【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/22(土) 22:16:10.37 ID:adgUuE5O0
幕間:決戦前の静けさ〜決戦前夜〜
――――――――――――――――――
それから数分後・・・ロンディニウム:大広間では・・・



ガヤガヤガヤガヤガヤ!(夕食の配膳をしていく人々たち)


モグモグモグモグ・・・・(夕食の肉じゃが定食を食べていくアルトリアたち)

【旨い!!】
【とっても美味しいよ、アルトリア!】←

アルトリア「ホント?やったぁ〜!実はこのジャガイモという野菜、なんといっても私が綺麗に実も大きく、皮もなく皮むきしたんですよ?」

アルトリア「それとニンジンもタマネギだって、この私が全部美味しくなるように皮を剥いてあげたのですからね!」ニコッ!

千子村正「オイオイ・・・アルトリア、皮を剥いただけで料理をした気になっていないか?料理というのはな、その皮を剥いた野菜と肉を切ったり、味付けとかをする事も含まれていてなぁ。」

千子村正「アルトリアは皮むきの他に野菜や肉を切ったり、肉じゃがの味付けとかの作業とかもしていたのか?」

イズ「いいえ。アルトリアさんは自身の魔術で肉じゃがの材料や調味料を操作し、それらをぎゅうぎゅうに鍋に詰め込んでいく様子が、私の中でのシュミレーションで検証され、」

イズ「その結果、その肉じゃがには膨大な魔力が注ぎ込まれ、材料は融合し、それが世界を滅ぼそうとする『厄災』並の生物兵器が作られる結果が見受けられたこともあり。」

イズ「アルトリアさんには一切、料理に手をかけずにただ、魔術を使用せずとも出来る野菜の皮むきをひたすらにアルトリアさんにやらせて貰いました。」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」カァァァ〜〜!!(恥ずかしい顔になる)

【悲しいけど仕方がないね・・・・・】←
【凄いよイズさん!】

アルトリア「べ、べべ別に野菜の皮むきだって立派なお料理の手伝いだし、私だって、好きで補欠になったわけじゃないから!」

アルトリア「あ〜〜も〜〜!今日のところは補欠だと言われようとも、明日の戦いでは私は補欠ではないという事を証明してやるから!」

アルトリア「明日はちゃんと『予言の子』としての本気をみんなに見せつけてやるんだからね!!」

【うん。その息だよ、アルトリア!】
【なんたってアルトリアは予言の子だからね!】←

アルトリア「はい!ありがとう、藤丸くん!」ニコッ!(笑顔を見せる)


円卓軍の兵士たち「さすがは我らの『予言の子』!補欠と言われようが諸共せず、ウッドワスの哨戒部隊を追い払い、難民たちを助け出した!」

円卓軍の兵士たち「まさに常勝の王、戦場の救世主!円卓軍とヒーローたちの縁の下の力持ち!皮むきの天才、戦場の皮むき包丁!」

円卓軍の兵士たち「肉じゃがのおかわり持ってこい!『予言の子』が剥いてくれた野菜をもっと食べよう!食べてもっと『予言の子』の祝福を貰おう!」

円卓軍の兵士たち「『予言の子』、バンザーイ!アルトリア様、バンザーイ!」ワーワーワーワーーー!!(歓声をあげている)

アルトリア「アハハハハハ、ありがとう・・。(皮むきは余計だけど・・・)」


千子村正「・・・・・・フッ・・。」笑顔を見せる

【いま笑ったよね村正?】

千子村正「!?。バカか、そんなんじゃねぇよ!全く・・・・」照れ隠し

武蔵「―――フフフッ。」ニコッ!(笑顔を見せる)
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 00:00:49.77 ID:SCDOZpw90
飛電或人、介人、ジュラン、ガオーン、海東大樹、トリスタン「――――――――」モグモグモグ!(揃って食事を楽しんでいる)

立花響、月読調、フリント、ハベトロット、セツノ、スズカ、ルージュ、ダ・ヴィンチちゃん「――――――――」ペラペラペラ!(会話しながら食事を楽しんでいる)

カイニス、ガイル、ジョルニ、セフィー「―――――――――」モグモグモグ!(食事をしている)

ウェールズの妖精たち、オベロン「――――――――」モグモグモグ!(妖精たちがふかしたニンジンとジャガイモを食べ、それをオベロンが見ている)

コーラル、アドニス「―――――♡♡」ア〜ン♡モグモグモグ!(仲良く食事をしている)


アルト「―――――。・・・・・」シュンッ・・・(ボガードに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

ボガード「――――――。・・・・・」ペコリッ!(アルトに“アルトを『真の王』として仕立て上げる話”の事で謝っていく)

メリュジーヌ、バーゲスト、ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・・」謝罪していくアルトとボガードの様子を見ていく


ガヤガヤガヤガヤ!!(大広間の周りが賑わっている)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
日が落ちていき、ロンディニウムの大広間では、アルトたちとアルトリアたちを含めた多くの住民たちにアルトリアとフリントたちが作った肉じゃが定食が振る舞われ、

明日の夜にはウッドワス軍との決戦が迫る中でロンディニウムの住民たちは、振る舞われた肉じゃが定食を食べていき、みんな揃って楽しい一時を楽しんでいた。

アルト達やアルトリアたちもまた、食事をしていく中でおしゃべりをして楽しみ、それぞれのコミュニケーションをとって楽しんでいったのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
その夜・・・ロンディニウム:ダ・ヴィンチちゃんたちの寝床にて・・・



ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・ホホゥ・・・・(フクロウの妖精が鳴いている)


介人たち、ジョルニたち「・・・・・・・・・」グガァァ〜〜‥グガァァ〜〜・・・(一部いびきをかいて寝ている)

ルージュたち、響たち「・・・・・・・・・」スゥ・・スゥ・・スゥ・・・(静かに寝ている)


ガバッ、タッタッタッタッタッ・・・(眠れずに起きるカルデアのマスター)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:深夜の大広間


ギィィ〜、パタパタパタパタァァ〜〜・・(ストーム・ボーダーへと飛んでいくティフォーネ君)

ダ・ヴィンチちゃん「ボーダーへの連絡はこれでよし、と・・・・。・・う〜ん、なんだろうねぇ・・なんか最近、ティフォーネ君の帰りが遅くなっているような気がするのだが・・・」疑問を抱いていく

ダ・ヴィンチちゃん「・・・おや、こんな時間にどうしたんだい、藤丸くん。見回りの兵士以外、みんな眠っている時間だ。私もこれで休むところだったけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「眠れないのなら、ちょっと話してでもしていくかい?気になる事、一つや二つはあるんだろ?」

【夕方の、ぺぺロン伯爵がアルトリアを呼び出した話で・・・】
【ぺぺロン伯爵が言ってた、人間は無理って話で・・・】
【お昼にダ・ヴィンチちゃんが言いかけた話の事で・・・】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、それかぁ・・・・。あの時は目の前の難民たちの救助と哨戒部隊の追い払いで話が途切れちゃったからね・・私も少し気になった所があったのだが・・・」


タッタッタッタッタッ・・・(アルトリアがダ・ヴィンチちゃんたちの前にやって来る)

アルトリア「その話、私にも聞かせてくれませんでしょうか?私もまた、アルトさんたちのことで少し気になる事がありましてねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アララ・・アルトリアもかい?まぁアルトリアは日中の半分、一昨日の睡眠不足でお昼寝をしていたからね・・夜に眠れなくなるのは当然さ。」

アルトリア「ウッ・・・。まあ確かに私、お昼のほとんどは馬車の中でほとんど寝て過ごしていましたからね・・・なかなか眠くなれないのは当然ですよねぇ〜・・」グサッ・・(図星を付かれる)

アルトリア「・・あ、でもそれとは別にわたし・・アルトさんの事で少し疑問を感じるところがありまして、その事でアルトさんやダ・ヴィンチちゃんにも話をしたいなぁ〜っと思っていたのですが・・」

アルトリア「生憎のところ、アルトさんとアルトさんの妻2人はアドニスくんとコーラルさんの2人と一緒に何処かへ出かけられたみたいで、どうも話を聞きそびれてしまったというか・・・」


【!。確かに俺たちの寝床にもいなかった・・・・】
【(アルトさん、いったい何処へ行ったんだろう・・・?)】←
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/23(日) 23:59:49.90 ID:SCDOZpw90
同じ頃・・・ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)にて・・・


ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


メリュジーヌ「ヌァァァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァァァ〜〜♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アァァン♡アルトの・・とっても熱いのぉぉ♡アルトの熱いのが・・わたしの中で、オマンコいっぱいに突いてくるのぉぉ〜♡♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!メリュジーヌもまた、いつ入れてもキツキツで、2人も子供を産んだ経産婦とは見えないよなぁ〜・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「それにアドニスだって俺に負けないぐらいにとても固く太いのを持ってて、それをアドニスの妻がしっかりと受け入れちゃっているからっ・・ね!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「ハウゥゥン♡アァァァ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡


コーラル「アゥゥン♡アァァン♡ンンッ♡ウゥゥン♡ンンンゥゥゥ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!コーラル・・イイ・・・コーラルのオマンコ、気持ちいいよ・・」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

コーラル「ハァァン♡アァァァ♡アドニスさまのもイイ・・♡アドニス様のオチンチンが・・わたしの中いっぱいに・・アァァァ♡アァァァン♡」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡


アドニス「コーラル〜、コーラルゥゥ〜〜!ウッ!ウゥゥゥ〜〜!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!

アルト「ハァッ、ハァ、ハァッ!こっちも行くぞ・・・・ウッ!!」ドチュ♡ドチュ♡ドチュ♡――ズブブブッ!



ドクンッ♡ドクッ♡ドクッ♡ビュゥゥ〜〜♡ビュクッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡(2人同時に射精)


メリュジーヌ「アァァッ♡アァァァァァ〜〜〜♡♡♡」ビュルルッ♡ドクドクドクゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「ンンンッ♡クゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドピュドピュッ♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡

―――――――――――――――――――――――――――――
ドピュッ、ビュルルゥゥゥ〜〜・・・♡ジュププゥゥ〜〜、ジュポンッ♡


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・ゴポポォ〜・・♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・♡♡」クタァァ〜・・トロォォ〜・・♡

アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・。フゥゥ〜・・・」一息を付ける

アドニス「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・・」一息を付ける


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡アルトォォォ〜〜・・♡」ノシィィ〜・・・(裸でアルトの横にくっつく)

アルト「・・・・。チュゥ・・ンチュッ♡チュゥゥ〜♡」チュッ、チュウ♡

バーゲスト「ンンンッ・・ンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・。・・・・・」アルトとバーゲストのキスを見ていて・・


ノシッ、ノシッ・・・・・(身体の少し動かしていくバーゲスト)
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 22:39:40.69 ID:j5tl2W+40
ノシッ、ムニュン♡ズズズゥゥ〜〜・・・♡(四つん這いになり、股を開くバーゲスト)


バーゲスト「来て・・アルト♡私の中に、あなたのソレをジュボジュボといれていくれ・・♡♡」くぱぁぁ〜♡

アルト「ああ、イイとも・・・いつだっていれてあげるよ!」ムクムクムクッ、ビキン!


コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ〜・・♡わたしだって・・メリュジーヌ様やバーゲスト様には負けませんですから・・♡」ビクビクビクッ、ノシィィ〜・・(感じつつも身体を動かしていく)

アドニス「!。大丈夫?まださっきのでイッたばかりじゃ・・・」

コーラル「平気ですよアドニス様。これでもわたし・・純恋愛の宝石の影響もあって、まだまだイケます。それにアドニス様の欲求はこんなモノでは治まりませんですよね?」

コーラル「わたし・・メリュジーヌ様やバーゲスト様と違って亜鈴のような力も無く、このようにアドニス様の妻として『夫婦の営み』に慎む女ナノですが・・」

コーラル「それでもわたしはアドニス様の妻として支え、共に未来を歩むと誓い、こうしてアドニス様と愛しあっています。だから・・・♡」ノシィィ〜♡


ノシッ、ズズズゥゥ〜〜・・・♡(バーゲストと同じ四つん這いとなり、股を開くコーラル)

コーラル「アドニス様・・♡どうか私の事はお構いなく・・わたしの子宮に・・アドニス様に溜まっている欲求を全て射精(だし)てください♡アドニス様♡」くぱぁぁ・・♡

くぱぁぁ・・♡ドロォォ〜・・♡(コーラルのオマンコから精液が垂れていく・・)

アドニス「――――――!!!」ムクムクムクッ、ビキィィィーーン!!!



ズプッ♡ジュブブブゥゥゥ〜〜♡ズプンッ♡♡


バーゲスト「アウゥゥッ♡アゥゥゥゥゥ〜〜ン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡

コーラル「アァァァッ♡アァァゥゥゥン♡♡」ジュブブブゥゥゥ〜〜♡♡


パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァン♡オウゥゥン♡アァァァン♡ンンンッ♡アァァァ♡オンンンッ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハァッ、ハァッ、ハァッ!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァン♡ンンンッ♡ハァァァ♡アァァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アァァ♡アァァァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!クゥゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


コーラル「アァァン♡アァァン♡アァァン♡ンンンッ♡イイ♡イイのぉぉ〜♡アドニス様のがジュブジュブと・・♡イイ♡イイのぉぉ〜♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ!コーラルのオマンコ気持ちいい!もっとコーラルの中で射精したい!コーラルの子宮の中で射精したい!」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

コーラル「アァァァ♡アァァァ♡アァァ♡アァァァ♡アァァァァン♡アドニス様♡アドニス様ぁぁぁぁ〜〜♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュ♡ムニュッ♡(コーラルのオマンコを突きながらおっぱいを揉んでいくアドニス)


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・♡(あの人間に厳しく、とても生真面目なコーラルがアドニスの大っきいおちんちんにマンコで喰らいついている・・)」

メリュジーヌ「(とっても気持ちいいんだねコーラル?君が心から愛するアドニスと結ばれて、アドニスとこうして2人で『夫婦の営み』をしているんだからね・・)」

メリュジーヌ「(フフフッ・・アドニスのあの大きい勃起チンポに限りない性欲・・・いったいアルトとバーゲストの何処に似ているんだか・・。)」ニコッ・・(笑っている)
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/24(月) 23:59:13.99 ID:j5tl2W+40
パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


バーゲスト「アァァ♡アァァ♡アァァ♡アァァ♡オォォォ♡オォォォン♡ンンンッ♡ンンッ♡アオォォォ〜♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡アァァァァ♡アルトォォ〜♡もうわたし・・・♡もう・・・♡イィィ・・♡イィィクゥゥゥ♡♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

アルト「ああ俺だ・・・バーゲスト、このまま一気に出すよ・・中にいっぱい出すよ!」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

バーゲスト「ええ良いわぁ♡出して♡わたしの子宮(なか)に♡アルトのアツいのいっぱい出してぇぇぇ〜〜♡」ギュブギュブッ、チュブブゥゥ〜♡


アドニス「コーラル!コーラル!ぼく、もう・・・イクッ、イクゥゥ〜〜!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

コーラル「アァァァ♡アァァァン♡アウゥゥン♡アドニスさま♡アドニスさま♡アドニスさまぁぁぁ〜〜〜〜♡♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュブブゥゥ〜♡♡



ドビュッ♡ドピュッ♡ドクドクドクッ♡ビュルビュルビュル♡ビュゥゥゥ〜〜〜♡ビュルルゥゥ〜〜♡♡


バーゲスト「ンンンッ♡アァァァン♡アァァァァァ〜〜〜〜♡♡♡」ドビュドビュドビュッ♡プシュゥゥゥ〜〜♡♡(絶頂しながら射乳する)

コーラル「アァァァ〜♡イクッ♡イクゥゥゥゥ〜〜♡♡」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡(絶頂)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ズブッ♡バチュッ♡ジュブブブゥゥ〜〜、ジュプンッ!ピュッ、ピュッ!(引き抜いたアルトとアドニスのチンポから精液が余りの出されていく)


バーゲスト「アァァ・・ハァァ・・ハァァァァ・・・・」ドロォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡

コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」ゴポォォ〜・・・♡ピュッ、ピュッ♡


アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・コーラル・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめる)

コーラル「ハァ・・ハァ・・・・アドニス様ぁぁ〜・・・」ギュゥゥ〜♡(後ろから抱きしめられる)

バーゲスト、アルト「・・・・・・・・♡♡」2人のラブラブな姿を見てて・・



深夜のロンディニウム。見張りをしている円卓軍の兵士たち以外の者たちが寝静まっている中、なかなか寝付けないカルデアのマスターとアルトリアの2人は、

ストーム・ボーダー(現在、トジテンド占領)に向けての報告を済ませたダ・ヴィンチちゃんにアルトたちの事である気になる話をする為に問いかけていき・・


一方、アルトリアたちが話している大広間の近くにあり、外に声などが漏れないように防音と透明化の強化付与された無人の倉庫の中にアルトとアドニスの夫婦2人組がおり、

そこでそれぞれの夫婦で夫婦の営みをしており・・。アルトとバーゲスト&メリュジーヌ、アドニスとコーラルの夫婦&親子水入らずで性行為をしており、

お互いの夫婦のタイミングが同時で、それぞれの妻(メリュジーヌ、バーゲスト、コーラル)の子宮に夫(アルト、アドニス)の精液が注がれ、お互いに満足げに射精と絶頂を繰り返しており・・

それらの行為が行なわれている倉庫の中の様子など、防音と透明化の対策もあって、外にいるアルトリアたちの耳には聞こえるはずもなかったであった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
話は戻り、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ポワァァァ〜〜ン・・・(アルトたちの事で妄想(確信)している)


アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」カァァァ〜〜・・・(顔が真っ赤になっている)

【(まさかだと思うのだが・・・・)】
【(アルトたち・・どっかで夫婦水入らずにセックスを・・・)】←
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/25(火) 21:04:05.31 ID:i/uuY8620
ダ・ヴィンチちゃん「ちょっと2人とも、アルトたちがこんな時間に何処へ行ったのかは知らないけど、アルトたちの事で君たちの顔が赤くなっていたよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ〜、もしかしてアルトとアドニスがあんな美人の妖精の奥さんとずっと一緒にいるからって、アルトたちの事でエッチな事でも考えていたでしょ?」ニヤリッ!(怪しく微笑む)

アルトリア、藤丸立香(男)「―――――!?」シュシュシュシュッ!(顔の前で手を横に振る)


【ちち、違うって〜!】
【なに言っちゃっているの、ダ・ヴィンチちゃん!?】←

ダ・ヴィンチちゃん「わかるよそれは・・・アルトとバーゲストたちって、3年前から夫婦として過ごしているし、3年間も会えない機会があったからねぇ〜・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アドニスくんだって、この間コーラルと相思相愛で結ばれ、新婚夫婦としてアルトたちの家族になり、2人も相当にラブラブカップルだしね。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアドニスがそれぞれの奥さんを連れ、人目を気にして出かけるなんて、それこそあのラブラブ夫婦の営みに行ったかと思うとねぇ〜?」

アルトリア「あぁ〜嫌々!いくらあのアルトさんだって、このような人の多い地域ではその『夫婦の営み』が出来ないからってそんなぁ〜・・――」カァァ〜!(顔が赤くなっている)

アルトリア「――じゃなくて!ダ・ヴィンチちゃん、私と藤丸くんに話しておきたい事はそこじゃないですよね?アルトさんのことで。」キリッ!(真面目な顔に戻る)

ダ・ヴィンチちゃん「あぁゴメンゴメン、つい話が脱線しちゃったね。私だって、アルト夫妻とアドニス夫妻のイチャラブ関係に興味があったからつい・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「それで話を戻すのだけど・・。アルトリア、あなたが昼寝をしている間に藤丸くんに話していた事はねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアは他のブリテンの妖精たちとは特別な存在であり、アルトの妻となったバーゲストたち3人はそれとは更に違う形で前例がない。」

ダ・ヴィンチちゃん「バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレアという4翅の妖精は『純恋愛の宝石』の力により、何かしらの変化を遂げていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとバーゲストたち3人の間にジョルニたち、ノクナレアとオーマジオウの間に一人娘のリノアという『人間と異聞帯の妖精の間の子供』が産まれ、その子供が成長して、」

ダ・ヴィンチちゃん「他の妖精たちはと違う力を持ち、その力は鍛え上げる事が可能であり、『覚醒』という形でその子供たちは新たな力を得られるというの。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにそれとは別にイレギュラーズの一人だったブルーナもまた、自身の力の『覚醒』で進化し、遠隔操作で『蒼毒の異端の亜鈴』が制御することが可能となり、」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナとバーゲストたち3人とノクナレア。彼女たちは他の妖精國の妖精たちとは全く異なる形で能力値が大きく成長する事に、私の中で疑問視するようになったのさ。」

アルトリア「!。・・・・・・・」

【ダ・ヴィンチちゃんが疑問視する事って・・・】
【もしかしてアルトたちを疑っているというの?】←

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そうじゃない。今のところ、彼らはこちらの味方という事は確かに事実だと確信が付くのだけど・・なんというかその・・・・」ムムムム・・・(気むずかしい顔をする)


アルトリア「アルトさんの事で気になる事があるのは他にもあります。以前、ユーミルさんにアルトさんのヒールの力をかけられた話を聞きましたところ・・・」

アルトリア「ユーミルさんたち。ロンディニウムに引っ越してくる際、道ばたでモース2匹が現れて、1度はユーミルさんたちに襲われかけたのですが・・・」

アルトリア「その襲いかかってきたモースはユーミルさんたちを襲わず、逆に後ろから追ってきたウッドワス軍の哨戒部隊の一部に襲いかかり、自分たちは助かったのかと思っていましたが・・」

アルトリア「同じくアルトのヒールをかけられたハベトロットさんに聞いてみたところ、アルトにヒールの力をかけられて以来、モースの目の前にハベトロットやボガードたちがいても・・」

アルトリア「そのモースはその2人の事が見えないかのように襲いかからず、そのまま無視して他の場所に去っていったと話してまして・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」

【襲われなかったって・・・】
【モースにシカトされたのか!?】←

アルトリア「ま、まぁ悪く言えばそんな感じかな〜・・。・・あと他にもコーラルさんに至っては3年前に『目的』を失い、“無意味化”してモースになるんじゃないかと思われた時期もあったのですが・・」

アルトリア「コーラルさん。3年間も酒に帯び、既に“無意味化”している状態だったにも関わらず、『存在税の徴収』も受けずにふてくされて生きていたと・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」


【それって本当なの!?】←
【(つまりコーラルは3年間も働かずに生きてきたって事なのか・・?)】
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 00:07:35.15 ID:xZULyuSq0
アルトリア「えっ、えぇそういう事になるかなぁ〜・・。こんな話、私のような妖精にこんな話をするのかと思うとねぇ〜・・」

アルトリア「あっ、これらの事は決して話した本人に指摘しないようにお願いします。これでも彼女たちのプライバシーを考慮して話をしているのですからね。」

【うん・・・わかった・・。】
【・・・(やっぱり、アルトリアの眼には・・・)】←


アルトリア「(まぁその話については、私の持つ妖精眼でボガードやコーラルさんの心の内を勝手に読み取って聞いたというかねぇ〜・・)」

アルトリア「(あ、でも私の妖精眼の事がバレなきゃ大丈夫だよね・・?それにアルトたちや藤丸たちは優しいし、バレたとしても一生懸命謝れば大丈夫のはず・・)」目を背けながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「成る程ね・・話はよくわかった。つまりアルトが持つ3つの力の1つであるヒールには、当の本人でもまだ気づいていない力の副作用が存在し・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そのその副作用とは・・アルトのヒールの力をかけられた妖精はモース化せず、モルガン統治の世で妖精たちに刻まれている令呪が機能不全に陥り・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「1年に1回に徴収されるはずの『存在税』が徴収されず、ボガードとコーラルのような3年前からアルトのヒールの力に関わった妖精は『存在税』の徴収されずに生きてきた。」

ダ・ヴィンチちゃん「オマケに彼ら自身がモースに無視されるぐらいにモースの視線に入らなくなり、彼らが向かってモースに戦いを仕掛けてこない限り、彼らはモースに襲われなくなった。」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くん、アルトリア。このアルトが持つヒールの力とその副作用を聞いて、何か思う事はあるかな?」

アルトリア「思う事ですか?思う事があるとすれば・・・・・・!?」何かに気づく

【――!(そういえばウェールズで聞いた覚えが・・・・)】
――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:二日前・・・・ウェールズ:鎮火後の秋の森(ビスケス撃破後)


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「その際の一つに、あなたが言う『誰かに力を付与させる力』を持つ者もいたから、その力も私のモノとした。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「そして奪ってきた力を有効活用するために、女王軍の配下を分割・再編成の一環として、私の部下に試しに付与させようと思い、」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「私が与える『異端の亜鈴』を使える妖精たちを選出する為にモルガン陛下に國家試験の開催の動議を提出したのよ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――
【妖精騎士アグラヴェインが言ってた『誰かに力を付与させる力』!】


ダ・ヴィンチちゃん「そう。妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』に流れてきた異世界からの者たちの力を彼女の持つスチール(奪取)の力で奪い、」

ダ・ヴィンチちゃん「奪った力を彼女の中で調合し、國家試験を通してブルーナやダルダンのような妖精國の妖精に『異端の亜鈴』として力を与え、その妖精たちを自身の配下にした。」

ダ・ヴィンチちゃん「本来はこの妖精國・・いや、このブリテン異聞世界や汎人類史にも存在しない・・・我々が知る並行世界の更に並行している世界にあると言われる『人ならざる者が持つ力』。」

ダ・ヴィンチちゃん「それらの力を妖精騎士アグラヴェインは、彼女の持つスチールの力で奪い、それらを調合・保有し、彼女が部下とする妖精たちに与え、その妖精たちを従わせ、」

ダ・ヴィンチちゃん「最終的に妖精騎士アグラヴェインの野望である『妖精國の支配』を成し遂げる駒として、彼女は妖精國に『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』という特殊部隊を編成した。」

ダ・ヴィンチちゃん「『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』として選抜された妖精たちは文字通り、この世界には存在しない力を『異端の亜鈴』として保有している故に・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それらを持つ妖精たちは俗に言う『異端の妖精』として、妖精騎士アグラヴェインの命令に従いつつ、思う存分に妖精國で悪徳の限りを尽くしていた。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君のヒールも同じ事だ。妖精騎士アグラヴェインのスチールや付与する力とは全然違うし、悪い事にも使っていない。ただ共通する事があるとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼は無知にもバーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとかの自身の妻やコーラルやハベトロットたちのような『境界なき勇士団』のメンバーやユーミルたちのような一般妖精さえも・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが持つヒールの力の副作用によって、本来、天敵であるはずのモースや『存在税』の徴収対象となる令呪に対する完全スルースキルを得てしまうも・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女たちは彼女たちの意思を持ってアルトの仲間として行動し、バーゲストたち3人に至っては『純恋愛の宝石』を持って嫁入りし、彼の子供までも産んで、」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトが願望に持つ“全ての妖精たちをモルガンの統治から解放する”『目的』を成し遂げる為に彼らは今も行動を共にしている・・」


ダ・ヴィンチちゃん「故に藤丸くん、アルトリア。私があの時、ロンディニウム近くの平原で言いかけたあの話をもう一度話すとして・・アルトと妖精騎士アグラヴェインに刻まれた因果関係・・」

ダ・ヴィンチちゃん「『光の氏族の降臨者:アルト・オルラント』と『闇の氏族の降臨者:妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■■)』に関わった、妖精國ブリテンの妖精たちはまるで――」


アルトリア「――――――!?」その事に驚愕している

【“妖精國の妖精”じゃ、無くなっていくって事だね・・・・?】
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/26(水) 23:42:50.10 ID:xZULyuSq0
ダ・ヴィンチちゃん「そう。私が今のところ危険視しているところはそこなんだ。アルトと妖精騎士アグラヴェインの持つ力による干渉によって、妖精たちは変わっていく。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの妖精に対する選定やそのやり方は異なるも、これらの干渉はこの異聞世界はおろか・・『汎人類史』にも存在しない神秘の干渉だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それはまるでどこかの島に生息する島の在来種の動物を、島の外から来た人間の手によってその動物をペットとして家畜化させたり、その動物を海外に売りつけるかのように・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトと妖精騎士アグラヴェインは元々『現実世界』という我々とは次元も常識も何もかもが違う世界から、何かの力によって妖精國に召喚された『降臨者(フォーリナー)だ』。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界には、響ちゃんたちやゼンカイジャーたちの活躍が、テレビとか漫画やゲームとかの架空の物語として表現され、彼はそこからソノ世界の人物の知識を得ている・・」

アルトリア「!?。それじゃあもしかして、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインは私たちの事なんて最初から・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。おそらく彼らは、藤丸くんや私たち『カルデア』やアルトリアたちの事など、私たちが出てくる物語の作品を通して知られている・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸くんや彼が使うサーヴァント達の宝具やそれらの弱点、その他の何もかもが彼らにとっては彼らの世界で知る私たちの物語のキャラ設定に過ぎないんだ。」

【そんな・・・そんな事って・・・】←
【(つまりアルトや妖精騎士アグラヴェインにとって、俺たちはその物語のキャラクター・・・)】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。おそらくなんだが、アルトはそれらの事を知っている上でアルトはその事実を私たちに公表せず、私たちに協力関係を持ちかけた。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らがいた世界で私たちを模した物語を知ったところで、実際に存在している私たちの事を全て知ったって事にはならないからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「今ここに実際に存在している『私たちの人生』とアルト達がいた世界に記載されている『私たちのキャラ設定』は紛れもなく完全に別モノと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトがいた世界からして見れば、私たちの『人生』はその世界で描かれた物語だとしても、私たちは私たちの『人生』を生きているからね。」

アルトリア「・・私たちの『人生』を生きている・・ですかぁ・・・」

【・・・・・・・。】
【ダ・ヴィンチちゃんの話は、ちょっと難しいからね】←

ダ・ヴィンチちゃん「そうとも!万能の天才が作った、完成された天才、それが私だからね!」キリッ!


ダ・ヴィンチちゃん「・・・でもだからって、アルトや妖精騎士アグラヴェインがやっている事はこの妖精國の世界にとっても、汎人類史にとっても、これらの全ての干渉はこれらの世界にとって、正に『異端』なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らの力でブリテンの妖精たちの性質をいじくり、『歪みの岬』を通して異世界から色んな人物を連れて来てはその力を奪っていく・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの神秘の干渉や世界の干渉が行なわれることは、例え彼らが知らなかったとはいえ、それらの世界の均衡を崩しかねない事態を招いていると言っても変わりは無い・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「そんな彼らを『現実世界』から召喚し、彼らに3つの力を授けてこの妖精國に解き放った要因があるとすれば・・・」

【それって、妖精騎士アグラヴェインがついた嘘として言ってた・・・】
【『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事だね・・・!】←

ダ・ヴィンチちゃん「そう。そこで見て欲しいのがこの写真だ。」ゴソゴソゴソ・・・シュル・・・(紙の巻物を取り出していく)


クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(その巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)


アルトリア「これって・・・・アルトさんたちがウェスバニーで見つけたという、エインセルの予言のアナザーページ!どうしてこのようなモノが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「飛電或人くんの秘書のイズに頼んで完璧に模写させて貰ったんだ。このような壁画と同じようなモノが他の所でも見つかって、それらと見比べられるようにね?」

ダ・ヴィンチちゃん「それで君たちに見せているのは、そのアナザーページの3つ目の壁画の所なのだが・・・」


ジィィィ〜〜・・・(3つ目の壁画の絵を見つめていくダ・ヴィンチたち)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 08:26:14.21 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:3つ目、半分白く、半分黒く染まっている妖精の身体が真っ二つに割れ、その横に2人ずつの人物が描かれているシーン


ダ・ヴィンチちゃん「140年前に『影の厄災』が起こったウェスバニーにて、当時の鏡の氏族長・エインセルが、予言のアナザーページとして洞窟に封印したこの壁画。」

ダ・ヴィンチちゃん「基本的に妖精國に残されている伝承は『鏡の氏族』が残した予言なんだ。だからこの壁画も、起こりえる未来を語った『予言』の可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「1つ目と2つ目の壁画で何かに取り憑かれ、半分が白で半分が黒に染まった・・6氏族とは異なる動きをしていた妖精が、この壁画の真ん中で真っ二つに割れてしまい、」

ダ・ヴィンチちゃん「その割れた2つに存在する2人の存在が描かれたこの壁画。そこから私の方で考察してわかることがあるとすれば・・」


ダ・ヴィンチちゃん「右側の黒い部分の妖精の片割れにいる2人が『闇の氏族』であり、左側の白い部分の妖精の片割れにいる2人が『光の氏族』。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの2つの存在はおそらく、2つに半分割れた妖精の身体を糧に生まれた存在であり、この2つの氏族の2人の内にいる1人こそ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・“それぞれの氏族の降臨者(フォーリナー)”をこの妖精國に呼び込んだ、『光の氏族の召喚者』と『闇の氏族の召喚者』であると言う事をね。」

【光と闇の召喚者・・・・】
【(あの片割れから生まれた者の中に、アルトさんを召喚させた者が・・・)】←

アルトリア「ええ。藤丸くん、あなたはさっき、妖精騎士アグラヴェインが嘘として言ってた『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びるって事を言っていたようなんですけど・・」

アルトリア「実際に思うに、アルトさんや妖精騎士アグラヴェインを『現実世界』から召喚し、その2人に3つの力を授けて妖精國に解き放った要因と言うのは・・・・」

アルトリア「この2つに割れた妖精の片割れから生まれた『光の氏族』と『闇の氏族』の2人の内の1人である、彼らを召喚した『召喚者』であり・・」

アルトリア「その『召喚者』の中の1人こそ、『星の終わり』による“崩落”で、他の並行世界が滅びる事を企んでいるって言う事ですよね?」

【!。言われてみればそうだった・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「確かにアルトリアの言っている事は間違いないね・・。ごめん、こっちの解釈が間違っていたわね・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「・・でもこれだけは1つ確信があるとすれば、この壁画に描かれている文字・・・確かハベトロットが多少は読めると言っていたのだけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・あの時は周りにアルトたちなど、人が多く集まっていたから黙っていたのだけど・・・この壁画の文字とエインセルが書き残したというメッセージ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精語じゃないから、妖精國の妖精たちはわからないんだろうけど・・・・これは紛れもなく、汎人類史における現代のローマ字だと思うんだよね。」

アルトリア「ローマ字ですか・・・確かにこれ、ティンタジェルにいた時に見た本の文字によく似ていますが・・なんかこう・・複雑で読みづらいというか・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。私もこの壁画の文字を最初に見た時、私の美意識が緊急パージし掛かるほどにローマ字を読む並びが下手すぎたのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらくこれは――――これを残した者が、あえてアルトや妖精騎士アグラヴェインのような『現実世界』から来た者にしか、読めないように書いたモノだと推測しているわ。」

アルトリア「!」

【じゃあ、読めないわけじゃないんだね?】

ダ・ヴィンチちゃん「もちろん。文字の方はあとでゆっくり解読しないとわからない程の並びなんだけど、それともう一つ見て欲しいモノがあるんだ。」


シュルゥゥ〜〜、クルクルクルクルクルゥゥ〜〜・・・(広げていた巻物を片付けて、次の巻物を広げていくダ・ヴィンチちゃん)
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 23:59:08.74 ID:THgH2uvO0
エインセルの予言・アナザーページ:4つ目、7人の花嫁の姿とした者がハート型の物(純恋愛の宝石)を持ち、そのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男のシーン


ダ・ヴィンチちゃん「この壁画に描かれているハート型の物とそれを手にしている花嫁姿の女性とも言える存在。そしてそのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男の姿。」

ダ・ヴィンチちゃん「さっきも言ったようにこれらの壁画が全て『鏡の氏族』によって描かれた、遙か未来に起こりえるエインセルのもう一つの『予言』だとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「これらに描かれた壁画は正に・・『光の氏族の降臨者』が辿るか、それを辿るべき未来の出来事である可能性が高い。」

ダ・ヴィンチちゃん「それを確証させるモノが7つ存在すると言われている『純恋愛の宝石』と、それらを身に付けている7人の花嫁の存在だ。」

アルトリア「!?。それってまさか・・その『純恋愛の宝石』を持った7人の花嫁というのはバゲ・・・バーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェとコーラルさんにノクナレア・・・」

アルトリア「そしてハート型のくぼみを持つ剣を掲げた一人の男こそが・・・・」


【・・・アルト・オルラント】←
【現実世界から来た、光の氏族の降臨者・・・】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:誰もいない倉庫(透明化&防音対策あり)では・・・


トロォォ〜〜♡(それぞれの妻のオマンコから精液がたれ出ている)

メリュジーヌ、バーゲスト「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アルトの隣同士、裸で寄り添って寝ている

コーラル「スゥ・・スゥ・・・スゥ・・スゥ・・・」アドニスの隣、裸で寄り添って寝ている

アルト「フゥゥ・・・・・」隣で寝ているバーゲストとメリュジーヌを見てて・・

アドニス「フフフッ・・・・・」隣で寝ているコーラルを見てて・・・・


ダヴィンチちゃん(ナレーション)「壁画に描かれているハート型の物が『純恋愛の宝石』であり、剣を持った男がアルトくんだとすれば、壁画に描かれている花嫁というのは・・・・」

ダヴィンチちゃん(ナレーション)「現状のところ判明している人物として・・バーゲスト、メリュジーヌ、ヴァージェ、ノクナレア、コーラルの5人であり、残り二人は未だに候補者は見つかっていない。」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「それにノクナレアとコーラルの2人にはそれぞれアルトとは違う別の旦那さんと結婚していて、これらの事を推測するとすれば・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「『純恋愛の宝石』を持つ花嫁とセットで付いている金の腕輪を持つ旦那さんと結婚する際に行なう儀式を行なう事で・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「アルトたちさえも知らない『純恋愛の宝石』の隠された力が解放されていき、それらの力が、あのハート型のくぼみの剣に関係する何かを集めているんじゃないかと・・・。」

【何かを集めているって・・・?】←
【(『純恋愛の宝石』にそんな力があるのか・・・?)】

ダ・ヴィンチちゃん(ナレーション)「ええ。その何かをというのは現時点では不明だ。単に花嫁や夫から魔力をため込んでいるのか、或いは別の何かなのか・・・。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ところ変わり、ロンディニウム:深夜の大広間では・・・・


ダ・ヴィンチちゃん「とにかく、アルト君と妖精騎士アグラヴェインが持つ3つの力も含めて、彼らの存在はこの異聞世界や『汎人類史』にとっても、世界の神秘的にはあってはならない存在と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君に対しては今のところ、このまま警戒するにあたってはひとまず保留にしておくとして、妖精騎士アグラヴェインは必ずしも倒す必要があるのは確実と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにむしろ、この話をするのにアルトたちが居なかったのが幸いだ。もしこのような話をアルトたちが聞いていれば、必ず何処かで戦線での信頼関係に支障が起きる可能性が高いからね・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「この話の真相がハッキリするまでは、この話の事は私と藤丸くん、そしてアルトリアだけの秘密にして貰えるかな?」


【う、うん・・・わかった・・。】
【(今の状況を考えたら、そうするしかないね・・)】←

アルトリア「・・・・・・・・・・・」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 22:58:55.43 ID:2olsYNRt0
アルトリア「・・・・!。ダ・ヴィンチちゃん、そのエインセルの予言のアナザーページの壁画は全部で4つ、アルトたちの手でウェスバニーで発見され、それをゾックス達の手で持ってきたんですよね?」

アルトリア「壁画にはそれぞれ1つずつのストーリーが描かれてあって、壁画に掘られた文字も含めて、これらが『現実世界』から召喚されたアルトさんと妖精騎士アグラヴェインに伝える為のモノであり・・」

アルトリア「もしこれらの壁画が当時の妖精暦の鏡の氏族の手によって描かれた壁画だとすれば、この壁画の絵の風景からして・・・」


アルトリア「1つ、『6つの氏族とは異なる・・7人目の妖精が存在している』事。2つ、『その妖精が何かに取り憑かれて、その妖精の心に光と闇が生まれた』事。」

アルトリア「3つ、『その妖精が何らかの形で身体が真っ二つに割れてしまい、そこから『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精が2翅ずつ誕生した。』事。」

アルトリア「そして4つ、『『光の氏族の降臨者』である現実世界から召喚されたアルトさんが辿ると思われる未来』と思しき事が描かれており、これら全てが同じウェスバニーの洞窟で発見されたのですが・・」

アルトリア「この4つの壁画の内容からして、私にはどうも物足りないモノがあるとしか思えなくて・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「――――!?」何かに気づく


【『闇の氏族』の方の予言が・・・・】
【妖精騎士アグラヴェインが辿る未来が無い!】←

ダ・ヴィンチちゃん「言われてみれば確かにそうだ。もしこれらが妖精暦の鏡の氏族が描いた予言であり、現実世界から召喚されたそれぞれの氏族の降臨者のために書かれたモノだとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その予言がアルト達の為だけに描かれたモノにしては話のバランスが悪いと言ってもいい。『光の氏族の降臨者』として呼び出されたアルトくんの為の壁画だとしたとしても・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その彼と敵対関係となる『闇の氏族の降臨者』・・妖精騎士アグラヴェインが辿るかもしれない未来が描かれた壁画があってもおかしくはないはずだ。」

アルトリア「はい。最初にアルトさんがウェスバニーで見つけ、アドニスさんとゾックスさんが移送して持ってきた時、アナザーページの壁画の数は全部で4つあったと聞いていましたが・・」

アルトリア「もし仮にウェスバニーの洞窟の壁に描かれた壁画がその『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画も合わせて“5つ”あったとして、アルトさんたちが見つけた壁画が4つしか見つからなかったとしたら・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。今のところ、その事で考えられるとすれば、5つ目のエインセルの予言のアナザーページ・・・“『闇の氏族の降臨者』・妖精騎士アグラヴェインの為の壁画”の存在は・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトたちがウェスバニーで倒した妖精亡主・シモンがまだ健在のウェスバニーで誰かがどのような方法で、妖精亡主に見つからずに壁画の前に向かっていき・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その壁画をどのような方法で破壊したか、或いは・・・その壁画を何処かへ持ち去った可能性があると見て、間違いないと見受けられるわね。」

アルトリア「はい・・・。」


【それで間違いないと思う・・・】
【(もしこのような事が出来る者が妖精國にいるとすれば・・・)】←

アルトリア「・・・・・・・」黙ってカルデアのマスターの事を見ている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アルト夫妻とアドニス夫妻が無人の倉庫内で誰も知られずに性行為をしている裏で、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリア、カルデアのマスターの3人は大広間にて・・・

ダ・ヴィンチちゃんはアルトが持つ『ヒール』の力の副作用と、妖精騎士アグラヴェインが持つスチール(奪取)の力と『誰かに力を付与させる力』の2つの力により、

ブリテン異聞世界である妖精國ブリテンと『汎人類史』の神秘と世界が、その2人の力による干渉によってそれぞれの世界の近郊が崩れかねない事態を招くことを忌諱しており、

その他、ウェスバニーで見つかったエインセルの予言のアナザーページの意味とその中で消えたと思える5つ目とも言える『闇の氏族の降臨者』の未来を描いた壁画の存在を話していき、


ダ・ヴィンチちゃんは、ブリテン異聞世界と汎人類史の両方の神秘と世界の均衡を崩しかねないと思えるアルトと妖精騎士アグラヴェインの存在を忌諱しつつも、

このような上記の話は一旦、ダ・ヴィンチちゃんとアルトリアとカルデアのマスターの3人による秘密として黙秘する事を3人の中で話の内容はこれにて締結するのであった。
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 22:05:06.78 ID:GYQKD+9J0
同じ頃、マンチェスター:アグラヴェイン邸では・・・



カキカキカキカキ、スラスラスラスラ・・・・(何かを描いていく妖精騎士アグラヴェイン)


ベリル「・・・・そうかい。お前さんの古参の部下であったブルーナが死に、モルガンはアルトからの挑発の答えとして、女王軍の援軍の数を2倍の数に増やし・・・」

ベリル「お前さんたち『イレギュラーズ』は女王軍の兵の指揮権をしばらく禁じられ、ウッドワス公からもロンディニウムでの戦いへの参加を断固拒否された。」

ベリル「レオンゴンはウッドワス軍の戦力から外され、お前さんはモルガンから妖精騎士モードレッドと共にウッドワス公軍への介入はするなと言われてしまい・・」

ベリル「んでっ、何もやることがなくなったお前さんは失態続きの責任と反省により、事実上の謹慎ついでにお前さんが領主としているこのマンチェスターで暇を持て余しているって事なんだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええそうよ。それであなたはそんな状況の中でどう動くのかしら?妖精騎士モードレッドが護衛にいるとはいえ、ロンディニウムの戦いにモードレッドは参加させられないわよ?」

ベリル「ああ、わかっているさ。オレからはモルガンに何も言われていないが、これらの状況に関して、オレはオレなりに動いていくさ。」

ベリル「オレにとって、今回の主菜(メイン)は藤丸立香であり、ウッドワスと円卓軍、境界なき勇士団との戦いに興味は―――――」

妖精騎士アグラヴェイン「―――ロンディニウムにぺぺロン伯爵と名乗る人物やボガードがいたとしても?」

ベリル「――!」それに反応する


ベリル「おいおいマジかよ!ロンディニウムにぺぺロンチーノが来てるって言うのか!危なかった・・・危うく、忍び込んで地雷踏むところだった。」

ベリル「恩に着るぜ、アグラヴェイン卿。おかげでオレはペペロンチーノに返り討ちにあって殺されるところだった。今のところはロンディニウムに近寄ることは辞めにしておこう。」

ベリル「なに。この先チャンスはいくらでもあるさ。お前さんが事実上の謹慎中の中で暇を持て余し、その漫画本などの創作活動していくようにな。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・それなら良いわよ・・。」カキカキカキカキ・・・(漫画の絵を描いていく)


コンッ、ノシィィ・・・(ビールの杯を置き、イスから立ち上がるベリル)

ベリル「さてと・・・お前さんの事実上謹慎とブルーナの死への献杯の為に来たが、お前さんのその様子じゃ、お前さんはさっきの事にはどうも気にしていないらしいな。」

ベリル「まぁ、こっちでメシぐらいはご馳走になったんだ。メシの礼として、次会うときはオレの方から奢ってやるからよぉ。」

妖精騎士アグラヴェイン「野営地へ帰るのね。いま私が送ってあげるから、ちょっとそこを動かないでくれないかしら?」カタッ・・(ペンを机に置きながら・・)

ベリル「送るって・・・お前さんがいつもやっているテレポーテーションの力でか?ならありがたくさせてもらうよ。」

ベリル「しかしお前さんが使う『転移』と『転送』の力、オレがいた汎人類史じゃあお目にかかれないシロモノだよなぁ〜。」

ベリル「他に使える者がいたとすれば、それは時代に置いて行かれた『魔女』ぐらいだ。この妖精國ブリテンを支配する妖精妃モルガンのように敬愛に値するように。」

ベリル「妖精どもはモルガンの恐ろしさの本質が分かっていない。心の中じゃ『妖精のクセに魔術を使わないと秘蹟をなせない成り上がり者』と笑っているがな。」

ベリル「オレに言わせりゃ全く逆だ。『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』だよ。親基の鏡といくつもの子鏡を繋いで行なう、次元接続そのものと言える転移(シフト)。」

ベリル「キャメロットの正門に備え付けられた12門の“最果ての槍”。ブリテン島と『歪みの岬』を覆い、並行世界から来た戦士(ヒーロー)たちを逃がさない『塔』。」

ベリル「マーリンを封じた『庭』。3年前のアルトとレディ・スピンネルを石に変えたという『蛇の眼の飾り(ストーン・オブ・アイズ)』。」

ベリル「おまけに、カルデアでも為しえていない、「棺」なしでのレイシフト!まさかあれで『厄災』を大昔にスッ飛ばして、負債を“過去”に押しつけていたとはなぁ!」


ベリル「いや、これもうアイツ一人で充分でしょ!お前さんや異端の亜鈴を持ったイレギュラーズの妖精たちまでいたら過剰戦力ってもんだ!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/01(月) 22:51:44.43 ID:IfAUcaW90
ベリル「だが、お前さんの場合はモルガンが使う魔術とは全く持って次元が違うモノだと言ってもいい。お前さんが使うテレポーテーションや夢の砂の力のようにな。」

ベリル「お前さんが使う『転移』はモルガンの魔術とは違い、お前さんが念じて言葉に出すだけで『合わせ鏡』も使わずに行きたい場所に自由自在に行けちゃうし、」

ベリル「夢の砂で相手を眠らせて、その相手を操って思うように行動させたり・・・念力で色んな物を自由自在に浮かせて猛威を振るわせたりしちゃっているからなぁ。」

ベリル「しかもアレだ。お前さんが『歪みの岬』に行き来してくる度にお前さんの力の種類はドンドン増えていき、その力はどれもオレが知る魔術を遙かに超えるモノ揃いだと言ってもいい。」

ベリル「それにお前さんが『歪みの岬』から帰ってくる度に、新たに生まれた『夢の氏族』の妖精をマンチェスターに連れてきているんじゃ、もはやここマンチェスターは――」

ベリル「――この妖精國で単一国家を成しているエディンバラやグロスターと同じような『国』を作っているように思えるかもなぁ〜?」笑っている

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・あなたがそう評価するのならそれで良いわ。私が作るこの街は完璧といって他ならないわ。」


ベリル「しかしなんだろうな・・・お前さんが持つ数多くの力は、この妖精國でも汎人類史にもまるで存在しないと言っても良いぐらいに凄いんだけど・・・」

ベリル「その力さえあれば、お前さんは妖精妃モルガンを倒し、モルガンに変わって妖精國を支配できるというのに・・なぜお前さんはそうせずに、妖精騎士の業務をいつまで全うするつもりなんだい?」

ベリル「お前さんなら、妖精國全体の妖精たちをまとめ上げ、このブリテンをお前の手で統治が出来る機会が手に入るというのに・・何故お前さんはそれをしないというのかい?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・まだその時ではないのよ。あなたが言う『妖精の上に魔術まで使う反則級の怪物』と称す・・妖精妃モルガンを倒す為には、私の力はまだ足りないのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が思うに・・・この妖精國を2000年もその手で統治し、令呪で妖精たちの魔力を『存在税』として取り上げていると言うのであれば、彼女が持つ魔力量の多さは尋常じゃないと私は思うわ・・。」

ベリル「はぁ?確かにお前さんが言った通り、キャメロットには数多くの妖精から『存在税』として徴収してきた魔力が大海みたいな感じで溜まっていると聞いているのだが・・」

ベリル「3年間の間、休暇がくる度に毎度毎度『歪みの岬』を行き来し、妖精國にも汎人類史にも存在しない色んな力を手にし、色んな『夢の氏族』の妖精たちを連れてきて、

ベリル「それらを自身の領地の住民や兵士にしてしまうというのに、これでもモルガンを倒すにはまだ足りないと言うのかい?ホント、その几帳面な性格をしていて、なんかとても欲張りみたいだよなぁ〜?」

ベリル「いやそれともなんだ・・・お前さんがモルガンを倒すには力も魔力も足りないと言うには、なにかお前さんの中で考える理由があると言うのかい?」

ベリル「お前さんが思うに・・・お前さんの中でモルガンを倒す為の力を手にするには、ある程度の“条件”を満たさなきゃならないというのかい?例えば、あの絵の光景のような・・」

妖精騎士アグラヴェイン「!。―――――」クイッ・・(後ろを振り返る)


ズラァァ〜・・・・(とある壁画が飾られている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・“アレ”は私が3年も昔に描いた壁岩の落書きよ。私がモルガンを倒す力が足りない事とは関係ないわ。」

ベリル「そうかい?オレにとっては、そこの絵とお前さんには何か関係ありそうな気がすると思っているんだけどなぁ〜・・?」

ベリル「聞いたところじゃ、この壁画の絵はロンディニウムにも同じような感じの壁画があるって噂で聞いているのだが、その壁画がなんというか・・・」

ベリル「『光の氏族』と『闇の氏族』の妖精だかなんかと、『純恋愛の宝石』とか何かが描かれた壁画が、あの『影の厄災』で滅びたウェスバニーから持ってきたらしくねぇ・・」

ベリル「しかもその壁画がなんと!あの鏡の氏族長だったエインセルのアナザーページであり、それらを証明する鏡の氏族の紋章とサイン入りだから、それらは事実と言ってもおかしくないんだよなぁ?」

妖精騎士アグラヴェイン「――!。なんですって・・・?」


ベリル「なぁアグラヴェイン卿?ここらで言うのもなんだが、お前さんはアルト・オルラント・・・三澤亮太とはどんな関係なんだい?あいつとはシェフィールドで殺し合ったと聞いているのだけど・・」

ベリル「オレにはお前さんとアルトの関係はただ敵対するだけの関係とはどうも思えねぇんだよなぁ〜・・。お前さんとアルトの奴が活動を開始した時期と比べてみてもなぁ?」

ベリル「それに噂の聞きようじゃ、アルトの奴が元いた世界では並行世界のヒーローたちが架空の物語として語り継がれていて、お前さんもまた、それらの架空の物語を題材にこのような漫画を描いているってなぁ?」

ベリル「ハハハッ、いくらお前さんが他の妖精たちとは偏差値が違いすぎるとはいえ、こんな模倣とは思えないほどの独自の文化をマンチェスターやネオ・ニュー・ダーリントンで発展していちゃあ・・」

ベリル「お前さんがまるで、アルト・オルラントと同じ『別世界から来た降臨者(フォーリナー)』なんじゃないかと思うんだよねぇ〜〜?」ニヤニヤww(怪しく笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」キリキリキリィィ〜〜・・(身体が武者震いしていく)
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 23:42:23.04 ID:9N9w8rDv0
ベリル「なぁ教えてくれよぉアグラヴェイン卿?お前さんは一体、アルト・オルラントとは戦地で殺し合った事とは別に、お前さんとアルトの中でどんな関係だったのかぁ〜?」

ベリル「彼とは家族か?友達か?同じ会社の同僚か?商売敵か?恋人か?・・・・はたまた同じベットの上でアルトの妻と同じような・・妖精と人間との性的な肉体関係なのか・・?」

ベリル「オレに言わせれば、お前さんとアルトの中は後者の関係であって・・・お前さんとアルトの二人、あの妖精妻の3人と同じような形でお互いの生殖器を何度も何度も入れていって―――」

妖精騎士アグラヴェイン「――!?。うるさい!!そんなわけないわ!!さっさと帰れ、ベリル・ガット!!」ギィィィン!(怒鳴り散らしながら)


バシュゥゥ〜ン!パァァァ!!(ベリルの周りに灰色の砂が纏わり付き、真下には魔法陣が展開される)

ベリル「お、おい!?」ザラザラァァ〜〜!!(身体に灰色の砂が纏わり付きながら・・)

キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共にその場からワープして消え去るベリル・ガット)


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(息を整えていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・全く、彼(ベリル・ガット)をここへ連れて来るんじゃなかったわ。あいつ、あと少しで私が彼(アルト)と同じ“『現実世界』から来た人間”だと気づき始めていた・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼は殺しが好きなだけの殺人者と思っていたが・・彼もまた、FGOの2部ストーリーの役目を担う『クリプタ―』の一人なのは間違いない・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼のその知恵でギリシャ異聞帯を担当していたキリシュタリアを騙して致命傷を負わせ、オリュンポスの空想樹も破壊しているのだから、それに関しては侮れないわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「本当ならば今ここで殺しておきたかったのだけど・・彼はあれでもモルガンのマスター・・・いま殺してしまえば、返ってモルガンに怪しまれることになる・・」

妖精騎士アグラヴェイン「とりあえず彼には野営地への転移と同時に『忘却』の力を施し、さっきまでの話を忘れさせて送り返したのだが、うまくいっていれば良いのだが・・・」心配そうにしている


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」ジィィ〜・・(壁画の絵を見ていく)

妖精騎士アグラヴェイン「(私に纏わり付いていた■■■■■■をウェスバニーで始末した際に見つけた・・“エインセルの予言のアナザーページ”・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(これに描かれているこの風景・・・間違いなくこれは私のあの『力』を発動している風景に似ているわ。特に壁画の中央に描かれている人物が・・・)」ジィィ〜・・(絵のある部分を見てて・・)

妖精騎士アグラヴェイン「(いったい・・・妖精騎士モードレッドが生まれたというウェスバニーにあったこの絵はいったい何だというのかしら?私とどう関係しているのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(そしていったい誰が・・何処の妖精が描いた壁画だというのかしら?いったい何処の『鏡の氏族』の妖精が・・この私が『闇の氏族の降臨者』だと気づいて描いたのかしら・・?)」


妖精騎士アグラヴェイン「・・まぁ良いわ。どのみちこれらがエインセルの予言のアナザーページと言うのなれば、私と亮太くんがこの妖精國に召喚される事を鏡の氏族の妖精たちは知っていたと言う事になるわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士モードレッドは『鏡の氏族』には関わるなと言っていたが、このような予言を残すと言うのであれば、『鏡の氏族』の妖精たちはそれ程の有能な能力を持っていたと言う事になるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン「6年前・・・オーロラがメリュジーヌを使って氏族たちを丸ごと抹殺させた理由が付くわね?“未来を見通す力”さえあれば、他の誰よりも先のことを出来るのだからね。」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁどっちにしても、これらの壁画の絵の風景が『闇の氏族』と『光の氏族』の行く末を描いているとしたら、それらが成される未来は2つに1つ・・・」


スルゥゥ〜〜・・・(壁画にそっと手を触れていく妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「私が成す『闇の氏族』の未来か、亮太くんが成す『光の氏族』の未来か・・・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダ・ヴィンチちゃんたちがロンディニウムで光と闇の氏族に関する壁画とアルトと妖精騎士アグラヴェインの2人の力に対する危機感を話し合っている頃・・・

妖精騎士アグラヴェインが統治するマンチェスターでは、妖精騎士アグラヴェインとベリル・ガットがとある事情のことでブルーナへの献杯ついでに会話しており、

ベリルが妖精騎士アグラヴェインに対してからかっている事に彼女は嫌気がさし、ベリルの記憶を妖精騎士アグラヴェインの持つ力で消しつつ、テレポーテーションの力で強制帰還させていき・・


妖精騎士アグラヴェインがいるある部屋に飾られた・・『光の氏族』と『闇の氏族』に関係していると言われる壁画に描かれた風景を観察しつつ、

妖精騎士アグラヴェインはその壁画の内容に興味を持ちつつ、壁画に描かれている未来の行く末への期待を寄せていたのであった・・。
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 07:54:09.87 ID:UX4AwbzQ0
第42節:ロンディニウム爆裂防衛大作戦!
――――――――――――――――――――――――
夜明け前・・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・・


パーシヴァル「――それでは行ってまいります。アルトさん、イズさん、それに皆さま方・・・どうか健闘を祈ります。」

アルト「ああ、パーシヴァルたちもな。次に会うときは共に戦場でウッドワスを倒す為にな?」

メリュジーヌ「ええ。必ず追いついてくるから、この戦い・・・みんな生きて勝利しようね!」

アルト「ああ!」頷く


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・(パーシヴァルと強襲部隊がロンディニウムから出立していく)

ズゴォォ〜〜・・ビュゥゥ〜〜ン!(クロコダイオーが飛電或人たちを乗せて出立していく)



アルト、イズ、武蔵、ハルキ「――――――――――」手を振ってお見送りをしていく

イズ「―――さて、アルトさん。この兵器を作った事にあたり、急いでこれらを夜明け前に設置する必要があります。手伝って貰いませんでしょうか?」

イズ「事は一刻を称します。あなた様がこれらを作りたいと望んだ以上、これらの配置のあなたの手で行なうのは必然事項かと・・・」

アルト「ああそのつもりだ。すぐにでも事を進める必要があるからな。牙の氏族は戦の支度が早いと言われている以上はな。」

ハルキ「はい。・・・でも、本当にこれらの兵器でウッドワスの軍勢を倒す事が出来るのでしょうか?万が一、これらが味方にも当たるようなことがあったらと思うと・・」

イズ「その事態が起こらぬよう、こうして昨日から多忙の中で準備を進めてきたのですので。では、皆さま方もお願いします。」ジャキンッ。(スコップを用意する)

海東大樹「そうだね。それじゃあ、さっさとやることはやっていきますか。」カチャ、シュッ!(腰のバックルからカードを2枚取り出す)

アルト「ああ。―――ヒール(身体強化)!」キィィン!(自身の身体を強化する)


タッ、タッ、タッ、タッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ、サッ。(何かの兵器を地面に植えていくアルトたち)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの出来事から一夜明け、まだ夜空が少し輝く、ウッドワス軍との決戦の日となる夜明けの前・・・

パーシヴァルたち率いる『円卓軍』強襲部隊は予定通りにロンディニウムから出立し、強襲部隊に加わったヒーローたちもまた、ゾックスが操るクロコダイオーに乗って出立した。

そしてそれらの部隊が出立するのを見届けたアルトたちは、イズに渡されたスコップを片手に作業を開始していき、

ロンディニウムの周辺近くの平原に数多くの“とある兵器”を地面に埋め、ウッドワス軍との決戦に備えて事を進めていくのであった・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌朝・・・ロンディニウム:大広間にて・・・


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・・(多くの兵士たちが広場で食事をしている)


ハベトロット「へえ。兵士たちが揃って広場で食事とは、いかにも合戦前って感じじゃんか。藤丸たちも揃っているし。出番、まだ先じゃなかったっけ?」

月読調「うん。そうなんだけど、わたしたちだけ来賓室で休んでいるのもどうかなと思って。」

月読調「夜明け前、アルトさんたちがパーシヴァルたちを見送った後に何か穴掘りの作業をしていましたので、その人たちを優先して休ませようかなって。」

立花響「そうそう。あっ、ハベニャンもこのジャムパン食べる?このジャムパン、なかなか甘くて美味しいよ?」

ハベトロット「んー、何か胸焼けがするからいいや。セツノ、そのジャムパン貰ってきたら?もっと食べて合戦に備えて体力を付けないとね?」

セツノ「うん。ありがとうハベニャン。」タッタッタッ・・・(ジャムパンを取りに行く)


【元気そうだね。セツノたちも、ハベニャンも・・】
【そういえば・・・・オベロンは?】←
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 09:19:30.27 ID:UX4AwbzQ0
ハベトロット「あっ、なんか1人足りないと思ったらオベロンか。ちょっとそこのめちゃくちゃ眠そな顔をしている村正。オベロンはどうしたんだ?」

千子村正「ん?・・・・・ああ、オベロンか。そういや見えねえな?昨夜から慣れねえ野暮用で工房にいたからな・・・・」

千子村正「でもまあ、オベロンが飛び回ってるのはいつもの事だ。ロンディニウムにゃあ女っ気がねぇからなぁ。」

千子村正「あいつの事だ。こっそり他の街にでも出向いて、あいつが抱えている借金を肩代わりできる鴨を探し回っているんじゃないのか?」

アルトリア「・・・・うーん。だらしのない村正じゃあるまいし、そんなコトはない、と言えないのが辛いところだね・・・・」困り顔


オベロン「うーん。確かに僕が抱えている借金の事も気にしているけどそうじゃない。僕が気にしているのは未だに行方が分からない響たちの仲間の事なんだが・・・」

ハベトロット「なんだ、オベロンいるじゃん。ちゃーす!」あいさつをする

セツノ「おはよう、オベロン。」

オベロン「はい、みんなおはよう。ハベトロットとセツノは純粋でたいへん結構。そこのふたりみたいに、ことあるごとに他人の借金事情を話題にするオトナにならないようにね。」

千子村正「そりゃ悪かったな。お前さんも普段の行いには気をつけてな。」

オベロン「僕はいいのさ、もともと演劇で有名になった妖精だからね。老若男女、物語を愛する人々に夢を売るのが仕事なんだ。そうだろ、藤丸立香?」


【まあ、そうかも】
【物語を愛する人々って、たとえば?】
【それよりも響たちの仲間の事って?】←

オベロン「あっ、そっちの話ね・・。僕もブランカや知人の妖精たちに話を聞いて細かいところまで探しているのだけど・・・」

オベロン「イレギュラーズの誰かに囚われているマシュやヴァージェはともかく、介人たち『ゼンカイジャー』の仲間である『マジーヌ』と『ブルーン』。響ちゃんたちの仲間である『風鳴翼』。」

オベロン「彼らもまた、『秘密の予言の子』や『絶唱の予言の子』と呼ばれているのだけど、彼女たちがこの妖精國の何処かに迷い込んでいる情報が未だに見つからないんだ・・・」

オベロン「それに今は女王軍との戦争中であって、探したくても他の事で手一杯になる事が多いからね・・本当に残念なことなんだけどね・・・」

立花響「・・・・・・・・・・」心配している

オベロン「あっ、でも気にしないでくれ!ウッドワス軍との決着が付けば、僕の方も視野を広げて翼たちの事を探してあげるからさ。」

オベロン「響ちゃんたちや介人くんたちが、翼やマジーヌたちと再会する展開は必ず訪れる。それこそ君たちの物語だからね?」

立花響「・・・うん、どうかよろしくお願いいたします。オベロンさん。」

アルトリア「・・・響ちゃん・・・」


【(心配する気持ちはこっちも分かるよ・・)】
【(マシュ、いったい何処に囚われているんだ・・・)】←
――――――――――――――――――――――――――――――

藤丸立香(男)が心配している人物(マシュ)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/must-ard/20210722/20210722153001.jpg
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 23:01:26.64 ID:UX4AwbzQ0
それから数時間が経過し、お昼頃のロンディニウム:大広間では・・・


ぺぺロン伯爵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

トリスタン、海東大樹、武蔵「・・・・・・・・」ある兵士の様子を見て・・

アルト「トリガー鉄砲部隊、並べ〜〜!!」号令を出す


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・・・(火縄銃を持った妖精と人間の兵士が軍列を並んでいく)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「・・・・・・・・・・・」列に並んでいく

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(前列が火縄銃を構える素振りを見せる)

アルト「・・・よし。休め!」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――――。」ガチャッ、ガチャッ!(構えるのをやめ、休む体勢になる)


【オオ〜〜・・・・】
【(まるで本物の鉄砲隊だ・・・)】←

ぺぺロン伯爵「フッ、上出来じゃない。これである程度の火縄銃の基礎銃撃を部隊のみんなはマスターしたって訳ね。これで何時でも敵軍の銃撃が出来るわ。」

ぺぺロン伯爵「それにアルト君の号令も良かったわ。境界なき勇士団のリーダーを務めるだけあって、指揮官能力も有りなのは間違いないわ!」

アルト「いやそれ程でもなんというか・・・。まあこれで火縄銃を扱える部隊の指揮と練度は出来たって感じなのだが・・・」

アルト「火縄銃は大きな音がし、尚且つウッドワス軍との決戦の要として使いたい故に、実際、実弾での銃撃訓練は差し控えていると聞いていたのだが・・」

アルトリア「ええ、確かにそのように見えますね。このような鉛の弾やそれを放つ鉄の武器は、この妖精國に存在する妖精たちや人間たちにとって、初めてお目に掛かるモノですからね・・・」

アルトリア「それに彼らは皆、ぺぺロン伯爵やボガードの指導の下で火縄銃の扱い方や銃撃する体勢の訓練はしてましたが、ほら・・・」ある兵士たちの様子を見てて・・・


トリガー鉄砲部隊の妖精兵「(・・・この鉄の武器、本当に使えるのかな・・?この武器は弓矢と同じように遠くから攻撃できるって聞いているのだけど・・・)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の人間兵「(正直、ちゃんと出来るか不安だな・・。ちゃんと練習はしてあるのだけど、大丈夫なのかなぁ〜・・?)」緊張している

トリガー鉄砲部隊の兵士たち「・・・・・・・・・・」不安そうに緊張している


アルトリア「・・このように実際に火縄銃の引き金を引く練度の不足と実際の銃撃というモノを私も含めてほとんどが本物を見ていないのですから、」

アルトリア「鉄砲隊の皆さんの中には未だに火縄銃が自身にとって信用しえるモノであるかに疑問視する者もまだまだ多いかと・・・」

アルト「ああ。だが状況が状況だからな・・・最悪の場合、ぶっつけ本番で銃撃をしていく事になるのは確実だもんな‥‥。」

ぺぺロン伯爵「ええそうね‥。突貫での訓練は昨日と一昨日でやってはいるのだけど、兵たちの知識の吸収力については人それぞれだからね‥。」

ぺぺロン伯爵「でもそれでも尚、鉄砲部隊たちやここに残っている兵士たちはウッドワス軍との戦いに挑まなきゃならないのは確かなのよ。なんたって・・・」


【そろそろお昼頃だから・・・】
【あと半日で戦闘開始って事だよね?】←
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 07:05:14.54 ID:4whgJiav0
ぺぺロン伯爵「そういう事になるわね。パーちゃんたちやゾックスちゃんたちは河から上がった頃かしらね?」

ぺぺロン伯爵「ウッドワスに悟られないよう、城壁にさっきの鉄砲隊の一部を含めた兵士を配備して守る気満々の素振りを見せてはいるけど・・・」

ぺぺロン伯爵「今は遊撃隊を出しちゃってるから、ロンディニウムを守りきれるほどの兵力はないわ。なんとか夕方まで、この睨み合いが続いていればいいんだけど。」

アルトリア「ええ。ボガードさんが言うに‥ウッドワスは『牙の氏族』の長。長という立場上、慎重で、計算高い人物と聞きます。」

アルトリア「ソールズベリーの住民やソールズベリーに避難していたノリッジの難民たち、ノリッジの志願兵。それに火薬と鉄砲の存在・・・」

アルトリア「いずれにしてもこちらの兵力、戦力が大幅に増している事はウッドワスの耳にも知らずに伝わっているのかもしれませんし、」

アルトリア「とりあえず言える事があるとしては、よほどの事がないかぎり、今の兵力で城攻めはしてこな―――――」


タタタタタァァーー!(見張りの兵士の1人が急いで走ってきて・・・)


ロンディニウム・見張り兵士「―――まずい。来やがった・・・・・・来やがった!敵襲、敵襲―――!ウッドワスの本陣がこっちに向かってくる!」

ロンディニウム・見張り兵士「どうなってんだ、アイツら正気か!?中隊ふたつ程度じゃロンディニウムは落ちないって、もう分かっていただろうに・・・!」

ロンディニウム・見張り兵士「まるで4日前に起きた・・・女王騎士ラッシュブルによる一点収束総攻撃みたいじゃないか!」驚愕している


アルトリアたち「―――――!?」驚いている

アルトとジョルニたち「―――――!?」驚いている

立花響たち「―――――!?」驚いている

【よほどの事があった・・・・!】
【アルトリア、オベロン、トリスタン!】←


オベロン「分かってる、すぐに僕らも出よう!今の状態じゃ籠城は難しい!それに弓兵の矢は昨日でとっくにそこが見えてる!一時間もすれば弾なしになるぞ!」

オベロン「オーラリア小隊は正面から、ランドン小隊は東門から急いで出撃してくれ!アルト、それに伯爵、志願兵たちと鉄砲隊の指揮は頼めるかい!?」

アルト「ああ。言った側からぶっつけ本番だが、城壁からの銃撃と遠距離からの攻撃は任せてくれ!」

ぺぺロン伯爵「ええ。こっちは西門から志願兵たちと一緒に出てウッドワス本陣の右翼にぶつけるわ。」

ぺぺロン伯爵「ほとんど返り討ちでしょうけど。その分、正面と左翼は楽になるはず。オーラリアとランドンで時間を稼げば、その間に――」

アルトリア「別働隊のパーシヴァルが、ウッドワスの背後に追いつく、ですね!」

オベロン「そうだ。ウッドワスが勝ちを焦って攻め込んできたのなら、何とか防衛しきるまで!ヤツらを城に入れなければ僕らの勝ち、西門を押しきられたら僕らの負けだ!」

オベロン「響たちはぺぺロン伯爵と志願兵たちの援護、ジョルニたちはアルトと鉄砲隊のサポート、アルトリアと藤丸はオーラリア小隊の援護・・・いや、」

オベロン「ここにいる君たちみんなが『円卓軍』の主戦力として、ロンディニウムを守ってくれ!!」


【・・・行ってくる!】
【城内は頼んだよ、オベロン!】←
―――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスとの決戦まであと半日が過ぎた頃、アルトたちは妖精國で初めて配備された火縄銃による鉄砲隊『トリガー鉄砲部隊』の最終調整を為ていた頃・・・

見張りの兵士から想定より早くウッドワス軍がロンディニウムへ攻めてきたという話を聞き、アルトリアたちはそれに関して戦慄し、

遊撃隊として向かい、ロンディニウムにパーシヴァルたちが不在の中でアルトリアたちはウッドワス軍への防衛戦に向かおうとするが・・・‥
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/04(木) 23:42:02.64 ID:4whgJiav0
タタタタタァァーー!(イズが駆けつける)


イズ「お待ちください、皆さま!いま城の外に出てはなりません!あなた方らが出撃するにはまだ早すぎます!」

オベロン「!?。何を言っているんだ!今、ロンディニウムにウッドワスの本陣が攻め込んできてて、パーシヴァルたちが今この場にいない以上・・・」

イズ「だからこそ、今ここでロンディニウムの外へ出ますと、“例の兵器”の巻き添えになる事を私は警告したのです。」

アルト「!」

【巻き添えって・・・】
【いったい何の巻き添えに―――】←


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(大きな爆発音が外から聞こえる)


アルトリアたち「――――――!?」その爆発音を聞いて

アルト、海東大樹、ぺぺロン伯爵、イズ「――!」その爆発音を聞いて

【今の爆発音は!?】


ぺぺロン伯爵「‥どうやら、ウッドワスの兵たちは踏んじゃったようね?夜明け前にアルトたちが設置した“アレ”がね。」

ぺぺロン伯爵「ハハハッ、ウッドワスたちがいま攻め込んできたって聞いて一瞬忘れていたわ・・・あのままロンディニウムへ飛び出していたら、本当に巻き添えを食らっていたわ、私たち。」

アルト「ああ。万が一の保険として設置はしていたが、まさか本来の役割を果たすことになったとはな・・・」

アドニス「うん・・・‥」

アルトリア「!?。どういう事なのですが・・・アルトさん、ぺぺロン伯爵、あなたたちはいったい何を仕掛けたのですか?」

アルト「ああ、それはなあ・・・何というか・・・・」

イズ「アルト・オルラント様、アルトリアさん。今はロンディニウムの防衛に対し、事は一刻の猶予がありません。後で城壁にて説明しますから、皆さまは出撃の準備を!」

【わ、わかった・・・】
【納得いかないけど、今はロンディニウムを守らないと!】←


タタタタタァァーー!(城壁に向かって行くアルトたちとアルトリアたち)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
話は少し遡り、少し前のロンディニウム周辺:平原にて・・・



ダッダッダッダッダッダッ・・・・・・(ロンディニウムの周辺に自軍の部隊を展開していくウッドワス軍)


ウッドワス軍・伝令兵「ロンディニウム正面に布陣、完了いたしました!いつでも突撃は可能です!」

ウッドワス軍・伝令兵「円卓軍、ロンディニウム正面北門、左右の東・西門より200兵規模の部隊を展開、本陣からの強襲に備えて防御を固める構えです!」

ウッドワス「報告ご苦労。人間の兵士にしては良い面構えだ。だが兵たちには既に布陣を展開次第、突撃を開始しろと私が命令してあるがな。」


ウッドワス「お前はどう見る?同じ人間として意見を述べるがいい。ヤツらは今まで通り、小競り合いをしてから城に逃げこむように見えるか?」

ウッドワス軍・伝令兵「それは・・・いえ。うまく言えないのですが、連中は本気というか・・・撤退の意思がないように感じられます。」

ウッドワス軍・伝令兵「なんとしてでもここでウッドワス様を押しとどめようと、とにかく防御の態勢をしているように見えますが・・・」

ウッドワス「――!クッフフフフフフ、フハハハハハハハ!!」笑い叫ぶ

ウッドワス軍・伝令兵「ウッドワス様・・・いかがなモノで?」笑っているウッドワスを見てて‥
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:42:34.25 ID:gku9pAXt0
ウッドワス「はははははははは!そうだ、その通りだ、まさしく時間稼ぎだとも!お前はこの戦い、あちらがロンディニウムへ進撃している時に、向こうからあの者たちの姿が出た者はいたか?」

ウッドワス「円卓軍のパーシヴァル。裏切り者のバーゲストとメリュジーヌ。弱き者を守る事しかしない異界の戦士たちの姿を人間であるお前は見たか?」

ウッドワス軍・伝令兵「い、いえ・・・どの部隊の布陣展開時にはそのような報告は聞いてもいないし、目撃した情報もないかと・・・!。もしやそれって・・・」

ウッドワス「その通りだ!パーシヴァルもバーゲストの姿がないし、ロンディニウムの空の上からあのメリュジーヌの姿も見当たらない。つまりヤツらは自軍が動かしている別働隊の一部として出立している。」

ウッドワス「別働隊による襲撃など百も承知!私がヤツであればそうするからな。だが一日遅かった。」

ウッドワス「ヤツらは今頃、もぬけのカラになった我らの野営地で顔面蒼白だ!――それにこちらに急いで戻ろうとしたところで、女王陛下からの援軍と鉢合わせ。」

ウッドワス「よしんば援軍を振り切ったところで、私の本陣と陛下の軍とで挟み撃ち。異界から来た戦士(ヒーロー)たちが乗ってるという船には、例の“秘密兵器”を1騎、迎撃に向かわせている。」

ウッドワス「お前には分かるか、この状況を?もうどうであれヤツらはロンディニウムに戻る事は叶わぬ。であれば―――」

ウッドワス「主戦力のいない円卓軍や境界なき勇士団などガラス細工だ。正面からたたき割ってくれよう。これはその為の進軍だ。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「『牙の氏族』とは、生まれた時から持つ強靱な牙と爪‥それに普通の人間を遙かに超える反射神経や運動能力を持ち、モース特有の呪いに耐性があると聞いています。」

イズ(ナレーション)「彼らのその獣のような瞬発力と速さ・怪力を持っている事から、戦場での野戦に特化しているのは間違いないでしょう‥。」

イズ(ナレーション)「それと比べまして、こちらは本来の主戦力を別働隊に回しており、多勢に無勢な上に戦闘経験が浅い者ばかり。例えるとすれば‥彼らは“集団暴力に弱い”事です。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オォォォォ―――――!!(ウッドワス軍の兵たちが一斉にロンディニウムへ突撃していく)


ウッドワス「さあ、部隊をもっと進めるぞ!ヤツらが防御の陣を張ろうが関係ない!正門以外の城壁が手薄になるまで攻め続けろ!手薄になり次第、偵察部隊から身の軽い者を侵入させろ!」

ウッドワス「非武装であろうと容赦はいらん。女子供も同様だ。そこにいる者たちは2000年もの間ブリテンを護り続けた女王陛下に反抗し、『予言の子』や円卓軍、境界なき勇士団に縋った愚か者。故に‥・」

ウッドワス「ロンディニウムに住む者はみな罪人だ!皆殺しにしろ!1人たりとも逃がすなよ!」

ウッドワス軍・兵士たち「オォォォーーーーーー!!」ドドドドォォォーーーー!!(突撃していく)


ドドドドドォォォーーーーー!!(第一陣に続いて、第二陣のウッドワス軍・兵士たちが攻め込んでいく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
イズ(ナレーション)「しかし我々はウッドワス軍とは違い、こちらは武力の他に昨日まで得てきた知恵を武器として使うことが出来ます。」

イズ(ナレーション)「ウッドワス率いる軍隊が勝ち急ぎに正面から攻め込んで押し切ろうとするのであれば・・・彼らにはこういうのが適用かと。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スタスタスタッ、カチッ!カチカチッ!(ウッドワス軍・兵士たちが地面に設置した“例の兵器”を踏みぬく)


牙の氏族の兵士「んっ?なんだ―――」ピタッ‥(踏みとどまる)

ウッドワス軍・兵士たち「???」足下を確認しだす


バァァァン!ドゴォォォーーーン!!(突如としてウッドワス軍・兵士たちが踏んだ地面が大爆発を起こす)


ウッドワス軍・妖精兵1「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵2「ギャァァァ〜〜!?」バァァァ〜〜ン!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス「―――――!?」その光景を目の辺りにして――


ドゴォォォォーーーーン!!ドカァァァァーーーン!!(次々と牙の氏族のウッドワス軍・兵士たちが爆発に巻き込まれていく)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:25:07.78 ID:RRK0O+Nb0
ウッドワス軍・妖精兵1「な、なんだ!?地面が・・・地面が爆発したぞ!?突撃しただけなのに地面が爆発したぞ!?」驚愕している

ウッドワス軍・妖精兵2「と、止まれ!止まるんだ!このまま進んだら巻き添えだ!地面の爆発に巻き込まれるぞ!」ガタガタガタガタ!!(震え上がる)

ウッドワス軍・妖精兵たち「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」ピタピタッ‥(立ち止まっていく)


ヒュンッ、ヒュンヒュンヒュンッ!(ロンディニウムの城壁から何かがウッドワス軍に向かって投げ込まれていく)

ゴトゴトンッ、シュウゥゥゥ〜〜・・・・(投げ込まれたモノが導火線をそって燃えていき・・・)



ドガァァーーン!ドカドカドカァァァーーーン!(投げ込まれたモノが大爆発を起こす!)

ウッドワス軍・妖精兵たち「ぐわぁぁぁ〜〜!!ギャァァァ〜〜〜!?」ドカァァーーン!!(身体が吹き飛ぶ)

ウッドワス軍・妖精兵たち「うっ、うわぁぁぁぁ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が吹き飛ぶ)


ウッドワス「――!?。な、なんだ!?いったい何が起こっているんだ!?」驚愕している

ウッドワス「爆発・・・兵が突撃した途端に地面が爆発したと思ったら、今度はロンディニウムの城壁から何かが投げ込まれて・・・」


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に“例の武器”が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その“例の武器”に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ドゴォォォーーーン!!ドカァァァーーン!!(ウッドワス軍がロンディニウムの城壁から投げ込まれた爆弾の餌食となっていく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:正門前の城壁にて‥‥


ダダダダダダァァァーー―!(トリガー鉄砲部隊が所定の位置に展開していく)


【す、凄い・・・‥】
【こんな仕掛けを用意していたというのか・・・】←

イズ「はい。夜明け前、アルト様たちと共にあそこの平地に『地雷』を設置し、万が一、ウッドワス軍が先走りにロンディニウムへ突撃して来た時に備えておきました。」

イズ「アルトリアさんが前言ったように・・よほどのことが無く予定通りに夕方頃に軍を進軍させる際、設置していた地雷を廃棄するように爆発させ、ウッドワス軍を驚かせて引きつける予定でしたが‥」

イズ「先ほどのようにウッドワス軍は勝ちに焦って進軍し、正面から突撃して事で彼らは文字通りに地雷を踏み、このような爆発に巻き込まれたのですから。」


イズ「殺気も心も無く、本来この妖精國には概念さえも存在しないはずの爆弾類を、アドニス様の力で製造・増産し、それらを仕掛けて罠を張っていき‥」

イズ「そして城壁からアルト様のご要望で国産生産された火薬で製造された爆弾を投下し、それによる爆発で敵軍の攻撃しつつ、こちらへの進軍を止めていきます。」

イズ「この城壁から投下される爆弾は主にグレネード発射による攻撃と同じであり、これらの攻撃は“点”ではなく“面”による攻撃・・・」

イズ「いくら野戦に特化した種族である牙の氏族や戦に手練れある女王軍の正規軍であれど、爆破攻撃による面攻撃には避けきれる訳がなく、その攻撃に耐えられるかどうかの話です。」

イズ「そしてその爆発をどうにか耐えしのぐか、爆発をどうにか避けてロンディニウムへ進軍したとしても、そこに待っているモノというのは・・・」


ドンドンドォォォーーン!ダダダダダダァァァーー!(爆煙を乗り越えて突撃を続けるウッドワス軍・兵士たち)
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 00:00:33.43 ID:92GEqVHE0
騎士ダンタ―「クソ〜!怯むなぁ〜!このような爆発で怖じ気づく牙の氏族じゃねえだろ、さっさと進んだバカが!!」

騎士ダンタ―「こんな爆撃など、3年前にあった裏切り者のメリュジーヌの爆撃より差ほど弱い。こんなモノ、シェフィールドで見た大砲による攻撃ぐらいだ!」

騎士ダンタ―「城壁から投げてくるモノは爆発する前に避けて進め!何でも良いから城門に向かって行くんだ!」

ウッドワス本隊・兵士たち「オ、オオォォォ〜〜〜〜!!」雄叫びをあげていく


ダダダダダァァーー―!ドンドンドカドカァァーーーン!タタタタタァァーー!(どうにか爆発を避けながら進軍していく)


騎士ダンタ―「(くそ〜!パーシヴァルらがいないロンディニウムをさっさと制圧し、ラッシュブルの仇を討とうとしていたのに、こんな爆発の中を突き進んでいく事になるなんて・・・)」

騎士ダンタ―「(だがいくら相手があの円卓軍とて、所詮は一般の人間と妖精たちの寄せ集めに過ぎず、しかも兵力は手薄であるのは聞いての上だ。)」

騎士ダンタ―「(こんな爆発など避けつつ、城壁のヤツらを片付ければ爆撃は止まる。そうすれば戦況はこちらの有利に戻るからなぁ!)」

騎士ダンタ―「(だが念には念を入れ、我が配下の奏霊を展開し、城壁の襲撃に備えねば‥!)」


ガシャッ、ギュォォォ〜ン!(ハルバードを振り、奏霊召喚を行なう)

キュィィ〜ン!ヒュゥゥ〜〜!(奏霊ゴーストラッパー2体が出現する)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パーシヴァルと円卓軍の主力部隊が別働隊として出立している事を感づき、先手をとってロンディニウムへ襲撃していくウッドワス率いるウッドワス軍。

しかしそこで待っていたのは、アルトたちが夜明け前に設置していた地雷による不意打ちとロンディニウムの城壁から投下されていく爆弾による面攻撃であり・・・

地雷による爆発で怯んだところを城壁からの攻撃によってウッドワス軍の兵士たちがそれらの爆発によって混乱し、瞬く間にウッドワスの本陣の陣形が崩れていく中、

騎士ダンタ―率いる第二陣の兵たちは、城壁から投下されていく爆弾の威力と飛距離を読んでその攻撃から避けつつ進軍を続けていき、

騎士ダンタ―自身は自身の力による奏霊召喚で奏霊(ゴーストラッパー)2体を引き連れ、いっこくも早い城壁からの爆弾投下を止めるために突撃していくのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルト「第一列、構え!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!!」ガチャッ、ガチャッ!(火縄銃を構えていく)


ダダダダダダァァァーー!(爆煙から騎士ダンタ―たちの足音が聞こえてくる)


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」グググゥゥ〜‥(緊張しつつ前の標準を狙っていく)

アルト「まだだ。まだ・・・煙で見えなくても前を狙って構えるんだ。」

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」ガシッ。(火縄銃をしっかりと構えていく)

アルト「・・・・・・‥」前の方を狙ってみていき・・・


タタタタタァァーー、ゴァァァン!(煙から騎士ダンタ―たちが出てくる)

アルト「今だ!放てぇぇ〜!!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――――!!」カチカチッ!(一斉に引き金を引いていく)


パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(一斉に火縄銃の弾が発射される)


ウッドワス本隊・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれる)

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!?」驚愕する

騎士ダンタ―「な、なな何だとぉぉ!?」ビクビクッ!(驚愕している)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:02:31.14 ID:92GEqVHE0
パンパンパンパン!バキュゥゥーーン!!(東門の鉄砲隊の火縄銃も発砲していく)


ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

円卓軍・兵士たち「――――!?」驚愕していく

ぺぺロン伯爵「――よし。トリスタン、迎撃お願い!」

トリスタン「はい。ハァァァーー!」ポロロォォン!

後方のウッドワス軍・兵士たち「うがぁぁぁ〜〜!?」ガシュガシュガシュン!(妖弦で斬られる)


ディエンド「撃てぇぇ!」号令をあげる

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

ディエンド「フンッ!」ババババァァーーン!(大量のエネルギー弾を発射する)

ウッドワス軍・兵士たち「うぎゃぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

騎士ダンター「――!?(な、なんなんだ!?人間たちが変なモノを構えてたと思ったら、牙の氏族が一瞬でハチの巣に・・・・)」驚愕している

後方のウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」困惑している

騎士ダンター「(兵たちがさっきの攻撃で困惑している・・・いったいなんなんだ!あの牙の氏族の身体を貫通させる攻撃が円卓軍にあったというのか!?)」

騎士ダンター「(それにあの音が鳴る前、目の前にいた奴が号令をあげていたが、まさかヤツが境界なき勇士団のアルトというのか!)」


トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」サササァァァ〜〜‥(落ち着いて鉛の弾と火薬を入れていく)

ダ・ヴィンチちゃん「焦らないで。焦らずに火薬の分量を入れ、弾を入れ、導火線に火を入れて!」指導していく

トリガー鉄砲部隊の兵たち「――――――――」コクッ、サササァァ〜‥(頷きつつ、火縄銃のリロードに専念する)

騎士ダンター「!。(何かをしている。また殺気の攻撃をしようとしているのか!そうはさせない!)」


タタタタタァァーー!(このまま進撃する騎士ダンター)

騎士ダンター「えぇぇ〜い!いったい我が兵に何をした!アルト・オルラントぉぉぉ〜〜!!」ダダダダァァァーー!(ハルバードを振り上げながら)

ゴーストラッパー2体「―――――!!」突撃してくる

ダ・ヴィンチちゃん「!?。武蔵!アルトリア!お願い!!」号令を出す


アルトリア「は、はい!――セクエンス!」キュィィーン、ギュゥゥーン!(光輪の刃を放つ)

武蔵「そりゃぁぁぁ!!」ギュゥゥン、ジャキィィン!(斬撃波を放つ)

ゴーストラッパー2体「―――――!?」ジャキジャキン!シュゥゥ〜‥(切り裂かれ、消滅する)

騎士ダンター「グッ、グゥゥゥ〜!?」ググッ、ジャキジャキィィン!(斬撃波に斬られるも耐え凌ぐ)

武蔵「切り返せるか!」ジャキジャキジャキンッ!(連続斬り)

騎士ダンター「ヌガァァ〜〜!?」ジャキジャキン!ガシュゥゥン!(切り裂かれる)


アルト「よし、第二射!撃てぇぇー!」号令を出す

トリガー鉄砲部隊の兵たち「―――!!」パンパンパンパン!(発砲していく)

武蔵「おっと!」シュッ、バサッ!(即座にうつ伏せになる)

後方のウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バキュバキューーン!!(撃たれていく)
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:34:16.14 ID:92GEqVHE0
円卓軍・兵士「な、なんて威力なんだ・・・。城壁からの爆弾投下に鉄砲隊が放つ銃という武器による攻撃・・・これらの攻撃であのウッドワス軍の軍勢を瞬く間に‥」

トリガー鉄砲部隊・兵士「ああ・・・アレを撃ったオレも驚いたさ‥。まさかこの小さい筒状の鉄の武器にこんな力があったなんて‥・それに城壁からの爆弾だって・・・」

円卓軍・兵士「ああ・・・ノリッジの伯爵が妖精たちを使ってたくさん作っているとは聞いていたが、こんな恐ろしいモノを作っていたというのか・・・」気が引いている

トリガー鉄砲部隊・兵士「お、おう・・・・‥」気が引いている


ポワワワァァ〜‥(ある事を思い出していく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2日前・・・ロンディニウム:火薬を作っている敷地


ぺぺロン伯爵「気をつけて混ぜていくのよぉ〜?1つでも衝撃があったら大変な事になるわ。みんな死んじゃうから!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「そうそう慎重にソレとコレを混ぜてね?匂いはきついけど頑張ってねぇ〜!」笑い顔

ヴェールズの妖精たち「キィキィ!(気をつけろ。気をつけろ。取り扱いには気をつけろ。気をつけて“ソレ”を粉にしろ。気をつけて粉を作ろう。)」

ヴェールズの妖精たち「ジジジジィィ〜!(火をつけたらお終いだ。爆発しちゃってお終いだ!爆発したら死んじゃうよ。みんなみんな死んじゃうよ。)」

火薬を作っている妖精たち「・・・・・・・・・・」プルプルプル〜・・・(慎重に火薬の原料を混ぜていく)

ソレを見て聞いている兵士たち「・・・・・・‥」気が引いている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・・(それらを思い出して身震いする兵士たち)


ぺぺロン伯爵「大丈夫よ。“ソレら(火薬)”を作ってた妖精たちはとても手先が良いから、衝撃や直接に火を当てなきゃ爆発しないわよ。」

ぺぺロン伯爵「それよりもまだ目の前にいる兵士たちがこちらに向かってこないように槍で牽制しつつ、鉄砲で攻撃していくのよ。敵の兵が後ろ奥へ引くまで気を抜かない事よ。」

ぺぺロン伯爵「良い?パーシヴァル団長がロンディニウムへ戻ってくるまで持ちこたえていくのよ、みんな!」ギッ!(真剣な表情)

トリガー鉄砲部隊の兵たち、円卓軍の兵士たち「――!。おうっ!」ガチャッ!(頷きつつ、体勢を構え直す)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ワァァァ〜〜〜!?ウワァァァァ〜〜!?(ウッドワス軍の妖精兵たちがウオサオしている)


イズ「城壁の投下部隊は引き続き爆弾の投下をありったけ投げて爆発させてください。敵兵に頭を出来るだけあげさせないように!」

イズ「鉄砲部隊は焦らず、けれどなるべく早く次の射撃攻撃に備え、堀に近づこうとする敵兵を片っ端から射撃してください!」

イズ「面です。なるべく徹底的に面で攻撃し、ウッドワス軍をロンディニウムへ近づけさせないでください!」

円卓軍・兵士たち、トリガー鉄砲部隊・兵士たち「オォォォォ〜〜〜!!」鬨声をあげていく


【これは凄いことになってきた・・・・】
【これ・・・もう全部イズさんとアルトたちだけで良いんじゃないのかな・・・?】←

アルトリア「た、確かに・・・こっちは戦場が広がりすぎて魔力付与(エンチャント)が届かなくて困っていたけど、あそこまで遠距離と中距離の攻撃をされていちゃあ・・・」

アルトリア「円卓軍のみなさん、戦力である鉄砲隊を守るために踏みとどまっているみたいですし・・・。私、今回も補欠で終わるのかなぁ〜‥?」カァァ〜‥(いつものネガティブ顔をしてる)

アルト「バカ言うなよ!これでも突貫で急ごしらえで仕立て上げたんだぞ!今はうまくいっているのだけど、もしあちらがこっちの対策を仕掛けられたと思うとなぁ〜‥」

イズ「はい。このようなウッドワス軍の迎撃法‥私の計算上では効果が薄く、弾込めも投下も、通常の軍隊の中では遅い方です。」

イズ「それに妖精たちはあのような攻撃で死んでも、何処かでその妖精たちと同じような『次代』が発生する事があり、それ故に妖精たちはこのような事では恐れる事はありません。」

イズ「最初の内は爆弾による爆破と銃撃による音と煙、殺傷力・・・。初めて目にするこれらの攻撃によって恐怖心と煽り、彼らの動きを止めたり、行動を撹乱させたり出来ますが・・・」

イズ「1度でも彼らが‥“その攻撃が当たらなければ、すぐには死ぬことがない”と悟ってしまえば、これらの攻撃は忽ちに対策を取られ、あちらの優勢を取り戻す切っ掛けになるでしょう・・・」

イズ「我らが行なっているのはあくまでパーシヴァルとバーゲストたちがロンディニウムへ戻ってくるための時間稼ぎ・・・ウッドワス軍の進軍からロンディニウムを守る為の防衛戦です。」

アルトリア「えぇ〜〜〜あの爆発の攻撃と鉄砲の攻撃でも不十分だと言うのですか!?あれらの攻撃なら、2倍の数の女王軍にも太刀打ちできると思うのに?」タジタジになっている
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 08:40:14.17 ID:pJjFH85E0
ダ・ヴィンチちゃん「いや、イズの言っている事はある意味正しいかもしれない。確かに今投下されていく爆弾も、火縄銃も、今の状況からして有効なのかもしれないけど、」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの武器は、例え昨日の内に数多く作ったところで、オベロンがさっき言ってた弓矢の在庫状況と同じようなモノだ。すぐにでも底が付く。」

ダ・ヴィンチちゃん「火縄銃の弾も火薬もまた、弓矢と同じ消耗品であり、底が補充しようとしても、これらの武器はアドニスやユーミルたちが居てこその武器なんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「特にアドニスくんの力には生産量的にも限度もあるし、アドニスくんをこれ以上疲弊させるわけには行かないのも、私の本音だと思っている。」

ダ・ヴィンチちゃん「ここでアルトリアが退いたら、おそらくその隙を付いて城内に流れ込んで占領される恐れがある!君も考えてみたまえ!」

ダ・ヴィンチちゃん「パーシヴァルたちが戻って来た時、今度は円卓軍が城攻めするハメになるぞ!」

ダ・ヴィンチちゃん「そもそもウッドワスは捕虜をとる気がない!中に入れたら守るものがなくなってしまうんだぞ!」

アルトリア「〜〜〜〜〜〜〜」説教される


アルトリア「あぁ〜〜あぁそうよね、じゃあこれ死ぬまで戦うしかないんだよね!うわー、信じられない!この先、こんなのを何回もやるのかー、わたし‥」

アルト(小声)「〜〜〜・・・・・・(こりゃマズい・・・。このような戦術はアルトリアの気持ち的には逆効果だったみたいだな・・・)」頭を抱えていく

千子村正(小声)「(ああ、見れば分かるよ・・・。)」


【落ち着くんだ、アルトリア!】
【冷静に、アルトリア!】←

アルトリア「こっちだって冷静になりたいよ、藤丸くん!わたしのマーリン魔術より強力な武器による威力を見せられたら、それはさぞかし凹むに決まっているわよ!」

アルトリア「それでも冷静でいられるってどれだけ戦い慣れしてるの!?そんなの絶対ヘンだって!?」アタフタ!

アルトリア「見てよ、周りのウッドワス軍の兵士たちの怯えた表情を!あの爆弾の爆発と鉄砲隊の銃撃に怖じ気づいて、後ろの兵たちは身を伏せてピクリとも動かなくなちゃった!」

アルトリア「それに一番後ろにいる奴・・・あれウッドワスだよね?あんなに遠くにいるのに爆発に巻き込まれたかのように着ていた服が半分破れていてさぁ〜!」

アルトリア「ああ〜〜もうわからない!アルトさんがやろうとしている事も、どうウッドワスに勝とうとして‥いることも・・・‥」

アルトリア「・・・・・・・・・!?」青ざめている

【(アルトリアが急に静かになった・・・)】
【アルトリア・・・?】←

アルトリア「あ・・‥あああ・・・アレ・・・アレを・・・・」ある所に指をさす

アルト「?。アレって・・・‥!?」指さした所を見て‥


ダ・ヴィンチちゃん、武蔵、千子村正、ハベトロット「―――――!?」絶句している

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、セツノ、イズ、ハルキ「――――!?」絶句している

アルト「――――!?。おい・・・嘘だろ・・・・?」驚愕している


【――――!?】
【なんだ・・・アレ・・・・?】←
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム周辺:丘の向こう側



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器が近づいてくる)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 10:09:35.14 ID:pJjFH85E0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・(ウッドワスの横に落ちた爆弾が爆破した後)


シュゥゥゥ〜〜・・・(爆煙が立ちのぼっている)


ウッドワス軍・妖精兵「ご無事でしょうか、ウッドワス様!?」タタタタッ!(心配して駆け寄ってくる)

ウッドワス「グッ、クゥゥゥ・・・・」ノシィィ〜‥(爆煙から出てくる)


ビリビリッ・・・ベトォォ〜〜‥(ウッドワスの顔と身体に多くの返り血が付着している)

ウッドワス「・・・・・・・・・」無言で立っている

ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様!?まさか、先ほどの攻撃で何処かお怪我を負われたのですか!?」驚愕している

ウッドワス「バカモノ!これはさっき近くにいた人間が、愚かにも私を庇ってあの爆発からの盾になったんだ!これはその返り血だ!」怒鳴っている

ウッドワス「私はこの通りの無傷だ!あのような爆発でやられる程、私を侮っていると言うのか!?」怒鳴りつける

ウッドワス軍・妖精兵「ヒィッ!?」ビクビクッ!(怯えている)

ウッドワス「フー・・・フー・・・ッたく‥・・・」落ち着こうとする


ウッドワス「・・・・・・」顔と身体に付着した返り血を見て‥
―――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:横に落ちた爆弾が爆破する数秒前・・・・


ヒュゥゥン、ゴトッ・・・シュゥゥゥ〜〜!(ウッドワスの真横に爆発寸前の爆弾が転がってきて‥)

ウッドワス軍・伝令兵「!?。ウッドワス様!!」タタタタタァァーー!(その爆弾の前に駆け寄っていく)

ウッドワス「!?。んな・・・・」その光景を見て・・・


ジジジィィ〜、ドカァァァーーン!!(爆弾が爆発する)

ウッドワス軍・伝令兵「―――――」バシュゥゥン!!(身体が飛び散る)

ウッドワス「――――!?」バシュンッ!ギュゥゥ〜ン!(返り血を浴び、そこから何かのバリアが張られる)


ドカァァァーーン!(爆煙と爆風がウッドワスを包み込む)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス「(あのバカめ!ただの人間が私を庇って犬死にするなど‥さっさとあの場から逃げればよかったものを・・・)」


ウッドワス軍・妖精兵「ウッドワス様、コレを・・・・」シュッ・・・(ハンカチを取り出す)

ウッドワス「!。・・・・・・」シュッ、フキフキフキ・・・(その布きれで顔を拭いていく)


ウッドワス軍・妖精兵「戦況は軍の数ではこちらの有利は変わらずですが、今もなお続く城壁から投下される爆発物の数々と、それらを避けた後の外堀にて・・・」

ウッドワス軍・妖精兵「何か小さい筒をした鉄の武器がこちらを狙い、先ほどの爆発と同じ轟音を放つと同時に何かを放ったと思えば、一瞬のうちに我が軍兵はハチの巣にされてしまい‥」

ウッドワス軍・妖精兵「その鉄の武器の再装填を狙って以降にも、『予言の子』一行の連中にそれらを邪魔され、進軍しようにも出来ない状況でありまして‥」

ウッドワス軍・妖精兵「それと同時にあの見たこともない程の爆発と鉄の武器の威力を見た妖精兵たちは、それらの武器に対する恐怖心を抱き、動こうにも動けない状況に陥っています。」

ウッドワス軍・妖精兵「あの武器はいったい何なのですか!?円卓軍の連中、あのような武器を隠し持っていたなんて思っても見ませんでしたよ・・・」ビクビクビクッ‥(怯えた表情を見せる)

ウッドワス「・・・・・・・・・・・・・」黙って聞いている
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 22:50:58.78 ID:pJjFH85E0
ウッドワス「(クゥゥゥ・・・さっきの爆発といい、円卓軍が持つ轟音を放つ鉄の武器といい、いったい全体どうなっているんだ!) 」

ウッドワス「(いや待て・・・確かロンディニウムには境界なき勇士団のメンバーがいて、その中には『異邦の魔術師』と同じ、妖精國の外から来た人間である『三澤亮太』がいたんだったな‥)」

ウッドワス「(それにあの人間と裏切り者の先代・妖精騎士3人との子供の7人・・・その1人である『アドニス』という人間は、何でも多くの物を作る事が出来ると聞いている‥)」

ウッドワス「(あの異界から来た人間の入れ知恵とその工作が得意なヤツの息子が入れさえあれば、このような芸当などを出来ると言う事か!クソッ、あまりにも迂闊だった!)」

ウッドワス「(3年前のあの日・・・モルガンからの『恩赦』で命拾いし、息子たち共々、モルガン陛下への反逆に加担するなど、断じて生かしてなるものか!!)」

ウッドワス「(アイツらには最初の一手で驚かされたが、次はこっちが‥ヤツらを驚かせる番というわけだ!!)」


ウッドワス「は―――はははははははははは!まったく三澤亮太め!やってくれるじゃないか、妖精國の外からから来た人間の分際で!」

ウッドワス「ヤツが持つ異界からの知恵とヤツの子供らの力さえあれば、我が軍をビビらせ、ロンディニウムへと近づけさせまいと思っていたのか‥。だがもうそうはいかない!」

ウッドワス「妖精たちを圧倒させる程の力を持つ者はロンディニウムにいるヤツらだけではない!だからこそのあの“秘密兵器”なのだからな!」



タタタタタァァーー!(別の伝令兵が駆け寄ってくる)


別のウッドワス軍・伝令兵「伝令!伝令!先ほど、周辺の平原にて例の“秘密兵器”の1体の姿を確認しました。あと少しで戦地に到着するかと。」

ウッドワス「ツゥゥ‥遅い!ったく、あの“秘密兵器”の1体は図体がデカい上に動きが遅くて軍列に並べるにはかなり時間を要すハメになったが、今だけはそれで良い。」

ウッドワス「あの動きが遅い奴には東門への迎撃と砲撃を任せる。城攻め部隊にそれと共に行動に移れと報告しろ!他は怯えて動けなくなっている兵たちに喝を入れてこい!」

ウッドワス「さっきまでは円卓軍や境界なき勇士団に驚かされたが、今度はこっちがヤツらを驚かせる番だ!良いな!」

別のウッドワス軍・伝令兵「ハッ!お前たち、行くぞ!」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス軍・妖精兵「――――――――――――」タタタタタァァーー!(別の軍列に向かって行く)

ウッドワス「―――フッ。」シュッ、ガシッ。(何かの通信機を取り出す)


ウッドワス「聞け、『コクーン』。目標、ロンディニウム東門に向けての砲撃を開始しろ!『ピューパ』は正門に向けて突撃を開始だ!良いか!」

通信機からの音声1「『TR-cocoon(コクーン)7000 目標地点への砲撃に入る・・・』」

通信機からの音声2「『GW-pupa(ピューパ)5000 了解。目標地点へ向かう・・・』」

ウッドワス「・・・よし。見てみるがいい、三澤亮太。お前たちに目にモノを見せてやる!!」バァァ〜ン!

 
ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!(何かの超大型兵器がウッドワスの後ろ周辺を通過する)

???(超大型兵器)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している


ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体が走ってくる)

???(戦車らしき物体)「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」何かの音声を発している
――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がロンディニウムへの進軍を開始してから数分‥戦況はロンディニウムの城壁からの爆弾投下に加え、急ごしらえで仕込んだトリガー鉄砲部隊による火縄銃の銃撃が猛威を振るっており、

兵力の数に勝っているウッドワス軍の兵たちは、それらの攻撃の威力とそれらへの恐怖によって怯えてしまい、爆弾による爆風と火縄銃の銃撃がが届かない場所で一ミリも動けない状態になっていたのだが‥

軍を率いているウッドワスは負けじとアルトたちの戦略と攻撃に対抗する為、ウッドワスは持っていた通信機でとある存在に迎撃の命令を下し、

今、ロンディニウムに向かって、ウッドワスが数日前に入手した“秘密兵器”の2体がアルトたちとアルトリアたち、そしてロンディウムにいる者全てに対して攻撃を行なおうとしていたのであった。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 00:12:40.43 ID:ulJtYF8/0
ロンディニウム:西門付近の戦場


城壁にいる円卓軍たち1「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

城壁にいる円卓軍たち2「―――!?」ピタッ・・・(動きを止め、ある方向を見ていく)

西門のトリガー鉄砲部隊の兵たち「――――!?」ピタッ・・・(動きを止める)

ぺぺロン伯爵「ちょっと何しているのよ!?まだ攻撃を止めちゃ・・・・???」

戦場にいるウッドワス軍・妖精兵たち「・・・・・・・」とある方角に目を向けている

ぺぺロン伯爵「???。・・・‥!?」足下を見て・・・


ガタガタガタガタガタァァ〜〜・・・(地面が少し揺れていく)


ぺぺロン伯爵「なに・・・いったい何が起ころうとしてるのかしら・・・?」

トリスタン「・・・・まさか・・・まさかと思いますが・・・・。」東門の方に目線を向けていく


ジィィィ〜〜・・・(東の丘に向けて目線を向けていく戦場の兵士たち)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近の丘周辺



ガラガラガラガラガラガラガラァァァ〜〜〜!!キッ、キィィ〜〜!ブシュゥゥ〜〜〜・・・(動きが止まる超大型兵器)

ギゥゥン、ウィィィーーン!(上部のAIポットの下部分が動いていく)



https://s01.riotpixels.net/data/c0/d0/c0d050a2-4a0a-4f86-bd11-374f3ed3c76d.png.720p.png/artwork.metal-gear-solid-peace-walker.1286x720.2010-01-16.61.png

        妖精超級戦機

         コクーン


東門付近の円卓軍・兵士たち「オォ、オォォォ〜〜・・・・」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)

東門付近のウッドワス軍・兵士たち「オォォォ〜〜〜‥‥」ビクビクビクッ・・・(身震いしていく)


千子村正「な、なんだ!?あのあまりにも場違いが過ぎるデカブツは!?あんなモノ、ウッドワスの軍隊にあったのか!?」

千子村正「‥いやアレか、あのデカブツもコヤンスカヤの横流しで導入させたヤツか!?ウッドワスのヤツめ、いつのまにかあのような巨大兵器を買ってたのか!?」

千子村正「ほんとロクなことしねぇなあの女狐!誰彼かまわず商売しやがって!」

――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムから少し離れたところ:何処かの平原にて・・・



ジィィィ〜〜・・・(オペラグラスでロンディニウムの様子を見ているコヤンスカヤ)


コヤンスカヤ「――!?。何ですかアレは・・・?あんなモノ、NFF傘下の企業・タマモ重工さえも製造されていない大型兵器が、あのウッドワスの軍備にあるなんて・・・」

コヤンスカヤ「・・いや、もしかしたらと思いますが・・・あれを取り扱える者がいるとすれば‥まさか・・・・」

コヤンスカヤ「・・・妖精騎士アグラヴェイン。どうやらあの妖精騎士‥ただ者の存在では無さそうにですわね?」カチッ、シュッ!(オペラグラスをしまう)


シュゥゥゥン!(その場から立ち去るコヤンスカヤ)
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/09(火) 23:03:16.91 ID:ulJtYF8/0
場所は戻り、ロンディニウム:東門付近の戦場にて・・・・


アルト「違う・・・あの巨大兵器はいくら多くの武器を扱うとされるコヤンスカヤでも持っていない。あの兵器は昔の頃に見たことがある巨大兵器だ!」

アルト「それにそもそも、あの兵器が出てくる事自体・・・登場するゲームもゲーム会社の作品が違うんだ!だからこそ、コヤンスカヤが持っているはずがないんだ・・・」

【あのコヤンスカヤでも持っていないって・・・】
【あの巨大兵器を知っているの!?】←


ジョルニ「――AI兵器『コクーン』。あれは本来、『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』というゲームの中に登場するボスの巨大兵器であって、AIが動かしている無人兵器なんだ。」

ジョルニ「その巨大な機体かつ鈍重な動きで狙われやすいのだが、その巨大な機体にはガトリング砲やミサイルランチャーなどの武装があって・・・」

ジョルニ「その砲撃はあらゆる兵士や大型兵器を一撃で仕留めるほどの威力を持った‥正に巨大戦艦というべき兵器なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ガトリング砲にミサイルだって!?そんなもの、こちらの方で初めて国産化された火縄銃や手作りの爆弾よりも強力じゃないか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「それにAI兵器だって?アドニス君の力で修理しない限り、ストームボーダーなどの機械類が使用不可になるというのに、どうしてそんな巨大兵器をウッドワスが持っているんだい!?」

アルト「だからこそだ。あのメタルギアシリーズで登場している兵器がなんでウッドワスの手元にある事自体があり得ないはずなのに、どうしてあのコクーンがここに・・・」

スズカ「お父様‥。さっきあのコクーンという巨大兵器を『サーチ』で調べて見てみたんだけど、あれは確かに『メタルギアソリッド PW』で見たコクーンよ‥」

スズカ「私たちが小さい頃に育ったカルデアにいる刑部姫から見せてもらってて分かるわ‥。あの遅い動きに武装している武器の数々・・・正にゲームの中で見たのと瓜二つよ‥」

スズカ「‥でもこのステータスにこの反応・・・。あり得ないわ!こんなのはまるで・・・・」


ウィィィーーン!ギギギギィィ〜〜・・・(コクーンの主砲が東門に向けて狙いを定めている)

???(超大型兵器)→妖精戦艦・コクーン「『主砲装填完了。ターゲット補足、砲撃開始』」ギギギッ!(東門付近に狙いを定める)


ディエンド「!?。全員ここから退避!あの兵器の巻き添えになるぞ!」タタタタタァァーー!(その場から離れる)

東門の円卓軍・兵士「退避だって!?しかしここを離れる訳には・・・」


バァァァン!ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(コクーンの主砲の弾が東門付近に向けて発射される)

ディエンド「―――――!!」タタタタタァァーー!(とにかくその場を離れる)

東門付近の円卓軍・兵士たち「―――――!?」飛んでくる砲撃を見て・・・

ウッドワス軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(急いで後退する)


ヒュゥゥン、ドカァァァーーン!!(東門周辺にコクーンの主砲が直撃する)

東門付近の円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?ギャァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

逃げ遅れたウッドワス軍・兵士たち「ウギャァァ〜〜!?アァァァァ〜〜!?」ドカァァァーーン!(身体が消し飛んでいく)

ディエンド「ヌワァァ〜〜!?」ドカァァーーン!(爆風で飛ばされる)


アルトリアたち、アルトたち「――――!?」コクーンの主砲が直撃する所を見て・・・

【東門のランドン部隊が!?】
【なんて威力なんだ・・・・!】←

アルトリア「アワワワワワァァ〜!?あの砲撃一発で東門付近の円卓軍が吹き飛んじゃった!?アレ、マジでやばいよ!」

アルトリア「あんなのどうするのよ、藤丸くん!あんな砲撃がロンディ二ウムの城壁とかに当たったりしたら、一発で城壁の半分が崩れちゃうよぉ〜〜!!」アタフタ!(困惑している)

【だから落ち着くんだ、アルトリア!】←
【今は冷静になってくれ、アルトリア!】
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 21:26:29.96 ID:VBtbbXmp0
同じ頃、ロンディニウム周辺:平原にて・・・


ウッドワス「はははははははは!どうだ!妖精兵器・コクーンによる砲撃1つで、あそこにいた円卓軍の兵の半分が肉の破片として吹き飛んだだろう?」

ウッドワス「だがこれで終わりじゃない!妖精騎士アグラヴェインから高い金を出して買った妖精兵器3騎の恐ろしさをその身でたっぷりと味わって貰うからな?」

ウッドワス「戦車部隊、このまま東門にいる残りの円卓軍の連中に向けて突撃を開始しろ!ヤツらを全員皆殺しにし、モルガン陛下に逆らった事への後悔をさせてやるのだ!!」

ウッドワス軍・戦車部隊の兵たち「オォォォォ〜〜!!」ガシャンッ、ブルルゥゥ〜〜ン!(勝鬨をあげて、とある戦車に乗り込んでいく)


ブルルゥゥ〜〜ン!(戦車部隊の兵が乗るタマモターンク・71式が東門へと向かって行く)

ブゥゥゥ〜〜ン!(戦車らしき物体もまた、ウッドワスの横を通過して・・・)


ウッドワス「お前も行け、『ピューパ』!円卓軍を踏みつぶしてやれぇぇーーー!!」雄叫びをあげていく

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブゥゥゥ〜〜ン!ブルルゥゥ〜〜〜〜ン!(ウッドワスがいる丘から飛び出してくる戦車らしき物体(ピューパ))


正門付近の円卓軍・兵士たち「――!?。なんだ!?こっちからも何か突っ込んでくるぞ!?」驚愕している

アルト「!?。――オイオイオイ!?。まさかそんな・・・こいつもまでもか!?」前方の光景を見ていて・・・


ギュゥゥ〜ン、ババババババァァ〜〜〜!!(機体後部の機関銃から発砲される)

正門付近の円卓軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(撃たれていく)

アルト「―――!?クソッ、ハァァァァーー!!」ギュィィン!!(バリア展開!)

スズカ「――!?。危ない伏せて!!」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

アルトたち、アルトリアたち「――――!?」ガバッ!(堀の中へ伏せる)

【―――――!!(伏せる)】←


ブルルゥゥ〜〜ン、ガラガラガラァァ〜〜・・・(アルトたちがいる所の正面に停止する戦車らしき物体(ピューパ))

ビリビリビリィィィ〜〜〜!!(前面の電撃ユニットから電気が流れている)



https://pics.prcm.jp/hirarin/16611136/gif/16611136.gif

     妖精水陸両用戦機

       ピューパ


【また場違いな機械兵器が出てきた!?】
【しかも動きが速い!】←

ルージュ「!?。同じAI兵器のピューパまでいるわ!?戦車みたいな形でなんかとっても早いヤツの・・・!」驚いている

アルト「なんだって!?まさかそんな・・・コクーンさえもあり得ないというのにピューパまでウッドワス軍にいたというのか!?」驚愕している

千子村正「おいおいマジかよ!?ウッドワスのヤツ‥儂たちの知らない間に、こうも何でもありなモノを自軍の戦力に加えていたというのか!?」驚いている

イズ「ええ‥これは私も想定外でした。ウッドワス軍がまさか、あの兵器のような妖精國でも動かせる高性能の無人兵器を戦力として所持していたとは・・・」驚愕している
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 23:34:23.77 ID:VBtbbXmp0
ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(辺りを見渡す素振りを見せるピューパ)


戦車らしき物体→妖精兵器・ピューパ「―――。『ターゲット発見。攻撃対象‥『円卓軍』『アルト・オルラント』『異邦の魔術師』『予言の子』。』」

ピューパ「『抹殺対象優先順位を確認。最優先対象、『アルト・オルラント』『予言の子』。共に前方にその姿を認知。』」


ガチャンッ、ビリビリビリィィ〜〜!(電流発生と機関銃のリロードを行なっていくピューパ)

ピューパ「『各装備装填、異常なし ターゲット、ロックオン。放電開始』」ビリビリビリィィ〜〜!!(放電攻撃を行なおうとする)

アルトリア「――!?。アワワワワァァ〜!あのピューパってやつ、ビスケスと同じような攻撃をしてくる!?」ビクビクッ!(震え上がる)

セツノ「―――!?」ガバッ!(堀から飛び出す)

ハベトロット「セツノ!?」堀から飛び出すセツノを見て‥


ビリビリリィィ〜〜、バリバリバリッ!(電撃を発射するピューパ)

セツノ「ヤァァッ!!」キィィン!(電撃に向けて手をかざす)

バリバリバリィィ〜〜、ギュゥゥ〜ン!(ピューパから放たれた電撃を吸収するセツノ)


バリバリバリィィ〜〜!ピョォォン!(ピューパに素早く飛びかかるセツノ)

セツノ「ヤアッ!ハァッ!ハッ、ハァァァッ!!」バリバリィィ〜、ガシガシガシッ!(電流を帯びた氷の爪でAIポットに向けて引っ掻いていく)

ピューパ「――――――」ガシガシガシッ!(AIポットを攻撃される)

ピューパ「――『発砲開始』」ギュゥゥン、ババババババァァァ〜〜!!(セツノに向けて機関銃を発砲する)

セツノ「―――!!」ヒュッ、シュッ!(銃撃をかわしていく)


ババババァァ〜〜、タタタタタァァーー!(銃撃をかわしながら後ろに下がっていく)

セツノ「装甲が硬い・・・セツノの爪じゃ、ポットに大きなダメージを与えられない・・・」グググゥゥ〜‥(氷の爪を見て‥)

アルト「無茶するなセツノ!相手は装甲車並みに硬い無人兵器なんだぞ?氷を纏った爪なんかで装甲が貫けるはずがない・・・」

アルトリア「アルトさん!あのピューパってヤツ‥さっき聞こえた音と標準から、私とアルトさんのことを狙って攻撃しているように見えました。だとしたらアレって・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。明らかにアレは円卓軍と境界なき勇士団の核である君たち2人を優先に殺そうとしている。あの無人兵器はその為にこっちに攻撃しに来たんだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「それにさっきコクーンとかいう巨大無人兵器に攻撃された所に向けて第三陣が来ている!しかも城攻めの工作兵や他の兵器の部隊のおまけ付きだ!」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトとアルトリアはアレに狙われている以上、ここから動かす訳にはいかない!村正、武蔵、藤丸くん!」

【任せろ!】
【とにかくあの軍隊と止めないと!】


千子村正「ああ分かっている!あのデカブツとハリボテ共をぶった斬らねぇと、後先も見えないうちにこっちが全滅だ!」

千子村正「今の儂らじゃ東門は守り切れねえ!『牙の氏族』が何人かは、城門を超えて城内に入り込むかもしれねぇぞ!」

スズカ「ええ‥城内にはガイル兄様とアドニス、響ちゃんがいるけど‥この数じゃ中にいる住民たちを守り切れるかは分からないわ・・・」

千子村正「ああ‥だがそれでもやらなきゃ、向こうへ行ってるパーシヴァルたちに顔なんて見せられねえからな!行くぞ!」

千子村正「セフィー、スズカ、ハルキ!お前たちも来い!あのデカブツを止めるためにもお前らの力を借りるぞ!」

セフィー、スズカ「ああ(ええ)!」頷く

ハルキ「は、はい!」呼びかけに応じる
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 22:42:22.18 ID:QKhSm6ca0
ガシャンッ‥(ウルトラゼットライザーを手に持ち・・・)


ハルキ「ゼットさん、確かウルトラマンってなんか気質とか何かで、本来、このような戦争には一切関与しないと聞いてはいましたが‥」

ゼットの声「ああ‥。でも今はそれどころじゃない程のウルトラ緊急事態なのはわかります!ハルキ、村正殿と共にあの機械兵器をやっつけに行きましょう!」

ハルキ「――!。押忍ッ!!」ガシャッ!(ウルトラZライザーを構える)


ガシャッ、ギラァァ〜ン!!(ハルキがウルトラゼットライザーのトリガーを引き、近くにヒーローズゲートが開かれる)

ハルキ「――――――」タタタタタァァーー、ギュィィィン!(ヒーローズゲートに入る)

千子村正、武蔵、セフィー、スズカ「―――――――」タタタタタァァーー!(東門へと向かう)



ルージュ「ダ・ヴィンチさん、アルトリア!2人は藤丸くんと一緒に他のウッドワス軍の兵隊たちを正門に近づけさせないようにさせて!」

【わかった。けどルージュは?】

ルージュ「私はお父ちゃんとセツノお姉ちゃんと一緒にピューパと戦う!ピューパの攻撃がアルトリアに当たらないように私たちがピューパを陽動させるの!」

ダ・ヴィンチちゃん「揺動するって・・・君たちだけであのよくわからない兵器に太刀打ち出来るというのかい!?」

ルージュ「ええ出来るわ!それに私に良い考えがあるの!うまく行けば、今の状況を覆せるかもしれないの!だから私を信じて!」

アルト「!。わかった!俺がピューパを引きつける囮になれば良いんだな?セツノ、ルージュ、行くぞ!」

セツノ、ルージュ「はい!」頷く


ビリビリビリィィ〜〜!(アルトリアたちに電撃攻撃の標準を合わせる)

ピューパ「『ターゲット、ロックオン。放電準備』」ビリビリビリィィ〜〜!

セツノ「ハァァァーーー!!」カチカチカチィィ〜〜ン!(手からの冷気で電撃ユニットを凍らせる)

カチカチカチィィ〜ン!(電撃ユニットが凍ってしまう)


ヒュゥゥン!ドカァァァーーン!(手持ちの爆弾でピューパのブースターに攻撃する)

ピューパ「――!?『電撃ユニット、一時使用不能 ブースター一基ダメージあり』」ウィィィン、ピピピピピッ!(攻撃してきた場所に振り返る)

アルト「こっちだ!お前の相手は俺たちだ!!」ヒュンヒュンヒュン!(手榴弾的な爆弾を投げていく)

ピューパ「――――――」ドカン、ドカン、ドカァァァーーン!(その爆弾がピューパの目の前で爆発する)

セツノ「―――――!」タタタタタァァーー!(その隙にアルトたちの元へ走る)

アルト、ルージュ「―――――――」タタタタタァァーー!(西の方へ走っていく)


ピューパ「『ターゲット変更。攻撃対象を、『予言の子』から『アルト・オルラント』へ変更。別手段の攻撃に移行。』」ギギギィィ〜!(機体をアルトが走っていく場所に向けていく)

ピューパ「『ブースター点火 ターゲット追跡』」ボォォォーー!(背部にある残り3つのブースターが点火していく)


ボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトたちを追跡していくピューパ)

タタタタタァァーー!(ピューパを引きつけるために西へ走っていくアルト、ルージュ、セツノ)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 08:46:12.58 ID:ZHDyHvSH0
アルト「(まさか『メタルギアソリッドPW』でスネークを苦しめていたボスキャラが、同じ戦場で2騎同時に相手にすることになるなんてな‥)」

アルト「(おそらくあの無人兵器2機は妖精騎士アグラヴェインの差し金か何かか?『歪みの岬』を通してあの機体を妖精國に持ってきたという事か!)」

アルト「(そして妖精騎士アグラヴェインはアドニスと同じような力を使い、この妖精國でも動かせるように改造し、ウッドワスの軍勢に配備させて・・・)」

アルト「(・・・!?。ちょっと待て!陸上AI兵器の『ピューパ』や『コクーン』がいると言う事は・・・同じAI兵器である『クリサリス』また、この世界に持って来たと言う事になる・・・)」

アルト「(だが実際にロンディニウムに襲撃してきたのは東門を襲撃してきた『コクーン』と、目の前で戦っている『ピューパ』であって‥ここ周辺の上空にクリサリスの姿が見えない・・・)」

アルト「・・・・!?。まさか―――――!?」涙の河の方角を見ながら・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム付近の丘から突如として現れた・・・本来『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』にしか登場しないはずのAI兵器である『ピューパ』と『コクーン』が出現し‥

ロンディニウムの東門付近に現れた『コクーン』は、自身が持つ主砲による攻撃でランドン部隊の兵の半数を撃滅させていき、そこから第三陣のウッドワス軍の兵士たちが流れ込んでいき‥

正門に現れた『ピューパ』はアルトとアルトリアを攻撃対象とし、電撃ユニットと機関銃で辺りの円卓軍の兵士たちに攻撃をし、前線はウッドワス軍の優勢が確実に上がっていくのであった。

それに対してアルトたちとアルトリアたちは『ピューパ』と『コクーン』の存在に困惑する所を見せるも、その2機の迎撃のため、アルトたちとアルトリアたちは正門と東門の二手に分かれていき‥

東門付近のコクーンの相手に千子村正、セフィー、スズカ、武蔵、ハルキ(ウルトラマンゼット)。正門付近のピューパの相手にアルト、ルージュ、セツノが向かい、それぞれ迎撃に向かっていく‥。

そしてアルトは『コクーン』や『ピューパ』と同じ機械兵器である『クリサリス』がロンディニウムの上空に見かけないことから、アルトはパーシヴァルたちが向かっていた方角を見ていき‥

その一方でアルトが予感した事態は、向こう側のパーシヴァルたち率いる強襲部隊が急いでロンディニウムへ戻ろうとした際に起こっていたのであった‥
――――――――――――――――――――――――――――――――
数分前(ウッドワス軍が平原に設置された地雷を踏んだ直後)・・・・ロンディニウム近くの林にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!タタタタタァァーー!(急いでロンディニウムへ向かう強襲部隊)

ドォォーーン!ドォォーーン!(ロンディニウムの方で爆発音が鳴っている)


パーシヴァル「急げ!アルト・オルラントと『予言の子』たちが持ちこたえてくれている間に何としてでもウッドワスの背後を攻め入るぞ!」

パーシヴァル「メリュジーヌ、イズ殿の言ってた通りになりました。ウッドワスは我々の背後からの挟撃を察し、その前に行動を起こすって言う事を・・・」

メリュジーヌ「ええ。私が空から偵察しに行った時には、野営地はもぬけのカラになってたし、その直後にアドニスが作った地雷が爆発した音がしたかた、まさかとは思っていたけど・・・」

メリュジーヌ「ヌヌヌ・・・異世界からのAIとはいえ、私の未来視より先に、事の予防策の行動をされるなんて・・・あぁ〜なんて惨めな思いなんだ・・・」

パーシヴァル「‥あなたの気持ちはよくわかります。けど今はアルトたちが城で持ちこたえている為にも、急いでウッドワスの元へ追いつかなければなりませんからね!」

メリュジーヌ「ええ!アルトが考案したロンディニウム防衛策もいつまで通じるか分からない以上、急いで私たちがウッドワスの軍勢の後ろに付かなければ――――」


遠くから聞こえてくる音楽「ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪ラーランラーン♪ラララーン♪ラララーン♪」徐々に近づいてくる


メリュジーヌ「―――!?」何かを察知する

パーシヴァル「どうかしたのですか、メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「何だ・・・?何かがこっちに向かってくる!西の方角からだ!」西の方角を見ていて‥

パーシヴァル「何!?まさか・・・女王モルガンからの2倍の数の援軍がこちらに向かって襲撃を・・・」

メリュジーヌ「いや違う。これはもっと大きなモノが向かってきている・・・女王軍の援軍とは違う何かが・・・・」


ピピピピィィ〜〜・・・グワァァ〜ン、グワァァァ〜ン!(巨大飛行物体が近づいてくる)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 23:27:13.06 ID:ZHDyHvSH0
上空:クロコダイオー船内


ガラガラガラァァ〜〜!(舵を取っているゾックス)

ゾックス「まさかウッドワスのヤツがパーシヴァルたちの動きを読み、こちらの主戦力を動かした後のロンディニウムに攻め入ってくるなんてな・・・」

飛電或人「ああ。そのウッドワスっていう妖精がとても感が良かったというのか、あるいは別の誰かに頼んでロンディニウムへの偵察隊を出していたのか・・・いずれにしてもこれは‥」

カイニス「チィィ!そんなのいま考えても仕方がねぇだろ!さっさとロンディニウムへ戻って、ウッドワスの野郎どもを叩かないと、ロンディニウムは終わりだぞ!」焦っている

介人「そうだよ!ゾックス、もっとスピードを出してよお〜!早くロンディニウムに戻って、みんなを助け出さないと!」ブルンブルンブルン!(ゾックスを揺さぶっていく)

ゾックス「だあ〜も〜うるさいなあ!こっちはお前たちを乗せているほかに、アルトに預かりを託されている壁画を5枚も乗せてあるんだから、そんなにスピードを出すわけには・・・」


ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!(警告音が鳴り響く)


ゾックス「――!?。どうした!何が起きたんだ!?」

フリント「お兄ちゃん、右舷の方に何かが接近してきてる!しかもかなり速いスピードでこっちに向かってくるわ!」ピッ、ピッ、ピッ!(装置を確認していて‥)

ゾックス「何だと?その接近しているのはいったい・・・・」

リッキー「うわぁぁ〜〜!?アニキ〜!アレッ、アレッ!」右側の窓側に指をさす

ゾックス「アレ?―――――!?」右側の窓側に目線がいく

船内のみんな「―――――――!?」右側の窓側に目線がいく


グワァァァ〜ン!(右側のクロコダイオー船内の窓側に“アレ”の姿が露見する)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム近くの林:上空


ウィィ〜ン、ウィィ〜ン・・・ピピピピピィィ〜〜・・・(何かの機械音を出して飛んでいる)

ギィィィ〜〜!(何かの大型の武器を動かしていく)



https://pbs.twimg.com/media/EqvJM8yVoAIqt37?format=jpg&name=medium

     妖精垂直離着陸戦機

       クリサリス



ボガード「な、なんだあれは!?鉄のようなモノで出来たモノが空を飛んでいるぞ!?しかもとてもじゃないほどにデカい・・・」

ボガード「‥まさかアレか?アレが俗に言う・・・『UFO』ってヤツか!まさかこの妖精國にも存在したというのか!」

パーシヴァル「ユッ、ユーフォー!?その・・・ユーフォーっていうのはなんでしょうか?」困惑している

バーゲスト「そんな訳ないですわ!!ってかボガード!なぜあなたは『UFO』っていう汎人類史に伝わる存在を知っているというのですか!?」

ボガード「えっ、えぇ〜とそれは・・・以前、シェフィールドにいた頃に手に渡った汎人類史から流れてきた本を読んでいた際にそれを知ったのだ・・・」


ピピピピピィィ〜〜、パパパッ!(上空からパーシヴァルたちを目視する素振りを見せるクリサリス)
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 22:57:59.98 ID:oCc0doIK0
妖精兵器・クリサリス「―――。『ターゲット発見。攻撃対象・・・『円卓軍・団長:パーシヴァル』及び円卓軍の軍勢多数。上空の船には異界から来た戦士(ヒーロー)たちが搭乗している可能性あり。』」

クリサリス「『命令コードの確認 “異界から来た戦士(ヒーロー)が乗る船の破壊、及びその者たちの殲滅”、“円卓軍の軍勢の殲滅”』」ピピピピィィ〜〜(演算をしている)

クリサリス「『命令コード実行。ターゲット、ロック。――レールガンチャージ』」ギィィ〜、ピピピピピピピィィィ〜〜!(パーシヴァルたちに狙いを定める)

メリュジーヌ「――!?」ビュゥゥゥーーン!!(超スピードでクリサリスの元へ飛んでいく)

パーシヴァル「メリュジーヌ!?」飛んでいくメリュジーヌを見て‥


ジジジジィィ〜〜!(レールガンの発射が間近になる)

クリサリス「ラララー♪ラララー―♪『レールガン はっ――――』」ジジジィィ〜!(レールガンを発射しようとする)

メリュジーヌ「ハイアングルトランスファー!」ギュィィィ〜〜ン!(レールガンに向けて攻撃する)

ギュィィ〜チュドォォォ〜〜ン!ドゴォォォーーン!!(メリュジーヌの一撃でクリサリスのレールガンを破壊する)


クリサリス「ア〜〜アァァァァァ〜〜〜!?」ビリビリビリィィ〜〜!(レールガンに溜まった電流が逆流する)

メリュジーヌ「みんな急いで!!アイツの狙いはパーシヴァルたちだ。みんなアイツに撃ち殺されるぞ!」

パーシヴァル「なんだって!?全軍、アレは我々の敵だ!急いであの飛行物体から振り切るんだ!」

円卓軍・兵士たち「――――――!?」タタタタタァァーー!(走るスピードを上げる)

タタタタタァァーー!(走るスピードを上げていく円卓軍の兵士たち)


ビリビリビリィィ〜〜!ピピピピピィィ〜〜〜!(感電するもすぐに体勢を直していくクリサリス)

クリサリス「『レールガン破損 攻撃手段を変更』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『キッドナッパー射出 空中からの迎撃に入る。』」ギギィィッ、バシュッ!バシュッ!(機内から何かを射出していく)


ビューン!ビューン!ビュゥゥーーン!(キッドナッパー3機が円卓軍・兵士たちに空から近づいてくる)

ガチッ、バババババァァーーー!(武装のチェインガンで攻撃していくキッドナッパー3機)


円卓軍・兵士たち1「ぐわぁぁぁ〜〜ヌワァァァ〜〜〜!?」ババババァァ〜〜!!(後ろから撃たれていく)

クリサリス「『通常モードに移行。チェインガン掃射』」ババババババァァーー!!(チェインガンを掃射していく)

円卓軍・兵士たち「ヌゥゥゥ〜〜〜!!」バババババァァァーーー!(辛うじて手持ちの盾で防いでいく)


パーシヴァル「ツゥゥ・・・なんだこいつらは!?突然と上空から現れ、空から我らを迎撃するかのように攻撃してくるなんて・・・」

パーシヴァル「まさかウッドワス軍の隠し球‥もしくは女王が出した2倍の数の援軍の一部だというのか?だとしてもこれはさすがに分が悪すぎる!」

パーシヴァル「あの鉄で出来た浮遊物体はなんなんだ!?いったいヤツを倒す方法は・・・・」


ギュィィィ〜〜ン!ガシッ!(キッドナッパーの武装のワイヤーがパーシヴァルを捕まえる)

パーシヴァル「な、なに!?うわぁぁぁ!?」ガシッ、ビュゥゥ〜〜ン!(空中へ連れ攫われる)

円卓軍・兵士長:イートワー「だ、団長〜〜!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥

バーゲスト、ボガード「パーシヴァル!?」連れ攫われるパーシヴァルを見て‥
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:00:37.69 ID:ak4b5x8y0
ピピピピピィィ〜〜〜!(キッドナッパー1機によって空中に攫われるパーシヴァル)


パーシヴァル「クソ!離せ、離すんだ!!」ブルンッ、ブルンッ!(身体を揺さぶる)

キッドナッパー2機「――――――」ガシッ、ガシッ!(パーシヴァルにチェインガンの狙いを定めていく)

パーシヴァル「!?。―――!」ググッ、シュッ!シュッ!(ワイヤーに向けて選定の槍を振るう)


ジャキンッ、ブチッ!(パーシヴァルを捕まえたワイヤーが彼の持つ選定の槍の刃で切られる)


パーシヴァル「――――!?」ヒュゥゥ〜〜ン!(上空から落下する)

ボガード「マズい、パーシヴァルが落下する!」上空から落ちてくるパーシヴァルを見て

メリュジーヌ「――!?パーシヴァル!?」ビューーン!(パーシヴァルを助けに行こうとするが‥)

クリサリス「『追尾ミサイル発射』」ガシッ、バババババビュゥゥーーン!(メリュジーヌに向けて撃ち放つ)

メリュジーヌ「―――!?――――!!」ビュンビュンビュゥゥン!(追尾ミサイルをかわしていく)

クリサリス「『チェインガン掃射』」バババババァァァーーー!!

ボガード、バーゲスト「ツゥゥゥ〜〜!?」バババババァァ〜〜!!(弾幕で動けない)


パーシヴァル「―――クッ、クソォォォ!」ヒュゥゥ〜〜ン!(地面に落ちていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

音声『WING(ウィング)!!』


ピッ、ギュイィィ〜ン・・・(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにかざす)

音声『オーソライズ!』

飛電或人「――変身!」カチッ、ガシャンッ!(フライングファルコンプログライズキーをゼロワンドライバーにセットする)


ギュィィ〜ン、バサバサバサッ!ギュィィィィーーン!(空中で変身する飛電或人)

音声『プログライズ!』『フライングファルコン!』

ビュゥゥゥーーン!ガシッ!ビュゥゥゥーーン!(落ちるパーシヴァルを助け出すゼロワン・フライングファルコン)


ビュゥゥーン、ドサッ!ゴロゴロォォ〜〜!(地面に転げながら着地する)

ゼロワン「ツゥゥ・・・あっぶねぇ〜〜ギリギリセーフ・・・!」パッパッ!(砂ぼこりを払いながら・・・)

パーシヴァル「飛電或人殿!助かりました・・・あの高さから落ちれば、怪我だけでは済まされないと・・・」

ゼロワン「ああ・・・。パーシヴァル、あなたは先に円卓軍と他の仲間を連れて先にロンディニウムへ戻るんだ!あの城にはあなたの存在が必要だからな?」

パーシヴァル「ええ。ですがあなたはどうするおつもりで・・・」

ゼロワン「あの空飛ぶヤツは俺とメリュジーヌ、ゾックスの3人でしんがりついでに撃ち落としてやる!アイツの倒すには、飛行能力がある俺たちの存在が必要だからな。」

パーシヴァル「!。――わかりました!全軍、このまま私に続けぇぇーー!!」タタタッ、スタッ!(クンドリーに再び騎乗しながら走っていく)

円卓軍・兵士たち「オォォォォーーーー−!!」タタタタタァァーー!(このまま進んで行く)


ビュゥゥゥーーン!(メリュジーヌの元へ飛んでいくゼロワン)
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 23:19:17.85 ID:ak4b5x8y0
ギュゥゥ〜〜ン・・・(クロコダイオーが平原に低空飛行で降りていき・・・)


スッ、スタスタッ!(クロコダイオーからゼンカイザー、ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン、カイニスが降りてくる)

ツーカイザー(スピーカー)「俺たちはあの浮いているヤツを倒す!お前たちは先にパーシヴァルと一緒にロンディニウムへ戻れ!」

ゼンカイザー「わかった!こっちは俺たちに任せて!ジュラン、ガオーン!」

ゼンカイガオーン「OK!俺たちはパーシヴァルたちを援護しつつ、ロンディニウムで頑張っているアルトリアたちと合流すれば良いんだね!」

ゼンカイジュラン「おう!ゾックス、あんな物騒なヤツなんか簡単にやっつけちゃえ!」

ツーカイザー(スピーカー)「言われなくてもわかってる!行くならさっさと行け!」

カイニス「ああ、言われなくてもそうさせてもらうぜ!せいぜいあのオリュンポスの真体(アリスィア)モドキ野郎に撃ち落とされんなよ?」

ツーカイザー(スピーカー)「ああ!」


ギュォォォ〜〜ン!(再び上空に浮かび上がるクロコダイオー)

タタタタタァァーー!(パーシヴァルたちに続いてロンディニウムへ走っていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
クロコダイオー:船内


ツーカイザー「カッタナー、リッキー。久々に“アレ”で行くぞ!」

カッタナー、リッキー「アイヨーー!」頷く

ツーカイザー「ハァァッ!」ガラガラガラァァーーー!(ギアダリンガーを回していく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ガシュン!ボォォーーン!(クロコダイオーの上下の部分が分離する)


カッタナー「フゥゥン!」ブォォォ〜、ガシンッ!(クロコダイオーの上部分に乗る)

リッキー「ヘェェン!」ブロォォ〜ン!ガシャンッ、ガシンッ!(クロコダイオーの下部分に乗る)


音声『クロスカイオー!』『クローリングオー!』

カッタナー、リッキー「「行くぜぇぇ!」」ビュゥゥーーン!ブルルゥゥーーン!(それぞれの機体を乗りこなしていく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ビュゥゥゥーーン!ビュンビュンビュゥゥーーン!(追尾ミサイルがメリュジーヌを追いかけてくる)


メリュジーヌ「ヤァァァーー!」ビュゥゥーン!ジャキンジャキン!(追尾してくるミサイルを素早く斬りさく)

ジャキンジャキン!ドゴォォォーーーン!!(メリュジーヌに斬られ、空中で爆発する追尾ミサイル)


ビュゥゥーーン!ギュゥゥーーン!(上空と地上でクリサリスに迎え撃つメンバーが出揃う)


ゼロワン「メリュジーヌ、ここは俺たちであの浮いている機械兵器を倒すぞ!」

メリュジーヌ「ええ!――ここは通さない。バーゲストやパーシヴァルたちには指一本、アンタなんかに触れさせないから!」ジャキンッ!(アロンダイトを構えていく)

カッタナー、リッキー「おう!」ギュゥゥ〜ン!ブルルゥゥ〜ン!(それぞれの機体を構えていく)


ピピピピピィィ〜〜!ビューン!ビューン!ギュゥゥ〜ン!(キッドナッパーを更に2機増やし、上空に出揃うクリサリスたち)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 21:30:49.01 ID:6XQ3z6cs0
クリサリス「『ターゲット、及び攻撃対象を変更。攻撃対象‥『メリュジーヌ』及び『異界の戦士が乗る船』、『AIの予言の子』。』」ピピピピピィィ〜〜!(演算していく)

クリサリス「『攻撃対象優先度・・・対象の危険度の倍率アップにつき、攻撃優先対象を‥“『円卓軍の団長:パーシヴァル』”から前方の3名に変更。攻撃続行』」

メリュジーヌたち「―――!!」ガシッ!(それぞれ戦闘態勢に構える)

――――――――――――――――――――――――――
ウッドワス軍がパーシヴァルたちよりも先にロンディニウムへと進軍し、ロンディニウムにいるアルトたちとアルトリアたちがウッドワス軍と交戦をしているその頃・・・

戦法を読まれたパーシヴァル率いる強襲部隊は急いでウッドワス軍の背後に回り込み、予定通りに挟撃を仕掛けようと軍を進めている中で・・・

突如として西側の上空から、『ピューパ』と『コクーン』と同じAI兵器である『クリサリス』が飛来し、飛来してきたクリサリスは上空から円卓軍を攻められてしまう。

そのクリサリスの攻撃から円卓軍を守る為、メリュジーヌは空中でクリサリスの武器の1つであるレールガンを破壊しつつ、その機体の迎撃する為に戦う事となり、

同じく飛行能力があるゼロワン(フライングファルコン)とツーカイザーたち(クロスカイオーとクローリングオー)と共に妖精兵器・クリサリスの迎撃に向かうのであった。
――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:東門付近にて・・・


バンバンババババァァーーン!(コクーンに向けて銃撃を放つディエンド)

コクーン「――――――――」プゥゥン!プゥゥン!プゥゥン!(ガンポートを破壊される)

コクーン「『広範囲攻撃実行』」パァァァン!ヒュウヒュウヒュゥゥゥン!(多弾散布兵器をばらまいていく)

ディエンド「!。ツゥゥッ‥」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(その兵器を避けていく)

円卓軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜!?」タタタタタァァーー!バンバンバァァン!(とにかくその兵器から逃げていく)


円卓軍・兵士「くそぉぉ〜〜!あんなデカいの聞いてない!あんな図体や装甲じゃ、槍も矢も効きやしないぞ!」ビクビクビクッ!(震えあがっている)

ディエンド「クゥゥッ・・・この大きさと装甲では僕の銃撃は一切この大型兵器には通用しないみたいだね。いったいどう対処すれば良いのやら‥」コクーンの図体を観察しながら

ディエンド「おそらくあの機体に大きなダメージを与えられるとすれば、あの大型兵器のてっぺんにあるあの黒い物体だと思うが‥ここからでは銃弾は届かない‥」

ディエンド「どうにかあの機体の上に登るか、或いはこっちも奥の手を出すか・・・」腰のバックルに手をかけていく


コクーン「『――主砲装填完了。標的セット、東門城扉の完全破壊に入る』」ギギギッ!(東門の城扉に狙いを定める)

ディエンド「!。マズい・・・今度は確実に城扉を破壊する気か。」ガシッ!(ディエンドライバーを構えていく)

円卓軍・兵士「〜〜〜〜〜〜〜」ガシガシッ!(震えながらも槍を構えていく)


ゼットの声「させませんよ!お前の相手はこの俺だぁぁ!」大声で叫ぶ

コクーン「――――!?」ウィィィ〜ン!(声がした所をサーチしようとする)



音声『Ultraman Z Alpha Edge.』

ビカァァァ〜〜ン!!(光と共にウルトラマンZ(アルファエッジ)が現れる)


ウルトラマンZ(アルファエッジ)「デュァァッ!」ガシィィン!(コクーンの真正面から飛び出し、コクーンの機体にぶつかっていく)

コクーン「!?」ガシィィン!(ウルトラマンZに機体をぶつけられる)

ウルトラマンZ「デェアァァァーー!!」ガシッ、ズズズズゥゥゥ〜〜〜!!(コクーンを押し出す)


ズルズル、ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門への射程距離から引き離すように押し出すウルトラマンZ)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/15(月) 23:41:10.83 ID:6XQ3z6cs0
千子村正「セリャァァ!」ジャキジャキン!(刀で斬っていく)

セフィー「ハァァァッ!」ジャキジャキン!(高速で斬っていく)


ジャキジャキン!ドカァァァーーン!(村正とセフィーに斬られたタマモターンク・71式2機が爆発する)


パイロットゴブリンたち「アァァァァーーー!!」ダダダダァァァーー!(突撃してくる)

千子村正「――――!!」ジャキィィン!(長刀でなぎ払う)

パイロットゴブリンたち「ギャアァァァ〜〜!?」ジャキィィーン!(なぎ払われる)


千子村正「ツゥゥッ!さっきの場違いな兵器、アレはさすがにコヤンスカヤの横流しで得たヤツだな。ほんと誰彼構わず商売しやがるなぁ、あの女狐!」

ディエンド「!。村正か!すまない‥こっちはさっきの大型兵器の攻撃で味方の半分がやられた!向こうからもさっきの装甲兵器があと2台来ている。」

千子村正「!?。くそ、キリがねえ、あのデカブツはウルトラマンゼットのヤロウがなんとかしてくれるが、それでもこっちの数が少なすぎる!」

千子村正「さっき『牙の氏族』が何人か、城門超えて城内に飛び込んで行きやがった!ガイルたちが何とか撃退できれば良いのだが・・・」

武蔵「ぼやいている場合じゃないわ2人とも、さっき言ってたのが2台来ているし、まだまだ兵は多く来ているよ!」

千子村正「ツゥゥッ、わかってんよ!武蔵、右の方を頼む!ディエンドは左、儂は正面のヤツらをたたっ切る!儂に続け!」

武蔵、ディエンド「ええ(ああ)!」頷く


タタタタタァァーー!(ウッドワス軍の軍勢に立ち向かう村正、武蔵、ディエンド)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ズズズズズゥゥゥーーー!!(東門付近から遠ざけるようにコクーンを押し出していくウルトラマンZ)


ガラガラガラァァァーー!ズズズズゥゥゥーー!(キャタピラ走行で押し出しの動きを遅くしようとするコクーン)

コクーン「『走行による押し返し不可能。射撃による勢力半減を試みる』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


コクーン「『ミサイル全砲門発射』」ガチャッ、バシュゥゥーー!(ミサイルが発射される)

ウルトラマンZ「――!?。デュワァァ〜〜!?」ドゴドゴォォォーーン!(ミサイルを命中させられる)

コクーン「主砲発射 ガトリングカノン発射」バァァン!ババババババァァァーー!(主砲とガトリングカノンによる連続射撃)

ウルトラマンZ「デュウッ!?デュオォォォ〜〜!?」ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃をモロに受ける)

コクーン「『連続射撃続行』」ガラガラガラァァーー!ドゴォォーーン、ババババァァー―!(連続射撃しながら近づいてくる)

ウルトラマンZ「―――!デュアァァッ!」ゴロォォン!(でんぐり返しで連続射撃から逃れる)


ウルトラマンZ「(ゼスティウムメーザー!)」ビィィィーー!(額のランプから破壊光線を放つ)

ビィィィーー!ドゴォォォーン!(コクーンの主砲を破壊するウルトラマンZ)


コクーン「――!?」ドゴォォーン!ジジジィィ〜〜・・・(主砲が破損する)

ウルトラマンZ「(ゼットスラッガー!)」ガシンッ、シュンシュン!(頭のスラッガー状の部位から三日月状の光刃を飛ばす)

コクーン「―――!?」ジャキンジャキン!バシュゥゥン!(前方のガトリングカノン2基が斬られる)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 10:22:15.69 ID:IYjzMAdH0
インナースペース内


ハルキ「ゼットさん!俺たちの攻撃、あの機械兵器に効いていますよ!これならば・・・」

ゼットの声「ああ‥だが油断はならないですよ。なんたってあの兵器・・・俺たちの世界でも類も見ないヤツですから。おそらく他にも何価格指定るンかと・・・」

ハルキ「うん・・・!?。ゼットさん、あの機械兵器の様子が変ですよ!」前の方を見てて‥

ゼットの声「!?。気をつけろハルキ、何か仕掛けてくる予感がします!」

ハルキ「押忍ッ!」構える
――――――――――――――――――――――――――
ジジジジィィ〜〜!(主砲を壊され、上部のガトリングカノン2基も壊されたコクーン)


コクーン「『主砲及び前方上部のガトリングカノン、大破。損傷率20%・・・』」ジジジジィィ〜〜!(破壊された武器に火花が飛んでいく)

コクーン「『現状、現武装による前方の攻撃対象の殺害を不可能と判断。シークレットウエポンを使用展開』」ピピピピピィィ〜〜〜!(演算していく)


ウィィィーン、ガシャンガシャンガシャン!(コクーン内部から更なる兵器の展開と共にコクーンのが変形していく)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」変形していくコクーンの姿を見て‥


ガシャンガシャン、ガシンッ、ガシンッ!(コクーンの左右に二連装レールガン、上後部にミサイルランチャー3基、中央にドリルキャノン、下脚部にロケットブースターが展開される)

コクーン「『ロケットブースター点火。突進による攻撃および東門突撃を行なう』」ギュゥゥーーン!(ロケットブースターが起動する)

ウルトラマンZ「―――!?」その様子を見て・・・


ジュボォォォーー!ビュゥゥゥーーン!(ウルトラマンZに突進するコクーン)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァァァ〜〜!?」ドシィィン!ガリガリガリィィ〜〜!(突進され、コクーンの中央のドリルキャノンの先端に刺さってしまう)

コクーン「カランカランカランカランカラン♪」ボォォォーー!ガリガリィィ〜〜!(突進しながらドリルキャノンの先端で攻撃する)

ウルトラマンZ「デェェェェ〜〜、デェアッ!エヤァッ!」ガシンッ、ガシンッ!(突進されながらも装甲を叩いていく)


ボォォォーー!(コクーンに押し戻されるウルトラマンZ)
―――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近


ビュゥゥゥーーン!ドゴォォォーーーン!(東門近くの城壁にぶつかっていくコクーン)


ウルトラマンZ「デェァァァ!?」ドシィィン!グサリッ!(城壁激突とドリルキャノンの先端によってダメージを受ける)

コクーン「『機体後退。レールガン射撃』」ガラガラガラァァーー!バンバンバンッ!(後ろに後退しつつ攻撃していく)

ウルトラマンZ「――!?。デェアァッ!(ゼットバリア))」バンバンバンッ!ガキガキンッ!(ゼットバリアで攻撃を防いでいく)

コクーン「『ミサイル発射』」ガキンッ、ビュンビュンビュゥゥン!(ウルトラマンZに向けてミサイルを射出する)


ヒュンヒュゥゥ〜ン、ドゴンドゴォォォ〜〜ン!!(ミサイルの猛攻に耐えていくウルトラマンZ)

ウルトラマンZ「デェアァァァ〜〜!!」ドゴン、ドゴンッ、ドゴォォォ〜〜ン!(ミサイルの猛攻に耐えていく)
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 21:56:47.42 ID:IYjzMAdH0
誤字修正:何価格指定るンかと・・・」→何か仕掛けてくるかと・・・」
―――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・ロンディニウム:内部にて・・・・


ドゴォォン、ドゴォォン、ドゴォォーン!(外部でウルトラマンZがコクーンのミサイルを防いでいる)


ジャキジャキンッ!ドサッ、ドサッ・・・(次々と円卓軍・兵士たちが倒れていく)

女王軍・騎士ミスティー「もろい、もろい。モース毒の武器やさっき我らに投げ込んできた爆発する物がなければ、人間なぞこの程度よ。」

騎士ミスティ「一時は人間共が持つ解らぬ物の攻撃に兵士らが怯える一方だったが、ウッドワス様の秘密兵器のおかげでこちらの優勢に戻ってよかった。」

騎士ミスティ「おかげでようやくロンディニウムの内側の攻略が出来るのだが・・・・」


ジィィィ〜‥(とある場所の様子を見ていく騎士ミスティ)
――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン?


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが周りに漂っている)


ガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

アドニス「ハァァァ!」ギィィ〜〜ン、ジャキジャキン!(チェーンソー型の剣で斬っていく)

立花響「ハァッ、ヤァァァ〜〜!!」バシッ!バコォォォン!(拳で殴りつける)

月読調「ヤァァァ――!」ギュゥゥン!ジャキジャキィィン!(β式廻旋波)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜〜!?」ジャキジャキンッ!バコォォォン!(それらの攻撃を喰らっていく)


月読調「くぅぅ‥キリがないわ!東門も西門も、外にいる兵隊さんたちの防衛戦を超えた兵士たちでいっぱい・・・このままじゃ・・・」

立花響「いや、まだだよ!私たちがココで頑張らなきゃ、ロンディニウムにいるみんながやられちゃう!どうにかこれ以上進ませないようにしなきゃ!」

ガイル「ああ!とにかくここらが最終防衛ラインだな。とにかくここらを守り切るぞ!」

アドニス、月読調「うん(ええ)!」頷く


ジャキンジャキン!バコンバコォォン!ギュィィィ〜〜ン!(侵入してくるウッドワス軍・兵士たちを相手にしていくガイルたち)
――――――――――――――――――――――――――――――
騎士ミスティ「(しかし強い・・・・異界から迷い込んだ者らとはいえ、ロンディニウム内の防衛ラインにあのような強者たちを置いておくとはな‥)」

騎士ミスティ「(東門での秘密兵器の攻撃でこちらの兵を多く侵入させたが、ヤツらの強さは侮る事など出来ないわ‥。)」

騎士ミスティ「(だが、私の“混濁術”の前にお前たちの力など無力に等しい。我が混濁術はその術をかけられた者の視線を混濁させていき、)」

騎士ミスティ「(恰も自身が多くの敵と戦っている感覚があると錯覚させ、自身らが相手にしている者らの内の3分の1を見逃してしまうミスを引き起こしてしまうからな。)」


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(ハルバードからあやしげなオーラを放っていく)
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/16(火) 23:57:47.03 ID:IYjzMAdH0
ロンディニウム:各門の最終防衛ライン(真)


東門側の立花響「ハァァッ!テェェェイ!」バコンッ!バシィィン!(敵を殴りつけていく)

東門側のガイル「ウリャァァッ!ハァァァ!」バシンッ、ガシィィン!(鉄のかぎ爪で攻撃する)

東門側のウッドワス軍・兵士A・C「ぐわぁぁぁ〜〜!?」バコォォォ〜ン!(殴り飛ばされる)

東門側のウッドワス軍・兵士B「――――――」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


西門側の月読調「ハァァァーーー!」ババババァァーー!(α式・百輪廻)

西門側のアドニス「ハァァァーーー!」バンバンバンバンッ!(銃撃攻撃)

西門側のウッドワス軍・兵士A・B「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ、バババァァ〜〜ン!(攻撃されていく)

西門側のウッドワス軍・兵士C「フフフフゥゥ・・・・」タタタタタァーー!(ニヤニヤしながら先へ進む)


ギュワワァァァ〜〜ン・・・(謎のオーラが響たちの周りに漂っている)
―――――――――――――――――――――――
東門付近では‥数多くののウッドワス軍の戦車部隊たちと戦っている村正たちと、妖精兵器・コクーンの更なる武装の出現で苦戦を強いられているウルトラマンZが熾烈の戦いをしている中‥

ロンディニウム城内では城門を超えて侵入したウッドワス軍に対して、城内に残っている兵士たちと最終防衛ラインを任せられているガイルたちと響たちとの戦闘になっているのだが‥

ウッドワス軍に派遣された女王騎士であるミスティの混濁術により、響たちとガイルたちは、自身が戦っているウッドワス軍の内の1人を見逃していくような形で戦ってしまっており、

混濁術の加護で響たちの攻撃から見落とされたウッドワス軍の兵士たちは、着々と円卓軍の兵士たちを倒しながらロンディニウムの内部を侵攻していくのであった‥。
―――――――――――――――――――――――
女王軍・騎士「さすがです騎士ミスティ様!あなた様の混濁術により、あの異世界からの戦士たちはまともにわれらの事など見向きもしていません。」

女王軍・騎士「あなた様は攻城戦のプロ!ウッドワス様がオーロラ様の所から引き抜き、我らと同じ女王騎士として採用させた事はありますなぁ〜!」おだてている

騎士ミスティ「おだてるのはよせ!後にしろ!――工作兵、城壁の魔力障壁を消す方法を探し出せ!どこかに制御盤があるはずだ!」

騎士ミスティ「邪魔する人間は八つ裂きにしろ!どうせここにいる人間は全て期限切れの者ばかり、生かしておく必要はない!」


騎士ミスティ「ん?・・・・・・ああ、ちょうどいい。口の軽そうな人間がそこにいるではないか。」ある所にいる人物を見つける

騎士ミスティ「おい、そこの子供。司令部はどこだ。知っているのなら話せ。そうすればわが混濁術で楽に済ませてやろう。」

ロンディニウムの少年(鍛冶手伝いの少年)「はっ・・・・・・はっ、は・・・・・・・!はぅ、うう、うううう・・・‥」ガタガタガタガタァァ〜‥(怯えている)


ロンディニウムの少年「(ひぃ、来る・・・・!どうしよう、来るよ、来るよ、来るよぉ・・・・‥!)」

ロンディニウムの少年「(でで、でも、でも追い払わないと・・・・!この先には、ばあちゃんとユーリたちが・・・・!)」


騎士ミスティ「・・・・震えて話にならん。いい。時間の無駄だ。おおかた牧場で廃棄された不良品だろう。よくも今まで生き延びたものだな。」

騎士ミスティ「ネズミのように逃げ延びて、結局この吹きだまり(ロンディニウム)か。不快な。最後まで我々に手をかけさせおって。」ガシンッ、ガシンッ・・・(近づいてくる)

ロンディニウムの少年「―――――ぁ」ポロポロォォ〜‥(涙を流す)


タタタタタァァーー!ピョォォン!(背後から誰かが襲撃をかけてくる)


ユーミル「ドリャァァァーー!!」ガウゥゥン!(空中で戦斧を振るう)

女王軍・騎士「!。ヌゥゥゥン!」ギィィン!ボォォォーー!(火柱攻撃を放つ)

ユーミル「!?。ニョワァァァ〜〜〜!?」ボォォォ〜〜!ビリビリッ!(一部の服装が破れる)

ロンディニウムの少年「ユ、ユーミルのお姉ちゃん!?」攻撃されたユーミルを見て‥
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 00:02:44.03 ID:a93CAmm90
タタタタッ、ガシンッ!(女王軍・騎士がユーミルの身体を背中から踏みつけ、ハルバードを突きつける)


ユーミル「ヌゥ・・・・ゥゥゥゥ・・・・」ガシンッ。(女王軍・騎士に背中を踏みつけられる)

女王軍・騎士「―――――――」ジャキンッ!(ハルバードをユーミルの首元に突きつける)


騎士ミスティ「・・・その戦斧。貴様はノリッジで『鋼鉄山』という店で鍛治師をしていたという土の氏族の妖精『ユーミル』だな?」

騎士ミスティ「140年前に滅んだウェスバニーで採れる鉄鉱石を主流とし、数多くの鉄の武器を生成し、その鉄の武器はモースを一撃でほふると聞いている・・・」

騎士ミスティ「それと妙に婚期を逃しつつも、世継ぎとなる婿を捜して奮闘していると風の噂で聞いているのだが‥?」

ユーミル「ヌゥゥ・・・婚期と婿捜しは余計じゃが、ワシらの武器がお主ら女王軍の耳にも伝わっているとは‥ワシらも有名になった者じゃのぉ〜‥」

騎士ミスティ「当然だ。100年も昔から“鉄の武器製造の禁止令”を破っているお前たちノリッジの土の氏族に関しては、常に警戒を怠らなく見ていたものだからな。」

騎士ミスティ「お前のような妖精がロンディニウムにいるという事は、お前もまた、女王陛下に逆らう愚か者だと言うことでいいのだな?」

ユーミル「ヌゥゥ〜愚かだというのは失敬じゃ!ワシらはただワシらの『目的』の成就に従い、とても頑丈で強度な鉄の武器を作り、それを妖精國中に証明させる事こそがワシの使命なのじゃ!」

ユーミル「それらの『目的』を邪魔する者は、例え女王軍だろうとモルガン陛下だろうと、ワシが作る鉄の武器で蹴散らしてもらおうゾ!」

騎士ミスティ「‥ふん。自分が置かれている状況下も解らぬのに、のうのうと自分の『目的』が自身が作る鉄の武器が妖精國で一番だというのか?笑わせる!」

騎士ミスティ「お前がどんなに『目的』としているという、とても頑丈で強度な鉄の武器を作ろうとも、我ら女王騎士の前では武力的に無意味!」

騎士ミスティ「それを死して覚えておけ。お前たちがやってたことは、モースになるのと同じ“無意味な事”であり、自身らが持つ力こそが意味ある物だと言うことをな!」

ユーミル「―――!?」ビクッ!(ショックを受ける)


ジャキィィン!(ハルバードを上に振り上げていく)


騎士ミスティ「恨むなら自分を恨め。お前が土の氏族でそのような事しか出来ない自分の力の無さを!」ガキンッ!(ハルバードを構える)

ユーミル「――――ァ‥ァァァ―――!?」ビクビクビクッ!(顔を青ざめながら‥)

ロンディニウムの少年「ユーミルのお姉ちゃん!?」ビクビクビクッ!(怯えながら)



バンッ!カァァン!(何処かから火縄銃が放たれ、騎士ミスティの鎧に弾が跳ね返る)


騎士ミスティ「‥なんだ?次から次へと悪あがきを―――!?」撃ってきた方角を確認する

女王軍・騎士「――!?お前は・・・・」撃ってきた方角を見て・・・

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」2人と同じ方角を見て‥


シュゥゥゥ〜〜・・・(火縄銃から煙が出ている)

コーラル「・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・」ガチャッ・・・(火縄銃を構えながら‥)
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 00:20:03.00 ID:FLz+kiNF0
騎士ミスティ「お前だったか・・コーラル。境界なき勇士団の中にピンク色の翅をした風の氏族の妖精がいると聞いてはいたが・・・」

騎士ミスティ「まさか人間の事を『下等生物』と呼ぶほどに人間を嫌っていたコーラルが、女王陛下に逆らう人間の味方をしていたとはなぁ?」

女王軍・騎士「ミスティ様、あの妖精とはお知り合いなのですか?」問いかけていく

騎士ミスティ「ああ。私がオーロラの部下だった頃、同期でオーロラの従者を希望した私の後輩の妖精だ。まあ、私と違って力の程は弱い方だがな?」

騎士ミスティ「聞いた話では3年前、ご主人であるはずのオーロラを見捨て、従者の職を辞めて自堕落な生活を送っていたと聞いてはいるのだが・・・」

コーラル「クゥゥッ・・・・」図星を突かれる


コーラル「ミスティ。あなた、あなたの持つ力に惹かれたウッドワスにスカウトされ、オーロラ様の命を受け、ウッドワスの傘下に加わったと聞いてはいましたが・・・」

コーラル「その姿はあなた・・・ウッドワスを経由して女王軍の女王騎士になっていたのですね!あなたの持つ混濁術の力があるのを良い事に・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私はこの混濁術の力の使い方と戦術を極め、ウッドワス様の勧めの元、私はモルガン陛下の元で女王騎士となる程の出世をさせてもらったのだ。」

騎士ミスティ「フフフフッ・・・ほんと皮肉な物だな。オーロラは私がウッドワスの同行を探るための監視者となる命令でウッドワスの元へ送ったと思っていたのだが、実際はそうじゃない。」

騎士ミスティ「私は気づいていたのだ。あのオーロラのヤツは、私の力がオーロラ自身にとっていずれ自身の邪魔となる存在になるのだと。いずれにしても私の事を斥候すべき存在だと言う事を‥」

騎士ミスティ「だから私は私の混濁術がウッドワス様の役に立ち、この妖精國を守る礎になる妖精だとアピールをし、ウッドワス様に私の事をオーロラから引き抜いて貰えるような状況になるようにな?」

コーラル「引き抜いて貰えるようにって・・・まさか、あなたがオーロラの命でウッドワスの傘下に入ったのって・・・・」

騎士ミスティ「そうだ。私がウッドワスのスカウトを受け入れたのはオーロラの命令だけでなく、自分の意思でオーロラの元から離れたのさ。私がオーロラの自分勝手で消される前に・・・」

騎士ミスティ「おかげで私はこのように女王騎士の甲冑を纏い、こうして先んじてウッドワス軍に派遣され、ロンディニウムの人間たちの抹殺をおこなえるのだからなぁ!」


フフフフンッ、ガシンッ!ギュワワァァァ〜ン・・・(騎士ミスティのハルバードから怪しげなのオーラが放たれていく)
――――――――――――――――――――――――――――

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜・・・(コーラルたちの視線に騎士ミスティの姿がハッキリと見えなくなるぐらいに姿がおぼろげになっていく)


コーラル「――!?。私の眼の調子がおかしい・・・‥いえ、これはなんていうか・・・これは・・・・」

騎士ミスティ「フフフフッ、我が混濁術はあらゆる者たちの視覚・聴覚・感覚・記憶などを朧げに混濁させ、恰が今やっている事が解らなくなるほどに鈍感となり、」

騎士ミスティ「門前にいる異界からの戦士たちが、こちらに入ってくる軍兵の内の3分の1を見逃すというミスさえも見抜けぬ有様になっているからな?」

コーラル「!?。あれはあなたの仕業だったのですね!響さんたちやアドニス様たちが敵軍を1人逃がすようなミスを犯すほどに様子がおかしかったのは、あなたが彼らにその術を施したというのですね!」

コーラル「そしてあなたの指揮下の元、ロンディニウム内部の制圧の為に動いているという事を!なんて卑怯な事を!」

騎士ミスティ「フンッ、女王陛下に逆らったお前に言われたくなどない!ましてはオーロラの従者の職を捨て、反逆者側についたお前なんかにはな!」


騎士ミスティ「‥とはいえ、お前(コーラル)は女王騎士になった私(ミスティ)の前に現れ、わざわざ私に殺されに来たかのようにソレ(火縄銃)を持って来るとはなぁ?」

騎士ミスティ「これは私にとって好都合とも言える何かの縁だ。お前の命など、この私の手で葬り去ってやろうぞ!」ガシッ!(ハルバードを構える)

コーラル「クゥゥゥ・・・」フニャフニャァァ〜〜‥(視線が朧げでよく見えない)
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:35:41.46 ID:FLz+kiNF0
コーラル「(――あの者(騎士ミスティ)の術で何も感じない・・・周りの至る所がおぼろげで何も見えないし、何も感じない・・・いったいここはロンディニウムの何処かで、私は一体誰と対峙を・・・)」

コーラル「(でも私は守らなければ・・・私がいるこの場所(ロンディニウム)と・・・ここにいる皆さんを守らなければならない‥。あの者の術を止めないとアドニス様が・・・)」

コーラル「(先ほどのコレ(火縄銃)は一発のみで、あの者の装甲を貫けなかった。あの者を兎に変えようにも、眼がおぼろげで見えなくては誰を攻撃すれば良いのか・・・)」

コーラル「(だからって無闇にあの術を使えば、あの者たちに囚われた2人を巻き添えになる事になる・・・それだけはいけないというのに・・・)」


ガタッ、タッタッタッタッ・・・(火縄銃を捨て、近づいてくる騎士ミスティに触れようとする)


騎士ミスティ「フッ。手持ちの武器が使えなくて、おぼろげで見えない中、私を兎に変えようって事か?お前はそうやって人間を『下等生物』と言ってはその人間たちを脅していたよなぁ〜?」

騎士ミスティ「お前は昔から真面目で厳しい態度でルールを守らせるように人間たちを指導し、オーロラのヤツに付きっきりで仕事を御こなしていたからなあ?あの頃が懐かしく思うわね。」

騎士ミスティ「だが、お前の対象を兎にする程度の力では、この女王に仕える女王騎士の私に通用するわけがない。お前の足掻きなど私に遠く及ばない程に無意味なことだって言う事をなあ!」


バシッ!(コーラルの腹部を騎士ミスティが持つハルバードの面部分で叩きつける)

コーラル「キャアッ!?」バシッ、ドサッ!(仰向けに倒れる)

騎士ミスティ「フフフッ・・・」ガシィィ〜・・・(ハルバードを構えていく)

女王軍・騎士「ククククク・・・・」その様子を笑いながら見ている

ユーミル「コ、コーラル・・・・」ギリギリギリ・・・(女王軍・騎士に踏まれながら)

ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・」ビクビクビク・・・(怯えて動けない)

コーラル「く、くぅぅ・・・・」仰向けに倒れながら・・・

――――――――――――――――――――――――――
回想シーン・・・昨日のロンディニウム:武器庫内


スルゥゥ〜・・ピトッ。(アドニスの手を自身の胸に触れさせるコーラル)


コーラル(回想)「私も同じ気持ちです。私もあの時、ソールズベリーであなた様の妻として結婚する事を誓い、あなたとずっとお側に居ることを、心から誓いあった身です。」

コーラル(回想)「アドニス様がどんなに辛い思いをし、アドニス様の心がバラバラに割れて砕けるような事があったとしても、私はあなた様の側にずっといます。」

コーラル(回想)「あなた様の心がどんなに壊れようとも、私の身体と愛を持ってして、あなた様の心を癒やし、共に支えあって生きていく・・それが私の今の『目的』なのですから。」

アドニス(回想)「コーラル・・・」グスンッ、ウウウウ・・・(少し泣きそうになり、涙を堪えていく)
――――――――――――――――――――――――――

コーラル「(‥ダメ・・・今ここで諦めては、私はアドニス様の妻として顔向けできない・・・。今ここで諦めては、あの者の術にかけられたアドニス様を助けられない・・・)」

コーラル「(あの者の術を止めなければ、アドニス様だけでなく‥ここにいるロンディニウムの皆さんさえも助けられなくなる‥。ここにいる皆さんを守る事が出来なくなる・・・)」

コーラル「(ですが今の私ではあの者の術に抗うことも、止める事も出来ない‥。アドニス様をあの者の術から助ける事さえも・・・)」

コーラル「(しかし私はあの時、私の心を救い、私と共に生き・共に愛し・共に歩んでいくと誓ったアドニス様を見捨てるなんて出来ません!)」

コーラル「(私は我が夫であるアドニス様を・・・家族を‥仲間を‥そして私たちを支えてくれるみんなを守りたい・・・だから・・・)」

コーラル「(――変わりたい!私はもう・・・私の愛する者を守れない妖精ではなく、愛する者を支え・共に歩んで守っていく‥そんな妖精に‥私はなりたい!)」


騎士ミスティ「――死になさい、裏切り者の妖精めぇ!!」ガシッ、フゥゥン!(ハルバードをコーラルに向けて振りかぶる)

コーラル「――――――――」眼を瞑る

ユーミル、ロンディニウムの少年「――――!?」おぼろげながらもその光景を見て
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:59:15.16 ID:FLz+kiNF0
ギィィィ〜〜ン、ビカァァァァ〜〜ン!!(コーラルの右太もものガーターリングの宝石が突如として光り出す)


コーラル「―――!?これは・・・いったい‥!?」ギィィィ〜〜ン!!(宝石と共にコーラルの身体も光り出す)

騎士ミスティ「な‥なにぃぃ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

女王軍・騎士「な、なんだ・・・これはぁぁ!?」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜〜」ビカァァ〜〜ン!(眼が眩しくなる)

コーラル「この光・・・私はいったい・・・」ビカァァァン・・・(光がだんだん治まってきて‥)


ビカァァァン‥。ビュゥゥゥ〜〜〜!!(コーラルからもの凄い風が吹きあれていく)


騎士ミスティ「!?。うわぁぁぁ!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

女王軍・騎士「ぬわぁぁぁ〜!?」ビュゥゥ〜〜ン!(後ろへ吹き飛ばされる)

ロンディニウムの少年「うわっ!?」ドサッ!(風によって尻もちをつく)

ユーミル「ヌゥゥゥ〜〜!」地面にしがみつく

コーラル「キャァァァッ!?」ビュゥゥゥ〜ン!(風に煽られ、身体が宙に浮く)


ヒュンッ、ガタァァ〜ン、ギュゥゥゥン・・・(騎士ミスティの手からハルバードが離れ、怪しげなオーラが消える)
――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:各門の最終防衛ラインでは・・・


ギュゥゥゥ〜ン・・・・(響たちの上に漂う怪しげなオーラが消えていく)


東門側:立花響、ガイル「―――――!?」我に返る

西門側:月読調、アドニス「―――――!?」我に返る

近くにいたオベロン「――!?」

オーラが消えたことに気づいていないウッドワス軍たち「――――」こっそりと進んで行く


月読調「――逃がさない!ハァァァ!」ギュイギュィィーン!(β式 獄糸乱舞)

立花響「ハァァァッ!!」バァァァン!(我流・猛虎翔脚)

彼女たちが見逃していたウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ギュイギュイ!バァァ〜ン!(それぞれの攻撃を受ける)


立花響「フェェェェ〜!?なんで私たちが防衛戦を張っている後ろに、ウッドワスの兵隊たちが!?」驚いている

オベロン「わからない・・・。でもあの兵士たちの数‥どうやら僕たち、敵軍が仕掛けた何らかの術で相当の数の敵を見逃していくように仕向けられてたみたいだね?」

アドニス「見逃してたってそんな・・・‥!?」ビクッ!(何かの感覚に気づく)

ガイル「どうしたアドニス?まさかお前の嫁のコーラルの身に何かあったのか!?」

アドニス「うん、本当にそうだよ!―――」目の色を変えていき・・・


タタタタタァァーー!(急いでコーラルの元へ向かって行く)

ガイル「お‥おい、アドニス!」タタタタタァァーー!(アドニスを追いかける)
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 08:52:30.37 ID:NF7paJ6s0
ヒュゥゥ〜ン、スタッ!(そのまま風のままに立っていくコーラル)


コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・ハァ・・・‥」ヒュゥゥ〜ン・・・(コーラルの周りに風の力が湧きだしてくる)

コーラル「(この風は・・・感じる・・・。この風は私の中からわき上がってきている‥。まさか、これが『純恋愛の宝石』の力・・・)」キラァァ〜ン☆(緑色の純恋愛の宝石が輝いていく)

コーラル「(愛する妻となる者の力をさらに強化し・その願いを叶えると聞き、これらは単なる力の倍加を促す宝石かと思いましたが・・・)」

コーラル「(まさかこのような力が私の中にあったとは・・・私の対象を兎に変える事以外に力はないと思って・・・‥)」自身の風の力を見ていて・・・


ロンディニウムの少年「コ、コーラル様・・・なんか急にすっごく強くなってカッコいいーー!まるで風の女神様みたい・・・」感心している

ユーミル「コーラル。お主、いつの間にあんな技を身に付けていたのか!あのさっきの強い風を操る力であの者たちを吹き飛ばすとは・・・」

ユーミル「もう水くさいぞコーラル!其方にあんな芸当を今日まで隠していたとは、だがおかげでワシらは助かったワイ!」喜んでいる

ロンディニウムの少年「うん!さっきの風には僕も驚いたけど、女王の騎士を吹き飛ばすなんて、コーラル様はマジで凄いよ!」喜んでいる

コーラル「い、いえ・・・・コレは別にそのぉぉ〜・・・・」困惑している


ガシィィ〜・・・(立ち上がる騎士ミスティ)


騎士ミスティ「クゥゥ‥いったい何が起こった!?あんな‥人間を兎に変える事しか力がないコーラルが‥あんな強い突風を繰り出すとは・・・」

騎士ミスティ「だが、この女王騎士である私があの強い風程度でやられる程、私は愚かではない!お前など、私がこの手で八つ裂きにしてやる!」

女王軍・騎士「ヌゥゥ〜!」ガシィィン‥(立ち上がる)

ロンディニウムの少年「うわぁぁ!?またあの女王の騎士が来る!?」立ち上がる女王騎士2人を見て‥

コーラル「!。2人とも下がってください!ここは私が!」ダダッ!(前に出る)

ユーミル「ノォォッ!?無理するなコーラル!」前に出るコーラルを見て・・

コーラル「――――!。」ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・・(気を集中していく)


騎士ミスティ、女王軍・騎士「ハァァァァ〜〜!!」タタタタタァァーー!(ハルバードを構えて突撃する)

コーラル「―――!。ストーム・ウィンド!」ビュゥゥゥーーン!(両手から竜巻状の強風を放つ)

騎士ミスティ、女王軍・騎士「!?。ヌッ、ヌゥゥゥ〜〜!?」ビュゥゥゥ〜〜〜ン!!(強風にあおられる)


女王軍・騎士「な、なんだこの風は!?あの妖精の手からこんな強い風が・・・」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

騎士ミスティ「クゥゥ〜‥怯むな!この程度の風など、我ら女王騎士の敵ではない!」ビュゥゥ〜〜!(強風に耐えながら)

女王軍・騎士「し、しかしこの風・・・あのような風、とてもあんな一般の妖精に出せるものではありません!この風をどう対処すれば・・・」

騎士ミスティ「ヌゥゥ〜〜!クソォォ!」ギィィン!(赤黒の斧槍を出現させる)


ギュォォォ〜〜ン!(コーラル立ち3人を囲うように赤黒の斧槍(制裁の斧槍)を展開する)

コーラル「!?。し、しまっ・・・」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

ユーミル、ロンディニウムの少年「!?」ビクッ!(周りの制裁の斧槍に囲まれる)

騎士ミスティ「喰らうがいい!そして死ねぇぇ!」ギィィィン、フンッ!(ハルバードを横に振るう)


ギュゥゥ〜ン、ヒュゥゥーーン!!(制裁の斧槍が放たれていく)
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:29:30.37 ID:NF7paJ6s0
タタタタタァァーー!ガキガキィィン!(ガイルが自身の胴体と両腕を頑丈に硬くして突撃してくる)


ガイル「伏せろーー!!メタルガイル・ラリアット!」グルグルゥゥ〜〜!(回転して突撃していく)

コーラル「―――!?」ガバッ!(ロンディニウムの少年を庇う)

ロンディニウムの少年「うわぁっ!?」ガバッ!(コーラルと共に地面に伏せる)

ユーミル「!?」ガバッ!(地面に伏せる)

騎士ミスティ「――なあっ!?」ガイルの存在を見て‥


グルグルゥゥ〜!ガキガキガキィィン!(制裁の斧槍を打ち砕いていくガイル)

女王軍・騎士「このぉぉ〜〜!!」ギィィィン・・・(落雷攻撃をしようとする)

アドニス「はぁぁッ!」ビュンビュン!(ブーメランを発射する)

女王軍・騎士「!?。ヌワァァッ!?」ガキィィン!バシィィン!(ブーメランに辺り、ハルバードを落とす)

騎士ミスティ「!?。貴様らは!?」


ガイル「ツゥゥッ‥大丈夫かお前たち!アドニスの後を追ってたら、まさかこんな事になっていたとはなぁ‥」

ロンディニウムの少年「!?。ガイルのお兄ちゃん!それにアドニスのお兄ちゃんも!良かった、僕たちを助けに来てくれたんだ!」

コーラル「アドニス様!良かった‥皆さま方に施された幻惑の術が解除されたんですね‥。」

アドニス「!。幻惑の術って・・・・もしかして、僕たちが防衛戦を敷いている後ろにウッドワス軍が侵入していたのって・・・」

ユーミル「そうじゃ!あいつがお主たちに混濁の術とかいう幻術をお主たちにかけ、お主たちが幻術に惑わされている間にヤツの軍兵たちを少しずつ侵入させたのじゃ!」騎士ミスティに向けて指をさす

ユーミル「ヤツの目的は城壁にかけられた魔術障壁の解除じゃ!アイツら、よほど強い力を持っているから気をつけるんじゃ!」

ガイル「なんだって!?そうか、道理で俺たちがウッドワス軍の兵士たちを見逃していたって事だな・・・」

アドニス「うん・・・・」


騎士ミスティ「ク、クゥゥ〜〜!!お前たち、どいつもこいつも我々の邪魔ばかりするとはなぁ〜?」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)

騎士ミスティ「円卓軍に異界の戦士(ヒーロー)たち‥それに境界なき勇士団は何故に、この吹きだまり(ロンディニウム)の人間たちを守り、女王陛下に叛逆をしていくのか?」

騎士ミスティ「お前たちに我らの邪魔をされるだけで腹の虫酸が収らぬ!お前たちなど、我が混濁の術で永遠のおぼろげを味わうがいい!!」ガシィィン!(ハルバードを両手で持っていき‥)


ジジジィィ〜〜!(騎士ミスティの魔力放出が激しくなっていく)

女王軍・騎士「――!?。ミスティ様!まさかあの技はお止めになってください!あの技を繰り出せば、味方の兵も巻き添えに・・・」

騎士ミスティ「いいや使うね!――混濁化出力100%――我が混濁の妖精領域、『混濁の大迷宮(ミスティ・ラビリンス)』」クルクルクルゥ〜、ガキィィン!(ハルバードを地面に叩きつける)


パァァ〜〜、ギュワワァァァ〜ン!(ロンディニウム内部全体が怪しいオーラに包まれていく)

ギュワワァァァ〜ン、フニャフニャフニャァァ〜〜!(オーラの辺り全体にいる者たちの視線と感覚がおぼろげになっていく)


ウッドワス軍・兵士「う、うわぁぁ〜〜!?前が‥前が急におぼろげになって見えないよぉぉ〜!?」混乱している

円卓軍・兵士「な、なんだこれは!?ここはどんな場所で、ここが天なのか地なのか‥周りの全てがおぼろげになっていくぅぅ〜!?」混乱している


アタフタアタフタ!ガヤガヤガヤ!(周りの兵たちが敵味方も関係なく混乱して騒いでいる)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 18:21:54.29 ID:YnP5qAbE0
騎士ミスティは突如としてコーラルが持つ『純恋愛の宝石』の力によって得た風の力によって吹き飛ばされ、混濁の術から解放されたガイルとアドニスによって窮地に立たされてしまい、

それらに対して虫酸が走ったミスティはなし崩しの手段として自身が持つ混濁の妖精領域を最大出力で出し、それによるオーラはロンディニウム内部の上空に広がっていき・・・

オーラの光を浴びたロンディニウム内の者たちは敵も味方も関係なく辺り全体の感覚、視覚などが混濁し、それによって円卓軍もウッドワス軍の兵たちもまた、それによる影響で慌てふためくのであった。
――――――――――――――――――――――――――
フニャフニャフニャァァ〜〜!(辺り全体の感覚がおぼろげになっていく)


ガイル「クソッ、まただ!また周りが変な感覚になって周りの人物がよく見えない・・・」コシコシコシ‥(目をこする)

アドニス「これが・・・あの女王騎士の混濁の術・・・。僕たちがウッドワス軍の兵士たちを糸も簡単に少しずつ侵入させちゃった幻惑の妖精領域だなんて・・・」

騎士ミスティ「アハハハハハハ!これならば私の姿も見えず、私に攻撃しようにも、姿も感覚もおぼろげでは私に攻撃する事も出来ぬよなぁ〜?」

騎士ミスティ「この混濁の妖精領域を発動した私は今や無敵!この妖精領域にてこのロンディニウムにいる人間共を全て亡き者としてくれるわ!」

コーラル「!?。そうはさせません!あなたのような誰かを傷つける事の為に力を使い、騎士や兵士でもない女子供に手をかけようとするあなたの暴挙を許しはしません!」

コーラル「例え私のこの眼がおぼろげで見えなくても、私はあなたたちウッドワス軍をここから追い払います!」カァァ!

アドニス「コ。コーラル・・・あなたは・・・・」心配そうにしている


ガシッ、ギィィン!(右太もものガーターリングの宝石部分に触れていき・・・)

コーラル「――――――」ギィィン、ヒュゥゥゥ〜〜ン!(辺りが風に包まれていき‥)

―――――――――――――――――――――――――――――――
コーラルの声(風の報せ)『円卓軍の皆さま、それにロンディニウムの住民たちは直ぐに近くの石壁や石柱にしがみついてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)

コーラルの声(風の報せ)『私の風が導きます。ですから決して、しがみついている場所から手や腕を放さぬようにしてください!』ヒュゥゥ〜ン・・(風の報せが届く)


円卓軍・兵士「!?。コーラル様の声だ!聞いたか?とにかく壁や柱にしがみつけ!とにかくなにか捕まるところにしがみつくんだ!」タッタッタッタッ・・・(ガベの端にしがみつこうとする)

他の円卓軍・兵士たち「〜〜〜〜〜〜〜」タッタッタッタッ・・・(壁や石柱に向かって行く)

術に掛かっているロンディニウムの住民たち「〜〜〜〜〜〜〜」ガシッ、ガシッ!(隠れつつも石壁や石柱にしがみついていく)


ヒュゥゥ〜ン、ガシッ!ガシッ!(どうにか手探りと風の導きで壁や石柱にしがみつくように構えていくロンディニウムの人々)
――――――――――――――――――――――――――――――
ヒュゥゥ〜〜ン・・・(コーラルの周りに風が包んでいき・・・)


騎士ミスティ「何をしている‥!?。さてはお前、風の報せで我が混濁の術で混乱している円卓軍の兵士たちを導きつつ、私の場所を特定しようというのか!」

騎士ミスティ「そうはさせぬぞ!お前がどんな仕掛けをしようが、さっきの風の力を使おうが、このおぼろげの中で見えない私の手で殺されるがいい!!」ジジジジィィ〜〜!(魔力を放出していき‥)

コーラル「!?。アドニス様、ガイルさん!早く何か掴まるモノにしがみついてください!」

ガイル「わかってる!アドニス、ユーミル、俺に掴まれ――!」ガキィン、ドスゥゥゥン!(地面にパワージャッキ―に変化した両手を打ち込む)

アドニス、ユーミル「うん(うむ)!」ガシガシッ、ギュゥゥゥ〜!(ガイルにしがみつく)

ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜」ガシッ、ギュゥゥゥ〜〜!(ガイルにしがみつく)


騎士ミスティ「喰らうがいい!我が渾身の一撃を―――」フンッ!(赤黒の斧槍を出現させようとするが‥)

コーラル「ハァァァァ〜〜!!」ギィィィーーン!!(ガーターリングの宝石部分が光り輝く)


ギィィン、ギュオォォォ〜〜ン!(純恋愛の宝石の力でコーラルの両翅が巨大化する)

騎士ミスティ「――――!?」ビクッ!(巨大化したコーラルの翅を見て‥)


バサァァッ、ゴォォォ〜〜〜!!ビュゥゥゥ〜〜〜〜!!(巨大化したコーラルの翅を扇ぎ、竜巻並の暴風を放つ!)
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 20:59:13.54 ID:YnP5qAbE0
ビュゥゥゥ〜〜〜!ビュゥゥゥ〜〜〜!(暴風に見舞われる女王騎士の2人)


女王軍・騎士「う、うわぁぁぁ〜〜!?ミスティ様の混濁の術のせいで前が見えないだけでなく、さっきよりも強い風が〜〜!?」ビュゥゥ〜〜!(暴風に見舞われる)

騎士ミスティ「クゥゥゥ〜〜!コーラルめ!この何処の風の氏族の妖精でもなかった、こんな強風を放つ力をいったい何処で―――」ビュゥゥ〜〜!(暴風に見舞われる)


ビュゥゥゥ〜〜ン!バビュゥゥゥ〜〜ン!ビュゥゥゥ〜〜!(暴風によりロンディニウム:大広間に巨大竜巻が発生する)


コーラル「フゥゥッ!ハァァァァ〜〜〜〜!!」ビュゥゥゥ〜〜!(巨大竜巻を発生させていく)

騎士ミスティ「!?。ヌゥゥゥ、ヌワァァァァ〜〜〜〜!?」バビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされる)

女王軍・騎士「うわぁぁぁ〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされる)

ガイル「グ、グゥゥゥ〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(暴風に耐えていく)

アドニス、ユーミル、ロンディニウムの少年「〜〜〜〜〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(ガイルにしがみついて暴風に耐えていく)

――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:その他の場所でも・・・


侵入したウッドワス軍・兵士たち「ウワァァァ〜〜!?ヌワァァァァ〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされていく)

後から入ってきたウッドワス軍・兵士たち「ヌワァァァァ〜〜〜〜!?」ビュゥゥゥーーン!(吹き飛ばされていく)

円卓軍・兵士たち「ヌゥゥ〜〜!しがみつけぇぇ、このままではあの竜巻に吹き飛ばされるぞぉぉ!」グググゥゥ〜〜!!(石壁や石柱にしがみついていく)

ロンディニウムの住民たち「〜〜〜〜〜〜〜」グググゥゥ〜〜!!(吹き飛ばされないようにしがみついている)

ウェールズの妖精たち「キィキィ〜〜!!」グググゥゥ〜〜!!(ひとまとめになって壁の奥にしがみついている)


オベロン「ヌワァァァ〜〜!?」ブルゥゥン!ブルゥゥ〜ン!(吹き飛ばされないように石柱にしがみついている)

立花響「ツゥゥ〜、調ちゃん!しっかり掴まってて!」ギギギギィィ〜〜!(地面にくい込ませたパワージャッキーで耐えている)

月読調「ツゥゥゥ〜〜!うん!」ギュゥゥゥ〜〜!!(立花響にしがみついていく)


ビュゥゥゥ〜〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜〜!(大広間に発生した大竜巻がウッドワス軍たちを飲み込んでいく)
――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門近くの城壁(竜巻が起きるちょっと前‥)


ウルトラマンZ「デァァァ〜・・・」ドスンッ!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン・・・(膝をつき、カラータイマーが鳴り出す)

コクーン「『ターゲットの大幅の消耗を確認。ドリルキャノン、チャージ開始!』」ガシャンッ、ピピピピィィィーーー!(ドリルキャノンのエネルギーチャージが開始される)

ウルトラマンZ「デェアァァ・・・」めげずに立ち上がっていく


ゼットの声「ツゥゥ‥こっちはもうウルトラマズいです。こうなったら一気に攻めるのみ!」

ハルキ(インナースペース)「ええ・・・せめてアルトさんやアルトリアさんたちの為にも、あの巨大兵器1機を倒しておきましょう!」

ゼットの声「おう!」


ギラァァン、ギィィン!(光線のポーズを取るウルトラマンZ)

コクーン「!。『反撃の兆候あり。ミサイル全弾発射』」ガキンッ、ビュンビュンビュゥゥン!(ウルトラマンZに向けてミサイルを全弾射出する)

ウルトラマンZ「デェアッ(ま、マズい)!?」向かってくるミサイルを見て・・・
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 23:16:28.38 ID:YnP5qAbE0
ビュゥゥゥ〜〜ン、グルグルグルゥゥゥ〜〜〜!!(ロンディニウムの城壁の後ろで大竜巻が発生する)


ウルトラマンZ「ジェッ!?」後ろを振り返り、その様子を見る

コクーン「――!?」ピピピピピィィ〜〜〜!(驚く仕草のような音をする)

ビュゥゥ〜〜!ビュゥゥ〜ン!(暴風により、ミサイルが後ろのコクーンの方へに吹き飛ばされる)


ビュゥゥ〜〜ン、ドゴドゴドゴォォォ〜〜ン!!(暴風で吹き飛ばされたミサイル全弾が、コクーンに全て命中する)

コクーン「――――――!?」ドゴン!ドゴン!ドゴォォ〜〜ン!!(ミサイル攻撃を受ける)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」その様子を見ている

ジジジィィ〜バリバリィィ〜〜!!ドゴォォォーーーン!!(ミサイル攻撃によってドリルキャノンのエネルギーが暴発する)



ジジジジィィ〜〜〜!!(自機のミサイル攻撃やキャノンのエネルギー暴発によってズタボロになってしまうコクーン)

コクーン「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ジジジィィ〜〜!(火花を散らしながら)

ハルキ(インナースペース)「これは!?なんかよくわからないですけど、一気に決めましょうゼットさん!」

ゼットの声「ああ!このチャンス、逃さない‥ゼェェーーット!!」ギラァァン、ギィィン!(再び光線のポーズを取る)


ハルキ&ゼット「ゼスティウム光線!!!」ビィィィ〜〜〜!!(ゼスティウム光線を放つ)


ビィィィーーーー!!ズゥゥ〜〜ン、ズガガガガァァァ〜〜〜!!(ゼスティウム光線がコクーンの機体に直撃する)

妖精兵器・コクーン「〜〜〜〜〜!!?」ズガガガガァァ〜〜!バリバリィィ〜〜〜・・・・


ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(交戦が直撃し、大爆発を起こすコクーン)

―――――――――――――――――――――――――
ドカァァァーーン!ガシャガシャガシャァァ〜〜・・・(コクーンが大爆発し、機械類が散乱する)


ウルトラマンZ「デェアァァ・・・・」ドスゥゥン・・・ピコンピコンピコンピコンッ!!(カラータイマーの点滅が速い)

ゼットの声「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・どうにか‥あのデカブツをウルトラ撃破しましたね・・・」息切れをしている

ハルキ(インナースペース)「ええ・・・。後の事はアルトリアさんたちに任せましょう・・ゼットさん・・・」息切れをしている

ゼットの声「ああ・・・・」

ウルトラマンZ「デェアァァ・・・――――――」キィィィン、パァァァン・・(光の粒子となって消滅する)



ガシャァァァ〜ン、ゴロゴロォォ〜〜・・・(ズタボロで血のような液体が漏れて転がっていくコクーンのAIポット)

コクーンのAIポット「『オ・・・オラハ・・・シンジマッタ・・・・ダ・・・‥』」ジジジジィィ‥ギュゥゥ〜・・・(完全停止)
――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:東門付近にて勃発した妖精兵器・コクーンとウルトラマンZの死闘の戦い・・・・

最初はウルトラマンZによってコクーンは押し出され、東門付近から遠ざけていき、主砲やガトリングカノンなどのコクーンの武装を破壊するも、

『MGSPW』の原作にはなかったコクーンの隠されていた『シークレット・ウエポン』が展開され、それらによる攻撃と突進によってウルトラマンZは東門付近へと押し戻されてしまい‥

東門付近の城壁にて、コクーンの集中砲火によってウルトラマンZは窮地に立たされるも、突如としてロンディニウム内で大竜巻(コーラルが発動させたモノ)が発生していき‥

それによる暴風がコクーンが放ったミサイルが自身に返り、放たれるはずだったドリルキャノンのエネルギーがミサイルの爆発によって暴発してしまい、

その隙を付くようにウルトラマンZは必殺のゼスティウム光線を放ち、見事に妖精兵器・コクーンを破壊するのであった。
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/22(月) 21:41:47.38 ID:tlyAz9850
誤字修正:交戦→光線
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:正門前では・・・


ビュゥゥゥ〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜!(ロンディニウム内は大竜巻が発生し‥)

ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(ウルトラマンZの光線でコクーン撃破される)

―――――――――――――――――――――――――――

【こ、これはいったい―――!?】←
【今、東門で爆発が!?】

アルトリア「えぇぇぇ〜〜なにこれなにこれ!?竜巻?ロンディニウムの城内に竜巻が襲いかかっているよぉぉ〜!?」アタフタ!(困惑している)

アルトリア「しかも何アレ!?その竜巻から牙の氏族に女王軍の騎士?なんか城門を跳び越えて城内に入っちゃったはずのウッドワス軍の兵士たちが、バタバタと落ちていってるよ〜!?」アタフタ!(困惑している)

ダ・ヴィンチちゃん「ああ!東門の方でなんか爆発のような音がしたが、おそらくアルトが言ってたという巨大兵器コクーンがハルキ君たちによって撃破されたに違いない‥」

ダ・ヴィンチちゃん「それに城内に竜巻が発生して、そこから城内に侵入されたはずのウッドワス軍が吹き飛ばされるように竜巻から飛び出してきているのなると、これって・・・」

【響ちゃんたちが頑張っているって事?】←
【ガイルたちの新ワザなのか!】

アルトリア「藤丸くん、今はそんなこと考えている暇じゃないでしょ!こっちなんかもう、すぐにでもウッドワス軍の兵士たちが後ろの堀まで迫ってきているというのに!?」アタフタ!(焦っている)

アルトリア「ああもう何がなんだかわからないよ!?後ろには竜巻が発生するわ、向こうで爆発が起こるわ、ウッドワス軍の兵士が降ってくるわ!もう何もかもが滅茶苦茶だよぉ〜!?」アタフタ(焦っている)

アルトリア「見てよあれ、私たちの事なんかお構いなしにウッドワスなんか後ろを向いて何か慌てふためいているように―――」

【・・・・はい?】
【今、なんて言ったの?】←

アルトリア「なにって、ウッドワスのヤツが私たちの事なんかお構いなしに後ろを向いて慌てふためいて・・・‥あ。」


アルトリア「あのウッドワスの慌てようって・・・もしかしてさっきの爆発とロンディニウムで発生した竜巻で上から降って来る兵士たちの事で慌てている事だけじゃない・・・」

アルトリア「勝ちを確信して前線に出ているウッドワスが後ろを向いて慌てている素振りを見せているなんて、おそらくウッドワスの後ろで何かあったって事だよね?」

アルトリア「じゃあだとしたら、ウッドワスたちが後ろに振り返る程の事態で正面から敵部隊に合流しようとやって来てるのは、ウッドワスの本隊じゃなくて・・・」正面の様子を見て‥

ダ・ヴィンチちゃん「うん、あれはパーシヴァルたちだ!パーシヴァルたちの軍勢が間に合ったーーー!」喜んでいる


オォォォォ――――!!(ウッドワス本隊の後ろからパーシヴァルたちが向かって来る)


向こう側のパーシヴァル「―――――――!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(ウッドワス軍に向けて突撃している)

向こう側のバーゲストたち「――――――!!」ダダダダァァァーー!(パーシヴァルと一緒に突撃している)


【――やっぱりそうだ!】←
【パーシヴァルにバーゲストたちだ!】
―――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムの東門付近で妖精兵器・コクーンの破壊のよる大爆発が起き、城内ではそこに侵入していたウッドワス軍の兵士が、突如として発生した竜巻によって吹き飛ばされており、

あまりの戦況にアルトリアはかなり混乱するが、それと同士に勝ちを確信して前線に出ているウッドワスが今の戦況下と自身らの後ろの存在に慌てている様子を目撃し、

ウッドワスたちに向かって進んでいる存在がパーシヴァル率いる強襲部隊だと確信し、合流が間に合った事にダ・ヴィンチたちは喜びを見せるのであった。
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/23(火) 21:21:45.42 ID:4Q9rTKyW0
第43節:ウッドワス
―――――――――――――――――――
少し前・・・ロンディニウム周辺:平原(ウッドワス軍・陣営)では・・・


ウッドワス「ははははははは!いいぞ、このまま押しつぶしてしまえ!所詮はパーシヴァルと裏切り者の先代・妖精騎士だけの軍だ、ヤツらがいなければ烏合の衆も同然よ!」

ウッドワス「ふ、境界なき勇士団のアルト・オルラントはともかく‥『予言の子』は今頃さぞ震えているだろう。子鹿のように城内で怯えているか?」

ウッドワス「アルト・オルラントを葬れば3年前の失態を、『予言の子』を葬ればティンタジェルでの失態が帳消しになる!あの忌々しい思い出を忘れられて清々できる!」ニッコリ!(笑顔を見せる)


ウッドワス「おい、先だって城内に突入した者から、何か報告はあったか?特に必ずしも城内に侵入できると思われる女王騎士ミスティからの報告はあったか?」

ウッドワス「あの女王騎士が持つ混濁の術と力さえあれば、城内に残っている異界の戦士たちや境界なき勇士団も容易く倒せる。なにせ、私が直にスカウトさせてやった強者だからな?」

ウッドワス軍・兵士「いえ、まだ届いてはいません!おそらくは『予言の子』の探索に手こずっているのかと!」

ウッドワス軍・兵士「・・・あの、ウッドワス様。『予言の子』の特徴は“邪悪な顔つきをした16歳ほどの女の妖精”との事ですが、それ以外に詳細はございますか?」

ウッドワス「ない。私は『予言の子』の顔を知らぬ。女王陛下と『予言の子』の謁見では、参列を許されなかったからな。」

ウッドワス軍・兵士「そ、そうですか。ですが、ティンタジェルで見ているのでは?もしくは妖精騎士アグラヴェイン様から特徴を聞いておられるかと?」

ウッドワス「知らぬ、と言っている。私は『予言の子』の背中すら見た覚えがない。妖精騎士アグラヴェインとの会食の時さえもアグラヴェイン卿はその事に口を開いてはくれなかった。」

ウッドワス「まあよい、何がどうであれ‥城を占拠すれば全て解決する事だ。このまま前進して円卓軍を殲滅し――――」


ビュゥゥゥ〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜!(ロンディニウム城内では大竜巻が発生する)

ドッガァァァァァァ〜〜〜ン!!(ロンディニウム:東門付近でウルトラマンZの光線を受け、大爆発を起こす妖精兵器・コクーン)



ウッドワス「――!?。なんだ今の爆発は?またロンディニウムの城壁から懲りずに爆撃を仕掛けている者がいるのか!」

ウッドワス「しかもなんだアレは!?城内から竜巻のような現象が起こっている・・・我が軍にあんな竜巻を起こせる兵士を雇用した覚えなど・・・」


タタタタタァァーー!(ウッドワス軍・伝令兵が大慌てでやって来る)

ウッドワス軍・伝令兵「で、伝令!伝令!先ほど東門付近を攻撃していた“秘密兵器”の1体が『巨人の予言の子』と思える巨人によって撃破されました!」

ウッドワス軍・伝令兵「しかしその一方でその巨人もまた、コクーン撃破と共にその場で消滅し、事実上の相打ちになったのだと思われるのですが・・・・」

ウッドワス「なんだと!?だがしかし『巨人の予言の子』を相打ちで仕留めるとは・・・まぁ元は取れたモノだと思えるのだが・・・」


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!オォォォーーーーー!!(ウッドワス軍の後方から円卓軍の強襲部隊が向かって来る)


ウッドワス「いや待て。この足音はなんだ?我々の後方から響いてくるが――――」

ウッドワス「女王陛下からの援軍・・・‥いや違う。この、なんの歴史も名誉もない、軽薄な軍靴の響きは、」

ウッドワス軍・兵士「ウウウウッドワス様!ウッドワス様!後方から敵襲、敵襲!円卓軍と境界なき勇士団の連中が、我らの本陣の後方に!」ガタガタガタ!(怯えている)

ウッドワス軍・兵士「連中を率いているのはパーシヴァル、バーゲスト、ボガード!その他にも『秘密の予言の子』や『AIの予言の子』もまた、その連中の軍列にいます!」

ウッドワス軍・兵士「本陣の建て直しができません!背中に食いつかれたカタチです!」

ウッドワス軍・兵士「ワケがわからない、後方からの攻撃がないとアナタは仰ったというのに!」怒り散らす!


ウッドワス軍・伝令兵「あ、あぁぁ〜〜〜〜!?ウウウウッドワス様!ああアレをぉぉ〜〜!?」上空に指をさしながら

ウッドワス、ウッドワス軍・兵士「――――!?」指さされた上空を見て‥
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/23(火) 23:30:29.78 ID:4Q9rTKyW0
ビュゥゥ〜〜ン!ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(大竜巻によって平原上空へと吹き飛ばされ、そこから落下するウッドワス軍・兵士たち)


吹き飛ばされたウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」ヒュゥゥ〜〜ン・・・(上空から落下する)

騎士ミスティ「ヌワァァァァ〜〜!?バ‥バカな・・・このわたしが・・・こんな事があってたまるかぁぁ〜!!」ヒュゥゥ〜〜ン・・・(上空から落下する)

騎士ミスティ「わたしが・・・この女王騎士であるわたしが最後に拝む風景が・・・こんな空から落下する事なんかぁぁ〜〜〜!!」断末魔をあげる


ヒュゥゥ〜〜ン、ベチャッ!バチュッ!ベチョッ!バチッ!(次々と上空から転落死する騎士ミスティを含めたウッドワス軍・兵士たち)
―――――――――――――――――――――――
バァァーーーン!(転落死するウッドワス軍・兵士たちと後方からのパーシヴァルたちを見て愕然としている地上のウッドワス軍本陣の兵たち)


ウッドワス軍・伝令兵「竜巻から女王騎士たちが落ちてきたぁぁ〜〜!?ウッドワス様、なんですかこの光景はぁぁぁ〜〜!?」驚愕している

ウッドワス軍・伝令兵「アナタは敵軍に後方からの攻撃がないと言い、ロンディニウムへと進軍した結果がコレだというのですかぁぁ〜〜!?」罵倒する

ウッドワス「!?。バカな!ありえん、陛下の援軍を破ってきたというのか!?しかも2倍の数もある援軍相手にこんな短期間で!?」驚愕している

ウッドワス「いや、そんな筈はない、そんな筈がない!例え裏切り者のバーゲストやメリュジーヌがヤツらと一緒にいようと、ヤツらには絶対に不可能だ!」

ウッドワス「いや待て・・・『クリサリス』はどうした?あの飛行する秘密兵器には確かに、異界から来た戦士(ヒーロー)たちが乗ってるという船の迎撃の他に、」

ウッドワス「陛下の援軍と協力し、陸と空からの迎撃で別働隊の数を減らしつつ、わたしの本陣と陛下の軍とクリサリスで挟み撃ちをすると命令したはず・・・」

ウッドワス軍・兵士「でで‥ですが実際に、ヤツらはほぼ無傷でやってきている・・・!兵力もそこまで減っていないし、疲弊もしていない!」

ウッドワス「兵力が減っていないだと!?そんなバカな!あの空飛ぶ巨大な鉄の兵器の攻撃もまた、ヤツらが振り切れる筈がないと・・・・」


ドゴォォーーーン!ドカァァァーーン!(ある上空から爆発音が鳴り響いてくる)


ウッドワス「――!?」ビクッ!(爆発音がした上空に注目する)

ウッドワス軍・兵士たち「――!?」ビクッ!(爆発音がした上空に注目する)
――――――――――――――――――――――――
ドゴォォーーン!バチバチィィ〜、ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(黒煙をあげて墜落していくクリサリス)


クリサリス「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ゴォォォ〜〜!(黒煙をあげながら墜落する)

メリュジーヌ「―――――――」ビュゥゥーーン!(空から駆けつけてくる)

ゼロワン、リッキー&カッタナー「―――――――」ビュゥゥゥーーン!(空から駆けつけてくる)

ヒュゥゥ〜〜‥ズガガガァァァ〜〜〜!!(平原に砂塵と共に墜落するクリサリス)


ウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(墜落するクリサリスから逃げ惑う)
―――――――――――――――――――――――

ウッドワス軍・兵士「空飛ぶ“秘密兵器”までもやられた!?倒したのは先代の妖精騎士ランスロットに『海賊の予言の子』の船!奴らもまた、ほぼ無傷でやってきている‥・!」

ウッドワス軍・兵士「対してこちらは無理な城攻めと敵軍の爆撃攻撃で満身創痍かつ疲弊しています、兵力も戦力もあちらが勝っている!」

ウッドワス軍・兵士「このままでは我々の方が陸空ともに包囲されかねません!ウッドワス様、ご指示を!どうか戦場にて、氏族たちにご命令を!」アタフタ!(焦っている)

ウッドワス「・・・・包囲・・・・包囲だと!?この私に、戦火に身を晒せというのか、貴様は!」焦っている

ウッドワス「どうなっているんだ・・・・いったいどうなっているんだ、この状況はぁぁ〜!?」困惑している
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/24(水) 08:20:12.51 ID:7c41dDhX0
オォォォーーー!!(パーシヴァル率いる強襲部隊がウッドワス本陣を包囲していく)


ビュゥゥーーン、スタッ!(上空から降りてくるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「パーシヴァル、あの浮遊物体は撃墜した。あとはウッドワスの本陣を包囲するだけよ。」

メリュジーヌ「向こうは特にランドン部隊の兵力がかなり減っている。そっちの方は私たちで肩代わりするから、パーシヴァルは本陣を!」

パーシヴァル「はい!ロンディニウム側のオーラリア、ランドンの部隊とメリュジーヌたちが右翼を囲む!第2部隊は右翼を切り崩しながらロンディニウムに回り込め!」

パーシヴァル「第1小隊は私とボガードと共に本陣に突撃、敵が方陣を組み直す前に、敵司令官を撃破する!足りないところはメリュジーヌたちが肩代わりしてくれる!」

パーシヴァル「『予言の子』やアルト・オルラントに将器あらばこの機を逃す筈がない!合流し、ウッドワス軍を制圧するぞ!」

円卓軍の兵士たち「おおーーー!パーシヴァル団長たちに続けーーー!」勝ち鬨をあげていく


バーゲスト「聞いたか!我らはロンディニウム付近のウッドワス軍を制圧しつつ、ウッドワス軍本陣の道を切り開く!」

バーゲスト「なんとしてでもここでウッドワスを倒す!皆の者、良いな?」

ゼンカイジャーたち、ゼロワン、カイニス、メリュジーヌ、ボガード「おう(ああ)!」頷く


タタタタタァァーー!(それぞれやるべき事へと向かって行くバーゲストたち)
―――――――――――――――――――――
円卓軍が遊撃隊を出している所を想定し、女王騎士ミスティやコクーンやクリサリスなどの強力な秘密兵器を従え、ロンディニウムへと攻め入ったウッドワス軍。

しかしアルトたちの抵抗は凄まじく、コーラルの風の力で吹き飛ばされた騎士ミスティはそのまま上空から地面に激突して死亡し、コクーンやクリサリスの2体の妖精兵器は大破・撃破され、

さらに後方からは女王モルガンから派遣された2倍の数の援軍ではなく、パーシヴァル率いる強襲部隊であり、上空にはクリサリスを倒したばかりのメリュジーヌが現れた事で、

善戦していたウッドワス軍は着々とパーシヴァルたち率いる円卓軍の兵士たちに包囲されていき、ウッドワスは徐々に追い詰められていたのであった。
―――――――――――――――――――――

【メリュジーヌやゾックスたちも間に合ったんだ!】←


タタタタタァァーー!(村正たちとトリスタンがやって来る)

千子村正「おいおい、なんか色んな意味で凄いことになってるぞ!城内じゃ突発的に竜巻が起きて、それによって城内に侵入した『牙の氏族』らが全て吹き飛んじまった!」

千子村正「コクーンの方はハルキとゼットでどうにか倒したが、あいつらはもうここで戦線離脱させて貰っている。だがそれでも戦況はだいぶこっちが有利になりつつある。」

トリスタン「ええ。こうなると城壁の方はもう心配ありませんね。あとはこのままウッドワスの本陣を攻め立てるのみ。出番ですよ、アルトリア!」

アルトリア「わかってる、来て欲しいって合図だよね、今の!みんな、行ける!?」

ダ・ヴィンチちゃん「もちろん!『牙の氏族』たちは強者ぞろいだ、今を逃したら切り返される!一気に攻め込んで決着をつけよう、藤丸くん!」

【ああ!】
【行こう、アルトリア!】←

アルトリア「ええ!」頷く


ギュゥゥゥ〜ン、ブルルゥゥ〜〜ン!(西方面から妖精兵器・ピューパが走ってくる)


アルトリアたち「―――!?」

【っと言った側からピューパが!?】
【アルトリア、危ない!?】←
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/24(水) 23:33:05.75 ID:7c41dDhX0
妖精兵器・ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」バリバリィィ〜!(AIポットに電撃が走っている)


ヒョコッ!(ピューパの機体上部からルージュたちが顔を出す)

セツノ「アルトリア、乗って!」手を伸ばしながら

アルトリア「ルージュ!?う、うん!」シュッ!(手を伸ばしていく)

【セツノたちがいる!】
【じゃあコレはもしかして・・‥】←


ガシッ、シュタッ!(アルトリアをピューパの機体上部に乗り込むアルトリア)


アルト「大丈夫か、アルトリア?こっちはどうにか事が済んだところだ。」

アルトリア「アルトさん、セツノちゃん!ではこれって、もしかしてルージュちゃんが言ってた良い考えって・・・!」

ルージュ「うん!私とセツノの力を合わせ、このピューパに付いているAIポットに直接、私の糸とセツノちゃんの電流を流してね・・・」

ルージュ「この兵器を私の糸で操縦できるようにピューパの機体を弄ってやったって事なのよ!」

――――――――――――――――――――――
数分前・・・・ロンディニウム:西側の城壁近くにて・・・


ボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトたちを追跡していくピューパ)


アルト、ルージュ、セツノ「――――――!!」タタタタタァァーー!()

ピューパ「―――――!!」ギュゥゥ〜〜ン!(片方のキャタピラを上げていき・・・)

アルト「!?。避けるんだ2人とも!」

ルージュ、セツノ「!!」タタッ!(左右に回避行動をする)

アルト「クゥゥッ!」シュタッ!(横に回避する)


ギギギギィィーー、バシィィン!(地面をキャタピラで叩きつけていく)

ピューパ「『ブースター点火』」ジュボォォ〜!ギィィィィ〜〜ンンン〜〜!(ブースターの3基を点火させる)


ジュボォォーー!ブルルゥゥ〜ン!(素早くアルトたちの横を通りすぎる)
――――――――――――――――――――――
ロンディニウム:西門付近


ブルルゥゥ〜ン!(西門城壁の前に突っ込んでいく)

西門付近の志願兵たち「〜〜〜〜!?」ビクビクッ!(驚愕している)

ぺぺロン伯爵「――!?。(えっ、なに?あの全体が鉄装甲で動いているあの無人兵器は?あんなのオリュンポスでも見たことがない‥)」

ピューパ「――――!!」ビュゥゥゥーーン、ブルルゥゥ〜〜ン!(西門付近へ近づいてくる)

アルト「!?。伯爵、避けるんだ!」叫んでいく

ぺぺロン伯爵「――!?」ガバッ!(外堀に逃げこむ)

志願兵たち「〜〜〜〜〜!?」ガバガバッ!(外堀へと逃げこんでいく)


ブルルゥゥ〜〜ン!ガシッ、ズガガガァァ〜〜!(凍りついた電撃ユニットのを城壁の壁で削ろうとするピューパ)
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/25(木) 23:29:09.84 ID:dLqdxD2p0
ガガガァァ〜〜、バリィィン!(凍りついた電撃ユニットの氷を割って振り払うピューパ)


ピューパ「『電撃ユニット、再度使用可能。現場の状況確認、広範囲攻撃実行』」ピピピピィィ〜〜!(演算していく)

ピューパ「ラーララ―♪ラララーー♪ラララー―♪」ガチャッ、ヒュンヒュンヒュゥゥ〜〜ン!(後ろの機体上部から何かが広範囲に大量に設置されていく)


アルト「!?。避雷針だ!このままではこの周辺にいる電撃を誘導されて、全員、黒焦げになって死ぬぞ!」

ぺぺロン伯爵「!?。マズいわね、この避雷針の多さじゃここにいる兵士たちが無事じゃ済まされないわね!」

セツノ「だったら、電撃が放たれる前にアレを止める!――ルージュ!」

ルージュ「うん。行くわよセツノ!」ギィィ〜!(魔糸を伸ばしながら)

セツノ「うん!」頷く

タタタタタァァーー!(2人同時にピューパに向かって走るルージュとセツノ)


ジッ、ジジジィィ〜〜!(電撃ユニットから電流が流れてきている)

ピューパ「『電撃出力最大。―――放電カイ――』」ジジジィィ〜〜!(電撃を放とうとする)

セツノ「ヤァァァ〜〜〜!!」タタタァァ〜、ピョォォォン!(電撃ユニットに飛びつく)


キィィン!ジジジィィ〜〜・・・ギュゥゥゥ〜ン!(ピューパの電撃ユニットから電撃を吸収するセツノ)

ピューパ「――!?『電撃出力異常発生!放電不能――放電不能――』」ピピピピピィィ〜〜!(演算し直そうとする)

ルージュ「――――!」ヒュッ、スタッ!(その間にピューパの機体上部に乗り込む)


ジュビビィィン!シュルシュルゥゥ〜〜!(ルージュの魔糸がピューパのAIポットの隙間から入り込んでいき・・・)


ピューパ「――!?『頭脳ユニットに異物混入。コントロールが――』」ピピピピピィィ〜〜!(焦っていると思われる音を出す)

ルージュ「セツノ、合わせて!」ギギギィィ〜!(魔糸を引っ張っていき‥)

セツノ「うん。ハァァァ〜!」バリバリィィ〜〜!(AIポットに電流を流し込む)


ビリビリビリィィ〜〜!ジジジィィ〜〜!(ルージュの魔糸にセツノが放った電流が流れていく)


ルージュ「AIポット、魔糸掌握。電撃注入・魔糸手動操作!電撃寄生糸――」ジジジィィ〜、ビリリィィ〜!(電流を帯びた魔糸を操作していく)

ルージュ、セツノ「『電流寄生人形(サンダー・マリオネット)!!』」ビリビリビリィィ〜〜!!(ピューパのAIポットに電流が走る)


ピューパ「GYAAaaaaaaaaaaaaaaaa〜〜〜!?」ビリビリビリィィ〜〜!(AIポット内の基板がショートしていく)

アルト「〜〜〜〜〜」電撃が眩しくて眼を瞑る

ぺぺロン伯爵、円卓軍・兵士たち「〜〜〜〜〜」電撃が眩しくて眼を瞑る



ビリビリビリィィ〜〜!バリバリィィ〜〜!(AIポットを内部から電撃で攻撃されていくピューパ)
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 23:54:45.23 ID:gufC273L0
ジジッ、ジィィ〜ジィ〜ジィ〜・・・(AIポットに電撃が走っている)


ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ビリリィィ〜、ポォォン!(AIポットの光の色が赤から黄色に変わる)

ルージュ「!。よし、うまくいったわ!あとはこれをこうして・・・っと!」ギィギィ、シュルルゥゥ〜!(魔糸で何かを作っていく)


シュルシュルゥゥ〜〜、ガチャンッ!(ゲームのコントローラーのように魔糸で作るルージュ)

ルージュ「よし、これで完璧ね!」ガシッ、ポチポチポチッ!(コントローラーを弄っていく)

ギュイギュイッ、ブルルゥゥ〜ン!ブルルゥゥ〜ン!(ルージュが作ったコントローラーの操作道理に動くピューパ)


円卓軍・兵士たち「オ、オォォォ〜〜・・・!」ピューパを操っているルージュの姿を見て‥

ぺぺロン伯爵「ちょっとなにこれ〜!あんな見たことないのを一瞬であなたの手駒にしちゃうなんて、さすがじゃな〜い!」感心している

アルト「ああ!凄いぞルージュ!あのAI兵器を手動でこちらの味方として操ることが出来るなんてなあ!」感心している

ルージュ「うん。私の手に掛かれば、私の魔糸でこのような事だって出来ちゃうのだからね!」ニッ!(笑顔を見せる)

セツノ「・・・ルージュ、調子に乗ってる・・・セツノも手伝ったというのに・・・・」ムスッ・・・(不満げに言う)


パカラッ、パカラッ、パカラッ!オォォォーーーーー!!(ウッドワス軍の後方から円卓軍の強襲部隊が向かって来る)


アルト「!。この足音、この聞き覚えがある叫び・・・もしかしてこれは!」向こうから聞こえてくる叫び声を聞いて‥

ぺぺロン伯爵「ええ。どうやらパーちゃんたちの強襲が間に合ったみたいね?ウッドワス軍のあの様子じゃ、作戦はうまくいったみたいね。」

ぺぺロン伯爵「アルト、ルージュ、セツノ。後はこちらでなんとか出来るから、あなたたちはその無人兵器を連れてアルトリアのサポートに戻ってくれるかしら。」

ぺぺロン伯爵「このまま予定通り、あなたたちとパーちゃんたちでウッドワスの本陣を挟み撃ちで迎撃していくのよ。」

アルト「わかった!行くぞルージュ、セツノ!」タタタッ、シュタッ!(ピューパの機体上部に乗っていく)

セツノ、ルージュ「はい!」頷く



ポチポチッ、ブルルルゥゥ〜〜ン!(ピューパを操作して正門の所へ戻るアルトたち)
―――――――――――――――――――――――――――――
そしていま現在、ロンディニウム:正門付近にて・・・


ピューパ「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』」ブルルゥゥ〜〜ン!(操縦されるように動いている)


ルージュ「アルトリア、これを使って!」シュッ!(コントローラーをアルトリアの手に持たせる)

アルトリア「えっ?ルージュ、これってなんですか?なんか糸で出来ていますがこれはなんというか・・・」

ルージュ「それはコントローラーって言って、今このピューパをこのボタン操作で好きなように動かせるようにしたのよ。」

ルージュ「それとアルトリアには自身の魔力で念じることでこのコントローラーの操作と同じように動かせて、ピューパを思うがままに動かす事が出来るのよ。」

アルトリア「!。念じることでこのよくわからないモノを動かせるって・・・本当に私がコレを動かしていいの!?」

ルージュ「うん!昨日の夕方に言ってたよね?今日この日こそ、アルトリアが補欠ではないって事を証明してやるんでしょ!」

アルトリア「え‥あっ‥ま、まぁそうだね。よぉぉ〜し・・・・」ガシッ、キィィ〜ン・・・(コントローラーを握りしめ、コントローラ―に念じ始める)


キィィ〜ン・・・ポチポチポチッ、グイグイッ!(アルトリアの念じで魔糸のコントローラーを動かしていく)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 08:17:28.54 ID:nU95P66d0
ガシャン、ガシャン・・・ジジジィィ〜〜!ガリガリィィ〜!(アルトリアの念じたように動いていくピューパ)


アルトリア「!。――これならイケる!ヨォォ〜シ、このまま全速前進でいっくぞぉぉ〜〜!」ググッ!(コントローラーを構えていく)

アルト「ああ!行け、アルトリア。さっきまでの劣勢のお返しをしてやるんだ!」

ルージュ「うん!」ギィィッ!(魔糸を構える)

【反撃開始だ!】←

アルトリアたち、ダ・ヴィンチたち「ああ(うん)!」頷く


ギギギィィ〜、ジュボォォーー!ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアを乗せたピューパが前進していく)
―――――――――――――――――――
バーゲスト「ハァァァーー!」ジャキジャキン!(斬撃)

メリュジーヌ「ヤァァァーー!」ジャキジャキン!(斬撃)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ、ドサッ!(倒される)


ゼロワン「タァァァーー!」ジャキン、ジャキン、バシッ!(アタッシュカリバーで攻撃していく)

ゼンカイザー「オリャリャァァ〜〜!」ババババァァーン!(ギアトリンガーによる連射攻撃)

ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「タァァァーーー!」ジャキジャキン!(それぞれの武器による斬撃)

ウッドワス軍・兵士たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ババババン、ジャキン!ドサッ!(倒されていく)


千子村正、武蔵「ハァァァァーー!」ジャキジャキン!(刀による斬撃)

トリスタン、ディエンド「ハァァッ!」ヒュンヒュン、ババババァァン!(射撃と銃撃)

残りのウッドワス軍・攻城兵士たち「〜〜〜〜!?」ジャキジャキンッ、ドサッ!(倒されていく)

残りのウッドワス軍・戦車部隊の兵たち「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ババババァァン、ドサッ!(倒されていく)



ボォォ〜〜、ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアとアルトたちを乗せたピューパが前進していく)


ルージュ「そこを左に曲がって、左に!」指示を出す

アルトリア「うん!ハァァァッ!」キィィ〜ン!(左に曲がるように念じる)


グググゥゥ〜、ギィィ〜〜!(左に曲がるピューパ)

逃げるウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(包囲の外へ行くように右に逃げようとする)

ルージュ「!?。あっ、違う!そこを右に曲がって!」指示を出す

アルトリア「み、右ね!ヌゥゥゥッ!」キィィ〜ン!(右に曲がるように念じる)


グググゥゥ〜、ギィィ〜〜!(右に曲がるピューパ)

逃げるウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(包囲の中へ行くように右に逃げようとする)


ギュゥゥゥ〜ン、ブルルゥゥ〜〜ン!!(逃げていくウッドワス軍を包囲するようにピューパを運転していくアルトリアたち)
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 23:08:23.16 ID:nU95P66d0
逃げるウッドワス軍・兵士1「うわぁぁぁ〜〜!?あのウッドワス様が配備した“走る秘密兵器”に我らが追い回されている〜〜!」タタタァァーー!(逃走する)

逃げるウッドワス軍・兵士2「くそぉぉ〜なんで俺たちがウッドワスが用意した秘密兵器に追われなきゃならないんだよ〜!」タタタァァーー!(逃走する)

逃げるウッドワス軍・兵士2「俺たちはウッドワスに騙された!ウッドワスは結局、自分の事しか考えないバカな老害だったんだぁぁ〜!」タタタァァーー!(逃走する)


円卓軍・兵士1「凄いぞ!あの得体の知れない鉄の物体を妖精馬に乗っているかのように乗り回しているなんて、流石は『予言の子』だ!」感心している

円卓軍・兵士2「あのウッドワス軍の慌てぶりを見るがいい!鉄の物体を操る『予言の子』に追われて大慌てに逃げ出しているぞ!」逃げ出しているウッドワス軍を見てて‥

円卓軍・兵士1「ああ!このまま『予言の子』とパーシヴァル団長に続けーー!この戦い、我らの勝利は確実に近づいているぞーー!」オオー−!(勝ち鬨をあげていく)

―――――――――――――――――――――――――――
序盤は円卓軍の爆発物による交戦がありつつも、ウッドワスが用意した秘密兵器(ピューパ、クリサリス、コクーン)の存在とロンディニウムにいる兵の少なさの影響で優勢に立っていたのだが‥

突如として後方から現れたパーシヴァル率いる強襲部隊の出現と、次々と秘密兵器がアルトたちとメリュジーヌたちによって破壊される(ピューパは逆操作される)などによって忽ちにウッドワス軍の劣勢となり、

劣勢に立たされたウッドワス軍・兵士たちは司令塔であるウッドワスに対して罵倒する言葉を放って逃走し、逆に円卓軍・兵士たちはピューパを操る『予言の子』に対して歓声をあげており、

戦況は確実にウッドワス軍が劣勢となり、円卓軍に勝利の兆しが着々と見えつつあるのであった。
―――――――――――――――――――――――――――
ガシガシッ!ジャクン、バタバタッ・・・(ボガードの爪で倒れていくウッドワス軍・兵士たち)


ボガード「フンッ!」キリッ!(優勢に立っているような振る舞いを見せている)

ウッドワス「――――――――」劣勢に立たされている


ボガード「久しぶりだな、ウッドワス。全く、私が見ないうちにこのような無様な姿を見せるようになるとはなぁ〜?」ニヤリッ‥(煽るように見ている)

ボガード「貴様たちは我ら境界なき勇士団と円卓軍が完全に包囲した!これで貴様たちはもう終わりだな。」

ウッドワス「ボガード・・・・3年前からモルガン陛下に敵意を向け、2度までも陛下にその牙を向けた裏切り者めが!」

ウッドワス「しかもあろう事か、三澤亮太と裏切り者の妖精騎士、『予言の子』、円卓軍や異界の戦士たちまでも手を組み、我が軍をここまで追い詰めていくとは・・・」

ウッドワス「しかし何故だ、なぜパーシヴァルやお前たちが間に合うのだ!?あの『妖精兵器・クリサリス』の攻撃をどうやってかわし、返り討ちにしたのだ!?」

ウッドワス「三澤亮太たちとその家族共を徹底的に倒す為、陛下から派遣された2倍の数の援軍をどうやって振り切った!?『魔王の氏族』オーマジオウにでも取り入ったか!?」

ウッドワス「それともなんだ‥まだ姿を見せていない『剣士の予言の子』の力か?どうであれ、お前たちは何故、我らの軍勢を包囲するまでにお前たち軍が健在であったのか!?」


パーシヴァル「・・・‥援軍ですか‥確かにアルトさんからその供述は聞いてはいましたが・・・・。貴方は我々の背後からの挟撃を察知し、その前に行動を起こした。」

パーシヴァル「我々は作戦を読まれ、城を落とされるところでしたが、みながギリギリまで持ちこたえてくれた。」

パーシヴァル「あなたが『クリサリス』と呼ぶ飛行物体はメリュジーヌたちが殿を務め、そしてあのように撃退し、あなたが攻め落としたランドン部隊の穴を埋めるよう励んでくれた。」

パーシヴァル「これはそれだけの話です。このまま投降していただきたい、ウッドワス殿。投降した者は誰であれ、捕虜として丁重に扱わせていただきます。」

パーシヴァル「我々が倒すべきは女王と妖精騎士アグラヴェインです。ただ無闇に妖精の血を流す事が目的ではありません。」

アルト「ああ。こちらの爆弾による抵抗はあったが、俺たちはこれ以上『牙の氏族』を傷つける事はしたくない。今すぐにでも投降するか、それとも・・・」


ウッドワス「!?。なんだと・・・・?まさかとは思うが・・・お前たちは・・・・・・お前たちがあそこで戦っていたのは、こちらが秘密兵器として用意してたクリサリスだけであって・・・」

ウッドワス「女王からの2倍の数の援軍に接触していない・・・‥確かにそうでなければ・・・・いや、いや、ありえない・・・・!」

ウッドワス「ありえない・・・・ありえない・・・・!そうだ。・・・‥陛下が、私を見捨てるなど・・・‥、アイツの・・・妖精騎士アグラヴェインのあの話が本当の筈がない・・・無いわけがない!!」

パーシヴァル、アルト「???」ウッドワスの言葉を聞いて・・・
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 23:25:09.74 ID:+FgsDVDW0
5日前(ノリッジにてダルダンとの戦いの最中)―――オックスフォード:とあるレストランの一室にて・・・


パクパクパク、モグモグモグ・・・‥(数多くの料理を食す妖精騎士アグラヴェイン)

ウッドワス「・・・・・・‥」イライライラ・・・(イラついている)

妖精騎士アグラヴェイン「―――――――」モグモグモグ・・・ゴックン‥(食べているモノを飲み込む)

ガチャンッ・・・(手に持つフォークとナイフを置いていく妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「‥それで・・私が貴方に何をしたって言うのかしら、ウッドワス?」

ウッドワス「――!!。とぼけるんじゃない!貴様が私にしでかした事など数多く知れている!数多くだ!」激怒

ウッドワス「お前は3年前・・・・前の風の氏族長であるオーロラに罪を着せ、あの葬儀の中、オーロラを逮捕させるように仕向けたんだろ!」

ウッドワス「そしてオーロラの裁判を簡略させ、証人も弁護人も無しに彼女を有罪‥死刑を一方的に宣告させた!それも丸一日でだ!」

ウッドワス「そしてお前は國家試験で得体の知れない毒の力を得た妖精:ブルーナを次の風の氏族長に仕立て上げるために、あんな酷い死刑執行を行なうとは!」

妖精騎士アグラヴェイン「あれはブルーナが自分で考えた処刑よ。実際にオーロラを殺したのはブルーナとブルーナを指示する住民たちであり、私は一切も関与していない。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに裁判の方も私は一切も関与していない。オーロラへの弁護人も、彼女の無罪を主張する証人もいなかった‥ただそれだけよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「‥むしろ貴方の言っている事がとても信じられないといってもいいわ。貴方、まさか隠れて『オーロラ派』の一員にでもなっていたとはねぇ‥?」

妖精騎士アグラヴェイン「3年前・・・・貴方は罪人であるオーロラを批難し、オーロラを助け出そうと暴動を起こした妖精たちをソールズベリーの門前で食い止めていたというのに・・・」

ウッドワス「・・・あれはまだ事の真相が分かっていないだけであり、私はモルガン陛下の指示に従い、あの暴動を起こした愚民共の鎮圧をしただけだ!」

ウッドワス「オーロラはアレでも1000年も昔から風の氏族や他の妖精たちを氏族の間柄も関係なく、氏族長として指導し、妖精たちを導いてきた。」

ウッドワス「モルガン陛下には嫌われてはいるが、彼女は彼女のやり方があってこそ、妖精國中の妖精たちの統制が成り立っていたものだ。」

ウッドワス「だからオーロラはすぐに死んで欲しくなかった。彼女には充分な時間を持って罪を償い、氏族長でなくても生きてて欲しかった。」

ウッドワス「陛下には私の方から懸命に頼み、オーロラに恩赦を与え、私が彼女の身元引受人として、私が統治するオックスフォードで更正させる機会を与えようとしていたのだ・・・」

ウッドワス「それなのに貴様はオーロラの裁判を予定していた日よりも先に行ない、オーロラを一方的に死刑を言い渡し、部下であるブルーナを氏族長に仕立て上げるための糧にするとは!」

ウッドワス「お前はいったい・・・モルガン陛下やイレギュラーズを利用し、この妖精國をいったいどうしようとしているのだ!答えろ!!」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・‥」黙っている


妖精騎士アグラヴェイン「別に・・・私はどうもしない。『厄災』で多くの妖精たちが死のうと、大罪人のオーロラが死のうと、私には何にも関係のない事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はただ、モルガン陛下にただ仕えたい事と、私が統治するマンチェスターとカーティスの領土の維持さえ出来ればそれで良い・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私の『目的』は“『夢の氏族』の統制”と“完璧な妖精國の想像と統治”。これらの『目的』の為であれば、、私はモルガン陛下への絶対なる忠誠を誓うといっても過言はないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「故に私はオーロラの裁判には一切も関与していないわ。オーロラの死刑を宣告したのは他でもなくモルガン陛下その人‥」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下がオーロラを死刑にすると判決した以上、モルガン陛下に信頼されている貴方にこれらに反論する資格などないはずなのでは‥?」

ウッドワス「うっ・・・・グゥゥ〜・・・」グググ〜・・・(握り拳を締めていく)
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 21:33:26.29 ID:KvhSGNW90
妖精騎士アグラヴェイン「‥それよりも貴方に1つ良い情報を教えてあげるわ。今日食べさせてくれたこの菜食料理を振る舞ってくれた事への感謝を込めてね?」

妖精騎士アグラヴェイン「この情報は貴方が本当に属しているの『オーロラ派』側なのか?『モルガン陛下』側なのかの意味合いも含めてね。」

ウッドワス「!?。なんだと・・・」


ビィィンッ、ガシャガシャガシャッ・・・・(サイコキネシスでトロッコ問題の準備をしていく妖精騎士アグラヴェイン)
―――――――――――――――――――――――
ジャァァ〜ン!(トロッコ問題の台が完成する)


妖精騎士アグラヴェイン「ここに置いてあるのはウッドワス・・・貴方が必ずしも欲しいと思える物が入っている封筒よ。その封筒に入っている物はね・・・」ビラビラ‥(2つの封筒を見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「Aの封筒には‥“円卓軍を確実に仕留める事が出来る3つの『秘密兵器』を購入する事が出来るチケット”。」

妖精騎士アグラヴェイン「Bの封筒には‥“私が入手したオーロラの『娘』の存在の写真とオーロラ復活する為の魔術式を書き写した紙”よ。」

ウッドワス「!?。復活・・・・3年前に死んだオーロラが蘇るというのか!?それにオーロラの『娘』とは一体・・・・」目を丸くする

妖精騎士アグラヴェイン「貴方も妖精たちの噂で聞いているはずよ。3年前、オーロラは死刑執行の際に数多くの男たちにその身を犯されていったということを‥」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてオーロラは男たちに犯された時にデキた赤ん坊を出産し、オーロラはその出産の痛みに耐えきれずにその命を落としたと‥」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし彼女が産み落とした『赤ん坊』は生きており、その『赤ん坊』は3年の時を得て『娘』となり、その『娘』の存在こそ、オーロラ復活への鍵となる。」

妖精騎士アグラヴェイン「オーロラの『娘』にオーロラの心と妖精紋様を引き継いでいれば、その存在を触媒にオーロラ本人を生き返らせる事が出来ると、」

妖精騎士アグラヴェイン「そう『オーロラ派』の連中はその噂を広めており、そのオーロラの『娘』の存在を指し示す写真が、このBの封筒に入っているのだけど・・・」


シュルッ、シュッ!ボォォォ〜・・・(2つの封筒をトロッコ問題の台に置き、マッチの火をつける妖精騎士アグラヴェイン)


ウッドワス「!?。何をする気だ・・・その重要な資料が入っている封筒をそのようなモノらで燃やす気か!?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。そして貴方はこの2つの封筒の内、1つを手にすることができ、もう一つは失う事になる。」

妖精騎士アグラヴェイン「Aの封筒を選べば、円卓軍と境界なき勇士団を確実に殺せる兵器を手にするも、オーロラの復活の手段を失い・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「Bの封筒を選べば、貴方の元でオーロラは復活し、彼女を妻に娶ることが出来るが、その代わりに貴方はモルガン陛下を裏切る事になる。」

妖精騎士アグラヴェイン「当然、Bの封筒を選べば、貴方は『オーロラ派』の一員として私が貴方をここで逮捕・拘束させる事になり、貴方は一巻の終わりよ。」

ウッドワス「!?。貴様ぁぁぁ〜〜〜!!」ガタッ、タタタァァーー!(2つの封筒を取ろうと前に出る)


ガタンッ、ビィィィン!(見えない壁がウッドワスを妖精騎士アグラヴェインの元へ行かせない)


ウッドワス「な、なんだと・・・‥こ、これはいったい・・・」ドンドンドンッ!(見えない壁を叩いて‥)

妖精騎士アグラヴェイン「両方取ろうとしても無駄よ。いくら貴方が最強の牙の氏族だとしても、この障壁を破ることなど出来ないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「これは貴方が本当に『オーロラ派』であるのか、そうではないのかを・・・貴方が本当にモルガン陛下の信頼に値するか、しないかを調べている事なのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス。モルガン陛下にとても信頼されている貴方に、陛下と敵対している『オーロラ派』のスパイである疑いが掛けられている・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私はモルガン陛下から命令で貴方に掛けられている『オーロラ派』のスパイであるかの疑いの有無を調べるために来たのよ。」

ウッドワス「――!?。ち、違う!私はあんな‥オーロラの復権に狂った過激派の妖精の一員ではない!私は第一、モルガン陛下を裏切るような事などしていない!」

妖精騎士アグラヴェイン「‥ならそれを証明しなさい。これはその為の行いなのだから・・・」


ヒュンッ、コロコロン・・・‥(何かの装置をウッドワスの元に置いていく)
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 00:05:46.22 ID:NfrgZLDA0
妖精騎士アグラヴェイン「その装置を左右どちらかにレバーを引けば、貴方は2つの封筒の内の1つを手にすることが出来る。右ならAの封筒、左ならBの封筒をね。」

妖精騎士アグラヴェイン「選びなさい、ウッドワス。モルガンへの忠誠と信頼か?・・・オーロラか?」ギリッ!(睨み付ける)

ウッドワス「くっ!・・・・・・‥」ジィィィ〜・・・(装置のレバーを見て‥)


ボォォ〜ッ、バチバチバチィィ〜〜!(マッチの火がトロッコ問題形式の導火線に引火し、分岐点の所にある2つの封筒に向かって燃えていく)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」その様子を見ていく

ウッドワス「―――――!!」ガシンッ!(覚悟を決め、レバーを引いていく)


ブチンッ!バチバチィィ〜、ボォォォ〜!!(Aの封筒への導火線が切れ、Bの封筒が燃えて塵と化す)



妖精騎士アグラヴェイン「――モルガン陛下の信頼を選んだ・・・それが貴方の答えだというのね?」

ウッドワス「ああそうだ・・・。アグラヴェイン・・・お前、私を試したな?貴様は死したオーロラの復活程度の事で我ら『牙の氏族』の2000年続くモルガン陛下への忠誠を、」

ウッドワス「私の1000年続くモルガン陛下への忠誠と愛が揺らぐと思っていたのだが、それは大きな間違いだ。私はこの程度の事では揺らがぬ・・・私は『オーロラ派』の妖精ではない!」

ウッドワス「私がモルガン陛下に疑いを掛けられたとすれば、それは私に化けるレオンゴンの仕業だ。奴は私の姿に変身しては、私の株を下げるような不祥事ばかりをし、」

ウッドワス「私を牙の氏族の長から引きずり降ろそうとしている。ソレもコレも、貴様がレオンゴンに『千姿変化の異端の亜鈴』を与え、イレギュラーズに任命させたからだ!」

ウッドワス「モルガン陛下が私を『オーロラ派』の妖精であると疑いをかけたのは、レオンゴンがそう疑いを掛けるような行いをしたに違いない。私は確実にそう思っている。」


ウッドワス「モルガン陛下に伝えておけ、アグラヴェイン。私は実際に『オーロラ派』の妖精ではなく、我ら『牙の氏族』のモルガン陛下への忠誠は全く持って変わりなど無いと。」

ウッドワス「しかしモルガン陛下に疑いを掛けられた事は深く深謝をしており、そして必ずや結果を持って陛下の信頼にお答えすると言う事を。」

ウッドワス「そしてアグラヴェイン。いい加減にレオンゴンの嫌がらせを即座に止めろと伝えろ!奴にモルガン陛下の信頼に煩わせるような事をさせるんじゃない!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・わかったわ。貴方たち『牙の氏族』によるモルガン陛下への忠誠・・・しかとモルガン陛下にお伝えするわ。レオンゴンの忠告も含めてね・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてウッドワス。貴方はそのモルガンへの忠誠心を見せてもらった敬意を称し、貴方には3つの『秘密兵器』の購入が約束されたわ。」シュッ‥(Aの封筒を手に持ち、)


シュルルゥゥ〜‥、シュッ‥(Aの封筒から『秘密兵器』の購入チケットをウッドワスに手渡す妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「送金はチケットに描かれている方法にあり、『秘密兵器』の調整も含め、丸2日の内に貴方の元へ届けられるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「楽しみにしてなさい。この3つの秘密兵器は、きっと貴方たちウッドワス軍と円卓軍との戦いの役に立つわよ?」クスッ‥(笑みを見せる)

ウッドワス「‥フン。期待させて良いんだな、妖精騎士アグラヴェイン。お前が数多く持つと言われる・・・その異端の技術の数々をな・・・?」ムスッ‥(疑いを見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・・。」頷く

―――――――――――――――――――――――――――――
5日前、円卓軍と境界なき勇士団がノリッジでダルダンと戦いを繰り広げている最中、オックスフォードでは妖精騎士アグラヴェインとウッドワスの2人で会食をしており、

会食の内容としてウッドワスは、なぜ前の風の氏族長であるオーロラが殺されなきゃならず、しかも裁判も一方的にオーロラの死刑と判決し、彼女を死刑にした事を不服として伝えるも‥

逆に妖精騎士アグラヴェインはウッドワスがオーロラ派の妖精である疑いがあると、女王モルガンの命令経由で尋問し、ウッドワスがオーロラ派の妖精で有るか無いかを調べるために‥

妖精騎士アグラヴェインはトロッコ問題形式で置かれた2つの封筒を選ばせ、ウッドワスが『女王モルガン派』なのか『オーロラ派』なのかの証明を煽っていき、

ウッドワスは自身が『女王モルガン派』の妖精であると証明するためにAの封筒を選び、その封筒に入っていた購入チケットを使い、

“円卓軍を確実に仕留める事が出来る3つの『秘密兵器』”である妖精兵器3機(ピューパ、クリサリス、コクーン)をウッドワスは購入するのであった。
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 08:40:50.09 ID:aoIbJbov0
それから2日後・・・・ロンディニウムの北:ウッドワス軍 野営地にて――



キィィン、ギュゥゥゥーーン!!(魔法陣と共に3機の巨大兵器が出現する)


ウッドワス「お、オォォ〜〜・・・」驚愕している

ウッドワス軍・兵士「こ、これがウッドワス様がお買い上げになった“秘密兵器”という物ですか?コレはそのぉぉ〜・・・」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ、ウッドワス。これが貴方が手にした購入券で入手したという・・・妖精國で初めて製造された鉄の装甲をまといし、妖精兵器‥」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精兵器・・・『ピューパ』、『クリサリス』、『コクーン』の3機よ。」機体の紹介をする

ウッドワス「なに?これが・・・この鉄に身を包んだ巨大な物体が妖精だと・・・・?」


ギュィィ〜ン!ピィィ〜〜、ピピピピィィ〜・・・(3機とも起動し、ウッドワスの事をスキャンしていく・・・)

ウッドワス「な、なななんだこの光は!?私に一体に何をさせようとするのだ、アグラヴェイン!?」

妖精騎士アグラヴェイン「この光は、これら3機を購入した貴方の司令塔登録をしているだけ。特に有害になるモノじゃないわ。」

ウッドワス「な、なんだと・・・?」ピィィ〜〜・・・(スキャンされていく)


妖精兵器・ピューパ「ピピピピッ・・・『司令塔人物の登録完了。GW-pupa(ピューパ)5000、起動完了』」ピピピッ!(起動)

妖精兵器・クリサリス「ピピピピッ・・・『同じくTJ-chrysalis(クリサリス)6000、起動完了』」ピピピッ!(起動)

妖精兵器・コクーン「ピピピピッ・・・『同じくTR-cocoon(コクーン)7000、起動完了。以後、対象名:ウッドワスを司令とし、我らは命令に従います。」

ウッドワス「!。成る程、私をこの兵器3体の司令塔として、私の命令に忠実にこなすって事だな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。それとコレはその3機の妖精兵器を遠隔からでも命令できる端末よ。これを使えば、遠くからでもあの妖精兵器たちのに命令を下せるわ。」端末機を見せながら

ウッドワス「うむ、結構なことだ。兵士よ、支払金をここに。」

ウッドワス軍・兵士「は、はい!こちらに――」タタタタッ!(支払金が入った木箱を取りに行く)


シュッ!(ウッドワスに妖精兵器専用の通信端末機を渡す妖精騎士アグラヴェイン)

ガラガラガラァァ〜〜〜・・・(妖精騎士アグラヴェインに妖精兵器3機の購入金額を支払っていくウッドワス)


パカッ、キラァァァ〜〜ン・・・(木箱の中には支払額に相応しい金額が入っている)

妖精騎士アグラヴェイン「‥確かに受け取ったわ。お互い、良い取引が出来て光栄ね、ウッドワス。」

ウッドワス「ああ。少々高い買い物はしたが、円卓軍と境界なき勇士団の者たちを根絶やしにできれば、元は取れるという物だからな。」

ウッドワス「本当に楽しみなことだ。これらの秘密兵器に加え、4日後にオックスフォードに到着する女王軍からの援軍が来れば、もはや奴らに勝機など無い。」

ウッドワス「我ら『牙の氏族』の軍勢、3機の『秘密兵器』、モルガン陛下からの軍勢を持って、円卓軍‥境界なき勇士団‥そしてロンディニウムにいる者すべてを蹂躙してやろう!」ニッコリ!(笑顔を見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」ハァ〜‥(ため息をつく)


妖精騎士アグラヴェイン「その事なのだけど、ウッドワス。貴方にはとても聞き捨てならない残念な話があるの。女王モルガンと貴方のことで。」

ウッドワス「――!?。なんだと・・・貴様、まだ私とモルガン陛下との信頼を疑っているというのか!貴様などに我ら『牙の氏族』らがモルガン陛下に・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「愛されていないって事なのよ・・・貴方も・・・『牙の氏族』の妖精たちも・・・」

ウッドワス「!?」ビクッ!(驚いている)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/05/31(水) 22:44:49.55 ID:aoIbJbov0
妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス。以前、私を通して貴方が『オーロラ派』の妖精ではないとの潔白と、貴方のモルガン陛下への忠誠心を伝えろといってたのだけど・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「確かに私は貴方の言った通りに報告したわ。貴方が言う事すべてを隠す事なくモルガン陛下に伝えた。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしモルガン陛下は貴方のことなど、消極的な態度で事の話を終わらせたわ。ウッドワスへの返答も無しに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「それとキャメロットにいる妖精たちからある噂話を耳にしている。モルガン陛下に仕える女王軍の騎士たちから聞いているわ。」

ウッドワス「・・・噂だと?アグラヴェイン、モルガン陛下が私や『牙の氏族』たちの事を愛していないという、貴様のその戯れ言を私が信じるワケが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「だからこそ貴方は『予言の子』がキャメロットにいるにも関わらず、モルガン陛下と『予言の子』との謁見の参列に貴方を加えなかったって事を。」

ウッドワス「!?」


妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス、あなた・・・・自身らの軍備を拡大するために、必要以上に人間の出荷数を増やせと、定期会議に度々とモルガン陛下に申請しているよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士モードレッドの領土:ネオ・ニュー・ダーリントンで飼育されている有り余る数の人間ではなく、女王陛下が管理する西の人間牧場からの出荷を、貴方は求めている。」

妖精騎士アグラヴェイン「人間の製造と出荷は元々‥女王兵下の指示で制限しているというのに、貴方がモードレッドの所ではなく、女王兵下の方にしつこく申請しているせいなのか、」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下は人間を無駄に消費する貴方と貴方たち『牙の氏族』に愛想が尽き、『牙の氏族』の廃滅を考えていると、側近の女王騎士から聞いているわ。」

ウッドワス「は‥廃滅だと・・・!?」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「『牙の氏族』の廃滅の方法は聞けなかったが、おそらく今回のロンディニウムとの戦闘・・・モルガン陛下はワザと負けるように仕向けるはずだと・・・」

ウッドワス「は・・・廃滅だと・・・?アグラヴェイン・・・いくら貴様の冗談であったとしても、これは冗談では済まされね!我ら『牙の氏族』を侮辱するのか、貴様は!!」激怒

ウッドワス「モルガン陛下はそんな事など言わん!我ら『牙の氏族』は2000年のも間、モルガン陛下に仕え、この妖精國を守ってきた存在だ!」

ウッドワス「そんな我ら『牙の氏族』をモルガン陛下がそのような理由で我らを廃滅すると考える筈がない!考えるとすれば、廃滅すべき『牙の氏族』はごく数名に限られている。」

ウッドワス「私に変身し、痴態の限りを尽くす沖様の部下であるレオンゴン、モルガン陛下に刃向かった裏切り者のボガード、いずれ『厄災』に成り得る存在であるバーゲスト・・・」

ウッドワス「これら3翅の恥知らず共こそ、モルガン陛下が廃滅すべき『牙の氏族』であり、私を含めた全ての『牙の氏族』を滅ぼすなど、陛下がご考えになる訳がない!!」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・貴方がそう考えるのは自由よ。この話はあくまで陛下の側近たちの噂でしかないからね・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・・オーロラもさぞかし悲しんでいるだろうね?誰よりもウッドワスを愛そうとした自身より、殺すつもりでウッドワスの事を利用しているモルガンを貴方は愛してしまっているから‥」

ウッドワス「!?。なんだと・・・・オーロラがなんと?」

妖精騎士アグラヴェイン「言ってなかったわね。オーロラはね、自身の死に際に貴方の名前をくり返しで呼び続けていたわ・・・まるで貴方に助けを求めているかのように・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン?:オーロラの死に間際の遺言


オーロラ(回想)「ウッドワス・・・ウッドワス・・・・私が愛する強き者・・・・私の伴侶となるべき・・・妖精國の王たる妖精の牙・・・」ポロポロポロ・・・(泣いている)

オーロラ(回想)「助けて・・・ウッドワス・・・‥貴方に見捨てられたわたしに・・・・もういきるかちな・・・・んか・・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「(オーロラが最後にそんな言葉を残したというのか・・・オーロラはわたしがいずれモルガン陛下を説得し、オーロラの事を助けに来ると信じていたというのか!)――」キリキリキリィィ〜〜!(怒りを募らせる)

ウッドワス「何故だ!なぜそんな重要な事を言わなかったのだ!オーロラがわたしに助けを求めていたというのなら、わたしがモルガン陛下に説得して――」

妖精騎士アグラヴェイン「――説得したところでオーロラの死刑は確定してた。どっちにしてもオーロラはもう助からなかった・・・オーロラの事をモルガン陛下によって死刑を宣告されたあの日からね?」

妖精騎士アグラヴェイン「フッ、貴方・・・2日前は自身が『オーロラ派』ではないと潔白を証明したというのに、貴方は未だにオーロラの事を引きずっているのね?」

妖精騎士アグラヴェイン「だからモルガン陛下は貴方の事を信頼していると見せかけて、貴方もろとも『牙の氏族』を廃滅しようと考えているのよ。」

ウッドワス「――!?」ビクッ!(驚愕している)
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 23:14:17.96 ID:5H+XfVnO0
妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下はおそらく、ロンディニウムでの戦いにてウッドワス軍が円卓軍や境界なき勇士団に負けるように何かを仕掛けるつもりよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「例えば、貴方たちへの増援として送られるはずの増援はブラフであり、貴方たちに増援を送ると見せかけて、貴方たちをあの場で見捨てるつもりよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「陛下が重用としているのは三澤亮太とその家族の殲滅であり、それらを可能とするのが私たち『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』である事。」

妖精騎士アグラヴェイン「故に貴方たちのような、人間を無駄に消費するだけの無能で時代遅れの番犬に、陛下の軍勢を削ぐわけにはいかないからね‥?」ニヤリッ‥(笑みを見せる)

ウッドワス「!?。黙れ!わたしは信じぬ・・・信じてなるもんか!モルガン陛下が・・・我ら『牙の氏族』を裏切る事など!!」ググググゥゥゥ〜〜!!(怒りを滾らせている)


ウッドワス「良いだろう!貴様がそんな戯れ言を言い続けるというのなら、私も貴様らに対して考えがある!」

ウッドワス「貴様の部下であるレオンゴンを牙の氏族長補佐および我が軍勢から解任し、ロンディニウムでの戦いに、貴様ら『イレギュラーズ』の助けなど一切借りようとはしない!」

ウッドワス「我が軍は貴様から買い取った“秘密兵器”と女王陛下からの援軍で事足りる!貴様たちは一切も我らの戦争に首を突っ込むんじゃない!」

ウッドワス「それと万が一‥女王陛下からの援軍が到着し、我が軍とその援軍で円卓軍と境界なき勇士団、ロンディニウムの者たち全てを1人残さず殲滅した暁には・・・」

ウッドワス「貴様たち『イレギュラーズ』の即解体‥並びに私とモルガン陛下を侮辱した許しとして、貴様の妖精騎士としての地位・権力などの全てを陛下に返納しろ!」

ウッドワス「そしてお前は『歪みの岬』にあるドアのどれかに入り、二度とこの妖精國に帰ってくるんじゃない!!」

妖精騎士アグラヴェイン「‥成る程。貴方が言ったその条件‥私と賭けをしたいって言いたいのね?良いわ‥その賭け、受けて立つわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「その代わり・・・私の言ってたように、貴方の前に女王陛下からの援軍が来ず、貴方がロンディニウムの連中に負けるような事があるとすれば・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方の生死を問わず、貴方の持つ牙の氏族長の全ての権限と領土を全てレオンゴンに譲渡する事。そして貴方は一切、女王軍への介入は許さず、モルガン陛下への謁見も許されない‥」

妖精騎士アグラヴェイン「つまりはウッドワス・・・・貴方は女王軍からの永久追放よ。それだけはわかるはずよね?」

ウッドワス「ああ。望むところだ・・・その条件、受けて立とうじゃないか!」ギリッ!(真剣な表情)


ウッドワス軍・兵士「お待ちくださいウッドワス殿!あのような挑発に乗り、もしその賭け事に負けるような事があれば、あなた様は全てを失います!それでも宜しいのですか!?」

ウッドワス「構わぬ!妖精騎士アグラヴェインにはティンタジェルの事での仮がある。奴ら『イレギュラーズ』との競争で『予言の子』を取り逃がしたっていう仮がな!」

ウッドワス「奴らの邪魔さえなければ、このようなモルガン陛下の手を煩わせる事もなかったというのに・・・奴は事もあろうに私と陛下との信頼さえも侮辱してきた!」

ウッドワス「奴らは奴ら自身の持つ異端の亜鈴の力への傲慢さゆえに、ここまでの我ら『牙の氏族』を侮辱は断じて許されないモノだ!」

ウッドワス「妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を持ってこい!今すぐにだ!」カァァ〜〜!(怒鳴るように命令する)

ウッドワス軍・兵士「は、はいぃぃ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(言われたモノを取りに向かう)


ウッドワス「フッ、覚悟するがいい■■■■■!私と女王陛下の信頼と貴様の言い分、どちらが正しいのかを必ず証明してみせよう!」

ウッドワス「そしてその時こそ、貴様の最後と言うわけだからな!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・」黙っている
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウムでの決戦まであと3日、秘密兵器(ピューパ、クリサリス、コクーン)の購入チケットを手にしてから2日後・・・

妖精騎士アグラヴェインは約束通りにウッドワスが購入した秘密兵器である妖精兵器3機を届け、妖精兵器3機はウッドワスを司令塔としての登録を行なった。

ウッドワスはこれらの兵器と女王軍からの援軍によって、円卓軍と境界なき勇士団を含むロンディニウムの住民全てを蹂躙し、全てを根絶やしにする事への楽しみを募らせていたが、

妖精騎士アグラヴェインにその女王軍からの援軍はなく、モルガンがウッドワスたち『牙の氏族』に愛想がついて彼らを廃滅しようとする噂を話した事で、

その事で怒りが頂点に達したウッドワスは、妖精騎士アグラヴェインの挑発に対し、自身の氏族長としての全てと女王軍からの永久追放を賭けると同時に、

妖精騎士アグラヴェインに関しては、イレギュラーズの即時解体と妖精騎士アグラヴェインの着名と全権の返納と妖精國追放を賭けるとして、

妖精騎士アグラヴェインとウッドワスの2人の間に、妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)(意味:『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)の妖精國版)による賭博が発生し、

その賭博によって2人のどちらの言い分の方が正しいかという証明を言い渡され、ウッドワスは自身の方が正しいのだと確信を持っていたのだが・・・
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/01(木) 23:58:47.53 ID:5H+XfVnO0
オマケ:ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインにかわされた妖精賭博証明(フェリアル・スクロール) 『わかりやすく言うと妖精國版の『自己強制証明』(セルフギアス・スクロール)』

――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスの場合


束縛術式 

対象:
妖精騎士アグラヴェイン(真名:■■■■■(ザントマン))

妖精騎士アグラヴェインの妖精紋様が命ず。
各条件の成就を前提とし、制約は戒律となりて、例外無く対象を縛るものなり。


制約:
妖精國軍 特殊異端妖精部隊『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の総大将:妖精騎士アグラヴェイン本人に対し、
本人の持つ全ての領地・権限を妖精國ブリテン現女王『モルガン』への返還、並びに『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の即時解散、妖精國ブリテンからの国外退去、以後の妖精國ブリテンの入国を禁則とする。

条件:
ロンディニウムでの戦いにて、円卓軍および境界なき勇士団の全メンバーと軍隊の殲滅と廃都ロンディニウムの制圧

――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェインの場合


束縛術式 

対象:
ウッドワス

『牙の氏族』ウッドワスの妖精紋様が命ず。
各条件の成就を前提とし、制約は戒律となりて、例外無く対象を縛るものなり。


制約:
亜鈴百種・排熱大公、排熱大公ライネックの次代たるウッドワスに対し、
当本人の持つ全ての領地・権限を次期牙の氏族長レオンゴンへの譲渡、並びに妖精國ブリテン現女王『モルガン』への謁見・面会の意図、及び行為を永久に禁則とする。

条件:
ロンディニウムでの戦いにて、ウッドワス本人とそれらに関する者たちが円卓軍および境界なき勇士団の全メンバーと軍隊に敗北・敗走をする。(戦死も含まれる)
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 21:47:29.70 ID:oB2ORm3Q0
そして現在・・・・ロンディニウム周辺:平原にて―――


【(見捨てるはずがないって・・・)】
【(いったいウッドワスは何を言っているんだ・・・?】←

ウッドワス「そうだ。・・・あり得るはずがない・・・モルガン陛下が三澤亮太に対して二倍の数の援軍を出すっていうのは聞いている・・・だが・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:ウッドワスと妖精騎士アグラヴェインが互いに妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を書いていく最中・・・


カキカキカキカキ・・・・(妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)を書いていく2人)

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「ウッドワス。・・・貴方は貴方自身が陛下の信頼に値している事と、貴方のやり方でアルト・オルラントと『予言の子』を亡き者にできるという証明・・・」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「その2つを持って、自身が持つ氏族長の全権力をチップに上乗せし、私を妖精國から追い出す賭けを仕掛けた事には、私もまた、貴方に敬意を表するわ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「だけどこれだけは真実である事は変わりはない。もし陛下が“援軍を送っていない”って答えたのなら、それは正しい事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「陛下は貴方のその1000年前にその手で『大厄災』の王を払った力を信頼し、敢えて援軍を送らなかったと言う理由になるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「しかし貴方に“援軍を送った”と言ったのならば・・・・それは貴方を騙し、『牙の氏族』を切り捨てる為に付いた嘘になるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「いくら貴方が窮地に立たされようとも、実際に援軍が送られていない以上、貴方はモルガン陛下に不要とされた妖精‥」

妖精騎士アグラヴェイン(回想)「女王陛下は貴方と『牙の氏族』を用済みとし、陛下はあのような嘘を付いたと見て間違いはないわ・・・」

ウッドワス「―――!?。(こいつぅぅぅ〜〜〜!!)」ビキビキビキッ、バキッ!(持ってた羽ペンを破壊しながら)


カキカキカキ‥シュルッ、クルクルクルゥゥ〜〜・・・(お互いに書き終わった妖精賭博証明(フェリアル・スクロール)をまとめていく2人)
―――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「いや、まだだ・・・まだ私は・・・オレは・・・まだアイツが書いた条件を満たしていない・・・。まだオレは‥奴らに負けてなどいない!」

ウッドワス「それこそアイツが言った事など、大嘘に決まっているだろうがぁぁああああああ!!」ガァァァ〜〜!(激情する)



ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横から飛び出していく)


ウッドワス「―――!?」真横から飛び出すピューパを見て‥

ボガード、パーシヴァル「―――!?」飛び出していくピューパを見て‥

アルトリア「トリャァァァーーー!」キィィン、ビュゥゥゥーーン!(ブースター全開で突っ込んでいく)

アルト、セツノ、ルージュ「〜〜〜〜〜〜!?」アルトリアにしがみついている


【――アルトリア!?】
【ダメだ!止まって―――】←

ウッドワス「――――――!!!」グゥゥゥ〜〜!(何かを仕掛けていく)
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/02(金) 23:30:23.55 ID:oB2ORm3Q0
アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横に突っ込む数秒前・・・


ブルルゥゥ〜〜ン!ブルンブルンブルゥゥ〜〜ン!(ピューパを念じて運転していくアルトリア)


アルトリア「オラオラオラァァァ〜〜!!『予言の子』アルトリア様のお通りだぁぁ〜〜!!」ブルンブルゥゥ〜〜ン!(調子に乗っている)

逃げていくウッドワス軍・兵士たち「うわぁぁぁぁ〜〜!?」タタタタタァァーー!(ピューパから逃げていく)


アルト「お、おい!調子に乗るなアルトリア!いくら君の念じで動かせるからって、アルトリアはアドニスと違って運転経験ないだろ!?」

アルトリア「運転経験?何ですか・・・私、このようなアドニスと同じぐらいにこのような乗り物を動かせているのですから兵器ですよ!」

アルトリア「アハハハッ!もしかしたら私、アドニス君の次にあのジープワゴンを運転できるじゃないのかなぁ〜〜?」うぬぼれている

アルト「そういう意味じゃなくて・・・アドニスはアルトリアと違って、別のカルデアの世界で車の運転を―――」

ルージュ「アルトリア!まえ、前!」アワワワ・・・(前を見て慌てている)


ブルルゥゥ〜〜ン!(徐々にウッドワスの真横に向かっていくピューパ)


アルトリア「前・・・って、あそこにウッドワスが!よぉぉし、このままウッドワスなんか私がひきつぶしてやっちゃうのだから!」

アルトリア「――ブースター全開!イッケェェェーーー!!」キィィン、ポチポチポチッ!(ブースター全開のコマンドを念じて入力する)

アルト「ちょ、このままウッドワスをひき殺して・・・うわぁぁぁっ!?」ドスンッ!(揺れで体勢を崩す)

ルージュ、セツノ「キャァァッ!?」ドスンッ!(同じく体勢を崩す)


ギィィィ〜ン、ジュボォォーー!(スピード全開でウッドワスに突っ込んでいくピューパ)
―――――――――――――――――――――――――――
ブルルゥゥ〜〜ン!(アルトリアたちを乗せたピューパがウッドワスの真横から飛び出していく)


ウッドワス「―――!?」真横から飛び出すピューパを見て‥

アルトリア「トリャァァァーーー!」キィィン、ビュゥゥゥーーン!(ブースター全開で突っ込んでいく)

アルト、セツノ、ルージュ「〜〜〜〜〜〜!?」アルトリアにしがみついている

ビリビリビリィィ〜〜!ビュゥゥゥーーン!!(ブースター全開と電撃ユニット最大出力でウッドワスに突っ込んでいくピューパ)


ウッドワス「――――!!!がぁああああああ!!」グググッ!(受け止める)


――ガシッ、ギュゥゥゥーーー!!(ピューパの追突を自身の身体で受け止めるウッドワス)

アルトリア「えっ――うわぁぁぁ〜〜!?」ガタァァァン!(投げ出される)

アルト、ルージュ、セツノ「キャァァァ(うわぁぁぁ)〜〜!?」ガタァァァン!(投げ出される)


【アルトたちが投げ出された!?】

バーゲスト「アルト!セツノ!」ダダダダァァーー!(投げ出されたアルトとセツノに向かって行く)

メリュジーヌ「ルージュ!」ビュゥゥーーン!(投げ出されたルージュに向けて飛んでいく)


ヒュゥゥ〜〜、ドサッ!(バーゲストが地上でアルトとセツノを受け止めていく)

ヒュゥゥ〜〜、バサッ!スタッ!(メリュジーヌがルージュを空中で受け止め、地上に降ろしていく)
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 07:53:12.07 ID:sUTB51wK0
ヒュゥゥ〜〜〜ン・・・(ピューパから投げ出されたアルトリアが宙に浮いている)


アルトリア「うわぁぁぁ〜〜!?」ヒュゥゥゥ〜〜〜ン・・・

千子村正「―――アルトリア!」タタタタタァァーー!(受け止めようとする)


ドサッ、バフッ!(アルトリアの下半身が村正の顔に激突する)

千子村正「ノワァァッ!?」バフッ、ドサッ!(そのまま平原に倒れ込む)

アルトリア「〜〜〜〜!!」バブッ、ドサッ!(村正の顔に自身の下半身を押しつけられて‥)


ムニュムニュ♡(アルトリアの股下に村正の顔が敷かれている)

アルトリア「な、ななな何やっているんですか村正さぁぁ〜〜!?」カァァァ〜〜!(顔を赤く染める)

千子村正「知らねえよ‥なんでさ・・・‥」アルトリアの股下に顔を敷かれながら・・・

アルト「〜〜〜〜〜〜」ハァ〜‥(ため息をつく)

ダ・ヴィンチちゃんたち「〜〜〜〜・・・」呆れている

【(正にラッキースケベだな・・・)】←
【(なんと羨ましい事なのか・・・)】
―――――――――――――――――――――――――

ガシィィ、ズグググゥゥゥ〜〜〜!!(受け止めたピューパを持ち上げていくウッドワス)

【!?】
【あの追突攻撃をもろともしていない!?】←


ウッドワス「ふぅぅぅぅ・・・‥ふぅぅぅぅ・・・・ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!」グググゥゥ〜〜!!(ピューパを持ち上げていく)

ピューパ「―――――――」ピィィ〜〜ガガガァァ〜〜‥(エラー音を出している)

ウッドワス「なにが秘密兵器だ・・・なにが妖精兵器だ・・・‥。私の事を期待させておいてこのような様を見せるとは・・・・」ジリジリジリィィ〜!(魔力放出が激しくなり・・・)

ウッドワス「この役立たずがぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!」ビリビリィィィ〜〜、ガキンッ!ジャキィンッ!(自身の着ていた背広が破れていく)



グググゥゥ〜〜、シュッ・・・‥ジャキジャキッ、ガシャァァァーーーン!!(持ち上げていたピューパが突如として縦横に真っ二つになる)


アルトたち「―――!?」驚愕する

アルトリアたち「―――!?」驚愕する

バーゲスト、メリュジーヌ「ツゥゥ・・・・」苦い顔をする


ガシャガシャァァァ〜ン・・・・(真っ二つに破壊されたピューパ)

ピューパのAIポット「ビービービィィ〜〜・・・・ガガガガァァ――――」ガガガガ・・・(完全破壊)


ウッドワス「ふぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・ふぅぅぅぅぅ―――――――――」ジジジジィィ〜〜!(魔力が排熱するように出ている)

【―――!?】
【(あの機械兵器を一撃で破壊した・・・だと・・・)】←
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 09:32:21.57 ID:sUTB51wK0
ジジジィィ〜〜、ドスンッ!(戦う体勢を構えるウッドワス)


ウッドワス「紳士の時間は終わりだ、虫けら風情の人間共よ!どいつもコイツも、私と陛下の信頼を愚弄するとは!その行為は万死に値する!」

ウッドワス「いいだろう。お前たちがそこまでするなら、このオレが相手になってやろう!お前たち全員でかかってこい!」

ウッドワス「『牙の氏族』の長、ウッドワスの本領――――その肉の程にお前たち全員に食い込んでくれる!」

ウッドワス「覚悟するがいい、貴様ら全員このオレがその身の原型が無くなるまで引き裂いてやるからなぁぁ〜!」


ぐがぁぁぁぁ〜〜〜〜!!(アルトたちとアルトリアたちに向けて咆吼を放つ)


アルトたち「ヌゥゥ〜〜〜〜!」咆吼の威圧に耐えていく

アルトリアたち「ツゥゥ〜〜〜!」咆吼の威圧に耐えていく

【す、すごい威圧だ・・・・】
【まるで勝ち目が内容に見える・・・・】←



スッ、バサァァ〜〜!(自身の背広を脱ぎ捨てるボガード)


ボガード「フッ、ようやく本気を出してきたかウッドワスよ。いつ頃かな、私と氏族の長の座を競い合ったあの頃からか?」

ウッドワス「ボガードか・・・フンッ、一度オレに負けた奴にオレの強さなどわかっていると言うのに刃向かうつもりか?」

ウッドワス「まあいい・・・ボガードだろうと裏切り者の先代・妖精騎士2人だろうと、このオレが全てここで亡き者にしてくれる!」

ウッドワス「特に『厄災の子』であるバーゲスト・・・貴様には200年の鬱憤や我ら『牙の氏族』を裏切った罪は大きい。むしろ異界の人間と夫婦になり、互いに身体を求め合い、」

ウッドワス「あろう事か、貴様のような『厄災の子』の血を引く子供を3人も産んでオレの前に立つなど、それこそオレの腹だたしき事だ!」

ウッドワス「バーゲストよ、貴様や貴様の子供もろとも・・・この妖精國に残らぬよう、徹底的にその身を切り刻んでやるからな!」

バーゲスト「くぅぅっ!ウッドワス、貴様ぁぁ〜〜!」キリキリィィ〜!(怒りを見せる)


タタタタタァァーー!(武蔵やトリスタンたちが駆けつける)


トリスタン「マスター!ここは皆さま方の力を合わせ、ウッドワスをこの場で倒しましょう!」

千子村正「ああ。まだ行けるか藤丸、アルト。奴をここで倒すぞ!ここまで頑張ってきた皆の為にもなあ!」

アルト「わかっている・・・みんな、行くぞ!」

パーシヴァル「はい!円卓軍、境界なき勇士団・・・全軍突撃――!!」号令を放つ

ここにいる味方軍全員「オォォォォーーーーーー!!」叫んでいく

――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスが想定していた女王軍の援軍が来ず、秘密兵器であった3機の妖精兵器もまた2機が破壊され、1機はアルトリアとアルトたちに制御されしまい‥

パーシヴァル率いる円卓軍に囲まれてしまい、3日前に交わした妖精騎士アグラヴェインとの賭けもあって、心境も戦況も窮地に立たされたウッドワスの怒りは頂点へと達し、

ウッドワスは追突攻撃を仕掛けたピューパを役立たずと称し、自身の手で真っ二つに破壊しつつ、自身の亜鈴百種の力を解放していく。

そしてウッドワスによる威嚇の咆吼を顧みず、アルトたちとアルトリアたち、パーシヴァルたちはウッドワスとの決戦に望むのであった。
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 21:18:24.68 ID:sUTB51wK0
ジャキジャキンッ、ジャキィィン!バババババァァァーーー!!(ゼンカイジャーとディエンドたちによる総攻撃)


ゼロワン「タァァァ〜〜〜!」ジャキィィン!(アタッシュカリバーで攻撃)

セフィー「ハァァァ〜〜〜!」ジャキジャキジャキン!(超高速で斬る)

千子村正「ツリャアァァァ〜〜!!」ジャキジャキンッ!(刀による攻撃)

武蔵「ハァァァァッ!」ジャィィン!(二刀の刀で斬っていく)

ウッドワス「ぐぅぅぅ〜〜!」ジャキジャキンッ!(攻撃を受ける)


ゼンカイザー「ハァァァ〜〜!!」バババァァ〜〜ン!(ギアトリンガーによる銃撃)

ディエンド「ハァッ!」ババババン、ビィィィーー!(ディエンドブラストを放つ)

トリスタン「ハァァァッ!」ポロロォォン!

ウッドワス「ぐぅぅぅぅ〜〜!」ガシュガシュッ、ビィィーーババババァァン!(銃撃を受けていく)


ウッドワス「―――――――――!!」ギィィィィン、ジュオォォォーー!(眼光が光り、魔力が放出される)

ジュグジュグゥゥ〜〜〜!(受けた傷が回復していく)


ゼロワン「!?。なんだ、俺たちが与えた傷が消えていったぞ!」驚いている

ツーカイザー「ああ、オレもさっき見たのだが・・・あれはマジで受けた傷を回復したとしか見えなかったぞ!」驚いている

セフィー「ああ・・・ダルダンは宝石の身体とも、妖精騎士ガレスの戦いでも違い‥奴は受けた傷を瞬時に自身の妖精の力で治したように見えていた‥まさかとは思うが‥」

千子村正「はぁ!?だとしたらアイツの身体は不死身だって言いたいのか?」驚いている

武蔵「えっ、マジ!?それって斬っても斬ってもキリが無いって事だよね!?そんないったいどうやって―――」


ウッドワス「フフフッ、フゥゥゥ!」ビィィィーー!(手からレーザー発射)

ゼンカイジャーたち、ディエンド、トリスタン「うわぁぁ〜〜!?」ビィィ〜、ババババァァ〜〜!(ダメージを受ける)

武蔵「介人くん!トリスタン!このぉぉ〜〜!」タタタタァァァ−!(接近する)

ゼロワン、ツーカイザー「タァァァ〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(接近する)

ウッドワス「――――」ヒュッ、シュンッ!(手刀を振るう素振りで素通りする)

武蔵「!?。このっ―――」振り返ろうとするも・・・


ガシュガシュバシュゥゥン!(武蔵、ゼロワン、ツーカイザーの3人が斬られる)


武蔵「〜〜ガハッ!?」血を吐く

ゼロワン、ツーカイザー「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキィィン!(斬られるように火花が飛ぶ)

ウッドワス「フンッ、遅いなぁ・・・こんなモノなど取るに足らん・・・」シュッシュッ・・・(手に付いた血を振り払いながら‥)
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/03(土) 23:21:46.92 ID:sUTB51wK0
ギギギィィィ〜、ギィギィ〜〜!(ウッドワスの両腕両足に魔糸が締めあげていく)


ウッドワス「!」バシンッ、ギギギィィィ〜〜!(魔糸に縛られていく)

ルージュ「よし、今よみんな!」ギギギィィ〜〜!(ウッドワスを縛り上げる)

セツノ「うん!ヤァァァ〜〜!!」ビリビリィィ〜、バリバリバリィィィ〜〜!!(魔糸を通して雷撃を放つ)

ダ・ヴィンチちゃん「よし、いけぇぇ〜〜!!」ギュゥゥ〜ン、ビュゥゥーーン!(アームレーザー発射!)

カイニス「トリャァァ〜〜!」ビリビリィィ〜、ドバァァァ〜〜!(水流攻撃)


ウッドワス「ツゥゥ‥ガァァァァ〜〜!!」ギギギィィ〜〜、ブチブチンッ!(魔糸を力ずくで斬っていく)

カイニス、セツノ、ダ・ヴィンチちゃん「―――!?」

ルージュ「ちょっ、嘘でしょ!?」驚愕する

ウッドワス「フッ、フンッ!」シュシュッ!(素早く動いていく)


ビュビュビュビュゥゥ〜ン!ゴォォォ〜!(ダ・ヴィンチちゃんとカイニスの攻撃をかわしていく)

【速い!?なんて速さなんだ・・・】

アルト「ああ‥ブルーナやダルダンと違って、伊達に『牙の氏族』の長を名乗っていないらしいなあ?」タタタタタァァーー!(向かって行く)

バーゲスト「アルト!」タタタタタァァーー!(向かって行く)


ウッドワス「ゴァァァァ〜〜!!」ジャキィィン!(カイニスに向けて引っ掻いていく)

カイニス「クゥゥッ!」盾で防御しようとする

ジャキィィン!ガシィン!(カイニスの盾の上部分が斬れてしまう)

カイニス「んなっ!?クソォォ〜〜!」ジャキィィン!(槍突き攻撃)

ウッドワス「―――!。ガァァァ〜〜!」ヒュッ、ヒュッ、ぐがぁぁぁ〜!(噛みつこうとする)

カイニス「―――!?」


ギュゥゥゥーーン!(アルトのザ・ワールドが発動する)

ウッドワス「」ピタッ!(時が止まる)

カイニス「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「―――!!。ヒール(改悪)!」ガシッ、ヒュッ!キィィン!(カイニスを後ろに投げつけ、ウッドワスにヒール(改悪)をかける)


フンッ、グサリッ!シュタタタッ!(ウッドワスの右足に剣を突き立て、その場から離れるアルト)

アルト「(よし、そして時は動き出す‥)」ギュゥゥゥゥ!!


ガプンッ!グサリッ!(ウッドワスのかみつきが空振り、右足に剣が突き刺さる)

カイニス「のわっ!?アルトか、なんか助かったぜ!」

ウッドワス「ヌグッ!?ツゥゥ〜〜三澤亮太の力か!奴め、時を止め―――」


キィィン、ドックンッ!(アルトのヒール(改悪)が発動する)

ウッドワス「―――!?。ゴハァッ・・・」バシュッ!(吐血だけする)
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/04(日) 21:13:09.85 ID:o8i6HRVu0
アルト「!?。(バカな・・・俺は確かにヒール(改悪)をウッドワスの内部全体にかけ、内側で爆発するようにしたはず・・・)」

アルト「(まさか‥3年前に戦ったモルガンと同じように、ウッドワスの亜鈴や力などでヒール(改悪)の効力を減らしたのか?)」

ウッドワス「ゲホゲホッ!・・・この体内から爆発したかのようなこの激痛・・・成る程、これが貴様が得意とするヒールの力か・・・。」タラタラァァ〜‥(口から血が出ている)

ウッドワス「さすがにこれはオレでも耐えがたいキツい一撃だ・・・だがこのような攻撃にオレは倒せぬゾ!」グルルゥゥ〜!(唸りをあげていく)


ガシュンッ!ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(右足に刺さった剣を引き抜き、右足の刺し傷が治っていく)


【――!?】
【またウッドワスの傷が瞬時に治った・・・】←

スズカ「ウッドワスの体内で亜鈴と思われる力が肺部分から発動している‥おそらくそこからウッドワスの治癒能力が発動しているのだわ!」ピピピッ!(サーチしていく)

ボガード「ああそうだ。ウッドワスのあの力は『星の肺』と言って、どれ程の攻撃を与えようとも、ウッドワスの『星の肺』によって傷ついた身体を瞬時に回復させる事が出来る。」

ボガード「あやつの“ソレ”のせいで、私はウッドワスに力及ばず負けてしまったんだ・・・」

メリュジーヌ「ええ。だったらその『星の肺』を破壊するまで・・・バーゲスト!」ジャキンッ、ビュゥゥーン!(向かって行く)

バーゲスト「ああ!覚悟するがいい、ウッドワス!我が角は我らの夫アルトと我らの家族の為に!」ジャキンッ!タタタタタァァーー!(向かって行く)


ビュゥゥーン、タタタタタァァーー!(ウッドワスに向かって行くバーゲストとメリュジーヌ)


ウッドワス「オレに向かって来るか裏切り者の妖精騎士よ!お前たち2人の出生は浅ましくも、モルガン陛下に忠誠を誓い、陛下に仕える事でその存在を許して貰えたというのに・・・」

ウッドワス「よもやそこの異界の人間の男である三澤亮太に心を奪われ、その男とまぐあって出来た‥半妖半人の子をこの世に産み落とすなど、同じ妖精國の妖精として不敬でしかない!」

ウッドワス「特に黒犬の娘は異常だ!自身の身に野生の掟(ワイルドルール)を自分で破り、その身に黒犬の娘の子を3人も産みだすなど、我ら『牙の氏族』の大きな汚点でしかない!」

バーゲスト「!?。我が子らを侮辱する気かぁぁ〜!」ギィィン、ジュボォォォーー!(妖精剣ガラティーンに黒炎が包み込む)

ウッドワス「だが、貴様ら元・妖精騎士の子等の事は既にイレギュラーズの者たちから聞いている。彼女たちの子等は今の貴様らにとって、とても大事としている宝とも言える。故に―――」


キランッ、シュッ!――――――(向かって来るメリュジーヌとバーゲストを素通りする)

メリュジーヌ、バーゲスト「――――!?」後ろに振り返る

ウッドワス「―――――――!!」ビュゥゥゥーーン!(猛スピードである人物に近づいていく)


シュゥゥン!ジャキィン、ガァァァ〜〜!!(後ろにいるスズカにかみ殺そうとする)

スズカ「――――!?」ビクッ!

メリュジーヌ「スズカァァーー!?」ビュゥゥゥーーン!(引きかえす)

ウッドワス「ウガァァァーーーー!!」ガァァァァ〜〜!(大きな口を開けながら)

アルト「スズカ!?」

メリュジーヌ「――――――」ビュゥゥゥーーン!(鈴鹿に向かって突っ込んでいく)


ガァァッ!――ドサッ、ガブガブッ!バキィィン!!(スズカの事を押し倒し、代わりにウッドワスに噛みつかれるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「ウグッ!?ガァァァ〜〜〜!!」ガチュチュゥゥ〜〜!(ウッドワスの牙が身体に食い込まれていく)

スズカ「―――お母様!?」驚愕する

アルト、バーゲスト、パーシヴァル「「メリュジーヌ!!」」

【(メリュジーヌがスズカを庇って・・・)】
【メリュジーヌ!?】←
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/04(日) 23:37:18.18 ID:o8i6HRVu0
ビュゥゥーーン!タタタタタァァーー!(直ぐさまにウッドワスの後ろを突くセフィーとセツノ)


セフィー「くぅぅ〜〜、母さんを離すんだ!」ジャキジャキジャキンッ!(ウッドワスの背中を斬りつけていく)

セツノ「ヤァァァ〜〜!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(電撃を帯びた氷の爪を繰り出す)

ウッドワス「――!。―――――」ノシッ‥(メリュジーヌを噛みつきながら逆立ちをしていき‥)


グルグルゥゥーー!バシバシバシィィン!!(逆立ちで回転蹴りを繰り出すウッドワス)


セフィー「ヌグゥゥッ、ぐわぁぁぁ〜〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされ、長刀を落とす)

セツノ「キャァァァ〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされる)

スズカ「キャァァァ〜!?」バシバシンッ!(蹴り飛ばされる)

ルージュ「セフィーお兄ちゃん!?セツノお姉ちゃん!?スズカお姉ちゃん!?」蹴り飛ばされる3人を見て‥

ウッドワス「グゥゥゥ〜〜!ハァァァッ!」ベッ、バシィィン!(口にくわえていたメリュジーヌを離し、そのまま蹴り飛ばす)

メリュジーヌ「ガハァッ・・・」バシィィン!(蹴り飛ばされる)


ヒュゥゥン、バシィィン!(蹴り飛ばしたメリュジーヌがルージュに激突する)

ルージュ「きゃぁぁぁ!?」バシィィン!(メリュジーヌと激突する)

ジョルニ「ルージュ!?」


ウッドワス「フゥ―‥フゥーー‥。やはりな・・・いくら貴様ら妖精騎士が3年前より強くなろうとも、あのガキ共の母親である以上、ガキ共の心配をしないわけがない‥」

ウッドワス「愛する男の子供を守っていくのが、今のメリュジーヌとバーゲストの『目的』である故にそのガキ共の存在がその2人の“弱点”となりえる時もあるからな?」

メリュジーヌ「クゥゥゥ・・・ゲホゲホッ・・・・」吐血している

ボガード「くぅぅっ・・・ウッドワス!貴様という奴は、その力を持ってして彼女たちの大事な者から殺そうとするとは‥なんとあまりにも下劣に他ならぬぞ!」

パーシヴァル「ええ・・・ウッドワス殿!あなたがここ最近・・・オックスフォードや他の街にいる女妖精に眼をつけては襲いかかり、そして嫌がるその妖精を強姦しては使い捨てる‥」

パーシヴァル「その他に『牙の氏族』の長としてあるまじき行動を取り、他の妖精たちを見下していると聞きましたが、まさかここまで堕ちていたとは・・・」

パーシヴァル「ウッドワス殿。今は戦場での戦いとはいえ、元・妖精騎士である2人の子供等から狙い、彼女たちを守ろうとする隙を狙っていくとは‥それでも貴方は氏族の長だと言うのですか!!」

ウッドワス「――!?。黙れ!その話だけはするんじゃない!あんなオレの姿を使って痴態を犯し、オレの地位や氏族長の座を奪おうとするあの異端の妖精と一緒にするなぁぁぁぁ!!」ガァァ〜〜!!(激情する)



ギィィィン!グォォォ〜〜ン!(赤黒いオーラを纏って突っ込んでくる)

ウッドワス「グォォォォォ〜〜〜!!」ジャキンッ、グォォォォ〜〜ン!!(両爪を構え、赤黒きオーラを放っていく)

バーゲスト「!?。下がれアルト!」ガバッ!(アルトの盾になろうとするが‥)

ウッドワス「―――――――」グォォォ〜〜ン!(スピードを上げて近づいてくる)


【(あの動きはまさか‥!?)】
【気をつけるんだみんな!?】←

ウッドワス「―――遅いっ!」ビュゥゥゥーン!(加速していく)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/05(月) 23:53:55.83 ID:qkU04nyV0
バシバシッ、ガシュガシュッ!ジャキバシュ、ジャキバシィィン!(バーゲストとパーシヴァルに攻撃するウッドワス)

バーゲスト「ヌグッ、ぐはぁぁっ!?」バシッ、バシバシッ!(ウッドワスに蹴りつけられる)

パーシヴァル「ヌグッ、ぐわぁぁ!?」ジャキバシッ、ガシュンッ!(蹴られ引っかかれ、頭から血が出る)


シュッ、ジャキジャキッ!バシバシュン!(直ぐさまに後ろを取り、ゼンカイジャーたちに攻撃するウッドワス)

ゼンカイジャーたち「ぐわぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)

ツーカイザー「ヌワァァァ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)

ゼロワン「ぐわぁぁぁぁ〜〜!?」ジャキジャキンッ!(斬りつけられる)


シュッ、ビビビィィィーー!(直ぐさまに後ろを付き、今度はトリスタンたちにレーザー攻撃を加える)

カイニス「ドワァァッ!?」ビィィ〜ドゴォォン!(レーザーの攻撃を受ける)

ディエンド「ノワァァァッ!?」ビィィ〜ドゴォォン!(レーザーの攻撃を受ける)

トリスタン「ぐわっ!?」チュドォォーン!(爆発に巻き込まれる)

武蔵「キャァァッ!?」チュドォォーン!(爆発に巻き込まれる)


シュッ、バシバシィィン!(直ぐさまに後ろに付き、蹴り技を繰り出す)

ジョルニ「ぐわぁぁっ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)

千子村正「ゴワァァッ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)

アルトリア「キャァァッ!?」バシィィン!(蹴り飛ばされる)


シュッ、ギュゥゥゥ〜〜ン!(最後に空中で大型のエネルギー弾を溜めていき・・・)

アルト「――――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

ダ・ヴィンチちゃん「―――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

アルトリア「――――!?」そのエネルギー弾を見て・・・

ウッドワス「フフフッ・・・ハァァァッ!!」そのエネルギー弾を放つ


ギュゥゥゥ〜ン!ドゴォォォ〜〜ン!(必殺技:奔流(ほんりゅう)攻撃を放っていくウッドワス)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ウッドワスと戦いの最中―――少し前のロンディニウム 内部:非戦闘員避難所にて・・・


ビュゥゥゥ〜〜ンンン・・・(大竜巻が徐々に収っていく)


ロブ「ヌゥゥゥ〜〜‥ハァ‥ハァ‥ハァ・・。い、いったいなんだったんだ‥あの風は・・・」ドサッ・・・(石柱にしがみついていた)

ワグ「おい見ろよ!さっきまで円卓軍と戦っていたウッドワス軍がいなくなってる!きっとさっき急に吹いてきた暴風によって吹き飛ばされたんだ!」

ワグ「それにあの暴風が来る前、目の前がグチャグチャになっている中で聞こえた風の報せのような声・・・あれってコーラルの姉さんの声だったよなぁ?」

エイリン「ええ、間違いないわ・・・あの暴風はコーラルの姉御が吹かせた暴風よ!中に入ってきたウッドワス軍の軍隊を視線がグチャグチャの中で1人残らず吹き飛ばすために!」

エイリン「つまりあの風の報せは私たちをコーラルさんが吹かせた暴風に巻き込ませないようにする為に警告したのよ!私たちがコーラルさんが起こした暴風に吹き飛ばされないために!」


オォォォ〜〜〜!(エイリンの言葉に感心を持つロンディニウムの住民たち)
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/06(火) 22:25:07.68 ID:6OtpIXCa0
ロンディニウム:大広間にて・・・


バサァァ〜‥キィィン・・・(コーラルの翅の大きさが元に戻る)


コーラル「ハァ・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・―――」くたぁぁ〜〜・・・・(疲れ果てて倒れていく)

アドニス「―――!。大丈夫‥コーラル?」バサッ!(倒れるコーラルを支える)

コーラル「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・‥アドニス様・・・・わたし・・・・」ハァ‥ハァ‥ハァ‥(疲れ果てている)

ユーミル「うむ・・・魔力の出し過ぎによる疲労じゃな。しかしあの状況であんなデカい竜巻を起こし、女王軍の騎士を吹き飛ばしてまうとはのぉ〜!」

ユーミル「お主のおかげで皆が助かった!礼を言うぞ、コーラル!」喜んでいる

アドニス「うん!ありがとうコーラル・・・ボクたちの為に頑張ってくれて、本当にありがとう!」お礼を言う

コーラル「ハァ‥ハァ・・・。ええ、わたしもですよ・・・・私のこの風の力でアドニス様の・・・皆さま方のお役に立てて良かった・・・」ニコッ‥(笑顔を見せる)

アドニス「うん!」頷く

ガイル、ロンディニウムの少年「―――――」頷く



タタタタタァァーー!(立花響、月読調、オベロン、レッドラ・ビットが駆けつけてくる)


立花響「ハァハァハァ・・・アドニス君、コーラルさん!」タタタタタッ!(駆けつける)

ガイル「響!イズに伯爵も!――こっちだこっち!」4人に呼びかける

オベロン「ああ。コーラル、いったいアレはなんだったんだ?ボクらの視線がおぼろげに混濁して、キミの声がして言う通りにしたら、突然ともの凄い風が吹き荒れてきてね。」

オベロン「おかげで危うくあの竜巻に巻き込まれる所だったよ!まあ、どうにか柱にしがみついて飛ばされずに済んだものだが・・・」

ガイル「オベロン、今はそれどころじゃないんだ!コーラルがさっきの大竜巻を出したおかげでとても疲弊しているんだ!すぐに何処か安全な所で休ませないと・・・」

レッドラ・ビット「はい。そこの少年、今そこで倒れているコーラルの事はこの私に任せて避難所に戻りなさい!女王軍は吹き飛びましたが、まだ油断を許せる状況では無いですので!」

ロンディニウムの少年「う、うん!」頷く

アドニス「レッドラ・ビット、コーラルの事をお願い!」

レッドラ・ビット「ええ、お任せください!このレッドラ・ビット、必ずコーラル殿をお守りいたします!」

ドサッ、ノシィィ〜〜・・・(疲れ切っているコーラルをレッドラ・ビットの背中に乗せていく立花響たち)


タタタタタァァーー!(イズが駆けつけてくる)

イズ「―――――――――」タタタタタァァーー!(駆け足でやって来る)

ガイル「イズか!父さんたちの方は大丈夫なのか?こっちはどうにか中に入ったウッドワス軍をどうにかしたのだけど・・・」

イズ「いいえ。ガイルさん、我々はウッドワスに対して大きな間違いをしていました。このままでは貴方様のお父様たちは―――」


ドゴォォォーーーン!(外でウッドワスの『奔流』がアルトたちに向けて放たれる)


レッドラ・ビット「!?。なんですか、今の爆発音は!外の方から聞こえたのですが、まさか・・・!」

イズ「!。時間がありません・・・ガイル様、響様、今はあなた様のお力が必要です。今すぐに皆さまの元へ向かわれてください。」

イズ「それらの理由としてはこちらの方で情報を共有させて貰います。」ガチャッ・・・(何かを懐から取り出す)

立花響、ガイル「・・・えっ?」理由がわかっていない


ガチャ、シュルルゥゥ〜ガチャン!ピピピピィィ〜〜!(ある方法でガイルと立花響にイズからの情報共有がなされていく)
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 06:42:10.99 ID:vQQIgiRB0
ロンディニウム周辺:平原


シュゥゥゥ〜〜・・・・(辺りに煙が立ち込める)

ギュゥゥ〜〜ン・・・‥(ヒーローたちの多くの変身が強制解除される)


介人たち、海東大樹、飛電或人「〜〜〜〜〜・・・・」ボロボロォ〜、ドサッ・・・(変身解除され、うつ伏せになっている)

トリスタン、武蔵、ダ・ヴィンチちゃん、千子村正「〜〜〜〜〜・・・」ズズズゥゥ〜‥(辛うじて立っている)

スズカ、セツノ、セフィー「〜〜〜・・・・」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分を抑えながら立っている)

アルトリア、ジョルニ、ルージュ「・・・・・・‥」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分を抑えながら立っている)

メリュジーヌ、パーシヴァル、バーゲスト「くっ、くぅぅぅ〜・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら立っている)


グググゥゥ〜〜!(アルトの両手を片手で縛り、アルトを吊り上げているウッドワス)

ウッドワス「――――フッ。想定外の事は察していたが‥いざ戦ってみれば、ざっとこんなモノだったな。」ドヤァァ〜‥(ドヤ顔)

ウッドワス「塵はどれほど積もったところで塵だ。戦いは真に力ある妖精一翅で行なうもの。裏切り者どもはソレすらもアイツらとの馴れそめによって忘れてしまったというのか?」

ウッドワス「陛下の妖精國において兵隊など、能なしどもに職を与えるための措置にすぎん。貴様らがどれほど数で勝ろうと、強者であるオレを殺す事はできない。」

ウッドワス「ハハハハハッ!バーゲストやメリュジーヌもそうだ。3年前のお前たち2人に比べれば、お前たちは強くなっているのかもしれないが、それは違う。」

ウッドワス「むしろ貴様らが守るべき者が多くなったせいで弱くなっているのではないのか?そこにいる半妖半人の子等が貴様らの足枷になっているのではないのか?」煽っている

バーゲスト「ヌッ、グゥゥ〜〜・・・・」キリキリィィ〜〜!(怒りを募らせる)

メリュジーヌ「ううう・・・・ゲホゴホッ・・・」ズキズキッ、タラタラァァ〜〜‥(腹部から血が出ている)


アルト「ツゥゥ〜〜‥離せ!離すんだ!」モガモガモガ・・・(吊り上げからもがいている)

ウッドワス「フンッ。安心しろ、貴様はすぐには殺さない・・・ヒールとかいう回復術を使う貴様をすぐ喰らったところですぐに回復するのはわかっている。」

ウッドワス「・・いや、貴様の頭を食いちぎりさえ出来れば、貴様の回復術は発動させずに殺せるか?それとも頭が再生してくるのか?」

ウッドワス「まぁどっちにしても、この戦いの賭けにオレが勝ち、妖精國から追放される妖精騎士アグラヴェインの目の前で貴様を殺し、そしてオレは彼女の前でこう宣言する‥」

ウッドワス「『お前がやってた事は無駄であり、オレこそが妖精國の心の強者である!』、っと言うことをな!」ドヤッ!(ドヤ顔)

アルト「!?。なんだって?まさかお前、妖精騎士アグラヴェインと・・・・」


ウッドワス「では食事の時間だ。この姿はハラが減る。優雅な作法は、期待しない方がいい。もっとも、モードレッドのヤロウと一緒にしないでくれよな?」

ウッドワス「オレはあのヤロウとは違って雑食だ。赤子の肉を好き好んで喰うヤツとは品格が違うからな・・?」

【・・・ダメだ、みんな動けない・・・・!】←
【(わたしが、なんとかしないと・・・・・)】


グググッ、ガシンッ!(決死の思いで立ち上がり、選定の槍を構えるパーシヴァル)

パーシヴァル「(・・・・また、叱られてしまうな・・・・しかも愛していた我が愛やその友人たちの目の前で・・・)」

パーシヴァル「(・・・まさに王者の力、美しき野生の化身。本来、人間が手を出していいものではない・・・・・だが!僕にも、ここでは死ねない理由がある・・・・!)」

パーシヴァル「(・・・わかってくれメリュジーヌ。これはここにいる皆を守る為に、この力を使うと言う事を・・・!)」グググッ!(選定の槍を握りしめる)

メリュジーヌ「ウウッ・・・・ゥゥゥゥ〜〜・・・」ズキズキズキッ、タラァァ〜〜・・・(傷口をおさえながら・・・・)
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 08:26:35.50 ID:vQQIgiRB0
文字修正:【(わたしが、なんとかしないと・・・・・)】→【(俺が、なんとかしないと・・・・・)】
――――――――――――――
ズタタタタタタァァァーーー!!(誰かがロンディニウム:正門側から走ってくる)


ウッドワス「―――んっ?」走ってくる人物を見て・・

パーシヴァル「―――!?」走ってくる人物を見て・・

アルト「――!?。まさか・・・!?」


ズダダダダァァァーー!ガキガキィィーン!(自身の両腕と両肩が鋼鉄に変化させていくガイル)

ガイル「アァァァーー!メタルガイル・タックル!」バシィィィーン!(ウッドワスに体当たりする)

ウッドワス「クゥゥッ!?」バシィィン!ズズゥゥ〜・・・(体当たりされ、アルトを縛っていた片手が緩む)

アルト「――!。ハッ、ヒール(改悪)!」シュタッ、キィィン!(隙を付いてウッドワスの片手にヒール(改悪)をかける)


ジュグジュグゥゥ〜、バシュゥゥン!(ヒール(改悪)によって、ウッドワスの片手が爆発する)

ウッドワス「!?。ゴワァァァァ〜〜!?」バシュゥゥ〜!(右手が吹き飛ぶ)

アルト「――――!」スタッ、タタタァァーー!(ウッドワスから離れる)

ガイル「父さん、大丈夫か!?」タタタタッ!(心配している)

アルト「ああ、ガイルのおかげで助かった。でもどうしてガイルがここに・・・・」

ガイル「ああそれだが・・・今は後にしてくれないか?・・・・・」キョロキョロ・・・・(周りの様子を見ていく)

アルト「あっ、あぁそうだが・・・」ガイルの様子を見て・・・


介人たち5人「・・・・・・」ボロボロォォ〜・・・(うつ伏せになって倒れている)

ジョルニたち5人「・・・・・・」ボロボロォォ〜・・・(打撲部分をおさえて立っている)

アルトリアとダ・ヴィンチたち「・・・・・・・」支えながら立っている

カイニス、ボガード「・・・・・・」ジャキン!(まだ戦う姿勢を取っている)

パーシヴァル「ガイル殿・・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら‥)

バーゲスト「ガイル・・・・」ボロボロォォ〜・・・(傷だらけになりながら‥)

メリュジーヌ「ガイル・・・ウゥゥ・・・」ドサッ・・・(横に倒れている)


ガイル「――!?てめえ、よくも俺の父さん母さんや妹たちをボコボコにしてくれたな!俺や響たちがお前の兵の術に苦戦を強いられている間にこんな事を!」

ガイル「そうやってお前はその力で俺の父さんと母さん、兄妹たちや仲間をぶっ殺して勝ち誇ろうというのか!」ググゥゥ〜!(怒りを見せる)

アルト「――!?。ガイル、お前どうしてその事を・・・・」ガイルの様子を見て・・・


ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(『星の肺』後からで自身の片腕を治していくウッドワス)


ウッドワス「ヌゥゥ〜・・!お前は、裏切り者のバーゲストのもう1人の息子か・・・成る程、貴様の家族の危機に駆けつけたか。」

ウッドワス「だがいくら1人増えたところで、この排熱大公:ウッドワス力の差になにも変わらぬ。それにたかが身体を鉄に変えることが出来る半妖半人の子なんかに・・・」

ガイル「!?。なんだとぉぉ〜・・・」キリキリキリィィ〜!(怒りを募らせる)


【ダメだガイル!】
【(俺がなんとかしないと、ガイルまで・・・)】
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 22:07:04.64 ID:vQQIgiRB0
修正:『星の肺』後からで→『星の肺』の力で
――――――――――――――――――――――――
パーシヴァル「無茶だガイル殿!ウッドワスはあなた1人に敵う妖精ではない・・離れてくれ!あの者は私が引きつけるから、あなたはアルト殿と・・・」

カイニス「いいや、まだオレは戦えるぞ!あんな狼みたいな妖精なんかに、『神霊』であるオレが負ける筈がねえだろ!」ガシッ!(槍を構えていく)

ボガード「ああ!ここは私とカイニスに任せ、ガイルは皆を連れて一時撤退するのだ!奴の相手などこの私が―――」

ウッドワス「――邪魔だ、黙ってろ!」ジジジィィ〜〜、ギュゥゥ〜ン!(大玉のエネルギー弾を放つ)


ギュゥゥ〜ン、チュドォォ〜〜ン!(ウッドワスが放った大玉のエネルギー弾に当たるカイニスとボガード)

カイニス、ボガード「ヌワァァァ〜〜!?(ヌゴォォォ〜〜!?)」チュドォォ〜〜ン!(直撃を受ける)

パーシヴァル「カイニス殿、ボガード殿!?」


ウッドワス「さあどうするのだ、バーゲストの息子よ。このままではお前の家族はこのオレの食事として全て喰らいつくすであろう。」

ウッドワス「だがロンディニウムに逃げ帰ろうとしたところで、このオレ1人でもロンディニウムにいる全員をこの手で皆殺しにしてやるのだからな。」

ウッドワス「お前たちにこのオレは倒せぬ。ましてやお前のような半妖半人の子とその父親である三澤亮太が相手になんか―――」

ガイル「いや・・ウッドワス、お前はこの俺がこの手でぶん殴る・・・この俺が・・俺の大事な家族と仲間を守ってみせる・・・。」

ガイル「父さんはメリュジーヌ母さんとスズカをヒールで治してくれ。アイツはこの俺が全身全力を持って倒してみせる!」ガァァン!(両手をグーに叩いていく)

アルト「倒すって・・・お前、パーシヴァルの話を聞いてなかったか!ウッドワスはお前1人じゃ敵う相手ではないと・・・・」

ガイル「いいや!俺は絶対にアイツに負けたりはしない・・・俺は・・・父さんとバーゲスト母さんが産んでくれた・・・大事な兄妹たちの3男だからな・・。」

ドサッ、タッタッタッタッ・・・(アルトを突き放し、ウッドワスの前に立つガイル)


ジジジジィィ〜〜!(ガイルの魔力が放出されていくガイル)


ガイル「見せてやるよ。これが俺の・・・先代の妖精騎士ガウェインにして黒犬公・バーゲストの長男の息子、ガイル・オルラントの全身全力の力を・・・」

ガイル「お前は言ってたよな・・・この俺が『牙の氏族』の長であるお前・・・ウッドワスには勝てないって・・?その言葉、俺が今すぐに訂正させてもらう・・」

ガイル「どんなに窮地に立たされようとも、どんな逆境に晒されようとも・・・勝つか負けるかは・・・戦ってみなければわからないってね!」ジジジジィィ〜〜!(魔力放出が上がってきている)

ガイル「――――ハァァァァァァァ!!」ジジジジィィ〜〜、ガァァァン!!(鉄と化した両腕同士でぶつけていく)


ガキガキガキィィィーーン!!(ガイルの身体全体が鉄の装甲に変化していく)

ウッドワス「――――!?」変化していくガイルを見て・・

アルト「――――!?」変化していくガイルを見て・・

アルトリアたち「――――!?」変化していくガイルを見て・・

【ガイルの姿が変わっていく・・・】←

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガキガキィィーン!グルルゥゥ〜〜!(真体変化が終わり、うなり声をあげるガイル)

ガイル「身体変化:最大硬化!鋼鉄鎧装、メタルガイルゲラス!」ガコォォォン!(鋼鉄の両腕をならしていく)


ガイルの身体全体を変化させた姿:【メタルガイルゲラス】
https://bandai-a.akamaihd.net/bc/img/model/b/1000074619_1.jpg

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ロンディニウム周辺での行なわれているウッドワスとアルトたち・アルトリアたちとの戦い。いっけん、数の方ではアルトたちの優位ではあるものの・・・

アルトたちの想定以上の強さを誇っているウッドワスの強さの前にアルトたちは押し負けてしまい、ほとんどのメンバーが負傷してしまうピンチに陥ってしまう。

しかしその時、自身の大切な家族や仲間の危機にガイルが駆けつけ、ガイルはウッドワスとの戦いで傷ついたアルトたちを見て激情していき、

ガイルは自身の『身体変化』の力を最大限に発揮し、ガイルの身体が鋼鉄の鎧と一体化したサイのような怪人の姿に変身するのであった。
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/07(水) 23:57:01.29 ID:vQQIgiRB0
第44節:ガイル
――――――――――――――――
昨日の夜・・・・ロンディニウム:大広間にて(夕食の最中)・・・


バーゲスト「妖精國に入る前のジョルニたちの修行を知りたいだと?なぜ貴殿はそれを聞くのだ?」

イズ「はい。オルラント様のご子息様たちの持つ力の成り立ち、修行風景、その者たちの持つ『目的』の発端などを私のデータベースに登録していき、」

イズ「今後、ご子息たちの力の『覚醒』の兆しと『覚醒』した力に合わせた修行方法を模索し、ご子息たちの更なる強化に繋げたいと思いまして・・」

イズ「3年前からご子息たちを育て上げ、妖精國に進出するまでの期間、ご子息たちの師範代として鍛え上げたというバーゲスト様とメリュジーヌ様のお話も取り入れたいと思いまして・・・」

バーゲスト「成る程、良いでしょう。あの子たちの役に立つのであれば、色々とイズ殿に情報を提供させますわ。」

イズ「ありがとうございます。それで最初にお聞きしたいご子息の方なのですが・・・・」


ガツガツガツガツ!(肉じゃがとご飯を沢山食べていくガイル)

ガイル「――アルトリア、肉じゃがとご飯のおかわりをくれ!」シュッ!(皿を前に出す)

アルトリア「早っ!?ガイルさん、身体が大きいからってゴハン食べ過ぎでしょ!?少しはみんなの事も考えて!」

アルトリア「これでもたくさん肉じゃがを作ったのだけど、いちおう数にも限りがありましてぇ〜・・・」

アルト「アハハハハハ・・・・・」苦笑い・・

セツノ、ジョルニ「・・ハァァァ〜・・」ため息をつきながら・・


イズ、バーゲスト「・・・・・・・・・」ガイルたちの様子を見て・・・

イズ「そう言いますと、ガイル様の能力である『身体変化』の事ですが・・・。ガイル様自身の身体の一部を鉄に硬くする他に何か変化する形態はあるのですか?」

イズ「身体を変化させる力である故に、彼の身体を水のように軟化させたり・身体を炎や雷みたいに敵の攻撃を受け流せるような事は出来るのでしょうか?」

バーゲスト「ああ、ガイルのことか?ガイルの『身体変化』にはガイル自身の身体を鉄にする事だけであって、水などの液体になる事など出来ない。」

バーゲスト「このガイルの能力から、正確にはガイルのその力は・・“身体全体を鉄に変える”という『鋼鉄化』の能力なのだが、それだけではない・・」

バーゲスト「話が少し長くなるのだが、ガイルの力を知るためには、少し彼についての昔話に付き合ってくれるか?」

イズ「構いません。これもまた、あなた様のご子息の成長と強化に繋げるための手段ですので。」

バーゲスト「ええ・・・・・」


ペラペラペラペラペラ・・・・(イズに昔のガイルの話を打ち明けていくバーゲスト)
――――――――――――――――――――――――――――――――
遡ること昨日の夜・・・ロンディニウムにて住民たちと夕食を堪能しているその間・・・

ジョルニたちの更なる成長と強化を促す修行方法を模索するためのデータ集めとして、バーゲストやメリュジーヌに3年前から現在の妖精國帰還までの間、

ジョルニたちがどのように修行していたかを聞こうとしたところ、バーゲストはまず始めにガイルの昔の話を話していくのであった・・。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/08(木) 23:41:43.99 ID:zAuBVpnb0
回想シ―ン@:3年前・・・・ラーマとシータがいるカルデアの世界:とある公園のシュミレーションの演出(メリュジーヌが子育てを再開したから数ヶ月後・・)


ドスドスドスドスッ!(サイの恰好をした幼少期のガイルが駆けつける)

ガイル(4歳)「やめろーー!おいらの妹たちをいじめるなぁぁーー!!」ドスドスドスドスッ!(突進するかのように走ってくる)

いじめっ子のガキ大将「うわぁぁ〜〜変なデカいのが突っ込んでくる!逃げろぉぉ〜〜!?」タタタタァァ〜!(退散する)

いじめっ子たち「うわぁぁぁ〜〜!?」タタタタァァ〜!(退散する)

タタタタァァ〜〜!(ガイルの前から逃げ出すいじめっ子の集団)


タタタタタァァ〜・・(後から幼少期のジョルニとセフィーとスズカも駆けつける)

ガイル「――ふんっだ!セツノ、ルージュ、大丈夫か?」後ろにいる幼少期のセツノたちを見て・・・

アドニス(4歳)「うん・・・ありがとう・・・ガイルお兄ちゃん・・・」ウルウル・・・(泣きそうになってた)

ルージュ(4歳)「ありがとう・・・ガイルお兄ちゃん・・・」ウルウル・・・(泣きそうになってた)

セツノ(4歳)「・・・・・・・・」ギュゥゥ〜〜!!(泣いているように抱きついてくる)

ガイル「うん、良かった・・・おいらが来たからもう大丈夫だよ!なんたって、この正義のサイであるおいらが助けに来たからね!」

セツノ「・・うん・・・ガイルお兄ちゃん・・・・ありがとう・・・」ギュゥゥ〜〜!(強く抱きしめながら)


ジョルニ(4歳)「まったく・・・あのいじめていた子たち、僕たちが他のみんなと違う力があるからって、ルージュたちの事を多数でいじめるなんて・・・」

セフィー(4歳)「うん・・・あのいじめていた奴ら、前にセツノやルージュの力が発現した時に間違って傷つけちゃった子たちだよな。ほんとアイツらときたら・・」

セフィー「母さんたちもセツノたちも一生懸命に謝ったというのに、大人数でセツノたちにあんな仕打ちをするとは・・・アイツらに心はあるというのか?」

ガイル「うん・・・あとでお母さんたちに言いつけてやろうよ!セツノたちはなんも悪い事なんかしていないのだからな!」

スズカ(4歳)「うん・・・でもセツノちゃんたちが大事に至らなくて本当に良かった・・・・」

セフィー「ああ・・にしてもガイル、そのサイの恰好をしたままあのいじめっ子たちを追い払うって・・どれだけ君はサイが好きなんだ・・。」タラタラァァ〜・・(唖然としている)

ガイル「当然だろ!サイはその体系や角を使って、自分の家族や仲間を守る為に突進するんだよ!それに力強くてカッコいいんだよ!」

ガイル「おいらもいつか・・・あの動物のサイのように強くなって、セツノやみんなの事を守れるようになるんだからな!!」意気込んでいる

セフィー「あ、あぁぁ・・・」タラァ〜・・(冷や汗をかいている)

ジョルニ「アハハハハハ・・・・・」苦笑いをしている

――――――――――――――――――――――――――
ガイル・オルラント。私(バーゲスト)がアルトとの間に出来た子供の長男で、出産時にメリュジーヌがセフィーを産んだ後に産まれた私の息子。

同じ日に産まれた7人の中で1番体重も身体も大きく、彼が成長する度に私と同等になるぐらいに身体が大きい大男に成長した。


彼は小さい頃から絵本やテレビ、シュミレーションなどで見る動物のサイが大好きで、よくおもちゃで遊んでいたし、サイのマネをして遊んでいたりしていたわ。

それにガイルはサイの事を『正義を貫く動物』であると思っていて、その思い込みがどこから来ているのかはその時の私は知らなかったのだが・・・

ガイルのその“猪突猛進的な性格”は、彼の修行の際に得た『あの技』を習得する切っ掛けになるとは思っていなかったからな・・・。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/10(土) 22:31:45.46 ID:erTq1/BO0
それから数年後・・・・カルデア:シアタールームにて・・・(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2016年)
――――――――――――――――――――――――
【テレビの映像:仮面ライダー龍騎 15話】


ガシン、ガシン、ガシィィィン!(テレビ画面の中でとあるキャラクターたちが戦っている)


メタルゲラス(テレビの音)「グォォォォ〜〜ン!」ドドドドドォォーー、ドシィィーン!(龍騎を背後から攻撃する)

仮面ライダー龍騎(テレビの音)「ヌワァァッ!?」バシィィン!(背後から攻撃される)

仮面ライダーガイ(テレビの音)「ヤァァァッ!」ガシィィン!(メタルホーンで攻撃する)

仮面ライダー龍騎(テレビの音)「ぐはぁぁぁ〜!?」ガシィィン!(攻撃される)


龍騎がガイに苦戦を強いられるシーンがテレビの中で繰り広げられている
――――――――――――――――――――――
子供たちの修行(テレビ鑑賞によるイメージトレーニング)


ジョルニ(14歳)、セフィー(14歳)、スズカ(14歳)、アドニス(14歳)「・・・・・・・・」しっかりとメモを取って見ている

ルージュ(14歳)、セツノ(14歳)「――――♪」ただ楽しんで見ている

ガイル(14歳)「・・・・・・・・・」不満げに見ている


トレーナー役の刑部姫「まあ見ての通り、龍騎自身の心の迷いもあり、このサイの怪人であるメタルゲラスの攻撃を受け、仮面ライダーガイにドラグレッタ―のカードを奪われちゃったってワケ・・・」

刑部姫「けど敵の勢力はこのような二対一の戦法で不意を突く戦い方をする事もあるから、それに注意し、状況を見極めて戦うように!」

6人「はい!」返事をする

ガイル「・・・・・・・・・」返事をしない

刑部姫「よし・・・その他に私に質問ある?まあ無かったら無かったで私は充分なんだけどねぇ〜・・・。」かったるそうに話す


ガイル「・・・・・メタルゲラスは『正義』だ・・・・・あの映像に映っているのはニセモノだよ。」

刑部姫「・・・はい?ガイルくん、確かにいま流した映像は・・『仮面ライダー龍騎』という特撮アニメであって、実際にそのメタルゲラスっていう怪人はね・・・」

刑部姫「仮面ライダー龍騎と敵対する敵キャラである仮面ライダーガイの契約モンスターであって、そのメタルゲラスはね・・・」

ガイル「わかっている。要はその仮面ライダーガイっていう奴にメタルゲラスは操られていて、あんなような戦い方をさせているんだ。」

ガイル「俺にはメタルゲラスがそんな悪い怪人には見えない。俺がそれを証明してやるのだから・・・・」ズズッ・・・(イスから立ちあがる)


タッタッタッタッ・・・(不機嫌な表情でシアタールームから退出するガイル)

セフィー「おいガイル!ツゥゥ・・・・・」ため息を吐いていく

ルージュ「ガイルお兄ちゃん・・・・・」不機嫌そうなガイルを見て・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
ガイルが猪突猛進的な戦いをするようになったのは13歳を過ぎた頃・・・カルデアでの子供たちの修行を行なっている頃だったわ。

ガイルの『身体変化』による身体の鉄化の能力に合わせ、彼は近接格闘術などの技を習得し、力押しと防御特化による戦い方が彼の主流となった。

それと同時に彼の思考も考え方も変わっていき、彼が心に思わない事があれば、ガイル自身が納得するまで自身が思っている事が正しいと主張し・・・

酷いときには彼の思っている事が正しい事であると証明する為にガイル自身で勝手に行動する事から、ガイルの猪突猛進な性格が出来たというか・・・

だがその自身が信念とする行動が、あの時に限っては彼を強く出来る秘訣だったと気づくのはそう時間は掛からなかったわ。
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 07:41:37.21 ID:UEqJw5O50
それから数時間後・・・・・カルデア:ブリーフィングルームにて・・・・・・


カクカクシカジカ・・・(事の説明をしていくカルデアのスタッフたち)

ダ・ヴィンチ(キャスター)「なんだって!?システムの不具合で微少特異点になりかけているシュミレーションルームに・・・ガイルが1人で乗り込んだって!?」驚愕している

シータたち、バーゲストたち「――――――!?」驚愕している

バーゲスト「ガイル・・・・・いくらイメトレで見た映像がガイルを不機嫌にしたとはいえ、これはさすがにやり過ぎだ!」

セフィー「ああ・・自身の好きな動物がモチーフの怪人『メタルゲラス』が悪い怪人ではなく正義の怪人だと証明すると言ってたが、まさかここまですることなのか?」

メリュジーヌ「〜〜〜。ガイル・・いくら自分の思い通りにならないからって、鬱憤晴らしに微少特異点に単身で乗り込むことは、さすがに話が違うというか・・・」

シータ「メリュジーヌ様、今はそれどころではありません!早急にシュミレーションルームに向かい、ガイル様の救出に向かいましょう!」

メリュジーヌ「ええ・・・いくらバーゲストの息子だからって、ガイルには救出した後、きっちりお仕置きさせてもらうからね?」

バーゲスト「う、うむ・・・・・」頷く


タタタタタァァーー!(直ぐさまに行動に移すシータたちとバーゲストたち)
――――――――――――――――――――――――――――――――
それから更に数分後・・・カルデア:問題となっている微少特異点化したシュミレーションルーム


タッタッタッタッタッ・・・・・・(ガイルを捜索しながら奥へと進んで行くシータたち一行)


ジョルニ「お〜〜い!何処行ったんだガイル〜〜!」叫んでいる

アドニス「ガイル兄さ〜〜ん!どこいったのぉぉ〜〜!」叫んでいる

マスター「ガイル〜〜〜〜!」叫んでいる


シータ「・・・この付近にガイルさんを表す魔力の流れは感じられませんね。おそらくここから更に奥へと行ったと思われるかと思われます。」

マシュ「はい。不具合によって微少特異点と化したこのシュミレーションルームの探索に加え、単身で先に向かったガイルさんの捜索のためにバーゲスト様たちも同行させました。」

マシュ「シュミレーションルームの不具合によってここらは規模が小さい微少特異点として成立しており、特異点である以上、我々を襲う敵が現れるかと思いましたが・・・」キョロキョロ・・・(辺りを見渡す)


バァァァーーーン!(微少特異点にいる数多くのエネミーがズタボロになって倒れている)


マシュ「何者かに倒された敵の死体がこんなに散らばっているなんて・・・これではもう既に特異点として成立していないかと私は思うのですが・・・」

ダ・ヴィンチ(モニター)「いいや、この微少特異点を調べて見たところ・・・この微少特異点にいる者は、君たちを除いてあと数名しかいなかった。」

ダ・ヴィンチ(モニター)「まさかだと思うけど、この周辺の敵性エネミーを倒したのは・・・・」


ドゴォォォーーーン!(大きな音が奥から聞こえてくる)


マシュ「!?。あの奥で大きな物音が!バーゲストさん。」

バーゲスト「ああ!まさかだと思うが、あそこにガイルがいる可能性が高い・・・急ぐぞみんな!」

ダ・ヴィンチ(モニター)「ああ、確かに急いだ方が良い。こちらから見て、奥にいる存在の1つが聖杯を所持している可能性が高い!すぐに対処に向かいたまえ!」


タタタタタァァーー!(急いで奥へと向かうバーゲストたちとシータたち)
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 11:23:14.54 ID:UEqJw5O50
テレビ鑑賞によるイメージトレーニングの際、2対1による戦いの参考として出した【仮面ライダー龍騎】という特撮作品の一部を子供たちに見せたのだが、

その中で出てくる『メタルゲラス』というサイをモチーフにした怪人がヒーロー側を痛めつけるシーンに不快に思ったガイルは、メタルゲラスは正義の怪人だと言い出して・・・

その日、カルデアにあるシュミレーションルームの不具合で出来た微少特異点にガイルが1人で乗り込んだと聞き、直ぐさまに私たちはその微少特異点に向かった。

動物のサイが大好きなガイルにとって、サイの姿をした怪人がヒーローを苦しめる事に不快を持つのはわかるのだが、アレはあくまで映像の中での架空の話だ。

そんな事などお構いなしに危険も伴う微少特異点にガイル1人で乗り込むなどと、私は彼の無謀な行いにショックを受けていたのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタァァーー!(特異点の奥地へ到着する)


マシュ、シータ、ラーマ「――――!?」ある光景を見て・・・

バーゲストたち「――――!?」ある光景を見て・・・


バァァァーーン!!(メタルゲラスのような存在と壁にめり込んで倒されているヒュージゴースト2体の光景が展開される)


ヒュージゴースト1「かね〜〜・・カネ〜〜〜・・・」ガクッ、シュゥゥ〜・・(消滅する)

ヒュージゴースト2「い、インボイスゥゥ〜〜・・・」ガクッ、シュゥゥ〜・・(消滅する)

メタルゲラス?「・・・・・・・」キラァァン!(聖杯を持っている)

マシュ「――!?。二足歩行のサイ型獣人が聖杯を持っています。まさかあの獣人が特異点の元凶でしょうか?」

ラーマ「わからない・・・だが聖杯を持っている以上、あの獣人型エネミーを頬っておくわけには・・・」


メタルゲラス?「・・・・・!」クィッ・・(マシュたちの方に首を向ける)

バーゲストたち、マシュたち「――――!?」ガシガシッ!(武器を構えていく)

メタルゲラス?「ワワワワッ、待て待て!?俺だよ俺・・・・・」アタフタ!(慌てている)

ガキガキィィ〜・・(メタルゲラス?の顔がガイルの顔に戻る)


バーゲスト「ガ、ガイル!?そこでいったいなにをしている!?それにその姿はいったい・・・」パチパチッ・・(眼をぱちくりしている)

メタルゲラス?→ガイル「ああゴメン・・・勝手ながら自主トレでシュミレーションルームを使ってたら、もの凄い数のエネミーが襲いかかってきた者だからなぁ・・・」

ガイル「俺の新技の特訓ついでに戦い、その際に戦ったあのヒュージゴーストから聖杯が出てきたからそれを拾ったのだけど・・・」

ジョルニ「いやいや、それはボクらも見てわかるのだけど・・・ガイルのその姿はいったいなんだ?この姿はまるで・・・」

ガイル「あぁこれか!俺の新必殺技、よく仕上がっているだろ?この姿はあのメタルゲラスをそのままに姿形を俺の力として変化させたんだ!」

ガイル「メタルゲラスはただ、あのガイっていう悪いライダーに操られたミラーモンスターであり、みんなはそれを悪い怪人だと認識しているのは事実かも知れない・・・」

ガイル「でもそれでも俺の信じるサイは正義なんだ!例えどんな姿であろうと、俺はサイが正義の存在である事を証明してやるからな!」キリッ!(決意を固める)

バーゲスト「ガイル・・・・フゥゥ〜・・・」納得する表情を見せる

――――――――――――――――――――――――――――――――
ガイルは熱血漢に溢れ、猪突猛進な部分もあるのだが・・・彼の信じるモノと誰かを守る事への情熱と信念が段違いにある。

ガイルのメタルゲラスの姿は彼が持つ『身体変化』の力を限界にまで引き出し、どんな敵でも打ち砕けない信念と防御の最高硬度だ。

つまりあの姿こそ、ガイルが心から思うガイルの全身全力の力であり、彼の信じる・・・真なる正義のメタルゲラスの姿でもあるのだ。
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 20:57:26.07 ID:UEqJw5O50
そして現在、ロンディニウム周辺:平原にて・・・


アルトリアたち「―――――――」ガイルの姿を見て・・・

バーゲストたち「――――――」ガイルの姿を見て・・・

アルト「ガイル・・・その姿は・・・・・・」驚いている

ガイル(鋼鉄鎧装)「・・・・・・・」ハシュ〜・・ハシュ〜・・・(息を荒く吹いている)


ウッドワス「な、なんだその姿は・・・?あの人間の姿の半妖半人の子が、全身鋼鉄に包んだ“何か”に変身しただと?」

ウッドワス「オレはこの1000年・・・多くの動物型の妖精を見てきたが、こんな・・・一本角を生やした奴は・・初めて見るものだ・・・」

ガイル「んんっ?ウッドワス、テメェはサイという動物を知らないのか?俺のこの姿はその正義の動物であるサイを体現した俺の全身全力の力だ。」

ガイル「しかと覚えておくんだな、ウッドワス。狼の姿の悪人に・・・俺の正義のサイの角がお前を倒すってな?」

【サイ・・・あのアフリカに生息する動物だよね・・?】
【サイは二足歩行はしないよ?】←

アルト「嫌々あれは藤丸が知っているサイじゃないよ!あれは俺の世界で放映されていた特撮番組のて――」

セツノ「――メタルゲラスは正義のサイのヒーローだよ?少なくてもガイルお兄ちゃんの中では・・。」

アルト「!。メタルゲラスがヒーローだって・・・?ガイル・・・・」


ウッドワス「フッ、しかしその姿に変化させたとて・・このオレに勝てるって事ではなかろう!」ガシッ!(爪を構えていく)

ガイル「!」ガシッ!(体勢を構えていく)

ウッドワス「ガァァァァーーー!」ビュゥゥーン!(ガイルに向かっていく)


フゥゥン、ガコォォォ〜ン!(ウッドワスの爪がガイルの身体に当たるも弾かれる)


ウッドワス「―――!?。」ズズゥゥー!(いったん後ろに下がる)

ガイル「―――――」動じていない

【(ウッドワスの攻撃が入っていない・・・!?)】
【(なんて硬さなんだ・・・)】←

千子村正「ああ、コイツは驚きだな・・・。あの硬さ、おそらくダルダンのダイヤモンドぐらいの硬さだぞ!?」驚いている


ギィィィ〜ン・・・(ガイルの身体を叩たことで、ウッドワスの手が振動している)

ウッドワス「〜〜〜。ホォォ〜?中々の防御系の力の持ち主だな、貴様?反逆者にするには惜しいと言ってもいい・・・」

ガイル「そうか・・・?ウッドワスの今の一撃、叩かれた感じで痛かったが、俺の鋼鉄の身体には程遠かったみたいだな?」

ガイル「ウッドワス・・・俺の家族や仲間を痛めつけた分の報い・・・俺がキッチリ倍にして返してやるからな!」

ウッドワス「!?。そうだな・・・いくら強い力を持っているとはいえ、貴様はあの裏切り者の黒犬公の息子である事は変わりはない・・・」

ウッドワス「我が一撃を受けて仕留められぬその強靱な身体の硬さ・・・それこそ殺しがいがあるってモノだな!!」ガキィン、シュッ!(再びガイルの元へ近づく)

ガイル「―――――!!」ドスドスドスドスドスッ!(ウッドワスに向かって突撃する)


タタタタタァァーー!ガシィィィーーーン!!(ウッドワスとガイルの互いの拳同士がぶつかっていく)
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/11(日) 23:47:35.89 ID:UEqJw5O50
バシッ、バキッ!ガコッ、ガコンッ!バコバコォォン!(ウッドワスとガイルで殴り合いをしていく)


ガイル「―――――!!」バシバシ!バキッ!バシィィン!(鋼鉄の拳で殴っていく)

ウッドワス「――――グオァァァァ〜〜〜!!」ガシガシバシィィン!フッ、バシバシッ!(爪と打撃、足蹴りで攻撃していく)

ガイル「ツゥゥッ!――――――」バコバコバコンッ!(攻撃による衝撃に耐えていく)


バシバシッ!ガシガシッ、バコバコォォン!(互いに攻撃をしていくガイルとウッドワス)
――――――――――――――――――――――――――――――
自身の『身体変化』の力を全力で発揮し、ウッドワスと1対1の戦いを繰り広げていくガイル。

ウッドワスもまた、ガイルを殺しがいのある存在であると認識し、ガイルと1対1での戦いをしていくのだが・・・

ウッドワスの持つ『星の肺』の力によって、ガイルの攻撃が受ける度にウッドワスの傷が癒えていく事に対し、ガイルのとても硬い鋼鉄の身体に傷1つも付けられず、

ガイルはウッドワスの攻撃による衝撃に耐えつつ、ガイルの身体にはウッドワスの攻撃による傷が付かずに戦いをしていくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――

【凄い殴り合いだ・・・】
【もうこれ、あの2人による格闘技じゃないか?】←


千子村正「ああ・・ガイルがあの二足歩行のサイの怪物になった事で、アイツの身体がとてつもなく頑丈になっていないか?」

千子村正「さっきのウッドワスの一撃さえも、アイツの身体にはウッドワスの攻撃による傷がねえ・・・・もしかしたらと思うが・・・」

アルト「いや、ウッドワスには身体に『星の肺』というどんな傷も自己再生してしまう能力がある以上、ウッドワスに事実上キズ1つも与えられない・・」

アルト「加えてウッドワスは牙の氏族の妖精だ。妖精は魔力さえ充分あれば、飲まず食わずで行動できて、疲れることもほぼ無いと言ってもいい。」

アルト「それに比べてガイルは妖精と人間との間の存在である以上、彼の耐久力にはおそらく限度があるし、スタミナ切れの恐れもある。」

アルト「いくらガイルでも身体的な限界が来てしまったら、ウッドワスはそこを突き、ガイルを一撃で仕留めるに違いない・・」

パーシヴァル「ええ・・・ですが、ガイル殿のおかげでどうにか我々の回復の時間は稼げます。我らはガイル殿が与えてくれたこの時に乗じ、一刻も早くこちらの体勢を立て直していき、」

パーシヴァル「そしてウッドワスの『星の肺』の力をどうにか無力化が出来るよう、対策を練る必要があります。」

アルト「ああそうだな。どうにかして、あのウッドワスの『星の肺』を何とかしない限り、こちらに勝機は見えてこない・・・」


キィィン!キィィ〜〜〜・・・(スズカのヒーリング(治療)でメリュジーヌの腹部を治していくスズカ)

アルトリア「スズカちゃん早くして!じゃないとガイル君がウッドワスに先にやられちゃうよぉ〜!?」慌てている

スズカ「わかってるわ!ハァァァァ〜〜〜!」キィィ――ン!(ヒーリング(治療)の力を高めていく)

メリュジーヌ「ウゥゥゥゥ・・・・・」キィィ〜〜ン・・(腹部が少しずつ治っていく)


バシバシバシバシッ!ガコンガコンガコンッ!(殴り合いを続けていくガイルとウッドワス)

セツノ「ガイルお兄ちゃん・・・・・」心配そうに見ている

バーゲスト「ガイル・・・」見守っている

―――――――――――――――――――――――――――――
一方のアルトたちは、ガイルが稼いでくれた時間でウッドワスの攻撃で受けた傷を直ぐさまに治していこうとするアルトたちがおり、

アルトのヒール(回復)でスズカは回復し、即座にスズカはウッドワスの噛みつき攻撃で腹部に重傷を負ったメリュジーヌの治療にあたっており、

アルトはどうにかウッドワスの持つ『星の肺』を無力化する方法を探り出し、ウッドワスをどうにか倒そうと考察をしていくのであった。

そしてガイルの母であるバーゲストとガイルの妹であるセツノもまた、ガイルの戦う姿を心配しつつも見守っていくのであった。
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/12(月) 09:46:45.15 ID:PvC+2ICR0
ザワザワザワザワ・・・・・(ウッドワスとガイルの戦いを見ているウッドワス軍の兵士たちと円卓軍の兵士たち)


バシバシバシッ!ガシガシュン!ガコンガコォォン!(ウッドワスとガイルの殴り合いが止まらない)

ウッドワス軍・兵士1「アワワワワ!?なんだよこれ・・・ウッドワス様が鉄を纏った怪物と戦っているよ!なんなんだよこれ!」

ウッドワス軍・兵士2「で、でもしかし・・・ウッドワス様はパーシヴァルと先代・妖精騎士たちと戦い、ウッドワス様の力の差を見せたんだろ?」

ウッドワス軍・兵士2「オレらはウッドワス様が本気で戦っているところって見てないけど、あんな殴り合いをしているウッドワス様は初めて見るよ・・・」

ウッドワス軍・兵士1「うん・・・敵軍に包囲されて、ウッドワス様が本気で戦場に出陣し、あのように鉄の化け物と殴り合いをしているなんて・・・」

ウッドワス軍・兵士1「よっぽど3日前にかわした妖精騎士アグラヴェイン様との賭けに勝ちたいんだろうなぁ?意地でも賭けに勝って、アグラヴェイン様を追い出そうとしている・・」

ウッドワス軍・兵士1「まあ、どっちが勝とうと負けようと・・俺たちはその賭けに巻き込まれた被害者って事になるよな?」

ウッドワス軍・兵士2「だな・・・。」納得している
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ウッドワス「――フゥゥゥ!」ビィィィーー!(手からレーザー発射)

ガイル「――――!!」ガシッ、ビィィィーー!(レーザーを両腕で防御する)

ウッドワス「なぁ!?」ビクッ!

ガイル「―――――」ビィィーー!シュッ!(レーザーを防御しながら前に出て行き、)


ぐるんっ、バシンッ!バコォォォン!(ウッドワスに強烈なパンチとアームハンマーを喰らわせるガイル)

ウッドワス「ぐほぉぉ〜〜!?」バシュゥゥン!バコォォン!(殴られる)

ガイル「フゥゥン!」フゥゥ〜ン!バシィィン!(アッパー)

ウッドワス「ゴホォォ〜〜!?」バコォォォン!(殴られる)

ガイル「ヌゥゥゥーー!!」ドスッ、グシャァァ〜ン!(メタルホーンで貫いていく)

ウッドワス「オゴォォォ〜〜!?」グサァァァ〜〜!(メタルホーンに刺される)


ガシッ、ドスドスドスドスドスゥゥーー!(ウッドワスを貫いたまま走っていくガイル)

ドスドスドス、ズゴゴゴォォーーン!(そのまま地面に引きずるようにウッドワスにダメージを与えていくガイル)


ウッドワス「グォォォ〜〜!?(な、なんてパワーのあるパンチ力・・なんという耐久力の多さだ・・。コイツが・・・黒犬公の息子の実力なのか・・?)」

ウッドワス「(だがそれでもなお、オレを仕留めるには程遠い。オレの『星の肺』が健在である限り、オレはこのような奴には負けん!)」

ウッドワス「(それにいくら防御が非常に高くパワーがあろうと、所詮コイツは半妖半人の子・・人間の部分さえも受け継いでいるというのなら尚更だ。)」

ウッドワス「(いくらコイツの耐久力が非常に高く、防御があろうと・・コイツが人間の部分を受け継いでいる限り、必ず何処かで限度があるはずなのだが・・・!?)」ジロッ!(何かを見つける)


キィィン!パァァァ〜!(遠くでメリュジーヌと武蔵たちの治療をしているアルトとスズカ)


ウッドワス「(!。成る程、オレがコイツと戦っている間に負傷している者らを回復させ、体勢を立て直そうってワケか!)」

ウッドワス「(アイツらを戦線復帰させ、こちらに加勢されたら面倒だ!一刻も早くコイツを始末させなければ・・・)」

ウッドワス「―――!?」何かの存在に気づく
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/12(月) 23:09:15.19 ID:PvC+2ICR0
ジジッ、ジィ〜ジィジィ〜〜・・・(火花を散らし、平原に墜落している妖精兵器・クリサリス)

 
クリサリス「『オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪オラハシンジマッタダー♪テンゴクーニイッタダー♪』バチバチィィ〜・・・(火花を散らしている)

ウッドワス「――!(アレだ!アレならアイツをいち早く仕留める事が出来るかもしれん!あの妖精兵器に積まれている武器を使えば・・・)」

ウッドワス「(クリサリスよ。敵軍に撃ち落とされるなど言語道断だが、せめて最後ぐらいはオレの役に立たせて貰うぞ!)」


ググッ、バシバシバシッ!ガコガコガコォォン!(バタ足でガイルの首元とアゴ部分を同時に攻撃する)

ガイル「―――!?ゲホゲホッ!?」咳をし、突進攻撃が緩んでいく

ウッドワス「グゥゥゥ〜〜!!」グルンッ、バシィィン!(ガイルの顔部分にかかと落としを決める)

ガイル「ヌグゥゥッ!?」ガコォォン!(攻撃を喰らい、眼を瞑る)


バシッ、ガコンッ!ガシュン!(両足で蹴り上げ、メタルホーンを引き抜いて脱出するウッドワス)

ギィィィン、ジュオォォー!ジュグジュグゥゥ〜〜!(『星の肺』の力で刺された部分と殴られた部分を治していくウッドワス)


ガイル「!?。再生しただと・・・。つまりアレがウッドワスの力だと言うのか・・・?」

ウッドワス「どうした?貴様が正義というその鋼鉄のサイの力はそんなモノか!生ぬるい・・・生ぬるいぞ!」

ウッドワス「貴様の生ぬるい攻撃ではこのオレを倒す事などできん!そのような攻撃では貴様の父と母など救えぬし、貴様の家族らも守る事もできんぞ?」

ウッドワス「フッ・・・所詮は貴様などの能力では、貴様が信じるというサイなど、このオレの足下にもならぬ存在であったって事になるかもな?」煽っていく

ウッドワス「クッハハハハハハハハハハ!!」煽るように笑っていく

ガイル「――!?。てぇめえぇぇぇぇ〜〜〜〜!!」ハシュゥゥ〜〜!(息を荒く吐いていく)


ガシュッ、ガシュッ、ガシュッ!ガシィィン!(両腕にメタルホーンを増やし、足を後ろに蹴って勢いを付けていく)

ガイル「必殺・・・鎧装突進:フルメタルガイル・ホーンスマッシュ!!」ズドドドドォォォーーーー!!(勢いを付けて突進していく)

ウッドワス「―――――――」直立で構えていく

ガイル「ヌォォォォーーー!!」ズドドドドォォォーーー!ギュゥゥゥーーン!(ウッドワスにめがけて突進していく)


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)


ガイル「――――!?」ドシィィーーン!ギィィィ〜〜!(バリアに守られて貫けない)

パーシヴァル「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・

アルト「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・

アルトリアたち「・・・!?」ウッドワスのバリアを見て・・


ガイル「クゥゥゥ〜〜!なんのこれしきぃぃ〜〜!」ズズッ、ズズズゥゥ〜〜!(推し進もうとする)

ウッドワス「クククッ!――――」シュッ!(真横に瞬時に移動する)

ガイル「―――!?」ズドドォォーー!!(止まらず進んでいき・・)


ズドォォォーーン!ガギュォォ〜ン!(妖精兵器・クリサリスのボディに激突する)
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/13(火) 00:01:29.26 ID:yrIZ/d+B0
ガイル「し、しまった!?クソッ、抜けな――――」ギィギィ〜・・・(突き刺さった頭部の角を抜こうとするが・・・)

ウッドワス「ククククッ!―――――」ジャラジャラジャラ、シュッ!(何かを持ってガイルの元へ行く)


シュゥゥーン!ガコォォォン!(足蹴りで突き刺さっているガイルを無理やり引き抜くウッドワス)


ウッドワス「フゥゥゥン!」ガシッ、ジャラァァ〜!(ガイルの口にチェーンガンの弾を入れ込む)

ガイル「!!!!?」ジャラァァ〜・・(ガイルの口にチェーンガンの弾数発が含まれていき・・・)

ウッドワス「―――――」ガグンッ!(噛ませるようにガイルのアゴを押し出す)


ガキッ、バババババァァーーー!!(噛みついた衝撃でチェーンガンの弾が暴発する)

ガイル「―――――――」ババババァァァーーー!!(口の中の暴発攻撃を受ける)

ウッドワス「――さらにとっておきだ!」ジジジィィ〜!ギュゥゥン!(エネルギー弾を放つ)


バシュゥゥーン!ドシィィン!バリバリビリリィィ〜〜〜!!(エネルギー弾の直撃とクリサリスの漏電の両方を受けるガイル)


クリサリス「GAAaaaaaaaaa〜〜〜!?」バリバリビリリィィ〜〜〜!!(漏電による電撃が放たれる)

ガイル「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ババババァァァーー!バリバリビリリィィ〜〜〜!(チェーンガンの弾丸の暴発と漏電による電撃の両方を受けていく)



アルトリアたち、介人たち、ダ・ヴィンチちゃんたち「!!!?」愕然としている

メリュジーヌ、武蔵、カイニス、ボガード、パーシヴァル「!!!?」愕然としている

ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ「!!!?」愕然としている

アルト「!!!?ガイルゥゥゥーーーー!!」絶叫する

バーゲスト「アァ・・・アァァァァァァァァ!?」絶叫する

セツノ「ガイルお兄ちゃぁぁぁ〜〜ん!!」絶叫する

【ガイルゥゥゥーーー!?】


ババババァァァーー!バリバリビリリィィ〜〜〜!(チェーンガンの弾丸の暴発とクリサリスの漏電がガイルを致命的に攻撃していく)

―――――――――――――――――――――――――――――
ガイルとウッドワスの戦いにて・・・未だにウッドワスは『星の肺』の力でガイルが与えた傷がすぐに治ってしまい、ガイルはウッドワスの攻撃による衝撃を耐えていくなか・・・

アルトたちが体勢を立て直そうとするところを目撃したウッドワスは、近くに墜落していた妖精兵器・クリサリスを見つけてはガイルを煽って誘導させていき、

ウッドワスの挑発に乗ってしまったガイルは必殺技であるフルメタルガイル・ホーンスマッシュをウッドワスめがけて突撃するも、ウッドワスが展開するバリアによって攻撃が届かず・・

逆にウッドワスによる策によって、クリサリスから出る漏電による電撃とウッドワスがクリサリスから取り出したチェーンガンの弾丸をガイルの口に入れて暴発させ、

ガイルはチェーンガンの弾丸暴発とクリサリスの漏電電撃という2つの致命的な攻撃を受け、それを見たアルトたちとアルトリアたちは愕然とするのだった。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/14(水) 22:44:19.00 ID:kBVHN0zp0
シュゥゥ〜〜・・・ビリビリビリィィ〜〜〜・・・(クリサリスからの漏電が終わる)


クリサリス「AA・・・・・aaaaaaa・・・・・・」ビビビビィィ〜・・・ギュゥゥ〜〜ン・・・(完全停止)

ガイル「――――――――」シュゥゥ〜・・ドスゥゥン!(ズタボロになって倒れる)


【そ、そんな・・・・・・】
【ガイルがやられた・・・】←

ウッドワス「クッハハハハハハ!少しはやるモノだったが、所詮は妖精と混じり合っただけの人間に過ぎず、純正の妖精で亜鈴を持つオレに手も足も出なかった!」

ウッドワス「全く、外からの攻撃は傷1つも付かない貴様の硬い装甲も・・内側から受ける攻撃には弱かったと言うわけだな?」

ウッドワス「ともあれ、ようやくあの忌々しい裏切り者の妖精騎士の息子を1人を仕留められたんだ。これで少しはモルガン陛下に―――」

バーゲスト「うわぁぁぁあああああああああ〜〜!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(叫びながら黒煙と雷を身体から発生させる)


バリバリィィィ〜〜ドゴォォォン!!(怒りのままに第3再臨の姿となるバーゲスト)

バーゲスト「ウッドワスゥゥゥゥゥーーーーー!!」ダダダダダァァァーーー!!(ウッドワスに向かって行く)

メリュジーヌ「アァァァァァァァァーーーーーー!!」バシュゥ〜〜バリバリィィ!!(第3再臨の姿に変わりながら突っ込んでいく)

セツノ「アァァァァァーーーー!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(怒りのままに突っ込んでいく)

アルト「――――――!!」ギュウゥゥン!!(ザ・ワールドを発動させる)

スズカ「――――――!!」シュンッ!(瞬時に消える)

ジョルニ、ルージュ、セフィー「――――――――」タタタタタァァーー!(走っていく)

ウッドワス「!」バーゲストたちの様子を見て・・


シュンッ!ガキガキィィィーーン!(両腕でメリュジーヌとバーゲストの攻撃を受け止めるウッドワス)


バーゲスト「グゥゥゥゥ!よくも・・・よくもあのような仕打ちで我が息子をぉぉぉぉーー!!」バリバリバリィィィ〜〜!(激怒)

メリュジーヌ「ウッドワスゥゥゥゥゥーーーーー!!」ギギギギィィィィーーー!(憤怒のままに押し切ろうとする)

ウッドワス「ハハハハハハ!愛する夫の子がやられ、頭に血がたぎったか!いくら騎士事を真似してる黒犬公たちとて、感情的にぶつかっていくか!」

ウッドワス「オレはただ近くにあったモノを使えるだけ使っただけだ。そこらのモノでやられる黒犬公の息子が悪いのだ!ハハハハハハ!」ゲラゲラゲラ!

バーゲスト、メリュジーヌ「!?。ハァァァァァーーーーーー!!」ゴォォ〜〜ン!(魔力放出が激しくなる)


バリバリィィ〜〜!(ウッドワスの背後をセツノが取っていき・・・)

セツノ「―――――アグッ!!」ガブッ!(ウッドワスの左足に噛みつく)

ウッドワス「!?。ツゥゥゥ〜!」ブルンブルンッ!(振り払おうとする)

バーゲスト「ハァァァァーーーーーー!!」ジュボォォーー!(黒炎の斬撃)

メリュジーヌ「ヤァァァァーーーーーー!!」ジャキジャキジャキンッ!(閃光の斬撃)

ウッドワス「!?。――――――」ギュォォォーーン!(バリアを展開する)


ギュォォォーーン!ジャキジャキジャキッ!ジュボォォーー!バリバリィィーー!(バリアを展開されるも、ウッドワスへの攻撃を止めようとしないバーゲスト、セツノ、メリュジーヌ)
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/14(水) 23:56:17.88 ID:kBVHN0zp0
【バーゲスト、メリュジーヌ、セツノ!?】
【(ダメだ、怒りで我を忘れている)】←

ダ・ヴィンチちゃん「わかっている・・・!負傷しているメリュジーヌとスズカ、武蔵を優先してアルトが治療したのはいいが・・・今度はガイル君の命が危ない!」

ダ・ヴィンチちゃん「今さっきアルトとスズカが救助に向かっているが、このままではバーゲストたちもウッドワスに殺されてしまう!誰か、彼女たちを止めて・・・!」

アルトリアたち、武蔵たち「〜〜〜〜〜〜〜」傷だらけで動けない

介人たち、飛電或人たち「〜〜〜〜〜〜」傷だらけで動けない

パーシヴァル「・・・・・・!!」グググゥゥ〜〜!(選定の槍を握りしめていく)

【(どうにかして3人を止めないと・・・)】
【(でも、足が思うように動けない・・・!)】←


パーシヴァル「――!!こんのぉぉぉ〜〜〜!!」グググッ、ダダダダァァァーー!(ウッドワスの元へ走っていく)

ダダダダダァァァーーーー!!(怒りのままにウッドワスの元へ向かうパーシヴァル)
―――――――――――――――――――――――――
ギュゥゥゥゥ!!(時が動き出すようにガイルの前に現れるアルトとスズカ)


アルト「ヒール(超回復)!!!」キィィン!(ガイルの重傷部分に触れながら)

スズカ「ヒーリング(緊急治療)!!!」キィィン!(ガイルの重傷部分に触れながら)

ガイル「・・・・・・・・・」死にかけている


アルト「ガイル!おい死ぬなぁぁーー!ガイル!」ギュィィィーン!(ヒール(超回復)を強めていく)

ルージュ「嫌だよぉ〜!ガイルお兄ちゃんが死んじゃうなんてぇぇ〜〜!」泣きじゃくっている

ジョルニ「死ぬなよガイル!お前みたいな正義のサイが、あんな奴に殺されてたまるかよ!」ガシッ!(ガイルの手を握る)

スズカ「目を覚ましてガイル兄様!!お願い、目を開けて!!」ギュィィィーン!(必死にヒーリング(緊急治療)を強めていく)

セフィー「ガイル!!」


ガイル「・・・・・・・・・・」未だに眼を覚まさない

―――――――――――――――――――――――――
暗闇の中で誰かの声が聞こえる・・・・・・。俺の事を呼んでいるよう泣き叫んでいる誰かの慟哭の声が聞こえる・・・

・・・ああそうか・・・。俺としてはやってしまった・・・・・俺はあの時、ウッドワスの野郎の挑発されて、気が立ってしまって・・・

俺の渾身の必殺技を出したが、ウッドワスの力で出来たバリアに阻まれて、なんかデッカい機械兵器にぶつかって、俺の角が抜けなくて・・・

俺の口に弾丸を喰わされ、後ろの機械兵器の電気に感電されて―――俺の命は死んだの当然だ・・・


ああ・・・俺はなんて愚かなんだ・・・。俺の生きる『目的』が勝ってあんな事をしでかしてしまうなんて・・・

俺はただ父さんたちをウッドワスに殺させないためにウッドワスに立ち向かったというのに・・・・・・

ほんと俺は・・・俺の信じていたはずの“正義のサイ”に相応しくないかもしれないな・・・。俺の『目的』っていうものは・・・
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/15(木) 23:04:08.25 ID:peU2GPrz0
『猪突猛進に生きる』―――それがこの俺『ガイル・オルラント』の生まれた時からある『目的』である。

猪突猛進。目標に対して向こう見ずに突き進むことであり、主に動物の猪を例え、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進む意味である。

俺という存在はその言葉通り――俺は難しい事など考えず、唯々己が好きなモノがこの世で1番正しく尊いモノであると信じ、それを蔑むヤツは許さない。

俺の信じるモノが最善で正しいモノだと納得するまでは、俺が信じるモノを守り、証明できるのであれば、俺はその為なら必死に努力する事も厭わない。

俺はそうやって強くなってきた。俺はそうやって俺の好きなモノや俺の家族を守ってきたんだ・・・。
―――――――――――――――――――――――
回想シーン1:ラーマとシータたちがいるカルデアの世界:微少特異点と化したシュミレーションルームにて・・・


バシバシッ!ガシュッ!ベチュッ!バキボキバシィィン!(次々と特異点内の敵を一掃していくガイル)


ガイル「ハァッ!ドリャァァッ〜〜!!」ガキガキィィン!バキベキボキッ!(身体を鉄に変えながら敵を殴り倒していく)

■■党型のエネミーの群れ1「アベ〜〜アベ〜〜アベ〜〜〜!!」襲いかかってくる

■■党型のエネミーの群れ2「ぞうぜい!ぞうぜい!もっと増税したいよぉぉ〜〜!!」襲いかかってくる

ガイル「ツゥゥ〜!さっきからカネカネとか権力権力とか言って、自分の国や国民よりも権力と金しか眼がないのか!!」

ガイル「そんな奴らなど、この俺の正義のサイの鉄槌を持ってぶちのめしてやる!行くぞーーー!!」ガキガキィィン!(身体全体を鉄に変えていく)


ガキガキガキィィィーーン!(ガイルの身体がメタルゲラスのように変化していく)
―――――――――――――――――――――――
兄妹たちとのテレビ鑑賞によるイメトレにて、特撮アニメである『仮面ライダー龍騎』が参考資料として使われた。ライダー同士による戦いで有名な特撮アニメだ。

その特撮アニメの映像の中で『メタルゲラス』という動物のサイを二足歩行にした怪人が映っており、俺はそのメタルゲラスの存在に感化した。

サイは俺が子供の頃から好きな動物であり、メタルゲラスの力強くで突貫力がある戦い、正に正義のサイに相応しい姿であったからだ。

だが『仮面ライダー龍騎』ではメタルゲラスは悪のライダーである仮面ライダーガイの契約サーヴァントであり、メタルゲラスは悪の存在であると、映像の中でそう表現されている

俺はそれが許せなかった。少なくてもメタルゲラスは俺の中では正義のサイモンスターであると思っているからだ。


俺は俺が信じる正義のサイである『メタルゲラス』の存在を俺の『身体変化』の能力による戦法に加えた。メタルゲラスが正義のサイである事を証明するために。

あの映像やメタルゲラスがテレビの中だけの存在であることはわかっている。でもそれでも俺はメタルゲラスという正義のサイがいるという証明をしたかった。

ジョルニたちや他のみんなはメタルゲラスの事を悪の怪人だと当たり前のように言うかもしれないし、俺は彼らと争うことはしたくなかった。

だからこそ俺は、メタルゲラスが“正義のサイ”である証明として、俺は『メタルゲラス』になれる技をあみ出し、それを完成させようとシミュレーションルームで自主練をした。

ただそのシミュレーションルームが壊れていて、その影響で微少特異点が発生と共に俺は特異点内の敵に襲われたのだが・・・・・・

俺は俺自身の身体をメタルゲラスへと変え、その姿で戦えるようにする為に敵と戦い、そいつらを全て返り討ちにした。

そしてついでとして俺は微少特異点の黒幕を倒し、俺を助けに来た母さんたちに自慢するように微少特異点の解決と聖杯回収を報告した。


微少特異点による実戦によって、俺はメタルゲラスとなれる変身術『鋼鉄鎧装』を完成させ、いざという時により硬くより強力なパワーで敵を倒すことが出来るようになり、

俺は俺のやり方でメタルゲラスが“正義のサイ”である事を証明できるようになり、ジョルニたちやラーマたちも、メタルゲラスが“正義のサイ”であることへの理解を築いたんだ。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 00:08:26.38 ID:87xNpjHW0
回想シーン2:妖精國ブリテンに来てからここ数日間・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――
その1:シェフィールドにてー――


ガキィィン、ギィィ〜〜〜ン!!(双方の槍がガイルの鋼鉄の両腕に攻撃し、金属音が鳴り響く)

ガイル(回想)「グッ・・グゥゥ〜〜!!」ギィィ〜!!(鋼鉄の両腕で防御する)

二代目妖精騎士ランスロット(回想)「ウガァァ〜〜〜!!」ギィィ〜〜!!ガバッ!!(ガイルの両腕を槍がこじ開ける)

ガイル(回想)「なぁ!?」両腕が開かれる


セフィー(回想)「力に頼りすぎるなと教えられただろ!あやつの攻撃を見たか・・?」

セフィー(回想)「あのまま行けば、ガイルもあの者に噛まれ・・あの悪妖精らと同じになってたかも知らないのだぞ?」

ガイル(回想)「!?。・・・ゴメン。」反省する



その2:ノリッジでのダルダン戦にて・・・


ガキィィン、ガキィィーーン!!(3人のパンチがダルダンの宝石の身体に当たる)

立花響(回想)「〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

ガイル(回想)「〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

ゼンカイザー(回想)「〜〜〜〜〜〜〜」ビリビリビリィィ〜〜!!(身体が震える)

―――――――――――――――――――――――――――
俺が生まれて数年が過ぎ、俺たち家族は妖精國で囚われている父さんとヴァージェ母さんを助け出す為に妖精國ブリテンへと来訪し、俺の父さんであるアルト・オルラントと再会し、

未だ何処かに囚われているジョルニとルージュの母さんであるヴァージェを救い、家族が本当の意味で揃う為、妖精國の妖精たちをモルガンの支配から解放させる為、

俺たち家族はその為に行動し、その中で現地の仲間と共に『境界なき勇士団』を結成し、別世界のカルデアのみんなと並行世界から来たヒーローたちと協力をしあっている。


しかしその中で俺の『目的』の達成がうまく出来ない事に俺は気づいていた。この妖精國に来てからずっとだ・・・

俺のパワーと技がイレギュラーズの妖精たちにうまく通用せず、俺の意見や証明がどうも言えずじまいになっている事が多くなった。

まあ、状況やタイミングの事もあり、俺よりも頭の良い父さんたちの話を聞いていれば、俺たちが目標としている事に辿り着く事はわかっている。

俺は俺の『目的』がどこかで達成できる時が来る事を望み、俺はただ、父さんたちの言う事に従って行動し、いずれにしても俺の『目的』を父さんに打ち明けようとそう考えていたのだが・・・
――――――――――――――――――――――――――
回想シーン3:少し前――ロンディニウム:大広間にて・・・


ドゴォォォーーーン!(外でウッドワスの『奔流』がアルトたちに向けて放たれる)


レッドラ・ビット「!?。なんですか、今の爆発音は!外の方から聞こえたのですが、まさか・・・!」

イズ「!。時間がありません・・・ガイル様、響様、今はあなた様のお力が必要です。今すぐに皆さまの元へ向かわれてください。」

イズ「それらの理由としてはこちらの方で情報を共有させて貰います。」ガチャッ・・・(何かを懐から取り出す)

立花響、ガイル「・・・えっ?」理由がわかっていない


ガチャ、シュルルゥゥ〜ガチャン!ピピピピィィ〜〜!(ある方法でガイルと立花響にイズからの情報共有がなされていく)
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 09:24:19.80 ID:87xNpjHW0
ゼロツードライバーによる電子空間の中:とあるシュミレーションにて・・・(ロンディニウム周辺:平原)


ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍が光り出す)

パーシヴァル「・・・・・・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

ウッドワス「―――ほう。」

アルト「―――!?あれはまさか・・・」

パーシヴァル「ふぅぅぅ・・・・・・!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を裁きたまえ・・・・・・!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍が光り輝く)


パーシヴァル「選定の槍よ、いま一度、私に力を!セイッ、ハァァァァーー!」グルルル〜ン、ガキンッ!ズバァァァーーー!!(選定の槍から閃光が放たれる)

ギュウゥゥーーン!(選定の槍の一撃がウッドワスめがけて向かっていく)

ウッドワス「・・・・・・」立ち尽くしている

パーシヴァル「――――――!!」ギュゥゥーーン!


ギュオォォォーーーン!!(ウッドワスを守るようにバリアが展開される)


ウッドワス「――フッ、もちろん知っているよ。その槍の力は昔、10年前以上にオーロラから聞いている。」

ウッドワス「私としてはコマドリ大会で使ってほしかったよ。裏切り者のメリュジーヌが膝をつく無様が見れただろうに。」

ウッドワス「ところで、あの大会の命名者は私なんだ。君は知っていたかな、憐れなパーシヴァル。模造品の鳥が、竜を貶める事を願ってな。」

ウッドワス「今となっては過ぎ去った可能性なのだが、今となれば、その可能性は不要であったからな!」

パーシヴァル「・・・・・!?」ビクッ!(驚愕する)


ギュウゥゥーーン・・・(放たれた選定の槍の一撃が消えていく)

ウッドワス「―――――!!」ブルゥゥン!(アルトをパーシヴァルに向けて投げ捨てる)

アルト「ノワァァッ!?」ブルゥゥン!バシッ!(パーシヴァルにぶつかる)

パーシヴァル「ヌワァァッ!?」バシンッ!(アルトにぶつかる)


シュッ!ガシュゥゥゥーーン!(そのままアルトとパーシヴァルの上半身を斬り裂くウッドワス)

アルト、パーシヴァル「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ウッドワス「ク―――――クク、ククク、」


アルトリア「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ダ・ヴィンチちゃん、トリスタン「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

武蔵、メリュジーヌ、千子村正「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

ジョルニ、ルージュ、セフィー、セツノ、スズカ「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

介人、ジュラン、ガオーン、飛電或人、海東大樹「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

カイニス、ボガード「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)

藤丸立香(男)「」ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、絶命する)


ウッドワス「ハハハハハハハハハハハハ!!」勝ち誇るように笑っていく

絶望するバーゲスト「アァ・・・アアアアアアアアアア!!」慟哭の嘆き声


ガシュゥゥン!ブシャァァァ!(斬り裂かれ、最後に絶命するバーゲスト)
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/16(金) 23:11:04.72 ID:87xNpjHW0
少し前――ロンディニウム:大広間にて・・・(イズによる情報供給の最中)


ガチャガチャガチャガチャッ、ガチャンッ!(ゼロツードライバーを強引に取り外すガイル)

ガイル「うわぁぁぁぁ〜〜〜!!あのヤロォォォォ〜〜〜〜!!」ガシンッ、ズドドドォォーーー!!(そのまま外へ向かう)

イズ「――!?。お待ちください!?ガイル様、今は冷静に――――」

立花響「げふっ、がはっ・・・・・!あ、ああ、あああ・・・・・・!」ゲホゲホ!(咳き込んでいる)

オベロン、月読調、アドニス「――――!?」今の状況に驚愕する

ユーミル「おいガイル!」


ズドドドドォォォーーーー!!(アルトたちの救援に向かうように走り去っていくガイル)
――――――――――――――――――――――――――――
あの時、イズが早急に見せたVR映像のような生々しいシュミレーション映像。ヒューマギアであるイズがAIで分析し、おそらくあり得るかもしれないと思われる未来の映像。

その映像で俺と立花響は、あの映像の中で父さんたちがウッドワスに殺されるところを見た。VRとはいえ、目の前で俺の大事な家族がウッドワスに引き裂かれて死んだ。

信じられなかった。俺の愛する家族が・・・ウッドワスとか言う狼のようなヤツに殺されるなんて、父さんと母さんはあんなヤツに負ける筈がない・・・あんなヤツなんかに殺されるはずがないんだ!

そんな事の事実を知り、それによって俺の中で我慢して溜まっていた感情が、同じく溜まっていた不快感と共に爆発した。この爆発した気持ちはもう俺にも止める事が出来なかった。

俺の家族と仲間を守らなければ・・・この“正義のサイ”である俺が皆を守らなければ、ウッドワスにみんな殺されてしまう!


俺の頭の中はその爆発した感情と不快感、そして仲間や家族をウッドワスから守る事でいっぱいとなり・・・俺は俺の持てる全ての力を発揮し、ウッドワスの奴に挑んだのだが・・・

その結果・・・俺はウッドワスの持つ亜鈴の力を見くびり、ウッドワスの力と俺を倒すかのような戦法によって返り討ちにされた・・・

身体の感覚が無い・・・中身はおそらくさっきの感電と銃弾によってズタボロになっているだろう・・・・。俺が自称した“正義のサイ”が聞いて呆れる・・・

許してくれ母さん・・・父さん・・・セツノ・・・みんな・・・・・・こんな・・・愚かしく負け、ずさんな姿で死ぬ俺を許してくれ――――
―――――――――――――――――――――――――――
ギュゥゥゥ〜ン!パチィィ〜・・・(視線がおぼろげに見えている(ガイルの目線))


おぼろげのアルト「起きてくれガイル!俺の息子であるアンタがこんな所で死ぬような男じゃないだろ!」慟哭を言う

おぼろげのセフィー「起きるんだガイル!ガイルがいなきゃ、いったい誰が我ら家族の力持ちを務めるというのだ!?」慟哭を言う

おぼろげのルージュ「ガイル兄ちゃあぁぁぁ〜〜ん!!いやぁぁぁぁ〜〜・・・」泣きじゃくっている

ガイル「・・・・・・・・・」虚ろに見えている


ギュォォォーーン!ジャキジャキジャキッ!ジュボォォーー!バリバリィィーー!(ウッドワスへの攻撃を止めようとしないバーゲスト、セツノ、メリュジーヌ)
―――――――――――――――――――――――――――
・・・・あの大広間の時のようなおぼろげな景色が見える・・・。そして聞こえてくるのは父さんやルージュたちが俺を呼んでいるかのように嘆いている・・

俺は生きているのか・・・?俺の身体が、スズカの『ヒーリング』と父さんの『ヒール』の力を受けている感覚がわかる・・・・

そして目の前には母さんとメリュジーヌ母さんとセツノが必死にウッドワスと戦っている姿が見える・・・・・・。まさか・・ウッドワスに返り討ちにされた俺のために・・・

あのまま戦っても母さんたちはウッドワスに勝てない・・・俺が見たVRの映像と同じ光景となってしまう・・・頼む・・・もう戦わないでくれ・・・

俺でも勝てないあんな妖精に勝てるわけがない・・・そう俺は確信を持っていたのだが・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――
ビュゥゥー――ン!(何者かがウッドワスにめがけて殴ろうとしている)


ガイル「・・・・・!?」その何者の姿を見て・・・

アルトたち「・・・・!?」その何者の姿を見て・・・
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 08:05:44.66 ID:yWs5P6aH0
ダダダダァァァー、ガキンッ!(ウッドワスとバーゲストたち3人の戦いの前に立つパーシヴァル)


パーシヴァル「・・・・・・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

ウッドワス「―――むっ!パーシヴァルも混ざるか・・・良いだろう、何人だろうと相手にしてやろう!裏切り者たちだろうと、円卓軍だろうと、」

ウッドワス「この排熱大公:ライネックの次代・・・『牙の氏族』の長たるこのウッドワスに、お前たちが勝てるはずがなかろうに!」

パーシヴァル「黙れ!!あなたはメリュジーヌとバーゲストを倒す為に戦闘に弱いスズカを先に襲い、娘であるスズカを守ろうとする隙を利用してメリュジーヌに一撃を喰らわせた!」

パーシヴァル「加えてガイルには先ほど貴方が言った“戦いは真に力ある妖精一翅で行なうもの”だと言いながら、近くにあるそれら(クリサリス)を利用し、ガイル殿に致命傷を与えた!」


パーシヴァル「私は許せません!母親を思う2人やそのご子息たちを貴方の都合で蔑み、亜鈴返りの力を持っていながら近くにあったそこにある武器を使い、」

パーシヴァル「ガイル殿にあのような致命傷を与えた以上、僕はもう――力の出し惜しみなんかしない!!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍に光が集まりだしている・・)

メリュジーヌ「――!?。あの光・・・・・ダメだパーシヴァル!君がその槍の力を使っちゃ――――」止めようとする


ビュゥゥー――ン!(何者かがウッドワスにめがけて殴ろうとしている)

パーシヴァル「―――!?」その何者の姿を見て・・・

メリュジーヌ、バーゲスト、セツノ「――――!?」その何者の姿を見て・・・


ガシャッン!ガシャガシャン!!(右腕のギアが変形する)

立花響「オオリャァァァァ〜〜〜!!」ギュボォォォーー!!(ブースト点火し、突撃していく)

ウッドワス「―――!(あいつはノリッジを攻めていた女王軍兵の報告にあった『絶唱の予言の子』だと!?)」驚いている

ウッドワス「(だがまた1人増えたところで、私の力の前では――――)」

立花響「ハァァァァァーーー!!」ギュゥゥ〜!(拳を握りしめていき・・)



ギュオォォォ〜〜、バリィィィーーーン!バゴォォォーーーン!『我流・撃槍烈波』


ウッドワス「―――!?ウゴォォォ〜〜〜!?」バコォォォーーン!(殴り飛ばされる)

バーゲスト、メリュジーヌ、セツノ「キャァァァ〜!?」ゴォォォ〜ン!(衝撃で飛ばされる)

立花響「――――!!ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」スタッ・・(地面に着地する)

パーシヴァル「響さん!?」


ウッドワス「グォォ〜〜ゲホゲホッ!?な、なんだ今のは!我が力の守りをあんな小娘1人の拳に打ち砕かれただと!?」驚愕している

ウッドワス「それになんだ・・・あの拳に殴られた痛みがまだ残る・・・我が『星の肺』ですら治癒が遅れる程の力をあの小娘が・・・」

パーシヴァル「!。(今のパンチでメリュジーヌたちが離れた!今なら・・・)後は私に任せてください!いざ、牙の氏族の長よ、ごめ―――」


立花響「生きることを諦めないで!!」大声で叫ぶ


パーシヴァル「―――!?」ビクッ!(驚く)

メリュジーヌ、セツノ、バーゲスト「――――!?」ビクッ!(驚く)

ダ・ヴィンチちゃんたち、アルトたち「――――!?」ビクッ!(驚く)

ガイル「――――――!!」パチッ!(目が覚めながら)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 11:16:06.33 ID:yWs5P6aH0
立花響「イズさんが私とガイルくんに見せてくれました。パーシヴァルさん、あなたが持っている選定の槍でウッドワスを倒そうとしているんですよね?」

立花響「でもそれでもウッドワスには効かなくて、それでパーシヴァルさんやみんなが・・・ウッドワスによってみんな殺されて・・・」

立花響「だからガイルくんは先立ってウッドワスに全身全力の力で向かったんです!ガイルくんの大事な家族や仲間を守る為に・・・・」

【!?】
【殺されるって・・・・・まさかそんな・・・】←


タタタタタァァーー!(ダ・ヴィンチたちの前に現れるイズ)


イズ「私がご勝手ながら、ウッドワスと皆さま方の戦いをシュミレートしました。私の方でウッドワスをサーチし、彼の最初の再生能力を発動した際に予測をしました。」

イズ「あのままあなた方が戦えば、確実に皆さまはウッドワスの手で全員殺害されていました。ガイル様はそれを止めようと先走るように単独で出撃を・・・」

イズ「迂闊でした・・・。ガイル様にあのような映像を見せたばかりに、確実な作戦も立てずに突撃し、私たちはそれを止める事が出来なかった・・」

イズ「それにより、ガイル様は皆さまに変わるかのようにお身体に重傷をお受けになったのだと・・・」

アルト「!?。ガイルがそんなことを・・・・!?」ガイルの様子を見て・・・


ガイル「ウッ・・・ウウウウ・・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・・(目が覚め、意識を取り戻す)

スズカ「ガイル兄様!!ああ良かった・・・意識を取り戻したわ・・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(魔力切れで疲れている)

ルージュ「うわぁぁぁ〜〜ん!ガイル兄ちゃぁぁ〜〜ん!」ギュゥゥッ、ビエェェ〜ン!(泣きじゃくっている)

アルト「ガイル・・・・――――」少しホッとしている


アルト「ガイル・・・・どうしてあんな無茶な事をしたんだ・・・!なんでお前が俺たちの代わりに死にかけなきゃならないんだ・・・」

ガイル「ウッ・・・・・ゴメン・・・・・オレ・・・父さんたちみたいに頭が良くないし、俺の『目的』だってこうでもしないと達成なんか出来ないし・・・」

ガイル「俺という“正義のサイ”は無残に敗北した・・・・・もうあんな妖精に勝てるわけがないんだと・・・・」

アルト「!?。・・いちど負けたくらいで諦めるんじゃないよ!お前はそれでも俺の息子か!お前が今日まで信じた“正義のサイ”だと言うのか!」

アルト「ガイルは確かに猪突猛進でたまに目の前が見えなくなる所はあるとバーゲストから聞いてはいるけど、それ以前に、お前は家族やみんなの事を誰よりも思っている事も知っている。」

アルト「さっきだって・・戦いでボロボロだった俺たちを回復させる時間を稼ぎつつ、ウッドワスから俺たち守ろうと、ガイルはウッドワスと戦ったはずだ!」

アルト「お前も言ってただろ?どんなに窮地に立たされようとも、どんな逆境に晒されようとも・・・勝つか負けるかは・・・戦ってみなければわからないて・・・?」

アルト「それはお前が信じているという“正義のサイ”である事をウッドワスに証明させる為だけの嘘か?お前が心から信じている“正義のサイ”という・・自分自身の存在を・・・」

アルト「自分の妖精としての『目的』である『猪突猛進に生きる』為の・・・自分勝手なやり方で成し遂げようとしていたのか!!」

ガイル「――!?」ハッ!


バーゲスト「ガイル・・・・お主は・・・」

セツノ「ガイルお兄ちゃん・・・」

ダ・ヴィンチたち、介人たち「・・・・・・・・」

立花響、パーシヴァル「・・・・・・・・」

ウッドワス「・・・・・・・・」


【(自分勝手って・・・)】
【ガイル・・・・】←
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/17(土) 23:28:51.07 ID:yWs5P6aH0
自分勝手なやり方・・・・かぁ・・・。確かに言われてみれば俺が今までやってた事はそうだったのかもしれない・・・

アドニスも同じような事を言っていたなぁ・・『誰かの役に立つにたちたい』願いという名の『目的』を叶える為だけに・・回りを気にせず、ただ自分自身の能力の限界を見ずに過信していたと・・・

その過信が自身を破滅させ、みんなの事を悲しませたり・困らせたりしてしまったんだと・・。正に今の俺と同格だ・・・・

俺は俺自身が信じている事が正しいと証明させる為に動いていたんじゃない・・・俺自身の自分勝手な事を押しつけて、皆がそれを無理に納得させていたんだって・・・

ハァ・・・俺はなんて思い違いをしていたんだ・・・。自分は“正義のサイ”だから違うと思っていたが・・・俺もまた、妖精國の妖精の血があるんだと・・・
――――――――――――――――――――――――――――
アルト「――お前が心から“正義のサイ”だと思っているのなら、俺はそれを否定する事はしない・・・。それが自分の息子であるならば尚更だ。」

アルト「人は誰でも自身が考える事が違うし、それを証明したい気持ちがあるのは誰も同じ事だ・・・。俺も・・・ガイルも・・・皆だって・・・・」

アルト「だけどそれはガイル自身が思う事を妄信して押しつける事じゃない。ガイル自身以外の人たちがガイルの事を信じられるように・・ガイル自身が皆から心から信じられると思えるように・・・」

アルト「信じられる人になりたいのなら、自分自身を大事にし・・自分の意見や思いを理解されるようにすればいい。ただそれさえできればそれで良い・・・」

アルト「それはガイルが生まれた時から持つ『目的』ではなく、ガイルが本当の意味で心から思う事を・・皆にも分りあってくれるように、時間をかけてでも頑張ればいいんじゃないのかな?」

アルト「要はガイルに足りないモノは・・・『コミュニケーション』と『相手への理解』、って事だ。この2つをガイルが理解してくれればそれで良い。」

アルト「それが出来れば、ガイルはそうなれる。ガイルが心から思い、誰からも尊敬される真の“正義のサイ”になれるって事だ!」

ガイル「!?。父さん・・・・・・俺は・・・・」


キィィン!パァァァ〜〜・・(チェーンガンの暴発で裂けたガイルの頬を残り少ない魔力によるヒール(回復)で治していく)
――――――――――――――――――――――――――
自分自身を大事にしつつ、俺の色々な意見や思いを他のみんなに理解されるようにする・・・それも俺の『目的』ではなく、本当の意味で心から思う事を皆にわかり合えるようにする・・・

どれだけの時間をかけようとも、相手とのコミュニケーションと相手への理解さえ出来れば、俺は皆から心から信頼できる人になれる・・・俺が“正義のサイ”であると皆がわかってくれる・・

ああそうか・・・俺に足りなかったモノはそれだったのか・・・。俺が本当の意味で“正義のサイ”になるにはそれが必要だったんだな・・。

ありがとう父さん・・・俺はもう自分勝手で猪突猛進なんかしない。俺は皆から“正義のサイ”と呼ばれるなる為に・・・俺は・・・俺は・・!!
――――――――――――――――――――――――――
ギィィィン、ジュオォォー!(『星の肺』を発動させるウッドワス)


ウッドワス「ふぅぅぅぅ・・・‥ふぅぅぅぅ・・・・死ぬ前の会話は済んだか?この姿でオレをここまで長期戦にさせるのは、お前たち以来久方ぶりだ!」

ウッドワス「おかげで今のオレは飢えている。菜食主義さえも忘れるほどに、オレはお前たちの血肉を欲している!」ジュルルルゥゥ〜・・・(ヨダレを垂らしている

ウッドワス「お前たちは愚かにも、この戦いでオレのベストコンディションに近き状態にさせた!もはや我がハラを満たさぬ限り、もう止まることは出来んぞ!」グルルルルゥゥ〜〜!(唸りをあげる)


アルト、ガイル「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

バーゲスト、セツノ、メリュジーヌ「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

ダ・ヴィンチたち、介人たち「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・

立花響、パーシヴァル「!?」ウッドワスの言葉を聞いて・・


【ベストコンディションに近いって・・・】
【それじゃあ今まで本気で戦っていなかったって事なのか!?】←
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/06/18(日) 22:08:37.89 ID:FjGhQ4KS0
ジャキンッ、ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構え、再び光り輝いていく)


パーシヴァル「・ふぅ――――ふぅぅぅぅ・・・・・!」ギュウゥゥ〜〜ン!(選定の槍を構えていく)

立花響「!?。やめてパーシヴァルさん!貴方が今、その槍の力を使ってもウッドワスには勝てない!その槍の力じゃウッドワスを倒せない!」

パーシヴァル「邪魔をしないでください!貴方が他者との争いで傷つけ合うことを極力嫌っていることは知ってます・・・私もまた、これ以上の血を流させる戦いはしたくない・・・」

パーシヴァル「ですがウッドワスは我らの想像以上の行いで、多くの円卓軍の同胞が犠牲となり、多くの者たちがこの戦火でたくさん傷ついた!」

パーシヴァル「それにガイル殿さえもウッドワスの卑怯な戦法で大きく傷つき、アルトさんたちも力及ばず敵うことが出来なかった・・・」

パーシヴァル「だがそれでもあのウッドワスやモルガンから皆さんを・・ロンディニウムを守らなければなりません!たとえそれが・・・私の命を賭けたとしても!」

立花響「!?。パーシヴァルさん・・・・・・」プルプルゥゥ・・ガシッ!(右手の拳を握りしめていく)


パーシヴァル「選定の槍よ、いま一度、私に力を!聖槍、開廷―――――!我が行い、我が蛮行を、」

立花響「―――!!そんなのダメェェェーーー!!」シュタッ!(パーシヴァルの前に飛び出す)

シュッ、ガシィィーン!(パーシヴァルの選定の槍を掴む立花響)



グワァァァ〜〜ン!(選定の槍が別の色の光を放っていく)


パーシヴァル「―――!?」その光に驚愕する

立花響「―――!?」その光に驚愕する


ガバッ・・・ガジャシャァァ〜ン・・(お互いに選定の槍から手を離すパーシヴァルと立花響)

グワァァァ〜〜ン・・・(選定の槍の光が消えていく)


【(あの光はいったい・・・?)】←
【(いやそれよりも・・・)】

カイニス「なにやってんだオイ!パーシヴァルの奴、戦いの最中だっていうのに槍を落としたぞ!?」

ダ・ヴィンチちゃん「いや待て!2人の様子がおかしい・・・さっきのあの選定の槍の光はなんだったんだ?おそらくパーシヴァルの槍の力を解放したような感じはしたのだが・・・」

アルトリア「ええ・・・って、それどころじゃない!今の2人を頬っておいたら、2人はウッドワスに―――」

ガイル「―――!?クゥゥ〜〜!!」ドスンッ、ドドドドォォォーーーー!!(勢いよく立ち上がり、走り出す)

アルト「!?。ガイル!?」

―――――――――――――――――――――――――――
ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・(互いに動揺しているパーシヴァルと立花響)


立花響「(・・・この感覚・・・私が最初にあの槍に触れたときと同じ感覚だ・・・・あの時の感覚がハッキリと感じた・・・でもアレって・・・)」

パーシヴァル「(な・・・なんなのですか・・・?響さんが触れた途端に感じた“アレ”は・・・あんな感覚・・・今まで感じた事がありません・・・)」

パーシヴァル「(今まで感じていた槍の慟哭と後悔の念とは違う・・・響さんが槍に触れた途端に感じた“アレ”は、もうどう考えても・・・)」


パーシヴァル「・・・・・・!?」立花響の後ろの光景を見て・・

立花響「―――!?」クルッ!(後ろを振り返る)
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