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【妖怪ウォッチ】「俺は真面目にバスターズチームを作りたかったんだ!」
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◆xtZMRgFfqU
[saga]:2024/07/07(日) 17:10:05.21 ID:SMmDiW080
ブリー「おらあああああああッ!」
えこひい鬼「ぎゃひいいいん!」
ドダーンッ!
ブリー「はぁ、はぁ……おいおい、もう音を上げるのか?」
えこひい鬼「ご、ごめんなさあい! もうしませぇえぇん!」
スタコラサッサーッ!
ブリー「はぁ、はぁ……び、ビクトリアーン……ッ!」
俺は肩で息をしながらビクトリーポーズを取った。
ブリー「ハァ、クソ……! どうしたブリー、お前の力は、こんなもんじゃないだろ……!」
俺はブリー。
エクササイズで世界を健康にするために生まれて来た存在。
妖魔界で大人気の番組、「ブリーズビートキャンプ」の隊長を務めて……『いた』。
悔しい事に、今の妖魔界にはエクササイズ番組を楽しめるような余裕はない。
妖怪全体の治安が著しく悪化し、シティは悪意を持った妖怪に溢れ、ランニングに出るのさえ危険な状態だ。
ほとんどの建物にはシャッターが降り、その上には大量のラクガキが描かれている。
こんな事になってしまった詳しい理由は「分からない」というのが事実だ。
とにかく色んな噂が飛び交っていて、新聞さえアテにできない。
……そもそも発行すら2日前で止まっているんだけどな。
世界がそんな状態だから、テレビ局に「ブリーズビートキャンプ」という「娯楽」を続ける余裕も無く、熱弁虚しく打ち切られてしまった。
……俺は続けたかった。
こんな状態の今こそ、妖怪たちを元気づけたいと思っていた。
……しかし、それは叶わなかった。
俺は無力だった。
ブリー「……」
そして今に至る。
番組が打ち切りになった事で、同時に無職……いや『自由』になった俺は、善良な妖怪を少しでも守るために戦う事にしたのだ。
しかし……俺ももう若くない。
エクササイズのプロであり、戦闘のプロではない。
妖怪としてのランクも、最強の『Sランク』妖怪たちに遠く及ばぬ『Cランク』だ。
なんなら、俺の能力はサポート向き……区分するなら、「レンジャー」だろう。
今の世界で戦うにはあまりに……無力すぎる。
ブリー「……いや、考えているヒマはない」
俺が考えている間にも、このシティの片隅で妖怪たちが危険にさらされているのだ。
俺は悲鳴を上げる筋肉に鞭を打ち、歩き出した。
その時だった。
ブリー「……むっ……!」
嫌な予感がした。
「アァァァァ……ッカアアアアアアアンッ!」
ドゴオオオオオオオオムッ!
ブリー「ぐああああっ!?」
突然、何かが振って来た。
俺は風圧で吹き飛び、壁に打ち付けられた。
ブリー「がはっ、ぐっ……!?」
目を開けると、そこには赤い巨体の妖怪がいた。
一本のツノに、巨大な金棒、羨ましいほどの筋肉。
赤鬼だ……!!!
ブリー「ど、どうしてこんなところに……!」
赤鬼「アカンッ、アカァアァァァンッ!」
赤鬼は金棒を振るい、近くの建物の壁を破壊する。
母親妖怪「いやあっ!?」
子供妖怪「きゃあああっ!」
赤鬼「アカンッ?」
ブリー「……ッ!」
建物の中には、妖怪の親子がいた。
赤鬼は親子を睨みつけると、金棒を振り上げた。
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