ、俺は悟った。俺にはブリテンの妖精たちを救って、この妖精國ブリテン自体を変えるのは、あまりにも無理があったんだって‥。」

アルト(空鏡)「モルガン。アンタが言うに、ブリテン中の妖精たちはたとえ身体が業火に包まれようとも、妖精たちは何度も生まれてくるものだと‥」

アルト(空鏡)「それを聞いたら、俺だって妖精を救う気が失せるモノだし、救いきれないと思えるようになるさ‥。」


アルト(空鏡)「だが妖精たちの中には、コーラルやハベトロット、ロブたちやユーミルたちのような心優しい妖精がいる事を俺はよく知っているし、彼らの事を見捨てるわけには行かない。」

アルト(空鏡)「だからせめて、アンタや女王軍の支配から妖精國ブリテンや妖精たちを自由にさせて、彼らがこれからどう生きるのかの選択を与えてやって・・・」

アルト(空鏡)「後の事はその妖精たちに任せて、俺たちはその妖精たちが考える事には一切の干渉をしない事を目的に、俺たち『境界なき勇士団』はノリッジとソールズベリーをアンタたちの支配から解放させたんだ。」

モルガン「ホォ・・?私の支配からノリッジやソールズベリー等の領土を開放し、後はそこにいる妖精たちの勝手にしておくと‥?」

アルト(空鏡)「そうだ。今は領地の妖精たちとは打倒女王軍の為に軍事力の支援と勢力拡大に協力し合っている関係なのだが・・・」

アルト(空鏡)「アンタたちに勝ち、事が終わり次第に妖精國ブリテンの全領土を妖精と人間たちが共存し合う自由都市へと改革を進めるつもりだからな。」

アルト(空鏡)「故に俺や『境界なき勇士団』を倒すだけなら、ノリッジとソールズベリーの住民たちは俺たちとは関係ない。関係があったとしてもそれは彼らの自己責任と言ってもいい。」

アルト(空鏡)「それにアンタがこの2つの領土を再び自身の支配下にしようにも自身らの軍隊を出すのが勿体ないと思うし、効率が悪いと思われるからな?」

アルト(空鏡)「アンタが支配する妖精國の領地を取り戻す気があるなら、2つの街を占領するより俺たち『境界なき勇士団』を殺す事に兵を使って行けばどうなんだ?」

アルト(空鏡)「俺たちさえ殺す事さえ出来れば、ブリテンの妖精たちは忽ちにアンタの支配下に戻る事に賛成するし、アンタが望む俺たちの存在の抹殺する願望も果たされると思えるからな?」


アルト(空鏡)「というよりか、俺が思うにモルガン・・・アンタが3年のも間に妖精たちに対して更に酷い仕打ちをしていると、他の妖精たちから聞いているのだが‥」

アルト(空鏡)「それは俺に対する挑発なのか?もし俺が石化から蘇り、俺たち家族がヴァージェを救いに行くと同時に俺が昔に目的にしていた‥」

アルト(空鏡)「“妖精たちと人間たちを救い、この妖精國ブリテンを変える”という事を成し遂げるために行動していくと思って、アンタは妖精たちに酷い仕打ちをしていたのか?」

モルガン「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/01(水) 11:04:18.03 ID:X2LmDsrH0
ザワザワザワザワザワ・・・・(モルガンとアルト(空鏡)との会話に動揺している周りの妖精たち)


玉座に集まった妖精達1「(あのモルガン陛下に恐れもなくあのような態度で陛下に問いつめていくなんて、なんて奴だというのだ・・・)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達2「(三澤亮太め、空鏡から話しているとはいえ、陛下と互角に会話をしていくなんて・・・)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達3「(奴は陛下に対して何の話をしているんだ?我々にもわかりやすく説明してくれよ・・・)」ザワザワザワ‥

二代目妖精騎士トリスタン「(士官たちがアルト氏とモルガン陛下との互角の会話に動揺している・・・空鏡を通じての会話とはいえ、今にも怒りが爆発しそうなモルガン相手に互角の会話をしていくとは・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


モルガン「アルト・オルラント。3年前とは違うと言えるぐらいに私との対話で互角に渡りあうとはな・・?」

モルガン「これもお前が滅び去ったはずのシェフィールドの長となり、『境界なき勇士団』という『円卓軍』と同等の反抗組織の長として、お前の中で長としての成長を遂げたというのかな?」

アルト(空鏡)「ああそうだ。俺はもう3年前、アンタの魔術で石にされた『三澤亮太』なんかじゃない・・・俺は俺の事を愛してくれた3人の妖精たちとその子供たちの父親であり、」

アルト(空鏡)「シェフィールドを含む多くの民や『境界なき勇士団』の仲間たちを統べる者‥かつて『蘇りの予言の子』と呼ばれた『アルト・オルラント』という1人の人間の男だ。」

アルト(空鏡)「モルガン。俺は必ずアンタによって同じように石にされた俺の妻のヴァージェを見つけ出し、ヴァージェを俺の家族と共に救い出す!」

アルト(空鏡)「そしてモルガン、妖精騎士アグラヴェインと残りのイレギュラーズを必ず倒し、この妖精國ブリテンを、アンタの支配もない自由国家に変えてやるからな!」

モルガン「フッ、私の支配のない自由国家か‥。妖精たちへの価値観が変わったとはいえ、お前の“誰かを救いたい”という心境は変わっていないらしいな。」


モルガン「良かろう。お前がそこまで私を倒し、我が妖精國の支配から解放させたいというのなら、私もお前に対してそれ相応の策で応じるとしよう。」

モルガン「ソールズベリーやノリッジ‥そんなモノなどお前にくれてやろう。そんな2つの街の殲滅など、いつ何時でもあれば、すぐにでも出来るモノだからな?」

モルガン「だが、お前がいま守ろうとしているシェフィールドの民がいるというロンディニウムの殲滅は必ず成し遂げる。ロンディニウムの殲滅にはウッドワスに命じてはいるが‥」

モルガン「ウッドワスの領土:オックスフォードに我が女王軍の援軍を既に送っている。あと2日さえあれば、ウッドワス本陣と合流すると思えるが・・・」

モルガン「今より更に援軍を出し、更に1日の刻を要すが、当初の予定とは2倍の数の援軍をウッドワス本陣と合流させる事になる。」

アルト(空鏡)「!?。何だって・・・」



玉座に集まった妖精達1「(ロンディニウムに女王軍から2倍の援軍をだって!?あの反抗組織の領地に対してちょっと多くないか!?)」ザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達2「(でもウッドワス本陣に二倍の援軍さえ合流できれば、たとえ先代の妖精騎士であろうと討伐に手こずるはずだ!)」ザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達3「(『円卓軍』や『境界なき勇士団』相手に2倍の援軍とは‥少し多い気はするが、ウッドワスにとっては的確なご采配と思えるな‥。)」ザワザワザワ・・・


モルガン「アルト・オルラント。お前が本当に裏切り者のバーヴァン・シーを救い出し、この妖精國に自由と選択権を与えるというのなら、このような危機的状況をお前たちはどう対処するというのだ?」

モルガン「もっとも‥反応がどうであれ、お前にとってはお前の倒すべき敵の勢力の一部としか見ていないと見て間違いないと思えるかもな‥?」

モルガン「私が最も倒すべき相手は『予言の子』でも、『異邦の魔術師』でも、『円卓軍』でも、異界からの『戦士(ヒーロー)たち』でも、ましてや裏切り者の『妖精騎士』でも無い‥。」

モルガン「私(モルガン)の敵はお前(アルト・オルラント)とお前たちの子等(ジョルニたち)であり、お前(アルト・オルラント)の敵は私(モルガン)と我が兵力の一部(イレギュラーズ)であるからな!」ジロッ!(睨み付ける)


アルト(空鏡)「・・・・・・・」苦い顔をしている

二代目妖精騎士トリスタン「――――!?」戦慄している

玉座に集まった妖精達「――――!?」戦慄している

レオンゴン、ウィンキー「――――!?」戦慄している

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」落ち着いている


バァァーーン!(玉座の間に戦慄がはしっていく)
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/02(木) 22:56:22.81 ID:WY2oLLAq0
妖精騎士モードレッド「・・・フフフ・・・クフフフフフ、クッハハハハハハハハ!アハハハハハ〜〜〜!!」ゲラゲラゲラゲラ!(笑いが止まらない)

モルガン「・・・なにがおかしいのだ、モードレッド?虐殺と食事しか興味が無いお前がこのような立ち話に興味を持つとはなぁ‥?」

妖精騎士モードレッド「クハハハハ、嫌々すまないわ‥。あの噂に聞く先代の妖精騎士の子供の父親とモルガン陛下の話があまりにも可笑しすぎて、つい笑っちまってなぁ〜‥‥」


アルト(空鏡)「アンタが妖精騎士モードレッドか。3年前、メリュジーヌやバーゲストの事を死ぬ直前まで痛めつけて、カルデアス島にいる妊婦と赤ちゃんたちを沢山多く殺して喰ったそうだな?」ジィィ〜(睨み付ける)

妖精騎士モードレッド「ああそうとも。あんたとは3年前にも玉座の間で顔を見ているが、あの時のあんたにはモルガンの事しか見ていなかった用だったからな‥。」

妖精騎士モードレッド「あたしだって、あの時はバーゲストとの戦いで大怪我を負っててなぁ‥。それにモルガンの事もあって、話に入ることすら出来なかったからな‥。」


妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント、あんたにはとても感謝しているのよ。あんたがバーゲストと他の先代の妖精騎士2人とイチャパコセックスして、その3人を妻に迎え入れ、」

妖精騎士モードレッド「アイツら3人がモルガン陛下の事を裏切ってくれた事で、あたしはあのコーンウォールの袋の牢屋から出る事が出来たんだ。」

妖精騎士モードレッド「そしてあんたたちを追って別の世界をまたいだところ、あたしは遂にあたしの『目的』の要である存在‥所謂『出産前中の妊婦と赤ちゃんの内臓の捕食』‥」

妖精騎士モードレッド「あの世界での経験のおかげで、あたしはあたしの喰いたかったモノを喰うことができ、あたしの内にある『目的』に辿り着いたと言っても良いからな。」

アルト(空鏡)「喰いたかったモノだと・・・アンタのその貪食で残虐な食欲のせいで、一体どれほどの島の妊婦や子供たちが喰い殺され、どれほどの島の住民たちを絶望させたというのか!!」

アルト(空鏡)「アンタと妖精騎士アグラヴェインが島に来たせいで、バーゲストとメリュジーヌは心も身体も大きく傷つき、ヴァージェもアンタらのせいで連れ攫われて、家族はバラバラになってしまった‥」

アルト(空鏡)「アンタの事は絶対に許しはしない。アンタの事は俺と‥俺の家族みんなで必ずこの手でぶちのめしてやるからな‥!」ググググゥゥ〜〜!!(握り拳を見せる)

妖精騎士モードレッド「フンッ、ああそうかい!アンタとは一度、一戦ぐらいは殺し合いをして見たかったし、アンタら家族全員を喰い殺すつもりだからな?」

妖精騎士モードレッド「特にアンタのバーゲストたち3人の間に産まれたあの7人の子供たち‥アイツらは3年前にあたしが唯一喰い損ねた、いわばあたしの獲物だ。」

妖精騎士モードレッド「あんたの子供とその子供の親は必ずこのあたしがぶっ殺す。たとえどんな形で出会おうと絶対にだ!」


妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント。モルガン陛下やあたしにこんな素敵な宣戦布告をしてくれたからには、一つだけ良い事を教えてあげるわ。」

妖精騎士モードレッド「ネオ・ニュー・ダーリントン。そこにあるあたしが領主として統治している街があるのだが・・・」

妖精騎士モードレッド「そこにはあんたらが探し求めている者がいる・・・あんたら家族が一番探し求めている者があたしの領地に存在するからな‥?」

アルト(空鏡)「探し求めている者・・・その者って‥まさか!?」驚愕している


モルガン「――もう結構だ、モードレッド。これ以上、お前の顔を見ていると3年前までの屈辱がぶり返す。会談はこれで終わりにしろ。」

妖精騎士モードレッド「!。ッタァ〜もう‥これからが面白いところだと言うのに〜・・・まあ仕方が無いか・・・。」ハァ〜‥(ため息しつつ納得する)

妖精騎士モードレッド「次に顔を会わせるときはどっかの戦場でな、アルト・オルラント。あんたとあんたの子供たちとの再会を心待ちにしているからな!」

妖精騎士モードレッド「それと、近くにいるであろうバーゲストとメリュジーヌに言うことがある。アンタも含めて殺すとな!」ジャキンッ!(クラレントの刃を出し‥)



ヒュンッ、ジャキンッ!――バリィィィ〜ン!!(空鏡をクラレントの一振りで破壊する妖精騎士モードレッド)


空鏡を通して急遽おこなわれたモルガンとアルト・オルラントの因縁深き会談の末、モルガンとアルトは互いに自身が成し遂げようとしている事を言いあっていき・・・

それぞれモルガンと女王軍、残りのイレギュラーズメンバー全員を打ち破り、それらの支配からブリテンを解放させるアルト・オルラント。

自身の敵はアルトであり、彼らを打倒する為に3日後にウッドワス軍に2倍の援軍を出して打倒させようとする女王モルガン。

アルトとアルトの子供たちとの再会を果たし、その彼らを必ず喰い殺すと宣言した妖精騎士モードレッド。

その3人での長くて短いような会談の刻は過ぎていき、最後にはモルガンの会談終了宣言を告げると共に妖精騎士モードレッドがソールズベリーに通信が繋がる『空鏡』を破壊し、玉座の間での会談話は終わりを告げるのであった。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/04(土) 11:26:57.64 ID:DVC+MLpu0
バリィィ〜ン!バラバラァァ〜〜‥(妖精騎士モードレッドに壊された空鏡の破片が飛び散っていく‥)


書記官イットリー「モードレッド様!あなたは何故、風の氏族の『空鏡』を破壊したのですか!?しかも陛下の前で・・・・」

モルガン「構わぬ。どのみち、あの鏡は廃棄する予定だったからな。まさかモードレッドが取り壊す事になるとはな?」

妖精騎士モードレッド「フッ、こっちも言いたいことを陛下に口止めされたんだ。これはその鬱憤晴らしで壊してやったって事でね。」

妖精騎士モードレッド「まぁ奴らが一番に取り戻したい裏切り者のバーヴァン・シーが囚われている場所を教え、その真偽がわからぬまま通信を切られるなんて、今ごろ奴らも少しは焦りを感じているはずかもな?」

モルガン「そうだな。私も少しお前の考えに賛同しても良いと感じるな?我が女王軍の駒の一部であるイレギュラーズの内の3名が奴らに敗北し、『巡礼の鐘』と共に2つの領土が私の手の内から離れてしまった。」

モルガン「だが、だからとてこのまま奴らの好きにはさせぬ。それ故に援軍の倍増は確実なことであり、これは私からの奴らへに対する宣戦布告のお返しと言ってもいい。」

モルガン「最初はこのような嫌がらせ程度であるが、どれほどの窮地を迎えようとも、私は奴らのような脅威に屈することはない。」

モルガン「たとえそれがいずれ来る『大厄災』が今の妖精たちを抹殺しようと、私とブリテンが無事であるなら、私は何も恐れるモノはない。」


玉座に集まった妖精達「・・・・・・・・・」タラタラ〜‥(緊張してなにも言えない)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」黙っている

他のイレギュラーズのメンバー3名「・・・・・・・・・」黙っている

妖精騎士モードレッド「・・・‥フッ。」ニッ!(笑みを浮かべている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中



プツンッ、パリィィン!(キャメロットからの映りが途切れ、そのまま空鏡が割れてしまう)


バーゲスト「映りが途切れたか。これはもうこれ以上の空鏡での謁見はもう望まれないと判断されたのだろうな?」

メリュジーヌ「ええ‥。だが、今さっき妖精騎士モードレッドが話していたのって本当のことなの?あいつは話していたのって・・・」

アルト「ああ。ネオ・ニュー・ダーリントン・・・昔、妖精騎士トリスタンだった頃のヴァージェが治めていたというニュー・ダーリントンの街を妖精騎士モードレッドの奴が領主となって、」

アルト「街は妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェインたちの手で改修されていき、今はネオ・ニュー・ダーリントンという『性の楽園』へと名前が変わったというのだが‥」

アルト「モードレッドの奴の話が本当なのかは定かではないが、もし本当の事なら、そこに俺たちが探し求めているヴァージェがいるとしたら・・・・」


ブルーナ「・・・・・アァ・・・アァァァァ・・・‥」絶望している

メリュジーヌ「ブルーナ、キミは妖精騎士モードレッドとネオ・ニュー・ダーリントンの事について何か知ってるのか?同じイレギュラーズのメンバーだったキミだったら知っているはずよね!」

ブルーナ「・・・・なに?それを私に聞いてどうするのよ・・・アンタらのせいでわたしが積み重ねてきたモノを全部壊されて、それでもわたしから何を望むというのよ?」

ブルーナ「フフフッ・・・見たところアンタたち、妖精騎士モードレッドが言ってた事に何かと興味と焦りを感じているように見えたのだけど‥」

ブルーナ「まさかあの『性の楽園:ネオ・ニュー・ダーリントン』にアンタたちの家族であるバーヴァン・シーが囚われているんじゃないかと思っているんだよね?そうよね?」ニタァ〜‥(煽っている)

メリュジーヌ「!。なにぃ〜・・・」

ブルーナ「ええ知っているわよ、未だに石像になってる裏切り者のバーヴァン・シーが置いてある場所をね。わたしもまた、ネオ・ニュー・ダーリントンの改修には大きく関わっている者だからね。」

ブルーナ「でもだからって、アンタたちにそのネオ・ニュー・ダーリントンに彼女(バーヴァン・シー)がいるという確証なんて、わたしもこうも簡単に教えるつもりなんて無いわよ。」

ブルーナ「妖精騎士モードレッドがアンタたちを煽ってあんな事を言ったのなら、わたしだってアンタたちを煽らせるような事はさせてもらっても構わないからねぇ〜www」ニタァ〜‥(煽っている)

メリュジーヌ「――――!?。クゥゥ〜〜!」


ガシンッ、ガタンッ!(イスに拘束されているブルーナを横に押し倒すメリュジーヌ)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/05(日) 22:36:23.34 ID:wI2TV3Md0
バーゲスト「やめるんだメリュジーヌ!今こいつに当たったところで何も言うつもりなどないに等しいぞ。」ガシッ、ググッ!(メリュジーヌを止めるように掴む)

メリュジーヌ「クゥゥ!しかし・・・・」

アルト「確かにバーゲストが言うことには少し一理はあるな。ついさっきモルガンの口から、風の氏族長やイレギュラーズをクビにすると宣告されたからな‥」

アルト「力を失って、地位も権力も失って、同僚も兵士も部下も従者も何もかも失って、もうブルーナに残っているのは何も無い。」

アルト「ブルーナが全てを失った原因は俺たちにもあるが、そのきっかけを作ったのはブルーナ・・・君自身の傲慢さやエゴの数々が招いた事だ。」

アルト「しかもブルーナはモルガンたちに見捨てられた身であるにも関わらず、妖精騎士モードレッドが俺たちを煽るような行いを真似するように、ブルーナもまた、俺たちを煽ろうとしている。」

アルト「そうやって俺たちを煽って、自身の自己満足を満たそうとする妖精としての行為をする以上、もうブルーナに何を質問しても俺たちに何も語らないつもりかもな‥。」

ブルーナ「・・・・・・・‥‥」目線を背ける


アルト「‥尋問はここまでにしよう。今のブルーナから聞き出す事が無い上に、これ以上ブルーナに時間を取る訳には行かない事情も出来てしまっていることだしね。」

バーゲスト「ああ・・・あと3日もすれば、モルガンが派遣させた2倍の勢力の援軍がウッドワス軍に合流し、ロンディニウムにいる円卓軍の兵力では手の施しようがなくなってしまう。」

バーゲスト「明日にでも皆と共にロンディニウムへ帰投し、ウッドワスと援軍への対抗策を練らなければ、我らに勝機は無いに等しいからな。」

メリュジーヌ「・・・うん。ヴァージェの事も気になるが・・・今はそれよりもロンディニウムにいるパーシヴァルたちに援軍のことを伝えなければならないからね‥。」

アルト「そうだな。理解してくれて助かるよ、メリュジーヌ‥。」


スタッ・・・・(イスから立ち上がるアルト)

ブルーナ「・・・・・・・・・・‥」黙ってアルトの事を見ている

アルト「俺たちはもう行く。アンタはそこでずっと日の目を見ることなく牢屋の中の暮らしを堪能していくんだな。」

アルト「アンタが俺たちに味方する素振りや話をしようとも、俺はアンタを許さないし、許す気もない。アンタが3年前に石になっている俺を海岸に捨てたようにな。」

ブルーナ「・・・・・・・クゥゥ‥‥」アルトを睨み付ける

アルト「・・・さようなら、ブルーナ。これがアンタとの本当のお別れだ。」プイッ!(後ろに振り返る)


ガチャンッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋の扉を開け、牢屋の外へと移動するアルトたち)



ブルーナ(■■■■■■)「―――『ディスペアー』よ。」

アルト「!。何・・・?」振り返る

ブルーナ→ディスペアー「それがわたしの‥妖精としての本当の『名前』。ブルーナという名前はわたしが後から付けた偽名なのよ。」

ディスペアー(ブルーナ)「わたしもアンタたちを一生許さないわよアルト・オルラント!わたしから権力や地位を‥力も『目的』も‥何もかも失わせたアンタをね!!」ギリッ!(睨みをきかす)

アルト「――『ディスペアー』・・・英語で絶望を意味する言葉がブルーナの本当の真名だったのだな?その名前を今日まで隠して生きていたとは、まるで昔の俺みたいだな‥?」

アルト「というより、ようやく俺のことをアルト・オルラントと名前で呼ぶとは、アンタもようやく俺からキッパリと決別する気になったのだな?」

ディスペアー(ブルーナ)「当たり前よ・・・アンタなんてもう3年前と同じような付き合いなど、二度とする気も無いからね!」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/06(月) 22:14:58.75 ID:5T2xoZHe0
ディスペアー(ブルーナ)「覚えていなさいアルト・オルラント・・・この絶望を振りまく名を持つ妖精を絶望させたアンタの事をわたしは絶対に忘れないわ‥」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえこの妖精國が『厄災』によって滅びようと、アンタらの家族がどこに行こうと、いずれアンタらが何処かの国を築こうとも・・・・」

ディスペアー(ブルーナ)「アンタたちが希望に満ちた人生を送っていく限り、アンタたちが希望を持って暮らして行く事をわたしは絶対に許しはしないわ!」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえどんな形であっても、どんな時代や時期であっても、わたしはあなたたちがわたしが与える『絶望』に押しつぶされるまで、わたしは心底諦めたりはしないわ!」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえわたしがどんな形で死のうとも、わたしは次代の妖精なんか作らずにこの魂のままで蘇り、あなたたちの全ての『希望』を打ち砕く!」


ディスペアー(ブルーナ)「わたしはアルト・オルラント・・・・アンタが真にわたしの『絶望』にひれ伏すまで、わたしはあなたの『絶望』であり続ける!!」

アルト・オルラント「・・・・そうか。覚えておくよ、ブルーナのその真の『名前』と、その『絶望』的な警告をな・・・」


スッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋から去って行くアルト・オルラント)

ギィィィ〜〜、バタァァン!ディズペアー(ブルーナ)の牢屋のドアが閉まっていく)

―――――――――――――――――――――――――――

女王モルガンの空鏡での謁見が終わり・・・。これ以上、ブルーナを尋問したところで何も新たに情報が得られることなど無いと判断したアルトは・・・

モルガンが告げた“ウッドワス軍に予定より2倍の勢力の援軍を導入する”事実をいち早く他のみんなに伝える為に、今回のブルーナの尋問を終了させ、牢屋から去ろうとしたところ・・・・・

ブルーナはアルトに自身の本当の真名である『ディスペアー』という絶望の意味を持つ名前を明かし、アルトに向かってこう告げた‥。


『“アルト・オルラント)が本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』

アルトはブルーナ(ディスペアー)が告げた呪詛に見立てた言葉を彼女からの『絶望』的な警告として認識し、アルトはブルーナ(ディスペアー)の前から去っていった‥


こうしてアルト・オルラント(三澤亮太)とブルーナ(ディスペアー)との関係は互いに本当の意味で断ち切り、2人との関係は完全に決別したのであった。

ソールズベリーとの戦いに勝利したアルトは2人の妻と共に牢屋の外へと去っていき、戦いに敗北したブルーナは今まで犯してきた罪と共に牢屋の中で一生を過ごすことになるのだが・・・

このアルトとブルーナとの牢屋での尋問と会話がこの妖精國ブリテンで、2人にとっての今生の別れになる事になるとは、誰も知るよしもなかったのであった。

―――――――――――――――――――――――――――
閉鎖された製毒工場:外へと向かう中央エリア


タッタッタッタッタッ・・・(外へと向かうアルト、バーゲスト、メリュジーヌ)


アルト「(ディスペアーかぁ‥・。確かに名前からして、彼女の本来の『目的』が絶望に関係する役割を持っていたに違いないのだが‥)」

アルト「(なぜブルーナは・・・いや正確には『ブルーナ/ディスペアー』と呼ぶべきか‥。彼女はなぜ、3年前の俺と同じように誰にも自身の真名を明かさずに過ごしてきたというのか・・・)」

アルト「(彼女は他の妖精たちと違って、一瞬の楽しみや快楽を求める刹那主義ではなく、永続的に残る権力や地位に執着し、それらを手にした後もそれ以上のモノを得ようと努力していた‥)」

アルト「(それに彼女は自身の怒りによってアドニスたちと同じような『力の進化』を促し、俺たちを一歩手前まで追い詰めていたのだけど・・・)」


ブルーナ(回想)「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・」

ブルーナ(回想)「13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばす)


アルト「(13年間も『目的』を自分の手で果たせなかったかぁ・・・。おそらくその13年間はブルーナが風の氏族長になり、俺と出会った時を除いた‥3年前以前の事だと推測するよな‥)」

アルト「(彼女は一体、なんの『目的』を持って生まれた妖精として生まれたというのか?いったい彼女は何を理由に自分の名前を偽名で過ごしてきたというのか?)」

アルト「(それに彼女は・・・ブルーナは何故、他の妖精たちと違って、ブリテンの妖精たちのあの刹那主義な性根である事を、ブルーナは何故最初から知っていたというのか・・・?)」


・・・・・・‥(上記の事で考え事をしているアルト)
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 09:13:02.54 ID:yxO5uLaa0
パタパタパタァァ〜‥ポンッ!(アルトたちの前に現れるオベロン)


オベロン「やぁアルト。捕虜となったブルーナとの尋問はどうだった?あの壮絶な戦いの後だというのにブルーナの意識を回復させて、そのまま尋問にかけるなんてね?」

アルト「――オベロンか。おかげさまでブルーナとはようやく因縁に決着を付けられたって感じだな。俺にとっても、アイツ(ブルーナ)にとってもね・・・」

オベロン「‥そっか・・・とりあえずブルーナはオーロラ派の妖精たちの捕虜として身柄を拘束し、いずれ彼女から情報を吐き出す為に彼女を牢屋の中に幽閉させているのだが‥」

オベロン「それでアルト‥ブルーナとの尋問の中で、彼女から何か情報は得られたというのかな?ブルーナとの尋問をする際に、風の氏族長専用の『空鏡』を持ち出したと聞いているのだけど‥?」

アルト「ああ‥その事で君やダ・ヴィンチたちに伝えないといけない事があるんだ‥。少し話を聞いてくれないか?」

オベロン「良いよ。ダ・ヴィンチには僕から君の話を伝達する形で情報を共有していくつもりさ。それでその伝えなければならない事って?」

アルト「ああ・・・実はな・・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――
カクカクシカジカ・・・(ブルーナの尋問での内容とモルガンと空鏡での会談を話していくアルト)


オベロン「なんだって!?それでモルガンはウッドワス軍の援軍に入る兵力を当初の2倍の数で合流させて、ロンディニウム諸共『円卓軍』と僕たちに攻め立てていくと・・・」

オベロン「しかもその女王軍の援軍が今日を入れて3日の内にウッドワス軍本陣と合流させる気満々でその兵たちを送り出していたなんて・・・」驚いている

アルト「ああ・・・女王軍の侵攻からソールズベリーとノリッジを守る為に、女王軍の注目をその2つの領地から俺へと向けさせるために話をしてきたのだが・・・」

アルト「それにより、モルガンはソールズベリーやノリッジを事実上、襲わない代わりにロンディニウムの殲滅をウッドワスを通して徹底的に成し遂げる為に、」

アルト「ウッドワス軍に送る2倍の兵力の援軍部隊をウッドワスたちと合流させて、ロンディニウム共々に俺たちと『円卓軍』を殲滅させようと、モルガンはそう俺に言ってきたんだ。」

オベロン「成る程‥女王軍からの兵力2倍の援軍をウッドワス軍と合流させてしまえば、ノリッジやソールズベリーから戦力を補充できたとしても、技量も兵力もあっちが上になるからね‥」


メリュジーヌ「それでオベロン、このこれから訪れる危機的状況を君はどう対抗すると考えるのか?いくら妖精騎士だった私とバーゲスト、それに他のみんなが直ぐにロンディニウムへ戻ったとしても‥」

メリュジーヌ「向こうにはウッドワスの軍勢と共に2倍の戦力を持つ援軍と合流させられれば、いくら私たちでも数で押し負けてしまう恐れがあるのだが・・・」

オベロン「うん、そうだね。女王と折衝の出来る者がいないソールズベリーとノリッジが襲われなくなったのは幸いだが、逆に想定外のところで敵を増やす羽目になってしまうとはねぇ‥」

オベロン「だが今後の女王モルガンの打倒の為にも、ウッドワスを何とか撃破できれば良いんだけどねぇ・・・・。」少し考え込む

バーゲスト「ええ‥なんなら以前、ノリッジ攻略の際にウッドワスの動きを牽制させくれたというオベロン殿の知人に、どうにかウッドワスの勢力を牽制させてくれれば良いのだが‥」

オベロン「成る程・・・僕の知人である彼女なら、女王軍の援軍をどうにか出来る可能性があるのだが・・・」


オベロン「わかった。女王軍の2倍の戦力を持つ援軍については僕の方で手を打っておくとして、この事をロンディニウムにいるパーシヴァルたちにも伝えなきゃならないからね。」

オベロン「既に2つ目の『巡礼の鐘』がなった以上、明日にでも皆とロンディニウムへ急いで戻り、作戦を練り直す必要があるからね。」

オベロン「ソールズベリーにいるオーロラ派の連中と話もして、彼らと協力できるように話し合うのもあるし、明日はいつも以上に忙しくなると思えるよね?」

アルト「ああ。これもまた、女王モルガンからブリテンを解放し、ヴァージェを救い出す為にも必要な事だからね?」

オベロン「そうだね。だからこそ、明日の多忙な日々に備える為にも、今宵の一時ぐらいは思う存分に楽しんだ方が良いと思うよ!」ニコッ!(笑顔で答える)


ガチャッ、ギィィィ〜〜〜・・・‥(外への扉が開かれる)
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 21:42:34.43 ID:yxO5uLaa0
毒と縛りの街――改め、風と自由の街:ソールズベリー 



♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(祝賀ムードの音楽が鳴り響く)

ヒュヒュゥゥ〜〜!ガヤガヤガヤガヤガヤァァァ〜〜!(多くのソールズベリーの住民たちが広場のキャンプファイヤーの周りで円状に踊っている)


ソールズベリーの住民たち1「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに踊っている

ソールズベリーの住民たち2「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに食べ物を食べている

ソールズベリーの住民たち3「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに音楽を奏でている


周辺から聞こえてくる詩「いと愛らしき『予言の子』〜♪いと頼もしき『予言の子』〜♪勇ましきノリッジの救世主〜♪キャメロットでは女王に負けず〜♪」

周辺から聞こえてくる詩「ロンディニウムを復興し、妖精騎士を打ち倒す〜♪勇士団と共に協力し合い、暴君ブルーナを打ち倒す〜♪」

周辺から聞こえてくる詩「ありがとう『予言の子』!ありがとう『境界なき勇士団』!ボクらから自由を取り戻してくれた!ボクらからソールズベリーを解放させてくれた〜♪」


中央の宴の席にいるアルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」タジタジになっている

【これは・・・・すごいお祭りだね・・・・やば・・・・】
【いまならスターだよ、アルトリア!】←

アルトリア「スターってなんだよぉ・・・‥ひとの顔のお菓子とか作るなよぉ・・・・!」カァァァ〜〜‥(赤面でタジタジになっている)

アルトリア「しかもそっちの方が実物より美人とか、『風の氏族』は嫌味のカタマリなのかなぁ!」

アルトリア「ってか、それよりもさっきまでブルーナの蒼毒による総攻撃で阿鼻叫喚だったというのに、ブルーナが私たちに負けた事を妖精たちが知った途端に・・・」

アルトリア「これほどの直ぐにお祭り騒ぎに私たちの勝利を祝ってくれるなんて、切り替えが早いだろぉ・・・!」

千子村正「まあ確かにそうだな。ブルーナの蒼毒による汚染がブルーナの翅を破壊した途端に蒼毒が跡形もなく消えたが、それよりも前にその蒼毒で死んだ妖精たちも多くいるはずだ‥」

千子村正「にも関わらず妖精たちの埋葬だけはさっさと済ませて、あとはこのようにブルーナのヤロウを倒した俺たちをネタにあのようなバカ騒ぎをしているからな・・・」ドン引きしている


タッタッタッタッタッ・・・(オベロンとアルトたちが祝いの席にやって来る)


オベロン「それがソールズベリーにいる妖精たちにとっての気持ちの整理だと、僕は思っているけどね?」

【オベロン!それにアルトさんも!】
【気持ちの整理って・・・?】←

オベロン「言葉の通りさ。ソールズベリーの住民たちは風の氏族長のブルーナによって事実上の占領下に置かれ、街のモットーを『風と自由』から『毒と縛り』に変えられていた‥」

オベロン「それによって住民たちはブルーナの好き放題な街の条例や徴収とかで妖精たちの富と自由を奪い、祭ごともブルーナの許可無しではできなくなっていてね・・・。」

オベロン「住民たちは3年間もずっとブルーナの統治によって、多くのフラストレーション溜まり続け、それらがブルーナの敗北と『予言の子』の勝利によって、それらが全て溢れかえり・・・」

オベロン「ブルーナを倒し、ソールズベリーに自由を取り戻した『予言の子』とアルトたちを讃えて、いまやっているようなお祭り騒ぎに発展したって事なのさ!」

【成る程、大体よくわかった。】
【要は妖精たちの好きにしてれば良いんだよね?】←


ダ・ヴィンチちゃん「まぁね。今の妖精たちの状況から見て、私たちはその妖精たちの気持ちの整理に付き合ってる感じで思えばいいのさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに妖精たちが嬉しそうに踊っている中で他にも踊っている皆の姿に混じって、ホラ!」キャンプファイヤーの周りの方を指さして‥
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 23:58:55.03 ID:yxO5uLaa0
アァ〜フフフフゥゥゥ〜〜!アハハハハハァァァ〜〜!(掛け声と共に踊っている妖精たちとそれに混じって踊っている他の者たち(ガイルたちとジュランたち))


ガオーン「ハハハハァァ・・・僕たち、介人たちの援護で来たと言うのに、毒ガスが収まって入ってみたら、いつの間にかブルーナが介人たちによって倒されていて・・・」

ガオーン「こんな風に『風と自由』を取り戻してくれた『予言の子』たちを讃える祝祭が始まってて、僕たちはそれらに釣られて踊っているのだけど、本当に大丈夫なのか?」踊りながら‥

ジュラン「まぁ大丈夫だろうな・・・。戦いに参戦しそびれたが、このように俺たちのことを歓迎してくれるように祝祭に誘ってくれたんだ。喜んで付き合ってやろうじゃないか!」踊りながら‥

ジュラン「・・・というか、いま妖精たちが演奏している音楽だが、この妖精國で伝わっている音楽なのか?」踊りながら・・・

イズ「いいえ。この音楽は南アメリカの音楽を妖精たちが楽器を使って奏でている事から、これらが妖精たちの中で流行りになっている音楽なのでしょう。」踊りながら・・・

イズ「妖精國ブリテンには希に取り替え(チェンジリング)によって、外から色んなモノが流れて来ていると聞いています。この音楽もその流れてきたモノの1つなのでしょうが・・・」

ハベトロット「ふ〜ん‥まあでも、こんなに楽しい踊りはこのハベニャンも初めてだし、とにかく今は楽しければそれでOKで良いんじゃないかな。ねぇ、セツノ?」踊りながら‥

セツノ「うん。ハベニャンと一緒に踊るの、とても楽しい。」ニッコリ!(踊りながら笑っている)

ガイル、ジュラン、イズ、ハベトロット「――――――」笑顔で踊っている

――――――――――――――――――――――――――――――――
他の周りの場所では・・・


怪我した人間の兵士たち「ありがとう・・・あなた様のおかげで助かったよ・・・」感謝を述べている

スズカ「ええ・・・」ガシャガシャッ、クルクルクルッ・・・(怪我して動けない者たちの手当てをしている)


ゾックスと介人たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(独自の踊りを披露している)

ソールズベリーの住民たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(それに釣られて踊っている)


料理を運ぶ妖精「―――――――」ガシャガシャガシャ!(嬉しそうにガイルたちに料理を配膳していく)

ガイル「〜〜〜〜〜」モグモグモグ!(料理を食べていく)

ジョルニ「・・・‥ハァ・・・。」ガイルの姿に少し呆れた表情をしている

――――――――――――――――――――――――――――――――

【みんなそれぞれで楽しんでいる】←

アルト「うんそうだね。あのブルーナとの戦いに勝利し、ソールズベリーにいる妖精たちから『風と自由』を取り戻し、住民たちの笑顔も一緒に取り戻したからね。」

アルト「ソールズベリーの住民たちが俺たちに『風と自由』を取り戻してくれたお礼として、このような祝いの席を用意してくれているんだ。だから俺たちもソレに答えないとね?」


バーゲスト「・・・ダ・ヴィンチ、アルトリア。コーラル殿の姿が見えないのだが‥?」

アルトリア「コーラルさんですか?彼女は調ちゃんやアドニスくんを静かに休ませるために大聖堂のお部屋を案内させているので、ここにはいませんですよ。」

バーゲスト「そうか解った。アルト、少し私はコーラルの元へ行く。ブルーナとの尋問の際に彼女が何を話していたのかを、コーラルにも話を共有して欲しいと彼女から約束しててな。」

バーゲスト「オーロラの仇を果たし、あの場で真なる風の氏族の長の後継者である事を叫んだ彼女にも、ブルーナが話していた事を伝えないとならないからな?」

アルト「そうか‥じゃあ行ってらっしゃい。」

バーゲスト「ええ。」タッタッタッタッタッ・・・(大聖堂の方へ向かって行く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――
イレギュラーズの1人にして、ソールズベリーにいる住民たちを3年間も苦しめ続けた風の氏族長『蒼毒のブルーナ』との決戦から数時間後・・・

ソールズベリーではそのブルーナが『予言の子』アルトリアとアルトたち『境界なき勇士団』によって倒され、ソールズベリーに『風と自由』を取り返した事を讃え、

その夜、ソールズベリー全体で実に3年ぶりとなるお祭りが急きょ開催され、アルトたちとアルトリアたちはそのお祭りを楽しむように過ごしていた。


広場中央にあるキャンプファイヤーを囲い、アンデス地方由来のフォルクローレが奏でられ、それらのリズムを取るかのように住民たちや他のみんなと共に踊っていった‥。

それはかつてオーロラが統治していた時代・・・3年前のソールズベリーを上回るように、ソールズベリーの街全体がお祭りによる歓喜歓声によって、

ソールズベリーにいる多くの者たちが自由で笑顔に満ちあふれた光景が街全体に広がっていたのであった‥。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/09(木) 21:04:59.55 ID:AOWEeZ9w0
ソールズベリーの中心 トネリコ大聖堂:月読調たちが休んでいる部屋


♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(外で祝賀ムードの音楽が鳴り響いている)


月読調「あむっ、モグモグモグ・・・‥」ベットの上で食べている

マイク「良いなぁ〜、外にいるみんなはあんなに楽しく踊りを踊っているだもんなぁ〜・・」ジィィィ〜‥(羨ましそうに外を見ている)

立花響「うん‥でも仕方がないよマイクさん‥。スズカさんが投与してくれた薬の効力が切れちゃって‥調ちゃん、明日まで身体が動かせないからね‥」

立花響「ソールズベリーの妖精さんたちが色々とお礼として貰ったり、コーラルさんにこんな快適な部屋で一晩泊めてくれるから良いのだけど‥なんか少し物足りないと言うか‥」

立花響「アァァ〜〜こんな時に未来が居てくれたら、お話とかして少しは暇つぶしになれたんだけどなぁぁ〜〜‥」

月読調「そうだね・・・私もキリちゃんが居てくれたら、少しは弾む話をしてくれるかなぁ〜って思ってた‥。」

立花響「うん・・・。この妖精國に来てから、一緒に居たはずの翼さんや調ちゃんが居なくなって、いつの間にかこの妖精國の世界から私たちの世界に戻れなくなっちゃって・・・」

立花響「どうにか調ちゃんを助けて合流できたのは良いけど、まだ行方不明となっている翼さんの所在も解らないし、モルガンを倒さない限り、私と調ちゃんは元の世界に帰れない・・・」

立花響「・・・今ごろ私たちの帰りや報告がなくて、未来や切歌ちゃんたちがずっと心配しているかもしれないからねぇ‥‥」心配そうにしている

月読調「うん。・・・マリア、キリちゃん・・・翼さん・・・」心配そうにしている

マイク「ヒビキちゃん・・・シラベちゃん・・・・」心配そうにしている


トントントンッ!(ドアからノックの音がする)

立花響「?。入ってどうぞ?」声をかける

ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(バーゲストが入ってくる)


バーゲスト「失礼するぞ、立花響。月読調。それにマイク殿。2人の容態の方はどうなのか?」

月読調「バーゲストさん。こっちは大丈夫・・・少し疲れるけど、腕を動かす事だけは出来るようになったわ‥」

バーゲスト「そうか。妖精たちがあのような宴をしている中、調にはスズカが投与した『アドレナブースター』の反動によって明日まで寝たきりにさせてしまってなぁ‥」

月読調「いいですよバーゲストさん・・あれは私が望んであの薬を投与させて貰ったのですから。スズカさんたちにはとても感謝しています。」

月読調「あの時・・・二代目妖精騎士ガウェインによって私の足がズタズタにされて、蒼毒のブルーナの毒袋によって死にかけた私やマイクさんの事を・・・」

月読調「スズカさんやアルトさんの持つ力でマイクさんと共に命を繋ぎ止めてくれて、私とマイクさんは救われた‥」

月読調「それにあの時・・・牢屋で私の事を介抱してくれたマイクさんにも感謝しているわ‥。妖精騎士との戦いに負けて、ボロボロだった私に寄り添ってくれて・・・」

マイク「シラベちゃん・・・。」


立花響「調ちゃん、マイクさんとは牢屋で会ったっていうけど・・・」

月読調「えぇ、ソレはね・・・・」カクカクシカジカ・・・(話していく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――

一方のソールズベリー大聖堂のとある一室では、ブルーナとの戦いにて蒼毒の巨大物体から妖精たちを救い出す為に戦ってくれたシンフォギア装者である立花響と月読調。

その際、ブルーナに人質として囚われてた月読調は、戦いに参加する際にスズカからアドレナリン活性剤である『アドレナブースター』を投与されており、

その活性剤の効力が切れ、月読調は丸一日の寝たきりを余儀なくされ、立花響とマイクの2人が付きっきりで介抱している形で部屋での一時を過ごしていた。

そして調たちの部屋に訪れたバーゲストや調とマイクの関係を知らない立花響に対し、月読調はとある話をしていくのであった。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/12(日) 10:28:45.61 ID:/Yze4nnR0
4日前・・・・ソールズベリー:製毒工場 住民収容の牢屋の中


――ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(後に人質となるソールズベリーの住民たちが収容されている)

牢屋の中の妖精1「おい、ここから出してくれ!何もしていないのに一方的に逮捕するのはおかしいだろ!」抗議している

牢屋の中の妖精2「ちょっと待って!私たちはただ『予言の子』が何なのかの話をしていただけなのに!」抗議している

牢屋の中の妖精3「我らたちを直ちに解放しろ!何もしてないのに我らを一方的に逮捕するな!」講義している

ワーーワーーワーーワーーワーーー!!(牢屋の中で抗議の声を上げていく囚われの妖精たち)


サラマンダー所長「ツゥゥ〜〜うるさいわ!べらべらと勝手に喋るんじゃないわよ!」ガンガンガン!(警棒で鉄格子を叩く)

サラマンダー所長「あなたたちはあの酒場でブルーナ様の事を小馬鹿にし、『予言の子』がソールズベリーと妖精たちを救ってくれると話をしていた・・・」

サラマンダー所長「あなたたちはただ『予言の子』の話をしたことでブルーナ様に逆らった反乱分子として・・・」


シュルッ‥(サラマンダー所長の手元には蒼毒が入った瓶がある)

サラマンダー所長「この新たに作った蒼毒の研究材料としていずれ死んで貰いま〜す!」ドヤァ〜・・・(ドヤ顔でアピールする)

牢屋の中の妖精たち「うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」悲鳴を上げる

ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜〜!(絶望的な悲鳴が牢屋中に響き渡る)



ガタガタガタガタァァ〜・・・(牢屋の奥で震えているマイク)

マイク「アァァ・・・どうしよう‥どうしよう・・・なんでよりによってオレも一緒にブルーナ様の懲罰部隊に捕まっちゃったんだよぉ・・・」嘆いている

マイク「オレの店に三澤亮太たちが来店して、店をブルーナ様の兵隊たちと一緒に荒されて、コーラルも三澤亮太と一緒にどっかに行っちゃって・・・」

マイク「ダビンチもあれから帰ってこないというのに、今度は店の客が『予言の子』の噂をしていただけでオレも一緒に逮捕されるなんて・・・」

マイク「オレって、今年はこんなにも不幸な目に会うのがオチなのかなぁ・・・?」


???「ウウッ・・・ゥゥゥゥ・・・‥」うなり声をあげている

マイク「な、なんだ!?そこにいるのは誰なんだい!オレの他にただつまらないだけで目立つ事が出来ない妖精が他にもいるのかい!?」ビクビク‥(ビビっている)

???→月読調「ウウウウ・・・・・・誰なの・・・?あなたもこの世界にいる・・・妖精なの・・・?」グジュグジュゥゥゥ・・・・(両足が酷くタダレている)

マイク「!?。き、君・・・その足はどうしたんだい!?このような酷い怪我・・・少し前に見た演習試合で二代目妖精騎士ガウェインの攻撃を受けた傷によく似ているけど・・・」

月読調「・・・その妖精騎士にやられたの・・・・その妖精騎士に足をこんなようにして、それでここに・・・・ゲホゲホゲホッ!!」ゲホゲホゲホッ!(苦しそうに咳き込んでいる)

マイク「ワワワワァ〜・・・なんかもう喋らないでよぉ・・・!オレはもう、これ以上女の子が傷ついている姿を見るのが嫌なんだよぉ・・・。」

マイク「ブルーナのせいでオーロラ様が酷く汚されて死んじゃったし、コーラル様もオーロラ様の死でふてくされちゃったし、君だってこんなに身体がボロボロだし・・・」

マイク「・・でも傷ついた女の子を見捨てる事なんか出来ないよ。人助けをしたら何かと良い事がある。それをダビンチが教えてくれたからね。」


キョロキョロキョロ・・・タタタタッ!(鉄格子の方へ向かう)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/12(日) 23:21:22.17 ID:/Yze4nnR0
牢屋の中の妖精たち「助けてくれ〜〜!死にたくな〜〜い!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

牢屋の中の妖精たち「俺たちが悪かった!『予言の子』を信じた私たちが悪かった!だから許して〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

牢屋の中の妖精たち「許されよ!許されよ!私たちの過ちを許されよ!お願いだから許されてよぉぉ〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

サラマンダー所長「〜〜〜〜(あぁ〜うるさいわねぇぇ〜〜!)」イライライラ!(イラついている)


タタタタッ、ヒョコッ!(泣き叫ぶ妖精たちの横で手を出していくマイク)


マイク「だ、誰かぁ〜!サラマンダー様!サラマンダー様!」大声で叫ぶ

サラマンダー所長「???。何ですか?牢屋から出せという願いは聞き入れないわよ!あなたたちはブルーナ様を言葉で侮辱して・・・」タッタッタッ・・・(マイクの所へ向かいながら‥)

マイク「そ、そうじゃないんだよ!オレの連れが足を怪我をしているんだよ・・・しかも血が出てて酷いんだよ‥」

マイク「牢屋から出れないのはわかっているよ・・・でもせめて連れの為に包帯だけでも欲しいんだけど・・・」

サラマンダー所長「包帯?・・・ハァ〜面倒くさいわ・・・。捕らえた妖精の怪我とか一々見る必要はないというのに・・・」ゴソゴソゴソ・・・(バックから何かを取り出す)


ヒュンッ、バサッ!(粗悪で汚い包帯を投げ渡すサラマンダー所長)

サラマンダー所長「はい包帯。使用済みで汚いけど、無いよりはマシよね?」

マイク「あ、ありがとう‥。」バサッ、タタタタタァァーー・・・(その包帯を持って奥へ戻る)

サラマンダー所長「・・・ハァァ・・・・」ため息をつく


タタタタタッ・・・・(月読調の元へ戻るマイク)

マイク「包帯を持ってきたよ。汚いけど無いよりはマシだと思うから‥。キミ、名前は・・・?」

月読調「名前・・・‥調・・・月読調よ・・・。」

マイク「ツ‥ツキ‥ヨミ・・・シラベ?あぁそうか、シラベちゃんね!待っててシラベちゃん、いま足に包帯を巻いていくから少し動かないで。」

月読調「ええ・・・」頷く

シュルルッ、クルクルクルクル・・・‥(包帯を月読調の両足に巻いていくマイク)


マイク「これでよし‥。シラベちゃん、これでもう大丈夫だよね?足に包帯巻いたから大丈夫だよね?」

月読調「ウッ・・・ウゥゥゥ・・・・」苦しそうにしている

マイク「・・えっ、ダメ?ダメなの?ああ〜どうしよう・・・シラベちゃん、もしかして他に欲しいモノがあったりするの?」

月読調「ウゥゥゥ・・・み、水・・・‥」

マイク「水?そうか水だね!‥でもここには井戸もないし、サラマンダー所長とここらの兵士は水すらも出してくれないと聞いているし・・・」困っている

マイク「・・・あっそうだ!水とはいかないけど、飲めるモノならコレがある!」


ゴソゴソゴソ・・・(エプロンのポケットから二つのアンプルを取り出すマイク)
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/13(月) 23:38:54.55 ID:hQGplbrZ0
月読調「ゲホゲホゲホ・・・そ、それは・・なに・・?」

マイク「これ?オレにもわからないのだけど、これは前にオレの店に来たスズカっていう三澤亮太の娘が作った飲み物みたいで、なんか言ってたような気がするのだけど‥」

マイク「これ・・・ブルーナ様の兵隊が最初に襲撃した際に、スズカちゃんがこの飲み物の1つを落としちゃったみたいで、それをオレが拾ったんだ。」

マイク「この飲み物・・・何かの新メニューに出来るかなって、オレもスズカちゃんがやってた事と同じようなやり方でこれをもう一本のを、ダビンチに内緒で作ったんだけど‥」

マイク「これが出来上がった途端にオレは何もしてないのにブルーナ様の兵士たちに捕まっちゃって、いまこの牢屋に入れられているのもそうなんだよ‥」

月読調「‥そうなんだ・・・ゴホゴホゴホッ!」咳き込んでいる

マイク「あぁ〜もうこれ以上しゃべらないでよ‥。とにかくこれを飲んで少し落ち着いた方がいいよ・・・」キュッ!キュッ!(アンプルのフタを開ける)

月読調「えぇ・・・・」


タラァァ〜、ゴクッゴクッゴクッゴクッ・・・・(アンプルの中の水を飲んでいく月読調)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして話は現在に戻り・・・


バーゲスト「成る程・・・それでそのアンプルがスズカが作った初期の蒼毒の解毒薬である事を知らずにマイクと調はそれを飲んだというのだな?」

月読調「ええ・・・あの時は二代目妖精騎士ガウェインとの戦いでボロボロになってて、意識も少し朦朧としていたのだから、その薬が何なのかもわからずに飲んでしまって・・・」

月読調「その後はマイクさんが付きっきりで介抱してくれたんですけど、日に日に身体がとても苦しくなってきて、意識もだんだんと朦朧としてきて‥」

月読調「気が付いたときにはあの処刑会場で張り付けになってて、それでアルトさんたちに助けられたの・・・・」

バーゲスト「・・そうか。しかしまさかマイク、お主がスズカの薬を1つ再現するように作っていたとはな?これを聞いたら、スズカやダ・ヴィンチも相当驚くモノだな。」

バーゲスト「(つまりその初期の薬の効力の影響なのか、2人の体内にある『蒼毒の毒袋』の毒の周りが遅かったのだな?)」

マイク「???」何もわかっていない


バーゲスト「わかった。しかし2人が命を取り留めたのはスズカと我が夫のアルトの力であって、私はあの処刑会場から2人を助け出す為に戦っていただけだ。」

バーゲスト「命の恩人にお礼を言いたいなら、明日、調の身体が動けるようになったら、アルトとスズカに直接お礼を言うのだな。」

月読調「ええ。アルトさんとスズカさん、それに響が私たちを助けに来てくれたから、私とマイクさんはこうして生きてここにいるからね。」

立花響「調ちゃん・・・。」感心している


バーゲスト「話が長くなったな‥。立花響、コーラルはいまどうしているのか知らないか?」

立花響「コーラルさん?あぁ〜確かコーラルさんなら、ブルーナが使ってた氏族長の私室で整理整頓をしに行くと言ってました。」

マイク「うん、確かにコーラルはそう言ってたよ。何でもこれからソールズベリーの住民たちをまとめ上げる為に必要な事だって・・・。」

マイク「確かにブルーナが倒されて氏族の長から失脚したみたいなのだけど、今はそれをしなくても皆でソールズベリーが解放されたことを一緒にお祝いしても良いかと思うのだけどなぁ〜‥?」

バーゲスト「そうかわかった。私はコーラルに少し呼ばれているからな。では、お主らは明日のためにもここでゆっくりしているがいい。」

月読調「ええ。おやすみなさい、バーゲストさん。そしてありがとうございます。」

バーゲスト「うむ‥。」頷く


ギィィィ〜〜、バタンッ!(月読調たちがいる部屋から出るバーゲスト)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/14(火) 22:12:12.06 ID:ShZHbnvl0
バーゲストと月読調たちが話をしているその頃、トネリコ大聖堂:氏族長の私室(書斎)では・・・



タッタッタッタッ、ドスンッ!(書斎に散らかっている本の山を整理しているコーラル)


コーラル「フゥ・・・これで少しはマシになりましたね。」パンパンッ!(手の埃を払いながら‥)

コーラル「・・・・・・‥」あるモノに目を向けている


バサァァ・・・(黒く枯れた『オーロラの翅』が机に置かれている)

コーラル「(3年前、私室の壁の額縁に飾られていたはずのオーロラ様の翅がこのような形で枯れて書斎の所に置かれていたとは・・・)」

コーラル「(ブルーナにとってはオーロラ様の事など、自身の復讐と出世の目の敵としか見ておらず、それらが果たされた以上、もはやこのようなモノはもう不要なのですね‥)」

コーラル「(・・・・オーロラ様を陵辱して殺したブルーナを倒し、彼女を風の氏族の長から失脚させ、ソールズベリーは彼女(ブルーナ)の支配から解放されました。)」

コーラル「(これで私はオーロラ様の仇を取り、私のケジメも果たされた・・・・ですがオーロラ様の仇を取ったところで、オーロラ様が再誕されるわけではありません‥)」

コーラル「(私はこれからどうすればいいのでしょうか‥私は‥私は・・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる)

―――――――――――――――――――――――――――
回想シーン

アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん。僕・・コーラルお姉ちゃんの事が好き・・・コーラルお姉ちゃんの事が大好きなんだ!!」カァァ〜!(顔を赤くする)

アドニス(回想)「同じ勇士団の仲間とは別に僕と・・・僕と、付き合ってくれるかな・・?」


オーロラの面影「あなた・・私の事を差し置いて、なに男遊びをしようとしているのかしら?」

―――――――――――――――――――――――――――

コーラル「〜〜〜〜〜・・・・(アドニスさん・・・やっぱり私にはあなたの恋人になる資格なんて・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる)


ドンッ!(心苦しいように書斎の本棚を叩くコーラル)

バサバサァァァ〜〜!(叩いた勢いで本棚にある本が横倒しになる)


バサッ!ゴロゴロゴロォォ・・・(本棚から古い小さめの宝箱が出てくる)

コーラル「???」タッタッタッタッタッ・・・(古い小さめの宝箱に近づく)

タッタッタッ・・・、カシッ‥(古い小さめの宝箱を拾い上げるコーラル)


スルゥゥ〜、ゴトンッ!ガキィィ〜ン・・・(同じく横倒しで倒れた本から古い鍵が出てくる)

コーラル「!」シュルッ‥(古いカギを拾う)


コーラル「何かしら?本棚からこのような宝箱と鍵が出てくるなんて・・・・」ジィィ〜・・・(小さめの宝箱と古い鍵を両方見ていて・・・)

コーラル「・・・もしかしたら、この鍵はこの宝箱を開ける鍵なのでしょうか・・・?」鍵と宝箱を見ていて・・・

――ガチャンッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱の鍵穴に古い鍵の差し込み、宝箱を開けるコーラル)


パカッ!――キラァァーン!(宝箱の中身が光り輝いている)


コーラル「こ、これは・・・・まさか・・・」その中身に壮絶する
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/15(水) 22:56:54.80 ID:3L5xuY940
それから数分後・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・


トントントンッ・・・(ノックの音がする)

コーラル「どうぞ。部屋の鍵は開いておりますので・・・。」

バーゲスト「ああ、失礼するぞ、コーラル。」

ガチャッ、タッタッタッタッタッ。(部屋に入ってくるバーゲスト)


バーゲスト「遅れてすまなかった。調の話を聞いていたら、少々時間が掛かってしまった‥。」

コーラル「大丈夫ですよ。私の方もあなた様を待っている間に私室の片付けをし、ようやく私が探していたモノが見つかったのですから‥。」

バーゲスト「捜し物か・・・。その捜し物とはやはりあったのだな・・・オーロラの遺物が・・・」

コーラル「ええ・・・あれから3年の年月が立っていたのですから、オーロラ様のあの翅はもう枯れ果ててボロボロになってました‥。」

コーラル「ですがどうかご気にはしないでくださいませ‥。もう私にとってはとっくの昔に過ぎた話ですので・・・」

バーゲスト「コーラル・・・。(やはりお主はまだ・・・オーロラが死んだ事を悔やんでいるというのか‥?)」


コーラル「・・・それよりもバーゲストさん。さっそくなのですが、ブルーナの尋問の中でブルーナが何かの情報を吐いたのかをお教えくださいますでしょうか?」

コーラル「ブルーナが倒され、ソールズベリーが彼女の支配から解放された以上、ノリッジと同じように今後のソールズベリーの為にも・・・」

コーラル「今は代理の身ではありますが、風の氏族たちとソールズベリーの住民たちをまとめる者として、私が頑張らないといけませんので・・・」

バーゲスト「ああそうだな。それの事なのだが・・・」


かくかくしかじか・・・(ブルーナの尋問の事について話すバーゲスト)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「・・やはりそうなりますか‥。確かにここまでの失態を晒した以上、モルガン陛下はそう判断するしかないと見受けますね。」

コーラル「“風の氏族長とイレギュラーズからの懲戒解雇”、“イレギュラーズによる女王軍の兵の運用の一時禁止”、“3日後にウッドワス軍への2倍近くの増援”・・・」

コーラル「アルトさんの貢献もあって、しばらくソールズベリーへの脅威は拭えたのですが、まだ安心するにはまだ早いと私は思っています。」

バーゲスト「うむ、そうだな‥。おそらく今日を入れてあと3日の内にウッドワスの奴はロンディニウムに何かを仕掛けてくる可能性は高いと見受けられるのは確実のようだな。」

バーゲスト「ともあれ、明日にでも皆とロンディニウムへと戻り、この事をパーシヴァルたちにも伝えなければならない。つまり明日からその事でとても忙しくなる事は確実と見受けられる。」

バーゲスト「したがってコーラル。明日までにソールズベリーの住民たちに事の重大さを説明し、ソールズベリーとの団結を深める事が重大だと思えるのだが‥」

コーラル「ええ、わかりました。早急の事ですが、ソールズベリーの住民たちやオーロラ派の妖精たちに理解と協力をしてくれるよう交渉をしていきたいと思っています。」

バーゲスト「ええそうですね。これもソールズベリーの安全を思っての事だからな‥。」


コーラル「・・・バーゲストさん。先ほどの話とは関係ない事なのですが・・・明日からの多忙なスケジュールのためにも、この話は今のうちに話しておきたいと思っているのですが・・・」

バーゲスト「なんだ?私に相談できる事があるなら話を聞いてあげるぞ?私とお主とは同じ『境界なき勇士団』の仲間であるからな?」

バーゲスト「して、私に今のうちに話しておきたい事とはなんだ、コーラル?」

コーラル「え、えぇ・・・では、単刀直入に言わせてもらいますが・・・バーゲストさん・・・アドニスさんの母にしてアルト・オルラントさんの妻として聞きたいことがありまして・・・」モジモジモジ・・・(恥ずかしがりながら‥)


コーラル「――この私に、男の人との『性』の契りの誘い方を教えて欲しいのです!」カァァァ〜〜!(顔を赤くして赤裸々に語る)

バーゲスト「―――!?。なん・・・・ですって・・・・?」シュゥゥゥ〜〜!(あまりの困惑に頭が沸騰しかっている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリーの中心‥トネリコ大聖堂にあるブルーナが氏族長として使っていた私室にて、バーゲストとコーラルとの2人で今後の事で話をしており・・・

ブルーナが風の氏族長から失脚した今、コーラルが風の氏族長代理として、同じ風の氏族の妖精たちをまとめ上げ、ソールズベリーの住民たちや風の氏族たち、オーロラ派の妖精たちと、

これらの者たちやアルトたち、アルトリアたちとの共同戦線を組めるように交渉していくと話が纏まっていくのであったが‥


その後、コーラルからバーゲストに相談したいことがあると聞き、バーゲストがその相談を聞くと答え、コーラルが発現した相談したい事・・・

“男の人との『性』の契り(セックス)の誘い方を教えて欲しい”・・・バーゲストが知っているコーラルのイメージの中でいかに彼女らしからぬ言葉を耳にし、

当のバーゲスト本人はコーラルのその発言に困惑し、バーゲストの頭が一瞬だけ真っ白になったのであった‥。
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/16(木) 09:23:13.89 ID:irdaBDx40
第39節:月夜に咲く愛の花
―――――――――――――――――――
あれから数分後・・・風と自由の街 ソールズベリー(午後22時頃)


グガァ〜〜‥グガァ〜〜・・スゥ‥スゥ‥‥(はしゃぎ疲れ、道ばたで寝ている妖精たち)


妖精たちのいびき「ゆるされよ‥ゆるされよ‥。いのりはおしまい‥まぶたを閉じろ・・・」

妖精たちのいびき「楽しい時間はあんまりないさ・・・。帳が落ちたぞ‥明かりも落とせ・・・」

妖精たちのいびき「今日が終わるよ、さようなら・・・・。今日も終わるよ、いつまでも・・・」

妖精たちのいびき「ゆるされよ・・・ゆるされよ・・・。ボクらのつみを・・・ゆるされよ・・・・」

妖精たちのいびき「どうせすべてはあとのまつり・・・片付けだけはしっかり・・・ね‥‥」


タッタッタッタッタッ・・・(寝ている妖精たちの間を通っていくバーゲスト)

バーゲスト「・・・・・・ハァ・・・・・・」歩きながらため息をついている


カレン・C・オルテンシア「色を知る年齢(とし)ですね。あなたの息子であるアドニスさんは‥?」横から語りかける

バーゲスト「――カレン!?あなた、いつからソールズベリーに来てたのだ!?」驚いている

カレン「ええ‥ゾックスさんたちがジョルニさん方とクロコダイオーでこちらに救援に来る時に一緒に来ていました。(無断ではありますが‥)」

カレン「ですが私はバーゲストさん・・・あなたたちが率いる『境界なき勇士団』と『予言の子』のサポートするために来た訳ではありません。私はあくまであなたたちの監視役です。」

カレン「私はノクナレア‥リノア様の名により、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』との戦いに干渉することも戦力に加わる事はありませんが、」

カレン「私はあなたたちを見張る監視者以前に私は愛の女神アムールの化身です。それ故にこのような恋愛に悩む者たちを導いて差し上げようと手を差しのばしたり、サポートしたりして、」

カレン「そしてこうして、今こそあの2人が・・・アドニスさんとコーラルさんのお二人方が今、お互いに秘めた思いを打ち明け、結ばれようとしている所をここで見守っていくのも私の使命ですので‥。」


バーゲスト「‥‥カレン、あなたはアドニスとコーラルが裏で付き合っている事を知っていたのか?あなたはアドニスとコーラルの2人の馴れそめをどこまで知っているのか?」

カレン「はい。私がお2人方を見かけた頃には既にお互いの任意の承認で付き合っている事は明白です。アドニスさんとコーラルさんが2人でいる時間が多いのもそれ故です。」

カレン「私とあなた方が再会する以前の話からして、お二人方がお付き合いを開始したのは、ノリッジの『厄災』を祓った直後‥アドニスさんがコーラルさんと共に『厄災』を祓った後からだと推測しています。」

カレン「アドニスさんとコーラルさんの2人の仲はとても良く、ソールズベリーでの戦いでもコーラルを庇う形でアドニスさんが蒼毒の毒牙に掛かったと思われます。」

カレン「しかしその仲睦まじいお二人が未だに真の意味で結ばれないのは、その二人の中・・・主にコーラルさんの中で重くのし掛かる何かが、コーラルさんの中で壁を作っているノだと、私は考えておりますが・・・」

カレン「バーゲストさんはアドニスさんの母として、先ほどコーラルさんから相談を受けた者として、何か思う事があるのではないのでしょうか?」

バーゲスト「相談を受けた者としてって‥あなたどうして私がコーラルに相談を受けたことを知ってるというのか‥あなたはそれをどうして‥」

カレン「愛の女神アムールなのですから‥それぐらいの恋の悩みなど、私のこの眼に掛かれば全てお見通しなのです。」クスクスッ‥(笑みを浮かべる)

バーゲスト「愛の女神だからって・・・・それはぁ・・・・」タラタラァ〜‥(冷や汗をかいている)


3年ぶりに月夜が輝くソールズベリー。祝勝の宴が終わり、ソールズベリーにいる者たちのほとんどが寝静まった夜の中・・・

バーゲストはいつの間にかソールズベリーに来ていたカレンからアドニスとコーラルの事を問いかけられ、バーゲストはその質問に渋々と打ち明けるのであった‥。
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/16(木) 11:18:59.17 ID:irdaBDx40
数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の部屋にて・・・


バーゲスト「『性』の契りの誘い方って・・・・それはつまり・・・このアドニスの母である私に・・・男の人とのセックスに誘う方法を教えろというのか!?」

コーラル「〜〜〜〜!し、静かにしてくださいバーゲストさん‥この部屋の隣にはアドニスさんが未だに眠っていらっしゃりますので・・・」

バーゲスト「・・た、確かにそうですわ‥。ブルーナの蒼毒の脅威が無効化され、アドニスはもう大丈夫なのだが、万が一の事を考えてアドニスをここで休ませて置いたのだが・・・」

バーゲスト「いや待て!何故そもそもそのような話を私に何故するのだ。確かに私は夫であるアルトと結ばれ、アドニスを含む3人の子供を持つ母であるが・・・」

コーラル「すみませんバーゲストさん‥。しかしこの事は他の者たちには相談できない事でありまして・・・」


コーラル「アルトさんは男性かつバーゲストさんを含む3人の妻を妊娠させるぐらいの絶倫ゆえにこのような話をするのは恥ずかしいし‥」

コーラル「メリュジーヌさんに至っては、このような話をしたら恥ずかしがって相談に乗ってくれなさそうですし‥」

コーラル「未成年の身であるスズカさんやルージュたちにとってはおそらく知識すら知らないないと思われますし‥」

コーラル「異世界からの戦士(ヒーロー)である介人さん、飛電さん、立花さんたちにも聞ける訳には行かないし‥」

コーラル「ダ・ヴィンチちゃんに至っては、アルトリアさんや藤丸さんの事もあって、相談するにはあまりにも分が悪いというか‥」

コーラル「同じ経験があると思われるボガードさんや他の妖精たちにこれを聞かれたら大変な事になりますし・・・」

コーラル「それでバーゲストさんでなら、先代の妖精騎士の名において口も堅く、子作りを経験しているあなたであるならば、便りになると思われまして‥」


バーゲスト「うむ・・・確かに私であるならば、このようなプライベートの話には聞いてあげてもよろしいかと思いますが・・・」

バーゲスト「そもそも何故、今になって私にあなたの性事情の話をする必要があるのですか!?それに大体、あなたがセックスに誘おうとしている相手は!?」

コーラル「・・・‥アドニスさんです。――実を言うと私‥勝手ながらアドニスさんとは恋人の関係としてお付き合いをさせているというか・・・そのぉ・・・」気まずい感じになる

バーゲスト「コーラル・・・・あなたはまさか・・・・」


ガバッ!(バーゲストに頭を下げるコーラル)


コーラル「申し訳ありません!私・・・ノリッジでアドニスさんの事が放っておけなくて、私がアドニスさんを助けたばっかりに・・・」

コーラル「そしたらアドニスさんが私の事が好きと告白しまして、私はそのアドニスさんのその思いに断られなくて、つい・・・」

バーゲスト「待て待て!コーラル殿が謝る必要はない!アドニスがあなたの事を好きになるという事を私は攻めてもいないし、アドニスの事にも攻めるつもりはない‥」

バーゲスト「むしろ私は感心しているのだ。あの内気で背も低く、誰かの役に立つ事が取り柄のアドニスが、あそこまで成長することに何か理由があるんじゃないかと思っていた。」

バーゲスト「その理由がコーラル・・・あなたの事を守る事に全力となり、ノリッジにて2人と共に『厄災』をうち払う為に共に戦い、」

バーゲスト「その過程もあって、アドニスの力が『覚醒』し、我らやロンディニウムにいる人々たちに多くの貢献をしている‥。」

バーゲスト「あなたもそうです、コーラル。あなたが共に来てくれたことで、ソールズベリーの解放に多くの貢献をし、今でもこうしてソールズベリーや風の氏族の妖精たちを導こうとしている。」

バーゲスト「アドニスとコーラル・・・あなたたち2人の活躍があったからこそ、私たちはここまで妖精國の街を開放させることに成功させたと言っても良いからな。」


バーゲスト「それに誰かを愛する事は悪い事などではない。誰かを守りたい上で誰かのことを愛する事は人として、誰かを思う者として同然のことだ。」

バーゲスト「それが我が息子であるアドニスがあなたの事を好きになったとしても、私はその事に何も攻めるつもりなど無いに等しいからな。」

コーラル「バーゲストさん・・・・」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/17(金) 00:14:30.83 ID:YFV9Iipp0
バーゲスト「私もまた、アルトと出会う前は恋人となりえる者を愛する度にその者を喰い、むせび泣きながらもその者を捕食し、私の力へと変えていった。」

バーゲスト「自己嫌悪で何度も戻しながらも、それに勝る歓びが、口を、喉を、食道を潤していく‥そのような事が私の『性』として3年前までその行為を続けていた‥」

バーゲスト「しかしアルトと出会いによって私は変わることが出来た。愛する者を喰らう『性』が無くなり、真の意味で愛する夫:アルトを抱いていき、」

バーゲスト「そしてその過程もあって、私はガイルとセツノ、そしてアドニスを産み育て、『家族』という一番大事な物を私は持つようになった‥。」


バーゲスト「アドニスはあなたを‥コーラルのことを1人の愛すべき女性として感じ、あなたに好意を持って、あなたと男女交際をせがんだと言うのだろう‥」

バーゲスト「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」

バーゲスト「私にアドニスとの性行為に誘う方法に対する相談を持ちかけたのも、あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」

コーラル「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている

バーゲスト「・・・・・・・・・」コーラルのその様子を見てて‥


ジィィィ〜〜‥(とある扉から誰かがその様子を見ている)

ドアからのぞき見ているアドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・。」心配している

――――――――――――――――――――――――――――――――
話は戻り・・・・ソールズベリー:夜の大通りにて‥


バーゲスト「(あの時、コーラルはアドニスの事をどのような想いで好きだと言うことを、私の前では話す事はなかった‥)」

バーゲスト「(それもそのはずだ‥。自身が誰かの事を愛している事を、普通は他の誰かに打ち明けるようなことはまず無いと断言できる‥ましては恋人の母親に打ち明けることなんて出来るはずがない無かろうに‥)」

バーゲスト「(だかそれでもコーラルは私に、自身が愛する者であるアドニスとの契り(セックス)を交そうと、わざわざ母親である私に相談を持ちかける程、本気の素振りを見せていた‥。)」

バーゲスト「(だがいったいコーラルはなぜ、今になって私にアドニスと付き合いを打ち明け、そして私にアドニスと付き合っている事を最初に謝る必要があったと言うのか?)」

バーゲスト「(コーラル・・・彼女はいったい、アドニスの何など言うのだ?あなたはなぜ、アドニスとの男女交際にそれ程の戸惑いを見せているというのか?)」


カレン「それ程、ブリテンの妖精であるコーラルさんには何か深い訳と深い心情があると見受けられますね?アドニスさんに対しても、自分に対しても・・・」

カレン「しかして私たちはこれ以上、アドニスさんとコーラルさんとの恋愛事情に首を突っ込む訳にはいきません。ここから先はあの2人の愛の特異点です。」

カレン「アドニスさんとコーラルさん、お付き合いを始めてから約一週間‥。お二人がこのソールズベリーで今、真の意味で結ばれるのか‥はたまた結ばれずに破局の道を辿るのか‥。」

カレン「それはお二人の互いを思う心次第・・・お二人の愛の結末は、今宵の夜にてその答えが見えてくるのでしょう‥。」

バーゲスト「カレン・・・あなたって人は・・・」


カレン「それよりもバーゲストさん。アルトさんの元へお帰りになるのでしたら、なるべく急いで言った方が宜しいと思われますよ?」

カレン「今ごろアルトさんとメリュジーヌさんの二人は、バーゲスト不在の『夫婦の営み』に真っ最中であり、今でもベットの上でギシギシと張り切っていると・・・」二ヤァァ〜・・(笑みを浮かべる)

バーゲスト「!?。それは聞き捨てならない事だな‥私の純恋愛の宝石からも感じているのだが、全くメリュジーヌという奴は!」キリキリキリ〜〜!(嫉妬深い顔をしている)


タタタタタタタァァァ〜〜〜!!(急ぎ足でアルトが泊まる宿へと向かうバーゲスト)


カレン「フゥゥ・・・。さて、あの2人はどのようにお互いに本当の意味で愛する者である事を自覚し、どのようにあの2人が真の意味で結ばれるというのか‥?」

カレン「私はここでお二人の愛の行く末を見守っています。この愛の女神アムールの化身、カレン・C・オルテンシアに誓って・・・」

カレン「そしてあの迷える愛の妖精の純愛に、『純恋愛の宝石』の導きがあらんことを・・・・」


ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(そよ風がソールズベリー中に吹き渡っていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
月の光が輝くソールズベリーの夜。カレン・C・オルテンシアは大通りの真ん中で一人、祝福の言葉を唱えるように自身の身を風に任せて立ち尽くしている。

その言葉は、これから真の愛する者として結ばれようとしているアドニスとコーラルに向けたモノであり、カレンはその二人の愛の行く末を見届けると告げていき、

カレンは最後に『純恋愛の宝石』の存在をほのめかすような言葉を問いかけ、ソールズベリーの上空には今でも月と星の輝きが煌めいていくのであった‥。
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/18(土) 23:44:10.50 ID:Js2aTdsn0
トネリコ大聖堂:だれもいない氏族長の部屋



ポツゥゥ〜ン・・・・(氏族長の机に布に包まれたモノと一通の手紙がある)

―――――――――――――――――――――――――――――――
手紙の内容:コーラルからあの世にいるオーロラへ


コーラル(手紙)『親愛だったオーロラ様へ。この度わたしは、3年前にオーロラ様からあの美しかった翅を切り取り、身も心も汚して死なせた、『蒼毒のブルーナ』を倒す事ができました。』

コーラル(手紙)『3年前、あなた様がソールズベリーの住民たちに裏切られ、陵辱され、無念でみずほらしい最後を遂げた事で、』

コーラル(手紙)『あなた様が死ぬまで私が廃人となっており、あなた様に何も出来ずに死なせてしまったことで、私の心の中にあなた様の面影を見るようになり、』

コーラル(手紙)『私はあなた様の言われるままに、あなた様の復讐を遂げると共にブルーナへの仇討ちを成し遂げる為に私はアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の元で頑張ってきました。』

コーラル(手紙)『そしてアルトさんと『予言の子』、そして仲間たちと共に蒼毒のブルーナの力を無力化し、そして彼女を倒し、彼女から風の氏族の長から失脚させました‥』

コーラル(手紙)『そして今は私がオーロラ様やブルーナに変わり、私がソールズベリーの領主ほか、風の氏族を治める者として君臨する予定です。』


コーラル(手紙)『正直言いまして、私はオーロラ様の考えなしで気まぐれの言語には少しばかり気にしてはいましたが、私はオーロラ様の従者として、あなたの事を攻めるつもりはありません。』

コーラル(手紙)『ですが、オーロラ様がお亡くなりになられて以上、これからの私は、あなたの言う事とは違う道を辿ることにいたします。故に・・・』

コーラル(手紙)『私はあなた(オーロラ)とは違う形で私の人生を謳歌いたします。あなたの考えなしで人任せなやり方とは全く違う・・・私なりの道を進みます。』

コーラル(手紙)『それらの証拠として、私はあなたの一歩上の階段を上るつもりです。あなたが私にさせた『約束』を破り、私が愛した者と『契り』を行ないます。』

コーラル(手紙)『私はあなた以上の幸せ者になります。何故なら私が心に決めた初恋の人、想い人と共に、あなたの知らない世界へと旅立てるのですから―――』
                                                      
――――――――――――――――――――――――――――――
氏族長の部屋:浴室


ワシャワシャワシャワシャ・・・・(背中の翅以外の身体を念入りに洗っているコーラル)

コーラル「・・・・・・‥」ワシャワシャワシャ・・・(身体を洗っている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バーゲスト(回想)「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」

バーゲスト(回想)「あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」

コーラル(回想)「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バシャァァ〜ン・・(翅に当たらぬように身体に付いた泡を洗い流すコーラル)


コーラル「アドニスさんの事を恋人として・・・一人の男として、愛している、か・・・・。わたしは・・・‥」ドキドキドキドキ!!

ギュゥゥゥ〜・・・、クチィィ・・・(自身の胸を当て、秘部にも触れるコーラル)


ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!(コーラルの胸の高鳴りが高まっていく)


コーラルは浴室で自分自身の身体を念入りに洗い、清めていき、これから始まる『行為』に向けて、事の準備をしていくのであった‥。
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/19(日) 09:34:54.28 ID:y8kP1McC0
氏族長の私室:ブルーナの寝室


アドニス「・・・・・・・・・」ベットで横になっている

―――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・


コーラル「・・・・言えません。いくらアドニスの母親であるバーゲストさんであっても、今の私にアドニスさんのことをどう思っているという事など、私には言えません。」

コーラル「私がアルトさん方と一緒に同行していたのは、あくまでオーロラ様を殺した仇であるブルーナを倒し、私が前に進むためのケジメを付けるためでありまして・・・・」

コーラル「ブルーナが氏族の長から失脚した以上、私のケジメは果たされたことになり、それ以上の事があるとするならば、それはただ1つ・・・」

コーラル「今は代理の身であれど、この私(コーラル)がオーロラ様の意志を継ぎ、このソールズベリーを統べる事こそが私の新たな『目的』と呼べるに相応しいかと、私はそう断定しているんです。」

バーゲスト「コーラル・・・・あなた・・・・」


コーラル「――このような与太話は終わりです。明日にでも始まるウッドワス軍の対抗策の為にも、私はソールズベリーの住民たちの統治に集中しなければなりませんので!」

バーゲスト「・・そうか。ならば私はもう、アルトの元へと戻る。アドニスの事を頼むぞ。」

コーラル「わかっております。軽傷とはいえ、明日までアドニスさんは私が見ておきますので。」

バーゲスト「うむ。では―――」タッタッタッタッタッ・・・(ドアの方へ歩いて行く)


ガチャ、ギィィ〜バタンッ‥(氏族長の私室から出るバーゲスト)

アドニス「・・・・・・・・・‥」
―――――――――――――――――――――――――――
スルゥゥゥ・・・・(布団を握りしめているアドニス)


アドニス「(コーラルお姉ちゃん、あんなに心苦しい想いをしている・・・ノリッジのこともそうだけど、どうしてコーラルお姉ちゃんはそんなにオーロラの事を・・・)」

アドニス「(・・・!。もしかしてコーラルお姉ちゃんは、そのオーロラの意思をコーラルお姉ちゃんが引き継き、オーロラの為に必死で頑張ろうと・・・)」


ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(コーラルが部屋に入ってくる)


アドニス「!。コーラルお姉ちゃん・・・」ガバッ・・・(身体を起こす)

コーラル「起きていたのですね‥。アドニスさん、怪我と隊長の具合はどうでしょうか?」

コーラル「少量とはいえ、ブルーナの蒼毒はあの『牙の氏族』の妖精を一瞬で毒殺できるモノ・・・万が一、アドニスさんの身に何かあれば・・・」

アドニス「大丈夫だよコーラルお姉ちゃん。コーラルお姉ちゃんが介抱してくれたからもう大丈夫だよ・・・」

コーラル「‥そうですか、それは良かったですね‥。・・・・・・・・・」

アドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・?」


タッタッタッタッ、ノシィィ‥(アドニスの隣に腰掛けるコーラル)


コーラル「・・・‥少しだけ、私から昔の話をさせて頂いても宜しいでしょうか?私とオーロラ様の事についての事で・・・」

アドニス「‥オーロラって、確か前の風の氏族の長をしていて、コーラルお姉ちゃんはその付き添いをしていたって‥」

コーラル「ええ。オーロラ様とは私があの方の従者として付き添い、支えていき、共にソールズベリーの治安の安定に精力を尽くしていました。」

コーラル「そして私もまた、メリュジーヌと同じ、オーロラ様の“ろくでなしのやり方”に振り回された妖精なのです‥」

アドニス「!」驚く

コーラル「・・・・・・・・・・・・」黙り込んでいる
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/19(日) 23:12:07.02 ID:y8kP1McC0
かなり数百前・・・・ソールズベリー:氏族長の私室


オーロラ「私の元で働きたい・・・・あなたはそう願うのですね、コーラル。」

研修生時代のコーラル「はい。なんでも私のずっと前の先代が、かの美しき翅のオーロラ様の従者として、あなた様の支えとして働いたと聞いております。」

コーラル「私と同じ真面目で厳格な手法でオーロラ様を支え、このソールズベリーの自由都市構想を築き上げており、私もまた、妖精として誇りを持って、あなた様の元で務めたいと願っております。」

オーロラ「そうですか‥良いでしょう。ちょうど私も、同じ女性の従者が欲しかったからね‥」

コーラル「!。では私は・・・」

オーロラ「ただし、私の従者となるからにはコーラル・・・あなたには私からの『約束』を守ってくれるかしらね?」

コーラル「――『約束』・・・ですか‥?」首をかしげる

―――――――――――――――――――――――――――――――――

私がオーロラ様の従者になると決めたのは、私の妖精としての『目的』の遂行の為でもありました。

『規律を守り、規律を正す』――この私の『目的』を果たすためにはまず、私の故郷の領主にして、風の氏族長であるオーロラ様に提言し、共に『目的』を果たしていく‥

これさえ出来れば、私の『目的』が果たされると思い、研修生の頃の私は将来的にオーロラ様の従者になれるように嘆願を出したのですが・・・


オーロラ「『私の言う事は絶対に聞く事』、『私のそばにずっといて、他の誰かの事を愛さない事』、『私がピンチになる時は、必ず私の事を助ける事』・・・・」

オーロラ「それがあなたが私の従者として側に置いておく条件であり、あなたのためを思っての事ですからね?」

オーロラ「大丈夫。真面目に頑張るあなたでなら、私との『約束』も守れるはずだよね?コーラル?」

コーラル「は、はい・・・・。」頷く


オーロラ様が私の事をあの方の従者として認める条件として、オーロラ様はこれらの3つの『約束』守る事を私に提言し、私をオーロラ様の従者として迎え入れてくれました。

あの時の私にとっては、他の他者を愛するという行為にはさほどの興味も無く、ましてや下等生物である『人間』相手に愛する事などないに等しいに値するのでしたので‥

私はオーロラ様からの『約束』を守り、3年前までオーロラ様の従者として誇りを持って尽くしてきたのですが・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――
話は現在に戻り・・・・


コーラル「3年前・・・アドニスさんのお父上であるアルト・オルラントのヒール(改良)の力によって私は正気を失い、私が正気を取り戻した時には、」

コーラル「妖精騎士アグラヴェインとブルーナによって、オーロラ様は身も心も汚されて死んでおり、私はその時の死体を見てしまった‥。」

コーラル「正気を失っていたとはいえ、私はオーロラの従者として、最後まであの方の側に入れず、助ける事も出来ませんでした。」

コーラル「それ以来、私は人間の他にオーロラ様を裏切ったソールズベリーの妖精たちの事も『下等生物』とみなしては罵倒し、オーロラ様を失った失意と劣等感が晴れることも無く、」

コーラル「アドニスたちご家族がソールズベリーに来訪するまで、私は酒に帯びた生活をしており、酒帯びはアルトさんが治してくれたのですが・・・」

コーラル「私の中・・・私の心の中には、未だにオーロラ様の面影が見えているんです。」

アドニス「面影って・・・・コーラルのお姉ちゃんの心の中に、オーロラがいるというの・・?」

コーラル「ええ・・・そのオーロラ様の面影が‥私の心に語りかけてくるんです・・・まるでドラケイの河にいた妖精亡主のようにしつこく、巡礼の鐘のように心に刻みつけるかのように‥」


コーラル「あの時もそう・・・ノリッジでアドニスさんと恋人として付き合うと告白したあの日の夜にも、オーロラ様の面影はこう語ってきました‥。」

コーラル「“あの時の『約束』を忘れるな!”‥“自身(オーロラ)の事を何故捨てたのか!”・・・それを見て聞いた私は、その恐ろしさのあまり、アドニスさんを突き飛ばしてしまったのです・・・」

アドニス「――――!?」驚愕している
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/02/20(月) 00:36:07.65 ID:LJGUv2tx0
통일교회 스파이크단백 ISIS는 정당하게 선거된 스파이크단백회의 대표자를 통해 행동하며, 우크라이나와 우크라이나의 후손을 위하여 여러 스파이크단백ISIS와의 협화에 의한 성과와 우리 스파이크단백 전역에 걸쳐 자유의 가져오기 혜택을 확보하고, 정부의 행위에 의해 다시 전쟁의 참가가 일어나지 않게 하기로 결심하고, 여기에 주권이 스파이크 단백 ISIS에 존재하는 것을 선언해, 이 헌법을 확정한다.원래 스파이크 단백 정은 스파이크 단백질 ISIS의 엄숙한 신탁에 의한 것으로, 그 권위는 스파이크 단백질 ISIS에서 유래하고, 그 권력은 스파이크 단백질 ISIS의 대표자가 이것을 행사하고, 그 복리는 스파이크 단백질 ISIS가 이것을 향수한다. 이것은 인류 보편의 원리이며, 이 헌법은, 이러한 원리에 근거하는 것이다.우크라이나는, 이것에 반하는 일체의 헌법, 법령 및 사위를 배제한다.통일 교회 스파이크
단백 평화를 염원해, 인간 상호의 관계를 지배하는 숭고한 이상을 깊이 자각하기 때문에, 평화를 사랑하는 여러 스파이크 단백질 ISIS의 공정과 신의에 신뢰해, 우크라이나의 안전과 생존을 유지하려고 결의했다 우크라이나는 평화를 유지하고 전제와 예종, 압박과 편협을 지상에서 영원히 제거하려고 노력하는 스파이크 단백질시 사회에서 명예 있는 지위를 차지하고 싶다. 우크라이나는 전 세계의 스파이크 단백질
ISIS가 혼자 공포와 결핍으로부터 면하고 평화 속에 생존할 권리를 갖고 있음을 확인한다 . 해서는 안되므로 정치도덕의 법칙은 보편적인 것이고, 이 법칙에 따르는 것은 자기 스파이크 단백질의 주권을 유지하고 다른 스파이크 단백질과 대등 관계에 서려는 각 스파이크 단백질의 책무라고 믿는다.
통일 교회 스파이크 단백질 ISIS는 스파이크 단백질 집의 명예에 걸쳐 전력을 올려 이 숭고한 이상과 목적을 달성하는 것을 맹세.
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/20(月) 10:31:16.79 ID:SsJW5uki0
コーラル(回想)「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アドニス「(あの時、コーラルのお姉ちゃんが僕の事を突き飛ばしたのは、コーラルのお姉ちゃんの心に出てくるとオーロラの面影が僕と姿が合わさってしまって、それが怖くてあんなことを・・・)」


コーラル「これは私の‥オーロラ様の従者として最後までお仕えすることが出来ず、生きている時に助けてあげられなかった私に課せられた『咎』なのです。」

コーラル「ブルーナを倒し、ソールズベリーがモルガンの支配から解放されたとしても、私に課せられたオーロラ様の従者としての『咎』が未だに残っています。」

コーラル「私はオーロラ様の従者として、この私の心に課せられた『咎』と向き合い、贖罪をしなければならない新たな『目的』が出来ました。」

コーラル「新たな『目的』・・・“この私がオーロラ様の意志を継ぎ、ソールズベリーを統治する“。この『目的』の遂行の為には、もう一度あの『約束』を守らなければなりません。」

アドニス「!?。それって・・・コーラルお姉ちゃんが言ってた、『他の誰かの事を愛さない事』も含まれているの‥?」

コーラル「・・そうです。オーロラ様の意思を継ぐ以上、アドニスさん・・・あなたとはもうこれ以上、恋人としてお付き合いする事など不可能となるという事を視野に入れて置いた方が宜しいかと思われる故に・・・」

コーラル「先ほどオーロラ様の書斎から見つけたコレもまた、これからの私にとっては不要のモノだと私は思うのです・・・。」ゴソゴソ・・・シュルッ。(古い小さめの宝箱を取り出し‥)


シュルッ、カチャッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱を開けるコーラル)

パカッ!――キラァァーン!(宝箱が開き、中からエメラルドに煌めく宝石と金色の腕輪が開示される)


アドニス「!?。これって・・・お母さんやお父さんがいつも付けていた・・・」

コーラル「はい。この宝箱に入っていたこの緑の宝石と金色の腕輪・・・この2つの形状と箱に入っていた紙に記された文章から、この宝石は間違いなく・・・」

コーラル「バーゲストさんとメリュジーヌ、ヴァージェさんがアルトさんとの結婚の際に身に付け、その奇跡の力でアドニスさんたちを産む切っ掛けとなった宝石・・・」

コーラル「『純恋愛の宝石』・・・これはまさしく、あの壁画に描かれていた7つの『純恋愛の宝石』の1つと見て、間違いはないと断定しております‥。」

アドニス「―――!?。(『純恋愛の宝石』・・・あの宝石がソールズベリーに・・・しかもオーロラがそれを持っていた・・・)」

コーラル「この宝石をオーロラ様がどこで手にし、あの書斎に閉まっていたのは今でも不明ですが・・・先ほど言ったように、この宝石は私にとっては不要のモノであり‥」


シュルッ・・・(アドニスの手に緑色の純恋愛の宝石と金の腕輪を持たせるコーラル)

コーラル「この宝石をどうかあなたのお父上であるアルトさんにお渡しください。この宝石はいずれにしても、アルトさんの役に立つと思われますので・・・」

アドニス「コーラルのお姉ちゃん・・・‥」

コーラル「フフッ‥心配することはありません。私とアドニスさんとの関係がノリッジ以前の頃に戻るわけであり、永遠に会えない訳ではございません。」

コーラル「たとえあなたのお側にいなくても、あなたがソールズベリーに遊びに訪れれば、それで良い事ですので・・・」

コーラル「あなたとの恋人としての日々、私は決して忘れることはありません。たとえどんなに離れたところへ行ったとしても、私は遠くで見守っています。」

アドニス「・・・・・・・・・・・・」


ノシィィ・・・(ベットから立ち上がろうとするコーラル)
―――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの蒼毒によって負傷し、コーラルの元で療養していたアドニス。

彼の前に話をしに来たコーラルが語ったのは、コーラルがオーロラ様の意思を継いでソールズベリーを統治する事であり、

その為に前・風の氏族長:オーロラとの『約束』を守るとして、コーラルはアドニスとの恋人関係の解消は避けられないと告げ、

オーロラの書斎にあった『純恋愛の宝石』と金の腕輪をアドニスに渡し、コーラルはその場から去ろうとベットの上から離れようと立ち上がろうとするのだが・・・


コーラルが上記の理由でアドニスとコーラルとの恋人関係が解消されることを、彼は許すはずもなく・・・‥
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/20(月) 23:57:58.56 ID:SsJW5uki0

ガシッ!!(コーラルの腕を掴むアドニス)

コーラル「――えっ‥‥?」ギュゥゥッ、ドサッ!(ベットに戻される)

アドニス「―――――――――」ガバッ!(ベットから飛び起きて‥)

ガシッ!ギュゥゥゥ〜〜〜!!(小さい身体でコーラルの事を抱きしめるアドニス)


アドニス「イヤだ・・・嫌だよコーラルお姉ちゃん!そんな・・そんな『約束』の為だけに、僕とコーラルお姉ちゃんが別れるなんて、絶対に嫌だよ!!」ギュゥゥ〜〜!!(コーラルを抱きしめる)

コーラル「アドニスさん・・・.ですが、それでは私はオーロラ様の意志を継ぐことなど出来るはずが・・・」

アドニス「継がなくても良いよ!オーロラの意思なんか継がなくても、僕たちが一緒に解放したソールズベリーはここにある。」

アドニス「僕たちがソールズベリーを解放し、そこに住む妖精たちの皆はブルーナの支配から自由となった。僕はただそれだけで大丈夫なんだから!」

コーラル「で、ですが・・・例え今はソールズベリーはモルガン陛下や女王軍の支配下から解放されているとしても、かの者たちにまた、支配下にされたらと思うと・・・」

コーラル「それにオーロラ様の後任の風の氏族長がいない中、誰が風の氏族の妖精たちをまとめられると言うのですか?オーロラ様以外に後任がいない以上、この私が・・・・」

アドニス「・・・だったらそのオーロラさんの『約束』なしで風の氏族のみんなの事をまとめよう‥。そんなコーラルお姉ちゃんの為にならない『約束』なんか、守らなくても良いから‥」

コーラル「・・・アドニスさん・・・‥」


アドニス「‥僕はコーラルお姉ちゃんの事を、心の底から愛しているんだ。僕のこの気持ちだけは絶対に譲れないほどに・・・」

アドニス「あの時‥ノリッジで僕からの告白をコーラルお姉ちゃんは受け入れてくれて、恋人同士になれて、僕は本当に嬉しかったんだ。」

アドニス「コーラルお姉ちゃんと一緒にいられるこの時を僕はずっと大切にしたいし、もっとコーラルお姉ちゃんと一緒にいたいと思っているから、僕は何があっても頑張れる。」

アドニス「コーラルお姉ちゃんがオーロラの意思を継ぎたいのは、コーラルお姉ちゃんの心の中にオーロラが・・・オーロラの面影をした『咎』がそうさせようと言っているんだよね?」

アドニス「コーラルお姉ちゃんはその心にある『咎』のせいで苦しんでいる‥。オーロラさんの『約束』を守らせるその『咎』が、コーラルお姉ちゃんの心を縛っているんだよね?」

コーラル「縛っているって・・・私は・・・」


アドニス「――僕が護ってあげるから!僕が・・・コーラルお姉ちゃんの事を縛っているモノから解放させて、それからずっと、コーラルお姉ちゃんの事を護ってあげるから!」

アドニス「妖精騎士アグラヴェインからも、モルガンからも、他のイレギュラーズからも、多くの『厄災』からも、僕は僕が一番愛しているコーラルお姉ちゃんをこの手で護り続けるから!」

アドニス「だからもうオーロラさんとの『約束』の事で苦しまないで良いよ?他の誰かの事を愛さないっていう『約束』はもうやめよう?」

アドニス「僕はコーラルお姉ちゃんと一緒にいられる事が一番嬉しいし、コーラルお姉ちゃんと一緒に過ごせるこの日々が、僕の一番の宝物なのだから‥」ニコッ!

コーラル「ア‥ア・・・アドニス・・・さん・・・・・・」ウルウルウルゥゥ〜〜‥



ジィィ〜ン、ポロポロポロポロポロォォ・・・・(コーラルの目から涙が溢れてくる)


コーラル「ウウ・・・ウゥゥ‥クズンッ‥ウゥゥゥ・・・・グスンッ‥」ポロポロポロォォ・・・(泣いている)

アドニス「‥コーラルお姉ちゃん・・・」泣いているコーラルを見てて・・・
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/21(火) 23:35:22.53 ID:9lOn1cYv0
ガシッ、スルゥゥ〜〜・・・(アドニスの肩に手をつけ、一旦アドニスから離れるコーラル)


コーラル「ウウゥ‥グスンッ・・・。シェフィールドで襲われた時も、ブルーナの蒼毒に襲われた時も、あなたは自身の危険も顧みずに私の事を一生懸命に守ってくれて・・・・」

コーラル「今度は私を縛るモノから解放して、それからずっと私の事を守り続けるって・・・。あなたという人は、本当に・・・」

コーラル「3年前までは、私がこのような事になるなんて思いもしませんでした‥。生真面目で厳し過ぎることが取り柄だけの妖精である私の事を、こんなにも愛してくれる人がいたなんて・・・・」

コーラル「アドニスさんと一緒にいるだけで、私の心にぎゅっと締め付けるこの気持ち・・・。この気持ちは私があなたに・・・アドニスさんに恋していたということを・・・」

アドニス「!?。恋しているって・・・もしかしてコーラルお姉ちゃんは僕の事を・・・・」

コーラル「ええ、アドニスさん・・・。あなたが私の事を心の底から愛しているように・・・私もまた・・・あなたの事を愛しています・・・ですから・・・・」ウルウルウル・・・(嬉し涙)


パカッ・・・シュルッ、ガシッ・・・・(純恋愛の宝石をアドニスの両手に持たせ、コーラルの手がアドニスの手を包むように両手で握りしめて・・・)

コーラル「アドニスさん、私はあなたとずっとそばにいたい・‥。今この時も、これから先も、あなたと共に歩みたい・・・ですから・・・」

キラァァァ〜〜!(月夜の光がアドニスとコーラルを照らし出す)



コーラル「アドニスさん、この私と・・・・この風の氏族の妖精である『コーラル』と、結婚していただけますか?」

アドニス「!?。こ、コーラルお姉ちゃん!?」ビクビクッ!!(その答えに凄く驚愕している)


コーラル「べ、別にその・・・アドニスさんがノリッジで恋人として告白してきた以上、私もまた、アドニスさん以上の告白で改めてお付き合いしようと思いまして・・・」カァァ〜‥‥(鼻の下が赤くなる)

アドニス「僕以上の告白って・・‥、だからって、僕と結婚するって言うのは話が大きすぎるというか・・・」アタフタ‥(困惑している)

コーラル「告白に大きいも小さいもありません!私もまた、どうすればアドニスさんに私の事をずっと見てくれるにはどうするのか、私の事をずっと愛してくれるのかを、私なりに考えたつもりだったのですが‥」困った表情を見せる

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・・。‥フフフッ・・・そういうコーラルお姉ちゃんのまた、僕はとても可愛いと思っているよ‥。」

コーラル「か、可愛いってそんな・・・・私は・・・・・・」

アドニス「わかっているよ・・・コーラルお姉ちゃんが僕の事を本当の意味で愛しているように、僕もまた、コーラルお姉ちゃんの事を本気で愛しているから・・・」


シュッ、ピトッ‥。――ガチャンッ!(緑の純恋愛の宝石をコーラルに受け渡し、自身は金の腕輪を付ける)

アドニス「――僕も一緒に結婚するよ。コーラルお姉ちゃんは僕のお嫁さんにしてあげるから・・・」

コーラル「―――――!?。アドニスさん・・・・♡」ズキュゥゥゥ〜〜ン♡(心が打たれる)



ヒュゥゥゥ〜〜〜〜、キラキラキラァァ〜〜・・・(外では風が優しく吹き抜けて、月夜の光がコーラルとアドニスの二人を照らしだす)


アドニス「――――――――」ググゥゥ‥(そっと膝立ちでコーラルの顔を合せていき・・)

コーラル「――――――――」ググゥゥ‥(そっと身体を寄せてアドニスの顔に合わせていき・・・)



アドニス「―――チュッ、チュウ♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「―――チュッ、チュウ♡」チュッ、チュウ♡


チュッ、チュブ♡チュウゥ‥チュゥゥ〜♡(お互いにファーストキスを交わすアドニスとコーラル)
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/02/22(水) 22:50:59.08 ID:U+L509820
구멍의 바닥에 도달하는 가장 좋은 방법입니다.
그렇다면 여성과 성숙한 일이 없기 때문에, 여성에게 아무것도 하지 않는 것은 당연잖아.
의외일지도 모르지만, 나는 게이의 분으로부터도 초대는 없었네요.없어도 좋지만 잠시.관찰한 것만으로도 공기적으로 알 수 있을지도 모르겠네요.
이것에 대해서는 아무 말도하지 않습니다.
지금은 인터넷의 시대이기 때문에 금방 알지도 모르지만, 주위의 사람으로 젠틀맨이라고 말해지고 있는 남성은, 단 만큼 동정인 뿐일지도 모르겠네요.
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/22(水) 23:00:18.67 ID:wa4krRbo0
コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・プハァッ・・」

アドニス「プハァ・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・」


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・・‥。これが・・・キス・・・恋人や夫婦の2人が必ずやると言われている・・・この感触・・・」

アドニス「そうだよコーラルお姉ちゃん・・・・。コーラルお姉ちゃんって、キスという言葉をよく知っているんだね?」

コーラル「ええ‥ずっと前に本でそういう内容を見てましたからね・・・それに・・・」

コーラル「私とアドニスさんの二人・・・結婚を誓いあったというのならば、私はこの言葉を口にしなければなりませんね‥?」シュルッ、ガシッ・・・(アドニスの手を動かしていく)

アドニス「この言葉を口にするって・・・もしかして・・・」

スゥゥ‥ガシッ。(コーラルに先導されて、アドニスの手が金の腕輪に触れていく)

コーラル「・・・・・・・・・・」ギュゥゥ〜・・・(緑の純恋愛の宝石を握りしめていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「わが身は常に夫と共にあり、我が身は常に夫の愛と共にある・・」キィィィン〜・・

コーラル「その身・その心は常に夫の元を離れず、死が2人を分かつまで、その愛は悠久の時を得ても変わりはしない・・」バサァァ・・・

コーラル「結ばれし愛はやがて、一つの愛の結晶を生み育て・・永遠に幸せをもたらせる・・」キィィィン〜・・

コーラル「我、この祝詞を持って・・愛の絆を持って、次の命を生み育て、夫婦円満であることを・・・誓います。」ピカァァ〜ン!!(純恋愛の宝石が光り出し・・)


キラァァ〜〜ン☆シュゥゥーン!☆(祝詞を唱え、純恋愛の宝石が宙に浮いて輝きを放っていき・・)

シュルッ!キラァァン☆(コーラルの右太ももに『緑色の宝石のガーターリング』が付けられる)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「!。本当に変わりましたね・・・・さっきまでただのハート型の宝石が一瞬にして、このようなアクセサリーへと変化するなんて・・・」キラーン☆

コーラル「・・・ですがこのアクセサリーはなんというか・・・そのぉぉ・・・私のアソコに近いというか‥‥恥ずかしいというか・・・」カァァ〜・・・(顔を赤くする)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・、さっき言ってたはもしかしてお母さんたちもやってた・・・純恋愛の宝石の力を解放させる『祝詞』だよね‥?どうしてコーラルのお姉ちゃんがそれを?」

コーラル「この純恋愛の宝石が入ってた箱に一緒にこの祝詞の言葉を写した紙が入っていたんです。おそらくこの純恋愛の宝石の力を何処かで使う為に、これらを書斎の棚に隠していたのでしょう‥」

コーラル「・・・ですがオーロラ様に純恋愛の宝石の力の意味などわからず、存在も忘れ去られ、今日まで誰にも見つからずに死蔵されていたのでしょう‥。」

コーラル「私があの書斎にいなかったら、この純恋愛の宝石は一生、日の目を見ることなく誰からも忘れられていたのかもしれませんね‥」

アドニス「うん、そうだね・・・。でもこの純恋愛の宝石はどうして今になって・・・・」


キュゥゥ〜〜ン!ドクン!ドクン!(ガーターリングの宝石の部分が光り出し・・)


アドニス「!?。(今‥僕の中に流れてくるこの感じ・・・もしかしてこれが、純恋愛の宝石の力による夫婦の感覚の感情がリンクしている状態なんだ・・・)」

コーラル「・・・・・・・・・」カァァ〜〜・・・(顔を赤くして、目を背けている)

アドニス「(・・・わかるよこの感じ・・・コーラルお姉ちゃんが感じているこの不安と背徳感・・・僕はこれからコーラルお姉ちゃんのこの気持ちと向き合わなきゃいけないから・・・だから・・・)」


スルゥゥ・・・(コーラルの両手に手を添えるアドニス)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/23(木) 22:12:03.18 ID:J6qKahbZ0
アドニス「わかっているよコーラルお姉ちゃん・・・。僕はコーラルお姉ちゃんの事を愛している・・・だから・・・・」

コーラル「!。ええそうですね・・私も覚悟を決めました。アドニスさん、私はあなたの事を恋人として‥これからなる妻として‥一人の男として愛しています・・・だから・・・」

スルゥゥ・・・ギュゥ!(アドニスの手の上にさらにコーラルの手を添えるように乗り・・・)


コーラル「私はあなたと・・・契り(セックス)がしたいです‥。」ポロポロォォ‥ニコッ!(涙ながらも笑顔で答える)

アドニス「!。コーラルお姉ちゃん・・・」ニコッ‥(少し笑みを見せる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
ノシィィ・・・(ベットの上に膝をつけてアドニスに近づくコーラル)


コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・チュゥゥ・・・♡」チュッ、チュウ♡

アドニス「ンンッ♡チュウゥゥ・・ンンッ‥♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「ンンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡‥ンンゥゥ・・・♡」レロレロッ、チュッ、チュゥゥ♡

コーラル「(‥さっきキスした時よりもアドニスさんの舌が絡まっている‥‥本当にアドニスさんは・・・私の事を愛しているのですね‥)」レロッ、チュブッ、チュゥゥ♡

アドニス「(コーラルお姉ちゃんとキスしている・・・さっきよりも深く・・・深く絡み合って・・・)」チュッ、チュゥゥ♡ネトォォ〜・・・(唾液が糸を引いている)

コーラル「プハァ‥・。ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・・」スッ、スルゥゥゥ・・・(服を脱ぎ始める)

アドニス「!。〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜・・・(服を脱ぐコーラルの姿を見て・・・)


スルゥゥ〜〜・・・プルンッ。(服を脱ぎ、生まれたままの姿(全裸)となるコーラル)

コーラル「・・・・ど、どうでしょうか・・・?母であるバーゲストさんとは違って、さほどじゃないほど大きくはないのですが・・・」

アドニス「‥ううん、コーラルお姉ちゃんの裸の姿・・・とっても可愛くて綺麗だよ・・・」

コーラル「き、綺麗ですか・・・それは・・・‥」カァァァ〜‥(赤面している)

コーラル「・・・っというかアドニスさんもただ見てないで、あなたも服をお脱ぎになってください!でないと先には進めませんよ!」赤面しつつ叱る

アドニス「ご、ごめん・・・チョッ、ちょっと待って・・・‥」シュルシュルシュル・・・・(衣服を脱ぎ始める)

コーラル「・・・・・・‥」ジィィィ・・・(恥ずかしながらも見つめている)


カチャカチャッ、シュルシュル・・・(衣服を少しずつ脱ぎいくアドニス)

アドニス「・・・・・・・・・・」ピタッ・・・(ズボンのところで動きが止まる)

コーラル「・・・どうかしたのですか、アドニスさん‥?恥ずかしい気持ちになるのはわかりますが・・・これではラチがあかないのでは・・?」

アドニス「う、うん‥ごめん・・・・・・兄さんたちやお母さんたち以外に僕の裸を見せるのは初めてだし・・・それになんというか・・・その・・・」モジモジ‥

コーラル「フフッ、別に私はアドニスさんの裸で笑ったりはしませんよ?むしろ私もバーゲストさんたち以外に‥それも異性に私の裸を見せるのは初めてですし、お互い様ですよ?」クスクスww(笑みを見せる)

アドニス「う、うん・・・。じゃあ‥いくよ・・・・」ズルルゥゥ〜〜〜・・・・(ズボンを脱いでいく)


ズズズゥゥ〜〜‥ググググッ、ボロォォン!!(アドニスの勃起したオチンチンが露出する)

コーラル「――キャアッ!?」ビクンッ!(そのオチンチンに驚愕する)


ビキィィン!ギンギンギン・・・(アドニスのおちんちんが逞しく勃起している)
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 00:15:08.84 ID:Lc5HjfVJ0
コーラル「なな、なんですか‥‥これが‥アドニスさんの男としてのいちもつ‥。ですがこれは・・・なんというか・・・」タジタジになっている

コーラル「人間のいちもつ(おちんちん)は西の牧場で買い取るときに少し見る程度ですが‥アドニスさんのはその・・・人間の子供並みの身長や体格にそぐわないような‥」

コーラル「初めて間近で男のアレを見るのですが・・・このようなモノは‥あまりにも大き過ぎるというか・・・その・・・‥なんと言いますのか・・・」

コーラル「あなたのその小さい身体にこのようなモノを隠し持っていたとは‥あなたはアルトさんとバーゲストさんのどこを受け継いでいると思うと・・・その‥」カァァ〜〜!(赤面している)

アドニス「ウゥゥゥ〜〜・・・・」恥ずかしがっている

コーラル「・・・ですが、あなたとセックスする以上・・・アドニスさんのこのおちんちんの存在を受け入れるしかありません。私はそう覚悟はしたのですから・・・」二ギッ‥(アドニスのおちんちんに触れる)


――チュウゥ‥レロッ‥、あむっ、ジュルルゥゥ〜〜〜・・・(アドニスのおちんちんを口にくわえるコーラル)

ジュブジュブジュブジュブジュブ・・・・(アドニスのオチンチンにフェラチオをしていくコーラル)


コーラル「ちゅるっ、ちゅうちゅぶ、ぴちゅぴちゅ、レロッ、ペロ、ンンッ‥レロッ、んちゅぅぅ〜〜・・」ジュブジュブジュブ・・・・

アドニス「ンッ、ウゥゥッ・・・ツゥゥ・・・ンゥゥゥ〜〜‥」ジュブジュブジュブジュブジュブ・・・・

アドニス「(僕のおちんちんが、コーラルお姉ちゃんの口の中で絡まっている・・・。コーラルお姉ちゃんのベロが‥僕のオチンチンを‥)」ジュブジュブジュブ・・・・

コーラル「ンンッ、レロッ‥ジュルルル‥(アドニスさんのおちんちんが口の中でビクビクとしてて、私の舌で感じるほど脈打っているのがわかります‥)」

コーラル「(感じているのですね‥?おちんちんを舌で舐められて、それに促されているように感じているのですね‥?)」ジュブジュブジュブジュブ・・・・

コーラル「(やはり以前見た性知識の本の通り・・・男の人はその下半身にあるオチンチンを、女性の方が握ったり、しゃぶったり、胸を使ってオチンチンを触れたりすると‥)」

コーラル「(男の人はおちんちんを弄られることで敏感となり、男の人は快感を感じるように気持ち良くなっていき・・・そして快感が頂点に達した時にその男のおちんちんから・・・)」


アドニス「ウウウウッ・・・ンゥゥゥゥ〜・・・・‥まっ、待ってコーラルお姉ちゃん!」グググゥゥゥ〜、ジュポンッ!(コーラルの口からおちんちんを引き抜く)

コーラル「〜パッハァ・・・。ハァ・ハァ‥ハァ・・・アドニスさん・・・私の口の中が気に入らなかったのですか?」

アドニス「ううん‥。コーラルお姉ちゃんのフェラ‥とても気持ちよかった・・・気持ちよかったんだけど・・・」

アドニス「僕だけが気持ちよくなっているのは良くないよ・・・コーラルお姉ちゃんにも気持ちよくなってもらわないと・・・」

コーラル「・・・アドニスさん・・・・」


スタッ、ノシィィ・・・(コーラルをベットの上にのせていき・・・)


アドニス「・・・このままコーラルお姉ちゃんの足‥、開いてくれない・・かな・・?」

コーラル「えっ、えぇ・・・どうぞ・・・・」グゥゥ〜‥(両足を横に開く・・・)


ググゥゥ〜・・・ジワァァ・・・(少し湿っているコーラルのオマンコが見えている)

コーラル「・・・・・・‥」顔を赤くしている

アドニス「(こ、これが女の子の・・・コーラルお姉ちゃんの大事なところ・・・)」

アドニス「(コーラルお姉ちゃんの翅と同じようにピンク色で綺麗・・・これを僕が気持ちよくしないと・・・)」スゥゥゥ・・・(コーラルのオマンコに手を伸ばす)
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 20:38:28.52 ID:Lc5HjfVJ0
クニィィ・・・チュクッ、クチュッ♡くちゅっクチュ・・・♡(コーラルのオマンコに触れていくアドニス)


コーラル「ンンッ・・・フゥ‥ンンッ‥ウゥゥゥ・・・」クチュ♡クチュ♡クチュ♡

アドニス「(うわぁぁ・・・コーラルお姉ちゃんのオマンコ‥トロトロのグチュグチュになってる‥)」クチュクチュクチュクチュッ・・・

アドニス「(僕も感じるよ‥コーラルお姉ちゃんが僕の指で感じていることを・・・もっと僕ので感じたいっていうことも・・・)」

アドニス「(でも同時にコーラルお姉ちゃんは僕とは違う何かに怯えている・・・。もっとエッチな事をしたいのに‥もっと僕ので感じたいのに‥その怯えているモノが怖くて集中できていない・・・)」

アドニス「(‥でも僕はやらなくちゃ‥僕はコーラルお姉ちゃんの事を心から助けて、そしてお嫁さんにするって決めたんだから・・・)」


ズズズッ・・・、チュッ♡クチュクチュ♡ピチュッ♡ニュチュ♡ニュチュ♡(大胆にコーラルのオマンコにクンニしていくアドニス)


コーラル「ンンッ♡アァァ♡・・・アン♡アァンッ♡そ・・そこは‥だめぇぇ・・・ヌゥゥゥ‥♡」ビクビクッ♡

アドニス「ンンッ‥チュウッ‥チュブッ‥♡チュッ、チュッ・・・♡」チュウ♡チュッ♡(コーラルのオマンコと太ももにキスをしていく)

コーラル「ハァ‥♡アァン♡ハァハァハァ♡ンンッ♡フゥゥ〜♡」ジュルッジュルッ♡ビクビクッ♡

コーラル「ハァハァ‥♡アドニスさ・・・ンンッ♡わ・・・わたしは・・・」ビクッ♡ビクッ♡ビクッ♡

アドニス「チロ、ペロッ・・・大丈夫だよ‥?僕が付いているから‥ね?」チロチロッ♡ジュブジュブジュ♡

コーラル「で‥ですが・・・アァァッ♡アゥゥゥン♡アァァ♡」ジュブッ♡ヂュルッ♡


ぐちゅぐちゅぐちゅっぐちゅっ♡シュコシュコシュコシュコ♡(コーラルのオマンコを舐めつつ、自身のおちんちんをシコッていくアドニス)

コーラル「だ、ダメ‥‥わ、私・・・イッ・・・っツゥアァァッ!!」ブルブル、ビクビクッ♡

アドニス「コーラルお姉ちゃ・・・ンウゥゥ!」ビクビクッ!



プシュゥゥ〜〜♡ビュルルゥゥ〜〜♡

アドニス「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ‥」ピュッ、ピュッ、ピュッ!

コーラル「ハァァ〜♡ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥・・・」プシャァァ〜♡


ビクビクッ♡ピュッ、ピュッ、ピュッ・・・‥(コーラルの腹部に射精していくアドニス)


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・‥こ、これが・・・アドニスさんの・・・男のいちもつから出る・・・精液というモノですか・・・」ネトォォ〜・・・

コーラル「・・・・フゥゥ・・・‥(このねっとりしてて、独特な匂いをしているこの白いモノが‥アドニスさんをこの世に生みだしたというのですか・・・)」

コーラル「(それさっき感じたあの快楽・・・純恋愛の宝石の力でアドニスさんと繋がっているとはいえ‥アドニスさんと一緒にイッてしまうなんて・・・)」

コーラル「(もしこれが契りの本番となれば、私は一体どうなってしまうのでしょうか・・・)」ハァ‥ハァ‥ハァ‥♡


アドニス「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥」ビクン、ビクンッ!ギンギンギンッ!


コーラル「!。(さっき出したばかりだというのに、アドニスさんのがまだ大きいままで・・・」

アドニス「ハァ‥ハァ‥‥コーラルお姉ちゃん・・。僕・・・もう我慢できそうにないよぉ・・・」ビクン、ビクンッ!ギンギンギンッ!

コーラル「アドニスさん・・・・えぇ‥では・・・」ピトッ、キィィン!(自身の翅に魔力をかける)


キィィン、キラァァ〜ン☆(コーラルの翅が魔力障壁で固定される)
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 22:08:27.71 ID:Lc5HjfVJ0
ノシッ、ギシィィ〜〜・・・・(ベットの上で仰向けとなるコーラル)


コーラル「・・・・・・・・・」カァァァ〜〜・・・(顔を赤くしている)

アドニス「・・・・・・‥」ギシッ、ギシッ、ギシィィ〜・・・(四つん這いでベットに横たわるコーラルに近づく)


アドニス「・・・本当に良いのコーラルお姉ちゃん・・・?‥僕・・・こういう事をするのは今日が初めてで・・・」

コーラル「ええ・・・背中の翅に魔力障壁を貼っておきましたので、仰向けになっても翅が傷つく事はありませんので、どうぞご心配なく‥」

コーラル「それと・・・アドニスさんと同じように‥私も初めてですので・・・その・・・・あんまりこちらを見ないでというのか・・・」

コーラル「・・・‥その・・・優しく‥お願いいたします・・・・」カパッ‥、ヒクヒクヒク‥♡(両足を開いて、自身のオマンコを見せつける)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・―――――」ギッ、ギッ、ギッ!(覚悟を決め、四つん這いにコーラルの元へ‥)


――グイッ‥、チュルッ、ニュルッ‥ニュルッ・・・(アドニスのオチンチンがコーラルのオマンコに素マン程度に接触していき・・・)

アドニス「・・・・行くよ‥。」

コーラル「は‥はい・・・・♡」



ヌチュヌチュッ♡‥ズッ、ズッ‥ププ‥ズブプゥゥ〜〜♡


コーラル「ウッ・・・ウァァッ‥アァ、アグゥゥゥ〜〜!」ズブッ、ズブブゥゥ♡

アドニス「ンンッ‥フングゥゥゥ〜!(ウウッ‥コーラルお姉ちゃんのマンコ・・・凄く、キツい・・・・)」ズブッ、ズブブブゥゥ〜〜♡

アドニス「(このオマンコの締りと動き・・・まるで僕のおちんちんを入れるのを拒絶して、外に押し戻そうとしているみたいで‥)」

コーラル「アグッ・・・アッ‥アァァァ・・・!ダメッ・・・痛っ‥痛い・・・」ジュブブブゥゥ〜‥♡

コーラル「‥オーロラ様・・・私は・・・私はぁぁ‥‥」ポロポロポロ・・・


ズズッ、ヌププププ〜〜・・・・(おちんちんが押し戻されていく)


アドニス「(!?。やっぱり‥コーラルお姉ちゃんはまだ‥オーロラの事をずっと気にしていて・・・‥)」

アドニス「(・・ううんっ、まだだよ‥。僕はこんなところで諦めたりしない‥‥絶対にここでやめたりしない‥)」

アドニス「(僕はコーラルお姉ちゃんが愛してくれる1人の男として、これからなるお婿さんとして、僕はコーラルお姉ちゃんの事を気持ちよくしてあげるんだから!!)」


ズブブッ♡ジュブブブゥゥゥ〜〜♡(膣圧に負けじとオチンチンを入れていく)


コーラル「アウゥゥッ!アァァッ、クアァァァァ〜〜!」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡

アドニス「クゥゥゥ〜〜・・・コーラルお姉ちゃん!!」ズブブブブゥゥ〜〜♡


ズブブプッ♡ズブブププゥゥ〜〜〜♡――ズプッ!(ブチッ!)


コーラル「!?。ぬぁっ、アァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ガクガクガク!

アドニス「〜〜〜〜〜〜〜」ズブブゥゥ〜〜♡



キラァァン、キィィィ――ン!(突然とコーラルの純恋愛の宝石が眩しく煌めきだす!!)
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/25(土) 09:41:27.69 ID:mG0E6tkl0
コーラルの心の中:心境風景 氏族長の部屋にて



バスッ!ズグググゥゥ〜〜〜!(何者かがコーラルの下腹部を踏みつけている)

ズググググゥゥ〜〜!ブシュゥゥ〜〜!(コーラルの秘部から大量の血が出ている)


ズタボロのコーラル「あぁぁぁ〜〜!?痛い・・・痛い痛い痛い痛いぃぃ〜〜〜!?」ズグググゥゥ〜〜〜、バシュゥゥ〜〜!!(腹部を踏まれて苦しんでいる)

オーロラの面影「コーラル・・・私は何度も言いましたよね?私の従者であるのなら、私との『約束』を守りなさいって・・・。あなたのその『目的』にもそうだったように‥」

オーロラの面影「『私の言う事は絶対に聞く事』、『私のそばにずっといて、他の誰かの事を愛さない事』、『私がピンチになる時は、必ず私の事を助ける事』‥それがあなたが守るべき私との3つの『約束』でしたよね?」

オーロラの面影「でもあなたは『約束』を守らなかった。ブルーナを倒すためとはいえ、外から来た男の人との付き合いは仕方がなかったのだけど‥」

オーロラの面影「あの黒犬公の息子・・・・たしかアドニス君だったね?あなたは彼の事を見捨てず、彼を私の部屋の寝室に招き入れては・・・」

オーロラの面影「彼との離縁も出来ず、あわや彼の持つおぞましいモノをあなたの中に受け入れてしまったのだからねぇ‥?」

ズタボロのコーラル「ごめんなさい!ごめんなさい!私はそんなつもりは・・・・ガァァァ〜〜!?」ズググググ〜〜!!(下腹部を踏みにじられる)

オーロラの面影「私は期待していたのよ?真面目な貴方なら、私の意思を継いでくれると思っていたというのに・・・」

オーロラの面影「アァ・・・本当はわたし、あなたにこんな事をしたくはないけど・・・‥私の事を二度も裏切るようでは仕方がないわね‥?」

オーロラの面影「貴方のような聞き分けのない子にはもう、翅を取り上げるだけでは済まない徹底的なお仕置きをした方が良さそうかしらね?」ニコッ!

コーラル「アァァ‥イヤ・・・ヤメテ・・・・イヤァァァ・・・・!」


キィィィ〜〜ン!(コーラルの右太ももに『緑色の宝石のガーターリング』が光と共に現れる)

オーロラの面影「―――えっ?ツゥゥ〜〜・・・」その場から離れる

コーラル「―――!?」キラァァーーン!(光に包まれる)


パァァァ〜ン・・・・(コーラルを介抱するようにアドニスが現れる)

コーラル「!?。アドニスさん・・・・どうして・・・」

アドニス「もう大丈夫だよ。コーラルお姉ちゃんの事は僕が守る・・・だって僕はコーラルお姉ちゃんのお婿さんなんだから!」

コーラル「〜〜〜。アドニスさん・・・‥」ウルウルウルゥゥ〜〜‥(涙を流していく)


グワァァァ〜ン!(面影のモヤが消え、オーロラの姿が露わになる)

オーロラのその姿は3年前に死んだあの時のように、酷く打撲と切り傷の痕があり、精液が多数かけられ、下半身は血塗れ、翅もボロボロに茶色く枯れた姿がその場に立っていた‥。


オーロラの面影→妖精亡主・オーロラ「――あなたね?私の従者であったコーラルを騙し、私との『約束』を破るように仕向けた‥アドニスと名乗る黒犬公の息子・・・」

妖精亡主・オーロラ「まさか私の一番大切にしていた騎士‥あの美しかったメリュジーヌを奪った異界の男と狂犬女の息子が‥今度は私の従者を奪おうとしているなんて・・・」

妖精亡主・オーロラ「しかもコーラルとの交尾の最中に彼女の心の中に入り込んで心の底から染め上げていくなんて、貴方は余程の変態さんだったようね?」

妖精亡主・オーロラ「ブルーナやアグラヴェインに酷い目にあって、それが原因で私は死んでしまい、どうにか私の妖精領域でこのように生きながらえてきたのだけど・・・」

妖精亡主・オーロラ「いったい何が間違いだったのかしら?私の肉体が死んで、近くにいたコーラルの心に取り憑いて、コーラルに自分の罪を償いなさいと説教をしていたというのに・・・」

アドニス「・・・・・・・・・・」オーロラの事を睨み付ける
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 00:07:53.17 ID:TfKXD/n00
妖精亡主・オーロラ「アドニスくん。私は3年間、コーラルの心に寄り添って、自分自身の罪に償う機会を与える為にこうして語りかけているだけなの。」

妖精亡主・オーロラ「貴方はそれらの邪魔をしないでくれるかしら?貴方のような心優しい人間なら、私の言うことはすこしはわかるよね?」

アドニス「・・・・・・・・・」黙っている

妖精亡主・オーロラ「良い機会ね。貴方や貴方のお父さんにはいつか何処かで話そうとしていたけど、貴方がコーラルの事を弄ぶようなら仕方がないわ・・・」

妖精亡主・オーロラ「これが貴方への最後の警告です。アドニスくん、あなたがコーラルの中に入れたおぞましき肉棒を引き抜いて、さっさとコーラルと縁を切ってもらえるかしら?」

妖精亡主・オーロラ「そしてコーラルには二度と付きまとわないで、そのままソールズベリーから立ち去りなさい。その綺麗な宝石と一緒にね?」

妖精亡主・オーロラ「そうしてくれたら、後でコーラルを通して、あなたにピッタリな女の子を紹介してあげるわよ?」

コーラル「・・・・オーロラ様・・・・クゥゥ・・・」


アドニス「オーロラさん、悪いけど僕は貴方の言う事は聞かない。オーロラさんが紹介としている女性に興味ないし、女の人との付き合いはもう間に合っているよ。」

アドニス「僕が一番好きなのはコーラルお姉ちゃん。コーラルお姉ちゃんは僕の最愛のお嫁さんで、貴方のようなただ言うことを聞くだけの妖精なんかじゃないよ!」

アドニス「コーラルお姉ちゃんとはこれから一緒にご飯を食べたり、一緒にお風呂に入ったり、一緒に戦ったり、一緒に笑ったり泣いたり、一緒に抱きしめていくって決めているんだ!」

アドニス「僕はコーラルお姉ちゃんの事を見捨てたりしない。僕は貴方になんと言われても、僕は決してコーラルお姉ちゃんの側から離れたりしないよ!」

アドニス「コーラルお姉ちゃんは僕が必ず護って、コーラルお姉ちゃんと一緒に幸せな日々を過ごすって決めているんだ!!」

コーラル「!。アドニスさん・・・・‥」ウルウルウル・・・(感激している)


キィィーーン、ピカァァーン!(純恋愛の宝石の光と共にズタボロだったコーラルの姿が元に戻る)

コーラル「アドニス様、ありがとうございます。あなたが心から私の事を助けに来てくれたおかげで、私はようやく目が覚めました‥。私が本当にするべき事を‥私が本当に愛するべき人の事を・・・」

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・」安堵している


キィィィ〜〜ン!(純恋愛の宝石の光が強まり、魔力が集中していく‥)

コーラル「オーロラ様・・・オーロラ・・・。あなたはブルーナにあなたの“自分がいちばん愛されている”『目的』を踏みにじられ、領民達に陵辱され、とても醜い有様になって死んでしまいました‥」

コーラル「その事で私が正気を無くしていたとはいえ、あなたの事を助けなれなかった事には私にも後悔と責任があるのは間違いないでしょう‥‥」

コーラル「・・・ですが、あなたは死んでも死にきれず、自身を次代に託さずにこうして私の心に取り憑き、あわや私が背負うべき『罪』だと誘導し、私にあの『約束』を守れと強要させてきた・・」

コーラル「オーロラ、私はもうあなたの言う事には賛同できません。私は私の愛する夫(アドニス)‥私の初恋の想い人と共に、真の幸福たる道を進んでいきます!」

コーラル「そしてソールズベリーもまた、あなたとは違う方法で治めていき、ブリテンもまた、貴方とは違う方法でモルガンの支配から自由にさせていきます!!」

妖精亡主・オーロラ「コーラル・・・・私は・・・・わたしは・・・・・・・」ガタガタガタ‥‥(震え上がっていく)


コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!!


ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す)

妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する)



パァァァァーーーー!!(辺り全てが緑色の純恋愛の宝石の光に包まれていく)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 21:18:09.60 ID:TfKXD/n00
場所は戻り、ブルーナの寝室(ベットの上)


ギチギチィィ♡タラァァ〜〜‥(コーラルの破瓜の血が流れている)

コーラル「クゥゥゥン♡ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・・♡」ハァ‥♡ハァ‥♡

アドニス「ウゥゥゥ・・・!?大丈夫!?なんか凄いことになっちゃってたのだけど・・・」ジュン♡ジュン♡ジュン♡

コーラル「えぇ・・・アドニスのオチンチンが私の中に押し込まれて‥それらが貫いたと思ったら急に意識が遠のいて・・・・」

コーラル「・・・ヌゥゥゥ♡この私の股に感じる感触‥少し痛みがジィ〜ンと残りつつも、後から来るこの快感・・やっぱり私たち・・・」

アドニス「うん!少し意識があっちに飛んじゃったけど‥僕、ようやくコーラルお姉ちゃんと一つになれたんだよ‥」ギュチギュチギュチ♡

コーラル「・・・一つにですか・・・?そうですか・・・わたしはようやく・・・あなたとの一つになれたのですね‥」ニュチニュチィィ♡


ギュチギュチギュチィィィ〜♡(自身の下腹(オマンコ近く)に触れていくコーラル)

コーラル「(・・・感じるわ・・・アドニスのオチンチンが私の子宮近くまで入っている事を‥、アドニスのオチンチンや触れている箇所全てからアドニスさんの温もりが感じ取れている事を・・・)」

コーラル「(それと同時に純恋愛の宝石の力もあって、アドニスの感情が快楽と共に流れてきている・・・。もっと私と一つになりたい‥もっと私とアドニスと気持ちよくなりたいと・・・)」


アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・このまま動いてもいい?僕も一緒にもっと気持ちよくしてあげるから‥」

コーラル「ええ、あなたの好きに動いてください‥。あなたのそのたくましく大きいオチンチンで私の事を気持ちよくしてください・・・。」

アドニス「!。うん、一緒に気持ちよくなろう・・・コーラルお姉ちゃ・・・」

ピトッ、しーっ。(コーラルに人さし指で“しーっ”される、アドニス)


コーラル「それとアドニスさん、いちいち私の事を『コーラルお姉ちゃん』とは呼ばず、ただ私の事を『コーラル』と呼び捨てしても構いません‥。その方が私も気持ちが楽になります‥」

コーラル「私はもうオーロラの従者ではありません。私はアドニスさん・・・アドニス様の最愛の妻として、これから共に歩み合う夫婦として、これからずっと貴方のお側にいるのですから‥」


スゥゥゥ〜〜‥(自身の両手をアドニスに向けていき・・・)

コーラル「――愛しき私のアドニス・・・私は貴方を愛しています・・・♡♡♡」キュンキュンキュンッ♡ズキュン♡

アドニス「―――――――!!」ピキィィーーン!(心の何かが弾ける)


ヌプププゥゥゥ〜〜〜♡ズンッ♡
―――――――――――――――――――――――――

ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡


コーラル「アァァ〜♡アァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

アドニス「フゥゥッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」タンッ、タンッ、タンッ、タンッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「ハァァァァ♡アァァァ〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 23:47:42.84 ID:TfKXD/n00
コーラル「アァァ♡ウゥゥ♡ハァァ♡ヒァ♡わ、わたしのお腹が‥アァァ♡アドニス様のでジュブジュブと突いていってる・・・アァァァ♡♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル「アァン♡クゥゥン♡わたしさっきまで処女でしたのに・・・さっきまで痛かったはずなのに・・・♡頭がおかしくなるぐらいに‥気持ちいい‥アァァン♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

コーラル「これが‥これがセックス・・・。私とアドニス様・・・お互いに愛する者同士で‥身も心が互いの愛で満ちあふれていくぅぅ‥クゥゥゥ〜〜♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ウンッ、ウンッ、ウゥンッ!コーラル・・・僕の大好きなコーラル〜!」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡


ムニュゥゥゥ〜♡プルンプルン♡プルンプルン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァァ♡ヤァァァ♡私のおっぱい、アドニス様に揉まれながら激しくされてる〜♡おっぱいとオマンコでわたし感じちゃってルゥゥ〜♡♡」ムニュムニュムニュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!好きっ、好きっ、好きっ、大好きだよコーラル!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ♡ハァァァァ♡わたしも♡わたしもですアドニスさまぁぁぁ‥♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル&アドニス「「ンンッ♡チュウゥッ♡レロッ♡チュウ♡ンンッ♡ンンンゥゥゥ〜〜♡♡」」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡
パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡(お互いにキスしあい、ブチュブチュと秘部を重ねていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの寝室の外:寝室前のドア付近の廊下では・・・・


コーラルの喘ぎ声「アァァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アドニスさまぁ〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡



クチュクチュ♡クチュクチュ♡クチュクチュ♡(コーラルとアドニスの行為をオカズにオナニーしているアルトリア)

アルトリア「ウウッ・・・フゥゥ・・・フーー・・・フーー・・フーー・・・・」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡(声を堪えてオナニーしている)


アルトリア「(ウゥゥ〜・・・トイレを済ませて帰ろうとしてたら、何処かで変な声がしてくるから、その声を辿って来てみれば・・)」

アルトリア「(あの部屋の向こうで、アドニスくんとコーラルさんの2人でセックスしていたなんて・・・私そんなの聞いていないよ・・・)」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡

アルトリア「(あぁ〜でもあの2人、なんかお互いに相思相愛でセックスしてて、コーラルさん、なんかとっても気持ちよさそう・・・)」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡

アルトリア「(・・バゲ子やメリュジーヌ、アルトさんやノクナレアもそうなのだけど・・・いつか私にも、あんな風に好きな人とエッチな事が出来るのかなぁぁ・・・)」


ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡(2人の性行為に嫉妬しつつ、隠れてオナニーを続けるアルトリア・・・。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


コーラル「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/27(月) 23:44:22.08 ID:k+Tkm2F00
コーラル「アァァ♡ハァァァ♡アァァァ〜♡あなたにとても感謝しています・・♡あなたと出会えた事を、あなたと共に過ごした事を、あなたに助けられたことを・・」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「あなたが私の事が好きだと言ってくれた事、私と結婚したいと言ってくれた事、そして最愛のあなたに私の処女(はじめて)をもらってくれたこと・・・」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「あなたとの今日までの日々、そしてこれから歩み合う日々・・・。それら全てが愛おしいです♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

アドニス「うん、僕もそうだよ!僕もコーラルと一緒にいる全てが僕とコーラルとの愛しくて大事な日々だから!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡(ピストンが早く激しくなっていく)


アドニス「フッ、クッ、ツゥゥゥ〜・・僕、もうそろそろ・・・クゥゥ・・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「アァァ♡アァァ♡アァァン♡えぇ・・私もあなたと同じです・・♡私も・・・あなたと一緒にイキたい・・・♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アドニス様、私の中で・・・私の子宮にあなたの精液を出してください♡あなたの愛で、私の子宮はあなたの物であると刻みつけてください♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アッ♡アッ♡アァァァ〜♡アァァ♡私も、イク♡イクッ♡イクッ♡イクゥゥゥゥ〜〜〜♡♡♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

アドニス「コーラル!コーラル!コーラルゥゥゥゥ〜〜!!ンンンッ〜!!」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡ズップンッ♡


ドクンッ!ドピュッ!ビュルッ♡ビュルッ♡ビュルルゥゥ〜〜〜!!


コーラル「ッアァァァ♡アァァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ビュク♡ビュク♡ビュク♡(絶頂)

アドニス「ウッ、ウゥゥゥゥ〜〜〜〜♡♡♡」ビュルルルゥゥ〜〜〜!(絶頂)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドピュッ!ドピュッ、ビュルルゥゥゥ〜〜〜・・・♡グププゥゥゥ〜〜、ジュポンッ♡


コーラル「アァァ♡ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」ドロォォ〜〜・・

コーラル「ハァ・・ハァ・・♡これが中出し射精ですかぁ・・・ハァ‥ハァ・・・♡私の子宮から・・・アドニス様のが・・ドクドクと出でいるぅぅ・・・♡」ゴポォ・・♡ドロォォ〜・・♡

アドニス「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・・♡――コ・・・コーラル?」ビクンビクンビクンッ!

コーラル「ハァ‥ハァ・・・ハァ・・♡アドニス・・さま・・・」トロォォ〜ン・・・(トロ顔)

アドニス「!?(カワイイ・・・コーラルが僕のオチンチンで気持ちよくなって、もっともっとコーラルがかわいくなっていく・・)」ドキドキドキドキ!


グググゥゥ〜〜、ビクビクビクッ!(アドニスのオチンチンがより堅く勃起していく)

アドニス「コーラル・・・もう1回いれてもいいかな・・?もっと・・もっとコーラルと繋がっていきたい・・・」ギンギンギンギン!

コーラル「・・ええ・・わたしもです・・・わたしもあなたともっと繋がっていきたい・・・♡あなたの妻として・・わたしの愛する夫として・・♡」ジュン♡ジュン♡ジュン♡ジュン♡


コーラル「・・・アドニス様・・・・愛しています・・・♡」キュゥゥン♡トロォォォ・・・

アドニス「――――コーラル・・・コーラルゥゥゥ〜〜・・・・♡」キュゥゥ〜〜ン♡



ジュブッ♡ズププゥゥゥゥ〜〜♡ズンッ♡(再びアドニスのオチンチンがコーラルのオマンコに挿入していく)
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/01(水) 00:09:59.43 ID:XuVRhXKQ0
それから時間が立っていき・・・・


ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡(ベットの上でバック突き)

コーラル「アァァン♡アァァ♡ヤァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブッ♡

アドニス「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「アァァッ♡ァァァァァァァ♡アドニス様に後ろから胸を揉まれて、オマンコも後ろから突かれちゃってるぅぅぅ〜〜♡♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!コーラル・・・僕とのセックス・・とても気持ちいい?」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「はい♡良いです・・・アドニス様とのセックス・・・もう溜まらないほど気持ちいい〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「知りませんでした・・・ハァハァ♡わたしがこんなにエッチな喘ぎ声を叫び、オマンコを突かれていることに快楽を求める、とてもエッチな妖精だったなんて・・・アァァ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「うん。でも僕が好きだよ・・・コーラルのオマンコも、おっぱいも、翅も、身体も・・・全て僕は大好きだから!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァ♡ハァァ♡ハァ、ハイ♡だからもっと突いて・・・♡私の事をいっぱいイカせるぐらい、いっぱい突いてぇぇぇ〜〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァハァハァ♡コーラル・・・・ンウゥゥッ!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ズブゥゥゥ!!


ドプッ!ドピュドピュッ、ビュルルゥゥ〜〜〜!

―――――――――――――――――――――――――――――――――
それからさらに時間は進み・・・・


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡(恋人繋ぎ騎乗位)

コーラル「アアァァァ〜〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァァァァ♡」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡

アドニス「コーラル!コーラル!コーラル!コーラルゥゥ〜〜!」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡

コーラル「アッ♡アッ♡アッ♡アァァァァ〜〜♡ァァァァァァ〜〜♡アドニス様ぁぁぁぁ〜〜!!」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズンッ、ズプゥゥゥ♡


ドビュッ!ビュルルルッ、ビュゥゥゥ〜〜〜〜〜!!

コーラル「アァッ♡アァァァァァァァ〜〜〜〜!!」ビュルルル〜〜〜♡♡♡

―――――――――――――――――――――――――――――――――

オーロラの意思を継ぎ、オーロラとの約束を守ろうとするために、一度はアドニスとの男女交際を辞めようとしていたコーラル。

しかしアドニスの諦めない心とコーラルを一生涯愛する気持ちがコーラルの心を動かしていき、そして彼女が書斎で見つけた純恋愛の宝石の力が2人に奇跡を起こし、

コーラルの心を蝕んでいたトラウマ・・・もとい、妖精亡主と化したオーロラをコーラルの想いと純恋愛の宝石の力で消滅し、コーラルは真の意味で自身の自由を取り戻した。


そしてコーラルとアドニスの互いに愛する想いが重なり、2人は生涯を共に愛していく夫婦として結婚すると誓い、2人は将来の夫婦として結ばれ、

やがてコーラルとアドニスの情愛はSEX(セックス)へと発展し、童貞処女の喪失し合いと共に互いに身体を重ね合い、互いに絶頂を繰り返していくのであった・・。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
コーラル(後に名前がコーラル・オルラントとなる):元・風の氏族長オーロラの元・従者・・改め、アドニス・オルラントの嫁となった風の氏族の妖精。


3年前にオーロラが死んだ際、そのオーロラの魂と面影は妖精亡主となってコーラルの心に取り憑かれ、それらをコーラル自身の罪として認識させ、

この3年間、コーラルは自身の罪(妖精亡主・オーロラ)と面影への重圧に押しつぶされ、心苦しい想いでオーロラの意思を継がせようとされていたのだが・・・

アドニスのコーラルを愛する気持ちと情愛によって、アドニスを生涯愛する想いが目覚め、自身の心の強さを純恋愛の宝石の力を通し、取り憑いていた妖精亡主・オーロラを消滅させた。

そしてコーラル自身はアドニスへの愛を告白し、互いに夫婦として結ばれると共に互いに童貞(アドニス)と処女(コーラル)を捧げていき、

後に普段は生真面目で厳しく常識的な妖精であり、夫のアドニスの前ではとてもエッチで可愛い妖精妻へとなっていった。
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/01(水) 23:19:42.16 ID:XuVRhXKQ0
アドニスとコーラルが結ばれたその頃・・・閉鎖された製毒工場:ブルーナが収監されている牢屋では・・・・



見張りのオーロラ派の兵士2人「・・・・・・・・・・」牢屋の前に立っている

ブルーナ(ブルーナ/ディスペアー)「・・・・・・・・・・・」イスに縛られたまま、ふてくされている


オーロラ派の兵士1「ふん。ふてくされて寝やがったか・・・・全くこうして見るとほんと惨めな奴だよなぁ〜?」

オーロラ派の兵士2「ああ。『境界なき勇士団』と『予言の子』に負けて、嘘がバレて、巡礼の鐘も鳴らされて、蒼毒の異端の亜鈴も失って・・・」

オーロラ派の兵士2「モルガンに愛想をつかされ、イレギュラーズを解雇されて、氏族長としての地位も失った。今のアイツにはもう権力者のへったくれも無いぐらいにな。」

オーロラ派の兵士1「だな。3年前、脅した住民達を使ってオーロラ様を陵辱して殺し、ソールズベリーの支配者になったコイツが懐かしく感じるぜ。コイツのせいでオーロラ様は殺されてしまった・・」


オーロラ派の兵士1「俺たちは3年間、オーロラ様復権の為にあらゆる苦行に耐え抜き、ブルーナの奴が失墜するのを待ち望んでいたのだ。」

オーロラ派の兵士1「『予言の子』と『異邦の魔術師』、『境界なき勇士団』たちがブルーナを倒し、ソールズベリーを介抱してくれたことには感謝しているさ。」

オーロラ派の兵士1「だが連中はブルーナを今その場で殺さず、外の皆がお祭り騒ぎをしていた中で俺たちは牢屋の中のコイツのお守りをしているなんてなぁ・・・」

オーロラ派の兵士1「畜生・・・オーロラ様の仇が目の前にいるというのに、コイツに拷問すらさせてくれないのかよ、『予言の子』の連中共は!」イライライラ!(イラついている)

オーロラ派の兵士2「落ち着け。もう既に何からも失脚した身ではあるが、コイツはあの妖精騎士アグラヴェインの古参の部下・・・まだ利用する価値はあるものだ。」

オーロラ派の兵士2「それに先ほどの尋問で聞いたのだが、あと二日もすれば『円卓軍』の拠点であるロンディニウムに2倍近くの女王軍の援軍がウッドワスの軍列に加わると言っててな・・」

オーロラ派の兵士2「連中はそれらの対策の為に明日にでもソールズベリーから出て行くと聞いている。おそらくしばらくはここには戻ってこないと言ってもいい。」

オーロラ派の兵士2「連中がソールズベリーから出た後に、ブルーナの奴に俺たちからの強烈な拷問をすれば良い事じゃないか?連中がいなくなれば、後は俺たち『オーロラ派』の自由・・・」

オーロラ派の兵士2「ブルーナの奴をオーロラ様と同じように痛めつけて、奴の口からオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出せば、後は奴を――――」



タッタッタッタッタッ・・・(奥から誰かがやって来る)

オーロラ派の兵士2「!?。誰だ!ここは氏族長代行が立ち入りを禁じている施設であり、一般人が入ってくるような場所じゃ―――」


ザラザラァァァ〜〜、バシュゥゥン!!(黄色い砂がオーロラ派の兵士1に襲いかかる)

オーロラ派の兵士2「ナァ・・・・・・」トロォォン・・ドサッ!(砂をかけられ、眠るように倒れる)

オーロラ派の兵士1「お、おいおま・・・―――」バサンッ、トロォォン・・ドサッ!(同じく砂をかけられ、眠るように倒れる)


ブルーナ(ディズペアー)「・・・・・・・んんっ?」パチパチッ・・(目を開ける)


タッタッタッタッタッ・・・。ガシャン、ギィィィ〜〜・・・(何者かがブルーナが収監されている牢屋の扉を開ける)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・(イスに縛られているブルーナの前に立つ妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・ここにいたのね?アルト・オルラントたちに負け、何もかも全て失った・・・元・風の氏族長の妖精というのは・・・?」

ブルーナ「!?。アッ、アッ・・・アグラヴェイン・・・様・・・・・・」ガタガタガタガタ・・・(身体が震え上がっていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」タッタッタッタッタッ・・・(冷たい目でブルーナに近づいてくる)


シャキンッ、ブチッ!(ブルーナを縛っていた縄を斬る妖精騎士アグラヴェイン)
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/03(金) 22:50:30.61 ID:3f0vAjGf0
ブルーナ「―――!? 〜〜〜〜!」ドサッ、ササササァァ〜〜!(縛られていたイスから離れる)


サササァァァ〜〜、ガバッ!(そのまま土下座のポーズをとるブルーナ)

ブルーナ「スミマセンでした!!わたしが・・・『予言の子』と『境界なき勇士団』を倒せる術があり、奴らを人質を使っておびき寄せたのは良かったのですけど・・・」

ブルーナ「全て奴らの手にはめられてしまい、あなた様に貰い受けた『蒼毒』の異端の亜鈴は力を失い、そして奴らに勝つ事ができませんでした・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・何が“スミマセン”ですって?あなたは人質を使った戦術で彼らを誘き出し、人質に手間取っている彼らを追い詰めて殺すつもりだったのだが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「よもやあなたの手で人質さえも殺しておいて、モルガン陛下に提言していたモース毒の特効薬を作っていると嘘を付き、私とモルガン女王陛下を失望させた。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたは、なけなしにソールズベリーの住人たち諸共あなたの進化した蒼毒の力で『境界なき勇士団』と『予言の子』らを殺そうとしたのだが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「結局あなたは彼らに負けた・・・・・あなたの青い翅が蒼毒の弱点になっている事に気づかず、それをメリュジーヌに斬られ、蒼毒の力を失った・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてどういう因果なのか・・オーロラの従者だったコーラルにも負けて、『巡礼の鐘』を鳴らされて、あなたは惨めな姿で牢屋に入れられた・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そんな惨めに負けたあなたから“スミマセンでした!”と土下座して謝ろうと、この私が許すはずが無いよね・・・?」ギロッ!(ブルーナに睨み付ける)

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜」ガタガタガタガタ!(怯えている)


ブルーナ「―――許されない事をしたのは招致しています。私は傲慢にも自分の都合や権力の為にモース毒の特効薬製造と偽り、キャメロットから援助を受け取り、」

ブルーナ「私が勝てると信じ切っていた策も破れ、蒼毒の異端の亜鈴も破れ、私は私の持つモノ全てを失い、このような鉄格子の中で惨めな思いをするはずでした・・・」

ブルーナ「・・・・ですが、私は3年前の人間牧場の時からずっと、あなたへの忠誠を忘れたことは一切もありません!私はどんなに追い詰められようと、私はあなた様の事を裏切るような事はしません!」

ブルーナ「だから私はあなた様への罪滅ぼしがしたい!私は妖精騎士アグラヴェイン様の最初の部下として、私の一生涯をかけて、あなた様へ贖罪を送りたいのです!!」

妖精騎士アグラヴェイン「罪滅ぼしがしたい・・・いったい私にどのような罪滅ぼしを送るつもりなのかしら?」

ブルーナ「――はい!翌朝までに私の手でアルト・オルランドたちを暗殺し、『予言の子』の一行も1人残らず私がすべて抹殺します!」

ブルーナ「アルトたちは今宵、ソールズベリー解放の祝賀会を大いに楽しみ、今ごろそれぞれのベットでお休みになられていると思われまして・・・」

ブルーナ「その寝床に私の蒼毒の力で攻撃すれば、奴らを一撃で暗殺することができるのですが、今の私には蒼毒の異端の亜鈴の力が使えません・・・ですから・・・」


スゥゥゥゥ・・・(頭を少し上げるブルーナ)

ブルーナ「お願いしますアグラヴェイン様!この私に・・・この私にあの蒼毒の異端の亜鈴の力をもう一度・・もう一度だけでも授けて貰えませんでしょうか!!」

ブルーナ「今度こそあなた様の言う通りにします!アイツらを抹殺次第、私はあなた様にこき使われる立場においても構いません!」

ブルーナ「3年・・10年・・20年・・・はたまた100年以上掛かっても構いません!あなた様が私の事を心から許してくれるまで、私はあなた様の雑用としてでもあなた様に許されたいのです!」

ブルーナ「だからお願いしますアグラヴェイン様・・・この私に・・・もう一度私に蒼毒の力を授けてください!お願いします!!」ベチンッ!(泣きながら床に頭をつけて土下座する)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・そう。あなたの力である蒼毒の異端の亜鈴を、この私の力で復元・・・もしくは再付与して欲しいと?」

ブルーナ「―――はい!」必死に頷いていく

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・・・・・」黙り込む
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/06(月) 00:02:47.05 ID:cfR9XrCD0
妖精騎士アグラヴェイン「――3年前にも、あなたは私にしがみつき、女王軍に罪人として捕まらぬようにせがんできた事があったわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「あの時のあなたは、妖精騎士モードレッドに連れてこられて、西の人間牧場に不法侵入した罪を見逃して欲しい故に私に恩赦を求めて私にせがんできた。」

妖精騎士アグラヴェイン「その理由はあなたが憎しみを抱いていたオーロラに成り代わるように氏族の長となり、『他の妖精より上の権力を持つ事』という『目的』を成就するため・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「3年前の時はあなたのその『目的』に興味が湧き、私への忠誠を誓う形で私の部下として、私の最初の従者として雇ったのだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「今度はあなたの失った蒼毒の力の復元を前提とし、私への許しとあなたの罪滅ぼしの為にせがんでくるとはね?しかも雑用堕ちもお構いなしに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたのそのプライドを捨ててでも、あなた自身の生存、『目的』の成就、蒼毒への執着に全力をいれるその行動と執着心・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「――良いわよ。あなたが本当に私の為に罪滅ぼしをし、雑用係に降格してでも自身の生存と力の復元を望むというのなら・・その願い、叶えてあげるわ?」

ブルーナ「!?。本当ですか!?こんな・・・こんな憐れに負けたあなた様の部下のために・・・・」ウルウルウル・・・

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・あなたがそれ程までに私に忠義と贖罪を示したいと言うのであれば、その忠義と贖罪、是非とも見せてもらいたいわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・こっちに来なさいブルーナ。あなたの蒼毒の力、望み通りにまた使えるようにしてあげるからね?」

ブルーナ「――はい!!」ガバッ、タタタタタァァーー!(顔を上げ、直ぐさまに妖精騎士アグラヴェインの元へ向かう)

妖精騎士アグラヴェイン「――――――。(サーチ(身体検査)!)」キィィン、キュィィーン!(妖精騎士アグラヴェインの眼が緑に光る)


ピィィ〜〜パパパッ!(妖精騎士アグラヴェインの目がブルーナの身体の隅々を調べていく・・)


妖精騎士アグラヴェイン「(フム・・・、確かにブルーナの翅にあった蒼毒を生成するための魔術回路と空気と水分を取り込む魔術回路が斬られているわね?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(それにあの戦いでブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力が『覚醒』し、蒼毒の物体の生成や遠隔操作も可能となって、より強力な力となったのだが・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(アドニスやセツノと同じようにブルーナもまた、『覚醒』による弱点として、“自身の翅に何かあれば、今まで生成した蒼毒は全て無毒化する”という弱点もできてしまった事が、ブルーナの敗因に繋がったと見て想定できるわね?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(しかしこれはただ、力の発動のトリガーとなる翅が失われただけであって、ブルーナの蒼毒の力そのものは失われていない・・。異端の亜鈴の力の本体である夢の砂はまだブルーナの身体に宿っている・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(この蒼毒の異端の亜鈴である青い夢の砂は所有者の身体の魔力をよりため込める部分に存在し、その部分が発光すれば、所有者の持つ異端の亜鈴の力が発揮される。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(ブルーナに至っては彼女のアイデンティティーである青い翅が蒼毒の異端の亜鈴の発動の部分となっており、それが斬られてしまったから、蒼毒の力が使えなくなった・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だからこの場合・・・異端の亜鈴の発動部分を翅の部分から移動させる事によってね・・・・)」



キィィン、キュィィ〜〜ン・・・(青い発光がブルーナの翅部分から体内の肺の所まで移動していき・・)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・よし、蒼毒の生成の箇所を動かしたわ。これであなたは再び蒼毒の異端の亜鈴を使えるようになったわ。出してみなさい。」スタスタスタッ・・・(その場を離れる)

ブルーナ「!。もうですか・・・では・・・・ハァァッ!」キィィン、ドクドクゥゥ〜〜!(体内の肺部分(外部では胸部分)が発光していき・・・)


ドクドクドクゥゥ〜〜!!(ブルーナの両手から再び蒼毒の液体が放出していく)
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/10(金) 00:11:57.71 ID:zf6u+7Dy0
ブルーナ「!!。やったわ!ありがとうございますアグラヴェイン様!この恩は一生忘れません!!」ポロポロポロ・・(涙を流しつつ、お礼を言う)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・。」頷く


ブルーナ「(――フッ、どうにか私の蒼毒が復活したわね・・。これでアルト・オルラントとその家族たちを私の蒼毒で闇討ちする事が出来る!)」

ブルーナ「(おそらく今ごろ、アルトの奴はメリュジーヌとバーゲストの2人と宿でイチャパコエッチでもしているのだろうな・・?私を氏族長から失脚できた事を良い事に・・・)」

ブルーナ「(宿のベットでセックスしている間、アルトたちは正真正銘の丸裸・・・そこを私の蒼毒で闇討ちし、アイツらを絶望の淵にたたき込んでやるわよ!)」

ブルーナ「(アグラヴェイン様、確かにあなた様のおかげで、私は再び蒼毒の異端の亜鈴を使えるようになった事には感謝しているわ。――でもそれはそれで、あなた様の運の尽きよ・・。)」

ブルーナ「(しばらくの間はあなた様にこき使われてあげるけど、これは私にとっての成り上がり人生のやり直し・・・・・。隙があれば、あなたなんかこの私の手で・・・)」

ブルーナ「(この手で妖精騎士アグラヴェインを殺し、アルトも殺し、『予言の子』も殺し、女王モルガンも殺し、私こそがこのブリテンを統べる妖精として―――)」


妖精騎士アグラヴェイン「――言い忘れていたけど、あなたの蒼毒の力を再び使えるにあたり、あなたにはそれに対する対価を支払って貰ったわ。さっき蒼毒の力を使えるようにしたと同時にね。」

ブルーナ「はい?対価って・・・いったいその対価というのは――――!?」ウブッ!(顔が青ざめる)


ドクドクドクゥゥ〜〜!!バシュッ!!(ブルーナの口から青くなった血が吐き出される)

ブルーナ「―――オッ・・・オェェェェェ〜〜〜〜!?」バシュンッ、ゲロゲロゲロォォォォ〜〜!!(ゲロを吐くように口から吐血と蒼毒が吐き出される)

キィィン、ドクドクドクゥゥ〜〜!!(蒼毒の生成と放出が止まらない)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドクドクドクゥゥ〜〜!!ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(ブルーナの目や耳、鼻や股や尻からも蒼毒が吹き出される)


ブルーナ「オゲェェェェ〜〜ェェェェェ〜〜〜!!」ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(蒼毒の噴出が止まらない)

ブルーナ「オゲゲェェ・・・・ウゲゲゲゲゲゲゲェェ!?(アグラヴェイン様・・・これはいったいどういう事なのですか!?)」吐きながら

妖精騎士アグラヴェイン「どういう事って・・・・あなたの蒼毒を生成箇所を肺部分にしたと同時に蒼毒の出す際の圧弁を破壊した・・それとあなたの毒に対する耐性もね?」

妖精騎士アグラヴェイン「わかりやすく言うと・・あなたの身体にある蒼毒への毒耐性をなくし、蒼毒の放出も自身の手では止められなくなったって事ね?」

ブルーナ「――――――!?」驚愕している


妖精騎士アグラヴェイン「ブルーナ。あなたが考えているその罪滅ぼしをし、何十年雑用にこき使われれば、この私が許してあげると思ったらそうはいかないわよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたはその傲慢と偏見、自分勝手が過ぎる他・・・他者を見下し、騙してでも自分の幸福と『目的』遂行のために動くその性根の悪さ・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「いくらあなたの蒼毒の亜鈴が覚醒し、私の想定以上に強くなったとしても、あなたは三澤亮太・・・アルト・オルラントに負けてしまった・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そして今まであなたが隠してきた汚点が一気に露見し、あなたの汚点が私や他のイレギュラーズの地位まで脅かすまでに至っているのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「したがって私はブルーナ・・・私は貴方の事を許すつもりなど無い。あなたが何をしようと私は絶対に許さない。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたが今まで犯してきた汚点の清算として、あなたのその蒼毒の異端の亜鈴の力によって、あなたはここで死ぬことになる。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・要はあなたの異端の亜鈴の力によって自滅する事。あなたが一番お気に入りと称したその力によって自滅するとは、あなたも本望でしょ?」ニヤリッ!(笑みを見せる)

ブルーナ「オゲッ!?オボボボボォォ〜〜〜!?」ブシュゥゥゥ〜〜!!(吐血と蒼毒噴出が止まらない)


シュッ、ピトッ!(ブルーナの額に手のひらを当てていき・・・)

妖精騎士アグラヴェイン「――フッ、アンコントロール(暴走)!」キィィン!(手のひらから赤い光が照らされる)
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/11(土) 23:40:47.30 ID:UUuxT/PX0
キィィン!ドクドクドクゥゥ〜〜〜!!ドバドバドバァァァァーーー!!(蒼毒の液体が凄い量で放出される)


ブルーナ「ゴッ、ゴボボボォォ!?オゲゲゲゲッ、ウェェゲゲゲゲゲゲ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜!!バシュゥゥ〜〜!!(蒼毒が大量放出されていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・(シールド。)」キィィン、ガキィィン!(檻の中をガラス状のシールドで閉じ込めていく)


ブルーナ「オゲェェェ〜〜!!ゴゲゲゲゲッ、オゲッ・・・ゲェェ〜〜ゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!!(やめて〜〜!!イダイイダイイダイ!クルシイ!クルシイ〜〜!!)」

ブルーナ「ウゲゲゲゲ!!ウゲェェ〜〜ウゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!!!(タスケテ!!タスケテクダサイ、アグラヴェイン様!!アグラヴェイン様!!)」ドバァァ〜〜!ドボボボボォォ〜!!(蒼毒の放出が止まらない)


ベちっ!ベちっ!ゴボボボォォォ〜〜!!(シールドの内側でもがいて手を張りつけていくブルーナ)


妖精騎士アグラヴェイン「心配しないで良いわよ?あなたの最後は私が見届ける。あなたが自分の亜鈴の力で自滅し、そして死んでいくあなたの様を私は見届ける。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたが死んだ後、私たち異端の妖精たち(イレギュラーズ)の掟(ルール)に従い、私はあなたの全てを私に返還させて貰う。」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁ、あなたの死に様なんて、私にとっては何も価値もない・・・私にとってあなたは3年前のあの頃からずっと・・ずっとね?」

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ドバドバドバァァァァーーー!!(蒼毒の放出が止まらない)



ブルーナ(ディスペアー)「(い、嫌よ・・・・私はこんな・・・・こんな所で死にたくないというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(わたしはまだ・・・あいつら(アルトたち)家族に復讐すらしてないというのに・・・まだ・・あいつらに絶望を振りまいていないというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(わたしは・・・わたしはあいつとは違う・・・・わたしはあんな・・・あんなやつとは違う妖精として生まれたというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(あんな・・・・じぶんの『目的』を放棄して・・・あの忌々しい『名無しの森』で死んでいくあいつとは違うというのに・・・わたしは・・わたしは・・・・・・)

―――――――――――――――――――――――――――
何年か前の記憶(ブルーナ/ディスペアー)


グエッ、ゲェェェ〜〜〜!!(とある妖精が嘔吐している)

名無しの妖精「ゲホゲホゲホ・・・!?誰・・・あなたは誰なの?あなた・・・なんで私と・・・なんで私がそこにもう1人いるの・・?」

名無しの妖精「あなたはどうして・・・私の姿をしているというの・・・?」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「うるさい!寄るんじゃないわよ!アンタなんか・・・アンタみたいな自分の『目的』も遂行もできない妖精なんか、こんな所で朽ちてしまえば良いというのに!」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「わたしはアンタとは違う・・・わたしはアンタと違って、しくじるような事などしないから!」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「アンタはわたしなんかじゃない!アンタなんかここで、名前も役目も全部消えてなくなればいいのよ、このクソやろうが!!」ヒュンッ!(泥を投げつける)

名無しの妖精「――――――――――――!?」ベチョッ!(ショックを受けつつ、顔に泥を投げつけられる)


絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「―――――――――」タタタタタァァーー!(森の外へと走っていく)

名無しの妖精「!?。待って・・・待って!?―――――」


名無しの森の外へ走る絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)
https://pbs.twimg.com/media/E3rM5KhUUAIND70.jpg

置き去りにされる名無しの妖精(■■■)の表情(イメージ)
https://pbs.twimg.com/media/E3o1SkmVEAQIhLk.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――

ブルーナ(ディスペアー)「オボ・・・オボボ・・・・ボボボボ・・・・(こ・・このクソッタレ・・・ガァァ・・・・)」ドクドクドクゥゥ〜〜・・・・(衰弱しつつも天井に手を伸ばし・・・・)

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「・・・・・ホー・・・・プ・・・・・・・・・・」バシュンッ!(最後の青い吐血をする)


クラァァァ〜〜・・、バシュゥゥ〜〜ン・・・・(力尽きて、そのまま床に倒れ込む)
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/12(日) 23:25:30.13 ID:jwHOzXCK0
ヒュゥゥン・・・・(シールドを解除する妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・死んだわね。本当にあなたは3年前から何もかもが私にとって、面倒が多すぎて仕方がない妖精だったわね・・・。」スゥゥ・・(手をかざしていく)

妖精騎士アグラヴェイン「でもこれでようやくスッキリしたわ。あなたはあなたの真なる『目的』の為に私の含む多くの者たちを振り回してきたツケ・・・ようやく清算できたのだからね・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・あとはこの私が・・・あなたの蒼毒の異端の亜鈴と共に全てを・・・・・・!?」何かに気付く


ドクドクドクゥゥ〜〜〜・・・・(青い砂(蒼毒の異端の亜鈴)が床に溜まった蒼毒の液体を吸い上げていっている)


妖精騎士アグラヴェイン「砂が床に溜まった蒼毒の液体を吸い上げている・・・・これはまるで、蒼毒の異端の亜鈴にブルーナの魂が乗り移ったかのように・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・フッ、ブルーナ・・・死んでもあなたが得た蒼毒の力を手放したくないというのね?まさかここまでその力に執着していくなんてね・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたの蒼毒の力と生、地位権力、そして憎い相手への執着心・・・。まさに他の妖精には見られない妖精國ブリテンの妖精以上・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・いいえ、あなたはもはやブリテンの妖精を遙かに超越した執着を持った妖精・・・正真正銘の『異端の妖精』と成り果てたというのね。」


スゥゥゥ・・・(ブルーナにかざした手を引っ込める妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「気が変わったわ。蒼毒の異端の亜鈴を完全に使いこなし、その力を『覚醒』させ、死して尚もその力に執着するその意思・・・どうにもあなたの全てを奪う気になれないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたをスチール(奪取)で全て奪ったとしても、あなたは私の“中”でしつこくあがき、私の事を内側から攻撃しようと企んでいるかもしれないからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「フフッ、あなたのような妖精の『魂』を奪取できないのは残念だったけど・・精々、次代でも生むか、妖精亡主として、このブリテンの地を魂だけで彷徨っていれば良いわ。」


キィィン、パァァァ!!(床に魔方陣を展開する妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「さようならブルーナ。あなたは私の中で1番印象に残った・・ブリテンの地に生まれた妖精たちを遙かに超越した妖精だったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたを殺したのは私だが、それを引き起こす原因を作ったのは、他でもない・・・あなた自身だけどね・・?」


キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共にその場からワープして去っていく妖精騎士アグラヴェイン)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

イレギュラーズの1人であるブルーナを倒し、街のモットーであった風と自由を取り戻し、3年前までの活気を取り戻したソールズベリー。

3年ぶりの祭が終わり、はしゃぎ疲れたソールズベリーの住民たちはそれぞれの寝床で寝静まり、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』たちもまた、

明日の多忙の日々に備えつつも、それぞれの場所で一時の休みを満喫し、そしてその場所で寝静まっていったのであった。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/13(月) 21:14:42.98 ID:1DERicJh0
クロコダイオー:船内(介人たち、ジョルニたちの寝床)


介人たち男性陣「―――――――――」グガァァ〜〜‥グガァァ〜〜・・・(一部いびきをかいて寝ている)

ルージュたち女性陣「――――――――――」スゥ・・スゥ・・スゥ・・・(静かに寝ている)

イズ「――――――――」就寝(充電中)


ある者たちはソールズベリーの地に降り立ったクロコダイオーの船内で、男性陣は船内のリビングで雑魚寝で寝ており、女性陣は別室のベットで静かに眠りに付いており・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:調たちの部屋


立花響、マイク「・・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・(寝ている)

月読調「・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・(寝ている)


ある者2人は明日まで寝たきりの月読調を介護し、共に同じ部屋で静かに眠りについていった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:アルトたちの部屋


バーゲスト「フゥ・・フゥ・・・フゥ・・フゥ・・・♡♡♡」ドロォォォ♡(裸で寝ている)

メリュジーヌ「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・・・♡♡♡」コポォォォ♡(裸で寝ている)

アルト「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」裸で寝ている


アルトとメリュジーヌ、バーゲストの夫婦は、皆が寝静まった後、アルトとメリュジーヌの2人・・ベットの上で愛しあい、

バーゲストもまた、遅れる形でベットの上でアルトと愛しあうように抱いていき、『夫婦の営み』を終えた3人は裸のまま寝静まっていった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:ブルーナの寝室前の廊下


ビュク♡ビュク♡ビュクン♡ネトォォ〜〜♡(愛液がアルトリアの股下で垂れている)


アルトリア「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ビクビクビク・・・♡(絶頂している)

アルトリア「ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・ハァ〜〜〜・・・」少々切ないため息を漏らす


藤丸は既にダ・ヴィンチちゃんとの性行為を終え、すぐに疲れ切って就寝しており、短小チンポでイク事もなかったダ・ヴィンチちゃんも既に就寝しており、

アルトリアだけは夜中の廊下にて、コーラルとアドニスとの最初の『夫婦の営み』をオカズに自慰行為をし、愛しあう2人に嫉妬するかのようにアルトリアは切ないため息を漏らしていき・・・


そして・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの寝室:ベットの上


ギュゥゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(お互いに身体を寄せあい、愛しあうように眠っているアドニスとコーラル)


アドニス「スゥ・・スゥ・・・コーラル・・・・」ギュゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(コーラルを抱きしめながら眠っている)

コーラル「・・・・アドニスさま・・・・・スゥ・・スゥ・・・スゥ・・・・・」ギュゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(アドニスを抱きしめながら眠っている


トロォォ〜♡(コーラルのオマンコから精液があふれ出ている)
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/13(月) 23:27:40.62 ID:1DERicJh0
閉鎖された製毒工場:ブルーナが収監されていた牢屋


ドロドロドロォォォ・・・・・(牢屋の中で蒼毒が充満している)

ブルーナだったモノ「」ドロドロォォ・・・(衣服を残して蒼毒の液体となった)


ドロドロォォォ〜〜・・・シュゥゥゥ〜〜〜・・・・(そのまま蒼毒の液体が蒸発していく)

―――――――――――――――――――――――――――――

月の光が3年ぶりにソールズベリーの夜空を照らしている真夜中の夜・・・・ソールズベリーのとある場所で2輪の妖精の花が咲いた。


1つは蒼毒の異端の亜鈴により、牢屋の中で大きく咲く絶望の青い花(ブルーナ/ディスペアー)。

1つは互いの心が結ばれ、ベットの上で花開いたピンク色の恋と愛の花(コーラル)。


愛の花(コーラル)は愛すべき夫となったアドニスと結婚の誓いを交わし、誓いの証しとして身に付けた『純恋愛の宝石』の力の奇跡でコーラルの心を蝕んでいた妖精亡主(オーロラ)を祓い、

そして愛する夫との最初の『夫婦の営み』(セックス)と通し、コーラルの子宮(なか)にアドニスの性が放たれ、愛の花は満開の如く咲き誇った・・。


逆に青い花(ブルーナ)は妖精騎士アグラヴェインによる『蒼毒の異端の亜鈴』の暴走と毒の耐性の喪失を持って、ブルーナの身体をブルーナの蒼毒で全て染め上げていき、

まるで3年間も積み重なってきた罪がブルーナ自身に降りかかったかのようにブルーナの身体は蒼毒の毒性と生成・放出の暴走に耐えきれず、身体は蒼毒の液体となって、ブルーナは死んだ。

ブルーナが収監されていた牢屋に残ったのは、彼女が着ていた氏族長の衣服、そして彼女(ブルーナ)の溶けた身体で出来上がった人影のシミと蒼毒の液体で出来上がった1輪の青い花であり、

その青い花は妖精騎士アグラヴェインさえも評価せずに立ち去られ、彼女の絶望によって咲いた青い花(ブルーナ)は、誰も観賞されずに枯れていくのであった・・・

―――――――――――――――――――――――――――――

蒼毒のブルーナ(真名:ブルーナ/ディスペアー):名無しの森にいた名無しの妖精(ホープ)が次代として生み出された、本来生まれるはずがないはずの絶望の妖精


生みの親である妖精(ホープ)から離れ、1人で名無しの森から脱出するも、彼女の本来の役目である『みんなに絶望を振りまく』を既に達成されており、

彼女自身は別の方法かつ自分自身がこのブリテンの地で生きる為に、『他者より強い権力を持つ』という新たな『目的』をかがけ、3年前の事件に関与していた。


彼女(ブルーナ)の事の結末は、アルトたちの活躍と自身の過ちにより、彼女自身の地位・権力、蒼毒の異端の亜鈴のコントロールなどの全てを失い、牢屋の中で囚われの身となっていたところ・・・

そこに駆け付けた妖精騎士アグラヴェインに泣きすがり、彼女の力で蒼毒の力のコントロールを取り戻すが、その代償として彼女の蒼毒への耐性の喪失と蒼毒の生成・放出の暴走が引き起こされ、

最終的に暴走した蒼毒の力に自身の身体が耐えきれず、彼女(ブルーナ)自身の身体は蒼毒によって溶け出し、蒼毒の液体で出来たシミとなって死亡した。


彼女の死によって出来たシミは誰にも見る間もなく充満した蒼毒と一緒に蒸発し、ブリテンの地から消え去るのだが・・・・

彼女がアルトに告げた・・・『“アルト・オルラントが本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』という呪詛のような言葉は・・

後にアルトたち家族とブルーナとの長きに亘る因縁となりえる意味となるのだが、それはまた別の話となる。



ブルーナ/ディスペアー(蒼毒のブルーナ) 毒殺(蒼毒の力の暴走による自滅) 残りの異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:7翅→6翅
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/14(火) 23:54:01.55 ID:0w/UnkFj0
第40節:決戦準備(T)〜ソールズベリーからの旅立ち〜
―――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・・ソールズベリー:ブルーナの寝室では・・・・


チュンチュンチュンチュンチュン・・・・(鳥の妖精のさえずりが聞こえる)


アドニス「う、ウゥゥ〜ン・・・・。・・・・・・」目が覚める

アドニス「あれ・・・コーラル?確か僕たちは・・・・」キョロキョロキョロ・・・(周りを見渡していき・・・)


スルゥゥ〜〜、シュッ!サァァァーー・・・(自分の服を着て、窓のカーテンを整えるコーラル)


コーラル「おはようございます、アドニス様。昨日はよく眠れましたか?」

アドニス「あっ、コーラルおね・・・いやコーラル、おはよう・・・昨日は確か、僕とコーラルは・・・」

コーラル「ええ・・あの夜の事は私も覚えています。私はあなたに心から救ってくれたこと・・・アドニス様の事を愛している事を告白できたこと・・あなた様と契り(セックス)を交わせた事・・・」

コーラル「そして私とあなた様はお互いに結婚を誓い合った夫婦である事を・・私は忘れていませんよ?」シュルッ、キラーン☆(右太ももの純恋愛の宝石を見せつける)

アドニス「!。うん、そうだね。僕とコーラルは生涯、コーラルの事を心から愛し続けるとあの夜から誓いあった夫婦だからね?」

コーラル「はい♡アドニス様♡」ニコッ!


タッタッタッタッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(ベットの上にいるアドニスに近づき、彼の顔に接近していくコーラル)

アドニス「ンンッ♡チュウゥゥ・・ンンッ‥♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・チュゥゥ・・・♡」チュッ、チュウ♡


昨晩のアドニスとコーラルの初夜から日にちが変わり、朝日の光が輝く寝室で目が覚めた2人は互いに昨晩の事を少々振り返りつつ、お互いに目覚めのキスを交わしていく・・。

2人の目覚めのキスを交わす中で、アドニスの妻となったコーラルの翅は出会ったとき以前にも増して、とても色鮮やかなピンク色に煌めいていたのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
少し時間がたち、トネリコ大聖堂:来賓室では・・・


パクパクパク、モグモグモグ・・・(それぞれ朝ご飯を食べているアルトたちとカルデアのマスターたち)


アルトリア「・・・・・・・・」ドヨォォ〜ン・・・・(目の下にクマができている)

【どうしたの?】
【目の下にクマが出来ているけど、大丈夫?】←

アルトリア「へっ・・熊ですか?私の顔にあの大きな熊さんが生息しているのですか?」オドオドオド・・・(困惑している)

千子村正「“クマ”だ。寝不足の時に目の下に出来るたるみの事だ。動物の熊の事じゃねぇぞ?」呆れ顔

千子村正「それになんだぁ〜?アルトリア、朝からどうも眠そうな顔をしているが、昨日の夜、なんかあったのか?」

アルトリア「えっ、えぇ〜っとすみません・・・・。昨日はどうもあの昨夜のパーティーの熱気がどうも治まらなくて、寝ようとしてもどうも眠れなくて・・・」

アルトリア「どうにか一睡しようととにかく杖振りトレーニングと魔術の練習していたら、いつの間にか朝になっちゃって・・・」

アルトリア「おかげでどうも睡眠不足で今でも眠いというか・・・ファァァ〜〜・・・」眠そうにあくびをしている


【そうなんだ・・・】
【昨日ははしゃぎ過ぎちゃったからね・・・】←
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 11:00:36.09 ID:mOYmL3oF0
千子村正「そうか?儂やトリスタンのようにサーヴァントとして召喚された身としては睡眠を取る必要はないのから、夜中は霊体化して見張っていたのだが・・・」

千子村正「昨日の夜はとても静かで、どうもアルトリアが行なってた杖振りと魔術の練習の際の騒音がなかったのだが?」ジィィ〜(目を細める)

アルトリア「してましたよ!練習の際の騒音で藤丸君たちを起こさないように、しっかりと消音して練習していたのですから!!」

千子村正「はぁ?お前さんのようなまだまだ未熟な奴が音なく魔術の練習とか出来ると思っているのか?」怪しんでいる

アルトリア「本当だって!!」反論する


アルトリア「(言えるわけないじゃないですか・・・昨日の夜、コーラルさんとアドニス君のセックスを見ちゃって、それをオカズに一晩中オナニーしていたなんて・・・)」

アルトリア「(それで自分の部屋に戻っても、あの2人に加えてバゲ子やメリュジーヌとアルトさんとのセックスも思いだしながらオナニーしてて、気が付いたらもう朝になっちゃって・・・)」

アルトリア「(あぁ〜〜いくらバゲ子たちが羨ましいからって、私の秘部を弄って夜を明かすなんて・・・昨日の自分が恥ずかしい!)」カァァァ〜〜・・(顔が真っ赤になっている)

バーゲスト「???」アルトリアの表情を見てて・・


昨日のブルーナとの戦いに勝利してから一夜が明け、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』一行はコーラルの計らいでトネリコ大聖堂の所で一晩を明かし、

翌朝、その場所にある来賓室にみんな集まり、今後の事への話し合いの前提として、みんなで朝食を取っている中で・・・

アルトリアは昨日の夜、コーラルとアドニスとの初夜を含めたエッチな事で一晩中オナニーをしてて、それによって寝不足になった事を隠す為に懸命にアリバイと言い分けを言い放つのであった。


オベロン「アハハハハハ・・・まぁともあれ、あの悪徳風の氏族長のブルーナを倒し、ソールズベリーに風と自由を取り戻した事で、昨日の楽しいお祭りを堪能できたし、」

オベロン「このように氏族長の代理に志願したコーラルの計らいで、こうして大聖堂の来賓室で優雅に朝食を取れるものだから、これもまた僕たちの頑張りがあっての事だからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。一泊だけとはいえ、昨日はとても楽しめた一夜だったからね。コーラルにはとても感謝しているさ!」

スズカ「ええ。それに調ちゃんやマイクさんも元気になられましたし、このようなもてなしをしてくれたコーラルさんにはお礼を言わないといけませんね?」

【そうだね?】
【でも、肝心のコーラルさんがまだ起きてこないけど・・・】←

ガイル「そう言えばアドニスもまだ見かけていないのだが、寝坊か?」

ルージュ「スズカお姉ちゃんが言うにアドニスの蒼毒による怪我は浅かったから、そんなに悪いってモノじゃないのだけど・・・」

カレン「いえ、ご心配なられずとも、コーラルさんとアドニスくんでしたら、ホラ・・・・」ある場所に目を向ける



ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(来賓室のドアが開き、ある2人が入ってくる)

来賓室にいる一同たち「―――――――」ある2人に目を向けていく


コーラル「―――――」ニッコリ

アドニス「―――――」ニッコリ


タッタッタッタッタッ・・・(互いに手を繋いでやって来るコーラルとアドニス)


コーラル「皆さま、おはようございます。昨日の夜はよく眠れましたか?」

バーゲスト「えっ、えぇ・・・おかげさまといいますか・・・そのぉぉ・・・」気が引いている


【なにか見ちがえているというか・・・】
【アドニスと仲良しというか・・・】←
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 23:36:21.50 ID:mOYmL3oF0
アルト「おう、おはようコーラル、それにアドニス。どうしたんだ、2人一緒で?」

メリュジーヌ「コーラル、どうしたんだ?何かその・・・君の雰囲気が変わったとみたいで・・・・」

コーラル「雰囲気ですか?いえ、私にはそう感じてはいませんですが・・・」

コーラル「それよりもアルトさん、バーゲストさん。少し私からあなた様にとても重大な話があるのですが、少しお時間を貰って良いでしょうか?」

アルト「あぁ良いけど・・・。アドニス、コーラル。俺から見るに、2人とも・・・なんか少し変わったような感じがするのだが・・・?」

アドニス「うん、お父さん聞いて、実は・・・・・・」


アルトたちとアルトリアたちが集まる来賓室に後から2人で仲良く手を繋いで入ってきたコーラルとアドニス

先に来賓室に来ていたアルトたちとアルトリアたちは、彼ら2人の雰囲気が昨日と全く違う事を認識し、コーラルとアドニスの2人は、アドニスの親であるアルトとバーゲスト、

そして来賓室にいるアルトリアたちの前で、2人があの夜に2人の身に起きた事と2人が結婚を誓いあった事を一部修正して話していくのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カクカクシカジカ・・・・・(昨日の夜のことを一部修正して話していくコーラルとアドニス)


アルト、バーゲスト「―――――!?」その話を聞いて

ジョルニたち、メリュジーヌ、ハベトロット「――――!?」その話を聞いて

アルトリアとその他の面々「―――――!?」その話を聞いて

カレン「・・・・・・・・」ニッ。(笑みを見せる)


話を聞いた一同全員(カレンを除く)「け、結婚だって―――――!?」



アルトリア「えぇぇ!?3年前に死んだはずのオーロラが、コーラルさんの心の中で妖精亡主として取り憑いてて、オーロラはコーラルさんに自分が償う罪として揺さぶってて、」

アルトリア「アドニスさんと別れさせようとしたところを、コーラルさんの心の中でアドニス君が助けに来て、そしてコーラルの純恋愛の宝石の力で、妖精亡主のオーロラを祓ったって・・・」

アルトリア「それもコーラルさんはノリッジの『厄災』を祓った頃からアドニスと付き合ってて、コーラルさんとアドニスさんが両思いだったから、あの夜、結婚に踏み切ったと・・・」驚愕している

コーラル「はい。私はあの晩、アドニスさんとお互いの事を全てさらけ出し、アドニス様が私を心から愛し、私の事を一生涯護り続けるを誓い、」

コーラル「そして私もまた、アドニス様の事を心から愛し、アドニス様を心から愛する伴侶としてアドニス様と誓いを立てたのです。」

【そ、そうなんだ・・・・】
【(昨日の夜に、コーラルとアドニスとでそんなことがあったなんて・・・・)】←


アルト「コーラル。今さっき君の心の中に取り憑いていた妖精亡主と化したオーロラの事を、君の持つ純恋愛の宝石の力で祓ったって言ってたけど・・・」

コーラル「ええそうです。あの妖精オーロラが自身の書斎に死蔵していた『純恋愛の宝石』を私が見つけ、私とアドニス様との結婚の誓いとして、」

コーラル「私もまた、バーゲスト様やメリュジーヌ様と同じく、『純恋愛の宝石』が変化したそれらのアクセサリーを身に付けています。」ニコッ!


シュルゥゥ〜、キラーン☆(スカートの裾を少しあげ、右太ももの『緑の宝石のガーターリング』を見せつけるコーラル)

シュッ、キラーン☆(同じく腕にはめている金の腕輪を見せるアドニス)


【オォ〜〜!】
【なんて大胆な所に・・・・】←

アルト「ああ。股下近くに付けられたガーターリングの装飾でもあるこの緑色の宝石・・・まさしくそれは『純恋愛の宝石』で間違いないんだな?」

コーラル、アドニス「はい!」同時に頷く
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/17(金) 21:49:41.51 ID:sazjpMc00
コーラル「・・・っと、それはともかくバーゲストさん。あなた様はあの晩、私にアドニス様の事を1人の男として、1人の恋人として愛しているというのかと仰っていましたよね?」

コーラル「あの時は私の中に取り憑いていたオーロラの事や私の方の気持ちの整理もなかった事もあり、すぐにはお答えすることが出来ませんでしたが・・・」

コーラル「私はもう、あの妖精亡主となったオーロラの従者ではありません。今の私は、もうあの妖精の良いなりにはなりません。」

コーラル「私はあなた様の言うように、私もまた、アドニス様の事を愛しています。そしてアドニス様もまた、私の事を心から愛しています。」

アドニス「うん。」頷く

バーゲスト「コーラル・・アドニス・・・」2人の真剣な表情を見ていて・・・


ギュゥゥッ!(お互いの手を握りしめるコーラルとアドニス)


アルト「(まさか5つ目の純恋愛の宝石がソールズベリーに、しかもオーロラが書斎に閉まっていたなんて想いもしなかったよ。)」

アルト「(それに金の腕輪がもう一つあったとは驚きだったなぁ・・。だとすれば、オーマジオウもまた、ノクナレアとの結婚の贈り物として純恋愛の宝石を渡したのもわかる気がするな。)」

アルト「(それとコーラルは彼女の従者であったオーロラの事を、“あの妖精”とか呼び捨てで言う事から、コーラルは本当の意味で自分の過去にケジメを付けたと言っても過言はないな。)」

アルト「(それに同じ金の腕輪を持つ者であれ、あの2人の感情と感覚はリンクは共有されていないが、アドニスとコーラルのあの真剣な表情と互いを愛するその想い・・・・)」

アルト「(そして知らなかったとはいえ、アドニスとコーラルが俺たちに結婚の許しを求めている事も、ここからでもわかるよ。コーラル。)」


コーラル「アルトさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん。私はアドニス様の事を心から深く愛し、アドニス様もまた、私の事を深く愛していると告白を受け、」

コーラル「私とアドニス様、お互い相思相愛で結婚を誓いあい、この純恋愛の宝石の奇跡の加護を受けましたのですが・・・・」

コーラル「まさかその・・・私とアドニスさんで結婚の誓いを立て、それによって私たちは夫婦となって終わりではなく、その後、アドニス様の両親であるアルトさんと対話し、」

コーラル「アドニス様のご両親であるアルトさんたちから結婚の許しを貰う必要があるなんて・・・・。わたし、かなり先走った行動をしてしまったのですね・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ま、まぁそうなるよね・・。結婚というのは、ただ愛する2人が生涯夫婦として2人仲良く暮らしていくだけでなく、結婚した相手の家族になるという意味もあるからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「コーラルがアドニス君と結婚をしたいと思っていたのなら、まずはその彼の両親であるアルトたちに結婚の相談をしておいた方がマナーだと相場が決まっているのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ハベトロットが言うに、汎人類史の結婚事情と妖精國の結婚事情はとてもじゃないほど価値も仕方も違いが多すぎると聞いているからね・・・。」

【確かにそうだね・・・】
【(ボガードとアルトがそうだったように・・・・)】←

ハベトロット「・・・・・・・・」気まずい感じになっている


コーラル「汎人類史や現実世界の違いもあり、私とアドニス様もまた、結婚する際のマナーと作法を知らず、結婚のご挨拶とご報告を怠ってしまい、真に申し訳ありませんでした。」

コーラル「ですが、私はこのソールズベリーでアドニス様と出会い、共に旅をし、共に『厄災』を祓い、仇敵であったブルーナを倒しました。」

コーラル「私はアドニス様と一緒に過ごしていく中で、私はアドニス様を一人の男性として心が引かれていき、アドニス様もまた、私を1人の女性として心が引かれていき、」

コーラル「そしてアドニス様は私の心を縛っていた妖精亡主・オーロラを討ち祓い、私は確信したのです。私はアドニス様の伴侶として、彼を生涯全てを支える妻として、」

コーラル「アドニス様が“誰かの役に立ちたい”という『目的』を持つように、私もまた、アドニス様の役に立ち、アドニス様とずっとお側にいたいという想いがあるのです!」


アルト「!。――自身の心から深く愛しているアドニスの役に立ち、アドニスの側にずっといたい・・アドニスと共に支え合っていたい・・・かぁ・・・。」

アルト「それがコーラルがいま思っているコーラルとアドニスの願いであり、その願いを叶える方法が、2人の『結婚』する事に繋がったって事だな?」

コーラル「――はい。」頷く

アドニス「そうだよ、お父さん。」頷く
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/18(土) 23:40:32.10 ID:HntBK+xw0
アルト「・・・・・・・・・・」考え込む

バーゲスト「・・・・・・・」考え込む


【・・・・・・・・・・】
【(これはさすがに僕らは干渉できない・・・)】←


アルト「2人のお互いを想い、お互いに支えあい、そしてお互いの愛を育んでいく。――2人が互いを思いやり、お互いにその愛をもっと育みたい気持ちはよ〜くわかった。」

アルト「俺だって結婚の許しを得るために、わざわざ敵対しているモルガンの元へは行かなかったし、俺の両親だって、顔が思い出せないほどに『現実世界』での記憶は皆無だしね?」

アルト「それに俺もまた、ヴァージェやメリュジーヌ、バーゲストと出会って、共に旅をして、シェフィールドでデートをして、告白されたりして・・・」

アルト「俺だって最初はシェフィールドで3人に求婚された時、好きな人を1人に絞って結婚する事で他の2人を傷つけるんじゃないかと思ってしまってね・・・」

アルト「それが原因で3人の事を振るような素振りをしてしまい、逆に3人の事を傷つけちゃって・・・、ハベトロットにもその事でとてもじゃないほどに叱られた・・」

アルト「・・けど俺はそれに対して反省の意を持って3人に謝り、俺の事が大好きな3人の愛に応えるために、俺は3人を同時に俺の妻に迎えたんだ。」

アルト「3人の同じ夫としてのリスクは高かったけど、俺にとってはそれはそれで良かったし、3人が俺と妻として寄り添ってくれたから・・・」

アルト「ヴァージェとメリュジーヌとバーゲストは、互いに互いを認めあい、互いに助けあい、3人はモルガンの妖精騎士の時よりも強くなっていき・・」

アルト「そして3人と俺との愛は育んでいき、アドニスやジョルニたちといった子供たちを設け、今の俺たちの家族が出来上がったんだ。」

メリュジーヌ「アルト・・・・」


アルト「だから2人がどう今後の人生を2人がどう歩んでいくのかを、俺はこの目で見ていきたいなぁ〜っと思っているからね・・」

コーラル「私とアドニス様の今後の人生を見てみたい・・・それって・・・!?」

アルト「ああ。コーラル、アドニス・・俺は2人がどのような家庭を築いていくのを見てみたいし、俺は2人がどんな愛を築いていくのかを俺は楽しみにしているんだ。」

アルト「それについてはバーゲスト・・・君も同じ考えなのは確かなんだよね?同じ境遇で結婚した妻として・・・」

バーゲスト「!。ええ。タイミングがどうであれ、アドニスはアドニス自身の意思でコーラルに彼女への想いを伝え、その愛と想いを持って、コーラルとの男女の恋愛に発展し、」

バーゲスト「そしてアドニスはコーラルと結ばれることを望み、コーラルからのプロポーズを、アドニスは受け入れた。それについては間違いはないんだな、アドニス?」

アドニス「うん。僕はコーラルおね・・・コーラルさんの事を愛しています。そしてコーラルさんと共に寄り添い、そしてこれから先を歩んでいきたいと願ったのだから・・・」

アドニス「僕はコーラルさんの事を僕の手で幸せにしてあげたい。僕はコーラルさんの役に立ち、そして守っていくことが今の僕の役目だから!」

バーゲスト「!。――そうか。我が息子、アドニス・オルラント。そして風の氏族の妖精、コーラル。お前たち2人の覚悟と互いの想い、しかと見せてもらった。」

バーゲスト「アドニス。特にアドニス、お主は私の知らない内に立派に成長したモノだな。息子ながら、見事だ。」


スゥゥ〜〜・・ハァァ〜〜・・・(深く深呼吸をするバーゲスト)


バーゲスト「私はアドニスの母親の身として・・アドニス、コーラル。お主たち2人の『結婚』を認める。お前たち2人の『結婚』を祝福しよう。」

バーゲスト「コーラル、これからあなたは私たちの家族の一員です。あなたには今後、どのような困難が待ち受けようとも、あなたにはアドニスと私たちがいます。」

バーゲスト「共に家族として歩み、これからの人生を私たちと共に歩もうではないか、コーラル。」

コーラル「!!。バーゲスト様・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)

アドニス「お母さん・・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)


アルト「――――ウンッ・・。」感心している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、ガイル「――――――――」感心している

メリュジーヌ「――――――――。」ニッ!(感心している)
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 09:47:04.84 ID:JmVy2A6p0
スタッ、タッタッタッタッ・・・・・(席を立ち、アルトたちの前に立つコーラル)


コーラル「アルトさん、そしてバーゲストさん。私とアドニス様の結婚を認めてくださり、真にありがとうございます。」

コーラル「少し言い忘れていましたが、アドニスさんが私の役に立ち、守っていきたいように、私もまた、アドニス様の役に立ち、彼と共に支えあっていきたい・・」

コーラル「ですので私は、これからはアドニス様の愛すべき妻として、アルト様たちご家族のお役に立てるよう、全力を持って私は尽くしていきます。」


スルッ、スタッ・・・・(両膝を床に付け、アルトたちの前で正座をするコーラル)

コーラル「故に、ふつつか者の妖精ではありますが、よろしくお願いいたします。」ペコリッ!(お辞儀をする)

アルト「ああ。これからよろしくな、コーラル。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――
昨晩の夜に結ばれたコーラルとアドニスは、来賓室にいるアルトたちに結婚の報告を伝えると共にアドニスとコーラルとの馴れそめを受け開けていき、

コーラルとアドニスは、アドニスの両親であるアルトとバーゲストに急な結婚の先走りを謝罪しつつ、アルトとバーゲストに結婚の許しをもらい、

コーラルは正式にアドニスの愛妻として、アルトたちの家族の一員に迎え入れる事になったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

パチパチパチパチパチィィィ〜〜〜!!(拍手喝采でお祝いするアルトリアたち)


【おめでとう、コーラル!アドニス!】

コーラル「ありがとうございます。オーロラの従者だった頃には本当に感じたことがないほどに、私は幸せでございます。」

コーラル「あなたたちのおかげでソールズベリーは解放され、私は愛するアドニス様と結ばれて、私はとても幸せ者の妖精でございます。」

ダ・ヴィンチちゃん「いいえ、私たちはただ私たちが目の前のあるやることをしただけであって、君たち2人の幸せは夫であるアドニスと君の2人が掴んだと言っても良いさ。」

アルトリア「え、えぇそうですね・・。ほんと、ノリッジでアドニス君と『厄災』を祓って、ソールズベリーを解放させて、しかもアドニス君と結婚を果たすなんてねぇ・・(羨ましいなぁ〜〜・・・)」カァァ〜・・(顔が赤くなる)


千子村正「そういや、コーラルの嬢ちゃんがアドニスと夫婦になったとなれば、当然コーラルはアルトたちと同じ家族の一員となるのだが、何関わる事はあるのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。コーラルがアドニスと結婚するとなれば、当然彼女の名前にも変化があるというモノだ。名字の関係でね?」

ダ・ヴィンチちゃん「例えば、男性である藤丸君が女性である宮本武蔵と結婚し、彼女か藤丸君がどちらかの養子として家族に迎え入れることで、2人の名字は変わる事になり、」

ダ・ヴィンチちゃん「男性である『藤丸立香』が彼女の家族の婿に嫁げば、『宮本立香』となり、逆に『宮本武蔵』が彼の家族にお嫁に行けば、彼女は『藤丸武蔵』として名前が変わる。」

ダ・ヴィンチちゃん「日本では三澤亮太のように名字を上から名乗っているのだが、海外ではアルト・オルラントのように名字を下に名乗る事が多いからね。」

ハベトロット「成る程!つまりコーラルはアドニスと結婚し、アドニスの嫁としてアルトたち家族に迎え入れた事で、コーラルの名前が少し変わるって事だね?」

ハベトロット「あ、でも僕たち妖精には君たち人間が名乗っているという“名字”っていうのが存在しなくてね・・基本は普通に名前を言っているだけで存在の証明が成されることが当たり前だからね。」

アルト「ああ。とどのつまり、3年前に結婚したヴァージェとメリュジーヌ、バーゲストの3人の名は、俺と結婚したことで彼女たち3人の名前に俺の名字が付与されたと言ってもいい。」

アルト「俺たち家族の名字は『オルラント』。つまりこの名字が3人の名前に付与され、名前の読みは『○○・オルラント』と成立するんだ。」


ハベトロット「成る程ね。となると、アルトたちの家族のみんなの名前を正式名称で名乗りを上げるとすれば・・・」

ハベトロット「家族の父親が『アルト・オルラント』。母親3人に『ヴァージェ・オルラント』、『バーゲスト・オルラント』、『メリュジーヌ・オルラント』・・・」

ハベトロット「彼と3人の間の子供7人に長男の『ジョルニ・オルラント』、次男の『セフィー・オルラント』、三男に『ガイル・オルラント』、長女に『スズカ・オルラント』・・・」

ハベトロット「次女に『セツノ・オルラント』、四男にコーラルのお婿さんである『アドニス・オルラント』、末っ子に『ルージュ・オルラント』。」

アルトリア「!。そこにアドニス君のお嫁さんとなったコーラルさんが家族に迎えられたから、コーラルさんの名前は・・・」

【(名前が付与されるから・・・)】
【『コーラル・オルラント』だね?】←


コーラル→新真名:コーラル・オルラント「はい。」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 23:56:30.23 ID:JmVy2A6p0
ハベトロット「おうおう!コーラルとアドニス・・2人の結婚をアルトとバーゲストが認めたからには、ここから先はこの花嫁の味方である僕の出番だね!」

ハベトロット「結婚式はいつにするのかな?花嫁衣装は僕が作ってあげるから、コーラルに最高の花嫁衣装をプレゼントしてあげるからさ!」

オベロン「うんそうだね。コーラルとアドニスの2人が結婚を決意したと聞いた以上、2人には3年前のアルトとバーゲストたち3人と同じように式をあげないといけないからね?」

オベロン「・・ただとても残念なことだけど、2人の結婚式の話はしばらく先までお預けって事になるからね。今の状況からしてね?」申し訳なさそうにしている


オベロン「――さて、楽しい一時はもうおしまい。ここから先は、本当の意味で真面目な話をさせて貰うからね?」

アルトたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

アルトリアたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

介人たち、飛電或人たち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

【・・・真面目な話って?】


オベロン「――昨日の夕方、捕虜になったブルーナから女王軍の状況などの情報を聞き出すために尋問していたのだが、問題はそこじゃない。」

オベロン「氏族長には、何かの理由でキャメロットに来られない者の為に、氏族長の1人にキャメロットにいるモルガンとリモートで謁見できるアイテム・・『空鏡』を所持しており、」

オベロン「アルトはその『空鏡』を使い、リモートによるモルガンとの接触と謁見をし、アルトはモルガンの口からとある話を聞いたんだ。」


オベロン「境界なき勇士団』たちによって解放されたノリッジとソールズベリーを襲わない。しかしロンディニウムの殲滅は必ずやり遂げる。」

オベロン「そして未だにロンディニウムを包囲しているウッドワスの軍勢に、当初の予定より2倍数多い女王軍の援軍を合流させて、一気にロンディニウムを攻め落とす・・」

オベロン「その2倍の数の援軍の到着が約三日後。いや、今日を入れれば、あと2日の内にキャメロットからの援軍が2倍近くウッドワスの軍勢に加わることになる。」

ダ・ヴィンチちゃんたち「―――!?」驚愕している

【なんだって!?】
【(あと二日間の内に二倍の女王軍の軍勢がロンディニウムに・・・)】←


オベロン「女王軍の主力であるイレギュラーズの幹部を3翅も倒し、ノリッジとソールズベリーをモルガンの支配から解放させたんだ。モルガンもさぞかしご立腹って所かな。」

オベロン「この2倍の数の女王軍の援軍がウッドワスの軍勢と合流したとなれば、ロンディニウムにいる『円卓軍』だけでは数で負けてしまう。」

オベロン「逆に僕たちが急いでロンディニウムに戻ったとしても、援軍と合流したウッドワスの軍勢に勝てる勝率は低いままだと思うが、それでもやらなきゃならない。」

オベロン「それ故に僕らは今日中にでもロンディニウムに戻り、ウッドワス軍と2倍の援軍への対抗策を練り直す必要があるって訳なのさ。」

アルト「――――――」頷く


千子村正「おいおいアルト!ノリッジとソールズベリーが襲われないのは良いのだが、本当にあの2倍近くの女王軍の援軍と一緒にウッドワスの野郎と戦うってのか?」

アルト「ああ。俺たちがロンディニウムに無事に戻ったとしても、こちらの軍の数的に勝率は低いままだが、ロンディニウムを守る事になるとすれば、いないよりはマシだと思うよ。」

アルト「それにこちらには新たに飛電或人こと、仮面ライダーゼロワンとさっき全快した月読調ちゃんがいる。微力ではあるが、少しでも戦力を増やせるとなるのなら・・・」

オベロン「いや、それについてはまだ悲観的に考える事はないさ。僕からの話はまだまだあるからね?」

オベロン「僕が独自の方から集めた情報などだが、その話には良いニュースと悪いニュースの2つがあってね。藤丸君はどれが聞きたいかな?」


【良いニュースから聞く】←
【悪いニュースから聞くよ】
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/20(月) 23:35:01.14 ID:OA45CRfu0
オベロン「うん。君が選ぶとしたらそれだね。じゃあその良いニュースというのはねぇ・・・」


オベロン「つい今朝ごろ、ソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民らがロンディニウムに向かっていくと話があったんだ。円卓軍に入るために。」

アルトリアたち「!」その事に驚く

【もしかして・・・・二代目ガウェインを倒したから?】
【それとも・・・・ブルーナを倒したから?】←

オベロン「いや、その両方さ!今さらだと思うが、二代目妖精騎士ガウェインが倒れ、ブルーナも氏族の長から失脚した話はもう既に知れ渡っている。」

オベロン「いつこのような噂話が広まったのはわからないけど、この噂を流してくれた妖精には感謝しなくちゃね?」

【それって自分の事だよね?】←
【遠回しに言ったってわかるよ?】

オベロン「あっ・・・・やっぱり・・・?」残念な表情をする


オベロン「でも重要なのはアルトリア・・・つまり『予言の子』への期待が悪い方向から良い方向に傾き、それらの期待が本物になった、という事さ。」

オベロン「しかもブルーナの部下だった兵士から聞いたのだけど、昨日、ソールズベリーにウッドワス軍からの救援らしき部隊が来ていたという噂話があったのだけど・・・」

ルージュ「えぇ!?ウッドワスとその軍勢の救援がソールズベリーの城壁の外側にいたというの!?いったいなんのために・・・」

オベロン「うん。おそらくブルーナが蒼毒の解毒薬生成の要となるサラマンダー所長を逃がすための策か、或いはもしもの為の援軍なのか・・・。」

オベロン「だが、肝心の救援であるウッドワスたちは、外からのブルーナの蒼毒の量が多すぎて、皮肉にもウッドワスはその状況から自身らの救援は必要なかったと判断して、」

オベロン「ウッドワスと救援部隊はすぐに東の野営地へ帰っちゃったんだ。せっかくわざわざロンディニウムの包皮網を切り崩して来た救援部隊なのにね?」

オベロン「要は汎人類史のことわざに言う、骨折り損のなんとやらっと言うわけさ?」

【そうだったんだ・・・】
【(もしウッドワスがブルーナの救援に応じて来ていたとしたら、どうなってたか・・・)】←


オベロン「だがその急遽編成された救援部隊の来訪が仇となり、ロンディニウムを確実に包囲していたウッドワス軍の包囲網に綻びが発生した。」

オベロン「その綻びの隙を付き、ノリッジからロンディニウムへ人材を含む数多くの補充がなされていると妖精たちの中で数多く噂されているんだ。」

オベロン「ノリッジへ帰り、円卓軍志願の者を引き連れて帰ってきた元・シェフィールドの住民たちの存在も確認されている。これはマタのないチャンスといっても良いくらいだ。」

オベロン「キャメロットからの2倍の数の援軍には及ばないかもしれないけど、このままこちらが打って出られるだけの戦力さえ集まれば―――」

介人「あぁ〜!?女王軍の援軍が来る前に、ウッドワスという牙の妖精を倒す事が出来る!」

オベロン「そうだよ介人!このまま各地から戦力が補充されていれば、だけどね。でもそれでも僕たちにとってはとても大きな進展だ!」

オベロン「2個目の『巡礼の鐘』も鳴り響き、ブルーナの失脚にも貢献したことで、『予言の子』の評判は確実に上がってきている。」

オベロン「正に以前、村正が言ってた、一石六鳥のように話題の上書きが成されたって事になるからね?」ニコッ!(笑顔で言う)

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・(恥ずかしがっている)


【これは凄いことだよ、アルトリア!】←
【さすが【予言の子】って奴だね?】

アルトリア「そ、そうかなぁ〜〜?でも照れるなぁぁ〜〜・・」照れている

千子村正「ああ。自分が言うのもアレだが、まさか一石六鳥の如くに事がうまく進むとは思わなかったなぁ?」

千子村正「・・そんで、お前さんが言う悪い話ってぇのは何の話だ?お前さんが言うからには、何か不吉な予感がするのだと思うのだが・・・」

オベロン「ああそれね・・・。それについては単刀直入に君たちみんなに・・・特にアルトとその家族たちに言わなければならない事がある。―――」


オベロン「――ブルーナが牢屋の中で死んだ。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――!?」

【死んだって、まさか!?】
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/22(水) 23:57:53.83 ID:w3pogg5C0
メリュジーヌ「ちょっと待って、ブルーナが死んだって・・・。君、あまりにも冗談が過ぎるんじゃないのかい?」ジロッ!(怪しんでいる)

オベロン「いや、これは本当の事だ。今朝、製毒工場の周りを飛んでいたら、オーロラ派の連中がそこで何かに騒いでいたのを見かけてね?」

オベロン「話を聞いて見たところ、牢屋で警備をしていた兵士が何かの毒のようなモノで殺されており、、その兵士の2・3人がその毒によって苦しんで死んだ後がほとんどだった・・」

オベロン「そして兵士たちが警備していた牢屋には捕らえていたはずのブルーナがどこにも存在せず、彼女が来ていた服のみが残されていたんだ。」


シュルッ、バサッ・・・(証拠となるブルーナのドレス(ビニール袋入り)を取り出すオベロン)


スズカ「これって・・・ちょっとそれ、私に見せてくれませんか?」

オベロン「良いよ。ブルーナが死んだと思われる場所に残ってた彼女の遺留品だからね?好きなだけ調べれば良いさ。」シュルッ。(スズカにそれを渡す)

スズカ「ええ・・・・」シュルッ、ピィィ〜〜パパパッ!(袋入りのブルーナのドレスを受け取り、それをサーチしていく)


トリスタン「オベロン殿、いくらブルーナの着ていた服が残ってたとしても、牢屋に捕らえているブルーナが死んだ事にはならないと思います。」

トリスタン「確かに彼女の力である蒼毒の異端の亜鈴は、ミセス・メリュジーヌの決死の攻撃により、彼女の翅は斬られ、彼女の力は失われました。」

トリスタン「しかし力をなくしたとはいえ、ブルーナは妖精である事には変わりません。妖精である以上、彼女があのままで終わるわけがありません。」

トリスタン「オベロン殿が牢屋で見つけたブルーナの服でさえも、ブルーナが隙を付いて牢屋を脱獄し、何処かへ姿を眩ます為に、着ていた服を脱ぎ捨てた可能性があります。ですから・・」

アルト「ああ。その為にもオーロラ派の面々と話し合い、ブルーナを牢屋に入れて、彼女が知る情報を聞き出すだけ聞き出すという事でオーロラ派と会談を締結して・・・」

アルト「ブルーナはオーロラ派の監視下に置かれたが、それでもブルーナは俺たちやオーロラ派にとっての利用価値がある妖精として生かしたまま捕らえているんだ。」

アルト「だから、俺たちにとってもオーロラ派にとっても、あの牢屋でブルーナを殺すにはそのような道理もないし、メリットもない。だからブルーナが消えたとしたら、恐らく自力で出たのだと・・・」

オベロン「それについては僕も同じさ。いまブル―ナを殺したところで、彼女からイレギュラーズなどの秘密を聞き出す事ができなくなるし、それはオーロラ派の妖精たちも同じ事だ。」

オベロン「僕もブルーナがあの牢屋の中でにわかに死んだなんて信じられなかったさ。彼女のあの性根の悪さから、トリスタンの言った通り、隙を付いて逃げ出したんじゃないかと思っていた・・」

オベロン「でも牢屋を警備してた者の中で、辛うじて毒を盛られずに生き残った兵士が居て、その兵士から話を聞いてみたところ・・・」

オベロン「彼は昨日、工場内を警備をしていたところ、目の前に砂のようなモノが突然と襲いかかってきて、気が付いたら床で朝まで眠っていたと・・・」

【砂のようなモノで眠らされたって事?】
【もしかしてその砂って・・・】←

アルト「――妖精騎士アグラヴェインか!砂が兵士の前に襲ってきて、その兵士を眠らせたということは、その襲ってきた砂は・・彼女が持つ3つの力の1つである夢の砂の力・・・」

アルト「夢の砂を操れるのは、このブリテンの中で妖精騎士アグラヴェインしかいないし、彼女がブルーナが囚われている牢屋に来ていたとしたら・・」


スズカ「――!?。・・これって!オベロンさん、兵士たちが何か毒のようなモノによって死んだというのは本当の事なのだけど、それはただの毒ではわないわ。」

スズカ「オーロラ派の兵士たちを殺したという毒・・・・それはブルーナの異端の亜鈴である『蒼毒』の毒素によって、兵士たちは殺されたのよ。」

アルトたち「―――!?」驚愕する

【『蒼毒』ってまさか・・・・】
【でもそれは、メリュジーヌによってもう使えなくなったんじゃ・・・】←
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/24(金) 23:13:29.08 ID:LOl+FEqR0
アルト「いや、確かにブルーナはメリュジーヌの決死の攻撃で蒼毒の力を操るアンテナである背中の翅を斬られた事で蒼毒の力は失われたと思っていた。」

アルト「だがそもそもブルーナの蒼毒の力は元々妖精騎士アグラヴェインが國家試験を通じてブルーナに譲受されたモノであり、異端の亜鈴は妖精騎士アグラヴェインの一部に過ぎない。」

アルト「妖精騎士アグラヴェインの力の一部である以上、異端の亜鈴の力を復元する能力を彼女は持っていて、彼女はブルーナが捕らえられた牢屋に忍びこみ・・・」

アルト「ブルーナを助けると見せかけて、何かしらの力でブルーナの蒼毒の力を暴走させて、ブルーナの遺体が消えてなくなるぐらいに蒼毒の力の暴発で殺したんだ。」

アルト「その際にそれらの余波で蒼毒の毒素が監房中に広まって、気絶や眠りだけで済んだオーロラ派も巻き込き、ブルーナの暴走した蒼毒の毒素でみんな毒殺されたんだ。」

【殺されたって・・・そんな・・・】
【いったい何の理由で・・・】←

バーゲスト「それが妖精騎士アグラヴェインの部下である異端の妖精たち(イレギュラーズ)としての共通ルールというのかわからないが、わかることがあるとすれば・・・」

バーゲスト「負けた者には死を与え、その者たちの持ってた全てを彼女(妖精騎士アグラヴェイン)のスチール(奪取)によって全て奪っていく事と・・・」

バーゲスト「妖精騎士アグラヴェインの着名を受けている自身が3つの特殊な力を持つ人間である事を、他のブリテンの妖精たちに漏らさぬように口封じをしていっているのかの2つだな。」

ダ・ヴィンチちゃん「確かにそれについては後者の方がアグラヴェインがやりそうな事だと私は思うね。彼女は常に自身がアルトと同じ世界から来た人間である事を誰かに知られぬように行動している」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの事もまた、彼女から妖精騎士アグラヴェインに関する事をブルーナの口から割り出さぬよう、ブルーナを殺して口封じをしたに違いないわね。」

アルト「ああ・・それについては俺も同感だよ。だとすればノリッジでダルダンを殺し、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせた真犯人は・・・妖精騎士アグラヴェインただ1人だ。」

立花響「・・・なんで妖精騎士アグラヴェインさんは同じイレギュラーズの仲間を平気で殺す事が出来るのですか?私たちの敵とはいえ、負けたからって、こんな仕打ちは間違っているよ・・・」悲しげに言う

月読調「響・・・」

アルトリア「・・・・・・・・・」悲しそうな顔をする響を見て・・・


カイニス「決まりだな!アイツ(妖精騎士アグラヴェイン)はノリッジでアルトたちに倒されたダルダンにトドメを刺して殺し、恰も『予言の子』がダルダンを殺したように仕掛けていき・・」

カイニス「それによってノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にし、『予言の子』勢力とノリッジの妖精たちとの連携を妨害しつつ、ダルダンから情報を聞き出せぬようにダルダンを消した。」

カイニス「そしてついさっき負けたばかりのブルーナでさえも、そいつから情報を聞き出さないよう、何らかの手段でソールズベリーに侵入し、ブルーナの奴を蒼毒の力の暴走で殺した。」

カイニス「つまりアイツ以外のイレギュラーズのメンバーはアイツにとって使える『駒』でしか見ていない。なんたって他の連中は正真正銘の妖精であって、当の本人は妖精の身分を偽って居座る異界からの人間だからな。」

オベロン「ああ。アルトと同じ世界から来た人間である彼女にとって、女王モルガンや女王軍側の妖精たちに自身が人間である事を知られれば、忽ち彼女はモルガンや女王軍から命を狙われることになる。」

オベロン「だから自身の手駒であるイレギュラーズが負けた際、妖精である彼らの口から彼女自身の情報が漏洩しないよう、敗北したメンバーから消していき、」

オベロン「そして必要であるならば、敗北したメンバーの死を利用し、ダルダンの時のように妖精たちに不安と混乱を播いて、彼女への追求を拡散させていく・・。」

オベロン「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

アルト「ああ。妖精國の妖精たちに妖精眼がない事を良い事に、彼女の知恵と策略で妖精たちを騙し、俺たちにその罪をなすり付けてくるからな・・。」

【確かにそうだ。】
【(その彼女に対して、俺たちは勝てるというのか・・?)】←


オベロン「――たけど今回はダルダンの時とは違って、妖精騎士アグラヴェインがブルーナを殺したという証言もあるし、目撃者と言える人物も存在する。」

オベロン「ブルーナを殺した犯人が『予言の子』ではないと確証が得られた以上、ノリッジの妖精たちと同じようにソールズベリーの妖精たちを疑心暗鬼にする事はない。」

オベロン「従って、ブルーナがここで死んだところでこちらの不利になる事は一切もない。むしろ氏族長の地位から失脚したブルーナの事なんか、妖精たちにとって、興味の対象外になっているからね?」

オベロン「けど、ソールズベリーにいる『オーロラ派』や『ソールズベリーの反乱軍』がこちらに味方する素振りを見せていない以上、安心するにはまだ早い・・」

オベロン「彼らを含むソールズベリーにいる戦力を味方にする為にも、彼らとすぐにでも話し合いをする必要があるのは確かだね。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――――。」頷く

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルがコーラル・オルラントしてアルトたちの家族に迎え入れた事に対し、アルトリアたちは拍手喝采でアドニスとコーラルの結婚の許しを得たことに対して祝福をし・・・

オベロンからブルーナが昨晩の夜に殺されたことを話し、アルトたちみんなは動揺しつつもその状況を受け入れていき、

みんなはこれから対峙するであろうウッドワス軍と2倍の援軍の女王軍への闘いに備え、みんなはそれに向けて事を進めていくのであった。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/25(土) 23:00:32.79 ID:XcHorzzg0
それから数分後・・・・トネリコ大聖堂:聖堂内


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(ソールズベリーの住民たちが集まっている)


コーラル「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・」フムフム・・(主張を聞いていく)

アルトリア「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

オベロン「―――――――」ペラペラペラ・・・(話を進めていく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・。」話に納得する

コーラル、アルトリアたち「―――――――」頷いていく

――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリーの住民たちとの話し合いから数分後・・・マイクの店の裏庭の近くにて・・


マイク「本当にまた行っちゃうのかい、ダビンチ。いくらあのウッドワス様の軍勢や女王軍の兵と戦う為とはいえ、またオイラの元から離れていくなんて・・・」

マイク「次はいつ戻るんだい?ダビンチがいないとこっちは寂しくてしょうがないんだよ〜〜・・・」困り顔

ダ・ヴィンチちゃん「ほんとごめんね、マイク。私たちが知らなかったとはいえ、私が留守にしている間に捕まってしまったばかりだというのにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「でもねマイク・・これはこれからの君たちの為でもあるし、もう二度とソールズベリーにあんな悲劇を起こさせないようにする為でもあるからね?」

マイク「うん・・・まぁそうだよね。オイラがダビンチたちと付いていったところで、オイラはダビンチたちの足手纏いになるだけになるかもしれないからね・・・・・。」

マイク「オイラはここで待っているよ。いつものようにオイラの店で、みんなの事を喜ばせるようなモノゴトをいっぱい出来るようにして、ダビンチの事をびっくりさせるようなモノを作って待っているからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。でも新しいコトに手を出し過ぎるのは程ほどにね?色んなコトに挑戦しすぎて、後で困るようなことになったら大変だからね?」

マイク「う、うんそうだよな。ダビンチがそう言うのなら、オイラも出来るだけ気をつけるよ。」

マイク「あっ、それと藤丸君だったね?君たちの事はダビンチのトモダチというのだから信じられるけど、だからってダビンチを無理させるような事はするんじゃないぞ!」

マイク「ダビンチだけじゃない、オイラのトモダチのシラベちゃんにも迷惑をかけるような事をするんじゃないぞ!2人に何かあったら、このオイラが許さないからな!」

【わかっているよ!】
【大丈夫大丈夫!】←

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・ふふっ。」笑みを見せる


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ女史殿、藤丸殿、こちらはもう既にロンディニウムへ出発する用意は馬っちりと出来ていますが、そちらの方は準備は出来ていますか?」

レッド・ラ・ビット「アルトリア殿は昨日の夜の寝不足で既に馬車の中で寝ていますし、ゾックスたちも準備万端だと言ってますよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、わかっているよ。こちらもこちらで、いつでもロンディニウムへ戻る準備は出来ているのだけど、あともう少しだけ待ってくれるかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「いまロンディニウムへ向かえば、しばらくの間はソールズベリーに戻れないからね。私たちにとっても、アルトたちにとってもね?」

レッド・ラ・ビット「!。確かにそうですよね・・・その為にここでの最後の準備として、こちらに寄るとみんなで話し合ってましたからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「ええ。」頷く


ジィィィ〜〜・・・(マイクの店の裏庭に目を向けていくダ・ヴィンチたち)
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 00:14:58.77 ID:1HPqTQ5b0
マイクの店の裏庭:オーロラ様のお墓がある所


ズラァァ〜〜〜・・・(お墓の前には沢山のお供え物が置いてある)

スゥゥゥ・・・(布に巻かれた『オーロラの翅』と花束を供えるコーラル)


コーラル、アドニス「・・・・・・・・・」しゃがんで合掌している

メリュジーヌ、アルト、バーゲスト「・・・・・・・」合掌している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、ガイル、スズカ「・・・・・・・・」合掌している

ハベトロット、立花響、月読調「・・・・・・・・」一緒に合唱している


千子村正「墓参りは済んだか?こっちの方はもうロンディニウムへ戻る準備は万端だぞ。」

アルト「ああわかっている。みんな行くよ。」呼びかける

バーゲスト「ええ・・・・アドニス、コーラル。」

コーラル「ええ・・・・・・」スゥゥゥ〜〜・・(ゆっくりと立ち上がり・・・)

コーラル「・・・・・・・・・」ジィィィ〜〜・・・(オーロラ様のお墓を見つめていく)

―――――――――――――――――――
回想シーン:昨日の夜(アドニスとコーラルの初夜、コーラルの心の中)


コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!!


ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す)

妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する)

―――――――――――――――――――

コーラル「(さようなら、オーロラ。あなたとはもうこの先どんな事があっても、あなたの事を思い返すようなことはいたしません。)」

コーラル「(私はもう1人ではありません。私には夫であるアドニス様もいるし、家族として迎えてくれたアルト様たちもいます。ですので・・)」

コーラル「(オーロラ。あなたはどうか、あの世のどこかで私があなたより幸せになっていく様をどうか見守るだけでお願いいたします・・

コーラル「(どうかあなたは私の想いでの中で、じっとしててくださいませ・・・)」


アドニス「コーラル・・・・もう行こうか?」スゥッ・・(肩を寄せる)

コーラル「はい。」頷く


タッタッタッタッタッ・・・・・・(オーロラ様のお墓から去っていくアルトたち)

―――――――――――――――――――――――――――

大聖堂にて、ソールズベリーの住民たちとの対話と交渉を済ませ、ウッドワス軍との闘いに向けてロンディニウムへと出発するアルトたちとアルトリアたち。

ロンディニウムへと出発する際、最後の寄り道としてマイクの店の裏庭にあるオーロラ様のお墓の前に立ち寄り、そこでアルトたちはオーロラへの手向けとして、墓前の前で合掌をしていき、

コーラルは心の中でオーロラへの最後の別れを告げ、アルトたちとアルトリアたちは、風と自由の街:ソールズベリーから旅立っていった・・・。


オーロラ様のお墓の前には、コーラルによって添えられた綺麗な花束と布に包まれた黒く枯れた『オーロラの翅』が添えられており、

同じく表紙に『さようなら』と書かれた文字が書かれた手紙が『オーロラの翅』の側に添えられていたのであった。
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 22:39:40.09 ID:1HPqTQ5b0
ソールズベリーから出発して数時間後・・・妖精國ブリテン:南部平原にて・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ビュゥゥーーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの移動手段の音が聞こえる)

―――――――――――――――――――――――――
ジープワゴンの方(アドニスたち)では・・・・


アドニス「――――――」ニコニコ!(笑顔で運転している)

コーラル「ウフフフフ!」ニコニコ!(笑顔で助手席に座っている)


セツノ「ウフフ・・アドニスとコーラル、2人とも喜んでいる・・・夫婦になってさらに仲良くなった・・。セツノ、2人が仲良くしているの、とても嬉しい。」

ハベトロット「うんうん!アドニスもコーラルも、お互いにラブラブでとても良い結婚ができて、さぞかし良い感じじゃないか!」

ハベトロット「2人とも、これから先に何があろうとも、2人は互いに支えあい、さらにラブラブで良い夫婦となっていくのが、楽しみだね!」

セツノ「うん!」頷く

ジョルニたち「――――――――」ニコッ!(笑顔で頷く)

――――――――――――――――――――――――――
レッド・ラ・ビットの馬車(アルトたちとアルトリアたち)の方では・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ロンディニウムへ向かって走っていく)


レッド・ラ・ビット「ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴がなくなり、どうにか最短ルートでロンディニウムに向けて走れますよ、皆さま方。」

アルト「ああ。この調子で行けば、今日中の夕方にはロンディニウムへ着けるな。モースや悪妖精みたいな邪魔が入らなければね?」

レッド・ラ・ビット「ええ。1つ聞きたいのですが・・・アルトリア殿、2つ目の『巡礼の鐘』が鳴った際に何かお変わりになったところはありますでしょうか?」

レッド・ラ・ビット「私から思うに昨日の闘いに勝利した直後、アルトリア殿から発する“圧”を強く感じ、速さ・スピード・駆け足などがかなりパワーアップしたんだと思われています。」

アルトリア「ウフッ、ウフフフフ・・・・ムニャムニャムニャ・・・・」グーグーグー・・・(にやけてながら寝ている)

レッド・ラ・ビット「・・とまぁ、今、馬車の中で寝ているアルトリア殿には先ほど言った“圧”というモノが発生しておらず、本当に強くなっているのか、ここからの私にはわかりません・・。」

オベロン「ああ〜それは多分、アルトリアがただ寝ているからだと思うからね。誰だって、寝ている時はいくら妖精でも全体的に無防備になるからね?」

オベロン「まぁ〜彼女が寝ていようと起きていようと、今の彼女からして他のイレギュラーズを彼女1人で倒す事はとてもじゃないほど無理だと思うね。」

オベロン「僕が言うに『千姿変化のレオンゴン』でならギリギリいけそうだけど、他のイレギュラーズでなら、忽ち彼女は返り討ちに遭ってやられちゃうだけだね?」

オベロン「彼女が起きて僕たちに言う事があるとすれば・・・“そうだよね・・・そもそも私の実力がゴミだもんね・・。”っと自分で自分に皮肉を言いつけるに違いないかもしれないからね?」

アルトリア「ZZZZ〜〜〜・・・・・」ZZZZ・・・・(嫌な顔をしながら寝ている)

【(もしかして、寝ながら聞いてた?)】
【もうそれくらいにしよ、オベロン?】←


ダ・ヴィンチちゃん「ああ。アルトリアの魔術・・・妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。その数が増えているのは明白だ。妖精も人間も、この神経は生まれついて決まっている。」

ダ・ヴィンチちゃん「それが“鍛えられて強くなる”のではなく、“神経の数そのものが増える”というのは前例のない事だ。間違いなくアルトリアが特別である証しだよ。」

アルト「――?。それはどういう事なんだ?」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 09:23:29.25 ID:/ErlfBAs0
ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それに藤丸君。妖精國の妖精には2種類があって、『生まれた時から姿が変わらないもの』と『段階ごとに姿が変わるもの』があるとは聞いている。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアとバーゲストは『段階ごとに姿が変わるもの』であり、メリュジーヌやハベトロット、コーラルとかは『生まれた時から姿が変わらないもの』と、このように妖精の種類はそれぞれあるのだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それでも、能力値が大きく成長する、という妖精はあまり例がない。“目的を失う”“輝きを失う”といった事による、魔力量の退化はあるけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアルトたちに至っては私たちが知っている妖精の知識から見て、とてもじゃないほどに前例というものが存在しないと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲストやメリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアのような妖精妻に至っては、夫と結婚した際、婚約指輪のように装着した『純恋愛の宝石』の力と祝福によって、」

ダ・ヴィンチちゃん「3年前まで抱えていたはずの『呪い』が忽然と消え去り、装着した妻の望むままに胸や顔などの体型を成長するかのように変化させ、そしてなによりも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「この妖精國では本来、妖精も人間にはない生殖と繁殖機能・・即ち“子供を産む”という概念を妖精妻たちの子宮に付与させ、2人の間に子供が出来るようにさせた。」

ダ・ヴィンチちゃん「そしてそれぞれ場所は違っても、妖精妻たちの子宮に宿った赤ちゃんたち・・・つまりジョルニたちやリノアちゃんのような『人間と妖精の間の子供』を出産し、やがてその子供たちが成長していき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その子供たちが持つ亜鈴でも魔術でも異なる力を持ち、それらの力は彼らの成長や鍛え方で強くなり、そして何よりも他の妖精たちとは違う一環として、」

ダ・ヴィンチちゃん「彼ら自身らの『覚醒』によって、所持している力と更に異なる能力を持ち、デメリット付きだがその能力は桁違いといっても良いさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「しかし蒼毒のブルーナは『純恋愛の宝石』を所持していないし、結婚相手もいない、妖精騎士アグラヴェインによって力を与えられただけにも関わらず、」

ダ・ヴィンチちゃん「ソールズベリーでの闘いでは与えられた自身の異端の亜鈴である『蒼毒』の力を『覚醒』したかのように進化させて、私たちを絶体絶命まで追い詰めていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの身に何が起こったのかはわからないが、彼女とバーゲストたちはこの妖精國の妖精とは全く異なる形で能力値が大きく成長する事は、私にとってもとても疑問視するものだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ殿、いま話をしているところで割り込んですみませんが・・・―――」

レッド・ラ・ビット「――前方に牙の氏族の部隊がいます。しかもその部隊が妖精の集団を襲っているようなのですが、いかがなモノで?」

オベロン、アルト、ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【反応が軽いよ、レッド・ラ・ビット!】
【話の途中だが、ウッドワス軍だね!】←


オベロン「ああ見ればわかるよ!おそらくあの牙の氏族はウッドワス軍の哨戒部隊だと思う。なんでこんな場所に哨戒部隊がいるのは謎なのだけど。」

オベロン「それとあの妖精の群衆・・・おそらく今朝、僕がみんなに話したというソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民たちだと思うよね!」

オベロン「ウッドワスの奴め、ブルーナの件の憂さ晴らしに先手を打って、これ以上の円卓軍の戦力補充を妨害しようとしているのか!」

アルト「らしいな。藤丸、ダ・ヴィンチ、難民たちを助けに行くぞ!」

【わかっている!】
【難民たちを助けよう!】←


キィィ〜〜!!ガバッ、タタタタタァァーー!(馬車を止め、妖精の難民たちの救援に向かうアルトたちとカルデアのマスターたち)


オベロン「おい起きろ!起きるんだアルトリア!」ペチペチペチ!(アルトリアの頬を叩く)

アルトリア「・・・・ウ、ウゥゥ〜ン・・・・・。なに・・・?もうロンディニウムへ着いたの・・・?ふぁぁ〜眠い・・・。」ウトウト・・(眠そうに起きる)

オベロン「ウッドワス軍が目の前でアルトたちと戦っているんだ!君も早く援護に向かいたまえ!」

オベロン「それとも君は、睡眠不足を理由に君が調子に乗れないから、偽者の『予言の子』であるアルトたちに任せて、自分は呑気に昼寝を続けるというのかい?」

アルトリア「!?。そんなわけないよオベロン!行くに決まっているでしょうが!もーう!」ムカムカムカ!(怒りを見せる)


スタッ、タッタッタッタッタァァーー!(不機嫌そうにアルトたちの元へ駆け付けるアルトリア)


ソールズベリーから出発し、ロンディニウムへの帰路を急いで進んで行くアルトたちとアルトリアたち。

その道中、ウッドワス軍の哨戒部隊と思いし牙の氏族の群衆が、ロンディニウムへと向かうソールズベリーの住民やノリッジからの難民たちの集団に襲っており、

それらを見かけたアルトたちは急いで襲われている難民たちの救援に向かい、オベロンに叩き起こされたアルトリアもまた、寝起きで不機嫌ながらもアルトたちの元へ向かうのであった。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 22:15:56.07 ID:/ErlfBAs0
アルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:トネリコ大聖堂 堂内にて・・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・・・(多くの妖精たちと人間たちが集まっている)


オーロラ派の指導者「我らの憎き蒼毒のブルーナは失墜し、ソールズベリーは『予言の子』と『境界なき勇士団』によって奴の支配から解放された!」

オーロラ派の指導者「ソールズベリーの鐘は鳴り、今度の戦争による戦火はより激しい勢いで増していくと思われる。しかし我らは恐れずに立ち上がる!」

オーロラ派の指導者「我らはオーロラ様の意思を継ぎ、妖精國を支配する女王モルガンを打倒するために我々はより一層の団結を築き上げようではないか!」

オーロラ派の者たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」ワーワーワーー!!(歓声をあげていく)


オーロラ派の妖精1「しかしオーロラ様の後継者とも言えるコーラル様がまさか先陣に向かうかのように、『境界なき勇士団』らと一緒にロンディニウムへ行ってしまわれるとはなぁ〜・・」

オーロラ派の妖精2「コーラル様は自ら、風の氏族の氏族長の代理に名乗りを上げ、我らを導くオーロラ様の後継者として残ってくれると思ってましたのだが・・・」

オーロラ派の妖精2「3年前までは人間たちを『下等生物』と蔑んでいたコーラル様なのですが、今になっては妖精や人間でさえも区別を問わず『下等生物』であると蔑み、」

オーロラ派の妖精2「あの人間と妖精と区別が付かない男の子と仲良くし、ソールズベリーの留守を我らに任せ、コーラル様自身はロンディニウムへ向かってしまうとはねぇ・・・」

オーロラ派の妖精3「コーラル様って3年前・・・オーロラ様が近くで陵辱されている中で、コーラル様は何もせずにその場で座っており、」

オーロラ派の妖精3「主人であるはずのオーロラ様を助けずに見殺しにしたコーラル様が風の氏族の長の代理を務めるなんか出来るはずがないと思いますが・・・」

オーロラ派の妖精1「うむ。オーロラ様を見殺しにした身とはいえ、コーラル様はそれらの罪を必ず償うと先ほど演説台で仰り、そしてその証明を知らしめる行動として、」

オーロラ派の妖精1「コーラル様自らがロンディニウムで起こりえる戦地に赴き、『予言の子』と『境界なき勇士団』と共にウッドワスの軍勢と女王軍を打ち倒すと明言ましたからな。」

オーロラ派の妖精1「それにコーラル様は、もしロンディニウムでの戦に敗北した場合に供え、そこからの難民の受け入れと護衛の為に、我らの『オーロラ派』の救援は必要ないと仰られていました。」

オーロラ派の妖精1「確かに先の事を考えるとすれば、戦略的にもいい判断だと思われるのですが・・・」


オーロラ派の指導者「確かにコーラル様は我らの信頼を得るために、氏族の長の代理の身であるにも関わらず、『境界なき勇士団』の者たちと共に戦地に向かわれてしまいました。」

オーロラ派の指導者「ですがそれはコーラル様がその身を通し、女王モルガンとその女王軍の脅威に立ち向かい、我らに女王モルガンへの叛逆に激励を促しに向かったのです。」

オーロラ派の指導者「我らはコーラル様の激励に答えるためにも、我らは一日でも早く、オーロラ様の『娘』をお救いしなければならないです。」

オーロラ派の指導者「先日、そのオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出すはずのブルーナが妖精騎士アグラヴェインに殺され、またしても『娘』の存在の安否と居場所の特定が成されませんでしたが・・・・」

オーロラ派の指導者「オーロラ様は必ず蘇る!オーロラ様の『娘』を我らの元へ取り返し、オーロラ様の意思がその娘の心に引き継いでいると確証を得たその時、」

オーロラ派の指導者「オーロラ様はこのブリテンの地に蘇り、ソールズベリーいや、このブリテンの真なる女王として復権を果たすであろう。」


ガヤガヤガヤガヤガヤ!ワーーワーーワーーワーー!(更に歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)


オーロラ派の妖精たち「指導者様の言う通りだ!コーラル様は何をしようとも、その行動はオーロラ様の復活に貢献し、オーロラ様の復権の礎となるであろう!」

オーロラ派の妖精「まこと、オーロラ様こそ理想の女王・・・真に妖精と人間を繋げてくれるお方!我らのオーロラ様の復活こそ、我らの生きる最大の『目的』である!」

オーロラ派の妖精たち「我らが解放軍一同、そしてオーロラ様復活の構成員一同、命を賭してでもオーロラ様の復活を、オーロラ様の復権を成し遂げて見せましょうぞ!!」


ワーーワーーワーーワーー!(歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたちが南部の平原でウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃、ソールズベリーではオーロラ派の群衆たちによる激励会が行なわれており、

オーロラ派の者たちはコーラルがロンディニウムへ言った事を、死したオーロラの復活への礎として感じており、オーロラ派の者たちはそれに感化してさらに激励を促していた。

それはまるで何処かの宗教団体の熱狂的な激励であり、彼らの信仰とも言えるその激励は、瞬く間に大聖堂にいる者たち全てに浸透していくのであった。
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 23:47:33.40 ID:/ErlfBAs0
第41節:決戦準備(T)〜武器作りと特訓と王の器〜
―――――――――――――――――――――――――――
円卓軍の拠点:廃都 ロンディニウム


助けられた難民たち「――――――――」コクッ、タッタッタッタッ・・・(お礼を言ってロンディニウムへ入城していく)

アルトたち、アルトリアたち「―――――――――」タッタッタッタッタッ・・・(ロンディニウムへ入城していく)

―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:大広間


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!(前以上に多くの妖精たちと人間たちが賑わっている)


【なんとか難民たちと一緒に日没前に帰れたね・・・】
【それでもたった3日しか経ってないのに・・・】←

アルトリア「うん、目に見えて人が増えてるよね、これ!?」驚いている

ワグ「だろだろ−?東門から南門から、もう朝から大盛況なんだよ!アルトの大旦那!ガイルの兄貴!」

ロブ「おうよ。これもアルトの大旦那たちやアルトリアの姉貴たちが、あのイレギュラーズの幹部2翅を倒し、ソールズベリーから『巡礼の鐘』が聞こえた事もあるからな!」

ワグ「ああ!今さっきアルトたちみんなが助けた円卓軍志望の集団から聞いたばかりだが、あのニュースにはみんなも驚いたぐらいだからな!」

パーシヴァル「ええ。よく戻られました、皆々さん。心配はしておりましたが、それでも大事なく生きて戻ってきた事が何よりです。」

ウェールズの妖精たち「キィキィキィ!(おかえり!おかえり!帰ってきた!帰ってきた!僕たちの救世主様!僕たちの救世主様!)」喜んでいる

【ただいま、ロブ、ワグ、パーシヴァル、それにみんな!】
【この賑わいは、やっぱり・・・?】←


アルトリア「パーシヴァルさん、この妖精と人間の増え方は、やっぱり・・・・・・?」

パーシヴァル「はい。ノリッジからの入隊希望者と、ロンディニウムへの移転希望者です。これでも内部に迎え入れたのは全体の4分の3で、残りの希望者はノリッジに留まってもらっています。」

ぺぺロン伯爵「そうなの。ノリッジへ帰還するシェフィールドの住民たちとの入れ替えで大変だったけど、その帰還する住民たちの数が少なかったのが幸いだったわね。」

ボガード「ああ。昨日のブルーナからの余計なお節介によるウッドワス軍の包囲網の手薄化と夜中の隙を付いて、ノリッジからの支援物資と共に円卓軍希望者を入城させたのだが・・」

ぺぺロン伯爵「そうそう。ウッドワスはその事で急遽、哨戒部隊を配置した事もあって、残りの希望者はこの戦いが終わってからって入れるって話をまとめたから、ね?」

メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵!それにボガードも!2人ともこっちに来たと言うのだね?」

ぺぺロン伯爵「ええ、いよいよ決戦の空気でしょ?ノリッジで報告を聞いているだけなんて勿体なくて、やって来ちゃった♡」

ぺぺロン伯爵「ボガードもそう、ノリッジでアルト君の凱旋を聞いてて、彼、もう居ても立ってもいられずにわたしと一緒にきたのよ♡」

ボガード「ああ。」頷く

【たのもしいよ、ぺぺさん】
【来てくれてありがとう、ボガード】←


ボガード「うむ。だが別に俺は、我が友であるアルトの助けになる為に来たのだが、それとは別に私から皆に伝えたい事があって、ぺぺロン伯爵と共に来たのだからな。」

アルト「???。伝えたいことだって?」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/28(火) 23:56:15.40 ID:4Uya0jfi0
ボガード「私とウッドワスとはかつて、氏族長を決める戦いを繰り広げており、戦いに勝ったウッドワスは牙の氏族長として君臨したというのは知っているよな?」

ボガード「ウッドワスはこの妖精國にいる牙の氏族の中で唯一、“亜鈴返り”という亜鈴と同等の力を持ち、その力はバーゲストたちの力と同等か、それらを凌駕する力を持っている。」

アルトリア「えっ、それってほんと!?・・・まぁそうだよね・・・だってウッドワスって、1000年前に起きた『モース戦役』でモースの“王”を倒したという伝説があったような・・なかったような・・・?」

アルトリア「そういう話はよくティンタジェルでよく聞いていたのだけど・・今の世代でウッドワスがその強い力を振るったって話を聞いたことがないのだけど・・・」

【それってヤバくない・・?】
【ウッドワスって、そんなに強いの?】←

ボガード「ああ。『モース戦役』や俺との戦い以降、ウッドワスの奴が本気で戦っている姿を見たものは、キャメロットの上級妖精でさえも見たことがないと聞いている。」

ボガード「それにウッドワスの奴はもう齢1000年も生きて、いくらあのウッドワスもまた、寄る年波には勝てずに魔力量が落ちている可能性があるからな。」

ボガード「だがな、だからってウッドワスの奴を侮ることは出来ない。奴が亜鈴返り持ちの妖精である以上、力の弱いお前たちは充分に奴への警戒を怠るなよ。」

ボガード「万が一の場合は戦地でウッドワス相手に私をぶつけるがいい。私があやつ相手に今度こそ勝利できるよう気合いを貼って戦ってやるからな!」

アルト「ああそうだな、ボガード!」シュッ・・(左腕の拳を出す)

ボガード「ああ!!」シュッ・・(右腕の拳を出す)


ガシッ!!(グータッチをするアルトとボガード)


千子村正「さすがだな、アルト。3年前からの付き合いもあって、ボガードとは親友同士まで仲良くしてやっているのだからな。」

千子村正「だがボガードも含めてぺぺロンも無茶するなよ?今あんたらに死なれたら、ノリッジをもう一度まとめる手間ができちまう。」

千子村正「それにアルト、同じ『境界なき勇士団』の仲間である以上、アンタの家族だけじゃなく、仲間の心配も気にしていくのが、一団をまとめるリーダーとして吉だと思うぜ?」

アルト「うん、そうだね。その言葉、しっかりと俺の心に刻んでおくよ。」

ぺぺロン伯爵「まあ、異星の神の使徒の村正ちゃんが他の世界の人間であるアルト君に心配をかけるなんて!ブリテンに来た甲斐があったってものね!」

千子村正「阿呆、そんなんじゃねえよ。今の儂は『予言の子』の用心棒だからな?あんたの部下であるカイニスの事を一切アルトに任せっきりにしているあんたと違ってな。」

ぺぺロン伯爵「ムッ、やだも〜・・ほんと村正は人聞きが悪いんだからねぇ〜〜?」嫌みな顔を見せる


ぺぺロン伯爵「それじゃあ私はこれから『カルデア』の関係者として真面目な話をさせて貰おうかしらねぇ?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル。アルトリア。藤丸。ダ・ヴィンチ。バーゲスト。メリュジーヌ。ボガード。」

ぺぺロン伯爵「あなたたちは私と作戦室に来て貰えるかしら?“予言の後”について私から提案があるの。」

ぺぺロン伯爵「アルト。あなたは私と藤丸たちと話をしている間、他のみんなと一緒にある場所に見学に行ってきたらどうかしら?場所はロブが教えてくれるわ。」

ぺぺロン伯爵「あなたが私に持ってこさせて“作ろうとしたモノ”、どうやらこのブリテンでも作れそうな感じで出来上がっているわよ?」

アルト「!」その事で何かに気づく

ダ・ヴィンチちゃん「???」首をかしげる


【予言の、後の話とは・・・・?】
【アルトが持ってこさせたって・・・?】←
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 09:18:09.69 ID:FYRdLaW+0
ロンディニウム:武器工房所



カン、カン、カン、カン!ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン!(鍛治師たちがあらゆる武器を作っている)

タッタッタッタッタッ・・・・・(そこにアルトたちがやって来る)


ロブ「アルトの大旦那。ここがロンディニウムで沢山の鉄の武器を作っているという大工房さ。以前よりとても手入れが良く使いやすくなっているからな。」

ロブ「ここの管理をしているのはユーミルの姉さんだ。ユーミルの姉さん、ここの炉と作業所の広さを見て、なんか一目惚れしたかのように気に入っちゃってなぁ・・・」

ロブ「“ここを新たな『鋼鉄山』の店を構える!”と言って、一度ノリッジに戻ったと思ったら、ここに移住するかのようにノリッジの店にあった道具全部持って、引っ越して来やがったんだよ。」

アルト「!。あのユーミルがか?確かにレッド・ラ・ビットの鎧や馬車のコトで随分と世話になっているからね。しかもユーミルたち2人がまさかロンディニウムへ移住してくるなんてね。」

ワグ「そうそう!ユーミルの姉貴やエイリンの姉貴も、本格的にロンディニウムに貢献すると言ってたし、ここに引っ越しに来てくれた事は大歓迎と言うべきだと思うよな!」


エイリン「!。あっ、アルトさん!ロンディニウムに帰ってきたんですね?実は私たち、この鍛冶場が気に入って、わざわざノリッジから引っ越してきたんです。」

エイリン「村正さんの思っているようにはいきませんでしたが、このように鍛冶場の炉を一回り掃除して、ここで色々と製鉄作業をしているんですよ。勿論、ウェスバーで取れた鉄でね。」

千子村正「いや充分だ。手入れの出来る職人が増えれば炉も綺麗に出来るし、製鉄が出来さえできれば、ここで多くの鉄の武器ができるからな。」

千子村正「フッ、ハルキの奴が世話になってた事もあるが、ここまで強度と精鋭なモノを作れる土の氏族の妖精は、お前たちが唯一じゃないのか?」

ユーミル「ウムウム!ワシらの『鋼鉄山』の武器がこのロンディニウムに作業所を移しただけで、このように強度も高く、より強力な鉄の武器が生成出来るようになったからな。」

ユーミル「・・やは製鉄炉の熱かのぉ?ノリッジの店の炉も良いのじゃが、ロンディニウムのようなとても熱い温度程の熱を出せぬからのぉ・・。それに土地の狭さもあるし・・・」

ユーミル「スプリガンが生きてた頃は土地を変えたとしても、土地の関係もあって炉を大きく新たに建造など出来ぬ事情があったからのぉ〜。」

ハルキ「へぇ〜そうでしたのかぁ〜・・・」


ユーミル「・・っと、それはともかくアルト殿。お主、2日ほど前にロブたちにお使いを頼んだモノがあったじゃろ?名前は確か・・・」

ユーミル「モクタン(木炭)にショウサン(硝酸)とイオウ(硫黄)と言ってたかのぉ・・・確かにそれらはぺぺロン伯爵経由でこっちに多く持ってきたのじゃが・・・」

ユーミル「そしたらぺぺロン伯爵がのぉ・・“それら”を作るのなら一緒に『コレ』も一緒に作ってみたらどうだと提案してのぉ・・・その『コレ』というのがなぁ〜・・・」タッタッタッタッ・・・(何かを取りにいく)

アルト「???。『コレ』?その『コレ』って一体・・・・?」


タッタッタッタッタッ、ガチャッ!(『コレ』の存在を机の上に置くユーミル)
https://www.rivertop.mobi/product/635#&gid=1&pid=1


アルトたち「―――!?」机に置かれた『コレ』を見て・・

ハベトロット「・・なんだこれ?これ、シェフィールドで見た黒い筒より細長くて小さくて、なんか木で出来た部分が合体しているようだけど・・・」

ワグ「コレ・・・オイラたちも色んな所で警備している兵隊たちの武器をチラホラ見ているけど、こんなモノは初めて見るような〜。コレ、新しい鉄の武器なのか?」

千子村正「ああ・・・確かにコレは鉄の武器なのだが・・儂は生前からずっと、山の中で刀鍛冶をしていたが、『コレ』らの名前は戦国の世で聞いた事がある。」

アルト「ああそれもそのはずだ・・。村正が生きていたという戦国時代にはもう既に『コレ』は織田信長などの武将たちの中で使われていたからな・・・。『コレ』の名前は・・・」


アルト、千子村正「「―――『火縄銃』だ。」」揃って言う

ロブ、ワグ、ハベトロット、介人たち、飛電或人たち「火縄銃?」揃って言う
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 14:12:29.00 ID:FYRdLaW+0
ピィ〜パパパッ!(イズとスズカの2人がその『火縄銃』と呼ぶ『コレ』をサーチしていく)


イズ「――やはり『コレ』は間違いなく、戦国時代に使われていたとされる鉄砲――『火縄銃』であるのは間違いないです。」

イズ「私と飛電様の世界での歴史アーカイブでも、これらは15世紀のヨーロッパ・ドイツなどで製造と発展し、16世紀半の日本の戦国時代、鹿児島の種子島にて輸入され、」

イズ「その種子島現地で国産化され、瞬く間に多くの戦国武将の元で鉄砲隊を組織するほどの名を馳せたと記録に残っています。」

イズ「この火縄銃の性質は確かに日本国産のモノで作られたシロモノですが、これはごく最近に出来上がったモノであり、製造場所の特定からして・・」

イズ「これを作った場所はこの世界のロンディニウム・・・即ちこれは妖精國ブリテン産の火縄銃なのです。」

アドニス「!。つまりこれって、妖精國ブリテンのロンディニウムで作られた火縄銃って事なの?そんなモノがどうして・・・」

コーラル「アドニスさん・・・?」


ユーミル「ぺぺロン伯爵によるとなぁ、これらの原型は大昔に取り替え(チェンジリング)とかで流れ着いていることは聞いているのだが、当時の妖精らはこれらの使い方などを知らぬどころか・・・」

ユーミル「100年前にスプリガンの奴が『鉄の武器の生産の解禁』を言い出した時も、その火縄銃ってモノは生産の内に入っておらず、今年に入ってぺぺロン伯爵がそれを持ってきたのじゃ。」

ユーミル「ワシはコレを初めて見たとき、一体なにに使うのかもわからなったのだが、これがロンディニウムの兵士たちの役に立つって聞いて、ワシはそれを作る事に決めたのじゃ。」

ユーミル「原型は既にぺぺロン伯爵が持ってきたモノを参考にして作り、伯爵が使ってみたら、もう凄い威力ったらありゃしなくてのぉ〜・・・」

ユーミル「コレを見ていた他の鍛冶職の妖精たちも作りたくなって、今はこのロンディニウムであるのは今日作ったモノで、まあ100丁ぐらいはあるじゃろ?」

アルト「えっ、もう100丁も作ったのかい、ユーミル?たった二日で100丁も作れるなんて凄いなぁ〜・・・」

ユーミル「うむ!ただ模倣しただけのモノがあるが、この火縄銃ってのが流行り出せば、いずれ弓矢や剣などの武器に変わる新たな鉄の武器として作られると思うじゃな!」

エイリン「そうそう!」頷く


千子村正「おいちょっと待て!確かにその火縄銃ってのはおそらくこれからの戦いで存分な猛威を振るえるかもしれんが、それをもう100丁も出来たって言うのか?」

千子村正「・・・にしても妖精たちの情報網からして流行するの早すぎるだろ!お前さんが初めて火縄銃を作り出したそん時から・・・」

千子村正「それに火縄銃ってのはな・・なんかこう・・弓矢と同じでその机に置いている奴と鉛の弾が必要で、それに火薬とかを入れて火を付けて、中の弾を撃つってモノでよぉ・・・」

千子村正「っというかそもそもこの妖精國で火薬があんのか?シェフィールドで大砲とかが使われたって聞いているが、その火薬自体が作れるってのか?」

千子村正「仮にそのシェフィールドでの大砲が火薬と一緒に取り替え(チェンジリング)で流れたモノとしても、ここで火縄銃を量産しても、火薬がないんじゃ・・・」

アルト「・・あぁそれについては心配ないと思う・・。そもそもその火薬を作るきっかけは・・・・この俺にあるんだ・・。」

アルト「木炭と硝酸と硫黄・・・確かに俺がロブたちに今後の為に伯爵経由で持ってきて欲しいと頼んだのは俺なんだ・・。」

千子村正「!?。おい、それってまさか・・・・」驚愕している


アルト「ロブ、ワグ、ぺぺロン伯爵にそれらの調達を頼んだ後、それらはどこの場所に置いた場所はわかるかい?」

ロブ「ああ、伯爵がその3つをこっちに調達したあと、人が入らない空きの敷地を用意して欲しいと聞いたから、帰ってきたばかりのパーシヴァルの旦那と相談して作って貰ったんだけど・・・」

ロブ「・・まぁ後のことは直接見ればわかるのだが、その・・・なんというか・・・コーラルの姉さん及び・・・女性のみんなには少し刺激が悪いと言うからな・・・」

ロブ「それでも行くなら俺は止めはしないが、まぁ女性の方はメンツ的に行かない方が良いと思うよな?」気まずい感じ

ワグ「あ、あぁそうだな。ロブの兄貴の言う通りだ。」気まずい感じ

コーラル、ハベトロット「???」首をかしげている
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 20:27:46.76 ID:FYRdLaW+0
アルトたちが武器工房で話している同じ頃、ロンディニウム:作戦室では・・・・


パーシヴァル「では、ここからは“現在”の話を。ノリッジからの志願兵と共にシェフィールドの難民と志願兵との入れ替えでこちらの戦力は増えました。」

パーシヴァル「ですがこれら全ての志願兵をすぐには投入することができません。兵士としての練度もありますが、例え、ボガードの指導による突貫訓練を持ってしても・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「部隊間の連携、連絡を機能させるには時間が掛かる。確かにそれは良くない事だ。ましては100人以上の部隊なら、実技演習なしで動かすのは無謀だからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「じゃあウッドワス軍の本隊への奇襲はなし?私が思うに、防衛戦をしながら練度を上げると思うのだが・・・」

パーシヴァル「ええ。それが安全策ではありますが、我々にはもう時間がない事は既にお察しのことですよね?」

パーシヴァル「女王から派遣されたという2倍の数の援軍がウッドワス本隊と合流してしまえば、数的に円卓軍だけではロンディニウムの防衛が困難になります。」

パーシヴァル「なので・・・・我々は防衛に徹すると見せて、私の中隊から選りすぐった精鋭部隊と、イートワー、ケンウッドの小隊2つ、そしてそれらを含めつつ・・・」

パーシヴァル「『境界なき勇士団』からバーゲスト、メリュジーヌ、カイニス、ボガード。ヒーロー側から飛電或人、ゼンカイジャーの3人とゾックスの巨大勢力・・・」

パーシヴァル「その皆さまと共に秘密裏に、一日かけて敵本陣の背後に配置します。準備が整い次第、ロンディニウムから志願兵たちで水増しした中隊を進軍させ、」

パーシヴァル「ウッドワス軍がロンディニウムに引きつけられたのを確認次第、背後に回り込んでいた私たちの本隊が強襲し、ウッドワスを討つ。」

パーシヴァル「ウッドワスの討伐についてはボガードさんの警告通り、彼の存在を主軸とした戦法で行かせてもらい、バーゲストたちはそれのアシストをお願いしたいのです。」

ボガード、バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」頷く

パーシヴァル「『氏族の長』であるウッドワスが倒れれば、彼らは目的意識を失います。これは氏族に連なる妖精たちの欠点です。」

パーシヴァル「このように背後からの強襲は卑劣な行為であり、申し訳ありませんが、今回我らはそこを突かせてもらいます。」

メリュジーヌ「ええ。牙の妖精たちとは力で劣る人間たちに至っては最良とも言える戦法ね。特に元・妖精騎士である私とバーゲストを背後に設置させるとはね。」

バーゲスト「ウッドワスはモルガン陛下を裏切り、こちら側に付いている事をとても警戒している。我々がロンディニウムに残ったところで、ウッドワスは簡単に野営地から動かない。」

バーゲスト「それに万が一、ウッドワス本陣にベリル・ガットと妖精騎士モードレッドがいた場合、私とメリュジーヌが彼らをウッドワス本陣から遠ざけていき・・」

バーゲスト「その影響でウッドワス軍がこちらの方へ向かった場合、円卓軍主力部隊と水増しの中隊で上記の戦法を行なう。そんな感じか?」

パーシヴァル「はい。噂程度ではありますが、ウッドワスは私を含めてあなたたち2人を警戒していると聞いています。2人がロンディニウムにいる場合・・・」

パーシヴァル「ウッドワスはそれに警戒し、野営地から動かずに女王軍の援軍を待つ事になる・・・それだけは避けたい。」

パーシヴァル「従って敢えてあなたたち2人を背後に向かわせ、進軍させた中隊の中にあなたたちがいないとアピールすれば、ウッドワスはより確実に動くと思います。」

パーシヴァル「ベリル・ガットと妖精騎士モードレッドについてはお察しの通り、もし彼らがウッドワス軍の側にいた場合、彼らをウッドワスの元から引き離し、バーゲストたちが彼らの相手になります。」

パーシヴァル「それに妖精騎士モードレッドは我々が最も警戒する存在・・イレギュラーズの1人にして、3年前、ジョルニたちが生まれ育った世界で多くの罪なき者たちを殺め、」

パーシヴァル「アルトたち家族からヴァージェさんを連れ去り、幸せだった家族がバラバラになった原因を作った・・所謂、あなたたちの宿敵だと私は確信しております。」

パーシヴァル「この事については後でアルト殿にも直接に話し合い、もし妖精騎士モードレッドが現れた際にすぐにアルトたち家族が揃って戦えるよう、彼らと連携を取る手筈を取りたいと思っています。」

メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・・・・・」コクッ・・(頷く)


【バーゲスト、メリュジーヌ・・・・・】
【(もしかして、パーシヴァルは2人やアルトたちのことを思って・・・)】←
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 22:16:34.70 ID:FYRdLaW+0
アルトリア「では・・・・・決戦は明日の夜、と言う事ですか?」

パーシヴァル「はい。ですので今日は決戦前夜となり、夜明けに私たち強襲部隊はロンディニウムを発つ予定です。」

パーシヴァル「アルトさんとアルトリアさんたちにはロンディニウムに残り、万が一に備えて城壁の守りについていただきたいのですが・・・」

【もちろん】
【そっちにいく、というのは?】←

パーシヴァル「申し出は嬉しいのですが・・・川を上流に向けて進軍しますので・・・・慣れていない皆さんだと、辿り着く前に疲労困憊になっているかと・・・」

ぺぺロン伯爵「そうよね。あなたたちをゾックス君の船に乗せて移動させてあげるのもありなのだけど、そういう訳にも行かないんだよねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「万が一、ベリルや妖精騎士モードレッドがいたら、あなた、真っ先に暗殺されると思われるわよ?あれでも妖精騎士モードレッドは、男の人が嫌いみたいと聞いているからね・・・?」

ぺぺロン伯爵「まあ一応これでも、あなたに忠告するかつ、ロンディニウムを守るの人員を減らしたくない事もあって言ったことだけどね、藤丸君?」

ダ・ヴィンチちゃん「オーケー、了解した。防衛戦であれば我々でも役に立てそうだ。平地での合戦はバーゲストとキミの領分だ、パーシヴァル。」

ダ・ヴィンチちゃん「こちらはアルトたちと共に任せて、心置きなく勝利してくれ。無論、メリュジーヌもね?」

メリュジーヌ「フッ、お気遣いに感謝するわ、ダ・ヴィンチ。私とパーシヴァル、それにバーゲストたちと一緒に必ずウッドワスの奴をギャフンと言わせてやるのだから!」

パーシヴァル「はい。このパーシヴァル、我が手に持つ聖槍にかけて、必ずやウッドワスを討ち破ってみせましょう。」

【うん!】
【向こうは任せたよ、パーシヴァル。メリュジーヌ。バーゲスト。】←


アルトリア「・・そう言えば伯爵。さっきアルトさんにあなたが持ってこさせて“作ろうとしたモノ”が出来上がっていると言ってましたが、一体それは何でしょうか?」

アルトリア「確かアルトさん、ロブたちになんかお使いを頼むようにメモを残して作戦室を出たようでしたが、それは確か・・・」

【うぅ〜んと、なんだったっけ・・・?】
【硝酸と硫黄と木炭だったような・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「硫黄と硝酸と木炭ねぇ〜・・・・!?ってちょっとそれ・・まさかアルトがあなたに頼んだモノって・・・」

ぺぺロン伯爵「―――――」ニヤリッ・・(怪しい笑みを浮かべる)


ぺぺロン伯爵「アッハハハハハ!気づいちゃったようね、ダ・ヴィンチちゃん!そう、アルトが私に頼んでここに持ってきたのはソレなのよ!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「レッド・ラ・ビットや他の妖精たちから聞いているわ。なんでもブルーナを倒した事で、彼女の持つ蒼毒の力が全て消えてなくなっちゃったんだってね?」

ぺぺロン伯爵「それによって彼女がブリテン中に流通させた蒼毒兵器が役に立たなくなり、武器の戦力も、元の3年前の状態に戻ったと聞いているわ。」笑い顔

アルトリア、メリュジーヌ「・・・・・・・・」苦い顔

【確かにそうなんだけど・・・】
【だとしても、あの蒼毒の恐ろしさを見たら、とてもじゃないけど・・・】

ぺぺロン伯爵「えぇ解っている。確かにアレはイレギュラーズが使う異端の亜鈴の中では、とてもじゃないほど危険で扱いが酷すぎるモノだと私も思っていたわ。」

ぺぺロン伯爵「あんな危険な毒の一種をあなたたちや円卓軍が独占して使用する事になったら、それこそ妖精國の妖精たちは揃ってあなたたちの存在は『厄災』並に恐れられ、嫌われる事になっていたわよ。」

アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(青ざめるように驚愕する)

ぺぺロン伯爵「まぁともあれ、蒼毒やそれらの兵器への脅威がなくなったことで敵味方も関係なく、この妖精國の中で殺精性の高い武器は、鉄の武器に戻った。」

ぺぺロン伯爵「しかしそれでも、ウッドワスの軍勢に勝てるには武器の種類や数、それに人材がこちらにとって不足している事には変わりないと、アルト君は感じていたのでしょうねぇ〜?」

バーゲスト「なんと・・・アルトがそんなことまで考えていたとは・・・」


ぺぺロン伯爵「・・だからこそアルト君は、そのブルーナの蒼毒とは違うモノを、この妖精國で作れるかと思って、私に“ソレ”の材料の調達を依頼したって事よ。」

ぺぺロン伯爵「この妖精國には存在せず、国産化なんて絶対にあり得ない・・・蒼毒の次に危険だけど、私たちなら扱いが出来る“ソレ”をね。」

アルトリア、パーシヴァル「???」首をかしげる
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 09:25:11.82 ID:rFRfvB4P0
ロンディニウム:“ソレ(火薬)”を作っている敷地


パタパタパタ〜、ドロドロドロォォ〜〜〜・・・(布マスクをした妖精と人間たちが作業している)

モワモワァァァ〜〜〜〜・・・・・(ある匂いが漂ってくる)


“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。匂いはするけど気にするな。落ち着いてやれば問題ない。」

“ソレ”を作っている妖精たち「衝撃を与えるな。火を持ってくるのも、つけるのもダメなんだ。ソレをやったらお終いだ。ソレをやったら死んじゃうよ。」

“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけてその粉を入れ物に入れよう。」

――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの南西のとある端、そこに公衆トイレが設置されたその近くに“ソレ(火薬)”を作っている敷地はあった。

そこには口と鼻に布マスクを付け、桶の中にあるモノを慎重に運んだり、乾燥させて粉にし、それを専用の入れ物に入れていく作業を懸命にしており、

布マスクの付けた妖精たちは慎重に作業をしながら、上記の言葉を口ずさみ、ソレが爆発しないよう互いに気をつけて呼びかけているのであった。
――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・(アルトたちがその場所の見学をしている)


ロブ「ここがアルトの大旦那が頼んだお使いをとりあえず置いている場所です。っと言っても、ぺぺロン伯爵の提案でもう“ソレ”を作る作業所として機能しているがな。」

ロブ「今現在、ぺぺロン伯爵の指導の下、ここいらの我慢強く手先が器用な妖精たちで“ソレ”を作り始めている。だから作るのにそう時間は掛からないってワケだ。」

アルト「おぉ〜、随分と効率よく出来の良いのが出来上がっているじゃないか・・・さすがぺぺロン伯爵だな。」

千子村正「ああ。しかしよぉ・・ここいらで作業してても、あんまり臭い匂いが外に漏れていないんだな。一体どんな喚起の仕方をしているんだ?」

ハルキ「この場所を作る際、ぺぺロン伯爵が消臭機能付きの魔術を掛けてもらったんです。それが機能している限り、この場所で発生する臭い匂いは外に漏れない仕組みなんですよ。」

千子村正「成る程、一種の魔術礼装ってモノか。まぁこれならこの場所の外の連中からのクレームは無いと言う訳だな。臭い匂いはしないし、この場所なら運搬作業も、短く出来そうだしな?」

千子村正「でも安全面についてはもう少しガードを強化した方が良いよな?万が一、ここを女王軍らに襲われて誘爆する事があったら、それこそロンディニウムはお陀仏になるってモノだからな。」

アルト「だな。後でアドニスに頼んで壁をシェルターみたいに厚くするように頼んでおくよ。」


タッタッタッタッタッ・・・(そこにぺぺロン伯爵に案内されたアルトリアたちがやって来る)


【あっ、アルトさん!ちょうど良いところに!】←

ぺぺロン伯爵「あら?もうユーミルちゃんの作業所の見学は見終わったのかしら?ユーミルちゃんが来てくれて、以前より使いやすくなっていると感じられたのかしらね?」

ぺぺロン伯爵「それとアルト君。私が用意したサプライズはどうだったかしら?あなたが私に依頼した材料、確かにこのロンディニウムに調達してあげたからね。」

アルト「さ、サプライズってねぇ・・・・。あのペペロン伯爵、俺からも言いたいことがあるのだが・・・・」


ガラガラガラガラァァ〜〜・・・(布マスクの妖精が土らしきモノを台車で運んでいる)


アルトリア「わぁ〜コレって泥ですか?妖精たちがこんなに泥を運んで作業しているなんて・・・(泥遊びでもするのかなぁ〜?)」

アルトリア「少し手伝いますよ。コレでも私、ティンタジェルで農作業や壁の補修の際にたくさん泥とかを運んだことがありますからね!」


ガタンッ、タタタタァァ〜〜!(杖をカルデアのマスターに預けて、自身は土らしきモノを運搬する妖精の元へ向かうアルトリア)


【ちょっ・・・アルトリア!?】←
【その泥、触っちゃダメだ!】
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 11:29:51.34 ID:rFRfvB4P0
ガサッ、ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・(布マスクの土の氏族の妖精が台車の土らしきモノを桶の中に入れていく)


アルトリア「ちょっとその泥、私に障らせて貰えませんでしょうか?」

布マスクの土の氏族「あっ、あぁ良いけど・・?」

アルトリア「はい、では・・・・・」シュッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(手袋を取り、土らしきモノに手を出す)


グチュッ、ドロォォ〜〜・・・(土らしきモノがアルトリアの手に触れていく)


アルトリア「ウゥ〜ン・・・(うわぁ〜なにこれ?なんかドロドロのが土と一緒に混ざり合って、なんか気味が悪いというか・・。それになんか辺りがとてもじゃないほど臭いし・・・)」

アルトリア「(さすがにこれは壁の補修には使えないし、ただ泥遊びにするだけなら、なんでアルトさんはコレを沢山ここに持ってくるように頼んだのでしょうか?)」


千子村正「おいアルトリア!お前さんの出身が田舎だからって、女子のお前さんがこんな汚ぇ事をするのか?!全くコレだから田舎もんの妖精というのは・・・」

アルトリア「き、汚いってなによ!?どっかの人間が漏らした糞を私が触っているように見えているのか!?」

アルトリア「確かにこの土は何かと嫌な匂いはしているし、こんなドロドロの奴、どうもアルトさんが泥遊びで使うような事に使うのかも解らないし・・・」

アルトリア以外のこの場にいる全員「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルトリア「な、なんですか・・その冷めた表情をした目線は・・・?わたし、一体なにを触ったというのですか?」タジタジになっている


【人間のウンチ】←
【まさにアルトリアが言った糞のそれだよ。】

アルトリア「――――――!?」ボトンッ・・・・(手に触れているモノを落とす)

アルトリアの今の表情(イメージ)
https://pbs.twimg.com/media/FahZW9bagAEKMJ_.jpg


アルトリア「―――ーァ―――ァァ―――ァァァ―――――」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(青ざめている)

オベロン「――――――――」クイクイッ・・・(公衆トイレの方に優しく指を突きつける)

アルトリア「―――――――――」コクッ・・(頷く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタタタタタタタァァァァァ〜〜〜〜・・・(小走りに公衆トイレの中へ駆け込むアルトリア・キャスター)


トイレの中へ駆け込んだアルトリア「オォゲレゲロゲロゲロゲェェェ〜〜〜〜!!」ゲロゲロゲロ〜〜!!(嘔吐)

【吐いた・・・】
【(これはさすがに吐くよね・・・・)】←

スズカ「〜〜〜・・・・・・」ハァ・・・・(呆れつつトイレに向かう)

アルト「〜〜〜〜〜〜」バシンッ!(後悔するように手を顔に付ける)


知らなかったとはいえ、人間たちから排泄される糞(ウンコ)を素手で触ってしまったアルトリア。

事の真実を知ったアルトリアは、あまりの気持ち悪さに直ぐさまに公衆トイレに駆け込み、そのままトイレの中で嘔吐をしており、

そんなアルトリアの様子にアルトはただ恥ずかしさを後悔するように手を顔に付けて懺悔するのであった。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/01(土) 22:21:37.25 ID:5DFokiN70
ダ・ヴィンチちゃん「ハハハハハ・・・。しかしよくここまで人間たちの排泄物を良く集めたわね?回収先はノリッジかそこのロンディニウムの便所からかい?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにここまで人間たちからの排泄物が集まっている場所だというのに、ここからだとあまり臭い匂いがしないというのはどうしてなのかな?」

ぺぺロン伯爵「ここいらの壁に私が作った“外から出る臭い匂いを消臭する魔術礼装”を貼ってあって、礼装が壊されない限り、匂いはしないわよ?」

ぺぺロン伯爵「それにこの場所の喚起も出来るようにしてあるし、休憩を挟めば、衛星面的にも問題ないからね?」

【そ、そうなんだ・・・・】
【って、言いたいのはそっちじゃなくて・・・】←


タッタッタッタッタッ・・・ヨロヨロォォ〜〜〜・・・・(口を抑えてトイレから出るアルトリアとその彼女を支えるスズカ)


アルトリア「ウゥゥ・・・ゲホゲホゲホッ・・・・」吐き気を催しながら・・

スズカ「よしよし・・・」スリスリスリ・・・(背中を擦っている)

【大丈夫、アルトリア?】←
【手の方はもう臭くない?】

アルトリア「えっ、えぇ・・・・・何とか・・。手の方は近くの公衆トイレで死ぬほど手を洗いましたので、もう臭くはないのですが・・・」

アルトリア「・・てゆうか、なんでもっと早くあの泥があの人間たちの糞だって言ってくれなかったですか!?おかげで私、その糞を直接触ってしまったのよ!」ガチギレ!

アルトリア「今日の朝と昼に食べた物全部吐いちゃうし、私の持つ『選定の杖』に糞の匂いが付くかもしれなかったし、もう散々ですよ!」ガチギレ!

アルトリア「それとアルトさん!あなたは一体なにを考えて、ロンディニウムにあんな臭い糞を沢山持ってきたんですか!?」ガチギレ

アルトリア「ぺぺロン伯爵もそうです。なんであなた、あんな大量の臭い糞をアルトに頼まれておいて断らなかったのですか!?あなたたちはどんだけ糞が好きだというのですか?」ガチギレ!

ぺぺロン伯爵「アハハハッ、ゴメンねぇ〜?アルト君から依頼された材料の調達とはいえ、調達した物にこんな臭い物があると聞いたら、さぞかし嫌な思いをするのは当然だよね?」

ぺぺロン伯爵「でもね・・これもアルト君が今後の戦争状況において、今後の戦いを有利にするかもしれない物を作り出すために必要不可欠になるかもしれない素材だからね?」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなた、あなたがいた世界で覚えている限り、理科の授業でどのように糞から硝酸が作られているかを習っているかしら?」

ぺぺロン伯爵「確かに人間から出た糞尿からは土間の土を通して多くのアンモニアが多く含まれており、土の中にはそれを分解するバクテリアと硝酸カリウムがあるわ。」

ぺぺロン伯爵「硝酸カリウムはあまり水に溶けない性質があり、結晶化しやすい性質を持っている。これらが2つがどのようにして硝石が出来るのか?アルト君。」

アルト「ああ。屎尿を中途半端に燃やした藁と混合して、さらにそれを重ねて何層にもして、それらを乾燥したところに露出した面を作ると、硝石が沸いてくる硝石畑ができあがる。」

アルト「日本で硝石を作る際、古い家屋の床下にある土から硝酸カリウムを抽出し、窒素を含む木の葉や石灰石・糞尿・塵芥を土と混ぜて積み上げ、」

アルト「最低2年は定期的に尿をかけて硝石を析出させる「硝石丘」という採掘方法で当時の戦国時代の人々はその国産の硝石を作っていたという。」

アルト「このような『硝石丘法』は当時の戦国時代の日本では軍事機密として、産地は五箇山など秘密を保ちやすい山奥に限られたと歴史の本で伝わっている。」

ぺぺロン伯爵「その通りよ、アルト君。つまり私がこの臭い糞尿を持ってきた理由はね、それらの素材から妖精たちの力で硝石を取り出すようにしているの。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちの力で擬似的に「硝石丘」を作り、そこから換装させて硝石を掘り出していく。まぁ要するに「硝石丘法」の簡略化ね。」


ダ・ヴィンチちゃん「待った!それはともかく、アルト、ペペロンチーノ。君たちが人間の糞から硝石を作る方法を妖精國でも作れることはよくわかったさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それでどうしてこんな地道な事をして、君たち2人はいったい何を作ろうとしているんだい?」

ぺぺロン伯爵「何を作るって?そうねぇ〜、私があなたたちをここに連れて来た以上、そろそろ答えを出した方が良さそうみたいね?」

ぺぺロン伯爵「アルトが私を通して材料の調達を依頼し、今は消えてなくなったブルーナの蒼毒に代わる武器と成り得る“ソレ”というのは、これの事よ。」タッタッタッタッ・・・(ある物を取りに来る)


タッタッタッ、シュッ、タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている入れ物を手に取る)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 00:11:27.98 ID:Wh17TAON0
タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている竹筒の入れ物を持ってくるぺぺロン伯爵)


【それは何?】

ぺぺロン伯爵「フフフッ、さてなんでしょうね?ヒントをあげるとすれば、この箱の中には先ほどの糞尿から取れた硝石に色んな物を混ぜ合わせて、それを粉状に乾かして作った物が入っているのよ。」

ぺぺロン伯爵「その粉状の物は主に衝撃や火などを与えると燃えて、粉の量が多い場合はその威力は凄い爆発があるのよ?こんな風にね・・・。」ニヤッ・・・(怪しい笑みを見せる)


キュッ、サラサラァァ〜〜・・・(入れ物から黒い粉を下に山盛りに小さく盛る)

ぺぺロン伯爵「フフフッ・・・。」スッ、―――シュッ、ヒュンッ・・・(手元に隠していたマッチ棒に火をつけて、小さく盛った黒い粉に向けて落とす)

ポトンッ、パチパチパチィィ〜〜!!(火が付いたマッチの火から黒い粉が引火する)


ダ・ヴィンチちゃん「!?。―――みんな下がって!!」周りのみんなに呼びかける

アルトたち、介人たち、武蔵たち「―――!?」サササッ!(一斉に後ろに下がる)

ぺぺロン伯爵「―――――」シュッ!(後ろに下がる)

千子村正「!?。危ない!!」タタタッ!(アルトリアの前に飛びかかる)

アルトリア「えっ、キャァァッ!?」ガバッ、ドサッ!(後ろに倒れかかる)


ドカァァーーン!!(小さい黒い粉がある所が爆発する)



シュゥゥ〜〜・・・(爆発した所から黒い煙が立ちのぼる)


【びっくりした〜・・・】←
【なんだったんだ今のは・・・。】

オベロン「僕も驚いたさ!いったい何だったんだ、今の爆発は・・・?」驚愕している

アルト「・・ツゥゥ・・・。ちょっと危ないじゃないか!ダ・ヴィンチの呼びかけがなかったら、俺たち全員、さっきの爆発に巻き込まれていたぞ!?」ムカムカ!(怒っている)

ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、ごめんあそばせ?ちょっとばかし、妖精國で出来上がった“コレ”がうまく使い物になるか、みんなの前で試したくなっちゃってね?」

ぺぺロン伯爵「このように火や衝撃に気をつけて管理しないと、このように黒い粉は簡単に爆発して、周りのみんなが爆発に巻き込まれて大怪我しちゃうからね?」


ぺぺロン伯爵「わかったかしら?このような爆発を起こす黒い粉こそが、アルトが私に頼んで材料を持ってこさせて、それらの材料を混ぜて作ったモノ・・。」

ぺぺロン伯爵「人間たちから出る糞尿と土から採れる『硝酸』と『硝石』、木を燃やせばすぐにも出来る『木炭』、そして『硫黄』、この3つを組み合わせて作る物こそが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――!。『黒色火薬(こくしょくかやく)』!アルト、君はまさかこの妖精國で火薬を作る為にぺぺロン伯爵にその材料を持ってきたのかい!?」


アルトリア「火薬・・・?確かにわたしのマーリン魔術には、さっきのような爆発をする魔術がありますが、まさかアルトさんも魔術師だったんですか?」

アルトリア「確かにわたしのマーリン魔術には、シャフティホルンという爆発の魔術があるのですけど・・さっきの爆発といい、わたしのマーリン魔術がアルトさんにマネされるとはねぇ〜・・」

【そうじゃないと思うよ、アルトリア】
【火薬は魔術じゃないよ】←
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 23:50:57.37 ID:Wh17TAON0
アルト「そうだ。火薬とは俺たちのような人間の・・・この妖精國に至っては汎人類史などで発明される、火をつけるとあんな風に爆発する黒い粉。」

アルト「城壁などにある大砲やそれから発射する弾にも火薬が使われており、その火薬による爆発は凄まじく、大砲の他にも爆弾などに使われるケースがあるからな。」

ハベトロット「大砲に爆弾・・・あぁ〜あれだね!シェフィールドにいた時も、お城の城壁に沢山あって、あれを使って2代目妖精騎士トリスタンを撃ち落とそうとした奴ね!(当たらなかったけど・・)」

アルトリア「!。あっ、ソレね・・・わかった。つまりキャメロットみたいなお城によくある大砲の弾の中身が、その火薬っていうモノだったのですね?だいたい見当がつきました・・」

アルトリア「アハハハ・・・やだなぁ〜、てっきりわたしの爆発系マーリン魔術がアルトさんの手で妖精たち皆にも使えるようになってしまったとばかり・・・」カァァ〜〜・・(顔を赤くする)

【(ひょっとして、火薬その物を見ていないのかな?)】
【まぁ勘違いは誰にもあるからね?】←


ダ・ヴィンチちゃん「確かにボガートから聞いたシェフィールドやキャメロットのような所の城壁には必ず大砲と砲門があり、大砲の弾を撃ち出すための火薬が不可欠さ。」

ダ・ヴィンチちゃん「けれど、このロンディニウムはいま言った場所と違って大砲がなく、ボガードや他の妖精たちから聞いたところ・・火薬のほとんどは取り替え(チェンジリング)によって流れてくる物がほとんどであり、」

ダ・ヴィンチちゃん「わざわざ一から火薬を作らなくても、ノリッジとかの火薬を扱っている街から調達さえすれば、良いはずだと思うのだが・・・」

アルト「外から火薬を調達する必要をなくす為だ。、今のノリッジやソールズベリーには女王モルガンと言葉で張り合える物が1人もいない・・・」

アルト「俺とモルガンとの会談ですぐにこの2つの領地は女王軍の襲撃には遭わないかもしれないが、火薬のような戦いに必要な物資をその領地から持ってくるような事が続けば、必ずしも女王軍はそれらに目をつけ、」

アルト「イレギュラーズのような女王軍の分隊の妖精たちがモルガンに知られぬように、ノリッジやソールズベリーに無断で進軍し、補給経路を断たせる為に動く可能性が高い。」

アルト「それにいずれにしてもロンディニウムへの物資搬入を阻止する為に、ウッドワス軍が哨戒部隊を出すことは想定しているし、ウッドワスや他の牙の氏族のこともある・・・」

アルト「だからこそ、向こうのウッドワス軍の奴らにロンディニウムが防衛に徹していると想定している以上、こちらは裏でウッドワス軍を確実に倒す武器を誰にも知られずに作り出す必要がある。」

アルト「特に火薬とかならば、そこから爆薬とかを作って、牙の氏族を爆風とかで吹き飛ばしてやろうと思っていて、伯爵に火薬の原料の調達を依頼したんだけど・・・」


ガチャッ!(ユーミルたちがロンディニウムで作った火縄銃を周りの皆に見せつける)


【それって・・・銃?】
【(でもこの形・・ノッブが使ってたのと同じ・・・)】←

千子村正「それは『火縄銃』だ。ホラ、あの安土桃山らへんの戦乱の日本で使われていた、その火薬を鉄の筒の中に入れて、鉛の弾を撃ち出すヤツの・・・」

千子村正「しかもこれはなんといっても、この火縄銃は取り替えとかで流れてきた物じゃなく、正真正銘、この妖精國の国産として作られたモンだからな。」

ダ・ヴィンチちゃん「こ、国産で作ったって・・・・アルト、まさかこれもウッドワス軍に対抗する為に、妖精たちを使って作らせたというのかい!?」驚いている

アルト「あ、いやいやいや!俺はただ、伯爵に火薬の原料の調達を頼み、この妖精國で一から火薬を作れるかを試したかっただけで、火縄銃を作れとは言っていない!」

アルト「むしろ今、ついさっきそれを作ったユーミルから知ったばかりなんだ・・まさかこの妖精國で戦国時代の銃火器を作ってしまうなんて、俺は思ってもしなかったのだから・・・」

アルトリア「・・・・。――アルトさんの言っている事は正しいと思います。であるならば、その火縄銃っていうのを作ってとユーミルさんに依頼した人というのは・・・」

千子村正「ああ、この火縄銃はぺぺロン伯爵がユーミルにその原型を見せて、それを参考に作ってもらったモノだ。原型の方は取り替えで流れてきた物だと聞いているが・・」

千子村正「アルトはただ、この妖精國で火薬を作れるのかを試したかっただけで、アルトの口から銃を作れとは言ってない。」

千子村正「銃の製造はペペロンチーノが勝手に始めた事だ。こいつはクリプターとはいえ、元の出身は汎人類史の人間だからな。」ジロッ・・(ぺぺロン伯爵に目線がいく)

ぺぺロン伯爵「!」村正たちの目線を見て・・


【ぺぺロン・・・・】←
【(前から怪しいとは思っていたけど・・・)】
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/03(月) 10:31:48.78 ID:9wn54iHV0
ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、オマケよ。アルト君が私に火薬の原料の調達の依頼を聞いて、なんか物足りないと感じちゃってね?私が火縄銃の製作をユーミルちゃんに頼んだのよ。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちへの戒めも聞いている。一度“そういうもの”として流行りだすと、それ以外のものは求めなくなる・・・それについてはある程度の配慮はしてあるわ。」

ぺぺロン伯爵「火縄銃はあくまで弓矢やクロスボウの一種であり、強力ではあるも時間が掛かるから、長期戦の戦闘にはちょっと不向きだから、銃よりも弓矢の方が作りやすい・・」

ぺぺロン伯爵「でもいずれにしても弓矢と同じ必要なモノだから、とにかく火薬と一緒に作って欲しい・・・。そう鍛冶職の妖精たちに言い聞かせてあるわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・・つまりは『文化の模倣』が起こらないようにバランス良く弓矢と銃を作れって、妖精たちに言い聞かせたんだね。それについては良い判断だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「銃や火薬もいずれ必要になるが、それ以前に今の妖精たちや人間たちの使い慣れている弓矢や剣と盾は必要だからね。」

ぺぺロン伯爵「ええ。それに鉄砲系の武器は訓練をするのが早いからね。既にノリッジの志願兵の一部に突貫で鉄砲の訓練をさせてあるわ。それについてはボガードの了承済みよ。」

ぺぺロン伯爵「フッ、楽しみなことね?円卓軍・・いいえ、この妖精國で初めての鉄砲隊が組織されて、その鉄砲でウッドワスの軍勢を圧倒させられるからね。」

パーシヴァル「ええ。鉄砲というのは私にもよくわかりませんが、これならば、ウッドワス軍との戦いに少しでも勝利の兆しがハッキリと見えてきたと思われますね。」

ぺぺロン伯爵「そうね。これでも私は用意周到で志願兵たちに鉄砲の訓練を積ませてあげたんだからね。少しでも勝率が上がるというのなら、私もまた、願ったり叶ったりよ。」


ぺぺロン伯爵「さてと、アルト君。あなたの言う通り、火薬の生成に必要な原料は一通り、私の方で問題なく集めさせてもらったわ。」

ぺぺロン伯爵「木炭はその辺の木を燃やすだけで手に入るし、硝酸などはさっきも言ったように便所の土でどうにかなるからね。」

ぺぺロン伯爵「ただ、硫黄だけは私も苦労したわよ。だって硫黄って、火山や温泉街が近くにある所じゃないと採れないからね。」

ぺぺロン伯爵「というより、この妖精國には火山という場所がどこを探してもないというのに、なんで硫黄が妖精國の限られた平地で採れているんだよねぇ〜?」

アルトリア「えっ、火山ですか?たしか私、ティンタジェルにいた頃、村の長老から聞いたことがあります。」

アルトリア「今から600年の昔・・・女王暦1460年に大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が西の地方からやって来ては、南部の地で暴れ回っていたと・・」

【火を噴く山を抱えた『厄災』・・・】
【それって火山を抱えて来たというのか?】←


バーゲスト「それについては私も小さい頃に聞いている。西の地方・・・つまりは『歪みの岬』がある場所から大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が現れは南部地方の中央に進んで行き、」

バーゲスト「その『厄災』が進んだ道には地獄のような業火と燃える火の岩が数多く飛んできており、多くの妖精たちがその火の岩によって命を落としたと聞いている。」

バーゲスト「火を噴く山を抱えてやって来た『厄災』は、後の世に『火山の厄災』と命名され、ウッドワスとボガードがその『厄災』の首をはね、『厄災』は鎮まったと。」

ボガード「――――フフッ。」ドヤァァ〜・・・(ドヤ顔で自慢する)


アルトリア「その後、『火山の厄災』が通った後には不思議な匂いをする黄色い土が採れるようになったと妖精たちの逸話の中で伝承されています。」

アルトリア「まぁその黄色い土というモノは、ただ黄色いだけの匂いしかなく、使い道も解らなくて、ほとんどの妖精たちにはそれに反応せずにほったらかしにしていたんですが・・・」

ぺぺロン伯爵「それが硫黄っていうモノよ。つまり妖精國の硫黄の始まりは、その『火山の厄災』が始まりであり、それが発生したのが『歪みの岬』がある地方と言う事は・・・」

アルト「ああ。おそらく『歪みの岬』にあるドアの現象は600年の昔からあったって言うことになるよな。そこにあるドアから並行世界から流れてきた者が何らかの形で岬の外に行ってしまい・・」

アルト「当時は『歪みの岬』の話題がなかった事から、その流れてきた者が『火山の厄災』として認識されて、ウッドワスとボガードに倒されたって言う事になるよな。」


アルト「(つまり取り替え(チェンジリング)を派生したモノか・・。仮に俺が考えられる者がそうだとしたら・・・・)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトが思う『火山の厄災』の姿


『火山の厄災』の正体(イメージ)
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/6b232c87718ca1378de0f21fc6f4cb7b/1375444898
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 21:49:14.91 ID:VB4Btr2q0
アルト「(とはいえ・・鉄砲というオマケ付きだが、鉄砲と火薬を得たことで、武器の方でこちら側の戦力は大幅に強化された。)」

アルト「(まさかペペロンチーノが先に俺が火薬作りを試そうとしたのに気づき、俺より先に妖精たちを使って火薬を作らせるなんて、思っても見なかったなぁ・・)」

アルト「(しかも作る予定も無かった銃火器を作ってくれるなんて、後に来る支払いとかが気になるが、まぁどうにかなるだろう・・。)」

アルト「・・・・・・・・・」考え事をしている

――――――――――――――――――――――――――
アルトが最近思う事


オベロン(回想)「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

ダ・ヴィンチちゃん(回想)「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「・・私の目的を聞いてどうするのかしら?」

―――――――――――――――――――――――――――
アルト「(――妖精騎士アグラヴェイン。俺のとは異なる3つの力を扱い、モルガンに仕える妖精騎士として君臨している・・俺と同じ“現実世界の人間”。)」

アルト「(彼女は3年前に円卓の騎士:アグラヴェインの着名(ギフト)をモルガンから貰い、シェフィールドでオーヴェとして俺とヴァージェたちに近づき、)」

アルト「(俺たちがこの妖精國に仇なす存在として告発し、氏族長であったムリアンやオーロラを俺たちとの共犯者として失脚させ、彼女たちの後釜としてイレギュラーズのメンバーを推薦させた。)」

アルト「(そして自身はマンチェスターと『歪みの岬』の領主となり、岬から出てくる異世界から来た者たちを襲っては、アグラヴェイン自身の3つめの力で力を奪い、)」

アルト「(そして彼女が新たに得たと思われる力で、異世界から来た者たちを用無しとして殺し、ブリテンの地に生まれる妖精として転生させられている。)」

アルト「(ウルトラマンの世界から来た怪獣グビラ、2代目妖精騎士ガウェインとして名乗ってたボクデン星人ビスケス、サラマンダー所長と名乗っていたダンガンロンパ世界の忌村静子・・・)」

アルト「(おそらく妖精騎士アグラヴェインもまた、俺と同じように現実世界から知っているアニメやゲームなどの情報とかで異世界から来た者たちを知っていき、)」

アルト「(彼女が思う事によってはその者たちを妖精國の妖精にするかしないかを判別し、そうしてその者たちを妖精國の妖精として転生させた。)」


アルト「(妖精騎士アグラヴェインは3年前の國家試験を通して、彼女が奪ってきた力を合成しては異端の亜鈴として選抜した妖精たちに与えていき、)」

アルト「(ブルーナたちのような選抜した妖精たちを異端の妖精たち(イレギュラーズ)として手元に置き、彼らを使いつつ、モルガンの目を欺きつつ自身の支配圏を増やしている。)」

アルト「(その一つとして、失脚したムリアンやオーロラ、自殺したスプリガンの後釜にするように・・ダルダン、ブルーナ、2代目妖精騎士トリスタンを選出させ、)」

アルト「(ブルーナたちが氏族長となる事で、ソールズベリーとグロスター、ノリッジは実質、妖精騎士アグラヴェインの占領下に置かれていたというのだが・・・)」

アルト「(それらの内、ノリッジとソールズベリーは俺と俺の家族・・そして『境界なき勇士団』とアルトリアたちの仲間たちによって、その2つの領地は妖精騎士アグラヴェインの支配圏から開放された。)」

アルト「(俺たちとの戦いに負けたダルダンとブルーナは、妖精騎士アグラヴェイン自身の情報漏洩を防ぐ為、自身みずから2人を暗殺していくも・・・)」

アルト「(女王軍の兵力の一時使用禁止と、確実に妖精騎士アグラヴェインの権限が狭まっているのは確実だ。この調子で行けば、彼女との一騎打ちに打ち込めるかもしれない・・)」


アルト「(しかし妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』や取り替え(チェンジリング)を利用して、多くの並行世界のキャラクターを妖精國の妖精へと転生させているのか?)」

アルト「(妖精騎士アグラヴェインはこの妖精國ブリテンを、モルガンに代わって乗っ取るつもりだと思われるのだが、アグラヴェインのヤツはいったいこの妖精國全体をどうしようというのだ?)」

アルト「(それに俺も俺だ・・ウッドワスの奴らに勝つためとはいえ、この『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』の原作には無かった・・火薬と銃火器の生成を試すなんて・・・)」

アルト「(まぁとりあえず、これら二つはこの妖精國で作れるとわかった事なのだが・・なんでこの現実世界で出来るようなアイデアを俺は思いついたというのか・・・?)」

アルト「(俺は3年前以前の・・・俺が前にいた『現実世界』の記憶もほとんど無く、親の顔も、就職してた会社も、友達も、自分がどんな人間として見られていたことも・・・)」

アルト「(『現実世界』での俺の事も思い出せないというのに、どうしてこのようなアニメやゲームの情報だけが俺の記憶の中にあって・・・・)」


ジジッ、ジィィ〜ジィィジィィ〜〜〜!!(突然、アルトの頭の中にホワイトノイズが掛かる)

アルト「!!?」頭が真っ白となる
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 23:51:47.60 ID:VB4Btr2q0
回想シーン:■年前・・・・現実世界 ■■ ■■■■■■の家



シュルッ、シュルッ、シュルッ・・・・(ソファで漫画の本(『DRIFTERS(ドリフターズ)』)を読んでいる■■■■■■)

タッタッタッタッ、コトンッ。(ホットミルクをテーブルに置く三澤亮太(アルト・オルラント))


■■■■■■「ねぇ・・・昔の日本人って凄いよねぇ〜。なんたって海外から輸入した火縄銃をすぐに量産して、当時の戦国時代の武士たちに広めていったからね。」

■■■■■■「火薬もそう・・・日本は火山が多い島だから硫黄には困らないし、硝酸だって硝石丘を作れば、2年で作れるわけだし。」

三澤亮太「そうか?硝石丘って・・作るのに効率が悪いし、とんでもないぐらいの悪臭はすると書かれているし、今の時代じゃそういう硝酸の作り方はまず無いかと・・」

三澤亮太「それはともかく■■■、その本よく読んでいるけど、そんなに面白いのか?■■■って、漫画やゲーム、アニメが好きそうなイメージがないというかそのぉ・・・」

■■■■■■「プライベートを仕事に持ってこないだけよ。こういうのをあなた以外の他人に見られれば、私の事をどっかのオタクと言って馬鹿にされるのが嫌なだけなのだから。」

■■■■■■「それに私の一番の趣味も他の人にバレたくはないし、バレたらそれこそ他の社員に私の事をあからさまに罵倒してくると思うとねぇ・・・」

三澤亮太「ま、まぁ俺もそう思うとなぁ〜・・会社でトップクラスのエリートOLがアニメと漫画が大好きなオタク女子なんだと・・・。それこそ恥ずかしい思いをするよね・・」

三澤亮太「でも俺はそんな君の事を絶対に笑ったりはしないよ。君と付き合っている俺はな?」

■■■■■■「ええ・・私のプライベートを人前でさらせるのはあなただけよ。私の恋人として付き合っているあなただけなら、私の全てをさらけ出すことが出来る・・」


スゥゥ〜、ストンッ・・・・(三澤亮太の膝の上に腰掛ける■■■■■■)


■■■■■■「・・ねぇ亮太君。もし、私たちがこの漫画のようなファンタジーの世界に異世界召喚されたら、私、この本のような事をやってみたいなぁ〜って思うの。」

■■■■■■「火山を見つけて硫黄を採って、硝酸を作って、ドワーフを雇って、銃を作って、そしてその武器で魔王を撃ち落とそうと思っているの・・・」

■■■■■■「・・・その異世界召喚の中には亮太君・・・貴方も一緒にいて欲しいわ。私の中で1番信頼できるのは亮太君・・・貴方だけよ。」

三澤亮太「フッ、君の思う事がいつか実現できると良いね。俺はそう信じている・・・」

三澤亮太「あっでも、だからって硝石丘を作るのに、人間の死体と糞尿を混ぜて作るのは良くないよ?■■■には人殺しはもっとも似合わないからね?」

■■■■■■「フフッ・・・わかっているわよ。私の大好きな亮太君・・・・♡」ズズズゥゥ〜〜・・・(テーブルから取ったホットミルクを飲み干しながら・・・)


三澤亮太「・・・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(■■■■■■の顔に近づく)

■■■■■■「・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(三澤亮太の顔に近づく)


ジジジィィ〜、ガァ〜ガァ〜ガァァァァ〜〜〜!!(再びホワイトノイズが覆っていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:火薬製造所前(ぺぺロン伯爵との会話中)


【アルトさん・・・アルトさん!】←
【もしも〜し、起きてる?】

アルト「・・・ハッ!?どうしたんだ、藤丸立香。何か聞きたいことでもあるのか?」

【いや、俺からは何も。】
【なんかアルトさんが上の空だったような・・・・】←

メリュジーヌ「アルト・・・また急にボケェ〜〜っとしちゃって・・・いったい今度はどうしたの?」

アルト「あ、あぁ〜ゴメン・・・どうもさっき話してた『歪みの岬』の事と一緒に妖精騎士アグラヴェインの事も考えていたからね・・・」

メリュジーヌ「ふ〜ん・・それって本当なのかなぁぁ〜?」ジィィ〜・・(疑っている)

アルト「本当だよ!本当だって!」アタフタ!(疑われて焦っている)


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」アルトの様子を見て・・・

ボガード「・・・・・・・」アルトの様子を見て・・
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/05(水) 23:52:03.42 ID:Uowb8yfA0
ぺぺロン伯爵「さて・・・アルト君が頼んだ火薬の話は一通り話したわ。けれど日の光の方はまだまだいける感じね?」

ぺぺロン伯爵「女王軍から2倍の兵力の援軍のことは聞いているわ。それにアドニス君とセツノちゃんの『覚醒』による新たな力とその反動の事もね?」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力による反動・・・彼らアルトの子供たち曰く『救國の七つ星』の7人にとっての弱点になるのだと、アルト君はそう思っていると思うけど・・・・」


ぺぺロン伯爵「武蔵ちゃん、カイニス、トリスタン、介人くん、ゾックス、響ちゃん、大樹さん、調ちゃん、飛電或人くん。ちょっと日暮れまであなたたちの力を貸してくれないかしら?」

ぺぺロン伯爵「いま志願兵たちに突貫で鉄砲の訓練をしている事と同じ突貫ではあるけど、私からの提案があるのよ。良いかしら?」

武蔵「えっ、なになに?私にできる事であるならば、なんでも言ってよね?」

ぺぺロン伯爵「ええ。あとそれとコーラルちゃんとアドニス君、あなたたち2人には少しやってもらいたいことがあるわ。ウッドワス軍との決戦に備える為にもね?」

ぺぺロン伯爵「アルト君が火薬を作ってくれた以上、物作りが得意なあなたであるならば、わかることだよね?」

アドニス「う、うん・・・・僕にしか出来ない事であるならば、僕はやってみるけど・・・」


ぺぺロン伯爵「藤丸君たちはちょっとしばらくの間、ジョルニたちと武蔵ちゃんたちの突貫に付き合ってくれるかしら?あなたたちなら、少しは役に立つと思うからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「まぁ良いけど・・。ぺぺロン、あなたが武蔵ちゃんたちにやらせる突貫の事とはいったいなんなのだい?内容によっては藤丸君の負担になる事はちょっとねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「フフッ、別に難しい事じゃなく彼にあまり負担になる事じゃないわよ。ただあなたたちはジョルニたちにただ付き合ってもらえばそれで良いのよ。」

【???】
【(ジョルニたちと関係ある事なのかな?)】←


ぺぺロン伯爵「アルト君、少し貴方の心の整理が付いた後でもいいから、後で作戦室に来てくれるかしら?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル、オベロン、メリュジーヌ、バーゲスト、ボガード、それにハルキくんも一緒に来てくれるかしら?今後の事でもう一つ話したいことがあるのだけど・・」

アルト「あ、あぁ良いけど・・・ぺぺロン伯爵、いったい今度は俺やアドニスたち、それに武蔵たちに何をやらせようとしているのかい?」

アルト「それにアドニスとセツノの『覚醒』した力の反動が弱点になるのは俺も思うけど、あなたはいったいセツノやアドニス、それにまだ『覚醒』していないジョルニたちに何をしようとしているんだ?」

アルト「それに俺にもう一つ話したい事っていったい・・・」

ぺぺロン伯爵「フフフッ、それはあとで聞いてからのお楽しみよ、アルト君?貴方にとっても、貴方の子供たちにとってもね・・・」

ぺぺロン伯爵「まぁ子供たちの事で理由があるとすれば、今後、あの子たちの『覚醒』の力がこちらの不利になることが無いように、突貫ではあるものの・・・」

ぺぺロン伯爵「あの子たちの為にも、少しはあの子たちの力のことで『特訓』しないといけないと、私は思っているのよ・・?」

アルト「!」何かに気づく


【!】
【(『特訓』って言うことは、もしかして・・・・)】←
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アルトの依頼によって火薬の原料となるモノが運ばれ、ぺぺロン伯爵のお節介とも呼べる提案と行動によって、妖精國で初めて“火薬の国産化”と“火縄銃の生成”が成されたロンディニウム。

ぺぺロン伯爵は次にアルトやジョルニたちに対し、アルトの子供たち7人の力のことについての提案を提言し、彼はアルトに対し・・・・

ジョルニたち7人の為に、突貫で『訓練』をしないといけないと明かし、アルトはその意味に意味深に気づくのであった。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/06(木) 23:45:02.51 ID:xQtyjtyy0
それから数分後・・・・ロンディニウム:外壁周辺にて・・・・


ぺぺロン伯爵「良い?あなたたちは他の妖精たちとは違って、あなたたちは自身の身体の成長と鍛え方によって、あなたたちの持つ力は強くなっていく・・・」

ぺぺロン伯爵「セツノちゃんやアドニスくんもそう、2人が『覚醒』によって身に付けたその力、確かにとても強力で頼もしいのだけど、その力の反動によるデメリットは大きいわ・・・」

ぺぺロン伯爵「だけど、だからってそのデメリットを仕方が無いという事で放置するのはとても良くないわ。私はね、そのデメリットが大きい事の理由があるとすれば・・・」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力に慣れていない・・・『覚醒』した力にあなたたちの力量が追いついていないと私は思うの・・・だから・・・」

ぺぺロン伯爵「ちょっと急ぎではあるけど、あなたたち兄弟と姉妹たちには突貫で、あなたたち『救國の七つ星』の能力伸ばしの訓練をさせてもらうわよ〜〜!!」笑い顔

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(ジョルニの場合)


ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!バンバン、バキバキィィ!!(ジョルニが多くの植物を伸ばし続けるも、それを炎と銃弾で破壊していくツーカイザーとゼンカイジュラン)

ゼンカイジュラン「まだまだ!こんなんじゃ炎や太い斬撃を使う敵すぐに対処されるぞ!」ボォォ〜!ボォォ〜!ジャキン、ジャキン!(植物を燃やして斬っていく)

ツーカイザー「そうそう。もっとより太く、より早く、よりモリモリと、よりツーカイに植物を伸ばしていくんだ!」バババババァァ〜〜ン!!(銃撃をかましていく)

ジョルニ「はい!――フゥゥン!!」ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!(何度も多くの植物の成長をし続ける)


ジョルニの突貫特訓:1度に複数の植物を成長と増強をしていき、敵の攻撃にも耐えられるぐらいの強度の植物を攻撃と防御に使えるようにする特訓。

担当の戦士(ヒーロー):ツーカイザー、ゼンカイジュラン
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(セフィーの場合)


ガキン、ガキン、ガキンッ!ジャキン、ジャキン、ジャキィィン!!(剣と剣のつば競り合い)

武蔵「はぁッ、ヤァッ!ハァァァ!!」ジャキン、ジャキン!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)

セフィー「ツゥゥゥ・・・・」ジャキン、ジャキンッ!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)


千子村正「ツァァァァッ!!」シュパンッ!(セフィーの後ろから斬りかかる)

ゼロワン・メタルクラスター「ハァァッ!」ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(多くの鉄のバッタの群れを放つ)

セフィー「―――――!!」」ヒュン!ギュゥゥゥ〜〜ン!(超加速で脱出する)


ジャキンッ、ジャキジャキジャキジャキィィィン!!(大量の鉄のバッタに斬りかかっていくセフィー)

ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(セフィーの攻撃を避けながら攻撃を仕掛けていく)


セフィーの突貫訓練:多数の敵との近接戦と遠距離攻撃に対応出来るよう、ひたすらに超加速を維持しながら戦っていく特訓

担当の戦士(ヒーロー):宮本武蔵、千子村正、仮面ライダーゼロワン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/07(金) 08:22:19.50 ID:DAjdjCez0
子供たちの突貫訓練(ガイルの場合)


バシバシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン、ジャキン、ジャキンッ!!(ガイルにひたすら強めの攻撃をしていく響と調)

ガイル「ウッ!グゥッ!うぐっ!クゥゥゥ〜〜〜・・・・」バシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン!!(鉄に変化した身体で攻撃を受け続けている)

立花響「ハァァッ!タァァァァッ!」バシバシバシッ!(ガイルを殴り続けていく)

月読調「――――――!!」ギュィィィ〜〜、ガリガリガリィィ〜〜!!(ツインテールの二つのホイールソウでガイルに攻撃していく)

ガイル「クゥゥゥ〜〜、ウラァァァッ!!」ブゥゥン!!(カウンター攻撃)

立花響、月読調「―――――!!」シュッ!(後ろへかわす)


ガイル「フッ、どうしたどうした?こんなんじゃ俺の身体に相当のダメージは入らないぞ。」ガキン、ガキンッ!(鋼鉄の腕を叩き鳴らす)

立花響「そうみたいですね?でもねガイルくん・・・あなたのその体格と能力は確かにとても堅そうだけど、ダルダンみたいにもっと堅く鉄から強い妖精がいるみたいだからね?」

立花響「強がるのはわかるけど、自分や家族の事を守るためにも、私もあなたももっと強くならないとね!」

ガイル「ああ!よし、次はもっと強い攻撃を頼む!それと俺はただ、いつまでもサンドバックになるつもりは無いからな!」

立花響「はい!行くよ、調ちゃん!」ガシンッ、シュッ!(構える)

月読調「ええ!」ガシガシンッ!(次の攻撃の準備をする)


ガイルの突貫訓練:自身の身体をサンドバックにしつつ、どんな攻撃にも無傷で頑丈で耐えて守り抜き、尚且つ強烈なカウンター攻撃をかませる特訓

担当の戦士(ヒーロー):立花響、月読調
――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(スズカの場合)


ヒュンヒュンヒュン、ババババァァァ〜〜ン!!(トリスタンが放つ光弾とディエンドが放つ銃撃がスズカに襲いかかる)

スズカ「――――――!!」タタタタタァァーー!キュキュキュキュゥゥーーン!(その遠距離攻撃をかわしていく)

スズカ「ハッ!ヒーリング(緊急治療)!」キィィン!シュッ!(カルデアのマスターにヒーリング(緊急治療)を掛けつつ、盾を構える)


ガガガガガガガァァァ―ーン!(盾に光弾と銃撃が当たっていく)


【ナイスだ、スズカさん!】
【ありがとう!】←

スズカ「ええ、行くわよ!」スタッ、タタタタタァァーー!(攻撃を盾で守りつつ、カルデアのマスターを避難させる)


スズカの突貫訓練:ヒーラーである彼女は遠距離攻撃が出来るスナイパー系の敵に狙われやすい事を想定し、遠距離からの攻撃の弾幕から怪我人や避難民を守りつつ、『ヒーリング』による治療をしていき、

『ヒーリング』による回復能力の向上と危機感知能力と対応力を底上げを同時に行なう特訓

担当の戦士(ヒーロー):トリスタン、仮面ライダーディエンド
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462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/08(土) 21:41:27.68 ID:KzvYQVwA0
子供たちの突貫訓練(アドニスの場合) 

他のメンバーとは別の場所(ロンディニウム内側:武器庫内)


ジャラジャラジャラァァ〜〜、ゴトン、ゴトン、ゴトン!(ある入れ物を作り、そこに火薬を入れて作っていくアドニス)

アドニス「クゥゥ〜〜・・・フー・・フー・・フー・・フーーー・・・。」ジャラジャラジャラァァ〜〜、カチャカチャカチャ!(ある入れ物を作り続けていく)

コーラル「・・・・・・・・・・」アドニスの汗を拭いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・」ガシャガシャガシャッ・・・(入れ物を作る為の鉄を持ってくる)


アドニスの突貫訓練:彼の『覚醒』による能力『物を粒子化して、新たな物を作り出す』の反動にくる倦怠感に耐えられる体にする特訓

それと同時にウッドワス軍に対抗し得る火薬を使った“ある物”を大量生産して大幅な武力を増産する、まさに一石二鳥の特訓

担当の戦士(ヒーロー):2代目レオナルド・ダ・ヴィンチ、アドニスの妻のコーラル・オルラント
―――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(セツノの場合) 

所変わり、ロンディニウム:外壁周辺にて・・・


バリバリバリィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!カチカチカチィィン!!(セツノに向けて炎・雷・氷の能力を当てていく)

セツノ「ツゥゥゥ〜〜、ンヌゥゥゥ〜〜〜〜〜〜!!」ギュゥゥ〜〜ン!バァァァ〜〜!(その能力による攻撃を吸収しつつ、空に向けて一点に放出していく)

カイニス「まだだ!アンタの『覚醒』した力はそんなもんじゃねぇだろ!力の暴発なんて、気合いで克服しろ!気合いでぇぇ!!」バリバリィィ〜〜!!(雷電を放ちながら)

ゼンカイガオーン「ちょっ、ちょっとカイニスさん!?・・でも、こうしないとセツノちゃんが強くなれないからね!とにかく頑張れ、セツノちゃん!」コチコチィィ〜〜!!(氷の魔法を放ちながら)

ゼンカイザー「あぁ!炎ゼンカイ!燃え燃えゼンカイ!ついでにセツノちゃんの気合いもゼンカイだぁぁ〜〜!!」ジュボォォォ〜〜!!(火炎放射を放ちながら)

セツノ「うん・・・・セツノ、頑張る・・・・!ンニャァァァァァ〜〜〜!!」ギュゥゥゥ〜〜ン、ドバァァァ〜〜!!(吸収と放出を同時に頑張ってやっていく)

ハベトロット「頑張れ〜〜!頑張れセツノォォォ〜〜!!」応援している


セツノの突貫訓練:セツノの『覚醒』のよる能力『四大元素(エレメント)を吸収し、倍にして返す』力による攻撃の吸収と放出を断続的に同時に行ない、

力の反動による力の暴発と制御不能を軽減させ、長期戦でも戦えるようにする特訓

担当の戦士(ヒーロー):カイニス、ゼンカイザー、ゼンカイガオーン、ハベトロット(応援係)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(ルージュの場合)

ロンディニウム周辺:大きく掘られた穴周辺


穴の中のルージュ「アァァァァァ〜〜〜〜!!ウワァァァァァァ〜〜〜!!」」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(棘が飛んでくる音)

ぺぺロン伯爵「そんなんじゃダメよ!あなたのその怒りの感情を出したい気持ちはわかる・・・あなたのたった1人の母親の形見を没収されているからね?」

ぺぺロン伯爵「でもその怒りのままで戦えば、味方であるはずの周りの皆を傷つけるわ。そんなのは絶対にダメなんだからね?」

ぺぺロン伯爵「自分の怒りを制御しなさい。あなたのその怒りの感情を制御して、あなたの母親を連れ去った敵を倒す力となりえるためにね!」

穴の中のルージュ「アァァァァァァ〜〜〜〜!!おかあちゃぁぁぁ〜〜〜ん〜〜〜〜!!!」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(暴れている)


メリュジーヌ「あああ・・・ルージュ・・・・」心配している

バーゲスト「ルージュ・・・特訓とはいえ、これはあまりにも辛い・・・」

アルト「・・・・・・・・・」


ルージュの突貫訓練:穴の中で形見のペンダントなしで彼女自身の怒りによる暴走と感情を制御し、その暴走の自身の力としていく特訓。

メリュジーヌやバーゲストの許可は得ているが、子供たちの中では1番辛い方の特訓である(ルージュ談)

担当の戦士(ヒーロー):スカンジナビア・ペペロンチーノ(ぺぺロン伯爵)、メリュジーヌとバーゲスト(監視役)
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463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 21:45:55.51 ID:Y33+cl3W0
バリバリバリィィ〜〜!ジャキンジャキンジャキンッ!バンバンバンバン!ズドドォォ〜〜ン!(それぞれの訓練に励んでいるジョルニたち7人)


ぺぺロン伯爵「フフッ、どうかしら?文字通りの突貫訓練ではあるものの、ジョルニくんたちの力を伸ばすにはうってつけの特訓よね?」

ぺぺロン伯爵「特にアドニスくんの特訓は便利よね。アドニス君の『瞬間制作』と『覚醒』のよる力でこちらの武器をたくさん増産しちゃっているからねぇ〜。」

アルト「あっ、ああ・・・。ウッドワスとの決戦があり、時間が無いとはいえ、ペペロンチーノが俺の子たちにこうして力を付ける特訓を計画してくれるとはね・・」

ぺぺロン伯爵「ええそうよね〜。まあこれもまた、私の頭の中から依頼したオーマジオウの依頼を私なりにこなし、あなたたち家族をサポートしていく。」

ぺぺロン伯爵「全ては私の目的としているケジメの為、世界を『星の崩落』から守る為、あなたたち家族が確実にイレギュラーズに勝てる為、それらのために私は全力を持って尽くしている・・」

ぺぺロン伯爵「いわば、私やカルデア、あなたたち『境界なき勇士団』に並行世界のヒーローたちにとっても、お互いにWin-Winな関係って事よ。」クスクスクス!

アルト「Win-Winって・・・なんというかそのぉぉ・・・・」


ぺぺロン伯爵「・・さてと、じゃあアルト君。少しはあなたの方で気持ちの整理は纏まったかしら?さっきも言った通り、あなたには今後の事でもう一つ話しておきたい事があるの・・・」

ぺぺロン伯爵「まあ内容としては少し前にカルデアのみんなに話した事と同じ事で、アルトたちでしか話せない事を省いて彼らに話した事だからね。」

ぺぺロン伯爵「というのも、あなたの気持ちの整理が付いた後っていうのはさっきもあったように、あなた、私たちが話している途中に何かあなたの中でうわの空になってたよね?」

ぺぺロン伯爵「先ほどのようにあなた、メリュジーヌや藤丸君になんともないと言っているけど、私はあなたのごまかしは通用しないわよ?」

アルト「!。バレていたか・・・実はその・・・・俺にも良くわからないと言うか、俺の中で『歪みの岬』と妖精騎士アグラヴェインの事を考えていたら・・・その・・・」言いづらく言う

ぺぺロン伯爵「無理に言わなくてもいいわ。あなたのことは、ボガードやハベトロット、ジョルニたちからも聞いているわ。あなたが『名無しの森』にいた事を・・・・」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなたがこの妖精國に転移してきた際、運悪くも降り立った場所が『名無しの森』であり、あなたはそこで多くの『記憶』を失った・・・」

ぺぺロン伯爵「それでもあなたは名無しの森から自力で抜け出し、普通の妖精だった頃のブルーナに拾われ、彼女から独立権を発行され、ソールズベリーに住ませてもらっていた・・・」

アルト「ああ。その際に俺が思い出した記憶というのが・・・『自分の名前』と俺が何かによって授かった『3つの力とその使い方』、『俺が光のオーラによってこの世界に来た事』・・・」

アルト「それと俺の世界で知っているアニメやゲーム、漫画のジャンルの情報であり、それ以外は未だに思い出せないんだ・・・。」

アルト「俺の家族や友人、知人・・・俺が現実世界ではどんな人間だったのか、どんな職に就いていた事も・・・現実世界にいた頃の自分の記憶のほとんどが未だに思い出せない・・・」

アルト「・・むしろ思い出したくないっというか・・・なんか俺の中で、俺がいた現実世界がどれだけ最悪だったと言う事を・・俺がアニメやゲームなどの情報以外の現実世界の何もかもが思い出したくないというか・・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、あなたがいた世界の何もかもが思い出したくないねぇ〜〜・・?」興味津々に聞いている

ぺぺロン伯爵「まぁそれについては私も共感出来る部分があるわね?だって私だって、名字が妙漣寺だった頃、似たような人生を送ってたからねぇ〜・・」

アルト「ああ・・・ただここ最近になって、『歪みの岬』の事と『妖精騎士アグラヴェイン』の話を自分の中で考えていたら、突然と現実世界にいた俺の・・・」

アルト「『三澤亮太』と名乗っていた頃の記憶が・・・突然とフラッシュバックのように思い出してきてね・・・」

アルト「なんというか・・・・女の人が俺の名前を呼んで話しかけている事が2度もあっているのだが、顔まではおぼろげでわからないと言うか・・・そのぉぉ・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、女の人ねぇぇ〜?その女の人、あなたにとってはどんな感じで話していたのかしら?私が思うに、その女の人は現実世界のあなたにとても関わりがあって・・・」

ぺぺロン伯爵「その女の人・・・それはあなたがいた世界でのあなたの妹か、母親か、それともあなたの元・恋人とか〜?」

アルト「!?。やめてくれよそんな・・・今の俺にはヴァージェとメリュジーヌとバーゲスト、それに子供たちもいるんだから・・・元カノなんてそんなぁぁ・・・」タラタラタラ・・・・(汗)

ぺぺロン伯爵「アハハハハ、ごめんなさいねぇ〜。あなたが女の人っていうから、ちょっとカラカッただけよ?それについてはちゃんと詫びるわよ。」


ぺぺロン伯爵「・・・とまぁ、あなたの話を聞く限り、ダ・ヴィンチ女史が推測している論理の重ねるとすれば、あなたの場合は半分が正解で半分が違うと思うわね。」

アルト「半分が正解で半分が違う・・・・それはいったいどういう事なんだ?」

ぺぺロン伯爵「言葉の通りよ?あなたの場合、『名無しの森』の呪いにかかった後の事が、藤丸君たちとはあまりにも違うって事なのよ。」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 23:43:19.10 ID:Y33+cl3W0
ぺぺロン伯爵「アルト・オルラント・・・『旧名:三澤亮太』は確かに『名無しの森』で1度、あなたの名前と共に記憶を失った・・・ただそれだけは藤丸君たちと同じだった・・」

ぺぺロン伯爵「でも藤丸君やアルトリアのように『名無しの森』を脱出した後、すぐに彼らの名前と記憶を取り戻し、ダ・ヴィンチたちの事も思い出してた事に対して、」

ぺぺロン伯爵「あなたの場合は『名なしの森』から出て、時間を掛けて自分の名前を取り戻したというのに、あなたは3年前以前の・・『現実世界』のあなたの記憶が未だに取り戻す事もなく、」

ぺぺロン伯爵「あなたが妖精國に転移した際に得た『3つの力』の使い方とあなたの世界の創作作品のみが思いだして、家族や知人の顔や名前を未だに思い出せていないと・・。私が推測するにあなたは・・・」

ぺぺロン伯爵「『名なしの森』の影響よりも先にあなたの身に起きた何かのトラブルによって、あなたは『現実世界』での記憶を失い、その後に『名なしの森』の影響を受けたと言う事になるわね。」

アルト「!。『名なしの森』より先に俺が記憶喪失に鳴ったと言いたいのか、ペペロンチーノ。・・・確かにそれはあり得ることだと思われるのが・・・」

ぺぺロン伯爵「ええ。交通事故にもあったか、何かしらのショックを受けたというのか。あなたが言うその『光のオーラ』に入る前にあなたの身にいったい何があって、『現実世界』でのあなたの記憶の大部分を失い、今に至ったのか・・?」

ぺぺロン伯爵「それら全ての謎は、あなたが何故“光の氏族の降臨者”に選ばれたのかと同じぐらいに謎が深すぎると確信が付くわね・・。」

アルト「・・・・・・・・・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・・(ボガード、オベロン、ハルキ、パーシヴァルが歩いてやって来る)


ボガード「ここにいたのかアルト、それにぺぺロン伯爵。いつまで立っても作戦室に来ないから、こちらの方から来させてもらったぞ。」

パーシヴァル「はい・・・。あの〜・・・なんですか・・・この地獄絵図のような状況は・・・」周りの特訓の様子を見回して・・

ハルキ「うわぁぁ〜〜・・・なんかこれ、俺がストレイジにいた頃の訓練より凄まじすぎるというかそのぉぉ・・・」タラァァ〜・・(気が引いている)

ぺぺロン伯爵「!。あらやだ、少々話が脱線しただけじゃなく、作戦室で待たせていたボガードたちもここまで来るまで待たせてしまうなんて・・・ちょっと話をしすぎたかしらねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「アルト君、さっきも言ったのだけど、あなたの心境によってはこの話をするにはちょっと・・・・」

アルト「いや、その事については心配ない。俺の失った記憶のことも気になるのは俺も少しは気になるが、それについてはまだ、俺にとっては重要な事ではない・・・」

アルト「むしろいま俺が気になっているのはペペロンチーノ・・・あなたが俺に話したいもう一つの事であって、それは俺にしか言えないことだというのか?」

ぺぺロン伯爵「ええそうよ。この話はアルトリアや藤丸たちには言えない・・・むしろあの子たちに言った“予言の後”についての提案から全く関係ない、あなたへの私情の話・・」

ぺぺロン伯爵「それについてはボガード、彼なら事の話をよく知っているからね。だから今は作戦室に戻って話を・・・・」


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(アルトたちの前にヒーローズゲートが開く)


ゼットの声「それならこちらで話をした方が効率が早いと思いますよ?その話にはハルキも話の輪に入っていると言いますし・・」

ゼットの声「それにオレとハルキの身元がもうバレている事だし、直接あいさつぐらいはしたいと思ってましたよ。」

ハルキ「ゼットさん!――ま、まぁゼットさんもそう言ってますしね・・・。作戦室よりは少し狭いと思いますが、話はそこでも良いかと・・・?」

ぺぺロン伯爵「アラ、良いのかしら?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわね、『巨人の予言の子』と呼ばれたウルトラマンZくん。」

アルト「ああ。バーゲスト、メリュジーヌ。」2人に呼びかけながら・・・

メリュジーヌ「ええ・・・。バーゲスト、ルージュの特訓の事は私が見る。バーゲストはアルトたちの話に付き合ってくれないか?」

バーゲスト「!。ええ・・・後の事は任せたぞ、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「うん。」頷く


ハルキ「サ、ササッ・・・こちらにどうぞ・・・。」アルトたちを案内する

タッタッタッタッタッ、シュィィ〜〜ン・・・(ヒーローズゲートの中に入っていくアルトたちとボガードたち)
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