【安価・コンマ】スリーパーの♀ポケハーレム道【ポケモン】

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54 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/03(土) 09:51:15.96 ID:xHMoJz7J0
ギャロップ「なっ!?」

スリーパー「ぐぐぐぐ……!」

じゅううぅう、と肩が焦げる音がする。

ラルトス「お、おじさん……大丈夫、ですか……?」

スリーパー「大丈夫だ。今の私は……水タイプだからな!」

言葉は通じなかったようだが、そのトレーナーは私が何をしたか感づいたようだ。

エリートトレーナー「ま、まさか『じこあんじ』か!? そんな使い方が!?」

そう。
振り子を揺らす事で、他人の思考を支配できる「さいみんじゅつ」。
それを自身にかける事で、自分自身を強化することが出来る「じこあんじ」へと変化する。
本来は相手に掛かっているバフを自身にも適応させるという技なのだが、こういった使い方も出来る。
もちろん、ただの「自己暗示」であり実際に水タイプになっているわけでは無い為、肩が焼けているのだ。
しかし、私もこのまま焼ける訳には行かない!

私は、強い。
私は、怪力。
私は、かくとうタイプ!

ビキッ!

肩の筋肉が隆起し、力が溢れてくる。

スリーパー「オラァ!」

ギャロップ「うわあぁあ!?」

そして、そのままギャロップを押し込み投げ飛ばすと、エリートトレーナーはギャロップの下敷きになってしまった。

エリートトレーナー「ぐああああっ!?」

ギャロップ「う、うわああごしゅじぃん!」

スリーパー「ぜぇえぇ、ぜぇぇ……! ……い、今のうちだ……! 逃げるぞ、ラルトス……!」

ラルトス「は、はい……!」

悲鳴を上げる全身の筋繊維に鞭打って、私はラルトスの手を握って走り出した。
55 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/03(土) 10:02:08.20 ID:xHMoJz7J0
それから、私たちは走りに走った。
空が少し明るくなってきて、森の鳥ポケモンたちがさえずり始めた頃、私は追手を撒けたと確信した。

スリーパー「……は、はは……逃げ切ってやったぞ……ざまぁ……みろ……」

ドサッ

ラルトス「おじさん!」

そしてそう考えたその瞬間、私はぶっ倒れてしまった。

スリーパー「ああ……じこあんじの、反動だ……無理に体を動かしたから、な……」

これだから、じこあんじはあまり使いたくない。
自分の身体を一時的に騙すだけだから、解けた後は受けた以上のダメージと疲労が襲い掛かる。
みずタイプの時の火傷も、かくとうタイプの時に限界を超えて出した力も、全部だ。
私はゆっくりと起き上がり、なんとか木の根元に座りかかった。

スリーパー「……はぁ、はぁ、ゼェ、ゼェ……」

ラルトス「おじさん……! 凄く、息が苦しそう……!」

スリーパー「だ、大丈夫だ……ちょっと、疲れた、だけ……」

実は、苦しいのはじこあんじによる反動のためだけではない。
まだ、ブラッキーから受けたメロメロが残っているのだ。
ブラッキーへの愛しさからはなんとか目覚められたのだが、異性であるラルトスが近くにいるためにまだ治りきっていないのだ。
ラルトスの小さな胸とか、隠れている眼とか、唇とかにいちいち恋愛感情をいだいてしまい、大変だ。

スリーパー「あまり、ラルトスにこういうことを頼みたくは無いんだが……なにか、体力を回復できるきの実とかを取ってきてもらえると助かる……」

メロメロを完全に治すには、異性と距離を置く必要がある。
そのため、不本意ながら私は少しラルトスを離そうとした。

ラルトス「……」

スリーパー「……ラルトス?」

しかし、ラルトスは返事するでも動くでもなく、ただじっと私の方を向いていた。

スリーパー「ラルト……」

ラルトス「……おじ、しゃん……♡」

す、と一歩ラルトスが近づいてきた。

スリーパー「ラル、トス……!?」

ラルトス「おじさん、おじさん、おじさん、おじ、さん……♡」

さらに、ぐっと距離を詰めて来る。
そのただならぬ様子に後ずさろうとした私だったが、疲れていたのと、木を背にしていたためにできなかった。
そして、お互いの目がしっかりと見えるぐらいの距離までになった時、私はその原因に気づいた。

ラルトス「お、じ、さ、ん……♡」

ラルトスの目にはハートが浮かんでいた。
紛れもなく、メロメロを受けたポケモンの症状だ。
今の私も、このような目になっているはずだ。
しかし、なぜラルトスの目に、ハートが……

スリーパー「……ま、さか……?」

そう言えば、聞いた事がある。
ポケモンの中には、自身が状態異常になった時、相手も同じ状態異常にする、「シンクロ」の特性を持つポケモンがいると。
つまりそれは、逆の現象が起きる可能性もある、という事だ。

ラルトス「ん……♡」

スリーパー「!!!」

ラルトスが私の顔を両手で挟んで、口づけをしてきた。
その口づけはとても幼く、唇同士をくっつけるだけの物だった。
ああ、メロメロ状態になっても、まだ幼いからよく分かっていないんだな……
悪化しない内に、ラルトスを離そう。
そう思っていたら、バチン、と私とラルトスの脳が繋がる感覚がした。
56 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/03(土) 10:03:03.03 ID:xHMoJz7J0
おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ おじさん♡ すき♡ 

スリーパー「っ!」

ラルトスの好意が洪水のように流れ込んできて、更に脳をくすぐられるような、思考を読み取られる感覚がした。

ラルトス「……なるほど……そうするんです、ね……♡」

そうラルトスが呟いた次の瞬間、突然ラルトスの小さな舌が唇の隙間から滑りこんで来た。

スリーパー「ん゛〜っ!? ん゛〜〜〜〜っ!?」

ラルトス「んっ、んんん、んん〜……♡」

ラルトスの舌は、激しくれろれろと私の舌に絡んでくる。
どうやら、私の記憶にある「口づけ」を読み取られてしまったようだ。
無理に引きはがす事も出来ないまま、私はされるがままにされてしまう。

ラルトス「ぷは……はぁ、はぁ、はぁ……♡ ……これが……大人の、きす、なんですね……♡ ……おいし、かったです……♡」

スリーパー「ラ、ラルトス……」

ラルトスの目に映って、私の顔が見える。
だらしなくとろけて、目には大きなハートが浮かんでいる。
せっかく治りかけていたメロメロが、悪化しているようだ。
そんな時。
私の中から、声がした。

「もう抱いてしまおう」

いや、ダメだ……私は、ラルトスに、手を出すわけには……

「手を出さない理由もないだろう」

私は、ラルトスを、守る、義務が……

「抱いても、守る事はできるだろう」

でも、まだラルトスは幼くて……

「幼いからって、ラルトスの気持ちを軽視するのか」

それは、今ラルトスは、メロメロ状態に……

「ラルトスの本当の気持ちは、もう何度も夢を覗いて知っているだろう」

しかし……

「じゃあ、お前はラルトスの事をどう思っている?」

そ、それは、大事な、娘のように……

「嘘だ。女(メス)として見ている」

そんな事はない、はず……

「さっき胸に欲情していたじゃないか」

あれは、メロメロのせいで

「していたんだな」

……ぐ

「今回だけじゃない。前からだ。お前は、胸の上にラルトスを乗せて寝ていたな。そして、わずかに感じるそのふくらみを、柔らかさを、役得に思っていただろう。肋骨の凹凸を、心地よく思っていただろう。髪のきめ細かさに、『食欲』を感じていただろう。何度も何度も、攫ってしまいたくなっただろう。攫ってしまいたくなったのも、物陰で犯すためだ」

違う。それは、本能が、お前が、

「ああ、そうだ。私は、下心からラルトスを助けたんだ。あわよくば食べるために。あわよくば、抱くために。全部、建前だ。一回助けたとか、幼いとか、娘だと思っているとか、全部。ドラマチックな逃避行を続けて、行き着いた先でくんずほぐれつするための建前。産まれてこの方、何十年も味わった事のない女(メス)を味わうために。『チャンス』だと思って一緒にいたんだ」

うるさい、黙れ。お前は私じゃない。お前は、

「いや、私はお前だ。メロメロで露わになった、お前が押さえつけていた部分、全部。お前の深層意識、その全て。本能じゃない。私が本能と言い訳していたあれこそ、私の本心だったんだ」

ちがう、私は、

「抱いてしまえ。犯してしまえ。誰も見ていない、誰も私の罪を責めない。ラルトスも、私も望んでいる事だ。誰も損しない。ハッピーエンドへの近道」

……私は
私は、ラルトスを
57 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/03(土) 10:04:05.64 ID:xHMoJz7J0
「抱く」 or 「それでも今は、その時じゃない」
↓1
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/12/03(土) 10:25:16.92 ID:j4cd8I50o
「それでも今は、その時じゃない」
59 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/12/04(日) 02:54:27.28 ID:R6b/Tylc0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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60 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 13:36:01.07 ID:bfqX13dU0
スリーパー「ダメだッ……!」

私は囁きの誘惑をかき消し、ラルトスの目の前に振り子を差し出した。

ラルトス「おじさ……?」

フォン、フォン、フォン

ラルトス「……あ……」

フラリと倒れかけたラルトスの身体を、両手で受け止めた。

ラルトス「すぅ……すぅ……」

ラルトスは目を閉じ、緩やかな寝息を立てている。
手のひらからラルトスの高い体温が伝わってきて、どれだけラルトスがメロメロによって興奮していたかが分かる。
薄い皮と肉と、その下にある細い骨。
か弱い、可愛い、愛おしいラルトス。

スリーパー「……はぁ……」

私の負けだ、認めよう。
私はこの子を抱いてしまいたい。
めちゃくちゃにしてしまいたい。
しかし、まだ早い。
いや、実ってないとかそう言う意味じゃなくて。
ただ、まだ早すぎると思ったんだ。
メロメロにかかった勢いで抱いてしまっては、お互いに後悔する事になるかもしれないから。
もっと、ちゃんとしたタイミングで抱く。
私は自身の下心を受け入れて、そう覚悟を決めた。

スリーパー「……はは。いつか抱く。そう思っている私を、この子は軽蔑するかな……」

そう独り言をいいながら、ラルトスを抱えて木を登る。
枝を寄せ集めてハンモックのようなベッドを作り、そこにラルトスをそっと置く。
うん、いい寝床になった。
今のうちに……処理、してしまおうか。
ラルトスがしっかり寝ている事を確認してから、私は気合で抑え付けていたそれを解放した。

スリーパー「ん、ふぅ……!」

ビキキッ、ビキッ……!

もう暴発しそうだったそれは、外気に触れて深呼吸でもするかのようにビクンビクンと脈打った。
それは全身が血のように赤く、脈打つ血管が浮き上がり、キノガッサの尾のように反っていた。

スリーパー「こんなグロテスクなもの……この子に見せられないな……」

それは私のペニスだった。
自慢ではない、というか自慢した事もその実力が発揮された事もないのだが、とても大きい。
ゼブライカ並、と言えば分かるだろうか。
形は先細りするのではなく円柱型で、先はメスを逃がさないように大きな返しがついていた。

スリーパー「……というかこれ、もしあのまま抱いたとしてもラルトスに入ったのだろうか……」

確認したわけでは無いが、おそらくラルトスは処女。
こんなブツが、あの小さな体に収まるとは思えない。
もし抱くとしても、せめて進化するまで待つべきだろうか……

スリーパー「……まあ、今はいい……」

私は、自身のペニスを握る。
もう何十年も振るわれた事も無いそれは、メロメロを喰らった事もあり元気いっぱいだ。
持ち主である私が治めてあげなければいけなかった。
61 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 13:36:41.40 ID:bfqX13dU0
ゴシュ、ゴシュ、ゴシュ、ゴシュッ

スリーパー「ふぅ、ふ、ふぅ、はぁ……」

ペニスを治めるのに必要な物は2つ。
手の刺激、そしてオカズだ。
今日のオカズはどうしようか。

『おじさん……♡』

そう考えたとたん、脳内がラルトスでいっぱいになった。
ち、違う。
ラルトスで抜くのは、あまりにも罪悪感が……

『……おじ、しゃん……♡』

私のメロメロにシンクロして、目をハートにさせたラルトスの顔が思い浮んだ。
思わず手の動きが速まる。

ぬちゃ、ぬちゃっ、ぬちゃ、ぬちゃっ

スリーパー「あぁ、あぁぁあぁぁ……♡」

先走り汁が手に絡みついて来て、粘っこい水音があたりに響き始める。
そこまで目を閉じてしごいていたのだが、薄く目を開けると視界の端にラルトスがいる事に気づいた。

ラルトス「……んぅ……♡」

スリーパー「……あ、はぁあ、はぁぁぁぁっ……!」

ぬぢゃっ、ぬぢゃっ、ぬぢゃ、ぬぢゃっ♡

その姿は頭の中で妄想するよりも何倍も刺激的で、官能的だった。
小さく膨らんだ胸も、裾のような表皮に隠れて見えない脚も、その脚の間も。
それを見てしごいている内に、ヘソの下から何かが押し上げられて来る感覚がした。
射精(で)そうだ。

ぬぢゃあっ♡

スリーパー「あぐ、んふぅうぅぅうぅぅああ……っ♡!」

私はペニスの先を手のひらで覆ってから、射精した。

びゅびゅうううううううるるるるるるるるるるるるるるるるぅっ♡

スリーパー「あぐ……ぅう……♡ ……んふぅ……♡」

腰が脱力して、前かがみになる。
射精の瞬間思い浮かべたのは、ラルトスの顔。
子宮に精液を注ぎ込まれた、まだ見ぬラルトスの表情。
指の間から、熱い感覚がこぼれ出る。

スリーパー「フー、フーッ…………くぅ……!」

射精を終えてから、私は手のひらを見る。
どろっとした大量の精液が湯気を上げている。

スリーパー「……最低だ……」

そう、私は最低。
しかし、もうそんな事どうでも良い。
最低な私は、最低なりにラルトスを守るんだ。
守って、関係を深めて、あわよくば抱く。
不純な動機でも良いじゃないか。
ラルトスも、私も幸せになるために。
今は、ラルトスを抱かないと決めたんだ。
62 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 13:37:23.83 ID:bfqX13dU0
ヂュンヂュン、ヂュヂュン

ラルトス「……ふぁ……んぁ……」

数時間後、ラルトスは目を覚ました。
周りを見渡すと、木の上だった。
もう朝から結構時間も経っているのか、日が眩しい。

ラルトス「おじさん……?」

スリーパー「ああ。おはよう、ラルトス。……メロメロは抜けたかな」

声がした方を向くと、スリーパーが気まずそうに座っていた。
横にはきのみの山が積まれていた。
63 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 13:38:16.00 ID:bfqX13dU0
私がそう言うと、まだ寝ぼけているらしいラルトスがしばらくぼーっと私の方を見た。

ラルトス「めろめろ……あっ」

そして、昨夜の出来事を思い出したらしいラルトス。
自分の唇を触って、顔をクラボの実のように真っ赤にさせる。

ラルトス「……わ、わたし……おじさんに……ちゅ、ちゅーを……?」

スリーパー「……夢、って言ってもバレちゃうだろうから本当の事を言うけど……うん、された」

心を読むラルトスに嘘は通じないと、私は事実を伝えた。
次の瞬間ラルトスは顔を床に突っ込み、叫んだ。

ラルトス「あ゛ーーっ!」

スリーパー「ちょ、おちついてっ!?」

悶えながら、バッサバッサと葉の床を叩くラルトス。

ラルトス「ち、違うんです! おじさんを見ていたら、なんか、へ、変な気持ちになって……抑えきれなくなってぇっ!」

スリーパー「まあ、しょうがない事ではあるよ……私のメロメロが、感染(うつ)ったみたいなんだ」

ラルトス「そもそも……めろめろってなんですかぁ……」

スリーパー「ああ、そこからか……」

私は、メロメロという技と、メロメロという状態異常、そしてラルトスの特性、シンクロについて教えてあげた。

ラルトス「……性別が違う相手に、メロメロになっちゃう、技……な、なるほどぉ……」

ラルトスは、顔を真っ赤にして湯気を上げた。

スリーパー「ああ。だからあれは、メロメロのせいで、ラルトスはなにも気に病む必要は……」

そう言いかけた時、ラルトスが呟いた。

ラルトス「……あのままで……良かったのに……」

スリーパー「……え」

目を潤ませて、ラルトスは私の方を見てくる。

ラルトス「……ぜんぶ……メロメロのせいじゃ……ないんですからね……わ、私は、本当におじさんと……」

スリーパー「……そ、そんなめっそうな事を言うんじゃないよ……」

そんな事言ったら、私だって……
その瞬間、私はしまったと思い思考を遮断した。
しかしもう遅かったらしく、ラルトスはどこか優越感を感じる表情でこちらを見ていた。
ま、マズい、考えを、読まれた。

ラルトス「……おじさんがそう言うなら、私も、今は止めておきます。でもいつか……おじさんのしたい、私の知らない大人なコト、しましょうね……♡」

ちゅ

スリーパー「……うぅっ」

耳元で囁くようにしてから、ラルトスは私の頬にキスをした。
今朝、私はラルトスへの下心を自覚した。
しかし、ラルトスもまた私の頭を覗き、今まで知らなかった事を知ってしまったのだ。
まさか、私の方が押される事になるだなんて、思いもしなかった。
思わぬ冷や汗が頬を伝った。

スリーパー「い、い……いつか、ね……」

ラルトス「はい……♡」

とても可愛い、期待に満ちた顔をしたラルトス。
私はラルトスに読み取られてしまわないように、溢れ出そうとする妄想を抑え込むのでやっとだった。

ラルトス(いつか、おじさんと……♡)

スリーパー(……いつか、ラルトスと……)

そんな思いを交錯させながら、2人は出立の準備をした。
64 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 14:36:46.73 ID:bfqX13dU0
スリーパー「じゃあ、いこうか……あの、ラルトス?」

私は出立しようとして、隣にいるラルトスにそう話しかけた。

ラルトス「んー? なんですかー?」

スリーパー「……この手は……?」

ラルトスの手は、がっしりと私の手に繋がれていた。

ラルトス「前から、手は繋いでいたじゃないですか」

スリーパー「でも、昨日の事があった後でこれはちょっと……」

すりっ、とラルトスが柔らかくてちょっと冷たい頬を擦りつけて来た。

スリーパー「っ……!」

ラルトス「……メロメロのせいですよ……♡」

スリーパー「……メ、メロメロは抜けたんじゃ……」

ラルトス「ええ。昨日のメロメロは抜けました。このメロメロは、おじさんのメロメロ、ですっ……♡」

スリーパー「……や、やめて、くれ……」

妄想、滅ッ……!
欲望、滅ッ……!

ラルトス「おじさんが、喜んでるのが分かります……♡ メロメロが抜けるまで……もうちょっと、こうしていますね♡」

本当にこの子は、いつの間にこんなに積極的になったんだろうか。
私たちはこれが逃避行だという事もすっかり忘れて、くっつきあって森の中を進んだ。
65 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 14:40:25.06 ID:bfqX13dU0
道中、捨てられていた地図を拾った私たちは、それを広げて次の目的地を探していた。

スリーパー「サンスイシティが多分ここだから……現在地はここだな」

地図は写真付きで、文字の読めない私たちでも理解しやすかった。
森で目覚めた私たちは1つ目の道路を通り、サンスイシティに泊まり、今2つ目の道路を歩いている所だ。
地図上の道路は途中で2又に分かれており、目の前の道路も同じように分かれていた。

ラルトス「どこに繋がってるんですか?」

スリーパー「えーっと写真によると……こっちが大きな都市で、こっちが洞窟だね」

荷物も持たずに宿を飛び出したため、ラルトスを隠すためのボールも私が人間に変装するための服も全て置いて行ってしまった。
もし大きな都市に行けばそれらを補充できるかもしれないが、人間に見つかる可能性も高い。
洞窟に行けば人間に見つかる可能性は低いが、ポケモンが多くいるだろう。
しかし、思わぬ出会いや発見があるかもしれない。

スリーパー「うーん……ポケモン……」

ラルトス「……どうかしました?」

スリーパー「いや、もしかしたら、仲間になってくれるポケモンもいるかなと思ってね。流石に、私だけでは出来る事にも限界がある。洞窟で仲間でも増えれば、楽になるんじゃないかと思って……」

そう言うと、ラルトスがぷぅと頬を膨らませた。

ラルトス「……私だって、力になりますもん」

スリーパー「あっ、ごめん。別にラルトスが弱いってわけじゃ……出来るだけ守ってあげたくて……」

そうだ、ラルトスは幼いけれど、もう「こども」じゃない、自分で考えて動く立派な1ポケモンだ。
私自身も何度か助けられたし、ラルトスの言う通り戦力として見る事にしよう。

スリーパー「……ごめん。ラルトスも、十分強いよ」

私がそう言うと、ラルトスは表情を緩ませて微笑んだ。

ラルトス「……でも、私たちだけだとちょっと心細いのも本当ですね……」

スリーパー「うん。昨日襲ってきたあくタイプ以外にも、私たちエスパータイプはゴースト、むしタイプにも弱い。もし追手がそのポケモンで固めてきたら、ひとたまりもないだろうね」

もう2回も逃げているんだ。
対策されない訳がない。
それも、次こそは逃がさないためのとても強力な対策を。

スリーパー「ラルトス。新しいポケモンを仲間にするのに関して、どう思う?」

ラルトス「良いと思います。……でも、目移りしちゃ嫌ですからね」

スリーパー「め、めうつり? しないよ……」

ラルトス「えへへ、冗談ですよ♡」

急に何を言い出すんだこの子は。
びっくりした……
66 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 14:41:05.17 ID:bfqX13dU0
さて、道具を手に入れるために都市に行くか、仲間を増やすために洞窟に行くか……

下1
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/12/06(火) 15:06:57.60 ID:LmUBGVa+O
洞窟
68 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 17:01:46.67 ID:bfqX13dU0
スリーパー「まだ2人だけで人間の多い都市に行くのはリスクが高い気もするな……行くとしても、仲間を増やしてからにしよう」

ラルトス「はい、そうしましょう♡」

そう決めた私たちは、左の道に沿って森の中を進む事にした。
道中、ラルトスは欠かさずしっかりと私の手を握っていた。
69 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/06(火) 17:04:09.40 ID:bfqX13dU0
洞窟で出会ったポケモン、↓1〜3
↓1〜3のコンマの下一桁の合計値が
123なら↓1
456なら↓2
789なら↓3
(ヒロインになります)

以下テンプレです。

ポケモンの名前(進化していないポケモン限定、進化しないポケモンでも可、準伝・伝説不可):
性別:♀
性格(原作に無い物でも可):
どんな出会い:
生い立ち:
特徴(外見的な物でも内面的な物でも、複数可):
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/12/06(火) 17:13:56.12 ID:E2I15FsAO
ポケモンの名前:クチート
性別:♀
性格:さみしがり
どんな出会い:洞窟内で仲間外れにされているところにスリーパー達と遭遇
生い立ち:人間達にGETされた両親をさがして彷徨い、洞窟に迷いこんだ。仲間を求めて洞窟に来たが誰にも相手にされず泣いている
特徴:色違いクチート。一人ぼっちが苦手で常に誰かがいないと怖くて仕方ない。仲間のためなら頑張れる優しさを持つ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/12/06(火) 18:08:21.58 ID:7X1AOc7LO
ポケモンの名前:ザングース
性別:♀
性格:いじっぱり
どんな出会い:スリーパーを人間と間違えて洞窟内で襲いかかってきた
生い立ち:生まれてすぐに人間に捨てられ独りで孤独に生きてきた。
特徴:通常のザングースに比べて身体が小さい。一人称は『オレ』でスリーパーも最初は♂かと間違えた。
生い立ちから人間を嫌っており、捨てられる際に『こたいちがひくい』という謎の言葉を言われたことは覚えている
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/12/06(火) 18:09:39.44 ID:09UvST2B0
ポケモンの名前:ニャオハ
性別:♀
性格:年増耳な小悪魔。大人の関係やエッチな事に興味津々なおしゃまさん。(性格補正は『ようき』)
どんな出会い:洞窟に入ろうとしたスリーパーとラルトスの前に現れ、道中の道案内すると申し出る(そしてそのままずっとついて来る)
生い立ち:卵厳選で生まれたが個体値が望むものではないからとトレーナーに捨てられた。それから野良として様々な地方を旅している
特徴(外見的な物でも内面的な物でも、複数可):生い立ちのせいで人間不信に陥っており特にトレーナー全般を嫌っている。スリーパー達について行けば人間に一泡吹かせるのでは?という打算もある。
お堅いスリーパーとうぶなラルトスを気に入り、二匹にエッチな知識を吹き込み続けたりくっつくように焚きつけたらどうなるか見てみたい!という興味本位な側面もある
73 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 09:46:55.56 ID:LUNCbH0N0
コンマ1桁の合計が4なので、2匹目はオレっ娘ザングースに決定です。


>>>

ゴトゴトと心地よい振動が響く。
それが、初めての感覚だった。

しばらくして身体が動かせるようになって来て、私は身体をよじった。

モゾモゾ

「オ、ウマレルカ」

何か音が聞こえる。
意味は分からないけれど、少し、嫌な感じの音だった。
次の瞬間、私の視界は突然に広げられた。

バキ、メリメリ

まぶしいっ

まだ、もうちょっと眠ってたいのに……

ガシッ

いたいっ

誰かに鷲づかみにされて、私は持ち上げられた。
眩しさを我慢してなんとか目を開けると、目の前には2本足で立つ生き物がいた。
ゴツゴツしていて、少し不潔な生き物。
私は、とても嫌な感じがした。

「エート、コタイチハ」

なにか、板みたいな物を見つめるその生物。
その後ろには、オレンジ色の羽を持った青い目の大きな生物がいた。
なんだかその生物からは、ポカポカと心地の良い温かさを感じた。

「チッ。コタイチガヒクイナ」

こたいちがひくい。
意味は分からなかったけど、なんだかとても嫌な響きだった。

「リリースダ、リリース」

次の瞬間、私の身体はふわりと浮いた。
74 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 09:47:40.72 ID:LUNCbH0N0
ドサッ

身体が地面に叩きつけられる衝撃。
腹と胸を打ち付けた私は、生まれて初めての声を上げた。

「……ザ……グゥゥ……」

まだ私を包んでいるたばねばが身体に纏わりついている。
手を伸ばして、私を投げた生物に向かって手を伸ばした。
まだ視力も低くてぼんやりとしていたけど、自分が生きのこるにはそれしかないと思っていた。

「ア、ジュンサーニミツカラネーヨウニモットオクニステナイトナ。オラッ」

ガンッ

いたいっ!

さっきよりも強い、痛い衝撃。
私の身体は大きく弧を描いて、大きくない石に向かって真っ逆さまに落ちた。

ザグッ

いたい、いたい、いたいぃいっ!

全身と、特に右目に鋭い衝撃。
視界の半分が赤くなった。

「ザグゥ……ザ、グゥゥゥ……」

背の高い藪に囲まれて、もう何も見えない。
私は必死に叫んだ。

「ジャアナ」

吐き捨てるように発せられたそれを最後に、音は無くなった。
ザワザワとした森の音と、何かの鳴き声だけが聞こえる。
このままここにいたら、他の生物に食べられて死んでしまう。
私はまだ動かした事も無い脚をなんとか動かして、身を隠すために這っていく。

「ザ、グ……ザグゥ……」

こんなところで。
死んでたまるか。

私は。

オレは。

「ザグゥゥウゥゥ……ザグゥウゥゥゥゥウゥゥ……!」

生きのこってやる。

>>>
75 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 09:53:47.76 ID:LUNCbH0N0
>>>

スリーパー「……あれが洞窟か」

ラルトス「人間さんがいますね……見つからないように入らないと……」

道路を進んでいくと突如目の前に数メートルの崖が立ちはだかり、そのふもとに人間が容易く歩いて入れる程度の洞窟がぽっかりと口を開けていた。
管理人なのか、作業服のような物を着た中年男性が入口に座っている。

スリーパー「仕事中だろうけど……少しの間、立ち退いてもらおうか」

私は少し洞窟から離れて、崖の一部に向かって精一杯のサイコカッターを放った。

スリーパー「ふんっ!」

ドカァンッ! ガラガラガラッ

管理人「な、なんだ!? ……出て来い、ヤドちゃん」

イワパレス「ふぁー……そろそろ、この背中の地層飽きたな……引っ越し時かなぁ」

管理人「異常が起きた。いくぞ」

イワパレス「ふぁい」

管理人が離れたのを確認してから、私たちは素早く洞窟の中に侵入する事に成功した。

スリーパー「よし! 侵入成功だ……」

ラルトス「あざやか!」

ラルトスはパチパチと小さな手で拍手をする。
催眠術で服を奪ったり、注目を逸らして侵入したり……
なんか最近スパイっぽいな、私。
洞窟内を見回すと、壁はひたひたと湿っていて、ところどころに光を放つ水色の水晶が埋まっている。
おかげで人工的な光源があまりないにもかかわらず、洞窟内は視界がしっかりと確保されていた。
こういう鉱石を食べるポケモンが掘った穴を、こうしてそのまま人間が利用している事が多い。

ラルトス「綺麗ですね。……あの、ひとつ持って行きたいんですけど……」

スリーパー「いいよ。持っておこうか?」

ラルトス「いえ、大丈夫です」

私がそう言うと、ラルトスは床に落ちていた綺麗な形の水晶を1つ拾って、大事そうに握り締めた。

ラルトス「えへへ♡」

スリーパー「……うん」

可愛い。
誘拐したい。
76 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 09:54:49.34 ID:LUNCbH0N0
スリーパー「さて」

気持ちを切り替えて、私は洞窟に来た目的を思い出す。

スリーパー「洞窟には仲間を探しに来た、と言うのもあるけれど、私たちの特訓という目的もあるんだ」

ラルトス「とっくん……?」

スリーパー「ああ。……ラルトス。君はさっき、自分も力になりたい、って言ったね」

私がそう聞くと、ラルトスは少し迷った後、こくり、と頷いた。

ラルトス「……守られてばっかじゃ、いやですもん……!」

スリーパー「……本当はなるべく、私が守ってあげたかったんだけどね」

ラルトス「えへへ……♡」

ラルトスは恥ずかしそうにはにかんだ。

スリーパー「そこで、ここで戦いの練習をするって言うのはどうだろう」

私がそう言うと、ラルトスは少し不安そうな顔をした。

ラルトス「戦いの練習、ですか……」

スリーパー「もちろん、悪くないポケモンをいじめるって訳じゃないよ。見つかる可能性が高い外より、ここで岩とか壁を相手に技の確認とかしたいと思ってね」

ラルトスは少しほっとした表情をした。

ラルトス「そ、それなら頑張りますよ。私、おじさんの力になりたいですから……!」

スリーパー「うん、良い返事だ」

私はラルトスと手を繋いで、特訓に良さそうな場所を探した。

>>>
77 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 10:03:58.36 ID:LUNCbH0N0
>>>

ラルトス「やっぱり、おじさんって強いですね……♡」

スリーパー「ま、まあ……」

道中、テリトリーを侵されたと感じたポケモンが何匹か襲い掛かってきた。
特に相性も悪くないタイプだったため難なくサイコカッターで撃退できたのだが、それからなんかラルトスの目線がより熱くなった。
嬉しいのだが、すこし恥ずかしい。
別に、大したことでも何でもないんだが……
そう言えばラルトスと出会う前と比べて、若かったあの頃の力が戻って来ているのを感じる。
バトルを重ねた事で技のキレも取り戻し、身体を巡るサイコパワーの流れも格段に爽やかになった。
やはり、力は使わなければなまる物なのだなと実感した。

スリーパー「ここら辺良さそうだね」

そんな事をしている内に、私たちは少し開けた場所にたどり着いた。
ポケモンもあまりいなさそうだし、特訓にはちょうど良さそうだ。

ラルトス「えっと……何をしますか?」

ラルトスが手を離して、キョロキョロと辺りを見回す。

スリーパー「まずは技の確認をしよう。この小石を、注射器にやったように浮かせてみて」

そう言いながら、私は飛んできた注射器を逸らしたあの技を確認するために、ラルトスの手前に向けて小さな石を投げた。

ラルトス「わ! よいしょっ!」

ラルトスがぎゅっと目をつぶって両手を前に出すと、小石はふわりと宙に停止した。

ラルトス「で、できました!」

スリーパー「うん、いいよいいよ。これが『ねんりき』だ」

ラルトスは嬉しそうにしながら、ふわふわと小石を動かす。

ラルトス「この技は……相手に物を投げてぶつけるんですか?」

スリーパー「そういう使い方も無い事は無い。実際、注射器を避けられたんだしね。でも、相手に直接かけた方が良いよ。その方がダメージが入るし、混乱状態になる事もあるんだ」

脳がサイコパワーに当てられて、三半規管が狂う。
それが、ねんりきで混乱になる事がある仕組みだ。

ラルトス「なるほど」

スリーパー「でも、まだまだだね。もう少し力の使い方に慣れた方が良い。ちょっとずつ、持ち上げる石を大きくしていこうか」

ラルトス「はい!」

こういう技を繰り返すのは、エスパーポケモンのサイコパワーの基礎を築くのにもってこいだ。
幼いエスパーポケモンは親から習って徐々に力を付けていくのだが、おそらくラルトスはその前に親から引き離されてしまったのだろう。
それから人間の時間にして1時間ほどかけて、ラルトスは1キロぐらいの石なら持ち上げられるようになっていた。

ラルトス「ふぅん……! はぁ、はぁ、はぁ……やりましたぁ……♡」

スリーパー「頑張ったねラルトス。この『ねんりき』なら、相手に十分のダメージを与えられるはずだよ」

順調だが、ラルトスの息が上がっている。
初めてサイコパワーを沢山使ったから、疲れたのだろう。
私は大きめの葉っぱの風呂敷を開けた。

スリーパー「きのみを食べて休憩にしようか」

ラルトス「はい!」

私たちは洞窟の壁にもたれかかって、きのみをシャクシャクと食べて体力を回復させる。
10分ぐらいのんびりしてから、私は再び特訓を始める事にした。
78 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 10:10:45.17 ID:LUNCbH0N0
私たちは洞窟の壁にもたれかかって、きのみをシャクシャクと食べて体力を回復させる。
10分ぐらいのんびりしてから、私は再び特訓を始める事にした。

ラルトス「ところで、私って技は『ねんりき』以外には使えないんですか?」

スリーパー「ラルトスが使えないと思っているのなら、まだ使えないと思うよ」

ポケモンの技は、いわば身体の中の力を直感的に使うための『入れ物』だ。
1匹のポケモンにつき4つまで持つ事が出来、新しい技を持つためにはどれが1つを捨てなくてはいけない。
なぜ別のポケモン同士で共通の技を覚える事があるのか、なぜ4つまでしか持てないのか、そもそも技とはなんなのか。
ポケモンである私が言うのもなんだが、不思議な力だ。

ラルトス「つまり……使えるようになったら、その時分かるっていう事ですね?」

技は例え生まれたてのポケモンでも使うことが出来、基本的に自分の持つ技を知らないという事は無い。
ラルトスがこの技しか使えないと言うのなら、その技しか覚えていないのだ。

スリーパー「そう。因みに私は、相手を眠らせる『さいみんじゅつ』、相手の強化をコピーする事の出来る『じこあんじ』、サイコパワーを斬撃にして飛ばす『サイコカッター』、サイコパワーで相手に物理的なダメージを与える『サイコショック』を覚えているよ」

ラルトス「4つ……ってことは、もし次に何か覚えたい技があったら、どれかを忘れなきゃいけないんですね」

スリーパー「うん、そう言う事だ。まあ、もう十年以上変えてないし、使い慣れているからこれからもこのままだと思うよ」

そこまで話して、ラルトスが首を傾げる。

ラルトス「……あれ、でもおじさん、なんか別の事やってませんでした?」

スリーパー「別の事?」

ラルトス「ほら、人間さんやポケモンを操ったり、おじさんが筋肉モリモリになったり……」

ああ、それの事か。

スリーパー「あれは長い事使って経験を重ねたからだよ。技は、あくまで力を直感的に使うための物。自分の力を理解すれば、色々な工夫も出来るんだ」

元よりスリーパーという種の特性という事もあるのだろうが、私は特に『さいみんじゅつ』周りを使いこなせるようになった。
相手を意のままに操ったり、自身のタイプが変わったと思い込むほどの強い暗示をかけたりと、言ってみれば技を「拡張」する事に成功したのだ。

ラルトス「わたしも、いつかそんなことが出来るようになりますかね……」

スリーパー「きっとね」

ぽんぽん、とラルトスの頭をなでると、ラルトスは微笑みながらぐっと手を握った。

ラルトス「……はい、頑張ります……! では、早速もっと訓練しましょう!」

スリーパー「ははは……うん、その意気だよ」

そうして次の訓練に移ろうとした次の瞬間、ラルトスが叫んだ。

ラルトス「おじさん、危ない!」

スリーパー「……!?」

突然の叫び声に驚いた私だったが、本能的に反射的に、振り子にサイコパワーを纏わせて後ろに突き出した。

ギィンッ!

スリーパー「っ!?」

次の瞬間、鋭い音と衝撃が響いた。
紫色に光る私の振り子の糸と、黒い太刀筋がギリギリとせり合う。
79 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 10:20:18.36 ID:LUNCbH0N0
???「……チッ!」

それは私が攻撃を受け止めた事を確認すると、舌打ちをしながら数メートル飛びのいた。

???「オラよぉ!」

ドンドンドンッ!

スリーパー「速いっ!?」

まだ姿もしっかり認識できない内に、それはまるで跳ねまわるかのように洞窟内を高速で動き回る。
これでは、いつ攻撃が飛んでくるか分からない……!
そう思っていた時だった。

ラルトス「おじさん、右!」

そのラルトスの言葉に、私は右方向に振り子を突き出した。

スリーパー「はぁッ!」

『サイコショック』だ。
振り子の輪から紫色の歪みが円状に広がり、それに衝撃を与えた。

ドォンッ!

???「がっ!? ……クソがぁ!」

吹っ飛んだそれは一回転した後、足をバネにして着地し、一旦息を整えながら血をプッと吐き出した。

???「変なカッコした人間のクセにやるじゃねぇか……」

スリーパー「……人間……?」

ようやく姿をとらえることが出来たそのポケモンは、赤と白の2トーンの模様。
少しずんぐりとしていながら筋肉質な身体を2本足で支え、両手には大きな黒い爪がついている。
あのポケモンは見た事がある。
ノーマルタイプのポケモン、ザングースだ。
少し私が知るザングースのよりも小柄で、顔の模様が違う気もする。
普通ザングースは左目にだけ赤い模様がかかっているのだが、このザングースはそれが両目にかかっていた。
しかし、なぜ洞窟にザングースが……?

ザングース「行くぜェ……その変な糸もたたっ切ってやる……!」

ギィン、ギィン!

そんな事を考えていると、ザングースは爪を撃ち鳴らしながら踊るようにステップを踏んだ。
あれは、動きからしておそらく『つるぎのまい』。
攻撃力を上げて、一気にカタをつけるつもりらしい!

ザングース「オラァ!」

そのまま飛んできたザングース。
『つるぎのまい』で攻撃力の上がったあの斬撃を防御すれば、振り子の糸の方が切れてしまうだろう。
ならば、と私もとっておきのサイコパワーを込めたサイコカッターで迎え撃とうとしたその時だった。

ザングース「ぐはぁっ!?」

スリーパー「……は!?」

ラルトス「えっ?」

突然、ザングースがなんらかの衝撃を受けて吹っ飛んだ。
その場にいた誰もが予想だにしていなかったその展開に、ザングースはそのまま壁に頭を打ち付けて伸びてしまった。

ザングース「きゅう……」

スリーパー「……な、なにが起きたんだ……?」

私が困惑していると、ラルトスがおそるおそる手を上げた。

ラルトス「あの、おじさん……あれ、多分私、です……」

スリーパー「……ええ?」

>>>
80 : ◆G2aNwiKou2 [saga]:2022/12/24(土) 15:48:40.29 ID:LUNCbH0N0
とても今更ですが、修正です。

>>52-53で、「ジュンサー」と表記がありますが、正しくは「ジョーイ」です。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/12/30(金) 14:08:16.27 ID:/ztC2qUvO
まだかな
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