【R-18G】幼女災害【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

705 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/20(土) 22:33:45.46 ID:NelbNCkZo
コンマ
706 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/20(土) 22:34:45.25 ID:NelbNCkZo
ねます
シュポガキと褌であってるかな?
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/20(土) 22:42:46.55 ID:YWAl7v0Co

わかり易すぎた草
708 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/21(日) 17:36:56.97 ID:jg/e8oUQo
 一人は、ブラウスに赤いネクタイを緩く巻き、同じ赤のタイトスカートを穿いた、駅員風の幼女。緑の長い髪を、ツインテールにしている。

みずほ「橘 みずほ(たちばな みずほ)でーす! 測量で来ましたー!」

 もう一人は、赤髪を長く伸ばした幼女。分厚い作業着の上だけ着て、下は何故か褌一丁だ。豊満なお尻と太ももを、惜しげもなく晒している。

クラフ「鈴木 クラフ(すずき くらふ)です!! 設備の修復はお任せあれ!!」ベチンッ

 両手で自分のお尻を叩きながら、クラフが声を張り上げた。

崩礼「で…国土交通省的には、どういう風に作業を進める予定だ?」

みずほ「取り敢えず、使えるものは使う方針で行くんだってー。だから、まずはこの町のインフラを直すところから始めていくよー!」

クラフ「まずは地下の水道管を掘り出して、壊れていれば修復。切られていれば繋げ直します!」

崩礼「そうか。丁度、我が部隊には穴掘りのスペシャリストが揃っている。…朝倉、8班を率いて、国土交通省を援護しろ」

由依「あっ、りょ、了解っ!」



クラフ「ふっ、ふっ、ふっ」ノッシノッシノッシ

 お尻を揺らしながら、大股に町を歩くクラフ。その少し後ろを、葵たちが付いていく。

クラフ「水道は、全て止まっているのですね?」ノッシノッシ

由依「…あっ、そう! です。電気もガスも、全部」

クラフ「事前に地形図を見てきましたが…この集落の水は、我々の住む都市部と共通の水源から引き込み、浄水場から」

 クラフは立ち止まり、越えてきたばかりの山を指差した。

クラフ「あの頂上にある貯水池から、こちらへ供給されているようです」

葵「つまり、そこを直せば?」

クラフ「というか、逃げる前に水栓を閉めただけかも知れません。それなら、開けるだけで済みますから、とにかく行ってみましょう」



安価下コンマ
01    撤去し忘れ
02〜20 浄水場ごと…
21〜60 管もかなり壊れてる
61〜90 栓が閉まってるだけだった
91〜00 何でここに!?
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/21(日) 17:55:47.85 ID:Nk8wsnYTo
えい
710 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/21(日) 21:19:10.29 ID:jg/e8oUQo


 幸い、貯水池付近に地雷は仕掛けられていなかったようで、建屋もほぼ無傷で残っていた。
 地表に伸びるポンプのスイッチを入れると、すぐに動き出した。

葵「おお…」

クラフ「良かった、これで水道は使えそうですね!!」

初「お湯が出るようになれば、お風呂にも入れるかも…!」



 それから数日間、隊員たちはみずほとクラフの指揮で、町の復興に当たった。止まったインフラを引き直し、壊れた設備を修復し、都市までの道を整備した。
 やがて、侵攻から1週間が経過した日、交代の隊員たちが町に到着した。

ラセン「任務、ご苦労だった。ここからは我々7班が替わる」

由依「じゃあ、よろしくお願いします!」

 8班は、7班が乗ってきたジープに乗り込んだ。







 管制塔の一番高い場所に設置された、司令官用の椅子に、一人の幼女が座っている。薄水色の髪を無造作に伸ばし、黒い制帽を被り、黒い上着を肩に羽織り、それ以外は全くの裸で、起伏のない身体を隠そうともしない。航空幕僚長、草薙ハヤテは、灰色の虚ろな目で、目の前の来客を眺めていた。

ハヤテ「…」ジッ



紫苑「…」ニコニコ



「…幕僚長」

ハヤテ「引き続き、上空の警戒を」

 心配そうに声をかけてきた将校をあしらうと、ハヤテは紫苑に向かって無表情に言った。

ハヤテ「藤島紫苑。航空自衛隊は、クーデターには加担しない」



「「「!?」」」ザワッ



 ハヤテの発言にざわつく管制塔。紫苑は、相変わらず笑みを浮かべながら、首を横に振った。

紫苑「クーデターだなんて人聞きの悪い。ただ、わたしは権力を、あるべきところに収めたいと思うだけです」

ハヤテ「鷹栖朱音の統治で、大きな問題は出ていない」

紫苑「そう思われるのは、空自がテロリストと直接相対していないからです。彼女らは間違いなく、歪んだ統治による被害者でした」

ハヤテ「完璧な統治など存在しない。損失が恩恵を上回る者は、必ず存在する」

紫苑「その中の一人が持つギフトによって、総理は簡単に打ち倒されてしまうのですよ。そのような権力構造が、いつまでも保つはずがない」
711 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/21(日) 22:07:56.20 ID:jg/e8oUQo
 既に陸上自衛隊員ではなくなった紫苑は、以前の制服から、青地に白い花柄の着物を纏っていた。刀は帯びていないが、それでも彼女の実力は知れ渡っており、管制塔にはずっと緊張感が漂っていた。

ハヤテ「…確かに、危うい状況ではある」

紫苑「ええ。それに、総理が何をお考えか、ご存知ですか?」

ハヤテ「…」

 ハヤテは『言ってみろ』と、目で促した。

紫苑「『何も考えていない』、ですよ。総理は、統治には興味がない。ただ、『ある目的』のために領土を広げ、幼女を集めて幼形成熟BOXに入れ…ある、ギフトの持ち主が生まれるのを待っている」

ハヤテ「…っ」

 ここで、初めてハヤテの顔に感情が現れた。苦々しい顔で、ハヤテは呟いた。

ハヤテ「…鷹栖朱音は、屋内から出ない。だから、『見えない』」

紫苑「見えなくても良い。ただ、何らかの理由で総理が欠けても、国家を存続できる仕組みが必要なのです。もちろん、平和的に」

ハヤテ「確かに、お前は武力行使を望まない。…だが、厭わない」

紫苑「最後の手段です。今こうしている間も、取り逃がしたテロリストがこの街をうろついているのですから」

ハヤテ「大下ロル、毒島ユカリ、桜木春華、リュイア・トラメスロは…」



安価下コンマ
01〜10 既に絵里と…
11〜30 街を出ている
31〜70 潜伏している
71〜90 桜木が離脱した
91〜99 ↑+毒島が陸自に
   00 隠すなよ
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/21(日) 22:10:41.16 ID:NIbw2G8Ro
713 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/21(日) 22:14:28.64 ID:jg/e8oUQo
ねる

これ以上展開思いつかないし、スレ使い切ったらこの話は締めようかな
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/21(日) 22:35:02.04 ID:Ccoj+mgjO
おつ。終わりが近いのか……
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/21(日) 22:37:50.55 ID:NIbw2G8Ro
おつおつ
閣下は落としたい
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 00:20:00.99 ID:i6FEb3Ly0
717 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/22(月) 18:52:01.47 ID:avlAq05Eo
ハヤテ「…既に、街を出ている」

紫苑「何ですって?」

 紫苑の顔から笑みが消えた。

ハヤテ「だから、安心して行動すれば良い。邪魔者はいない」

紫苑「…」

 紫苑は目を伏せて考え込み…やがて、ゆっくりと頷いた。

紫苑「…ええ、血を流すことにはならなさそうですね」



ねね「おかえりなさい」

 ジープを降りると、ねねが待っていた。

由依「お疲れ様です!」ビシッ

ねね「戦闘にはならずに済んだようね。…玉置ちゃんは、元気にしてた?」

由依「崩礼閣下は…」

葵「…ちょっと、ヤバいかも」

 ここ数日の崩礼の様子を思い出しながら、葵は小声で答えた。

ねね「…そう」ハァ

 ねねが溜め息を吐いた。

ねね「一部隊の長でも忙しいけど、一部門の長になると、そこからまた桁違いに忙しくなるもの。最初は戸惑うわ」

由依「あの…」

 由依が、おずおずと尋ねた。

由依「崩礼隊長が科長になって嫌な人って、いるんですか?」

ねね「喜んでる娘なんて一人もいないわ」

 ねねは鼻を鳴らした。

ねね「ロナみたいに自分がならなくて良かったって思ってるか、平木ちゃんみたいに自分がなりたかったって思ってるか、硝子川ちゃんや鉄山ちゃんみたいに何も言ってないか、その3パターンよ」
718 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/22(月) 21:09:04.69 ID:avlAq05Eo
真姫「そんな…じゃあ、どうして幕僚長は崩礼隊長を選んだんですか?」

ねね「色々あるけど…部下に班長を引き継げる娘がいるってのが、一番かしら」

由依「…ふぇ?」

 由依が、目を丸くする。

ねね「鉄山ちゃんも、それに当たるわね。でも、前線から離しても変わらず活躍できるのは、玉置ちゃんの方だと判断したわ」

葵「…そうかも知れない、けど」

ねね「キツいけど、堪えどころだわ。あたしだって、キツかったし。…今は、もっとキツいけど」

初「! …」

真姫「科長…今は、幕僚長…」

ねね「ま、玉置ちゃんなら何とかなるわよ! だから、時々は話に乗ってあげてね」

 そう言うとねねは引っ込んでいった。葵たちも、基地へと入っていった。



由依「…というわけで、今日から3日間は非番。その後、また訓練して、またあの町に向かうよ!」

葵「ん」

真姫「纏まったお休みって、初めてかも…」

初「どうしましょう…」



安価下1〜3でコンマ最大 休暇中の行動
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 21:16:18.99 ID:34UUXJvdO
普段交流のない(出番が少ない)幼女と出くわす
誰なのかはコンマで決定
720 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/22(月) 22:17:56.95 ID:avlAq05Eo


 結局、葵は一人で街に繰り出した。由依はもう少し寝たいらしい。真姫と初は、気が向いたら合流すると言っていた。

葵「エリーのとこにでも行こうかな…」

 呟きながら歩いていると、何だか見覚えのある幼女の姿を見つけた。



安価下コンマ
01〜20 柔
21〜40 二三
41〜60 霰
61〜90 おふねの大将
91〜99 ハケンちゃん
   00
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 22:19:10.82 ID:VTrKEDzdo
ほい
722 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/22(月) 22:19:50.15 ID:avlAq05Eo
お、大将か

折角なので
安価下 おふねの大将について。名前、容姿、ギフトは必須
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 01:42:59.63 ID:1dCzgN4qo
青野 巴(あおの ともえ)
ぽっちゃり系で人懐っこいかおだち。太いだけではない確かなお胸持ち
ギフト 切れ味無限
本人が使っている間は刃物の切れ味が落ちない(本質は摩耗させない)
料理の腕はギフト全く関係なしの本人の努力の賜物
724 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/23(火) 22:07:18.19 ID:L7/p53OXo
葵「おふねの、大将…」

大将「…うん? あなたは…ああ!」

 大将も思い出したのか、ぽんと手を叩いた。

大将「前に元帥どのと一緒に来られた、確か…」

葵「篠崎葵。大将は…大将でいい?」

巴「じゃあ、青野 巴(あおの ともえ)って言いますんでぇ…巴で良いですよぅ」

葵「ん、分かった。…巴は、お買い物?」

 腕に下げた大きな袋を見て、葵は尋ねた。

巴「見ての通りですよぅ。お店で使う食材の買い出しで」

 ふくよかな顔に笑みを浮かべる巴。以前の幸実のように、ぽっちゃりした体型で、人懐っこい雰囲気を漂わせている。

巴「…それにしても元帥どの、辞めちゃったんですねぇ」

葵「! そう…」

巴「あれから、お店にも来られないし、寂しいんですよぅ」

葵「そうなんだ…」

 紫苑は、あれからおふねには行っていないらしい。そもそも、今頃どこで、何をしているのだろう…?
 考えていると、巴が言った。

巴「そうだ。久しぶりに、うちで食べていきませんかぁ? 夕方には、準備もできますよぅ」



安価下 どうする?
@行く

A行かない

B買い物から付き合う

Cその他要記述
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 22:18:10.12 ID:axSz8HBHo
1
726 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/23(火) 22:23:49.04 ID:L7/p53OXo
葵「行く」

 葵は即答した。

巴「それは良かったぁ。じゃあ、夕方にお店に来てくださいねぇ」

 そう言うと、巴は買い物に戻っていった。



安価下1〜3でコンマ最大 夕方までどうする?
@基地に帰る

A街をうろつく

Bその他要記述
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 22:45:53.85 ID:1dCzgN4qo
2
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 23:20:27.60 ID:Oe3qK49q0
2
729 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/24(水) 21:56:36.58 ID:LLjLOzGlo


 トレイターの破壊行為によって、ここもある程度の被害を受けた。それでも、街は元通りに戻って、活気に溢れていた。

葵「どうしようかな…」

 夜はきっとごちそうだ。あまりおやつは食べないほうが良いだろう。ぼんやり考えながら、葵は人混みの中を歩き出した。



安価下コンマ
01〜05 種付けおじさんの群れ
06〜20 ひ、人が多すぎて…
21〜50 国土交通省が何かしてる
51〜70 紫苑だ
71〜95 未汐&お兄ちゃん
96〜00 ↑&…
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 22:02:16.46 ID:5vzXihUkO
高コンマこい
731 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/24(水) 22:33:58.74 ID:LLjLOzGlo


葵「…ん?」



「新しい町ができたよー!」

「お引っ越し、ぼしゅーちゅー!」



 立ち止まって見ると、繁華街の一角にのぼり旗を立てて、2人組の幼女が何かを宣伝している。旗には『国土交通省』『お引っ越し募集中』と書かれている。
 どうやら、陸上自衛隊が確保したあの町の、新しい住人を募集しているようだ。

「おやつ、ある?」「うーん、これからかな」

「種付けおじさんのおうちは?」「広いお家がつくれるよ!」

「じゃあ、ここにおなまえを…」



葵「…」



安価下 どうする?
@覗いてみる

A立ち去る

Bその他要記述
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 22:38:34.62 ID:a40kpNUSo
1
733 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/25(木) 21:36:36.70 ID:I2tKBxh+o
 葵は、そっと近づいて、覗いてみた。

「お引っ越しはいつ?」「うーん、来年かな」「えー?」

「今、便利に暮らせるようにしてるところだから…あっ」

 応対していた幼女の一人が、葵に気付いて声をかけてきた。

「こんにちはー! お引っ越ししたい? 新しい町ができるんだよ」

葵「知ってる。来週、行く」

「えー? お引っ越しはまだだけど」

 首を傾げる幼女。すると相方が気付いて、尋ねてきた。

「もしかして、自衛隊のひと?」

葵「ん」コクン

「へー、すごーい! みーちゃんと、クラっちには会った?」

葵「みー…ああ、みずほとクラフ。水道を直してくれたよ」

「もう、電気も使えるもんね」

葵「へえ、それは早い…」

 そんなことを話していると、ふと国土交通省の幼女が、我に返ったように尋ねてきた。

「そうだ。で、引っ越さない?」

葵「だから、引っ越さなくてもどうせ来週…」

「じゃなくて! 町が出来上がったら、そこに引っ越さないの?」

葵「あたしは、自衛隊だから、基地にいないと…」

「じゃあ、町に基地ができたら?」

葵「…」

 あの、山間の町に引っ越す? ハンバーガー屋さんも、おもちゃ屋さんも無い、打ち捨てられた町に。だけど、エリーや他の娘たちも引っ越してきたら…



安価下 どうする?
@引っ越す

A考えさせて

Bその他要記述
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/25(木) 21:58:20.99 ID:QbfbCdgQ0
2
735 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/26(金) 20:36:42.27 ID:jVNXBcTDo
葵「…考えさせて」

「早いもの勝ちだよー!」

葵「それでもいいから。じゃ」

 葵は、その場を立ち去った。



 おふねの戸を潜ると、あの時と同じ、割烹着を着た幼女が気付いて近寄ってきた。

「いらっしゃいませ。ご予約の方ですか?」

葵「巴…大将と約束してる」

「かしこまりました。確認して参ります」

 幼女が引っ込んでいく。こぢんまりしていながら、洗練された店の雰囲気に、葵は気圧されるような気がした。前回は紫苑が隣にいたが、今日は一人だ。前回以上に、自分が場違いなところに来たように思える。
 玄関口でそわそわしていると、先程の幼女が戻ってきた。

「どうぞ、こちらへ」

葵「お邪魔します…」



 前回通された離れとは別の、奥にある座敷に葵は通された。渡されたおしぼりを弄んでいると、巴がやって来た。

巴「いらっしゃいませぇ。ようこそお越しくださいましたぁ」

葵「久しぶりに来たけど、やっぱすごい…豪華…」

巴「どうもどうも…今日は、いかがなさいますぅ? 鯖で何か作りましょうかぁ?」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
@鯖で

A大将のおまかせで

Bその他、要記述
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/26(金) 20:42:16.03 ID:3iOxHgeXo
1
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/26(金) 20:55:22.33 ID:RcO+S5PYo
2
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/26(金) 21:31:47.65 ID:lZ/5P+2B0
2
739 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/26(金) 21:42:26.73 ID:jVNXBcTDo
葵「今日は、大将におまかせで」

巴「わかりましたぁ。じゃあ、頑張って作りますねぇ」

 そう言うと、巴は引っ込んでいった。



 と思うや、また戻ってきた。

巴「いけないいけない、忘れてましたぁ。お飲み物はどうなさいますぅ?」

葵「おのみもの…」

巴「お茶、ジュース、お酒…色々ありますよぅ」



安価下 どうする?
@お茶

Aジュース(何ジュースか書いても良い)

Bお酒(具体的に)
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/26(金) 22:17:53.85 ID:gLRX6wtbO
ほうじ茶

取り敢えず今飲んでいるやつを言ってみる
741 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/26(金) 22:23:32.84 ID:jVNXBcTDo
ねる
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/26(金) 22:25:14.54 ID:gLRX6wtbO
おつ
743 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/27(土) 22:36:49.41 ID:uVUsMoSnO
葵「…ほうじ茶?」

 何となく口にした言葉に、巴が頷いた。

巴「はいはぁい。じゃ、お料理もそれに合わせて作りますねぇ」

 そう言うと、今度こそ巴は厨房へ引っ込んでいった。



 やがて、給仕の幼女が、蓋の付いた丸い器をお盆に載せて運んできた。テーブルに置き、蓋を取ると、甘く香ばしい匂いが広がった。ひつまぶしだ。
 一緒に持ってきたお椀に、一杯分をよそうと、給仕は言った。

「最初はそのまま、おかわりはお好きな薬味を添えてお召し上がりください」

葵「おお…いただきます」

 タレのかかったご飯と、うなぎを一緒に口に運ぶと、ほどけた身がご飯と絡んで口に広がった。

葵「ん…」モグモグ

 言葉も忘れて味わう葵。給仕は、湯呑にお茶を注いだ。もちろん、ほうじ茶だ。

「では、ごゆっくり…」



安価下コンマ
01〜50 〆は…
51〜70 ↑+お願いが
71〜90 あれ、来てたの?
91〜00 何が始まるんです?
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/27(土) 22:39:09.28 ID:xKxlYZeWo
はい
745 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/27(土) 22:51:22.21 ID:uVUsMoSnO


 もう最後の一杯といったところで、巴がやってきた。

巴「お楽しみいただけましたぁ?」

葵「すごい、美味しかった」

巴「それは何よりですぅ」ニコニコ

 巴の手には、新しい急須が握られている。

巴「最後の一杯に、ちょいと手を加えても?」

葵「じゃあ、お願いします」

巴「ちょいと、失礼してぇ…お口に合わない薬味はありませんでしたぁ?」

葵「わさびも大丈夫だった」フンス

 巴は頷くと、お茶碗に残ったご飯と薬味を入れて、上から急須の中身を注いだ。それは、冷やしたほうじ茶であった。

巴「最後は、お茶漬けでどうぞぉ」

葵「いただきます…!!」

 口を付けて、葵は目を見開いた。

葵「おいし…」

巴「それは良かったですぅ」

 流石に、紫苑が行きつけにするわけだ。何を食べても美味しいし、手の加え方も心得ている。
 量にすると、いつかのハンバーガーセットに引けを取らないくらいなのだが、葵は最後まで美味しく食べることができた。



葵「ごちそうさまでした!」

巴「どうもぉ、また来てくださいねぇ」フリフリ

 葵はお腹を擦りながら、基地に帰った。
746 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 09:46:24.89 ID:SD1zUzljo


由依「えー、いいなー!」

真姫「おふねって、とっても高級なお店でしょ? ごほうびも、凄いあげないといけないって」

由依「あたしも行きたかったなー」

初「さ、流石に、ういたちはお店の人と関係ないから、無理かも…」

葵「ん…」

 葵は、何も言えず黙り込んでいた。確かに、今回は紫苑の繋がりでご馳走になったが、そうでなければ一介の兵卒が行けるような店ではないだろう。仲間だからと言って、由依たちを同じ条件で食事させるなど、論外だ。
 今度行くときは、流石に何か用意していこう。そうすれば、由依たちを誘うこともできるはず…

由依「…そうそう、それよりさ」

 由依が、ふと言った。



安価下コンマ
01〜20 紫苑が来てた
21〜40 お兄ちゃんが来てた
41〜50 お兄ちゃんが来てるよ
51〜80 明日…
81〜99 明日、一緒に…
   00 通達
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 09:47:52.73 ID:S+rA6L6Mo
えい
748 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 10:05:04.94 ID:SD1zUzljo
由依「明日、何か用事ある?」

葵「特に無いけど…」

由依「あのね、明日、8班でキャンプしようってなってね」

真姫「”おくたま”ってところにキャンプ場があるんだって」

葵「キャンプ…」

 ついこの間まで、キャンプしていたようなものだが…

初「バーベキューとか、釣りとか、できるみたいです」

由依「ね、葵ちゃんも行くよね!」



 翌日。山道を越えた先の広場で、一行はバスから降り立った。

葵「山…」

真姫「静かだねぇ…」

 サンダーピート號で均した山と、そう離れてはいないのだが、こちらは見渡す限り空気が澄んでいて、のどかな雰囲気が漂っている。

由依「ほら、みんなも荷物下ろして!」

初「テント、重いですぅ…」

 由依に促されて、バスの荷台から持ってきたキャンプ道具を下ろすと、分担して背負った。
 バスが去っていくのを見送ると、一行は広場の隅にある、キャンプ場の受付に向かった。
749 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 13:15:25.22 ID:SD1zUzljo


「地面に四角があるから、テントはその中で建ててね。隣にある流し台と火を熾すやつは自由に使って良いけど、帰るときにちゃんと掃除して、水は流しっぱなしにしないこと」

由依「はーい」

 受付で説明を聞くと、一行はキャンプサイトに移動した。言われた通り、四角くロープで引かれた線の中にテントを組み立てると、一先ずその中で休憩することにした。

由依「ふぁ〜…ちょっと疲れちゃった」

真姫「この前の出撃と、やってることは一緒だけど…」

葵「ここは、静か。落ち着いてる」

初「平和ですね…」



安価下コンマ ゾロ目で…
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 13:17:09.14 ID:iwmAH8wzo
ぴんふー
751 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 13:43:02.16 ID:SD1zUzljo


葵「今日のご飯はー?」

由依「バーベキュー!!」

 持ってきた食材を、手分けして串に差していく。

真姫「玉ねぎ、お肉、玉ねぎ、お肉…」サクッ ズブッ サクッ…

初「ぴ、ピーマン、おっきくないです…?」

由依「大丈夫大丈夫、焼けば美味しいよ」サクッ サクッ

葵「鮎は、こう…」ズブブ…



安価下1〜3でコンマ最大 食事中の出来事、行動
752 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 14:40:08.47 ID:SD1zUzljo
やっぱコンマにしよ


安価下コンマ
01    プロペラ音
02〜20 あっつ!
21〜60 美味しく焼けた
61〜80 キャンプには…
81〜90 初の様子が…!
91〜00 どうしてここに!?
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 15:25:27.22 ID:S+rA6L6Mo
754 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 15:53:03.28 ID:SD1zUzljo


「「「「いただきます!!」」」」

葵「はふ、はむ…んまい」モグモグ

初「ピーマン、食べれます…!」

真姫「この前はカレーで、今日はバーベキューだね」モグモグ

由依「どっちもできて、お得! はむっ」



 夜。4人はテントの中から、空を眺めていた。

真姫「星が、綺麗…」

葵「街みたいに、電灯が無いから、よく見える」

由依「前は、星を見る余裕も無かったしね…」

初「ふぁ…」

由依「…そう言えば、葵ちゃんさ」

 ふと、由依が葵の方を見て言った。

由依「崩礼閣下とは、どこまで行ったの?」

初「!」

葵「」ブフォ

 突然の質問に、葵は思わず吹き出した。

葵「い、行ってない! どこも!」

真姫「そ、そうなの? でも…」

葵「一緒に寝たのは、あの時だけだから! そもそも、あの後あたしたちは撤収して、崩礼は今もあっちに残ってるでしょ」

由依「じゃ、もうすぐ会えるね」ニヤニヤ

葵「〜〜〜〜…」



 キャンプを終え、8班は基地に帰ってきた。この後、数日の訓練を挟んで、再び占領した町へ向かうことになる___



安価下コンマ
01〜05 テロリストが!?
06〜10 奪還戦
11〜30 偵察機
31〜50 復興に難渋
51〜70 もう引っ越しもできそう
71〜90 前線基地
91〜00 南下計画
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 16:14:55.71 ID:UtGxn6TkO
高コンマこい
756 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 18:02:34.49 ID:SD1zUzljo


 ジープを降りた8班は、町の変わりうように目を見張った。

真姫「えっ、もうこんなに…」

葵「もう、大体完成してる…」

 打ち捨てられた家々は綺麗に掃除するか、建て直され、道路も舗装し直されている。新しい送電線が引かれていて、インフラも整っているようだ。
 そして、彼女らが降りた場所…それは、町に造られた新しい基地であった。

ラセン「来たか、8班」

由依「あっ、ラセン隊長!」

ラセン「見ての通り、この一週間でかなり整備が進んだ。今後の侵攻拠点として、前線基地も造られた」

崩礼「まだ、外面だけだけどな」

 基地の中から、崩礼も出てきた。

崩礼「町の整備は、大体完了した。このままここを拠点に、西と南へ陣を広げていく。お前らは、しばらくは基地で待機だ」

ラセン「ぼちぼち、敵の哨戒機が目撃されている。十分注意するのだ」

由依「了解!」

 ラセンたち7班はジープに乗り込むと、基地を去っていった。



由依「えー、報告によると、ここ最近目撃された哨戒機は、南の方にある飛行場から飛んできてるみたい。逆に、西の方は山ばかりで、民間人も残っておらず、申し訳程度の罠が仕掛けられてるだけ」

葵「また、地雷が埋まってたりは?」

由依「偵察が何回か行ってるけど、今のところなさそうだって」

真姫「そう言えば、空自は何してるの?」

葵「確かに…」

 飛行機が飛んできているのなら、こちらからも飛行機を飛ばすべきではないのだろうか。

由依「えっとね、空自は戦闘機とか爆撃機が飛んできた時だけだって。こっちから、人間のいるところに空爆とかはしない約束なんだって」

初「へえ…」

由依「で、次の出撃なんだけど…」



安価下コンマ
01〜30 今週
31〜70 来週
71〜90 まだ決まってない
91〜00 それが…
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 18:45:09.80 ID:iwmAH8wzo
758 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/04/29(月) 19:43:47.79 ID:CXwuF3q7o
由依「まだ決まってないって」

初「」ズコー

葵「ずいぶんのんびりだね」

由依「まあ、いつまでとか、期限は特に無いからね。しっかり準備するに越したことはないよ」



 そんなわけで、新しい基地での生活が始まった。出撃の予定は決まっておらず、これまで通り1週間で7班と交代するとのことであった。



安価下1〜3 1週間の出来事
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 20:07:58.62 ID:UtGxn6TkO
他の班との交流

自分が投げたキャラにも出番がほしい
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 20:18:39.11 ID:iwmAH8wzo
崩礼から食事のお誘い
761 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 09:18:29.00 ID:mXG0RoUDo


「じゃ、このインカムを付けて。本体はこれ」

葵「ん」カチッ

 小型通信機をバックパックのベルトに付けると、スイッチを入れた。

”ツーツー、聞こえる?”

葵「聞こえる」

 この日、葵たち8班は、3班と合同で新型の通信機のテストを行っていた。

ロナ「OK. Ah…大丈夫」

 おどおどした白人の隊長が、頷いた。ロナ・シュミットと言うらしい。頼りなさげな雰囲気だが、彼女のそばにいると不思議と気持ちが落ち着く気がした。

ロナ「New device…新しい、機械、人や建物多いところ、使える」

由依「塹壕の中は?」

「中継機を設置すれば、使えます」

 副班長と思われる隊員が答えた。

「これから、経験のないような規模の市街戦が予想されます。作戦成功のために、3班もお手伝いします」

ロナ「Hang in there!」



 8班と4班との間には、張り詰めた空気が漂っていた。

柔「…」ジッ

由依「…えと、今日は一緒に、残ったトラップや地雷の探索と解除…だったよね?」

「言っとくけど、こっちの専門だから。邪魔しないでよ」

葵「こっちのセリフ」ボソッ

「ああ!?」クワッ

真姫「あ、葵ちゃん! やめてよ…」

初「うう…心配です…」

柔「…手分けして山を登る。サンダーピート號の通った跡にも、踏み残しがあるかもしれないから、気をつけて」



安価下コンマ
01    飛行機
02〜20 乱闘
21〜25 踏み残し
26〜35 網
36〜50 何もなかった
51〜70 ちょっと仲良くなった
71〜90 仲良くなった
91〜00 汚れたテント
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 10:12:58.98 ID:Vqm0YjQ1o
えい
763 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 10:28:51.90 ID:mXG0RoUDo


柔「…実際、わたしが迂闊だった。反省している」

由依「まあまあ、崩礼閣下も言い方が悪かったって反省してたみたいだし…」

 意外にも、柔はもう、崩礼に対して反抗心は抱いていないようであった。由依が努めて穏やかに接していることもあり、4班との緊張感も登山の中で次第に解れていった。

初「だ、大丈夫そうですね…」ホッ

葵「ん…ん?」ピタ

 山頂に差し掛かろうというところで、葵がなにかに気付いて立ち止まった。

由依「どうしたの、葵ちゃん?」

葵「あれ…」スッ

 葵が指さした先には、一張りのテントが立っていた。サンダーピート號の侵攻に巻き込まれたのか、ぼろぼろで泥にまみれている。

葵「うちのテントとは違う」

柔「そもそも、サンダーピート號の侵攻経路にテントを建てるはずが無い…誰?」

葵「見てくる」ジャキッ

 葵はリボルバーを抜くと、そっとテントに近寄った。近くの焚き火には、まだ火が燻っている。耳を澄ますと、中から声が…
764 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 11:04:44.11 ID:mXG0RoUDo
葵「総員、戦闘態勢!!」ジャキッ

 葵は叫ぶと、2丁拳銃をテントに向けた。

由依「葵ちゃん!?」

柔「とにかく戦闘隊列!」

 他の隊員たちも銃を抜き、テントを囲む。
 物々しい雰囲気に、テントの中から出てきたのは…



春華「…ひっ! す、ストップストップ!」



柔「トレイターだと?!」

春華「待って、待って! 何もしてない、してないから! …ほら、みんなも早く出てきて」

 春華に促されて、中から他のメンバーも出てきた。

リュイア「…見つかった」

ロル「クッソ、スルーしたら良かったのに」

ユカリ「…あァーっ、ツイン・ギフト!」

葵「毒島ユカリ…!」グッ

 引き金に指がかかる葵。それを引き止めると、柔が言った。

柔「色々聞きたいけど…いつから、ここにいたの?」

春華「官邸から逃げて、わりとすぐ…あの、おっかない幕僚長が、血眼でうちらを探してたから…」

柔「ここに隠れて、どうするつもりだったの?」

リュイア「Generaleから逃げ切ったら、Aliceに会いに行く」

由依「また、リーダーと合流するつもりだったってこと?」

リュイア「」コクン

柔「…とにかく、基地に連行しよう。4班、8班、こいつらを捕まえて、山を降りるわ」

由依「了解。じゃあ葵ちゃんは…」

葵「ん…」



安価下
@春華を掴む

Aリュイアを掴む

Bロルを掴む

Cユカリを掴む

Dその他要記述
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 11:19:57.55 ID:oRNA8Sfmo
4
766 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 12:33:25.67 ID:mXG0RoUDo
 葵はリボルバーをユカリのこめかみに突きつけると、その腕を握った。

葵「変なことしたら、撃つ」

ユカリ「アハッ、心配しなくても後でェ」

葵「」バンッ

 躊躇なく、引き金を引く葵。至近距離で45口径をぶち込まれ、もんどり打って倒れるユカリ。

ユカリ「いったァ…」ズキズキ

葵「次はティルフィングで撃つ。立って」グイッ

ユカリ「はァい…」ヨロッ

 よろよろと立つユカリを、葵は乱暴に引っ張った。



崩礼「…つまり、お前らはずっと、山奥で大人しくしてたってことか」

春華「そっ、そうそう! 悪いことなんてしてないから! だから」

透「藤島前幕僚長と連絡がつきました」

春華「ひぃっ!?」ビクッ

 通信機で会話していた2班長の透が、トレイターたちに向き直った。

透「あの方は首都の方で用事があるので、こちらには来られないと。その代わり、基地に留めて逃げ出さないよう、監視しておくようにとのことでした」

春華「あ、来ないんだ…」ホッ

ロル「結局、また牢屋に逆戻りかよ…」

崩礼「あ? 牢屋なんて立派なものが、この急拵えの基地にあるわけねえだろ」

葵「え、じゃあどうするの?」

崩礼「庭に穴掘って埋めるか。頭だけでも出しときゃ、死なねえだろ」

春華「ひぇっ」

崩礼「冗談だ。鍵の付いた部屋はいくつかあるから、そこに打ち込んどこう」

透「ただし、リュイア・トラメスロはこちらで預かります」グイ

 透が、リュイアの手を掴んで引いた。

崩礼「その辺の鍵付き扉ごときで、お前らが閉じ込められるわけねえのは分かってる。その上で言うぞ。___逃げるなよ。いや、基地をうろつくぐらいは大目に見るが、町の連中に危害を加えるなよ」

透「他の幼女への実力行使を確認した場合、無条件でリュイア・トラメスロを処刑します」

春華「っ!」ビクッ

ロル「人質ってことかよ」

崩礼「当たり前だ。何度、お前らに逃げられたと思ってる」

 崩礼が吐き捨てた。
767 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 12:46:56.70 ID:mXG0RoUDo


 結局、その日の任務はそこで打ち切りになった。班も解散し、葵は一人で基地の廊下をうろうろしていた。
 またしても、目の前に現れた毒島ユカリ。しかし、今回ばかりは逃げられること無く、捕まえることができた。
 それにしても、懲りない連中だ。何度捕まっても、また集まって、何かをしでかそうとしている…

葵「…」スタスタ

 ぼうっと考え事をしながら歩いていると、向こうから誰かが歩いてくるのが見えた。



安価下
@透

Aロナ

B柔

Cその他要記述(基地にいる人物だけ)
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 16:28:32.18 ID:Xgqo3pQ9o
崩礼
769 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 16:48:02.94 ID:mXG0RoUDo


崩礼「…よう」



葵「崩礼…お仕事はいいの?」

崩礼「ああ。もうしっかりした拠点ができたことだし、1班の役目は殆ど終わってる」

葵「そう」

崩礼「…」ソワソワ

 並んで、どこへともなく歩き出した2人。崩礼はぎこちなく微笑みながら、ちらちらと葵の方を見ている…



安価下 崩礼との話題、行動など(食事には後で誘います)
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 17:16:51.34 ID:eR8/2T02o
もう寝れるようになった?
771 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 17:58:23.95 ID:mXG0RoUDo
葵「…もう、寝れるようになった?」

崩礼「! …ああ、おかげさまでな」

 目元を指差す崩礼。隈はまだ残っているが、この前よりは薄くなった。

崩礼「やるべきことも分かってきたし、平木も言う事聞くようになったし」

葵「それは良かった。…崩礼が弱ってるの見て、みんなびっくりしてた」

崩礼「そうなのか?」

葵「うん。由依も、ねね幕僚長も」

崩礼「ははっ、幕僚長もか。あいつの方が、よっぽど苦労してるだろうに…」

葵「ん…」

 遠い目をする崩礼。自分に余裕のない時においても、こうして他人を思いやることができるのが、ねねが崩礼を自身の後任に選んだ理由かも知れない。そう、葵は思った。

崩礼「…そうだ」

 不意に崩礼が提案した。

崩礼「この後、一緒に飯食わないか」

葵「…いいよ」

 珍しく、葵は素直に頷いた。

崩礼「じゃあ、後でな」

 そう言うと、崩礼は葵と別れた。



安価下コンマ 70以上で…
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 18:15:46.07 ID:NiRuEar/O
出来らあっ!
773 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 18:40:37.29 ID:mXG0RoUDo






幸実「じゃあ、トレイターの残りは崩礼ちゃんたちが見てくれてるんだね〜」

紫苑「はい。優秀な後任たちのおかげで、わたしも自分の仕事に集中できます」ドサッ

 おふねの離れにて。紫苑は料理を片付けたテーブルの上に、分厚い紙束を置いた。

幸実「それが、さっき言ってた?」

紫苑「はい。…総理の口頭のみで、明文化されていなかった、新しい日本国憲法を書き記したものです。これを元に、従来の法治国家と遜色ない草案を纏めて、総理に見ていただきます」

幸実「それから、どうするの?」

紫苑「ゴールは、選挙によって選ばれた幼女による議会を開くことですが…しばらくは明文化された法律を元に、総理が実権を行使する形になるかと」

幸実「うちでさえ、選挙なんてしたことないものね〜…」

 そこへ、おふねの大将…巴が入ってきた。

巴「どうもどうもぉ、お久しぶりです元帥どの」

紫苑「もう元帥ではありませんよ。…先日は、篠崎がお世話になりましたね」

巴「ええ、ええ。鰻を召し上がっていただきましたよぅ」

紫苑「わたしも、ちょくちょく来れると良いのですが…何分、これからより忙しくなりますので。もしもの時は是非、篠崎を頼ってください」

巴「良いんですかぁ?」

幸実「それくらいしなきゃ、ここのお料理は食べられないわ〜」





774 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 18:49:27.68 ID:mXG0RoUDo


崩礼「普通科で腕に自信のあるやつが、ちょっとした料理屋を始めたんだ。陸自なら自由に使えるんだぜ」

「閣下、いらっしゃーい。それに、篠崎陸曹長も」

葵「ん、よろしく」

 席につくと、その隊員が水の入ったコップを持ってきて尋ねた。

「何食べるー? 言ってくれたらてきとーに作るよ」



安価下 どうする?
@ご飯もので

A麺類の気分かな

B魚!

Cその他要記述
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 19:37:50.04 ID:T+fu1r110
1
776 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 20:34:44.17 ID:mpfU5aFGo
葵「ご飯ものがいいかな」

崩礼「じゃ、俺も同じで」

「りょーかい、待っててね」

 隊員は厨房へ引っ込んでいった。

崩礼「…おふねほどじゃねえが、ここも結構美味いぜ」

葵「ん…流石に、あそことは比べない」

崩礼「さて、ご飯ものとは言ったが、何が出てくるかな…」



安価下1〜3でコンマ最大 食事中の話題、行動
777 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/03(金) 21:18:32.59 ID:mpfU5aFGo
ねます

このイベントが終わったら、スレを締めようかな

安価下
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 21:27:17.90 ID:eR8/2T02o
(締めの気配なら)崩礼、不器用にプロポーズしろ

おつおつ
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 21:32:15.77 ID:Zgjl4ifkO
おつ

たまたま他の席に座れなかったロナと相席することに。
780 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 10:39:51.64 ID:5D72PeREo


「へいお待ち」コト

 運ばれてきたのは、オムライス。旗も立っている。

葵「すごい、巻いてある」

「頑張って練習したんだ。じゃ、お上がりよ」

葵「いただきます」

崩礼「いただくぜ…」モグ

 ケチャップをスプーンで広げて、卵とチキンライスを一緒に口に運ぶ。何だか懐かしい味だ。懐かしいなんて思うほど、長く生きたわけではないのだが…

崩礼「…」ジッ

葵「…どしたの」

崩礼「!」ビクッ

 視線に気付いて、葵が尋ねた。崩礼は狼狽しながら、取り繕うように言った。

崩礼「あ…う、美味いだろ」

葵「うん…」モグ

崩礼「…」

 崩礼も、オムライスを一口食べて…

崩礼「…葵」

葵「ん…何?」

崩礼「結婚してくれ」
781 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 11:52:55.28 ID:5D72PeREo
ガタガタガタッ キャーッ ザワザワ

葵「…」

崩礼「…」

 ざわつく店の中で、思いがけない申し出を、葵は自分でも意外な程、落ち着いて受け止めた。或いは、近いうちにこうなることが、何となく分かっていたのかも知れない。

葵「…女の子同士だけど、できるの?」

崩礼「やってる奴はいるって聞いた…本当かどうかは知らねえけど…でも、そんなのどうでもいいんだ」

崩礼「ずっと…変わってないんだ。お前が、好きなんだ」

葵「…」

 周りで騒ぐ声も、寄ってくる野次馬も、何も聞こえない。見えない。ただ、こちらを真っ直ぐに見つめる、崩礼だけが見える。
 葵は…



安価下 3票先取
@いいよ

Aやだ

B考えさせて
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 11:57:17.70 ID:Z7fJ7Q/X0
1
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 12:00:39.86 ID:DNJy6m1yo
1
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 12:42:07.96 ID:SyxmxCIYo
1

(できれば雰囲気とか考えられないのとか文句言いつつ)
785 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 12:49:47.01 ID:5D72PeREo
葵「…それ、ここで言うこと?」

ザワザワ ヒソヒソ

 野次馬の声が、また聞こえてくる。厨房の入り口から、料理人がこちらを覗いている。少し冷めたオムライスに、ケチャップの匂い。

崩礼「っ、悪い…今しかないと思って」

葵「…」

 気まずそうにする崩礼を見ながら、葵は…

葵「…いいよ」

崩礼「!!」
786 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 13:29:40.77 ID:5D72PeREo
 店内が沸き立った。

「キャーキャー!」「おめでとー!」「ヒューヒュー!」



葵「最初は、一目惚れとか言って、変なとこ触りたいだけだと思ってたけど」

崩礼「うっ…」

葵「崩礼はみんなのこと、ちゃんと見て、考えてるって分かった。だから、いいよ」

崩礼「葵…!」

 崩礼は立ち上がると、葵の身体を抱き締めた。







ラセン「…で、結婚生活には慣れたか?」

崩礼「まあな。ま、お互い基地暮らしで環境も変わらねえし、慣らしがいるようなもんでもないし」

 崩礼はグラスに口を付け…それからふと、ラセンの顔を見た。

崩礼「それより…まさか、お前が陸自を辞めるなんて。そっちのが驚きだぜ」

ラセン「藤島さんに誘われたのだ。議員になり、新しく造られる議会の力で、国を支えようと…憲法が整備されたとは言え、この国はまだ、総理一人のギフトによって支えられている。総理に何かあれば、一瞬で崩れるだろう。それは避けたい」

崩礼「出たがりのお前が、前線を離れるなんてな」

ラセン「あちらも、未知の最前線だ」

 ラセンはグラスを握り、力強く言った。

ラセン「それに、ガッチャー2はドリルだけではない。頭脳戦も得意なのだ」

崩礼「へえ…で、後任は決めてるのか? 小鳥遊か?」
787 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 13:45:15.44 ID:5D72PeREo
ラセン「ああ。奴なら、ワタシの後を継いでくれるだろう」

崩礼「侵攻作戦も一段落付いたし、引き継ぎには良いタイミングかもな」スクッ

 グラスを置き、崩礼はおもむろに立ち上がった。

崩礼「葵も、久々に帰ってきたことだし…俺はこの辺で」

ラセン「ああ! それはいかん、引き止めるべきではないな。早く帰れ」

崩礼「ああ。…議員とか議会とか、頑張れよ」

ラセン「そっちこそ、身体に気をつけるのだ。玉置……いや」

 ラセンはニヤッと口角を吊り上げ、訂正した。

ラセン「今は、”篠崎崩礼”…だったな」

崩礼「…ふ」

 気持ち悪い笑みを必死に堪えながら、崩礼は店を出たのであった。
788 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 13:45:54.18 ID:5D72PeREo
おしまい
789 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 13:53:22.19 ID:5D72PeREo
次はヤバいアイドル事務所の話と思ってたんだけど、最近急に悪の女幹部欲が高まっている
どっちが良いとか、他にこれやってとかあります?
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 14:00:24.30 ID:DNJy6m1yo
アイドル事務所が念願ではある
女幹部の場合は過去作と同じ流れ?
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 14:05:11.56 ID:x55JcfifO
女幹部がどんなのかなーんもわからんので詳しく
また、ダンジョン2部はどないします?
792 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 14:09:34.05 ID:5D72PeREo
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1592386508/

これ
2回やって2回とも序盤で主人公死亡エンド。裏を返せばさっくりやれる
ただ、次やるならシチュエーションはこっちで指定したいかも
793 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 14:12:24.65 ID:5D72PeREo
あと、前も言ったけどダンジョン2部やるなら主人公は変更で
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 14:44:39.63 ID:SyxmxCIYo
おつおつ!
>>1のエロは勿論だけど丸く収まってエンドも好きやんな…ありがとうありがとう

今作はエロ控えめでそれが合ってたけど自作はガッツリR-18見たい、となるとアイドルか?
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:15:45.53 ID:Q0ymDTORO
アイドル事務所って裏AV作ったりするやつでよかったっけ?
アイドルと女幹部ならアイドルのが良いかな
ダンジョンは2年後くらいでカツラギ頑張りますなら見たいけど主人公変えるなら別にいいかな
他やって欲しいのならホグワーツ的な魔法学校であれやこれややる話
796 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 15:20:22.51 ID:5D72PeREo
イメビ作るやつっすね。裏AVも作れるけど

BlingしてBarnしてBarnするためにBornする話? 悪の女幹部であこがれてもいいけど…
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 15:48:16.68 ID:PYt5Jy67O
主人公になるかはわかんないですけど1人2人くらいなら脳筋がいても良さそうですね
黒い四つ葉みたいなのでも良いかなと思います
女幹部は舞台がなんとなく求めてるイメージと違う気がするので一応別で提案だけさせてもらいます
798 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/05/04(土) 15:57:38.62 ID:5D72PeREo
まあアイドル事務所優勢かな

アイドルじゃなくて、アイドル事務所になるけど
473.96 KB Speed:4.1   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)