【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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430 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/14(火) 23:54:01.55 ID:0w/UnkFj0
第40節:決戦準備(T)〜ソールズベリーからの旅立ち〜
―――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・・ソールズベリー:ブルーナの寝室では・・・・


チュンチュンチュンチュンチュン・・・・(鳥の妖精のさえずりが聞こえる)


アドニス「う、ウゥゥ〜ン・・・・。・・・・・・」目が覚める

アドニス「あれ・・・コーラル?確か僕たちは・・・・」キョロキョロキョロ・・・(周りを見渡していき・・・)


スルゥゥ〜〜、シュッ!サァァァーー・・・(自分の服を着て、窓のカーテンを整えるコーラル)


コーラル「おはようございます、アドニス様。昨日はよく眠れましたか?」

アドニス「あっ、コーラルおね・・・いやコーラル、おはよう・・・昨日は確か、僕とコーラルは・・・」

コーラル「ええ・・あの夜の事は私も覚えています。私はあなたに心から救ってくれたこと・・・アドニス様の事を愛している事を告白できたこと・・あなた様と契り(セックス)を交わせた事・・・」

コーラル「そして私とあなた様はお互いに結婚を誓い合った夫婦である事を・・私は忘れていませんよ?」シュルッ、キラーン☆(右太ももの純恋愛の宝石を見せつける)

アドニス「!。うん、そうだね。僕とコーラルは生涯、コーラルの事を心から愛し続けるとあの夜から誓いあった夫婦だからね?」

コーラル「はい♡アドニス様♡」ニコッ!


タッタッタッタッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(ベットの上にいるアドニスに近づき、彼の顔に接近していくコーラル)

アドニス「ンンッ♡チュウゥゥ・・ンンッ‥♡」チュッ、チュウ♡

コーラル「ンンッ・・ンンゥゥ〜・・チュゥゥ・・・♡」チュッ、チュウ♡


昨晩のアドニスとコーラルの初夜から日にちが変わり、朝日の光が輝く寝室で目が覚めた2人は互いに昨晩の事を少々振り返りつつ、お互いに目覚めのキスを交わしていく・・。

2人の目覚めのキスを交わす中で、アドニスの妻となったコーラルの翅は出会ったとき以前にも増して、とても色鮮やかなピンク色に煌めいていたのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
少し時間がたち、トネリコ大聖堂:来賓室では・・・


パクパクパク、モグモグモグ・・・(それぞれ朝ご飯を食べているアルトたちとカルデアのマスターたち)


アルトリア「・・・・・・・・」ドヨォォ〜ン・・・・(目の下にクマができている)

【どうしたの?】
【目の下にクマが出来ているけど、大丈夫?】←

アルトリア「へっ・・熊ですか?私の顔にあの大きな熊さんが生息しているのですか?」オドオドオド・・・(困惑している)

千子村正「“クマ”だ。寝不足の時に目の下に出来るたるみの事だ。動物の熊の事じゃねぇぞ?」呆れ顔

千子村正「それになんだぁ〜?アルトリア、朝からどうも眠そうな顔をしているが、昨日の夜、なんかあったのか?」

アルトリア「えっ、えぇ〜っとすみません・・・・。昨日はどうもあの昨夜のパーティーの熱気がどうも治まらなくて、寝ようとしてもどうも眠れなくて・・・」

アルトリア「どうにか一睡しようととにかく杖振りトレーニングと魔術の練習していたら、いつの間にか朝になっちゃって・・・」

アルトリア「おかげでどうも睡眠不足で今でも眠いというか・・・ファァァ〜〜・・・」眠そうにあくびをしている


【そうなんだ・・・】
【昨日ははしゃぎ過ぎちゃったからね・・・】←
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 11:00:36.09 ID:mOYmL3oF0
千子村正「そうか?儂やトリスタンのようにサーヴァントとして召喚された身としては睡眠を取る必要はないのから、夜中は霊体化して見張っていたのだが・・・」

千子村正「昨日の夜はとても静かで、どうもアルトリアが行なってた杖振りと魔術の練習の際の騒音がなかったのだが?」ジィィ〜(目を細める)

アルトリア「してましたよ!練習の際の騒音で藤丸君たちを起こさないように、しっかりと消音して練習していたのですから!!」

千子村正「はぁ?お前さんのようなまだまだ未熟な奴が音なく魔術の練習とか出来ると思っているのか?」怪しんでいる

アルトリア「本当だって!!」反論する


アルトリア「(言えるわけないじゃないですか・・・昨日の夜、コーラルさんとアドニス君のセックスを見ちゃって、それをオカズに一晩中オナニーしていたなんて・・・)」

アルトリア「(それで自分の部屋に戻っても、あの2人に加えてバゲ子やメリュジーヌとアルトさんとのセックスも思いだしながらオナニーしてて、気が付いたらもう朝になっちゃって・・・)」

アルトリア「(あぁ〜〜いくらバゲ子たちが羨ましいからって、私の秘部を弄って夜を明かすなんて・・・昨日の自分が恥ずかしい!)」カァァァ〜〜・・(顔が真っ赤になっている)

バーゲスト「???」アルトリアの表情を見てて・・


昨日のブルーナとの戦いに勝利してから一夜が明け、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』一行はコーラルの計らいでトネリコ大聖堂の所で一晩を明かし、

翌朝、その場所にある来賓室にみんな集まり、今後の事への話し合いの前提として、みんなで朝食を取っている中で・・・

アルトリアは昨日の夜、コーラルとアドニスとの初夜を含めたエッチな事で一晩中オナニーをしてて、それによって寝不足になった事を隠す為に懸命にアリバイと言い分けを言い放つのであった。


オベロン「アハハハハハ・・・まぁともあれ、あの悪徳風の氏族長のブルーナを倒し、ソールズベリーに風と自由を取り戻した事で、昨日の楽しいお祭りを堪能できたし、」

オベロン「このように氏族長の代理に志願したコーラルの計らいで、こうして大聖堂の来賓室で優雅に朝食を取れるものだから、これもまた僕たちの頑張りがあっての事だからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。一泊だけとはいえ、昨日はとても楽しめた一夜だったからね。コーラルにはとても感謝しているさ!」

スズカ「ええ。それに調ちゃんやマイクさんも元気になられましたし、このようなもてなしをしてくれたコーラルさんにはお礼を言わないといけませんね?」

【そうだね?】
【でも、肝心のコーラルさんがまだ起きてこないけど・・・】←

ガイル「そう言えばアドニスもまだ見かけていないのだが、寝坊か?」

ルージュ「スズカお姉ちゃんが言うにアドニスの蒼毒による怪我は浅かったから、そんなに悪いってモノじゃないのだけど・・・」

カレン「いえ、ご心配なられずとも、コーラルさんとアドニスくんでしたら、ホラ・・・・」ある場所に目を向ける



ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(来賓室のドアが開き、ある2人が入ってくる)

来賓室にいる一同たち「―――――――」ある2人に目を向けていく


コーラル「―――――」ニッコリ

アドニス「―――――」ニッコリ


タッタッタッタッタッ・・・(互いに手を繋いでやって来るコーラルとアドニス)


コーラル「皆さま、おはようございます。昨日の夜はよく眠れましたか?」

バーゲスト「えっ、えぇ・・・おかげさまといいますか・・・そのぉぉ・・・」気が引いている


【なにか見ちがえているというか・・・】
【アドニスと仲良しというか・・・】←
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/15(水) 23:36:21.50 ID:mOYmL3oF0
アルト「おう、おはようコーラル、それにアドニス。どうしたんだ、2人一緒で?」

メリュジーヌ「コーラル、どうしたんだ?何かその・・・君の雰囲気が変わったとみたいで・・・・」

コーラル「雰囲気ですか?いえ、私にはそう感じてはいませんですが・・・」

コーラル「それよりもアルトさん、バーゲストさん。少し私からあなた様にとても重大な話があるのですが、少しお時間を貰って良いでしょうか?」

アルト「あぁ良いけど・・・。アドニス、コーラル。俺から見るに、2人とも・・・なんか少し変わったような感じがするのだが・・・?」

アドニス「うん、お父さん聞いて、実は・・・・・・」


アルトたちとアルトリアたちが集まる来賓室に後から2人で仲良く手を繋いで入ってきたコーラルとアドニス

先に来賓室に来ていたアルトたちとアルトリアたちは、彼ら2人の雰囲気が昨日と全く違う事を認識し、コーラルとアドニスの2人は、アドニスの親であるアルトとバーゲスト、

そして来賓室にいるアルトリアたちの前で、2人があの夜に2人の身に起きた事と2人が結婚を誓いあった事を一部修正して話していくのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カクカクシカジカ・・・・・(昨日の夜のことを一部修正して話していくコーラルとアドニス)


アルト、バーゲスト「―――――!?」その話を聞いて

ジョルニたち、メリュジーヌ、ハベトロット「――――!?」その話を聞いて

アルトリアとその他の面々「―――――!?」その話を聞いて

カレン「・・・・・・・・」ニッ。(笑みを見せる)


話を聞いた一同全員(カレンを除く)「け、結婚だって―――――!?」



アルトリア「えぇぇ!?3年前に死んだはずのオーロラが、コーラルさんの心の中で妖精亡主として取り憑いてて、オーロラはコーラルさんに自分が償う罪として揺さぶってて、」

アルトリア「アドニスさんと別れさせようとしたところを、コーラルさんの心の中でアドニス君が助けに来て、そしてコーラルの純恋愛の宝石の力で、妖精亡主のオーロラを祓ったって・・・」

アルトリア「それもコーラルさんはノリッジの『厄災』を祓った頃からアドニスと付き合ってて、コーラルさんとアドニスさんが両思いだったから、あの夜、結婚に踏み切ったと・・・」驚愕している

コーラル「はい。私はあの晩、アドニスさんとお互いの事を全てさらけ出し、アドニス様が私を心から愛し、私の事を一生涯護り続けるを誓い、」

コーラル「そして私もまた、アドニス様の事を心から愛し、アドニス様を心から愛する伴侶としてアドニス様と誓いを立てたのです。」

【そ、そうなんだ・・・・】
【(昨日の夜に、コーラルとアドニスとでそんなことがあったなんて・・・・)】←


アルト「コーラル。今さっき君の心の中に取り憑いていた妖精亡主と化したオーロラの事を、君の持つ純恋愛の宝石の力で祓ったって言ってたけど・・・」

コーラル「ええそうです。あの妖精オーロラが自身の書斎に死蔵していた『純恋愛の宝石』を私が見つけ、私とアドニス様との結婚の誓いとして、」

コーラル「私もまた、バーゲスト様やメリュジーヌ様と同じく、『純恋愛の宝石』が変化したそれらのアクセサリーを身に付けています。」ニコッ!


シュルゥゥ〜、キラーン☆(スカートの裾を少しあげ、右太ももの『緑の宝石のガーターリング』を見せつけるコーラル)

シュッ、キラーン☆(同じく腕にはめている金の腕輪を見せるアドニス)


【オォ〜〜!】
【なんて大胆な所に・・・・】←

アルト「ああ。股下近くに付けられたガーターリングの装飾でもあるこの緑色の宝石・・・まさしくそれは『純恋愛の宝石』で間違いないんだな?」

コーラル、アドニス「はい!」同時に頷く
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/17(金) 21:49:41.51 ID:sazjpMc00
コーラル「・・・っと、それはともかくバーゲストさん。あなた様はあの晩、私にアドニス様の事を1人の男として、1人の恋人として愛しているというのかと仰っていましたよね?」

コーラル「あの時は私の中に取り憑いていたオーロラの事や私の方の気持ちの整理もなかった事もあり、すぐにはお答えすることが出来ませんでしたが・・・」

コーラル「私はもう、あの妖精亡主となったオーロラの従者ではありません。今の私は、もうあの妖精の良いなりにはなりません。」

コーラル「私はあなた様の言うように、私もまた、アドニス様の事を愛しています。そしてアドニス様もまた、私の事を心から愛しています。」

アドニス「うん。」頷く

バーゲスト「コーラル・・アドニス・・・」2人の真剣な表情を見ていて・・・


ギュゥゥッ!(お互いの手を握りしめるコーラルとアドニス)


アルト「(まさか5つ目の純恋愛の宝石がソールズベリーに、しかもオーロラが書斎に閉まっていたなんて想いもしなかったよ。)」

アルト「(それに金の腕輪がもう一つあったとは驚きだったなぁ・・。だとすれば、オーマジオウもまた、ノクナレアとの結婚の贈り物として純恋愛の宝石を渡したのもわかる気がするな。)」

アルト「(それとコーラルは彼女の従者であったオーロラの事を、“あの妖精”とか呼び捨てで言う事から、コーラルは本当の意味で自分の過去にケジメを付けたと言っても過言はないな。)」

アルト「(それに同じ金の腕輪を持つ者であれ、あの2人の感情と感覚はリンクは共有されていないが、アドニスとコーラルのあの真剣な表情と互いを愛するその想い・・・・)」

アルト「(そして知らなかったとはいえ、アドニスとコーラルが俺たちに結婚の許しを求めている事も、ここからでもわかるよ。コーラル。)」


コーラル「アルトさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん。私はアドニス様の事を心から深く愛し、アドニス様もまた、私の事を深く愛していると告白を受け、」

コーラル「私とアドニス様、お互い相思相愛で結婚を誓いあい、この純恋愛の宝石の奇跡の加護を受けましたのですが・・・・」

コーラル「まさかその・・・私とアドニスさんで結婚の誓いを立て、それによって私たちは夫婦となって終わりではなく、その後、アドニス様の両親であるアルトさんと対話し、」

コーラル「アドニス様のご両親であるアルトさんたちから結婚の許しを貰う必要があるなんて・・・・。わたし、かなり先走った行動をしてしまったのですね・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ま、まぁそうなるよね・・。結婚というのは、ただ愛する2人が生涯夫婦として2人仲良く暮らしていくだけでなく、結婚した相手の家族になるという意味もあるからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「コーラルがアドニス君と結婚をしたいと思っていたのなら、まずはその彼の両親であるアルトたちに結婚の相談をしておいた方がマナーだと相場が決まっているのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ハベトロットが言うに、汎人類史の結婚事情と妖精國の結婚事情はとてもじゃないほど価値も仕方も違いが多すぎると聞いているからね・・・。」

【確かにそうだね・・・】
【(ボガードとアルトがそうだったように・・・・)】←

ハベトロット「・・・・・・・・」気まずい感じになっている


コーラル「汎人類史や現実世界の違いもあり、私とアドニス様もまた、結婚する際のマナーと作法を知らず、結婚のご挨拶とご報告を怠ってしまい、真に申し訳ありませんでした。」

コーラル「ですが、私はこのソールズベリーでアドニス様と出会い、共に旅をし、共に『厄災』を祓い、仇敵であったブルーナを倒しました。」

コーラル「私はアドニス様と一緒に過ごしていく中で、私はアドニス様を一人の男性として心が引かれていき、アドニス様もまた、私を1人の女性として心が引かれていき、」

コーラル「そしてアドニス様は私の心を縛っていた妖精亡主・オーロラを討ち祓い、私は確信したのです。私はアドニス様の伴侶として、彼を生涯全てを支える妻として、」

コーラル「アドニス様が“誰かの役に立ちたい”という『目的』を持つように、私もまた、アドニス様の役に立ち、アドニス様とずっとお側にいたいという想いがあるのです!」


アルト「!。――自身の心から深く愛しているアドニスの役に立ち、アドニスの側にずっといたい・・アドニスと共に支え合っていたい・・・かぁ・・・。」

アルト「それがコーラルがいま思っているコーラルとアドニスの願いであり、その願いを叶える方法が、2人の『結婚』する事に繋がったって事だな?」

コーラル「――はい。」頷く

アドニス「そうだよ、お父さん。」頷く
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/18(土) 23:40:32.10 ID:HntBK+xw0
アルト「・・・・・・・・・・」考え込む

バーゲスト「・・・・・・・」考え込む


【・・・・・・・・・・】
【(これはさすがに僕らは干渉できない・・・)】←


アルト「2人のお互いを想い、お互いに支えあい、そしてお互いの愛を育んでいく。――2人が互いを思いやり、お互いにその愛をもっと育みたい気持ちはよ〜くわかった。」

アルト「俺だって結婚の許しを得るために、わざわざ敵対しているモルガンの元へは行かなかったし、俺の両親だって、顔が思い出せないほどに『現実世界』での記憶は皆無だしね?」

アルト「それに俺もまた、ヴァージェやメリュジーヌ、バーゲストと出会って、共に旅をして、シェフィールドでデートをして、告白されたりして・・・」

アルト「俺だって最初はシェフィールドで3人に求婚された時、好きな人を1人に絞って結婚する事で他の2人を傷つけるんじゃないかと思ってしまってね・・・」

アルト「それが原因で3人の事を振るような素振りをしてしまい、逆に3人の事を傷つけちゃって・・・、ハベトロットにもその事でとてもじゃないほどに叱られた・・」

アルト「・・けど俺はそれに対して反省の意を持って3人に謝り、俺の事が大好きな3人の愛に応えるために、俺は3人を同時に俺の妻に迎えたんだ。」

アルト「3人の同じ夫としてのリスクは高かったけど、俺にとってはそれはそれで良かったし、3人が俺と妻として寄り添ってくれたから・・・」

アルト「ヴァージェとメリュジーヌとバーゲストは、互いに互いを認めあい、互いに助けあい、3人はモルガンの妖精騎士の時よりも強くなっていき・・」

アルト「そして3人と俺との愛は育んでいき、アドニスやジョルニたちといった子供たちを設け、今の俺たちの家族が出来上がったんだ。」

メリュジーヌ「アルト・・・・」


アルト「だから2人がどう今後の人生を2人がどう歩んでいくのかを、俺はこの目で見ていきたいなぁ〜っと思っているからね・・」

コーラル「私とアドニス様の今後の人生を見てみたい・・・それって・・・!?」

アルト「ああ。コーラル、アドニス・・俺は2人がどのような家庭を築いていくのを見てみたいし、俺は2人がどんな愛を築いていくのかを俺は楽しみにしているんだ。」

アルト「それについてはバーゲスト・・・君も同じ考えなのは確かなんだよね?同じ境遇で結婚した妻として・・・」

バーゲスト「!。ええ。タイミングがどうであれ、アドニスはアドニス自身の意思でコーラルに彼女への想いを伝え、その愛と想いを持って、コーラルとの男女の恋愛に発展し、」

バーゲスト「そしてアドニスはコーラルと結ばれることを望み、コーラルからのプロポーズを、アドニスは受け入れた。それについては間違いはないんだな、アドニス?」

アドニス「うん。僕はコーラルおね・・・コーラルさんの事を愛しています。そしてコーラルさんと共に寄り添い、そしてこれから先を歩んでいきたいと願ったのだから・・・」

アドニス「僕はコーラルさんの事を僕の手で幸せにしてあげたい。僕はコーラルさんの役に立ち、そして守っていくことが今の僕の役目だから!」

バーゲスト「!。――そうか。我が息子、アドニス・オルラント。そして風の氏族の妖精、コーラル。お前たち2人の覚悟と互いの想い、しかと見せてもらった。」

バーゲスト「アドニス。特にアドニス、お主は私の知らない内に立派に成長したモノだな。息子ながら、見事だ。」


スゥゥ〜〜・・ハァァ〜〜・・・(深く深呼吸をするバーゲスト)


バーゲスト「私はアドニスの母親の身として・・アドニス、コーラル。お主たち2人の『結婚』を認める。お前たち2人の『結婚』を祝福しよう。」

バーゲスト「コーラル、これからあなたは私たちの家族の一員です。あなたには今後、どのような困難が待ち受けようとも、あなたにはアドニスと私たちがいます。」

バーゲスト「共に家族として歩み、これからの人生を私たちと共に歩もうではないか、コーラル。」

コーラル「!!。バーゲスト様・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)

アドニス「お母さん・・・・」ジィ〜ン・・・(感激している)


アルト「――――ウンッ・・。」感心している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、ガイル「――――――――」感心している

メリュジーヌ「――――――――。」ニッ!(感心している)
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 09:47:04.84 ID:JmVy2A6p0
スタッ、タッタッタッタッ・・・・・(席を立ち、アルトたちの前に立つコーラル)


コーラル「アルトさん、そしてバーゲストさん。私とアドニス様の結婚を認めてくださり、真にありがとうございます。」

コーラル「少し言い忘れていましたが、アドニスさんが私の役に立ち、守っていきたいように、私もまた、アドニス様の役に立ち、彼と共に支えあっていきたい・・」

コーラル「ですので私は、これからはアドニス様の愛すべき妻として、アルト様たちご家族のお役に立てるよう、全力を持って私は尽くしていきます。」


スルッ、スタッ・・・・(両膝を床に付け、アルトたちの前で正座をするコーラル)

コーラル「故に、ふつつか者の妖精ではありますが、よろしくお願いいたします。」ペコリッ!(お辞儀をする)

アルト「ああ。これからよろしくな、コーラル。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――
昨晩の夜に結ばれたコーラルとアドニスは、来賓室にいるアルトたちに結婚の報告を伝えると共にアドニスとコーラルとの馴れそめを受け開けていき、

コーラルとアドニスは、アドニスの両親であるアルトとバーゲストに急な結婚の先走りを謝罪しつつ、アルトとバーゲストに結婚の許しをもらい、

コーラルは正式にアドニスの愛妻として、アルトたちの家族の一員に迎え入れる事になったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

パチパチパチパチパチィィィ〜〜〜!!(拍手喝采でお祝いするアルトリアたち)


【おめでとう、コーラル!アドニス!】

コーラル「ありがとうございます。オーロラの従者だった頃には本当に感じたことがないほどに、私は幸せでございます。」

コーラル「あなたたちのおかげでソールズベリーは解放され、私は愛するアドニス様と結ばれて、私はとても幸せ者の妖精でございます。」

ダ・ヴィンチちゃん「いいえ、私たちはただ私たちが目の前のあるやることをしただけであって、君たち2人の幸せは夫であるアドニスと君の2人が掴んだと言っても良いさ。」

アルトリア「え、えぇそうですね・・。ほんと、ノリッジでアドニス君と『厄災』を祓って、ソールズベリーを解放させて、しかもアドニス君と結婚を果たすなんてねぇ・・(羨ましいなぁ〜〜・・・)」カァァ〜・・(顔が赤くなる)


千子村正「そういや、コーラルの嬢ちゃんがアドニスと夫婦になったとなれば、当然コーラルはアルトたちと同じ家族の一員となるのだが、何関わる事はあるのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。コーラルがアドニスと結婚するとなれば、当然彼女の名前にも変化があるというモノだ。名字の関係でね?」

ダ・ヴィンチちゃん「例えば、男性である藤丸君が女性である宮本武蔵と結婚し、彼女か藤丸君がどちらかの養子として家族に迎え入れることで、2人の名字は変わる事になり、」

ダ・ヴィンチちゃん「男性である『藤丸立香』が彼女の家族の婿に嫁げば、『宮本立香』となり、逆に『宮本武蔵』が彼の家族にお嫁に行けば、彼女は『藤丸武蔵』として名前が変わる。」

ダ・ヴィンチちゃん「日本では三澤亮太のように名字を上から名乗っているのだが、海外ではアルト・オルラントのように名字を下に名乗る事が多いからね。」

ハベトロット「成る程!つまりコーラルはアドニスと結婚し、アドニスの嫁としてアルトたち家族に迎え入れた事で、コーラルの名前が少し変わるって事だね?」

ハベトロット「あ、でも僕たち妖精には君たち人間が名乗っているという“名字”っていうのが存在しなくてね・・基本は普通に名前を言っているだけで存在の証明が成されることが当たり前だからね。」

アルト「ああ。とどのつまり、3年前に結婚したヴァージェとメリュジーヌ、バーゲストの3人の名は、俺と結婚したことで彼女たち3人の名前に俺の名字が付与されたと言ってもいい。」

アルト「俺たち家族の名字は『オルラント』。つまりこの名字が3人の名前に付与され、名前の読みは『○○・オルラント』と成立するんだ。」


ハベトロット「成る程ね。となると、アルトたちの家族のみんなの名前を正式名称で名乗りを上げるとすれば・・・」

ハベトロット「家族の父親が『アルト・オルラント』。母親3人に『ヴァージェ・オルラント』、『バーゲスト・オルラント』、『メリュジーヌ・オルラント』・・・」

ハベトロット「彼と3人の間の子供7人に長男の『ジョルニ・オルラント』、次男の『セフィー・オルラント』、三男に『ガイル・オルラント』、長女に『スズカ・オルラント』・・・」

ハベトロット「次女に『セツノ・オルラント』、四男にコーラルのお婿さんである『アドニス・オルラント』、末っ子に『ルージュ・オルラント』。」

アルトリア「!。そこにアドニス君のお嫁さんとなったコーラルさんが家族に迎えられたから、コーラルさんの名前は・・・」

【(名前が付与されるから・・・)】
【『コーラル・オルラント』だね?】←


コーラル→新真名:コーラル・オルラント「はい。」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/19(日) 23:56:30.23 ID:JmVy2A6p0
ハベトロット「おうおう!コーラルとアドニス・・2人の結婚をアルトとバーゲストが認めたからには、ここから先はこの花嫁の味方である僕の出番だね!」

ハベトロット「結婚式はいつにするのかな?花嫁衣装は僕が作ってあげるから、コーラルに最高の花嫁衣装をプレゼントしてあげるからさ!」

オベロン「うんそうだね。コーラルとアドニスの2人が結婚を決意したと聞いた以上、2人には3年前のアルトとバーゲストたち3人と同じように式をあげないといけないからね?」

オベロン「・・ただとても残念なことだけど、2人の結婚式の話はしばらく先までお預けって事になるからね。今の状況からしてね?」申し訳なさそうにしている


オベロン「――さて、楽しい一時はもうおしまい。ここから先は、本当の意味で真面目な話をさせて貰うからね?」

アルトたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

アルトリアたち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

介人たち、飛電或人たち「!。―――――」キリッ!(真剣な表情になる)

【・・・真面目な話って?】


オベロン「――昨日の夕方、捕虜になったブルーナから女王軍の状況などの情報を聞き出すために尋問していたのだが、問題はそこじゃない。」

オベロン「氏族長には、何かの理由でキャメロットに来られない者の為に、氏族長の1人にキャメロットにいるモルガンとリモートで謁見できるアイテム・・『空鏡』を所持しており、」

オベロン「アルトはその『空鏡』を使い、リモートによるモルガンとの接触と謁見をし、アルトはモルガンの口からとある話を聞いたんだ。」


オベロン「境界なき勇士団』たちによって解放されたノリッジとソールズベリーを襲わない。しかしロンディニウムの殲滅は必ずやり遂げる。」

オベロン「そして未だにロンディニウムを包囲しているウッドワスの軍勢に、当初の予定より2倍数多い女王軍の援軍を合流させて、一気にロンディニウムを攻め落とす・・」

オベロン「その2倍の数の援軍の到着が約三日後。いや、今日を入れれば、あと2日の内にキャメロットからの援軍が2倍近くウッドワスの軍勢に加わることになる。」

ダ・ヴィンチちゃんたち「―――!?」驚愕している

【なんだって!?】
【(あと二日間の内に二倍の女王軍の軍勢がロンディニウムに・・・)】←


オベロン「女王軍の主力であるイレギュラーズの幹部を3翅も倒し、ノリッジとソールズベリーをモルガンの支配から解放させたんだ。モルガンもさぞかしご立腹って所かな。」

オベロン「この2倍の数の女王軍の援軍がウッドワスの軍勢と合流したとなれば、ロンディニウムにいる『円卓軍』だけでは数で負けてしまう。」

オベロン「逆に僕たちが急いでロンディニウムに戻ったとしても、援軍と合流したウッドワスの軍勢に勝てる勝率は低いままだと思うが、それでもやらなきゃならない。」

オベロン「それ故に僕らは今日中にでもロンディニウムに戻り、ウッドワス軍と2倍の援軍への対抗策を練り直す必要があるって訳なのさ。」

アルト「――――――」頷く


千子村正「おいおいアルト!ノリッジとソールズベリーが襲われないのは良いのだが、本当にあの2倍近くの女王軍の援軍と一緒にウッドワスの野郎と戦うってのか?」

アルト「ああ。俺たちがロンディニウムに無事に戻ったとしても、こちらの軍の数的に勝率は低いままだが、ロンディニウムを守る事になるとすれば、いないよりはマシだと思うよ。」

アルト「それにこちらには新たに飛電或人こと、仮面ライダーゼロワンとさっき全快した月読調ちゃんがいる。微力ではあるが、少しでも戦力を増やせるとなるのなら・・・」

オベロン「いや、それについてはまだ悲観的に考える事はないさ。僕からの話はまだまだあるからね?」

オベロン「僕が独自の方から集めた情報などだが、その話には良いニュースと悪いニュースの2つがあってね。藤丸君はどれが聞きたいかな?」


【良いニュースから聞く】←
【悪いニュースから聞くよ】
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/20(月) 23:35:01.14 ID:OA45CRfu0
オベロン「うん。君が選ぶとしたらそれだね。じゃあその良いニュースというのはねぇ・・・」


オベロン「つい今朝ごろ、ソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民らがロンディニウムに向かっていくと話があったんだ。円卓軍に入るために。」

アルトリアたち「!」その事に驚く

【もしかして・・・・二代目ガウェインを倒したから?】
【それとも・・・・ブルーナを倒したから?】←

オベロン「いや、その両方さ!今さらだと思うが、二代目妖精騎士ガウェインが倒れ、ブルーナも氏族の長から失脚した話はもう既に知れ渡っている。」

オベロン「いつこのような噂話が広まったのはわからないけど、この噂を流してくれた妖精には感謝しなくちゃね?」

【それって自分の事だよね?】←
【遠回しに言ったってわかるよ?】

オベロン「あっ・・・・やっぱり・・・?」残念な表情をする


オベロン「でも重要なのはアルトリア・・・つまり『予言の子』への期待が悪い方向から良い方向に傾き、それらの期待が本物になった、という事さ。」

オベロン「しかもブルーナの部下だった兵士から聞いたのだけど、昨日、ソールズベリーにウッドワス軍からの救援らしき部隊が来ていたという噂話があったのだけど・・・」

ルージュ「えぇ!?ウッドワスとその軍勢の救援がソールズベリーの城壁の外側にいたというの!?いったいなんのために・・・」

オベロン「うん。おそらくブルーナが蒼毒の解毒薬生成の要となるサラマンダー所長を逃がすための策か、或いはもしもの為の援軍なのか・・・。」

オベロン「だが、肝心の救援であるウッドワスたちは、外からのブルーナの蒼毒の量が多すぎて、皮肉にもウッドワスはその状況から自身らの救援は必要なかったと判断して、」

オベロン「ウッドワスと救援部隊はすぐに東の野営地へ帰っちゃったんだ。せっかくわざわざロンディニウムの包皮網を切り崩して来た救援部隊なのにね?」

オベロン「要は汎人類史のことわざに言う、骨折り損のなんとやらっと言うわけさ?」

【そうだったんだ・・・】
【(もしウッドワスがブルーナの救援に応じて来ていたとしたら、どうなってたか・・・)】←


オベロン「だがその急遽編成された救援部隊の来訪が仇となり、ロンディニウムを確実に包囲していたウッドワス軍の包囲網に綻びが発生した。」

オベロン「その綻びの隙を付き、ノリッジからロンディニウムへ人材を含む数多くの補充がなされていると妖精たちの中で数多く噂されているんだ。」

オベロン「ノリッジへ帰り、円卓軍志願の者を引き連れて帰ってきた元・シェフィールドの住民たちの存在も確認されている。これはマタのないチャンスといっても良いくらいだ。」

オベロン「キャメロットからの2倍の数の援軍には及ばないかもしれないけど、このままこちらが打って出られるだけの戦力さえ集まれば―――」

介人「あぁ〜!?女王軍の援軍が来る前に、ウッドワスという牙の妖精を倒す事が出来る!」

オベロン「そうだよ介人!このまま各地から戦力が補充されていれば、だけどね。でもそれでも僕たちにとってはとても大きな進展だ!」

オベロン「2個目の『巡礼の鐘』も鳴り響き、ブルーナの失脚にも貢献したことで、『予言の子』の評判は確実に上がってきている。」

オベロン「正に以前、村正が言ってた、一石六鳥のように話題の上書きが成されたって事になるからね?」ニコッ!(笑顔で言う)

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・(恥ずかしがっている)


【これは凄いことだよ、アルトリア!】←
【さすが【予言の子】って奴だね?】

アルトリア「そ、そうかなぁ〜〜?でも照れるなぁぁ〜〜・・」照れている

千子村正「ああ。自分が言うのもアレだが、まさか一石六鳥の如くに事がうまく進むとは思わなかったなぁ?」

千子村正「・・そんで、お前さんが言う悪い話ってぇのは何の話だ?お前さんが言うからには、何か不吉な予感がするのだと思うのだが・・・」

オベロン「ああそれね・・・。それについては単刀直入に君たちみんなに・・・特にアルトとその家族たちに言わなければならない事がある。―――」


オベロン「――ブルーナが牢屋の中で死んだ。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――!?」

【死んだって、まさか!?】
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/22(水) 23:57:53.83 ID:w3pogg5C0
メリュジーヌ「ちょっと待って、ブルーナが死んだって・・・。君、あまりにも冗談が過ぎるんじゃないのかい?」ジロッ!(怪しんでいる)

オベロン「いや、これは本当の事だ。今朝、製毒工場の周りを飛んでいたら、オーロラ派の連中がそこで何かに騒いでいたのを見かけてね?」

オベロン「話を聞いて見たところ、牢屋で警備をしていた兵士が何かの毒のようなモノで殺されており、、その兵士の2・3人がその毒によって苦しんで死んだ後がほとんどだった・・」

オベロン「そして兵士たちが警備していた牢屋には捕らえていたはずのブルーナがどこにも存在せず、彼女が来ていた服のみが残されていたんだ。」


シュルッ、バサッ・・・(証拠となるブルーナのドレス(ビニール袋入り)を取り出すオベロン)


スズカ「これって・・・ちょっとそれ、私に見せてくれませんか?」

オベロン「良いよ。ブルーナが死んだと思われる場所に残ってた彼女の遺留品だからね?好きなだけ調べれば良いさ。」シュルッ。(スズカにそれを渡す)

スズカ「ええ・・・・」シュルッ、ピィィ〜〜パパパッ!(袋入りのブルーナのドレスを受け取り、それをサーチしていく)


トリスタン「オベロン殿、いくらブルーナの着ていた服が残ってたとしても、牢屋に捕らえているブルーナが死んだ事にはならないと思います。」

トリスタン「確かに彼女の力である蒼毒の異端の亜鈴は、ミセス・メリュジーヌの決死の攻撃により、彼女の翅は斬られ、彼女の力は失われました。」

トリスタン「しかし力をなくしたとはいえ、ブルーナは妖精である事には変わりません。妖精である以上、彼女があのままで終わるわけがありません。」

トリスタン「オベロン殿が牢屋で見つけたブルーナの服でさえも、ブルーナが隙を付いて牢屋を脱獄し、何処かへ姿を眩ます為に、着ていた服を脱ぎ捨てた可能性があります。ですから・・」

アルト「ああ。その為にもオーロラ派の面々と話し合い、ブルーナを牢屋に入れて、彼女が知る情報を聞き出すだけ聞き出すという事でオーロラ派と会談を締結して・・・」

アルト「ブルーナはオーロラ派の監視下に置かれたが、それでもブルーナは俺たちやオーロラ派にとっての利用価値がある妖精として生かしたまま捕らえているんだ。」

アルト「だから、俺たちにとってもオーロラ派にとっても、あの牢屋でブルーナを殺すにはそのような道理もないし、メリットもない。だからブルーナが消えたとしたら、恐らく自力で出たのだと・・・」

オベロン「それについては僕も同じさ。いまブル―ナを殺したところで、彼女からイレギュラーズなどの秘密を聞き出す事ができなくなるし、それはオーロラ派の妖精たちも同じ事だ。」

オベロン「僕もブルーナがあの牢屋の中でにわかに死んだなんて信じられなかったさ。彼女のあの性根の悪さから、トリスタンの言った通り、隙を付いて逃げ出したんじゃないかと思っていた・・」

オベロン「でも牢屋を警備してた者の中で、辛うじて毒を盛られずに生き残った兵士が居て、その兵士から話を聞いてみたところ・・・」

オベロン「彼は昨日、工場内を警備をしていたところ、目の前に砂のようなモノが突然と襲いかかってきて、気が付いたら床で朝まで眠っていたと・・・」

【砂のようなモノで眠らされたって事?】
【もしかしてその砂って・・・】←

アルト「――妖精騎士アグラヴェインか!砂が兵士の前に襲ってきて、その兵士を眠らせたということは、その襲ってきた砂は・・彼女が持つ3つの力の1つである夢の砂の力・・・」

アルト「夢の砂を操れるのは、このブリテンの中で妖精騎士アグラヴェインしかいないし、彼女がブルーナが囚われている牢屋に来ていたとしたら・・」


スズカ「――!?。・・これって!オベロンさん、兵士たちが何か毒のようなモノによって死んだというのは本当の事なのだけど、それはただの毒ではわないわ。」

スズカ「オーロラ派の兵士たちを殺したという毒・・・・それはブルーナの異端の亜鈴である『蒼毒』の毒素によって、兵士たちは殺されたのよ。」

アルトたち「―――!?」驚愕する

【『蒼毒』ってまさか・・・・】
【でもそれは、メリュジーヌによってもう使えなくなったんじゃ・・・】←
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/24(金) 23:13:29.08 ID:LOl+FEqR0
アルト「いや、確かにブルーナはメリュジーヌの決死の攻撃で蒼毒の力を操るアンテナである背中の翅を斬られた事で蒼毒の力は失われたと思っていた。」

アルト「だがそもそもブルーナの蒼毒の力は元々妖精騎士アグラヴェインが國家試験を通じてブルーナに譲受されたモノであり、異端の亜鈴は妖精騎士アグラヴェインの一部に過ぎない。」

アルト「妖精騎士アグラヴェインの力の一部である以上、異端の亜鈴の力を復元する能力を彼女は持っていて、彼女はブルーナが捕らえられた牢屋に忍びこみ・・・」

アルト「ブルーナを助けると見せかけて、何かしらの力でブルーナの蒼毒の力を暴走させて、ブルーナの遺体が消えてなくなるぐらいに蒼毒の力の暴発で殺したんだ。」

アルト「その際にそれらの余波で蒼毒の毒素が監房中に広まって、気絶や眠りだけで済んだオーロラ派も巻き込き、ブルーナの暴走した蒼毒の毒素でみんな毒殺されたんだ。」

【殺されたって・・・そんな・・・】
【いったい何の理由で・・・】←

バーゲスト「それが妖精騎士アグラヴェインの部下である異端の妖精たち(イレギュラーズ)としての共通ルールというのかわからないが、わかることがあるとすれば・・・」

バーゲスト「負けた者には死を与え、その者たちの持ってた全てを彼女(妖精騎士アグラヴェイン)のスチール(奪取)によって全て奪っていく事と・・・」

バーゲスト「妖精騎士アグラヴェインの着名を受けている自身が3つの特殊な力を持つ人間である事を、他のブリテンの妖精たちに漏らさぬように口封じをしていっているのかの2つだな。」

ダ・ヴィンチちゃん「確かにそれについては後者の方がアグラヴェインがやりそうな事だと私は思うね。彼女は常に自身がアルトと同じ世界から来た人間である事を誰かに知られぬように行動している」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの事もまた、彼女から妖精騎士アグラヴェインに関する事をブルーナの口から割り出さぬよう、ブルーナを殺して口封じをしたに違いないわね。」

アルト「ああ・・それについては俺も同感だよ。だとすればノリッジでダルダンを殺し、ノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にさせた真犯人は・・・妖精騎士アグラヴェインただ1人だ。」

立花響「・・・なんで妖精騎士アグラヴェインさんは同じイレギュラーズの仲間を平気で殺す事が出来るのですか?私たちの敵とはいえ、負けたからって、こんな仕打ちは間違っているよ・・・」悲しげに言う

月読調「響・・・」

アルトリア「・・・・・・・・・」悲しそうな顔をする響を見て・・・


カイニス「決まりだな!アイツ(妖精騎士アグラヴェイン)はノリッジでアルトたちに倒されたダルダンにトドメを刺して殺し、恰も『予言の子』がダルダンを殺したように仕掛けていき・・」

カイニス「それによってノリッジの妖精たちを再び疑心暗鬼にし、『予言の子』勢力とノリッジの妖精たちとの連携を妨害しつつ、ダルダンから情報を聞き出せぬようにダルダンを消した。」

カイニス「そしてついさっき負けたばかりのブルーナでさえも、そいつから情報を聞き出さないよう、何らかの手段でソールズベリーに侵入し、ブルーナの奴を蒼毒の力の暴走で殺した。」

カイニス「つまりアイツ以外のイレギュラーズのメンバーはアイツにとって使える『駒』でしか見ていない。なんたって他の連中は正真正銘の妖精であって、当の本人は妖精の身分を偽って居座る異界からの人間だからな。」

オベロン「ああ。アルトと同じ世界から来た人間である彼女にとって、女王モルガンや女王軍側の妖精たちに自身が人間である事を知られれば、忽ち彼女はモルガンや女王軍から命を狙われることになる。」

オベロン「だから自身の手駒であるイレギュラーズが負けた際、妖精である彼らの口から彼女自身の情報が漏洩しないよう、敗北したメンバーから消していき、」

オベロン「そして必要であるならば、敗北したメンバーの死を利用し、ダルダンの時のように妖精たちに不安と混乱を播いて、彼女への追求を拡散させていく・・。」

オベロン「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

アルト「ああ。妖精國の妖精たちに妖精眼がない事を良い事に、彼女の知恵と策略で妖精たちを騙し、俺たちにその罪をなすり付けてくるからな・・。」

【確かにそうだ。】
【(その彼女に対して、俺たちは勝てるというのか・・?)】←


オベロン「――たけど今回はダルダンの時とは違って、妖精騎士アグラヴェインがブルーナを殺したという証言もあるし、目撃者と言える人物も存在する。」

オベロン「ブルーナを殺した犯人が『予言の子』ではないと確証が得られた以上、ノリッジの妖精たちと同じようにソールズベリーの妖精たちを疑心暗鬼にする事はない。」

オベロン「従って、ブルーナがここで死んだところでこちらの不利になる事は一切もない。むしろ氏族長の地位から失脚したブルーナの事なんか、妖精たちにとって、興味の対象外になっているからね?」

オベロン「けど、ソールズベリーにいる『オーロラ派』や『ソールズベリーの反乱軍』がこちらに味方する素振りを見せていない以上、安心するにはまだ早い・・」

オベロン「彼らを含むソールズベリーにいる戦力を味方にする為にも、彼らとすぐにでも話し合いをする必要があるのは確かだね。」

アルトたち、アルトリアたち「――――――――。」頷く

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルがコーラル・オルラントしてアルトたちの家族に迎え入れた事に対し、アルトリアたちは拍手喝采でアドニスとコーラルの結婚の許しを得たことに対して祝福をし・・・

オベロンからブルーナが昨晩の夜に殺されたことを話し、アルトたちみんなは動揺しつつもその状況を受け入れていき、

みんなはこれから対峙するであろうウッドワス軍と2倍の援軍の女王軍への闘いに備え、みんなはそれに向けて事を進めていくのであった。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/25(土) 23:00:32.79 ID:XcHorzzg0
それから数分後・・・・トネリコ大聖堂:聖堂内


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(ソールズベリーの住民たちが集まっている)


コーラル「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・」フムフム・・(主張を聞いていく)

アルトリア「――――――――」ペラペラペラ・・・(主張を話していく)

オベロン「―――――――」ペラペラペラ・・・(話を進めていく)

ソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・。」話に納得する

コーラル、アルトリアたち「―――――――」頷いていく

――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリーの住民たちとの話し合いから数分後・・・マイクの店の裏庭の近くにて・・


マイク「本当にまた行っちゃうのかい、ダビンチ。いくらあのウッドワス様の軍勢や女王軍の兵と戦う為とはいえ、またオイラの元から離れていくなんて・・・」

マイク「次はいつ戻るんだい?ダビンチがいないとこっちは寂しくてしょうがないんだよ〜〜・・・」困り顔

ダ・ヴィンチちゃん「ほんとごめんね、マイク。私たちが知らなかったとはいえ、私が留守にしている間に捕まってしまったばかりだというのにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「でもねマイク・・これはこれからの君たちの為でもあるし、もう二度とソールズベリーにあんな悲劇を起こさせないようにする為でもあるからね?」

マイク「うん・・・まぁそうだよね。オイラがダビンチたちと付いていったところで、オイラはダビンチたちの足手纏いになるだけになるかもしれないからね・・・・・。」

マイク「オイラはここで待っているよ。いつものようにオイラの店で、みんなの事を喜ばせるようなモノゴトをいっぱい出来るようにして、ダビンチの事をびっくりさせるようなモノを作って待っているからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。でも新しいコトに手を出し過ぎるのは程ほどにね?色んなコトに挑戦しすぎて、後で困るようなことになったら大変だからね?」

マイク「う、うんそうだよな。ダビンチがそう言うのなら、オイラも出来るだけ気をつけるよ。」

マイク「あっ、それと藤丸君だったね?君たちの事はダビンチのトモダチというのだから信じられるけど、だからってダビンチを無理させるような事はするんじゃないぞ!」

マイク「ダビンチだけじゃない、オイラのトモダチのシラベちゃんにも迷惑をかけるような事をするんじゃないぞ!2人に何かあったら、このオイラが許さないからな!」

【わかっているよ!】
【大丈夫大丈夫!】←

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・ふふっ。」笑みを見せる


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ女史殿、藤丸殿、こちらはもう既にロンディニウムへ出発する用意は馬っちりと出来ていますが、そちらの方は準備は出来ていますか?」

レッド・ラ・ビット「アルトリア殿は昨日の夜の寝不足で既に馬車の中で寝ていますし、ゾックスたちも準備万端だと言ってますよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、わかっているよ。こちらもこちらで、いつでもロンディニウムへ戻る準備は出来ているのだけど、あともう少しだけ待ってくれるかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「いまロンディニウムへ向かえば、しばらくの間はソールズベリーに戻れないからね。私たちにとっても、アルトたちにとってもね?」

レッド・ラ・ビット「!。確かにそうですよね・・・その為にここでの最後の準備として、こちらに寄るとみんなで話し合ってましたからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「ええ。」頷く


ジィィィ〜〜・・・(マイクの店の裏庭に目を向けていくダ・ヴィンチたち)
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 00:14:58.77 ID:1HPqTQ5b0
マイクの店の裏庭:オーロラ様のお墓がある所


ズラァァ〜〜〜・・・(お墓の前には沢山のお供え物が置いてある)

スゥゥゥ・・・(布に巻かれた『オーロラの翅』と花束を供えるコーラル)


コーラル、アドニス「・・・・・・・・・」しゃがんで合掌している

メリュジーヌ、アルト、バーゲスト「・・・・・・・」合掌している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、ガイル、スズカ「・・・・・・・・」合掌している

ハベトロット、立花響、月読調「・・・・・・・・」一緒に合唱している


千子村正「墓参りは済んだか?こっちの方はもうロンディニウムへ戻る準備は万端だぞ。」

アルト「ああわかっている。みんな行くよ。」呼びかける

バーゲスト「ええ・・・・アドニス、コーラル。」

コーラル「ええ・・・・・・」スゥゥゥ〜〜・・(ゆっくりと立ち上がり・・・)

コーラル「・・・・・・・・・」ジィィィ〜〜・・・(オーロラ様のお墓を見つめていく)

―――――――――――――――――――
回想シーン:昨日の夜(アドニスとコーラルの初夜、コーラルの心の中)


コーラル「――私の心から出て行きなさい!オーロラ!!」ギィィィーン、ビカァァーーーン!!


ビカァァーーーン!!(純恋愛の宝石の光が辺り全てを照らし出す)

妖精亡主・オーロラ「アッ・・・アァッ・・・アァァァァァ〜〜〜!?」ギラァァーーン、バァァーーーン!(全てが蒸発する)

―――――――――――――――――――

コーラル「(さようなら、オーロラ。あなたとはもうこの先どんな事があっても、あなたの事を思い返すようなことはいたしません。)」

コーラル「(私はもう1人ではありません。私には夫であるアドニス様もいるし、家族として迎えてくれたアルト様たちもいます。ですので・・)」

コーラル「(オーロラ。あなたはどうか、あの世のどこかで私があなたより幸せになっていく様をどうか見守るだけでお願いいたします・・

コーラル「(どうかあなたは私の想いでの中で、じっとしててくださいませ・・・)」


アドニス「コーラル・・・・もう行こうか?」スゥッ・・(肩を寄せる)

コーラル「はい。」頷く


タッタッタッタッタッ・・・・・・(オーロラ様のお墓から去っていくアルトたち)

―――――――――――――――――――――――――――

大聖堂にて、ソールズベリーの住民たちとの対話と交渉を済ませ、ウッドワス軍との闘いに向けてロンディニウムへと出発するアルトたちとアルトリアたち。

ロンディニウムへと出発する際、最後の寄り道としてマイクの店の裏庭にあるオーロラ様のお墓の前に立ち寄り、そこでアルトたちはオーロラへの手向けとして、墓前の前で合掌をしていき、

コーラルは心の中でオーロラへの最後の別れを告げ、アルトたちとアルトリアたちは、風と自由の街:ソールズベリーから旅立っていった・・・。


オーロラ様のお墓の前には、コーラルによって添えられた綺麗な花束と布に包まれた黒く枯れた『オーロラの翅』が添えられており、

同じく表紙に『さようなら』と書かれた文字が書かれた手紙が『オーロラの翅』の側に添えられていたのであった。
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/26(日) 22:39:40.09 ID:1HPqTQ5b0
ソールズベリーから出発して数時間後・・・妖精國ブリテン:南部平原にて・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ビュゥゥーーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの移動手段の音が聞こえる)

―――――――――――――――――――――――――
ジープワゴンの方(アドニスたち)では・・・・


アドニス「――――――」ニコニコ!(笑顔で運転している)

コーラル「ウフフフフ!」ニコニコ!(笑顔で助手席に座っている)


セツノ「ウフフ・・アドニスとコーラル、2人とも喜んでいる・・・夫婦になってさらに仲良くなった・・。セツノ、2人が仲良くしているの、とても嬉しい。」

ハベトロット「うんうん!アドニスもコーラルも、お互いにラブラブでとても良い結婚ができて、さぞかし良い感じじゃないか!」

ハベトロット「2人とも、これから先に何があろうとも、2人は互いに支えあい、さらにラブラブで良い夫婦となっていくのが、楽しみだね!」

セツノ「うん!」頷く

ジョルニたち「――――――――」ニコッ!(笑顔で頷く)

――――――――――――――――――――――――――
レッド・ラ・ビットの馬車(アルトたちとアルトリアたち)の方では・・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ロンディニウムへ向かって走っていく)


レッド・ラ・ビット「ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴がなくなり、どうにか最短ルートでロンディニウムに向けて走れますよ、皆さま方。」

アルト「ああ。この調子で行けば、今日中の夕方にはロンディニウムへ着けるな。モースや悪妖精みたいな邪魔が入らなければね?」

レッド・ラ・ビット「ええ。1つ聞きたいのですが・・・アルトリア殿、2つ目の『巡礼の鐘』が鳴った際に何かお変わりになったところはありますでしょうか?」

レッド・ラ・ビット「私から思うに昨日の闘いに勝利した直後、アルトリア殿から発する“圧”を強く感じ、速さ・スピード・駆け足などがかなりパワーアップしたんだと思われています。」

アルトリア「ウフッ、ウフフフフ・・・・ムニャムニャムニャ・・・・」グーグーグー・・・(にやけてながら寝ている)

レッド・ラ・ビット「・・とまぁ、今、馬車の中で寝ているアルトリア殿には先ほど言った“圧”というモノが発生しておらず、本当に強くなっているのか、ここからの私にはわかりません・・。」

オベロン「ああ〜それは多分、アルトリアがただ寝ているからだと思うからね。誰だって、寝ている時はいくら妖精でも全体的に無防備になるからね?」

オベロン「まぁ〜彼女が寝ていようと起きていようと、今の彼女からして他のイレギュラーズを彼女1人で倒す事はとてもじゃないほど無理だと思うね。」

オベロン「僕が言うに『千姿変化のレオンゴン』でならギリギリいけそうだけど、他のイレギュラーズでなら、忽ち彼女は返り討ちに遭ってやられちゃうだけだね?」

オベロン「彼女が起きて僕たちに言う事があるとすれば・・・“そうだよね・・・そもそも私の実力がゴミだもんね・・。”っと自分で自分に皮肉を言いつけるに違いないかもしれないからね?」

アルトリア「ZZZZ〜〜〜・・・・・」ZZZZ・・・・(嫌な顔をしながら寝ている)

【(もしかして、寝ながら聞いてた?)】
【もうそれくらいにしよ、オベロン?】←


ダ・ヴィンチちゃん「ああ。アルトリアの魔術・・・妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。その数が増えているのは明白だ。妖精も人間も、この神経は生まれついて決まっている。」

ダ・ヴィンチちゃん「それが“鍛えられて強くなる”のではなく、“神経の数そのものが増える”というのは前例のない事だ。間違いなくアルトリアが特別である証しだよ。」

アルト「――?。それはどういう事なんだ?」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 09:23:29.25 ID:/ErlfBAs0
ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それに藤丸君。妖精國の妖精には2種類があって、『生まれた時から姿が変わらないもの』と『段階ごとに姿が変わるもの』があるとは聞いている。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアとバーゲストは『段階ごとに姿が変わるもの』であり、メリュジーヌやハベトロット、コーラルとかは『生まれた時から姿が変わらないもの』と、このように妖精の種類はそれぞれあるのだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それでも、能力値が大きく成長する、という妖精はあまり例がない。“目的を失う”“輝きを失う”といった事による、魔力量の退化はあるけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアルトたちに至っては私たちが知っている妖精の知識から見て、とてもじゃないほどに前例というものが存在しないと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲストやメリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアのような妖精妻に至っては、夫と結婚した際、婚約指輪のように装着した『純恋愛の宝石』の力と祝福によって、」

ダ・ヴィンチちゃん「3年前まで抱えていたはずの『呪い』が忽然と消え去り、装着した妻の望むままに胸や顔などの体型を成長するかのように変化させ、そしてなによりも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「この妖精國では本来、妖精も人間にはない生殖と繁殖機能・・即ち“子供を産む”という概念を妖精妻たちの子宮に付与させ、2人の間に子供が出来るようにさせた。」

ダ・ヴィンチちゃん「そしてそれぞれ場所は違っても、妖精妻たちの子宮に宿った赤ちゃんたち・・・つまりジョルニたちやリノアちゃんのような『人間と妖精の間の子供』を出産し、やがてその子供たちが成長していき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その子供たちが持つ亜鈴でも魔術でも異なる力を持ち、それらの力は彼らの成長や鍛え方で強くなり、そして何よりも他の妖精たちとは違う一環として、」

ダ・ヴィンチちゃん「彼ら自身らの『覚醒』によって、所持している力と更に異なる能力を持ち、デメリット付きだがその能力は桁違いといっても良いさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「しかし蒼毒のブルーナは『純恋愛の宝石』を所持していないし、結婚相手もいない、妖精騎士アグラヴェインによって力を与えられただけにも関わらず、」

ダ・ヴィンチちゃん「ソールズベリーでの闘いでは与えられた自身の異端の亜鈴である『蒼毒』の力を『覚醒』したかのように進化させて、私たちを絶体絶命まで追い詰めていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの身に何が起こったのかはわからないが、彼女とバーゲストたちはこの妖精國の妖精とは全く異なる形で能力値が大きく成長する事は、私にとってもとても疑問視するものだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


レッド・ラ・ビット「ダ・ヴィンチ殿、いま話をしているところで割り込んですみませんが・・・―――」

レッド・ラ・ビット「――前方に牙の氏族の部隊がいます。しかもその部隊が妖精の集団を襲っているようなのですが、いかがなモノで?」

オベロン、アルト、ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【反応が軽いよ、レッド・ラ・ビット!】
【話の途中だが、ウッドワス軍だね!】←


オベロン「ああ見ればわかるよ!おそらくあの牙の氏族はウッドワス軍の哨戒部隊だと思う。なんでこんな場所に哨戒部隊がいるのは謎なのだけど。」

オベロン「それとあの妖精の群衆・・・おそらく今朝、僕がみんなに話したというソールズベリーの住民やノリッジから逃げてきた難民たちだと思うよね!」

オベロン「ウッドワスの奴め、ブルーナの件の憂さ晴らしに先手を打って、これ以上の円卓軍の戦力補充を妨害しようとしているのか!」

アルト「らしいな。藤丸、ダ・ヴィンチ、難民たちを助けに行くぞ!」

【わかっている!】
【難民たちを助けよう!】←


キィィ〜〜!!ガバッ、タタタタタァァーー!(馬車を止め、妖精の難民たちの救援に向かうアルトたちとカルデアのマスターたち)


オベロン「おい起きろ!起きるんだアルトリア!」ペチペチペチ!(アルトリアの頬を叩く)

アルトリア「・・・・ウ、ウゥゥ〜ン・・・・・。なに・・・?もうロンディニウムへ着いたの・・・?ふぁぁ〜眠い・・・。」ウトウト・・(眠そうに起きる)

オベロン「ウッドワス軍が目の前でアルトたちと戦っているんだ!君も早く援護に向かいたまえ!」

オベロン「それとも君は、睡眠不足を理由に君が調子に乗れないから、偽者の『予言の子』であるアルトたちに任せて、自分は呑気に昼寝を続けるというのかい?」

アルトリア「!?。そんなわけないよオベロン!行くに決まっているでしょうが!もーう!」ムカムカムカ!(怒りを見せる)


スタッ、タッタッタッタッタァァーー!(不機嫌そうにアルトたちの元へ駆け付けるアルトリア)


ソールズベリーから出発し、ロンディニウムへの帰路を急いで進んで行くアルトたちとアルトリアたち。

その道中、ウッドワス軍の哨戒部隊と思いし牙の氏族の群衆が、ロンディニウムへと向かうソールズベリーの住民やノリッジからの難民たちの集団に襲っており、

それらを見かけたアルトたちは急いで襲われている難民たちの救援に向かい、オベロンに叩き起こされたアルトリアもまた、寝起きで不機嫌ながらもアルトたちの元へ向かうのであった。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 22:15:56.07 ID:/ErlfBAs0
アルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:トネリコ大聖堂 堂内にて・・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・・・(多くの妖精たちと人間たちが集まっている)


オーロラ派の指導者「我らの憎き蒼毒のブルーナは失墜し、ソールズベリーは『予言の子』と『境界なき勇士団』によって奴の支配から解放された!」

オーロラ派の指導者「ソールズベリーの鐘は鳴り、今度の戦争による戦火はより激しい勢いで増していくと思われる。しかし我らは恐れずに立ち上がる!」

オーロラ派の指導者「我らはオーロラ様の意思を継ぎ、妖精國を支配する女王モルガンを打倒するために我々はより一層の団結を築き上げようではないか!」

オーロラ派の者たち「オォォォォ〜〜〜〜!!」ワーワーワーー!!(歓声をあげていく)


オーロラ派の妖精1「しかしオーロラ様の後継者とも言えるコーラル様がまさか先陣に向かうかのように、『境界なき勇士団』らと一緒にロンディニウムへ行ってしまわれるとはなぁ〜・・」

オーロラ派の妖精2「コーラル様は自ら、風の氏族の氏族長の代理に名乗りを上げ、我らを導くオーロラ様の後継者として残ってくれると思ってましたのだが・・・」

オーロラ派の妖精2「3年前までは人間たちを『下等生物』と蔑んでいたコーラル様なのですが、今になっては妖精や人間でさえも区別を問わず『下等生物』であると蔑み、」

オーロラ派の妖精2「あの人間と妖精と区別が付かない男の子と仲良くし、ソールズベリーの留守を我らに任せ、コーラル様自身はロンディニウムへ向かってしまうとはねぇ・・・」

オーロラ派の妖精3「コーラル様って3年前・・・オーロラ様が近くで陵辱されている中で、コーラル様は何もせずにその場で座っており、」

オーロラ派の妖精3「主人であるはずのオーロラ様を助けずに見殺しにしたコーラル様が風の氏族の長の代理を務めるなんか出来るはずがないと思いますが・・・」

オーロラ派の妖精1「うむ。オーロラ様を見殺しにした身とはいえ、コーラル様はそれらの罪を必ず償うと先ほど演説台で仰り、そしてその証明を知らしめる行動として、」

オーロラ派の妖精1「コーラル様自らがロンディニウムで起こりえる戦地に赴き、『予言の子』と『境界なき勇士団』と共にウッドワスの軍勢と女王軍を打ち倒すと明言ましたからな。」

オーロラ派の妖精1「それにコーラル様は、もしロンディニウムでの戦に敗北した場合に供え、そこからの難民の受け入れと護衛の為に、我らの『オーロラ派』の救援は必要ないと仰られていました。」

オーロラ派の妖精1「確かに先の事を考えるとすれば、戦略的にもいい判断だと思われるのですが・・・」


オーロラ派の指導者「確かにコーラル様は我らの信頼を得るために、氏族の長の代理の身であるにも関わらず、『境界なき勇士団』の者たちと共に戦地に向かわれてしまいました。」

オーロラ派の指導者「ですがそれはコーラル様がその身を通し、女王モルガンとその女王軍の脅威に立ち向かい、我らに女王モルガンへの叛逆に激励を促しに向かったのです。」

オーロラ派の指導者「我らはコーラル様の激励に答えるためにも、我らは一日でも早く、オーロラ様の『娘』をお救いしなければならないです。」

オーロラ派の指導者「先日、そのオーロラ様の『娘』の居場所を聞き出すはずのブルーナが妖精騎士アグラヴェインに殺され、またしても『娘』の存在の安否と居場所の特定が成されませんでしたが・・・・」

オーロラ派の指導者「オーロラ様は必ず蘇る!オーロラ様の『娘』を我らの元へ取り返し、オーロラ様の意思がその娘の心に引き継いでいると確証を得たその時、」

オーロラ派の指導者「オーロラ様はこのブリテンの地に蘇り、ソールズベリーいや、このブリテンの真なる女王として復権を果たすであろう。」


ガヤガヤガヤガヤガヤ!ワーーワーーワーーワーー!(更に歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)


オーロラ派の妖精たち「指導者様の言う通りだ!コーラル様は何をしようとも、その行動はオーロラ様の復活に貢献し、オーロラ様の復権の礎となるであろう!」

オーロラ派の妖精「まこと、オーロラ様こそ理想の女王・・・真に妖精と人間を繋げてくれるお方!我らのオーロラ様の復活こそ、我らの生きる最大の『目的』である!」

オーロラ派の妖精たち「我らが解放軍一同、そしてオーロラ様復活の構成員一同、命を賭してでもオーロラ様の復活を、オーロラ様の復権を成し遂げて見せましょうぞ!!」


ワーーワーーワーーワーー!(歓声を上げていくオーロラ派の妖精たち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトたちが南部の平原でウッドワス軍の哨戒部隊と戦っているその頃、ソールズベリーではオーロラ派の群衆たちによる激励会が行なわれており、

オーロラ派の者たちはコーラルがロンディニウムへ言った事を、死したオーロラの復活への礎として感じており、オーロラ派の者たちはそれに感化してさらに激励を促していた。

それはまるで何処かの宗教団体の熱狂的な激励であり、彼らの信仰とも言えるその激励は、瞬く間に大聖堂にいる者たち全てに浸透していくのであった。
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/27(月) 23:47:33.40 ID:/ErlfBAs0
第41節:決戦準備(T)〜武器作りと特訓と王の器〜
―――――――――――――――――――――――――――
円卓軍の拠点:廃都 ロンディニウム


助けられた難民たち「――――――――」コクッ、タッタッタッタッ・・・(お礼を言ってロンディニウムへ入城していく)

アルトたち、アルトリアたち「―――――――――」タッタッタッタッタッ・・・(ロンディニウムへ入城していく)

―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:大広間


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!(前以上に多くの妖精たちと人間たちが賑わっている)


【なんとか難民たちと一緒に日没前に帰れたね・・・】
【それでもたった3日しか経ってないのに・・・】←

アルトリア「うん、目に見えて人が増えてるよね、これ!?」驚いている

ワグ「だろだろ−?東門から南門から、もう朝から大盛況なんだよ!アルトの大旦那!ガイルの兄貴!」

ロブ「おうよ。これもアルトの大旦那たちやアルトリアの姉貴たちが、あのイレギュラーズの幹部2翅を倒し、ソールズベリーから『巡礼の鐘』が聞こえた事もあるからな!」

ワグ「ああ!今さっきアルトたちみんなが助けた円卓軍志望の集団から聞いたばかりだが、あのニュースにはみんなも驚いたぐらいだからな!」

パーシヴァル「ええ。よく戻られました、皆々さん。心配はしておりましたが、それでも大事なく生きて戻ってきた事が何よりです。」

ウェールズの妖精たち「キィキィキィ!(おかえり!おかえり!帰ってきた!帰ってきた!僕たちの救世主様!僕たちの救世主様!)」喜んでいる

【ただいま、ロブ、ワグ、パーシヴァル、それにみんな!】
【この賑わいは、やっぱり・・・?】←


アルトリア「パーシヴァルさん、この妖精と人間の増え方は、やっぱり・・・・・・?」

パーシヴァル「はい。ノリッジからの入隊希望者と、ロンディニウムへの移転希望者です。これでも内部に迎え入れたのは全体の4分の3で、残りの希望者はノリッジに留まってもらっています。」

ぺぺロン伯爵「そうなの。ノリッジへ帰還するシェフィールドの住民たちとの入れ替えで大変だったけど、その帰還する住民たちの数が少なかったのが幸いだったわね。」

ボガード「ああ。昨日のブルーナからの余計なお節介によるウッドワス軍の包囲網の手薄化と夜中の隙を付いて、ノリッジからの支援物資と共に円卓軍希望者を入城させたのだが・・」

ぺぺロン伯爵「そうそう。ウッドワスはその事で急遽、哨戒部隊を配置した事もあって、残りの希望者はこの戦いが終わってからって入れるって話をまとめたから、ね?」

メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵!それにボガードも!2人ともこっちに来たと言うのだね?」

ぺぺロン伯爵「ええ、いよいよ決戦の空気でしょ?ノリッジで報告を聞いているだけなんて勿体なくて、やって来ちゃった♡」

ぺぺロン伯爵「ボガードもそう、ノリッジでアルト君の凱旋を聞いてて、彼、もう居ても立ってもいられずにわたしと一緒にきたのよ♡」

ボガード「ああ。」頷く

【たのもしいよ、ぺぺさん】
【来てくれてありがとう、ボガード】←


ボガード「うむ。だが別に俺は、我が友であるアルトの助けになる為に来たのだが、それとは別に私から皆に伝えたい事があって、ぺぺロン伯爵と共に来たのだからな。」

アルト「???。伝えたいことだって?」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/28(火) 23:56:15.40 ID:4Uya0jfi0
ボガード「私とウッドワスとはかつて、氏族長を決める戦いを繰り広げており、戦いに勝ったウッドワスは牙の氏族長として君臨したというのは知っているよな?」

ボガード「ウッドワスはこの妖精國にいる牙の氏族の中で唯一、“亜鈴返り”という亜鈴と同等の力を持ち、その力はバーゲストたちの力と同等か、それらを凌駕する力を持っている。」

アルトリア「えっ、それってほんと!?・・・まぁそうだよね・・・だってウッドワスって、1000年前に起きた『モース戦役』でモースの“王”を倒したという伝説があったような・・なかったような・・・?」

アルトリア「そういう話はよくティンタジェルでよく聞いていたのだけど・・今の世代でウッドワスがその強い力を振るったって話を聞いたことがないのだけど・・・」

【それってヤバくない・・?】
【ウッドワスって、そんなに強いの?】←

ボガード「ああ。『モース戦役』や俺との戦い以降、ウッドワスの奴が本気で戦っている姿を見たものは、キャメロットの上級妖精でさえも見たことがないと聞いている。」

ボガード「それにウッドワスの奴はもう齢1000年も生きて、いくらあのウッドワスもまた、寄る年波には勝てずに魔力量が落ちている可能性があるからな。」

ボガード「だがな、だからってウッドワスの奴を侮ることは出来ない。奴が亜鈴返り持ちの妖精である以上、力の弱いお前たちは充分に奴への警戒を怠るなよ。」

ボガード「万が一の場合は戦地でウッドワス相手に私をぶつけるがいい。私があやつ相手に今度こそ勝利できるよう気合いを貼って戦ってやるからな!」

アルト「ああそうだな、ボガード!」シュッ・・(左腕の拳を出す)

ボガード「ああ!!」シュッ・・(右腕の拳を出す)


ガシッ!!(グータッチをするアルトとボガード)


千子村正「さすがだな、アルト。3年前からの付き合いもあって、ボガードとは親友同士まで仲良くしてやっているのだからな。」

千子村正「だがボガードも含めてぺぺロンも無茶するなよ?今あんたらに死なれたら、ノリッジをもう一度まとめる手間ができちまう。」

千子村正「それにアルト、同じ『境界なき勇士団』の仲間である以上、アンタの家族だけじゃなく、仲間の心配も気にしていくのが、一団をまとめるリーダーとして吉だと思うぜ?」

アルト「うん、そうだね。その言葉、しっかりと俺の心に刻んでおくよ。」

ぺぺロン伯爵「まあ、異星の神の使徒の村正ちゃんが他の世界の人間であるアルト君に心配をかけるなんて!ブリテンに来た甲斐があったってものね!」

千子村正「阿呆、そんなんじゃねえよ。今の儂は『予言の子』の用心棒だからな?あんたの部下であるカイニスの事を一切アルトに任せっきりにしているあんたと違ってな。」

ぺぺロン伯爵「ムッ、やだも〜・・ほんと村正は人聞きが悪いんだからねぇ〜〜?」嫌みな顔を見せる


ぺぺロン伯爵「それじゃあ私はこれから『カルデア』の関係者として真面目な話をさせて貰おうかしらねぇ?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル。アルトリア。藤丸。ダ・ヴィンチ。バーゲスト。メリュジーヌ。ボガード。」

ぺぺロン伯爵「あなたたちは私と作戦室に来て貰えるかしら?“予言の後”について私から提案があるの。」

ぺぺロン伯爵「アルト。あなたは私と藤丸たちと話をしている間、他のみんなと一緒にある場所に見学に行ってきたらどうかしら?場所はロブが教えてくれるわ。」

ぺぺロン伯爵「あなたが私に持ってこさせて“作ろうとしたモノ”、どうやらこのブリテンでも作れそうな感じで出来上がっているわよ?」

アルト「!」その事で何かに気づく

ダ・ヴィンチちゃん「???」首をかしげる


【予言の、後の話とは・・・・?】
【アルトが持ってこさせたって・・・?】←
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 09:18:09.69 ID:FYRdLaW+0
ロンディニウム:武器工房所



カン、カン、カン、カン!ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン!(鍛治師たちがあらゆる武器を作っている)

タッタッタッタッタッ・・・・・(そこにアルトたちがやって来る)


ロブ「アルトの大旦那。ここがロンディニウムで沢山の鉄の武器を作っているという大工房さ。以前よりとても手入れが良く使いやすくなっているからな。」

ロブ「ここの管理をしているのはユーミルの姉さんだ。ユーミルの姉さん、ここの炉と作業所の広さを見て、なんか一目惚れしたかのように気に入っちゃってなぁ・・・」

ロブ「“ここを新たな『鋼鉄山』の店を構える!”と言って、一度ノリッジに戻ったと思ったら、ここに移住するかのようにノリッジの店にあった道具全部持って、引っ越して来やがったんだよ。」

アルト「!。あのユーミルがか?確かにレッド・ラ・ビットの鎧や馬車のコトで随分と世話になっているからね。しかもユーミルたち2人がまさかロンディニウムへ移住してくるなんてね。」

ワグ「そうそう!ユーミルの姉貴やエイリンの姉貴も、本格的にロンディニウムに貢献すると言ってたし、ここに引っ越しに来てくれた事は大歓迎と言うべきだと思うよな!」


エイリン「!。あっ、アルトさん!ロンディニウムに帰ってきたんですね?実は私たち、この鍛冶場が気に入って、わざわざノリッジから引っ越してきたんです。」

エイリン「村正さんの思っているようにはいきませんでしたが、このように鍛冶場の炉を一回り掃除して、ここで色々と製鉄作業をしているんですよ。勿論、ウェスバーで取れた鉄でね。」

千子村正「いや充分だ。手入れの出来る職人が増えれば炉も綺麗に出来るし、製鉄が出来さえできれば、ここで多くの鉄の武器ができるからな。」

千子村正「フッ、ハルキの奴が世話になってた事もあるが、ここまで強度と精鋭なモノを作れる土の氏族の妖精は、お前たちが唯一じゃないのか?」

ユーミル「ウムウム!ワシらの『鋼鉄山』の武器がこのロンディニウムに作業所を移しただけで、このように強度も高く、より強力な鉄の武器が生成出来るようになったからな。」

ユーミル「・・やは製鉄炉の熱かのぉ?ノリッジの店の炉も良いのじゃが、ロンディニウムのようなとても熱い温度程の熱を出せぬからのぉ・・。それに土地の狭さもあるし・・・」

ユーミル「スプリガンが生きてた頃は土地を変えたとしても、土地の関係もあって炉を大きく新たに建造など出来ぬ事情があったからのぉ〜。」

ハルキ「へぇ〜そうでしたのかぁ〜・・・」


ユーミル「・・っと、それはともかくアルト殿。お主、2日ほど前にロブたちにお使いを頼んだモノがあったじゃろ?名前は確か・・・」

ユーミル「モクタン(木炭)にショウサン(硝酸)とイオウ(硫黄)と言ってたかのぉ・・・確かにそれらはぺぺロン伯爵経由でこっちに多く持ってきたのじゃが・・・」

ユーミル「そしたらぺぺロン伯爵がのぉ・・“それら”を作るのなら一緒に『コレ』も一緒に作ってみたらどうだと提案してのぉ・・・その『コレ』というのがなぁ〜・・・」タッタッタッタッ・・・(何かを取りにいく)

アルト「???。『コレ』?その『コレ』って一体・・・・?」


タッタッタッタッタッ、ガチャッ!(『コレ』の存在を机の上に置くユーミル)
https://www.rivertop.mobi/product/635#&gid=1&pid=1


アルトたち「―――!?」机に置かれた『コレ』を見て・・

ハベトロット「・・なんだこれ?これ、シェフィールドで見た黒い筒より細長くて小さくて、なんか木で出来た部分が合体しているようだけど・・・」

ワグ「コレ・・・オイラたちも色んな所で警備している兵隊たちの武器をチラホラ見ているけど、こんなモノは初めて見るような〜。コレ、新しい鉄の武器なのか?」

千子村正「ああ・・・確かにコレは鉄の武器なのだが・・儂は生前からずっと、山の中で刀鍛冶をしていたが、『コレ』らの名前は戦国の世で聞いた事がある。」

アルト「ああそれもそのはずだ・・。村正が生きていたという戦国時代にはもう既に『コレ』は織田信長などの武将たちの中で使われていたからな・・・。『コレ』の名前は・・・」


アルト、千子村正「「―――『火縄銃』だ。」」揃って言う

ロブ、ワグ、ハベトロット、介人たち、飛電或人たち「火縄銃?」揃って言う
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 14:12:29.00 ID:FYRdLaW+0
ピィ〜パパパッ!(イズとスズカの2人がその『火縄銃』と呼ぶ『コレ』をサーチしていく)


イズ「――やはり『コレ』は間違いなく、戦国時代に使われていたとされる鉄砲――『火縄銃』であるのは間違いないです。」

イズ「私と飛電様の世界での歴史アーカイブでも、これらは15世紀のヨーロッパ・ドイツなどで製造と発展し、16世紀半の日本の戦国時代、鹿児島の種子島にて輸入され、」

イズ「その種子島現地で国産化され、瞬く間に多くの戦国武将の元で鉄砲隊を組織するほどの名を馳せたと記録に残っています。」

イズ「この火縄銃の性質は確かに日本国産のモノで作られたシロモノですが、これはごく最近に出来上がったモノであり、製造場所の特定からして・・」

イズ「これを作った場所はこの世界のロンディニウム・・・即ちこれは妖精國ブリテン産の火縄銃なのです。」

アドニス「!。つまりこれって、妖精國ブリテンのロンディニウムで作られた火縄銃って事なの?そんなモノがどうして・・・」

コーラル「アドニスさん・・・?」


ユーミル「ぺぺロン伯爵によるとなぁ、これらの原型は大昔に取り替え(チェンジリング)とかで流れ着いていることは聞いているのだが、当時の妖精らはこれらの使い方などを知らぬどころか・・・」

ユーミル「100年前にスプリガンの奴が『鉄の武器の生産の解禁』を言い出した時も、その火縄銃ってモノは生産の内に入っておらず、今年に入ってぺぺロン伯爵がそれを持ってきたのじゃ。」

ユーミル「ワシはコレを初めて見たとき、一体なにに使うのかもわからなったのだが、これがロンディニウムの兵士たちの役に立つって聞いて、ワシはそれを作る事に決めたのじゃ。」

ユーミル「原型は既にぺぺロン伯爵が持ってきたモノを参考にして作り、伯爵が使ってみたら、もう凄い威力ったらありゃしなくてのぉ〜・・・」

ユーミル「コレを見ていた他の鍛冶職の妖精たちも作りたくなって、今はこのロンディニウムであるのは今日作ったモノで、まあ100丁ぐらいはあるじゃろ?」

アルト「えっ、もう100丁も作ったのかい、ユーミル?たった二日で100丁も作れるなんて凄いなぁ〜・・・」

ユーミル「うむ!ただ模倣しただけのモノがあるが、この火縄銃ってのが流行り出せば、いずれ弓矢や剣などの武器に変わる新たな鉄の武器として作られると思うじゃな!」

エイリン「そうそう!」頷く


千子村正「おいちょっと待て!確かにその火縄銃ってのはおそらくこれからの戦いで存分な猛威を振るえるかもしれんが、それをもう100丁も出来たって言うのか?」

千子村正「・・・にしても妖精たちの情報網からして流行するの早すぎるだろ!お前さんが初めて火縄銃を作り出したそん時から・・・」

千子村正「それに火縄銃ってのはな・・なんかこう・・弓矢と同じでその机に置いている奴と鉛の弾が必要で、それに火薬とかを入れて火を付けて、中の弾を撃つってモノでよぉ・・・」

千子村正「っというかそもそもこの妖精國で火薬があんのか?シェフィールドで大砲とかが使われたって聞いているが、その火薬自体が作れるってのか?」

千子村正「仮にそのシェフィールドでの大砲が火薬と一緒に取り替え(チェンジリング)で流れたモノとしても、ここで火縄銃を量産しても、火薬がないんじゃ・・・」

アルト「・・あぁそれについては心配ないと思う・・。そもそもその火薬を作るきっかけは・・・・この俺にあるんだ・・。」

アルト「木炭と硝酸と硫黄・・・確かに俺がロブたちに今後の為に伯爵経由で持ってきて欲しいと頼んだのは俺なんだ・・。」

千子村正「!?。おい、それってまさか・・・・」驚愕している


アルト「ロブ、ワグ、ぺぺロン伯爵にそれらの調達を頼んだ後、それらはどこの場所に置いた場所はわかるかい?」

ロブ「ああ、伯爵がその3つをこっちに調達したあと、人が入らない空きの敷地を用意して欲しいと聞いたから、帰ってきたばかりのパーシヴァルの旦那と相談して作って貰ったんだけど・・・」

ロブ「・・まぁ後のことは直接見ればわかるのだが、その・・・なんというか・・・コーラルの姉さん及び・・・女性のみんなには少し刺激が悪いと言うからな・・・」

ロブ「それでも行くなら俺は止めはしないが、まぁ女性の方はメンツ的に行かない方が良いと思うよな?」気まずい感じ

ワグ「あ、あぁそうだな。ロブの兄貴の言う通りだ。」気まずい感じ

コーラル、ハベトロット「???」首をかしげている
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 20:27:46.76 ID:FYRdLaW+0
アルトたちが武器工房で話している同じ頃、ロンディニウム:作戦室では・・・・


パーシヴァル「では、ここからは“現在”の話を。ノリッジからの志願兵と共にシェフィールドの難民と志願兵との入れ替えでこちらの戦力は増えました。」

パーシヴァル「ですがこれら全ての志願兵をすぐには投入することができません。兵士としての練度もありますが、例え、ボガードの指導による突貫訓練を持ってしても・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「部隊間の連携、連絡を機能させるには時間が掛かる。確かにそれは良くない事だ。ましては100人以上の部隊なら、実技演習なしで動かすのは無謀だからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「じゃあウッドワス軍の本隊への奇襲はなし?私が思うに、防衛戦をしながら練度を上げると思うのだが・・・」

パーシヴァル「ええ。それが安全策ではありますが、我々にはもう時間がない事は既にお察しのことですよね?」

パーシヴァル「女王から派遣されたという2倍の数の援軍がウッドワス本隊と合流してしまえば、数的に円卓軍だけではロンディニウムの防衛が困難になります。」

パーシヴァル「なので・・・・我々は防衛に徹すると見せて、私の中隊から選りすぐった精鋭部隊と、イートワー、ケンウッドの小隊2つ、そしてそれらを含めつつ・・・」

パーシヴァル「『境界なき勇士団』からバーゲスト、メリュジーヌ、カイニス、ボガード。ヒーロー側から飛電或人、ゼンカイジャーの3人とゾックスの巨大勢力・・・」

パーシヴァル「その皆さまと共に秘密裏に、一日かけて敵本陣の背後に配置します。準備が整い次第、ロンディニウムから志願兵たちで水増しした中隊を進軍させ、」

パーシヴァル「ウッドワス軍がロンディニウムに引きつけられたのを確認次第、背後に回り込んでいた私たちの本隊が強襲し、ウッドワスを討つ。」

パーシヴァル「ウッドワスの討伐についてはボガードさんの警告通り、彼の存在を主軸とした戦法で行かせてもらい、バーゲストたちはそれのアシストをお願いしたいのです。」

ボガード、バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――」頷く

パーシヴァル「『氏族の長』であるウッドワスが倒れれば、彼らは目的意識を失います。これは氏族に連なる妖精たちの欠点です。」

パーシヴァル「このように背後からの強襲は卑劣な行為であり、申し訳ありませんが、今回我らはそこを突かせてもらいます。」

メリュジーヌ「ええ。牙の妖精たちとは力で劣る人間たちに至っては最良とも言える戦法ね。特に元・妖精騎士である私とバーゲストを背後に設置させるとはね。」

バーゲスト「ウッドワスはモルガン陛下を裏切り、こちら側に付いている事をとても警戒している。我々がロンディニウムに残ったところで、ウッドワスは簡単に野営地から動かない。」

バーゲスト「それに万が一、ウッドワス本陣にベリル・ガットと妖精騎士モードレッドがいた場合、私とメリュジーヌが彼らをウッドワス本陣から遠ざけていき・・」

バーゲスト「その影響でウッドワス軍がこちらの方へ向かった場合、円卓軍主力部隊と水増しの中隊で上記の戦法を行なう。そんな感じか?」

パーシヴァル「はい。噂程度ではありますが、ウッドワスは私を含めてあなたたち2人を警戒していると聞いています。2人がロンディニウムにいる場合・・・」

パーシヴァル「ウッドワスはそれに警戒し、野営地から動かずに女王軍の援軍を待つ事になる・・・それだけは避けたい。」

パーシヴァル「従って敢えてあなたたち2人を背後に向かわせ、進軍させた中隊の中にあなたたちがいないとアピールすれば、ウッドワスはより確実に動くと思います。」

パーシヴァル「ベリル・ガットと妖精騎士モードレッドについてはお察しの通り、もし彼らがウッドワス軍の側にいた場合、彼らをウッドワスの元から引き離し、バーゲストたちが彼らの相手になります。」

パーシヴァル「それに妖精騎士モードレッドは我々が最も警戒する存在・・イレギュラーズの1人にして、3年前、ジョルニたちが生まれ育った世界で多くの罪なき者たちを殺め、」

パーシヴァル「アルトたち家族からヴァージェさんを連れ去り、幸せだった家族がバラバラになった原因を作った・・所謂、あなたたちの宿敵だと私は確信しております。」

パーシヴァル「この事については後でアルト殿にも直接に話し合い、もし妖精騎士モードレッドが現れた際にすぐにアルトたち家族が揃って戦えるよう、彼らと連携を取る手筈を取りたいと思っています。」

メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・・・・・」コクッ・・(頷く)


【バーゲスト、メリュジーヌ・・・・・】
【(もしかして、パーシヴァルは2人やアルトたちのことを思って・・・)】←
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/30(木) 22:16:34.70 ID:FYRdLaW+0
アルトリア「では・・・・・決戦は明日の夜、と言う事ですか?」

パーシヴァル「はい。ですので今日は決戦前夜となり、夜明けに私たち強襲部隊はロンディニウムを発つ予定です。」

パーシヴァル「アルトさんとアルトリアさんたちにはロンディニウムに残り、万が一に備えて城壁の守りについていただきたいのですが・・・」

【もちろん】
【そっちにいく、というのは?】←

パーシヴァル「申し出は嬉しいのですが・・・川を上流に向けて進軍しますので・・・・慣れていない皆さんだと、辿り着く前に疲労困憊になっているかと・・・」

ぺぺロン伯爵「そうよね。あなたたちをゾックス君の船に乗せて移動させてあげるのもありなのだけど、そういう訳にも行かないんだよねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「万が一、ベリルや妖精騎士モードレッドがいたら、あなた、真っ先に暗殺されると思われるわよ?あれでも妖精騎士モードレッドは、男の人が嫌いみたいと聞いているからね・・・?」

ぺぺロン伯爵「まあ一応これでも、あなたに忠告するかつ、ロンディニウムを守るの人員を減らしたくない事もあって言ったことだけどね、藤丸君?」

ダ・ヴィンチちゃん「オーケー、了解した。防衛戦であれば我々でも役に立てそうだ。平地での合戦はバーゲストとキミの領分だ、パーシヴァル。」

ダ・ヴィンチちゃん「こちらはアルトたちと共に任せて、心置きなく勝利してくれ。無論、メリュジーヌもね?」

メリュジーヌ「フッ、お気遣いに感謝するわ、ダ・ヴィンチ。私とパーシヴァル、それにバーゲストたちと一緒に必ずウッドワスの奴をギャフンと言わせてやるのだから!」

パーシヴァル「はい。このパーシヴァル、我が手に持つ聖槍にかけて、必ずやウッドワスを討ち破ってみせましょう。」

【うん!】
【向こうは任せたよ、パーシヴァル。メリュジーヌ。バーゲスト。】←


アルトリア「・・そう言えば伯爵。さっきアルトさんにあなたが持ってこさせて“作ろうとしたモノ”が出来上がっていると言ってましたが、一体それは何でしょうか?」

アルトリア「確かアルトさん、ロブたちになんかお使いを頼むようにメモを残して作戦室を出たようでしたが、それは確か・・・」

【うぅ〜んと、なんだったっけ・・・?】
【硝酸と硫黄と木炭だったような・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「硫黄と硝酸と木炭ねぇ〜・・・・!?ってちょっとそれ・・まさかアルトがあなたに頼んだモノって・・・」

ぺぺロン伯爵「―――――」ニヤリッ・・(怪しい笑みを浮かべる)


ぺぺロン伯爵「アッハハハハハ!気づいちゃったようね、ダ・ヴィンチちゃん!そう、アルトが私に頼んでここに持ってきたのはソレなのよ!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「レッド・ラ・ビットや他の妖精たちから聞いているわ。なんでもブルーナを倒した事で、彼女の持つ蒼毒の力が全て消えてなくなっちゃったんだってね?」

ぺぺロン伯爵「それによって彼女がブリテン中に流通させた蒼毒兵器が役に立たなくなり、武器の戦力も、元の3年前の状態に戻ったと聞いているわ。」笑い顔

アルトリア、メリュジーヌ「・・・・・・・・」苦い顔

【確かにそうなんだけど・・・】
【だとしても、あの蒼毒の恐ろしさを見たら、とてもじゃないけど・・・】

ぺぺロン伯爵「えぇ解っている。確かにアレはイレギュラーズが使う異端の亜鈴の中では、とてもじゃないほど危険で扱いが酷すぎるモノだと私も思っていたわ。」

ぺぺロン伯爵「あんな危険な毒の一種をあなたたちや円卓軍が独占して使用する事になったら、それこそ妖精國の妖精たちは揃ってあなたたちの存在は『厄災』並に恐れられ、嫌われる事になっていたわよ。」

アルトリアたち「――――!?」ビクッ!(青ざめるように驚愕する)

ぺぺロン伯爵「まぁともあれ、蒼毒やそれらの兵器への脅威がなくなったことで敵味方も関係なく、この妖精國の中で殺精性の高い武器は、鉄の武器に戻った。」

ぺぺロン伯爵「しかしそれでも、ウッドワスの軍勢に勝てるには武器の種類や数、それに人材がこちらにとって不足している事には変わりないと、アルト君は感じていたのでしょうねぇ〜?」

バーゲスト「なんと・・・アルトがそんなことまで考えていたとは・・・」


ぺぺロン伯爵「・・だからこそアルト君は、そのブルーナの蒼毒とは違うモノを、この妖精國で作れるかと思って、私に“ソレ”の材料の調達を依頼したって事よ。」

ぺぺロン伯爵「この妖精國には存在せず、国産化なんて絶対にあり得ない・・・蒼毒の次に危険だけど、私たちなら扱いが出来る“ソレ”をね。」

アルトリア、パーシヴァル「???」首をかしげる
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 09:25:11.82 ID:rFRfvB4P0
ロンディニウム:“ソレ(火薬)”を作っている敷地


パタパタパタ〜、ドロドロドロォォ〜〜〜・・・(布マスクをした妖精と人間たちが作業している)

モワモワァァァ〜〜〜〜・・・・・(ある匂いが漂ってくる)


“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。匂いはするけど気にするな。落ち着いてやれば問題ない。」

“ソレ”を作っている妖精たち「衝撃を与えるな。火を持ってくるのも、つけるのもダメなんだ。ソレをやったらお終いだ。ソレをやったら死んじゃうよ。」

“ソレ”を作っている妖精たち「気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけてその粉を入れ物に入れよう。」

――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの南西のとある端、そこに公衆トイレが設置されたその近くに“ソレ(火薬)”を作っている敷地はあった。

そこには口と鼻に布マスクを付け、桶の中にあるモノを慎重に運んだり、乾燥させて粉にし、それを専用の入れ物に入れていく作業を懸命にしており、

布マスクの付けた妖精たちは慎重に作業をしながら、上記の言葉を口ずさみ、ソレが爆発しないよう互いに気をつけて呼びかけているのであった。
――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・(アルトたちがその場所の見学をしている)


ロブ「ここがアルトの大旦那が頼んだお使いをとりあえず置いている場所です。っと言っても、ぺぺロン伯爵の提案でもう“ソレ”を作る作業所として機能しているがな。」

ロブ「今現在、ぺぺロン伯爵の指導の下、ここいらの我慢強く手先が器用な妖精たちで“ソレ”を作り始めている。だから作るのにそう時間は掛からないってワケだ。」

アルト「おぉ〜、随分と効率よく出来の良いのが出来上がっているじゃないか・・・さすがぺぺロン伯爵だな。」

千子村正「ああ。しかしよぉ・・ここいらで作業してても、あんまり臭い匂いが外に漏れていないんだな。一体どんな喚起の仕方をしているんだ?」

ハルキ「この場所を作る際、ぺぺロン伯爵が消臭機能付きの魔術を掛けてもらったんです。それが機能している限り、この場所で発生する臭い匂いは外に漏れない仕組みなんですよ。」

千子村正「成る程、一種の魔術礼装ってモノか。まぁこれならこの場所の外の連中からのクレームは無いと言う訳だな。臭い匂いはしないし、この場所なら運搬作業も、短く出来そうだしな?」

千子村正「でも安全面についてはもう少しガードを強化した方が良いよな?万が一、ここを女王軍らに襲われて誘爆する事があったら、それこそロンディニウムはお陀仏になるってモノだからな。」

アルト「だな。後でアドニスに頼んで壁をシェルターみたいに厚くするように頼んでおくよ。」


タッタッタッタッタッ・・・(そこにぺぺロン伯爵に案内されたアルトリアたちがやって来る)


【あっ、アルトさん!ちょうど良いところに!】←

ぺぺロン伯爵「あら?もうユーミルちゃんの作業所の見学は見終わったのかしら?ユーミルちゃんが来てくれて、以前より使いやすくなっていると感じられたのかしらね?」

ぺぺロン伯爵「それとアルト君。私が用意したサプライズはどうだったかしら?あなたが私に依頼した材料、確かにこのロンディニウムに調達してあげたからね。」

アルト「さ、サプライズってねぇ・・・・。あのペペロン伯爵、俺からも言いたいことがあるのだが・・・・」


ガラガラガラガラァァ〜〜・・・(布マスクの妖精が土らしきモノを台車で運んでいる)


アルトリア「わぁ〜コレって泥ですか?妖精たちがこんなに泥を運んで作業しているなんて・・・(泥遊びでもするのかなぁ〜?)」

アルトリア「少し手伝いますよ。コレでも私、ティンタジェルで農作業や壁の補修の際にたくさん泥とかを運んだことがありますからね!」


ガタンッ、タタタタァァ〜〜!(杖をカルデアのマスターに預けて、自身は土らしきモノを運搬する妖精の元へ向かうアルトリア)


【ちょっ・・・アルトリア!?】←
【その泥、触っちゃダメだ!】
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/03/31(金) 11:29:51.34 ID:rFRfvB4P0
ガサッ、ガサッ、ガサッ、ガサッ・・・・(布マスクの土の氏族の妖精が台車の土らしきモノを桶の中に入れていく)


アルトリア「ちょっとその泥、私に障らせて貰えませんでしょうか?」

布マスクの土の氏族「あっ、あぁ良いけど・・?」

アルトリア「はい、では・・・・・」シュッ、スルゥゥゥ〜〜・・・(手袋を取り、土らしきモノに手を出す)


グチュッ、ドロォォ〜〜・・・(土らしきモノがアルトリアの手に触れていく)


アルトリア「ウゥ〜ン・・・(うわぁ〜なにこれ?なんかドロドロのが土と一緒に混ざり合って、なんか気味が悪いというか・・。それになんか辺りがとてもじゃないほど臭いし・・・)」

アルトリア「(さすがにこれは壁の補修には使えないし、ただ泥遊びにするだけなら、なんでアルトさんはコレを沢山ここに持ってくるように頼んだのでしょうか?)」


千子村正「おいアルトリア!お前さんの出身が田舎だからって、女子のお前さんがこんな汚ぇ事をするのか?!全くコレだから田舎もんの妖精というのは・・・」

アルトリア「き、汚いってなによ!?どっかの人間が漏らした糞を私が触っているように見えているのか!?」

アルトリア「確かにこの土は何かと嫌な匂いはしているし、こんなドロドロの奴、どうもアルトさんが泥遊びで使うような事に使うのかも解らないし・・・」

アルトリア以外のこの場にいる全員「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルトリア「な、なんですか・・その冷めた表情をした目線は・・・?わたし、一体なにを触ったというのですか?」タジタジになっている


【人間のウンチ】←
【まさにアルトリアが言った糞のそれだよ。】

アルトリア「――――――!?」ボトンッ・・・・(手に触れているモノを落とす)

アルトリアの今の表情(イメージ)
https://pbs.twimg.com/media/FahZW9bagAEKMJ_.jpg


アルトリア「―――ーァ―――ァァ―――ァァァ―――――」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(青ざめている)

オベロン「――――――――」クイクイッ・・・(公衆トイレの方に優しく指を突きつける)

アルトリア「―――――――――」コクッ・・(頷く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタタタタタタタァァァァァ〜〜〜〜・・・(小走りに公衆トイレの中へ駆け込むアルトリア・キャスター)


トイレの中へ駆け込んだアルトリア「オォゲレゲロゲロゲロゲェェェ〜〜〜〜!!」ゲロゲロゲロ〜〜!!(嘔吐)

【吐いた・・・】
【(これはさすがに吐くよね・・・・)】←

スズカ「〜〜〜・・・・・・」ハァ・・・・(呆れつつトイレに向かう)

アルト「〜〜〜〜〜〜」バシンッ!(後悔するように手を顔に付ける)


知らなかったとはいえ、人間たちから排泄される糞(ウンコ)を素手で触ってしまったアルトリア。

事の真実を知ったアルトリアは、あまりの気持ち悪さに直ぐさまに公衆トイレに駆け込み、そのままトイレの中で嘔吐をしており、

そんなアルトリアの様子にアルトはただ恥ずかしさを後悔するように手を顔に付けて懺悔するのであった。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/01(土) 22:21:37.25 ID:5DFokiN70
ダ・ヴィンチちゃん「ハハハハハ・・・。しかしよくここまで人間たちの排泄物を良く集めたわね?回収先はノリッジかそこのロンディニウムの便所からかい?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにここまで人間たちからの排泄物が集まっている場所だというのに、ここからだとあまり臭い匂いがしないというのはどうしてなのかな?」

ぺぺロン伯爵「ここいらの壁に私が作った“外から出る臭い匂いを消臭する魔術礼装”を貼ってあって、礼装が壊されない限り、匂いはしないわよ?」

ぺぺロン伯爵「それにこの場所の喚起も出来るようにしてあるし、休憩を挟めば、衛星面的にも問題ないからね?」

【そ、そうなんだ・・・・】
【って、言いたいのはそっちじゃなくて・・・】←


タッタッタッタッタッ・・・ヨロヨロォォ〜〜〜・・・・(口を抑えてトイレから出るアルトリアとその彼女を支えるスズカ)


アルトリア「ウゥゥ・・・ゲホゲホゲホッ・・・・」吐き気を催しながら・・

スズカ「よしよし・・・」スリスリスリ・・・(背中を擦っている)

【大丈夫、アルトリア?】←
【手の方はもう臭くない?】

アルトリア「えっ、えぇ・・・・・何とか・・。手の方は近くの公衆トイレで死ぬほど手を洗いましたので、もう臭くはないのですが・・・」

アルトリア「・・てゆうか、なんでもっと早くあの泥があの人間たちの糞だって言ってくれなかったですか!?おかげで私、その糞を直接触ってしまったのよ!」ガチギレ!

アルトリア「今日の朝と昼に食べた物全部吐いちゃうし、私の持つ『選定の杖』に糞の匂いが付くかもしれなかったし、もう散々ですよ!」ガチギレ!

アルトリア「それとアルトさん!あなたは一体なにを考えて、ロンディニウムにあんな臭い糞を沢山持ってきたんですか!?」ガチギレ

アルトリア「ぺぺロン伯爵もそうです。なんであなた、あんな大量の臭い糞をアルトに頼まれておいて断らなかったのですか!?あなたたちはどんだけ糞が好きだというのですか?」ガチギレ!

ぺぺロン伯爵「アハハハッ、ゴメンねぇ〜?アルト君から依頼された材料の調達とはいえ、調達した物にこんな臭い物があると聞いたら、さぞかし嫌な思いをするのは当然だよね?」

ぺぺロン伯爵「でもね・・これもアルト君が今後の戦争状況において、今後の戦いを有利にするかもしれない物を作り出すために必要不可欠になるかもしれない素材だからね?」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなた、あなたがいた世界で覚えている限り、理科の授業でどのように糞から硝酸が作られているかを習っているかしら?」

ぺぺロン伯爵「確かに人間から出た糞尿からは土間の土を通して多くのアンモニアが多く含まれており、土の中にはそれを分解するバクテリアと硝酸カリウムがあるわ。」

ぺぺロン伯爵「硝酸カリウムはあまり水に溶けない性質があり、結晶化しやすい性質を持っている。これらが2つがどのようにして硝石が出来るのか?アルト君。」

アルト「ああ。屎尿を中途半端に燃やした藁と混合して、さらにそれを重ねて何層にもして、それらを乾燥したところに露出した面を作ると、硝石が沸いてくる硝石畑ができあがる。」

アルト「日本で硝石を作る際、古い家屋の床下にある土から硝酸カリウムを抽出し、窒素を含む木の葉や石灰石・糞尿・塵芥を土と混ぜて積み上げ、」

アルト「最低2年は定期的に尿をかけて硝石を析出させる「硝石丘」という採掘方法で当時の戦国時代の人々はその国産の硝石を作っていたという。」

アルト「このような『硝石丘法』は当時の戦国時代の日本では軍事機密として、産地は五箇山など秘密を保ちやすい山奥に限られたと歴史の本で伝わっている。」

ぺぺロン伯爵「その通りよ、アルト君。つまり私がこの臭い糞尿を持ってきた理由はね、それらの素材から妖精たちの力で硝石を取り出すようにしているの。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちの力で擬似的に「硝石丘」を作り、そこから換装させて硝石を掘り出していく。まぁ要するに「硝石丘法」の簡略化ね。」


ダ・ヴィンチちゃん「待った!それはともかく、アルト、ペペロンチーノ。君たちが人間の糞から硝石を作る方法を妖精國でも作れることはよくわかったさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それでどうしてこんな地道な事をして、君たち2人はいったい何を作ろうとしているんだい?」

ぺぺロン伯爵「何を作るって?そうねぇ〜、私があなたたちをここに連れて来た以上、そろそろ答えを出した方が良さそうみたいね?」

ぺぺロン伯爵「アルトが私を通して材料の調達を依頼し、今は消えてなくなったブルーナの蒼毒に代わる武器と成り得る“ソレ”というのは、これの事よ。」タッタッタッタッ・・・(ある物を取りに来る)


タッタッタッ、シュッ、タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている入れ物を手に取る)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 00:11:27.98 ID:Wh17TAON0
タッタッタッタッ・・・(“ソレ(火薬)”の完成品が入っている竹筒の入れ物を持ってくるぺぺロン伯爵)


【それは何?】

ぺぺロン伯爵「フフフッ、さてなんでしょうね?ヒントをあげるとすれば、この箱の中には先ほどの糞尿から取れた硝石に色んな物を混ぜ合わせて、それを粉状に乾かして作った物が入っているのよ。」

ぺぺロン伯爵「その粉状の物は主に衝撃や火などを与えると燃えて、粉の量が多い場合はその威力は凄い爆発があるのよ?こんな風にね・・・。」ニヤッ・・・(怪しい笑みを見せる)


キュッ、サラサラァァ〜〜・・・(入れ物から黒い粉を下に山盛りに小さく盛る)

ぺぺロン伯爵「フフフッ・・・。」スッ、―――シュッ、ヒュンッ・・・(手元に隠していたマッチ棒に火をつけて、小さく盛った黒い粉に向けて落とす)

ポトンッ、パチパチパチィィ〜〜!!(火が付いたマッチの火から黒い粉が引火する)


ダ・ヴィンチちゃん「!?。―――みんな下がって!!」周りのみんなに呼びかける

アルトたち、介人たち、武蔵たち「―――!?」サササッ!(一斉に後ろに下がる)

ぺぺロン伯爵「―――――」シュッ!(後ろに下がる)

千子村正「!?。危ない!!」タタタッ!(アルトリアの前に飛びかかる)

アルトリア「えっ、キャァァッ!?」ガバッ、ドサッ!(後ろに倒れかかる)


ドカァァーーン!!(小さい黒い粉がある所が爆発する)



シュゥゥ〜〜・・・(爆発した所から黒い煙が立ちのぼる)


【びっくりした〜・・・】←
【なんだったんだ今のは・・・。】

オベロン「僕も驚いたさ!いったい何だったんだ、今の爆発は・・・?」驚愕している

アルト「・・ツゥゥ・・・。ちょっと危ないじゃないか!ダ・ヴィンチの呼びかけがなかったら、俺たち全員、さっきの爆発に巻き込まれていたぞ!?」ムカムカ!(怒っている)

ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、ごめんあそばせ?ちょっとばかし、妖精國で出来上がった“コレ”がうまく使い物になるか、みんなの前で試したくなっちゃってね?」

ぺぺロン伯爵「このように火や衝撃に気をつけて管理しないと、このように黒い粉は簡単に爆発して、周りのみんなが爆発に巻き込まれて大怪我しちゃうからね?」


ぺぺロン伯爵「わかったかしら?このような爆発を起こす黒い粉こそが、アルトが私に頼んで材料を持ってこさせて、それらの材料を混ぜて作ったモノ・・。」

ぺぺロン伯爵「人間たちから出る糞尿と土から採れる『硝酸』と『硝石』、木を燃やせばすぐにも出来る『木炭』、そして『硫黄』、この3つを組み合わせて作る物こそが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――!。『黒色火薬(こくしょくかやく)』!アルト、君はまさかこの妖精國で火薬を作る為にぺぺロン伯爵にその材料を持ってきたのかい!?」


アルトリア「火薬・・・?確かにわたしのマーリン魔術には、さっきのような爆発をする魔術がありますが、まさかアルトさんも魔術師だったんですか?」

アルトリア「確かにわたしのマーリン魔術には、シャフティホルンという爆発の魔術があるのですけど・・さっきの爆発といい、わたしのマーリン魔術がアルトさんにマネされるとはねぇ〜・・」

【そうじゃないと思うよ、アルトリア】
【火薬は魔術じゃないよ】←
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/02(日) 23:50:57.37 ID:Wh17TAON0
アルト「そうだ。火薬とは俺たちのような人間の・・・この妖精國に至っては汎人類史などで発明される、火をつけるとあんな風に爆発する黒い粉。」

アルト「城壁などにある大砲やそれから発射する弾にも火薬が使われており、その火薬による爆発は凄まじく、大砲の他にも爆弾などに使われるケースがあるからな。」

ハベトロット「大砲に爆弾・・・あぁ〜あれだね!シェフィールドにいた時も、お城の城壁に沢山あって、あれを使って2代目妖精騎士トリスタンを撃ち落とそうとした奴ね!(当たらなかったけど・・)」

アルトリア「!。あっ、ソレね・・・わかった。つまりキャメロットみたいなお城によくある大砲の弾の中身が、その火薬っていうモノだったのですね?だいたい見当がつきました・・」

アルトリア「アハハハ・・・やだなぁ〜、てっきりわたしの爆発系マーリン魔術がアルトさんの手で妖精たち皆にも使えるようになってしまったとばかり・・・」カァァ〜〜・・(顔を赤くする)

【(ひょっとして、火薬その物を見ていないのかな?)】
【まぁ勘違いは誰にもあるからね?】←


ダ・ヴィンチちゃん「確かにボガートから聞いたシェフィールドやキャメロットのような所の城壁には必ず大砲と砲門があり、大砲の弾を撃ち出すための火薬が不可欠さ。」

ダ・ヴィンチちゃん「けれど、このロンディニウムはいま言った場所と違って大砲がなく、ボガードや他の妖精たちから聞いたところ・・火薬のほとんどは取り替え(チェンジリング)によって流れてくる物がほとんどであり、」

ダ・ヴィンチちゃん「わざわざ一から火薬を作らなくても、ノリッジとかの火薬を扱っている街から調達さえすれば、良いはずだと思うのだが・・・」

アルト「外から火薬を調達する必要をなくす為だ。、今のノリッジやソールズベリーには女王モルガンと言葉で張り合える物が1人もいない・・・」

アルト「俺とモルガンとの会談ですぐにこの2つの領地は女王軍の襲撃には遭わないかもしれないが、火薬のような戦いに必要な物資をその領地から持ってくるような事が続けば、必ずしも女王軍はそれらに目をつけ、」

アルト「イレギュラーズのような女王軍の分隊の妖精たちがモルガンに知られぬように、ノリッジやソールズベリーに無断で進軍し、補給経路を断たせる為に動く可能性が高い。」

アルト「それにいずれにしてもロンディニウムへの物資搬入を阻止する為に、ウッドワス軍が哨戒部隊を出すことは想定しているし、ウッドワスや他の牙の氏族のこともある・・・」

アルト「だからこそ、向こうのウッドワス軍の奴らにロンディニウムが防衛に徹していると想定している以上、こちらは裏でウッドワス軍を確実に倒す武器を誰にも知られずに作り出す必要がある。」

アルト「特に火薬とかならば、そこから爆薬とかを作って、牙の氏族を爆風とかで吹き飛ばしてやろうと思っていて、伯爵に火薬の原料の調達を依頼したんだけど・・・」


ガチャッ!(ユーミルたちがロンディニウムで作った火縄銃を周りの皆に見せつける)


【それって・・・銃?】
【(でもこの形・・ノッブが使ってたのと同じ・・・)】←

千子村正「それは『火縄銃』だ。ホラ、あの安土桃山らへんの戦乱の日本で使われていた、その火薬を鉄の筒の中に入れて、鉛の弾を撃ち出すヤツの・・・」

千子村正「しかもこれはなんといっても、この火縄銃は取り替えとかで流れてきた物じゃなく、正真正銘、この妖精國の国産として作られたモンだからな。」

ダ・ヴィンチちゃん「こ、国産で作ったって・・・・アルト、まさかこれもウッドワス軍に対抗する為に、妖精たちを使って作らせたというのかい!?」驚いている

アルト「あ、いやいやいや!俺はただ、伯爵に火薬の原料の調達を頼み、この妖精國で一から火薬を作れるかを試したかっただけで、火縄銃を作れとは言っていない!」

アルト「むしろ今、ついさっきそれを作ったユーミルから知ったばかりなんだ・・まさかこの妖精國で戦国時代の銃火器を作ってしまうなんて、俺は思ってもしなかったのだから・・・」

アルトリア「・・・・。――アルトさんの言っている事は正しいと思います。であるならば、その火縄銃っていうのを作ってとユーミルさんに依頼した人というのは・・・」

千子村正「ああ、この火縄銃はぺぺロン伯爵がユーミルにその原型を見せて、それを参考に作ってもらったモノだ。原型の方は取り替えで流れてきた物だと聞いているが・・」

千子村正「アルトはただ、この妖精國で火薬を作れるのかを試したかっただけで、アルトの口から銃を作れとは言ってない。」

千子村正「銃の製造はペペロンチーノが勝手に始めた事だ。こいつはクリプターとはいえ、元の出身は汎人類史の人間だからな。」ジロッ・・(ぺぺロン伯爵に目線がいく)

ぺぺロン伯爵「!」村正たちの目線を見て・・


【ぺぺロン・・・・】←
【(前から怪しいとは思っていたけど・・・)】
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/03(月) 10:31:48.78 ID:9wn54iHV0
ぺぺロン伯爵「ウフフフッ、オマケよ。アルト君が私に火薬の原料の調達の依頼を聞いて、なんか物足りないと感じちゃってね?私が火縄銃の製作をユーミルちゃんに頼んだのよ。」

ぺぺロン伯爵「妖精たちへの戒めも聞いている。一度“そういうもの”として流行りだすと、それ以外のものは求めなくなる・・・それについてはある程度の配慮はしてあるわ。」

ぺぺロン伯爵「火縄銃はあくまで弓矢やクロスボウの一種であり、強力ではあるも時間が掛かるから、長期戦の戦闘にはちょっと不向きだから、銃よりも弓矢の方が作りやすい・・」

ぺぺロン伯爵「でもいずれにしても弓矢と同じ必要なモノだから、とにかく火薬と一緒に作って欲しい・・・。そう鍛冶職の妖精たちに言い聞かせてあるわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「なるほど・・・つまりは『文化の模倣』が起こらないようにバランス良く弓矢と銃を作れって、妖精たちに言い聞かせたんだね。それについては良い判断だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「銃や火薬もいずれ必要になるが、それ以前に今の妖精たちや人間たちの使い慣れている弓矢や剣と盾は必要だからね。」

ぺぺロン伯爵「ええ。それに鉄砲系の武器は訓練をするのが早いからね。既にノリッジの志願兵の一部に突貫で鉄砲の訓練をさせてあるわ。それについてはボガードの了承済みよ。」

ぺぺロン伯爵「フッ、楽しみなことね?円卓軍・・いいえ、この妖精國で初めての鉄砲隊が組織されて、その鉄砲でウッドワスの軍勢を圧倒させられるからね。」

パーシヴァル「ええ。鉄砲というのは私にもよくわかりませんが、これならば、ウッドワス軍との戦いに少しでも勝利の兆しがハッキリと見えてきたと思われますね。」

ぺぺロン伯爵「そうね。これでも私は用意周到で志願兵たちに鉄砲の訓練を積ませてあげたんだからね。少しでも勝率が上がるというのなら、私もまた、願ったり叶ったりよ。」


ぺぺロン伯爵「さてと、アルト君。あなたの言う通り、火薬の生成に必要な原料は一通り、私の方で問題なく集めさせてもらったわ。」

ぺぺロン伯爵「木炭はその辺の木を燃やすだけで手に入るし、硝酸などはさっきも言ったように便所の土でどうにかなるからね。」

ぺぺロン伯爵「ただ、硫黄だけは私も苦労したわよ。だって硫黄って、火山や温泉街が近くにある所じゃないと採れないからね。」

ぺぺロン伯爵「というより、この妖精國には火山という場所がどこを探してもないというのに、なんで硫黄が妖精國の限られた平地で採れているんだよねぇ〜?」

アルトリア「えっ、火山ですか?たしか私、ティンタジェルにいた頃、村の長老から聞いたことがあります。」

アルトリア「今から600年の昔・・・女王暦1460年に大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が西の地方からやって来ては、南部の地で暴れ回っていたと・・」

【火を噴く山を抱えた『厄災』・・・】
【それって火山を抱えて来たというのか?】←


バーゲスト「それについては私も小さい頃に聞いている。西の地方・・・つまりは『歪みの岬』がある場所から大きな火を噴く山を抱えた『厄災』が現れは南部地方の中央に進んで行き、」

バーゲスト「その『厄災』が進んだ道には地獄のような業火と燃える火の岩が数多く飛んできており、多くの妖精たちがその火の岩によって命を落としたと聞いている。」

バーゲスト「火を噴く山を抱えてやって来た『厄災』は、後の世に『火山の厄災』と命名され、ウッドワスとボガードがその『厄災』の首をはね、『厄災』は鎮まったと。」

ボガード「――――フフッ。」ドヤァァ〜・・・(ドヤ顔で自慢する)


アルトリア「その後、『火山の厄災』が通った後には不思議な匂いをする黄色い土が採れるようになったと妖精たちの逸話の中で伝承されています。」

アルトリア「まぁその黄色い土というモノは、ただ黄色いだけの匂いしかなく、使い道も解らなくて、ほとんどの妖精たちにはそれに反応せずにほったらかしにしていたんですが・・・」

ぺぺロン伯爵「それが硫黄っていうモノよ。つまり妖精國の硫黄の始まりは、その『火山の厄災』が始まりであり、それが発生したのが『歪みの岬』がある地方と言う事は・・・」

アルト「ああ。おそらく『歪みの岬』にあるドアの現象は600年の昔からあったって言うことになるよな。そこにあるドアから並行世界から流れてきた者が何らかの形で岬の外に行ってしまい・・」

アルト「当時は『歪みの岬』の話題がなかった事から、その流れてきた者が『火山の厄災』として認識されて、ウッドワスとボガードに倒されたって言う事になるよな。」


アルト「(つまり取り替え(チェンジリング)を派生したモノか・・。仮に俺が考えられる者がそうだとしたら・・・・)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトが思う『火山の厄災』の姿


『火山の厄災』の正体(イメージ)
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/6b232c87718ca1378de0f21fc6f4cb7b/1375444898
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 21:49:14.91 ID:VB4Btr2q0
アルト「(とはいえ・・鉄砲というオマケ付きだが、鉄砲と火薬を得たことで、武器の方でこちら側の戦力は大幅に強化された。)」

アルト「(まさかペペロンチーノが先に俺が火薬作りを試そうとしたのに気づき、俺より先に妖精たちを使って火薬を作らせるなんて、思っても見なかったなぁ・・)」

アルト「(しかも作る予定も無かった銃火器を作ってくれるなんて、後に来る支払いとかが気になるが、まぁどうにかなるだろう・・。)」

アルト「・・・・・・・・・」考え事をしている

――――――――――――――――――――――――――
アルトが最近思う事


オベロン(回想)「そうやって妖精騎士アグラヴェインはどんな手段を使ってでも、自身がブリテンとは違い世界の人間である事を、他のブリテンの妖精たちに知られたくないのは確かの用だね?」

ダ・ヴィンチちゃん(回想)「いったい何の因果を持つものなのか、アルトや妖精騎士アグラヴェインに関わった妖精たちはまるで・・・・」


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「・・私の目的を聞いてどうするのかしら?」

―――――――――――――――――――――――――――
アルト「(――妖精騎士アグラヴェイン。俺のとは異なる3つの力を扱い、モルガンに仕える妖精騎士として君臨している・・俺と同じ“現実世界の人間”。)」

アルト「(彼女は3年前に円卓の騎士:アグラヴェインの着名(ギフト)をモルガンから貰い、シェフィールドでオーヴェとして俺とヴァージェたちに近づき、)」

アルト「(俺たちがこの妖精國に仇なす存在として告発し、氏族長であったムリアンやオーロラを俺たちとの共犯者として失脚させ、彼女たちの後釜としてイレギュラーズのメンバーを推薦させた。)」

アルト「(そして自身はマンチェスターと『歪みの岬』の領主となり、岬から出てくる異世界から来た者たちを襲っては、アグラヴェイン自身の3つめの力で力を奪い、)」

アルト「(そして彼女が新たに得たと思われる力で、異世界から来た者たちを用無しとして殺し、ブリテンの地に生まれる妖精として転生させられている。)」

アルト「(ウルトラマンの世界から来た怪獣グビラ、2代目妖精騎士ガウェインとして名乗ってたボクデン星人ビスケス、サラマンダー所長と名乗っていたダンガンロンパ世界の忌村静子・・・)」

アルト「(おそらく妖精騎士アグラヴェインもまた、俺と同じように現実世界から知っているアニメやゲームなどの情報とかで異世界から来た者たちを知っていき、)」

アルト「(彼女が思う事によってはその者たちを妖精國の妖精にするかしないかを判別し、そうしてその者たちを妖精國の妖精として転生させた。)」


アルト「(妖精騎士アグラヴェインは3年前の國家試験を通して、彼女が奪ってきた力を合成しては異端の亜鈴として選抜した妖精たちに与えていき、)」

アルト「(ブルーナたちのような選抜した妖精たちを異端の妖精たち(イレギュラーズ)として手元に置き、彼らを使いつつ、モルガンの目を欺きつつ自身の支配圏を増やしている。)」

アルト「(その一つとして、失脚したムリアンやオーロラ、自殺したスプリガンの後釜にするように・・ダルダン、ブルーナ、2代目妖精騎士トリスタンを選出させ、)」

アルト「(ブルーナたちが氏族長となる事で、ソールズベリーとグロスター、ノリッジは実質、妖精騎士アグラヴェインの占領下に置かれていたというのだが・・・)」

アルト「(それらの内、ノリッジとソールズベリーは俺と俺の家族・・そして『境界なき勇士団』とアルトリアたちの仲間たちによって、その2つの領地は妖精騎士アグラヴェインの支配圏から開放された。)」

アルト「(俺たちとの戦いに負けたダルダンとブルーナは、妖精騎士アグラヴェイン自身の情報漏洩を防ぐ為、自身みずから2人を暗殺していくも・・・)」

アルト「(女王軍の兵力の一時使用禁止と、確実に妖精騎士アグラヴェインの権限が狭まっているのは確実だ。この調子で行けば、彼女との一騎打ちに打ち込めるかもしれない・・)」


アルト「(しかし妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』や取り替え(チェンジリング)を利用して、多くの並行世界のキャラクターを妖精國の妖精へと転生させているのか?)」

アルト「(妖精騎士アグラヴェインはこの妖精國ブリテンを、モルガンに代わって乗っ取るつもりだと思われるのだが、アグラヴェインのヤツはいったいこの妖精國全体をどうしようというのだ?)」

アルト「(それに俺も俺だ・・ウッドワスの奴らに勝つためとはいえ、この『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』の原作には無かった・・火薬と銃火器の生成を試すなんて・・・)」

アルト「(まぁとりあえず、これら二つはこの妖精國で作れるとわかった事なのだが・・なんでこの現実世界で出来るようなアイデアを俺は思いついたというのか・・・?)」

アルト「(俺は3年前以前の・・・俺が前にいた『現実世界』の記憶もほとんど無く、親の顔も、就職してた会社も、友達も、自分がどんな人間として見られていたことも・・・)」

アルト「(『現実世界』での俺の事も思い出せないというのに、どうしてこのようなアニメやゲームの情報だけが俺の記憶の中にあって・・・・)」


ジジッ、ジィィ〜ジィィジィィ〜〜〜!!(突然、アルトの頭の中にホワイトノイズが掛かる)

アルト「!!?」頭が真っ白となる
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/04(火) 23:51:47.60 ID:VB4Btr2q0
回想シーン:■年前・・・・現実世界 ■■ ■■■■■■の家



シュルッ、シュルッ、シュルッ・・・・(ソファで漫画の本(『DRIFTERS(ドリフターズ)』)を読んでいる■■■■■■)

タッタッタッタッ、コトンッ。(ホットミルクをテーブルに置く三澤亮太(アルト・オルラント))


■■■■■■「ねぇ・・・昔の日本人って凄いよねぇ〜。なんたって海外から輸入した火縄銃をすぐに量産して、当時の戦国時代の武士たちに広めていったからね。」

■■■■■■「火薬もそう・・・日本は火山が多い島だから硫黄には困らないし、硝酸だって硝石丘を作れば、2年で作れるわけだし。」

三澤亮太「そうか?硝石丘って・・作るのに効率が悪いし、とんでもないぐらいの悪臭はすると書かれているし、今の時代じゃそういう硝酸の作り方はまず無いかと・・」

三澤亮太「それはともかく■■■、その本よく読んでいるけど、そんなに面白いのか?■■■って、漫画やゲーム、アニメが好きそうなイメージがないというかそのぉ・・・」

■■■■■■「プライベートを仕事に持ってこないだけよ。こういうのをあなた以外の他人に見られれば、私の事をどっかのオタクと言って馬鹿にされるのが嫌なだけなのだから。」

■■■■■■「それに私の一番の趣味も他の人にバレたくはないし、バレたらそれこそ他の社員に私の事をあからさまに罵倒してくると思うとねぇ・・・」

三澤亮太「ま、まぁ俺もそう思うとなぁ〜・・会社でトップクラスのエリートOLがアニメと漫画が大好きなオタク女子なんだと・・・。それこそ恥ずかしい思いをするよね・・」

三澤亮太「でも俺はそんな君の事を絶対に笑ったりはしないよ。君と付き合っている俺はな?」

■■■■■■「ええ・・私のプライベートを人前でさらせるのはあなただけよ。私の恋人として付き合っているあなただけなら、私の全てをさらけ出すことが出来る・・」


スゥゥ〜、ストンッ・・・・(三澤亮太の膝の上に腰掛ける■■■■■■)


■■■■■■「・・ねぇ亮太君。もし、私たちがこの漫画のようなファンタジーの世界に異世界召喚されたら、私、この本のような事をやってみたいなぁ〜って思うの。」

■■■■■■「火山を見つけて硫黄を採って、硝酸を作って、ドワーフを雇って、銃を作って、そしてその武器で魔王を撃ち落とそうと思っているの・・・」

■■■■■■「・・・その異世界召喚の中には亮太君・・・貴方も一緒にいて欲しいわ。私の中で1番信頼できるのは亮太君・・・貴方だけよ。」

三澤亮太「フッ、君の思う事がいつか実現できると良いね。俺はそう信じている・・・」

三澤亮太「あっでも、だからって硝石丘を作るのに、人間の死体と糞尿を混ぜて作るのは良くないよ?■■■には人殺しはもっとも似合わないからね?」

■■■■■■「フフッ・・・わかっているわよ。私の大好きな亮太君・・・・♡」ズズズゥゥ〜〜・・・(テーブルから取ったホットミルクを飲み干しながら・・・)


三澤亮太「・・・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(■■■■■■の顔に近づく)

■■■■■■「・・・・・・・」スゥゥ〜・・・(三澤亮太の顔に近づく)


ジジジィィ〜、ガァ〜ガァ〜ガァァァァ〜〜〜!!(再びホワイトノイズが覆っていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロンディニウム:火薬製造所前(ぺぺロン伯爵との会話中)


【アルトさん・・・アルトさん!】←
【もしも〜し、起きてる?】

アルト「・・・ハッ!?どうしたんだ、藤丸立香。何か聞きたいことでもあるのか?」

【いや、俺からは何も。】
【なんかアルトさんが上の空だったような・・・・】←

メリュジーヌ「アルト・・・また急にボケェ〜〜っとしちゃって・・・いったい今度はどうしたの?」

アルト「あ、あぁ〜ゴメン・・・どうもさっき話してた『歪みの岬』の事と一緒に妖精騎士アグラヴェインの事も考えていたからね・・・」

メリュジーヌ「ふ〜ん・・それって本当なのかなぁぁ〜?」ジィィ〜・・(疑っている)

アルト「本当だよ!本当だって!」アタフタ!(疑われて焦っている)


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」アルトの様子を見て・・・

ボガード「・・・・・・・」アルトの様子を見て・・
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/05(水) 23:52:03.42 ID:Uowb8yfA0
ぺぺロン伯爵「さて・・・アルト君が頼んだ火薬の話は一通り話したわ。けれど日の光の方はまだまだいける感じね?」

ぺぺロン伯爵「女王軍から2倍の兵力の援軍のことは聞いているわ。それにアドニス君とセツノちゃんの『覚醒』による新たな力とその反動の事もね?」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力による反動・・・彼らアルトの子供たち曰く『救國の七つ星』の7人にとっての弱点になるのだと、アルト君はそう思っていると思うけど・・・・」


ぺぺロン伯爵「武蔵ちゃん、カイニス、トリスタン、介人くん、ゾックス、響ちゃん、大樹さん、調ちゃん、飛電或人くん。ちょっと日暮れまであなたたちの力を貸してくれないかしら?」

ぺぺロン伯爵「いま志願兵たちに突貫で鉄砲の訓練をしている事と同じ突貫ではあるけど、私からの提案があるのよ。良いかしら?」

武蔵「えっ、なになに?私にできる事であるならば、なんでも言ってよね?」

ぺぺロン伯爵「ええ。あとそれとコーラルちゃんとアドニス君、あなたたち2人には少しやってもらいたいことがあるわ。ウッドワス軍との決戦に備える為にもね?」

ぺぺロン伯爵「アルト君が火薬を作ってくれた以上、物作りが得意なあなたであるならば、わかることだよね?」

アドニス「う、うん・・・・僕にしか出来ない事であるならば、僕はやってみるけど・・・」


ぺぺロン伯爵「藤丸君たちはちょっとしばらくの間、ジョルニたちと武蔵ちゃんたちの突貫に付き合ってくれるかしら?あなたたちなら、少しは役に立つと思うからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「まぁ良いけど・・。ぺぺロン、あなたが武蔵ちゃんたちにやらせる突貫の事とはいったいなんなのだい?内容によっては藤丸君の負担になる事はちょっとねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「フフッ、別に難しい事じゃなく彼にあまり負担になる事じゃないわよ。ただあなたたちはジョルニたちにただ付き合ってもらえばそれで良いのよ。」

【???】
【(ジョルニたちと関係ある事なのかな?)】←


ぺぺロン伯爵「アルト君、少し貴方の心の整理が付いた後でもいいから、後で作戦室に来てくれるかしら?」

ぺぺロン伯爵「パーシヴァル、オベロン、メリュジーヌ、バーゲスト、ボガード、それにハルキくんも一緒に来てくれるかしら?今後の事でもう一つ話したいことがあるのだけど・・」

アルト「あ、あぁ良いけど・・・ぺぺロン伯爵、いったい今度は俺やアドニスたち、それに武蔵たちに何をやらせようとしているのかい?」

アルト「それにアドニスとセツノの『覚醒』した力の反動が弱点になるのは俺も思うけど、あなたはいったいセツノやアドニス、それにまだ『覚醒』していないジョルニたちに何をしようとしているんだ?」

アルト「それに俺にもう一つ話したい事っていったい・・・」

ぺぺロン伯爵「フフフッ、それはあとで聞いてからのお楽しみよ、アルト君?貴方にとっても、貴方の子供たちにとってもね・・・」

ぺぺロン伯爵「まぁ子供たちの事で理由があるとすれば、今後、あの子たちの『覚醒』の力がこちらの不利になることが無いように、突貫ではあるものの・・・」

ぺぺロン伯爵「あの子たちの為にも、少しはあの子たちの力のことで『特訓』しないといけないと、私は思っているのよ・・?」

アルト「!」何かに気づく


【!】
【(『特訓』って言うことは、もしかして・・・・)】←
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルトの依頼によって火薬の原料となるモノが運ばれ、ぺぺロン伯爵のお節介とも呼べる提案と行動によって、妖精國で初めて“火薬の国産化”と“火縄銃の生成”が成されたロンディニウム。

ぺぺロン伯爵は次にアルトやジョルニたちに対し、アルトの子供たち7人の力のことについての提案を提言し、彼はアルトに対し・・・・

ジョルニたち7人の為に、突貫で『訓練』をしないといけないと明かし、アルトはその意味に意味深に気づくのであった。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/06(木) 23:45:02.51 ID:xQtyjtyy0
それから数分後・・・・ロンディニウム:外壁周辺にて・・・・


ぺぺロン伯爵「良い?あなたたちは他の妖精たちとは違って、あなたたちは自身の身体の成長と鍛え方によって、あなたたちの持つ力は強くなっていく・・・」

ぺぺロン伯爵「セツノちゃんやアドニスくんもそう、2人が『覚醒』によって身に付けたその力、確かにとても強力で頼もしいのだけど、その力の反動によるデメリットは大きいわ・・・」

ぺぺロン伯爵「だけど、だからってそのデメリットを仕方が無いという事で放置するのはとても良くないわ。私はね、そのデメリットが大きい事の理由があるとすれば・・・」

ぺぺロン伯爵「『覚醒』した力に慣れていない・・・『覚醒』した力にあなたたちの力量が追いついていないと私は思うの・・・だから・・・」

ぺぺロン伯爵「ちょっと急ぎではあるけど、あなたたち兄弟と姉妹たちには突貫で、あなたたち『救國の七つ星』の能力伸ばしの訓練をさせてもらうわよ〜〜!!」笑い顔

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(ジョルニの場合)


ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!バンバン、バキバキィィ!!(ジョルニが多くの植物を伸ばし続けるも、それを炎と銃弾で破壊していくツーカイザーとゼンカイジュラン)

ゼンカイジュラン「まだまだ!こんなんじゃ炎や太い斬撃を使う敵すぐに対処されるぞ!」ボォォ〜!ボォォ〜!ジャキン、ジャキン!(植物を燃やして斬っていく)

ツーカイザー「そうそう。もっとより太く、より早く、よりモリモリと、よりツーカイに植物を伸ばしていくんだ!」バババババァァ〜〜ン!!(銃撃をかましていく)

ジョルニ「はい!――フゥゥン!!」ニョキニョキニョキィィィ〜〜〜!!(何度も多くの植物の成長をし続ける)


ジョルニの突貫特訓:1度に複数の植物を成長と増強をしていき、敵の攻撃にも耐えられるぐらいの強度の植物を攻撃と防御に使えるようにする特訓。

担当の戦士(ヒーロー):ツーカイザー、ゼンカイジュラン
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(セフィーの場合)


ガキン、ガキン、ガキンッ!ジャキン、ジャキン、ジャキィィン!!(剣と剣のつば競り合い)

武蔵「はぁッ、ヤァッ!ハァァァ!!」ジャキン、ジャキン!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)

セフィー「ツゥゥゥ・・・・」ジャキン、ジャキンッ!ギギギギィィ〜〜!!(つば競り合っている)


千子村正「ツァァァァッ!!」シュパンッ!(セフィーの後ろから斬りかかる)

ゼロワン・メタルクラスター「ハァァッ!」ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(多くの鉄のバッタの群れを放つ)

セフィー「―――――!!」」ヒュン!ギュゥゥゥ〜〜ン!(超加速で脱出する)


ジャキンッ、ジャキジャキジャキジャキィィィン!!(大量の鉄のバッタに斬りかかっていくセフィー)

ブンブンブンブゥゥゥ〜〜ン!!(セフィーの攻撃を避けながら攻撃を仕掛けていく)


セフィーの突貫訓練:多数の敵との近接戦と遠距離攻撃に対応出来るよう、ひたすらに超加速を維持しながら戦っていく特訓

担当の戦士(ヒーロー):宮本武蔵、千子村正、仮面ライダーゼロワン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/07(金) 08:22:19.50 ID:DAjdjCez0
子供たちの突貫訓練(ガイルの場合)


バシバシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン、ジャキン、ジャキンッ!!(ガイルにひたすら強めの攻撃をしていく響と調)

ガイル「ウッ!グゥッ!うぐっ!クゥゥゥ〜〜〜・・・・」バシバシバシッ!!ジャキン、ジャキン!!(鉄に変化した身体で攻撃を受け続けている)

立花響「ハァァッ!タァァァァッ!」バシバシバシッ!(ガイルを殴り続けていく)

月読調「――――――!!」ギュィィィ〜〜、ガリガリガリィィ〜〜!!(ツインテールの二つのホイールソウでガイルに攻撃していく)

ガイル「クゥゥゥ〜〜、ウラァァァッ!!」ブゥゥン!!(カウンター攻撃)

立花響、月読調「―――――!!」シュッ!(後ろへかわす)


ガイル「フッ、どうしたどうした?こんなんじゃ俺の身体に相当のダメージは入らないぞ。」ガキン、ガキンッ!(鋼鉄の腕を叩き鳴らす)

立花響「そうみたいですね?でもねガイルくん・・・あなたのその体格と能力は確かにとても堅そうだけど、ダルダンみたいにもっと堅く鉄から強い妖精がいるみたいだからね?」

立花響「強がるのはわかるけど、自分や家族の事を守るためにも、私もあなたももっと強くならないとね!」

ガイル「ああ!よし、次はもっと強い攻撃を頼む!それと俺はただ、いつまでもサンドバックになるつもりは無いからな!」

立花響「はい!行くよ、調ちゃん!」ガシンッ、シュッ!(構える)

月読調「ええ!」ガシガシンッ!(次の攻撃の準備をする)


ガイルの突貫訓練:自身の身体をサンドバックにしつつ、どんな攻撃にも無傷で頑丈で耐えて守り抜き、尚且つ強烈なカウンター攻撃をかませる特訓

担当の戦士(ヒーロー):立花響、月読調
――――――――――――――――――――――――――――――
子供たちの突貫訓練(スズカの場合)


ヒュンヒュンヒュン、ババババァァァ〜〜ン!!(トリスタンが放つ光弾とディエンドが放つ銃撃がスズカに襲いかかる)

スズカ「――――――!!」タタタタタァァーー!キュキュキュキュゥゥーーン!(その遠距離攻撃をかわしていく)

スズカ「ハッ!ヒーリング(緊急治療)!」キィィン!シュッ!(カルデアのマスターにヒーリング(緊急治療)を掛けつつ、盾を構える)


ガガガガガガガァァァ―ーン!(盾に光弾と銃撃が当たっていく)


【ナイスだ、スズカさん!】
【ありがとう!】←

スズカ「ええ、行くわよ!」スタッ、タタタタタァァーー!(攻撃を盾で守りつつ、カルデアのマスターを避難させる)


スズカの突貫訓練:ヒーラーである彼女は遠距離攻撃が出来るスナイパー系の敵に狙われやすい事を想定し、遠距離からの攻撃の弾幕から怪我人や避難民を守りつつ、『ヒーリング』による治療をしていき、

『ヒーリング』による回復能力の向上と危機感知能力と対応力を底上げを同時に行なう特訓

担当の戦士(ヒーロー):トリスタン、仮面ライダーディエンド
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462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/08(土) 21:41:27.68 ID:KzvYQVwA0
子供たちの突貫訓練(アドニスの場合) 

他のメンバーとは別の場所(ロンディニウム内側:武器庫内)


ジャラジャラジャラァァ〜〜、ゴトン、ゴトン、ゴトン!(ある入れ物を作り、そこに火薬を入れて作っていくアドニス)

アドニス「クゥゥ〜〜・・・フー・・フー・・フー・・フーーー・・・。」ジャラジャラジャラァァ〜〜、カチャカチャカチャ!(ある入れ物を作り続けていく)

コーラル「・・・・・・・・・・」アドニスの汗を拭いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・」ガシャガシャガシャッ・・・(入れ物を作る為の鉄を持ってくる)


アドニスの突貫訓練:彼の『覚醒』による能力『物を粒子化して、新たな物を作り出す』の反動にくる倦怠感に耐えられる体にする特訓

それと同時にウッドワス軍に対抗し得る火薬を使った“ある物”を大量生産して大幅な武力を増産する、まさに一石二鳥の特訓

担当の戦士(ヒーロー):2代目レオナルド・ダ・ヴィンチ、アドニスの妻のコーラル・オルラント
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子供たちの突貫訓練(セツノの場合) 

所変わり、ロンディニウム:外壁周辺にて・・・


バリバリバリィィ〜〜〜!!ボォォォ〜〜〜!!カチカチカチィィン!!(セツノに向けて炎・雷・氷の能力を当てていく)

セツノ「ツゥゥゥ〜〜、ンヌゥゥゥ〜〜〜〜〜〜!!」ギュゥゥ〜〜ン!バァァァ〜〜!(その能力による攻撃を吸収しつつ、空に向けて一点に放出していく)

カイニス「まだだ!アンタの『覚醒』した力はそんなもんじゃねぇだろ!力の暴発なんて、気合いで克服しろ!気合いでぇぇ!!」バリバリィィ〜〜!!(雷電を放ちながら)

ゼンカイガオーン「ちょっ、ちょっとカイニスさん!?・・でも、こうしないとセツノちゃんが強くなれないからね!とにかく頑張れ、セツノちゃん!」コチコチィィ〜〜!!(氷の魔法を放ちながら)

ゼンカイザー「あぁ!炎ゼンカイ!燃え燃えゼンカイ!ついでにセツノちゃんの気合いもゼンカイだぁぁ〜〜!!」ジュボォォォ〜〜!!(火炎放射を放ちながら)

セツノ「うん・・・・セツノ、頑張る・・・・!ンニャァァァァァ〜〜〜!!」ギュゥゥゥ〜〜ン、ドバァァァ〜〜!!(吸収と放出を同時に頑張ってやっていく)

ハベトロット「頑張れ〜〜!頑張れセツノォォォ〜〜!!」応援している


セツノの突貫訓練:セツノの『覚醒』のよる能力『四大元素(エレメント)を吸収し、倍にして返す』力による攻撃の吸収と放出を断続的に同時に行ない、

力の反動による力の暴発と制御不能を軽減させ、長期戦でも戦えるようにする特訓

担当の戦士(ヒーロー):カイニス、ゼンカイザー、ゼンカイガオーン、ハベトロット(応援係)
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子供たちの突貫訓練(ルージュの場合)

ロンディニウム周辺:大きく掘られた穴周辺


穴の中のルージュ「アァァァァァ〜〜〜〜!!ウワァァァァァァ〜〜〜!!」」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(棘が飛んでくる音)

ぺぺロン伯爵「そんなんじゃダメよ!あなたのその怒りの感情を出したい気持ちはわかる・・・あなたのたった1人の母親の形見を没収されているからね?」

ぺぺロン伯爵「でもその怒りのままで戦えば、味方であるはずの周りの皆を傷つけるわ。そんなのは絶対にダメなんだからね?」

ぺぺロン伯爵「自分の怒りを制御しなさい。あなたのその怒りの感情を制御して、あなたの母親を連れ去った敵を倒す力となりえるためにね!」

穴の中のルージュ「アァァァァァァ〜〜〜〜!!おかあちゃぁぁぁ〜〜〜ん〜〜〜〜!!!」ガシュン!ガシュン!ガシュン!(暴れている)


メリュジーヌ「あああ・・・ルージュ・・・・」心配している

バーゲスト「ルージュ・・・特訓とはいえ、これはあまりにも辛い・・・」

アルト「・・・・・・・・・」


ルージュの突貫訓練:穴の中で形見のペンダントなしで彼女自身の怒りによる暴走と感情を制御し、その暴走の自身の力としていく特訓。

メリュジーヌやバーゲストの許可は得ているが、子供たちの中では1番辛い方の特訓である(ルージュ談)

担当の戦士(ヒーロー):スカンジナビア・ペペロンチーノ(ぺぺロン伯爵)、メリュジーヌとバーゲスト(監視役)
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463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 21:45:55.51 ID:Y33+cl3W0
バリバリバリィィ〜〜!ジャキンジャキンジャキンッ!バンバンバンバン!ズドドォォ〜〜ン!(それぞれの訓練に励んでいるジョルニたち7人)


ぺぺロン伯爵「フフッ、どうかしら?文字通りの突貫訓練ではあるものの、ジョルニくんたちの力を伸ばすにはうってつけの特訓よね?」

ぺぺロン伯爵「特にアドニスくんの特訓は便利よね。アドニス君の『瞬間制作』と『覚醒』のよる力でこちらの武器をたくさん増産しちゃっているからねぇ〜。」

アルト「あっ、ああ・・・。ウッドワスとの決戦があり、時間が無いとはいえ、ペペロンチーノが俺の子たちにこうして力を付ける特訓を計画してくれるとはね・・」

ぺぺロン伯爵「ええそうよね〜。まあこれもまた、私の頭の中から依頼したオーマジオウの依頼を私なりにこなし、あなたたち家族をサポートしていく。」

ぺぺロン伯爵「全ては私の目的としているケジメの為、世界を『星の崩落』から守る為、あなたたち家族が確実にイレギュラーズに勝てる為、それらのために私は全力を持って尽くしている・・」

ぺぺロン伯爵「いわば、私やカルデア、あなたたち『境界なき勇士団』に並行世界のヒーローたちにとっても、お互いにWin-Winな関係って事よ。」クスクスクス!

アルト「Win-Winって・・・なんというかそのぉぉ・・・・」


ぺぺロン伯爵「・・さてと、じゃあアルト君。少しはあなたの方で気持ちの整理は纏まったかしら?さっきも言った通り、あなたには今後の事でもう一つ話しておきたい事があるの・・・」

ぺぺロン伯爵「まあ内容としては少し前にカルデアのみんなに話した事と同じ事で、アルトたちでしか話せない事を省いて彼らに話した事だからね。」

ぺぺロン伯爵「というのも、あなたの気持ちの整理が付いた後っていうのはさっきもあったように、あなた、私たちが話している途中に何かあなたの中でうわの空になってたよね?」

ぺぺロン伯爵「先ほどのようにあなた、メリュジーヌや藤丸君になんともないと言っているけど、私はあなたのごまかしは通用しないわよ?」

アルト「!。バレていたか・・・実はその・・・・俺にも良くわからないと言うか、俺の中で『歪みの岬』と妖精騎士アグラヴェインの事を考えていたら・・・その・・・」言いづらく言う

ぺぺロン伯爵「無理に言わなくてもいいわ。あなたのことは、ボガードやハベトロット、ジョルニたちからも聞いているわ。あなたが『名無しの森』にいた事を・・・・」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなたがこの妖精國に転移してきた際、運悪くも降り立った場所が『名無しの森』であり、あなたはそこで多くの『記憶』を失った・・・」

ぺぺロン伯爵「それでもあなたは名無しの森から自力で抜け出し、普通の妖精だった頃のブルーナに拾われ、彼女から独立権を発行され、ソールズベリーに住ませてもらっていた・・・」

アルト「ああ。その際に俺が思い出した記憶というのが・・・『自分の名前』と俺が何かによって授かった『3つの力とその使い方』、『俺が光のオーラによってこの世界に来た事』・・・」

アルト「それと俺の世界で知っているアニメやゲーム、漫画のジャンルの情報であり、それ以外は未だに思い出せないんだ・・・。」

アルト「俺の家族や友人、知人・・・俺が現実世界ではどんな人間だったのか、どんな職に就いていた事も・・・現実世界にいた頃の自分の記憶のほとんどが未だに思い出せない・・・」

アルト「・・むしろ思い出したくないっというか・・・なんか俺の中で、俺がいた現実世界がどれだけ最悪だったと言う事を・・俺がアニメやゲームなどの情報以外の現実世界の何もかもが思い出したくないというか・・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、あなたがいた世界の何もかもが思い出したくないねぇ〜〜・・?」興味津々に聞いている

ぺぺロン伯爵「まぁそれについては私も共感出来る部分があるわね?だって私だって、名字が妙漣寺だった頃、似たような人生を送ってたからねぇ〜・・」

アルト「ああ・・・ただここ最近になって、『歪みの岬』の事と『妖精騎士アグラヴェイン』の話を自分の中で考えていたら、突然と現実世界にいた俺の・・・」

アルト「『三澤亮太』と名乗っていた頃の記憶が・・・突然とフラッシュバックのように思い出してきてね・・・」

アルト「なんというか・・・・女の人が俺の名前を呼んで話しかけている事が2度もあっているのだが、顔まではおぼろげでわからないと言うか・・・そのぉぉ・・」

ぺぺロン伯爵「ふ〜ん、女の人ねぇぇ〜?その女の人、あなたにとってはどんな感じで話していたのかしら?私が思うに、その女の人は現実世界のあなたにとても関わりがあって・・・」

ぺぺロン伯爵「その女の人・・・それはあなたがいた世界でのあなたの妹か、母親か、それともあなたの元・恋人とか〜?」

アルト「!?。やめてくれよそんな・・・今の俺にはヴァージェとメリュジーヌとバーゲスト、それに子供たちもいるんだから・・・元カノなんてそんなぁぁ・・・」タラタラタラ・・・・(汗)

ぺぺロン伯爵「アハハハハ、ごめんなさいねぇ〜。あなたが女の人っていうから、ちょっとカラカッただけよ?それについてはちゃんと詫びるわよ。」


ぺぺロン伯爵「・・・とまぁ、あなたの話を聞く限り、ダ・ヴィンチ女史が推測している論理の重ねるとすれば、あなたの場合は半分が正解で半分が違うと思うわね。」

アルト「半分が正解で半分が違う・・・・それはいったいどういう事なんだ?」

ぺぺロン伯爵「言葉の通りよ?あなたの場合、『名無しの森』の呪いにかかった後の事が、藤丸君たちとはあまりにも違うって事なのよ。」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/09(日) 23:43:19.10 ID:Y33+cl3W0
ぺぺロン伯爵「アルト・オルラント・・・『旧名:三澤亮太』は確かに『名無しの森』で1度、あなたの名前と共に記憶を失った・・・ただそれだけは藤丸君たちと同じだった・・」

ぺぺロン伯爵「でも藤丸君やアルトリアのように『名無しの森』を脱出した後、すぐに彼らの名前と記憶を取り戻し、ダ・ヴィンチたちの事も思い出してた事に対して、」

ぺぺロン伯爵「あなたの場合は『名なしの森』から出て、時間を掛けて自分の名前を取り戻したというのに、あなたは3年前以前の・・『現実世界』のあなたの記憶が未だに取り戻す事もなく、」

ぺぺロン伯爵「あなたが妖精國に転移した際に得た『3つの力』の使い方とあなたの世界の創作作品のみが思いだして、家族や知人の顔や名前を未だに思い出せていないと・・。私が推測するにあなたは・・・」

ぺぺロン伯爵「『名なしの森』の影響よりも先にあなたの身に起きた何かのトラブルによって、あなたは『現実世界』での記憶を失い、その後に『名なしの森』の影響を受けたと言う事になるわね。」

アルト「!。『名なしの森』より先に俺が記憶喪失に鳴ったと言いたいのか、ペペロンチーノ。・・・確かにそれはあり得ることだと思われるのが・・・」

ぺぺロン伯爵「ええ。交通事故にもあったか、何かしらのショックを受けたというのか。あなたが言うその『光のオーラ』に入る前にあなたの身にいったい何があって、『現実世界』でのあなたの記憶の大部分を失い、今に至ったのか・・?」

ぺぺロン伯爵「それら全ての謎は、あなたが何故“光の氏族の降臨者”に選ばれたのかと同じぐらいに謎が深すぎると確信が付くわね・・。」

アルト「・・・・・・・・・・・」


タッタッタッタッタッ・・・・・(ボガード、オベロン、ハルキ、パーシヴァルが歩いてやって来る)


ボガード「ここにいたのかアルト、それにぺぺロン伯爵。いつまで立っても作戦室に来ないから、こちらの方から来させてもらったぞ。」

パーシヴァル「はい・・・。あの〜・・・なんですか・・・この地獄絵図のような状況は・・・」周りの特訓の様子を見回して・・

ハルキ「うわぁぁ〜〜・・・なんかこれ、俺がストレイジにいた頃の訓練より凄まじすぎるというかそのぉぉ・・・」タラァァ〜・・(気が引いている)

ぺぺロン伯爵「!。あらやだ、少々話が脱線しただけじゃなく、作戦室で待たせていたボガードたちもここまで来るまで待たせてしまうなんて・・・ちょっと話をしすぎたかしらねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「アルト君、さっきも言ったのだけど、あなたの心境によってはこの話をするにはちょっと・・・・」

アルト「いや、その事については心配ない。俺の失った記憶のことも気になるのは俺も少しは気になるが、それについてはまだ、俺にとっては重要な事ではない・・・」

アルト「むしろいま俺が気になっているのはペペロンチーノ・・・あなたが俺に話したいもう一つの事であって、それは俺にしか言えないことだというのか?」

ぺぺロン伯爵「ええそうよ。この話はアルトリアや藤丸たちには言えない・・・むしろあの子たちに言った“予言の後”についての提案から全く関係ない、あなたへの私情の話・・」

ぺぺロン伯爵「それについてはボガード、彼なら事の話をよく知っているからね。だから今は作戦室に戻って話を・・・・」


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(アルトたちの前にヒーローズゲートが開く)


ゼットの声「それならこちらで話をした方が効率が早いと思いますよ?その話にはハルキも話の輪に入っていると言いますし・・」

ゼットの声「それにオレとハルキの身元がもうバレている事だし、直接あいさつぐらいはしたいと思ってましたよ。」

ハルキ「ゼットさん!――ま、まぁゼットさんもそう言ってますしね・・・。作戦室よりは少し狭いと思いますが、話はそこでも良いかと・・・?」

ぺぺロン伯爵「アラ、良いのかしら?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわね、『巨人の予言の子』と呼ばれたウルトラマンZくん。」

アルト「ああ。バーゲスト、メリュジーヌ。」2人に呼びかけながら・・・

メリュジーヌ「ええ・・・。バーゲスト、ルージュの特訓の事は私が見る。バーゲストはアルトたちの話に付き合ってくれないか?」

バーゲスト「!。ええ・・・後の事は任せたぞ、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「うん。」頷く


ハルキ「サ、ササッ・・・こちらにどうぞ・・・。」アルトたちを案内する

タッタッタッタッタッ、シュィィ〜〜ン・・・(ヒーローズゲートの中に入っていくアルトたちとボガードたち)
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/10(月) 23:55:03.32 ID:9CfZozq50
異空間:ウルトラマンZのインナースペース



キラァァ〜ン、キラキラァァ〜〜・・・(周りが光り輝いている)


オベロン「うわぁ〜かなり光が眩しいねぇ。あまりの煌びやかさに僕の眼がチカチカしちゃいそうだ・・」

バーゲスト「ええ。なんだこの煌びやかな空間は?これは前にシータがいる世界で聞いたサーヴァントの固有結界の一種だというのか?」

パーシヴァル「だとしても、こんなに光り輝く空間をハルキ殿と『巨人の予言の子』が所持しているなんて・・・」

アルト「ああ。まさかあの『ウルトラマンZ』に出てくるインナースペースを直接入る事ができるなんて・・・・」

ハルキ「アハハハハ・・・・・まぁそんな感じですね・・・」照れている


ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ・・・・。(人間サイズのウルトラマンZ(ゼット)・オリジナルがアルトたちの前にたっている)


ウルトラマンZ(ゼット)「ナイスミーチュー。私はウルトラマンZ(ゼット)。ノリッジでの戦いの時はご協力ありがとうございます、アルトさん。それに皆さま方も。」

アルト「!。あなたがウルトラマンZ(ゼット)だね?もう身体とエネルギーの方は大丈夫なのか?」

ゼット「はい。ノリッジでの『厄災』との戦いでしばらくお休みしていましたが、おかげさまでウルトラ元気になりました!」

ゼット「『厄災』との戦いの後の事は、ハルキから話を聞いている。ハルキがロンディニウムで色々と妖精たちと互いに世話になっているってな。」

ハルキ「はい。皆さんのおかげでユーミルさんやエイリンさんも、ロンディニウムに新しい『鋼鉄山』を築いたり、色々な武器を作ったりして喜んでいましたしね。」

アルト「ああ。あなたたちが俺の知っているウルトラマンZで本当に良かったよ・・・。」


ゼット「――それでその、そこにいるこちらの世界の地球人がぺぺロン伯爵という人ですね?ハルキから話は伺っている。」

ゼット「いったい、ハルキとアルトさんを呼び出して何を話すつもりなのですか?」

ぺぺロン伯爵「あっ、そうね。じゃあまず、私の方からあなたたちに話しておくことを言っておくわね。・・といっても、この話は既にアルトリアや藤丸たちにも話をしているのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「この話をするに当たっては、これからボガードが話す事にも繋がるからね?」

アルト「――。ボガードが話す事ねぇ・・・・それはいったい・・」キリッ・・・(真剣な表情)

ボガード「・・・・・・・・」キリッ・・・(真剣な表情)

ゼット、ハルキ、オベロン、バーゲスト、パーシヴァル「・・・・・・・・・」キリッ・・・(真剣な表情)


ロンディニウムの外壁の周辺では、ぺぺロン伯爵の提案でジョルニたち7人のアルトの子供たちに、彼らの能力を伸ばしていくことを前提に突貫の訓練を実行し、

多くの戦士(ヒーロー)たちが彼らを見守っていく中で、ジョルニたちは突貫ながらも訓練に励み、着々とその力を高めていくように訓練に励んでいった。

一方のアルトは、ぺぺロン伯爵に自身の身に起きた、3年前以前の失った記憶のフラッシュバックの事で会話をし、ぺぺロン伯爵もまた、アルトに話しておきたいもう一つの事で接触し、

『厄災』との戦いから回復したウルトラマンZ(ゼット)に案内されるがままに、彼らのインナースペースへと入り込み、ぺぺロン伯爵は改めてアルトにとある重要な話を打ち明けるのであった・・。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 08:00:24.98 ID:yMBo8aqC0
かくかくしかじか・・・・(異聞帯の事で軽くゼットたちに説明するぺぺロン伯爵)


ぺぺロン伯爵「つまりね、私や藤丸くんたちのような“今を生きる人類”が暮らしていた世界である汎人類史ではない世界・・・」

ぺぺロン伯爵「過った選択、過った繁栄によって“不要なもの”として中断され、並行世界論にすら“行き止まり”として認識されなかった、人類史の断片・・・」

ぺぺロン伯爵「私たちはそれらのような“異聞の帯”の事を『異聞帯』と言って、カルデアのみんなは今までいくつのも異聞帯をめぐり、自分たちの世界を救う冒険を繰り広げているのよ?」

ゼット「成る程・・・その世界の地球人類の選択判断によっては、並行世界にすら認識されず、存在すら認められない世界というのが、この『異聞帯』と呼ばれる別世界と言うのですか・・・」

ハルキ「・・・なんか、他とは違う別の世界だというのに、それらを並行世界にすら呼ばれる事が許されない世界が実在していたなんて・・なんというかそのぉぉ〜〜・・・」困り顔

ぺぺロン伯爵「いいえ、異聞帯という世界というのはあくまで私たちの個別判断で呼んでいる世界の事を指し示しているだけで、ハルキ君が細かく考える必要なんか関係ないわ。」

ハルキ「そ、そうなんですか・・・えぇ〜とそのぉぉ〜〜・・・」ポリポリポリ・・・(指でもみあげをかきながら)


アルト(小声)「(ペペロンチーノ、ハルキやウルトラマンZに『異聞帯』の話をするのはちょっとマズいんじゃないのか?たしか異聞帯はカルデアにとって・・・)」コソコソ・・

ぺぺロン伯爵(小声)「(わかっている。彼ら(ハルキとゼット)には後からこっちで記憶の一部に忘却術をかけておくから、心配しなくてもいいわよ?)」コソコソ・・

ぺぺロン伯爵(小声)「(と言っても、そうでもしないと彼らのようなヒーローたちは、彼らの感情次第では何が何でも、その世界もすべて守ろうとしちゃうからね?ほんと彼ら(ヒーロー)という者はねぇ・・)」コソコソ・・

アルト(小声)「(ああ。海東大樹を除いて、ここにいるヒーローたちはみんな、人助けをする事こそが彼らの心の本質だからね・・。)」コソコソ・・・


ぺぺロン伯爵「っと、話を戻すけどね。この妖精國ブリテンはね、さっき私が言ってた『異聞帯』と呼ばれる世界とは違う・・・空想樹が無くなってもこの世界は無くなることはない。」

ぺぺロン伯爵「あなたたちが言うように、この世界は正真正銘の並行世界・・・私や藤丸くんたちが言う汎人類史とは大きく異なる世界・・・」

ぺぺロン伯爵「汎人類史の世界において空想の産物と呼ばれていた妖精が霊長の存在として君臨している世界なのよ。」

ぺぺロン伯爵「そんな妖精たちの世界を恐怖と圧政で支配しているのが、この妖精國の女王である『モルガン』であり、あなたたちに『星の終わり』の夢を見せ、」

ぺぺロン伯爵「あなたたちのような並行世界にいるヒーローたちを使って、『予言の子』であるアルトリアちゃんの巡礼の旅を邪魔させようとしたのが、『妖精騎士アグラヴェイン』という人なの。」

ぺぺロン伯爵「妖精騎士アグラヴェインはこの妖精國に存在する妖精騎士と名乗っているけど、本当はアルト君と同じ『現実世界』の人間であり、いったいこの世界で何を企んでいるかは知らないのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「この妖精國を支配する妖精妃モルガンとその妖精妃を守っている妖精騎士アグラヴェイン・彼女たちを倒さない限りは、ハルキ達のような別世界の人たちは元の世界には戻れない・・・」

ぺぺロン伯爵「それらのことについては既に海東大樹やアルトたちを通して伝わっているのだけど、私が話したいことはそこじゃないわよ。」


ぺぺロン伯爵「アルト君。あなたはシェフィールドでの戦いの後、ボガードから領主の役割を引き継ぎ、場所がロンディニウムに変わっても、立派に領主として妖精たちを導いていることはよく聞いているわ。」

ぺぺロン伯爵「彼ら(元・シェフィールドの住民たち)の為にわざわざロンディニウムへ行けと話し、自身は彼らが望むノリッジ奪還を成功させる為に旅だった。」

ぺぺロン伯爵「そしてあなたはノリッジで『予言の子』であるアルトリアとカルデアと共にノリッジの『厄災』、円卓軍と共にイレギュラーズの1人であるダルダンを倒し、」

ぺぺロン伯爵「さらには女王軍・軍隊長であった2代目妖精騎士ガウェイン、ソールズベリーを我が物顔で支配していたブルーナちゃんを倒した。」

ぺぺロン伯爵「あなたとあなたが結成させた『境界なき勇士団』の活躍は、もはや『予言の子』と同じぐらいに妖精たちの心に染み渡り、あなたたちへの賞賛の声はもううなぎ登りなのよねぇ〜。」

ボガード「ああ。前の領主である私でさえもなし得なかったことをアルト、お前は立派にやり遂げた事に私は誇りに思えるぞ。」

アルト「ああ。だがこのようなことができたのは俺の力だけじゃない・・・俺と俺の妻のバーゲストとメリュジーヌ、俺の子供たち、ボガードにロブたちにカイニスにハベトロットたち・・・」

アルト「それにアルトリアやカルデア、円卓軍、そして俺たちに協力しているハルキや介人たち、響たちのような並行世界からの戦士(ヒーロー)の協力があって、俺たちは今ここにいるんだ。」


ハルキ、ゼット、パーシヴァル、バーゲスト「――――」頷く

ぺぺロン伯爵、ボガード「・・・・・・・」微笑みを見せる
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 10:34:32.32 ID:yMBo8aqC0
アルト「しかしぺぺロン伯爵。それについて俺とペペロンチーノとボガードが話す事と関係あるモノなのか?俺と話をしたかったのなら、何故あの時・・・

アルト「アルトリアや藤丸たちと一緒に話をさせず、俺にわざわざ話をするために呼び出すなんて、あなたたちは何を考えて・・」

ぺぺロン伯爵「ええ、確かにこれについてはあなたも違和感を感じるよね?なぜアルトリアと藤丸くんたちを差し置いて、彼らと別々に話をする必要があると言うことをね・・?」


ぺぺロン伯爵「単刀直入に言うけど、今、私たちがやるべき事はこの妖精國を支配する女王モルガンと、その女王を守るイレギュラーズを率いる妖精騎士アグラヴェインを倒す事。」

ぺぺロン伯爵「そしてイレギュラーズを倒しつつ、奴らからヴァージェとマシュを取り戻し、ハルキ達のような並行世界の者たちを元の世界に戻さなきゃならないからね。」

ぺぺロン伯爵「だけど問題はその後・・・女王モルガンを倒し、妖精騎士アグラヴェインを倒した後、この妖精國にはいったい何が残るのかしらね?」

ぺぺロン伯爵「バーゲストから聞いているわ。アルト君、あなたはモルガンとの空鏡での謁見で彼女(モルガン)にとても大胆な事を言ったのよね?」

ぺぺロン伯爵「“モルガンとイレギュラーズを倒した後に、モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”・・・それについては悪くはない話だと私は思うわ。」

ぺぺロン伯爵「あなたたち『境界なき勇士団』の掲げるモットーである妖精たちの『解放』と一致しているし、恐らく今後訪れる予想である『大厄災』に備える為・・・」

ぺぺロン伯爵「『大厄災』に備える為にこのような目標を掲げておけば、妖精國の妖精たちは一致団結して女王軍との戦いや『大厄災』との戦いにも望めるからね。」


ぺぺロン伯爵「だけどそのあなたが掲げる自由国家には、妖精國の妖精全てをまとめ上げる存在・・・いわば『王』の存在が不可欠と言っても良いわ。」

ぺぺロン伯爵「いくら妖精たちを解放し、妖精たちに選択権を与えたとしても、その妖精たちの選択次第では、妖精たちは妖精たちで自由に対する分断が起こりえる可能性がある・・」

ぺぺロン伯爵「自由と自由の相剋によってそれに関する衝突が起こり、それを題材に争いが起こり、団結しようも団結できない矛盾が生じるのは、人類史の歴史が既に証明している。」

ぺぺロン伯爵「妖精國でもそう、事の発端はモルガンによる自由の抑圧という選択によってこのような事態を招くきっかけを作ったと言っても良いわ。」

ぺぺロン伯爵「アルト君、あなたのその妖精國の妖精たちの気持ちを考えてこのような目標を掲げるのは良いけど、あなたはそれらを実現する為の想像力がちょっとばかし足りていないわね。」

ぺぺロン伯爵「ホント、あなたのような不器用な考えを持って世界を救う為に行動する人って、私が知る人を除いて少し危ういところがあるからね・・?」

――――――――――――――――――――――――
ぺぺロン伯爵(ペペロンチーノ)が知る不器用な考えを持つ人

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――――――――――――――――――――――――
グサッ!(図星を付かれるアルト)


アルト「・・・確かにそれについては自覚しているよ。俺は不器用ながらも誰かを助けることが生きがいだからね。ハルキ達のようなヒーローたちと同じようなモノさ・・・」

アルト「でもその不器用な考えでも、俺はそうしてバーゲストたちとメリュジーヌ、ヴァージェを救い、彼女たちを愛してあげているのだからな・・。」

バーゲスト「アルト・・・・」

ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・・」少し笑みを見せる


ぺぺロン伯爵「っとまぁさておき、アルト君が掲げる自由国家の確立をさせるためにも、妖精國の妖精たち全てをまとめ上げる『王』の存在が不可欠なのは変わりはないわ。」

ぺぺロン伯爵「問題はその『王』と成り得る存在の候補・・・モルガンを倒した後に、妖精國を統べる者がいったい誰を推薦すれば良いかと、私とボガードの2人でその事を考えていたわ。」

ぺぺロン伯爵「エインセルの予言の通りでは、キャメロットの玉座につくのは『真の王』。その『真の王』という存在というのが未だに私にもわからない。」

ぺぺロン伯爵「予言のつじつまがあっていれば、『真の王』の正体が『予言の子』であるアルトリアである事は見当は付くのだけど・・・」

ぺぺロン伯爵「そんな事を考えている中で、我々の知っている人物の中で『真の王』と成り得るかもしれない人材を候補が上がったの・・・それについては・・・ボガード。」ボガードに目を向けながら

ボガード「ああ。俺が知る者の中でアルトが掲げる自由国家の築き上げ、妖精國の妖精たちをまとめることができる者を、この俺、ボガードはそれを知っている。」

アルト「!。そうなのかボガード!――で、ボガードが知っているという『真の王』と成り得る存在とはいったい・・・」

ボガード「うむ・・アルト。モルガンを倒し、お主がこの妖精國の妖精たちに自由と選択肢を与え、妖精國に新たな自由を持たせ、多くの妖精たちをまとめ上げ、」

ボガード「来たる『大厄災』に立ち向かえるように道を指し示し、この妖精國に新たな時代を築き上げる事ができる『真の王』・・・・つまり私はお主が思う自由国家の創造を築く者として・・・」


ボガード「私はアルト・オルラントを・・・・この妖精國の『真の王』としてお主の名を上げたのだからな。」

アルト「・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」ビクッ・・(思考停止のように驚愕している)
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/04/12(水) 22:56:37.37 ID:cc2u4Kdn0
【空気中のスパイクタンパク汚染に気をつけましょう】

スギ花粉や様々な化学物質に対して過敏な方がおられるように
スパイクタンパクに対し過敏な方がおられます

特に二価ワクチンを接種された方に遺残した
オミクロン対応の
mRNAから生成されるスパイクタンパクは
従来の武漢対応のものと比べ
60〜70倍人体に結合しやすくなっており
シェディング被害は甚大なものになっています

また一部の方に感じる臭いに関しても
酸化したPUFAの代謝産物であるアルデヒドの可能性も否定できません

科学的証明は難しい案件ですが
徹底したシェディングング対策や
イベルメクチンやグルC点滴などで
改善することから
臨床的に起こっている事案は
化学物質過敏症やスパイクタンパクそのものでしか説明できないものばかりです

スパイクタンパクが体内に侵入すると
自覚症状が無くても
徐々に毛細血管レベルでは
血栓を形成する恐れがあり
酸素や栄養素が
細胞全体に十分行き渡らなくなる可能性があります
これは老化の促進を意味し
新たな病気が発生する素因にもなります

既接種者で
コロナ後遺症やワクチン後遺症になった方は
非接種者に比べ
シェディング被害を被りやすくなっています
そのため治療が難渋している可能性もあることに留意してください
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/12(水) 23:17:24.41 ID:yMBo8aqC0
数時間後・・・日没直前のロンディニウム:外壁周辺にて・・・



ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・ハァ―・・・ハァ―・・ハァーー・・・・・(疲労困憊になっているジョルニたち7人)


ジョルニ、セフィー、ガイル「・・・ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・」酷く疲れている

スズカ、セツノ、ルージュ「ハァ―・・・ハァ―・・ハァーー・・・・・」酷く疲れている

メリュジーヌ「・・・・・・・・・・・。」疲れているジョルニたちの様子を見てて・・


【ハァ〜疲れたぁぁ〜〜・・・】
【みんなお疲れさま・・・】←

ガイル「ああ・・・俺たちの力の強化とはいえ、ここまで疲れる特訓は久しぶりだったよなぁ・・・セフィー?」ゼェー・・ゼェー・・ゼェー・・・

セフィー「うむ。突貫的とはいえ、ここまで能力を限界まで使う特訓は、14歳ごろの特訓以来、久しぶりだったからなぁ・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・

ルージュ「あ〜〜本当にそう・・・・・私なんかもう、2度とあんなような私のペンダントをワザと人質にするような特訓なんかやりたくもないのだから・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・

セツノ「ハァ・・ハァ・・・セツノ・・・とっても疲れた・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・

ジョルニ、スズカ「・・・・・・・・・」疲労困憊で何も言えない


アルトリア「みなさん、疲労困憊になりながらも能力伸ばしの訓練お疲れさまです!あなたたちの訓練の様子、しかと拝見させてもらいました。」

アルトリア「皆さまの能力はもうとてもじゃないほど素晴らしくて、それらがまた更に強くなっていくところを見ていたら、私のマーリン魔術なんかもうなんというか・・・」

千子村正「拝見だぁ〜?お前さんは伯爵から何も言われていない補欠担当だからって、儂らとの訓練にも参加せずに見ているだけとはなぁ〜・・?」

アルトリア「ツゥゥ〜〜・・・補欠で悪かったわね!補欠で!私だって、補欠は補欠なりで別の場所で色々と頑張っていたのですから!!」カァァ〜〜!(怒り顔)


アルトリア「・・と、失礼・・。今、フリントさんとイズさん、それと私たちの方で夕食の支度をしていました。なんでも伯爵が言うことには・・・」

アルトリア「“辛い訓練の後にはちゃんと美味しく楽しい事をしないと、訓練したみんなの士気が削いじゃうから、しっかりとアフターケアはしないとね”って・・・」

【要はアメとムチってワケだね?】←
【さすがぺぺロン、無駄がないね?】

千子村正「――だな。まぁ、こうでもしない限り、ぺぺロンのヤツがこんなアルトの子供らに急遽の訓練をさせるわけがないからな?ホント、無駄がないというかだな・・・」


アルトリア「因みに今日の夕食は、『肉じゃが』という煮込みの料理です。それに伯爵の計らいでその『肉じゃが』を皆さんの為に沢山作っておいています。」

アルトリア「肉じゃがってのは私も初めてなのですが、味も濃い上にとても香ばしい香りでとても美味しそうでしたよ?」

ガイル「!!。おぉ〜『肉じゃが』か!俺の小さい頃からの好物だから、まさか妖精國で肉じゃがを食べられるなんてなぁ〜!」

ジョルニ「うん。ぺぺロン伯爵に感謝した方が良さそうだね。ここまで僕達の為にわざわざこのような時間を作ってくれたのだからね?」

立花響「はぁ〜〜その肉じゃがのことを考えてたら、お腹がもう空いて来ちゃったよ〜・・・」グググゥゥ〜〜・・・(腹の虫が鳴いている)

スズカ「ええそうね。ロンディニウムで別の特訓をしているアドニスの事もあるし、私たちもそろそろ行きましょう・・」

【そうだね!】
【アルトリアたちの肉じゃが、楽しみだね!】←


タッタッタッタッタッ・・・・(ロンディニウムの中へと帰っていくジョルニたちとカルデアのマスターたち)
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/14(金) 00:14:11.83 ID:YslRUXjY0
アルトリア「さてと・・・そろそろ私も肉じゃがというモノを実食するために戻らないと・・・」タッタッタッタッ・・(移動を始める)


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(アルトリアの近くでヒーローズゲートが開く)

アルトリア「えっ・・・なに・・・?」パチパチ・・(初めて見るヒーローズゲートに驚く)


シュィィ〜〜ン!(中からアルトが酷く疲れた表情で1人出てくる)

アルト「・・・・・・・・・・・」タッタッタッタッタァァーー!(疲れた表情でロンディニウムへ帰っていく)

アルトリア「!。(アルトさん!・・・てかあれ?なんかアルトさん、なんか酷く疲れた表情で出てきたみたいなのですが・・・いったいなにが・・・)」


シュィィ〜〜ン!(後からボガード、バーゲスト、パーシヴァル、オベロン、ぺぺロン伯爵、ハルキの順番でヒーローズゲートから出てくる)


ボガード「待つんだアルト!私はな、お主やジョルニたちの事を考えて・・・・ツゥゥ・・・」悔しそうな顔をする

バーゲスト「ボガード。さすがにアレは我々にとっても、高望みが過ぎる事だと思うのだが・・・」

ボガード「ヌゥゥ・・・すまない。今はウッドワスの軍勢とモルガンからの2倍の兵隊の対策に知力を使いたい時だというのに、先ほどのような余計な事を多く話してしまって・・・」

オベロン「ああ・・ほんと、ここに来てボガードの大言家の癖が出てしまうなんて、ボガードもまた、それ程の妖精だったって事だね?」

ボガード「ヌゥゥゥ・・・・・」なにも言えない

ぺぺロン伯爵「そうよね・・・まぁ、あそこまで多数の情報と期待と願望を押しつけられちゃったら、アルト君だって頭がパンクしちゃうからね?(私にも責任はあるけど・・・)」


アルトリア「オベロン!それにボガードさん!そこでいったい何をしていたんですか?たしか皆さんは伯爵さんに呼ばれて作戦室で話したいことがあるっていってましたが・・・」

アルトリア「特にボガードさん、あなた、アルトさんに何かやましい事でも言ってたのですか?先ほど、変な入り口から皆さんが出で来るところを見ていたのですが・・・」

アルトリア「アルトさん、なんか色んな事を考える事に疲れて、何も考えられずに酷く疲れた表情でロンディニウムへ戻って行ってましたが・・・」

アルトリア「・・・まぁ、『予言の子』である私を差し置いてアルトさんとたくさんお話ししているなんて、私って、本当の意味で補欠なのかなぁぁ〜〜・・・」目を背けながら・・

オベロン、ボガード「!?」ギクッ!(驚愕している)

アルトリア「・・・・・・・・・」チラッ・・(驚愕している2人を見つめていく)


ぺぺロン伯爵「ハァ〜・・・わかったわ、アルトリア。あなたに感づかれちゃったのなら仕方がないわね。」

ぺぺロン伯爵「ボガード、この際アルトリアちゃんにも話しちゃった方が良いんじゃないのかしら?いずれにしても、あなたの話はモルガンを倒した後の前提の話のようだったし・・」

ぺぺロン伯爵「まぁいずれにしても、この話はいずれアルトリアちゃんにも話すつもりだったし、かなり早いことだと思うけど、話した方が気が楽になるわよ?」

ボガード「ヌヌヌ・・・・・・ハァ〜〜・・・」観念していく


ぺぺロン伯爵「アルトリア、夕食の時間が迫っているのはわかっているけど、少し時間をくれるかしら?まぁ長い話になるようにはしないからね?」

バーゲスト「ええ・・・、私の方はもうこれで失礼する。先ほど話し疲れたアルトの事が気になるからな・・・」

ぺぺロン伯爵「ええ良いわよ。アルト君、ここまで私の無茶ぶりな話に付き合ってくれたのだからね。彼には愛する妻であるあなたと一緒にいる時間が必要だからね?」

バーゲスト「ええ・・・ではここで失礼する。」コクッ・・、タタタタタァァーー・・・(お辞儀をしてロンディニウムへと急ぐ)


アルトリア「???。バゲ子?」首をかしげながら

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ジョルニたち7人の突貫訓練開始から数時間が立ち、ぺぺロン伯爵の監修による過酷で突貫の能力伸ばし訓練は、夕日が沈み掛かる時間帯に終了し、

ジョルニたち7人と担当の戦士(ヒーロー)たちは突貫訓練によってクタクタに疲れている中で、アルトリアたちが用意した夕食を食べにロンディニウムへと戻っていくのであった。

同じくアルトもまた、ウルトラマンZのインナースペース内でのぺぺロン伯爵たちとの話を終え、頭がパンクしたかのような疲れようでロンディニウムへと戻っており、

アルトのとても疲れた表情に違和感を覚えたアルトリアは、ぺぺロン伯爵との会話にいたオベロンとボガードに、アルトに何かやましい事を話していないかと、問いつめていき・・

それに気づいたぺぺロン伯爵は観念したかのようにアルトリアに対し、先ほどアルトに話していた“ある話”をアルトリアにも伝えていくのであった。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/15(土) 23:20:56.71 ID:qxMgFVbE0
少し前・・・異空間:ウルトラマンZのインナースペースにて・・・


カクカクシカジカ・・・・(アルト・オルラントを『真の王』とする話をしていくボガード)

アルト「ちょ、ちょっと待て!?お、俺が『真の王』って・・・つまりモルガンを倒した後、俺が妖精國の王になるって事なのか!?」

ボガード「そうだ。女王モルガンを倒し、この妖精國ブリテンを『大厄災』討伐までの間、お前が妖精國の『真の王』として君臨するって訳だ。」

ボガード「それにアルトがブリテンの王になれば、モルガンに向けて言い放った“モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”事をお前の手で実現する事が出来るんだぞ?」

ボガード「それにこのブリテンの妖精たちは他の異聞帯とは違い、妖精たちを外の世界に連れ出すことが出来ると、前に伯爵が言い話してくれたのだからな。」

ぺぺロン伯爵「ええそうね。少なくてもコーラルちゃんやロブとワグ、ユーミルちゃんにマイク、シェフィールドにいた妖精たちのような女王暦になってから生まれた妖精であるならば、」

ぺぺロン伯爵「あなたたちが『歪みの岬』でバーゲストとヴァージェ、メリュジーヌたちと経験した異世界への移動が可能よ。だってあなたの3年前での行動がそれを証明している。」

ぺぺロン伯爵「バーゲストたちもコーラルちゃんたちのようなブリテンに住む妖精たちは強度が『汎人類史』と同じで、彼女たちと『妖精國の妖精』でなら、この世界の外の世界・・・」

ぺぺロン伯爵「今は白紙化された大地ではあるモノの、藤丸くんたちがいる『汎人類史』への移住を可能にすることが出来るのよ。」

ぺぺロン伯爵「その話については既にここにいるパーちゃん、ボガード、オベロン、バーゲストとメリュジーヌたち2人、それにカルデアのみんなやアルトリアちゃんにも話しているわ。」

ぺぺロン伯爵「話していないのはコーラルちゃんたち以外のほとんどの『妖精國の妖精』たちの心境と、あなたを『真の王』として『大厄災』の脅威から一時的でも良いから導いて欲しい。」

ぺぺロン伯爵「『予言の子』のアルトリアでもなく、『王の氏族』のノクナレアでもなく、『魔王の氏族』のオーマジオウでもなく・・・アルト・オルラント、あなたが『真の王』として君臨して欲しいって言う事よ。」

ボガード「そういう事だ。それについてはアルト・・・お主はどうなんだ?」

アルト「〜〜〜〜〜〜〜!?」驚愕している


アルト「ま、待ってくれ!確かに俺はあの時、空鏡に映るモルガンの前で、あいつの支配もない自由国家を築き上げるって言い放ったのだが、それはあいつの気をこちらに持たせるだけであって・・」

アルト「実際のところ、俺はこの妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させて、後はあの妖精たちの好きにさせるだけであって、俺はあの妖精たちの王になるつもりはない・・」

アルト「ボガード、妖精たちの心境の事については、シェフィールドやノリッジの『厄災』の時でも、あの妖精たちの心境の悪さの事は既に周知してるはずだろ?」

アルト「それに俺には家族もいるし、万が一、俺の家族があの妖精たちによって危険な目にさらされたとしたら・・・・」

ボガード「わかっている。我が友であるアルト、それにアルトの家族たちの事は俺が守る。奴ら(ブリテンの妖精)がアルトたちに牙を向けようとするのならば、この俺がアルトたちを守る!」

ボガード「それに王になれって言ってもそれは『大厄災』を討伐するまでの話だ。事が済めば、後はお主の自由だ。妖精たちの目を欺き、何処の世界に行ってしまっても良いんだぞ。」


パンッ!(神頼みするようにお願いするボガード)


ボガード「だからこの通りだ!お主の嘘でもなんでも良いから、お主が言ったソレを実現させてくれないか?頼む!」ペコペコペコッ!(必死にお願いする)

アルト「し、しかし・・・・・・それはその・・・・」タラタラタラ・・・(困惑している)

バーゲスト「アルト・・・・・」心配している

ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる


ゼット「あのぉぉ〜アルトさん、ボガードさん。今、あなた方は妖精の心境とか『真の王』とかを仰っていましたが、それって、私たちにはウルトラまるでわからないのですが・・・?」

ハルキ「はい・・・その話って、俺たちにも関係ある話というのでしたら、俺たちにも詳しく話して頂けませんでしょうか?」

アルトたち「あっ・・・・・・」2人(ハルキとゼット)の事を見て・・

ハルキ、ゼット「???」意味がわかっていない
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/16(日) 21:54:17.32 ID:DL+sA/Fg0
ぺぺロン伯爵「――!。あらヤダ、ハルキくん、あなたの顔に何かゴミが付いているわよ?それにゼットくんにもね?」

ぺぺロン伯爵「あなたたちの顔に付いているゴミ、今なら私がすぐに取ってあげるわよ?」


タッタッタッタッタッ・・・(ハルキとゼットの前に近づいてくるぺぺロン伯爵)


ハルキ「えっ、その・・俺たちの顔に付いているゴミ、そんなのは自分で取れますよ。伯爵さんに取ってもらうだなんて、俺、なんか恥ずかしくて・・・」

ゼット「た、確かに・・・俺だってこの程度のゴミを伯爵さんにわざわざ取ってもらうなんて、そんなのウルトラ恥ずかしいし・・・それに私とハルキの顔にゴミなんか・・・」

ぺぺロン伯爵「――――!(隙あり!)」シュッ、ピトッ!(ハルキとゼットの額に手を当てる)


キィィンッ、パァァン!(ハルキとウルトラマンZに忘却術をかけるぺぺロン伯爵)

ハルキ「・・・・・・・・・・」記憶を消される

ゼット「・・・・・・・・・・」記憶を消される


ぺぺロン伯爵「あらゴメンなさい・・・私、さっきハルキ君たちが言ってた事を聞き忘れちゃったわぁ〜・・あなたたち、どこまで話していたのか知らないかしら?」

ゼット「い、いえ別に・・・俺たちも、なんか何を言ってたのか何を聞いていたのかを忘れちゃって・・・俺・・ウルトラ物忘れが激しくなったのかなぁ〜・・?」ポリポリポリ・・・(頭をかく)

ハルキ「そ、そんな事ないですよ!俺だって・・・えぇ〜と・・なんだったかなぁ〜〜・・・うぅ〜〜ん・・・・」腕を組んで考えていく

ぺぺロン伯爵「・・・フゥ・・・。」安堵の息を吐く


アルト「・・・ごめんボガード。俺に少し考える時間をくれないか・・・今日はあまりにも知ることが多すぎて、俺はもう・・・」

ボガード「アルト・・・しかしこのような話は、いずれにしてもウッドワスとの戦いの後でも話せることではないかと思うとなると、私はなぁ〜・・」

アルト「・・・・。――――――――」タッタッタッタッタァァーー!(黙って走り去る)

ボガード「!?。ちょ・・待つんだアルト!?」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)

バーゲスト「アルトっ!?」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)

パーシヴァル、オベロン「―――――――!」タタタタタァァーー!(アルトを追いかける)


ギラァァ〜ン!パァァァ〜〜!(外へ向かうヒーローズゲートに入っていくアルトたち)


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・」心配そうな顔をする

ハルキ「あのぉ〜・・アルトさん、いったい何かあったのですか?」

ぺぺロン伯爵「何でもないわ、ハルキ君。何でもないのよ・・・」眼を逸らしながら・・・

ハルキ、ゼット「???」意味がわかっていない


ボガードはウルトラマンZのインナースペースにて、アルトの事を『真の王』として、モルガンが倒れた後の妖精國ブリテンを統べる王に推薦する事への話を持ちかけるのだが、

アルトはそのボガードの話に対して、とてもじゃないほどの驚愕した表情をし、ボガードは驚愕するアルトに対し、神頼みの如く、手を合せてアルトにお願いを持ちかけるも、

日中、あまりにも情報量が多く驚愕しえる話を聞き続けたアルトは、頭が多数の情報でパンクしかかるように疲弊し、アルトはその場から逃げ帰るようにインナースペースから退出していき、

ボガードとバーゲストもまた、頭が疲弊して逃げ帰るアルトを追いかけるようにインナースペースを出て、同じようにパーシヴァルやオベロンたちもまた、インナースペースから出ていくのであった。


因みにアルトとボガードとの秘密の話をちゃっかり聞いていたウルトラマンZとハルキは、ぺぺロン伯爵によって情報漏洩がされないように彼から忘却術をかけられてしまい、

ハルキとゼットはぺぺロン伯爵がかけた忘却術によって、異聞帯の事もアルトに話す話の二つの記憶を消され、ハルキとゼットはいったい何の話していたのかも忘れたまま、インナースペースでの話が終了するのであった。
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/17(月) 08:19:41.03 ID:ct0cNWMp0
ロンディニウム:武器庫の近く周辺



タタタタタァァーー・・・。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・(ボガードたちから逃げ切るアルト)


アルト「ハァ‥ハァ・・・ハァ‥ハァ・・・・。(俺をモルガンが倒れた後の妖精國の王にするだって・・・?俺はそんなことを望んでいないというのに・・・)」

アルト「(確かに俺はあの時、アザミが丘のねじれ穴でボガードの必死の頼みを聞き入れ、新たなシェフィールドの領主とシェフィールドの妖精たちを導く存在になったのだが・・・)」

アルト「(それはボガードも知っての通り、あれはそのシェフィールドの妖精たちに生きる“目的”を与え、俺達に味方をする者たちを多くでも増やそうとしているだけであって・・・)」

アルト「(俺はこの妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させるだけであって、俺はあの妖精たちをこのブリテンの王として導くつもりなど無いというのに・・・)」

アルト「(それに第一、俺が言い放った“モルガンの支配もない自由国家を築き上げる”という嘘の話・・・まさか俺の否間にあの2人で実現させようとしていたなんて・・)」

アルト「(あれは紛れもなく俺がモルガンの気をこっちに向かせるための嘘の話であって、さっきも言ったように俺は王になるつもりはない・・・)」

アルト「(でもだからって、俺が言った嘘がボガードやぺぺロン伯爵の耳に入り、その嘘をモルガンが倒れた後のブリテンを治め、今後、現れるかもしれない『大厄災』の打倒のプロパガンダに使おうとするなんて・・・)」

アルト「(ほんと・・自分が言った嘘とはいえ、あの嘘の話・・・俺をブリテンの王にして実現させようとボガードが考えていたなんて・・あまりの驚きについあの場から逃げてしまった・・・)」

アルト「(だがそもそもあの嘘を言った俺にも悪気はあると言ってもいい。例え嘘であろうと実現できない事を安易に誰かに言う事は自分に取ってとてもマズい事だからな・・)」

アルト「(・・後でボガードにあの話は俺がモルガンの気を引く為に付いた嘘である事を明かし、ボガードに正直に謝っておこう・・。)」反省


タッタッタッタッ、ガタンガタンガタン・・・(何かを運んでいくダ・ヴィンチちゃん)


ダ・ヴィンチちゃん「おや?そこにいるのはアルト君じゃないか!そこでいったい何をしているんだい?」

アルト「!。ダ・ヴィンチか。アドニスの突貫訓練の方がどうなんだい?ジョルニやルージュたちとは違う場所で訓練と共に武器の製造もお願いしていると聞いているのだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。順調にアドニスくんは、伯爵から依頼された武器をアドニスくんの力をフル活用で作っているよ。コーラルのサポートもあってね。」

ダ・ヴィンチちゃん「おかげでこんなに多くの武器が今日中に沢山作ることが出来た。これならウッドワス軍や2倍の数の女王軍の兵士に打ち勝つことが出来るかもしれないのだが・・・」


そぉぉ〜、ガチャン・・・(入れ物にある大量生産された“あるモノ”を見せるダ・ヴィンチちゃん)


ダ・ヴィンチちゃん「この武器・・・君が今後の戦いに勝つために必要なモノだと思っているのだが、この武器・・正直に言って、これは・・・」

アルト「わかっている。だとしてもこれらは、これから戦うであろうウッドワス軍の他、二倍の数の女王軍との戦いにも必要となるモノだ。」

アルト「突貫的な訓練と今後の戦いに必要なモノの調達とはいえ、アドニスにはあまりにも辛い事をさせていることは自覚しているし、反省もしている。」

アルト「だかそれでも、これからの戦いにおいてコレらは戦場においてとても必要となるのは間違いない。それについては俺が責任を取るつもりだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そうか。君がそう思い、そう考えるというのなら、私は君にこれ以上のことは言わない。君がその自覚を持っているだけで私は充分さ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だから今は、明日のウッドワスとの決戦に備えて戦力も武力も必要となる。無論、君たちの士気も必要なのさ!」


ダ・ヴィンチちゃん「少し前、アルトリアから夕食が出来上がったと話を聞いてね。私はこれを運んでからみんなと合流する。アルト君はアドニスたちを呼んできてくれないかな?」

アルト「わかった。じゃあ後で大広間で合流だな?」

ダ・ヴィンチちゃん「ええ!」ガシャッ、ガシャガシャガシャガシャ!(“あるモノ”を持って先に行く)


タッタッタッタッタッ・・・(アドニスがいる武器庫へ向かうアルト)
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/17(月) 22:23:14.39 ID:ct0cNWMp0
ロンディニウム:武器庫内(アドニスの突貫特訓場所)



ジャラジャラジャラァァ〜〜、ゴトン、ゴトン、ゴトン・・・(数多くの“あるモノ”を作っていくアドニス)

アドニス「クゥゥ〜〜〜、フゥゥ〜〜・・・」ジャラジャラジャラァァ〜〜、カチャカチャカチャ!(“あるモノ”を作っていく)


アドニス「〜〜〜!――ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ゴトンッ、へナヘナァァ〜〜(“あるモノ”を作り終え、そのまま手を止める)

コーラル「アドニス様。こちらを・・・・」スルッ・・・(お水を手渡す)

アドニス「うん。ありがとう、コーラル・・・」ゴクゴクゴクゴク・・・・(手渡されたお水を飲んでいく)


タッタッタッタッタッ・・・(武器庫に入っていくアルト)


アルト「随分と頑張っているじゃないかアドニス!ここまで頑張っているなんて、父さんは感激しているぞ?」

アドニス「お父さん!僕、伯爵さんが言われた通りに僕の『覚醒』したのを含めた力で数多くの武器を作って、あまりの多さに僕もとてもじゃないほど凄く疲れた気がしているんだけど・・・」

アドニス「ノリッジの時よりも誠実により短時間で生成する時間が短くなって、作れる量もたくさん作れるようになったんだよ!」

コーラル「はい。それに生成に必要な材料も数多く揃っている事から、生成する時間も短縮され、これほどの武器を作れるなんて、伯爵さんはこれを狙ってこのような特訓をアドニスに行なわせたのですね?」

コーラル「それにアドニス様の妻としてのサポートもあり、アドニスさんは力の反動による倦怠感に負けずにここまで多くの武器を作っていけたのですので。」

アドニス「うん、そうだね。コーラルが僕に寄り添ってくれていたから僕は力の反動に負けずに頑張れたのだからね。」

アルト「そうか・・それは良かったな、アドニス。」感心している


コーラル「――先ほど一つ武器が出来上がり、こちらに出来たばかりの武器が閉まってあります。」スゥゥッ・・(“あるモノ”が入った木箱を見せる)

アルト「そうか。――じゃあ、そろそろアルトリアたちが夕食の支度が出来ている頃だから、これを運んだ後にゴハンを食べに行こうか?」

アルト「武器の方は俺が運んでおくから、コーラルとアドニスは先にみんなの所へ行ってくれないか?」

アドニス「う、うん・・・・・・」頷く

アルト「――――――」ガシッ、グググゥゥ〜〜!(出来たばかりの“あるモノ”が入った木箱を持ち運ぼうとするアルト)



アドニス「ねえお父さん・・。僕たちって、これって僕たちにとって良い事なんだよね?僕たち家族とパーシヴァルさんたちがウッドワスや女王軍に勝つ為にも・・・」

アドニス「僕の力であの火薬を使った武器を作って、火縄銃を作って、ジョルニ兄ちゃんたちが強くなるためにたくさん特訓をしていって・・・」

アドニス「それで僕らはロンディニウムにいるみんなの事を守れるのかな?こんな・・こんな大量に作った『爆弾』でみんなの事を守れるのかなぁ〜・・?」


ガチャッ・・・(“あるモノ(地雷爆弾)”を手に持っているアドニス)


アドニス「・・・・・・・・・」悲しげな顔をしている

アルト「!。・・・・・・・」アドニスのその表情を見てて・・


ゴトンッ、タッタッタッタッタッタッ・・・、スルゥゥ・・・。(武器が入った木箱を一旦置いて、アドニスの前に座るアルト)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2023/04/17(月) 22:28:01.48 ID:Bzs+yJ/X0
推しの子 クズの本懐 岸田辞めろ 水曜日のダウンタウン サロメ嬢 下弦の月 クリバリ アイドルのMV フォファナ オシムヘン アリエル 高橋李依
生首ヘアゴム エヴァ最終回 ばらかもんドラマ化 発煙筒 元彼女候補 バレッラ アニメ2期 おは戦50412as スパイクタンパク 藤原さん シティ制度
カズラミーツ ガラケー世代 消しゴムマジック 燃料枯渇 統一教会 しあわせの花 航空事故 マイルーム おは戦50407ak
Gメン 矢本悠馬 マックのCM ファティ ワクチン 違法電波 完全感覚Dreamer ウクライナ 被疑者役 月ノ美兎 ジムの日
横浜優勝 履修登録 wowakaさん ポランコ オムライストレイン プーチン 開幕5連勝 特捜9 教場II 平良くん 上上下下左右左右BA
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/18(火) 09:17:58.70 ID:RoJNKq4u0
アルト「不安なのか?モルガンや女王軍との戦争に勝つ為とはいえ、アドニスの力でこんな爆弾を多く作って、それらをこの妖精國で使うことが不安なのか?」

アドニス「うん・・・。今、僕の力で大量に作ったこの爆弾・・・・これって『地雷』っていう爆弾の一種なんだよね?地雷のことは僕がシータさんがいるカルデアでこれらの事を勉強してたんだ・・。」

アドニス「地雷って、敵国の兵隊さんや戦争で傷ついた人も関係なく、踏んだ人の命を簡単に殺してしまう・・とっても危ない武器なんだよね?」

アドニス「僕たちは妖精國の何処かに囚われているヴァージェお母さんを救い出し、妖精たちをモルガンの支配から解放させるためにアルトリアさんたちと一緒に戦っている・・」

アドニス「ノリッジだってそう・・・僕はお父さんたちやコーラルを『厄災』から守りたいという気持ちがあったから、僕あのような『覚醒』した力が使えるようになったんだ・・・」

アドニス「・・・でも今は明日の夜に戦うウッドワスと女王軍との戦いに勝つ為だけに、僕の力でこんな妖精たちを大きく傷つけかねない物を沢山作って、僕たちが戦う武器に使うなんて・・・」

アドニス「いくらぺぺロン伯爵やお父さんが女王軍やイレギュラーズに勝つ為にそれらを作って欲しいと言っていたけど、正直、僕は・・・その・・・」不安な表情をしていく

コーラル「アドニス様・・・・」同じく不安な表情をしていく

アルト「・・・・・・・・・・」2人の表情を見ていて・・・


アルト「(やっぱりそうなるよな・・・。アドニスたちがこの妖精國に来たのは、俺とヴァージェを助け出し、家族みんな揃って一緒に幸せに暮らしていく・・)」

アルト「(本来、ジョルニたちは俺とヴァージェを救い出す為に、彼らは『救國の七つ星』として敵と戦う術を学んで俺を救いに来た心優しき戦士たちだ。)」

アルト「(しかしヴァージェを救う為にはまず、モルガンや女王軍、妖精騎士アグラヴェインや他のイレギュラーズたちを倒さなければならないし、多くの味方となる妖精、人間たちを守る必要がある・・)」

アルト「(その為にもこのモルガン率いる女王軍やイレギュラーズとの戦争は避けられないし、この戦争に勝つには女王軍さえも知らない戦力を持つ必要がある。この戦いに勝つためにも・・・)」

アルト「(その為だけに俺の息子たちを戦争に巻き込んだ事については俺もとても心が痛い。本来、子供たちをこのような戦いに巻き込む必要は3年前の失敗が無ければ避けられたというのに・・・)」

アルト「(だがそもそもこの戦いは俺が3年前に始めた・・この『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』を、この世界の真意を知らぬまま俺の手で変えると言い出した俺の『咎』だ。)」

アルト「(だからこそ、このまま引き下がってはいけない。俺が犯した『咎』を俺の大切な家族にも広げてしまい、この戦いに巻き込んでしまった責任を取り、向き合わなきゃならないからな・・・)」


ポンポンッ!(アドニスの肩をそっと叩いていくアルト)


アルト「アドニスが言いたい事は俺にもよくわかる・・・・確かにコレ(地雷)はこの戦争において、この世界の多くの妖精たちや人間たちを深く傷つける・・いわば“死への武器”だ。」

アルト「それにアドニスやジョルニたちの力をこのような戦争の道具として利用するのは俺にとっても辛いことだ。むしろ戦争自体が許されない事だというのに・・・」

アルト「だがそれでも尚、俺たちはモルガンや妖精騎士アグラヴェインたちによって奪われた家族を取り戻し、俺たちが大切にしていく仲間たちを守る為にも、俺たちは前に進んでいくしか無いんだ・・。」

アルト「例え俺がこの戦いを早期に決着を付けるために、火薬や銃火器・・そして地雷のような爆弾を作り、それを武器として戦わせる事になったとしてもだ・・」

アドニス「お父さん・・・・」

アルト「・・・それにこの戦いや『大厄災』の討伐が終わった後は、火薬を含めてこのような武器を全てこの世界から廃棄処分するつもりだ。アドニスが深く考える必要は無いって事だよ。」

コーラル「アルト様・・・・・――!」キリッ!(表情を変える)


スルゥゥ〜・・ピトッ。(アドニスの手を自身の胸に触れさせるコーラル)


コーラル「私も同じ気持ちです。私もあの時、ソールズベリーであなた様の妻として結婚する事を誓い、あなたとずっとお側に居ることを、心から誓いあった身です。」

コーラル「アドニス様がどんなに辛い思いをし、アドニス様の心がバラバラに割れて砕けるような事があったとしても、私はあなた様の側にずっといます。」

コーラル「あなた様の心がどんなに壊れようとも、私の身体と愛を持ってして、あなた様の心を癒やし、共に支えあって生きていく・・それが私の今の『目的』なのですから。」

アドニス「コーラル・・・」グスンッ、ウウウウ・・・(少し泣きそうになり、涙を堪えていく)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/18(火) 22:58:58.52 ID:RoJNKq4u0
ソォォ〜・・(武器庫の入り口からアルトとアドニスたちの様子を見ているバーゲスト)


スリスリスリ・・・(中でアドニスの背中を擦って励ますアルトの様子が見られる)

バーゲスト「・・・・・・・・・・・・・・・」外から様子を見ていて・・

バーゲスト「(アルトを追いかけてここまで来たのだが、まさかアドニスがそこまでこの戦いの事を気にしていたとは・・・昔の私でならこんな事など気にする必要など無かったはずなのに・・・)」

バーゲスト「(純恋愛の宝石の力でアルトを通して流れてくるこの感じ・・・そうか、アルトもまた、この戦いの意味や先の事について考え、そしてそれに対して不安を持っていたのだな・・。)」

バーゲスト「(ハァ・・やはり今のアルトにあのような話を持ちかけたのは早すぎたと言っても過言はないな・・。)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

アドニス「――ありがとうお父さん。僕、お父さんが励ましてくれたおかげでまた頑張れる気がするよ。本当にありがとう!」

アルト「ああ、どういたしまして。」

アドニス「コーラル。コーラルが僕の側にずっといてくれるだけで、僕は今よりずっと頑張れる事が出来るし、もっと数多くの物を作れるからね!」

アドニス「それに僕はコーラルの夫としてもっと、コーラルの事を支えてあげたいし、コーラルのことを愛してあげたい。今でも、これから先も!」

アドニス「コーラルだって気持ちは同じなんだよね?例え僕の心が砕けてしまいそうでも、コーラルは僕の事をずっと支え、ずっと愛してあげたい・・・」

アドニス「それに純恋愛の宝石を通してわかるよ。僕が地雷のことで悩んでいることを心配していたり、それに対してコーラルも励ましてあげたいと言う事も・・」

アドニス「それらも含めて、僕とエッチな事をしたいっていう気持ちが漏れているって事もね・・・?」フフッ・・(笑みを見せる)

コーラル「―――!!?そ、それは・・そのぉぉ〜〜・・・」ドキッ!カァァァ〜〜!(顔が赤くなる)


ジワァ〜・・トロォォ〜ン・・・グイッ!(自身の股下に愛液が垂れていることを隠そうとするコーラル)


コーラル「こ、これは別にその〜・・・・アドニス様がとても頑張って武器を作っている姿を見てて、私もアドニス様の為に何が出来ることがないかと思いまして・・」

コーラル「明日の戦いではとてもじゃないほど凄まじい戦闘になり、アドニス様がこのまま戦いで身体も心も傷つく事があったらと思って考えてましたら・・そのぉぉ・・・」モジモジモジ・・・

アルト「ついついアドニスとの『夫婦の営み』の事を考えちゃったんだな?わかるよそれ・・。どんなタイミングで発情するかも、どんなタイミングで欲求不満になる事も、人によってそれぞれだからね・・。」

アルト「だからって、このまま欲求不満を解消せずに溜まり続けると、アドニスよりも先にコーラルの心がバラバラに砕けてしまうかもしれないからな・・・?」

アドニス、コーラル「〜〜〜〜〜〜」カァァ〜〜・・(恥ずかしがる)

アルト「別に恥ずかしがる事はないさ。俺とアドニスたちはもう、同じ人間の夫と妖精の妻を持つ家族なんだからな。まぁ普通は他人の『夫婦の営み』を見ることは絶対に無いのだが・・・――」

アルト「――ルージュが強化した透明化の魔術礼装の試しも含めて、俺もまた、アドニスたちの性事情に付き合ってやろうと思っているんだよねぇ〜・・」

アルト「まぁ付き合うって言っても、今日の事で俺も色々あったから、それへのフラストレーションが早く溜まってしまってねぇ・・。俺も一緒にまぜてもらおうかなぁ〜っと思っちゃって・・」カリカリカリ・・(頭をかきながら)

コーラル「そ、そうなのですか・・・。まぁアルト様もまた、アドニス様と同じ人間の男ですし、アドニス様を含めた3人の子をバーゲスト様の子宮に孕ませるぐらいの絶倫だったと聞きますので・・。」

アドニス「うん、そうだね・・・・」カァァァ〜〜・・・(少し恥ずかしがっている)


アルト「・・っと言っても、俺とアドニスたちで『夫婦の営み』をするのはみんなが完全に寝静まった後・・・ここのような誰もいない場所でやるのがベストだからね。」

アルト「だから今はみんなが揃っている大広間の所へ行こうか?アルトリアたちが夕食の支度が出来たと言ってたから、そろそろみんながいる所へ戻ろうか。」

アドニス、コーラル「うん(はい)!」頷く

―――――――――――――――――――――――――――――――

バーゲスト「――!」フゥゥ〜・・(アルトたちが笑顔で話をしている様子を見て、安堵する)


アルト「!。――――!」グッ!(バーゲストに向けてグットサインを見せる)

バーゲスト「――!?〜〜〜〜」カァァ〜〜!(顔を赤くする)
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/20(木) 22:11:55.75 ID:HMlZUBZk0
――――――――――――――――――――――――――――
ボガードからアルトの事を妖精國ブリテンの『王』とする話を持ちかけられ、事の大きさに頭がパンクしたかのように疲弊し、その場から逃げ出してしまったアルト。

その事に対してアルトは、あの話の事で突き放してしまったボガードに対する反省する色を見せており、後にボガードに謝罪しようと決めていた矢先に、

ダ・ヴィンチの呼びかけで未だに武器庫内で地雷などの武器を作っているアドニスたちに夕食の支度が済んでいることを報告しに言ったところ・・・

自身の力で大量殺戮が出来る物(地雷などの近代兵器)を作る事への不安に押しつぶされそうなアドニスの事を励ますように激励の言葉と共に寄り添っていき、

コーラルもまた、夫であるアドニスの事を愛し、共に支えていくことを話していき、アドニスはそれらを活力として元気を取り戻していくのであった。


そして今宵の夜にアドニス夫婦とアルト夫婦の間で『夫婦の営み』をしようと約束をし、アルトとアドニスとコーラルはみんなが待っている大広間へと向かって行くのであった。

その際、アルトはアルトとアドニスたちの会話の様子を武器庫入り口の所で隠れて聞いていたバーゲストを純恋愛の宝石を通して発見し、

アルトはアドニスたちと話していた事を聞いていたんだと気づいていたかのようにバーゲストに向けてグットサインを送り、

バーゲストはアルトのグットサインの意味を知るかのように顔を赤く染め上げるのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
武器庫内でアルトとアドニスが話し合っている同じ頃・・・ロンディニウム:正門付近では・・・・



カクカクシカジカ・・・・(アルト・オルラントを『真の王』とする話をアルトリアに伝えていくボガード)


アルトリア「えっ!?『予言の子』である私とノクナレアを差し置いて、モルガンを倒した後の妖精國を、人間であるアルトさんを『真の王』にするだって!?」驚愕している

アルトリア「その事をボガードがアルトに了承するために説得も含めて頼んだけど、アルトさんの頭がパンクして、そのまま逃げられちゃったって・・・」

ぺぺロン伯爵「そうなんだよねぇ〜・・。まぁ今日の所、アルト君にとって彼の頭の容量がキャパオーバーする話が多かったからねぇ〜・・それに彼がその事で考える時間も短かったこともあるしね。」


ボガード「グヌヌヌ〜〜〜・・・確かに先ほどのアルトの様子からして見ても、この話は私の高望みが多すぎたこともあるが、この話はアルトにもメリットがあるというのに・・」

ボガード「何故なんだアルト・・・・。たかが『大厄災』を討伐するまでの間の期間限定で、アルトは妖精國の王の玉座に座る事が出来るというのに・・」

ボガード「妖精たちの事はこの私が何とかアルトの家族に危険が及ばないように守ってあげるというのに・・・。いったい何がアルトにとって不満があるというのだ・・・。」

アルトリア「――それはアルトさんにだって、嫌がることがあったら嫌と言いますし、アルトさんにはアルトさんなりの考え方もあって、あのような事を言ったと思っていますし・・・」

アルトリア「それにまだモルガンを倒してもいないというのにモルガンを倒した後の妄想話を、色々話を聞いて疲れているアルトさんに話した所で、」

アルトリア「先ほどのようにアルトさんの頭がパンクして、それら全てが考えたくなくなって、ボガードさんの前から逃げ出す事は当然の事だと・・・。」

アルトリア「ハァ〜・・ホント、人の気持ちの事も考えなしに自分が期待したい事を押しつけてお願いするなんて・・・・。ボガードさんもまた、頭■■■■なのかな?」

ボガード「〜〜〜〜〜〜」グサッ!(図星を付かれる)


アルトリア「それに境界なき勇士団は、妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズを打倒し、モルガンの支配から妖精たちを解放させ、妖精たちに生きる事への選択権を与えるだけであって・・」

アルトリア「『大厄災』を討伐するだけの為に、アルトさんを『真の王』として君臨させる事は境界なき勇士団のモットーや道理に反する事だと。」

アルトリア「それとあまり口にしたくはないのですが・・・。藤丸くんと同じ異世界から人間であるアルトさんを『真の王』に仕立てたところで、アルトさんのことを良く思っていない妖精もいますし、」

アルトリア「前にハベトロットさんから聞いた妖精暦の話によると、その時代の新たな王様になるはずだった人間は、その時代の妖精たちの氏族長たちによって倒れ、妖精暦のロンディニウムは滅びました。」


アルトリア「ボガードさん。本当にアルトさんの事を思ってこのような話をしたのでしたら、今一度あなたの胸に聞いて見たらどうなのですか?例えそのような計画を実行したとしても・・・」

アルトリア「あなたは妖精暦で起きたロンディニウムの悲劇をアルトさんにもさせるというのですか?あなたの行いでシェフィールドのような悲劇を再び繰り返すつもりなのですか?」

ボガード「―――――!?」ビクッ!(苦い顔をする)

アルトリア「・・・・・・・・」ジィ〜〜!(真剣な表情でボガードを見つめる)
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 00:11:25.13 ID:adgUuE5O0
ぺぺロン伯爵「確かにアルトリアちゃんの言っている事は正しいかもしれないわね?アルト君の今の心境を考えてみたとしても、今のアルト君に妖精國の王になるという意識は無いのは確かなことよね。」

ぺぺロン伯爵「3年前のアルトくんは・・このブリテンの女王であるモルガンを倒し、妖精國の妖精たちを救って世界を変える事を考えて行動をしていたと聞いていたのだけど・・」

ぺぺロン伯爵「今のアルトくんには“妖精國ブリテン”を変える事よりも、彼と彼が愛する妻と子供たちと共に、モルガンたちから奪われた妻のヴァージェを取り返していき・・・」

ぺぺロン伯爵「アルトくんとヴァージェ、そしてバーゲストたちとジョルニくんたちの家族で静かにどっかの場所で暮らすことを彼の1番の『目的』としており、」

ぺぺロン伯爵「『境界なき勇士団』のモットーとやり方は、それらを遂行させる戦力を集める為の手段であって、アルトが妖精たちをどうするかしないかは、彼の考え方によって変わっていくからねぇ〜・・・」

アルトリア、ボガード、メリュジーヌ「・・・・・・・・・・」

ぺぺロン伯爵「それに『大厄災』を討伐するだけであるならば、カルデアのマスターである藤丸くんたちと協力すれば、戦力の方では問題なく『大厄災』を討伐する事が可能と見て間違いないと思うよねぇ〜・・」

ぺぺロン伯爵「なんたって藤丸くんって、カルデアでの召喚式を通して契約をしているサーヴァントの数が多いから・・例え、無理に妖精たちを結託させていかなくても、」

ぺぺロン伯爵「アドニスくんの力でストーム・ボーダーを直し、数多くのサーヴァント達をアルトと藤丸くんの2人でやっていけば、数多くのサーヴァントで『大厄災』に太刀打ちする事が可能になるからねぇ〜・・?」


ぺぺロン伯爵(笑い顔)「んでっ、最終的に『大厄災』を倒し、ただ自由となった妖精國の妖精たちの事はもう全て自由にさせるだけに好きにほったらかしにして、」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「『歪みの岬』を通して他の世界から来た戦士(ヒーロー)たちを元の世界に戻した後に、アルトたちは家族揃って、他の世界へと旅立っていく・・・」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「妖精たちの今後の事については、藤丸くんたちカルデアの好きにさせておいて、アルトたちについては何も咎も無しに他の世界で静かな暮らしを歩んでそれでおしまい!って事なのよ!」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「アハハハハハ、ホント、アルト君ってとっても面白い異世界からの男だよねぇ〜!本来、世界を破壊する2つの『厄災』はずだったバーゲストやメリュジーヌたちを救い、」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「モルガンの娘であったヴァージェさえも更正させて、尚且つヴァージェたち3人の妖精を妻に迎え、3人の間に子供まで産ませちゃって、家族の事が彼の1番に守る価値となったとしても・・」

ぺぺロン伯爵(渡井顔)「アルト君は、自身の事を彼らの気持ち一つで裏切る妖精たちの事など見捨てずに、ただモルガンの支配から解放させ、後の事はその妖精たちの好きにさせる事でその妖精たちを事実上に救っていく・・」

ぺぺロン伯爵(笑い顔)「もう正にこのような人でなしの私と、お人好しが良すぎる藤丸くんたちと同じぐらいに凄いと言うしか無いわよねぇ〜〜!!アハハハハハ〜〜!!」笑い顔

アルトリア、メリュジーヌ「〜〜〜〜・・・・・」呆れている

ボガード、パーシヴァル、オベロン「・・・・・・・・」ドン引きしている


アルトリア「・・そうですか。ではボガードさん、最後にもう一つ質問させてもらっても宜しいでしょうか?」

アルトリア「ボガードさんは3年前までは過去にウッドワスとでは氏族長を決める戦いで敗北し、統治していたノリッジの街もでさえもスプリガンの政争に負けて奪われたと聞いています。」

アルトリア「その二つの敗北があり、ボガードさんは彼と同じような境遇を持つ妖精たちと共にシェフィールドを拠点とするために復興させ、そして数多くの反逆派の妖精たちを集めていき、」

アルトリア「3年前の『白雪姫作戦』の実行、それらの失敗で軍備を剥奪されても尚、3年もの刻でソレよりも早く過去最大の反逆派の妖精たちを集めたと聞いています。」

アルトリア「それらの理由としては、3年前までのボガードさんはキャメロットの玉座をその手にする為に、ボガードさんは多くの反逆者の妖精たちを集めていました。」

アルトリア「シェフィールドの領主であったボガードさんは、その妖精たちから「力」を重視する価値観が強くも、とても善政とした妖精だと聞いていました。」

アルトリア「ですが何故・・・あなたのような力あり、その力と武力でモルガンの命やキャメロットの玉座を狙っていたはずのボガードさんは、シェフィールドの領主の権利を捨てて、」

アルトリア「その領主の権限をアルトさんに譲り、アルトさんを元・シェフィールドの住民たちをまとめ上げる者として、アルトさんを今は無きシェフィールドの領主として仕立て上げたのですか!?」


アルトリア「そもそもボガードさんが言った“自由国家の成立”をさせ、妖精國全体の妖精たちをまとめ上げる為になんで、アルトさんを『真の王』として仕立て上げる必要があるのですか!?」

アルトリア「ボガードさんは何故、自分自身が王とならずにアルトさんをブリテンの王にする事にこだわるというのですか!?」キツく言う

ボガード「・・・・・・・・・」黙っている
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 10:02:35.45 ID:adgUuE5O0
タッタッタッタッタッ・・・・・・(夕日の元へ行くように歩くボガード)


ボガード「・・・悟ったのだ。この俺のような妖精なんかにはどうも誰かの上に立つことは向いていないと言う事を・・・」

ボガード「アルトリア、それにパーシヴァル。確かにシェフィールドは俺の元へ亡命してきたスプリガンの奴と奴に加担したグズリーの暴走により、」

ボガード「カルデアの仲間であるマシュが使っていたというブラックバレルとか言う鉄の筒を使われ、シェフィールドの守りと共に焼き払われた。」

ボガード「だが、そのブラックバレルを使ったのがグズリーではなかったのであれば、いったい誰があの恐るべき鉄の筒を見境無く使う奴がいるのか・・・」


ボガード「・・・・この俺、ボガードだ。」

アルトリア、パーシヴァル、ぺぺロン伯爵「―――――!?」驚く

メリュジーヌ「・・・・・・・・」黙っている

オベロン「・・・・・・・・・」黙り込んでいる


ボガード「正確には、アルトが持つヒール(改良)の力で改心する前に俺・・・3年前までの大言家で勝つ事にこだわる事しか頭に無かった頃のボガードのことだ。」

ボガード「いま思うとなると、あの時の俺であるならば、あのシェフィールドの戦いの中・・城壁や城内、城下の混乱もあり、妖精たちがうおさおとしていき・・」

ボガード「予言の子と呼ばれてたマシュを差し出せとか、上記の混乱を黙らせ!とか、妖精たちが俺にせがんで何度もしつこく言うものと言うからには・・」

ボガード「それらに激昂された俺はあのブラックバレルを俺の手で使い、ただ混乱の最中にある戦況を打破する切っ掛けとなればと、そんな淡い期待で引き鉄に手をかけていき、」

ボガード「そして自軍や敵軍の兵も、城壁の守りも巻き込んで焼き払ったその一撃に魅入られ、自身の身体が削られていくことも見境無くブラックバレルを使っていき、」

ボガード「最後には自身の身が知らずしてグズリーのように砂塵となるか、妖精騎士の誰かに打ち倒される結果となっていたのか・・。今となってはもう比べる余地も無い・・」

メリュジーヌ「・・・・・・・・・」

ボガード「アルトによって改心した俺もまた、あの時の戦いの中で親友のアルトとシェフィールドの民か、ブラックバレルによる敵軍の殲滅かの選択を迫られ、俺はアルトの方を選んだ。」

ボガード「その結果、スプリガンとグズリーの暴走や重鎮であった妖精達の裏切りを止められず、シェフィールドは糸も簡単に陥落してしまった・・」

パーシヴァル「ボガードさん・・・」

ボガード「今となっては俺が統治していたシェフィールドは俺のミスで滅び去り、ノリッジの解放や『厄災』の討伐もまた、アルトたちの力なくしては成し遂げることが出来なかった。」

ボガード「誰かの事も見境無く、危険な力に魅入られていく3年前までの俺(ボガード)に、アルトたちを守ると決めるもシェフィールドの陥落を止められなかった今の俺(ボガード)。」

ボガード「このような過ちを招き、自身らが築き上げてきたモノを自身の手で無駄にしてきた・・俺のような妖精などに、2度とキャメロットの玉座に座らせてはいけないんだ。」


ボガード「アルト・オルラントはそんな俺を自身の意思で改心させ、彼の持つ知恵や決断力、優しさ、勇敢さ、理解力で自身の家族と境界なき勇士団をまとめ上げてきた。」

ボガード「アルト・オルラントは多くの個性溢れる家族の大黒柱だけでなく、この妖精國全体の大黒柱と成り得る『王』の器でもあるのだ。」

ボガード「だが、先ほども言ったようにアルトは不器用なところがある他に、自身の家族の事を心配しすぎているところも見受けられる為に、彼を補佐する存在が必要となる。」

ボガード「その補佐の役割を担う者こそが・・この俺って言うことだな。」ニッ!(笑顔で答える)

アルトリア「・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――
アルトが武器庫内でアドニスたちと話し合っている同じ頃、ロンディニウムの正門側でアルトリアに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”をしていき、

アルトリアはその話に反論するかのように、ボガードに2週間前のシェフィールドの陥落や妖精暦のロンディニウムの悲劇を繰り返すのか否かの話をしていき、

ボガードもまた、彼自身が王になる事を辞めた事やアルトには『王』と成り得る器の持ち主であると話していき、パーシヴァルとぺぺロン伯爵は驚きつつも、

事の理解をしていたオベロンやメリュジーヌ、そしてボガードの話を聞いていたアルトリアはただその事に対して沈黙をするしかなかったのであった・・
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 22:16:10.37 ID:adgUuE5O0
幕間:決戦前の静けさ〜決戦前夜〜
――――――――――――――――――
それから数分後・・・ロンディニウム:大広間では・・・



ガヤガヤガヤガヤガヤ!(夕食の配膳をしていく人々たち)


モグモグモグモグ・・・・(夕食の肉じゃが定食を食べていくアルトリアたち)

【旨い!!】
【とっても美味しいよ、アルトリア!】←

アルトリア「ホント?やったぁ〜!実はこのジャガイモという野菜、なんといっても私が綺麗に実も大きく、皮もなく皮むきしたんですよ?」

アルトリア「それとニンジンもタマネギだって、この私が全部美味しくなるように皮を剥いてあげたのですからね!」ニコッ!

千子村正「オイオイ・・・アルトリア、皮を剥いただけで料理をした気になっていないか?料理というのはな、その皮を剥いた野菜と肉を切ったり、味付けとかをする事も含まれていてなぁ。」

千子村正「アルトリアは皮むきの他に野菜や肉を切ったり、肉じゃがの味付けとかの作業とかもしていたのか?」

イズ「いいえ。アルトリアさんは自身の魔術で肉じゃがの材料や調味料を操作し、それらをぎゅうぎゅうに鍋に詰め込んでいく様子が、私の中でのシュミレーションで検証され、」

イズ「その結果、その肉じゃがには膨大な魔力が注ぎ込まれ、材料は融合し、それが世界を滅ぼそうとする『厄災』並の生物兵器が作られる結果が見受けられたこともあり。」

イズ「アルトリアさんには一切、料理に手をかけずにただ、魔術を使用せずとも出来る野菜の皮むきをひたすらにアルトリアさんにやらせて貰いました。」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」カァァァ〜〜!!(恥ずかしい顔になる)

【悲しいけど仕方がないね・・・・・】←
【凄いよイズさん!】

アルトリア「べ、べべ別に野菜の皮むきだって立派なお料理の手伝いだし、私だって、好きで補欠になったわけじゃないから!」

アルトリア「あ〜〜も〜〜!今日のところは補欠だと言われようとも、明日の戦いでは私は補欠ではないという事を証明してやるから!」

アルトリア「明日はちゃんと『予言の子』としての本気をみんなに見せつけてやるんだからね!!」

【うん。その息だよ、アルトリア!】
【なんたってアルトリアは予言の子だからね!】←

アルトリア「はい!ありがとう、藤丸くん!」ニコッ!(笑顔を見せる)


円卓軍の兵士たち「さすがは我らの『予言の子』!補欠と言われようが諸共せず、ウッドワスの哨戒部隊を追い払い、難民たちを助け出した!」

円卓軍の兵士たち「まさに常勝の王、戦場の救世主!円卓軍とヒーローたちの縁の下の力持ち!皮むきの天才、戦場の皮むき包丁!」

円卓軍の兵士たち「肉じゃがのおかわり持ってこい!『予言の子』が剥いてくれた野菜をもっと食べよう!食べてもっと『予言の子』の祝福を貰おう!」

円卓軍の兵士たち「『予言の子』、バンザーイ!アルトリア様、バンザーイ!」ワーワーワーワーーー!!(歓声をあげている)

アルトリア「アハハハハハ、ありがとう・・。(皮むきは余計だけど・・・)」


千子村正「・・・・・・フッ・・。」笑顔を見せる

【いま笑ったよね村正?】

千子村正「!?。バカか、そんなんじゃねぇよ!全く・・・・」照れ隠し

武蔵「―――フフフッ。」ニコッ!(笑顔を見せる)
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 00:00:49.77 ID:SCDOZpw90
飛電或人、介人、ジュラン、ガオーン、海東大樹、トリスタン「――――――――」モグモグモグ!(揃って食事を楽しんでいる)

立花響、月読調、フリント、ハベトロット、セツノ、スズカ、ルージュ、ダ・ヴィンチちゃん「――――――――」ペラペラペラ!(会話しながら食事を楽しんでいる)

カイニス、ガイル、ジョルニ、セフィー「―――――――――」モグモグモグ!(食事をしている)

ウェールズの妖精たち、オベロン「――――――――」モグモグモグ!(妖精たちがふかしたニンジンとジャガイモを食べ、それをオベロンが見ている)

コーラル、アドニス「―――――♡♡」ア〜ン♡モグモグモグ!(仲良く食事をしている)


アルト「―――――。・・・・・」シュンッ・・・(ボガードに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

ボガード「――――――。・・・・・」ペコリッ!(アルトに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

メリュジーヌ、バーゲスト、ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」謝罪していくアルトとボガードの様子を見ていく


ガヤガヤガヤガヤ!!(大広間の周りが賑わっている)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
日が落ちていき、ロンディニウムの大広間では、アルトたちとアルトリアたちを含めた多くの住民たちにアルトリアとフリントたちが作った肉じゃが定食が振る舞われ、

明日の夜にはウッドワス軍との決戦が迫る中でロンディニウムの住民たちは、振る舞われた肉じゃが定食を食べていき、みんな揃って楽しい一時を楽しんでいた。

アルト達やアルトリアたちもまた、食事をしていく中でおしゃべりをして楽しみ、それぞれのコミュニケーションをとって楽しんでいったのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
その夜・・・ロンディニウム:ダ・ヴィンチちゃんたちの寝床にて・・・



ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・・・(フクロウの妖精が鳴いている)


介人たち、ジョルニたち「・・・・・・・・・」グガァァ〜〜‥グガァァ〜〜・・・(一部いびきをかいて寝ている)

ルージュたち、響たち「・・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・スゥ・・・(静かに寝ている)


ガバッ、タッタッタッタッタッ・・・(眠れずに起きるカルデアのマスター)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:深夜の大広間


ギィィ〜、パタパタパタパタァァ〜〜・・(ストーム・ボーダーへと飛んでいくティフォーネ君)

ダ・ヴィンチちゃん「ボーダーへの連絡はこれでよし、と・・・・。・・う〜ん、なんだろうねぇ・・なんか最近、ティフォーネ君の帰りが遅くなっているような気がするのだが・・・」疑問を抱いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・おや、こんな時間にどうしたんだい、藤丸くん。見回りの兵士以外、みんな眠っている時間だ。私もこれで休むところだったけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「眠れないのなら、ちょっと話してでもしていくかい?気になる事、一つや二つはあるんだろ?」

【夕方の、ぺぺロン伯爵がアルトリアを呼び出した話で・・・】
【ぺぺロン伯爵が言ってた、人間は無理って話で・・・】
【お昼にダ・ヴィンチちゃんが言いかけた話の事で・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、それかぁ・・・・。あの時は目の前の難民たちの救助と哨戒部隊の追い払いで話が途切れちゃったからね・・私も少し気になった所があったのだが・・・」


タッタッタッタッタッ・・・(アルトリアがダ・ヴィンチちゃんたちの前にやって来る)

アルトリア「その話、私にも聞かせてくれませんでしょうか?私もまた、アルトさんたちのことで少し気になる事がありましてねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アララ・・アルトリアもかい?まぁアルトリアは日中の半分、一昨日の睡眠不足でお昼寝をしていたからね・・夜に眠れなくなるのは当然さ。」

アルトリア「ウッ・・・。まあ確かに私、お昼のほとんどは馬車の中でほとんど寝て過ごしていましたからね・・・なかなか眠くなれないのは当然ですよねぇ〜・・」グサッ・・(図星を付かれる)

アルトリア「・・あ、でもそれとは別にわたし・・アルトさんの事で少し疑問を感じるところがありまして、その事でアルトさんやダ・ヴィンチちゃんにも話をしたいなぁ〜っと思っていたのですが・・」

アルトリア「生憎のところ、アルトさんとアルトさんの妻2人はアドニスくんとコーラルさんの2人と一緒に何処かへ出かけられたみたいで、どうも話を聞きそびれてしまったというか・・・」


【!。確かに俺たちの寝床にもいなかった・・・・】
【(アルトさん、いったい何処へ行ったんだろう・・・?)】←
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 23:59:49.90 ID:SCDOZpw90
同じ頃・・・ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)にて・・・


ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


メリュジーヌ「ヌァァァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァァァ〜〜♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アァァン♡アルトの・・とっても熱いのぉぉ♡アルトの熱いのが・・わたしの中で、オマンコいっぱいに突いてくるのぉぉ〜♡♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!メリュジーヌもまた、いつ入れてもキツキツで、2人も子供を産んだ経産婦とは見えないよなぁ〜・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「それにアドニスだって俺に負けないぐらいにとても固く太いのを持ってて、それをアドニスの妻がしっかりと受け入れちゃっているからっ・・ね!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「ハウゥゥン♡アァァァ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡


コーラル「アゥゥン♡アァァン♡ンンッ♡ウゥゥン♡ンンンゥゥゥ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!コーラル・・イイ・・・コーラルのオマンコ、気持ちいいよ・・」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「ハァァン♡アァァァ♡アドニスさまのもイイ・・♡アドニス様のオチンチンが・・わたしの中いっぱいに・・アァァァ♡アァァァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


アドニス「コーラル〜、コーラルゥゥ〜〜!ウッ!ウゥゥゥ〜〜!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!

アルト「ハァッ、ハァ、ハァッ!こっちも行くぞ・・・・ウッ!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!



ドクンッ♡ドクッ♡ドクッ♡ビュゥゥ〜〜♡ビュクッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡(2人同時に射精)


メリュジーヌ「アァァッ♡アァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ビュルルッ♡ドクドクドクゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「ンンンッ♡クゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドピュドピュッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡

―――――――――――――――――――――――――――――
ドピュッ、ビュルルゥゥゥ〜〜・・・♡ジュププゥゥ〜〜、ジュポンッ♡


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・ゴポポォ〜・・♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・トロォォ〜・・♡

アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・。フゥゥ〜・・・」一息を付ける

アドニス「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・・」一息を付ける


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡アルトォォォ〜〜・・♡」ノシィィ〜・・・(裸でアルトの横にくっつく)

アルト「・・・・。チュゥ・・ンチュッ♡チュゥゥ〜♡」チュッ、チュウ♡

バーゲスト「ンンンッ・・ンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・。・・・・・」アルトとバーゲストのキスを見ていて・・


ノシッ、ノシッ・・・・・(身体の少し動かしていくバーゲスト)
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 22:39:40.69 ID:j5tl2W+40
ノシッ、ムニュン♡ズズズゥゥ〜〜・・・♡(四つん這いになり、股を開くバーゲスト)


バーゲスト「来て・・アルト♡私の中に、あなたのソレをジュボジュボといれていくれ・・♡♡」くぱぁぁ〜♡

アルト「ああ、イイとも・・・いつだっていれてあげるよ!」ムクムクムクッ、ビキン!


コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ〜・・♡わたしだって・・メリュジーヌ様やバーゲスト様には負けませんですから・・♡」ビクビクビクッ、ノシィィ〜・・(感じつつも身体を動かしていく)

アドニス「!。大丈夫?まださっきのでイッたばかりじゃ・・・」

コーラル「平気ですよアドニス様。これでもわたし・・純恋愛の宝石の影響もあって、まだまだイケます。それにアドニス様の欲求はこんなモノでは治まりませんですよね?」

コーラル「わたし・・メリュジーヌ様やバーゲスト様と違って亜鈴のような力も無く、このようにアドニス様の妻として『夫婦の営み』に慎む女ナノですが・・」

コーラル「それでもわたしはアドニス様の妻として支え、共に未来を歩むと誓い、こうしてアドニス様と愛しあっています。だから・・・♡」ノシィィ〜♡


ノシッ、ズズズゥゥ〜〜・・・♡(バーゲストと同じ四つん這いとなり、股を開くコーラル)

コーラル「アドニス様・・♡どうか私の事はお構いなく・・わたしの子宮に・・アドニス様に溜まっている欲求を全て射精(だし)てください♡アドニス様♡」くぱぁぁ・・♡

くぱぁぁ・・♡ドロォォ〜・・♡(コーラルのオマンコから精液が垂れていく・・)

アドニス「――――――!!!」ムクムクムクッ、ビキィィィーーン!!!



ズプッ♡ジュブブブゥゥゥ〜〜♡ズプンッ♡♡


バーゲスト「アウゥゥッ♡アゥゥゥゥゥ〜〜ン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「アァァァッ♡アァァゥゥゥン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡


パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァン♡オウゥゥン♡アァァァン♡ンンンッ♡アァァァ♡オンンンッ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハァッ、ハァッ、ハァッ!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァン♡ンンンッ♡ハァァァ♡アァァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アァァ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!クゥゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


コーラル「アァァン♡アァァン♡アァァン♡ンンンッ♡イイ♡イイのぉぉ〜♡アドニス様のがジュブジュブと・・♡イイ♡イイのぉぉ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!コーラルのオマンコ気持ちいい!もっとコーラルの中で射精したい!コーラルの子宮の中で射精したい!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァァ♡アァァァ♡アァァ♡アァァァ♡アァァァァン♡アドニス様♡アドニス様ぁぁぁぁ〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュッ♡(コーラルのオマンコを突きながらおっぱいを揉んでいくアドニス)


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・♡(あの人間に厳しく、とても生真面目なコーラルがアドニスの大っきいおちんちんにマンコで喰らいついている・・)」

メリュジーヌ「(とっても気持ちいいんだねコーラル?君が心から愛するアドニスと結ばれて、アドニスとこうして2人で『夫婦の営み』をしているんだからね・・)」

メリュジーヌ「(フフフッ・・アドニスのあの大きい勃起チンポに限りない性欲・・・いったいアルトとバーゲストの何処に似ているんだか・・。)」ニコッ・・(笑っている)
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 23:59:13.99 ID:j5tl2W+40
パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァ♡アァァ♡アァァ♡アァァ♡オォォォ♡オォォォン♡ンンンッ♡ンンッ♡アオォォォ〜♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡アァァァァ♡アルトォォ〜♡もうわたし・・・♡もう・・・♡イィィ・・♡イィィクゥゥゥ♡♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

アルト「ああ俺だ・・・バーゲスト、このまま一気に出すよ・・中にいっぱい出すよ!」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

バーゲスト「ええ良いわぁ♡出して♡わたしの子宮(なか)に♡アルトのアツいのいっぱい出してぇぇぇ〜〜♡」ギュブギュブッ、チュブブゥゥ〜♡


アドニス「コーラル!コーラル!ぼく、もう・・・イクッ、イクゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「アァァァ♡アァァァン♡アウゥゥン♡アドニスさま♡アドニスさま♡アドニスさまぁぁぁ〜〜〜〜♡♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュブブゥゥ〜♡♡



ドビュッ♡ドピュッ♡ドクドクドクッ♡ビュルビュルビュル♡ビュゥゥゥ〜〜〜♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡


バーゲスト「ンンンッ♡アァァァン♡アァァァァァ〜〜〜〜♡♡♡」ドビュドビュドビュッ♡プシュゥゥゥ〜〜♡♡(絶頂しながら射乳する)

コーラル「アァァァ〜♡イクッ♡イクゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡(絶頂)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ズブッ♡バチュッ♡ジュブブブゥゥ〜〜、ジュプンッ!ピュッ、ピュッ!(引き抜いたアルトとアドニスのチンポから精液が余りの出されていく)


バーゲスト「アァァ・・ハァァ・・ハァァァァ・・・・」ドロォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」ゴポォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡


アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・コーラル・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめる)

コーラル「ハァ・・ハァ・・・・アドニス様ぁぁ〜・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめられる)

バーゲスト、アルト「・・・・・・・・♡♡」2人のラブラブな姿を見てて・・



深夜のロンディニウム。見張りをしている円卓軍の兵士たち以外の者たちが寝静まっている中、なかなか寝付けないカルデアのマスターとアルトリアの2人は、

ストーム・ボーダー(現在、トジテンド占領)に向けての報告を済ませたダ・ヴィンチちゃんにアルトたちの事である気になる話をする為に問いかけていき・・


一方、アルトリアたちが話している大広間の近くにあり、外に声などが漏れないように防音と透明化の強化付与された無人の倉庫の中にアルトとアドニスの夫婦2人組がおり、

そこでそれぞれの夫婦で夫婦の営みをしており・・。アルトとバーゲスト&メリュジーヌ、アドニスとコーラルの夫婦&親子水入らずで性行為をしており、

お互いの夫婦のタイミングが同時で、それぞれの妻(メリュジーヌ、バーゲスト、コーラル)の子宮に夫(アルト、アドニス)の精液が注がれ、お互いに満足げに射精と絶頂を繰り返しており・・

それらの行為が行なわれている倉庫の中の様子など、防音と透明化の対策もあって、外にいるアルトリアたちの耳には聞こえるはずもなかったであった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
話は戻り、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ポワァァァ〜〜ン・・・(アルトたちの事で妄想(確信)している)


アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・・(顔が真っ赤になっている)

【(まさかだと思うのだが・・・・)】
【(アルトたち・・どっかで夫婦水入らずにセックスを・・・)】←
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/25(火) 21:04:05.31 ID:i/uuY8620
ダ・ヴィンチちゃん「ちょっと2人とも、アルトたちがこんな時間に何処へ行ったのかは知らないけど、アルトたちの事で君たちの顔が赤くなっていたよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ〜、もしかしてアルトとアドニスがあんな美人の妖精の奥さんとずっと一緒にいるからって、アルトたちの事でエッチな事でも考えていたでしょ?」ニヤリッ!(怪しく微笑む)

アルトリア、藤丸立香(男)「―――――!?」シュシュシュシュッ!(顔の前で手を横に振る)


【ちち、違うって〜!】
【なに言っちゃっているの、ダ・ヴィンチちゃん!?】←

ダ・ヴィンチちゃん「わかるよそれは・・・アルトとバーゲストたちって、3年前から夫婦として過ごしているし、3年間も会えない機会があったからねぇ〜・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アドニスくんだって、この間コーラルと相思相愛で結ばれ、新婚夫婦としてアルトたちの家族になり、2人も相当にラブラブカップルだしね。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアドニスがそれぞれの奥さんを連れ、人目を気にして出かけるなんて、それこそあのラブラブ夫婦の営みに行ったかと思うとねぇ〜?」

アルトリア「あぁ〜嫌々!いくらあのアルトさんだって、このような人の多い地域ではその『夫婦の営み』が出来ないからってそんなぁ〜・・――」カァァ〜!(顔が赤くなっている)

アルトリア「――じゃなくて!ダ・ヴィンチちゃん、私と藤丸くんに話しておきたい事はそこじゃないですよね?アルトさんのことで。」キリッ!(真面目な顔に戻る)

ダ・ヴィンチちゃん「あぁゴメンゴメン、つい話が脱線しちゃったね。私だって、アルト夫妻とアドニス夫妻のイチャラブ関係に興味があったからつい・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「それで話を戻すのだけど・・。アルトリア、あなたが昼寝をしている間に藤丸くんに話していた事はねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアは他のブリテンの妖精たちとは特別な存在であり、アルトの妻となったバーゲストたち3人はそれとは更に違う形で前例がない。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアという4翅の妖精は『純恋愛の宝石』の力により、何かしらの変化を遂げていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとバーゲストたち3人の間にジョルニたち、ノクナレアとオーマジオウの間に一人娘のリノアという『人間と異聞帯の妖精の間の子供』が産まれ、その子供が成長して、」

ダ・ヴィンチちゃん「他の妖精たちはと違う力を持ち、その力は鍛え上げる事が可能であり、『覚醒』という形でその子供たちは新たな力を得られるというの。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにそれとは別にイレギュラーズの一人だったブルーナもまた、自身の力の『覚醒』で進化し、遠隔操作で『蒼毒の異端の亜鈴』が制御することが可能となり、」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナとバーゲストたち3人とノクナレア。彼女たちは他の妖精國の妖精たちとは全く異なる形で能力値が大きく成長する事に、私の中で疑問視するようになったのさ。」

アルトリア「!。・・・・・・・」

【ダ・ヴィンチちゃんが疑問視する事って・・・】
【もしかしてアルトたちを疑っているというの?】←

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そうじゃない。今のところ、彼らはこちらの味方という事は確かに事実だと確信が付くのだけど・・なんというかその・・・・」ムムムム・・・(気むずかしい顔をする)


アルトリア「アルトさんの事で気になる事があるのは他にもあります。以前、ユーミルさんにアルトさんのヒールの力をかけられた話を聞きましたところ・・・」

アルトリア「ユーミルさんたち。ロンディニウムに引っ越してくる際、道ばたでモース2匹が現れて、1度はユーミルさんたちに襲われかけたのですが・・・」

アルトリア「その襲いかかってきたモースはユーミルさんたちを襲わず、逆に後ろから追ってきたウッドワス軍の哨戒部隊の一部に襲いかかり、自分たちは助かったのかと思っていましたが・・」

アルトリア「同じくアルトのヒールをかけられたハベトロットさんに聞いてみたところ、アルトにヒールの力をかけられて以来、モースの目の前にハベトロットやボガードたちがいても・・」

アルトリア「そのモースはその2人の事が見えないかのように襲いかからず、そのまま無視して他の場所に去っていったと話してまして・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【襲われなかったって・・・】
【モースにシカトされたのか!?】←

アルトリア「ま、まぁ悪く言えばそんな感じかな〜・・。・・あと他にもコーラルさんに至っては3年前に『目的』を失い、“無意味化”してモースになるんじゃないかと思われた時期もあったのですが・・」

アルトリア「コーラルさん。3年間も酒に帯び、既に“無意味化”している状態だったにも関わらず、『存在税の徴収』も受けずにふてくされて生きていたと・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」


【それって本当なの!?】←
【(つまりコーラルは3年間も働かずに生きてきたって事なのか・・?)】
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 00:07:35.15 ID:xZULyuSq0
アルトリア「えっ、えぇそういう事になるかなぁ〜・・。こんな話、私のような妖精にこんな話をするのかと思うとねぇ〜・・」

アルトリア「あっ、これらの事は決して話した本人に指摘しないようにお願いします。これでも彼女たちのプライバシーを考慮して話をしているのですからね。」

【うん・・・わかった・・。】
【・・・(やっぱり、アルトリアの眼には・・・)】←


アルトリア「(まぁその話については、私の持つ妖精眼でボガードやコーラルさんの心の内を勝手に読み取って聞いたというかねぇ〜・・)」

アルトリア「(あ、でも私の妖精眼の事がバレなきゃ大丈夫だよね・・?それにアルトたちや藤丸たちは優しいし、バレたとしても一生懸命謝れば大丈夫のはず・・)」目を背けながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「成る程ね・・話はよくわかった。つまりアルトが持つ3つの力の1つであるヒールには、当の本人でもまだ気づいていない力の副作用が存在し・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そのその副作用とは・・アルトのヒールの力をかけられた妖精はモース化せず、モルガン統治の世で妖精たちに刻まれている令呪が機能不全に陥り・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「1年に1回に徴収されるはずの『存在税』が徴収されず、ボガードとコーラルのような3年前からアルトのヒールの力に関わった妖精は『存在税』の徴収されずに生きてきた。」

ダ・ヴィンチちゃん「オマケに彼ら自身がモースに無視されるぐらいにモースの視線に入らなくなり、彼らが向かってモースに戦いを仕掛けてこない限り、彼らはモースに襲われなくなった。」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くん、アルトリア。このアルトが持つヒールの力とその副作用を聞いて、何か思う事はあるかな?」

アルトリア「思う事ですか?思う事があるとすれば・・・・・・!?」何かに気づく

【――!(そういえばウェールズで聞いた覚えが・・・・)】
――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:二日前・・・・ウェールズ:鎮火後の秋の森(ビスケス撃破後)


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「その際の一つに、あなたが言う『誰かに力を付与させる力』を持つ者もいたから、その力も私のモノとした。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「そして奪ってきた力を有効活用するために、女王軍の配下を分割・再編成の一環として、私の部下に試しに付与させようと思い、」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「私が与える『異端の亜鈴』を使える妖精たちを選出する為にモルガン陛下に國家試験の開催の動議を提出したのよ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――
【妖精騎士アグラヴェインが言ってた『誰かに力を付与させる力』!】


ダ・ヴィンチちゃん「そう。妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』に流れてきた異世界からの者たちの力を彼女の持つスチール(奪取)の力で奪い、」

ダ・ヴィンチちゃん「奪った力を彼女の中で調合し、國家試験を通してブルーナやダルダンのような妖精國の妖精に『異端の亜鈴』として力を与え、その妖精たちを自身の配下にした。」

ダ・ヴィンチちゃん「本来はこの妖精國・・いや、このブリテン異聞世界や汎人類史にも存在しない・・・我々が知る並行世界の更に並行している世界にあると言われる『人ならざる者が持つ力』。」

ダ・ヴィンチちゃん「それらの力を妖精騎士アグラヴェインは、彼女の持つスチールの力で奪い、それらを調合・保有し、彼女が部下とする妖精たちに与え、その妖精たちを従わせ、」

ダ・ヴィンチちゃん「最終的に妖精騎士アグラヴェインの野望である『妖精國の支配』を成し遂げる駒として、彼女は妖精國に『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』という特殊部隊を編成した。」

ダ・ヴィンチちゃん「『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』として選抜された妖精たちは文字通り、この世界には存在しない力を『異端の亜鈴』として保有している故に・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それらを持つ妖精たちは俗に言う『異端の妖精』として、妖精騎士アグラヴェインの命令に従いつつ、思う存分に妖精國で悪徳の限りを尽くしていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君のヒールも同じ事だ。妖精騎士アグラヴェインのスチールや付与する力とは全然違うし、悪い事にも使っていない。ただ共通する事があるとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼は無知にもバーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとかの自身の妻やコーラルやハベトロットたちのような『境界なき勇士団』のメンバーやユーミルたちのような一般妖精さえも・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが持つヒールの力の副作用によって、本来、天敵であるはずのモースや『存在税』の徴収対象となる令呪に対する完全スルースキルを得てしまうも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女たちは彼女たちの意思を持ってアルトの仲間として行動し、バーゲストたち3人に至っては『純恋愛の宝石』を持って嫁入りし、彼の子供までも産んで、」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが願望に持つ“全ての妖精たちをモルガンの統治から解放する”『目的』を成し遂げる為に彼らは今も行動を共にしている・・」


ダ・ヴィンチちゃん「故に藤丸くん、アルトリア。私があの時、ロンディニウム近くの平原で言いかけたあの話をもう一度話すとして・・アルトと妖精騎士アグラヴェインに刻まれた因果関係・・」

ダ・ヴィンチちゃん「『光の氏族の降臨者:アルト・オルラント』と『闇の氏族の降臨者:妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■■)』に関わった、妖精國ブリテンの妖精たちはまるで――」


アルトリア「――――――!?」その事に驚愕している

【“妖精國の妖精”じゃ、無くなっていくって事だね・・・・?】
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 23:42:50.10 ID:xZULyuSq0
ダ・ヴィンチちゃん「そう。私が今のところ危険視しているところはそこなんだ。アルトと妖精騎士アグラヴェインの持つ力による干渉によって、妖精たちは変わっていく。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの妖精に対する選定やそのやり方は異なるも、これらの干渉はこの異聞世界はおろか・・『汎人類史』にも存在しない神秘の干渉だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それはまるでどこかの島に生息する島の在来種の動物を、島の外から来た人間の手によってその動物をペットとして家畜化させたり、その動物を海外に売りつけるかのように・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトと妖精騎士アグラヴェインは元々『現実世界』という我々とは次元も常識も何もかもが違う世界から、何かの力によって妖精國に召喚された『降臨者(フォーリナー)だ』。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界には、響ちゃんたちやゼンカイジャーたちの活躍が、テレビとか漫画やゲームとかの架空の物語として表現され、彼はそこからソノ世界の人物の知識を得ている・・」

アルトリア「!?。それじゃあもしかして、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインは私たちの事なんて最初から・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。おそらく彼らは、藤丸くんや私たち『カルデア』やアルトリアたちの事など、私たちが出てくる物語の作品を通して知られている・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くんや彼が使うサーヴァント達の宝具やそれらの弱点、その他の何もかもが彼らにとっては彼らの世界で知る私たちの物語のキャラ設定に過ぎないんだ。」

【そんな・・・そんな事って・・・】←
【(つまりアルトや妖精騎士アグラヴェインにとって、俺たちはその物語のキャラクター・・・)】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。おそらくなんだが、アルトはそれらの事を知っている上でアルトはその事実を私たちに公表せず、私たちに協力関係を持ちかけた。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界で私たちを模した物語を知ったところで、実際に存在している私たちの事を全て知ったって事にはならないからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「今ここに実際に存在している『私たちの人生』とアルト達がいた世界に記載されている『私たちのキャラ設定』は紛れもなく完全に別モノと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトがいた世界からして見れば、私たちの『人生』はその世界で描かれた物語だとしても、私たちは私たちの『人生』を生きているからね。」

アルトリア「・・私たちの『人生』を生きている・・ですかぁ・・・」

【・・・・・・・。】
【ダ・ヴィンチちゃんの話は、ちょっと難しいからね】←

ダ・ヴィンチちゃん「そうとも!万能の天才が作った、完成された天才、それが私だからね!」キリッ!


ダ・ヴィンチちゃん「・・・でもだからって、アルトや妖精騎士アグラヴェインがやっている事はこの妖精國の世界にとっても、汎人類史にとっても、これらの全ての干渉はこれらの世界にとって、正に『異端』なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの力でブリテンの妖精たちの性質をいじくり、『歪みの岬』を通して異世界から色んな人物を連れて来てはその力を奪っていく・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの神秘の干渉や世界の干渉が行なわれることは、例え彼らが知らなかったとはいえ、それらの世界の均衡を崩しかねない事態を招いていると言っても変わりは無い・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「そんな彼らを『現実世界』から召喚し、彼らに3つの力を授けてこの妖精國に解き放った要因があるとすれば・・・」

【それって、妖精騎士アグラヴェインがついた嘘として言ってた・・・】
【『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事だね・・・!】←

ダ・ヴィンチちゃん「そう。そこで見て欲しいのがこの写真だ。」ゴソゴソゴソ・・・シュル・・・(紙の巻物を取り出していく)


クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(その巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)


アルトリア「これって・・・・アルトさんたちがウェスバニーで見つけたという、エインセルの予言のアナザーページ!どうしてこのようなモノが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「飛電或人くんの秘書のイズに頼んで完璧に模写させて貰ったんだ。このような壁画と同じようなモノが他の所でも見つかって、それらと見比べられるようにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「それで君たちに見せているのは、そのアナザーページの3つ目の壁画の所なのだが・・・」


ジィィィ〜〜・・・(3つ目の壁画の絵を見つめていくダ・ヴィンチたち)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 08:26:14.21 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:3つ目、半分白く、半分黒く染まっている妖精の身体が真っ二つに割れ、その横に2人ずつの人物が描かれているシーン


ダ・ヴィンチちゃん「140年前に『影の厄災』が起こったウェスバニーにて、当時の鏡の氏族長・エインセルが、予言のアナザーページとして洞窟に封印したこの壁画。」

ダ・ヴィンチちゃん「基本的に妖精國に残されている伝承は『鏡の氏族』が残した予言なんだ。だからこの壁画も、起こりえる未来を語った『予言』の可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「1つ目と2つ目の壁画で何かに取り憑かれ、半分が白で半分が黒に染まった・・6氏族とは異なる動きをしていた妖精が、この壁画の真ん中で真っ二つに割れてしまい、」

ダ・ヴィンチちゃん「その割れた2つに存在する2人の存在が描かれたこの壁画。そこから私の方で考察してわかることがあるとすれば・・」


ダ・ヴィンチちゃん「右側の黒い部分の妖精の片割れにいる2人が『闇の氏族』であり、左側の白い部分の妖精の片割れにいる2人が『光の氏族』。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの2つの存在はおそらく、2つに半分割れた妖精の身体を糧に生まれた存在であり、この2つの氏族の2人の内にいる1人こそ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・“それぞれの氏族の降臨者(フォーリナー)”をこの妖精國に呼び込んだ、『光の氏族の召喚者』と『闇の氏族の召喚者』であると言う事をね。」

【光と闇の召喚者・・・・】
【(あの片割れから生まれた者の中に、アルトさんを召喚させた者が・・・)】←

アルトリア「ええ。藤丸くん、あなたはさっき、妖精騎士アグラヴェインが嘘として言ってた『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事を言っていたようなんですけど・・」

アルトリア「実際に思うに、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインを『現実世界』から召喚し、その2人に3つの力を授けて妖精國に解き放った要因と言うのは・・・・」

アルトリア「この2つに割れた妖精の片割れから生まれた『光の氏族』と『闇の氏族』の2人の内の1人である、彼らを召喚した『召喚者』であり・・」

アルトリア「その『召喚者』の中の1人こそ、『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びる事を企んでいるって言う事ですよね?」

【!。言われてみればそうだった・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「確かにアルトリアの言っている事は間違いないね・・。ごめん、こっちの解釈が間違っていたわね・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「・・でもこれだけは1つ確信があるとすれば、この壁画に描かれている文字・・・確かハベトロットが多少は読めると言っていたのだけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・あの時は周りにアルトたちなど、人が多く集まっていたから黙っていたのだけど・・・この壁画の文字とエインセルが書き残したというメッセージ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精語じゃないから、妖精國の妖精たちはわからないんだろうけど・・・・これは紛れもなく、汎人類史における現代のローマ字だと思うんだよね。」

アルトリア「ローマ字ですか・・・確かにこれ、ティンタジェルにいた時に見た本の文字によく似ていますが・・なんかこう・・複雑で読みづらいというか・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。私もこの壁画の文字を最初に見た時、私の美意識が緊急パージし掛かるほどにローマ字を読む並びが下手すぎたのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらくこれは――――これを残した者が、あえてアルトや妖精騎士アグラヴェインのような『現実世界』から来た者にしか、読めないように書いたモノだと推測しているわ。」

アルトリア「!」

【じゃあ、読めないわけじゃないんだね?】

ダ・ヴィンチちゃん「もちろん。文字の方はあとでゆっくり解読しないとわからない程の並びなんだけど、それともう一つ見て欲しいモノがあるんだ。」


シュルゥゥ〜〜、クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(広げていた巻物を片付けて、次の巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 23:59:08.74 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:4つ目、7人の花嫁の姿とした者がハート型の物(純恋愛の宝石)を持ち、そのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男のシーン


ダ・ヴィンチちゃん「この壁画に描かれているハート型の物とそれを手にしている花嫁姿の女性とも言える存在。そしてそのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男の姿。」

ダ・ヴィンチちゃん「さっきも言ったようにこれらの壁画が全て『鏡の氏族』によって描かれた、遙か未来に起こりえるエインセルのもう一つの『予言』だとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「これらに描かれた壁画は正に・・『光の氏族の降臨者』が辿るか、それを辿るべき未来の出来事である可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「それを確証させるモノが7つ存在すると言われている『純恋愛の宝石』と、それらを身に付けている7人の花嫁の存在だ。」

アルトリア「!?。それってまさか・・その『純恋愛の宝石』を持った7人の花嫁というのはバゲ・・・バーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとコーラルさんにノクナレア・・・」

アルトリア「そしてハート型のくぼみを持つ剣を掲げた一人の男こそが・・・・」


【・・・アルト・オルラント】←
【現実世界から来た、光の氏族の降臨者・・・】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)では・・・


トロォォ〜〜♡(それぞれの妻のオマンコから精液がたれ出ている)

メリュジーヌ、バーゲスト「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アルトの隣同士、裸で寄り添って寝ている

コーラル「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アドニスの隣、裸で寄り添って寝ている

アルト「フゥゥ・・・・・」隣で寝ているバーゲストとメリュジーヌを見てて・・

アドニス「フフフッ・・・・・」隣で寝ているコーラルを見てて・・・・


ダヴィンチちゃん(ナレーション)「壁画に描かれているハート型の物が『純恋愛の宝石』であり、剣を持った男がアルトくんだとすれば、壁画に描かれている花嫁というのは・・・・」

ダヴィンチちゃん(ナレーション)「現状のところ判明している人物として・・バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレア、コーラルの5人であり、残り二人は未だに候補者は見つかっていない。」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「それにノクナレアとコーラルの2人にはそれぞれアルトとは違う別の旦那さんと結婚していて、これらの事を推測するとすれば・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「『純恋愛の宝石』を持つ花嫁とセットで付いている金の腕輪を持つ旦那さんと結婚する際に行なう儀式を行なう事で・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「アルトたちさえも知らない『純恋愛の宝石』の隠された力が解放されていき、それらの力が、あのハート型のくぼみの剣に関係する何かを集めているんじゃないかと・・・。」

【何かを集めているって・・・?】←
【(『純恋愛の宝石』にそんな力があるのか・・・?)】

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「ええ。その何かをというのは現時点では不明だ。単に花嫁や夫から魔力をため込んでいるのか、或いは別の何かなのか・・・。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ダ・ヴィンチちゃん「とにかく、アルト君と妖精騎士アグラヴェインが持つ3つの力も含めて、彼らの存在はこの異聞世界や『汎人類史』にとっても、世界の神秘的にはあってはならない存在と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君に対しては今のところ、このまま警戒するにあたってはひとまず保留にしておくとして、妖精騎士アグラヴェインは必ずしも倒す必要があるのは確実と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにむしろ、この話をするのにアルトたちが居なかったのが幸いだ。もしこのような話をアルトたちが聞いていれば、必ず何処かで戦線での信頼関係に支障が起きる可能性が高いからね・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「この話の真相がハッキリするまでは、この話の事は私と藤丸くん、そしてアルトリアだけの秘密にして貰えるかな?」


【う、うん・・・わかった・・。】
【(今の状況を考えたら、そうするしかないね・・)】←

アルトリア「・・・・・・・・・・・」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 22:58:55.43 ID:2olsYNRt0
アルトリア「・・・・!。ダ・ヴィンチちゃん、そのエインセルの予言のアナザーページの壁画は全部で4つ、アルトたちの手でウェスバニーで発見され、それをゾックス達の手で持ってきたんですよね?」

アルトリア「壁画にはそれぞれ1つずつのストーリーが描かれてあって、壁画に掘られた文字も含めて、これらが『現実世界』から召喚されたアルトさんと妖精騎士アグラヴェインに伝える為のモノであり・・」

アルトリア「もしこれらの壁画が当時の妖精暦の鏡の氏族の手によって描かれた壁画だとすれば、この壁画の絵の風景からして・・・」


アルトリア「1つ、『6つの氏族とは異なる・・7人目の妖精が存在している』事。2つ、『その妖精が何かに取り憑かれて、その妖精の心に光と闇が生まれた』事。」

アルトリア「3つ、『その妖精が何らかの形で身体が真っ二つに割れてしまい、そこから『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精が2翅ずつ誕生した。』事。」

アルトリア「そして4つ、『『光の氏族の降臨者』である現実世界から召喚されたアルトさんが辿ると思われる未来』と思しき事が描かれており、これら全てが同じウェスバニーの洞窟で発見されたのですが・・」

アルトリア「この4つの壁画の内容からして、私にはどうも物足りないモノがあるとしか思えなくて・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――――!?」何かに気づく


【『闇の氏族』の方の予言が・・・・】
【妖精騎士アグラヴェインが辿る未来が無い!】←

ダ・ヴィンチちゃん「言われてみれば確かにそうだ。もしこれらが妖精暦の鏡の氏族が描いた予言であり、現実世界から召喚されたそれぞれの氏族の降臨者のために書かれたモノだとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その予言がアルト達の為だけに描かれたモノにしては話のバランスが悪いと言ってもいい。『光の氏族の降臨者』として呼び出されたアルトくんの為の壁画だとしたとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その彼と敵対関係となる『闇の氏族の降臨者』・・妖精騎士アグラヴェインが辿るかもしれない未来が描かれた壁画があってもおかしくはないはずだ。」

アルトリア「はい。最初にアルトさんがウェスバニーで見つけ、アドニスさんとゾックスさんが移送して持ってきた時、アナザーページの壁画の数は全部で4つあったと聞いていましたが・・」

アルトリア「もし仮にウェスバニーの洞窟の壁に描かれた壁画がその『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画も合わせて“5つ”あったとして、アルトさんたちが見つけた壁画が4つしか見つからなかったとしたら・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。今のところ、その事で考えられるとすれば、5つ目のエインセルの予言のアナザーページ・・・“『闇の氏族の降臨者』・妖精騎士アグラヴェインの為の壁画”の存在は・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトたちがウェスバニーで倒した妖精亡主・シモンがまだ健在のウェスバニーで誰かがどのような方法で、妖精亡主に見つからずに壁画の前に向かっていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その壁画をどのような方法で破壊したか、或いは・・・その壁画を何処かへ持ち去った可能性があると見て、間違いないと見受けられるわね。」

アルトリア「はい・・・。」


【それで間違いないと思う・・・】
【(もしこのような事が出来る者が妖精國にいるとすれば・・・)】←

アルトリア「・・・・・・・」黙ってカルデアのマスターの事を見ている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルト夫妻とアドニス夫妻が無人の倉庫内で誰も知られずに性行為をしている裏で、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリア、カルデアのマスターの3人は大広間にて・・・

ダ・ヴィンチちゃんはアルトが持つ『ヒール』の力の副作用と、妖精騎士アグラヴェインが持つスチール(奪取)の力と『誰かに力を付与させる力』の2つの力により、

ブリテン異聞世界である妖精國ブリテンと『汎人類史』の神秘と世界が、その2人の力による干渉によってそれぞれの世界の近郊が崩れかねない事態を招くことを忌諱しており、

その他、ウェスバニーで見つかったエインセルの予言のアナザーページの意味とその中で消えたと思える5つ目とも言える『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画の存在を話していき、


ダ・ヴィンチちゃんは、ブリテン異聞世界と汎人類史の両方の神秘と世界の均衡を崩しかねないと思えるアルトと妖精騎士アグラヴェインの存在を忌諱しつつも、

このような上記の話は一旦、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリアとカルデアのマスターの3人による秘密として黙秘する事を3人の中で話の内容はこれにて締結するのであった。
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 22:05:06.78 ID:GYQKD+9J0
同じ頃、マンチェスター:アグラヴェイン邸では・・・



カキカキカキカキ、スラスラスラスラ・・・・(何かを描いていく妖精騎士アグラヴェイン)


ベリル「・・・・そうかい。お前さんの古参の部下であったブルーナが死に、モルガンはアルトからの挑発の答えとして、女王軍の援軍の数を2倍の数に増やし・・・」

ベリル「お前さんたち『イレギュラーズ』は女王軍の兵の指揮権をしばらく禁じられ、ウッドワス公からもロンディニウムでの戦いへの参加を断固拒否された。」

ベリル「レオンゴンはウッドワス軍の戦力から外され、お前さんはモルガンから妖精騎士モードレッドと共にウッドワス公軍への介入はするなと言われてしまい・・」

ベリル「んでっ、何もやることがなくなったお前さんは失態続きの責任と反省により、事実上の謹慎ついでにお前さんが領主としているこのマンチェスターで暇を持て余しているって事なんだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええそうよ。それであなたはそんな状況の中でどう動くのかしら?妖精騎士モードレッドが護衛にいるとはいえ、ロンディニウムの戦いにモードレッドは参加させられないわよ?」

ベリル「ああ、わかっているさ。オレからはモルガンに何も言われていないが、これらの状況に関して、オレはオレなりに動いていくさ。」

ベリル「オレにとって、今回の主菜(メイン)は藤丸立香であり、ウッドワスと円卓軍、境界なき勇士団との戦いに興味は―――――」

妖精騎士アグラヴェイン「―――ロンディニウムにぺぺロン伯爵と名乗る人物やボガードがいたとしても?」

ベリル「――!」それに反応する


ベリル「おいおいマジかよ!ロンディニウムにぺぺロンチーノが来てるって言うのか!危なかった・・・危うく、忍び込んで地雷踏むところだった。」

ベリル「恩に着るぜ、アグラヴェイン卿。おかげでオレはペペロンチーノに返り討ちにあって殺されるところだった。今のところはロンディニウムに近寄ることは辞めにしておこう。」

ベリル「なに。この先チャンスはいくらでもあるさ。お前さんが事実上の謹慎中の中で暇を持て余し、その漫画本などの創作活動していくようにな。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・それなら良いわよ・・。」カキカキカキカキ・・・(漫画の絵を描いていく)


コンッ、ノシィィ・・・(ビールの杯を置き、イスから立ち上がるベリル)

ベリル「さてと・・・お前さんの事実上謹慎とブルーナの死への献杯の為に来たが、お前さんのその様子じゃ、お前さんはさっきの事にはどうも気にしていないらしいな。」

ベリル「まぁ、こっちでメシぐらいはご馳走になったんだ。メシの礼として、次会うときはオレの方から奢ってやるからよぉ。」

妖精騎士アグラヴェイン「野営地へ帰るのね。いま私が送ってあげるから、ちょっとそこを動かないでくれないかしら?」カタッ・・(ペンを机に置きながら・・)

ベリル「送るって・・・お前さんがいつもやっているテレポーテーションの力でか?ならありがたくさせてもらうよ。」

ベリル「しかしお前さんが使う『転移』と『転送』の力、オレがいた汎人類史じゃあお目にかかれないシロモノだよなぁ〜。」

ベリル「他に使える者がいたとすれば、それは時代に置いて行かれた『魔女』ぐらいだ。この妖精國ブリテンを支配する妖精妃モルガンのように敬愛に値するように。」

ベリル「妖精どもはモルガンの恐ろしさの本質が分かっていない。心の中じゃ『妖精のクセに魔術を使わないと秘蹟をなせない成り上がり者』と笑っているがな。」

ベリル「オレに言わせりゃ全く逆だ。『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』だよ。親基の鏡といくつもの子鏡を繋いで行なう、次元接続そのものと言える転移(シフト)。」

ベリル「キャメロットの正門に備え付けられた12門の“最果ての槍”。ブリテン島と『歪みの岬』を覆い、並行世界から来た戦士(ヒーロー)たちを逃がさない『塔』。」

ベリル「マーリンを封じた『庭』。3年前のアルトとレディ・スピンネルを石に変えたという『蛇の眼の飾り(ストーン・オブ・アイズ)』。」

ベリル「おまけに、カルデアでも為しえていない、「棺」なしでのレイシフト!まさかあれで『厄災』を大昔にスッ飛ばして、負債を“過去”に押しつけていたとはなぁ!」


ベリル「いや、これもうアイツ一人で充分でしょ!お前さんや異端の亜鈴を持ったイレギュラーズの妖精たちまでいたら過剰戦力ってもんだ!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/01(月) 22:51:44.43 ID:IfAUcaW90
ベリル「だが、お前さんの場合はモルガンが使う魔術とは全く持って次元が違うモノだと言ってもいい。お前さんが使うテレポーテーションや夢の砂の力のようにな。」

ベリル「お前さんが使う『転移』はモルガンの魔術とは違い、お前さんが念じて言葉に出すだけで『合わせ鏡』も使わずに行きたい場所に自由自在に行けちゃうし、」

ベリル「夢の砂で相手を眠らせて、その相手を操って思うように行動させたり・・・念力で色んな物を自由自在に浮かせて猛威を振るわせたりしちゃっているからなぁ。」

ベリル「しかもアレだ。お前さんが『歪みの岬』に行き来してくる度にお前さんの力の種類はドンドン増えていき、その力はどれもオレが知る魔術を遙かに超えるモノ揃いだと言ってもいい。」

ベリル「それにお前さんが『歪みの岬』から帰ってくる度に、新たに生まれた『夢の氏族』の妖精をマンチェスターに連れてきているんじゃ、もはやここマンチェスターは――」

ベリル「――この妖精國で単一国家を成しているエディンバラやグロスターと同じような『国』を作っているように思えるかもなぁ〜?」笑っている

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・あなたがそう評価するのならそれで良いわ。私が作るこの街は完璧といって他ならないわ。」


ベリル「しかしなんだろうな・・・お前さんが持つ数多くの力は、この妖精國でも汎人類史にもまるで存在しないと言っても良いぐらいに凄いんだけど・・・」

ベリル「その力さえあれば、お前さんは妖精妃モルガンを倒し、モルガンに変わって妖精國を支配できるというのに・・なぜお前さんはそうせずに、妖精騎士の業務をいつまで全うするつもりなんだい?」

ベリル「お前さんなら、妖精國全体の妖精たちをまとめ上げ、このブリテンをお前の手で統治が出来る機会が手に入るというのに・・何故お前さんはそれをしないというのかい?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・まだその時ではないのよ。あなたが言う『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』と称す・・妖精妃モルガンを倒す為には、私の力はまだ足りないのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が思うに・・・この妖精國を2000年もその手で統治し、令呪で妖精たちの魔力を『存在税』として取り上げていると言うのであれば、彼女が持つ魔力量の多さは尋常じゃないと私は思うわ・・。」

ベリル「はぁ?確かにお前さんが言った通り、キャメロットには数多くの妖精から『存在税』として徴収してきた魔力が大海みたいな感じで溜まっていると聞いているのだが・・」

ベリル「3年間の間、休暇がくる度に毎度毎度『歪みの岬』を行き来し、妖精國にも汎人類史にも存在しない色んな力を手にし、色んな『夢の氏族』の妖精たちを連れてきて、

ベリル「それらを自身の領地の住民や兵士にしてしまうというのに、これでもモルガンを倒すにはまだ足りないと言うのかい?ホント、その几帳面な性格をしていて、なんかとても欲張りみたいだよなぁ〜?」

ベリル「いやそれともなんだ・・・お前さんがモルガンを倒すには力も魔力も足りないと言うには、なにかお前さんの中で考える理由があると言うのかい?」

ベリル「お前さんが思うに・・・お前さんの中でモルガンを倒す為の力を手にするには、ある程度の“条件”を満たさなきゃならないというのかい?例えば、あの絵の光景のような・・」

妖精騎士アグラヴェイン「!。―――――」クイッ・・(後ろを振り返る)


ズラァァ〜・・・・(とある壁画が飾られている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・“アレ”は私が3年も昔に描いた壁岩の落書きよ。私がモルガンを倒す力が足りない事とは関係ないわ。」

ベリル「そうかい?オレにとっては、そこの絵とお前さんには何か関係ありそうな気がすると思っているんだけどなぁ〜・・?」

ベリル「聞いたところじゃ、この壁画の絵はロンディニウムにも同じような感じの壁画があるって噂で聞いているのだが、その壁画がなんというか・・・」

ベリル「『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精だかなんかと、『純恋愛の宝石』とか何かが描かれた壁画が、あの『影の厄災』で滅びたウェスバニーから持ってきたらしくねぇ・・」

ベリル「しかもその壁画がなんと!あの鏡の氏族長だったエインセルのアナザーページであり、それらを証明する鏡の氏族の紋章とサイン入りだから、それらは事実と言ってもおかしくないんだよなぁ?」

妖精騎士アグラヴェイン「――!。なんですって・・・?」


ベリル「なぁアグラヴェイン卿?ここらで言うのもなんだが、お前さんはアルト・オルラント・・・三澤亮太とはどんな関係なんだい?あいつとはシェフィールドで殺し合ったと聞いているのだけど・・」

ベリル「オレにはお前さんとアルトの関係はただ敵対するだけの関係とはどうも思えねぇんだよなぁ〜・・。お前さんとアルトの奴が活動を開始した時期と比べてみてもなぁ?」

ベリル「それに噂の聞きようじゃ、アルトの奴が元いた世界では並行世界のヒーローたちが架空の物語として語り継がれていて、お前さんもまた、それらの架空の物語を題材にこのような漫画を描いているってなぁ?」

ベリル「ハハハッ、いくらお前さんが他の妖精たちとは偏差値が違いすぎるとはいえ、こんな模倣とは思えないほどの独自の文化をマンチェスターやネオ・ニュー・ダーリントンで発展していちゃあ・・」

ベリル「お前さんがまるで、アルト・オルラントと同じ『別世界から来た降臨者(フォーリナー)』なんじゃないかと思うんだよねぇ〜〜?」ニヤニヤww(怪しく笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」キリキリキリィィ〜〜・・(身体が武者震いしていく)
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 23:42:23.04 ID:9N9w8rDv0
ベリル「なぁ教えてくれよぉアグラヴェイン卿?お前さんは一体、アルト・オルラントとは戦地で殺し合った事とは別に、お前さんとアルトの中でどんな関係だったのかぁ〜?」

ベリル「彼とは家族か?友達か?同じ会社の同僚か?商売敵か?恋人か?・・・・はたまた同じベットの上でアルトの妻と同じような・・妖精と人間との性的な肉体関係なのか・・?」

ベリル「オレに言わせれば、お前さんとアルトの中は後者の関係であって・・・お前さんとアルトの二人、あの妖精妻の3人と同じような形でお互いの生殖器を何度も何度も入れていって―――」

妖精騎士アグラヴェイン「――!?。うるさい!!そんなわけないわ!!さっさと帰れ、ベリル・ガット!!」ギィィィン!(怒鳴り散らしながら)


バシュゥゥ〜ン!パァァァ!!(ベリルの周りに灰色の砂が纏わり付き、真下には魔法陣が展開される)

ベリル「お、おい!?」ザラザラァァ〜〜!!(身体に灰色の砂が纏わり付きながら・・)

キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共にその場からワープして消え去るベリル・ガット)


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(息を整えていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・全く、彼(ベリル・ガット)をここへ連れて来るんじゃなかったわ。あいつ、あと少しで私が彼(アルト)と同じ“『現実世界』から来た人間”だと気づき始めていた・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼は殺しが好きなだけの殺人者と思っていたが・・彼もまた、FGOの2部ストーリーの役目を担う『クリプタ―』の一人なのは間違いない・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼のその知恵でギリシャ異聞帯を担当していたキリシュタリアを騙して致命傷を負わせ、オリュンポスの空想樹も破壊しているのだから、それに関しては侮れないわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「本当ならば今ここで殺しておきたかったのだけど・・彼はあれでもモルガンのマスター・・・いま殺してしまえば、返ってモルガンに怪しまれることになる・・」

妖精騎士アグラヴェイン「とりあえず彼には野営地への転移と同時に『忘却』の力を施し、さっきまでの話を忘れさせて送り返したのだが、うまくいっていれば良いのだが・・・」心配そうにしている


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」ジィィ〜・・(壁画の絵を見ていく)

妖精騎士アグラヴェイン「(私に纏わり付いていた■■■■■■をウェスバニーで始末した際に見つけた・・“エインセルの予言のアナザーページ”・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(これに描かれているこの風景・・・間違いなくこれは私のあの『力』を発動している風景に似ているわ。特に壁画の中央に描かれている人物が・・・)」ジィィ〜・・(絵のある部分を見てて・・)

妖精騎士アグラヴェイン「(いったい・・・妖精騎士モードレッドが生まれたというウェスバニーにあったこの絵はいったい何だというのかしら?私とどう関係しているのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(そしていったい誰が・・何処の妖精が描いた壁画だというのかしら?いったい何処の『鏡の氏族』の妖精が・・この私が『闇の氏族の降臨者』だと気づいて描いたのかしら・・?)」


妖精騎士アグラヴェイン「・・まぁ良いわ。どのみちこれらがエインセルの予言のアナザーページと言うのなれば、私と亮太くんがこの妖精國に召喚される事を鏡の氏族の妖精たちは知っていたと言う事になるわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士モードレッドは『鏡の氏族』には関わるなと言っていたが、このような予言を残すと言うのであれば、『鏡の氏族』の妖精たちはそれ程の有能な能力を持っていたと言う事になるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン「6年前・・・オーロラがメリュジーヌを使って氏族たちを丸ごと抹殺させた理由が付くわね?“未来を見通す力”さえあれば、他の誰よりも先のことを出来るのだからね。」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁどっちにしても、これらの壁画の絵の風景が『闇の氏族』と『光の氏族』の行く末を描いているとしたら、それらが成される未来は2つに1つ・・・」


スルゥゥ〜〜・・・(壁画にそっと手を触れていく妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「私が成す『闇の氏族』の未来か、亮太くんが成す『光の氏族』の未来か・・・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダ・ヴィンチちゃんたちがロンディニウムで光と闇の氏族に関する壁画とアルトと妖精騎士アグラヴェインの2人の力に対する危機感を話し合っている頃・・・

妖精騎士アグラヴェインが統治するマンチェスターでは、妖精騎士アグラヴェインとベリル・ガットがとある事情のことでブルーナへの献杯ついでに会話しており、

ベリルが妖精騎士アグラヴェインに対してからかっている事に彼女は嫌気がさし、ベリルの記憶を妖精騎士アグラヴェインの持つ力で消しつつ、テレポーテーションの力で強制帰還させていき・・


妖精騎士アグラヴェインがいるある部屋に飾られた・・『光の氏族』と『闇の氏族』に関係していると言われる壁画に描かれた風景を観察しつつ、

妖精騎士アグラヴェインはその壁画の内容に興味を持ちつつ、壁画に描かれている未来の行く末への期待を寄せていたのであった・・。
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 07:54:09.87 ID:UX4AwbzQ0
第42節:ロンディニウム爆裂防衛大作戦!
――――――――――――――――――――――――
夜明け前・・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・・


パーシヴァル「――それでは行ってまいります。アルトさん、イズさん、それに皆さま方・・・どうか健闘を祈ります。」

アルト「ああ、パーシヴァルたちもな。次に会うときは共に戦場でウッドワスを倒す為にな?」

メリュジーヌ「ええ。必ず追いついてくるから、この戦い・・・みんな生きて勝利しようね!」

アルト「ああ!」頷く


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・(パーシヴァルと強襲部隊がロンディニウムから出立していく)

ズゴォォ〜〜・・ビュゥゥ〜〜ン!(クロコダイオーが飛電或人たちを乗せて出立していく)



アルト、イズ、武蔵、ハルキ「――――――――――」手を振ってお見送りをしていく

イズ「―――さて、アルトさん。この兵器を作った事にあたり、急いでこれらを夜明け前に設置する必要があります。手伝って貰いませんでしょうか?」

イズ「事は一刻を称します。あなた様がこれらを作りたいと望んだ以上、これらの配置のあなたの手で行なうのは必然事項かと・・・」

アルト「ああそのつもりだ。すぐにでも事を進める必要があるからな。牙の氏族は戦の支度が早いと言われている以上はな。」

ハルキ「はい。・・・でも、本当にこれらの兵器でウッドワスの軍勢を倒す事が出来るのでしょうか?万が一、これらが味方にも当たるようなことがあったらと思うと・・」

イズ「その事態が起こらぬよう、こうして昨日から多忙の中で準備を進めてきたのですので。では、皆さま方もお願いします。」ジャキンッ。(スコップを用意する)

海東大樹「そうだね。それじゃあ、さっさとやることはやっていきますか。」カチャ、シュッ!(腰のバックルからカードを2枚取り出す)

アルト「ああ。―――ヒール(身体強化)!」キィィン!(自身の身体を強化する)


タッ、タッ、タッ、タッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ。(何かの兵器を地面に植えていくアルトたち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの出来事から一夜明け、まだ夜空が少し輝く、ウッドワス軍との決戦の日となる夜明けの前・・・

パーシヴァルたち率いる『円卓軍』強襲部隊は予定通りにロンディニウムから出立し、強襲部隊に加わったヒーローたちもまた、ゾックスが操るクロコダイオーに乗って出立した。

そしてそれらの部隊が出立するのを見届けたアルトたちは、イズに渡されたスコップを片手に作業を開始していき、

ロンディニウムの周辺近くの平原に数多くの“とある兵器”を地面に埋め、ウッドワス軍との決戦に備えて事を進めていくのであった・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・ロンディニウム:大広間にて・・・


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・・(多くの兵士たちが広場で食事をしている)


ハベトロット「へえ。兵士たちが揃って広場で食事とは、いかにも合戦前って感じじゃんか。藤丸たちも揃っているし。出番、まだ先じゃなかったっけ?」

月読調「うん。そうなんだけど、わたしたちだけ来賓室で休んでいるのもどうかなと思って。」

月読調「夜明け前、アルトさんたちがパーシヴァルたちを見送った後に何か穴掘りの作業をしていましたので、その人たちを優先して休ませようかなって。」

立花響「そうそう。あっ、ハベニャンもこのジャムパン食べる?このジャムパン、なかなか甘くて美味しいよ?」

ハベトロット「んー、何か胸焼けがするからいいや。セツノ、そのジャムパン貰ってきたら?もっと食べて合戦に備えて体力を付けないとね?」

セツノ「うん。ありがとうハベニャン。」タッタッタッ・・・(ジャムパンを取りに行く)


【元気そうだね。セツノたちも、ハベニャンも・・】
【そういえば・・・・オベロンは?】←
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 09:19:30.27 ID:UX4AwbzQ0
ハベトロット「あっ、なんか1人足りないと思ったらオベロンか。ちょっとそこのめちゃくちゃ眠そな顔をしている村正。オベロンはどうしたんだ?」

千子村正「ん?・・・・・ああ、オベロンか。そういや見えねえな?昨夜から慣れねえ野暮用で工房にいたからな・・・・」

千子村正「でもまあ、オベロンが飛び回ってるのはいつもの事だ。ロンディニウムにゃあ女っ気がねぇからなぁ。」

千子村正「あいつの事だ。こっそり他の街にでも出向いて、あいつが抱えている借金を肩代わりできる鴨を探し回っているんじゃないのか?」

アルトリア「・・・・うーん。だらしのない村正じゃあるまいし、そんなコトはない、と言えないのが辛いところだね・・・・」困り顔


オベロン「うーん。確かに僕が抱えている借金の事も気にしているけどそうじゃない。僕が気にしているのは未だに行方が分からない響たちの仲間の事なんだが・・・」

ハベトロット「なんだ、オベロンいるじゃん。ちゃーす!」あいさつをする

セツノ「おはよう、オベロン。」

オベロン「はい、みんなおはよう。ハベトロットとセツノは純粋でたいへん結構。そこのふたりみたいに、ことあるごとに他人の借金事情を話題にするオトナにならないようにね。」

千子村正「そりゃ悪かったな。お前さんも普段の行いには気をつけてな。」

オベロン「僕はいいのさ、もともと演劇で有名になった妖精だからね。老若男女、物語を愛する人々に夢を売るのが仕事なんだ。そうだろ、藤丸立香?」


【まあ、そうかも】
【物語を愛する人々って、たとえば?】
【それよりも響たちの仲間の事って?】←

オベロン「あっ、そっちの話ね・・。僕もブランカや知人の妖精たちに話を聞いて細かいところまで探しているのだけど・・・」

オベロン「イレギュラーズの誰かに囚われているマシュやヴァージェはともかく、介人たち『ゼンカイジャー』の仲間である『マジーヌ』と『ブルーン』。響ちゃんたちの仲間である『風鳴翼』。」

オベロン「彼らもまた、『秘密の予言の子』や『絶唱の予言の子』と呼ばれているのだけど、彼女たちがこの妖精國の何処かに迷い込んでいる情報が未だに見つからないんだ・・・」

オベロン「それに今は女王軍との戦争中であって、探したくても他の事で手一杯になる事が多いからね・・本当に残念なことなんだけどね・・・」

立花響「・・・・・・・・・・」心配している

オベロン「あっ、でも気にしないでくれ!ウッドワス軍との決着が付けば、僕の方も視野を広げて翼たちの事を探してあげるからさ。」

オベロン「響ちゃんたちや介人くんたちが、翼やマジーヌたちと再会する展開は必ず訪れる。それこそ君たちの物語だからね?」

立花響「・・・うん、どうかよろしくお願いいたします。オベロンさん。」

アルトリア「・・・響ちゃん・・・」


【(心配する気持ちはこっちも分かるよ・・)】
【(マシュ、いったい何処に囚われているんだ・・・)】←
――――――――――――――――――――――――――――――

藤丸立香(男)が心配している人物(マシュ)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/must-ard/20210722/20210722153001.jpg
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 23:01:26.64 ID:UX4AwbzQ0
それから数時間が経過し、お昼頃のロンディニウム:大広間では・・・


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

トリスタン、海東大樹、武蔵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

アルト「トリガー鉄砲部隊、並べ〜〜!!」号令を出す


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・・(火縄銃を持った妖精と人間の兵士が軍列を並んでいく)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「・・・・・・・・・・・」列に並んでいく

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(前列が火縄銃を構える素振りを見せる)

アルト「・・・よし。休め!」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――――。」ガチャッ、ガチャッ!(構えるのをやめ、休む体勢になる)


【オオ〜〜・・・・】
【(まるで本物の鉄砲隊だ・・・)】←

ぺぺロン伯爵「フッ、上出来じゃない。これである程度の火縄銃の基礎銃撃を部隊のみんなはマスターしたって訳ね。これで何時でも敵軍の銃撃が出来るわ。」

ぺぺロン伯爵「それにアルト君の号令も良かったわ。境界なき勇士団のリーダーを務めるだけあって、指揮官能力も有りなのは間違いないわ!」

アルト「いやそれ程でもなんというか・・・。まあこれで火縄銃を扱える部隊の指揮と練度は出来たって感じなのだが・・・」

アルト「火縄銃は大きな音がし、尚且つウッドワス軍との決戦の要として使いたい故に、実際、実弾での銃撃訓練は差し控えていると聞いていたのだが・・」

アルトリア「ええ、確かにそのように見えますね。このような鉛の弾やそれを放つ鉄の武器は、この妖精國に存在する妖精たちや人間たちにとって、初めてお目に掛かるモノですからね・・・」

アルトリア「それに彼らは皆、ぺぺロン伯爵やボガードの指導の下で火縄銃の扱い方や銃撃する体勢の訓練はしてましたが、ほら・・・」ある兵士たちの様子を見てて・・・


トリガー鉄砲部隊の妖精兵「(・・・この鉄の武器、本当に使えるのかな・・?この武器は弓矢と同じように遠くから攻撃できるって聞いているのだけど・・・)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の人間兵「(正直、ちゃんと出来るか不安だな・・。ちゃんと練習はしてあるのだけど、大丈夫なのかなぁ〜・・?)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の兵士たち「・・・・・・・・・・」不安そうに緊張している


アルトリア「・・このように実際に火縄銃の引き金を引く練度の不足と実際の銃撃というモノを私も含めてほとんどが本物を見ていないのですから、」

アルトリア「鉄砲隊の皆さんの中には未だに火縄銃が自身にとって信用しえるモノであるかに疑問視する者もまだまだ多いかと・・・」

アルト「ああ。だが状況が状況だからな・・・最悪の場合、ぶっつけ本番で銃撃をしていく事になるのは確実だもんな‥‥。」

ぺぺロン伯爵「ええそうね‥。突貫での訓練は昨日と一昨日でやってはいるのだけど、兵たちの知識の吸収力については人それぞれだからね‥。」

ぺぺロン伯爵「でもそれでも尚、鉄砲部隊たちやここに残っている兵士たちはウッドワス軍との戦いに挑まなきゃならないのは確かなのよ。なんたって・・・」


【そろそろお昼頃だから・・・】
【あと半日で戦闘開始って事だよね?】←
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 07:05:14.54 ID:4whgJiav0
ぺぺロン伯爵「そういう事になるわね。パーちゃんたちやゾックスちゃんたちは河から上がった頃かしらね?」

ぺぺロン伯爵「ウッドワスに悟られないよう、城壁にさっきの鉄砲隊の一部を含めた兵士を配備して守る気満々の素振りを見せてはいるけど・・・」

ぺぺロン伯爵「今は遊撃隊を出しちゃってるから、ロンディニウムを守りきれるほどの兵力はないわ。なんとか夕方まで、この睨み合いが続いていればいいんだけど。」

アルトリア「ええ。ボガードさんが言うに‥ウッドワスは『牙の氏族』の長。長という立場上、慎重で、計算高い人物と聞きます。」

アルトリア「ソールズベリーの住民やソールズベリーに避難していたノリッジの難民たち、ノリッジの志願兵。それに火薬と鉄砲の存在・・・」

アルトリア「いずれにしてもこちらの兵力、戦力が大幅に増している事はウッドワスの耳にも知らずに伝わっているのかもしれませんし、」

アルトリア「とりあえず言える事があるとしては、よほどの事がないかぎり、今の兵力で城攻めはしてこな―――――」


タタタタタァァーー!(見張りの兵士の1人が急いで走ってきて・・・)


ロンディニウム・見張り兵士「―――まずい。来やがった・・・・・・来やがった!敵襲、敵襲―――!ウッドワスの本陣がこっちに向かってくる!」

ロンディニウム・見張り兵士「どうなってんだ、アイツら正気か!?中隊ふたつ程度じゃロンディニウムは落ちないって、もう分かっていただろうに・・・!」

ロンディニウム・見張り兵士「まるで4日前に起きた・・・女王騎士ラッシュブルによる一点収束総攻撃みたいじゃないか!」驚愕している


アルトリアたち「―――――!?」驚いている

アルトとジョルニたち「―――――!?」驚いている

立花響たち「―――――!?」驚いている

【よほどの事があった・・・・!】
【アルトリア、オベロン、トリスタン!】←


オベロン「分かってる、すぐに僕らも出よう!今の状態じゃ籠城は難しい!それに弓兵の矢は昨日でとっくにそこが見えてる!一時間もすれば弾なしになるぞ!」

オベロン「オーラリア小隊は正面から、ランドン小隊は東門から急いで出撃してくれ!アルト、それに伯爵、志願兵たちと鉄砲隊の指揮は頼めるかい!?」

アルト「ああ。言った側からぶっつけ本番だが、城壁からの銃撃と遠距離からの攻撃は任せてくれ!」

ぺぺロン伯爵「ええ。こっちは西門から志願兵たちと一緒に出てウッドワス本陣の右翼にぶつけるわ。」

ぺぺロン伯爵「ほとんど返り討ちでしょうけど。その分、正面と左翼は楽になるはず。オーラリアとランドンで時間を稼げば、その間に――」

アルトリア「別働隊のパーシヴァルが、ウッドワスの背後に追いつく、ですね!」

オベロン「そうだ。ウッドワスが勝ちを焦って攻め込んできたのなら、何とか防衛しきるまで!ヤツらを城に入れなければ僕らの勝ち、西門を押しきられたら僕らの負けだ!」

オベロン「響たちはぺぺロン伯爵と志願兵たちの援護、ジョルニたちはアルトと鉄砲隊のサポート、アルトリアと藤丸はオーラリア小隊の援護・・・いや、」

オベロン「ここにいる君たちみんなが『円卓軍』の主戦力として、ロンディニウムを守ってくれ!!」


【・・・行ってくる!】
【城内は頼んだよ、オベロン!】←
―――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスとの決戦まであと半日が過ぎた頃、アルトたちは妖精國で初めて配備された火縄銃による鉄砲隊『トリガー鉄砲部隊』の最終調整を為ていた頃・・・

見張りの兵士から想定より早くウッドワス軍がロンディニウムへ攻めてきたという話を聞き、アルトリアたちはそれに関して戦慄し、

遊撃隊として向かい、ロンディニウムにパーシヴァルたちが不在の中でアルトリアたちはウッドワス軍への防衛戦に向かおうとするが・・・‥
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 23:42:02.64 ID:4whgJiav0
タタタタタァァーー!(イズが駆けつける)


イズ「お待ちください、皆さま!いま城の外に出てはなりません!あなた方らが出撃するにはまだ早すぎます!」

オベロン「!?。何を言っているんだ!今、ロンディニウムにウッドワスの本陣が攻め込んできてて、パーシヴァルたちが今この場にいない以上・・・」

イズ「だからこそ、今ここでロンディニウムの外へ出ますと、“例の兵器”の巻き添えになる事を私は警告したのです。」

アルト「!」

【巻き添えって・・・】
【いったい何の巻き添えに―――】←


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(大きな爆発音が外から聞こえる)


アルトリアたち「――――――!?」その爆発音を聞いて

アルト、海東大樹、ぺぺロン伯爵、イズ「――!」その爆発音を聞いて

【今の爆発音は!?】


ぺぺロン伯爵「‥どうやら、ウッドワスの兵たちは踏んじゃったようね?夜明け前にアルトたちが設置した“アレ”がね。」

ぺぺロン伯爵「ハハハッ、ウッドワスたちがいま攻め込んできたって聞いて一瞬忘れていたわ・・・あのままロンディニウムへ飛び出していたら、本当に巻き添えを食らっていたわ、私たち。」

アルト「ああ。万が一の保険として設置はしていたが、まさか本来の役割を果たすことになったとはな・・・」

アドニス「うん・・・‥」

アルトリア「!?。どういう事なのですが・・・アルトさん、ぺぺロン伯爵、あなたたちはいったい何を仕掛けたのですか?」

アルト「ああ、それはなあ・・・何というか・・・・」

イズ「アルト・オルラント様、アルトリアさん。今はロンディニウムの防衛に対し、事は一刻の猶予がありません。後で城壁にて説明しますから、皆さまは出撃の準備を!」

【わ、わかった・・・】
【納得いかないけど、今はロンディニウムを守らないと!】←


タタタタタァァーー!(城壁に向かって行くアルトたちとアルトリアたち)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
話は少し遡り、少し前のロンディニウム周辺:平原にて・・・



ダッダッダッダッダッダッ・・・・・・(ロンディニウムの周辺に自軍の部隊を展開していくウッドワス軍)


ウッドワス軍・伝令兵「ロンディニウム正面に布陣、完了いたしました!いつでも突撃は可能です!」

ウッドワス軍・伝令兵「円卓軍、ロンディニウム正面北門、左右の東・西門より200兵規模の部隊を展開、本陣からの強襲に備えて防御を固める構えです!」

ウッドワス「報告ご苦労。人間の兵士にしては良い面構えだ。だが兵たちには既に布陣を展開次第、突撃を開始しろと私が命令してあるがな。」


ウッドワス「お前はどう見る?同じ人間として意見を述べるがいい。ヤツらは今まで通り、小競り合いをしてから城に逃げこむように見えるか?」

ウッドワス軍・伝令兵「それは・・・いえ。うまく言えないのですが、連中は本気というか・・・撤退の意思がないように感じられます。」

ウッドワス軍・伝令兵「なんとしてでもここでウッドワス様を押しとどめようと、とにかく防御の態勢をしているように見えますが・・・」

ウッドワス「――!クッフフフフフフ、フハハハハハハハ!!」笑い叫ぶ

ウッドワス軍・伝令兵「ウッドワス様・・・いかがなモノで?」笑っているウッドワスを見てて‥
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:42:34.25 ID:gku9pAXt0
ウッドワス「はははははははは!そうだ、その通りだ、まさしく時間稼ぎだとも!お前はこの戦い、あちらがロンディニウムへ進撃している時に、向こうからあの者たちの姿が出た者はいたか?」

ウッドワス「円卓軍のパーシヴァル。裏切り者のバーゲストとメリュジーヌ。弱き者を守る事しかしない異界の戦士たちの姿を人間であるお前は見たか?」

ウッドワス軍・伝令兵「い、いえ・・・どの部隊の布陣展開時にはそのような報告は聞いてもいないし、目撃した情報もないかと・・・!。もしやそれって・・・」

ウッドワス「その通りだ!パーシヴァルもバーゲストの姿がないし、ロンディニウムの空の上からあのメリュジーヌの姿も見当たらない。つまりヤツらは自軍が動かしている別働隊の一部として出立している。」

ウッドワス「別働隊による襲撃など百も承知!私がヤツであればそうするからな。だが一日遅かった。」

ウッドワス「ヤツらは今頃、もぬけのカラになった我らの野営地で顔面蒼白だ!――それにこちらに急いで戻ろうとしたところで、女王陛下からの援軍と鉢合わせ。」

ウッドワス「よしんば援軍を振り切ったところで、私の本陣と陛下の軍とで挟み撃ち。異界から来た戦士(ヒーロー)たちが乗ってるという船には、例の“秘密兵器”を1騎、迎撃に向かわせている。」

ウッドワス「お前には分かるか、この状況を?もうどうであれヤツらはロンディニウムに戻る事は叶わぬ。であれば―――」

ウッドワス「主戦力のいない円卓軍や境界なき勇士団などガラス細工だ。正面からたたき割ってくれよう。これはその為の進軍だ。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「『牙の氏族』とは、生まれた時から持つ強靱な牙と爪‥それに普通の人間を遙かに超える反射神経や運動能力を持ち、モース特有の呪いに耐性があると聞いています。」

イズ(ナレーション)「彼らのその獣のような瞬発力と速さ・怪力を持っている事から、戦場での野戦に特化しているのは間違いないでしょう‥。」

イズ(ナレーション)「それと比べまして、こちらは本来の主戦力を別働隊に回しており、多勢に無勢な上に戦闘経験が浅い者ばかり。例えるとすれば‥彼らは“集団暴力に弱い”事です。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オォォォォ―――――!!(ウッドワス軍の兵たちが一斉にロンディニウムへ突撃していく)


ウッドワス「さあ、部隊をもっと進めるぞ!ヤツらが防御の陣を張ろうが関係ない!正門以外の城壁が手薄になるまで攻め続けろ!手薄になり次第、偵察部隊から身の軽い者を侵入させろ!」

ウッドワス「非武装であろうと容赦はいらん。女子供も同様だ。そこにいる者たちは2000年もの間ブリテンを護り続けた女王陛下に反抗し、『予言の子』や円卓軍、境界なき勇士団に縋った愚か者。故に‥・」

ウッドワス「ロンディニウムに住む者はみな罪人だ!皆殺しにしろ!1人たりとも逃がすなよ!」

ウッドワス軍・兵士たち「オォォォーーーーーー!!」ドドドドォォォーーーー!!(突撃していく)


ドドドドドォォォーーーーー!!(第一陣に続いて、第二陣のウッドワス軍・兵士たちが攻め込んでいく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「しかし我々はウッドワス軍とは違い、こちらは武力の他に昨日まで得てきた知恵を武器として使うことが出来ます。」

イズ(ナレーション)「ウッドワス率いる軍隊が勝ち急ぎに正面から攻め込んで押し切ろうとするのであれば・・・彼らにはこういうのが適用かと。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スタスタスタッ、カチッ!カチカチッ!(ウッドワス軍・兵士たちが地面に設置した“例の兵器”を踏みぬく)


牙の氏族の兵士「んっ?なんだ―――」ピタッ‥(踏みとどまる)

ウッドワス軍・兵士たち「???」足下を確認しだす


バァァァン!ドゴォォォーーーン!!(突如としてウッドワス軍・兵士たちが踏んだ地面が大爆発を起こす)


ウッドワス軍・妖精兵1「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵2「ギャァァァ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス「―――――!?」その光景を目の辺りにして――


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(次々と牙の氏族のウッドワス軍・兵士たちが爆発に巻き込まれていく)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:25:07.78 ID:RRK0O+Nb0
ウッドワス軍・妖精兵1「な、なんだ!?地面が・・・地面が爆発したぞ!?突撃しただけなのに地面が爆発したぞ!?」驚愕している

ウッドワス軍・妖精兵2「と、止まれ!止まるんだ!このまま進んだら巻き添えだ!地面の爆発に巻き込まれるぞ!」ガタガタガタガタ!!(震え上がる)

ウッドワス軍・妖精兵たち「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」ピタピタッ‥(立ち止まっていく)


ヒュンッ、ヒュンヒュンヒュンッ!(ロンディニウムの城壁から何かがウッドワス軍に向かって投げ込まれていく)

ゴトゴトンッ、シュウゥゥゥ〜〜・・・・(投げ込まれたモノが導火線をそって燃えていき・・・)



ドガァァーーン!ドカドカドカァァァーーーン!(投げ込まれたモノが大爆発を起こす!)

ウッドワス軍・妖精兵たち「ぐわぁぁぁ〜〜!!ギャァァァ〜〜〜!?」ドカァァーーン!!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵たち「うっ、うわぁぁぁぁ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が吹き飛ぶ)


ウッドワス「――!?。な、なんだ!?いったい何が起こっているんだ!?」驚愕している

ウッドワス「爆発・・・兵が突撃した途端に地面が爆発したと思ったら、今度はロンディニウムの城壁から何かが投げ込まれて・・・」


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に“例の武器”が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その“例の武器”に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ドゴォォォーーーン!!ドカァァァーーン!!(ウッドワス軍がロンディニウムの城壁から投げ込まれた爆弾の餌食となっていく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:正門前の城壁にて‥‥


ダダダダダダァァァーー―!(トリガー鉄砲部隊が所定の位置に展開していく)


【す、凄い・・・‥】
【こんな仕掛けを用意していたというのか・・・】←

イズ「はい。夜明け前、アルト様たちと共にあそこの平地に『地雷』を設置し、万が一、ウッドワス軍が先走りにロンディニウムへ突撃して来た時に備えておきました。」

イズ「アルトリアさんが前言ったように・・よほどのことが無く予定通りに夕方頃に軍を進軍させる際、設置していた地雷を廃棄するように爆発させ、ウッドワス軍を驚かせて引きつける予定でしたが‥」

イズ「先ほどのようにウッドワス軍は勝ちに焦って進軍し、正面から突撃して事で彼らは文字通りに地雷を踏み、このような爆発に巻き込まれたのですから。」


イズ「殺気も心も無く、本来この妖精國には概念さえも存在しないはずの爆弾類を、アドニス様の力で製造・増産し、それらを仕掛けて罠を張っていき‥」

イズ「そして城壁からアルト様のご要望で国産生産された火薬で製造された爆弾を投下し、それによる爆発で敵軍の攻撃しつつ、こちらへの進軍を止めていきます。」

イズ「この城壁から投下される爆弾は主にグレネード発射による攻撃と同じであり、これらの攻撃は“点”ではなく“面”による攻撃・・・」

イズ「いくら野戦に特化した種族である牙の氏族や戦に手練れある女王軍の正規軍であれど、爆破攻撃による面攻撃には避けきれる訳がなく、その攻撃に耐えられるかどうかの話です。」

イズ「そしてその爆発をどうにか耐えしのぐか、爆発をどうにか避けてロンディニウムへ進軍したとしても、そこに待っているモノというのは・・・」


ドンドンドォォォーーン!ダダダダダダァァァーー!(爆煙を乗り越えて突撃を続けるウッドワス軍・兵士たち)
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 00:00:33.43 ID:92GEqVHE0
騎士ダンタ―「クソ〜!怯むなぁ〜!このような爆発で怖じ気づく牙の氏族じゃねえだろ、さっさと進んだバカが!!」

騎士ダンタ―「こんな爆撃など、3年前にあった裏切り者のメリュジーヌの爆撃より差ほど弱い。こんなモノ、シェフィールドで見た大砲による攻撃ぐらいだ!」

騎士ダンタ―「城壁から投げてくるモノは爆発する前に避けて進め!何でも良いから城門に向かって行くんだ!」

ウッドワス本隊・兵士たち「オ、オオォォォ〜〜〜〜!!」雄叫びをあげていく


ダダダダダァァーー―!ドンドンドカドカァァーーーン!タタタタタァァーー!(どうにか爆発を避けながら進軍していく)


騎士ダンタ―「(くそ〜!パーシヴァルらがいないロンディニウムをさっさと制圧し、ラッシュブルの仇を討とうとしていたのに、こんな爆発の中を突き進んでいく事になるなんて・・・)」

騎士ダンタ―「(だがいくら相手があの円卓軍とて、所詮は一般の人間と妖精たちの寄せ集めに過ぎず、しかも兵力は手薄であるのは聞いての上だ。)」

騎士ダンタ―「(こんな爆発など避けつつ、城壁のヤツらを片付ければ爆撃は止まる。そうすれば戦況はこちらの有利に戻るからなぁ!)」

騎士ダンタ―「(だが念には念を入れ、我が配下の奏霊を展開し、城壁の襲撃に備えねば‥!)」


ガシャッ、ギュォォォ〜ン!(ハルバードを振り、奏霊召喚を行なう)

キュィィ〜ン!ヒュゥゥ〜〜!(奏霊ゴーストラッパー2体が出現する)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パーシヴァルと円卓軍の主力部隊が別働隊として出立している事を感づき、先手をとってロンディニウムへ襲撃していくウッドワス率いるウッドワス軍。

しかしそこで待っていたのは、アルトたちが夜明け前に設置していた地雷による不意打ちとロンディニウムの城壁から投下されていく爆弾による面攻撃であり・・・

地雷による爆発で怯んだところを城壁からの攻撃によってウッドワス軍の兵士たちがそれらの爆発によって混乱し、瞬く間にウッドワスの本陣の陣形が崩れていく中、

騎士ダンタ―率いる第二陣の兵たちは、城壁から投下されていく爆弾の威力と飛距離を読んでその攻撃から避けつつ進軍を続けていき、

騎士ダンタ―自身は自身の力による奏霊召喚で奏霊(ゴーストラッパー)2体を引き連れ、いっこくも早い城壁からの爆弾投下を止めるために突撃していくのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(火縄銃を構えていく)


ダダダダダダァァァーー!(爆煙から騎士ダンタ―たちの足音が聞こえてくる)


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」グググゥゥ〜‥(緊張しつつ前の標準を狙っていく)

アルト「まだだ。まだ・・・煙で見えなくても前を狙って構えるんだ。」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」ガシッ。(火縄銃をしっかりと構えていく)

アルト「・・・・・・‥」前の方を狙ってみていき・・・


タタタタタァァーー、ゴァァァン!(煙から騎士ダンタ―たちが出てくる)

アルト「今だ!放てぇぇ〜!!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――!!」カチカチッ!(一斉に引き金を引いていく)


パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(一斉に火縄銃の弾が発射される)


ウッドワス本隊・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれる)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!?」驚愕する

騎士ダンタ―「な、なな何だとぉぉ!?」ビクビクッ!(驚愕している)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:02:31.14 ID:92GEqVHE0
パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(東門の鉄砲隊の火縄銃も発砲していく)


ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

円卓軍・兵士たち「――――!?」驚愕していく

ぺぺロン伯爵「――よし。トリスタン、迎撃お願い!」

トリスタン「はい。ハァァァーー!」ポロロォォン!

後方のウッドワス軍・兵士たち「うがぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュガシュン!(妖弦で斬られる)


ディエンド「撃てぇぇ!」号令をあげる

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

ディエンド「フンッ!」ババババァァーーン!(大量のエネルギー弾を発射する)

ウッドワス軍・兵士たち「うぎゃぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

騎士ダンター「――!?(な、なんなんだ!?人間たちが変なモノを構えてたと思ったら、牙の氏族が一瞬でハチの巣に・・・・)」驚愕している

後方のウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」困惑している

騎士ダンター「(兵たちがさっきの攻撃で困惑している・・・いったいなんなんだ!あの牙の氏族の身体を貫通させる攻撃が円卓軍にあったというのか!?)」

騎士ダンター「(それにあの音が鳴る前、目の前にいた奴が号令をあげていたが、まさかヤツが境界なき勇士団のアルトというのか!)」


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」サササァァァ〜〜‥(落ち着いて鉛の弾と火薬を入れていく)

ダ・ヴィンチちゃん「焦らないで。焦らずに火薬の分量を入れ、弾を入れ、導火線に火を入れて!」指導していく

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」コクッ、サササァァ〜‥(頷きつつ、火縄銃のリロードに専念する)

騎士ダンター「!。(何かをしている。また殺気の攻撃をしようとしているのか!そうはさせない!)」


タタタタタァァーー!(このまま進撃する騎士ダンター)

騎士ダンター「えぇぇ〜い!いったい我が兵に何をした!アルト・オルラントぉぉぉ〜〜!!」ダダダダァァァーー!(ハルバードを振り上げながら)

ゴーストラッパー2体「―――――!!」突撃してくる

ダ・ヴィンチちゃん「!?。武蔵!アルトリア!お願い!!」号令を出す


アルトリア「は、はい!――セクエンス!」キュィィーン、ギュゥゥーン!(光輪の刃を放つ)

武蔵「そりゃぁぁぁ!!」ギュゥゥン、ジャキィィン!(斬撃波を放つ)

ゴーストラッパー2体「―――――!?」ジャキジャキン!シュゥゥ〜‥(切り裂かれ、消滅する)

騎士ダンター「グッ、グゥゥゥ〜!?」ググッ、ジャキジャキィィン!(斬撃波に斬られるも耐え凌ぐ)

武蔵「切り返せるか!」ジャキジャキジャキンッ!(連続斬り)

騎士ダンター「ヌガァァ〜〜!?」ジャキジャキン!ガシュゥゥン!(切り裂かれる)


アルト「よし、第二射!撃てぇぇー!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

武蔵「おっと!」シュッ、バサッ!(即座にうつ伏せになる)

後方のウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:34:16.14 ID:92GEqVHE0
円卓軍・兵士「な、なんて威力なんだ・・・。城壁からの爆弾投下に鉄砲隊が放つ銃という武器による攻撃・・・これらの攻撃であのウッドワス軍の軍勢を瞬く間に‥」

トリガー鉄砲部隊・兵士「ああ・・・アレを撃ったオレも驚いたさ‥。まさかこの小さい筒状の鉄の武器にこんな力があったなんて‥・それに城壁からの爆弾だって・・・」

円卓軍・兵士「ああ・・・ノリッジの伯爵が妖精たちを使ってたくさん作っているとは聞いていたが、こんな恐ろしいモノを作っていたというのか・・・」気が引いている

トリガー鉄砲部隊・兵士「お、おう・・・・‥」気が引いている


ポワワワァァ〜‥(ある事を思い出していく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2日前・・・ロンディニウム:火薬を作っている敷地


ぺぺロン伯爵「気をつけて混ぜていくのよぉ〜?1つでも衝撃があったら大変な事になるわ。みんな死んじゃうから!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「そうそう慎重にソレとコレを混ぜてね?匂いはきついけど頑張ってねぇ〜!」笑い顔

ヴェールズの妖精たち「キィキィ!(気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけて粉を作ろう。)」

ヴェールズの妖精たち「ジジジジィィ〜!(火をつけたらお終いだ。爆発しちゃってお終いだ!爆発したら死んじゃうよ。みんなみんな死んじゃうよ。)」

火薬を作っている妖精たち「・・・・・・・・・・」プルプルプル〜・・・(慎重に火薬の原料を混ぜていく)

ソレを見て聞いている兵士たち「・・・・・・‥」気が引いている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(それらを思い出して身震いする兵士たち)


ぺぺロン伯爵「大丈夫よ。“ソレら(火薬)”を作ってた妖精たちはとても手先が良いから、衝撃や直接に火を当てなきゃ爆発しないわよ。」

ぺぺロン伯爵「それよりもまだ目の前にいる兵士たちがこちらに向かってこないように槍で牽制しつつ、鉄砲で攻撃していくのよ。敵の兵が後ろ奥へ引くまで気を抜かない事よ。」

ぺぺロン伯爵「良い?パーシヴァル団長がロンディニウムへ戻ってくるまで持ちこたえていくのよ、みんな!」ギッ!(真剣な表情)

トリガー鉄砲部隊の兵たち、円卓軍の兵士たち「――!。おうっ!」ガチャッ!(頷きつつ、体勢を構え直す)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ワァァァ〜〜〜!?ウワァァァァ〜〜!?(ウッドワス軍の妖精兵たちがウオサオしている)


イズ「城壁の投下部隊は引き続き爆弾の投下をありったけ投げて爆発させてください。敵兵に頭を出来るだけあげさせないように!」

イズ「鉄砲部隊は焦らず、けれどなるべく早く次の射撃攻撃に備え、堀に近づこうとする敵兵を片っ端から射撃してください!」

イズ「面です。なるべく徹底的に面で攻撃し、ウッドワス軍をロンディニウムへ近づけさせないでください!」

円卓軍・兵士たち、トリガー鉄砲部隊・兵士たち「オォォォォ〜〜〜!!」鬨声をあげていく


【これは凄いことになってきた・・・・】
【これ・・・もう全部イズさんとアルトたちだけで良いんじゃないのかな・・・?】←

アルトリア「た、確かに・・・こっちは戦場が広がりすぎて魔力付与(エンチャント)が届かなくて困っていたけど、あそこまで遠距離と中距離の攻撃をされていちゃあ・・・」

アルトリア「円卓軍のみなさん、戦力である鉄砲隊を守るために踏みとどまっているみたいですし・・・。私、今回も補欠で終わるのかなぁ〜‥?」カァァ〜‥(いつものネガティブ顔をしてる)

アルト「バカ言うなよ!これでも突貫で急ごしらえで仕立て上げたんだぞ!今はうまくいっているのだけど、もしあちらがこっちの対策を仕掛けられたと思うとなぁ〜‥」

イズ「はい。このようなウッドワス軍の迎撃法‥私の計算上では効果が薄く、弾込めも投下も、通常の軍隊の中では遅い方です。」

イズ「それに妖精たちはあのような攻撃で死んでも、何処かでその妖精たちと同じような『次代』が発生する事があり、それ故に妖精たちはこのような事では恐れる事はありません。」

イズ「最初の内は爆弾による爆破と銃撃による音と煙、殺傷力・・・。初めて目にするこれらの攻撃によって恐怖心と煽り、彼らの動きを止めたり、行動を撹乱させたり出来ますが・・・」

イズ「1度でも彼らが‥“その攻撃が当たらなければ、すぐには死ぬことがない”と悟ってしまえば、これらの攻撃は忽ちに対策を取られ、あちらの優勢を取り戻す切っ掛けになるでしょう・・・」

イズ「我らが行なっているのはあくまでパーシヴァルとバーゲストたちがロンディニウムへ戻ってくるための時間稼ぎ・・・ウッドワス軍の進軍からロンディニウムを守る為の防衛戦です。」

アルトリア「えぇ〜〜〜あの爆発の攻撃と鉄砲の攻撃でも不十分だと言うのですか!?あれらの攻撃なら、2倍の数の女王軍にも太刀打ちできると思うのに?」タジタジになっている
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 08:40:14.17 ID:pJjFH85E0
ダ・ヴィンチちゃん「いや、イズの言っている事はある意味正しいかもしれない。確かに今投下されていく爆弾も、火縄銃も、今の状況からして有効なのかもしれないけど、」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの武器は、例え昨日の内に数多く作ったところで、オベロンがさっき言ってた弓矢の在庫状況と同じようなモノだ。すぐにでも底が付く。」

ダ・ヴィンチちゃん「火縄銃の弾も火薬もまた、弓矢と同じ消耗品であり、底が補充しようとしても、これらの武器はアドニスやユーミルたちが居てこその武器なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアドニスくんの力には生産量的にも限度もあるし、アドニスくんをこれ以上疲弊させるわけには行かないのも、私の本音だと思っている。」

ダ・ヴィンチちゃん「ここでアルトリアが退いたら、おそらくその隙を付いて城内に流れ込んで占領される恐れがある!君も考えてみたまえ!」

ダ・ヴィンチちゃん「パーシヴァルたちが戻って来た時、今度は円卓軍が城攻めするハメになるぞ!」

ダ・ヴィンチちゃん「そもそもウッドワスは捕虜をとる気がない!中に入れたら守るものがなくなってしまうんだぞ!」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」説教される


アルトリア「あぁ〜〜あぁそうよね、じゃあこれ死ぬまで戦うしかないんだよね!うわー、信じられない!この先、こんなのを何回もやるのかー、わたし‥」

アルト(小声)「〜〜〜・・・・・・(こりゃマズい・・・。このような戦術はアルトリアの気持ち的には逆効果だったみたいだな・・・)」頭を抱えていく

千子村正(小声)「(ああ、見れば分かるよ・・・。)」


【落ち着くんだ、アルトリア!】
【冷静に、アルトリア!】←

アルトリア「こっちだって冷静になりたいよ、藤丸くん!わたしのマーリン魔術より強力な武器による威力を見せられたら、それはさぞかし凹むに決まっているわよ!」

アルトリア「それでも冷静でいられるってどれだけ戦い慣れしてるの!?そんなの絶対ヘンだって!?」アタフタ!

アルトリア「見てよ、周りのウッドワス軍の兵士たちの怯えた表情を!あの爆弾の爆発と鉄砲隊の銃撃に怖じ気づいて、後ろの兵たちは身を伏せてピクリとも動かなくなちゃった!」

アルトリア「それに一番後ろにいる奴・・・あれウッドワスだよね?あんなに遠くにいるのに爆発に巻き込まれたかのように着ていた服が半分破れていてさぁ〜!」

アルトリア「ああ〜〜もうわからない!アルトさんがやろうとしている事も、どうウッドワスに勝とうとして‥いることも・・・‥」

アルトリア「・・・・・・・・・!?」青ざめている

【(アルトリアが急に静かになった・・・)】
【アルトリア・・・?】←

アルトリア「あ・・‥あああ・・・アレ・・・アレを・・・・」ある所に指をさす

アルト「?。アレって・・・‥!?」指さした所を見て‥


ダ・ヴィンチちゃん、武蔵、千子村正、ハベトロット「―――――!?」絶句している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、イズ、ハルキ「――――!?」絶句している

アルト「――――!?。おい・・・嘘だろ・・・・?」驚愕している


【――――!?】
【なんだ・・・アレ・・・・?】←
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム周辺:丘の向こう側



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器が近づいてくる)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 10:09:35.14 ID:pJjFH85E0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・(ウッドワスの横に落ちた爆弾が爆破した後)


シュゥゥゥ〜〜・・・(爆煙が立ちのぼっている)


ウッドワス軍・妖精兵「ご無事でしょうか、ウッドワス様!?」タタタタッ!(心配して駆け寄ってくる)

ウッドワス「グッ、クゥゥゥ・・・・」ノシィィ〜‥(爆煙から出てくる)


ビリビリッ・・・ベトォォ〜〜‥(ウッドワスの顔と身体に多くの返り血が付着している)

ウッドワス「・・・・・・・・・」無言で立っている

ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様!?まさか、先ほどの攻撃で何処かお怪我を負われたのですか!?」驚愕している

ウッドワス「バカモノ!これはさっき近くにいた人間が、愚かにも私を庇ってあの爆発からの盾になったんだ!これはその返り血だ!」怒鳴っている

ウッドワス「私はこの通りの無傷だ!あのような爆発でやられる程、私を侮っていると言うのか!?」怒鳴りつける

ウッドワス軍・妖精兵「ヒィッ!?」ビクビクッ!(怯えている)

ウッドワス「フー・・・フー・・・ッたく‥・・・」落ち着こうとする


ウッドワス「・・・・・・」顔と身体に付着した返り血を見て‥
―――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:横に落ちた爆弾が爆破する数秒前・・・・


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に爆発寸前の爆弾が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その爆弾の前に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ジジジィィ〜、ドカァァァーーン!!(爆弾が爆発する)

ウッドワス軍・伝令兵「―――――」バシュゥゥン!!(身体が飛び散る)

ウッドワス「――――!?」バシュンッ!ギュゥゥ〜ン!(返り血を浴び、そこから何かのバリアが張られる)


ドカァァァーーン!(爆煙と爆風がウッドワスを包み込む)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス「(あのバカめ!ただの人間が私を庇って犬死にするなど‥さっさとあの場から逃げればよかったものを・・・)」


ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様、コレを・・・・」シュッ・・・(ハンカチを取り出す)

ウッドワス「!。・・・・・・」シュッ、フキフキフキ・・・(その布きれで顔を拭いていく)


ウッドワス軍・妖精兵「戦況は軍の数ではこちらの有利は変わらずですが、今もなお続く城壁から投下される爆発物の数々と、それらを避けた後の外堀にて・・・」

ウッドワス軍・妖精兵「何か小さい筒をした鉄の武器がこちらを狙い、先ほどの爆発と同じ轟音を放つと同時に何かを放ったと思えば、一瞬のうちに我が軍兵はハチの巣にされてしまい‥」

ウッドワス軍・妖精兵「その鉄の武器の再装填を狙って以降にも、『予言の子』一行の連中にそれらを邪魔され、進軍しようにも出来ない状況でありまして‥」

ウッドワス軍・妖精兵「それと同時にあの見たこともない程の爆発と鉄の武器の威力を見た妖精兵たちは、それらの武器に対する恐怖心を抱き、動こうにも動けない状況に陥っています。」

ウッドワス軍・妖精兵「あの武器はいったい何なのですか!?円卓軍の連中、あのような武器を隠し持っていたなんて思っても見ませんでしたよ・・・」ビクビクビクッ‥(怯えた表情を見せる)

ウッドワス「・・・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 22:50:58.78 ID:pJjFH85E0
ウッドワス「(クゥゥゥ・・・さっきの爆発といい、円卓軍が持つ轟音を放つ鉄の武器といい、いったい全体どうなっているんだ!) 」

ウッドワス「(いや待て・・・確かロンディニウムには境界なき勇士団のメンバーがいて、その中には『異邦の魔術師』と同じ、妖精國の外から来た人間である『三澤亮太』がいたんだったな‥)」

ウッドワス「(それにあの人間と裏切り者の先代・妖精騎士3人との子供の7人・・・その1人である『アドニス』という人間は、何でも多くの物を作る事が出来ると聞いている‥)」

ウッドワス「(あの異界から来た人間の入れ知恵とその工作が得意なヤツの息子が入れさえあれば、このような芸当などを出来ると言う事か!クソッ、あまりにも迂闊だった!)」

ウッドワス「(3年前のあの日・・・モルガンからの『恩赦』で命拾いし、息子たち共々、モルガン陛下への反逆に加担するなど、断じて生かしてなるものか!!)」

ウッドワス「(アイツらには最初の一手で驚かされたが、次はこっちが‥ヤツらを驚かせる番というわけだ!!)」


ウッドワス「は―――はははははははははは!まったく三澤亮太め!やってくれるじゃないか、妖精國の外からから来た人間の分際で!」

ウッドワス「ヤツが持つ異界からの知恵とヤツの子供らの力さえあれば、我が軍をビビらせ、ロンディニウムへと近づけさせまいと思っていたのか‥。だがもうそうはいかない!」

ウッドワス「妖精たちを圧倒させる程の力を持つ者はロンディニウムにいるヤツらだけではない!だからこそのあの“秘密兵器”なのだからな!」



タタタタタァァーー!(別の伝令兵が駆け寄ってくる)


別のウッドワス軍・伝令兵「伝令!伝令!先ほど、周辺の平原にて例の“秘密兵器”の1体の姿を確認しました。あと少しで戦地に到着するかと。」

ウッドワス「ツゥゥ‥遅い!ったく、あの“秘密兵器”の1体は図体がデカい上に動きが遅くて軍列に並べるにはかなり時間を要すハメになったが、今だけはそれで良い。」

ウッドワス「あの動きが遅い奴には東門への迎撃と砲撃を任せる。城攻め部隊にそれと共に行動に移れと報告しろ!他は怯えて動けなくなっている兵たちに喝を入れてこい!」

ウッドワス「さっきまでは円卓軍や境界なき勇士団に驚かされたが、今度はこっちがヤツらを驚かせる番だ!良いな!」

別のウッドワス軍・伝令兵「ハッ!お前たち、行くぞ!」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス軍・妖精兵「――――――――――――」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス「―――フッ。」シュッ、ガシッ。(何かの通信機を取り出す)


ウッドワス「聞け、『コクーン』。目標、ロンディニウム東門に向けての砲撃を開始しろ!『ピューパ』は正門に向けて突撃を開始だ!良いか!」

通信機からの音声1「『TR-cocoon(コクーン)7000 目標地点への砲撃に入る・・・』」

通信機からの音声2「『GW-pupa(ピューパ)5000 了解。目標地点へ向かう・・・』」

ウッドワス「・・・よし。見てみるがいい、三澤亮太。お前たちに目にモノを見せてやる!!」バァァ〜ン!

 
ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器がウッドワスの後ろ周辺を通過する)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がロンディニウムへの進軍を開始してから数分‥戦況はロンディニウムの城壁からの爆弾投下に加え、急ごしらえで仕込んだトリガー鉄砲部隊による火縄銃の銃撃が猛威を振るっており、

兵力の数に勝っているウッドワス軍の兵たちは、それらの攻撃の威力とそれらへの恐怖によって怯えてしまい、爆弾による爆風と火縄銃の銃撃がが届かない場所で一ミリも動けない状態になっていたのだが‥

軍を率いているウッドワスは負けじとアルトたちの戦略と攻撃に対抗する為、ウッドワスは持っていた通信機でとある存在に迎撃の命令を下し、

今、ロンディニウムに向かって、ウッドワスが数日前に入手した“秘密兵器”の2体がアルトたちとアルトリアたち、そしてロンディウムにいる者全てに対して攻撃を行なおうとしていたのであった。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 00:12:40.43 ID:ulJtYF8/0
ロンディニウム:西門付近の戦場


城壁にいる円卓軍たち1「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

城壁にいる円卓軍たち2「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

西門のトリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!?」ピタッ・・・(動きを止める)

ぺぺロン伯爵「ちょっと何しているのよ!?まだ攻撃を止めちゃ・・・・???」

戦場にいるウッドワス軍・妖精兵たち「・・・・・・・」とある方角に目を向けている

ぺぺロン伯爵「???。・・・‥!?」足下を見て・・・


ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・(地面が少し揺れていく)


ぺぺロン伯爵「なに・・・いったい何が起ころうとしてるのかしら・・・?」

トリスタン「・・・・まさか・・・まさかと思いますが・・・・。」東門の方に目線を向けていく


ジィィィ〜〜・・・(東の丘に向けて目線を向けていく戦場の兵士たち)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近の丘周辺



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!キッ、キィィ〜〜!ブシュゥゥ〜〜〜・・・(動きが止まる超大型兵器)

ギゥゥン、ウィィィーーン!(上部のAIポットの下部分が動いていく)



https://s01.riotpixels.net/data/c0/d0/c0d050a2-4a0a-4f86-bd11-374f3ed3c76d.png.720p.png/artwork.metal-gear-solid-peace-walker.1286x720.2010-01-16.61.png

        妖精超級戦機

         コクーン


東門付近の円卓軍・兵士たち「オォ、オォォォ〜〜・・・・」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)

東門付近のウッドワス軍・兵士たち「オォォォ〜〜〜‥‥」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)


千子村正「な、なんだ!?あのあまりにも場違いが過ぎるデカブツは!?あんなモノ、ウッドワスの軍隊にあったのか!?」

千子村正「‥いやアレか、あのデカブツもコヤンスカヤの横流しで導入させたヤツか!?ウッドワスのヤツめ、いつのまにかあのような巨大兵器を買ってたのか!?」

千子村正「ほんとロクなことしねぇなあの女狐!誰彼かまわず商売しやがって!」

――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムから少し離れたところ:何処かの平原にて・・・



ジィィィ〜〜・・・(オペラグラスでロンディニウムの様子を見ているコヤンスカヤ)


コヤンスカヤ「――!?。何ですかアレは・・・?あんなモノ、NFF傘下の企業・タマモ重工さえも製造されていない大型兵器が、あのウッドワスの軍備にあるなんて・・・」

コヤンスカヤ「・・いや、もしかしたらと思いますが・・・あれを取り扱える者がいるとすれば‥まさか・・・・」

コヤンスカヤ「・・・妖精騎士アグラヴェイン。どうやらあの妖精騎士‥ただ者の存在では無さそうにですわね?」カチッ、シュッ!(オペラグラスをしまう)


シュゥゥゥン!(その場から立ち去るコヤンスカヤ)
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 23:03:16.91 ID:ulJtYF8/0
場所は戻り、ロンディニウム:東門付近の戦場にて・・・・


アルト「違う・・・あの巨大兵器はいくら多くの武器を扱うとされるコヤンスカヤでも持っていない。あの兵器は昔の頃に見たことがある巨大兵器だ!」

アルト「それにそもそも、あの兵器が出てくる事自体・・・登場するゲームもゲーム会社の作品が違うんだ!だからこそ、コヤンスカヤが持っているはずがないんだ・・・」

【あのコヤンスカヤでも持っていないって・・・】
【あの巨大兵器を知っているの!?】←


ジョルニ「――AI兵器『コクーン』。あれは本来、『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』というゲームの中に登場するボスの巨大兵器であって、AIが動かしている無人兵器なんだ。」

ジョルニ「その巨大な機体かつ鈍重な動きで狙われやすいのだが、その巨大な機体にはガトリング砲やミサイルランチャーなどの武装があって・・・」

ジョルニ「その砲撃はあらゆる兵士や大型兵器を一撃で仕留めるほどの威力を持った‥正に巨大戦艦というべき兵器なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ガトリング砲にミサイルだって!?そんなもの、こちらの方で初めて国産化された火縄銃や手作りの爆弾よりも強力じゃないか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにAI兵器だって?アドニス君の力で修理しない限り、ストームボーダーなどの機械類が使用不可になるというのに、どうしてそんな巨大兵器をウッドワスが持っているんだい!?」

アルト「だからこそだ。あのメタルギアシリーズで登場している兵器がなんでウッドワスの手元にある事自体があり得ないはずなのに、どうしてあのコクーンがここに・・・」

スズカ「お父様‥。さっきあのコクーンという巨大兵器を『サーチ』で調べて見てみたんだけど、あれは確かに『メタルギアソリッド PW』で見たコクーンよ‥」

スズカ「私たちが小さい頃に育ったカルデアにいる刑部姫から見せてもらってて分かるわ‥。あの遅い動きに武装している武器の数々・・・正にゲームの中で見たのと瓜二つよ‥」

スズカ「‥でもこのステータスにこの反応・・・。あり得ないわ!こんなのはまるで・・・・」


ウィィィーーン!ギギギギィィ〜〜・・・(コクーンの主砲が東門に向けて狙いを定めている)

???(超大型兵器)→妖精戦艦・コクーン「『主砲装填完了。ターゲット補足、砲撃開始』」ギギギッ!(東門付近に狙いを定める)


ディエンド「!?。全員ここから退避!あの兵器の巻き添えになるぞ!」タタタタタァァーー!(その場から離れる)

東門の円卓軍・兵士「退避だって!?しかしここを離れる訳には・・・」


バァァァン!ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(コクーンの主砲の弾が東門付近に向けて発射される)

ディエンド「―――――!!」タタタタタァァーー!(とにかくその場を離れる)

東門付近の円卓軍・兵士たち「―――――!?」飛んでくる砲撃を見て・・・

ウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(急いで後退する)


ヒュゥゥン、ドカァァァーーン!!(東門周辺にコクーンの主砲が直撃する)

東門付近の円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?ギャァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

逃げ遅れたウッドワス軍・兵士たち「ウギャァァ〜〜!?アァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

ディエンド「ヌワァァ〜〜!?」ドカァァーーン!(爆風で飛ばされる)


アルトリアたち、アルトたち「――――!?」コクーンの主砲が直撃する所を見て・・・

【東門のランドン部隊が!?】
【なんて威力なんだ・・・・!】←

アルトリア「アワワワワワァァ〜!?あの砲撃一発で東門付近の円卓軍が吹き飛んじゃった!?アレ、マジでやばいよ!」

アルトリア「あんなのどうするのよ、藤丸くん!あんな砲撃がロンディ二ウムの城壁とかに当たったりしたら、一発で城壁の半分が崩れちゃうよぉ〜〜!!」アタフタ!(困惑している)

【だから落ち着くんだ、アルトリア!】←
【今は冷静になってくれ、アルトリア!】
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 21:26:29.96 ID:VBtbbXmp0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・


ウッドワス「はははははははは!どうだ!妖精兵器・コクーンによる砲撃1つで、あそこにいた円卓軍の兵の半分が肉の破片として吹き飛んだだろう?」

ウッドワス「だがこれで終わりじゃない!妖精騎士アグラヴェインから高い金を出して買った妖精兵器3騎の恐ろしさをその身でたっぷりと味わって貰うからな?」

ウッドワス「戦車部隊、このまま東門にいる残りの円卓軍の連中に向けて突撃を開始しろ!ヤツらを全員皆殺しにし、モルガン陛下に逆らった事への後悔をさせてやるのだ!!」

ウッドワス軍・戦車部隊の兵たち「オォォォォ〜〜!!」ガシャンッ、ブルルゥゥ〜〜ン!(勝鬨をあげて、とある戦車に乗り込んでいく)


ブルルゥゥ〜〜ン!(戦車部隊の兵が乗るタマモターンク・71式が東門へと向かって行く)

ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体もまた、ウッドワスの横を通過して・・・)


ウッドワス「お前も行け、『ピューパ』!円卓軍を踏みつぶしてやれぇぇーーー!!」雄叫びをあげていく

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブゥゥゥ〜〜ン!ブルルゥゥ〜〜〜〜ン!(ウッドワスがいる丘から飛び出してくる戦車らしき物体(ピューパ))


正門付近の円卓軍・兵士たち「――!?。なんだ!?こっちからも何か突っ込んでくるぞ!?」驚愕している

アルト「!?。――オイオイオイ!?。まさかそんな・・・こいつもまでもか!?」前方の光景を見ていて・・・


ギュゥゥ〜ン、ババババババァァ〜〜〜!!(機体後部の機関銃から発砲される)

正門付近の円卓軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(撃たれていく)

アルト「―――!?クソッ、ハァァァァーー!!」ギュィィン!!(バリア展開!)

スズカ「――!?。危ない伏せて!!」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

アルトたち、アルトリアたち「――――!?」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

【―――――!!(伏せる)】←


ブルルゥゥ〜〜ン、ガラガラガラァァ〜〜・・・(アルトたちがいる所の正面に停止する戦車らしき物体(ピューパ))

ビリビリビリィィィ〜〜〜!!(前面の電撃ユニットから電気が流れている)



https://pics.prcm.jp/hirarin/16611136/gif/16611136.gif

     妖精水陸両用戦機

       ピューパ


【また場違いな機械兵器が出てきた!?】
【しかも動きが速い!】←

ルージュ「!?。同じAI兵器のピューパまでいるわ!?戦車みたいな形でなんかとっても早いヤツの・・・!」驚いている

アルト「なんだって!?まさかそんな・・・コクーンさえもあり得ないというのにピューパまでウッドワス軍にいたというのか!?」驚愕している

千子村正「おいおいマジかよ!?ウッドワスのヤツ‥儂たちの知らない間に、こうも何でもありなモノを自軍の戦力に加えていたというのか!?」驚いている

イズ「ええ‥これは私も想定外でした。ウッドワス軍がまさか、あの兵器のような妖精國でも動かせる高性能の無人兵器を戦力として所持していたとは・・・」驚愕している
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 23:34:23.77 ID:VBtbbXmp0
ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(辺りを見渡す素振りを見せるピューパ)


戦車らしき物体→妖精兵器・ピューパ「―――。『ターゲット発見。攻撃対象‥『円卓軍』『アルト・オルラント』『異邦の魔術師』『予言の子』。』」

ピューパ「『抹殺対象優先順位を確認。最優先対象、『アルト・オルラント』『予言の子』。共に前方にその姿を認知。』」


ガチャンッ、ビリビリビリィィ〜〜!(電流発生と機関銃のリロードを行なっていくピューパ)

ピューパ「『各装備装填、異常なし ターゲット、ロックオン。放電開始』」ビリビリビリィィ〜〜!!(放電攻撃を行なおうとする)

アルトリア「――!?。アワワワワァァ〜!あのピューパってやつ、ビスケスと同じような攻撃をしてくる!?」ビクビクッ!(震え上がる)

セツノ「―――!?」ガバッ!(堀から飛び出す)

ハベトロット「セツノ!?」堀から飛び出すセツノを見て‥


ビリビリリィィ〜〜、バリバリバリッ!(電撃を発射するピューパ)

セツノ「ヤァァッ!!」キィィン!(電撃に向けて手をかざす)

バリバリバリィィ〜〜、ギュゥゥ〜ン!(ピューパから放たれた電撃を吸収するセツノ)


バリバリバリィィ〜〜!ピョォォン!(ピューパに素早く飛びかかるセツノ)

セツノ「ヤアッ!ハァッ!ハッ、ハァァァッ!!」バリバリィィ〜、ガシガシガシッ!(電流を帯びた氷の爪でAIポットに向けて引っ掻いていく)

ピューパ「――――――」ガシガシガシッ!(AIポットを攻撃される)

ピューパ「――『発砲開始』」ギュゥゥン、ババババババァァァ〜〜!!(セツノに向けて機関銃を発砲する)

セツノ「―――!!」ヒュッ、シュッ!(銃撃をかわしていく)


ババババァァ〜〜、タタタタタァァーー!(銃撃をかわしながら後ろに下がっていく)

セツノ「装甲が硬い・・・セツノの爪じゃ、ポットに大きなダメージを与えられない・・・」グググゥゥ〜‥(氷の爪を見て‥)

アルト「無茶するなセツノ!相手は装甲車並みに硬い無人兵器なんだぞ?氷を纏った爪なんかで装甲が貫けるはずがない・・・」

アルトリア「アルトさん!あのピューパってヤツ‥さっき聞こえた音と標準から、私とアルトさんのことを狙って攻撃しているように見えました。だとしたらアレって・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。明らかにアレは円卓軍と境界なき勇士団の核である君たち2人を優先に殺そうとしている。あの無人兵器はその為にこっちに攻撃しに来たんだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「それにさっきコクーンとかいう巨大無人兵器に攻撃された所に向けて第三陣が来ている!しかも城攻めの工作兵や他の兵器の部隊のおまけ付きだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアルトリアはアレに狙われている以上、ここから動かす訳にはいかない!村正、武蔵、藤丸くん!」

【任せろ!】
【とにかくあの軍隊と止めないと!】


千子村正「ああ分かっている!あのデカブツとハリボテ共をぶった斬らねぇと、後先も見えないうちにこっちが全滅だ!」

千子村正「今の儂らじゃ東門は守り切れねえ!『牙の氏族』が何人かは、城門を超えて城内に入り込むかもしれねぇぞ!」

スズカ「ええ‥城内にはガイル兄様とアドニス、響ちゃんがいるけど‥この数じゃ中にいる住民たちを守り切れるかは分からないわ・・・」

千子村正「ああ‥だがそれでもやらなきゃ、向こうへ行ってるパーシヴァルたちに顔なんて見せられねえからな!行くぞ!」

千子村正「セフィー、スズカ、ハルキ!お前たちも来い!あのデカブツを止めるためにもお前らの力を借りるぞ!」

セフィー、スズカ「ああ(ええ)!」頷く

ハルキ「は、はい!」呼びかけに応じる
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 22:42:22.18 ID:QKhSm6ca0
ガシャンッ‥(ウルトラゼットライザーを手に持ち・・・)


ハルキ「ゼットさん、確かウルトラマンってなんか気質とか何かで、本来、このような戦争には一切関与しないと聞いてはいましたが‥」

ゼットの声「ああ‥。でも今はそれどころじゃない程のウルトラ緊急事態なのはわかります!ハルキ、村正殿と共にあの機械兵器をやっつけに行きましょう!」

ハルキ「――!。押忍ッ!!」ガシャッ!(ウルトラZライザーを構える)


ガシャッ、ギラァァ〜ン!!(ハルキがウルトラゼットライザーのトリガーを引き、近くにヒーローズゲートが開かれる)

ハルキ「――――――」タタタタタァァーー、ギュィィィン!(ヒーローズゲートに入る)

千子村正、武蔵、セフィー、スズカ「―――――――」タタタタタァァーー!(東門へと向かう)



ルージュ「ダ・ヴィンチさん、アルトリア!2人は藤丸くんと一緒に他のウッドワス軍の兵隊たちを正門に近づけさせないようにさせて!」

【わかった。けどルージュは?】

ルージュ「私はお父ちゃんとセツノお姉ちゃんと一緒にピューパと戦う!ピューパの攻撃がアルトリアに当たらないように私たちがピューパを陽動させるの!」

ダ・ヴィンチちゃん「揺動するって・・・君たちだけであのよくわからない兵器に太刀打ち出来るというのかい!?」

ルージュ「ええ出来るわ!それに私に良い考えがあるの!うまく行けば、今の状況を覆せるかもしれないの!だから私を信じて!」

アルト「!。わかった!俺がピューパを引きつける囮になれば良いんだな?セツノ、ルージュ、行くぞ!」

セツノ、ルージュ「はい!」頷く


ビリビリビリィィ〜〜!(アルトリアたちに電撃攻撃の標準を合わせる)

ピューパ「『ターゲット、ロックオン。放電準備』」ビリビリビリィィ〜〜!

セツノ「ハァァァーーー!!」カチカチカチィィ〜〜ン!(手からの冷気で電撃ユニットを凍らせる)

カチカチカチィィ〜ン!(電撃ユニットが凍ってしまう)


ヒュゥゥン!ドカァァァーーン!(手持ちの爆弾でピューパのブースターに攻撃する)

ピューパ「――!?『電撃ユニット、一時使用不能 ブースター一基ダメージあり』」ウィィィン、ピピピピピッ!(攻撃してきた場所に振り返る)

アルト「こっちだ!お前の相手は俺たちだ!!」ヒュンヒュンヒュン!(手榴弾的な爆弾を投げていく)

ピューパ「――――――」ドカン、ドカン、ドカァァァーーン!(その爆弾がピューパの目の前で爆発する)

セツノ「―――――!」タタタタタァァーー!(その隙にアルトたちの元へ走る)

アルト、ルージュ「―――――――」タタタタタァァーー!(西の方へ走っていく)


ピューパ「『ターゲット変更。攻撃対象を、『予言の子』から『アルト・オルラント』へ変更。別手段の攻撃に移行。』」ギギギィィ〜!(機体をアルトが走っていく場所に向けていく)

ピューパ「『ブースター点火 ターゲット追跡』」ボォォォーー!(背部にある残り3つのブースターが点火していく)


ボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトたちを追跡していくピューパ)

タタタタタァァーー!(ピューパを引きつけるために西へ走っていくアルト、ルージュ、セツノ)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 08:46:12.58 ID:ZHDyHvSH0
アルト「(まさか『メタルギアソリッドPW』でスネークを苦しめていたボスキャラが、同じ戦場で2騎同時に相手にすることになるなんてな‥)」

アルト「(おそらくあの無人兵器2機は妖精騎士アグラヴェインの差し金か何かか?『歪みの岬』を通してあの機体を妖精國に持ってきたという事か!)」

アルト「(そして妖精騎士アグラヴェインはアドニスと同じような力を使い、この妖精國でも動かせるように改造し、ウッドワスの軍勢に配備させて・・・)」

アルト「(・・・!?。ちょっと待て!陸上AI兵器の『ピューパ』や『コクーン』がいると言う事は・・・同じAI兵器である『クリサリス』また、この世界に持って来たと言う事になる・・・)」

アルト「(だが実際にロンディニウムに襲撃してきたのは東門を襲撃してきた『コクーン』と、目の前で戦っている『ピューパ』であって‥ここ周辺の上空にクリサリスの姿が見えない・・・)」

アルト「・・・・!?。まさか―――――!?」涙の河の方角を見ながら・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム付近の丘から突如として現れた・・・本来『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』にしか登場しないはずのAI兵器である『ピューパ』と『コクーン』が出現し‥

ロンディニウムの東門付近に現れた『コクーン』は、自身が持つ主砲による攻撃でランドン部隊の兵の半数を撃滅させていき、そこから第三陣のウッドワス軍の兵士たちが流れ込んでいき‥

正門に現れた『ピューパ』はアルトとアルトリアを攻撃対象とし、電撃ユニットと機関銃で辺りの円卓軍の兵士たちに攻撃をし、前線はウッドワス軍の優勢が確実に上がっていくのであった。

それに対してアルトたちとアルトリアたちは『ピューパ』と『コクーン』の存在に困惑する所を見せるも、その2機の迎撃のため、アルトたちとアルトリアたちは正門と東門の二手に分かれていき‥

東門付近のコクーンの相手に千子村正、セフィー、スズカ、武蔵、ハルキ(ウルトラマンゼット)。正門付近のピューパの相手にアルト、ルージュ、セツノが向かい、それぞれ迎撃に向かっていく‥。

そしてアルトは『コクーン』や『ピューパ』と同じ機械兵器である『クリサリス』がロンディニウムの上空に見かけないことから、アルトはパーシヴァルたちが向かっていた方角を見ていき‥

その一方でアルトが予感した事態は、向こう側のパーシヴァルたち率いる強襲部隊が急いでロンディニウムへ戻ろうとした際に起こっていたのであった‥
――――――――――――――――――――――――――――――――
数分前(ウッドワス軍が平原に設置された地雷を踏んだ直後)・・・・ロンディニウム近くの林にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!タタタタタァァーー!(急いでロンディニウムへ向かう強襲部隊)

ドォォーーン!ドォォーーン!(ロンディニウムの方で爆発音が鳴っている)


パーシヴァル「急げ!アルト・オルラントと『予言の子』たちが持ちこたえてくれている間に何としてでもウッドワスの背後を攻め入るぞ!」

パーシヴァル「メリュジーヌ、イズ殿の言ってた通りになりました。ウッドワスは我々の背後からの挟撃を察し、その前に行動を起こすって言う事を・・・」

メリュジーヌ「ええ。私が空から偵察しに行った時には、野営地はもぬけのカラになってたし、その直後にアドニスが作った地雷が爆発した音がしたかた、まさかとは思っていたけど・・・」

メリュジーヌ「ヌヌヌ・・・異世界からのAIとはいえ、私の未来視より先に、事の予防策の行動をされるなんて・・・あぁ〜なんて惨めな思いなんだ・・・」

パーシヴァル「‥あなたの気持ちはよくわかります。けど今はアルトたちが城で持ちこたえている為にも、急いでウッドワスの元へ追いつかなければなりませんからね!」

メリュジーヌ「ええ!アルトが考案したロンディニウム防衛策もいつまで通じるか分からない以上、急いで私たちがウッドワスの軍勢の後ろに付かなければ――――」


遠くから聞こえてくる音楽「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」徐々に近づいてくる


メリュジーヌ「―――!?」何かを察知する

パーシヴァル「どうかしたのですか、メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「何だ・・・?何かがこっちに向かってくる!西の方角からだ!」西の方角を見ていて‥

パーシヴァル「何!?まさか・・・女王モルガンからの2倍の数の援軍がこちらに向かって襲撃を・・・」

メリュジーヌ「いや違う。これはもっと大きなモノが向かってきている・・・女王軍の援軍とは違う何かが・・・・」


ピピピピィィ〜〜・・・グワァァ〜ン、グワァァァ〜ン!(巨大飛行物体が近づいてくる)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 23:27:13.06 ID:ZHDyHvSH0
上空:クロコダイオー船内


ガラガラガラァァ〜〜!(舵を取っているゾックス)

ゾックス「まさかウッドワスのヤツがパーシヴァルたちの動きを読み、こちらの主戦力を動かした後のロンディニウムに攻め入ってくるなんてな・・・」

飛電或人「ああ。そのウッドワスっていう妖精がとても感が良かったというのか、あるいは別の誰かに頼んでロンディニウムへの偵察隊を出していたのか・・・いずれにしてもこれは‥」

カイニス「チィィ!そんなのいま考えても仕方がねぇだろ!さっさとロンディニウムへ戻って、ウッドワスの野郎どもを叩かないと、ロンディニウムは終わりだぞ!」焦っている

介人「そうだよ!ゾックス、もっとスピードを出してよお〜!早くロンディニウムに戻って、みんなを助け出さないと!」ブルンブルンブルン!(ゾックスを揺さぶっていく)

ゾックス「だあ〜も〜うるさいなあ!こっちはお前たちを乗せているほかに、アルトに預かりを託されている壁画を5枚も乗せてあるんだから、そんなにスピードを出すわけには・・・」


ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!(警告音が鳴り響く)


ゾックス「――!?。どうした!何が起きたんだ!?」

フリント「お兄ちゃん、右舷の方に何かが接近してきてる!しかもかなり速いスピードでこっちに向かってくるわ!」ピッ、ピッ、ピッ!(装置を確認していて‥)

ゾックス「何だと?その接近しているのはいったい・・・・」

リッキー「うわぁぁ〜〜!?アニキ〜!アレッ、アレッ!」右側の窓側に指をさす

ゾックス「アレ?―――――!?」右側の窓側に目線がいく

船内のみんな「―――――――!?」右側の窓側に目線がいく


グワァァァ〜ン!(右側のクロコダイオー船内の窓側に“アレ”の姿が露見する)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム近くの林:上空


ウィィ〜ン、ウィィ〜ン・・・ピピピピピィィ〜〜・・・(何かの機械音を出して飛んでいる)

ギィィィ〜〜!(何かの大型の武器を動かしていく)



https://pbs.twimg.com/media/EqvJM8yVoAIqt37?format=jpg&name=medium

     妖精垂直離着陸戦機

       クリサリス



ボガード「な、なんだあれは!?鉄のようなモノで出来たモノが空を飛んでいるぞ!?しかもとてもじゃないほどにデカい・・・」

ボガード「‥まさかアレか?アレが俗に言う・・・『UFO』ってヤツか!まさかこの妖精國にも存在したというのか!」

パーシヴァル「ユッ、ユーフォー!?その・・・ユーフォーっていうのはなんでしょうか?」困惑している

バーゲスト「そんな訳ないですわ!!ってかボガード!なぜあなたは『UFO』っていう汎人類史に伝わる存在を知っているというのですか!?」

ボガード「えっ、えぇ〜とそれは・・・以前、シェフィールドにいた頃に手に渡った汎人類史から流れてきた本を読んでいた際にそれを知ったのだ・・・」


ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(上空からパーシヴァルたちを目視する素振りを見せるクリサリス)
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 22:57:59.98 ID:oCc0doIK0
妖精兵器・クリサリス「―――。『ターゲット発見。攻撃対象・・・『円卓軍・団長:パーシヴァル』及び円卓軍の軍勢多数。上空の船には異界から来た戦士(ヒーロー)たちが搭乗している可能性あり。』」

クリサリス「『命令コードの確認 “異界から来た戦士(ヒーロー)が乗る船の破壊、及びその者たちの殲滅”、“円卓軍の軍勢の殲滅”』」ピピピピィィ〜〜(演算をしている)

クリサリス「『命令コード実行。ターゲット、ロック。――レールガンチャージ』」ギィィ〜、ピピピピピピピィィィ〜〜!(パーシヴァルたちに狙いを定める)

メリュジーヌ「――!?」ビュゥゥゥーーン!!(超スピードでクリサリスの元へ飛んでいく)

パーシヴァル「メリュジーヌ!?」飛んでいくメリュジーヌを見て‥


ジジジジィィ〜〜!(レールガンの発射が間近になる)

クリサリス「ラララー♪ラララー―♪『レールガン はっ――――』」ジジジィィ〜!(レールガンを発射しようとする)

メリュジーヌ「ハイアングルトランスファー!」ギュィィィ〜〜ン!(レールガンに向けて攻撃する)

ギュィィ〜チュドォォォ〜〜ン!ドゴォォォーーン!!(メリュジーヌの一撃でクリサリスのレールガンを破壊する)


クリサリス「ア〜〜アァァァァァ〜〜〜!?」ビリビリビリィィ〜〜!(レールガンに溜まった電流が逆流する)

メリュジーヌ「みんな急いで!!アイツの狙いはパーシヴァルたちだ。みんなアイツに撃ち殺されるぞ!」

パーシヴァル「なんだって!?全軍、アレは我々の敵だ!急いであの飛行物体から振り切るんだ!」

円卓軍・兵士たち「――――――!?」タタタタタァァーー!(走るスピードを上げる)

タタタタタァァーー!(走るスピードを上げていく円卓軍の兵士たち)


ビリビリビリィィ〜〜!ピピピピピィィ〜〜〜!(感電するもすぐに体勢を直していくクリサリス)

クリサリス「『レールガン破損 攻撃手段を変更』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『キッドナッパー射出 空中からの迎撃に入る。』」ギギィィッ、バシュッ!バシュッ!(機内から何かを射出していく)


ビューン!ビューン!ビュゥゥーーン!(キッドナッパー3機が円卓軍・兵士たちに空から近づいてくる)

ガチッ、バババババァァーーー!(武装のチェインガンで攻撃していくキッドナッパー3機)


円卓軍・兵士たち1「ぐわぁぁぁ〜〜ヌワァァァ〜〜〜!?」ババババァァ〜〜!!(後ろから撃たれていく)

クリサリス「『通常モードに移行。チェインガン掃射』」ババババババァァーー!!(チェインガンを掃射していく)

円卓軍・兵士たち「ヌゥゥゥ〜〜〜!!」バババババァァァーーー!(辛うじて手持ちの盾で防いでいく)


パーシヴァル「ツゥゥ・・・なんだこいつらは!?突然と上空から現れ、空から我らを迎撃するかのように攻撃してくるなんて・・・」

パーシヴァル「まさかウッドワス軍の隠し球‥もしくは女王が出した2倍の数の援軍の一部だというのか?だとしてもこれはさすがに分が悪すぎる!」

パーシヴァル「あの鉄で出来た浮遊物体はなんなんだ!?いったいヤツを倒す方法は・・・・」


ギュィィィ〜〜ン!ガシッ!(キッドナッパーの武装のワイヤーがパーシヴァルを捕まえる)

パーシヴァル「な、なに!?うわぁぁぁ!?」ガシッ、ビュゥゥ〜〜ン!(空中へ連れ攫われる)

円卓軍・兵士長:イートワー「だ、団長〜〜!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥

バーゲスト、ボガード「パーシヴァル!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:00:37.69 ID:ak4b5x8y0
ピピピピピィィ〜〜〜!(キッドナッパー1機によって空中に攫われるパーシヴァル)


パーシヴァル「クソ!離せ、離すんだ!!」ブルンッ、ブルンッ!(身体を揺さぶる)

キッドナッパー2機「――――――」ガシッ、ガシッ!(パーシヴァルにチェインガンの狙いを定めていく)

パーシヴァル「!?。―――!」ググッ、シュッ!シュッ!(ワイヤーに向けて選定の槍を振るう)


ジャキンッ、ブチッ!(パーシヴァルを捕まえたワイヤーが彼の持つ選定の槍の刃で切られる)


パーシヴァル「――――!?」ヒュゥゥ〜〜ン!(上空から落下する)

ボガード「マズい、パーシヴァルが落下する!」上空から落ちてくるパーシヴァルを見て

メリュジーヌ「――!?パーシヴァル!?」ビューーン!(パーシヴァルを助けに行こうとするが‥)

クリサリス「『追尾ミサイル発射』」ガシッ、バババババビュゥゥーーン!(メリュジーヌに向けて撃ち放つ)

メリュジーヌ「―――!?――――!!」ビュンビュンビュゥゥン!(追尾ミサイルをかわしていく)

クリサリス「『チェインガン掃射』」バババババァァァーーー!!

ボガード、バーゲスト「ツゥゥゥ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(弾幕で動けない)


パーシヴァル「―――クッ、クソォォォ!」ヒュゥゥ〜〜ン!(地面に落ちていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

音声『WING(ウィング)!!』


ピッ、ギュイィィ〜ン・・・(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにかざす)

音声『オーソライズ!』

飛電或人「――変身!」カチッ、ガシャンッ!(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにセットする)


ギュィィ〜ン、バサバサバサッ!ギュィィィィーーン!(空中で変身する飛電或人)

音声『プログライズ!』『フライングファルコン!』

ビュゥゥゥーーン!ガシッ!ビュゥゥゥーーン!(落ちるパーシヴァルを助け出すゼロワン・フライングファルコン)


ビュゥゥーン、ドサッ!ゴロゴロォォ〜〜!(地面に転げながら着地する)

ゼロワン「ツゥゥ・・・あっぶねぇ〜〜ギリギリセーフ・・・!」パッパッ!(砂ぼこりを払いながら・・・)

パーシヴァル「飛電或人殿!助かりました・・・あの高さから落ちれば、怪我だけでは済まされないと・・・」

ゼロワン「ああ・・・。パーシヴァル、あなたは先に円卓軍と他の仲間を連れて先にロンディニウムへ戻るんだ!あの城にはあなたの存在が必要だからな?」

パーシヴァル「ええ。ですがあなたはどうするおつもりで・・・」

ゼロワン「あの空飛ぶヤツは俺とメリュジーヌ、ゾックスの3人でしんがりついでに撃ち落としてやる!アイツの倒すには、飛行能力がある俺たちの存在が必要だからな。」

パーシヴァル「!。――わかりました!全軍、このまま私に続けぇぇーー!!」タタタッ、スタッ!(クンドリーに再び騎乗しながら走っていく)

円卓軍・兵士たち「オォォォォーーーー−!!」タタタタタァァーー!(このまま進んで行く)


ビュゥゥゥーーン!(メリュジーヌの元へ飛んでいくゼロワン)
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 23:19:17.85 ID:ak4b5x8y0
ギュゥゥ〜〜ン・・・(クロコダイオーが平原に低空飛行で降りていき・・・)


スッ、スタスタッ!(クロコダイオーからゼンカイザー、ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン、カイニスが降りてくる)

ツーカイザー(スピーカー)「俺たちはあの浮いているヤツを倒す!お前たちは先にパーシヴァルと一緒にロンディニウムへ戻れ!」

ゼンカイザー「わかった!こっちは俺たちに任せて!ジュラン、ガオーン!」

ゼンカイガオーン「OK!俺たちはパーシヴァルたちを援護しつつ、ロンディニウムで頑張っているアルトリアたちと合流すれば良いんだね!」

ゼンカイジュラン「おう!ゾックス、あんな物騒なヤツなんか簡単にやっつけちゃえ!」

ツーカイザー(スピーカー)「言われなくてもわかってる!行くならさっさと行け!」

カイニス「ああ、言われなくてもそうさせてもらうぜ!せいぜいあのオリュンポスの真体(アリスィア)モドキ野郎に撃ち落とされんなよ?」

ツーカイザー(スピーカー)「ああ!」


ギュォォォ〜〜ン!(再び上空に浮かび上がるクロコダイオー)

タタタタタァァーー!(パーシヴァルたちに続いてロンディニウムへ走っていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
クロコダイオー:船内


ツーカイザー「カッタナー、リッキー。久々に“アレ”で行くぞ!」

カッタナー、リッキー「アイヨーー!」頷く

ツーカイザー「ハァァッ!」ガラガラガラァァーーー!(ギアダリンガーを回していく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ガシュン!ボォォーーン!(クロコダイオーの上下の部分が分離する)


カッタナー「フゥゥン!」ブォォォ〜、ガシンッ!(クロコダイオーの上部分に乗る)

リッキー「ヘェェン!」ブロォォ〜ン!ガシャンッ、ガシンッ!(クロコダイオーの下部分に乗る)


音声『クロスカイオー!』『クローリングオー!』

カッタナー、リッキー「「行くぜぇぇ!」」ビュゥゥーーン!ブルルゥゥーーン!(それぞれの機体を乗りこなしていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ビュゥゥゥーーン!ビュンビュンビュゥゥーーン!(追尾ミサイルがメリュジーヌを追いかけてくる)


メリュジーヌ「ヤァァァーー!」ビュゥゥーン!ジャキンジャキン!(追尾してくるミサイルを素早く斬りさく)

ジャキンジャキン!ドゴォォォーーーン!!(メリュジーヌに斬られ、空中で爆発する追尾ミサイル)


ビュゥゥーーン!ギュゥゥーーン!(上空と地上でクリサリスに迎え撃つメンバーが出揃う)


ゼロワン「メリュジーヌ、ここは俺たちであの浮いている機械兵器を倒すぞ!」

メリュジーヌ「ええ!――ここは通さない。バーゲストやパーシヴァルたちには指一本、アンタなんかに触れさせないから!」ジャキンッ!(アロンダイトを構えていく)

カッタナー、リッキー「おう!」ギュゥゥ〜ン!ブルルゥゥ〜ン!(それぞれの機体を構えていく)


ピピピピピィィ〜〜!ビューン!ビューン!ギュゥゥ〜ン!(キッドナッパーを更に2機増やし、上空に出揃うクリサリスたち)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 21:30:49.01 ID:6XQ3z6cs0
クリサリス「『ターゲット、及び攻撃対象を変更。攻撃対象‥『メリュジーヌ』及び『異界の戦士が乗る船』、『AIの予言の子』。』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『攻撃対象優先度・・・対象の危険度の倍率アップにつき、攻撃優先対象を‥“『円卓軍の団長:パーシヴァル』”から前方の3名に変更。攻撃続行』」

メリュジーヌたち「―――!!」ガシッ!(それぞれ戦闘態勢に構える)

――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がパーシヴァルたちよりも先にロンディニウムへと進軍し、ロンディニウムにいるアルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍と交戦をしているその頃・・・

戦法を読まれたパーシヴァル率いる強襲部隊は急いでウッドワス軍の背後に回り込み、予定通りに挟撃を仕掛けようと軍を進めている中で・・・

突如として西側の上空から、『ピューパ』と『コクーン』と同じAI兵器である『クリサリス』が飛来し、飛来してきたクリサリスは上空から円卓軍を攻められてしまう。

そのクリサリスの攻撃から円卓軍を守る為、メリュジーヌは空中でクリサリスの武器の1つであるレールガンを破壊しつつ、その機体の迎撃する為に戦う事となり、

同じく飛行能力があるゼロワン(フライングファルコン)とツーカイザーたち(クロスカイオーとクローリングオー)と共に妖精兵器・クリサリスの迎撃に向かうのであった。
――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・


バンバンババババァァーーン!(コクーンに向けて銃撃を放つディエンド)

コクーン「――――――――」プゥゥン!プゥゥン!プゥゥン!(ガンポートを破壊される)

コクーン「『広範囲攻撃実行』」パァァァン!ヒュウヒュウヒュゥゥゥン!(多弾散布兵器をばらまいていく)

ディエンド「!。ツゥゥッ‥」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(その兵器を避けていく)

円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜!?」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(とにかくその兵器から逃げていく)


円卓軍・兵士「くそぉぉ〜〜!あんなデカいの聞いてない!あんな図体や装甲じゃ、槍も矢も効きやしないぞ!」ビクビクビクッ!(震えあがっている)

ディエンド「クゥゥッ・・・この大きさと装甲では僕の銃撃は一切この大型兵器には通用しないみたいだね。いったいどう対処すれば良いのやら‥」コクーンの図体を観察しながら

ディエンド「おそらくあの機体に大きなダメージを与えられるとすれば、あの大型兵器のてっぺんにあるあの黒い物体だと思うが‥ここからでは銃弾は届かない‥」

ディエンド「どうにかあの機体の上に登るか、或いはこっちも奥の手を出すか・・・」腰のバックルに手をかけていく


コクーン「『――主砲装填完了。標的セット、東門城扉の完全破壊に入る』」ギギギッ!(東門の城扉に狙いを定める)

ディエンド「!。マズい・・・今度は確実に城扉を破壊する気か。」ガシッ!(ディエンドライバーを構えていく)

円卓軍・兵士「〜〜〜〜〜〜〜」ガシガシッ!(震えながらも槍を構えていく)


ゼットの声「させませんよ!お前の相手はこの俺だぁぁ!」大声で叫ぶ

コクーン「――――!?」ウィィィ〜ン!(声がした所をサーチしようとする)



音声『Ultraman Z Alpha Edge.』

ビカァァァ〜〜ン!!(光と共にウルトラマンZ(アルファエッジ)が現れる)


ウルトラマンZ(アルファエッジ)「デュァァッ!」ガシィィン!(コクーンの真正面から飛び出し、コクーンの機体にぶつかっていく)

コクーン「!?」ガシィィン!(ウルトラマンZに機体をぶつけられる)

ウルトラマンZ「デェアァァァーー!!」ガシッ、ズズズズゥゥゥ〜〜〜!!(コクーンを押し出す)


ズルズル、ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門への射程距離から引き離すように押し出すウルトラマンZ)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 23:41:10.83 ID:6XQ3z6cs0
千子村正「セリャァァ!」ジャキジャキン!(刀で斬っていく)

セフィー「ハァァァッ!」ジャキジャキン!(高速で斬っていく)


ジャキジャキン!ドカァァァーーン!(村正とセフィーに斬られたタマモターンク・71式2機が爆発する)


パイロットゴブリンたち「アァァァァーーー!!」ダダダダァァァーー!(突撃してくる)

千子村正「――――!!」ジャキィィン!(長刀でなぎ払う)

パイロットゴブリンたち「ギャアァァァ〜〜!?」ジャキィィーン!(なぎ払われる)


千子村正「ツゥゥッ!さっきの場違いな兵器、アレはさすがにコヤンスカヤの横流しで得たヤツだな。ほんと誰彼構わず商売しやがるなぁ、あの女狐!」

ディエンド「!。村正か!すまない‥こっちはさっきの大型兵器の攻撃で味方の半分がやられた!向こうからもさっきの装甲兵器があと2台来ている。」

千子村正「!?。くそ、キリがねえ、あのデカブツはウルトラマンゼットのヤロウがなんとかしてくれるが、それでもこっちの数が少なすぎる!」

千子村正「さっき『牙の氏族』が何人か、城門超えて城内に飛び込んで行きやがった!ガイルたちが何とか撃退できれば良いのだが・・・」

武蔵「ぼやいている場合じゃないわ2人とも、さっき言ってたのが2台来ているし、まだまだ兵は多く来ているよ!」

千子村正「ツゥゥッ、わかってんよ!武蔵、右の方を頼む!ディエンドは左、儂は正面のヤツらをたたっ切る!儂に続け!」

武蔵、ディエンド「ええ(ああ)!」頷く


タタタタタァァーー!(ウッドワス軍の軍勢に立ち向かう村正、武蔵、ディエンド)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門付近から遠ざけるようにコクーンを押し出していくウルトラマンZ)


ガラガラガラァァァーー!ズズズズゥゥゥーー!(キャタピラ走行で押し出しの動きを遅くしようとするコクーン)

コクーン「『走行による押し返し不可能。射撃による勢力半減を試みる』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


コクーン「『ミサイル全砲門発射』」ガチャッ、バシュゥゥーー!(ミサイルが発射される)

ウルトラマンZ「――!?。デュワァァ〜〜!?」ドゴドゴォォォーーン!(ミサイルを命中させられる)

コクーン「主砲発射 ガトリングカノン発射」バァァン!ババババババァァァーー!(主砲とガトリングカノンによる連続射撃)

ウルトラマンZ「デュウッ!?デュオォォォ〜〜!?」ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃をモロに受ける)

コクーン「『連続射撃続行』」ガラガラガラァァーー!ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃しながら近づいてくる)

ウルトラマンZ「―――!デュアァァッ!」ゴロォォン!(でんぐり返しで連続射撃から逃れる)


ウルトラマンZ「(ゼスティウムメーザー!)」ビィィィーー!(額のランプから破壊光線を放つ)

ビィィィーー!ドゴォォォーン!(コクーンの主砲を破壊するウルトラマンZ)


コクーン「――!?」ドゴォォーン!ジジジィィ〜〜・・・(主砲が破損する)

ウルトラマンZ「(ゼットスラッガー!)」ガシンッ、シュンシュン!(頭のスラッガー状の部位から三日月状の光刃を飛ばす)

コクーン「―――!?」ジャキンジャキン!バシュゥゥン!(前方のガトリングカノン2基が斬られる)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 10:22:15.69 ID:IYjzMAdH0
インナースペース内


ハルキ「ゼットさん!俺たちの攻撃、あの機械兵器に効いていますよ!これならば・・・」

ゼットの声「ああ‥だが油断はならないですよ。なんたってあの兵器・・・俺たちの世界でも類も見ないヤツですから。おそらく他にも何価格指定るンかと・・・」

ハルキ「うん・・・!?。ゼットさん、あの機械兵器の様子が変ですよ!」前の方を見てて‥

ゼットの声「!?。気をつけろハルキ、何か仕掛けてくる予感がします!」

ハルキ「押忍ッ!」構える
――――――――――――――――――――――――――
ジジジジィィ〜〜!(主砲を壊され、上部のガトリングカノン2基も壊されたコクーン)


コクーン「『主砲及び前方上部のガトリングカノン、大破。損傷率20%・・・』」ジジジジィィ〜〜!(破壊された武器に火花が飛んでいく)

コクーン「『現状、現武装による前方の攻撃対象の殺害を不可能と判断。シークレットウエポンを使用展開』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


ウィィィーン、ガシャンガシャンガシャン!(コクーン内部から更なる兵器の展開と共にコクーンのが変形していく)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」変形していくコクーンの姿を見て‥


ガシャンガシャン、ガシンッ、ガシンッ!(コクーンの左右に二連装レールガン、上後部にミサイルランチャー3基、中央にドリルキャノン、下脚部にロケットブースターが展開される)

コクーン「『ロケットブースター点火。突進による攻撃および東門突撃を行なう』」ギュゥゥーーン!(ロケットブースターが起動する)

ウルトラマンZ「―――!?」その様子を見て・・・


ジュボォォォーー!ビュゥゥゥーーン!(ウルトラマンZに突進するコクーン)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァァァ〜〜!?」ドシィィン!ガリガリガリィィ〜〜!(突進され、コクーンの中央のドリルキャノンの先端に刺さってしまう)

コクーン「カランカランカランカランカラン♪」ボォォォーー!ガリガリィィ〜〜!(突進しながらドリルキャノンの先端で攻撃する)

ウルトラマンZ「デェェェェ〜〜、デェアッ!エヤァッ!」ガシンッ、ガシンッ!(突進されながらも装甲を叩いていく)


ボォォォーー!(コクーンに押し戻されるウルトラマンZ)
―――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近


ビュゥゥゥーーン!ドゴォォォーーーン!(東門近くの城壁にぶつかっていくコクーン)


ウルトラマンZ「デェァァァ!?」ドシィィン!グサリッ!(城壁激突とドリルキャノンの先端によってダメージを受ける)

コクーン「『機体後退。レールガン射撃』」ガラガラガラァァーー!バンバンバンッ!(後ろに後退しつつ攻撃していく)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァッ!(ゼットバリア))」バンバンバンッ!ガキガキンッ!(ゼットバリアで攻撃を防いでいく)

コクーン「『ミサイル発射』」ガキンッ、ビュンビュンビュゥゥン!(ウルトラマンZに向けてミサイルを射出する)


ヒュンヒュゥゥ〜ン、ドゴンドゴォォォ〜〜ン!!(ミサイルの猛攻に耐えていくウルトラマンZ)

ウルトラマンZ「デェアァァァ〜〜!!」ドゴン、ドゴンッ、ドゴォォォ〜〜ン!(ミサイルの猛攻に耐えていく)
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 21:56:47.42 ID:IYjzMAdH0
誤字修正:何価格指定るンかと・・・」→何か仕掛けてくるかと・・・」
―――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:内部にて・・・・


ドゴォォン、ドゴォォン、ドゴォォーン!(外部でウルトラマンZがコクーンのミサイルを防いでいる)


ジャキジャキンッ!ドサッ、ドサッ・・・(次々と円卓軍・兵士たちが倒れていく)

女王軍・騎士ミスティー「もろい、もろい。モース毒の武器やさっき我らに投げ込んできた爆発する物がなければ、人間なぞこの程度よ。」

騎士ミスティ「一時は人間共が持つ解らぬ物の攻撃に兵士らが怯える一方だったが、ウッドワス様の秘密兵器のおかげでこちらの優勢に戻ってよかった。」

騎士ミスティ「おかげでようやくロンディニウムの内側の攻略が出来るのだが・・・・」


ジィィィ〜‥(とある場所の様子を見ていく騎士ミスティ)
――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン?


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが周りに漂っている)


ガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

アドニス「ハァァァ!」ギィィ〜〜ン、ジャキジャキン!(チェーンソー型の剣で斬っていく)

立花響「ハァッ、ヤァァァ〜〜!!」バシッ!バコォォォン!(拳で殴りつける)

月読調「ヤァァァ――!」ギュゥゥン!ジャキジャキィィン!(β式廻旋波)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜〜!?」ジャキジャキンッ!バコォォォン!(それらの攻撃を喰らっていく)


月読調「くぅぅ‥キリがないわ!東門も西門も、外にいる兵隊さんたちの防衛戦を超えた兵士たちでいっぱい・・・このままじゃ・・・」

立花響「いや、まだだよ!私たちがココで頑張らなきゃ、ロンディニウムにいるみんながやられちゃう!どうにかこれ以上進ませないようにしなきゃ!」

ガイル「ああ!とにかくここらが最終防衛ラインだな。とにかくここらを守り切るぞ!」

アドニス、月読調「うん(ええ)!」頷く


ジャキンジャキン!バコンバコォォン!ギュィィィ〜〜ン!(侵入してくるウッドワス軍・兵士たちを相手にしていくガイルたち)
――――――――――――――――――――――――――――――
騎士ミスティ「(しかし強い・・・・異界から迷い込んだ者らとはいえ、ロンディニウム内の防衛ラインにあのような強者たちを置いておくとはな‥)」

騎士ミスティ「(東門での秘密兵器の攻撃でこちらの兵を多く侵入させたが、ヤツらの強さは侮る事など出来ないわ‥。)」

騎士ミスティ「(だが、私の“混濁術”の前にお前たちの力など無力に等しい。我が混濁術はその術をかけられた者の視線を混濁させていき、)」

騎士ミスティ「(恰も自身が多くの敵と戦っている感覚があると錯覚させ、自身らが相手にしている者らの内の3分の1を見逃してしまうミスを引き起こしてしまうからな。)」


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(ハルバードからあやしげなオーラを放っていく)
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 23:57:47.03 ID:IYjzMAdH0
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン(真)


東門側の立花響「ハァァッ!テェェェイ!」バコンッ!バシィィン!(敵を殴りつけていく)

東門側のガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

東門側のウッドワス軍・兵士A・C「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バコォォォ〜ン!(殴り飛ばされる)

東門側のウッドワス軍・兵士B「――――――」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


西門側の月読調「ハァァァーーー!」ババババァァーー!(α式・百輪廻)

西門側のアドニス「ハァァァーーー!」バンバンバンバンッ!(銃撃攻撃)

西門側のウッドワス軍・兵士A・B「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ、バババァァ〜〜ン!(攻撃されていく)

西門側のウッドワス軍・兵士C「フフフフゥゥ・・・・」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが響たちの周りに漂っている)
―――――――――――――――――――――――
東門付近では‥数多くののウッドワス軍の戦車部隊たちと戦っている村正たちと、妖精兵器・コクーンの更なる武装の出現で苦戦を強いられているウルトラマンZが熾烈の戦いをしている中‥

ロンディニウム城内では城門を超えて侵入したウッドワス軍に対して、城内に残っている兵士たちと最終防衛ラインを任せられているガイルたちと響たちとの戦闘になっているのだが‥

ウッドワス軍に派遣された女王騎士であるミスティの混濁術により、響たちとガイルたちは、自身が戦っているウッドワス軍の内の1人を見逃していくような形で戦ってしまっており、

混濁術の加護で響たちの攻撃から見落とされたウッドワス軍の兵士たちは、着々と円卓軍の兵士たちを倒しながらロンディニウムの内部を侵攻していくのであった‥。
―――――――――――――――――――――――
女王軍・騎士「さすがです騎士ミスティ様!あなた様の混濁術により、あの異世界からの戦士たちはまともにわれらの事など見向きもしていません。」

女王軍・騎士「あなた様は攻城戦のプロ!ウッドワス様がオーロラ様の所から引き抜き、我らと同じ女王騎士として採用させた事はありますなぁ〜!」おだてている

騎士ミスティ「おだてるのはよせ!後にしろ!――工作兵、城壁の魔力障壁を消す方法を探し出せ!どこかに制御盤があるはずだ!」

騎士ミスティ「邪魔する人間は八つ裂きにしろ!どうせここにいる人間は全て期限切れの者ばかり、生かしておく必要はない!」


騎士ミスティ「ん?・・・・・・ああ、ちょうどいい。口の軽そうな人間がそこにいるではないか。」ある所にいる人物を見つける

騎士ミスティ「おい、そこの子供。司令部はどこだ。知っているのなら話せ。そうすればわが混濁術で楽に済ませてやろう。」

ロンディニウムの少年(鍛冶手伝いの少年)「はっ・・・・・・はっ、は・・・・・・・!はぅ、うう、うううう・・・‥」ガタガタガタガタァァ〜‥(怯えている)


ロンディニウムの少年「(ひぃ、来る・・・・!どうしよう、来るよ、来るよ、来るよぉ・・・・‥!)」

ロンディニウムの少年「(でで、でも、でも追い払わないと・・・・!この先には、ばあちゃんとユーリたちが・・・・!)」


騎士ミスティ「・・・・震えて話にならん。いい。時間の無駄だ。おおかた牧場で廃棄された不良品だろう。よくも今まで生き延びたものだな。」

騎士ミスティ「ネズミのように逃げ延びて、結局この吹きだまり(ロンディニウム)か。不快な。最後まで我々に手をかけさせおって。」ガシンッ、ガシンッ・・・(近づいてくる)

ロンディニウムの少年「―――――ぁ」ポロポロォォ〜‥(涙を流す)


タタタタタァァーー!ピョォォン!(背後から誰かが襲撃をかけてくる)


ユーミル「ドリャァァァーー!!」ガウゥゥン!(空中で戦斧を振るう)

女王軍・騎士「!。ヌゥゥゥン!」ギィィン!ボォォォーー!(火柱攻撃を放つ)

ユーミル「!?。ニョワァァァ〜〜〜!?」ボォォォ〜〜!ビリビリッ!(一部の服装が破れる)

ロンディニウムの少年「ユ、ユーミルのお姉ちゃん!?」攻撃されたユーミルを見て‥
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 00:02:44.03 ID:a93CAmm90
タタタタッ、ガシンッ!(女王軍・騎士がユーミルの身体を背中から踏みつけ、ハルバードを突きつける)


ユーミル「ヌゥ・・・・ゥゥゥゥ・・・・」ガシンッ。(女王軍・騎士に背中を踏みつけられる)

女王軍・騎士「―――――――」ジャキンッ!(ハルバードをユーミルの首元に突きつける)


騎士ミスティ「・・・その戦斧。貴様はノリッジで『鋼鉄山』という店で鍛治師をしていたという土の氏族の妖精『ユーミル』だな?」

騎士ミスティ「140年前に滅んだウェスバニーで採れる鉄鉱石を主流とし、数多くの鉄の武器を生成し、その鉄の武器はモースを一撃でほふると聞いている・・・」

騎士ミスティ「それと妙に婚期を逃しつつも、世継ぎとなる婿を捜して奮闘していると風の噂で聞いているのだが‥?」

ユーミル「ヌゥゥ・・・婚期と婿捜しは余計じゃが、ワシらの武器がお主ら女王軍の耳にも伝わっているとは‥ワシらも有名になった者じゃのぉ〜‥」

騎士ミスティ「当然だ。100年も昔から“鉄の武器製造の禁止令”を破っているお前たちノリッジの土の氏族に関しては、常に警戒を怠らなく見ていたものだからな。」

騎士ミスティ「お前のような妖精がロンディニウムにいるという事は、お前もまた、女王陛下に逆らう愚か者だと言うことでいいのだな?」

ユーミル「ヌゥゥ〜愚かだというのは失敬じゃ!ワシらはただワシらの『目的』の成就に従い、とても頑丈で強度な鉄の武器を作り、それを妖精國中に証明させる事こそがワシの使命なのじゃ!」

ユーミル「それらの『目的』を邪魔する者は、例え女王軍だろうとモルガン陛下だろうと、ワシが作る鉄の武器で蹴散らしてもらおうゾ!」

騎士ミスティ「‥ふん。自分が置かれている状況下も解らぬのに、のうのうと自分の『目的』が自身が作る鉄の武器が妖精國で一番だというのか?笑わせる!」

騎士ミスティ「お前がどんなに『目的』としているという、とても頑丈で強度な鉄の武器を作ろうとも、我ら女王騎士の前では武力的に無意味!」

騎士ミスティ「それを死して覚えておけ。お前たちがやってたことは、モースになるのと同じ“無意味な事”であり、自身らが持つ力こそが意味ある物だと言うことをな!」

ユーミル「―――!?」ビクッ!(ショックを受ける)


ジャキィィン!(ハルバードを上に振り上げていく)


騎士ミスティ「恨むなら自分を恨め。お前が土の氏族でそのような事しか出来ない自分の力の無さを!」ガキンッ!(ハルバードを構える)

ユーミル「――――ァ‥ァァァ―――!?」ビクビクビクッ!(顔を青ざめながら‥)

ロンディニウムの少年「ユーミルのお姉ちゃん!?」ビクビクビクッ!(怯えながら)



バンッ!カァァン!(何処かから火縄銃が放たれ、騎士ミスティの鎧に弾が跳ね返る)


騎士ミスティ「‥なんだ?次から次へと悪あがきを―――!?」撃ってきた方角を確認する

女王軍・騎士「――!?お前は・・・・」撃ってきた方角を見て・・・

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」2人と同じ方角を見て‥


シュゥゥゥ〜〜・・・(火縄銃から煙が出ている)

コーラル「・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・」ガチャッ・・・(火縄銃を構えながら‥)
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 00:20:03.00 ID:FLz+kiNF0
騎士ミスティ「お前だったか・・コーラル。境界なき勇士団の中にピンク色の翅をした風の氏族の妖精がいると聞いてはいたが・・・」

騎士ミスティ「まさか人間の事を『下等生物』と呼ぶほどに人間を嫌っていたコーラルが、女王陛下に逆らう人間の味方をしていたとはなぁ?」

女王軍・騎士「ミスティ様、あの妖精とはお知り合いなのですか?」問いかけていく

騎士ミスティ「ああ。私がオーロラの部下だった頃、同期でオーロラの従者を希望した私の後輩の妖精だ。まあ、私と違って力の程は弱い方だがな?」

騎士ミスティ「聞いた話では3年前、ご主人であるはずのオーロラを見捨て、従者の職を辞めて自堕落な生活を送っていたと聞いてはいるのだが・・・」

コーラル「クゥゥッ・・・・」図星を突かれる


コーラル「ミスティ。あなた、あなたの持つ力に惹かれたウッドワスにスカウトされ、オーロラ様の命を受け、ウッドワスの傘下に加わったと聞いてはいましたが・・・」

コーラル「その姿はあなた・・・ウッドワスを経由して女王軍の女王騎士になっていたのですね!あなたの持つ混濁術の力があるのを良い事に・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私はこの混濁術の力の使い方と戦術を極め、ウッドワス様の勧めの元、私はモルガン陛下の元で女王騎士となる程の出世をさせてもらったのだ。」

騎士ミスティ「フフフフッ・・・ほんと皮肉な物だな。オーロラは私がウッドワスの同行を探るための監視者となる命令でウッドワスの元へ送ったと思っていたのだが、実際はそうじゃない。」

騎士ミスティ「私は気づいていたのだ。あのオーロラのヤツは、私の力がオーロラ自身にとっていずれ自身の邪魔となる存在になるのだと。いずれにしても私の事を斥候すべき存在だと言う事を‥」

騎士ミスティ「だから私は私の混濁術がウッドワス様の役に立ち、この妖精國を守る礎になる妖精だとアピールをし、ウッドワス様に私の事をオーロラから引き抜いて貰えるような状況になるようにな?」

コーラル「引き抜いて貰えるようにって・・・まさか、あなたがオーロラの命でウッドワスの傘下に入ったのって・・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私がウッドワスのスカウトを受け入れたのはオーロラの命令だけでなく、自分の意思でオーロラの元から離れたのさ。私がオーロラの自分勝手で消される前に・・・」

騎士ミスティ「おかげで私はこのように女王騎士の甲冑を纏い、こうして先んじてウッドワス軍に派遣され、ロンディニウムの人間たちの抹殺をおこなえるのだからなぁ!」


フフフフンッ、ガシンッ!ギュワワァァァ〜ン・・・(騎士ミスティのハルバードから怪しげなのオーラが放たれていく)
――――――――――――――――――――――――――――

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜・・・(コーラルたちの視線に騎士ミスティの姿がハッキリと見えなくなるぐらいに姿がおぼろげになっていく)


コーラル「――!?。私の眼の調子がおかしい・・・‥いえ、これはなんていうか・・・これは・・・・」

騎士ミスティ「フフフフッ、我が混濁術はあらゆる者たちの視覚・聴覚・感覚・記憶などを朧げに混濁させ、恰が今やっている事が解らなくなるほどに鈍感となり、」

騎士ミスティ「門前にいる異界からの戦士たちが、こちらに入ってくる軍兵の内の3分の1を見逃すというミスさえも見抜けぬ有様になっているからな?」

コーラル「!?。あれはあなたの仕業だったのですね!響さんたちやアドニス様たちが敵軍を1人逃がすようなミスを犯すほどに様子がおかしかったのは、あなたが彼らにその術を施したというのですね!」

コーラル「そしてあなたの指揮下の元、ロンディニウム内部の制圧の為に動いているという事を!なんて卑怯な事を!」

騎士ミスティ「フンッ、女王陛下に逆らったお前に言われたくなどない!ましてはオーロラの従者の職を捨て、反逆者側についたお前なんかにはな!」


騎士ミスティ「‥とはいえ、お前(コーラル)は女王騎士になった私(ミスティ)の前に現れ、わざわざ私に殺されに来たかのようにソレ(火縄銃)を持って来るとはなぁ?」

騎士ミスティ「これは私にとって好都合とも言える何かの縁だ。お前の命など、この私の手で葬り去ってやろうぞ!」ガシッ!(ハルバードを構える)

コーラル「クゥゥゥ・・・」フニャフニャァァ〜〜‥(視線が朧げでよく見えない)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:35:41.46 ID:FLz+kiNF0
コーラル「(――あの者(騎士ミスティ)の術で何も感じない・・・周りの至る所がおぼろげで何も見えないし、何も感じない・・・いったいここはロンディニウムの何処かで、私は一体誰と対峙を・・・)」

コーラル「(でも私は守らなければ・・・私がいるこの場所(ロンディニウム)と・・・ここにいる皆さんを守らなければならない‥。あの者の術を止めないとアドニス様が・・・)」

コーラル「(先ほどのコレ(火縄銃)は一発のみで、あの者の装甲を貫けなかった。あの者を兎に変えようにも、眼がおぼろげで見えなくては誰を攻撃すれば良いのか・・・)」

コーラル「(だからって無闇にあの術を使えば、あの者たちに囚われた2人を巻き添えになる事になる・・・それだけはいけないというのに・・・)」


ガタッ、タッタッタッタッ・・・(火縄銃を捨て、近づいてくる騎士ミスティに触れようとする)


騎士ミスティ「フッ。手持ちの武器が使えなくて、おぼろげで見えない中、私を兎に変えようって事か?お前はそうやって人間を『下等生物』と言ってはその人間たちを脅していたよなぁ〜?」

騎士ミスティ「お前は昔から真面目で厳しい態度でルールを守らせるように人間たちを指導し、オーロラのヤツに付きっきりで仕事を御こなしていたからなあ?あの頃が懐かしく思うわね。」

騎士ミスティ「だが、お前の対象を兎にする程度の力では、この女王に仕える女王騎士の私に通用するわけがない。お前の足掻きなど私に遠く及ばない程に無意味なことだって言う事をなあ!」


バシッ!(コーラルの腹部を騎士ミスティが持つハルバードの面部分で叩きつける)

コーラル「キャアッ!?」バシッ、ドサッ!(仰向けに倒れる)

騎士ミスティ「フフフッ・・・」ガシィィ〜・・・(ハルバードを構えていく)

女王軍・騎士「ククククク・・・・」その様子を笑いながら見ている

ユーミル「コ、コーラル・・・・」ギリギリギリ・・・(女王軍・騎士に踏まれながら)

ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・」ビクビクビク・・・(怯えて動けない)

コーラル「く、くぅぅ・・・・」仰向けに倒れながら・・・

――――――――――――――――――――――――――
回想シーン・・・昨日のロンディニウム:武器庫内


スルゥゥ〜・・ピトッ。(アドニスの手を自身の胸に触れさせるコーラル)


コーラル(回想)「私も同じ気持ちです。私もあの時、ソールズベリーであなた様の妻として結婚する事を誓い、あなたとずっとお側に居ることを、心から誓いあった身です。」

コーラル(回想)「アドニス様がどんなに辛い思いをし、アドニス様の心がバラバラに割れて砕けるような事があったとしても、私はあなた様の側にずっといます。」

コーラル(回想)「あなた様の心がどんなに壊れようとも、私の身体と愛を持ってして、あなた様の心を癒やし、共に支えあって生きていく・・それが私の今の『目的』なのですから。」

アドニス(回想)「コーラル・・・」グスンッ、ウウウウ・・・(少し泣きそうになり、涙を堪えていく)
――――――――――――――――――――――――――

コーラル「(‥ダメ・・・今ここで諦めては、私はアドニス様の妻として顔向けできない・・・。今ここで諦めては、あの者の術にかけられたアドニス様を助けられない・・・)」

コーラル「(あの者の術を止めなければ、アドニス様だけでなく‥ここにいるロンディニウムの皆さんさえも助けられなくなる‥。ここにいる皆さんを守る事が出来なくなる・・・)」

コーラル「(ですが今の私ではあの者の術に抗うことも、止める事も出来ない‥。アドニス様をあの者の術から助ける事さえも・・・)」

コーラル「(しかし私はあの時、私の心を救い、私と共に生き・共に愛し・共に歩んでいくと誓ったアドニス様を見捨てるなんて出来ません!)」

コーラル「(私は我が夫であるアドニス様を・・・家族を‥仲間を‥そして私たちを支えてくれるみんなを守りたい・・・だから・・・)」

コーラル「(――変わりたい!私はもう・・・私の愛する者を守れない妖精ではなく、愛する者を支え・共に歩んで守っていく‥そんな妖精に‥私はなりたい!)」


騎士ミスティ「――死になさい、裏切り者の妖精めぇ!!」ガシッ、フゥゥン!(ハルバードをコーラルに向けて振りかぶる)

コーラル「――――――――」眼を瞑る

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」おぼろげながらもその光景を見て
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:59:15.16 ID:FLz+kiNF0
ギィィィ〜〜ン、ビカァァァァ〜〜ン!!(コーラルの右太もものガーターリングの宝石が突如として光り出す)


コーラル「―――!?これは・・・いったい‥!?」ギィィィ〜〜ン!!(宝石と共にコーラルの身体も光り出す)

騎士ミスティ「な‥なにぃぃ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

女王軍・騎士「な、なんだ・・・これはぁぁ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜〜」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

コーラル「この光・・・私はいったい・・・」ビカァァァン・・・(光がだんだん治まってきて‥)


ビカァァァン‥。ビュゥゥゥ〜〜〜!!(コーラルからもの凄い風が吹きあれていく)


騎士ミスティ「!?。うわぁぁぁ!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

女王軍・騎士「ぬわぁぁぁ〜!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

ロンディニウムの少年「うわっ!?」ドサッ!(風によって尻もちをつく)

ユーミル「ヌゥゥゥ〜〜!」地面にしがみつく

コーラル「キャァァァッ!?」ビュゥゥゥ〜ン!(風に煽られ、身体が宙に浮く)


ヒュンッ、ガタァァ〜ン、ギュゥゥゥン・・・(騎士ミスティの手からハルバードが離れ、怪しげなオーラが消える)
――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ラインでは・・・


ギュゥゥゥ〜ン・・・・(響たちの上に漂う怪しげなオーラが消えていく)


東門側:立花響、ガイル「―――――!?」我に返る

西門側:月読調、アドニス「―――――!?」我に返る

近くにいたオベロン「――!?」

オーラが消えたことに気づいていないウッドワス軍たち「――――」こっそりと進んで行く


月読調「――逃がさない!ハァァァ!」ギュイギュィィーン!(β式 獄糸乱舞)

立花響「ハァァァッ!!」バァァァン!(我流・猛虎翔脚)

彼女たちが見逃していたウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ギュイギュイ!バァァ〜ン!(それぞれの攻撃を受ける)


立花響「フェェェェ〜!?なんで私たちが防衛戦を張っている後ろに、ウッドワスの兵隊たちが!?」驚いている

オベロン「わからない・・・。でもあの兵士たちの数‥どうやら僕たち、敵軍が仕掛けた何らかの術で相当の数の敵を見逃していくように仕向けられてたみたいだね?」

アドニス「見逃してたってそんな・・・‥!?」ビクッ!(何かの感覚に気づく)

ガイル「どうしたアドニス?まさかお前の嫁のコーラルの身に何かあったのか!?」

アドニス「うん、本当にそうだよ!―――」目の色を変えていき・・・


タタタタタァァーー!(急いでコーラルの元へ向かって行く)

ガイル「お‥おい、アドニス!」タタタタタァァーー!(アドニスを追いかける)
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 08:52:30.37 ID:NF7paJ6s0
ヒュゥゥ〜ン、スタッ!(そのまま風のままに立っていくコーラル)


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・ハァ・・・‥」ヒュゥゥ〜ン・・・(コーラルの周りに風の力が湧きだしてくる)

コーラル「(この風は・・・感じる・・・。この風は私の中からわき上がってきている‥。まさか、これが『純恋愛の宝石』の力・・・)」キラァァ〜ン☆(緑色の純恋愛の宝石が輝いていく)

コーラル「(愛する妻となる者の力をさらに強化し・その願いを叶えると聞き、これらは単なる力の倍加を促す宝石かと思いましたが・・・)」

コーラル「(まさかこのような力が私の中にあったとは・・・私の対象を兎に変える事以外に力はないと思って・・・‥)」自身の風の力を見ていて・・・


ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・なんか急にすっごく強くなってカッコいいーー!まるで風の女神様みたい・・・」感心している

ユーミル「コーラル。お主、いつの間にあんな技を身に付けていたのか!あのさっきの強い風を操る力であの者たちを吹き飛ばすとは・・・」

ユーミル「もう水くさいぞコーラル!其方にあんな芸当を今日まで隠していたとは、だがおかげでワシらは助かったワイ!」喜んでいる

ロンディニウムの少年「うん!さっきの風には僕も驚いたけど、女王の騎士を吹き飛ばすなんて、コーラル様はマジで凄いよ!」喜んでいる

コーラル「い、いえ・・・・コレは別にそのぉぉ〜・・・・」困惑している


ガシィィ〜・・・(立ち上がる騎士ミスティ)


騎士ミスティ「クゥゥ‥いったい何が起こった!?あんな‥人間を兎に変える事しか力がないコーラルが‥あんな強い突風を繰り出すとは・・・」

騎士ミスティ「だが、この女王騎士である私があの強い風程度でやられる程、私は愚かではない!お前など、私がこの手で八つ裂きにしてやる!」

女王軍・騎士「ヌゥゥ〜!」ガシィィン‥(立ち上がる)

ロンディニウムの少年「うわぁぁ!?またあの女王の騎士が来る!?」立ち上がる女王騎士2人を見て‥

コーラル「!。2人とも下がってください!ここは私が!」ダダッ!(前に出る)

ユーミル「ノォォッ!?無理するなコーラル!」前に出るコーラルを見て・・

コーラル「――――!。」ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・・(気を集中していく)


騎士ミスティ、女王軍・騎士「ハァァァァ〜〜!!」タタタタタァァーー!(ハルバードを構えて突撃する)

コーラル「―――!。ストーム・ウィンド!」ビュゥゥゥーーン!(両手から竜巻状の強風を放つ)

騎士ミスティ、女王軍・騎士「!?。ヌッ、ヌゥゥゥ〜〜!?」ビュゥゥゥ〜〜〜ン!!(強風にあおられる)


女王軍・騎士「な、なんだこの風は!?あの妖精の手からこんな強い風が・・・」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

騎士ミスティ「クゥゥ〜‥怯むな!この程度の風など、我ら女王騎士の敵ではない!」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

女王軍・騎士「し、しかしこの風・・・あのような風、とてもあんな一般の妖精に出せるものではありません!この風をどう対処すれば・・・」

騎士ミスティ「ヌゥゥ〜〜!クソォォ!」ギィィン!(赤黒の斧槍を出現させる)


ギュォォォ〜〜ン!(コーラル立ち3人を囲うように赤黒の斧槍(制裁の斧槍)を展開する)

コーラル「!?。し、しまっ・・・」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「!?」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

騎士ミスティ「喰らうがいい!そして死ねぇぇ!」ギィィィン、フンッ!(ハルバードを横に振るう)


ギュゥゥ〜ン、ヒュゥゥーーン!!(制裁の斧槍が放たれていく)
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:29:30.37 ID:NF7paJ6s0
タタタタタァァーー!ガキガキィィン!(ガイルが自身の胴体と両腕を頑丈に硬くして突撃してくる)


ガイル「伏せろーー!!メタルガイル・ラリアット!」グルグルゥゥ〜〜!(回転して突撃していく)

コーラル「―――!?」ガバッ!(ロンディニウムの少年を庇う)

ロンディニウムの少年「うわぁっ!?」ガバッ!(コーラルと共に地面に伏せる)

ユーミル「!?」ガバッ!(地面に伏せる)

騎士ミスティ「――なあっ!?」ガイルの存在を見て‥


グルグルゥゥ〜!ガキガキガキィィン!(制裁の斧槍を打ち砕いていくガイル)

女王軍・騎士「このぉぉ〜〜!!」ギィィィン・・・(落雷攻撃をしようとする)

アドニス「はぁぁッ!」ビュンビュン!(ブーメランを発射する)

女王軍・騎士「!?。ヌワァァッ!?」ガキィィン!バシィィン!(ブーメランに辺り、ハルバードを落とす)

騎士ミスティ「!?。貴様らは!?」


ガイル「ツゥゥッ‥大丈夫かお前たち!アドニスの後を追ってたら、まさかこんな事になっていたとはなぁ‥」

ロンディニウムの少年「!?。ガイルのお兄ちゃん!それにアドニスのお兄ちゃんも!良かった、僕たちを助けに来てくれたんだ!」

コーラル「アドニス様!良かった‥皆さま方に施された幻惑の術が解除されたんですね‥。」

アドニス「!。幻惑の術って・・・・もしかして、僕たちが防衛戦を敷いている後ろにウッドワス軍が侵入していたのって・・・」

ユーミル「そうじゃ!あいつがお主たちに混濁の術とかいう幻術をお主たちにかけ、お主たちが幻術に惑わされている間にヤツの軍兵たちを少しずつ侵入させたのじゃ!」騎士ミスティに向けて指をさす

ユーミル「ヤツの目的は城壁にかけられた魔術障壁の解除じゃ!アイツら、よほど強い力を持っているから気をつけるんじゃ!」

ガイル「なんだって!?そうか、道理で俺たちがウッドワス軍の兵士たちを見逃していたって事だな・・・」

アドニス「うん・・・・」


騎士ミスティ「ク、クゥゥ〜〜!!お前たち、どいつもこいつも我々の邪魔ばかりするとはなぁ〜?」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)

騎士ミスティ「円卓軍に異界の戦士(ヒーロー)たち‥それに境界なき勇士団は何故に、この吹きだまり(ロンディニウム)の人間たちを守り、女王陛下に叛逆をしていくのか?」

騎士ミスティ「お前たちに我らの邪魔をされるだけで腹の虫酸が収らぬ!お前たちなど、我が混濁の術で永遠のおぼろげを味わうがいい!!」ガシィィン!(ハルバードを両手で持っていき‥)


ジジジィィ〜〜!(騎士ミスティの魔力放出が激しくなっていく)

女王軍・騎士「――!?。ミスティ様!まさかあの技はお止めになってください!あの技を繰り出せば、味方の兵も巻き添えに・・・」

騎士ミスティ「いいや使うね!――混濁化出力100%――我が混濁の妖精領域、『混濁の大迷宮(ミスティ・ラビリンス)』」クルクルクルゥ〜、ガキィィン!(ハルバードを地面に叩きつける)


パァァ〜〜、ギュワワァァァ〜ン!(ロンディニウム内部全体が怪しいオーラに包まれていく)

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜!(オーラの辺り全体にいる者たちの視線と感覚がおぼろげになっていく)


ウッドワス軍・兵士「う、うわぁぁ〜〜!?前が‥前が急におぼろげになって見えないよぉぉ〜!?」混乱している

円卓軍・兵士「な、なんだこれは!?ここはどんな場所で、ここが天なのか地なのか‥周りの全てがおぼろげになっていくぅぅ〜!?」混乱している


アタフタアタフタ!ガヤガヤガヤ!(周りの兵たちが敵味方も関係なく混乱して騒いでいる)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 18:21:54.29 ID:YnP5qAbE0
騎士ミスティは突如としてコーラルが持つ『純恋愛の宝石』の力によって得た風の力によって吹き飛ばされ、混濁の術から解放されたガイルとアドニスによって窮地に立たされてしまい、

それらに対して虫酸が走ったミスティはなし崩しの手段として自身が持つ混濁の妖精領域を最大出力で出し、それによるオーラはロンディニウム内部の上空に広がっていき・・・

オーラの光を浴びたロンディニウム内の者たちは敵も味方も関係なく辺り全体の感覚、視覚などが混濁し、それによって円卓軍もウッドワス軍の兵たちもまた、それによる影響で慌てふためくのであった。
――――――――――――――――――――――――――
フニャフニャフニャァァ〜〜!(辺り全体の感覚がおぼろげになっていく)


ガイル「クソッ、まただ!また周りが変な感覚になって周りの人物がよく見えない・・・」コシコシコシ‥(目をこする)

アドニス「これが・・・あの女王騎士の混濁の術・・・。僕たちがウッドワス軍の兵士たちを糸も簡単に少しずつ侵入させちゃった幻惑の妖精領域だなんて・・・」

騎士ミスティ「アハハハハハハ!これならば私の姿も見えず、私に攻撃しようにも、姿も感覚もおぼろげでは私に攻撃する事も出来ぬよなぁ〜?」

騎士ミスティ「この混濁の妖精領域を発動した私は今や無敵!この妖精領域にてこのロンディニウムにいる人間共を全て亡き者としてくれるわ!」

コーラル「!?。そうはさせません!あなたのような誰かを傷つける事の為に力を使い、騎士や兵士でもない女子供に手をかけようとするあなたの暴挙を許しはしません!」

コーラル「例え私のこの眼がおぼろげで見えなくても、私はあなたたちウッドワス軍をここから追い払います!」カァァ!

アドニス「コ。コーラル・・・あなたは・・・・」心配そうにしている


ガシッ、ギィィン!(右太もものガーターリングの宝石部分に触れていき・・・)

コーラル「――――――」ギィィン、ヒュゥゥゥ〜〜ン!(辺りが風に包まれていき‥)

―――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルの声(風の報せ)『円卓軍の皆さま、それにロンディニウムの住民たちは直ぐに近くの石壁や石柱にしがみついてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)

コーラルの声(風の報せ)『私の風が導きます。ですから決して、しがみついている場所から手や腕を放さぬようにしてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)


円卓軍・兵士「!?。コーラル様の声だ!聞いたか?とにかく壁や柱にしがみつけ!とにかくなにか捕まるところにしがみつくんだ!」タッタッタッタッ・・・(ガベの端にしがみつこうとする)

他の円卓軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」タッタッタッタッ・・・(壁や石柱に向かって行く)

術に掛かっているロンディニウムの住民たち「〜〜〜〜〜〜〜」ガシッ、ガシッ!(隠れつつも石壁や石柱にしがみついていく)


ヒュゥゥ〜ン、ガシッ!ガシッ!(どうにか手探りと風の導きで壁や石柱にしがみつくように構えていくロンディニウムの人々)
――――――――――――――――――――――――――――――
ヒュゥゥ〜〜ン・・・(コーラルの周りに風が包んでいき・・・)


騎士ミスティ「何をしている‥!?。さてはお前、風の報せで我が混濁の術で混乱している円卓軍の兵士たちを導きつつ、私の場所を特定しようというのか!」

騎士ミスティ「そうはさせぬぞ!お前がどんな仕掛けをしようが、さっきの風の力を使おうが、このおぼろげの中で見えない私の手で殺されるがいい!!」ジジジジィィ〜〜!(魔力を放出していき‥)

コーラル「!?。アドニス様、ガイルさん!早く何か掴まるモノにしがみついてください!」

ガイル「わかってる!アドニス、ユーミル、俺に掴まれ――!」ガキィン、ドスゥゥゥン!(地面にパワージャッキ―に変化した両手を打ち込む)

アドニス、ユーミル「うん(うむ)!」ガシガシッ、ギュゥゥゥ〜!(ガイルにしがみつく)

ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜」ガシッ、ギュゥゥゥ〜〜!(ガイルにしがみつく)


騎士ミスティ「喰らうがいい!我が渾身の一撃を―――」フンッ!(赤黒の斧槍を出現させようとするが‥)

コーラル「ハァァァァ〜〜!!」ギィィィーーン!!(ガーターリングの宝石部分が光り輝く)


ギィィン、ギュオォォォ〜〜ン!(純恋愛の宝石の力でコーラルの両翅が巨大化する)

騎士ミスティ「――――!?」ビクッ!(巨大化したコーラルの翅を見て‥)


バサァァッ、ゴォォォ〜〜〜!!ビュゥゥゥ〜〜〜〜!!(巨大化したコーラルの翅を扇ぎ、竜巻並の暴風を放つ!)
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