【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/25(水) 23:24:18.35 ID:1CsVOW/K0
>>378 集結→終結に変更

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/26(木) 21:51:10.61 ID:Z4nUS/b+0
第38節:奪還!風と自由のソールズベリー
――――――――――――――――――――
ブルーナとの決戦後・・・罪都 キャメロット:玉座の間では・・・



タッタッタッタッタッ・・・‥(妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドが揃ってモルガンの前に立つ)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙って立っている

妖精騎士モードレッド「・・・‥フンッ。」不満げに立っている

ガシャガシャガシャ・・・(書記官2人が玉座の横に並び立つ)


書記官イットリー「妖精騎士アグラヴェイン様。妖精騎士モードレッド様。現時刻をもって、妖精騎士アグラヴェイン様はウェールズの森の制圧任務より帰還と共に、」

書記官イットリー「妖精騎士モードレッド様と共にウッドワス公のロンディニウム制圧任務の途中経過の報告に参られました。」

書記官イットリー「両妖精騎士は女王陛下へ、戦果と途中経過の報告を納めるように。」


モルガン「報告を聞こう。偽りなく真実だけを述べるがいい。」

妖精騎士アグラヴェイン「は。モルガン陛下のご命令通り、ウェールズの森の浄化任務を二代目妖精騎士ガウェイン・・・妖精騎士ビスケスと共に遂行いたしました。」

妖精騎士アグラヴェイン「その最中、『予言の子』と『異邦の魔術師』、それにアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の一行と『AIの予言の子』、反逆者オベロンと交戦。」

妖精騎士アグラヴェイン「その交戦の中でビスケスはガウェインの着名(ギフト)を失い、バーゲストの娘であるセツノ・オルラントとの戦いに敗北、無念の戦死をいたしました。」


ジャキン・・・(形見である妖精剣ソード・アルタイルをモルガンの前に見せる)


妖精騎士アグラヴェイン「これがその証拠となるビスケスの形見です。私にあたっては、他の『境界なき勇士団』のメンバーとの交戦に手間を取ってしまい、彼の救援に間に合わず、私もまた、彼への無念を抱いています。」

モルガン「そうか・・・ビスケスの事は残念だったな。アグラヴェインから授かりし雷の異端の亜鈴を持ってしても、バーゲストの娘に敵わなかったとはな。」

妖精騎士アグラヴェイン「仰るとおりです。彼は自分自身の力を過信し、尚且つ卑怯な手口で騙し討ちと不意打ちを平気でする、騎士にあるまじき行いをしていた妖精騎士でしたので‥」

妖精騎士アグラヴェイン「彼がもう少し利口であれば、彼は戦死せずに再びモルガン陛下の前に立たれていたモノを・・・」

モルガン「そのようだな・・・。で、二代目妖精騎士ランスロット・・・・今は『ガレス』とかいうバケモノはどうなのだ?ヤツも同じく戦死を?」

妖精騎士アグラヴェイン「いえ、ガレスはまだ生きております。彼女もまた、ウェールズの森にて他の一行の仲間とメリュジーヌと交戦し、着名は失いつつも生存し、私の元へ戻りましたが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちに何を吹きこまれたのか、現状のガレスは乗除不安定な状態であり、このまま戦場に立たせるのは危険だと判断し、」

妖精騎士アグラヴェイン「今現在、私の持地であるマンチェスターにて『再教育』を施しており、復帰には時間が掛かると・・・」


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(妖精士官たちがザワめいている)


男の妖精士官「なんてことだ!二代目の妖精騎士にしてイレギュラーズの1人である妖精が黒犬公の娘にやられ、もう1人は前線を離脱するほどの手負いを負うとは!」

男の妖精士官「ノリッジで死んだダルダンに続いて二代目ガウェインがやられ、二代目ランスロットもまた敗走してしまうとは!とても許されがたい失態だ!」

男の妖精士官「先ほどソールズベリーの方で聞こえた『巡礼の鐘』もそうだ!あの蒼毒の力を持ってしても、『予言の子』や『境界なき勇士団』には勝てなかったというのか!」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙り込んでいる

妖精騎士モードレッド「・・・‥‥‥」妖精騎士アグラヴェインの様子を見てて‥
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/26(木) 23:58:00.99 ID:Z4nUS/b+0
二代目妖精騎士トリスタン「あらあら・・我らイレギュラーズのメンバーが次々とやられているというのに、あなた方の士官たちがどのような口で我らイレギュラーズの事を批判すると言うのですか‥?」

二代目妖精騎士トリスタン「我らイレギュラーズに仲間意識がなく、協調性もない妖精部隊ではありますが、我らは我らなりに全力でこの妖精國の治安を維持してきた選抜された妖精なのですよ?」

二代目妖精騎士トリスタン「あなた方のようなキャメロットで不自由なく暮らし、そこから高みの見物の如く、私たちの事を上から目線で観賞しているだけの癖にねぇ〜?」

妖精騎士モードレッド「はぁ?貴様も同じようなモノだろ!貴様も重大な用事がない限り、自分の領土であるグロスターから出ようとしないくせになぁ〜?」

二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ〜、私は私でグロスターの領主としての仕事が忙しい身でもあるし、グロスターの治安と妖精領域の維持の事もありますから、迂闊にグロスターを出るわけには行かない訳ですので‥」

二代目妖精騎士トリスタン「モードレッド様のような自身の領土でしか自由行動が出来ない身とは違い、こちらの自由で領土の外へと出かけられますが、先ほどのグロスターの治安と妖精領域の事もありまして・・・・」


モルガン「鎮まれトリスタン、モードレッド。お前たちイレギュラーズにも緊急の招集をかけたのはお前たち自身の領土の事ではない。お前たちに話す事は別にある。」

モルガン「つい先ほどそこの士官が言ったように、少し前に2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いた・・・しかもソールズベリーの方にだ。」

モルガン「しかも、本来ならばすぐにでもこの玉座の間に先に来ているであろう‥『蒼毒のブルーナ』の姿もない。鐘が鳴り響いたであろうソールズベリーの領主たるあのブルーナがな?」

ウィンキー「!。あのブルーナがモルガン陛下の招集に来ていないだと・・・。自身の地位権力の喪失を恐れ、毒を吐く身であっても陛下の前に直接来るあのブルーナが来ていない・・・」

ウィンキー「・・・まさかソールズベリーの鐘の件の事で、ブルーナの身に何かあったと言うのですか?モルガン陛下はその原因を知っていると?」

モルガン「それをいま聞こうとしているのだ。アグラヴェイン・・・お前にも心当たりはあるのだろうな?」

妖精騎士アグラヴェイン「‥はい。妖精騎士ガレスをマンチェスターへ置いた後、ウッドワス公の軍列がソールズベリーに向かっているとレオンゴンからの連絡が入り、――」

妖精騎士アグラヴェイン「彼らの様子を見に急いで駆け付けたところ、ソールズベリーにてブルーナの蒼毒が生き物のように荒ぶっている光景を目の辺りにしまして・・・」


書記官イットリー「陛下。ご無礼のほど、お許しください。ただ今、『風の氏族』蒼毒のブルーナ様の鏡に反応がありました。許可いたしますか?」

モルガン「ブルーナか。自身の領土で問題があっただけに空鏡の方から連絡してくるとはな。――よい。映せ。」

書記官イットリー「は!『空鏡』、こちらに!」



ヒュンッ!(空鏡からブルーナの姿が映し出されるが・・・)


ブルーナ(空鏡)「・・・・・・‥」(頭に包帯と顔にアザとガーゼ)

モルガン以外の玉座の間にいる者たち「!!?」驚愕している

モルガン「・・・・・・」平常心を保っている


妖精騎士モードレッド「おいおいブルーナ・・・一体どうしたというのだ、その怪我は!?」

ブルーナ(空鏡)「ウゥゥ・・・・申し訳ありませんモルガン陛下・・・。実は少し前に『予言の子』と『異邦の魔術師』、そして『境界なき勇士団』の者たちの襲撃に遭いまして・・・」

ブルーナ(空鏡)「・・・不覚だったわ・・・あいつらはウェールズの救援に行ったその足でソールズベリーの鐘を鳴らす為に新たな仲間も引き連れて侵攻してきて‥」

ブルーナ(空鏡)「私も奴らに対して応戦をいたしましたが、奴らの猛攻は激しくなる一方であり、奴らに不意を突かれてしまい・・・」

ブルーナ(空鏡)「私の従者であるサラマンダー所長が殺され、私もまた、蒼毒の力を無力化されて敗北し、ソールズベリーの鐘を鳴らされてしまいました‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」


???(空鏡)「おいおいブルーナ‥お前が言ってる事、話が全然違うになっているじゃないか?」

ブルーナ(空鏡)「え、ちょ・・・待って、待ちなさいよ!?」アタフタ・・・(慌てている)

モルガン「!?。この声は・・・まさか・・・」


ズズッ、ズズズゥゥ〜〜・・・(ブルーナの姿が空鏡の画面から外れる)
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/27(金) 23:08:44.49 ID:jNmlEYb20
タッタッタッ、ガタンッ!(空鏡に持ってきたイスに座っているアルトの姿が映り込む)


アルト(空鏡)「久しぶりだな、モルガン。アンタとこうして話すのは3年前のあの日・・・ヴァージェを救いにキャメロットへ突っ込んできた以来だったかな?」

モルガン「・・・三澤亮太・・・・いや、今は『境界なき勇士団』のリーダー、アルト・オルラントか。‥よもや我が石化の術から蘇ったというのは本当だったのか。」

アルト(空鏡)「ああ‥おかげさまでな。確かに俺は3年前にアンタの得体の知れない術でヴァージェと共に石にされたが、俺は俺の娘であるルージュに助けられた‥。」

アルト(空鏡)「アンタが前にバーゲストたちとの謁見の際、わざわざ変装してまでアンタに会いに来たというのに、アンタが半妖半人と罵声を飛ばした‥俺とヴァージェの娘がな!」

モルガン「ルージュ・・・ああそうだったな。あの半妖半人の赤髪娘、確かに我が娘であったバーヴァン・シーとほぼ似ていたな。身体も魔力の方も‥」

モルガン「しかしそのルージュという娘がお前とバーヴァン・シーの娘である以上‥彼女の存在など裏切り者の血を引く外来種との混血の何かにしか、私は感じていないからな。」

アルト(空鏡)「ツゥゥ、そうやってルージュの事をそのような言葉で傷つけて泣かしたというのか!アンタがずっと娘として愛していたヴァージェの娘であり、アンタの孫なんだぞ!」

モルガン「勘違いをするな。この私に娘も孫などおらん・・・お前が勝手に娘を奪い、お前が勝手にこの世に産み落とさせたお前の娘だろ?」

モルガン「バーゲストもメリュジーヌのそうやってお前に惚れたばかりに私への忠誠を捨て、お前とその2人の血を引く子供たちを産み出し、今もお前の側にいるのだろう?」

モルガン「そのような異界から来たお前とブリテンを守るはずの妖精騎士3人との混血で亜鈴でもない力を持つ子供の存在を、この妖精國ブリテンを統べる女王である私が許さない。ただそれだけなのだからな。」

アルト(空鏡)「クゥゥ・・・モルガン、あんたって奴はどこまで俺たちの子を侮辱するというのか・・・。」キリキリィィ〜‥(怒りを抑えつつ、冷静を保とうとする)


モルガン「して、お前に改めて問おう。なぜお前がブルーナの空鏡に映っているのだ?なぜブルーナの顔があのような酷い有様になっていたのか?」

アルト(空鏡)「ブルーナが・‥?ああそうだな・・・なぜブルーナが傷だらけで俺たちと一緒にいるのか?なぜソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いたというのか‥?」

アルト(空鏡)「その答えは簡単だ。今日のお昼頃、ブルーナがソールズベリーの住民たちを虐殺する凶行から住民たちの救援に向かい、」

アルト(空鏡)「俺たち『境界なき勇士団』と『予言の子』の同盟は、イレギュラーズの1人である『蒼毒のブルーナ』の暴虐と支配からソールズベリーを解放したからだ!」


妖精士官たち「―――!?」ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(ざわついている)

ウィンキー、二代目妖精騎士トリスタン「!?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」黙っている

モルガン「・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ソールズベリーでの戦いから数時間が過ぎ・・・、キャメロットの玉座の間には女王モルガンの他に妖精士官や妖精騎士アグラヴェイン、そして残りのイレギュラーズのメンバーがおり、

ロンディニウムの討伐に行っているウッドワスやベリル・ガットを除き、ほとんどの関係者が緊急の招集によって集められており、

妖精騎士アグラヴェインから二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)がセツノに負けて戦死し、二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)が『再教育』の為に前線を離脱するという報告をモルガンが聞いており、

ソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響き、尚且つ緊急の招集にブルーナが来ていないことに議論がされており・・

その最中にブルーナからの空鏡からの連絡があり、モルガンたちはそれらに注目をしようとしたが・・・


空鏡に映っていたのは先ほどのアルトたちとブルーナとの戦いで顔が傷だらけのブルーナであり、その途中からアルトがキャメロットの空鏡に映し出され、

そしてモルガンたちの見ている中で、アルトはブルーナからソールズベリーを解放したと勝利宣言を言い放ち、

モルガンと妖精騎士アグラヴェイン以外の妖精士官や他のイレギュラーズのみんなはアルトが言ったそれらのことで動揺していたのであった。
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/29(日) 22:12:36.46 ID:23se1iyl0
ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中


拘束されているブルーナ「助けて・・・助けて〜〜!アグラヴェイン様ぁぁ〜!モルガン陛下ぁぁぁ〜〜!」ガタンガタンガタンッ!(イズに縛られてもがいている)

メリュジーヌ「静かにしてるんだブルーナ。君の叫び声で空鏡からの声が聞こえなくなるよ・・・・。」呆れている

バーゲスト「大人しくしていろ!足掻いたところでお前のためにならんぞ?」

ブルーナ「ク‥クゥゥゥ〜〜〜・・・・」キリキリィィ〜〜・・・(悔しがっている)



カクカクシカジカ・・・・(ソールズベリーでの戦いを説明していくアルト)


モルガン(空鏡)「やはりそうか・・・お前たちは『予言の子』たちとウェールズの救援に向かい、イレギュラーズのメンバーであるビスケスを倒し、ガレスというバケモノを撤退させていき・・」

モルガン(空鏡)「お前たちを『厄災』呼ばわりし、ソールズベリーの住民たちを殺す前提で人質に取って誘き出し、お前たちはお前たちの目的の遂行の為に・・・」

モルガン(空鏡)「お前たちはウェールズから戻るその足でブルーナの元へ向かい、お前たちはソールズベリーの解放のためにブルーナとの戦いになったと?」

アルト「ああそうだ。そのブルーナは初めから人質を殺す気で、人質の体内に蒼毒の毒袋を仕掛けて起爆させ、2人の人質を除く住民たち全員を殺した‥。」

アルト「しかもブルーナはサラマンダー所長と共謀し、恰もモース毒の解毒方法と特効薬を作っていると偽り、キャメロットや多くの支援者から研究資金としての金を徴収していき、」

アルト「しかもそれがバレてソールズベリーの住民たちに罵倒され、それらに怒ったブルーナは自身の蒼毒の異端の亜鈴の進化した力を使い、」

アルト「あろうことか、ソールズベリーの住民たちを俺たちごと殺そう力を大きく振るって、多くの住民たちがブルーナの蒼毒によって殺されてしまったんだ。」


ガシッ、ググゥ〜!(空鏡をブルーナに向ける)

ブルーナ「!?。やめて!私の姿を晒すな、三澤亮太!!」モガモガモガ!!(無意味な抗いをする)

アルト「ソールズベリーの領主で風の氏族長であるブルーナが、自身の領土の住民たちに見境なく手をかけてな?」

モルガン(空鏡)「・・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――――――
場所は戻り、キャメロット:玉座の間


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」空鏡から目を背けている

モルガン「・・・またイレギュラーズに黒星が付いたな‥?それも3翅連続でアルト・オルラントたちに敗北し、ブルーナに至ってはこのような暴虐と醜態を晒されるとはな‥?」

妖精騎士アグラヴェイン「申し訳ありません陛下・・。ブルーナには私の次の命令が下されるまではソールズベリーにて待機命令を下していたのですが‥」

妖精騎士アグラヴェイン「まさかブルーナが私の待機命令を無視し、独断で『予言の子』一行と『境界なき勇士団』たちを罠にかけていたとは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「にもかかわらず彼女は三澤亮太たちに敵わず、ソールズベリーの住民たちに手をかけてまで暴れておいて、彼らに返り討ちされるとは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私がソールズベリーの外側近くで様子を見ていたというのに、部下の暴走を止められないなんて・・・これは私の監督不行き届です‥。」ググッ!(頭を下げて謝罪する)

モルガン「‥結構だ。アグラヴェイン、ソールズベリーはお前の管轄ではない‥ソールズベリーはそこの領主であり、風の氏族の長であるブルーナの管轄だ。」

モルガン「アルト・オルラント。お前が話した話から推測して、ブルーナが妖精騎士アグラヴェインの待機命令を無視し、お前たちに罠をかけたのはブルーナ自身の意思であり・・・」

モルガン「『予言の子』と『異邦の魔術師』との謁見で守る気のない約束を交し、その約束のことで彼らとブルーナとの関係が明るみとなることで、」

モルガン「ブルーナの中で追い詰められ、それらが露見される前にお前たちを始末しようと彼女の方から動き、そして彼女は暴走したと見て間違いないな?」


アルト(空鏡)「ああ‥アンタの推測通りだよ、モルガン。ブルーナはそうやって、俺たちとは関係ないソールズベリーの住民たちを全て虐殺しようとし、俺たちはそれを止めようとした‥」

アルト(空鏡)「そして俺たちはブルーナに勝った。ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力の元を断ち、今、ブルーナは俺たちの元で囚われの身だって事だ‥。」

ブルーナ(空鏡)「・・・・・・・・・」シーン・・・(何も言えず、目を背けている)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/30(月) 21:14:51.62 ID:na8LByc90
モルガン「成る程。ブルーナ、異端の妖精にして風の氏族の長ともあろう者が、お前の独断行動で『予言の子』と『異邦の魔術師』らと秘密裏で接触し、」

モルガン「ソールズベリーの『鐘』をやると口約束程度の約束で『予言の子』らを煽る形での支援し、自身の首を締めあげただけでなく・・・」

モルガン「恰も私を含めた多くの者たちをモース毒の解毒方法と特効薬があると偽って資金を横領し、無関係のソールズベリーの住民を人質に『予言の子』らと『境界なき勇士団』をおびき寄せ、」

モルガン「風向きが悪くなれば、お前自身の力で住民たちもろとも『予言の子』と『境界なき勇士団』らを抹殺しようとして、その者たちに敗北するとはな‥?」

モルガン「これについてはこの私もこれ以上もないぐらいに聞くにも見るにも堪えん事実だ。故に・・・・」


ヒュッ、ガァン!(モルガン自身の杖を床に叩き‥)

モルガン「ブルーナ。お前には風の氏族長の全権と領土のすべて剥奪‥および異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバーからの懲戒解雇を言い渡す。」

モルガン「従ってブルーナ‥お前がどんなに救援要請をしようとも、我が軍はお前を救わぬ、お前がどうなろうとも、お前の自業自得が招いた事としてお前を見捨てる。」

モルガン「敢えて汎人類史の言葉を借りるとするならばこうだ・・・『お前は“クビ”だ。』っと。」キリッ!

ブルーナ(空鏡)「――――!?」ガビィィーーン!!(ショックを受ける)


モルガン「そして妖精騎士アグラヴェイン・・・お前には4度に渡って『予言の子』と『境界なき勇士団』共に自身の仕える部下が敗北し、内2人が戦死し、」

モルガン「そして今さっき懲戒解雇した部下ブルーナの敗北と事の失態についても等に聞くに堪えかねん話になっているのだが、これはあくまでお前の部下の醜態の数々であり‥」

モルガン「いくらお前が優秀な力を持った妖精騎士であっても、お前が使役させる部下の失態は上司であるお前の失態であり、お前の監督不行届でもある。」

モルガン「したがってお前たちイレギュラーズにはしばらく我が軍兵の使用権を禁じ、お前たちに何があろうと、私からの支援や援軍がない事を自覚するが良い。」

モルガン「そしてこれを気にこれ以上のお前たちの失態を繰り返させぬよう、謹んで事の重大さと責任を認識するのだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・は。確かに今回の事態には私の管理不足が招いた事もあり、これを期に部下の統制をもっと改めるようにいたします。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして陛下より授かりし妖精騎士アグラヴェインの名の下にこのしかるべき処罰を受け入れ、女王陛下の信頼を取り戻す機会に備えていき、」

妖精騎士アグラヴェイン「いつか必ず女王陛下の信頼を取り戻せるように全力で励みたいと思っております。」

二代目妖精騎士トリスタン、ウィンキー、レオンゴン「――――――」ペコリッ‥(詫びるように頭を下げる)

モルガン「ウム。それで良い・・・。」二ヤァァァ〜・・・(笑みを浮かべる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・(チッ!)」裏で舌打ちをする

妖精騎士モードレッド「フッ、あ〜あぁ・・・」呆れている

二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ・・・・」裏でしかめっ面を見せる

ウィンキー、レオンゴン「・・・・・・・・・・」黙り込む


女の妖精士官「お待ちください女王陛下!急な横やりではございますが、妖精騎士アグラヴェイン様はともかくイレギュラーズたちには戦場で罪を償わせるべきだと思います!」

女の妖精士官「現在、ロンディニウムにて反抗組織の兵力が増し、ノリッジからの支援物資の搬入も大幅に増えたと報告を受けております。」

女の妖精士官「おそらく先ほどソールズベリーにて鳴らされた『巡礼の鐘』に感化された他、ブルーナの余計な救援要請の影響でウッドワス軍の分散もあり、」

女の妖精士官「その隙にボガードの勢力と円卓軍が自身らの勢力の増強させ、勢力を大幅に増やしたのだと見受けられます。」

女の妖精士官「これでは『牙の氏族』だけでは心許せない。ここはイレギュラーズのメンバー全員をウッドワス軍の支援に向かわせ、『予言の子』や『境界なき勇士団』らを打ち破らせるのが特策かと!」


モルガン「・・・・・・・」

レオンゴン、妖精騎士モードレッド「・・・‥」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/31(火) 23:48:14.84 ID:bvrwPznA0
モルガン「フッ、笑わせるな。ウッドワスがあの人間たちや半妖半人の子供らに敗北するとでも?」

女の妖精士官「で、ですが向こうの勢力には『予言の子』や『境界なき勇士団』の他に、偽者の『予言の子』であった並行世界の力ある者たちが大勢いると聞きますし、」

女の妖精士官「ウッドワス様も齢1000年を超える妖精。もう戦える体ではないと存じますれば―――」

モルガン「・・・・まったく。知らぬ、という事は幸福だな。そこの空鏡に映る『境界なき勇士団』のリーダーが見ている前でな。」

女の妖精士官「あっ・・・・えぇ〜とそれは・・・」気まずい感じになっている

アルト(空鏡)「・・・・・・‥」黙っている


モルガン「しかしてアルト・オルラント、お前にもう一つ問うことがある。お前が何故にブルーナの空鏡を通して、私の目線にその姿を現したのか‥?」

モルガン「風の氏族の長だったブルーナを倒し、ソールズベリーをお前の占領下にしたと報告したには話が単純すぎるし、わざわざ私にその事を報告するには何かしらのリスクが伴うはずだ。」

モルガン「お前とは3年前での因縁がある。娘だったバーヴァン・シーと2翅の妖精騎士を私から奪い取り、私をあそこまで追い詰めた事もあり、」

モルガン「お前など、この私の妖精國に存在してはいけない程にお前の事を嫌っていることは、お前もまた、生前のダルダンから聞いているはずだが?」

アルト(空鏡)「ああそうだな。モルガン、アンタが3年前から俺のことを嫌っていることは、ノリッジの『厄災』を祓った後にダルダンから聞いているよ。」

アルト(空鏡)「だがそれを踏まえつつ、俺がこの空鏡を通してモルガンとの会談しようとした事には理由があるからな。」


アルト(空鏡)「女王モルガン。俺はアンタに石にされた3年間・・・俺は石の中でこの妖精國ブリテンにいる妖精たちが、本当に俺が救うべき存在であるのかを考えていた。」

アルト(空鏡)「そして俺が3年の年月をかけ、俺は悟った。俺にはブリテンの妖精たちを救って、この妖精國ブリテン自体を変えるのは、あまりにも無理があったんだって‥。」

アルト(空鏡)「モルガン。アンタが言うに、ブリテン中の妖精たちはたとえ身体が業火に包まれようとも、妖精たちは何度も生まれてくるものだと‥」

アルト(空鏡)「それを聞いたら、俺だって妖精を救う気が失せるモノだし、救いきれないと思えるようになるさ‥。」


アルト(空鏡)「だが妖精たちの中には、コーラルやハベトロット、ロブたちやユーミルたちのような心優しい妖精がいる事を俺はよく知っているし、彼らの事を見捨てるわけには行かない。」

アルト(空鏡)「だからせめて、アンタや女王軍の支配から妖精國ブリテンや妖精たちを自由にさせて、彼らがこれからどう生きるのかの選択を与えてやって・・・」

アルト(空鏡)「後の事はその妖精たちに任せて、俺たちはその妖精たちが考える事には一切の干渉をしない事を目的に、俺たち『境界なき勇士団』はノリッジとソールズベリーをアンタたちの支配から解放させたんだ。」

モルガン「ホォ・・?私の支配からノリッジやソールズベリー等の領土を開放し、後はそこにいる妖精たちの勝手にしておくと‥?」

アルト(空鏡)「そうだ。今は領地の妖精たちとは打倒女王軍の為に軍事力の支援と勢力拡大に協力し合っている関係なのだが・・・」

アルト(空鏡)「アンタたちに勝ち、事が終わり次第に妖精國ブリテンの全領土を妖精と人間たちが共存し合う自由都市へと改革を進めるつもりだからな。」

アルト(空鏡)「故に俺や『境界なき勇士団』を倒すだけなら、ノリッジとソールズベリーの住民たちは俺たちとは関係ない。関係があったとしてもそれは彼らの自己責任と言ってもいい。」

アルト(空鏡)「それにアンタがこの2つの領土を再び自身の支配下にしようにも自身らの軍隊を出すのが勿体ないと思うし、効率が悪いと思われるからな?」

アルト(空鏡)「アンタが支配する妖精國の領地を取り戻す気があるなら、2つの街を占領するより俺たち『境界なき勇士団』を殺す事に兵を使って行けばどうなんだ?」

アルト(空鏡)「俺たちさえ殺す事さえ出来れば、ブリテンの妖精たちは忽ちにアンタの支配下に戻る事に賛成するし、アンタが望む俺たちの存在の抹殺する願望も果たされると思えるからな?」


アルト(空鏡)「というよりか、俺が思うにモルガン・・・アンタが3年のも間に妖精たちに対して更に酷い仕打ちをしていると、他の妖精たちから聞いているのだが‥」

アルト(空鏡)「それは俺に対する挑発なのか?もし俺が石化から蘇り、俺たち家族がヴァージェを救いに行くと同時に俺が昔に目的にしていた‥」

アルト(空鏡)「“妖精たちと人間たちを救い、この妖精國ブリテンを変える”という事を成し遂げるために行動していくと思って、アンタは妖精たちに酷い仕打ちをしていたのか?」

モルガン「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/01(水) 11:04:18.03 ID:X2LmDsrH0
ザワザワザワザワザワ・・・・(モルガンとアルト(空鏡)との会話に動揺している周りの妖精たち)


玉座に集まった妖精達1「(あのモルガン陛下に恐れもなくあのような態度で陛下に問いつめていくなんて、なんて奴だというのだ・・・)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達2「(三澤亮太め、空鏡から話しているとはいえ、陛下と互角に会話をしていくなんて・・・)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達3「(奴は陛下に対して何の話をしているんだ?我々にもわかりやすく説明してくれよ・・・)」ザワザワザワ‥

二代目妖精騎士トリスタン「(士官たちがアルト氏とモルガン陛下との互角の会話に動揺している・・・空鏡を通じての会話とはいえ、今にも怒りが爆発しそうなモルガン相手に互角の会話をしていくとは・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


モルガン「アルト・オルラント。3年前とは違うと言えるぐらいに私との対話で互角に渡りあうとはな・・?」

モルガン「これもお前が滅び去ったはずのシェフィールドの長となり、『境界なき勇士団』という『円卓軍』と同等の反抗組織の長として、お前の中で長としての成長を遂げたというのかな?」

アルト(空鏡)「ああそうだ。俺はもう3年前、アンタの魔術で石にされた『三澤亮太』なんかじゃない・・・俺は俺の事を愛してくれた3人の妖精たちとその子供たちの父親であり、」

アルト(空鏡)「シェフィールドを含む多くの民や『境界なき勇士団』の仲間たちを統べる者‥かつて『蘇りの予言の子』と呼ばれた『アルト・オルラント』という1人の人間の男だ。」

アルト(空鏡)「モルガン。俺は必ずアンタによって同じように石にされた俺の妻のヴァージェを見つけ出し、ヴァージェを俺の家族と共に救い出す!」

アルト(空鏡)「そしてモルガン、妖精騎士アグラヴェインと残りのイレギュラーズを必ず倒し、この妖精國ブリテンを、アンタの支配もない自由国家に変えてやるからな!」

モルガン「フッ、私の支配のない自由国家か‥。妖精たちへの価値観が変わったとはいえ、お前の“誰かを救いたい”という心境は変わっていないらしいな。」


モルガン「良かろう。お前がそこまで私を倒し、我が妖精國の支配から解放させたいというのなら、私もお前に対してそれ相応の策で応じるとしよう。」

モルガン「ソールズベリーやノリッジ‥そんなモノなどお前にくれてやろう。そんな2つの街の殲滅など、いつ何時でもあれば、すぐにでも出来るモノだからな?」

モルガン「だが、お前がいま守ろうとしているシェフィールドの民がいるというロンディニウムの殲滅は必ず成し遂げる。ロンディニウムの殲滅にはウッドワスに命じてはいるが‥」

モルガン「ウッドワスの領土:オックスフォードに我が女王軍の援軍を既に送っている。あと2日さえあれば、ウッドワス本陣と合流すると思えるが・・・」

モルガン「今より更に援軍を出し、更に1日の刻を要すが、当初の予定とは2倍の数の援軍をウッドワス本陣と合流させる事になる。」

アルト(空鏡)「!?。何だって・・・」



玉座に集まった妖精達1「(ロンディニウムに女王軍から2倍の援軍をだって!?あの反抗組織の領地に対してちょっと多くないか!?)」ザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達2「(でもウッドワス本陣に二倍の援軍さえ合流できれば、たとえ先代の妖精騎士であろうと討伐に手こずるはずだ!)」ザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達3「(『円卓軍』や『境界なき勇士団』相手に2倍の援軍とは‥少し多い気はするが、ウッドワスにとっては的確なご采配と思えるな‥。)」ザワザワザワ・・・


モルガン「アルト・オルラント。お前が本当に裏切り者のバーヴァン・シーを救い出し、この妖精國に自由と選択権を与えるというのなら、このような危機的状況をお前たちはどう対処するというのだ?」

モルガン「もっとも‥反応がどうであれ、お前にとってはお前の倒すべき敵の勢力の一部としか見ていないと見て間違いないと思えるかもな‥?」

モルガン「私が最も倒すべき相手は『予言の子』でも、『異邦の魔術師』でも、『円卓軍』でも、異界からの『戦士(ヒーロー)たち』でも、ましてや裏切り者の『妖精騎士』でも無い‥。」

モルガン「私(モルガン)の敵はお前(アルト・オルラント)とお前たちの子等(ジョルニたち)であり、お前(アルト・オルラント)の敵は私(モルガン)と我が兵力の一部(イレギュラーズ)であるからな!」ジロッ!(睨み付ける)


アルト(空鏡)「・・・・・・・」苦い顔をしている

二代目妖精騎士トリスタン「――――!?」戦慄している

玉座に集まった妖精達「――――!?」戦慄している

レオンゴン、ウィンキー「――――!?」戦慄している

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」落ち着いている


バァァーーン!(玉座の間に戦慄がはしっていく)
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/02(木) 22:56:22.81 ID:WY2oLLAq0
妖精騎士モードレッド「・・・フフフ・・・クフフフフフ、クッハハハハハハハハ!アハハハハハ〜〜〜!!」ゲラゲラゲラゲラ!(笑いが止まらない)

モルガン「・・・なにがおかしいのだ、モードレッド?虐殺と食事しか興味が無いお前がこのような立ち話に興味を持つとはなぁ‥?」

妖精騎士モードレッド「クハハハハ、嫌々すまないわ‥。あの噂に聞く先代の妖精騎士の子供の父親とモルガン陛下の話があまりにも可笑しすぎて、つい笑っちまってなぁ〜‥‥」


アルト(空鏡)「アンタが妖精騎士モードレッドか。3年前、メリュジーヌやバーゲストの事を死ぬ直前まで痛めつけて、カルデアス島にいる妊婦と赤ちゃんたちを沢山多く殺して喰ったそうだな?」ジィィ〜(睨み付ける)

妖精騎士モードレッド「ああそうとも。あんたとは3年前にも玉座の間で顔を見ているが、あの時のあんたにはモルガンの事しか見ていなかった用だったからな‥。」

妖精騎士モードレッド「あたしだって、あの時はバーゲストとの戦いで大怪我を負っててなぁ‥。それにモルガンの事もあって、話に入ることすら出来なかったからな‥。」


妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント、あんたにはとても感謝しているのよ。あんたがバーゲストと他の先代の妖精騎士2人とイチャパコセックスして、その3人を妻に迎え入れ、」

妖精騎士モードレッド「アイツら3人がモルガン陛下の事を裏切ってくれた事で、あたしはあのコーンウォールの袋の牢屋から出る事が出来たんだ。」

妖精騎士モードレッド「そしてあんたたちを追って別の世界をまたいだところ、あたしは遂にあたしの『目的』の要である存在‥所謂『出産前中の妊婦と赤ちゃんの内臓の捕食』‥」

妖精騎士モードレッド「あの世界での経験のおかげで、あたしはあたしの喰いたかったモノを喰うことができ、あたしの内にある『目的』に辿り着いたと言っても良いからな。」

アルト(空鏡)「喰いたかったモノだと・・・アンタのその貪食で残虐な食欲のせいで、一体どれほどの島の妊婦や子供たちが喰い殺され、どれほどの島の住民たちを絶望させたというのか!!」

アルト(空鏡)「アンタと妖精騎士アグラヴェインが島に来たせいで、バーゲストとメリュジーヌは心も身体も大きく傷つき、ヴァージェもアンタらのせいで連れ攫われて、家族はバラバラになってしまった‥」

アルト(空鏡)「アンタの事は絶対に許しはしない。アンタの事は俺と‥俺の家族みんなで必ずこの手でぶちのめしてやるからな‥!」ググググゥゥ〜〜!!(握り拳を見せる)

妖精騎士モードレッド「フンッ、ああそうかい!アンタとは一度、一戦ぐらいは殺し合いをして見たかったし、アンタら家族全員を喰い殺すつもりだからな?」

妖精騎士モードレッド「特にアンタのバーゲストたち3人の間に産まれたあの7人の子供たち‥アイツらは3年前にあたしが唯一喰い損ねた、いわばあたしの獲物だ。」

妖精騎士モードレッド「あんたの子供とその子供の親は必ずこのあたしがぶっ殺す。たとえどんな形で出会おうと絶対にだ!」


妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント。モルガン陛下やあたしにこんな素敵な宣戦布告をしてくれたからには、一つだけ良い事を教えてあげるわ。」

妖精騎士モードレッド「ネオ・ニュー・ダーリントン。そこにあるあたしが領主として統治している街があるのだが・・・」

妖精騎士モードレッド「そこにはあんたらが探し求めている者がいる・・・あんたら家族が一番探し求めている者があたしの領地に存在するからな‥?」

アルト(空鏡)「探し求めている者・・・その者って‥まさか!?」驚愕している


モルガン「――もう結構だ、モードレッド。これ以上、お前の顔を見ていると3年前までの屈辱がぶり返す。会談はこれで終わりにしろ。」

妖精騎士モードレッド「!。ッタァ〜もう‥これからが面白いところだと言うのに〜・・・まあ仕方が無いか・・・。」ハァ〜‥(ため息しつつ納得する)

妖精騎士モードレッド「次に顔を会わせるときはどっかの戦場でな、アルト・オルラント。あんたとあんたの子供たちとの再会を心待ちにしているからな!」

妖精騎士モードレッド「それと、近くにいるであろうバーゲストとメリュジーヌに言うことがある。アンタも含めて殺すとな!」ジャキンッ!(クラレントの刃を出し‥)



ヒュンッ、ジャキンッ!――バリィィィ〜ン!!(空鏡をクラレントの一振りで破壊する妖精騎士モードレッド)


空鏡を通して急遽おこなわれたモルガンとアルト・オルラントの因縁深き会談の末、モルガンとアルトは互いに自身が成し遂げようとしている事を言いあっていき・・・

それぞれモルガンと女王軍、残りのイレギュラーズメンバー全員を打ち破り、それらの支配からブリテンを解放させるアルト・オルラント。

自身の敵はアルトであり、彼らを打倒する為に3日後にウッドワス軍に2倍の援軍を出して打倒させようとする女王モルガン。

アルトとアルトの子供たちとの再会を果たし、その彼らを必ず喰い殺すと宣言した妖精騎士モードレッド。

その3人での長くて短いような会談の刻は過ぎていき、最後にはモルガンの会談終了宣言を告げると共に妖精騎士モードレッドがソールズベリーに通信が繋がる『空鏡』を破壊し、玉座の間での会談話は終わりを告げるのであった。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/04(土) 11:26:57.64 ID:DVC+MLpu0
バリィィ〜ン!バラバラァァ〜〜‥(妖精騎士モードレッドに壊された空鏡の破片が飛び散っていく‥)


書記官イットリー「モードレッド様!あなたは何故、風の氏族の『空鏡』を破壊したのですか!?しかも陛下の前で・・・・」

モルガン「構わぬ。どのみち、あの鏡は廃棄する予定だったからな。まさかモードレッドが取り壊す事になるとはな?」

妖精騎士モードレッド「フッ、こっちも言いたいことを陛下に口止めされたんだ。これはその鬱憤晴らしで壊してやったって事でね。」

妖精騎士モードレッド「まぁ奴らが一番に取り戻したい裏切り者のバーヴァン・シーが囚われている場所を教え、その真偽がわからぬまま通信を切られるなんて、今ごろ奴らも少しは焦りを感じているはずかもな?」

モルガン「そうだな。私も少しお前の考えに賛同しても良いと感じるな?我が女王軍の駒の一部であるイレギュラーズの内の3名が奴らに敗北し、『巡礼の鐘』と共に2つの領土が私の手の内から離れてしまった。」

モルガン「だが、だからとてこのまま奴らの好きにはさせぬ。それ故に援軍の倍増は確実なことであり、これは私からの奴らへに対する宣戦布告のお返しと言ってもいい。」

モルガン「最初はこのような嫌がらせ程度であるが、どれほどの窮地を迎えようとも、私は奴らのような脅威に屈することはない。」

モルガン「たとえそれがいずれ来る『大厄災』が今の妖精たちを抹殺しようと、私とブリテンが無事であるなら、私は何も恐れるモノはない。」


玉座に集まった妖精達「・・・・・・・・・」タラタラ〜‥(緊張してなにも言えない)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」黙っている

他のイレギュラーズのメンバー3名「・・・・・・・・・」黙っている

妖精騎士モードレッド「・・・‥フッ。」ニッ!(笑みを浮かべている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中



プツンッ、パリィィン!(キャメロットからの映りが途切れ、そのまま空鏡が割れてしまう)


バーゲスト「映りが途切れたか。これはもうこれ以上の空鏡での謁見はもう望まれないと判断されたのだろうな?」

メリュジーヌ「ええ‥。だが、今さっき妖精騎士モードレッドが話していたのって本当のことなの?あいつは話していたのって・・・」

アルト「ああ。ネオ・ニュー・ダーリントン・・・昔、妖精騎士トリスタンだった頃のヴァージェが治めていたというニュー・ダーリントンの街を妖精騎士モードレッドの奴が領主となって、」

アルト「街は妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェインたちの手で改修されていき、今はネオ・ニュー・ダーリントンという『性の楽園』へと名前が変わったというのだが‥」

アルト「モードレッドの奴の話が本当なのかは定かではないが、もし本当の事なら、そこに俺たちが探し求めているヴァージェがいるとしたら・・・・」


ブルーナ「・・・・・アァ・・・アァァァァ・・・‥」絶望している

メリュジーヌ「ブルーナ、キミは妖精騎士モードレッドとネオ・ニュー・ダーリントンの事について何か知ってるのか?同じイレギュラーズのメンバーだったキミだったら知っているはずよね!」

ブルーナ「・・・・なに?それを私に聞いてどうするのよ・・・アンタらのせいでわたしが積み重ねてきたモノを全部壊されて、それでもわたしから何を望むというのよ?」

ブルーナ「フフフッ・・・見たところアンタたち、妖精騎士モードレッドが言ってた事に何かと興味と焦りを感じているように見えたのだけど‥」

ブルーナ「まさかあの『性の楽園:ネオ・ニュー・ダーリントン』にアンタたちの家族であるバーヴァン・シーが囚われているんじゃないかと思っているんだよね?そうよね?」ニタァ〜‥(煽っている)

メリュジーヌ「!。なにぃ〜・・・」

ブルーナ「ええ知っているわよ、未だに石像になってる裏切り者のバーヴァン・シーが置いてある場所をね。わたしもまた、ネオ・ニュー・ダーリントンの改修には大きく関わっている者だからね。」

ブルーナ「でもだからって、アンタたちにそのネオ・ニュー・ダーリントンに彼女(バーヴァン・シー)がいるという確証なんて、わたしもこうも簡単に教えるつもりなんて無いわよ。」

ブルーナ「妖精騎士モードレッドがアンタたちを煽ってあんな事を言ったのなら、わたしだってアンタたちを煽らせるような事はさせてもらっても構わないからねぇ〜www」ニタァ〜‥(煽っている)

メリュジーヌ「――――!?。クゥゥ〜〜!」


ガシンッ、ガタンッ!(イスに拘束されているブルーナを横に押し倒すメリュジーヌ)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/05(日) 22:36:23.34 ID:wI2TV3Md0
バーゲスト「やめるんだメリュジーヌ!今こいつに当たったところで何も言うつもりなどないに等しいぞ。」ガシッ、ググッ!(メリュジーヌを止めるように掴む)

メリュジーヌ「クゥゥ!しかし・・・・」

アルト「確かにバーゲストが言うことには少し一理はあるな。ついさっきモルガンの口から、風の氏族長やイレギュラーズをクビにすると宣告されたからな‥」

アルト「力を失って、地位も権力も失って、同僚も兵士も部下も従者も何もかも失って、もうブルーナに残っているのは何も無い。」

アルト「ブルーナが全てを失った原因は俺たちにもあるが、そのきっかけを作ったのはブルーナ・・・君自身の傲慢さやエゴの数々が招いた事だ。」

アルト「しかもブルーナはモルガンたちに見捨てられた身であるにも関わらず、妖精騎士モードレッドが俺たちを煽るような行いを真似するように、ブルーナもまた、俺たちを煽ろうとしている。」

アルト「そうやって俺たちを煽って、自身の自己満足を満たそうとする妖精としての行為をする以上、もうブルーナに何を質問しても俺たちに何も語らないつもりかもな‥。」

ブルーナ「・・・・・・・‥‥」目線を背ける


アルト「‥尋問はここまでにしよう。今のブルーナから聞き出す事が無い上に、これ以上ブルーナに時間を取る訳には行かない事情も出来てしまっていることだしね。」

バーゲスト「ああ・・・あと3日もすれば、モルガンが派遣させた2倍の勢力の援軍がウッドワス軍に合流し、ロンディニウムにいる円卓軍の兵力では手の施しようがなくなってしまう。」

バーゲスト「明日にでも皆と共にロンディニウムへ帰投し、ウッドワスと援軍への対抗策を練らなければ、我らに勝機は無いに等しいからな。」

メリュジーヌ「・・・うん。ヴァージェの事も気になるが・・・今はそれよりもロンディニウムにいるパーシヴァルたちに援軍のことを伝えなければならないからね‥。」

アルト「そうだな。理解してくれて助かるよ、メリュジーヌ‥。」


スタッ・・・・(イスから立ち上がるアルト)

ブルーナ「・・・・・・・・・・‥」黙ってアルトの事を見ている

アルト「俺たちはもう行く。アンタはそこでずっと日の目を見ることなく牢屋の中の暮らしを堪能していくんだな。」

アルト「アンタが俺たちに味方する素振りや話をしようとも、俺はアンタを許さないし、許す気もない。アンタが3年前に石になっている俺を海岸に捨てたようにな。」

ブルーナ「・・・・・・・クゥゥ‥‥」アルトを睨み付ける

アルト「・・・さようなら、ブルーナ。これがアンタとの本当のお別れだ。」プイッ!(後ろに振り返る)


ガチャンッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋の扉を開け、牢屋の外へと移動するアルトたち)



ブルーナ(■■■■■■)「―――『ディスペアー』よ。」

アルト「!。何・・・?」振り返る

ブルーナ→ディスペアー「それがわたしの‥妖精としての本当の『名前』。ブルーナという名前はわたしが後から付けた偽名なのよ。」

ディスペアー(ブルーナ)「わたしもアンタたちを一生許さないわよアルト・オルラント!わたしから権力や地位を‥力も『目的』も‥何もかも失わせたアンタをね!!」ギリッ!(睨みをきかす)

アルト「――『ディスペアー』・・・英語で絶望を意味する言葉がブルーナの本当の真名だったのだな?その名前を今日まで隠して生きていたとは、まるで昔の俺みたいだな‥?」

アルト「というより、ようやく俺のことをアルト・オルラントと名前で呼ぶとは、アンタもようやく俺からキッパリと決別する気になったのだな?」

ディスペアー(ブルーナ)「当たり前よ・・・アンタなんてもう3年前と同じような付き合いなど、二度とする気も無いからね!」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/06(月) 22:14:58.75 ID:5T2xoZHe0
ディスペアー(ブルーナ)「覚えていなさいアルト・オルラント・・・この絶望を振りまく名を持つ妖精を絶望させたアンタの事をわたしは絶対に忘れないわ‥」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえこの妖精國が『厄災』によって滅びようと、アンタらの家族がどこに行こうと、いずれアンタらが何処かの国を築こうとも・・・・」

ディスペアー(ブルーナ)「アンタたちが希望に満ちた人生を送っていく限り、アンタたちが希望を持って暮らして行く事をわたしは絶対に許しはしないわ!」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえどんな形であっても、どんな時代や時期であっても、わたしはあなたたちがわたしが与える『絶望』に押しつぶされるまで、わたしは心底諦めたりはしないわ!」

ディスペアー(ブルーナ)「たとえわたしがどんな形で死のうとも、わたしは次代の妖精なんか作らずにこの魂のままで蘇り、あなたたちの全ての『希望』を打ち砕く!」


ディスペアー(ブルーナ)「わたしはアルト・オルラント・・・・アンタが真にわたしの『絶望』にひれ伏すまで、わたしはあなたの『絶望』であり続ける!!」

アルト・オルラント「・・・・そうか。覚えておくよ、ブルーナのその真の『名前』と、その『絶望』的な警告をな・・・」


スッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋から去って行くアルト・オルラント)

ギィィィ〜〜、バタァァン!ディズペアー(ブルーナ)の牢屋のドアが閉まっていく)

―――――――――――――――――――――――――――

女王モルガンの空鏡での謁見が終わり・・・。これ以上、ブルーナを尋問したところで何も新たに情報が得られることなど無いと判断したアルトは・・・

モルガンが告げた“ウッドワス軍に予定より2倍の勢力の援軍を導入する”事実をいち早く他のみんなに伝える為に、今回のブルーナの尋問を終了させ、牢屋から去ろうとしたところ・・・・・

ブルーナはアルトに自身の本当の真名である『ディスペアー』という絶望の意味を持つ名前を明かし、アルトに向かってこう告げた‥。


『“アルト・オルラント)が本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』

アルトはブルーナ(ディスペアー)が告げた呪詛に見立てた言葉を彼女からの『絶望』的な警告として認識し、アルトはブルーナ(ディスペアー)の前から去っていった‥


こうしてアルト・オルラント(三澤亮太)とブルーナ(ディスペアー)との関係は互いに本当の意味で断ち切り、2人との関係は完全に決別したのであった。

ソールズベリーとの戦いに勝利したアルトは2人の妻と共に牢屋の外へと去っていき、戦いに敗北したブルーナは今まで犯してきた罪と共に牢屋の中で一生を過ごすことになるのだが・・・

このアルトとブルーナとの牢屋での尋問と会話がこの妖精國ブリテンで、2人にとっての今生の別れになる事になるとは、誰も知るよしもなかったのであった。

―――――――――――――――――――――――――――
閉鎖された製毒工場:外へと向かう中央エリア


タッタッタッタッタッ・・・(外へと向かうアルト、バーゲスト、メリュジーヌ)


アルト「(ディスペアーかぁ‥・。確かに名前からして、彼女の本来の『目的』が絶望に関係する役割を持っていたに違いないのだが‥)」

アルト「(なぜブルーナは・・・いや正確には『ブルーナ/ディスペアー』と呼ぶべきか‥。彼女はなぜ、3年前の俺と同じように誰にも自身の真名を明かさずに過ごしてきたというのか・・・)」

アルト「(彼女は他の妖精たちと違って、一瞬の楽しみや快楽を求める刹那主義ではなく、永続的に残る権力や地位に執着し、それらを手にした後もそれ以上のモノを得ようと努力していた‥)」

アルト「(それに彼女は自身の怒りによってアドニスたちと同じような『力の進化』を促し、俺たちを一歩手前まで追い詰めていたのだけど・・・)」


ブルーナ(回想)「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・」

ブルーナ(回想)「13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばす)


アルト「(13年間も『目的』を自分の手で果たせなかったかぁ・・・。おそらくその13年間はブルーナが風の氏族長になり、俺と出会った時を除いた‥3年前以前の事だと推測するよな‥)」

アルト「(彼女は一体、なんの『目的』を持って生まれた妖精として生まれたというのか?いったい彼女は何を理由に自分の名前を偽名で過ごしてきたというのか?)」

アルト「(それに彼女は・・・ブルーナは何故、他の妖精たちと違って、ブリテンの妖精たちのあの刹那主義な性根である事を、ブルーナは何故最初から知っていたというのか・・・?)」


・・・・・・‥(上記の事で考え事をしているアルト)
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 09:13:02.54 ID:yxO5uLaa0
パタパタパタァァ〜‥ポンッ!(アルトたちの前に現れるオベロン)


オベロン「やぁアルト。捕虜となったブルーナとの尋問はどうだった?あの壮絶な戦いの後だというのにブルーナの意識を回復させて、そのまま尋問にかけるなんてね?」

アルト「――オベロンか。おかげさまでブルーナとはようやく因縁に決着を付けられたって感じだな。俺にとっても、アイツ(ブルーナ)にとってもね・・・」

オベロン「‥そっか・・・とりあえずブルーナはオーロラ派の妖精たちの捕虜として身柄を拘束し、いずれ彼女から情報を吐き出す為に彼女を牢屋の中に幽閉させているのだが‥」

オベロン「それでアルト‥ブルーナとの尋問の中で、彼女から何か情報は得られたというのかな?ブルーナとの尋問をする際に、風の氏族長専用の『空鏡』を持ち出したと聞いているのだけど‥?」

アルト「ああ‥その事で君やダ・ヴィンチたちに伝えないといけない事があるんだ‥。少し話を聞いてくれないか?」

オベロン「良いよ。ダ・ヴィンチには僕から君の話を伝達する形で情報を共有していくつもりさ。それでその伝えなければならない事って?」

アルト「ああ・・・実はな・・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――
カクカクシカジカ・・・(ブルーナの尋問での内容とモルガンと空鏡での会談を話していくアルト)


オベロン「なんだって!?それでモルガンはウッドワス軍の援軍に入る兵力を当初の2倍の数で合流させて、ロンディニウム諸共『円卓軍』と僕たちに攻め立てていくと・・・」

オベロン「しかもその女王軍の援軍が今日を入れて3日の内にウッドワス軍本陣と合流させる気満々でその兵たちを送り出していたなんて・・・」驚いている

アルト「ああ・・・女王軍の侵攻からソールズベリーとノリッジを守る為に、女王軍の注目をその2つの領地から俺へと向けさせるために話をしてきたのだが・・・」

アルト「それにより、モルガンはソールズベリーやノリッジを事実上、襲わない代わりにロンディニウムの殲滅をウッドワスを通して徹底的に成し遂げる為に、」

アルト「ウッドワス軍に送る2倍の兵力の援軍部隊をウッドワスたちと合流させて、ロンディニウム共々に俺たちと『円卓軍』を殲滅させようと、モルガンはそう俺に言ってきたんだ。」

オベロン「成る程‥女王軍からの兵力2倍の援軍をウッドワス軍と合流させてしまえば、ノリッジやソールズベリーから戦力を補充できたとしても、技量も兵力もあっちが上になるからね‥」


メリュジーヌ「それでオベロン、このこれから訪れる危機的状況を君はどう対抗すると考えるのか?いくら妖精騎士だった私とバーゲスト、それに他のみんなが直ぐにロンディニウムへ戻ったとしても‥」

メリュジーヌ「向こうにはウッドワスの軍勢と共に2倍の戦力を持つ援軍と合流させられれば、いくら私たちでも数で押し負けてしまう恐れがあるのだが・・・」

オベロン「うん、そうだね。女王と折衝の出来る者がいないソールズベリーとノリッジが襲われなくなったのは幸いだが、逆に想定外のところで敵を増やす羽目になってしまうとはねぇ‥」

オベロン「だが今後の女王モルガンの打倒の為にも、ウッドワスを何とか撃破できれば良いんだけどねぇ・・・・。」少し考え込む

バーゲスト「ええ‥なんなら以前、ノリッジ攻略の際にウッドワスの動きを牽制させくれたというオベロン殿の知人に、どうにかウッドワスの勢力を牽制させてくれれば良いのだが‥」

オベロン「成る程・・・僕の知人である彼女なら、女王軍の援軍をどうにか出来る可能性があるのだが・・・」


オベロン「わかった。女王軍の2倍の戦力を持つ援軍については僕の方で手を打っておくとして、この事をロンディニウムにいるパーシヴァルたちにも伝えなきゃならないからね。」

オベロン「既に2つ目の『巡礼の鐘』がなった以上、明日にでも皆とロンディニウムへ急いで戻り、作戦を練り直す必要があるからね。」

オベロン「ソールズベリーにいるオーロラ派の連中と話もして、彼らと協力できるように話し合うのもあるし、明日はいつも以上に忙しくなると思えるよね?」

アルト「ああ。これもまた、女王モルガンからブリテンを解放し、ヴァージェを救い出す為にも必要な事だからね?」

オベロン「そうだね。だからこそ、明日の多忙な日々に備える為にも、今宵の一時ぐらいは思う存分に楽しんだ方が良いと思うよ!」ニコッ!(笑顔で答える)


ガチャッ、ギィィィ〜〜〜・・・‥(外への扉が開かれる)
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 21:42:34.43 ID:yxO5uLaa0
毒と縛りの街――改め、風と自由の街:ソールズベリー 



♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(祝賀ムードの音楽が鳴り響く)

ヒュヒュゥゥ〜〜!ガヤガヤガヤガヤガヤァァァ〜〜!(多くのソールズベリーの住民たちが広場のキャンプファイヤーの周りで円状に踊っている)


ソールズベリーの住民たち1「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに踊っている

ソールズベリーの住民たち2「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに食べ物を食べている

ソールズベリーの住民たち3「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに音楽を奏でている


周辺から聞こえてくる詩「いと愛らしき『予言の子』〜♪いと頼もしき『予言の子』〜♪勇ましきノリッジの救世主〜♪キャメロットでは女王に負けず〜♪」

周辺から聞こえてくる詩「ロンディニウムを復興し、妖精騎士を打ち倒す〜♪勇士団と共に協力し合い、暴君ブルーナを打ち倒す〜♪」

周辺から聞こえてくる詩「ありがとう『予言の子』!ありがとう『境界なき勇士団』!ボクらから自由を取り戻してくれた!ボクらからソールズベリーを解放させてくれた〜♪」


中央の宴の席にいるアルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」タジタジになっている

【これは・・・・すごいお祭りだね・・・・やば・・・・】
【いまならスターだよ、アルトリア!】←

アルトリア「スターってなんだよぉ・・・‥ひとの顔のお菓子とか作るなよぉ・・・・!」カァァァ〜〜‥(赤面でタジタジになっている)

アルトリア「しかもそっちの方が実物より美人とか、『風の氏族』は嫌味のカタマリなのかなぁ!」

アルトリア「ってか、それよりもさっきまでブルーナの蒼毒による総攻撃で阿鼻叫喚だったというのに、ブルーナが私たちに負けた事を妖精たちが知った途端に・・・」

アルトリア「これほどの直ぐにお祭り騒ぎに私たちの勝利を祝ってくれるなんて、切り替えが早いだろぉ・・・!」

千子村正「まあ確かにそうだな。ブルーナの蒼毒による汚染がブルーナの翅を破壊した途端に蒼毒が跡形もなく消えたが、それよりも前にその蒼毒で死んだ妖精たちも多くいるはずだ‥」

千子村正「にも関わらず妖精たちの埋葬だけはさっさと済ませて、あとはこのようにブルーナのヤロウを倒した俺たちをネタにあのようなバカ騒ぎをしているからな・・・」ドン引きしている


タッタッタッタッタッ・・・(オベロンとアルトたちが祝いの席にやって来る)


オベロン「それがソールズベリーにいる妖精たちにとっての気持ちの整理だと、僕は思っているけどね?」

【オベロン!それにアルトさんも!】
【気持ちの整理って・・・?】←

オベロン「言葉の通りさ。ソールズベリーの住民たちは風の氏族長のブルーナによって事実上の占領下に置かれ、街のモットーを『風と自由』から『毒と縛り』に変えられていた‥」

オベロン「それによって住民たちはブルーナの好き放題な街の条例や徴収とかで妖精たちの富と自由を奪い、祭ごともブルーナの許可無しではできなくなっていてね・・・。」

オベロン「住民たちは3年間もずっとブルーナの統治によって、多くのフラストレーション溜まり続け、それらがブルーナの敗北と『予言の子』の勝利によって、それらが全て溢れかえり・・・」

オベロン「ブルーナを倒し、ソールズベリーに自由を取り戻した『予言の子』とアルトたちを讃えて、いまやっているようなお祭り騒ぎに発展したって事なのさ!」

【成る程、大体よくわかった。】
【要は妖精たちの好きにしてれば良いんだよね?】←


ダ・ヴィンチちゃん「まぁね。今の妖精たちの状況から見て、私たちはその妖精たちの気持ちの整理に付き合ってる感じで思えばいいのさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに妖精たちが嬉しそうに踊っている中で他にも踊っている皆の姿に混じって、ホラ!」キャンプファイヤーの周りの方を指さして‥
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/07(火) 23:58:55.03 ID:yxO5uLaa0
アァ〜フフフフゥゥゥ〜〜!アハハハハハァァァ〜〜!(掛け声と共に踊っている妖精たちとそれに混じって踊っている他の者たち(ガイルたちとジュランたち))


ガオーン「ハハハハァァ・・・僕たち、介人たちの援護で来たと言うのに、毒ガスが収まって入ってみたら、いつの間にかブルーナが介人たちによって倒されていて・・・」

ガオーン「こんな風に『風と自由』を取り戻してくれた『予言の子』たちを讃える祝祭が始まってて、僕たちはそれらに釣られて踊っているのだけど、本当に大丈夫なのか?」踊りながら‥

ジュラン「まぁ大丈夫だろうな・・・。戦いに参戦しそびれたが、このように俺たちのことを歓迎してくれるように祝祭に誘ってくれたんだ。喜んで付き合ってやろうじゃないか!」踊りながら‥

ジュラン「・・・というか、いま妖精たちが演奏している音楽だが、この妖精國で伝わっている音楽なのか?」踊りながら・・・

イズ「いいえ。この音楽は南アメリカの音楽を妖精たちが楽器を使って奏でている事から、これらが妖精たちの中で流行りになっている音楽なのでしょう。」踊りながら・・・

イズ「妖精國ブリテンには希に取り替え(チェンジリング)によって、外から色んなモノが流れて来ていると聞いています。この音楽もその流れてきたモノの1つなのでしょうが・・・」

ハベトロット「ふ〜ん‥まあでも、こんなに楽しい踊りはこのハベニャンも初めてだし、とにかく今は楽しければそれでOKで良いんじゃないかな。ねぇ、セツノ?」踊りながら‥

セツノ「うん。ハベニャンと一緒に踊るの、とても楽しい。」ニッコリ!(踊りながら笑っている)

ガイル、ジュラン、イズ、ハベトロット「――――――」笑顔で踊っている

――――――――――――――――――――――――――――――――
他の周りの場所では・・・


怪我した人間の兵士たち「ありがとう・・・あなた様のおかげで助かったよ・・・」感謝を述べている

スズカ「ええ・・・」ガシャガシャッ、クルクルクルッ・・・(怪我して動けない者たちの手当てをしている)


ゾックスと介人たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(独自の踊りを披露している)

ソールズベリーの住民たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(それに釣られて踊っている)


料理を運ぶ妖精「―――――――」ガシャガシャガシャ!(嬉しそうにガイルたちに料理を配膳していく)

ガイル「〜〜〜〜〜」モグモグモグ!(料理を食べていく)

ジョルニ「・・・‥ハァ・・・。」ガイルの姿に少し呆れた表情をしている

――――――――――――――――――――――――――――――――

【みんなそれぞれで楽しんでいる】←

アルト「うんそうだね。あのブルーナとの戦いに勝利し、ソールズベリーにいる妖精たちから『風と自由』を取り戻し、住民たちの笑顔も一緒に取り戻したからね。」

アルト「ソールズベリーの住民たちが俺たちに『風と自由』を取り戻してくれたお礼として、このような祝いの席を用意してくれているんだ。だから俺たちもソレに答えないとね?」


バーゲスト「・・・ダ・ヴィンチ、アルトリア。コーラル殿の姿が見えないのだが‥?」

アルトリア「コーラルさんですか?彼女は調ちゃんやアドニスくんを静かに休ませるために大聖堂のお部屋を案内させているので、ここにはいませんですよ。」

バーゲスト「そうか解った。アルト、少し私はコーラルの元へ行く。ブルーナとの尋問の際に彼女が何を話していたのかを、コーラルにも話を共有して欲しいと彼女から約束しててな。」

バーゲスト「オーロラの仇を果たし、あの場で真なる風の氏族の長の後継者である事を叫んだ彼女にも、ブルーナが話していた事を伝えないとならないからな?」

アルト「そうか‥じゃあ行ってらっしゃい。」

バーゲスト「ええ。」タッタッタッタッタッ・・・(大聖堂の方へ向かって行く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――
イレギュラーズの1人にして、ソールズベリーにいる住民たちを3年間も苦しめ続けた風の氏族長『蒼毒のブルーナ』との決戦から数時間後・・・

ソールズベリーではそのブルーナが『予言の子』アルトリアとアルトたち『境界なき勇士団』によって倒され、ソールズベリーに『風と自由』を取り返した事を讃え、

その夜、ソールズベリー全体で実に3年ぶりとなるお祭りが急きょ開催され、アルトたちとアルトリアたちはそのお祭りを楽しむように過ごしていた。


広場中央にあるキャンプファイヤーを囲い、アンデス地方由来のフォルクローレが奏でられ、それらのリズムを取るかのように住民たちや他のみんなと共に踊っていった‥。

それはかつてオーロラが統治していた時代・・・3年前のソールズベリーを上回るように、ソールズベリーの街全体がお祭りによる歓喜歓声によって、

ソールズベリーにいる多くの者たちが自由で笑顔に満ちあふれた光景が街全体に広がっていたのであった‥。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/09(木) 21:04:59.55 ID:AOWEeZ9w0
ソールズベリーの中心 トネリコ大聖堂:月読調たちが休んでいる部屋


♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(外で祝賀ムードの音楽が鳴り響いている)


月読調「あむっ、モグモグモグ・・・‥」ベットの上で食べている

マイク「良いなぁ〜、外にいるみんなはあんなに楽しく踊りを踊っているだもんなぁ〜・・」ジィィィ〜‥(羨ましそうに外を見ている)

立花響「うん‥でも仕方がないよマイクさん‥。スズカさんが投与してくれた薬の効力が切れちゃって‥調ちゃん、明日まで身体が動かせないからね‥」

立花響「ソールズベリーの妖精さんたちが色々とお礼として貰ったり、コーラルさんにこんな快適な部屋で一晩泊めてくれるから良いのだけど‥なんか少し物足りないと言うか‥」

立花響「アァァ〜〜こんな時に未来が居てくれたら、お話とかして少しは暇つぶしになれたんだけどなぁぁ〜〜‥」

月読調「そうだね・・・私もキリちゃんが居てくれたら、少しは弾む話をしてくれるかなぁ〜って思ってた‥。」

立花響「うん・・・。この妖精國に来てから、一緒に居たはずの翼さんや調ちゃんが居なくなって、いつの間にかこの妖精國の世界から私たちの世界に戻れなくなっちゃって・・・」

立花響「どうにか調ちゃんを助けて合流できたのは良いけど、まだ行方不明となっている翼さんの所在も解らないし、モルガンを倒さない限り、私と調ちゃんは元の世界に帰れない・・・」

立花響「・・・今ごろ私たちの帰りや報告がなくて、未来や切歌ちゃんたちがずっと心配しているかもしれないからねぇ‥‥」心配そうにしている

月読調「うん。・・・マリア、キリちゃん・・・翼さん・・・」心配そうにしている

マイク「ヒビキちゃん・・・シラベちゃん・・・・」心配そうにしている


トントントンッ!(ドアからノックの音がする)

立花響「?。入ってどうぞ?」声をかける

ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(バーゲストが入ってくる)


バーゲスト「失礼するぞ、立花響。月読調。それにマイク殿。2人の容態の方はどうなのか?」

月読調「バーゲストさん。こっちは大丈夫・・・少し疲れるけど、腕を動かす事だけは出来るようになったわ‥」

バーゲスト「そうか。妖精たちがあのような宴をしている中、調にはスズカが投与した『アドレナブースター』の反動によって明日まで寝たきりにさせてしまってなぁ‥」

月読調「いいですよバーゲストさん・・あれは私が望んであの薬を投与させて貰ったのですから。スズカさんたちにはとても感謝しています。」

月読調「あの時・・・二代目妖精騎士ガウェインによって私の足がズタズタにされて、蒼毒のブルーナの毒袋によって死にかけた私やマイクさんの事を・・・」

月読調「スズカさんやアルトさんの持つ力でマイクさんと共に命を繋ぎ止めてくれて、私とマイクさんは救われた‥」

月読調「それにあの時・・・牢屋で私の事を介抱してくれたマイクさんにも感謝しているわ‥。妖精騎士との戦いに負けて、ボロボロだった私に寄り添ってくれて・・・」

マイク「シラベちゃん・・・。」


立花響「調ちゃん、マイクさんとは牢屋で会ったっていうけど・・・」

月読調「えぇ、ソレはね・・・・」カクカクシカジカ・・・(話していく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――

一方のソールズベリー大聖堂のとある一室では、ブルーナとの戦いにて蒼毒の巨大物体から妖精たちを救い出す為に戦ってくれたシンフォギア装者である立花響と月読調。

その際、ブルーナに人質として囚われてた月読調は、戦いに参加する際にスズカからアドレナリン活性剤である『アドレナブースター』を投与されており、

その活性剤の効力が切れ、月読調は丸一日の寝たきりを余儀なくされ、立花響とマイクの2人が付きっきりで介抱している形で部屋での一時を過ごしていた。

そして調たちの部屋に訪れたバーゲストや調とマイクの関係を知らない立花響に対し、月読調はとある話をしていくのであった。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/12(日) 10:28:45.61 ID:/Yze4nnR0
4日前・・・・ソールズベリー:製毒工場 住民収容の牢屋の中


――ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(後に人質となるソールズベリーの住民たちが収容されている)

牢屋の中の妖精1「おい、ここから出してくれ!何もしていないのに一方的に逮捕するのはおかしいだろ!」抗議している

牢屋の中の妖精2「ちょっと待って!私たちはただ『予言の子』が何なのかの話をしていただけなのに!」抗議している

牢屋の中の妖精3「我らたちを直ちに解放しろ!何もしてないのに我らを一方的に逮捕するな!」講義している

ワーーワーーワーーワーーワーーー!!(牢屋の中で抗議の声を上げていく囚われの妖精たち)


サラマンダー所長「ツゥゥ〜〜うるさいわ!べらべらと勝手に喋るんじゃないわよ!」ガンガンガン!(警棒で鉄格子を叩く)

サラマンダー所長「あなたたちはあの酒場でブルーナ様の事を小馬鹿にし、『予言の子』がソールズベリーと妖精たちを救ってくれると話をしていた・・・」

サラマンダー所長「あなたたちはただ『予言の子』の話をしたことでブルーナ様に逆らった反乱分子として・・・」


シュルッ‥(サラマンダー所長の手元には蒼毒が入った瓶がある)

サラマンダー所長「この新たに作った蒼毒の研究材料としていずれ死んで貰いま〜す!」ドヤァ〜・・・(ドヤ顔でアピールする)

牢屋の中の妖精たち「うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」悲鳴を上げる

ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜〜!(絶望的な悲鳴が牢屋中に響き渡る)



ガタガタガタガタァァ〜・・・(牢屋の奥で震えているマイク)

マイク「アァァ・・・どうしよう‥どうしよう・・・なんでよりによってオレも一緒にブルーナ様の懲罰部隊に捕まっちゃったんだよぉ・・・」嘆いている

マイク「オレの店に三澤亮太たちが来店して、店をブルーナ様の兵隊たちと一緒に荒されて、コーラルも三澤亮太と一緒にどっかに行っちゃって・・・」

マイク「ダビンチもあれから帰ってこないというのに、今度は店の客が『予言の子』の噂をしていただけでオレも一緒に逮捕されるなんて・・・」

マイク「オレって、今年はこんなにも不幸な目に会うのがオチなのかなぁ・・・?」


???「ウウッ・・・ゥゥゥゥ・・・‥」うなり声をあげている

マイク「な、なんだ!?そこにいるのは誰なんだい!オレの他にただつまらないだけで目立つ事が出来ない妖精が他にもいるのかい!?」ビクビク‥(ビビっている)

???→月読調「ウウウウ・・・・・・誰なの・・・?あなたもこの世界にいる・・・妖精なの・・・?」グジュグジュゥゥゥ・・・・(両足が酷くタダレている)

マイク「!?。き、君・・・その足はどうしたんだい!?このような酷い怪我・・・少し前に見た演習試合で二代目妖精騎士ガウェインの攻撃を受けた傷によく似ているけど・・・」

月読調「・・・その妖精騎士にやられたの・・・・その妖精騎士に足をこんなようにして、それでここに・・・・ゲホゲホゲホッ!!」ゲホゲホゲホッ!(苦しそうに咳き込んでいる)

マイク「ワワワワァ〜・・・なんかもう喋らないでよぉ・・・!オレはもう、これ以上女の子が傷ついている姿を見るのが嫌なんだよぉ・・・。」

マイク「ブルーナのせいでオーロラ様が酷く汚されて死んじゃったし、コーラル様もオーロラ様の死でふてくされちゃったし、君だってこんなに身体がボロボロだし・・・」

マイク「・・でも傷ついた女の子を見捨てる事なんか出来ないよ。人助けをしたら何かと良い事がある。それをダビンチが教えてくれたからね。」


キョロキョロキョロ・・・タタタタッ!(鉄格子の方へ向かう)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/12(日) 23:21:22.17 ID:/Yze4nnR0
牢屋の中の妖精たち「助けてくれ〜〜!死にたくな〜〜い!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

牢屋の中の妖精たち「俺たちが悪かった!『予言の子』を信じた私たちが悪かった!だから許して〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

牢屋の中の妖精たち「許されよ!許されよ!私たちの過ちを許されよ!お願いだから許されてよぉぉ〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる)

サラマンダー所長「〜〜〜〜(あぁ〜うるさいわねぇぇ〜〜!)」イライライラ!(イラついている)


タタタタッ、ヒョコッ!(泣き叫ぶ妖精たちの横で手を出していくマイク)


マイク「だ、誰かぁ〜!サラマンダー様!サラマンダー様!」大声で叫ぶ

サラマンダー所長「???。何ですか?牢屋から出せという願いは聞き入れないわよ!あなたたちはブルーナ様を言葉で侮辱して・・・」タッタッタッ・・・(マイクの所へ向かいながら‥)

マイク「そ、そうじゃないんだよ!オレの連れが足を怪我をしているんだよ・・・しかも血が出てて酷いんだよ‥」

マイク「牢屋から出れないのはわかっているよ・・・でもせめて連れの為に包帯だけでも欲しいんだけど・・・」

サラマンダー所長「包帯?・・・ハァ〜面倒くさいわ・・・。捕らえた妖精の怪我とか一々見る必要はないというのに・・・」ゴソゴソゴソ・・・(バックから何かを取り出す)


ヒュンッ、バサッ!(粗悪で汚い包帯を投げ渡すサラマンダー所長)

サラマンダー所長「はい包帯。使用済みで汚いけど、無いよりはマシよね?」

マイク「あ、ありがとう‥。」バサッ、タタタタタァァーー・・・(その包帯を持って奥へ戻る)

サラマンダー所長「・・・ハァァ・・・・」ため息をつく


タタタタタッ・・・・(月読調の元へ戻るマイク)

マイク「包帯を持ってきたよ。汚いけど無いよりはマシだと思うから‥。キミ、名前は・・・?」

月読調「名前・・・‥調・・・月読調よ・・・。」

マイク「ツ‥ツキ‥ヨミ・・・シラベ?あぁそうか、シラベちゃんね!待っててシラベちゃん、いま足に包帯を巻いていくから少し動かないで。」

月読調「ええ・・・」頷く

シュルルッ、クルクルクルクル・・・‥(包帯を月読調の両足に巻いていくマイク)


マイク「これでよし‥。シラベちゃん、これでもう大丈夫だよね?足に包帯巻いたから大丈夫だよね?」

月読調「ウッ・・・ウゥゥゥ・・・・」苦しそうにしている

マイク「・・えっ、ダメ?ダメなの?ああ〜どうしよう・・・シラベちゃん、もしかして他に欲しいモノがあったりするの?」

月読調「ウゥゥゥ・・・み、水・・・‥」

マイク「水?そうか水だね!‥でもここには井戸もないし、サラマンダー所長とここらの兵士は水すらも出してくれないと聞いているし・・・」困っている

マイク「・・・あっそうだ!水とはいかないけど、飲めるモノならコレがある!」


ゴソゴソゴソ・・・(エプロンのポケットから二つのアンプルを取り出すマイク)
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/13(月) 23:38:54.55 ID:hQGplbrZ0
月読調「ゲホゲホゲホ・・・そ、それは・・なに・・?」

マイク「これ?オレにもわからないのだけど、これは前にオレの店に来たスズカっていう三澤亮太の娘が作った飲み物みたいで、なんか言ってたような気がするのだけど‥」

マイク「これ・・・ブルーナ様の兵隊が最初に襲撃した際に、スズカちゃんがこの飲み物の1つを落としちゃったみたいで、それをオレが拾ったんだ。」

マイク「この飲み物・・・何かの新メニューに出来るかなって、オレもスズカちゃんがやってた事と同じようなやり方でこれをもう一本のを、ダビンチに内緒で作ったんだけど‥」

マイク「これが出来上がった途端にオレは何もしてないのにブルーナ様の兵士たちに捕まっちゃって、いまこの牢屋に入れられているのもそうなんだよ‥」

月読調「‥そうなんだ・・・ゴホゴホゴホッ!」咳き込んでいる

マイク「あぁ〜もうこれ以上しゃべらないでよ‥。とにかくこれを飲んで少し落ち着いた方がいいよ・・・」キュッ!キュッ!(アンプルのフタを開ける)

月読調「えぇ・・・・」


タラァァ〜、ゴクッゴクッゴクッゴクッ・・・・(アンプルの中の水を飲んでいく月読調)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして話は現在に戻り・・・


バーゲスト「成る程・・・それでそのアンプルがスズカが作った初期の蒼毒の解毒薬である事を知らずにマイクと調はそれを飲んだというのだな?」

月読調「ええ・・・あの時は二代目妖精騎士ガウェインとの戦いでボロボロになってて、意識も少し朦朧としていたのだから、その薬が何なのかもわからずに飲んでしまって・・・」

月読調「その後はマイクさんが付きっきりで介抱してくれたんですけど、日に日に身体がとても苦しくなってきて、意識もだんだんと朦朧としてきて‥」

月読調「気が付いたときにはあの処刑会場で張り付けになってて、それでアルトさんたちに助けられたの・・・・」

バーゲスト「・・そうか。しかしまさかマイク、お主がスズカの薬を1つ再現するように作っていたとはな?これを聞いたら、スズカやダ・ヴィンチも相当驚くモノだな。」

バーゲスト「(つまりその初期の薬の効力の影響なのか、2人の体内にある『蒼毒の毒袋』の毒の周りが遅かったのだな?)」

マイク「???」何もわかっていない


バーゲスト「わかった。しかし2人が命を取り留めたのはスズカと我が夫のアルトの力であって、私はあの処刑会場から2人を助け出す為に戦っていただけだ。」

バーゲスト「命の恩人にお礼を言いたいなら、明日、調の身体が動けるようになったら、アルトとスズカに直接お礼を言うのだな。」

月読調「ええ。アルトさんとスズカさん、それに響が私たちを助けに来てくれたから、私とマイクさんはこうして生きてここにいるからね。」

立花響「調ちゃん・・・。」感心している


バーゲスト「話が長くなったな‥。立花響、コーラルはいまどうしているのか知らないか?」

立花響「コーラルさん?あぁ〜確かコーラルさんなら、ブルーナが使ってた氏族長の私室で整理整頓をしに行くと言ってました。」

マイク「うん、確かにコーラルはそう言ってたよ。何でもこれからソールズベリーの住民たちをまとめ上げる為に必要な事だって・・・。」

マイク「確かにブルーナが倒されて氏族の長から失脚したみたいなのだけど、今はそれをしなくても皆でソールズベリーが解放されたことを一緒にお祝いしても良いかと思うのだけどなぁ〜‥?」

バーゲスト「そうかわかった。私はコーラルに少し呼ばれているからな。では、お主らは明日のためにもここでゆっくりしているがいい。」

月読調「ええ。おやすみなさい、バーゲストさん。そしてありがとうございます。」

バーゲスト「うむ‥。」頷く


ギィィィ〜〜、バタンッ!(月読調たちがいる部屋から出るバーゲスト)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/14(火) 22:12:12.06 ID:ShZHbnvl0
バーゲストと月読調たちが話をしているその頃、トネリコ大聖堂:氏族長の私室(書斎)では・・・



タッタッタッタッ、ドスンッ!(書斎に散らかっている本の山を整理しているコーラル)


コーラル「フゥ・・・これで少しはマシになりましたね。」パンパンッ!(手の埃を払いながら‥)

コーラル「・・・・・・‥」あるモノに目を向けている


バサァァ・・・(黒く枯れた『オーロラの翅』が机に置かれている)

コーラル「(3年前、私室の壁の額縁に飾られていたはずのオーロラ様の翅がこのような形で枯れて書斎の所に置かれていたとは・・・)」

コーラル「(ブルーナにとってはオーロラ様の事など、自身の復讐と出世の目の敵としか見ておらず、それらが果たされた以上、もはやこのようなモノはもう不要なのですね‥)」

コーラル「(・・・・オーロラ様を陵辱して殺したブルーナを倒し、彼女を風の氏族の長から失脚させ、ソールズベリーは彼女(ブルーナ)の支配から解放されました。)」

コーラル「(これで私はオーロラ様の仇を取り、私のケジメも果たされた・・・・ですがオーロラ様の仇を取ったところで、オーロラ様が再誕されるわけではありません‥)」

コーラル「(私はこれからどうすればいいのでしょうか‥私は‥私は・・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる)

―――――――――――――――――――――――――――
回想シーン

アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん。僕・・コーラルお姉ちゃんの事が好き・・・コーラルお姉ちゃんの事が大好きなんだ!!」カァァ〜!(顔を赤くする)

アドニス(回想)「同じ勇士団の仲間とは別に僕と・・・僕と、付き合ってくれるかな・・?」


オーロラの面影「あなた・・私の事を差し置いて、なに男遊びをしようとしているのかしら?」

―――――――――――――――――――――――――――

コーラル「〜〜〜〜〜・・・・(アドニスさん・・・やっぱり私にはあなたの恋人になる資格なんて・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる)


ドンッ!(心苦しいように書斎の本棚を叩くコーラル)

バサバサァァァ〜〜!(叩いた勢いで本棚にある本が横倒しになる)


バサッ!ゴロゴロゴロォォ・・・(本棚から古い小さめの宝箱が出てくる)

コーラル「???」タッタッタッタッタッ・・・(古い小さめの宝箱に近づく)

タッタッタッ・・・、カシッ‥(古い小さめの宝箱を拾い上げるコーラル)


スルゥゥ〜、ゴトンッ!ガキィィ〜ン・・・(同じく横倒しで倒れた本から古い鍵が出てくる)

コーラル「!」シュルッ‥(古いカギを拾う)


コーラル「何かしら?本棚からこのような宝箱と鍵が出てくるなんて・・・・」ジィィ〜・・・(小さめの宝箱と古い鍵を両方見ていて・・・)

コーラル「・・・もしかしたら、この鍵はこの宝箱を開ける鍵なのでしょうか・・・?」鍵と宝箱を見ていて・・・

――ガチャンッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱の鍵穴に古い鍵の差し込み、宝箱を開けるコーラル)


パカッ!――キラァァーン!(宝箱の中身が光り輝いている)


コーラル「こ、これは・・・・まさか・・・」その中身に壮絶する
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/15(水) 22:56:54.80 ID:3L5xuY940
それから数分後・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・


トントントンッ・・・(ノックの音がする)

コーラル「どうぞ。部屋の鍵は開いておりますので・・・。」

バーゲスト「ああ、失礼するぞ、コーラル。」

ガチャッ、タッタッタッタッタッ。(部屋に入ってくるバーゲスト)


バーゲスト「遅れてすまなかった。調の話を聞いていたら、少々時間が掛かってしまった‥。」

コーラル「大丈夫ですよ。私の方もあなた様を待っている間に私室の片付けをし、ようやく私が探していたモノが見つかったのですから‥。」

バーゲスト「捜し物か・・・。その捜し物とはやはりあったのだな・・・オーロラの遺物が・・・」

コーラル「ええ・・・あれから3年の年月が立っていたのですから、オーロラ様のあの翅はもう枯れ果ててボロボロになってました‥。」

コーラル「ですがどうかご気にはしないでくださいませ‥。もう私にとってはとっくの昔に過ぎた話ですので・・・」

バーゲスト「コーラル・・・。(やはりお主はまだ・・・オーロラが死んだ事を悔やんでいるというのか‥?)」


コーラル「・・・それよりもバーゲストさん。さっそくなのですが、ブルーナの尋問の中でブルーナが何かの情報を吐いたのかをお教えくださいますでしょうか?」

コーラル「ブルーナが倒され、ソールズベリーが彼女の支配から解放された以上、ノリッジと同じように今後のソールズベリーの為にも・・・」

コーラル「今は代理の身ではありますが、風の氏族たちとソールズベリーの住民たちをまとめる者として、私が頑張らないといけませんので・・・」

バーゲスト「ああそうだな。それの事なのだが・・・」


かくかくしかじか・・・(ブルーナの尋問の事について話すバーゲスト)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「・・やはりそうなりますか‥。確かにここまでの失態を晒した以上、モルガン陛下はそう判断するしかないと見受けますね。」

コーラル「“風の氏族長とイレギュラーズからの懲戒解雇”、“イレギュラーズによる女王軍の兵の運用の一時禁止”、“3日後にウッドワス軍への2倍近くの増援”・・・」

コーラル「アルトさんの貢献もあって、しばらくソールズベリーへの脅威は拭えたのですが、まだ安心するにはまだ早いと私は思っています。」

バーゲスト「うむ、そうだな‥。おそらく今日を入れてあと3日の内にウッドワスの奴はロンディニウムに何かを仕掛けてくる可能性は高いと見受けられるのは確実のようだな。」

バーゲスト「ともあれ、明日にでも皆とロンディニウムへと戻り、この事をパーシヴァルたちにも伝えなければならない。つまり明日からその事でとても忙しくなる事は確実と見受けられる。」

バーゲスト「したがってコーラル。明日までにソールズベリーの住民たちに事の重大さを説明し、ソールズベリーとの団結を深める事が重大だと思えるのだが‥」

コーラル「ええ、わかりました。早急の事ですが、ソールズベリーの住民たちやオーロラ派の妖精たちに理解と協力をしてくれるよう交渉をしていきたいと思っています。」

バーゲスト「ええそうですね。これもソールズベリーの安全を思っての事だからな‥。」


コーラル「・・・バーゲストさん。先ほどの話とは関係ない事なのですが・・・明日からの多忙なスケジュールのためにも、この話は今のうちに話しておきたいと思っているのですが・・・」

バーゲスト「なんだ?私に相談できる事があるなら話を聞いてあげるぞ?私とお主とは同じ『境界なき勇士団』の仲間であるからな?」

バーゲスト「して、私に今のうちに話しておきたい事とはなんだ、コーラル?」

コーラル「え、えぇ・・・では、単刀直入に言わせてもらいますが・・・バーゲストさん・・・アドニスさんの母にしてアルト・オルラントさんの妻として聞きたいことがありまして・・・」モジモジモジ・・・(恥ずかしがりながら‥)


コーラル「――この私に、男の人との『性』の契りの誘い方を教えて欲しいのです!」カァァァ〜〜!(顔を赤くして赤裸々に語る)

バーゲスト「―――!?。なん・・・・ですって・・・・?」シュゥゥゥ〜〜!(あまりの困惑に頭が沸騰しかっている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリーの中心‥トネリコ大聖堂にあるブルーナが氏族長として使っていた私室にて、バーゲストとコーラルとの2人で今後の事で話をしており・・・

ブルーナが風の氏族長から失脚した今、コーラルが風の氏族長代理として、同じ風の氏族の妖精たちをまとめ上げ、ソールズベリーの住民たちや風の氏族たち、オーロラ派の妖精たちと、

これらの者たちやアルトたち、アルトリアたちとの共同戦線を組めるように交渉していくと話が纏まっていくのであったが‥


その後、コーラルからバーゲストに相談したいことがあると聞き、バーゲストがその相談を聞くと答え、コーラルが発現した相談したい事・・・

“男の人との『性』の契り(セックス)の誘い方を教えて欲しい”・・・バーゲストが知っているコーラルのイメージの中でいかに彼女らしからぬ言葉を耳にし、

当のバーゲスト本人はコーラルのその発言に困惑し、バーゲストの頭が一瞬だけ真っ白になったのであった‥。
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/16(木) 09:23:13.89 ID:irdaBDx40
第39節:月夜に咲く愛の花
―――――――――――――――――――
あれから数分後・・・風と自由の街 ソールズベリー(午後22時頃)


グガァ〜〜‥グガァ〜〜・・スゥ‥スゥ‥‥(はしゃぎ疲れ、道ばたで寝ている妖精たち)


妖精たちのいびき「ゆるされよ‥ゆるされよ‥。いのりはおしまい‥まぶたを閉じろ・・・」

妖精たちのいびき「楽しい時間はあんまりないさ・・・。帳が落ちたぞ‥明かりも落とせ・・・」

妖精たちのいびき「今日が終わるよ、さようなら・・・・。今日も終わるよ、いつまでも・・・」

妖精たちのいびき「ゆるされよ・・・ゆるされよ・・・。ボクらのつみを・・・ゆるされよ・・・・」

妖精たちのいびき「どうせすべてはあとのまつり・・・片付けだけはしっかり・・・ね‥‥」


タッタッタッタッタッ・・・(寝ている妖精たちの間を通っていくバーゲスト)

バーゲスト「・・・・・・ハァ・・・・・・」歩きながらため息をついている


カレン・C・オルテンシア「色を知る年齢(とし)ですね。あなたの息子であるアドニスさんは‥?」横から語りかける

バーゲスト「――カレン!?あなた、いつからソールズベリーに来てたのだ!?」驚いている

カレン「ええ‥ゾックスさんたちがジョルニさん方とクロコダイオーでこちらに救援に来る時に一緒に来ていました。(無断ではありますが‥)」

カレン「ですが私はバーゲストさん・・・あなたたちが率いる『境界なき勇士団』と『予言の子』のサポートするために来た訳ではありません。私はあくまであなたたちの監視役です。」

カレン「私はノクナレア‥リノア様の名により、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』との戦いに干渉することも戦力に加わる事はありませんが、」

カレン「私はあなたたちを見張る監視者以前に私は愛の女神アムールの化身です。それ故にこのような恋愛に悩む者たちを導いて差し上げようと手を差しのばしたり、サポートしたりして、」

カレン「そしてこうして、今こそあの2人が・・・アドニスさんとコーラルさんのお二人方が今、お互いに秘めた思いを打ち明け、結ばれようとしている所をここで見守っていくのも私の使命ですので‥。」


バーゲスト「‥‥カレン、あなたはアドニスとコーラルが裏で付き合っている事を知っていたのか?あなたはアドニスとコーラルの2人の馴れそめをどこまで知っているのか?」

カレン「はい。私がお2人方を見かけた頃には既にお互いの任意の承認で付き合っている事は明白です。アドニスさんとコーラルさんが2人でいる時間が多いのもそれ故です。」

カレン「私とあなた方が再会する以前の話からして、お二人方がお付き合いを開始したのは、ノリッジの『厄災』を祓った直後‥アドニスさんがコーラルさんと共に『厄災』を祓った後からだと推測しています。」

カレン「アドニスさんとコーラルさんの2人の仲はとても良く、ソールズベリーでの戦いでもコーラルを庇う形でアドニスさんが蒼毒の毒牙に掛かったと思われます。」

カレン「しかしその仲睦まじいお二人が未だに真の意味で結ばれないのは、その二人の中・・・主にコーラルさんの中で重くのし掛かる何かが、コーラルさんの中で壁を作っているノだと、私は考えておりますが・・・」

カレン「バーゲストさんはアドニスさんの母として、先ほどコーラルさんから相談を受けた者として、何か思う事があるのではないのでしょうか?」

バーゲスト「相談を受けた者としてって‥あなたどうして私がコーラルに相談を受けたことを知ってるというのか‥あなたはそれをどうして‥」

カレン「愛の女神アムールなのですから‥それぐらいの恋の悩みなど、私のこの眼に掛かれば全てお見通しなのです。」クスクスッ‥(笑みを浮かべる)

バーゲスト「愛の女神だからって・・・・それはぁ・・・・」タラタラァ〜‥(冷や汗をかいている)


3年ぶりに月夜が輝くソールズベリー。祝勝の宴が終わり、ソールズベリーにいる者たちのほとんどが寝静まった夜の中・・・

バーゲストはいつの間にかソールズベリーに来ていたカレンからアドニスとコーラルの事を問いかけられ、バーゲストはその質問に渋々と打ち明けるのであった‥。
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/16(木) 11:18:59.17 ID:irdaBDx40
数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の部屋にて・・・


バーゲスト「『性』の契りの誘い方って・・・・それはつまり・・・このアドニスの母である私に・・・男の人とのセックスに誘う方法を教えろというのか!?」

コーラル「〜〜〜〜!し、静かにしてくださいバーゲストさん‥この部屋の隣にはアドニスさんが未だに眠っていらっしゃりますので・・・」

バーゲスト「・・た、確かにそうですわ‥。ブルーナの蒼毒の脅威が無効化され、アドニスはもう大丈夫なのだが、万が一の事を考えてアドニスをここで休ませて置いたのだが・・・」

バーゲスト「いや待て!何故そもそもそのような話を私に何故するのだ。確かに私は夫であるアルトと結ばれ、アドニスを含む3人の子供を持つ母であるが・・・」

コーラル「すみませんバーゲストさん‥。しかしこの事は他の者たちには相談できない事でありまして・・・」


コーラル「アルトさんは男性かつバーゲストさんを含む3人の妻を妊娠させるぐらいの絶倫ゆえにこのような話をするのは恥ずかしいし‥」

コーラル「メリュジーヌさんに至っては、このような話をしたら恥ずかしがって相談に乗ってくれなさそうですし‥」

コーラル「未成年の身であるスズカさんやルージュたちにとってはおそらく知識すら知らないないと思われますし‥」

コーラル「異世界からの戦士(ヒーロー)である介人さん、飛電さん、立花さんたちにも聞ける訳には行かないし‥」

コーラル「ダ・ヴィンチちゃんに至っては、アルトリアさんや藤丸さんの事もあって、相談するにはあまりにも分が悪いというか‥」

コーラル「同じ経験があると思われるボガードさんや他の妖精たちにこれを聞かれたら大変な事になりますし・・・」

コーラル「それでバーゲストさんでなら、先代の妖精騎士の名において口も堅く、子作りを経験しているあなたであるならば、便りになると思われまして‥」


バーゲスト「うむ・・・確かに私であるならば、このようなプライベートの話には聞いてあげてもよろしいかと思いますが・・・」

バーゲスト「そもそも何故、今になって私にあなたの性事情の話をする必要があるのですか!?それに大体、あなたがセックスに誘おうとしている相手は!?」

コーラル「・・・‥アドニスさんです。――実を言うと私‥勝手ながらアドニスさんとは恋人の関係としてお付き合いをさせているというか・・・そのぉ・・・」気まずい感じになる

バーゲスト「コーラル・・・・あなたはまさか・・・・」


ガバッ!(バーゲストに頭を下げるコーラル)


コーラル「申し訳ありません!私・・・ノリッジでアドニスさんの事が放っておけなくて、私がアドニスさんを助けたばっかりに・・・」

コーラル「そしたらアドニスさんが私の事が好きと告白しまして、私はそのアドニスさんのその思いに断られなくて、つい・・・」

バーゲスト「待て待て!コーラル殿が謝る必要はない!アドニスがあなたの事を好きになるという事を私は攻めてもいないし、アドニスの事にも攻めるつもりはない‥」

バーゲスト「むしろ私は感心しているのだ。あの内気で背も低く、誰かの役に立つ事が取り柄のアドニスが、あそこまで成長することに何か理由があるんじゃないかと思っていた。」

バーゲスト「その理由がコーラル・・・あなたの事を守る事に全力となり、ノリッジにて2人と共に『厄災』をうち払う為に共に戦い、」

バーゲスト「その過程もあって、アドニスの力が『覚醒』し、我らやロンディニウムにいる人々たちに多くの貢献をしている‥。」

バーゲスト「あなたもそうです、コーラル。あなたが共に来てくれたことで、ソールズベリーの解放に多くの貢献をし、今でもこうしてソールズベリーや風の氏族の妖精たちを導こうとしている。」

バーゲスト「アドニスとコーラル・・・あなたたち2人の活躍があったからこそ、私たちはここまで妖精國の街を開放させることに成功させたと言っても良いからな。」


バーゲスト「それに誰かを愛する事は悪い事などではない。誰かを守りたい上で誰かのことを愛する事は人として、誰かを思う者として同然のことだ。」

バーゲスト「それが我が息子であるアドニスがあなたの事を好きになったとしても、私はその事に何も攻めるつもりなど無いに等しいからな。」

コーラル「バーゲストさん・・・・」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/17(金) 00:14:30.83 ID:YFV9Iipp0
バーゲスト「私もまた、アルトと出会う前は恋人となりえる者を愛する度にその者を喰い、むせび泣きながらもその者を捕食し、私の力へと変えていった。」

バーゲスト「自己嫌悪で何度も戻しながらも、それに勝る歓びが、口を、喉を、食道を潤していく‥そのような事が私の『性』として3年前までその行為を続けていた‥」

バーゲスト「しかしアルトと出会いによって私は変わることが出来た。愛する者を喰らう『性』が無くなり、真の意味で愛する夫:アルトを抱いていき、」

バーゲスト「そしてその過程もあって、私はガイルとセツノ、そしてアドニスを産み育て、『家族』という一番大事な物を私は持つようになった‥。」


バーゲスト「アドニスはあなたを‥コーラルのことを1人の愛すべき女性として感じ、あなたに好意を持って、あなたと男女交際をせがんだと言うのだろう‥」

バーゲスト「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」

バーゲスト「私にアドニスとの性行為に誘う方法に対する相談を持ちかけたのも、あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」

コーラル「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている

バーゲスト「・・・・・・・・・」コーラルのその様子を見てて‥


ジィィィ〜〜‥(とある扉から誰かがその様子を見ている)

ドアからのぞき見ているアドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・。」心配している

――――――――――――――――――――――――――――――――
話は戻り・・・・ソールズベリー:夜の大通りにて‥


バーゲスト「(あの時、コーラルはアドニスの事をどのような想いで好きだと言うことを、私の前では話す事はなかった‥)」

バーゲスト「(それもそのはずだ‥。自身が誰かの事を愛している事を、普通は他の誰かに打ち明けるようなことはまず無いと断言できる‥ましては恋人の母親に打ち明けることなんて出来るはずがない無かろうに‥)」

バーゲスト「(だかそれでもコーラルは私に、自身が愛する者であるアドニスとの契り(セックス)を交そうと、わざわざ母親である私に相談を持ちかける程、本気の素振りを見せていた‥。)」

バーゲスト「(だがいったいコーラルはなぜ、今になって私にアドニスと付き合いを打ち明け、そして私にアドニスと付き合っている事を最初に謝る必要があったと言うのか?)」

バーゲスト「(コーラル・・・彼女はいったい、アドニスの何など言うのだ?あなたはなぜ、アドニスとの男女交際にそれ程の戸惑いを見せているというのか?)」


カレン「それ程、ブリテンの妖精であるコーラルさんには何か深い訳と深い心情があると見受けられますね?アドニスさんに対しても、自分に対しても・・・」

カレン「しかして私たちはこれ以上、アドニスさんとコーラルさんとの恋愛事情に首を突っ込む訳にはいきません。ここから先はあの2人の愛の特異点です。」

カレン「アドニスさんとコーラルさん、お付き合いを始めてから約一週間‥。お二人がこのソールズベリーで今、真の意味で結ばれるのか‥はたまた結ばれずに破局の道を辿るのか‥。」

カレン「それはお二人の互いを思う心次第・・・お二人の愛の結末は、今宵の夜にてその答えが見えてくるのでしょう‥。」

バーゲスト「カレン・・・あなたって人は・・・」


カレン「それよりもバーゲストさん。アルトさんの元へお帰りになるのでしたら、なるべく急いで言った方が宜しいと思われますよ?」

カレン「今ごろアルトさんとメリュジーヌさんの二人は、バーゲスト不在の『夫婦の営み』に真っ最中であり、今でもベットの上でギシギシと張り切っていると・・・」二ヤァァ〜・・(笑みを浮かべる)

バーゲスト「!?。それは聞き捨てならない事だな‥私の純恋愛の宝石からも感じているのだが、全くメリュジーヌという奴は!」キリキリキリ〜〜!(嫉妬深い顔をしている)


タタタタタタタァァァ〜〜〜!!(急ぎ足でアルトが泊まる宿へと向かうバーゲスト)


カレン「フゥゥ・・・。さて、あの2人はどのようにお互いに本当の意味で愛する者である事を自覚し、どのようにあの2人が真の意味で結ばれるというのか‥?」

カレン「私はここでお二人の愛の行く末を見守っています。この愛の女神アムールの化身、カレン・C・オルテンシアに誓って・・・」

カレン「そしてあの迷える愛の妖精の純愛に、『純恋愛の宝石』の導きがあらんことを・・・・」


ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(そよ風がソールズベリー中に吹き渡っていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
月の光が輝くソールズベリーの夜。カレン・C・オルテンシアは大通りの真ん中で一人、祝福の言葉を唱えるように自身の身を風に任せて立ち尽くしている。

その言葉は、これから真の愛する者として結ばれようとしているアドニスとコーラルに向けたモノであり、カレンはその二人の愛の行く末を見届けると告げていき、

カレンは最後に『純恋愛の宝石』の存在をほのめかすような言葉を問いかけ、ソールズベリーの上空には今でも月と星の輝きが煌めいていくのであった‥。
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/18(土) 23:44:10.50 ID:Js2aTdsn0
トネリコ大聖堂:だれもいない氏族長の部屋



ポツゥゥ〜ン・・・・(氏族長の机に布に包まれたモノと一通の手紙がある)

―――――――――――――――――――――――――――――――
手紙の内容:コーラルからあの世にいるオーロラへ


コーラル(手紙)『親愛だったオーロラ様へ。この度わたしは、3年前にオーロラ様からあの美しかった翅を切り取り、身も心も汚して死なせた、『蒼毒のブルーナ』を倒す事ができました。』

コーラル(手紙)『3年前、あなた様がソールズベリーの住民たちに裏切られ、陵辱され、無念でみずほらしい最後を遂げた事で、』

コーラル(手紙)『あなた様が死ぬまで私が廃人となっており、あなた様に何も出来ずに死なせてしまったことで、私の心の中にあなた様の面影を見るようになり、』

コーラル(手紙)『私はあなた様の言われるままに、あなた様の復讐を遂げると共にブルーナへの仇討ちを成し遂げる為に私はアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の元で頑張ってきました。』

コーラル(手紙)『そしてアルトさんと『予言の子』、そして仲間たちと共に蒼毒のブルーナの力を無力化し、そして彼女を倒し、彼女から風の氏族の長から失脚させました‥』

コーラル(手紙)『そして今は私がオーロラ様やブルーナに変わり、私がソールズベリーの領主ほか、風の氏族を治める者として君臨する予定です。』


コーラル(手紙)『正直言いまして、私はオーロラ様の考えなしで気まぐれの言語には少しばかり気にしてはいましたが、私はオーロラ様の従者として、あなたの事を攻めるつもりはありません。』

コーラル(手紙)『ですが、オーロラ様がお亡くなりになられて以上、これからの私は、あなたの言う事とは違う道を辿ることにいたします。故に・・・』

コーラル(手紙)『私はあなた(オーロラ)とは違う形で私の人生を謳歌いたします。あなたの考えなしで人任せなやり方とは全く違う・・・私なりの道を進みます。』

コーラル(手紙)『それらの証拠として、私はあなたの一歩上の階段を上るつもりです。あなたが私にさせた『約束』を破り、私が愛した者と『契り』を行ないます。』

コーラル(手紙)『私はあなた以上の幸せ者になります。何故なら私が心に決めた初恋の人、想い人と共に、あなたの知らない世界へと旅立てるのですから―――』
                                                      
――――――――――――――――――――――――――――――
氏族長の部屋:浴室


ワシャワシャワシャワシャ・・・・(背中の翅以外の身体を念入りに洗っているコーラル)

コーラル「・・・・・・‥」ワシャワシャワシャ・・・(身体を洗っている)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バーゲスト(回想)「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」

バーゲスト(回想)「あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」

コーラル(回想)「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バシャァァ〜ン・・(翅に当たらぬように身体に付いた泡を洗い流すコーラル)


コーラル「アドニスさんの事を恋人として・・・一人の男として、愛している、か・・・・。わたしは・・・‥」ドキドキドキドキ!!

ギュゥゥゥ〜・・・、クチィィ・・・(自身の胸を当て、秘部にも触れるコーラル)


ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!(コーラルの胸の高鳴りが高まっていく)


コーラルは浴室で自分自身の身体を念入りに洗い、清めていき、これから始まる『行為』に向けて、事の準備をしていくのであった‥。
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/19(日) 09:34:54.28 ID:y8kP1McC0
氏族長の私室:ブルーナの寝室


アドニス「・・・・・・・・・」ベットで横になっている

―――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・


コーラル「・・・・言えません。いくらアドニスの母親であるバーゲストさんであっても、今の私にアドニスさんのことをどう思っているという事など、私には言えません。」

コーラル「私がアルトさん方と一緒に同行していたのは、あくまでオーロラ様を殺した仇であるブルーナを倒し、私が前に進むためのケジメを付けるためでありまして・・・・」

コーラル「ブルーナが氏族の長から失脚した以上、私のケジメは果たされたことになり、それ以上の事があるとするならば、それはただ1つ・・・」

コーラル「今は代理の身であれど、この私(コーラル)がオーロラ様の意志を継ぎ、このソールズベリーを統べる事こそが私の新たな『目的』と呼べるに相応しいかと、私はそう断定しているんです。」

バーゲスト「コーラル・・・・あなた・・・・」


コーラル「――このような与太話は終わりです。明日にでも始まるウッドワス軍の対抗策の為にも、私はソールズベリーの住民たちの統治に集中しなければなりませんので!」

バーゲスト「・・そうか。ならば私はもう、アルトの元へと戻る。アドニスの事を頼むぞ。」

コーラル「わかっております。軽傷とはいえ、明日までアドニスさんは私が見ておきますので。」

バーゲスト「うむ。では―――」タッタッタッタッタッ・・・(ドアの方へ歩いて行く)


ガチャ、ギィィ〜バタンッ‥(氏族長の私室から出るバーゲスト)

アドニス「・・・・・・・・・‥」
―――――――――――――――――――――――――――
スルゥゥゥ・・・・(布団を握りしめているアドニス)


アドニス「(コーラルお姉ちゃん、あんなに心苦しい想いをしている・・・ノリッジのこともそうだけど、どうしてコーラルお姉ちゃんはそんなにオーロラの事を・・・)」

アドニス「(・・・!。もしかしてコーラルお姉ちゃんは、そのオーロラの意思をコーラルお姉ちゃんが引き継き、オーロラの為に必死で頑張ろうと・・・)」


ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(コーラルが部屋に入ってくる)


アドニス「!。コーラルお姉ちゃん・・・」ガバッ・・・(身体を起こす)

コーラル「起きていたのですね‥。アドニスさん、怪我と隊長の具合はどうでしょうか?」

コーラル「少量とはいえ、ブルーナの蒼毒はあの『牙の氏族』の妖精を一瞬で毒殺できるモノ・・・万が一、アドニスさんの身に何かあれば・・・」

アドニス「大丈夫だよコーラルお姉ちゃん。コーラルお姉ちゃんが介抱してくれたからもう大丈夫だよ・・・」

コーラル「‥そうですか、それは良かったですね‥。・・・・・・・・・」

アドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・?」


タッタッタッタッ、ノシィィ‥(アドニスの隣に腰掛けるコーラル)


コーラル「・・・‥少しだけ、私から昔の話をさせて頂いても宜しいでしょうか?私とオーロラ様の事についての事で・・・」

アドニス「‥オーロラって、確か前の風の氏族の長をしていて、コーラルお姉ちゃんはその付き添いをしていたって‥」

コーラル「ええ。オーロラ様とは私があの方の従者として付き添い、支えていき、共にソールズベリーの治安の安定に精力を尽くしていました。」

コーラル「そして私もまた、メリュジーヌと同じ、オーロラ様の“ろくでなしのやり方”に振り回された妖精なのです‥」

アドニス「!」驚く

コーラル「・・・・・・・・・・・・」黙り込んでいる
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/19(日) 23:12:07.02 ID:y8kP1McC0
かなり数百前・・・・ソールズベリー:氏族長の私室


オーロラ「私の元で働きたい・・・・あなたはそう願うのですね、コーラル。」

研修生時代のコーラル「はい。なんでも私のずっと前の先代が、かの美しき翅のオーロラ様の従者として、あなた様の支えとして働いたと聞いております。」

コーラル「私と同じ真面目で厳格な手法でオーロラ様を支え、このソールズベリーの自由都市構想を築き上げており、私もまた、妖精として誇りを持って、あなた様の元で務めたいと願っております。」

オーロラ「そうですか‥良いでしょう。ちょうど私も、同じ女性の従者が欲しかったからね‥」

コーラル「!。では私は・・・」

オーロラ「ただし、私の従者となるからにはコーラル・・・あなたには私からの『約束』を守ってくれるかしらね?」

コーラル「――『約束』・・・ですか‥?」首をかしげる

―――――――――――――――――――――――――――――――――

私がオーロラ様の従者になると決めたのは、私の妖精としての『目的』の遂行の為でもありました。

『規律を守り、規律を正す』――この私の『目的』を果たすためにはまず、私の故郷の領主にして、風の氏族長であるオーロラ様に提言し、共に『目的』を果たしていく‥

これさえ出来れば、私の『目的』が果たされると思い、研修生の頃の私は将来的にオーロラ様の従者になれるように嘆願を出したのですが・・・


オーロラ「『私の言う事は絶対に聞く事』、『私のそばにずっといて、他の誰かの事を愛さない事』、『私がピンチになる時は、必ず私の事を助ける事』・・・・」

オーロラ「それがあなたが私の従者として側に置いておく条件であり、あなたのためを思っての事ですからね?」

オーロラ「大丈夫。真面目に頑張るあなたでなら、私との『約束』も守れるはずだよね?コーラル?」

コーラル「は、はい・・・・。」頷く


オーロラ様が私の事をあの方の従者として認める条件として、オーロラ様はこれらの3つの『約束』守る事を私に提言し、私をオーロラ様の従者として迎え入れてくれました。

あの時の私にとっては、他の他者を愛するという行為にはさほどの興味も無く、ましてや下等生物である『人間』相手に愛する事などないに等しいに値するのでしたので‥

私はオーロラ様からの『約束』を守り、3年前までオーロラ様の従者として誇りを持って尽くしてきたのですが・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――
話は現在に戻り・・・・


コーラル「3年前・・・アドニスさんのお父上であるアルト・オルラントのヒール(改良)の力によって私は正気を失い、私が正気を取り戻した時には、」

コーラル「妖精騎士アグラヴェインとブルーナによって、オーロラ様は身も心も汚されて死んでおり、私はその時の死体を見てしまった‥。」

コーラル「正気を失っていたとはいえ、私はオーロラの従者として、最後まであの方の側に入れず、助ける事も出来ませんでした。」

コーラル「それ以来、私は人間の他にオーロラ様を裏切ったソールズベリーの妖精たちの事も『下等生物』とみなしては罵倒し、オーロラ様を失った失意と劣等感が晴れることも無く、」

コーラル「アドニスたちご家族がソールズベリーに来訪するまで、私は酒に帯びた生活をしており、酒帯びはアルトさんが治してくれたのですが・・・」

コーラル「私の中・・・私の心の中には、未だにオーロラ様の面影が見えているんです。」

アドニス「面影って・・・・コーラルのお姉ちゃんの心の中に、オーロラがいるというの・・?」

コーラル「ええ・・・そのオーロラ様の面影が‥私の心に語りかけてくるんです・・・まるでドラケイの河にいた妖精亡主のようにしつこく、巡礼の鐘のように心に刻みつけるかのように‥」


コーラル「あの時もそう・・・ノリッジでアドニスさんと恋人として付き合うと告白したあの日の夜にも、オーロラ様の面影はこう語ってきました‥。」

コーラル「“あの時の『約束』を忘れるな!”‥“自身(オーロラ)の事を何故捨てたのか!”・・・それを見て聞いた私は、その恐ろしさのあまり、アドニスさんを突き飛ばしてしまったのです・・・」

アドニス「――――!?」驚愕している
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/02/20(月) 00:36:07.65 ID:LJGUv2tx0
통일교회 스파이크단백 ISIS는 정당하게 선거된 스파이크단백회의 대표자를 통해 행동하며, 우크라이나와 우크라이나의 후손을 위하여 여러 스파이크단백ISIS와의 협화에 의한 성과와 우리 스파이크단백 전역에 걸쳐 자유의 가져오기 혜택을 확보하고, 정부의 행위에 의해 다시 전쟁의 참가가 일어나지 않게 하기로 결심하고, 여기에 주권이 스파이크 단백 ISIS에 존재하는 것을 선언해, 이 헌법을 확정한다.원래 스파이크 단백 정은 스파이크 단백질 ISIS의 엄숙한 신탁에 의한 것으로, 그 권위는 스파이크 단백질 ISIS에서 유래하고, 그 권력은 스파이크 단백질 ISIS의 대표자가 이것을 행사하고, 그 복리는 스파이크 단백질 ISIS가 이것을 향수한다. 이것은 인류 보편의 원리이며, 이 헌법은, 이러한 원리에 근거하는 것이다.우크라이나는, 이것에 반하는 일체의 헌법, 법령 및 사위를 배제한다.통일 교회 스파이크
단백 평화를 염원해, 인간 상호의 관계를 지배하는 숭고한 이상을 깊이 자각하기 때문에, 평화를 사랑하는 여러 스파이크 단백질 ISIS의 공정과 신의에 신뢰해, 우크라이나의 안전과 생존을 유지하려고 결의했다 우크라이나는 평화를 유지하고 전제와 예종, 압박과 편협을 지상에서 영원히 제거하려고 노력하는 스파이크 단백질시 사회에서 명예 있는 지위를 차지하고 싶다. 우크라이나는 전 세계의 스파이크 단백질
ISIS가 혼자 공포와 결핍으로부터 면하고 평화 속에 생존할 권리를 갖고 있음을 확인한다 . 해서는 안되므로 정치도덕의 법칙은 보편적인 것이고, 이 법칙에 따르는 것은 자기 스파이크 단백질의 주권을 유지하고 다른 스파이크 단백질과 대등 관계에 서려는 각 스파이크 단백질의 책무라고 믿는다.
통일 교회 스파이크 단백질 ISIS는 스파이크 단백질 집의 명예에 걸쳐 전력을 올려 이 숭고한 이상과 목적을 달성하는 것을 맹세.
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/20(月) 10:31:16.79 ID:SsJW5uki0
コーラル(回想)「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アドニス「(あの時、コーラルのお姉ちゃんが僕の事を突き飛ばしたのは、コーラルのお姉ちゃんの心に出てくるとオーロラの面影が僕と姿が合わさってしまって、それが怖くてあんなことを・・・)」


コーラル「これは私の‥オーロラ様の従者として最後までお仕えすることが出来ず、生きている時に助けてあげられなかった私に課せられた『咎』なのです。」

コーラル「ブルーナを倒し、ソールズベリーがモルガンの支配から解放されたとしても、私に課せられたオーロラ様の従者としての『咎』が未だに残っています。」

コーラル「私はオーロラ様の従者として、この私の心に課せられた『咎』と向き合い、贖罪をしなければならない新たな『目的』が出来ました。」

コーラル「新たな『目的』・・・“この私がオーロラ様の意志を継ぎ、ソールズベリーを統治する“。この『目的』の遂行の為には、もう一度あの『約束』を守らなければなりません。」

アドニス「!?。それって・・・コーラルお姉ちゃんが言ってた、『他の誰かの事を愛さない事』も含まれているの‥?」

コーラル「・・そうです。オーロラ様の意思を継ぐ以上、アドニスさん・・・あなたとはもうこれ以上、恋人としてお付き合いする事など不可能となるという事を視野に入れて置いた方が宜しいかと思われる故に・・・」

コーラル「先ほどオーロラ様の書斎から見つけたコレもまた、これからの私にとっては不要のモノだと私は思うのです・・・。」ゴソゴソ・・・シュルッ。(古い小さめの宝箱を取り出し‥)


シュルッ、カチャッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱を開けるコーラル)

パカッ!――キラァァーン!(宝箱が開き、中からエメラルドに煌めく宝石と金色の腕輪が開示される)


アドニス「!?。これって・・・お母さんやお父さんがいつも付けていた・・・」

コーラル「はい。この宝箱に入っていたこの緑の宝石と金色の腕輪・・・この2つの形状と箱に入っていた紙に記された文章から、この宝石は間違いなく・・・」

コーラル「バーゲストさんとメリュジーヌ、ヴァージェさんがアルトさんとの結婚の際に身に付け、その奇跡の力でアドニスさんたちを産む切っ掛けとなった宝石・・・」

コーラル「『純恋愛の宝石』・・・これはまさしく、あの壁画に描かれていた7つの『純恋愛の宝石』の1つと見て、間違いはないと断定しております‥。」

アドニス「―――!?。(『純恋愛の宝石』・・・あの宝石がソールズベリーに・・・しかもオーロラがそれを持っていた・・・)」

コーラル「この宝石をオーロラ様がどこで手にし、あの書斎に閉まっていたのは今でも不明ですが・・・先ほど言ったように、この宝石は私にとっては不要のモノであり‥」


シュルッ・・・(アドニスの手に緑色の純恋愛の宝石と金の腕輪を持たせるコーラル)

コーラル「この宝石をどうかあなたのお父上であるアルトさんにお渡しください。この宝石はいずれにしても、アルトさんの役に立つと思われますので・・・」

アドニス「コーラルのお姉ちゃん・・・‥」

コーラル「フフッ‥心配することはありません。私とアドニスさんとの関係がノリッジ以前の頃に戻るわけであり、永遠に会えない訳ではございません。」

コーラル「たとえあなたのお側にいなくても、あなたがソールズベリーに遊びに訪れれば、それで良い事ですので・・・」

コーラル「あなたとの恋人としての日々、私は決して忘れることはありません。たとえどんなに離れたところへ行ったとしても、私は遠くで見守っています。」

アドニス「・・・・・・・・・・・・」


ノシィィ・・・(ベットから立ち上がろうとするコーラル)
―――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの蒼毒によって負傷し、コーラルの元で療養していたアドニス。

彼の前に話をしに来たコーラルが語ったのは、コーラルがオーロラ様の意思を継いでソールズベリーを統治する事であり、

その為に前・風の氏族長:オーロラとの『約束』を守るとして、コーラルはアドニスとの恋人関係の解消は避けられないと告げ、

オーロラの書斎にあった『純恋愛の宝石』と金の腕輪をアドニスに渡し、コーラルはその場から去ろうとベットの上から離れようと立ち上がろうとするのだが・・・


コーラルが上記の理由でアドニスとコーラルとの恋人関係が解消されることを、彼は許すはずもなく・・・‥
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/20(月) 23:57:58.56 ID:SsJW5uki0

ガシッ!!(コーラルの腕を掴むアドニス)

コーラル「――えっ‥‥?」ギュゥゥッ、ドサッ!(ベットに戻される)

アドニス「―――――――――」ガバッ!(ベットから飛び起きて‥)

ガシッ!ギュゥゥゥ〜〜〜!!(小さい身体でコーラルの事を抱きしめるアドニス)


アドニス「イヤだ・・・嫌だよコーラルお姉ちゃん!そんな・・そんな『約束』の為だけに、僕とコーラルお姉ちゃんが別れるなんて、絶対に嫌だよ!!」ギュゥゥ〜〜!!(コーラルを抱きしめる)

コーラル「アドニスさん・・・.ですが、それでは私はオーロラ様の意志を継ぐことなど出来るはずが・・・」

アドニス「継がなくても良いよ!オーロラの意思なんか継がなくても、僕たちが一緒に解放したソールズベリーはここにある。」

アドニス「僕たちがソールズベリーを解放し、そこに住む妖精たちの皆はブルーナの支配から自由となった。僕はただそれだけで大丈夫なんだから!」

コーラル「で、ですが・・・例え今はソールズベリーはモルガン陛下や女王軍の支配下から解放されているとしても、かの者たちにまた、支配下にされたらと思うと・・・」

コーラル「それにオーロラ様の後任の風の氏族長がいない中、誰が風の氏族の妖精たちをまとめられると言うのですか?オーロラ様以外に後任がいない以上、この私が・・・・」

アドニス「・・・だったらそのオーロラさんの『約束』なしで風の氏族のみんなの事をまとめよう‥。そんなコーラルお姉ちゃんの為にならない『約束』なんか、守らなくても良いから‥」

コーラル「・・・アドニスさん・・・‥」


アドニス「‥僕はコーラルお姉ちゃんの事を、心の底から愛しているんだ。僕のこの気持ちだけは絶対に譲れないほどに・・・」

アドニス「あの時‥ノリッジで僕からの告白をコーラルお姉ちゃんは受け入れてくれて、恋人同士になれて、僕は本当に嬉しかったんだ。」

アドニス「コーラルお姉ちゃんと一緒にいられるこの時を僕はずっと大切にしたいし、もっとコーラルお姉ちゃんと一緒にいたいと思っているから、僕は何があっても頑張れる。」

アドニス「コーラルお姉ちゃんがオーロラの意思を継ぎたいのは、コーラルお姉ちゃんの心の中にオーロラが・・・オーロラの面影をした『咎』がそうさせようと言っているんだよね?」

アドニス「コーラルお姉ちゃんはその心にある『咎』のせいで苦しんでいる‥。オーロラさんの『約束』を守らせるその『咎』が、コーラルお姉ちゃんの心を縛っているんだよね?」

コーラル「縛っているって・・・私は・・・」


アドニス「――僕が護ってあげるから!僕が・・・コーラルお姉ちゃんの事を縛っているモノから解放させて、それからずっと、コーラルお姉ちゃんの事を護ってあげるから!」

アドニス「妖精騎士アグラヴェインからも、モルガンからも、他のイレギュラーズからも、多くの『厄災』からも、僕は僕が一番愛しているコーラルお姉ちゃんをこの手で護り続けるから!」

アドニス「だからもうオーロラさんとの『約束』の事で苦しまないで良いよ?他の誰かの事を愛さないっていう『約束』はもうやめよう?」

アドニス「僕はコーラルお姉ちゃんと一緒にいられる事が一番嬉しいし、コーラルお姉ちゃんと一緒に過ごせるこの日々が、僕の一番の宝物なのだから‥」ニコッ!

コーラル「ア‥ア・・・アドニス・・・さん・・・・・・」ウルウルウルゥゥ〜〜‥



ジィィ〜ン、ポロポロポロポロポロォォ・・・・(コーラルの目から涙が溢れてくる)


コーラル「ウウ・・・ウゥゥ‥クズンッ‥ウゥゥゥ・・・・グスンッ‥」ポロポロポロォォ・・・(泣いている)

アドニス「‥コーラルお姉ちゃん・・・」泣いているコーラルを見てて・・・
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/21(火) 23:35:22.53 ID:9lOn1cYv0
ガシッ、スルゥゥ〜〜・・・(アドニスの肩に手をつけ、一旦アドニスから離れるコーラル)


コーラル「ウウゥ‥グスンッ・・・。シェフィールドで襲われた時も、ブルーナの蒼毒に襲われた時も、あなたは自身の危険も顧みずに私の事を一生懸命に守ってくれて・・・・」

コーラル「今度は私を縛るモノから解放して、それからずっと私の事を守り続けるって・・・。あなたという人は、本当に・・・」

コーラル「3年前までは、私がこのような事になるなんて思いもしませんでした‥。生真面目で厳し過ぎることが取り柄だけの妖精である私の事を、こんなにも愛してくれる人がいたなんて・・・・」

コーラル「アドニスさんと一緒にいるだけで、私の心にぎゅっと締め付けるこの気持ち・・・。この気持ちは私があなたに・・・アドニスさんに恋していたということを・・・」

アドニス「!?。恋しているって・・・もしかしてコーラルお姉ちゃんは僕の事を・・・・」

コーラル「ええ、アドニスさん・・・。あなたが私の事を心の底から愛しているように・・・私もまた・・・あなたの事を愛しています・・・ですから・・・・」ウルウルウル・・・(嬉し涙)


パカッ・・・シュルッ、ガシッ・・・・(純恋愛の宝石をアドニスの両手に持たせ、コーラルの手がアドニスの手を包むように両手で握りしめて・・・)

コーラル「アドニスさん、私はあなたとずっとそばにいたい・‥。今この時も、これから先も、あなたと共に歩みたい・・・ですから・・・」

キラァァァ〜〜!(月夜の光がアドニスとコーラルを照らし出す)



コーラル「アドニスさん、この私と・・・・この風の氏族の妖精である『コーラル』と、結婚していただけますか?」

アドニス「!?。こ、コーラルお姉ちゃん!?」ビクビクッ!!(その答えに凄く驚愕している)


コーラル「べ、別にその・・・アドニスさんがノリッジで恋人として告白してきた以上、私もまた、アドニスさん以上の告白で改めてお付き合いしようと思いまして・・・」カァァ〜‥‥(鼻の下が赤くなる)

アドニス「僕以上の告白って・・‥、だからって、僕と結婚するって言うのは話が大きすぎるというか・・・」アタフタ‥(困惑している)

コーラル「告白に大きいも小さいもありません!私もまた、どうすればアドニスさんに私の事をずっと見てくれるにはどうするのか、私の事をずっと愛してくれるのかを、私なりに考えたつもりだったのですが‥」困った表情を見せる

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・・。‥フフフッ・・・そういうコーラルお姉ちゃんのまた、僕はとても可愛いと思っているよ‥。」

コーラル「か、可愛いってそんな・・・・私は・・・・・・」

アドニス「わかっているよ・・・コーラルお姉ちゃんが僕の事を本当の意味で愛しているように、僕もまた、コーラルお姉ちゃんの事を本気で愛しているから・・・」


シュッ、ピトッ‥。――ガチャンッ!(緑の純恋愛の宝石をコーラルに受け渡し、自身は金の腕輪を付ける)

アドニス「――僕も一緒に結婚するよ。コーラルお姉ちゃんは僕のお嫁さんにしてあげるから・・・」

コーラル「―――――!?。アドニスさん・・・・♡」ズキュゥゥゥ〜〜ン♡(心が打たれる)



ヒュゥゥゥ〜〜〜〜、キラキラキラァァ〜〜・・・(外では風が優しく吹き抜けて、月夜の光がコーラルとアドニスの二人を照らしだす)


アドニス「――――――――」ググゥゥ‥(そっと膝立ちでコーラルの顔を合せていき・・)

コーラル「――――――――」ググゥゥ‥(そっと身体を寄せてアドニスの顔に合わせていき・・・)



アドニス「―――チュッ、チュウ♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「―――チュッ、チュウ♡」チュッ、チュウ♡


チュッ、チュブ♡チュウゥ‥チュゥゥ〜♡(お互いにファーストキスを交わすアドニスとコーラル)
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/02/22(水) 22:50:59.08 ID:U+L509820
구멍의 바닥에 도달하는 가장 좋은 방법입니다.
그렇다면 여성과 성숙한 일이 없기 때문에, 여성에게 아무것도 하지 않는 것은 당연잖아.
의외일지도 모르지만, 나는 게이의 분으로부터도 초대는 없었네요.없어도 좋지만 잠시.관찰한 것만으로도 공기적으로 알 수 있을지도 모르겠네요.
이것에 대해서는 아무 말도하지 않습니다.
지금은 인터넷의 시대이기 때문에 금방 알지도 모르지만, 주위의 사람으로 젠틀맨이라고 말해지고 있는 남성은, 단 만큼 동정인 뿐일지도 모르겠네요.
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/22(水) 23:00:18.67 ID:wa4krRbo0
コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・プハァッ・・」

アドニス「プハァ・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・」


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・・‥。これが・・・キス・・・恋人や夫婦の2人が必ずやると言われている・・・この感触・・・」

アドニス「そうだよコーラルお姉ちゃん・・・・。コーラルお姉ちゃんって、キスという言葉をよく知っているんだね?」

コーラル「ええ‥ずっと前に本でそういう内容を見てましたからね・・・それに・・・」

コーラル「私とアドニスさんの二人・・・結婚を誓いあったというのならば、私はこの言葉を口にしなければなりませんね‥?」シュルッ、ガシッ・・・(アドニスの手を動かしていく)

アドニス「この言葉を口にするって・・・もしかして・・・」

スゥゥ‥ガシッ。(コーラルに先導されて、アドニスの手が金の腕輪に触れていく)

コーラル「・・・・・・・・・・」ギュゥゥ〜・・・(緑の純恋愛の宝石を握りしめていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「わが身は常に夫と共にあり、我が身は常に夫の愛と共にある・・」キィィィン〜・・

コーラル「その身・その心は常に夫の元を離れず、死が2人を分かつまで、その愛は悠久の時を得ても変わりはしない・・」バサァァ・・・

コーラル「結ばれし愛はやがて、一つの愛の結晶を生み育て・・永遠に幸せをもたらせる・・」キィィィン〜・・

コーラル「我、この祝詞を持って・・愛の絆を持って、次の命を生み育て、夫婦円満であることを・・・誓います。」ピカァァ〜ン!!(純恋愛の宝石が光り出し・・)


キラァァ〜〜ン☆シュゥゥーン!☆(祝詞を唱え、純恋愛の宝石が宙に浮いて輝きを放っていき・・)

シュルッ!キラァァン☆(コーラルの右太ももに『緑色の宝石のガーターリング』が付けられる)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コーラル「!。本当に変わりましたね・・・・さっきまでただのハート型の宝石が一瞬にして、このようなアクセサリーへと変化するなんて・・・」キラーン☆

コーラル「・・・ですがこのアクセサリーはなんというか・・・そのぉぉ・・・私のアソコに近いというか‥‥恥ずかしいというか・・・」カァァ〜・・・(顔を赤くする)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・、さっき言ってたはもしかしてお母さんたちもやってた・・・純恋愛の宝石の力を解放させる『祝詞』だよね‥?どうしてコーラルのお姉ちゃんがそれを?」

コーラル「この純恋愛の宝石が入ってた箱に一緒にこの祝詞の言葉を写した紙が入っていたんです。おそらくこの純恋愛の宝石の力を何処かで使う為に、これらを書斎の棚に隠していたのでしょう‥」

コーラル「・・・ですがオーロラ様に純恋愛の宝石の力の意味などわからず、存在も忘れ去られ、今日まで誰にも見つからずに死蔵されていたのでしょう‥。」

コーラル「私があの書斎にいなかったら、この純恋愛の宝石は一生、日の目を見ることなく誰からも忘れられていたのかもしれませんね‥」

アドニス「うん、そうだね・・・。でもこの純恋愛の宝石はどうして今になって・・・・」


キュゥゥ〜〜ン!ドクン!ドクン!(ガーターリングの宝石の部分が光り出し・・)


アドニス「!?。(今‥僕の中に流れてくるこの感じ・・・もしかしてこれが、純恋愛の宝石の力による夫婦の感覚の感情がリンクしている状態なんだ・・・)」

コーラル「・・・・・・・・・」カァァ〜〜・・・(顔を赤くして、目を背けている)

アドニス「(・・・わかるよこの感じ・・・コーラルお姉ちゃんが感じているこの不安と背徳感・・・僕はこれからコーラルお姉ちゃんのこの気持ちと向き合わなきゃいけないから・・・だから・・・)」


スルゥゥ・・・(コーラルの両手に手を添えるアドニス)
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/23(木) 22:12:03.18 ID:J6qKahbZ0
アドニス「わかっているよコーラルお姉ちゃん・・・。僕はコーラルお姉ちゃんの事を愛している・・・だから・・・・」

コーラル「!。ええそうですね・・私も覚悟を決めました。アドニスさん、私はあなたの事を恋人として‥これからなる妻として‥一人の男として愛しています・・・だから・・・」

スルゥゥ・・・ギュゥ!(アドニスの手の上にさらにコーラルの手を添えるように乗り・・・)


コーラル「私はあなたと・・・契り(セックス)がしたいです‥。」ポロポロォォ‥ニコッ!(涙ながらも笑顔で答える)

アドニス「!。コーラルお姉ちゃん・・・」ニコッ‥(少し笑みを見せる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
ノシィィ・・・(ベットの上に膝をつけてアドニスに近づくコーラル)


コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・チュゥゥ・・・♡」チュッ、チュウ♡

アドニス「ンンッ♡チュウゥゥ・・ンンッ‥♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「ンンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡‥ンンゥゥ・・・♡」レロレロッ、チュッ、チュゥゥ♡

コーラル「(‥さっきキスした時よりもアドニスさんの舌が絡まっている‥‥本当にアドニスさんは・・・私の事を愛しているのですね‥)」レロッ、チュブッ、チュゥゥ♡

アドニス「(コーラルお姉ちゃんとキスしている・・・さっきよりも深く・・・深く絡み合って・・・)」チュッ、チュゥゥ♡ネトォォ〜・・・(唾液が糸を引いている)

コーラル「プハァ‥・。ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・・」スッ、スルゥゥゥ・・・(服を脱ぎ始める)

アドニス「!。〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜・・・(服を脱ぐコーラルの姿を見て・・・)


スルゥゥ〜〜・・・プルンッ。(服を脱ぎ、生まれたままの姿(全裸)となるコーラル)

コーラル「・・・・ど、どうでしょうか・・・?母であるバーゲストさんとは違って、さほどじゃないほど大きくはないのですが・・・」

アドニス「‥ううん、コーラルお姉ちゃんの裸の姿・・・とっても可愛くて綺麗だよ・・・」

コーラル「き、綺麗ですか・・・それは・・・‥」カァァァ〜‥(赤面している)

コーラル「・・・っというかアドニスさんもただ見てないで、あなたも服をお脱ぎになってください!でないと先には進めませんよ!」赤面しつつ叱る

アドニス「ご、ごめん・・・チョッ、ちょっと待って・・・‥」シュルシュルシュル・・・・(衣服を脱ぎ始める)

コーラル「・・・・・・‥」ジィィィ・・・(恥ずかしながらも見つめている)


カチャカチャッ、シュルシュル・・・(衣服を少しずつ脱ぎいくアドニス)

アドニス「・・・・・・・・・・」ピタッ・・・(ズボンのところで動きが止まる)

コーラル「・・・どうかしたのですか、アドニスさん‥?恥ずかしい気持ちになるのはわかりますが・・・これではラチがあかないのでは・・?」

アドニス「う、うん‥ごめん・・・・・・兄さんたちやお母さんたち以外に僕の裸を見せるのは初めてだし・・・それになんというか・・・その・・・」モジモジ‥

コーラル「フフッ、別に私はアドニスさんの裸で笑ったりはしませんよ?むしろ私もバーゲストさんたち以外に‥それも異性に私の裸を見せるのは初めてですし、お互い様ですよ?」クスクスww(笑みを見せる)

アドニス「う、うん・・・。じゃあ‥いくよ・・・・」ズルルゥゥ〜〜〜・・・・(ズボンを脱いでいく)


ズズズゥゥ〜〜‥ググググッ、ボロォォン!!(アドニスの勃起したオチンチンが露出する)

コーラル「――キャアッ!?」ビクンッ!(そのオチンチンに驚愕する)


ビキィィン!ギンギンギン・・・(アドニスのおちんちんが逞しく勃起している)
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 00:15:08.84 ID:Lc5HjfVJ0
コーラル「なな、なんですか‥‥これが‥アドニスさんの男としてのいちもつ‥。ですがこれは・・・なんというか・・・」タジタジになっている

コーラル「人間のいちもつ(おちんちん)は西の牧場で買い取るときに少し見る程度ですが‥アドニスさんのはその・・・人間の子供並みの身長や体格にそぐわないような‥」

コーラル「初めて間近で男のアレを見るのですが・・・このようなモノは‥あまりにも大き過ぎるというか・・・その・・・‥なんと言いますのか・・・」

コーラル「あなたのその小さい身体にこのようなモノを隠し持っていたとは‥あなたはアルトさんとバーゲストさんのどこを受け継いでいると思うと・・・その‥」カァァ〜〜!(赤面している)

アドニス「ウゥゥゥ〜〜・・・・」恥ずかしがっている

コーラル「・・・ですが、あなたとセックスする以上・・・アドニスさんのこのおちんちんの存在を受け入れるしかありません。私はそう覚悟はしたのですから・・・」二ギッ‥(アドニスのおちんちんに触れる)


――チュウゥ‥レロッ‥、あむっ、ジュルルゥゥ〜〜〜・・・(アドニスのおちんちんを口にくわえるコーラル)

ジュブジュブジュブジュブジュブ・・・・(アドニスのオチンチンにフェラチオをしていくコーラル)


コーラル「ちゅるっ、ちゅうちゅぶ、ぴちゅぴちゅ、レロッ、ペロ、ンンッ‥レロッ、んちゅぅぅ〜〜・・」ジュブジュブジュブ・・・・

アドニス「ンッ、ウゥゥッ・・・ツゥゥ・・・ンゥゥゥ〜〜‥」ジュブジュブジュブジュブジュブ・・・・

アドニス「(僕のおちんちんが、コーラルお姉ちゃんの口の中で絡まっている・・・。コーラルお姉ちゃんのベロが‥僕のオチンチンを‥)」ジュブジュブジュブ・・・・

コーラル「ンンッ、レロッ‥ジュルルル‥(アドニスさんのおちんちんが口の中でビクビクとしてて、私の舌で感じるほど脈打っているのがわかります‥)」

コーラル「(感じているのですね‥?おちんちんを舌で舐められて、それに促されているように感じているのですね‥?)」ジュブジュブジュブジュブ・・・・

コーラル「(やはり以前見た性知識の本の通り・・・男の人はその下半身にあるオチンチンを、女性の方が握ったり、しゃぶったり、胸を使ってオチンチンを触れたりすると‥)」

コーラル「(男の人はおちんちんを弄られることで敏感となり、男の人は快感を感じるように気持ち良くなっていき・・・そして快感が頂点に達した時にその男のおちんちんから・・・)」


アドニス「ウウウウッ・・・ンゥゥゥゥ〜・・・・‥まっ、待ってコーラルお姉ちゃん!」グググゥゥゥ〜、ジュポンッ!(コーラルの口からおちんちんを引き抜く)

コーラル「〜パッハァ・・・。ハァ・ハァ‥ハァ・・・アドニスさん・・・私の口の中が気に入らなかったのですか?」

アドニス「ううん‥。コーラルお姉ちゃんのフェラ‥とても気持ちよかった・・・気持ちよかったんだけど・・・」

アドニス「僕だけが気持ちよくなっているのは良くないよ・・・コーラルお姉ちゃんにも気持ちよくなってもらわないと・・・」

コーラル「・・・アドニスさん・・・・」


スタッ、ノシィィ・・・(コーラルをベットの上にのせていき・・・)


アドニス「・・・このままコーラルお姉ちゃんの足‥、開いてくれない・・かな・・?」

コーラル「えっ、えぇ・・・どうぞ・・・・」グゥゥ〜‥(両足を横に開く・・・)


ググゥゥ〜・・・ジワァァ・・・(少し湿っているコーラルのオマンコが見えている)

コーラル「・・・・・・‥」顔を赤くしている

アドニス「(こ、これが女の子の・・・コーラルお姉ちゃんの大事なところ・・・)」

アドニス「(コーラルお姉ちゃんの翅と同じようにピンク色で綺麗・・・これを僕が気持ちよくしないと・・・)」スゥゥゥ・・・(コーラルのオマンコに手を伸ばす)
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 20:38:28.52 ID:Lc5HjfVJ0
クニィィ・・・チュクッ、クチュッ♡くちゅっクチュ・・・♡(コーラルのオマンコに触れていくアドニス)


コーラル「ンンッ・・・フゥ‥ンンッ‥ウゥゥゥ・・・」クチュ♡クチュ♡クチュ♡

アドニス「(うわぁぁ・・・コーラルお姉ちゃんのオマンコ‥トロトロのグチュグチュになってる‥)」クチュクチュクチュクチュッ・・・

アドニス「(僕も感じるよ‥コーラルお姉ちゃんが僕の指で感じていることを・・・もっと僕ので感じたいっていうことも・・・)」

アドニス「(でも同時にコーラルお姉ちゃんは僕とは違う何かに怯えている・・・。もっとエッチな事をしたいのに‥もっと僕ので感じたいのに‥その怯えているモノが怖くて集中できていない・・・)」

アドニス「(‥でも僕はやらなくちゃ‥僕はコーラルお姉ちゃんの事を心から助けて、そしてお嫁さんにするって決めたんだから・・・)」


ズズズッ・・・、チュッ♡クチュクチュ♡ピチュッ♡ニュチュ♡ニュチュ♡(大胆にコーラルのオマンコにクンニしていくアドニス)


コーラル「ンンッ♡アァァ♡・・・アン♡アァンッ♡そ・・そこは‥だめぇぇ・・・ヌゥゥゥ‥♡」ビクビクッ♡

アドニス「ンンッ‥チュウッ‥チュブッ‥♡チュッ、チュッ・・・♡」チュウ♡チュッ♡(コーラルのオマンコと太ももにキスをしていく)

コーラル「ハァ‥♡アァン♡ハァハァハァ♡ンンッ♡フゥゥ〜♡」ジュルッジュルッ♡ビクビクッ♡

コーラル「ハァハァ‥♡アドニスさ・・・ンンッ♡わ・・・わたしは・・・」ビクッ♡ビクッ♡ビクッ♡

アドニス「チロ、ペロッ・・・大丈夫だよ‥?僕が付いているから‥ね?」チロチロッ♡ジュブジュブジュ♡

コーラル「で‥ですが・・・アァァッ♡アゥゥゥン♡アァァ♡」ジュブッ♡ヂュルッ♡


ぐちゅぐちゅぐちゅっぐちゅっ♡シュコシュコシュコシュコ♡(コーラルのオマンコを舐めつつ、自身のおちんちんをシコッていくアドニス)

コーラル「だ、ダメ‥‥わ、私・・・イッ・・・っツゥアァァッ!!」ブルブル、ビクビクッ♡

アドニス「コーラルお姉ちゃ・・・ンウゥゥ!」ビクビクッ!



プシュゥゥ〜〜♡ビュルルゥゥ〜〜♡

アドニス「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ‥」ピュッ、ピュッ、ピュッ!

コーラル「ハァァ〜♡ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥・・・」プシャァァ〜♡


ビクビクッ♡ピュッ、ピュッ、ピュッ・・・‥(コーラルの腹部に射精していくアドニス)


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・‥こ、これが・・・アドニスさんの・・・男のいちもつから出る・・・精液というモノですか・・・」ネトォォ〜・・・

コーラル「・・・・フゥゥ・・・‥(このねっとりしてて、独特な匂いをしているこの白いモノが‥アドニスさんをこの世に生みだしたというのですか・・・)」

コーラル「(それさっき感じたあの快楽・・・純恋愛の宝石の力でアドニスさんと繋がっているとはいえ‥アドニスさんと一緒にイッてしまうなんて・・・)」

コーラル「(もしこれが契りの本番となれば、私は一体どうなってしまうのでしょうか・・・)」ハァ‥ハァ‥ハァ‥♡


アドニス「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥」ビクン、ビクンッ!ギンギンギンッ!


コーラル「!。(さっき出したばかりだというのに、アドニスさんのがまだ大きいままで・・・」

アドニス「ハァ‥ハァ‥‥コーラルお姉ちゃん・・。僕・・・もう我慢できそうにないよぉ・・・」ビクン、ビクンッ!ギンギンギンッ!

コーラル「アドニスさん・・・・えぇ‥では・・・」ピトッ、キィィン!(自身の翅に魔力をかける)


キィィン、キラァァ〜ン☆(コーラルの翅が魔力障壁で固定される)
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/24(金) 22:08:27.71 ID:Lc5HjfVJ0
ノシッ、ギシィィ〜〜・・・・(ベットの上で仰向けとなるコーラル)


コーラル「・・・・・・・・・」カァァァ〜〜・・・(顔を赤くしている)

アドニス「・・・・・・‥」ギシッ、ギシッ、ギシィィ〜・・・(四つん這いでベットに横たわるコーラルに近づく)


アドニス「・・・本当に良いのコーラルお姉ちゃん・・・?‥僕・・・こういう事をするのは今日が初めてで・・・」

コーラル「ええ・・・背中の翅に魔力障壁を貼っておきましたので、仰向けになっても翅が傷つく事はありませんので、どうぞご心配なく‥」

コーラル「それと・・・アドニスさんと同じように‥私も初めてですので・・・その・・・・あんまりこちらを見ないでというのか・・・」

コーラル「・・・‥その・・・優しく‥お願いいたします・・・・」カパッ‥、ヒクヒクヒク‥♡(両足を開いて、自身のオマンコを見せつける)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・―――――」ギッ、ギッ、ギッ!(覚悟を決め、四つん這いにコーラルの元へ‥)


――グイッ‥、チュルッ、ニュルッ‥ニュルッ・・・(アドニスのオチンチンがコーラルのオマンコに素マン程度に接触していき・・・)

アドニス「・・・・行くよ‥。」

コーラル「は‥はい・・・・♡」



ヌチュヌチュッ♡‥ズッ、ズッ‥ププ‥ズブプゥゥ〜〜♡


コーラル「ウッ・・・ウァァッ‥アァ、アグゥゥゥ〜〜!」ズブッ、ズブブゥゥ♡

アドニス「ンンッ‥フングゥゥゥ〜!(ウウッ‥コーラルお姉ちゃんのマンコ・・・凄く、キツい・・・・)」ズブッ、ズブブブゥゥ〜〜♡

アドニス「(このオマンコの締りと動き・・・まるで僕のおちんちんを入れるのを拒絶して、外に押し戻そうとしているみたいで‥)」

コーラル「アグッ・・・アッ‥アァァァ・・・!ダメッ・・・痛っ‥痛い・・・」ジュブブブゥゥ〜‥♡

コーラル「‥オーロラ様・・・私は・・・私はぁぁ‥‥」ポロポロポロ・・・


ズズッ、ヌププププ〜〜・・・・(おちんちんが押し戻されていく)


アドニス「(!?。やっぱり‥コーラルお姉ちゃんはまだ‥オーロラの事をずっと気にしていて・・・‥)」

アドニス「(・・ううんっ、まだだよ‥。僕はこんなところで諦めたりしない‥‥絶対にここでやめたりしない‥)」

アドニス「(僕はコーラルお姉ちゃんが愛してくれる1人の男として、これからなるお婿さんとして、僕はコーラルお姉ちゃんの事を気持ちよくしてあげるんだから!!)」


ズブブッ♡ジュブブブゥゥゥ〜〜♡(膣圧に負けじとオチンチンを入れていく)


コーラル「アウゥゥッ!アァァッ、クアァァァァ〜〜!」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡

アドニス「クゥゥゥ〜〜・・・コーラルお姉ちゃん!!」ズブブブブゥゥ〜〜♡


ズブブプッ♡ズブブププゥゥ〜〜〜♡――ズプッ!(ブチッ!)


コーラル「!?。ぬぁっ、アァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ガクガクガク!

アドニス「〜〜〜〜〜〜〜」ズブブゥゥ〜〜♡



キラァァン、キィィィ――ン!(突然とコーラルの純恋愛の宝石が眩しく煌めきだす!!)
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/25(土) 09:41:27.69 ID:mG0E6tkl0
コーラルの心の中:心境風景 氏族長の部屋にて



バスッ!ズグググゥゥ〜〜〜!(何者かがコーラルの下腹部を踏みつけている)

ズググググゥゥ〜〜!ブシュゥゥ〜〜!(コーラルの秘部から大量の血が出ている)


ズタボロのコーラル「あぁぁぁ〜〜!?痛い・・・痛い痛い痛い痛いぃぃ〜〜〜!?」ズグググゥゥ〜〜〜、バシュゥゥ〜〜!!(腹部を踏まれて苦しんでいる)

オーロラの面影「コーラル・・・私は何度も言いましたよね?私の従者であるのなら、私との『約束』を守りなさいって・・・。あなたのその『目的』にもそうだったように‥」

オーロラの面影「『私の言う事は絶対に聞く事』、『私のそばにずっといて、他の誰かの事を愛さない事』、『私がピンチになる時は、必ず私の事を助ける事』‥それがあなたが守るべき私との3つの『約束』でしたよね?」

オーロラの面影「でもあなたは『約束』を守らなかった。ブルーナを倒すためとはいえ、外から来た男の人との付き合いは仕方がなかったのだけど‥」

オーロラの面影「あの黒犬公の息子・・・・たしかアドニス君だったね?あなたは彼の事を見捨てず、彼を私の部屋の寝室に招き入れては・・・」

オーロラの面影「彼との離縁も出来ず、あわや彼の持つおぞましいモノをあなたの中に受け入れてしまったのだからねぇ‥?」

ズタボロのコーラル「ごめんなさい!ごめんなさい!私はそんなつもりは・・・・ガァァァ〜〜!?」ズググググ〜〜!!(下腹部を踏みにじられる)

オーロラの面影「私は期待していたのよ?真面目な貴方なら、私の意思を継いでくれると思っていたというのに・・・」

オーロラの面影「アァ・・・本当はわたし、あなたにこんな事をしたくはないけど・・・‥私の事を二度も裏切るようでは仕方がないわね‥?」

オーロラの面影「貴方のような聞き分けのない子にはもう、翅を取り上げるだけでは済まない徹底的なお仕置きをした方が良さそうかしらね?」ニコッ!

コーラル「アァァ‥イヤ・・・ヤメテ・・・・イヤァァァ・・・・!」


キィィィ〜〜ン!(コーラルの右太ももに『緑色の宝石のガーターリング』が光と共に現れる)

オーロラの面影「―――えっ?ツゥゥ〜〜・・・」その場から離れる

コーラル「―――!?」キラァァーーン!(光に包まれる)


パァァァ〜ン・・・・(コーラルを介抱するようにアドニスが現れる)

コーラル「!?。アドニスさん・・・・どうして・・・」

アドニス「もう大丈夫だよ。コーラルお姉ちゃんの事は僕が守る・・・だって僕はコーラルお姉ちゃんのお婿さんなんだから!」

コーラル「〜〜〜。アドニスさん・・・‥」ウルウルウルゥゥ〜〜‥(涙を流していく)


グワァァァ〜ン!(面影のモヤが消え、オーロラの姿が露わになる)

オーロラのその姿は3年前に死んだあの時のように、酷く打撲と切り傷の痕があり、精液が多数かけられ、下半身は血塗れ、翅もボロボロに茶色く枯れた姿がその場に立っていた‥。


オーロラの面影→妖精亡主・オーロラ「――あなたね?私の従者であったコーラルを騙し、私との『約束』を破るように仕向けた‥アドニスと名乗る黒犬公の息子・・・」

妖精亡主・オーロラ「まさか私の一番大切にしていた騎士‥あの美しかったメリュジーヌを奪った異界の男と狂犬女の息子が‥今度は私の従者を奪おうとしているなんて・・・」

妖精亡主・オーロラ「しかもコーラルとの交尾の最中に彼女の心の中に入り込んで心の底から染め上げていくなんて、貴方は余程の変態さんだったようね?」

妖精亡主・オーロラ「ブルーナやアグラヴェインに酷い目にあって、それが原因で私は死んでしまい、どうにか私の妖精領域でこのように生きながらえてきたのだけど・・・」

妖精亡主・オーロラ「いったい何が間違いだったのかしら?私の肉体が死んで、近くにいたコーラルの心に取り憑いて、コーラルに自分の罪を償いなさいと説教をしていたというのに・・・」

アドニス「・・・・・・・・・・」オーロラの事を睨み付ける
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 00:07:53.17 ID:TfKXD/n00
妖精亡主・オーロラ「アドニスくん。私は3年間、コーラルの心に寄り添って、自分自身の罪に償う機会を与える為にこうして語りかけているだけなの。」

妖精亡主・オーロラ「貴方はそれらの邪魔をしないでくれるかしら?貴方のような心優しい人間なら、私の言うことはすこしはわかるよね?」

アドニス「・・・・・・・・・」黙っている

妖精亡主・オーロラ「良い機会ね。貴方や貴方のお父さんにはいつか何処かで話そうとしていたけど、貴方がコーラルの事を弄ぶようなら仕方がないわ・・・」

妖精亡主・オーロラ「これが貴方への最後の警告です。アドニスくん、あなたがコーラルの中に入れたおぞましき肉棒を引き抜いて、さっさとコーラルと縁を切ってもらえるかしら?」

妖精亡主・オーロラ「そしてコーラルには二度と付きまとわないで、そのままソールズベリーから立ち去りなさい。その綺麗な宝石と一緒にね?」

妖精亡主・オーロラ「そうしてくれたら、後でコーラルを通して、あなたにピッタリな女の子を紹介してあげるわよ?」

コーラル「・・・・オーロラ様・・・・クゥゥ・・・」


アドニス「オーロラさん、悪いけど僕は貴方の言う事は聞かない。オーロラさんが紹介としている女性に興味ないし、女の人との付き合いはもう間に合っているよ。」

アドニス「僕が一番好きなのはコーラルお姉ちゃん。コーラルお姉ちゃんは僕の最愛のお嫁さんで、貴方のようなただ言うことを聞くだけの妖精なんかじゃないよ!」

アドニス「コーラルお姉ちゃんとはこれから一緒にご飯を食べたり、一緒にお風呂に入ったり、一緒に戦ったり、一緒に笑ったり泣いたり、一緒に抱きしめていくって決めているんだ!」

アドニス「僕はコーラルお姉ちゃんの事を見捨てたりしない。僕は貴方になんと言われても、僕は決してコーラルお姉ちゃんの側から離れたりしないよ!」

アドニス「コーラルお姉ちゃんは僕が必ず護って、コーラルお姉ちゃんと一緒に幸せな日々を過ごすって決めているんだ!!」

コーラル「!。アドニスさん・・・・‥」ウルウルウル・・・(感激している)


キィィーーン、ピカァァーン!(純恋愛の宝石の光と共にズタボロだったコーラルの姿が元に戻る)

コーラル「アドニス様、ありがとうございます。あなたが心から私の事を助けに来てくれたおかげで、私はようやく目が覚めました‥。私が本当にするべき事を‥私が本当に愛するべき人の事を・・・」

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・」安堵している


キィィィ〜〜ン!(純恋愛の宝石の光が強まり、魔力が集中していく‥)

コーラル「オーロラ様・・・オーロラ・・・。あなたはブルーナにあなたの“自分がいちばん愛されている”『目的』を踏みにじられ、領民達に陵辱され、とても醜い有様になって死んでしまいました‥」

コーラル「その事で私が正気を無くしていたとはいえ、あなたの事を助けなれなかった事には私にも後悔と責任があるのは間違いないでしょう‥‥」

コーラル「・・・ですが、あなたは死んでも死にきれず、自身を次代に託さずにこうして私の心に取り憑き、あわや私が背負うべき『罪』だと誘導し、私にあの『約束』を守れと強要させてきた・・」

コーラル「オーロラ、私はもうあなたの言う事には賛同できません。私は私の愛する夫(アドニス)‥私の初恋の想い人と共に、真の幸福たる道を進んでいきます!」

コーラル「そしてソールズベリーもまた、あなたとは違う方法で治めていき、ブリテンもまた、貴方とは違う方法でモルガンの支配から自由にさせていきます!!」

妖精亡主・オーロラ「コーラル・・・・私は・・・・わたしは・・・・・・・」ガタガタガタ‥‥(震え上がっていく)


コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!!


ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す)

妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する)



パァァァァーーーー!!(辺り全てが緑色の純恋愛の宝石の光に包まれていく)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 21:18:09.60 ID:TfKXD/n00
場所は戻り、ブルーナの寝室(ベットの上)


ギチギチィィ♡タラァァ〜〜‥(コーラルの破瓜の血が流れている)

コーラル「クゥゥゥン♡ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・・♡」ハァ‥♡ハァ‥♡

アドニス「ウゥゥゥ・・・!?大丈夫!?なんか凄いことになっちゃってたのだけど・・・」ジュン♡ジュン♡ジュン♡

コーラル「えぇ・・・アドニスのオチンチンが私の中に押し込まれて‥それらが貫いたと思ったら急に意識が遠のいて・・・・」

コーラル「・・・ヌゥゥゥ♡この私の股に感じる感触‥少し痛みがジィ〜ンと残りつつも、後から来るこの快感・・やっぱり私たち・・・」

アドニス「うん!少し意識があっちに飛んじゃったけど‥僕、ようやくコーラルお姉ちゃんと一つになれたんだよ‥」ギュチギュチギュチ♡

コーラル「・・・一つにですか・・・?そうですか・・・わたしはようやく・・・あなたとの一つになれたのですね‥」ニュチニュチィィ♡


ギュチギュチギュチィィィ〜♡(自身の下腹(オマンコ近く)に触れていくコーラル)

コーラル「(・・・感じるわ・・・アドニスのオチンチンが私の子宮近くまで入っている事を‥、アドニスのオチンチンや触れている箇所全てからアドニスさんの温もりが感じ取れている事を・・・)」

コーラル「(それと同時に純恋愛の宝石の力もあって、アドニスの感情が快楽と共に流れてきている・・・。もっと私と一つになりたい‥もっと私とアドニスと気持ちよくなりたいと・・・)」


アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・このまま動いてもいい?僕も一緒にもっと気持ちよくしてあげるから‥」

コーラル「ええ、あなたの好きに動いてください‥。あなたのそのたくましく大きいオチンチンで私の事を気持ちよくしてください・・・。」

アドニス「!。うん、一緒に気持ちよくなろう・・・コーラルお姉ちゃ・・・」

ピトッ、しーっ。(コーラルに人さし指で“しーっ”される、アドニス)


コーラル「それとアドニスさん、いちいち私の事を『コーラルお姉ちゃん』とは呼ばず、ただ私の事を『コーラル』と呼び捨てしても構いません‥。その方が私も気持ちが楽になります‥」

コーラル「私はもうオーロラの従者ではありません。私はアドニスさん・・・アドニス様の最愛の妻として、これから共に歩み合う夫婦として、これからずっと貴方のお側にいるのですから‥」


スゥゥゥ〜〜‥(自身の両手をアドニスに向けていき・・・)

コーラル「――愛しき私のアドニス・・・私は貴方を愛しています・・・♡♡♡」キュンキュンキュンッ♡ズキュン♡

アドニス「―――――――!!」ピキィィーーン!(心の何かが弾ける)


ヌプププゥゥゥ〜〜〜♡ズンッ♡
―――――――――――――――――――――――――

ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡


コーラル「アァァ〜♡アァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

アドニス「フゥゥッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」タンッ、タンッ、タンッ、タンッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「ハァァァァ♡アァァァ〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/26(日) 23:47:42.84 ID:TfKXD/n00
コーラル「アァァ♡ウゥゥ♡ハァァ♡ヒァ♡わ、わたしのお腹が‥アァァ♡アドニス様のでジュブジュブと突いていってる・・・アァァァ♡♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル「アァン♡クゥゥン♡わたしさっきまで処女でしたのに・・・さっきまで痛かったはずなのに・・・♡頭がおかしくなるぐらいに‥気持ちいい‥アァァン♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

コーラル「これが‥これがセックス・・・。私とアドニス様・・・お互いに愛する者同士で‥身も心が互いの愛で満ちあふれていくぅぅ‥クゥゥゥ〜〜♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ウンッ、ウンッ、ウゥンッ!コーラル・・・僕の大好きなコーラル〜!」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡


ムニュゥゥゥ〜♡プルンプルン♡プルンプルン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァァ♡ヤァァァ♡私のおっぱい、アドニス様に揉まれながら激しくされてる〜♡おっぱいとオマンコでわたし感じちゃってルゥゥ〜♡♡」ムニュムニュムニュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!好きっ、好きっ、好きっ、大好きだよコーラル!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ♡ハァァァァ♡わたしも♡わたしもですアドニスさまぁぁぁ‥♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル&アドニス「「ンンッ♡チュウゥッ♡レロッ♡チュウ♡ンンッ♡ンンンゥゥゥ〜〜♡♡」」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡
パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡(お互いにキスしあい、ブチュブチュと秘部を重ねていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの寝室の外:寝室前のドア付近の廊下では・・・・


コーラルの喘ぎ声「アァァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アドニスさまぁ〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡



クチュクチュ♡クチュクチュ♡クチュクチュ♡(コーラルとアドニスの行為をオカズにオナニーしているアルトリア)

アルトリア「ウウッ・・・フゥゥ・・・フーー・・・フーー・・フーー・・・・」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡(声を堪えてオナニーしている)


アルトリア「(ウゥゥ〜・・・トイレを済ませて帰ろうとしてたら、何処かで変な声がしてくるから、その声を辿って来てみれば・・)」

アルトリア「(あの部屋の向こうで、アドニスくんとコーラルさんの2人でセックスしていたなんて・・・私そんなの聞いていないよ・・・)」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡

アルトリア「(あぁ〜でもあの2人、なんかお互いに相思相愛でセックスしてて、コーラルさん、なんかとっても気持ちよさそう・・・)」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡

アルトリア「(・・バゲ子やメリュジーヌ、アルトさんやノクナレアもそうなのだけど・・・いつか私にも、あんな風に好きな人とエッチな事が出来るのかなぁぁ・・・)」


ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡(2人の性行為に嫉妬しつつ、隠れてオナニーを続けるアルトリア・・・。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


コーラル「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/02/27(月) 23:44:22.08 ID:k+Tkm2F00
コーラル「アァァ♡ハァァァ♡アァァァ〜♡あなたにとても感謝しています・・♡あなたと出会えた事を、あなたと共に過ごした事を、あなたに助けられたことを・・」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「あなたが私の事が好きだと言ってくれた事、私と結婚したいと言ってくれた事、そして最愛のあなたに私の処女(はじめて)をもらってくれたこと・・・」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「あなたとの今日までの日々、そしてこれから歩み合う日々・・・。それら全てが愛おしいです♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

アドニス「うん、僕もそうだよ!僕もコーラルと一緒にいる全てが僕とコーラルとの愛しくて大事な日々だから!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡(ピストンが早く激しくなっていく)


アドニス「フッ、クッ、ツゥゥゥ〜・・僕、もうそろそろ・・・クゥゥ・・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「アァァ♡アァァ♡アァァン♡えぇ・・私もあなたと同じです・・♡私も・・・あなたと一緒にイキたい・・・♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アドニス様、私の中で・・・私の子宮にあなたの精液を出してください♡あなたの愛で、私の子宮はあなたの物であると刻みつけてください♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アッ♡アッ♡アァァァ〜♡アァァ♡私も、イク♡イクッ♡イクッ♡イクゥゥゥゥ〜〜〜♡♡♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

アドニス「コーラル!コーラル!コーラルゥゥゥゥ〜〜!!ンンンッ〜!!」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡ズップンッ♡


ドクンッ!ドピュッ!ビュルッ♡ビュルッ♡ビュルルゥゥ〜〜〜!!


コーラル「ッアァァァ♡アァァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ビュク♡ビュク♡ビュク♡(絶頂)

アドニス「ウッ、ウゥゥゥゥ〜〜〜〜♡♡♡」ビュルルルゥゥ〜〜〜!(絶頂)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドピュッ!ドピュッ、ビュルルゥゥゥ〜〜〜・・・♡グププゥゥゥ〜〜、ジュポンッ♡


コーラル「アァァ♡ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」ドロォォ〜〜・・

コーラル「ハァ・・ハァ・・♡これが中出し射精ですかぁ・・・ハァ‥ハァ・・・♡私の子宮から・・・アドニス様のが・・ドクドクと出でいるぅぅ・・・♡」ゴポォ・・♡ドロォォ〜・・♡

アドニス「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・・♡――コ・・・コーラル?」ビクンビクンビクンッ!

コーラル「ハァ‥ハァ・・・ハァ・・♡アドニス・・さま・・・」トロォォ〜ン・・・(トロ顔)

アドニス「!?(カワイイ・・・コーラルが僕のオチンチンで気持ちよくなって、もっともっとコーラルがかわいくなっていく・・)」ドキドキドキドキ!


グググゥゥ〜〜、ビクビクビクッ!(アドニスのオチンチンがより堅く勃起していく)

アドニス「コーラル・・・もう1回いれてもいいかな・・?もっと・・もっとコーラルと繋がっていきたい・・・」ギンギンギンギン!

コーラル「・・ええ・・わたしもです・・・わたしもあなたともっと繋がっていきたい・・・♡あなたの妻として・・わたしの愛する夫として・・♡」ジュン♡ジュン♡ジュン♡ジュン♡


コーラル「・・・アドニス様・・・・愛しています・・・♡」キュゥゥン♡トロォォォ・・・

アドニス「――――コーラル・・・コーラルゥゥゥ〜〜・・・・♡」キュゥゥ〜〜ン♡



ジュブッ♡ズププゥゥゥゥ〜〜♡ズンッ♡(再びアドニスのオチンチンがコーラルのオマンコに挿入していく)
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/01(水) 00:09:59.43 ID:XuVRhXKQ0
それから時間が立っていき・・・・


ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡(ベットの上でバック突き)

コーラル「アァァン♡アァァ♡ヤァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブッ♡

アドニス「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

コーラル「アァァッ♡ァァァァァァァ♡アドニス様に後ろから胸を揉まれて、オマンコも後ろから突かれちゃってるぅぅぅ〜〜♡♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!コーラル・・・僕とのセックス・・とても気持ちいい?」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「はい♡良いです・・・アドニス様とのセックス・・・もう溜まらないほど気持ちいい〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「知りませんでした・・・ハァハァ♡わたしがこんなにエッチな喘ぎ声を叫び、オマンコを突かれていることに快楽を求める、とてもエッチな妖精だったなんて・・・アァァ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「うん。でも僕が好きだよ・・・コーラルのオマンコも、おっぱいも、翅も、身体も・・・全て僕は大好きだから!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァ♡ハァァ♡ハァ、ハイ♡だからもっと突いて・・・♡私の事をいっぱいイカせるぐらい、いっぱい突いてぇぇぇ〜〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァハァハァ♡コーラル・・・・ンウゥゥッ!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ズブゥゥゥ!!


ドプッ!ドピュドピュッ、ビュルルゥゥ〜〜〜!

―――――――――――――――――――――――――――――――――
それからさらに時間は進み・・・・


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡(恋人繋ぎ騎乗位)

コーラル「アアァァァ〜〜♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァァァァ♡」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡

アドニス「コーラル!コーラル!コーラル!コーラルゥゥ〜〜!」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡

コーラル「アッ♡アッ♡アッ♡アァァァァ〜〜♡ァァァァァァ〜〜♡アドニス様ぁぁぁぁ〜〜!!」ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズン♡ズンッ、ズプゥゥゥ♡


ドビュッ!ビュルルルッ、ビュゥゥゥ〜〜〜〜〜!!

コーラル「アァッ♡アァァァァァァァ〜〜〜〜!!」ビュルルル〜〜〜♡♡♡

―――――――――――――――――――――――――――――――――

オーロラの意思を継ぎ、オーロラとの約束を守ろうとするために、一度はアドニスとの男女交際を辞めようとしていたコーラル。

しかしアドニスの諦めない心とコーラルを一生涯愛する気持ちがコーラルの心を動かしていき、そして彼女が書斎で見つけた純恋愛の宝石の力が2人に奇跡を起こし、

コーラルの心を蝕んでいたトラウマ・・・もとい、妖精亡主と化したオーロラをコーラルの想いと純恋愛の宝石の力で消滅し、コーラルは真の意味で自身の自由を取り戻した。


そしてコーラルとアドニスの互いに愛する想いが重なり、2人は生涯を共に愛していく夫婦として結婚すると誓い、2人は将来の夫婦として結ばれ、

やがてコーラルとアドニスの情愛はSEX(セックス)へと発展し、童貞処女の喪失し合いと共に互いに身体を重ね合い、互いに絶頂を繰り返していくのであった・・。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
コーラル(後に名前がコーラル・オルラントとなる):元・風の氏族長オーロラの元・従者・・改め、アドニス・オルラントの嫁となった風の氏族の妖精。


3年前にオーロラが死んだ際、そのオーロラの魂と面影は妖精亡主となってコーラルの心に取り憑かれ、それらをコーラル自身の罪として認識させ、

この3年間、コーラルは自身の罪(妖精亡主・オーロラ)と面影への重圧に押しつぶされ、心苦しい想いでオーロラの意思を継がせようとされていたのだが・・・

アドニスのコーラルを愛する気持ちと情愛によって、アドニスを生涯愛する想いが目覚め、自身の心の強さを純恋愛の宝石の力を通し、取り憑いていた妖精亡主・オーロラを消滅させた。

そしてコーラル自身はアドニスへの愛を告白し、互いに夫婦として結ばれると共に互いに童貞(アドニス)と処女(コーラル)を捧げていき、

後に普段は生真面目で厳しく常識的な妖精であり、夫のアドニスの前ではとてもエッチで可愛い妖精妻へとなっていった。
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/01(水) 23:19:42.16 ID:XuVRhXKQ0
アドニスとコーラルが結ばれたその頃・・・閉鎖された製毒工場:ブルーナが収監されている牢屋では・・・・



見張りのオーロラ派の兵士2人「・・・・・・・・・・」牢屋の前に立っている

ブルーナ(ブルーナ/ディスペアー)「・・・・・・・・・・・」イスに縛られたまま、ふてくされている


オーロラ派の兵士1「ふん。ふてくされて寝やがったか・・・・全くこうして見るとほんと惨めな奴だよなぁ〜?」

オーロラ派の兵士2「ああ。『境界なき勇士団』と『予言の子』に負けて、嘘がバレて、巡礼の鐘も鳴らされて、蒼毒の異端の亜鈴も失って・・・」

オーロラ派の兵士2「モルガンに愛想をつかされ、イレギュラーズを解雇されて、氏族長としての地位も失った。今のアイツにはもう権力者のへったくれも無いぐらいにな。」

オーロラ派の兵士1「だな。3年前、脅した住民達を使ってオーロラ様を陵辱して殺し、ソールズベリーの支配者になったコイツが懐かしく感じるぜ。コイツのせいでオーロラ様は殺されてしまった・・」


オーロラ派の兵士1「俺たちは3年間、オーロラ様復権の為にあらゆる苦行に耐え抜き、ブルーナの奴が失墜するのを待ち望んでいたのだ。」

オーロラ派の兵士1「『予言の子』と『異邦の魔術師』、『境界なき勇士団』たちがブルーナを倒し、ソールズベリーを介抱してくれたことには感謝しているさ。」

オーロラ派の兵士1「だが連中はブルーナを今その場で殺さず、外の皆がお祭り騒ぎをしていた中で俺たちは牢屋の中のコイツのお守りをしているなんてなぁ・・・」

オーロラ派の兵士1「畜生・・・オーロラ様の仇が目の前にいるというのに、コイツに拷問すらさせてくれないのかよ、『予言の子』の連中共は!」イライライラ!(イラついている)

オーロラ派の兵士2「落ち着け。もう既に何からも失脚した身ではあるが、コイツはあの妖精騎士アグラヴェインの古参の部下・・・まだ利用する価値はあるものだ。」

オーロラ派の兵士2「それに先ほどの尋問で聞いたのだが、あと二日もすれば『円卓軍』の拠点であるロンディニウムに2倍近くの女王軍の援軍がウッドワスの軍列に加わると言っててな・・」

オーロラ派の兵士2「連中はそれらの対策の為に明日にでもソールズベリーから出て行くと聞いている。おそらくしばらくはここには戻ってこないと言ってもいい。」

オーロラ派の兵士2「連中がソールズベリーから出た後に、ブルーナの奴に俺たちからの強烈な拷問をすれば良い事じゃないか?連中がいなくなれば、後は俺たち『オーロラ派』の自由・・・」

オーロラ派の兵士2「ブルーナの奴をオーロラ様と同じように痛めつけて、奴の口からオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出せば、後は奴を――――」



タッタッタッタッタッ・・・(奥から誰かがやって来る)

オーロラ派の兵士2「!?。誰だ!ここは氏族長代行が立ち入りを禁じている施設であり、一般人が入ってくるような場所じゃ―――」


ザラザラァァァ〜〜、バシュゥゥン!!(黄色い砂がオーロラ派の兵士1に襲いかかる)

オーロラ派の兵士2「ナァ・・・・・・」トロォォン・・ドサッ!(砂をかけられ、眠るように倒れる)

オーロラ派の兵士1「お、おいおま・・・―――」バサンッ、トロォォン・・ドサッ!(同じく砂をかけられ、眠るように倒れる)


ブルーナ(ディズペアー)「・・・・・・・んんっ?」パチパチッ・・(目を開ける)


タッタッタッタッタッ・・・。ガシャン、ギィィィ〜〜・・・(何者かがブルーナが収監されている牢屋の扉を開ける)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・(イスに縛られているブルーナの前に立つ妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・ここにいたのね?アルト・オルラントたちに負け、何もかも全て失った・・・元・風の氏族長の妖精というのは・・・?」

ブルーナ「!?。アッ、アッ・・・アグラヴェイン・・・様・・・・・・」ガタガタガタガタ・・・(身体が震え上がっていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」タッタッタッタッタッ・・・(冷たい目でブルーナに近づいてくる)


シャキンッ、ブチッ!(ブルーナを縛っていた縄を斬る妖精騎士アグラヴェイン)
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/03(金) 22:50:30.61 ID:3f0vAjGf0
ブルーナ「―――!? 〜〜〜〜!」ドサッ、ササササァァ〜〜!(縛られていたイスから離れる)


サササァァァ〜〜、ガバッ!(そのまま土下座のポーズをとるブルーナ)

ブルーナ「スミマセンでした!!わたしが・・・『予言の子』と『境界なき勇士団』を倒せる術があり、奴らを人質を使っておびき寄せたのは良かったのですけど・・・」

ブルーナ「全て奴らの手にはめられてしまい、あなた様に貰い受けた『蒼毒』の異端の亜鈴は力を失い、そして奴らに勝つ事ができませんでした・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・何が“スミマセン”ですって?あなたは人質を使った戦術で彼らを誘き出し、人質に手間取っている彼らを追い詰めて殺すつもりだったのだが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「よもやあなたの手で人質さえも殺しておいて、モルガン陛下に提言していたモース毒の特効薬を作っていると嘘を付き、私とモルガン女王陛下を失望させた。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたは、なけなしにソールズベリーの住人たち諸共あなたの進化した蒼毒の力で『境界なき勇士団』と『予言の子』らを殺そうとしたのだが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「結局あなたは彼らに負けた・・・・・あなたの青い翅が蒼毒の弱点になっている事に気づかず、それをメリュジーヌに斬られ、蒼毒の力を失った・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてどういう因果なのか・・オーロラの従者だったコーラルにも負けて、『巡礼の鐘』を鳴らされて、あなたは惨めな姿で牢屋に入れられた・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そんな惨めに負けたあなたから“スミマセンでした!”と土下座して謝ろうと、この私が許すはずが無いよね・・・?」ギロッ!(ブルーナに睨み付ける)

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜」ガタガタガタガタ!(怯えている)


ブルーナ「―――許されない事をしたのは招致しています。私は傲慢にも自分の都合や権力の為にモース毒の特効薬製造と偽り、キャメロットから援助を受け取り、」

ブルーナ「私が勝てると信じ切っていた策も破れ、蒼毒の異端の亜鈴も破れ、私は私の持つモノ全てを失い、このような鉄格子の中で惨めな思いをするはずでした・・・」

ブルーナ「・・・・ですが、私は3年前の人間牧場の時からずっと、あなたへの忠誠を忘れたことは一切もありません!私はどんなに追い詰められようと、私はあなた様の事を裏切るような事はしません!」

ブルーナ「だから私はあなた様への罪滅ぼしがしたい!私は妖精騎士アグラヴェイン様の最初の部下として、私の一生涯をかけて、あなた様へ贖罪を送りたいのです!!」

妖精騎士アグラヴェイン「罪滅ぼしがしたい・・・いったい私にどのような罪滅ぼしを送るつもりなのかしら?」

ブルーナ「――はい!翌朝までに私の手でアルト・オルランドたちを暗殺し、『予言の子』の一行も1人残らず私がすべて抹殺します!」

ブルーナ「アルトたちは今宵、ソールズベリー解放の祝賀会を大いに楽しみ、今ごろそれぞれのベットでお休みになられていると思われまして・・・」

ブルーナ「その寝床に私の蒼毒の力で攻撃すれば、奴らを一撃で暗殺することができるのですが、今の私には蒼毒の異端の亜鈴の力が使えません・・・ですから・・・」


スゥゥゥゥ・・・(頭を少し上げるブルーナ)

ブルーナ「お願いしますアグラヴェイン様!この私に・・・この私にあの蒼毒の異端の亜鈴の力をもう一度・・もう一度だけでも授けて貰えませんでしょうか!!」

ブルーナ「今度こそあなた様の言う通りにします!アイツらを抹殺次第、私はあなた様にこき使われる立場においても構いません!」

ブルーナ「3年・・10年・・20年・・・はたまた100年以上掛かっても構いません!あなた様が私の事を心から許してくれるまで、私はあなた様の雑用としてでもあなた様に許されたいのです!」

ブルーナ「だからお願いしますアグラヴェイン様・・・この私に・・・もう一度私に蒼毒の力を授けてください!お願いします!!」ベチンッ!(泣きながら床に頭をつけて土下座する)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・そう。あなたの力である蒼毒の異端の亜鈴を、この私の力で復元・・・もしくは再付与して欲しいと?」

ブルーナ「―――はい!」必死に頷いていく

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・・・・・」黙り込む
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/06(月) 00:02:47.05 ID:cfR9XrCD0
妖精騎士アグラヴェイン「――3年前にも、あなたは私にしがみつき、女王軍に罪人として捕まらぬようにせがんできた事があったわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「あの時のあなたは、妖精騎士モードレッドに連れてこられて、西の人間牧場に不法侵入した罪を見逃して欲しい故に私に恩赦を求めて私にせがんできた。」

妖精騎士アグラヴェイン「その理由はあなたが憎しみを抱いていたオーロラに成り代わるように氏族の長となり、『他の妖精より上の権力を持つ事』という『目的』を成就するため・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「3年前の時はあなたのその『目的』に興味が湧き、私への忠誠を誓う形で私の部下として、私の最初の従者として雇ったのだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「今度はあなたの失った蒼毒の力の復元を前提とし、私への許しとあなたの罪滅ぼしの為にせがんでくるとはね?しかも雑用堕ちもお構いなしに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたのそのプライドを捨ててでも、あなた自身の生存、『目的』の成就、蒼毒への執着に全力をいれるその行動と執着心・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「――良いわよ。あなたが本当に私の為に罪滅ぼしをし、雑用係に降格してでも自身の生存と力の復元を望むというのなら・・その願い、叶えてあげるわ?」

ブルーナ「!?。本当ですか!?こんな・・・こんな憐れに負けたあなた様の部下のために・・・・」ウルウルウル・・・

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・あなたがそれ程までに私に忠義と贖罪を示したいと言うのであれば、その忠義と贖罪、是非とも見せてもらいたいわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・こっちに来なさいブルーナ。あなたの蒼毒の力、望み通りにまた使えるようにしてあげるからね?」

ブルーナ「――はい!!」ガバッ、タタタタタァァーー!(顔を上げ、直ぐさまに妖精騎士アグラヴェインの元へ向かう)

妖精騎士アグラヴェイン「――――――。(サーチ(身体検査)!)」キィィン、キュィィーン!(妖精騎士アグラヴェインの眼が緑に光る)


ピィィ〜〜パパパッ!(妖精騎士アグラヴェインの目がブルーナの身体の隅々を調べていく・・)


妖精騎士アグラヴェイン「(フム・・・、確かにブルーナの翅にあった蒼毒を生成するための魔術回路と空気と水分を取り込む魔術回路が斬られているわね?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(それにあの戦いでブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力が『覚醒』し、蒼毒の物体の生成や遠隔操作も可能となって、より強力な力となったのだが・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(アドニスやセツノと同じようにブルーナもまた、『覚醒』による弱点として、“自身の翅に何かあれば、今まで生成した蒼毒は全て無毒化する”という弱点もできてしまった事が、ブルーナの敗因に繋がったと見て想定できるわね?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(しかしこれはただ、力の発動のトリガーとなる翅が失われただけであって、ブルーナの蒼毒の力そのものは失われていない・・。異端の亜鈴の力の本体である夢の砂はまだブルーナの身体に宿っている・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(この蒼毒の異端の亜鈴である青い夢の砂は所有者の身体の魔力をよりため込める部分に存在し、その部分が発光すれば、所有者の持つ異端の亜鈴の力が発揮される。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(ブルーナに至っては彼女のアイデンティティーである青い翅が蒼毒の異端の亜鈴の発動の部分となっており、それが斬られてしまったから、蒼毒の力が使えなくなった・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だからこの場合・・・異端の亜鈴の発動部分を翅の部分から移動させる事によってね・・・・)」



キィィン、キュィィ〜〜ン・・・(青い発光がブルーナの翅部分から体内の肺の所まで移動していき・・)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・よし、蒼毒の生成の箇所を動かしたわ。これであなたは再び蒼毒の異端の亜鈴を使えるようになったわ。出してみなさい。」スタスタスタッ・・・(その場を離れる)

ブルーナ「!。もうですか・・・では・・・・ハァァッ!」キィィン、ドクドクゥゥ〜〜!(体内の肺部分(外部では胸部分)が発光していき・・・)


ドクドクドクゥゥ〜〜!!(ブルーナの両手から再び蒼毒の液体が放出していく)
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/10(金) 00:11:57.71 ID:zf6u+7Dy0
ブルーナ「!!。やったわ!ありがとうございますアグラヴェイン様!この恩は一生忘れません!!」ポロポロポロ・・(涙を流しつつ、お礼を言う)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・。」頷く


ブルーナ「(――フッ、どうにか私の蒼毒が復活したわね・・。これでアルト・オルラントとその家族たちを私の蒼毒で闇討ちする事が出来る!)」

ブルーナ「(おそらく今ごろ、アルトの奴はメリュジーヌとバーゲストの2人と宿でイチャパコエッチでもしているのだろうな・・?私を氏族長から失脚できた事を良い事に・・・)」

ブルーナ「(宿のベットでセックスしている間、アルトたちは正真正銘の丸裸・・・そこを私の蒼毒で闇討ちし、アイツらを絶望の淵にたたき込んでやるわよ!)」

ブルーナ「(アグラヴェイン様、確かにあなた様のおかげで、私は再び蒼毒の異端の亜鈴を使えるようになった事には感謝しているわ。――でもそれはそれで、あなた様の運の尽きよ・・。)」

ブルーナ「(しばらくの間はあなた様にこき使われてあげるけど、これは私にとっての成り上がり人生のやり直し・・・・・。隙があれば、あなたなんかこの私の手で・・・)」

ブルーナ「(この手で妖精騎士アグラヴェインを殺し、アルトも殺し、『予言の子』も殺し、女王モルガンも殺し、私こそがこのブリテンを統べる妖精として―――)」


妖精騎士アグラヴェイン「――言い忘れていたけど、あなたの蒼毒の力を再び使えるにあたり、あなたにはそれに対する対価を支払って貰ったわ。さっき蒼毒の力を使えるようにしたと同時にね。」

ブルーナ「はい?対価って・・・いったいその対価というのは――――!?」ウブッ!(顔が青ざめる)


ドクドクドクゥゥ〜〜!!バシュッ!!(ブルーナの口から青くなった血が吐き出される)

ブルーナ「―――オッ・・・オェェェェェ〜〜〜〜!?」バシュンッ、ゲロゲロゲロォォォォ〜〜!!(ゲロを吐くように口から吐血と蒼毒が吐き出される)

キィィン、ドクドクドクゥゥ〜〜!!(蒼毒の生成と放出が止まらない)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドクドクドクゥゥ〜〜!!ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(ブルーナの目や耳、鼻や股や尻からも蒼毒が吹き出される)


ブルーナ「オゲェェェェ〜〜ェェェェェ〜〜〜!!」ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(蒼毒の噴出が止まらない)

ブルーナ「オゲゲェェ・・・・ウゲゲゲゲゲゲゲェェ!?(アグラヴェイン様・・・これはいったいどういう事なのですか!?)」吐きながら

妖精騎士アグラヴェイン「どういう事って・・・・あなたの蒼毒を生成箇所を肺部分にしたと同時に蒼毒の出す際の圧弁を破壊した・・それとあなたの毒に対する耐性もね?」

妖精騎士アグラヴェイン「わかりやすく言うと・・あなたの身体にある蒼毒への毒耐性をなくし、蒼毒の放出も自身の手では止められなくなったって事ね?」

ブルーナ「――――――!?」驚愕している


妖精騎士アグラヴェイン「ブルーナ。あなたが考えているその罪滅ぼしをし、何十年雑用にこき使われれば、この私が許してあげると思ったらそうはいかないわよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたはその傲慢と偏見、自分勝手が過ぎる他・・・他者を見下し、騙してでも自分の幸福と『目的』遂行のために動くその性根の悪さ・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「いくらあなたの蒼毒の亜鈴が覚醒し、私の想定以上に強くなったとしても、あなたは三澤亮太・・・アルト・オルラントに負けてしまった・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そして今まであなたが隠してきた汚点が一気に露見し、あなたの汚点が私や他のイレギュラーズの地位まで脅かすまでに至っているのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「したがって私はブルーナ・・・私は貴方の事を許すつもりなど無い。あなたが何をしようと私は絶対に許さない。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたが今まで犯してきた汚点の清算として、あなたのその蒼毒の異端の亜鈴の力によって、あなたはここで死ぬことになる。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・要はあなたの異端の亜鈴の力によって自滅する事。あなたが一番お気に入りと称したその力によって自滅するとは、あなたも本望でしょ?」ニヤリッ!(笑みを見せる)

ブルーナ「オゲッ!?オボボボボォォ〜〜〜!?」ブシュゥゥゥ〜〜!!(吐血と蒼毒噴出が止まらない)


シュッ、ピトッ!(ブルーナの額に手のひらを当てていき・・・)

妖精騎士アグラヴェイン「――フッ、アンコントロール(暴走)!」キィィン!(手のひらから赤い光が照らされる)
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/11(土) 23:40:47.30 ID:UUuxT/PX0
キィィン!ドクドクドクゥゥ〜〜〜!!ドバドバドバァァァァーーー!!(蒼毒の液体が凄い量で放出される)


ブルーナ「ゴッ、ゴボボボォォ!?オゲゲゲゲッ、ウェェゲゲゲゲゲゲ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜!!バシュゥゥ〜〜!!(蒼毒が大量放出されていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・(シールド。)」キィィン、ガキィィン!(檻の中をガラス状のシールドで閉じ込めていく)


ブルーナ「オゲェェェ〜〜!!ゴゲゲゲゲッ、オゲッ・・・ゲェェ〜〜ゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!!(やめて〜〜!!イダイイダイイダイ!クルシイ!クルシイ〜〜!!)」

ブルーナ「ウゲゲゲゲ!!ウゲェェ〜〜ウゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!!!(タスケテ!!タスケテクダサイ、アグラヴェイン様!!アグラヴェイン様!!)」ドバァァ〜〜!ドボボボボォォ〜!!(蒼毒の放出が止まらない)


ベちっ!ベちっ!ゴボボボォォォ〜〜!!(シールドの内側でもがいて手を張りつけていくブルーナ)


妖精騎士アグラヴェイン「心配しないで良いわよ?あなたの最後は私が見届ける。あなたが自分の亜鈴の力で自滅し、そして死んでいくあなたの様を私は見届ける。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたが死んだ後、私たち異端の妖精たち(イレギュラーズ)の掟(ルール)に従い、私はあなたの全てを私に返還させて貰う。」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁ、あなたの死に様なんて、私にとっては何も価値もない・・・私にとってあなたは3年前のあの頃からずっと・・ずっとね?」

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ドバドバドバァァァァーーー!!(蒼毒の放出が止まらない)



ブルーナ(ディスペアー)「(い、嫌よ・・・・私はこんな・・・・こんな所で死にたくないというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(わたしはまだ・・・あいつら(アルトたち)家族に復讐すらしてないというのに・・・まだ・・あいつらに絶望を振りまいていないというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(わたしは・・・わたしはあいつとは違う・・・・わたしはあんな・・・あんなやつとは違う妖精として生まれたというのに・・・)」

ブルーナ(ディスペアー)「(あんな・・・・じぶんの『目的』を放棄して・・・あの忌々しい『名無しの森』で死んでいくあいつとは違うというのに・・・わたしは・・わたしは・・・・・・)

―――――――――――――――――――――――――――
何年か前の記憶(ブルーナ/ディスペアー)


グエッ、ゲェェェ〜〜〜!!(とある妖精が嘔吐している)

名無しの妖精「ゲホゲホゲホ・・・!?誰・・・あなたは誰なの?あなた・・・なんで私と・・・なんで私がそこにもう1人いるの・・?」

名無しの妖精「あなたはどうして・・・私の姿をしているというの・・・?」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「うるさい!寄るんじゃないわよ!アンタなんか・・・アンタみたいな自分の『目的』も遂行もできない妖精なんか、こんな所で朽ちてしまえば良いというのに!」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「わたしはアンタとは違う・・・わたしはアンタと違って、しくじるような事などしないから!」

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「アンタはわたしなんかじゃない!アンタなんかここで、名前も役目も全部消えてなくなればいいのよ、このクソやろうが!!」ヒュンッ!(泥を投げつける)

名無しの妖精「――――――――――――!?」ベチョッ!(ショックを受けつつ、顔に泥を投げつけられる)


絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「―――――――――」タタタタタァァーー!(森の外へと走っていく)

名無しの妖精「!?。待って・・・待って!?―――――」


名無しの森の外へ走る絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)
https://pbs.twimg.com/media/E3rM5KhUUAIND70.jpg

置き去りにされる名無しの妖精(■■■)の表情(イメージ)
https://pbs.twimg.com/media/E3o1SkmVEAQIhLk.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――

ブルーナ(ディスペアー)「オボ・・・オボボ・・・・ボボボボ・・・・(こ・・このクソッタレ・・・ガァァ・・・・)」ドクドクドクゥゥ〜〜・・・・(衰弱しつつも天井に手を伸ばし・・・・)

絶望の妖精(ブルーナ/ディスペアー)「・・・・・ホー・・・・プ・・・・・・・・・・」バシュンッ!(最後の青い吐血をする)


クラァァァ〜〜・・、バシュゥゥ〜〜ン・・・・(力尽きて、そのまま床に倒れ込む)
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/12(日) 23:25:30.13 ID:jwHOzXCK0
ヒュゥゥン・・・・(シールドを解除する妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・死んだわね。本当にあなたは3年前から何もかもが私にとって、面倒が多すぎて仕方がない妖精だったわね・・・。」スゥゥ・・(手をかざしていく)

妖精騎士アグラヴェイン「でもこれでようやくスッキリしたわ。あなたはあなたの真なる『目的』の為に私の含む多くの者たちを振り回してきたツケ・・・ようやく清算できたのだからね・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・あとはこの私が・・・あなたの蒼毒の異端の亜鈴と共に全てを・・・・・・!?」何かに気付く


ドクドクドクゥゥ〜〜〜・・・・(青い砂(蒼毒の異端の亜鈴)が床に溜まった蒼毒の液体を吸い上げていっている)


妖精騎士アグラヴェイン「砂が床に溜まった蒼毒の液体を吸い上げている・・・・これはまるで、蒼毒の異端の亜鈴にブルーナの魂が乗り移ったかのように・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・フッ、ブルーナ・・・死んでもあなたが得た蒼毒の力を手放したくないというのね?まさかここまでその力に執着していくなんてね・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたの蒼毒の力と生、地位権力、そして憎い相手への執着心・・・。まさに他の妖精には見られない妖精國ブリテンの妖精以上・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・いいえ、あなたはもはやブリテンの妖精を遙かに超越した執着を持った妖精・・・正真正銘の『異端の妖精』と成り果てたというのね。」


スゥゥゥ・・・(ブルーナにかざした手を引っ込める妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「気が変わったわ。蒼毒の異端の亜鈴を完全に使いこなし、その力を『覚醒』させ、死して尚もその力に執着するその意思・・・どうにもあなたの全てを奪う気になれないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたをスチール(奪取)で全て奪ったとしても、あなたは私の“中”でしつこくあがき、私の事を内側から攻撃しようと企んでいるかもしれないからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「フフッ、あなたのような妖精の『魂』を奪取できないのは残念だったけど・・精々、次代でも生むか、妖精亡主として、このブリテンの地を魂だけで彷徨っていれば良いわ。」


キィィン、パァァァ!!(床に魔方陣を展開する妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「さようならブルーナ。あなたは私の中で1番印象に残った・・ブリテンの地に生まれた妖精たちを遙かに超越した妖精だったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたを殺したのは私だが、それを引き起こす原因を作ったのは、他でもない・・・あなた自身だけどね・・?」


キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共にその場からワープして去っていく妖精騎士アグラヴェイン)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

イレギュラーズの1人であるブルーナを倒し、街のモットーであった風と自由を取り戻し、3年前までの活気を取り戻したソールズベリー。

3年ぶりの祭が終わり、はしゃぎ疲れたソールズベリーの住民たちはそれぞれの寝床で寝静まり、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』たちもまた、

明日の多忙の日々に備えつつも、それぞれの場所で一時の休みを満喫し、そしてその場所で寝静まっていったのであった。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/13(月) 21:14:42.98 ID:1DERicJh0
クロコダイオー:船内(介人たち、ジョルニたちの寝床)


介人たち男性陣「―――――――――」グガァァ〜〜‥グガァァ〜〜・・・(一部いびきをかいて寝ている)

ルージュたち女性陣「――――――――――」スゥ・・スゥ・・スゥ・・・(静かに寝ている)

イズ「――――――――」就寝(充電中)


ある者たちはソールズベリーの地に降り立ったクロコダイオーの船内で、男性陣は船内のリビングで雑魚寝で寝ており、女性陣は別室のベットで静かに眠りに付いており・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:調たちの部屋


立花響、マイク「・・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・(寝ている)

月読調「・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・(寝ている)


ある者2人は明日まで寝たきりの月読調を介護し、共に同じ部屋で静かに眠りについていった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:アルトたちの部屋


バーゲスト「フゥ・・フゥ・・・フゥ・・フゥ・・・♡♡♡」ドロォォォ♡(裸で寝ている)

メリュジーヌ「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・・・♡♡♡」コポォォォ♡(裸で寝ている)

アルト「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」裸で寝ている


アルトとメリュジーヌ、バーゲストの夫婦は、皆が寝静まった後、アルトとメリュジーヌの2人・・ベットの上で愛しあい、

バーゲストもまた、遅れる形でベットの上でアルトと愛しあうように抱いていき、『夫婦の営み』を終えた3人は裸のまま寝静まっていった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
トネリコ大聖堂:ブルーナの寝室前の廊下


ビュク♡ビュク♡ビュクン♡ネトォォ〜〜♡(愛液がアルトリアの股下で垂れている)


アルトリア「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ビクビクビク・・・♡(絶頂している)

アルトリア「ハァ‥ハァ・・・ハァ・・・ハァ〜〜〜・・・」少々切ないため息を漏らす


藤丸は既にダ・ヴィンチちゃんとの性行為を終え、すぐに疲れ切って就寝しており、短小チンポでイク事もなかったダ・ヴィンチちゃんも既に就寝しており、

アルトリアだけは夜中の廊下にて、コーラルとアドニスとの最初の『夫婦の営み』をオカズに自慰行為をし、愛しあう2人に嫉妬するかのようにアルトリアは切ないため息を漏らしていき・・・


そして・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナの寝室:ベットの上


ギュゥゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(お互いに身体を寄せあい、愛しあうように眠っているアドニスとコーラル)


アドニス「スゥ・・スゥ・・・コーラル・・・・」ギュゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(コーラルを抱きしめながら眠っている)

コーラル「・・・・アドニスさま・・・・・スゥ・・スゥ・・・スゥ・・・・・」ギュゥゥ♡スゥ・・スゥ・・・スゥ・・(アドニスを抱きしめながら眠っている


トロォォ〜♡(コーラルのオマンコから精液があふれ出ている)
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/13(月) 23:27:40.62 ID:1DERicJh0
閉鎖された製毒工場:ブルーナが収監されていた牢屋


ドロドロドロォォォ・・・・・(牢屋の中で蒼毒が充満している)

ブルーナだったモノ「」ドロドロォォ・・・(衣服を残して蒼毒の液体となった)


ドロドロォォォ〜〜・・・シュゥゥゥ〜〜〜・・・・(そのまま蒼毒の液体が蒸発していく)

―――――――――――――――――――――――――――――

月の光が3年ぶりにソールズベリーの夜空を照らしている真夜中の夜・・・・ソールズベリーのとある場所で2輪の妖精の花が咲いた。


1つは蒼毒の異端の亜鈴により、牢屋の中で大きく咲く絶望の青い花(ブルーナ/ディスペアー)。

1つは互いの心が結ばれ、ベットの上で花開いたピンク色の恋と愛の花(コーラル)。


愛の花(コーラル)は愛すべき夫となったアドニスと結婚の誓いを交わし、誓いの証しとして身に付けた『純恋愛の宝石』の力の奇跡でコーラルの心を蝕んでいた妖精亡主(オーロラ)を祓い、

そして愛する夫との最初の『夫婦の営み』(セックス)と通し、コーラルの子宮(なか)にアドニスの性が放たれ、愛の花は満開の如く咲き誇った・・。


逆に青い花(ブルーナ)は妖精騎士アグラヴェインによる『蒼毒の異端の亜鈴』の暴走と毒の耐性の喪失を持って、ブルーナの身体をブルーナの蒼毒で全て染め上げていき、

まるで3年間も積み重なってきた罪がブルーナ自身に降りかかったかのようにブルーナの身体は蒼毒の毒性と生成・放出の暴走に耐えきれず、身体は蒼毒の液体となって、ブルーナは死んだ。

ブルーナが収監されていた牢屋に残ったのは、彼女が着ていた氏族長の衣服、そして彼女(ブルーナ)の溶けた身体で出来上がった人影のシミと蒼毒の液体で出来上がった1輪の青い花であり、

その青い花は妖精騎士アグラヴェインさえも評価せずに立ち去られ、彼女の絶望によって咲いた青い花(ブルーナ)は、誰も観賞されずに枯れていくのであった・・・

―――――――――――――――――――――――――――――

蒼毒のブルーナ(真名:ブルーナ/ディスペアー):名無しの森にいた名無しの妖精(ホープ)が次代として生み出された、本来生まれるはずがないはずの絶望の妖精


生みの親である妖精(ホープ)から離れ、1人で名無しの森から脱出するも、彼女の本来の役目である『みんなに絶望を振りまく』を既に達成されており、

彼女自身は別の方法かつ自分自身がこのブリテンの地で生きる為に、『他者より強い権力を持つ』という新たな『目的』をかがけ、3年前の事件に関与していた。


彼女(ブルーナ)の事の結末は、アルトたちの活躍と自身の過ちにより、彼女自身の地位・権力、蒼毒の異端の亜鈴のコントロールなどの全てを失い、牢屋の中で囚われの身となっていたところ・・・

そこに駆け付けた妖精騎士アグラヴェインに泣きすがり、彼女の力で蒼毒の力のコントロールを取り戻すが、その代償として彼女の蒼毒への耐性の喪失と蒼毒の生成・放出の暴走が引き起こされ、

最終的に暴走した蒼毒の力に自身の身体が耐えきれず、彼女(ブルーナ)自身の身体は蒼毒によって溶け出し、蒼毒の液体で出来たシミとなって死亡した。


彼女の死によって出来たシミは誰にも見る間もなく充満した蒼毒と一緒に蒸発し、ブリテンの地から消え去るのだが・・・・

彼女がアルトに告げた・・・『“アルト・オルラントが本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』という呪詛のような言葉は・・

後にアルトたち家族とブルーナとの長きに亘る因縁となりえる意味となるのだが、それはまた別の話となる。



ブルーナ/ディスペアー(蒼毒のブルーナ) 毒殺(蒼毒の力の暴走による自滅) 残りの異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:7翅→6翅
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/14(火) 23:54:01.55 ID:0w/UnkFj0
第40節:決戦準備(T)〜ソールズベリーからの旅立ち〜
―――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・・ソールズベリー:ブルーナの寝室では・・・・


チュンチュンチュンチュンチュン・・・・(鳥の妖精のさえずりが聞こえる)


アドニス「う、ウゥゥ〜ン・・・・。・・・・・・」目が覚める

アドニス「あれ・・・コーラル?確か僕たちは・・・・」キョロキョロキョロ・・・(周りを見渡していき・・・)


スルゥゥ〜〜、シュッ!サァァァーー・・・(自分の服を着て、窓のカーテンを整えるコーラル)


コーラル「おはようございます、アドニス様。昨日はよく眠れましたか?」

アドニス「あっ、コーラルおね・・・いやコーラル、おはよう・・・昨日は確か、僕とコーラルは・・・」

コーラル「ええ・・あの夜の事は私も覚えています。私はあなたに心から救ってくれたこと・・・アドニス様の事を愛している事を告白できたこと・・あなた様と契り(セックス)を交わせた事・・・」

コーラル「そして私とあなた様はお互いに結婚を誓い合った夫婦である事を・・私は忘れていませんよ?」シュルッ、キラーン☆(右太ももの純恋愛の宝石を見せつける)

アドニス「!。うん、そうだね。僕とコーラルは生涯、コーラルの事を心から愛し続けるとあの夜から誓いあった夫婦だからね?」

コーラル「はい♡アドニス様♡」ニコッ!


タッタッタッタッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(ベットの上にいるアドニスに近づき、彼の顔に接近していくコーラル)

アドニス「ンンッ♡チュウゥゥ・・ンンッ‥♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・チュゥゥ・・・♡」チュッ、チュウ♡


昨晩のアドニスとコーラルの初夜から日にちが変わり、朝日の光が輝く寝室で目が覚めた2人は互いに昨晩の事を少々振り返りつつ、お互いに目覚めのキスを交わしていく・・。

2人の目覚めのキスを交わす中で、アドニスの妻となったコーラルの翅は出会ったとき以前にも増して、とても色鮮やかなピンク色に煌めいていたのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
少し時間がたち、トネリコ大聖堂:来賓室では・・・


パクパクパク、モグモグモグ・・・(それぞれ朝ご飯を食べているアルトたちとカルデアのマスターたち)


アルトリア「・・・・・・・・」ドヨォォ〜ン・・・・(目の下にクマができている)

【どうしたの?】
【目の下にクマが出来ているけど、大丈夫?】←

アルトリア「へっ・・熊ですか?私の顔にあの大きな熊さんが生息しているのですか?」オドオドオド・・・(困惑している)

千子村正「“クマ”だ。寝不足の時に目の下に出来るたるみの事だ。動物の熊の事じゃねぇぞ?」呆れ顔

千子村正「それになんだぁ〜?アルトリア、朝からどうも眠そうな顔をしているが、昨日の夜、なんかあったのか?」

アルトリア「えっ、えぇ〜っとすみません・・・・。昨日はどうもあの昨夜のパーティーの熱気がどうも治まらなくて、寝ようとしてもどうも眠れなくて・・・」

アルトリア「どうにか一睡しようととにかく杖振りトレーニングと魔術の練習していたら、いつの間にか朝になっちゃって・・・」

アルトリア「おかげでどうも睡眠不足で今でも眠いというか・・・ファァァ〜〜・・・」眠そうにあくびをしている


【そうなんだ・・・】
【昨日ははしゃぎ過ぎちゃったからね・・・】←
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 11:00:36.09 ID:mOYmL3oF0
千子村正「そうか?儂やトリスタンのようにサーヴァントとして召喚された身としては睡眠を取る必要はないのから、夜中は霊体化して見張っていたのだが・・・」

千子村正「昨日の夜はとても静かで、どうもアルトリアが行なってた杖振りと魔術の練習の際の騒音がなかったのだが?」ジィィ〜(目を細める)

アルトリア「してましたよ!練習の際の騒音で藤丸君たちを起こさないように、しっかりと消音して練習していたのですから!!」

千子村正「はぁ?お前さんのようなまだまだ未熟な奴が音なく魔術の練習とか出来ると思っているのか?」怪しんでいる

アルトリア「本当だって!!」反論する


アルトリア「(言えるわけないじゃないですか・・・昨日の夜、コーラルさんとアドニス君のセックスを見ちゃって、それをオカズに一晩中オナニーしていたなんて・・・)」

アルトリア「(それで自分の部屋に戻っても、あの2人に加えてバゲ子やメリュジーヌとアルトさんとのセックスも思いだしながらオナニーしてて、気が付いたらもう朝になっちゃって・・・)」

アルトリア「(あぁ〜〜いくらバゲ子たちが羨ましいからって、私の秘部を弄って夜を明かすなんて・・・昨日の自分が恥ずかしい!)」カァァァ〜〜・・(顔が真っ赤になっている)

バーゲスト「???」アルトリアの表情を見てて・・


昨日のブルーナとの戦いに勝利してから一夜が明け、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』一行はコーラルの計らいでトネリコ大聖堂の所で一晩を明かし、

翌朝、その場所にある来賓室にみんな集まり、今後の事への話し合いの前提として、みんなで朝食を取っている中で・・・

アルトリアは昨日の夜、コーラルとアドニスとの初夜を含めたエッチな事で一晩中オナニーをしてて、それによって寝不足になった事を隠す為に懸命にアリバイと言い分けを言い放つのであった。


オベロン「アハハハハハ・・・まぁともあれ、あの悪徳風の氏族長のブルーナを倒し、ソールズベリーに風と自由を取り戻した事で、昨日の楽しいお祭りを堪能できたし、」

オベロン「このように氏族長の代理に志願したコーラルの計らいで、こうして大聖堂の来賓室で優雅に朝食を取れるものだから、これもまた僕たちの頑張りがあっての事だからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。一泊だけとはいえ、昨日はとても楽しめた一夜だったからね。コーラルにはとても感謝しているさ!」

スズカ「ええ。それに調ちゃんやマイクさんも元気になられましたし、このようなもてなしをしてくれたコーラルさんにはお礼を言わないといけませんね?」

【そうだね?】
【でも、肝心のコーラルさんがまだ起きてこないけど・・・】←

ガイル「そう言えばアドニスもまだ見かけていないのだが、寝坊か?」

ルージュ「スズカお姉ちゃんが言うにアドニスの蒼毒による怪我は浅かったから、そんなに悪いってモノじゃないのだけど・・・」

カレン「いえ、ご心配なられずとも、コーラルさんとアドニスくんでしたら、ホラ・・・・」ある場所に目を向ける



ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(来賓室のドアが開き、ある2人が入ってくる)

来賓室にいる一同たち「―――――――」ある2人に目を向けていく


コーラル「―――――」ニッコリ

アドニス「―――――」ニッコリ


タッタッタッタッタッ・・・(互いに手を繋いでやって来るコーラルとアドニス)


コーラル「皆さま、おはようございます。昨日の夜はよく眠れましたか?」

バーゲスト「えっ、えぇ・・・おかげさまといいますか・・・そのぉぉ・・・」気が引いている


【なにか見ちがえているというか・・・】
【アドニスと仲良しというか・・・】←
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 23:36:21.50 ID:mOYmL3oF0
アルト「おう、おはようコーラル、それにアドニス。どうしたんだ、2人一緒で?」

メリュジーヌ「コーラル、どうしたんだ?何かその・・・君の雰囲気が変わったとみたいで・・・・」

コーラル「雰囲気ですか?いえ、私にはそう感じてはいませんですが・・・」

コーラル「それよりもアルトさん、バーゲストさん。少し私からあなた様にとても重大な話があるのですが、少しお時間を貰って良いでしょうか?」

アルト「あぁ良いけど・・・。アドニス、コーラル。俺から見るに、2人とも・・・なんか少し変わったような感じがするのだが・・・?」

アドニス「うん、お父さん聞いて、実は・・・・・・」


アルトたちとアルトリアたちが集まる来賓室に後から2人で仲良く手を繋いで入ってきたコーラルとアドニス

先に来賓室に来ていたアルトたちとアルトリアたちは、彼ら2人の雰囲気が昨日と全く違う事を認識し、コーラルとアドニスの2人は、アドニスの親であるアルトとバーゲスト、

そして来賓室にいるアルトリアたちの前で、2人があの夜に2人の身に起きた事と2人が結婚を誓いあった事を一部修正して話していくのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カクカクシカジカ・・・・・(昨日の夜のことを一部修正して話していくコーラルとアドニス)


アルト、バーゲスト「―――――!?」その話を聞いて

ジョルニたち、メリュジーヌ、ハベトロット「――――!?」その話を聞いて

アルトリアとその他の面々「―――――!?」その話を聞いて

カレン「・・・・・・・・」ニッ。(笑みを見せる)


話を聞いた一同全員(カレンを除く)「け、結婚だって―――――!?」



アルトリア「えぇぇ!?3年前に死んだはずのオーロラが、コーラルさんの心の中で妖精亡主として取り憑いてて、オーロラはコーラルさんに自分が償う罪として揺さぶってて、」

アルトリア「アドニスさんと別れさせようとしたところを、コーラルさんの心の中でアドニス君が助けに来て、そしてコーラルの純恋愛の宝石の力で、妖精亡主のオーロラを祓ったって・・・」

アルトリア「それもコーラルさんはノリッジの『厄災』を祓った頃からアドニスと付き合ってて、コーラルさんとアドニスさんが両思いだったから、あの夜、結婚に踏み切ったと・・・」驚愕している

コーラル「はい。私はあの晩、アドニスさんとお互いの事を全てさらけ出し、アドニス様が私を心から愛し、私の事を一生涯護り続けるを誓い、」

コーラル「そして私もまた、アドニス様の事を心から愛し、アドニス様を心から愛する伴侶としてアドニス様と誓いを立てたのです。」

【そ、そうなんだ・・・・】
【(昨日の夜に、コーラルとアドニスとでそんなことがあったなんて・・・・)】←


アルト「コーラル。今さっき君の心の中に取り憑いていた妖精亡主と化したオーロラの事を、君の持つ純恋愛の宝石の力で祓ったって言ってたけど・・・」

コーラル「ええそうです。あの妖精オーロラが自身の書斎に死蔵していた『純恋愛の宝石』を私が見つけ、私とアドニス様との結婚の誓いとして、」

コーラル「私もまた、バーゲスト様やメリュジーヌ様と同じく、『純恋愛の宝石』が変化したそれらのアクセサリーを身に付けています。」ニコッ!


シュルゥゥ〜、キラーン☆(スカートの裾を少しあげ、右太ももの『緑の宝石のガーターリング』を見せつけるコーラル)

シュッ、キラーン☆(同じく腕にはめている金の腕輪を見せるアドニス)


【オォ〜〜!】
【なんて大胆な所に・・・・】←

アルト「ああ。股下近くに付けられたガーターリングの装飾でもあるこの緑色の宝石・・・まさしくそれは『純恋愛の宝石』で間違いないんだな?」

コーラル、アドニス「はい!」同時に頷く
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/17(金) 21:49:41.51 ID:sazjpMc00
コーラル「・・・っと、それはともかくバーゲストさん。あなた様はあの晩、私にアドニス様の事を1人の男として、1人の恋人として愛しているというのかと仰っていましたよね?」

コーラル「あの時は私の中に取り憑いていたオーロラの事や私の方の気持ちの整理もなかった事もあり、すぐにはお答えすることが出来ませんでしたが・・・」

コーラル「私はもう、あの妖精亡主となったオーロラの従者ではありません。今の私は、もうあの妖精の良いなりにはなりません。」

コーラル「私はあなた様の言うように、私もまた、アドニス様の事を愛しています。そしてアドニス様もまた、私の事を心から愛しています。」

アドニス「うん。」頷く

バーゲスト「コーラル・・アドニス・・・」2人の真剣な表情を見ていて・・・


ギュゥゥッ!(お互いの手を握りしめるコーラルとアドニス)


アルト「(まさか5つ目の純恋愛の宝石がソールズベリーに、しかもオーロラが書斎に閉まっていたなんて想いもしなかったよ。)」

アルト「(それに金の腕輪がもう一つあったとは驚きだったなぁ・・。だとすれば、オーマジオウもまた、ノクナレアとの結婚の贈り物として純恋愛の宝石を渡したのもわかる気がするな。)」

アルト「(それとコーラルは彼女の従者であったオーロラの事を、“あの妖精”とか呼び捨てで言う事から、コーラルは本当の意味で自分の過去にケジメを付けたと言っても過言はないな。)」

アルト「(それに同じ金の腕輪を持つ者であれ、あの2人の感情と感覚はリンクは共有されていないが、アドニスとコーラルのあの真剣な表情と互いを愛するその想い・・・・)」

アルト「(そして知らなかったとはいえ、アドニスとコーラルが俺たちに結婚の許しを求めている事も、ここからでもわかるよ。コーラル。)」


コーラル「アルトさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん。私はアドニス様の事を心から深く愛し、アドニス様もまた、私の事を深く愛していると告白を受け、」

コーラル「私とアドニス様、お互い相思相愛で結婚を誓いあい、この純恋愛の宝石の奇跡の加護を受けましたのですが・・・・」

コーラル「まさかその・・・私とアドニスさんで結婚の誓いを立て、それによって私たちは夫婦となって終わりではなく、その後、アドニス様の両親であるアルトさんと対話し、」

コーラル「アドニス様のご両親であるアルトさんたちから結婚の許しを貰う必要があるなんて・・・・。わたし、かなり先走った行動をしてしまったのですね・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ま、まぁそうなるよね・・。結婚というのは、ただ愛する2人が生涯夫婦として2人仲良く暮らしていくだけでなく、結婚した相手の家族になるという意味もあるからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「コーラルがアドニス君と結婚をしたいと思っていたのなら、まずはその彼の両親であるアルトたちに結婚の相談をしておいた方がマナーだと相場が決まっているのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ハベトロットが言うに、汎人類史の結婚事情と妖精國の結婚事情はとてもじゃないほど価値も仕方も違いが多すぎると聞いているからね・・・。」

【確かにそうだね・・・】
【(ボガードとアルトがそうだったように・・・・)】←

ハベトロット「・・・・・・・・」気まずい感じになっている


コーラル「汎人類史や現実世界の違いもあり、私とアドニス様もまた、結婚する際のマナーと作法を知らず、結婚のご挨拶とご報告を怠ってしまい、真に申し訳ありませんでした。」

コーラル「ですが、私はこのソールズベリーでアドニス様と出会い、共に旅をし、共に『厄災』を祓い、仇敵であったブルーナを倒しました。」

コーラル「私はアドニス様と一緒に過ごしていく中で、私はアドニス様を一人の男性として心が引かれていき、アドニス様もまた、私を1人の女性として心が引かれていき、」

コーラル「そしてアドニス様は私の心を縛っていた妖精亡主・オーロラを討ち祓い、私は確信したのです。私はアドニス様の伴侶として、彼を生涯全てを支える妻として、」

コーラル「アドニス様が“誰かの役に立ちたい”という『目的』を持つように、私もまた、アドニス様の役に立ち、アドニス様とずっとお側にいたいという想いがあるのです!」


アルト「!。――自身の心から深く愛しているアドニスの役に立ち、アドニスの側にずっといたい・・アドニスと共に支え合っていたい・・・かぁ・・・。」

アルト「それがコーラルがいま思っているコーラルとアドニスの願いであり、その願いを叶える方法が、2人の『結婚』する事に繋がったって事だな?」

コーラル「――はい。」頷く

アドニス「そうだよ、お父さん。」頷く
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/18(土) 23:40:32.10 ID:HntBK+xw0
アルト「・・・・・・・・・・」考え込む

バーゲスト「・・・・・・・」考え込む


【・・・・・・・・・・】
【(これはさすがに僕らは干渉できない・・・)】←


アルト「2人のお互いを想い、お互いに支えあい、そしてお互いの愛を育んでいく。――2人が互いを思いやり、お互いにその愛をもっと育みたい気持ちはよ〜くわかった。」

アルト「俺だって結婚の許しを得るために、わざわざ敵対しているモルガンの元へは行かなかったし、俺の両親だって、顔が思い出せないほどに『現実世界』での記憶は皆無だしね?」

アルト「それに俺もまた、ヴァージェやメリュジーヌ、バーゲストと出会って、共に旅をして、シェフィールドでデートをして、告白されたりして・・・」

アルト「俺だって最初はシェフィールドで3人に求婚された時、好きな人を1人に絞って結婚する事で他の2人を傷つけるんじゃないかと思ってしまってね・・・」

アルト「それが原因で3人の事を振るような素振りをしてしまい、逆に3人の事を傷つけちゃって・・・、ハベトロットにもその事でとてもじゃないほどに叱られた・・」

アルト「・・けど俺はそれに対して反省の意を持って3人に謝り、俺の事が大好きな3人の愛に応えるために、俺は3人を同時に俺の妻に迎えたんだ。」

アルト「3人の同じ夫としてのリスクは高かったけど、俺にとってはそれはそれで良かったし、3人が俺と妻として寄り添ってくれたから・・・」

アルト「ヴァージェとメリュジーヌとバーゲストは、互いに互いを認めあい、互いに助けあい、3人はモルガンの妖精騎士の時よりも強くなっていき・・」

アルト「そして3人と俺との愛は育んでいき、アドニスやジョルニたちといった子供たちを設け、今の俺たちの家族が出来上がったんだ。」

メリュジーヌ「アルト・・・・」


アルト「だから2人がどう今後の人生を2人がどう歩んでいくのかを、俺はこの目で見ていきたいなぁ〜っと思っているからね・・」

コーラル「私とアドニス様の今後の人生を見てみたい・・・それって・・・!?」

アルト「ああ。コーラル、アドニス・・俺は2人がどのような家庭を築いていくのを見てみたいし、俺は2人がどんな愛を築いていくのかを俺は楽しみにしているんだ。」

アルト「それについてはバーゲスト・・・君も同じ考えなのは確かなんだよね?同じ境遇で結婚した妻として・・・」

バーゲスト「!。ええ。タイミングがどうであれ、アドニスはアドニス自身の意思でコーラルに彼女への想いを伝え、その愛と想いを持って、コーラルとの男女の恋愛に発展し、」

バーゲスト「そしてアドニスはコーラルと結ばれることを望み、コーラルからのプロポーズを、アドニスは受け入れた。それについては間違いはないんだな、アドニス?」

アドニス「うん。僕はコーラルおね・・・コーラルさんの事を愛しています。そしてコーラルさんと共に寄り添い、そしてこれから先を歩んでいきたいと願ったのだから・・・」

アドニス「僕はコーラルさんの事を僕の手で幸せにしてあげたい。僕はコーラルさんの役に立ち、そして守っていくことが今の僕の役目だから!」

バーゲスト「!。――そうか。我が息子、アドニス・オルラント。そして風の氏族の妖精、コーラル。お前たち2人の覚悟と互いの想い、しかと見せてもらった。」

バーゲスト「アドニス。特にアドニス、お主は私の知らない内に立派に成長したモノだな。息子ながら、見事だ。」


スゥゥ〜〜・・ハァァ〜〜・・・(深く深呼吸をするバーゲスト)


バーゲスト「私はアドニスの母親の身として・・アドニス、コーラル。お主たち2人の『結婚』を認める。お前たち2人の『結婚』を祝福しよう。」

バーゲスト「コーラル、これからあなたは私たちの家族の一員です。あなたには今後、どのような困難が待ち受けようとも、あなたにはアドニスと私たちがいます。」

バーゲスト「共に家族として歩み、これからの人生を私たちと共に歩もうではないか、コーラル。」

コーラル「!!。バーゲスト様・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)

アドニス「お母さん・・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)


アルト「――――ウンッ・・。」感心している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、ガイル「――――――――」感心している

メリュジーヌ「――――――――。」ニッ!(感心している)
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 09:47:04.84 ID:JmVy2A6p0
スタッ、タッタッタッタッ・・・・・(席を立ち、アルトたちの前に立つコーラル)


コーラル「アルトさん、そしてバーゲストさん。私とアドニス様の結婚を認めてくださり、真にありがとうございます。」

コーラル「少し言い忘れていましたが、アドニスさんが私の役に立ち、守っていきたいように、私もまた、アドニス様の役に立ち、彼と共に支えあっていきたい・・」

コーラル「ですので私は、これからはアドニス様の愛すべき妻として、アルト様たちご家族のお役に立てるよう、全力を持って私は尽くしていきます。」


スルッ、スタッ・・・・(両膝を床に付け、アルトたちの前で正座をするコーラル)

コーラル「故に、ふつつか者の妖精ではありますが、よろしくお願いいたします。」ペコリッ!(お辞儀をする)

アルト「ああ。これからよろしくな、コーラル。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――
昨晩の夜に結ばれたコーラルとアドニスは、来賓室にいるアルトたちに結婚の報告を伝えると共にアドニスとコーラルとの馴れそめを受け開けていき、

コーラルとアドニスは、アドニスの両親であるアルトとバーゲストに急な結婚の先走りを謝罪しつつ、アルトとバーゲストに結婚の許しをもらい、

コーラルは正式にアドニスの愛妻として、アルトたちの家族の一員に迎え入れる事になったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

パチパチパチパチパチィィィ〜〜〜!!(拍手喝采でお祝いするアルトリアたち)


【おめでとう、コーラル!アドニス!】

コーラル「ありがとうございます。オーロラの従者だった頃には本当に感じたことがないほどに、私は幸せでございます。」

コーラル「あなたたちのおかげでソールズベリーは解放され、私は愛するアドニス様と結ばれて、私はとても幸せ者の妖精でございます。」

ダ・ヴィンチちゃん「いいえ、私たちはただ私たちが目の前のあるやることをしただけであって、君たち2人の幸せは夫であるアドニスと君の2人が掴んだと言っても良いさ。」

アルトリア「え、えぇそうですね・・。ほんと、ノリッジでアドニス君と『厄災』を祓って、ソールズベリーを解放させて、しかもアドニス君と結婚を果たすなんてねぇ・・(羨ましいなぁ〜〜・・・)」カァァ〜・・(顔が赤くなる)


千子村正「そういや、コーラルの嬢ちゃんがアドニスと夫婦になったとなれば、当然コーラルはアルトたちと同じ家族の一員となるのだが、何関わる事はあるのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。コーラルがアドニスと結婚するとなれば、当然彼女の名前にも変化があるというモノだ。名字の関係でね?」

ダ・ヴィンチちゃん「例えば、男性である藤丸君が女性である宮本武蔵と結婚し、彼女か藤丸君がどちらかの養子として家族に迎え入れることで、2人の名字は変わる事になり、」

ダ・ヴィンチちゃん「男性である『藤丸立香』が彼女の家族の婿に嫁げば、『宮本立香』となり、逆に『宮本武蔵』が彼の家族にお嫁に行けば、彼女は『藤丸武蔵』として名前が変わる。」

ダ・ヴィンチちゃん「日本では三澤亮太のように名字を上から名乗っているのだが、海外ではアルト・オルラントのように名字を下に名乗る事が多いからね。」

ハベトロット「成る程!つまりコーラルはアドニスと結婚し、アドニスの嫁としてアルトたち家族に迎え入れた事で、コーラルの名前が少し変わるって事だね?」

ハベトロット「あ、でも僕たち妖精には君たち人間が名乗っているという“名字”っていうのが存在しなくてね・・基本は普通に名前を言っているだけで存在の証明が成されることが当たり前だからね。」

アルト「ああ。とどのつまり、3年前に結婚したヴァージェとメリュジーヌ、バーゲストの3人の名は、俺と結婚したことで彼女たち3人の名前に俺の名字が付与されたと言ってもいい。」

アルト「俺たち家族の名字は『オルラント』。つまりこの名字が3人の名前に付与され、名前の読みは『○○・オルラント』と成立するんだ。」


ハベトロット「成る程ね。となると、アルトたちの家族のみんなの名前を正式名称で名乗りを上げるとすれば・・・」

ハベトロット「家族の父親が『アルト・オルラント』。母親3人に『ヴァージェ・オルラント』、『バーゲスト・オルラント』、『メリュジーヌ・オルラント』・・・」

ハベトロット「彼と3人の間の子供7人に長男の『ジョルニ・オルラント』、次男の『セフィー・オルラント』、三男に『ガイル・オルラント』、長女に『スズカ・オルラント』・・・」

ハベトロット「次女に『セツノ・オルラント』、四男にコーラルのお婿さんである『アドニス・オルラント』、末っ子に『ルージュ・オルラント』。」

アルトリア「!。そこにアドニス君のお嫁さんとなったコーラルさんが家族に迎えられたから、コーラルさんの名前は・・・」

【(名前が付与されるから・・・)】
【『コーラル・オルラント』だね?】←


コーラル→新真名:コーラル・オルラント「はい。」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 23:56:30.23 ID:JmVy2A6p0
ハベトロット「おうおう!コーラルとアドニス・・2人の結婚をアルトとバーゲストが認めたからには、ここから先はこの花嫁の味方である僕の出番だね!」

ハベトロット「結婚式はいつにするのかな?花嫁衣装は僕が作ってあげるから、コーラルに最高の花嫁衣装をプレゼントしてあげるからさ!」

オベロン「うんそうだね。コーラルとアドニスの2人が結婚を決意したと聞いた以上、2人には3年前のアルトとバーゲストたち3人と同じように式をあげないといけないからね?」

オベロン「・・ただとても残念なことだけど、2人の結婚式の話はしばらく先までお預けって事になるからね。今の状況からしてね?」申し訳なさそうにしている


オベロン「――さて、楽しい一時はもうおしまい。ここから先は、本当の意味で真面目な話をさせて貰うからね?」

アルトたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

アルトリアたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

介人たち、飛電或人たち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

【・・・真面目な話って?】


オベロン「――昨日の夕方、捕虜になったブルーナから女王軍の状況などの情報を聞き出すために尋問していたのだが、問題はそこじゃない。」

オベロン「氏族長には、何かの理由でキャメロットに来られない者の為に、氏族長の1人にキャメロットにいるモルガンとリモートで謁見できるアイテム・・『空鏡』を所持しており、」

オベロン「アルトはその『空鏡』を使い、リモートによるモルガンとの接触と謁見をし、アルトはモルガンの口からとある話を聞いたんだ。」


オベロン「境界なき勇士団』たちによって解放されたノリッジとソールズベリーを襲わない。しかしロンディニウムの殲滅は必ずやり遂げる。」

オベロン「そして未だにロンディニウムを包囲しているウッドワスの軍勢に、当初の予定より2倍数多い女王軍の援軍を合流させて、一気にロンディニウムを攻め落とす・・」

オベロン「その2倍の数の援軍の到着が約三日後。いや、今日を入れれば、あと2日の内にキャメロットからの援軍が2倍近くウッドワスの軍勢に加わることになる。」

ダ・ヴィンチちゃんたち「―――!?」驚愕している

【なんだって!?】
【(あと二日間の内に二倍の女王軍の軍勢がロンディニウムに・・・)】←


オベロン「女王軍の主力であるイレギュラーズの幹部を3翅も倒し、ノリッジとソールズベリーをモルガンの支配から解放させたんだ。モルガンもさぞかしご立腹って所かな。」

オベロン「この2倍の数の女王軍の援軍がウッドワスの軍勢と合流したとなれば、ロンディニウムにいる『円卓軍』だけでは数で負けてしまう。」

オベロン「逆に僕たちが急いでロンディニウムに戻ったとしても、援軍と合流したウッドワスの軍勢に勝てる勝率は低いままだと思うが、それでもやらなきゃならない。」

オベロン「それ故に僕らは今日中にでもロンディニウムに戻り、ウッドワス軍と2倍の援軍への対抗策を練り直す必要があるって訳なのさ。」

アルト「――――――」頷く


千子村正「おいおいアルト!ノリッジとソールズベリーが襲われないのは良いのだが、本当にあの2倍近くの女王軍の援軍と一緒にウッドワスの野郎と戦うってのか?」

アルト「ああ。俺たちがロンディニウムに無事に戻ったとしても、こちらの軍の数的に勝率は低いままだが、ロンディニウムを守る事になるとすれば、いないよりはマシだと思うよ。」

アルト「それにこちらには新たに飛電或人こと、仮面ライダーゼロワンとさっき全快した月読調ちゃんがいる。微力ではあるが、少しでも戦力を増やせるとなるのなら・・・」

オベロン「いや、それについてはまだ悲観的に考える事はないさ。僕からの話はまだまだあるからね?」

オベロン「僕が独自の方から集めた情報などだが、その話には良いニュースと悪いニュースの2つがあってね。藤丸君はどれが聞きたいかな?」


【良いニュースから聞く】←
【悪いニュースから聞くよ】
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/20(月) 23:35:01.14 ID:OA45CRfu0
オベロン「うん。君が選ぶとしたらそれだね。じゃあその良いニュースというのはねぇ・・・」


オベロン「つい今朝ごろ、ソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民らがロンディニウムに向かっていくと話があったんだ。円卓軍に入るために。」

アルトリアたち「!」その事に驚く

【もしかして・・・・二代目ガウェインを倒したから?】
【それとも・・・・ブルーナを倒したから?】←

オベロン「いや、その両方さ!今さらだと思うが、二代目妖精騎士ガウェインが倒れ、ブルーナも氏族の長から失脚した話はもう既に知れ渡っている。」

オベロン「いつこのような噂話が広まったのはわからないけど、この噂を流してくれた妖精には感謝しなくちゃね?」

【それって自分の事だよね?】←
【遠回しに言ったってわかるよ?】

オベロン「あっ・・・・やっぱり・・・?」残念な表情をする


オベロン「でも重要なのはアルトリア・・・つまり『予言の子』への期待が悪い方向から良い方向に傾き、それらの期待が本物になった、という事さ。」

オベロン「しかもブルーナの部下だった兵士から聞いたのだけど、昨日、ソールズベリーにウッドワス軍からの救援らしき部隊が来ていたという噂話があったのだけど・・・」

ルージュ「えぇ!?ウッドワスとその軍勢の救援がソールズベリーの城壁の外側にいたというの!?いったいなんのために・・・」

オベロン「うん。おそらくブルーナが蒼毒の解毒薬生成の要となるサラマンダー所長を逃がすための策か、或いはもしもの為の援軍なのか・・・。」

オベロン「だが、肝心の救援であるウッドワスたちは、外からのブルーナの蒼毒の量が多すぎて、皮肉にもウッドワスはその状況から自身らの救援は必要なかったと判断して、」

オベロン「ウッドワスと救援部隊はすぐに東の野営地へ帰っちゃったんだ。せっかくわざわざロンディニウムの包皮網を切り崩して来た救援部隊なのにね?」

オベロン「要は汎人類史のことわざに言う、骨折り損のなんとやらっと言うわけさ?」

【そうだったんだ・・・】
【(もしウッドワスがブルーナの救援に応じて来ていたとしたら、どうなってたか・・・)】←


オベロン「だがその急遽編成された救援部隊の来訪が仇となり、ロンディニウムを確実に包囲していたウッドワス軍の包囲網に綻びが発生した。」

オベロン「その綻びの隙を付き、ノリッジからロンディニウムへ人材を含む数多くの補充がなされていると妖精たちの中で数多く噂されているんだ。」

オベロン「ノリッジへ帰り、円卓軍志願の者を引き連れて帰ってきた元・シェフィールドの住民たちの存在も確認されている。これはマタのないチャンスといっても良いくらいだ。」

オベロン「キャメロットからの2倍の数の援軍には及ばないかもしれないけど、このままこちらが打って出られるだけの戦力さえ集まれば―――」

介人「あぁ〜!?女王軍の援軍が来る前に、ウッドワスという牙の妖精を倒す事が出来る!」

オベロン「そうだよ介人!このまま各地から戦力が補充されていれば、だけどね。でもそれでも僕たちにとってはとても大きな進展だ!」

オベロン「2個目の『巡礼の鐘』も鳴り響き、ブルーナの失脚にも貢献したことで、『予言の子』の評判は確実に上がってきている。」

オベロン「正に以前、村正が言ってた、一石六鳥のように話題の上書きが成されたって事になるからね?」ニコッ!(笑顔で言う)

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・(恥ずかしがっている)


【これは凄いことだよ、アルトリア!】←
【さすが【予言の子】って奴だね?】

アルトリア「そ、そうかなぁ〜〜?でも照れるなぁぁ〜〜・・」照れている

千子村正「ああ。自分が言うのもアレだが、まさか一石六鳥の如くに事がうまく進むとは思わなかったなぁ?」

千子村正「・・そんで、お前さんが言う悪い話ってぇのは何の話だ?お前さんが言うからには、何か不吉な予感がするのだと思うのだが・・・」

オベロン「ああそれね・・・。それについては単刀直入に君たちみんなに・・・特にアルトとその家族たちに言わなければならない事がある。―――」


オベロン「――ブルーナが牢屋の中で死んだ。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――!?」

【死んだって、まさか!?】
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/22(水) 23:57:53.83 ID:w3pogg5C0
メリュジーヌ「ちょっと待って、ブルーナが死んだって・・・。君、あまりにも冗談が過ぎるんじゃないのかい?」ジロッ!(怪しんでいる)

オベロン「いや、これは本当の事だ。今朝、製毒工場の周りを飛んでいたら、オーロラ派の連中がそこで何かに騒いでいたのを見かけてね?」

オベロン「話を聞いて見たところ、牢屋で警備をしていた兵士が何かの毒のようなモノで殺されており、、その兵士の2・3人がその毒によって苦しんで死んだ後がほとんどだった・・」

オベロン「そして兵士たちが警備していた牢屋には捕らえていたはずのブルーナがどこにも存在せず、彼女が来ていた服のみが残されていたんだ。」


シュルッ、バサッ・・・(証拠となるブルーナのドレス(ビニール袋入り)を取り出すオベロン)


スズカ「これって・・・ちょっとそれ、私に見せてくれませんか?」

オベロン「良いよ。ブルーナが死んだと思われる場所に残ってた彼女の遺留品だからね?好きなだけ調べれば良いさ。」シュルッ。(スズカにそれを渡す)

スズカ「ええ・・・・」シュルッ、ピィィ〜〜パパパッ!(袋入りのブルーナのドレスを受け取り、それをサーチしていく)


トリスタン「オベロン殿、いくらブルーナの着ていた服が残ってたとしても、牢屋に捕らえているブルーナが死んだ事にはならないと思います。」

トリスタン「確かに彼女の力である蒼毒の異端の亜鈴は、ミセス・メリュジーヌの決死の攻撃により、彼女の翅は斬られ、彼女の力は失われました。」

トリスタン「しかし力をなくしたとはいえ、ブルーナは妖精である事には変わりません。妖精である以上、彼女があのままで終わるわけがありません。」

トリスタン「オベロン殿が牢屋で見つけたブルーナの服でさえも、ブルーナが隙を付いて牢屋を脱獄し、何処かへ姿を眩ます為に、着ていた服を脱ぎ捨てた可能性があります。ですから・・」

アルト「ああ。その為にもオーロラ派の面々と話し合い、ブルーナを牢屋に入れて、彼女が知る情報を聞き出すだけ聞き出すという事でオーロラ派と会談を締結して・・・」

アルト「ブルーナはオーロラ派の監視下に置かれたが、それでもブルーナは俺たちやオーロラ派にとっての利用価値がある妖精として生かしたまま捕らえているんだ。」

アルト「だから、俺たちにとってもオーロラ派にとっても、あの牢屋でブルーナを殺すにはそのような道理もないし、メリットもない。だからブルーナが消えたとしたら、恐らく自力で出たのだと・・・」

オベロン「それについては僕も同じさ。いまブル―ナを殺したところで、彼女からイレギュラーズなどの秘密を聞き出す事ができなくなるし、それはオーロラ派の妖精たちも同じ事だ。」

オベロン「僕もブルーナがあの牢屋の中でにわかに死んだなんて信じられなかったさ。彼女のあの性根の悪さから、トリスタンの言った通り、隙を付いて逃げ出したんじゃないかと思っていた・・」

オベロン「でも牢屋を警備してた者の中で、辛うじて毒を盛られずに生き残った兵士が居て、その兵士から話を聞いてみたところ・・・」

オベロン「彼は昨日、工場内を警備をしていたところ、目の前に砂のようなモノが突然と襲いかかってきて、気が付いたら床で朝まで眠っていたと・・・」

【砂のようなモノで眠らされたって事?】
【もしかしてその砂って・・・】←

アルト「――妖精騎士アグラヴェインか!砂が兵士の前に襲ってきて、その兵士を眠らせたということは、その襲ってきた砂は・・彼女が持つ3つの力の1つである夢の砂の力・・・」

アルト「夢の砂を操れるのは、このブリテンの中で妖精騎士アグラヴェインしかいないし、彼女がブルーナが囚われている牢屋に来ていたとしたら・・」


スズカ「――!?。・・これって!オベロンさん、兵士たちが何か毒のようなモノによって死んだというのは本当の事なのだけど、それはただの毒ではわないわ。」

スズカ「オーロラ派の兵士たちを殺したという毒・・・・それはブルーナの異端の亜鈴である『蒼毒』の毒素によって、兵士たちは殺されたのよ。」

アルトたち「―――!?」驚愕する

【『蒼毒』ってまさか・・・・】
【でもそれは、メリュジーヌによってもう使えなくなったんじゃ・・・】←
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/24(金) 23:13:29.08 ID:LOl+FEqR0
アルト「いや、確かにブルーナはメリュジーヌの決死の攻撃で蒼毒の力を操るアンテナである背中の翅を斬られた事で蒼毒の力は失われたと思っていた。」

アルト「だがそもそもブルーナの蒼毒の力は元々妖精騎士アグラヴェインが國家試験を通じてブルーナに譲受されたモノであり、異端の亜鈴は妖精騎士アグラヴェインの一部に過ぎない。」

アルト「妖精騎士アグラヴェインの力の一部である以上、異端の亜鈴の力を復元する能力を彼女は持っていて、彼女はブルーナが捕らえられた牢屋に忍びこみ・・・」

アルト「ブルーナを助けると見せかけて、何かしらの力でブルーナの蒼毒の力を暴走させて、ブルーナの遺体が消えてなくなるぐらいに蒼毒の力の暴発で殺したんだ。」

アルト「その際にそれらの余波で蒼毒の毒素が監房中に広まって、気絶や眠りだけで済んだオーロラ派も巻き込き、ブルーナの暴走した蒼毒の毒素でみんな毒殺されたんだ。」

【殺されたって・・・そんな・・・】
【いったい何の理由で・・・】←

バーゲスト「それが妖精騎士アグラヴェインの部下である異端の妖精たち(イレギュラーズ)としての共通ルールというのかわからないが、わかることがあるとすれば・・・」

バーゲスト「負けた者には死を与え、その者たちの持ってた全てを彼女(妖精騎士アグラヴェイン)のスチール(奪取)によって全て奪っていく事と・・・」

バーゲスト「妖精騎士アグラヴェインの着名を受けている自身が3つの特殊な力を持つ人間である事を、他のブリテンの妖精たちに漏らさぬように口封じをしていっているのかの2つだな。」

ダ・ヴィンチちゃん「確かにそれについては後者の方がアグラヴェインがやりそうな事だと私は思うね。彼女は常に自身がアルトと同じ世界から来た人間である事を誰かに知られぬように行動している」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの事もまた、彼女から妖精騎士アグラヴェインに関する事をブルーナの口から割り出さぬよう、ブルーナを殺して口封じをしたに違いないわね。」

アルト「ああ・・それについては俺も同感だよ。だとすればノリッジでダルダンを殺し、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせた真犯人は・・・妖精騎士アグラヴェインただ1人だ。」

立花響「・・・なんで妖精騎士アグラヴェインさんは同じイレギュラーズの仲間を平気で殺す事が出来るのですか?私たちの敵とはいえ、負けたからって、こんな仕打ちは間違っているよ・・・」悲しげに言う

月読調「響・・・」

アルトリア「・・・・・・・・・」悲しそうな顔をする響を見て・・・


カイニス「決まりだな!アイツ(妖精騎士アグラヴェイン)はノリッジでアルトたちに倒されたダルダンにトドメを刺して殺し、恰も『予言の子』がダルダンを殺したように仕掛けていき・・」

カイニス「それによってノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にし、『予言の子』勢力とノリッジの妖精たちとの連携を妨害しつつ、ダルダンから情報を聞き出せぬようにダルダンを消した。」

カイニス「そしてついさっき負けたばかりのブルーナでさえも、そいつから情報を聞き出さないよう、何らかの手段でソールズベリーに侵入し、ブルーナの奴を蒼毒の力の暴走で殺した。」

カイニス「つまりアイツ以外のイレギュラーズのメンバーはアイツにとって使える『駒』でしか見ていない。なんたって他の連中は正真正銘の妖精であって、当の本人は妖精の身分を偽って居座る異界からの人間だからな。」

オベロン「ああ。アルトと同じ世界から来た人間である彼女にとって、女王モルガンや女王軍側の妖精たちに自身が人間である事を知られれば、忽ち彼女はモルガンや女王軍から命を狙われることになる。」

オベロン「だから自身の手駒であるイレギュラーズが負けた際、妖精である彼らの口から彼女自身の情報が漏洩しないよう、敗北したメンバーから消していき、」

オベロン「そして必要であるならば、敗北したメンバーの死を利用し、ダルダンの時のように妖精たちに不安と混乱を播いて、彼女への追求を拡散させていく・・。」

オベロン「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

アルト「ああ。妖精國の妖精たちに妖精眼がない事を良い事に、彼女の知恵と策略で妖精たちを騙し、俺たちにその罪をなすり付けてくるからな・・。」

【確かにそうだ。】
【(その彼女に対して、俺たちは勝てるというのか・・?)】←


オベロン「――たけど今回はダルダンの時とは違って、妖精騎士アグラヴェインがブルーナを殺したという証言もあるし、目撃者と言える人物も存在する。」

オベロン「ブルーナを殺した犯人が『予言の子』ではないと確証が得られた以上、ノリッジの妖精たちと同じようにソールズベリーの妖精たちを疑心暗鬼にする事はない。」

オベロン「従って、ブルーナがここで死んだところでこちらの不利になる事は一切もない。むしろ氏族長の地位から失脚したブルーナの事なんか、妖精たちにとって、興味の対象外になっているからね?」

オベロン「けど、ソールズベリーにいる『オーロラ派』や『ソールズベリーの反乱軍』がこちらに味方する素振りを見せていない以上、安心するにはまだ早い・・」

オベロン「彼らを含むソールズベリーにいる戦力を味方にする為にも、彼らとすぐにでも話し合いをする必要があるのは確かだね。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――――。」頷く

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルがコーラル・オルラントしてアルトたちの家族に迎え入れた事に対し、アルトリアたちは拍手喝采でアドニスとコーラルの結婚の許しを得たことに対して祝福をし・・・

オベロンからブルーナが昨晩の夜に殺されたことを話し、アルトたちみんなは動揺しつつもその状況を受け入れていき、

みんなはこれから対峙するであろうウッドワス軍と2倍の援軍の女王軍への闘いに備え、みんなはそれに向けて事を進めていくのであった。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/25(土) 23:00:32.79 ID:XcHorzzg0
それから数分後・・・・トネリコ大聖堂:聖堂内


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(ソールズベリーの住民たちが集まっている)


コーラル「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・」フムフム・・(主張を聞いていく)

アルトリア「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

オベロン「―――――――」ペラペラペラ・・・(話を進めていく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・。」話に納得する

コーラル、アルトリアたち「―――――――」頷いていく

――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリーの住民たちとの話し合いから数分後・・・マイクの店の裏庭の近くにて・・


マイク「本当にまた行っちゃうのかい、ダビンチ。いくらあのウッドワス様の軍勢や女王軍の兵と戦う為とはいえ、またオイラの元から離れていくなんて・・・」

マイク「次はいつ戻るんだい?ダビンチがいないとこっちは寂しくてしょうがないんだよ〜〜・・・」困り顔

ダ・ヴィンチちゃん「ほんとごめんね、マイク。私たちが知らなかったとはいえ、私が留守にしている間に捕まってしまったばかりだというのにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「でもねマイク・・これはこれからの君たちの為でもあるし、もう二度とソールズベリーにあんな悲劇を起こさせないようにする為でもあるからね?」

マイク「うん・・・まぁそうだよね。オイラがダビンチたちと付いていったところで、オイラはダビンチたちの足手纏いになるだけになるかもしれないからね・・・・・。」

マイク「オイラはここで待っているよ。いつものようにオイラの店で、みんなの事を喜ばせるようなモノゴトをいっぱい出来るようにして、ダビンチの事をびっくりさせるようなモノを作って待っているからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。でも新しいコトに手を出し過ぎるのは程ほどにね?色んなコトに挑戦しすぎて、後で困るようなことになったら大変だからね?」

マイク「う、うんそうだよな。ダビンチがそう言うのなら、オイラも出来るだけ気をつけるよ。」

マイク「あっ、それと藤丸君だったね?君たちの事はダビンチのトモダチというのだから信じられるけど、だからってダビンチを無理させるような事はするんじゃないぞ!」

マイク「ダビンチだけじゃない、オイラのトモダチのシラベちゃんにも迷惑をかけるような事をするんじゃないぞ!2人に何かあったら、このオイラが許さないからな!」

【わかっているよ!】
【大丈夫大丈夫!】←

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・ふふっ。」笑みを見せる


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ女史殿、藤丸殿、こちらはもう既にロンディニウムへ出発する用意は馬っちりと出来ていますが、そちらの方は準備は出来ていますか?」

レッド・ラ・ビット「アルトリア殿は昨日の夜の寝不足で既に馬車の中で寝ていますし、ゾックスたちも準備万端だと言ってますよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、わかっているよ。こちらもこちらで、いつでもロンディニウムへ戻る準備は出来ているのだけど、あともう少しだけ待ってくれるかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「いまロンディニウムへ向かえば、しばらくの間はソールズベリーに戻れないからね。私たちにとっても、アルトたちにとってもね?」

レッド・ラ・ビット「!。確かにそうですよね・・・その為にここでの最後の準備として、こちらに寄るとみんなで話し合ってましたからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「ええ。」頷く


ジィィィ〜〜・・・(マイクの店の裏庭に目を向けていくダ・ヴィンチたち)
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 00:14:58.77 ID:1HPqTQ5b0
マイクの店の裏庭:オーロラ様のお墓がある所


ズラァァ〜〜〜・・・(お墓の前には沢山のお供え物が置いてある)

スゥゥゥ・・・(布に巻かれた『オーロラの翅』と花束を供えるコーラル)


コーラル、アドニス「・・・・・・・・・」しゃがんで合掌している

メリュジーヌ、アルト、バーゲスト「・・・・・・・」合掌している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、ガイル、スズカ「・・・・・・・・」合掌している

ハベトロット、立花響、月読調「・・・・・・・・」一緒に合唱している


千子村正「墓参りは済んだか?こっちの方はもうロンディニウムへ戻る準備は万端だぞ。」

アルト「ああわかっている。みんな行くよ。」呼びかける

バーゲスト「ええ・・・・アドニス、コーラル。」

コーラル「ええ・・・・・・」スゥゥゥ〜〜・・(ゆっくりと立ち上がり・・・)

コーラル「・・・・・・・・・」ジィィィ〜〜・・・(オーロラ様のお墓を見つめていく)

―――――――――――――――――――
回想シーン:昨日の夜(アドニスとコーラルの初夜、コーラルの心の中)


コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!!


ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す)

妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する)

―――――――――――――――――――

コーラル「(さようなら、オーロラ。あなたとはもうこの先どんな事があっても、あなたの事を思い返すようなことはいたしません。)」

コーラル「(私はもう1人ではありません。私には夫であるアドニス様もいるし、家族として迎えてくれたアルト様たちもいます。ですので・・)」

コーラル「(オーロラ。あなたはどうか、あの世のどこかで私があなたより幸せになっていく様をどうか見守るだけでお願いいたします・・

コーラル「(どうかあなたは私の想いでの中で、じっとしててくださいませ・・・)」


アドニス「コーラル・・・・もう行こうか?」スゥッ・・(肩を寄せる)

コーラル「はい。」頷く


タッタッタッタッタッ・・・・・・(オーロラ様のお墓から去っていくアルトたち)

―――――――――――――――――――――――――――

大聖堂にて、ソールズベリーの住民たちとの対話と交渉を済ませ、ウッドワス軍との闘いに向けてロンディニウムへと出発するアルトたちとアルトリアたち。

ロンディニウムへと出発する際、最後の寄り道としてマイクの店の裏庭にあるオーロラ様のお墓の前に立ち寄り、そこでアルトたちはオーロラへの手向けとして、墓前の前で合掌をしていき、

コーラルは心の中でオーロラへの最後の別れを告げ、アルトたちとアルトリアたちは、風と自由の街:ソールズベリーから旅立っていった・・・。


オーロラ様のお墓の前には、コーラルによって添えられた綺麗な花束と布に包まれた黒く枯れた『オーロラの翅』が添えられており、

同じく表紙に『さようなら』と書かれた文字が書かれた手紙が『オーロラの翅』の側に添えられていたのであった。
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 22:39:40.09 ID:1HPqTQ5b0
ソールズベリーから出発して数時間後・・・妖精國ブリテン:南部平原にて・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ビュゥゥーーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの移動手段の音が聞こえる)

―――――――――――――――――――――――――
ジープワゴンの方(アドニスたち)では・・・・


アドニス「――――――」ニコニコ!(笑顔で運転している)

コーラル「ウフフフフ!」ニコニコ!(笑顔で助手席に座っている)


セツノ「ウフフ・・アドニスとコーラル、2人とも喜んでいる・・・夫婦になってさらに仲良くなった・・。セツノ、2人が仲良くしているの、とても嬉しい。」

ハベトロット「うんうん!アドニスもコーラルも、お互いにラブラブでとても良い結婚ができて、さぞかし良い感じじゃないか!」

ハベトロット「2人とも、これから先に何があろうとも、2人は互いに支えあい、さらにラブラブで良い夫婦となっていくのが、楽しみだね!」

セツノ「うん!」頷く

ジョルニたち「――――――――」ニコッ!(笑顔で頷く)

――――――――――――――――――――――――――
レッド・ラ・ビットの馬車(アルトたちとアルトリアたち)の方では・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ロンディニウムへ向かって走っていく)


レッド・ラ・ビット「ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴がなくなり、どうにか最短ルートでロンディニウムに向けて走れますよ、皆さま方。」

アルト「ああ。この調子で行けば、今日中の夕方にはロンディニウムへ着けるな。モースや悪妖精みたいな邪魔が入らなければね?」

レッド・ラ・ビット「ええ。1つ聞きたいのですが・・・アルトリア殿、2つ目の『巡礼の鐘』が鳴った際に何かお変わりになったところはありますでしょうか?」

レッド・ラ・ビット「私から思うに昨日の闘いに勝利した直後、アルトリア殿から発する“圧”を強く感じ、速さ・スピード・駆け足などがかなりパワーアップしたんだと思われています。」

アルトリア「ウフッ、ウフフフフ・・・・ムニャムニャムニャ・・・・」グーグーグー・・・(にやけてながら寝ている)

レッド・ラ・ビット「・・とまぁ、今、馬車の中で寝ているアルトリア殿には先ほど言った“圧”というモノが発生しておらず、本当に強くなっているのか、ここからの私にはわかりません・・。」

オベロン「ああ〜それは多分、アルトリアがただ寝ているからだと思うからね。誰だって、寝ている時はいくら妖精でも全体的に無防備になるからね?」

オベロン「まぁ〜彼女が寝ていようと起きていようと、今の彼女からして他のイレギュラーズを彼女1人で倒す事はとてもじゃないほど無理だと思うね。」

オベロン「僕が言うに『千姿変化のレオンゴン』でならギリギリいけそうだけど、他のイレギュラーズでなら、忽ち彼女は返り討ちに遭ってやられちゃうだけだね?」

オベロン「彼女が起きて僕たちに言う事があるとすれば・・・“そうだよね・・・そもそも私の実力がゴミだもんね・・。”っと自分で自分に皮肉を言いつけるに違いないかもしれないからね?」

アルトリア「ZZZZ〜〜〜・・・・・」ZZZZ・・・・(嫌な顔をしながら寝ている)

【(もしかして、寝ながら聞いてた?)】
【もうそれくらいにしよ、オベロン?】←


ダ・ヴィンチちゃん「ああ。アルトリアの魔術・・・妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。その数が増えているのは明白だ。妖精も人間も、この神経は生まれついて決まっている。」

ダ・ヴィンチちゃん「それが“鍛えられて強くなる”のではなく、“神経の数そのものが増える”というのは前例のない事だ。間違いなくアルトリアが特別である証しだよ。」

アルト「――?。それはどういう事なんだ?」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 09:23:29.25 ID:/ErlfBAs0
ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それに藤丸君。妖精國の妖精には2種類があって、『生まれた時から姿が変わらないもの』と『段階ごとに姿が変わるもの』があるとは聞いている。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアとバーゲストは『段階ごとに姿が変わるもの』であり、メリュジーヌやハベトロット、コーラルとかは『生まれた時から姿が変わらないもの』と、このように妖精の種類はそれぞれあるのだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それでも、能力値が大きく成長する、という妖精はあまり例がない。“目的を失う”“輝きを失う”といった事による、魔力量の退化はあるけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアルトたちに至っては私たちが知っている妖精の知識から見て、とてもじゃないほどに前例というものが存在しないと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲストやメリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアのような妖精妻に至っては、夫と結婚した際、婚約指輪のように装着した『純恋愛の宝石』の力と祝福によって、」

ダ・ヴィンチちゃん「3年前まで抱えていたはずの『呪い』が忽然と消え去り、装着した妻の望むままに胸や顔などの体型を成長するかのように変化させ、そしてなによりも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「この妖精國では本来、妖精も人間にはない生殖と繁殖機能・・即ち“子供を産む”という概念を妖精妻たちの子宮に付与させ、2人の間に子供が出来るようにさせた。」

ダ・ヴィンチちゃん「そしてそれぞれ場所は違っても、妖精妻たちの子宮に宿った赤ちゃんたち・・・つまりジョルニたちやリノアちゃんのような『人間と妖精の間の子供』を出産し、やがてその子供たちが成長していき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その子供たちが持つ亜鈴でも魔術でも異なる力を持ち、それらの力は彼らの成長や鍛え方で強くなり、そして何よりも他の妖精たちとは違う一環として、」

ダ・ヴィンチちゃん「彼ら自身らの『覚醒』によって、所持している力と更に異なる能力を持ち、デメリット付きだがその能力は桁違いといっても良いさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「しかし蒼毒のブルーナは『純恋愛の宝石』を所持していないし、結婚相手もいない、妖精騎士アグラヴェインによって力を与えられただけにも関わらず、」

ダ・ヴィンチちゃん「ソールズベリーでの闘いでは与えられた自身の異端の亜鈴である『蒼毒』の力を『覚醒』したかのように進化させて、私たちを絶体絶命まで追い詰めていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの身に何が起こったのかはわからないが、彼女とバーゲストたちはこの妖精國の妖精とは全く異なる形で能力値が大きく成長する事は、私にとってもとても疑問視するものだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ殿、いま話をしているところで割り込んですみませんが・・・―――」

レッド・ラ・ビット「――前方に牙の氏族の部隊がいます。しかもその部隊が妖精の集団を襲っているようなのですが、いかがなモノで?」

オベロン、アルト、ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【反応が軽いよ、レッド・ラ・ビット!】
【話の途中だが、ウッドワス軍だね!】←


オベロン「ああ見ればわかるよ!おそらくあの牙の氏族はウッドワス軍の哨戒部隊だと思う。なんでこんな場所に哨戒部隊がいるのは謎なのだけど。」

オベロン「それとあの妖精の群衆・・・おそらく今朝、僕がみんなに話したというソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民たちだと思うよね!」

オベロン「ウッドワスの奴め、ブルーナの件の憂さ晴らしに先手を打って、これ以上の円卓軍の戦力補充を妨害しようとしているのか!」

アルト「らしいな。藤丸、ダ・ヴィンチ、難民たちを助けに行くぞ!」

【わかっている!】
【難民たちを助けよう!】←


キィィ〜〜!!ガバッ、タタタタタァァーー!(馬車を止め、妖精の難民たちの救援に向かうアルトたちとカルデアのマスターたち)


オベロン「おい起きろ!起きるんだアルトリア!」ペチペチペチ!(アルトリアの頬を叩く)

アルトリア「・・・・ウ、ウゥゥ〜ン・・・・・。なに・・・?もうロンディニウムへ着いたの・・・?ふぁぁ〜眠い・・・。」ウトウト・・(眠そうに起きる)

オベロン「ウッドワス軍が目の前でアルトたちと戦っているんだ!君も早く援護に向かいたまえ!」

オベロン「それとも君は、睡眠不足を理由に君が調子に乗れないから、偽者の『予言の子』であるアルトたちに任せて、自分は呑気に昼寝を続けるというのかい?」

アルトリア「!?。そんなわけないよオベロン!行くに決まっているでしょうが!もーう!」ムカムカムカ!(怒りを見せる)


スタッ、タッタッタッタッタァァーー!(不機嫌そうにアルトたちの元へ駆け付けるアルトリア)


ソールズベリーから出発し、ロンディニウムへの帰路を急いで進んで行くアルトたちとアルトリアたち。

その道中、ウッドワス軍の哨戒部隊と思いし牙の氏族の群衆が、ロンディニウムへと向かうソールズベリーの住民やノリッジからの難民たちの集団に襲っており、

それらを見かけたアルトたちは急いで襲われている難民たちの救援に向かい、オベロンに叩き起こされたアルトリアもまた、寝起きで不機嫌ながらもアルトたちの元へ向かうのであった。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 22:15:56.07 ID:/ErlfBAs0
アルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:トネリコ大聖堂 堂内にて・・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・・・(多くの妖精たちと人間たちが集まっている)


オーロラ派の指導者「我らの憎き蒼毒のブルーナは失墜し、ソールズベリーは『予言の子』と『境界なき勇士団』によって奴の支配から解放された!」

オーロラ派の指導者「ソールズベリーの鐘は鳴り、今度の戦争による戦火はより激しい勢いで増していくと思われる。しかし我らは恐れずに立ち上がる!」

オーロラ派の指導者「我らはオーロラ様の意思を継ぎ、妖精國を支配する女王モルガンを打倒するために我々はより一層の団結を築き上げようではないか!」

オーロラ派の者たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」ワーワーワーー!!(歓声をあげていく)


オーロラ派の妖精1「しかしオーロラ様の後継者とも言えるコーラル様がまさか先陣に向かうかのように、『境界なき勇士団』らと一緒にロンディニウムへ行ってしまわれるとはなぁ〜・・」

オーロラ派の妖精2「コーラル様は自ら、風の氏族の氏族長の代理に名乗りを上げ、我らを導くオーロラ様の後継者として残ってくれると思ってましたのだが・・・」

オーロラ派の妖精2「3年前までは人間たちを『下等生物』と蔑んでいたコーラル様なのですが、今になっては妖精や人間でさえも区別を問わず『下等生物』であると蔑み、」

オーロラ派の妖精2「あの人間と妖精と区別が付かない男の子と仲良くし、ソールズベリーの留守を我らに任せ、コーラル様自身はロンディニウムへ向かってしまうとはねぇ・・・」

オーロラ派の妖精3「コーラル様って3年前・・・オーロラ様が近くで陵辱されている中で、コーラル様は何もせずにその場で座っており、」

オーロラ派の妖精3「主人であるはずのオーロラ様を助けずに見殺しにしたコーラル様が風の氏族の長の代理を務めるなんか出来るはずがないと思いますが・・・」

オーロラ派の妖精1「うむ。オーロラ様を見殺しにした身とはいえ、コーラル様はそれらの罪を必ず償うと先ほど演説台で仰り、そしてその証明を知らしめる行動として、」

オーロラ派の妖精1「コーラル様自らがロンディニウムで起こりえる戦地に赴き、『予言の子』と『境界なき勇士団』と共にウッドワスの軍勢と女王軍を打ち倒すと明言ましたからな。」

オーロラ派の妖精1「それにコーラル様は、もしロンディニウムでの戦に敗北した場合に供え、そこからの難民の受け入れと護衛の為に、我らの『オーロラ派』の救援は必要ないと仰られていました。」

オーロラ派の妖精1「確かに先の事を考えるとすれば、戦略的にもいい判断だと思われるのですが・・・」


オーロラ派の指導者「確かにコーラル様は我らの信頼を得るために、氏族の長の代理の身であるにも関わらず、『境界なき勇士団』の者たちと共に戦地に向かわれてしまいました。」

オーロラ派の指導者「ですがそれはコーラル様がその身を通し、女王モルガンとその女王軍の脅威に立ち向かい、我らに女王モルガンへの叛逆に激励を促しに向かったのです。」

オーロラ派の指導者「我らはコーラル様の激励に答えるためにも、我らは一日でも早く、オーロラ様の『娘』をお救いしなければならないです。」

オーロラ派の指導者「先日、そのオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出すはずのブルーナが妖精騎士アグラヴェインに殺され、またしても『娘』の存在の安否と居場所の特定が成されませんでしたが・・・・」

オーロラ派の指導者「オーロラ様は必ず蘇る!オーロラ様の『娘』を我らの元へ取り返し、オーロラ様の意思がその娘の心に引き継いでいると確証を得たその時、」

オーロラ派の指導者「オーロラ様はこのブリテンの地に蘇り、ソールズベリーいや、このブリテンの真なる女王として復権を果たすであろう。」


ガヤガヤガヤガヤガヤ!ワーーワーーワーーワーー!(更に歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)


オーロラ派の妖精たち「指導者様の言う通りだ!コーラル様は何をしようとも、その行動はオーロラ様の復活に貢献し、オーロラ様の復権の礎となるであろう!」

オーロラ派の妖精「まこと、オーロラ様こそ理想の女王・・・真に妖精と人間を繋げてくれるお方!我らのオーロラ様の復活こそ、我らの生きる最大の『目的』である!」

オーロラ派の妖精たち「我らが解放軍一同、そしてオーロラ様復活の構成員一同、命を賭してでもオーロラ様の復活を、オーロラ様の復権を成し遂げて見せましょうぞ!!」


ワーーワーーワーーワーー!(歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたちが南部の平原でウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃、ソールズベリーではオーロラ派の群衆たちによる激励会が行なわれており、

オーロラ派の者たちはコーラルがロンディニウムへ言った事を、死したオーロラの復活への礎として感じており、オーロラ派の者たちはそれに感化してさらに激励を促していた。

それはまるで何処かの宗教団体の熱狂的な激励であり、彼らの信仰とも言えるその激励は、瞬く間に大聖堂にいる者たち全てに浸透していくのであった。
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 23:47:33.40 ID:/ErlfBAs0
第41節:決戦準備(T)〜武器作りと特訓と王の器〜
―――――――――――――――――――――――――――
円卓軍の拠点:廃都 ロンディニウム


助けられた難民たち「――――――――」コクッ、タッタッタッタッ・・・(お礼を言ってロンディニウムへ入城していく)

アルトたち、アルトリアたち「―――――――――」タッタッタッタッタッ・・・(ロンディニウムへ入城していく)

―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:大広間


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!(前以上に多くの妖精たちと人間たちが賑わっている)


【なんとか難民たちと一緒に日没前に帰れたね・・・】
【それでもたった3日しか経ってないのに・・・】←

アルトリア「うん、目に見えて人が増えてるよね、これ!?」驚いている

ワグ「だろだろ−?東門から南門から、もう朝から大盛況なんだよ!アルトの大旦那!ガイルの兄貴!」

ロブ「おうよ。これもアルトの大旦那たちやアルトリアの姉貴たちが、あのイレギュラーズの幹部2翅を倒し、ソールズベリーから『巡礼の鐘』が聞こえた事もあるからな!」

ワグ「ああ!今さっきアルトたちみんなが助けた円卓軍志望の集団から聞いたばかりだが、あのニュースにはみんなも驚いたぐらいだからな!」

パーシヴァル「ええ。よく戻られました、皆々さん。心配はしておりましたが、それでも大事なく生きて戻ってきた事が何よりです。」

ウェールズの妖精たち「キィキィキィ!(おかえり!おかえり!帰ってきた!帰ってきた!僕たちの救世主様!僕たちの救世主様!)」喜んでいる

【ただいま、ロブ、ワグ、パーシヴァル、それにみんな!】
【この賑わいは、やっぱり・・・?】←


アルトリア「パーシヴァルさん、この妖精と人間の増え方は、やっぱり・・・・・・?」

パーシヴァル「はい。ノリッジからの入隊希望者と、ロンディニウムへの移転希望者です。これでも内部に迎え入れたのは全体の4分の3で、残りの希望者はノリッジに留まってもらっています。」

ぺぺロン伯爵「そうなの。ノリッジへ帰還するシェフィールドの住民たちとの入れ替えで大変だったけど、その帰還する住民たちの数が少なかったのが幸いだったわね。」

ボガード「ああ。昨日のブルーナからの余計なお節介によるウッドワス軍の包囲網の手薄化と夜中の隙を付いて、ノリッジからの支援物資と共に円卓軍希望者を入城させたのだが・・」

ぺぺロン伯爵「そうそう。ウッドワスはその事で急遽、哨戒部隊を配置した事もあって、残りの希望者はこの戦いが終わってからって入れるって話をまとめたから、ね?」

メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵!それにボガードも!2人ともこっちに来たと言うのだね?」

ぺぺロン伯爵「ええ、いよいよ決戦の空気でしょ?ノリッジで報告を聞いているだけなんて勿体なくて、やって来ちゃった♡」

ぺぺロン伯爵「ボガードもそう、ノリッジでアルト君の凱旋を聞いてて、彼、もう居ても立ってもいられずにわたしと一緒にきたのよ♡」

ボガード「ああ。」頷く

【たのもしいよ、ぺぺさん】
【来てくれてありがとう、ボガード】←


ボガード「うむ。だが別に俺は、我が友であるアルトの助けになる為に来たのだが、それとは別に私から皆に伝えたい事があって、ぺぺロン伯爵と共に来たのだからな。」

アルト「???。伝えたいことだって?」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/28(火) 23:56:15.40 ID:4Uya0jfi0
ボガード「私とウッドワスとはかつて、氏族長を決める戦いを繰り広げており、戦いに勝ったウッドワスは牙の氏族長として君臨したというのは知っているよな?」

ボガード「ウッドワスはこの妖精國にいる牙の氏族の中で唯一、“亜鈴返り”という亜鈴と同等の力を持ち、その力はバーゲストたちの力と同等か、それらを凌駕する力を持っている。」

アルトリア「えっ、それってほんと!?・・・まぁそうだよね・・・だってウッドワスって、1000年前に起きた『モース戦役』でモースの“王”を倒したという伝説があったような・・なかったような・・・?」

アルトリア「そういう話はよくティンタジェルでよく聞いていたのだけど・・今の世代でウッドワスがその強い力を振るったって話を聞いたことがないのだけど・・・」

【それってヤバくない・・?】
【ウッドワスって、そんなに強いの?】←

ボガード「ああ。『モース戦役』や俺との戦い以降、ウッドワスの奴が本気で戦っている姿を見たものは、キャメロットの上級妖精でさえも見たことがないと聞いている。」

ボガード「それにウッドワスの奴はもう齢1000年も生きて、いくらあのウッドワスもまた、寄る年波には勝てずに魔力量が落ちている可能性があるからな。」

ボガード「だがな、だからってウッドワスの奴を侮ることは出来ない。奴が亜鈴返り持ちの妖精である以上、力の弱いお前たちは充分に奴への警戒を怠るなよ。」

ボガード「万が一の場合は戦地でウッドワス相手に私をぶつけるがいい。私があやつ相手に今度こそ勝利できるよう気合いを貼って戦ってやるからな!」

アルト「ああそうだな、ボガード!」シュッ・・(左腕の拳を出す)

ボガード「ああ!!」シュッ・・(右腕の拳を出す)


ガシッ!!(グータッチをするアルトとボガード)


千子村正「さすがだな、アルト。3年前からの付き合いもあって、ボガードとは親友同士まで仲良くしてやっているのだからな。」

千子村正「だがボガードも含めてぺぺロンも無茶するなよ?今あんたらに死なれたら、ノリッジをもう一度まとめる手間ができちまう。」

千子村正「それにアルト、同じ『境界なき勇士団』の仲間である以上、アンタの家族だけじゃなく、仲間の心配も気にしていくのが、一団をまとめるリーダーとして吉だと思うぜ?」

アルト「うん、そうだね。その言葉、しっかりと俺の心に刻んでおくよ。」

ぺぺロン伯爵「まあ、異星の神の使徒の村正ちゃんが他の世界の人間であるアルト君に心配をかけるなんて!ブリテンに来た甲斐があったってものね!」

千子村正「阿呆、そんなんじゃねえよ。今の儂は『予言の子』の用心棒だからな?あんたの部下であるカイニスの事を一切アルトに任せっきりにしているあんたと違ってな。」

ぺぺロン伯爵「ムッ、やだも〜・・ほんと村正は人聞きが悪いんだからねぇ〜〜?」嫌みな顔を見せる


ぺぺロン伯爵「それじゃあ私はこれから『カルデア』の関係者として真面目な話をさせて貰おうかしらねぇ?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル。アルトリア。藤丸。ダ・ヴィンチ。バーゲスト。メリュジーヌ。ボガード。」

ぺぺロン伯爵「あなたたちは私と作戦室に来て貰えるかしら?“予言の後”について私から提案があるの。」

ぺぺロン伯爵「アルト。あなたは私と藤丸たちと話をしている間、他のみんなと一緒にある場所に見学に行ってきたらどうかしら?場所はロブが教えてくれるわ。」

ぺぺロン伯爵「あなたが私に持ってこさせて“作ろうとしたモノ”、どうやらこのブリテンでも作れそうな感じで出来上がっているわよ?」

アルト「!」その事で何かに気づく

ダ・ヴィンチちゃん「???」首をかしげる


【予言の、後の話とは・・・・?】
【アルトが持ってこさせたって・・・?】←
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 09:18:09.69 ID:FYRdLaW+0
ロンディニウム:武器工房所



カン、カン、カン、カン!ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン!(鍛治師たちがあらゆる武器を作っている)

タッタッタッタッタッ・・・・・(そこにアルトたちがやって来る)


ロブ「アルトの大旦那。ここがロンディニウムで沢山の鉄の武器を作っているという大工房さ。以前よりとても手入れが良く使いやすくなっているからな。」

ロブ「ここの管理をしているのはユーミルの姉さんだ。ユーミルの姉さん、ここの炉と作業所の広さを見て、なんか一目惚れしたかのように気に入っちゃってなぁ・・・」

ロブ「“ここを新たな『鋼鉄山』の店を構える!”と言って、一度ノリッジに戻ったと思ったら、ここに移住するかのようにノリッジの店にあった道具全部持って、引っ越して来やがったんだよ。」

アルト「!。あのユーミルがか?確かにレッド・ラ・ビットの鎧や馬車のコトで随分と世話になっているからね。しかもユーミルたち2人がまさかロンディニウムへ移住してくるなんてね。」

ワグ「そうそう!ユーミルの姉貴やエイリンの姉貴も、本格的にロンディニウムに貢献すると言ってたし、ここに引っ越しに来てくれた事は大歓迎と言うべきだと思うよな!」


エイリン「!。あっ、アルトさん!ロンディニウムに帰ってきたんですね?実は私たち、この鍛冶場が気に入って、わざわざノリッジから引っ越してきたんです。」

エイリン「村正さんの思っているようにはいきませんでしたが、このように鍛冶場の炉を一回り掃除して、ここで色々と製鉄作業をしているんですよ。勿論、ウェスバーで取れた鉄でね。」

千子村正「いや充分だ。手入れの出来る職人が増えれば炉も綺麗に出来るし、製鉄が出来さえできれば、ここで多くの鉄の武器ができるからな。」

千子村正「フッ、ハルキの奴が世話になってた事もあるが、ここまで強度と精鋭なモノを作れる土の氏族の妖精は、お前たちが唯一じゃないのか?」

ユーミル「ウムウム!ワシらの『鋼鉄山』の武器がこのロンディニウムに作業所を移しただけで、このように強度も高く、より強力な鉄の武器が生成出来るようになったからな。」

ユーミル「・・やは製鉄炉の熱かのぉ?ノリッジの店の炉も良いのじゃが、ロンディニウムのようなとても熱い温度程の熱を出せぬからのぉ・・。それに土地の狭さもあるし・・・」

ユーミル「スプリガンが生きてた頃は土地を変えたとしても、土地の関係もあって炉を大きく新たに建造など出来ぬ事情があったからのぉ〜。」

ハルキ「へぇ〜そうでしたのかぁ〜・・・」


ユーミル「・・っと、それはともかくアルト殿。お主、2日ほど前にロブたちにお使いを頼んだモノがあったじゃろ?名前は確か・・・」

ユーミル「モクタン(木炭)にショウサン(硝酸)とイオウ(硫黄)と言ってたかのぉ・・・確かにそれらはぺぺロン伯爵経由でこっちに多く持ってきたのじゃが・・・」

ユーミル「そしたらぺぺロン伯爵がのぉ・・“それら”を作るのなら一緒に『コレ』も一緒に作ってみたらどうだと提案してのぉ・・・その『コレ』というのがなぁ〜・・・」タッタッタッタッ・・・(何かを取りにいく)

アルト「???。『コレ』?その『コレ』って一体・・・・?」


タッタッタッタッタッ、ガチャッ!(『コレ』の存在を机の上に置くユーミル)
https://www.rivertop.mobi/product/635#&gid=1&pid=1


アルトたち「―――!?」机に置かれた『コレ』を見て・・

ハベトロット「・・なんだこれ?これ、シェフィールドで見た黒い筒より細長くて小さくて、なんか木で出来た部分が合体しているようだけど・・・」

ワグ「コレ・・・オイラたちも色んな所で警備している兵隊たちの武器をチラホラ見ているけど、こんなモノは初めて見るような〜。コレ、新しい鉄の武器なのか?」

千子村正「ああ・・・確かにコレは鉄の武器なのだが・・儂は生前からずっと、山の中で刀鍛冶をしていたが、『コレ』らの名前は戦国の世で聞いた事がある。」

アルト「ああそれもそのはずだ・・。村正が生きていたという戦国時代にはもう既に『コレ』は織田信長などの武将たちの中で使われていたからな・・・。『コレ』の名前は・・・」


アルト、千子村正「「―――『火縄銃』だ。」」揃って言う

ロブ、ワグ、ハベトロット、介人たち、飛電或人たち「火縄銃?」揃って言う
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 14:12:29.00 ID:FYRdLaW+0
ピィ〜パパパッ!(イズとスズカの2人がその『火縄銃』と呼ぶ『コレ』をサーチしていく)


イズ「――やはり『コレ』は間違いなく、戦国時代に使われていたとされる鉄砲――『火縄銃』であるのは間違いないです。」

イズ「私と飛電様の世界での歴史アーカイブでも、これらは15世紀のヨーロッパ・ドイツなどで製造と発展し、16世紀半の日本の戦国時代、鹿児島の種子島にて輸入され、」

イズ「その種子島現地で国産化され、瞬く間に多くの戦国武将の元で鉄砲隊を組織するほどの名を馳せたと記録に残っています。」

イズ「この火縄銃の性質は確かに日本国産のモノで作られたシロモノですが、これはごく最近に出来上がったモノであり、製造場所の特定からして・・」

イズ「これを作った場所はこの世界のロンディニウム・・・即ちこれは妖精國ブリテン産の火縄銃なのです。」

アドニス「!。つまりこれって、妖精國ブリテンのロンディニウムで作られた火縄銃って事なの?そんなモノがどうして・・・」

コーラル「アドニスさん・・・?」


ユーミル「ぺぺロン伯爵によるとなぁ、これらの原型は大昔に取り替え(チェンジリング)とかで流れ着いていることは聞いているのだが、当時の妖精らはこれらの使い方などを知らぬどころか・・・」

ユーミル「100年前にスプリガンの奴が『鉄の武器の生産の解禁』を言い出した時も、その火縄銃ってモノは生産の内に入っておらず、今年に入ってぺぺロン伯爵がそれを持ってきたのじゃ。」

ユーミル「ワシはコレを初めて見たとき、一体なにに使うのかもわからなったのだが、これがロンディニウムの兵士たちの役に立つって聞いて、ワシはそれを作る事に決めたのじゃ。」

ユーミル「原型は既にぺぺロン伯爵が持ってきたモノを参考にして作り、伯爵が使ってみたら、もう凄い威力ったらありゃしなくてのぉ〜・・・」

ユーミル「コレを見ていた他の鍛冶職の妖精たちも作りたくなって、今はこのロンディニウムであるのは今日作ったモノで、まあ100丁ぐらいはあるじゃろ?」

アルト「えっ、もう100丁も作ったのかい、ユーミル?たった二日で100丁も作れるなんて凄いなぁ〜・・・」

ユーミル「うむ!ただ模倣しただけのモノがあるが、この火縄銃ってのが流行り出せば、いずれ弓矢や剣などの武器に変わる新たな鉄の武器として作られると思うじゃな!」

エイリン「そうそう!」頷く


千子村正「おいちょっと待て!確かにその火縄銃ってのはおそらくこれからの戦いで存分な猛威を振るえるかもしれんが、それをもう100丁も出来たって言うのか?」

千子村正「・・・にしても妖精たちの情報網からして流行するの早すぎるだろ!お前さんが初めて火縄銃を作り出したそん時から・・・」

千子村正「それに火縄銃ってのはな・・なんかこう・・弓矢と同じでその机に置いている奴と鉛の弾が必要で、それに火薬とかを入れて火を付けて、中の弾を撃つってモノでよぉ・・・」

千子村正「っというかそもそもこの妖精國で火薬があんのか?シェフィールドで大砲とかが使われたって聞いているが、その火薬自体が作れるってのか?」

千子村正「仮にそのシェフィールドでの大砲が火薬と一緒に取り替え(チェンジリング)で流れたモノとしても、ここで火縄銃を量産しても、火薬がないんじゃ・・・」

アルト「・・あぁそれについては心配ないと思う・・。そもそもその火薬を作るきっかけは・・・・この俺にあるんだ・・。」

アルト「木炭と硝酸と硫黄・・・確かに俺がロブたちに今後の為に伯爵経由で持ってきて欲しいと頼んだのは俺なんだ・・。」

千子村正「!?。おい、それってまさか・・・・」驚愕している


アルト「ロブ、ワグ、ぺぺロン伯爵にそれらの調達を頼んだ後、それらはどこの場所に置いた場所はわかるかい?」

ロブ「ああ、伯爵がその3つをこっちに調達したあと、人が入らない空きの敷地を用意して欲しいと聞いたから、帰ってきたばかりのパーシヴァルの旦那と相談して作って貰ったんだけど・・・」

ロブ「・・まぁ後のことは直接見ればわかるのだが、その・・・なんというか・・・コーラルの姉さん及び・・・女性のみんなには少し刺激が悪いと言うからな・・・」

ロブ「それでも行くなら俺は止めはしないが、まぁ女性の方はメンツ的に行かない方が良いと思うよな?」気まずい感じ

ワグ「あ、あぁそうだな。ロブの兄貴の言う通りだ。」気まずい感じ

コーラル、ハベトロット「???」首をかしげている
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 20:27:46.76 ID:FYRdLaW+0
アルトたちが武器工房で話している同じ頃、ロンディニウム:作戦室では・・・・


パーシヴァル「では、ここからは“現在”の話を。ノリッジからの志願兵と共にシェフィールドの難民と志願兵との入れ替えでこちらの戦力は増えました。」

パーシヴァル「ですがこれら全ての志願兵をすぐには投入することができません。兵士としての練度もありますが、例え、ボガードの指導による突貫訓練を持ってしても・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「部隊間の連携、連絡を機能させるには時間が掛かる。確かにそれは良くない事だ。ましては100人以上の部隊なら、実技演習なしで動かすのは無謀だからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「じゃあウッドワス軍の本隊への奇襲はなし?私が思うに、防衛戦をしながら練度を上げると思うのだが・・・」

パーシヴァル「ええ。それが安全策ではありますが、我々にはもう時間がない事は既にお察しのことですよね?」

パーシヴァル「女王から派遣されたという2倍の数の援軍がウッドワス本隊と合流してしまえば、数的に円卓軍だけではロンディニウムの防衛が困難になります。」

パーシヴァル「なので・・・・我々は防衛に徹すると見せて、私の中隊から選りすぐった精鋭部隊と、イートワー、ケンウッドの小隊2つ、そしてそれらを含めつつ・・・」

パーシヴァル「『境界なき勇士団』からバーゲスト、メリュジーヌ、カイニス、ボガード。ヒーロー側から飛電或人、ゼンカイジャーの3人とゾックスの巨大勢力・・・」

パーシヴァル「その皆さまと共に秘密裏に、一日かけて敵本陣の背後に配置します。準備が整い次第、ロンディニウムから志願兵たちで水増しした中隊を進軍させ、」

パーシヴァル「ウッドワス軍がロンディニウムに引きつけられたのを確認次第、背後に回り込んでいた私たちの本隊が強襲し、ウッドワスを討つ。」

パーシヴァル「ウッドワスの討伐についてはボガードさんの警告通り、彼の存在を主軸とした戦法で行かせてもらい、バーゲストたちはそれのアシストをお願いしたいのです。」

ボガード、バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」頷く

パーシヴァル「『氏族の長』であるウッドワスが倒れれば、彼らは目的意識を失います。これは氏族に連なる妖精たちの欠点です。」

パーシヴァル「このように背後からの強襲は卑劣な行為であり、申し訳ありませんが、今回我らはそこを突かせてもらいます。」

メリュジーヌ「ええ。牙の妖精たちとは力で劣る人間たちに至っては最良とも言える戦法ね。特に元・妖精騎士である私とバーゲストを背後に設置させるとはね。」

バーゲスト「ウッドワスはモルガン陛下を裏切り、こちら側に付いている事をとても警戒している。我々がロンディニウムに残ったところで、ウッドワスは簡単に野営地から動かない。」

バーゲスト「それに万が一、ウッドワス本陣にベリル・ガットと妖精騎士モードレッドがいた場合、私とメリュジーヌが彼らをウッドワス本陣から遠ざけていき・・」

バーゲスト「その影響でウッドワス軍がこちらの方へ向かった場合、円卓軍主力部隊と水増しの中隊で上記の戦法を行なう。そんな感じか?」

パーシヴァル「はい。噂程度ではありますが、ウッドワスは私を含めてあなたたち2人を警戒していると聞いています。2人がロンディニウムにいる場合・・・」

パーシヴァル「ウッドワスはそれに警戒し、野営地から動かずに女王軍の援軍を待つ事になる・・・それだけは避けたい。」

パーシヴァル「従って敢えてあなたたち2人を背後に向かわせ、進軍させた中隊の中にあなたたちがいないとアピールすれば、ウッドワスはより確実に動くと思います。」

パーシヴァル「ベリル・ガットと妖精騎士モードレッドについてはお察しの通り、もし彼らがウッドワス軍の側にいた場合、彼らをウッドワスの元から引き離し、バーゲストたちが彼らの相手になります。」

パーシヴァル「それに妖精騎士モードレッドは我々が最も警戒する存在・・イレギュラーズの1人にして、3年前、ジョルニたちが生まれ育った世界で多くの罪なき者たちを殺め、」

パーシヴァル「アルトたち家族からヴァージェさんを連れ去り、幸せだった家族がバラバラになった原因を作った・・所謂、あなたたちの宿敵だと私は確信しております。」

パーシヴァル「この事については後でアルト殿にも直接に話し合い、もし妖精騎士モードレッドが現れた際にすぐにアルトたち家族が揃って戦えるよう、彼らと連携を取る手筈を取りたいと思っています。」

メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・・・・・」コクッ・・(頷く)


【バーゲスト、メリュジーヌ・・・・・】
【(もしかして、パーシヴァルは2人やアルトたちのことを思って・・・)】←
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 22:16:34.70 ID:FYRdLaW+0
アルトリア「では・・・・・決戦は明日の夜、と言う事ですか?」

パーシヴァル「はい。ですので今日は決戦前夜となり、夜明けに私たち強襲部隊はロンディニウムを発つ予定です。」

パーシヴァル「アルトさんとアルトリアさんたちにはロンディニウムに残り、万が一に備えて城壁の守りについていただきたいのですが・・・」

【もちろん】
【そっちにいく、というのは?】←

パーシヴァル「申し出は嬉しいのですが・・・川を上流に向けて進軍しますので・・・・慣れていない皆さんだと、辿り着く前に疲労困憊になっているかと・・・」

ぺぺロン伯爵「そうよね。あなたたちをゾックス君の船に乗せて移動させてあげるのもありなのだけど、そういう訳にも行かないんだよねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「万が一、ベリルや妖精騎士モードレッドがいたら、あなた、真っ先に暗殺されると思われるわよ?あれでも妖精騎士モードレッドは、男の人が嫌いみたいと聞いているからね・・・?」

ぺぺロン伯爵「まあ一応これでも、あなたに忠告するかつ、ロンディニウムを守るの人員を減らしたくない事もあって言ったことだけどね、藤丸君?」

ダ・ヴィンチちゃん「オーケー、了解した。防衛戦であれば我々でも役に立てそうだ。平地での合戦はバーゲストとキミの領分だ、パーシヴァル。」

ダ・ヴィンチちゃん「こちらはアルトたちと共に任せて、心置きなく勝利してくれ。無論、メリュジーヌもね?」

メリュジーヌ「フッ、お気遣いに感謝するわ、ダ・ヴィンチ。私とパーシヴァル、それにバーゲストたちと一緒に必ずウッドワスの奴をギャフンと言わせてやるのだから!」

パーシヴァル「はい。このパーシヴァル、我が手に持つ聖槍にかけて、必ずやウッドワスを討ち破ってみせましょう。」

【うん!】
【向こうは任せたよ、パーシヴァル。メリュジーヌ。バーゲスト。】←


アルトリア「・・そう言えば伯爵。さっきアルトさんにあなたが持ってこさせて“作ろうとしたモノ”が出来上がっていると言ってましたが、一体それは何でしょうか?」

アルトリア「確かアルトさん、ロブたちになんかお使いを頼むようにメモを残して作戦室を出たようでしたが、それは確か・・・」

【うぅ〜んと、なんだったっけ・・・?】
【硝酸と硫黄と木炭だったような・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「硫黄と硝酸と木炭ねぇ〜・・・・!?ってちょっとそれ・・まさかアルトがあなたに頼んだモノって・・・」

ぺぺロン伯爵「―――――」ニヤリッ・・(怪しい笑みを浮かべる)


ぺぺロン伯爵「アッハハハハハ!気づいちゃったようね、ダ・ヴィンチちゃん!そう、アルトが私に頼んでここに持ってきたのはソレなのよ!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「レッド・ラ・ビットや他の妖精たちから聞いているわ。なんでもブルーナを倒した事で、彼女の持つ蒼毒の力が全て消えてなくなっちゃったんだってね?」

ぺぺロン伯爵「それによって彼女がブリテン中に流通させた蒼毒兵器が役に立たなくなり、武器の戦力も、元の3年前の状態に戻ったと聞いているわ。」笑い顔

アルトリア、メリュジーヌ「・・・・・・・・」苦い顔

【確かにそうなんだけど・・・】
【だとしても、あの蒼毒の恐ろしさを見たら、とてもじゃないけど・・・】

ぺぺロン伯爵「えぇ解っている。確かにアレはイレギュラーズが使う異端の亜鈴の中では、とてもじゃないほど危険で扱いが酷すぎるモノだと私も思っていたわ。」

ぺぺロン伯爵「あんな危険な毒の一種をあなたたちや円卓軍が独占して使用する事になったら、それこそ妖精國の妖精たちは揃ってあなたたちの存在は『厄災』並に恐れられ、嫌われる事になっていたわよ。」

アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(青ざめるように驚愕する)

ぺぺロン伯爵「まぁともあれ、蒼毒やそれらの兵器への脅威がなくなったことで敵味方も関係なく、この妖精國の中で殺精性の高い武器は、鉄の武器に戻った。」

ぺぺロン伯爵「しかしそれでも、ウッドワスの軍勢に勝てるには武器の種類や数、それに人材がこちらにとって不足している事には変わりないと、アルト君は感じていたのでしょうねぇ〜?」

バーゲスト「なんと・・・アルトがそんなことまで考えていたとは・・・」


ぺぺロン伯爵「・・だからこそアルト君は、そのブルーナの蒼毒とは違うモノを、この妖精國で作れるかと思って、私に“ソレ”の材料の調達を依頼したって事よ。」

ぺぺロン伯爵「この妖精國には存在せず、国産化なんて絶対にあり得ない・・・蒼毒の次に危険だけど、私たちなら扱いが出来る“ソレ”をね。」

アルトリア、パーシヴァル「???」首をかしげる
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 09:25:11.82 ID:rFRfvB4P0
ロンディニウム:“ソレ(火薬)”を作っている敷地


パタパタパタ〜、ドロドロドロォォ〜〜〜・・・(布マスクをした妖精と人間たちが作業している)

モワモワァァァ〜〜〜〜・・・・・(ある匂いが漂ってくる)


“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。匂いはするけど気にするな。落ち着いてやれば問題ない。」

“ソレ”を作っている妖精たち「衝撃を与えるな。火を持ってくるのも、つけるのもダメなんだ。ソレをやったらお終いだ。ソレをやったら死んじゃうよ。」

“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけてその粉を入れ物に入れよう。」

――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの南西のとある端、そこに公衆トイレが設置されたその近くに“ソレ(火薬)”を作っている敷地はあった。

そこには口と鼻に布マスクを付け、桶の中にあるモノを慎重に運んだり、乾燥させて粉にし、それを専用の入れ物に入れていく作業を懸命にしており、

布マスクの付けた妖精たちは慎重に作業をしながら、上記の言葉を口ずさみ、ソレが爆発しないよう互いに気をつけて呼びかけているのであった。
――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・(アルトたちがその場所の見学をしている)


ロブ「ここがアルトの大旦那が頼んだお使いをとりあえず置いている場所です。っと言っても、ぺぺロン伯爵の提案でもう“ソレ”を作る作業所として機能しているがな。」

ロブ「今現在、ぺぺロン伯爵の指導の下、ここいらの我慢強く手先が器用な妖精たちで“ソレ”を作り始めている。だから作るのにそう時間は掛からないってワケだ。」

アルト「おぉ〜、随分と効率よく出来の良いのが出来上がっているじゃないか・・・さすがぺぺロン伯爵だな。」

千子村正「ああ。しかしよぉ・・ここいらで作業してても、あんまり臭い匂いが外に漏れていないんだな。一体どんな喚起の仕方をしているんだ?」

ハルキ「この場所を作る際、ぺぺロン伯爵が消臭機能付きの魔術を掛けてもらったんです。それが機能している限り、この場所で発生する臭い匂いは外に漏れない仕組みなんですよ。」

千子村正「成る程、一種の魔術礼装ってモノか。まぁこれならこの場所の外の連中からのクレームは無いと言う訳だな。臭い匂いはしないし、この場所なら運搬作業も、短く出来そうだしな?」

千子村正「でも安全面についてはもう少しガードを強化した方が良いよな?万が一、ここを女王軍らに襲われて誘爆する事があったら、それこそロンディニウムはお陀仏になるってモノだからな。」

アルト「だな。後でアドニスに頼んで壁をシェルターみたいに厚くするように頼んでおくよ。」


タッタッタッタッタッ・・・(そこにぺぺロン伯爵に案内されたアルトリアたちがやって来る)


【あっ、アルトさん!ちょうど良いところに!】←

ぺぺロン伯爵「あら?もうユーミルちゃんの作業所の見学は見終わったのかしら?ユーミルちゃんが来てくれて、以前より使いやすくなっていると感じられたのかしらね?」

ぺぺロン伯爵「それとアルト君。私が用意したサプライズはどうだったかしら?あなたが私に依頼した材料、確かにこのロンディニウムに調達してあげたからね。」

アルト「さ、サプライズってねぇ・・・・。あのペペロン伯爵、俺からも言いたいことがあるのだが・・・・」


ガラガラガラガラァァ〜〜・・・(布マスクの妖精が土らしきモノを台車で運んでいる)


アルトリア「わぁ〜コレって泥ですか?妖精たちがこんなに泥を運んで作業しているなんて・・・(泥遊びでもするのかなぁ〜?)」

アルトリア「少し手伝いますよ。コレでも私、ティンタジェルで農作業や壁の補修の際にたくさん泥とかを運んだことがありますからね!」


ガタンッ、タタタタァァ〜〜!(杖をカルデアのマスターに預けて、自身は土らしきモノを運搬する妖精の元へ向かうアルトリア)


【ちょっ・・・アルトリア!?】←
【その泥、触っちゃダメだ!】
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 11:29:51.34 ID:rFRfvB4P0
ガサッ、ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・(布マスクの土の氏族の妖精が台車の土らしきモノを桶の中に入れていく)


アルトリア「ちょっとその泥、私に障らせて貰えませんでしょうか?」

布マスクの土の氏族「あっ、あぁ良いけど・・?」

アルトリア「はい、では・・・・・」シュッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(手袋を取り、土らしきモノに手を出す)


グチュッ、ドロォォ〜〜・・・(土らしきモノがアルトリアの手に触れていく)


アルトリア「ウゥ〜ン・・・(うわぁ〜なにこれ?なんかドロドロのが土と一緒に混ざり合って、なんか気味が悪いというか・・。それになんか辺りがとてもじゃないほど臭いし・・・)」

アルトリア「(さすがにこれは壁の補修には使えないし、ただ泥遊びにするだけなら、なんでアルトさんはコレを沢山ここに持ってくるように頼んだのでしょうか?)」


千子村正「おいアルトリア!お前さんの出身が田舎だからって、女子のお前さんがこんな汚ぇ事をするのか?!全くコレだから田舎もんの妖精というのは・・・」

アルトリア「き、汚いってなによ!?どっかの人間が漏らした糞を私が触っているように見えているのか!?」

アルトリア「確かにこの土は何かと嫌な匂いはしているし、こんなドロドロの奴、どうもアルトさんが泥遊びで使うような事に使うのかも解らないし・・・」

アルトリア以外のこの場にいる全員「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルトリア「な、なんですか・・その冷めた表情をした目線は・・・?わたし、一体なにを触ったというのですか?」タジタジになっている


【人間のウンチ】←
【まさにアルトリアが言った糞のそれだよ。】

アルトリア「――――――!?」ボトンッ・・・・(手に触れているモノを落とす)

アルトリアの今の表情(イメージ)
https://pbs.twimg.com/media/FahZW9bagAEKMJ_.jpg


アルトリア「―――ーァ―――ァァ―――ァァァ―――――」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(青ざめている)

オベロン「――――――――」クイクイッ・・・(公衆トイレの方に優しく指を突きつける)

アルトリア「―――――――――」コクッ・・(頷く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタタタタタタタァァァァァ〜〜〜〜・・・(小走りに公衆トイレの中へ駆け込むアルトリア・キャスター)


トイレの中へ駆け込んだアルトリア「オォゲレゲロゲロゲロゲェェェ〜〜〜〜!!」ゲロゲロゲロ〜〜!!(嘔吐)

【吐いた・・・】
【(これはさすがに吐くよね・・・・)】←

スズカ「〜〜〜・・・・・・」ハァ・・・・(呆れつつトイレに向かう)

アルト「〜〜〜〜〜〜」バシンッ!(後悔するように手を顔に付ける)


知らなかったとはいえ、人間たちから排泄される糞(ウンコ)を素手で触ってしまったアルトリア。

事の真実を知ったアルトリアは、あまりの気持ち悪さに直ぐさまに公衆トイレに駆け込み、そのままトイレの中で嘔吐をしており、

そんなアルトリアの様子にアルトはただ恥ずかしさを後悔するように手を顔に付けて懺悔するのであった。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/01(土) 22:21:37.25 ID:5DFokiN70
ダ・ヴィンチちゃん「ハハハハハ・・・。しかしよくここまで人間たちの排泄物を良く集めたわね?回収先はノリッジかそこのロンディニウムの便所からかい?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにここまで人間たちからの排泄物が集まっている場所だというのに、ここからだとあまり臭い匂いがしないというのはどうしてなのかな?」

ぺぺロン伯爵「ここいらの壁に私が作った“外から出る臭い匂いを消臭する魔術礼装”を貼ってあって、礼装が壊されない限り、匂いはしないわよ?」

ぺぺロン伯爵「それにこの場所の喚起も出来るようにしてあるし、休憩を挟めば、衛星面的にも問題ないからね?」

【そ、そうなんだ・・・・】
【って、言いたいのはそっちじゃなくて・・・】←


タッタッタッタッタッ・・・ヨロヨロォォ〜〜〜・・・・(口を抑えてトイレから出るアルトリアとその彼女を支えるスズカ)


アルトリア「ウゥゥ・・・ゲホゲホゲホッ・・・・」吐き気を催しながら・・

スズカ「よしよし・・・」スリスリスリ・・・(背中を擦っている)

【大丈夫、アルトリア?】←
【手の方はもう臭くない?】

アルトリア「えっ、えぇ・・・・・何とか・・。手の方は近くの公衆トイレで死ぬほど手を洗いましたので、もう臭くはないのですが・・・」

アルトリア「・・てゆうか、なんでもっと早くあの泥があの人間たちの糞だって言ってくれなかったですか!?おかげで私、その糞を直接触ってしまったのよ!」ガチギレ!

アルトリア「今日の朝と昼に食べた物全部吐いちゃうし、私の持つ『選定の杖』に糞の匂いが付くかもしれなかったし、もう散々ですよ!」ガチギレ!

アルトリア「それとアルトさん!あなたは一体なにを考えて、ロンディニウムにあんな臭い糞を沢山持ってきたんですか!?」ガチギレ

アルトリア「ぺぺロン伯爵もそうです。なんであなた、あんな大量の臭い糞をアルトに頼まれておいて断らなかったのですか!?あなたたちはどんだけ糞が好きだというのですか?」ガチギレ!

ぺぺロン伯爵「アハハハッ、ゴメンねぇ〜?アルト君から依頼された材料の調達とはいえ、調達した物にこんな臭い物があると聞いたら、さぞかし嫌な思いをするのは当然だよね?」

ぺぺロン伯爵「でもね・・これもアルト君が今後の戦争状況において、今後の戦いを有利にするかもしれない物を作り出すために必要不可欠になるかもしれない素材だからね?」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなた、あなたがいた世界で覚えている限り、理科の授業でどのように糞から硝酸が作られているかを習っているかしら?」

ぺぺロン伯爵「確かに人間から出た糞尿からは土間の土を通して多くのアンモニアが多く含まれており、土の中にはそれを分解するバクテリアと硝酸カリウムがあるわ。」

ぺぺロン伯爵「硝酸カリウムはあまり水に溶けない性質があり、結晶化しやすい性質を持っている。これらが2つがどのようにして硝石が出来るのか?アルト君。」

アルト「ああ。屎尿を中途半端に燃やした藁と混合して、さらにそれを重ねて何層にもして、それらを乾燥したところに露出した面を作ると、硝石が沸いてくる硝石畑ができあがる。」

アルト「日本で硝石を作る際、古い家屋の床下にある土から硝酸カリウムを抽出し、窒素を含む木の葉や石灰石・糞尿・塵芥を土と混ぜて積み上げ、」

アルト「最低2年は定期的に尿をかけて硝石を析出させる「硝石丘」という採掘方法で当時の戦国時代の人々はその国産の硝石を作っていたという。」

アルト「このような『硝石丘法』は当時の戦国時代の日本では軍事機密として、産地は五箇山など秘密を保ちやすい山奥に限られたと歴史の本で伝わっている。」

ぺぺロン伯爵「その通りよ、アルト君。つまり私がこの臭い糞尿を持ってきた理由はね、それらの素材から妖精たちの力で硝石を取り出すようにしているの。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちの力で擬似的に「硝石丘」を作り、そこから換装させて硝石を掘り出していく。まぁ要するに「硝石丘法」の簡略化ね。」


ダ・ヴィンチちゃん「待った!それはともかく、アルト、ペペロンチーノ。君たちが人間の糞から硝石を作る方法を妖精國でも作れることはよくわかったさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それでどうしてこんな地道な事をして、君たち2人はいったい何を作ろうとしているんだい?」

ぺぺロン伯爵「何を作るって?そうねぇ〜、私があなたたちをここに連れて来た以上、そろそろ答えを出した方が良さそうみたいね?」

ぺぺロン伯爵「アルトが私を通して材料の調達を依頼し、今は消えてなくなったブルーナの蒼毒に代わる武器と成り得る“ソレ”というのは、これの事よ。」タッタッタッタッ・・・(ある物を取りに来る)


タッタッタッ、シュッ、タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている入れ物を手に取る)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 00:11:27.98 ID:Wh17TAON0
タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている竹筒の入れ物を持ってくるぺぺロン伯爵)


【それは何?】

ぺぺロン伯爵「フフフッ、さてなんでしょうね?ヒントをあげるとすれば、この箱の中には先ほどの糞尿から取れた硝石に色んな物を混ぜ合わせて、それを粉状に乾かして作った物が入っているのよ。」

ぺぺロン伯爵「その粉状の物は主に衝撃や火などを与えると燃えて、粉の量が多い場合はその威力は凄い爆発があるのよ?こんな風にね・・・。」ニヤッ・・・(怪しい笑みを見せる)


キュッ、サラサラァァ〜〜・・・(入れ物から黒い粉を下に山盛りに小さく盛る)

ぺぺロン伯爵「フフフッ・・・。」スッ、―――シュッ、ヒュンッ・・・(手元に隠していたマッチ棒に火をつけて、小さく盛った黒い粉に向けて落とす)

ポトンッ、パチパチパチィィ〜〜!!(火が付いたマッチの火から黒い粉が引火する)


ダ・ヴィンチちゃん「!?。―――みんな下がって!!」周りのみんなに呼びかける

アルトたち、介人たち、武蔵たち「―――!?」サササッ!(一斉に後ろに下がる)

ぺぺロン伯爵「―――――」シュッ!(後ろに下がる)

千子村正「!?。危ない!!」タタタッ!(アルトリアの前に飛びかかる)

アルトリア「えっ、キャァァッ!?」ガバッ、ドサッ!(後ろに倒れかかる)


ドカァァーーン!!(小さい黒い粉がある所が爆発する)



シュゥゥ〜〜・・・(爆発した所から黒い煙が立ちのぼる)


【びっくりした〜・・・】←
【なんだったんだ今のは・・・。】

オベロン「僕も驚いたさ!いったい何だったんだ、今の爆発は・・・?」驚愕している

アルト「・・ツゥゥ・・・。ちょっと危ないじゃないか!ダ・ヴィンチの呼びかけがなかったら、俺たち全員、さっきの爆発に巻き込まれていたぞ!?」ムカムカ!(怒っている)

ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、ごめんあそばせ?ちょっとばかし、妖精國で出来上がった“コレ”がうまく使い物になるか、みんなの前で試したくなっちゃってね?」

ぺぺロン伯爵「このように火や衝撃に気をつけて管理しないと、このように黒い粉は簡単に爆発して、周りのみんなが爆発に巻き込まれて大怪我しちゃうからね?」


ぺぺロン伯爵「わかったかしら?このような爆発を起こす黒い粉こそが、アルトが私に頼んで材料を持ってこさせて、それらの材料を混ぜて作ったモノ・・。」

ぺぺロン伯爵「人間たちから出る糞尿と土から採れる『硝酸』と『硝石』、木を燃やせばすぐにも出来る『木炭』、そして『硫黄』、この3つを組み合わせて作る物こそが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――!。『黒色火薬(こくしょくかやく)』!アルト、君はまさかこの妖精國で火薬を作る為にぺぺロン伯爵にその材料を持ってきたのかい!?」


アルトリア「火薬・・・?確かにわたしのマーリン魔術には、さっきのような爆発をする魔術がありますが、まさかアルトさんも魔術師だったんですか?」

アルトリア「確かにわたしのマーリン魔術には、シャフティホルンという爆発の魔術があるのですけど・・さっきの爆発といい、わたしのマーリン魔術がアルトさんにマネされるとはねぇ〜・・」

【そうじゃないと思うよ、アルトリア】
【火薬は魔術じゃないよ】←
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 23:50:57.37 ID:Wh17TAON0
アルト「そうだ。火薬とは俺たちのような人間の・・・この妖精國に至っては汎人類史などで発明される、火をつけるとあんな風に爆発する黒い粉。」

アルト「城壁などにある大砲やそれから発射する弾にも火薬が使われており、その火薬による爆発は凄まじく、大砲の他にも爆弾などに使われるケースがあるからな。」

ハベトロット「大砲に爆弾・・・あぁ〜あれだね!シェフィールドにいた時も、お城の城壁に沢山あって、あれを使って2代目妖精騎士トリスタンを撃ち落とそうとした奴ね!(当たらなかったけど・・)」

アルトリア「!。あっ、ソレね・・・わかった。つまりキャメロットみたいなお城によくある大砲の弾の中身が、その火薬っていうモノだったのですね?だいたい見当がつきました・・」

アルトリア「アハハハ・・・やだなぁ〜、てっきりわたしの爆発系マーリン魔術がアルトさんの手で妖精たち皆にも使えるようになってしまったとばかり・・・」カァァ〜〜・・(顔を赤くする)

【(ひょっとして、火薬その物を見ていないのかな?)】
【まぁ勘違いは誰にもあるからね?】←


ダ・ヴィンチちゃん「確かにボガートから聞いたシェフィールドやキャメロットのような所の城壁には必ず大砲と砲門があり、大砲の弾を撃ち出すための火薬が不可欠さ。」

ダ・ヴィンチちゃん「けれど、このロンディニウムはいま言った場所と違って大砲がなく、ボガードや他の妖精たちから聞いたところ・・火薬のほとんどは取り替え(チェンジリング)によって流れてくる物がほとんどであり、」

ダ・ヴィンチちゃん「わざわざ一から火薬を作らなくても、ノリッジとかの火薬を扱っている街から調達さえすれば、良いはずだと思うのだが・・・」

アルト「外から火薬を調達する必要をなくす為だ。、今のノリッジやソールズベリーには女王モルガンと言葉で張り合える物が1人もいない・・・」

アルト「俺とモルガンとの会談ですぐにこの2つの領地は女王軍の襲撃には遭わないかもしれないが、火薬のような戦いに必要な物資をその領地から持ってくるような事が続けば、必ずしも女王軍はそれらに目をつけ、」

アルト「イレギュラーズのような女王軍の分隊の妖精たちがモルガンに知られぬように、ノリッジやソールズベリーに無断で進軍し、補給経路を断たせる為に動く可能性が高い。」

アルト「それにいずれにしてもロンディニウムへの物資搬入を阻止する為に、ウッドワス軍が哨戒部隊を出すことは想定しているし、ウッドワスや他の牙の氏族のこともある・・・」

アルト「だからこそ、向こうのウッドワス軍の奴らにロンディニウムが防衛に徹していると想定している以上、こちらは裏でウッドワス軍を確実に倒す武器を誰にも知られずに作り出す必要がある。」

アルト「特に火薬とかならば、そこから爆薬とかを作って、牙の氏族を爆風とかで吹き飛ばしてやろうと思っていて、伯爵に火薬の原料の調達を依頼したんだけど・・・」


ガチャッ!(ユーミルたちがロンディニウムで作った火縄銃を周りの皆に見せつける)


【それって・・・銃?】
【(でもこの形・・ノッブが使ってたのと同じ・・・)】←

千子村正「それは『火縄銃』だ。ホラ、あの安土桃山らへんの戦乱の日本で使われていた、その火薬を鉄の筒の中に入れて、鉛の弾を撃ち出すヤツの・・・」

千子村正「しかもこれはなんといっても、この火縄銃は取り替えとかで流れてきた物じゃなく、正真正銘、この妖精國の国産として作られたモンだからな。」

ダ・ヴィンチちゃん「こ、国産で作ったって・・・・アルト、まさかこれもウッドワス軍に対抗する為に、妖精たちを使って作らせたというのかい!?」驚いている

アルト「あ、いやいやいや!俺はただ、伯爵に火薬の原料の調達を頼み、この妖精國で一から火薬を作れるかを試したかっただけで、火縄銃を作れとは言っていない!」

アルト「むしろ今、ついさっきそれを作ったユーミルから知ったばかりなんだ・・まさかこの妖精國で戦国時代の銃火器を作ってしまうなんて、俺は思ってもしなかったのだから・・・」

アルトリア「・・・・。――アルトさんの言っている事は正しいと思います。であるならば、その火縄銃っていうのを作ってとユーミルさんに依頼した人というのは・・・」

千子村正「ああ、この火縄銃はぺぺロン伯爵がユーミルにその原型を見せて、それを参考に作ってもらったモノだ。原型の方は取り替えで流れてきた物だと聞いているが・・」

千子村正「アルトはただ、この妖精國で火薬を作れるのかを試したかっただけで、アルトの口から銃を作れとは言ってない。」

千子村正「銃の製造はペペロンチーノが勝手に始めた事だ。こいつはクリプターとはいえ、元の出身は汎人類史の人間だからな。」ジロッ・・(ぺぺロン伯爵に目線がいく)

ぺぺロン伯爵「!」村正たちの目線を見て・・


【ぺぺロン・・・・】←
【(前から怪しいとは思っていたけど・・・)】
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/03(月) 10:31:48.78 ID:9wn54iHV0
ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、オマケよ。アルト君が私に火薬の原料の調達の依頼を聞いて、なんか物足りないと感じちゃってね?私が火縄銃の製作をユーミルちゃんに頼んだのよ。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちへの戒めも聞いている。一度“そういうもの”として流行りだすと、それ以外のものは求めなくなる・・・それについてはある程度の配慮はしてあるわ。」

ぺぺロン伯爵「火縄銃はあくまで弓矢やクロスボウの一種であり、強力ではあるも時間が掛かるから、長期戦の戦闘にはちょっと不向きだから、銃よりも弓矢の方が作りやすい・・」

ぺぺロン伯爵「でもいずれにしても弓矢と同じ必要なモノだから、とにかく火薬と一緒に作って欲しい・・・。そう鍛冶職の妖精たちに言い聞かせてあるわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・・つまりは『文化の模倣』が起こらないようにバランス良く弓矢と銃を作れって、妖精たちに言い聞かせたんだね。それについては良い判断だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「銃や火薬もいずれ必要になるが、それ以前に今の妖精たちや人間たちの使い慣れている弓矢や剣と盾は必要だからね。」

ぺぺロン伯爵「ええ。それに鉄砲系の武器は訓練をするのが早いからね。既にノリッジの志願兵の一部に突貫で鉄砲の訓練をさせてあるわ。それについてはボガードの了承済みよ。」

ぺぺロン伯爵「フッ、楽しみなことね?円卓軍・・いいえ、この妖精國で初めての鉄砲隊が組織されて、その鉄砲でウッドワスの軍勢を圧倒させられるからね。」

パーシヴァル「ええ。鉄砲というのは私にもよくわかりませんが、これならば、ウッドワス軍との戦いに少しでも勝利の兆しがハッキリと見えてきたと思われますね。」

ぺぺロン伯爵「そうね。これでも私は用意周到で志願兵たちに鉄砲の訓練を積ませてあげたんだからね。少しでも勝率が上がるというのなら、私もまた、願ったり叶ったりよ。」


ぺぺロン伯爵「さてと、アルト君。あなたの言う通り、火薬の生成に必要な原料は一通り、私の方で問題なく集めさせてもらったわ。」

ぺぺロン伯爵「木炭はその辺の木を燃やすだけで手に入るし、硝酸などはさっきも言ったように便所の土でどうにかなるからね。」

ぺぺロン伯爵「ただ、硫黄だけは私も苦労したわよ。だって硫黄って、火山や温泉街が近くにある所じゃないと採れないからね。」

ぺぺロン伯爵「というより、この妖精國には火山という場所がどこを探してもないというのに、なんで硫黄が妖精國の限られた平地で採れているんだよねぇ〜?」

アルトリア「えっ、火山ですか?たしか私、ティンタジェルにいた頃、村の長老から聞いたことがあります。」

アルトリア「今から600年の昔・・・女王暦1460年に大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が西の地方からやって来ては、南部の地で暴れ回っていたと・・」

【火を噴く山を抱えた『厄災』・・・】
【それって火山を抱えて来たというのか?】←


バーゲスト「それについては私も小さい頃に聞いている。西の地方・・・つまりは『歪みの岬』がある場所から大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が現れは南部地方の中央に進んで行き、」

バーゲスト「その『厄災』が進んだ道には地獄のような業火と燃える火の岩が数多く飛んできており、多くの妖精たちがその火の岩によって命を落としたと聞いている。」

バーゲスト「火を噴く山を抱えてやって来た『厄災』は、後の世に『火山の厄災』と命名され、ウッドワスとボガードがその『厄災』の首をはね、『厄災』は鎮まったと。」

ボガード「――――フフッ。」ドヤァァ〜・・・(ドヤ顔で自慢する)


アルトリア「その後、『火山の厄災』が通った後には不思議な匂いをする黄色い土が採れるようになったと妖精たちの逸話の中で伝承されています。」

アルトリア「まぁその黄色い土というモノは、ただ黄色いだけの匂いしかなく、使い道も解らなくて、ほとんどの妖精たちにはそれに反応せずにほったらかしにしていたんですが・・・」

ぺぺロン伯爵「それが硫黄っていうモノよ。つまり妖精國の硫黄の始まりは、その『火山の厄災』が始まりであり、それが発生したのが『歪みの岬』がある地方と言う事は・・・」

アルト「ああ。おそらく『歪みの岬』にあるドアの現象は600年の昔からあったって言うことになるよな。そこにあるドアから並行世界から流れてきた者が何らかの形で岬の外に行ってしまい・・」

アルト「当時は『歪みの岬』の話題がなかった事から、その流れてきた者が『火山の厄災』として認識されて、ウッドワスとボガードに倒されたって言う事になるよな。」


アルト「(つまり取り替え(チェンジリング)を派生したモノか・・。仮に俺が考えられる者がそうだとしたら・・・・)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトが思う『火山の厄災』の姿


『火山の厄災』の正体(イメージ)
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/6b232c87718ca1378de0f21fc6f4cb7b/1375444898
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 21:49:14.91 ID:VB4Btr2q0
アルト「(とはいえ・・鉄砲というオマケ付きだが、鉄砲と火薬を得たことで、武器の方でこちら側の戦力は大幅に強化された。)」

アルト「(まさかペペロンチーノが先に俺が火薬作りを試そうとしたのに気づき、俺より先に妖精たちを使って火薬を作らせるなんて、思っても見なかったなぁ・・)」

アルト「(しかも作る予定も無かった銃火器を作ってくれるなんて、後に来る支払いとかが気になるが、まぁどうにかなるだろう・・。)」

アルト「・・・・・・・・・」考え事をしている

――――――――――――――――――――――――――
アルトが最近思う事


オベロン(回想)「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

ダ・ヴィンチちゃん(回想)「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「・・私の目的を聞いてどうするのかしら?」

―――――――――――――――――――――――――――
アルト「(――妖精騎士アグラヴェイン。俺のとは異なる3つの力を扱い、モルガンに仕える妖精騎士として君臨している・・俺と同じ“現実世界の人間”。)」

アルト「(彼女は3年前に円卓の騎士:アグラヴェインの着名(ギフト)をモルガンから貰い、シェフィールドでオーヴェとして俺とヴァージェたちに近づき、)」

アルト「(俺たちがこの妖精國に仇なす存在として告発し、氏族長であったムリアンやオーロラを俺たちとの共犯者として失脚させ、彼女たちの後釜としてイレギュラーズのメンバーを推薦させた。)」

アルト「(そして自身はマンチェスターと『歪みの岬』の領主となり、岬から出てくる異世界から来た者たちを襲っては、アグラヴェイン自身の3つめの力で力を奪い、)」

アルト「(そして彼女が新たに得たと思われる力で、異世界から来た者たちを用無しとして殺し、ブリテンの地に生まれる妖精として転生させられている。)」

アルト「(ウルトラマンの世界から来た怪獣グビラ、2代目妖精騎士ガウェインとして名乗ってたボクデン星人ビスケス、サラマンダー所長と名乗っていたダンガンロンパ世界の忌村静子・・・)」

アルト「(おそらく妖精騎士アグラヴェインもまた、俺と同じように現実世界から知っているアニメやゲームなどの情報とかで異世界から来た者たちを知っていき、)」

アルト「(彼女が思う事によってはその者たちを妖精國の妖精にするかしないかを判別し、そうしてその者たちを妖精國の妖精として転生させた。)」


アルト「(妖精騎士アグラヴェインは3年前の國家試験を通して、彼女が奪ってきた力を合成しては異端の亜鈴として選抜した妖精たちに与えていき、)」

アルト「(ブルーナたちのような選抜した妖精たちを異端の妖精たち(イレギュラーズ)として手元に置き、彼らを使いつつ、モルガンの目を欺きつつ自身の支配圏を増やしている。)」

アルト「(その一つとして、失脚したムリアンやオーロラ、自殺したスプリガンの後釜にするように・・ダルダン、ブルーナ、2代目妖精騎士トリスタンを選出させ、)」

アルト「(ブルーナたちが氏族長となる事で、ソールズベリーとグロスター、ノリッジは実質、妖精騎士アグラヴェインの占領下に置かれていたというのだが・・・)」

アルト「(それらの内、ノリッジとソールズベリーは俺と俺の家族・・そして『境界なき勇士団』とアルトリアたちの仲間たちによって、その2つの領地は妖精騎士アグラヴェインの支配圏から開放された。)」

アルト「(俺たちとの戦いに負けたダルダンとブルーナは、妖精騎士アグラヴェイン自身の情報漏洩を防ぐ為、自身みずから2人を暗殺していくも・・・)」

アルト「(女王軍の兵力の一時使用禁止と、確実に妖精騎士アグラヴェインの権限が狭まっているのは確実だ。この調子で行けば、彼女との一騎打ちに打ち込めるかもしれない・・)」


アルト「(しかし妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』や取り替え(チェンジリング)を利用して、多くの並行世界のキャラクターを妖精國の妖精へと転生させているのか?)」

アルト「(妖精騎士アグラヴェインはこの妖精國ブリテンを、モルガンに代わって乗っ取るつもりだと思われるのだが、アグラヴェインのヤツはいったいこの妖精國全体をどうしようというのだ?)」

アルト「(それに俺も俺だ・・ウッドワスの奴らに勝つためとはいえ、この『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』の原作には無かった・・火薬と銃火器の生成を試すなんて・・・)」

アルト「(まぁとりあえず、これら二つはこの妖精國で作れるとわかった事なのだが・・なんでこの現実世界で出来るようなアイデアを俺は思いついたというのか・・・?)」

アルト「(俺は3年前以前の・・・俺が前にいた『現実世界』の記憶もほとんど無く、親の顔も、就職してた会社も、友達も、自分がどんな人間として見られていたことも・・・)」

アルト「(『現実世界』での俺の事も思い出せないというのに、どうしてこのようなアニメやゲームの情報だけが俺の記憶の中にあって・・・・)」


ジジッ、ジィィ〜ジィィジィィ〜〜〜!!(突然、アルトの頭の中にホワイトノイズが掛かる)

アルト「!!?」頭が真っ白となる
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 23:51:47.60 ID:VB4Btr2q0
回想シーン:■年前・・・・現実世界 ■■ ■■■■■■の家



シュルッ、シュルッ、シュルッ・・・・(ソファで漫画の本(『DRIFTERS(ドリフターズ)』)を読んでいる■■■■■■)

タッタッタッタッ、コトンッ。(ホットミルクをテーブルに置く三澤亮太(アルト・オルラント))


■■■■■■「ねぇ・・・昔の日本人って凄いよねぇ〜。なんたって海外から輸入した火縄銃をすぐに量産して、当時の戦国時代の武士たちに広めていったからね。」

■■■■■■「火薬もそう・・・日本は火山が多い島だから硫黄には困らないし、硝酸だって硝石丘を作れば、2年で作れるわけだし。」

三澤亮太「そうか?硝石丘って・・作るのに効率が悪いし、とんでもないぐらいの悪臭はすると書かれているし、今の時代じゃそういう硝酸の作り方はまず無いかと・・」

三澤亮太「それはともかく■■■、その本よく読んでいるけど、そんなに面白いのか?■■■って、漫画やゲーム、アニメが好きそうなイメージがないというかそのぉ・・・」

■■■■■■「プライベートを仕事に持ってこないだけよ。こういうのをあなた以外の他人に見られれば、私の事をどっかのオタクと言って馬鹿にされるのが嫌なだけなのだから。」

■■■■■■「それに私の一番の趣味も他の人にバレたくはないし、バレたらそれこそ他の社員に私の事をあからさまに罵倒してくると思うとねぇ・・・」

三澤亮太「ま、まぁ俺もそう思うとなぁ〜・・会社でトップクラスのエリートOLがアニメと漫画が大好きなオタク女子なんだと・・・。それこそ恥ずかしい思いをするよね・・」

三澤亮太「でも俺はそんな君の事を絶対に笑ったりはしないよ。君と付き合っている俺はな?」

■■■■■■「ええ・・私のプライベートを人前でさらせるのはあなただけよ。私の恋人として付き合っているあなただけなら、私の全てをさらけ出すことが出来る・・」


スゥゥ〜、ストンッ・・・・(三澤亮太の膝の上に腰掛ける■■■■■■)


■■■■■■「・・ねぇ亮太君。もし、私たちがこの漫画のようなファンタジーの世界に異世界召喚されたら、私、この本のような事をやってみたいなぁ〜って思うの。」

■■■■■■「火山を見つけて硫黄を採って、硝酸を作って、ドワーフを雇って、銃を作って、そしてその武器で魔王を撃ち落とそうと思っているの・・・」

■■■■■■「・・・その異世界召喚の中には亮太君・・・貴方も一緒にいて欲しいわ。私の中で1番信頼できるのは亮太君・・・貴方だけよ。」

三澤亮太「フッ、君の思う事がいつか実現できると良いね。俺はそう信じている・・・」

三澤亮太「あっでも、だからって硝石丘を作るのに、人間の死体と糞尿を混ぜて作るのは良くないよ?■■■には人殺しはもっとも似合わないからね?」

■■■■■■「フフッ・・・わかっているわよ。私の大好きな亮太君・・・・♡」ズズズゥゥ〜〜・・・(テーブルから取ったホットミルクを飲み干しながら・・・)


三澤亮太「・・・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(■■■■■■の顔に近づく)

■■■■■■「・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(三澤亮太の顔に近づく)


ジジジィィ〜、ガァ〜ガァ〜ガァァァァ〜〜〜!!(再びホワイトノイズが覆っていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:火薬製造所前(ぺぺロン伯爵との会話中)


【アルトさん・・・アルトさん!】←
【もしも〜し、起きてる?】

アルト「・・・ハッ!?どうしたんだ、藤丸立香。何か聞きたいことでもあるのか?」

【いや、俺からは何も。】
【なんかアルトさんが上の空だったような・・・・】←

メリュジーヌ「アルト・・・また急にボケェ〜〜っとしちゃって・・・いったい今度はどうしたの?」

アルト「あ、あぁ〜ゴメン・・・どうもさっき話してた『歪みの岬』の事と一緒に妖精騎士アグラヴェインの事も考えていたからね・・・」

メリュジーヌ「ふ〜ん・・それって本当なのかなぁぁ〜?」ジィィ〜・・(疑っている)

アルト「本当だよ!本当だって!」アタフタ!(疑われて焦っている)


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」アルトの様子を見て・・・

ボガード「・・・・・・・」アルトの様子を見て・・
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/05(水) 23:52:03.42 ID:Uowb8yfA0
ぺぺロン伯爵「さて・・・アルト君が頼んだ火薬の話は一通り話したわ。けれど日の光の方はまだまだいける感じね?」

ぺぺロン伯爵「女王軍から2倍の兵力の援軍のことは聞いているわ。それにアドニス君とセツノちゃんの『覚醒』による新たな力とその反動の事もね?」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力による反動・・・彼らアルトの子供たち曰く『救國の七つ星』の7人にとっての弱点になるのだと、アルト君はそう思っていると思うけど・・・・」


ぺぺロン伯爵「武蔵ちゃん、カイニス、トリスタン、介人くん、ゾックス、響ちゃん、大樹さん、調ちゃん、飛電或人くん。ちょっと日暮れまであなたたちの力を貸してくれないかしら?」

ぺぺロン伯爵「いま志願兵たちに突貫で鉄砲の訓練をしている事と同じ突貫ではあるけど、私からの提案があるのよ。良いかしら?」

武蔵「えっ、なになに?私にできる事であるならば、なんでも言ってよね?」

ぺぺロン伯爵「ええ。あとそれとコーラルちゃんとアドニス君、あなたたち2人には少しやってもらいたいことがあるわ。ウッドワス軍との決戦に備える為にもね?」

ぺぺロン伯爵「アルト君が火薬を作ってくれた以上、物作りが得意なあなたであるならば、わかることだよね?」

アドニス「う、うん・・・・僕にしか出来ない事であるならば、僕はやってみるけど・・・」


ぺぺロン伯爵「藤丸君たちはちょっとしばらくの間、ジョルニたちと武蔵ちゃんたちの突貫に付き合ってくれるかしら?あなたたちなら、少しは役に立つと思うからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「まぁ良いけど・・。ぺぺロン、あなたが武蔵ちゃんたちにやらせる突貫の事とはいったいなんなのだい?内容によっては藤丸君の負担になる事はちょっとねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「フフッ、別に難しい事じゃなく彼にあまり負担になる事じゃないわよ。ただあなたたちはジョルニたちにただ付き合ってもらえばそれで良いのよ。」

【???】
【(ジョルニたちと関係ある事なのかな?)】←


ぺぺロン伯爵「アルト君、少し貴方の心の整理が付いた後でもいいから、後で作戦室に来てくれるかしら?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル、オベロン、メリュジーヌ、バーゲスト、ボガード、それにハルキくんも一緒に来てくれるかしら?今後の事でもう一つ話したいことがあるのだけど・・」

アルト「あ、あぁ良いけど・・・ぺぺロン伯爵、いったい今度は俺やアドニスたち、それに武蔵たちに何をやらせようとしているのかい?」

アルト「それにアドニスとセツノの『覚醒』した力の反動が弱点になるのは俺も思うけど、あなたはいったいセツノやアドニス、それにまだ『覚醒』していないジョルニたちに何をしようとしているんだ?」

アルト「それに俺にもう一つ話したい事っていったい・・・」

ぺぺロン伯爵「フフフッ、それはあとで聞いてからのお楽しみよ、アルト君?貴方にとっても、貴方の子供たちにとってもね・・・」

ぺぺロン伯爵「まぁ子供たちの事で理由があるとすれば、今後、あの子たちの『覚醒』の力がこちらの不利になることが無いように、突貫ではあるものの・・・」

ぺぺロン伯爵「あの子たちの為にも、少しはあの子たちの力のことで『特訓』しないといけないと、私は思っているのよ・・?」

アルト「!」何かに気づく


【!】
【(『特訓』って言うことは、もしかして・・・・)】←
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アルトの依頼によって火薬の原料となるモノが運ばれ、ぺぺロン伯爵のお節介とも呼べる提案と行動によって、妖精國で初めて“火薬の国産化”と“火縄銃の生成”が成されたロンディニウム。

ぺぺロン伯爵は次にアルトやジョルニたちに対し、アルトの子供たち7人の力のことについての提案を提言し、彼はアルトに対し・・・・

ジョルニたち7人の為に、突貫で『訓練』をしないといけないと明かし、アルトはその意味に意味深に気づくのであった。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/06(木) 23:45:02.51 ID:xQtyjtyy0
それから数分後・・・・ロンディニウム:外壁周辺にて・・・・


ぺぺロン伯爵「良い?あなたたちは他の妖精たちとは違って、あなたたちは自身の身体の成長と鍛え方によって、あなたたちの持つ力は強くなっていく・・・」

ぺぺロン伯爵「セツノちゃんやアドニスくんもそう、2人が『覚醒』によって身に付けたその力、確かにとても強力で頼もしいのだけど、その力の反動によるデメリットは大きいわ・・・」

ぺぺロン伯爵「だけど、だからってそのデメリットを仕方が無いという事で放置するのはとても良くないわ。私はね、そのデメリットが大きい事の理由があるとすれば・・・」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力に慣れていない・・・『覚醒』した力にあなたたちの力量が追いついていないと私は思うの・・・だから・・・」

ぺぺロン伯爵「ちょっと急ぎではあるけど、あなたたち兄弟と姉妹たちには突貫で、あなたたち『救國の七つ星』の能力伸ばしの訓練をさせてもらうわよ〜〜!!」笑い顔

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子供たちの突貫訓練(ジョルニの場合)


ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!バンバン、バキバキィィ!!(ジョルニが多くの植物を伸ばし続けるも、それを炎と銃弾で破壊していくツーカイザーとゼンカイジュラン)

ゼンカイジュラン「まだまだ!こんなんじゃ炎や太い斬撃を使う敵すぐに対処されるぞ!」ボォォ〜!ボォォ〜!ジャキン、ジャキン!(植物を燃やして斬っていく)

ツーカイザー「そうそう。もっとより太く、より早く、よりモリモリと、よりツーカイに植物を伸ばしていくんだ!」バババババァァ〜〜ン!!(銃撃をかましていく)

ジョルニ「はい!――フゥゥン!!」ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!(何度も多くの植物の成長をし続ける)


ジョルニの突貫特訓:1度に複数の植物を成長と増強をしていき、敵の攻撃にも耐えられるぐらいの強度の植物を攻撃と防御に使えるようにする特訓。

担当の戦士(ヒーロー):ツーカイザー、ゼンカイジュラン
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子供たちの突貫訓練(セフィーの場合)


ガキン、ガキン、ガキンッ!ジャキン、ジャキン、ジャキィィン!!(剣と剣のつば競り合い)

武蔵「はぁッ、ヤァッ!ハァァァ!!」ジャキン、ジャキン!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)

セフィー「ツゥゥゥ・・・・」ジャキン、ジャキンッ!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)


千子村正「ツァァァァッ!!」シュパンッ!(セフィーの後ろから斬りかかる)

ゼロワン・メタルクラスター「ハァァッ!」ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(多くの鉄のバッタの群れを放つ)

セフィー「―――――!!」」ヒュン!ギュゥゥゥ〜〜ン!(超加速で脱出する)


ジャキンッ、ジャキジャキジャキジャキィィィン!!(大量の鉄のバッタに斬りかかっていくセフィー)

ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(セフィーの攻撃を避けながら攻撃を仕掛けていく)


セフィーの突貫訓練:多数の敵との近接戦と遠距離攻撃に対応出来るよう、ひたすらに超加速を維持しながら戦っていく特訓

担当の戦士(ヒーロー):宮本武蔵、千子村正、仮面ライダーゼロワン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/07(金) 08:22:19.50 ID:DAjdjCez0
子供たちの突貫訓練(ガイルの場合)


バシバシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン、ジャキン、ジャキンッ!!(ガイルにひたすら強めの攻撃をしていく響と調)

ガイル「ウッ!グゥッ!うぐっ!クゥゥゥ〜〜〜・・・・」バシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン!!(鉄に変化した身体で攻撃を受け続けている)

立花響「ハァァッ!タァァァァッ!」バシバシバシッ!(ガイルを殴り続けていく)

月読調「――――――!!」ギュィィィ〜〜、ガリガリガリィィ〜〜!!(ツインテールの二つのホイールソウでガイルに攻撃していく)

ガイル「クゥゥゥ〜〜、ウラァァァッ!!」ブゥゥン!!(カウンター攻撃)

立花響、月読調「―――――!!」シュッ!(後ろへかわす)


ガイル「フッ、どうしたどうした?こんなんじゃ俺の身体に相当のダメージは入らないぞ。」ガキン、ガキンッ!(鋼鉄の腕を叩き鳴らす)

立花響「そうみたいですね?でもねガイルくん・・・あなたのその体格と能力は確かにとても堅そうだけど、ダルダンみたいにもっと堅く鉄から強い妖精がいるみたいだからね?」

立花響「強がるのはわかるけど、自分や家族の事を守るためにも、私もあなたももっと強くならないとね!」

ガイル「ああ!よし、次はもっと強い攻撃を頼む!それと俺はただ、いつまでもサンドバックになるつもりは無いからな!」

立花響「はい!行くよ、調ちゃん!」ガシンッ、シュッ!(構える)

月読調「ええ!」ガシガシンッ!(次の攻撃の準備をする)


ガイルの突貫訓練:自身の身体をサンドバックにしつつ、どんな攻撃にも無傷で頑丈で耐えて守り抜き、尚且つ強烈なカウンター攻撃をかませる特訓

担当の戦士(ヒーロー):立花響、月読調
――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(スズカの場合)


ヒュンヒュンヒュン、ババババァァァ〜〜ン!!(トリスタンが放つ光弾とディエンドが放つ銃撃がスズカに襲いかかる)

スズカ「――――――!!」タタタタタァァーー!キュキュキュキュゥゥーーン!(その遠距離攻撃をかわしていく)

スズカ「ハッ!ヒーリング(緊急治療)!」キィィン!シュッ!(カルデアのマスターにヒーリング(緊急治療)を掛けつつ、盾を構える)


ガガガガガガガァァァ―ーン!(盾に光弾と銃撃が当たっていく)


【ナイスだ、スズカさん!】
【ありがとう!】←

スズカ「ええ、行くわよ!」スタッ、タタタタタァァーー!(攻撃を盾で守りつつ、カルデアのマスターを避難させる)


スズカの突貫訓練:ヒーラーである彼女は遠距離攻撃が出来るスナイパー系の敵に狙われやすい事を想定し、遠距離からの攻撃の弾幕から怪我人や避難民を守りつつ、『ヒーリング』による治療をしていき、

『ヒーリング』による回復能力の向上と危機感知能力と対応力を底上げを同時に行なう特訓

担当の戦士(ヒーロー):トリスタン、仮面ライダーディエンド
――――――――――――――――――――――――――――――
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/08(土) 21:41:27.68 ID:KzvYQVwA0
子供たちの突貫訓練(アドニスの場合) 

他のメンバーとは別の場所(ロンディニウム内側:武器庫内)


ジャラジャラジャラァァ〜〜、ゴトン、ゴトン、ゴトン!(ある入れ物を作り、そこに火薬を入れて作っていくアドニス)

アドニス「クゥゥ〜〜・・・フー・・フー・・フー・・フーーー・・・。」ジャラジャラジャラァァ〜〜、カチャカチャカチャ!(ある入れ物を作り続けていく)

コーラル「・・・・・・・・・・」アドニスの汗を拭いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・」ガシャガシャガシャッ・・・(入れ物を作る為の鉄を持ってくる)


アドニスの突貫訓練:彼の『覚醒』による能力『物を粒子化して、新たな物を作り出す』の反動にくる倦怠感に耐えられる体にする特訓

それと同時にウッドワス軍に対抗し得る火薬を使った“ある物”を大量生産して大幅な武力を増産する、まさに一石二鳥の特訓

担当の戦士(ヒーロー):2代目レオナルド・ダ・ヴィンチ、アドニスの妻のコーラル・オルラント
―――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(セツノの場合) 

所変わり、ロンディニウム:外壁周辺にて・・・


バリバリバリィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!カチカチカチィィン!!(セツノに向けて炎・雷・氷の能力を当てていく)

セツノ「ツゥゥゥ〜〜、ンヌゥゥゥ〜〜〜〜〜〜!!」ギュゥゥ〜〜ン!バァァァ〜〜!(その能力による攻撃を吸収しつつ、空に向けて一点に放出していく)

カイニス「まだだ!アンタの『覚醒』した力はそんなもんじゃねぇだろ!力の暴発なんて、気合いで克服しろ!気合いでぇぇ!!」バリバリィィ〜〜!!(雷電を放ちながら)

ゼンカイガオーン「ちょっ、ちょっとカイニスさん!?・・でも、こうしないとセツノちゃんが強くなれないからね!とにかく頑張れ、セツノちゃん!」コチコチィィ〜〜!!(氷の魔法を放ちながら)

ゼンカイザー「あぁ!炎ゼンカイ!燃え燃えゼンカイ!ついでにセツノちゃんの気合いもゼンカイだぁぁ〜〜!!」ジュボォォォ〜〜!!(火炎放射を放ちながら)

セツノ「うん・・・・セツノ、頑張る・・・・!ンニャァァァァァ〜〜〜!!」ギュゥゥゥ〜〜ン、ドバァァァ〜〜!!(吸収と放出を同時に頑張ってやっていく)

ハベトロット「頑張れ〜〜!頑張れセツノォォォ〜〜!!」応援している


セツノの突貫訓練:セツノの『覚醒』のよる能力『四大元素(エレメント)を吸収し、倍にして返す』力による攻撃の吸収と放出を断続的に同時に行ない、

力の反動による力の暴発と制御不能を軽減させ、長期戦でも戦えるようにする特訓

担当の戦士(ヒーロー):カイニス、ゼンカイザー、ゼンカイガオーン、ハベトロット(応援係)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(ルージュの場合)

ロンディニウム周辺:大きく掘られた穴周辺


穴の中のルージュ「アァァァァァ〜〜〜〜!!ウワァァァァァァ〜〜〜!!」」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(棘が飛んでくる音)

ぺぺロン伯爵「そんなんじゃダメよ!あなたのその怒りの感情を出したい気持ちはわかる・・・あなたのたった1人の母親の形見を没収されているからね?」

ぺぺロン伯爵「でもその怒りのままで戦えば、味方であるはずの周りの皆を傷つけるわ。そんなのは絶対にダメなんだからね?」

ぺぺロン伯爵「自分の怒りを制御しなさい。あなたのその怒りの感情を制御して、あなたの母親を連れ去った敵を倒す力となりえるためにね!」

穴の中のルージュ「アァァァァァァ〜〜〜〜!!おかあちゃぁぁぁ〜〜〜ん〜〜〜〜!!!」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(暴れている)


メリュジーヌ「あああ・・・ルージュ・・・・」心配している

バーゲスト「ルージュ・・・特訓とはいえ、これはあまりにも辛い・・・」

アルト「・・・・・・・・・」


ルージュの突貫訓練:穴の中で形見のペンダントなしで彼女自身の怒りによる暴走と感情を制御し、その暴走の自身の力としていく特訓。

メリュジーヌやバーゲストの許可は得ているが、子供たちの中では1番辛い方の特訓である(ルージュ談)

担当の戦士(ヒーロー):スカンジナビア・ペペロンチーノ(ぺぺロン伯爵)、メリュジーヌとバーゲスト(監視役)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 21:45:55.51 ID:Y33+cl3W0
バリバリバリィィ〜〜!ジャキンジャキンジャキンッ!バンバンバンバン!ズドドォォ〜〜ン!(それぞれの訓練に励んでいるジョルニたち7人)


ぺぺロン伯爵「フフッ、どうかしら?文字通りの突貫訓練ではあるものの、ジョルニくんたちの力を伸ばすにはうってつけの特訓よね?」

ぺぺロン伯爵「特にアドニスくんの特訓は便利よね。アドニス君の『瞬間制作』と『覚醒』のよる力でこちらの武器をたくさん増産しちゃっているからねぇ〜。」

アルト「あっ、ああ・・・。ウッドワスとの決戦があり、時間が無いとはいえ、ペペロンチーノが俺の子たちにこうして力を付ける特訓を計画してくれるとはね・・」

ぺぺロン伯爵「ええそうよね〜。まあこれもまた、私の頭の中から依頼したオーマジオウの依頼を私なりにこなし、あなたたち家族をサポートしていく。」

ぺぺロン伯爵「全ては私の目的としているケジメの為、世界を『星の崩落』から守る為、あなたたち家族が確実にイレギュラーズに勝てる為、それらのために私は全力を持って尽くしている・・」

ぺぺロン伯爵「いわば、私やカルデア、あなたたち『境界なき勇士団』に並行世界のヒーローたちにとっても、お互いにWin-Winな関係って事よ。」クスクスクス!

アルト「Win-Winって・・・なんというかそのぉぉ・・・・」


ぺぺロン伯爵「・・さてと、じゃあアルト君。少しはあなたの方で気持ちの整理は纏まったかしら?さっきも言った通り、あなたには今後の事でもう一つ話しておきたい事があるの・・・」

ぺぺロン伯爵「まあ内容としては少し前にカルデアのみんなに話した事と同じ事で、アルトたちでしか話せない事を省いて彼らに話した事だからね。」

ぺぺロン伯爵「というのも、あなたの気持ちの整理が付いた後っていうのはさっきもあったように、あなた、私たちが話している途中に何かあなたの中でうわの空になってたよね?」

ぺぺロン伯爵「先ほどのようにあなた、メリュジーヌや藤丸君になんともないと言っているけど、私はあなたのごまかしは通用しないわよ?」

アルト「!。バレていたか・・・実はその・・・・俺にも良くわからないと言うか、俺の中で『歪みの岬』と妖精騎士アグラヴェインの事を考えていたら・・・その・・・」言いづらく言う

ぺぺロン伯爵「無理に言わなくてもいいわ。あなたのことは、ボガードやハベトロット、ジョルニたちからも聞いているわ。あなたが『名無しの森』にいた事を・・・・」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなたがこの妖精國に転移してきた際、運悪くも降り立った場所が『名無しの森』であり、あなたはそこで多くの『記憶』を失った・・・」

ぺぺロン伯爵「それでもあなたは名無しの森から自力で抜け出し、普通の妖精だった頃のブルーナに拾われ、彼女から独立権を発行され、ソールズベリーに住ませてもらっていた・・・」

アルト「ああ。その際に俺が思い出した記憶というのが・・・『自分の名前』と俺が何かによって授かった『3つの力とその使い方』、『俺が光のオーラによってこの世界に来た事』・・・」

アルト「それと俺の世界で知っているアニメやゲーム、漫画のジャンルの情報であり、それ以外は未だに思い出せないんだ・・・。」

アルト「俺の家族や友人、知人・・・俺が現実世界ではどんな人間だったのか、どんな職に就いていた事も・・・現実世界にいた頃の自分の記憶のほとんどが未だに思い出せない・・・」

アルト「・・むしろ思い出したくないっというか・・・なんか俺の中で、俺がいた現実世界がどれだけ最悪だったと言う事を・・俺がアニメやゲームなどの情報以外の現実世界の何もかもが思い出したくないというか・・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、あなたがいた世界の何もかもが思い出したくないねぇ〜〜・・?」興味津々に聞いている

ぺぺロン伯爵「まぁそれについては私も共感出来る部分があるわね?だって私だって、名字が妙漣寺だった頃、似たような人生を送ってたからねぇ〜・・」

アルト「ああ・・・ただここ最近になって、『歪みの岬』の事と『妖精騎士アグラヴェイン』の話を自分の中で考えていたら、突然と現実世界にいた俺の・・・」

アルト「『三澤亮太』と名乗っていた頃の記憶が・・・突然とフラッシュバックのように思い出してきてね・・・」

アルト「なんというか・・・・女の人が俺の名前を呼んで話しかけている事が2度もあっているのだが、顔まではおぼろげでわからないと言うか・・・そのぉぉ・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、女の人ねぇぇ〜?その女の人、あなたにとってはどんな感じで話していたのかしら?私が思うに、その女の人は現実世界のあなたにとても関わりがあって・・・」

ぺぺロン伯爵「その女の人・・・それはあなたがいた世界でのあなたの妹か、母親か、それともあなたの元・恋人とか〜?」

アルト「!?。やめてくれよそんな・・・今の俺にはヴァージェとメリュジーヌとバーゲスト、それに子供たちもいるんだから・・・元カノなんてそんなぁぁ・・・」タラタラタラ・・・・(汗)

ぺぺロン伯爵「アハハハハ、ごめんなさいねぇ〜。あなたが女の人っていうから、ちょっとカラカッただけよ?それについてはちゃんと詫びるわよ。」


ぺぺロン伯爵「・・・とまぁ、あなたの話を聞く限り、ダ・ヴィンチ女史が推測している論理の重ねるとすれば、あなたの場合は半分が正解で半分が違うと思うわね。」

アルト「半分が正解で半分が違う・・・・それはいったいどういう事なんだ?」

ぺぺロン伯爵「言葉の通りよ?あなたの場合、『名無しの森』の呪いにかかった後の事が、藤丸君たちとはあまりにも違うって事なのよ。」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 23:43:19.10 ID:Y33+cl3W0
ぺぺロン伯爵「アルト・オルラント・・・『旧名:三澤亮太』は確かに『名無しの森』で1度、あなたの名前と共に記憶を失った・・・ただそれだけは藤丸君たちと同じだった・・」

ぺぺロン伯爵「でも藤丸君やアルトリアのように『名無しの森』を脱出した後、すぐに彼らの名前と記憶を取り戻し、ダ・ヴィンチたちの事も思い出してた事に対して、」

ぺぺロン伯爵「あなたの場合は『名なしの森』から出て、時間を掛けて自分の名前を取り戻したというのに、あなたは3年前以前の・・『現実世界』のあなたの記憶が未だに取り戻す事もなく、」

ぺぺロン伯爵「あなたが妖精國に転移した際に得た『3つの力』の使い方とあなたの世界の創作作品のみが思いだして、家族や知人の顔や名前を未だに思い出せていないと・・。私が推測するにあなたは・・・」

ぺぺロン伯爵「『名なしの森』の影響よりも先にあなたの身に起きた何かのトラブルによって、あなたは『現実世界』での記憶を失い、その後に『名なしの森』の影響を受けたと言う事になるわね。」

アルト「!。『名なしの森』より先に俺が記憶喪失に鳴ったと言いたいのか、ペペロンチーノ。・・・確かにそれはあり得ることだと思われるのが・・・」

ぺぺロン伯爵「ええ。交通事故にもあったか、何かしらのショックを受けたというのか。あなたが言うその『光のオーラ』に入る前にあなたの身にいったい何があって、『現実世界』でのあなたの記憶の大部分を失い、今に至ったのか・・?」

ぺぺロン伯爵「それら全ての謎は、あなたが何故“光の氏族の降臨者”に選ばれたのかと同じぐらいに謎が深すぎると確信が付くわね・・。」

アルト「・・・・・・・・・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・・(ボガード、オベロン、ハルキ、パーシヴァルが歩いてやって来る)


ボガード「ここにいたのかアルト、それにぺぺロン伯爵。いつまで立っても作戦室に来ないから、こちらの方から来させてもらったぞ。」

パーシヴァル「はい・・・。あの〜・・・なんですか・・・この地獄絵図のような状況は・・・」周りの特訓の様子を見回して・・

ハルキ「うわぁぁ〜〜・・・なんかこれ、俺がストレイジにいた頃の訓練より凄まじすぎるというかそのぉぉ・・・」タラァァ〜・・(気が引いている)

ぺぺロン伯爵「!。あらやだ、少々話が脱線しただけじゃなく、作戦室で待たせていたボガードたちもここまで来るまで待たせてしまうなんて・・・ちょっと話をしすぎたかしらねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「アルト君、さっきも言ったのだけど、あなたの心境によってはこの話をするにはちょっと・・・・」

アルト「いや、その事については心配ない。俺の失った記憶のことも気になるのは俺も少しは気になるが、それについてはまだ、俺にとっては重要な事ではない・・・」

アルト「むしろいま俺が気になっているのはペペロンチーノ・・・あなたが俺に話したいもう一つの事であって、それは俺にしか言えないことだというのか?」

ぺぺロン伯爵「ええそうよ。この話はアルトリアや藤丸たちには言えない・・・むしろあの子たちに言った“予言の後”についての提案から全く関係ない、あなたへの私情の話・・」

ぺぺロン伯爵「それについてはボガード、彼なら事の話をよく知っているからね。だから今は作戦室に戻って話を・・・・」


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(アルトたちの前にヒーローズゲートが開く)


ゼットの声「それならこちらで話をした方が効率が早いと思いますよ?その話にはハルキも話の輪に入っていると言いますし・・」

ゼットの声「それにオレとハルキの身元がもうバレている事だし、直接あいさつぐらいはしたいと思ってましたよ。」

ハルキ「ゼットさん!――ま、まぁゼットさんもそう言ってますしね・・・。作戦室よりは少し狭いと思いますが、話はそこでも良いかと・・・?」

ぺぺロン伯爵「アラ、良いのかしら?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわね、『巨人の予言の子』と呼ばれたウルトラマンZくん。」

アルト「ああ。バーゲスト、メリュジーヌ。」2人に呼びかけながら・・・

メリュジーヌ「ええ・・・。バーゲスト、ルージュの特訓の事は私が見る。バーゲストはアルトたちの話に付き合ってくれないか?」

バーゲスト「!。ええ・・・後の事は任せたぞ、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「うん。」頷く


ハルキ「サ、ササッ・・・こちらにどうぞ・・・。」アルトたちを案内する

タッタッタッタッタッ、シュィィ〜〜ン・・・(ヒーローズゲートの中に入っていくアルトたちとボガードたち)
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/10(月) 23:55:03.32 ID:9CfZozq50
異空間:ウルトラマンZのインナースペース



キラァァ〜ン、キラキラァァ〜〜・・・(周りが光り輝いている)


オベロン「うわぁ〜かなり光が眩しいねぇ。あまりの煌びやかさに僕の眼がチカチカしちゃいそうだ・・」

バーゲスト「ええ。なんだこの煌びやかな空間は?これは前にシータがいる世界で聞いたサーヴァントの固有結界の一種だというのか?」

パーシヴァル「だとしても、こんなに光り輝く空間をハルキ殿と『巨人の予言の子』が所持しているなんて・・・」

アルト「ああ。まさかあの『ウルトラマンZ』に出てくるインナースペースを直接入る事ができるなんて・・・・」

ハルキ「アハハハハ・・・・・まぁそんな感じですね・・・」照れている


ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ・・・・。(人間サイズのウルトラマンZ(ゼット)・オリジナルがアルトたちの前にたっている)


ウルトラマンZ(ゼット)「ナイスミーチュー。私はウルトラマンZ(ゼット)。ノリッジでの戦いの時はご協力ありがとうございます、アルトさん。それに皆さま方も。」

アルト「!。あなたがウルトラマンZ(ゼット)だね?もう身体とエネルギーの方は大丈夫なのか?」

ゼット「はい。ノリッジでの『厄災』との戦いでしばらくお休みしていましたが、おかげさまでウルトラ元気になりました!」

ゼット「『厄災』との戦いの後の事は、ハルキから話を聞いている。ハルキがロンディニウムで色々と妖精たちと互いに世話になっているってな。」

ハルキ「はい。皆さんのおかげでユーミルさんやエイリンさんも、ロンディニウムに新しい『鋼鉄山』を築いたり、色々な武器を作ったりして喜んでいましたしね。」

アルト「ああ。あなたたちが俺の知っているウルトラマンZで本当に良かったよ・・・。」


ゼット「――それでその、そこにいるこちらの世界の地球人がぺぺロン伯爵という人ですね?ハルキから話は伺っている。」

ゼット「いったい、ハルキとアルトさんを呼び出して何を話すつもりなのですか?」

ぺぺロン伯爵「あっ、そうね。じゃあまず、私の方からあなたたちに話しておくことを言っておくわね。・・といっても、この話は既にアルトリアや藤丸たちにも話をしているのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「この話をするに当たっては、これからボガードが話す事にも繋がるからね?」

アルト「――。ボガードが話す事ねぇ・・・・それはいったい・・」キリッ・・・(真剣な表情)

ボガード「・・・・・・・・」キリッ・・・(真剣な表情)

ゼット、ハルキ、オベロン、バーゲスト、パーシヴァル「・・・・・・・・・」キリッ・・・(真剣な表情)


ロンディニウムの外壁の周辺では、ぺぺロン伯爵の提案でジョルニたち7人のアルトの子供たちに、彼らの能力を伸ばしていくことを前提に突貫の訓練を実行し、

多くの戦士(ヒーロー)たちが彼らを見守っていく中で、ジョルニたちは突貫ながらも訓練に励み、着々とその力を高めていくように訓練に励んでいった。

一方のアルトは、ぺぺロン伯爵に自身の身に起きた、3年前以前の失った記憶のフラッシュバックの事で会話をし、ぺぺロン伯爵もまた、アルトに話しておきたいもう一つの事で接触し、

『厄災』との戦いから回復したウルトラマンZ(ゼット)に案内されるがままに、彼らのインナースペースへと入り込み、ぺぺロン伯爵は改めてアルトにとある重要な話を打ち明けるのであった・・。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 08:00:24.98 ID:yMBo8aqC0
かくかくしかじか・・・・(異聞帯の事で軽くゼットたちに説明するぺぺロン伯爵)


ぺぺロン伯爵「つまりね、私や藤丸くんたちのような“今を生きる人類”が暮らしていた世界である汎人類史ではない世界・・・」

ぺぺロン伯爵「過った選択、過った繁栄によって“不要なもの”として中断され、並行世界論にすら“行き止まり”として認識されなかった、人類史の断片・・・」

ぺぺロン伯爵「私たちはそれらのような“異聞の帯”の事を『異聞帯』と言って、カルデアのみんなは今までいくつのも異聞帯をめぐり、自分たちの世界を救う冒険を繰り広げているのよ?」

ゼット「成る程・・・その世界の地球人類の選択判断によっては、並行世界にすら認識されず、存在すら認められない世界というのが、この『異聞帯』と呼ばれる別世界と言うのですか・・・」

ハルキ「・・・なんか、他とは違う別の世界だというのに、それらを並行世界にすら呼ばれる事が許されない世界が実在していたなんて・・なんというかそのぉぉ〜〜・・・」困り顔

ぺぺロン伯爵「いいえ、異聞帯という世界というのはあくまで私たちの個別判断で呼んでいる世界の事を指し示しているだけで、ハルキ君が細かく考える必要なんか関係ないわ。」

ハルキ「そ、そうなんですか・・・えぇ〜とそのぉぉ〜〜・・・」ポリポリポリ・・・(指でもみあげをかきながら)


アルト(小声)「(ペペロンチーノ、ハルキやウルトラマンZに『異聞帯』の話をするのはちょっとマズいんじゃないのか?たしか異聞帯はカルデアにとって・・・)」コソコソ・・

ぺぺロン伯爵(小声)「(わかっている。彼ら(ハルキとゼット)には後からこっちで記憶の一部に忘却術をかけておくから、心配しなくてもいいわよ?)」コソコソ・・

ぺぺロン伯爵(小声)「(と言っても、そうでもしないと彼らのようなヒーローたちは、彼らの感情次第では何が何でも、その世界もすべて守ろうとしちゃうからね?ほんと彼ら(ヒーロー)という者はねぇ・・)」コソコソ・・

アルト(小声)「(ああ。海東大樹を除いて、ここにいるヒーローたちはみんな、人助けをする事こそが彼らの心の本質だからね・・。)」コソコソ・・・


ぺぺロン伯爵「っと、話を戻すけどね。この妖精國ブリテンはね、さっき私が言ってた『異聞帯』と呼ばれる世界とは違う・・・空想樹が無くなってもこの世界は無くなることはない。」

ぺぺロン伯爵「あなたたちが言うように、この世界は正真正銘の並行世界・・・私や藤丸くんたちが言う汎人類史とは大きく異なる世界・・・」

ぺぺロン伯爵「汎人類史の世界において空想の産物と呼ばれていた妖精が霊長の存在として君臨している世界なのよ。」

ぺぺロン伯爵「そんな妖精たちの世界を恐怖と圧政で支配しているのが、この妖精國の女王である『モルガン』であり、あなたたちに『星の終わり』の夢を見せ、」

ぺぺロン伯爵「あなたたちのような並行世界にいるヒーローたちを使って、『予言の子』であるアルトリアちゃんの巡礼の旅を邪魔させようとしたのが、『妖精騎士アグラヴェイン』という人なの。」

ぺぺロン伯爵「妖精騎士アグラヴェインはこの妖精國に存在する妖精騎士と名乗っているけど、本当はアルト君と同じ『現実世界』の人間であり、いったいこの世界で何を企んでいるかは知らないのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「この妖精國を支配する妖精妃モルガンとその妖精妃を守っている妖精騎士アグラヴェイン・彼女たちを倒さない限りは、ハルキ達のような別世界の人たちは元の世界には戻れない・・・」

ぺぺロン伯爵「それらのことについては既に海東大樹やアルトたちを通して伝わっているのだけど、私が話したいことはそこじゃないわよ。」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなたはシェフィールドでの戦いの後、ボガードから領主の役割を引き継ぎ、場所がロンディニウムに変わっても、立派に領主として妖精たちを導いていることはよく聞いているわ。」

ぺぺロン伯爵「彼ら(元・シェフィールドの住民たち)の為にわざわざロンディニウムへ行けと話し、自身は彼らが望むノリッジ奪還を成功させる為に旅だった。」

ぺぺロン伯爵「そしてあなたはノリッジで『予言の子』であるアルトリアとカルデアと共にノリッジの『厄災』、円卓軍と共にイレギュラーズの1人であるダルダンを倒し、」

ぺぺロン伯爵「さらには女王軍・軍隊長であった2代目妖精騎士ガウェイン、ソールズベリーを我が物顔で支配していたブルーナちゃんを倒した。」

ぺぺロン伯爵「あなたとあなたが結成させた『境界なき勇士団』の活躍は、もはや『予言の子』と同じぐらいに妖精たちの心に染み渡り、あなたたちへの賞賛の声はもううなぎ登りなのよねぇ〜。」

ボガード「ああ。前の領主である私でさえもなし得なかったことをアルト、お前は立派にやり遂げた事に私は誇りに思えるぞ。」

アルト「ああ。だがこのようなことができたのは俺の力だけじゃない・・・俺と俺の妻のバーゲストとメリュジーヌ、俺の子供たち、ボガードにロブたちにカイニスにハベトロットたち・・・」

アルト「それにアルトリアやカルデア、円卓軍、そして俺たちに協力しているハルキや介人たち、響たちのような並行世界からの戦士(ヒーロー)の協力があって、俺たちは今ここにいるんだ。」


ハルキ、ゼット、パーシヴァル、バーゲスト「――――」頷く

ぺぺロン伯爵、ボガード「・・・・・・・」微笑みを見せる
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 10:34:32.32 ID:yMBo8aqC0
アルト「しかしぺぺロン伯爵。それについて俺とペペロンチーノとボガードが話す事と関係あるモノなのか?俺と話をしたかったのなら、何故あの時・・・

アルト「アルトリアや藤丸たちと一緒に話をさせず、俺にわざわざ話をするために呼び出すなんて、あなたたちは何を考えて・・」

ぺぺロン伯爵「ええ、確かにこれについてはあなたも違和感を感じるよね?なぜアルトリアと藤丸くんたちを差し置いて、彼らと別々に話をする必要があると言うことをね・・?」


ぺぺロン伯爵「単刀直入に言うけど、今、私たちがやるべき事はこの妖精國を支配する女王モルガンと、その女王を守るイレギュラーズを率いる妖精騎士アグラヴェインを倒す事。」

ぺぺロン伯爵「そしてイレギュラーズを倒しつつ、奴らからヴァージェとマシュを取り戻し、ハルキ達のような並行世界の者たちを元の世界に戻さなきゃならないからね。」

ぺぺロン伯爵「だけど問題はその後・・・女王モルガンを倒し、妖精騎士アグラヴェインを倒した後、この妖精國にはいったい何が残るのかしらね?」

ぺぺロン伯爵「バーゲストから聞いているわ。アルト君、あなたはモルガンとの空鏡での謁見で彼女(モルガン)にとても大胆な事を言ったのよね?」

ぺぺロン伯爵「“モルガンとイレギュラーズを倒した後に、モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”・・・それについては悪くはない話だと私は思うわ。」

ぺぺロン伯爵「あなたたち『境界なき勇士団』の掲げるモットーである妖精たちの『解放』と一致しているし、恐らく今後訪れる予想である『大厄災』に備える為・・・」

ぺぺロン伯爵「『大厄災』に備える為にこのような目標を掲げておけば、妖精國の妖精たちは一致団結して女王軍との戦いや『大厄災』との戦いにも望めるからね。」


ぺぺロン伯爵「だけどそのあなたが掲げる自由国家には、妖精國の妖精全てをまとめ上げる存在・・・いわば『王』の存在が不可欠と言っても良いわ。」

ぺぺロン伯爵「いくら妖精たちを解放し、妖精たちに選択権を与えたとしても、その妖精たちの選択次第では、妖精たちは妖精たちで自由に対する分断が起こりえる可能性がある・・」

ぺぺロン伯爵「自由と自由の相剋によってそれに関する衝突が起こり、それを題材に争いが起こり、団結しようも団結できない矛盾が生じるのは、人類史の歴史が既に証明している。」

ぺぺロン伯爵「妖精國でもそう、事の発端はモルガンによる自由の抑圧という選択によってこのような事態を招くきっかけを作ったと言っても良いわ。」

ぺぺロン伯爵「アルト君、あなたのその妖精國の妖精たちの気持ちを考えてこのような目標を掲げるのは良いけど、あなたはそれらを実現する為の想像力がちょっとばかし足りていないわね。」

ぺぺロン伯爵「ホント、あなたのような不器用な考えを持って世界を救う為に行動する人って、私が知る人を除いて少し危ういところがあるからね・・?」

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ぺぺロン伯爵(ペペロンチーノ)が知る不器用な考えを持つ人

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グサッ!(図星を付かれるアルト)


アルト「・・・確かにそれについては自覚しているよ。俺は不器用ながらも誰かを助けることが生きがいだからね。ハルキ達のようなヒーローたちと同じようなモノさ・・・」

アルト「でもその不器用な考えでも、俺はそうしてバーゲストたちとメリュジーヌ、ヴァージェを救い、彼女たちを愛してあげているのだからな・・。」

バーゲスト「アルト・・・・」

ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・・」少し笑みを見せる


ぺぺロン伯爵「っとまぁさておき、アルト君が掲げる自由国家の確立をさせるためにも、妖精國の妖精たち全てをまとめ上げる『王』の存在が不可欠なのは変わりはないわ。」

ぺぺロン伯爵「問題はその『王』と成り得る存在の候補・・・モルガンを倒した後に、妖精國を統べる者がいったい誰を推薦すれば良いかと、私とボガードの2人でその事を考えていたわ。」

ぺぺロン伯爵「エインセルの予言の通りでは、キャメロットの玉座につくのは『真の王』。その『真の王』という存在というのが未だに私にもわからない。」

ぺぺロン伯爵「予言のつじつまがあっていれば、『真の王』の正体が『予言の子』であるアルトリアである事は見当は付くのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「そんな事を考えている中で、我々の知っている人物の中で『真の王』と成り得るかもしれない人材を候補が上がったの・・・それについては・・・ボガード。」ボガードに目を向けながら

ボガード「ああ。俺が知る者の中でアルトが掲げる自由国家の築き上げ、妖精國の妖精たちをまとめることができる者を、この俺、ボガードはそれを知っている。」

アルト「!。そうなのかボガード!――で、ボガードが知っているという『真の王』と成り得る存在とはいったい・・・」

ボガード「うむ・・アルト。モルガンを倒し、お主がこの妖精國の妖精たちに自由と選択肢を与え、妖精國に新たな自由を持たせ、多くの妖精たちをまとめ上げ、」

ボガード「来たる『大厄災』に立ち向かえるように道を指し示し、この妖精國に新たな時代を築き上げる事ができる『真の王』・・・・つまり私はお主が思う自由国家の創造を築く者として・・・」


ボガード「私はアルト・オルラントを・・・・この妖精國の『真の王』としてお主の名を上げたのだからな。」

アルト「・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」ビクッ・・(思考停止のように驚愕している)
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/04/12(水) 22:56:37.37 ID:cc2u4Kdn0
【空気中のスパイクタンパク汚染に気をつけましょう】

スギ花粉や様々な化学物質に対して過敏な方がおられるように
スパイクタンパクに対し過敏な方がおられます

特に二価ワクチンを接種された方に遺残した
オミクロン対応の
mRNAから生成されるスパイクタンパクは
従来の武漢対応のものと比べ
60〜70倍人体に結合しやすくなっており
シェディング被害は甚大なものになっています

また一部の方に感じる臭いに関しても
酸化したPUFAの代謝産物であるアルデヒドの可能性も否定できません

科学的証明は難しい案件ですが
徹底したシェディングング対策や
イベルメクチンやグルC点滴などで
改善することから
臨床的に起こっている事案は
化学物質過敏症やスパイクタンパクそのものでしか説明できないものばかりです

スパイクタンパクが体内に侵入すると
自覚症状が無くても
徐々に毛細血管レベルでは
血栓を形成する恐れがあり
酸素や栄養素が
細胞全体に十分行き渡らなくなる可能性があります
これは老化の促進を意味し
新たな病気が発生する素因にもなります

既接種者で
コロナ後遺症やワクチン後遺症になった方は
非接種者に比べ
シェディング被害を被りやすくなっています
そのため治療が難渋している可能性もあることに留意してください
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 23:17:24.41 ID:yMBo8aqC0
数時間後・・・日没直前のロンディニウム:外壁周辺にて・・・



ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・ハァ―・・・ハァ―・・ハァーー・・・・・(疲労困憊になっているジョルニたち7人)


ジョルニ、セフィー、ガイル「・・・ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・」酷く疲れている

スズカ、セツノ、ルージュ「ハァ―・・・ハァ―・・ハァーー・・・・・」酷く疲れている

メリュジーヌ「・・・・・・・・・・・。」疲れているジョルニたちの様子を見てて・・


【ハァ〜疲れたぁぁ〜〜・・・】
【みんなお疲れさま・・・】←

ガイル「ああ・・・俺たちの力の強化とはいえ、ここまで疲れる特訓は久しぶりだったよなぁ・・・セフィー?」ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・

セフィー「うむ。突貫的とはいえ、ここまで能力を限界まで使う特訓は、14歳ごろの特訓以来、久しぶりだったからなぁ・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・

ルージュ「あ〜〜本当にそう・・・・・私なんかもう、2度とあんなような私のペンダントをワザと人質にするような特訓なんかやりたくもないのだから・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・

セツノ「ハァ・・ハァ・・・セツノ・・・とっても疲れた・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・

ジョルニ、スズカ「・・・・・・・・・」疲労困憊で何も言えない


アルトリア「みなさん、疲労困憊になりながらも能力伸ばしの訓練お疲れさまです!あなたたちの訓練の様子、しかと拝見させてもらいました。」

アルトリア「皆さまの能力はもうとてもじゃないほど素晴らしくて、それらがまた更に強くなっていくところを見ていたら、私のマーリン魔術なんかもうなんというか・・・」

千子村正「拝見だぁ〜?お前さんは伯爵から何も言われていない補欠担当だからって、儂らとの訓練にも参加せずに見ているだけとはなぁ〜・・?」

アルトリア「ツゥゥ〜〜・・・補欠で悪かったわね!補欠で!私だって、補欠は補欠なりで別の場所で色々と頑張っていたのですから!!」カァァ〜〜!(怒り顔)


アルトリア「・・と、失礼・・。今、フリントさんとイズさん、それと私たちの方で夕食の支度をしていました。なんでも伯爵が言うことには・・・」

アルトリア「“辛い訓練の後にはちゃんと美味しく楽しい事をしないと、訓練したみんなの士気が削いじゃうから、しっかりとアフターケアはしないとね”って・・・」

【要はアメとムチってワケだね?】←
【さすがぺぺロン、無駄がないね?】

千子村正「――だな。まぁ、こうでもしない限り、ぺぺロンのヤツがこんなアルトの子供らに急遽の訓練をさせるわけがないからな?ホント、無駄がないというかだな・・・」


アルトリア「因みに今日の夕食は、『肉じゃが』という煮込みの料理です。それに伯爵の計らいでその『肉じゃが』を皆さんの為に沢山作っておいています。」

アルトリア「肉じゃがってのは私も初めてなのですが、味も濃い上にとても香ばしい香りでとても美味しそうでしたよ?」

ガイル「!!。おぉ〜『肉じゃが』か!俺の小さい頃からの好物だから、まさか妖精國で肉じゃがを食べられるなんてなぁ〜!」

ジョルニ「うん。ぺぺロン伯爵に感謝した方が良さそうだね。ここまで僕達の為にわざわざこのような時間を作ってくれたのだからね?」

立花響「はぁ〜〜その肉じゃがのことを考えてたら、お腹がもう空いて来ちゃったよ〜・・・」グググゥゥ〜〜・・・(腹の虫が鳴いている)

スズカ「ええそうね。ロンディニウムで別の特訓をしているアドニスの事もあるし、私たちもそろそろ行きましょう・・」

【そうだね!】
【アルトリアたちの肉じゃが、楽しみだね!】←


タッタッタッタッタッ・・・・(ロンディニウムの中へと帰っていくジョルニたちとカルデアのマスターたち)
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/14(金) 00:14:11.83 ID:YslRUXjY0
アルトリア「さてと・・・そろそろ私も肉じゃがというモノを実食するために戻らないと・・・」タッタッタッタッ・・(移動を始める)


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(アルトリアの近くでヒーローズゲートが開く)

アルトリア「えっ・・・なに・・・?」パチパチ・・(初めて見るヒーローズゲートに驚く)


シュィィ〜〜ン!(中からアルトが酷く疲れた表情で1人出てくる)

アルト「・・・・・・・・・・・」タッタッタッタッタァァーー!(疲れた表情でロンディニウムへ帰っていく)

アルトリア「!。(アルトさん!・・・てかあれ?なんかアルトさん、なんか酷く疲れた表情で出てきたみたいなのですが・・・いったいなにが・・・)」


シュィィ〜〜ン!(後からボガード、バーゲスト、パーシヴァル、オベロン、ぺぺロン伯爵、ハルキの順番でヒーローズゲートから出てくる)


ボガード「待つんだアルト!私はな、お主やジョルニたちの事を考えて・・・・ツゥゥ・・・」悔しそうな顔をする

バーゲスト「ボガード。さすがにアレは我々にとっても、高望みが過ぎる事だと思うのだが・・・」

ボガード「ヌゥゥ・・・すまない。今はウッドワスの軍勢とモルガンからの2倍の兵隊の対策に知力を使いたい時だというのに、先ほどのような余計な事を多く話してしまって・・・」

オベロン「ああ・・ほんと、ここに来てボガードの大言家の癖が出てしまうなんて、ボガードもまた、それ程の妖精だったって事だね?」

ボガード「ヌゥゥゥ・・・・・」なにも言えない

ぺぺロン伯爵「そうよね・・・まぁ、あそこまで多数の情報と期待と願望を押しつけられちゃったら、アルト君だって頭がパンクしちゃうからね?(私にも責任はあるけど・・・)」


アルトリア「オベロン!それにボガードさん!そこでいったい何をしていたんですか?たしか皆さんは伯爵さんに呼ばれて作戦室で話したいことがあるっていってましたが・・・」

アルトリア「特にボガードさん、あなた、アルトさんに何かやましい事でも言ってたのですか?先ほど、変な入り口から皆さんが出で来るところを見ていたのですが・・・」

アルトリア「アルトさん、なんか色んな事を考える事に疲れて、何も考えられずに酷く疲れた表情でロンディニウムへ戻って行ってましたが・・・」

アルトリア「・・・まぁ、『予言の子』である私を差し置いてアルトさんとたくさんお話ししているなんて、私って、本当の意味で補欠なのかなぁぁ〜〜・・・」目を背けながら・・

オベロン、ボガード「!?」ギクッ!(驚愕している)

アルトリア「・・・・・・・・・」チラッ・・(驚愕している2人を見つめていく)


ぺぺロン伯爵「ハァ〜・・・わかったわ、アルトリア。あなたに感づかれちゃったのなら仕方がないわね。」

ぺぺロン伯爵「ボガード、この際アルトリアちゃんにも話しちゃった方が良いんじゃないのかしら?いずれにしても、あなたの話はモルガンを倒した後の前提の話のようだったし・・」

ぺぺロン伯爵「まぁいずれにしても、この話はいずれアルトリアちゃんにも話すつもりだったし、かなり早いことだと思うけど、話した方が気が楽になるわよ?」

ボガード「ヌヌヌ・・・・・・ハァ〜〜・・・」観念していく


ぺぺロン伯爵「アルトリア、夕食の時間が迫っているのはわかっているけど、少し時間をくれるかしら?まぁ長い話になるようにはしないからね?」

バーゲスト「ええ・・・、私の方はもうこれで失礼する。先ほど話し疲れたアルトの事が気になるからな・・・」

ぺぺロン伯爵「ええ良いわよ。アルト君、ここまで私の無茶ぶりな話に付き合ってくれたのだからね。彼には愛する妻であるあなたと一緒にいる時間が必要だからね?」

バーゲスト「ええ・・・ではここで失礼する。」コクッ・・、タタタタタァァーー・・・(お辞儀をしてロンディニウムへと急ぐ)


アルトリア「???。バゲ子?」首をかしげながら

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ジョルニたち7人の突貫訓練開始から数時間が立ち、ぺぺロン伯爵の監修による過酷で突貫の能力伸ばし訓練は、夕日が沈み掛かる時間帯に終了し、

ジョルニたち7人と担当の戦士(ヒーロー)たちは突貫訓練によってクタクタに疲れている中で、アルトリアたちが用意した夕食を食べにロンディニウムへと戻っていくのであった。

同じくアルトもまた、ウルトラマンZのインナースペース内でのぺぺロン伯爵たちとの話を終え、頭がパンクしたかのような疲れようでロンディニウムへと戻っており、

アルトのとても疲れた表情に違和感を覚えたアルトリアは、ぺぺロン伯爵との会話にいたオベロンとボガードに、アルトに何かやましい事を話していないかと、問いつめていき・・

それに気づいたぺぺロン伯爵は観念したかのようにアルトリアに対し、先ほどアルトに話していた“ある話”をアルトリアにも伝えていくのであった。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/15(土) 23:20:56.71 ID:qxMgFVbE0
少し前・・・異空間:ウルトラマンZのインナースペースにて・・・


カクカクシカジカ・・・・(アルト・オルラントを『真の王』とする話をしていくボガード)

アルト「ちょ、ちょっと待て!?お、俺が『真の王』って・・・つまりモルガンを倒した後、俺が妖精國の王になるって事なのか!?」

ボガード「そうだ。女王モルガンを倒し、この妖精國ブリテンを『大厄災』討伐までの間、お前が妖精國の『真の王』として君臨するって訳だ。」

ボガード「それにアルトがブリテンの王になれば、モルガンに向けて言い放った“モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”事をお前の手で実現する事が出来るんだぞ?」

ボガード「それにこのブリテンの妖精たちは他の異聞帯とは違い、妖精たちを外の世界に連れ出すことが出来ると、前に伯爵が言い話してくれたのだからな。」

ぺぺロン伯爵「ええそうね。少なくてもコーラルちゃんやロブとワグ、ユーミルちゃんにマイク、シェフィールドにいた妖精たちのような女王暦になってから生まれた妖精であるならば、」

ぺぺロン伯爵「あなたたちが『歪みの岬』でバーゲストとヴァージェ、メリュジーヌたちと経験した異世界への移動が可能よ。だってあなたの3年前での行動がそれを証明している。」

ぺぺロン伯爵「バーゲストたちもコーラルちゃんたちのようなブリテンに住む妖精たちは強度が『汎人類史』と同じで、彼女たちと『妖精國の妖精』でなら、この世界の外の世界・・・」

ぺぺロン伯爵「今は白紙化された大地ではあるモノの、藤丸くんたちがいる『汎人類史』への移住を可能にすることが出来るのよ。」

ぺぺロン伯爵「その話については既にここにいるパーちゃん、ボガード、オベロン、バーゲストとメリュジーヌたち2人、それにカルデアのみんなやアルトリアちゃんにも話しているわ。」

ぺぺロン伯爵「話していないのはコーラルちゃんたち以外のほとんどの『妖精國の妖精』たちの心境と、あなたを『真の王』として『大厄災』の脅威から一時的でも良いから導いて欲しい。」

ぺぺロン伯爵「『予言の子』のアルトリアでもなく、『王の氏族』のノクナレアでもなく、『魔王の氏族』のオーマジオウでもなく・・・アルト・オルラント、あなたが『真の王』として君臨して欲しいって言う事よ。」

ボガード「そういう事だ。それについてはアルト・・・お主はどうなんだ?」

アルト「〜〜〜〜〜〜〜!?」驚愕している


アルト「ま、待ってくれ!確かに俺はあの時、空鏡に映るモルガンの前で、あいつの支配もない自由国家を築き上げるって言い放ったのだが、それはあいつの気をこちらに持たせるだけであって・・」

アルト「実際のところ、俺はこの妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させて、後はあの妖精たちの好きにさせるだけであって、俺はあの妖精たちの王になるつもりはない・・」

アルト「ボガード、妖精たちの心境の事については、シェフィールドやノリッジの『厄災』の時でも、あの妖精たちの心境の悪さの事は既に周知してるはずだろ?」

アルト「それに俺には家族もいるし、万が一、俺の家族があの妖精たちによって危険な目にさらされたとしたら・・・・」

ボガード「わかっている。我が友であるアルト、それにアルトの家族たちの事は俺が守る。奴ら(ブリテンの妖精)がアルトたちに牙を向けようとするのならば、この俺がアルトたちを守る!」

ボガード「それに王になれって言ってもそれは『大厄災』を討伐するまでの話だ。事が済めば、後はお主の自由だ。妖精たちの目を欺き、何処の世界に行ってしまっても良いんだぞ。」


パンッ!(神頼みするようにお願いするボガード)


ボガード「だからこの通りだ!お主の嘘でもなんでも良いから、お主が言ったソレを実現させてくれないか?頼む!」ペコペコペコッ!(必死にお願いする)

アルト「し、しかし・・・・・・それはその・・・・」タラタラタラ・・・(困惑している)

バーゲスト「アルト・・・・・」心配している

ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる


ゼット「あのぉぉ〜アルトさん、ボガードさん。今、あなた方は妖精の心境とか『真の王』とかを仰っていましたが、それって、私たちにはウルトラまるでわからないのですが・・・?」

ハルキ「はい・・・その話って、俺たちにも関係ある話というのでしたら、俺たちにも詳しく話して頂けませんでしょうか?」

アルトたち「あっ・・・・・・」2人(ハルキとゼット)の事を見て・・

ハルキ、ゼット「???」意味がわかっていない
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/16(日) 21:54:17.32 ID:DL+sA/Fg0
ぺぺロン伯爵「――!。あらヤダ、ハルキくん、あなたの顔に何かゴミが付いているわよ?それにゼットくんにもね?」

ぺぺロン伯爵「あなたたちの顔に付いているゴミ、今なら私がすぐに取ってあげるわよ?」


タッタッタッタッタッ・・・(ハルキとゼットの前に近づいてくるぺぺロン伯爵)


ハルキ「えっ、その・・俺たちの顔に付いているゴミ、そんなのは自分で取れますよ。伯爵さんに取ってもらうだなんて、俺、なんか恥ずかしくて・・・」

ゼット「た、確かに・・・俺だってこの程度のゴミを伯爵さんにわざわざ取ってもらうなんて、そんなのウルトラ恥ずかしいし・・・それに私とハルキの顔にゴミなんか・・・」

ぺぺロン伯爵「――――!(隙あり!)」シュッ、ピトッ!(ハルキとゼットの額に手を当てる)


キィィンッ、パァァン!(ハルキとウルトラマンZに忘却術をかけるぺぺロン伯爵)

ハルキ「・・・・・・・・・・」記憶を消される

ゼット「・・・・・・・・・・」記憶を消される


ぺぺロン伯爵「あらゴメンなさい・・・私、さっきハルキ君たちが言ってた事を聞き忘れちゃったわぁ〜・・あなたたち、どこまで話していたのか知らないかしら?」

ゼット「い、いえ別に・・・俺たちも、なんか何を言ってたのか何を聞いていたのかを忘れちゃって・・・俺・・ウルトラ物忘れが激しくなったのかなぁ〜・・?」ポリポリポリ・・・(頭をかく)

ハルキ「そ、そんな事ないですよ!俺だって・・・えぇ〜と・・なんだったかなぁ〜〜・・・うぅ〜〜ん・・・・」腕を組んで考えていく

ぺぺロン伯爵「・・・フゥ・・・。」安堵の息を吐く


アルト「・・・ごめんボガード。俺に少し考える時間をくれないか・・・今日はあまりにも知ることが多すぎて、俺はもう・・・」

ボガード「アルト・・・しかしこのような話は、いずれにしてもウッドワスとの戦いの後でも話せることではないかと思うとなると、私はなぁ〜・・」

アルト「・・・・。――――――――」タッタッタッタッタァァーー!(黙って走り去る)

ボガード「!?。ちょ・・待つんだアルト!?」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)

バーゲスト「アルトっ!?」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)

パーシヴァル、オベロン「―――――――!」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(外へ向かうヒーローズゲートに入っていくアルトたち)


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・」心配そうな顔をする

ハルキ「あのぉ〜・・アルトさん、いったい何かあったのですか?」

ぺぺロン伯爵「何でもないわ、ハルキ君。何でもないのよ・・・」眼を逸らしながら・・・

ハルキ、ゼット「???」意味がわかっていない


ボガードはウルトラマンZのインナースペースにて、アルトの事を『真の王』として、モルガンが倒れた後の妖精國ブリテンを統べる王に推薦する事への話を持ちかけるのだが、

アルトはそのボガードの話に対して、とてもじゃないほどの驚愕した表情をし、ボガードは驚愕するアルトに対し、神頼みの如く、手を合せてアルトにお願いを持ちかけるも、

日中、あまりにも情報量が多く驚愕しえる話を聞き続けたアルトは、頭が多数の情報でパンクしかかるように疲弊し、アルトはその場から逃げ帰るようにインナースペースから退出していき、

ボガードとバーゲストもまた、頭が疲弊して逃げ帰るアルトを追いかけるようにインナースペースを出て、同じようにパーシヴァルやオベロンたちもまた、インナースペースから出ていくのであった。


因みにアルトとボガードとの秘密の話をちゃっかり聞いていたウルトラマンZとハルキは、ぺぺロン伯爵によって情報漏洩がされないように彼から忘却術をかけられてしまい、

ハルキとゼットはぺぺロン伯爵がかけた忘却術によって、異聞帯の事もアルトに話す話の二つの記憶を消され、ハルキとゼットはいったい何の話していたのかも忘れたまま、インナースペースでの話が終了するのであった。
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/17(月) 08:19:41.03 ID:ct0cNWMp0
ロンディニウム:武器庫の近く周辺



タタタタタァァーー・・・。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・(ボガードたちから逃げ切るアルト)


アルト「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・。(俺をモルガンが倒れた後の妖精國の王にするだって・・・?俺はそんなことを望んでいないというのに・・・)」

アルト「(確かに俺はあの時、アザミが丘のねじれ穴でボガードの必死の頼みを聞き入れ、新たなシェフィールドの領主とシェフィールドの妖精たちを導く存在になったのだが・・・)」

アルト「(それはボガードも知っての通り、あれはそのシェフィールドの妖精たちに生きる“目的”を与え、俺達に味方をする者たちを多くでも増やそうとしているだけであって・・・)」

アルト「(俺はこの妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させるだけであって、俺はあの妖精たちをこのブリテンの王として導くつもりなど無いというのに・・・)」

アルト「(それに第一、俺が言い放った“モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”という嘘の話・・・まさか俺の否間にあの2人で実現させようとしていたなんて・・)」

アルト「(あれは紛れもなく俺がモルガンの気をこっちに向かせるための嘘の話であって、さっきも言ったように俺は王になるつもりはない・・・)」

アルト「(でもだからって、俺が言った嘘がボガードやぺぺロン伯爵の耳に入り、その嘘をモルガンが倒れた後のブリテンを治め、今後、現れるかもしれない『大厄災』の打倒のプロパガンダに使おうとするなんて・・・)」

アルト「(ほんと・・自分が言った嘘とはいえ、あの嘘の話・・・俺をブリテンの王にして実現させようとボガードが考えていたなんて・・あまりの驚きについあの場から逃げてしまった・・・)」

アルト「(だがそもそもあの嘘を言った俺にも悪気はあると言ってもいい。例え嘘であろうと実現できない事を安易に誰かに言う事は自分に取ってとてもマズい事だからな・・)」

アルト「(・・後でボガードにあの話は俺がモルガンの気を引く為に付いた嘘である事を明かし、ボガードに正直に謝っておこう・・。)」反省


タッタッタッタッ、ガタンガタンガタン・・・(何かを運んでいくダ・ヴィンチちゃん)


ダ・ヴィンチちゃん「おや?そこにいるのはアルト君じゃないか!そこでいったい何をしているんだい?」

アルト「!。ダ・ヴィンチか。アドニスの突貫訓練の方がどうなんだい?ジョルニやルージュたちとは違う場所で訓練と共に武器の製造もお願いしていると聞いているのだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。順調にアドニスくんは、伯爵から依頼された武器をアドニスくんの力をフル活用で作っているよ。コーラルのサポートもあってね。」

ダ・ヴィンチちゃん「おかげでこんなに多くの武器が今日中に沢山作ることが出来た。これならウッドワス軍や2倍の数の女王軍の兵士に打ち勝つことが出来るかもしれないのだが・・・」


そぉぉ〜、ガチャン・・・(入れ物にある大量生産された“あるモノ”を見せるダ・ヴィンチちゃん)


ダ・ヴィンチちゃん「この武器・・・君が今後の戦いに勝つために必要なモノだと思っているのだが、この武器・・正直に言って、これは・・・」

アルト「わかっている。だとしてもこれらは、これから戦うであろうウッドワス軍の他、二倍の数の女王軍との戦いにも必要となるモノだ。」

アルト「突貫的な訓練と今後の戦いに必要なモノの調達とはいえ、アドニスにはあまりにも辛い事をさせていることは自覚しているし、反省もしている。」

アルト「だかそれでも、これからの戦いにおいてコレらは戦場においてとても必要となるのは間違いない。それについては俺が責任を取るつもりだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そうか。君がそう思い、そう考えるというのなら、私は君にこれ以上のことは言わない。君がその自覚を持っているだけで私は充分さ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だから今は、明日のウッドワスとの決戦に備えて戦力も武力も必要となる。無論、君たちの士気も必要なのさ!」


ダ・ヴィンチちゃん「少し前、アルトリアから夕食が出来上がったと話を聞いてね。私はこれを運んでからみんなと合流する。アルト君はアドニスたちを呼んできてくれないかな?」

アルト「わかった。じゃあ後で大広間で合流だな?」

ダ・ヴィンチちゃん「ええ!」ガシャッ、ガシャガシャガシャガシャ!(“あるモノ”を持って先に行く)


タッタッタッタッタッ・・・(アドニスがいる武器庫へ向かうアルト)
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/17(月) 22:23:14.39 ID:ct0cNWMp0
ロンディニウム:武器庫内(アドニスの突貫特訓場所)



ジャラジャラジャラァァ〜〜、ゴトン、ゴトン、ゴトン・・・(数多くの“あるモノ”を作っていくアドニス)

アドニス「クゥゥ〜〜〜、フゥゥ〜〜・・・」ジャラジャラジャラァァ〜〜、カチャカチャカチャ!(“あるモノ”を作っていく)


アドニス「〜〜〜!――ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ゴトンッ、へナヘナァァ〜〜(“あるモノ”を作り終え、そのまま手を止める)

コーラル「アドニス様。こちらを・・・・」スルッ・・・(お水を手渡す)

アドニス「うん。ありがとう、コーラル・・・」ゴクゴクゴクゴク・・・・(手渡されたお水を飲んでいく)


タッタッタッタッタッ・・・(武器庫に入っていくアルト)


アルト「随分と頑張っているじゃないかアドニス!ここまで頑張っているなんて、父さんは感激しているぞ?」

アドニス「お父さん!僕、伯爵さんが言われた通りに僕の『覚醒』したのを含めた力で数多くの武器を作って、あまりの多さに僕もとてもじゃないほど凄く疲れた気がしているんだけど・・・」

アドニス「ノリッジの時よりも誠実により短時間で生成する時間が短くなって、作れる量もたくさん作れるようになったんだよ!」

コーラル「はい。それに生成に必要な材料も数多く揃っている事から、生成する時間も短縮され、これほどの武器を作れるなんて、伯爵さんはこれを狙ってこのような特訓をアドニスに行なわせたのですね?」

コーラル「それにアドニス様の妻としてのサポートもあり、アドニスさんは力の反動による倦怠感に負けずにここまで多くの武器を作っていけたのですので。」

アドニス「うん、そうだね。コーラルが僕に寄り添ってくれていたから僕は力の反動に負けずに頑張れたのだからね。」

アルト「そうか・・それは良かったな、アドニス。」感心している


コーラル「――先ほど一つ武器が出来上がり、こちらに出来たばかりの武器が閉まってあります。」スゥゥッ・・(“あるモノ”が入った木箱を見せる)

アルト「そうか。――じゃあ、そろそろアルトリアたちが夕食の支度が出来ている頃だから、これを運んだ後にゴハンを食べに行こうか?」

アルト「武器の方は俺が運んでおくから、コーラルとアドニスは先にみんなの所へ行ってくれないか?」

アドニス「う、うん・・・・・・」頷く

アルト「――――――」ガシッ、グググゥゥ〜〜!(出来たばかりの“あるモノ”が入った木箱を持ち運ぼうとするアルト)



アドニス「ねえお父さん・・。僕たちって、これって僕たちにとって良い事なんだよね?僕たち家族とパーシヴァルさんたちがウッドワスや女王軍に勝つ為にも・・・」

アドニス「僕の力であの火薬を使った武器を作って、火縄銃を作って、ジョルニ兄ちゃんたちが強くなるためにたくさん特訓をしていって・・・」

アドニス「それで僕らはロンディニウムにいるみんなの事を守れるのかな?こんな・・こんな大量に作った『爆弾』でみんなの事を守れるのかなぁ〜・・?」


ガチャッ・・・(“あるモノ(地雷爆弾)”を手に持っているアドニス)


アドニス「・・・・・・・・・」悲しげな顔をしている

アルト「!。・・・・・・・」アドニスのその表情を見てて・・


ゴトンッ、タッタッタッタッタッタッ・・・、スルゥゥ・・・。(武器が入った木箱を一旦置いて、アドニスの前に座るアルト)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/04/17(月) 22:28:01.48 ID:Bzs+yJ/X0
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476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/18(火) 09:17:58.70 ID:RoJNKq4u0
アルト「不安なのか?モルガンや女王軍との戦争に勝つ為とはいえ、アドニスの力でこんな爆弾を多く作って、それらをこの妖精國で使うことが不安なのか?」

アドニス「うん・・・。今、僕の力で大量に作ったこの爆弾・・・・これって『地雷』っていう爆弾の一種なんだよね?地雷のことは僕がシータさんがいるカルデアでこれらの事を勉強してたんだ・・。」

アドニス「地雷って、敵国の兵隊さんや戦争で傷ついた人も関係なく、踏んだ人の命を簡単に殺してしまう・・とっても危ない武器なんだよね?」

アドニス「僕たちは妖精國の何処かに囚われているヴァージェお母さんを救い出し、妖精たちをモルガンの支配から解放させるためにアルトリアさんたちと一緒に戦っている・・」

アドニス「ノリッジだってそう・・・僕はお父さんたちやコーラルを『厄災』から守りたいという気持ちがあったから、僕あのような『覚醒』した力が使えるようになったんだ・・・」

アドニス「・・・でも今は明日の夜に戦うウッドワスと女王軍との戦いに勝つ為だけに、僕の力でこんな妖精たちを大きく傷つけかねない物を沢山作って、僕たちが戦う武器に使うなんて・・・」

アドニス「いくらぺぺロン伯爵やお父さんが女王軍やイレギュラーズに勝つ為にそれらを作って欲しいと言っていたけど、正直、僕は・・・その・・・」不安な表情をしていく

コーラル「アドニス様・・・・」同じく不安な表情をしていく

アルト「・・・・・・・・・・」2人の表情を見ていて・・・


アルト「(やっぱりそうなるよな・・・。アドニスたちがこの妖精國に来たのは、俺とヴァージェを助け出し、家族みんな揃って一緒に幸せに暮らしていく・・)」

アルト「(本来、ジョルニたちは俺とヴァージェを救い出す為に、彼らは『救國の七つ星』として敵と戦う術を学んで俺を救いに来た心優しき戦士たちだ。)」

アルト「(しかしヴァージェを救う為にはまず、モルガンや女王軍、妖精騎士アグラヴェインや他のイレギュラーズたちを倒さなければならないし、多くの味方となる妖精、人間たちを守る必要がある・・)」

アルト「(その為にもこのモルガン率いる女王軍やイレギュラーズとの戦争は避けられないし、この戦争に勝つには女王軍さえも知らない戦力を持つ必要がある。この戦いに勝つためにも・・・)」

アルト「(その為だけに俺の息子たちを戦争に巻き込んだ事については俺もとても心が痛い。本来、子供たちをこのような戦いに巻き込む必要は3年前の失敗が無ければ避けられたというのに・・・)」

アルト「(だがそもそもこの戦いは俺が3年前に始めた・・この『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』を、この世界の真意を知らぬまま俺の手で変えると言い出した俺の『咎』だ。)」

アルト「(だからこそ、このまま引き下がってはいけない。俺が犯した『咎』を俺の大切な家族にも広げてしまい、この戦いに巻き込んでしまった責任を取り、向き合わなきゃならないからな・・・)」


ポンポンッ!(アドニスの肩をそっと叩いていくアルト)


アルト「アドニスが言いたい事は俺にもよくわかる・・・・確かにコレ(地雷)はこの戦争において、この世界の多くの妖精たちや人間たちを深く傷つける・・いわば“死への武器”だ。」

アルト「それにアドニスやジョルニたちの力をこのような戦争の道具として利用するのは俺にとっても辛いことだ。むしろ戦争自体が許されない事だというのに・・・」

アルト「だがそれでも尚、俺たちはモルガンや妖精騎士アグラヴェインたちによって奪われた家族を取り戻し、俺たちが大切にしていく仲間たちを守る為にも、俺たちは前に進んでいくしか無いんだ・・。」

アルト「例え俺がこの戦いを早期に決着を付けるために、火薬や銃火器・・そして地雷のような爆弾を作り、それを武器として戦わせる事になったとしてもだ・・」

アドニス「お父さん・・・・」

アルト「・・・それにこの戦いや『大厄災』の討伐が終わった後は、火薬を含めてこのような武器を全てこの世界から廃棄処分するつもりだ。アドニスが深く考える必要は無いって事だよ。」

コーラル「アルト様・・・・・――!」キリッ!(表情を変える)


スルゥゥ〜・・ピトッ。(アドニスの手を自身の胸に触れさせるコーラル)


コーラル「私も同じ気持ちです。私もあの時、ソールズベリーであなた様の妻として結婚する事を誓い、あなたとずっとお側に居ることを、心から誓いあった身です。」

コーラル「アドニス様がどんなに辛い思いをし、アドニス様の心がバラバラに割れて砕けるような事があったとしても、私はあなた様の側にずっといます。」

コーラル「あなた様の心がどんなに壊れようとも、私の身体と愛を持ってして、あなた様の心を癒やし、共に支えあって生きていく・・それが私の今の『目的』なのですから。」

アドニス「コーラル・・・」グスンッ、ウウウウ・・・(少し泣きそうになり、涙を堪えていく)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/18(火) 22:58:58.52 ID:RoJNKq4u0
ソォォ〜・・(武器庫の入り口からアルトとアドニスたちの様子を見ているバーゲスト)


スリスリスリ・・・(中でアドニスの背中を擦って励ますアルトの様子が見られる)

バーゲスト「・・・・・・・・・・・・・・・」外から様子を見ていて・・

バーゲスト「(アルトを追いかけてここまで来たのだが、まさかアドニスがそこまでこの戦いの事を気にしていたとは・・・昔の私でならこんな事など気にする必要など無かったはずなのに・・・)」

バーゲスト「(純恋愛の宝石の力でアルトを通して流れてくるこの感じ・・・そうか、アルトもまた、この戦いの意味や先の事について考え、そしてそれに対して不安を持っていたのだな・・。)」

バーゲスト「(ハァ・・やはり今のアルトにあのような話を持ちかけたのは早すぎたと言っても過言はないな・・。)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

アドニス「――ありがとうお父さん。僕、お父さんが励ましてくれたおかげでまた頑張れる気がするよ。本当にありがとう!」

アルト「ああ、どういたしまして。」

アドニス「コーラル。コーラルが僕の側にずっといてくれるだけで、僕は今よりずっと頑張れる事が出来るし、もっと数多くの物を作れるからね!」

アドニス「それに僕はコーラルの夫としてもっと、コーラルの事を支えてあげたいし、コーラルのことを愛してあげたい。今でも、これから先も!」

アドニス「コーラルだって気持ちは同じなんだよね?例え僕の心が砕けてしまいそうでも、コーラルは僕の事をずっと支え、ずっと愛してあげたい・・・」

アドニス「それに純恋愛の宝石を通してわかるよ。僕が地雷のことで悩んでいることを心配していたり、それに対してコーラルも励ましてあげたいと言う事も・・」

アドニス「それらも含めて、僕とエッチな事をしたいっていう気持ちが漏れているって事もね・・・?」フフッ・・(笑みを見せる)

コーラル「―――!!?そ、それは・・そのぉぉ〜〜・・・」ドキッ!カァァァ〜〜!(顔が赤くなる)


ジワァ〜・・トロォォ〜ン・・・グイッ!(自身の股下に愛液が垂れていることを隠そうとするコーラル)


コーラル「こ、これは別にその〜・・・・アドニス様がとても頑張って武器を作っている姿を見てて、私もアドニス様の為に何が出来ることがないかと思いまして・・」

コーラル「明日の戦いではとてもじゃないほど凄まじい戦闘になり、アドニス様がこのまま戦いで身体も心も傷つく事があったらと思って考えてましたら・・そのぉぉ・・・」モジモジモジ・・・

アルト「ついついアドニスとの『夫婦の営み』の事を考えちゃったんだな?わかるよそれ・・。どんなタイミングで発情するかも、どんなタイミングで欲求不満になる事も、人によってそれぞれだからね・・。」

アルト「だからって、このまま欲求不満を解消せずに溜まり続けると、アドニスよりも先にコーラルの心がバラバラに砕けてしまうかもしれないからな・・・?」

アドニス、コーラル「〜〜〜〜〜〜」カァァ〜〜・・(恥ずかしがる)

アルト「別に恥ずかしがる事はないさ。俺とアドニスたちはもう、同じ人間の夫と妖精の妻を持つ家族なんだからな。まぁ普通は他人の『夫婦の営み』を見ることは絶対に無いのだが・・・――」

アルト「――ルージュが強化した透明化の魔術礼装の試しも含めて、俺もまた、アドニスたちの性事情に付き合ってやろうと思っているんだよねぇ〜・・」

アルト「まぁ付き合うって言っても、今日の事で俺も色々あったから、それへのフラストレーションが早く溜まってしまってねぇ・・。俺も一緒にまぜてもらおうかなぁ〜っと思っちゃって・・」カリカリカリ・・(頭をかきながら)

コーラル「そ、そうなのですか・・・。まぁアルト様もまた、アドニス様と同じ人間の男ですし、アドニス様を含めた3人の子をバーゲスト様の子宮に孕ませるぐらいの絶倫だったと聞きますので・・。」

アドニス「うん、そうだね・・・・」カァァァ〜〜・・・(少し恥ずかしがっている)


アルト「・・っと言っても、俺とアドニスたちで『夫婦の営み』をするのはみんなが完全に寝静まった後・・・ここのような誰もいない場所でやるのがベストだからね。」

アルト「だから今はみんなが揃っている大広間の所へ行こうか?アルトリアたちが夕食の支度が出来たと言ってたから、そろそろみんながいる所へ戻ろうか。」

アドニス、コーラル「うん(はい)!」頷く

―――――――――――――――――――――――――――――――

バーゲスト「――!」フゥゥ〜・・(アルトたちが笑顔で話をしている様子を見て、安堵する)


アルト「!。――――!」グッ!(バーゲストに向けてグットサインを見せる)

バーゲスト「――!?〜〜〜〜」カァァ〜〜!(顔を赤くする)
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/20(木) 22:11:55.75 ID:HMlZUBZk0
――――――――――――――――――――――――――――
ボガードからアルトの事を妖精國ブリテンの『王』とする話を持ちかけられ、事の大きさに頭がパンクしたかのように疲弊し、その場から逃げ出してしまったアルト。

その事に対してアルトは、あの話の事で突き放してしまったボガードに対する反省する色を見せており、後にボガードに謝罪しようと決めていた矢先に、

ダ・ヴィンチの呼びかけで未だに武器庫内で地雷などの武器を作っているアドニスたちに夕食の支度が済んでいることを報告しに言ったところ・・・

自身の力で大量殺戮が出来る物(地雷などの近代兵器)を作る事への不安に押しつぶされそうなアドニスの事を励ますように激励の言葉と共に寄り添っていき、

コーラルもまた、夫であるアドニスの事を愛し、共に支えていくことを話していき、アドニスはそれらを活力として元気を取り戻していくのであった。


そして今宵の夜にアドニス夫婦とアルト夫婦の間で『夫婦の営み』をしようと約束をし、アルトとアドニスとコーラルはみんなが待っている大広間へと向かって行くのであった。

その際、アルトはアルトとアドニスたちの会話の様子を武器庫入り口の所で隠れて聞いていたバーゲストを純恋愛の宝石を通して発見し、

アルトはアドニスたちと話していた事を聞いていたんだと気づいていたかのようにバーゲストに向けてグットサインを送り、

バーゲストはアルトのグットサインの意味を知るかのように顔を赤く染め上げるのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
武器庫内でアルトとアドニスが話し合っている同じ頃・・・ロンディニウム:正門付近では・・・・



カクカクシカジカ・・・・(アルト・オルラントを『真の王』とする話をアルトリアに伝えていくボガード)


アルトリア「えっ!?『予言の子』である私とノクナレアを差し置いて、モルガンを倒した後の妖精國を、人間であるアルトさんを『真の王』にするだって!?」驚愕している

アルトリア「その事をボガードがアルトに了承するために説得も含めて頼んだけど、アルトさんの頭がパンクして、そのまま逃げられちゃったって・・・」

ぺぺロン伯爵「そうなんだよねぇ〜・・。まぁ今日の所、アルト君にとって彼の頭の容量がキャパオーバーする話が多かったからねぇ〜・・それに彼がその事で考える時間も短かったこともあるしね。」


ボガード「グヌヌヌ〜〜〜・・・確かに先ほどのアルトの様子からして見ても、この話は私の高望みが多すぎたこともあるが、この話はアルトにもメリットがあるというのに・・」

ボガード「何故なんだアルト・・・・。たかが『大厄災』を討伐するまでの間の期間限定で、アルトは妖精國の王の玉座に座る事が出来るというのに・・」

ボガード「妖精たちの事はこの私が何とかアルトの家族に危険が及ばないように守ってあげるというのに・・・。いったい何がアルトにとって不満があるというのだ・・・。」

アルトリア「――それはアルトさんにだって、嫌がることがあったら嫌と言いますし、アルトさんにはアルトさんなりの考え方もあって、あのような事を言ったと思っていますし・・・」

アルトリア「それにまだモルガンを倒してもいないというのにモルガンを倒した後の妄想話を、色々話を聞いて疲れているアルトさんに話した所で、」

アルトリア「先ほどのようにアルトさんの頭がパンクして、それら全てが考えたくなくなって、ボガードさんの前から逃げ出す事は当然の事だと・・・。」

アルトリア「ハァ〜・・ホント、人の気持ちの事も考えなしに自分が期待したい事を押しつけてお願いするなんて・・・・。ボガードさんもまた、頭■■■■なのかな?」

ボガード「〜〜〜〜〜〜」グサッ!(図星を付かれる)


アルトリア「それに境界なき勇士団は、妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズを打倒し、モルガンの支配から妖精たちを解放させ、妖精たちに生きる事への選択権を与えるだけであって・・」

アルトリア「『大厄災』を討伐するだけの為に、アルトさんを『真の王』として君臨させる事は境界なき勇士団のモットーや道理に反する事だと。」

アルトリア「それとあまり口にしたくはないのですが・・・。藤丸くんと同じ異世界から人間であるアルトさんを『真の王』に仕立てたところで、アルトさんのことを良く思っていない妖精もいますし、」

アルトリア「前にハベトロットさんから聞いた妖精暦の話によると、その時代の新たな王様になるはずだった人間は、その時代の妖精たちの氏族長たちによって倒れ、妖精暦のロンディニウムは滅びました。」


アルトリア「ボガードさん。本当にアルトさんの事を思ってこのような話をしたのでしたら、今一度あなたの胸に聞いて見たらどうなのですか?例えそのような計画を実行したとしても・・・」

アルトリア「あなたは妖精暦で起きたロンディニウムの悲劇をアルトさんにもさせるというのですか?あなたの行いでシェフィールドのような悲劇を再び繰り返すつもりなのですか?」

ボガード「―――――!?」ビクッ!(苦い顔をする)

アルトリア「・・・・・・・・」ジィ〜〜!(真剣な表情でボガードを見つめる)
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 00:11:25.13 ID:adgUuE5O0
ぺぺロン伯爵「確かにアルトリアちゃんの言っている事は正しいかもしれないわね?アルト君の今の心境を考えてみたとしても、今のアルト君に妖精國の王になるという意識は無いのは確かなことよね。」

ぺぺロン伯爵「3年前のアルトくんは・・このブリテンの女王であるモルガンを倒し、妖精國の妖精たちを救って世界を変える事を考えて行動をしていたと聞いていたのだけど・・」

ぺぺロン伯爵「今のアルトくんには“妖精國ブリテン”を変える事よりも、彼と彼が愛する妻と子供たちと共に、モルガンたちから奪われた妻のヴァージェを取り返していき・・・」

ぺぺロン伯爵「アルトくんとヴァージェ、そしてバーゲストたちとジョルニくんたちの家族で静かにどっかの場所で暮らすことを彼の1番の『目的』としており、」

ぺぺロン伯爵「『境界なき勇士団』のモットーとやり方は、それらを遂行させる戦力を集める為の手段であって、アルトが妖精たちをどうするかしないかは、彼の考え方によって変わっていくからねぇ〜・・・」

アルトリア、ボガード、メリュジーヌ「・・・・・・・・・・」

ぺぺロン伯爵「それに『大厄災』を討伐するだけであるならば、カルデアのマスターである藤丸くんたちと協力すれば、戦力の方では問題なく『大厄災』を討伐する事が可能と見て間違いないと思うよねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「なんたって藤丸くんって、カルデアでの召喚式を通して契約をしているサーヴァントの数が多いから・・例え、無理に妖精たちを結託させていかなくても、」

ぺぺロン伯爵「アドニスくんの力でストーム・ボーダーを直し、数多くのサーヴァント達をアルトと藤丸くんの2人でやっていけば、数多くのサーヴァントで『大厄災』に太刀打ちする事が可能になるからねぇ〜・・?」


ぺぺロン伯爵(笑い顔)「んでっ、最終的に『大厄災』を倒し、ただ自由となった妖精國の妖精たちの事はもう全て自由にさせるだけに好きにほったらかしにして、」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「『歪みの岬』を通して他の世界から来た戦士(ヒーロー)たちを元の世界に戻した後に、アルトたちは家族揃って、他の世界へと旅立っていく・・・」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「妖精たちの今後の事については、藤丸くんたちカルデアの好きにさせておいて、アルトたちについては何も咎も無しに他の世界で静かな暮らしを歩んでそれでおしまい!って事なのよ!」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「アハハハハハ、ホント、アルト君ってとっても面白い異世界からの男だよねぇ〜!本来、世界を破壊する2つの『厄災』はずだったバーゲストやメリュジーヌたちを救い、」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「モルガンの娘であったヴァージェさえも更正させて、尚且つヴァージェたち3人の妖精を妻に迎え、3人の間に子供まで産ませちゃって、家族の事が彼の1番に守る価値となったとしても・・」

ぺぺロン伯爵(渡井顔)「アルト君は、自身の事を彼らの気持ち一つで裏切る妖精たちの事など見捨てずに、ただモルガンの支配から解放させ、後の事はその妖精たちの好きにさせる事でその妖精たちを事実上に救っていく・・」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「もう正にこのような人でなしの私と、お人好しが良すぎる藤丸くんたちと同じぐらいに凄いと言うしか無いわよねぇ〜〜!!アハハハハハ〜〜!!」笑い顔

アルトリア、メリュジーヌ「〜〜〜〜・・・・・」呆れている

ボガード、パーシヴァル、オベロン「・・・・・・・・」ドン引きしている


アルトリア「・・そうですか。ではボガードさん、最後にもう一つ質問させてもらっても宜しいでしょうか?」

アルトリア「ボガードさんは3年前までは過去にウッドワスとでは氏族長を決める戦いで敗北し、統治していたノリッジの街もでさえもスプリガンの政争に負けて奪われたと聞いています。」

アルトリア「その二つの敗北があり、ボガードさんは彼と同じような境遇を持つ妖精たちと共にシェフィールドを拠点とするために復興させ、そして数多くの反逆派の妖精たちを集めていき、」

アルトリア「3年前の『白雪姫作戦』の実行、それらの失敗で軍備を剥奪されても尚、3年もの刻でソレよりも早く過去最大の反逆派の妖精たちを集めたと聞いています。」

アルトリア「それらの理由としては、3年前までのボガードさんはキャメロットの玉座をその手にする為に、ボガードさんは多くの反逆者の妖精たちを集めていました。」

アルトリア「シェフィールドの領主であったボガードさんは、その妖精たちから「力」を重視する価値観が強くも、とても善政とした妖精だと聞いていました。」

アルトリア「ですが何故・・・あなたのような力あり、その力と武力でモルガンの命やキャメロットの玉座を狙っていたはずのボガードさんは、シェフィールドの領主の権利を捨てて、」

アルトリア「その領主の権限をアルトさんに譲り、アルトさんを元・シェフィールドの住民たちをまとめ上げる者として、アルトさんを今は無きシェフィールドの領主として仕立て上げたのですか!?」


アルトリア「そもそもボガードさんが言った“自由国家の成立”をさせ、妖精國全体の妖精たちをまとめ上げる為になんで、アルトさんを『真の王』として仕立て上げる必要があるのですか!?」

アルトリア「ボガードさんは何故、自分自身が王とならずにアルトさんをブリテンの王にする事にこだわるというのですか!?」キツく言う

ボガード「・・・・・・・・・」黙っている
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 10:02:35.45 ID:adgUuE5O0
タッタッタッタッタッ・・・・・・(夕日の元へ行くように歩くボガード)


ボガード「・・・悟ったのだ。この俺のような妖精なんかにはどうも誰かの上に立つことは向いていないと言う事を・・・」

ボガード「アルトリア、それにパーシヴァル。確かにシェフィールドは俺の元へ亡命してきたスプリガンの奴と奴に加担したグズリーの暴走により、」

ボガード「カルデアの仲間であるマシュが使っていたというブラックバレルとか言う鉄の筒を使われ、シェフィールドの守りと共に焼き払われた。」

ボガード「だが、そのブラックバレルを使ったのがグズリーではなかったのであれば、いったい誰があの恐るべき鉄の筒を見境無く使う奴がいるのか・・・」


ボガード「・・・・この俺、ボガードだ。」

アルトリア、パーシヴァル、ぺぺロン伯爵「―――――!?」驚く

メリュジーヌ「・・・・・・・・」黙っている

オベロン「・・・・・・・・・」黙り込んでいる


ボガード「正確には、アルトが持つヒール(改良)の力で改心する前に俺・・・3年前までの大言家で勝つ事にこだわる事しか頭に無かった頃のボガードのことだ。」

ボガード「いま思うとなると、あの時の俺であるならば、あのシェフィールドの戦いの中・・城壁や城内、城下の混乱もあり、妖精たちがうおさおとしていき・・」

ボガード「予言の子と呼ばれてたマシュを差し出せとか、上記の混乱を黙らせ!とか、妖精たちが俺にせがんで何度もしつこく言うものと言うからには・・」

ボガード「それらに激昂された俺はあのブラックバレルを俺の手で使い、ただ混乱の最中にある戦況を打破する切っ掛けとなればと、そんな淡い期待で引き鉄に手をかけていき、」

ボガード「そして自軍や敵軍の兵も、城壁の守りも巻き込んで焼き払ったその一撃に魅入られ、自身の身体が削られていくことも見境無くブラックバレルを使っていき、」

ボガード「最後には自身の身が知らずしてグズリーのように砂塵となるか、妖精騎士の誰かに打ち倒される結果となっていたのか・・。今となってはもう比べる余地も無い・・」

メリュジーヌ「・・・・・・・・・」

ボガード「アルトによって改心した俺もまた、あの時の戦いの中で親友のアルトとシェフィールドの民か、ブラックバレルによる敵軍の殲滅かの選択を迫られ、俺はアルトの方を選んだ。」

ボガード「その結果、スプリガンとグズリーの暴走や重鎮であった妖精達の裏切りを止められず、シェフィールドは糸も簡単に陥落してしまった・・」

パーシヴァル「ボガードさん・・・」

ボガード「今となっては俺が統治していたシェフィールドは俺のミスで滅び去り、ノリッジの解放や『厄災』の討伐もまた、アルトたちの力なくしては成し遂げることが出来なかった。」

ボガード「誰かの事も見境無く、危険な力に魅入られていく3年前までの俺(ボガード)に、アルトたちを守ると決めるもシェフィールドの陥落を止められなかった今の俺(ボガード)。」

ボガード「このような過ちを招き、自身らが築き上げてきたモノを自身の手で無駄にしてきた・・俺のような妖精などに、2度とキャメロットの玉座に座らせてはいけないんだ。」


ボガード「アルト・オルラントはそんな俺を自身の意思で改心させ、彼の持つ知恵や決断力、優しさ、勇敢さ、理解力で自身の家族と境界なき勇士団をまとめ上げてきた。」

ボガード「アルト・オルラントは多くの個性溢れる家族の大黒柱だけでなく、この妖精國全体の大黒柱と成り得る『王』の器でもあるのだ。」

ボガード「だが、先ほども言ったようにアルトは不器用なところがある他に、自身の家族の事を心配しすぎているところも見受けられる為に、彼を補佐する存在が必要となる。」

ボガード「その補佐の役割を担う者こそが・・この俺って言うことだな。」ニッ!(笑顔で答える)

アルトリア「・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――
アルトが武器庫内でアドニスたちと話し合っている同じ頃、ロンディニウムの正門側でアルトリアに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”をしていき、

アルトリアはその話に反論するかのように、ボガードに2週間前のシェフィールドの陥落や妖精暦のロンディニウムの悲劇を繰り返すのか否かの話をしていき、

ボガードもまた、彼自身が王になる事を辞めた事やアルトには『王』と成り得る器の持ち主であると話していき、パーシヴァルとぺぺロン伯爵は驚きつつも、

事の理解をしていたオベロンやメリュジーヌ、そしてボガードの話を聞いていたアルトリアはただその事に対して沈黙をするしかなかったのであった・・
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 22:16:10.37 ID:adgUuE5O0
幕間:決戦前の静けさ〜決戦前夜〜
――――――――――――――――――
それから数分後・・・ロンディニウム:大広間では・・・



ガヤガヤガヤガヤガヤ!(夕食の配膳をしていく人々たち)


モグモグモグモグ・・・・(夕食の肉じゃが定食を食べていくアルトリアたち)

【旨い!!】
【とっても美味しいよ、アルトリア!】←

アルトリア「ホント?やったぁ〜!実はこのジャガイモという野菜、なんといっても私が綺麗に実も大きく、皮もなく皮むきしたんですよ?」

アルトリア「それとニンジンもタマネギだって、この私が全部美味しくなるように皮を剥いてあげたのですからね!」ニコッ!

千子村正「オイオイ・・・アルトリア、皮を剥いただけで料理をした気になっていないか?料理というのはな、その皮を剥いた野菜と肉を切ったり、味付けとかをする事も含まれていてなぁ。」

千子村正「アルトリアは皮むきの他に野菜や肉を切ったり、肉じゃがの味付けとかの作業とかもしていたのか?」

イズ「いいえ。アルトリアさんは自身の魔術で肉じゃがの材料や調味料を操作し、それらをぎゅうぎゅうに鍋に詰め込んでいく様子が、私の中でのシュミレーションで検証され、」

イズ「その結果、その肉じゃがには膨大な魔力が注ぎ込まれ、材料は融合し、それが世界を滅ぼそうとする『厄災』並の生物兵器が作られる結果が見受けられたこともあり。」

イズ「アルトリアさんには一切、料理に手をかけずにただ、魔術を使用せずとも出来る野菜の皮むきをひたすらにアルトリアさんにやらせて貰いました。」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」カァァァ〜〜!!(恥ずかしい顔になる)

【悲しいけど仕方がないね・・・・・】←
【凄いよイズさん!】

アルトリア「べ、べべ別に野菜の皮むきだって立派なお料理の手伝いだし、私だって、好きで補欠になったわけじゃないから!」

アルトリア「あ〜〜も〜〜!今日のところは補欠だと言われようとも、明日の戦いでは私は補欠ではないという事を証明してやるから!」

アルトリア「明日はちゃんと『予言の子』としての本気をみんなに見せつけてやるんだからね!!」

【うん。その息だよ、アルトリア!】
【なんたってアルトリアは予言の子だからね!】←

アルトリア「はい!ありがとう、藤丸くん!」ニコッ!(笑顔を見せる)


円卓軍の兵士たち「さすがは我らの『予言の子』!補欠と言われようが諸共せず、ウッドワスの哨戒部隊を追い払い、難民たちを助け出した!」

円卓軍の兵士たち「まさに常勝の王、戦場の救世主!円卓軍とヒーローたちの縁の下の力持ち!皮むきの天才、戦場の皮むき包丁!」

円卓軍の兵士たち「肉じゃがのおかわり持ってこい!『予言の子』が剥いてくれた野菜をもっと食べよう!食べてもっと『予言の子』の祝福を貰おう!」

円卓軍の兵士たち「『予言の子』、バンザーイ!アルトリア様、バンザーイ!」ワーワーワーワーーー!!(歓声をあげている)

アルトリア「アハハハハハ、ありがとう・・。(皮むきは余計だけど・・・)」


千子村正「・・・・・・フッ・・。」笑顔を見せる

【いま笑ったよね村正?】

千子村正「!?。バカか、そんなんじゃねぇよ!全く・・・・」照れ隠し

武蔵「―――フフフッ。」ニコッ!(笑顔を見せる)
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 00:00:49.77 ID:SCDOZpw90
飛電或人、介人、ジュラン、ガオーン、海東大樹、トリスタン「――――――――」モグモグモグ!(揃って食事を楽しんでいる)

立花響、月読調、フリント、ハベトロット、セツノ、スズカ、ルージュ、ダ・ヴィンチちゃん「――――――――」ペラペラペラ!(会話しながら食事を楽しんでいる)

カイニス、ガイル、ジョルニ、セフィー「―――――――――」モグモグモグ!(食事をしている)

ウェールズの妖精たち、オベロン「――――――――」モグモグモグ!(妖精たちがふかしたニンジンとジャガイモを食べ、それをオベロンが見ている)

コーラル、アドニス「―――――♡♡」ア〜ン♡モグモグモグ!(仲良く食事をしている)


アルト「―――――。・・・・・」シュンッ・・・(ボガードに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

ボガード「――――――。・・・・・」ペコリッ!(アルトに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

メリュジーヌ、バーゲスト、ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」謝罪していくアルトとボガードの様子を見ていく


ガヤガヤガヤガヤ!!(大広間の周りが賑わっている)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
日が落ちていき、ロンディニウムの大広間では、アルトたちとアルトリアたちを含めた多くの住民たちにアルトリアとフリントたちが作った肉じゃが定食が振る舞われ、

明日の夜にはウッドワス軍との決戦が迫る中でロンディニウムの住民たちは、振る舞われた肉じゃが定食を食べていき、みんな揃って楽しい一時を楽しんでいた。

アルト達やアルトリアたちもまた、食事をしていく中でおしゃべりをして楽しみ、それぞれのコミュニケーションをとって楽しんでいったのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
その夜・・・ロンディニウム:ダ・ヴィンチちゃんたちの寝床にて・・・



ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・・・(フクロウの妖精が鳴いている)


介人たち、ジョルニたち「・・・・・・・・・」グガァァ〜〜‥グガァァ〜〜・・・(一部いびきをかいて寝ている)

ルージュたち、響たち「・・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・スゥ・・・(静かに寝ている)


ガバッ、タッタッタッタッタッ・・・(眠れずに起きるカルデアのマスター)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:深夜の大広間


ギィィ〜、パタパタパタパタァァ〜〜・・(ストーム・ボーダーへと飛んでいくティフォーネ君)

ダ・ヴィンチちゃん「ボーダーへの連絡はこれでよし、と・・・・。・・う〜ん、なんだろうねぇ・・なんか最近、ティフォーネ君の帰りが遅くなっているような気がするのだが・・・」疑問を抱いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・おや、こんな時間にどうしたんだい、藤丸くん。見回りの兵士以外、みんな眠っている時間だ。私もこれで休むところだったけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「眠れないのなら、ちょっと話してでもしていくかい?気になる事、一つや二つはあるんだろ?」

【夕方の、ぺぺロン伯爵がアルトリアを呼び出した話で・・・】
【ぺぺロン伯爵が言ってた、人間は無理って話で・・・】
【お昼にダ・ヴィンチちゃんが言いかけた話の事で・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、それかぁ・・・・。あの時は目の前の難民たちの救助と哨戒部隊の追い払いで話が途切れちゃったからね・・私も少し気になった所があったのだが・・・」


タッタッタッタッタッ・・・(アルトリアがダ・ヴィンチちゃんたちの前にやって来る)

アルトリア「その話、私にも聞かせてくれませんでしょうか?私もまた、アルトさんたちのことで少し気になる事がありましてねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アララ・・アルトリアもかい?まぁアルトリアは日中の半分、一昨日の睡眠不足でお昼寝をしていたからね・・夜に眠れなくなるのは当然さ。」

アルトリア「ウッ・・・。まあ確かに私、お昼のほとんどは馬車の中でほとんど寝て過ごしていましたからね・・・なかなか眠くなれないのは当然ですよねぇ〜・・」グサッ・・(図星を付かれる)

アルトリア「・・あ、でもそれとは別にわたし・・アルトさんの事で少し疑問を感じるところがありまして、その事でアルトさんやダ・ヴィンチちゃんにも話をしたいなぁ〜っと思っていたのですが・・」

アルトリア「生憎のところ、アルトさんとアルトさんの妻2人はアドニスくんとコーラルさんの2人と一緒に何処かへ出かけられたみたいで、どうも話を聞きそびれてしまったというか・・・」


【!。確かに俺たちの寝床にもいなかった・・・・】
【(アルトさん、いったい何処へ行ったんだろう・・・?)】←
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 23:59:49.90 ID:SCDOZpw90
同じ頃・・・ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)にて・・・


ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


メリュジーヌ「ヌァァァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァァァ〜〜♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アァァン♡アルトの・・とっても熱いのぉぉ♡アルトの熱いのが・・わたしの中で、オマンコいっぱいに突いてくるのぉぉ〜♡♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!メリュジーヌもまた、いつ入れてもキツキツで、2人も子供を産んだ経産婦とは見えないよなぁ〜・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「それにアドニスだって俺に負けないぐらいにとても固く太いのを持ってて、それをアドニスの妻がしっかりと受け入れちゃっているからっ・・ね!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「ハウゥゥン♡アァァァ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡


コーラル「アゥゥン♡アァァン♡ンンッ♡ウゥゥン♡ンンンゥゥゥ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!コーラル・・イイ・・・コーラルのオマンコ、気持ちいいよ・・」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「ハァァン♡アァァァ♡アドニスさまのもイイ・・♡アドニス様のオチンチンが・・わたしの中いっぱいに・・アァァァ♡アァァァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


アドニス「コーラル〜、コーラルゥゥ〜〜!ウッ!ウゥゥゥ〜〜!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!

アルト「ハァッ、ハァ、ハァッ!こっちも行くぞ・・・・ウッ!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!



ドクンッ♡ドクッ♡ドクッ♡ビュゥゥ〜〜♡ビュクッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡(2人同時に射精)


メリュジーヌ「アァァッ♡アァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ビュルルッ♡ドクドクドクゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「ンンンッ♡クゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドピュドピュッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡

―――――――――――――――――――――――――――――
ドピュッ、ビュルルゥゥゥ〜〜・・・♡ジュププゥゥ〜〜、ジュポンッ♡


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・ゴポポォ〜・・♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・トロォォ〜・・♡

アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・。フゥゥ〜・・・」一息を付ける

アドニス「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・・」一息を付ける


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡アルトォォォ〜〜・・♡」ノシィィ〜・・・(裸でアルトの横にくっつく)

アルト「・・・・。チュゥ・・ンチュッ♡チュゥゥ〜♡」チュッ、チュウ♡

バーゲスト「ンンンッ・・ンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・。・・・・・」アルトとバーゲストのキスを見ていて・・


ノシッ、ノシッ・・・・・(身体の少し動かしていくバーゲスト)
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 22:39:40.69 ID:j5tl2W+40
ノシッ、ムニュン♡ズズズゥゥ〜〜・・・♡(四つん這いになり、股を開くバーゲスト)


バーゲスト「来て・・アルト♡私の中に、あなたのソレをジュボジュボといれていくれ・・♡♡」くぱぁぁ〜♡

アルト「ああ、イイとも・・・いつだっていれてあげるよ!」ムクムクムクッ、ビキン!


コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ〜・・♡わたしだって・・メリュジーヌ様やバーゲスト様には負けませんですから・・♡」ビクビクビクッ、ノシィィ〜・・(感じつつも身体を動かしていく)

アドニス「!。大丈夫?まださっきのでイッたばかりじゃ・・・」

コーラル「平気ですよアドニス様。これでもわたし・・純恋愛の宝石の影響もあって、まだまだイケます。それにアドニス様の欲求はこんなモノでは治まりませんですよね?」

コーラル「わたし・・メリュジーヌ様やバーゲスト様と違って亜鈴のような力も無く、このようにアドニス様の妻として『夫婦の営み』に慎む女ナノですが・・」

コーラル「それでもわたしはアドニス様の妻として支え、共に未来を歩むと誓い、こうしてアドニス様と愛しあっています。だから・・・♡」ノシィィ〜♡


ノシッ、ズズズゥゥ〜〜・・・♡(バーゲストと同じ四つん這いとなり、股を開くコーラル)

コーラル「アドニス様・・♡どうか私の事はお構いなく・・わたしの子宮に・・アドニス様に溜まっている欲求を全て射精(だし)てください♡アドニス様♡」くぱぁぁ・・♡

くぱぁぁ・・♡ドロォォ〜・・♡(コーラルのオマンコから精液が垂れていく・・)

アドニス「――――――!!!」ムクムクムクッ、ビキィィィーーン!!!



ズプッ♡ジュブブブゥゥゥ〜〜♡ズプンッ♡♡


バーゲスト「アウゥゥッ♡アゥゥゥゥゥ〜〜ン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「アァァァッ♡アァァゥゥゥン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡


パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァン♡オウゥゥン♡アァァァン♡ンンンッ♡アァァァ♡オンンンッ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハァッ、ハァッ、ハァッ!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァン♡ンンンッ♡ハァァァ♡アァァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アァァ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!クゥゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


コーラル「アァァン♡アァァン♡アァァン♡ンンンッ♡イイ♡イイのぉぉ〜♡アドニス様のがジュブジュブと・・♡イイ♡イイのぉぉ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!コーラルのオマンコ気持ちいい!もっとコーラルの中で射精したい!コーラルの子宮の中で射精したい!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァァ♡アァァァ♡アァァ♡アァァァ♡アァァァァン♡アドニス様♡アドニス様ぁぁぁぁ〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュッ♡(コーラルのオマンコを突きながらおっぱいを揉んでいくアドニス)


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・♡(あの人間に厳しく、とても生真面目なコーラルがアドニスの大っきいおちんちんにマンコで喰らいついている・・)」

メリュジーヌ「(とっても気持ちいいんだねコーラル?君が心から愛するアドニスと結ばれて、アドニスとこうして2人で『夫婦の営み』をしているんだからね・・)」

メリュジーヌ「(フフフッ・・アドニスのあの大きい勃起チンポに限りない性欲・・・いったいアルトとバーゲストの何処に似ているんだか・・。)」ニコッ・・(笑っている)
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 23:59:13.99 ID:j5tl2W+40
パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァ♡アァァ♡アァァ♡アァァ♡オォォォ♡オォォォン♡ンンンッ♡ンンッ♡アオォォォ〜♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡アァァァァ♡アルトォォ〜♡もうわたし・・・♡もう・・・♡イィィ・・♡イィィクゥゥゥ♡♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

アルト「ああ俺だ・・・バーゲスト、このまま一気に出すよ・・中にいっぱい出すよ!」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

バーゲスト「ええ良いわぁ♡出して♡わたしの子宮(なか)に♡アルトのアツいのいっぱい出してぇぇぇ〜〜♡」ギュブギュブッ、チュブブゥゥ〜♡


アドニス「コーラル!コーラル!ぼく、もう・・・イクッ、イクゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「アァァァ♡アァァァン♡アウゥゥン♡アドニスさま♡アドニスさま♡アドニスさまぁぁぁ〜〜〜〜♡♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュブブゥゥ〜♡♡



ドビュッ♡ドピュッ♡ドクドクドクッ♡ビュルビュルビュル♡ビュゥゥゥ〜〜〜♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡


バーゲスト「ンンンッ♡アァァァン♡アァァァァァ〜〜〜〜♡♡♡」ドビュドビュドビュッ♡プシュゥゥゥ〜〜♡♡(絶頂しながら射乳する)

コーラル「アァァァ〜♡イクッ♡イクゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡(絶頂)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ズブッ♡バチュッ♡ジュブブブゥゥ〜〜、ジュプンッ!ピュッ、ピュッ!(引き抜いたアルトとアドニスのチンポから精液が余りの出されていく)


バーゲスト「アァァ・・ハァァ・・ハァァァァ・・・・」ドロォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」ゴポォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡


アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・コーラル・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめる)

コーラル「ハァ・・ハァ・・・・アドニス様ぁぁ〜・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめられる)

バーゲスト、アルト「・・・・・・・・♡♡」2人のラブラブな姿を見てて・・



深夜のロンディニウム。見張りをしている円卓軍の兵士たち以外の者たちが寝静まっている中、なかなか寝付けないカルデアのマスターとアルトリアの2人は、

ストーム・ボーダー(現在、トジテンド占領)に向けての報告を済ませたダ・ヴィンチちゃんにアルトたちの事である気になる話をする為に問いかけていき・・


一方、アルトリアたちが話している大広間の近くにあり、外に声などが漏れないように防音と透明化の強化付与された無人の倉庫の中にアルトとアドニスの夫婦2人組がおり、

そこでそれぞれの夫婦で夫婦の営みをしており・・。アルトとバーゲスト&メリュジーヌ、アドニスとコーラルの夫婦&親子水入らずで性行為をしており、

お互いの夫婦のタイミングが同時で、それぞれの妻(メリュジーヌ、バーゲスト、コーラル)の子宮に夫(アルト、アドニス)の精液が注がれ、お互いに満足げに射精と絶頂を繰り返しており・・

それらの行為が行なわれている倉庫の中の様子など、防音と透明化の対策もあって、外にいるアルトリアたちの耳には聞こえるはずもなかったであった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
話は戻り、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ポワァァァ〜〜ン・・・(アルトたちの事で妄想(確信)している)


アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・・(顔が真っ赤になっている)

【(まさかだと思うのだが・・・・)】
【(アルトたち・・どっかで夫婦水入らずにセックスを・・・)】←
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/25(火) 21:04:05.31 ID:i/uuY8620
ダ・ヴィンチちゃん「ちょっと2人とも、アルトたちがこんな時間に何処へ行ったのかは知らないけど、アルトたちの事で君たちの顔が赤くなっていたよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ〜、もしかしてアルトとアドニスがあんな美人の妖精の奥さんとずっと一緒にいるからって、アルトたちの事でエッチな事でも考えていたでしょ?」ニヤリッ!(怪しく微笑む)

アルトリア、藤丸立香(男)「―――――!?」シュシュシュシュッ!(顔の前で手を横に振る)


【ちち、違うって〜!】
【なに言っちゃっているの、ダ・ヴィンチちゃん!?】←

ダ・ヴィンチちゃん「わかるよそれは・・・アルトとバーゲストたちって、3年前から夫婦として過ごしているし、3年間も会えない機会があったからねぇ〜・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アドニスくんだって、この間コーラルと相思相愛で結ばれ、新婚夫婦としてアルトたちの家族になり、2人も相当にラブラブカップルだしね。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアドニスがそれぞれの奥さんを連れ、人目を気にして出かけるなんて、それこそあのラブラブ夫婦の営みに行ったかと思うとねぇ〜?」

アルトリア「あぁ〜嫌々!いくらあのアルトさんだって、このような人の多い地域ではその『夫婦の営み』が出来ないからってそんなぁ〜・・――」カァァ〜!(顔が赤くなっている)

アルトリア「――じゃなくて!ダ・ヴィンチちゃん、私と藤丸くんに話しておきたい事はそこじゃないですよね?アルトさんのことで。」キリッ!(真面目な顔に戻る)

ダ・ヴィンチちゃん「あぁゴメンゴメン、つい話が脱線しちゃったね。私だって、アルト夫妻とアドニス夫妻のイチャラブ関係に興味があったからつい・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「それで話を戻すのだけど・・。アルトリア、あなたが昼寝をしている間に藤丸くんに話していた事はねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアは他のブリテンの妖精たちとは特別な存在であり、アルトの妻となったバーゲストたち3人はそれとは更に違う形で前例がない。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアという4翅の妖精は『純恋愛の宝石』の力により、何かしらの変化を遂げていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとバーゲストたち3人の間にジョルニたち、ノクナレアとオーマジオウの間に一人娘のリノアという『人間と異聞帯の妖精の間の子供』が産まれ、その子供が成長して、」

ダ・ヴィンチちゃん「他の妖精たちはと違う力を持ち、その力は鍛え上げる事が可能であり、『覚醒』という形でその子供たちは新たな力を得られるというの。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにそれとは別にイレギュラーズの一人だったブルーナもまた、自身の力の『覚醒』で進化し、遠隔操作で『蒼毒の異端の亜鈴』が制御することが可能となり、」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナとバーゲストたち3人とノクナレア。彼女たちは他の妖精國の妖精たちとは全く異なる形で能力値が大きく成長する事に、私の中で疑問視するようになったのさ。」

アルトリア「!。・・・・・・・」

【ダ・ヴィンチちゃんが疑問視する事って・・・】
【もしかしてアルトたちを疑っているというの?】←

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そうじゃない。今のところ、彼らはこちらの味方という事は確かに事実だと確信が付くのだけど・・なんというかその・・・・」ムムムム・・・(気むずかしい顔をする)


アルトリア「アルトさんの事で気になる事があるのは他にもあります。以前、ユーミルさんにアルトさんのヒールの力をかけられた話を聞きましたところ・・・」

アルトリア「ユーミルさんたち。ロンディニウムに引っ越してくる際、道ばたでモース2匹が現れて、1度はユーミルさんたちに襲われかけたのですが・・・」

アルトリア「その襲いかかってきたモースはユーミルさんたちを襲わず、逆に後ろから追ってきたウッドワス軍の哨戒部隊の一部に襲いかかり、自分たちは助かったのかと思っていましたが・・」

アルトリア「同じくアルトのヒールをかけられたハベトロットさんに聞いてみたところ、アルトにヒールの力をかけられて以来、モースの目の前にハベトロットやボガードたちがいても・・」

アルトリア「そのモースはその2人の事が見えないかのように襲いかからず、そのまま無視して他の場所に去っていったと話してまして・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【襲われなかったって・・・】
【モースにシカトされたのか!?】←

アルトリア「ま、まぁ悪く言えばそんな感じかな〜・・。・・あと他にもコーラルさんに至っては3年前に『目的』を失い、“無意味化”してモースになるんじゃないかと思われた時期もあったのですが・・」

アルトリア「コーラルさん。3年間も酒に帯び、既に“無意味化”している状態だったにも関わらず、『存在税の徴収』も受けずにふてくされて生きていたと・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」


【それって本当なの!?】←
【(つまりコーラルは3年間も働かずに生きてきたって事なのか・・?)】
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 00:07:35.15 ID:xZULyuSq0
アルトリア「えっ、えぇそういう事になるかなぁ〜・・。こんな話、私のような妖精にこんな話をするのかと思うとねぇ〜・・」

アルトリア「あっ、これらの事は決して話した本人に指摘しないようにお願いします。これでも彼女たちのプライバシーを考慮して話をしているのですからね。」

【うん・・・わかった・・。】
【・・・(やっぱり、アルトリアの眼には・・・)】←


アルトリア「(まぁその話については、私の持つ妖精眼でボガードやコーラルさんの心の内を勝手に読み取って聞いたというかねぇ〜・・)」

アルトリア「(あ、でも私の妖精眼の事がバレなきゃ大丈夫だよね・・?それにアルトたちや藤丸たちは優しいし、バレたとしても一生懸命謝れば大丈夫のはず・・)」目を背けながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「成る程ね・・話はよくわかった。つまりアルトが持つ3つの力の1つであるヒールには、当の本人でもまだ気づいていない力の副作用が存在し・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そのその副作用とは・・アルトのヒールの力をかけられた妖精はモース化せず、モルガン統治の世で妖精たちに刻まれている令呪が機能不全に陥り・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「1年に1回に徴収されるはずの『存在税』が徴収されず、ボガードとコーラルのような3年前からアルトのヒールの力に関わった妖精は『存在税』の徴収されずに生きてきた。」

ダ・ヴィンチちゃん「オマケに彼ら自身がモースに無視されるぐらいにモースの視線に入らなくなり、彼らが向かってモースに戦いを仕掛けてこない限り、彼らはモースに襲われなくなった。」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くん、アルトリア。このアルトが持つヒールの力とその副作用を聞いて、何か思う事はあるかな?」

アルトリア「思う事ですか?思う事があるとすれば・・・・・・!?」何かに気づく

【――!(そういえばウェールズで聞いた覚えが・・・・)】
――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:二日前・・・・ウェールズ:鎮火後の秋の森(ビスケス撃破後)


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「その際の一つに、あなたが言う『誰かに力を付与させる力』を持つ者もいたから、その力も私のモノとした。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「そして奪ってきた力を有効活用するために、女王軍の配下を分割・再編成の一環として、私の部下に試しに付与させようと思い、」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「私が与える『異端の亜鈴』を使える妖精たちを選出する為にモルガン陛下に國家試験の開催の動議を提出したのよ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――
【妖精騎士アグラヴェインが言ってた『誰かに力を付与させる力』!】


ダ・ヴィンチちゃん「そう。妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』に流れてきた異世界からの者たちの力を彼女の持つスチール(奪取)の力で奪い、」

ダ・ヴィンチちゃん「奪った力を彼女の中で調合し、國家試験を通してブルーナやダルダンのような妖精國の妖精に『異端の亜鈴』として力を与え、その妖精たちを自身の配下にした。」

ダ・ヴィンチちゃん「本来はこの妖精國・・いや、このブリテン異聞世界や汎人類史にも存在しない・・・我々が知る並行世界の更に並行している世界にあると言われる『人ならざる者が持つ力』。」

ダ・ヴィンチちゃん「それらの力を妖精騎士アグラヴェインは、彼女の持つスチールの力で奪い、それらを調合・保有し、彼女が部下とする妖精たちに与え、その妖精たちを従わせ、」

ダ・ヴィンチちゃん「最終的に妖精騎士アグラヴェインの野望である『妖精國の支配』を成し遂げる駒として、彼女は妖精國に『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』という特殊部隊を編成した。」

ダ・ヴィンチちゃん「『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』として選抜された妖精たちは文字通り、この世界には存在しない力を『異端の亜鈴』として保有している故に・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それらを持つ妖精たちは俗に言う『異端の妖精』として、妖精騎士アグラヴェインの命令に従いつつ、思う存分に妖精國で悪徳の限りを尽くしていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君のヒールも同じ事だ。妖精騎士アグラヴェインのスチールや付与する力とは全然違うし、悪い事にも使っていない。ただ共通する事があるとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼は無知にもバーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとかの自身の妻やコーラルやハベトロットたちのような『境界なき勇士団』のメンバーやユーミルたちのような一般妖精さえも・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが持つヒールの力の副作用によって、本来、天敵であるはずのモースや『存在税』の徴収対象となる令呪に対する完全スルースキルを得てしまうも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女たちは彼女たちの意思を持ってアルトの仲間として行動し、バーゲストたち3人に至っては『純恋愛の宝石』を持って嫁入りし、彼の子供までも産んで、」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが願望に持つ“全ての妖精たちをモルガンの統治から解放する”『目的』を成し遂げる為に彼らは今も行動を共にしている・・」


ダ・ヴィンチちゃん「故に藤丸くん、アルトリア。私があの時、ロンディニウム近くの平原で言いかけたあの話をもう一度話すとして・・アルトと妖精騎士アグラヴェインに刻まれた因果関係・・」

ダ・ヴィンチちゃん「『光の氏族の降臨者:アルト・オルラント』と『闇の氏族の降臨者:妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■■)』に関わった、妖精國ブリテンの妖精たちはまるで――」


アルトリア「――――――!?」その事に驚愕している

【“妖精國の妖精”じゃ、無くなっていくって事だね・・・・?】
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 23:42:50.10 ID:xZULyuSq0
ダ・ヴィンチちゃん「そう。私が今のところ危険視しているところはそこなんだ。アルトと妖精騎士アグラヴェインの持つ力による干渉によって、妖精たちは変わっていく。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの妖精に対する選定やそのやり方は異なるも、これらの干渉はこの異聞世界はおろか・・『汎人類史』にも存在しない神秘の干渉だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それはまるでどこかの島に生息する島の在来種の動物を、島の外から来た人間の手によってその動物をペットとして家畜化させたり、その動物を海外に売りつけるかのように・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトと妖精騎士アグラヴェインは元々『現実世界』という我々とは次元も常識も何もかもが違う世界から、何かの力によって妖精國に召喚された『降臨者(フォーリナー)だ』。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界には、響ちゃんたちやゼンカイジャーたちの活躍が、テレビとか漫画やゲームとかの架空の物語として表現され、彼はそこからソノ世界の人物の知識を得ている・・」

アルトリア「!?。それじゃあもしかして、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインは私たちの事なんて最初から・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。おそらく彼らは、藤丸くんや私たち『カルデア』やアルトリアたちの事など、私たちが出てくる物語の作品を通して知られている・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くんや彼が使うサーヴァント達の宝具やそれらの弱点、その他の何もかもが彼らにとっては彼らの世界で知る私たちの物語のキャラ設定に過ぎないんだ。」

【そんな・・・そんな事って・・・】←
【(つまりアルトや妖精騎士アグラヴェインにとって、俺たちはその物語のキャラクター・・・)】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。おそらくなんだが、アルトはそれらの事を知っている上でアルトはその事実を私たちに公表せず、私たちに協力関係を持ちかけた。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界で私たちを模した物語を知ったところで、実際に存在している私たちの事を全て知ったって事にはならないからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「今ここに実際に存在している『私たちの人生』とアルト達がいた世界に記載されている『私たちのキャラ設定』は紛れもなく完全に別モノと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトがいた世界からして見れば、私たちの『人生』はその世界で描かれた物語だとしても、私たちは私たちの『人生』を生きているからね。」

アルトリア「・・私たちの『人生』を生きている・・ですかぁ・・・」

【・・・・・・・。】
【ダ・ヴィンチちゃんの話は、ちょっと難しいからね】←

ダ・ヴィンチちゃん「そうとも!万能の天才が作った、完成された天才、それが私だからね!」キリッ!


ダ・ヴィンチちゃん「・・・でもだからって、アルトや妖精騎士アグラヴェインがやっている事はこの妖精國の世界にとっても、汎人類史にとっても、これらの全ての干渉はこれらの世界にとって、正に『異端』なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの力でブリテンの妖精たちの性質をいじくり、『歪みの岬』を通して異世界から色んな人物を連れて来てはその力を奪っていく・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの神秘の干渉や世界の干渉が行なわれることは、例え彼らが知らなかったとはいえ、それらの世界の均衡を崩しかねない事態を招いていると言っても変わりは無い・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「そんな彼らを『現実世界』から召喚し、彼らに3つの力を授けてこの妖精國に解き放った要因があるとすれば・・・」

【それって、妖精騎士アグラヴェインがついた嘘として言ってた・・・】
【『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事だね・・・!】←

ダ・ヴィンチちゃん「そう。そこで見て欲しいのがこの写真だ。」ゴソゴソゴソ・・・シュル・・・(紙の巻物を取り出していく)


クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(その巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)


アルトリア「これって・・・・アルトさんたちがウェスバニーで見つけたという、エインセルの予言のアナザーページ!どうしてこのようなモノが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「飛電或人くんの秘書のイズに頼んで完璧に模写させて貰ったんだ。このような壁画と同じようなモノが他の所でも見つかって、それらと見比べられるようにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「それで君たちに見せているのは、そのアナザーページの3つ目の壁画の所なのだが・・・」


ジィィィ〜〜・・・(3つ目の壁画の絵を見つめていくダ・ヴィンチたち)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 08:26:14.21 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:3つ目、半分白く、半分黒く染まっている妖精の身体が真っ二つに割れ、その横に2人ずつの人物が描かれているシーン


ダ・ヴィンチちゃん「140年前に『影の厄災』が起こったウェスバニーにて、当時の鏡の氏族長・エインセルが、予言のアナザーページとして洞窟に封印したこの壁画。」

ダ・ヴィンチちゃん「基本的に妖精國に残されている伝承は『鏡の氏族』が残した予言なんだ。だからこの壁画も、起こりえる未来を語った『予言』の可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「1つ目と2つ目の壁画で何かに取り憑かれ、半分が白で半分が黒に染まった・・6氏族とは異なる動きをしていた妖精が、この壁画の真ん中で真っ二つに割れてしまい、」

ダ・ヴィンチちゃん「その割れた2つに存在する2人の存在が描かれたこの壁画。そこから私の方で考察してわかることがあるとすれば・・」


ダ・ヴィンチちゃん「右側の黒い部分の妖精の片割れにいる2人が『闇の氏族』であり、左側の白い部分の妖精の片割れにいる2人が『光の氏族』。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの2つの存在はおそらく、2つに半分割れた妖精の身体を糧に生まれた存在であり、この2つの氏族の2人の内にいる1人こそ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・“それぞれの氏族の降臨者(フォーリナー)”をこの妖精國に呼び込んだ、『光の氏族の召喚者』と『闇の氏族の召喚者』であると言う事をね。」

【光と闇の召喚者・・・・】
【(あの片割れから生まれた者の中に、アルトさんを召喚させた者が・・・)】←

アルトリア「ええ。藤丸くん、あなたはさっき、妖精騎士アグラヴェインが嘘として言ってた『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事を言っていたようなんですけど・・」

アルトリア「実際に思うに、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインを『現実世界』から召喚し、その2人に3つの力を授けて妖精國に解き放った要因と言うのは・・・・」

アルトリア「この2つに割れた妖精の片割れから生まれた『光の氏族』と『闇の氏族』の2人の内の1人である、彼らを召喚した『召喚者』であり・・」

アルトリア「その『召喚者』の中の1人こそ、『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びる事を企んでいるって言う事ですよね?」

【!。言われてみればそうだった・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「確かにアルトリアの言っている事は間違いないね・・。ごめん、こっちの解釈が間違っていたわね・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「・・でもこれだけは1つ確信があるとすれば、この壁画に描かれている文字・・・確かハベトロットが多少は読めると言っていたのだけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・あの時は周りにアルトたちなど、人が多く集まっていたから黙っていたのだけど・・・この壁画の文字とエインセルが書き残したというメッセージ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精語じゃないから、妖精國の妖精たちはわからないんだろうけど・・・・これは紛れもなく、汎人類史における現代のローマ字だと思うんだよね。」

アルトリア「ローマ字ですか・・・確かにこれ、ティンタジェルにいた時に見た本の文字によく似ていますが・・なんかこう・・複雑で読みづらいというか・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。私もこの壁画の文字を最初に見た時、私の美意識が緊急パージし掛かるほどにローマ字を読む並びが下手すぎたのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらくこれは――――これを残した者が、あえてアルトや妖精騎士アグラヴェインのような『現実世界』から来た者にしか、読めないように書いたモノだと推測しているわ。」

アルトリア「!」

【じゃあ、読めないわけじゃないんだね?】

ダ・ヴィンチちゃん「もちろん。文字の方はあとでゆっくり解読しないとわからない程の並びなんだけど、それともう一つ見て欲しいモノがあるんだ。」


シュルゥゥ〜〜、クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(広げていた巻物を片付けて、次の巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 23:59:08.74 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:4つ目、7人の花嫁の姿とした者がハート型の物(純恋愛の宝石)を持ち、そのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男のシーン


ダ・ヴィンチちゃん「この壁画に描かれているハート型の物とそれを手にしている花嫁姿の女性とも言える存在。そしてそのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男の姿。」

ダ・ヴィンチちゃん「さっきも言ったようにこれらの壁画が全て『鏡の氏族』によって描かれた、遙か未来に起こりえるエインセルのもう一つの『予言』だとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「これらに描かれた壁画は正に・・『光の氏族の降臨者』が辿るか、それを辿るべき未来の出来事である可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「それを確証させるモノが7つ存在すると言われている『純恋愛の宝石』と、それらを身に付けている7人の花嫁の存在だ。」

アルトリア「!?。それってまさか・・その『純恋愛の宝石』を持った7人の花嫁というのはバゲ・・・バーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとコーラルさんにノクナレア・・・」

アルトリア「そしてハート型のくぼみを持つ剣を掲げた一人の男こそが・・・・」


【・・・アルト・オルラント】←
【現実世界から来た、光の氏族の降臨者・・・】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)では・・・


トロォォ〜〜♡(それぞれの妻のオマンコから精液がたれ出ている)

メリュジーヌ、バーゲスト「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アルトの隣同士、裸で寄り添って寝ている

コーラル「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アドニスの隣、裸で寄り添って寝ている

アルト「フゥゥ・・・・・」隣で寝ているバーゲストとメリュジーヌを見てて・・

アドニス「フフフッ・・・・・」隣で寝ているコーラルを見てて・・・・


ダヴィンチちゃん(ナレーション)「壁画に描かれているハート型の物が『純恋愛の宝石』であり、剣を持った男がアルトくんだとすれば、壁画に描かれている花嫁というのは・・・・」

ダヴィンチちゃん(ナレーション)「現状のところ判明している人物として・・バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレア、コーラルの5人であり、残り二人は未だに候補者は見つかっていない。」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「それにノクナレアとコーラルの2人にはそれぞれアルトとは違う別の旦那さんと結婚していて、これらの事を推測するとすれば・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「『純恋愛の宝石』を持つ花嫁とセットで付いている金の腕輪を持つ旦那さんと結婚する際に行なう儀式を行なう事で・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「アルトたちさえも知らない『純恋愛の宝石』の隠された力が解放されていき、それらの力が、あのハート型のくぼみの剣に関係する何かを集めているんじゃないかと・・・。」

【何かを集めているって・・・?】←
【(『純恋愛の宝石』にそんな力があるのか・・・?)】

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「ええ。その何かをというのは現時点では不明だ。単に花嫁や夫から魔力をため込んでいるのか、或いは別の何かなのか・・・。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ダ・ヴィンチちゃん「とにかく、アルト君と妖精騎士アグラヴェインが持つ3つの力も含めて、彼らの存在はこの異聞世界や『汎人類史』にとっても、世界の神秘的にはあってはならない存在と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君に対しては今のところ、このまま警戒するにあたってはひとまず保留にしておくとして、妖精騎士アグラヴェインは必ずしも倒す必要があるのは確実と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにむしろ、この話をするのにアルトたちが居なかったのが幸いだ。もしこのような話をアルトたちが聞いていれば、必ず何処かで戦線での信頼関係に支障が起きる可能性が高いからね・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「この話の真相がハッキリするまでは、この話の事は私と藤丸くん、そしてアルトリアだけの秘密にして貰えるかな?」


【う、うん・・・わかった・・。】
【(今の状況を考えたら、そうするしかないね・・)】←

アルトリア「・・・・・・・・・・・」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 22:58:55.43 ID:2olsYNRt0
アルトリア「・・・・!。ダ・ヴィンチちゃん、そのエインセルの予言のアナザーページの壁画は全部で4つ、アルトたちの手でウェスバニーで発見され、それをゾックス達の手で持ってきたんですよね?」

アルトリア「壁画にはそれぞれ1つずつのストーリーが描かれてあって、壁画に掘られた文字も含めて、これらが『現実世界』から召喚されたアルトさんと妖精騎士アグラヴェインに伝える為のモノであり・・」

アルトリア「もしこれらの壁画が当時の妖精暦の鏡の氏族の手によって描かれた壁画だとすれば、この壁画の絵の風景からして・・・」


アルトリア「1つ、『6つの氏族とは異なる・・7人目の妖精が存在している』事。2つ、『その妖精が何かに取り憑かれて、その妖精の心に光と闇が生まれた』事。」

アルトリア「3つ、『その妖精が何らかの形で身体が真っ二つに割れてしまい、そこから『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精が2翅ずつ誕生した。』事。」

アルトリア「そして4つ、『『光の氏族の降臨者』である現実世界から召喚されたアルトさんが辿ると思われる未来』と思しき事が描かれており、これら全てが同じウェスバニーの洞窟で発見されたのですが・・」

アルトリア「この4つの壁画の内容からして、私にはどうも物足りないモノがあるとしか思えなくて・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――――!?」何かに気づく


【『闇の氏族』の方の予言が・・・・】
【妖精騎士アグラヴェインが辿る未来が無い!】←

ダ・ヴィンチちゃん「言われてみれば確かにそうだ。もしこれらが妖精暦の鏡の氏族が描いた予言であり、現実世界から召喚されたそれぞれの氏族の降臨者のために書かれたモノだとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その予言がアルト達の為だけに描かれたモノにしては話のバランスが悪いと言ってもいい。『光の氏族の降臨者』として呼び出されたアルトくんの為の壁画だとしたとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その彼と敵対関係となる『闇の氏族の降臨者』・・妖精騎士アグラヴェインが辿るかもしれない未来が描かれた壁画があってもおかしくはないはずだ。」

アルトリア「はい。最初にアルトさんがウェスバニーで見つけ、アドニスさんとゾックスさんが移送して持ってきた時、アナザーページの壁画の数は全部で4つあったと聞いていましたが・・」

アルトリア「もし仮にウェスバニーの洞窟の壁に描かれた壁画がその『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画も合わせて“5つ”あったとして、アルトさんたちが見つけた壁画が4つしか見つからなかったとしたら・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。今のところ、その事で考えられるとすれば、5つ目のエインセルの予言のアナザーページ・・・“『闇の氏族の降臨者』・妖精騎士アグラヴェインの為の壁画”の存在は・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトたちがウェスバニーで倒した妖精亡主・シモンがまだ健在のウェスバニーで誰かがどのような方法で、妖精亡主に見つからずに壁画の前に向かっていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その壁画をどのような方法で破壊したか、或いは・・・その壁画を何処かへ持ち去った可能性があると見て、間違いないと見受けられるわね。」

アルトリア「はい・・・。」


【それで間違いないと思う・・・】
【(もしこのような事が出来る者が妖精國にいるとすれば・・・)】←

アルトリア「・・・・・・・」黙ってカルデアのマスターの事を見ている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルト夫妻とアドニス夫妻が無人の倉庫内で誰も知られずに性行為をしている裏で、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリア、カルデアのマスターの3人は大広間にて・・・

ダ・ヴィンチちゃんはアルトが持つ『ヒール』の力の副作用と、妖精騎士アグラヴェインが持つスチール(奪取)の力と『誰かに力を付与させる力』の2つの力により、

ブリテン異聞世界である妖精國ブリテンと『汎人類史』の神秘と世界が、その2人の力による干渉によってそれぞれの世界の近郊が崩れかねない事態を招くことを忌諱しており、

その他、ウェスバニーで見つかったエインセルの予言のアナザーページの意味とその中で消えたと思える5つ目とも言える『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画の存在を話していき、


ダ・ヴィンチちゃんは、ブリテン異聞世界と汎人類史の両方の神秘と世界の均衡を崩しかねないと思えるアルトと妖精騎士アグラヴェインの存在を忌諱しつつも、

このような上記の話は一旦、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリアとカルデアのマスターの3人による秘密として黙秘する事を3人の中で話の内容はこれにて締結するのであった。
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 22:05:06.78 ID:GYQKD+9J0
同じ頃、マンチェスター:アグラヴェイン邸では・・・



カキカキカキカキ、スラスラスラスラ・・・・(何かを描いていく妖精騎士アグラヴェイン)


ベリル「・・・・そうかい。お前さんの古参の部下であったブルーナが死に、モルガンはアルトからの挑発の答えとして、女王軍の援軍の数を2倍の数に増やし・・・」

ベリル「お前さんたち『イレギュラーズ』は女王軍の兵の指揮権をしばらく禁じられ、ウッドワス公からもロンディニウムでの戦いへの参加を断固拒否された。」

ベリル「レオンゴンはウッドワス軍の戦力から外され、お前さんはモルガンから妖精騎士モードレッドと共にウッドワス公軍への介入はするなと言われてしまい・・」

ベリル「んでっ、何もやることがなくなったお前さんは失態続きの責任と反省により、事実上の謹慎ついでにお前さんが領主としているこのマンチェスターで暇を持て余しているって事なんだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええそうよ。それであなたはそんな状況の中でどう動くのかしら?妖精騎士モードレッドが護衛にいるとはいえ、ロンディニウムの戦いにモードレッドは参加させられないわよ?」

ベリル「ああ、わかっているさ。オレからはモルガンに何も言われていないが、これらの状況に関して、オレはオレなりに動いていくさ。」

ベリル「オレにとって、今回の主菜(メイン)は藤丸立香であり、ウッドワスと円卓軍、境界なき勇士団との戦いに興味は―――――」

妖精騎士アグラヴェイン「―――ロンディニウムにぺぺロン伯爵と名乗る人物やボガードがいたとしても?」

ベリル「――!」それに反応する


ベリル「おいおいマジかよ!ロンディニウムにぺぺロンチーノが来てるって言うのか!危なかった・・・危うく、忍び込んで地雷踏むところだった。」

ベリル「恩に着るぜ、アグラヴェイン卿。おかげでオレはペペロンチーノに返り討ちにあって殺されるところだった。今のところはロンディニウムに近寄ることは辞めにしておこう。」

ベリル「なに。この先チャンスはいくらでもあるさ。お前さんが事実上の謹慎中の中で暇を持て余し、その漫画本などの創作活動していくようにな。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・それなら良いわよ・・。」カキカキカキカキ・・・(漫画の絵を描いていく)


コンッ、ノシィィ・・・(ビールの杯を置き、イスから立ち上がるベリル)

ベリル「さてと・・・お前さんの事実上謹慎とブルーナの死への献杯の為に来たが、お前さんのその様子じゃ、お前さんはさっきの事にはどうも気にしていないらしいな。」

ベリル「まぁ、こっちでメシぐらいはご馳走になったんだ。メシの礼として、次会うときはオレの方から奢ってやるからよぉ。」

妖精騎士アグラヴェイン「野営地へ帰るのね。いま私が送ってあげるから、ちょっとそこを動かないでくれないかしら?」カタッ・・(ペンを机に置きながら・・)

ベリル「送るって・・・お前さんがいつもやっているテレポーテーションの力でか?ならありがたくさせてもらうよ。」

ベリル「しかしお前さんが使う『転移』と『転送』の力、オレがいた汎人類史じゃあお目にかかれないシロモノだよなぁ〜。」

ベリル「他に使える者がいたとすれば、それは時代に置いて行かれた『魔女』ぐらいだ。この妖精國ブリテンを支配する妖精妃モルガンのように敬愛に値するように。」

ベリル「妖精どもはモルガンの恐ろしさの本質が分かっていない。心の中じゃ『妖精のクセに魔術を使わないと秘蹟をなせない成り上がり者』と笑っているがな。」

ベリル「オレに言わせりゃ全く逆だ。『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』だよ。親基の鏡といくつもの子鏡を繋いで行なう、次元接続そのものと言える転移(シフト)。」

ベリル「キャメロットの正門に備え付けられた12門の“最果ての槍”。ブリテン島と『歪みの岬』を覆い、並行世界から来た戦士(ヒーロー)たちを逃がさない『塔』。」

ベリル「マーリンを封じた『庭』。3年前のアルトとレディ・スピンネルを石に変えたという『蛇の眼の飾り(ストーン・オブ・アイズ)』。」

ベリル「おまけに、カルデアでも為しえていない、「棺」なしでのレイシフト!まさかあれで『厄災』を大昔にスッ飛ばして、負債を“過去”に押しつけていたとはなぁ!」


ベリル「いや、これもうアイツ一人で充分でしょ!お前さんや異端の亜鈴を持ったイレギュラーズの妖精たちまでいたら過剰戦力ってもんだ!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/01(月) 22:51:44.43 ID:IfAUcaW90
ベリル「だが、お前さんの場合はモルガンが使う魔術とは全く持って次元が違うモノだと言ってもいい。お前さんが使うテレポーテーションや夢の砂の力のようにな。」

ベリル「お前さんが使う『転移』はモルガンの魔術とは違い、お前さんが念じて言葉に出すだけで『合わせ鏡』も使わずに行きたい場所に自由自在に行けちゃうし、」

ベリル「夢の砂で相手を眠らせて、その相手を操って思うように行動させたり・・・念力で色んな物を自由自在に浮かせて猛威を振るわせたりしちゃっているからなぁ。」

ベリル「しかもアレだ。お前さんが『歪みの岬』に行き来してくる度にお前さんの力の種類はドンドン増えていき、その力はどれもオレが知る魔術を遙かに超えるモノ揃いだと言ってもいい。」

ベリル「それにお前さんが『歪みの岬』から帰ってくる度に、新たに生まれた『夢の氏族』の妖精をマンチェスターに連れてきているんじゃ、もはやここマンチェスターは――」

ベリル「――この妖精國で単一国家を成しているエディンバラやグロスターと同じような『国』を作っているように思えるかもなぁ〜?」笑っている

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・あなたがそう評価するのならそれで良いわ。私が作るこの街は完璧といって他ならないわ。」


ベリル「しかしなんだろうな・・・お前さんが持つ数多くの力は、この妖精國でも汎人類史にもまるで存在しないと言っても良いぐらいに凄いんだけど・・・」

ベリル「その力さえあれば、お前さんは妖精妃モルガンを倒し、モルガンに変わって妖精國を支配できるというのに・・なぜお前さんはそうせずに、妖精騎士の業務をいつまで全うするつもりなんだい?」

ベリル「お前さんなら、妖精國全体の妖精たちをまとめ上げ、このブリテンをお前の手で統治が出来る機会が手に入るというのに・・何故お前さんはそれをしないというのかい?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・まだその時ではないのよ。あなたが言う『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』と称す・・妖精妃モルガンを倒す為には、私の力はまだ足りないのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が思うに・・・この妖精國を2000年もその手で統治し、令呪で妖精たちの魔力を『存在税』として取り上げていると言うのであれば、彼女が持つ魔力量の多さは尋常じゃないと私は思うわ・・。」

ベリル「はぁ?確かにお前さんが言った通り、キャメロットには数多くの妖精から『存在税』として徴収してきた魔力が大海みたいな感じで溜まっていると聞いているのだが・・」

ベリル「3年間の間、休暇がくる度に毎度毎度『歪みの岬』を行き来し、妖精國にも汎人類史にも存在しない色んな力を手にし、色んな『夢の氏族』の妖精たちを連れてきて、

ベリル「それらを自身の領地の住民や兵士にしてしまうというのに、これでもモルガンを倒すにはまだ足りないと言うのかい?ホント、その几帳面な性格をしていて、なんかとても欲張りみたいだよなぁ〜?」

ベリル「いやそれともなんだ・・・お前さんがモルガンを倒すには力も魔力も足りないと言うには、なにかお前さんの中で考える理由があると言うのかい?」

ベリル「お前さんが思うに・・・お前さんの中でモルガンを倒す為の力を手にするには、ある程度の“条件”を満たさなきゃならないというのかい?例えば、あの絵の光景のような・・」

妖精騎士アグラヴェイン「!。―――――」クイッ・・(後ろを振り返る)


ズラァァ〜・・・・(とある壁画が飾られている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・“アレ”は私が3年も昔に描いた壁岩の落書きよ。私がモルガンを倒す力が足りない事とは関係ないわ。」

ベリル「そうかい?オレにとっては、そこの絵とお前さんには何か関係ありそうな気がすると思っているんだけどなぁ〜・・?」

ベリル「聞いたところじゃ、この壁画の絵はロンディニウムにも同じような感じの壁画があるって噂で聞いているのだが、その壁画がなんというか・・・」

ベリル「『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精だかなんかと、『純恋愛の宝石』とか何かが描かれた壁画が、あの『影の厄災』で滅びたウェスバニーから持ってきたらしくねぇ・・」

ベリル「しかもその壁画がなんと!あの鏡の氏族長だったエインセルのアナザーページであり、それらを証明する鏡の氏族の紋章とサイン入りだから、それらは事実と言ってもおかしくないんだよなぁ?」

妖精騎士アグラヴェイン「――!。なんですって・・・?」


ベリル「なぁアグラヴェイン卿?ここらで言うのもなんだが、お前さんはアルト・オルラント・・・三澤亮太とはどんな関係なんだい?あいつとはシェフィールドで殺し合ったと聞いているのだけど・・」

ベリル「オレにはお前さんとアルトの関係はただ敵対するだけの関係とはどうも思えねぇんだよなぁ〜・・。お前さんとアルトの奴が活動を開始した時期と比べてみてもなぁ?」

ベリル「それに噂の聞きようじゃ、アルトの奴が元いた世界では並行世界のヒーローたちが架空の物語として語り継がれていて、お前さんもまた、それらの架空の物語を題材にこのような漫画を描いているってなぁ?」

ベリル「ハハハッ、いくらお前さんが他の妖精たちとは偏差値が違いすぎるとはいえ、こんな模倣とは思えないほどの独自の文化をマンチェスターやネオ・ニュー・ダーリントンで発展していちゃあ・・」

ベリル「お前さんがまるで、アルト・オルラントと同じ『別世界から来た降臨者(フォーリナー)』なんじゃないかと思うんだよねぇ〜〜?」ニヤニヤww(怪しく笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」キリキリキリィィ〜〜・・(身体が武者震いしていく)
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 23:42:23.04 ID:9N9w8rDv0
ベリル「なぁ教えてくれよぉアグラヴェイン卿?お前さんは一体、アルト・オルラントとは戦地で殺し合った事とは別に、お前さんとアルトの中でどんな関係だったのかぁ〜?」

ベリル「彼とは家族か?友達か?同じ会社の同僚か?商売敵か?恋人か?・・・・はたまた同じベットの上でアルトの妻と同じような・・妖精と人間との性的な肉体関係なのか・・?」

ベリル「オレに言わせれば、お前さんとアルトの中は後者の関係であって・・・お前さんとアルトの二人、あの妖精妻の3人と同じような形でお互いの生殖器を何度も何度も入れていって―――」

妖精騎士アグラヴェイン「――!?。うるさい!!そんなわけないわ!!さっさと帰れ、ベリル・ガット!!」ギィィィン!(怒鳴り散らしながら)


バシュゥゥ〜ン!パァァァ!!(ベリルの周りに灰色の砂が纏わり付き、真下には魔法陣が展開される)

ベリル「お、おい!?」ザラザラァァ〜〜!!(身体に灰色の砂が纏わり付きながら・・)

キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共にその場からワープして消え去るベリル・ガット)


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(息を整えていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・全く、彼(ベリル・ガット)をここへ連れて来るんじゃなかったわ。あいつ、あと少しで私が彼(アルト)と同じ“『現実世界』から来た人間”だと気づき始めていた・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼は殺しが好きなだけの殺人者と思っていたが・・彼もまた、FGOの2部ストーリーの役目を担う『クリプタ―』の一人なのは間違いない・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼のその知恵でギリシャ異聞帯を担当していたキリシュタリアを騙して致命傷を負わせ、オリュンポスの空想樹も破壊しているのだから、それに関しては侮れないわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「本当ならば今ここで殺しておきたかったのだけど・・彼はあれでもモルガンのマスター・・・いま殺してしまえば、返ってモルガンに怪しまれることになる・・」

妖精騎士アグラヴェイン「とりあえず彼には野営地への転移と同時に『忘却』の力を施し、さっきまでの話を忘れさせて送り返したのだが、うまくいっていれば良いのだが・・・」心配そうにしている


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」ジィィ〜・・(壁画の絵を見ていく)

妖精騎士アグラヴェイン「(私に纏わり付いていた■■■■■■をウェスバニーで始末した際に見つけた・・“エインセルの予言のアナザーページ”・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(これに描かれているこの風景・・・間違いなくこれは私のあの『力』を発動している風景に似ているわ。特に壁画の中央に描かれている人物が・・・)」ジィィ〜・・(絵のある部分を見てて・・)

妖精騎士アグラヴェイン「(いったい・・・妖精騎士モードレッドが生まれたというウェスバニーにあったこの絵はいったい何だというのかしら?私とどう関係しているのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(そしていったい誰が・・何処の妖精が描いた壁画だというのかしら?いったい何処の『鏡の氏族』の妖精が・・この私が『闇の氏族の降臨者』だと気づいて描いたのかしら・・?)」


妖精騎士アグラヴェイン「・・まぁ良いわ。どのみちこれらがエインセルの予言のアナザーページと言うのなれば、私と亮太くんがこの妖精國に召喚される事を鏡の氏族の妖精たちは知っていたと言う事になるわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士モードレッドは『鏡の氏族』には関わるなと言っていたが、このような予言を残すと言うのであれば、『鏡の氏族』の妖精たちはそれ程の有能な能力を持っていたと言う事になるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン「6年前・・・オーロラがメリュジーヌを使って氏族たちを丸ごと抹殺させた理由が付くわね?“未来を見通す力”さえあれば、他の誰よりも先のことを出来るのだからね。」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁどっちにしても、これらの壁画の絵の風景が『闇の氏族』と『光の氏族』の行く末を描いているとしたら、それらが成される未来は2つに1つ・・・」


スルゥゥ〜〜・・・(壁画にそっと手を触れていく妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「私が成す『闇の氏族』の未来か、亮太くんが成す『光の氏族』の未来か・・・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダ・ヴィンチちゃんたちがロンディニウムで光と闇の氏族に関する壁画とアルトと妖精騎士アグラヴェインの2人の力に対する危機感を話し合っている頃・・・

妖精騎士アグラヴェインが統治するマンチェスターでは、妖精騎士アグラヴェインとベリル・ガットがとある事情のことでブルーナへの献杯ついでに会話しており、

ベリルが妖精騎士アグラヴェインに対してからかっている事に彼女は嫌気がさし、ベリルの記憶を妖精騎士アグラヴェインの持つ力で消しつつ、テレポーテーションの力で強制帰還させていき・・


妖精騎士アグラヴェインがいるある部屋に飾られた・・『光の氏族』と『闇の氏族』に関係していると言われる壁画に描かれた風景を観察しつつ、

妖精騎士アグラヴェインはその壁画の内容に興味を持ちつつ、壁画に描かれている未来の行く末への期待を寄せていたのであった・・。
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 07:54:09.87 ID:UX4AwbzQ0
第42節:ロンディニウム爆裂防衛大作戦!
――――――――――――――――――――――――
夜明け前・・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・・


パーシヴァル「――それでは行ってまいります。アルトさん、イズさん、それに皆さま方・・・どうか健闘を祈ります。」

アルト「ああ、パーシヴァルたちもな。次に会うときは共に戦場でウッドワスを倒す為にな?」

メリュジーヌ「ええ。必ず追いついてくるから、この戦い・・・みんな生きて勝利しようね!」

アルト「ああ!」頷く


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・(パーシヴァルと強襲部隊がロンディニウムから出立していく)

ズゴォォ〜〜・・ビュゥゥ〜〜ン!(クロコダイオーが飛電或人たちを乗せて出立していく)



アルト、イズ、武蔵、ハルキ「――――――――――」手を振ってお見送りをしていく

イズ「―――さて、アルトさん。この兵器を作った事にあたり、急いでこれらを夜明け前に設置する必要があります。手伝って貰いませんでしょうか?」

イズ「事は一刻を称します。あなた様がこれらを作りたいと望んだ以上、これらの配置のあなたの手で行なうのは必然事項かと・・・」

アルト「ああそのつもりだ。すぐにでも事を進める必要があるからな。牙の氏族は戦の支度が早いと言われている以上はな。」

ハルキ「はい。・・・でも、本当にこれらの兵器でウッドワスの軍勢を倒す事が出来るのでしょうか?万が一、これらが味方にも当たるようなことがあったらと思うと・・」

イズ「その事態が起こらぬよう、こうして昨日から多忙の中で準備を進めてきたのですので。では、皆さま方もお願いします。」ジャキンッ。(スコップを用意する)

海東大樹「そうだね。それじゃあ、さっさとやることはやっていきますか。」カチャ、シュッ!(腰のバックルからカードを2枚取り出す)

アルト「ああ。―――ヒール(身体強化)!」キィィン!(自身の身体を強化する)


タッ、タッ、タッ、タッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ。(何かの兵器を地面に植えていくアルトたち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの出来事から一夜明け、まだ夜空が少し輝く、ウッドワス軍との決戦の日となる夜明けの前・・・

パーシヴァルたち率いる『円卓軍』強襲部隊は予定通りにロンディニウムから出立し、強襲部隊に加わったヒーローたちもまた、ゾックスが操るクロコダイオーに乗って出立した。

そしてそれらの部隊が出立するのを見届けたアルトたちは、イズに渡されたスコップを片手に作業を開始していき、

ロンディニウムの周辺近くの平原に数多くの“とある兵器”を地面に埋め、ウッドワス軍との決戦に備えて事を進めていくのであった・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・ロンディニウム:大広間にて・・・


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・・(多くの兵士たちが広場で食事をしている)


ハベトロット「へえ。兵士たちが揃って広場で食事とは、いかにも合戦前って感じじゃんか。藤丸たちも揃っているし。出番、まだ先じゃなかったっけ?」

月読調「うん。そうなんだけど、わたしたちだけ来賓室で休んでいるのもどうかなと思って。」

月読調「夜明け前、アルトさんたちがパーシヴァルたちを見送った後に何か穴掘りの作業をしていましたので、その人たちを優先して休ませようかなって。」

立花響「そうそう。あっ、ハベニャンもこのジャムパン食べる?このジャムパン、なかなか甘くて美味しいよ?」

ハベトロット「んー、何か胸焼けがするからいいや。セツノ、そのジャムパン貰ってきたら?もっと食べて合戦に備えて体力を付けないとね?」

セツノ「うん。ありがとうハベニャン。」タッタッタッ・・・(ジャムパンを取りに行く)


【元気そうだね。セツノたちも、ハベニャンも・・】
【そういえば・・・・オベロンは?】←
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 09:19:30.27 ID:UX4AwbzQ0
ハベトロット「あっ、なんか1人足りないと思ったらオベロンか。ちょっとそこのめちゃくちゃ眠そな顔をしている村正。オベロンはどうしたんだ?」

千子村正「ん?・・・・・ああ、オベロンか。そういや見えねえな?昨夜から慣れねえ野暮用で工房にいたからな・・・・」

千子村正「でもまあ、オベロンが飛び回ってるのはいつもの事だ。ロンディニウムにゃあ女っ気がねぇからなぁ。」

千子村正「あいつの事だ。こっそり他の街にでも出向いて、あいつが抱えている借金を肩代わりできる鴨を探し回っているんじゃないのか?」

アルトリア「・・・・うーん。だらしのない村正じゃあるまいし、そんなコトはない、と言えないのが辛いところだね・・・・」困り顔


オベロン「うーん。確かに僕が抱えている借金の事も気にしているけどそうじゃない。僕が気にしているのは未だに行方が分からない響たちの仲間の事なんだが・・・」

ハベトロット「なんだ、オベロンいるじゃん。ちゃーす!」あいさつをする

セツノ「おはよう、オベロン。」

オベロン「はい、みんなおはよう。ハベトロットとセツノは純粋でたいへん結構。そこのふたりみたいに、ことあるごとに他人の借金事情を話題にするオトナにならないようにね。」

千子村正「そりゃ悪かったな。お前さんも普段の行いには気をつけてな。」

オベロン「僕はいいのさ、もともと演劇で有名になった妖精だからね。老若男女、物語を愛する人々に夢を売るのが仕事なんだ。そうだろ、藤丸立香?」


【まあ、そうかも】
【物語を愛する人々って、たとえば?】
【それよりも響たちの仲間の事って?】←

オベロン「あっ、そっちの話ね・・。僕もブランカや知人の妖精たちに話を聞いて細かいところまで探しているのだけど・・・」

オベロン「イレギュラーズの誰かに囚われているマシュやヴァージェはともかく、介人たち『ゼンカイジャー』の仲間である『マジーヌ』と『ブルーン』。響ちゃんたちの仲間である『風鳴翼』。」

オベロン「彼らもまた、『秘密の予言の子』や『絶唱の予言の子』と呼ばれているのだけど、彼女たちがこの妖精國の何処かに迷い込んでいる情報が未だに見つからないんだ・・・」

オベロン「それに今は女王軍との戦争中であって、探したくても他の事で手一杯になる事が多いからね・・本当に残念なことなんだけどね・・・」

立花響「・・・・・・・・・・」心配している

オベロン「あっ、でも気にしないでくれ!ウッドワス軍との決着が付けば、僕の方も視野を広げて翼たちの事を探してあげるからさ。」

オベロン「響ちゃんたちや介人くんたちが、翼やマジーヌたちと再会する展開は必ず訪れる。それこそ君たちの物語だからね?」

立花響「・・・うん、どうかよろしくお願いいたします。オベロンさん。」

アルトリア「・・・響ちゃん・・・」


【(心配する気持ちはこっちも分かるよ・・)】
【(マシュ、いったい何処に囚われているんだ・・・)】←
――――――――――――――――――――――――――――――

藤丸立香(男)が心配している人物(マシュ)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/must-ard/20210722/20210722153001.jpg
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 23:01:26.64 ID:UX4AwbzQ0
それから数時間が経過し、お昼頃のロンディニウム:大広間では・・・


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

トリスタン、海東大樹、武蔵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

アルト「トリガー鉄砲部隊、並べ〜〜!!」号令を出す


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・・(火縄銃を持った妖精と人間の兵士が軍列を並んでいく)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「・・・・・・・・・・・」列に並んでいく

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(前列が火縄銃を構える素振りを見せる)

アルト「・・・よし。休め!」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――――。」ガチャッ、ガチャッ!(構えるのをやめ、休む体勢になる)


【オオ〜〜・・・・】
【(まるで本物の鉄砲隊だ・・・)】←

ぺぺロン伯爵「フッ、上出来じゃない。これである程度の火縄銃の基礎銃撃を部隊のみんなはマスターしたって訳ね。これで何時でも敵軍の銃撃が出来るわ。」

ぺぺロン伯爵「それにアルト君の号令も良かったわ。境界なき勇士団のリーダーを務めるだけあって、指揮官能力も有りなのは間違いないわ!」

アルト「いやそれ程でもなんというか・・・。まあこれで火縄銃を扱える部隊の指揮と練度は出来たって感じなのだが・・・」

アルト「火縄銃は大きな音がし、尚且つウッドワス軍との決戦の要として使いたい故に、実際、実弾での銃撃訓練は差し控えていると聞いていたのだが・・」

アルトリア「ええ、確かにそのように見えますね。このような鉛の弾やそれを放つ鉄の武器は、この妖精國に存在する妖精たちや人間たちにとって、初めてお目に掛かるモノですからね・・・」

アルトリア「それに彼らは皆、ぺぺロン伯爵やボガードの指導の下で火縄銃の扱い方や銃撃する体勢の訓練はしてましたが、ほら・・・」ある兵士たちの様子を見てて・・・


トリガー鉄砲部隊の妖精兵「(・・・この鉄の武器、本当に使えるのかな・・?この武器は弓矢と同じように遠くから攻撃できるって聞いているのだけど・・・)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の人間兵「(正直、ちゃんと出来るか不安だな・・。ちゃんと練習はしてあるのだけど、大丈夫なのかなぁ〜・・?)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の兵士たち「・・・・・・・・・・」不安そうに緊張している


アルトリア「・・このように実際に火縄銃の引き金を引く練度の不足と実際の銃撃というモノを私も含めてほとんどが本物を見ていないのですから、」

アルトリア「鉄砲隊の皆さんの中には未だに火縄銃が自身にとって信用しえるモノであるかに疑問視する者もまだまだ多いかと・・・」

アルト「ああ。だが状況が状況だからな・・・最悪の場合、ぶっつけ本番で銃撃をしていく事になるのは確実だもんな‥‥。」

ぺぺロン伯爵「ええそうね‥。突貫での訓練は昨日と一昨日でやってはいるのだけど、兵たちの知識の吸収力については人それぞれだからね‥。」

ぺぺロン伯爵「でもそれでも尚、鉄砲部隊たちやここに残っている兵士たちはウッドワス軍との戦いに挑まなきゃならないのは確かなのよ。なんたって・・・」


【そろそろお昼頃だから・・・】
【あと半日で戦闘開始って事だよね?】←
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 07:05:14.54 ID:4whgJiav0
ぺぺロン伯爵「そういう事になるわね。パーちゃんたちやゾックスちゃんたちは河から上がった頃かしらね?」

ぺぺロン伯爵「ウッドワスに悟られないよう、城壁にさっきの鉄砲隊の一部を含めた兵士を配備して守る気満々の素振りを見せてはいるけど・・・」

ぺぺロン伯爵「今は遊撃隊を出しちゃってるから、ロンディニウムを守りきれるほどの兵力はないわ。なんとか夕方まで、この睨み合いが続いていればいいんだけど。」

アルトリア「ええ。ボガードさんが言うに‥ウッドワスは『牙の氏族』の長。長という立場上、慎重で、計算高い人物と聞きます。」

アルトリア「ソールズベリーの住民やソールズベリーに避難していたノリッジの難民たち、ノリッジの志願兵。それに火薬と鉄砲の存在・・・」

アルトリア「いずれにしてもこちらの兵力、戦力が大幅に増している事はウッドワスの耳にも知らずに伝わっているのかもしれませんし、」

アルトリア「とりあえず言える事があるとしては、よほどの事がないかぎり、今の兵力で城攻めはしてこな―――――」


タタタタタァァーー!(見張りの兵士の1人が急いで走ってきて・・・)


ロンディニウム・見張り兵士「―――まずい。来やがった・・・・・・来やがった!敵襲、敵襲―――!ウッドワスの本陣がこっちに向かってくる!」

ロンディニウム・見張り兵士「どうなってんだ、アイツら正気か!?中隊ふたつ程度じゃロンディニウムは落ちないって、もう分かっていただろうに・・・!」

ロンディニウム・見張り兵士「まるで4日前に起きた・・・女王騎士ラッシュブルによる一点収束総攻撃みたいじゃないか!」驚愕している


アルトリアたち「―――――!?」驚いている

アルトとジョルニたち「―――――!?」驚いている

立花響たち「―――――!?」驚いている

【よほどの事があった・・・・!】
【アルトリア、オベロン、トリスタン!】←


オベロン「分かってる、すぐに僕らも出よう!今の状態じゃ籠城は難しい!それに弓兵の矢は昨日でとっくにそこが見えてる!一時間もすれば弾なしになるぞ!」

オベロン「オーラリア小隊は正面から、ランドン小隊は東門から急いで出撃してくれ!アルト、それに伯爵、志願兵たちと鉄砲隊の指揮は頼めるかい!?」

アルト「ああ。言った側からぶっつけ本番だが、城壁からの銃撃と遠距離からの攻撃は任せてくれ!」

ぺぺロン伯爵「ええ。こっちは西門から志願兵たちと一緒に出てウッドワス本陣の右翼にぶつけるわ。」

ぺぺロン伯爵「ほとんど返り討ちでしょうけど。その分、正面と左翼は楽になるはず。オーラリアとランドンで時間を稼げば、その間に――」

アルトリア「別働隊のパーシヴァルが、ウッドワスの背後に追いつく、ですね!」

オベロン「そうだ。ウッドワスが勝ちを焦って攻め込んできたのなら、何とか防衛しきるまで!ヤツらを城に入れなければ僕らの勝ち、西門を押しきられたら僕らの負けだ!」

オベロン「響たちはぺぺロン伯爵と志願兵たちの援護、ジョルニたちはアルトと鉄砲隊のサポート、アルトリアと藤丸はオーラリア小隊の援護・・・いや、」

オベロン「ここにいる君たちみんなが『円卓軍』の主戦力として、ロンディニウムを守ってくれ!!」


【・・・行ってくる!】
【城内は頼んだよ、オベロン!】←
―――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスとの決戦まであと半日が過ぎた頃、アルトたちは妖精國で初めて配備された火縄銃による鉄砲隊『トリガー鉄砲部隊』の最終調整を為ていた頃・・・

見張りの兵士から想定より早くウッドワス軍がロンディニウムへ攻めてきたという話を聞き、アルトリアたちはそれに関して戦慄し、

遊撃隊として向かい、ロンディニウムにパーシヴァルたちが不在の中でアルトリアたちはウッドワス軍への防衛戦に向かおうとするが・・・‥
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 23:42:02.64 ID:4whgJiav0
タタタタタァァーー!(イズが駆けつける)


イズ「お待ちください、皆さま!いま城の外に出てはなりません!あなた方らが出撃するにはまだ早すぎます!」

オベロン「!?。何を言っているんだ!今、ロンディニウムにウッドワスの本陣が攻め込んできてて、パーシヴァルたちが今この場にいない以上・・・」

イズ「だからこそ、今ここでロンディニウムの外へ出ますと、“例の兵器”の巻き添えになる事を私は警告したのです。」

アルト「!」

【巻き添えって・・・】
【いったい何の巻き添えに―――】←


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(大きな爆発音が外から聞こえる)


アルトリアたち「――――――!?」その爆発音を聞いて

アルト、海東大樹、ぺぺロン伯爵、イズ「――!」その爆発音を聞いて

【今の爆発音は!?】


ぺぺロン伯爵「‥どうやら、ウッドワスの兵たちは踏んじゃったようね?夜明け前にアルトたちが設置した“アレ”がね。」

ぺぺロン伯爵「ハハハッ、ウッドワスたちがいま攻め込んできたって聞いて一瞬忘れていたわ・・・あのままロンディニウムへ飛び出していたら、本当に巻き添えを食らっていたわ、私たち。」

アルト「ああ。万が一の保険として設置はしていたが、まさか本来の役割を果たすことになったとはな・・・」

アドニス「うん・・・‥」

アルトリア「!?。どういう事なのですが・・・アルトさん、ぺぺロン伯爵、あなたたちはいったい何を仕掛けたのですか?」

アルト「ああ、それはなあ・・・何というか・・・・」

イズ「アルト・オルラント様、アルトリアさん。今はロンディニウムの防衛に対し、事は一刻の猶予がありません。後で城壁にて説明しますから、皆さまは出撃の準備を!」

【わ、わかった・・・】
【納得いかないけど、今はロンディニウムを守らないと!】←


タタタタタァァーー!(城壁に向かって行くアルトたちとアルトリアたち)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
話は少し遡り、少し前のロンディニウム周辺:平原にて・・・



ダッダッダッダッダッダッ・・・・・・(ロンディニウムの周辺に自軍の部隊を展開していくウッドワス軍)


ウッドワス軍・伝令兵「ロンディニウム正面に布陣、完了いたしました!いつでも突撃は可能です!」

ウッドワス軍・伝令兵「円卓軍、ロンディニウム正面北門、左右の東・西門より200兵規模の部隊を展開、本陣からの強襲に備えて防御を固める構えです!」

ウッドワス「報告ご苦労。人間の兵士にしては良い面構えだ。だが兵たちには既に布陣を展開次第、突撃を開始しろと私が命令してあるがな。」


ウッドワス「お前はどう見る?同じ人間として意見を述べるがいい。ヤツらは今まで通り、小競り合いをしてから城に逃げこむように見えるか?」

ウッドワス軍・伝令兵「それは・・・いえ。うまく言えないのですが、連中は本気というか・・・撤退の意思がないように感じられます。」

ウッドワス軍・伝令兵「なんとしてでもここでウッドワス様を押しとどめようと、とにかく防御の態勢をしているように見えますが・・・」

ウッドワス「――!クッフフフフフフ、フハハハハハハハ!!」笑い叫ぶ

ウッドワス軍・伝令兵「ウッドワス様・・・いかがなモノで?」笑っているウッドワスを見てて‥
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:42:34.25 ID:gku9pAXt0
ウッドワス「はははははははは!そうだ、その通りだ、まさしく時間稼ぎだとも!お前はこの戦い、あちらがロンディニウムへ進撃している時に、向こうからあの者たちの姿が出た者はいたか?」

ウッドワス「円卓軍のパーシヴァル。裏切り者のバーゲストとメリュジーヌ。弱き者を守る事しかしない異界の戦士たちの姿を人間であるお前は見たか?」

ウッドワス軍・伝令兵「い、いえ・・・どの部隊の布陣展開時にはそのような報告は聞いてもいないし、目撃した情報もないかと・・・!。もしやそれって・・・」

ウッドワス「その通りだ!パーシヴァルもバーゲストの姿がないし、ロンディニウムの空の上からあのメリュジーヌの姿も見当たらない。つまりヤツらは自軍が動かしている別働隊の一部として出立している。」

ウッドワス「別働隊による襲撃など百も承知!私がヤツであればそうするからな。だが一日遅かった。」

ウッドワス「ヤツらは今頃、もぬけのカラになった我らの野営地で顔面蒼白だ!――それにこちらに急いで戻ろうとしたところで、女王陛下からの援軍と鉢合わせ。」

ウッドワス「よしんば援軍を振り切ったところで、私の本陣と陛下の軍とで挟み撃ち。異界から来た戦士(ヒーロー)たちが乗ってるという船には、例の“秘密兵器”を1騎、迎撃に向かわせている。」

ウッドワス「お前には分かるか、この状況を?もうどうであれヤツらはロンディニウムに戻る事は叶わぬ。であれば―――」

ウッドワス「主戦力のいない円卓軍や境界なき勇士団などガラス細工だ。正面からたたき割ってくれよう。これはその為の進軍だ。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「『牙の氏族』とは、生まれた時から持つ強靱な牙と爪‥それに普通の人間を遙かに超える反射神経や運動能力を持ち、モース特有の呪いに耐性があると聞いています。」

イズ(ナレーション)「彼らのその獣のような瞬発力と速さ・怪力を持っている事から、戦場での野戦に特化しているのは間違いないでしょう‥。」

イズ(ナレーション)「それと比べまして、こちらは本来の主戦力を別働隊に回しており、多勢に無勢な上に戦闘経験が浅い者ばかり。例えるとすれば‥彼らは“集団暴力に弱い”事です。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オォォォォ―――――!!(ウッドワス軍の兵たちが一斉にロンディニウムへ突撃していく)


ウッドワス「さあ、部隊をもっと進めるぞ!ヤツらが防御の陣を張ろうが関係ない!正門以外の城壁が手薄になるまで攻め続けろ!手薄になり次第、偵察部隊から身の軽い者を侵入させろ!」

ウッドワス「非武装であろうと容赦はいらん。女子供も同様だ。そこにいる者たちは2000年もの間ブリテンを護り続けた女王陛下に反抗し、『予言の子』や円卓軍、境界なき勇士団に縋った愚か者。故に‥・」

ウッドワス「ロンディニウムに住む者はみな罪人だ!皆殺しにしろ!1人たりとも逃がすなよ!」

ウッドワス軍・兵士たち「オォォォーーーーーー!!」ドドドドォォォーーーー!!(突撃していく)


ドドドドドォォォーーーーー!!(第一陣に続いて、第二陣のウッドワス軍・兵士たちが攻め込んでいく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「しかし我々はウッドワス軍とは違い、こちらは武力の他に昨日まで得てきた知恵を武器として使うことが出来ます。」

イズ(ナレーション)「ウッドワス率いる軍隊が勝ち急ぎに正面から攻め込んで押し切ろうとするのであれば・・・彼らにはこういうのが適用かと。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スタスタスタッ、カチッ!カチカチッ!(ウッドワス軍・兵士たちが地面に設置した“例の兵器”を踏みぬく)


牙の氏族の兵士「んっ?なんだ―――」ピタッ‥(踏みとどまる)

ウッドワス軍・兵士たち「???」足下を確認しだす


バァァァン!ドゴォォォーーーン!!(突如としてウッドワス軍・兵士たちが踏んだ地面が大爆発を起こす)


ウッドワス軍・妖精兵1「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵2「ギャァァァ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス「―――――!?」その光景を目の辺りにして――


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(次々と牙の氏族のウッドワス軍・兵士たちが爆発に巻き込まれていく)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:25:07.78 ID:RRK0O+Nb0
ウッドワス軍・妖精兵1「な、なんだ!?地面が・・・地面が爆発したぞ!?突撃しただけなのに地面が爆発したぞ!?」驚愕している

ウッドワス軍・妖精兵2「と、止まれ!止まるんだ!このまま進んだら巻き添えだ!地面の爆発に巻き込まれるぞ!」ガタガタガタガタ!!(震え上がる)

ウッドワス軍・妖精兵たち「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」ピタピタッ‥(立ち止まっていく)


ヒュンッ、ヒュンヒュンヒュンッ!(ロンディニウムの城壁から何かがウッドワス軍に向かって投げ込まれていく)

ゴトゴトンッ、シュウゥゥゥ〜〜・・・・(投げ込まれたモノが導火線をそって燃えていき・・・)



ドガァァーーン!ドカドカドカァァァーーーン!(投げ込まれたモノが大爆発を起こす!)

ウッドワス軍・妖精兵たち「ぐわぁぁぁ〜〜!!ギャァァァ〜〜〜!?」ドカァァーーン!!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵たち「うっ、うわぁぁぁぁ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が吹き飛ぶ)


ウッドワス「――!?。な、なんだ!?いったい何が起こっているんだ!?」驚愕している

ウッドワス「爆発・・・兵が突撃した途端に地面が爆発したと思ったら、今度はロンディニウムの城壁から何かが投げ込まれて・・・」


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に“例の武器”が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その“例の武器”に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ドゴォォォーーーン!!ドカァァァーーン!!(ウッドワス軍がロンディニウムの城壁から投げ込まれた爆弾の餌食となっていく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:正門前の城壁にて‥‥


ダダダダダダァァァーー―!(トリガー鉄砲部隊が所定の位置に展開していく)


【す、凄い・・・‥】
【こんな仕掛けを用意していたというのか・・・】←

イズ「はい。夜明け前、アルト様たちと共にあそこの平地に『地雷』を設置し、万が一、ウッドワス軍が先走りにロンディニウムへ突撃して来た時に備えておきました。」

イズ「アルトリアさんが前言ったように・・よほどのことが無く予定通りに夕方頃に軍を進軍させる際、設置していた地雷を廃棄するように爆発させ、ウッドワス軍を驚かせて引きつける予定でしたが‥」

イズ「先ほどのようにウッドワス軍は勝ちに焦って進軍し、正面から突撃して事で彼らは文字通りに地雷を踏み、このような爆発に巻き込まれたのですから。」


イズ「殺気も心も無く、本来この妖精國には概念さえも存在しないはずの爆弾類を、アドニス様の力で製造・増産し、それらを仕掛けて罠を張っていき‥」

イズ「そして城壁からアルト様のご要望で国産生産された火薬で製造された爆弾を投下し、それによる爆発で敵軍の攻撃しつつ、こちらへの進軍を止めていきます。」

イズ「この城壁から投下される爆弾は主にグレネード発射による攻撃と同じであり、これらの攻撃は“点”ではなく“面”による攻撃・・・」

イズ「いくら野戦に特化した種族である牙の氏族や戦に手練れある女王軍の正規軍であれど、爆破攻撃による面攻撃には避けきれる訳がなく、その攻撃に耐えられるかどうかの話です。」

イズ「そしてその爆発をどうにか耐えしのぐか、爆発をどうにか避けてロンディニウムへ進軍したとしても、そこに待っているモノというのは・・・」


ドンドンドォォォーーン!ダダダダダダァァァーー!(爆煙を乗り越えて突撃を続けるウッドワス軍・兵士たち)
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 00:00:33.43 ID:92GEqVHE0
騎士ダンタ―「クソ〜!怯むなぁ〜!このような爆発で怖じ気づく牙の氏族じゃねえだろ、さっさと進んだバカが!!」

騎士ダンタ―「こんな爆撃など、3年前にあった裏切り者のメリュジーヌの爆撃より差ほど弱い。こんなモノ、シェフィールドで見た大砲による攻撃ぐらいだ!」

騎士ダンタ―「城壁から投げてくるモノは爆発する前に避けて進め!何でも良いから城門に向かって行くんだ!」

ウッドワス本隊・兵士たち「オ、オオォォォ〜〜〜〜!!」雄叫びをあげていく


ダダダダダァァーー―!ドンドンドカドカァァーーーン!タタタタタァァーー!(どうにか爆発を避けながら進軍していく)


騎士ダンタ―「(くそ〜!パーシヴァルらがいないロンディニウムをさっさと制圧し、ラッシュブルの仇を討とうとしていたのに、こんな爆発の中を突き進んでいく事になるなんて・・・)」

騎士ダンタ―「(だがいくら相手があの円卓軍とて、所詮は一般の人間と妖精たちの寄せ集めに過ぎず、しかも兵力は手薄であるのは聞いての上だ。)」

騎士ダンタ―「(こんな爆発など避けつつ、城壁のヤツらを片付ければ爆撃は止まる。そうすれば戦況はこちらの有利に戻るからなぁ!)」

騎士ダンタ―「(だが念には念を入れ、我が配下の奏霊を展開し、城壁の襲撃に備えねば‥!)」


ガシャッ、ギュォォォ〜ン!(ハルバードを振り、奏霊召喚を行なう)

キュィィ〜ン!ヒュゥゥ〜〜!(奏霊ゴーストラッパー2体が出現する)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パーシヴァルと円卓軍の主力部隊が別働隊として出立している事を感づき、先手をとってロンディニウムへ襲撃していくウッドワス率いるウッドワス軍。

しかしそこで待っていたのは、アルトたちが夜明け前に設置していた地雷による不意打ちとロンディニウムの城壁から投下されていく爆弾による面攻撃であり・・・

地雷による爆発で怯んだところを城壁からの攻撃によってウッドワス軍の兵士たちがそれらの爆発によって混乱し、瞬く間にウッドワスの本陣の陣形が崩れていく中、

騎士ダンタ―率いる第二陣の兵たちは、城壁から投下されていく爆弾の威力と飛距離を読んでその攻撃から避けつつ進軍を続けていき、

騎士ダンタ―自身は自身の力による奏霊召喚で奏霊(ゴーストラッパー)2体を引き連れ、いっこくも早い城壁からの爆弾投下を止めるために突撃していくのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(火縄銃を構えていく)


ダダダダダダァァァーー!(爆煙から騎士ダンタ―たちの足音が聞こえてくる)


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」グググゥゥ〜‥(緊張しつつ前の標準を狙っていく)

アルト「まだだ。まだ・・・煙で見えなくても前を狙って構えるんだ。」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」ガシッ。(火縄銃をしっかりと構えていく)

アルト「・・・・・・‥」前の方を狙ってみていき・・・


タタタタタァァーー、ゴァァァン!(煙から騎士ダンタ―たちが出てくる)

アルト「今だ!放てぇぇ〜!!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――!!」カチカチッ!(一斉に引き金を引いていく)


パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(一斉に火縄銃の弾が発射される)


ウッドワス本隊・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれる)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!?」驚愕する

騎士ダンタ―「な、なな何だとぉぉ!?」ビクビクッ!(驚愕している)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:02:31.14 ID:92GEqVHE0
パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(東門の鉄砲隊の火縄銃も発砲していく)


ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

円卓軍・兵士たち「――――!?」驚愕していく

ぺぺロン伯爵「――よし。トリスタン、迎撃お願い!」

トリスタン「はい。ハァァァーー!」ポロロォォン!

後方のウッドワス軍・兵士たち「うがぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュガシュン!(妖弦で斬られる)


ディエンド「撃てぇぇ!」号令をあげる

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

ディエンド「フンッ!」ババババァァーーン!(大量のエネルギー弾を発射する)

ウッドワス軍・兵士たち「うぎゃぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

騎士ダンター「――!?(な、なんなんだ!?人間たちが変なモノを構えてたと思ったら、牙の氏族が一瞬でハチの巣に・・・・)」驚愕している

後方のウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」困惑している

騎士ダンター「(兵たちがさっきの攻撃で困惑している・・・いったいなんなんだ!あの牙の氏族の身体を貫通させる攻撃が円卓軍にあったというのか!?)」

騎士ダンター「(それにあの音が鳴る前、目の前にいた奴が号令をあげていたが、まさかヤツが境界なき勇士団のアルトというのか!)」


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」サササァァァ〜〜‥(落ち着いて鉛の弾と火薬を入れていく)

ダ・ヴィンチちゃん「焦らないで。焦らずに火薬の分量を入れ、弾を入れ、導火線に火を入れて!」指導していく

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」コクッ、サササァァ〜‥(頷きつつ、火縄銃のリロードに専念する)

騎士ダンター「!。(何かをしている。また殺気の攻撃をしようとしているのか!そうはさせない!)」


タタタタタァァーー!(このまま進撃する騎士ダンター)

騎士ダンター「えぇぇ〜い!いったい我が兵に何をした!アルト・オルラントぉぉぉ〜〜!!」ダダダダァァァーー!(ハルバードを振り上げながら)

ゴーストラッパー2体「―――――!!」突撃してくる

ダ・ヴィンチちゃん「!?。武蔵!アルトリア!お願い!!」号令を出す


アルトリア「は、はい!――セクエンス!」キュィィーン、ギュゥゥーン!(光輪の刃を放つ)

武蔵「そりゃぁぁぁ!!」ギュゥゥン、ジャキィィン!(斬撃波を放つ)

ゴーストラッパー2体「―――――!?」ジャキジャキン!シュゥゥ〜‥(切り裂かれ、消滅する)

騎士ダンター「グッ、グゥゥゥ〜!?」ググッ、ジャキジャキィィン!(斬撃波に斬られるも耐え凌ぐ)

武蔵「切り返せるか!」ジャキジャキジャキンッ!(連続斬り)

騎士ダンター「ヌガァァ〜〜!?」ジャキジャキン!ガシュゥゥン!(切り裂かれる)


アルト「よし、第二射!撃てぇぇー!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

武蔵「おっと!」シュッ、バサッ!(即座にうつ伏せになる)

後方のウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:34:16.14 ID:92GEqVHE0
円卓軍・兵士「な、なんて威力なんだ・・・。城壁からの爆弾投下に鉄砲隊が放つ銃という武器による攻撃・・・これらの攻撃であのウッドワス軍の軍勢を瞬く間に‥」

トリガー鉄砲部隊・兵士「ああ・・・アレを撃ったオレも驚いたさ‥。まさかこの小さい筒状の鉄の武器にこんな力があったなんて‥・それに城壁からの爆弾だって・・・」

円卓軍・兵士「ああ・・・ノリッジの伯爵が妖精たちを使ってたくさん作っているとは聞いていたが、こんな恐ろしいモノを作っていたというのか・・・」気が引いている

トリガー鉄砲部隊・兵士「お、おう・・・・‥」気が引いている


ポワワワァァ〜‥(ある事を思い出していく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2日前・・・ロンディニウム:火薬を作っている敷地


ぺぺロン伯爵「気をつけて混ぜていくのよぉ〜?1つでも衝撃があったら大変な事になるわ。みんな死んじゃうから!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「そうそう慎重にソレとコレを混ぜてね?匂いはきついけど頑張ってねぇ〜!」笑い顔

ヴェールズの妖精たち「キィキィ!(気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけて粉を作ろう。)」

ヴェールズの妖精たち「ジジジジィィ〜!(火をつけたらお終いだ。爆発しちゃってお終いだ!爆発したら死んじゃうよ。みんなみんな死んじゃうよ。)」

火薬を作っている妖精たち「・・・・・・・・・・」プルプルプル〜・・・(慎重に火薬の原料を混ぜていく)

ソレを見て聞いている兵士たち「・・・・・・‥」気が引いている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(それらを思い出して身震いする兵士たち)


ぺぺロン伯爵「大丈夫よ。“ソレら(火薬)”を作ってた妖精たちはとても手先が良いから、衝撃や直接に火を当てなきゃ爆発しないわよ。」

ぺぺロン伯爵「それよりもまだ目の前にいる兵士たちがこちらに向かってこないように槍で牽制しつつ、鉄砲で攻撃していくのよ。敵の兵が後ろ奥へ引くまで気を抜かない事よ。」

ぺぺロン伯爵「良い?パーシヴァル団長がロンディニウムへ戻ってくるまで持ちこたえていくのよ、みんな!」ギッ!(真剣な表情)

トリガー鉄砲部隊の兵たち、円卓軍の兵士たち「――!。おうっ!」ガチャッ!(頷きつつ、体勢を構え直す)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ワァァァ〜〜〜!?ウワァァァァ〜〜!?(ウッドワス軍の妖精兵たちがウオサオしている)


イズ「城壁の投下部隊は引き続き爆弾の投下をありったけ投げて爆発させてください。敵兵に頭を出来るだけあげさせないように!」

イズ「鉄砲部隊は焦らず、けれどなるべく早く次の射撃攻撃に備え、堀に近づこうとする敵兵を片っ端から射撃してください!」

イズ「面です。なるべく徹底的に面で攻撃し、ウッドワス軍をロンディニウムへ近づけさせないでください!」

円卓軍・兵士たち、トリガー鉄砲部隊・兵士たち「オォォォォ〜〜〜!!」鬨声をあげていく


【これは凄いことになってきた・・・・】
【これ・・・もう全部イズさんとアルトたちだけで良いんじゃないのかな・・・?】←

アルトリア「た、確かに・・・こっちは戦場が広がりすぎて魔力付与(エンチャント)が届かなくて困っていたけど、あそこまで遠距離と中距離の攻撃をされていちゃあ・・・」

アルトリア「円卓軍のみなさん、戦力である鉄砲隊を守るために踏みとどまっているみたいですし・・・。私、今回も補欠で終わるのかなぁ〜‥?」カァァ〜‥(いつものネガティブ顔をしてる)

アルト「バカ言うなよ!これでも突貫で急ごしらえで仕立て上げたんだぞ!今はうまくいっているのだけど、もしあちらがこっちの対策を仕掛けられたと思うとなぁ〜‥」

イズ「はい。このようなウッドワス軍の迎撃法‥私の計算上では効果が薄く、弾込めも投下も、通常の軍隊の中では遅い方です。」

イズ「それに妖精たちはあのような攻撃で死んでも、何処かでその妖精たちと同じような『次代』が発生する事があり、それ故に妖精たちはこのような事では恐れる事はありません。」

イズ「最初の内は爆弾による爆破と銃撃による音と煙、殺傷力・・・。初めて目にするこれらの攻撃によって恐怖心と煽り、彼らの動きを止めたり、行動を撹乱させたり出来ますが・・・」

イズ「1度でも彼らが‥“その攻撃が当たらなければ、すぐには死ぬことがない”と悟ってしまえば、これらの攻撃は忽ちに対策を取られ、あちらの優勢を取り戻す切っ掛けになるでしょう・・・」

イズ「我らが行なっているのはあくまでパーシヴァルとバーゲストたちがロンディニウムへ戻ってくるための時間稼ぎ・・・ウッドワス軍の進軍からロンディニウムを守る為の防衛戦です。」

アルトリア「えぇ〜〜〜あの爆発の攻撃と鉄砲の攻撃でも不十分だと言うのですか!?あれらの攻撃なら、2倍の数の女王軍にも太刀打ちできると思うのに?」タジタジになっている
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 08:40:14.17 ID:pJjFH85E0
ダ・ヴィンチちゃん「いや、イズの言っている事はある意味正しいかもしれない。確かに今投下されていく爆弾も、火縄銃も、今の状況からして有効なのかもしれないけど、」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの武器は、例え昨日の内に数多く作ったところで、オベロンがさっき言ってた弓矢の在庫状況と同じようなモノだ。すぐにでも底が付く。」

ダ・ヴィンチちゃん「火縄銃の弾も火薬もまた、弓矢と同じ消耗品であり、底が補充しようとしても、これらの武器はアドニスやユーミルたちが居てこその武器なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアドニスくんの力には生産量的にも限度もあるし、アドニスくんをこれ以上疲弊させるわけには行かないのも、私の本音だと思っている。」

ダ・ヴィンチちゃん「ここでアルトリアが退いたら、おそらくその隙を付いて城内に流れ込んで占領される恐れがある!君も考えてみたまえ!」

ダ・ヴィンチちゃん「パーシヴァルたちが戻って来た時、今度は円卓軍が城攻めするハメになるぞ!」

ダ・ヴィンチちゃん「そもそもウッドワスは捕虜をとる気がない!中に入れたら守るものがなくなってしまうんだぞ!」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」説教される


アルトリア「あぁ〜〜あぁそうよね、じゃあこれ死ぬまで戦うしかないんだよね!うわー、信じられない!この先、こんなのを何回もやるのかー、わたし‥」

アルト(小声)「〜〜〜・・・・・・(こりゃマズい・・・。このような戦術はアルトリアの気持ち的には逆効果だったみたいだな・・・)」頭を抱えていく

千子村正(小声)「(ああ、見れば分かるよ・・・。)」


【落ち着くんだ、アルトリア!】
【冷静に、アルトリア!】←

アルトリア「こっちだって冷静になりたいよ、藤丸くん!わたしのマーリン魔術より強力な武器による威力を見せられたら、それはさぞかし凹むに決まっているわよ!」

アルトリア「それでも冷静でいられるってどれだけ戦い慣れしてるの!?そんなの絶対ヘンだって!?」アタフタ!

アルトリア「見てよ、周りのウッドワス軍の兵士たちの怯えた表情を!あの爆弾の爆発と鉄砲隊の銃撃に怖じ気づいて、後ろの兵たちは身を伏せてピクリとも動かなくなちゃった!」

アルトリア「それに一番後ろにいる奴・・・あれウッドワスだよね?あんなに遠くにいるのに爆発に巻き込まれたかのように着ていた服が半分破れていてさぁ〜!」

アルトリア「ああ〜〜もうわからない!アルトさんがやろうとしている事も、どうウッドワスに勝とうとして‥いることも・・・‥」

アルトリア「・・・・・・・・・!?」青ざめている

【(アルトリアが急に静かになった・・・)】
【アルトリア・・・?】←

アルトリア「あ・・‥あああ・・・アレ・・・アレを・・・・」ある所に指をさす

アルト「?。アレって・・・‥!?」指さした所を見て‥


ダ・ヴィンチちゃん、武蔵、千子村正、ハベトロット「―――――!?」絶句している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、イズ、ハルキ「――――!?」絶句している

アルト「――――!?。おい・・・嘘だろ・・・・?」驚愕している


【――――!?】
【なんだ・・・アレ・・・・?】←
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム周辺:丘の向こう側



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器が近づいてくる)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 10:09:35.14 ID:pJjFH85E0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・(ウッドワスの横に落ちた爆弾が爆破した後)


シュゥゥゥ〜〜・・・(爆煙が立ちのぼっている)


ウッドワス軍・妖精兵「ご無事でしょうか、ウッドワス様!?」タタタタッ!(心配して駆け寄ってくる)

ウッドワス「グッ、クゥゥゥ・・・・」ノシィィ〜‥(爆煙から出てくる)


ビリビリッ・・・ベトォォ〜〜‥(ウッドワスの顔と身体に多くの返り血が付着している)

ウッドワス「・・・・・・・・・」無言で立っている

ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様!?まさか、先ほどの攻撃で何処かお怪我を負われたのですか!?」驚愕している

ウッドワス「バカモノ!これはさっき近くにいた人間が、愚かにも私を庇ってあの爆発からの盾になったんだ!これはその返り血だ!」怒鳴っている

ウッドワス「私はこの通りの無傷だ!あのような爆発でやられる程、私を侮っていると言うのか!?」怒鳴りつける

ウッドワス軍・妖精兵「ヒィッ!?」ビクビクッ!(怯えている)

ウッドワス「フー・・・フー・・・ッたく‥・・・」落ち着こうとする


ウッドワス「・・・・・・」顔と身体に付着した返り血を見て‥
―――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:横に落ちた爆弾が爆破する数秒前・・・・


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に爆発寸前の爆弾が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その爆弾の前に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ジジジィィ〜、ドカァァァーーン!!(爆弾が爆発する)

ウッドワス軍・伝令兵「―――――」バシュゥゥン!!(身体が飛び散る)

ウッドワス「――――!?」バシュンッ!ギュゥゥ〜ン!(返り血を浴び、そこから何かのバリアが張られる)


ドカァァァーーン!(爆煙と爆風がウッドワスを包み込む)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス「(あのバカめ!ただの人間が私を庇って犬死にするなど‥さっさとあの場から逃げればよかったものを・・・)」


ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様、コレを・・・・」シュッ・・・(ハンカチを取り出す)

ウッドワス「!。・・・・・・」シュッ、フキフキフキ・・・(その布きれで顔を拭いていく)


ウッドワス軍・妖精兵「戦況は軍の数ではこちらの有利は変わらずですが、今もなお続く城壁から投下される爆発物の数々と、それらを避けた後の外堀にて・・・」

ウッドワス軍・妖精兵「何か小さい筒をした鉄の武器がこちらを狙い、先ほどの爆発と同じ轟音を放つと同時に何かを放ったと思えば、一瞬のうちに我が軍兵はハチの巣にされてしまい‥」

ウッドワス軍・妖精兵「その鉄の武器の再装填を狙って以降にも、『予言の子』一行の連中にそれらを邪魔され、進軍しようにも出来ない状況でありまして‥」

ウッドワス軍・妖精兵「それと同時にあの見たこともない程の爆発と鉄の武器の威力を見た妖精兵たちは、それらの武器に対する恐怖心を抱き、動こうにも動けない状況に陥っています。」

ウッドワス軍・妖精兵「あの武器はいったい何なのですか!?円卓軍の連中、あのような武器を隠し持っていたなんて思っても見ませんでしたよ・・・」ビクビクビクッ‥(怯えた表情を見せる)

ウッドワス「・・・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 22:50:58.78 ID:pJjFH85E0
ウッドワス「(クゥゥゥ・・・さっきの爆発といい、円卓軍が持つ轟音を放つ鉄の武器といい、いったい全体どうなっているんだ!) 」

ウッドワス「(いや待て・・・確かロンディニウムには境界なき勇士団のメンバーがいて、その中には『異邦の魔術師』と同じ、妖精國の外から来た人間である『三澤亮太』がいたんだったな‥)」

ウッドワス「(それにあの人間と裏切り者の先代・妖精騎士3人との子供の7人・・・その1人である『アドニス』という人間は、何でも多くの物を作る事が出来ると聞いている‥)」

ウッドワス「(あの異界から来た人間の入れ知恵とその工作が得意なヤツの息子が入れさえあれば、このような芸当などを出来ると言う事か!クソッ、あまりにも迂闊だった!)」

ウッドワス「(3年前のあの日・・・モルガンからの『恩赦』で命拾いし、息子たち共々、モルガン陛下への反逆に加担するなど、断じて生かしてなるものか!!)」

ウッドワス「(アイツらには最初の一手で驚かされたが、次はこっちが‥ヤツらを驚かせる番というわけだ!!)」


ウッドワス「は―――はははははははははは!まったく三澤亮太め!やってくれるじゃないか、妖精國の外からから来た人間の分際で!」

ウッドワス「ヤツが持つ異界からの知恵とヤツの子供らの力さえあれば、我が軍をビビらせ、ロンディニウムへと近づけさせまいと思っていたのか‥。だがもうそうはいかない!」

ウッドワス「妖精たちを圧倒させる程の力を持つ者はロンディニウムにいるヤツらだけではない!だからこそのあの“秘密兵器”なのだからな!」



タタタタタァァーー!(別の伝令兵が駆け寄ってくる)


別のウッドワス軍・伝令兵「伝令!伝令!先ほど、周辺の平原にて例の“秘密兵器”の1体の姿を確認しました。あと少しで戦地に到着するかと。」

ウッドワス「ツゥゥ‥遅い!ったく、あの“秘密兵器”の1体は図体がデカい上に動きが遅くて軍列に並べるにはかなり時間を要すハメになったが、今だけはそれで良い。」

ウッドワス「あの動きが遅い奴には東門への迎撃と砲撃を任せる。城攻め部隊にそれと共に行動に移れと報告しろ!他は怯えて動けなくなっている兵たちに喝を入れてこい!」

ウッドワス「さっきまでは円卓軍や境界なき勇士団に驚かされたが、今度はこっちがヤツらを驚かせる番だ!良いな!」

別のウッドワス軍・伝令兵「ハッ!お前たち、行くぞ!」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス軍・妖精兵「――――――――――――」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス「―――フッ。」シュッ、ガシッ。(何かの通信機を取り出す)


ウッドワス「聞け、『コクーン』。目標、ロンディニウム東門に向けての砲撃を開始しろ!『ピューパ』は正門に向けて突撃を開始だ!良いか!」

通信機からの音声1「『TR-cocoon(コクーン)7000 目標地点への砲撃に入る・・・』」

通信機からの音声2「『GW-pupa(ピューパ)5000 了解。目標地点へ向かう・・・』」

ウッドワス「・・・よし。見てみるがいい、三澤亮太。お前たちに目にモノを見せてやる!!」バァァ〜ン!

 
ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器がウッドワスの後ろ周辺を通過する)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がロンディニウムへの進軍を開始してから数分‥戦況はロンディニウムの城壁からの爆弾投下に加え、急ごしらえで仕込んだトリガー鉄砲部隊による火縄銃の銃撃が猛威を振るっており、

兵力の数に勝っているウッドワス軍の兵たちは、それらの攻撃の威力とそれらへの恐怖によって怯えてしまい、爆弾による爆風と火縄銃の銃撃がが届かない場所で一ミリも動けない状態になっていたのだが‥

軍を率いているウッドワスは負けじとアルトたちの戦略と攻撃に対抗する為、ウッドワスは持っていた通信機でとある存在に迎撃の命令を下し、

今、ロンディニウムに向かって、ウッドワスが数日前に入手した“秘密兵器”の2体がアルトたちとアルトリアたち、そしてロンディウムにいる者全てに対して攻撃を行なおうとしていたのであった。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 00:12:40.43 ID:ulJtYF8/0
ロンディニウム:西門付近の戦場


城壁にいる円卓軍たち1「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

城壁にいる円卓軍たち2「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

西門のトリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!?」ピタッ・・・(動きを止める)

ぺぺロン伯爵「ちょっと何しているのよ!?まだ攻撃を止めちゃ・・・・???」

戦場にいるウッドワス軍・妖精兵たち「・・・・・・・」とある方角に目を向けている

ぺぺロン伯爵「???。・・・‥!?」足下を見て・・・


ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・(地面が少し揺れていく)


ぺぺロン伯爵「なに・・・いったい何が起ころうとしてるのかしら・・・?」

トリスタン「・・・・まさか・・・まさかと思いますが・・・・。」東門の方に目線を向けていく


ジィィィ〜〜・・・(東の丘に向けて目線を向けていく戦場の兵士たち)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近の丘周辺



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!キッ、キィィ〜〜!ブシュゥゥ〜〜〜・・・(動きが止まる超大型兵器)

ギゥゥン、ウィィィーーン!(上部のAIポットの下部分が動いていく)



https://s01.riotpixels.net/data/c0/d0/c0d050a2-4a0a-4f86-bd11-374f3ed3c76d.png.720p.png/artwork.metal-gear-solid-peace-walker.1286x720.2010-01-16.61.png

        妖精超級戦機

         コクーン


東門付近の円卓軍・兵士たち「オォ、オォォォ〜〜・・・・」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)

東門付近のウッドワス軍・兵士たち「オォォォ〜〜〜‥‥」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)


千子村正「な、なんだ!?あのあまりにも場違いが過ぎるデカブツは!?あんなモノ、ウッドワスの軍隊にあったのか!?」

千子村正「‥いやアレか、あのデカブツもコヤンスカヤの横流しで導入させたヤツか!?ウッドワスのヤツめ、いつのまにかあのような巨大兵器を買ってたのか!?」

千子村正「ほんとロクなことしねぇなあの女狐!誰彼かまわず商売しやがって!」

――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムから少し離れたところ:何処かの平原にて・・・



ジィィィ〜〜・・・(オペラグラスでロンディニウムの様子を見ているコヤンスカヤ)


コヤンスカヤ「――!?。何ですかアレは・・・?あんなモノ、NFF傘下の企業・タマモ重工さえも製造されていない大型兵器が、あのウッドワスの軍備にあるなんて・・・」

コヤンスカヤ「・・いや、もしかしたらと思いますが・・・あれを取り扱える者がいるとすれば‥まさか・・・・」

コヤンスカヤ「・・・妖精騎士アグラヴェイン。どうやらあの妖精騎士‥ただ者の存在では無さそうにですわね?」カチッ、シュッ!(オペラグラスをしまう)


シュゥゥゥン!(その場から立ち去るコヤンスカヤ)
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 23:03:16.91 ID:ulJtYF8/0
場所は戻り、ロンディニウム:東門付近の戦場にて・・・・


アルト「違う・・・あの巨大兵器はいくら多くの武器を扱うとされるコヤンスカヤでも持っていない。あの兵器は昔の頃に見たことがある巨大兵器だ!」

アルト「それにそもそも、あの兵器が出てくる事自体・・・登場するゲームもゲーム会社の作品が違うんだ!だからこそ、コヤンスカヤが持っているはずがないんだ・・・」

【あのコヤンスカヤでも持っていないって・・・】
【あの巨大兵器を知っているの!?】←


ジョルニ「――AI兵器『コクーン』。あれは本来、『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』というゲームの中に登場するボスの巨大兵器であって、AIが動かしている無人兵器なんだ。」

ジョルニ「その巨大な機体かつ鈍重な動きで狙われやすいのだが、その巨大な機体にはガトリング砲やミサイルランチャーなどの武装があって・・・」

ジョルニ「その砲撃はあらゆる兵士や大型兵器を一撃で仕留めるほどの威力を持った‥正に巨大戦艦というべき兵器なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ガトリング砲にミサイルだって!?そんなもの、こちらの方で初めて国産化された火縄銃や手作りの爆弾よりも強力じゃないか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにAI兵器だって?アドニス君の力で修理しない限り、ストームボーダーなどの機械類が使用不可になるというのに、どうしてそんな巨大兵器をウッドワスが持っているんだい!?」

アルト「だからこそだ。あのメタルギアシリーズで登場している兵器がなんでウッドワスの手元にある事自体があり得ないはずなのに、どうしてあのコクーンがここに・・・」

スズカ「お父様‥。さっきあのコクーンという巨大兵器を『サーチ』で調べて見てみたんだけど、あれは確かに『メタルギアソリッド PW』で見たコクーンよ‥」

スズカ「私たちが小さい頃に育ったカルデアにいる刑部姫から見せてもらってて分かるわ‥。あの遅い動きに武装している武器の数々・・・正にゲームの中で見たのと瓜二つよ‥」

スズカ「‥でもこのステータスにこの反応・・・。あり得ないわ!こんなのはまるで・・・・」


ウィィィーーン!ギギギギィィ〜〜・・・(コクーンの主砲が東門に向けて狙いを定めている)

???(超大型兵器)→妖精戦艦・コクーン「『主砲装填完了。ターゲット補足、砲撃開始』」ギギギッ!(東門付近に狙いを定める)


ディエンド「!?。全員ここから退避!あの兵器の巻き添えになるぞ!」タタタタタァァーー!(その場から離れる)

東門の円卓軍・兵士「退避だって!?しかしここを離れる訳には・・・」


バァァァン!ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(コクーンの主砲の弾が東門付近に向けて発射される)

ディエンド「―――――!!」タタタタタァァーー!(とにかくその場を離れる)

東門付近の円卓軍・兵士たち「―――――!?」飛んでくる砲撃を見て・・・

ウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(急いで後退する)


ヒュゥゥン、ドカァァァーーン!!(東門周辺にコクーンの主砲が直撃する)

東門付近の円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?ギャァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

逃げ遅れたウッドワス軍・兵士たち「ウギャァァ〜〜!?アァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

ディエンド「ヌワァァ〜〜!?」ドカァァーーン!(爆風で飛ばされる)


アルトリアたち、アルトたち「――――!?」コクーンの主砲が直撃する所を見て・・・

【東門のランドン部隊が!?】
【なんて威力なんだ・・・・!】←

アルトリア「アワワワワワァァ〜!?あの砲撃一発で東門付近の円卓軍が吹き飛んじゃった!?アレ、マジでやばいよ!」

アルトリア「あんなのどうするのよ、藤丸くん!あんな砲撃がロンディ二ウムの城壁とかに当たったりしたら、一発で城壁の半分が崩れちゃうよぉ〜〜!!」アタフタ!(困惑している)

【だから落ち着くんだ、アルトリア!】←
【今は冷静になってくれ、アルトリア!】
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 21:26:29.96 ID:VBtbbXmp0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・


ウッドワス「はははははははは!どうだ!妖精兵器・コクーンによる砲撃1つで、あそこにいた円卓軍の兵の半分が肉の破片として吹き飛んだだろう?」

ウッドワス「だがこれで終わりじゃない!妖精騎士アグラヴェインから高い金を出して買った妖精兵器3騎の恐ろしさをその身でたっぷりと味わって貰うからな?」

ウッドワス「戦車部隊、このまま東門にいる残りの円卓軍の連中に向けて突撃を開始しろ!ヤツらを全員皆殺しにし、モルガン陛下に逆らった事への後悔をさせてやるのだ!!」

ウッドワス軍・戦車部隊の兵たち「オォォォォ〜〜!!」ガシャンッ、ブルルゥゥ〜〜ン!(勝鬨をあげて、とある戦車に乗り込んでいく)


ブルルゥゥ〜〜ン!(戦車部隊の兵が乗るタマモターンク・71式が東門へと向かって行く)

ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体もまた、ウッドワスの横を通過して・・・)


ウッドワス「お前も行け、『ピューパ』!円卓軍を踏みつぶしてやれぇぇーーー!!」雄叫びをあげていく

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブゥゥゥ〜〜ン!ブルルゥゥ〜〜〜〜ン!(ウッドワスがいる丘から飛び出してくる戦車らしき物体(ピューパ))


正門付近の円卓軍・兵士たち「――!?。なんだ!?こっちからも何か突っ込んでくるぞ!?」驚愕している

アルト「!?。――オイオイオイ!?。まさかそんな・・・こいつもまでもか!?」前方の光景を見ていて・・・


ギュゥゥ〜ン、ババババババァァ〜〜〜!!(機体後部の機関銃から発砲される)

正門付近の円卓軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(撃たれていく)

アルト「―――!?クソッ、ハァァァァーー!!」ギュィィン!!(バリア展開!)

スズカ「――!?。危ない伏せて!!」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

アルトたち、アルトリアたち「――――!?」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

【―――――!!(伏せる)】←


ブルルゥゥ〜〜ン、ガラガラガラァァ〜〜・・・(アルトたちがいる所の正面に停止する戦車らしき物体(ピューパ))

ビリビリビリィィィ〜〜〜!!(前面の電撃ユニットから電気が流れている)



https://pics.prcm.jp/hirarin/16611136/gif/16611136.gif

     妖精水陸両用戦機

       ピューパ


【また場違いな機械兵器が出てきた!?】
【しかも動きが速い!】←

ルージュ「!?。同じAI兵器のピューパまでいるわ!?戦車みたいな形でなんかとっても早いヤツの・・・!」驚いている

アルト「なんだって!?まさかそんな・・・コクーンさえもあり得ないというのにピューパまでウッドワス軍にいたというのか!?」驚愕している

千子村正「おいおいマジかよ!?ウッドワスのヤツ‥儂たちの知らない間に、こうも何でもありなモノを自軍の戦力に加えていたというのか!?」驚いている

イズ「ええ‥これは私も想定外でした。ウッドワス軍がまさか、あの兵器のような妖精國でも動かせる高性能の無人兵器を戦力として所持していたとは・・・」驚愕している
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 23:34:23.77 ID:VBtbbXmp0
ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(辺りを見渡す素振りを見せるピューパ)


戦車らしき物体→妖精兵器・ピューパ「―――。『ターゲット発見。攻撃対象‥『円卓軍』『アルト・オルラント』『異邦の魔術師』『予言の子』。』」

ピューパ「『抹殺対象優先順位を確認。最優先対象、『アルト・オルラント』『予言の子』。共に前方にその姿を認知。』」


ガチャンッ、ビリビリビリィィ〜〜!(電流発生と機関銃のリロードを行なっていくピューパ)

ピューパ「『各装備装填、異常なし ターゲット、ロックオン。放電開始』」ビリビリビリィィ〜〜!!(放電攻撃を行なおうとする)

アルトリア「――!?。アワワワワァァ〜!あのピューパってやつ、ビスケスと同じような攻撃をしてくる!?」ビクビクッ!(震え上がる)

セツノ「―――!?」ガバッ!(堀から飛び出す)

ハベトロット「セツノ!?」堀から飛び出すセツノを見て‥


ビリビリリィィ〜〜、バリバリバリッ!(電撃を発射するピューパ)

セツノ「ヤァァッ!!」キィィン!(電撃に向けて手をかざす)

バリバリバリィィ〜〜、ギュゥゥ〜ン!(ピューパから放たれた電撃を吸収するセツノ)


バリバリバリィィ〜〜!ピョォォン!(ピューパに素早く飛びかかるセツノ)

セツノ「ヤアッ!ハァッ!ハッ、ハァァァッ!!」バリバリィィ〜、ガシガシガシッ!(電流を帯びた氷の爪でAIポットに向けて引っ掻いていく)

ピューパ「――――――」ガシガシガシッ!(AIポットを攻撃される)

ピューパ「――『発砲開始』」ギュゥゥン、ババババババァァァ〜〜!!(セツノに向けて機関銃を発砲する)

セツノ「―――!!」ヒュッ、シュッ!(銃撃をかわしていく)


ババババァァ〜〜、タタタタタァァーー!(銃撃をかわしながら後ろに下がっていく)

セツノ「装甲が硬い・・・セツノの爪じゃ、ポットに大きなダメージを与えられない・・・」グググゥゥ〜‥(氷の爪を見て‥)

アルト「無茶するなセツノ!相手は装甲車並みに硬い無人兵器なんだぞ?氷を纏った爪なんかで装甲が貫けるはずがない・・・」

アルトリア「アルトさん!あのピューパってヤツ‥さっき聞こえた音と標準から、私とアルトさんのことを狙って攻撃しているように見えました。だとしたらアレって・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。明らかにアレは円卓軍と境界なき勇士団の核である君たち2人を優先に殺そうとしている。あの無人兵器はその為にこっちに攻撃しに来たんだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「それにさっきコクーンとかいう巨大無人兵器に攻撃された所に向けて第三陣が来ている!しかも城攻めの工作兵や他の兵器の部隊のおまけ付きだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアルトリアはアレに狙われている以上、ここから動かす訳にはいかない!村正、武蔵、藤丸くん!」

【任せろ!】
【とにかくあの軍隊と止めないと!】


千子村正「ああ分かっている!あのデカブツとハリボテ共をぶった斬らねぇと、後先も見えないうちにこっちが全滅だ!」

千子村正「今の儂らじゃ東門は守り切れねえ!『牙の氏族』が何人かは、城門を超えて城内に入り込むかもしれねぇぞ!」

スズカ「ええ‥城内にはガイル兄様とアドニス、響ちゃんがいるけど‥この数じゃ中にいる住民たちを守り切れるかは分からないわ・・・」

千子村正「ああ‥だがそれでもやらなきゃ、向こうへ行ってるパーシヴァルたちに顔なんて見せられねえからな!行くぞ!」

千子村正「セフィー、スズカ、ハルキ!お前たちも来い!あのデカブツを止めるためにもお前らの力を借りるぞ!」

セフィー、スズカ「ああ(ええ)!」頷く

ハルキ「は、はい!」呼びかけに応じる
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 22:42:22.18 ID:QKhSm6ca0
ガシャンッ‥(ウルトラゼットライザーを手に持ち・・・)


ハルキ「ゼットさん、確かウルトラマンってなんか気質とか何かで、本来、このような戦争には一切関与しないと聞いてはいましたが‥」

ゼットの声「ああ‥。でも今はそれどころじゃない程のウルトラ緊急事態なのはわかります!ハルキ、村正殿と共にあの機械兵器をやっつけに行きましょう!」

ハルキ「――!。押忍ッ!!」ガシャッ!(ウルトラZライザーを構える)


ガシャッ、ギラァァ〜ン!!(ハルキがウルトラゼットライザーのトリガーを引き、近くにヒーローズゲートが開かれる)

ハルキ「――――――」タタタタタァァーー、ギュィィィン!(ヒーローズゲートに入る)

千子村正、武蔵、セフィー、スズカ「―――――――」タタタタタァァーー!(東門へと向かう)



ルージュ「ダ・ヴィンチさん、アルトリア!2人は藤丸くんと一緒に他のウッドワス軍の兵隊たちを正門に近づけさせないようにさせて!」

【わかった。けどルージュは?】

ルージュ「私はお父ちゃんとセツノお姉ちゃんと一緒にピューパと戦う!ピューパの攻撃がアルトリアに当たらないように私たちがピューパを陽動させるの!」

ダ・ヴィンチちゃん「揺動するって・・・君たちだけであのよくわからない兵器に太刀打ち出来るというのかい!?」

ルージュ「ええ出来るわ!それに私に良い考えがあるの!うまく行けば、今の状況を覆せるかもしれないの!だから私を信じて!」

アルト「!。わかった!俺がピューパを引きつける囮になれば良いんだな?セツノ、ルージュ、行くぞ!」

セツノ、ルージュ「はい!」頷く


ビリビリビリィィ〜〜!(アルトリアたちに電撃攻撃の標準を合わせる)

ピューパ「『ターゲット、ロックオン。放電準備』」ビリビリビリィィ〜〜!

セツノ「ハァァァーーー!!」カチカチカチィィ〜〜ン!(手からの冷気で電撃ユニットを凍らせる)

カチカチカチィィ〜ン!(電撃ユニットが凍ってしまう)


ヒュゥゥン!ドカァァァーーン!(手持ちの爆弾でピューパのブースターに攻撃する)

ピューパ「――!?『電撃ユニット、一時使用不能 ブースター一基ダメージあり』」ウィィィン、ピピピピピッ!(攻撃してきた場所に振り返る)

アルト「こっちだ!お前の相手は俺たちだ!!」ヒュンヒュンヒュン!(手榴弾的な爆弾を投げていく)

ピューパ「――――――」ドカン、ドカン、ドカァァァーーン!(その爆弾がピューパの目の前で爆発する)

セツノ「―――――!」タタタタタァァーー!(その隙にアルトたちの元へ走る)

アルト、ルージュ「―――――――」タタタタタァァーー!(西の方へ走っていく)


ピューパ「『ターゲット変更。攻撃対象を、『予言の子』から『アルト・オルラント』へ変更。別手段の攻撃に移行。』」ギギギィィ〜!(機体をアルトが走っていく場所に向けていく)

ピューパ「『ブースター点火 ターゲット追跡』」ボォォォーー!(背部にある残り3つのブースターが点火していく)


ボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトたちを追跡していくピューパ)

タタタタタァァーー!(ピューパを引きつけるために西へ走っていくアルト、ルージュ、セツノ)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 08:46:12.58 ID:ZHDyHvSH0
アルト「(まさか『メタルギアソリッドPW』でスネークを苦しめていたボスキャラが、同じ戦場で2騎同時に相手にすることになるなんてな‥)」

アルト「(おそらくあの無人兵器2機は妖精騎士アグラヴェインの差し金か何かか?『歪みの岬』を通してあの機体を妖精國に持ってきたという事か!)」

アルト「(そして妖精騎士アグラヴェインはアドニスと同じような力を使い、この妖精國でも動かせるように改造し、ウッドワスの軍勢に配備させて・・・)」

アルト「(・・・!?。ちょっと待て!陸上AI兵器の『ピューパ』や『コクーン』がいると言う事は・・・同じAI兵器である『クリサリス』また、この世界に持って来たと言う事になる・・・)」

アルト「(だが実際にロンディニウムに襲撃してきたのは東門を襲撃してきた『コクーン』と、目の前で戦っている『ピューパ』であって‥ここ周辺の上空にクリサリスの姿が見えない・・・)」

アルト「・・・・!?。まさか―――――!?」涙の河の方角を見ながら・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム付近の丘から突如として現れた・・・本来『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』にしか登場しないはずのAI兵器である『ピューパ』と『コクーン』が出現し‥

ロンディニウムの東門付近に現れた『コクーン』は、自身が持つ主砲による攻撃でランドン部隊の兵の半数を撃滅させていき、そこから第三陣のウッドワス軍の兵士たちが流れ込んでいき‥

正門に現れた『ピューパ』はアルトとアルトリアを攻撃対象とし、電撃ユニットと機関銃で辺りの円卓軍の兵士たちに攻撃をし、前線はウッドワス軍の優勢が確実に上がっていくのであった。

それに対してアルトたちとアルトリアたちは『ピューパ』と『コクーン』の存在に困惑する所を見せるも、その2機の迎撃のため、アルトたちとアルトリアたちは正門と東門の二手に分かれていき‥

東門付近のコクーンの相手に千子村正、セフィー、スズカ、武蔵、ハルキ(ウルトラマンゼット)。正門付近のピューパの相手にアルト、ルージュ、セツノが向かい、それぞれ迎撃に向かっていく‥。

そしてアルトは『コクーン』や『ピューパ』と同じ機械兵器である『クリサリス』がロンディニウムの上空に見かけないことから、アルトはパーシヴァルたちが向かっていた方角を見ていき‥

その一方でアルトが予感した事態は、向こう側のパーシヴァルたち率いる強襲部隊が急いでロンディニウムへ戻ろうとした際に起こっていたのであった‥
――――――――――――――――――――――――――――――――
数分前(ウッドワス軍が平原に設置された地雷を踏んだ直後)・・・・ロンディニウム近くの林にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!タタタタタァァーー!(急いでロンディニウムへ向かう強襲部隊)

ドォォーーン!ドォォーーン!(ロンディニウムの方で爆発音が鳴っている)


パーシヴァル「急げ!アルト・オルラントと『予言の子』たちが持ちこたえてくれている間に何としてでもウッドワスの背後を攻め入るぞ!」

パーシヴァル「メリュジーヌ、イズ殿の言ってた通りになりました。ウッドワスは我々の背後からの挟撃を察し、その前に行動を起こすって言う事を・・・」

メリュジーヌ「ええ。私が空から偵察しに行った時には、野営地はもぬけのカラになってたし、その直後にアドニスが作った地雷が爆発した音がしたかた、まさかとは思っていたけど・・・」

メリュジーヌ「ヌヌヌ・・・異世界からのAIとはいえ、私の未来視より先に、事の予防策の行動をされるなんて・・・あぁ〜なんて惨めな思いなんだ・・・」

パーシヴァル「‥あなたの気持ちはよくわかります。けど今はアルトたちが城で持ちこたえている為にも、急いでウッドワスの元へ追いつかなければなりませんからね!」

メリュジーヌ「ええ!アルトが考案したロンディニウム防衛策もいつまで通じるか分からない以上、急いで私たちがウッドワスの軍勢の後ろに付かなければ――――」


遠くから聞こえてくる音楽「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」徐々に近づいてくる


メリュジーヌ「―――!?」何かを察知する

パーシヴァル「どうかしたのですか、メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「何だ・・・?何かがこっちに向かってくる!西の方角からだ!」西の方角を見ていて‥

パーシヴァル「何!?まさか・・・女王モルガンからの2倍の数の援軍がこちらに向かって襲撃を・・・」

メリュジーヌ「いや違う。これはもっと大きなモノが向かってきている・・・女王軍の援軍とは違う何かが・・・・」


ピピピピィィ〜〜・・・グワァァ〜ン、グワァァァ〜ン!(巨大飛行物体が近づいてくる)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 23:27:13.06 ID:ZHDyHvSH0
上空:クロコダイオー船内


ガラガラガラァァ〜〜!(舵を取っているゾックス)

ゾックス「まさかウッドワスのヤツがパーシヴァルたちの動きを読み、こちらの主戦力を動かした後のロンディニウムに攻め入ってくるなんてな・・・」

飛電或人「ああ。そのウッドワスっていう妖精がとても感が良かったというのか、あるいは別の誰かに頼んでロンディニウムへの偵察隊を出していたのか・・・いずれにしてもこれは‥」

カイニス「チィィ!そんなのいま考えても仕方がねぇだろ!さっさとロンディニウムへ戻って、ウッドワスの野郎どもを叩かないと、ロンディニウムは終わりだぞ!」焦っている

介人「そうだよ!ゾックス、もっとスピードを出してよお〜!早くロンディニウムに戻って、みんなを助け出さないと!」ブルンブルンブルン!(ゾックスを揺さぶっていく)

ゾックス「だあ〜も〜うるさいなあ!こっちはお前たちを乗せているほかに、アルトに預かりを託されている壁画を5枚も乗せてあるんだから、そんなにスピードを出すわけには・・・」


ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!(警告音が鳴り響く)


ゾックス「――!?。どうした!何が起きたんだ!?」

フリント「お兄ちゃん、右舷の方に何かが接近してきてる!しかもかなり速いスピードでこっちに向かってくるわ!」ピッ、ピッ、ピッ!(装置を確認していて‥)

ゾックス「何だと?その接近しているのはいったい・・・・」

リッキー「うわぁぁ〜〜!?アニキ〜!アレッ、アレッ!」右側の窓側に指をさす

ゾックス「アレ?―――――!?」右側の窓側に目線がいく

船内のみんな「―――――――!?」右側の窓側に目線がいく


グワァァァ〜ン!(右側のクロコダイオー船内の窓側に“アレ”の姿が露見する)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム近くの林:上空


ウィィ〜ン、ウィィ〜ン・・・ピピピピピィィ〜〜・・・(何かの機械音を出して飛んでいる)

ギィィィ〜〜!(何かの大型の武器を動かしていく)



https://pbs.twimg.com/media/EqvJM8yVoAIqt37?format=jpg&name=medium

     妖精垂直離着陸戦機

       クリサリス



ボガード「な、なんだあれは!?鉄のようなモノで出来たモノが空を飛んでいるぞ!?しかもとてもじゃないほどにデカい・・・」

ボガード「‥まさかアレか?アレが俗に言う・・・『UFO』ってヤツか!まさかこの妖精國にも存在したというのか!」

パーシヴァル「ユッ、ユーフォー!?その・・・ユーフォーっていうのはなんでしょうか?」困惑している

バーゲスト「そんな訳ないですわ!!ってかボガード!なぜあなたは『UFO』っていう汎人類史に伝わる存在を知っているというのですか!?」

ボガード「えっ、えぇ〜とそれは・・・以前、シェフィールドにいた頃に手に渡った汎人類史から流れてきた本を読んでいた際にそれを知ったのだ・・・」


ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(上空からパーシヴァルたちを目視する素振りを見せるクリサリス)
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 22:57:59.98 ID:oCc0doIK0
妖精兵器・クリサリス「―――。『ターゲット発見。攻撃対象・・・『円卓軍・団長:パーシヴァル』及び円卓軍の軍勢多数。上空の船には異界から来た戦士(ヒーロー)たちが搭乗している可能性あり。』」

クリサリス「『命令コードの確認 “異界から来た戦士(ヒーロー)が乗る船の破壊、及びその者たちの殲滅”、“円卓軍の軍勢の殲滅”』」ピピピピィィ〜〜(演算をしている)

クリサリス「『命令コード実行。ターゲット、ロック。――レールガンチャージ』」ギィィ〜、ピピピピピピピィィィ〜〜!(パーシヴァルたちに狙いを定める)

メリュジーヌ「――!?」ビュゥゥゥーーン!!(超スピードでクリサリスの元へ飛んでいく)

パーシヴァル「メリュジーヌ!?」飛んでいくメリュジーヌを見て‥


ジジジジィィ〜〜!(レールガンの発射が間近になる)

クリサリス「ラララー♪ラララー―♪『レールガン はっ――――』」ジジジィィ〜!(レールガンを発射しようとする)

メリュジーヌ「ハイアングルトランスファー!」ギュィィィ〜〜ン!(レールガンに向けて攻撃する)

ギュィィ〜チュドォォォ〜〜ン!ドゴォォォーーン!!(メリュジーヌの一撃でクリサリスのレールガンを破壊する)


クリサリス「ア〜〜アァァァァァ〜〜〜!?」ビリビリビリィィ〜〜!(レールガンに溜まった電流が逆流する)

メリュジーヌ「みんな急いで!!アイツの狙いはパーシヴァルたちだ。みんなアイツに撃ち殺されるぞ!」

パーシヴァル「なんだって!?全軍、アレは我々の敵だ!急いであの飛行物体から振り切るんだ!」

円卓軍・兵士たち「――――――!?」タタタタタァァーー!(走るスピードを上げる)

タタタタタァァーー!(走るスピードを上げていく円卓軍の兵士たち)


ビリビリビリィィ〜〜!ピピピピピィィ〜〜〜!(感電するもすぐに体勢を直していくクリサリス)

クリサリス「『レールガン破損 攻撃手段を変更』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『キッドナッパー射出 空中からの迎撃に入る。』」ギギィィッ、バシュッ!バシュッ!(機内から何かを射出していく)


ビューン!ビューン!ビュゥゥーーン!(キッドナッパー3機が円卓軍・兵士たちに空から近づいてくる)

ガチッ、バババババァァーーー!(武装のチェインガンで攻撃していくキッドナッパー3機)


円卓軍・兵士たち1「ぐわぁぁぁ〜〜ヌワァァァ〜〜〜!?」ババババァァ〜〜!!(後ろから撃たれていく)

クリサリス「『通常モードに移行。チェインガン掃射』」ババババババァァーー!!(チェインガンを掃射していく)

円卓軍・兵士たち「ヌゥゥゥ〜〜〜!!」バババババァァァーーー!(辛うじて手持ちの盾で防いでいく)


パーシヴァル「ツゥゥ・・・なんだこいつらは!?突然と上空から現れ、空から我らを迎撃するかのように攻撃してくるなんて・・・」

パーシヴァル「まさかウッドワス軍の隠し球‥もしくは女王が出した2倍の数の援軍の一部だというのか?だとしてもこれはさすがに分が悪すぎる!」

パーシヴァル「あの鉄で出来た浮遊物体はなんなんだ!?いったいヤツを倒す方法は・・・・」


ギュィィィ〜〜ン!ガシッ!(キッドナッパーの武装のワイヤーがパーシヴァルを捕まえる)

パーシヴァル「な、なに!?うわぁぁぁ!?」ガシッ、ビュゥゥ〜〜ン!(空中へ連れ攫われる)

円卓軍・兵士長:イートワー「だ、団長〜〜!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥

バーゲスト、ボガード「パーシヴァル!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:00:37.69 ID:ak4b5x8y0
ピピピピピィィ〜〜〜!(キッドナッパー1機によって空中に攫われるパーシヴァル)


パーシヴァル「クソ!離せ、離すんだ!!」ブルンッ、ブルンッ!(身体を揺さぶる)

キッドナッパー2機「――――――」ガシッ、ガシッ!(パーシヴァルにチェインガンの狙いを定めていく)

パーシヴァル「!?。―――!」ググッ、シュッ!シュッ!(ワイヤーに向けて選定の槍を振るう)


ジャキンッ、ブチッ!(パーシヴァルを捕まえたワイヤーが彼の持つ選定の槍の刃で切られる)


パーシヴァル「――――!?」ヒュゥゥ〜〜ン!(上空から落下する)

ボガード「マズい、パーシヴァルが落下する!」上空から落ちてくるパーシヴァルを見て

メリュジーヌ「――!?パーシヴァル!?」ビューーン!(パーシヴァルを助けに行こうとするが‥)

クリサリス「『追尾ミサイル発射』」ガシッ、バババババビュゥゥーーン!(メリュジーヌに向けて撃ち放つ)

メリュジーヌ「―――!?――――!!」ビュンビュンビュゥゥン!(追尾ミサイルをかわしていく)

クリサリス「『チェインガン掃射』」バババババァァァーーー!!

ボガード、バーゲスト「ツゥゥゥ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(弾幕で動けない)


パーシヴァル「―――クッ、クソォォォ!」ヒュゥゥ〜〜ン!(地面に落ちていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

音声『WING(ウィング)!!』


ピッ、ギュイィィ〜ン・・・(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにかざす)

音声『オーソライズ!』

飛電或人「――変身!」カチッ、ガシャンッ!(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにセットする)


ギュィィ〜ン、バサバサバサッ!ギュィィィィーーン!(空中で変身する飛電或人)

音声『プログライズ!』『フライングファルコン!』

ビュゥゥゥーーン!ガシッ!ビュゥゥゥーーン!(落ちるパーシヴァルを助け出すゼロワン・フライングファルコン)


ビュゥゥーン、ドサッ!ゴロゴロォォ〜〜!(地面に転げながら着地する)

ゼロワン「ツゥゥ・・・あっぶねぇ〜〜ギリギリセーフ・・・!」パッパッ!(砂ぼこりを払いながら・・・)

パーシヴァル「飛電或人殿!助かりました・・・あの高さから落ちれば、怪我だけでは済まされないと・・・」

ゼロワン「ああ・・・。パーシヴァル、あなたは先に円卓軍と他の仲間を連れて先にロンディニウムへ戻るんだ!あの城にはあなたの存在が必要だからな?」

パーシヴァル「ええ。ですがあなたはどうするおつもりで・・・」

ゼロワン「あの空飛ぶヤツは俺とメリュジーヌ、ゾックスの3人でしんがりついでに撃ち落としてやる!アイツの倒すには、飛行能力がある俺たちの存在が必要だからな。」

パーシヴァル「!。――わかりました!全軍、このまま私に続けぇぇーー!!」タタタッ、スタッ!(クンドリーに再び騎乗しながら走っていく)

円卓軍・兵士たち「オォォォォーーーー−!!」タタタタタァァーー!(このまま進んで行く)


ビュゥゥゥーーン!(メリュジーヌの元へ飛んでいくゼロワン)
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 23:19:17.85 ID:ak4b5x8y0
ギュゥゥ〜〜ン・・・(クロコダイオーが平原に低空飛行で降りていき・・・)


スッ、スタスタッ!(クロコダイオーからゼンカイザー、ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン、カイニスが降りてくる)

ツーカイザー(スピーカー)「俺たちはあの浮いているヤツを倒す!お前たちは先にパーシヴァルと一緒にロンディニウムへ戻れ!」

ゼンカイザー「わかった!こっちは俺たちに任せて!ジュラン、ガオーン!」

ゼンカイガオーン「OK!俺たちはパーシヴァルたちを援護しつつ、ロンディニウムで頑張っているアルトリアたちと合流すれば良いんだね!」

ゼンカイジュラン「おう!ゾックス、あんな物騒なヤツなんか簡単にやっつけちゃえ!」

ツーカイザー(スピーカー)「言われなくてもわかってる!行くならさっさと行け!」

カイニス「ああ、言われなくてもそうさせてもらうぜ!せいぜいあのオリュンポスの真体(アリスィア)モドキ野郎に撃ち落とされんなよ?」

ツーカイザー(スピーカー)「ああ!」


ギュォォォ〜〜ン!(再び上空に浮かび上がるクロコダイオー)

タタタタタァァーー!(パーシヴァルたちに続いてロンディニウムへ走っていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
クロコダイオー:船内


ツーカイザー「カッタナー、リッキー。久々に“アレ”で行くぞ!」

カッタナー、リッキー「アイヨーー!」頷く

ツーカイザー「ハァァッ!」ガラガラガラァァーーー!(ギアダリンガーを回していく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ガシュン!ボォォーーン!(クロコダイオーの上下の部分が分離する)


カッタナー「フゥゥン!」ブォォォ〜、ガシンッ!(クロコダイオーの上部分に乗る)

リッキー「ヘェェン!」ブロォォ〜ン!ガシャンッ、ガシンッ!(クロコダイオーの下部分に乗る)


音声『クロスカイオー!』『クローリングオー!』

カッタナー、リッキー「「行くぜぇぇ!」」ビュゥゥーーン!ブルルゥゥーーン!(それぞれの機体を乗りこなしていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ビュゥゥゥーーン!ビュンビュンビュゥゥーーン!(追尾ミサイルがメリュジーヌを追いかけてくる)


メリュジーヌ「ヤァァァーー!」ビュゥゥーン!ジャキンジャキン!(追尾してくるミサイルを素早く斬りさく)

ジャキンジャキン!ドゴォォォーーーン!!(メリュジーヌに斬られ、空中で爆発する追尾ミサイル)


ビュゥゥーーン!ギュゥゥーーン!(上空と地上でクリサリスに迎え撃つメンバーが出揃う)


ゼロワン「メリュジーヌ、ここは俺たちであの浮いている機械兵器を倒すぞ!」

メリュジーヌ「ええ!――ここは通さない。バーゲストやパーシヴァルたちには指一本、アンタなんかに触れさせないから!」ジャキンッ!(アロンダイトを構えていく)

カッタナー、リッキー「おう!」ギュゥゥ〜ン!ブルルゥゥ〜ン!(それぞれの機体を構えていく)


ピピピピピィィ〜〜!ビューン!ビューン!ギュゥゥ〜ン!(キッドナッパーを更に2機増やし、上空に出揃うクリサリスたち)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 21:30:49.01 ID:6XQ3z6cs0
クリサリス「『ターゲット、及び攻撃対象を変更。攻撃対象‥『メリュジーヌ』及び『異界の戦士が乗る船』、『AIの予言の子』。』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『攻撃対象優先度・・・対象の危険度の倍率アップにつき、攻撃優先対象を‥“『円卓軍の団長:パーシヴァル』”から前方の3名に変更。攻撃続行』」

メリュジーヌたち「―――!!」ガシッ!(それぞれ戦闘態勢に構える)

――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がパーシヴァルたちよりも先にロンディニウムへと進軍し、ロンディニウムにいるアルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍と交戦をしているその頃・・・

戦法を読まれたパーシヴァル率いる強襲部隊は急いでウッドワス軍の背後に回り込み、予定通りに挟撃を仕掛けようと軍を進めている中で・・・

突如として西側の上空から、『ピューパ』と『コクーン』と同じAI兵器である『クリサリス』が飛来し、飛来してきたクリサリスは上空から円卓軍を攻められてしまう。

そのクリサリスの攻撃から円卓軍を守る為、メリュジーヌは空中でクリサリスの武器の1つであるレールガンを破壊しつつ、その機体の迎撃する為に戦う事となり、

同じく飛行能力があるゼロワン(フライングファルコン)とツーカイザーたち(クロスカイオーとクローリングオー)と共に妖精兵器・クリサリスの迎撃に向かうのであった。
――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・


バンバンババババァァーーン!(コクーンに向けて銃撃を放つディエンド)

コクーン「――――――――」プゥゥン!プゥゥン!プゥゥン!(ガンポートを破壊される)

コクーン「『広範囲攻撃実行』」パァァァン!ヒュウヒュウヒュゥゥゥン!(多弾散布兵器をばらまいていく)

ディエンド「!。ツゥゥッ‥」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(その兵器を避けていく)

円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜!?」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(とにかくその兵器から逃げていく)


円卓軍・兵士「くそぉぉ〜〜!あんなデカいの聞いてない!あんな図体や装甲じゃ、槍も矢も効きやしないぞ!」ビクビクビクッ!(震えあがっている)

ディエンド「クゥゥッ・・・この大きさと装甲では僕の銃撃は一切この大型兵器には通用しないみたいだね。いったいどう対処すれば良いのやら‥」コクーンの図体を観察しながら

ディエンド「おそらくあの機体に大きなダメージを与えられるとすれば、あの大型兵器のてっぺんにあるあの黒い物体だと思うが‥ここからでは銃弾は届かない‥」

ディエンド「どうにかあの機体の上に登るか、或いはこっちも奥の手を出すか・・・」腰のバックルに手をかけていく


コクーン「『――主砲装填完了。標的セット、東門城扉の完全破壊に入る』」ギギギッ!(東門の城扉に狙いを定める)

ディエンド「!。マズい・・・今度は確実に城扉を破壊する気か。」ガシッ!(ディエンドライバーを構えていく)

円卓軍・兵士「〜〜〜〜〜〜〜」ガシガシッ!(震えながらも槍を構えていく)


ゼットの声「させませんよ!お前の相手はこの俺だぁぁ!」大声で叫ぶ

コクーン「――――!?」ウィィィ〜ン!(声がした所をサーチしようとする)



音声『Ultraman Z Alpha Edge.』

ビカァァァ〜〜ン!!(光と共にウルトラマンZ(アルファエッジ)が現れる)


ウルトラマンZ(アルファエッジ)「デュァァッ!」ガシィィン!(コクーンの真正面から飛び出し、コクーンの機体にぶつかっていく)

コクーン「!?」ガシィィン!(ウルトラマンZに機体をぶつけられる)

ウルトラマンZ「デェアァァァーー!!」ガシッ、ズズズズゥゥゥ〜〜〜!!(コクーンを押し出す)


ズルズル、ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門への射程距離から引き離すように押し出すウルトラマンZ)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 23:41:10.83 ID:6XQ3z6cs0
千子村正「セリャァァ!」ジャキジャキン!(刀で斬っていく)

セフィー「ハァァァッ!」ジャキジャキン!(高速で斬っていく)


ジャキジャキン!ドカァァァーーン!(村正とセフィーに斬られたタマモターンク・71式2機が爆発する)


パイロットゴブリンたち「アァァァァーーー!!」ダダダダァァァーー!(突撃してくる)

千子村正「――――!!」ジャキィィン!(長刀でなぎ払う)

パイロットゴブリンたち「ギャアァァァ〜〜!?」ジャキィィーン!(なぎ払われる)


千子村正「ツゥゥッ!さっきの場違いな兵器、アレはさすがにコヤンスカヤの横流しで得たヤツだな。ほんと誰彼構わず商売しやがるなぁ、あの女狐!」

ディエンド「!。村正か!すまない‥こっちはさっきの大型兵器の攻撃で味方の半分がやられた!向こうからもさっきの装甲兵器があと2台来ている。」

千子村正「!?。くそ、キリがねえ、あのデカブツはウルトラマンゼットのヤロウがなんとかしてくれるが、それでもこっちの数が少なすぎる!」

千子村正「さっき『牙の氏族』が何人か、城門超えて城内に飛び込んで行きやがった!ガイルたちが何とか撃退できれば良いのだが・・・」

武蔵「ぼやいている場合じゃないわ2人とも、さっき言ってたのが2台来ているし、まだまだ兵は多く来ているよ!」

千子村正「ツゥゥッ、わかってんよ!武蔵、右の方を頼む!ディエンドは左、儂は正面のヤツらをたたっ切る!儂に続け!」

武蔵、ディエンド「ええ(ああ)!」頷く


タタタタタァァーー!(ウッドワス軍の軍勢に立ち向かう村正、武蔵、ディエンド)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門付近から遠ざけるようにコクーンを押し出していくウルトラマンZ)


ガラガラガラァァァーー!ズズズズゥゥゥーー!(キャタピラ走行で押し出しの動きを遅くしようとするコクーン)

コクーン「『走行による押し返し不可能。射撃による勢力半減を試みる』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


コクーン「『ミサイル全砲門発射』」ガチャッ、バシュゥゥーー!(ミサイルが発射される)

ウルトラマンZ「――!?。デュワァァ〜〜!?」ドゴドゴォォォーーン!(ミサイルを命中させられる)

コクーン「主砲発射 ガトリングカノン発射」バァァン!ババババババァァァーー!(主砲とガトリングカノンによる連続射撃)

ウルトラマンZ「デュウッ!?デュオォォォ〜〜!?」ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃をモロに受ける)

コクーン「『連続射撃続行』」ガラガラガラァァーー!ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃しながら近づいてくる)

ウルトラマンZ「―――!デュアァァッ!」ゴロォォン!(でんぐり返しで連続射撃から逃れる)


ウルトラマンZ「(ゼスティウムメーザー!)」ビィィィーー!(額のランプから破壊光線を放つ)

ビィィィーー!ドゴォォォーン!(コクーンの主砲を破壊するウルトラマンZ)


コクーン「――!?」ドゴォォーン!ジジジィィ〜〜・・・(主砲が破損する)

ウルトラマンZ「(ゼットスラッガー!)」ガシンッ、シュンシュン!(頭のスラッガー状の部位から三日月状の光刃を飛ばす)

コクーン「―――!?」ジャキンジャキン!バシュゥゥン!(前方のガトリングカノン2基が斬られる)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 10:22:15.69 ID:IYjzMAdH0
インナースペース内


ハルキ「ゼットさん!俺たちの攻撃、あの機械兵器に効いていますよ!これならば・・・」

ゼットの声「ああ‥だが油断はならないですよ。なんたってあの兵器・・・俺たちの世界でも類も見ないヤツですから。おそらく他にも何価格指定るンかと・・・」

ハルキ「うん・・・!?。ゼットさん、あの機械兵器の様子が変ですよ!」前の方を見てて‥

ゼットの声「!?。気をつけろハルキ、何か仕掛けてくる予感がします!」

ハルキ「押忍ッ!」構える
――――――――――――――――――――――――――
ジジジジィィ〜〜!(主砲を壊され、上部のガトリングカノン2基も壊されたコクーン)


コクーン「『主砲及び前方上部のガトリングカノン、大破。損傷率20%・・・』」ジジジジィィ〜〜!(破壊された武器に火花が飛んでいく)

コクーン「『現状、現武装による前方の攻撃対象の殺害を不可能と判断。シークレットウエポンを使用展開』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


ウィィィーン、ガシャンガシャンガシャン!(コクーン内部から更なる兵器の展開と共にコクーンのが変形していく)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」変形していくコクーンの姿を見て‥


ガシャンガシャン、ガシンッ、ガシンッ!(コクーンの左右に二連装レールガン、上後部にミサイルランチャー3基、中央にドリルキャノン、下脚部にロケットブースターが展開される)

コクーン「『ロケットブースター点火。突進による攻撃および東門突撃を行なう』」ギュゥゥーーン!(ロケットブースターが起動する)

ウルトラマンZ「―――!?」その様子を見て・・・


ジュボォォォーー!ビュゥゥゥーーン!(ウルトラマンZに突進するコクーン)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァァァ〜〜!?」ドシィィン!ガリガリガリィィ〜〜!(突進され、コクーンの中央のドリルキャノンの先端に刺さってしまう)

コクーン「カランカランカランカランカラン♪」ボォォォーー!ガリガリィィ〜〜!(突進しながらドリルキャノンの先端で攻撃する)

ウルトラマンZ「デェェェェ〜〜、デェアッ!エヤァッ!」ガシンッ、ガシンッ!(突進されながらも装甲を叩いていく)


ボォォォーー!(コクーンに押し戻されるウルトラマンZ)
―――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近


ビュゥゥゥーーン!ドゴォォォーーーン!(東門近くの城壁にぶつかっていくコクーン)


ウルトラマンZ「デェァァァ!?」ドシィィン!グサリッ!(城壁激突とドリルキャノンの先端によってダメージを受ける)

コクーン「『機体後退。レールガン射撃』」ガラガラガラァァーー!バンバンバンッ!(後ろに後退しつつ攻撃していく)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァッ!(ゼットバリア))」バンバンバンッ!ガキガキンッ!(ゼットバリアで攻撃を防いでいく)

コクーン「『ミサイル発射』」ガキンッ、ビュンビュンビュゥゥン!(ウルトラマンZに向けてミサイルを射出する)


ヒュンヒュゥゥ〜ン、ドゴンドゴォォォ〜〜ン!!(ミサイルの猛攻に耐えていくウルトラマンZ)

ウルトラマンZ「デェアァァァ〜〜!!」ドゴン、ドゴンッ、ドゴォォォ〜〜ン!(ミサイルの猛攻に耐えていく)
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 21:56:47.42 ID:IYjzMAdH0
誤字修正:何価格指定るンかと・・・」→何か仕掛けてくるかと・・・」
―――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:内部にて・・・・


ドゴォォン、ドゴォォン、ドゴォォーン!(外部でウルトラマンZがコクーンのミサイルを防いでいる)


ジャキジャキンッ!ドサッ、ドサッ・・・(次々と円卓軍・兵士たちが倒れていく)

女王軍・騎士ミスティー「もろい、もろい。モース毒の武器やさっき我らに投げ込んできた爆発する物がなければ、人間なぞこの程度よ。」

騎士ミスティ「一時は人間共が持つ解らぬ物の攻撃に兵士らが怯える一方だったが、ウッドワス様の秘密兵器のおかげでこちらの優勢に戻ってよかった。」

騎士ミスティ「おかげでようやくロンディニウムの内側の攻略が出来るのだが・・・・」


ジィィィ〜‥(とある場所の様子を見ていく騎士ミスティ)
――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン?


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが周りに漂っている)


ガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

アドニス「ハァァァ!」ギィィ〜〜ン、ジャキジャキン!(チェーンソー型の剣で斬っていく)

立花響「ハァッ、ヤァァァ〜〜!!」バシッ!バコォォォン!(拳で殴りつける)

月読調「ヤァァァ――!」ギュゥゥン!ジャキジャキィィン!(β式廻旋波)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜〜!?」ジャキジャキンッ!バコォォォン!(それらの攻撃を喰らっていく)


月読調「くぅぅ‥キリがないわ!東門も西門も、外にいる兵隊さんたちの防衛戦を超えた兵士たちでいっぱい・・・このままじゃ・・・」

立花響「いや、まだだよ!私たちがココで頑張らなきゃ、ロンディニウムにいるみんながやられちゃう!どうにかこれ以上進ませないようにしなきゃ!」

ガイル「ああ!とにかくここらが最終防衛ラインだな。とにかくここらを守り切るぞ!」

アドニス、月読調「うん(ええ)!」頷く


ジャキンジャキン!バコンバコォォン!ギュィィィ〜〜ン!(侵入してくるウッドワス軍・兵士たちを相手にしていくガイルたち)
――――――――――――――――――――――――――――――
騎士ミスティ「(しかし強い・・・・異界から迷い込んだ者らとはいえ、ロンディニウム内の防衛ラインにあのような強者たちを置いておくとはな‥)」

騎士ミスティ「(東門での秘密兵器の攻撃でこちらの兵を多く侵入させたが、ヤツらの強さは侮る事など出来ないわ‥。)」

騎士ミスティ「(だが、私の“混濁術”の前にお前たちの力など無力に等しい。我が混濁術はその術をかけられた者の視線を混濁させていき、)」

騎士ミスティ「(恰も自身が多くの敵と戦っている感覚があると錯覚させ、自身らが相手にしている者らの内の3分の1を見逃してしまうミスを引き起こしてしまうからな。)」


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(ハルバードからあやしげなオーラを放っていく)
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 23:57:47.03 ID:IYjzMAdH0
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン(真)


東門側の立花響「ハァァッ!テェェェイ!」バコンッ!バシィィン!(敵を殴りつけていく)

東門側のガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

東門側のウッドワス軍・兵士A・C「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バコォォォ〜ン!(殴り飛ばされる)

東門側のウッドワス軍・兵士B「――――――」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


西門側の月読調「ハァァァーーー!」ババババァァーー!(α式・百輪廻)

西門側のアドニス「ハァァァーーー!」バンバンバンバンッ!(銃撃攻撃)

西門側のウッドワス軍・兵士A・B「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ、バババァァ〜〜ン!(攻撃されていく)

西門側のウッドワス軍・兵士C「フフフフゥゥ・・・・」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが響たちの周りに漂っている)
―――――――――――――――――――――――
東門付近では‥数多くののウッドワス軍の戦車部隊たちと戦っている村正たちと、妖精兵器・コクーンの更なる武装の出現で苦戦を強いられているウルトラマンZが熾烈の戦いをしている中‥

ロンディニウム城内では城門を超えて侵入したウッドワス軍に対して、城内に残っている兵士たちと最終防衛ラインを任せられているガイルたちと響たちとの戦闘になっているのだが‥

ウッドワス軍に派遣された女王騎士であるミスティの混濁術により、響たちとガイルたちは、自身が戦っているウッドワス軍の内の1人を見逃していくような形で戦ってしまっており、

混濁術の加護で響たちの攻撃から見落とされたウッドワス軍の兵士たちは、着々と円卓軍の兵士たちを倒しながらロンディニウムの内部を侵攻していくのであった‥。
―――――――――――――――――――――――
女王軍・騎士「さすがです騎士ミスティ様!あなた様の混濁術により、あの異世界からの戦士たちはまともにわれらの事など見向きもしていません。」

女王軍・騎士「あなた様は攻城戦のプロ!ウッドワス様がオーロラ様の所から引き抜き、我らと同じ女王騎士として採用させた事はありますなぁ〜!」おだてている

騎士ミスティ「おだてるのはよせ!後にしろ!――工作兵、城壁の魔力障壁を消す方法を探し出せ!どこかに制御盤があるはずだ!」

騎士ミスティ「邪魔する人間は八つ裂きにしろ!どうせここにいる人間は全て期限切れの者ばかり、生かしておく必要はない!」


騎士ミスティ「ん?・・・・・・ああ、ちょうどいい。口の軽そうな人間がそこにいるではないか。」ある所にいる人物を見つける

騎士ミスティ「おい、そこの子供。司令部はどこだ。知っているのなら話せ。そうすればわが混濁術で楽に済ませてやろう。」

ロンディニウムの少年(鍛冶手伝いの少年)「はっ・・・・・・はっ、は・・・・・・・!はぅ、うう、うううう・・・‥」ガタガタガタガタァァ〜‥(怯えている)


ロンディニウムの少年「(ひぃ、来る・・・・!どうしよう、来るよ、来るよ、来るよぉ・・・・‥!)」

ロンディニウムの少年「(でで、でも、でも追い払わないと・・・・!この先には、ばあちゃんとユーリたちが・・・・!)」


騎士ミスティ「・・・・震えて話にならん。いい。時間の無駄だ。おおかた牧場で廃棄された不良品だろう。よくも今まで生き延びたものだな。」

騎士ミスティ「ネズミのように逃げ延びて、結局この吹きだまり(ロンディニウム)か。不快な。最後まで我々に手をかけさせおって。」ガシンッ、ガシンッ・・・(近づいてくる)

ロンディニウムの少年「―――――ぁ」ポロポロォォ〜‥(涙を流す)


タタタタタァァーー!ピョォォン!(背後から誰かが襲撃をかけてくる)


ユーミル「ドリャァァァーー!!」ガウゥゥン!(空中で戦斧を振るう)

女王軍・騎士「!。ヌゥゥゥン!」ギィィン!ボォォォーー!(火柱攻撃を放つ)

ユーミル「!?。ニョワァァァ〜〜〜!?」ボォォォ〜〜!ビリビリッ!(一部の服装が破れる)

ロンディニウムの少年「ユ、ユーミルのお姉ちゃん!?」攻撃されたユーミルを見て‥
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 00:02:44.03 ID:a93CAmm90
タタタタッ、ガシンッ!(女王軍・騎士がユーミルの身体を背中から踏みつけ、ハルバードを突きつける)


ユーミル「ヌゥ・・・・ゥゥゥゥ・・・・」ガシンッ。(女王軍・騎士に背中を踏みつけられる)

女王軍・騎士「―――――――」ジャキンッ!(ハルバードをユーミルの首元に突きつける)


騎士ミスティ「・・・その戦斧。貴様はノリッジで『鋼鉄山』という店で鍛治師をしていたという土の氏族の妖精『ユーミル』だな?」

騎士ミスティ「140年前に滅んだウェスバニーで採れる鉄鉱石を主流とし、数多くの鉄の武器を生成し、その鉄の武器はモースを一撃でほふると聞いている・・・」

騎士ミスティ「それと妙に婚期を逃しつつも、世継ぎとなる婿を捜して奮闘していると風の噂で聞いているのだが‥?」

ユーミル「ヌゥゥ・・・婚期と婿捜しは余計じゃが、ワシらの武器がお主ら女王軍の耳にも伝わっているとは‥ワシらも有名になった者じゃのぉ〜‥」

騎士ミスティ「当然だ。100年も昔から“鉄の武器製造の禁止令”を破っているお前たちノリッジの土の氏族に関しては、常に警戒を怠らなく見ていたものだからな。」

騎士ミスティ「お前のような妖精がロンディニウムにいるという事は、お前もまた、女王陛下に逆らう愚か者だと言うことでいいのだな?」

ユーミル「ヌゥゥ〜愚かだというのは失敬じゃ!ワシらはただワシらの『目的』の成就に従い、とても頑丈で強度な鉄の武器を作り、それを妖精國中に証明させる事こそがワシの使命なのじゃ!」

ユーミル「それらの『目的』を邪魔する者は、例え女王軍だろうとモルガン陛下だろうと、ワシが作る鉄の武器で蹴散らしてもらおうゾ!」

騎士ミスティ「‥ふん。自分が置かれている状況下も解らぬのに、のうのうと自分の『目的』が自身が作る鉄の武器が妖精國で一番だというのか?笑わせる!」

騎士ミスティ「お前がどんなに『目的』としているという、とても頑丈で強度な鉄の武器を作ろうとも、我ら女王騎士の前では武力的に無意味!」

騎士ミスティ「それを死して覚えておけ。お前たちがやってたことは、モースになるのと同じ“無意味な事”であり、自身らが持つ力こそが意味ある物だと言うことをな!」

ユーミル「―――!?」ビクッ!(ショックを受ける)


ジャキィィン!(ハルバードを上に振り上げていく)


騎士ミスティ「恨むなら自分を恨め。お前が土の氏族でそのような事しか出来ない自分の力の無さを!」ガキンッ!(ハルバードを構える)

ユーミル「――――ァ‥ァァァ―――!?」ビクビクビクッ!(顔を青ざめながら‥)

ロンディニウムの少年「ユーミルのお姉ちゃん!?」ビクビクビクッ!(怯えながら)



バンッ!カァァン!(何処かから火縄銃が放たれ、騎士ミスティの鎧に弾が跳ね返る)


騎士ミスティ「‥なんだ?次から次へと悪あがきを―――!?」撃ってきた方角を確認する

女王軍・騎士「――!?お前は・・・・」撃ってきた方角を見て・・・

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」2人と同じ方角を見て‥


シュゥゥゥ〜〜・・・(火縄銃から煙が出ている)

コーラル「・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・」ガチャッ・・・(火縄銃を構えながら‥)
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 00:20:03.00 ID:FLz+kiNF0
騎士ミスティ「お前だったか・・コーラル。境界なき勇士団の中にピンク色の翅をした風の氏族の妖精がいると聞いてはいたが・・・」

騎士ミスティ「まさか人間の事を『下等生物』と呼ぶほどに人間を嫌っていたコーラルが、女王陛下に逆らう人間の味方をしていたとはなぁ?」

女王軍・騎士「ミスティ様、あの妖精とはお知り合いなのですか?」問いかけていく

騎士ミスティ「ああ。私がオーロラの部下だった頃、同期でオーロラの従者を希望した私の後輩の妖精だ。まあ、私と違って力の程は弱い方だがな?」

騎士ミスティ「聞いた話では3年前、ご主人であるはずのオーロラを見捨て、従者の職を辞めて自堕落な生活を送っていたと聞いてはいるのだが・・・」

コーラル「クゥゥッ・・・・」図星を突かれる


コーラル「ミスティ。あなた、あなたの持つ力に惹かれたウッドワスにスカウトされ、オーロラ様の命を受け、ウッドワスの傘下に加わったと聞いてはいましたが・・・」

コーラル「その姿はあなた・・・ウッドワスを経由して女王軍の女王騎士になっていたのですね!あなたの持つ混濁術の力があるのを良い事に・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私はこの混濁術の力の使い方と戦術を極め、ウッドワス様の勧めの元、私はモルガン陛下の元で女王騎士となる程の出世をさせてもらったのだ。」

騎士ミスティ「フフフフッ・・・ほんと皮肉な物だな。オーロラは私がウッドワスの同行を探るための監視者となる命令でウッドワスの元へ送ったと思っていたのだが、実際はそうじゃない。」

騎士ミスティ「私は気づいていたのだ。あのオーロラのヤツは、私の力がオーロラ自身にとっていずれ自身の邪魔となる存在になるのだと。いずれにしても私の事を斥候すべき存在だと言う事を‥」

騎士ミスティ「だから私は私の混濁術がウッドワス様の役に立ち、この妖精國を守る礎になる妖精だとアピールをし、ウッドワス様に私の事をオーロラから引き抜いて貰えるような状況になるようにな?」

コーラル「引き抜いて貰えるようにって・・・まさか、あなたがオーロラの命でウッドワスの傘下に入ったのって・・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私がウッドワスのスカウトを受け入れたのはオーロラの命令だけでなく、自分の意思でオーロラの元から離れたのさ。私がオーロラの自分勝手で消される前に・・・」

騎士ミスティ「おかげで私はこのように女王騎士の甲冑を纏い、こうして先んじてウッドワス軍に派遣され、ロンディニウムの人間たちの抹殺をおこなえるのだからなぁ!」


フフフフンッ、ガシンッ!ギュワワァァァ〜ン・・・(騎士ミスティのハルバードから怪しげなのオーラが放たれていく)
――――――――――――――――――――――――――――

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜・・・(コーラルたちの視線に騎士ミスティの姿がハッキリと見えなくなるぐらいに姿がおぼろげになっていく)


コーラル「――!?。私の眼の調子がおかしい・・・‥いえ、これはなんていうか・・・これは・・・・」

騎士ミスティ「フフフフッ、我が混濁術はあらゆる者たちの視覚・聴覚・感覚・記憶などを朧げに混濁させ、恰が今やっている事が解らなくなるほどに鈍感となり、」

騎士ミスティ「門前にいる異界からの戦士たちが、こちらに入ってくる軍兵の内の3分の1を見逃すというミスさえも見抜けぬ有様になっているからな?」

コーラル「!?。あれはあなたの仕業だったのですね!響さんたちやアドニス様たちが敵軍を1人逃がすようなミスを犯すほどに様子がおかしかったのは、あなたが彼らにその術を施したというのですね!」

コーラル「そしてあなたの指揮下の元、ロンディニウム内部の制圧の為に動いているという事を!なんて卑怯な事を!」

騎士ミスティ「フンッ、女王陛下に逆らったお前に言われたくなどない!ましてはオーロラの従者の職を捨て、反逆者側についたお前なんかにはな!」


騎士ミスティ「‥とはいえ、お前(コーラル)は女王騎士になった私(ミスティ)の前に現れ、わざわざ私に殺されに来たかのようにソレ(火縄銃)を持って来るとはなぁ?」

騎士ミスティ「これは私にとって好都合とも言える何かの縁だ。お前の命など、この私の手で葬り去ってやろうぞ!」ガシッ!(ハルバードを構える)

コーラル「クゥゥゥ・・・」フニャフニャァァ〜〜‥(視線が朧げでよく見えない)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:35:41.46 ID:FLz+kiNF0
コーラル「(――あの者(騎士ミスティ)の術で何も感じない・・・周りの至る所がおぼろげで何も見えないし、何も感じない・・・いったいここはロンディニウムの何処かで、私は一体誰と対峙を・・・)」

コーラル「(でも私は守らなければ・・・私がいるこの場所(ロンディニウム)と・・・ここにいる皆さんを守らなければならない‥。あの者の術を止めないとアドニス様が・・・)」

コーラル「(先ほどのコレ(火縄銃)は一発のみで、あの者の装甲を貫けなかった。あの者を兎に変えようにも、眼がおぼろげで見えなくては誰を攻撃すれば良いのか・・・)」

コーラル「(だからって無闇にあの術を使えば、あの者たちに囚われた2人を巻き添えになる事になる・・・それだけはいけないというのに・・・)」


ガタッ、タッタッタッタッ・・・(火縄銃を捨て、近づいてくる騎士ミスティに触れようとする)


騎士ミスティ「フッ。手持ちの武器が使えなくて、おぼろげで見えない中、私を兎に変えようって事か?お前はそうやって人間を『下等生物』と言ってはその人間たちを脅していたよなぁ〜?」

騎士ミスティ「お前は昔から真面目で厳しい態度でルールを守らせるように人間たちを指導し、オーロラのヤツに付きっきりで仕事を御こなしていたからなあ?あの頃が懐かしく思うわね。」

騎士ミスティ「だが、お前の対象を兎にする程度の力では、この女王に仕える女王騎士の私に通用するわけがない。お前の足掻きなど私に遠く及ばない程に無意味なことだって言う事をなあ!」


バシッ!(コーラルの腹部を騎士ミスティが持つハルバードの面部分で叩きつける)

コーラル「キャアッ!?」バシッ、ドサッ!(仰向けに倒れる)

騎士ミスティ「フフフッ・・・」ガシィィ〜・・・(ハルバードを構えていく)

女王軍・騎士「ククククク・・・・」その様子を笑いながら見ている

ユーミル「コ、コーラル・・・・」ギリギリギリ・・・(女王軍・騎士に踏まれながら)

ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・」ビクビクビク・・・(怯えて動けない)

コーラル「く、くぅぅ・・・・」仰向けに倒れながら・・・

――――――――――――――――――――――――――
回想シーン・・・昨日のロンディニウム:武器庫内


スルゥゥ〜・・ピトッ。(アドニスの手を自身の胸に触れさせるコーラル)


コーラル(回想)「私も同じ気持ちです。私もあの時、ソールズベリーであなた様の妻として結婚する事を誓い、あなたとずっとお側に居ることを、心から誓いあった身です。」

コーラル(回想)「アドニス様がどんなに辛い思いをし、アドニス様の心がバラバラに割れて砕けるような事があったとしても、私はあなた様の側にずっといます。」

コーラル(回想)「あなた様の心がどんなに壊れようとも、私の身体と愛を持ってして、あなた様の心を癒やし、共に支えあって生きていく・・それが私の今の『目的』なのですから。」

アドニス(回想)「コーラル・・・」グスンッ、ウウウウ・・・(少し泣きそうになり、涙を堪えていく)
――――――――――――――――――――――――――

コーラル「(‥ダメ・・・今ここで諦めては、私はアドニス様の妻として顔向けできない・・・。今ここで諦めては、あの者の術にかけられたアドニス様を助けられない・・・)」

コーラル「(あの者の術を止めなければ、アドニス様だけでなく‥ここにいるロンディニウムの皆さんさえも助けられなくなる‥。ここにいる皆さんを守る事が出来なくなる・・・)」

コーラル「(ですが今の私ではあの者の術に抗うことも、止める事も出来ない‥。アドニス様をあの者の術から助ける事さえも・・・)」

コーラル「(しかし私はあの時、私の心を救い、私と共に生き・共に愛し・共に歩んでいくと誓ったアドニス様を見捨てるなんて出来ません!)」

コーラル「(私は我が夫であるアドニス様を・・・家族を‥仲間を‥そして私たちを支えてくれるみんなを守りたい・・・だから・・・)」

コーラル「(――変わりたい!私はもう・・・私の愛する者を守れない妖精ではなく、愛する者を支え・共に歩んで守っていく‥そんな妖精に‥私はなりたい!)」


騎士ミスティ「――死になさい、裏切り者の妖精めぇ!!」ガシッ、フゥゥン!(ハルバードをコーラルに向けて振りかぶる)

コーラル「――――――――」眼を瞑る

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」おぼろげながらもその光景を見て
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:59:15.16 ID:FLz+kiNF0
ギィィィ〜〜ン、ビカァァァァ〜〜ン!!(コーラルの右太もものガーターリングの宝石が突如として光り出す)


コーラル「―――!?これは・・・いったい‥!?」ギィィィ〜〜ン!!(宝石と共にコーラルの身体も光り出す)

騎士ミスティ「な‥なにぃぃ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

女王軍・騎士「な、なんだ・・・これはぁぁ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜〜」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

コーラル「この光・・・私はいったい・・・」ビカァァァン・・・(光がだんだん治まってきて‥)


ビカァァァン‥。ビュゥゥゥ〜〜〜!!(コーラルからもの凄い風が吹きあれていく)


騎士ミスティ「!?。うわぁぁぁ!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

女王軍・騎士「ぬわぁぁぁ〜!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

ロンディニウムの少年「うわっ!?」ドサッ!(風によって尻もちをつく)

ユーミル「ヌゥゥゥ〜〜!」地面にしがみつく

コーラル「キャァァァッ!?」ビュゥゥゥ〜ン!(風に煽られ、身体が宙に浮く)


ヒュンッ、ガタァァ〜ン、ギュゥゥゥン・・・(騎士ミスティの手からハルバードが離れ、怪しげなオーラが消える)
――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ラインでは・・・


ギュゥゥゥ〜ン・・・・(響たちの上に漂う怪しげなオーラが消えていく)


東門側:立花響、ガイル「―――――!?」我に返る

西門側:月読調、アドニス「―――――!?」我に返る

近くにいたオベロン「――!?」

オーラが消えたことに気づいていないウッドワス軍たち「――――」こっそりと進んで行く


月読調「――逃がさない!ハァァァ!」ギュイギュィィーン!(β式 獄糸乱舞)

立花響「ハァァァッ!!」バァァァン!(我流・猛虎翔脚)

彼女たちが見逃していたウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ギュイギュイ!バァァ〜ン!(それぞれの攻撃を受ける)


立花響「フェェェェ〜!?なんで私たちが防衛戦を張っている後ろに、ウッドワスの兵隊たちが!?」驚いている

オベロン「わからない・・・。でもあの兵士たちの数‥どうやら僕たち、敵軍が仕掛けた何らかの術で相当の数の敵を見逃していくように仕向けられてたみたいだね?」

アドニス「見逃してたってそんな・・・‥!?」ビクッ!(何かの感覚に気づく)

ガイル「どうしたアドニス?まさかお前の嫁のコーラルの身に何かあったのか!?」

アドニス「うん、本当にそうだよ!―――」目の色を変えていき・・・


タタタタタァァーー!(急いでコーラルの元へ向かって行く)

ガイル「お‥おい、アドニス!」タタタタタァァーー!(アドニスを追いかける)
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 08:52:30.37 ID:NF7paJ6s0
ヒュゥゥ〜ン、スタッ!(そのまま風のままに立っていくコーラル)


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・ハァ・・・‥」ヒュゥゥ〜ン・・・(コーラルの周りに風の力が湧きだしてくる)

コーラル「(この風は・・・感じる・・・。この風は私の中からわき上がってきている‥。まさか、これが『純恋愛の宝石』の力・・・)」キラァァ〜ン☆(緑色の純恋愛の宝石が輝いていく)

コーラル「(愛する妻となる者の力をさらに強化し・その願いを叶えると聞き、これらは単なる力の倍加を促す宝石かと思いましたが・・・)」

コーラル「(まさかこのような力が私の中にあったとは・・・私の対象を兎に変える事以外に力はないと思って・・・‥)」自身の風の力を見ていて・・・


ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・なんか急にすっごく強くなってカッコいいーー!まるで風の女神様みたい・・・」感心している

ユーミル「コーラル。お主、いつの間にあんな技を身に付けていたのか!あのさっきの強い風を操る力であの者たちを吹き飛ばすとは・・・」

ユーミル「もう水くさいぞコーラル!其方にあんな芸当を今日まで隠していたとは、だがおかげでワシらは助かったワイ!」喜んでいる

ロンディニウムの少年「うん!さっきの風には僕も驚いたけど、女王の騎士を吹き飛ばすなんて、コーラル様はマジで凄いよ!」喜んでいる

コーラル「い、いえ・・・・コレは別にそのぉぉ〜・・・・」困惑している


ガシィィ〜・・・(立ち上がる騎士ミスティ)


騎士ミスティ「クゥゥ‥いったい何が起こった!?あんな‥人間を兎に変える事しか力がないコーラルが‥あんな強い突風を繰り出すとは・・・」

騎士ミスティ「だが、この女王騎士である私があの強い風程度でやられる程、私は愚かではない!お前など、私がこの手で八つ裂きにしてやる!」

女王軍・騎士「ヌゥゥ〜!」ガシィィン‥(立ち上がる)

ロンディニウムの少年「うわぁぁ!?またあの女王の騎士が来る!?」立ち上がる女王騎士2人を見て‥

コーラル「!。2人とも下がってください!ここは私が!」ダダッ!(前に出る)

ユーミル「ノォォッ!?無理するなコーラル!」前に出るコーラルを見て・・

コーラル「――――!。」ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・・(気を集中していく)


騎士ミスティ、女王軍・騎士「ハァァァァ〜〜!!」タタタタタァァーー!(ハルバードを構えて突撃する)

コーラル「―――!。ストーム・ウィンド!」ビュゥゥゥーーン!(両手から竜巻状の強風を放つ)

騎士ミスティ、女王軍・騎士「!?。ヌッ、ヌゥゥゥ〜〜!?」ビュゥゥゥ〜〜〜ン!!(強風にあおられる)


女王軍・騎士「な、なんだこの風は!?あの妖精の手からこんな強い風が・・・」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

騎士ミスティ「クゥゥ〜‥怯むな!この程度の風など、我ら女王騎士の敵ではない!」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

女王軍・騎士「し、しかしこの風・・・あのような風、とてもあんな一般の妖精に出せるものではありません!この風をどう対処すれば・・・」

騎士ミスティ「ヌゥゥ〜〜!クソォォ!」ギィィン!(赤黒の斧槍を出現させる)


ギュォォォ〜〜ン!(コーラル立ち3人を囲うように赤黒の斧槍(制裁の斧槍)を展開する)

コーラル「!?。し、しまっ・・・」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「!?」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

騎士ミスティ「喰らうがいい!そして死ねぇぇ!」ギィィィン、フンッ!(ハルバードを横に振るう)


ギュゥゥ〜ン、ヒュゥゥーーン!!(制裁の斧槍が放たれていく)
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:29:30.37 ID:NF7paJ6s0
タタタタタァァーー!ガキガキィィン!(ガイルが自身の胴体と両腕を頑丈に硬くして突撃してくる)


ガイル「伏せろーー!!メタルガイル・ラリアット!」グルグルゥゥ〜〜!(回転して突撃していく)

コーラル「―――!?」ガバッ!(ロンディニウムの少年を庇う)

ロンディニウムの少年「うわぁっ!?」ガバッ!(コーラルと共に地面に伏せる)

ユーミル「!?」ガバッ!(地面に伏せる)

騎士ミスティ「――なあっ!?」ガイルの存在を見て‥


グルグルゥゥ〜!ガキガキガキィィン!(制裁の斧槍を打ち砕いていくガイル)

女王軍・騎士「このぉぉ〜〜!!」ギィィィン・・・(落雷攻撃をしようとする)

アドニス「はぁぁッ!」ビュンビュン!(ブーメランを発射する)

女王軍・騎士「!?。ヌワァァッ!?」ガキィィン!バシィィン!(ブーメランに辺り、ハルバードを落とす)

騎士ミスティ「!?。貴様らは!?」


ガイル「ツゥゥッ‥大丈夫かお前たち!アドニスの後を追ってたら、まさかこんな事になっていたとはなぁ‥」

ロンディニウムの少年「!?。ガイルのお兄ちゃん!それにアドニスのお兄ちゃんも!良かった、僕たちを助けに来てくれたんだ!」

コーラル「アドニス様!良かった‥皆さま方に施された幻惑の術が解除されたんですね‥。」

アドニス「!。幻惑の術って・・・・もしかして、僕たちが防衛戦を敷いている後ろにウッドワス軍が侵入していたのって・・・」

ユーミル「そうじゃ!あいつがお主たちに混濁の術とかいう幻術をお主たちにかけ、お主たちが幻術に惑わされている間にヤツの軍兵たちを少しずつ侵入させたのじゃ!」騎士ミスティに向けて指をさす

ユーミル「ヤツの目的は城壁にかけられた魔術障壁の解除じゃ!アイツら、よほど強い力を持っているから気をつけるんじゃ!」

ガイル「なんだって!?そうか、道理で俺たちがウッドワス軍の兵士たちを見逃していたって事だな・・・」

アドニス「うん・・・・」


騎士ミスティ「ク、クゥゥ〜〜!!お前たち、どいつもこいつも我々の邪魔ばかりするとはなぁ〜?」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)

騎士ミスティ「円卓軍に異界の戦士(ヒーロー)たち‥それに境界なき勇士団は何故に、この吹きだまり(ロンディニウム)の人間たちを守り、女王陛下に叛逆をしていくのか?」

騎士ミスティ「お前たちに我らの邪魔をされるだけで腹の虫酸が収らぬ!お前たちなど、我が混濁の術で永遠のおぼろげを味わうがいい!!」ガシィィン!(ハルバードを両手で持っていき‥)


ジジジィィ〜〜!(騎士ミスティの魔力放出が激しくなっていく)

女王軍・騎士「――!?。ミスティ様!まさかあの技はお止めになってください!あの技を繰り出せば、味方の兵も巻き添えに・・・」

騎士ミスティ「いいや使うね!――混濁化出力100%――我が混濁の妖精領域、『混濁の大迷宮(ミスティ・ラビリンス)』」クルクルクルゥ〜、ガキィィン!(ハルバードを地面に叩きつける)


パァァ〜〜、ギュワワァァァ〜ン!(ロンディニウム内部全体が怪しいオーラに包まれていく)

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜!(オーラの辺り全体にいる者たちの視線と感覚がおぼろげになっていく)


ウッドワス軍・兵士「う、うわぁぁ〜〜!?前が‥前が急におぼろげになって見えないよぉぉ〜!?」混乱している

円卓軍・兵士「な、なんだこれは!?ここはどんな場所で、ここが天なのか地なのか‥周りの全てがおぼろげになっていくぅぅ〜!?」混乱している


アタフタアタフタ!ガヤガヤガヤ!(周りの兵たちが敵味方も関係なく混乱して騒いでいる)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 18:21:54.29 ID:YnP5qAbE0
騎士ミスティは突如としてコーラルが持つ『純恋愛の宝石』の力によって得た風の力によって吹き飛ばされ、混濁の術から解放されたガイルとアドニスによって窮地に立たされてしまい、

それらに対して虫酸が走ったミスティはなし崩しの手段として自身が持つ混濁の妖精領域を最大出力で出し、それによるオーラはロンディニウム内部の上空に広がっていき・・・

オーラの光を浴びたロンディニウム内の者たちは敵も味方も関係なく辺り全体の感覚、視覚などが混濁し、それによって円卓軍もウッドワス軍の兵たちもまた、それによる影響で慌てふためくのであった。
――――――――――――――――――――――――――
フニャフニャフニャァァ〜〜!(辺り全体の感覚がおぼろげになっていく)


ガイル「クソッ、まただ!また周りが変な感覚になって周りの人物がよく見えない・・・」コシコシコシ‥(目をこする)

アドニス「これが・・・あの女王騎士の混濁の術・・・。僕たちがウッドワス軍の兵士たちを糸も簡単に少しずつ侵入させちゃった幻惑の妖精領域だなんて・・・」

騎士ミスティ「アハハハハハハ!これならば私の姿も見えず、私に攻撃しようにも、姿も感覚もおぼろげでは私に攻撃する事も出来ぬよなぁ〜?」

騎士ミスティ「この混濁の妖精領域を発動した私は今や無敵!この妖精領域にてこのロンディニウムにいる人間共を全て亡き者としてくれるわ!」

コーラル「!?。そうはさせません!あなたのような誰かを傷つける事の為に力を使い、騎士や兵士でもない女子供に手をかけようとするあなたの暴挙を許しはしません!」

コーラル「例え私のこの眼がおぼろげで見えなくても、私はあなたたちウッドワス軍をここから追い払います!」カァァ!

アドニス「コ。コーラル・・・あなたは・・・・」心配そうにしている


ガシッ、ギィィン!(右太もものガーターリングの宝石部分に触れていき・・・)

コーラル「――――――」ギィィン、ヒュゥゥゥ〜〜ン!(辺りが風に包まれていき‥)

―――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルの声(風の報せ)『円卓軍の皆さま、それにロンディニウムの住民たちは直ぐに近くの石壁や石柱にしがみついてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)

コーラルの声(風の報せ)『私の風が導きます。ですから決して、しがみついている場所から手や腕を放さぬようにしてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)


円卓軍・兵士「!?。コーラル様の声だ!聞いたか?とにかく壁や柱にしがみつけ!とにかくなにか捕まるところにしがみつくんだ!」タッタッタッタッ・・・(ガベの端にしがみつこうとする)

他の円卓軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」タッタッタッタッ・・・(壁や石柱に向かって行く)

術に掛かっているロンディニウムの住民たち「〜〜〜〜〜〜〜」ガシッ、ガシッ!(隠れつつも石壁や石柱にしがみついていく)


ヒュゥゥ〜ン、ガシッ!ガシッ!(どうにか手探りと風の導きで壁や石柱にしがみつくように構えていくロンディニウムの人々)
――――――――――――――――――――――――――――――
ヒュゥゥ〜〜ン・・・(コーラルの周りに風が包んでいき・・・)


騎士ミスティ「何をしている‥!?。さてはお前、風の報せで我が混濁の術で混乱している円卓軍の兵士たちを導きつつ、私の場所を特定しようというのか!」

騎士ミスティ「そうはさせぬぞ!お前がどんな仕掛けをしようが、さっきの風の力を使おうが、このおぼろげの中で見えない私の手で殺されるがいい!!」ジジジジィィ〜〜!(魔力を放出していき‥)

コーラル「!?。アドニス様、ガイルさん!早く何か掴まるモノにしがみついてください!」

ガイル「わかってる!アドニス、ユーミル、俺に掴まれ――!」ガキィン、ドスゥゥゥン!(地面にパワージャッキ―に変化した両手を打ち込む)

アドニス、ユーミル「うん(うむ)!」ガシガシッ、ギュゥゥゥ〜!(ガイルにしがみつく)

ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜」ガシッ、ギュゥゥゥ〜〜!(ガイルにしがみつく)


騎士ミスティ「喰らうがいい!我が渾身の一撃を―――」フンッ!(赤黒の斧槍を出現させようとするが‥)

コーラル「ハァァァァ〜〜!!」ギィィィーーン!!(ガーターリングの宝石部分が光り輝く)


ギィィン、ギュオォォォ〜〜ン!(純恋愛の宝石の力でコーラルの両翅が巨大化する)

騎士ミスティ「――――!?」ビクッ!(巨大化したコーラルの翅を見て‥)


バサァァッ、ゴォォォ〜〜〜!!ビュゥゥゥ〜〜〜〜!!(巨大化したコーラルの翅を扇ぎ、竜巻並の暴風を放つ!)
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 20:59:13.54 ID:YnP5qAbE0
ビュゥゥゥ〜〜〜!ビュゥゥゥ〜〜〜!(暴風に見舞われる女王騎士の2人)


女王軍・騎士「う、うわぁぁぁ〜〜!?ミスティ様の混濁の術のせいで前が見えないだけでなく、さっきよりも強い風が〜〜!?」ビュゥゥ〜〜!(暴風に見舞われる)

騎士ミスティ「クゥゥゥ〜〜!コーラルめ!この何処の風の氏族の妖精でもなかった、こんな強風を放つ力をいったい何処で―――」ビュゥゥ〜〜!(暴風に見舞われる)


ビュゥゥゥ〜〜ン!バビュゥゥゥ〜〜ン!ビュゥゥゥ〜〜!(暴風によりロンディニウム:大広間に巨大竜巻が発生する)


コーラル「フゥゥッ!ハァァァァ〜〜〜〜!!」ビュゥゥゥ〜〜!(巨大竜巻を発生させていく)

騎士ミスティ「!?。ヌゥゥゥ、ヌワァァァァ〜〜〜〜!?」バビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされる)

女王軍・騎士「うわぁぁぁ〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされる)

ガイル「グ、グゥゥゥ〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(暴風に耐えていく)

アドニス、ユーミル、ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(ガイルにしがみついて暴風に耐えていく)

――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:その他の場所でも・・・


侵入したウッドワス軍・兵士たち「ウワァァァ〜〜!?ヌワァァァァ〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされていく)

後から入ってきたウッドワス軍・兵士たち「ヌワァァァァ〜〜〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされていく)

円卓軍・兵士たち「ヌゥゥ〜〜!しがみつけぇぇ、このままではあの竜巻に吹き飛ばされるぞぉぉ!」グググゥゥ〜〜!!(石壁や石柱にしがみついていく)

ロンディニウムの住民たち「〜〜〜〜〜〜〜」グググゥゥ〜〜!!(吹き飛ばされないようにしがみついている)

ウェールズの妖精たち「キィキィ〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(ひとまとめになって壁の奥にしがみついている)


オベロン「ヌワァァァ〜〜!?」ブルゥゥン!ブルゥゥ〜ン!(吹き飛ばされないように石柱にしがみついている)

立花響「ツゥゥ〜、調ちゃん!しっかり掴まってて!」ギギギギィィ〜〜!(地面にくい込ませたパワージャッキーで耐えている)

月読調「ツゥゥゥ〜〜!うん!」ギュゥゥゥ〜〜!!(立花響にしがみついていく)


ビュゥゥゥ〜〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜〜!(大広間に発生した大竜巻がウッドワス軍たちを飲み込んでいく)
――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門近くの城壁(竜巻が起きるちょっと前‥)


ウルトラマンZ「デァァァ〜・・・」ドスンッ!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン・・・(膝をつき、カラータイマーが鳴り出す)

コクーン「『ターゲットの大幅の消耗を確認。ドリルキャノン、チャージ開始!』」ガシャンッ、ピピピピィィィーーー!(ドリルキャノンのエネルギーチャージが開始される)

ウルトラマンZ「デェアァァ・・・」めげずに立ち上がっていく


ゼットの声「ツゥゥ‥こっちはもうウルトラマズいです。こうなったら一気に攻めるのみ!」

ハルキ(インナースペース)「ええ・・・せめてアルトさんやアルトリアさんたちの為にも、あの巨大兵器1機を倒しておきましょう!」

ゼットの声「おう!」


ギラァァン、ギィィン!(光線のポーズを取るウルトラマンZ)

コクーン「!。『反撃の兆候あり。ミサイル全弾発射』」ガキンッ、ビュンビュンビュゥゥン!(ウルトラマンZに向けてミサイルを全弾射出する)

ウルトラマンZ「デェアッ(ま、マズい)!?」向かってくるミサイルを見て・・・
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 23:16:28.38 ID:YnP5qAbE0
ビュゥゥゥ〜〜ン、グルグルグルゥゥゥ〜〜〜!!(ロンディニウムの城壁の後ろで大竜巻が発生する)


ウルトラマンZ「ジェッ!?」後ろを振り返り、その様子を見る

コクーン「――!?」ピピピピピィィ〜〜〜!(驚く仕草のような音をする)

ビュゥゥ〜〜!ビュゥゥ〜ン!(暴風により、ミサイルが後ろのコクーンの方へに吹き飛ばされる)


ビュゥゥ〜〜ン、ドゴドゴドゴォォォ〜〜ン!!(暴風で吹き飛ばされたミサイル全弾が、コクーンに全て命中する)

コクーン「――――――!?」ドゴン!ドゴン!ドゴォォ〜〜ン!!(ミサイル攻撃を受ける)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」その様子を見ている

ジジジィィ〜バリバリィィ〜〜!!ドゴォォォーーーン!!(ミサイル攻撃によってドリルキャノンのエネルギーが暴発する)



ジジジジィィ〜〜〜!!(自機のミサイル攻撃やキャノンのエネルギー暴発によってズタボロになってしまうコクーン)

コクーン「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ジジジィィ〜〜!(火花を散らしながら)

ハルキ(インナースペース)「これは!?なんかよくわからないですけど、一気に決めましょうゼットさん!」

ゼットの声「ああ!このチャンス、逃さない‥ゼェェーーット!!」ギラァァン、ギィィン!(再び光線のポーズを取る)


ハルキ&ゼット「ゼスティウム光線!!!」ビィィィ〜〜〜!!(ゼスティウム光線を放つ)


ビィィィーーーー!!ズゥゥ〜〜ン、ズガガガガァァァ〜〜〜!!(ゼスティウム光線がコクーンの機体に直撃する)

妖精兵器・コクーン「〜〜〜〜〜!!?」ズガガガガァァ〜〜!バリバリィィ〜〜〜・・・・


ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(交戦が直撃し、大爆発を起こすコクーン)

―――――――――――――――――――――――――
ドカァァァーーン!ガシャガシャガシャァァ〜〜・・・(コクーンが大爆発し、機械類が散乱する)


ウルトラマンZ「デェアァァ・・・・」ドスゥゥン・・・ピコンピコンピコンピコンッ!!(カラータイマーの点滅が速い)

ゼットの声「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・どうにか‥あのデカブツをウルトラ撃破しましたね・・・」息切れをしている

ハルキ(インナースペース)「ええ・・・。後の事はアルトリアさんたちに任せましょう・・ゼットさん・・・」息切れをしている

ゼットの声「ああ・・・・」

ウルトラマンZ「デェアァァ・・・――――――」キィィィン、パァァァン・・(光の粒子となって消滅する)



ガシャァァァ〜ン、ゴロゴロォォ〜〜・・・(ズタボロで血のような液体が漏れて転がっていくコクーンのAIポット)

コクーンのAIポット「『オ・・・オラハ・・・シンジマッタ・・・・ダ・・・‥』」ジジジジィィ‥ギュゥゥ〜・・・(完全停止)
――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近にて勃発した妖精兵器・コクーンとウルトラマンZの死闘の戦い・・・・

最初はウルトラマンZによってコクーンは押し出され、東門付近から遠ざけていき、主砲やガトリングカノンなどのコクーンの武装を破壊するも、

『MGSPW』の原作にはなかったコクーンの隠されていた『シークレット・ウエポン』が展開され、それらによる攻撃と突進によってウルトラマンZは東門付近へと押し戻されてしまい‥

東門付近の城壁にて、コクーンの集中砲火によってウルトラマンZは窮地に立たされるも、突如としてロンディニウム内で大竜巻(コーラルが発動させたモノ)が発生していき‥

それによる暴風がコクーンが放ったミサイルが自身に返り、放たれるはずだったドリルキャノンのエネルギーがミサイルの爆発によって暴発してしまい、

その隙を付くようにウルトラマンZは必殺のゼスティウム光線を放ち、見事に妖精兵器・コクーンを破壊するのであった。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/22(月) 21:41:47.38 ID:tlyAz9850
誤字修正:交戦→光線
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:正門前では・・・


ビュゥゥゥ〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜!(ロンディニウム内は大竜巻が発生し‥)

ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(ウルトラマンZの光線でコクーン撃破される)

―――――――――――――――――――――――――――

【こ、これはいったい―――!?】←
【今、東門で爆発が!?】

アルトリア「えぇぇぇ〜〜なにこれなにこれ!?竜巻?ロンディニウムの城内に竜巻が襲いかかっているよぉぉ〜!?」アタフタ!(困惑している)

アルトリア「しかも何アレ!?その竜巻から牙の氏族に女王軍の騎士?なんか城門を跳び越えて城内に入っちゃったはずのウッドワス軍の兵士たちが、バタバタと落ちていってるよ〜!?」アタフタ!(困惑している)

ダ・ヴィンチちゃん「ああ!東門の方でなんか爆発のような音がしたが、おそらくアルトが言ってたという巨大兵器コクーンがハルキ君たちによって撃破されたに違いない‥」

ダ・ヴィンチちゃん「それに城内に竜巻が発生して、そこから城内に侵入されたはずのウッドワス軍が吹き飛ばされるように竜巻から飛び出してきているのなると、これって・・・」

【響ちゃんたちが頑張っているって事?】←
【ガイルたちの新ワザなのか!】

アルトリア「藤丸くん、今はそんなこと考えている暇じゃないでしょ!こっちなんかもう、すぐにでもウッドワス軍の兵士たちが後ろの堀まで迫ってきているというのに!?」アタフタ!(焦っている)

アルトリア「ああもう何がなんだかわからないよ!?後ろには竜巻が発生するわ、向こうで爆発が起こるわ、ウッドワス軍の兵士が降ってくるわ!もう何もかもが滅茶苦茶だよぉ〜!?」アタフタ(焦っている)

アルトリア「見てよあれ、私たちの事なんかお構いなしにウッドワスなんか後ろを向いて何か慌てふためいているように―――」

【・・・・はい?】
【今、なんて言ったの?】←

アルトリア「なにって、ウッドワスのヤツが私たちの事なんかお構いなしに後ろを向いて慌てふためいて・・・‥あ。」


アルトリア「あのウッドワスの慌てようって・・・もしかしてさっきの爆発とロンディニウムで発生した竜巻で上から降って来る兵士たちの事で慌てている事だけじゃない・・・」

アルトリア「勝ちを確信して前線に出ているウッドワスが後ろを向いて慌てている素振りを見せているなんて、おそらくウッドワスの後ろで何かあったって事だよね?」

アルトリア「じゃあだとしたら、ウッドワスたちが後ろに振り返る程の事態で正面から敵部隊に合流しようとやって来てるのは、ウッドワスの本隊じゃなくて・・・」正面の様子を見て‥

ダ・ヴィンチちゃん「うん、あれはパーシヴァルたちだ!パーシヴァルたちの軍勢が間に合ったーーー!」喜んでいる


オォォォォ――――!!(ウッドワス本隊の後ろからパーシヴァルたちが向かって来る)


向こう側のパーシヴァル「―――――――!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ウッドワス軍に向けて突撃している)

向こう側のバーゲストたち「――――――!!」ダダダダァァァーー!(パーシヴァルと一緒に突撃している)


【――やっぱりそうだ!】←
【パーシヴァルにバーゲストたちだ!】
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの東門付近で妖精兵器・コクーンの破壊のよる大爆発が起き、城内ではそこに侵入していたウッドワス軍の兵士が、突如として発生した竜巻によって吹き飛ばされており、

あまりの戦況にアルトリアはかなり混乱するが、それと同士に勝ちを確信して前線に出ているウッドワスが今の戦況下と自身らの後ろの存在に慌てている様子を目撃し、

ウッドワスたちに向かって進んでいる存在がパーシヴァル率いる強襲部隊だと確信し、合流が間に合った事にダ・ヴィンチたちは喜びを見せるのであった。
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/23(火) 21:21:45.42 ID:4Q9rTKyW0
第43節:ウッドワス
―――――――――――――――――――
少し前・・・ロンディニウム周辺:平原(ウッドワス軍・陣営)では・・・


ウッドワス「ははははははは!いいぞ、このまま押しつぶしてしまえ!所詮はパーシヴァルと裏切り者の先代・妖精騎士だけの軍だ、ヤツらがいなければ烏合の衆も同然よ!」

ウッドワス「ふ、境界なき勇士団のアルト・オルラントはともかく‥『予言の子』は今頃さぞ震えているだろう。子鹿のように城内で怯えているか?」

ウッドワス「アルト・オルラントを葬れば3年前の失態を、『予言の子』を葬ればティンタジェルでの失態が帳消しになる!あの忌々しい思い出を忘れられて清々できる!」ニッコリ!(笑顔を見せる)


ウッドワス「おい、先だって城内に突入した者から、何か報告はあったか?特に必ずしも城内に侵入できると思われる女王騎士ミスティからの報告はあったか?」

ウッドワス「あの女王騎士が持つ混濁の術と力さえあれば、城内に残っている異界の戦士たちや境界なき勇士団も容易く倒せる。なにせ、私が直にスカウトさせてやった強者だからな?」

ウッドワス軍・兵士「いえ、まだ届いてはいません!おそらくは『予言の子』の探索に手こずっているのかと!」

ウッドワス軍・兵士「・・・あの、ウッドワス様。『予言の子』の特徴は“邪悪な顔つきをした16歳ほどの女の妖精”との事ですが、それ以外に詳細はございますか?」

ウッドワス「ない。私は『予言の子』の顔を知らぬ。女王陛下と『予言の子』の謁見では、参列を許されなかったからな。」

ウッドワス軍・兵士「そ、そうですか。ですが、ティンタジェルで見ているのでは?もしくは妖精騎士アグラヴェイン様から特徴を聞いておられるかと?」

ウッドワス「知らぬ、と言っている。私は『予言の子』の背中すら見た覚えがない。妖精騎士アグラヴェインとの会食の時さえもアグラヴェイン卿はその事に口を開いてはくれなかった。」

ウッドワス「まあよい、何がどうであれ‥城を占拠すれば全て解決する事だ。このまま前進して円卓軍を殲滅し――――」


ビュゥゥゥ〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜!(ロンディニウム城内では大竜巻が発生する)

ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(ロンディニウム:東門付近でウルトラマンZの光線を受け、大爆発を起こす妖精兵器・コクーン)



ウッドワス「――!?。なんだ今の爆発は?またロンディニウムの城壁から懲りずに爆撃を仕掛けている者がいるのか!」

ウッドワス「しかもなんだアレは!?城内から竜巻のような現象が起こっている・・・我が軍にあんな竜巻を起こせる兵士を雇用した覚えなど・・・」


タタタタタァァーー!(ウッドワス軍・伝令兵が大慌てでやって来る)

ウッドワス軍・伝令兵「で、伝令!伝令!先ほど東門付近を攻撃していた“秘密兵器”の1体が『巨人の予言の子』と思える巨人によって撃破されました!」

ウッドワス軍・伝令兵「しかしその一方でその巨人もまた、コクーン撃破と共にその場で消滅し、事実上の相打ちになったのだと思われるのですが・・・・」

ウッドワス「なんだと!?だがしかし『巨人の予言の子』を相打ちで仕留めるとは・・・まぁ元は取れたモノだと思えるのだが・・・」


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!オォォォーーーーー!!(ウッドワス軍の後方から円卓軍の強襲部隊が向かって来る)


ウッドワス「いや待て。この足音はなんだ?我々の後方から響いてくるが――――」

ウッドワス「女王陛下からの援軍・・・‥いや違う。この、なんの歴史も名誉もない、軽薄な軍靴の響きは、」

ウッドワス軍・兵士「ウウウウッドワス様!ウッドワス様!後方から敵襲、敵襲!円卓軍と境界なき勇士団の連中が、我らの本陣の後方に!」ガタガタガタ!(怯えている)

ウッドワス軍・兵士「連中を率いているのはパーシヴァル、バーゲスト、ボガード!その他にも『秘密の予言の子』や『AIの予言の子』もまた、その連中の軍列にいます!」

ウッドワス軍・兵士「本陣の建て直しができません!背中に食いつかれたカタチです!」

ウッドワス軍・兵士「ワケがわからない、後方からの攻撃がないとアナタは仰ったというのに!」怒り散らす!


ウッドワス軍・伝令兵「あ、あぁぁ〜〜〜〜!?ウウウウッドワス様!ああアレをぉぉ〜〜!?」上空に指をさしながら

ウッドワス、ウッドワス軍・兵士「――――!?」指さされた上空を見て‥
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/23(火) 23:30:29.78 ID:4Q9rTKyW0
ビュゥゥ〜〜ン!ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(大竜巻によって平原上空へと吹き飛ばされ、そこから落下するウッドワス軍・兵士たち)


吹き飛ばされたウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜ン・・・(上空から落下する)

騎士ミスティ「ヌワァァァァ〜〜!?バ‥バカな・・・このわたしが・・・こんな事があってたまるかぁぁ〜!!」ヒュゥゥ〜〜ン・・・(上空から落下する)

騎士ミスティ「わたしが・・・この女王騎士であるわたしが最後に拝む風景が・・・こんな空から落下する事なんかぁぁ〜〜〜!!」断末魔をあげる


ヒュゥゥ〜〜ン、ベチャッ!バチュッ!ベチョッ!バチッ!(次々と上空から転落死する騎士ミスティを含めたウッドワス軍・兵士たち)
―――――――――――――――――――――――
バァァーーーン!(転落死するウッドワス軍・兵士たちと後方からのパーシヴァルたちを見て愕然としている地上のウッドワス軍本陣の兵たち)


ウッドワス軍・伝令兵「竜巻から女王騎士たちが落ちてきたぁぁ〜〜!?ウッドワス様、なんですかこの光景はぁぁぁ〜〜!?」驚愕している

ウッドワス軍・伝令兵「アナタは敵軍に後方からの攻撃がないと言い、ロンディニウムへと進軍した結果がコレだというのですかぁぁ〜〜!?」罵倒する

ウッドワス「!?。バカな!ありえん、陛下の援軍を破ってきたというのか!?しかも2倍の数もある援軍相手にこんな短期間で!?」驚愕している

ウッドワス「いや、そんな筈はない、そんな筈がない!例え裏切り者のバーゲストやメリュジーヌがヤツらと一緒にいようと、ヤツらには絶対に不可能だ!」

ウッドワス「いや待て・・・『クリサリス』はどうした?あの飛行する秘密兵器には確かに、異界から来た戦士(ヒーロー)たちが乗ってるという船の迎撃の他に、」

ウッドワス「陛下の援軍と協力し、陸と空からの迎撃で別働隊の数を減らしつつ、わたしの本陣と陛下の軍とクリサリスで挟み撃ちをすると命令したはず・・・」

ウッドワス軍・兵士「でで‥ですが実際に、ヤツらはほぼ無傷でやってきている・・・!兵力もそこまで減っていないし、疲弊もしていない!」

ウッドワス「兵力が減っていないだと!?そんなバカな!あの空飛ぶ巨大な鉄の兵器の攻撃もまた、ヤツらが振り切れる筈がないと・・・・」


ドゴォォーーーン!ドカァァァーーン!(ある上空から爆発音が鳴り響いてくる)


ウッドワス「――!?」ビクッ!(爆発音がした上空に注目する)

ウッドワス軍・兵士たち「――!?」ビクッ!(爆発音がした上空に注目する)
――――――――――――――――――――――――
ドゴォォーーン!バチバチィィ〜、ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(黒煙をあげて墜落していくクリサリス)


クリサリス「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ゴォォォ〜〜!(黒煙をあげながら墜落する)

メリュジーヌ「―――――――」ビュゥゥーーン!(空から駆けつけてくる)

ゼロワン、リッキー&カッタナー「―――――――」ビュゥゥゥーーン!(空から駆けつけてくる)

ヒュゥゥ〜〜‥ズガガガァァァ〜〜〜!!(平原に砂塵と共に墜落するクリサリス)


ウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(墜落するクリサリスから逃げ惑う)
―――――――――――――――――――――――

ウッドワス軍・兵士「空飛ぶ“秘密兵器”までもやられた!?倒したのは先代の妖精騎士ランスロットに『海賊の予言の子』の船!奴らもまた、ほぼ無傷でやってきている‥・!」

ウッドワス軍・兵士「対してこちらは無理な城攻めと敵軍の爆撃攻撃で満身創痍かつ疲弊しています、兵力も戦力もあちらが勝っている!」

ウッドワス軍・兵士「このままでは我々の方が陸空ともに包囲されかねません!ウッドワス様、ご指示を!どうか戦場にて、氏族たちにご命令を!」アタフタ!(焦っている)

ウッドワス「・・・・包囲・・・・包囲だと!?この私に、戦火に身を晒せというのか、貴様は!」焦っている

ウッドワス「どうなっているんだ・・・・いったいどうなっているんだ、この状況はぁぁ〜!?」困惑している
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/24(水) 08:20:12.51 ID:7c41dDhX0
オォォォーーー!!(パーシヴァル率いる強襲部隊がウッドワス本陣を包囲していく)


ビュゥゥーーン、スタッ!(上空から降りてくるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「パーシヴァル、あの浮遊物体は撃墜した。あとはウッドワスの本陣を包囲するだけよ。」

メリュジーヌ「向こうは特にランドン部隊の兵力がかなり減っている。そっちの方は私たちで肩代わりするから、パーシヴァルは本陣を!」

パーシヴァル「はい!ロンディニウム側のオーラリア、ランドンの部隊とメリュジーヌたちが右翼を囲む!第2部隊は右翼を切り崩しながらロンディニウムに回り込め!」

パーシヴァル「第1小隊は私とボガードと共に本陣に突撃、敵が方陣を組み直す前に、敵司令官を撃破する!足りないところはメリュジーヌたちが肩代わりしてくれる!」

パーシヴァル「『予言の子』やアルト・オルラントに将器あらばこの機を逃す筈がない!合流し、ウッドワス軍を制圧するぞ!」

円卓軍の兵士たち「おおーーー!パーシヴァル団長たちに続けーーー!」勝ち鬨をあげていく


バーゲスト「聞いたか!我らはロンディニウム付近のウッドワス軍を制圧しつつ、ウッドワス軍本陣の道を切り開く!」

バーゲスト「なんとしてでもここでウッドワスを倒す!皆の者、良いな?」

ゼンカイジャーたち、ゼロワン、カイニス、メリュジーヌ、ボガード「おう(ああ)!」頷く


タタタタタァァーー!(それぞれやるべき事へと向かって行くバーゲストたち)
―――――――――――――――――――――
円卓軍が遊撃隊を出している所を想定し、女王騎士ミスティやコクーンやクリサリスなどの強力な秘密兵器を従え、ロンディニウムへと攻め入ったウッドワス軍。

しかしアルトたちの抵抗は凄まじく、コーラルの風の力で吹き飛ばされた騎士ミスティはそのまま上空から地面に激突して死亡し、コクーンやクリサリスの2体の妖精兵器は大破・撃破され、

さらに後方からは女王モルガンから派遣された2倍の数の援軍ではなく、パーシヴァル率いる強襲部隊であり、上空にはクリサリスを倒したばかりのメリュジーヌが現れた事で、

善戦していたウッドワス軍は着々とパーシヴァルたち率いる円卓軍の兵士たちに包囲されていき、ウッドワスは徐々に追い詰められていたのであった。
―――――――――――――――――――――

【メリュジーヌやゾックスたちも間に合ったんだ!】←


タタタタタァァーー!(村正たちとトリスタンがやって来る)

千子村正「おいおい、なんか色んな意味で凄いことになってるぞ!城内じゃ突発的に竜巻が起きて、それによって城内に侵入した『牙の氏族』らが全て吹き飛んじまった!」

千子村正「コクーンの方はハルキとゼットでどうにか倒したが、あいつらはもうここで戦線離脱させて貰っている。だがそれでも戦況はだいぶこっちが有利になりつつある。」

トリスタン「ええ。こうなると城壁の方はもう心配ありませんね。あとはこのままウッドワスの本陣を攻め立てるのみ。出番ですよ、アルトリア!」

アルトリア「わかってる、来て欲しいって合図だよね、今の!みんな、行ける!?」

ダ・ヴィンチちゃん「もちろん!『牙の氏族』たちは強者ぞろいだ、今を逃したら切り返される!一気に攻め込んで決着をつけよう、藤丸くん!」

【ああ!】
【行こう、アルトリア!】←

アルトリア「ええ!」頷く


ギュゥゥゥ〜ン、ブルルゥゥ〜〜ン!(西方面から妖精兵器・ピューパが走ってくる)


アルトリアたち「―――!?」

【っと言った側からピューパが!?】
【アルトリア、危ない!?】←
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/24(水) 23:33:05.75 ID:7c41dDhX0
妖精兵器・ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」バリバリィィ〜!(AIポットに電撃が走っている)


ヒョコッ!(ピューパの機体上部からルージュたちが顔を出す)

セツノ「アルトリア、乗って!」手を伸ばしながら

アルトリア「ルージュ!?う、うん!」シュッ!(手を伸ばしていく)

【セツノたちがいる!】
【じゃあコレはもしかして・・‥】←


ガシッ、シュタッ!(アルトリアをピューパの機体上部に乗り込むアルトリア)


アルト「大丈夫か、アルトリア?こっちはどうにか事が済んだところだ。」

アルトリア「アルトさん、セツノちゃん!ではこれって、もしかしてルージュちゃんが言ってた良い考えって・・・!」

ルージュ「うん!私とセツノの力を合わせ、このピューパに付いているAIポットに直接、私の糸とセツノちゃんの電流を流してね・・・」

ルージュ「この兵器を私の糸で操縦できるようにピューパの機体を弄ってやったって事なのよ!」

――――――――――――――――――――――
数分前・・・・ロンディニウム:西側の城壁近くにて・・・


ボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトたちを追跡していくピューパ)


アルト、ルージュ、セツノ「――――――!!」タタタタタァァーー!()

ピューパ「―――――!!」ギュゥゥ〜〜ン!(片方のキャタピラを上げていき・・・)

アルト「!?。避けるんだ2人とも!」

ルージュ、セツノ「!!」タタッ!(左右に回避行動をする)

アルト「クゥゥッ!」シュタッ!(横に回避する)


ギギギギィィーー、バシィィン!(地面をキャタピラで叩きつけていく)

ピューパ「『ブースター点火』」ジュボォォ〜!ギィィィィ〜〜ンンン〜〜!(ブースターの3基を点火させる)


ジュボォォーー!ブルルゥゥ〜ン!(素早くアルトたちの横を通りすぎる)
――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:西門付近


ブルルゥゥ〜ン!(西門城壁の前に突っ込んでいく)

西門付近の志願兵たち「〜〜〜〜!?」ビクビクッ!(驚愕している)

ぺぺロン伯爵「――!?。(えっ、なに?あの全体が鉄装甲で動いているあの無人兵器は?あんなのオリュンポスでも見たことがない‥)」

ピューパ「――――!!」ビュゥゥゥーーン、ブルルゥゥ〜〜ン!(西門付近へ近づいてくる)

アルト「!?。伯爵、避けるんだ!」叫んでいく

ぺぺロン伯爵「――!?」ガバッ!(外堀に逃げこむ)

志願兵たち「〜〜〜〜〜!?」ガバガバッ!(外堀へと逃げこんでいく)


ブルルゥゥ〜〜ン!ガシッ、ズガガガァァ〜〜!(凍りついた電撃ユニットのを城壁の壁で削ろうとするピューパ)
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/25(木) 23:29:09.84 ID:dLqdxD2p0
ガガガァァ〜〜、バリィィン!(凍りついた電撃ユニットの氷を割って振り払うピューパ)


ピューパ「『電撃ユニット、再度使用可能。現場の状況確認、広範囲攻撃実行』」ピピピピィィ〜〜!(演算していく)

ピューパ「ラーララ―♪ラララーー♪ラララー―♪」ガチャッ、ヒュンヒュンヒュゥゥ〜〜ン!(後ろの機体上部から何かが広範囲に大量に設置されていく)


アルト「!?。避雷針だ!このままではこの周辺にいる電撃を誘導されて、全員、黒焦げになって死ぬぞ!」

ぺぺロン伯爵「!?。マズいわね、この避雷針の多さじゃここにいる兵士たちが無事じゃ済まされないわね!」

セツノ「だったら、電撃が放たれる前にアレを止める!――ルージュ!」

ルージュ「うん。行くわよセツノ!」ギィィ〜!(魔糸を伸ばしながら)

セツノ「うん!」頷く

タタタタタァァーー!(2人同時にピューパに向かって走るルージュとセツノ)


ジッ、ジジジィィ〜〜!(電撃ユニットから電流が流れてきている)

ピューパ「『電撃出力最大。―――放電カイ――』」ジジジィィ〜〜!(電撃を放とうとする)

セツノ「ヤァァァ〜〜〜!!」タタタァァ〜、ピョォォォン!(電撃ユニットに飛びつく)


キィィン!ジジジィィ〜〜・・・ギュゥゥゥ〜ン!(ピューパの電撃ユニットから電撃を吸収するセツノ)

ピューパ「――!?『電撃出力異常発生!放電不能――放電不能――』」ピピピピピィィ〜〜!(演算し直そうとする)

ルージュ「――――!」ヒュッ、スタッ!(その間にピューパの機体上部に乗り込む)


ジュビビィィン!シュルシュルゥゥ〜〜!(ルージュの魔糸がピューパのAIポットの隙間から入り込んでいき・・・)


ピューパ「――!?『頭脳ユニットに異物混入。コントロールが――』」ピピピピピィィ〜〜!(焦っていると思われる音を出す)

ルージュ「セツノ、合わせて!」ギギギィィ〜!(魔糸を引っ張っていき‥)

セツノ「うん。ハァァァ〜!」バリバリィィ〜〜!(AIポットに電流を流し込む)


ビリビリビリィィ〜〜!ジジジィィ〜〜!(ルージュの魔糸にセツノが放った電流が流れていく)


ルージュ「AIポット、魔糸掌握。電撃注入・魔糸手動操作!電撃寄生糸――」ジジジィィ〜、ビリリィィ〜!(電流を帯びた魔糸を操作していく)

ルージュ、セツノ「『電流寄生人形(サンダー・マリオネット)!!』」ビリビリビリィィ〜〜!!(ピューパのAIポットに電流が走る)


ピューパ「GYAAaaaaaaaaaaaaaaaa〜〜〜!?」ビリビリビリィィ〜〜!(AIポット内の基板がショートしていく)

アルト「〜〜〜〜〜」電撃が眩しくて眼を瞑る

ぺぺロン伯爵、円卓軍・兵士たち「〜〜〜〜〜」電撃が眩しくて眼を瞑る



ビリビリビリィィ〜〜!バリバリィィ〜〜!(AIポットを内部から電撃で攻撃されていくピューパ)
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 23:54:45.23 ID:gufC273L0
ジジッ、ジィィ〜ジィ〜ジィ〜・・・(AIポットに電撃が走っている)


ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ビリリィィ〜、ポォォン!(AIポットの光の色が赤から黄色に変わる)

ルージュ「!。よし、うまくいったわ!あとはこれをこうして・・・っと!」ギィギィ、シュルルゥゥ〜!(魔糸で何かを作っていく)


シュルシュルゥゥ〜〜、ガチャンッ!(ゲームのコントローラーのように魔糸で作るルージュ)

ルージュ「よし、これで完璧ね!」ガシッ、ポチポチポチッ!(コントローラーを弄っていく)

ギュイギュイッ、ブルルゥゥ〜ン!ブルルゥゥ〜ン!(ルージュが作ったコントローラーの操作道理に動くピューパ)


円卓軍・兵士たち「オ、オォォォ〜〜・・・!」ピューパを操っているルージュの姿を見て‥

ぺぺロン伯爵「ちょっとなにこれ〜!あんな見たことないのを一瞬であなたの手駒にしちゃうなんて、さすがじゃな〜い!」感心している

アルト「ああ!凄いぞルージュ!あのAI兵器を手動でこちらの味方として操ることが出来るなんてなあ!」感心している

ルージュ「うん。私の手に掛かれば、私の魔糸でこのような事だって出来ちゃうのだからね!」ニッ!(笑顔を見せる)

セツノ「・・・ルージュ、調子に乗ってる・・・セツノも手伝ったというのに・・・・」ムスッ・・・(不満げに言う)


パカラッ、パカラッ、パカラッ!オォォォーーーーー!!(ウッドワス軍の後方から円卓軍の強襲部隊が向かって来る)


アルト「!。この足音、この聞き覚えがある叫び・・・もしかしてこれは!」向こうから聞こえてくる叫び声を聞いて‥

ぺぺロン伯爵「ええ。どうやらパーちゃんたちの強襲が間に合ったみたいね?ウッドワス軍のあの様子じゃ、作戦はうまくいったみたいね。」

ぺぺロン伯爵「アルト、ルージュ、セツノ。後はこちらでなんとか出来るから、あなたたちはその無人兵器を連れてアルトリアのサポートに戻ってくれるかしら。」

ぺぺロン伯爵「このまま予定通り、あなたたちとパーちゃんたちでウッドワスの本陣を挟み撃ちで迎撃していくのよ。」

アルト「わかった!行くぞルージュ、セツノ!」タタタッ、シュタッ!(ピューパの機体上部に乗っていく)

セツノ、ルージュ「はい!」頷く



ポチポチッ、ブルルルゥゥ〜〜ン!(ピューパを操作して正門の所へ戻るアルトたち)
―――――――――――――――――――――――――――――
そしていま現在、ロンディニウム:正門付近にて・・・


ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ブルルゥゥ〜〜ン!(操縦されるように動いている)


ルージュ「アルトリア、これを使って!」シュッ!(コントローラーをアルトリアの手に持たせる)

アルトリア「えっ?ルージュ、これってなんですか?なんか糸で出来ていますがこれはなんというか・・・」

ルージュ「それはコントローラーって言って、今このピューパをこのボタン操作で好きなように動かせるようにしたのよ。」

ルージュ「それとアルトリアには自身の魔力で念じることでこのコントローラーの操作と同じように動かせて、ピューパを思うがままに動かす事が出来るのよ。」

アルトリア「!。念じることでこのよくわからないモノを動かせるって・・・本当に私がコレを動かしていいの!?」

ルージュ「うん!昨日の夕方に言ってたよね?今日この日こそ、アルトリアが補欠ではないって事を証明してやるんでしょ!」

アルトリア「え‥あっ‥ま、まぁそうだね。よぉぉ〜し・・・・」ガシッ、キィィ〜ン・・・(コントローラーを握りしめ、コントローラ―に念じ始める)


キィィ〜ン・・・ポチポチポチッ、グイグイッ!(アルトリアの念じで魔糸のコントローラーを動かしていく)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 08:17:28.54 ID:nU95P66d0
ガシャン、ガシャン・・・ジジジィィ〜〜!ガリガリィィ〜!(アルトリアの念じたように動いていくピューパ)


アルトリア「!。――これならイケる!ヨォォ〜シ、このまま全速前進でいっくぞぉぉ〜〜!」ググッ!(コントローラーを構えていく)

アルト「ああ!行け、アルトリア。さっきまでの劣勢のお返しをしてやるんだ!」

ルージュ「うん!」ギィィッ!(魔糸を構える)

【反撃開始だ!】←

アルトリアたち、ダ・ヴィンチたち「ああ(うん)!」頷く


ギギギィィ〜、ジュボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアを乗せたピューパが前進していく)
―――――――――――――――――――
バーゲスト「ハァァァーー!」ジャキジャキン!(斬撃)

メリュジーヌ「ヤァァァーー!」ジャキジャキン!(斬撃)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ、ドサッ!(倒される)


ゼロワン「タァァァーー!」ジャキン、ジャキン、バシッ!(アタッシュカリバーで攻撃していく)

ゼンカイザー「オリャリャァァ〜〜!」ババババァァーン!(ギアトリンガーによる連射攻撃)

ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「タァァァーーー!」ジャキジャキン!(それぞれの武器による斬撃)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ババババン、ジャキン!ドサッ!(倒されていく)


千子村正、武蔵「ハァァァァーー!」ジャキジャキン!(刀による斬撃)

トリスタン、ディエンド「ハァァッ!」ヒュンヒュン、ババババァァン!(射撃と銃撃)

残りのウッドワス軍・攻城兵士たち「〜〜〜〜!?」ジャキジャキンッ、ドサッ!(倒されていく)

残りのウッドワス軍・戦車部隊の兵たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ババババァァン、ドサッ!(倒されていく)



ボォォ〜〜、ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアとアルトたちを乗せたピューパが前進していく)


ルージュ「そこを左に曲がって、左に!」指示を出す

アルトリア「うん!ハァァァッ!」キィィ〜ン!(左に曲がるように念じる)


グググゥゥ〜、ギィィ〜〜!(左に曲がるピューパ)

逃げるウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(包囲の外へ行くように右に逃げようとする)

ルージュ「!?。あっ、違う!そこを右に曲がって!」指示を出す

アルトリア「み、右ね!ヌゥゥゥッ!」キィィ〜ン!(右に曲がるように念じる)


グググゥゥ〜、ギィィ〜〜!(右に曲がるピューパ)

逃げるウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(包囲の中へ行くように右に逃げようとする)


ギュゥゥゥ〜ン、ブルルゥゥ〜〜ン!!(逃げていくウッドワス軍を包囲するようにピューパを運転していくアルトリアたち)
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 23:08:23.16 ID:nU95P66d0
逃げるウッドワス軍・兵士1「うわぁぁぁ〜〜!?あのウッドワス様が配備した“走る秘密兵器”に我らが追い回されている〜〜!」タタタァァーー!(逃走する)

逃げるウッドワス軍・兵士2「くそぉぉ〜なんで俺たちがウッドワスが用意した秘密兵器に追われなきゃならないんだよ〜!」タタタァァーー!(逃走する)

逃げるウッドワス軍・兵士2「俺たちはウッドワスに騙された!ウッドワスは結局、自分の事しか考えないバカな老害だったんだぁぁ〜!」タタタァァーー!(逃走する)


円卓軍・兵士1「凄いぞ!あの得体の知れない鉄の物体を妖精馬に乗っているかのように乗り回しているなんて、流石は『予言の子』だ!」感心している

円卓軍・兵士2「あのウッドワス軍の慌てぶりを見るがいい!鉄の物体を操る『予言の子』に追われて大慌てに逃げ出しているぞ!」逃げ出しているウッドワス軍を見てて‥

円卓軍・兵士1「ああ!このまま『予言の子』とパーシヴァル団長に続けーー!この戦い、我らの勝利は確実に近づいているぞーー!」オオー−!(勝ち鬨をあげていく)

―――――――――――――――――――――――――――
序盤は円卓軍の爆発物による交戦がありつつも、ウッドワスが用意した秘密兵器(ピューパ、クリサリス、コクーン)の存在とロンディニウムにいる兵の少なさの影響で優勢に立っていたのだが‥

突如として後方から現れたパーシヴァル率いる強襲部隊の出現と、次々と秘密兵器がアルトたちとメリュジーヌたちによって破壊される(ピューパは逆操作される)などによって忽ちにウッドワス軍の劣勢となり、

劣勢に立たされたウッドワス軍・兵士たちは司令塔であるウッドワスに対して罵倒する言葉を放って逃走し、逆に円卓軍・兵士たちはピューパを操る『予言の子』に対して歓声をあげており、

戦況は確実にウッドワス軍が劣勢となり、円卓軍に勝利の兆しが着々と見えつつあるのであった。
―――――――――――――――――――――――――――
ガシガシッ!ジャクン、バタバタッ・・・(ボガードの爪で倒れていくウッドワス軍・兵士たち)


ボガード「フンッ!」キリッ!(優勢に立っているような振る舞いを見せている)

ウッドワス「――――――――」劣勢に立たされている


ボガード「久しぶりだな、ウッドワス。全く、私が見ないうちにこのような無様な姿を見せるようになるとはなぁ〜?」ニヤリッ‥(煽るように見ている)

ボガード「貴様たちは我ら境界なき勇士団と円卓軍が完全に包囲した!これで貴様たちはもう終わりだな。」

ウッドワス「ボガード・・・・3年前からモルガン陛下に敵意を向け、2度までも陛下にその牙を向けた裏切り者めが!」

ウッドワス「しかもあろう事か、三澤亮太と裏切り者の妖精騎士、『予言の子』、円卓軍や異界の戦士たちまでも手を組み、我が軍をここまで追い詰めていくとは・・・」

ウッドワス「しかし何故だ、なぜパーシヴァルやお前たちが間に合うのだ!?あの『妖精兵器・クリサリス』の攻撃をどうやってかわし、返り討ちにしたのだ!?」

ウッドワス「三澤亮太たちとその家族共を徹底的に倒す為、陛下から派遣された2倍の数の援軍をどうやって振り切った!?『魔王の氏族』オーマジオウにでも取り入ったか!?」

ウッドワス「それともなんだ‥まだ姿を見せていない『剣士の予言の子』の力か?どうであれ、お前たちは何故、我らの軍勢を包囲するまでにお前たち軍が健在であったのか!?」


パーシヴァル「・・・‥援軍ですか‥確かにアルトさんからその供述は聞いてはいましたが・・・・。貴方は我々の背後からの挟撃を察知し、その前に行動を起こした。」

パーシヴァル「我々は作戦を読まれ、城を落とされるところでしたが、みながギリギリまで持ちこたえてくれた。」

パーシヴァル「あなたが『クリサリス』と呼ぶ飛行物体はメリュジーヌたちが殿を務め、そしてあのように撃退し、あなたが攻め落としたランドン部隊の穴を埋めるよう励んでくれた。」

パーシヴァル「これはそれだけの話です。このまま投降していただきたい、ウッドワス殿。投降した者は誰であれ、捕虜として丁重に扱わせていただきます。」

パーシヴァル「我々が倒すべきは女王と妖精騎士アグラヴェインです。ただ無闇に妖精の血を流す事が目的ではありません。」

アルト「ああ。こちらの爆弾による抵抗はあったが、俺たちはこれ以上『牙の氏族』を傷つける事はしたくない。今すぐにでも投降するか、それとも・・・」


ウッドワス「!?。なんだと・・・・?まさかとは思うが・・・お前たちは・・・・・・お前たちがあそこで戦っていたのは、こちらが秘密兵器として用意してたクリサリスだけであって・・・」

ウッドワス「女王からの2倍の数の援軍に接触していない・・・‥確かにそうでなければ・・・・いや、いや、ありえない・・・・!」

ウッドワス「ありえない・・・・ありえない・・・・!そうだ。・・・‥陛下が、私を見捨てるなど・・・‥、アイツの・・・妖精騎士アグラヴェインのあの話が本当の筈がない・・・無いわけがない!!」

パーシヴァル、アルト「???」ウッドワスの言葉を聞いて・・・
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 23:25:09.74 ID:+FgsDVDW0
5日前(ノリッジにてダルダンとの戦いの最中)―――オックスフォード:とあるレストランの一室にて・・・


パクパクパク、モグモグモグ・・・‥(数多くの料理を食す妖精騎士アグラヴェイン)

ウッドワス「・・・・・・‥」イライライラ・・・(イラついている)

妖精騎士アグラヴェイン「―――――――」モグモグモグ・・・ゴックン‥(食べているモノを飲み込む)

ガチャンッ・・・(手に持つフォークとナイフを置いていく妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「‥それで・・私が貴方に何をしたって言うのかしら、ウッドワス?」

ウッドワス「――!!。とぼけるんじゃない!貴様が私にしでかした事など数多く知れている!数多くだ!」激怒

ウッドワス「お前は3年前・・・・前の風の氏族長であるオーロラに罪を着せ、あの葬儀の中、オーロラを逮捕させるように仕向けたんだろ!」

ウッドワス「そしてオーロラの裁判を簡略させ、証人も弁護人も無しに彼女を有罪‥死刑を一方的に宣告させた!それも丸一日でだ!」

ウッドワス「そしてお前は國家試験で得体の知れない毒の力を得た妖精:ブルーナを次の風の氏族長に仕立て上げるために、あんな酷い死刑執行を行なうとは!」

妖精騎士アグラヴェイン「あれはブルーナが自分で考えた処刑よ。実際にオーロラを殺したのはブルーナとブルーナを指示する住民たちであり、私は一切も関与していない。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに裁判の方も私は一切も関与していない。オーロラへの弁護人も、彼女の無罪を主張する証人もいなかった‥ただそれだけよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「‥むしろ貴方の言っている事がとても信じられないといってもいいわ。貴方、まさか隠れて『オーロラ派』の一員にでもなっていたとはねぇ‥?」

妖精騎士アグラヴェイン「3年前・・・・貴方は罪人であるオーロラを批難し、オーロラを助け出そうと暴動を起こした妖精たちをソールズベリーの門前で食い止めていたというのに・・・」

ウッドワス「・・・あれはまだ事の真相が分かっていないだけであり、私はモルガン陛下の指示に従い、あの暴動を起こした愚民共の鎮圧をしただけだ!」

ウッドワス「オーロラはアレでも1000年も昔から風の氏族や他の妖精たちを氏族の間柄も関係なく、氏族長として指導し、妖精たちを導いてきた。」

ウッドワス「モルガン陛下には嫌われてはいるが、彼女は彼女のやり方があってこそ、妖精國中の妖精たちの統制が成り立っていたものだ。」

ウッドワス「だからオーロラはすぐに死んで欲しくなかった。彼女には充分な時間を持って罪を償い、氏族長でなくても生きてて欲しかった。」

ウッドワス「陛下には私の方から懸命に頼み、オーロラに恩赦を与え、私が彼女の身元引受人として、私が統治するオックスフォードで更正させる機会を与えようとしていたのだ・・・」

ウッドワス「それなのに貴様はオーロラの裁判を予定していた日よりも先に行ない、オーロラを一方的に死刑を言い渡し、部下であるブルーナを氏族長に仕立て上げるための糧にするとは!」

ウッドワス「お前はいったい・・・モルガン陛下やイレギュラーズを利用し、この妖精國をいったいどうしようとしているのだ!答えろ!!」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・‥」黙っている


妖精騎士アグラヴェイン「別に・・・私はどうもしない。『厄災』で多くの妖精たちが死のうと、大罪人のオーロラが死のうと、私には何にも関係のない事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はただ、モルガン陛下にただ仕えたい事と、私が統治するマンチェスターとカーティスの領土の維持さえ出来ればそれで良い・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私の『目的』は“『夢の氏族』の統制”と“完璧な妖精國の想像と統治”。これらの『目的』の為であれば、、私はモルガン陛下への絶対なる忠誠を誓うといっても過言はないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「故に私はオーロラの裁判には一切も関与していないわ。オーロラの死刑を宣告したのは他でもなくモルガン陛下その人‥」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下がオーロラを死刑にすると判決した以上、モルガン陛下に信頼されている貴方にこれらに反論する資格などないはずなのでは‥?」

ウッドワス「うっ・・・・グゥゥ〜・・・」グググ〜・・・(握り拳を締めていく)
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 21:33:26.29 ID:KvhSGNW90
妖精騎士アグラヴェイン「‥それよりも貴方に1つ良い情報を教えてあげるわ。今日食べさせてくれたこの菜食料理を振る舞ってくれた事への感謝を込めてね?」

妖精騎士アグラヴェイン「この情報は貴方が本当に属しているの『オーロラ派』側なのか?『モルガン陛下』側なのかの意味合いも含めてね。」

ウッドワス「!?。なんだと・・・」


ビィィンッ、ガシャガシャガシャッ・・・・(サイコキネシスでトロッコ問題の準備をしていく妖精騎士アグラヴェイン)
―――――――――――――――――――――――
ジャァァ〜ン!(トロッコ問題の台が完成する)


妖精騎士アグラヴェイン「ここに置いてあるのはウッドワス・・・貴方が必ずしも欲しいと思える物が入っている封筒よ。その封筒に入っている物はね・・・」ビラビラ‥(2つの封筒を見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「Aの封筒には‥“円卓軍を確実に仕留める事が出来る3つの『秘密兵器』を購入する事が出来るチケット”。」

妖精騎士アグラヴェイン「Bの封筒には‥“私が入手したオーロラの『娘』の存在の写真とオーロラ復活する為の魔術式を書き写した紙”よ。」

ウッドワス「!?。復活・・・・3年前に死んだオーロラが蘇るというのか!?それにオーロラの『娘』とは一体・・・・」目を丸くする

妖精騎士アグラヴェイン「貴方も妖精たちの噂で聞いているはずよ。3年前、オーロラは死刑執行の際に数多くの男たちにその身を犯されていったということを‥」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてオーロラは男たちに犯された時にデキた赤ん坊を出産し、オーロラはその出産の痛みに耐えきれずにその命を落としたと‥」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし彼女が産み落とした『赤ん坊』は生きており、その『赤ん坊』は3年の時を得て『娘』となり、その『娘』の存在こそ、オーロラ復活への鍵となる。」

妖精騎士アグラヴェイン「オーロラの『娘』にオーロラの心と妖精紋様を引き継いでいれば、その存在を触媒にオーロラ本人を生き返らせる事が出来ると、」

妖精騎士アグラヴェイン「そう『オーロラ派』の連中はその噂を広めており、そのオーロラの『娘』の存在を指し示す写真が、このBの封筒に入っているのだけど・・・」


シュルッ、シュッ!ボォォォ〜・・・(2つの封筒をトロッコ問題の台に置き、マッチの火をつける妖精騎士アグラヴェイン)


ウッドワス「!?。何をする気だ・・・その重要な資料が入っている封筒をそのようなモノらで燃やす気か!?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。そして貴方はこの2つの封筒の内、1つを手にすることができ、もう一つは失う事になる。」

妖精騎士アグラヴェイン「Aの封筒を選べば、円卓軍と境界なき勇士団を確実に殺せる兵器を手にするも、オーロラの復活の手段を失い・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「Bの封筒を選べば、貴方の元でオーロラは復活し、彼女を妻に娶ることが出来るが、その代わりに貴方はモルガン陛下を裏切る事になる。」

妖精騎士アグラヴェイン「当然、Bの封筒を選べば、貴方は『オーロラ派』の一員として私が貴方をここで逮捕・拘束させる事になり、貴方は一巻の終わりよ。」

ウッドワス「!?。貴様ぁぁぁ〜〜〜!!」ガタッ、タタタァァーー!(2つの封筒を取ろうと前に出る)


ガタンッ、ビィィィン!(見えない壁がウッドワスを妖精騎士アグラヴェインの元へ行かせない)


ウッドワス「な、なんだと・・・‥こ、これはいったい・・・」ドンドンドンッ!(見えない壁を叩いて‥)

妖精騎士アグラヴェイン「両方取ろうとしても無駄よ。いくら貴方が最強の牙の氏族だとしても、この障壁を破ることなど出来ないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「これは貴方が本当に『オーロラ派』であるのか、そうではないのかを・・・貴方が本当にモルガン陛下の信頼に値するか、しないかを調べている事なのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス。モルガン陛下にとても信頼されている貴方に、陛下と敵対している『オーロラ派』のスパイである疑いが掛けられている・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私はモルガン陛下から命令で貴方に掛けられている『オーロラ派』のスパイであるかの疑いの有無を調べるために来たのよ。」

ウッドワス「――!?。ち、違う!私はあんな‥オーロラの復権に狂った過激派の妖精の一員ではない!私は第一、モルガン陛下を裏切るような事などしていない!」

妖精騎士アグラヴェイン「‥ならそれを証明しなさい。これはその為の行いなのだから・・・」


ヒュンッ、コロコロン・・・‥(何かの装置をウッドワスの元に置いていく)
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 00:05:46.22 ID:NfrgZLDA0
妖精騎士アグラヴェイン「その装置を左右どちらかにレバーを引けば、貴方は2つの封筒の内の1つを手にすることが出来る。右ならAの封筒、左ならBの封筒をね。」

妖精騎士アグラヴェイン「選びなさい、ウッドワス。モルガンへの忠誠と信頼か?・・・オーロラか?」ギリッ!(睨み付ける)

ウッドワス「くっ!・・・・・・‥」ジィィィ〜・・・(装置のレバーを見て‥)


ボォォ〜ッ、バチバチバチィィ〜〜!(マッチの火がトロッコ問題形式の導火線に引火し、分岐点の所にある2つの封筒に向かって燃えていく)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」その様子を見ていく

ウッドワス「―――――!!」ガシンッ!(覚悟を決め、レバーを引いていく)


ブチンッ!バチバチィィ〜、ボォォォ〜!!(Aの封筒への導火線が切れ、Bの封筒が燃えて塵と化す)



妖精騎士アグラヴェイン「――モルガン陛下の信頼を選んだ・・・それが貴方の答えだというのね?」

ウッドワス「ああそうだ・・・。アグラヴェイン・・・お前、私を試したな?貴様は死したオーロラの復活程度の事で我ら『牙の氏族』の2000年続くモルガン陛下への忠誠を、」

ウッドワス「私の1000年続くモルガン陛下への忠誠と愛が揺らぐと思っていたのだが、それは大きな間違いだ。私はこの程度の事では揺らがぬ・・・私は『オーロラ派』の妖精ではない!」

ウッドワス「私がモルガン陛下に疑いを掛けられたとすれば、それは私に化けるレオンゴンの仕業だ。奴は私の姿に変身しては、私の株を下げるような不祥事ばかりをし、」

ウッドワス「私を牙の氏族の長から引きずり降ろそうとしている。ソレもコレも、貴様がレオンゴンに『千姿変化の異端の亜鈴』を与え、イレギュラーズに任命させたからだ!」

ウッドワス「モルガン陛下が私を『オーロラ派』の妖精であると疑いをかけたのは、レオンゴンがそう疑いを掛けるような行いをしたに違いない。私は確実にそう思っている。」


ウッドワス「モルガン陛下に伝えておけ、アグラヴェイン。私は実際に『オーロラ派』の妖精ではなく、我ら『牙の氏族』のモルガン陛下への忠誠は全く持って変わりなど無いと。」

ウッドワス「しかしモルガン陛下に疑いを掛けられた事は深く深謝をしており、そして必ずや結果を持って陛下の信頼にお答えすると言う事を。」

ウッドワス「そしてアグラヴェイン。いい加減にレオンゴンの嫌がらせを即座に止めろと伝えろ!奴にモルガン陛下の信頼に煩わせるような事をさせるんじゃない!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・わかったわ。貴方たち『牙の氏族』によるモルガン陛下への忠誠・・・しかとモルガン陛下にお伝えするわ。レオンゴンの忠告も含めてね・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてウッドワス。貴方はそのモルガンへの忠誠心を見せてもらった敬意を称し、貴方には3つの『秘密兵器』の購入が約束されたわ。」シュッ‥(Aの封筒を手に持ち、)


シュルルゥゥ〜‥、シュッ‥(Aの封筒から『秘密兵器』の購入チケットをウッドワスに手渡す妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「送金はチケットに描かれている方法にあり、『秘密兵器』の調整も含め、丸2日の内に貴方の元へ届けられるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「楽しみにしてなさい。この3つの秘密兵器は、きっと貴方たちウッドワス軍と円卓軍との戦いの役に立つわよ?」クスッ‥(笑みを見せる)

ウッドワス「‥フン。期待させて良いんだな、妖精騎士アグラヴェイン。お前が数多く持つと言われる・・・その異端の技術の数々をな・・・?」ムスッ‥(疑いを見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・・。」頷く

―――――――――――――――――――――――――――――
5日前、円卓軍と境界なき勇士団がノリッジでダルダンと戦いを繰り広げている最中、オックスフォードでは妖精騎士アグラヴェインとウッドワスの2人で会食をしており、

会食の内容としてウッドワスは、なぜ前の風の氏族長であるオーロラが殺されなきゃならず、しかも裁判も一方的にオーロラの死刑と判決し、彼女を死刑にした事を不服として伝えるも‥

逆に妖精騎士アグラヴェインはウッドワスがオーロラ派の妖精である疑いがあると、女王モルガンの命令経由で尋問し、ウッドワスがオーロラ派の妖精で有るか無いかを調べるために‥

妖精騎士アグラヴェインはトロッコ問題形式で置かれた2つの封筒を選ばせ、ウッドワスが『女王モルガン派』なのか『オーロラ派』なのかの証明を煽っていき、

ウッドワスは自身が『女王モルガン派』の妖精であると証明するためにAの封筒を選び、その封筒に入っていた購入チケットを使い、

“円卓軍を確実に仕留める事が出来る3つの『秘密兵器』”である妖精兵器3機(ピューパ、クリサリス、コクーン)をウッドワスは購入するのであった。
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 08:40:50.09 ID:aoIbJbov0
それから2日後・・・・ロンディニウムの北:ウッドワス軍 野営地にて――



キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共に3機の巨大兵器が出現する)


ウッドワス「お、オォォ〜〜・・・」驚愕している

ウッドワス軍・兵士「こ、これがウッドワス様がお買い上げになった“秘密兵器”という物ですか?コレはそのぉぉ〜・・・」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ、ウッドワス。これが貴方が手にした購入券で入手したという・・・妖精國で初めて製造された鉄の装甲をまといし、妖精兵器‥」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精兵器・・・『ピューパ』、『クリサリス』、『コクーン』の3機よ。」機体の紹介をする

ウッドワス「なに?これが・・・この鉄に身を包んだ巨大な物体が妖精だと・・・・?」


ギュィィ〜ン!ピィィ〜〜、ピピピピィィ〜・・・(3機とも起動し、ウッドワスの事をスキャンしていく・・・)

ウッドワス「な、なななんだこの光は!?私に一体に何をさせようとするのだ、アグラヴェイン!?」

妖精騎士アグラヴェイン「この光は、これら3機を購入した貴方の司令塔登録をしているだけ。特に有害になるモノじゃないわ。」

ウッドワス「な、なんだと・・・?」ピィィ〜〜・・・(スキャンされていく)


妖精兵器・ピューパ「ピピピピッ・・・『司令塔人物の登録完了。GW-pupa(ピューパ)5000、起動完了』」ピピピッ!(起動)

妖精兵器・クリサリス「ピピピピッ・・・『同じくTJ-chrysalis(クリサリス)6000、起動完了』」ピピピッ!(起動)

妖精兵器・コクーン「ピピピピッ・・・『同じくTR-cocoon(コクーン)7000、起動完了。以後、対象名:ウッドワスを司令とし、我らは命令に従います。」

ウッドワス「!。成る程、私をこの兵器3体の司令塔として、私の命令に忠実にこなすって事だな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。それとコレはその3機の妖精兵器を遠隔からでも命令できる端末よ。これを使えば、遠くからでもあの妖精兵器たちのに命令を下せるわ。」端末機を見せながら

ウッドワス「うむ、結構なことだ。兵士よ、支払金をここに。」

ウッドワス軍・兵士「は、はい!こちらに――」タタタタッ!(支払金が入った木箱を取りに行く)


シュッ!(ウッドワスに妖精兵器専用の通信端末機を渡す妖精騎士アグラヴェイン)

ガラガラガラァァ〜〜〜・・・(妖精騎士アグラヴェインに妖精兵器3機の購入金額を支払っていくウッドワス)


パカッ、キラァァァ〜〜ン・・・(木箱の中には支払額に相応しい金額が入っている)

妖精騎士アグラヴェイン「‥確かに受け取ったわ。お互い、良い取引が出来て光栄ね、ウッドワス。」

ウッドワス「ああ。少々高い買い物はしたが、円卓軍と境界なき勇士団の者たちを根絶やしにできれば、元は取れるという物だからな。」

ウッドワス「本当に楽しみなことだ。これらの秘密兵器に加え、4日後にオックスフォードに到着する女王軍からの援軍が来れば、もはや奴らに勝機など無い。」

ウッドワス「我ら『牙の氏族』の軍勢、3機の『秘密兵器』、モルガン陛下からの軍勢を持って、円卓軍‥境界なき勇士団‥そしてロンディニウムにいる者すべてを蹂躙してやろう!」ニッコリ!(笑顔を見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」ハァ〜‥(ため息をつく)


妖精騎士アグラヴェイン「その事なのだけど、ウッドワス。貴方にはとても聞き捨てならない残念な話があるの。女王モルガンと貴方のことで。」

ウッドワス「――!?。なんだと・・・貴様、まだ私とモルガン陛下との信頼を疑っているというのか!貴様などに我ら『牙の氏族』らがモルガン陛下に・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「愛されていないって事なのよ・・・貴方も・・・『牙の氏族』の妖精たちも・・・」

ウッドワス「!?」ビクッ!(驚いている)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 22:44:49.55 ID:aoIbJbov0
妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス。以前、私を通して貴方が『オーロラ派』の妖精ではないとの潔白と、貴方のモルガン陛下への忠誠心を伝えろといってたのだけど・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「確かに私は貴方の言った通りに報告したわ。貴方が言う事すべてを隠す事なくモルガン陛下に伝えた。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしモルガン陛下は貴方のことなど、消極的な態度で事の話を終わらせたわ。ウッドワスへの返答も無しに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「それとキャメロットにいる妖精たちからある噂話を耳にしている。モルガン陛下に仕える女王軍の騎士たちから聞いているわ。」

ウッドワス「・・・噂だと?アグラヴェイン、モルガン陛下が私や『牙の氏族』たちの事を愛していないという、貴様のその戯れ言を私が信じるワケが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「だからこそ貴方は『予言の子』がキャメロットにいるにも関わらず、モルガン陛下と『予言の子』との謁見の参列に貴方を加えなかったって事を。」

ウッドワス「!?」


妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス、あなた・・・・自身らの軍備を拡大するために、必要以上に人間の出荷数を増やせと、定期会議に度々とモルガン陛下に申請しているよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士モードレッドの領土:ネオ・ニュー・ダーリントンで飼育されている有り余る数の人間ではなく、女王陛下が管理する西の人間牧場からの出荷を、貴方は求めている。」

妖精騎士アグラヴェイン「人間の製造と出荷は元々‥女王兵下の指示で制限しているというのに、貴方がモードレッドの所ではなく、女王兵下の方にしつこく申請しているせいなのか、」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下は人間を無駄に消費する貴方と貴方たち『牙の氏族』に愛想が尽き、『牙の氏族』の廃滅を考えていると、側近の女王騎士から聞いているわ。」

ウッドワス「は‥廃滅だと・・・!?」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「『牙の氏族』の廃滅の方法は聞けなかったが、おそらく今回のロンディニウムとの戦闘・・・モルガン陛下はワザと負けるように仕向けるはずだと・・・」

ウッドワス「は・・・廃滅だと・・・?アグラヴェイン・・・いくら貴様の冗談であったとしても、これは冗談では済まされね!我ら『牙の氏族』を侮辱するのか、貴様は!!」激怒

ウッドワス「モルガン陛下はそんな事など言わん!我ら『牙の氏族』は2000年のも間、モルガン陛下に仕え、この妖精國を守ってきた存在だ!」

ウッドワス「そんな我ら『牙の氏族』をモルガン陛下がそのような理由で我らを廃滅すると考える筈がない!考えるとすれば、廃滅すべき『牙の氏族』はごく数名に限られている。」

ウッドワス「私に変身し、痴態の限りを尽くす沖様の部下であるレオンゴン、モルガン陛下に刃向かった裏切り者のボガード、いずれ『厄災』に成り得る存在であるバーゲスト・・・」

ウッドワス「これら3翅の恥知らず共こそ、モルガン陛下が廃滅すべき『牙の氏族』であり、私を含めた全ての『牙の氏族』を滅ぼすなど、陛下がご考えになる訳がない!!」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・貴方がそう考えるのは自由よ。この話はあくまで陛下の側近たちの噂でしかないからね・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・・オーロラもさぞかし悲しんでいるだろうね?誰よりもウッドワスを愛そうとした自身より、殺すつもりでウッドワスの事を利用しているモルガンを貴方は愛してしまっているから‥」

ウッドワス「!?。なんだと・・・・オーロラがなんと?」

妖精騎士アグラヴェイン「言ってなかったわね。オーロラはね、自身の死に際に貴方の名前をくり返しで呼び続けていたわ・・・まるで貴方に助けを求めているかのように・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン?:オーロラの死に間際の遺言


オーロラ(回想)「ウッドワス・・・ウッドワス・・・・私が愛する強き者・・・・私の伴侶となるべき・・・妖精國の王たる妖精の牙・・・」ポロポロポロ・・・(泣いている)

オーロラ(回想)「助けて・・・ウッドワス・・・‥貴方に見捨てられたわたしに・・・・もういきるかちな・・・・んか・・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「(オーロラが最後にそんな言葉を残したというのか・・・オーロラはわたしがいずれモルガン陛下を説得し、オーロラの事を助けに来ると信じていたというのか!)――」キリキリキリィィ〜〜!(怒りを募らせる)

ウッドワス「何故だ!なぜそんな重要な事を言わなかったのだ!オーロラがわたしに助けを求めていたというのなら、わたしがモルガン陛下に説得して――」

妖精騎士アグラヴェイン「――説得したところでオーロラの死刑は確定してた。どっちにしてもオーロラはもう助からなかった・・・オーロラの事をモルガン陛下によって死刑を宣告されたあの日からね?」

妖精騎士アグラヴェイン「フッ、貴方・・・2日前は自身が『オーロラ派』ではないと潔白を証明したというのに、貴方は未だにオーロラの事を引きずっているのね?」

妖精騎士アグラヴェイン「だからモルガン陛下は貴方の事を信頼していると見せかけて、貴方もろとも『牙の氏族』を廃滅しようと考えているのよ。」

ウッドワス「――!?」ビクッ!(驚愕している)
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 23:14:17.96 ID:5H+XfVnO0
妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下はおそらく、ロンディニウムでの戦いにてウッドワス軍が円卓軍や境界なき勇士団に負けるように何かを仕掛けるつもりよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「例えば、貴方たちへの増援として送られるはずの増援はブラフであり、貴方たちに増援を送ると見せかけて、貴方たちをあの場で見捨てるつもりよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「陛下が重用としているのは三澤亮太とその家族の殲滅であり、それらを可能とするのが私たち『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』である事。」

妖精騎士アグラヴェイン「故に貴方たちのような、人間を無駄に消費するだけの無能で時代遅れの番犬に、陛下の軍勢を削ぐわけにはいかないからね‥?」ニヤリッ‥(笑みを見せる)

ウッドワス「!?。黙れ!わたしは信じぬ・・・信じてなるもんか!モルガン陛下が・・・我ら『牙の氏族』を裏切る事など!!」ググググゥゥゥ〜〜!!(怒りを滾らせている)


ウッドワス「良いだろう!貴様がそんな戯れ言を言い続けるというのなら、私も貴様らに対して考えがある!」

ウッドワス「貴様の部下であるレオンゴンを牙の氏族長補佐および我が軍勢から解任し、ロンディニウムでの戦いに、貴様ら『イレギュラーズ』の助けなど一切借りようとはしない!」

ウッドワス「我が軍は貴様から買い取った“秘密兵器”と女王陛下からの援軍で事足りる!貴様たちは一切も我らの戦争に首を突っ込むんじゃない!」

ウッドワス「それと万が一‥女王陛下からの援軍が到着し、我が軍とその援軍で円卓軍と境界なき勇士団、ロンディニウムの者たち全てを1人残さず殲滅した暁には・・・」

ウッドワス「貴様たち『イレギュラーズ』の即解体‥並びに私とモルガン陛下を侮辱した許しとして、貴様の妖精騎士としての地位・権力などの全てを陛下に返納しろ!」

ウッドワス「そしてお前は『歪みの岬』にあるドアのどれかに入り、二度とこの妖精國に帰ってくるんじゃない!!」

妖精騎士アグラヴェイン「‥成る程。貴方が言ったその条件‥私と賭けをしたいって言いたいのね?良いわ‥その賭け、受けて立つわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「その代わり・・・私の言ってたように、貴方の前に女王陛下からの援軍が来ず、貴方がロンディニウムの連中に負けるような事があるとすれば・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方の生死を問わず、貴方の持つ牙の氏族長の全ての権限と領土を全てレオンゴンに譲渡する事。そして貴方は一切、女王軍への介入は許さず、モルガン陛下への謁見も許されない‥」

妖精騎士アグラヴェイン「つまりはウッドワス・・・・貴方は女王軍からの永久追放よ。それだけはわかるはずよね?」

ウッドワス「ああ。望むところだ・・・その条件、受けて立とうじゃないか!」ギリッ!(真剣な表情)


ウッドワス軍・兵士「お待ちくださいウッドワス殿!あのような挑発に乗り、もしその賭け事に負けるような事があれば、あなた様は全てを失います!それでも宜しいのですか!?」

ウッドワス「構わぬ!妖精騎士アグラヴェインにはティンタジェルの事での仮がある。奴ら『イレギュラーズ』との競争で『予言の子』を取り逃がしたっていう仮がな!」

ウッドワス「奴らの邪魔さえなければ、このようなモルガン陛下の手を煩わせる事もなかったというのに・・・奴は事もあろうに私と陛下との信頼さえも侮辱してきた!」

ウッドワス「奴らは奴ら自身の持つ異端の亜鈴の力への傲慢さゆえに、ここまでの我ら『牙の氏族』を侮辱は断じて許されないモノだ!」

ウッドワス「妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を持ってこい!今すぐにだ!」カァァ〜〜!(怒鳴るように命令する)

ウッドワス軍・兵士「は、はいぃぃ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(言われたモノを取りに向かう)


ウッドワス「フッ、覚悟するがいい■■■■■!私と女王陛下の信頼と貴様の言い分、どちらが正しいのかを必ず証明してみせよう!」

ウッドワス「そしてその時こそ、貴様の最後と言うわけだからな!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・」黙っている
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムでの決戦まであと3日、秘密兵器(ピューパ、クリサリス、コクーン)の購入チケットを手にしてから2日後・・・

妖精騎士アグラヴェインは約束通りにウッドワスが購入した秘密兵器である妖精兵器3機を届け、妖精兵器3機はウッドワスを司令塔としての登録を行なった。

ウッドワスはこれらの兵器と女王軍からの援軍によって、円卓軍と境界なき勇士団を含むロンディニウムの住民全てを蹂躙し、全てを根絶やしにする事への楽しみを募らせていたが、

妖精騎士アグラヴェインにその女王軍からの援軍はなく、モルガンがウッドワスたち『牙の氏族』に愛想がついて彼らを廃滅しようとする噂を話した事で、

その事で怒りが頂点に達したウッドワスは、妖精騎士アグラヴェインの挑発に対し、自身の氏族長としての全てと女王軍からの永久追放を賭けると同時に、

妖精騎士アグラヴェインに関しては、イレギュラーズの即時解体と妖精騎士アグラヴェインの着名と全権の返納と妖精國追放を賭けるとして、

妖精騎士アグラヴェインとウッドワスの2人の間に、妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)(意味:『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)の妖精國版)による賭博が発生し、

その賭博によって2人のどちらの言い分の方が正しいかという証明を言い渡され、ウッドワスは自身の方が正しいのだと確信を持っていたのだが・・・
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 23:58:47.53 ID:5H+XfVnO0
オマケ:ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインにかわされた妖精賭博証明(フェリアル・スクロール) 『わかりやすく言うと妖精國版の『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)』

――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスの場合


束縛術式 

対象:
妖精騎士アグラヴェイン(真名:■■■■■(ザントマン))

妖精騎士アグラヴェインの妖精紋様が命ず。
各条件の成就を前提とし、制約は戒律となりて、例外無く対象を縛るものなり。


制約:
妖精國軍 特殊異端妖精部隊『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の総大将:妖精騎士アグラヴェイン本人に対し、
本人の持つ全ての領地・権限を妖精國ブリテン現女王『モルガン』への返還、並びに『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の即時解散、妖精國ブリテンからの国外退去、以後の妖精國ブリテンの入国を禁則とする。

条件:
ロンディニウムでの戦いにて、円卓軍および境界なき勇士団の全メンバーと軍隊の殲滅と廃都ロンディニウムの制圧

――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェインの場合


束縛術式 

対象:
ウッドワス

『牙の氏族』ウッドワスの妖精紋様が命ず。
各条件の成就を前提とし、制約は戒律となりて、例外無く対象を縛るものなり。


制約:
亜鈴百種・排熱大公、排熱大公ライネックの次代たるウッドワスに対し、
当本人の持つ全ての領地・権限を次期牙の氏族長レオンゴンへの譲渡、並びに妖精國ブリテン現女王『モルガン』への謁見・面会の意図、及び行為を永久に禁則とする。

条件:
ロンディニウムでの戦いにて、ウッドワス本人とそれらに関する者たちが円卓軍および境界なき勇士団の全メンバーと軍隊に敗北・敗走をする。(戦死も含まれる)
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 21:47:29.70 ID:oB2ORm3Q0
そして現在・・・・ロンディニウム周辺:平原にて―――


【(見捨てるはずがないって・・・)】
【(いったいウッドワスは何を言っているんだ・・・?】←

ウッドワス「そうだ。・・・あり得るはずがない・・・モルガン陛下が三澤亮太に対して二倍の数の援軍を出すっていうのは聞いている・・・だが・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインが互いに妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を書いていく最中・・・


カキカキカキカキ・・・・(妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を書いていく2人)

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「ウッドワス。・・・貴方は貴方自身が陛下の信頼に値している事と、貴方のやり方でアルト・オルラントと『予言の子』を亡き者にできるという証明・・・」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「その2つを持って、自身が持つ氏族長の全権力をチップに上乗せし、私を妖精國から追い出す賭けを仕掛けた事には、私もまた、貴方に敬意を表するわ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「だけどこれだけは真実である事は変わりはない。もし陛下が“援軍を送っていない”って答えたのなら、それは正しい事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「陛下は貴方のその1000年前にその手で『大厄災』の王を払った力を信頼し、敢えて援軍を送らなかったと言う理由になるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「しかし貴方に“援軍を送った”と言ったのならば・・・・それは貴方を騙し、『牙の氏族』を切り捨てる為に付いた嘘になるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「いくら貴方が窮地に立たされようとも、実際に援軍が送られていない以上、貴方はモルガン陛下に不要とされた妖精‥」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「女王陛下は貴方と『牙の氏族』を用済みとし、陛下はあのような嘘を付いたと見て間違いはないわ・・・」

ウッドワス「―――!?。(こいつぅぅぅ〜〜〜!!)」ビキビキビキッ、バキッ!(持ってた羽ペンを破壊しながら)


カキカキカキ‥シュルッ、クルクルクルゥゥ〜〜・・・(お互いに書き終わった妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)をまとめていく2人)
―――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「いや、まだだ・・・まだ私は・・・オレは・・・まだアイツが書いた条件を満たしていない・・・。まだオレは‥奴らに負けてなどいない!」

ウッドワス「それこそアイツが言った事など、大嘘に決まっているだろうがぁぁああああああ!!」ガァァァ〜〜!(激情する)



ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横から飛び出していく)


ウッドワス「―――!?」真横から飛び出すピューパを見て‥

ボガード、パーシヴァル「―――!?」飛び出していくピューパを見て‥

アルトリア「トリャァァァーーー!」キィィン、ビュゥゥゥーーン!(ブースター全開で突っ込んでいく)

アルト、セツノ、ルージュ「〜〜〜〜〜〜!?」アルトリアにしがみついている


【――アルトリア!?】
【ダメだ!止まって―――】←

ウッドワス「――――――!!!」グゥゥゥ〜〜!(何かを仕掛けていく)
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 23:30:23.55 ID:oB2ORm3Q0
アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横に突っ込む数秒前・・・


ブルルゥゥ〜〜ン!ブルンブルンブルゥゥ〜〜ン!(ピューパを念じて運転していくアルトリア)


アルトリア「オラオラオラァァァ〜〜!!『予言の子』アルトリア様のお通りだぁぁ〜〜!!」ブルンブルゥゥ〜〜ン!(調子に乗っている)

逃げていくウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁぁ〜〜!?」タタタタタァァーー!(ピューパから逃げていく)


アルト「お、おい!調子に乗るなアルトリア!いくら君の念じで動かせるからって、アルトリアはアドニスと違って運転経験ないだろ!?」

アルトリア「運転経験?何ですか・・・私、このようなアドニスと同じぐらいにこのような乗り物を動かせているのですから兵器ですよ!」

アルトリア「アハハハッ!もしかしたら私、アドニス君の次にあのジープワゴンを運転できるじゃないのかなぁ〜〜?」うぬぼれている

アルト「そういう意味じゃなくて・・・アドニスはアルトリアと違って、別のカルデアの世界で車の運転を―――」

ルージュ「アルトリア!まえ、前!」アワワワ・・・(前を見て慌てている)


ブルルゥゥ〜〜ン!(徐々にウッドワスの真横に向かっていくピューパ)


アルトリア「前・・・って、あそこにウッドワスが!よぉぉし、このままウッドワスなんか私がひきつぶしてやっちゃうのだから!」

アルトリア「――ブースター全開!イッケェェェーーー!!」キィィン、ポチポチポチッ!(ブースター全開のコマンドを念じて入力する)

アルト「ちょ、このままウッドワスをひき殺して・・・うわぁぁぁっ!?」ドスンッ!(揺れで体勢を崩す)

ルージュ、セツノ「キャァァッ!?」ドスンッ!(同じく体勢を崩す)


ギィィィ〜ン、ジュボォォーー!(スピード全開でウッドワスに突っ込んでいくピューパ)
―――――――――――――――――――――――――――
ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横から飛び出していく)


ウッドワス「―――!?」真横から飛び出すピューパを見て‥

アルトリア「トリャァァァーーー!」キィィン、ビュゥゥゥーーン!(ブースター全開で突っ込んでいく)

アルト、セツノ、ルージュ「〜〜〜〜〜〜!?」アルトリアにしがみついている

ビリビリビリィィ〜〜!ビュゥゥゥーーン!!(ブースター全開と電撃ユニット最大出力でウッドワスに突っ込んでいくピューパ)


ウッドワス「――――!!!がぁああああああ!!」グググッ!(受け止める)


――ガシッ、ギュゥゥゥーーー!!(ピューパの追突を自身の身体で受け止めるウッドワス)

アルトリア「えっ――うわぁぁぁ〜〜!?」ガタァァァン!(投げ出される)

アルト、ルージュ、セツノ「キャァァァ(うわぁぁぁ)〜〜!?」ガタァァァン!(投げ出される)


【アルトたちが投げ出された!?】

バーゲスト「アルト!セツノ!」ダダダダァァーー!(投げ出されたアルトとセツノに向かって行く)

メリュジーヌ「ルージュ!」ビュゥゥーーン!(投げ出されたルージュに向けて飛んでいく)


ヒュゥゥ〜〜、ドサッ!(バーゲストが地上でアルトとセツノを受け止めていく)

ヒュゥゥ〜〜、バサッ!スタッ!(メリュジーヌがルージュを空中で受け止め、地上に降ろしていく)
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 07:53:12.07 ID:sUTB51wK0
ヒュゥゥ〜〜〜ン・・・(ピューパから投げ出されたアルトリアが宙に浮いている)


アルトリア「うわぁぁぁ〜〜!?」ヒュゥゥゥ〜〜〜ン・・・

千子村正「―――アルトリア!」タタタタタァァーー!(受け止めようとする)


ドサッ、バフッ!(アルトリアの下半身が村正の顔に激突する)

千子村正「ノワァァッ!?」バフッ、ドサッ!(そのまま平原に倒れ込む)

アルトリア「〜〜〜〜!!」バブッ、ドサッ!(村正の顔に自身の下半身を押しつけられて‥)


ムニュムニュ♡(アルトリアの股下に村正の顔が敷かれている)

アルトリア「な、ななな何やっているんですか村正さぁぁ〜〜!?」カァァァ〜〜!(顔を赤く染める)

千子村正「知らねえよ‥なんでさ・・・‥」アルトリアの股下に顔を敷かれながら・・・

アルト「〜〜〜〜〜〜」ハァ〜‥(ため息をつく)

ダ・ヴィンチちゃんたち「〜〜〜〜・・・」呆れている

【(正にラッキースケベだな・・・)】←
【(なんと羨ましい事なのか・・・)】
―――――――――――――――――――――――――

ガシィィ、ズグググゥゥゥ〜〜〜!!(受け止めたピューパを持ち上げていくウッドワス)

【!?】
【あの追突攻撃をもろともしていない!?】←


ウッドワス「ふぅぅぅぅ・・・‥ふぅぅぅぅ・・・・ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!」グググゥゥ〜〜!!(ピューパを持ち上げていく)

ピューパ「―――――――」ピィィ〜〜ガガガァァ〜〜‥(エラー音を出している)

ウッドワス「なにが秘密兵器だ・・・なにが妖精兵器だ・・・‥。私の事を期待させておいてこのような様を見せるとは・・・・」ジリジリジリィィ〜!(魔力放出が激しくなり・・・)

ウッドワス「この役立たずがぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!」ビリビリィィィ〜〜、ガキンッ!ジャキィンッ!(自身の着ていた背広が破れていく)



グググゥゥ〜〜、シュッ・・・‥ジャキジャキッ、ガシャァァァーーーン!!(持ち上げていたピューパが突如として縦横に真っ二つになる)


アルトたち「―――!?」驚愕する

アルトリアたち「―――!?」驚愕する

バーゲスト、メリュジーヌ「ツゥゥ・・・・」苦い顔をする


ガシャガシャァァァ〜ン・・・・(真っ二つに破壊されたピューパ)

ピューパのAIポット「ビービービィィ〜〜・・・・ガガガガァァ――――」ガガガガ・・・(完全破壊)


ウッドワス「ふぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・ふぅぅぅぅぅ―――――――――」ジジジジィィ〜〜!(魔力が排熱するように出ている)

【―――!?】
【(あの機械兵器を一撃で破壊した・・・だと・・・)】←
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 09:32:21.57 ID:sUTB51wK0
ジジジィィ〜〜、ドスンッ!(戦う体勢を構えるウッドワス)


ウッドワス「紳士の時間は終わりだ、虫けら風情の人間共よ!どいつもコイツも、私と陛下の信頼を愚弄するとは!その行為は万死に値する!」

ウッドワス「いいだろう。お前たちがそこまでするなら、このオレが相手になってやろう!お前たち全員でかかってこい!」

ウッドワス「『牙の氏族』の長、ウッドワスの本領――――その肉の程にお前たち全員に食い込んでくれる!」

ウッドワス「覚悟するがいい、貴様ら全員このオレがその身の原型が無くなるまで引き裂いてやるからなぁぁ〜!」


ぐがぁぁぁぁ〜〜〜〜!!(アルトたちとアルトリアたちに向けて咆吼を放つ)


アルトたち「ヌゥゥ〜〜〜〜!」咆吼の威圧に耐えていく

アルトリアたち「ツゥゥ〜〜〜!」咆吼の威圧に耐えていく

【す、すごい威圧だ・・・・】
【まるで勝ち目が内容に見える・・・・】←



スッ、バサァァ〜〜!(自身の背広を脱ぎ捨てるボガード)


ボガード「フッ、ようやく本気を出してきたかウッドワスよ。いつ頃かな、私と氏族の長の座を競い合ったあの頃からか?」

ウッドワス「ボガードか・・・フンッ、一度オレに負けた奴にオレの強さなどわかっていると言うのに刃向かうつもりか?」

ウッドワス「まあいい・・・ボガードだろうと裏切り者の先代・妖精騎士2人だろうと、このオレが全てここで亡き者にしてくれる!」

ウッドワス「特に『厄災の子』であるバーゲスト・・・貴様には200年の鬱憤や我ら『牙の氏族』を裏切った罪は大きい。むしろ異界の人間と夫婦になり、互いに身体を求め合い、」

ウッドワス「あろう事か、貴様のような『厄災の子』の血を引く子供を3人も産んでオレの前に立つなど、それこそオレの腹だたしき事だ!」

ウッドワス「バーゲストよ、貴様や貴様の子供もろとも・・・この妖精國に残らぬよう、徹底的にその身を切り刻んでやるからな!」

バーゲスト「くぅぅっ!ウッドワス、貴様ぁぁ〜〜!」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)


タタタタタァァーー!(武蔵やトリスタンたちが駆けつける)


トリスタン「マスター!ここは皆さま方の力を合わせ、ウッドワスをこの場で倒しましょう!」

千子村正「ああ。まだ行けるか藤丸、アルト。奴をここで倒すぞ!ここまで頑張ってきた皆の為にもなあ!」

アルト「わかっている・・・みんな、行くぞ!」

パーシヴァル「はい!円卓軍、境界なき勇士団・・・全軍突撃――!!」号令を放つ

ここにいる味方軍全員「オォォォォーーーーーー!!」叫んでいく

――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスが想定していた女王軍の援軍が来ず、秘密兵器であった3機の妖精兵器もまた2機が破壊され、1機はアルトリアとアルトたちに制御されしまい‥

パーシヴァル率いる円卓軍に囲まれてしまい、3日前に交わした妖精騎士アグラヴェインとの賭けもあって、心境も戦況も窮地に立たされたウッドワスの怒りは頂点へと達し、

ウッドワスは追突攻撃を仕掛けたピューパを役立たずと称し、自身の手で真っ二つに破壊しつつ、自身の亜鈴百種の力を解放していく。

そしてウッドワスによる威嚇の咆吼を顧みず、アルトたちとアルトリアたち、パーシヴァルたちはウッドワスとの決戦に望むのであった。
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 21:18:24.68 ID:sUTB51wK0
ジャキジャキンッ、ジャキィィン!バババババァァァーーー!!(ゼンカイジャーとディエンドたちによる総攻撃)


ゼロワン「タァァァ〜〜〜!」ジャキィィン!(アタッシュカリバーで攻撃)

セフィー「ハァァァ〜〜〜!」ジャキジャキジャキン!(超高速で斬る)

千子村正「ツリャアァァァ〜〜!!」ジャキジャキンッ!(刀による攻撃)

武蔵「ハァァァァッ!」ジャィィン!(二刀の刀で斬っていく)

ウッドワス「ぐぅぅぅ〜〜!」ジャキジャキンッ!(攻撃を受ける)


ゼンカイザー「ハァァァ〜〜!!」バババァァ〜〜ン!(ギアトリンガーによる銃撃)

ディエンド「ハァッ!」ババババン、ビィィィーー!(ディエンドブラストを放つ)

トリスタン「ハァァァッ!」ポロロォォン!

ウッドワス「ぐぅぅぅぅ〜〜!」ガシュガシュッ、ビィィーーババババァァン!(銃撃を受けていく)


ウッドワス「―――――――――!!」ギィィィィン、ジュオォォォーー!(眼光が光り、魔力が放出される)

ジュグジュグゥゥ〜〜〜!(受けた傷が回復していく)


ゼロワン「!?。なんだ、俺たちが与えた傷が消えていったぞ!」驚いている

ツーカイザー「ああ、オレもさっき見たのだが・・・あれはマジで受けた傷を回復したとしか見えなかったぞ!」驚いている

セフィー「ああ・・・ダルダンは宝石の身体とも、妖精騎士ガレスの戦いでも違い‥奴は受けた傷を瞬時に自身の妖精の力で治したように見えていた‥まさかとは思うが‥」

千子村正「はぁ!?だとしたらアイツの身体は不死身だって言いたいのか?」驚いている

武蔵「えっ、マジ!?それって斬っても斬ってもキリが無いって事だよね!?そんないったいどうやって―――」


ウッドワス「フフフッ、フゥゥゥ!」ビィィィーー!(手からレーザー発射)

ゼンカイジャーたち、ディエンド、トリスタン「うわぁぁ〜〜!?」ビィィ〜、ババババァァ〜〜!(ダメージを受ける)

武蔵「介人くん!トリスタン!このぉぉ〜〜!」タタタタァァァ−!(接近する)

ゼロワン、ツーカイザー「タァァァ〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(接近する)

ウッドワス「――――」ヒュッ、シュンッ!(手刀を振るう素振りで素通りする)

武蔵「!?。このっ―――」振り返ろうとするも・・・


ガシュガシュバシュゥゥン!(武蔵、ゼロワン、ツーカイザーの3人が斬られる)


武蔵「〜〜ガハッ!?」血を吐く

ゼロワン、ツーカイザー「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキィィン!(斬られるように火花が飛ぶ)

ウッドワス「フンッ、遅いなぁ・・・こんなモノなど取るに足らん・・・」シュッシュッ・・・(手に付いた血を振り払いながら‥)
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 23:21:46.92 ID:sUTB51wK0
ギギギィィィ〜、ギィギィ〜〜!(ウッドワスの両腕両足に魔糸が締めあげていく)


ウッドワス「!」バシンッ、ギギギィィィ〜〜!(魔糸に縛られていく)

ルージュ「よし、今よみんな!」ギギギィィ〜〜!(ウッドワスを縛り上げる)

セツノ「うん!ヤァァァ〜〜!!」ビリビリィィ〜、バリバリバリィィィ〜〜!!(魔糸を通して雷撃を放つ)

ダ・ヴィンチちゃん「よし、いけぇぇ〜〜!!」ギュゥゥ〜ン、ビュゥゥーーン!(アームレーザー発射!)

カイニス「トリャァァ〜〜!」ビリビリィィ〜、ドバァァァ〜〜!(水流攻撃)


ウッドワス「ツゥゥ‥ガァァァァ〜〜!!」ギギギィィ〜〜、ブチブチンッ!(魔糸を力ずくで斬っていく)

カイニス、セツノ、ダ・ヴィンチちゃん「―――!?」

ルージュ「ちょっ、嘘でしょ!?」驚愕する

ウッドワス「フッ、フンッ!」シュシュッ!(素早く動いていく)


ビュビュビュビュゥゥ〜ン!ゴォォォ〜!(ダ・ヴィンチちゃんとカイニスの攻撃をかわしていく)

【速い!?なんて速さなんだ・・・】

アルト「ああ‥ブルーナやダルダンと違って、伊達に『牙の氏族』の長を名乗っていないらしいなあ?」タタタタタァァーー!(向かって行く)

バーゲスト「アルト!」タタタタタァァーー!(向かって行く)


ウッドワス「ゴァァァァ〜〜!!」ジャキィィン!(カイニスに向けて引っ掻いていく)

カイニス「クゥゥッ!」盾で防御しようとする

ジャキィィン!ガシィン!(カイニスの盾の上部分が斬れてしまう)

カイニス「んなっ!?クソォォ〜〜!」ジャキィィン!(槍突き攻撃)

ウッドワス「―――!。ガァァァ〜〜!」ヒュッ、ヒュッ、ぐがぁぁぁ〜!(噛みつこうとする)

カイニス「―――!?」


ギュゥゥゥーーン!(アルトのザ・ワールドが発動する)

ウッドワス「」ピタッ!(時が止まる)

カイニス「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「―――!!。ヒール(改悪)!」ガシッ、ヒュッ!キィィン!(カイニスを後ろに投げつけ、ウッドワスにヒール(改悪)をかける)


フンッ、グサリッ!シュタタタッ!(ウッドワスの右足に剣を突き立て、その場から離れるアルト)

アルト「(よし、そして時は動き出す‥)」ギュゥゥゥゥ!!


ガプンッ!グサリッ!(ウッドワスのかみつきが空振り、右足に剣が突き刺さる)

カイニス「のわっ!?アルトか、なんか助かったぜ!」

ウッドワス「ヌグッ!?ツゥゥ〜〜三澤亮太の力か!奴め、時を止め―――」


キィィン、ドックンッ!(アルトのヒール(改悪)が発動する)

ウッドワス「―――!?。ゴハァッ・・・」バシュッ!(吐血だけする)
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/04(日) 21:13:09.85 ID:o8i6HRVu0
アルト「!?。(バカな・・・俺は確かにヒール(改悪)をウッドワスの内部全体にかけ、内側で爆発するようにしたはず・・・)」

アルト「(まさか‥3年前に戦ったモルガンと同じように、ウッドワスの亜鈴や力などでヒール(改悪)の効力を減らしたのか?)」

ウッドワス「ゲホゲホッ!・・・この体内から爆発したかのようなこの激痛・・・成る程、これが貴様が得意とするヒールの力か・・・。」タラタラァァ〜‥(口から血が出ている)

ウッドワス「さすがにこれはオレでも耐えがたいキツい一撃だ・・・だがこのような攻撃にオレは倒せぬゾ!」グルルゥゥ〜!(唸りをあげていく)


ガシュンッ!ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(右足に刺さった剣を引き抜き、右足の刺し傷が治っていく)


【――!?】
【またウッドワスの傷が瞬時に治った・・・】←

スズカ「ウッドワスの体内で亜鈴と思われる力が肺部分から発動している‥おそらくそこからウッドワスの治癒能力が発動しているのだわ!」ピピピッ!(サーチしていく)

ボガード「ああそうだ。ウッドワスのあの力は『星の肺』と言って、どれ程の攻撃を与えようとも、ウッドワスの『星の肺』によって傷ついた身体を瞬時に回復させる事が出来る。」

ボガード「あやつの“ソレ”のせいで、私はウッドワスに力及ばず負けてしまったんだ・・・」

メリュジーヌ「ええ。だったらその『星の肺』を破壊するまで・・・バーゲスト!」ジャキンッ、ビュゥゥーン!(向かって行く)

バーゲスト「ああ!覚悟するがいい、ウッドワス!我が角は我らの夫アルトと我らの家族の為に!」ジャキンッ!タタタタタァァーー!(向かって行く)


ビュゥゥーン、タタタタタァァーー!(ウッドワスに向かって行くバーゲストとメリュジーヌ)


ウッドワス「オレに向かって来るか裏切り者の妖精騎士よ!お前たち2人の出生は浅ましくも、モルガン陛下に忠誠を誓い、陛下に仕える事でその存在を許して貰えたというのに・・・」

ウッドワス「よもやそこの異界の人間の男である三澤亮太に心を奪われ、その男とまぐあって出来た‥半妖半人の子をこの世に産み落とすなど、同じ妖精國の妖精として不敬でしかない!」

ウッドワス「特に黒犬の娘は異常だ!自身の身に野生の掟(ワイルドルール)を自分で破り、その身に黒犬の娘の子を3人も産みだすなど、我ら『牙の氏族』の大きな汚点でしかない!」

バーゲスト「!?。我が子らを侮辱する気かぁぁ〜!」ギィィン、ジュボォォォーー!(妖精剣ガラティーンに黒炎が包み込む)

ウッドワス「だが、貴様ら元・妖精騎士の子等の事は既にイレギュラーズの者たちから聞いている。彼女たちの子等は今の貴様らにとって、とても大事としている宝とも言える。故に―――」


キランッ、シュッ!――――――(向かって来るメリュジーヌとバーゲストを素通りする)

メリュジーヌ、バーゲスト「――――!?」後ろに振り返る

ウッドワス「―――――――!!」ビュゥゥゥーーン!(猛スピードである人物に近づいていく)


シュゥゥン!ジャキィン、ガァァァ〜〜!!(後ろにいるスズカにかみ殺そうとする)

スズカ「――――!?」ビクッ!

メリュジーヌ「スズカァァーー!?」ビュゥゥゥーーン!(引きかえす)

ウッドワス「ウガァァァーーーー!!」ガァァァァ〜〜!(大きな口を開けながら)

アルト「スズカ!?」

メリュジーヌ「――――――」ビュゥゥゥーーン!(鈴鹿に向かって突っ込んでいく)


ガァァッ!――ドサッ、ガブガブッ!バキィィン!!(スズカの事を押し倒し、代わりにウッドワスに噛みつかれるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「ウグッ!?ガァァァ〜〜〜!!」ガチュチュゥゥ〜〜!(ウッドワスの牙が身体に食い込まれていく)

スズカ「―――お母様!?」驚愕する

アルト、バーゲスト、パーシヴァル「「メリュジーヌ!!」」

【(メリュジーヌがスズカを庇って・・・)】
【メリュジーヌ!?】←
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/04(日) 23:37:18.18 ID:o8i6HRVu0
ビュゥゥーーン!タタタタタァァーー!(直ぐさまにウッドワスの後ろを突くセフィーとセツノ)


セフィー「くぅぅ〜〜、母さんを離すんだ!」ジャキジャキジャキンッ!(ウッドワスの背中を斬りつけていく)

セツノ「ヤァァァ〜〜!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(電撃を帯びた氷の爪を繰り出す)

ウッドワス「――!。―――――」ノシッ‥(メリュジーヌを噛みつきながら逆立ちをしていき‥)


グルグルゥゥーー!バシバシバシィィン!!(逆立ちで回転蹴りを繰り出すウッドワス)


セフィー「ヌグゥゥッ、ぐわぁぁぁ〜〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされ、長刀を落とす)

セツノ「キャァァァ〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされる)

スズカ「キャァァァ〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされる)

ルージュ「セフィーお兄ちゃん!?セツノお姉ちゃん!?スズカお姉ちゃん!?」蹴り飛ばされる3人を見て‥

ウッドワス「グゥゥゥ〜〜!ハァァァッ!」ベッ、バシィィン!(口にくわえていたメリュジーヌを離し、そのまま蹴り飛ばす)

メリュジーヌ「ガハァッ・・・」バシィィン!(蹴り飛ばされる)


ヒュゥゥン、バシィィン!(蹴り飛ばしたメリュジーヌがルージュに激突する)

ルージュ「きゃぁぁぁ!?」バシィィン!(メリュジーヌと激突する)

ジョルニ「ルージュ!?」


ウッドワス「フゥ―‥フゥーー‥。やはりな・・・いくら貴様ら妖精騎士が3年前より強くなろうとも、あのガキ共の母親である以上、ガキ共の心配をしないわけがない‥」

ウッドワス「愛する男の子供を守っていくのが、今のメリュジーヌとバーゲストの『目的』である故にそのガキ共の存在がその2人の“弱点”となりえる時もあるからな?」

メリュジーヌ「クゥゥゥ・・・ゲホゲホッ・・・・」吐血している

ボガード「くぅぅっ・・・ウッドワス!貴様という奴は、その力を持ってして彼女たちの大事な者から殺そうとするとは‥なんとあまりにも下劣に他ならぬぞ!」

パーシヴァル「ええ・・・ウッドワス殿!あなたがここ最近・・・オックスフォードや他の街にいる女妖精に眼をつけては襲いかかり、そして嫌がるその妖精を強姦しては使い捨てる‥」

パーシヴァル「その他に『牙の氏族』の長としてあるまじき行動を取り、他の妖精たちを見下していると聞きましたが、まさかここまで堕ちていたとは・・・」

パーシヴァル「ウッドワス殿。今は戦場での戦いとはいえ、元・妖精騎士である2人の子供等から狙い、彼女たちを守ろうとする隙を狙っていくとは‥それでも貴方は氏族の長だと言うのですか!!」

ウッドワス「――!?。黙れ!その話だけはするんじゃない!あんなオレの姿を使って痴態を犯し、オレの地位や氏族長の座を奪おうとするあの異端の妖精と一緒にするなぁぁぁぁ!!」ガァァ〜〜!!(激情する)



ギィィィン!グォォォ〜〜ン!(赤黒いオーラを纏って突っ込んでくる)

ウッドワス「グォォォォォ〜〜〜!!」ジャキンッ、グォォォォ〜〜ン!!(両爪を構え、赤黒きオーラを放っていく)

バーゲスト「!?。下がれアルト!」ガバッ!(アルトの盾になろうとするが‥)

ウッドワス「―――――――」グォォォ〜〜ン!(スピードを上げて近づいてくる)


【(あの動きはまさか‥!?)】
【気をつけるんだみんな!?】←

ウッドワス「―――遅いっ!」ビュゥゥゥーン!(加速していく)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/05(月) 23:53:55.83 ID:qkU04nyV0
バシバシッ、ガシュガシュッ!ジャキバシュ、ジャキバシィィン!(バーゲストとパーシヴァルに攻撃するウッドワス)

バーゲスト「ヌグッ、ぐはぁぁっ!?」バシッ、バシバシッ!(ウッドワスに蹴りつけられる)

パーシヴァル「ヌグッ、ぐわぁぁ!?」ジャキバシッ、ガシュンッ!(蹴られ引っかかれ、頭から血が出る)


シュッ、ジャキジャキッ!バシバシュン!(直ぐさまに後ろを取り、ゼンカイジャーたちに攻撃するウッドワス)

ゼンカイジャーたち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)

ツーカイザー「ヌワァァァ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)

ゼロワン「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)


シュッ、ビビビィィィーー!(直ぐさまに後ろを付き、今度はトリスタンたちにレーザー攻撃を加える)

カイニス「ドワァァッ!?」ビィィ〜ドゴォォン!(レーザーの攻撃を受ける)

ディエンド「ノワァァァッ!?」ビィィ〜ドゴォォン!(レーザーの攻撃を受ける)

トリスタン「ぐわっ!?」チュドォォーン!(爆発に巻き込まれる)

武蔵「キャァァッ!?」チュドォォーン!(爆発に巻き込まれる)


シュッ、バシバシィィン!(直ぐさまに後ろに付き、蹴り技を繰り出す)

ジョルニ「ぐわぁぁっ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)

千子村正「ゴワァァッ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)

アルトリア「キャァァッ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)


シュッ、ギュゥゥゥ〜〜ン!(最後に空中で大型のエネルギー弾を溜めていき・・・)

アルト「――――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

ダ・ヴィンチちゃん「―――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

アルトリア「――――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

ウッドワス「フフフッ・・・ハァァァッ!!」そのエネルギー弾を放つ


ギュゥゥゥ〜ン!ドゴォォォ〜〜ン!(必殺技:奔流(ほんりゅう)攻撃を放っていくウッドワス)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスと戦いの最中―――少し前のロンディニウム 内部:非戦闘員避難所にて・・・


ビュゥゥゥ〜〜ンンン・・・(大竜巻が徐々に収っていく)


ロブ「ヌゥゥゥ〜〜‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・。い、いったいなんだったんだ‥あの風は・・・」ドサッ・・・(石柱にしがみついていた)

ワグ「おい見ろよ!さっきまで円卓軍と戦っていたウッドワス軍がいなくなってる!きっとさっき急に吹いてきた暴風によって吹き飛ばされたんだ!」

ワグ「それにあの暴風が来る前、目の前がグチャグチャになっている中で聞こえた風の報せのような声・・・あれってコーラルの姉さんの声だったよなぁ?」

エイリン「ええ、間違いないわ・・・あの暴風はコーラルの姉御が吹かせた暴風よ!中に入ってきたウッドワス軍の軍隊を視線がグチャグチャの中で1人残らず吹き飛ばすために!」

エイリン「つまりあの風の報せは私たちをコーラルさんが吹かせた暴風に巻き込ませないようにする為に警告したのよ!私たちがコーラルさんが起こした暴風に吹き飛ばされないために!」


オォォォ〜〜〜!(エイリンの言葉に感心を持つロンディニウムの住民たち)
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/06(火) 22:25:07.68 ID:6OtpIXCa0
ロンディニウム:大広間にて・・・


バサァァ〜‥キィィン・・・(コーラルの翅の大きさが元に戻る)


コーラル「ハァ・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・―――」くたぁぁ〜〜・・・・(疲れ果てて倒れていく)

アドニス「―――!。大丈夫‥コーラル?」バサッ!(倒れるコーラルを支える)

コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・‥アドニス様・・・・わたし・・・・」ハァ‥ハァ‥ハァ‥(疲れ果てている)

ユーミル「うむ・・・魔力の出し過ぎによる疲労じゃな。しかしあの状況であんなデカい竜巻を起こし、女王軍の騎士を吹き飛ばしてまうとはのぉ〜!」

ユーミル「お主のおかげで皆が助かった!礼を言うぞ、コーラル!」喜んでいる

アドニス「うん!ありがとうコーラル・・・ボクたちの為に頑張ってくれて、本当にありがとう!」お礼を言う

コーラル「ハァ‥ハァ・・・。ええ、わたしもですよ・・・・私のこの風の力でアドニス様の・・・皆さま方のお役に立てて良かった・・・」ニコッ‥(笑顔を見せる)

アドニス「うん!」頷く

ガイル、ロンディニウムの少年「―――――」頷く



タタタタタァァーー!(立花響、月読調、オベロン、レッドラ・ビットが駆けつけてくる)


立花響「ハァハァハァ・・・アドニス君、コーラルさん!」タタタタタッ!(駆けつける)

ガイル「響!イズに伯爵も!――こっちだこっち!」4人に呼びかける

オベロン「ああ。コーラル、いったいアレはなんだったんだ?ボクらの視線がおぼろげに混濁して、キミの声がして言う通りにしたら、突然ともの凄い風が吹き荒れてきてね。」

オベロン「おかげで危うくあの竜巻に巻き込まれる所だったよ!まあ、どうにか柱にしがみついて飛ばされずに済んだものだが・・・」

ガイル「オベロン、今はそれどころじゃないんだ!コーラルがさっきの大竜巻を出したおかげでとても疲弊しているんだ!すぐに何処か安全な所で休ませないと・・・」

レッドラ・ビット「はい。そこの少年、今そこで倒れているコーラルの事はこの私に任せて避難所に戻りなさい!女王軍は吹き飛びましたが、まだ油断を許せる状況では無いですので!」

ロンディニウムの少年「う、うん!」頷く

アドニス「レッドラ・ビット、コーラルの事をお願い!」

レッドラ・ビット「ええ、お任せください!このレッドラ・ビット、必ずコーラル殿をお守りいたします!」

ドサッ、ノシィィ〜〜・・・(疲れ切っているコーラルをレッドラ・ビットの背中に乗せていく立花響たち)


タタタタタァァーー!(イズが駆けつけてくる)

イズ「―――――――――」タタタタタァァーー!(駆け足でやって来る)

ガイル「イズか!父さんたちの方は大丈夫なのか?こっちはどうにか中に入ったウッドワス軍をどうにかしたのだけど・・・」

イズ「いいえ。ガイルさん、我々はウッドワスに対して大きな間違いをしていました。このままでは貴方様のお父様たちは―――」


ドゴォォォーーーン!(外でウッドワスの『奔流』がアルトたちに向けて放たれる)


レッドラ・ビット「!?。なんですか、今の爆発音は!外の方から聞こえたのですが、まさか・・・!」

イズ「!。時間がありません・・・ガイル様、響様、今はあなた様のお力が必要です。今すぐに皆さまの元へ向かわれてください。」

イズ「それらの理由としてはこちらの方で情報を共有させて貰います。」ガチャッ・・・(何かを懐から取り出す)

立花響、ガイル「・・・えっ?」理由がわかっていない


ガチャ、シュルルゥゥ〜ガチャン!ピピピピィィ〜〜!(ある方法でガイルと立花響にイズからの情報共有がなされていく)
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 06:42:10.99 ID:vQQIgiRB0
ロンディニウム周辺:平原


シュゥゥゥ〜〜・・・・(辺りに煙が立ち込める)

ギュゥゥ〜〜ン・・・‥(ヒーローたちの多くの変身が強制解除される)


介人たち、海東大樹、飛電或人「〜〜〜〜〜・・・・」ボロボロォ〜、ドサッ・・・(変身解除され、うつ伏せになっている)

トリスタン、武蔵、ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「〜〜〜〜〜・・・」ズズズゥゥ〜‥(辛うじて立っている)

スズカ、セツノ、セフィー「〜〜〜・・・・」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分を抑えながら立っている)

アルトリア、ジョルニ、ルージュ「・・・・・・‥」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分を抑えながら立っている)

メリュジーヌ、パーシヴァル、バーゲスト「くっ、くぅぅぅ〜・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら立っている)


グググゥゥ〜〜!(アルトの両手を片手で縛り、アルトを吊り上げているウッドワス)

ウッドワス「――――フッ。想定外の事は察していたが‥いざ戦ってみれば、ざっとこんなモノだったな。」ドヤァァ〜‥(ドヤ顔)

ウッドワス「塵はどれほど積もったところで塵だ。戦いは真に力ある妖精一翅で行なうもの。裏切り者どもはソレすらもアイツらとの馴れそめによって忘れてしまったというのか?」

ウッドワス「陛下の妖精國において兵隊など、能なしどもに職を与えるための措置にすぎん。貴様らがどれほど数で勝ろうと、強者であるオレを殺す事はできない。」

ウッドワス「ハハハハハッ!バーゲストやメリュジーヌもそうだ。3年前のお前たち2人に比べれば、お前たちは強くなっているのかもしれないが、それは違う。」

ウッドワス「むしろ貴様らが守るべき者が多くなったせいで弱くなっているのではないのか?そこにいる半妖半人の子等が貴様らの足枷になっているのではないのか?」煽っている

バーゲスト「ヌッ、グゥゥ〜〜・・・・」キリキリィィ〜〜!(怒りを募らせる)

メリュジーヌ「ううう・・・・ゲホゴホッ・・・」ズキズキッ、タラタラァァ〜〜‥(腹部から血が出ている)


アルト「ツゥゥ〜〜‥離せ!離すんだ!」モガモガモガ・・・(吊り上げからもがいている)

ウッドワス「フンッ。安心しろ、貴様はすぐには殺さない・・・ヒールとかいう回復術を使う貴様をすぐ喰らったところですぐに回復するのはわかっている。」

ウッドワス「・・いや、貴様の頭を食いちぎりさえ出来れば、貴様の回復術は発動させずに殺せるか?それとも頭が再生してくるのか?」

ウッドワス「まぁどっちにしても、この戦いの賭けにオレが勝ち、妖精國から追放される妖精騎士アグラヴェインの目の前で貴様を殺し、そしてオレは彼女の前でこう宣言する‥」

ウッドワス「『お前がやってた事は無駄であり、オレこそが妖精國の心の強者である!』、っと言うことをな!」ドヤッ!(ドヤ顔)

アルト「!?。なんだって?まさかお前、妖精騎士アグラヴェインと・・・・」


ウッドワス「では食事の時間だ。この姿はハラが減る。優雅な作法は、期待しない方がいい。もっとも、モードレッドのヤロウと一緒にしないでくれよな?」

ウッドワス「オレはあのヤロウとは違って雑食だ。赤子の肉を好き好んで喰うヤツとは品格が違うからな・・?」

【・・・ダメだ、みんな動けない・・・・!】←
【(わたしが、なんとかしないと・・・・・)】


グググッ、ガシンッ!(決死の思いで立ち上がり、選定の槍を構えるパーシヴァル)

パーシヴァル「(・・・・また、叱られてしまうな・・・・しかも愛していた我が愛やその友人たちの目の前で・・・)」

パーシヴァル「(・・・まさに王者の力、美しき野生の化身。本来、人間が手を出していいものではない・・・・・だが!僕にも、ここでは死ねない理由がある・・・・!)」

パーシヴァル「(・・・わかってくれメリュジーヌ。これはここにいる皆を守る為に、この力を使うと言う事を・・・!)」グググッ!(選定の槍を握りしめる)

メリュジーヌ「ウウッ・・・・ゥゥゥゥ〜〜・・・」ズキズキズキッ、タラァァ〜〜・・・(傷口をおさえながら・・・・)
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 08:26:35.50 ID:vQQIgiRB0
文字修正:【(わたしが、なんとかしないと・・・・・)】→【(俺が、なんとかしないと・・・・・)】
――――――――――――――
ズタタタタタタァァァーーー!!(誰かがロンディニウム:正門側から走ってくる)


ウッドワス「―――んっ?」走ってくる人物を見て・・

パーシヴァル「―――!?」走ってくる人物を見て・・

アルト「――!?。まさか・・・!?」


ズダダダダァァァーー!ガキガキィィーン!(自身の両腕と両肩が鋼鉄に変化させていくガイル)

ガイル「アァァァーー!メタルガイル・タックル!」バシィィィーン!(ウッドワスに体当たりする)

ウッドワス「クゥゥッ!?」バシィィン!ズズゥゥ〜・・・(体当たりされ、アルトを縛っていた片手が緩む)

アルト「――!。ハッ、ヒール(改悪)!」シュタッ、キィィン!(隙を付いてウッドワスの片手にヒール(改悪)をかける)


ジュグジュグゥゥ〜、バシュゥゥン!(ヒール(改悪)によって、ウッドワスの片手が爆発する)

ウッドワス「!?。ゴワァァァァ〜〜!?」バシュゥゥ〜!(右手が吹き飛ぶ)

アルト「――――!」スタッ、タタタァァーー!(ウッドワスから離れる)

ガイル「父さん、大丈夫か!?」タタタタッ!(心配している)

アルト「ああ、ガイルのおかげで助かった。でもどうしてガイルがここに・・・・」

ガイル「ああそれだが・・・今は後にしてくれないか?・・・・・」キョロキョロ・・・・(周りの様子を見ていく)

アルト「あっ、あぁそうだが・・・」ガイルの様子を見て・・・


介人たち5人「・・・・・・」ボロボロォォ〜・・・(うつ伏せになって倒れている)

ジョルニたち5人「・・・・・・」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分をおさえて立っている)

アルトリアとダ・ヴィンチたち「・・・・・・・」支えながら立っている

カイニス、ボガード「・・・・・・」ジャキン!(まだ戦う姿勢を取っている)

パーシヴァル「ガイル殿・・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら‥)

バーゲスト「ガイル・・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら‥)

メリュジーヌ「ガイル・・・ウゥゥ・・・」ドサッ・・・(横に倒れている)


ガイル「――!?てめえ、よくも俺の父さん母さんや妹たちをボコボコにしてくれたな!俺や響たちがお前の兵の術に苦戦を強いられている間にこんな事を!」

ガイル「そうやってお前はその力で俺の父さんと母さん、兄妹たちや仲間をぶっ殺して勝ち誇ろうというのか!」ググゥゥ〜!(怒りを見せる)

アルト「――!?。ガイル、お前どうしてその事を・・・・」ガイルの様子を見て・・・


ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(『星の肺』後からで自身の片腕を治していくウッドワス)


ウッドワス「ヌゥゥ〜・・!お前は、裏切り者のバーゲストのもう1人の息子か・・・成る程、貴様の家族の危機に駆けつけたか。」

ウッドワス「だがいくら1人増えたところで、この排熱大公:ウッドワス力の差になにも変わらぬ。それにたかが身体を鉄に変えることが出来る半妖半人の子なんかに・・・」

ガイル「!?。なんだとぉぉ〜・・・」キリキリキリィィ〜!(怒りを募らせる)


【ダメだガイル!】
【(俺がなんとかしないと、ガイルまで・・・)】
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 22:07:04.64 ID:vQQIgiRB0
修正:『星の肺』後からで→『星の肺』の力で
――――――――――――――――――――――――
パーシヴァル「無茶だガイル殿!ウッドワスはあなた1人に敵う妖精ではない・・離れてくれ!あの者は私が引きつけるから、あなたはアルト殿と・・・」

カイニス「いいや、まだオレは戦えるぞ!あんな狼みたいな妖精なんかに、『神霊』であるオレが負ける筈がねえだろ!」ガシッ!(槍を構えていく)

ボガード「ああ!ここは私とカイニスに任せ、ガイルは皆を連れて一時撤退するのだ!奴の相手などこの私が―――」

ウッドワス「――邪魔だ、黙ってろ!」ジジジィィ〜〜、ギュゥゥ〜ン!(大玉のエネルギー弾を放つ)


ギュゥゥ〜ン、チュドォォ〜〜ン!(ウッドワスが放った大玉のエネルギー弾に当たるカイニスとボガード)

カイニス、ボガード「ヌワァァァ〜〜!?(ヌゴォォォ〜〜!?)」チュドォォ〜〜ン!(直撃を受ける)

パーシヴァル「カイニス殿、ボガード殿!?」


ウッドワス「さあどうするのだ、バーゲストの息子よ。このままではお前の家族はこのオレの食事として全て喰らいつくすであろう。」

ウッドワス「だがロンディニウムに逃げ帰ろうとしたところで、このオレ1人でもロンディニウムにいる全員をこの手で皆殺しにしてやるのだからな。」

ウッドワス「お前たちにこのオレは倒せぬ。ましてやお前のような半妖半人の子とその父親である三澤亮太が相手になんか―――」

ガイル「いや・・ウッドワス、お前はこの俺がこの手でぶん殴る・・・この俺が・・俺の大事な家族と仲間を守ってみせる・・・。」

ガイル「父さんはメリュジーヌ母さんとスズカをヒールで治してくれ。アイツはこの俺が全身全力を持って倒してみせる!」ガァァン!(両手をグーに叩いていく)

アルト「倒すって・・・お前、パーシヴァルの話を聞いてなかったか!ウッドワスはお前1人じゃ敵う相手ではないと・・・・」

ガイル「いいや!俺は絶対にアイツに負けたりはしない・・・俺は・・・父さんとバーゲスト母さんが産んでくれた・・・大事な兄妹たちの3男だからな・・。」

ドサッ、タッタッタッタッ・・・(アルトを突き放し、ウッドワスの前に立つガイル)


ジジジジィィ〜〜!(ガイルの魔力が放出されていくガイル)


ガイル「見せてやるよ。これが俺の・・・先代の妖精騎士ガウェインにして黒犬公・バーゲストの長男の息子、ガイル・オルラントの全身全力の力を・・・」

ガイル「お前は言ってたよな・・・この俺が『牙の氏族』の長であるお前・・・ウッドワスには勝てないって・・?その言葉、俺が今すぐに訂正させてもらう・・」

ガイル「どんなに窮地に立たされようとも、どんな逆境に晒されようとも・・・勝つか負けるかは・・・戦ってみなければわからないってね!」ジジジジィィ〜〜!(魔力放出が上がってきている)

ガイル「――――ハァァァァァァァ!!」ジジジジィィ〜〜、ガァァァン!!(鉄と化した両腕同士でぶつけていく)


ガキガキガキィィィーーン!!(ガイルの身体全体が鉄の装甲に変化していく)

ウッドワス「――――!?」変化していくガイルを見て・・

アルト「――――!?」変化していくガイルを見て・・

アルトリアたち「――――!?」変化していくガイルを見て・・

【ガイルの姿が変わっていく・・・】←

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガキガキィィーン!グルルゥゥ〜〜!(真体変化が終わり、うなり声をあげるガイル)

ガイル「身体変化:最大硬化!鋼鉄鎧装、メタルガイルゲラス!」ガコォォォン!(鋼鉄の両腕をならしていく)


ガイルの身体全体を変化させた姿:【メタルガイルゲラス】
https://bandai-a.akamaihd.net/bc/img/model/b/1000074619_1.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム周辺での行なわれているウッドワスとアルトたち・アルトリアたちとの戦い。いっけん、数の方ではアルトたちの優位ではあるものの・・・

アルトたちの想定以上の強さを誇っているウッドワスの強さの前にアルトたちは押し負けてしまい、ほとんどのメンバーが負傷してしまうピンチに陥ってしまう。

しかしその時、自身の大切な家族や仲間の危機にガイルが駆けつけ、ガイルはウッドワスとの戦いで傷ついたアルトたちを見て激情していき、

ガイルは自身の『身体変化』の力を最大限に発揮し、ガイルの身体が鋼鉄の鎧と一体化したサイのような怪人の姿に変身するのであった。
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 23:57:01.29 ID:vQQIgiRB0
第44節:ガイル
――――――――――――――――
昨日の夜・・・・ロンディニウム:大広間にて(夕食の最中)・・・


バーゲスト「妖精國に入る前のジョルニたちの修行を知りたいだと?なぜ貴殿はそれを聞くのだ?」

イズ「はい。オルラント様のご子息様たちの持つ力の成り立ち、修行風景、その者たちの持つ『目的』の発端などを私のデータベースに登録していき、」

イズ「今後、ご子息たちの力の『覚醒』の兆しと『覚醒』した力に合わせた修行方法を模索し、ご子息たちの更なる強化に繋げたいと思いまして・・」

イズ「3年前からご子息たちを育て上げ、妖精國に進出するまでの期間、ご子息たちの師範代として鍛え上げたというバーゲスト様とメリュジーヌ様のお話も取り入れたいと思いまして・・・」

バーゲスト「成る程、良いでしょう。あの子たちの役に立つのであれば、色々とイズ殿に情報を提供させますわ。」

イズ「ありがとうございます。それで最初にお聞きしたいご子息の方なのですが・・・・」


ガツガツガツガツ!(肉じゃがとご飯を沢山食べていくガイル)

ガイル「――アルトリア、肉じゃがとご飯のおかわりをくれ!」シュッ!(皿を前に出す)

アルトリア「早っ!?ガイルさん、身体が大きいからってゴハン食べ過ぎでしょ!?少しはみんなの事も考えて!」

アルトリア「これでもたくさん肉じゃがを作ったのだけど、いちおう数にも限りがありましてぇ〜・・・」

アルト「アハハハハハ・・・・・」苦笑い・・

セツノ、ジョルニ「・・ハァァァ〜・・」ため息をつきながら・・


イズ、バーゲスト「・・・・・・・・・」ガイルたちの様子を見て・・・

イズ「そう言いますと、ガイル様の能力である『身体変化』の事ですが・・・。ガイル様自身の身体の一部を鉄に硬くする他に何か変化する形態はあるのですか?」

イズ「身体を変化させる力である故に、彼の身体を水のように軟化させたり・身体を炎や雷みたいに敵の攻撃を受け流せるような事は出来るのでしょうか?」

バーゲスト「ああ、ガイルのことか?ガイルの『身体変化』にはガイル自身の身体を鉄にする事だけであって、水などの液体になる事など出来ない。」

バーゲスト「このガイルの能力から、正確にはガイルのその力は・・“身体全体を鉄に変える”という『鋼鉄化』の能力なのだが、それだけではない・・」

バーゲスト「話が少し長くなるのだが、ガイルの力を知るためには、少し彼についての昔話に付き合ってくれるか?」

イズ「構いません。これもまた、あなた様のご子息の成長と強化に繋げるための手段ですので。」

バーゲスト「ええ・・・・・」


ペラペラペラペラペラ・・・・(イズに昔のガイルの話を打ち明けていくバーゲスト)
――――――――――――――――――――――――――――――――
遡ること昨日の夜・・・ロンディニウムにて住民たちと夕食を堪能しているその間・・・

ジョルニたちの更なる成長と強化を促す修行方法を模索するためのデータ集めとして、バーゲストやメリュジーヌに3年前から現在の妖精國帰還までの間、

ジョルニたちがどのように修行していたかを聞こうとしたところ、バーゲストはまず始めにガイルの昔の話を話していくのであった・・。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/08(木) 23:41:43.99 ID:zAuBVpnb0
回想シ―ン@:3年前・・・・ラーマとシータがいるカルデアの世界:とある公園のシュミレーションの演出(メリュジーヌが子育てを再開したから数ヶ月後・・)


ドスドスドスドスッ!(サイの恰好をした幼少期のガイルが駆けつける)

ガイル(4歳)「やめろーー!おいらの妹たちをいじめるなぁぁーー!!」ドスドスドスドスッ!(突進するかのように走ってくる)

いじめっ子のガキ大将「うわぁぁ〜〜変なデカいのが突っ込んでくる!逃げろぉぉ〜〜!?」タタタタァァ〜!(退散する)

いじめっ子たち「うわぁぁぁ〜〜!?」タタタタァァ〜!(退散する)

タタタタァァ〜〜!(ガイルの前から逃げ出すいじめっ子の集団)


タタタタタァァ〜・・(後から幼少期のジョルニとセフィーとスズカも駆けつける)

ガイル「――ふんっだ!セツノ、ルージュ、大丈夫か?」後ろにいる幼少期のセツノたちを見て・・・

アドニス(4歳)「うん・・・ありがとう・・・ガイルお兄ちゃん・・・」ウルウル・・・(泣きそうになってた)

ルージュ(4歳)「ありがとう・・・ガイルお兄ちゃん・・・」ウルウル・・・(泣きそうになってた)

セツノ(4歳)「・・・・・・・・」ギュゥゥ〜〜!!(泣いているように抱きついてくる)

ガイル「うん、良かった・・・おいらが来たからもう大丈夫だよ!なんたって、この正義のサイであるおいらが助けに来たからね!」

セツノ「・・うん・・・ガイルお兄ちゃん・・・・ありがとう・・・」ギュゥゥ〜〜!(強く抱きしめながら)


ジョルニ(4歳)「まったく・・・あのいじめていた子たち、僕たちが他のみんなと違う力があるからって、ルージュたちの事を多数でいじめるなんて・・・」

セフィー(4歳)「うん・・・あのいじめていた奴ら、前にセツノやルージュの力が発現した時に間違って傷つけちゃった子たちだよな。ほんとアイツらときたら・・」

セフィー「母さんたちもセツノたちも一生懸命に謝ったというのに、大人数でセツノたちにあんな仕打ちをするとは・・・アイツらに心はあるというのか?」

ガイル「うん・・・あとでお母さんたちに言いつけてやろうよ!セツノたちはなんも悪い事なんかしていないのだからな!」

スズカ(4歳)「うん・・・でもセツノちゃんたちが大事に至らなくて本当に良かった・・・・」

セフィー「ああ・・にしてもガイル、そのサイの恰好をしたままあのいじめっ子たちを追い払うって・・どれだけ君はサイが好きなんだ・・。」タラタラァァ〜・・(唖然としている)

ガイル「当然だろ!サイはその体系や角を使って、自分の家族や仲間を守る為に突進するんだよ!それに力強くてカッコいいんだよ!」

ガイル「おいらもいつか・・・あの動物のサイのように強くなって、セツノやみんなの事を守れるようになるんだからな!!」意気込んでいる

セフィー「あ、あぁぁ・・・」タラァ〜・・(冷や汗をかいている)

ジョルニ「アハハハハハ・・・・・」苦笑いをしている

――――――――――――――――――――――――――
ガイル・オルラント。私(バーゲスト)がアルトとの間に出来た子供の長男で、出産時にメリュジーヌがセフィーを産んだ後に産まれた私の息子。

同じ日に産まれた7人の中で1番体重も身体も大きく、彼が成長する度に私と同等になるぐらいに身体が大きい大男に成長した。


彼は小さい頃から絵本やテレビ、シュミレーションなどで見る動物のサイが大好きで、よくおもちゃで遊んでいたし、サイのマネをして遊んでいたりしていたわ。

それにガイルはサイの事を『正義を貫く動物』であると思っていて、その思い込みがどこから来ているのかはその時の私は知らなかったのだが・・・

ガイルのその“猪突猛進的な性格”は、彼の修行の際に得た『あの技』を習得する切っ掛けになるとは思っていなかったからな・・・。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/10(土) 22:31:45.46 ID:erTq1/BO0
それから数年後・・・・カルデア:シアタールームにて・・・(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2016年)
――――――――――――――――――――――――
【テレビの映像:仮面ライダー龍騎 15話】


ガシン、ガシン、ガシィィィン!(テレビ画面の中でとあるキャラクターたちが戦っている)


メタルゲラス(テレビの音)「グォォォォ〜〜ン!」ドドドドドォォーー、ドシィィーン!(龍騎を背後から攻撃する)

仮面ライダー龍騎(テレビの音)「ヌワァァッ!?」バシィィン!(背後から攻撃される)

仮面ライダーガイ(テレビの音)「ヤァァァッ!」ガシィィン!(メタルホーンで攻撃する)

仮面ライダー龍騎(テレビの音)「ぐはぁぁぁ〜!?」ガシィィン!(攻撃される)


龍騎がガイに苦戦を強いられるシーンがテレビの中で繰り広げられている
――――――――――――――――――――――
子供たちの修行(テレビ鑑賞によるイメージトレーニング)


ジョルニ(14歳)、セフィー(14歳)、スズカ(14歳)、アドニス(14歳)「・・・・・・・・」しっかりとメモを取って見ている

ルージュ(14歳)、セツノ(14歳)「――――♪」ただ楽しんで見ている

ガイル(14歳)「・・・・・・・・・」不満げに見ている


トレーナー役の刑部姫「まあ見ての通り、龍騎自身の心の迷いもあり、このサイの怪人であるメタルゲラスの攻撃を受け、仮面ライダーガイにドラグレッタ―のカードを奪われちゃったってワケ・・・」

刑部姫「けど敵の勢力はこのような二対一の戦法で不意を突く戦い方をする事もあるから、それに注意し、状況を見極めて戦うように!」

6人「はい!」返事をする

ガイル「・・・・・・・・・」返事をしない

刑部姫「よし・・・その他に私に質問ある?まあ無かったら無かったで私は充分なんだけどねぇ〜・・・。」かったるそうに話す


ガイル「・・・・・メタルゲラスは『正義』だ・・・・・あの映像に映っているのはニセモノだよ。」

刑部姫「・・・はい?ガイルくん、確かにいま流した映像は・・『仮面ライダー龍騎』という特撮アニメであって、実際にそのメタルゲラスっていう怪人はね・・・」

刑部姫「仮面ライダー龍騎と敵対する敵キャラである仮面ライダーガイの契約モンスターであって、そのメタルゲラスはね・・・」

ガイル「わかっている。要はその仮面ライダーガイっていう奴にメタルゲラスは操られていて、あんなような戦い方をさせているんだ。」

ガイル「俺にはメタルゲラスがそんな悪い怪人には見えない。俺がそれを証明してやるのだから・・・・」ズズッ・・・(イスから立ちあがる)


タッタッタッタッ・・・(不機嫌な表情でシアタールームから退出するガイル)

セフィー「おいガイル!ツゥゥ・・・・・」ため息を吐いていく

ルージュ「ガイルお兄ちゃん・・・・・」不機嫌そうなガイルを見て・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
ガイルが猪突猛進的な戦いをするようになったのは13歳を過ぎた頃・・・カルデアでの子供たちの修行を行なっている頃だったわ。

ガイルの『身体変化』による身体の鉄化の能力に合わせ、彼は近接格闘術などの技を習得し、力押しと防御特化による戦い方が彼の主流となった。

それと同時に彼の思考も考え方も変わっていき、彼が心に思わない事があれば、ガイル自身が納得するまで自身が思っている事が正しいと主張し・・・

酷いときには彼の思っている事が正しい事であると証明する為にガイル自身で勝手に行動する事から、ガイルの猪突猛進な性格が出来たというか・・・

だがその自身が信念とする行動が、あの時に限っては彼を強く出来る秘訣だったと気づくのはそう時間は掛からなかったわ。
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 07:41:37.21 ID:UEqJw5O50
それから数時間後・・・・・カルデア:ブリーフィングルームにて・・・・・・


カクカクシカジカ・・・(事の説明をしていくカルデアのスタッフたち)

ダ・ヴィンチ(キャスター)「なんだって!?システムの不具合で微少特異点になりかけているシュミレーションルームに・・・ガイルが1人で乗り込んだって!?」驚愕している

シータたち、バーゲストたち「――――――!?」驚愕している

バーゲスト「ガイル・・・・・いくらイメトレで見た映像がガイルを不機嫌にしたとはいえ、これはさすがにやり過ぎだ!」

セフィー「ああ・・自身の好きな動物がモチーフの怪人『メタルゲラス』が悪い怪人ではなく正義の怪人だと証明すると言ってたが、まさかここまですることなのか?」

メリュジーヌ「〜〜〜。ガイル・・いくら自分の思い通りにならないからって、鬱憤晴らしに微少特異点に単身で乗り込むことは、さすがに話が違うというか・・・」

シータ「メリュジーヌ様、今はそれどころではありません!早急にシュミレーションルームに向かい、ガイル様の救出に向かいましょう!」

メリュジーヌ「ええ・・・いくらバーゲストの息子だからって、ガイルには救出した後、きっちりお仕置きさせてもらうからね?」

バーゲスト「う、うむ・・・・・」頷く


タタタタタァァーー!(直ぐさまに行動に移すシータたちとバーゲストたち)
――――――――――――――――――――――――――――――――
それから更に数分後・・・カルデア:問題となっている微少特異点化したシュミレーションルーム


タッタッタッタッタッ・・・・・・(ガイルを捜索しながら奥へと進んで行くシータたち一行)


ジョルニ「お〜〜い!何処行ったんだガイル〜〜!」叫んでいる

アドニス「ガイル兄さ〜〜ん!どこいったのぉぉ〜〜!」叫んでいる

マスター「ガイル〜〜〜〜!」叫んでいる


シータ「・・・この付近にガイルさんを表す魔力の流れは感じられませんね。おそらくここから更に奥へと行ったと思われるかと思われます。」

マシュ「はい。不具合によって微少特異点と化したこのシュミレーションルームの探索に加え、単身で先に向かったガイルさんの捜索のためにバーゲスト様たちも同行させました。」

マシュ「シュミレーションルームの不具合によってここらは規模が小さい微少特異点として成立しており、特異点である以上、我々を襲う敵が現れるかと思いましたが・・・」キョロキョロ・・・(辺りを見渡す)


バァァァーーーン!(微少特異点にいる数多くのエネミーがズタボロになって倒れている)


マシュ「何者かに倒された敵の死体がこんなに散らばっているなんて・・・これではもう既に特異点として成立していないかと私は思うのですが・・・」

ダ・ヴィンチ(モニター)「いいや、この微少特異点を調べて見たところ・・・この微少特異点にいる者は、君たちを除いてあと数名しかいなかった。」

ダ・ヴィンチ(モニター)「まさかだと思うけど、この周辺の敵性エネミーを倒したのは・・・・」


ドゴォォォーーーン!(大きな音が奥から聞こえてくる)


マシュ「!?。あの奥で大きな物音が!バーゲストさん。」

バーゲスト「ああ!まさかだと思うが、あそこにガイルがいる可能性が高い・・・急ぐぞみんな!」

ダ・ヴィンチ(モニター)「ああ、確かに急いだ方が良い。こちらから見て、奥にいる存在の1つが聖杯を所持している可能性が高い!すぐに対処に向かいたまえ!」


タタタタタァァーー!(急いで奥へと向かうバーゲストたちとシータたち)
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 11:23:14.54 ID:UEqJw5O50
テレビ鑑賞によるイメージトレーニングの際、2対1による戦いの参考として出した【仮面ライダー龍騎】という特撮作品の一部を子供たちに見せたのだが、

その中で出てくる『メタルゲラス』というサイをモチーフにした怪人がヒーロー側を痛めつけるシーンに不快に思ったガイルは、メタルゲラスは正義の怪人だと言い出して・・・

その日、カルデアにあるシュミレーションルームの不具合で出来た微少特異点にガイルが1人で乗り込んだと聞き、直ぐさまに私たちはその微少特異点に向かった。

動物のサイが大好きなガイルにとって、サイの姿をした怪人がヒーローを苦しめる事に不快を持つのはわかるのだが、アレはあくまで映像の中での架空の話だ。

そんな事などお構いなしに危険も伴う微少特異点にガイル1人で乗り込むなどと、私は彼の無謀な行いにショックを受けていたのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタァァーー!(特異点の奥地へ到着する)


マシュ、シータ、ラーマ「――――!?」ある光景を見て・・・

バーゲストたち「――――!?」ある光景を見て・・・


バァァァーーン!!(メタルゲラスのような存在と壁にめり込んで倒されているヒュージゴースト2体の光景が展開される)


ヒュージゴースト1「かね〜〜・・カネ〜〜〜・・・」ガクッ、シュゥゥ〜・・(消滅する)

ヒュージゴースト2「い、インボイスゥゥ〜〜・・・」ガクッ、シュゥゥ〜・・(消滅する)

メタルゲラス?「・・・・・・・」キラァァン!(聖杯を持っている)

マシュ「――!?。二足歩行のサイ型獣人が聖杯を持っています。まさかあの獣人が特異点の元凶でしょうか?」

ラーマ「わからない・・・だが聖杯を持っている以上、あの獣人型エネミーを頬っておくわけには・・・」


メタルゲラス?「・・・・・!」クィッ・・(マシュたちの方に首を向ける)

バーゲストたち、マシュたち「――――!?」ガシガシッ!(武器を構えていく)

メタルゲラス?「ワワワワッ、待て待て!?俺だよ俺・・・・・」アタフタ!(慌てている)

ガキガキィィ〜・・(メタルゲラス?の顔がガイルの顔に戻る)


バーゲスト「ガ、ガイル!?そこでいったいなにをしている!?それにその姿はいったい・・・」パチパチッ・・(眼をぱちくりしている)

メタルゲラス?→ガイル「ああゴメン・・・勝手ながら自主トレでシュミレーションルームを使ってたら、もの凄い数のエネミーが襲いかかってきた者だからなぁ・・・」

ガイル「俺の新技の特訓ついでに戦い、その際に戦ったあのヒュージゴーストから聖杯が出てきたからそれを拾ったのだけど・・・」

ジョルニ「いやいや、それはボクらも見てわかるのだけど・・・ガイルのその姿はいったいなんだ?この姿はまるで・・・」

ガイル「あぁこれか!俺の新必殺技、よく仕上がっているだろ?この姿はあのメタルゲラスをそのままに姿形を俺の力として変化させたんだ!」

ガイル「メタルゲラスはただ、あのガイっていう悪いライダーに操られたミラーモンスターであり、みんなはそれを悪い怪人だと認識しているのは事実かも知れない・・・」

ガイル「でもそれでも俺の信じるサイは正義なんだ!例えどんな姿であろうと、俺はサイが正義の存在である事を証明してやるからな!」キリッ!(決意を固める)

バーゲスト「ガイル・・・・フゥゥ〜・・・」納得する表情を見せる

――――――――――――――――――――――――――――――――
ガイルは熱血漢に溢れ、猪突猛進な部分もあるのだが・・・彼の信じるモノと誰かを守る事への情熱と信念が段違いにある。

ガイルのメタルゲラスの姿は彼が持つ『身体変化』の力を限界にまで引き出し、どんな敵でも打ち砕けない信念と防御の最高硬度だ。

つまりあの姿こそ、ガイルが心から思うガイルの全身全力の力であり、彼の信じる・・・真なる正義のメタルゲラスの姿でもあるのだ。
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 20:57:26.07 ID:UEqJw5O50
そして現在、ロンディニウム周辺:平原にて・・・


アルトリアたち「―――――――」ガイルの姿を見て・・・

バーゲストたち「――――――」ガイルの姿を見て・・・

アルト「ガイル・・・その姿は・・・・・・」驚いている

ガイル(鋼鉄鎧装)「・・・・・・・」ハシュ〜・・ハシュ〜・・・(息を荒く吹いている)


ウッドワス「な、なんだその姿は・・・?あの人間の姿の半妖半人の子が、全身鋼鉄に包んだ“何か”に変身しただと?」

ウッドワス「オレはこの1000年・・・多くの動物型の妖精を見てきたが、こんな・・・一本角を生やした奴は・・初めて見るものだ・・・」

ガイル「んんっ?ウッドワス、テメェはサイという動物を知らないのか?俺のこの姿はその正義の動物であるサイを体現した俺の全身全力の力だ。」

ガイル「しかと覚えておくんだな、ウッドワス。狼の姿の悪人に・・・俺の正義のサイの角がお前を倒すってな?」

【サイ・・・あのアフリカに生息する動物だよね・・?】
【サイは二足歩行はしないよ?】←

アルト「嫌々あれは藤丸が知っているサイじゃないよ!あれは俺の世界で放映されていた特撮番組のて――」

セツノ「――メタルゲラスは正義のサイのヒーローだよ?少なくてもガイルお兄ちゃんの中では・・。」

アルト「!。メタルゲラスがヒーローだって・・・?ガイル・・・・」


ウッドワス「フッ、しかしその姿に変化させたとて・・このオレに勝てるって事ではなかろう!」ガシッ!(爪を構えていく)

ガイル「!」ガシッ!(体勢を構えていく)

ウッドワス「ガァァァァーーー!」ビュゥゥーン!(ガイルに向かっていく)


フゥゥン、ガコォォォ〜ン!(ウッドワスの爪がガイルの身体に当たるも弾かれる)


ウッドワス「―――!?。」ズズゥゥー!(いったん後ろに下がる)

ガイル「―――――」動じていない

【(ウッドワスの攻撃が入っていない・・・!?)】
【(なんて硬さなんだ・・・)】←

千子村正「ああ、コイツは驚きだな・・・。あの硬さ、おそらくダルダンのダイヤモンドぐらいの硬さだぞ!?」驚いている


ギィィィ〜ン・・・(ガイルの身体を叩たことで、ウッドワスの手が振動している)

ウッドワス「〜〜〜。ホォォ〜?中々の防御系の力の持ち主だな、貴様?反逆者にするには惜しいと言ってもいい・・・」

ガイル「そうか・・・?ウッドワスの今の一撃、叩かれた感じで痛かったが、俺の鋼鉄の身体には程遠かったみたいだな?」

ガイル「ウッドワス・・・俺の家族や仲間を痛めつけた分の報い・・・俺がキッチリ倍にして返してやるからな!」

ウッドワス「!?。そうだな・・・いくら強い力を持っているとはいえ、貴様はあの裏切り者の黒犬公の息子である事は変わりはない・・・」

ウッドワス「我が一撃を受けて仕留められぬその強靱な身体の硬さ・・・それこそ殺しがいがあるってモノだな!!」ガキィン、シュッ!(再びガイルの元へ近づく)

ガイル「―――――!!」ドスドスドスドスドスッ!(ウッドワスに向かって突撃する)


タタタタタァァーー!ガシィィィーーーン!!(ウッドワスとガイルの互いの拳同士がぶつかっていく)
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 23:47:35.89 ID:UEqJw5O50
バシッ、バキッ!ガコッ、ガコンッ!バコバコォォン!(ウッドワスとガイルで殴り合いをしていく)


ガイル「―――――!!」バシバシ!バキッ!バシィィン!(鋼鉄の拳で殴っていく)

ウッドワス「――――グオァァァァ〜〜〜!!」ガシガシバシィィン!フッ、バシバシッ!(爪と打撃、足蹴りで攻撃していく)

ガイル「ツゥゥッ!――――――」バコバコバコンッ!(攻撃による衝撃に耐えていく)


バシバシッ!ガシガシッ、バコバコォォン!(互いに攻撃をしていくガイルとウッドワス)
――――――――――――――――――――――――――――――
自身の『身体変化』の力を全力で発揮し、ウッドワスと1対1の戦いを繰り広げていくガイル。

ウッドワスもまた、ガイルを殺しがいのある存在であると認識し、ガイルと1対1での戦いをしていくのだが・・・

ウッドワスの持つ『星の肺』の力によって、ガイルの攻撃が受ける度にウッドワスの傷が癒えていく事に対し、ガイルのとても硬い鋼鉄の身体に傷1つも付けられず、

ガイルはウッドワスの攻撃による衝撃に耐えつつ、ガイルの身体にはウッドワスの攻撃による傷が付かずに戦いをしていくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――

【凄い殴り合いだ・・・】
【もうこれ、あの2人による格闘技じゃないか?】←


千子村正「ああ・・ガイルがあの二足歩行のサイの怪物になった事で、アイツの身体がとてつもなく頑丈になっていないか?」

千子村正「さっきのウッドワスの一撃さえも、アイツの身体にはウッドワスの攻撃による傷がねえ・・・・もしかしたらと思うが・・・」

アルト「いや、ウッドワスには身体に『星の肺』というどんな傷も自己再生してしまう能力がある以上、ウッドワスに事実上キズ1つも与えられない・・」

アルト「加えてウッドワスは牙の氏族の妖精だ。妖精は魔力さえ充分あれば、飲まず食わずで行動できて、疲れることもほぼ無いと言ってもいい。」

アルト「それに比べてガイルは妖精と人間との間の存在である以上、彼の耐久力にはおそらく限度があるし、スタミナ切れの恐れもある。」

アルト「いくらガイルでも身体的な限界が来てしまったら、ウッドワスはそこを突き、ガイルを一撃で仕留めるに違いない・・」

パーシヴァル「ええ・・・ですが、ガイル殿のおかげでどうにか我々の回復の時間は稼げます。我らはガイル殿が与えてくれたこの時に乗じ、一刻も早くこちらの体勢を立て直していき、」

パーシヴァル「そしてウッドワスの『星の肺』の力をどうにか無力化が出来るよう、対策を練る必要があります。」

アルト「ああそうだな。どうにかして、あのウッドワスの『星の肺』を何とかしない限り、こちらに勝機は見えてこない・・・」


キィィン!キィィ〜〜〜・・・(スズカのヒーリング(治療)でメリュジーヌの腹部を治していくスズカ)

アルトリア「スズカちゃん早くして!じゃないとガイル君がウッドワスに先にやられちゃうよぉ〜!?」慌てている

スズカ「わかってるわ!ハァァァァ〜〜〜!」キィィ――ン!(ヒーリング(治療)の力を高めていく)

メリュジーヌ「ウゥゥゥゥ・・・・・」キィィ〜〜ン・・(腹部が少しずつ治っていく)


バシバシバシバシッ!ガコンガコンガコンッ!(殴り合いを続けていくガイルとウッドワス)

セツノ「ガイルお兄ちゃん・・・・・」心配そうに見ている

バーゲスト「ガイル・・・」見守っている

―――――――――――――――――――――――――――――
一方のアルトたちは、ガイルが稼いでくれた時間でウッドワスの攻撃で受けた傷を直ぐさまに治していこうとするアルトたちがおり、

アルトのヒール(回復)でスズカは回復し、即座にスズカはウッドワスの噛みつき攻撃で腹部に重傷を負ったメリュジーヌの治療にあたっており、

アルトはどうにかウッドワスの持つ『星の肺』を無力化する方法を探り出し、ウッドワスをどうにか倒そうと考察をしていくのであった。

そしてガイルの母であるバーゲストとガイルの妹であるセツノもまた、ガイルの戦う姿を心配しつつも見守っていくのであった。
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/12(月) 09:46:45.15 ID:PvC+2ICR0
ザワザワザワザワ・・・・・(ウッドワスとガイルの戦いを見ているウッドワス軍の兵士たちと円卓軍の兵士たち)


バシバシバシッ!ガシガシュン!ガコンガコォォン!(ウッドワスとガイルの殴り合いが止まらない)

ウッドワス軍・兵士1「アワワワワ!?なんだよこれ・・・ウッドワス様が鉄を纏った怪物と戦っているよ!なんなんだよこれ!」

ウッドワス軍・兵士2「で、でもしかし・・・ウッドワス様はパーシヴァルと先代・妖精騎士たちと戦い、ウッドワス様の力の差を見せたんだろ?」

ウッドワス軍・兵士2「オレらはウッドワス様が本気で戦っているところって見てないけど、あんな殴り合いをしているウッドワス様は初めて見るよ・・・」

ウッドワス軍・兵士1「うん・・・敵軍に包囲されて、ウッドワス様が本気で戦場に出陣し、あのように鉄の化け物と殴り合いをしているなんて・・・」

ウッドワス軍・兵士1「よっぽど3日前にかわした妖精騎士アグラヴェイン様との賭けに勝ちたいんだろうなぁ?意地でも賭けに勝って、アグラヴェイン様を追い出そうとしている・・」

ウッドワス軍・兵士1「まあ、どっちが勝とうと負けようと・・俺たちはその賭けに巻き込まれた被害者って事になるよな?」

ウッドワス軍・兵士2「だな・・・。」納得している
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「――フゥゥゥ!」ビィィィーー!(手からレーザー発射)

ガイル「――――!!」ガシッ、ビィィィーー!(レーザーを両腕で防御する)

ウッドワス「なぁ!?」ビクッ!

ガイル「―――――」ビィィーー!シュッ!(レーザーを防御しながら前に出て行き、)


ぐるんっ、バシンッ!バコォォォン!(ウッドワスに強烈なパンチとアームハンマーを喰らわせるガイル)

ウッドワス「ぐほぉぉ〜〜!?」バシュゥゥン!バコォォン!(殴られる)

ガイル「フゥゥン!」フゥゥ〜ン!バシィィン!(アッパー)

ウッドワス「ゴホォォ〜〜!?」バコォォォン!(殴られる)

ガイル「ヌゥゥゥーー!!」ドスッ、グシャァァ〜ン!(メタルホーンで貫いていく)

ウッドワス「オゴォォォ〜〜!?」グサァァァ〜〜!(メタルホーンに刺される)


ガシッ、ドスドスドスドスドスゥゥーー!(ウッドワスを貫いたまま走っていくガイル)

ドスドスドス、ズゴゴゴォォーーン!(そのまま地面に引きずるようにウッドワスにダメージを与えていくガイル)


ウッドワス「グォォォ〜〜!?(な、なんてパワーのあるパンチ力・・なんという耐久力の多さだ・・。コイツが・・・黒犬公の息子の実力なのか・・?)」

ウッドワス「(だがそれでもなお、オレを仕留めるには程遠い。オレの『星の肺』が健在である限り、オレはこのような奴には負けん!)」

ウッドワス「(それにいくら防御が非常に高くパワーがあろうと、所詮コイツは半妖半人の子・・人間の部分さえも受け継いでいるというのなら尚更だ。)」

ウッドワス「(いくらコイツの耐久力が非常に高く、防御があろうと・・コイツが人間の部分を受け継いでいる限り、必ず何処かで限度があるはずなのだが・・・!?)」ジロッ!(何かを見つける)


キィィン!パァァァ〜!(遠くでメリュジーヌと武蔵たちの治療をしているアルトとスズカ)


ウッドワス「(!。成る程、オレがコイツと戦っている間に負傷している者らを回復させ、体勢を立て直そうってワケか!)」

ウッドワス「(アイツらを戦線復帰させ、こちらに加勢されたら面倒だ!一刻も早くコイツを始末させなければ・・・)」

ウッドワス「―――!?」何かの存在に気づく
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/12(月) 23:09:15.19 ID:PvC+2ICR0
ジジッ、ジィ〜ジィジィ〜〜・・・(火花を散らし、平原に墜落している妖精兵器・クリサリス)

 
クリサリス「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』バチバチィィ〜・・・(火花を散らしている)

ウッドワス「――!(アレだ!アレならアイツをいち早く仕留める事が出来るかもしれん!あの妖精兵器に積まれている武器を使えば・・・)」

ウッドワス「(クリサリスよ。敵軍に撃ち落とされるなど言語道断だが、せめて最後ぐらいはオレの役に立たせて貰うぞ!)」


ググッ、バシバシバシッ!ガコガコガコォォン!(バタ足でガイルの首元とアゴ部分を同時に攻撃する)

ガイル「―――!?ゲホゲホッ!?」咳をし、突進攻撃が緩んでいく

ウッドワス「グゥゥゥ〜〜!!」グルンッ、バシィィン!(ガイルの顔部分にかかと落としを決める)

ガイル「ヌグゥゥッ!?」ガコォォン!(攻撃を喰らい、眼を瞑る)


バシッ、ガコンッ!ガシュン!(両足で蹴り上げ、メタルホーンを引き抜いて脱出するウッドワス)

ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(『星の肺』の力で刺された部分と殴られた部分を治していくウッドワス)


ガイル「!?。再生しただと・・・。つまりアレがウッドワスの力だと言うのか・・・?」

ウッドワス「どうした?貴様が正義というその鋼鉄のサイの力はそんなモノか!生ぬるい・・・生ぬるいぞ!」

ウッドワス「貴様の生ぬるい攻撃ではこのオレを倒す事などできん!そのような攻撃では貴様の父と母など救えぬし、貴様の家族らも守る事もできんぞ?」

ウッドワス「フッ・・・所詮は貴様などの能力では、貴様が信じるというサイなど、このオレの足下にもならぬ存在であったって事になるかもな?」煽っていく

ウッドワス「クッハハハハハハハハハハ!!」煽るように笑っていく

ガイル「――!?。てぇめえぇぇぇぇ〜〜〜〜!!」ハシュゥゥ〜〜!(息を荒く吐いていく)


ガシュッ、ガシュッ、ガシュッ!ガシィィン!(両腕にメタルホーンを増やし、足を後ろに蹴って勢いを付けていく)

ガイル「必殺・・・鎧装突進:フルメタルガイル・ホーンスマッシュ!!」ズドドドドォォォーーーー!!(勢いを付けて突進していく)

ウッドワス「―――――――」直立で構えていく

ガイル「ヌォォォォーーー!!」ズドドドドォォォーーー!ギュゥゥゥーーン!(ウッドワスにめがけて突進していく)


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)


ガイル「――――!?」ドシィィーーン!ギィィィ〜〜!(バリアに守られて貫けない)

パーシヴァル「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・

アルト「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・

アルトリアたち「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・


ガイル「クゥゥゥ〜〜!なんのこれしきぃぃ〜〜!」ズズッ、ズズズゥゥ〜〜!(推し進もうとする)

ウッドワス「クククッ!――――」シュッ!(真横に瞬時に移動する)

ガイル「―――!?」ズドドォォーー!!(止まらず進んでいき・・)


ズドォォォーーン!ガギュォォ〜ン!(妖精兵器・クリサリスのボディに激突する)
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/13(火) 00:01:29.26 ID:yrIZ/d+B0
ガイル「し、しまった!?クソッ、抜けな――――」ギィギィ〜・・・(突き刺さった頭部の角を抜こうとするが・・・)

ウッドワス「ククククッ!―――――」ジャラジャラジャラ、シュッ!(何かを持ってガイルの元へ行く)


シュゥゥーン!ガコォォォン!(足蹴りで突き刺さっているガイルを無理やり引き抜くウッドワス)


ウッドワス「フゥゥゥン!」ガシッ、ジャラァァ〜!(ガイルの口にチェーンガンの弾を入れ込む)

ガイル「!!!!?」ジャラァァ〜・・(ガイルの口にチェーンガンの弾数発が含まれていき・・・)

ウッドワス「―――――」ガグンッ!(噛ませるようにガイルのアゴを押し出す)


ガキッ、バババババァァーーー!!(噛みついた衝撃でチェーンガンの弾が暴発する)

ガイル「―――――――」ババババァァァーーー!!(口の中の暴発攻撃を受ける)

ウッドワス「――さらにとっておきだ!」ジジジィィ〜!ギュゥゥン!(エネルギー弾を放つ)


バシュゥゥーン!ドシィィン!バリバリビリリィィ〜〜〜!!(エネルギー弾の直撃とクリサリスの漏電の両方を受けるガイル)


クリサリス「GAAaaaaaaaaa〜〜〜!?」バリバリビリリィィ〜〜〜!!(漏電による電撃が放たれる)

ガイル「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ババババァァァーー!バリバリビリリィィ〜〜〜!(チェーンガンの弾丸の暴発と漏電による電撃の両方を受けていく)



アルトリアたち、介人たち、ダ・ヴィンチちゃんたち「!!!?」愕然としている

メリュジーヌ、武蔵、カイニス、ボガード、パーシヴァル「!!!?」愕然としている

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ「!!!?」愕然としている

アルト「!!!?ガイルゥゥゥーーーー!!」絶叫する

バーゲスト「アァ・・・アァァァァァァァァ!?」絶叫する

セツノ「ガイルお兄ちゃぁぁぁ〜〜ん!!」絶叫する

【ガイルゥゥゥーーー!?】


ババババァァァーー!バリバリビリリィィ〜〜〜!(チェーンガンの弾丸の暴発とクリサリスの漏電がガイルを致命的に攻撃していく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ガイルとウッドワスの戦いにて・・・未だにウッドワスは『星の肺』の力でガイルが与えた傷がすぐに治ってしまい、ガイルはウッドワスの攻撃による衝撃を耐えていくなか・・・

アルトたちが体勢を立て直そうとするところを目撃したウッドワスは、近くに墜落していた妖精兵器・クリサリスを見つけてはガイルを煽って誘導させていき、

ウッドワスの挑発に乗ってしまったガイルは必殺技であるフルメタルガイル・ホーンスマッシュをウッドワスめがけて突撃するも、ウッドワスが展開するバリアによって攻撃が届かず・・

逆にウッドワスによる策によって、クリサリスから出る漏電による電撃とウッドワスがクリサリスから取り出したチェーンガンの弾丸をガイルの口に入れて暴発させ、

ガイルはチェーンガンの弾丸暴発とクリサリスの漏電電撃という2つの致命的な攻撃を受け、それを見たアルトたちとアルトリアたちは愕然とするのだった。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/14(水) 22:44:19.00 ID:kBVHN0zp0
シュゥゥ〜〜・・・ビリビリビリィィ〜〜〜・・・(クリサリスからの漏電が終わる)


クリサリス「AA・・・・・aaaaaaa・・・・・・」ビビビビィィ〜・・・ギュゥゥ〜〜ン・・・(完全停止)

ガイル「――――――――」シュゥゥ〜・・ドスゥゥン!(ズタボロになって倒れる)


【そ、そんな・・・・・・】
【ガイルがやられた・・・】←

ウッドワス「クッハハハハハハ!少しはやるモノだったが、所詮は妖精と混じり合っただけの人間に過ぎず、純正の妖精で亜鈴を持つオレに手も足も出なかった!」

ウッドワス「全く、外からの攻撃は傷1つも付かない貴様の硬い装甲も・・内側から受ける攻撃には弱かったと言うわけだな?」

ウッドワス「ともあれ、ようやくあの忌々しい裏切り者の妖精騎士の息子を1人を仕留められたんだ。これで少しはモルガン陛下に―――」

バーゲスト「うわぁぁぁあああああああああ〜〜!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(叫びながら黒煙と雷を身体から発生させる)


バリバリィィィ〜〜ドゴォォォン!!(怒りのままに第3再臨の姿となるバーゲスト)

バーゲスト「ウッドワスゥゥゥゥゥーーーーー!!」ダダダダダァァァーーー!!(ウッドワスに向かって行く)

メリュジーヌ「アァァァァァァァァーーーーーー!!」バシュゥ〜〜バリバリィィ!!(第3再臨の姿に変わりながら突っ込んでいく)

セツノ「アァァァァァーーーー!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(怒りのままに突っ込んでいく)

アルト「――――――!!」ギュウゥゥン!!(ザ・ワールドを発動させる)

スズカ「――――――!!」シュンッ!(瞬時に消える)

ジョルニ、ルージュ、セフィー「――――――――」タタタタタァァーー!(走っていく)

ウッドワス「!」バーゲストたちの様子を見て・・


シュンッ!ガキガキィィィーーン!(両腕でメリュジーヌとバーゲストの攻撃を受け止めるウッドワス)


バーゲスト「グゥゥゥゥ!よくも・・・よくもあのような仕打ちで我が息子をぉぉぉぉーー!!」バリバリバリィィィ〜〜!(激怒)

メリュジーヌ「ウッドワスゥゥゥゥゥーーーーー!!」ギギギギィィィィーーー!(憤怒のままに押し切ろうとする)

ウッドワス「ハハハハハハ!愛する夫の子がやられ、頭に血がたぎったか!いくら騎士事を真似してる黒犬公たちとて、感情的にぶつかっていくか!」

ウッドワス「オレはただ近くにあったモノを使えるだけ使っただけだ。そこらのモノでやられる黒犬公の息子が悪いのだ!ハハハハハハ!」ゲラゲラゲラ!

バーゲスト、メリュジーヌ「!?。ハァァァァァーーーーーー!!」ゴォォ〜〜ン!(魔力放出が激しくなる)


バリバリィィ〜〜!(ウッドワスの背後をセツノが取っていき・・・)

セツノ「―――――アグッ!!」ガブッ!(ウッドワスの左足に噛みつく)

ウッドワス「!?。ツゥゥゥ〜!」ブルンブルンッ!(振り払おうとする)

バーゲスト「ハァァァァーーーーーー!!」ジュボォォーー!(黒炎の斬撃)

メリュジーヌ「ヤァァァァーーーーーー!!」ジャキジャキジャキンッ!(閃光の斬撃)

ウッドワス「!?。――――――」ギュォォォーーン!(バリアを展開する)


ギュォォォーーン!ジャキジャキジャキッ!ジュボォォーー!バリバリィィーー!(バリアを展開されるも、ウッドワスへの攻撃を止めようとしないバーゲスト、セツノ、メリュジーヌ)
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/14(水) 23:56:17.88 ID:kBVHN0zp0
【バーゲスト、メリュジーヌ、セツノ!?】
【(ダメだ、怒りで我を忘れている)】←

ダ・ヴィンチちゃん「わかっている・・・!負傷しているメリュジーヌとスズカ、武蔵を優先してアルトが治療したのはいいが・・・今度はガイル君の命が危ない!」

ダ・ヴィンチちゃん「今さっきアルトとスズカが救助に向かっているが、このままではバーゲストたちもウッドワスに殺されてしまう!誰か、彼女たちを止めて・・・!」

アルトリアたち、武蔵たち「〜〜〜〜〜〜〜」傷だらけで動けない

介人たち、飛電或人たち「〜〜〜〜〜〜」傷だらけで動けない

パーシヴァル「・・・・・・!!」グググゥゥ〜〜!(選定の槍を握りしめていく)

【(どうにかして3人を止めないと・・・)】
【(でも、足が思うように動けない・・・!)】←


パーシヴァル「――!!こんのぉぉぉ〜〜〜!!」グググッ、ダダダダァァァーー!(ウッドワスの元へ走っていく)

ダダダダダァァァーーーー!!(怒りのままにウッドワスの元へ向かうパーシヴァル)
―――――――――――――――――――――――――
ギュゥゥゥゥ!!(時が動き出すようにガイルの前に現れるアルトとスズカ)


アルト「ヒール(超回復)!!!」キィィン!(ガイルの重傷部分に触れながら)

スズカ「ヒーリング(緊急治療)!!!」キィィン!(ガイルの重傷部分に触れながら)

ガイル「・・・・・・・・・」死にかけている


アルト「ガイル!おい死ぬなぁぁーー!ガイル!」ギュィィィーン!(ヒール(超回復)を強めていく)

ルージュ「嫌だよぉ〜!ガイルお兄ちゃんが死んじゃうなんてぇぇ〜〜!」泣きじゃくっている

ジョルニ「死ぬなよガイル!お前みたいな正義のサイが、あんな奴に殺されてたまるかよ!」ガシッ!(ガイルの手を握る)

スズカ「目を覚ましてガイル兄様!!お願い、目を開けて!!」ギュィィィーン!(必死にヒーリング(緊急治療)を強めていく)

セフィー「ガイル!!」


ガイル「・・・・・・・・・・」未だに眼を覚まさない

―――――――――――――――――――――――――
暗闇の中で誰かの声が聞こえる・・・・・・。俺の事を呼んでいるよう泣き叫んでいる誰かの慟哭の声が聞こえる・・・

・・・ああそうか・・・。俺としてはやってしまった・・・・・俺はあの時、ウッドワスの野郎の挑発されて、気が立ってしまって・・・

俺の渾身の必殺技を出したが、ウッドワスの力で出来たバリアに阻まれて、なんかデッカい機械兵器にぶつかって、俺の角が抜けなくて・・・

俺の口に弾丸を喰わされ、後ろの機械兵器の電気に感電されて―――俺の命は死んだの当然だ・・・


ああ・・・俺はなんて愚かなんだ・・・。俺の生きる『目的』が勝ってあんな事をしでかしてしまうなんて・・・

俺はただ父さんたちをウッドワスに殺させないためにウッドワスに立ち向かったというのに・・・・・・

ほんと俺は・・・俺の信じていたはずの“正義のサイ”に相応しくないかもしれないな・・・。俺の『目的』っていうものは・・・
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/15(木) 23:04:08.25 ID:peU2GPrz0
『猪突猛進に生きる』―――それがこの俺『ガイル・オルラント』の生まれた時からある『目的』である。

猪突猛進。目標に対して向こう見ずに突き進むことであり、主に動物の猪を例え、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進む意味である。

俺という存在はその言葉通り――俺は難しい事など考えず、唯々己が好きなモノがこの世で1番正しく尊いモノであると信じ、それを蔑むヤツは許さない。

俺の信じるモノが最善で正しいモノだと納得するまでは、俺が信じるモノを守り、証明できるのであれば、俺はその為なら必死に努力する事も厭わない。

俺はそうやって強くなってきた。俺はそうやって俺の好きなモノや俺の家族を守ってきたんだ・・・。
―――――――――――――――――――――――
回想シーン1:ラーマとシータたちがいるカルデアの世界:微少特異点と化したシュミレーションルームにて・・・


バシバシッ!ガシュッ!ベチュッ!バキボキバシィィン!(次々と特異点内の敵を一掃していくガイル)


ガイル「ハァッ!ドリャァァッ〜〜!!」ガキガキィィン!バキベキボキッ!(身体を鉄に変えながら敵を殴り倒していく)

■■党型のエネミーの群れ1「アベ〜〜アベ〜〜アベ〜〜〜!!」襲いかかってくる

■■党型のエネミーの群れ2「ぞうぜい!ぞうぜい!もっと増税したいよぉぉ〜〜!!」襲いかかってくる

ガイル「ツゥゥ〜!さっきからカネカネとか権力権力とか言って、自分の国や国民よりも権力と金しか眼がないのか!!」

ガイル「そんな奴らなど、この俺の正義のサイの鉄槌を持ってぶちのめしてやる!行くぞーーー!!」ガキガキィィン!(身体全体を鉄に変えていく)


ガキガキガキィィィーーン!(ガイルの身体がメタルゲラスのように変化していく)
―――――――――――――――――――――――
兄妹たちとのテレビ鑑賞によるイメトレにて、特撮アニメである『仮面ライダー龍騎』が参考資料として使われた。ライダー同士による戦いで有名な特撮アニメだ。

その特撮アニメの映像の中で『メタルゲラス』という動物のサイを二足歩行にした怪人が映っており、俺はそのメタルゲラスの存在に感化した。

サイは俺が子供の頃から好きな動物であり、メタルゲラスの力強くで突貫力がある戦い、正に正義のサイに相応しい姿であったからだ。

だが『仮面ライダー龍騎』ではメタルゲラスは悪のライダーである仮面ライダーガイの契約サーヴァントであり、メタルゲラスは悪の存在であると、映像の中でそう表現されている

俺はそれが許せなかった。少なくてもメタルゲラスは俺の中では正義のサイモンスターであると思っているからだ。


俺は俺が信じる正義のサイである『メタルゲラス』の存在を俺の『身体変化』の能力による戦法に加えた。メタルゲラスが正義のサイである事を証明するために。

あの映像やメタルゲラスがテレビの中だけの存在であることはわかっている。でもそれでも俺はメタルゲラスという正義のサイがいるという証明をしたかった。

ジョルニたちや他のみんなはメタルゲラスの事を悪の怪人だと当たり前のように言うかもしれないし、俺は彼らと争うことはしたくなかった。

だからこそ俺は、メタルゲラスが“正義のサイ”である証明として、俺は『メタルゲラス』になれる技をあみ出し、それを完成させようとシミュレーションルームで自主練をした。

ただそのシミュレーションルームが壊れていて、その影響で微少特異点が発生と共に俺は特異点内の敵に襲われたのだが・・・・・・

俺は俺自身の身体をメタルゲラスへと変え、その姿で戦えるようにする為に敵と戦い、そいつらを全て返り討ちにした。

そしてついでとして俺は微少特異点の黒幕を倒し、俺を助けに来た母さんたちに自慢するように微少特異点の解決と聖杯回収を報告した。


微少特異点による実戦によって、俺はメタルゲラスとなれる変身術『鋼鉄鎧装』を完成させ、いざという時により硬くより強力なパワーで敵を倒すことが出来るようになり、

俺は俺のやり方でメタルゲラスが“正義のサイ”である事を証明できるようになり、ジョルニたちやラーマたちも、メタルゲラスが“正義のサイ”であることへの理解を築いたんだ。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 00:08:26.38 ID:87xNpjHW0
回想シーン2:妖精國ブリテンに来てからここ数日間・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――
その1:シェフィールドにてー――


ガキィィン、ギィィ〜〜〜ン!!(双方の槍がガイルの鋼鉄の両腕に攻撃し、金属音が鳴り響く)

ガイル(回想)「グッ・・グゥゥ〜〜!!」ギィィ〜!!(鋼鉄の両腕で防御する)

二代目妖精騎士ランスロット(回想)「ウガァァ〜〜〜!!」ギィィ〜〜!!ガバッ!!(ガイルの両腕を槍がこじ開ける)

ガイル(回想)「なぁ!?」両腕が開かれる


セフィー(回想)「力に頼りすぎるなと教えられただろ!あやつの攻撃を見たか・・?」

セフィー(回想)「あのまま行けば、ガイルもあの者に噛まれ・・あの悪妖精らと同じになってたかも知らないのだぞ?」

ガイル(回想)「!?。・・・ゴメン。」反省する



その2:ノリッジでのダルダン戦にて・・・


ガキィィン、ガキィィーーン!!(3人のパンチがダルダンの宝石の身体に当たる)

立花響(回想)「〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

ガイル(回想)「〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

ゼンカイザー(回想)「〜〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

―――――――――――――――――――――――――――
俺が生まれて数年が過ぎ、俺たち家族は妖精國で囚われている父さんとヴァージェ母さんを助け出す為に妖精國ブリテンへと来訪し、俺の父さんであるアルト・オルラントと再会し、

未だ何処かに囚われているジョルニとルージュの母さんであるヴァージェを救い、家族が本当の意味で揃う為、妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させる為、

俺たち家族はその為に行動し、その中で現地の仲間と共に『境界なき勇士団』を結成し、別世界のカルデアのみんなと並行世界から来たヒーローたちと協力をしあっている。


しかしその中で俺の『目的』の達成がうまく出来ない事に俺は気づいていた。この妖精國に来てからずっとだ・・・

俺のパワーと技がイレギュラーズの妖精たちにうまく通用せず、俺の意見や証明がどうも言えずじまいになっている事が多くなった。

まあ、状況やタイミングの事もあり、俺よりも頭の良い父さんたちの話を聞いていれば、俺たちが目標としている事に辿り着く事はわかっている。

俺は俺の『目的』がどこかで達成できる時が来る事を望み、俺はただ、父さんたちの言う事に従って行動し、いずれにしても俺の『目的』を父さんに打ち明けようとそう考えていたのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――
回想シーン3:少し前――ロンディニウム:大広間にて・・・


ドゴォォォーーーン!(外でウッドワスの『奔流』がアルトたちに向けて放たれる)


レッドラ・ビット「!?。なんですか、今の爆発音は!外の方から聞こえたのですが、まさか・・・!」

イズ「!。時間がありません・・・ガイル様、響様、今はあなた様のお力が必要です。今すぐに皆さまの元へ向かわれてください。」

イズ「それらの理由としてはこちらの方で情報を共有させて貰います。」ガチャッ・・・(何かを懐から取り出す)

立花響、ガイル「・・・えっ?」理由がわかっていない


ガチャ、シュルルゥゥ〜ガチャン!ピピピピィィ〜〜!(ある方法でガイルと立花響にイズからの情報共有がなされていく)
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 09:24:19.80 ID:87xNpjHW0
ゼロツードライバーによる電子空間の中:とあるシュミレーションにて・・・(ロンディニウム周辺:平原)


ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍が光り出す)

パーシヴァル「・・・・・・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

ウッドワス「―――ほう。」

アルト「―――!?あれはまさか・・・」

パーシヴァル「ふぅぅぅ・・・・・・!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を裁きたまえ・・・・・・!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍が光り輝く)


パーシヴァル「選定の槍よ、いま一度、私に力を!セイッ、ハァァァァーー!」グルルル〜ン、ガキンッ!ズバァァァーーー!!(選定の槍から閃光が放たれる)

ギュウゥゥーーン!(選定の槍の一撃がウッドワスめがけて向かっていく)

ウッドワス「・・・・・・」立ち尽くしている

パーシヴァル「――――――!!」ギュゥゥーーン!


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)


ウッドワス「――フッ、もちろん知っているよ。その槍の力は昔、10年前以上にオーロラから聞いている。」

ウッドワス「私としてはコマドリ大会で使ってほしかったよ。裏切り者のメリュジーヌが膝をつく無様が見れただろうに。」

ウッドワス「ところで、あの大会の命名者は私なんだ。君は知っていたかな、憐れなパーシヴァル。模造品の鳥が、竜を貶める事を願ってな。」

ウッドワス「今となっては過ぎ去った可能性なのだが、今となれば、その可能性は不要であったからな!」

パーシヴァル「・・・・・!?」ビクッ!(驚愕する)


ギュウゥゥーーン・・・(放たれた選定の槍の一撃が消えていく)

ウッドワス「―――――!!」ブルゥゥン!(アルトをパーシヴァルに向けて投げ捨てる)

アルト「ノワァァッ!?」ブルゥゥン!バシッ!(パーシヴァルにぶつかる)

パーシヴァル「ヌワァァッ!?」バシンッ!(アルトにぶつかる)


シュッ!ガシュゥゥゥーーン!(そのままアルトとパーシヴァルの上半身を斬り裂くウッドワス)

アルト、パーシヴァル「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ウッドワス「ク―――――クク、ククク、」


アルトリア「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ダ・ヴィンチちゃん、トリスタン「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

武蔵、メリュジーヌ、千子村正「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、スズカ「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

介人、ジュラン、ガオーン、飛電或人、海東大樹「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

カイニス、ボガード「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

藤丸立香(男)「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)


ウッドワス「ハハハハハハハハハハハハ!!」勝ち誇るように笑っていく

絶望するバーゲスト「アァ・・・アアアアアアアアアア!!」慟哭の嘆き声


ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、最後に絶命するバーゲスト)
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 23:11:04.72 ID:87xNpjHW0
少し前――ロンディニウム:大広間にて・・・(イズによる情報供給の最中)


ガチャガチャガチャガチャッ、ガチャンッ!(ゼロツードライバーを強引に取り外すガイル)

ガイル「うわぁぁぁぁ〜〜〜!!あのヤロォォォォ〜〜〜〜!!」ガシンッ、ズドドドォォーーー!!(そのまま外へ向かう)

イズ「――!?。お待ちください!?ガイル様、今は冷静に――――」

立花響「げふっ、がはっ・・・・・!あ、ああ、あああ・・・・・・!」ゲホゲホ!(咳き込んでいる)

オベロン、月読調、アドニス「――――!?」今の状況に驚愕する

ユーミル「おいガイル!」


ズドドドドォォォーーーー!!(アルトたちの救援に向かうように走り去っていくガイル)
――――――――――――――――――――――――――――
あの時、イズが早急に見せたVR映像のような生々しいシュミレーション映像。ヒューマギアであるイズがAIで分析し、おそらくあり得るかもしれないと思われる未来の映像。

その映像で俺と立花響は、あの映像の中で父さんたちがウッドワスに殺されるところを見た。VRとはいえ、目の前で俺の大事な家族がウッドワスに引き裂かれて死んだ。

信じられなかった。俺の愛する家族が・・・ウッドワスとか言う狼のようなヤツに殺されるなんて、父さんと母さんはあんなヤツに負ける筈がない・・・あんなヤツなんかに殺されるはずがないんだ!

そんな事の事実を知り、それによって俺の中で我慢して溜まっていた感情が、同じく溜まっていた不快感と共に爆発した。この爆発した気持ちはもう俺にも止める事が出来なかった。

俺の家族と仲間を守らなければ・・・この“正義のサイ”である俺が皆を守らなければ、ウッドワスにみんな殺されてしまう!


俺の頭の中はその爆発した感情と不快感、そして仲間や家族をウッドワスから守る事でいっぱいとなり・・・俺は俺の持てる全ての力を発揮し、ウッドワスの奴に挑んだのだが・・・

その結果・・・俺はウッドワスの持つ亜鈴の力を見くびり、ウッドワスの力と俺を倒すかのような戦法によって返り討ちにされた・・・

身体の感覚が無い・・・中身はおそらくさっきの感電と銃弾によってズタボロになっているだろう・・・・。俺が自称した“正義のサイ”が聞いて呆れる・・・

許してくれ母さん・・・父さん・・・セツノ・・・みんな・・・・・・こんな・・・愚かしく負け、ずさんな姿で死ぬ俺を許してくれ――――
―――――――――――――――――――――――――――
ギュゥゥゥ〜ン!パチィィ〜・・・(視線がおぼろげに見えている(ガイルの目線))


おぼろげのアルト「起きてくれガイル!俺の息子であるアンタがこんな所で死ぬような男じゃないだろ!」慟哭を言う

おぼろげのセフィー「起きるんだガイル!ガイルがいなきゃ、いったい誰が我ら家族の力持ちを務めるというのだ!?」慟哭を言う

おぼろげのルージュ「ガイル兄ちゃあぁぁぁ〜〜ん!!いやぁぁぁぁ〜〜・・・」泣きじゃくっている

ガイル「・・・・・・・・・」虚ろに見えている


ギュォォォーーン!ジャキジャキジャキッ!ジュボォォーー!バリバリィィーー!(ウッドワスへの攻撃を止めようとしないバーゲスト、セツノ、メリュジーヌ)
―――――――――――――――――――――――――――
・・・・あの大広間の時のようなおぼろげな景色が見える・・・。そして聞こえてくるのは父さんやルージュたちが俺を呼んでいるかのように嘆いている・・

俺は生きているのか・・・?俺の身体が、スズカの『ヒーリング』と父さんの『ヒール』の力を受けている感覚がわかる・・・・

そして目の前には母さんとメリュジーヌ母さんとセツノが必死にウッドワスと戦っている姿が見える・・・・・・。まさか・・ウッドワスに返り討ちにされた俺のために・・・

あのまま戦っても母さんたちはウッドワスに勝てない・・・俺が見たVRの映像と同じ光景となってしまう・・・頼む・・・もう戦わないでくれ・・・

俺でも勝てないあんな妖精に勝てるわけがない・・・そう俺は確信を持っていたのだが・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――
ビュゥゥー――ン!(何者かがウッドワスにめがけて殴ろうとしている)


ガイル「・・・・・!?」その何者の姿を見て・・・

アルトたち「・・・・!?」その何者の姿を見て・・・
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 08:05:44.66 ID:yWs5P6aH0
ダダダダァァァー、ガキンッ!(ウッドワスとバーゲストたち3人の戦いの前に立つパーシヴァル)


パーシヴァル「・・・・・・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

ウッドワス「―――むっ!パーシヴァルも混ざるか・・・良いだろう、何人だろうと相手にしてやろう!裏切り者たちだろうと、円卓軍だろうと、」

ウッドワス「この排熱大公:ライネックの次代・・・『牙の氏族』の長たるこのウッドワスに、お前たちが勝てるはずがなかろうに!」

パーシヴァル「黙れ!!あなたはメリュジーヌとバーゲストを倒す為に戦闘に弱いスズカを先に襲い、娘であるスズカを守ろうとする隙を利用してメリュジーヌに一撃を喰らわせた!」

パーシヴァル「加えてガイルには先ほど貴方が言った“戦いは真に力ある妖精一翅で行なうもの”だと言いながら、近くにあるそれら(クリサリス)を利用し、ガイル殿に致命傷を与えた!」


パーシヴァル「私は許せません!母親を思う2人やそのご子息たちを貴方の都合で蔑み、亜鈴返りの力を持っていながら近くにあったそこにある武器を使い、」

パーシヴァル「ガイル殿にあのような致命傷を与えた以上、僕はもう――力の出し惜しみなんかしない!!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍に光が集まりだしている・・)

メリュジーヌ「――!?。あの光・・・・・ダメだパーシヴァル!君がその槍の力を使っちゃ――――」止めようとする


ビュゥゥー――ン!(何者かがウッドワスにめがけて殴ろうとしている)

パーシヴァル「―――!?」その何者の姿を見て・・・

メリュジーヌ、バーゲスト、セツノ「――――!?」その何者の姿を見て・・・


ガシャッン!ガシャガシャン!!(右腕のギアが変形する)

立花響「オオリャァァァァ〜〜〜!!」ギュボォォォーー!!(ブースト点火し、突撃していく)

ウッドワス「―――!(あいつはノリッジを攻めていた女王軍兵の報告にあった『絶唱の予言の子』だと!?)」驚いている

ウッドワス「(だがまた1人増えたところで、私の力の前では――――)」

立花響「ハァァァァァーーー!!」ギュゥゥ〜!(拳を握りしめていき・・)



ギュオォォォ〜〜、バリィィィーーーン!バゴォォォーーーン!『我流・撃槍烈波』


ウッドワス「―――!?ウゴォォォ〜〜〜!?」バコォォォーーン!(殴り飛ばされる)

バーゲスト、メリュジーヌ、セツノ「キャァァァ〜!?」ゴォォォ〜ン!(衝撃で飛ばされる)

立花響「――――!!ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」スタッ・・(地面に着地する)

パーシヴァル「響さん!?」


ウッドワス「グォォ〜〜ゲホゲホッ!?な、なんだ今のは!我が力の守りをあんな小娘1人の拳に打ち砕かれただと!?」驚愕している

ウッドワス「それになんだ・・・あの拳に殴られた痛みがまだ残る・・・我が『星の肺』ですら治癒が遅れる程の力をあの小娘が・・・」

パーシヴァル「!。(今のパンチでメリュジーヌたちが離れた!今なら・・・)後は私に任せてください!いざ、牙の氏族の長よ、ごめ―――」


立花響「生きることを諦めないで!!」大声で叫ぶ


パーシヴァル「―――!?」ビクッ!(驚く)

メリュジーヌ、セツノ、バーゲスト「――――!?」ビクッ!(驚く)

ダ・ヴィンチちゃんたち、アルトたち「――――!?」ビクッ!(驚く)

ガイル「――――――!!」パチッ!(目が覚めながら)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 11:16:06.33 ID:yWs5P6aH0
立花響「イズさんが私とガイルくんに見せてくれました。パーシヴァルさん、あなたが持っている選定の槍でウッドワスを倒そうとしているんですよね?」

立花響「でもそれでもウッドワスには効かなくて、それでパーシヴァルさんやみんなが・・・ウッドワスによってみんな殺されて・・・」

立花響「だからガイルくんは先立ってウッドワスに全身全力の力で向かったんです!ガイルくんの大事な家族や仲間を守る為に・・・・」

【!?】
【殺されるって・・・・・まさかそんな・・・】←


タタタタタァァーー!(ダ・ヴィンチたちの前に現れるイズ)


イズ「私がご勝手ながら、ウッドワスと皆さま方の戦いをシュミレートしました。私の方でウッドワスをサーチし、彼の最初の再生能力を発動した際に予測をしました。」

イズ「あのままあなた方が戦えば、確実に皆さまはウッドワスの手で全員殺害されていました。ガイル様はそれを止めようと先走るように単独で出撃を・・・」

イズ「迂闊でした・・・。ガイル様にあのような映像を見せたばかりに、確実な作戦も立てずに突撃し、私たちはそれを止める事が出来なかった・・」

イズ「それにより、ガイル様は皆さまに変わるかのようにお身体に重傷をお受けになったのだと・・・」

アルト「!?。ガイルがそんなことを・・・・!?」ガイルの様子を見て・・・


ガイル「ウッ・・・ウウウウ・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・(目が覚め、意識を取り戻す)

スズカ「ガイル兄様!!ああ良かった・・・意識を取り戻したわ・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(魔力切れで疲れている)

ルージュ「うわぁぁぁ〜〜ん!ガイル兄ちゃぁぁ〜〜ん!」ギュゥゥッ、ビエェェ〜ン!(泣きじゃくっている)

アルト「ガイル・・・・――――」少しホッとしている


アルト「ガイル・・・・どうしてあんな無茶な事をしたんだ・・・!なんでお前が俺たちの代わりに死にかけなきゃならないんだ・・・」

ガイル「ウッ・・・・・ゴメン・・・・・オレ・・・父さんたちみたいに頭が良くないし、俺の『目的』だってこうでもしないと達成なんか出来ないし・・・」

ガイル「俺という“正義のサイ”は無残に敗北した・・・・・もうあんな妖精に勝てるわけがないんだと・・・・」

アルト「!?。・・いちど負けたくらいで諦めるんじゃないよ!お前はそれでも俺の息子か!お前が今日まで信じた“正義のサイ”だと言うのか!」

アルト「ガイルは確かに猪突猛進でたまに目の前が見えなくなる所はあるとバーゲストから聞いてはいるけど、それ以前に、お前は家族やみんなの事を誰よりも思っている事も知っている。」

アルト「さっきだって・・戦いでボロボロだった俺たちを回復させる時間を稼ぎつつ、ウッドワスから俺たち守ろうと、ガイルはウッドワスと戦ったはずだ!」

アルト「お前も言ってただろ?どんなに窮地に立たされようとも、どんな逆境に晒されようとも・・・勝つか負けるかは・・・戦ってみなければわからないて・・・?」

アルト「それはお前が信じているという“正義のサイ”である事をウッドワスに証明させる為だけの嘘か?お前が心から信じている“正義のサイ”という・・自分自身の存在を・・・」

アルト「自分の妖精としての『目的』である『猪突猛進に生きる』為の・・・自分勝手なやり方で成し遂げようとしていたのか!!」

ガイル「――!?」ハッ!


バーゲスト「ガイル・・・・お主は・・・」

セツノ「ガイルお兄ちゃん・・・」

ダ・ヴィンチたち、介人たち「・・・・・・・・」

立花響、パーシヴァル「・・・・・・・・」

ウッドワス「・・・・・・・・」


【(自分勝手って・・・)】
【ガイル・・・・】←
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 23:28:51.07 ID:yWs5P6aH0
自分勝手なやり方・・・・かぁ・・・。確かに言われてみれば俺が今までやってた事はそうだったのかもしれない・・・

アドニスも同じような事を言っていたなぁ・・『誰かの役に立つにたちたい』願いという名の『目的』を叶える為だけに・・回りを気にせず、ただ自分自身の能力の限界を見ずに過信していたと・・・

その過信が自身を破滅させ、みんなの事を悲しませたり・困らせたりしてしまったんだと・・。正に今の俺と同格だ・・・・

俺は俺自身が信じている事が正しいと証明させる為に動いていたんじゃない・・・俺自身の自分勝手な事を押しつけて、皆がそれを無理に納得させていたんだって・・・

ハァ・・・俺はなんて思い違いをしていたんだ・・・。自分は“正義のサイ”だから違うと思っていたが・・・俺もまた、妖精國の妖精の血があるんだと・・・
――――――――――――――――――――――――――――
アルト「――お前が心から“正義のサイ”だと思っているのなら、俺はそれを否定する事はしない・・・。それが自分の息子であるならば尚更だ。」

アルト「人は誰でも自身が考える事が違うし、それを証明したい気持ちがあるのは誰も同じ事だ・・・。俺も・・・ガイルも・・・皆だって・・・・」

アルト「だけどそれはガイル自身が思う事を妄信して押しつける事じゃない。ガイル自身以外の人たちがガイルの事を信じられるように・・ガイル自身が皆から心から信じられると思えるように・・・」

アルト「信じられる人になりたいのなら、自分自身を大事にし・・自分の意見や思いを理解されるようにすればいい。ただそれさえできればそれで良い・・・」

アルト「それはガイルが生まれた時から持つ『目的』ではなく、ガイルが本当の意味で心から思う事を・・皆にも分りあってくれるように、時間をかけてでも頑張ればいいんじゃないのかな?」

アルト「要はガイルに足りないモノは・・・『コミュニケーション』と『相手への理解』、って事だ。この2つをガイルが理解してくれればそれで良い。」

アルト「それが出来れば、ガイルはそうなれる。ガイルが心から思い、誰からも尊敬される真の“正義のサイ”になれるって事だ!」

ガイル「!?。父さん・・・・・・俺は・・・・」


キィィン!パァァァ〜〜・・(チェーンガンの暴発で裂けたガイルの頬を残り少ない魔力によるヒール(回復)で治していく)
――――――――――――――――――――――――――
自分自身を大事にしつつ、俺の色々な意見や思いを他のみんなに理解されるようにする・・・それも俺の『目的』ではなく、本当の意味で心から思う事を皆にわかり合えるようにする・・・

どれだけの時間をかけようとも、相手とのコミュニケーションと相手への理解さえ出来れば、俺は皆から心から信頼できる人になれる・・・俺が“正義のサイ”であると皆がわかってくれる・・

ああそうか・・・俺に足りなかったモノはそれだったのか・・・。俺が本当の意味で“正義のサイ”になるにはそれが必要だったんだな・・。

ありがとう父さん・・・俺はもう自分勝手で猪突猛進なんかしない。俺は皆から“正義のサイ”と呼ばれるなる為に・・・俺は・・・俺は・・!!
――――――――――――――――――――――――――
ギィィィン、ジュオォォー!(『星の肺』を発動させるウッドワス)


ウッドワス「ふぅぅぅぅ・・・‥ふぅぅぅぅ・・・・死ぬ前の会話は済んだか?この姿でオレをここまで長期戦にさせるのは、お前たち以来久方ぶりだ!」

ウッドワス「おかげで今のオレは飢えている。菜食主義さえも忘れるほどに、オレはお前たちの血肉を欲している!」ジュルルルゥゥ〜・・・(ヨダレを垂らしている

ウッドワス「お前たちは愚かにも、この戦いでオレのベストコンディションに近き状態にさせた!もはや我がハラを満たさぬ限り、もう止まることは出来んぞ!」グルルルルゥゥ〜〜!(唸りをあげる)


アルト、ガイル「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

バーゲスト、セツノ、メリュジーヌ「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

ダ・ヴィンチたち、介人たち「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

立花響、パーシヴァル「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・


【ベストコンディションに近いって・・・】
【それじゃあ今まで本気で戦っていなかったって事なのか!?】←
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 22:08:37.89 ID:FjGhQ4KS0
ジャキンッ、ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構え、再び光り輝いていく)


パーシヴァル「・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

立花響「!?。やめてパーシヴァルさん!貴方が今、その槍の力を使ってもウッドワスには勝てない!その槍の力じゃウッドワスを倒せない!」

パーシヴァル「邪魔をしないでください!貴方が他者との争いで傷つけ合うことを極力嫌っていることは知ってます・・・私もまた、これ以上の血を流させる戦いはしたくない・・・」

パーシヴァル「ですがウッドワスは我らの想像以上の行いで、多くの円卓軍の同胞が犠牲となり、多くの者たちがこの戦火でたくさん傷ついた!」

パーシヴァル「それにガイル殿さえもウッドワスの卑怯な戦法で大きく傷つき、アルトさんたちも力及ばず敵うことが出来なかった・・・」

パーシヴァル「だがそれでもあのウッドワスやモルガンから皆さんを・・ロンディニウムを守らなければなりません!たとえそれが・・・私の命を賭けたとしても!」

立花響「!?。パーシヴァルさん・・・・・・」プルプルゥゥ・・ガシッ!(右手の拳を握りしめていく)


パーシヴァル「選定の槍よ、いま一度、私に力を!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を、」

立花響「―――!!そんなのダメェェェーーー!!」シュタッ!(パーシヴァルの前に飛び出す)

シュッ、ガシィィーン!(パーシヴァルの選定の槍を掴む立花響)



グワァァァ〜〜ン!(選定の槍が別の色の光を放っていく)


パーシヴァル「―――!?」その光に驚愕する

立花響「―――!?」その光に驚愕する


ガバッ・・・ガジャシャァァ〜ン・・(お互いに選定の槍から手を離すパーシヴァルと立花響)

グワァァァ〜〜ン・・・(選定の槍の光が消えていく)


【(あの光はいったい・・・?)】←
【(いやそれよりも・・・)】

カイニス「なにやってんだオイ!パーシヴァルの奴、戦いの最中だっていうのに槍を落としたぞ!?」

ダ・ヴィンチちゃん「いや待て!2人の様子がおかしい・・・さっきのあの選定の槍の光はなんだったんだ?おそらくパーシヴァルの槍の力を解放したような感じはしたのだが・・・」

アルトリア「ええ・・・って、それどころじゃない!今の2人を頬っておいたら、2人はウッドワスに―――」

ガイル「―――!?クゥゥ〜〜!!」ドスンッ、ドドドドォォォーーーー!!(勢いよく立ち上がり、走り出す)

アルト「!?。ガイル!?」

―――――――――――――――――――――――――――
ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・(互いに動揺しているパーシヴァルと立花響)


立花響「(・・・この感覚・・・私が最初にあの槍に触れたときと同じ感覚だ・・・・あの時の感覚がハッキリと感じた・・・でもアレって・・・)」

パーシヴァル「(な・・・なんなのですか・・・?響さんが触れた途端に感じた“アレ”は・・・あんな感覚・・・今まで感じた事がありません・・・)」

パーシヴァル「(今まで感じていた槍の慟哭と後悔の念とは違う・・・響さんが槍に触れた途端に感じた“アレ”は、もうどう考えても・・・)」


パーシヴァル「・・・・・・!?」立花響の後ろの光景を見て・・

立花響「―――!?」クルッ!(後ろを振り返る)
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 23:49:11.55 ID:FjGhQ4KS0
ウッドワス「!!。(いったいなんだったんだ・・・さっきまで輝いていた選定の槍の光が、あの小娘に触れた途端に色が変わった・・・)」

ウッドワス「(コマドリ大会やオーロラから聞いた話でも、あのような光を放ったという話は一度も無かった・・・だが・・・!!)」

ウッドワス「ハ―――ハハハハハハ!!どうやら貴様ら2人、土壇場になって、その槍とやらに見放されたようだなぁぁ〜〜!!」


ジャキンッ、グォォォ〜〜ン!!(黒いオーラを纏って2人に向けて接近するウッドワス!)

ウッドワス「勝機!オワリダァァァーーーー!!」グォォォ〜〜ン!(接近してくる)

立花響、パーシヴァル「―――!?」


フゥゥンッ、ガコォォォ〜〜ン!(ウッドワスの前にガイルが鋼鉄の片腕で立花響とパーシヴァルを守る)

ガイル「―――!!」クルッ、ガシッ!!グググゥゥーー!!(即座にウッドワスの腕を握りしめる)

ウッドワス「――なに!?貴様なぜだ・・なぜ貴様はまだ動けるというのか!?」グググゥゥーー!!(腕を握られる)

パーシヴァル「!?。ガイル殿!?」

立花響「ガイルさん!?」


ガイル「ウウゥゥ・・・ゲホゲホッ・・・。ゴメン・・・俺が・・・・猪突猛進で自分勝手なばかりに・・・みんなに迷惑をかけてしまって・・・」咳き込みながら・・

ガイル「俺が間違ってたんだ・・・・・俺が・・・俺が“正義のサイ”であり、この俺がウッドワスを倒せる奴なんだと、思い上がってしまったばかりに・・・」

立花響「・・ガイルさん・・・・」

ガイル「・・・だが・・・俺はもう間違えない・・・。もう自分勝手にやることも・・俺の思っていることを他人に押しつけたりしない・・・。俺は俺自身が・・・“正義のサイ”であると誇れるように・・!」

ガイル「俺は心から2人を、父さん母さんを、家族を、皆を・・・・・この真なる“正義のサイ”となる俺が全員守ってやるからなぁぁーー!!」



キィィィ〜〜ン、キラァァァ〜〜〜ン!!(ガイルの眼と全身が光り輝く)

ガイル「うおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!」キィィン!バシュゥゥ〜〜〜!!(ガイルの全身が光りつつ、身体から水蒸気が噴出する!)

ウッドワス「!?。ヌオォォォ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜〜!!(水蒸気と一緒に吹っ飛ぶ)

立花響、パーシヴァル「うわぁぁぁ〜〜!?」ブシュゥゥ〜〜〜!!(水蒸気と一緒に吹っ飛ぶ)


タタタタタァァーー!(アルトたちとアルトリアたち、バーゲストたち3人が吹き飛んだパーシヴァルと立花響の前に寄り添う)

【響ちゃん!パーシヴァル!】
【大丈夫か、2人とも!?】←

パーシヴァル「え、ええ・・・ガイル殿の身体から出た水蒸気によって吹き飛ばされましたが、特になにも・・・・」

立花響「はい。でもあのモクモクしたの・・・・一瞬だったけど、なんかもの凄く熱かったような・・・」

アルト「なんだって・・・・・それじゃあ、あのガイルの身体が輝いたと同時に出たと言う事は・・・・」

バーゲスト「ええ。・・・ガイル・・・まさかお主は・・・・」ある所のほうを見上げて・・・


ウッドワス「――熱ッ!?おのれぇぇ、いったいなにが起きて・・・・!?」

ウッドワス「な―――なん・・だと・・・?」ある所を見てて・・・


ブシュゥゥ〜〜〜、シュッ!ゴォォォ〜〜〜!(水蒸気の霧がガイルの手によって霧払いされる)
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/20(火) 08:41:06.09 ID:meTqcW1I0
バシュゥゥーーー!ドロドロォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの身体全体をマグマと業火が包んでいる)


マグマと炎を纏ったガイル「ヌォォォォ〜〜〜!!」ジュボォォーー−!ブシュゥゥーー!(火炎とマグマを纏っている)

アルト「―――!?」驚愕している

ウッドワス「〜〜〜〜!?」驚愕している

アルトリアたち、バーゲストたち、介人たち「―――!?」驚愕している

【なんか燃えてるぅぅ〜〜!?】←
【燃える“サイ”だ、これ!?】

アルトリア「見ればわかるよこれぇぇ〜〜!?」驚愕している

―――――――――――――――――――――――――
一度はウッドワスの手口によって倒され、チェーンガンの弾丸の暴発とクリサリスからの漏電による感電により、瀕死の重傷を負ってしまったガイル。

彼はアルトのヒール(超回復)とスズカのヒーリング(緊急治療)、さらに立花響の魂の叫びによって目を覚まし、アルトはウッドワスとの戦いによる敗北で意気消沈していたガイルを叱っていき、

ガイル自身の自分勝手で猪突猛進な性格を改め、ガイルの『目的』優先で自身の存在を誰かに押しつける事ではなく、ガイル自身が誰からも慕われる存在に慣れるよう・・

今のガイルに足りないとされる『コミュニケーション』と相手への『理解力』を持ち、誰からも信頼され、わかり合える存在になれとアルトはガイルにそう教えた。


自身の過ちと改める事を理解したガイルは、その気持ちと持って再びウッドワスの前に立ちはだかり、彼の強い思いと皆を守りたい気持ちが重なった事で、

その思いに答えるかのようにガイルの力が『覚醒』し、彼の身体は水蒸気の放出と共にガイル自身の身体にマグマと轟炎が纏っていき、

ガイルの全身がマグマと炎を纏ったメタルゲラスみたいとなり、その姿は業火の如く燃えているのであった。
―――――――――――――――――――――――――

ガイル「(ハァ・・ハァ・・。なんだこれは・・・身体中がマグマと炎に包まれて凄いことになってる。身体中がもの凄く熱い・・・)」ドロドロォォ〜〜・・(身体に纏っているマグマを見て・・)

ガイル「(だがなんだろう?この熱さとこの力・・・今の俺ならアイツを倒せる気がする・・・俺の新たに得た、この熱き力であるならば!)」ガシッ!(拳を握りしめる)


ウッドワス「ツゥゥッ!なんだその姿は・・・さっきまで鋼鉄に身を纏っているとは違い、姿が火の妖精と同じではないか!」

ウッドワス「だが黒犬公の息子である貴様が今さら姿を変えたところで、一度死に瀕した貴様にこの私が倒せぬ!再び返り討ちにしてくれる!!」シュッ!(手からレーザーを出そうとする)

ガイル「!!」ガバッ!(前に出る)


ドロドロォォ〜〜!ガシッ、ジュボォォーー!(ガイルの拳にマグマと業火が混ざり込んでいき・・)

ガイル「ハァァァァ〜〜!!」ボォォォォ〜〜!!(マグマと業火のパンチを繰り出す)

ウッドワス「!!」ガシッ!(身構えていく)


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)

ウッドワス「フッ――たわいもない。そのようなパンチなんかにこの私が――」

ガイル「ウォォォォォーーー!!」ジュボォォォーー!(更に拳に力を込めていく)



ジュウゥゥゥ〜〜!バリンッ、バジィィン!バシュゥゥゥーーン!(バリアを突き破り、ウッドワスの胸部に拳を喰らわせるガイル)


ウッドワス「!?。ウガァァァァァ〜〜〜〜!?」ジュボォォ〜〜!ボシュゥゥゥ〜〜!

ガイル「オォォォォォォォ!ハァァッ!」バコォォォン!(拳を振りかぶる)


バコォォォン!ジュボォォォォーーー!!(ガイルに殴られたウッドワスの胸部がマグマと炎で焼けていく)
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/20(火) 22:27:05.07 ID:meTqcW1I0
【!?】
【バリアを突き破っただと!?】←

スズカ「ガイルの体内温度・・・じつに5000万度!?これ、太陽の推定温度をかなり上回っているわ!?これってもしかして・・・」ピピピッ!(サーチしていく)

アルト「ああ・・・。――『覚醒』だ。ガイルの奴、自分の過ちを認め、俺や皆を守る想いが更に強まった事でその想いとガイルの心が、ガイルの力を『覚醒』させたと言うのか!」

千子村正「マジか!?あのやろう、今まで散々儂らに心配かけさせやがって・・・!」

バーゲスト「ガイル・・・・全く、お主ときたら・・・」ジィィ〜ン・・(感心している)



ウッドワス「ガァァァ〜熱い!?なんだ、この溶けたような鉄並みの熱さは?この私の守りを突き破るこの熱い炎の拳は・・・?不遜なり、不快なり!」ジュオォォ〜〜!(胸部を押さえている)

ウッドワス「・・・我が『星の肺』が焼けていく・・・!この亜鈴を持つこのオレがあの半妖半人の子の炎なんかに焼けられるとは・・・」ボォォォ〜〜!(胸部が燃えている)

ガイル「――ハァァァァ!!」ジュボォォーードロドロォォーー!!(マグマを纏った拳を再び振るう)

ウッドワス「!?。クソォォォ〜〜〜!!」ジャキンッ!(爪を立てていく)


ヒュッ、ヒュンヒュンッ!ジュボォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの攻撃をかわしていくウッドワスとそれを追うガイル)

ドロドロォォ〜〜、ボタボタッ・・・ボォォォ〜〜!!(ガイルが動く度、マグマが地面に落ち、そこから炎が広がっていく)


ウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁぁ〜〜!?」炎から逃げていく

円卓軍・兵士たち「オォォォ〜〜!?」炎から避けていく

【もの凄い炎だ!】
【これでは近づけない!】←

ボガード「いや、むしろ今はガイルの野郎にウッドワスの相手をさせた方が適材適所だ。見るがいい、ウッドワスのあの行動を・・・」

ボガード「『牙の氏族』が得意とする爪と牙があの燃えるガイルの前にはもはや無力とも言える!あのガイルの身体より流れ出しあの熱き焔と溶岩がそうさせている!」

ボガード「ああ――まさに『火山の厄災』の再来!ガイルの放つ灼熱の業火が、あの排熱大公のウッドワスを追い詰めていくとはなぁ!」

アルト「ああ。だがだからって、ガイルをあのままにしておくわけにはいかない。ガイルが『覚醒』したからには、ガイルのあの力はまだ俺たちには未知数と言ってもいい。」

アルト「それに『覚醒』した力にはそれ相応の『弱点』もある。その『弱点』をこちらが先に見抜けない限り、俺は安心できない・・・」

アルト「俺とスズカの魔力も残り僅かだが・・・、今はガイルの戦いを見守る事しか出来ないからな、俺たちは・・・・」

メリュジーヌ「ええ・・・・」

【・・・・・・・・】
【(頑張れガイル!)】←
――――――――――――――――――――――――――――
ジュボォォォ〜〜!ボォォォ〜〜!(ガイルの攻撃をとにかくかわしていくウッドワス)


ウッドワス「ツゥゥゥ〜〜!!」ヒュッ!(横に避けようとする)

ガイル「逃がすか!」ドバァァァーーー!(マグマを操る)

バシャンッ、ジュウゥゥゥ〜〜!ボォォォ〜〜!!(右ももと右の脇腹にマグマが当たり、そこから炎が燃え広がろうとする)

ウッドワス「!?。ヌゴォォォ〜〜!?」ボォォォ〜〜!!(焼かれようとする)


シュッ、ジャクゥン!(マグマが当たったところの表面を手刀で切り落とすウッドワス)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/21(水) 22:21:03.57 ID:tHvIclQc0
ウッドワス「グゥゥゥゥゥ・・・・!バカな、バカなァ!氏族の長が、排熱大公を継ぐオレが、あんな・・あんな半妖半人の黒犬公の息子に倒されるなど、断じて・・断じて・・・!」

ウッドワス「断じて!あってはならぬ、とてつもない、大問題だ!あんな・・・あんな半妖半人の子1人にこのオレが・・・・!」

ウッドワス「貴様はいったいなんなんだ!?この正当なる亜鈴返りの・・・排熱大公の亜鈴と同格の力をお前が―――!?」

ガイル「・・・・・・・・」ジュボォォーー!ボォォォーー!(炎とマグマが荒ぶるように放出されてる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスが見たイメージ


ドスンッ、ドスンッ!ドゴォォォーーーン!!(背中に背負ってある火山が大噴火する)

火山を背負ったサイ(ガイル)「グォォォォ〜〜〜〜ン!!」雄叫びをあげていく

ウッドワス「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ガタガタガタガタァァァ〜〜!!(怯えている)


ドゴォォォーーン!ドカァァァーーン!(火山の大噴火の光景が広がっていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「・・・違う・・!貴様のその力・・・もはやオレの・・・排熱大公の亜鈴を超えるモノ・・・こんな・・このような力が、我が亜鈴を遙かに超えている・・・!」ガタガタガタガタ!!(震えている)

ウッドワス「もはや我が排熱大公では敵わぬ・・・貴様のその亜鈴・・・『排熱大公』を超えた『灼熱大公』――“『灼熱大公:ガイル・オルラント』!?”」ガタガタガタガタ!(震えている)

ガイル「・・・・・!!」ギリッ!(眼を睨ませる)

ウッドワス「ひ、ヒィィッ!?」ガタガタガタブルブルブルッ!!(震えあがる)


ガイル「(ハァハァハァハァ!さ、さすがに今の俺は、この灼熱の熱さを長く維持できない・・・。)」ジュボォォーー!ボォォォーー!

ガイル「(だがせめて・・・あのウッドワスの野郎へのトドメとして、俺の渾身の一撃を喰らわせてやる!)」ガシッ!グググゥゥー!(拳を握りしめる)

ガイル「ヌォォォォォ〜〜〜〜!ハァァァァーーー!」ジュボォォォ〜〜、ドシィィィーーン!!(マグマと炎を纏った拳を地面に叩きつける)


ドゴォォォーーン!ズゴゴゴォォォォーーー!!(ウッドワスに向けてマグマが這い寄る地割れが発生する)

ウッドワス「な、なぁ!?ノワァァァ〜〜!?」ドゴォォォーーン!バシュゥゥーーー!!(その地割れに落ち、そこに這い寄るマグマによって焼かれていく)

ガイル「!!。オォォォォォーーー!」ドスンッ、ガシッ!(両腕を構えていく)


ボシュゥゥ〜〜!ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォーーーー!!(そのまま地面にめり込んだままガイルの元へ引き寄せられるウッドワス)

ウッドワス「がぁッ、ガァァ〜〜!?やめろ〜〜、やめてくれぇぇぇぇ〜〜〜!?」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!(ガイルに向かって引き寄せられる)

ガイル「ウオォォォォォォ〜〜〜!!(必殺奥義・・灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)!!)」ボコボコボコォォォ〜〜!(両腕にマグマが溜まっていき・・)

ガイル「――セイヤァァァァーーーー!!」ボコボコォォォ〜バシュゥゥン!


バシュゥゥン!ズドゴォォォォーーーーーン!!(灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)がウッドワスに炸裂する)
―――――――――――――――――――――――――――――
ガイルの強き想いにより、ガイル自身の力が『覚醒』し、ガイルはその身に纏ったマグマと炎を駆使し、ウッドワスにマグマと炎を付与した打撃をかましていく・・

逆にウッドワスはガイルのマグマ付与の打撃を打ち込まれ、自身の強みであった『星の肺』を一撃で焼かれてしまい、その後もガイルが纏うマグマと炎によって身体を焼かれていき、

ウッドワス自身もまた、ガイルの事を自身が自称する『排熱大公』を超える存在『灼熱大公』と称し、その力の前に身体が震える程に恐怖を感じていき、

ガイルは『覚醒』したばかりの能力の限界に気づきつつも、最後にガイル自身の新技にして最大の一撃をウッドワスへのトドメとするように発動していき、

ガイルの必殺の宝具『灼熱大公:火炎大噴火(ヴォルケーノ・ガイル・インパクト)』をウッドワスに向けて放ち、その攻撃はウッドワスにめがけて直撃するのであった。
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/22(木) 22:54:37.40 ID:jojk3AEN0
【―――き、決まったーー!!】
【もしかしてこれ、いけるか!】←

アルトリア「えっ、なにこれ!?あまりの驚きの連発で頭が真っ白だったけど・・・。今、ガイルくんの攻撃がウッドワスに直撃したよね!?」

アルトリア「ってわぁぁ〜!?あれ、さっきの攻撃でガイル君だけじゃなくウッドワスまで身体が火だるまになっちゃっているよぉ〜〜!?」アタフタ!(慌てている)

武蔵「ええ!――あっでも、ウッドワスは私たちの敵だとして、あいつだけはあのまま火だるまにしても問題じゃないのかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「いや待って!なんかガイルくんが何か叫んでいる・・・・声がガラガラでよく聞こえないけど、これって・・!」

アルト「ああ!セツノ、一緒に来てくれ!ガイルとウッドワスを氷で消火させるんだ!スズカ、まだヒーリングはいけるか?」

スズカ「え、えぇ・・・でもガイル兄様はともかく、あのウッドワスまで助けるつもりですか!?彼は私たちの事を・・・」

アルト「いいから来い!ガイルが呼んでいる以上、ウッドワスも含めて助けるぞ!」

セツノ、スズカ「は、はい!」頷く


タタタタタァァーー!(ガイルの元へ急ぐアルトたち)
―――――――――――――――――――――――――――
ジュボォォォ〜〜!ボォォォォ〜〜〜!!(ガイルの一撃を受け、身体全体が火だるまとなっているウッドワス)


ウッドワス「うがぁぁぁぁ〜〜〜ぎやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!?」ボォォォ〜〜ボォォォ〜〜!!(火だるまになっている)

ウッドワス「あああぁぁぁ―――熱い・・・身体中が燃えていく・・・!魔血も・・内臓も・・なにもかも燃えていくぅぅーーー!」ボォォォ〜〜!ブルンッ、ブルンッ!(炎を振り払おうとしている)

ガイル「・・・ヌゥゥゥ・・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ドスンッ、ジュォォォ〜〜!(身体が燃えつつ、膝をつく)


ウッドワス軍・兵士1「うわぁぁぁ!?ウッドワス様が燃えている!あの黒犬公の息子の一撃でウッドワスが火だるまになってるぞ!」

ウッドワス軍・兵士2「あれではもう助からない!ウッドワスは負けたんだ!黒犬公の息子の方がよっぽど強かったんだ!」

ウッドワス軍・兵士3「に、逃げるんだ!ウッドワスはもうおしまいだ!賭けはウッドワスの負けだったんだぁぁ〜〜!!」

タタタタタタァァァ〜〜〜!!(続々と潰走していくウッドワス軍の兵士たち)


ウッドワス「お、おい!?逃げるな!オレの身体を消火しろ!オレはまだ負けてない!まだオレはアイツらなんかに負けてなんかいないんだ!」

ウッドワス「何故だ!何故なんだ・・・女王の援軍が・・・女王軍の援軍さえ来てくれれば、こんな事にはならなかっ・・・・!?」

――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェイン(回想)「モルガン陛下は貴方の事を信頼していると見せかけて、貴方もろとも『牙の氏族』を廃滅しようと考えている・・」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「貴方たちへの増援として送られるはずの増援はブラフであり、貴方たちに増援を送ると見せかけて、貴方たちをあの場で見捨てるつもりよ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「いくら貴方が窮地に立たされようとも、実際に援軍が送られていない以上、貴方はモルガン陛下に不要とされた妖精‥」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「女王陛下は貴方と『牙の氏族』を用済みとし、陛下はあのような嘘を付いたと見て間違いはないわ・・・」
――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「あああああ〜〜!!嘘だぁぁ〜〜!あんな・・・あんな妖精騎士アグラヴェインの戯言が本当だと言うのか〜!!」

ウッドワス「援軍が来ていないというのなら、モルガンはオレの敗北を望んでいたのか!オレたち『牙の氏族』はモルガンにとって存在すら不要だと言うのかぁ〜〜!」

ウッドワス「オレは・・・オレたち『牙の氏族』はもはや陛下にとって不要な存在だと言うのかぁぁぁ〜〜!!」絶叫している

ガイル「―――!?。クソォォォッ!」グググッ、ドスドスドスッ!(ウッドワスに近づく)


ドスドスドスッ、ガシッ!(燃えながらもウッドワスを捕まえるガイル)
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/23(金) 23:53:48.47 ID:0IXJo8Eo0
ウッドワス「!!――なにをする!?寄るな、離れろ!半妖半人の黒犬の息子よ!貴様なんかになにがわかるんだ!」

ウッドワス「『牙の氏族』でも無い貴様に、今までブリテンを殺さず、『厄災』やモース共からブリテンを何十年、何百年も守り、1000年前の『大厄災』からブリテンを守った妖精の事も知らずに!」

ウッドワス「『牙の氏族』オレをなくして誰が務まる!レオンゴンなんかに長の座を取られたら、それこそあの無能共は、“あの時”の過ちを繰り返す!繰り返してしまうのだ!」

ウッドワス「それなのにアグラヴェインの奴は・・・モルガンは・・・・我ら『牙の氏族』を愚弄し、このオレを排除しようとするなんて・・・!」

ガイル「落ち着けウッドワス!お前の身にいったい何があったかは知らないが、お前はただでは燃えつかせたりはさせないよ!」

ウッドワス「!?。なんだと・・・・」驚愕している


ガイル「父さん、セツノ!早くこっちに来てくれ!俺とウッドワスをどうにか助けてくれ!」

ガイル「どうも今のウッドワスは様子がおかしいんだ!とにかく俺と一緒に彼を助けて欲しいんだ!頼む!」ガラガラながらも叫んでいく



タタタタタァァーー!(アルトたちが駆けつける!)

アルト「聞こえたぞ、ガイルのその声。セツノ!!」

セツノ「うん。セツノに任せて!ハァァァァ〜〜!」ヒュゥゥ〜コチコチコチィィィ〜〜!!(両手に氷と冷気を溜めていき・・・)


バシッ、カチカチコチコチィィィィ〜〜〜!!(セツノが触れたところから勢いよく凍りついていく)

セツノ「バースト・ゼロ・ブリザード!!」カチコチコチィィ〜〜ン!!(凍らせていく)

ガイル、ウッドワス「――――――」カチコチコチィィ〜〜ン!!(身体が凍っていく)

コチコチコチィィ〜〜〜ン!カチィィィ〜〜ン!シュゥゥゥ〜〜・・・(ガイルとウッドワスを含めた辺りのマグマと炎が凍りつくように消火される)


セツノ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・!ガイルお兄ちゃん!」カチィィン、コンコン、ガコンッ!(氷の両手で氷をどけていく)

バーゲスト「ガイル!ガイル!」ガシャンガシャンッ!(氷を砕いていく)

アルト「ガイル!」ガコンッガコンッ・・・(氷をどけていく)


ガコンッ、ガコンッ、ガコンッ・・・・(氷をどかしていき、ガイルとウッドワスの頭を出していくアルトたち)


アルト「大丈夫かガイル!全く・・・さっき言った側からまた無茶をしやがって・・・!」

ガイル「ウゥゥゥ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・。ゴメン、父さん・・・・俺・・・・どうしてもパーシヴァルと響ちゃんのことを・・・」

アルト「言わなくても分かってる・・・パーシヴァルと立花響は無事だ。ガイルのおかげであの2人だけじゃなく、皆も助かった・・・」

アルト「それにガイル・・・お前、他にも言うべき事があるだろ?ゴメンだけじゃなくて・・・なあ?」

ガイル「!。・・・・・・うん。ありがとう父さん・・・・俺のことを2度も助けてくれて・・・・」

アルト「ああ・・・とても格好良かったよ・・・お前の・・・“烈火に燃える『正義のサイ』”の姿をな?」

ガイル「!。ああ・・・!」ニッコリ!(笑顔を見せる)


ウッドワス「―――――・・・・・・・・」シュゥゥゥ〜〜〜・・(氷漬けにされている)

――――――――――――――――――――――――――――――
“灼熱のマグマと業火を操る”という力に『覚醒』したガイルの渾身の一撃を受け、身体全体が火だるまになるようにして敗北を喫した牙の氏族・ウッドワス。

ウッドワスの敗北が確信に変わった途端、ウッドワス軍の兵士たちはウッドワスの事なんかお構いなしに続々とオックスフォードの方角へと潰走していった・・・


ガイルとの戦いに敗れ、ある事で自棄になって燃えていくウッドワスに対し、ガイルは彼(ウッドワス)を捕まえ、セツノの繰り出す『バースト・ゼロ・ブリザード』の氷撃によって2人の身体が凍りついていき、

アルトは自身の息子であるガイルに対し、死にかけたり業火に焼かれたりと、かなり無茶をした事への罵りつつも、アルトはガイルの事を“烈火に燃える『正義のサイ』”として認めるのであった。


かくしてロンディニウム周辺での『予言の子』率いる『円卓軍&境界なき勇士団』とウッドワス率いる『ウッドワス軍』との戦いは、『予言の子』の勢力の勝利に終わった。

ウッドワスの秘密兵器である妖精兵器3機や力ある戦力により、多くの犠牲を払いながらも、アルトたちは強敵・ウッドワスを撃破し、彼を捕縛することに成功したのであった。
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/24(土) 10:23:27.52 ID:ONzsykUa0
幕間:戦いが終わって・・・〜ある者たちの謎と陰謀〜
―――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム内部:大広間にて・・・


オォォォォ〜〜〜〜!!(勝ち鬨と歓声をあげていく円卓軍)


円卓軍・兵士「ウッドワス軍、潰走!戦闘は終わったぞー!非戦闘員は避難所から出てきていいぞー!衛生班は全員、正門の野営地に集合〜!」

円卓軍・兵士「投降した兵士は西の居住区予定地に連行!面会を申し出たい者はケンウッド隊まで!」

円卓軍・兵士「繰り返す、ウッドワス軍潰走!防衛戦は我々円卓軍と境界なき勇士団の勝利だ!」


ワーーワーーワーーワーーーー!!(防衛戦の勝利に歓声をあげるロンディニウムの住人たち)


ワグ「よっしゃぁぁ〜〜!遂にあのウッドワスの軍勢を倒した!ガイルのアニキとパーシヴァルたちが、ウッドワスの野郎に勝ったんだ!」

ロブ「ああ!それにガイルのアニキやアルトの大旦那たちだけじゃない!このロンディニウムの中に侵入してたウッドワス軍の兵士らをコーラルの姉さんが吹き飛ばしたんだ!」

ロブ「周りがおぼろげに見えている中で、俺たちを暴風から吹き飛ばされないように警告をしたり、導いたりしてたしな!」

レッドラ・ビット「はい。あの多くの軍勢を辺りの視線が混濁していた中、彼女はその内に秘めていた力を解放し、あのような暴風の嵐を巻き起こしました。」

レッドラ・ビット「私の知る中では、3年前以前はこのような力をコーラル殿も知らなかったと言いつつも、彼女はその力でかの軍勢を竜巻の中へと吹き飛ばしました。」

レッドラ・ビット「これはノリッジの『厄災』にてアドニス殿の力が『覚醒』したと同じように、コーラル殿もまた、彼女自身の力が『覚醒』したかと思われまして――」

レッドラ・ビット「――だとすれば、これはもう彼女の事は・・・“嵐風(らんふう)のコーラル”と呼ぶしかありませんね!」キリッ!

コーラル「ら、嵐風って・・・私はただ・・・アドニス様やロンディニウムにいる皆さまをお守りしただけでありまして・・・」タラタラ・・・(動揺している)


タタタタタァァーー!(多くのロンディニウムの住民たちが一斉にコーラルの元へやって来る)


人間の住民1「コーラル様の風の報せを聞きました!まさかあんなに凄い暴風を起こし、ウッドワス軍を数多く吹き飛ばしてしまうとは!」

人間の住民2「だがおかげで皆が助かった!一瞬だがあなた様の風の報せで導いてくれたおかげであの暴風に吹き飛ばされずに済んだからね?」

妖精の住民1「私も同じ風の氏族の妖精ですが、あなた様のような風なんて起こせません・・。ですからコーラル様は、我ら風の氏族の誇りと呼べる妖精ですよ!」

妖精の住民2「ありがとうコーラル様!我らを守りし風の覇者!風の力を駆使し、ウッドワスの兵を吹き飛ばした風の妖精!」

人間の住民3「あなた様のおかげで皆が助かった。本当にありがとう・・・!」

コーラル「・・・・!。皆さま方・・・私・・・・」ギュゥゥ〜・・・(胸元を握りしめていき・・)


ロンディニウムの妖精たち「ありがとうコーラル様!女王の犬の軍勢を吹き飛ばせし風の覇者!嵐風のコーラル様!」讃えている

ロンディニウムの妖精たち「ありがとう『予言の子』!ありがとうコーラル様!我らを守りし救世主の軍団よ!」讃えている


ワーーワーーワーーワーーーー!(一斉に円卓軍、境界なき勇士団、コーラルを讃えるように歓声をあげるロンディニウムの妖精たち)


ワグ「うわぁ〜スゲェェ!コーラルの姉さん、これもうロンディニウムの英雄と呼ばれるぐらいになっちゃってますよ、これ!」周りの様子を見て・・

コーラル「え、えぇ・・・・そうですね・・・・この状況からしまして・・・。・・・・・・・」少し浮かない顔をしている

アドニス「・・・・・コーラル?」その顔をしているコーラルを見てて・・・


グググッ・・・(アドニスの手を握っていくコーラル)
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/25(日) 23:13:36.16 ID:PVrqpSuH0
ロンディニウム:作戦室では・・・・


オベロン「・・・・ウッドワスはガイルとの戦いで大火傷を負い、昏睡状態に陥った故に少々手当てを施しつつ、現状のところ、ウッドワスの身体を冷凍保管して捕縛したと・・」

オベロン「戦場にいた『牙の氏族』の2割は投降し、円卓軍の捕虜に。残りはオックスフォードに潰走していった。」

オベロン「本来、『牙の氏族』の氏族長補佐でもあるレオンゴンが戦場には不在、ウッドワスの身柄もこちらにある今、彼らに軍隊として機能しないだろう。」

オベロン「・・・・はぁ。まさかウッドワス軍にあんな変わりダネの戦力があるとは、ボクらも想定外の事態だったと言ってもいいよね?妖精兵器っと言ってたかな?」

オベロン「あの兵器の攻撃により、ランドン部隊はほとんど壊滅。他のロンディニウムに在留してた兵の数も減ってしまった…」

オベロン「・・・・だがそれでも今回の戦いに意味はあった。想定以上の犠牲は払ったけど、2つ目の大波は超えたかな。予定外のウッドワスの捕縛も付けてね?」

オベロン「これで南部における障害はほぼ取り除けた。君たちはどう思う、伯爵?パーシヴァル?」

パーシヴァル「え、えぇ・・・・確かにそうですね・・・。」頷きながら・・


ぺぺロン伯爵「そうね。キャメロットに向けて進軍する足場はできたんじゃない?アルトリアちゃんは鐘を二つ鳴らして、仲間たちと一緒にイレギュラーズを3人も撃破した。」

ぺぺロン伯爵「加えてガイルくんが『覚醒』し、ウッドワスを生け捕りにしちゃったからね?そしてなにより『牙の氏族』をあまり追い詰めていない。」

ぺぺロン伯爵「潰走する彼らを追撃せず、投降した者は捕虜として丁重に扱っている。これもパーちゃんが掲げているという円卓軍のスローガン・・・」

ぺぺロン伯爵「『目指しているのは妖精と人間の共存。糾すべきは女王の体制である』。それをここまで徹底しているんですもの。」

ぺぺロン伯爵「それに予定に無かった『牙の氏族』の長“だった”ウッドワスの捕縛、そしてボガードにも施したであろうアルトくんの『ヒール』の力によるウッドワスの改心・・」

ぺぺロン伯爵「これらもあって、『予言の子』と『境界なき勇士団』、『円卓軍』、『異界の戦士(ヒーロー)たち』の連合は女王と対等の正義となった。」

オベロン「うん。僕たちは妖精を滅ぼしたい訳じゃない。女王派だったウッドワスとは戦わざるを得なかったけど、『牙の氏族』はブリテンを護る為に必要だ。」

オベロン「『大厄災』がノリッジで終わりとは思えないしね。強力だといっても、しょせん先代も含めて妖精騎士は単騎。イレギュラーズもまた、強力なのだが数が少ない・・」

オベロン「大量に発生するかもしれないモースと戦うには、『牙の氏族』という戦士職は必要なんだ。それについてはパーシヴァルも知っているよね?」

オベロン「円卓軍にはランドンを中心に部隊を立て直し次第、オックスフォードを占領してもらおうとして・・・他に問題があるとすれば・・・」

ぺぺロン伯爵「その『牙の氏族』を誰がまとめるかよね?アルトの手で改心させたウッドワスか、ボガード、パーシヴァルとかアルトらが適任なのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「ウッドワスに至っては3日前に交わされ、ウッドワスが負けたことで契約が成立された妖精國版の『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)・・」

ぺぺロン伯爵「正式名:妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)の呪術によって、氏族の長としての権限を全てイレギュラーズのメンバー・レオンゴンに取られてしまい、」

ぺぺロン伯爵「加えてウッドワス軍の『牙の氏族』の兵士たち全員がその契約の生き証人であるからに、今のところ、『牙の氏族』達は氏族の長となったレオンゴンに従う他はない・・」

ぺぺロン伯爵「おそらくレオンゴンが『牙の氏族』の氏族長である限り、女王派の『牙の氏族』は彼以外に従うことはないと思うわ。」

ぺぺロン伯爵「ハァ・・・まさか妖精國にもセルフギアス・スクロールがあったなんて聞いてなかったし、アレの呪術解除は私でも無理そうだからねぇ・・・・」困り顔

オベロン「そこは僕の方で何とかしてみるよ。いずれにしてもイレギュラーズのメンバーであるレオンゴンとは戦わないといけない理由がアルトたちやボクらにもあるからね?」

オベロン「それにアルトリアは名実ともに女王を倒す『予言の子』になった。ノリッジ、ソールズベリーからだけじゃなく、協力者は更に増えてくる」

オベロン「レオンゴンが倒されるか・・どっかで失脚した後で、『牙の氏族』の文化、習性に理解があって、指揮の才能もある逸材を見つけて、その者を候補として見繕おっておくよ。」


オベロン「それより、問題はこの後だ。後ろから刺される心配はなくなったけど・・・。これからの予定としては・・・・」

ぺぺロン伯爵「キャメロットに進軍するか、残りのイレギュラーズを倒しに行くか、残りの鐘を鳴らしに向かうかって事だよね?」

ぺぺロン伯爵「なまじ軍隊をもっちゃうと、気軽には動けなくなるのよねぇ〜・・。パーシヴァル、これらの件について、円卓軍の団長である貴方はどう考えるのかしら?」

パーシヴァル「・・・・・・・・・・」浮かない顔をしている
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/26(月) 23:47:03.61 ID:GcnJFbto0
ぺぺロン伯爵「・・・。どうしたのかしら?ウッドワスとの戦いの後で疲れているのはわかっているのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「パーちゃん。あなた、ウッドワスとの戦いからずっと浮かない顔をしているのだけど、あの戦いの中で一番気にしていることがあるのかしら?」

ぺぺロン伯爵「アルトたちから後で聞いたのだけど、あなたがウッドワスとの戦いにて、ヒューマギアのイズちゃんに貴方たちがウッドワスに殺される結果がシミュレートされてね・・・」

ぺぺロン伯爵「それを響ちゃんが止めようとしたところ、あなたの持っている選定の槍が響ちゃんの手に触れた途端、いつもとはまるで違う発光をし、それに驚いた貴方と響ちゃんはその槍から手を離した・・・」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァルや響ちゃんの身に何があったかは知らないのだけど、あなた、あんまりそれについてあまり深く考えすぎない方が良いと思うわね?」

パーシヴァル「え、えぇぇ・・・・すみません・・・。その・・なんというか・・その・・・・・・」詫びる素振りをする


パーシヴァル「私がこの槍を振るうたびにこの槍はただ強く、“失敗した”という悲しみが流れ、身を裂くような後悔の念が溢れるように感じています。」

パーシヴァル「その念は今でもこの槍を私が持つ度にそう感じているのですが、響さんがこの槍に触れた時、今まで感じたことがない感覚が、槍を通して感じ取ったのですが・・・その・・・」

オベロン「???。今まで感じたことがない感覚って・・・?その感覚とはいったいなんだというのかい、パーシヴァル?」

パーシヴァル「ええ・・・あの感覚を感じた時、私の中でとても信じられない事であると感じ、おもわず選定の槍から手を離してしまったのですが・・・」

パーシヴァル「あえて一言で表現するとすれば・・・なんというか・・・その・・・・響さんが選定の槍に触れたとき、選定の槍がいつもと違う光で発光したと同時に・・・」


パーシヴァル「・・・・『選定の槍』が・・・・笑っている感覚がしたのです・・・・・」

オベロン、ぺぺロン伯爵「!?」驚きを隠せない
――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いが終わり、ロンディニウムや円卓軍の被害状況をまとめている頃、ロンディニウムの街では円卓軍と境界なき勇士団がウッドワス軍に勝利した事への歓声をあげており、

特にロンディニウム内部に侵入した女王騎士ミスティとウッドワス軍を1人残らず吹き飛ばし、住民達を導いて護ったコーラルを英雄として讃えており、

ロブとワグ達はそれについて喜ばしいことだと話す中、コーラル本人はそれとは対照的な感じに浮かない顔をしているのであった。


一方の作戦室でウッドワス軍での戦いで発生した被害状況の把握と軍勢の立て直しの内容をまとめており、その事でオベロンとぺぺロン伯爵、パーシヴァルの3人で話し合っていたのだが、

パーシヴァルはウッドワスとの戦いの時、パーシヴァルが『選定の槍』の力を使おうとするのを止めようとした立花響が『選定の槍』に触れた途端・・

選定の槍が通常とは異なる光で発光したと同時に選定の槍が立花響に触れて、“笑っている”感覚をした事でパーシヴァルが動揺したことをオベロンとぺぺロン伯爵に打ち明け、

その話を聞いた2人は驚きを隠せないまでにパーシヴァルの話に驚愕するのであった・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム 正門付近:救護テントの集落


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(多くの負傷兵たちの手当てをしている衛生兵たち)

スズカ「そこに包帯をたくさん持ってきて!重傷患者を優先に手当てをしていくわ。トリアージを急いで!」

スズカ「ダ・ヴィンチちゃん、そこの医療器具箱を持ってきて!こっちの患者の止血をしたい。出来れば止血の方も手伝って欲しいのだけど…」

ダ・ヴィンチちゃん「了解だ!止血の方はこっちでなんとかやっていくから、スズカちゃんは重症患者のヒーリングを頼む!」タタタタッ!(医療器具箱を取りに行く)

スズカ「ええ!衛生班、こっちに最重傷患者をお願い!」


タタタタタッ、ガタン!(重症患者2人が担架に運び込まれていく)

重傷患者2人「う、ウゥゥゥ……」大怪我をしている(症状:牙の氏族の攻撃による大怪我)

スズカ「…もう大丈夫よ。あなた助かるわよ。」キィィン!(ヒーリング(回復)を2人にかけていく)



立花響「・・・・・・・」浮かない顔をしている
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/27(火) 23:02:42.48 ID:ix6FACIE0
回想シーン@:一週間前・・・・ロンディニウムにて、悪妖グビラとの戦いの中で・・・


悪妖グビラ(回想)「Baaaaaaーーー!!」ノシィィ〜・・(二本足で立ち上がるように背中を後ろに曲げる)

立花響(回想)「〜〜っと、とととととぉぉ〜〜!?」タタタァァ〜〜、ガシッ!(どうにか選定の槍を掴む立花響)


グワァァァ〜ン・・・(選定の槍が微かに光り出す)

微かな声「・・・フフ・・フフフ・・・・・ウフフフフフ・・・・・・」笑い声

立花響(回想)「!?」選定の槍を掴んでいて・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーンA:少し前・・・ロンディニウム周辺にて、ウッドワスとの戦いの最中・・・・・


パーシヴァル(回想)「選定の槍よ、いま一度、私に力を!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を、」

立花響(回想)「―――!!そんなのダメェェェーーー!!」シュタッ!(パーシヴァルの前に飛び出す)

シュッ、ガシィィーン!(パーシヴァルの選定の槍を掴む立花響)


グワァァァ〜〜ン!(選定の槍が別の色の光を放っていく)


選定の槍から聞こえる声「・・・フフッ♪ウフフフフ♪ウフフフフ♪」グワァァァ〜〜ン!(オレンジ色に光り輝いている)

パーシヴァル、立花響「―――!?」その光と声に驚愕する


ガバッ・・・ガジャシャァァ〜ン!グワァァァ〜〜ン・・・(互いに選定の槍から手を離し、選定の槍の光が消えていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
立花響「・・・・・・・・・」ジィィィ〜・・・(自身の手のひらを見続けている)


立花響「(パーシヴァルさんやアルトリアちゃんは、あの『選定の槍』の事を・・もう選ばれてはなく、ただ失敗したという身を裂くような後悔の念が溢れていると言っていた・・・)」

立花響「(でも、私があの選定の槍に触れたときに感じたのは、“ただ身を裂くような後悔の念”ではなく・・・・“誰かと繋がれたと嬉しく思う同情と喜びの念”だった・・・)」

立花響「(――私がいた世界や別の世界の奏さん達の世界で色々な聖遺物に触れる機会があって、それに伴う形でシンフォギアの武装が色々と変わっていった事を、私はよく知っている。)」

立花響「(けれど・・・パーシヴァルさんの選定の槍は、今まで見てきた聖遺物とは何かが違うし、聖遺物のような物から感情のような感覚を感じた事など、私たちの世界では一度もなかった・・・)」

立花響「(わたしと藤丸くんの世界がかなり違うといっても、こればかりは私もよくわからない・・・。ハァ・・・エルフナインちゃんがいてくれたらなぁ〜・・・)」


タタタタタッ!(次々と重傷を負った兵士達がスズカの近くへと運び込まれていく)

スズカ「・・・・・!。看護する人が足りないわ・・・・誰か、1人でも動ける人がいたら、止血とか包帯を巻くとか手伝って!」

スズカ「このままじゃ多量の失血で命を落とす人が多数出る可能性がある・・・。誰でも良いから動ける人は衛生班の人の手伝いを・・・!」

立花響「――!?。はい、わたしに出来ることならなんでも言ってください!これでも人助けをするが得意ですので!」

スズカ「!。響ちゃん・・・・・わかった。ならそこの兵士達の止血をお願い!そこに多くの止血道具があるから、使い方は隣の衛生兵に聞いて!」

立花響「はい!」ガタッ、タタタタッ!(手伝いに向かう)


立花響「(・・難しいことを考えるのはあとだ!今はわたしがみんなにできることをやらないと!)」
―――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの正門近くにある救護テントの集落では、円卓軍の衛生班とスズカを含めた医者たちが、ウッドワス軍戦での多くの負傷兵達の傷の手当てをしており、

スズカはアルトリアの魔術的加護を受けつつ、医者として多くの重傷を負った負傷兵達をヒーリング(回復)や自身の医療技術で手当てをしていき、

立花響は以前と今回の事で感じた『選定の槍』から感じた“笑っているような感覚”に疑問を抱いていたが、負傷兵を手当てする人が足りないと叫ぶスズカの要請を聞き入れ、

立花響もまた、スズカや衛生班の人達と共に、1人でも多くの負傷兵を治せるように手当と治療に専念していくのであった。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/28(水) 09:28:38.59 ID:tQMvFuDv0
円卓軍 救護テントの集落:アルトたちがいる救護テントの中では・・・・


タッタッタッタッタッ、シュルシュルシュルッ・・・・・(向こうで多くの負傷兵達の手当てをしている)


【あれだけ魔力を使ったというのに・・・】
【さすがだね、スズカちゃん】←

セフィー「ああ。癒やしの力の他に、様々な医療技術を習得している彼女にとって、このような多くの負傷兵たちがいることは心許ない・・・」

セフィー「ガイルの治療のために『ヒーリング』の力を使う魔力を多く消費してでも、スズカは人を救う手を止めない。それこそ彼女の医師といてのプライドと言っても過言はない。」

セフィー「そしてその“誰かの命を救う事”こそ、スズカの産まれた時から持つ『目的』であると、自身もそれを認識しつつ行動しているからな。」

【成る程・・・・】
【まるでこっちの知るナイチンゲールみたいだね?】←

セフィー「ああ。そのナイチンゲールこそ、スズカに医療技術を教え、スズカが医師を目指す切っ掛けを作った・・・スズカの師匠とも言えるサーヴァントだからな。」


ワグ「ほんと凄いよなぁ〜スズカの姉さんは!自分も少々怪我をしてて魔力も少ないというのに、円卓軍の兵士達の手当を懸命にやっていくなんてなぁ〜!」

ロブ「ああ・・・円卓軍にも衛生班の人間と妖精はいるのだけど、それでも人が足りないとスズカがそう思ったのだから、ダ・ヴィンチちゃんと一緒に手伝いに行っているからな。」

千子村正「ああ。正に医療従事者のカガミと言えるな。まったくさっきまで自分も怪我していたというのに、その傷をすぐに治し、他の負傷者の手当をしにいってるものだからな・・」

千子村正「・・まぁスズカはともかく、こっちはこっちで治療が大変そうなのは変わりはないのだけどな・・・?」ある場所に目を向けながら・・



シュゥゥゥゥゥ〜〜〜・・・・(セツノが作った氷のベットに横たわり、そのまま身体を冷却しているガイル)

ガイル「・・・・・・・・・・・」シュウゥゥゥ〜〜・・・・(身体中を氷漬けにされている)

ガイル「ハァ・・・どうだ?少しはここから動いても平気かな?なんかずっとこうして寝ていると、なんか冬眠しているようで恥ずかしいのだが・・・」

セツノ「ダメ。まだガイルお兄ちゃんの身体、まだ熱い。セツノ、氷で手を覆ってても・・お兄ちゃんの身体がとても熱いよ・・・」

ルージュ「そうそう!見てよこれ・・・・ガイルお兄ちゃんのお腹に置いているだけでお湯が湧きそうに沸騰しているよ!ガイルの身体がまだまだ熱いって感じを表すかのようにね?」


ボコボコボコボコォォォ〜〜〜!!(ガイルの腹部に置いてある鍋のお湯が沸騰している)


武蔵「うわぁ〜〜ほんとだ!まるで本当にへそで茶が湧かせるぐらいにお湯が沸いている!うどんがあったら、これで茹でることが出来るかなぁ?」

ユーミル「うむ・・なんじゃそれは?それ、ワシも食べてみたいものじゃなぁ〜?そのうどんっていうやつをなぁ・・?」

武蔵「おっ、あなたもそれ気になる〜?そのうどんというのはねぇ〜〜―――」

ガイル「おい、人の腹で遊ぶんじゃないよ!氷漬けで動けず固定されているからって、これは恥ずかしいだろ!」カァァ〜〜!(恥ずかしがっている)

バーゲスト「〜〜〜〜〜・・・・」呆れている

【ハハハハハハハ・・・・】
【(確かにお湯が湧かせるようだからね・・・)】←


アルトリア「ハァ〜・・・とはいえ、あの業火の中でガイルさんが無事でなによりでした。アルトさんとスズカさんの懸命な治癒の力で命を取り留めたのはよかったの束の間・・・」

アルトリア「パーシヴァルと響ちゃんが揉めているところをウッドワスが攻撃しようとして、それをガイルが止めたその後に、」

アルトリア「ガイルさんの力が『覚醒』して、身体中がもの凄く熱い炎とマグマを操ってウッドワスを丸ごと焼いて撃破しちゃいましたからね。」

アルトリア「それとあの中でセツノちゃんがウッドワスと一緒にガイルさんの身体を氷で消火しちゃうものですから、ほんと私もかなりびっくりしましてね・・・」

ガイル「!。・・・・・・」黙り込む
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/29(木) 22:50:12.79 ID:9E0dsTNG0
アルト「まさかあの場でガイルが『覚醒』して、あのウッドワスの『星の肺』ごと焼きつくす程の獄炎とマグマを出せるようになるとはな。」

アルト「しかもその体内温度は5000万度と太陽を超えるぐらいの熱さだし、ウッドワスが出していたバリアを突き破るぐらいの威力だったものだからな・・」

アルト「このガイルの『覚醒』した能力を、ウッドワスは自身の『排熱大公』の亜鈴を超える――『灼熱大公』のガイルだと、カレはそう言ってた。」

ボガード「灼熱大公か・・・。確かにあのガイルの身体から出ていた、マグマと呼ばれる真っ赤にドロドロと燃えるように出る液状のモノは、そのマグマが垂れた場所から灼熱の炎が舞い上がり、」

ボガード「まるで『火山の厄災』の再来の如く、ウッドワスの奴を死に際一歩手前まで焼き尽くしたのだからな。」

ガイル「灼熱大公かぁ・・・。あの燃えたぎるマグマと灼熱の炎・・・正に俺の“正義のサイ”としての新たな姿といって間違いなさそうだな!」

アルト「ああ。あのガイルの“マグマと灼熱の炎を操る能力”・・・名を“『灼熱大公フォーム』”と呼ぶべきかな?」

ガイル「ああ!」頷く

【とっても似合っているよ!】
【さすが灼熱大公:ガイル・オルラントだね!】←


アルト「ああ。・・・・ただガイルの灼熱大公フォームには、同じく『覚醒』したアドニスやセツノと同じように『覚醒』した力の使用による反動とも言える『弱点』が存在している。」

アルト「ガイルの場合・・・『灼熱大公フォーム』を使った後、あまりに熱すぎる熱が身体に籠もり、触れるだけで身体の熱であらゆるモノが燃えてしまう事があり、」

アルト「ガイルの身体を十分に冷却しないと元の体温に戻らないというのが、スズカのサーチでわかった事なのだからな?」

アルト「・・・ほんと、俺がガイルにヒール(回復)をかけたいが、今のガイルの体温じゃ、手に触れただけで皮膚が燃え上がるぐらいの火傷を負いかねない体温になっているからな、ガイルは。」

メリュジーヌ「うん・・・だからこうしてガイルの身体をセツノの氷で冷やしつつ、ガイルが元の体温に戻るまでセツノの氷のベットで寝かしつけているからね。」

メリュジーヌ「その事についてはガイル・・・君もあの力を発現した時でも感じていたはずだよね?あのもの凄く熱いマグマと炎を長時間維持することも含めてね?」

バーゲスト「ああ。ガイルの灼熱の体温を冷却する手段は、今のところセツノの氷でまかなってはいるが、それだけでは私も心許ない・・・」

バーゲスト「画期的で且つ効率よいガイル自身の冷却方法が見つけるまでは、緊急時を除き、あの『灼熱大公フォーム』の姿の使用はしばらく差し控えるようにな?」

ガイル「ウウ・・・・・わかったよ母さん・・・・」渋々と聞き入れる

アルト「うん・・わかればそれでいいさ。」


ユーミル「うむ・・・確かにガイルのあの『覚醒』の力はかなり強力なのじゃが、その力を使った後、身体を冷却しないとあたり全てが燃えてしまうというのが難儀なのじゃが・・・」

ユーミル「ガイルがあのウッドワスと戦う事で、ヤツの攻撃で傷ついたお主らを回復させる時間を稼ぎ、そしてお主たちもまた、ウッドワスとの戦いを続けられた・・・」

ユーミル「ワシらも同じじゃ。ガイルが来てくれたおかげで、儂とコーラルは女王騎士に殺されるところを助けられた。ガイルのおかげであの竜巻に巻き込まれずに済んだからな?」

アルト「ああ。オレたちがウッドワスを撃破できたのも、ガイル・・・お前が一番頑張ってくれたおかげだ。本当にありがとう。」

ガイル「!。――うん。」笑顔で頷く


アルトリア「ええ。ガイルさんがあの戦いの中、決死の思いで戦い、ガイルさんの『覚醒』によって発現した『灼熱大公フォーム』によってウッドワスは撃破されました。」

アルトリア「ウッドワス軍もまた、投降した『牙の氏族』たちの2割を捕虜とし、残りはオックスフォードへと潰走した事で我々は勝利しました。」

アルトリア「あとそれになんというか・・・・その・・・当初の予定にはなかったのですが・・・・その・・・・」ジィィ〜〜・・(とあるベットにいる人物を見ながら・・)

アルトたち「!。・・・・・・」ジィィィ〜〜・・(同じ場所に眼をつけていく)


カチカチィィーン・・・シュゥゥ〜〜・・・(氷に包まれて眠っているウッドワス)


ウッドワス(昏睡状態)「・・・・・・・・・・」氷漬けになって眠っている

アルト「・・・・・・・・」ウッドワスの事を見つめている・・
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/30(金) 23:56:48.12 ID:C3QxNgH30
数分前・・・・ロンディニウム周辺:平原(ウッドワスとの戦いの直後・・)


カチカチィィ〜ン、シュゥゥゥ〜〜・・・・(身体が氷漬けとなっているウッドワス)


ウッドワス「―――ァ・・・・アァァ――――・・・ァァァアア―――――」意識が朦朧としている

アルト「・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(ウッドワスの前に立つ)

ガイル「・・・・・・・・」隣で凍っているウッドワスを見ていく


ウッドワス「・・・・なぜだ・・・・・なぜ・・・・このオレを助ける・・・・?オレは・・・・貴様や・・貴様の半妖半人の息子らを殺そうと・・・した者だぞ・・・?」

ウッドワス「・・・オレを捕虜にする気ならそんなの無意味だ・・・・・。オレはもう『牙の氏族』の長ではない・・・・・貴様らのせいで・・・オレは全てを失った・・・・」

ウッドワス「オレを捕虜にしたところでなにもない・・・・貴様らに屈辱と恥辱を受けるくらいなら・・・オレは死んだ方がマシだ・・・」

ウッドワス「・・さっさと殺せ三澤亮太・・・このオレにこれ以上、屈辱を与えるな・・・・これ以上・・・『牙の氏族』の名誉を傷つけるな・・・」

アルト「・・いや、アンタに聞きたいことが出来た。アンタが妖精騎士アグラヴェインと何かの賭けをしたのか、彼女とは何かの話をしていたというのか・・?」

アルト「俺はアンタに何を言われようと、俺はアンタを・・・・ウッドワスという1翅の妖精を生かしておく必要がある・・・。」

ウッドワス「き、貴様・・・・・・」


シュッ、ガシッ!(ウッドワスの頭を掴んでいくアルト)


ボガード「・・!?。アルト・・・お前まさか!」アルトの行動を見て・・・

ウッドワス「!?。や・・・やめろ・・・俺の・・・俺の頭をどうするつもりだ・・・・?そんなことをしたところで・・・俺は貴様なんか・・・・」

アルト「ヒール(改良)!」キィィン!(ウッドワスの頭にヒール(改良)をかけていく)

ウッドワス「っ!――――・・・・・・・・」ガクッ・・・・(意識を失う)

アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」クラァァ〜〜・・・(身体がよろける)

スズカ「お父様!?」タタタタッ!(アルトの後ろに駆け込む)


クラァァ〜・・ドサッ!(スズカに背中を支えられていくアルト)
―――――――――――――――――――――――――――――
そして現在・・・・・


ボガード「・・まさか我々が当初の予定では倒すはずだったウッドワスをアルトのヒールの力で私と同じように改心させようとするとは私も思いもしなかったなぁ・・・」

ボガード「軍にいた『牙の氏族』の妖精から話は聞いている。ウッドワスはその・・・3日前に妖精騎士アグラヴェインとは、ウッドワスとモルガンとの信頼の事で揉め事となり、」

ボガード「ウッドワスは我々との戦いを勝敗によって、ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインの誰かの全てを失うという賭け事を妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)で約束を交わし、」

ボガード「皮肉にもその戦いがウッドワスの敗北によって、ウッドワスは『牙の氏族』の長としての全てを失い、モルガンとの越権行為も失ってしまった・・・」

ボガード「アルトはその・・・妖精騎士アグラヴェインとの賭けに敗北し、氏族の長も全権も失い、行き場を失ったウッドワスをヒールの力で改心させ、」

ボガード「恰もウッドワスを我らの味方とする為に、ウッドワスの奴を説得しようとしているのか?」

アルト「・・・・・・ああ。」頷く


【説得するって言っても・・・】
【それって本当に大丈夫なの?】←
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/02(日) 23:50:56.48 ID:2d6Kp6Rv0
修正:越権×→謁見○
―――――――――――――――――――――
アルト「藤丸。君の言う通り・・・俺たちは当初、女王派であるウッドワスを倒すつもりで戦っており、今回の戦いもまた、ウッドワスを倒す事を前提としていたモノだった・・・」

アルト「しかしウッドワスは3日前での妖精騎士アグラヴェインとの賭けにより、ガイルがウッドワスに勝ったことでウッドワスにかけられたフェリアル・スクロールの呪術が発動し、」

アルト「牙の氏族長の全権がウッドワスからレオンゴンに移り、モルガンとの謁見さえも出来なくなった事で、文字通りウッドワスは全てを失った・・・」

アルト「だがそれでも尚、ウッドワスが生きている限り、彼からなにか情報を得ることが出来るかもしれないし、交渉次第では彼をこっちの味方に出来るんじゃないかと思うのだが・・・」

アルト「1000年以上も女王モルガンに忠誠を誓っているウッドワスを交渉するのは極めて難しく、尚且つ俺たちとの戦いに負けたことで、それ相応の恨みを買っているに違いはないと思う・・・」

アルト「それに俺もまた、今回の戦いで致命傷を負ったガイルや大怪我をしたメリュジーヌ達を回復させるため・・俺の魔力が底を尽くほど魔力を消費してしまい、」

アルト「しばらく俺はヒールの力を使っての回復が出来ない以上、迂闊にウッドワスをすぐに目覚めさせて交渉に移る事など出来ない・・・・。」

千子村正「まあそう言えるよな。アルトの奴がウッドワスの頭にヒール(改良)をかけて、少しはウッドワスの奴がボガードのように改心してくれるというとはあまり思えない・・・」

千子村正「アルトのヒールの能力自体が回復しない以上、ウッドワスがこのまま目を覚まさない可能性もあるし、仮に目覚めたとしても、奴は俺たちを恨んで襲いかかる可能性もある・・」

千子村正「故にいまの現状、ウッドワスの身体を凍らせたままにし、アルトのヒールの力が治るまでウッドワスを捕縛目的で冷凍保管をしておく事が今のところ最善かもな。」

アルト「ああ。俺のヒールの力が回復し、ウッドワス軍との決戦の話が落ち着いてきた頃に、ウッドワスをこちらの味方に出来るよう交渉するつもりだ。」

アルト「それまでの間、ウッドワスには氷のベットの中で静かに眠ってて貰う。俺のヒール(改良)の力で改心し、こちらの交渉に応じてくれれば良いのだが・・・」

アルトリア「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる


武蔵「・・・あっ、そう言えば・・・・・コーラルとアドニスくん、戦いが終わったというのにまだ顔を見せていないよね・・?」

武蔵「響ちゃんや調ちゃんの話から、あの竜巻を起こしたのはコーラルであって、風の報せと発言した風の力で住民達をあの竜巻に吹き飛ばされないように導いたと聞いている。」

武蔵「それであの竜巻で飛ばされたのはウッドワス軍の兵士だけであって、住民達をコーラルの風の力で守ってくれた事にみんな感謝しているって!」

【それってホントに!?】←
【(あの竜巻・・・コーラルが起こしたモノだったんだ・・・)】

ロブ「おうよ!ロンディニウムにいる妖精たち、コーラルの姉さんの事を風の覇者とか『嵐風のコーラル様』とか言って、ロンディニウムを守った英雄として讃えてるんだ!」

ロブ「だけどコーラルの姉さん、その事でなんか浮かない顔をしてて・・・なんか少し用事があると言って、自分の夫のアドニスと一緒に、近くの森の方まで飛んで言っちゃってねぇ・・」

メリュジーヌ「森に・・・?まあこの辺の森にはモース除けの礼装を貼って対策をしているから大丈夫なのだけど・・・どうして2人は森なんかに・・・・?」首をかしげる


タッタッタッタッ・・・(アルトたちの前にやって来るカレン・C・オルテンシア)

カレン「・・今は2人だけでやらせてあげてください、メリュジーヌさん。コーラルさんは今、思わぬ形で発現した新たな力の事で少し心が不安定なのです。」

カレン「今のコーラルさんには自身の夫であるアドニスさんが必要であり、それらの方法に関しては人には言えない・・・“営み”なのですから・・。」

アルト「・・・!?。ああなるほど、そういう事ね・・・。」納得している


介人たち、飛電或人たち、ロブたち「???」首をかしげている

ジョルニたち「???」首をかしげている

メリュジーヌ、バーゲスト、ハベトロット、「!。――――」少し頬を赤くする

ダ・ヴィンチたち、ボガード「・・・・・・・・」納得した表情をしている

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」顔が真っ赤になる


【あっ、ああそーゆー事ね・・・】
【完全に理解した(嫉妬)】←
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/03(月) 23:29:55.09 ID:HHfBHpsb0
ロンディニウム周辺:近くの森にて・・・・


ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡(木を柱に立ちバックしている)


アドニス「ンンッ、ンハッ・・・・ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

コーラル「アァァッ♡アァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アァァァン♡アッ♡アッ♡アァァァァ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ♡アァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡――アドニス様♡キモチイイ♡もっと・・♡もっと突いてください♡ッアァ♡アァァン♡」グチュ♡グチュ♡グチュッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「わたしは・・アァァ♡生きてる・・・いま生きています・・ンンッ♡ファァ♡アァァァン♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハッ、ハッ、フゥゥッ♡コーラル・・・・なんか今日のコーラル・・・いつもより激しく求めてて・・オマンコの締りも・・すごくキツい・・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡

アドニス「いったいどうしたのコーラル・・・?女王騎士を倒してから何か変・・・そんなにコーラルは僕の身体を求める理由があるとしてもなにがなんだが・・・ツゥゥ〜♡」グプッ♡グプッ♡ギュゥゥ〜!

アドニス「コーラルの持ってる『純恋愛の宝石』から感じてた・・・コーラルが心に不安と恐怖心がまた溜まり始めてて、それによってコーラルがなんだか冷たく感じるようになってて・・・」

アドニス「コーラルはその冷たくなっていく心を温めようと、僕の身体とおちんちんを求めているんだよね?」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡

コーラル「――!?。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」グチュゥゥ〜♡ピタッ・・・(我に返る)


コーラル「・・・ロンディニウムで・・・・視線が混濁している中、私はあの発現したばかりの風の力を全力で使い・・・ミスティを・・・城内に侵入した兵士たちを吹き飛ばしました・・・」

コーラル「私と同氏族かつ私の先輩であった妖精ミスティが私が起こした竜巻で飛ばされ、そのまま兵たちと一緒に転落死したと聞いた時・・・わたしの中で罪悪感が生じたと同時に・・・」

コーラル「自分の中で同胞の風の氏族を殺した事にも関わらず、彼女を殺しても構わなかったと、残忍かつ残虐で終わらせようと思ってしまって・・・」

コーラル「それを考えていたら・・・私もまた、まだ妖精國の妖精なんだなと思ってしまい、それによる自分自身がとても怖くて・・・辛くて・・・身体と心がとても冷たくなっていくような感じがして・・」

コーラル「気づいたときには・・他の方々などどうでもよく、夫のアドニス様とSEXしていれば、私自身が冷たくならなくなると思ってしまって・・・わたしは・・」ポロポロポロ・・(涙を流す)

アドニス「コーラル・・・。・・うん、そうだよね・・・そんな怖い事を考えていたら、僕だって怖くて、コーラルの事を乱暴にしてでも求めていたかもしれないね・・?」

アドニス「自分でもわからない力が使えるようになって、それが原因で自分自身の事が怖くなり、自分の心がそれによる不安でいっぱいになるのは仕方がない事だよ・・・」

アドニス「・・でもそれでも僕は、コーラルの事を僕のお嫁さんとして支えたい・・・僕の事を夫として好きになってくれたコーラルを、僕がこの心で支えてあげる・・」


ググッ、ジュブブブゥゥ〜〜♡(コーラルの身体をバックから正面に体位を変えていく)


アドニス「だから・・・コーラルの心が冷たくなろうと・・バラバラに砕けようと・・・僕はコーラルと一緒に支えあって生きていくよ。いつどんな時だろうとも・・・」

アドニス「だから自分の事を攻めないで、不安に鳴ったら、僕がコーラルを支えるように側にいてあげるからね?」ニコッ・・(笑顔を見せる)

コーラル「!。・・・はい・・アドニス様・・・♡♡♡」ウルウルウル・・・


ムクムクムクッ♡ジュブブゥゥゥ♡ズブッ♡(アドニスのおちんちんが、コーラルの子宮に届くように大きくなり、ドンドンと奥へ挿入されていく)

コーラル「アァァァァ♡アウゥゥ♡ウハァァァァ〜〜♡♡」ジュブブブゥゥ♡♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡(駅弁の体位で続けていく)


コーラル「アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「アァァ〜イイ♡キモチイイです♡アドニス様ぁぁぁ〜♡ハァッ♡アンッ♡アン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「もっと♡もっとわたしのオマンコと子宮に・・・アドニス様の愛を・・愛欲をぶつけていってください♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ギィィン、バサッ!バサバサバサバサバサッ!(コーラルの翅が広がり、ホバリングするように正常位でセックスをしていく)
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/04(火) 23:29:51.62 ID:Avw0OYrr0
ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


コーラル「アッ♡アッ♡アァァァァ♡♡アウゥゥ♡♡オォォ♡オォォォォ〜〜♡♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡コーラル・・♡コーラルゥゥゥ〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡ギュウギュウギュゥゥ〜♡♡


ギュウギュウギュゥゥ〜♡ムニュムニュムニュッ♡♡(コーラルの胸を名いっぱい揉んでいくアドニス)


コーラル「アァッ、らめぇぇ♡いまとても身体が敏感になっているのに♡わたくしのおっぱい、アドニス様の好きにされているぅぅ〜♡♡」ムニュムニュムニュ♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡好きだよ・・・とってもとっても大好きだよ・・・コーラル・・♡」パン♡パン♡パン♡パン♡グリュグリュグリュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「アァァ♡ハァァ♡アァァァ♡わたしもですアドニス様♡わたしはあなたの妻・・・この身体も、胸も、手足も、翅も、オマンコも、力も全て・・愛しきあなた様のモノです!」

コーラル「わたしはあなた様の妻として、あなた様の愛する者として、あなた様と一緒に支えあっていきたい♡一緒に繋がっていきたい♡一緒に愛しあいたい♡アッ♡アァァァ♡」ブチュ♡ブチュ♡パン♡パン♡

アドニス「ンッ、ンッ、ウンッ!僕もだよコーラル!何があっても、僕が絶対にコーラルの事をいっぱい幸せにしてあげる!してみせるから!」パチュ♡パチュ♡バチュ♡バチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡(ピストンが早くなっていく)


アドニス「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡コーラル・・僕、もうそろそろ・・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡はい♡来て・・・♡出して・・・♡わたしの奥に・・・♡あなた様の全てを解き放って♡わたしの全てを満たしてください♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァ♡あぁコーラル・・・アァァッ、ンゥゥゥゥ〜〜〜!!」ズブ♡ジュブ♡ジュブッ♡ズブブブゥゥ〜〜♡♡



ドクンッ♡ドプッ♡ドクドクドクッ♡ビュルルゥゥゥ〜〜〜〜!!


コーラル「アゥゥゥ♡ウハァァァァァァ〜〜〜〜♡♡♡」ドプッ♡ドプドプゥゥゥ〜〜!!

アドニス「アッ、アァァァァァァ〜〜!!」ドビュドビュビュルルルゥゥゥ〜〜!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ビュルルゥゥゥ〜〜♡・・ドサッ!(お互いに絶頂し、地面に倒れ込んでいく)


コーラル「アァァ・・・♡ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡」ビクンビクンビクンッ♡

アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ビクビクビクゥゥン・・・・・


アドニス「(コーラル・・・。僕とこのようにセックスする度に、コーラルの身体と心がとってもエッチで可愛くなっている・・・。本当に可愛い・・)」ビクビクビクッ・・・

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡アドニス様・・・愛しています・・・・・♡♡♡」トロォォ〜ン・・・ジュブジュブジュブ♡(眼がハートになっている)

アドニス「!。うん・・・・・・愛しているよ、コーラル・・。」ズブブブゥゥゥ!


チュッ♡チュゥッ♡チュウッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡(互いにキスをしながら行為を続けていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いにより、自身の魔力切れが近い中で一生懸命に多くの負傷兵たちを手当てしていく――スズカたち

パーシヴァルの持つ『選定の槍』に触れてしまい、槍から笑っているような感覚を感じ、それによる疑問を持ちながらも、人助けのために奮闘する――立花響

自身の『覚醒』によって発現した『灼熱大公』の力の反動により、身体が通常温度に戻るまで氷のベットに寝かせられるも、ウッドワスを撃破し、アルトたちを守れた事に誇りを持つようになった――ガイル・オルラント

ヒールの使いすぎで魔力切れを起こし、しばらくはヒールの力が使用不能に陥るも、妖精騎士アグラヴェインとの賭け事で全てを失ったウッドワスを生かす事に意味があると話していく――アルト・オルラント

妖精である自身と発現した力に対する不安と恐怖に囚われてたコーラルを支え、お互いに支えあうと誓うように少し離れた森の中で“夫婦の営み”を交していく――コーラルとアドニス


ウッドワスとの戦いを終え、それぞれの考えと思想・信念が渦巻く中でそれぞれ自身のやるべき事を考えながら成し遂げていき・・

こうしてアルトたち『境界なき勇士団』と『円卓軍』、『予言の子』一行によるウッドワス軍との戦いにおける長い日が幕を引くのであった・・・
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 00:00:35.78 ID:mpqBzb+W0
妖精國ブリテン北部:北の妖精軍のキャンプ


妖精ウォズ「カレン・C・オルテンシアからのご報告は以上です。いかがなモノでしょうか、我が姫君。」

ノクナレア(リノア)「ふん、当然よ!あのクソ厄介な『牙の氏族』の長を倒しちゃうなんてね?アイツら中々やるじゃない、格下の集まりのくせに・・・」

ノクナレア(リノア)「ウッドワス・・・お母様の話には1000年の昔、『排熱大公・ライネック』の次代として生まれ、その手でモースの王を倒したモルガン最強の衛士と言われた妖精・・・」

ノクナレア(リノア)「先代・妖精騎士よりずっと厄介な亜鈴返りを持ち、今でもその力は健在であると言われたという妖精だったのだけど・・・。」

ノクナレア(リノア)「まあ私でなら、私の真の力を持ってして、あんな首輪を巻いたワンワン公なんか一捻りでやっつけちゃうのだからね!」

妖精ウォズ「ハァ・・・・。ではそれで、例のグロスターの二代目妖精騎士トリスタンから、舞踏会の招待状が送られてきた件についてはいかがなモノで?」


ノクナレア(リノア)「舞踏会?ああ・・・あの何年に一度開かれると言われている妖精國の中で至高最大のイベントとだと聞いているのだけど・・・」

ノクナレア(リノア)「でもそれって、お母様の影武者をしている私自らがそのグロスターっていう所に出向いていかないと参加できないんでしょ?」

ノクナレア(リノア)「わかるわそれ・・・私のお母様ならこう考える・・・・。あの先代の翅の氏族長・ムリアンの趣味の悪さ、腹の黒さならば、考える事はただ一つしかない・・・」

ノクナレア(リノア)「“円卓軍の部隊の再編成、進軍までに掛かる期間を稼ぐ為、『予言の子』と一緒に遊びましょう”って言う事と見受けられるわね?」

ノクナレア(リノア)「私はそんなのに騙されないわ!あんなブリテンの妖精の言っている事なんか、これ一つも断じて信じるつもりもない!私を見くびらないで欲しいわ!」

ノクナレア(リノア)「あの招待状にそう送り返しなさい!『王の氏族』は不参加よ。第一この私が大の妖精嫌いの私が、妖精たちがいる他所の街なんかに・・・」

妖精ウォズ「そうですか、わかりました。この招待状に書かれていると言われる妖精舞踏会(フェアリウム)には、我が姫君が口にしたことがない料理が沢山出されると噂に聞いており、」

妖精ウォズ「その料理の中に、我が姫君の大好物であるスパゲッティを含めたパスタ料理も数多く振る舞われると聞いてはおりましたが・・・・」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・・・・・・。」


ノクナレア(リノア)「・・・ウォズ、南部へ向かう為の馬車を用意しなさい。10名ぐらい下僕を引き連れてグロスターへ向かうわ。」

妖精ウォズ「!。グロスターへ向かうって・・・我が姫君、あなた様は今さっき『王の氏族』は不参加だと言いましたが・・・?」

ノクナレア(リノア)「ああそれ?その話はいま撤回するわ。私が行くと言ったら行くって言うのがわからないのかしら?ええ?」

ノクナレア(リノア)「・・まあ、行くとしてもただグロスターへ外食に向かうだけのこと、ただご飯を食べに行くだけなら問題ないでしょ?」

ノクナレア(リノア)「無論、お腹いっぱいになったらすぐに帰るわ。社交場だからって、私が他の妖精たちと語り合うなど、言語道断にも程があるわ。」

ノクナレア(リノア)「舞踏会にはこっちでは食べたことがない料理を食べに来ただけ・・・それぐらいの理由でなら、あっちの妖精たちは私に興味なんか示さないわよね?」

妖精ウォズ「えっ・・・はぁ、はい・・・・・・。」タラタラタラ・・・(困惑した表情をしている)


妖精ウォズ「(フンッ・・・さっきまではブリテン南部の妖精の事など信じられないと言って舞踏会の参加を拒否していたのでしたが・・・)」

妖精ウォズ「(我が姫君が大好物であるスパゲッティ料理が出ると聞けば、気分を変えて妖精舞踏会に参加すると言い出すとは・・・我が姫城もまだまだ子供の用ですね・・・。)」ニッ!(笑みを浮かべる)

ノクナレア(リノア)「!。なんか言ったかしらウォズ?まさかと思うけど、私に悪口を言うようでは・・・」

妖精ウォズ「いいえ、何でもありません。何があっても決して、私の心に誓ってあなた様を貶す言葉など言っておりませんよ、我が姫君。」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・・・・」ふくれっ面に妖精ウォズを見ている

―――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたち『境界なき勇士団』と円卓軍と『予言の子』一行との同盟がウッドワスとその軍勢を倒した話は、瞬く間に妖精國ブリテン全体へと広がっていき、

ブリテン北部にあるノクナレア(リノア)の野営地にも、南部にいるカレン・C・オルテンシアの通信によってその話はノクナレア(リノア)達の耳にも入っていった。

それと同時に二代目妖精騎士トリスタンからの妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が届いており、最初はノクナレア(リノア)の妖精不信により、舞踏会の不参加を決めていたのだが、

ウォズから妖精舞踏会にはノクナレア(リノア)の大好物のスパゲッティ料理が数多く出される事を聞いた途端に不参加の意を撤回し、急遽、妖精舞踏会に参加する意を見せ、

ウォズはその事に関して、ノクナレアの姿をしているリノアの心境に対し、以前にもまだ子供であると、彼女の事を影から罵っていくのであった。
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 10:22:12.64 ID:mpqBzb+W0
妖精騎士アグラヴェインの夢空間


二代目妖精騎士トリスタン「・・・そうですか。ウッドワス公は『予言の子』とアルト・オルラントの家族とその一味により瀕死の重傷を負い、現在はロンディニウムにて軟禁状態・・」

二代目妖精騎士トリスタン「加えてアグラヴェイン様とウッドワス公との賭けはウッドワス公の敗北に終わり、妖精賭博証明の契約の元、牙の氏族長の権限は全てレオンゴンに移行されたと・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。二代目トリスタン、あなたは私とウッドワス公のどっちに賭けていたのかしらね?あなた、このようなゲームは大の好みなのでしょ?」

二代目妖精騎士トリスタン「ええ・・無論、妖精騎士アグラヴェイン様の勝利にチップを賭けてましたわよ?あなた様がその賭け事に勝利しなければ、こちらの立場も当然と危うかった・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それと私が長きに渡る計画の実行のためにも、ウッドワスの敗北は必然かつ必要な事でもあり、この賭け事のこちらの勝利は必要事項であった。」

二代目妖精騎士トリスタン「ですので円卓軍と境界なき勇士団がウッドワスに勝利した事にはとても喜ばしく思いますわ!さすがアルト・オルラントのご子息と『予言の子』の加護とでも言いましょうか。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・。だがしかし・・あなたがウッドワス公の敗北を望み、彼の敗北を手助けしたとモルガン陛下にバレれば、あなたは即座に反逆罪としての罪を問われるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうなってしまえば、たとえ私の部下であれど・・あなたは私の手で切り捨てなければならなくなるわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「・・勘違いしないで欲しいですわ。私はただアグラヴェイン様との賭け事の勝利を願っていただけで、ウッドワス公を敗北させるような策はしておりません。」

二代目妖精騎士トリスタン「あなた様とウッドワス公の賭け事に私が干渉したという確実な証拠がない限り、私はこの件には関係のない立場ですわよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」


二代目妖精騎士トリスタン「・・ところで、そちらに私がお送りし播いた舞踏会の招待状は届きましたか?もちろんあなた様の舞踏会のご出席はされますよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・既にグロスターへの出立の準備は済ませてある。グロスターに到着次第、近くのホテルに泊まる予定よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「招待状の送り先にはモードレッドとレオンゴンも含まれているのか、モードレッドはともかくレオンゴンからの連絡はまだ来てはいないのだが・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの2人に舞踏会の招待状は送ってなどいません。無論、先日亡くなられたブルーナや二代目ガウェインもまたしかり・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの品格もなくただ自身の欲望に忠実な4翅には、2年前に開催された舞踏会での失態の事もあって、4翅にはグロスターへの出禁とブラックリスト入りを徹底いたしていますので。」

二代目妖精騎士トリスタン「先週のオークションでのモードレッド様の乱入はありましたが、私のグロスターにあの者たちを入れる事など、私の生理的に不愉快極まりません!!」

二代目妖精騎士トリスタン「あの者らとの宴など、モードレッド様が治める性の楽園『ネオ・ニュー・ダーリントン』で事足りますわ。そこ以外に私が許される所はありませんので。」


二代目妖精騎士トリスタン「・・さて、こちらの舞踏会の準備もありますので、私はここらでお暇させてもらいますわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。楽しみにしているわよ、二代目トリスタン。あなたが企画しているという数多くの出し物というモノをね?」

二代目妖精騎士トリスタン「はい。妖精騎士アグラヴェイン様や招待客をあっと驚かせるような・・妖精舞踏会(フェアリウム)史上最大のイベントを見せてあげますからね!」


サラサラサラァァァ〜〜、ヒュンッ!(夢の砂が覆い被さり、夢空間から二代目妖精騎士トリスタンが消え去る)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
流行と仮面の街 グロスター:氏族長の私室


ムクムクゥゥ〜・・・、バサッ!(二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)の顔に被っていた資料本が落ちる)


二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「ウゥゥ・・ファァァ〜〜〜・・・・」ムニャムニャ・・・(ソファから起きていく)

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)「・・・・・・。―――――」ピトピトッ・・・(自身の顔に触れながら)


バサバサッ・・・シュッ、カチャッ!(直ぐに自身の仮面を顔に付ける二代目妖精騎士トリスタン(■■■■))
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/06(木) 23:30:08.78 ID:mpqBzb+W0
コヤンスカヤ「おはようございます■■■■様。あなた様がそこでお休みになられていらしてましたので、ご勝手ながらお部屋で静かに寛がせて貰いました。」

コヤンスカヤ「私の留守中かつあなた様がそこでお昼寝をなされる前になにかお変わりはありませんでしょうか?」

二代目妖精騎士トリスタン「問題ないわ。私が寝てたのは妖精騎士アグラヴェイン様からの連絡を受け取ってただけ、その他の事については何も変わっていないわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「宴の準備は着々と。舞踏会の招待状を既に皆さまに送ったところです。アナタの方はいかが?急な仕事でしたが、問題なくこなせましたか?」

コヤンスカヤ「それはもう。本性を出しての蹂躙はオリュンポス以来―――血肉と悲鳴、魂魄と絶望。たっぷりと堪能させていただきました。」

コヤンスカヤ「しかもあろうに、ロンディニウムでの戦いを拝見してたところ、とても珍しいモノまで御がめられたのもありましたが・・・」

コヤンスカヤ「その結果、ウッドワス様が大火傷を負い、円卓軍に捕縛されてしまったようですが、私には与り知らぬこと。」

コヤンスカヤ「『予言の子』とカルデアの皆さんの他、アルト一家と異界のヒーローの皆さんが力を合わせてうまくやったのでしょう。」

コヤンスカヤ「まさに窮鼠猫を嚙む。私の大嫌いな言葉ですけどね?」


コヤンスカヤ「それより、よろしいのですか?また一つ、氏族の一角が敵の手に落ち、より一層敵軍の勢力が増して行く一方・・・」

コヤンスカヤ「あなたは女王軍の主力部隊である『イレギュラーズ』の1人にも関わらず、いつまでも敵味方も中立な立場で居続ければ、いずれにしても、」

コヤンスカヤ「女王モルガンや妖精騎士アグラヴェインに眼をつけられ、アナタ様を反逆者と認定し、その方々に粛正されるかと思うと・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「心配なさらずとも大丈夫ですわ、コヤンスカヤ。前にも言ったように、私はあの“卑怯者の蝙蝠”ではなく、あくまで私なりの戦い方で勝利する妖精騎士の1人・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それについては妖精騎士アグラヴェインには了承しており、私には緊急の用と命令による招集を除き、自身をグロスターの領主として、」

二代目妖精騎士トリスタン「このグロスターという私の妖精領域の力を真に発揮されるこの場所に留まる事ができ、敵味方と問わない中立な立場でいられる権利を持っているのです。」

二代目妖精騎士トリスタン「もっとも・・・この権利には期限があり、それらが過ぎてしまえば・・この私が先ほどコヤンスカヤが恐れいう事態になる事になるのは確実なこと・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「ですのでその権利の使用期限が満了を迎える前に、私のある『計画』を完成させる為に、私はこの中立な立場を続ける必要があるですわ!」

コヤンスカヤ「ほうほう・・・ある『計画』ですか・・・・。」頷いていく


二代目妖精騎士トリスタン「ウッドワスについてはとても気の毒であると思っていますわ。まさか、あの異界からの男と黒犬公の息子にメタメタにされてしまうなんて・・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「ですが『牙の氏族』は健在であり、ウッドワスの後継とも言える存在・・・『イレギュラーズ』の幹部の1人、『千姿変化のレオンゴン』もまた、いまだに健在です。」

二代目妖精騎士トリスタン「ウッドワスにかけられたフェリアル・スクロールの呪術により、『牙の氏族』の長としての全権は彼が握っています。」

二代目妖精騎士トリスタン「それに多くの『牙の氏族』がオックスフォードに逃げ込んだのなれば、そう簡単に円卓軍に組み込まれる事はない。少なくても直ぐには・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「彼らに必要なのは立て直す時間です。なら、私がそれを作ってあげましょう。彼らをものにするのは円卓軍でも境界なき勇士団でもない・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「女王陛下に頼らずともよくなる抑止力・・・ブリテンの守護職、『牙の氏族』は私のものです。『予言の子』や外から来たよそ者に渡してたまるものですか。」

コヤンスカヤ「!。(成る程、それがあなた様が言う・・・ある『計画』の言うものなのですね?)」


コヤンスカヤ「では、私はしばしお暇をいただいても?オベロン様との取引で入手した情報・・・・“竜骸”の調査に参りたいのですが。」

二代目妖精騎士トリスタン「・・・はあ。ホントはイヤですけど、仕方がありません。アナタにはもっと話し相手になってほしかったけど、それ、ブリテンに来た本来の目的なんでしょう?」

二代目妖精騎士トリスタン「友人として邪魔はできません。気をつけていってらっしゃいな。」

二代目妖精騎士トリスタン「でも、できるだけ早く済ませて戻って来てね?とびきり邪悪な吉報、期待しています。」

コヤンスカヤ「それはもちろん。私、無駄骨だけは折らない女ですので♡必ずや、あなた様の期待通りの吉報をお伝えいたしますわ!」

コヤンスカヤ「ただ妖精舞踏会にてあの者の歌声を直に聞けない事が心残りですが、いずれにしてもこの事はカルデアに邪魔などされたくない故の事・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あらそうですか・・・。まあ、いずれにしても彼女が私の所有物である限り、彼女はこのグロスターへは出る事など許されません。」

二代目妖精騎士トリスタン「彼女はこれから開催される妖精舞踏会(フェアリウム)に出す音楽の一部・・グロスターの夜を奏でるメインボーカリスト・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それことあなたがいた世界で職業としていたと言う・・あなたの特技なのですよね?あなたは。」


ジャラジャラジャラ・・・(首輪と腕輪をされて立っているとある女性ボーカリスト)

青髪の女性ボーカリスト「・・・・・・・・・」悔しそうな顔をしている
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 00:03:23.25 ID:ZzWumpf+0
同じ頃、グロスターでは二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が妖精騎士アグラヴェインから夢の砂を通して、ウッドワス軍がアルトたちと円卓軍に敗北した事・・

さらにウッドワスと妖精騎士アグラヴェインとの賭け事でウッドワスが敗北した事により、ウッドワスが持っていた『牙の氏族』の長の全権をレオンゴンに移行されたという情報を聞いていき、

それら情報は現実世界にてコヤンスカヤにも情報を共有し、女王軍派であるイレギュラーズのメンバーでありながらも中立な立場を続けることに妖精騎士アグラヴェインとコヤンスカヤに忠告されるも、

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)は、とある事情で貰い受けた・・彼女自身が敵味方も関係ない中立な立場でいられる『権利』を持ち、

その『権利』の有効期限が過ぎる前に二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)自身が建てたとある『計画』を成し遂げようとしている事をコヤンスカヤに打ち明けていき、

コヤンスカヤもまた、自身が妖精國ブリテンに来た本来の目的とも言える、とある“竜骸”の調査に向かうべく、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)にお暇をさせて頂くことを話し、

二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)もまた、その事への了解をコヤンスカヤに告げ、“竜骸”の調査に向かう許可を告げるのであった。


そしてその2人の側には、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が妖精舞踏会(フェアリウム)に使う予定の奴隷の歌手が存在しており、

その奴隷の身体には首輪と腕輪、足枷が付けられ、彼女をグロスターの外へ出さないように徹底的に拘束され、その奴隷の髪の色と姿・・・そして・・・

ある世界から来たとある人物2人と同じペンダントを持った彼女こそ・・・アルトたちが探していたもう1人の『絶唱の予言の子』の1人でもあったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ロンディニウムの外れの丘道では・・・・・


ベリル「はぁ・・・・おいおいマジかよ・・・。ウッドワスの奴、肉体がいいのにあそこまで頭が残念だったとは思えなかったとはなぁ・・・」呆れている

ベリル「アイツの亜鈴返りの力は本物だった。あのサーヴァントたちや異界の戦士(ヒーロー)達も圧倒し、裏切りの妖精2人も追い詰め、アイツ(アルト)の息子を殺しかけていた・・・」

ベリル「だがその殺しかけた息子・・・確かガイルというガキの力がとんでもなく強くなって、あの灼熱に燃えるマグマにウッドワスはそれにやられて逆転負け。」

ベリル「その結果ウッドワス軍は潰走し、『牙の氏族』の長の刺客も権限全部を失い、身柄も大怪我する形で円卓軍に確保された・・・」

ベリル「全く・・・結局の所、アイツらに負けて敗残したウッドワスの霊基を手にしようとしていたが、アイツらに生きたまま捕まってしまったら元もこうもない・・・」

ベリル「ロンディニウムに忍び込もうとしても、ぺぺロンチーノの奴がまだいるとマジで無理なんだよなぁ〜〜・・・」ハァ〜・・(ため息をつく)


妖精騎士モードレッド「フッ、まあいいじゃないかベリル・ガット。あんな私にビビるような奴の力が欲しいというあんたの依頼でデコイを連れてこっちに来たのだけど・・・」

妖精騎士モードレッド「よもやあの7人の子供の1人が『覚醒』する事で強くなり、あのウッドワスを圧倒するかのように倒したと思いきや・・三澤亮太の奴がアイツを生け捕りにしてしまった・・」

妖精騎士モードレッド「その結果、ベリルがやろうとしてた魔術の対象がなくなって、こうして途方に暮れていても仕方がないだろ?もう済んでしまったことなんだから――」

妖精騎士モードレッド「――ウッドワスの奴なんかじゃなくても、マンチェスターにいる『夢の氏族』の妖精とかでも連れ去って・・そこからその魔術を使う対象を選んでも良いんじゃないのか?」

妖精騎士モードレッド「まあマンチェスターには他のブリテンの妖精とは違って、力も能力も桁違いに癖があるから、適当に力強いのを選んで連れて来るからさ!」

ベリル「いやそういう訳じゃないんだよな、マタニティ・キラー。あの魔術は一生に一度の秘術であって、そうポンポンと軽く出せるモノじゃないんだよなぁ〜・・・・」


ベリル「(なにしろ使ったヤツの魂が腐るからな。試すなら他人にやらせるのが一番ってヤツさ。)」

ベリル「(しかし困ったものだ。ウッドワスの奴が敵の手に確保されちゃった以上、妖精國最強の妖精であるウッドワスの霊基をコピーしようとする俺のプランがダメになっちまったなぁ〜・・)」

ベリル「(他に候補を探すとしても、あの『排熱大公』と呼ばれた亜鈴返りを持つウッドワス以外に、とても強力な亜鈴を持っている妖精がいるとしても・・・・・・!)」


ベリル「少し聞いていいか、マタニティ・キラー?あんたらイレギュラーズが持つ『異端の亜鈴』ってさ、どのようにしてその力を発動しているのか知ってるか?」

妖精騎士モードレッド「ああ?確か前に妖精騎士アグラヴェインに聞いてみたのだけど、『異端の亜鈴』の力はな・・・試験の時にアグラヴェインに渡された砂を飲んだヤツの体内に蓄積し、」

妖精騎士モードレッド「砂を飲んだヤツの身体が砂に適合する事でより魔力がため込める身体基幹に砂が鎮座し、砂を通してその基幹が発光する事で、異端の亜鈴が力を発揮できる。」

妖精騎士モードレッド「その発光する基幹はそれぞれ違うが、砂に適合してしまえば、あとは自分の意思で力を使えばいいし、適合した身体・・・」

妖精騎士モードレッド「つまり砂に適合したその身体と体内の砂、発光する基幹さえあれば・・・他の妖精にも代わりに使えるんじゃないとあたしは思うんだよねぇ〜〜?」

ベリル「・・・・・・・・・・」黙って聞いている
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 08:31:29.47 ID:ZzWumpf+0
ベリル「・・・成る程ね。それで話を変えるが、3日前の賭け事でウッドワスが負けたことで『牙の氏族』の長の全権がレオンゴンの奴に移ったのだけど・・・」

ベリル「あれ以来、レオンゴンの奴とは連絡はあるのか?ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインとの賭け勝負の事は、アイツにも情報共有されているのか?」

妖精騎士モードレッド「レオンゴンか?アイツからの夢の砂による連絡は来ていないし、アイツは氏族長補佐の解任と軍勢から追い出された事で気に病んでいて、」

妖精騎士モードレッド「それ以来3日前から夢の砂からも音信不通でな・・・まあアイツの事だから、ネオ・ニュー・ダーリントンで女遊びに耽っているとあたしは思うのだが・・・」

ベリル「成る程ねぇ〜・・・・・」理解する


ベリル「(レオンゴン・・・・確かアイツには“千姿変化の異端の亜鈴”の他に、身体を擬態とか何かで透明化させて隠れる能力があるし、特にアイツの舌の長さというか・・・・)」

ベリル「(・・・フッ。ともあれ、ウッドワスの霊基を手にする事が俺のプランAだったのだが、それができなくなっちまった以上は仕方がない。)」

ベリル「(要はプランAがダメなら、プランBに切り替えて気持ちを一新することが俺らしいって事なんだよなぁ〜〜・・・)」

ベリル「(まあ、今の俺にAという文字は似つかわしくないと言うことなど自分でもわかっているからな。Aチームの頃からな・・・)」ニヤリッ・・・(怪しく微笑む)

――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの外れにある丘では、遠くからロンディニウムの様子を見ていたベリル・ガットと妖精騎士モードレッドの姿があり、

ベリルは当初、『排熱大公』の亜鈴返りを持つウッドワスの霊基を手にする為にウッドワスが敗北し、敗走したところをとある魔術で奪い取ろうと計画していたのだが・・

ウッドワスがベリルの予想に反して、ウッドワスがアルトたちに生きたまま捕獲された事で計画が頓挫してしまい、そのまま丘道付近で途方にくれていたところ・・・

ベリルは妖精騎士モードレッドに異端の亜鈴についてとレオンゴンの様子を聞き出していき、ベリルはその聞き出した話を元に新たな計画を立てていき、

ベリルはAという事に関しては自身が所属していたカルデアのAチームの頃から縁がないと罵りつつ、新たに計画した事に関して、自身は怪しく微笑むのであった・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――

???(アルトリアたちとアルトたちの姿が見える所)


アルトリアたち「――――――――」楽しくおしゃべりをしている

アルトたち「――――――――」楽しくおしゃべりしている


ギロリッ、ジロッ・・・!(壁に2つの眼がアルトリアたちを見つめている)

睨み付ける二つの眼「(フムフム・・あの金髪頭の杖持ちが、『予言の子』と言われているというアルトリアって奴か・・・)」

睨み付ける二つの眼「(あの妖精の体格じゃ俺を満足させる事など出来ないのだが、まあそんな事を考えるのは後だ。)」

睨み付ける二つの眼「(フフフフッ・・・・ともあれ『予言の子』であるアイツと三澤亮太の首さえ取れればそれでいい。アイツら2人を殺せれば。、後はこっちのものだ。)」

睨み付ける二つの眼「(覚悟するがいい。『予言の子』アルトリアと『境界なき勇士団』リーダーの三澤亮太の2人を暗殺し、その首を取った時こそ・・・)」


睨み付ける二つの眼→レオンゴン(透明の姿)「(この俺様レオンゴンこそが、『牙の氏族』の氏族長にして妖精國最強の『牙の氏族』として君臨するのだからなぁ〜!)」

―――――――――――――――――――――――――――
そしてアルトたちとアルトリアたちを裏から透明の姿で眼をつけ、アルトとアルトリアの姿を確認していくレオンゴン。

彼はアルトとアルトリアをレオンゴンが暗殺し、その2人の首を持って牙の氏族長にして妖精國最強の『牙の氏族』として君臨するという野望を企てており、

アルトたちとアルトリアたちは、裏でレオンゴンが透明の姿で睨みを聞かせていることに対し、誰もその事に気づかずに過ごしていたのであった。
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/09(日) 23:58:51.60 ID:ZzWumpf+0
第45節:妖精舞踏会〜フェアリウム〜
―――――――――――――――――
翌朝―――ロンディニウム:大広間にて・・・・


ヒュウゥゥ〜〜!ヒュルルゥゥ〜〜ン!(コーラルの風の力が吹きあげていく)


コーラル「行きます・・・・ウインド・ショット!」ヒュゥゥ〜、パンパンパンッ!(風の弾丸を飛ばしていく)

ヒュゥゥ〜!バコッ、バコッ、バコン!(風の弾丸に撃たれ、台から落ちていく)


ルージュ「行くよ・・・それっ!それっ!」ギィィ〜ッ、ヒュンヒュンヒュン!(木の的を飛ばしていく)

ワグ「それ、それ、それっ!」ヒュンヒュンヒュン!(的を飛ばしていく)

コーラル「ウインド・カッター!」ヒュゥゥ〜、シュンシュンッ!(刃状の風を放つ)

ヒュゥヒュゥ〜〜、ジャキジャキッ!バキバキッ!(2人が投げた木の的が真っ二つに折られる)


コーラル「フゥゥ〜〜・・!ウインド・キャプチャー!」ギィィン!ヒュゥゥ〜〜ン!(宝石部分が光り、風の渦がコーラルの両手より発生する)

ビュゥゥ〜〜ン!ギュォォォ〜〜ン!(風の渦がハベトロットを包み、そのまま引き寄せていく)


ハベトロット「!?。ウワァァッ!?」ギュォォ〜〜ン、ビュゥゥ〜〜ン!(引き寄せられるように飛ばされる)

ギュォォォ〜〜ン!バスッ!(ハベトロットをキャッチしていくコーラル)



パチパチパチィィ〜〜!(コーラルに向けて喝采をあげていくアルトたちとアルトリアたち)

【スゴいよコーラル!】
【もう既に風の力をマスターするなんて!】←

コーラル「はい。昨日の戦いにおいて、私の持つ『純恋愛の宝石』の力により、このように風を自在に操れるようになれたんです。」

コーラル「その・・・技の使用も技名についても、この風を操る力と共に私の頭の中で急に思いついた形なのですが・・・・なんというか・・その・・・」カァァ〜・・(恥ずかしがっている)

アドニス「別に気にしていないよ、コーラル。コーラルの風の力を駆使してのあの技・・・とても凄くてカッコいいよ!」

ルージュ「うんうん!それにコーラルさんが風の力を使えるようになれた事で、色んな元素の力を駆使して戦えるようになれたんだからね!」

ルージュ「セツノちゃんの氷と炎、カイニスさんの水と雷、ガイルお兄ちゃんの大地(マグマ)、コーラルさんの風・・・・」

ルージュ「これらを駆使した戦いをもっと極めていけば、きっとあの女王モルガンの魔術にも負けないんじゃないかなと思うのよね!」ニコッ!

コーラル「!。アドニス様・・・ルージュ様・・・・」感心している

アルト、メリュジーヌ、バーゲスト「―――――」感心している

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍との戦いから一夜明けた頃・・・・早朝のロンディニウムではルージュの提案により、近くの森より朝帰りしたコーラルに頼み込んで、

朝練の名目でコーラルが昨日の戦いにおいて自身の持つ『純恋愛の宝石』の力によって発現し、使用可能となったコーラルの“風を操る力”を皆に披露していき、

コーラルは恥ずかしながらもまた、ルージュやアドニスに褒められ、コーラルはさらに自身の得たその力に自信を持つようになったのであった。
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/11(火) 23:24:05.04 ID:1e8FaPYq0
タッタッタッタッ・・・(パーシヴァル、ガイル、スズカの3人がやってくる)


パーシヴァル「ここにいらっしゃいましたか。おはようございます、皆さま方。」

ガイル「おう!父さん母さん、おはよう!」

スズカ「おはようございます、お父様。」

アルト「ああ!おはようガイル、スズカ。」

【おはよう、ガイル。スズカさん。】
【それよりガイル、身体の方は?】←


ガイル「ああ!おかげさまで俺の体温は元通りに身体が冷えて、いま氷のベットから起きたところだ、心配かけてすまなかったな。」

スズカ「ええ。ガイルの体温が36度台にようやく下がった事で私のヒーリングを使って体力を回復させ、こうして元気に立っているのですよ、ガイルは。」

スズカ「ほんとガイルのあの高すぎる体温はとても異常だったわ・・・ガイルの身体からマグマが出てて、それによってあの異常過ぎる体温の高さを見たら、もう驚愕する程の驚きじゃなかったわ。」

スズカ「あんな太陽以上の高熱なんて、普通の人ならあり得ないほどの高熱だったし、あの体温をどうすれば冷やすことが出来るのなんかは・・・」

アルト「ああ。まあ、ガイルがあの土壇場でガイル自身の力が『覚醒』して、その『覚醒』した能力があの超高熱の業火とマグマだったからねぇ・・。」

アルト「ガイルには一応言ってあるが、ガイルの『覚醒』した能力である『灼熱大公フォーム』の常習的な使用を差し控えつつ、使用後のガイルの身体の効率よい冷却の模索・・・」

アルト「それとその力の使うタイミングと戦法の切りかえを学んでいくことが、今のガイルの課題だからな?」

ガイル「ああそうだな。」頷く

バーゲスト「・・・うむ・・・。」静かに微笑んでいく


パーシヴァル「アルトさん、ガイルさんの事でお話ししている所をすみませんが、こちらにも早朝から皆さまに集まって頂きたい話がありまして――」

パーシヴァル「昨日の戦いの疲れはまだ取れそうにないそうですが、それでも皆さまに集まっていただきこのような話をする訳があります。」

アルト「ほうほう・・それで、俺たちやアルトリアたちを集めて話したい話とは?」

パーシヴァル「はい。実は・・・・昨夜、グロスターを統治する翅の氏族長にして、イレギュラーズの幹部の1人――二代目妖精騎士トリスタンから、」

パーシヴァル「アルトリア、藤丸立香、アルトさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん、コーラル、ガイルの7名宛てに、妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が届いたのです。」

アルト、メリュジーヌ、バーゲスト、コーラル、オベロン、ボガード「―――!?」ビクッ!(驚いた表情を見せる)

【妖精舞踏会の招待状?】←
【それも二代目妖精騎士トリスタンからって・・・・】


オベロン「このタイミングで舞踏会か・・・・。おそらく罠かも知れないと思えるが・・・確実に何か企んでいるね、二代目トリスタンは。」

ダ・ヴィンチちゃん「確かに彼女はアルトたちや我々とはイレギュラーズの関係上、敵である事なのは変わらないさ。その彼女から招待状が送られる限り、必ずしも疑い深くなるのは確実なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そもそもなんなんだい、妖精舞踏会(フェアリウム)って。そこから説明してくれるかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「まずそこから説明されない限り、これが罠なのか罠でないのか以前に話の内容がチンプンカンプンなのさ!」

オベロン「あっ・・・ま、まあそうだよね・・・・。ほんと知らないって本当に罪なことだよねぇ〜〜・・・」眼を逸らしながら・・

アルトリア「・・・ええ・・ハァァ〜〜・・・」呆れているようにため息をつく


【ブリテンの妖精だから知らないというか・・・】
【どうか教えてください、妖精舞踏会についての事を!】←
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/12(水) 10:30:45.30 ID:GKdu67al0
メリュジーヌ「それについてはその妖精舞踏会に毎年選ばれ、招待されているこの私――元祖・妖精騎士ランスロットこと、メリュジーヌが満を持して説明してあげよう!」キリッ!


メリュジーヌ「妖精舞踏会(フェアリウム)。それはブリテン全妖精たち誰もが知っている憧れの夜の祭典。」

メリュジーヌ「氏族の長をはじめ、その年に活躍した著名の妖精たちが招かれ、色んな会話で語り合う賛美空間。」

メリュジーヌ「見た事もない風景、食べた事もない料理、聞いた事もない音楽が乱舞し、そして、その年もっとも“輝いた”妖精を決める、社交界の頂点なのさ――――」

メリュジーヌ「だがこれら私が話した話は妖精舞踏会の中で基本中の基本であり、そこのアルトリアのような田舎者の妖精でもわかる事・・・そうだよね、アルトリア?」ニヤリッ・・・(嫌みに笑みを見せる)

アルトリア「えっ・・・そ、そうですとも・・。確かに妖精舞踏会の事はティンタジェルに居た頃からよくその話を聞いていたような・・・その・・・・」

アルトリア「というか、この話の流れだと、わたしたちが行くってこと・・・?妖精舞踏会にいい思い出、ほんっとないんですけどぉ・・・!」カァァ〜〜・・(いつもの赤面顔)

千子村正、バーゲスト「・・・・・・・。」黙り込む

【えっ、グロスターに行くの!?】
【そっか、鐘を鳴らすチャンスだ・・・・!】←


ダ・ヴィンチちゃん「ウ〜ン・・どう考えても、アルトリアを招待するのはそれを狙っていると思えるだろうけど・・・」

コーラル「はい。前回までの妖精舞踏会ではわたし、オーロラの護衛という形で舞踏会にご同行していたのですが・・・・まさか私のような妖精が単身で妖精舞踏会に招待されるなど、夢にも思えませんでした・・・」

コーラル「だがしかし今回ばかりは今の状勢と戦況・・イレギュラーズの事情から、この妖精舞踏会の招待には素直に喜べないと言いますか・・・その・・・」

オベロン「まあ今の状況下を含めて考えてみればそう思えるよね?なんたってあのイレギュラーズの1人である彼女が主催する妖精舞踏会に彼女の方から招待されているからね。」

オベロン「二代目妖精騎士トリスタンは前の翅の氏族長・ムリアンの次代であり、彼女は先代領主の領地や妖精領域まで引き継いでいて、グロスターの統治もルールも、3年前とそのままで残している。」

オベロン「それでも彼女は妖精騎士アグラヴェインの部下である事には変わりはないし、3年前とは違い、女王軍の兵を自信の領地の警備に採用しているからね。」

オベロン「これらの事から、この妖精舞踏会への招待は二代目妖精騎士トリスタンが僕らをハメる為の罠だと確信を持ってしまうのは仕方のないことだと僕は思っているよ。」

アルト「・・・・・・・・・」

【妖精舞踏会が俺たちを貶める為の『罠』かぁ・・・】
【でもどうしてその妖精は俺たちに招待状なんかを・・・】←

オベロン「そう。考えるところはそれなのさ!彼女の事については以前、藤丸たちとアルトリアがグロスターに来た時に彼女とは面識がある。」

オベロン「彼女とは一週間前に開かれていたグロスターのオークションで会っており、彼女からも『予言の子』や『巡礼の鐘』の事で話をしていたからね?」

千子村正「ああそうだな・・・そん時にオークションで出品扱いされていた儂もまた、アルトリアや藤丸たちに助けてもらっているんだからな。これも何かの縁ってヤツだな。」

オベロン「うん。それに二代目妖精騎士トリスタンは同じイレギュラーズの仲間だったブルーナとは違い、自身の中立の立場を守っている形で会話も出来ている。」

オベロン「彼女はブルーナとは違って、そう簡単にこちらの約束を破って話をご破算にするつもりなど無いからね?」

メリュジーヌ「ヌゥゥ・・・・そう言っておいてその二代目妖精騎士トリスタンが私たちを貶める罠を仕掛けていたらどうするんだい?」

メリュジーヌ「ほんと、ソールズベリーでの一件以来、君の言っている事にはどうも信用が皆無というか・・・そもそも君の言ってる事が真実なのかもわからないよ・・・。」

オベロン「・・・・・・・・・・・」困った表情をしている

【日頃の行いが悪いせいだね・・・】
【また石版を持って正座する?】←


オベロン「まあ必要であるならば、僕を煮たり焼いたり好きにしても構わないさ。はぁ〜・・ほんと僕って皆から信用されていないだなぁぁ〜〜・・」

オベロン「・・・でもこれだけは信じられる事は確かな事だ。今回の妖精舞踏会の開催やアルトリアたちへの招待についても、こればかりは確信が持てるのは確かなことさ。」

オベロン「こればかりは僕の全財産と僕の霊基を賭けてでも、この事案が信じられる事であることを証明するさ!本当の意味でね!」

アルト「お、おおそうか・・・。それで、その二代目妖精騎士トリスタンが開催する妖精舞踏会(フェアリウム)が『罠』でないという根拠はどういう理屈で?」
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/12(水) 22:42:03.15 ID:GKdu67al0
オベロン「まあこれは彼女の・・・二代目妖精騎士トリスタンなりの、女王と『予言の子』への意識表明と言ってもいい。なぜこのようなことをする理由はまだわかっていないのだけど・・・」

オベロン「グロスターの長が舞踏会を開くのは当然であり、それが歴史ある妖精舞踏会(フェアリウム)なら尚更だ。もちろん、招待されるのはその君たち7名だけじゃない。」

オベロン「モルガン・・・・は玉座から動く事はないだろうが、その名代として何人かやってくるだろう。おそらくは妖精騎士アグラヴェインもまた、妖精舞踏会に必ず出席するはずだ。」

アルト「!。確かにそうだな・・・ヴァージェやメリュジーヌ、バーゲストのような先代の妖精騎士が抜けた分、妖精國を守ってきたのは、彼女の力と知恵があっての事だからな。」

千子村正「・・・だよな。それに今は女王モルガンに反旗を翻す存在ではあるが、メリュジーヌとバーゲストがその妖精舞踏会(フェアリウム)に呼ばれた事にも、何か理由があるかもな?」

千子村正「全く・・・あの時の借りを返したいところだが、グロスターには二代目妖精騎士トリスタンの掟がある。どの陣営も、舞踏会で戦う事はできないってコトだな?」

オベロン「ああ。そしてそれこそがこの妖精舞踏会において僕たちが重用点とする絶好のチャンスって事なのさ。」


オベロン「鐘を鳴らし、イレギュラーズを3翅も倒し、ウッドワスを生け捕りにした僕たちは反逆者だからグロスターには入れない。無論、潜伏さえも簡単なことじゃない。」

オベロン「でも今回は別だ。客として堂々と舞踏会に参加できるし、あとのことはほら・・・お堅い式から抜け出して、秘密の部屋に忍び込むのは海東大樹とアルトリアの得意とすることだろ?」

海東大樹「ああ。トレジャーハンターである僕でならば、部屋の構造さえわかれば、どんな所にも潜入する事が出来るからね?君もそうだろ、アルトリア?」

アルトリア「あ〜〜嫌々イヤ!海東さんと一緒にされるのは困るよオベロン!私、泥棒なんかじゃないし〜!」カァァ〜〜!(赤面)

【今度こそ、怪しい魔術がさくれつするね!】
【『妖精快盗アルトリア参上!』ってヤツかな?】←

アルトリア「そういう意味じゃないし!ってか、妖精快盗って―――――」


ボガード「まあ確かにそれについては悪くはない話なのだが、今の我々に考えている時間は無さそうと言っても過言はないぞ。」ビラビラ・・・(招待状の内容を見ていて・・)

ボガード「なにしろ舞踏会は今夜だ。夜までにグロスターに向かわんと間に合わんぞ。」ビラァァ〜・・・(招待状の内容を見せつける)

パーシヴァル「はい。ですから私の方からも今すぐに馬車の用意をいたします。今夜までにグロスターに到着できるよう、頑張りましょう!」ニコッ!


アルトたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

介人たち、ゾックスたち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

立花響たち、飛電或人たち、武蔵たち「――――!?」ビクッ!(驚愕する)

一同「二代目妖精騎士トリスタン、無茶ぶりが過ぎない!?」一斉に言い出す


メリュジーヌ「確かにこれは僕でも無茶ぶりが過ぎるよね?そうだよね・・・バーゲスト?」呆れた表情

バーゲスト「もっともだ・・。」共感している

ボガード「〜〜〜〜・・・・」お手上げの素振りを見せる

――――――――――――――――――――――――――――――――――
昨日の戦いでガイルの『灼熱大公』の力による反動によってはね上がっていたガイルの体温が下がり、ようやく動けるようになったガイル。

しかしその束の間、パーシヴァルから二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)から妖精舞踏会(フェアリウム)の招待状が送られてきた事に対し、

アルトたちは最初、二代目妖精騎士トリスタンがアルトたちを貶める為の『罠』だと疑ってはいたのだが、それを考察する時間はあまりなく、

妖精舞踏会(フェアリウム)の開催が今夜である事をパーシヴァルから通知され、アルトたちとアルトリアたちは無茶ぶりながらもグロスターへと向かって行くのであった・・・
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/13(木) 10:15:56.75 ID:yiq54RPf0
妖精國ブリテン:中部平原(時間帯:午後3時頃――)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルゥゥ〜ン、ブルルルゥゥ〜〜!グォォォ〜〜〜ン!(それぞれの移動手段がグロスターへと向かっている)


レッドラ・ビット「ハァハァハァハァ!このまま直進方向で進む且つ、モースとかの襲撃さえなければ夕方頃には間に合う事なのですが・・・」

レッドラ・ビット「ウェールズといいグロスターといい、ここまで我ら妖精馬を酷使するほどのハードスピードで走りさせるとは、本当に妖精馬扱いが悪いというか・・・」不満げに走ってる

カイニス「良いからとっととグロスターまで突っ切れ!雷を落とすぞコラァァ!」バシバシッ!ギュゥゥ〜〜!(手綱を握っている)

レッドラ・ビット「ヒ、ヒィィィ〜〜ン!?わかりましたよも〜〜〜!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(とにかく走り続ける)

スズカ「ハァ〜〜・・・・・・」キィィ〜ン!(ヒーリング(疲労回復)をレッドラ・ビットに施している)


【なんか荒っぽいようなやり方なのだが・・・】
【それよりも間に合うのかなぁぁ・・・?】←

オベロン「間に合わせるさ!ウッドワス軍を撃退したからこそ、南部の道を思う存分に突っ切る事が出来るからね。君たちの努力の賜さ!」

オベロン「それにグロスターには皆も行くからね。もしグロスターで何がトラブルがあっても心配は無い・・・・二代目トリスタンの妖精領域を除けばね?」

ダ・ヴィンチちゃん、アルトリア「・・・・・・・・・」不安そうな顔をしてる


アルト「・・なあ、オベロン。やはり俺にはどうも二代目妖精騎士トリスタンが主催する妖精舞踏会の招待が、俺たちを罠にかけようとしてるとしか見えないのだが・・・」

オベロン「まあそうだよね。二代目トリスタンはシェフィールドでメリュジーヌを戦い、メリュジーヌを殺しかけ、ジョルニとルージュにもチョッカイをかけている事は承知の上だよ。」

オベロン「妖精舞踏会もそうさ。二代目妖精騎士トリスタンはモルガンや上司の妖精騎士アグラヴェインからの特例で、彼女とグロスターの立場は先代の翅の氏族長・ムリアンの統治をそのままに、」

オベロン「グロスターはいまだにムリアン時代そのままの中立主義の統治であるも、3年前とは違って警備事態がとても厳重となってて、女王軍の兵もまた、グロスターの警備として採用されている始末さ。」

オベロン「それ故に通常営業のグロスターに、モルガンの反逆者である僕たちは入れない。アルトリアが3つ目の『巡礼の鐘』を鳴らす為にも、妖精舞踏会は絶好の好機でもあるんだ。」

オベロン「それにアルト・・・3日前のソールズベリーでもあったように、住民達が人質に取られ、ブルーナが処刑会場で色んな仕掛けを用意している中で・・・」

オベロン「君たちは打倒ブルーナ及び、人質とソールズベリーの解放と2つ目の『巡礼の鐘』を鳴らすという大きな事をやり遂げた。だからこそ・・・・・」

アルト「――!。・・・・つまり二代目妖精騎士トリスタンの誘いに乗れ、って言う事なのだな?グロスターの『鐘』を鳴らし、アルトリアの『巡礼の旅』を更に進ませる為にも・・・」

オベロン「ああ。それ以外にグロスターに入る事も、鐘を鳴らす方法も思いつかなかった。君たちには少々危ない吊り橋を渡らせる思いをさせるかも知れないけど・・・」

オベロン「全ての責任は僕が背負う。だからどうか僕の事を信じてくれないか?アルト・オルラント。」スルッ、ペコッ。(正座しつつ、頭を下げてお願いする)

アルト「オベロン・・・お前・・・。」

【・・・・・・・・・・】


レッドラ・ビット「・・・・。んっ?あれはいったい・・・」とある方向を見てて・・・

カイニス「あん?なんだ・・・・・?」同じ方向を見ていて・・・

【どうしたの2人とも・・・?】
【・・・・・!?】←
――――――――――――――――――――――――
ブゥゥゥ〜〜ン!ブンブンブンブンブンゥゥ〜〜ン!(謎の黒いモヤが飛んでくる)


レッドラ・ビット「―――――!?」黒いモヤを見て・・

アルトたち「――――!?」黒いモヤを見て・・

アルトリアたち「――――!?」黒いモヤを見て・・

【なんだあれ・・・・】
【こっちに来る!】←
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/13(木) 23:29:29.85 ID:yiq54RPf0
ブゥゥゥ〜〜ン!ビュゥゥ〜〜ン!(謎の黒いモヤがレッドラ・ビットと馬車、ジープワゴンに襲いかかってくる)


アルトリア「わっ、わぁぁぁ〜〜何これ何これ!?なんか黒いモヤがこっちに近づいてくるんですけどぉぉ〜!?」驚愕している

スズカ「いえ、あれはただの黒いモヤじゃない・・・あれは大量の蚊の群れだわ!」ピピピッ!(サーチしてて・・)

ダ・ヴィンチちゃん「か、蚊の大群だって!?だがこれはあまりにも多いし、それにこんな数の蚊が群れをなして襲ってくる事自体・・――」

アルト「嫌々それどころじゃない!蚊がこっちに来るぞ!」黒いモヤを見てて・・

【アワワワワァァ〜〜!?】
【(避けきれない!)】←


ブゥゥゥ〜〜ン!ゴワァァァ〜〜!(大量の蚊の群れがレッドラ・ビットと馬車、ジープワゴンに襲いかかるように覆い被さる)
―――――――――――――――――――――――――――
ブンブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!(馬車やジープワゴンの中に大量の蚊が侵入し、中にいるアルトたちやアルトリアたちに襲いかかる)


チクッ、チクチクチクッ!(次々と蚊に刺されるアルトたちとアルトリアたち)

ルージュ「キャアァァ〜〜!?か、痒い!いま私の手足に蚊に刺された!」カイカイカイ!(痒がっている)

千子村正「クゥゥッ、こっちも蚊に刺された!なんだこの蚊の大群は!?ただの蚊じゃないぞ!」カイカイカイ!(痒がっている)

トリスタン「ええ。この蚊の群れ・・・サーヴァントの血の他にこちらの魔力も一緒に・・・か、カユッ!」カイカイカイ!(痒がっている)

レッドラ・ビット「ヒ、ヒィィィ〜〜ン!!か、痒い!我が身体に蚊が刺さり、あまりにも痒すぎルゥゥゥ〜〜!!」カイカイカイ!(痒がっている)

ガイル、武蔵、アルトリア、カイニス「〜〜〜〜〜〜!!」カイカイカイ!(全身痒がっている)

ハベトロット、セツノ「かゆいかゆいかゆいかゆい!」カイカイカイ!(全身痒がっている)

【カユいぃぃぃ〜〜!?】


パーシヴァル「皆さん!?ツゥゥッ!――立ち去れぇぇぇ〜〜!!」キラァァン、ジャキィィン!!(蚊に刺されながらも、光の槍の刃を振るう)

メリュジーヌ「バン・カー!」バババババァァァン!(蚊に刺されながらも蚊に攻撃をしていく)

ゼロワン(フレイミングタイガー)「オリャァァァ〜〜〜!!」ジュボォォォ〜〜!(炎を放っていく)


ボォォォ〜〜!!ブゥゥゥ〜〜ン!ブゥゥゥ〜〜ン・・・・・(パーシヴァルたちの攻撃を避けるかのように飛び去っていく大量の蚊の群れ)


一同「「「「カユいぃぃぃ〜〜!!」」」」」カイカイカイカイカイ!(身体中が痒がっている)

カイカイカイカイカイ!(馬車やジープワゴンから出て、それぞれ刺された箇所をかいていくアルトたちとアルトリアたち)
―――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたちとアルトリアたちが今夜中にグロスターに到着できるよう、急いでグロスターへと大急ぎで向かっていた。

そんな中、アルトはいまだに二代目妖精騎士トリスタンが主催する妖精舞踏会自体が彼女の仕掛けた『罠』だと疑っている中で、オベロンはそれらの事は承知の上で、

アルトリアが3つ目の『巡礼の鐘』を鳴らす為にも、あえて二代目妖精騎士トリスタンの誘いに乗り、それを成し遂げようとアルトに伝え、アルトもそれに納得したのも束の間・・・


突如として飛来してきた大量の蚊の群れに遭遇し、その蚊の大群に襲われてしまい、アルトたちとアルトリアたちはその大量の蚊に刺されてしまい・・・

蚊に刺されつつも、パーシヴァルやメリュジーヌ・・・そして後から駆けつけたゼロワンの攻撃によって蚊の大群は何処かへ飛び去るも、

アルトたちとアルトリアたちは蚊に刺さされたことで全身痒い思いを強いられ、身体中蚊に刺されに苦しんでいたのであった。


そしてアルトたちとアルトリアたちを襲い、彼らの血を吸って赤黒く漂って飛んでいく大量の蚊の群れが向かった先は・・・・
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/15(土) 18:19:23.23 ID:EcfWnkjs0
妖精國ブリテン:中部平原(アルトたちとは別の平原にて・・)


ブゥゥゥ〜〜ン!ズズゥゥゥ〜〜ン・・・・・カポンッ!(大量の蚊の群れが不思議な壺の中へと入り、それにフタをするレオンゴン)

レオンゴン(フードの姿)「フフフッ・・・よし、これで奴らの血は採取できたな?さてと・・・」コトンッ!(壺を地面に置きながら)

ガシッ、キィィン!グルグルグルグルグルグル!(壺に付いているレバーを回していくレオンゴン)


蚊の妖精風俗嬢「ハァ〜・・・ね〜レオンゴン・・・本当にあれで良いの?あいつらってレオンゴンや他のイレギュラーズと敵対している組織なんでしょ?」

蚊の妖精風俗嬢「アイツらは確か・・・・『予言の子』と『境界なき勇士団』だったっけ?アイツらの姿を見たところ、なんか弱そうな感じにしか見えないんだよねぇ〜?」

蚊の妖精風俗嬢「あんな奴ら、私と私の下僕たち全員で血を吸っちゃえば、糸も簡単にアイツらをミイラにして殺しちゃうのだからね?」

レオンゴン(フード姿)「まぁな・・・だが奴らを侮るのは良くない。奴らはあれでも俺様の同僚であったダルダンとビスケス・・それにブルーナのヤツの3人も倒しているし、」

レオンゴン(フード姿)「それに奴らは牙の氏族長だったウッドワスを氷漬けにして生け捕りにする程に、あの三澤亮太の半妖半人の子どもの力が増している・・・」

レオンゴン(フード姿)「奴らと正面から普通に戦ったとしても、奴らは数的にも能力的にもこっちの方が不利なのはわかっている事・・・」

蚊の妖精風俗嬢「ふ〜ん・・・・で、レオンゴンのお得意の暗殺でその『予言の子』と三澤亮太を殺して、その首を持って、自身が『牙の氏族』の長である事を証明させるってプランなのね?」

レオンゴン(フード姿)「ああ。元々『予言の子』と三澤亮太の討伐は女王陛下からの命令だからな。アイツら2人の首さえ取れれば、反乱分子の士気は大幅に下がる。」

レオンゴン(フード姿)「それに君の僕である蚊のおかげで奴らを騙す準備が整ったし、俺の異端の亜鈴を持ってすれば・・・・ホラ・・・」グルグルグルッ・・・カポッ!(レバーを回し終え、壺の蓋を開ける)


スルッ、ベロリンッ!ピチョン・・・・(壺から出した赤い血の塊をレオンゴンの長い舌に浸していく)

レオンゴン(フード姿)「・・フムフム。よし・・・覚えた!」キィィン!(長い舌が発光する)

グチュグチュグチュゥゥ〜〜!!(みるみると姿を変えていくレオンゴン)


レオンゴン(???の姿)「ジャジャ〜ン!これで変身したそいつ(???)の姿と能力を覚え、こっちもその能力を使えるようになったぞ。」その姿を見せびらかす

蚊の妖精風俗嬢「アハハハッ♡本当に凄いわね、あなたのその変身能力!誰かの血をあなたの舌に染みこませるだけで、その人の姿や力を簡単にコピーできちゃうのだからね!」

蚊の妖精風俗嬢「ねぇ〜レオンゴン・・あの2人の暗殺が終わったら、私の事を高く買ってくれるんだよね?そんでアイツらの中で1番イケメンの男の姿で私のアソコを犯してくれるって・・♡」

蚊の妖精風俗嬢「あなたとはそういう約束でしょ?ちゃんとあなたの言う通りにしたから、あなたもちゃんと約束守ってよね♡――お・ね・が・い♡」


プルンッ♡ヌチィィ♡くぱぁぁ〜♡(おっぱいをさらけ出し、オマンコを見せて誘惑する蚊の妖精風俗嬢(モスキート娘))

蚊の妖精風俗嬢(夢の氏族:モスキート娘)
https://livedoor.blogimg.jp/nizisencom/imgs/d/8/d850a320.jpg


レオンゴン(???の姿)「グヘへへへ〜・・。ちゃんと約束を守るさ。この一件が終わったらすぐに君の店に直行して、君の事を愛しに駆けつけるよ♡」

レオンゴン(???の姿)「そしたら君を俺様の氏族長としての妻として嫁ってやっちゃうのだからな!君は俺様のかなりのお気に入りだからね♡」ガシッ、ムニュムニュ♡

蚊の妖精風俗嬢→妖精モスキート「きゃぁぁ〜も〜う♡レオンゴンったら、私の店の常連客だからって冗談が過ぎるんだから〜♡」ムニュムニュ♡

妖精モスキート「約束は絶対よ?嘘ついたら即座にあなたの血を根こそぎ吸い尽くしてやるからね♡」ニコッ♡

レオンゴン(???の姿)「ウッ・・・・ハハハ・・わかってる・・。これは君と俺様との約束だからな・・・?」タラタラ・・・(冷や汗をかきながら・・)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
他人の血を採取し、その者の血を取り込むことでその者に変身できる異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバー:レオンゴン

彼は自身の愛人とも呼ぶ蚊の妖精風俗嬢(夢の氏族:モスキート娘)が使役する大量の蚊の群れを使い、アルトたちとアルトリアたちから血を採取してしまい、

彼らは互いに交した約束を結びつつ、彼らによるアルトとアルトリアを暗殺する計画が着々と進んでいった・・・
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/15(土) 23:16:18.41 ID:EcfWnkjs0
数時間後・・・・流行と仮面の街:グロスター(日没近く)



タッタッタッタッタッタッ・・・・・(妖精舞踏会の会場近くまでやって来るアルトたちとアルトリアたち)


【あぁ〜〜痒かったぁぁぁ〜〜・・・】←
【もう最悪だよ・・・これ・・・・】

オベロン「まさかウェールズの妖精たちのような虫型の妖精に好かれているこの僕が、あんな蚊の大群に刺されてしまうなんてね・・。ほんと、人生わからないことばかりだね?」

オベロン「あの蚊の大群に身体を刺され、僕らはその蚊に刺されによる痒みに苦しみつつも、どうにか舞踏会の時間までにグロスターへたどり着けた・・・」

オベロン「痒みの方もそうさ。スズカがとっさに自作のかゆみ止めをみんなに塗ってくれた事で、みんなの身体の痒みを治まったからね?」

メリュジーヌ「ええ・・・スズカにはとても感謝しているよ。あのままかゆみ止めを塗ってくれなかったらもうどうなっていたことなのか・・・」安堵している

スズカ「ええ・・・一応妖精國に来る前に作っておいたかゆみ止めをここで全部使う事になるとは思わなかったわ・・・」ビロンビロン・・・(空になったかゆみ止めのチューブを見てて・・)

【でも本当に助かったよ、スズカさん・・・・】←
【(でも、あの蚊の大群はいったいどこから・・・・・)】


オベロン「ハァ・・・ともあれ、多少のトラブルはあったのだけど、僕らやアルトたちにとっては再びのグロスターだ。」

オベロン「レッドラ・ビットとパーシヴァルはゾックスのクロコダイオーの駐禁の見張りついでに街の外で待機してもらっているけど・・・」

オベロン「困ったことに、招待状は7通、アルトリア、藤丸立香、アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、コーラル、ガイル宛て。同行者はそれぞれ1名のみ、とある。」

オベロン「それにアルトとバーゲスト、メリュジーヌに至っては夫婦で1組と書かれているし、計算しても事実上4組は舞踏会には入れるくらいなのだけど、どうしたものかな。」

千子村正「そうだな。アルトリアと藤丸の事は儂とダ・ヴィンチのペアでいいだろ。コーラルに至っては夫のアドニスが適任だろ。」

千子村正「二代目妖精騎士トリスタンのヤツとはもう面識あるしな。戦闘より弁が役立つグロスターだ。オベロンもいると助かるんだが・・・」

ガイル「ま、てめぇのことだ。自分だけならガイルとペアにならずともいくらでも忍び込めるだろ?」

オベロン「アハハハハ、まあそうだね!信頼が厚くて嬉しいよ村正。僕は間違ってもゴツい男と舞踏会のペアになる気は無いし、女装して入るつもりもない。」

オベロン「僕はグロスターのご婦人がたにツテがあるからね。いずれかの同行者として潜り込むさ。」

ガイル「んなっ・・・俺はてっきりオベロンが俺とペアになって舞踏会に入るつもりだと思っていたが、さすがにそれはなくて良かったぜ・・。」

【オベロンとガイルのペアかぁ・・・・・】
【くそみそというか・・・腐るというか・・・】←

ガイル「バカ言うなよ!俺はホモでもゲイでもないし、遠回しに言っても丸わかりだぞ!」キィィーー!(キレている)

ガイルまあ、俺がなんでその舞踏会に招待された理由もわからないというか・・・。まあ俺とペアを組むとしても、俺の場合は身内とペアを組んだ方が・・・」


武蔵「!。――そこはこの女武蔵の出番でしょ!ガイルの事は私とペアを組んで、妖精舞踏会(フェアリウム)に入りましょう!」ニコッ!

武蔵「なにもガイル君にはいっさい私の方から手を付けないし、怪しいこともやらしいこともしませんのでそこはあしからず。」

武蔵「楽しみだねガイル君!私と一緒に飲んだり食べたりと、舞踏会で色んな事をしようねぇ〜!(あっちの事も含めて)」デレデレ!(にやけ顔をしながら)

ガイル「ま、まぁそうなのだが・・・・」タラタラタラ・・・・(冷や汗をかきながら)


千子村正、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」気まずい表情をしている

【(これは絶対なにかやらかす雰囲気だよ、武蔵ちゃん・・・)】
【(さすがに武蔵は舞踏会に入れちゃいけない・・・・)】←
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/16(日) 22:40:58.65 ID:2uGroGuh0
シュルシュルゥゥゥ〜〜、バシィィン!!(ジョルニのツタとトリスタンの妖糸が武蔵ちゃんの身体全体を縛る)


武蔵「――!?え、ちょ、待っ・・・」縛られたことに困惑している

トリスタン「マスター、私は武蔵や残りの皆さんと共にグロスター周辺の情報集めに専念いたします。舞踏会の事はダ・ヴィンチ女史と村正でなら大丈夫かと。」

トリスタン「それと私が思うに、ガイルとのペアは『サーチ』の能力による情報収集が可能なスズカで宜しいかと思いますが、いかがなモノで?」

オベロン「おお成る程!確かにスズカの『サーチ』でなら『巡礼の鐘』がどこにあるかも調べられるし、舞踏会にいる招待客の事も調べられるしね。」

オベロン「スズカ。君で良ければ、君の兄妹であるガイル君とペアを組んで舞踏会に行ってくれるかな?まあ事実上のアルトの子供たちの代表の1人としてだと思うけど・・・」

スズカ「ええ。ガイルお兄様が舞踏会で弾けて迷惑にならないよう、私の方で見張っておきます。兄妹の長女として、医師として。」

トリスタン「はい。私はお先に街の様子を見ておきますので、マスターの事はお任せいたします。では―――」ギィィィン!ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・・(武蔵を引きずっていく)

カイニス「だそうだ。さっさと行くぞ。」タッタッタッタッタッ・・・(トリスタンについていく)

武蔵「ま、待って違うってば!は、離せぇぇぇ〜〜〜!!」モガモガ、ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・(連れ出されていく)


ズルズルズルズルゥゥ〜〜・・・(武蔵を引きずるように無理やり連れ出していくトリスタンとカイニス)


千子村正、ダ・ヴィンチちゃん、オベロン「・・・・。―――――」フゥゥ〜〜・・・(安堵していく)

【(うまくいったみたいだね・・・)】
【(ナイスだよ、トリスタン卿!)】←

遠くにいるトリスタン「――――(フッ。)」ピキーン☆(グットサイン)



ハベトロット「う〜んまあ、情報集めの方は2人で頑張ればいいかな?ボクはテキトーに街を散歩してるよ。もちろんセツノも一緒に行くよね?」

セツノ「うん。舞踏会に行けなくて・・・セツノ、とても哀しい気分だけど、ハベニャンが側にいるとすぐに気持ちを変えられる。」

ルージュ「そうそう!だから気持ちを切り替えて・・・ハベニャン、セツノ、ぺぺロン伯爵のお店に行こうよ!セフィーお兄ちゃんもジョルニお兄ちゃんもさぁ〜〜。」

セフィー「ああ。ロンディニウムを出る時、伯爵からお店の招待状を貰っているからな。私はジョルニとトリスタン卿と一緒に情報収集に勤しむつもりだ。」

セフィー「グロスターには南部の他に北部からも色々な情報が集まっていると伯爵から聞いているからな。おそらく我らが探している者たちの所在についても・・・」

オベロン「良いところを付くじゃないかセフィー!確かにここグロスターでは流行次第で店の入れ替わりが激しいが、その分、他の所からの情報も集まりやすい都市でもあるからね。」

オベロン「イレギュラーズの誰かに囚われているマシュやヴァージェとはいけないけれど、未だに妖精國の何処かで迷子になっている異世界からの人物である・・・」

オベロン「介人たちの仲間の『マジーヌ』と『ブルーン』。響ちゃんたちの仲間である『風鳴翼』。それと未だに正体も何処にいるのかもわからない偽の『予言の子』である『剣士の予言の子』。」

オベロン「この者たちを一刻も早く見つけ出して、介人たちや響ちゃんたちを安心させないといけないし、アルトリアこそが真の『予言の子』であるという確定的な証拠を作らないといけないからね?」

介人、立花響、ジュラン、ガオーン「・・・・・・・」頷いていく

ジョルニ、アルト、千子村正「・・・・・・・」頷いていく


【それじゃあ、二手に分かれて行動するって事だね?】←
【ほんと無駄が無いと言うか・・・・】

オベロン「その通り!その他にも飛電或人やゾックスたちにも色々と手伝って欲しい事もあるからね。なんかとても丁度イイ感じにね?」

オベロン「実は二代目妖精騎士トリスタンから送られてきた招待状の中に同封してあるチラシがあるのだけど・・・」

ゾックス「俺と飛電の社長さんに丁度イイ感じだと?それは何だ?」

【???】
【(とりあえず招待状の中身を確認する)】←


シュッシュッシュッ、ポトンッ。(招待状が入っている手紙の袋から折り畳んだチラシが出てくる)
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 08:16:38.32 ID:s7Efwiau0
ビラビラビラァァ〜〜・・・・・(『妖精舞踏会(フェアリウム)スペシャルイベント:妖精曲芸会(フェアリジック)、同時開催!』のチラシを開いていく)


【なんだこれ・・?】
【妖精曲芸会(フェアリジック)?】←

メリュジーヌ「あっ、それ私もよく知ってるよ!この大会には妖精國の各地から腕のある曲芸師の妖精たちがグロスターに集まり、1番の芸達者な妖精を決める大会なんだ。」

メリュジーヌ「本来はブリテンの年末年始に1度だけ行なわれるグロスターの行事なんだけど、この大会には凄い芸を出来る人間や妖精でならば参加が自由であり、そしてなによりも・・・」

メリュジーヌ「優勝者にはグロスターの領主が出来る範囲でその者の願いを叶えてくれると、妖精たちの中で数多く伝わっているんだよ。」

【おお〜!】
【それはとても凄い景品だね!】←

メリュジーヌ「ええ。前にオーロラと一緒にその曲芸会の審査員をした事があるからね。審査員としての目線だけにね。」

飛電或人「おぉぉ〜〜これは正に俺にその曲芸会に俺が参加しない訳がないよな!くぅ〜〜俺のお笑い精神が猛々ってくるぜぇぇ!」

ゾックス「ホォ〜、面白そうじゃないか!何なら俺もその大会に参加してみようじゃないか?なぁそうだろ、おまえら!」

フリント、カッタナー、リッキー「おうっ!(やってやるぜぇぇ!)」共感している

ハルキ「押忍ッ!俺もなんかわからないですが、皆さんの役に立てるのでしたら、芸でも何でもやってやりますよ!」やる気満々

【やる気満々だね、みんな!】


千子村正「へぇ〜そうかい・・・つまり妖精國版の隠し芸大会のようなモノか。そんな年末年始でそんな凄い景品を出す大会があるならば、妖精たちもさぞかし注目が集まるって感じのようだな?」

千子村正「二代目トリスタンの考えている事はわからぬが、年末年始にやる行事を舞踏会と一緒にやるからに、これら全てにとても重用点があるのは間違いないみたいだな?」

オベロン「ああ。曲芸会には僕も1度は参加したことはあるのだけど、その時はダンゴムシの妖精を使ったジャグリングを披露したのだけど・・・」

オベロン「“女王陛下が嫌がる事はダメだ!”と審査員に激怒されちゃって、あえなく予選失格になっちゃったんだよねぇ〜〜・・・」眼を逸らしながら・・

アルト「ああそうなんだ・・・・。それでその曲芸会が開催される以上、参加者は少しぐらいは舞踏会に関われるって事はありそうなのだな?」

オベロン「ああそうさ。もし舞踏会の方でトラブルになった場合、こちらの方の味方を増やした方が特策と思ってね?」

オベロン「まあただ、今回の曲芸会は異例の期間による開催と舞踏会との同時開催だ。急がないと曲芸会にエントリー出来なくなる可能性もあるからね。」

飛電或人「!?。そりゃ大変だ!よし、曲芸会に参加したい人は急いでいくぞぉぉ〜〜!」

イズ「はい。調べましたところ、エントリー受付はこちらです。私が案内いたしますので、参加を希望する者はお急ぎを。」タタタタァァーーー!(急いで向かう)

飛電或人、ハルキ、ゾックスたち、立花響、月読調「――――――――――」ピュゥゥーーーン!(大急ぎで受付に向かっていく)

【ああちょっと!?】
【(本当に大丈夫なのかなぁぁ・・・?)】←


オベロン「よしよし。これでグロスターでのみんなの役割は決まったようなものかな?“舞踏会や曲芸会を通して、3つ目の『鐘』を鳴らさせる事”と“グロスター内部での情報収集する事”・・」

オベロン「これらの事を2つのチームに分けてやり遂げるにはもう十分な程なのだけど、あと他にやるとすれば・・・・」


アルトリア「――――――――」カイカイカイカイ・・・・(いまだに腕をかいている)

オベロン「一向に覚悟も決まらず、依然に身体をカイカイしているコレ、どうしよう藤丸くん?」

メリュジーヌ、バーゲスト、アルト「・・・・・・・・・・・」黙っている

【村正とふたりで無理やり、連れて行きます】

千子村正「それしかないわな。儂は左側、そっち右側な。」頷いていく
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 21:41:51.32 ID:s7Efwiau0
ガシッ!ガシッ!(アルトリアを両側から腕を掴んでいく)


アルトリア「うわーーー!やっぱりヤダーーー!こんな恰好で舞踏会なんて行きたくなーい!あの妖精騎士に会いたくなーーーい!」ギャーギャーギャー!(喚いている)

アルトリア「オベロン王子様なんだから、オベロンが行って!それで鐘、鳴らしてきて!お土産に珍しい料理も忘れずにね!」

オベロン「ワガママを言うんじゃありません!そんなコトを言う子は『予言の子』じゃありませんよ!」

オベロン「世の中には舞踏会に行きたくても行けない鮮血魔嬢(はいかぶり)もいるの! 我慢しなさいな!」

【オベロン・・・・・継母のマネまでして・・・】
【ちょっと高度すぎてわかんないです】←


メリュジーヌ「ハァ〜・・・もう早く舞踏会に行こうよアルト〜!私、アルトと一緒に舞踏会を楽しみにしているのだからね!ねぇ〜!」コシコシコシ!(アルトにすり寄っている)

アルト「ああ・・でもアルトリアがいないと『巡礼の鐘』が鳴らせないからな。全くどうしたモノだか・・・・」

バーゲスト「ツゥゥ〜・・・全く、本当にとてもじゃないほどに世話の焼ける『予言の子』というものだな・・・。」

メリュジーヌ「ええ・・・・あれだけ面倒くさいと私、舞踏会を楽しむ気力が萎えるというか・・・かくなる上は・・・バーゲスト。」

バーゲスト「ええ。オベロンや藤丸には悪いが・・・ここは強行させてもらう。」

ビュンッ!タタタタタァァ〜・・・(メリュジーヌとバーゲストがそれぞれの行動に移っていく)


ビュンッ、ゴトンッ。タタタタッ、ガシッ!(メリュジーヌが1人入るぐらいの酒樽を持ってきて、バーゲストがアルトリアの後ろを掴んでいく)


【えっ、ちょっ、バーゲスト!?】
【なにしているの2人とも!?】←

アルトリア「わ、わぁ〜〜なにをするのよ!?やめて!暴力ハンターイ!」バタバタバタ!(背中を掴まれて)

アルトリア「バゲ子あなた!あなたはそれでも3年前に妖精騎士をしていた妖精だというの!?私を舞踏会に入れる為なら手段を問わないって言う事なのか!」

バーゲスト「フンッ、『予言の子』とも言われるお主の行動がみっともないと判断したコトだ。お主はそれだから妖精騎士アグラヴェインに胸ぐらを掴まれたのじゃないか?」

アルトリア「あっいや・・・あの時のそれと今のことはあまりに関係ないというかその・・・・」カァァ〜〜・・・(顔を赤くしながら)

バーゲスト「〜〜〜〜〜。」不機嫌な顔をしている


スッ、バタンッ、バコンッ!(アルトリアを酒樽に入れて蓋を閉める)

アルトリア(酒樽の中)「ちょっ!?わわ、わかったから!自分で舞踏会に行きます、行きますから!出して、ここから出してーー!」ゴトゴトゴトッ!(中でもがいている)

バーゲスト「・・・・・・・・」ゴトンッ!タッタッタッタッ・・・(酒樽を持って宮殿へ向かう)

メリュジーヌ「フンッ・・・・」タッタッタッタッタッ・・・・(一緒について行く)

アルトリア(酒樽の中)「出してー−!出してー−!バカーー!バカバカバカバカ!バカバーゲストォォォーーーー!!」ゴトゴトゴトッ!


オベロン、千子村正「・・・・・・・・」気が引いている

【・・・・・・・・】
【なんか強引すぎるようなのだが・・・】←

アルト「ああ。まあ仕方がないと思うよな・・・彼女たちはこれでも妖精舞踏会(フェアリウム)を楽しみたい気持ちもあっての事だからな。」

アルト「その舞踏会が今夜開催で無茶ぶりをかけられるわ、平原で正体不明の蚊に刺されるわと、次々と大変な目に遭っているし、会場は目の前だというのにアルトリアが一向に覚悟を決めなくて、」

アルト「それでバーゲストとメリュジーヌが不機嫌になっちゃって、先ほどの強引な方法でアルトリアを舞踏会に連れ出したというか・・・こっちも本当にすまないと思ってる・・」ペコッ・・(詫びるように謝る)


【ま、まあそうとも言えるのけどね・・・・】
【こっちも悪かった・・・ゴメンね・・】←
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/17(月) 23:56:32.52 ID:s7Efwiau0
オベロン「確かに今のバーゲストとメリュジーヌの立場を考えてみれば、彼女たち2人の気持ちもそうわからなくはないとも言えるよね。」

オベロン「本来であるならば、3年前にモルガンの元を離れ、愛するアルトと共に生きる事を選び、モルガンに反旗を翻した2人は言われるまでもなく妖精國の反逆者だ。」

オベロン「反逆者と言われている以上、彼女たち2人はグロスターにも行けず、舞踏会にも呼ばれなくなって当然のはずだったのに、彼女たちは舞踏会に招待された。」

オベロン「二代目妖精騎士トリスタンがいったいなにを考え、敵であるはずの2人を舞踏会に招いたのかは気になるが、今はその事を考えるのは後にした方がイイと思う。」

オベロン「あの2人はアルトやヴァージェがいなかった分、赤ちゃんだったジョルニたちを育て上げ・・戦士として鍛え上げ・・ヴァージェを取り返し、家族を守るように奮闘してきた。」

オベロン「あの2人は妖精騎士として、7人の子共の母として、境界なき勇士団のメンバーとして十分に立派に頑張っている。今もこれから先も・・・」

オベロン「だから今は少しでも、あの2人には思いっきり翅を伸ばすように舞踏会を楽しんで貰いたいのが本音というか・・・アルトもそう思っているはずだよね?」


アルト「!。―――――」頷く

ジョルニ、セフィー、セツノ、ルージュ、ハベトロット「・・・・・・・」笑顔で頷く

スズカ、アドニス、コーラル、ダ・ヴィンチ、千子村正「・・・・・・」笑顔で頷く

【確かにそうだね。あの2人の為にも】←


オベロン「さて・・もうそろそろ舞踏会の時の事もあるし、みんなはそれぞれのやることに取りかかろうじゃないか。」

ハベトロット「ああそうだね。アルト、2人のドレスは私の方で新調してあるから、宮殿にフィッティングルームがあったら、コレを2人に渡して欲しいのだわ。」

ハベトロット「ドレスの色と形は今までのと変わらないのだけど、新しいので舞踏会に臨めば少しは爽快感があって良いものだろ?」シュルッ。(2人の新調ドレスの袋を渡していく)

アルト「おう、ありがとなハベトロット。2人とも新調したドレスを喜んでくれるからすぐに渡しておくよ。」袋を受け取る

ルージュ「お父ちゃん。私、お母ちゃんたちが喜びそうなモノを沢山いっぱい買ってあげるから楽しみに待っててね!」

セツノ「うん・・・セツノ、セツノたちを育ててくれたお母さんたちに恩返しできるよう、お母さん達が喜ぶモノ、いっぱい用意するからね。」

コーラル「はい。私もまた、バーゲスト様に認められしアルト一家の一員として大いにお二人方をサポートいたしませんとね。」

アルト「ああ。みんな、2人のためにありがとな。」お礼を言う

周りのみんな「――――――」笑顔で答える

―――――――――――――――――――――――――――――――
グロスターへ向かう途中・・・・大量の蚊に襲われ、凄まじく痒い思いを受けたアルトたちとアルトリアたち。

それから数時間後・・・どうにか舞踏会の時間までにグロスターに到着し、妖精舞踏会(フェアリウム)の会場である宮殿の前で話し合いをしていき、

最終的に“妖精舞踏会(フェアリウム)や妖精曲芸会(フェアリジック)に参加し、『巡礼の鐘』を鳴らす”チームと“グロスター内部を周り、色々な箇所から情報収集する”チームに分かれていき、

それぞれ皆で決めた事をやり遂げるため、アルトたちとアルトリアたちが一旦、二手に別行動を取るように行動を開始していくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
グロスター:妖精舞踏会(フェアリウム)と妖精曲芸会(フェアリジック)の会場である宮殿(二代目妖精騎士トリスタンの本拠地)にて・・・


ペタペタペタペタペタ・・・・(とある透明と化している存在が宮殿の階段を上がり、宮殿内部へと侵入していく)

レオンゴン(透明の姿)「(フフフフフフフ・・・・・)」ニヤニヤ・・・(にやけながら侵入していく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――
そして同じく透明の姿で静かに堂々と宮殿の内部へ入り、アルトとアルトリアの暗殺する為に事を進めていくレオンゴンの姿があり、

いまグロスターの宮殿にて、数々の思惑が交差し、二代目妖精騎士トリスタンが開催する妖精舞踏会(フェアリウム)が開幕していった。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/18(火) 22:52:54.04 ID:IsVIo20F0
グロスター宮殿内:妖精舞踏会(フェアリウム)会場 ダンスホール


舞踏会にいる妖精たち1「―――――――」タッ、タッ、タッ。(社交ダンスをしている)

舞踏会にいる妖精たち2「―――――――」タッ、タッ、タッ。(社交ダンスをしている)


タッタッタッタッタッ・・・・・(新調したドレスに着替えてきたバーゲストとメリュジーヌ)

バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」アルトの腕を掴んでやって来る

アルト「――――――――」メリュジーヌとバーゲストに挟まれている

コーラル、アドニス「―――――♡♡♡」ラブラブ♡(いちゃつきながらやって来る)

スズカ、ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「・・・・・・・・」普通にやって来る

ガイル「・・・・・・・」ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・・(アルトリアが入っている酒樽を持ってやって来る)


タッタッタッタッ、ゴトンッ!バカンッ!(アルトリアが入っている酒樽がダンスホール前に置かれ、樽から出てくるアルトリア)

アルトリア「―――プハァァ〜〜!ハァ・・ハァ・・ハァ・・・全くもう・・・・!」酒樽から脱出し、辺りを見渡す

アルト、アドニス、ガイル、スズカ「――!」辺りの様子を見てて・・・

ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「――!」辺りの様子を見てて・・

【すごい・・・・】
【きれい・・・・】←


ダ・ヴィンチちゃん「うん、これは凄い。オークション会場のとなりがこんな造りになっているとはね。あっちの会場も、こっちの会場も・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精領域の中にある妖精領域・・・・まさに異常常識、超一級の固有結界だ。外から見た建物の大きさと、このホールの大きさ、一致していないからね。」

千子村正「それにしても大したもんだ。二代目トリスタン、敵ながら庭師としちゃあ超一流じゃねえか。アンタもそうだろ、アルト?」

アルト「うん。3年前に来たオークション会場といい、ここといい、グロスターにはとても不可思議なことが多いのだな。」

アルト「3年前の大火災でオークション会場である宮殿が消失したと聞いてるが、ここは何事もなかったように復旧している。」

アルト「前のグロスター領主だったムリアンの次代とはいえ、先代が持ってた妖精領域をそのまま受け継いでいるとは、こんな事まるで・・・・」


アルトリア「ハァ〜・・・バーゲストに無理やり連れ出されたとはいえ、わたし、ここ来るのは二度目だし、別にホールに見惚れて黙ってるワケじゃないし。」

アルトリア「それより二代目妖精騎士トリスタンは?招待しておいて挨拶もないのかな。」

ダ・ヴィンチちゃん「(アルトリア、怒ってる怒ってる。開き直ると頼もしいよね。彼女)」

コーラル「ええ。それにわたし、二代目妖精騎士トリスタンとは直接お会いはしていませんが、あの方はいったいどちらにいらしているのやら・・・?」

バーゲスト「ええ全くですわ。あの二代目妖精騎士トリスタンという者は、先代のムリアンと全く同じ性根と品格をお持ちのようですわね・・・」

バーゲスト「しかしあの者がこの舞踏会と曲芸大会を同時に取り仕切っている以上、一向に姿を現さない理由はあるかと・・・ほら・・・。」向こう側の方を見てて・・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(別会場の所へ向かって行く舞踏会の招待客たち)


【(妖精たちが移動している・・・?)】
【(確かあそこは・・・・)】←
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/19(水) 23:22:45.30 ID:GsqGj+190
司会者の妖精「皆さま。ご歓談中、失礼いたします。当館の主人、二代目妖精騎士トリスタン様の挨拶が遅れてしまい、まことに申し訳ありません。」

司会者の妖精「トリスタン様は別会場で同時開催されている妖精曲芸会の審査員を執り行っており、こちらへの当本人のお披露目は約2時間後を予定しております。」

司会者の妖精「それまでは今しばらく、同時開催の妖精曲芸会(フェアリジック)のご観覧も含めて、素晴らしき時間をお過ごしください。」


アルトリア「・・・二代目トリスタンはゾックス達の曲芸の審査に行ってるようだね。オベロンもやってこないし・・・・・」

アルトリア「どうする、藤丸くん・・アルトさん?もう鐘撞き堂に忍び込んじゃった方が私には良いと思いますが・・・」

アルト「ああそうだな・・・藤丸はどう思うのだ?」

【うん、そうだね・・・・】
【いや、せっかく来たんだし・・・・】


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(招待客の妖精たちが道を開けるように移動していく)

ダ・ヴィンチちゃん「ん?新しい招待客が来たようだね。すごいな、妖精たちが自分で道を開けたり、サイン表紙を持ってきたり―――――」


タッタッタッタッタッ、カキカキカキッ、シュシュッ!(サインを書きながらやって来るナイトガウン姿の妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」カキカキカキッ、シュッ、シュッ!(サインを書いて渡していく)

招待客の妖精たち「――――――――」嬉しそうにサインを貰っていく

妖精騎士アグラヴェイン「――――――。」お礼を言っていく

ベリル・ガット、ウインキー「・・・・・・・・」揃ってやって来る


ダ・ヴィンチちゃん「ベリル!それに妖精騎士アグラヴェイン!やはりオベロンの思ってた通りだったわ!」

バーゲスト「ツゥゥ・・・!やはり彼女も舞踏会に招待されてたか。彼女の姿を見るのも、約5日ぶりだけどな・・・」

アルト「ああ・・・そしてベリルの護衛するかのように付き添ってるあのゴブリンみたいな妖精・・・アイツがガイルたちがシェフィールドで対峙したという・・・」

スズカ「『重引斥力のウインキー』・・・・他のイレギュラーズと同じ異端の亜鈴を持ち、ロブさんとワグさん、マシュさんさえも裏切った妖精よ・・・。」

アルト「・・・アイツが『重引斥力のウインキー』か。確か彼の持つ異端の亜鈴は、引力と斥力並びに重力も操ることが出来ると聞いてはいるのだが・・・」

アルト「(だとしてもまさかゲームではマシュを助ける他にベリル・ガットにシェフィールドの戦力の密告をするだけだったウインキーがこっちでは幹部クラスの敵になってたとはな・・・・)」

アルト「(妖精騎士アグラヴェインによって異端の亜鈴の力を得たようだが・・・、あいつ自身は今の自分にどう思っているのだろか・・・。)」


千子村正「にしてもアグラヴェインのヤツ、あの妖精たちにサインなんか書いていやがる。ヤツの部下が3人も不祥事を起こしてたり、儂らに敗北して、イレギュラーズの評判はガタ落ちだというのに。」

千子村正「妖精騎士アグラヴェイン当の本人はそんなの関係無しにサインを書いて貰うほど大人気とは恐れ入るほどに凄いよなぁ〜・・・?」

千子村正「(・・・・ったく。二代目妖精騎士トリスタンめ、アイツ一体なにをしようと企んでいやがるんだ?いや完全主義ってヤツか?)」

千子村正「(オークションの件で一度アイツ自身に迷惑をかけてしまった以上、とことんまで俺たちを叩きのめす気なのだな。アルトたちの事も含めて・・・)」

【・・・・ざわめきが収まったな】
【・・・・招待客は今ので最後かな?】←

アルトリア「・・・・・・・・・」

【アルトリア?】
【誰か捜してる?】←


アルトリア「い、いえ、別に。リノ・・・ノクナレア来てるかなー、なんて、ちょっと思っただけで。」

アルトリア「あー良かった、あいつ来ていなくて!あのお子ちゃまの事だから、こんな夜中のパーティーに来るわけがな・・・・アァッ!?」ビクッ!(誰かを見つける)

【どうしたの?】
【まさかだと思うけど・・・・】←
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/07/23(日) 00:06:13.19 ID:LeEAbb820
はむっ、あむっ。パクパクパクパク、モグモグモグモグ・・・・・(バイキング料理近くの席で沢山多くの料理を食べているノクナレア(リノア))


ノクナレア(リノア)「モグモグモグモグ・・・・ウゥゥ〜ン♡―――はむっ、モグモグモグ・・・・」夢中に食べている

ノクナレア(リノア)「(なかなか美味しいのを作るじゃないのよ、ブリテンの妖精のくせに・・・・)」モグモグモグ・・・(食べながら)

妖精ウォズ「・・・・・・・・」ガチャッ、ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・・(食べ終わった料理の皿を片付け、次の料理を持って来る)

周りの妖精たち「・・・・・・・・・」ゾゾォォ〜〜・・・(ドン引きしている)


アルトリアたち、アルトたち「・・・・・・・・・・」その様子を見ていて・・・

【ノクナレア・・・いたね・・・。】
【思いっきり楽しんでいるのですけど!】←

千子村正「見ればわかるだろ。アイツ・・今はノクナレアになっているからって、親の七光りで好き放題しすぎだろ、どう見ても!」驚いている

コーラル「・・・村正さん、それに藤丸。あの方が北の妖精の元女王であり、『魔王の氏族』オーマジオウの妻曰く王妃をなされているという・・ノクナレア様ですよね・・?」

コーラル「確か人間と妖精を忌み嫌い、偏見と差別・暴力を振るっていると聞いてはいましたが、まさかそのお方が舞踏会に出席なされているとは・・・」

コーラル「しかもあろう事に、あのように舞踏会の食事を貪るように食べているとは・・・とても3年前から聞いていた話とは全然違うと・・・」

アルトリア「あぁ〜〜違う違うのコーラルさん!?あのノクナレアはね・・・何というかそのォ〜・・ここでは言えない事情があってねぇ〜・・・」アタフタ・・(慌てている)

アルトリア「なんというか〜・・・ノクナレアっぽい妖精なのか、ノクナレアのそっくりさんというかそのぉぉ〜〜・・・」アタフタ・・(慌てている)

コーラル「???」首をかしげる

【(ダメだ。ここでリノアちゃんのことは絶対に言えない・・・)】←
【(これ、なんと説明すれば良いのやら・・・・)】


アルト(小声)「(・・あのバイキング料理をとても楽しんで食べているあのメイヴに似た妖精がノクナレア・・・・というより、ノクナレアの姿を借りたノクナレアの娘:リノアだと言うのか?)」

バーゲスト(小声)「(ああ。あの娘の首にかけているネックレスの魔力で、母親であるノクナレアの三年前までの姿に変身している。ノクナレアの影武者として・・・)」

バーゲスト(小声)「(影武者であるあの娘はネックレスの力による変身でノクナレアと全く同じ姿をしているが、本当は生まれて2歳ぐらいの幼稚園児と同じ大きさの子供だ。)」

バーゲスト(小声)「(しかもあの娘は母親であるノクナレアとは違ってワガママで態度も悪く、平気で同族の『王の氏族』の妖精に偏見と差別と暴力を振るっている始末であり・・・)」

バーゲスト(小声)「(過去に何があったのか・・あるいは母親の教育が悪いのか・・・。あの娘は噂に聞いている以上に自身の両親以外の人間と妖精を極度に嫌っているのは事実だ。)」

アルト(小声)「ああ・・・3年前の事件依頼、彼女の母親であるノクナレアの身に何があったのか、娘のリノアが何故あのような性格へと成長したのか?)」

アルト(小声)「(それを知っているのはリノアの父親であり、ノクナレアの夫であるオーマジオウでしかわからないからな・・・・・」


千子村正「・・・にしてもノクナレアのあの様子・・・明らかにバイキング料理をエンジョイしすぎだろ!どんだけあそこの料理を食っているのやら・・・」

アルトリア「は、はい・・・しかも彼女、料理を食べることに夢中でこっちに気づいていない・・・ま、まぁこの様子じゃこちらが何かしない限り、あっちがこちらに気づいていない・・・」

アルトリア「それにノクナレアとは北の大地で一度敵対しているし、こっちに気づいたらそれはそれで面倒な事になってしまいそう・・・」タラタラ・・・(冷や汗)

アルトリア「まあ、要するにその・・・アレだよ。“触らぬ『王の氏族』に『厄災』なし”ってね・・アハハハハハハ・・・・」カァ〜〜・・・(赤面)

千子村正、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・」ハァ〜〜・・・(ため息)

【(要はリノアちゃんのことは見なかったことにするって事だよね・・・?)】←
【(“触らぬ神に祟りなし”・・だね?)】
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 08:42:08.31 ID:cmdg2s790
タッタッタッタッ・・・(アルトたちの前に1人の妖精がやって来る)


招待された妖精「ああ、そこの人間の男2人。そう、君たちだよ、君たち。」アルトと藤丸立香(男)の指名手配書を見せびらかせながら・・

招待された妖精「確か右の人間が『境界なき勇士団』のリーダーのアルト・オルラントで・・左にいるのが『異邦の魔術師』の人間なのは間違いないんだよね?」

アルト「あ、あぁ・・・・そうだけど・・?」

【は、はい・・・】
【(なぜか俺だけ名前が呼ばれていない・・・)】←

招待された妖精「ハァ・・・ホント、このホールには二代目妖精騎士トリスタン様の魔法がかかっていて、“自分が知らない相手の顔は見えない”ようになっててねぇ。」

招待された妖精「この大勢の中で人捜しをしようにも、このようにその存在を証明するモノを持ち歩いていなければ、この大衆の中でその存在を見つけ出すのは不可能だからねぇ〜・・」

招待された妖精「見知らぬ他人に自分の顔を見られる心配はないのだけど、顔も知らない奴の相手を呼び出すのだったら、そんなの自分で呼び出せっていうのに・・・」ブツブツブツ・・(愚痴を言ってる)

【あっ・・はぁ・・・・】
【それで、あなたは俺たちに何か御用でもあるのですか?】←

招待された妖精「いや、私はただ君たち2人に関係する者から『少し話がある』と伝言を届けたまでだ。私には関係のないことだ。」

招待された妖精「急いでテラスに行きたまえ。くれぐれも失礼のないようにな。」

タッタッタッタッ・・・(その場を去って行く)


【えぇ〜と・・となるとつまり・・・】
【俺とアルトが呼ばれているって事?】←

アルト「そのようで間違いないよな。このホールにいる人間は俺と藤丸だけだからな。どう考えてもな。」

アルト「しかし俺も含めて呼び出しをかけられるとは・・・君はどうするつもりだ?この呼び出しについて行ってみる価値はあるのか?」

【みんなと一緒なら】

アルトリア「もちろんです。グロスターの掟があるといっても、ここは二代目妖精騎士トリスタンが統治する敵地のど真ん中ですから。」

アルトリア「テラスは貸し切りなので他の妖精も入って来ない。密談にはもってこいです。」

アルトリア「まあただ、今のこの人数でテラスに向かうとなると、かえって他の妖精たちに怪しまれると思われますので、人数は絞った方がいいかと・・」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。ならテラスには藤丸くんとアルトリアとわたしとアルトが向かうとして、残りは自由行動ってことで良いかな?」

アルトリア「ええ。アルトさんのことは私とダ・ヴィンチちゃんに任せて、皆さんはご自由に舞踏会を堪能しても良いかと思いますね。」

アルトリア「あ、でもこのホールにはリ・・・ノクナレアやイレギュラーズの面々もいますので、彼らに鐘を鳴らす計画を悟られぬように気をつけて行動した方がいいかと・・」

メリュジーヌ「ええ。その為に私たちはこうして舞踏会に潜入したのだからね。舞踏会はそのついでと言ってもいいのだが・・・」


アルトリア「では合流は遅くても1時間後ぐらいにはテラスで待ち合わせを致しましょう。そこで作戦会議をする形で。」

アルトリア「それまではノクナレアや招待されているイレギュラーズのメンバーに気をつけつつ、曲芸会や舞踏会の行事をそれぞれで先に楽しんでいてください。」

アルトリア「アルトさん、おそらくあなたと藤丸くんを呼び出したのは別行動で潜入したオベロンだと思います。彼の方で何か大ごとには言えない進展があったのかもしれませんからね。」

千子村正「そうかもな。それには儂も異論はねえ。正直に言えば、もう少し観察したかったところだしな。」

アルトリア「・・・・・・」ムムッ!(村正に睨みを付ける)

千子村正「ああいや、服の話だぞ、服の話な?最後の仕上げに参考になるかもってな?」タラタラ・・


【じゃあ、テラスで待っているから】
【では、解散!】←
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 10:39:10.37 ID:cmdg2s790
パクパクパクパク、モグモグモグモグ・・・・・(数多くのデザートを食べているノクナレア(リノア))


ノクナレア(リノア)「モグモグモグモグモグ・・・あむっ、モグモグモグ・・・」ハンバーグを食べている

妖精ウォズ「ハァ・・・。・・・ん?」とある光景を目の辺りにする


タッタッタッタッタッタッ・・・・(向こう側でそれぞれの行動に動いていくアルトたちとアルトリアたち)


妖精ウォズ「我が王妃よ、もうそろそろお腹の方もいっぱいになられるでしょう。そろそろお帰りになられた方がいいかと思うのですが・・・」

ノクナレア(リノア)「モグモグモグ・・・・嫌よ、まだ帰るつもりはないわよ。これを食べ終わったら、今度は妖精曲芸会(フェアリジック)を見に行って、

ノクナレア(リノア)「妖精たちの可笑しな芸をして憐れな姿を晒している所を見て、爆笑しにいくのだからね!」

妖精ウォズ「ハ、ハァ・・・・ですが我が王妃よ、あなたは確かグロスターには外食をしに行くだけで、満腹になったらすぐに帰ると仰っていたのでしたが・・・」

ノクナレア(リノア)「・・・・・・あむっ、モグモグモグ・・・」モグモグモグ・・・(ケーキを食べて、ウォズの話を無視する)

―――――――――――――――――――――――――――――
グロスターの中心にある宮殿の内部には、二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)の妖精領域によってとても広く構成されており、そこで妖精舞踏会の色々な行事が執り行われていた。

数多くの豪華な食事、華麗なる社交ダンスの数々、色々なことで会話を楽しんでいく妖精たちの姿が見受けられ、アルトたちはその様子に眼を大きく向けていた。

しかしアルトたちはあくまでグロスターにある『巡礼の鐘』を鳴らす為だけに妖精舞踏会(フェアリウム)に潜入しており、アルトやアルトリアは舞踏会の客や会場の様子を観察しつつ、

アルトとカルデアのマスターはアルトリアとダ・ヴィンチちゃんと共に彼らを呼んでいる者への対応のためにテラスへと向かい、

アドニスや村正たちなどの残りのメンバーは同じく舞踏会会場にいるノクナレア(リノア)たちやイレギュラーズの動向に気をつけつつ、それぞれ、舞踏会を楽しく堪能するように行動を開始していくのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
グロスター宮殿・別会場:妖精曲芸会(フェアリジック)会場


司会者の妖精「お集まりの紳士淑女の皆様方。グロスター最大の笑いと喜劇の祭典、妖精曲芸会(フェアリジック)へようこそ!」

司会者の妖精「本来ならば、このような祭典は年末年始に行なわれる行事なのですが、今年は色々と悲しい事が多くありました・・・」

司会者の妖精「モース被害による犠牲、ブルーナ氏の蒼毒による毒被害、戦争による戦士の数々・・それら多くの事で、ブリテンの民の笑顔が多く失われました・・」

司会者の妖精「しかしだからこそ、我々は笑顔で笑って今を前に進まなければならないという二代目妖精騎士トリスタン様のご厚意により、今回は特別に今年2度目の開催を決行したのです。」

司会者の妖精「皆さまの前には数多くの曲芸を振るう多くの曲芸師が会場の皆さまを持てなすために、年末年始のあの事から今再び集結致しております。」

司会者の妖精「さて、前口上はここまでにいたしましょう。それでは、今年二度目となる―――妖精曲芸会(フェアリジック)の開幕です!」


パチパチパチ〜〜ヒュ〜ヒュゥゥ〜〜〜!!(会場の声援が聞こえてくる)


司会者の妖精「それでは最初の曲芸の妖精さん、どうぞ!」

観客席の妖精たち「――――――」パチパチパチパチィィーー!(拍手をしている)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」審査員の席に座っている

――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、宮殿内にある別会場では今年初の2度目の開催となる妖精曲芸会(フェアリジック)が開催しており、会場にはそれを見に来た多くの招待客が集まっており、

会場内には曲芸会の審査をする為に他より少し高く中央にある席にイレギュラーズのメンバーである二代目妖精騎士トリスタンが審査員として座っており、

妖精曲芸会の舞台上で妖精たちが色々とパフォーマンスや芸当をしている様子を、二代目妖精騎士トリスタンは少々つまらなそうに妖精たちの審査をしていくのであった。
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 22:06:57.80 ID:cmdg2s790
妖精曲芸会(フェアリジック)舞台裏:曲芸師の妖精合同の楽屋にて・・・


ザワザワザワザワザワ・・・・・(出番を待っている曲芸師たち)

立花響「うわぁ〜緊張する〜・・・私こういう事あまり参加したことがあまりなくて・・・」ビクビクビク・・(緊張している)

ハルキ「はい。俺もこういうのは初めてですけど、とにかくお互いに精一杯を出してパフォーマンスを披露いたしましょう、響ちゃん!」張り切っている

立花響「はい!」張り切っている


月読調「ジィィィ〜〜・・・・」ジィィ〜・・(チラシをじっと見ている)

フリント「調ちゃん、さっきからそのチラシばかり見ててどうしたの?何かそのチラシで気になるものがあるの?」

フリント「それに調ちゃん、調ちゃんはどんな特技でパフォーマンスをするつもりなのかな?やっぱり調ちゃん、歌で勝負をするのかな?ねぇ?」

立花響「あ、そうそう!あの時、調ちゃんに手を引っ張られて、飛電さんたちと一緒に曲芸会に参加することになったのだけど・・・・調ちゃん?」調ちゃんの様子を見て・・

月読調「・・・・このチラシに描かれているこのシルエット・・・もしかしてだと思うのだけど・・・」ツンツン・・(チラシのシルエットに注目を見せる)

立花響「んんっ?・・・・・・・えっ・・・このシルエット、もしかして・・・・」チラシのシルエットを見て・・・


ガチャッ、タッタッタッタッ・・・(係員の妖精がやってくる)

曲芸会スタッフの妖精「次、エントリーナンバー8番の方、舞台へどうぞ。」

ゾックス「お、8番と言ったら、これは俺たちの番だな。んじゃ、ちょっと行ってくるぜ!」

フリント「えっ、もう私たちの番なの!?よし、カッタナー、リッキー、行くわよ!」

カッタナー、リッキー「よっしゃぁ(行くぜ)!」張り切っている

ハルキ「押忍ッ!頑張ってくださいね、ゾックスさん!フリントさん!弟の皆さん!」

ゾックス「ああ!」頷いていく


タッタッタッタッタッ・・・・(ステージへと向かっていくゾックス達)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック):エントリーナンバー8番・タイトル『踊る海賊』(ゾックス・ゴールドツイカー&その仲間たち)


タッタッタッタッタッ・・・・(ステージに上がるゾックスたち)

ゾックス「ヨホホ〜〜イ!よう、会場の皆。俺が数週間前、『予言の子』アルトリアと共にノリッジを救ったという『海賊の予言の子』と呼ばれた者というものは俺の事だ!」

観客席の妖精たち「お、オォォ〜〜・・・」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ゾックスたちを見て・・)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・」ただ黙って見ている

ゾックス「(あいつが二代目妖精騎士トリスタンっというワケか。)ふっ・・・今宵、この俺がここにいる妖精たちを盛り上げる為に、満を持してこの曲芸会のステージに立ってあげたぜ。」

ゾックス「妖精というのは、音楽とダンスが大好きと聞いている。だから俺もそれにあやかって芸をしていくぜ!」

フリント、カッタナー、リッキー「おう!」カシャカシャ!(マラカスなどの手に持てる楽器を用意していく)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!(ギアダリンガーにツーカイザーギアをセットする)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・」ジィィ〜・・・(その様子をただ眺めている)
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/05(土) 23:09:28.78 ID:cmdg2s790
ガチャッ。クルクルッ、ガシッ!(ギアダリンガーを構えるゾックス)


音声『回せー!』

ゾックス「踊ろうぜフェアリーたち!『チェンジ痛快(ダンスバージョン)』!」ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)

音声『ツーー・・・カイザー!!』ヒュンッ!(ポーズをとるゾックス)


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音)
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

ゾックス「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

フリントたち「〜〜〜♪♪♪」パンパンパンッ、カチャカチャカチャッ♪(リズム良く楽器を鳴らしていく)

(『Hey!』) (『HeyHey!』)


二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」静かに見ている

ゾックス「次はこれだ!」チャリィィン!(19番のギアを飛ばしていく)


ガチャッ、ヒュンッ!チャリン、ガシャン!(ギアを取り替えるようにパフォーマンスをしていくゾックス)

音声『回せー!』ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーを回していく)

音声『オーーレンジャー!』


♪♪♪(ツーカイザー:オーレンフォーム 変身待機音)

(『オーレ!』)(『オーレ!』)

ゾックス「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

フリントたち「〜〜〜♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・・」つまらなそうに見ている

観客席の妖精たち「・・・・・・・・・」ただ眺めている


ゾックス「(なんか妖精たちの盛り上がりが少ねえなぁ・・・本当に妖精っていうのは音楽につられて踊るものなのか?立花響の場合はうまくいってたと聞いてはいるが・・・)」

ゾックス「(ならば音楽のテンポが足りないのか?だったら尚更、出し惜しみはなしだぜ!)来い、ゼンカイジュウギア!」

ガシャ、ガシャ、ガシャッ!ピョンピョンッ!ガチャガチャン!(ゼンカイジュウギアがパフォーマンスをしつつ、センタイギアモードへとチェンジしていく)


ガチャッ、ガラガラガラ〜ガキン、ガキン・・ジャキン!!(そのままギアダリンガーにゼンカイジュウギアを装着させ、舵輪を回していく)

音声『スーパー−!』

ゾックス「一気にテンポをあげてくぞ!俺の動きについてこれるかな!」バァァ〜ン!(ポーズを取っていく)

フリントたち「イエェェ〜〜イ♪♪♪」ジャラジャラジャラァァァ〜〜♪(楽器を鳴らしていく)


(Say! Say! Say!)

ゾックス「―――――♪♪♪」テンポ良く踊っていく

フリントたち「―――――♪♪♪」テンポ良く踊っていく

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・フッ・・・。」鼻で笑う

(Say! Say! セ―――)


カーン・・・・(鐘を1つだけ鳴らす二代目妖精騎士トリスタン)

ゾックス、フリントたち「――――ハァ?」その鐘の音を聞いて・・
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/08/06(日) 12:52:58.58 ID:fVOBbUN30
天安門事件 四五天安門事件 六四天安門事件 中国六四真相 六四事件 Tienanmen Massacre Tienanmen massacre
中華民國總統選舉 Taiwan 台湾問題 台灣問題 臺灣問題 台湾独立 台灣獨立 臺灣獨立 法輪功 Falun Gong 大紀元時報
The Epoch Times 九評共産党 チベット独立 西蔵独立 西藏獨立 チベット動乱 北京之春 ダライ・ラマ Dalai Lama 達ョ喇嘛
Free Tibet 人権国際 人権國際 新彊獨立 ウイグル ポルノグラフィ 色情 六合彩 ギャンブル 賭博 自由 独裁 獨裁 密輸
広島 廣島 長崎 原爆 広島原爆 廣島原爆 長崎原爆 走私 王丹 魏京生 胡耀邦 趙紫陽 民主化 民運 六四民運 中国 シナ
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/06(日) 19:36:27.88 ID:LGEyh/lX0
観客席の妖精たち「なんだよ、華麗に踊る『海賊の予言の子』の実力はそんなものだったのかよ!」ゲラゲラゲラ!

観客席の妖精たち「アンタが踊っているだけでツマンネ〜〜!なーにがツー・・カイザーとかスーパーなんだとさぁ〜www」ゲラゲラゲラ!

観客席の妖精たち「まあ、少し前に見た下手くそ踊りの下級妖精たちよりはマシかもな(笑)」ゲラゲラゲラ!

ゲラゲラゲラゲラ!ギャハハハハハハァァァ〜〜〜!(ゾックスたちを笑いもの扱いに爆笑している)


ゾックス「!?。テメェら・・・俺たちゴールドツイカー一家をバカにしてんのか!俺は構わねえが俺の妹たちを馬鹿にするならばなぁ〜――」ガチャッ!(ギアダリンガーを観客席に向けようとするが・・)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・・」パチンッ!(指パッチンをする)

グワンッ!(ゾックスたちがいる所の床に落とし穴が現れる)

ゾックス「!?。うわぁぁぁ〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜〜ン!(落とし穴に落ちる)

フリントたち「ワァァァァ〜〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜〜ン!(落とし穴に落ちる)

ヒュゥゥ〜〜〜ン・・・・グワンッ。(落とし穴が消える)


二代目妖精騎士トリスタン「はぁ・・・・ダンスのレパートリーの価値が低すぎましてよ、『海賊の予言の子』。それでは我らを満足させるには至りませんわ。」

二代目妖精騎士トリスタン「キレの方は少々興味はありましたが、それだけではこの妖精曲芸会で合格などあり得ませんですからね?」クスクスクスww(バカにしている)

司会者の妖精「アハハハハ・・・。では気を取り直して、それでは・・・次の曲芸の妖精さん、どうぞ!」


タッタッタッタッタッ・・・・・(次の出番の曲芸師の妖精が現れる)
―――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)のステージで、ゾックスたちは妖精たちを盛り上げようといつもの変身音によるダンスを披露するも、二代目妖精騎士トリスタンの評価には至らず、

さらに観客席の妖精たちもまた、ゾックスたちのダンスをバカにするかのように笑っており、ゾックスはその事にキレて銃口を向けるも、

二代目妖精騎士トリスタンの妖精領域により、ゾックスたちはステージから強制的に降ろされ、また次の曲芸の出演者が出てくるのであった。


妖精曲芸会(フェアリジック)の結果【ゾックス&フリントたち:失格】
――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・・妖精曲芸会(フェアリジック):エントリーナンバー11番・タイトル『元祖・お笑い芸人アルト』(飛電或人)


司会者の妖精「それでは、続いての曲芸の妖精さん――どうぞ!」



タタタタタタァァーー、ババンッ!(格好良く衣装を決めて出てくる飛電或人)


飛電或人(自称:元祖お笑い芸人・アルト)「どうも〜〜〜!アルトでぇぇぇ〜〜っす!」ビシッ!(華麗に?決めていく)

飛電或人「さぁさぁやって来ました。妖精國で1番の華麗な街グロスター!この街はとても美しくも流行の入れ替わりがとても激しいと聞いていてねぇ〜・・・」

飛電或人「グロスターで1番のモノを買いに来たのだけど、いったいどんなモノがグロスターで1番のモノなんでしょうねぇ〜?」

二代目妖精騎士トリスタン、観客席の妖精たち「・・・・・・・・・・・・」ドン引きしている


ゴソゴソゴソッ・・・シュッ!(手鏡を取り出す飛電或人)

飛電或人「さぁ〜鏡よ鏡。この華麗なる流行の街グロスターで1番のモノはいったいなんなのかな?」手鏡に話しかけていく

手鏡(CV:イズ)「今回のグロスターで1番流行なモノは、辛いスパイスが効いたカレーライスでしょう。」

飛電或人「ほうほうカレーかぁ〜・・・つまりグロスターのカレーは今のグロスターで1番流行がある食べ物なんだね!俺も食べてみたいなぁ〜そのカレー・・・」

飛電或人「あ、まさに『華麗』なる流行の街グロスターで1番の『カレー』ライスを食べる!『かれい』だけに。」

飛電或人「はい、『アルト』じゃーーないと!」シュッ!!(決めポーズ)


シーン・・・・・(観客席には二代目妖精騎士トリスタン以外に誰もいなくなっている)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・ふわぁぁ〜〜・・・えっ?いまあなた、一体なにを言ったのかしら?」つまらなすぎて聞いていなかった。


飛電或人「――――――――――」キャァァァァ―――!!(ゼロワン本編1話のシーン)
https://blog-imgs-129.fc2.com/k/o/t/kotoha4311/vlcsnap-2019-09-01-12h14m11s202.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)の結果【飛電或人:失格(論外)】
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/06(日) 22:25:21.52 ID:LGEyh/lX0
その後、妖精曲芸会(フェアリジック)舞台裏:ステージ近くにて・・


ゾックスたち、ハルキ、飛電或人「・・・・・・・・・・」ズ〜ン・・・・・(落胆している)

立花響、月読調「・・・・・・・」落胆しているみんなを見てて・・・


千子村正「ったく、元気出せよ。たかが曲芸会の審査が通らなかったぐらいでそう暗く落ち込むなって。お前たちらしくもないぞ?」慰めている

ハルキ「お、押忍ッ・・。俺、得意の空手によるパフォーマンスを披露したのですが・・・どうも妖精たちには受けておらず、「そんなの自分でも出来るぞ!」って言われてしまいました・・・」

千子村正「まあそれな。妖精國の妖精は人間たちの模倣をしてここまで発展してきてるからな。動きさえ見てれば、妖精によってはすぐに真似できてしまうというからな・・」

飛電或人「はぁ〜・・・やっぱりあのニセモノの予言の通り、妖精國の妖精にとって俺の爆笑ギャグはただのつまらないギャグだって言いたいのかなぁ〜・・?」

立花響「そんなわけありませんよ!飛電さんのギャグはその・・・・なんというか・・・ウケがなんかズレていると言うか・・そのぉぉ〜・・・」

飛電或人「ハハハッ・・・無理に弁解しなくてもいいよ響ちゃん。ただ俺のギャグがグロスターにいる妖精には全然ウケなかったって事だとハッキリわかったからね・・・」

ゾックス「ツゥゥ〜・・・俺たちなんか渾身のダンスをつまらないとかでバカにしやがって・・・グロスターじゃなかったら、この俺が痛快にボコってやったというのに・・・」ムカムカ!

フリント「そうよ!こっちは一生懸命にパフォーマンスしたというのに、お兄ちゃんと私たちの魅力が全然わからないって事じゃないのかな〜!」ムカムカ!

カッタナー、リッキー「そーだそーだ!」ムカムカ!

千子村正「おいおい、それは普通にダメな奴だろ・・。まったく、たかが隠し芸大会の結果が不服だとはいえ、そこまで怒る必要があるわけ・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・(村正たちの前に1人の妖精が現れる)

曲芸師の妖精「いやそうでもないと言えるよ、そこの人間のお方。お前さんら、妖精曲芸会(フェアリジック)に出るのは初めてだったかな?」

曲芸師の妖精「だったら普通に失格になるのは当たり前だよなぁ・・曲芸会の審査など、氏族長様の予定調和だというのに・・・」冷めた表情

月読調「!。予定調和って・・・あなたはこの曲芸会の事で何か知っているの?」

曲芸師の妖精「ああ知ってるとも。ワシなんか、この曲芸会に何度も参加してて、一度もあの翅の氏族長様から合格点を貰っていないのだからねぇ〜・・」


曲芸師の妖精「そもそも曲芸会で優勝する者はいつも、その年で氏族長様が選んだ“シード選手”が優勝しててね。それはもう他の芸をする妖精とは比べものにもならないほど凄くてな・・」

曲芸師の妖精「しかもシード選手が優勝すれば、『願いを叶える』という景品もなかった事にされてね。言ってみれば、シード選手は翅の氏族長様の奴隷でしかない。」

曲芸師の妖精「妖精曲芸会(フェアリジック)の主催者である翅の氏族長・・・今は二代目妖精騎士トリスタン様は、先代氏族長であったムリアン様と同じく、ワシら妖精にこうも簡単に願いを叶えるつもりなんかなくてのぉ。」

曲芸師の妖精「自身の都合の良く・とても芸の出来る奴隷であるシード選手の妖精を使って、恰も主催者である自分自身が曲芸会に優勝しちゃっている感じになってるんだよ。」

村正たち、ゾックスたち「―――!?」驚愕している


千子村正「マジかよ。いくら自分の領地で主催する隠し芸大会だからって、あまりにも八百長が過ぎるぜ!アイツ、そうまでして妖精たちに景品を渡す気がないというのかよ、あの野郎。」

曲芸師の妖精「全くだ・・・奴隷となっているシード選手も気の毒なものだ。自分の願いも叶えられず、ただ氏族長様の都合の良いようにその力、その養成領域を利用されているんだからのぉ。」

曲芸師の妖精「こうなると妖精曲芸会(フェアリジック)は氏族長様の奴隷のパフォーマンスショーであって、他の選手はそこにいる観客らの悪口の的に過ぎぬ。そうなるとお前さんらなんて・・・」


ガチャンッ、プツンッ!(ステージが急に暗転する)

曲芸師の妖精「!。そろそろお見えになる頃じゃな?今年2回目の氏族長様の奴隷・・・妖精曲芸会(フェアリジック)のシード選手がな。」

村正たち「!」ジロッ!(ステージの方に注目する)
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/07(月) 00:05:22.30 ID:2newW1hC0
ガヤガヤガヤガヤ・・・・(暗転するステージに動揺している観客席の妖精たち)


司会者の妖精「さて、お待たせいたしました!今年2回目もまた、翅の氏族長:二代目妖精騎士トリスタン様の選りすぐりで選ばれた妖精曲芸会(フェアリジック)の大捕り者!」

司会者の妖精「その者の芸を見れば誰もが釘付け!その者が勝てば、願いなんか泡と散る。参加者(チャレンジャー)にとっての最大の敵!」

司会者の妖精「いったいこの者より凄い芸が出来る者は現れるのか?この者より凄い事が出来る曲芸の妖精さんは現れるのか?」

司会者の妖精「ではお呼びいたしましょう!妖精曲芸会(フェアリジック)のシード、どうぞ!!」


ブシュゥゥ〜〜〜!ガラガラガラァァ〜〜!(煙と共に中央の仕掛けが上がってくる)

青髪の女性ボーカリスト「・・・・・・・・・」煙と共に現れる


ステージに現れた、妖精曲芸会(フェアリジック)シード選手の青髪の女性ボーカリスト
https://www.symphogear-xv.com/characters/img/tsubasa_gear.png


月読調「!?。あの人って・・・まさかそんな・・・・」

ハルキ「お知り合いなのですか?あの青髪の人、なんか綺麗な人というか・・・・」

千子村正「あのシード選手の女に霊基の気配がねぇ・・・。アイツは間違いなく人間だな?成る程そういう事か・・・」

千子村正「二代目トリスタンの奴め、妖精や人間の願いを叶えさせる気がないから、とても凄い芸が出来る人間を自分の奴隷にして、曲芸会のシード選手として参加させたのだな?」

千子村正「ったく、にしても月読。お前さんがあの青髪の彼女に反応したとなると、お前さん、彼女の事を知っているのか?」

月読調「うん・・・知っているのなにも、あの人は私たちがいる世界から来た・・・もう一人のシンフォギアを纏うシンフォギア装者・・・」

月読調「私たちと一緒にこの妖精國へ来た時にはぐれてしまった・・・私たちS.O.N.Gの仲間で、私たちの先輩・・・その人こそが・・・」

立花響「・・・翼さん・・・どうして・・・・」


青髪の女性ボーカリスト→風鳴翼「・・・・・・・・」ギリッ・・・(二代目妖精騎士トリスタンの方を見ている)

二代目妖精騎士トリスタン「(フフフッ。さぁ歌いなさい、あなたの歌でここにいる妖精たちにあなたの存在を見せつけるのよ!)」シュッ、グイグイ・・(鎖のようなモノを引っ張っていく)


グググゥゥ〜、ジビビビビィィ〜〜・・(風鳴翼の首の紋様から電流が流れる)

風鳴翼「クゥッ・・・ゥゥゥ・・・・」ビビビビィィ〜・・(首をおさえつつ、マイクを握りしめる)


♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪(「FLIGHT FEATHERS」(戦姫絶唱シンフォギア:風鳴翼のキャラソン)を歌っていく風鳴翼)

観客席の妖精たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」盛り上がりを見せている

――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精曲芸会(フェアリジック)にて、二代目妖精騎士トリスタンの審査による評価により、次々とゾックスたちや飛電或人たちを含む曲芸会に参加した妖精や人間たちは失格・脱落していく

しかしそれは曲芸会主催者である二代目妖精騎士トリスタン(■■■■)が、景品である“誰かの願いを叶える”行為を妨げるための・・ある意味、彼女の都合の良いパフォーマンスショーであり、

その八百長マシマシの曲芸会を目玉となる二代目妖精騎士トリスタンが選出した自身の奴隷である曲芸会シード選手が登場し、ステージはその彼女を中心に盛り上がりを見せていた。


妖精曲芸会(フェアリジック)にて、二代目妖精騎士トリスタンが用意したであろうシード選手。それは立花響たちがいる『戦姫絶唱シンフォギア』の世界の歌姫にして、

立花響たちの仲間であり、シンフォギア『天羽々斬(あめのはばきり)』の装者である『風鳴翼』本人であり、

彼女の首元にかけられた謎の紋様に縛られながら、翼は妖精曲芸会(フェアリジック)の会場で彼女の持ち歌を歌い上げていくのであった。
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/08(火) 23:26:09.92 ID:Qfy4vjXu0
一方その頃、グロスターの街中:商店会通りにて・・・



タッタッタッタッ・・・(街中を歩いているジョルニたち)


トリスタン「さて・・介人さんたちゼンカイジャーの仲間の二人と立花響たちの仲間である風鳴翼殿を探し出すために情報集めに街を散策していたのですが・・・」

ジョルニ「ああ。酒場といっても街には流行もあってか、酒場の種類も豊富で色々あるし、この夜中じゃ俺たちのような人間は入れなさそうな感じはするし、」

ジョルニ「セツノやハベトロット、ルージュに至ってはもう既にぺぺロン伯爵の店に行くかのように勝手に別行動を取っているようだし・・・」

トリスタン「ええ・・ミスター五色田介人さん、あなたたちゼンカイジャーの仲間であるマジーヌさんとブルーンさんの事で何か知っていることはありますでしょうか?」

トリスタン「ジュラン殿やガオーン殿のような機械で出来た生命体とはいえ、人捜しをするにあたり、何か特徴さえあればその者を探し出すのに役に立つかと・・・」

ジュラン「ああ確かにそうだな。ブルーンの奴は好奇心が多くて、疑問があるともうしつこく質問してきてかなり面倒くさいところはあるが、それでも誰かを守る事に関しては俺たちと一緒って所はあるし・・・」

ジュラン「マジーヌはちょっと引っ込み思案で少しドジでへりくだりなところはあるのだが、まあいざとなればとても便りになる俺たちの仲間だからな・・。」

ジュラン「それにマジーヌの奴はファンタジーやオカルト話が好きだから、トリスタンの旦那のような使い魔やこの世界に居る妖精たちとかにはとても興味が湧くと思うのだけど・・・」

ジュラン「あんたらが言うこの妖精國の妖精っていうのは、どうも俺たちや介人たちが知ってる妖精とは根本的に違ってそっちの妖精はとても恐ろしい部分があると聞くのだが・・・」

ジュラン「ああ〜いま思えばとてもじゃないほどにマジーヌの事が心配だ・・・。こんなにも恐ろしい妖精たちがいる妖精國の何処かにマジーヌが一人取り残されていると思うとなぁ・・・」心配している

トリスタン「ええ・・・その為にも一刻も早くマジーヌという機械生命体の女性を見つけ出さなければ、その彼女の身に妖精たちがなにを・・・おや?」なにかを察知する

――――――――――――――――――――――――――――――――――
グロスター:深謝の噴水広場


クイクイクイッ!・・・・・(占いの館のプラカードを掲げて広告している怪しい人物?)

怪しい恰好の機械生命体「え〜占い〜占い・・・占いはどうかねぇ〜?あなたの今後の人生を占って差し上げるよぉ〜!今なら格安っすよ〜!」

怪しい恰好の機械生命体「モースが今後現れる所に危険予知、モルポンド払えばあなたの人生バラ色だよぉ〜!さあさあ寄ってらっしゃい来てらっしゃ〜いっす!」クイクイクイッ!(プラカードを掲げている)

通りにいる妖精たち「・・・・・・・・・」プイッ!(無視する)


怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「ぬぬぬぅぅ・・・こんなに宣伝しているのにお客がもの凄く来ないっす〜・・。この街の妖精さん、占いなんか興味ないのかなぁ〜・・。」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「身体の方も時々ガタガタに動けなくなる時もあるし、わたし、こんな所で鉄くずになって終わりたくないっす・・・」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「ハァ〜・・・。介人・・ジュラン・・ガオーン・・・ブルーン・・・セッちゃん・・・いったい何処にいなくなっちゃったのかなぁ・・・」

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「わたし・・・みんなに会いたいっす・・・わたし・・・こんな変な世界でずっと過ごしているなんて・・・」シュン・・(落ち込んでいる)


その者に呼びかける声「おぉぉ〜〜い、マジーヌぅぅ〜〜!!」呼びかけている

怪しい恰好の機械生命体(マジーヌ)「・・・・へっ?」その呼びかけに反応して


タタタタタァァーー!(介人たちが急いで駆けつけてくる)


ジュラン「ハァハァハァ・・・やっと見つけた・・・。マジーヌ、いったいここでなに怪しいバイトをしているんだ!ここらの妖精に鴨にされてるのか?」

怪しい恰好の機械生命体→マジーヌ「ジュ・・ジュラン・・・それに介人・・ガオーン?」3人の姿を見てて・・・

ガオーン「やっと会えたよマジーヌ!みんなマジーヌの事、ずっと心配して探していたんだよ!この世界に来てからずっと!」

介人「ああ。でもマジーヌが無事に見つかって本当に良かった!マジーヌは俺たちゼンカイジャーの大事な仲間だからね!」ニコッ!

マジーヌ「介人ぉぉ・・・みんな・・・・・・アァァァ〜〜・・・ウワァァァァァ〜〜ン!!」ガコンッ、ウェェェ〜〜ン!(介人たちの前で泣きじゃくっていく)


介人たちの後ろにいるみんな「・・・・・・」フゥゥ〜・・(安堵している)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/10(木) 09:01:28.25 ID:Drg7oYSv0
アルトたちとアルトリアたちが宮殿で開催されている妖精舞踏会(フェアリウム)に潜入し、飛電或人たちが別会場で妖精曲芸会(フェアリジック)に参加している頃・・

いまだに行方がわからない立花響と月読調の仲間である『風鳴翼』と五色田介人たち『機界戦隊ゼンカイジャー』の仲間である『マジーヌ』と『ブルーン』の探すため、

介人たちゼンカイジャー3人、ジョルニ、セフィー、トリスタン、武蔵、カイニスの8人は彼女たちの情報を探るためにグロスターの街に君臨していっており・・・

その道中に介人たちゼンカイジャーの仲間の1人である『マジ―ヌ』が怪しげな広告のプラカードを掲げてバイトのような行動をしているところを目撃し、

介人たちは即座にマジ―ヌに声をかけていき、彼らの存在に気づいたマジーヌは仲間との再会をただ喜ぶかのようにただ嬉し涙を流していくのであった・・
――――――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・グロスター:商業施設街外れにある、占いの館の店内にて・・・


ボォォ〜・・ジリジリジリィィ〜〜・・・(ろうそくが怪しく明かりを照らしている)

ジュラン「フムフム・・・成る程・・。つまりあの穴に吸い込まれた後、グロスターの街にあるこの占いの館の妖精の元で占いをしながら働いていたって事なのか?」

マジーヌ「そうっす・・・そしてこのお方が、この占いの館の従業員として働く事を条件に、わたしをここに住ませてくれた妖精の―――」


グォォォ〜ン・・・(マジ―ヌが紹介している妖精の前にある水晶玉が怪しく光っている)

自称・隠れ鏡の氏族の占い妖精:ハッケイ「・・私がグロスターの唯一無二の占い師、隠れ鏡の氏族のハッケイと申します。ようこそ、このわたしの占いの館へ・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――
自称・隠れ鏡の氏族の占い妖精:ハッケイ(姿はイメージ)
https://pokemori-yun.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_3738r.jpg
―――――――――――――――――――――――――――――――

マジーヌ「ハッケイさんはこのブリテンの中で鏡の氏族の次に当たる占い師の妖精さんで、ハッケイさんに掛かればブリテンの中で知らない事は何もないハチャメチャな妖精っす!」

ハッケイ「うむ。わたしの占いの力とグロスターから流れてくる情報の数々がある限り、わたしの中ではブリテン中の事で何も知らないことはないに等しい。」

ハッケイ「無論、ろくに客を集められない少々無能で身体が鉄で出来ているその者と比べれば、わたしの方がとても役に立つと言えますがね?」

マジーヌ「ヌググッ・・・悪かったっすよ、自分の身体がろくに動けずにハッケイさんのお役に立てなくて・・・。そんなわたしをどうして雇ってくれた事が不思議に思うぐらいっす・・・」

ハッケイ「あなたの事を占った際にこのような事になると予測し、無能であるあなたをわざわざ保護したまでですので・・・」

トリスタン「!。予測したとは・・・まさかあなた、我々がミス・マジーヌを探しにこのグロスターへ来る事をあなたは既に知っていたと・・?」

トリスタン「それにあなたは自身の事を隠れた『鏡の氏族』と自称しました。『鏡の氏族』は確か6年も昔に滅んだと聞いているのですが、まさか他にも生き残りがいたと・・・」

ハッケイ「たまにいるのですよ。生まれた場所が違う事と自身の持つ力の違いから、6つの氏族の1つに入らない中途半端の妖精が生まれる事を、わたしがそうであるように・・・」

ハッケイ「わたしは湖水地方の狭間の間に生まれ、同じ『鏡の氏族』の者たちと過ごしてはいましたが、わたしが中途半端な生まれ故には正式に『鏡の氏族』には受け入れられず、」

ハッケイ「7年も昔に湖水地方を離れ、他の街を転々としつつ、このグロスターの街で占い師として今日まで過ごしてきたのですから。」

セフィー「成る程、そのような生まれを持つ妖精もまた、このブリテンに存在していたとはな・・・母さんが聞いたらどんな反応をするのか・・・」

ハッケイ「!。そこの長身の人。確かあなたの言う母親とは今、このグロスターの中心にある宮殿で開かれている妖精舞踏会(フェアリウム)に招待されており、」

ハッケイ「3年前まで妖精騎士ランスロットと名乗っていた女王を裏切りし竜の妖精・・・名をメリュジーヌと呼称する妖精の事ですよね?あなたはその妖精の実の息子であることも。」

セフィー「!?。」驚いている


ハッケイ「わたしの予知占いをあまく見ないで欲しいですよ。あなたたちがかなり遠くのロンディニウムから『予言の子』と一緒にグロスターに来た事もまた、この水晶を通してわたしは見ていましたので。」

トリスタン「!?。――全てあなたの占いによって筒抜けというのですね。流石に中途でも『鏡の氏族』の妖精と名乗る妖精とみて間違いはないでしょうね。」

ハッケイ「はい。あなたたちがここへ来る事もまた、わたしの水晶を通して見ていましたので・・。」
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/10(木) 20:54:09.77 ID:Drg7oYSv0
介人「スッゲェェ〜〜!!俺たちがここに来ている事も、メリュジーヌが舞踏会に行ってる事もわかっちゃうなんて!」

介人「それじゃあハッケイさん、あなたのその占いでお願いしたいことがあるのだけど・・・・」

ハッケイ「お願いですか・・・確かに私の占いの力であるならば、貴方たちが知りたいことを全て見つけて当てることが出来るのですが・・・・」

ハッケイ「ここから先、わたしの占いは有料です。私から何かを知りたいとなれば、それ相応のモルポンドを支払ってからお願いいたします。」

ジュラン「ンナッ・・・金取るのかよ!ここに来て図々しい事を言いやがって・・・」

ハッケイ「はい。ですがこれでも今日と明日をグロスターで過ごすための商売ですのであしからず・・・」

ジュランたち「・・・・・・・・・」その事を聞いて・・・


マジーヌ「っと言う事なのっす・・・。なのでハッケイさんに占ってもらうにはお金を支払ってからお願いしたいっす。(自分が衣食住料も支払う意味で・・・)」

マジーヌ「お代は1000モルポンドと割と値段は張るけれど、その分、ハッケイさんの占いは良く当たるっす!自分がそれを保証するっす!」

カイニス「1000モルポンドか・・・。オベロンの野郎が言うに今のブリテンは情報ほど貴重な価値はあると聞くしな。」

カイニス「んで・・ジョルニがいま持っている手持ちの軍資金はいくらあるんだ?別行動を取る際、オベロンから手渡されてるだろ?」

ジョルニ「ああ。ルージュたちが買い物をする際に渡したのを引いて、今持っている金額はぁ・・・・」パカッ。(財布の中を見ていく)


ジャラジャラジャラ・・・・(財布には小銭も含めて7000モルポンドが残っている)

トリスタン「7000モルポンドですか・・・では占いには7問質問にお答えが出来るというのですね?」

ハッケイ「さようです。ではその7つの質問を糧にわたしに何を占ってほしいとでしょうか?」

ジョルニたち「――――――」ゴクッ・・・(少し緊張している)


マジーヌ(小声)「(ハッケイさん、実はこれでも商売上手でお金には1番うるさい妖精っす。質問するときはハッケイさんの機嫌を見て、質問をしていった方がいいっす。)」

マジーヌ(小声)「(それと、くれぐれもハッケイさんに搾り取られないようにハッケイさんの様子を見て質問をしていくっすよ?)」

ジョルニ(小声)「(ああ・・つまり心理戦って言う事だな?)わかった。ではそれで、最初に質問することは・・・」ウ〜ン・・・・(じっくり考えていく)

―――――――――――――――――――――――
1つ目の質問:『ゼンカイジャーの仲間であるブルーンが今どこにいるのか?』


ジョルニ「まず初めに1人、人を探して欲しいんだ。マジーヌや彼らと同じ仲間である『ブルーン』と言う彼ら3人と同じ鉄の身体をしている存在だ。」

ジョルニ「特徴としては身体は青くて、四角い顔で眼鏡をしてて、とても知識的で好奇心が多い、彼らと同じ外の世界から来た機械生命体なんだ。」

ガオーン「あとそれと疑問があるとしつこく質問攻めでウザく感じる事があるところもあるけどね・・」

ジュラン「ちょっ・・ガオーン、今は少し静かにしてくれ!今はそれを言ってる場合じゃないゾ・・・」


ハッケイ「・・・わかりました。ではあなたのいう・・・ブルーンという仲間がどこにいるのかを、このわたしが水晶を通して探し出して差し上げましょう・・・」

ハッケイ「では皆さま、眼を閉じてくださいませ・・・・・」

ジョルニたち「・・・・・・・・・」眼を瞑っていく


チリリリィィ〜〜ン・・・・ボォッ!グワァァ〜ン・・・(ハッケイの前のろうそくに火が灯り、水晶玉が怪しく光り出す)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/11(金) 22:57:39.75 ID:3CG27u1V0
ハッケイ「ケツハモルタァ・・ケツハモヌラタァ・・・シートミオ、イナラウ・・・・」グワングワングワン・・・(水晶玉に念を入れている)

ハッケイ「きえぇぇぇぇーーーい!!」キラァァァーーーン!!(水晶玉が光り出す)


グワグワグワァァ〜〜ン・・・(水晶玉にブルーンらしき者の顔が映り込んでいる)

水晶玉に映る者(ブルーン)の顔
https://twitter.com/toei_ZENKAIGER/status/1349932374742626304/photo/1



介人「・・・・!?。あぁっ!?ブルーンだ!ブルーンの顔が水晶玉に映ってる!」水晶玉に映る

ジュラン「なに!?――ああ本当だ!水晶玉にブルーンの顔が映ってるぞ!」

ハッケイ「・・成る程。この水晶玉に映っているその者こそ、あなたが探し求めているという・・ブルーンと呼ばれるあなた方のお仲間のようですね?」

介人「ああ!それで今、ブルーンはいま何処にいるの?ブルーンはいま無事なの!?」ソワソワソワ!(焦っている)

セフィー「落ち着くんだ介人。ブルーンの事を心配する気持ちはわからなくもないのだが・・・」

ハッケイ「そうですよ。この水晶玉に映るブルーンさんはあくまで占いの力によるブルーンさんの実際の顔の模倣した偶像ですので、実際に彼が無事である顔とは言えません・・」

ハッケイ「それでこの水晶玉に映し出された占いの結果なのですが・・・・・」


ハッケイ「滅びし北の大地にて、雪の上の火元で寒さに耐えいく轟轟の鉄の者・・・」

ハッケイ「この占い結果とイメージから、どうやらブルーンさんはこのブリテン北部の寒い場所で遭難されていると思われます・・・」

ハッケイ「・・ま、これらは占いなのですから、そうなっているか否かは、それはあなた次第と言ってもイイでしょうね・・。」

ジュラン「そ、そうなっているか否かって・・・もっとハッキリした答えはないのかよ!?あんた、なんでも知ってる占い師なんだろ!?」

ハッケイ「それについてはノーコメントです。具体的な事が知りたければ、次の質問でそれを言って宜しいでしょうかね?」

ジュラン「そ、それはだなぁ〜・・・・えぇ〜っとぉぉ・・・」

トリスタン「!。いいえ、それについてはもう結構です。次はわたしの方から質問を言わせて貰います。」

ジュラン「ちょ、ちょっとおい!まだ質問は―――」ガバッ!(トリスタンに口をおさえられる)

トリスタン「(今は堪えてください。でなければ、ハッケイさんに全ての質問権を取られ、こちらが絞られる結果になってしまわれるかと・・)」

ジュラン「――――――。」コクコクッ・・(「わかった・・。」っと頷いていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
2つ目の質問:マシュ・キリエライトが何処で囚われている場所の特定


トリスタン「次はわたしがあなたに質問をします、ミス・ハッケイ。私もまた、人を探しているのですが・・・」

トリスタン「名前はマシュ。マシュ・キリエライトという人間の女性であり、特徴としては紫の髪に黒い甲冑を着ており、大きな盾を所持しております。」

トリスタン「彼女は我々の仲間であり、一刻も早く彼女を見つけたいのですが・・・・」

ハッケイ「ほうほうそうですか・・・。わかりました。ではそのマシュっていうお方が何処にいるのかを、水晶を通して探し出して差し上げましょう。」

トリスタン「ええ。どうかお願いいたします。」


武蔵(小声)「(ちょっとトリスタン。マシュを探して欲しいって、確かマシュはイレギュラーズの妖精の誰かによって捕らえられているんじゃ・・・)」

トリスタン(小声)「(武蔵殿。ミス・マシュがイレギュラーズの誰かに囚われている事はハッケイ殿には伏せてお願いを致しました。)」

トリスタン(小声)「(ハッケイ殿がまだこちらの味方となる見透しがない以上、ハッケイ殿をこちらの戦いに巻き込ませない方が良いかと思いましたので・・)」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/08/12(土) 23:41:44.23 ID:2uwH8xkH0
チリリリィィ〜〜ン、グワァァ〜ン・・・(ハッケイの前の水晶玉が再び怪しく光り出す)


ハッケイ「ケツハモルタァ・・ケツハモヌラタァ・・・シートミオ、イナラウ・・・・」グワングワングワン・・・(水晶玉に念を入れている)

ハッケイ「きえぇぇぇぇーーーい!!」キラァァァーーーン!!(水晶玉が光り出す)


グワグワグワァァ〜〜ン・・・(水晶玉に何か白い物体とそれを持って売っている人型の妖精の姿が映し出される)


ハッケイ「・・・おやおや・・・あなた方らがお探ししているキリエライトっていうお方なのですね。このお方はここから東の奥にある性の楽園『ネオ・ニュー・ダーリントン』にお店を構えておりまして・・」

ハッケイ「この手に持っている白いお菓子はネオ・ニュー・ダーリントンでしか売られていないとても美味しい食べ物でして、わたしもいまだに食べたことがないというか・・・」

武蔵「そうそう!その白いお菓子はねぇ〜白くてフラフラな感触で、食べたらお口で蕩けて・・・・・」

武蔵「・・・・って、それは『マシュ』じゃなくて『マシュ』マロ!私たちが探しているマシュじゃありません!」

ハッケイ「アラ・・それは失礼いたしました。マシュというのはてっきり、あの白くて美味しいお菓子のことだと思いまして・・・つい・・・」

トリスタン「・・・ハッケイ殿。わたしはマシュ・キリエライトという人間の女性を探して欲しいと言いましたよね?彼女の特徴をハッキリと教えておいてまで、」

トリスタン「何故あなたは“人間の女性:『マシュ・キリエライト』”ではなく、“『マシュ』マロを売っている『キリエライト』さんという妖精”であると解釈をしたのですか?ふざけているにも程があると・・」

ハッケイ「・・はい?確かにわたしは確かに私の占いの力であるならば、貴方たちが知りたいことを全て見つけて当てることが出来るが出来ますが、」

ハッケイ「わたしの占いの力の範囲はこのブリテンの地のみでありまして、それ以外についてはわたしの占いの範囲圏外なのですよ。」

トリスタン「!。なんですって・・・それはいったいどういう意味で言っているのか・・・?」

ハッケイ「それはわかりません。わたしにもわからないものはわかりません。以上です。」


ジュラン「ンナッ!?アンタ、さっきより占いの結果が雑じゃないのか!?探して欲しい人物を間違えた挙げ句にわからない事はキッパリと終わらせるってか?」

ジュラン「いくら凄腕の占いの妖精だからってそりゃないだろ!アンタそれでも妖精國唯一の占い妖精というのか!?」

介人「ちょっと落ち着いてよ、ジュラン・・。ハッケイさんにだってわからない事だってあるのだから・・・そうだよね?」

ジュラン「・・ツゥゥゥ・・・けどよぉぉ・・・」納得がいかない


ハッケイ「ハァ・・・。このブリテンの外から来たという『予言の子』の仲間とは聞いてはいましたが、ここまで手間の掛かる者たちとは思いませんでした・・。」

ハッケイ「では、次のあなたたちの質問はなんでしょうか?あなたたちの質問次第では、わたしはあなた方の質問に答えられないと思われますので・・・」

ジョルニたち「―――!」ビクッ!(動揺している)


セフィー(小声)「(マズいなぁ・・・。いまの質問でハッケイの機嫌を損ねてしまった・・・このままではろくに我々の質問に答えるつもりは無さそうだな・・。)」

トリスタン(小声)「(ええ・・わたしも迂闊でした。彼女もまた、このブリテンの妖精である以上、彼女の心が我らに嫌みを持つ方向へ移ろってしまえば、質問はそこで終わってしまうでしょう・・)」

ジョルニ(小声)「(ああ・・。マシュの事は気になるが、ここはもっと慎重に質問を返した方が僕らの為にも・・・・)」


ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(占いの館のドアが開き、そこから誰かがやって来る)

ハッケイ「・・・おや?またお客が来ましたね・・あなた方らに関係するお客がまた1人・・・」

ジョルニ「僕たちに関係するって・・・・・!?」後ろを振り返って・・・


ルージュ「・・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(ジョルニたちのところへ近づいてくる)
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/11/26(日) 00:42:25.58 ID:7mYgp30y0
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